JP2011211814A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 制御部のない簡易な回路構成により、電源入力の開始時及び終了時にインクジェットヘッドの不正な動作を防ぐインクジェットヘッドの電源装置を提供する。
【解決手段】
インクの吐出駆動電圧と、この駆動電圧より低く、インク吐出を制御するための制御電圧とをインクジェットヘッドへ出力する電源装置であって、駆動電圧を制御電圧に変換して出力する電圧変換部と、カソードが入力電源側に接続された定電圧ダイオードと、定電圧ダイオードに直列に接続された抵抗器と、定電圧ダイオード及び抵抗器に対して、定電圧ダイオードのアノード側に接続されたコンデンサと、駆動電圧の出力の有無を切り替えるスイッチと、コンデンサの電圧が所定の基準電圧以上である場合は、スイッチをオンする電圧比較部とを備える。
【選択図】 図2

Description

この発明は、インクジェットプリンタのインクジェットヘッド駆動回路へ電源を供給する電源装置に関する。
以前より、複数の異なる電圧を用いてインクジェットヘッドの各部を駆動、および、制御するインクジェットプリンタがある。このようなインクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドのインク吐出部の駆動には、インクジェットヘッドの駆動制御用の論理演算を行って制御信号を出力するための電圧よりも高い電圧が用いられる。
このようなインクジェットプリンタにおいて、インクジェットヘッドの駆動制御信号が入力されないままインク吐出部を駆動する電圧が加えられると、不正なインクの吐出が行われたり、インクジェットヘッドが破壊されたりするという問題があった。そこで、従来、インク吐出駆動部への電圧は、制御信号出力部へ電圧が入力されてから供給され、また、このインク吐出駆動部への電圧の入力が切断されるまで制御信号出力部への電圧の入力が維持されるような電源装置が開発されている。
例えば、特許文献1には、インクの吐出制御を行う電圧によりシステム制御回路を動作させて、このシステム制御回路により所定の電圧以上の入力が検出された場合にのみ、インク吐出駆動部への電圧出力スイッチをオンとする技術が開示されている。また、例えば、特許文献2には、データや制御信号の処理部への電圧入力があると、半導体スイッチがオンされてインクジェットヘッドの駆動部、および、負荷部に電圧が出力される構成が開示されている。
特開2002−337342号公報 特開2005−27160号公報
しかしながら、インクジェットヘッドの電源装置において、単にインク吐出駆動部への電源入力の開始が制御信号出力部への電源入力の開始よりも遅いだけでは、制御信号出力部の初期設定が終わらないうちに駆動部の電源がオンされるおそれがあり、吐出駆動部の不正な動作や暴走による破壊を防ぐことができないという問題があった。
また、電源装置に制御部を追加して駆動部への電圧の出力タイミングを制御する場合には、制御部の回路構成が複雑になるとともに、インクジェットヘッドを動作させる電圧を用いて制御部を動作させることで、制御部に用いるCPUの開発や利用などに制限がかかり、最適な回路設計ができない状況が生じるという課題があった。
この発明の目的は、制御部を含まない簡易な回路構成を用いて、電源入力の開始時、および、終了時にインクジェットヘッドの不正な動作を防ぐことのできるインクジェットヘッドの電源装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
インクの吐出駆動電圧と、当該インクの吐出、非吐出の切り替えを制御する、前記駆動電圧より低い制御電圧とをインクジェットヘッドへ出力する電源装置であって、
前記駆動電圧を前記制御電圧に変換して出力する電圧変換部と、
カソードが入力電源側に接続された定電圧ダイオードと、
前記定電圧ダイオードに直列に接続された抵抗器と、
前記定電圧ダイオード、及び、前記抵抗器に対して、該定電圧ダイオードのアノード側に接続されたコンデンサと、
前記駆動電圧の出力のオン、オフを切り替えるスイッチと、
前記コンデンサの電圧を所定の基準電圧と比較して、前記コンデンサの電圧が前記基準電圧以上である場合は、前記スイッチによる前記駆動電圧の出力をオンに切り替える電圧比較部と
を備えることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電源装置において、
前記スイッチ、及び、前記電圧比較部は、半導体素子である
ことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の電源装置において、
入力電源からの入力が開始された後、前記スイッチによる前記駆動電圧の出力がオンされるまでの時間が、前記電圧変換手段から前記制御電圧が出力されるまでの時間よりも長くなるように前記抵抗器の抵抗値と前記コンデンサの容量とが設定されている
ことを特徴としている。
本発明に従うと、インクジェットヘッドの電源装置において、制御部を用いない簡易な回路構成を用いて、インクジェットヘッドへの電源入力の開始時、および、終了時にインクジェットヘッドの不正な動作を防ぐことができるという効果がある。
本発明の実施形態の電源装置を備えたインクジェットヘッドの回路構成を示す図である。 電源部の回路構成を説明する図である。 外部電源からの入力開始時および終了時における入出力電圧の変化を時系列で示した図である。 比較器21およびスイッチ22の具体例を示した第1実施形態の電源部の回路図である。 第2実施形態における電源部の回路図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態の電源装置を備えたインクジェットヘッドの回路構成を示す図である。
この実施形態のインクジェットヘッド10は、例えば、インク室の壁面に沿ってピエゾ素子を設けて、このピエゾ素子に電界をかけることでインク室をそれぞれ変形させ、これらのインク室からノズルを通じてインクを吐出させる機能を有するピエゾ式のものである。
図1に示すように、このインクジェットヘッド10は、電界を発生させる電極部51と、電極部51へ所定の電圧波形を出力する駆動波形作成部53と、この駆動波形作成部53から出力された電圧波形を電極部51の各電極へ送るか否かを切り替えるスイッチ部52と、スイッチ部52の各スイッチの動作信号を出力する制御信号作成部54と、駆動波形作成部53および制御信号作成部54にそれぞれ異なる電圧を供給する電源部100などを備えている。
駆動波形作成部53は、図示略の発振回路などから出力される駆動パルス(クロック信号)と、電源部100から供給される電圧Vheadとに基づいて周期的な電圧波形を作成して出力する。駆動波形作成部53から出力されたこの電圧波形のうち、スイッチ部52の動作により選択された部分が電極部51に送られて、ピエゾ素子には、適切なタイミングで適切な方向に電界が印加される。
制御信号作成部54は、外部(例えば、PC)から送られる印画データを受け取り、インク室からのインク吐出動作の有無を示すこの印画データの信号配列に基づいてスイッチ部52の各スイッチを動作させるための制御信号を作成して出力する。
次に、電源部100の回路構成について説明する。
図2は、電源部100の回路構成を説明する図である。
電源部100は、外部電源からの入力電圧Vin(例えば、24V)を駆動電圧Vheadとして駆動波形作成部53へ出力するとともに、制御電圧Vlogic(例えば、5V)を制御信号作成部54へ出力する。この電源部100は、抵抗11と、カソードが抵抗11に接続されたツェナーダイオード12と、一方がツェナーダイオード12のアノードに接続され、且つ、他方が接地されたコンデンサ14および抵抗23と、コンデンサ14の電圧(ノード13の電圧)を所定の基準電圧Vrefと比較する比較器21と、駆動電圧Vheadの出力を切り替えるスイッチ22と、入力電圧Vinを制御電圧Vlogicに変換する電圧変換器15などを備えている。
比較器21には、ノード13の電圧と予め設定された基準電圧Vrefとが入力されて、これらの電圧の大小が比較される。そして、ノード13の電圧が基準電圧Vrefを上回っている場合には、スイッチ22をオンさせる。一方、ノード13の電圧が基準電圧Vref未満である場合は、スイッチ22をオフさせる。
スイッチ22は、入力電圧Vinを駆動電圧Vheadへ出力するか否かを切り替える。スイッチ22は、比較器21における比較結果によって駆動電圧Vheadの出力のオン、オフが切り替えられる。
次に、この電源部100の動作について説明する。
図3は、外部電源からの入力開始前から入力終了後までの間の入力電圧Vinおよびノード13の電圧Va(図3(a))、制御電圧Vlogicの出力(図3(b))、そして、駆動電圧Vheadの出力(図3(c))の電圧値の変化を時系列で示した図である。
先ず、外部電源からの入力が開始されると、入力電圧Vinが上昇を始める(図3h)。この入力電圧Vinの上昇速度は、外部電源の特性によって定められる値である。続いて、制御電圧Vlogicは、電圧変換器15の内部フィルタによる遅延効果により外部電源がオンされてから期間Td3遅れて出力される(図3i)。そして、この出力電圧Vlogicにより制御信号作成部54の初期設定がなされた後に制御信号作成部54の通常の動作が開始される。
一方、外部電源からの入力が開始された時点では、ノード13は、接地状態となっており、また、スイッチ22はオフされている。そして、入力電圧Vinがツェナーダイオード12の降伏電圧Dv未満の状態では、ツェナーダイオード12のカソードからアノードへの電流は流れず、ノード13の接地状態が持続される。外部電源からの入力が開始されてから期間Td1が経過して入力電圧Vinがツェナーダイオード12の降伏電圧Dv(例えば、20V)より高くなると(図3j)、電流が抵抗11およびツェナーダイオード12を通ってノード13へ流れ始める。そして、ノード13の電圧は、抵抗11の抵抗値とコンデンサ14の容量とによって決まる時定数に従って上昇する。
ノード13の電圧が上昇を開始してから期間Td2が経過した後に、ノード13の電圧が比較器21の基準電圧Vref(例えば、0.6V)以上になると、スイッチ22は、オフからオンに切り替わる(図3k)。そして、駆動電圧Vheadは、スイッチ22の応答速度に応じた遅延を伴いながら上昇する(図3l)。駆動波形作成部53は、入力した駆動電圧Vheadによって起動し、駆動波形の作成および出力を開始する。
次に、外部電源からの入力が終了する際には、入力電圧Vinは、徐々に低下を始める(図3m)。そして、入力電圧Vinがツェナーダイオード12の降伏電圧未満になると、ツェナーダイオード12を流れる電流は遮断される(図3n)。コンデンサ14に蓄えられた電荷は、コンデンサ14の容量と抵抗23の抵抗値とにより決定される時定数で放電され、ノード13の電圧は、この放電速度に従って時間Td4で比較器21の基準電圧Vrefへ低下する。
ノード13の電圧が比較器21の基準電圧Vref未満に低下すると(図3o)、比較器21の出力信号が切り替わってスイッチ22がオフされる。そして、駆動電圧Vheadは、期間Td5の間に低下して、駆動波形作成部53の動作が停止される(図3q)。ここで、入力電圧Vinの低下速度などの条件によっては、入力電圧Vinの低下とともにコンデンサ14に蓄えられた電荷が放電されて、ツェナーダイオード12に印加される電圧が降伏電圧Dv以上であってもノード13の電圧が低下する。そして、ノード13の電圧は、ツェナーダイオード12の電圧が降伏電圧Dvに低下する前に比較器21の基準電圧Vref以下となる場合もある。
入力電圧Vinがツェナーダイオード12の降伏電圧Dvから更に低下していくと、やがて電圧変換器15は、制御電圧Vlogicの設定出力値が維持できなくなり、出力される制御電圧Vlogicが低下を始める(図3p)。この時点では、既に駆動電圧Vheadは、十分に低下してインク吐出部の不正な動作や暴走を起こさない電圧値になっている。そして、制御電圧Vlogicの出力が更に低下すると、制御信号作成部54の動作が行えなくなり、制御信号作成部54は停止される。
ここで、駆動電圧Vheadの立ち上がり遅延時間Td2を制御電圧Vlogicの立ち上がり時間Td3、および、その後の制御信号作成部54の初期設定時間の合計時間より長く設定することで、電源部100は、制御信号作成部54の初期設定が確実に終了した後に駆動電圧Vheadを出力することができる。従って、抵抗11の抵抗値は、大きい値であることが望ましい。また、抵抗23の抵抗値およびコンデンサ14の容量は、外部電源からの入力開始時の遅延時間と外部電源からの入力終了時の遅延時間とのバランスを考慮して設定される。
また、ツェナーダイオード12の降伏電圧Dvは、入力電圧Vinのゆらぎなどの影響を考慮して、入力電圧Vinより所定の電圧(例えば、3V)以上低いことが望ましい。
[第1実施形態]
図4は、比較器21およびスイッチ22の具体的な構成を示した第1実施形態の電源部の回路図である。
この第1実施形態の電源部100aでは、比較器21は、NPN型のバイポーラトランジスタ21aである。また、スイッチ22は、PチャンネルFET22aである。トランジスタ21aのコレクタは、抵抗26を介してFET22aのゲートと接続され、エミッタは接地され、また、ベースおよび抵抗23と、ノード13との間には、抵抗25が設けられている。トランジスタ21aでは、ベース、エミッタ間電圧が所定の閾値(例えば、0.6V)を超えるとコレクタ電流が増大する。即ち、ベース、エミッタ間のこの閾値電圧は、トランジスタ21aにおいて比較器21の基準電圧Vrefと同等の役割を担っている。一方、FET22aのソースには、入力電圧Vinが接続され、また、ドレインは、駆動電圧Vheadの出力となっている。FET22aのソースおよびゲートは、抵抗28を介して接続されている。その他の構成は、図2に示した構成と同一であり、同一の符号を付して説明を省略する。
この電源部100aでは、入力電圧Vinがツェナーダイオード12の降伏電圧Dv未満であってノード13が接地状態である場合は、トランジスタ21aのベース、エミッタ間電圧が0Vのままベース電流は流れない。従って、コレクタ電流も流れず、FET22aのゲート、ドレイン間電圧は、0Vである。その結果、入力電圧Vinは、駆動電圧Vheadへ出力されない。
入力電圧Vinがツェナーダイオード12の降伏電圧Dv未満から上昇して降伏電圧Dv以上になると、ツェナーダイオード12を流れる電流は、先ず、ノード13からコンデンサ14へ流れ、コンデンサ14には、電荷が蓄えられていく。そして、コンデンサ14、抵抗23、25、および、トランジスタ21aのベース、エミッタ間にかかる電圧が徐々に上昇するとともに、トランジスタ21aのベース電流が増加する。ベース、エミッタ間の電圧が閾値電圧(例えば、0.6V)以上になると、入力から抵抗28、26を介してトランジスタ21aのコレクタへ流れるトランジスタ21aのコレクタ電流が発生する。この結果、抵抗28における電圧降下によってFET22aのゲート電圧がソース電圧Vinより低くなってFET22aがオンされ、入力電圧Vinから駆動電圧Vheadへの出力が開始される。
一方、入力電圧Vinが低下すると、ツェナーダイオード12を流れる電流が減少、遮断されるとともに、コンデンサ14に蓄えられていた電荷は、ノード13、抵抗25、および、抵抗23若しくはトランジスタ21aを通って接地へと放電される。この放電によりトランジスタ21aのベース、エミッタ間の電圧が低下して閾値電圧(例えば、0.6V)未満になると、コレクタ電流が切断される。そして、FET22aのゲート、および、ソースの電圧が等しくなってFET22aがオフとなり、駆動電圧Vheadの出力は、遮断される。
以上のように、本発明の第1実施形態の電源部100aによれば、ツェナーダイオード12のカソード側を入力電圧Vinに接続し、ツェナーダイオード12のアノード側をバイポーラトランジスタ21aのベースに接続し、また、トランジスタ21aのコレクタをFET22aのゲートに接続することにより、入力電圧Vinがツェナーダイオード12の降伏電圧より高い場合にのみFET22aのソース、ドレイン間を導通させて、入力電圧Vinが駆動電圧Vheadへ出力されるように構成することができる。
そして、ツェナーダイオード12のアノード側にコンデンサ14を抵抗11と直列させる形で配置することで、抵抗11の抵抗値とコンデンサ14の容量とにより決定される時定数に従ってトランジスタ21aのベース、エミッタ間電圧を徐々に増加させ、コレクタ電流がオンするまでの時間を延長することができるので、外部電源からの入力電圧Vinの立ち上がり特性によらずに外部電源から電源部100aへの入力が開始されてから駆動電圧Vheadが出力されるまでの時間差を大きく設定することができる。
また、特に、外部電源からの入力が開始されてから駆動電圧Vheadが起動するまでの遅延時間を電圧変換器15の出力電圧が立ち上がる遅延時間と比較して長くなるように抵抗11の抵抗値とコンデンサ14の容量とを設定することで、確実に制御電圧Vlogicが出力されて制御信号作成部54の初期設定が終了した後に、駆動電圧Vheadが出力されるように構成することができる。
また、ツェナーダイオード12、コンデンサ14、バイポーラトランジスタ21aやFET22aといった半導体素子を用いた簡易な構成によって制御信号作成部54と駆動波形作成部53とを適切なタイミングで起動および終了させて、インクジェットヘッドの不正な動作を防ぐことができるので、CPUなどの制御部を省略することができる。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態における電源部の回路図である。
この第2実施形態の電源部100bは、コンパレータ33と、ツェナーダイオード32などを備えている。コンパレータ33には、ノード13の電圧がプラス(非反転入力)端子へ入力されるとともに、アノードが接地されたツェナーダイオード32のカソード電圧がマイナス(反転入力)端子へ入力されている。また、ツェナーダイオード32と並列に抵抗34が設けられ、これらのツェナーダイオード32および抵抗34は、抵抗31を介して入力電圧Vinと接続されている。コンパレータ33の出力は、抵抗36を介してバイポーラトランジスタ21aのベースと接続されている。また、トランジスタ21aのベース、エミッタ間は、抵抗23cを介して接続されており、コンデンサ14は、抵抗23bと並列に接続されている。その他の回路構成は、第1実施形態と同一であり、同一の符号を付して説明を省略する。
ツェナーダイオード32は、ノード13の電圧と比較する基準電圧をコンパレータ33へ入力するためのものである。ツェナーダイオード32に印加される電圧がこのツェナーダイオード32の降伏電圧より高い場合には、ツェナーダイオード32のカソードからアノードに電流が流れる。そして、コンパレータ33のマイナス端子に入力される基準電圧は、ツェナーダイオード32の降伏電圧で一定となる。
入力電圧Vinが上昇を開始して、ツェナーダイオード12、32に印加される電圧がそれぞれの降伏電圧未満である間は、ツェナーダイオード12、32には、電流が流れない。この状態では、コンパレータ33のプラス端子への入力電圧は、接地状態のままであり、一方、コンパレータ33のマイナス端子への入力電圧は、入力電圧Vinが抵抗31、34の抵抗値の比で分圧された値に上昇する。従って、コンパレータ33は、ローレベル信号を出力する。このローレベル信号の電圧は、例えば、接地レベルと等しく、トランジスタ21aのベース、エミッタ間電圧は、コレクタ電流を流す閾値電圧(例えば、0.6V)未満である。
次に、入力電圧Vinが上昇して抵抗34に印加される分圧がツェナーダイオード32の降伏電圧以上となると、ツェナーダイオード32に電流が流れる。そして、コンパレータ33のマイナス端子への入力電圧は、ツェナーダイオード32の降伏電圧で一定となる。入力電圧Vinがツェナーダイオード12の降伏電圧未満である場合は、ノード13は引き続き接地状態が維持され、コンパレータ33の出力はローレベルである。
続いて、入力電圧Vinがツェナーダイオード12の降伏電圧以上になると、ツェナーダイオード12に電流が流れ始め、抵抗11の抵抗値とコンデンサ14の容量とにより決定される時定数に従ってノード13の電圧が徐々に上昇する。ノード13の電圧値がツェナーダイオード32の降伏電圧未満である場合は、コンパレータ33の出力は、ローレベルのままである。そして、ノード13の電圧が上昇してツェナーダイオード32の降伏電圧以上になると、コンパレータ33の出力は、ハイレベル信号に切り替わる。このハイレベル信号により抵抗36を通るトランジスタ21aのベース電流が生じる。このときにベータ、エミッタ間にかかる電圧は、トランジスタ21aのコレクタ電流をオンする閾値電圧以上の値である。そして、オンされたコレクタ電流によりFET22aのゲート電圧がソース電圧よりも低下して、入力電圧Vinは、駆動電圧Vheadへ出力される。
一方、外部電源からの入力が停止される際には、入力電圧Vinが徐々に低下する。そして、ツェナーダイオード12を流れる電流の減少および切断と、コンデンサ14に蓄えられた電荷の放電とによってノード13の電圧が低下してツェナーダイオード32の降伏電圧未満になると、コンパレータ33の出力がローレベルに切り替わる。このローレベルの信号電圧によりトランジスタ21aのコレクタ電流はオフされ、また、FET22aのゲート電圧がソース電圧と等しくなって駆動電圧Vheadへの出力が遮断される。コンデンサ14に蓄えられた電荷は、抵抗23bを通って放電され、コンデンサ14は、接地状態へと戻る。
以上のように、第2実施形態の電源部100bによれば、ツェナーダイオード32を用いることでFET22aのオン、オフを切り替える基準電圧をより明確に設定することができる。また、コンパレータ33を用いてトランジスタ21aのベース、エミッタ間電圧を二値化することで、FET22aのオン、オフの切り替えを安定、且つ、明確に行うことができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、ピエゾ式のインクジェットプリンタを例に挙げて説明したが、サーマル式のプリンタなど、他の方式のインクジェットプリンタに用いることとしてもよい。
また、上記実施の形態では、定電圧ダイオードとしてツェナーダイオードを用いてインクジェットヘッドの駆動下限電圧を定めたが、バリスタなどを用いることとしてもよい。
その他、入出力電圧、設定電圧の値や抵抗の配置および本数など、本発明の実施形態に示した細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
10 インクジェットヘッド
11、23、23b、23c、25、26、28、31、34、36 抵抗
12、32 ツェナーダイオード
13 ノード
14 コンデンサ
15 電圧変換器
21 比較器
21a バイポーラトランジスタ
22 スイッチ
22a FET
33 コンパレータ
51 電極部
52 スイッチ部
53 駆動波形作成部
54 制御信号作成部
100、100a、100b 電源部
Dv 降伏電圧
Vhead 駆動電圧
Vin 入力電圧
Vlogic 制御電圧

Claims (3)

  1. インクの吐出駆動電圧と、当該インクの吐出、非吐出の切り替えを制御する、前記駆動電圧より低い制御電圧とをインクジェットヘッドへ出力する電源装置であって、
    前記駆動電圧を前記制御電圧に変換して出力する電圧変換部と、
    カソードが入力電源側に接続された定電圧ダイオードと、
    前記定電圧ダイオードに直列に接続された抵抗器と、
    前記定電圧ダイオード、及び、前記抵抗器に対して、該定電圧ダイオードのアノード側に接続されたコンデンサと、
    前記駆動電圧の出力のオン、オフを切り替えるスイッチと、
    前記コンデンサの電圧を所定の基準電圧と比較して、前記コンデンサの電圧が前記基準電圧以上である場合は、前記スイッチによる前記駆動電圧の出力をオンに切り替える電圧比較部と
    を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記スイッチ、及び、前記電圧比較部は、半導体素子である
    ことを特徴とする、請求項1記載の電源装置。
  3. 入力電源からの入力が開始された後、前記スイッチによる前記駆動電圧の出力がオンされるまでの時間が、前記電圧変換手段から前記制御電圧が出力されるまでの時間よりも長くなるように前記抵抗器の抵抗値と前記コンデンサの容量とが設定されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電源装置。
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