JPH0949848A - 分注装置 - Google Patents

分注装置

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JPH0949848A
JPH0949848A JP22112195A JP22112195A JPH0949848A JP H0949848 A JPH0949848 A JP H0949848A JP 22112195 A JP22112195 A JP 22112195A JP 22112195 A JP22112195 A JP 22112195A JP H0949848 A JPH0949848 A JP H0949848A
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JP
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sliders
dispensing
urging
slider
guide rail
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JP22112195A
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Inventor
Hidenao Suzuki
秀尚 鈴木
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くの分注ノズルを駆使し、且つ装置の小型
化を図る。 【解決手段】 ほぼ水平方向に配設したガイドレール1
1A,11Bと、このガイドレール11A,11Bに沿
って摺動自在に配設された複数のスライダ12と、この
複数のスライダ12に個別に保持され,検体の分取・分
注を行う複数の分注ノズル13とを備え、隣接する各ス
ライダ12の間隔を所定の距離以内に制限する間隔規制
手段18で当該スライダ12を連結し、ガイドレールに
沿って各スライダが集散する移動動作を付勢する集散動
作付勢手段14を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分注装置に係り、
特に、医療分野における検査に使用される検体等を、複
数の分注ノズルを駆使して同時に分取・分注を行う分注
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の分注装置は、特開平6−3474
67号公報に示されるように、一つのガイドレールに沿
って配設された二つのスライダにそれぞれ分注ノズルを
設け、各スライダ毎に個別の移動動作付勢手段を設けて
いた。これにより、それぞれの分注ノズルをガイドレー
ルに沿って個別に位置決めを行い、所定位置において分
取・分注を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、分注ノズルが二つしか設けられておら
ず、このため、多数の検体を処理する場合には、多くの
時間を要するという不都合を有していた。
【0004】また、スライダ毎に移動動作付勢手段が設
けられているために、これらの移動動作付勢手段の配設
スペースが必要となり、機構全体が大型化するという不
都合を有していた。
【0005】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、小型で且つより多くの分注ノズルを駆使する
ことができる分注装置を提供することを、その目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ほぼ水平方向に配設したガイドレールと、このガイドレ
ールに沿って摺動自在に配設された複数のスライダと、
この複数のスライダに個別に保持され,検体の分取・分
注を行う複数の分注ノズルとを備え、隣接する各スライ
ダの間隔を所定の距離以内に制限する間隔規制手段で当
該スライダを連結し、ガイドレールに沿って各スライダ
が集散する移動動作を付勢する集散動作付勢手段を備え
ている。
【0007】即ち、上記構成による分取・分注動作で
は、例えば、狭い間隔で位置列並んで配設された複数の
検体容器にそれぞれ液状の検体を分取または分注を行う
場合には、集散動作付勢手段により、ガイドレールに沿
った複数のスライダが集合し、各分注ノズルがそのノズ
ル間隔を小さくした状態で一度に分取・分注動作が行わ
れる。
【0008】また、一方で、離間した状態で配設された
複数の検体容器に分取または分注を行う場合には、間隔
規制手段により所定間隔に規制されるまで各スライダを
集散動作付勢手段により離間させて、各分注ノズルがそ
のノズル間隔を大きくした状態で一度に分取・分注動作
が行われる。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の構成であると共に、ガイドレールに沿った
各スライダの内,一方の最端となるスライダが摺動しな
いように固定され、間隔規制手段が,隣接する各スライ
ダを等間隔で連結するワイヤからなり、集散動作付勢手
段は,各スライダの内,他方の最端となるスライダのみ
に,ガイドレールに沿った往復動作を付勢する構成とな
っている。
【0010】即ち、上記構成による分取・分注動作で
は、固定された一方の最端のスライダ側に、他方の最端
のスライダを移動させ、これにより、各スライダが密集
して各分注ノズルはそのノズル間隔を小さくした状態で
分取・分注動作を行う。
【0011】そして、また一方では、固定された一方の
最端のスライダから離間する方向に他方の最端のスライ
ダを移動させ、これにより、各スライダを連結するワイ
ヤが真っ直ぐに張られ、これによって各スライダが一定
間隔で離間した状態となり、各分注ノズルはそのノズル
間隔を大きくした状態で分取・分注動作を行う。
【0012】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の構成であると共に、間隔規制手段が,X字
状に回動自在に連結し,この連結箇所毎に各スライダに
係合する複数の対を成すリンク部材を,この各リンク部
材の端部で回動自在に連結したパンタグラフ機構からな
り、集散動作付勢手段が,このパンタグラフ機構に伸縮
動作を付勢する構成となっている。
【0013】即ち、上記構成による分取・分注動作で
は、例えば、集散動作付勢手段が、X字状に連結された
複数の対を成すリンク部材の任意の一対に,複数の対が
連結された方向に対する幅が小さくなるように付勢する
ことにより、連結された全てのリンク部材の対が収縮
し、これに伴い各スライダがガイドレールに沿って集中
し、各分注ノズルはそのノズル間隔を小さくした状態で
分取・分注動作を行う。
【0014】そして、また一方では、集散動作付勢手段
が、X字状に連結された複数の対を成すリンク部材の任
意の一対に,複数の対が連結された方向に対する幅が大
きくなるように付勢することにより、連結された全ての
リンク部材の対の幅が広がり、これに伴い各スライダが
ガイドレールに沿って一定間隔で離間した状態となり、
各分注ノズルはそのノズル間隔を大きくした状態で分取
・分注動作を行う。
【0015】本発明では、上述した各構成によって前述
した目的を達成しようとするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図1乃
至図4に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態の
斜視図である。本実施形態は、医療用の検査に使用され
る検体等の分取・分注を行うための分注装置である。
【0017】この第1の実施形態は、ほぼ水平方向に配
設したガイドレール11A,11Bと、このガイドレー
ル11A,11Bに沿って摺動自在な複数のスライダ1
2と、この複数のスライダ12に個別に保持され,検体
の分取・分注を行う複数の分注ノズル13とを備え、隣
接する各スライダ12の間隔を所定の距離以上離間させ
ない間隔規制手段で当該スライダ12を連結し、ガイド
レール11A,11Bに沿って各スライダ12が集散す
る移動動作を付勢する集散動作付勢手段14を備えた分
注装置10である。
【0018】即ち、ガイドレール11A,11Bは、水
平且つ平行に配設された二本の円軸からなり、これらの
ガイドレール11A,11Bを上下に設けられた各貫通
穴に挿通させた状態で複数のスライダ12が装着されて
いる。これらのスライダ12は、ガイドレール11A,
11Bに対して摺動が自在となっている。ここで、複数
のスライダ12の内で図1において最も右側に配設され
たものをスライダ12Aとする。また、図1におけるガ
イドレール11A,11Bの左端には、摺動しないよう
に固定されたスライダ12Bが設けられている。これら
のスライダ12,12A,12Bは、ガイドレール11
A,11Bの配設方向に対して、全て同じ幅に設定され
ている。
【0019】各スライダ12,12Aと固定されたスラ
イダ12Bとには、それぞれ分注ノズル13が設けられ
ており、これらの分注ノズル13は、スライダ12と共
にガイドレール11A,11Bに沿って摺動する構造と
なっている。これらの分注ノズル13は、下方先端が細
く形成された管状部材とこの管状部材の上方に連結され
たホースとからなり、ホースの他端には図示しないポン
プ装置が連結されている。このポンプ装置で管状部材の
内部の気圧を増減させることにより、検体の分取・分注
が行われる。
【0020】これら分注ノズル13は、この分注装置1
0では五つ設けられているが、例えば後述する実施例の
図7(B)に示すように、このマイクロプレートに一列
に設けられた反応用凹部の個数に合わせてより多く設け
ても良い。
【0021】集散動作付勢手段14は、二つのプーリ1
5A,15Bと、一方のプーリ15Aに回転力を付勢す
る駆動モータ16であるステッピングモータと、二つの
プーリ15A,15Bの間に張設された送りワイヤ17
とから構成されている。プーリ15Aは、ガイドレール
11A,11Bの一端部の近傍に配設されており、また
プーリ15Bは、ガイドレール11A,11Bの他端部
の近傍に配設されている。
【0022】送りワイヤ17は、二つのプーリ15A,
15B間に張設されると共に、最も右側に配設されたス
ライダ12Aに一部を固定されている。これにより、プ
ーリの回転に伴い送りワイヤ17が送られ、この送りワ
イヤ17と共にスライダ12Aがガイドレール11A,
11Bに沿って移動する。
【0023】各スライダ12,12A,12Bの間に
は、間隔規制手段が設けられている。この間隔規制手段
は、各スライダ12,12A,12Bのそれぞれ間毎に
設けられた複数の均等な長さのワイヤ18である。この
ワイヤ18により、スライダ12Aが集散動作付勢手段
14により所定位置まで右側に移動した場合に、各ワイ
ヤ18は真っ直ぐに張られた状態となり、各スライダ1
2,12A,12Bは等間隔で配設された状態となる。
【0024】上記第1の実施形態の動作を図2に基づい
て説明する。複数の離間して配設された容器に対して液
体である検体の分取・分注を行う際には、まず、集散動
作付勢手段14の駆動モータ16によりプーリ15Aに
時計方向の回転力が付勢される。これに伴い送りワイヤ
17が送られ、スライダ12Aに右方向への移動力が付
勢される。駆動モータ16は、各スライダ12,12
A,12B間に設けられた各ワイヤ18が弛みなく張ら
れた状態となったところで停止し、これにより、ワイヤ
18に規制された間隔で一様に離間してスライダ12,
12A,12Bが配設される(図2(A))。
【0025】そして、一様に各分注ノズル13が離間し
た状態で、この分注ノズル13とほぼ同間隔で配設され
た複数の容器に対して、各分注ノズル13の先端部が容
器の開口部と対向し、図示しないポンプ装置により内部
圧力が調節されて、検体の分取・分注が行われる。
【0026】また、複数の密集して配設された容器に対
して液体である検体の分取・分注を行う際には、集散動
作付勢手段14の駆動モータ16によりプーリ15Aに
反時計方向の回転力が付勢される。これに伴い送りワイ
ヤ17が送られ、スライダ12Aに左方向への移動力が
付勢される。各スライダ12,12A,12B間に張ら
れた各ワイヤ18は弛んだ状態となり、駆動モータ16
は、各スライダ12,12A,12Bが当接するまで回
転駆動し、これにより、スライダ12の幅と等しい間隔
で、一様に各分注ノズル13が整列し、この分注ノズル
13とほぼ同間隔で配設された複数の容器に対して、各
分注ノズル13の先端部が容器の開口部と対向し、図示
しないポンプ装置により内部圧力が調節されて、検体等
の分取・分注が行われる。
【0027】上記のように、この第1の実施形態は、各
スライダ12,12A,12B間をワイヤ18により連
結しているために、最端となるスライダ12Aのみに移
動力を付勢することで他の四つのスライダ12を連動さ
せて、これらのスライダ12,12A,12Bの間隔を
二段階で均等に配設させることができる。これにより、
スライダ12の個体数毎に集散動作付勢手段14を設け
る必要がなく、複数の集散動作付勢手段14の設置領域
が不要となり、装置全体の小型化を実現することができ
る。また、集散動作付勢手段14が一つ分の生産コスト
で済み、経済性が良いという利点を有している。
【0028】また、ワイヤ18で複数のスライダ12,
12A,12Bを連結する構造であるために、ワイヤ1
8を外してガイドレール11A,11Bから離脱させる
か或いは、ワイヤ18の本数を増やして新たなスライダ
及び分注ノズル13を装着する等の作業により、例え
ば、検体を収容する収容容器の個数に応じてスライダ個
数を増減することが容易に行うことができる。
【0029】また、長さの異なるワイヤ18に変えるこ
とにより、容易に各分注ノズル13の間隔の設定を変え
ることが可能であるため、種々の間隔に配設された複数
の収納容器に対応することができる。即ち、本実施形態
では、同じ長さのワイヤ18を使用してスライダ12,
12A,12B間を一様な間隔に設定しているが、一様
ではない間隔で配設された収納容器に対応して、各スラ
イダ12,12A,12B間をそれぞれ異なる長さのワ
イヤで連結しても良い。
【0030】また、上記分注装置10の集散動作付勢手
段14は、プーリ15A,15Bと送りワイヤ17を使
用しているが、同様に機能するタイミングベルト機構
や、ピニオン−ラック機構を装備しても良い。
【0031】また、この第1の実施形態では、同時に均
一間隔で集合状態と離間状態とに切り換える動作を5つ
のスライダに対して行っているが、これらスライダの個
数は特に5つに限定するものではない。この第1の実施
形態の構成は、ガイドレール31A,31Bの長さの許
す範囲で,スライダをより増加しても、一つの集散動作
付勢手段でスライダ間隔の切り換えを行うことが可能で
あり、またスライダの個数がより増加しても好適にスラ
イダ間隔の切り換え動作が行われる。
【0032】本発明の第2の実施形態を図3に示す。こ
の第2の実施形態は、上述の分注装置10と異なる間隔
規制手段及び集散動作付勢手段を装備したものであり、
その他の同一箇所は同符号を使用して重複する説明は省
略するものとする。
【0033】この第2の実施形態は、ガイドレール11
A,11Bと、このガイドレール11A,11Bに沿っ
て摺動自在な複数のスライダ12,12Bと、検体の分
取・分注を行う複数の分注ノズル13とを備え、各スラ
イダ12,12B間の間隔を規制する間隔規制手段と各
スライダ12が集散する移動動作を付勢する集散動作付
勢手段を備えた分注装置20を示す。
【0034】この第2の実施形態では、間隔規制手段と
して、X字状に回動自在に連結し,この連結箇所毎に各
スライダ12,12Bに係合する複数の対を成すリンク
部材21A,21Bを,これらの各リンク部材21A,
21Bの端部で回動自在に連結したパンタグラフ機構2
1を装備している。
【0035】また、集散動作付勢手段は、上記パンタグ
ラフ機構21に伸縮動作を付勢するエアシリンダ24を
装備している。
【0036】パンタグラフ機構21を詳述すると、図3
(A)に示すように、二本のリンク部材21A,21B
をX字状に配設し,交差部分を回動自在に係合させて対
となったものを複数横方向に連ね、各リンク部材21
A,21Bの端部を隣接する対のリンク部材21A,2
1Bの端部とそれぞれ回動自在に連結している。
【0037】そして、対となるリンク部材21A,21
Bの係合部を,これらのリンク部材21A,21Bの回
動を妨げないようにして各スライダ12,12Bに固定
している。パンタグラフ機構21は、上述の構造のた
め、最端となる対のリンク部材21A,21Bの何も連
結されていない方の端部を離間する方向に広げることに
より、全てのリンク部材21A,21Bの対にその動作
が伝達される。つまり、全てのリンク部材21A,21
Bの対において,その端部が離間する方向に広がるため
に、パンタグラフ機構21は、図3(B)に示すよう
に,横方向に収縮される。
【0038】同様にして、最端となる対のリンク部材2
1A,21Bの何も連結されていない方の端部を互いに
近接させることにより、全てのリンク部材21A,21
Bの対にその動作が伝達される。つまり、全てのリンク
部材21A,21Bの対において,その端部が互いに近
接するために、パンタグラフ機構21は、図3(A)に
示すように,横方向に伸張される。
【0039】エアシリンダ24は、当該エアシリンダ2
4から発生する往復方向の付勢力を上記のパンタグラフ
機構21の最端の対となるリンク部材21A,21Bに
離間と近接が行われるように、当該パンタグラフ機構2
1と係合している。
【0040】即ち、このエアシリンダ24は、往復動作
が行われる往復ロッド24Aの先端部が,固定されたス
ライダ12B側のパンタグラフ機構の最端となるリンク
部材21A,21Bの交差部分と連結されている。これ
により、往復ロッド24Aの往復動作に伴い、スライダ
12Bとエアシリンダ24との間において,リンク部材
21A,21Bの対の各端部の離間・近接が行われ、こ
れが全てのリンク部材21A,21Bに渡って伝達さ
れ、パンタグラフ機構21の伸縮が行われる。
【0041】第2の実施形態の動作を説明する。まず、
一様な所定の間隔で離間した状態で配設された複数の検
体容器に対して分取・分注を行う際には、エアシリンダ
24の往復ロッド24Aが引っ込んだ状態となり、これ
により、対を成すリンク部材21A,21Bの各端部が
近接するように付勢され、パンタグラフ機構21が伸張
状態となり、各スライダ12,12Bはそれぞれ均等に
所定間隔を隔てた状態に移動する(図3(A)の状
態)。そして、複数の分注ノズル13の各先端部を複数
の検体容器の間隔と等しくした状態で、検体容器に対し
て分取・分注が行われる。
【0042】また、一様に近接して配設された複数の検
体容器に対して分取・分注を行う際には、エアシリンダ
24の往復ロッド24Aが突出状態となり、これによ
り、対を成すリンク部材21A,21Bの各端部が離間
するように付勢され、パンタグラフ機構21が収縮状態
となり、各スライダ12,12Bはそれぞれスライダ側
面が当接した状態となる(図3(B)の状態)。そし
て、複数の分注ノズル13の各先端部を複数の検体容器
の間隔と等しくした状態で、検体容器に対して分取・分
注が行われる。
【0043】上述のように、この第2の実施形態では、
パンタグラフ機構21を間隔規制手段として装備してい
るために、一度に複数のスライダ12,12Bの各間隔
を均一に保持したまま調節することができる。
【0044】即ち、パンタグラフ機構21の伸縮可能範
囲内であれば各スライダ12,12B間を任意の均一間
隔に変えることができる。これにより、種々の間隔で配
設された複数の検体容器に対しても、複数の分注ノズル
を用いて、一度に分取・分注を行うことが可能である。
よって、分取・分注動作を速やかに行うことができる。
【0045】また、パンタグラフ機構21を介して一つ
の集散動作付勢手段(エアシリンダ24)で、ガイドレ
ール11A,11Bに装備された全てのスライダ12,
12Bに間隔切り換え動作を付勢することができるため
に、多数の集散動作付勢手段を設けるスペースが不必要
となり、これにより、装置全体の小型化を図ることがで
きる。また、集散動作付勢手段が一つ分の生産コストで
済み、経済性がよいという利点を有している。
【0046】また、上記第2の実施形態では、集散動作
付勢手段として、エアシリンダ24を用いているが、同
様に機能するボールネジ機構や、ピニオン−ラック機構
を装備しても良い。
【0047】また、この第2の実施形態では、5つのス
ライダを同時に均一間隔で集合状態と離間状態に切り換
えているが、より多くのスライダを設けても良い。第2
の実施形態の構成によれば、多くのスライダに対して一
つの集散動作付勢手段で間隔の切り換えを行うことが可
能であるため、より多くのスライダに対して間隔調節動
作を行うことに好適であるといえる。
【0048】本発明の第3の実施形態を図4乃至図5に
基づいて説明する。
【0049】この第3の実施形態である分注装置30
は、水平方向に対してほぼ同じ高さで近接して配設され
た二つの平行なガイドレール31A,31Bを有し、こ
れらのガイドレール31A,31Bに沿って摺動自在で
ある複数のスライダ32が各ガイドレール31A,31
B毎に互い違いに配設されている。それぞれのガイドレ
ール31A,31Bに配設された各スライダ32には,
互いに対向する側に,分注ノズル33Bを保持するノズ
ル保持部33Aが突設されている。
【0050】そして、全ての分注ノズル33Bの先端部
が,ガイドレール31A,31Bの中間位置の下方で同
一線上に並ぶように,各分注ノズル33Bが各ノズル保
持部33Aに保持されている。
【0051】また、上記各分注ノズル33Bが一様な間
隔となるように、各スライダ32の間隔を規制する間隔
規制手段としてのワイヤ38で当該各スライダ32が連
結されると共に、当該ワイヤ38の端部が,双方のガイ
ドレール31A,31Bの端部近傍で当該ガイドレール
31A,31Bの双方に跨ると共に摺動自在に係合して
いる架設部材35に連結されている。
【0052】架設部材35には、ガイドレール31A,
31Bに沿った往復動作を行うように移動力を付勢する
集散動作付勢手段34が係合している。この集散動作付
勢手段34は、ガイドレール31A,31Bの両端部近
傍にそれぞれ配設された二つのプーリ34A,34B
と,これらのプーリ34A,34Bに架設された送りワ
イヤ34Dと,一方のプーリ34Aに回転力を付勢する
駆動モータ34Cとから構成される。ここで、駆動モー
タ34Cには、回転数を調節可能な、ステッピングモー
タ,サーボモータ等が好適である。
【0053】また、符号36A,36Bは、ガイドレー
ル31A,31Bのそれぞれ配設された各スライダ32
の下部に設けられた溝と係合している補助ガイドレール
である。この補助ガイドレール36A,36Bは、各ス
ライダ32は、ガイドレール31A,31Bと補助ガイ
ドレール36A,36Bとの双方に上下方向から支持さ
れるため、有効に各スライダ32の移動時に生じる各分
注ノズル33の先端部の振動を抑制する。
【0054】上記第3の実施形態の動作を図4に基づい
て説明する。例えば、複数の離間して配設された検体容
器に対して液体である検体の分取・分注を行う際には、
まず、集散動作付勢手段34の駆動モータ34Cにより
プーリ35AにS方向の回転力が付勢される。これに伴
い送りワイヤ34Dが送られ、架設部材35に右方向へ
の移動力が付勢される。駆動モータ34Cは、各スライ
ダ32間に設けられた各ワイヤ38が弛みなく張られた
状態となったところで停止し、これにより、ワイヤ38
に規制された間隔で離間して各スライダ32が配設され
る。
【0055】そして、このとき、各分注ノズル33Bは
その先端部が一定の間隔で離間した状態となり、これら
の各分注ノズル33Bとほぼ同間隔で配設された複数の
検体容器に対して、各分注ノズル33Bの先端部が容器
の開口部と対向し、検体の分取・分注が行われる。
【0056】また、複数の密集して配設された容器に対
して液体である検体の分取・分注を行う際には、集散動
作付勢手段34の駆動モータ34Cによりプーリ34A
にT方向の回転力が付勢される。これに伴い送りワイヤ
34Dが送られ、架設部材35に左方向への移動力が付
勢される。各スライダ32間に張られた各ワイヤ38は
弛んだ状態となり、駆動モータ16は、各ノズル保持部
33Aが当接するまで回転駆動し、これにより、ノズル
保持部33Aの幅と等しい間隔で、一様に各分注ノズル
33Bの先端部が整列し、この分注ノズル33Bとほぼ
同間隔で配設された複数の検体容器に対して、各分注ノ
ズル33Bの先端部が容器の開口部と対向し、検体の分
取・分注が行われる。
【0057】上記のように、この第3の実施形態は、各
スライダ32及び架設部材35をワイヤ38により連結
しているために、架設部材35のみに移動力を付勢する
ことで複数のスライダ32の間隔を二段階に切り換える
ことができる。これにより、スライダ32の個体数毎に
集散動作付勢手段34を設ける必要がなく、また複数の
集散動作付勢手段34の設置領域が不要となり、装置全
体の小型化を実現することができる。また、集散動作付
勢手段34が一つ分の生産コストで済み、経済性が良い
という利点を有している。
【0058】さらに、この第3の実施形態では、二つの
平行に配設されたガイドレール31A,31Bに互い違
いに複数のスライダ32を配設し、これらのガイドレー
ル31A,31Bに配設された各スライダ32が対向す
る側にそれぞれ各ノズル保持部33Aを突設させている
ために、各スライダ32を集合状態とした場合に、これ
らのノズル保持部33Aが互いに当接する構造となって
いる。
【0059】これにより、各スライダ32を集合状態と
して,各分注ノズル33Bの先端部の一様に狭い間隔と
する場合に、スライダ32の幅による制約を受ける不都
合を排除している。つまり、スライダ32の幅よりも小
さい間隔で各分注ノズル33Bの先端部を配列すること
を可能としている。
【0060】即ち、一般に、分注装置では、スライダ
が、ガイドレールに対して摺動自在とする構造上、ガイ
ドレール方向の幅をある程度確保する必要があり、この
幅が小さすぎると、摺動動作にブレが生じ、これが分注
ノズルに伝わると、検体の分取又は分注が正確な方向に
対して行われなくなる恐れがある。
【0061】また、より具体的にスライダの幅を制約す
る要因として、ガイドレールに対してスライダが摺動自
在となるために、摺動面の摩擦軽減のため一般的に、ガ
イドレールとの摺動部にリニアブッシュが介挿される。
そして、このリニアブッシュは、一般的に、ある程度の
幅を有している(具体的には10[mm]のものが最
小)。これがため、スライダの幅は、リニアブッシュの
幅より小さくすることが困難である。
【0062】この第3の実施形態の構成によれば、上述
した各スライダの幅に対する各制約を解消することが可
能である。
【0063】図5に、上述の内容を補充して説明する図
を示す。図5(A)は、一つのガイドレールに複数のス
ライダが摺動自在に配設された場合に示しており、図5
(B)は、第3の実施形態である分注装置30のガイド
レール31A,31B部分を上方からみた図である。
【0064】ガイドレールが一つである場合には、複数
のスライダを集合させると、各スライダの側面が当接し
た状態となるため,各分注ノズルの先端部は一様にスラ
イダの幅Lの間隔で整列する。これに対して、第3の実
施形態では、複数のスライダ32の集合の際には、各ノ
ズル保持部33Aが当接するために、各分注ノズル33
Bの先端部はノズル保持部33Aの幅Mの間隔で整列す
る。
【0065】通常、ノズル保持部33Aの幅Mは、分注
ノズル33Bの大きさにより決定される。分注ノズル3
3Bの大きさは分取・分注を行う量によって決定される
が、一般的に、L>Mとなることが多い。よって、この
第3の実施形態の構成により、各分注ノズル33Bをよ
り小さい均一間隔で集合させて分取・分注を行うことが
でき、これがため、より小さい間隔で配設された複数の
検体容器に対応することができる。
【0066】また、ワイヤ38で複数のスライダ32を
連結する構造であるために、ワイヤ38を外してガイド
レール31A,31Bから離脱させるか或いは、ワイヤ
38の本数を増やして新たなスライダ32及び分注ノズ
ル33Bを装着する等の作業により、例えば、検体を収
容する収容容器の個数に応じてスライダ個数を増減する
ことが容易に行うことができる。
【0067】また、ワイヤ38の長さを変えることによ
り、容易に各分注ノズル33Bの間隔の設定を変えるこ
とが可能であるため、種々の間隔に配設された複数の収
納容器に対応することができる。即ち、本実施形態で
は、所定の長さのワイヤ38を使用して各分注ノズル3
3Bの先端部を一様な間隔に設定しているが、一様では
ない間隔で配設された収納容器に対応して、各スライダ
32間をそれぞれ適当な長さのワイヤで連結しても良
い。
【0068】また、上記分注装置30の集散動作付勢手
段34は、プーリ34A,34Bと送りワイヤ34Dを
使用しているが、同様に機能するタイミングベルト機構
や、ピニオン−ラック機構を装備しても良い。
【0069】また、上述した架設部材35は、最端とな
るスライダ32で代用しても良い。この最端となるスラ
イダ32が、駆動モータ34Cから送りワイヤ34Dを
介してガイドレール31A,31Bに沿った移動力を付
勢されることにより、各スライダ32を集合状態とし、
また一様な間隔で離間状態とすることができる。
【0070】
【実施例】図6及び図7に基づいて本発明の実施例を説
明する。この実施例は、スライダ12及び分注ノズル1
3をそれぞれ8本備えた分注装置10を装備してなる検
査装置40である。この検査装置40は、収納ケースK
に一列に並べられて配設された8本の試験管Sに対して
検体の分取を行い、さらに、一列に8個の反応用凹部が
設けられ,その反応用凹部の列が複数列設けられたマイ
クロプレートMに検体の分注を行い、反応を観測する装
置である。
【0071】収納ケースKは、各試験管Sを図7(A)
に示す矢印の間隔を一様に20[mm]として配設して
いる。また、この試験管Sは直径が10[mm]のもの
が使用される。また、マイクロプレートMは、反応用凹
部を図7(B)に示す矢印の間隔を一様に9[mm]に
設けている。
【0072】検査装置40は、分注装置10に,分注ノ
ズル13の軸方向に上下動を付勢する昇降手段41と、
分注装置10を図6のX方向に移動させるX方向移動手
段42と、分注装置10を図6のY方向に移動させるY
方向移動手段43とを備えている。
【0073】さらに、検査装置40には、試験管Sを積
載した収納ケースKをX方向に搬送するベルトコンベア
式のケース搬送手段44と、マイクロプレートMをY方
向に搬送するベルトコンベア式のマイクロプレート搬送
手段45と、このマイクロプレート搬送手段45より幾
分高い位置に設けられたマイクロプレート載置領域46
とが備えられている。
【0074】分注装置10は、ガイドレール11A,1
1BをX方向となるように昇降手段に支持されている。
そして、複数のスライダ12,12A,12Bが側面を
接した状態,即ち集合状態の時に各分注ノズル13の先
端の間隔が9[mm]となるように各スライダ12,1
2A,12Bの幅が設定されていると共に、各ワイヤ1
8が真っ直ぐに張られた状態で分注ノズル13の先端の
間隔が20[mm]となるように各ワイヤ18の長さが
設定されている。
【0075】この検査装置40により検体の反応試験を
行う際には、まず、予め分注装置10の複数の分注ノズ
ル13の列がケース搬送手段44のほぼ真上となるよう
にY方向移動手段43により位置決めが行われる。この
とき、分注装置10は、集散動作付勢手段14によりス
ライダ12Aが,スライダ12Bと離間する方向に移動
力が付勢され,各ワイヤ18が弛みなく張られた状態と
なり、各分注ノズル13の先端の間隔が20[mm]に
離間した状態となっている。
【0076】そして、ケース搬送手段44上に載置され
液状の検体が入れられた試験管Sを8本収納した状態で
収納ケースKが、分注装置10の近傍に搬送される。次
に、分注装置10は、X方向移動手段42により、各分
注ノズル13の先端部が各試験管Sの開口部に対向する
ように位置決めが行われると(図6(A)の状態)、昇
降手段41により分注装置10が下降される。各分注ノ
ズル13の先端部が試験管S内の検体の液面よりやや下
方となるまで分注装置10の下降が行われ、図示を省略
したポンプ装置により検体が各分注ノズル13の内部に
分取される。
【0077】このとき、複数の試験管Sと複数の分注ノ
ズル13とは同一間隔に設定されているために、複数の
試験管Sに対して一度に速やかに分取が行われる。
【0078】検体の分取動作後、分注装置10は昇降手
段41により上方に移動されると共に、分取装置10の
集散動作付勢手段14により各スライダ12,12A,
12Bが集合するように移動力を付勢される。集合した
スライダ12,12A,12Bは、その側面部が当接状
態となり、これに伴い各分注ノズル13の先端部がそれ
ぞれ9[mm]の間隔となる。
【0079】そして、分注装置10は、Y方向移動手段
43により、マイクロプレートMのケース搬送手段44
側の一列目の反応用凹部の位置と分注ノズル13の列と
が一致するようにY方向における位置決めが行われ、さ
らにX方向移動手段42により、8つの分注ノズル13
の先端部が、マイクロプレートMの8つの反応用凹部に
それぞれ対向するようにX方向における位置決めが行わ
れる。
【0080】分注装置10の位置決めが行われると、分
注装置10は昇降手段41により、各分注ノズル13の
先端部がマイクロプレートMの各反応用凹部の開口部に
近接するまで下降させられる。そして、ポンプ装置によ
り各分注ノズル13内に分取されていた各検体が各マイ
クロプレートMの反応用凹部に分注される。
【0081】分注された検体は、予めマイクロプレート
Mの各反応用凹部の内側に塗布されていた試薬と反応
し、その反応状態が観察される。
【0082】また、上述した分取・分注動作は、マイク
ロプレートMの各反応用凹部の全ての列に対して繰り返
し行われる。
【0083】上述のように、本実施例では、分注装置1
0の分注ノズルの間隔が、スライダ12,12A,12
Bの離間状態の時には収納ケースKに載置された試験管
Sと同じ間隔に,またスライダ12,12A,12Bが
集合状態の時にはマイクロプレートMに一列に設けられ
た各反応用凹部と同じ間隔となるように設定されている
ために、一度に複数の分注ノズル13を駆使して分取・
分注が行われるために、その各動作に消費される時間が
短縮され、検査を速やかに行うことが可能である。
【0084】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、ガイドレールに
沿って移動する複数のスライダを間隔規制手段により連
結する構成としているため、複数のスライダを、ガイド
レールに沿って集合させ、或いは、間隔規制手段により
隣合うスライダ間の間隔を一様に離間させて配設するこ
とができる。これにより、従来と比較して一度により多
くの分注ノズルを予め設定された二段階の間隔とするこ
とが可能である。即ち、多くの分注ノズルを一度に駆使
することが可能であるために、分取・分注動作をより速
やかに行うことが可能である。
【0085】具体的には、一方の離間した間隔で配設さ
れた複数の検体容器から,他方の密集して配設された複
数の検体容器へ,分取・分注動作を行う際に、一様にス
ライダを離間させた状態で一方の複数の検体容器から分
注を行った後に、スライダを集合させた他方の複数の検
体容器に分注を行うことが可能となり、上記の場合に分
取・分注動作をより速やかに行うことが可能である。
【0086】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様の効果を有すると共に、各スライダ間をワイヤ
により連結しているために、最端となるスライダのみに
移動力を付勢することで他の複数のスライダを連動させ
ることができる。これにより、スライダの個体数にかか
わらず一つの集散動作付勢手段で足りるために、従来の
ように複数の集散動作付勢手段を付設するスペースが不
要となり、装置全体の小型化を実現し、さらに、集散動
作付勢手段のコストを低減することが可能となる。
【0087】また、ワイヤで複数のスライダを連結する
構造であるために、ワイヤを外してガイドレールから離
脱させる等の作業により、例えば、検体を収容する収容
容器の個数に応じてスライダ個数を増減することが容易
に行うことができる。
【0088】さらに、長さの異なるワイヤに交換して規
制間隔を変えることにより、容易に分注ノズル間隔の設
定を変えることが可能であるために、種々の間隔に配設
された複数の収納容器に対応することができる。
【0089】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
発明と同様の効果を有すると共に、パンタグラフ機構を
間隔規制手段として複数のスライダに連結しているため
に、パンタグラフ機構の伸縮動作に伴い各スライダ間を
均一間隔状態を保持したまま任意の間隔に変えることが
できる。これにより、種々の間隔で配設された複数の検
体容器に対しても、複数の分注ノズルを用いて、一度に
分取・分注を行うことが可能である。
【0090】また、パンタグラフ機構のリンク部材の対
を増やすことにより、より多くのスライダと連結するこ
とが可能であり、必要に応じてあらゆる数のスライダを
駆動させることが可能である。これにより、検体容器等
の個数に応じて同数の分注ノズルを使用することがで
き、分取・分注動作を速やかに行うことができる。
【0091】また、パンタグラフ機構を介して一つの集
散動作付勢手段で、ガイドレールに装備された全てのス
ライダに間隔切り換え動作を付勢することができるため
に、多数の集散動作付勢手段を設けるスペースが不必要
となり、これにより、装置全体の小型化を図ることがで
きる。また、集散動作付勢手段が一つ分の生産コストで
済み、経済性がよいという利点を有している。
【0092】本発明は以上のように構成され機能するの
で、これによると、小型で且つより多くの分注ノズルを
駆使することができるという従来にない優れた分注装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に開示した分注装置の動作を示す説明図で
あり、図2(A)は各スライダを離間させた状態を示
し、図2(B)は各スライダを集合させた状態を示す。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す正面図であり、
図3(A)は各スライダを離間させた状態を示し、図3
(B)は各スライダを集合させた状態を示す。
【図4】本発明の第3の実施形態を示す斜視図である。
【図5】図4に開示した分注装置と他の分注装置とを比
較して説明する説明図であり、図5(A)は他の分注装
置の各スライダを集合させた状態を示し、図5(B)は
図4に開示した分注装置の各スライダを集合させた状態
を示す。
【図6】本発明に基づく分注装置を装備した検査装置の
一部を示す斜視図である。
【図7】図6に開示した検査装置の動作を示す説明図で
あり、図6(A)は各分注ノズルが,離間して配設され
た試験管の間隔に合わせて整列された状態を示し、図6
(B)は各分注ノズルが,マイクロプレートMの反応用
凹部に合わせて整列された状態を示す。
【符号の説明】
10,20,30 分注装置 11A,11B,31A,31B ガイドレール 12,12A,12B,32 スライダ 13,33B 分注ノズル 14,24,34 集散動作付勢手段 18,34D ワイヤ(間隔規制手段) 21 パンタグラフ機構(間隔規制手段) 21A,21B リンク部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ水平方向に配設したガイドレール
    と、このガイドレールに沿って摺動自在に配設された複
    数のスライダと、この複数のスライダに個別に保持さ
    れ,検体の分取・分注を行う複数の分注ノズルとを備
    え、 隣接する前記各スライダの間隔を所定の距離以内に制限
    する間隔規制手段で当該スライダを連結し、 前記ガイドレールに沿って前記各スライダが集散する移
    動動作を付勢する集散動作付勢手段を備えたことを特徴
    とする分注装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイドレールに沿った前記各スライ
    ダの内,一方の最端となるスライダが摺動しないように
    固定され、 前記間隔規制手段は、隣接する前記各スライダを等間隔
    で連結するワイヤからなり、 前記集散動作付勢手段は、前記各スライダの内,他方の
    最端となるスライダのみに,前記ガイドレールに沿った
    往復動作を付勢することを特徴とする請求項1記載の分
    注装置。
  3. 【請求項3】 前記間隔規制手段は、X字状に回動自在
    に連結し,この連結箇所毎に前記各スライダに係合する
    複数の対を成すリンク部材を,これらの各リンク部材の
    端部で回動自在に連結したパンタグラフ機構からなり、 前記集散動作付勢手段は、前記パンタグラフ機構に伸縮
    動作を付勢することを特徴とする請求項1記載の分注装
    置。
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