JPH06305146A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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Publication number
JPH06305146A
JPH06305146A JP10167893A JP10167893A JPH06305146A JP H06305146 A JPH06305146 A JP H06305146A JP 10167893 A JP10167893 A JP 10167893A JP 10167893 A JP10167893 A JP 10167893A JP H06305146 A JPH06305146 A JP H06305146A
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JP
Japan
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recording
heating element
power supply
supply voltage
control data
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JP10167893A
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English (en)
Inventor
Akira Kuribayashi
明 栗林
Tetsuto Ikeda
哲人 池田
Junichi Arakawa
淳一 荒川
Yuichi Kaneko
雄一 兼子
Hideo Horigome
英雄 堀米
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置内に発熱体を有し、発熱体の発熱作用を
直接的または間接的に利用し記録媒体に情報を記録する
記録装置において、装置に供給される電源電圧の変動に
よらず発熱体を最適な状態で駆動できるようにする。 【構成】 電源電圧を検出する回路4と、装置内温度を
検出するサーミスタ5と、発熱体(ヒータ)31の発熱
を制御する回路2と、電源電圧の変動する可能性のある
電圧幅をn分割し各電圧帯に対応した発熱体の制御デー
タをn通り有する制御データテーブル群71とを設け、
制御データテーブルには装置内温度に対応した発熱体駆
動データを用意する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録装置に関し、特に
発熱体を利用して記録を行う記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】発熱体の発熱作用を利用する従来の記録
装置では、発熱体の雰囲気温度により発熱体の発熱温
度、または所定発熱温度までの昇温時間等発熱状態が異
なる。そのため、常に安定した状態での発熱を行わせる
ため、雰囲気温度により発熱体の駆動を変える制御を行
っている。
【0003】例えば、インクを吐出するために利用され
るエネルギとして熱エネルギを用いるインクジェット記
録装置では、記録ヘッド内に発熱体としてのヒータを有
し、そのヒータの発熱作用によりインクに沸騰を生じさ
せて吐出口よりインクを吐出させ、紙,OHPフィルム
その他の記録媒体(以下記録用紙ともいう)に情報を記
録している。そのため、常に同一品質の記録を行うには
ヒータに常に一定の発熱を生じさせるのが強く望まし
い。従って、このような制御を行うには、ヒータ近傍す
なわち記録ヘッド近傍に温度検出手段を配設し、雰囲気
温度を検出するのが好ましいが、記録ヘッド近傍に温度
検出手段を設けることはヘッドの構造上容易ではないの
で、次のような処理を行っている。
【0004】すなわち、記録ヘッド近傍の温度は、記録
装置の構成上から装置外気温とほぼ等しいと考えられる
から、温度検出手段を実装の容易な装置内の適宜の部
位、例えばプリント基板上に設け、装置内温度を検出す
る。ここで、装置内温度は、装置外気温と装置内上昇温
度との和であり、また装置の電源オン後の時間に対する
温度上昇特性は、装置構成に大きく依存し同種類の装置
では同様の温度上昇を示すことから、実測等で装置内温
度の上昇特性がわかっていれば、装置内温度と電源オン
後の時間とから容易に装置外気温を推定することができ
る。そこで、記録装置内部には、電源オン後の時間と、
装置内温度と、装置内温度から推定できる記録ヘッド雰
囲気温度に対するヒータの最適発熱時間とをデータテー
ブルとして設ける。そして、記録を開始する前に、電源
オン後の時間を内部タイマクロックで計時し、温度検出
手段により装置内温度を検出し、さらにこのときの時間
と温度に対応したヒータ発熱時間のデータをデータテー
ブルより読み取り、このデータに従って記録ヘッド内の
ヒータの駆動を行うのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発熱体
の近傍に温度検出手段を設けることが困難であるために
装置内温度から発熱体近傍の温度を推定している従来の
記録装置では、装置に供給される電源電圧がドリフトの
要因により変動した場合、装置内温度の上昇率が定格電
圧の場合と異なってしまう。しかし、記録装置は、電源
電圧が定格である場合の発熱体の制御データテーブルの
みしか有していないため、このデータテーブルに基づい
て発熱体の駆動を行うと、最適な発熱状態を得ることが
できないという問題点がある。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑み、電源電圧
の変動によらず最適な発熱状態を得て品位の高い記録を
行えるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は、
装置内に発熱体を有し、該発熱体の発熱作用を記録動作
にあたって直接的または間接的に利用する記録装置にお
いて、装置に供給される電源電圧を検出する手段と、装
置内温度を検出する手段と、前記発熱体の発熱を制御す
る手段と、前記電源電圧の変動幅を分割し各電圧分割帯
に対応した前記発熱体の制御データを保持して、前記制
御手段による制御に供する手段と、を具えたことを特徴
とする。
【0008】また、本発明は、装置内に発熱体を有し、
該発熱体の発熱作用を記録動作にあたって直接的または
間接的に利用する記録装置において、装置に供給される
電源電圧を検出する手段と、装置内温度を検出する手段
と、前記発熱体の発熱を制御する手段と、前記発熱体の
基本制御データを保持するとともに、前記電源電圧の変
動幅を分割し、各電圧分割帯に対応した前記発熱体の制
御データを得るために前記基本制御データに施す演算用
のデータを保持する手段と、前記基本制御データと前記
演算用データとから前記発熱体の制御データを演算する
演算手段と、を具えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、装置電源電圧の変動にともな
う装置内温度の上昇率に変動が生じても、常に装置内の
発熱体を最適状態で駆動することができる。
【0010】
【実施例】以下に、図面に基いて本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0011】図1は本発明を適用可能な記録装置の実施
例を示す。ここで、3はインクを吐出させ記録を行うイ
ンク吐出口を具えたインクジェット記録ヘッド、102
は記録ヘッド3を主走査方向に走査するキャリッジ、1
03はキャリッジ102を駆動するモータ、104はモ
ータ103の駆動力をキャリッジ102に伝える駆動ベ
ルト、105はキャリッジ案内軸、106は記録がなさ
れる被記録材111を副走査方向にシート送りする搬送
ローラ、107は搬送ローラ106を駆動するモータ、
108はモータ107およびモータ103を記録命令に
応じて駆動制御するコントロール回路および装置内温度
検出手段としてのサーミスタ5等を搭載した基板、10
9はコントロール回路の記録信号を記録ヘッド3に送給
するフレキシブルケーブル、110はシートガイド板で
ある。
【0012】しかして本例ではインクジェット記録ヘッ
ド3が記録装置本体から容易に取り外しが可能なように
着脱自在に構成されていて、インクを吐出させ記録を行
うためのインク吐出口およびキャリッジ102上に設け
られたコネクタと電気的に接続するための端子とを具え
ている。また、記録ヘッド3の吐出口の内方には、イン
クを吐出するために利用されるエネルギとして、通電に
応じインクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する
発熱素子(ヒータ)が設けられている。なお、本例の記
録ヘッド3は不図示のインクタンクを内蔵しているが、
記録装置本体からインクの供給を受ける形態のものであ
ってもよい。
【0013】図2は、図1に示したインクジェット記録
装置に対する制御系の一実施例を示すブロック図、図3
は本実施例のヒータ制御のデータテーブルのフォーマッ
トの一例である。
【0014】図2において、1は記録装置全体の制御を
行う制御部であり、図5につき後述する処理手順等を実
行するCPU、その処理手順に対応したプログラム等を
格納するROMおよび作業用のRAM等を有している。
2は記録ヘッド内のヒータを駆動するヒータ駆動回路、
31はインク吐出に利用される熱エネルギを発生するヒ
ータ、4は装置の電源電圧を検出する電源電圧検出回
路、5は装置内温度を検出するサーミスタ、6はタイマ
カウンタ、7はメモリ、71はメモリ7に記憶している
ヒータ31の駆動に関するデータテーブル群である。な
お、メモリ7はこれをROMとしてもよく、あるいは必
要に応じてその内容を書換え可能とするために、EEP
ROMまたはバッテリによりバックアップしたRAMと
することもできる。
【0015】図3および図4を参照してデータテーブル
群71を具体的に説明するに、このデータテーブル群
は、装置電源電圧の変動範囲を所定領域毎に分割して各
領域毎に設けた図3に示すような駆動用テーブルの群
と、装置電源電圧に対応したテーブルを参照するために
電圧の領域と駆動用テーブルとの対応づけを示した図4
のようなテーブルとから成っている。
【0016】まず、図3に示すようなテーブル(例えば
装置電源電圧がVk-1 〜Vk の範囲にある場合のもの)
で、縦方向に装置内温度を、横方向に装置の電源オン後
からの時間を表している。そして各装置内温度範囲と電
源オン後の時間に対応した欄にヒータの駆動パルスのパ
ルス幅を表している。ヒータ駆動パルス幅は、装置内温
度から推定できる記録ヘッド雰囲気温度における最適駆
動時間である。装置温度の区分及び電源オン後からの時
間の区分は、その装置の特性を考慮して決めることがで
きる。
【0017】ここで、装置電源電圧が定格電圧VCCに対
してVL からVH まで変動が考えられる場合、VL から
H までをn分割し、各分割範囲に対応して図3に示す
ような駆動用データテーブルをn個(A1 ,A2 ,…,
n )用意する。そして、図4に示すように、VL 以上
1 未満の電圧Vに対する駆動用データテーブルをA
1 、V1 以上V2 未満に対する駆動用データテーブルを
2 、V2 以上V3 未満に対する駆動用データテーブル
をA3 、…、Vn-1 以上VH 以下に対する駆動用データ
テーブルをAn として、各電圧帯に対応して所定の駆動
用データテーブルが参照するようにするためのテーブル
も用意しておく。
【0018】図5は本実施例による記録動作手順の一例
を示す。
【0019】記録情報が入力されると、ステップS1に
て制御部1は、電源電圧検出回路4から電源電圧Vを、
サーミスタ5から装置内温度Tを、タイマカウンタ6か
ら電源オン後からの時間tをそれぞれ入力する。ここ
で、電源電圧がVK-1 からVKの間にあり、装置内温度
がTK-1 からTK ℃の間にあり、電源オン後の時間がt
K-1 からtK 秒の間にある場合、ステップS3にて、デ
ータテーブル群71の中の電源電圧がVK-1 からVK
対応したデータテーブルAK を特定する。次に、ステッ
プS5にて装置内温度がTK-1 からTK ℃の間で、電源
オン後の時間がtK-1 からtK 秒の間に対応したヒータ
駆動時間に関するヒータ駆動用データを読出す。そし
て、ステップS7にて、制御部1は、このデータに従い
ヒータの駆動パルス幅(時間)を定め、これに基づいて
記録情報に応じヒータ駆動回路2を駆動し記録動作を行
う。
【0020】(他の実施例1)図6は、本発明の他の実
施例によるインクジェット記録装置のブロック図であ
る。ここで、8は記録ヘッド内のヒータの駆動電圧を変
換可能な電圧変換回路、72はメモリ7に記憶されたヒ
ータ駆動電圧に関するデータテーブル群である。その他
の部分は、図2の構成と同様である。
【0021】データテーブル群72は、前述の実施例で
述べたデータテーブル群71とほぼ同様であり、装置電
源電圧変動電圧幅をn分割した各電圧帯に対応して、B
1 からBn までのn通りの駆動用データテーブル群と、
電源電圧と参照すべき駆動用データテーブルとの対照を
示すテーブルとから構成される。各駆動用データテーブ
ルのフォーマットは図3と同様であるが、前述の実施例
で示したヒータの駆動パルス時間の代わりに記録ヘッド
の雰囲気温度に対する最適ヒータ駆動電圧値が展開され
ている。
【0022】次に実施例の動作について示す。本実施例
の場合も前述の実施例と同様であり、図5に示したよう
な手順にて動作を進めることができる。すなわち、記録
情報が入力されると、制御部1は、電源電圧検出回路4
から電源電圧Vを、サーミスタ5から装置内温度Tを、
タイマカウンタ6から電源オン後からの時間tをそれぞ
れ入力する。電源電圧がVK-1 からVK の間にあり、装
置内温度がTK-1 からTK ℃の間にあり、電源オン後の
時間がtK-1 からtK 秒の間にある場合、データテーブ
ル群72の中の電源電圧がVK-1 からVK に対応したデ
ータテーブルBK を特定する。次に装置内温度がTK-1
からTK ℃の間で、電源オン後の時間がtK-1 からtK
秒の間に対応したヒータ駆動電圧に関するヒータ駆動用
データを読出す。そして、制御部1は、このデータを電
圧変換回路8に出力し、電圧変換回路8はそのデータに
従い定格ヒータ電源を電圧変換し、ヒータ駆動回路2に
出力する。ヒータ駆動回路2は、電圧変換回路8から供
給される電圧にて、制御部1からのヒータ駆動パルスに
従いヒータを所定の時間駆動し記録動作を行う。
【0023】(他の実施例2)図7は、本発明のさらに
他の実施例によるインクジェット記録装置のブロック図
である。
【0024】インクジェット記録装置では、インクの特
性を常に同じ状態に保つため、インク温度が常に一定と
なるように記録ヘッドにインクを加熱する温度調整用の
サブヒータを有していることが多い。本例はそのような
構成に対応したもので、例えば記録ヘッド101のヒー
タ31を形成した基板上にヒータ31と同一の工程で形
成したサブヒータ32と、そのサブヒータ32を駆動す
るためのサブヒータ駆動回路31とを有するとともに、
メモリ7にサブヒータに関するデータテーブル群73を
設けてある。その他の部分は、図2の構成と同様であ
る。
【0025】データテーブル群73は、前述の実施例で
述べたデータテーブル群71とほぼ同様であるが、装置
電源電圧変動電圧幅をn分割した各電圧帯に対応して、
1からCn までのn通りのサブヒータ駆動用データテ
ーブル群と、電源電圧と参照すべきサブヒータ駆動用デ
ータテーブルとの対照を示すテーブルとから構成され
る。各サブヒータ駆動用データテーブルのフォーマット
も図3と同様であるが、前述の実施例で示したヒータの
駆動パルス時間の代わりに記録ヘッドの雰囲気温度に対
する最適サブヒータ駆動パルス幅(時間)のデータが展
開されている。
【0026】次に本発明の実施例の動作について示す。
本実施例の場合も前述の実施例とほぼ同様であり、図5
に示したような手順とほぼ同様な手順にて処理を進める
ことができる。すなわち、記録情報が入力されると、制
御部1は、電源電圧検出回路4から電源電圧Vを、サー
ミスタ5から装置内温度Tを、タイマカウンタ6から電
源オン後の時間tをそれぞれ入力する。電源電圧がV
K-1 からVK の間にあり、装置内温度がTK-1 からTK
℃の間にあり、電源オン後の時間がtK-1 からtK 秒の
間にある場合、データテーブル群73の中の電源電圧が
K-1 からVK に対応したデータテーブルCK を特定す
る。次に装置内温度がTK-1 からTK ℃の間で、電源オ
ン後の時間がtK-1 からtK 秒の間に対応したサブヒー
タ駆動電圧に関する駆動用データを読出す。そして、制
御部1は、このデータをサブヒータ駆動回路21に出力
し、サブヒータ駆動回路21はそのデータに従い、サブ
ヒータの駆動を行う。
【0027】(他の実施例3)図8は、本発明のさらな
る実施例によるインクジェット記録装置のブロック図で
ある。ここで、74は、装置電源電圧が定格電圧の場合
の最適ヒータ駆動パルス時間を示す基本データテーブ
ル、75は装置電源電圧が変動した場合に基本データテ
ーブル74の値を最適値に変換するために必要な係数か
ら成る変換係数テーブル、9はメモリ7内に記憶されて
いる基本データテーブル74の値を変換係数データテー
ブル75の値を用いて最適値に変換する演算回路であ
る。その他の部分は、図2と同様である。
【0028】基本データテーブル74のフォーマット
は、図3に示したものと同様であるが、装置電源電圧が
定格の場合の1種類のみから成っている。
【0029】図9は変換係数テーブル75のフォーマッ
トの一例である。
【0030】装置電源電圧が定格電圧VCCにに対してV
L からVH までの変動が考えられる場合、VL からVH
までをn分割し、各分割範囲に対応して図9のような係
数をn個(M1 ,M2 ,…,Mn )用意する。すなわ
ち、VL 以上V1 未満の電圧Vに対する変換係数をM
1 、V1 以上V2 未満に対する変換係数をM2 、V2
上V3 未満に対する変換係数をM3 、…、Vn-1 以上V
H 以下に対する変換係数をMn とする。
【0031】VL からVH までの分割数または分割幅
は、記録装置の特性を考慮して設定することができる。
【0032】次に本実施例の動作について示す。本実施
例でも前述の図5とほぼ同様の手順にて処理を行うこと
ができるが、本例では、記録情報が入力されると、制御
部1は、電源電圧検出回路4から電源電圧Vを、サーミ
スタ5から装置内温度Tを、タイマカウンタ6から電源
オン後の時間tをそれぞれ入力し、その情報を演算部9
に出力する。電源電圧がVK-1 からVK の間にあり、装
置内温度がTK-1 からTK ℃の間にあり、電源オン後の
時間がtK-1 からtK 秒の間にある場合、演算部9は、
変換係数テーブル75の中の電源電圧がVK-1 からVK
に対応した変換係数MK と、基本データテーブル74の
中の装置内温度がtK-1 からtK ℃の間で、電源オン後
の時間がtK-1 からtK 秒の間に対応したヒータ駆動時
間に関するデータを入力し、両者を用いて所定の演算を
行い、結果を制御部1に出力する。制御部1は、このデ
ータに従いヒータ駆動パルスをヒータ駆動回路2に出力
する。ヒータ駆動回路2はヒータ駆動パルス幅に従いヒ
ータを所定の時間駆動し記録動作を行う。
【0033】電源電圧が定格電圧VCCを含む電圧帯V
m-1 からVm の中にある場合、変換係数Mm は、演算回
路9での演算後の値が演算前の値と同じになる係数
“1”とすればよいが、この場合演算回路9は、演算処
理をせずに基本データテーブルの値をそのまま出力する
回路構成にすることもできる。またこの場合、変換係数
テーブルは、電源電圧がVm-1 からVm に対応する値を
持たなくてもよい。
【0034】上記実施例では、基本データテーブルは、
電源電圧が定格電圧の場合のヒータ駆動パルス時間デー
タとして述べたが、任意の電源電圧の場合のヒータ駆動
パルス時間データを用いても、変換係数テーブルの値を
適当に設定することにより、いかなる電圧の場合の最適
ヒータ駆動パルス時間データも演算することができる。
【0035】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0036】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0037】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0038】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0039】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0040】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0041】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0042】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0043】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録装置
は、装置電源電圧の変動にともなう装置内温度の上昇率
に変動が生じても、常に装置内の発熱体を最適状態で駆
動することができるという効果がある。また、記録装置
に供給される電源電圧に対して厳密な設定が不要になる
ため、装置の電源部を簡単に構成できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるインクジェット記録装
置の構成の一例を示す模式的斜視図である。
【図2】その制御系の構成例を示すブロック図である。
【図3】その駆動用データテーブルのフォーマットの一
例を示す説明図である。
【図4】駆動用データテーブルの参照用テーブルのフォ
ーマット例を示す説明図である。
【図5】本実施例による記録動作手順の一例を示す図で
ある。
【図6】本発明の他の実施例のインクジェット記録装置
の構成例を示すブロック図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例のインクジェット記
録装置の構成例を示すブロック図である。
【図8】本発明のさらなる実施例のインクジェット記録
装置の構成例を示すブロック図である。
【図9】その実施例のテーブルのフォーマット例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 制御部 2 ヒータ駆動回路 3 記録ヘッド 4 電源電圧検出回路 5 サーミスタ 6 タイマカウンタ 7 メモリ 8 電圧変換回路 21 サブヒータ駆動回路 31 ヒータ 32 サブヒータ 71〜73 データテーブル群 74 基本データテーブル 75 変換係数テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/125 2/37 9012−2C B41J 3/04 104 F 9012−2C 104 K 3/20 115 B (72)発明者 兼子 雄一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 堀米 英雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置内に発熱体を有し、該発熱体の発熱
    作用を記録動作にあたって直接的または間接的に利用す
    る記録装置において、装置に供給される電源電圧を検出
    する手段と、 装置内温度を検出する手段と、 前記発熱体の発熱を制御する手段と、 前記電源電圧の変動幅を分割し各電圧分割帯に対応した
    前記発熱体の制御データを保持して、前記制御手段によ
    る制御に供する手段と、 を具えたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 装置内に発熱体を有し、該発熱体の発熱
    作用を記録動作にあたって直接的または間接的に利用す
    る記録装置において、装置に供給される電源電圧を検出
    する手段と、 装置内温度を検出する手段と、 前記発熱体の発熱を制御する手段と、 前記発熱体の基本制御データを保持するとともに、前記
    電源電圧の変動幅を分割し、各電圧分割帯に対応した前
    記発熱体の制御データを得るために前記基本制御データ
    に施す演算用のデータを保持する手段と、前記基本制御
    データと前記演算用データとから前記発熱体の制御デー
    タを演算する演算手段と、 を具えたことを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 前記基本制御データは、装置電源電圧が
    定格の場合の制御データであり、前記演算手段は、前記
    装置電源電圧が定格電圧を含む電圧帯に含まれる場合は
    演算処理を行わず、基本制御データをそのまま出力する
    請求項2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記制御データは前記装置内温度と装置
    の電源投入後の経過時間とに応じて定められていること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の記録
    装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体に記録剤を付与するための記録
    ヘッドを具え、前記発熱体は当該記録剤の付与を行うの
    に利用される熱エネルギを発生するものであることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の記録装
    置。
  6. 【請求項6】 記録媒体に記録剤を付与するための記録
    ヘッドを具え、前記発熱体は前記記録ヘッドの温度調整
    を行うのに利用される熱エネルギを発生するものである
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
    記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは前記記録剤としてイン
    クを用いるインクジェット記録ヘッドの形態を有するこ
    とを特徴とする請求項5または6に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記インクジェット記録ヘッドはインク
    を吐出するために利用されるエネルギとしてインクに膜
    沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する発熱体を有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
JP10167893A 1993-04-28 1993-04-28 記録装置 Pending JPH06305146A (ja)

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