JP4616582B2 - 沈設用土留壁及び沈設用土留壁の施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、土木、建築分野において、地中構造物や地中空間を構築する際に用いられる沈設用土留壁、及び、この土留壁の施工方法に関する。
深礎杭等の地中構造物や、人孔、地下タンク等の地中空間を構築する方法として、鋼製の沈設用土留壁を用いた施工法が知られている。この施工法では、鋼製の沈設用土留壁を掘削時には土留板として用い、コンクリート打設時には型枠として用いることができる。
図16を参照して、鋼製の沈設用土留壁を用いた従来の施工例について説明する。図16(a)に示したように、沈設用土留壁601は筒状(ここでは円筒)の形状を有しており、単位高さ分の筒状の土留壁(単位筒状土留壁と称する。)601a〜601fが上下に接合されている。
各段の単位筒状土留壁601a〜601fは、円周方向において4分割されており、4個の土留壁ユニット602が組合わされて、円筒形状の単位筒状土留壁601a〜601fを構成している。
この土留壁ユニット602は、図16(b)に示されるように、土留壁の外壁となるプレート603の内面に、横リブ604と縦リブ605が溶接で接合されている。横リブ604にはボルト孔606が開けられており、上下の土留壁ユニット602とボルトナット等で接合される。同様に、両端の縦リブ605にもボルト孔607が開けられており、両側の土留壁ユニット602とボルトナット等で接合される。このような溶接構造の鋼製沈設用土留壁を記載した文献としては、特許文献1が挙げられる。
又、このような溶接構造の鋼製土留壁ユニットを沈設させる施工方法として、圧入沈設装置を用いた施工法が提案されている。この施工方法は、狭小な施工場所や、高さ制限がある場合でも施工可能であり、振動等も少ないので環境に対する影響が少ない施工方法として知られている。
図17にその施工方法の概略図を示す。図17に示される沈設用土留壁601は、図16(a)に示される沈設用土留壁601と同一のものである。まず刃口リング608の上に、4個の土留壁ユニット602を接合して、単位筒状土留壁601aを組立てる。そして、圧入沈設装置610によって、単位筒状土留壁601aを、単位高さ分だけ地中へ押し込む。この圧入沈設装置610の押込荷重により、先端の刃口リング608は土壌を切り裂きながら下方へ進み、進んだ分単位筒状土留壁601aが沈設される。
この圧入沈設装置610は、単位筒状土留壁601aを下側へ押し付ける油圧ジャッキを備えている。又、グランドアンカー211によって、下へ押し付けた反力によって圧入沈設装置610が上へ浮き上がることを防いでいる。その後、単位筒状土留壁601aの内部の土砂を、バケット掘削機212によって掘削して外部へ排出する。
1段目の単位筒状土留壁601aが沈設されると、次の段の単位筒状土留壁601bがその上に組立てられて接合される。そして、再び、圧入沈設装置610によって、次の段の単位筒状土留壁601bが沈設される。この作業を繰り返すことによって、所定の深さまで筒状の土留壁を沈設することができる。
特開平2−112521
土留壁ユニット602、土留壁ユニット602同士を接合した各単位筒状土留壁601a〜601f、及び各土留壁ユニットの上下接合箇所等は、地中の湧き水等が入らないように、水漏れの無いシール構造とする必要がある。そのため、土留壁ユニット602の製作にあたっては、高度な製作精度を必要とした。従って、価格も高価なものとなっていた。
又、土留壁ユニット602は、溶接構造のため、原則として工場で製作する必要があり、状況に合わせて建設現場で組立てる等、施工方法を選択することはできなかった。そのため、輸送ボリュームも大きく、輸送コストも増大していた。
更に、図16(b)に示されるように、土留壁ユニット602は、水漏れの無い溶接構造物なので隙間部分がない。そのため、土留壁ユニット602同士を接合する場合には、図17に示されるように、立坑内に沈設された沈設用土留壁601の内部に足場613を設けて、作業員が沈設用土留壁601の内部に入って作業を行わなければならなかった。
すなわち、沈設用土留壁601の内部の掘削作業を行っている時には、同時に単位筒状土留壁の組立てと接合を行うことはできなかった。つまり、掘削を行う時には、単位筒状土留壁の据付はできないので、据付作業員にアイドルタイムが生ずる。従って、施工コストも高くなり、作業効率が低く、施工期間も長期化するという問題があった。
以上のように、本発明の目的は、上述の課題を解決し、高い製作精度を要しない低コストの土留壁ユニットを備え、新たな筒状の土留壁の掘削作業中であっても、据付作業等の他の作業を同時に行うことが可能な沈設用土留壁とその施工方法を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、筒状の土留壁を単位高さ分組立て、圧入沈設装置によって前記筒状の土留壁を前記単位高さ分だけ沈設して、前記筒状の土留壁の内部を掘削する工程を繰返すことにより、所定の深さまで沈設された土留壁であって、前記筒状の土留壁は、細長の部材を格子状に組合わされた1個又は2個以上のフレームが接合されたかご状フレームと、前記かご状フレームの外形の曲率に合わせて曲げ加工された2個以上のプレートとを備え、前記プレートは、前記土留壁の最下端部において刃口リングと接合され、該最下端部以外においては、プレート同士が、外側から締める片締めボルトを用いて接合されていることを特徴とする沈設用土留壁。
本発明の第2の態様は、前記フレームは、前記細長の部材として、H鋼、L鋼、又はI鋼から選択される鋼を用いて加工した横桁および縦桁で形成されていることを特徴とする沈設用土留壁である。
本発明の第3の態様は、前記フレームは、前記細長の部材として、H形鋼を用いて加工した横桁および縦桁で形成され、前記横桁は、前記H形鋼の外側フランジに継手板接合用のボルトが内側方向に埋め込まれ、内側のフランジ及びウエブには継手板接合用のボルト孔が設けられていることを特徴とする沈設用土留壁である。
本発明の第4の態様は、前記プレートは、前記かご状フレームの周方向及び上下方向において、前記プレートの端部同士が重ね合わされて接合材で接合され、かつ上下方向プレートの接合位置は前記フレームの横桁の直下であることを特徴とする沈設用土留壁である。
本発明の第5の態様は、前記プレートは、前記かご状フレームの周方向及び上下方向において、前記プレートの端部同士が重ね合わされて接合材で接合され、かつ横桁の直下部分のプレートに鋼板が周方向に複数箇所溶接されていることを特徴とする沈設用土留壁である。
本発明の第の態様は、前記プレートの周方向の接合位置と前記横桁とが交差する箇所において、該プレートの山部及び谷部が横桁の近傍にあり、谷部が横桁に接触する場合、谷部においては接合用のボルト・ナットを用いず、山部において共回り防止付ボルトを用いて接合されていることを特徴とする沈設用土留壁である。
本発明の第の態様は、前記プレートが波型鋼板であることを特徴とする沈設用土留壁である。
本発明の第の態様は、上下の前記横桁間の斜めに鋼棒を設置し、前記上下横桁において鋼棒の両端が固定され、かつ同一段のフレームにおいて右斜め方向及び左斜め方向のセットで1組以上設けられていることを特徴とする沈設用土留壁である。
本発明の第の態様は、沈設用土留壁を組立てる際に、波型鋼板の周方向の接合位置と前記横桁とが交差する箇所において、波型鋼板の内側から共回り防止機能を有したボルトを予め接合孔に差し込み、外側からナットを締めて波型鋼板同士を接合することを特徴とする沈設用土留壁の組立方法である。
本発明の第1の態様は、フレームを円周方向に1個以上組立て、互いに接合してかご状フレームを組立て、次いで、かご状フレームの外側に波型鋼板を横又は縦方向に接合して設けるか、
予め組合わされたかご状フレームの横桁に設けられた縦桁接合箇所すべてに予め縦桁を接合し、次いで、縦桁の上に円周状の横桁を接合してかご状フレームを組立て、次いで、かご状フレームの外側に波型鋼板を横又は縦方向に接合して設けるか、
又は、横桁と桁をあらかじめ組んでおいて、予め組合せたかご状フレームの横桁に設けられた縦桁接合箇所に横桁に取付けられた縦桁を接合し、ついでかご状フレームの外側に波型鋼板を横又は縦方向に接合して設けるかいずれかの方法によることを特徴とする沈設用土留壁の組立方法である。
本発明の第1の態様は、前記フレーム、かご状フレーム、波型鋼板の接合、又は組立てを沈設用土留壁の外側から行うことを特徴とする沈設用土留壁の組立方法である。
本発明の沈設用土留壁においては、溶接構造ではなく、市販の形鋼や波型鋼板を組合せて、ボルト等の接合材で接合する構造を採用している。従って、材料費も安く、加工精度も高度なものが必要とされないので、土留壁のコスト低減が可能である。なお、接合部分にシール材を用いることによって、高い製作精度を要さずに、高い防水性を得ることができる。
従来の溶接構造の土留壁ユニットでは、予め工場で製作する必要があり、輸送コストも高いものとなった。本発明では、状況に合わせて、工場での製作、地上(仮組ヤード)での組立て製作、直接沈設現場での組立て製作の中から、最も最適な施工方法を選択することができる。
更に、本発明の沈設用土留壁の施工方法においては、沈設された筒状の土留壁の外側から単位筒状土留壁を組立てることができる。そのため、次の段の単位筒状土留壁を組立てるのと同時に、沈設された筒状の土留壁内部の掘削作業を行うことができる。
従って、従来の作業員のアイドルタイム発生による施工コストの上昇、作業効率の低下、工期遅延の問題を解消することができる。
図1に示した沈設用土留壁の概要図を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1(a)には、沈設用土留壁の平面図を示した。後述するフレームを構成する横桁3は、図においては円周上で4等分長さを有している。又、各横桁3は、それぞれ接合部5において、例えば継手板を用いてボルト・ナット締めにより接合されている。横桁3には、複数個の縦桁を接合する、縦桁接合箇所7が設けられている。又、横桁3の外周には、プレート9が設けられている。沈設用土留壁1は、フレームを円周方向に接合して形成したかご状フレームを上下に複数段設け、該かご状フレームの外側にプレートを設けて形成される。
図1(b)には、所定の単位高さを有する筒状の土留壁(単位筒状土留壁)1a〜1cが上下に接合された状態を示した。単位筒状土留壁1a〜1cは、円周方向にフレームを接合したかご状フレーム毎に外側にプレート9を設けて1段分の単位筒状土留壁を形成しながら、3段に重ねて形成される。つまり、単位筒状土留壁1a上に単位筒状土留壁1b〜1cが接合されて沈設用土留壁1が形成される。
図1(b)の例では、単位筒状土留壁1aのプレート9、単位筒状土留壁1bのプレート9、及び単位筒状土留壁1cのプレート9は周方向接合部11と上下方向接合部13で接合されている。また、例えば単位筒状土留壁1aの周方向接合部11と単位筒状土留壁1bの周方向接合部11とが縦方向に一列とならないように位置をずらせて、例えば千鳥状に設けられている。
沈設用土留壁1の施工時には、最下部(先端)に刃口リング15が設置され、その上に単位高さの単位筒状土留壁1aを組立てて接合し、上部から圧入沈設装置で押し込んで沈設する。この圧入沈設装置の押付ストロークは、単位筒状土留壁1aの単位高さと一致する。1段分の単位筒状土留壁を、既に沈設された筒状の土留壁の上に組立てて接合し、圧入沈設装置で沈設することを繰り返すことによって、所定段数の筒状の土留壁を沈設することができる。
なお、図1では、沈設用土留壁1は3段までを示しているが、所定の深さに達するまでは、設計条件に応じて段数は任意に定めることができる。
図2を参照して、沈設用土留壁1の詳細な構造を説明する。図2(a)は、沈設用土留壁1を上方から見た平面図である。図2(b)は、図2(a)に示された矢印DDから見た側面図であり、接合された沈設用土留壁1を内側から見た図である。
まず、沈設用土留壁1の構成部材について説明する。ほぼ90度の円弧状に曲げられた横桁3同士は、互いに継手板21、23、25によって接合されている。上側の横桁3及び下側の横桁3の間には、縦桁接合箇所7で縦桁27がボルト・ナットを用いて接合されている。横桁3及び縦桁27によって、フレーム29が構成される。例えば、フレーム29は、図例では、上の横桁3、下の横桁3、及び3個の縦桁27によって構成されている。
このフレーム29を円周方向に4個接合して円形筒状に組立てたものを、かご状フレーム31と称する。かご状フレーム31の外側に、円弧状に曲げられたプレート9が接合されて、1段分の単位筒状土留壁1a〜1cが組立てられる。
次に、図3を参照して、横桁3の接合方法について説明する。図3(a)には、横桁3の接合部分の略図を示した。図3(b)には、横桁3同士を継手板21、23、25を用いて接合した状態を示した。
横桁3は、H形鋼等の鋼材を用いて製作される。又、その長さ及び曲率は、沈設用土留壁1の径と、円周方向の分割数によって決定される。本実施形態では、円周を4分割しているので、中心角が90度の円弧となる。なお、沈設用土留壁1の直径は、その用途に応じて任意の大きさを選択することができる。又、この横桁4の断面寸法は、土中に沈設された沈設用土留壁1に加わる土圧、水圧に応じて、これに対抗できる強度を有するように決定される。
図3(a)に示したように、横桁3のフランジ53の端部には、継手板21に設けられた孔に挿通させて横桁3同士をフランジ部53で接合するためのボルト41がウエブ55を挟んで両側に設けられている。このボルト41は、フランジ53の外周にボルト又はボルトの頭部が突出しないようにフランジ53の面とボルト面とを合わせ、反対側のボルトを内側に突き出さして、例えば溶接して設けられる。
その理由は、フランジ53の外周にボルトが突き出ている場合、後述するプレートに接触するので、外側への突起を無くすことが望ましいからである(図6、図8(b)参照)。
又、横桁3の内周のフランジ57には、継手板25に設けられた孔に挿通させて横桁3同士をフランジ部57で接合するためのボルト穴45が設けられる。同様に、H鋼材のウエブ55には、継手板23に設けられた孔に挿通させて横桁3同士をウエブ55で接合するためのボルト穴43が設けられている。
図3(b)には、ボルト・ナット47を用いて固定した継手板21により横桁3同士を接合した例、ボルト・ナット49を用いて固定した継手板23により横桁3同士を接合した例、及びボルト・ナット51を用いて固定した継手板25により横桁3同士を接合した例を示した。なお、横桁3のウエブ55には、水が横桁3に残らないように水抜き孔59を設けることが望ましい。
次に、図2(b)を参照して縦桁27について説明する。縦桁27は、上側に位置する横桁3と下側に位置する横桁3の間に設けられる。縦桁27は、沈設時の荷重や、沈設用土留壁の寸法や、分割数によるフレーム29の周方向の長さ等によって取付ける数や寸法が定められる。1本の横桁3に対し、1本以上の縦桁27を配設することが望ましい。組立て時の安定性を確保するためには、複数本とすることがより望ましい。この実施形態では、横桁3間に3本の縦桁27が設けられている。
次に、図4を参照して縦桁27の組立方法について説明する。図4には、横桁3の上下に縦桁27を接合した接合部分の断面略図を示した。縦桁27は、H鋼やL鋼等の鋼材を用いて製作する。本形態では、横桁3と同寸法のH鋼を用いた例を示した。
横桁3のフランジ53、57の端面に接合板61が溶接接合されている。接合板61には、ボルトを挿通させる穴が設けられている。縦桁27には、接合板63が溶接接合され、同様にボルトを挿通させる孔が設けられている。接合板61、63を重ね合わせ、ボルト・ナット65を用いて接合して横桁3及び縦桁27を接合する。なお、横桁3と縦桁27の接合方法は、上記の荷重等に耐えられる限り別の方法を用いても良い。
縦桁27の位置は、プレート同士を接合するために用いたボルト等に触れない位置にずらして設けることが望ましい。例えば、後述の、上下方向の波型鋼板を接合するために取付けた円周方向に並んだボルトに当らない位置となるようにずらした位置に設けることが望ましい。理由は、縦桁27に、波型鋼板のボルトが当るとその位置のボルトを締めることが不可能になるためである。
次に、プレートとして波型鋼板71、73を用いた場合の実施形態について説明する。図5は、図1(b)に示した沈設用土留壁1のAA′部の断面図である。図6は、同様にBB′部の断面図である。図7は、同様にCC′部の断面図である。
まず図5を参照して説明する。波型鋼板71、73は上下方向に波型を形成するように配置されている。波型鋼板71は、図1(b)で示した周方向接合部11に該当する箇所が示されており、左右の波型鋼板の端部が重ね合わされている箇所である。波型鋼板73は、重ね合わされていない箇所である。
刃口リング15から上部の一段目の横桁3までの単位筒状土留壁1aにおいて、波型鋼板71の周方向接合部11では、刃口リングの部材と波型鋼板71を接合するとともに、1aの波型鋼板同士を接続するためのボルト・ナット75、及び単位筒状土留壁1bの波型鋼板73と上下方向接合部13で接合させるための片締めボルト77を用いて横方向の波型鋼板同士が接合されている。
ここで、ボルト・ナット75を用いる理由は初期沈設であり、作業台なしで土留壁内に入って作業が可能となるためである。又、内側の波型鋼板の片締めボルト77を用いる理由は、内側に波型鋼板83を設置すると、ボルト・ナットによる接合が不可能となるためである。
単位筒状土留壁1aにおいて、81は片締めのボルトであり、83は波型鋼板である。85はコンクリートである。最下段のリングの強度を上げるため内側にも波型鋼板83を設置し、そこにコンクリートを充填するものである。
単位筒状土留壁1bにおいては、周方向接合部11がなく、共回り防止付ボルト79、及び単位筒状土留壁1cの波型鋼板71と上下方向接合部13で接合させるための片締めボルト77が用いられている。
単位筒状土留壁1cにおいて、波型鋼板71の周方向接合部11では、共回り防止付ボルト79、複数の片締めボルト81、及び必要に応じて単位筒状土留壁1c上にさらに単位筒状土留壁を接合するための上下方向接合部13が設けられる。
ここで、図8を参照して、上下方向接合部13について説明する。波型鋼板71と波型鋼板73は、片締めボルト77を用いて上下方向接合部13で接合される。図8(a)には、図5に示した、単位筒状土留壁1bと単位筒状土留壁1cとの上下方向接合部13部分の拡大図を示した。
本発明では、沈設に伴う沈設用土留壁外側表面の周面摩擦による波型鋼板の伸びを防止するため、波型鋼板71、73の上下方向接合部13を横桁3の直下部分に設けることが望ましい。すると、波型鋼板71、73が、図においては上方向に伸びても、横桁3のフランジ部に片締めボルト77が当たるので、波型鋼板の伸びを止めることが可能となる。
又、本発明では、波型鋼板71の周方向接合部11と横桁3とが交差する箇所で、波型鋼板71の山部93、谷部91が横桁3のフランジ53近傍にあり、谷部91がフランジ53に接触する場合、谷部91においてはボルトを省略し、山部93においては予め共回り防止付ボルト79を波型鋼板71の内周側から差し込んでおき、横方向の波型鋼板71を重ねて上からナットで締めて接合する。
図9を参照して、共回り防止付ボルト79の構造について説明する。共回り防止付ボルト79は、ボルト101、ナット105、ボルト101とナット105の間に挿入され共回りを防止するための共回り防止板103、波型鋼板の山部の形状に合わせた凸部を有する座金107、同じく凹部を有する座金109、及び座金で挟んだ波型鋼板を締付けて固定するナット111で構成される。
図8を参照して、共回り防止付ボルト79の取り付け例について説明する。共回り防止付ボルト79は、波型鋼板71の山部93に設けられ、共回り防止付ボルト79のボルト101の先端と波型鋼板71の谷部91の山とが横桁3のフランジ53の面にレベルが合うように調製される。また、共回り防止板103は図8(a)に示されるように、山部93と横桁3のフランジ部53の間の山の内側に位置して共回り防止付ボルト79の回転を防止するように作用する。このように、共回り防止付ボルト79を設けることで、横方向の波型鋼板71を接合するとともに、波型鋼板71への外方向からの圧縮力等に対する耐力が増す。
ついで、図6を参照して説明する。図6には、横桁3の接合部5の断面が示されている。そのため、横桁3には、ボルト・ナットにより接合された継手板21、23、25が示されている。ここで、波型鋼板71は、周方向接合部11に該当する箇所が示されており、左右の波型鋼板の端部が重ね合わされている箇所である。波型鋼板73は、重ね合わせていない箇所が示されている。
単位筒状土留壁1aには、周方向接合部11がなく、刃口リングの部材と波型鋼板71を接合するためのボルト・ナト75、及び単位筒状土留壁1bの波型鋼板71と上下方向接合部13で接合させるための片締めボルト77が用いられている。
単位筒状土留壁1bには、複数の片締めボルト81、及び単位筒状土留壁1cの波型鋼板73と上下方向接合部13で接合させるための片締めボルト77が用いられている。
単位筒状土留壁1cには、周方向接合部11がなく、必要に応じて単位筒状土留壁1c上にさらに単位筒状土留壁を接合するための上下方向接合部13が用いられている。
ここで、図8(b)を参照して、上下方向接合部13について説明する。図8(b)には、図6で示した単位筒状土留壁1bと単位筒状土留壁1cとの上下方向接合部13部分の拡大図を示した。波型鋼板71と波型鋼板73は片締めボルト77を用いて、上下方向接合部13で接合されている。
前記同様に、沈設用土留壁外側表面の周面摩擦によって波型鋼板が伸びるのを防止するため、波型鋼板の上下方向の接合位置は横桁の直下部分に設けられている。又、波型鋼板73の山部93、谷部91は周方向接合部11に該当しないため、谷部91は横桁3のフランジ53に接触させたままとなっている。
ついで、図7を参照して説明する。図7においては、横桁3及び縦桁27が接合された部分の断面が示されている。横桁3に設けた接合板61と縦桁27に設けた接合板63とがボルト・ナット65により接合されている。
単位筒状土留壁1aには、周方向接合部11がなく、刃口リングの部材と波型鋼板73は接触するように設けられている。ここで、単位筒状土留壁1aの波型鋼板73と単位筒状土留壁1bの波型鋼板73とは、上下方向接合部13で重ね合わされている。片締めボルト77を用いて波型鋼板同士を接合した箇所ではないので図示されていない。
単位筒状土留壁1aにおいて、87は縦桁である。コンクリートを打設する際にコンクリートの流れを良くするため、断面形状の小さいH鋼を用いている。
単位筒状土留壁1bには、周方向接合部11がない。ここで、単位筒状土留壁1bの波型鋼板73と単位筒状土留壁1cの波型鋼板73とは、上下方向接合部13で重ね合わされている。片締めボルト77を用いて波型鋼板同士を接合した箇所ではないので図示されていない。
単位筒状土留壁1cには、周方向接合部11がない。ここで、単位筒状土留壁1aの波型鋼板73と単位筒状土留壁1bの波型鋼板73とは、必要に応じて単位筒状土留壁1c上にさらに設けられる単位筒状土留壁を接合するための、上下方向接合部13となる。
図10を参照して、沈設に伴う沈設用土留壁外側表面の周面摩擦による波型鋼板の伸びを防止する別の方法について説明する。ストッパ用鋼板201を横桁3の直下部分の波型鋼板73に周方向に複数個溶接する方法である。すると、波型鋼板73が、図においては上方向に伸びても、横桁3のフランジ部にストッパ用鋼板201が当たるので、波型鋼板の伸びを止めることが可能となる。
なお、ストッパ用鋼板201を波型鋼板201に固定するには以下の方法がある。例えば、波型鋼板201の谷部13と波型鋼板201とを溶接により固定する方法であって、スポット溶接による方法、又はストッパ用鋼板に波型鋼板の形状に沿った凹部を設け、該凹部に波型鋼板201の谷部13を当接させて溶接する方法等がある。ねじ止めによる方法もあるが溶接により固定することが望ましい。
また、図12を参照して、波型鋼板209のボルト孔の配置について説明する。図12(a)には、フレーム、又はかご状フレームに接合されるプレート209を示した。図12(b)には、プレート209を図12(a)の外周方向であるGG方向から見た図を示した。図12(c)には、図12(b)のHH′部の断面を示した。
本発明におけるこれまでの態様では、プレート209の周方向接合部213、215においては、谷部217と山部219において接合されている。ところが、外周側の山部において、接合部材のボルトの頭が突起となり、周辺摩擦の増加を招いていた。
図11を参照して、周辺摩擦の低減が必要な場合の態様について説明する。図11(a)には、フレーム、又はかご状フレームに接合されるプレート209を示した。図11(b)には、プレート209を図11(a)の外周方向であるEE方向から見た図を示した。図11(c)には、図11(b)のFF′部の断面を示した。
図に示した波型鋼板209のように、主に谷部217、225を用いて接合することにより周辺摩擦の低減を図ることが可能である。なお、一部に山部227、229を使用しているのは、横桁221とのクロス部分において、谷部での接合ができない箇所において、山部で接合しているからである。
本発明では、前述のように、プレートに波型鋼板を用いた場合には、波型鋼板と横桁とを接合する必要がないので、横桁のボルト孔は不要である。また、上下方向のプレート同士の接合個所は1箇所で良いので、ボルト本数が減少することに特徴がある。
波型鋼板には、JIS品を用いる。波型鋼板の寸法は、フレーム、或いは、かご状フレームの寸法に合わせれば良い。例えば、高さ方向の寸法は、ほぼ1ストロークの沈設深さとなり、横方向の寸法は、横桁3の長さに合わせても良く、短くしても良い。波型鋼板の曲率に関しては、横桁3の外側の円弧と同じ曲率となるように曲げ加工される。波型鋼板の厚みは、地中からの土圧、水圧に対抗できる強度を有するように決定される。
波型鋼板同士を接合する際、シール材を挿入、或いは挟んで地中の湧き水が沈設用土留壁1の内部へ漏らさないような構造とすることもできる。又、横桁と縦桁を接合板を用いて接合する際、ボルト孔とボルトとの間には隙間があるので、シール材を挿入して、ある程度の寸法誤差を吸収することができる。又、隙間の分だけ寸法がずれてもシール性を保つことができる。シール材としては、例えば水膨張性ゴムが適用できるし、その他、様々な種類のシール材の適用が可能である。
図13を参照して本発明を説明する。かご状フレームとプレートは、例えば図1(b)で示した1aより下部を除いて、夫々組合せた構造であるため、圧入装置を用いてかご状フレームを地中に圧入する際に、ねじれ挫屈を起こす可能性がある。そのため、上下横桁3間に鋼棒301を斜めに設置して固定することが望ましい。
図14を参照して上記を詳細に説明する。図14(a)には、側面図を示した。図14(b)には、断面図を示した。例えば、H鋼を用いた上下横桁3のウエブ55に設けた穴に、両端をネジ加工した鋼棒301を挿通させて、斜めに設置し、鋼棒301の両端をテーパーワッシャー303、及びナット305を用いて固定する。なお、鋼棒301は同一段に設けられたフレームにおいては、図13に示したように鋼棒301を、右斜め方向及び左斜め方向をセットとして1組以上設置することが望ましい。
本発明の沈設用土留壁の構造の実施形態は、上述の実施形態に限られず、円筒形だけではなく、上部から見て楕円、小判形等、様々な形状が可能である。又、その他様々な形態が考えられる。
図1〜図4を参照して、横桁3、縦桁27を用いてかご状フレーム31を組立てる例について説明する。図2(b)に示されるように、下側の組合わされた横桁3の縦桁接合箇所7に縦桁27を組立てる。次いで、上側の横桁3を縦桁27の上に接合して、フレーム29を組立てる。なお、下側の組合わされた横桁3の縦桁接合箇所7すべてに予め縦桁27を組立て、ついで、上の横桁3を次々円状に組立てても良い。組立て順等は、状況や段取りによって決めれば良い。
このようにして、かご状フレームが完成するとフレーム、或いはかご状フレームの外側に波型鋼板をボルト等で接合しながら設けることが望ましい。組立ての際、沈設用土留壁の内部に入ることなく、外側から作業することができる。
次に本発明の沈設用土留壁を沈設する施工方法について、図15を用いて説明する。図15に示される沈設用土留壁1は、図1に示されるものと同じであり、図1に示した沈設用土留壁1cの上にさらに沈設用土留壁を設けるものである。まず、沈設用土留壁を沈設する現場537に、刃口リング15を設置する。そして、その上に1段目の単位筒状土留壁1aを組立てる。そして、圧入沈設装置531によって、上方から単位筒状土留壁を下方へ押し付ける。
この圧入沈設装置531は、4本の油圧シリンダ531aの先端に押付フレーム531bが設置されており、この押付フレーム531bが筒状土留壁の上部に接して下方へ押し付ける。この荷重により、先端の刃口リング15が土壌を切り裂きながら下方へ進み、筒状土留壁は1ストローク分沈設される。
この押付フレーム531bは、押付荷重に対して剛性の高い構造を有し、押付け中に単位筒状土留壁に偏荷重を掛けて変形させない構造となっている。又、4本の油圧シリンダ531aは、単位筒状土留壁に対して均等に荷重がかかるように制御されている。又、グランドアンカー535を設け、下へ押し付けた反力により圧入沈設装置531の浮き上がりを防いでいる。1段目の単位筒状土留壁1aが沈設されると、その内部を掘削する工程と、沈設された単位筒状土留壁1aの上に次の段の単位筒状土留壁1bを組立てる工程を行う。
従来の溶接構造の土留壁ユニットを用いる場合には、沈設用土留壁の内側からの接合が必要であった。そのため、図17に示されるように、沈設用土留壁601の内部に足場613を設けて、作業員が内部に入って組立作業を行っていた。従って、単位筒状土留壁601bの据付作業中は、掘削作業が行えないし、掘削作業中は単位筒状土留壁601bの据付が行えなかった。従って、掘削作業員や土留壁の据付作業員にアイドルタイムが発生し、施工コストの増大、作業効率の低下、工期の延長等の問題が生じていた。
しかし、本発明の沈設用土留壁では、沈設用土留壁の外側から単位筒状土留壁を組立てることができるので、図15に示されるように、単位筒状土留壁1dの上に新たな段の単位筒状土留壁1eを組立てると同時に、沈設用土留壁の内側で、バケット掘削機533等を用いて、掘削作業を行うことができるため、上述の問題点が解消される。
外側から単位筒状土留壁1a〜1eを組立てる場合には、例えば、前述のようにフレームを組立て、それを円周方向に4個接合してかご状フレームを組立て、プレートを取り付ける。この場合、フレームは、現場で組立てることも可能であるし、予め地上や工場でプレファブリケーションしておくこともできる。
従来の溶接構造の土留壁ユニットの場合には、予め工場で製作する必要があり、輸送コストもかかったが、本発明では、その状況に合わせて、工場製作、地上での組立て、沈設現場での組立てのうち、最適な方法を選択することができる。
そして、この次の段の単位筒状土留壁の組立て、接合作業と掘削作業を同時に行って、それらの作業の終了後、圧入沈設装置531によって、再び単位沈設用土留壁を1ストロ−ク分沈設させる。所定の深さに達するまで、これらの工程を繰り返すことによって、所定の深さの沈設用土留壁1を施工することができる。
土木、建築分野において、地中構造物や地中空間を構築する際に用いられる沈設用土留壁に工法に利用できる。
本発明の実施形態の沈設用土留壁概要図である。 沈設用土留壁の詳細な構造を示す図である。 横桁の接合方法を説明する略図である。 縦桁の接合方法を説明する略図である。 沈設用土留壁の断面図である。 沈設用土留壁の断面図である。 沈設用土留壁の断面図である。 沈設用土留壁の接合部分の断面図である。 共回り防止付ボルトの略図である。 沈設用土留壁の断面図である。 波型鋼板の接合図である。 従来技術の、波型鋼板の接合図である。 横桁間に棒鋼を固定した図である。 横桁間に棒鋼を固定した図である。 本発明の沈設用土留壁の施工方法の概要図である。 従来の沈設用土留壁である。 従来の沈設用土留壁の施工方法の概要図である。
符号の説明
1 沈設土留壁
1a〜1c 単位筒状土留壁
3 横桁
5 接合部
7 縦桁接合箇所
9 プレート
11 周方向接合部
13 上下方向接合部
15 刃口リング
21、23、25 継手板
27 縦桁
29 フレーム
31 かご状フレーム
41 ボルト
43、45 ボルト穴
47、49、51 ボルト・ナット
53、57 フランジ
55 ウエブ
59 水抜き穴
61、63 接合板
65 ボルト・ナット
71、73 波型鋼板
75 ボルト・ナット
77 片締めボルト
79 共回り防止付ボルト
81 片締めボルト
83 波型鋼板
85 コンクリート
87 縦桁
91 谷部
93 山部
101 ボルト
103 共回り防止板
105 ナット
107、109 座金
111 ナット
201 ストッパ用鋼板
209 プレート
213、215 周方向接合部
217、225 谷部
219、227、229 山部
221 横桁
223 外側
225 内側
301 鋼棒
303 テーパーワッシャー
305 ナット
531 圧入沈設装置
531a 油圧シリンダ
531b 押付フレーム
533 バケット掘削機
535 グランドアンカー
537 現場
601 沈設土留壁
601a〜201f 単位筒状土留壁
602 土留壁ユニット
603 プレート
604 横リブ
605 縦リブ
606 ボルト孔
607 ボルト孔
608 刃口リング
610 圧入沈設装置
611 グランドアンカー
612 バケット掘削機
613 足場

Claims (11)

  1. 筒状の土留壁を単位高さ分組立て、圧入沈設装置によって前記筒状の土留壁を前記単位高さ分だけ沈設して、前記筒状の土留壁の内部を掘削する工程を繰返すことにより、所定の深さまで沈設された土留壁であって、
    前記筒状の土留壁は、細長の部材を格子状に組合わされた1個又は2個以上のフレームが接合されたかご状フレームと、前記かご状フレームの外形の曲率に合わせて曲げ加工された2個以上のプレートとを備え、
    前記プレートは、前記土留壁の最下端部において刃口リングと接合され、該最下端部以外においては、プレート同士が、外側から締める片締めボルトを用いて接合されていることを特徴とする沈設用土留壁。
  2. 前記フレームは、前記細長の部材として、H鋼、L鋼、又はI鋼から選択される鋼を用いて加工した横桁および縦桁で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の沈設用土留壁。
  3. 前記フレームは、前記細長の部材として、H形鋼を用いて加工した横桁および縦桁で形成され、
    前記横桁は、前記H鋼の外側フランジに継手板接合用のボルトが内側方向に埋め込まれ、内側のフランジ及びウエブには継手板接合用のボルト孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の沈設用土留壁。
  4. 前記プレートは、前記かご状フレームの周方向及び上下方向において、前記プレートの端部同士が重ね合わされて接合材で接合され、かつ上下方向プレートの接合位置は前記フレームの横桁の直下であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の沈設用土留壁。
  5. 前記プレートは、前記かご状フレームの周方向及び上下方向において、前記プレートの端部同士が重ね合わされて接合材で接合され、かつ横桁の直下部分のプレートに鋼板が周方向に一箇所又は二箇所以上溶接されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の沈設用土留壁。
  6. 前記プレートの周方向の接合位置と前記横桁とが交差する箇所において、該プレートの山部及び谷部が横桁の近傍にあり、谷部が横桁に接触する場合、谷部においては接合用のボルト・ナットを用いず、山部において共回り防止付ボルトを用いて接合されていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の沈設用土留壁。
  7. 前記プレートが波型鋼板であることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の沈設用土留壁。
  8. 上下の前記横桁間の斜めに鋼棒を設置し、前記上下横桁において鋼棒の両端が固定され、かつ同一段のフレームにおいて右斜め方向及び左斜め方向のセットで1組以上設けられていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の沈設用土留壁。
  9. 請求項1〜の何れかに記載の沈設用土留壁を組立てる際に、波型鋼板の周方向の接合位置と前記横桁とが交差する箇所において、波型鋼板の内側から共回り防止機能を有したボルトを予め接合孔に差し込み、外側からナットを締めて波型鋼板同士を接合することを特徴とする沈設用土留壁の組立方法。
  10. フレームを円周方向に1個以上組立て、互いに接合してかご状フレームを組立て、次いで、かご状フレームの外側に波型鋼板を横又は縦方向に接合して設けるか、
    予め組合わされたかご状フレームの横桁に設けられた縦桁接合箇所すべてに予め縦桁を接合し、次いで、縦桁の上に円周状の横桁を接合してかご状フレームを組立て、次いで、かご状フレームの外側に波型鋼板を横又は縦方向に接合して設けるか、
    又は、横桁と桁をあらかじめ組んでおいて、予め組合せたかご状フレームの横桁に設けられた縦桁接合箇所に横桁に取付られた縦桁を接合し、ついでかご状フレームの外側に波型鋼板を横又は縦方向に接合して設けるかいずれかの方法によることを特徴とする請求項に記載の沈設用土留壁の組立方法。
  11. 前記フレーム、かご状フレーム、波型鋼板の接合、又は組立てを沈設用土留壁の外側から行うことを特徴とする請求項又は1に記載の沈設用土留壁の組立方法。
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