JP4620343B2 - 電磁アクチュエータ及びそれを有するシャッタ装置 - Google Patents

電磁アクチュエータ及びそれを有するシャッタ装置 Download PDF

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Description

本発明は、電磁アクチュエータ及びそれを有するシャッタ装置に関する。
従来において、シャッタの開閉動作を電磁アクチュエータによって行わせるための技術が種々提案され、且つ実用化されている(例えば特許文献1参照)。
ここで、特許文献1が開示するところのシャッタ装置900の構成を図面と共に説明する。図15は、開口部921が完全に遮蔽された状態、いわゆるシャッタが閉じた状態のシャッタ装置900の構成を示す上視図である。シャッタが閉じた状態ではセクタ922及び932が重畳状態にある。この状態を本説明では初期状態とする。
図15に示すように、シャッタ装置900は、円板状のシャッタ基板920の中央に設けられた開口部921が2枚のセクタ922,932で開閉される構成を有する。一方のセクタ922は支軸924により揺動可能に支持される。同様に、他方のセクタ932も支軸934により揺動可能に支持される。
セクタ922,932にはそれぞれ溝穴929,930が設けられており、これに後述する開閉レバー942のピン928が係合される。ピン928は溝穴929,930内を摺動可能である。支軸924を中心としてセクタ922が揺動すると、この力がピン928を介してセクタ932に作用し、セクタ932が支軸934を中心として揺動する。すなわち、セクタ922とセクタ932とが連動して揺動する。
開閉レバー942は支軸924でシャッタ基板920に揺動可能に保持される。開閉レバー942は2つのアームが屈曲して連結されたヘ字形をなしており、一方のアームの先端付近に上述したピン928が設けられている。従って、セクタ922,932が揺動すると、これに連動して開閉レバー942が揺動する。
開閉レバー942において、アームの連結部分には軸受突起925が設けられており、これにバネ936が係合される。バネ936はコイル形状を有し、巻回された部分が軸受突起925に係合される。また、バネ936の両端は直線状に延びており、一方の端が開閉レバー942における他方のアームに設けられたピン944(ピン940であってもよい)に係止され、他方の端がシャッタ基板920に設けられたピン938に係止される。従って、開閉レバー942が支軸924を中心として揺動すると、バネ936が変形し、これに開閉レバー942を初期状態の位置へ復元させるためのエネルギーが蓄えられる。
また、セクタ922において、支軸924で固定されてない側の縁には、後述する電磁アクチュエータにより駆動される駆動歯車910の歯部912aと噛合可能な歯部926が設けられている。駆動歯車910は電磁アクチュエータの駆動軸914に固定されており、この駆動軸914を回転させることで駆動歯車910が時計回り/反時計回りに回転させることが可能である。
歯部912aを歯部926に噛合させた状態で駆動歯車910を反時計回りに回転させると、セクタ922は支軸924を中心として揺動する。これにより、上述及び図16に示すように、セクタ932が支軸934を中心として揺動し、セクタ922及び932が展開状態となる。展開状態ではセクタ922,932に設けられた絞り部923,933が円状に開口し、これにより、開口部921が開放された状態、いわゆるシャッタが開いた状態となる。尚、図2は、開口部921が完全に開放された状態のシャッタ装置900の構成を示す上視図である。
図16に示すようにセクタ922及び932を展開状態とすると、上述したように、バネ936には開閉レバー942を初期状態の位置へ復元させるためのエネルギーが蓄えられる。この状態において、更に駆動歯車910を反時計回りに回動させると、図17に示すように、歯部912aの一部に設けられた欠歯部912bが歯部926側に位置し、歯部912aと歯部926との噛合が解除される。すると、バネ936に蓄えられたエネルギーにより、開閉レバー942が初期状態の位置へ復元する。従って、これに連結されたセクタ922及び932も初期状態の位置、すなわち重畳状態へ復元し、これにより開口部921が遮蔽される。すなわち、シャッタが切られる。尚、図17は、セクタ922及び932が展開状態から重畳状態へ復元する際のシャッタ装置900の構成を示す上視図である。
このような構成において、シャッタ装置900は、歯部926に最初に噛合させる歯を歯部912aの何れかに調整することで、開口部921の開放程度(絞り量ともいう)を制御することができる。すなわち、絞りを調整することができる。これを実現するためにシャッタ装置900では、バネ946とこれを軸受する軸受突起948とバネ946の両端を係止するピン940,950を有し、且つ少なくとも駆動歯車910とセクタ922と開閉レバー942(軸受突起925及びピン944を含む)とバネ946とが導体で形成された構成を有する。
より詳細に説明する。シャッタ装置900は、初期状態においてピン944とバネ946との間にわずかな隙間を有する。そこで、図18に示すように、駆動歯車910を時計回りに回動させると、歯部912aと歯部926とが当接し、セクタ922を反時計回りに揺動する。この結果、開閉レバー942が反時計回りに揺動し、ピン944とバネ946とが接触する。この際、例えば電圧をバネ946に印加しておくことで、バネ946とピン944との接触による電圧の変化を駆動歯車910側で検知することができる。また、この電圧の変化は、歯部926に歯部912aの歯を時計回りに当接した数分のパルスとしてカウントすることができる。従って、このパルスを所望する数分カウントされるまで駆動歯車910を時計回りに回動させることで、絞り量を調整することが可能となる。
また、参考として、ロータをスラスト方向に移動させることができる電磁アクチュエータが例えば特許文献2により開示されている。
特開平9−43677号公報 特開昭62−89462号公報
しかしながら、特許文献1による構成では、電磁アクチュエータの制御方向が回転方向のみであるため、シャッタの高速化が難しく且つ制御が煩雑となるという問題が存在する。また、特許文献2による構成では、スラスト方向へ移動させるためのロータ及びステータの構成が複雑であり且つ制御が煩雑であるという問題が存在する。
そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、簡素な構成且つ容易な制御で回転方向以外にも制御すること可能な電磁アクチュエータ及びこれを有するシャッタ装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、請求項1記載のように、永久磁石ロータと、該ロータの駆動軸を摺動可能かつ回転可能に保持する保持部材と、前記ロータと径方向に磁気的に結合して前記ロータを回転させる第1ステータと、該第1ステータを磁化する第1コイルと、前記ロータと軸方向に磁気的に結合して前記ロータを軸方向に変位させる第2ステータと、前記第2のステータを磁化させる第2コイルとを備えた構成である。ロータをスラスト方向へシフトさせるための第2のステータを設けることで、ロータを回転方向以外にも制御することが可能となる。また、第2のステータをコイルにより磁化させることで、ロータのシフトを電流で制御することが可能となる。
また、本発明は、請求項2記載のように、請求項1記載の前記電磁アクチュエータと、前記駆動軸に固定された駆動レバーと、前記駆動レバーと係合可能であり、該駆動レバーの揺動に連動して揺動する開閉レバーと、前記開閉レバーの揺動に連動して揺動することで開口部を開放又は遮蔽するセクタとを有し、前記駆動レバーと前記開閉レバーとが、前記ロータをスラスト方向へシフトさせることで係合又は係合の解除がなされるように構成される。シフト可能な駆動軸に駆動レバーを取り付けることで、駆動レバーと開閉レバーとの係合の有無を容易に制御することが可能となる。
請求項2記載の前記シャッタ装置は、例えば請求項3記載のように、前記セクタを閉方向に付勢する付勢部材を有し、前記駆動レバーと前記開閉レバーとの係合を解除することで、前記付勢部材の作用により前記セクタが前記開口部を遮蔽するように構成されても良い。セクタを所定の位置へ復元するための付勢部材を有することで、駆動レバーと開閉レバーとの係合を解除した際に自動的にセクタが開口部を遮蔽するように構成できる。従って、必要な分だけ開口部を開放した状態から容易に開口部を遮蔽することができる。すなわち、絞り量の調整が容易となる。
また、本発明は、請求項4記載のように、請求項1記載の前記電磁アクチュエータと、前記駆動軸に固定された駆動歯車と、前記駆動歯車に設けられた第1の歯部と噛合可能な第2の歯部を有する第1のセクタとを有し、前記第1の歯部と前記第2の歯部とが、前記ロータをスラスト方向へシフトさせることで噛合又は噛合の解除がなされるように構成される。シフト可能な駆動軸に駆動歯車を取り付けることで、駆動歯車と開閉レバーとの係合の有無を容易に制御することが可能となる。
また、請求項4記載の前記シャッタ装置は、例えば請求項5記載のように、前記第1のセクタの揺動に連動して揺動する開閉レバーと、前記セクタを閉方向に付勢する付勢部材を有し、前記第1の歯部と前記第2の歯部との噛合を解除することで、前記付勢部材の作用により前記セクタが前記開口部を遮蔽するように構成されても良い。セクタを所定の位置へ復元するための付勢部材を有することで、駆動歯車と開閉レバーとの係合を解除した際に自動的にセクタが開口部を遮蔽するように構成できる。従って、必要な分だけ開口部を開放した状態から容易に開口部を遮蔽することができる。すなわち、絞り量の調整が容易となる。
本発明によれば、簡素な構成且つ容易な制御で回転方向以外にも制御すること可能な電磁アクチュエータ及びこれを有するシャッタ装置を実現できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
まず、本発明による実施例1について図面を用いて詳細に説明する。図1(a)は、実施例1による電磁アクチュエータ10の構成を示す斜視図であり、図1(b)は、(a)に示す電磁アクチュエータ10の一部をA−A断面で切り取った際の図である。また、図2(a)は、図1(a)に示す電磁アクチュエータ10のA−A断面図であり、(b)は(a)に示す電磁アクチュエータ10のB−B断面図である。
図1(a)に示すように、電磁アクチュエータ10は、ロータ101と駆動軸114と保持部材102と第2コイル103と第2ステータ104a及び104bと第1コイル108a及び108bと第1ステータの磁極部107a,107b,107c及び107dとを有して構成される。
上記構成において、ロータ101は円筒状を成し、側面に複数の磁極、例えば4つの磁極を形成するように永久磁石が組み合わされて成る。また、図1(b)に示すように、ロータ101には上面及び底面の中心を通るように駆動軸114が固定される。駆動軸114の両端はロータの上面及び底面からそれぞれ突出している。また、保持部材102は円筒状を成す。保持部材102の底面にはロータ101の上面よりも大きな半径を持つ円筒状の溝が形成される。このような溝を形成することで、保持部材102はロータ101の一端側を収納することが可能となる。保持部材102に形成された溝の底面には、駆動軸114の一方の端を上下方向及び回転方向に摺動可能に保持するための穴が設けられる。尚、駆動軸114と平行な方向(=本説明における上下方向)はスラスト方向と呼ばれる。
保持部材102の側面には、これを一周する溝が形成されている。この溝には第2コイル103が巻回される。保持部材102の上面にはロータ101と磁気的に結合可能な第2ステータ104a及び104bが設けられる。第2コイル103に電流を流すことで、第2コイル103に発生した磁界(図2(a)参照)により第2ステータ104a及び104bが磁化される。図2(a)では、第2ステータ104a及び104bの上下面に磁極が発生するように構成されている。ロータ101は、第2ステータ104a及び104bの下面側の極性に基づいて上方向又は下方向にシフトする。この際、ロータ101に固定された駆動軸114もスラスト方向にシフトする。尚、駆動軸114の他方の端も保持部材105に設けられた穴に、スラスト方向及び回転方向に摺動可能に保持される。
また、図1(a)及び(b)に示すように、保持部材102の底面に形成された溝から突出したロータ101の他端側の側面には、これと4方向から対峙する第1ステータの4つの磁極部107a,107b,107c及び107dが配置される。磁極部107a,107b,107c及び107dとロータ101の側面とは所定の距離だけ離間された状態で保持部材105により保持される。磁極部107a及び107bは、図2(b)に示すように、第1ステータの一つであるコ字状を成す第1ステータ107−1の端に形成される。第1ステータ107−1の胴体部には第1コイル108aが巻回される。この第1コイル108aに電流を流すことで第1ステータ107−1内部に磁界が発生し、磁極部107a及び107bに磁極が生じる。尚、磁極部107aに発生する磁極と磁極部107bに発生する磁極とはN/Sが逆となる。同様に、磁極部107c及び107dは、図2(b)に示すように、第1ステータの一つであるコ字状を成す第1ステータ107−2の端に形成される。第1ステータ107−2の胴体部には第1コイル108bが巻回される。この第1コイル108bに電流を流すことで第1ステータ107−2内部に磁界が発生し、磁極部107c及び107dに磁極が生じる。尚、磁極部107cに発生する磁極と磁極部107dに発生する磁極とはN/Sが逆となる。このように磁極を発生させることで、磁極部107a,107b,107c及び107dとロータ101とが磁気的に結合し、ロータ101が駆動軸114を中心として回転する。但し、上記の説明において、ロータ101を回転させるための磁極部の数は4つに限定されず、1つ以上であればよい。
次に、上記の電磁アクチュエータ10を用いたシャッタ装置100の構成を図面と共に説明する。図3は実施例1によるシャッタ装置100の構成を示す上視図であり、開口部121が完全に遮蔽された状態、いわゆるシャッタが閉じた状態のシャッタ装置100の構成を示す図である。シャッタが閉じた状態ではセクタ122及び132が重畳状態にある。この状態を本説明では初期状態とする。また、図4は図3に示すシャッタ装置100のC−C断面図である。
図3に示すように、シャッタ装置100は、円板状のシャッタ基板120の中央に設けられた開口部121が2枚のセクタ122,132で開閉される構成を有する。一方のセクタ122は支軸124により揺動可能に支持される。同様に、他方のセクタ132も支軸134により揺動可能に支持される。
セクタ122,132にはそれぞれ溝穴129,130が設けられており、これに後述する開閉レバー152のピン128が摺動可能に係合される。ピン128は開閉レバー152に固定されている。従って、開閉レバー152を制御することで、セクタ122及び132を連動して揺動させることが可能である。尚、セクタ122,132には絞り部123,133が形成されており、開口部121の中央からこれを開閉するように構成されている。
開閉レバー152は2つのアームを有し、このアームを連結する部分が支軸154でシャッタ基板120に揺動可能に保持される。すなわち、開閉レバー152は支軸154を中心として揺動可能である。開閉レバー152における一方のアームには先端付近に上記したピン128が設けられている。ピン128は上述した溝穴129,130の他に、シャッタ基板120に設けられた溝穴131にも摺動可能に係合される。溝穴131は、開閉レバー152が揺動した際にピン128が描く軌跡に沿って開口されている。また、開閉レバー152における他方のアームには付勢部材であるバネ156の一方の端が取り付けられる。バネ156の他方の端はシャッタ基板120又はシャッタ装置100の筐体等に固定される。バネ156は開閉レバー152の揺動に伴って伸縮し、開閉レバー152をセクタ閉方向へ付勢している。
開閉レバー152において、バネ156が取り付けられたアームは、駆動レバー158のアームと係合可能である。駆動レバー158は、1以上、例えば3つのアームを有し、このアームを連結する部分が上述した駆動軸114に固定されている。駆動レバー158のアーム先端は、図4に示すように、L字状に屈曲しており、この折曲部分が開閉レバー152と係合する。駆動軸114は、上述及び図4に示すように、ロータ101に固定されている。従って、ロータ101を回転方向に駆動制御することで、駆動レバー158を用いて開閉レバー152を駆動することが可能である。
ロータ101は、上述したように、第2コイル103に電流を流すことで発生した第2ステータ104a,104bの磁界によりスラスト方向にシフトする。この際、発生する磁界の向きを制御することで、ロータ101が付勢される向きを制御することができる。例えばロータ101における保持部材102で覆われた部分をS極とした場合、図4に示すような磁極を第2ステータ104a(104bも含む)に発生させることで、ロータ101が保持部材102へ当接するように、これを付勢することができる。
ロータ101が保持部材102に当接した状態では、駆動レバー158のアーム先端に設けられた屈曲部分が、上述したように開閉レバー152のアームに係合する。この状態で駆動レバー158を反時計回りに駆動すると、図5に示すように、開閉レバー152は時計回りに揺動する。この際、バネ156には開閉レバー152を初期位置へ復元するための付勢力が蓄えられる。また、開閉レバー152が時計回りに揺動すると、これのアームに設けられたピン128を介してセクタ122が時計回りに揺動する。同時にセクタ132が反時計回りに揺動する。これにより、セクタ122及び132が展開状態となり、開口部121が開放される。尚、図5は実施例1によるシャッタ装置100の構成を示す上視図であり、開口部121が完全に開放された状態、いわゆるシャッタが開いた状態のシャッタ装置100の構成を示す図である。また、図6に図5に示すシャッタ装置100のD−D断面図を示す。図6に示すように、駆動軸114が反時計回りに回転すると、これと共に駆動レバー158が反時計回りに回転する。結果として、駆動レバー158のアーム先端に設けられた屈曲部分が開閉レバー152のアームを付勢し、開閉レバー152を時計回りに回転させる。
上記のようにセクタ122及び132を展開させた状態で第2コイル103に流す電流の向きを反転させると、図8に示すようにロータ101が上方向にシフトする。同時に、駆動軸114及び駆動レバー158が上方向にシフトする。駆動レバー158が上方向にシフトすると、駆動レバー158と開閉レバー152との係合が解除される。開閉レバー152にはバネ156により反時計回り方向への付勢力が加わっているため、駆動レバー158との係合が解除されることで、図7に示すように、開閉レバー152は反時計回りに回転し、初期位置へ復元しようとする。これに伴い、セクタ122及び132が重畳状態へ復元しようとする。尚、図7は実施例1によるシャッタ装置100の構成を示す上視図であり、セクタ122及び132が重畳状態へ移行する際の過程を示す図である。また、図8は図7に示すシャッタ装置100のE−E断面図である。
以上で説明したシャッタ装置100は、開閉レバー152を時計回りに回転させる量を制御することで、絞り量を調整することができる。例えば開口部121を完全に開放するために必要な回転量の半分の回転量を開閉レバー152に与えることで、絞り量を例えば全開の半分とすることができる。この状態で駆動レバー158と開閉レバー152との係合を解除することで開口部121が遮蔽される。すなわち、必要な分だけ開閉レバー152を回転させた状態でロータ101を上方向にシフトさせるという簡単な構成及び動作で、シャッタを切ることができる。尚、開閉レバー152に与える回転量は、ロータ101の回転量を制御することで容易に調整することができる。
以上のように、本発明によれば、部材による設計自由度の制限を受けることなく、簡素な構成で且つ容易に絞り量を調整することが可能となる。
次に、本発明による実施例2について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない構成に関しては実施例1と同様である。
図9は実施例2によるシャッタ装置200の構成を示す上視図であり、開口部121が完全に遮蔽された状態、いわゆるシャッタが閉じた状態のシャッタ装置200の構成を示す図である。シャッタが閉じた状態ではセクタ222及び232が重畳状態にある。この状態を本説明では初期状態とする。また、図10は図9に示すシャッタ装置200のF−F断面図である。
図9に示すように、シャッタ装置200は、シャッタ基板120の中央に設けられた開口部121が2枚のセクタ222,232で開閉される構成を有する。一方のセクタ222は支軸224により揺動可能に支持される。同様に、他方のセクタ232も支軸234により揺動可能に支持される。
セクタ222,232にはそれぞれ溝穴229,230が設けられており、これに後述する開閉レバー242のピン228が摺動可能に係合される。ピン228は開閉レバー242に固定されている。従って、開閉レバー242を制御することで、セクタ222及び232を連動して揺動させることが可能である。尚、セクタ222,232には絞り部223,233が形成されており、開口部121の中央からこれを開閉するように構成されている。
開閉レバー242は支軸224でシャッタ基板120に揺動可能に保持される。開閉レバー242は2つのアームが屈曲して連結されたヘ字形をなしており、一方のアームの先端付近に上述したピン228が設けられている。従って、セクタ222,232が揺動すると、これに連動して開閉レバー242が揺動する。
開閉レバー242において、アームの連結部分には軸受突起225が設けられており、これに付勢部材のバネ236が係合される。バネ236はコイル形状を有し、巻回された部分が軸受突起225に係合される。また、バネ236の両端は直線状に延びており、一方の端が開閉レバー242における他方のアームに設けられたピン244(ピン240であってもよい)に係止され、他方の端がシャッタ基板120に設けられたピン238に係止される。従って、開閉レバー242が支軸224を中心として揺動すると、バネ236が変形し、これに開閉レバー242を初期位置へ復元させるための付勢力が蓄えられる。
また、セクタ222において、支軸224で固定されてない側の縁には、電磁アクチュエータ10により駆動される駆動歯車210の歯部212と噛合可能な歯部226が設けられている。駆動歯車210は電磁アクチュエータ10の駆動軸114に固定されており、この駆動軸114を回転させることで、駆動歯車210を時計回り/反時計回りに回転させることが可能である。
駆動歯車210は駆動軸114に固定されている。従って、図10に示すように、ロータ101をスラスト方向にシフトさせることで、駆動歯車210の歯部212とセクタ222の歯部226とを噛み合わせることも、これを解除することもできる。
歯部212を歯部226に噛合させた状態で駆動歯車210を反時計回りに回転させると、セクタ222は支軸224を中心として揺動する。これにより、上述及び図11に示すように、セクタ232が支軸234を中心として揺動し、セクタ222及び232が展開状態となる。展開状態ではセクタ222,232に設けられた絞り部223,233が円状に開口し、開口部121が開放された状態、いわゆるシャッタが開いた状態となる。この際、開閉レバー242も時計回りに回転する。このため、開閉レバー242に設けられたピン244がバネ236の一方の端を押す。これにより、バネ236に開閉レバー242を初期位置へ復元させるための付勢力が蓄えられる。尚、図11は開口部121が完全に開放された状態のシャッタ装置200の構成を示す上視図である。また、図12に図11に示すシャッタ装置200のG−G断面図を示す。図12に示すように、駆動軸114が反時計回りに回転すると、駆動歯車210がセクタ222を時計回りに揺動させると共に、セクタ232を反時計回りに揺動させる。
図11に示すように、セクタ222及びセクタ232を展開状態とすると、上述したように、バネ236には開閉レバー242を初期位置へ復元させるための付勢力が蓄えられる。この状態において、第2コイル103に流す電流の向きを反転させると、図14に示すようにロータ101が上方向にシフトする。同時に、駆動軸114及び駆動歯車210が上方向にシフトする。駆動歯車210が上方向にシフトすると、歯部212と歯部226との噛み合わせが解除される。開閉レバー242にはバネ236により反時計回り方向への付勢力が加わっているため、駆動歯車210との噛み合わせが解除されることで、図13に示すように、開閉レバー242は反時計回りに回転し、初期位置へ復元しようとする。これに伴い、セクタ222及び232が重畳状態へ復元しようとする。尚、図13は実施例2によるシャッタ装置200の構成を示す上視図であり、セクタ222及び232が重畳状態へ移行する際の過程を示す図である。また、図14は図13に示すシャッタ装置200のH−H断面図である。
以上で説明したシャッタ装置200は、セクタ222を時計回りに回転させる量を調整することで、絞り量を調整することができる。例えば開口部121を完全に開放するために必要な回転量の半分の回転量を開閉レバー242に与えることで、絞り量を例えば全開の半分とすることができる。この状態で歯部212と歯部226との噛み合わせを解除することで開口部121が遮蔽される。すなわち、必要な分だけ駆動歯車210を回転させた状態でロータ101を上方向にシフトさせるという簡単な構成及び動作で、シャッタを切ることができる。尚、駆動歯車210に与える回転量は、ロータ101の回転量を制御することで容易に調整することができる。
以上のように、本発明によれば、部材による設計自由度の制限を受けることなく、簡素な構成で且つ容易に絞り量を調整することが可能となる。
また、上記実施例1及び実施例2は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。例えば、付勢手段としてバネを採用したが、それに限らずゴム等でもよい。
(a)は本発明の実施例1による電磁アクチュエータ10の構成を示す斜視図であり、(b)は(a)に示す電磁アクチュエータ10の一部をA−A断面で切り取った際の図である。 (a)は図1(a)に示す電磁アクチュエータ10のA−A断面図であり、(b)は(a)に示す電磁アクチュエータ10のB−B断面図である。 本発明の実施例1によるシャッタ装置100の構成を示す上視図であり、シャッタが閉じた状態のシャッタ装置100の構成を示す図である。 図3に示すシャッタ装置100のC−C断面図である。 本発明の実施例1によるシャッタ装置100の構成を示す上視図であり、シャッタが開いた状態のシャッタ装置100の構成を示す図である。 図5に示すシャッタ装置100のD−D断面図である。 本発明の実施例1によるシャッタ装置100の構成を示す上視図であり、セクタ122及び132が重畳状態へ移行する際の過程を示す図である。 図7に示すシャッタ装置100のE−E断面図である。 本発明の実施例2によるシャッタ装置200の構成を示す上視図であり、シャッタが閉じた状態のシャッタ装置200の構成を示す図である。 図9に示すシャッタ装置200のF−F断面図である。 本発明の実施例2によるシャッタ装置200の構成を示す上視図であり、シャッタが開いた状態のシャッタ装置200の構成を示す図である。 図11に示すシャッタ装置200のG−G断面図である。 本発明の実施例2によるシャッタ装置200の構成を示す上視図であり、セクタ222及び232が重畳状態へ移行する際の過程を示す図である。 図13に示すシャッタ装置200のH−H断面図である。 従来技術によるシャッタ装置900の構成を示す上視図であり、シャッタが閉じた状態のシャッタ装置900の構成を示す図である。 従来技術によるシャッタ装置900の構成を示す上視図であり、シャッタが開いた状態のシャッタ装置900の構成を示す図である。 従来技術によるシャッタ装置900の構成を示す上視図であり、セクタ922及び932が重畳状態へ移行する際の過程を示す図である。 従来技術によるシャッタ装置900の上視図であり、最初に噛み合わせる歯部912aと歯部926との組み合わせを調整する際の動作を説明するための図である。
符号の説明
10 電磁アクチュエータ
100、200 シャッタ装置
101 ロータ
102、105 保持部材
103 第2コイル
104a、104b 第2ステータ
107−1、107−2 第1ステータ
107a、107b、107c、107d 磁極部
108a、108b 第1コイル
114 駆動軸
120 シャッタ基板
121 開口部
122、132、222、232 セクタ
123、133、223、233 絞り部
124、134、154、224、234 支軸
128、244、228、238、240、244 ピン
129、130、131、229、230 溝穴
152、242 開閉レバー
156、236 付勢部材
158 駆動レバー
210 駆動歯車
212、226 歯部
225 軸受突起

Claims (4)

  1. 永久磁石ロータ、該ロータの駆動軸を摺動可能かつ回転可能に保持する保持部材、前記ロータと径方向に磁気的に結合して前記ロータを回転させる第1ステータ、該第1ステータを磁化する第1コイル、前記ロータと軸方向に磁気的に結合して前記ロータを軸方向に変位させる第2ステータ、前記第2のステータを磁化させる第2コイル、を備えている電磁アクチュエータと、
    前記駆動軸に固定された駆動レバーと、
    前記駆動レバーと係合可能であり、該駆動レバーの揺動に連動して揺動する開閉レバーと、
    前記開閉レバーの揺動に連動して揺動することで開口部を開放又は遮蔽するセクタとを有し、
    前記駆動レバーと前記開閉レバーとは、前記ロータをスラスト方向へシフトさせることで係合又は係合の解除がなされることを特徴とするシャッタ装置。
  2. 前記セクタを閉方向に付勢する付勢部材を有し、
    前記駆動レバーと前記開閉レバーとの係合を解除することで、前記付勢部材の作用により前記セクタが前記開口部を遮蔽することを特徴とする請求項1記載のシャッタ装置。
  3. 永久磁石ロータ、該ロータの駆動軸を摺動可能かつ回転可能に保持する保持部材、前記ロータと径方向に磁気的に結合して前記ロータを回転させる第1ステータ、該第1ステータを磁化する第1コイル、前記ロータと軸方向に磁気的に結合して前記ロータを軸方向に変位させる第2ステータ、前記第2のステータを磁化させる第2コイル、を備えている電磁アクチュエータと、
    前記駆動軸に固定された駆動歯車と、
    前記駆動歯車に設けられた第1の歯部と噛合可能な第2の歯部を有する第1のセクタとを有し、
    前記第1の歯部と前記第2の歯部とは、前記ロータをスラスト方向へシフトさせることで噛合又は噛合の解除がなされることを特徴とするシャッタ装置。
  4. 前記第1のセクタの揺動に連動して揺動する開閉レバーと、
    前記セクタを閉方向に付勢する付勢部材を有し、
    前記第1の歯部と前記第2の歯部との噛合を解除することで、前記付勢部材の作用により前記セクタが前記開口部を遮蔽することを特徴とする請求項3記載のシャッタ装置。
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