JP4618487B2 - 1次元照明装置及び画像生成装置 - Google Patents

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本発明は、1次元横マルチモードレーザを用いた1次元照明装置及び画像生成装置において、照明光の均一性を高め、画質等を向上させるための技術に関する。
固体レーザは高い出力を必要とする場合に使用され、その励起用光源として半導体レーザを用いる場合に、例えば、複数のエミッタ(放射源)を有するレーザアレイと、光学素子(マイクロレンズアレイ)を組み合わせた形態が知られている(例えば、特許文献1参照)。
レーザ光源及び光変調素子を用いた画像生成装置(プロジェクタやプリンタ等)への適用において、例えば、レーザ光源と、ビーム拡大器、空間光変調器等を備えるとともに、小型レンズアレイを有するフライアイ・インテグレータを用いた装置構成が挙げられる(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−185792号公報 特開2003−98476号公報
しかしながら、従来の構成にあっては、スペックル低減や照明光の均一性、レーザ光源の出力や効率面等に関して問題がある。
例えば、画像投射装置等への適用においては、レーザ光の干渉性が高いことに起因するスペックルノイズの低減対策が必要とされ、レンズアレイを用いたインテグレータ光学系等が用いられるが、光学的な位置設定や調整(アライメント)を高い精度で行う必要が生じたり、調整箇所が増えることに起因する安定性への影響等が問題となる。
また、干渉縞を充分に平均化することが困難であるか又はそのための構成や制御が複雑化する等の問題を抱えている。
そこで、本発明は、干渉に起因する照明ムラをなくして、照明光プロファイルの均一性を高めるのに有効な1次元照明装置及び画像生成装置の提供を課題とする。
本発明に係る1次元照明装置は、上記した課題を解決するために、1次元横マルチモード発振の固体レーザ共振器内に波長変換用素子を設けた1次元照明装置において、励起用光源としての半導体レーザと、共振器内のレーザ媒質及び上記波長変換用素子としての非線形光学結晶又は非線形光学素子を備え、上記レーザ媒質と上記非線形光学結晶又は上記非線形光学素子との間の光路上に凹面鏡を配置し、上記レーザ媒質に対してレーザ出力軸に直交する側方から励起光を照射し、真円を除く楕円状の横モードパターンでレーザ媒質を励起し、M値が7以上で横モード数が50以上の発振により得られるビームを上記非線形光学結晶又は非線形光学素子に照射して、線状光を出力し、上記線状光の横幅は上記レーザ媒質の側面幅がアパーチャーとなって決定され、上記線状光の縦幅が上記凹面鏡の曲率半径の選定により規定されるようにしたものである。
また、本発明に係る画像生成装置は、1次元横マルチモード発振の固体レーザ共振器内に波長変換用素子を設けた1次元照明光源と、該光源からの光を変調する1次元光変調手段と、該1次元光変調手段からの光を走査する光走査手段を備えた画像生成装置において、励起用光源としての半導体レーザと、共振器内のレーザ媒質及び上記波長変換用素子としての非線形光学結晶又は非線形光学素子を備え、上記レーザ媒質と上記非線形光学結晶又は上記非線形光学素子との間の光路上に凹面鏡を配置し、上記レーザ媒質に対してレーザ出力軸に直交する側方から励起光を照射し、真円を除く楕円状の横モードパターンでレーザ媒質を励起し、M値が7以上で横モード数が50以上の発振により得られるビームを上記非線形光学結晶又は非線形光学素子に照射することにより波長変換して線状光を出力し、1次元レンズアレイを用いたインテグレータ光学系を介して上記1次元光変調素子に照射し、上記線状光の横幅は上記レーザ媒質の側面幅がアパーチャーとなって決定され、上記線状光の縦幅が上記凹面鏡の曲率半径の選定により規定されるようにしたものである。
従って、本発明では、M2値が7以上で、横モード数が50以上の線状ビームを用いることで、コントラスト(強度平坦部でのピーク−ボトム差の比率)を約14%以下に低減し、均一性の高い1次元照明光(所謂トップハット形状の強度分布)を得ることができる。また、共振器中に非線形光学結晶又は非線形光学素子に配置し、高効率での波長変換が可能であり、連続発振が可能となる。
本発明によれば、高出力かつ高効率で均一性の高い線状ビームを得ることができ、しかも、そのためにM2値と多モードとの関係を利用しているので、装置構成の複雑化等の弊害を伴うことがなく、低コスト化に有利である。そして、インテグレータ光学系に関する調整精度の許容度を大きくすることができる(多少の位置変化等は許容される)ので、調整作業や経時変化等への対応が容易である。また、1次元光変調素子を用いた画像生成装置への適用において、光学素子等を用いたスペックルノイズの低減対策が不要となり、構成の簡素化や小型化等を実現することが可能である。
半導体レーザを用いてレーザ媒質に対してレーザ出力軸に直交する側方から励起光を照射する形態(側面励起方式、所謂サイドポンプ)の採用は、高出力化の他、構成の簡単化及び部品点数の削減等に有効であり、M2値の設定に関して、レーザ媒質の側面幅がアパーチャー(開口)となって、線状ビームの横幅が規定される。
そして複数のレーザエミッタを1次元的に配列させた並列化光源(レーザアレイ)の使用によって、高出力化を実現することができ、該並列化光源とレーザ媒質との間に配置されるレンズアレイを用いることで、レーザ媒質に関する高効率での励起が可能となる。
また、並列化光源を用いてレーザ媒質を直接励起する形態では、部品点数を削減することができ、光学アライメントの不要化により工数削減に寄与する。その結果として低コスト化が図られ、また、品質管理面でも有効である。この場合、レーザ媒質に光閉じ込め手段を設け、励起光の閉じ込めにより効率を高めることが好ましい。
共振器内に配置される非線形光学素子については、周期分極反転構造を有する光学デバイスを用いる場合に、非線形光学定数が大きく、高い変換効率が得られる。また、ウエハープロセス技術による大量生産が可能であり、低コスト化に好適である。特に、気相平衡法処理を施した化学量論組成周期分極反転タンタル酸リチウムを用いる場合には、光損傷に強く長期信頼性に優れた素子が得られ、波長変換効率が高いため、高出力の光を安定に得ることができる。また、レーザ媒質からの線状ビーム長(横幅)に対して素子の横幅(厚み方向及び光軸方向に直交する方向における幅)を大きくすることにより対応できるので、高出力化対策に有効である。
レーザ媒質と非線形光学結晶又は非線形光学素子との間の光路上に凹面鏡を配置した構成では、該凹面鏡の曲率半径の選定により、線状ビームの縦幅を規定することができる。
そして、非線形光学結晶又は非線形光学素子を用いた第二高調波発生により、紫外光又は青色光又は緑色光の線状ビームを出力する形態において、例えば、希土類添加の固体レーザ媒質を赤外共振器内に配置することにより、固体レーザ媒質からの高出力の赤外光に基づいて可視光(線状光)を得ることができる。
1次元横マルチモードレーザを用いた1次元照明光源からの光を、1次元光変調素子によって変調するとともに、光走査によって2次元画像を生成する画像生成装置への適用において、光変調素子に係る1次元方向(長軸方向)と横マルチモードの方向を合わせることで、プロファイル変換の必要がなくなり、部品点数や光学調整箇所を削減できる。そして、回折格子型の1次元光変調素子(あるいは1次元空間変調素子)を用いる場合に要求される線状の照明光(つまり、素子の有効長に亘って広がり、かつ該素子の短軸方向には充分に集光された光)を該素子に対して照射することができ、性能や画質等の向上に有効である。そして、1次元レンズアレイを用いたインテグレータにおいて干渉ノイズの低減効果を充分に引き出すことが可能となる。
本発明は、1次元横マルチモードレーザを用いた1次元照明装置及び画像生成装置に関するものであり、例えば、光変調素子を用いた画像表示装置(画像投射装置等)や描画装置、プリンタ等の画像出力装置、各種の加工装置等に適用することができる。
図1及び図2は、本発明に係る基本構成例を示したものである。
図1は、1次元光変調素子に対する1次元照明装置の構成例を示している。
1次元照明装置1を構成するレーザ光源は、1次元横マルチモードレーザであり、励起用光源2と、共振器3内のレーザ媒質4及び波長変換用素子5を備えている。
励起用光源2にはレーザや放電灯等が用いられるが、小型化や寿命等を考慮した場合に半導体レーザの使用が好ましい(全固体レーザ化が可能である。)。
レーザ媒質4には、希土類添加の固体レーザ材料が用いられ、例えば、Nd:YAG、Nd:YVO4、Nd:GdVO4、Yb:YAG等が挙げられる。
波長変換用素子5を構成する非線形光学結晶又は非線形光学素子は、例えば、SHG、THG(第三高調波発生)等の波長変換に用いられ、あるいは、和周波発生や光パラメトリック発振等に用いられる。使用材料には、KTiOPO4、β−BaB24、LiB35、MgO:LiNbO3や、PP−KTiOPO4、PP−MgO:LiNbO3、PP−MgO:S−LiNbO3、PP−S−LiTaO3等の非線形光学材料(例えば、電圧印加等による周期分極制御により周期分極反転構造をもつ)が挙げられる。尚、ここで「PP」は「Periodical Poling」、「S」は「Stoichiometric」を意味する。
非線形光学結晶又は非線形光学素子を用いた波長変換用素子5を共振器中に配置することによって、共振器3の内部に閉じ込められる発振光のパワー密度が高く、高効率での波長変換が可能である。また、非線形光学結晶又は非線形光学素子を共振器3の外部に置くとパルス発振が必要となるが、共振器3の内部に配置する場合には、連続発振が可能である。
励起用光源2の出力する励起光がレーザ媒質4に照射され、楕円状の横モードパターンでレーザ媒質4が励起される。これによって得られる線状ビームは非線形光学結晶又は非線形光学素子に照射され、波長変換された線状光が共振器3から出力される。本発明ではビームのM2値が7以上であって、横モード数が50以上とされる。尚、M2値(あるいはM2因子)は横モードの品質を表すもので、TEM00のガウシアンビームの場合に1である。
ビーム成形光学系6は共振器3に後段に配置された光学系でありインテグレータ光学系とエキスパンダー光学系を有する。
インテグレータ光学系は、周知のように、1次元方向に沿って複数のレンズエレメントを配列させた1次元レンズアレイ(フライアイ・レンズ)を用いて構成される(例えば、一対のレンズアレイを所定の空気間隔で配置した構成等。)。
また、エキスパンダー光学系は、1次元光変調素子7の長手方向(長軸方向)に拡がった線状照明光を得るために設けられており、例えば、集光レンズや視野レンズ等の光学素子を用いた構成が挙げられる。
ビーム成形光学系6を経て、図中に「I」で示す強度分布(一定範囲が平坦とされかつ裾野部分において強度が急峻に低下する、所謂トップハット形状の分布)をもって1次元光変調素子7への照明が行われる。
1次元光変調素子7は、図示しない駆動回路からの信号を受けて制御され、画像信号に基づいて光を変調する。
本発明の適用において1次元光変調素子の如何は問わないが、例えば、米国シリコン・ライト・マシン(SLM)社が開発したグレーティング・ライト・バルブ(Grating Light Valve)素子を用いることができる。この素子は反射型回折格子を用いて構成され、多数の可動リボンが所定間隔をもって配置され、隣り合う可動リボンの間に固定リボンが配置されている。そして、共通電極と可動リボンとの間に駆動電圧を印加することによって可動リボンが移動し、入射光に対する回折格子が構成される。つまり、この状態(所謂ピクセルオン時)では1次回折光が発生し、また、可動リボンを動かさずに固定リボンに揃えた状態(所謂ピクセルオフ時)では1次回折光が発生しない(入射光に対する正反射のみである。)。特定の回折光を利用する構成により、高い回折効率をもって画像表示等に用いることができる(例えば、高階調の画像表示にはブレーズ型素子が好ましい。)。
上記構成において、例えば、励起用光源2に近赤外レーザを用いて、赤外共振器内にレーザ媒質4及び波長変換用素子5(SHG素子)を配置した形態において、第二高調波発生により緑色又は青色の線状ビームを出力して、ビーム成形光学系6を経て1次元光変調素子7への照明を行うことができる。
線状ビームを形成するには、例えば、レーザダイオード等によって得られるスポットをラインジェネレータ(レンズ)で線状化にする方法も挙げられるが、それには高い位置精度を必要とする。これに対して、上記のように光励起段階から横長の線状ビームを用いる構成形態を採用することで光学素子を使わなくても済み、部品点数が削減され、光学アライメントが容易になる等の利点が得られる。
図2は、画像生成装置8の要部(1次元横マルチモードレーザを用いた1次元照明光源を除く。)の構成例を概略的に示しており、プロジェクションシステムへの適用例を示している。
1次元光変調素子7R、7G、7Bは、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色にそれぞれ対応して設けられ、各色照明光を変調する光変調手段を構成している。これらの1次元光変調素子を用いて変調された光は、Lプリズム等の合成手段9によって混合された後に、後段の光学系10、光走査手段11を経てスクリーンSCN上に投影される。
光学系10には、空間フィルターや投影系等が含まれ、1次元光変調素子を用いて変調された光は、例えば、シュリーレンフィルターに通されて1次回折光が選別される。
光走査手段11は、光変調手段からの出力光を所定方向(図の矢印「SS」参照)に走査するものであり、回転反射鏡が用いられ、その反射光は前方のスクリーンSCNに向けて照射される。尚、光走査については、ガルバノミラーやポリゴンミラー等を用いた各種形態が挙げられる。
スクリーンSCNに対して投影される1次元像は、光走査によって2次元像に展開されて映し出される。
尚、本例に限らず、光走査系と投影系との位置関係を逆にして、光走査手段11とスクリーンSCNとの間に投影系を配置した形態等、光学要素の変更に関して各種形態での実施が可能である。
次に、1次元照明装置に関する具体的な構成について説明する。
励起方式については、例えば、下記に示す形態が挙げられる。
(A)レーザ媒質に対してレーザ出力軸に沿う方向の端部に励起光を照射する端面励起方式(所謂エンドポンプ)
(B)レーザ媒質に対してレーザ出力軸に対して平行な側面部から励起光を照射する側面励起方式(所謂サイドポンプ)。
先ず、形態(A)について説明する。
励起用光源として、例えば、発光領域幅の広いブロードエリアLD(レーザダイオード)を用いて楕円状の横モードパターンでの励起を行う形態が挙げられ、この場合に単一又は複数のLDが用いられる。また、バーレーザ等の並列化光源とマイクロレンズアレイを用いて光励起を行う形態が挙げられる。
図3及び図4に示す構成例12では、半導体レーザ(bar laser)、マイクロレンズを使ったコリメートレンズ、集光レンズ等を用いてレーザ媒質(YVO等)に励起光を照射する。
図3は、紙面に設定される直交座標系のx軸及びz軸に対して直交するy軸方向からみた構成を示し、図4は、紙面に設定される直交座標系のx軸及びy軸に対して直交するz軸方向からみた構成を示しており、x軸が光軸に沿うように設定されている。
励起用光源を構成する並列化光源13として、半導体レーザが用いられ、図5に示す例(1次元LDアレイ)では、複数のレーザエミッタを1次元的に配列させたアレイ構造を有する。例えば、GaAlAs(ガリウム・アルミニウム・砒素)の量子井戸構造のレーザダイオードを用いて波長808nm(ナノメートル)、40W程度の出力を得ることができ、開口幅「wa」のストライプ状エミッタ13a、13a、…が所定の間隔(図中の「d」参照。)をもってpn接合面に沿う方向に形成されている。各エミッタからほぼ楕円状をした横モードパターンの出力光が得られる。尚、光源部の長手方向のサイズ「D」は10mm程度である。
多数のエミッタを並列化させることで、高出力化を実現でき、また、エミッタについては、発光領域幅が数十乃至数百μmのブロードエリア構造を用いることが好ましい。
図3及び図4に示すように、半導体レーザアレイを構成する各エミッタの出力光線は、2つのコリメートレンズ14、15によって平行光線化される。例えば、独国LIMO社製のレンズユニットを用いることができる。このレンズユニットは、半導体レーザの「Fast Axis」 、「Slow Axis」の各方向の発散をコリメートするシリンドリカルレンズを組み合わせて構成されており、その一方「Fast Axis Collimator」(FAC)が非球面シリンドリカルレンズとされ、他方「Slow Axis Collimator」(SAC)が、レーザアレイのエミッタ配列ピッチ及び発散角に合わせた球面シリンドリカルレンズアレイである。つまり、半導体レーザアレイに近い方のコリメートレンズ14を「FAC」、他方のコリメートレンズ15を「SAC」として、コリメートレンズ14によって図4のx−y平面において各エミッタの出力光線が集光されて平行化され、コリメートレンズ15のマイクロレンズによって図3のx−z平面内において各エミッタの出力光線が集光されて平行化される。尚、レーザダイオードの発散角に関して、x−y平面内ではx−z平面内に比べて大きな発散角をもつが、各面について別個のシリンドリカルレンズを用いるので、出射ビーム径をそれぞれ独立に制御して所望のビーム形状にすることができる。また、レーザダイオードの発光領域が大きい場合において、非点収差が問題となるときには、その補正用として上記のシリンドリカルレンズを用いることが好ましい。
コリメートレンズ14、15を透過した光は後段の集光レンズ16によって収束され、線状ビームとしてレーザ媒質17の一端に照射される。
レーザ媒質17の端面(反射面)又はこれに付設したミラー、反射手段(18、19、20)を用いて構成される共振器内には、SHG等による波長変換用に非線形光学結晶(又は非線形光学素子)21が設けられている。
レーザ媒質17と非線形光学結晶21との間の光路上に配置されたミラー18(平面鏡)、19(凹面鏡)は、光路折り返し用の反射手段として設けられたものである。本例ではレーザ媒質17の出力光がx軸方向に沿ってミラー18に到達し、該ミラーにて反射された光がミラー19に向かうように光路変更を受ける。そして、ミラー19の反射光が非線形光学結晶21を透過してミラー20に到達して反射される。尚、反射手段(18、19)を用いた光路折り返しにより、装置サイズの小型化が可能である。
非線形光学結晶を用いたSHG素子の場合、ミラー18、19、20は、レーザ媒質17の出力光(基本波)波長に対して高反射率とされる。そして、ミラー19、20から有効出力や後方出力(フォトダイオード等の光検出手段を用いてモニタリングされ、図示しない制御回路によって励起用光源の出力制御が行われる。)に係る光がそれぞれx軸に沿って反対方向に出射される。また、レーザ媒質17の端面又は付設のミラーについては、レーザ媒質17の出力光(基本波)波長に対して高反射率とされ、入射光波長(励起光波長)に対して高透過率とされる。
光路折り返し用のミラー18、19において第二高調波(SHG光)に対する反射率を最小とすることで迷光を低減できる。
以上のように、レーザダイオードを用いた励起光によって高効率が得られる。
複数のレーザエミッタを1次元的に配列させた並列化光源を用いる場合には、該並列化光源とレーザ媒質との間に配置されるレンズアレイを用いて、各レンズの光軸を各エミッタに対して空間的に一致させることにより高効率での励起が可能となる(特に、1次元横マルチモードの場合、レーザ発振光に対してレーザダイオードのビームパターンの形状が一致するため高効率化に有効である。)。
次に、上記形態(B)について説明する。
サイドポンプの採用は、構成の簡素化によって部品点数の削減やコスト低減に有効であり、光学的な調整箇所が少ない等の利点が得られ、例えば、下記に示す構成形態が挙げられる。
(B−1)並列化光源及び2つのコリメートレンズを用いる形態(図6、図7参照)
(B−2)並列化光源及び1つのコリメートレンズを用いる形態(図8、図9参照)
(B−3)コリメートレンズなしで並列化光源による励起光をレーザ媒質に直接照射する形態(図10、図11参照)。
図6及び図7に示す構成例22では、半導体レーザ(bar laser)、2つのコリメートレンズを用いてレーザ媒質(Nd:YAG等)に励起光を照射する。
尚、図6は、紙面に設定される直交座標系のx軸及びz軸に対して直交するy軸方向からみた構成を示し、図7は、紙面に設定される直交座標系のx軸及びy軸に対して直交するz軸方向からみた構成を示しており(共振器についてはレーザ媒質だけを示す。)、z軸が共振器光軸に沿うように設定されている。
励起用光源を構成する上記並列化光源13と、コリメートレンズ14、15を用いる点において、図3及び図4の構成例と同様であるが、下記の点で相違する。
・レーザ媒質17の出力軸がz軸方向(長軸方向)に設定されており、並列化光源13からの励起光がコリメートレンズ14、15によって平行化されてx軸方向からレーザ媒質17に対して照射されること
・z軸上に配置されるミラー18及び23がレーザ媒質17を挟んで互いに反対側に位置されていること。
本例では、スラブ状結晶のレーザ媒質17において、その長手方向(長軸方向)がレーザ発振方向とされ、並列化光源13の出射光がコリメートレンズ14、15を透過して、レーザ媒質17の側面(x軸に直交する一方の側面)17aに照射される。つまり、並列化光源13を構成するLDの各エミッタからの出力光は、コリメートレンズ14によって図7のx−y平面において集光され、コリメートレンズ15のマイクロレンズによって図6のx−z平面内において集光される。そして、コリメートされた平行光線がレーザ媒質17の側面17aに垂直入射する。
尚、固体レーザ媒質として、例えば、ネオジウムイオンをイットリウム・アルミニウム・ガーネット(Y3Al512)をドープしたNd:YAGが挙げられる。その形状については板状のものや、長軸方向における端面が長軸に直交する平面に対して傾斜されて、ブリュースター角での入射条件が得られるように加工された形状が用いられる。
図6に示す反射手段(18、19、20、23)を用いて構成される共振器内には、SHG等による波長変換用に非線形光学結晶(又は非線形光学素子)21が設けられており、レーザ媒質17の長軸方向(z軸方向)における両端面からそれぞれ出射されるレーザ発振光の一方がミラー23に到達して反対方向に反射され、他方の発振光がミラー18に向けて出力される。
z軸方向に沿ってミラー18に到達した光は該ミラーで反射され、ミラー19に向かうように光路変更を受ける。そして、ミラー19の反射光が非線形光学結晶21を透過してミラー20に到達して反射される。
非線形光学結晶を用いたSHG素子の場合、ミラー18、19、20は、レーザ媒質17の出力光(基本波)波長に対して高反射率とされ、第二高調波の波長に対して高透過率とされる。そして、ミラー19、20から有効出力や後方出力(モニタ光として励起用光源の出力制御に利用される。)に係る光がそれぞれ反対方向に出射される。また、ミラー23については、レーザ媒質17の出力光(基本波)波長に対して高反射率とされる。
図8及び図9に示す構成例24では、半導体レーザ(bar laser)と1つのコリメートレンズを用いてレーザ媒質に励起光を照射するが、並列化光源13からの出射光が、コリメートレンズ14を透過してレーザ媒質17に照射される点において、上記構成例22と相違する。
図8は、紙面に設定される直交座標系のx軸及びz軸に対して直交するy軸方向からみた構成を示し、図9は、紙面に設定される直交座標系のx軸及びy軸に対して直交するz軸方向からみた構成を示しており(共振器についてはレーザ媒質17だけを示す。)、z軸が共振器光軸に沿うように設定されている。
本例では、コリメートレンズ15を使わないため、x−y平面内においてのみコリメーションが行われる。
尚、共振器構成等については上記構成例22の場合と同様である。また、本例では、非線形光学結晶21がSHG素子である場合において、該素子から互いに反対方向に出射された光のうち、一方がモニタ光とされるが、これに限らず、例えば、ミラー20を第二高調波光に対して高反射率とし、ミラー19の透過光だけを取り出して図示しないコリメートレンズを介して平行化する構成が挙げられる。
図10及び図11に示す構成例25では、半導体レーザ(bar laser)だけを用い、該レーザにレーザ媒質を近接させてコリメートレンズなしで励起光を照射する。
図10は、紙面に設定される直交座標系のx軸及びz軸に対して直交するy軸方向からみた構成を示し、図11は、紙面に設定される直交座標系のx軸及びy軸に対して直交するz軸方向からみた構成を示しており(共振器についてはレーザ媒質だけを示す。)、z軸が共振器光軸に沿うように設定されている。
本例では、並列化光源13を用いてレーザ媒質17を直接励起するため、コリメートレンズが一切不要であり、部品点数を削減できる。また、その光学アライメントが必要ないので作製工数の削減に有効である。
但し、並列化光源13からレーザ媒質17への照射光について、x−y平面内で比較的大きな発散角をもってレーザ媒質17に入射される場合に、この光がレーザ媒質17を透過して外部に漏れてしまうと効率低下の原因となる。
そこで、レーザ媒質17に対して光閉じ込め手段を設けることが好ましく、例えば、該手段として下記に示す構成形態が挙げられる。
・全反射利用を利用する形態
・反射膜を形成する形態
・反射部材等を付設する形態。
例えば、レーザ媒質17への入射光が、その内部で全反射されるように角度設定や研磨等を行う形態では、反射部材等の付加的な手段が不要である。また、レーザ媒質17の外表面(z軸に直交する端面を除く。)に反射膜を形成したり、反射部材を設ける形態では、レーザ媒質の内部に入射された光を、反射膜や反射部材での反射によって効率良く閉じ込めることができる。
図11の丸枠の部分を拡大して右上に示す例では、レーザ媒質17に対して反射手段(金属膜や金属製ミラー等)26を用いた励起光の閉じ込めによって、高効率での光吸収が実現され、レーザ効率を向上させることができる。尚、共振器構成等については上記構成例22の場合と同様である。
上記した(B−1)、(B−2)、(B−3)の順にコリメートレンズが1つずつ減り、これに従って構成が簡単になるが、(B−3)では、光閉じ込め手段が必要とされる。
以上のように、形態(B)によれば、簡易な構成であり、高出力化に適する。そして、励起光を分散できるため、排熱(レーザ媒質の放熱対策)が形態(A)よりも容易であり、安定性の向上や長寿命化等に有利である。さらには、1次元マルチモード発振の場合、励起法の工夫によってエンドポンプ並みの効率を得ることが可能である。
上記(B−1)のように、レンズアレイによるコリメートを行う形態では、平行光での励起により、高効率のサイドポンプを実現することが可能である。発振モードサイズと励起光のサイズを一致させれば、1次元横モード発振においてエンドポンプの場合と同様の高効率発振が可能となる。
また、上記(B−2)では、ロッドレンズ(コリメータ)を用いて、x−y平面内でのコリメーションを行い、縦方向(z軸方向)において発振モードサイズと励起光のサイズを一致させることができる。
上記(B−3)では、レンズを使わないので、部品点数やコストの削減等に有効である。
次に、1次元横マルチモード照明系において、M2値と横モード数、コントラストの関係について説明する。
1次元横マルチモードの場合に、M2値(以下、式中では「M2」と記す。)に対して、存在するモード数「m」は、下式に示すように、およそM2値の二乗に等しい。
Figure 0004618487
ここで、多モードから生じるコントラストを「C」と記すとき、これはスペックルコントラスト同様に、モード数mに対して、下式のように、ほぼその平方根の逆数となる。尚、この場合のコントラストCは、「(ピーク値−ボトム値)/2」を平均値で割った値として定義される。
Figure 0004618487
図12は、横軸にM2値をとり、縦軸にコントラストをとって両者の関係を示したグラフである。
従って、M2値が7以上であれば、コントラストCの値を約14%以下にすることができる。つまり、コントラストが小さければ、その分、平坦な光量分布が得られることになる。
実際、図13に示すプロファイル例32では、M2値が約7のとき、利用率85%を越える有効なトップハット形状が得られている。尚、図13は、横軸に1次元光変調素子の長軸方向における位置(任意単位)をとり、縦軸に光強度(任意単位)をとって強度分布の一例を示したグラフ図である。
2値の設定や制御については、レーザ媒質の幅又は共振器を構成するミラーの曲率等を設計上のパラメーターとして変更することにより実現できる。
図14は、形態(B−3)に係る構成例27を概略的に示した斜視図である。
図中に設定した3次元直交座標系については、矩形状をしたレーザ媒質17のレーザ出力軸方向に延びる軸をz軸とし、該レーザ媒質17の側面部への励起光の照射方向に沿う軸をx軸に選定し、z軸及びx軸に直交する軸をy軸に設定している。
レーザダイオードアレイを用いた光源28からの側方照射光によって共振器29内のレーザ媒質17(Nd:YAG、YVO等)の光励起が行われ、レーザ発振光が反射手段30(平面鏡30aと凹面鏡30b)によって折り返されて線状ビームが非線形光学素子31に照射される。
側面励起方式では、レーザ媒質の横幅がアパーチャーとなって、ビーム横幅が決まる。また、縦方向の幅については、共振器ミラー(凹面鏡30b)の曲率半径を選定することにより、そのサイズを決めることができる。
実験例では、Nd:YAGの横幅を3mmとし、凹面鏡30bの曲率半径を100mmとして設計した場合に、横幅3mm、縦幅0.4mmのビームが形成され、縦横比で約1:7のビームにより、「M2≒7」を実現できることが確認されている。
また、図15に示す別の構成例33では、上記形態(B−2)を採用した場合に、M2値として10以上の値が可能である。
並列化光源13の出力するレーザ光は、コリメートレンズ14を透過した後、反射鏡(赤外反射鏡)34にて反射された上でレーザ媒質17(Nd:YAG)に側面から照射される。
共振器は、ミラー(平面鏡)23、凹面鏡35、ミラー(平面鏡)36を用いて構成され、80mmの間隔をもって配置されたミラー23、凹面鏡35の間の光路上にレーザ媒質17が配置されている。また、凹面鏡35とミラー36との間の光路上には、非線形光学素子(後述のPPSLT)31が所定の距離(26mm)をもって配置されている。
尚、ミラー23、凹面鏡35は、基本波に対して高反射率とされ、ミラー36は基本波及び高調波に対して高反射率とされる。
レーザ媒質17の出力する基本波は、曲率半径50mmの凹面鏡35に入射角10°で入射し、その反射光が非線形光学素子31を透過してミラー36で反射される。
非線形光学素子31で発生する高調波は、凹面鏡35を透過し、該凹面鏡から所定の距離(5.1mm)をもって位置されたコリメートレンズ(f30mm)37によって平行化されて出力される。
本例では、レーザ媒質「Nd:YAG」の横幅を5mmとし、凹面鏡35の曲率半径を50mmとした場合において、「M2≧10」が可能である。
上記した各構成において、線状ビームが非線形光学素子31を透過することにより、波長変換された線状出力光が得られる。該非線形光学素子31には、例えば、周期分極反転構造を有する光学デバイスの使用が好ましい。従来の非線形光学結晶に比べて非線形光学定数が大きく、高い変換効率が得られるとともに、ウエハープロセス技術による大量生産が可能であるため、低コスト化に有利である。周期分極反転構造を有する非線形光学デバイス(SHG素子等)への適用において、周期分極反転材料として、気相平衡法処理(VTE:Vapor Transport Equilibration)された化学量論組成周期分極反転タンタル酸リチウム(PPSLT)を用いる場合には、光損傷に強く、長期信頼性に優れており、変換効率が高いデバイスが得られるので、数ワット以上の高出力光(SHG光等)を安定に得ることができる。また、その横マルチモード方向と、スラブレーザの横マルチモード方向を一致させることで、横方向にパワースケーリングが可能である。
強誘電体材料を用いて気相平衡法処理される基板を加工して作製される光学デバイスについて、以下では、化学量論組成周期分極タンタル酸リチウム(LiTa03)を例にして説明する。
製造プロセスとしては、概ね下記に示す工程を経て光学デバイスが作製される。
(1)ウエハー投入
(2)VTE
(3)単分域化
(4)パターニング(電極形成等)
(5)周期分極反転(電圧印加による分極反転)
(6)切断・研磨・コート。
先ず、基板(結晶基板)を装置に投入して設定作業を行う。
VTE工程では、例えば、原料粉末が充填された白金皿等をアルミナ容器に入れて、原料粉末上に基板を配置した後、原料粉末及び基板の周囲を白金るつぼで覆った状態とし、それらをアルミナ容器内に収容して、高温で所定時間加熱する。
そして、VTEによる高温処理を経た基板を取り出した後、所定温度で所定の電圧を印加することで単分域化し、リソグラフィーによるパターンニング工程で所定周期(数μm程度)の電極(アルミニウム電極等)を形成する。周期分極反転構造では、例えば、強誘電体の基板において分極周期パターンに一致する櫛状電極や格子状電極等を形成し、対をなす電極間(表裏面の電極対等)に所定の外部直流電圧を印加する。これによって、所要の分極反転周期をもったドメイン構造が実現される。
その後、研磨等の処理工程を経て基板上に形成された個々の素子部分が分離され、光学デバイス(SHG素子等)が完成する。
周期分極反転材料を用いた基板厚は0.5乃至1mm程度とされ、厚い基板ではVTEの処理時間が長くなる等の問題が生じるため、厚みには一定の限界があるが、基板幅(光線伝播方向及び厚み方向に直交する方向の幅)に限界はなく、横幅を充分に大きくすることが可能である。このことは、レーザ媒質から出力される線状ビームに対して、充分な横幅をもった非線形光学素子を配置できることを意味する。つまり、結晶光密度(単位面積当たりの光出力)の限界に対しては、基板の横幅を大きくすることができるので、幅方向へのビーム拡大に関して容易に対応することができ、高出力化に好適である(基板厚に一定の限界が課せられる場合には、基板の幅方向を拡げることが有効である。)。
このような非線形光学素子を用いたSHGによって、紫外光又は青色光又は緑色光の線状ビームを出力する場合には、希土類添加の固体レーザ媒質を赤外共振器内に配置する。固体レーザ媒質による高出力の赤外出力光が赤外共振器中の非線形光学素子に照射され、SHGにより可視光が得られる。例えば、希土類の発振波長により、光色(緑や青)のもととなる発振光を得ることができる(赤外波長1064nm、914nmの場合、SHG光の波長は、それぞれ532nm、457nmである。)。
上記した1次元光変調素子への照明において、該変調素子の1次元方向(長軸方向)と横マルチモードの方向とを合わせることで、ラインジェネレータ等によるプロファイル変換を不要にすることができる。即ち、従来の構成では、固体レーザ出力であるガウシアンビームを、トップハット状に変換(プロファイル変換)する必要があったが、上記した構成では、プロファイル変換の必要がなく、部品点数を削減することができる。
また、例えば、回折格子型の1次元空間変調素子(グレーティング・ライト・バルブ素子等)への1次元照明に用いるビーム拡大系について各色共通の構成を用いることができる。つまり、R、G、B各色のビーム毎に異なる構成のビームエキスパンダを用いることは、構成の複雑化等の原因となるため、各色について同じ構成のビームエキスパンダを用いることが好ましく、上記の構成によれば、緑色や青色のビームに対して、赤色ビームの場合と同じ光学的構成を用いて、線状ビームを所定倍率(例えば、ビーム長を数mmとし、変調素子の長手方向の有効長を数十mmとした場合に、十乃至数十倍)で拡大して1次元光変調素子に照射することができる。例えば、4枚の平凸レンズと1枚の円筒レンズ(シリンドリカルレンズ)を用いた既知の光学系が挙げられ、1次元光変調素子の長軸方向及び光軸方向を含む面内において、線状ビームを一旦集光してから、該長軸方向に拡大整形すれば良い。
1次元横マルチモードレーザ光源を用いた、回折格子型1次元空間変調素子への照明系を有する画像投射装置等への適用を想定した場合に、該素子への照明光に関して、1次元方向(変調素子の長軸方向)では集光特性の空間コヒーレンスに対する要求が厳しくないが、当該方向に直交する方向(変調素子の短軸方向)では所定幅(数十μm程度)にビームを絞るために高いコヒーレンスが要求される。上記した構成の照明光学系を採用することによって、そのような要求を満たすべく、変調素子の長軸方向(長手方向)において横マルチモードでの光励起によって1次元方向に拡がったビームを得るとともに、変調素子の短軸方向では、ほぼ回折限界まで絞り込んだ線状ビームを1次元光変調素子に照射することができる。
1次元照明光の強度分布について、均一性を高めるために前記1次元インテグレータ光学系を用いてビームを空間的に重ね合わせる方法が用いられるが、この場合に、横モード数が50以上であることが重要である。つまり、モード数がこれより少ない場合には、インテグレータ光学系でのスペックル低減効果を充分に期待できなくなるか、あるいは光学アライメントに高い精度を要求される等の問題が生じてくる。
さらには、上記した照明光学系を複数用いることにより、複数本のビームを1次元的又は2次元的に配列させたマルチビーム構成(あるいはビームスタック構成)の採用は、スペックルノイズの低減等にとって有効である。
上記に説明した構成によれば、1次元横マルチモードで、高効率の照明が可能となり、スペックルノイズの低減に有効であって簡易な光学系で効率の良い1次元照明を実現することが可能となる。
本発明に係る1次元照明装置の構成例を示す説明図である。 本発明に係る画像生成装置の構成例について要部を示す説明図である。 図4とともに、本発明に係る1次元照明装置を例示した図であり、本図は並列化光源を構成するエミッタの配列方向を含む面に対して直交する方向からみた場合の構成を示す図である。 図3とは異なる方向からみた場合の構成の要部を示す図である。 並列化光源としてレーザダイオードアレイを例示した斜視図である。 図7とともに、本発明に係る1次元照明装置の別例を示した図であり、本図は並列化光源を構成するエミッタの配列方向を含む面に対して直交する方向からみた場合の構成を示す図である。 図6とは異なる方向からみた場合の構成の要部を示す図である。 図9とともに、本発明に係る1次元照明装置の別例を示した図であり、本図は並列化光源を構成するエミッタの配列方向を含む面に対して直交する方向からみた場合の構成を示す図である。 図8とは異なる方向からみた場合の構成の要部を示す図である。 図11とともに、本発明に係る1次元照明装置の別例として、並列化光源からの光をレーザ媒質に直接照射する形態を示した図であり、本図は並列化光源を構成するエミッタの配列方向を含む面に対して直交する方向からみた場合の構成を示す図である。 図10とは異なる方向からみた場合の構成の要部を示す図である。 2値とコントラストとの関係を示したグラフ図である。 プロファイル例を示すグラフ図である。 本発明に係る1次元照明装置の構成例を示した斜視図である。 本発明に係る1次元照明装置の構成の別例を示した図である。
符号の説明
1…1次元照明装置、2…励起用光源、3…共振器、4…レーザ媒質、5…波長変換用素子、7…1次元光変調素子、7R、7G、7B…光変調手段、8…画像生成装置、13…並列化光源、13a…エミッタ、17、17A、17B…レーザ媒質、21…非線形光学結晶、29…共振器、30b…凹面鏡、31…非線形光学素子、35…凹面鏡

Claims (17)

  1. 1次元横マルチモード発振の固体レーザ共振器内に波長変換用素子を設けた1次元照明装置において、
    励起用光源としての半導体レーザと、共振器内のレーザ媒質及び上記波長変換用素子としての非線形光学結晶又は非線形光学素子を備え、
    上記レーザ媒質と上記非線形光学結晶又は上記非線形光学素子との間の光路上に凹面鏡を配置し、
    上記レーザ媒質に対してレーザ出力軸に直交する側方から励起光を照射し、
    真円を除く楕円状の横モードパターンでレーザ媒質を励起し、M値が7以上で横モード数が50以上の発振により得られるビームを上記非線形光学結晶又は非線形光学素子に照射して、線状光を出力し、
    上記線状光の横幅は上記レーザ媒質の側面幅がアパーチャーとなって決定され、上記線状光の縦幅が上記凹面鏡の曲率半径の選定により規定される
    ことを特徴とする1次元照明装置。
  2. 請求項1に記載した1次元照明装置において、
    上記励起用光源として、複数のレーザエミッタを1次元的に配列させた並列化光源を用いて上記レーザ媒質を直接励起する
    ことを特徴とする1次元照明装置。
  3. 請求項2に記載した1次元照明装置において、
    上記並列化光源と上記レーザ媒質との間の光路上にレンズアレイを配置した
    ことを特徴とする1次元照明装置。
  4. 請求項1に記載した1次元照明装置において、
    上記励起光が上記レーザ媒質を透過して外部に漏れないように上記レーザ媒質に励起光を閉じ込めるための光閉じ込め手段を設けた
    ことを特徴とする1次元照明装置。
  5. 請求項1に記載した1次元照明装置において、
    上記非線形光学素子が周期分極反転構造を有する
    ことを特徴とする1次元照明装置。
  6. 請求項5に記載した1次元照明装置において、
    上記非線形光学素子の基板作製に用いる材料が、気相平衡法処理を施した化学量論組成周期分極反転タンタル酸リチウムである
    ことを特徴とする1次元照明装置。
  7. 請求項1に記載した1次元照明装置において、
    上記非線形光学結晶又は非線形光学素子を用いた第二高調波発生により、紫外光又は青色光又は緑色光の線状ビームを出力する
    ことを特徴とする1次元照明装置。
  8. 請求項7に記載した1次元照明装置において、
    希土類添加の固体レーザ媒質を赤外共振器内に配置した
    ことを特徴とする1次元照明装置。
  9. 1次元横マルチモード発振の固体レーザ共振器内に波長変換用素子を設けた1次元照明光源と、該光源からの光を変調する1次元光変調手段と、該1次元光変調手段からの光を走査する光走査手段を備えた画像生成装置において、
    励起用光源としての半導体レーザと、共振器内のレーザ媒質及び上記波長変換用素子としての非線形光学結晶又は非線形光学素子を備え、
    上記レーザ媒質と上記非線形光学結晶又は上記非線形光学素子との間の光路上に凹面鏡を配置し、
    上記レーザ媒質に対してレーザ出力軸に直交する側方から励起光を照射し、
    真円を除く楕円状の横モードパターンでレーザ媒質を励起し、M値が7以上で横モード数が50以上の発振により得られるビームを上記非線形光学結晶又は非線形光学素子に照射することにより波長変換して線状光を出力し、1次元レンズアレイを用いたインテグレータ光学系を介して上記1次元光変調素子に照射し、
    上記線状光の横幅は上記レーザ媒質の側面幅がアパーチャーとなって決定され、上記線状光の縦幅が上記凹面鏡の曲率半径の選定により規定される
    ことを特徴とする画像生成装置。
  10. 請求項9に記載した画像生成装置において、
    上記励起用光源として、複数のレーザエミッタを1次元的に配列させた並列化光源を用いて上記レーザ媒質を直接励起する
    ことを特徴とする画像生成装置。
  11. 請求項10に記載した画像生成装置において、
    上記並列化光源と上記レーザ媒質との間の光路上にレンズアレイを配置した
    ことを特徴とする画像生成装置。
  12. 請求項9に記載した画像生成装置において、
    上記励起光が上記レーザ媒質を透過して外部に漏れないように上記レーザ媒質に励起光を閉じ込めるための光閉じ込め手段を設けた
    ことを特徴とする画像生成装置。
  13. 請求項9に記載した画像生成装置において、
    上記非線形光学素子が周期分極反転構造を有する
    ことを特徴とする画像生成装置。
  14. 請求項13に記載した画像生成装置において、
    上記非線形光学素子の基板作製に用いる材料が、気相平衡法処理を施した化学量論組成周期分極反転タンタル酸リチウムである
    ことを特徴とする画像生成装置。
  15. 請求項9に記載した画像生成装置において、
    上記非線形光学結晶又は非線形光学素子を用いた第二高調波発生により、紫外光又は青色光又は緑色光の線状ビームを出力する
    ことを特徴とする画像生成装置。
  16. 請求項15に記載した画像生成装置において、
    希土類添加の固体レーザ媒質を赤外共振器内に配置した
    ことを特徴とする画像生成装置。
  17. 請求項9に記載した画像生成装置において、
    回折格子型の1次元光変調素子を用いる
    ことを特徴とする画像生成装置。
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