JPH05328075A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05328075A
JPH05328075A JP4154252A JP15425292A JPH05328075A JP H05328075 A JPH05328075 A JP H05328075A JP 4154252 A JP4154252 A JP 4154252A JP 15425292 A JP15425292 A JP 15425292A JP H05328075 A JPH05328075 A JP H05328075A
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image
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time
control
temperature
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JP4154252A
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English (en)
Inventor
Koichi Tanigawa
耕一 谷川
Akihiko Takeuchi
竹内  昭彦
Hideo Nanataki
秀夫 七瀧
Kimio Nakahata
公生 中畑
Hideki Suzuki
英樹 鈴木
Takeshi Takubo
健史 田窪
Satoru Akiyama
哲 秋山
Kenjiro Hori
謙治郎 堀
Tetsuo Kishida
徹夫 岸田
Hiromi Kataoka
洋海 片岡
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最小の消費電力で定着器の温度制御およびス
キャナの立上げ制御を完了して速やかに画像形成プロセ
スを実行できる。 【構成】 ビデオコントローラ20が入力される画像情
報の受信を開始すると、これと同時にエンジンコントロ
ーラ18が定着ヒータ8への通電を制御して所望定着温
度への設定を開始し、定着ヒータ8の温度が所望定着温
度に到達するまでの間、バッファ20dにビデオコント
ローラ20が変換出力した出力情報を順次記憶させ、定
着ヒータ8の定着温度到達状態に基づいてバッファ20
dに記憶された出力情報をレーザ24に順次出力する構
成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱定着手段または光走
査手段を備えた画像形成装置に係り、入力された画像情
報に基づいて感光体上に光走査手段から光ビームを露光
して静電潜像を形成し、当該静電潜像を現像して記録媒
体に熱定着手段により熱定着を行う電子写真プロセスを
実行する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図25はこの種の画像形成装置の一例を
示す断面構成図であり、例えばレーザビームプリンタの
場合を示す。
【0003】図において、100はコントローラ部で、
図示しないホストコンピュータから入力されたコードデ
ータである電気信号を画像信号処理部103で、ドット
イメージに展開し、メモリ104に格納した後、エンジ
ン部102にビデオ信号として送信する。エンジン部1
02の各要素は、エンジンコントローラ105により制
御され、コントローラ部1とのビデオ信号のやりとりも
エンジンコントローラ105を介して行われる。エンジ
ンコントローラ105のビデオインタフェース部(図示
しない)に入力されたビデオ信号は、レーザドライバ1
06に送出され、ここで半導体レーザ107のON/O
FFが制御される。この半導体レーザ107から出射さ
れたレーザ光110はポリゴンミラー108により偏向
されて感光ドラム112の長手方向の走査光となり、ミ
ラー109を介して感光ドラム112上に投影される。
感光ドラム112は、矢印方向に回転し、一次帯電器1
11により一様帯電された後、レーザ光のON/OFF
に応じた露光を受け、ドラム表面に静電潜像が形成され
る。そして、現像器113により着色荷電粒子(以後、
トナーと称する)が付与され、顕像が得られた後、転写
帯電器114によりカセット120から給紙ローラ12
1によって1枚ずつ取り出された記録媒体に上記顕像が
移し取られる。転写残りのトナーは感光ドラム112の
表面よりクリーニング器115により払い拭ぐわれ、感
光ドラム112は次の画像形成工程に備える。
【0004】一方、未定着トナー像が載った記録媒体
は、定着器116に挿通され、永久定着像が得られた
後、最終プリントとして記録媒体は図中の矢印方向に従
って機外に排出される。なお、図中の矢印は、カセット
120から取り出されて搬送される記録媒体の給送軌跡
を示す。定着器116は、中空の定着ローラ117中に
ヒータ(定着ヒータ)119を有しており、ヒータ11
9に通電することで定着ローラ117が加熱され、定着
ローラ117の表面温度を検知するセンサ(図示しな
い)の出力が温度コントローラ(図示しない)に入力さ
れ、ヒータ119がオン/オフされて、所定の表面温度
が維持される。加圧ローラ118は付勢手段(図示しな
い)により定着ローラ117に押圧され、記録媒体に載
った状態の未定着トナーは定着ローラ117と加圧ロー
ラ118のなすニップ内で記録媒体とともに加熱,加圧
され永久定着される。
【0005】このように構成された画像形成装置におい
て、定着ローラ117と加圧ローラ118は熱容量があ
り、定着ローラ117が室温TR から定着に適した温度
(以後、定着温度TF (例えば180℃)と称する)に
昇温するのには、一定の時間(以後、ウエイト時間tw
と称する)を要する。ウエイト時間tw は定着器116
の構成により異なるが、一般の画像形成装置では、ウエ
イト時間tw が20秒から300秒程度のものが多い。
【0006】図26はこの種の画像形成装置における画
像形成シーケンスの一例を示すフローチャートである。
【0007】先ず、エンジン部102の定着器116の
定着ローラ117が定着温度TF に到達するまでの間、
すなわちウエイト時間tw の間を待ち状態とし、定着温
度TF が達成された後に、初めてエンジン部102はプ
リント可能なレディ状態とされていた。
【0008】つまり、ホストコンピュータ(図示しな
い)からのコードデータの入力は、エンジン部102が
レディ状態になって初めてコントローラ部100に受け
付けられ、そこから画像信号処理部103にて信号処理
が行われ、メモリ104に必要なデータ量が格納される
までの時間(以後、画像処理時間tP と称する)が経過
した後、エンジンコントローラ105へのビデオ信号送
付が開始される。画像処理時間tP の長さは、ホストコ
ンピュータ(図示しない)から送られてくるデータが文
字データか、画像(グラフィックスを含む)データかに
より異なり、画像信号処理部103の処理能力によって
も異なるが、一般の画像形成装置では、画像処理時間t
P の長さが10秒〜300秒程度のものが多い。特に、
画像(グラフィックスを含む)データの場合は、記録媒
体(図示しない)1頁分のビデオ信号をメモリ104に
格納した後でなければ、エンジン部102への送信が行
われないため、画像処理時間tP は長くなる。なお、図
中の太い矢印はブロック間の移行に少なくとも、1秒以
上の時間を要することを示し、細い矢印は実質的に即時
にブロック間の移行が実行されることを示す。
【0009】エンジン部102がエンジンコントローラ
105にビデオ信号を受けた後、最終的に永久定着画像
を載せた記録媒体(図示しない)が機外に排出されるま
での時間(以後、ファーストプリント時間tf と称す
る)は、一般に10秒〜30秒程度のものが多く、メイ
ン電源(図示しない)をオンしてから、最終プリントを
得るまでの時間(以後、アクセス時間ta と称する)
は、ta =tw +tP +tf となり、40秒〜530秒
程度の長さとなる。
【0010】アクセス時間ta は、画像形成装置の利便
性の指標とされ、このアクセス時間ta を短縮するた
め、例えばウエイト時間tw を実質的にゼロとするよう
な、熱容量の極めて小さな定着器116を開発する努力
が行われ、画像処理時間tP を短縮する高速プロセッサ
を開発する努力が行われている。また、実際の使用法と
しては、1回のプリント作業毎にメイン電源(図示しな
い)をON/OFFするのではなく、メイン電源は業務
時間中はON状態を維持し、エンジン部102は常にレ
ディ状態に保たれているように、ウエイト時間tw を無
視できるようにし、アクセス時間ta をta =tP +t
f となるように本体部を制御している場合が多い。
【0011】また、この種の画像形成装置では、上述し
たようにホストコンピュータで作成し、インタフェース
回路を通して転送した印字情報をエンジンコントローラ
105中のビデオコントローラ部が画像情報に展開し、
その画像情報をエンジン部102が電子写真プロセス等
を用いて記録媒体に印字する。電子写真プロセスは、感
光ドラム112を露光される前に一次帯電し、画像情報
の水平方向(主走査方向)のデータ列でレーザを点滅
し、レーザ光で感光ドラム112を露光し、露光により
レーザ光が当たった部分に潜像が生じる。感光ドラム1
12の潜像をトナーを用いて現像し、現像後のトナーを
記録用紙に転写し、転写されたトナーを熱定着等を用い
て記録用紙に定着することにより画像情報を印字する。
このため、画像形成装置では、ホストコンピュータから
印字情報を受け取るホストI/F回路部,印字情報を画
像情報に展開するビデオコントローラ部,電子写真プロ
セスを行うために必要なレーザ,スキャナモータ,メイ
ンモータ(紙搬送モータ),高電圧電源,定着ヒータ,
各種センサ等を制御し、画像情報を記録用紙に印字する
ためのエンジンコントローラ105で構成されるエンジ
ン部,操作パネル部,これらに電源を供給するための低
電圧電源等で構成されている。
【0012】メインモータドライバは、記録用紙を搬送
するための紙搬送ローラ,電子写真プロセスに必要な感
光ドラム112および定着ローラ117を回転させるメ
インモータを制御する。レーザドライバは、画像信号に
応じてレーザを発光させ光量を調整し、画像情報によっ
てレーザを点滅する。スキャナモータドライバは、感光
ドラム112の主走査方向にレーザ光を反射させるため
のポリゴンミラー108を回転させるスキャナモータを
制御する。主走査方向の同期をとるためにレーザ光を受
光素子で検出し、電気信号に変換し、主走査方向の書込
みタイミングを決定するBD信号を生成する。定着ヒー
タは、トナーを熱定着するための定着器の熱源となる。
高電圧電源は、電子写真プロセスの帯電,現像,転写,
分離を行うために必要な高電圧を発生してそれを制御す
る。紙有無センサが給紙トレイ上の記録用紙の有無を検
知し、給紙センサが給紙時に用紙の先端を検出し、排紙
センサが用紙の排紙状態を検出する。給紙ソレノイド
は、給紙トレイ上の記録用紙を給紙するためのクラッチ
である。これらの種々の機能をエンジンコントローラ1
05内のROMに記録されたプログラムに基づいて制御
する。当該プログラムは、一連の印字シーケンスおよび
例外処理を行う。
【0013】一方、ビデオコントローラとエンジンコン
トローラ105はビデオインタフェースで接続されてお
り、ビデオコントローラは、画像情報をビットマップに
展開した後に、ビデオインタフェースで印字要求を発生
してエンジンコントローラ105に印字準備を行うよう
に指示する。エンジンコントローラ105は、メインモ
ータ,スキャナモータを回転し、レーザドライバを制御
して、レーザ光量を調整し、定着ヒータをONして定着
器を温め、定着可能温度に調整し、高電圧電源の一次帯
電圧,現像電圧,転写電圧を発生させ、給紙ソレノイド
をONして記録用紙を給紙する。記録用紙の先端が給紙
センサに達した時点でビデオコントローラに対して信号
(副走査方向の同期信号)を発生する。ビデオコントロ
ーラは、この信号をもとに画像信号を発生する。また、
エンジンコントローラ105は、画像の水平方向(主走
査方向)の同期信号として上記BD信号を発生し、ビデ
オコントローラで画像信号の同期をとるために使用す
る。エンジンコントローラ105は、スキャナモータで
反射された光を主走査方向のあるポイントに設けられた
光検出素子等で電気信号に変換し、BD信号を発生す
る。エンジンコントローラ105は、画像信号でレーザ
光を点滅し、感光ドラム112に潜像を作る。トナーで
現像された画像を記録用紙に転写し、定着器116で記
録紙上に載ったトナーを定着する。定着後、記録用紙が
排紙センサを通過することにより、エンジンコントロー
ラ105は、正常に排紙が行われていることを認識す
る。用紙の後端が排紙センサを通過することによりエン
ジンコントローラ105は印字制御を終了する。
【0014】また、外部装置または操作パネル等によっ
て印字する画像の密度を切り換える機能を有する画像形
成装置は、画像信号の幅を変えることによって主走査方
向の画像密度を切り換え、搬送速度またはスキャナの回
転数またはその両方を切り換えること(プロセススピー
ドの変更)によって、副走査方向の画像密度の切り換え
を行い、所定の画像密度で画像を出力する。
【0015】以下、従来のスキャナの回転制御と定着器
温度の制御について図27,図28を参照しながら説明
する。
【0016】図27はこの種の画像形成装置のスキャナ
の回転制御と定着器温度の制御構成を説明する概略図で
あり、レーザビームプリンタに代表される電子写真プロ
セスを用いたページプリンタの場合を示す。
【0017】図において、201はページプリンタ本体
を示し、ホスト装置202よりRSー232Cやセント
ロニクス等のホストI/F203上へ出力される印字デ
ータを入力し、この印字データから実際に印字すべきビ
ットマップ画像データを生成するビデオコントローラ2
04と、エンジンコントローラ205により構成されて
いる。エンジンコントローラ205は、ビデオコントロ
ーラ204より出力されるビットマップ画像データから
レーザ光へ変換するレーザユニット207aと、感光ド
ラム208a面上を水平方向に走査させる駆動源として
のスキャナモータ207bと、当該レーザユニット20
7aより出力されるレーザ光を感光ドラム208aの面
上を一直線に走査させるポリゴンミラー207cと、当
該ポリゴンミラー207cから放射されたレーザ光を感
光ドラム208a面上を一定速度で走査させるととも
に、均一なドットの大きさとなるように結像させるレン
ズユニット207dとからなる光学ユニット207と、
当該光学ユニット207から照射されるレーザ光のエネ
ルギーレベルにより表面電位を変化させ、現像器からの
トナー粒を同表面上に現像させる感光ドラム208a
と、当該感光ドラム208a面上のトナー粒を用紙へ転
写させる転写器と、転写後の感光ドラム208aをクリ
ニーングするクリーナ等から構成される電子写真ユニッ
ト208と、用紙上に転写されたトナー粒を、例えば1
70〜180℃程度の温度で溶融して一定圧力を加える
ことにより、当該トナー粒を用紙上に定着させる定着ユ
ニット(定着器)209とから構成されている。なお、
ビデオコントローラ204とエンジンコントローラ20
5との間のインタフェース206は、水平・垂直同期信
号,プリント信号,プリンタエンジン状態信号,コマン
ド/ステータス通信を行うための通信制御信号等を含
み、一般にビデオインタフェースと呼ばれている。
【0018】上記レーザビームプリンタにおいて、エン
ジンコントローラ205は、プリント処理時に、スキャ
ナモータ207bの回転数をN(rpm)に、定着器2
09の表面温度をθ2 に一定とするように制御している
(図28参照)。
【0019】一般にプリント処理が実行されない期間に
おいては、スキャナモータ207bは停止状態,定着器
209はスタンバイ温度θ0 になるように制御され、ビ
デオコントローラ204がビットマップ画像データの生
成を終了し、エンジンコントローラ205に対してプリ
ント信号が出力されると、当該エンジンコントローラ2
05は、スキャナモータ207bの回転数を一定速度N
になるように制御し、さらに定着器209の温度をθ1
からθ2 (θ2 >θ1 )になるように制御する。この場
合、前者の回転数制御に3〜5秒程度、後者の温度制御
に30秒程度の立ち上げ時間を要する。これらの回転数
制御と温度制御は、プリンタのスループットとエンジン
コントローラ205の電力消費に大きく影響を与える原
因となっている。すなわち、ビデオコントローラ204
がプリント信号を出力してからエンジンコントローラ2
05でのプリント処理が完了するまでの時間を短縮する
ために上記回転数制御と温度制御を早期に立ち上げてし
まい、スキャナモータ207bと定着器209が完全に
実行可能な状態にしておけば電力消費量の増加を招き、
逆にこの電力消費量を低減させるためにプリント信号に
同期させて回転数制御と温度制御を開始する構成とする
と、スループットの低下を招いてしまう。
【0020】このような問題を解決するため、例えばU
SP4,589,764号明細書には、図21に示すよ
うに、ビデオコントローラ204がホスト装置202か
らの印字データ入力が開始された時点で、エンジンコン
トローラ205に対して仮のプリント開始信号を出力し
て、上記スキャナモータ207bと定着器209の制御
を開始して、スタンバイ状態(スキャナモータ207b
は停止状態,定着器209は温度θ0 )からレディ状態
(スキャナ回転数:N,定着器温度:θ2 )にして、実
際のプリント開始信号が出力されると動作状態に遷移す
るように制御している。この場合、仮のプリント開始信
号から実際のプリント開始信号が出力されるまでの期間
があらかじめ設定していた値T1 よりも大きい場合は、
スキャナモータ207bおよび定着器209をレディ状
態から再びスタンバイ状態とし、さらにプリント終了時
点でレディ状態とし、次ページの仮のプリント開始信号
がT2 期間内に出力されない場合もスタンバイ状態にな
るように制御している。なお、各々の状態における電力
消費量をスタンバイ状態でP0 ,レディ状態でP1,動
作状態でP2 (P1 >P1 >P2 )となるように制御し
ている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、定着ロ
ーラ117のヒータ119への通電は常時継続されてお
り、画像形成処理を実行するとしないとにかかわらず電
力が無駄に消費され、装置内の温度上昇を招き、本体各
部の劣化を早める等の問題点があった。
【0022】また、上記従来の画像形成装置において
は、画像密度を切り換える機能を有し、高精細の画像を
出力する際に用紙の搬送速度を一定にして、スキャナの
回転速度を高速化して画像密度を高精細に切り換えるこ
とができるように構成されているが、高精細の画像を出
力する際に、スキャナの回転数が高速になるため、下記
(1)〜(4)に示す問題点があった。
【0023】(1)スキャナを停止状態から立ち上げる
と、スキャナが定常回転に達するまでの時間が長くかか
るため印字可能になるまでの時間が長くなり、1枚目の
印字に時間(画像形成装置の性能を示すファーストプリ
ントタイム)がかかる。
【0024】(2)スキャナの立ち上げ時間を短くする
ために、スキャナの起動時に大電流を流してモータのト
ルクを上げると、電源の電流容量を増やさなければなら
なくなるため、電源のコストがアップしてしまう。ま
た、大電流を流すため電源部およびスキャナモータドラ
イバ,スキャナモータの発熱によりコストがアップし、
他の構成要素に影響を与える。
【0025】(3)スキャナモータの負荷を軽くして立
ち上げ時間を短縮するためにモータおよびポリゴンミラ
ー等による慣性モーメントを軽くしてしまうと、定常回
転時の回転精度が落ちるため、正しい画像を出力できな
くなる。
【0026】(4)スキャナモータを高精細に出力する
ために、高速に回転させた状態ですぐに画像密度を低く
して出力する場合に、モータを低速で回転させようとし
てもスキャナモータおよびポリゴンミラーの慣性モーメ
ントが大きいため速やかに低密度記録時の定常回転に到
達しないので、印字可能になるまでの時間が長くなる等
の問題点があった。
【0027】さらに、上記従来の画像形成装置において
は、仮プリント開始信号が出力されてから実際のプリン
ト開始信号が出力されるまでの期間T1 とプリントが終
了した時点から次ページの仮プリント開始信号が出力さ
れるまでの期間T2 が固定されており、スキャナ回転制
御と定着器温度制御が仮プリント開始信号と、実際のプ
リント開始信号,時間T1 および時間T2 の4つの項目
により固定してビデオコントローラ主導で行われている
ので、この装置本体が使用される周囲の環境が変動する
場合や、ビデオコントローラとホスト装置とを接続する
ホストインタフェースの違いがビデオコントローラの実
行時間に大きく影響を及ぼす場合等は、常に効率的なプ
リント制御が行われるとは限らず、印字スループットの
向上が期待できない等の問題点があった。
【0028】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、定着器の温度制御開始タイミングおよ
びスキャナの立上げ開始タイミングを制御することによ
り、最小の消費電力で定着器の温度制御およびスキャナ
の立上げ制御を完了して速やかに画像形成プロセスを実
行可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像形成装
置は、入力される画像情報を解析して出力情報に変換す
る画像処理手段と、この出力情報に基づいて変調された
光ビームを感光体上に走査する走査光学系と、感光体に
形成された静電潜像を現像材により現像して記録媒体に
転写する画像形成手段と、この画像形成手段により記録
媒体に転写された現像材を熱加圧定着する定着手段と、
この画像処理手段による画像情報の受信と同時に定着手
段への通電を制御して所望定着温度に設定する定着制御
手段と、定着手段への通電により所望の定着温度に到達
されるまでの間、画像処理手段が変換した出力情報を順
次記憶する記憶手段とを有し、定着手段の定着温度到達
状態に基づいて記憶手段に記憶された出力情報を走査光
学系に順次出力するように構成したものである。
【0030】また、入力される画像情報を解析して出力
情報に変換する画像処理手段と、この出力情報に基づい
て変調された光ビームを回転多面鏡により感光体上に走
査する走査光学系と、回転多面鏡を設定された各画像密
度に基づいて異なる走査速度で定速回転させる回転駆動
手段と、感光体に形成された静電潜像を現像材により現
像して記録媒体に転写する画像形成手段と、電源投入時
に、回転駆動手段により回転駆動される回転多面鏡の回
転速度を設定可能な最大画像密度に対応する走査速度よ
りも低速な第1の走査速度に立ち上げ、画像出力要求の
前後において回転多面鏡の回転速度を、設定された画像
密度に基づいて第1の走査速度から所望の第2の走査速
度への切り換えまたはこの第2の走査速度から第1の走
査速度への切り換えを制御する回転制御手段とを有する
ものである。
【0031】さらに、入力される画像情報を解析して出
力情報に変換する画像処理手段と、この出力情報に基づ
いて変調された光ビームを回転多面鏡により感光体上に
走査する走査光学系と、前記回転多面鏡を設定された各
画像密度に基づいて異なる走査速度で定速回転させる回
転駆動手段と、感光体に形成された静電潜像を現像材に
より現像して記録媒体に転写する画像形成手段と、この
画像形成手段により前記記録媒体に転写された現像材を
熱加圧定着する定着手段と、定着手段への通電を制御し
て所望定着温度に設定する定着制御手段と、この定着制
御手段が定着手段への通電を開始して所望定着温度に到
達するまでに要した過去の定着立上げ時間,回転駆動手
段が前記回転多面鏡を所望の走査速度に到達するまでに
要した過去の走査立上げ時間,画像処理手段から前記出
力情報を生成出力可能となるまでに要した過去の生成時
間および前記所望の定着温度を含む制御履歴情報を複数
ページ分記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶され
た制御履歴情報に基づいて次の画像形成時における定着
立上げ開始時刻,走査立上げ開始時刻,画像形成開始時
刻を演算する演算手段と、画像処理手段が入力される画
像情報を解析して出力情報への変換を開始した時刻を基
準として前記演算手段により演算された各定着立上げ開
始時刻,走査立上げ開始時刻,画像形成開始時刻を計時
する計時手段と、この計時手段により計時される時刻と
各定着立上げ開始時刻,走査立上げ開始時刻,画像形成
開始時刻とを比較しながら各定着制御手段,画像形成手
段,回転駆動手段への起動開始指示タイミングを制御す
るタイミング制御手段とを有するものである。
【0032】
【作用】本発明においては、画像処理手段が入力される
画像情報の受信を開始すると、これと同時に定着制御手
段が前記定着手段への通電を制御して所望定着温度に設
定し始め、定着手段の温度が所望定着温度に到達するま
での間、記憶手段に画像処理手段が変換した出力情報を
順次記憶させ、定着手段の定着温度到達状態に基づいて
前記記憶手段に記憶された前記出力情報を前記走査光学
系に順次出力することにより、画像処理手段が入力され
る画像情報の待機中は定着手段への通電を抑止して、装
置全体の消費電力を節減するとともに、機内温度の上昇
を抑制することを可能とする。
【0033】また、電源投入時に、回転制御手段が回転
駆動手段により回転駆動される回転多面鏡の回転速度を
設定可能な最大画像密度に対応する走査速度よりも低速
な第1の走査速度に立ち上げ、画像出力要求の前後にお
いて回転多面鏡の回転速度を、設定された画像密度に基
づいて第1の走査速度から所望の第2の走査速度への切
り換えまたはこの第2の走査速度から第1の走査速度へ
の切り換えを制御することにより、回転多面鏡の回転速
度を指定された画像密度に従う走査速度にする際の回転
駆動手段への電流変化を最小に抑え、かつ高速に回転多
面鏡の回転速度を指定された画像密度に従う走査速度に
立ち上げることを可能とする。
【0034】さらに、画像処理手段が入力される画像情
報の受信を開始すると、計時手段が画像情報受信時を基
準として計時を開始し始め、この間、タイミング制御手
段が演算手段により演算された各定着立上げ開始時刻,
走査立上げ開始時刻,画像形成開始時刻とを比較しなが
ら各定着制御手段,画像形成手段,回転駆動手段への起
動開始指示タイミングを制御することにより、最適なタ
イミングで各定着制御手段,画像形成手段,回転駆動手
段を起動することを可能とし、消費電力を節減しつつ、
プリント可能時刻から実際のプリント処理を開始する間
での待機時間を短縮することを可能とする。
【0035】
【実施例】〔第1実施例〕図1は本発明の第1実施例を
示す画像形成装置の制御構成を説明する回路ブロック図
であり、熱定着機構と光走査機構を備えて電子写真プロ
セスを実行する、例えばレーザビームプリンタの場合を
示す。
【0036】図において、1はノイズフィルタで、一方
がAC入力に接続され、他方がスイッチ2に接続されて
いる。3はフューザ制御部で、定着ヒータ8への通電量
を制御する。4は低電圧電源ユニットで、画像形成装置
の各ユニットへ必要な電源を発生する。21はホストイ
ンタフェース回路(ホストI/F回路)で、パーソナル
コンピュータ等の外部装置との情報の受渡制御を行うも
ので、RSー232仕様,セントロニクス仕様等のイン
タフェースによって外部装置に接続される。20は印字
情報を画像情報に展開するビデオコントローラ部(ビデ
オコントローラ)で、外部装置から送られた印字情報を
判断して画像情報を生成し、エンジン部の印字制御を行
うもので、CPU20a,RAM20b,ROM20
c,画像情報を蓄えるバッファ20d,電源未投入時に
各種設定内容を記憶するための再書込み可能な不揮発性
メモリ(NVRAM,EEPROM等)29等で構成さ
れる。22は操作パネルで、画像形成装置の動作状態を
表示し、使用者が動作モードの設定を行うものである。
【0037】ビデオコントローラ20が出力する画像情
報を記録用紙に印字するために、ビデオインタフェース
回路部20eを通してエンジン部30を制御する。
【0038】エンジン部30は、用紙を搬送しながら電
子写真プロセスを実行するための搬送ローラ,一次帯電
ローラ,感光ドラム,現像スリーブ,定着ローラ,加圧
ローラ等の各種のローラを回転駆動するために、メイン
モータ28とこれを駆動制御するためのメインモータド
ライバ27を有し、また、主走査方向にレーザ光を反射
させるためのポリゴンミラー(図示しない)を回転する
スキャナモータ26およびこのスキャナモータ26の駆
動を制御するスキャナモータドライバ25を有し、さら
に感光ドラムに画像を書込むためのレーザ光を発生する
半導体レーザ24およびこの半導体レーザ24のON/
OFF変調制御および光量調整制御を行うレーザドライ
バ23を有している。15は受光素子で、主走査方向の
同期信号で、半導体レーザ24から発射されたレーザ光
を受光する。15aはBD回路で、受光素子15が受光
したレーザ光の光検知出力信号を所定のしきい値で整形
してBD信号を生成する。10は給紙センサで、用紙先
端を検知し、副走査方向の同期信号を生成する。12は
排紙センサで、印字が終了した記録用紙が排紙したこと
を監視する。7はピックアップソレノイドで、用紙を給
紙する際に作動する。8は定着ヒータで、定着ローラ内
に収容され、定着ローラの表面温度を所定温度にヒート
アップさせる熱源として機能する。9はサーミスタ等の
温度センサで、定着ヒータ8の温度を検出する。17は
高電圧電源で、一次帯電器,現像,転写,分離等を行う
ために必要な高電圧を発生する。13はファンモータ
で、その駆動状態がファンモータドライバ14により制
御され、空冷により装置内温度の上昇を低減する。16
はトナーカトリッジで、感光ドラム,現像スリーブ,一
次帯電ローラ,トナー等が一体化されて構成されてい
る。なお、5は紙有無センサ、6はドアセンサ、11は
カートリッジセンサである。
【0039】18はエンジンコントローラで、CPU1
8a,RAM18b,ROM18c,ビデオインタフェ
ース回路18d等で構成されている。
【0040】このように構成された画像形成装置におい
て、画像処理手段(ビデオコントローラ20)が入力さ
れる画像情報の受信を開始すると、これと同時に定着制
御手段(エンジンコントローラ18)が前記定着手段
(定着ヒータ8)への通電を制御して所望定着温度に設
定し始め、定着手段の温度が所望定着温度に到達するま
での間、記憶手段(バッファ20d)に画像処理手段が
変換した出力情報を順次記憶させ、定着手段の定着温度
到達状態に基づいて前記記憶手段に記憶された前記出力
情報を前記走査光学系に順次出力することにより、画像
処理手段が入力される画像情報の待機中は定着手段への
通電を抑止して、装置全体の消費電力を節減するととも
に、機内温度の上昇を抑制することを可能としている。
【0041】以下、図2に示すフローチャートを参照し
ながら本発明に係る画像形成装置における定着ヒータ8
のヒートアップと画像情報のビットマップ展開の並行処
理動作について説明する。
【0042】図2は、図1に示した定着ヒータ8のヒー
トアップと画像情報のビットマップ展開の並行処理手順
の一例を示すフローチャートである。なお、(1) 〜(9)
は各ステップを示し、ステップ(1) ,(3) が同時進行ス
テップである。
【0043】図1に示したホストインタフェース回路2
1を介して外部装置から画像情報としてのコードデータ
がバッファ20dに受信されると、その旨をエンジンコ
ントローラ18に通知して定着ヒータ8の通電を開始す
るとともに(1) 、これと同時にビデオコントローラ20
のCPU20aがバッファ20d内に受信されたコード
データを読み出し、バッファ20dのビットマップ処理
エリアにビットマップに展開されたドットイメージを、
画像形成実行可能な最小限の画像情報量QMIN分を格納
する画像処理が開始される(3) 。次いで、時間tP の間
に画像形成実行可能な最小限の画像情報量QMIN 分のド
ットイメージの格納が完了したら(4) 、温度センサ9の
出力から定着ヒータ8の表面温度Tが所定の値T0 まで
上昇しているかどうかを判定し(5) 、NOならばステッ
プ(7) 以降に進み、バッファ20dのビットマップ処理
エリアにビットマップに展開されたドットイメージを、
画像形成実行可能な最小限の画像情報量QMIN 分(結果
蓄積量は2QMIN となる)の蓄積を開始し、画像形成実
行可能な最小限の画像情報量QMIN 分の蓄積が完了した
ら(8) 、温度センサ9の出力から定着ヒータ8の表面温
度Tが所定の値T0間で上昇しているかどうかを判定し
(9) 、NOならばステップ(7) に戻り、YESならばス
テップ(6) に戻り、バッファ20dに蓄積されているド
ットイメージをビデオインタフェース19を介してエン
ジンコントローラ18に伝送する伝送処理を開始する。
また、ステップ(5) の判定でYESの場合は、バッファ
20dに蓄積されているドットイメージをビデオインタ
フェース19を介してエンジンコントローラ18に伝送
する伝送処理を開始する6。
【0044】このように定着ヒータ8のヒートアップ開
始と同時に開始されたビットイメージ展開処理中に、定
着温度、すなわち定着ヒータ8の表面温度Tが所定の値
0に到達したら(2) 、ステップ(5) ,(9) の判定がY
ESとなり、出力可能なビットイメージの画像情報を即
座にエンジンコントローラ18に転送可能となる。
【0045】なお、本実施例における最小限の画像情報
量QMIN とは、受信したコードデータが文字データの場
合は、記録媒体1頁のうちの数行分という場合(パーシ
ャルペイントモード時の場合)もあるが、画像(グラフ
ィック)データの場合は、1頁全体(フルペイントモー
ド)とすることが多い。
【0046】このように制御することにより、アクセス
時間ta はta =Max(tw ,tp )+tf となり、
図3に示すように従来に比べて大きく減縮される。な
お、図3においては、コードデータが文字データと画像
データ(グラフィックデータ)の従来のとの対比におい
て示す。
【0047】また、本実施例では、画像形成工程が終了
すると、定着ヒータ8はオフされ、ホストコンピュータ
(図示しない)からの信号が受信されぬ間は、定着ヒー
タ8の消費電力はゼロであり、無駄な電力消費がなく、
装置機内温度の昇温もなくなる。 〔第2実施例〕図4は、図1に示した定着ヒータ8のヒ
ートアップと画像情報のビットマップ展開の並行処理手
順の他の例を示すフローチャートである。なお、(1) 〜
(14)は各ステップを示し、ステップ(2) ,(3) またはス
テップ(6) ,(8) が同時進行ステップである。
【0048】図1に示したホストインタフェース回路2
1を介して外部装置から画像情報としてのコードデータ
がバッファ20dに受信されると、同時に温度センサ9
の出力から定着ヒータ8の表面温度Tが所定の値T0
で上昇しているかどうかを判定し(1) 、YESならば定
着ヒータ8への通電を開始するとともに(2) 、ビデオコ
ントローラ20のCPU20aがバッファ20d内に受
信されたコードデータを読み出し、バッファ20dのビ
ットマップ処理エリアにビットマップに展開する画像処
理を開始し(3) 、画像形成実行可能な最小限の画像情報
量QMIN 分のビットマップ格納が完了したら(4) 、バッ
ファ20dよりエンジン部30にビデオ信号を伝送する
(5) 。
【0049】一方、ステップ(1) の判定でNOの場合
は、図1に示したホストインタフェース回路21を介し
て外部装置から画像情報としてのコードデータがバッフ
ァ20dに受信されると、その旨をエンジンコントロー
ラ18に通知して定着ヒータ8の通電を開始するととも
に(6) 、これと同時にビデオコントローラ20のCPU
20aがバッファ20d内に受信されたコードデータを
読み出し、バッファ20dのビットマップ処理エリアに
ビットマップに展開されたドットイメージを、画像形成
実行可能な最小限の画像情報量QMIN 分を格納する画像
処理が開始される(8) 。次いで、時間tP の間に画像形
成実行可能な最小限の画像情報量QMIN 分のドットイメ
ージの格納が完了したら(9) 、温度センサ9の出力から
定着ヒータ8の表面温度Tが所定の値T0 間で上昇して
いるかどうかを判定し(10)、NOならばステップ(12)以
降に進み、バッファ20dのビットマップ処理エリアに
ビットマップに展開されたドットイメージを、画像形成
実行可能な最小限の画像情報量QMIN 分(結果蓄積量は
2QMIN となる)の蓄積を開始し、画像形成実行可能な
最小限の画像情報量QMIN 分の蓄積が完了したら(13)、
温度センサ9の出力から定着ヒータ8の表面温度Tが所
定の値T0 間で上昇しているかどうかを判定し(14)、N
Oならばステップ(12)に戻り、YESならばステップ(1
1)に戻り、バッファ20dに蓄積されているドットイメ
ージをビデオインタフェース19を介してエンジンコン
トローラ18に伝送する伝送処理を開始する。また、ス
テップ(10)の判定でYESの場合は、バッファ20dに
蓄積されているドットイメージをビデオインタフェース
19を介してエンジンコントローラ18に伝送する伝送
処理を開始する(11)。
【0050】このように定着ヒータ8のヒートアップ開
始と同時に開始されたビットイメージ展開処理中に、定
着温度、すなわち定着ヒータ8の表面温度Tが所定の値
0に到達したら(7) 、ステップ(10),(14)の判定がY
ESとなり、出力可能なビットイメージの画像情報を即
座にエンジンコントローラ18に転送可能となる。
【0051】このように制御することにより、アクセス
時間ta はta =Max(tw ,tp )+tf となり、
図3に示すように従来に比べて大きく減縮される。な
お、本実施例において、バッファ20dの容量は、少な
くともウエイト時間tw の間に処理され得る画像情報量
を格納するサイズが必要である。これは、ビデオコント
ローラ20の処理スピードを考慮して適宜設定すれば良
い。
【0052】なお、上記実施例では露光光がレーザ24
により発生されるレーザビームの場合を示したが、LE
D素子や液晶シャッタ等の固体素子を用いる走査光学系
により露光光を発生する画像形成装置にも本発明を容易
に適用できる。
【0053】また、上記実施例では画像形成工程が終了
と同時に、定着ヒータ8への通電を遮断し、ホストコン
ピュータ(図示しない)からの次のコードデータの受信
までの間は、一切定着ヒータ8への通電を抑止する場合
について説明したが、機内温度が影響されない程度に、
例えば間欠的に定着ヒータ8への通電を行い、定着ロー
ラの表面温度Tを所定温度T0 または定着温度TF より
は低い値で、室温TRよりは高い値に保っておくように
制御しても良い。
【0054】さらに、上記実施例では定着ローラの表面
温度のチェックを行うタイミングを必要最小限の画像情
報量QMIN がバッファ20dに格納された時点を1回目
とし、2回目以降は便宜的にバッファ20dに蓄積され
た画像情報量がn×QMIN (nは整数)に達した時点と
したが、2回目以降のチェックタイミングは最小限の画
像情報量QMIN に制約されるものではなく、例えば一定
の時間間隔でチェックすることも可能である。また、上
記実施例では定着ヒータ8が定着ローラ内に設けられる
場合について説明したが、ベルト型やホーブン型のもの
を用いる定着手段であっても本発明を適用できる。
【0055】なお、上記実施例では外部装置から入力さ
れる画像情報に基づいてビットイメージ展開処理を実行
して画像を形成するプリンタを例にして説明したが、図
5に示すようにリーダ部122とエンジン部102とか
ら構成され、リーダ部122から送出される読み取り情
報に基づいてエンジン部102が上記同様の画像形成処
理を行う、例えばディジタル複写装置等の画像形成装置
にも本発明を適用でき、以下詳述する。 〔第3実施例〕図5は本発明の第3実施例を示す画像形
成装置の構成を示す断面図であり、図25と同一のもの
には同じ符号を付してある。
【0056】図において、リーダ部(スキャナ部)12
2は、原稿123を光源124で照射し、原稿123の
長手方向スリット像がレンズ125を介してCCD等の
イメージセンサ126上に結像される。増幅器127は
イメージセンサ126からの出力信号を増幅し、時系列
に並べられた電気信号出力をビデオコントローラ20に
入力する。
【0057】図6は、図5に示した定着ヒータ8のヒー
トアップと原稿走査との並行処理手順の一例を示すフロ
ーチャートである。なお、(1) 〜(9) は各ステップを示
し、ステップ(1) ,(3) が同時進行ステップである。
【0058】原稿123の光走査がスタートすると同時
に、定着器116のヒータ119に通電が開始される
(1) 。増幅器127におけるCCDのイメージセンサ1
26からの信号の処理は、当該光走査のスタートと同時
に開始し、ビデオコントローラ20のCPU20aは、
増幅器127からの出力信号が入力されると、バッファ
20dのビットマップ処理エリアにビットマップに展開
されたドットイメージを、画像形成実行可能な最小限の
画像情報量QMIN 分を格納する画像処理を開始する(3)
。次いで、時間tP の間に画像形成実行可能な最小限
の画像情報量QMIN分のドットイメージの格納が完了し
たら(4) 、温度センサ9の出力から定着ヒータ8の表面
温度Tが所定の値T0 まで上昇しているかどうかを判定
し(5) 、NOならばステップ(7) 以降に進み、バッファ
20dのビットマップ処理エリアにビットマップに展開
されたドットイメージを、画像形成実行可能な最小限の
画像情報量QMIN 分(結果蓄積量は2QMIN となる)の
蓄積を開始し、画像形成実行可能な最小限の画像情報量
MIN 分の蓄積が完了したら(8) 、温度センサ9の出力
から定着ヒータ8の表面温度Tが所定の値T0 まで上昇
しているかどうかを判定し(9) 、NOならばステップ
(7) に戻り、YESならばステップ(6) に戻り、バッフ
ァ20dに蓄積されているドットイメージをビデオイン
タフェース19を介してエンジンコントローラ18に伝
送する伝送処理を開始する。また、ステップ(5) の判定
でYESの場合は、バッファ20dに蓄積されているド
ットイメージをビデオインタフェース19を介してエン
ジンコントローラ18に伝送する伝送処理を開始する
(6) 。
【0059】このように定着ヒータ8のヒートアップ開
始と同時に開始されたビットイメージ展開処理中に、定
着温度、すなわち定着ヒータ8の表面温度Tが所定の値
0に到達したら(2) 、ステップ(5) ,(9) の判定がY
ESとなり、出力可能なビットイメージの画像情報を即
座にエンジンコントローラ18に転送可能となる。な
お、画像形成が終了次第、定着ヒータ8への通電はオフ
される。
【0060】上記実施例では、ディジタル複写装置を例
にして本発明の画像形成装置の動作について説明した
が、公衆回線を介してデータ通信を行う画像形成装置、
例えばファクシミリ装置にも本発明を適用できる。 〔第4実施例〕図7は本発明の第4実施例を示す画像形
成装置の構成を説明する断面図であり、図5と同一のも
のには同じ符号を付してある。
【0061】図において、129は通信制御部で、電話
機128の公衆回線を介した画像情報の送受信を制御す
る。なお、スキャナ部は省略してある。
【0062】以下、図8に示すフローチャートを参照し
ながら第4実施例を示すの動作について説明する。
【0063】図8は、図7に示した定着ヒータ119の
ヒートアップと画像情報処理の並行処理手順の一例を示
すフローチャートである。なお、(1) 〜(11)は各ステッ
プを示し、ステップ(1) ,(10)が同時進行ステップであ
る。
【0064】ファクシミリの信号が電話回線またはファ
クシミリ回線等の公衆回線を通じて送信され、通信制御
部129に受信されると同時に、定着器116のヒータ
119に通電が開始される(1) 。通信制御部129は、
相手先のファクシミのデータ転送方式等の確認を行うプ
ロトコル通信が開始され(10)、プロトコル通信が完了し
たら(11)、ビデオコントローラ20のCPU20aは、
通信制御部129からの出力信号が入力されると、バッ
ファ20dのビットマップ処理エリアにビットマップに
展開されたドットイメージを、画像形成実行可能な最小
限の画像情報量QMIN 分を格納する画像処理を開始する
(3) 。次いで、時間tP の間に画像形成実行可能な最小
限の画像情報量QMIN 分のドットイメージの格納が完了
したら(4) 、温度センサ9の出力から定着ヒータ119
の表面温度Tが所定の値T0 間で上昇しているかどうか
を判定し(5) 、NOならばステップ(7) 以降に進み、バ
ッファ20dのビットマップ処理エリアにビットマップ
に展開されたドットイメージを、画像形成実行可能な最
小限の画像情報量QMIN 分(結果蓄積量は2QMINとな
る)の蓄積を開始し、画像形成実行可能な最小限の画像
情報量QMIN 分の蓄積が完了したら(8) 、温度センサ9
の出力から定着ヒータ119の表面温度Tが所定の値T
0 間で上昇しているかどうかを判定し(9) 、NOならば
ステップ(7)に戻り、YESならばステップ(6) に戻
り、バッファ20dに蓄積されているドットイメージを
ビデオインタフェースを介してエンジンコントローラ1
05に伝送する伝送処理を開始する。また、ステップ
(5) の判定でYESの場合は、バッファ20dに蓄積さ
れているドットイメージをビデオインタフェースを介し
てエンジンコントローラ105に伝送する伝送処理を開
始する。
【0065】このように定着ヒータ119のヒートアッ
プ開始と同時に開始されたビットイメージ展開処理中
に、定着温度、すなわち定着ヒータ119の表面温度T
が所定の値T0 に到達したら(2) 、ステップ(5) ,(9)
の判定がYESとなり、出力可能なビットイメージの画
像情報を即座にエンジンコントローラ105に転送可能
となる。なお、画像形成が終了次第、定着ヒータ119
への通電はオフされる。
【0066】ファクシミリ装置においては、一般にプロ
トコル通信時間tpcが10〜30秒を要するため、アク
セス時間ta に関してプロトコル通信時間tpcの寄与は
無視できない。つまり、従来のファクシミ装置において
は、メイン電源(図示しない)は常時オンされているの
が一般的であり、定着ヒータ119も常時通電状態で、
ファクシミリ信号を受信して最終プリントを得るには、
アクセス時間ta がta =tpc+tp +tf であった
が、本実施例により、定着ヒータ119はファクシミリ
信号を受信したら初めて通電されるため、アクセス時間
a がta =max(tpc+tp ,tw )+tf とな
る。この結果、図9に示すように定着ヒータ119をオ
フしていてもアクセス時間ta は従来と変わらないこと
がわかる。なお、図9においては、コードデータが文字
データと画像データ(グラフィックデータ)の従来のと
の対比において示す。
【0067】これにより、アクセス時間ta は実質的に
影響を受けず、ファクシミリ信号非受信時には、定着器
116に定着ヒータ119は通電がオフ状態で、全く電
力消費がなくなるため、機内の不要な温度上昇も生じな
いという利点が生ずる。
【0068】以下、図10,図11を参照しながら、図
1に示したスキャナモータ26の立上げ制御動作につい
て説明する。 〔第5実施例〕図10は本発明の第5実施例を示す画像
形成装置におけるスキャナモータ立上げ制御手順の一例
を示すフローチャートである。なお、(1) 〜(14)は各ス
テップを示す。また、全体のハード構成については図1
に示すものとしており、本実施例では電源投入時に、回
転制御手段(スキャナモータドライバ25)が回転駆動
手段(スキャナモータ26)により回転駆動される回転
多面鏡の回転速度を設定可能な最大画像密度に対応する
走査速度よりも低速な第1の走査速度に立ち上げ、画像
出力要求の前後において回転多面鏡(ポリゴンミラーミ
ラー)の回転速度を、設定された画像密度に基づいて第
1の走査速度から所望の第2の走査速度への切り換えま
たは第2の走査速度から第1の走査速度への切り換えを
制御することにより、回転多面鏡の回転速度を指定され
た画像密度に従う走査速度にする際の回転駆動手段への
電流変化を最小に抑え、かつ高速に回転多面鏡の回転速
度を指定された画像密度に従う走査速度に立ち上げるこ
とを可能とする。
【0069】電源が投入されると、図1に示した低電圧
電源ユニット4から各ユニットに指定の電源が供給さ
れ、起動制御を行う。ビデオコントローラ20は、自己
診断処理を行い、各機能が正常に動作することを確認す
る。エンジン部30は、エンジンコントローラ18の自
己診断を行い正常であれば、エンジン部30の各センサ
の状態を判断し、用紙が紙搬送路上に残っていないかど
うかをチェックする。定着器の温度制御を開始し、スタ
ンバイ温度で温度調節制御を行う。同時に、エンジンコ
ントローラ18とのインタフェースが正常であることを
確認するために、ビデオコントローラ20との間で通信
を行う。同時に、最低の画像密度の画像形成状態に設定
するため、スキャナモータ26の立ち上げを開始すると
ともに、エラー判断タイマをスタートする(1) 。次い
で、スキャナモータ26の回転数が設定値かどうかを判
定し(2) 、NOならばエラー判断タイマは規定値以内か
どうかを判定し(11)、YESならばステップ(2) に戻
り、スキャナモータ26の回転数が設定値なるのを待機
し、NOならばスキャナ故障と判断し(12)、その旨を報
知し、印字動作は行わない。
【0070】一方、ステップ(2) の判定でYESと判定
された場合は、エンジンコントローラ18は、ビデオコ
ントローラ20にビデオインタフェース回路20eを通
じて印字可能を通知する。そして、ホストインタフェー
ス回路21から入力された印字情報をビデオコントロー
ラ20は画像情報に展開する。ビデオコントローラ20
が印字情報を判断し、ホストから送られた印字情報に画
像密度設定情報が含まれているかどうかを判定し(3) 、
YESならば印字密度設定値をエンジン部30に通知す
るとともに、RAM20bに記憶し(5) 、印字要求がな
されたら(4) 、印字密度設定値に基づいてスキャナ回転
数を設定するとともに、エラー判断タイマをスタートす
る(6) 。このように、エンジンコントローラ18は、す
ぐにスキャナモータ26の回転数を切り換えることな
く、そのままの回転数で印字要求が発行されるまで制御
される。
【0071】ビデオコントローラ20は画像展開を終了
すると、ビデオインタフェース19を介して印字要求を
発行する。エンジン部30は、印字要求により用紙印字
開始制御として、印字可能状態に定着器の温度調整制
御,メインメモータの回転制御,高電圧電源制御等を開
始し、印字開始までレーザ光量の調整制御を行う。ま
た、ステップ(5) で記憶された画像密度にスキャナモー
タ26の回転数を立ち上げる制御を開始し、スキャナモ
ータ26の回転数が設定値かどうかを判定し(7) 、NO
ならばエラー判断タイマは規定値以内かどうかを判定し
(13)、YESの場合は、ステップ(7) に戻り、NOなら
ばスキャナ故障と判断し(14)、その旨を報知し、印字動
作は行わない。
【0072】一方、ステップ(7) の判定でYESの場合
は、エンジン部30は印字可能状態になると用紙を給紙
する。エンジン部30は用紙先端のタイミングを検出し
て副走査方向の同期信号と、主走査方向の同期信号のB
D信号を発生する。ビデオコントローラ20は、主走査
方向,副走査方向の同期信号に同期して画像信号を出力
する。エンジン部30は、画像信号によりレーザ24を
点滅する。そして、ポリゴンミラーで反射されたレーザ
光は、結像レンズを通して感光ドラムを通して感光ドラ
ム上に像を結ぶ。この感光ドラムの潜像をトナーで現像
し、用紙に転写し、定着器にて定着することにより用紙
に印字する印字処理ルーチンを実行する(8) 。そして、
連続して印字する要求がなされているかどうかを判定し
(9) 、YESならばビデオコントローラ20は印字制御
を終了する前に、印字要求を出力し、エンジン部30の
エンジンコントローラ18に対して連続印字を指示し、
上記のように画像情報の印字を継続する。
【0073】一方、ステップ(9) の判定でNOの場合
は、用紙の後端を排紙センサで検出したらエンジン部3
0は、印字動作を終了するため、定着器の温度調整制
御,高電圧電源17の制御,メインモータ28の回転制
御,スキャナモータ26の回転制御等のため、スキャナ
回転数をステップ(1) で設定した初期値に復帰させるた
め、初期値をセットし、エラー判断タイマをスタートし
(10)、ステップ(2) に戻る。
【0074】このように制御することにより、図11に
示すようにスキャナモータ26の回転数はスタンバイ状
態において低回転状態に維持されるため、所望の密度の
画像形成開始までのウエイト時間を短縮できるととも
に、スキャナモータ26起動時における起動電流の変化
を最小に抑えることができる。
【0075】なお、上記実施例では、ホストから指示さ
れる印字情報を判断して、スキャナの回転制御を行って
いるが、使用者が操作パネル22を操作して画像密度を
切り換えた場合は、印字要求に関係なくスキャナの回転
数を操作パネル22の設定状態を優先して設定する構成
であってもよい。このとき、ビデオコントローラ20で
画像に展開される情報は、操作パネル22によって設定
された画像密度に合せられる。
【0076】また、上記実施例では、低速,高速の2つ
の回転数について制御を行う場合について説明したが、
画像密度を多数設定して、これに合せてスキャナの回転
を制御しても良い。
【0077】さらに、上記実施例では、連続印字中は画
像密度を変更できないよう制御している場合について説
明したが、画像密度切り換えを印字要求よりも優先する
ように制御することにより、連続印字中であっても画像
密度を切り換えることが可能となる。
【0078】また、上記実施例では、エンジン部30の
エンジンコントローラ18のROM18c中の制御プロ
グラムに記憶された最も粗い画像密度(最も回転数が低
い)でスキャナの回転数を制御していたが、工場出荷時
にスイッチ等を用いて初期画像濃度のパターンを設定す
ることにより、電源投入時にこのスイッチ状態を判断
し、スキャナの回転数をこの値に合せて回転制御しても
良い。
【0079】さらに、上記実施例において、ビデオコン
トローラ20がある特定の画像密度しか印字できないよ
うに設定されている時、ビデオコントローラ20がエン
ジン部30のエンジンコントローラ18に対して画像密
度切り換え制御を禁止して、印字可能な最も低速な状態
でスキャナの回転数を制御する構成であっても良く、こ
れにより回転制御処理を単純化することができる。ま
た、ビデオコントローラ20が粗い画像密度しか対応し
ていない場合は、電源投入時にスキャナを回転制御せず
に停止させたままとし、印字要求によってスキャナを回
転制御してもよい。
【0080】また、上記実施例において、使用者が操作
パネル22を通じて画像密度設定を行った場合、この情
報をビデオコントローラのNVRAM29に記憶する場
合について説明したが、次回電源投入時にビデオコント
ローラ20がこの値をNVRAM29から読み出し、エ
ンジン部30のエンジンコントローラ18に対して画像
密度を設定し、この値でエンジンコントローラ18は、
電源投入時にスキャナ回転数を設定する構成であっても
よい。
【0081】なお、上記実施例では定着手段またはスキ
ャナを個別的に立上げ開始タイミングを制御する場合に
ついて説明したが、定着手段およびスキャナの制御履歴
に応じて両者の立上げ開始タイミングをダイナミックに
制御する構成であっても良く、以下詳述する。 〔第6実施例〕図12は本発明の第6実施例を示す画像
形成装置の制御構成を説明する回路ブロック図であり、
図1と同一のものには同じ符号を付してある。
【0082】図において、51はレーザ制御部で、ビデ
オコントローラ20により生成され、ビデオインタフェ
ース19を通してビデオインタフェース回路18dへ出
力される画像データ(VDO)のレベルに従ってレーザ
24のON/OFF制御を行う。52はスキャナ制御部
で、スキャナモータ26の回転数制御を行う。53は定
着制御部で、定着ヒータ8を含む定着器56の温度制御
を行う。54はその他の制御部で、プリント実行時にお
いて搬送系・現像系57を制御する。55は不揮発性の
NVRAMで、後述する図13に示すデータテーブルに
基づいて算出される次のページのプリント制御パラメー
タを格納するとともに、電源投入後のプリント制御に必
要な初期データとして上記データテーブルのデータを一
時退避格納する。
【0083】このように構成された画像形成装置におい
て、画像処理手段(ビデオコントローラ20)が入力さ
れる画像情報の受信を開始すると、計時手段(CPU1
8aのタイマ機構による)が画像情報受信時を基準とし
て計時を開始し始め、この間、タイミング制御手段(C
PU18aが各制御部51〜54への指示による)が演
算手段(CPU18a)により演算されてRAM18b
上に記憶される各定着立上げ開始時刻,走査立上げ開始
時刻,画像形成開始時刻とを比較しながら各定着制御手
段(定着器制御部53),画像形成手段,回転駆動手段
(スキャナ制御部52)への起動開始指示タイミングを
制御することにより、最適なタイミングで各定着制御手
段,画像形成手段,回転駆動手段を起動することを可能
とし、消費電力を節減しつつ、プリント可能時刻から実
際のプリント処理を開始する間での待機時間を短縮する
ことを可能とする。
【0084】なお、RAM18bは、上記データテーブ
ルに管理される各データ、すなわちコントローラ処理時
間TC1〜TCN,スキャナ立上げ時間TS1〜TSN,定着器
立上げ時間TF1〜TFN,定着器制御開始温度θF1〜θFN
等を格納する記憶手段として機能する。
【0085】図13は、図12に示したRAM18bに
作成される第1データテーブルの一例を示す図である。
【0086】図において、コントローラ処理時間TC1
CNは、ビデオコントローラ20内で1ページ分ビット
マップ画像データを生成するのに要した時間を示し、ス
キャナ立上げ時間TS1〜TSNは、スキャナモータ26が
静止状態から実行回転数N(rpm)に達するのに要し
た時間を示し、定着器立上げ時間TF1〜TFNは定着器5
6のスタンバイ温度θ0 (℃)あるいは任意の定着器制
御開始温度θFi(℃,iは任意)から実行温度θ1
(℃)に対するのに要した時間を示し、定着器制御開始
温度θF1〜θFNは定着器56の制御開始時の表面温度を
示している。
【0087】これらの各データは、各ページ毎にデータ
更新され、各ページにおけるコントローラ処理時間TCi
およびスキャナ立上げ時間TSi,定着器立上げ時間TFi
はプリント開始直前に、定着器制御開始温度θFiは定着
器制御開始時において検出される。ここで、コントロー
ラ処理時間TCiは、ビデオインタフェース19とビデオ
コントローラ20とのデータ通信によって得られ、スキ
ャナ立上げ時間TSiおよび定着器立上げ時間TFiは、C
PU18aによる内部タイマあるいは外部タイマからの
割込み処理等により監視され、スキャナ制御部52にお
いて実行回転数N(rpm)および定着器制御部53に
おいて実行温度θ1 (℃)に制御されるまでをソフトウ
エア的にカウントして得られ、定着器制御開始温度θFi
は定着器制御開始時点で定着器56の表面温度を検出す
ることによって得られる。このようにして、図13に示
すデータテーブルがRAM18bに構築されると、各デ
ータはプリント実行時あるいはプリント終了後に次ペー
ジのプリント制御パラメータを算出するために引用され
る。ここで、次ページのプリント制御パラメータを算出
するために引用される。ここで、次ページのプリント制
御パラメータは、過去Nページ分の平均コントローラ処
理時間tc および平均スキャナ立上げ時間tS ,平均定
着器立上げ時間tF ,平均定着器制御開始温度θF から
なり、以下の数1〜数4で表わされる移動平均値であ
る。
【0088】
【数1】
【0089】
【数2】
【0090】
【数3】
【0091】
【数4】 上記3つのデータ、すなわ過去Nページ分の平均コント
ローラ処理時間tc および平均スキャナ立上げ時間t
S ,平均定着器立上げ時間tF からビデオコントローラ
20が次ページの画像データ生成を開始してから、エン
ジン部30でプリントが可能(プリントレディ)になる
間での時間tR を数5で定義する。
【0092】
【数5】 このように、時間tR は上記平均コントローラ処理時間
c および平均スキャナ立上げ時間tS ,平均定着器立
上げ時間tF の中で最も大きい値を採用する。この時間
R より次ページのスキャナ立上げ制御を(tR −t
S )の時刻に、定着器立上げ制御を(tR −tF )の時
刻に開始するようにする。
【0093】図14は、図12に示した各制御部の動作
状態を説明するタイミングチャートである。
【0094】この図において、はビデオコントローラ
20の状態として画像データの生成と出力の状態を示
し、はjobコマンド通信を示し、C1 ,C2 ,…,
n はビデオコントローラ20の画像生成時間あるいは
実行状態をビデオインタフェース19を通してエンジン
コントローラ18へ送出されるコマンドデータ列を示
し、エンジンコントローラ18は、jobコマンド通信
によって得られるデータ列により、上記プリント可能時
刻tR およびスキャナ立上げ制御開始時刻(tR −t
S ),定着器立上げ制御開始時刻(tR −tF )を検出
して、プリンントシーケンスの制御を行う。
【0095】/PRINTはビデオコントローラ20が
画像データの生成が終了後に、エンジンコントローラ1
8に対してプリント開始を指示するプリント信号であ
る。/TOPはエンジンコントローラ18からビデオコ
ントローラ20に送出される垂直同期信号である。/B
Dはエンジンコントローラ18からビデオコントローラ
20に送出される水平同期信号である。はスキャナ回
転数状態を示し、は定着器温度状態を示し、はエン
ジン部30の電力消費量を示す。
【0096】この図に示されるように、エンジンコント
ローラ18はjobコマンド通信によって得られる第1
のデータC1 により内部タイマを開始させ、第2以降の
データ列C2 〜Cn を入力することにより、定着器立上
げ制御開始時刻(tR −tF)およびスキャナ立上げ制
御開始時刻(tR −tS ),プリント可能時刻tR を監
視し(本実施例ではtC >tF >tS とする)、定着器
立上げ制御開始時刻(tR −tF )まではスタンバイ状
態(スキャナ回転数n=0,定着器温度θ=θ 0 )を維
持し、定着器立上げ制御開始時刻(tR −tF )で定着
器56の立上げを開始し、時間tF 経過後、すなわち時
刻tR で定着温度θが実行温度θ1 に到達するように制
御する。次に、スキャナ立上げ制御開始時刻(tR −t
S )に、スキャナ立上げ制御を開始し、時間tS 経過
後、すなわち時刻tR で回転数nがNに到達するように
制御する。
【0097】エンジンコントローラ18は時刻tR 以前
に、プリント信号/PRINTを出力する可能性がある
が、このような場合は、エンジンコントローラ18は時
刻tR でプリント可能状態となった後に、プリンタエン
ジンの給紙部から用紙を所定位置まで給紙した後に、垂
直同期信号/TOPを出力し、時刻tP でプリントが開
始される。なお、時刻tR 以後でプリント信号/PRI
NTが出力された場合は、給紙部から用紙を所定位置ま
で給紙した時点で垂直同期信号/TOPを出力する。プ
リント実行中は、スキャナ回転数nはNに,定着温度θ
が実行温度θ1に維持され、時刻(tP +tE )でプリ
ントが終了後、スタンバイ状態、すなわちスキャナ回転
数はn=0(停止状態)で、定着温度θがスタンバイ温
度θ0 になるように制御される。
【0098】また、図14に示すようにエンジン部30
の電力消費量は、スタンバイ状態でPS 、定着器立上
げ制御状態でPF 、定着器56とスキャナの立ち上げ制
御状態およびプリント状態でPFS、プリント実行状態で
E となる。なお、本実施例ではPS <PF <PFS<P
E となる。
【0099】以下、図15,図16に示すタイミングチ
ャートを参照しながら連続印刷処理時におけるプリント
シーケンスについて説明する。
【0100】図15は本発明の画像形成装置における連
続印刷処理時におけるプリントシーケンスの一例を示す
タイミングチャートである。なお、図15は第1のペー
ジに対する垂直同期信号/TOPの立下がりエッジから
第2のページに対するプリント信号/PRINTの立下
がりエッジまでの時間Tが、エンジン部30が実行状態
を維持する時間T0 よりも大きい場合を示しており、図
16は第1のページに対する垂直同期信号/TOPの立
下がりエッジから第2のページに対する立下がりエッジ
までの時間TがT0 以下の場合を示す。
【0101】図15に示すように、エンジン部30は第
1のページのプリント実行後にスタンバイ状態となり、
第2のページに対するプリント可能時刻tR2以後で第2
のページに対するプリントが実行される。なお、第2の
ページに対する定着器立上げ制御開始時刻は(tR2−t
F2)で、スキャナ立上げ制御開始時刻は(tR2−tS2
である。この場合、定着器立上げ制御開始時刻(tR2
F2)は定着器制御開始温度がスタンバイ温度θ0 より
も高い場合、tF2<tF1となり、第1のページに対する
定着器立上げ制御開始時刻をその温度差に比例する分だ
け遅延させることができる。
【0102】また、図16に示すように、第1のページ
に対する垂直同期信号/TOPの立下がりエッジから第
2のページに対する立下がりエッジまでの時間TがT0
以下である場合であり、主に1つの画像データを複数ペ
ージ分プリントする場合がこれに該当する。このような
場合、第1のページのプリントが終了後、第2のページ
のプリントを開始するまでプリント可能状態を維持す
る。
【0103】以下、図17〜図19に示す各フローチャ
ートを参照しながら図12に示した画像形成装置のプリ
ントシーケンス,定着器56とスキャナモータ26の立
上げ制御,連続プリントモード検出処理動作等につい説
明する。
【0104】図17は、図12に示した画像形成装置の
プリントシーケンス制御手順の一例を示すフローチャー
トである。なお、(1) 〜(10)は各ステップを示す。
【0105】先ず、CPU18aは前ページのプリント
が終了後に、次ページに対するプリント制御パラメー
タ,プリント可能時刻tR ,定着器立上げ制御開始時刻
(tR−tF ),スキャナ立上げ制御開始時刻(tR
S )の算出および全制御フラグ(定着器状態フラグf
F ,スキャナフラグfFR,スキャナレディフラグfSR
プリントレディフラグfPRDY等)を「0」に初期化する
(1) 。CPU18aは、ビデオコントローラ20より出
力されるjobコマンドのデータ列C1 ,C2 ,…,C
n をプリントシーケンス制御のタイマ1として用い、最
初に入力するデータC1 によりタイマを初期化する(2)
。これにより起動されるタイマ1は、割込み処理によ
り図18に示す定着器56とスキャナのとの立上げ制御
を行う。
【0106】次いで、ビデオコントローラ20が画像デ
ータ生成後にプリント信号/PRINTを出力すると
(3) 、CPU18aは図18に示す処理で得られるプリ
ントレディフラグfPRDY(スキャナフラグfFRとスキャ
ナレディフラグfSRとの論理積により決定される)が
「0」から「1」に変化するのを待機し(4) 、プリント
レディフラグfPRDYが「1」となったら、給紙部より用
紙を所定位置まで給紙した後に垂直同期信号/TOPを
出力し(5) 、プリント実行を開始する(6) 。ここで、C
PU18aはプリント実行時間を監視するためタイマ1
の再起動を行う。CPU18aはこのタイマ1の監視を
行うことによってプリント終了を検出し(7)、図19よ
り得られる連続プリントモードフラグfPCが「1」かど
うか、すなわち連続プリントモードかどうかを判定し
(8) 、YESならばステップ(4) に戻り、次ページに対
するプリント制御を行い、NOならば、すなわちスタン
バイ状態になるように(スキャナ回転数はn=0(停止
状態)で、定着温度θがスタンバイ温度θ0 になるよう
に)制御し(9) 、タイマ1を停止してクリアさせて(1
0)、プリントシーケンスを終了し、スタンバイ状態とな
る。
【0107】図18は、図12に示した定着器56とス
キャナモータ26の立上げ制御手順の一例を示すフロー
チャートである。なお、(1) 〜(24)は各ステップを示
し、各処理は図17に示したタイマ1の割込み処理によ
り実行される。
【0108】先ず、プリントレディフラグfPRDY
「0」かどうかを判定し(1) 、NOならば処理を終了
し、YESの場合、すなわちプリント可能でない状態の
場合、定着器立上げ制御開始時刻(tR −tF(Q))をタ
イマ1の値TTMR1と比較し、タイマ1の値TTMR1が定着
器立上げ制御開始時刻tR −tF(Q)以上であるかどうか
を判定し(2) 、NO(TTMR1<tR −tF(Q))ならば、
定着器56をスタンバイ状態であるように制御し(3) 、
YESの場合は定着器状態フラグfF の値が「0」,
「1」,「2」の何れであるかをチェックする(4) 。な
お、上記時刻tF(Q)は定着器開始温度の差異によって異
なる。
【0109】この定着器状態フラグfF は、初期状態で
はfF =0であるので、ステップ(5) に進み、定着器立
上げ制御を開始し(5) 、その後、定着器状態フラグfF
を「1」とし(6) 、ステップ(13)以降に進み、ステップ
(4) の判定でfF =1の場合は、定着器温度は図21に
おける時刻tR −tF +tFa0 から時刻tR −tF +t
Fa1 までの傾きαF (℃/sec )で制御される(7) 。次
いで、定着器温度θと実行時定着器温度θ1 との差|θ
−θ1 |がΔθ1 以内かどうかを判定し(8) 、NOなら
ばステップ(13)以降に進み、YESならば定着器状態フ
ラグfF を「2」とし(9) 、ステップ(13)以降に進む。
【0110】一方、ステップ(4) の判定で、定着器状態
フラグfF が「2」の場合は、時刻tR −tF +tFa1
から|θ−θ1 |≦Δθ2 (θ2 <θ1 )になる時刻t
R になるまで固定制御を行う(10)。次いで、|θ−θ1
|≦Δθ2 (θ2 <θ1 )になると(11)、定着器レディ
フラグfFRを「1」とし(12)、それ以降プリント実行終
了後まで、定着器温度をθ1 であるように制御する。こ
れに対してスキャナ立上げ制御はタイマ1の値TTMR1
スキャナ制御開始時刻tR −tS とを比較し(13)、値T
TMR1<tR −tS の場合は、スキャナモータ26はOF
Fの状態とし(14)、TTMR1≧tR −tS になると、スキ
ャナ立上げ制御を開始し、スキャナフラグfS
「0」,「1」,「2」の何れであるかを判定(15)す
る。ここで、スキャナフラグfS が初期状態で「0」で
あるので、この場合はスキャナモータ26をONとし(1
6)、さらにスキャナフラグfS を「1」とし(17)、ステ
ップ(24)以降へ進む。
【0111】一方、ステップ(15)の判定でスキャナフラ
グfS が「1」の場合は、スキャナ回転数は図20にお
ける時刻tR −tS +tSa0 から時刻tR −tS +t
Sa1 までの傾きαS (rpm/sec )で制御される(1
8)。次いで、スキャナ回転数nと実行時スキャナ回転数
Nとの差|n−N|がΔN1 以内(|n−N|≦ΔN
1 )になったかどうかを判定し(19)、NOならばステッ
プ(24)以降に進み、YESならばスキャナフラグfS
「2」とし(20)、ステップ(24)以降に進む。
【0112】一方、ステップ(15)の判定でスキャナフラ
グfS が「2」の場合は、時刻tR−tS +tSa1 から
|n−N|≦ΔN2 (ΔN2 <ΔN1 )になる時刻tR
になるまで固定制御を行う(21)。次いで、|n−N|≦
ΔN2 (ΔN2 <ΔN1 )となったら、スキャナレディ
フラグfSRを「1」とし(23)、それ以降プリント実行終
了までスキャナ回転数をNであるように制御する。さら
に、定着器レディフラグfFRとスキャナレディフラグf
SRとの論理積をプリントレディフラグfPRDYの値として
演算し(24)、立上げ制御を終了する。
【0113】図19は、図12に示した画像形成装置に
おける連続プリントモード検出処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。なお、(1) 〜(6) は各ステップを
示す。
【0114】先ず、初期状態において連続プリントフラ
グfPCが「0」クリアされ(1) 、第1のページの垂直同
期信号/TOPの立ち下がりエッジでCPU18aのタ
イマ2を起動させ(2) 、このタイマ2の値tTMR2とエン
ジン部30が実行状態を維持する時間T0 とを比較し、
TMR2≦T0 かどうかを判定し、NOならばステップ
(6) 以降に進み、YESならば周期は第2のページのプ
リント信号/PRINT入力待ち状態となり(4) 、第2
のページのプリント信号/PRINT入力されたら、連
続プリントフラグfPCを「1」とし(5) 、連続プリント
モードであることを検出する。
【0115】一方、ステップ(3) の判定でtTMR2>T0
になっても、プリント信号/PRINTが入力されない
場合は、連続プリンタモードが検出されず、タイマ2を
停止してクリアし(6) 、処理を終了する。
【0116】図20はスキャナ立上げ制御における経過
時間tとスキャナ回転数nとの関係を示す図である。
【0117】この図に示すように、スタンバイ状態にお
いて、スキャナ回転数は、n=「0」であり、時刻tR
−tS +tSa0 から、時刻tR −tS +tSa1 の期間
は、αS (rpm/sec )の割合でスキャナ回転数を増
加させ、時刻tR −tS +tSa1 から時刻tR の期間で
スキャナ回転数を|n−N|≦N2 になるように制御す
る。
【0118】これに対して、図21は定着器立上げ制御
における経過時間tと定着器温度θとの関係を示す図で
ある。
【0119】この図に示すように、例えば図14に示す
ようなスタンバイ状態において、定着器温度θはスタン
バイ温度θ0 であり、時刻tR −tF +tFa0 から時刻
R−tF +tFa1 までの期間で、傾きαF (℃/sec
)の割合で定着器温度を上昇させ、時刻tR −tF
Fa1 から時刻tR の期間で|θ−θ1 |≦Δθ2 (θ
2 <θ1 )になるように制御する。
【0120】図22は定着器立上げ制御における経過時
間tと定着器温度θとの関係を示す図であり、特に図1
5に示した連続的なプリント状態(T>T0 )で、第1
のページのプリント終了後に、スタンバイ状態となり、
第2のページのプリントシーケンス制御において、定着
器制御開始温度がθ>θ0 である場合に対応する。
【0121】この図に示すように、定着器温度θはスタ
ンバイ温度θ0 以上で、実行温度θ1 以下の間であり、
時刻tR −tF (θ)+tFa0 (θ)から時刻tR −t
F (θ)+tFa1 (θ)までの期間で、傾きαF (℃/
sec )の割合で定着器温度を上昇させ、時刻tR −tF
(θ)+tFa1 (θ)から時刻tR の期間で|θ−θ 1
|≦Δθ2 (θ2 <θ1 )になるように制御する。
【0122】ただし、この図において、tF >tF
(θ)であるので、図21に示す制御と比較すると、約
(θ−θF )/αF 分だけ定着器立上げ制御の開始タイ
ミングを遅延できる。
【0123】以下、図23を参照しながら本発明に係る
画像形成装置のその他の実施例について説明する。 〔第7実施例〕図23は、図12に示したRAM18b
に作成される第2のデータテーブルの一例を示す図であ
る。
【0124】図において、TC1〜TCNは過去にプリント
実行したLページ分のコントローラ処理時間を示し、T
S1〜TSNはNページ分のスキャナ立上げ時間を示し、T
F1〜TFNは定着器立上げ時間を示し、θF1〜θFNは定着
器制御開始温度を示す。
【0125】なお、本実施例において、LとNの関係は
L>Nであり、各コントローラの処理時間は、印字ペー
ジの種類をフラグとして、I,T,Mのうち1つを有す
る。当該フラグは、イメージタイプであれば「I」,テ
キスト(文字)タイプであれば「T」,イメージとテキ
ストの混合タイプであれば「M」を有する。上記データ
よりCPU18aは、次ページに対する制御パラメータ
を現行ページのプリント実行終了後に算出する。コント
ローラ処理時間の平均値を上記印字ページの種類毎に、
数6〜数8により算出する。
【0126】
【数6】
【0127】
【数7】
【0128】
【数8】 ここで、上記数6〜数8におけるfIk,fTk,fMkは、
下記数9〜数11で定まる。
【0129】
【数9】
【0130】
【数10】
【0131】
【数11】 また、数6〜数8におけるLIはfk =Iである印字ペ
ージ数を示し、LTはfk =Tである印字ページ数を示
し、LMはfk =Mである印字ページ数を示す。また、
上記数6〜数8におけるLI,LT,LMは、数12の
関係が成立し、
【0132】
【数12】 とし、LI,LT,LMの加算値は数13の関係が成立
するものとする。
【0133】
【数13】 図24は、図12に示したRAM18bに作成される第
2のデータテーブル中に格納されているコントローラ処
理時間を印字データの種類毎に示した度数分布図であ
る。
【0134】この図に示されるように、テキスト(T)
の印字データは通常平均値tCT付近に集中した度数分布
になるのに対して、テキスト(T)+イメージ(I)の
印字データおよびイメージ(I)の印字データは広範囲
に分布する傾向にある。各印字データの種類に対する許
容度をそれぞれΔCT ,ΔCM ,ΔCI とすると、上記
数6〜数8から、数14〜数16として平均値に許容度
を与え、次ページの印字データの種類をビデオコントロ
ーラ20が画像データ生成開始時にDCコントローラ1
8へ出力すれば、CPU18aはコントローラ処理時間
の平均値として、数14〜数16に定まるコントローラ
処理時間から1つを数17に基づいて選択する。
【0135】
【数14】
【0136】
【数15】
【0137】
【数16】
【0138】
【数17】 なお、スキャナ立上げ制御時間および定着器立上げ制御
時間,定着器制御開始温度の平均値tS ,tF ,θF
は、上記数2〜数4で得られる。
【0139】このようにして、数17および数2,数3
から得られた平均コントローラ処理時間tc および平均
スキャナ立上げ時間tS ,平均定着器立上げ時間tF
(θ)からプリント可能時間tR ,スキャナ立上げ制御
開始時間tR −tS ,定着器立上げ制御開始時間tR
F (θ)を算出して、上記第6実施例と同様に制御を
行ってもよい。これにより、印字データタイプに最適な
プリント可能時間を設定しながら、効率よくスキャナ立
上げ制御,定着器立上げ制御を完了できで、消費電力の
節減が図られる。
【0140】なお、上記実施例では許容度を見込んだ平
均コントローラ処理時間tc を算出してスキャナ立上げ
制御開始,定着器立上げ制御開始タイミング等を制御す
る場合について説明したが、数6〜数8により算出され
たコントローラ処理時間の平均値から各々の印字データ
のタイプに対するコントローラ処理時間の標準偏差値δ
CI,δCT,δCMを下記数18〜20に基づいて算出し、
上記許容度に安全率を考慮したスキャナ立上げ制御開
始,定着器立上げ制御開始タイミング等を制御する構成
であっても良い。 〔第8実施例〕上記のようにコントローラ処理時間の平
均値tCI,tCT,tCMがCPU18aにより算出された
ら、コントローラ処理時間の標準偏差値δCI,δCT,δ
CMを下記数18〜20に基づいて算出する。
【0141】
【数18】
【0142】
【数19】
【0143】
【数20】 ここで、コントローラ処理時間は、数21で示されるΔ
t毎に分割され、数18〜19中のtk は数22で決定
される。各度数hIK,hTK,hMKを図24に示した度数
分布から得るものとする。
【0144】
【数21】
【0145】
【数22】 このようにコントローラ処理時間の標準偏差値δCI,δ
CT,δCMを算出すると、一般にテキストの印字データに
対する標準偏差値δCTが最も小さく、テキスト+イメー
ジの印字データに対する標準偏差値δCMおよびイメージ
の印字データに対する標準偏差値δCIは、標準偏差値δ
CTよりも大きな値にとなる傾向がある。そこで、各々印
字データの種類に対する許容度ΔCT ,ΔCI ,ΔCM
を安全率ST ,SI ,SM を見込んで数23〜25に基
づいて算出し、さらに第7実施例に示した数14〜数1
7に基づいて各プリントシーケンス制御パラメータを算
出してスキャナ立上げ制御開始,定着器立上げ制御開始
タイミング等を制御してもよい。これにより、印字デー
タタイプに最適なプリント可能時間を設定しながら、効
率よくスキャナ立上げ制御,定着器立上げ制御を完了で
きで、消費電力の節減が図られる。
【0146】
【数23】
【0147】
【数24】
【0148】
【数25】 なお、上記各実施例ではビデオコントローラ20より出
力されるjobコマンド通信のデータが実行ページに対
するビデオコントローラの処理時間である場合について
説明したが、ビデオコントローラ20内部の実行ステー
タスを記述してもよく、ビデオコントローラ20はこれ
らのデータから内部に独立したタイマを設けて起動し、
上記各実施例で説明したようにプリントシーケンス制御
パラメータを参照して、スキャナモータ26,定着器5
6、さらにその他のエンジン部を制御する構成であって
も良い。また、演算した値をRAM1dに格納する場合
について説明したが、不揮発性の記憶媒体、例えばNV
RAM29に格納する構成であっても良い。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は画像処理
手段が入力される画像情報の受信を開始すると、これと
同時に定着制御手段が前記定着手段への通電を制御して
所望定着温度に設定し始め、定着手段の温度が所望定着
温度に到達するまでの間、記憶手段に画像処理手段が変
換した出力情報を順次記憶させ、定着手段の定着温度到
達状態に基づいて前記記憶手段に記憶された前記出力情
報を前記走査光学系に順次出力するように構成したの
で、画像処理手段が入力される画像情報の待機中は定着
手段への通電を抑止して、装置全体の消費電力を節減す
るとともに、機内温度の上昇を抑制することができる。
【0150】また、電源投入時に、回転制御手段が回転
駆動手段により回転駆動される回転多面鏡の回転速度を
設定可能な最大画像密度に対応する走査速度よりも低速
な第1の走査速度に立ち上げ、画像出力要求の前後にお
いて回転多面鏡の回転速度を、設定された画像密度に基
づいて第1の走査速度から所望の第2の走査速度への切
り換えまたはこの第2の走査速度から第1の走査速度へ
の切り換えを制御するように構成したので、回転多面鏡
の回転速度を指定された画像密度に従う走査速度にする
際の回転駆動手段への電流変化を最小に抑え、かつ高速
に回転多面鏡の回転速度を指定された画像密度に従う走
査速度に立ち上げることができる。
【0151】さらに、画像処理手段が入力される画像情
報の受信を開始すると、計時手段が画像情報受信時を基
準として計時を開始し始め、この間、タイミング制御手
段が演算手段により演算された各定着立上げ開始時刻,
走査立上げ開始時刻,画像形成開始時刻とを比較しなが
ら各定着制御手段,画像形成手段,回転駆動手段への起
動開始指示タイミングを制御するように構成したので、
最適なタイミングで各定着制御手段,画像形成手段,回
転駆動手段を起動することを可能とし、消費電力を節減
しつつ、プリント可能時刻から実際のプリント処理を開
始する間での待機時間を短縮することができる。
【0152】従って、最小の消費電力で定着器の温度制
御およびスキャナの立上げ制御を完了して速やかに画像
形成プロセスを実行できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す画像形成装置の制御
構成を説明する回路ブロック図である。
【図2】図1に示した定着ヒータのヒートアップと画像
情報のビットマップ展開の並行処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図3】図1に示した画像形成装置におけるアクセス時
間の変化状態を示す図である。
【図4】図1に示した定着ヒータのヒートアップと画像
情報のビットマップ展開の並行処理手順の他の例を示す
フローチャートである。
【図5】本発明の第3実施例を示す画像形成装置の構成
を示す断面図である。
【図6】図5に示した定着ヒータのヒートアップと画像
情報のビットマップ展開の並行処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図7】本発明の第4実施例を示す画像形成装置の構成
を示す断面図である。
【図8】図7に示した定着ヒータのヒートアップと画像
情報のビットマップ展開の並行処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図9】図7に示した画像形成装置におけるアクセス時
間の変化状態を示す図である。
【図10】本発明の第5実施例を示す画像形成装置にお
けるスキャナモータ立ち上げ制御手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図11】本発明の第5実施例を示す画像形成装置にお
けるスキャナモータ立ち上げ制御動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図12】本発明の第6実施例を示す画像形成装置の制
御構成を説明する回路ブロック図である。
【図13】図12に示したRAMに作成される第1デー
タテーブルの一例を示す図である。
【図14】図12に示した各制御部の動作状態を説明す
るタイミングチャートである。
【図15】本発明の画像形成装置における連続印刷処理
時におけるプリントシーケンスの一例を示すタイミング
チャートである。
【図16】本発明の画像形成装置における連続印刷処理
時におけるプリントシーケンスの一例を示すタイミング
チャートである。
【図17】図12に示した画像形成装置のプリントシー
ケンス制御手順の一例を示すフローチャートである。
【図18】図12に示した定着器とスキャナモータの立
上げ制御手順の一例を示すフローチャートである。
【図19】図12に示した画像形成装置における連続プ
リントモード検出処理手順の一例を示すフローチャート
である。
【図20】スキャナ立上げ制御における経過時間とスキ
ャナ回転数との関係を示す図である。
【図21】定着器立上げ制御における経過時間と定着器
温度との関係を示す図である。
【図22】定着器立上げ制御における経過時間と定着器
温度との関係を示す図である。
【図23】図12に示したRAMに作成される第2のデ
ータテーブルの一例を示す図である。
【図24】図12に示したRAMに作成される第2のデ
ータテーブル中に格納されているコントローラ処理時間
を印字データの種類毎に示した度数分布図である。
【図25】この種の画像形成装置の一例を示す断面構成
図である。
【図26】この種の画像形成装置における画像形成シー
ケンスの一例を示すフローチャートである。
【図27】この種の画像形成装置のスキャナの回転制御
と定着器温度の制御構成を説明する外略図である。
【図28】図27の動作を説明するタイミングチャート
である。
【符号の説明】
8 定着ヒータ 18 エンジンコントローラ 18a CPU 18b RAM 18c ROM 20 ビデオコントローラ 20a CPU 20b RAM 20c ROM 20d バッファ 24 レーザ 26 スキャナモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/20 109 // G03G 15/04 116 (72)発明者 中畑 公生 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 英樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田窪 健史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 秋山 哲 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 堀 謙治郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岸田 徹夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 片岡 洋海 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される画像情報を解析して出力情報
    に変換する画像処理手段と、この出力情報に基づいて変
    調された光ビームを感光体上に走査する走査光学系と、
    感光体に形成された静電潜像を現像材により現像して記
    録媒体に転写する画像形成手段と、この画像形成手段に
    より前記記録媒体に転写された現像材を熱加圧定着する
    定着手段と、前記画像処理手段による前記画像情報の受
    信と同時に前記定着手段への通電を制御して所望定着温
    度に設定する定着制御手段と、前記定着手段への通電に
    より所望の定着温度に到達するまでの間、前記画像処理
    手段が変換した出力情報を順次記憶する記憶手段とを有
    し、前記定着手段の定着温度到達状態に基づいて前記記
    憶手段に記憶された前記出力情報を前記走査光学系に順
    次出力することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 入力される画像情報を解析して出力情報
    に変換する画像処理手段と、この出力情報に基づいて変
    調された光ビームを回転多面鏡により感光体上に走査す
    る走査光学系と、前記回転多面鏡を設定された各画像密
    度に基づいて異なる走査速度で定速回転させる回転駆動
    手段と、感光体に形成された静電潜像を現像材により現
    像して記録媒体に転写する画像形成手段と、電源投入時
    に、前記回転駆動手段により回転駆動される前記回転多
    面鏡の回転速度を設定可能な最大画像密度に対応する走
    査速度よりも低速な第1の走査速度に立ち上げ、画像出
    力要求の前後において前記回転多面鏡の回転速度を、設
    定された画像密度に基づいて前記第1の走査速度から所
    望の第2の走査速度への切り換えまたはこの第2の走査
    速度から第1の走査速度への切り換えを制御する回転制
    御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 入力される画像情報を解析して出力情報
    に変換する画像処理手段と、この出力情報に基づいて変
    調された光ビームを回転多面鏡により感光体上に走査す
    る走査光学系と、前記回転多面鏡を設定された各画像密
    度に基づいて異なる走査速度で定速回転させる回転駆動
    手段と、感光体に形成された静電潜像を現像材により現
    像して記録媒体に転写する画像形成手段と、この画像形
    成手段により前記記録媒体に転写された現像材を熱加圧
    定着する定着手段と、定着手段への通電を制御して所望
    定着温度に設定する定着制御手段と、この定着制御手段
    が定着手段への通電を開始して所望定着温度に到達する
    までに要した過去の定着立上げ時間,回転駆動手段が前
    記回転多面鏡を所望の走査速度に到達するまでに要した
    過去の走査立上げ時間,画像処理手段から前記出力情報
    を生成出力可能となるまでに要した過去の生成時間およ
    び前記所望の定着温度を含む制御履歴情報を複数ページ
    分記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された制御
    履歴情報に基づいて次の画像形成時における定着立上げ
    開始時刻,走査立上げ開始時刻,画像形成開始時刻を演
    算する演算手段と、前記画像処理手段が入力される画像
    情報を解析して出力情報への変換を開始した時刻を基準
    として前記演算手段により演算された各定着立上げ開始
    時刻,走査立上げ開始時刻,画像形成開始時刻を計時す
    る計時手段と、この計時手段により計時される時刻と各
    定着立上げ開始時刻,走査立上げ開始時刻,画像形成開
    始時刻とを比較しながら各定着制御手段,画像形成手
    段,回転駆動手段への起動開始指示タイミングを制御す
    るタイミング制御手段とを有することを特徴とする画像
    形成装置。
JP4154252A 1992-05-22 1992-05-22 画像形成装置 Pending JPH05328075A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009119870A (ja) * 1998-11-09 2009-06-04 Silverbrook Research Pty Ltd プリンタ用の吐出パルス継続時間制御システムおよびその動作方法
US7961343B2 (en) 1998-11-09 2011-06-14 Silverbrook Research Pty Ltd Printer with foldable protective cover and print media feed mechanism
US8113647B2 (en) 1998-11-09 2012-02-14 Silverbrook Research Pty Ltd Inkjet printer with a protective print media input tray

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US7973966B2 (en) 1998-11-09 2011-07-05 Silverbrook Research Pty Ltd Method of printing a compressed image having bi-level black contone data layers
US7971950B2 (en) 1998-11-09 2011-07-05 Silverbrook Research Pty Ltd Method of controlling printhead
US7976153B2 (en) 1998-11-09 2011-07-12 Silverbrook Research Pty Ltd Inkjet printer with retractable cover serving as media guide
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US8118380B2 (en) 1998-11-09 2012-02-21 Silverbrook Research Pty Ltd Printer controller for monitoring an ink drop count
US8348378B2 (en) 1998-11-09 2013-01-08 Zamtec Ltd Inkjet printer incorporating capping mechanism actuated by flexible arm

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