JP4616342B2 - 液体サンプル操作用システムにピペットまたはディスペンサチップを配置するための装置および方法 - Google Patents

液体サンプル操作用システムにピペットまたはディスペンサチップを配置するための装置および方法 Download PDF

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Description

本特許出願は、2004年6月24日に提出されたスイス特許出願番号CH01067/04、および2005年5月30日に提出された国際出願番号PCT/CH2005/000305について優先権を請求する。これら2件の出願の開示の全ては、あらゆる目的においてこの明示の言及によって本出願に編入される。
本発明は、独立請求項1および12それぞれの前段部に記載されるような、液体サンプル操作用システムにピペットまたはディスペンサチップ(ピペット先端部またはディスペンサ先端部)を配置するための装置および方法に関する。この種の装置は、ピペットまたはディスペンサチップを、システム内またはシステム上に配置されたサンプル容器に関してX方向およびX方向と実質的に直交するY方向に配向するためのロボットマニピュレータを備える。その装置はさらに、実質的に垂直に延びるピペットまたはディスペンサチップを備え、上記X方向および上記Y方向と実質的に直交するZ方向に昇降させることができる。この装置はまた、ロボットマニピュレータを移動させる駆動装置と、そのロボットマニピュレータおよび/またはピペットまたはディスペンサチップの移動および動作を制御するプロセッサを備える。
遺伝子(“ゲノミクス”)、タンパク質(“プロテノミクス”)の分析検査、新しい活性成分の発見(“薬剤の発見”)、さらには例えば「ジェネシス・ロボティック・サンプル・プロセッサ("Genesis Robotic Sample Processor")」の名称で出願人により提供されている作業プラットフォームなどの臨床診断(“クリニカルダイアグノスティクス”)の用途において対応する装置およびシステムが知られている。これは、実質的に水平な動作領域に配置されており、かつ縦寸法Xおよび横寸法Yを有するような容器内および/またはスライド上のサンプルを操作するための装置であり、この装置は上記サンプルを操作するためのロボットマニピュレータを備えている。この操作は、例えば上記X−Y領域内における液体の吸引および/または送出に関するものであってよい。さらに、例えば蛍光リーダなどのように遠心分離機その他のサンプル処理部または分析部が設けられてもよい。サンプルチューブ、マイクロプレート、その他のサンプル収容容器などの対象物をバーコードやリーダなどの対応装置を用いて識別することもまたそのような作業プラットフォームにおいて重要である。
液体の取扱いを目的とする場合、上記のような既知の作業プラットフォームは、上記Y方向に延びるアームおよび上記X方向に延び、かつ上記アームが上記X方向に前後に移動可能なように取り付けられた少なくとも1つのレールを有するロボットマニピュレータと、実質的に垂直に延び、かつ動作領域と実質的に直交するZ方向に昇降可能なピペットチップと、ロボットマニピュレータおよびこのロボットマニピュレータおよび/またはピペットチップの移動および動作を制御するためのプロセッサを移動させるための駆動装置と備えていることが好ましい。
処理および分析を行うべき液体サンプルは、通常、チューブ内やマイクロプレートのウェル内に配置される。上記チューブは、各ホルダが一連のチューブを収納できて各チューブがY方向すなわち作業プラットフォームの横方向寸法の方向において一列で互いに隣り合って位置するよう、適切なホルダに配置される。これらのホルダは、好ましくは、位置変更可能に作業テーブル上に案内される。液体サンプルは、マイクロプレートのウェル内に位置させること、および/または、サンプルチューブから上記ウェル内にピペットで移すことができる。これらのマイクロプレートは、通常、好ましくは同様に作業テーブル上に位置変更可能に「キャリア」上に配置される。
上記作業プラットフォームは、多くの点でそれらの有用性を立証済みであるが、個々のチューブまたはマイクロプレートのウェルの内容物を別の容器に移す必要がしばしば発生する。これはピペット転移で行うことができるが、ピペット転移は、とくに、例えば、液体サンプルを96ウェルマイクロプレートのすべてのウェルから384ウェルマイクロプレートのウェル内に移さなければならない場合、煩わしく時間のかかるものとなる。
本発明の目的は、作業プラットフォームにおける液体サンプルのピペット転移を合理化することのできる代替の装置および方法を提案することにある。
この目的は、液体サンプル操作用のシステムにピペットまたはディスペンサチップを配置するための装置を提案していることにおいて本発明により達成される。
上記装置は、
・ピペットまたはディスペンサチップを、システム内またはシステム上に配置されたサンプル容器に関してX方向およびX方向と実質的に直交するY方向に配向するためのロボットマニピュレータと、
・実質的に垂直に延び、かつ上記X方向および上記Y方向と実質的に直交するZ方向に昇降させることのできるピペットまたはディスペンサチップと、
・上記ロボットマニピュレータを移動させる駆動装置と、
・上記ロボットマニピュレータおよび/または上記ピペットまたはディスペンサチップの移動および動作を制御するプロセッサとを備えて成る。
本発明に係る上記装置は、少なくとも2つのピペットまたはディスペンサチップがマイクロプレートのウェルのグリッド間隔と実質的に一致する軸間距離を互いに隔てて上にそれぞれ配置された上記ロボットマニピュレータのアーム上に配置された少なくとも2つのブロックを含み、これらのブロックのうち少なくとも1つは、それら2つのブロックの上記ピペットまたはディスペンサチップが共通線に沿って交互かつ千鳥状に配向されるように、上記X方向および上記Y方向に個別に移動自在であるように構成される。
上記目的は、上記のような装置を使用して液体サンプル操作用のシステムにピペットまたはディスペンサチップを配置するための方法を提案していることにおいて本発明により達成される。
上記装置は、
・ピペットまたはディスペンサチップを、システム内またはシステム上に配置されたサンプル容器に関してX方向およびX方向と実質的に直交するY方向に配向するためのロボットマニピュレータと、
・実質的に垂直に延び、かつ上記X方向および上記Y方向と実質的に直交するZ方向に昇降させることのできるピペットまたはディスペンサチップと、
・上記ロボットマニピュレータを移動させる駆動装置と、
・上記ロボットマニピュレータおよび/または上記ピペットまたはディスペンサチップの移動および動作を制御するプロセッサとを備えて成る。
本発明に係る上記装置は、少なくとも2つのピペットまたはディスペンサチップがマイクロプレートのウェルのグリッド間隔と実質的に一致する軸間距離を互いに隔てて上にそれぞれ配置された上記ロボットマニピュレータのアーム上に配置された少なくとも2つのブロックを含む。
本発明の方法は、これらのブロックのうち少なくとも1つを、それら2つのブロック(8、9)の上記ピペットまたはディスペンサチップ(2)が共通線(12)に沿って交互かつ千鳥状に配向されて第第1の位置(I)をとるように、上記X方向および上記Y方向に個別に移動させることを含んで成る。
各従属請求項から、本発明に従う更なる特徴、変更および改良が導出される。

以下に、本発明の好ましい実施の形態を概略の図面に基づいてより詳細に説明するが、本発明の範囲はそれに限定されるものではない。
図1は、第1の実施の形態に従う本発明の装置の概観図(上面図)を示す。この装置1は、ピペットまたはディスペンサチップ2(図7および8も参照)を液体サンプル4を操作するためのシステム3に配置するようになっている。この装置は、ピペットまたはディスペンサチップ2を、システム3内またはシステム3上に配置されたサンプル容器6に関してX方向およびX方向と実質的に直交するY方向に配向するためのロボットマニピュレータ5を備える。
本発明との関連において、以下では、液体を保存するためのすべての採用しうる容器または基板をサンプル容器6と呼ぶ。これらの容器または基板は、サンプルチューブ17(またはチューブ)と、マイクロプレート18および/またはそれらのウェル(またはウェル19)、試薬びんおよびトラフ(または樋)を含む。サンプル、あるいは(例えばサンプル列をその上に配置した)スライドや液滴を載せたMALDI−TOFターゲットなどの平坦表面をも受容するための凹凸表面を有するトレイも上記のようなサンプル容器6とみなす。このような容器は、吸引される液体サンプル4の取出し源としても、また送り出される液体サンプルのターゲットとしても使用することができる。例えば、膜あるいはフィルタなどのサンプルの一部または全部を吸引するキャリアを上記ターゲット容器として使用してもよい。
本発明に係る装置を使用することのできる適切なシステムは、例えば好ましくは、矩形の作業テーブル11「ジェネシス・ロボティック・サンプル・プロセッサ」の名称で提供されている作業プラットフォームを含んでいる。ウェル19、とくに96個または384個のウェルを有するマイクロプレート18を配置することのできるキャリア16、および/またはサンプルチューブ17を配置することのできるラック21は、これらの作業プラットフォームおよび/またはシステム3においてそれらの有用性が立証されている。24個または1536個のウェル19など他の形態を有するマイクロプレート18を使用することも好ましい。
上記の装置1はまた、丸みを帯びた、またはそうでない場合は矩形から外れた形状の作業テーブルを有するシステム3が、実質的に垂直に延び、かつ上記X方向とY方向とに実質的に直交するZ方向に昇降可能なピペットまたはディスペンサチップ2を採用している場合、それらのシステムを使用してもよい。本発明に係る装置はさらに、ロボットマニピュレータ5を移動させる駆動装置と、そのロボットマニピュレータ5および/またはピペットまたはディスペンサチップ2の移動および動作を制御するプロセッサを備える。本発明によれば、装置1は、ロボットマニピュレータ5のアーム7上に配置された少なくとも2つのブロック8、9を含んでおり、そのロボットマニピュレータ5の上には少なくとも2つのピペットまたはディスペンサチップ2が互いに軸間距離10だけ離れてそれぞれ配置されている。この軸間距離10は、実質的に、マイクロプレート18のウェル19のグリッド間隔に対応している。各ブロック8、9毎のピペットまたはディスペンサチップ2の個数が2の整数倍、とくに4または8で定義されるような装置が好ましい。1つのブロック8、9におけるピペットまたはディスペンサチップ2の間の上記軸間距離10は、9mmまたは18mmであることが好ましい。
本発明に係る装置1のこれらのブロック8、9のうち少なくとも1つは、X方向(短い方の矢印)およびY方向(長い方の矢印)に各々移動可能に構成される。これにより、2つのブロック8、9のピペットまたはディスペンサチップ2を、本発明に従い、第1の位置(I;図4参照)において共通線12に沿って交互に千鳥状に配置されるように配向することが可能となる。9mmの軸間距離10で配置されたピペットまたはディスペンサチップ2をそれぞれ8個有するブロック8、9がとくに好適である。このような装置1を用いると、単一のブロック8、9のピペットまたはディスペンサチップ2で、96ウェルのマイクロプレート18の一連のウェル19を同時に処理することができる。すべてのピペットまたはディスペンサチップ2を同時に下降および/または上昇させることができる。これにより、ピペットまたはディスペンサチップ2を、例えば、この支持ブロック8、9上に移動できないように固定して設けることができる。ロボットマニピュレータ5のアーム7上のブロック8、9は上記Z方向に昇降できるように構成することができる。
このような単純な実施の形態は、各ブロック8、9毎に、8個の液体サンプル4を96個のウェルを有するマイクロプレートから384個のウェルを有するマイクロプレート内へ、または24個のウェルを有するマイクロプレートから96個のウェルを有するマイクロプレート内へのピペット転移を可能にするという利点がある(図1参照)。それぞれの場合において、逆の経路も可能である。しかしながら、それぞれ4個もしくは8個のピペットまたはディスペンサチップ2を9mmまたは18mmの軸間距離で載置したこのようなブロック8、9では、マイクロプレート18のウェル19の軸間距離に対応する軸間距離10で互いに配置されていないサンプルチューブ17から液体サンプル4を吸引することができない。実際、代表的な場合で、16個のサンプルチューブが18.8mmの軸間距離14で互いに配置されたラック21がしばしば使用される。サンプルチューブ17から液体サンプル4を取り除くには、サンプルチューブ17の軸間距離とピペットまたはディスペンサチップ2とを互いに一致させるか、あるいはピペットまたはディスペンサチップ2をそれらが個別に下降および/または上昇させることができるように設けることが必要になる。そうしなければ、24個のウェルを有するマイクロプレート24から384個のウェルを有するマイクロプレート内へ(またはその逆も)、直接的に液体サンプルを平行移動させることはできない。
こうしてこの支持ブロック8、9上に移動可能に固定されるピペットまたはディスペンサチップ2は高い柔軟性を有するものとなり、これらのピペットまたはディスペンサチップ2はそれぞれZ方向に個別に昇降可能に設けられる。個別に移動可能なピペットまたはディスペンサチップ2を担持するこのようなブロック8、9は、この目的のためにピペットまたはディスペンサチップ2を昇降させる適切な駆動装置を含む(図4〜6参照)。以下において、ブロック8、9は、いずれの場合も、Z方向に個別に昇降可能に設けられたピペットまたはディスペンサチップ2を有するブロックであることが暗黙的に前提とされている。
本発明に係る装置1は、好ましくは、互いに鏡面対称に配置された2つのブロック8、9(図1参照)を含む。これらのブロック8、9は、好ましくは、製造コストを最小化できるように実質的に同一の構成とされる。しかしながら、本発明に係る装置は、3つまたは4つのブロックを含んでいてもよい(図3参照)。ブロック8、9は、X方向(短い方の矢印)およびY方向(長い方の矢印)に部分的に移動可能である。
液体サンプル4を操作するためのシステム3を、図1の概観図に示す。このシステム3は、上に作業領域が設けられた作業テーブル11を含む。これらの作業領域は、ここでは、ウェル19またはサンプルチューブ17を有するマイクロプレート18がその上に配置されたキャリア16またはラック21として示されている。これらのサンプルチューブは、互いに18.8mmの軸間距離14で配置されている。サンプルチューブ17のためのラック21の別の設計として、好ましくは、標準的なマイクロプレートのウェル19のグリッド間隔の2倍に精確に一致する18mmの軸間距離を含む。このような代替の設計は、本発明の着想にとくによく組み合わせられるであろう。その理由は、本発明は、96ウェル標準マイクロプレートのウェルのグリッド間隔を9mm、および/またはその分数もしくは倍数として構成されることが好ましいからである。(9mmのグリッド間隔の)96個のウェルを有する2つのマイクロプレート18と、(4.5mmのグリッド間隔の)384個のウェル19を有する1つのマイクロプレート18が、キャリア16の上部に示されている。
ロボットマニピュレータ5は、ここでは、X方向(2頭矢印ΔX参照)において位置を変えられるようにレール15上に取り付けられたボックス形のアーム7を含む。2つのブロック8、9が、Y方向に移動できるようにそのボックス形アーム7に取り付けられている。X方向は作業テーブル11の長手方向寸法に対応し、Y方向はその横方向寸法に対応している。
上側のボックス形アーム7(図1参照)において、2つのブロック8、9が右側の第1の位置(I; 図4参照)に示されている。この位置Iにおいて、第1ブロック8の8個のピペットまたはディスペンサチップ2が、共通線12上に9mmの軸間距離10で配置されている。第2ブロック9の8個のピペットまたはディスペンサチップ2も、共通線12上に9mmの軸間距離10で配置されている。2つのブロック8、9のピペットまたはディスペンサチップ2は、第1ブロックおよび第2ブロックのピペットまたはディスペンサチップ2が常に交互に共通線12上に配置されるように、該共通線12上に千鳥状に配列される。ピペットまたはディスペンサチップ2は、この千鳥状の位置Iにおいて、4.5mmの軸間距離を有することになるが、これは上記配置の384個のウェルを有するマイクロプレート18のウェル19のグリッド間隔に精確に一致する。これにより、ピペットまたはディスペンサチップ2のこの千鳥状位置Iにおいて、384ウェルマイクロプレートにおける1列の全16ウェルが、上記ピペットまたはディスペンサチップ2を用いた1回の動作で同時に正確に射程範囲に収められる。この結果、1列のウェル19から16個の液体サンプル4を同時に吸引することができ、かつ同一または別個の384ウェルマイクロプレート18(図示しない)における1列のウェル19において再び同時に吐出することができる。ブロック8、9は、吸引および吐出間の動作中は、それらの千鳥状位置Iに留まったままとすることができる。
上記2つのブロック8、9が、左側の上側ボックス形アーム7(図1参照)の第2の位置(II; 図5参照)に示されている。この位置IIにおいて、第1ブロック8の8個のピペットまたはディスペンサチップ2が9mmの軸間距離10で共通線12上に配置されている。第2ブロック9のこの8個のピペットまたはディスペンサチップ2もまた、9mmの軸間距離10で共通線12上に配置されている。2つのブロック8、9のピペットまたはディスペンサチップ2は、中間スペース20によって互いに離間するように共通線12上に互いに隣り合って配列されている。この位置IIにおいては、ピペットまたはディスペンサチップ2は元来の軸間距離が9mmであるが、これは上記配置の96個のウェルを有するマイクロプレート18のウェル19のグリッド間隔に精確に一致する。これにより、ピペットまたはディスペンサチップ2のこの位置IIにおいて、96ウェルマイクロプレートにおける1列の全8ウェルが、上記ピペットまたはディスペンサチップ2による1回の動作で同時に正確に射程範囲に収められる。この結果、1列の2つの隣り合う96ウェルマイクロプレートにおける8個のウェル19の各々から16個の液体サンプル4を吸引することができ、かつ同一または2つの96ウェルマイクロプレート18における1列のウェル19において再び同時に吐出することができる。ブロック8、9は、吸引および吐出間の動作中は、それらの位置IIに留まったままとすることができる。
吸引と吐出との間に上記2つのブロック8、9が位置I(右)から位置II(左)への切替えを完了すると、384ウェルマイクロプレートにおける1列のウェル19からの16個の液体サンプル4は、1回の動作で同時に吸引することができ、かつ1列の2つの隣り合う96ウェルマイクロプレートにおける8個のウェル19の各々において同時に送り出すことができる。この吐出が行われている間、2つのブロック8、9のピペットまたはディスペンサチップ2は、中間スペース20によって互いに離間するように共通線12上に互いに隣り合って配列される。この中間スペース20のための寸法は、便宜上、キャリア16上の2つの隣り合うマイクロプレート18における最も近いウェル列の距離によって決まる。例えば、この距離は25mmまたは30mmである。
吸引と吐出との間に2つのブロック8、9が位置II(左)から位置I(右)への切替えを完了すると、16個の液体サンプル4を、1列の2つの隣り合う96ウェルマイクロプレート18における8個のウェル19の各々から同時に吸引することができ、かつ1回の動作で384ウェルマイクロプレートの1列の16個のウェル19内に同時に送り出すことができる。
2つのブロック8、9を、右側における下側のボックス形アーム7(図1参照)内の第1の位置(I; 図4参照)に再度示す。左側は、ここでは、2つのブロック8、9が第3の位置(III;図6参照)に位置している。この位置IIIにおいて、第1ブロック8の8個のピペットまたはディスペンサチップ2が共通線12上に9mmの軸間距離10で配置される。第2ブロック9の8個のピペットまたはディスペンサチップ2は、平行線12’上に9mmの軸間距離10で配置される。第2ブロック9のピペットまたはディスペンサチップ2は、第1ブロック8のピペットまたはディスペンサチップ2に精確に対向する。この位置IIIにおいては、ピペットまたはディスペンサチップ2は元来の軸間距離が9mmであるが、これは上記配置の96個のウェルを有するマイクロプレート18のウェル19のグリッド間隔に精確に一致する。さらに、2つのライン12、12’は、精確に9mmのグリッド間隔で互いに離間している。これにより、ピペットまたはディスペンサチップ2のこの位置IIIにおいて、隣り合う2列の上記96ウェルマイクロプレートにおける全16ウェルが、1回の動作において上記ピペットまたはディスペンサチップ2により同時に正確に射程範囲に収められる。この結果、これらの2列のそれぞれの8個のウェル19から16個の液体サンプル4を吸引することができ、かつ同一または別個の96ウェルマイクロプレート18における2列のウェル19において再び同時に吐出することができる。ブロック8、9は、吸引および吐出間の動作中は、それらの位置IIIに留まったままとすることができる。
吸引と吐出との間に2つのブロック8、9が位置I(右)から位置III(左)への切替えを完了すると、384ウェルマイクロプレートにおける1列のウェル19からの16個の液体サンプル4を、1回の動作で同時に吸引することができ、かつ隣り合う2列の96ウェルマイクロプレートにおける8個のウェル19の各々に同時に送り出すことができる。この吐出が行われている間、2つのブロック8、9のピペットまたはディスペンサチップ2は、距離13だけ互いに離間するように共通線12上または平行線12’上に互いに対向して配列される。この距離13のための寸法は、便宜上、キャリア16上のマイクロプレート18におけるウェル19のグリッド間隔によって決まる。この距離は9mmであることが好ましいが、18mmであってもよい。
吸引と吐出との間に2つのブロック8、9が位置III(左)から位置I(右)への切替えを完了すると、16個の液体サンプル4を、96ウェルマイクロプレート18における2つの隣り合う列の8個のウェル19の各々から同時に吸引することができ、かつ1回の動作で384ウェルマイクロプレートの1列の16個のウェル19内に同時に送り出すことができる。
液体取扱いシステム3は、ピペットまたはディスペンサチップ2を有する装置1のブロック8、9が実質的に作業テーブル11の全領域にわたってX方向およびY方向に前後移動可能であることがとくに好ましい。図1の底部に示すように、ラック21を、サンプルチューブ17を担持することができる作業テーブル11上に配置してもよい。既に述べた通り、ピペットまたはディスペンサチップ2は、液体サンプル4をサンプルチューブ17から取り出せるように、あるいはそれらに送り出せるように必要に応じて上昇または下降することができる。ロボットマニピュレータ5のボックス形アーム7内におけるブロック8、9の個々の移動が実線の矢印で示されており、それらはδxおよびδyで識別している。
図2は、2つのブロックを有する上記第1の実施の形態に従う本発明の装置のもう1つの概観図(上面図)を示す。3つの96ウェルマイクロプレートおよび/またはサンプルチューブ17用の16位置ラック21を有するキャリア16が、作業テーブル11上に配置されている。ピペットまたはディスペンサチップ2を有する2つのブロック8、9の2通りの配置のバリエーションがその間に示されている。ブロック8、9は、X方向(短い方の矢印)およびY方向(長い方の矢印)に部分的に移動可能である。ロボットマニピュレータ5のボックス形アーム7内におけるブロック8、9の個々の移動が実線の矢印で示されており、それらはδxおよび/またはδyで識別している。
2つのブロック8、9は、再び、左側の上側ボックス形アーム7における位置III(図6参照)に配置される。それらの2つのブロック8、9は、ここでは右側の中央において第2の位置IIに配置されている。吸引と吐出との間に2つのブロック8、9が位置III(左)から位置II(右)への切替えを完了すると、16個の液体サンプル4を、96ウェルマイクロプレート18における2つの隣り合う列の各々の8個のウェル19から同時に吸引することができ、かつ1回の動作で2つの隣り合う96ウェルマイクロプレート18の各1列の8個のウェル19内に同時に送り出すことができる。このように、同じ寸法の2つのマイクロプレートに1マイクロプレートの16個のウェルからのサンプルを同時に分配することができる。逆方向では、2つのマイクロプレートの2×8サンプルの集合が同じ大きさの単一のマイクロプレート16ウェル内へとなる。
上記2つのブロック8、9が、再び、下側ボックス形アーム7における第3の位置IIIと第2の位置IIに配置される。吸引と吐出との間に2つのブロック8、9が位置II(左および右)から位置III(中央)への切替えを完了すると、16個の液体サンプル4を、互いに遠位の2つの96ウェルマイクロプレート18の各対応列の8個のウェル19から同時に吸引することができ、かつ1回の動作で好ましくは間に位置するマイクロプレート18の隣り合う2列のウェル19内に同時に送り出すことができる。このように、2つのマイクロプレートの16ウェルからのサンプルを、同じ寸法の1マイクロプレートの8ウェルの2列に同時に集めることができる。逆方向では、単一のマイクロプレート16の2×8サンプルを同じ大きさの2つのマイクロプレート18の16ウェル内へ分配される。上記例示の実施の形態と比べて、ここに示す例では、ブロック8、9の移動経路が実際的に同一の長さであり、そのため時間が節約されるという利点がある。
さらに、好ましくは16個のサンプルチューブ17を互いに18.8mmの軸間距離14で配置したラック21を使用する。液体サンプル4をサンプルチューブ17から取り除くには、ピペットまたはディスペンサチップ2を個別に下降させる。液体サンプル4をサンプルチューブ17内に吐出するには、ピペットまたはディスペンサチップ2を個別に下降させる。サンプルチューブと位置合せされていないピペットまたはディスペンサチップ2は、衝突を防ぐよう、必要に応じてさらに上昇させる。
図3は、4つのブロック8、8’、9、9’を有する第2の実施の形態に従う本発明の装置の概略図(上面図)を示す。4つのマイクロプレート18を有するキャリア16が、作業テーブル11上に載置される。上側のキャリア16は、24個のウェル19を有する2つのマイクロプレート18と、96個もしくは384個のウェルを有する1つのマイクロプレート18を担持する。下側のキャリア16は、24個もしくは96個のウェル19を有する2つのマイクロプレート18を担持する。それらの間において2つの実施の形態の例が示されている。図1および図2に示すように、この場合、それによって、システム3が2つのアーム7を有するロボットマニピュレータ5を含んでいなければならないということを意味するものではない。このことを範囲に含めながら、しかし、2つもしくは4つのブロック8、8’、9、9’を有する1つだけのアーム7を配置することが好ましい。これは、2つ目のアーム7との衝突あるいは少なくともこのアームによる妨害のおそれなく、そのような1つのアーム7で作業テーブル11全体が賄われるからである。
上記2つのブロック8、9が、左側の上側ボックス形アーム7における第3の位置III(図6)に再び配置される。距離13はここでは18mmであり、これは24ウェルマイクロプレートのウェル19のグリッド間隔に相当する。この寸法はブロック8、9上のピペットまたはディスペンサチップ2の軸間距離の2倍に相当する。したがって、24ウェルマイクロプレート間でピペット転移を行うには、偶数または奇数番号のピペットまたはディスペンサチップ2だけを常時使用することができる。しかしながら、この例示の実施の形態では、本発明に従う装置1により、24ウェルマイクロプレートから直接的に384ウェルマイクロプレートの各ウェルへ(または必要ならば、96ウェルマイクロプレートにおける中間ステップを介して)サンプルの集中を行うことができることを例示している。4つのブロック8、8’、9、9’が使用されている場合、2つの24ウェルマイクロプレート内へピペット転移を行うことができ、かつ384ウェルマイクロプレートから同時に96ウェルマイクロプレート内へピペット転移を行うことができる。さらに、選択数もしくは選択位置のウェルの内容だけを、すべての、または選択された形態において処理するような“ヒットピッキング(hit-picking)”も行うことができる。ロボットマニピュレータ5のボックス形アーム7内におけるブロック8、8’、9、9’の個々の移動が実線の矢印で示されており、それらは実線の矢印およびδxおよび/またはδyで示されている。
本発明はピペット転移における広範囲の可能性を提供するものであり、それらすべてが本発明の思想に含まれていることは本記述を読めば当業者には即座に明らかになろう。ここでは、2つの24ウェルマイクロプレートから96ウェルマイクロプレートまでのサンプルを統合して代表例として記載するが、これに限定されるものではない。ピペット転移を行うための装置として、それぞれ8個のピペットチップ2が互いの距離が9mmで挿入されている2つのブロック8、9を有するシステム3を用いる。類似の構成を図3(底部)に示しているが、ここでは2つの96ウェルマイクロプレートの1つだけが充填されている。ピペット転移は以下のステップにより行われる。
吸引1:
位置IIに対応するブロックの設定は、好ましくは、すべてのピペットチップ2が共通線12上に配置されるように選択する。ロボットマニピュレータのアーム7は、この仮想線12がウェル19の第1列の中央を通って延びるように十分遠くX方向に移動させる。好ましくは、ピペットチップ2からウェル19へ延びる細線によって示されているように(図3底部参照)、例えば、ブロック9において奇数番号(1、3、5、7)をもつピペットチップ2のみ、およびブロック8において偶数番号(2、4、6、8)をもつピペットチップ2のみを今回の吸引のために選択する。18mmのピペットチップ2間の軸間距離10"がこのようにして定義されるが、これは対象とした24ウェルマイクロプレートのウェルのグリッド間隔と精確に一致する。2つのブロック8、9もまた、選択されたピペットチップ2が対応するウェル19の中心より上になるように十分遠くY方向に移動させなければならない。次いで、選択されたピペットチップ2を24個のウェル19を有する2つのマイクロプレート18の第1列のウェル19内に下降させる。
24ウェルマイクロプレートの最初の2列の各ウェル19からの第1の所定量の液体が、ウェル19内の液体レベルより下になるまで下降したピペットチップ2内に吸入され、次いで吸引された液体サンプルを有するピペットチップ2を上昇させる。
吸引2:
すべてのピペットチップ2を共通線12上に配置しておく。位置IIに従うブロック8、9の設定は、ブロック8、9間の中間スペース20が今回下降させようとしているピペットチップ2に適応したものとなるよう十分に変更を加えるだけである。この目的において、ブロック8、9をふさわしいだけY方向に移動させる。ロボットマニピュレータのアーム7を、仮想線12がウェル19の第2列の中央を通って延びるように十分遠くX方向に移動させる。ブロック9において偶数番号(2、4、6、8)をもつピペットチップ2のみ、およびブロック8において奇数番号(1,3,5,7)をもつピペットチップ2のみを今回の吸引のために選択する。18mmのピペットチップ2間の軸間距離10"このようにして定義されるが、これは対象とした24ウェルマイクロプレートのウェルのグリッド間隔と精確に一致する。2つのブロック8、9の選択されたピペットチップ2が、今度は、対応するウェル19の中心より上になる。次いで、選択されたピペットチップ2を24個のウェル19を有する2つのマイクロプレート18の第2列のウェル19内に下降させる。
24ウェルマイクロプレートの2番目の2列の各ウェル19からの第1の所定量の液体が、ウェル19内の液体レベルより下になるまで下降したピペットチップ2内に吸入され、次いで吸引された液体サンプルを有するピペットチップ2を上昇させる。
こうして2つのブロック8、9の16個すべてのピペットチップが第1の所定量の吸引液体サンプルを含有する。それらのサンプルは、次の表1から分かるように、2つのマイクロプレートに由来するものである。この例では、左のマイクロプレートのウェル列がアラビア数字で番号付けされており、右のマイクロプレートのウェル列はローマ数字で番号が付けられている。各列のウェルは、いずれの場合も、文字A−Dで始まる左先頭部から識別される(図3参照)。
〔表1〕
ブロックにおける吸引サンプルの配置

Figure 0004616342
転移:
すべてのピペットチップ2を、今度は、位置IIIに対応して2つのライン12、12’上に配置する。位置IIIに従うブロック8、9の設定は、2つのブロック8、9のピペットチップ2が正確に対向し、2つのライン12、12’がピペットチップ2の軸間距離10が9mmで互いに離間するように変更する。この目的において、ブロック8、9をふさわしいだけY方向に移動させる。さらに、ブロック8、9の少なくとも1つも、相対距離9mmとなるようにX方向に移動させなければならない。ロボットマニピュレータ5のアーム7を、この仮想線12または12’がそれぞれ対象となる96マイクロプレート18のウェル19の第1列または第2列の中央を通って延びるように十分遠くX方向に移動させる。さらに、2つのブロック8、9を、すべてのピペットチップが96ウェルマイクロプレートの対応するウェル19の中心を越えるまで、Y方向に一体的に移動させる。次いで、すべてのピペットチップ2を、同時に、96個のウェル19を有するマイクロプレート18の第1列または第2列のウェル19内に下降させる。
吐出:
第2の所定量の液体を、各ピペットチップ2から96ウェルマイクロプレート18の第1列および第2列のウェル19内に、例えば、空気を介して、またはウェル19の表面との接触を介して、または既にそこにある液体を介して吐出する。液体サンプルの第1の量および第2の量は、同じ(96ウェルマイクロプレートへの単一の統合)でもよいし、異なる分量(複数の96ウェルマイクロプレート18への複数の統合)としてもよい。
ピペットチップ2を次いで上昇させ、それらがもはや不要となった場合は、廃棄物容器に捨てるか、洗浄する。このピペット転移工程を2回(必要な場合、それぞれの場合に新しい使い捨てピペットチップを用いて、あるいは洗い流して洗浄したスチールのチップを用いて)繰り返し、2つの24ウェルマイクロプレートの全ウェル19からのサンプルを96ウェルマイクロプレートへ転移させる。望ましい場合、さらに2組の24ウェルマイクロプレート18から96ウェルマイクロプレートへ対応するサンプルを転移してもよい(図示せず)。
このようにして96ウェルマイクロプレートへ転移されたすべての2×24サンプルを、本例においては表2に示すように配置する。
〔表2〕
96ウェルマイクロプレートにおける吐出サンプルの配置

Figure 0004616342
ブロックが代替可能に配置されて、第1の吸引工程において奇数番号のピペットチップ2がブロック8に使用され、かつ偶数番号のピペットチップ2がブロック9に使用される場合、それに応じて96ウェルマイクロプレートのサンプルは異なる配置となる。位置IIにおけるブロック8、9の互いの設定も入れ替えてもよい。さらに、ブロック8、9が位置IIでなく位置IIIにあることにより吸引が発生してもよい。どのバリエーションが選択されているかに関わらず、24ウェルマイクロプレートにおける開始位置から96ウェルマイクロプレートにおける最終位置までの各サンプルの経路は、論理的にかつ一意に追跡できる。この記述は、96ウェルマイクロプレートからのサンプルが2つもしくは4つの24ウェルマイクロプレート内に分配されるような場合、もちろん逆の操作に対しても当てはまる。
本例は、サンプルチューブやマイクロプレートなどの任意の容器、および位置I、IIまたはIIIにおけるブロック8、9の任意の構成が用いられる実質的にすべての可能なタイプのピペット転移に適用することができる。ブロック8、9の移動経路は、本発明に係る装置1により非常に小さなものに維持することができ、それぞれの場合に16サンプルを96ウェルマイクロプレート内に同時に吐出すること、あるいはそのようなマイクロプレートから吸引することができる。この結果、従来技術で知られているシステムなどに比べてピペット転移の動作における時間が節約される。
下側ボックス形アーム7において、4つのブロック8、8’、9、9’は対になって第2の位置IIに配置されている。この配置においては、24ウェルおよび96ウェルマイクロプレートの例に示される通り、液体サンプル4の様々な形態への効率的な吐出を行うこともできる。
図4は、第1の位置(I)における本発明の装置の2つのブロック8、9の概略水平断面図を示す。この位置Iにおいて、第1ブロック8のすべてのピペットまたはディスペンサチップ2を、マイクロプレート18のウェル19のグリッド間隔と正確に一致する軸間距離10で共通線12上に配置する。軸間距離10は、(96ウェルマイクロプレートのグリッド間隔と一致する)9mmであることが好ましいが、(24ウェルマイクロプレートのグリッド間隔と一致する)18mmまたは他の適切な寸法であってもよい。第2ブロック9のピペットまたはディスペンサチップ2も、同じ軸間距離10で共通線12上に配置する。2つのブロック8、9のピペットまたはディスペンサチップ2は、第1および第2ブロックのピペットまたはディスペンサチップ2が常に交互に共通線12上に配置されるように、共通線12上に千鳥状に配列される。ピペットまたはディスペンサチップ2は、この千鳥状の位置Iにおいて、軸間距離10’を有することになるが、これはマイクロプレート18のウェル19のグリッド間隔の半分に精確に一致する。簡単のため、ここでは、2つのピペットまたはディスペンサチップ2を有するブロック8、9をそれぞれ示している。しかしながら、これらのブロック8、9の各々は8個のピペットまたはディスペンサチップ2を含んでいることが好ましい。
各ブロック8、9は、ケージ体22を有する。これらのケージ体22の各々は、歯付きラック24の歯と噛み合うピニオン23を含む。ブロック8、9の歯付きラック24は、ピペットまたはディスペンサチップ2と同じ軸間距離10で隣り合って配置され、Z方向に延びる。これらのピペットまたはディスペンサチップ2の1つが各歯付きラック24に取り付けられ、その結果、作業テーブル11に対して実質的に直角に延び、個別にZ方向に移動可能に構成される。ピニオン23の駆動装置は、各ブロック8、9上に位置することが好ましい。
歯付きラック24は、それぞれ、好ましくは特定の歯付きラック24上に接触圧力を加えるようにモータによって個々に駆動されるZ駆動装置(図示せず)のピニオン23と噛み合うようにZ移動経路上を移動可能に構成される。この歯付きラック24は、横向きY方向に突出し、かつZ方向に延びる2つのZレール25を含み、これらのZレール25は、個々のピニオン23を支持する対応ケージ体22のZガイド26を滑らせるように取り付けられている。図示の位置Iにおいて、歯付きラック24は、ケージ体22が共通線12の前または後に交互に位置するように、Y方向に延びる共通線12に沿って互いに隣り合うブロック8、9の特定の対応ケージ体22とともに交互に配置される。
図5は、第2の位置(II)における本発明の装置1の2つのブロック8、9の概略水平断面図を示す。この位置(II)においては、第1ブロック8のすべてのピペットまたはディスペンサチップ2が、好ましくはマイクロプレート18のウェル19のグリッド間隔と精確に一致する軸間距離10で共通線12上に位置する。軸間距離10は、(96ウェルマイクロプレートのグリッド間隔と一致する)9mmであることが好ましいが、(24ウェルマイクロプレートのグリッド間隔と一致する)18mmまたは他の適切な寸法であってもよい。第2ブロック9のピペットまたはディスペンサチップ2も、同じ軸間距離10で共通線12上に配置する。2つのブロック8、9のピペットまたはディスペンサチップ2は、中間スペース20で互いに離間されるように共通線12上に隣り合って配列される(図1も参照)。
2つのブロック8、9は鏡面対称に構成されるのが好ましいが、これについてはケージ体22、ピニオン23、歯付きラック24、Zレール25およびZガイド26との関連において図4を参照して既に説明した。図示の位置IIにおいて、歯付きラック24は、ブロック8の最後のケージ体22がブロック9の最初のケージ体22から中間スペース20(図1も参照)だけ離間するように、互いに隣り合うブロック8、9の特定の対応ケージ体22とともにY方向に延びる共通線12に沿って配置される。
図6は、図4または図5に示すのと同様の、しかし第3の位置(III)における本発明の装置1の2つのブロック(8、9)の概略水平断面図を示している。この位置IIIにおいては、第1ブロック8のすべてのピペットまたはディスペンサチップ2は、好ましくはマイクロプレート18のウェル19のグリッド間隔に正確に一致する軸間距離10で共通線12上に配置される。この軸間距離10は、(96ウェルマイクロプレートのグリッド間隔と一致する)9mmであることが好ましいが、(24ウェルマイクロプレートのグリッド間隔と一致する)18mmまたは他の適切な寸法であってもよい。第2ブロック9のピペットまたはディスペンサチップ2は、ライン12’上に同じ軸間距離10で第1ブロック8のピペットまたはディスペンサチップ2と対向して配置される。
図7は、第1の位置(I)における本発明の装置1のピペットまたはディスペンサチップ2の部分側面図を示す。第1ブロック8のピペットまたはディスペンサチップ2のホルダ27にクロス形のマークが付されている。第1および第2ブロック8、9のピペットまたはディスペンサチップ2は、互いに軸間距離10で配置されている。この軸間距離10は、ここでは、9mmである。したがって、ピペットまたはディスペンサチップ2の千鳥状の位置Iから二分の一にした軸間距離は4.5mmである。2つのブロック8、9のすべてのピペットまたはディスペンサチップ2を下降させて、384個のウェルを有するマイクロプレート18のウェル19内に押し込む。図7では、液体サンプル4が各ウェル19内に吐出された後の配置の例が示されている。この下側に、1536ウェルマイクロプレートの詳細が示されている。図示されているピペットまたはディスペンサチップ2の軸28は、(384と表示されている)384ウェルマイクロプレートの列の各ウェル19に存在している。対照的に、1536個のウェル19の最大密度を有する(1536と表示されている)マイクロプレートのウェル19は、1つおきに軸が存在している。
図8は、第2または第3の位置(II、III)における本発明の装置1のピペットまたはディスペンサチップ2の部分側面図を示す。第1ブロック8のピペットまたはディスペンサチップ2のホルダ27にクロス形のマークが付されている。第2ブロック9のピペットまたはディスペンサチップ2は、位置I(点線で示されており、下降していない)とは隔たっており、第2の位置IIまたは第3の位置III(図示せず)に従うピペットまたはディスペンサチップ2に隣接して、もしくは背後に配置されている。軸間距離10は、ここでも、9mmである。第1ブロック8のピペットまたはディスペンサチップ2が1つおきにしか下降されない場合は、(引き抜かれて示されている)下降したチップが、24個のウェルを有するマイクロプレート18のウェル19内に突入する。(破線で示されている)隣り合ったチップの各々は、それらが(24と表示されている)マイクロプレート18の表面と衝突しないように、下降させないようにするか、あるいはさらに上昇させなければならない。図8では、液体サンプル4が24ウェルマイクロプレートのウェル19の各々から吸引されている間の配置の例が示されている。この下側に、96ウェルマイクロプレートの詳細が示されている。図示されているピペットまたはディスペンサチップ2の軸28は、(96と表示されている)96ウェルマイクロプレートの列の各ウェル19に存在いるため、ブロック8、9のすべてのピペットまたはディスペンサチップ2を下降させて上記マイクロプレートを処理することができる。これは、もちろん、軸間距離10が9mmであることが条件である。
既に上に述べたように、個々のピペットまたはディスペンサチップ2は、液体サンプル4をサンプルチューブ17から、あるいは1つのマイクロプレート18の特定の個別のウェル19から、あるいは本発明に係る装置1のピペットまたはディスペンサチップ2の軸間距離10と一致しないウェル形状のグリッド定数を有する複数のマイクロプレート18から、任意かつ個々に下降させてもよい。
液体サンプル4を操作するためのシステム3においてピペットまたはディスペンサチップ2を配置するための本発明に係る方法は、上に説明した少なくとも1つの装置1を使用することを含む。この本発明の方法は、装置1が、少なくとも2つのピペットまたはディスペンサチップ2が互いに軸間距離10で上に配置されたロボットマニピュレータ5のアーム7上に配置された少なくとも2つのブロック8、9を含むことを特徴とし、この軸間距離10はマイクロプレート18のウェル19のグリッド間隔に実質的に一致している。これらのブロック8、9のうち少なくとも1つは、それら2つのブロック8、9のピペットまたはディスペンサチップ2が共通線12に沿って交互かつ千鳥状に配向されて第1の位置(I)をとるように、X方向およびY方向に個別に移動される。加えて、2つのブロック8、9は、ピペットまたはディスペンサチップ2が共通線12に沿って配置されて第2の位置(II)をとるように、本発明の方法により互いに隣り合って、かつ互いに中間スペース20を有するように配置される。さらに、ブロック8、9は、ピペットまたはディスペンサチップ2が2つの離間したライン12、12’上に対向して第3の位置(III)をとるように、本発明の方法により距離13で実用上鏡面対称に互いに対向して配置される。
(第1の位置Iから第2の位置IIまたは第3の位置IIIに至る)ピペットまたはディスペンサチップ2を有するブロック8、9を再グループ化することにより、384ウェルマイクロプレートから96ウェルマイクロプレートへの液体サンプル4のピペット転移および分配を行うことができる。
(第2の位置IIまたは第3の位置IIIから第1の位置Iに至る)ピペットまたはディスペンサチップ2を有するブロック8、9を再グループ化することにより、96ウェルマイクロプレート18から384ウェルマイクロプレート18への液体サンプル4のピペット転移および送出を行うことができる。
(第1の位置I、第2の位置IIまたは第3の位置IIIを維持しながら)ピペットまたはディスペンサチップ2を有するブロック8、9を再グループ化することなく、任意のマイクロプレート18から同じ寸法を有する、および/または同じ形態を有するマイクロプレートへの液体サンプル4のピペット転移を行うことができる。したがって、マイクロプレート18の内容物を、好ましくは同時に用いられる16個のピペットまたはディスペンサチップ2により時間節約に資する仕方で複製もしくは再現することができる。
ピペットまたはディスペンサチップ2を─第1、第2または第3の位置から第1の位置Iに至り─個々に下降させることにより、サンプルチューブ17から、または24ウェルマイクロプレートから96ウェルまたは384ウェルマイクロプレート18内への液体サンプル4のピペット転移を行うことができる。
(第1の位置Iから第1、第2または第3の位置に至る)ピペットまたはディスペンサチップ2を個々に下降させることにより、96ウェルまたは384ウェルマイクロプレート18からサンプルチューブ17内または24ウェルマイクロプレート内への液体サンプル4のピペット転移を行うことができる。
24ウェルマイクロプレートやサンプルチューブ17を有するラック21上の特定の動作、ピペット転移および/または吐出において、選択されていないピペットまたはディスペンサチップ2を下降させる場合に、作業の対象となっていないブロック8、9におけるスペースにピペットまたはディスペンサチップ2を全く備えないようにすることは有益であろう。
このように、液体サンプル4の吸引と吐出(ピペット転移)について行ったすべての実施形態と考察は、上記のようなサンプルの吐出だけの場合にもあてはまる。図面の参照数字は、上記説明の中で詳細に参照されていない場合も、それぞれ装置の対応部分を示している。図面および/または説明に例示されている各実施の形態を適宜組み合わせた組合せも、本発明の範囲に含まれる。
2つのブロックを有する第1の実施の形態に従う本発明の装置の第1の概観図(上面図)を示す。 2つのブロックを有する上記第1の実施の形態に従う本発明の装置のもう1つの概観図(上面図)を示す。 4つのブロックを有する第2の実施の形態に従う本発明の装置の概略図(上面図)を示す。 第1の位置(I)における本発明の装置の2つのブロックの概略水平断面図を示す。 第2の位置(II)における本発明の装置の2つのブロックの概略水平断面図を示す。 第3の位置(III)における本発明の装置の2つのブロックの概略水平断面図を示す。 第1の位置(I)における本発明の装置のピペットまたはディスペンサチップの部分側面図を示す。 第2または第3の位置(II、III)における本発明の装置のピペットまたはディスペンサチップの部分側面図を示す。
符号の説明
2…ピペットまたはディスペンサチップ
3…システム
4…液体サンプル
5…ロボットマニピュレータ
6…サンプル容器
7…アーム
8,9…ブロック
10,14…軸間距離
11…作業テーブル
15…レール
16…キャリア
17…サンプルチューブ
18…マイクロプレート
19…ウェル
20…中間スペース
21…ラック

Claims (18)

  1. 液体サンプル(4)を操作するための液体取扱いシステム(3)であって、
    ピペットまたはディスペンサチップ(2)を、システム(3)内またはシステム(3)上に配置されたサンプル容器(6)に関してX方向およびX方向と実質的に直交するY方向に配向するためのロボットマニピュレータ(5)と、
    実質的に垂直に延び、かつ上記X方向および上記Y方向と実質的に直交するZ方向に昇降させることのできるピペットまたはディスペンサチップ(2)と、
    上記ロボットマニピュレータ(5)を移動させる駆動装置と、
    上記ロボットマニピュレータ(5)および/または上記ピペットまたはディスペンサチップ(2)の移動および動作を制御するプロセッサとを備えて成る液体取扱いシステム(3)において、
    上記液体取扱いシステム(3)は、上記ロボットマニピュレータ(5)の1つのアーム(7)上に若しくは2つのアーム(7)上に配置された少なくとも2つのブロック(8、9)を含み、上記ピペットまたはディスペンサチップ(2)のうち少なくとも2つは、マイクロプレート(18)のウェル(19)のグリッド間隔と実質的に一致する軸間距離(10)を互いに隔てて各ブロック(8、9)上に配置され、これらのブロック(8、9)のうち少なくとも1つは、少なくとも2つのブロック(8、9)の上記ピペットまたはディスペンサチップ(2)が共通線(12)に沿って交互かつ千鳥状に配向されるように、少なくとも上記X方向に個別に移動可能であるように構成されていることを特徴とする液体取扱いシステム
  2. 請求項1に記載の液体取扱いシステムにおいて、上記ピペットまたはディスペンサチップ(2)が、それらを支持する上記ブロック(8、9)上に移動不可に固定されており、上記ブロック(8、9)が上記Z方向に昇降できるように構成されていることを特徴とする液体取扱いシステム
  3. 請求項1に記載の液体取扱いシステムにおいて、ピペットまたはディスペンサチップ(2)が、それらを支持する上記ブロック(8、9)上に移動可能に固定されており、上記ピペットまたはディスペンサチップ(2)の各々は、上記Z方向に個別に昇降可能であるように構成されていることを特徴とする液体取扱いシステム
  4. 請求項1に記載の液体取扱いシステムにおいて、各ブロック(8、9)のうちの2つずつが実質的に同じ構成を有し、かつ互いに鏡面対称で配置されていることを特徴とする液体取扱いシステム
  5. 請求項4に記載の液体取扱いシステムにおいて、上記ピペットまたはディスペンサチップ(2)が上記共通線(12)に沿って配置されるように、上記ブロック(8、9)が互いに中間スペース(20)を隔てて隣り合って配置することができることを特徴とする液体取扱いシステム
  6. 請求項4に記載の液体取扱いシステムにおいて、上記ピペットまたはディスペンサチップ(2)が2つの離間したライン(12、12’)上に互いに対向するように、上記ブロック(8、9)を互いに距離(13)をおいて鏡面対称に対向して配置することができることを特徴とする液体取扱いシステム
  7. 請求項1に記載の液体取扱いシステムにおいて、上記ピペットまたはディスペンサチップ(2)の1ブロック(8、9)あたりの数が、2の整数倍、またはもしくは8であることを特徴とする液体取扱いシステム
  8. 請求項1に記載の液体取扱いシステムにおいて、1つのブロック(8、9)における上記ピペットまたはディスペンサチップ(2)間の上記軸間距離(10)が4.5mm、9mm、または18mmであることを特徴とする液体取扱いシステム
  9. 請求項1に記載の液体取扱いシステムにおいて、上記ロボットマニピュレータ(5)の上記1つのアーム(7)が、2つのブロック(8、9)を有し、上記液体取扱いシステム(3)の作業領域(11)の上記X方向に延びる少なくとも1つのレール(15)に移動可能に取り付けられることを特徴とする液体取扱いシステム。
  10. 請求項9に記載の液体取扱いシステム(3)において、上記2つのブロック(8、9)が、ピペットまたはディスペンサチップ(2)を支持し、実質的に上記作業領域(11)の全領域において上記X方向および上記Y方向に移動可能であることを特徴とする液体取扱いシステム。
  11. 請求項1に記載の液体取扱いシステムにおいて、上記ロボットマニピュレータ(5)の上記2つのアーム(7)のそれぞれが、上記2つのブロック(8、9)の1つを有し、上記液体取扱いシステム(3)の作業領域(11)の上記X方向に延びる少なくとも1つのレール(15)に移動可能に取り付けられることを特徴とする液体取扱いシステム。
  12. 請求項11に記載の液体取扱いシステムにおいて、上記2つのブロック(8、9)が、ピペットまたはディスペンサチップ(2)を支持し、上記作業領域(11)の一部において上記X方向および上記Y方向に移動可能であることを特徴とする液体取扱いシステム。
  13. 請求項に記載の液体取扱いシステム(3)において、ウェル(19)を有するマイクロプレート(18)またはサンプルチューブ(17)をその上に置く少なくとも1つのキャリア(16)または1つのラック(21)を含むことを特徴とする液体取扱いシステム。
  14. 液体サンプル(4)を操作するための液体取扱いシステム(3)にピペットまたはディスペンサチップ(2)を配置するための方法であって、
    上記液体取扱いシステムが、ピペットまたはディスペンサチップ(2)を、上記システム(3)内または上記システム(3)上に配置されたサンプル容器(6)に関してX方向およびX方向と実質的に直交するY方向に配向するためのロボットマニピュレータ(5)と、実質的に垂直に延び、かつ上記X方向および上記Y方向と実質的に直交するZ方向に昇降させることのできるピペットまたはディスペンサチップ(2)と、上記ロボットマニピュレータ(5)を移動させる駆動装置と、上記ロボットマニピュレータ(5)および/または上記ピペットまたはディスペンサチップ(2)の移動および動作を制御するプロセッサとを備える上記方法において、
    上記液体取扱いシステム(3)が、上記ロボットマニピュレータ(5)の1つのアーム上に若しくは2つのアーム上に配置された少なくとも2つのブロック(8、9)を含み、上記ピペットまたはディスペンサチップ(2)のうち少なくとも2つは、マイクロプレート(18)のウェル(19)のグリッド間隔と実質的に一致する軸間距離(10)を互いに隔てて各ブロック(8、9)のそれぞれの上に配置され、
    上記方法は、これらのブロック(8、9)のうち少なくとも1つを、少なくとも2つのブロック(8、9)の上記ピペットまたはディスペンサチップ(2)が共通線(12)に沿って交互に配向されて第1の千鳥状の位置(I)をとるように、少なくとも上記X方向に移動させるステップを含むことを特徴とする方法。
  15. 請求項14に記載の方法において、上記ピペットまたはディスペンサチップ(2)が上記共通線(12)に沿って配置されて第2の直線状の位置(II)をとるように、2つのブロック(8、9)が互いに中間スペース(20)を隔てて隣り合って配置されることを特徴とする方法。
  16. 請求項14に記載の方法において、上記ピペットまたはディスペンサチップ(2)が2つの離間したライン(12、12’)上に互いに対向して第3の四角の位置(III)をとるように、上記ブロック(8、9)を互いに距離(13)をおいて鏡面対称に対向して配置されることを特徴とする方法。
  17. 請求項14〜16のうちのいずれかに記載の方法において、液体サンプル(4)が、少なくとも1つのサンプル容器(6)から、または少なくとも1つのキャリアからピペットチップ(2)を用いて吸引され、上記ピペットチップ(2)が、上記千鳥状の位置、上記直線状の位置及び上記四角の位置(I、II、III)のうち少なくとも1つの位置に配置されることを特徴とする方法。
  18. 請求項14〜16のうちのいずれかに記載の方法において、液体サンプル(4)が、少なくとも1つのサンプル容器(6)内に、または少なくとも1つのキャリア上にピペットまたはディスペンサチップ(2)を用いて吐出され、上記ピペットまたはディスペンサチップ(2)が、上記千鳥状の位置、上記直線状の位置及び上記四角の位置(I、II、III)のうち少なくとも1つの位置に配置されることを特徴とする方法。
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