JPH0323866B2 - - Google Patents

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JPH0323866B2
JPH0323866B2 JP60257962A JP25796285A JPH0323866B2 JP H0323866 B2 JPH0323866 B2 JP H0323866B2 JP 60257962 A JP60257962 A JP 60257962A JP 25796285 A JP25796285 A JP 25796285A JP H0323866 B2 JPH0323866 B2 JP H0323866B2
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JP
Japan
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cassette
blood
slide glass
section
staining
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Application number
JP60257962A
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JPS62118234A (ja
Inventor
Tadahide Sasaki
Shigeru Tanimura
Munehiro Kitamura
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
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Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP60257962A priority Critical patent/JPS62118234A/ja
Publication of JPS62118234A publication Critical patent/JPS62118234A/ja
Publication of JPH0323866B2 publication Critical patent/JPH0323866B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 ≪産業上の利用分野≫ 本発明は、スライドグラス上に自動的に血液塗
抹染色標本を作成するための装置に関する。
≪発明の概要≫ 採取血液を入れた試験管を装置内に配置する
と、血液のスライドグラス上への滴下から塗抹、
染色、乾燥、カセツト内収納、搬出までの血液塗
抹染色標本を作るための各工程がすべて自動的に
行なわれる。
≪従来の技術≫ 血液の標本作成は、採血された血液をスライド
グラス上へ滴下し、これをスライドグラス表面に
塗抹し、さらに血液像分析を容易にするために染
色し、乾燥後、専用のカセツト内に収納して保管
するまでの各工程を連続的に行なう必要がある。
従来は、これらの工程のうちのある部分が機械に
よつて行なわれるが、全体では手作業によつて行
なわれていた。
≪発明が解決しようとする問題点≫ 血液標本を手作業によつて作ることは、多大な
労力を要するばかりでなく、血液標本を直接手で
触れることがあるので、衛生管理面上からも好ま
しくない。また、検体と血液標本との対応が間違
う恐れもある。
そこで本発明は、血液標本の作成をすべて機械
によつて自動的に行ない、誰がやつても容易にか
つ信頼性の高い血液標本を作ることのできる血液
自動塗抹染色標本作成装置を提供することを目的
とする。
≪問題点を解決するための手段≫ 本発明による血液自動塗抹染色標本作成装置
は、スライドグラスを次工程へ一枚ずつ給送する
スライドグラス供給部と、給送されてきたスライ
ドグラスの表面に採血管から分取した血液を滴下
する血液分取移送部と、滴下された血液を遠心塗
抹により前記スライドグラス表面上に塗抹する遠
心塗抹部と、このスライドグラスを収納する染色
かごを保持してこれをほぼ180度回転可能な回転
搬送部と、この回転搬送部に保持された染色かご
が、そのスライドグラス収納位置からほぼ90度回
転したときにこれを引き取つて染色かご内のスラ
イドグラスに染色を行なう染色部と、染色部に染
色かごをさらに同方向にほぼ90度回転させてから
染色かご内のスライドグラスをカセツト内に移送
するカセツト収納部と、このカセツトをほぼ180
度回転させて搬出するカセツト搬出部とを備えて
いる。
≪実施例≫ 第1図は本発明による血液自動塗抹染色標本作
成装置の一実施例を示す斜視図、第2図は同実施
例の平面図である。
これらの図に示す血液自動塗抹染色標本作成装
置は、採血した血液が入つている試験管を多数有
する試験管ラツク11を装置内に置けば、これら
試験管内の血液を自動的に採取してスライドグラ
スに滴下し、この後これを塗抹、染色、乾燥して
カセツト内に収納するものであり、第1図に示す
如くスライドグラス供給部1と、スライドグラス
搬送部2と、血液分取移送部3と、標本移送部3
0と、遠心塗抹部4と、回転搬送部5と、染色部
6と、カセツト収納部7と、操作部8と、表示部
9と、そしてカセツト搬出部Tとを備えて構成さ
れている。操作部8はテンキーおよび各種操作キ
ー等を備えて構成されており、これら各種キーを
操作することによつて装置各部が制御される。ま
た、前記表示部9はCRT(ブラウン管)等を備え
ており、上述した装置各部の情報を表示する。以
下、各部について項を分けて説明する。
スライドグラス供給部 スライドグラス供給部1は、第3図Aの要部側
面図に示すように複数のスライドグラス10が重
なつて収納されたスライドグラスケース20と、
このスライドグラスケース20内に収納されたス
ライドグラス10をケース下部から1枚ずつ押し
出す押出部21とを備えており、1つの標本スラ
イドグラスが作成される毎にスライドグラスケー
ス20内に収納されたスライドグラス10が一枚
ずつ位置aに押し出され、スライドグラス搬送部
2によつて次の工程へ搬送される。
スライドグラス搬送部 スライドグラス搬送部2は、第3図Bの正面図
に示すように箱体26内に収納された縦断面略L
字状の移動テーブル35のエツジ(このエツジは
下方に折れ曲げられている。)の一方に固定され
ており、待機時において位置aの上方に位置する
シヤフト22と、このシヤフト22の下端に設け
られる一対の吸着パツト23と、これら吸着パツ
ト23と装置本体27内に内蔵された小型ポンプ
(図示略)とを連通させるチユーブ25と、前記
シヤフト22を昇降させる昇降滑車24と、この
昇降滑車24を前記移動テーブル35のエツジに
固定するL字形アングル13とを備えて構成され
ている。そして、前記箱体26は装置本体27に
内蔵された駆動部(図示略)がオンされれば、こ
の装置本体27と箱体26との間に位置する駆動
力伝達機構(図示略)によつてレール28の方向
(矢印(イ)方向)に移動するように構成されている。
この場合、前記箱体26はこの箱体26にその一
部(垂直部)が固定された前記移動テーブル35
の下端にある移動ローラ12によつてスムーズに
移動し、これにともなつて前記移動テーブル35
に取り付けられている前記スライドグラス搬送部
2、標本移送部30、血液分取移送部3がこれと
一体に移動する。
血液分取移送部 血液分取移送部3は、前記箱体26内の移動テ
ーブル35上を矢印(イ)、(ロ)方向に自在に移動して
前記試験管ラツク11の試験管から血液を分取し
てこれを後述する遠心塗抹部4に置かれたスライ
ドグラス10上に滴下するものであり、血液を分
取するノズル36と、このノズル36を昇降させ
る昇降滑車37と、この昇降滑車37を駆動する
ノズル昇降用モータ14と、このノズル昇降用モ
ータ14と前記昇降滑車37とが取り付けられる
移動ブロツク15と、この移動ブロツク15を矢
印(ロ)方向に移動させるワイヤ16と、前記移動ブ
ロツク15を矢印(イ)方向に移動させる駆動機構
(図示略)とを備えて構成されている。そしてこ
の血液分取移送部3は前記移動テーブル35がど
の位置にあつてもこの移動テーブル35の範囲内
で前記移動ブロツク15を矢印(イ)、(ロ)方向に移動
させるとともに前記ノズル36を上下させて試験
管内の血液を遠心塗抹部4に置かれたスライドグ
ラス10に滴下した後、ノズル36を洗浄する。
標本移送部 標本移送部30は後述する遠心塗抹部4で作成
された標本スライドグラス(標本)を次の工程
(ストツク部)へ移送するためのものであり、シ
ヤフト31と、このシヤフト31の下端に設けら
れる一個の吸着パツト32と、この吸着パツト3
2と装置本体27内に内蔵された小型ポンプ(図
示略)とを連通させるチユーブ34と、前記シヤ
フト31を昇格させる昇格滑車33と、この昇格
滑車33を駆動するシヤフト昇降用モータ17
と、このシヤフト昇降用モータ17と前記昇降滑
車33とを前記移動テーブル35の他方のエツジ
に固定するアングル18とを備えて構成されてい
る。そして、この標本移送部30は前記移動テー
ブル35に固定されているから、前記スライドグ
ラス搬送部2がスライドグラス10を搬送すると
き、これと一体に動いて遠心塗抹部4で作られた
標本を次の工程に搬送する。
遠心塗抹部 遠心塗抹部4は第2図に示す如くモータ(図示
略)によつて回転駆動されるロータ40とこのロ
ータ40の回りを囲むように設けられるガイド枠
41と、前記ロータ40の上面に設けられる複数
のガイドピン42と、前記ロータ40の上部を閉
じる蓋44とを備えて構成されている。
そして、これらスライドグラス供給部1、スラ
イドグラス搬送部2、血液分取移送部3、標本移
送部30、遠心塗抹部4は次に述べるように動作
する。
まず、位置aに押し出されたスライドグラス1
0は、スライドグラス搬送部2に設けられた一対
の吸着パツド23によりその両端が吸着されて、
矢印(イ)方向に移送される。そして、遠心塗抹部4
のロータ40に設けられたガイドピン42の内側
にセツトされる。
次に、ノズル36が移動テーブル35に沿つて
試験管ラツク11の所まで移送され、ここで下に
おろされて、試験管内の血液を分取し、この後前
記移動テーブル35に沿つて遠心塗抹部4の所ま
で搬送され、ロータ40にセツトされたスライド
グラス10の表面に前記血液を滴下する。
この後、ノズル36は前記スライドグラス供給
部1と前記試験管ラツク11との間に位置する洗
浄槽43(第2図参照)に運ばれて洗浄され、こ
のノズル36に付着した血液が取除かれる。
一方、スライドグラス10の表面に血液が滴下
されれば、ロータ40の蓋44が閉じられ、この
後ロータ40が回転して前記スライドグラス10
に滴下された血液が遠心塗抹される。
そして、前記スライドグラス10に滴下された
血液が遠心塗抹されて作成された標本スライドグ
ラスは標本移送部30の吸着パツド32によりそ
の左端部分(第3図Bにおいて左端)が吸着され
て、第4図に示す標本スタツカ(ストツク部)4
5に移送される。
この動作は、標本スタツカ45に一定枚数の標
本スライドグラスがストツクされるまで、くり返
し実行される。
この場合、標本スタツカ45は第2図に示す如
くその両側壁の対向面に多数の溝が設けられたも
のであり、前記標本スライドグラスを挿入し易い
ようにグラス挿入側が広く形成されている。
そして、この標本スタツカ45にストツクされ
た標本スライドグラスは、前記標本スタツカ56
の上部に設けられた乾燥筒46によつて乾燥させ
られた後、第4図に示す如くシヤフト31によつ
て押し出されて回転搬送部5へ供給される。
回転搬送部 回転搬送部5は、回転板50と、この回転板5
0に挿着される染色かご51と、後述する染色工
程を終えた標本スライドグラスを染色かご51か
らカセツト側へ押し出す押圧部52とを備えて構
成されている。
この場合、染色かご51は第5図に示すように
両側板51aと、これら両側板51aの上端側外
面に4本設けられるピン51bと、前記両側板5
1aの外面中央に設けられる溝51cと、前記両
側板51a間の4本の長板状アングル51eに設
けられる複数のガイド棒51dと、前記ガイド棒
51d間に収められた標本スライドグラスの落下
を防止する2本の棒51fとを備えて構成されて
いる。
また、前記回転板50には前記溝51cに係合
する2つのガイドローラ53を有した一対のガイ
ドブロツク54と、これらのガイドブロツク54
に対応する一対のストツパ55とが設けられてい
て、これらによつて前記染色かご51が前記回転
板50に保持されるようになつている。
さらに第4図に示すように前記回転板50の裏
面には、大ギア56が取り付けられていてモータ
(図示略)が駆動されたときこのモータの軸に固
定された小ギア57と、この小ギア57に歯合す
る前記大ギア56によりこの回転板50が回転付
勢されるようになつている。
また、前記押圧部52は、モータ58と、この
モータ58に取り付けられた駆動プーリ59と、
この駆動プーリ59に対応して設けられる従動プ
ーリ49と、これらプーリ59,49間に掛けら
れるベルト60と、このベルト60に取り付けら
れたスライド軸受61と、このスライド軸受61
が差し込まれるスライド軸63と、このスライド
軸63の両端を本体側に固定する支持ブラケツト
62と、前記スライド軸受61に固定される押出
しブロツク64と、前記モータ58によつて前記
押出しブロツク64が駆動されたとき、この押出
しブロツク64の位置を検出する2つのセンサ6
5,66とを備えて構成されている。
このように構成された回転搬送部5は次に述べ
るように動作する。
まず、前記標本スタツカ45に一定枚数の標本
スライドグラスがストツクされると、前記シヤフ
ト31がこれらの標本スライドグラスを押し出し
て染色かご51に移す。
次に、回転板50が90度だけ回転して停止し、
この位置で前記染色かご51が後述する染色部6
へ移送される。
そして、この染色部6において染色工程が終わ
つて前記染色かご51がこの位置に再び戻される
と、前記回転板50がさらに90度だけ回転して停
止する。
ついて、押圧部52のモータ58が矢印(ハ)方向
に押出しブロツク64を動作させて、前記染色カ
ゴ51から標本スライドグラスを押し出してカセ
ツト100に移す。
この後、この押圧部52が元の状態に復帰する
とともに、回転板50がこれまでと逆の方向へ
180度回転して前記染色カゴ51を最初の位置に
戻す。
染色部 染色部6は、第2図に示すようにライト染色液
が入つた液体槽67と、定着染色液が入つた液体
槽68と、水が入つた液体槽69と、水切り台7
0と、前記各液体槽67〜69および水切り台7
0へ前記染色カゴ51を順次移送して浸漬、スイ
ング、水切りさせるステナ部73と、このステナ
部73によつて前記染色カゴ51が水切り台70
に移送されて乾燥させられているとき、これを早
く乾燥させるための乾燥筒71とを備えて構成さ
れている。
この場合、第6図Aに示すように前記ステナ部
73を構成するステナシヤフト74にはその上部
にアーム75が固定されていて、このアーム75
には前記染色カゴ51のピン51bを引つ掛ける
フツク板76が取り付けられている。また、第6
図A,Bに示すように前記ステナシヤフト74の
下部にはスライド軸受77が固定されていて、後
述するスイング機構78により前記ステナシヤフ
ト74が水平方向および上下方向に駆動されるよ
うになつている。
スイング機構78は、2枚のベース板79と、
これらのベース板79に固定されたモータ80
と、このモータ80の軸に固定された偏心カム8
1と、その一端が前記ベース板79に回転自在に
固定されたレバー82と、このレバー82に回転
自在に軸支されるとともに、その周面が前記偏心
カム81に接するカムホロア83と、前記レバー
82の上下位置を検出する各センサ91,92,
93,94とを備えている。
この場合、センサ91は前記フツク板76が上
限リミツトに達したかどうかを検出する。また、
センサ92,94は染色時の乾燥工程における前
記染色かカゴ51の水切り上下動作の上下限を検
出する。また、センサ93,94は前記染色カゴ
51を前記各液体槽67〜69へ浸漬させてこれ
を上下スイングさせるときの上下限を検出するも
のであり、この上下スイングによつて前記染色カ
ゴ51内の標本スライドグラスが均一に染色され
る。
さらに、このスイング機構78は、前記レバー
82の先端に形成されたU字型切欠部分と結合す
るピン84を介して前記レバー82と連結される
スライド軸受77と、このスライド軸受77が差
し込まれるスライド軸85と、このスライド軸8
5の両端を固定する固定部95とを備え、前記モ
ータ80を動作させて前記スライド軸受77に固
定された前記ステナシヤフト74を昇降させるよ
うに構成されている。
さらに、前記ベース板79の下部にはスライド
軸86と、ローラ87が形成されていて、モータ
88と駆動プーリ89、伝動ワイヤ90とからな
る水平移動機構により前記ベース板79を前後に
水平移動させるようになつている。
そして、このスイング機構78は前記モータ8
0,88を駆動させて前記回転搬送部5に装着さ
れていて標本スライドグラス入りの染色カゴ51
を前記各液体槽67〜69、水切り台70の所ま
で搬送して、ここで染色させる。
この後、このスイング機構78は染色終了後の
染色カゴ51を前記回転搬送部5へ戻す。
カセツト収納部 カセツト収納部7は、第2図に示すように、標
本スライドグラスを収納する前のカセツト100
が並べられたカセツト供給ライン101と、この
カセツト100を矢印(ニ)方向に押圧するプツシヤ
102と、最前部のカセツト100を今度は直角
に矢印(ホ)方向に押圧して、標本スライドグラスを
回転板50の染色カゴ51から受ける収納位置b
に位置させるためのプツシヤ103と、この収納
位置bで標本スライドグラスの移送を受けたカセ
ツト100をカセツト搬出部Tのカセツトキヤリ
ア104内に押し込んで保持させるためのプツシ
ヤ105とを備えている。各プツシヤ102,1
03,105の作動は、図示されないカセツト在
席センサーからの信号にもとづいて制御される。
カセツト搬出部 カセツト搬出部Tは、回転搬送部5によつて
180度反転させられた標本スライドグラスを再び
180度反転させて、その標本部を上に向けた状態
でカセツトを次の血液像分類装置へ搬送する。
カセツトキヤリア104は、第7図の正面図、
第8図の側面断面図および第9図の斜視図に示す
ように、上部に折曲部106aを有するカセツト
ホルダ106と、折曲部106aとは反対側の背
面に4個のガイドローラ107により保持されて
上下方向に移動可能なクランプブラケツト108
を備えている。クランプブラケツト108の上部
は二又状になつていて、その両先端部はガイドプ
レート109により結合されている。クランプブ
ラケツト108の二又基部には立上り片108a
が形成されて、この立上り片108aと、カセツ
トホルダ106背面上部に固定されたアツパエン
ドブラケツト110の立上り片110aとの間に
引張コイルばね111が設けられて、クランプブ
ラケツト108を常に上方に押圧付勢している。
クランプブラケツト108の下部は、カセツトホ
ルダ106の上部折曲片106aと同方向に向い
てこれよりも長い折曲片108bを有し、その中
央部には、カセツト100の底面に形成された位
置決め穴100aに係合可能な位置決めピン11
2が植設されている。
カセツトホルダ106の背面右側上部には、レ
バー113がねじ114により回動可能に取り付
けられており、その先端部113aは、クランプ
ブラケツト108の二又先端部の右側片上端面に
当接している。レバー113の後端部には、水平
な折曲片113bが形成されて、その下面に装置
本体側に設けられたストツパ115が当接可能に
なつている。すなわち第10図の左下ブロツクに
示すように、カセツトキヤリア104が、カセツ
ト搬出部Tのガイドレール始発点P1に位置する
ときは、ストツパ115によりレバー113が反
時計回り方向に押圧されて、レバー先端部113
aがクランプブラケツト108の上端面を押し下
げるので、カセツトホルダ上部折曲片106aと
クランプブラケツト下部折曲片108bとの間が
広がる。そしてそこに、第11図の左側ブロツク
に示すように、カセツト100がプツシヤ105
に押圧されて押し込まれる。この後、カセツトキ
ヤリア104が上昇すると、ストツパ115によ
るレバー113に対する押圧動作が解除されるの
で、クランプブラケツト108が引張コイルばね
111の復原力により上昇して、カセツトホルダ
上部折曲片106aとクランプブラケツト下部折
曲片108bとの間にカセツト100が確実に保
持される。
カセツトキヤリア104は、そのカセツトホル
ダ106の背面に、左側上下に2個の平型プーリ
116と右側上下に2個のV型プーリ117とを
備えている。左側の平型プーリ116は、カセツ
トホルダ106背面に取り付けられたピン118
にボールベアリング119を介して取り付けられ
ている。右側のV型プーリ117も、ピン120
にボールベアリング121を介して取り付けられ
るが、このピン120は、浮動アーム122の両
端部にそれぞれ固定されている。この浮動アーム
122は、その中央部を支持アーム123の先端
部にねじ124およびナツト125により回動可
能に支持されており、支持アーム123の基端部
は、カセツトホルダ106の背面にねじ126に
より固定されている。
このカセツトキヤリア104は、上下それぞれ
一対のプーリ116,117が、装置本体側に架
設されたガイドレール127にその両側部を挟持
するようにして取り付けられた後、両プーリ11
6,117を支持するピン118,120間に引
張コイルばね128を掛け渡して、両プーリ11
6,117をガイドレール127に圧接させる。
そして、カセツトホルダ106背面の上部に取り
付けられたアツパエンドブラケツト110の立上
り片110bと、クランプブラケツト108の下
部開口108cを通じてカセツトホルダ106の
背面に固定されたロアエンドブラケツト129の
立上り片129aとに、ロープ130の一端と他
端とを接続して回動させることにより、カセツト
キヤリア104がガイドレール127に沿つて移
動する。
ロープ130は、第10図に示すように、ほぼ
逆U字形のガイドレール127に沿つて無端状に
掛け渉される。すなわち、カセツトキヤリア10
4のアツパエンドブラケツト110に供給された
ロープ130は、ガイドレール127の裏側を通
り、コーナ部の裏側ロープガイド131を通つて
ガイドレール終着点P2の裏側ガイドプーリ13
2からテンシヨンプーリ133を経由して反対側
の駆動プーリ134を通つた後、表側ガイドプー
リ135から今度はガイドレール127のの表側
を通り、コーナ部の表側ロープガイド136を通
つて始発点P1の表側ガイドプーリ137からテ
ンシヨンプーリ138を経由して裏側ガイドプー
リ139を通つた後、カセツトキヤリア104の
ロアエンドブラケツト129に結合される。終着
点P2側の駆動プーリ134は、ギヤヘツド14
0を備えたロープ駆動モータ141により駆動さ
れ、各ロープガイド131,136の上面はロー
プ130を案内するための溝を備えている。
始発点P1においては、センサブラケツト14
2に取り付けた在席センサ143をカセツトキヤ
リア104下部に設けたセンサドツグ144が作
動させることにより、カセツトキヤリア104の
始発点P1が決められる。そして、始発点P1に
おける別のセンサブラケツト145に取り付けた
図示されない在席センサによつて、カセツトキヤ
リア104内にカセツト100がセツトされたこ
とが検知され、かつ終着点P2の搬送ライン14
6上に設けた在席センサ147(第11図参照)
が、終着点P2にカセツト100が存在しないこ
とを検知したときは、ロープ駆動モータ141が
回転を始めてカセツトキヤリア104をガイドレ
ール17に沿つて始発点P1から終着点P2まで
移動させる。
終着点P2においては、逆U字形のガイドレー
ル127に沿つて移動してきたカセツトキヤリア
104は、上下が逆向きになつている。したがつ
て、カセツトキヤリア104の最上部に設けたセ
ンサドツグ148は、終着点P2において最下部
に位置し、このセンサドツグ148が、これに対
応して終着点P2に設けられた在席センサ149
を作動させてロープ駆動モータ141を停止させ
ることにより、カセツトキヤリア104が終着点
P2に正しく停止する。また同時に、終着点P2
に設けたストツパ150が、カセツトキヤリア1
04の上部に設けたレバー113の先端部113
a側を押圧するので、クランプブラケツト108
がカセツトホルダ106に対し押し広げられ、両
者間に保持されていたカセツト100のクランプ
が解除される。
このようにしてクランプ解除されたカセツト1
00は、終着点P2の在席センサ149からの信
号を受けて作動するプツシヤ151によつて、カ
セツトキヤリア104内から搬送ライン146上
に押し出される。プツシヤ151は、ブラケツト
152に取り付けられ、ブラケツト152は、ベ
ルト押さえ部材153を介してタイミングベルト
154に固定されるとともに、スライドパツク1
55に摺動可能に取り付けられる。タイミングベ
ルト154は、ギヤヘツド156を備えたベルト
駆動モータ157の固定軸に固定された駆動側タ
イミングプーリ158と、搬送ライン146の終
端側に配置されたプーリブラケツト159に支持
された従動側タイミングプーリ160との間に掛
け渡されている。また、タイミングベルト154
の始端側および終端側には、それぞれブラケツト
161,162を介して位置センサ163,16
4が配置され、プツシヤ取付ブラケツト152に
取り付けられたセンサドツグ165により作動し
て、プツシヤ151の始端位置および終端位置を
規制している。これら各部材は、ベースプレート
166上に配置され、ベースプレート166は、
側板167,168等に支持されている。また、
搬送ライン146の両側にはガイド板169,1
70が配置されるとともに、その終端側には、こ
れに連続して直交する最終搬出ライン171が、
タワー172内に設けられている。搬送ライン1
46の途中には、センサブラケツト173を介し
て在席センサ174が配置され、最終搬出ライン
171の始端側には、センサブラケツト175を
介して在席センサ176が配置されるとともに、
カセツト100をライン171に沿つて搬出する
ためのプツシヤ177が、図示されない駆動部に
取り付けられている。
ガイドレール127を案内されて終着点P2に
到達したカセツトキヤリア104内のカセツト1
00は、プツシヤ151によつて搬送ライン14
6上に押し出されるが、最終搬出ライン171の
始発点P3上にカセツト100が存在しているこ
とが在席センサ176によつて検出された場合
は、プツシヤ151には、カセツト100を搬送
ライン146の途中まで押し出し、途中の在席セ
ンサ174がこのカセツト100を検出したとき
に後退して元の位置に戻る。最終搬出ライン17
1の始発点P3上のカセツト100がプツシヤ1
77によつて押し出されると、搬送ライン146
の途中に位置するカセツト100が再びプツシヤ
151に押し出されて、最終搬出ライン171の
始発点P3に位置する。そして最終搬出ライン1
71から押し出されたカセツト100は、図示さ
れない血液像分類装置に入り、カセツト100内
の標本スライドグラスが一枚ずつ取り出されて、
その血液像が自動的に分析される。血液像分類装
置での処理が遅れて、血液自動塗抹染色標本作成
装置側にカセツト100が溜つたときは、血液自
動塗抹染色標本作成装置が自動的に停止され、血
液像分類装置での処理が進むと、血液自動塗抹染
色標本作成装置が自動的に作動を開始する。
上記実施例においては、採血管を並べた試験管
ラツクを装置内に配置することにより装置の動作
を開始させるが、この装置にラツク自動搬送装置
を付属させて、ストツクされた多数のラツクを1
台ずつ血液自動塗抹染色標本作成装置内に搬入
し、標本作成後に自動的に装置外に搬出するよう
にしてもよい。
≪発明の効果≫ 以上のように、本発明による血液自動塗抹染色
標本作成装置は、採血管を装置内に配置するだけ
で、血液のスライドグラス上への滴下から塗抹、
染色、乾燥、カセツト収納、搬出までの血液標本
作成のための各工程をすべて自動的に行なうこと
ができる。しかも、搬送系の一部に回転搬送部を
配備してこれに染色部を組み合わせたので、装置
をコンパクトに構成することができる。また、最
終搬送部においてカセツトを180度反転させて搬
出するようにしたので、前段の回転搬送部におい
て180度反転させられて標本部が裏側になつたス
ライドグラスを元の状態に戻すことができ、その
後の血液像分類装置での分析作業を連続して自動
的に行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による血液自動塗抹染色標本作
成装置の一実施例を示す斜視図、第2図は同実施
例の平面図、第3図Aは同実施例におけるスライ
ドグラス供給部および同搬送部等の側面図、第3
図Bは第3図Aの正面図、第4図は同実施例にお
ける回転搬送部の正面図、第5図は同実施例にお
ける染色カゴおよび回転板の斜視図、第6図Aは
同実施例における染色部の側面図、第6図Bは第
6図AのX方向の矢視図、第7図はカセツト搬出
部におけるカセツトキヤリアの正面図、第8図は
同カセツトキヤリアの側断面図、第9図は同カセ
ツトキヤリアの斜視図、第10図は同カセツト搬
出部の正面図、第11図は同カセツト搬出部の平
面図である。 1……スライドグラス供給部、2……スライド
グラス搬送部、3……血液分取移送部、4……遠
心塗抹部、5……回転搬送部、6……染色部、7
……カセツト収納部、8……操作部、9……操作
部表示部、T……カセツト搬出部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 スライドグラスを次工程へ一枚ずつ給送する
    スライドグラス供給部と、前記給送されてきたス
    ライドグラスの表面に採血管から分取した血液を
    滴下する血液分取移送部と、前記滴下された血液
    を遠心塗抹により前記スライドグラス表面上に塗
    抹する遠心塗抹部と、前記塗抹されたスライドグ
    ラスを収納する染色かごを保持してこれをほぼ
    180度回転させて反対側の位置に搬送可能な回転
    搬送部と、前記染色かごをそのスライドグラス収
    納位置からほぼ90度回転させた状態でこれを引き
    取つて前記染色かご内のスライドグラスの染色を
    行なう染色部と、前記染色後に前記染色かごをさ
    らに同方向にほぼ90度回転させた後、前記染色か
    ご内のスライドグラスをカセツト内に移送するカ
    セツト収納部と、前記スライドグラスを収納した
    カセツトをほぼ180度回転させて搬出するカセツ
    ト搬出部とを備えた血液自動塗抹染色標本作成装
    置。
JP60257962A 1985-11-18 1985-11-18 血液自動塗抹染色標本作成装置 Granted JPS62118234A (ja)

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JPS62118234A JPS62118234A (ja) 1987-05-29
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JPH02269938A (ja) * 1989-04-11 1990-11-05 Idemitsu Petrochem Co Ltd 分析装置
DE102005042214A1 (de) * 2005-09-05 2007-03-22 Leica Microsystems Nussloch Gmbh Aufnahme- und Übergabestation für eingedeckte Objektträger
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CN111337324A (zh) * 2014-04-28 2020-06-26 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 涂片制备装置和涂片制备方法

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