JP2003508827A - プリンタ及びその作動方法 - Google Patents

プリンタ及びその作動方法

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JP2003508827A JP2000580843A JP2000580843A JP2003508827A JP 2003508827 A JP2003508827 A JP 2003508827A JP 2000580843 A JP2000580843 A JP 2000580843A JP 2000580843 A JP2000580843 A JP 2000580843A JP 2003508827 A JP2003508827 A JP 2003508827A
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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ページ幅ドロップ・オン・デマンドインクジェットプリントヘッドを使用するプリンタのような高性能カラープリンタのためのプリンタドライバに関する。別の態様においては、印刷の方法に関する。プリンタドライバは、ページ構成の間に画像オブジェクトが合成される2層のページバッファを管理する。第1の層はコントーンデータを備え、第2の層はバイレベルデータを備える。バイレベルデータは、プリンタによって、コントーンデータ上に合成される。プリンタドライバは、バイレベルデータを覆い隠すコントーン層に合成されたコントーンデータを有する場合には、覆い隠されたバイレベルデータはバイレベル層から除去されて廃棄されるか、あるいは、覆い隠すコントーンデータによって示される画像と覆い隠されるバイレベルデータによって示される画像との間に何らかの相互作用がある場合には、バイレベルデータは、覆い隠すコントーンデータがコントーン層に合成される前に、コントーンデータと合成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
(技術分野) 本発明は、ページ幅ドロップ・オン・デマンドインクジェットプリントヘッド
を使用するプリンタのような高性能カラープリンタ用のドライバに関する。別の
観点から見た場合、本発明は印刷方法に関する。
【0002】 本発明は、カラープリンタ用のモジュラプリントヘッドに関する。別の観点か
ら見た場合、本発明は、プリントヘッドを使用する印刷及びローディング方法に
関する。
【0003】 本発明は、カラープリンタ用のモジュラプリントヘッドに関する。別の観点か
ら見た場合、本発明は、プリントヘッドを使用する印刷及びローディング方法に
関する。
【0004】 本発明は、通常、ページ幅ドロップ・オン・デマンドインクジェットプリント
ヘッドを使用する高性能カラープリンタに関する。特に、本発明は、コントーン
カラー層をバイレベルにデジタル的にハーフトーン化し、ハーフトーン化された
コントーン層上に黒色層を合成するためのハーフトーン化/合成ユニットに関す
る。別の観点から見た場合、本発明は、ハーフトーン化及び合成に関する。
【0005】 本発明は、コントーンカラーピクセル値のアレイの形態にあるコントーンカラ
ー画像をバイレベルのドットにハーフトーン化するためのディザユニットに関す
る。他の観点から見た場合、本発明は、ディザユニットの操作方法に関する。
【0006】 本発明は、プリントヘッド用の予熱サイクルに関する。本発明は、例えば、ド
ロップ・オン・デマンドインクジェットプリントヘッドを使用する高性能カラー
プリンタで使用することができる。
【0007】 本発明は、リソースに同時アクセスを必要とするコンピュータメモリ及び複数
の並列プロセッサ内に保持されるリソースに関する。上記リソースは、コントー
ンカラーピクセル値のアレイの形態にあるコントーンカラー画像をバイレベルの
ドットにデジタル的にハーフトーン化するために使用されるディザマトリックス
又はディザボリュームであってもよい。このリソースには、異なる閾値ユニット
により並列にアクセスしなければならない場合がある。他の観点から見た場合、
本発明は、このようなリソースにアクセスするための方法である。
【0008】 本発明は、プリンタシステム、及びプリンタ用のインクタンクのインクが空に
なる時期を予測するための方法に関する。プリンタは、例えば、ドロップ・オン
・デマンドインクジェットプリントヘッドを使用し得る。
【0009】 本発明は、高性能カラープリンタのようなプリンタ用のプリントヘッドの吐出
パルス継続時間の制御に関する。特に、本発明は、制御システム及び方法に関す
る。プリンタは、例えば、ページ幅ドロップ・オン・デマンドインクジェットプ
リントヘッドを使用し得る。
【0010】 (発明の背景) 通常の256階調のディザボリュームを使用すると、異なる明暗度レベルを分
離することによりディザセルの設計を非常に柔軟に行うことができる。最適な確
率的なディザを設計すると(文献12)、ディザボリュームはディザマトリック
スは余分な自由度を与える。通常のディザボリュームは、64×64×256の
大きさにすることができ、例えば、128KBの大きさを有する。また、各色成
分がボリュームからの異なるビットの検索を必要とし得るため、ディザボリュー
ムはアクセスが非効率的となり得る。
【0011】 ドロップ・オン・デマンドインクジェットプリントヘッドの場合には、印刷し
たドットの大きさは、インクの温度により異なる。インクの滴を吐出するために
エネルギを使用すると、インクの温度は上昇する。インクの滴が実際に吐出され
ると、インクの滴は、自分自身と一緒にインクの温度の一部を運び去る。複数の
インクの滴を吐出している間にインクの温度は平衡状態に達する。一旦、平衡状
態に達すると、印刷プロセスは、平衡状態に留まろうとする傾向がある。
【0012】 本発明は、プリントヘッドの温度を示す信号を発生するための温度センサを備
えるタイプのプリントヘッド用のプリントヘッドコントローラ、及び、各々がタ
ンクからインクの供給を受けるためのインク供給ポートを有する複数のノズルと
、インクドットを吐出するためのインク配置ポートと、及びプリントヘッドの吐
出サイクル中に、配置ポートからインクドットを配置するために信号を受信する
ための吐出制御ポートとを備える。この場合、プリントヘッドコントローラは、
温度センサからプリントヘッドの温度を示す信号を受信するための手段、及びノ
ズルの吐出制御ポートへ吐出信号を供給するための手段とを備える。上記プリン
トヘッドコントローラは、各印刷ジョブの前に、すべてのノズルを吐出させるよ
う設定し、各ノズルに一連の短い吐出パルスを供給するために、一連の修正した
吐出サイクルを実行するために作動可能である。各パルスの継続時間は、インク
の滴を吐出させるには短すぎるが、プリントヘッドの温度を示す信号がその動作
平衡温度に達したことを示すまでインクを加熱するのには十分長い時間である。
【0013】 予熱モード中のフィードバックは、Tsense(以下に定義する)により供
給され得、温度が周囲温度より約30℃高い温度に達するまで継続的に行われる
。時間及び温度はインクの組成に捕縄に依存するので、平衡温度に達したころに
温度情報をフィードバックさせることは重要である。
【0014】 ある実施形態の場合には、各ノズルに対して約200個のパルスが必要である
。 予熱モードの継続時間は、約50ミリ秒であり、この時間はインクの組成によ
り異なる。
【0015】 予熱は性能には影響を与えないが、データはプリンタに送られる。 予熱サイクルは、1を有するすべてのノズル(すなわち、すべてのノズルの吐
出状態に設定)に対する1回のロードサイクルと、各ノズルに対する多数の短い
吐出パルスとを伴う。パルスの継続時間は、インク滴の吐出させるには短過ぎる
が、インクを加熱するには十分長い。パルスの継続時間は、プリンタで使用する
各インクにより異なる。各ノズルに対しては、全部で約200個のパルスが必要
であり、標準印刷サイクルと同じシーケンスが反復して実行される。
【0016】 複数の並列プロセッサが、コンピュータメモリに内蔵されているリソースに同
時にアクセスしなければならない場合には、いくつかの方法をとることができる
。第1の方法の場合は、複数のプロセッサは、順番にリソースにアクセスし得る
が、この方法だとプロセッサの性能が低下する。第2の方法の場合には、複数の
ポートを有するメモリを使用することができる。第3の方法の場合には、全リソ
ースを異なるメモリバンク内にコピーすることが可能である。後の2つの方法は
双方とも高価である。
【0017】 コンピュータメモリに内蔵されているリソースの特定の例としては、コントー
ンカラー画像をデジタル的にハーフトーン化するために使用されるディザマトリ
ックス又はディザボリュームがある。画像の異なる色平面の間で、ディザセルを
位置合わせする必要がない場合には、個々の色成分のディザを処理する1組の閾
値ユニットは、異なるディザセルへの同時アクセスを必要とし得る。
【0018】 プリントヘッドへの吐出パルスの継続時間は、温度及びインク特性に依存する
インク粘度と、プリントヘッドに供給可能な電力量により異なる。通常のパルス
の継続時間は、1.3〜1.8ミリ秒の範囲である。
【0019】 (発明の概要) 本発明は、高性能のプリンタ用のプリンタドライバである。該プリンタドライ
バは、印刷対象の1ページを表わす2層ページバッファを管理する。該バッファ
の第1の層は、背景コントーンデータを有し、第2の層は、前景のバイレベルデ
ータを有する。プリンタドライバは、そのページの印刷が完了すると、プリンタ
にバッファを送信し、プリンタは、コントーン層をハーフトーン化した後、上記
2つの層を合成する。プリンタドライバは、コントーン層と合成しているコント
ーンデータが、バイレベルの層のデータを覆い隠すと判断した場合には、覆い隠
されているバイレベルデータをバイレベルの層から除去するか、廃棄し、あるい
は覆い隠しているコントーンデータにより表わされる画像と、覆い隠されている
バイレベルデータによって表わされる画像との間に相互作用がある場合には、覆
い隠しているコントーンデータが、コントーン層と合成される前に、覆い隠され
ているバイレベルデータをコントーン層と合成する。
【0020】 コントーンデータの解像度は、バイレベルデータの解像度より低くてもよい。 2層ページバッファには、コントーンデータの第3の層を追加し得る。この場
合、第3の層は、第1の層の解像度でサブサンプリングされた第2の層のバイレ
ベルデータのコントーンバージョンを含む。プリンタドライバが、第1の層と合
成中のコントーンデータは第3の層のデータを覆い隠していると判断した場合に
、覆い隠されているコントーンデータは第3層から除去され、覆い隠しているコ
ントーンデータは、コントーン層と合成される前に、コントーン層と合成され、
第3の層の覆い隠されているコントーンデータに対応する第2の層のバイレベル
データが第2の層から除去される。
【0021】 相互作用は、通常、覆い隠しているコントーンデータにより表わされる画像と
覆い隠されているバイレベルデータとの間で発生し、この場合、コントーンデー
タは、不透明でない画像オブジェクトを表わす。
【0022】 コントーンデータは、通常、カラーデータであり、一方、バイレベルデータは
、通常、黒色のデータである。しかし、バイレベルデータは他の色であってもよ
い。付加的な色の付加的な前景のバイレベルの層を収容するために付加的な層が
与えられてもよい。
【0023】 プリンタドライバは、ホストグラフィックスシステムに密に結合しており、そ
のため、プリンタドライバは、異なるグラフィックス用のデバイスに特有な処理
及びイメージング動作、特に合成動作及びテキスト動作を提供し得る。
【0024】 ホストは、カラー管理をサポートし、そのため、デバイスに依存するカラーを
標準的な方法でプリンタのタイプ特有のカラーに変換することが可能である。プ
リンタに送られるページの記述は、通常、デバイス特有のカラーを有する。
【0025】 ホストグラフィックスシステムは、画像及びグラフィックスをプリンタドライ
バが指定する公称解像度にするが、ホストグラフィックスシステムは、プリンタ
ドライバにレンダリングテキストを制御させる。より詳細に説明すると、グラフ
ィックスシステムは、プリンタドライバが、公称デバイス解像度より高い解像度
でテキストを再現し、配置することが可能であるようにプリンタドライバに十分
な情報を供給する。
【0026】 ホストグラフィックスシステムは、このシステムが、グラフィックス及び画像
オブジェクトを合成するが、プリンタドライバがページバッファを管理すると予
想される実際の合成を制御することが可能である公称デバイス解像度で、コント
ーンページバッファにランダムアクセスをする必要がある。
【0027】 プリンタのページ記述は、267ppiのコントーン層及び800dpiの黒
色層を含むことが可能である。プリンタドライバはグラフィックシステムに対し
、267ppiの公称ページ解像度を指定し得る。可能な場合には、プリンタド
ライバは、黒色のテキストを除いて、画像及びグラフィックスオブジェクトを2
67ppiのピクセルレベルにするためにグラフィックスシステムに依存する。
プリンタドライバは、すべてのテキストの再現要求をうまく処理し、黒色のテキ
ストを検出して、800dpiで再現するが、267ppiで再現するために、
グラフィックスシステムに黒でないテキストの再現要求を返信する。
【0028】 下記の規則は、プリンタドライバにより実行することが可能である。 黒色のオブジェクトがページバッファにより合成される場合には、黒色のオブ
ジェクトはバイレベルの黒色層と合成される。黒色層は、単に黒色層の不透明性
とオブジェクトの不透明性との論理和をとることにより更新され、中間解像度の
コントーンの黒色層の対応する部分は、高い解像度の黒色層から再計算される。
【0029】 コントーンカラーオブジェクトが、ページバッファにより合成される場合には
、上記カラーオブジェクトはコントーン層と合成される。コントーン層及び黒色
層は、下記のように更新される。
【0030】 コントーンオブジェクトが黒色層を覆い隠す場合は何時でも、完全に不透明で
ない場合でも、影響を受けた黒色層のピクセルは、黒色層からコントーン層に押
し出される。すなわち、コントーン層と合成され、黒色層から除去される。その
後で、コントーンオブジェクトはコントーン層と合成される。
【0031】 コントーンオブジェクトのピクセルが、完全に不透明である場合には、対応す
る黒色のピクセルを背景のコントーン層内に押し出す必要はない。何故なら、背
景のコントーンピクセルは、後で前景のコントーンピクセルにより完全に抹消さ
れるからである。
【0032】 バイレベルの黒色層のデータは、圧縮した形でプリンタに送ることが可能であ
る。グループ4のファクシミリのコーディングをこの目的のために使用すること
が可能であるが、水平走行距離の修正ハフマンコーディングが除去される場合、
又はもっと高い解像度に調整される場合に使用した方がよい結果が得られる。別
の方法としては、EDRL圧縮を使用することも可能である。
【0033】 コントーン層のデータも、圧縮した形でプリンタに送ることが可能である。J
PEG又はウェーブレット圧縮をこの目的のために使用することが可能である。 別の態様において、本発明は、プリンタドライバが、2層ページバッファを管
理する場合に、高性能プリンタ用のプリンタドライバを動作するための方法であ
る。第1の層はコントーンデータ用であり、第2の層はバイレベルデータ用であ
り、この場合、バイレベルデータは、プリンタによりコントーンデータと合成さ
れる。上記方法は、コントーン層と合成中のコントーンデータが、バイレベルの
層のデータを覆い隠す場合には、バイレベルの層から覆い隠されているバイレベ
ルデータを除去し、それを放棄するか、あるいは覆い隠しているコントーンデー
タにより表わされる画像と覆い隠されているバイレベルデータによって表わされ
る画像との間に何等かの相互作用がある場合には、コントーンデータがコントー
ン層と合成される前に、覆い隠されているバイレベルデータをコントーン層と合
成するかに決定するステップを有する。
【0034】 本発明は、それぞれが、インク供給ポートと、インク配置ポートと、及びプリン
トヘッドの吐出サイクル中に配置ポート(吐出)からインクドットを配置するた
めに信号を受信するための吐出制御ポートを備える複数のノズルとを備えるカラ
ープリンタ用のモジュラプリントヘッドである。プリントヘッドのノズルは、グ
ループ又はポッドの形で配置されている。この場合、各ポッドのノズルのインク
供給ポートは、共通のインク供給ラインに接続している。各ポッドのノズルは複
数の列(印刷対象のページを横切る方向に延びる列)に配列されていて、複数の
列のノズルは互いに偏位しており、そのため、各行のノズルは、吐出した場合異
なるライン上に同時にドットを配置する。異なる各色のポッドは、共に作動グル
ープ内に配置されていて、ノズルの選択された相互に排他的なサブグループは、
吐出サイクルの所定の段階で同時に吐出することが可能であるようにゲート制御
されている吐出制御ポートを有する。
【0035】 一例において、各ポッドは2列のノズルを有し、一方の列のノズルは、ページ
上の1本のラインに沿って偶数ドットを配置し、他方の列のノズルは、ページ上
の隣接するラインに沿って奇数ドットを配置する。
【0036】 ノズル列の間の偏位は、ノズルの下方にある紙の流れに合致するように形成さ
れる。 各ポッドのノズルは、第1の側面から出発して第1の列に沿って、次に、他方
の側面で終結するもう1つの列に同じ方向で沿って順次吐出を行うことが可能で
ある。
【0037】 1つのポッドは、共通のインクタンクを共有する10本のノズルから構成され
得る。一方の列が5本のノズルを備え、他方の列が5本のノズルを備える。各ノ
ズルは、15.875mmの格子上に間隔をおいて直径22.5mmのドットを
形成する。
【0038】 各異なる色につき1つのポッドを共にグループ化して1つのクロマポッドを形
成する。前記クロマポッドにおいて、1つの色のノズルにより印刷したドットが
同時に他の色により印刷されたドットとは異なるラインに位置するが、クロマポ
ッドの各ポッドが、順次同じグループのドットを印刷するように、異なる色のポ
ッドが配置されている。
【0039】 シアン、マゼンタ、黄色及び黒色の1つのポッドを1つのクロマポッドにグル
ープとして形成することが可能である。クロマポッドは、異なるライン上にある
10個のドットからなる同一の水平方向のセットの異なる色成分を表わす。異な
る色ポッドの間の正確な距離は、ドット幅の一定の数であり、それ故、印刷の際
にはそれを考慮に入れなければならない。印刷アルゴリズムは、各色の間のドッ
ト幅の長さの変化を許容しなければならない。
【0040】 1つ又はそれ以上のクロマポッドは位相グループに形成され得る。前記位相グ
ループにおいて、作動可能なポッドグループ内のノズルのグループは、所与の吐
出段階で同時に吐出させられる。位相グループの1つ又はそれ以上のポッドグル
ープは、必要な印刷速度に依存して、同時に作動可能にされる。
【0041】 5つのクロマポッドを1つのポッドグループに形成することが可能である。各
クロマポッドは40本のノズルを備え得るので、各ポッドグループは、200本
のノズル、すなわち、50本のシアンノズル、50本のマゼンタノズル、50本
の黄色ノズル、及び50本の黒色ノズルを備え得る。
【0042】 2つのポッドグループを1つの位相グループに形成することが可能である。位
相グループという名前がつけられたのは、1つの位相グループ内におけるノズル
のグループが、所与の吐出段階で同時に吐出するからである。2つのポッドグル
ープから1つの位相グループを形成することにより、2つのPodgroupE
nableラインにより低速及び高速の双方で印刷することが可能である。
【0043】 2つの位相グループを1つの吐出グループにすることが可能である。この場合
、各セグメントの吐出グループの数は4つである。吐出グループという名前がつ
いたのは、これらの吐出グループが、すべて同時に吐出するからである。2つの
イネーブルラインにより、位相グループのノズルを異なる吐出位相として別々に
吐出させることが可能である。
【0044】 4インチプリントヘッドは、通常、横に並んだ8つのセグメントからなり、各
セグメントは4つの吐出グループを有する。 2つのプリントヘッドを組合せることにより、より幅広なプリントヘッドを形
成することが可能である。それ故、8インチプリントヘッドは、2つの4インチ
プリントヘッドからなり、ノズル数は全部で51,200本となる。
【0045】 ノズルの階層構造は、同じ電力消費を維持している間に、位相のオーバーラッ
プ及び複数の速度を可能にする。さらに、ノズルグループ化しているポッドは物
理的に安定している。
【0046】 電力消費という点からいって、ノズルをグループ化することにより、低速印刷
モード及び高速印刷モードが可能になり、異なる製品構成において、速度/電力
消費の間で折り合いをつけることが可能である。
【0047】 1つの4インチのプリントヘッドは、25,600本のノズルを備え得る。1
つの印刷サイクルは、印刷されるべき情報によって、最高でこれらのノズルのす
べての吐出を伴う。これらのノズルすべてを同時に吐出させると、余りに多くの
電力が消費され、インクの再充填及びノズル干渉の点で問題を有する。さらに、
ノズルの吐出は、ノズルポッドの共通のインクタンク内において制限された時間
の間、音響的混乱をも発生させる。この混乱は、同じポッド内の他のノズルの吐
出と干渉する恐れがある。従って、あるポッド内でのノズルの吐出は、可能であ
る限り相互に偏位させる必要がある。
【0048】 この問題を解決するために、1つのクロマポッドから各色の1本のノズルを吐
出させ、その後、ポッドグループ内の次のクロマポッドからのノズルを吐出させ
ることが可能である。
【0049】 2つの吐出モード、すなわち低速印刷モード及び高速印刷モードが定義され得
る。 低速印刷モード中においては、各位相グループの1つのポッドグループだけに
吐出パルスが供給されるので、2つのうちの一方のポッドグループだけがノズル
を吐出させる。低速印刷モード中は、双方のポッドグループ内のクロマポッドは
、第1のクロマポッドが再び吐出する前にすべてのノズルを吐出させなければな
らない。
【0050】 低速印刷モード中においては、各4インチのプリントヘッドから128本のノ
ズルを同時に吐出させることが可能である。吐出させられるノズルの間隔は、最
も遠く離れていなければならない。それ故、8つの各グメントから16本のノズ
ルが吐出する。25,600のノズルすべてを吐出させるには、128本のノズ
ルからなる異なる200組を吐出させなければならない。
【0051】 高速印刷モード中は、双方のポッドグループが設定される。それ故、双方のポ
ッドグループがノズルを吐出させる。高速印刷モード中、1つのポッドグループ
内のクロマポッドは、第1のクロマポッドが再度吐出する前にすべて吐出しなけ
ればならない。
【0052】 高速印刷モード中は、各4インチのプリントヘッドから256本のノズルを同
時に吐出させることが可能である。吐出させられるノズルの間隔は最も遠く離れ
ていなければならない。それ故、各セグメントから32本のノズルが吐出させら
れる。25,600本のノズルすべてを吐出するには、256本のノズルからな
る異なる100組を吐出させなければならない。
【0053】 従って、低速印刷の所要時間は、高速印刷の所要時間の2倍掛かる。何故なら
、高速印刷の場合には、一度に2倍のノズルを吐出させるからである。低速印刷
モードの場合の消費電力は、高速印刷モードの場合の消費電力の半分である。し
かし、1枚のページを印刷するのに消費されるエネルギは、双方の場合同じであ
る。
【0054】 プリントヘッドは、吐出パルスのタイミングを調整するためにいくつかのフィ
ードバック線を印刷する。1つのフィードバック信号は、コントローラに、プリ
ントヘッドの温度を知らせる。それにより、コントローラは、吐出パルスのタイ
ミングを調整することが可能である。何故なら、温度によりインクの粘度が変化
するからである。第2のフィードバック信号は、コントローラにアクチュエータ
に供給可能な電圧を知らせる。これは、コントローラが、パルス幅を調整するこ
とにより、フラットバッテリー又は高圧源を補償することを許容する。第3のフ
ィードバック信号は、コントローラにアクチュエータヒータの比抵抗(オーム毎
平方(Ohmes per square)を知らせる。これにより、コントロ
ーラは、ヒータの比抵抗とは無関係に、一定のエネルギを維持するためにパルス
幅を調整することが可能である。第4のフィードバック信号は、コントローラに
、リソグラフィ及びエッチングの変動により、±5%まで変化し得るヒータの重
要部分の幅を知らせる。これにより、コントローラは、パルス幅を適当に調整す
ることが可能である。
【0055】 ロードサイクルは、プリントヘッドに、以降の印刷サイクル中に印刷される情
報をロードする。各ノズルの吐出制御ポートは、印刷サイクル中にノズルを吐出
させるかどうかを決定する関連するNozzleEnableビットを有するこ
とが可能である。NozzleEnableビットは、ロードサイクル中に、1
組のシフトレジスタによりロードされる。すべてのシフトレジスタが完全にロー
ドされると、すべてのビットは、平行して適当なNozzleEnableビッ
トに転送される。この転送が行われると、印刷サイクルは開始し得る。印刷サイ
クル及びロードサイクルは、すべてのNozzleEnableビットの平行し
たローディングが印刷サイクルの終わりに行われる限りは、同時に行うことが可
能である。
【0056】 印刷プロセスは、プリントヘッドに対して正しいシーケンスで、データを印刷
しなければならない。一例を挙げると、第1のクロックパルスは、次の印刷サイ
クルの0番、800番、1600番、2400番、3200番、4000番、4
800番及び5600番のドットに対して、CMYKビットを転送することが可
能である。第2のクロックパルスは、次の印刷サイクル1番、801番、160
1番、2401番、3201番、4001番、4801番及び5601番のドッ
トに対して、CMYKビットを転送することが可能である。800個のSRクロ
ックパルスの後で、転送パルスが供給される。
【0057】 もちろん、800個のSRクロックパルス内において、NozzleEnab
leビットへの最後の転送に対応してシフトレジスタをローディングしなければ
ならない。この場合、多数の異なる書込みの可能性が存在する。一方のローディ
ング(すなわち、書込み)の可能性は、ポッドの順序でビットをローディングす
る方法であり、各ポッドにおいては、ビットはポッドの一方の側面から他方の側
面に配置されている各ノズルを表わす(第1の列内の第2のノズルに移動する前
に、第1の列から最後の列にわたる第1のノズルを効率的にロードすること)。
2列を有するポッドにおいては、このことは、目に明らかなジグザグ状でのノズ
ルのローディングを意味する。もう1つの可能性は、ポッドの順序でビットをロ
ーディングする方法であり、この場合は、各ポッドにおいて、複数のビットが各
列を表わし、各列は、ポッドの一方の側面のノズルから出発して他方の側面のノ
ズルに至る。
【0058】 重要なことは、同じ印刷サイクル中に印刷した場合でも、奇数及び偶数のCM
YK出力は、同じ物理的出力ライン上に印刷されないという事実に注意すること
である。プリントヘッド内における奇数ノズルと偶数ノズルとの間の物理的な間
隔、及び異なる色のノズル同士の間隔によって、ドットがページの異なるライン
上に印刷されることが保証される。データをプリントヘッドにローディングする
場合には、この相対的な違いを考慮に入れなければならない。ライン内の実際の
違いは、プリントヘッドで使用するインクジェット機構の特性により異なる。こ
の違いは、異なる色のノズル間の距離を表わす変数、及び同じ色のノズル間の距
離により定義することが可能である。
【0059】 本発明は、それぞれが、インク供給ポートと、インク配置ポートと、及びプリ
ントヘッドの吐出サイクル中に、配置ポート(吐出)からインクドットを配置す
るために、信号を受信するための吐出制御ポートとを備える複数のノズルを備え
るカラープリンタ用のモジュラプリントヘッドである。プリントヘッドのノズル
は、グループ又はポッドの形で配置されている。この場合、各ポッドのノズルの
インク供給ポートは、共通のインク供給ラインに接続している。各ポッドのノズ
ルは、複数の列(印刷されるべきページを横切る方向に延びる列)に配列されて
おり、複数の列のノズルは互いに偏位しており、そのため、各列のノズルは、同
時に吐出させた場合、異なるライン上にドットを配置する。各々の異なる色のポ
ッドは、一緒に作動グループ内に配置されており、そのグループにおいては、選
択された相互に排他的なノズルのサブグループが、吐出サイクルの所定の段階で
同時に吐出することが可能であるようにゲート制御されている吐出制御ポートを
有する。
【0060】 一例において、各ポッドは2列のノズルを有し、一方の列のノズルは、ページ
上の1本のラインに沿って偶数ドットを配置し、他方の列のノズルは、ページ上
の隣接するラインに沿って奇数ドットを配置する。
【0061】 ノズル列の間の偏位は、ノズルの下方に位置する紙の流れに合致するように形
成される。 各ポッドのノズルは、第1の側面から出発する第1の列に沿って、次に、同じ
方向で他方の側面で終結する他方の列に沿って順次吐出し得る。
【0062】 1つのポッドは、共通のインクタンクを共有する10本のノズルから構成され
得る。一方の列が5本のノズルを備え、他方の列も5本のノズルを備える。各ノ
ズルは、15.875mmの格子上に間隔をおいて直径22.5mmのドットを
形成する。
【0063】 異なる各色の1つのポッドをグループ化して1つのクロマポッドを形成する。
前記クロマポッドにおいて、1つの色のノズルにより印刷したドットは、同時に
他の色により印刷されたドットとは異なるラインに位置するが、クロマポッドの
各ポッドが、順次同じグループのドットを印刷するように、異なる色のポッドが
配置されている。
【0064】 シアン、マゼンタ、黄色及び黒色の1つのポッドを1つのクロマポッドにグル
ープ化し得る。クロマポッドは、異なるライン上に、10個のドットからなる同
一の水平方向の組の異なる色成分を表わす。異なる色ポッド同士の間の正確な距
離は、ドット幅の一定の数であり、それ故、印刷の際にはそれを考慮に入れなけ
ればならない。印刷アルゴリズムは、各色間のドット幅の長さの変化を許容しな
ければならない。
【0065】 1つ又はそれ以上のクロマポッドは、作動可能なポッドグループにおけるノズ
ルのグループが、所与の吐出位相で同時に吐出させられる位相グループに形成さ
れ得る。位相グループの1つ又はそれ以上のポッドグループは、必要な印刷速度
に依存して、同時に作動可能にされる。
【0066】 5つのクロマポッドを1つのポッドグループに編成することが可能である。各
クロマポッドは、40本のノズルを備え得るるので、各ポッドグループは、20
0本のノズル、すなわち、50本のシアンノズル、50本のマゼンタノズル、5
0本の黄色ノズル、及び50本の黒色ノズルを備え得る。
【0067】 2つのポッドグループを1つの位相グループに編成することが可能である。位
相グループという名前がつけられたのは、1つの位相グループ内のノズルのグル
ープが、所与の吐出段階で同時に吐出するからである。2つのポッドグループか
ら1つの位相グループを形成することにより、2つのPodgroupEnab
leラインにより低速及び高速の双方で印刷することが可能である。
【0068】 2つの位相グループを1つの吐出グループに編成することが可能である。この
場合、各セグメント内の吐出グループの数は4つである。吐出グループという名
前がついたのは、これら吐出グループが、すべて同時に同じノズルを吐出するか
らである。2つのイネーブルラインにより、位相グループのノズルを異なる吐出
位相として別々に吐出させることが可能である。
【0069】 4インチプリントヘッドは、通常、横に並んだ8つのセグメントからなり、各
セグメントは4つの吐出グループを有する。 2つのプリントヘッドを組合せることにより、より幅広なプリントヘッドを形
成することが可能である。それ故、8インチプリントヘッドは、2つの4インチ
プリントヘッドからなり、ノズル数は全部で51,200本となる。
【0070】 ノズルの階層構造により、同じ電力消費を維持している間に、オーバーラップ
した位相及び複数の速度を有することが可能である。さらに、ノズルをグループ
化したポッドは、物理的に安定している。
【0071】 電力消費という点からいって、ノズルをグループ化することにより、低速印刷
モード及び高速印刷モードが可能になり、異なる製品構成において速度/電力消
費の間で折り合いをつけることが可能である。
【0072】 1つの4インチのプリントヘッドは、25,600本のノズルを備えることが
可能である。1つの印刷サイクルは、印刷されるべき情報によって、最高でこれ
らのノズルのすべての吐出を伴う。これらのノズルすべてを同時に吐出させると
、余りに多くの電力が消費され、インクの再充填及びノズル干渉の点で問題があ
る。さらに、ノズルの吐出は、またそのノズルポッドの共通のインクタンク内に
おいて制限された時間の間、音響的混乱を発生させる。この混乱は、同じポッド
内の他のノズルの吐出と干渉する恐れがある。従って、あるポッド内でのノズル
の吐出は、可能である限り相互にずらす必要がある。
【0073】 この問題を解決するために、1つのクロマポッドから各色の1本のノズルを吐
出させ、その後、ポッドグループ内の次のクロマポッドからのノズルを吐出させ
ることが可能である。
【0074】 2つの吐出モードは、低速印刷モード及び高速印刷モードと定義することが可
能である。 低速印刷モード中は、各位相グループの1つのポッドグループだけに吐出パル
スが供給されるので、2つのうちの一方のポッドグループだけが、ノズルを吐出
させる。低速印刷モード中は、双方のポッドグループ内のクロマポッドは、第1
のクロマポッドが再び吐出する前にすべてのノズルを吐出させなければならない
【0075】 低速印刷モード中は、各4インチのプリントヘッドから128本のノズルを同
時に吐出することが可能である。吐出させられるノズルの間隔は最も遠く離れて
いなければならない。それ故、8つの各グメントから16本のノズルが吐出する
。25,600本のノズルすべてを吐出させるには、128本のノズルからなる
異なる200組を吐出させなければならない。
【0076】 高速印刷モード中は、双方のポッドグループが設定される。それ故、双方のポ
ッドグループが、ノズルを吐出させる。高速印刷モード中、1つのポッドグルー
プ内のクロマポッドは、第1のクロマポッドが再度吐出する前にすべて吐出させ
なければならない。
【0077】 高速印刷モード中は、各4インチのプリントヘッドから256本のノズルを同
時に吐出することが可能である。吐出させられるノズルの間隔は、最も遠く離れ
ていなければならない。それ故、各グメントから32本のノズルが吐出する。2
5,600本のノズルすべてを吐出させるには、256本のノズルからなる異な
る100組を吐出させなければならない。
【0078】 従って、低速印刷の所要時間は、高速印刷の所要時間の2倍掛かる。何故なら
、高速印刷の場合には、一度に2倍のノズルを吐出させるからである。低速印刷
モードの場合の消費電力は、高速印刷モードの場合の消費電力の半分である。し
かし、1枚のページを印刷するのに消費されるエネルギは、双方の場合同じであ
る。
【0079】 プリントヘッドは、吐出パルスのタイミングを調整するために、数行のフィー
ドバックを印刷する。1つのフィードバック信号は、コントローラにプリントヘ
ッドの温度を知らせる。それにより、コントローラは、吐出パルスのタイミング
を調整することが可能である。何故なら、温度によりインクの粘度が変化するか
らである。第2のフィードバック信号は、コントローラにアクチュエータに供給
可能な電圧を知らせる。これにより、コントローラは、パルス幅を調整すること
によって、フラットバッテリー又は高圧源を補償することが可能である。第3の
フィードバック信号は、コントローラにアクチュエータヒータの比抵抗(オーム
毎平方)を知らせる。これにより、コントローラは、ヒータの比抵抗とは無関係
に一定のエネルギを維持するために、パルス幅を調整することが可能である。第
4のフィードバック信号は、コントローラに、リソグラフィ及びエッチングの変
動により±5%まで変化し得るヒータの重要部分の幅を知らせる。これにより、
コントローラは、パルス幅を適当に調整することが可能である。
【0080】 ロードサイクルは、プリントヘッドに、以降の印刷サイクル中に印刷される情
報をローディングする。各ノズルの吐出制御ポートは、印刷サイクル中にノズル
を吐出するかどうかを決定する関連NozzleEnableビットを有するこ
とが可能である。NozzleEnableビットは、ロードサイクル中に、1
組のシフトレジスタによりロードされる。すべてのシフトレジスタが完全にロー
ドされると、すべてのビットは、並列に適当なNozzleEnableビット
に転送される。この転送が行われると、印刷サイクルは開始し得る。印刷サイク
ル及びロードサイクルは、すべてのNozzleEnableビットの平行した
ローディングが印刷サイクルの終わりで行われる限りは、同時に行うことが可能
である。
【0081】 印刷プロセスは、プリントヘッドに対して、正しいシーケンスでデータを印刷
しなければならない。一例を挙げると、第1のクロックパルスは、次の印刷サイ
クルの0番、800番、1600番、2400番、3200番、4000番、4
800番及び5600番のドットに対して、CMYKビットを転送することが可
能である。第2のクロックパルスは、次の印刷サイクルの801番、1601番
、2401番、3201番、4001番、4801番及び5601番のドットに
対して、CMYKビットを転送することが可能である。800個のSRクロック
パルスの後で、転送パルスが供給される。
【0082】 もちろん、800個のSRクロックパルス内において、NozzleEnab
leビットの最後の転送に対応して、シフトレジスタをローディングしなければ
ならず、多数の異なる書込みの可能性が存在する。1つのローディング(すなわ
ち、書込み)の可能性は、ポッドの順序でビットをロードすることであり、各ポ
ッドにおいて、ビットはポッドの一方の側面から他方の側面にわたる各ノズルを
表わす(第1の列の第2のノズルに移動する前に、第1の列から最後の列にわた
って第1のノズルを効率的にロードすること)。2列のポッドにおいては、これ
は、目に明らかなジグザグの形でノズルをロードすることを意味する。もう1つ
の可能性は、ポッドの順序でビットをロードすることである。各ポッドにおいて
、ビットが各列を表わし、各列は、ポッドの一方の側面のノズルから出発して、
他方の側面に至る。
【0083】 重要なことは、同じ印刷サイクル中に印刷した場合でも、奇数及び偶数のCM
YK出力は、同じ物理的出力ライン上に印刷されないという事実に注意すること
である。プリントヘッドでの奇数ノズル及び偶数ノズルの間の間隔、及び異なる
色のノズルの間の間隔により、ドットがページの異なるライン上に印刷されるこ
とが保証される。データをプリントヘッドにロードする場合には、この相対的な
違いを考慮に入れなければならない。ライン内の実際の違いは、プリントヘッド
で使用するインクジェット機構の特性により異なる。この違いは、異なる色のノ
ズル間の距離を表わす変数、及び同じ色のノズル間の距離により定義することが
可能である。
【0084】 本発明は、コントーンカラー層をバイレベルにハーフトーン化し、ハーフトー
ン化したコントーン層上に黒色層を合成するためのハーフトーン化装置/コンポ
ジタユニットである。前記ハーフトーン化装置/コンポジタユニット本発明は、
一連のコントーンカラーピクセル値の形態にある展開されたコントーンカラー層
、及び一連の黒色のドット値の形態にある展開された黒色層を受け入れるための
入力ポートと、入力ポートで受け入れた各コントーンカラーピクセル値をディザ
させ、各色成分用のバイレベルの出力ドットの値を決定するためのディザユニッ
トと、ディザユニットからバイレベルの出力ドットの値、及び入力ポートから黒
色のドット値を受け入れ、例えば、黒色のドットの値が完全な不透明を表わす場
合には、各色に対するハーフトーン化されたドットの値を無色に表わすように設
定されるように、ハーフトーン化された層の上に黒色層を合成するための合成ユ
ニットと、コントーンカラーピクセル入力、黒色のドット入力、及びドット出力
をクロック制御するために、イネーブル信号を発生するためのクロックイネーブ
ルジェネレータと、独立した色平面を有し得る一連のバイレベルのドットの形態
にある1組のバイレベルの画像ラインを供給するための出力ポートとを備える。
【0085】 出力は、1セットの1600dpiのバイレベルの画像ラインであってもよい
。 カラーコントーン層は、CMYKコントーン層であってもよい。 入力コントーンCMYK FIFOは、8KBのラインバッファを備えること
が可能である。各ラインは、一度に読み出され、その後で、ラインの複製ーによ
り、垂直方向の拡大を行うために、コントーン基準倍率の回数だけ使用される。
クロックイネーブルジェネレータが、ラッピングを可能にするコントーンライン
前進イネーブル信号(contone line advanve enabl
e signal)を発生する、最後の繰返されたラインの使用が開始する時点
まで、FIFO書込みアドレスラッピングは不能になる。
【0086】 別の方法としては、メモリトラフィックを65MB/sだけ増大するが、オン
チップ8KBラインバッファは使用しないで、メインメモリから、コントーン基
準倍率の回数だけラインを読み出すという方法がある。
【0087】 上記ユニットが形成したデータを消費者は、通常、プリントヘッドインターフ
ェースである。プリントヘッドインターフェースは、平面フォーマットの、すな
わち、独立した色平面を備えるバイレベル画像データを必要とし得る。しかし、
プリントヘッドは、また、偶数及び奇数のピクセルが分離されていることを必要
とする場合もある。カラーコントーン層がCMYKコントーン層である場合には
、上記ユニットの出力段は、その各々が、偶数のシアン、奇数のシアン、偶数の
マゼンタ、奇数のマゼンタ、偶数の黄色、奇数の黄色、偶数の黒、及び奇数の黒
用の8つの並列ピクセルFIFOを使用することが可能である。
【0088】 この目的のために、クロックイネーブルジェネレータは、また、出力ドットF
IFOの偶数の組又は奇数の組を選択するために使用する偶数信号を発生するこ
とが可能である。
【0089】 一旦開始すると、上記ユニットは、自分がページの終わりを検出するまで、又
はその制御レジスタにより、はっきりと停止されるまで処理を続行する。 上記ユニットは、1ページ分の指定の幅及び長さのドットを発生するが、ペー
ジ構造及びパラメータを制御する目的のデータを供給するために多くのレジスタ
を使用することが可能である。
【0090】 ページ幅レジスタは、プリントヘッドの幅に対応するページ幅データを受信す
るためのものである。 ページ長レジスタは、目標ページの長さに対応するページ長さデータを受信す
るためのものである。
【0091】 左マージンレジスタは、左のマージンの位置を示すデータを受信するためのも
のである。 右マージンレジスタは、右のマージンの位置を示すデータを受信するためのも
のである。
【0092】 左マージンから右マージンまでの距離は、目標のページ幅に対応する。ハーフ
トーン化装置/コンポジタユニットは、ページ幅に対して、指定された左右のマ
ージンの間の目標ページ幅を発生する。
【0093】 黒色ページ幅レジスタは、黒色ページ幅を示すデータを受信するためのもので
ある。 コントーンページ幅レジスタは、コントーンページ幅を示すデータを受信する
ためのものである。
【0094】 ハーフトーン化装置/コンポジタユニットは、指定の黒及びコントーンページ
幅に従って黒及びコントーンデータを使用する。 ハーフトーン化装置/コンポジタユニットは、目標ページ幅に従って、黒及び
コントーンデータをクリップする。それにより、入力FIFOレベルのところで
、特殊なラインの終了ロジックを必要とすることなく、黒色及びコントーンペー
ジ幅は、目標ページ幅を超えることが可能である。
【0095】 この目標のために、クロックイネーブルジェネレータは、また、現在のドット
位置がページの左又は右のマージン内に位置している場合、白い点を発生するた
めに使用するマージン信号を発生することが可能である。
【0096】 ハーフトーン化装置/コンポジタユニットは、指定の基準倍率に基づいて、水
平方向及び垂直方向の双方のプリンタの解像度においてコントーンデータをスケ
ーリングする。コントーン基準倍率を受信するために、コントーン基準倍率レジ
スタを設置することが可能である。この基準倍率は、ハーフトーン化装置/コン
ポジタユニットをスタートする前にコントーン基準倍率レジスタに書き込まなけ
ればならない。
【0097】 下記の表は、ハーフトーン化装置/コンポジタ制御及び構成レジスタの概要を
示す。
【表12】
【0098】 ディザセルにおいては、ボリュームの各ドットの列を256個の個々のビット
として実行することが可能である。
【0099】 別の方法としては、ボリュームの各ドット列を閾値の一定の組として実行する
ことも可能である。例えば、3つの8ビットの閾値を使用した場合には、24の
ビットしか必要としない。n個の閾値は、対応するディザセルの位置が、設定さ
れていない状態、設定されている状態に交互になっているn+1個の明暗度間隔
を定義する。ディザしているコントーンピクセル値は、n+1個の間隔の中の一
つを一意に選択し、そうすることにより、対応する出力ドットの値を決定する。
【0100】 コントーンデータは、3つの閾値、すなわち、64×64×3×8ビット(1
2KB)のディザボリュームを使用してディザさせることが可能である。上記3
つの閾値は、1回のサイクル中に、ディザセルROMから検索することが可能で
ある便利な24ビット値を形成する。
【0101】 色平面の間で、ディザセル位置合わせが必要な場合には、同じ3つの閾値の値
を1回検索することができ、各色成分をディザするために使用することが可能で
ある。
【0102】 ディザセル位置合わせが必要ない場合には、ディザセルを4つのサブセルに分
割し、そこから4つの異なる3つの閾値を1回のサイクル中に、並列に検索する
ことが可能である4つの個々のアドレス可能なROMに記憶することが可能であ
る。4つの色平面は、相互に垂直方向及び/又は水平方向に32ドットずれた位
置で同じディザセルを共有する。
【0103】 多重閾値ディザユニットを使用することが可能である。例えば、3つの閾値ユ
ニットは、3つの閾値の値及び1つの明暗度の値を1つの間隔に、すなわち、1
ビット又は0ビットに変換する。下記表は、3つの閾値規則を示す。
【表13】
【0104】 合成ユニットは、ハーフトーン化されたCMYK層ドット上で黒色層ドットを
合成する。黒色層の不透明度が1である場合には、ハーフトーン化されたCMY
はゼロに設定される。
【0105】 4ビットのハーフトーン化されたカラーCc Mc Yc Kc 、及び1ビット黒色
層不透明度Kb である場合には、合成ロジックは、下記の表のようになる。
【表14】
【0106】 クロックイネーブルジェネレータは、1組のカウンタを使用する。下記表は、
カウンタの内部ロジックの定義を示す。
【表15】
【0107】 下記表は、クロックイネーブル信号のロジックの定義を示す。
【表16】
【0108】 本発明は、コントーンカラーピクセル値のアレイの形態にあるコントーンカラ
ー画像をバイレベルのドットにデジタル的にハーフトーン化するためのディザユ
ニットである。上記ディザユニットは、各ディザセル位置に対する、対応するデ
ィザセルの位置が、交互に設定されていない状態、設定されている状態になるよ
うに定義されているn+1個の明暗度間隔を定義するn個の閾値の固定の組を含
むディザボリュームを備える。
【0109】 上記ディザユニットは、ディザボリュームを参照することによって、各色成分
に対するバイレベルの出力ドットの値を決定することにより、入力ポートにおい
て受信した各コントーンカラーピクセル値をディザするように動作することが可
能である。
【0110】 ディザボリュームの1つのビット列を効果的にランレングスコード化するため
に、すなわち、1つのビット列を圧縮するために使用することが可能である。こ
の処理は、上記列内の隣接するビットの間には、通常、コーヒレンスが存在する
という事実に依存している。閾値の数が制限されているか、固定されている場合
には、一般的なディザボリュームは、もはや必ずしも表示されることはできず、
それ故、ディザボリュームが生成された場合、制限された数の閾値を尊重する必
要がある。閾値の数が1に制限されている場合には、従来のディザマトリックス
が得られる。
【0111】 画像の各色成分に対して、多重閾値ユニットが供給される。すべての多重閾値
ユニットは、ディザボリュームに作動可能に接続している。各多重閾値ユニット
は、出力ドットの位置に対応するディザセルの位置が、コントーン値が一意に選
択する明暗度間隔内に設定されるように定義されているかどうかを判断すること
によって、コントーンカラーピクセル成分値に対応する出力ドットの値を決定す
る。
【0112】 3つの閾値を使用することが可能であるが、これらの閾値は8ビット閾値であ
ってもよい。 色平面の間で、ディザセル位置合わせが必要な場合には、多重閾値の値を1回
検索することができ、各色成分をディザするために使用することが可能である。
【0113】 色平面間で、ディザセル位置合わせが必要ない場合には、ディザセルを分割し
、そこから異なる多重閾値の値を平行して検索することが可能である個々のアド
レス可能なメモリに記憶することが可能である。
【0114】 4つの色成分コントーン層をハーフトーン化する必要がある場合には、4つの
個々の3成分閾値ユニット(triple threshold unit)は
、それぞれ、各色成分に対する一連のコントーンカラーピクセル値を受信し得、
ディザセルアドレスジェネレータは、ディザユニットのサブセルから4つの個々
の3成分閾値の値の検索を制御するために、各3成分閾値ユニットのために、4
つの四方向マルチプレクサと共に動作することが可能である。
【0115】 3成分閾値ユニットは、3組の閾値の値を、T1 、T2 及びT3 に変換するこ
とができ、下記の表に従って、明暗度の値Vを、インターバルへ、そこから1ビ
ット又は0ビットに変換することが可能である。
【表17】
【0116】 さらなる態様において、本発明は、コントーンカラーピクセル値のアレイの形
態にあるコントーンカラー画像をバイレベルのドットにデジタル的にハーフトー
ン化するためのディザユニットである。この場合、上記ディザユニットは、ディ
ザボリュームを有する。ハーフトーン化方法は、上記ディザセルの位置が、設定
されていない状態、設定されている状態に交互に定義されているn+1個の明暗
度間隔を定義するn個の閾値の固定された組により、上記ディザボリュームの各
ディザセルの位置を表示するステップと、上記コントーンピクセル成分の値に対
応する出力ドットの値を決定する目的で、n+1個の明暗度間隔の内から1つを
一意に選択するためにディザしているコントーンピクセル成分の値を使用するス
テップとを有する。
【0117】 ディザユニットが、さらに、画像の各色成分に対して、1つの多重閾値ユニッ
トを備えている場合には、上記多重閾値ユニットのすべては、ディザボリューム
に作動可能に接続している。上記方法は、さらに下記のステップ、すなわち上記
各多重閾値ユニットにおいて、上記出力ドットの位置に対応するディザセルの位
置が、上記コントーン値が一意に選択する明暗度間隔内に設定されるように定義
されているかどうかを判断することによって、コントーンカラーピクセル成分値
に対応する出力ドットの値を決定するステップを有する。
【0118】 本発明は、プリントヘッドの温度を示す信号を発生するための温度センサを含
むタイプのプリントヘッド用のプリントヘッドコントローラと、それぞれがタン
クからインクの供給を受けるためのインク供給ポートを有する複数のノズルと、
インクドットを吐出するためのインク配置ポートと、及びプリントヘッドの吐出
サイクル中に配置ポートからインクドットを配置するために信号を受信するため
の吐出制御ポートとを備えるプリンタである。この場合、プリントヘッドコント
ローラは、温度センサからプリントヘッドの温度を示す信号を受信するための手
段と、ノズルの吐出制御ポートへ吐出信号を供給するための手段とを有する。上
記プリントヘッドコントローラは、各印刷ジョブの前にすべてのノズルを吐出さ
せるように設定し、各ノズルに一連の短い吐出パルスを供給するために、一連の
修正した吐出サイクルを実行するよう作動可能である。各パルスの継続時間は、
インクの滴を吐出させるには短すぎるが、プリントヘッドの温度を示す信号が動
作平衡温度に達したことを示すまでインクを加熱するのには十分長い時間である
【0119】 予熱モード中のフィードバックは、Tsense(以下に定義する)により供
給し得、温度が周囲温度より約30℃高い温度に達するまで継続的に行われる。
時間又は温度は、インクの組成により変化するため、平衡温度に達したころに、
温度情報をフィードバックさせることは重要である。
【0120】 一例において、各ノズルに対して約200個のパルスが必要になる。 予熱モードの継続時間は、約50ミリ秒であり、この時間はインクの組成によ
り異なる。 予熱は性能には影響を与えないが、データはプリンタに送られる。 予熱サイクルは、1を有するすべてのノズル(すなわち、すべてのノズルの吐
出状態に設定)に対する1回のロードサイクルと、各ノズルに対する多数の短い
吐出パルスとを伴う。パルスの継続時間は、インクの滴の吐出させるには短過ぎ
るが、インクを加熱するには十分長い。パルスの継続時間は、プリンタで使用す
る各インクにより異なる。各ノズルに対しては、全部で約200個のパルスが必
要であり、標準印刷サイクルと同じシーケンスが反復して実行される。
【0121】 本発明は、コンピュータメモリに内蔵されているリソースであって、リソース
への同時アクセスを必要とする複数の並列プロセッサ及びリソース内に座標を形
成するためのリソースアドレスジェネレータを備える。この場合、上記リソース
は、いくつかの部分に分割され、分割された各部分は、異なるメモリバンク内に
記憶され、リソースアドレスジェネレータは、各プロセッサが使用するリソース
の一部を選択するために使用される座標を発生する。選択は、各部分が一度に1
つのプロセッサによってだけ使用されることを保証する。また、この選択により
、各プロセッサは、リソース内に位置する順番に従って各部分を使用することも
保証する。
【0122】 リソースは、コントーンカラーピクセル値のアレイの形態にあるコントーンカ
ラー画像をバイレベルのドットにデジタル的にハーフトーン化するための多重閾
値ディザマトリックスであってもよい。上記ディザマトリックスは、各ディザセ
ル位置に対して、ディザセル位置が設定されていない状態、設定されている状態
に交互になっているn+1個の明暗度間隔を定義するn個の閾値の固定された組
を有することが可能である。
【0123】 リソースへの同時アクセスを必要とする複数の並列プロセッサは、画像の各色
成分用の多重閾値ユニットであってもよい。すべての多重閾値ユニットは、多重
閾値ディザマトリックスに作動可能に接続していて、各多重閾値ユニットは、上
記出力ドットの位置に対応するディザセルの位置が、コントーン値が一意に選択
する明暗度間隔内に設定されるように定義されているかどうかを判断することに
よって、コントーンカラーピクセル成分値に対応する出力ドットの値を決定する
【0124】 上記ディザユニットは、多重閾値ディザマトリックスを参照することによって
、各色成分に対するバイレベルの出力ドットの値を決定することにより、入力ポ
ートのところで受信した各コントーンカラーピクセル値をディザするように動作
することが可能である。
【0125】 ディザセルはサブセルに分割され、個々にアドレス可能なメモリに記憶され得
、前記メモリからは異なる多重閾値の値が平行して検索される。 4つの色成分コントーン層をハーフトーン化する必要がある場合には、4つの
個々の3成分閾値ユニットは、それぞれ、各色成分に対する一連のコントーンカ
ラーピクセル値を受信することができ、ディザセルアドレスジェネレータは、デ
ィザマトリックスの4つの異なるサブセルから4つの異なる3成分閾値の値の検
索を制御するために、各閾値ユニットのために、4つの四方向マルチプレクサと
一緒に動作する。
【0126】 アドレスジェネレータは、色平面間でディザセル位置合わせを必要としない場
合には、2つの閾値ユニットが、同じサブセルに対して同時アクセスを要求しな
いように、容易に配置され得る。
【0127】 さらに他の観点から見た場合、本発明は、コンピュータメモリに内蔵されてい
るリソースにアクセスするための方法である。この場合、複数の並列プロセッサ
は、リソースへの同時アクセスを必要とし、リソース内に座標を形成するための
リソースアドレスジェネレータが設置されている。上記方法は、 リソースをいくつかの部分に分割するステップと、異なるメモリバンク内に各
部分を記憶するステップと、 各プロセッサが使用するリソースの一部を選択するために使用される座標を形
成するためのリソースアドレスジェネレータを動作するステップとを備え、選択
は各部分が一度に1つのプロセッサによってだけ使用されることを保証する。
【0128】 この選択により、各プロセッサは、リソース内に位置する順番に従って、各部
分を使用することを保証する。 リソースは、コントーンカラーピクセル値のアレイの形態にあるコントーンカ
ラー画像をバイレベルのドットに、デジタル的にハーフトーン化するための、多
重閾値ディザマトリックスであってもよい。上記ディザマトリックスは、各ディ
ザセル位置に対して、ディザセル位置が設定されていない状態、設定されている
状態に交互になっているn+1個の明暗度間隔を定義するn個の閾値の固定され
た組を含むことが可能である。
【0129】 リソースへの同時アクセスを必要とする複数の並列プロセッサは、画像の各色
成分用の多重閾値ユニットであってもよい。すべての多重閾値ユニットは、多重
閾値ディザマトリックスに作動可能に接続していて、各多重閾値ユニットは、出
力ドットの位置に対応するディザセルの位置が、上記コントーン値が一意に選択
する明暗度間隔内に設定されるように定義されているかどうかを判断することに
よって、コントーンカラーピクセル成分値に対応する出力ドットの値を決定する
【0130】 ディザセルはサブセルに分割され、個々にアドレス可能なメモリに記憶され得
る。前記メモリからは異なる複数の閾値の値が平行して検索される。 4つの色成分コントーン層をハーフトーン化する必要がある場合には、4つの
個々の3成分閾値ユニットは、それぞれ、各色成分に対する一連のコントーンカ
ラーピクセル値を受信することができ、ディザセルアドレスジェネレータは、デ
ィザマトリックスの4つの異なるサブセルから、4つの異なる3成分閾値の値の
検索を制御するために、各閾値ユニットのために、4つの四方向マルチプレクサ
と一緒に動作する。
【0131】 ディザセルアドレスジェネレータは、ディザセルの大きさの以外の現在のドッ
ト座標を反映するディザセル座標を発生することが可能である。ディザセル座標
の低次のビットは、各ディザサブセル内の位置をアドレスするために使用するこ
とができ、ディザセル座標の高次のビットは、各多重閾値ユニットにより使用さ
れるディザサブセルを選択するために使用することが可能である。上記選択は、
各サブセル分が一度に1つの多重閾値ユニットによってだけ使用されることを保
証する。また、この選択により、各多重閾値ユニットは、ディザセル内に位置す
る順番に従ってディザサブセルを使用することを保証する。
【0132】 本発明は、それぞれが、インク供給ポートと、インク配置ポートと、及びプリ
ントヘッドの吐出サイクル中に、配置ポート(吐出)からインクドットを配置す
るために、信号を受信するための吐出制御ポートを備える複数のノズルとを備え
るタイプのプリントヘッドを有するプリンタで使用するためのプリンタシステム
である。プリンタは、また、上記ノズルのインク供給ポートにインクを供給する
ための(カートリッジのような)インクタンクを備え、前記プリンタシステムは
、インクタンクが空になる時点を予測するために動作する。プリンタシステムは
、プリンタにより印刷された、又は印刷されるべきインクドットの数を示す信号
を受信するための入力ポートと、上記タンク内に残っているインクドットの数を
示すデータを記憶するためのメモリと、上記入力ポートから信号を受信し、印刷
が行われる場合に、上記メモリを更新するためのプロセッサとを備える。プリン
タが印刷するインクドットの数を示す信号は、上記ノズルの吐出制御ポートにお
いて受信する信号と関連する。
【0133】 所定数のページの終わりがくると、他のページを印刷するのに十分なインクが
、タンク内に残っているかどうかを示す表示を発生することが可能である。 十分なインクが残っていない場合には、新しいページは印刷されない。 印刷されたドット数、又は印刷されるべきドット数を示す信号は、プリントヘ
ッド用のコントローラ、プリントヘッド自身、又はインクタンクから入手するこ
とが可能である。
【0134】 ドットカウンタは、プリントヘッドから吐出したインクドットの数の計数を維
持することが可能である。ドットの計数は、周期的に消去することが可能である
。ドットカウンタは、ドットが印刷された場合は、何時でも信号を受信するため
の入力ポートと、クロックターミナル及び入力クリアターミナルを備えるビット
カウンタと、このカウンタの周囲の正のフィードバック接続と、現在の計数を示
すカウンタからの出力とを有することが可能である。
【0135】 エンコーダは、受信した信号を変換するために、ドットカウンタへの入力ライ
ン内に設置することが可能である。 プリンタが1つ以上のインクタンクを有している場合には、プリンタシステム
は、プリンタにより印刷した、又は印刷しようとするインクドットの数を示す信
号をタンクから受信するために、各インクタンクに対する入力ポートを備えるこ
とができ、メモリは、各タンク内に残っているインクドットの数を示すデータを
記憶することが可能である。
【0136】 別の態様において、本発明は、上記インクタンクが空になる時点を予測するた
めのプリンタの動作方法である。上記方法は、下記のステップ、すなわち、プリ
ンタにより印刷されたインクドットの数、又は印刷されるべきインクドットの数
を示す信号を受信するステップと、各タンク内に残っているインクドットの数を
示すデータを記憶するステップと、印刷が行われた場合に、メモリを更新するス
テップとを有する。この場合、プリンタにより印刷されたインクドットの数、又
は印刷され得るインクドットの数を示す信号は、上記ノズルの吐出制御ポートに
おいて受信される信号に関連する。
【0137】 所定数のページの終わりのところで、他のページを印刷するのに十分なインク
がタンク内に残っているかどうかを示す表示を発生することが可能である。十分
なインクが残っていない場合には、新しいページは印刷されない。
【0138】 本発明は、プリンタ用の吐出パルス継続時間制御システムである。上記システ
ムは、 使用可能な電圧を示す信号を受信するための第1の入力ポートと、 吐出パルスの所定の継続時間を示す制御信号を発生するために、第1の入力ポ
ートにおいて受信した信号により索引付けされた(indexed)プログラム
可能なパルス継続時間表と、 制御信号を送信するための出力ポートとを備える。
【0139】 プリンタのプリントヘッドの温度を示す信号を受信するために、第2の入力ポ
ートを設置することが可能である。この場合、プログラム可能なパルス継続時間
表は、制御信号を発生するために、第1の入力ポート及び第2の入力ポートの双
方から受信した信号により索引付けされる。
【0140】 パルス継続時間表により、より低コストの電源を使用することができ、より正
確なインク滴吐出を楽に維持することを援助する。 表の入力は、0〜4ミリ秒の範囲の値を表わすことができ、制御出力は索引付
けされた入力により発生する。
【0141】 使用において、パルス幅ジェネレータは、その制御出力を受信し、プリントヘ
ッド用の吐出パルスを発生するために、制御システムの下流に設置され得る。 表は、印刷する最初のページを印刷する前に書き込まれることが可能である。
所望により、表は印刷時にページ間において更新され得る。
【0142】 表内の各入力は、下記の1つ又はそれ以上の特徴からの重み付けを有し得る。 ・ユーザーの明暗度設定 ・インクの粘度曲線 ・Tsenseは、コントローラに、プリントヘッドの温度を知らせる。これ
により、コントローラは吐出パルスのタイミングを調整することが可能である。
何故なら、温度によりインクの粘度が変化するからである。 ・Vsenseは、コントローラに、アクチュエータに供給可能な電圧を知ら
せる。これにより、コントローラは、パルス幅を調整することによって、フラッ
トバッテリー又は高圧源を補償することが可能である。 ・Rsenseは、コントローラに、アクチュエータヒータの比抵抗(オーム
毎平方)を知らせる。これにより、コントローラは、ヒータの比抵抗とは無関係
に一定のエネルギを維持するためにパルス幅を調整することが可能である。 ・Wsenseは、コントローラに、リソグラフィ及びエッチングの変動によ
り、±5%まで変化し得るヒータの重要部分の幅を知らせる。これにより、コン
トローラは、パルス幅を正しく調整することが可能である。
【0143】 パルス継続時間表は、256個の入力を有し得、各入力は8ビットであり得る
。電圧を示す信号は、Vsenseからのものであり、温度を示す信号は、Ts
enseからのものである。この場合、入力ポートにおいて受信される信号は、
表を索引付けする目的で使用するために、変換されることが可能である。表への
8ビットの入力は、2つの4ビットの数で索引付けすることができ、よって、上
位4ビットはVsenseから由来し、下位4ビットはTsenseから由来す
る。
【0144】 さらなる態様において、本発明は、プリンタ用の吐出パルス継続時間制御シス
テムに関する。上記システムは、 第1の入力ポートと、 プログラム可能なパルス継続時間表と、 出力ポートとを備え、吐出パルス継続時間制御信号を発生するための方法は、 使用することが可能である電圧を示す信号を受信するステップと、 吐出パルスの所定の継続時間を示す制御信号を発生するために、第1信号によ
りプログラム可能なパルス継続時間表を索引付けするステップと、 制御信号を送信するステップとを有する。
【0145】 (発明を実施するための最良の形態) 1. 緒言 写真画質画像再現と雑誌画質テキスト再現とを組み合わせる高性能カラープリ
ンタを参照しながら、本発明を説明する。このプリンタは、1600ドット/イ
ンチ(dpi)の2値CMYK(シアン、マゼンタ、黄色、黒色)を与える約2
0.3cm(8インチ)ページ幅ドロップオンデマンド超小型電気機械式インク
ジェット(「メムジェト(Memjet)」プリントヘッドを使用する。このプ
リンタは、フルカラーA4又はレターページを毎分30枚を印刷し、入門レベル
のデスクトッププリンタとして意図されている。このプリンタは、iプリント(
iPrint)として設計されたものであり、以下の説明ではこの名称で呼ぶ。
【0146】 1.1 動作の概要 iプリントは、2値黒色を直接用いる黒色テキスト及びグラフィック、並びに
ディザリングされた2値CMYKを用いる連続階調(コントーン(conton
e))画像及びグラフィックを再現する。実用的にはiプリントは黒色解像度8
00dpi及びコントーン解像度267ピクセル/インチ(ppi)を可能とす
る。
【0147】 使用する際にはiプリントは、比較的低速の(1.5Mバイト/秒)ユニバー
サルシリアルバス(USB)接続[文献14]を介して作業端末又はパーソナル
コンピュータ(PC)に取り付けられる。iプリントはPCによって、各ページ
をコントーン画素及び黒色ドットのレベルまでレンダリングする。PCは、レン
ダリングされた各ページを3MB未満まで圧縮して、プリンタに2秒以下で送る
。iプリントはメムジェットプリントヘッドの速度でラインごとにページを解凍
・印刷する。iプリントは圧縮したページの2ページ分には十分なバッファメモ
リ(6MB)を有していることから、次のページを受信しながら1ページを印刷
することが可能である。但し、圧縮されていない1ページ分(119MB)に十
分なバッファメモリは備えていない。
【0148】 1.2 ページ幅 標準的なメムジェットノズルの構成には、約1.27cm(1/2インチ)の
単位セルを有することから、約1.27cm(1/2インチ)の複数倍であるペ
ージ幅に簡易に調整することが可能である。専門化が妥当である市場においては
、特注のノズルレイアウトによって任意のページ幅を得ることが可能である。最
初のメムジェット組立ブロックは、広範囲で有用な約10.2cm(4インチ)
プリントヘッドであり、それによって約15.2cm(6インチ)シリコンウェ
ハを有効に用いることが可能である。従って、iプリントの設計は、約10.2
cm(4インチ)プリントヘッド2個を合体させて構成されている約20.3c
m(約8インチ)メムジェットプリントヘッドを想定している。さらに幅の大き
いプリントヘッドを用いてA4/レターページ上でフルブリードを得るようにし
ても、iプリントの設計のわずかな点、具体的には正確な機械的設計及びプリン
トヘッドインターフェースの論理に影響があるのみである。
【0149】 2. メムジェット印刷 メムジェットプリントヘッドは1600dpiの2値CMYKを与える。低拡
散紙上では、各吐出液滴はほぼ完全な円形の直径22.5μmのドットを形成す
る。ドットは独立させて得ることが容易であり、拡散ドットディザをその最大ま
で活用することが可能である。メムジェットプリントヘッドはページ幅であり、
一定の紙送り速度で動作することから、4色面が完全な位置合わせ精度をもって
印刷され、理想的なドット・オン・ドットの印刷が可能となる。結果的に色平面
間には空間的相互作用がないことから、同じディザマトリクスを各色平面に用い
る。
【0150】 ページレイアウトには、画像、グラフィック及びテキストが混在していても良
い。連続階調(コントーン)画像及びグラフィックは、確率的拡散ドットディザ
を用いて再現される。クラスタードット(又は振幅変調)ディザとは異なり、拡
散ドット(又は周波数変調)ディザは高い空間周波数(すなわち、画像の詳細)
をドット解像度のほぼ限界まで再現し、同時に相対的に低い空間周波数をそのフ
ルカラーの色数(full color depth)まで再現する。確率的デ
ィザマトリクスを注意深く設計して、画像全体にタイル表示する際に好ましくな
い低周波数パターンがないようにする。それ自体のサイズは、多くの強度レベル
をサポートする上で必要な最小サイズ(すなわち、257強度レベルでは16×
16×8ビット)を超えるのが普通である。iプリントは、サイズ64×64×
3×8ビットのディザ容量を用いる。その容量は、1個のドットが強度範囲を通
じて複数回(従来のディザマトリクスの場合のようにただ1回ではなく)状態を
変えることが可能であるようにすることで、ディザ設計時にかなりの自由度を提
供するものである。
【0151】 人間のコントラスト感度は視野1度当たり約3周期の空間周波数でピークとな
り、それから対数的に下降して係数100で低下し、1度当たり約40周期を超
えて測定することは困難となる[文献2]。400mm〜250mmという通常
の目視距離では、それは印刷ページ上で150〜250周期/インチ(cpi)
又はナイキストの定理によれば300〜500サンプル/インチに相当する。色
感度はグレースケール感度ほど鋭くないことを考慮すると、約400画素/イン
チ(ppi)を超えるコントーン解像度は用途が限られ、実際にはディザによる
色誤差にわずかに寄与するものである。
【0152】 黒色のテキスト及びグラフィックは2値黒色ドットを直接用いて再現されるこ
とから、印刷に先だってアンチエリアジング(すなわち低域能動フィルター処理
)されない。従ってテキストは、上記で説明した知覚範囲を超えてサンプリング
され、空間的に統合されると滑らかなエッジを与える。約1200dpiまでの
テキスト解像度はやはり、知覚されたテキストの鮮明度(sharpness)
に寄与する(当然のことながら、低拡散紙と仮定して)。
【0153】 3.1 制約 USB(ユニバーサルシリアルバス)は、新しいPCでの標準的な低速周辺機
器接続である[文献4]。標準的な高速周辺機器接続IEEE1394が望まし
いが、残念ながらやはりPC99仕様で動作可能であることから[文献5]、i
プリントが最初に発売される頃には広く使用され得ない。従ってiプリントは、
USBを介してパーソナルコンピュータ(PC)や作業端末に接続されることか
ら、USB接続の速度がiプリントシステム構成に対する最も大きい制約となる
。30ページ/分という一定の印刷速度では、1.5MB/秒のUSBでは平均
限界が3MB/ページとなる。ページ印刷時にメムジェットに基づくプリンタを
中断するという動作は肉眼で観察される不連続を生じることから、プリンタが印
刷を始める前に全ページを受信し、バッファ不足の可能性を排除することが有利
である。プリンタは限られたバッファメモリ、すなわち2ページ相当又は6MB
のみを備えることが可能であることから、3MB/ページという限界は絶対的と
考えなければならない。
【0154】 図1には、プリンタにおける二重バッファリングで得ることが可能である定常
印刷速度を示してある。第1段階1では、最初のページをPCでレンダリングす
る必要があり、それには2秒以下の時間を要する。第2段階2では、次のページ
をレンダリングし、最初のページをプリンタに転送するが、やはりそれには2秒
以下の時間を要する。第3段階3では、最初のページを印刷し、第2のページを
送り、第3のページをレンダリングし、それに2秒を要する。その結果、最初の
ページを印刷するのに最高で6秒を要し、その後2秒ごとに1ページを印刷する
ことが可能である。
【0155】 他のデスクトップ接続オプションはUSBと同様のバンド幅を提供することか
ら、構成に対して同様の制約がある。それには、2MB/秒のパラレルポート、
約1MB/秒の10ベース−Tイーサネット(登録商標)などがある。
【0156】 3.2 ページのレンダリング及び圧縮 ページレンダリング(又はラスター化)は、各種方法によってPCとプリンタ
との間で分割することが可能である。一部のプリンタは、ポストスクリプトなど
の全ページ記述言語(PDL)をサポートし、それに応じて複雑なレンダラーを
有する。他のプリンタは、テキストのレンダリング専用の特別なサポートを提供
して、高いテキスト解像度を実現する。これは、通常、内蔵又はダウンロード可
能なフォントのサポートを含む。そのような場合、埋込レンダラーを用いること
でPCへのレンダリング負担が軽減され、PCからプリンタに転送されるデータ
量が減少する。しかしそれには代償が伴う。そのプリンタは予想された以上に複
雑となり、多くの場合、アプリケーションプログラムがページの構成、レンダリ
ング及び印刷を行うPCのグラフィックシステムを完全にサポートすることがで
きない。上記は、大抵、現行のPCの高性能を利用できず、PC性能における予
定された級数的成長を利用できない。
【0157】 iプリントはPC4によってページ、すなわちコントーン画像及びグラフィッ
クを画素レベルまでレンダリングし、黒色のテキスト及びグラフィックをドット
レベルまでレンダリングする。iプリント5は、コントーンデータをディザ処理
し、結果をフォアグラウンドの2値式黒色テキスト及びグラフィックと結合させ
る簡単なレンダリングエンジンのみを有する。この戦略によってプリンタは簡素
であり、かつページ記述言語やグラフィックシステムに依存しなくなる。それは
現行のPCの高性能を完全に利用するものである。この戦略の欠点は、PCから
プリンタに転送しなければならないデータ量が大きくなる可能性があることであ
る。そこで我々は、一定の印刷速度30ページ/分を可能とする上で必要な3M
B/ページまでそのデータを減少させるために圧縮を用いる。
【0158】 図2は、アプリケーション6から印刷ページ7への概念的なデータの流れを示
すフローチャートである。 約20.3cm(8インチ)×約29.7cm(11.7インチ)のA4ペー
ジは、1600dpiで114.3Mバイトの2値CMYKページサイズを有し
、300ppiで32.1MBのコントーンCMYKページサイズを有する。
【0159】 プリンタドライバ8においては、JPEG圧縮を用いて、コントーンデータを
圧縮する。JPEGは性質上損失が大きいが、10:1以下の圧縮率では、通常
、その損失は無視できる程度である[文献16]。2値比までの積算コントーン
を得、かつある程度の圧縮許容差を得るために、267ppiのコントーン解像
度を選択する。これは、25.5MBのコントーンCMYKページサイズと、3
MB/ページという制限内に合致する8.5:1という対応する圧縮比と、コン
トーンを各次元において1.6という2値比(bi−level ratio)
とする。
【0160】 プリンタの解像度(1600dpi)でラスター化した黒色テキスト(及び/
又はグラフィック)の全ページは28.6MBの2値画像を与える。1600d
piでのテキストのラスター化は小さい利得を得るのにPCにかなりの負担を負
わせることから、完全に許容される800dpiでテキストをラスター化するこ
とを選択する。これにより、7.1MBの2値画像が得られ、3MB/ページと
いう制限内に適合するために2.5:1未満の損失のない圧縮比が必要となる。
いずれも符号10で示したグループ4ファクシミリ(Group 4 Faxc
simile)から採用した2次元圧縮法にて、これを行っている。
【0161】 ページの画像領域とテキスト領域が重なっていない限り、これら2つの組合せ
は3MBの制限内に適合する。テキストが背景画像の上部にあると、最悪の場合
には6MBに近い圧縮ページサイズとなる(実際のテキスト圧縮率によって決ま
る)。これは、プリンタのページバッファメモリ内に適合するが、プリンタにお
けるページの二重バッファリングを防止することで、プリンタのページ速度を2
/3、すなわち10ページ/分まで低下させる。
【0162】 3.3 ページ拡大と印刷 前述のように、PCはコントーン画像及びグラフィックを画素レベルまでレン
ダリングし、黒色のテキスト及びグラフィックをドットレベルまでレンダリング
する。それらは、工程11において異なる手段によって圧縮され、一緒にプリン
タに転送される。
【0163】 プリンタには2つの3MBページバッファを備え、一方はPCから受信するペ
ージ用のバッファ12であり、もう一方は印刷されるページ用のバッファ13で
ある。プリンタは圧縮されたページを印刷時に展開する。その展開は、267p
piコントーンCMYK画像データを解凍する工程14と、得られたコントーン
画素を1600dpi2値CMYKドットまで階調表現する工程15と、800
dpiの2値黒色テキストデータを解凍する工程16と、相当する2値CMYK
画像ドット上に得られた2値黒色テキストドットを合成する工程17とからなる
【0164】 アプリケーションから印刷ページへの概念的なデータの流れを図2に示す。 4. プリンタハードウェア ページ幅メムジェットプリントヘッドが簡素であることから、iプリントは非
常に小型である。その寸法は、閉じた状態で幅270mm×奥行き85mm×高
さ77mmしかない。図3は、閉じた状態でのiプリント21の模式図である。
【0165】 カバー22は開くと、図4に示したように紙トレイの一部を形成する。第2の
部分23はカバー内に蝶番止めされており、開くと紙トレイが広がる。排紙トレ
イ24はプリンタの正面から摺動して伸長可能である。
【0166】 カバー22を開くと現れるフロントパネル25には、ユーザーインターフェー
ス(すなわち電源ボタン26及び電源インジケータLED27)、給紙ボタン2
8、ならびに用紙切れLED29及びインク切れLED30がある。
【0167】 4.1 用紙経路 iプリントは標準的な紙送り機構を用いる。用紙経路50は図5に示してあり
、図中において1個のステッパモータ51がシート送りローラ52と紙搬送手段
の両方を駆動する。順方向に動作すると、それぞれ能動的用紙経路のそれぞれ始
点と終点でステッパモータが紙駆動ローラ53とピンチホイール54を駆動させ
る。逆方向の場合、ステッパモータは、シートフィーダから最も上のシートを掴
み、そのシートを紙駆動ローラ53までの短い距離で搬送するシート送りローラ
52を駆動し、ローラ53では自動媒体センサー55によってシートを検出する
【0168】 紙センタリングスライダー56によって、紙の中心合わせが行われる。それに
よって、1個の中央にある媒体センサーによるシート検出が行われ、やはりプリ
ントヘッドより広いシートが均衡の取れたマージンを有して印刷される。
【0169】 4.1.1 メムジェットプリントヘッド 交換可能なメムジェットプリントヘッドカートリッジ60も図5に示してある
。これは、iプリントなどの製品におけるインクカートリッジに関して、プリン
トヘッドを備えるための以下の4つの可能な方法の一つを代表するものである。 ・恒久型プリントヘッド、交換可能インクカートリッジ(本明細書に示したも
の)、 ・独立した交換可能なプリントヘッド及びインクカートリッジ、 ・再充填可能な一体型のプリントヘッド及びインクカートリッジ、 ・使い捨ての一体型のプリントヘッド及びインクカートリッジ。
【0170】 プリントヘッドカートリッジ60の下にはプリントヘッドアセンブリ61とプ
リントヘッドキャッピング機構62とがあり、それらは図6の模式的破断図と図
7の断面図に示してある。用時以外は、メムジェットプリントヘッド63はイン
クが充填された状態であることから、キャップを施してノズルからのインク蒸発
を防止しなければならない。インクが蒸発すると、インク成分が徐々に堆積する
場合があり、それによってノズル動作に支障が生じる場合がある。
【0171】 iプリントは、自動ページ幅キャッピング機構62を備え、同機構62は弾性
シール65とスポンジ66とを有する回動式キャッピング成形物64から構成さ
れている。プリントヘッドを使用していない時には、キャッピング成形物64は
バネによって、プリントヘッドアセンブリ61の面に当接されており、弾性シー
ル65はプリントヘッドアセンブリの面と合致し、プリントヘッド63周囲で気
密シールを行う。スポンジ66は、プリントヘッドクリーニングサイクル中に吐
出される液滴を捕捉するのに使用される。プリントヘッド使用中には、キャッピ
ング成形物64はプリントヘッドアセンブリ61から離れて、用紙経路から外部
に保持されている。
【0172】 キャッピング成形物64は、ロッド69から一対の可撓性アーム68によって
偏位している。キャッピング成形物64とアーム68は、ロッド69に対してそ
の軸線を中心として回動する。ロッド69の端部にはスリップホイール70が取
り付けられている。スリップホイール70は駆動ホイール71と接触している。
印刷を行っている時は、駆動ホイール71は紙搬送モータと組み合って、キャッ
ピングしない方向72において駆動される。それによって、スリップホイール7
0とロッド69がその軸を中心として回転して、キャッピング成形物64をプリ
ントヘッドから離反する方向に回転させる。スリップホイールがキャッピングし
ないスリップ点73の間で回転すると、スリップホイールとキャッピング成形物
は回転を停止する。印刷が完了すると、駆動ホイールが逆転し、キャッピング方
向74に駆動される。スリップホイールがキャッピングスリップ点75まで回転
すると、スリップホイール及びキャッピング成形物が回転を停止し、キャッピン
グバネがプリントヘッドアセンブリ面に当接するような位置でキャッピングプレ
ートを保持する。可撓性アーム68はキャッピングプレート67がプリントヘッ
ドアセンブリ61の面に一致するようにする。
【0173】 4.2 プリンタ制御装置 プリンタ制御装置80を図8に示す。プリンタ制御装置80は、64Mビット
RDRAM82と、iプリント中央処理装置(ICP)チップ83と、エラー状
態をユーザーに知らせるためのスピーカ84と、QAチップ85と、外部3ボル
トDC電源接続部86と、外部USB接続部87と、紙搬送ステッパモータへの
接続部88と、媒体センサー55、LED類7,9,10、ボタン6,8に接続
する可撓性PCBへの接続部89と、プリントヘッド63のリンク90などの、
いくつかの構成要素のみを有する小型PCB81から構成されている。
【0174】 4.3 インクカートリッジ及びインク経路 インクカートリッジには、大型のインクカートリッジと小型のインクカートリ
ッジとの2種類がある。いずれもiプリントユニットの背後にある同じインクカ
ートリッジ溝に嵌合する。
【0175】 5. プリンタ制御プロトコル このセクションは、ホストとiプリントとの間で使用されるプリンタ制御プロ
トコルについて説明するものである。本セクションは、制御及びステータスの取
り扱いならびに実際のページ記述を有する。
【0176】 5.1 制御及びステータス プリンタについてのUSB機器クラスの定義[文献15]は、単方向性及び双
方向性の双方のIEEE1284パラレルポートのエミュレーションを規定する
ものである[文献3]。最も基本的なレベルでは、それによってホストはプリン
タの能力を決定し(GET_DEVICE_IDによって)、プリンタステータ
スを把握し(GET_PORT_STATUSによって)、プリンタをリセット
する(SOFT_RESETによって)ことが可能である。以下の表1には、セ
ントロニクス/IEEE1284プリンタステータスフィールドを示してある。
【表18】
【0177】 パーソナルコンピュータの印刷サブシステムは、一般的には、ある程度IEE
E1284をサポートする。従って、プリンタにおけるIEEE1284との適
合性があれば、相当するプリンタドライバの開発が容易となる。プリンタに関す
るUSB機器クラス定義は、この同じ適合性を利用するためのものである。
【0178】 iプリントは、プリンタについてのUSB機器クラス定義を超えて制御プロト
コルをサポートすることはない。留意すべき点として、さらに高レベルの制御プ
ロトコルが定義されていれば、インク切れなどの状態もユーザーに報告されると
考えられる(プリンタのインク切れLEDによるだけではなく)。
【0179】 iプリントは未処理転送データ、すなわち、さらに高レベルの制御プロトコル
でカプセル化されていない未処理転送データとしてページ記述を受信する。 5.2 ページ記述 iプリントはフルドット解像度(1600dpi)で黒色を再現するが、コン
トーン色については階調表現を用いて若干低い解像度で再現する。従ってページ
記述は、黒色層とコントーン層とに分割される。黒色層はコントーン層の上に合
成されるものと定義される。
【0180】 この黒色層は、各画素当たり1ビットの不透明度を有するビットマップからな
る。この黒色層マット(matte)は、プリンタのドット解像度の整数倍率で
ある解像度を有する。サポートされた最高解像度は1600dpi、すなわちプ
リンタのフルドット解像度である。
【0181】 コントーン層は、各ピクセルにつき32ビットCMYK色を有するビットマッ
プからなる。このコントーン画像は、プリンタのドット解像度の整数倍率である
解像度を有する。サポートされた最高解像度は267ppi、すなわちプリンタ
のドット解像度の1/6である。
【0182】 コントーン解像度も一般的には黒色解像度の整数倍率とすることで、プリンタ
ドライバでの計算を単純化する。しかしながらそれは必要条件ではない。 黒色層とコントーン層はいずれも圧縮型として、低速のUSB接続によるプリ
ンタへの効率的な転送を行うようにする。
【0183】 5.2.1 ページ構造 iプリントは、そのプリントヘッド幅、その用紙経路の特性及び現在選択され
ているプリント媒体の大きさによって決定される印字可能ページ領域を有する。 印字可能ページ領域は、約20.3cm(8インチ)の最大幅を有する。物理
的なページ幅が約20.3cm(8インチ)を超えた場合、対称な左マージン及
び右マージンが必ず設けられる。物理的なページ幅が約20.3cm(8インチ
)未満であれば、印字可能ページ幅はそれに応じて小さくなる。印字可能ページ
領域は、最大長を有さない。最大長は単に、用紙経路の特性によって決まる上マ
ージン及び下マージンを除いた物理的なページ長である。
【0184】 目標ページサイズは、ページ記述で具体的に述べた明瞭な(所望の)左マージ
ン及び右マージンを除く印字可能ページ領域によって制限される。 理論的にはiプリントは、上マージンや下マージンを規定するものではない。
すなわち、垂直方向ではフルブリードが可能である。しかし実際には、iプリン
トは約20.3cm(8インチ)プリントヘッドを用いるためにフルブリードA
4/レタープリンタとしては設計されていないことから、強制的な上下マージン
を設けて、通常のエッジ外印刷に対処するのに十分な大きさのスポンジを備えな
ければならない事態を回避させる。
【0185】 5.2.2 ページ記述フォーマット 表2には、iプリントによって期待されるページ記述のフォーマットを示して
ある。
【表19】
【0186】 印刷可能ページ領域に関連して明瞭に定義される場合は別として、各ページ記
述は完全であり、かつ自己独立型である。ページ記述が言及しているプリンタに
、ページ記述とは別に送られるデータはない。
【0187】 ページ記述は、プリンタにページ記述フォーマットを確認させる記号及びバー
ジョンを有する。記号及び/又はバージョンが欠落していたりプリンタと適合し
ない場合、プリンタはそのページを拒否する場合がある。
【0188】 ページ記述は、目標ページの解像度とサイズを定義するものである。必要に応
じて、黒色層及びコントーン層を目標ページにクリップする。黒色又はコントー
ン倍率が目標のページ幅やページ高さの倍数ではない場合には必ずそれを行う。
【0189】 目標の左及び上マージンは、印刷可能ページ領域内での目標ページの位置決め
を規定するものである。 黒色層パラメータは、黒色層の画素のサイズ、その目標解像度に対する整数倍
率、その圧縮ページデータのサイズを定義するものである。サイズ可変の黒色ペ
ージデータは、ページ記述のサイズが固定された部分の次にある。
【0190】 コントーン層パラメータは、コントーン層の画素のサイズ、その目標解像度に
対する整数倍率、その圧縮ページデータのサイズを定義するものである。サイズ
可変のコントーンページデータは、サイズ可変黒色ページデータの次にある。
【0191】 ページ記述中の整数はいずれも、ビッグエンディアンバイトで保存される。 サイズ可変黒色ページデータ及びサイズ可変コントーンページデータは、8バ
イト境界で位置合わせされる。必要なパディングのサイズは、ページ記述構造の
サイズ固定部分及びサイズ可変黒色データのサイズに含まれる。
【0192】 全ページ記述は、プリンタにおけるページバッファメモリに従って、3MB未
満の目標サイズ及び6MBの最大サイズを有する。 以下のセクションでは、圧縮黒色層及び圧縮コントーン層のフォーマットにつ
いて説明する。
【0193】 5.2.3 2値黒色層圧縮 5.2.3.1 グループ3及び4ファクシミリ圧縮 グループ3ファクシミリ圧縮アルゴリズム[文献1]は、低速でノイズの多い
電話回線での転送のために損失なく2値データを圧縮するものである。2値デー
タは、白色背景上で走査された黒色のテキスト及びグラフィックを表すものであ
り、アルゴリズムはそのクラスの画像用に調整される(例えば階調表現された2
値画像については明瞭には調整されない)。1Dグループ3アルゴリズムが各走
査線をランレングスコード化し、次に得られたランレングスをハフマンコード化
する。0〜63の範囲のランレングスは停止コードでコード化される。64〜2
623の範囲のランレングスは、それぞれが64の整数倍を表す構成(make
−up)コードとそれに続く停止コードでコード化される。2623を超えるラ
ンレングスは、複数の構成コードとそれに続く停止コードでコード化される。ハ
フマンコード表は固定されるが、黒色ランと白色ランについて別々に調整される
(一般的である1728より上の構成コードを除く)。可能であれば、2Dグル
ープ3アルゴリズムは、前記走査線に関しての1組の短エッジデルタ値(sho
rt edge deltas)(0、±1、±2、±3)として走査線をコー
ド化する。デルタ記号はエントロピーコード化される(従って、ゼロデルタ記号
は1ビット長のみとなる等である)。デルタコード化できない2Dコード化ライ
ン内のエッジはランレングスコード化され、接頭部によって識別される。1D及
び2Dコード化ラインは区別してマークされる。1Dコード化ラインは、実際に
必要であるか否かとは無関係に、一定の間隔で設けられて、デコーダが画像劣化
を最小限としながらラインノイズから再生可能であるようにする。2Dグループ
3は6:1までの圧縮比を与える[文献13]。
【0194】 グループ4ファクシミリアルゴリズム[文献1]は、エラーフリー通信ライン
(すなわち、ラインが真にエラーを有さないか、あるいは比較的低いプロトコル
レベルでエラー補正が行われる)での転送のために2値データを損失なく圧縮す
る。グループ4アルゴリズムは2Dグループ3アルゴリズムに基づいたものであ
り、転送がエラーを有さないと仮定されることから、1Dコード化ラインがエラ
ー復旧の補助として一定間隔で設けられないという本質的な変更を有する。グル
ープ4は、CCITTセットの試験画像について20:1〜60:1の範囲の圧
縮比を達成する[文献13]。
【0195】 グループ4圧縮アルゴリズムの設計目的と性能により、グループ4圧縮アルゴ
リズムは2値黒色層の圧縮アルゴリズムとして適している。しかしそのハフマン
コード表は比較的低い走査解像度(100〜400dpi)に調整されており、
2623を超えるランレングスを無駄にコード化する。800dpiでは、我々
の最大ランレングスは現在のところ6400である。グループ4デコーダコアは
プリンタ制御装置チップに利用可能であり得ることから(セクション7)、グル
ープ4デコーダコアは400dpiファクシミリの利用で通常生じるランレング
スを超えるランレングスを扱うことはできないと考えられる。従って、変更を行
う必要があると考えられる。
【0196】 グループ4の利点のほとんどがデータコード化に由来するものであることから
、デルタコード化のみに基づく比較的単純なアルゴリズムが我々の要件を満足す
るものと考えられる。このアプローチについて以下に詳細に説明する。
【0197】 5.2.3.2 2値エッジデルタ及びランレングス(EDRL)圧縮フォーマ
ット エッジデルタ及びランレングス(EDRL)圧縮フォーマットは、ある程度グ
ループ4圧縮フォーマット及びその先行形式に基づいたものである[文献1][
文献17]。
【0198】 EDRLは、適切にエントロピーコード化された3種類の記号を用いる。それ
はエッジ作成(create edge)、エッジ消去(kill edge)
及びエッジデルタ(edge delta)である。各線はその先行者( p
redecessor)を参照してコード化される。第1線の先行者は白色線と
定義される。各線は白色を開始すると定義される。線が実際には黒色で開始する
と(比較的起こりにくい状況)、それはオフセットゼロで黒色エッジを規定しな
ければならない。各線はその左端、すなわちオフセットページ幅でそのエッジを
規定する。
【0199】 同じ意味を有する(白色−黒色又は黒色−白色)最大デルタ範囲内にエッジが
ある場合、前の線でのエッジを参照してエッジをコード化することが可能である
。それはエッジデルタコードの一つを利用する。デルタが短く、しかも可能性の
高いものであるほど、コードが短い。最大デルタ範囲(±2)を選択して、代表
的なシンボルエッジにデルタの分布を適合させる。その分布はほとんどの場合、
ポイント数とは独立である。代表的な例を表3に示してある。
【表20】
【0200】 エッジも、同じ線における前のエッジからランレングスを用いてコード化する
ことが可能である。それは、短(7ビット)ランレングス及び長(13ビット)
ランレングスについてエッジ作成コードの一つを用いる。簡明さを期すと、グル
ープ4とは異なり、ランレングスはエントロピーコード化されない。エッジデル
タが前の線におけるエッジと明瞭に同期化した状態とするために、現在の線を通
過する際に前の線における各未使用エッジを「消去する」。これはエッジ消去コ
ードを用いる。ページ終了コードは、デコーダにページの終端を知らせる。
【0201】 留意すべき点として、7ビットランレングスと13ビットランレングスを具体
的に選択して、800dpiにてA4/レターページをサポートする。比較的長
いランレングスは圧縮性能に対してほとんど影響なくサポート可能であると考え
られる。例えば、1600dpi圧縮をサポートする場合、ランレングスはそれ
ぞれ少なくとも8ビット及び14ビットなければならない。一般用途での選択は
8ビット及び16ビットであると考えられることから、幅約101.6cm(4
0インチ)1600dpiページまでがサポートされる。
【0202】 表4に、全組合せのコードを示してある。留意すべき点として、線終端コード
はない。デコーダはページ幅を用いて線終端を検出する。コードの長さは、コー
ド発生の相対的確率によって配列してある。
【表21】
【0203】 図9には、簡単な黒色及び白色画像90のコード化例を示してある。画像は画
素92の線91として配列してある。第1の線91が白色であると仮定すると、
白色であることからΔ0とコード化される。留意すべき点として、別の全白線に
続く全白線の一般的状況は単一ビット(Δ0)を用いてコード化され、別の全黒
線に続く全黒線は2つのビット(Δ0,Δ0)を用いてコード化される。第4線
93のようにエッジが線にある場合、作成コードを用いてエッジを規定する。次
の線94では、Δ−1及びΔ+1コードを用いてエッジを移動させる。次の線9
5では、新たなエッジを作成し、前のエッジは移動させずに消去するのがより簡
便である。
【0204】 EDRLコード化例 上記のものは圧縮アルゴリズム自体ではなく、圧縮フォーマットについて説明
していることに留意されたい。同一画像について各種の同等のコード化を行い、
一部はそれ以外のものより小型にすることが可能である。例えば、純粋なランレ
ングスコード化は圧縮フォーマットに適合する。圧縮アルゴリズムの目的は、最
良ではないとしても、所定画像についての良好なコード化を発見することにある
【0205】 以下は、先行者を参照した線のEDRLコード化を行うための簡単なアルゴリ
ズムである。
【表22】
【0206】 アルゴリズムは線間の実際のエッジ連続性については分からず、実際には2本
の線間で「誤った」エッジに合致し得ることに注意されたい。幸運にも、圧縮フ
ォーマットは正しくデコードすることから、「誤った」マッチングが圧縮比に悪
影響を与えることは困難であるので、本件ついては言及しない。
【0207】 完全を期するため、相当する解凍アルゴリズムを以下に示す。同アルゴリズム
は、プリンタ制御装置チップでのEDRLエキスパンダユニットの中核を形成し
ている(セクション7)。
【表23】
【0208】 5.2.3.3 EDRL圧縮性能 表5には、グループ4アルゴリズムを選択するのに使用されるCCITT試験
ドキメントについてのグループ4及びEDRLの圧縮性能を示してある。各ドキ
メントは、400dpiで走査された単一のページを表す。グループ4の優れた
性能は、400dpiの特徴に調整されたそのエントロピーコード化ランレング
スによるものである。
【表24】
【0209】 雑誌テキストは一般的には、ポイントサイズ10の活字(Timesなど)書
体で植字されている。そのサイズでは、A4/レターページは14000文字ま
で有する、代表的な雑誌のページは約7000文字を有する。テキストは5未満
のポイントサイズで植字されることは希である。800dpiにおいてテキスト
は、標準的な書体を用いて2未満のポイントサイズとすることは実用上不可能で
ある。表6には、各種ポイントサイズの判読性を示してある。
【表25】
【0210】 表7には、800dpiで表現した各種ポイントサイズのテキストページにつ
いてのグループ4及びEDRLの圧縮性能を示してある。EDRLによって、ポ
イントサイズ3で植字されたテキストの全ページについて必要な圧縮比2.5が
得られることに留意されたい。テキストページ上の文字分布は、英語統計学に基
づいている[文献12]。
【表26】
【0211】 9以上のポイントサイズでは、単にグループ4のランレングスコードが400
dpiに調整されているという理由で、EDRLはグループ4よりわずかに性能
が優れている。
【0212】 これらの圧縮結果は、非常に小さい文字の場合のように、データの垂直方向で
の関連づけが低くない限り、エントロピーコード化ランレングスが2Dコード化
ほど圧縮に寄与しないという所見を裏付けるものである。
【0213】 5.2.4 コントーン層圧縮 5.2.4.1 JPEG圧縮 JPEG圧縮アルゴリズム[文献6]は、指定の画質レベルにて、損失を伴っ
て、コントーン画像を圧縮する。JPEG圧縮アルゴリズムは、5:1以下の圧
縮比で知覚できない程度の画像劣化、及び10:1以下の圧縮比では無視可能で
あるほどの画像劣化を伴う[文献16]。
【0214】 JPEGは一般的には、最初に明るさとクロミナンスを別個の色チャンネルに
分ける色空間に画像を変換する。人間の視覚系はクロミナンスより明るさに対す
る感度が相対的に高いことから、それによってクロミナンスチャンネルはほとん
ど損失なくサブサンプリングすることが可能である。この第1段階の後、各色チ
ャンネルを別個に圧縮する。
【0215】 画像は8×8画素ブロックに分割される。次に、各ブロックを離散余弦変換(
DCT)を介して周波数ドメインに変換する。この変換は、比較的低い周波数係
数で画像エネルギを集中する効果があり、それによって比較的高い周波数係数の
より粗の量子化が行われる。その量子化はJPEGにおける主要な圧縮源である
。係数を周波数ごとに配列することによりさらに圧縮が行われて、隣接するゼロ
係数の見込みを最大にし、次にゼロのランレングスコード化ランを最大にする。
最終的に、ランレングス及びゼロ以外の周波数係数をエントロピーコード化する
。解凍は圧縮の逆のプロセスである。
【0216】 5.2.4.2 CMYKコントーンJPEG圧縮フォーマット CMYKコントーン層は、インターリーブド・カラーJPEGバイト流(by
testream)に圧縮される。インターリービングは、プリンタにおける空
間効率的解凍に必要であるが、デコーダを4組(すなわち、色チャンネル当たり
1)ハフマンコード表ではなく、2組のハフマンコード表に制限する場合がある
[文献16]。明るさとクロミナンスを分離すると、明るさチャンネルは一方の
組の表を共有することができ、クロミナンスチャンネルは他方の組を共有するこ
とが可能である。
【0217】 表の共有又はクロミナンスのサブサンプリングのいずれかのために明るさ/ク
ロミナンスの分離が必要と思われる場合、CMYをYCrCbに変換し、Cr及
びCbについて妥当なサブサンプリングを行う。Kは明るさチャンネルとして処
理され、サブサンプリングされない。
【0218】 JPEGバイト流は完全かつ自己独立型である。JPEGバイト流は、量子化
及びハフマンコード表を含む解凍に必要な全てのデータを有している。 6. メムジェットプリントヘッド 8インチメムジェットプリントヘッドは、2個の標準的な約10.2cm(4
インチ)メムジェットプリントヘッドを並べて合体させた構成となっている。
【0219】 その2個の約10.2cm(4インチ)プリントヘッドはiプリントで使用す
るように特定の方法で一体に結束されている。結束を行うには約10.2cm(
4インチ)プリントヘッドについて理解しておく必要があることから、約10.
2cm(4インチ)プリントヘッドの概観をここでは示してある。
【0220】 6.1 約10.2cm(4インチ)プリントヘッドの構成 各約10.2cm(4インチ)プリントヘッドは8個のセグメントからなり、
各セグメントは長さ約1.3cm(1/2インチ)である。各セグメントは、ペ
ージの異なるセグメント上に2値のシアン、マゼンタ、黄色及び黒色のドットを
印刷して最終画像を与える。
【0221】 プリントヘッドが1600dpiでドットを印刷することから、各ドットは直
径約22.5ミクロンであり、15.875ミクロンの間隔を有する。そこで各
約1.3cm(1/2インチ)のセグメントが800ドットをプリントし、8つ
のセグメントは表8に示した位置に相当する。
【表27】
【0222】 各セグメントは最終画像の800ドットを生成するが、各ドットは2値のシア
ン、マゼンタ、黄色及び黒色のインクの組合せによって表される。印刷は2値で
あることから、入力画像についてディザリング又はエラー拡散を行って、最良の
結果を得るようにしなければならない。
【0223】 各セグメントには3200のノズル、すなわち各800個のシアン、マゼンタ
、黄色及び黒色のノズルを有する。約10.2cm(4インチ)プリントヘッド
は、このようなセグメントを8個有することから合計で25600個のノズルを
有する。
【0224】 6.1.1 セグメント内のノズルのグループ化 一つのセグメント内にあるノズルは、物理的安定性ならびに印刷時の電力消費
節減の理由からグループ化される。物理的安定性に関しては、計10個のノズル
が同じインク貯留部を共有する。電力消費に関しては、グループ化を行って、低
速印刷モード及び高速印刷モードを可能とする。
【0225】 プリントヘッドは2種類の印刷速度をサポートしていることから、異なる製品
形状で速度/電力消費のトレードオフを行うことが可能である。 低速印刷モードでは、128個のノズルが各約10.2cm(4インチ)プリ
ントヘッドから同時に吐出される。吐出ノズルは間隔が最大となるようにして、
16個のノズルが各セグメントから吐出されるようにする。25,600個のノ
ズル全てを吐出させるには、128個のノズルの200の異なる組合せを吐出さ
せなければならない。
【0226】 高速印刷モードでは、256個のノズルが各約10.2cm(4インチ)プリ
ントヘッドから同時に吐出される。吐出ノズルは間隔が最大となるようにして、
32個のノズルが各セグメントから吐出されるようにする。25,600個のノ
ズル全てを吐出させるには、256個のノズルの100の異なる組合せを吐出さ
せなければならない。
【0227】 低速モードでの電力消費は、高速モードでの消費の1/2である。しかしなが
ら、ページを印刷するのに消費されるエネルギはいずれの場合も同じであること
に留意されたい。
【0228】 6.1.1.1 ノズル10個での1ポッドの形成 1個のポッド100は、共通のインク貯留部を共有する10個のノズル101
からなる。5個のノズルで1列であり、5個で別の列となっている。各ノズルに
よって、15.875ミクロン格子上に隔たった直径22.5ミクロンのドット
が形成される。図10には、吐出させなければならない順序に従って番号を施し
たノズル101を有する1個のポッド100の配置を示してある。
【0229】 ノズルはその順序で吐出されることから、ノズルと印刷ページ上のドットとの
物理的位置の関係は異なっている。一方の列からのノズルはページ上の一方の列
からの偶数ドットを示し、他方の列のノズルはそのページで隣接する線からの奇
数ドットを示す。図11には、負荷すべき順序に従って番号割り付けされたノズ
ルを有する同じポッド100を示してある。
【0230】 従って、ポッド内のノズルは1ドット幅だけ論理的に離間されている。ノズル
間の正確な距離は、メムジェット吐出機構の特性によって決まる。プリントヘッ
ドは、紙の流れに適合するよう設計された波形ノズルを用いて設計されている。
【0231】 6.1.1.2 各色1個のポッドによる色ポッド(chromapod)の
形成 各色1個のポッド、すなわちシアン121、マゼンタ122、黄色123及び
黒色124を色ポッド125にグループ化する。色ポッドは異なる線上の同じ水
平方向の10ドット1組の異なる色成分を表す。異なる色ポッド間の正確な距離
はメムジェット動作パラメータによって決まり、メムジェット設計ごとに変動し
得る。その距離は一定数のドット幅であると考えられることから、印刷時に考慮
しなければならない。シアンノズルが印刷するドットは、マゼンタ、黄色及び黒
色ノズルが印刷するものとは異なる線のものである。印刷アルゴリズムは、色間
で約8ドット幅までの可変距離を許容するものでなければならない。図12には
、1個の色ポッドを示してある。
【0232】 6.1.1.3 5個の色ポッドによるポッドグループの構成 5個の色ポッド125を1個のポッドグループ126に編成する。各色ポッド
は40個のノズルを有することから、各ポッドグループは200個のノズル、す
なわちシアン50個、マゼンタ50個、黄色50個及び黒色50個のノズルを有
する。配置は図13に示してあり、色ポッドには0〜4の番号が施してある。留
意すべき点として、隣接する色ポッド間の距離は明瞭を期すために誇張してある
【0233】 6.1.1.4 2個のポッドグループによる位相グループの構成 2個のポッドグループ126を1個の位相グループ127に編成する。位相グ
ループ内のノズルグループは所定の吐出位相時に同時に吐出されることから、位
相グループという呼称を与えている(それについては以下の詳細に説明する)。
2個のポッドグループからの位相グループの形成は専ら、2つのポッドグループ
イネーブル(PodgrouopEnable)線を介した低速印刷及び高速印
刷のためである。
【0234】 低速印刷時には、2つのポッドグループイネーブル線のうちの一方のみを所定
の吐出パルスにセットすることから、2グループのうちの一方のポッドグループ
のみがノズルを吐出させる。高速印刷時には、両方のポッドグループイネーブル
線をセットすることから、両方のポッドグループがノズルを吐出させる。結果的
に、高速印刷では1回で2倍の数のノズルを吐出させることから、低速印刷は高
速印刷の2倍の時間を必要とする。
【0235】 図14には、位相グループの構成を示してある。隣接する位相グループ間の距
離は、明瞭を期すために誇張してある。 6.1.1.5 2つの位相グループによる吐出グループの構成 2つの位相グループ127(位相グループA及び位相グループB)を1個の吐
出グループ128に編成し、各セグメント128には4つの吐出グループがある
。吐出グループは、それらが全て同時に同じノズルを吐出させることからその名
称となっている。2つのイネーブル線すなわちAイネーブルとBイネーブルによ
って、異なる吐出位相として独立に位相グループAノズルと位相グループBノズ
ルの吐出が可能となる。配置を図15に示してある。隣接するグループ間の距離
は明瞭を期して誇張してある。
【0236】 6.1.1.6 ノズルグループ化の要約 表9は、プリントヘッドにおけるノズルグループ化の要約を示す。
【表28】
【0237】 6.1.2 ロード及び印刷サイクル 単一の10.2cm(4インチ)プリントヘッドは合計で25,600個のノ
ズルを有する。印刷サイクルは、印刷されるべき情報に依存してこれらのノズル
の全てを吐出する段階を備える。ロードサイクルは、引き続く印刷サイクルの間
に印刷されるべき情報をプリントヘッドにロードする段階を有する。
【0238】 各ノズルは、印刷サイクルの間において該ノズルが吐出するか否かを決定する
関連NozzleEnableビットを有する。(ノズル毎に1個の)該Noz
zleEnableビットは、一グループのシフトレジスタを介してロードされ
る。
【0239】 論理的に、セグメント毎(ひとつのカラー毎に1個の)に、各々が800深度
(deep)の4個のシフトレジスタが在る。所定のカラーに対してシフトレジ
スタに各ビットがシフトされると、各ビットは交番のパルスにて上側及び下側ノ
ズルに導向される。内部的には、各800深度シフトレジスタは2個の400深
度シフトレジスタから成り、一方は上側ノズル用であり他方が下側ノズル用であ
る。上記の交番的な内部レジスタに対して、交番的なビットがシフトされる。但
し、外部インターフェースに関する限り、単一の800深度シフトレジスタが在
る。
【0240】 全てのシフトレジスタが完全にロードされた(800個のロード・パルス)な
ら、全てのビットが適切なNozzleEnableビットへと平行して転送さ
れる。これは、25,600ビットの単一並列転送に相当する。上記転送が生じ
ると、上記印刷サイクルが開始する。上記印刷サイクルの最後において全てのN
ozzleEnableビットに対する並列ロードが生ずる限りにおいて、上記
印刷サイクル及びロードサイクルは同時に生じ得る。
【0241】 6.1.2.1 ロードサイクル ロードサイクルは、プリントヘッド用シフトレジスタに対して次の印刷サイク
ルの各NozzleEnableビットをロードする段階に関する。 各セグメントは、シアン、マゼンタ、黄色及び黒色・シフトレジスタに直接的
に関連付けられた4個の入力を有する。これらの入力は、CDataIn、MD
ataIn、YDataIn及びKDataInと称される。8個のセグメント
が在ることから、10.2cm(4インチ)プリントヘッド毎に合計で32本の
カラー入力ラインが在る。(全ての8個のセグメントで共有された)SRClo
ckラインへの単一パルスにより、上記32ビットは適切な各シフトレジスタへ
と転送される。交互的パルスにより各ビットは夫々上記上側ノズル及び下側ノズ
ルへと転送される。25,600個のノズルが在ることから、上記転送に対して
は合計で800個のパルスが必要である。25,600ビットの全てが転送され
たなら、共有されたPTransferライン上の単一パルスにより、各シフト
レジスタからのデータは適切な各NozzleEnableビットへと並列転送
される。
【0242】 PTransfer上のパルスによる上記並列転送は、上記印刷サイクルが終
了した後に生ぜねばならない。さもないと、印刷されつつあるラインに対するN
ozzleEnableビットは誤りとなる。
【0243】 全ての8個のセグメントは単一のSRClockパルスによりロードされるこ
とから、一切の印刷プロセスは上記プリントヘッドに対する正しいシーケンスで
データを生成せねばならない。一例として、第1のSRClockパルスは次の
印刷サイクルのドット0、800、1600、2400、3200、4000、
4800及び5600に対するCMYKビットを転送する。第2のSRCloc
kパルスは次の印刷サイクルのドット1、801、1601、2401、320
1、4001、4801及び5601に対するCMYKビットを転送する。80
0個のSRClockパルスの後、上記PTransferパルスが与えられ得
る。
【0244】 奇数番目及び偶数番目のCMYK出力は、同一の印刷サイクル内において印刷
されるが、同一の物理的出力ライン上には現れないことに注意することは重要で
ある。上記プリントヘッド内において奇数番目及び偶数番目のノズルを物理的に
分離すると共に、異なるカラー間を分離すると、それらは確実にページの別ライ
ン上に各ドットを生成する。この相対的差異は、データをプリントヘッドにロー
ドするときに考慮されねばならない。各ラインにおける実際の差異は、上記プリ
ントヘッドに使用されるインクジェットの特性に依存する。上記差異は、変数D
1 及びD2 により定義され、D1 は異なるカラーの各ノズル間の距離であ
り、D2 は同一カラーの各ノズル間の距離である。表10は、最初の4個のパ
ルスに関してプリントヘッドのセグメントnに転送されるドットを示している。
【表29】
【0245】 以下、全ての800個のパルスに対して同様である。 データは20MHzの最大速度でプリントヘッドにクロック入力され得るが、
これは次ラインに対して40μs内に全データをロードするものである。
【0246】 6.1.2.2 印刷サイクル 10.2cm(4インチ)プリントヘッドは25,600個のノズルを含む。
それらの全てを一度に吐出させる電力の消費が多すぎ、インクの再充填及びノズ
ル干渉に関して問題となる。故に、2種類の吐出モード、すなわち低速印刷モー
ド及び高速印刷モードが定義される。 ・低速印刷モードにおいては200個の位相があり、各位相は128個のノズ
ルを吐出する。これは、セグメント毎の16個のノズルもしくは吐出グループ毎
の4個のノズルに等しい。 ・高速印刷モードにおいては100個の位相があり、各位相は256個のノズ
ルを吐出する。これは、セグメント毎の32個のノズルもしくは吐出グループ毎
の8個のノズルに等しい。
【0247】 而して、所定の吐出パルス内に吐出されるべきノズルは、 ・3ビットのChromapodSelect(吐出グループからの5個のク
ロマポッドの内から1個を選択する) ・4ビットのNozzleSelect(ひとつのポッドからの10個のノズ
ルの内の1個を選択する) ・2ビットのPodgroupEnableライン(吐出すべき0組、1組も
しくは2組のポッドグループを選択する) により決定される。
【0248】 上記各PodgroupEnableラインのひとつがセットされたとき、C
hromapodSelect及びNozzleSelectにより決定される
ように特定されたポッドグループの4個のノズルのみが吐出される。上記各Po
dgroupEnableラインの両者がセットされたとき、上記ポッドグルー
プの両者がそれらのノズルを吐出する。上記低速モードに対しては、2個の吐出
パルスが必要とされ、それぞれ、PodgroupEnable=10及び01
である。高速モードに対しては、唯一個の吐出パルスが必要とされ、Podgr
oupEnable=11である。
【0249】 上記吐出パルスの存続時間は、AEnableライン及びBEnableライ
ンにより与えられるが、これらのラインは夫々、全ての吐出グループからPha
segroupAノズル及びPhasegroupBノズルを吐出させる。吐出
パルスの典型的な存続時間は1.3〜1.8μsである。パルスの存続時間は、
(温度とインク特性とに依存する)インクの粘度と、上記プリントヘッドに対し
て利用可能な電力量とに依存する。温度変化を補償すべき上記プリントヘッドか
らのフィードバックの詳細に関しては、第6.1.3節を参照されたい。
【0250】 上記AEnable及びBEnableは、各吐出パルスが重複し得るべく、
別々のラインである。故に低速印刷サイクルの200個の位相は、100個のA
位相及び100個のB位相から成り、実効的に100組の位相A及び位相Bを与
える。同様に、高速印刷サイクルの100個の位相は50個のA位相及び50個
のB位相から成り、実効的に50組の位相A及び位相Bを与える。
【0251】 図16は、典型的な印刷サイクルの間におけるAEnableライン130及
びBEnableライン131を示している。高速印刷においては、各々が2μ
sの50サイクルが在る一方、低速印刷では各々が2μsの100サイクルが在
る。該図に示された如く、呼び値に関しては最小及び最大の半サイクル時間にお
ける僅かな変動は容認され得る。
【0252】 高速印刷モードに対し、吐出順序は次の通りである。 ・ChromapodSelect 0、NozzleSelect 0、P
odgroupEnable 11(位相A及びB) ・ChromapodSelect 1、NozzleSelect 0、P
odgroupEnable 11(位相A及びB) ・ChromapodSelect 2、NozzleSelect 0、P
odgroupEnable 11(位相A及びB) ・ChromapodSelect 3、NozzleSelect 0、P
odgroupEnable 11(位相A及びB)
【0253】 ・ChromapodSelect 4、NozzleSelect 0、P
odgroupEnable 11(位相A及びB) ・ChromapodSelect 0、NozzleSelect 1、P
odgroupEnable 11(位相A及びB) ・.... ・ChromapodSelect 3、NozzleSelect 9、P
odgroupEnable 11(位相A及びB) ・ChromapodSelect 4、NozzleSelect 9、P
odgroupEnable 11(位相A及びB)
【0254】 低速印刷モードに対し、吐出順序は同様である。PodgroupEnabl
eが11である高速モードの各位相に対し、PodgroupEnable=0
1及び10の2つの位相は次の様に置換される。
【0255】 ・ChromapodSelect 0、NozzleSelect 0、P
odgroupEnable 01(位相A及びB) ・ChromapodSelect 0、NozzleSelect 0、P
odgroupEnable 10(位相A及びB) ・ChromapodSelect 1、NozzleSelect 0、P
odgroupEnable 01(位相A及びB) ・ChromapodSelect 1、NozzleSelect 0、P
odgroupEnable 10(位相A及びB) ・... ・ChromapodSelect 3、NozzleSelect 9、P
odgroupEnable 01(位相A及びB) ・ChromapodSelect 3、NozzleSelect 9、P
odgroupEnable 10(位相A及びB) ・ChromapodSelect 4、NozzleSelect 9、P
odgroupEnable 01(位相A及びB) ・ChromapodSelect 4、NozzleSelect 9、P
odgroupEnable 10(位相A及びB)
【0256】 ノズルが吐出するとき、再充填には約100μsを要する。そのノズルは該再
充填時間が経過するまで吐出され得ない。このため、最高印刷速度は100μs
/ラインに制限される。高速印刷モードにおいて1ラインを印刷する時間は10
0μsであることから、1つのラインのノズルの吐出から次のラインのノズル吐
出までの時間は再充填時間と整合する。上記低速印刷モードはこれより低速であ
ることから、これもまた容認可能である。
【0257】 ノズルを吐出すると、そのノズルのポッドの共通インクリザーバ内における限
定時間内での音響的摂動も引き起こされる。この摂動は、同一のポッド内におけ
る他のノズルの吐出と干渉する可能性がある。故にポッド内の各ノズルの吐出は
、可及的に長時間に亙り相互からオフセットされねばならない。故に本発明では
、ひとつのクロマポッド(1つのカラー毎に1個のノズル)からの4個のノズル
を吐出してから、そのポッドグループ内における次のクロマポッドへと移動する
【0258】 低速印刷モードにおいて各ポッドグループは別々に吐出される。故に両ポッド
グループ内における5個のクロマポッドは第1クロマポッドが再び吐出される前
に全て吐出されねばならず、合計で10×2μサイクルとなる。その結果、各ポ
ッドは20μs毎に1度吐出される。
【0259】 高速印刷モードにおいて各ポッドグループは一緒に吐出される。故に単一のポ
ッドグループ内の5個のクロマポッドは第1クロマポッドが再び吐出される前に
全て吐出されるべきことから、合計で5×2μサイクルとなる。その結果、各ポ
ッドは10μs毎に1度吐出される。
【0260】 上記インクチャネルは300ミクロン長であると共にインク内の音速は約1,
500m/sであることから、インクチャネルの共振周波数は2.5MHzであ
る。故に、音響パルスの減衰に対して低速モードは50個の共振サイクルを許容
し、高速モードは25個の共振サイクルを許容する。その結果、いずれの場合に
おいても一切の音響的干渉は最小である。
【0261】 6.1.3 プリントヘッドからのフィードバック 上記プリントヘッドは(8個のセグメントから集中された)数本のフィードバ
ックのラインを生成する。これらのフィードバック用ラインは、各吐出パルスの
タイミングを調節すべく使用される。各セグメントは同一のフィードバックを生
成するが、全てのセグメントからのフィードバックは同一のトライステートバス
ラインを共有する。その結果、一度に1個のセグメントのみがフィードバックを
提供し得る。
【0262】 シアン上のデータとANDされたSenseSegSelectライン上のパ
ルスは、どのセグメントがフィードバックを提供するかを選択する。次のSen
seSegSelectパルスまで、上記フィードバック検知ラインは選択され
たセグメントに由来する。各フィードバック検知ラインは次の通りである。
【0263】 ・Tsenseは上記コントローラに対し、プリントヘッドの温度を知らせる
。温度はインクの粘度に影響するので、これにより上記コントローラはパルス吐
出のタイミングを調節し得る。 ・Vsenseはコントローラに対し、上記アクチュエータが利用し得る電圧
を知らせる。これによりコントローラはパルス幅を調節することにより、低電圧
バッテリもしくは高電圧源に対処し得る。 ・Rsenseはコントローラに対し、アクチュエータヒータの抵抗率(単位
面積当たりのオーム値)を知らせる。これによりコントローラはパルス幅を調節
し、上記ヒータの抵抗率に関わりなく一定エネルギを維持し得る。 ・Wsenseはコントローラに対し、リソグラフ及びエッチングの変動によ
り±5%まで変化し得るヒータの重要部分の幅を知らせる。これによりコントロ
ーラは、パルス幅を適切に調節し得る。
【0264】 6.1.4 予備加熱サイクル 上記印刷プロセスは平衡温度に留まるという強い傾向を有する。印刷された写
真の第1の部分が一貫したドット・サイズを有するのを確かなものとすべく、上
記平衡温度は一切のドットを印刷する前に満足されねばならない。これは予備加
熱サイクルにより達成される。
【0265】 該予備加熱サイクルは、全てのノズルに対する1(すなわち全てのノズルの吐
出を設定)による単一のロードサイクルと、各ノズルに対する多数の短時間吐出
パルスとを有する。パルスの存続時間は、インク滴を吐出するには不十分であり
乍らも、インクを加熱するには十分とされねばならない。故に各ノズルに対して
は、標準的な印刷サイクルと同一のシーケンスで反復される全部で約200個の
パルスが必要とされる。
【0266】 予備加熱モードの間におけるフィードバックはTsenseにより提供される
と共に、(周囲よりも約30℃高い)平衡温度に到達するまで継続される。予備
加熱モードの存続時間は約50ミリ秒であり、かつインク組成に依存する。
【0267】 予備加熱は、各印刷ジョブの前に実施される。予備加熱はデータがプリンタに
転送されている間に行われるため、これが性能に影響することは無い。 6.1.5 清掃サイクル 各ノズルが詰まる可能性を減少すべく、各印刷ジョブの前に清掃サイクルが行
われ得る。各ノズルは、吸収スポンジに向けて多数回吐出させられる。
【0268】 該浄化サイクルは、全てのノズルに対する1(すなわち全てのノズルの吐出を
設定)による単一のロードサイクルと、各ノズルに対する多数の吐出パルスとを
有する。各ノズルは、標準的印刷サイクルと同一のノズル吐出シーケンスにより
清掃される。各ノズルが吐出される回数は、インク組成と、それまでのプリンタ
のアイドル時間とに依存する。予備加熱と同様に、清掃サイクルはプリンタの性
能には影響しない。
【0269】 6.1.6 プリントヘッドインターフェースの概要 単一の10.2cm(4インチ)プリントヘッドは表11に示された接続を有
する。
【表30】
【0270】 10.2cm(4インチ)プリントヘッドの内部的に、各セグメントは表12
に示された結合パッドへの接続を有する。
【表31】
【0271】 6.2 20.3cm(8インチ)プリントヘッドの考察 8インチのメムジェットプリントヘッドは、2個の10.2cm(4インチ)
プリントヘッドを物理的に結合したにすぎない。制御チップからのピンの本数が
減少されると共に2個のプリントヘッドが同時に印刷を行い得るべく、各プリン
トヘッドは相互に結線されて多くの共通接続を共有する。以下においては、上記
に関する多くの詳細事項を考察せねばならない。
【0272】 6.2.1 接続 2個のプリントヘッドからのノズルの吐出は同時に生ずることから、Chro
mapodSelect、NozzleSelect、AEnable及びBE
nableの各ラインは共有される。各プリントヘッドにデータをロードするた
めに、CDataIn、MDataIn、YDataIn及びKDataInの
32ラインは共有されると共に2本の異なるSRClockラインは、2個のプ
リントヘッドのいずれに対してロードされるかを決定すべく使用される。ロード
されたデータを両プリントヘッドに対するNozzleEnableビットに転
送するために、単一のPTransferパルスが使用される。同様に、Tse
nse、Vsense、Rsense及びWsenseの各ラインが共有され、
2本のSenseEnableラインは2個のプリントヘッド間を区別する。
【0273】 故に上記2個の10.2cm(4インチ)プリントヘッドは、SRClock
及びSenseEnableを除き、全ての接続を共有する。これらの2本の接
続は、各プリントヘッドに対して1度ずつ接続される様に反復される。此処で、
実際の接続は表13に示す。
【表32】
【0274】 6.2.2 タイミング 2個の10.2cm(4インチ)プリントヘッドを結合して適切な接続を結線
すると、8インチ幅の画像が4インチ幅の画像と同様に高速に印刷され得る。但
し次のラインが印刷される前に、2個のプリントヘッドに対して転送する2倍の
データが在る。継続するためには、印刷されるべき出力画像に対する所望速度に
依存して適切な速度でデータが生成かつ転送されねばならない。
【0275】 6.2.2.1 例 一例として、2秒で20.3×30.48cm(8”×12”)のページを印
刷するタイミングを考察する。このページを2秒で印刷するために、20.3c
m(8インチ)プリントヘッドは19,200ライン(12×1600)を印刷
せねばならない。20,000ラインを2秒で切り上げると、100μsのライ
ン時間となる。単一の印刷サイクル及び単一のロードサイクルの両者がこの時間
内に終了せねばならない。これに加え、プリントヘッドの外部の物理的プロセス
は用紙を適切な量だけ移動せねばならない。
【0276】 印刷の観点からは、上記高速印刷モードによれば10.2cm(4インチ)プ
リントヘッドはライン全体を100μsで印刷し得る。故に双方の10.2cm
(4インチ)プリントヘッドは、高速印刷モードで走行して同時に印刷せねばな
らない。故に、1個の吐出パルス毎に512個のノズルが吐出することにより、
指定時間内において20.3cm(8インチ)のラインの印刷が可能とされる。
【0277】 上記100μのライン時間内に、双方の10.2cm(4インチ)プリントヘ
ッドに対して800個のSRClockパルス(各クロック・パルスは32ビッ
トを転送する)も生ぜねばならない。もし両プリントヘッドが同時にロードされ
るのであれば(64本のデータライン)、ひとつのSRClockパルスの長さ
は100μs/800=125ナノ秒を超えることはできず、プリントヘッドは
8MHzでクロック供給されるべきことを示している。もし2個のプリントヘッ
ドが一度にロードされるのであれば(32本の共有データライン)、SRClo
ckパルスの長さは100μs/1600=62.5ナノ秒を超えることはでき
ない。故に上記プリントヘッドは、16MHzでクロック供給されねばならない
。いずれの場合においても、(51,200個のノズルの各々に対する)各ビッ
ト値を計算する平均時間は100μs/51,200=2ナノ秒を超えてはなら
ない。これは、ドット生成器が次の速度のいずれかで作動することを要する。 ・サイクル毎に1ビット(ドット)を生成する500MHz、 ・サイクル毎に2ビット(ドット)を生成する250MHz、 ・サイクル毎に4ビット(ドット)を生成する125MHz。
【0278】 7 印刷コントローラ 7.1 印刷コントローラの構造 図8に示された如く、上記印刷コントローラはiPrint中央プロセッサ(
ICP)チップ83、64MビットRDRAM82及びマスタQAチップ85か
ら成る。
【0279】 また、図17に示された如くICP 83は、汎用プロセッサ139と、プロ
セッサ・バスを介して上記プロセッサにより制御される一グループの目的別機能
ユニットとを含む。3個の機能ユニットのみが標準的でなく、それは、EDRL
エキスパンダ140、ハーフトーン化装置/コンポジタ(halftoner/
compositor)141、及び、上記メムジェットプリントヘッドを制御
するプリントヘッドインターフェース142である。
【0280】 上記プロセッサ上で作動するソフトウェアは、各ページを受信、展開(exp
and)及び印刷する種々の機能ユニットを連携させる。これについては、次の
節で記載する。
【0281】 上記ICPの種々の機能ユニットについては続く各節で記載する。 7.2 ページの展開及び印刷 ページの展開及び印刷プロセスは以下の通りである。ページ記述(page
description)は、USBインターフェース146を介して上記ホス
トから受信されて、メインメモリ内に記憶される。メインメモリの6MBがペー
ジ記憶に割り当てられる。これは、各々が3MBを超えない2頁、又は、6MB
までの1頁を保持し得る。もし上記ホストが3MBを超えないページを生成する
ならば上記プリンタはストリーミングモードで作動し、すなわち、プリンタは1
ページを印刷し乍ら次のページを受信する。ホストが3MBを超えるページを生
成するならば上記プリンタは単一ページモード、すなわちプリンタは各ページを
受信し、次のページを受信する前に該ページを印刷して作動する。ホストが6M
Bを超えるページを生成したならば、それらのページはプリンタにより拒否され
る。実用的に、上記プリンタドライバはこの状態が生ずるのを防止する。
【0282】 1ページは2つの部分、すなわち、2値(bi−level)黒色層と、コン
トーン層(contone layer)とから成る。これらの層は異なるフォ
ーマットで圧縮され、すなわち2値黒色層はEDRLフォーマットで且つコント
ーン層はJPEGフォーマットで圧縮される。ページ展開の第1段階は、2つの
層を並列に解凍する段階から成る。上記2値層は、工程16においてEDRLエ
キスパンダ140により解凍され、上記コントーン層は工程14にてJPEGデ
コーダ143により解凍される。
【0283】 ページ展開の第2段階は、上記コントーンCMYKデータを2値CMYKにハ
ーフトーン化(halftone)する工程15と、次に、上記2値黒色層を記
2値CMYK層に合成する工程17とから成る。上記ハーフトーン化及び合成は
、ハーフトーン化装置/コンポジタ141により実行される。
【0284】 最後に上記の合成された2値CMYKイメージは、工程18にて上記メムジェ
ットプリントヘッドを制御するプリントヘッドインターフェースユニット142
により印刷される。
【0285】 上記メムジェットプリントヘッドは高速で印刷することから、用紙は上記プリ
ントヘッドを一定速度で通過して移動せねばならない。プリントヘッドに対して
データが十分に高速に供給されずに用紙が停止されると、視認可能な印刷の不整
合が生ずる。故に、要求される速度で上記プリントヘッドインターフェースに対
して2値CMYKデータを転送することが重要である。
【0286】 完全に展開された1600dpiの2値CMYKページは、114.3MBの
サイズを有する。展開されたページをプリンタメモリに記憶するのは非実用的で
あることから、各ページは印刷の間に即時に展開される。故に、ページの展開及
び印刷の種々の過程はパイプライン化される。ページの展開及び印刷のデータフ
ローは、表14に記述される。メインメモリへの、又はメインメモリからの17
4MB/sの集合体トラフィックは十分に、Rambusなどの現在の技術の能
力内である。
【表33】
【0287】 各段階は、メインメモリにおける共有FIFOを介して次の過程と通信する。
各FIFOは各ラインへと構成され、各FIFOの最小サイズ(ライン数)は、
生成側の出力ウィンドウ(ライン数)と消費側の入力ウィンドウ(ライン数)に
対処すべく設計される。過程間のメインメモリバッファは表15に記述される。
バッファ空間を総計で6.3MB使用すると、プログラムコード及びスクラッチ
メモリに対しては(利用可能な8MBの内の)1.7MBが残る。
【表34】
【0288】 各FIFOを含む全体的なデータフローは図18に示されている。 コントーンページの解凍は、JPEGデコーダ143により実行される。2値
ページ解凍はEDRLエキスパンダ140により実行される。ハーフトーン化及
び合成は、ハーフトーン化装置/コンポジタ141により実行される。これらの
機能ユニットは次の各節で記載する。
【0289】 7.2.1 DMA方法 各機能ユニットは、一個以上のオンチップ入力及び/又は出力FIFOを備え
る。各FIFOには、マルチチャネルDMAコントローラ144内の別個のチャ
ネルが割り当てられる。DMAコントローラ144は2重アドレス転送では無く
単一アドレス転送を処理することから、各チャネルに対して別々の要求/受取通
知インターフェースを提供する。
【0290】 各機能ユニットは、入力FIFOが消尽するか、又は出力FIFOが満たされ
ると常に適切に停止する。 プロセッサ139は、各DMA転送をプログラムする。DMAコントローラ1
44は、そのチャネルに接続された機能ユニットからの要求時に、転送の各ワー
ドに対するアドレスを生成する。その機能ユニットは、自身の要求がDMAコン
トローラ144により受取通知されたときに上記ワードをデータバス145上に
/からラッチする。上記転送が完了したときにDMAコントローラ144はプロ
セッサ139に割り込みを掛けることから、プロセッサ139は同一チャネル上
で別の転送を適時な様式でプログラムし得る。
【0291】 一般的に、対応するメインメモリFIFOが利用可能となれば(すなわち、読
取りのための空でない状態、書込みのための非充填状態)、プロセッサ139は
直ちにチャネル上の別の転送をプログラムする。
【0292】 DMAコントローラ144で実施されるチャネルサービスの細分性は、或る程
度メインメモリの待ち時間に依存する。 7.2.2 EDRLエキスパンダ 図19に示されたEDRLエキスパンダユニット(EEU)140は、EDR
L圧縮された2値画像を解凍する。
【0293】 上記EEUへの入力は、EDRLビットストリーム150である。上記EEU
からの出力は、展開された2値画像の解像度から、整数の基準倍率により、16
00dpiへと水平方向に換算された一グループの2値画像ライン151である
【0294】 一旦開始されると、上記EEUはEDRLビットストリーム内のend−of
−pageコードを検出するまで、又は該EEUの制御レジスタにより明示的に
停止されるまで、動作を続行する。
【0295】 上記EEUは、ビットストリームをデコードすべく明示的ページ幅に依存する
。この明示的ページ幅は、上記EEUを開始する前にページ幅レジスタ152に
書き込まれねばならない。
【0296】 展開された2値画像の換算は、明示的基準倍率に頼る。該明示的基準倍率は、
上記EEUを開始する前に基準倍率レジスタ153に書込まれねばならない。
【表35】
【0297】 上記EDRL圧縮フォーマットは、5.2.3節に記述されている。該フォー
マットは、その各エッジに関する2値画像を表現する。各ラインにおける各エッ
ジは、先行ラインにおけるエッジに対して、又は、同一ラインにおける先行エッ
ジに対してコード化される。如何にしてコード化されるかに関わらず各エッジは
最終的に、同一ラインにおける先行エッジからの該エッジの距離へとデコードさ
れる。この距離すなわちランレングスはその後、画像の対応部分を表現する1の
各ビットもしくはゼロの各ビットのストリングへとデコードされる。解凍アルゴ
リズムもまた、5.2.3.2節に定義されている。
【0298】 上記EEUは、ビットストリームデコーダ154、状態マシン155、エッジ
計算ロジック156、2個のランレングスデコーダ157及び158、及び、ラ
ンレングス(再)エンコーダ159から成る。
【0299】 ビットストリームデコーダ154は、ビットストリームからのエントロピーコ
ード化(entropy−coded)されたコードワードをデコードし、それ
を状態マシン155へと受け渡す。状態マシン155はビットストリームデコー
ダ154に対して上記コードワードのサイズを戻すことから、デコーダ154は
次のコードワードへと進み得る。エッジ生成コードの場合、状態マシン155は
上記ビットストリームデコーダを使用して、そのビットストリームからの対応ラ
ンレングスを抽出する。上記状態マシンは、表18で定義された如く上記エッジ
計算ロジック及びランレングスのデコード/コード化を制御する。
【0300】 エッジ計算ロジックは極めて簡易である。先行する(基準)ライン及び現在の
(コード化中)ラインの現在エッジオフセットは、夫々、基準エッジレジスタ1
60及びエッジレジスタ161に保持される。エッジ生成コードに関連するラン
レングスは上記ランレングスデコーダへと直接的に出力され、上記現在エッジへ
と加算される。デルタコードは、上記基準エッジに対して関連デルタを加算し、
且つ、現在のエッジを減算することによりランレングスへと書き換えられる。生
成されたランレングスは上記ランレングスデコーダへと出力されると共に、上記
現在エッジに加算される。次のランレングスはランレングスエンコーダ159か
ら抽出されると共に、基準エッジ160へと加算される。エッジ消去(kill
edge)コードによれば単に、現在基準エッジがスキップされるだけである
。再び、次のランレングスが上記ランレングスエンコーダから抽出され、上記基
準エッジに加算される。
【0301】 エッジ計算ロジック156がエッジを表すランレングスを生成する毎に、該ラ
ンレングスは上記ランレングスデコーダへと受け渡される。上記ランレングスデ
コーダはランをデコードする一方、上記状態マシンへの停止信号を生成する。ラ
ンレングスデコーダ157は上記エッジ計算ロジックよりも低速であることから
、ランレングスデコーダ157を結合解除(decouple)する点は多くな
い。展開されたラインは、20.3cm(8インチ)800dpiライン(80
0バイト)を保持する上で十分に大きいラインバッファ162に蓄積される。
【0302】 工程163において、先行して展開されたラインもまたバッファされる。それ
は、現在ラインのデコードに対する基準として作用する。先行ラインは、要求が
あると再コード化される。これは、先行ラインのデコード済ランレングスをバッ
ファするよりも安価である、と言うのも、最悪の場合は各ピクセルに対して1本
の13ビットランレングス(1600dpiで20KB)だからである。ランレ
ングスエンコーダ159はランをコード化する一方、上記状態マシンに対して停
止信号を生成する。上記ランレングスエンコーダはページ幅152を使用してe
nd−of−lineを検出する。(現在)ラインバッファ162及び先行ライ
ンバッファ163は、単一のFIFOとして連結かつ管理され、ランレングスエ
ンコーダ159を簡素化する。
【0303】 ランレングスデコーダ158は、8”1600dpiライン(1600バイト
)を保持する上で十分な大きさを有するラインバッファ164へ出力ランレング
スをデコードする。この出力ランレングスデコーダに受け渡されたランレングス
は基準倍率153と乗算されることから、このデコーダは1600dpiのライ
ンを生成する。そのラインは、出力ピクセルFIFO165を介して基準倍率倍
されて出力される。これにより、必要な垂直方向の換算が簡素なライン復元で達
成される。上記EEUは、その画像スケーリングに組み込まれたエッジスムージ
ングと共に設計され得る。テンプレートマッチングに基づく簡素なスムージング
方式は極めて効果的であり得る[文献10]。これは、低解像度ランレングスデ
コーダとスムーズ換算ユニットとの間にマルチラインバッファを要するが、高解
像度ランレングスデコーダを排除するものである。
【0304】 図20に示されたEDRLストリームデコーダ154は、入力ビットストリー
ム中のエントロピーコード化EDRLコードワードをデコードする。該デコーダ
154は、ビットストリーム内のコードワード境界に左(最上位)エッジが常に
整列される16ビットバレルシフタ168を介して視認される2バイト入力バッ
ファ167を使用する。バレルシフタ168に接続されたデコーダ169は表1
7に従いコードワードをデコードし、それを対応コードと共に状態マシン155
へと供給する。
【表36】
【0305】 その結果、状態マシン155はそのコードの長さを出力する。これは、工程1
70において現在のコードワードビットオフセットに対してmodulo−8に
て加算され、次のコードワードビットオフセットを生成する。このビットオフセ
ットはバレルシフタ168を制御する。上記コードワードビットオフセットが循
環(wrap)したなら、キャリービットは入力FIFO 166からの次のバ
イトのラッチを制御する。このとき、バイト2はバイト1へとラッチされ上記F
IFO出力はバイト2へとラッチされる。それは入力バッファを埋めるために長
さ8の2サイクルを要する。これは、状態マシン155の状態を開始することで
処理される。
【0306】 7.2.2.2 EDRLエキスパンダ状態マシン EDRLエキスパンダ状態マシン155はEDRLストリームデコーダ154
により供給された各コードに応じてエッジ計算及びランレングス展開ロジックを
制御する。該マシンは、現在コードワードの長さを上記EDRLストリームデコ
ーダに供給し、且つ、現在のデルタコードに関連するデルタ値を上記エッジ計算
ロジックに供給する。上記状態マシンはまた、上記制御レジスタからの開始及び
停止制御信号と、上記エッジ計算ロジックからのend−of−line(EO
L)信号とに対して応答する。
【0307】 上記状態マシンはまた、エッジ生成コードに関連するマルチサイクルフェッチ
も制御する。
【表37】
【0308】 7.2.2.3 ランレングスデコーダ 図21に示されたランレングスデコーダ157/158はランレングスを、出
力ストリームにおける対応長さの1の各ビットもしくはゼロの各ビットのシーケ
ンスへと展開する。ラインの最初のランは白色(色0)と想定される。各ランは
、その先行ランの逆の色であると想定される。最初のランが実際に黒色(色1)
であれば、それはゼロ長さの白色ランにより先行されねばならない。上記ランレ
ングスデコーダは、現在の色を内部的に追尾する。
【0309】 上記ランレングスデコーダは、クロック毎に上記出力ストリームに対して最大
で8ビットを付加する。各ランレングスは典型的に8の整数倍ではないことから
、画像における最初のラン以外のランは、一般的にバイト整列されない。上記ラ
ンデコーダは、現在において構築されつつあるバイト内で利用可能なビット数を
、バイト空間レジスタ180内に維持する。これは、デコードの開始時において
、且つ、バイト毎の出力時に、8へと初期化される。
【0310】 上記デコーダは、“次のラン”ラインがランレングスレジスタ181に非ゼロ
値をラッチすると直ちに、各ビットのランを出力する。上記デコーダは、上記ラ
ンレングスレジスタがゼロになったときに実効的に停止する。
【0311】 現状色の所定数のビットは、クロック毎に出力バイトレジスタ182へとシフ
トされる。現状色は、1ビットカラーレジスタ183に維持される。実際に出力
されるビットの個数は、ランレングス内に残置されたビット数と、出力バイト内
に残置されたスペアビットの個数とにより制限される。出力されるビットの個数
は上記ランレングス及びバイト空間から減算される。ランレングスがゼロになる
ときにそれは完全にデコードされているが、そのランの後部ビット(trail
ing bits)は依然として上記出力バイトレジスタ内に在り、出力を未決
とする。上記バイト空間がゼロになったとき、上記出力バイトは一杯であり、上
記出力ストリームに付加される。
【0312】 16ビットバレルシフタ184、出力バイトレジスタ182及びカラーレジス
タ183は協働して8ビットシフトレジスタを実現するが、該8ビットシフトレ
ジスタは、カラーを並列入力としてクロック毎に複数ビット位置だけシフトされ
得る。
【0313】 ラインの開始時に上記ランレングスデコーダをリセットすべく、外部リセット
ラインが使用される。また、新ランレングスのデコードを要求すべく外部“次の
ラン”ラインが使用される。それに対しては、外部ランレングスラインが伴う。
上記“次のラン”ラインは、resetラインと同一のクロックでセットされて
はならない。“次のラン”は現状色を反転することから、その色のリセットは該
色ーをゼロでは無く1にセットする。外部flushラインは、もし不完全であ
ればランの最後のバイトをフラッシュ(flush)すべく使用される。それは
、ライン毎に基づき使用されることでバイト整列されたラインを生成し、又は、
画像に基づき使用されることでバイト整列された画像を生成する。
【0314】 外部readyラインは、上記ランレングスデコーダがランレングスをデコー
ドする準備ができたか否かを示す。それは、上記外部ロジックを停止すべく使用
され得る。
【0315】 7.2.2.4 ランレングスエンコーダ 図22に示されたランレングスエンコーダ159は、上記入力ストリームにお
けるゼロもしくは1のビットのランを検出する。ラインの最初のランはホワイト
(カラー0)と想定される。各ランは、その先行ランの逆のカラーであると想定
される。最初のランが実際に黒色(カラー1)であれば、上記ランレングスエン
コーダはそのラインの最初にてゼロ長さのホワイトランを生成する。上記ランレ
ングスデコーダは、現在のカラーを内部的に追尾する。
【0316】 上記ランレングスエンコーダは、クロック毎に上記入力ストリームから最大で
8ビットを読取る。上記ランレングスエンコーダは、ビットストリーム内の現在
位置に左(最上位)エッジが常に整列される16ビットバレルシフタ191を介
して視認される2バイト入力バッファ190を使用する。上記バレルシフタに接
続されたエンコーダ192は、表19に従い8ビット(部分的)ランレングスを
コード化する。エンコーダ192は現状色を使用し、適切な色のランを認識する
【0317】 上記8ビットランレングスエンコーダにより生成された8ビットランレングス
は、ランレングスレジスタ193内の値に加算される。上記8ビットランレング
スエンコーダが現在ランの最後を認識したとき、該8ビットランレングスエンコ
ーダはreadyレジスタ194によりラッチされるend−of−run信号
を生成する。readyレジスタ194の出力は、上記エンコーダがランレング
スレジスタ193内に蓄積された現在ランレングスのコード化を完了したことを
表す。readyレジスタ194の出力は、8ビットランレングスエンコーダ1
92を停止するためにも使用される。停止されたときに8ビットランレングスエ
ンコーダ192はゼロ長さラン及びゼロend−of−run信号を出力し、ラ
ンレングスエンコーダ全体を実効的に停止する。
【表38】
【0318】 8ビットランレングスエンコーダ192の出力は、残存ページ幅により制限さ
れる。実際の8ビットランレングスは、残存ページ幅から減算されると共に、工
程195にて、バレルシフタ191を制御してバイトストリーム入力にクロック
供給すべく使用されるmodulo−8ビット位置に加算される。
【0319】 上記外部リセットラインは、1ラインの開始時に上記ランレングスエンコーダ
をリセットすべく使用される。それは現状色をリセットすると共に、ページ幅を
ページ幅レジスタへとラッチする。上記外部“次のラン”ラインは、上記ランレ
ングスエンコーダから別のランレングスを要求すべく使用される。それは現状色
を反転すると共に、上記ランレングスレジスタ及びreadyレジスタをリセッ
トする。上記外部flushラインは、もし不完全であれば、そのランの最終バ
イトをフラッシュすべく使用される。それは、ライン毎に基づき使用されること
でバイト整列されたラインを処理し、又は、画像に基づき使用されることでバイ
ト整列された画像を処理する。
【0320】 外部readyラインは、上記ランレングスエンコーダがランレングスをコー
ド化する準備ができると共に現在ランレングスがランレングスライン上で利用可
能であることを示す。それは、上記外部ロジックを停止すべく使用され得る。
【0321】 7.2.3 JPEGデコーダ 図23に示されたJPEGデコーダ143は、JPEG圧縮されたCMYKコ
ントーン画像を解凍する。 上記JPEGデコーダへの入力は、JPEGビットストリームである。上記J
PEGデコーダからの出力は、1グループのコントーンCMYK画像ラインであ
る。
【0322】 解凍するとき、上記JPEGデコーダはその出力を8×8ピクセルブロックの
形態で書込む。これらのブロックは、コーダに緊密に連結されたページ幅×8ス
トリップバッファを介して全幅ラインに変換される。このためには67KBのバ
ッファが必要とされる。本発明ではこの代わりに、図23に示された如く、バス
アクセスが共有された8個の並列ピクセルFIFOと、対応する8個のDMAチ
ャネルとを使用する。
【0323】 7.2.4 ハーフトーン化装置/コンポジタ 図24に示されているハーフトーン化装置/コンポジタユニット(HCU)1
41は、コントーンCMYK層を2値CMYKにハーフトーン化する機能及びハ
ーフトーン化されたコントーン層の上に黒色層を合成する機能を兼ねている。
【0324】 HCUに対する入力は、展開された267ppiのCMYKコントーン層20
0及び展開された1600dpiの黒色層201である。HCUからの出力は、
1600dpiの2値CMYK画像ライン202のセットである。
【0325】 一旦、始動すると、HCUは、ページ終了条件を検出するまで、又は制御レジ
スタを介して明示的に停止させられるまで続行する。 HCUは、指定された幅及び長さのドットページを生成する。幅及び長さは、
HCUの始動に先立ち、ページ幅レジスタ及びページ長レジスタに書込まれなく
てはならない。ページ幅はプリントヘッド171の幅に対応する。ページ長は、
目標ページの長さに対応する。
【0326】 HCUは、ページ幅との関係において指定された左右マージンの間で目標ペー
ジを生成する。左右マージンの位置は、HCUを始動するに先立ち左マージンレ
ジスタ及び右マージンレジスタに書込まれなくてはならない。左マージンから右
マージンまでの距離は、目標ページ幅に対応する。
【0327】 HCUは、指定された黒色172及びコントーン173ページ幅に従って黒色
及びコントーンデータを消費する。これらのページ幅は、HCUの始動に先立ち
、黒色ページ幅及びコントーンページ幅レジスタに書込まれなくてはならない。
HCUは、黒色及びコントーンデータを目標ページ幅174にクリップする。こ
うして、黒色及びコントーンページ幅は、入力FIFOレベルで何らかの特別な
行の終了論理を必要とすることなく目標ページ幅を上回ることができるようにな
る。
【0328】 ページ幅171、黒色ページ幅172及びコントーンページ幅173とマージ
ンとの間の関係は、図25に示されている。 HCUは、指定された基準倍率に基づいて水平方向及び垂直方向の両方向でコ
ントーンデータをプリンタ解像度に合わせて拡縮する。この基準倍率は、HCU
を始動させる前に、コントーン基準倍率レジスタに書込まれなくてはならない。
【表39】
【0329】 HCUによって生成されたデータのコンシューマは、プリントヘッドインター
フェースである。プリントヘッドインターフェースは、平面フォーマット(pl
anar format)、すなわち色平面が分離された状態における2値CM
YK画像データを必要とする。さらに、プリントヘッドインターフェースは、偶
数及び奇数の画素が分離されていることも必要とする。従って、HCUの出力段
階は、8つ、すなわち偶数シアン、奇数シアン、偶数マゼンタ、奇数マゼンタ、
偶数黄色、奇数黄色、偶数黒色及び奇数黒色に各々1つずつの平行な画素FIF
Oを使用する。
【0330】 入力コントーンCMYK FIFOは、フル8KBラインバッファである。ラ
インは、ラインの複製を介して垂直方向の拡大を実施するためコントーン基準倍
率回だけ使用される。ラインの最終使用の開始まで、FIFO書込みアドレスラ
ッピングは無効化される。1つの代替案は、メモリトラフィックを65MB/秒
だけ増大させるとともに、一方オンチップ8KBラインバッファは必要とせずに
、メインメモリからコントーン基準倍率回だけそのラインを読取ることである。
【0331】 7.2.4.1 多重閾値ディザ 汎用256層ディザボリュームは、異なる強度レベルを非干渉化させることに
より、ディザセル設計において大きな柔軟性を与える。汎用ディザボリュームは
大きいものであり得、例えば64×64×256ディザボリュームは128KB
のサイズをもつ。同様に、各色成分がこのボリュームからの異なるビットの検索
(retrieval)を必要とすることから、これらのボリュームのアクセス
効率は低い。実際には、ディザボリュームの各層を完全に非干渉化させる必要は
全くない。ボリュームの各ドット列は、256の分離したビットではなくむしろ
固定された閾値セットとして実現することが可能である。例えば3つの8ビット
閾値を使用すると、24ビットしか消費されない。ここでn個の閾値がn+1個
の強度間隔を定義づけ、これらの間隔内で対応するディザセルの場所が交互にセ
ットされないか、又はセットされた状態となる。ディザされているコントーン画
素値は、n+1個の間隔の1つを一意的に選択し、こうして、対応する出力ドッ
トの値が決定される。
【0332】 3重閾値64×64×3×8ビット(12KB)のディザボリュームを用いて
コントーンデータをディザリングする。これら3つの閾値は、1サイクル内でデ
ィザセルROMから検索され得る適切な24ビット値を形成する。色平面間でデ
ィザセルの位置合わせが望まれる場合には、同じ3重閾値を1回検索し、各色成
分をディザリングするために使用することが可能である。ディザセルの位置合わ
せが望まれない場合には、ディザセルを4つのサブセルに分割し、1回のサイク
ルで4つの異なる3重閾値を並行して検索可能である別々にアドレス指定可能な
4個のROMの中にこれらを記憶することが可能である。図26に示されたアド
レス指定スキームを用いて、4つの色平面は、互いから32ドットの垂直方向及
び/又は水平方向のオフセットにおいて、同じディザセルを共有する。
【0333】 多重閾値ディザ203は図26に示されている。3重閾値ユニット204は、
3重閾値及び強度値をインターバルへ、そこから1ビット又はゼロビットへと変
換する。3重閾値処理規則は表21に示されている。対応する論理208は図2
7に示されている。
【0334】 ここで図26をさらに詳しく参照すると、概して符号204で表わされている
4つの別々の3重閾値は、各々、CMYK信号のそれぞれの色成分について一連
のコントーン色画素値を受理する。ディザボリュームは、概して符号205で表
われさている4つのディザサブセルA,B,C,Dに分割される。ディザセルア
ドレスジェネレータ206及び概して符号207で表わされている4つのゲート
が、異なる色について1回のサイクルで並行して検索可能である4つの異なる3
重閾値の検索を制御する。
【表40】
【0335】 7.2.4.2 合成 合成ユニット205は、ハーフトーン化されたCMYK層ドット全体上に黒色
層ドットを合成する。黒色層不透明度が1である場合には、ハーフトーン化され
たCMYはゼロにセットされる。
【0336】 4ビットのハーフトーン化されたカラーCcMcYcKc及び1ビット黒色層
不透明度Kbを仮定すると、合成及びクリップ論理は、表22に定義されたとお
りである。
【表41】
【0337】 7.2.4.3 クロック有効化ジェネレータ クロック有効化ジェネレータ206は、コントーンCMYK画素入力、黒色ド
ット入力及びCMYKドット出力を刻時するため、有効化信号を生成する。
【0338】 前述したとおり、コントーン画素入力バッファは、ラインバッファ及びFIF
Oの双方として使用される。各々のラインは一回読取られ、次にコントーン基準
倍率回使用される。FIFO書込みアドレスラッピングは、そのラインの繰り返
された使用の最後の開始まで無効化され、その時点でクロック有効化ジェネレー
タは、ラッピングを有効化するコントーンライン前進イネーブル信号(cont
one line advanve enable signal)を生成する
【0339】 クロック有効化ジェネレータは、出力ドットFIFOの偶数セット又は奇数セ
ットを選択するのに使用される偶数信号及び、現行ドット位置がページの左又は
右マージンにあるとき白色ドットを生成するのに使用されるマージン信号をも生
成する。
【0340】 クロック有効化ジェネレータは、1組の計数器を使用する。計数器の内部論理
は表23に定義されている。クロック有効化信号の論理は、表24に定義されて
いる。
【表42】
【表43】
【0341】 7.3 プリントヘッドインターフェース プリントヘッドインターフェース(PHI)142は、プロセッサがメムジェ
ットプリントヘッドに印刷すべきドットをロードし、実際のドット印刷プロセス
を制御する手段である。PHIは以下を備える。 ・一定の与えられた印刷ラインのためのドットをローカルバッファ記憶装置内
にロードし、それをメムジェットプリントヘッドに必要とされる順序に書式化す
るラインローダ/フォーマットユニット(LIFU)209、 ・データをメム
ジェットプリントヘッド63に転送し、印刷中のノズル吐出シーケンスを制御す
るメムジェットインターフェース(MJI)210。
【0342】 PHI内のユニットは、プロセッサ139によりプログラミングされる一定数
のレジスタによって制御される。さらに、プロセッサは、メモリからLIFUへ
の転送のため、DMAコントローラ144内の適切なパラメータを設定すること
も担当する。これには、ページが明瞭な縁部をもつような形で、1ページの開始
と終了中に白色(すべてが0)を適切な色へとロードすることが含まれる。
【0343】 プリントヘッドインターフェース142の内部構造は、図28に示されている
。 7.3.1 ラインローダ/フォーマットユニット ラインローダ/フォーマットユニット(LLFU)209は、一定の与えられ
た印刷ラインのためのドットをローカルバッファ記憶装置内にロードし、それら
をメムジェットプリントヘッドに必要とされる順序にフォーマットする。LLF
Uは、ページを場合によって印刷するためにメムジェットインターフェースに対
し予め計算されたノズル有効化ビットを供給することを担当している。
【0344】 20.3cm(8インチ)のプリントヘッド内の1本のラインは、12800
の4色ドットから成る。1色につき1ビットで、単一の印刷ラインは51200
ビットで構成されている。これらのビットは、プリントヘッド上へ送られるため
適正な順序で供給されなくてはならない。ロードサイクルのドットローディング
順序に関するさらなる情報については、6.1.2.1 節を参照されたい。但
し、要約すると、32ビットが2つの10.2cm(4インチ)プリントヘッド
に対し一度に転送され、32ビットは8セグメント各々について4ドットを表わ
している。
【0345】 印刷には、ドット−ビット情報を準備しアクセスするため2重バッファリング
スキームが用いられる。第1のバッファ213に1本のラインがロードされてい
る間に、第2のバッファ214内の予めロードされたラインがメムジェットドッ
ト順序で読取られている。ライン全体がひとたび第2のバッファ214からプリ
ントヘッドまでメムジェットインターフェースを介して転送された時点で、読取
り及び書込みプロセスは、バッファをスワップする。第1のバッファ213はこ
こで読取られ、第2のバッファは、新しいデータラインでアップロードされる。
これは、図29の概念的概観を見ればわかるように、印刷プロセス全体を通して
反復される。
【0346】 LLFUの実際の実施は図30に示されている。1つのバッファはもう1つの
バッファが書込まれている間に読出されることから、2セットのアドレスライン
が使用されなくてはならない。共通データバスからの32ビットのDataIn
は、DMA肯定応答に応えて状態マシンにより生成されるWriteEnabl
eに応じて、ロードされる。
【0347】 マルチプレクサ215は、バッファ0,213及びバッファ1,214の2つ
の4ビット出力の中から選択を行ない、結果を4ビットシフトレジスタ216に
より8−エントリに送る。最初の8回の読取りサイクルの後、アドバンスパルス
がMJIからきた時点でつねに、シフトレジスタからの現行の32ビットの値は
32ビットの転送レジスタ217内へとゲートされ、ここでMJIにより使用さ
れ得る。
【0348】 7.3.1.1 バッファ 2つのバッファ213,214の各々は、1色につき1つずつの計4つのサブ
バッファ220,221,222,223に分割される。全ての偶数ドットは、
図31に示されているように、各色のバッファ内の奇数ドットの前に置かれる。
【0349】 印刷すべき次のライン中のドットを表わす51200ビットは、400個の3
2ビットワードとして、1色のバッファあたり12800ビットずつ記憶される
。第1の200個の32ビットワード(6400ビット)は、その色のための偶
数ドットを表わし、一方第2の200個の32ビットワード(6400ビット)
は、その色のための奇数ドットを表わす。
【0350】 アドレス指定用復号化回路は、一定の与えられたサイクル内で、4つ全てから
の読取り又は4つのうちの1つへの書込みのいずれかである単一の32ビットア
クセスが4つのサブバッファ全てに行われ得るというようなものである。各々の
カラーバッファから読取られた32ビットのうちの1つのみが、合計4つの出力
ビットについて選択される。プロセスは、図32に示されている。13ビットの
アドレスは、32ビットを選択するのに使用されている8ビットのアドレスによ
り、特定のビットの読取りを許容し、5ビットのアドレスはそれら32のビット
から1ビットを選択する。全てのカラーバッファはこの論理を共有していること
から、単一の13ビットアドレスは、1色に1つずつの計4つのビットを割り当
てる。各バッファは、単一の32ビット値を一定の与えられたサイクル内で特定
のカラーバッファに書込むことを可能にさせるため、その独自のWriteEn
ableラインを有する。実際には1つのバッファしかデータインを刻時しない
ことから、32ビットのDataInが共有される。
【0351】 7.3.1.2 アドレス生成 7.3.1.2.1 読取り 読取りのためのアドレス生成は簡単である。サイクル毎に、特定のセグメント
について1色あたり1ビットを表す4ビットを取り出すのに使用される1つのビ
ットアドレスを生成する。現行のラインビットアドレスに400を加えることに
より、次のセグメントの等価ドットまで前進する。バッファ内で奇数及び偶数の
ドットは分離されていることから、400(800ではなく)を加える。偶数ド
ットを表す8セグメントの2セットについて32ビットの2セットを検索するた
め、これを16回行い(得られたデータは、MJI32ビットに1度に転送され
る)、奇数ドットをロードするためにさらにもう16回行う。この32サイクル
プロセスは400回くり返され、毎回開始アドレスを増分する。こうして400
×32サイクルで、合計400×32×4(51,200)のドット値が、プリ
ントヘッドにより必要とされる順序で転送される。
【0352】 さらに、TransferWriteEnable制御信号を生成する。LL
FUはMJIより前に始動することから、MJIからのアドバンスパルスの前に
第1の値を転送しなければならない。同様に、第1のアドバンスパルスのための
準備として次の32ビット値も生成しなければならない。その解決法は、8サイ
クルの後で転送レジスタに対し最初の32ビット値を転送し、次にアドバンスパ
ルスが次の8サイクルグループを開始するのを待って、8サイクル後に動作を停
止させることである。最初のアドバンスパルスがひとたび到着すると、LLFU
はMJIに同期化される。しかしながら、MJIは、初期転送値が有効であり、
次の32ビット値が転送レジスタ内にロードされるのに準備されているように、
LLFUから少なくとも16サイクル後に開始されなくてはならない。
【0353】 読取りプロセスは、以下の擬似コードに示されている。
【表44】
【0354】 ラインが終了すると、CurrReadBuffer値は、プロセッサにより
トグルされなくてはならない。
【0355】 7.3.1.2.2 書込み 書込みプロセスも同様に簡単である。4本のDMA要求ラインがDMAコント
ローラに出力される。返信DMA肯定応答ライン(return DMA Ac
knowledge line)により要求が満たされるにつれて、適切な8ビ
ット宛先アドレスが選択され(13ビット出力アドレスの下部5ビットは考慮し
ない値( don’t care value)である)、肯定応答信号は、
適正なバッファのWriteEnable制御ラインまで移行させられる(現行
の書込みバッファはCurrentReadBufferである) 。8ビット
の宛先アドレスは、1色につき1アドレスずつ、4つの現行アドレスから選択さ
れる。DMA要求が満たされるにつれて、適切な宛先アドレスが増分され、対応
するTransfersRemainingカウンタが減分される。DMA要求
ラインは、その色について残っている転送の数がゼロでない場合にのみセットさ
れる。
【0356】 以下の擬似コードは書込みプロセスを示している。
【表45】
【0357】 7.3.1.3 レジスタ LLFU内には以下のレジスタが収納されている。
【表46】
【0358】 7.3.2 メムジェットインターフェース メムジェットインターフェース(MJI)211はデータをメムジェットプリ
ントヘッド63に転送し、印刷中のノズル吐出シーケンスを制御する。
【0359】 MJIは、単に、6.1.2節に記されているプリントヘッドローディング及
び吐出順序に従う状態マシン(図28参照)であり、6.1.4節及び6.1.
5節で記述されているような予熱サイクル及び清浄サイクルの機能を備える。高
速及び低速印刷モードの両方が利用可能である。各色についてのドット計数も同
様にMJIによって維持される。 MJIは、次の2つのデータ源の選択からプ
リントヘッド内にデータをロードする。
【0360】 すべて1。これは、全てのノズルがその後の印刷サイクル中に吐出することこと
を意味し、予熱又は清浄サイクルのためにプリントヘッドをロードするための標
準的なメカニズムである。
【0361】 LLFUの転送レジスタ内に保持された32ビットの入力から。これは、画像
を印刷する標準的手段である。LLFUからの32ビット値は、プリントヘッド
に直接送られ、LLFUに対し1ビットの「アドバンス」制御パルスが送られる
。各ラインの終りで、1ビットの「AdvanceLine」パルスも利用可能
である。
【0362】 MJIは、LLFUがすでに第1の32ビット転送値を準備した後で開始され
なくてはならない。これは、32ビットのデータ入力がプリントヘッドに対する
第1の転送について有効であるようにするためである。
【0363】 従って、MJIはLLFU及び外部メムジェットプリントヘッドに対し直接接
続される。 7.3.2.1 プリントヘッドに対する接続 MJI211は、MJIとの関係における入力及び出力の検知と合わせて、プ
リントヘッド63に対する以下のような接続を有する。名前は、プリントヘッド
上のピン接続に整合する(8インチのプリントヘッドの配線方法の説明について
は、6.2.1節を参照されたい)。
【表47】
【0364】 7.3.2.2 吐出パルス継続時間 AEnableライン及びBEnableライン上の吐出パルスの継続時間は
、(温度及びインク特性によって左右される)インクの粘度及びプリントヘッド
に利用可能な電力量によって異なる。標準的なパルス継続時間の範囲は1.3〜
1.8μsである。従って、MJIは、プリントヘッドからのフィードバックに
よって指標付けされるプログラミング可能なパルス継続時間表230を有する。
このパルス継続時間表は、より低コストの電源の使用を可能にし、より精確な液
滴の噴射の一助となる。
【0365】 パルス継続時間表は256個のエントリを有し、現行のVsense設定値2
31及びTsense設定値232により指標づけされる。上部の4アドレスビ
ットはVsenseから由来し、下部の4アドレスビットはTsenseから由
来する。各エントリは8ビットで、0〜4μsの範囲内の固定小数点値を表わす
。AEnable及びBEnable ラインを生成するプロセスは、図33に
示されている。アナログVsense信号231及びTsense信号232は
、それぞれの標本及び保持回路233,234によって受信され、次に、パルス
継続時間表230に適用される前にそれぞれの変換器235,236内でデジタ
ルワードに変換される。パルス接続時間表230の出力は、パルス幅ジェネレー
タ237に適用され、吐出パルスを生成する。
【0366】 256バイト表は、最初のページを印刷する前にCPUにより書込まれる。表
は、望まれる場合、ページ間で更新され得る。表中の各々の8ビットのパルス接
続時間エントリは、以下のものを組み合わせる。 ・ユーザーによる輝度設定値(ページの記述から) ・インクの粘度曲線(QAチップから) ・Rsense ・Wsense ・Vsense ・Tsense
【0367】 7.3.2.3 ドット計数 MJI211は、ドット計数レジスタ240内のプリントヘッドから吐出され
た各色のドット数の計数を維持する。各色についてのドット計数は、プロセッサ
制御下で信号241により個々にクリアされる32ビット値である。32ビット
の長さで、各ドット計数は、30.48cm(12インチ)ページで17ページ
分の最大被覆率ドット計数を保持することが可能であるが、標準的な利用におい
ては、ドット計数は、各ページの後に読取られてクリアされることになる。
【0368】 ドット計数は、インクカートリッジにインクが無くなる時を予測する目的で、
QAチップ85(7.5.4.1節参照)を更新するために、プロセッサにより
使用される。プロセッサは、QAチップから、C、M、Y及びKの各々について
カートリッジ内のインク量を知る。液滴数で計数することにより、インクセンサ
の必要はなくなり、インクチャネルが乾燥するのを防ぐことが可能である。各ペ
ージの後で、更新された液滴計数がQAチップに書込まれる。充分なインクが残
っていないかぎり、新しいページが印刷されることはなく、こうして再び印刷さ
れなければならない無駄な半ページ印刷が発生することなく、ユーザーがインク
を交換することが可能となる。
【0369】 シアンのためのドットカウンタのレイアウトが図34に示されている。残りの
3ドット計数器(それぞれマゼンタ、黄色及び黒色のためのMDotCount
、YDotCount及びKDotCount)は、同一の構造を有する。
【0370】 7.3.2.4 レジスタ プロセッサ139は、レジスタセットを介してMJI211と通信する。レジ
スタにより、プロセッサは印刷をパラメータ化し、かつ印刷の進度についてのフ
ィードバックを受取ることが可能である。
【0371】 MJI内には、以下のレジスタが備えられている。
【表48】
【0372】 MJIのステータスレジスタは、以下のようなビット解釈をもつ16ビットの
レジスタである。
【表49】
【0373】 7.3.2.5 予熱及び清浄サイクル 清浄及び予熱サイクルは、単に適切なレジスタをセットすることによって達成
される。すなわち、 ・SetAllNozzles=1 ・低継続時間(予熱モードの場合)又は清浄モードについては適切な液滴吐出継
続時間のいずれかにPulseDurationレジスタをセットする。 ・ノズルが吐出されるべき回数となるようNumLinesをセットする。 ・Goビットをセットし、印刷サイクルが完了した時点でGoビットがクリアさ
れるのを待つ。
【0374】 7.4 プロセッサ及びメモリ 7.4.1 プロセッサ プロセッサ139は、ページ受信、展開及び印刷中にその他の機能ユニットを
同期化する制御プログラムを実ラインする。これは、さまざまな外部インターフ
ェースのためのテバイスドライバも実行し、ユーザーインターフェースを介して
ユーザーの動作にも応答する。
【0375】 これは、効率のよいDMA管理を提供するよう低い割込み待ち時間を有してい
なくてはならないが、それ以外の点では、特に高性能のDMAコントローラであ
る必要はない。
【0376】 DMAコントローラは、27本のチャネル上で単一アドレスの転送をサポート
する(表29参照)。これは、転送完了時点でプロセッサに対しベクトル割込み
を生成する。
【表50】
【0377】 7.4.3 プログラムROM プログラムROMは、システムブート中にメインメモリ内にロードされるIC
P制御プログラムを保持する。
【0378】 7.4.4 Rambusインターフェース Rambusインターフェースは、外部8MB(64Mbit)のRambu
sDRAM(RDRAM)に対する高速インターフェースを提供する。 7.5 外部インターフェース 7.5.1 USBインターフェース ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースは、標準的なUSBデ
バイスインターフェースを提供する。
【0379】 7.5.2 スピーカインターフェース スピーカインターフェース250(図35)は、メインメモリからのサウンド
クリップのDMA媒介された転送に用いられる小型FIFO251、各々の8ビ
ットのサンプル値を電圧に変換する8ビットのデジタル−アナログ変換器(DA
C)252、及び外部スピーカに供給を行う増幅器253を備える。FIFOが
エンプティであるとき、そのFIFOはゼロ値を出力する。
【0380】 スピーカインターフェースは、サウンドクリップの周波数で刻時される。 プロセッサは、単にスピーカインターフェースのDMAチャンネルをプログラ
ミングすることによってスピーカにサウンドクリップを出力する。 7.5.3 パラレルインターフェース パラレルインターフェース231は、一定数のパラレル外部信号ライン上に入
出力を提供する。
【0381】 これは、プロセッサが表30に列挙されているデバイスを検知又は制御するこ
とを可能にする。
【表51】
【0382】 7.5.4 シリアルインターフェース シリアルインターフェース232は、2つの標準的な低速シリアルポートを提
供する。
【0383】 1つのポートは、マスタQAチップ85に接続するために用いられる。もう1
つのポートは、インクカートリッジ233内のQAチップに接続するために用い
られる。2つの間のプロセッサ媒体プロトコルは、インクカートリッジを認証す
るために用いられる。プロセッサはこのときQAチップからのインク特性ならび
に各インクの残量を検索することが可能である。プロセッサは、メムジェットプ
リントヘッドを適切に構成するために、これらのインク特性を使用する。プロセ
ッサは、プリントヘッドが乾燥状態で作動することにより損傷を受けることを確
実に防ぐために、プリントヘッドインターフェースにより蓄積されたインク消費
情報を用いてページ毎に基づいて更新されるインク残量を使用する。
【0384】 7.5.4.1 インクカートリッジQAチップ インクカートリッジ内のQAチップ233は、可能なかぎり最良の印刷品質を
維持するために必要とされる情報を備えており、認証チップを用いて実現される
。認証チップ内の256データビットは、以下のように割り当てられる。
【表52】
【0385】 各ページを印刷する前に、プロセッサは、最悪の場合でも1ページ全面を印刷
するのに充分なインクが存在することを保証するべく、インク残量を確認しなけ
ればならない。ひとたびページが印刷された時点で、プロセッサは(プリントヘ
ッドインターフェースから得られた)各色の液滴合計数に液滴体積を乗算する。
印刷されたインクの量は、インク残量から差引かれる。インク残量の測定単位は
ナノリットルであり、従って32ビットは4リットル以上のインクを表わすこと
が可能である。1ページに使用されるインクの量は、最も近いナノリットル(す
なわち約1000の印刷済みドット)に切り上げられなければならない。
【0386】 7.5.5 JTAGインターフェース 標準的なJTAG(Joint Test Action Group)イン
ターフェースが、テスト用に備えられている。チップの複雑性に起因して、BI
ST(Built in Self Test)及び機能ブロック絶縁を含めた
さまざまなテスト技術が必要とされる。チップテスト回路全体について、チップ
面積の10%のオーバヘッドが仮定される。
【0387】 8.一般的なプリンタドライバ この節では、iプリントのためのあらゆるホストベースのプリンタドライバの
一般的態様について説明する。 8.1 グラフィクス及び画像形成モデル ここで、プリンタドライバがホストグラフィクスシステムと密に結合され、そ
の結果、プリンタドライバがさまざまなグラフィクス及び画像形成操作、特に合
成操作及びテキスト操作のためのデバイス特有の処理を提供可能であるとする。
【0388】 ホストがカラーマネージメントのためのサポートを提供し、そのため、デバイ
スとは独立した色を、ユーザーの選択したiプリント特有のICC(Inter
national Color Consortium)カラープロフィールに
基づき、標準的な方法でiプリント特有のCMYKへと変換することが可能であ
るとする。カラープロフィールは、通常、ユーザーがプリンタにおける出力媒体
(すなわち普通紙、塗被紙、OHP用紙など)を指定するときにユーザーにより
暗黙の内に選択される。プリンタに送られたページ記述は常に、デバイス特有の
CMYK色を含んでいる。
【0389】 さらに、ホストグラフィクスシステムは、画像及びグラフィクスを、プリンタ
ドライバにより指定された公称解像度までレンダリングするものの、プリンタド
ライバがテキストのレンダリングを制御することを許容するものとする。特に、
グラフィクスシステムは、プリンタドライバが公称デバイス解像度よりも高い解
像度でテキストをレンダリングし、配置するのを可能にするために充分な情報を
プリンタドライバに提供する。
【0390】 また、ホストグラフィクスシステムは、それがグラフィクス及び画像形成オブ
ジェクトを合成する、公称デバイス解像度でのコントーンページバッファに対す
るランダムアクセスを必要とするが、プリンタドライバが実際の合成を制御する
ことを可能にしている、すなわち、プリンタドライバがページバッファを管理す
ることを期待しているものとする。
【0391】 8.2 2層ページバッファ プリンタのページ記述は、267ppiのコントーン層と800dpiの黒色
層を有している。黒色層は概念的に、コントーン層より上方に位置する。すなわ
ち黒色層はプリンタによりコントーン層上にわたって合成される。従って、プリ
ンタドライバは、中解像度のコントーン層261と高解像度の黒色層262を対
応して含むページバッファ260を維持する。
【0392】 グラフィクスシステムは、オブジェクトをレンダリングし、ページバッファを
ボトムアップ、すなわち後続オブジェクトが先行オブジェクトを覆い隠して合成
する。これは、1 層しか存在しないときには当然作動するが、2層が存在する場
合にはそうはいかず、これらの層は後で合成されることになる。従って、何時コ
ントーン層上に配置されようとしているオブジェクトが黒色層上の何かを覆い隠
しているかを検知することが必要である。
【0393】 覆い隠しが検出された時点で、覆い隠された黒色画素は、コントーン層と合成
され黒色層から除去される。覆い隠しているオブジェクトは次にコントーン層上
に置かれ、場合によって何らかの形で黒色の画素と相互作用する。覆い隠してい
るオブジェクトの合成モードが背景との相互作用が全く不可能となるようなもの
である場合には、黒色画素は、コントーン層と合成されることなく単に廃棄され
得る。実際には、当然のことながら、コントーン層と黒色層の間にはわずかな相
互作用しか存在しない。
【0394】 プリンタドライバは、グラフィクスシステムに対し267ppiという公称ペ
ージ解像度を指定する。可能な場合、プリンタドライバは、黒色テキストを除い
て267ppiでの画素レベルに画像及びグラフィクスオブジェクトをレンダリ
ングするのにグラフィクスシステムに依存する。プリンタドライバは全てのテキ
ストレンダリング要求に対処し、800dpiで黒色テキストを検出しレンダリ
ングするが、267ppiでレンダリングするためグラフィクスシステムに対し
非黒色テキストレンダリング要求を返信する。
【0395】 理想的には、グラフィクスシステム及びプリンタドライバは、デバイスに依存
しないRGBにて色を操作し、ページが完結し、いつでもプリンタに送れる状態
になるまでデバイス特有のCMYKに対する変換を延期する。こうしてページバ
ッファ必要条件は削減され、合成はさらに合理的になる。CMYK色空間内での
合成は理想的ではない。
【0396】 究極的には、グラフィクスシステムは、プリンタドライバのページバッファ内
に、各々のレンダリング済みオブジェクトを合成することをプリンタドライバに
要求する。このようなオブジェクトは各々24ビットのコントーンRGBを使用
し、明示的な(又は暗示的に不透明の)不透明チャンネルを有する。
【0397】 プリンタドライバは、3つの部分の形で2層ページバッファ260を維持する
。第1の部分は、中解像度(267ppi)のコントーン層261である。これ
は24ビットのRGBビットマップで構成されている。第2の部分は、中解像度
の黒色層263である。これは、8ビットの不透明ビットマップから成る。第3
の部分は、高解像度(800dpi)の黒色層262である。これは1ビットの
不透明ビットマップから成る。中解像度の黒色層は、高解像度の不透明層のサブ
サンプリングされたバージョンである。実際には、中解像度が高解像度の整数因
数n(例えばn=800/267=3)であると仮定すると、各々の中解像度の
不透明度値は、対応するn×nの高解像度不透明度を平均することによって得ら
れる。これは、ボックスフィルタにかけられたサブサンプリングに対応する。黒
色画素のサブサンプリングは、実際、高解像度の黒色層内の縁部をエイリアス除
去し、これにより、コントーン層がその後JPEG圧縮され圧縮解除された時点
で、リンギングの人為結果を低減する。
【0398】 ページバッファの構造及びサイズは、図36に示されている。 8.3 合成モデル ページバッファ合成モデルについて論述する目的で、以下の変数を定義づけす
る。
【表53】
【0399】 不透明度aTxHの黒色オブジェクトが黒色層と合成される場合、黒色層は以
下のように更新される。
【数1】
【0400】 オブジェクトの不透明度は単に黒色層不透明度と論理和され(規則1)、中解
像度の黒色層の対応する部分が、高解像度の黒色層から再度計算される(規則2
)。
【0401】 色CObM及び不透明度aObMのコントーンオブジェクトがコントーン層と
合成される場合、コントーン層及び黒色層は以下のように更新される。
【数2】 コントーンオブジェクトがたとえ完全に不透明にではなくても、コントーンオ
ブジェクトが黒色層を覆い隠す場合には常に、影響を受けた黒色層の画素は、黒
色層からコントーン層へと押し出され、すなわちコントーン層と合成され(規則
3)、黒色層から除去される(規則4及び規則5)。コントーンオブジェクトは
このときコントーン層と合成される(規則6)。
【0402】 コントーンオブジェクト画素が完全に不透明である場合(すなわちaObM(
x、y)=255)には、背景コントーン画素が、その後、前景コントーン画素
により完全に消し去られることから(規則6)、背景コントーン層内に対応する
黒色画素を押し出す必要は全くない(規則3)。
【0403】 図37〜41は、2層で表わされた画像上へさまざまなタイプのオブジェクト
を合成することによって前景黒色層及び背景コントーン層にもたらされる効果に
ついて示している。各々の場合において、オブジェクトが合成される前後の2つ
の層の状態が示されている。前景及び背景層の異なる解像度が、層の異なる画素
格子密度によって表示されている。
【0404】 2層に表わされた出力画像は、画像の実際のレンダリングがここでの論述の焦
点ではないことから、画素格子は有さずに示されている。 中解像度の前景黒色層は示されていないが、潜在的に存在している。規則1が
高解像度の前景黒色層に適用される場合には常に、規則2が中解像度前景黒色層
に必然的に適用される。規則4が適用される場合にはつねに、規則5も必然的に
適用される。
【0405】 図37は、白色画像上への黒色オブジェクト270の合成の効果を例示してい
る。黒色オブジェクトは、単純に前景黒色層271内に合成される(規則1)。
背景コントーン層272は影響を受けず、出力画像273は黒色オブジェクトで
ある。
【0406】 図38は、白色画像上へのコントーン画像280の合成の効果を例示している
。コントーンオブジェクト280は、単純に背景コントーン層282内に合成さ
れる(規則6)。前景黒色層281は影響を受けず、出力画像283はコントー
ンオブジェクトである。
【0407】 図39は、すでにコントーンオブジェクト292を含む画像上への黒色オブジ
ェクト290の合成の効果を示している。ここでもまた黒色オブジェクトは、単
純に前景黒色層291内に合成される(規則1)。背景コントーン層は影響を受
けず、出力画像293は、コントーンオブジェクト292全体にわたり黒色オブ
ジェクト290を有する。
【0408】 図40は、すでに黒色オブジェクト301を含む画像上への不透明なコントー
ンオブジェクト300の合成の効果を示している。コントーンオブジェクトは既
存の黒色オブジェクトの一部分を覆い隠していることから、既存の2値オブジェ
クトの影響を受けた部分は、前景黒色層302から除去される(規則4)。コン
トーンオブジェクトは完全に不透明であることから、影響を受けた部分をコント
ーン層内に合成する必要は全くなく、従って規則3はスキップされる。コントー
ンオブジェクトは、通常どおりの背景コントーン層303へと合成され(規則6
)、出力画像304は、黒色オブジェクト全体の上で、かつこのオブジェクトを
覆い隠すコントーンオブジェクト300を示す。
【0409】 図41は、すでに黒色オブジェクト311を含む画像上への部分的に透明なコ
ントーンオブジェクト310の合成の効果を例示している。コントーンオブジェ
クトは、既存の黒色オブジェクトの一部分を部分的に透過して覆い隠すことから
、黒色オブジェクトの影響を受けた部分は、コントーン層312内に合成され(
規則3)、次に前景黒色層313から除去される(規則4)。コントーンオブジ
ェクトは、通常どおりの背景コントーン層314内に合成される(規則6)。
【0410】 最終画像315は、既存の黒色オブジェクトの一部分を透過して覆い隠すよう
なコントーン画素の暗化を示す。 8.4 ページの圧縮及び送出 ページレンダリングがひとたび完了すると、プリンタドライバはグラフィクス
システム内のカラーマネージメント機能の補助により、コントーン層をiプリン
ト特有のCMYKに変換する。
【0411】 プリンタドライバは次に黒色層及びコントーン層を、5.2節で記述されてい
るように、iプリントページ記述へと圧縮しパッケージ化する。このページ記述
は、標準的なスプーラを介してプリンタに送出される。
【0412】 黒色層は1組の1ビット不透明度値として操作されるが、1組の1ビット黒色
値としてプリンタに送出されるという点に留意されたい。これら2つの解釈は異
なっているものの、同じ表現を共有しており、従ってデータ変換は必要とされな
い。
【0413】 9.ウィンドウズ(登録商標)9X/NTプリンタドライバ 9.1 ウィンドウズ9X/NT印刷システム ウィンドウズ9x/NT印刷システム(文献8)(文献9)においては、プリ
ンタ320は、グラフィクスデバイスであり、1つのアプリケーション321が
グラフィクスデバイスインターフェース322(GDI)を介してプリンタ32
0と通信する。プリンタドライバグラフィクスDLL323(ダイナミックリン
クライブラリ)は、GDIによって提供されるさまざまなグラフィクス機能のデ
バイスに依存する点を実現する。
【0414】 スプーラ333は、プリンタへのページの送出を処理し、印刷を要求するアプ
リケーションに向けて異なるマシン上に常駐し得る。これは、プリンタに対する
物理的接続を取扱うポートモニター334を介してプリンタにページを送出する
。任意の言語モニター335は、プリンタとの通信に対し付加的なプロトコルを
課し、特にスプーラのためにプリンタからの状態応答を復号化するプリンタドラ
イバの一部分である。
【0415】 プリンタドライバユーザーインターフェースDLL336は、プリンタ特有の
特性を編集しプリンタ特定的事象を報告するためにユーザーインターフェースを
実現する。
【0416】 ウィンドウズ9x/NT印刷システムの構造は、図42に例示されている。 iプリントはUSB IEEE−1284エミュレーションを使用することか
ら、iプリントのために言語モニターを実現する必要は全くない。 本節の残りの部分では、プリンタドライバグラフィクスDLLの設計について
記述する。これは、適切なウィンドウズ9x/NT DDK文書(文献8)(文
献9)と合わせて読まれるべきものである。
【0417】 9.2 ウィンドウズ9x/NTグラフィクスデバイスインターフェース(GD
I) GDIは、1つのアプリケーションがデバイス表面上で描画することを可能に
する機能、すなわち表示スクリーン又は印字済みページの抽象化を提供する。ラ
スターデバイスについては、デバイス表面は概念上1つのカラービットマップで
ある。アプリケーションは、デバイスとは独立して、すなわちデバイスの解像度
及び色特性とは独立した形で表面上に描画し得る。
【0418】 アプリケーションは、デバイス表面全体にランダムにアクセス可能である。こ
れはすなわち、メモリが制限されたプリンタデバイスがバンド出力を必要とする
場合、GDIは、全ページのGDI指令をバッファし、次にこれらを各バンド内
にウィンドウ処理された状態で再生しなければならないということを意味してい
る。これはアプリケーションに大きな柔軟性を与えるものの、性能に不利な影響
を及ぼす可能性がある。
【0419】 GDIは、カラーマネージメントをサポートし、これにより、アプリケーショ
ンによって提供されるデバイスに依存しない色は、デバイスの標準的ICC(I
nternational Color Consortium)カラープロフ
ィールに従ってデバイスに依存した色へと即応的に変換される。例えば、ドライ
バにより管理されるプリンタ特性シート上におけるユーザーによる用紙種類の選
択などに応じて、プリンタドライバが異なるカラープロフィールを起動すること
が可能である。
【0420】 GDIは、ライン及びスプラインアウトライングラフィクス(経路)、画像及
びテキストをサポートする。アウトラインフォントグリフを含むアウトライング
ラフィクスは、ストロークされ、ビットマップ化されたブラシパターンにて充填
されることが可能である。グラフィクス及び画像は、幾何学的に変形されて、デ
バイス表面のコンテンツと合成されることが可能である。ウィンドウズ95/N
T4は、ブールの合成演算子のみを提供するものの、ウィンドウズ98/NT5
は、適切なアルファブレンディングを提供している(文献9)。
【0421】 9.3 プリンタドライバグラフィクスDLL ラスタプリンタは、理論的には、ウィンドウズ9x/NT下で標準的なプリン
タドライバコンポーネントを利用することができ、これは、プリンタドライバト
リビアルを展開するジョブを行うことが可能である。これは、単一のビットマッ
プとしてデバイス表面をモデリングする能力に依存する。これに付随する問題は
、テキスト及び画像が同じ解像度でレンダリングされなくてはならないというこ
とである。このことは、テキストの解像度を危険にさらすかあるいは、過度に多
い出力データを生成して性能を危うくするかのいずれかである。
【0422】 前出のとおり、iプリントのアプローチは、各々の再現を最適化するため異な
る解像度で黒色のテキスト及び画像をレンダリングすることにある。従って、プ
リンタドライバは、第8節に記述されている一般的な設計に従って実現される。
【0423】 従って、ドライバは、第8.2節で記述されているように、2層の3部分ペー
ジバッファを維持し、これはプリンタドライバがデバイス表面の管理を引き継が
なくてはならないことを意味し、それはプリンタドライバがデバイス表面に対す
る全てのGDIアクセスを媒介しなければならないということを意味している。
【0424】 9.3.1 デバイス表面の管理 プリンタドライバは、以下を含む多数の標準機能をサポートしなければならな
い。
【0425】
【表54】 DrvEnablePDEVは、GDIに対し、返信されたDEVINFO構
造のflGraphicsCapsを介して、ドライバのグラフィクスレンダリ
ング能力を指示する。これについては以下でさらに論述する。
【0426】 DrvEnableSurfaceは、2つの概念上の層と3つの部分すなわ
ち、267ppiのコントーン層24ビットRGB色、267ppiの黒色層8
ビット不透明度、及び800dpiの黒色層1ビット不透明度から成るデバイス
表面を生成する。これら2層をカプセル化する仮想デバイス表面は、267pp
iの公称解像度をもち、従って、これはGDIオペレーションが行われる解像度
である。
【0427】 統合ページバッファは約33MBのメモリを必要とするが、PC99オフィス
規準(文献5)は64MBという最小値を規定している。 実際には、デバイス表面の管理及びそれへのGDIアクセスの媒介というのは
、プリンタドライバが以下の付加的な機能をサポートしなければならないことを
意味している。
【0428】
【表55】 画像の複製、描線(stroking path)及び領域の充填は全てコン
トーン層上で起こるが、一方、黒ベタのテキストのレンダリングは、2値黒色層
上で起こる。さらにまた、黒色ではないテキストのレンダリングは、黒色層上で
サポートされていないことから、コントーン層上で起こる。換言すると、ストロ
ーク又は黒ベタでの充填は、黒色層上でラインなわれ得る(そのように選択した
場合)。
【0429】 プリンタドライバは、上述の機能をフックせざるを得なくなるものの、コント
ーン層が標準フォーマットのビットマップであることから、その機能の対応する
GDI実現に戻るように、コントーン層に適用される機能呼出しをパント(放棄
)することが可能である。全てのDrvXxx機能について、GDIにより対応
するEngXxx機能が提供されている。
【0430】 第8.2節で記述したように、コントーン層向けのオブジェクトが黒色層上の
画素を覆い隠す場合、覆い隠された黒色画素は、コントーンオブジェクトがコン
トーン層と合成される前に黒色層からコントーン層まで転送されなくてはならな
い。このプロセスがうまくいくための鍵は、覆い隠しが検出されてフックされた
呼出しにおいてGDIに戻るようパントされる前にそれが取扱われることにある
。これには、コントーンオブジェクトの画素毎の不透明度をその幾何形状から決
定すること及び、第8.2項で記述したように黒色層からコントーン層まで黒色
画素を選択的に転送するためにこの不透明度を用いることが関与している。
【0431】 9.3.2 コントーンオブジェクト幾何形状の決定 レンダリングされる前に各コントーンオブジェクトの幾何形状を決定し、よっ
てコントーンオブジェクトがどの黒色画素を覆い隠しているかを効率よく決定す
ることが可能である。DrvCopyBits及びDrvPaintの場合、幾
何形状は、1組の矩形として列挙可能なクリップオブジェクト(CLIPOBJ
)によって決定される。
【0432】 DrvStrokePathの場合、事はさらに複雑になる。DrvStro
kePathは、直線ライン及びベジエ−スプライン曲線セグメント及び単一画
素幅ライン及び幾何学幅ラインの両方をサポートする。第1の工程は、ドライバ
のDEVINFO構造のflGraphicsCapsメンバー内の対応する能
力フラグ(GCAPS_BEZIERS及びGCAPS_GEOMETRICW
IDE)をクリアすることによって、ベジェ−スプライン曲線セグメント及び幾
何学的幅ラインの複雑性をまとめて回避することである。こうしてGDIは、D
rvPaintに対するより単純な呼出しセットとして、このような呼出しを再
度公式化することになる。一般に、GDIはドライバに対し高レベルの能力を加
速する機会を与えるが、ドライバにより提供されていないあらゆる能力をシミュ
レートする。
【0433】 残るのは単に、単一画素幅の直線の幾何形状を決定することだけである。この
ような線は、実線であっても装飾線であってもよい。装飾線である場合には、線
のスタイルは、指定された線属性内のスタイリングアレイによって決定される(
LINEATTRS)。スタイリングアレイは、線がその長さに沿って不透明で
あることと透明であることの間でいかに交番するかを特定し、従ってさまざまな
破線効果などをサポートする。
【0434】 ブラシが黒ベタである場合、800dpiの解像度が暗に意味する幅の増大を
伴ってではあるが、直線も黒色層へと有用にレンダリングされ得る。 9.3.3 テキストのレンダリング DrvTextOutの場合にも、事はさらに複雑になる。まず第1に不透明
な背景がある場合、それは、コントーン層上のその他のいずれかの充填と同様に
扱われる(DrvPaint参照)。前景ブラシが黒色でない場合、又は混合モ
ードが実際上不透明でない場合、又はフォントが拡大縮小不能である場合、又は
フォントがアウトラインストロークを指示している場合、呼出しはコントーン層
に適用されるべきEngTextOutにパントされる。しかしながら、呼出し
がパントされる前に、ドライバは、そのビットマップを(FONTOBJ_cG
etGlyphsを介して)得ることによって、各グリフの幾何形状を決定し、
黒色層に対し通常の覆い隠しチェックをラインなう。
【0435】 DrvTextOut呼出しのパントが許されない場合(文書化があいまいで
ある)には、ドライバは複雑なテキストオペレーションを禁じるべきである。こ
れには、(GCAPS_VECTOR_FONT能力フラグをクリアすることに
よる)アウトラインストロークの禁止及び(GCAPS_ARBMIXTXT能
力フラグをクリアすることによる)複雑な混合モードの禁止が含まれる。
【0436】 前景ブラシが黒色かつ不透明であり、フォントが拡大縮小可能でストロークさ
れていない場合には、グリフは、黒色層上でレンダリングされる。この場合、ド
ライバはそのアウトラインを(ここでもまた、FONTOBJ_cGetGly
phsを介して、但しPATHOBJとして)得ることによって、各グリフの幾
何形状を決定する。このときドライバは、800dpiでそのアウトラインから
各グリフをレンダリングしそれを黒色層に書込む。アウトライン幾何形状は、デ
バイス座標(すなわち267ppiで)を用いるが、この座標は、より高い解像
度のレンダリングのための十分な少数部精度を有する固定少数点フォーマットの
形をしている。
【0437】 ここで、指定されている場合には、取り消し線及び下線の矩形がグリフ幾何形
状に加えられるという点に留意されたい。 ドライバは、800dpiにおける正確な位置づけを可能にするため、高精度
の固定小数点フォーマットでGDIによりグリフ位置(ここでもまた267pp
iのデバイス座標で)が供給されるよう要求するべく、DEVINFO内でGC
APS_HIGHRESTEXTをセットしなければならない。ドライバがビッ
トマップではなくむしろアウトラインとしてグリフをキャッシュすべきであると
いうことをGDIに指示し得るように、同ドライバはDrvGetGlyphM
ode機能の実施も提供しなければならない。理想的には、ドライバは、効率的
なメモリを可能にするレンダリングされたグリフビットマップをキャッシュすべ
きである。一定のポイントサイズ以下のグリフのみがキャッシュされるべきであ
る。
【0438】 9.3.4 コントーン層の圧縮 前述したように、コントーン層はJPEGを用いて圧縮される。順方向離散的
余弦変換(DCT)は、JPEG圧縮において最もコストが高くなる部分である
。現行の高品質ソフトウェア実現においては、各々の8×8ブロックの順方向D
CTは、12の整数乗算及び32の整数加算を必要とする(文献7)。ペンティ
アム(登録商標)プロセッサ上では、整数乗算には10サイクルが必要であり、
整数加算には2サイクルが必要である(文献11)。これは、184サイクルと
いうブロックあたりの合計コストに等しい。
【0439】 25.5MBのコントーン層は、417,588JPEGブロックから成り、
全体的順方向DCTコストは約77Mサイクルとなる。300MHzのPC99
デスクトップ規準で(文献5)、これは0.26秒に等しく、これは1ページあ
たり2秒の限界内に充分入っている。
【0440】 10. 参考文献
【表56】
【図面の簡単な説明】
【図1】 プリンタ内の二重バッファリングにより達成することが可能であ
る持続印刷速度を示す表。
【図2】 印刷したページへの適用からの、概念上のデータの流れを示すフ
ローチャート。
【図3】 閉じた場合のiPrintプリンタの絵画図。
【図4】 開いた場合のiPrintプリンタの絵画図。
【図5】 プリンタを通る紙の経路を示す断面図。
【図6】 Memjetプリントヘッドカートリッジ、及びプリントヘッド
被覆機構の絵画図。
【図7】 図6のMemjetプリントヘッドカートリッジ及びプリントヘ
ッド被覆機構の断面図。
【図8】 プリンタコントローラの絵画面。
【図9】 簡単な白黒画像のコード化の一例を示す図。
【図10】 吐出順序に従って番号が付されている10本の印刷ノズルから
なる1つのポッドを示す概略図。
【図11】 ローディング順序に従って番号が付されている10本の印刷ノ
ズルからなる同じポッドを示す概略図。
【図12】 クロマポッドの概略図。
【図13】 5つのクロマポッドからなるポッドグループの概略図。
【図14】 2つのクロマポッドからなる位相グループの概略図。
【図15】 セグメント、吐出グループ、位相グループ、ポッドグループ及
びクロマポッドの間の関係を示す概略図。
【図16】 通常の印刷サイクル中の、AEnableライン及びBEna
bleラインの位相図。
【図17】 プリンタコントローラアーキテクチャを示す図。
【図18】 ページの拡張及び印刷データの流れの概要を示すフローチャー
ト。
【図19】 EDRLエクスパンダユニットのブロック図。
【図20】 EDRLストリームデコーダのブロック図。
【図21】 ランレングスデコーダのブロック図。
【図22】 ランレングスエンコーダのブロック図。
【図23】 JPEGデコーダのブロック図。
【図24】 ハーフトーン化装置/コンポジタユニットのブロック図。
【図25】 ページ幅とマージンとの間の関係を示す一連のページライン。
【図26】 多重閾値ディザのブロック図。
【図27】 3成分閾値ユニットのロジックのブロック図。
【図28】 プリントヘッドインターフェースの内部構造のブロック図。
【図29】 印刷ラインNとN+1との間の二重バッファリングの概念的な
概要示す線図。
【図30】 LIFUの構造のブロック図。
【図31】 バッファの構造を示すブロック図。
【図32】 バッファの論理構造を示す線図。
【図33】 AEnableパルス幅及びBEnableパルス幅の発生を
示すブロック図。
【図34】 ドットカウントロジックの線図。
【図35】 スピーカインターフェースのブロック図。
【図36】 2層ページバッファの線図。
【図37】 白い画像上における黒色のオブジェクトの合成を示す一連の線
図。
【図38】 白い画像上におけるコントーンオブジェクトの合成を示す一連
の線図。
【図39】 コントーンオブジェクトを含む画像上での黒色のオブジェクト
の合成を示す一連の線図。
【図40】 黒色のオブジェクトを含む画像上での不透明のコントーンオブ
ジェクトの合成を示す一連の線図。
【図41】 黒色のオブジェクトを含む画像上での透明なコントーンオブジ
ェクトの合成を示す一連の線図。
【図42】 プリンタドライバの構成要素によるウィンドウズ9x/NT印
刷システムのブロック図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41J 21/00 H04N 1/23 101Z 5C077 29/46 B41J 3/04 101A H04N 1/23 101 101Z 1/405 H04N 1/40 B (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ラプスタン、ポール オーストラリア国 2041 ニューサウスウ ェールズ州 バルメイン ダーリング ス トリート 393 (72)発明者 ワルムズレー、サイモン ロバート オーストラリア国 2041 ニューサウスウ ェールズ州 バルメイン ダーリング ス トリート 393 Fターム(参考) 2C056 EA11 EB58 EC08 EC37 EC76 EC79 ED05 EE03 EE08 2C061 AQ05 AR01 HK11 HK18 HQ20 HV14 HV32 HV44 2C087 AA15 AA16 AC07 BA04 BC01 BC02 BC04 BC05 BD40 CA05 5B021 AA01 CC05 LG07 NN17 NN19 5C074 BB16 DD09 DD11 EE03 GG01 5C077 MP01 MP04 MP08 NN08 NP01 PP21 PP23 PP33 PQ12 SS02 TT02 TT05

Claims (155)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタ用のプリンタドライバであって、該プリンタドライ
    バが、印刷されるページを示す2層バッファを管理し、前記バッファの第1の層
    が背景のコントーンデータを含み、前記バッファの第2の層がバイレベル(bi
    −level)データを含み、前記プリンタドライバが前記バッファから前記プ
    リンタにデータを送信し、前記プリンタが前記バッファの前記層からデータを合
    成し、前記プリンタドライバが、コントーン層と合成中のコントーンデータがバ
    イレベル層のデータを覆い隠すと判断した場合には、前記覆い隠されているバイ
    レベルデータを前記バイレベル層から除去し、廃棄するか、又は前記覆い隠して
    いるコントーンデータにより表わされる画像と覆い隠されているバイレベルデー
    タによって表わされる画像との間に相互作用がある場合には、前記覆い隠してい
    るコントーンデータが、前記コントーン層と合成される前に前記覆い隠されてい
    るバイレベルデータを前記コントーン層と合成するプリンタドライバ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプリンタドライバにおいて、前記コントー
    ン層が、前記バイレベル層より低い解像度を持つプリンタドライバ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のプリンタドライバにおいて、前記2層ペー
    ジバッファに、コントーンデータの第3の層を追加され、前記第3の層が、第1
    の層の解像度でサブサンプリングされた第2の層のバイレベルデータのコントー
    ンバージョンを含み、第1の層と合成中のコントーンデータが、第3の層のコン
    トーンデータを覆い隠すと判断した場合に、覆い隠されるコントーンデータが、
    第3層から除去されるか又は廃棄されか、又は覆い隠しているコントーンデータ
    により表わされる画像と、覆い隠されているコントーンデータにより表わされて
    いる画像との間になんらかの相互作用がある場合には、覆い隠しているコントー
    ンデータが第1の層と合成される前に、覆い隠されているバイレベルデータが第
    1の層と合成され、第3の層の覆い隠されているコントーンデータに対応する第
    2の層のバイレベルデータが第2の層から除去されるプリンタドライバ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のプリンタドライバにおいて、前記コントーン
    データが、不透明でない画像オブジェクトを表わす場合に、覆い隠しているコン
    トーンデータが表わす画像と覆い隠されているバイレベルデータとの間に相互作
    用が起こるプリンタドライバ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のプリンタドライバにおいて、コントーン層デ
    ータが、カラーデータであり、かつバイレベルデータが黒色データであるプリン
    タドライバ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のプリンタドライバにおいて、 黒色の画像オブジェクトが、ページバッファにより合成される場合に、黒色画
    像オブジェクトが、バイレベル黒色層と合成されという規則と、 コントーン画像オブジェクトが、黒色層を覆い隠す場合には何時でも、完全に
    不透明でない場合でも、覆い隠されている黒色層のピクセルを前記コントーン層
    と合成し、コントーンオブジェクトがコントーン層と合成される前に前記黒色層
    から除去するという規則と、 コントーンオブジェクトのピクセルが完全に不透明である場合には、前記コン
    トーン層の対応するピクセルは、前記コントーンオブジェクトピクセルにより完
    全に置き換えられるため、前記黒色層の対応するピクセルを前記コントーン層と
    合成する必要はないという規則とが前記プリンタドライバにより実行されるプリ
    ンタドライバ。
  7. 【請求項7】 請求項2記載のプリンタドライバにおいて、前記バイレベル
    データが圧縮された携帯で前記プリンタに送信されるプリンタドライバ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のプリンタドライバにおいて、グループ4ファ
    クシミリのコーディングが前記バイレベル圧縮のために使用され、水平方向のラ
    ンレングスの修正ハフマンコーディングが除去され、より高い解像度用に調整さ
    れるか、又は標準として使用されるプリンタドライバ。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のプリンタドライバにおいて、EDRL圧縮が
    、前記バイレベル圧縮のために使用されるプリンタドライバ。
  10. 【請求項10】 請求項2記載のプリンタドライバにおいて、前記コントー
    ン層データが、圧縮された形態で前記プリンタに送信されるプリンタドライバ。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のプリンタドライバにおいて、JPEG圧
    縮又はウェーブレット圧縮が、前記コントーン圧縮用に使用されるプリンタドラ
    イバ。
  12. 【請求項12】 プリンタ用のプリンタドライバにおいて、該プリンタドラ
    イバが、印刷されるページを示す2層バッファを管理し、前記バッファの第1の
    層が背景のコントーンデータを備え、前記バッファの第2の層が前景のバイレベ
    ルデータを備え、前記プリンタドライバが前記バッファから前記プリンタにデー
    タを送信し、前記プリンタが前記バッファの前記層からデータを合成する場合に
    おいて、 前記コントーン層と合成中のコントーンデータが、前記バイレベルデータを覆
    い隠すかどうかを判断するために、前記プリンタドライバを作動させるステップ
    と、 前記バイレベルの層から覆い隠されているバイレベルデータを除去するステッ
    プと、 覆い隠されているバイレベルデータを廃棄するか、又は覆い隠しているコント
    ーンデータにより表わされる画像と覆い隠されているバイレベルデータによって
    表わされる画像との間に何等かの相互作用がある場合には、覆い隠しているコン
    トーンデータが前記コントーン層と合成される前に、覆い隠されているバイレベ
    ルデータを前記コントーン層と合成するステップとからなる方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の方法において、コントーン層が、バイレ
    ベルの層より低い解像度を持つ方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の方法において、前記2層ページバッファ
    はコントーンデータの第3の層を追加され、前記第3の層が第1の層の解像度で
    サブサンプリングされた第2の層のバイレベルデータのコントーンバージョンを
    含む場合において、 前記第1の層と合成中のコントーンデータが、前記第3の層のデータを覆い隠
    すかどうかを判断するために、前記プリンタドライバを動作するステップと、 前記第3の層から覆い隠されているコントーンデータを除去するステップと、 覆い隠されているコントーンデータを廃棄するか、又は覆い隠しているコント
    ーンデータにより表わされる画像と覆い隠されているコントーンデータによって
    表わされる画像との間に何等かの相互作用がある場合には、覆い隠しているコン
    トーンデータが、前記第1の層と合成される前に覆い隠されているコントーンデ
    ータを前記第1の層と合成するステップと、 前記第2の層から、前記第3の層の覆い隠されているコントーンデータに対応
    する前記第2の層のバイレベルデータを除去するステップとを有する方法。
  15. 【請求項15】 請求項12記載の方法において、コントーンデータが不透
    明ではない画像オブジェクトを表わす場合に、覆い隠しているコントーンデータ
    が表わす画像と覆い隠されているバイレベルデータとの間に前記相互作用が起こ
    る方法。
  16. 【請求項16】 請求項12記載の方法において、前記コントーン層データ
    がカラーデータであり、前記バイレベルデータが黒色データである方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の方法において、 黒色の画像オブジェクトが前記ページバッファにより合成される場合に、前記
    黒色の画像オブジェクトが前記バイレベルの黒色層と合成されるという規則と、 前記コントーンカラー画像オブジェクトが前記ページバッファにより合成され
    る場合に、構成部材コントーンカラー画像オブジェクトが前記コントーンカラー
    層と合成されるという規則と、 前記コントーン画像オブジェクトが、前記黒色層を覆い隠す場合には何時でも
    、完全に不透明でない場合でも覆い隠されている黒色層が前記コントーン層と合
    成され、前記コントーンオブジェクトが前記コントーン層と合成される前に前記
    黒色層から除去するという規則と、 コントーンオブジェクトのピクセルが完全に不透明である場合には、前記コン
    トーン層の対応するピクセルは、前記コントーンオブジェクトピクセルにより完
    全に置き換えられるから、前記黒色層の対応するピクセルを前記コントーン層と
    合成する必要はないという規則とが前記プリンタドライバにより実行される方法
  18. 【請求項18】 それぞれが、インク供給ポート、インク配置ポート、及び
    プリントヘッドの吐出サイクル中に、前記配置ポートからインクドットを配置さ
    せるために信号を受信するための吐出制御ポートを備える複数のノズルを備える
    カラープリンタ用のモジュラプリントヘッドであって、前記プリントヘッドのノ
    ズルが、ポッドに配置され、各ポッドの前記ノズルのインク供給ポートが、共通
    のインク供給ラインに接続しており、各ポッドのノズルが、多数の個々の列に配
    列され、各々異なる色のポッドが作動グループ内に一緒に配置され、前記作動グ
    ループでは、選択された相互に排他的なノズルのサブグループが、前記吐出サイ
    クルの所定の位相において前記サブグループを同時に吐出させ得るように、ゲー
    ト制御されている吐出制御ポートを有するモジュラプリントヘッド。
  19. 【請求項19】 請求項18記載のモジュラプリントヘッドにおいて、各ポ
    ッドにおいて2列のノズルを有し、一方の列のノズルが、ページ上の1本のライ
    ンに沿って偶数ドットを配置し、他方の列のノズルが、ページ上の異なるライン
    に沿って奇数ドットを配置するモジュラプリントヘッド。
  20. 【請求項20】 請求項19記載のモジュラプリントヘッドにおいて、ノズ
    ルの前記列の間の偏位が、ノズル下方の紙の流れに合致するよう形成されるモジ
    ュラプリントヘッド。
  21. 【請求項21】 請求項18記載のモジュラプリントヘッドにおいて、各ポ
    ッドのノズルが、第1の側面から出発し、他方の側面で終結する第1の列に沿っ
    て準じ吐出させられ、次に、同じ方向において、前記第1の側面から出発し、前
    記他方の側面で終結する後続の列に沿って順次吐出させられるモジュラプリント
    ヘッド。
  22. 【請求項22】 請求項18記載のモジュラプリントヘッドにおいて、1つ
    のポッドが共通のインクタンクを共有するモジュラプリントヘッド。
  23. 【請求項23】 請求項18記載のモジュラプリントヘッドにおいて、各異
    なる色の1つのポッドが一緒に1つのグループ化されて、ある色のノズルにより
    印刷されたドットは、同時に他の色により印刷されたラインとは異なるラインの
    ためのものであるが、クロマポッドの各ポッドは、同じグループのドットを順次
    印刷するように配列されている1つのクロマポッドを形成するモジュラプリント
    ヘッド。
  24. 【請求項24】 請求項23記載のモジュラプリントヘッドにおいて、1つ
    又はそれ以上のクロマポッドが、ノズルの複数のグループが所与の吐出位相中に
    、同時に吐出する位相グループに形成されるモジュラプリントヘッド。
  25. 【請求項25】 請求項24記載のモジュラプリントヘッドにおいて、1つ
    又はそれ以上のクロマポッドが1つのポッドグループに編成され、1つ又はそれ
    以上のポッドグループが1つの位相グループに編成され、1つ又はそれ以上の位
    相グループが、同じ複数のノズルが同時に吐出させられる吐出グループに編成さ
    れ、1つ又はそれ以上の吐出グループが各セグメントを形成し、プリントヘッド
    が多数の横に並んだセグメントを備えるモジュラプリントヘッド。
  26. 【請求項26】 各々がインク供給ポートと、インク配置ポートと、前記プ
    リントヘッドの吐出サイクル中に、前記配置ポートからインクドットを配置する
    ために信号を受信するための吐出制御ポートとを有する複数のノズルを備えるカ
    ラープリンタ用のモジュラプリントヘッドにおいて、前記プリントヘッドのノズ
    ルがポッドに配置されおり、各ポッドの前記ノズルのインク供給ポートが共通の
    インク供給ラインに接続し、各ポッドのノズルが多数の個々の列に配列され、各
    異なる色のポッドが、ノズルの選択された相互に排他的なサブグループが、吐出
    サイクルの所定の位相においてそれらを同時に吐出することができるようにゲー
    ト制御されている吐出制御ポートを有する作動グループに一緒に配置されている
    場合であって、 クロマポッドから各色毎に1本のノズルを吐出させるステップと、 その後、前記ポッドグループ内の次のクロマポッドから1本のノズルを吐出さ
    せるステップとをからなる方法。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の方法において、低速印刷モードと高速印
    刷モードとが定義される方法。
  28. 【請求項28】 請求項27記載の方法において、各位相グループ内に少な
    くとも2つのサブグループを有し、低速印刷中に、一度に各位相グループの1つ
    のサブグループのみが複数のノズルを吐出させ、かつ双方のポッドグループ内の
    クロマポッドが、第1のクロマポッドが再度吐出する前にすべて吐出しなければ
    ならない方法。
  29. 【請求項29】 請求項27記載の方法において、高速印刷中に、すべての
    ポッドグループが同時に複数のノズルを吐出させ、1つのポッドグループ内のク
    ロマポッドが、第1のクロマポッドが再度吐出する前にすべて吐出しなければな
    らない方法。
  30. 【請求項30】 請求項26記載の方法において、吐出パルスのタイミング
    を調整するために、前記プリントヘッドが、少なくとも1本のフィードバックラ
    インを印刷する方法。
  31. 【請求項31】 各々がインク供給ポートと、インク配置ポートと、前記プ
    リントヘッドの吐出サイクル中に、前記配置ポートからインクドットを配置する
    ために信号を受信するための吐出制御ポートとを有する複数のノズルを備えるカ
    ラープリンタ用のモジュラプリントヘッドにおいて、前記プリントヘッドのノズ
    ルがポッドの形で配置されており、各ポッドの前記ノズルのインク供給ポートが
    共通のインク供給ラインに接続し、各ポッドのノズルが多数の個々の列に配列さ
    れており、各異なる色のポッドが、ノズルの相互に排他的なサブグループが吐出
    サイクルの所定の位相において、前記サブグループを同時に吐出させることがで
    きるようにゲートされている吐出制御ポートを有する作動グループ内に一緒に配
    置され、各ノズルの吐出制御ポートが印刷サイクル中にノズルを吐出するか否か
    を決定する関連ノズルイネーブルビットを有する場合であって、 次の印刷サイクル用のノズルイネーブルビットを1組のシフトレジスタ内にロ
    ードするステップと、 前記すべてのシフトレジスタが完全にローディングされた場合に、すべてのビ
    ットを適当なノズルイネーブルビットに移送するステップとからなるノズルイネ
    ーブルビットをローディングするための方法。
  32. 【請求項32】 請求項31記載の方法において、各々がn個のノズルを有
    するN個の選択された相互に排他的なノズルのサブグループが存在する場合に、
    さらに、 第1のクロックパルス中に、ノズルイネーブル(NozzleEnable)
    ビットを 0,n,2n,3n, Nn のノズル用のシフトレジスタ内にローディングするステップと、 第2のクロックパルス中に、ノズルイネーブルビットを 1,n+1,2n+1,3n+1,...Nn+1 のノズル用のシフトレジスタ内にローディングするステップ等とを有する方法。
  33. 【請求項33】 請求項32記載の方法において、前記シフトレジスタが、
    ポッドの順番で、ノズルイネーブルビットと一緒にローディングされる方法。
  34. 【請求項34】 請求項33記載の方法において、所与のポッド用の前記ノ
    ズルイネーブルビットが、列の第1の側面に位置するノズルから出発して、シフ
    トレジスタ内にローディングされ、前記ノズルが前記第1の側面から他方の側面
    にローディングされるように前記複数の列の間をジクザクに進行する方法。
  35. 【請求項35】 請求項33記載の方法において、所与のポッド用の前記ノ
    ズルイネーブルビットが列の順番で前記シフトレジスタ内にローディングされ、
    ノズルの順番で列内にローディングされる方法。
  36. 【請求項36】 プリントヘッドキャップと、前記プリントヘッドに圧着す
    るための係合位置と、前記プリントヘッドから離反している非係合位置との間で
    、前記キャップを選択的に移動させるように、前記キャップに取り付けられてい
    る駆動構造とを備える、プリントヘッドからインクが蒸発するのを防止するため
    のプリントヘッド被覆機構であって、前記駆動構造が、その内部に前記プリント
    ヘッドが装着されているプリンタの駆動ホイールに係合するためのスリップホイ
    ールを備え、前記駆動ホイールの第1の方向への回転により、前記キャップが前
    記係合位置から前記非係合位置へと移動し、前記駆動ホイールの第2の方向への
    回転により、前記キャップを前記非係合位置から前記係合位置へと移動するよう
    に、前記係合が、前記駆動ホイールの一回転の少なくとも一部によって行われる
    プリントヘッド被覆機構。
  37. 【請求項37】 請求項36記載のプリントヘッド被覆機構において、前記
    キャップが、弾性シール及びスポンジを保持するカバープレートを備えるプリン
    トヘッド被覆機構。
  38. 【請求項38】 請求項36記載のプリントヘッド被覆機構において、前記
    キャップが前記係合位置に位置する場合、前記弾性シールが、前記プリントヘッ
    ドを密封するような形と大きさとを有しているプリントヘッド被覆機構。
  39. 【請求項39】 請求項36記載のプリントヘッド被覆機構において、前記
    キャップが前記係合位置に位置する場合、前記スポンジが、前記プリントヘッド
    からのすべてのインク滴を捕捉する大きさと位置とを有するプリントヘッド被覆
    機構。
  40. 【請求項40】 請求項36記載のプリントヘッド被覆機構において、前記
    プリントヘッドが使用されている場合、前記駆動構造が、前記キャップをプリン
    タの用紙経路の外に保持される非係合位置に移動させるように動作するプリント
    ヘッド被覆機構。
  41. 【請求項41】 請求項36記載のプリントヘッド被覆機構において、前記
    係合位置と非係合位置との間で前記キャップを回転させることにより、前記駆動
    構造が動作するプリントヘッド被覆機構。
  42. 【請求項42】 請求項41記載のプリントヘッド被覆機構において、前記
    キャップが、回転可能なロッドの全長に沿って連結されているが、その軸線を中
    心とする前記ロッドの回転により、前記キャップが、前記係合位置と非係合位置
    との間で移動するように、前記ロッドの側面方向に間隔を有するプリントヘッド
    被覆機構。
  43. 【請求項43】 請求項42記載のプリントヘッド被覆機構において、前記
    スリップホイールが前記ロッドの一方の端部に位置するプリントヘッド被覆機構
  44. 【請求項44】 請求項43記載のプリントヘッド被覆機構において、前記
    駆動ホイールが、印刷が行われている場合、前記ロッドが駆動され、前記キャッ
    プを前記非係合位置に移動するように、前記プリンタの用紙搬送モータに連結し
    ているプリントヘッド被覆機構。
  45. 【請求項45】 請求項44記載のプリントヘッド被覆機構において、前記
    駆動ホイールが印刷が停止した場合、前記ロッドが駆動され、前記キャップを前
    記係合位置に移動するように、前記プリンタの用紙搬送モータに連結しているプ
    リントヘッド被覆機構。
  46. 【請求項46】 請求項44記載のプリントヘッド被覆機構において、前記
    弾性部材が、前記キャップを前記係合位置に保持するのを助けるために使用され
    るプリントヘッド被覆機構。
  47. 【請求項47】 請求項46記載のプリントヘッド被覆機構において、前記
    キャップと前記ロッドとの間の前記連結部に弾性が備えられるプリントヘッド被
    覆機構。
  48. 【請求項48】 請求項47記載のプリントヘッド被覆機構において、前記
    連結部が一連の柔軟なアームであるプリントヘッド被覆機構。
  49. 【請求項49】 プリントヘッド及び請求項36記載の前記プリントヘッド
    被覆機構を備えるプリントヘッドアセンブリ。
  50. 【請求項50】 請求項36記載の前記プリントヘッド被覆機構を含むプリ
    ンタであって、プリンタの紙送りシステムの駆動ホイールが、前記機構の駆動構
    造を動作させるプリンタ。
  51. 【請求項51】 コントーンカラー層をバイレベルにハーフトーン化し、前
    記ハーフトーン化した層の上に黒色層を合成するためのハーフトーン化装置/コ
    ンポジタであって、一連のコントーンカラーピクセル値の形態にあるコントーン
    カラー層、及び一連の黒色のドット値の形態にある黒色層を受け入れるための入
    力ポートと、 入力ポートで受け入れた各コントーンカラーピクセル値をディザし、各色成分
    用のバイレベルの出力ドットの値を決定するためのディザユニットと、 ディザユニットから前記バイレベルの出力ドットの値、及び入力ポートから黒
    色のドット値を受信し、前記ハーフトーン化された層の上で黒色層を合成するた
    めの合成ユニットと、 コントーンカラーピクセル入力、黒色のドット入力、及びドット出力をクロッ
    ク制御するために、イネーブル信号を発生するためのクロックイネーブルジェネ
    レータと、 一連のバイレベルのドットの形態にある1組のバイレベルの画像ラインを供給
    するための出力ポートとを備えるハーフトーン化装置/コンポジタ。
  52. 【請求項52】 請求項51記載のハーフトーン化装置/コンポジタにおい
    て、前記出力で、色平面が分離されるハーフトーン化装置/コンポジタ。
  53. 【請求項53】 請求項51記載のハーフトーン化装置/コンポジタにおい
    て、前記カラーコントーン層が、CMYKコントーン層であるハーフトーン化装
    置/コンポジタ。
  54. 【請求項54】 請求項53記載のハーフトーン化装置/コンポジタにおい
    て、前記ユニットの出力段が、各々、偶数のシアン、奇数のシアン、偶数のマゼ
    ンタ、奇数のマゼンタ、偶数の黄色、奇数の黄色、偶数の黒、及び奇数の黒のた
    めの8つの並列ピクセルFIFOを使用するハーフトーン化装置/コンポジタ。
  55. 【請求項55】 請求項54記載のハーフトーン化装置/コンポジタにおい
    て、クロックイネーブルジェネレータが、出力ドットFIFOの偶数の組及び奇
    数の組を選択するために使用される偶数信号を発生するハーフトーン化装置/コ
    ンポジタ。
  56. 【請求項56】 請求項51記載のハーフトーン化装置/コンポジタにおい
    て、前記ユニットが、指定の幅及び長さのドットのページを発生し、多数のレジ
    スタが下記表に示すように使用されるハーフトーン化装置/コンポジタ。 【表1】
  57. 【請求項57】 請求項51記載のハーフトーン化装置/コンポジタにおい
    て、前記ディザボリュームの各ドット列が、前記ディザユニットで、閾値の固定
    の組として実行されるハーフトーン化装置/コンポジタ。
  58. 【請求項58】 請求項57記載のハーフトーン化装置/コンポジタにおい
    て、前記ディザユニットは、3組の閾値、すなわち、64×64×3×8ビット
    (12KB)のディザボリュームを使用し、前記3組の閾値は、1回のサイクル
    中に、ディザユニットROMから検索することができる24ビット値を形成する
    ハーフトーン化装置/コンポジタ。
  59. 【請求項59】 請求項58記載のハーフトーン化装置/コンポジタにおい
    て、色平面の間で、ディザユニット登録が必要な場合には、同じ3組の閾値の値
    を1回検索することができ、各をディザするために使用することができるハーフ
    トーン化装置/コンポジタ。
  60. 【請求項60】 請求項58記載のハーフトーン化装置/コンポジタにおい
    て、ディザセル位置合わせが必要ない場合には、ディザユニットを4つのサブセ
    ルに分割し、そこから4つの異なる3組の閾値を、1回のサイクル中に、並列に
    検索することができる4つの別々のアドレス可能なROMに記憶することができ
    るハーフトーン化装置/コンポジタ。
  61. 【請求項61】 請求項58記載のハーフトーン化装置/コンポジタにおい
    て、4つの色平面が、相互に垂直方向及び/又は水平方向に32ドット変位した
    位置で、同じディザセルを共有するハーフトーン化装置/コンポジタ。
  62. 【請求項62】 請求項58記載のハーフトーン化装置/コンポジタにおい
    て、多重閾値ディザユニットが使用されるハーフトーン化装置/コンポジタ。
  63. 【請求項63】 請求項62記載のハーフトーン化装置/コンポジタにおい
    て、下記の表に示すように、3組の閾値ディザユニットが、3組の閾値の値T1 、T2 及びT3 及び明暗度(intensity)の値Vをインターバルへ、そ
    こから1ビット又は0ビットへと変換するハーフトーン化装置/コンポジタ。 【表2】
  64. 【請求項64】 請求項51記載のハーフトーン化装置/コンポジタにおい
    て、4ビットのハーフトーン化されたカラーCc c c c 、及び1ビット黒
    色層不透明度Kb である場合に、前記合成ロジックが、下記の表のように定義さ
    れるハーフトーン化装置/コンポジタ。 【表3】
  65. 【請求項65】 請求項51記載のハーフトーン化装置/コンポジタにおい
    て、前記クロックイネーブルジェネレータが1組のカウンタを使用し、前記カウ
    ンタの内部ロジックが、下記表のように定義されるハーフトーン化装置/コンポ
    ジタ。 【表4】
  66. 【請求項66】 請求項51記載のハーフトーン化装置/コンポジタにおい
    て、前記クロックイネーブル信号のロジックが、下記表のように定義されるハー
    フトーン化装置/コンポジタ。 【表5】
  67. 【請求項67】 コントーンカラー層をバイレベルにデジタル的にハーフト
    ーン化し、前記ハーフトーン化したコントーン層の上で黒色層を合成するための
    ハーフトーン化装置/コンポジタユニットにおいて、 一連のコントーンカラーピクセル値の形態にある展開されたカラーコントーン
    層、及び一連の黒色のドット値の形態にある展開された黒色層を受信するための
    入力ポートと、 一連のバイレベルのドットの形態にある1組のバイレベルの画像ラインを供給
    するための出力ポートとを備え、ハーフトーンと/合成とを同時に行うための方
    法であって、 前記入力ポートで受け入れた各コントーンカラーピクセル値をディザし、各色
    成分用のバイレベルの出力ドットの値を決定するためのディザユニットを使用す
    るステップと、 前記ディザユニットからバイレベルの出力ドットの値、及び前記入力ポートか
    ら黒色のドット値を受信し、前記ハーフトーン化されたカラードット上で黒色の
    ドットを合成するための合成ユニットを使用するステップと、 前記コントーンカラーピクセル入力、前記黒色のドット入力、及びドット出力
    をクロック制御するために、イネーブル信号を発生するためのクロックイネーブ
    ルジェネレータを使用するステップとからなる方法。
  68. 【請求項68】 請求項67記載の方法において、さらに、3組の閾値、す
    なわち、64×64×3×8ビット(12KB)のディザボリュームを使用する
    ステップを備え、前記3つの閾値が、1回のサイクル中に、ディザユニットRO
    Mから検索される24ビット値を形成する方法。
  69. 【請求項69】 請求項68記載の方法において、色平面の間でディザユニ
    ット登録が必要な場合には、さらに、各色成分をディザするために、1回検索さ
    れる同じ3組の閾値の値を使用するステップを備える方法。
  70. 【請求項70】 請求項68記載の方法において、ディザセル位置合わせが
    必要ない場合に、さらに、前記ディザセルを4つのサブセルに分割し、そこから
    4つの異なる3組の閾値を、1回のサイクル中に、並列に検索することができる
    4つの個々のアドレス可能なROMに記憶するステップを備える方法。
  71. 【請求項71】 請求項67記載の方法において、多重閾値ディザを使用す
    るステップを備える方法。
  72. 【請求項72】 請求項68記載の方法において、さらに、3組の閾値の値
    1 、T2 及びT3 及び明暗度の値Vを、下記の表に示すように、間隔、すなわ
    ち、1ビット又は0ビットに変換するステップを備える方法。 【表6】
  73. 【請求項73】 請求項67記載の方法において、4ビットのハーフトーン
    化されたカラーCc c c c 、及び1ビット黒色層不透明度Kb である場合
    に、前記合成ロジックが、下記の表のように定義される方法。 【表7】
  74. 【請求項74】 請求項67記載の方法において、前記クロックイネーブル
    ジェネレータが、1組のカウンタを使用し、前記カウンタの内部ロジックが、下
    記表のように定義される方法。 【表8】
  75. 【請求項75】 請求項67記載の方法において、前記クロックイネーブル
    信号のロジックが、下記表のように定義される方法。 【表9】
  76. 【請求項76】 コントーンカラーピクセル値のアレイの形態にあるコント
    ーンカラー画像をバイレベルのドットにデジタル的にハーフトーン化するための
    ディザユニットであって、前記ディザユニットがディザボリュームを備え、 前記ディザボリュームが、各ディザセル位置に対して、ディザセル位置が設定
    されないように、また設定されるようにとに交互に定義されるn+1個の明暗度
    間隔を定義するn個の閾値の固定された組を含むディザユニット。
  77. 【請求項77】 請求項76記載のディザユニットにおいて、さらに、画像
    の各色成分に対して、1つの多重閾値ユニットを備え、前記多重閾値ユニットの
    すべては、前記ディザボリュームに作動可能に接続していて、 前記各多重閾値ユニットが、前記出力ドットの位置に対応するディザセルの位
    置が、前記コントーン値が一意に選択する明暗度間隔内に設定されるように定義
    されているかどうかを判断することによって、コントーンカラーピクセル成分値
    に対応する出力ドットの値を決定するディザユニット。
  78. 【請求項78】 請求項77記載のディザユニットにおいて、3つの閾値が
    使用されるディザユニット。
  79. 【請求項79】 請求項78記載のディザユニットにおいて、3つの8ビッ
    トの閾値が使用されるディザユニット。
  80. 【請求項80】 請求項77記載のディザユニットにおいて、色平面の間で
    、ディザセル位置合わせが必要な場合には、前記ディザボリュームから多重閾値
    の値を1回検索し、各色成分をディザするために使用するディザユニット。
  81. 【請求項81】 請求項79記載のディザユニットにおいて、色平面の間で
    ディザセル位置合わせが必要ない場合には、ディザセルがサブセルに分割され、
    そこから異なる多重閾値の値が並列に検索される、個々のアドレス可能なメモリ
    に記憶されるディザユニット。
  82. 【請求項82】 4つの成分を含むコントーンカラー画像をディザすること
    ができる請求項81記載のディザユニットにおいて、前記ディザユニットが4つ
    の別々の3成分閾値ユニット(triple threshold unit)
    を備え、 前記3組の各閾値ユニットが、各色成分に対する一連のコントーンカラーピク
    セル成分を受信し、 前記ディザユニットが、また、ディザセルアドレスジェネレータを備え、 前記アドレスジェネレータが、前記ディザボリュームのサブセルから4つの異
    なる3組の閾値の値の検索を制御するために、各3成分閾値ユニットに対して、
    4つの四方向マルチプレクサと共に動作するディザユニット。
  83. 【請求項83】 請求項82記載のディザユニットにおいて、下記の表に示
    すように、前記3成分閾値ユニットが、3組の閾値の値T1 、T2 及びT3 及び
    明暗度の値Vをインターバルへ、そこから1ビット又は0ビットへと変換するデ
    ィザユニット。 【表10】
  84. 【請求項84】 コントーンカラーピクセル値のアレイの形態にあるコント
    ーンカラー画像をバイレベルのドットに、デジタル的にハーフトーン化するため
    のディザユニットにおいて、前記ディザユニットがディザボリュームを備え、 ディザセル位置が設定されていない状態と設定されている状態とに交互に定義
    されるn+1個の明暗度の間隔を定義するn個の閾値の固定された組により前記
    ディザボリュームの各ディザセルの位置を表わすステップと、 前記コントーンピクセル成分値に対応する出力ドットの値を決定するために、
    前記n+1の明暗度間隔の中の一つを一意に選択するためにディザされている前
    記コントーンピクセル成分を使用するステップとを備えるハーフトーン化方法。
  85. 【請求項85】 請求項84記載の方法において、前記ディザユニットが、
    前記画像の各色成分に対して、1つの多重閾値ユニットをさらに備え、 前記多重閾値ユニットのすべてが、前記ディザボリュームに作動可能に接続し
    ており、かつ、 前記各多重閾値ユニットにおいて、前記出力ドットの位置に対応するディザセ
    ルの位置が、前記コントーン値が一意に選択する明暗度間隔内に設定されるよう
    に定義されているかどうかを判断することによって、コントーンカラーピクセル
    成分値に対応する出力ドットの値を決定するステップをさらに備える方法。
  86. 【請求項86】 請求項85記載の方法において、3つの閾値を使用する方
    法。
  87. 【請求項87】 請求項86記載の方法において、3つの8ビットの閾値を
    使用する方法。
  88. 【請求項88】 請求項85記載の方法において、さらに、色平面の間でデ
    ィザセル位置合わせが必要な場合には、多重閾値の値を1回検索し、それを各色
    成分をディザするために使用するステップを備える方法。
  89. 【請求項89】 請求項85記載の方法において、さらに、色平面の間でデ
    ィザユニット登録が必要ない場合に、前記ディザセルをサブセルに分割し、それ
    らを個々のアドレス可能なメモリに記憶し、各メモリが、並列に異なる多重閾値
    の値を検索するステップを備える方法。
  90. 【請求項90】 4つの成分を含むコントーンカラー画像をディザすること
    ができる請求項89記載の方法において、前記方法が4つの個々の3成分閾値ユ
    ニットを使用し、前記3組の各閾値ユニットが、各色成分に対する一連のコント
    ーンカラーピクセル成分を受信し、また、前記方法がディザセルアドレスジェネ
    レータを使用し、前記アドレスジェネレータが、前記ディザボリュームのサブセ
    ルからの4つの異なる3組の閾値の値の検索を制御するために、各3成分閾値ユ
    ニットに対して、4つの四方向マルチプレクサと共に動作する方法。
  91. 【請求項91】 請求項90記載の方法において、前記3成分閾値ユニット
    が、下記の表に示すように、3組の閾値の値T1 、T2 及びT3 及び明暗度の値
    Vをインターバルへ、そこから1ビット又は0ビットに変換する方法。 【表11】
  92. 【請求項92】 それぞれが、タンクからインクの供給を受けるためのイン
    ク供給ポートを有する複数のノズルと、インクドットを吐出するためのインク配
    置ポートと、プリントヘッドの吐出サイクル中に、前記配置ポートからインクド
    ットを配置するために信号を受信するための吐出制御ポートとを有する複数のノ
    ズルを有するタイプのプリントヘッドを備えるプリンタであって、プリントヘッ
    ドコントローラは、前記ノズルの前記吐出制御ポートに吐出信号吐出信号を供給
    するための手段を備え、かつ、各印刷ジョブの前に、すべてのノズルを吐出させ
    るように設定し、各ノズルに一連の短い吐出パルスを供給するために、一連の修
    正した吐出サイクルを実行させるために動作することが可能であり、パルスの継
    続時間が、インクの滴を吐出させるには短すぎるが、インクを加熱するのには十
    分長い時間であるプリンタ。
  93. 【請求項93】 請求項92記載のプリンタにおいて、前記プリントヘッド
    が、さらに、前記プリントヘッドの温度を示す信号を発生するための温度センサ
    を備え、前記プリントヘッドコントローラが、前記温度センサから前記プリント
    ヘッドの温度を示す信号を受信するための手段を備え、前記プリントヘッドの温
    度を示す信号が、その動作平衡温度に達したことを示すまで、前記一連の短い吐
    出パルスを継続して供給するプリンタ。
  94. 【請求項94】 請求項92記載のプリンタにおいて、前記短い吐出パルス
    が、それぞれ、インク滴を吐出するのに十分な吐出パルスのエネルギの約半分を
    有するプリンタ。
  95. 【請求項95】 請求項92記載のプリンタにおいて、前記プリントヘッド
    コントローラが、温度が周囲温度から10〜50℃高くなるまで、前記一連の修
    正吐出サイクルを実行するプリンタ。
  96. 【請求項96】 請求項95記載のプリンタにおいて、前記プリントヘッド
    コントローラが、温度が周囲温度から20〜40℃高くなるまで、前記一連の修
    正吐出サイクルを実行するプリンタ。
  97. 【請求項97】 請求項96記載のプリンタにおいて、前記プリントヘッド
    コントローラが、温度が周囲温度から約30℃高くなるまで、前記一連の修正吐
    出サイクルを実行するプリンタ。
  98. 【請求項98】 請求項92記載のプリンタにおいて、前記プリントヘッド
    コントローラが、各ノズルに対して約200の修正吐出サイクルを実行するプリ
    ンタ。
  99. 【請求項99】 請求項92記載のプリンタにおいて、前記プリントヘッド
    コントローラが、約50ミリ秒の間前記修正吐出サイクルを実行するプリンタ。
  100. 【請求項100】 請求項92記載のプリンタにいおいて、前記プリントヘ
    ッドコントローラが、前記データが前記プリンタに送られている間、前記修正吐
    出サイクルを実行するプリンタ。
  101. 【請求項101】 それぞれが、タンクからインクの供給を受けるための、
    インク供給ポートを持つ複数のノズルと、インクドットを吐出するためのインク
    配置ポートと、及び前記プリントヘッドの吐出サイクル中に、前記配置ポートか
    らインクドットを配置するために、信号を受信するための吐出制御ポートとを備
    える複数のノズルを含むタイプのプリントヘッド用のプリントヘッドコントロー
    ラを備えるプリンタであって、前記プリントヘッドコントローラが、前記ノズル
    の前記吐出制御ポートに吐出信号を供給するための手段を備え、前記プリントヘ
    ッドコントローラを動作させるための予熱方法が、 各印刷ジョブの前に、すべてのノズルを吐出するように設定するステップと、 各ノズルに一連の短い吐出パルスを供給するために、一連の修正吐出サイクル
    を実行するステップとからなり、各パルスの継続時間が、インクの滴を吐出させ
    るには短すぎるが、インクを加熱するのには十分長い時間である方法。
  102. 【請求項102】 請求項101記載の方法において、前記プリントヘッド
    が、前記プリントヘッドの温度を示す信号を発生するための温度センサを備え、
    前記プリントヘッドコントローラが、前記温度センサから前記プリントヘッドの
    温度を示す信号を受信するための手段を備え、 前記プリントヘッドの温度を示す信号をモニタするステップと、 前記プリントヘッドが、その動作平衡温度に達した時に、前記一連の修正吐出
    サイクルを終了するステップとをさらに備える方法。
  103. 【請求項103】 請求項101記載の方法において、前記短い吐出パルス
    が、それぞれ、インク滴を吐出するのに十分な吐出パルスのエネルギの約半分を
    備える方法。
  104. 【請求項104】 請求項101記載の方法において、前記プリントヘッド
    コントローラが、温度が周囲温度から10〜50℃高くなるまで、前記一連の修
    正吐出サイクルを実行する方法。
  105. 【請求項105】 請求項104記載の方法において、前記プリントヘッド
    コントローラが、温度が周囲温度から20〜40℃高くなるまで、前記一連の修
    正吐出サイクルを実行する方法。
  106. 【請求項106】 請求項105記載の方法において、前記プリントヘッド
    コントローラが、温度が周囲温度から約30℃高くなるまで、前記一連の修正吐
    出サイクルを実行する方法。
  107. 【請求項107】 請求項101記載の方法において、前記プリントヘッド
    コントローラが、各ノズルに対して約200の修正吐出サイクルを実行する方法
  108. 【請求項108】 請求項101記載の方法において、前記プリントヘッド
    コントローラが、約50ミリ秒の間、前記修正吐出サイクルを実行する方法。
  109. 【請求項109】 請求項101記載の方法において、前記プリントヘッド
    コントローラが、前記データが前記プリンタに送られている間、前記修正吐出サ
    イクルを実行する方法。
  110. 【請求項110】 コンピュータメモリに内蔵されているリソースであって
    、前記リソースへの同時アクセスを必要とする複数の並列プロセッサとリソース
    内に座標を形成するためのリソースアドレスジェネレータとを備え、前記リソー
    スが、いくつかの部分に分割され、分割された各部分は、異なるメモリバンク内
    に記憶され、前記リソースアドレスジェネレータが、各プロセッサが使用する前
    記リソースの一部を選択するために使用される座標を発生し、前記選択は、各部
    分が一度に1つのプロセッサによってだけ使用されることを保証するように行わ
    れるリソース。
  111. 【請求項111】 請求項110記載のリソースにおいて、前記選択により
    、各プロセッサが、リソース内に位置する順番に従って、前記各部分を使用する
    ことも保証するリソース。
  112. 【請求項112】 前記リソースが、コントーンカラーピクセル値のアレイ
    の形態にあるコントーンカラー画像をバイレベルのドットに、デジタル的にハー
    フトーン化するための多重閾値ディザマトリックスであって、前記多重閾値ユニ
    ットディザマトリックスが、各ディザセル位置に対して、ディザセル位置が設定
    されていない状態と設定されている状態とに交互に定義されてn+1個の明暗度
    間隔を定義するn個の閾値の固定された組を備えるリソース。
  113. 【請求項113】 請求項112記載のリソースにおいて、前記リソースへ
    の同時アクセスを必要とする複数の並列プロセッサが、各色成分用の多重閾値ユ
    ニットであり、前記多重閾値ユニットのすべてが、前記多重閾値ディザマトリッ
    クスに作動可能に接続しており、前記各前記各多重閾値ユニットが、前記出力ド
    ットの位置に対応するディザセルの位置が、前記コントーン値が一意に選択する
    明暗度間隔内に設定されるように定義されているかどうかを判断することによっ
    て、コントーンカラーピクセル成分値に対応する出力ドットの値を決定するリソ
    ース。
  114. 【請求項114】 請求項113記載のリソースにおいて、前記ディザセル
    が、サブセルに分割され、そこから異なる多重閾値が並列に検索される、個々の
    アドレス可能なメモリに記憶されるリソース。
  115. 【請求項115】 請求項114記載のリソースにおいて、4つの成分を含
    むコントーンカラー画像がハーフトーン化される場合に、4つの別々の3成分閾
    値ユニットが、それぞれ、各色成分に対する一連のコントーンカラーピクセル成
    分を受信し、ディザセルアドレスジェネレータが、前記ディザマトリックスの4
    つの異なるサブセルから、4つの異なる3組の閾値の値の検索を制御するために
    、各閾値ユニットに対して、4つの四方向マルチプレクサと共に動作するリソー
    ス。
  116. 【請求項116】 コンピュータメモリに内蔵されているリソースにアクセ
    スするための方法であって、複数の並列プロセッサが、前記リソースに同時アク
    セスを必要とする場合であって、前記リソース内に、座標を形成するためのリソ
    ースアドレスジェネレータが設置されている場合に、前記方法が、 前記リソースを異なる部分に分割するステップと、 各部分を異なるメモリバンクに記憶するステップと、 各プロセッサが使用する前記リソースの一部を選択するために使用される座標
    を発生するために、前記リソースアドレスジェネレータを動作させるステップと
    を備え、前記選択は、各部分が一度に1つのプロセッサによってだけ使用される
    ことを保証するよう行われる方法。
  117. 【請求項117】 請求項116記載の方法において、前記選択は、各プロ
    セッサが、同プロセッサがリソース内に現れる順序で、部分を使用することも保
    証するさらなるステップを備える方法。
  118. 【請求項118】 請求項117記載の方法において、前記リソースが、コ
    ントーンカラーピクセル値のアレイの形態にあるコントーンカラー画像をバイレ
    ベルのドットに、デジタル的にハーフトーン化するための多重閾値ユニットディ
    ザマトリックスである場合に、前記ディザマトリックスが、各ディザセル位置に
    対して、前記ディザセル位置が設定されない状態と設定される状態とに交互に定
    義されるn+1個の明暗度間隔を定義するn個の閾値の固定された組を有し、 前記リソースへの同時アクセスを必要とする前記複数の並列プロセッサが、前
    記画像の各色成分用の多重閾値ユニットであり、 前記多重閾値ユニットのすべてが、前記ディザマトリックスに作動可能に接続
    していて、 前記方法が、各多重閾値ユニットに対する前記出力ドットの位置に対応するデ
    ィザセルの位置が、前記コントーン値が一意に選択する明暗度間隔内に設定され
    るように定義されているかどうかを判断することによって、コントーンカラーピ
    クセル成分値に対応する出力ドットの値を決定するステップをさらに備える方法
  119. 【請求項119】 請求項118記載の方法において、前記ディザセルをサ
    ブセルに分割し、そこから異なる多重閾値の値を、並列に検索される個々のアド
    レス可能なメモリに記憶するステップを備える方法。
  120. 【請求項120】 請求項118記載の方法において、4つの色成分を含む
    コントーン層がハーフトーン化される場合に、4つの3成分閾値ユニットが、そ
    れぞれ、各色成分に対する一連のコントーンカラーピクセル値を受信し、前記方
    法が、 前記ディザマトリックスの4つの異なるサブセルからの、4つの異なる3組の
    閾値の値の検索を制御するために、各閾値ユニットに対して、4つの四方向マル
    チプレクサと一緒に、前記ディザセルアドレスジェネレータを動作させるための
    ステップを備える方法。
  121. 【請求項121】 それぞれが、インク供給ポートと、インク配置ポートと
    、及び前記プリントヘッドの吐出サイクル中に、前記配置ポートからインクドッ
    トを配置するために、信号を受信するための吐出制御ポートとを有する複数のノ
    ズルを備えるタイプのプリントヘッドを有するプリンタで使用するためのプリン
    タシステムであって、前記プリンタが、また、前記ノズルの前記インク供給ポー
    トにインクを供給するためのインクタンクを備え、前記プリンタシステムは前記
    インクタンクのインクが空になる時期を予測するために作動し、前記プリンタシ
    ステムは前記プリンタにより印刷された、又は印刷しようとするインクドットの
    数を示す信号を受信するための入力ポートと、前記タンク内に残っているインク
    ドットの数を示すデータを記憶するためのメモリと、前記入力ポートから信号を
    受信し、印刷が行われる場合に、前記メモリを更新するためのプロセッサとを備
    え、プリンタが印刷するインクドットの数を示す信号が、前記ノズルの前記吐出
    制御ポートにおいて受信される前記信号と関連するプリンタシステム。
  122. 【請求項122】 請求項121記載のプリンタシステムにおいて、所定数
    のページの終わりがくると、他のページを印刷するのに十分なインクが、タンク
    内に残っているかどうかを示す表示を発生するプリンタシステム。
  123. 【請求項123】 請求項122記載のプリンタシステムにおいて、十分な
    インクが残っていない場合には、新しいページを印刷しないプリンタシステム。
  124. 【請求項124】 請求項121記載のプリンタシステムにおいて、印刷し
    たドット数、又は印刷されるべきドット数を示す信号が、前記プリントヘッド用
    のコントローラ、前記プリントヘッド自身、又は前記インクタンクから入手され
    るプリンタシステム。
  125. 【請求項125】 請求項121記載のプリンタシステムにおいて、ドット
    カウンタが、前記プリントヘッドから吐出したインクドット数、又は吐出される
    インクドット数の計数を維持するプリンタシステム。
  126. 【請求項126】 請求項125記載のプリンタシステムにおいて、前記ド
    ットの計数が、周期的に消去されるプリンタシステム。
  127. 【請求項127】 請求項125記載のプリンタシステムにおいて、前記ド
    ットカウンタが、ドットが印刷された場合は何時でも、信号を受信するための入
    力ポートと、クロックターミナル及び入力クリアターミナルを含むビットカウン
    タと、前記カウンタの周囲の正のフィードバック接続部と、現在のカウントを示
    す前記カウンタからの出力とを備えるプリンタシステム。
  128. 【請求項128】 請求項127記載のプリンタシステムにおいて、エンコ
    ーダが、受信した前記信号を変換するために、前記ドットカウンタへの入力ライ
    ン内位置するプリンタシステム。
  129. 【請求項129】 1つ以上のインクタンクを備えているプリンタで使用す
    るための、請求項121記載のプリンタシステムにおいて、前記プリンタシステ
    ムが、プリンタにより印刷された、又は印刷されるべき前記タンクからのインク
    のドット数を示す信号を受信するための各インクタンクに対する入力ポートを備
    え、前記メモリが、各タンク内に残っているインクドットの数を示すデータを記
    憶するプリンタシステム。
  130. 【請求項130】 それぞれが、インク供給ポートと、インク配置ポートと
    、及び前記プリントヘッドの吐出サイクル中に、前記配置ポートからインクドッ
    トを配置するために、信号を受信するための吐出制御ポートとを備える複数のノ
    ズルを備えるタイプのプリントヘッドを有するプリンタで使用するためのプリン
    タシステムにおいて、前記プリンタが、また、前記ノズルの前記インク供給ポー
    トにインクを供給するための、インクタンクを備え、前記インクタンクのインク
    が空になる時期を予測するために、前記プリンタシステムを作動させるための方
    法であって、 前記プリンタにより印刷されたインクドットの数、又は印刷されるべきインク
    ドットの数を示す信号を受信するステップと、 前記タンク内に残っているインクドットの数を示すデータを記憶するステップ
    と、 印刷が行われる場合に、前記メモリを更新するステップとを備え、 前記プリンタにより印刷されたインクドットの数、又は印刷されるべきインク
    ドットの数を示す前記信号が、前記ノズルの前記吐出制御ポートにおいて受信さ
    れる前記信号と関連する方法。
  131. 【請求項131】 請求項130記載の方法において、さらに、所定数のペ
    ージの終わりにおいて、他のページを印刷するのに十分なインクが、タンク内に
    残っているかどうかを示す表示を発生するステップを備える方法。
  132. 【請求項132】 請求項131記載の方法において、十分なインクが残っ
    ていない場合には、新しいページを印刷しない方法。
  133. 【請求項133】 請求項130記載の方法において、印刷されたドット数
    、又は印刷されるべきドット数を示す前記信号が、前記プリントヘッド用のコン
    トローラ、前記プリントヘッド自身、又は前記インクタンクから入手される方法
  134. 【請求項134】 請求項130記載の方法において、前記プリントヘッド
    から吐出されたか、又は吐出されるべきインクドットの数の計数を維持するステ
    ップをさらに備える方法。
  135. 【請求項135】 請求項134記載の方法において、前記ドットの計数を
    周期的に消去するステップを備える方法。
  136. 【請求項136】 請求項130記載の方法において、前記プリンタが、1
    つ以上のインクタンクを有している場合に、さらに、印刷されたか、又は印刷さ
    れるべき各タンクからのインクのドット数を示す信号を受信するさらなるステッ
    プと、 各タンク内に残っているインクドットの数を示すデータを記憶するさらなるス
    テップとを備える方法。
  137. 【請求項137】 プリンタ用の吐出パルス継続時間制御システムであって
    、 使用可能な電圧を示す信号を受信するための第1の入力ポートと、 1つの吐出パルスの所定の継続時間を表わす制御信号を発生すための、前記第
    1の入力ポートにおいて受信した信号により索引付けされているプログラム可能
    なパルス継続時間表と、 前記制御信号を送信するための出力ポートとを備える制御システム。
  138. 【請求項138】 請求項137記載の制御システムにおいて、さらに、前
    記プリンタ内のプリントヘッドの温度を示す信号を受信するための第2の入力ポ
    ートを備え、前記プログラム可能なパルス継続時間表が、前記第1入力ポート及
    び第2の入力ポート双方において受信される信号により索引付けされる制御シス
    テム。
  139. 【請求項139】 請求項137記載の制御システムにおいて、前記表の入
    力が、0〜4ミリ秒の範囲の値を表わし、制御出力が前記索引付けされた入力に
    従って発生する制御システム。
  140. 【請求項140】 請求項137記載の制御システムにおいて、パルス幅ジ
    ェネレータがその制御出力を受信し、前記プリントヘッド用の前記吐出パルスを
    発生するために前記制御システムの下流に位置する制御システム。
  141. 【請求項141】 請求項137記載の制御システムにおいて、前記表が、
    印刷する最初のページを印刷する前に書き込まれる制御システム。
  142. 【請求項142】 請求項137記載の制御システムにおいて、前記表が、
    印刷中のページの間に更新される制御システム。
  143. 【請求項143】 請求項137記載の制御システムにおいて、前記表の各
    入力が、 ユーザーの明度設定と、 インクの粘度曲線と、 前記コントローラに前記プリントヘッドの温度を知らせるTsenseと、 前記コントローラに前記アクチュエータに供給可能な電圧を知らせるVsen
    seと、 前記コントローラに前記アクチュエータヒータの比抵抗(オーム毎平方(Oh
    ms per sequare))を知らせるRsenseと、 コントローラにヒータの重要な部分の幅を知らせるWsenseとの特徴の内
    から1つ又はそれ以上からの重み付けを有する制御システム。
  144. 【請求項144】 請求項137記載の制御システムにおいて、前記パルス
    継続時間表は256個の入力を有し、各入力は8ビットである制御システム。
  145. 【請求項145】 請求項138記載の制御システムにおいて、電圧を示す
    前記信号が、Vsenseからのものであり、温度を示す前記信号が、Tsen
    seからのものである制御システム。
  146. 【請求項146】 請求項145記載の制御システムにおいて、前記入力ポ
    ートにて受信される信号が、表を索引付けするのに使用されるために変換される
    制御システム。
  147. 【請求項147】 請求項146記載の制御システムにおいて、前記表への
    8ビットの入力が、2つの4ビットの数で索引付けされ、上位4ビットがVse
    nseからのものであり、下位4ビットがTsenseからのものである制御シ
    ステム。
  148. 【請求項148】 第1の入力ポートと、 プログラム可能なパルス継続時間表と、 出力ポートとを備えるプリンタ用の吐出パルス継続時間制御システムにおいて
    、吐出パルス継続時間制御信号を発生するための方法であって、 使用可能な電圧を示す第1の信号を受信するステップと、 1つの吐出パルスの所定の継続時間を示す制御信号を発生するために、前記プ
    ログラム可能なパルス継続時間表を第1の信号によって索引付けするステップと
    、 制御信号を送信するステップとからなる方法。
  149. 【請求項149】 請求項148記載の方法において、第2の入力が供給さ
    れ、前記方法が、 前記プリンタの前記プリントヘッドの温度を示す第2の信号を受信する付加的
    なステップと、 前記プログラム可能なパルス継続時間表を前記第1の信号及び第2の信号によ
    り索引付けする付加的なステップとを備える方法。
  150. 【請求項150】 請求項148記載の方法において、印刷中の最初のペー
    ジを印刷する前に表を書込むステップによって先行される方法。
  151. 【請求項151】 請求項150記載の方法において、印刷中のページの間
    に表を更新する付加的なステップを備える方法。
  152. 【請求項152】 請求項148記載の方法において、 ユーザーの明度設定と、 インクの粘度曲線と、 前記コントローラに前記プリントヘッドの温度を知らせるTsenseと、 前記コントローラに前記アクチュエータに供給可能な電圧を知らせるVsen
    seとの特徴の内から1つ又はそれ以上により、表の各入力を重み付けする付加
    的なステップを備える方法。 前記コントローラに前記アクチュエータヒータの比抵抗(オーム毎平方)を知
    らせるRsense、及び コントローラにヒータの重要な部分の幅を知らせるWsense。
  153. 【請求項153】 請求項149記載の方法において、電圧を示す信号のた
    めにVsenseを使用し、温度を示す信号のためにTsenseを使用する付
    加的なステップを備える方法。
  154. 【請求項154】 請求項153記載の方法において、表を索引付けするた
    めの使用のために、前記入力ポートにて受信する信号を変換する追加ステップを
    備える方法。
  155. 【請求項155】 請求項154記載の方法において、表への8ビットの入
    力をVsenseからの上位4ビットとTsenseからの下位4ビットとを有
    する2つの4ビットの数で索引付けする付加的なステップを有する方法。
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