JP2008061447A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 PWM制御ICを用いた出力電圧を変更可能な電源装置において、低消費電力と、出力短絡保護、過電流保護等の保護機能を低コストで実現する。
【解決手段】 PWM制御ICの入力電源端子と入力電圧源との間に設けられたスイッチと、DAコンバータの電源電圧を供給する定電圧源回路と、定電圧源回路に備えられているシャントレギュレータのカソードとスイッチとの間に直列に抵抗を備え、抵抗を介して、電源回路の出力電圧を誤差増幅器の一方の入力端子に入力し、誤差増幅器の他方の入力端子に予め定められた電圧を入力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、出力電圧を制御する電源装置に関するものである。
出力電圧を所望の値に制御する電源装置がある(特許文献1)。ここで、市販のPWM(パルス幅変調)制御方式のスイッチング制御回路(PWM制御IC)を使用して、出力電圧を外部コントロールできる電源装置(DC/DCコンバータ)を設計する場合の構成および動作について説明する。
市販のPWM制御ICとして、基準電圧回路、三角波発信回路、低電圧誤動作防止回路、誤差増幅器、PWMコンパレータ、タイマラッチ式短絡保護回路、出力回路を2チャンネル分内蔵したものが複数のICメーカーで製造されている。一例としてTI製の型番:TL1451Aの内部ブロックを図6に示す。
このPWM制御ICを使用するDC/DCコンバータは以下の機能を必要とするものとする。第1に、出力電圧精度は目標スペック±1.5%の高精度とする。第2に、外部からのオン・オフ信号で出力がオン・オフする機能を有する。第3に、外部からのデジタル信号(例えば8ビットのシリアル信号)によって出力電圧はある電圧範囲で変化させることができる。
上記機能を有するDC/DCコンバータを設計するために、回路構成上以下のような工夫が必要となる。
1つ目は、出力電圧精度の要求が高精度(±1.5%が目標)であるため、制御IC内蔵の基準電圧源は精度上の理由で使用できない。外部に高精度の基準電源IC(シャントレギュレータ)を使用した定電圧源を設けることが必要となる。
2つ目は、出力オン・オフ機能を備えること。さらに、予め定めた電圧を出力するために、DC/DCコンバータを起動する前に、電圧値の設定データをDAコンバータに供給するシーケンスを備える。
したがって、DC/DCコンバータを起動する前にDAコンバータの電源Vcc(上記定電圧源)を立ち上げておく。さらにDAコンバータの出力が所定の電圧となる前にPWM制御ICを起動しておき、内蔵される誤差増幅器の入力端子がアクティブな状態になっていることが必要である。これは、PWM制御ICが起動する前に入力端子に電圧が印加されるとICの機能上問題となる場合があるからである。したがって、出力オン・オフの切換えスイッチをPWM制御ICの入力端子Vinに設けることが出来ない。
以上に述べた機能を有し、さらに動作上の制約を満足するDC/DCコンバータを実現させる一例を、図7に示す。以下に図7の回路について説明する。
図7において、2はMOSFET1のゲートドライブ回路、6は出力放電回路、12は基準電圧生成用の定電圧源、26はシリアル入力形DAコンバータ、41はPWM制御ICである。VHinは入力電圧、VHoutは出力電圧、DCHRGは放電回路制御信号、ON/OFFは出力オン・オフ信号、DA_Dataは出力電圧設定用のデータ信号、DA_CLKはDAコンバータのクロック信号、DA_LDはDAコンバータのロード信号である。
図7の回路におけるDC/DCコンバータの起動時の動作を図8に示す。入力電圧VHinが立ち上がると、PWM制御ICの入力端子Vinに入力電圧VHinが供給されて、PWM制御ICが立ち上がり、IC内部回路が動作状態となる。また、定電圧源回路12aが動作を開始して基準電圧Vccが立ち上がる。基準電圧VccはDAコンバータ26の電源に供給されるとともに、抵抗21、22で分圧された電圧がPWM制御IC41に内蔵される誤差増幅器の基準電圧として反転入力端子INVに供給される。
このとき、PWM制御IC41、およびDAコンバータ26は動作状態となっているが、出力オン・オフ信号ON/OFFが“ロー”であり、スイッチトランジスタ50を導通させてPWM制御ICのDTC端子には電圧Vref(2.5V)が供給される。DTC端子はPWMパルスのオフ時間を設定する端子であり、2.5Vが供給されるとスイッチング周期の100%オフとなる。つまり、出力オフの状態となる。
ここで、出力オン・オフ信号ON/OFFが“ハイ”となる直前に、DAコンバータの入力データであるDA_CLK、DA_Data、DA_LD信号を受信し、DAコンバータ26の出力値が所定の電圧となる。ここで使用するDAコンバータは例えば、8bit、2チャンネル出力であるルネサス製M62342GPである。入力データの仕様はM62342GPのデータシートに記載に基づく。
DAコンバータの出力電圧値が確定したタイミングで、出力オン・オフ信号ON/OFFを“ハイ状態”にする。この状態になると、スイッチトランジスタ50はオフしてPWM制御ICのDTC端子には、抵抗46、47、およびコンデンサ45によって決まる時定数によって決まる電圧が印加される。この電圧が印加されて、ソフトスタート機能が働き、DC/DCコンバータの出力電圧Vhoutは徐々に上昇する。
出力がオンしている期間の任意のタイミングで別の電圧設定信号(DA_CLK、DA_Data、DA_LD)を受信すると、出力電圧Vhoutは変化する。この電圧変化のタイミングで出力放電信号DCHRGを所定のパルス幅放電回路6に供給する。放電回路6は、出力電圧を下げる調整を行う場合に、出力コンデンサ5の電荷を放電するために設けてあり、DCHRG信号のパルス幅は電圧変化幅に対する出力コンデンサ6の静電容量と放電回路の抵抗7によって決まる放電時間とする。
さらに、出力オフさせる場合は、出力オン・オフ信号ON/OFFを“ロー状態”にしてスイッチトランジスタ50を導通させ、PWM制御ICの出力OUT信号をオフとする。それと共に、DHRG信号を立ち上げて、放電回路6を導通させて、出力コンデンサ5の電荷を放電させる。
上述した構成および動作によって、以下の3つの特性を有するDC/DCコンバータを実現することが出来る。
第1に、出力電圧精度は高精度(目標スペック±1.5%)とする。第2に、外部からのオン・オフ信号で出力がオン・オフする機能を有する。第3に、外部からのデジタル信号(例えば8ビットのシリアル信号)によって出力電圧はある電圧範囲で変化させることができる。
出力電圧の精度を高精度とするためには、定電圧源回路で使用するシャントレギュレータは例えば0.5%精度のものを使用する。また、出力電圧設定に関係する抵抗(例えば抵抗15、抵抗16、抵抗21から25)を0.5%以上の精度を有する高精度抵抗を選択すればよい。
特開平5−115173号公報
しかしながら、このようなDC/DCコンバータを使用する電子機器において、例えば記録装置の場合には、記録動作をしていないときには待機電力を極力低減することが求められている。したがって、DC/DCコンバータの出力オフ時の消費電力を数十mW以下に低減させる必要がある。
上述した技術では、入力電圧Vhinが立ち上がると、PWM制御IC41、定電圧源回路12a、DAコンバータ26が動作状態となり、出力オフ状態においても電力消費が無視できない。例えば、発明者の検討した回路では、入力電圧Vhin=32Vの場合に、出力オフ状態での消費電力は約200mWであった。つまり、十分な消費電力の低減ができない。
また、さらに背景技術の回路では出力オン・オフの動作を実現するためにDTC端子の電圧を切替えている。この結果、本来PWM制御ICに内蔵している出力短絡保護の機能が使用出来なくなってしまう。
したがって、出力短絡保護、過電流保護等の保護回路を別の回路として組み込む必要があり、回路規模が増大するとともにコストアップともなってしまう。
上記課題を解決するために、本発明の電源装置は、外部から入力した信号に基づき出力電圧を変更可能な電源回路であって、PWM制御ICの入力電源端子と入力電圧源との間に設けられたスイッチと、前記スイッチの後段に接続されたDAコンバータの電源電圧を供給する定電圧源回路と、前記定電圧源回路に備えられているシャントレギュレータのカソードと前記スイッチとの間に直列に抵抗を備え、前記抵抗を介して、電源回路の出力電圧を抵抗で分圧した電圧を誤差増幅器の一方の入力端子に入力し、前記誤差増幅器の他方の入力端子に予め定められた電圧を入力することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、市販のPWM方式の制御回路(制御IC)を使用して、出力をオン/オフする機能と、出力電圧をある範囲内で可変できる電源回路の低消費電力化を実現できる。また、電源装置の回路規模の抑制と、コストアップをせずに出力短絡保護機能を備えることができる。
PWM(パルス幅変調)制御方式のスイッチング制御回路(PWM制御IC)を使用することで、電源装置(DC/DCコンバータ)について説明する。
図1は、本発明の実施の形態を示すDC/DCコンバータの回路ブロック図である。図1に示すDC/DCコンバータはPWM制御方式の降圧型DC/DCコンバータであり、直流入力電圧Vhinを外部から設定された所定の出力電圧Vhoutに変成するものである。本実施形態では、入力電圧Vhinを32V(ボルト)とする。出力電圧Vhoutは15Vから25Vまで制御できる。この入力電圧VhinはAC/DC電源で生成される。
このような電源装置は、以下のような仕様を備える。第1に、出力電圧精度は±1.5%の精度とする。第2に、外部からのオン・オフ信号で出力がオン・オフする。第3に、外部からのデジタル信号(例えば8ビットのシリアル信号)によって出力電圧値を変化させることができる。第4に、出力オフ時の待機電力を10mW以下である。第5に、出力短絡保護機能を備える。
ここで、PWM制御ICの一例としてテキサスインスツルメンツ(TI)製の型番:TL1451Aを使用する。
このTL1451Aの回路構成および動作について図6を用いて説明する。このPWM制御ICは、基準電圧回路、三角波発信回路、低電圧誤動作防止回路、誤差増幅器、PWMコンパレータ、タイマラッチ式短絡保護回路、出力回路を2チャンネル分内蔵している。
図1に示すDC/DCコンバータはPWM制御方式の降圧型DC/DCコンバータであり、直流入力電圧Vhinを外部から設定された所定の出力電圧Vhoutに変成する。
PWM制御方式のDC/DCコンバータの動作原理についての説明は省略するが、出力電圧Vhoutの設定方法について以下に説明する。ここで、抵抗13の抵抗値をR13とする。抵抗14の抵抗値をR14とする。他の抵抗15,抵抗16,抵抗21,抵抗22,抵抗23,抵抗24,抵抗25の値についても同様に表す。定電圧源回路12aの出力電圧をVcc、DAコンバータ26の出力電圧をVda、DC/DCコンバータの出力電圧Vhoutとする。
PWM制御IC41に内蔵された誤差増幅器の2つの入力端子INV(反転入力端子)とNON(非反転入力端子)のうち、一方に直流基準電圧を入力し、他方に出力電圧Vhoutを抵抗分圧した出力検出電圧を入力する。2つの入力端子電圧は、誤差増幅器の電圧利得が十分に大きいので、同電圧となるようにフィードバック制御が働く。どちらの端子を基準電圧側とするかは、PWM制御IC内部のロジック構成によって決まり、図6に示したTL1451Aの場合には、INV端子が基準電圧側となる。図1の回路では、INV端子には抵抗R21とR22とで分圧した電圧が入力される。この電圧をVinvとすると、Vinvは誤差増幅器が線形増幅できる入力電圧範囲(一般に同相入力電圧範囲と呼ばれる)の中心付近の電圧とすることが望ましい。TL1451Aの場合には同相入力電圧範囲が1.05Vから1.45Vである。この電圧範囲となるように抵抗21、22の抵抗比を決める。
Vinv=Vcc×R21/(R21+R22)
INV端子電圧Vinvを決定すると、NON端子電圧VnonはVinvと同電圧になるので、
Vinv=Vnon=(Vhout×R24・R25+Vda×R23・R24)/(R23・R24+R24・R25+R25・R23)
となる。したがって、出力電圧Vhoutは
Vhout=(1+R23/R24+R23/R25)×Vnon−R23/R25×Vda
=(1+R23/R24+R23/R25)×R21/(R21+R22)×Vcc−R23/R25×Vda
となる。ここで、DAコンバータ26は8ビットとしてその入力データ(電圧設定データ)をnとすると、
DA出力Vdaは
Vda=Vcc×(n−1)/256 (n=0,1,2,・・・,255)
となる。
以上の関係から、出力電圧Vhoutが所望の電圧範囲となるように、または1データ当たりの最小電圧分解能を所望の値とするように抵抗R23,R24,R25の値を決定する。
図1の回路では、上記関係式からも分かるように、DC/DCコンバータの出力電圧Vhoutの設定電圧範囲は、3つの抵抗値R23,R24,R25によって任意に設定できるため、設計の自由度が非常に高い。さらに誤差増幅器の入力端子電圧は定常状態においては一定電圧であり、すべての電圧範囲にわたって負荷電流の変動、入力電圧の変動に対して安定な動作となる。
また、DAコンバータの電圧設定データに対するDC/DCコンバータの出力電圧の変化については、DAデータがゼロの時に出力電圧Vhoutは最大値になる。このことから、DAコンバータに電圧設定データが供給されない状態でDC/DCコンバータが起動すると、出力電圧Vhoutは最大電圧になる。
以上が、図1に示すDC/DCコンバータ回路における出力電圧Vhoutの決定方法である。次に上に述べたDC/DCコンバータに要求される仕様を実現する回路構成および動作手段について、その実施の形態を説明する。
<実施の形態1>
図1のDC/DCコンバータは、PWM制御IC41の入力電源端子Vinと入力電圧源Vhinとの間にオン・オフスイッチ9を設け、さらに、DAコンバータの電源電圧を供給する定電圧源回路12aは上記オン・オフスイッチの後段に接続される構成とする。オン・オフスイッチ9は抵抗内蔵形NPNトランジスタ11および抵抗内蔵形PNPトランジスタ10によって構成される。ON/OFF端子に入力される制御信号ON/OFFが“ハイ状態”となるとオンして、PWM制御IC41の入力電源端子Vinおよび定電圧源回路12aに入力電圧Vhinが供給される。
したがって、ON/OFF信号が“ロー”の時はPWM制御IC41、定電圧源回路12a、DAコンバータ26は停止している状態であり、消費電力はゼロとなる。
また、背景技術では出力オン・オフの制御をPWM制御ICのDTC端子の入力電圧を切り換えることによって行っていたため、PWM制御ICに内蔵の出力短絡保護機能が使用できない課題があった。本実施の形態においては、DTC端子は抵抗46,47およびコンデンサ45できまるソフトスタート機能としてのみ使用している。したがって、PWM制御ICのSCP端子にコンデンサ42を接続し、SCP端子内部の抵抗とコンデンサ42で決まる遅れ時間を持ったタイマラッチ式の出力短絡保護を有効にすることができる。
次に、図1の回路の動作について図2を用いて説明する。DC/DCコンバータに入力電圧Vhinが供給された状態で、ON/OFF信号が“ハイ状態”に立上り、放電回路の制御信号DCHRG信号が“ロウ状態”になると、オン・オフスイッチ9がオンしてPWM制御IC41、および定電圧源回路12aが起動を開始する。DC/DCコンバータはPWM制御ICのソフトスタート機能によって出力電圧Vhoutは除々に立ち上がっていく。このときDAコンバータの入力データ(DA_Data、DA_CLK、DA_LD)は与えられず、したがって出力電圧Vhoutは電圧変化範囲の最大電圧まで上昇する。例えば、DAコンバータの入力データが最大値を設定した場合と同様の電圧値となる。定電圧源回路12aの起動時の動作については、実施の形態2の項で説明する。
この後、DC/DCコンバータから電子機器の駆動部(例えば記録ヘッド)の駆動電圧を供給するために、電子機器(記録装置)のコントロール部から電圧設定信号がDAコンバータに対して出力される。この信号の入力により、DAコンバータの出力電圧が変化し、上述したVhout電圧設定式に基づいて出力電圧が設定電圧値まで変化する。ここで、DC/DCコンバータの出力電圧は起動時には出力可能な電圧で範囲における最大電圧になっているので、初期電圧設定値に電圧を低下させるためには出力コンデンサ5の電荷を放電させる。
そのために、放電回路6を所定の時間だけ導通して出力電圧を設定電圧に低下させる。放電回路6の導通時間τdchrgは、電圧低下幅ΔVと出力コンデンサ5の静電容量C5、放電回路の放電抵抗7(抵抗値をR7とする)とによって決まる。放電用トランジスタ8に与えられるDCHRG信号は、導通時間τdchrgのパルス状の信号である。このDCHRG信号はON/OFF信号と同様に、記録装置のコントロール部で生成してもよいし、モノマルチバイブレータ等の回路(図示せず)によって時間幅を設定してもよい。
また、導通時間τdchrgは、最大電圧と設定電圧との差分に応じて必要最小限の時間となるように変えてもよい。あるいは、設定電圧によらず常時一定の時間幅(最大電圧から最小電圧までに低下させることが出来る時間幅τdchrg(max))となるように設定してもよい。
<実施の形態2>
実施の形態1では、ON/OFF信号の立ち上り時にDC/DCコンバータの出力電圧Vhoutが最大電圧まで上昇してしまう。この最大電圧が負荷装置の最大許容電圧以下であれば問題ないが、電圧分解能の設定上の制約やその他何らかの理由で抑制したい場合がある。
実施の形態2は、この電圧を上昇を抑制する構成を説明する。回路構成は実施の形態1と同じ構成であるので、図1を用いて説明する。制御のタイミングについては、図3を用いて説明する。
定電圧源回路12aは高精度シャントレギュレータ14を用いたシャントレギュレータ方式の定電圧源回路である。定電圧源回路の出力電圧Vccと入力電圧Vhinとの差電圧を抵抗13に流れる電流で調整し、一定の出力電圧Vccを供給するものである。
定電圧源回路12aの前段に設けられたオン・オフスイッチ9が導通すると定電圧源回路12aは起動する。起動後に、抵抗13と電圧安定化のために設けたコンデンサ17との時定数によって出力電圧Vccが上昇していく。
発明者が検討した回路では、Vhin=32V、Vcc=3.3V、R13=6.6kΩ、R15=3.3kΩ、R16=2kΩ、C17=0.1μFとした場合に、Vccが3.3Vに達するまでを期間t1で示している。この期間t1は約180μsである。つまり、ON/OFF信号が“ロウ状態”から“ハイ状態”に切り替わるタイミングT0から約180μs後に定電圧源回路12aが立上り、DAコンバータ26が動作状態になる。
一方、PWM制御ICのソフトスタート時間の設定を行うタイミングが、定電圧源回路12aが動作開始するタイミングよりも十分遅く、なおかつDC/DCコンバータの出力電圧が最大電圧の1/2程度に達するタイミングよりも前になるように制御する。図3において、T3のタイミングは、DC/DCコンバータの出力電圧が最大電圧の1/2程度に達するタイミングである。ここでT0からT3までの経過時間は、概ね数百μ秒である。
上述したタイミングで、DAコンバータ26に対する設定を行うことで、DAコンバータの出力端子DAoutから所望の電圧が出力される。その結果、DC/DCコンバータの出力電圧Vhoutは最大電圧に達することなく、端子DAoutから出力された電圧に基づき、PWM制御IC41は動作を行う。その結果、出力電圧VHoutは、所望の電圧値に達した後、その電圧を維持する。
なお、この実施形態では、放電回路6を動作させる必要がないので、DCHRG信号をアクティブ状態(ロウ状態)にはしない。
<実施の形態3>
実施の形態2では、ON/OFF信号の立ち上がりのタイミングに同期して、定められた期間内に、機器のコントロール部が制御を行う必要がある。この設定を行うために、機器のコントロール部が、約数百μ秒のカウントを行う。しかし、このカウントを行うために、コントロール部はカウンタを設ける必要がある。
そこで、ON/OFFを“ハイ”に立ち上げた直後に初期電圧設定データを供給できる回路を図4に示す。
図4の回路を図1の回路と比較すると、定電圧源回路12bの構成が異なる。定電圧源回路12bはシャントレギュレータ14とNPNトランジスタ18を用いたシリーズレギュレータ方式の定電圧源である。トランジスタ18を追加した分コストは上昇するが、図4の定電圧源回路12bの起動に要する時間は、図1のシャントレギュレータ方式の定電圧源回路のそれより短い。つまり、図4の定電圧源回路12bは、図1の定電圧源回路より短時間で起動する。例えば、コンデンサC17の静電容量が0.1μF程度であれば、Vcc=3.3Vに達する時間は数μs程度となる。
このシリーズレギュレータ方式の定電圧源回路12bを用いることによって、図5に示すようにON/OFF信号を“ハイ”状態に切替えた直後に、初期電圧設定データをDAコンバータに供給できることができる。DC/DCコンバータの起動時には、この電圧設定データに基づいた出力電圧で安定化される。
この実施の形態3も、実施の形態2と同様に、立ち上げ動作において、放電回路6を導通させる必要がない。
<電子機器の説明>
次に、上述した電源装置を備えた電子機器の一例を説明する。図9は、電子機器の一例として記録装置の斜視図である。この記録装置は、インクを吐出する記録ヘッドを用いてシートなどの被記録媒体に画像を記録する。
1105は記録ヘッドであり、キャリッジ1104上に搭載されてシャフト1103に沿って長手方向に往復運動可能となっている。記録ヘッドより吐出されたインクは、記録ヘッドと微小な間隔をおいて、プラテン1101に記録面を規制された被記録媒体1102に到達し、その上に画像を形成する。
記録ヘッドには、フレキシブルケーブル1119を介して画像データに応じて吐出信号が供給される。なお、1114はキャリッジ1104をシャフト1103に沿って走査させるためのキャリッジモータである。1113はモータ1114の駆動力をキャリッジ1104に伝達するワイヤである。また、1118はプラテンローラー1101に結合して被記録媒体1102を搬送させるための搬送モータである。
このキャリッジ1104には、上述したDC/DCコンバータが備えられている。一方、AC/DC電源は、記録装置に設けられているが、キャリッジとは異なる場所(例えば、記録装置の背面部、あるいは底部)に設けられている。
この記録装置は、記録ヘッドの駆動制御を行う際、記録ヘッドへ供給する電圧を制御する。例えば、記録ヘッドの温度に基づき、記録ヘッドの駆動電圧を変更する。これにより、温度変化があっても、吐出するインクの量を適切に制御でき、高品位の画像を記録することができる。
図10は、記録装置の制御部を示す。CPU100はROM101に格納されたプログラムに従って、記録装置の動作を制御する。ASIC103はCPU100と協調して、記録ヘッド1105やキャリッジモータ1114や搬送モータ1118の駆動を制御する。
また、CPU100は上述したDC/DCコンバータ110に対しても制御信号を出力する。例えば、図1で説明したON/OFF信号や、DAコンバータへの出力される信号である。なお、これらの信号は、ASIC103から出力されても構わない。
なお、キャリッジモータ1114はDCモータであり、エンコーダ108の信号を用いて駆動の制御が行われる。搬送モータ1118はDCモータであり、エンコーダ109の信号を用いて駆動の制御が行われる。
以上、電子機器として記録装置を用いて説明したが、記録装置に限定するものではない。スキャナーや複写機などのほか、コンピュータやゲーム機、表示装置等でも構わない。
実施の形態1のDC/DCコンバータの回路構成を示す図 実施の形態1のDC/DCコンバータの動作タイミングを示す図 実施の形態2のDC/DCコンバータの動作タイミングを示す図 実施の形態3のDC/DCコンバータの回路構成を示す図 実施の形態3のDC/DCコンバータの動作タイミングを示す図 PWM制御方式スイッチング制御ICの内部ブロックを示す図 背景技術のDC/DCコンバータの回路構成を示す図 背景技術のDC/DCコンバータの動作タイミングを示す図 記録装置の斜視図 記録装置の制御部を説明する図

Claims (4)

  1. 外部から入力した信号に基づき出力電圧を変更可能な電源装置であって、
    PWM制御ICの入力電源端子と入力電圧源との間に設けられたスイッチと、前記スイッチの後段に接続されたDAコンバータの電源電圧を供給する定電圧源回路と、
    前記定電圧源回路に備えられているシャントレギュレータのカソードと前記スイッチとの間に直列に抵抗を備え、
    前記抵抗を介して、電源回路の出力電圧を抵抗で分圧した電圧を誤差増幅器の一方の入力端子に入力し、前記誤差増幅器の他方の入力端子に予め定められた電圧を入力することを特徴とする電源装置。
  2. 前記電源装置の起動タイミングにおいて、出力電圧は第1の電圧まで上昇させた後、出力電圧を前記第1の電圧より低い第2の電圧に対応するデータを前記DAコンバータに設定し、放電回路に対して予め定められた時間駆動させる信号を出力する制御を行う制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記予め定められた時間は、前記第1の電圧と前記第2の電圧に基づくことを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記定電圧源回路の入出力間に接続されたトランジスタと、
    前記トランジスタのコレクタを前記スイッチと接続し、前記トランジスタのエミッタを前記定電圧源回路の出力部と接続し、前記トランジスタのベースをシャントレギュレータのカソードと接続し、
    出力電圧を抵抗で分圧してシャントレギュレータの基準端子に接続することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
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