JPH0252254A - 試料塗抹装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、血液等の試料を容易にフィルムに塗抹するこ
とができる試料塗抹装置に関する。

［従来の技術］ 一般に病院等にて血液等の病理組織試料を検査する場合
、この試料をガラス板上に塗抹する作業が必要である。

この塗抹作業は、従来、第５図（ａ）及び（ｂ）に示す
如く、スポイト５１に蓄えられた血液を人手にてガラス
板５２に滴下し、この滴下血液５３をすりガラス５４を
矢印入方向に移動することによって塗抹血液５６をガラ
ス板５２上に一定の幅及び長さをもって塗抹していた。

また、この塗抹作業は標本の一定品質を保つため熟練し
た臨床検査技師等が行う必要があり、更に塗抹ガラスは
約１．２Ｉ厚１重量約５ｇのため、病院等で例えば−日
３００枚の塗抹作業を行うとすると、年間５４８ｋｇ、
高さ１３１ｍの保管スペースが必要であった。

従来、この人手による塗抹作業を自動的に行う血液塗抹
装置が、例えば特開昭４９−１．１７１３０号公報。

特開昭５２−１７８８４号公報、特開昭５２−１５２２
８２号公報にて提案されている。これら塗抹装置は、搬
送されながら血液が滴下される滴下用可撓性フィルム等
と、該滴下用可撓性フィルムと接触しながら反対方向に
搬送されることにより血液が塗抹される血液塗抹用可撓
性フィルムとを設け、血液を連続的に自動滴下乃至塗抹
するものである。この塗抹フィルムを用いる装置は従来
のガラス板を使用するものに比べて、軽量小型のため標
本の保管が容易である。

［発明が解決しようとする課題］ この従来技術による塗抹装置は、血液の自動滴下乃至塗
抹を行うことができるものの、滴下用可撓性フィルム及
び該フィルムの搬送機構、血液塗抹用可撓性フィルム及
びこのフィルム搬送機構。

これら機構により搬送されるフィルムを逆方向に接触さ
せる機構等が必要なため、装置が大型化及び複雑化する
と言う不具合があった。

本発明の目的は、前記従来技術による問題点を除去する
ことであり、簡素な構成で血液等の試料をフィルムに塗
抹することができる試料塗抹装置を提供することである
。

［課題を解決するための手段］ 前記目的を達成するために本発明による試料塗抹装置は
、試料塗抹用フィルムを転送するフィルム転送機構と、
該フィルム上に位置して試料を内部貫通穴を介して下端
に吐出すると共に吐出した試料を試料塗抹用フィルム上
に塗抹する塗抹ウェッジと、該塗抹ウェッジの貫通穴に
試料を供給する試料供給機構とを設けた。

［作用コ 前記試料塗抹装置は、前記塗抹ウェッジが試料供給機構
から供給された試料を貫通穴を介してフィルム上に吐出
し且つ該フィルムと相対移動することにより、フィルム
上に試料を塗抹する。

従って本発明による試料塗抹装置は、簡素な構成で血液
等の試料をフィルムに塗抹することができる。

［実施例コ 以下、本発明による試料塗抹装置の一実施例を図面を用
いて詳細に説明する。第１図は本実施例による血液を塗
抹する試料塗抹装置の主要部を示す図であり、第２図乃
至第４図は試料である血液の滴下及び塗抹状態を説明す
るための図である。

本実施例による試料塗抹装置は、血液が塗抹されるフィ
ルム１と、該フィルム１を搬送するフィルム転送機構３
と、検査対象である血液８を所定量（約３μＱ）滴下す
る滴下機構９と、該滴下機構９から滴下された血液８を
内部貫通する穴１０を通して下面に導いてフィルム１に
塗抹する塗抹ウェッジ２と、該塗抹ウェッジ２を前記滴
下機構９の滴下位置とフィルム１との間で上下移動させ
るモーター６と、該塗抹ウェッジ２の上移動位置を検出
するセンサー５と、フィルム１上に塗抹された塗抹血液
８１を光学的に検出するセンサー７と、これらを制御す
る制御回路４とを備える。

前記塗抹ウェッジ２は、穴１０を直径約１ｍで上端がや
や拡がる形状に形成し、下端に形成されたくさび状先端
の中央部分に開口した穴１０から吐出する血液８をフィ
ルム１との相対移動によりフィルム１上で横及び縦方向
に拡がる様に塗抹するものである。またフィルム転送機
構３は、フィルム１の両端を挟持して回転によりフィル
ム搬送を行う複数のローラー３１及び該ローラー３１を
回転駆動するモーター３２とから構成される。更に、制
御口路４は該フィルム転送機構３によるフィルム１の搬
送２滴下機構９による血液８の滴下、モーター６による
塗抹ウェッジ２の上下移動を制御するものである。

この様に構成された試料塗抹装置は、制御回路４が塗抹
ウェッジ２をセンサー５により上位置を検出した状態で
滴下機構９によって血液８を、第２図に示す如く塗抹ウ
ェッジ２の穴１０に約３μ見滴下する。この滴下された
血液８は、約３秒経過後に第３図に示す如く塗抹ウェッ
ジ２の穴１０に毛細管現象により侵入して該穴１０内に
充たされる。

制御回路４はこの間に塗抹ウェッジ２をモーター６によ
って下方向に移動して塗抹ウェッジ２の下端をフィルム
１に接触させる。

次いで制御回路４は、フィルム転送機構３のモーター３
２を駆動してフィルム１を第１図及び第４図の矢印方向
に搬送すると、塗抹ウェッジ２の穴１０内の血液８が重
力により吐出して移動するフィルム１に塗抹される。こ
の血液８の塗抹終了はセンサー７が該塗抹血液８１の途
切れを検出することにより制御回路４に報告され塗抹作
業が終了する。

この様に本実施例による試料塗抹装置は、滴下血液をフ
ィルムに導くと共に該フィルムとの相対移動による塗抹
ウェッジを設けたことにより、塗抹用の別フィルム及び
別フィルム駆動機構等を設けることなく、簡単な構成で
血液を塗抹することができる。

尚、第１図には理解を容易にするために図示していない
が、本装置はフィルム１の供給／巻取機構、フィルム１
に塗抹された血液の乾燥機構等が設けられている。また
複数の試料を連続的に塗抹する場合は必要に応じて塗抹
ウェッジ２の交換機構又は清浄機構を設けても良い。ま
た、本実施例においてはフィルム１を移動して塗抹を行
う例を示したが、塗抹ウェッジ２をフィルム１に沿って
移動することにより塗抹を行う様に構成しても良い。更
に塗抹ウェッジ２の下端形状及び穴１０の吐出位置等は
血液８が塗抹容易な種々形状等に変更しても良く、試料
も血液に限られるものではなく他の病理組織等であって
も良い。

［発明の効果コ 以上述べた如く本発明によれば、塗抹ウェッジが血液等
の滴下試料のフィルムへの供給及び塗抹を兼ねるように
構成したため、簡素な構成で容易に試料を塗抹すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による試料塗抹装置の一実施例を示す図
、第２図乃至第４図は本実施例による血液滴下乃至塗抹
作業を説明するための図である。 第５図は従来技術による血液滴下乃至塗抹作業を説明す
るための図であり、第５図（ａ）は血液の滴下を示す図
、第５図（ｂ）は血液の長手方向引き伸ばしを示す図で
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 試料塗抹用フィルムに試料を塗抹する試料塗抹装置にお
   いて、試料塗抹用フィルムを転送するフィルム転送機構
   と、該フィルム上に位置して試料を内部貫通穴を介して
   下端に吐出すると共に吐出した試料を試料塗抹用フィル
   ム上に塗抹する塗抹ウェッジと、該塗抹ウェッジの貫通
   穴に試料を供給する試料供給機構とを備え、該塗抹ウェ
   ッジが試料供給機構から供給された試料を貫通穴を介し
   てフィルム上に吐出し且つ該フィルムと相対移動するこ
   とにより試料塗抹を行うことを特徴とする試料塗抹装置
   。