JP2005168235A - 電源装置及び該電源装置を備える記録装置 - Google Patents

電源装置及び該電源装置を備える記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 動作中に出力電圧を変化させる際に生じる入力突入電流を低減し、かつ設定電圧に到達する時間を短縮する。
【解決手段】 設定信号に基づいて出力電圧を変化させるPWM方式のDC/DCコンバータとコントロールユニット3とを備える電源装置において、DC/DCコンバータに、制御信号(DTDC)に応じて、デッドタイムコントロール電圧を変化させる回路を含み、デッドタイムコントロール電圧に応じて、所定の時定数でPWMの主スイッチング素子のオンデューティの上限値を設定するデッドタイムコントロール回路4を設け、コントロールユニット3から設定信号及び制御信号(DTDC)を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は電源装置及び該電源装置を備える記録装置に関し、詳細には、電子機器やその他機器の電源として用いられ、設定信号に基づいて出力電圧を変化させるPWM方式のDC/DCコンバータを含む電源装置及び該電源装置を備える記録装置に関する。
スイッチング方式のDC/DCコンバータは、電子機器やその他機器の電源として広く用いられており、電子機器のコントロールユニットあるいは外部機器からの設定信号(指令)によって出力電圧を変化あるいは調整させることができるタイプのものが知られている。
図10は、そのようなDC/DCコンバータの代表的な回路構成を示す図である。図示した回路は、PWM制御方式のDC/DCコンバータであり、ここで用いられる電源制御IC7には、ICに内蔵されたPWMコンパレータ53にスイッチング素子Q101の最大オンデューティを設定する機能が盛り込まれたものがある。
この機能は、一般にデッドタイムコントロールなどと呼ばれ、制御IC7の外部に設けられたデッドタイムコントロール回路4の制御電圧Vdtcによって、最大オンデューティが制限される。このデッドタイムコントロール回路4には、DC/DCコンバータの起動時に突入電流が流れることを防止するソフトスタートの機能を兼用するように、コンデンサC1が設けられており、コンデンサC1の充電電圧が電源の起動後、徐々に上昇することを利用してPWMのオンデューティを徐々に増大させていく。そして、起動後の定常状態に達するとデッドタイムコントロール電圧Vdtcは一定の値になり、この電圧値が最大オンデューティを規定している。
また、DC/DCコンバータの出力電圧Voを、電子機器のコントロールユニット3あるいは外部機器からの設定信号によって変化させるために、コントロールユニット3からの電圧設定信号をDAコンバータ6に入力し、DAコンバータでアナログ電圧に変換して、出力電圧を検出する誤差増幅器54のV-端子に入力する。V-端子電圧は出力電圧Voを設定するための基準電圧であり、出力電圧Voを抵抗R101、R102で分圧した誤差増幅器54のV+端子電圧と比較して、V+端子電圧とV-端子電圧が等しくなるようにPWM制御され、スイッチング素子Q101のオン・オフのデューティを調整制御している。
DC/DCコンバータの出力電圧Voは、DAコンバータ6の出力をV-とすると、
Vo=V-×(R101+R102)/R102
となる。つまり、図10に示すDC/DCコンバータではDAコンバータ6の出力に比例した電圧を、DC/DCコンバータから電子機器の負荷2に供給することができる。
以上説明したように、電子機器のコントロールユニットあるいは外部機器からの設定信号によって出力電圧を変化させることができるDC/DCコンバータでは、コントロールユニット3からの出力電圧の設定信号が出されるタイミングによって、電源制御IC7及びその周辺回路の動作が異なる。
ここでは、一例として、DC/DCコンバータが起動される前にコントロールユニット3からの電圧設定信号が出され、DAコンバータ6から出力電圧Voを設定するための基準電圧V-が確定している場合について説明する。
DC/DCコンバータの入力端子に電源制御IC7の起動に必要な電圧が印加されると、制御IC内部の電源系が立ち上り、基準電圧源51も立ち上がって基準電圧Vrefを出力する。この時点では、出力電圧は0[V]であり、出力電圧を検出する誤差増幅器54のV+端子電圧も0[V]である。一方、誤差増幅器54のV-端子電圧には、コントロールユニット3からの電圧設定データに基づいたDAコンバータ6からの出力電圧が供給されている。従って、誤差増幅器の出力VFBは飽和して最低電圧(0[V])となる。誤差増幅器の出力VFBがPWMコンパレータ53に入力される。
デッドタイムコントロール回路4において、電源投入前はVrefが0[V]であるため、コンデンサC1の端子間電圧も0[V]である。ここで電源が投入され、Vrefが規定の基準電圧、例えば2.5[V]となると、コンデンサC1の端子間電圧は0[V]であるので、デッドタイムコントロール回路4の出力Vdtcは電源投入直後には2.5[V]となるが、抵抗R3を通して徐々に放電され、指数関数的にVdtc電圧は低下していく。
図11は、電源投入後(起動後)のデッドタイムコントロール電圧Vdtcの変化の一例を示すグラフである。ここでは、Vref=2.5[V]、R2=180[kΩ]、R3=220[kΩ]、C1=0.47[μF]とした場合を示している。
PWMコンパレータ53の+入力端子には、誤差増幅器54の出力VFBと、デッドタイムコントロール回路4の出力Vdtcが入力され、−入力端子には三角波発振器52から一定の周波数の三角波が入力される。PWMコンパレータ53は、三角波のレベルと2つの+入力端子の大きい方の信号レベルとを比較し、三角波レベルのほうが高いときは、スイッチング素子Q101がオンし、三角波レベルのほうが低いときは、スイッチング素子Q101がオフするように、出力ドライバー55を介してスイッチング素子のオン/オフ信号VGを出力する。
従って、電源投入時には誤差増幅器の出力VFBは飽和して最低電圧(0[V])となっているが、デッドタイムコントロール電圧Vdtcが図11に示すように、2.5Vから徐々に低下していくので、PWMコンパレータの出力はオンデューティが0%から徐々に増大して、入力電流が急激に流れることを防止している。図11の例では、三角波のレベルはピーク電圧VTHが1.97[V]、ボトム電圧VTLが1.48[V]としている。このような電源投入時の動作はソフトスタート機能と呼ばれ、出力電圧をある固定値とするDC/DCコンバータと同様に、入力電流の突入が抑制される。
同様なソフトスタート機能としては、入力電圧が異常に低下した場合に、入力電圧が正常な値に復帰した直後に発生する入力電流の過剰を防止するために、入力電圧を監視し、異常低下した場合にはデッドタイムコントロール電圧をリセットする手段が特開平05−83933号公報(特許文献1)に開示されている。
また、特開平05−161345号公報(特許文献2)には、出力電流が過剰となって、過電流保護動作となっている状態から出力電流が平常値に復帰した直後に出力電圧が過大となるのを防止するために、負荷電流を監視し、過剰電流となった場合にはデッドタイムコントロール電圧をリセットする手法が開示されている。
特開平05−83933号公報 特開平05−161345号公報
上記で説明した従来の出力電圧を変化させることができるDC/DCコンバータは、あらかじめ設定電圧がコントロールユニット3で決定されている場合の動作であり、例えば、負荷装置の部品バラツキなどを補正するために、このような出力電圧を調整する機能を持ったDC/DCコンバータに使用される。
ところで、負荷装置に電源供給しながら動作中に出力電圧を変化させる機能を持ったDC/DCコンバータを必要とする電子機器がある。例えば、負荷の温度が動作中に変化し、温度変化に伴って電源電圧を変化させる必要がある電子機器、あるいは動作中に電源から供給される電力を急激に変化させるために電源電圧を短時間で変化させる必要がある電子機器などである。
このような電子機器に電源電圧を供給するDC/DCコンバータでは、ある出力電圧を供給中にコントロールユニットから出力電圧を変更する設定信号を受け、出力電圧を短時間で設定電圧に変化させる必要がある。この時の動作について、従来例の図10の回路を用いて説明する。
ある出力電圧Vo(0)で動作中には、出力電圧Vo(0)を抵抗R101、R102で分圧した電圧V+(0)が誤差増幅器54の+端子に供給され、―端子に供給されるDAコンバータ6の電圧V-(0)と等しい値となっている。
ここで、コントロールユニット3から出力電圧を変更する設定信号(出力電圧を上げる指令)が出されると、DAコンバータ6の電圧がV-(1)に変化する(ただし、V-(1)>V-(0)となる)。この時点では出力電圧はまだ変化しておらず、誤差増幅器54の+入力端子電圧はV+(0)のままである。すると、誤差増幅器54の出力VFBは最低電圧0[V]まで低下し、PWMコンパレータ53に入力される。また、デッドタイムコントロール回路4の出力電圧は、電源投入後、時間十分が経過した後はVref電圧を抵抗R2、R3で分圧したVdtc(∞)となっており、図11に示した例では、三角波の最低電圧より低い電圧となっている。
従って、PWMコンパレータ53の2つの+入力端子電圧はいずれも三角波の最低電圧以下となり、PWMコンパレータ53から出力されるPWM信号はオンデューティが100%となる。従って、主スイッチング素子Q101は100%導通状態となって、過大な入力電流が流れてしまい、主スイッチング素子Q101が故障する可能性があり、更には、入力側のACアダプターやバッテリの過電流保護回路が誤動作してしまう恐れがある。
また一方、出力が無負荷の状態でコントロールユニット3から設定電圧を低下する信号が出された場合、DC/DCコンバータの出力コンデンサC102に蓄積された電荷が放電できず、出力電圧が設定値に低下するまでに非常に長い時間を要してしまうことが問題となる。
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、外部からの電圧設定信号に基づいて出力電圧を広く変化させることができるDC/DCコンバータを備えた電源装置において、動作中に出力電圧を変化させる際に生じる入力突入電流を低減し、かつ設定電圧に到達する時間を短縮することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の一態様としての電源装置は、設定信号に基づいて出力電圧を変化させるPWM方式のDC/DCコンバータであって、制御信号に応じて、デッドタイムコントロール電圧を変化させる電圧変更手段を含み、前記デッドタイムコントロール電圧に応じて、所定の時定数でPWMの主スイッチング素子のオンデューティの上限値(最大オンデューティ)を設定するデッドタイムコントロール回路を有するDC/DCコンバータと、
前記設定信号及び前記制御信号を出力する制御手段と、を備えている。
すなわち、本発明では、設定信号に基づいて出力電圧を変化させるPWM方式のDC/DCコンバータと制御手段とを備える電源装置において、DC/DCコンバータに、制御信号に応じて、デッドタイムコントロール電圧を変化させる電圧変更手段を含み、デッドタイムコントロール電圧に応じて、所定の時定数でPWMの主スイッチング素子のオンデューティを設定するデッドタイムコントロール回路を設け、制御手段から設定信号及び制御信号を出力するようにする。
このようにすると、DC/DCコンバータの動作中に出力電圧を変更する場合、制御手段から出力される制御信号に従ってデッドタイムコントロール電圧が変化し、デッドタイムコントロール電圧の変化に伴ってPWMの主スイッチング素子のオンデューティの上限値が変化し、その結果出力電圧が変化する。
従って、制御信号でデッドタイムコントロール電圧を適切に変化させることで、DC/DCコンバータの出力電圧を短時間で効率的に変更することが可能となる。
なお、制御手段は、出力電圧を現在の値よりも高くする場合には、オンデューティが大きくなるデッドタイムコントロール電圧が出力されるような制御信号を出力し、出力電圧を現在の値よりも低くする場合には、オンデューティが小さくなるデッドタイムコントロール電圧が出力されるような制御信号を出力するようにするのがよい。
この場合、制御手段は、出力電圧を変化させる設定信号に同期して制御信号を出力し、出力電圧を現在の値よりも高くする場合には、オンデューティの値が、現在の出力電圧と設定する出力電圧との間であって、両者の平均電圧よりも大きいい電圧値に相当する値となるような制御信号を出力するのが好適である。
デッドタイムコントロール回路は、時定数を決定するコンデンサを含み、電圧変更手段は、コンデンサと並列に接続され、制御信号に応じて該コンデンサを放電する放電用スイッチング素子を含むのがよい
この場合、電圧変更手段は、制御信号によって放電用スイッチング素子の導通時間を制御して、デッドタイムコントロール電圧を変化させるようにすると好適である。
DC/DCコンバータの出力端子間に抵抗とスイッチング素子で形成される出力容量放電回路を更に備え、制御手段は、出力電圧を変化させる設定信号に同期して出力容量放電回路を所定時間作動させる放電制御信号を出力するのがよい。
この場合、制御回路は、出力電圧を現在の値よりも低くする場合にのみ、放電制御信号を出力するのが好ましい。
また、上記目的は、上記の電源装置を記録ヘッドの駆動電源として使用し、熱エネルギーを利用して記録を行う記録装置によっても達成される。
本発明によれば、外部からの設定信号に基づいて出力電圧を変化させることができるDC/DCコンバータを含む電源装置において、動作中であっても、入力突入電流が過大となることがなく、しかも出力電圧が設定電圧に到達するまでの時間を短縮することができる。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
なお、以下に説明する実施形態では、本発明に係るDC/DCコンバータを記録ヘッドに電力を供給するDC/DCコンバータとして用いたインクジェット記録装置を例に挙げて説明する。
<記録装置の全体構成>
図13は本発明の代表的な実施形態であるインクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図である。
図13に示すように、インクジェット記録装置(以下、記録装置という)は、インクジェット方式に従ってインクを吐出して記録を行なう記録ヘッド103を搭載したキャリッジ102にキャリッジモータM1によって発生する駆動力を伝達機構104より伝え、キャリッジ102を矢印A方向に往復移動させるとともに、例えば、記録紙などの記録媒体Pを給紙機構105を介して給紙し、記録位置まで搬送し、その記録位置において記録ヘッド3から記録媒体Pにインクを吐出することで記録を行なう。
また、記録ヘッド103の状態を良好に維持するためにキャリッジ102を回復装置110の位置まで移動させ、間欠的に記録ヘッド103の吐出回復処理を行う。
記録装置のキャリッジ102には記録ヘッド103を搭載するのみならず、記録ヘッド103に供給するインクを貯留するインクカートリッジ106を装着する。インクカートリッジ106はキャリッジ102に対して着脱自在になっている。
図13に示した記録装置はカラー記録が可能であり、そのためにキャリッジ102にはマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロ(Y)、ブラック(K)のインクを夫々、収容した4つのインクカートリッジを搭載している。これら4つのインクカートリッジは夫々独立に着脱可能である。
さて、キャリッジ102と記録ヘッド103とは、両部材の接合面が適正に接触されて所要の電気的接続を達成維持できるようになっている。記録ヘッド103は、記録信号に応じてエネルギーを印加することにより、複数の吐出口からインクを選択的に吐出して記録する。特に、この実施形態の記録ヘッド103は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット方式を採用し、熱エネルギーを発生するために電気熱変換体を備え、その電気熱変換体に印加される電気エネルギーが熱エネルギーへと変換され、その熱エネルギーをインクに与えることにより生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させる。この電気熱変換体は各吐出口のそれぞれに対応して設けられ、記録信号に応じて対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによって対応する吐出口からインクを吐出する。
図13に示されているように、キャリッジ102はキャリッジモータM1の駆動力を伝達する伝達機構104の駆動ベルト107の一部に連結されており、ガイドシャフト113に沿って矢印A方向に摺動自在に案内支持されるようになっている。従って、キャリッジ102は、キャリッジモータM1の正転及び逆転によってガイドシャフト113に沿って往復移動する。また、キャリッジ102の移動方向(矢印A方向)に沿ってキャリッジ102の絶対位置を示すためのスケール108が備えられている。この実施形態では、スケール108は透明なPETフィルムに必要なピッチで黒色のバーを印刷したものを用いており、その一方はシャーシ109に固着され、他方は板バネ(不図示)で支持されている。
また、記録装置には、記録ヘッド103の吐出口(不図示)が形成された吐出口面に対向してプラテン(不図示)が設けられており、キャリッジモータM1の駆動力によって記録ヘッド103を搭載したキャリッジ102が往復移動されると同時に、記録ヘッド103に記録信号を与えてインクを吐出することによって、プラテン上に搬送された記録媒体Pの全幅にわたって記録が行われる。
さらに、図13において、114は記録媒体Pを搬送するために搬送モータM2によって駆動される搬送ローラ、115はバネ(不図示)により記録媒体Pを搬送ローラ114に当接するピンチローラ、116はピンチローラ115を回転自在に支持するピンチローラホルダ、117は搬送ローラ114の一端に固着された搬送ローラギアである。そして、搬送ローラギア117に中間ギア(不図示)を介して伝達された搬送モータM2の回転により、搬送ローラ114が駆動される。
またさらに、120は記録ヘッド103によって画像が形成された記録媒体Pを記録装置外ヘ排出するための排出ローラであり、搬送モータM2の回転が伝達されることで駆動されるようになっている。なお、排出ローラ120は記録媒体Pをバネ(不図示)により圧接する拍車ローラ(不図示)により当接する。122は拍車ローラを回転自在に支持する拍車ホルダである。
またさらに、記録装置には、図13に示されているように、記録ヘッド103を搭載するキャリッジ102の記録動作のための往復運動の範囲外(記録領域外)の所望位置(例えば、ホームポジションに対応する位置)に、記録ヘッド103の吐出不良を回復するための回復装置110が配設されている。
回復装置110は、記録ヘッド103の吐出口面をキャッピングするキャッピング機構111と記録ヘッド103の吐出口面をクリーニングするワイピング機構112を備えており、キャッピング機構111による吐出口面のキャッピングに連動して回復装置内の吸引手段(吸引ポンプ等)により吐出口からインクを強制的に排出させ、それによって、記録ヘッド103のインク流路内の粘度の増したインクや気泡等を除去するなどの吐出回復処理を行う。
また、非記録動作時等には、記録ヘッド103の吐出口面をキャッピング機構111によりキャッピングすることによって、記録ヘッド103を保護するとともにインクの蒸発や乾燥を防止することができる。一方、ワイピング機構112はキャッピング機構111の近傍に配され、記録ヘッド103の吐出口面に付着したインク液滴を拭き取るようになっている。
これらキャッピング機構111及びワイピング機構112により、記録ヘッド103のインク吐出状態を正常に保つことが可能となっている。
<記録装置の制御構成>
図14は図13に示した記録装置の制御構成を示すブロック図である。
図14に示すように、コントローラ600は、MPU601、後述する制御シーケンスに対応したプログラム、所要のテーブル、その他の固定データを格納したROM602、キャリッジモータM1の制御、搬送モータM2の制御、及び、記録ヘッド3の制御のための制御信号を生成する特殊用途集積回路(ASIC)603、画像データの展開領域やプログラム実行のための作業用領域等を設けたRAM604、MPU601、ASIC603、RAM604を相互に接続してデータの授受を行うシステムバス605、以下に説明するセンサ群からのアナログ信号を入力してA/D変換し、デジタル信号をMPU601に供給するA/D変換器606などで構成される。
また、図14において、610は画像データの供給源となるコンピュータ(或いは、画像読取り用のリーダやデジタルカメラなど)でありホスト装置と総称される。ホスト装置610と記録装置1との間ではインタフェース(I/F)611を介して画像データ、コマンド、ステータス信号等を送受信する。
さらに、620はスイッチ群であり、電源スイッチ621、プリント開始を指令するためのプリントスイッチ622、及び記録ヘッド3のインク吐出性能を良好な状態に維持するための処理(回復処理)の起動を指示するための回復スイッチ623など、操作者による指令入力を受けるためのスイッチから構成される。630はホームポジションhを検出するためのフォトカプラなどの位置センサ631、環境温度を検出するために記録装置の適宜の箇所に設けられた温度センサ632等から構成される装置状態を検出するためのセンサ群である。
さらに、640はキャリッジ2を矢印A方向に往復走査(スキャン)させるためのキャリッジモータM1を駆動させるキャリッジモータドライバ、642は記録媒体Pを搬送するための搬送モータM2を駆動させる搬送モータドライバである。
ASIC603は、記録ヘッド3による記録走査の際に、RAM602の記憶領域に直接アクセスしながら記録ヘッドに対して記録素子(吐出ヒータ)の駆動データ(DATA)を転送する。
以下、上記のようなインクジェット記録装置の記録ヘッドに電力を供給する電源回路に用いられるDC/DCコンバータについて説明する。
<DC/DCコンバータの概略説明>
図1は、本発明に係るDC/DCコンバータの構成を示すブロック図である。図1に示したのはPWM制御方式の降圧型DC/DCコンバータであり、コントロールユニット3からの設定信号に基づいて出力電圧Voを広く変化させることができる構成となっている。
図において、コントロールユニット3は電子機器などの動作をコントロールする制御部であり、DC/DCコンバータの出力電圧を設定する設定信号を出力する。このコントロールユニットは、図14のコントローラ600に相当する。4はDC/DCコンバータの主スイッチング素子Q101がオンする時間比率であるオンデューティの最大値を決める最大デューティ設定回路であり、本明細書ではデッドタイムコントロール回路と呼ぶ。5はコントロールユニット3から出力されるDTDC信号を反転するNOT回路(インバータ)であり、6はDAコンバータ、7は電源制御IC、8は誤差増幅器54の周波数特性を調整する時定数回路、9は出力電圧Voを低下させるための放電回路である。
次に、DC/DCコンバータがある出力電圧Vo(0)で動作中に、コントロールユニット3から出力電圧をVo(1)に変更する設定信号が出力された場合の動作について、図1の回路図及び図2の動作波形図を用いて説明する。ここで、変更後の出力電圧Vo(1)は変更前の出力電圧Vo(0)より高い電圧であるとする。
出力電圧を変更する設定信号が出力される以前では、DC/DCコンバータの出力電流がゼロの無負荷状態であるとすると、入力側からのパワーはDC/DCコンバータの内部損失分を供給するだけでよく、主スイッチング素子Q101はほとんどオフの状態である。従って、誤差増幅器54の出力VFBは三角波のピーク電圧VTH以上の電圧レベルとなっている。同時に、誤差増幅器54の2つの入力電圧V+(0)とV-(0)はDAコンバータ6から出力される電圧になっている。また、デッドタイムコントロール回路の電圧Vdtcは、電源投入から十分な時間が経過していて、VdtcはVref電圧を抵抗R2、R3で分圧されたVdtc(∞)となっている。このVdtc(∞)の設定電圧は、三角波の最低電圧VTLよりやや低い電圧としている。
ここで、時間t0でコントロールユニット3から出力電圧をVo(1)に変更する設定信号が出力され、DAコンバータ6の出力がV-(1)に変化(上昇)すると、出力電圧はすぐに変化できないため、誤差増幅器54の+側入力端子電圧はV+(0)のままとなる。ここで、誤差増幅器54の入力端子間電圧は、V-(1)>V+(0)となり、誤差増幅器54の出力電圧VFBは最低電圧まで低下し、PWMコンパレータ53に入力される。また同時に、コントロールユニット3からデッドタイムコントロール回路4にVdtc電圧を変化させる信号DTDCが供給され、Vdtc電圧はVdtc(∞)からVdtc(0)に変化し、PWMコンパレータ53に入力される(図2参照)。PWMコンパレータ53から出力ドライバー55を介して、主スイッチング素子Q101に加えられる制御IC7の出力信号VGは、三角波発振波形とVdtc(0)とを比較した結果のデューティとなるPWM信号であり、主スイッチング素子Q101はオンオフを繰り返し、DC/DCコンバータの出力電圧は設定値Vo(1)に上昇していく。
従って、従来例の回路のように主スイッチング素子Q101が100%導通状態となることがなく、入力突入電流が抑制される。
ところで、図2(b)に示す制御IC7の出力信号VGは、図2(a)に示すデッドタイムコントロール回路4の電圧Vdtc(0)と三角波の波形とによって決定される。このため、デッドタイムコントロール回路4の電圧Vdtc(0)が高すぎると、制御IC7の出力信号VGのオンデューティが低くなってしまい、出力電圧が設定される出力電圧Vo(1)まで上昇できなくなったり、設定電圧Vo(1)に到達する時間が非常に長くなってしまい、DC/DCコンバータに要求される電圧変化時間を満たせなくなる場合が生じる。
一方、デッドタイムコントロール回路4の電圧Vdtc(0)が低すぎると、出力電圧が設定電圧に達するまで過程で制御IC7の出力信号VGのオンデューティが高い状態が続き、コイルL101を流れるコイル電流ILが過大となり、大きな入力突入電流が生じることになってしまう。
このように、出力電圧を変化させる際に生じる入力突入電流を低減し、かつ設定電圧に到達する時間を短縮するためには、出力電圧を変更する設定信号がコントロールユニット3から出力され、DAコンバータ6の電圧が変化するタイミングに同期してデッドタイムコントロール回路4の電圧Vdtc(0)を出力電圧の設定値Vo(1)に応じて、適切な電圧値に設定することが重要である。
以下、本発明に係るDC/DCコンバータにおけるデッドタイムコントロール回路4の電圧Vdtcの設定について、より具体的な実施形態を例に挙げて説明する。
<第1の実施形態>
本実施形態では、出力電圧の設定値Vo(1)が低い時には、デッドタイムコントロール回路4の電圧Vdtc(0)を高い電圧に変化させる。このようにすると、PWM制御の最大オンデューティは低く抑えられ、コイル電流ILの上昇は制限され、入力突入電流は軽減される。ここで、PWM制御の最大オンデューティが低く抑えられていても、出力電圧が低いので定常動作時のPWM制御のオンデューティは元々低い状態であり、オンデューティ制限が強くかかっても電圧変化時の応答時間は悪化せず、出力電圧が設定電圧Vo(1)に達する時間は所定の時間内となる。
一方、出力電圧が高い場合には、定常動作時のPWM制御のオンデューティが元々高い状態であるので、PWM制御の最大オンデューティ(オンデューティの制限値)を、定常動作時のPWM制御のオンデューティよりも高くしないと、コイル電流ILは上昇できず、出力電圧が上昇できなくなってしまう。従って、出力電圧の設定値Vo(1)が高い時には、設定される電圧値に応じて、デッドタイムコントロール回路4の電圧Vdtc(0)を低い電圧に変化させる。すると、コイル電流ILは、デッドタイムコントロール回路4の電圧Vdtc(0)で定められた高いオンデューティで上昇していき、出力電圧が設定値Vo(1)に到達する時間は所定の時間内となる。このとき、出力電圧変化前の定常状態でのPWM制御のオンデューティが既に高い状態であれば、最大オンデューティ(オンデューティの制限値)が高くなっても、コイル電流ILが過大にならずに出力電圧は設定値Vo(1)に到達でき、入力電流が過大になることがない。
次に、以上で説明したデッドタイムコントロール回路4の電圧Vdtc(0)を所望の電圧値に変化させる手段について、図1及び図3を用いて説明する。
図1において、デッドタイムコントロール回路4には、電源投入時の突入電流防止のために、通常、時定数が数10msから数100msとなるようなコンデンサC1及び抵抗R2、R3が設けられている。従来例で示したのと同様に、Vref=2.5[V]、R2=180[kΩ]、R3=220[kΩ]、C1=0.47[μF]とした場合、時定数は46.5msである。
本実施形態ではこれに加え、コンデンサC1の両端に、例えばPNP型の放電用トランジスタQ1を設け、トランジスタQ1のベースにはベース電流を決定する抵抗R1を設ける。トランジスタQ1のオン/オフは、コントロールユニット3から出力されるDTDC信号を、NOT回路5で反転させて抵抗R1を介してトランジスタQ1のベースに与えることによって制御する。
図3は、DTDC信号が出力されるタイミングに関連した信号波形を示す図である。コントロールユニット3から(d)に示すような電圧設定データが出力され、DAコンバータ6が動作を変更するタイミングt0で(b)に示すようにDTDC信号が「ハイレベル」に変化する。DTDC信号はNOT回路5で「ローレベル」に反転され、PNPトランジスタQ1は導通状態となる。トランジスタQ1のエミッタ・コレクタ間電圧はコンデンサC1の電圧、ここでは、Vref−Vdtc(∞)と等しいため、トランジスタQ1は能動領域で動作し、コレクタ電流はベース電流の電流増幅率hfe倍の一定電流でコンデンサC1の電荷を放電する。
従って、DTDC信号のパルス幅をtDTCCとし、ベース抵抗をR1、コンデンサを容量C1、ベース電流をIB、コレクタ電流をICとすると、Vdtc電圧の上昇分ΔVは、
ΔV=IC×tDTCC/C1=IB×hfe×tDTCC/C1
=(Vref−VBE)×hfe×tDTCC/(C1×R1)
となり、Vdtc(0)は、
Vdtc(0)=Vdtc(∞)
+(Vref−VBE)×hfe×tDTCC/(C1×R1) (1)
となる。従って、Vdtc電圧は、DTDC信号のパルス幅tDTCCに比例して増加する。
以上説明したデッドタイムコントロール回路4を用いれば、DC/DCコンバータの出力電圧の設定値に基づいて、適切なパルス幅tDTCCをもったDTDC信号をコントロールユニット3で生成し、電圧設定データが出力されるタイミングに同期して、DTDC信号をデッドタイムコントロール回路4に供給することによって、上記に説明した通り、DC/DCコンバータの出力電圧を変化させる場合に、入力の突入電流を抑制し、かつ短時間で設定電圧へ到達させることが可能となる。
図4は、デッドタイムコントロール回路の変形例を示す回路図である。上記で説明したようにデッドタイムコントロール回路の出力Vdtc(0)は、式(1)で表される電圧となるが、一般にトランジスタの電流増幅率hfeは大きくばらつく。その結果、量産設計時には、DTDC信号のパルス幅が一定であっても、Vdtc(0)が一定の値にならず、入力の突入電流のばらつきが大きくなるばかりでなく、出力電圧の設定値への到達時間が所望の時間を超えてしまうことが生じ得る。
図4のデッドタイムコントロール回路10は、このような事態を防止する回路構成であり、トランジスタの電流増幅率hfeがばらついても、コンデンサC1を放電するコレクタ電流ICをほぼ一定の値にするように抵抗R4及びR5が設けられている。図4の回路において、トランジスタQ1のコレクタ電流ICは、
IC=(Vref×R4/(R1+R4)−VBE)/R5
×(1−R1×R4/(R1+R4)/R5/hfe) (2)
と表わせる。
ここで、一例として、Vref=2.5V、R1=1kΩ、R4=4.7kΩ、R5=100Ωとした場合について、具体的な数値を計算すると、IC=13.6×(1−8.25/hfe)[mA]となる。ここで、hfeが100と200の時、コレクタ電流ICは、それぞれ12.5[mA]、13.0[mA]となり、トランジスタの電流増幅率が2倍ばらついてもコレクタ電流ICをほぼ一定の値とすることができる。
また、本変形例では、Vdtc電圧の単位時間当りの電圧上昇分ΔVは、C1=0.47μFとすると、
ΔV=0.277[V/μs]
に設定することができる。
<第2の実施形態>
以下、本発明に係るDC/DCコンバータの第2の実施形態について説明する。以下の説明では、上記第1の実施形態と同様な部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
上記第1の実施形態によって、本発明の目的を達成できるが、第2の実施形態は、突入電流を一層軽減し、出力電圧の設定値に到達する時間を短縮するものである。基本的な回路構成は図1に示した構成と同様である。
コントロールユニット3から出力される出力電圧の設定信号が変化するタイミングに同期して、更新前の出力電圧値と更新後の出力電圧値との間の電圧に相当するオンデューティとなるように、デッドタイムコントロール電圧Vdtc(0)を変化させることが本発明では重要である。
PWM制御において主スイッチング素子Q101のオンデューティは、定格負荷電流での定常状態では、出力電圧/入力電圧となる。入力電圧をVin(一定)とし、更新前の出力電圧をVo(0)、更新後の出力電圧をVo(1)とする(Vo(1)>Vo(0)とする)と、更新前の出力電圧に相当するオンデューティは、Vo(0)/Vinであり、更新後の出力電圧に相当するオンデューティは、Vo(1)/Vinである。従って、更新前の出力電圧値と更新後の出力電圧値との間の電圧に相当するオンデューティDonは、
Vo(0)/Vin < Don <Vo(1)/Vin
となるような値である。本実施形態では出力電圧の設定値に到達する時間を短縮するために、さらにこの間の電圧が、更新前後の出力電圧の平均値よりも少し大きい電圧値に相当するオンデューティとなるように、デッドタイムコントロール電圧Vdtc(0)を変化させる。
この制御は、出力電圧の変化幅が大きい場合に特に有効な手段であり、一例として、出力電圧を15Vから18Vに変更する場合の到達時間とコイル電流ILの最大値について説明し、デッドタイムコントロール電圧Vdtc(0)の最適な設定値を導く方法を述べる。
DC/DCコンバータの出力電圧を電源の動作中に変化させる過程においては、先に説明した通り、デッドタイムコントロール電圧Vdtc(0)で決められたPWM制御のオンデューティ(ほぼ一定の値)で主スイッチング素子Q101はオン/オフ動作を行ない、出力電圧が設定電圧Vo(1)とほぼ同じ値に近づくと、出力電圧/入力電圧で決定される通常のPWM制御のオンデューティで動作するようになる。従って、設定電圧への到達時間とコイル電流ILの最大値の関係について考える場合には、主スイッチング素子Q101はデッドタイムコントロール電圧Vdtc(0)で決められた一定のオンデューティで動作していると近似してもよい。
ここでは、回路シミュレータSCAT(計測技術研究所製)を用いて、DC/DCコンバータを一定のオンデューティで動作させた場合の出力電圧変化とコイル電流の上昇値を評価した。図5はシミュレーションを行なった回路図であり、図1に示すDC/DCコンバータの回路構成のうち、下方に示す制御部分以外の回路に相当する。
入力電圧は30V、設定変更前の出力電圧Vo(0)を15Vとし、設定変更後の目標出力電圧Vo(1)を18Vとした場合について検討する。このシミュレーションでは、主スイッチング素子Q1を一定のオンディーティで動作させたとき、目標電圧に到達でき、かつコイル電流ILの上昇を最低限に抑えるオンディーティを求めることを目的にする。ここで、更新前の出力電圧に相当するオンデューティは15V/30V=50%であり、更新後の出力電圧に相当するオンデューティは18V/30V=60%である。
図6に示す波形図は、図5に示す回路素子が全て理想素子としたときの結果である。すなわち、スイッチング素子のオン抵抗をゼロ、ダイオードのオン電圧をゼロ、オン時の抵抗をゼロ、コイルL1の直列抵抗をゼロ、コンデンサC2の等価直列抵抗をゼロとした場合の出力電圧の変化を601で示し、コイル電流の変化を602で示している。
このように、回路素子が理想状態の場合には、更新前の出力電圧に相当するオンデューティ50%と更新後の出力電圧に相当するオンデューティ60%の平均値である55%のオンデューティで動作させると、オンデューティ55%に相当する出力電圧、つまりこの例では出力電圧が16.5Vに達した時点でコイル電流が最大となる。出力電圧が16.5Vを越えると、コイル電流は次第に下降してきて、ちょうど目標電圧である18Vに達した時点でコイル電流の最低値がゼロとなった。
つまり、このシミュレーションからは、更新前の出力電圧に相当するオンデューティと更新後の出力電圧に相当するオンデューティの平均値で動作させると、目標電圧に到達でき、かつコイル電流の上昇を最小に抑えられることが確認できた。
しかしながら、実際に使用する回路素子はDC/DCコンバータの設計仕様を満足し、かつ、低コストで実現することが必要であるため、各素子にはそれぞれ寄生抵抗分などがあり、上記のような理想状態とはならない。
この点を考慮して、オンデューティを1%ずつ変化させてシミュレーションを行なった場合の出力電圧の変化及びコイル電流の変化を、図7A及び図7Bにそれぞれ示す。図7A及び図7Bにおいて、701〜704はオンデューティが55%〜58%の場合をそれぞれ示しており、図7Bにおいて、711〜714はオンデューティが55%〜58%の場合をそれぞれ示している。
このシミュレーション結果から、オンデューティ55%の場合には目標電圧に到達できず、更にオンディーティを56%に上げると、目標電圧に到達できることがわかる。さらに57%、58%とオンディーティを上げると、目標電圧には速く到達できるが、コイル電流が大きくなり、入力電流の増大を招くことがわかる。
以上の結果より、主スイッチング素子のオンデューティは、電圧更新前の出力電圧値と更新後の出力電圧値との間の電圧に相当するオンデューティで、その平均デューティよりやや大きい値とすること望ましい。実際には使用する部品の特性を考慮して、設定するオンデューティを決定すればよい。
このようにして決められたオンディーティは、第1の実施形態で説明したデッドタイムコントロール回路の構成、及びコントロールユニット3から出力されるDTDC信号に基づく回路動作によって実現できる。
<第3の実施形態>
以下、本発明に係るDC/DCコンバータの第3の実施形態について説明する。以下の説明では、上記第1及び第2の実施形態と同様な部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
第1及び第2の実施形態で説明したDC/DCコンバータは、出力電圧を上昇させる場合の動作を最適化したものである。本実施形態のDC/DCコンバータは、出力電圧を降下させる場合の動作を最適化したものである、
出力電圧を降下させる場合、特に負荷電流がゼロの場合には、主スイッチング素子Q101のオンデューティを調整するだけでは、規定の時間内に目標とする出力電圧にすることが困難である。そこで本実施形態では、コントロールユニット3から出力される出力電圧の設定値Vo(1)が変更前の出力電圧Vo(0)よりも低い場合に、出力端子間に接続されているコンデンサC102及び、負荷装置側に設けられたコンデンサ(図示せず)の電荷を放電する放電回路9を設け、コントロールユニット3から出力される出力電圧の設定信号が変化するタイミングに同期して、放電回路9のスイッチング素子Q102を導通させるODC信号をコントロールユニット3から供給する。
図8は、出力電圧の変化とODC信号のパルス幅、つまりスイッチング素子Q102の放電時間との関係の一例を示すグラフである。801は変更前の出力電圧Vo(0)=17V、802はVo(0)=19V、803はVo(0)=21V、804はVo(0)=23V、805はVo(0)=25V、806はVo(0)=27Vの場合をそれぞれ示している。なお、図8に示した放電特性は、出力コンデンサC102を330μF、放電抵抗R103を33Ωとした場合の例である。
コントロールユニット3から出力されるODC信号はパルス状とするのがよく、そのパルス幅は、DC/DCコンバータの出力電圧として必要となる全ての電圧範囲において、出力電圧を規定された時間内に目標とする電圧値に低下させるために、出力電圧の設定値によらず、常に一定のパルス幅としてもよい。
また、出力電圧の設定値に応じてODC信号のパルス幅を変化させてもよい。具体的には、出力電圧の設定値が低い電圧の時にはパルス幅を長くし、出力電圧の設定値が低い電圧の時にはパルス幅を短くする。パルス幅の設定は、電圧変化量とその変化時間の規定値から、出力コンデンサC102の容量値を考慮し、放電抵抗R103の抵抗値を適切な値に設定すればよい。このように、出力電圧の設定値に応じてODC信号のパルス幅を変化させることによって、放電回路での無駄な電力損失を低減できる。
放電回路での無駄な電力損失を一層低減し、さらに、出力電圧を上昇させる場合には、放電回路9を導通させないようにするために、更新前の出力電圧をVo(0)と、更新後の出力電圧をVo(1)とを比較し、出力電圧を上昇させる場合はODC信号を出力しないようにする。さらに、出力電圧を降下させる場合には、ODC信号は更新前の出力電圧Vo(0)と、更新後の出力電圧をVo(1)との差電圧に応じたパルス幅とする。
以上説明したように本実施形態のDC/DCコンバータを用いれば、動作中に、コントロールユニットから出力電圧を変更する設定信号を受けて、短時間(規定の時間以内)に出力電圧を変更前の電圧値から設定電圧に変化させることが可能となり、さらに、入力の突入電流による素子破壊やDC/DCコンバータの入力側のユニットが過電流保護が誤動作することを回避することができる。
これまでに説明した電圧変更時の動作メカニズムは、図1の回路の場合に適用する動作であるが、誤差増幅器54の入力の極性が逆になり、同じくPWMコンパレータ53の入力の極性が逆になっている電源制御ICもある。
図12は、誤差増幅器及びPWMコンパレータの入力極性が逆の場合の、DC/DCコンバータの変形例を示す回路図である。図12の回路では、誤差増幅器の出力VFBが高い時に、PWM制御のオンデューティが増大するように動作する。同様に、デッドタイムコントロール回路の出力Vdtcが高い電圧になったときに最大オンデューティが大きくなる。従って、デッドタイムコントロール回路の構成、及び動作は、上記に説明したものと電圧の高い/低いの方向が逆になるが、動作の仕方や目的を達成する手段は同様であるので詳細な説明は省略する。
<第4の実施形態>
上記第1から第3の実施形態は、DC/DCコンバータ単体であったが、第4の実施形態として、本発明に係るDC/DCコンバータをインクジェットプリンタの記録ヘッド駆動用電源として用いる場合について説明する。
図9は、記録ヘッドに供給する電源電圧を記録ヘッドの温度変動に応じて変化させる場合の制御シーケンスを示すフローチャートである。
プリンタが起動すると、まず取り付けられた記録ヘッドのインク吐出特性のばらつきを示すデータ等のヘッド情報信号をプリンタ本体のコントロールユニットが検出し(ステップS901)、インク吐出特性に応じた電源電圧を設定する電圧データをDC/DCコンバータに供給する(ステップS902)。
次に、記録動作を開始する準備が整った時点で、記録ヘッドの電源電圧を立ち上げるVH出力許可信号をDC/DCコンバータに出力し、前記電圧設定データに基づいた出力電圧を記録ヘッドに供給する(ステップS903)。そして、記録動作が開始される(ステップS904)。
記録する画像によって記録ヘッドの駆動負荷が随時変化し、インクを大量に吐出する画像の場合には、1スキャンの記録動作、あるいは数スキャンの記録動作によって記録ヘッドが自己昇温し、インクの吐出特性が変化してしまうことがある。このこのような画像の場合、記録ヘッドの温度変化に伴って、画像に色ムラや濃度変化となって現れることになる。このような記録ヘッドの昇温による画像品質の低下を防止すべく、本実施形態では、1スキャン毎にヘッド温度を測定し、必要に応じて記録ヘッドの電源電圧を変更する。
具体的には、記録ヘッドが記録媒体の端部にあるか否かを判定し(ステップS905)、端部にある場合には記録が終了したか否かを判定し(ステップS906)、記録が終了していない場合にはヘッド温度を測定し(ステップS907)、温度変動に応じた最適な電源電圧となるようにDC/DCコンバータの出力電圧設定値を変更する設定信号をコントロールユニットからDC/DCコンバータに出力する(ステップS908)。
ここで、記録ヘッドの電源電圧は、次のスキャンの実行前に行なわれる予備吐が開始される前までに設定された電圧値に到達している必要があり、DC/DCコンバータの電圧変化を行う規定時間は、ヘッド温度変化に伴う電圧設定信号がコントロールユニットから出力されてから、予備吐が開始されるまでの時間以内ということになる。
そして、予備吐を実行し(ステップS909)、ステップS904に戻って次の記録動作(スキャン)を実行する。
一方、ステップS906で記録が終了したと判定された場合には、記録ヘッドをホームポジションに移動し(ステップS910)、VH出力を停止し(ステップS911)、一連の動作を終了する。
なお、電源電圧を変化させる要因は記録ヘッドの温度変動だけではなく、吐出するインク液滴の大きさを変化させるようなモード切替を行なう場合にも適用できる。
例えば、記録モードが1ノズルから吐出されるインク量が5ピコリットル(モード1)から2ピコリットル(モード2)に切り替わる場合、それぞれのモードに最適な電源電圧となるようにDC/DCコンバータの出力電圧設定値を変更する設定信号をコントロールユニットからDC/DCコンバータに出力しても構わない。このモードの切替えは、ページ単位で切替えても構わない。また、マルチパス記録で記録を行う場合には、スキャンごとに切替えても構わない。
また、記録ヘッドの駆動周波数の切替えに応じて、それぞれの駆動周波数に最適な電源電圧となるようにDC/DCコンバータの出力電圧設定値を変更する設定信号をコントロールユニットからDC/DCコンバータに出力しても構わない。
<他の実施形態>
上記第4の実施形態では、本発明に係るDC/DCコンバータをインクジェットプリンタの記録ヘッドを駆動する電源として適用する例を述べたが、本発明は上記のようなシリアル型のインクジェットプリンタ以外(例えばプリンタが記録可能な記録媒体の最大の記録幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドを用いたプリンタ)にも、熱エネルギーを利用して記録を行う記録装置全般に適用可能であり、更に動作中に電源電圧を短時間で変化させることが必要な電子機器全般にも用いることができる。
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
本発明の第1の実施形態のDC/DCコンバータの構成を示す回路図である。 図1の回路の各部の波形を表す図である。 図1の回路の電圧設定データ信号とDTDC信号及びODC信号のタイミングを表す図である。 図1のデッドタイムコントロール回路の変形例を示す回路図である。 第2の実施形態に関するシミュレーション用の回路図である。 図5の回路でのシミュレーション結果を表わすグラフである。 第2の実施形態のオンデューティと出力電圧の関係を表わすグラフである。 第2の実施形態のオンデューティとコイル電流の関係を表わすグラフである。 第3の実施形態の出力電圧と放電時間の関係を表わすグラフである。 第4の実施形態の動作を表すフローチャートである。 従来例のDC/DCコンバータの構成を示す回路図である。 従来例で説明した電源投入時のデッドタイムコントロール回路の出力の変化を表すグラフである。 DC/DCコンバータの変形例の構成を示す回路図である。 本発明に係るインクジェット記録装置の概略構成を示す外観斜視図である。 図13の記録装置の制御回路の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 ACアダプターまたはバッテリ
2 負荷装置
3 コントロールユニット
4 デッドタイムコントロール回路
5 NOT回路
6 DAコンバータ
7 電源制御IC
8 時定数回路
9 放電回路
51 基準電圧源
52 三角波発振回路
53 PWMコンパレータ
54 誤差増幅器
55 出力ドライバー
C1、C101、C102 コンデンサ
R1〜R5、R101〜R103 抵抗
Q1 トランジスタ
Q101、Q102 半導体スイッチング素子
D101 ダイオード
L101 コイル

Claims (10)

  1. 設定信号に基づいて出力電圧を変化させるPWM方式のDC/DCコンバータであって、制御信号に応じて、デッドタイムコントロール電圧を変化させる電圧変更手段を含み、前記デッドタイムコントロール電圧に応じて、所定の時定数でPWMの主スイッチング素子のオンデューティの上限値を設定するデッドタイムコントロール回路を有するDC/DCコンバータと、
    前記設定信号及び前記制御信号を出力する制御手段と、を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記制御手段は、出力電圧を現在の値よりも高くする場合には、前記オンデューティが大きくなるデッドタイムコントロール電圧が出力されるような前記制御信号を出力し、出力電圧を現在の値よりも低くする場合には、前記オンデューティが小さくなるデッドタイムコントロール電圧が出力されるような前記制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記制御手段は、前記出力電圧を変化させる前記設定信号が更新されるタイミングに同期して前記制御信号を出力し、出力電圧を現在の値よりも高くする場合には、前記オンデューティの値が、現在の出力電圧と設定する出力電圧との間であって、両者の平均電圧よりも大きい電圧値に相当する値となるような前記制御信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記デッドタイムコントロール回路は、前記時定数を決定するコンデンサを含み、前記電圧変更手段は、前記コンデンサと並列に接続され、前記制御信号に応じて該コンデンサを放電する放電用スイッチング素子を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電源装置。
  5. 前記電圧変更手段は、前記制御信号によって前記放電用スイッチング素子の導通時間を制御して、前記デッドタイムコントロール電圧を変化させることを特徴とする請求項4に記載の電源装置。
  6. 前記DC/DCコンバータの出力端子間に抵抗とスイッチング素子で形成される出力容量放電回路を更に備え、前記制御手段は、前記出力電圧を変化させる前記設定信号に同期して前記出力容量放電回路を所定時間作動させる放電制御信号を出力することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電源装置。
  7. 前記制御回路は、出力電圧を現在の値よりも低くする場合にのみ、前記放電制御信号を出力することを特徴とする請求項6に記載の電源装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の電源装置を記録ヘッドの駆動電源として使用し、熱エネルギーを利用して記録を行う記録装置であって、
    前記記録ヘッドの温度に関する情報を検出する温度検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記記録ヘッドによる所定領域の記録動作が終了する度に、前記温度検出手段から前記温度に関する情報を取得し、該温度に関する情報に応じて前記設定信号を出力することを特徴とする記録装置。
  9. 前記所定領域の記録動作は、記録ヘッドを搭載したキャリッジの1回の走査による記録動作、または1枚の記録媒体に対する記録動作であることを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 請求項1から7のいずれか1項に記載の電源装置を記録ヘッドの駆動電源として使用し、熱エネルギーを利用して記録を行う記録装置であって、
    前記記録モードを指定する手段を有し、
    前記制御手段は、前記記録モードに応じて前記設定信号を出力することを特徴とする記録装置。
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