JPH09318636A - 分注装置 - Google Patents

分注装置

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JPH09318636A
JPH09318636A JP15899896A JP15899896A JPH09318636A JP H09318636 A JPH09318636 A JP H09318636A JP 15899896 A JP15899896 A JP 15899896A JP 15899896 A JP15899896 A JP 15899896A JP H09318636 A JPH09318636 A JP H09318636A
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JP
Japan
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slider
erection
guide rails
sliders
members
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP15899896A
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English (en)
Inventor
Hidenao Suzuki
秀尚 鈴木
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各スライダの円滑な送り動作を行うことを課
題とする。 【解決手段】 平行な二本のガイドレール1と、これら
に配設した複数のスライダ2と、各スライダ2に装備し
た分注ノズル3と、各ガイドレール毎に設けスライダの
間隔を一様に且つ変化自在の間隔規制手段4と、間隔規
制手段4を伸縮させる伸縮動作付勢手段5とを備え、こ
の伸縮動作付勢手段5を、各ガイドレールに同時に摺動
自在且つ間隔規制手段の両端側で二つの間隔規制手段の
各端部を連結する架設部材51,52と、これらに往復
移動を付勢する往動機構53と、架設部材52を所定位
置で往動を制止するストッパとから構成し、架設部材5
1に、スライダ2側に突出し且つ所定長さのスペーサ6
1を二つのガイドレール1から等距離の位置に装備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分注装置に係り、
特に、医療分野における検査に使用される検体等を、複
数の分注ノズルを駆使して同時に分取・分注を行う分注
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の分注装置100は、図5に示すよ
うに、水平且つ平行に近接して二本のガイドレール10
1,101を配設し、各ガイドレール101には分注ノ
ズル102を備えた複数のスライダ103が摺動自在に
装備され、これらスライダ103を常に等間隔状態に維
持しつつその間隔を可変とする間隔規制部材104が各
ガイドレール101毎に装備され、双方のガイドレール
101,101にまたがって摺動自在であると共に当該
双方の間隔規制部材104,104の両端側にそれぞれ
装備され且つこれら間隔規制手段104の同じ側の各端
部を連結した架設部材105A,105Bとを備えてい
る。
【0003】そして、一方の架設部材105Aには、ガ
イドレール101に沿った方向の一方に牽引するワイヤ
106の一端部と、他方に牽引するワイヤ107と半巻
回状態で係合するプーリ108とが装備されている。
【0004】また、各スライダ103には、互いに他方
のガイドレール101側に突出した分注ノズル保持部1
03Aが設けられており、これら分注ノズル保持部10
3Aは,両ガイドレール101のほぼ中間の位置でガイ
ドレール101の配設方向について各ガイドレール10
1毎に互い違いに並ぶように各スライダ103が配設さ
れている。そして、これら各分注ノズル保持部103A
に保持された分注ノズル102は、両ガイドレール10
1から等距離の一直線上に一列に並列状態で各々が保持
される。
【0005】上記構成の従来例の動作を説明すると、ワ
イヤ106,107が各矢印方向に張力が加えられ、こ
れにより架設部材105Aがガイドレール101に沿っ
て移動する。この架設部材105Aの移動に応じて、各
スライダ103は一様に移動を行い、或いは、間隔規制
手段104に対する伸縮動作を付勢する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
では、図6(A)に示すように、各スライダ3間を最小
間隔とした状態でガイドレール101に沿って矢印方向
に移動を行う場合に、ワイヤ107から矢印方向の張力
が架設部材105Aに付勢され、この架設部材105A
から両サイドに連結された間隔規制手段104,104
を介して各スライダ103に移動力が伝達される。
【0007】しかしながら、二つの間隔規制手段10
4,104のそれぞれの形成における精度,剛性等の影
響で架設部材105Aは、図6における上下の各端部で
均等に各スライダに移動力の伝達が行われず、これによ
り両ガイドレール101,101に間隔規制手段105
Aがかみ込んでしまい、円滑な移動動作が行われない場
合があった(図6(B))。
【0008】かかる不都合を解決するために、ガイドレ
ール及び間隔規制手段の加工精度を高くする方法が考え
られるが、このためには形成費用が過大となり、装置全
体の経済性を著しく悪くするという不都合を有してい
た。
【0009】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、各スライダ及び架設部材が円滑な移動動作を
行う分注装置を提供することを、その目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
水平且つ平行に近接して配設された二本のガイドレール
と、それぞれのガイドレールに沿って摺動自在に配設し
た複数のスライダと、所定の液体の分取・分注を行うと
共に各スライダに個別に装備した分注ノズルと、各ガイ
ドレールに沿って伸縮自在とし,各ガイドレールに近接
してそれぞれ個別に配設された間隔規制手段と、これら
間隔規制手段に伸縮動作を付勢する伸縮動作付勢手段と
を備えている。
【0011】さらに、間隔規制手段が、対を成す二本の
リンク部材をX字状に中点で回動自在に連結した複数の
単位リンクを各リンク部材の端部で回動自在に連結して
形成すると共に各単位リンク毎にスライダを装備し、一
方と他方のガイドレールにそれぞれ配設された各スライ
ダが、互いに他のガイドレール側に少なくとも二本のガ
イドレールの中間よりも突出する突出部を備えている。
【0012】そして、伸縮動作付勢手段を、二本のガイ
ドレールに同時に摺動自在に係合すると共に二つの間隔
規制手段の伸縮方向の各端部をそれぞれ同時に連結する
二つの架設部材と、一方の架設部材にガイドレールに沿
った往復移動を付勢する往動機構と、他方の架設部材の
ガイドレールに沿った往復移動領域内の所定位置で制止
するストッパとから構成し、往復移動が付勢される一方
の架設部材に、これに近接するスライダ側に突出し且つ
間隔規制手段の収縮時に隣接するスライダに当接する長
さのスペーサを二つのガイドレールのほぼ中間となる位
置に装備するという構成を採っている。
【0013】上記の構成では、往動機構により一方の架
設部材がガイドレールに沿って移動する。この架設部材
の移動に応じて、間隔規制手段で連結された各スライダ
及び他方の架設部材は一様に移動を行う。そして、各ス
ライダの間隔を変える場合には、他方の架設部材をスト
ッパによりガイドレールの所定の位置で往復移動を制止
し、一方の架設部材を往復移動させる。これにより、各
架設部材の相互間の間隔が変わるため、間隔規制手段に
伸縮動作が付勢され、各スライダは等間隔状態を維持し
つつその間隔が変えられる。
【0014】また、各スライダの相互間を最小間隔と
し、架設部材から隣接するスライダ側に押圧する状態で
ガイドレールに沿って移動を行う場合、往動機構により
移動動作が架設部材に付勢され、架設部材の両端部に連
結された間隔規制手段からではなく、当該架設部材に突
設されたスペーサが隣接するスライダに当接し、これを
介して各スライダ全体が押圧され、移動力が付勢され
る。
【0015】上記移動及び各スライダの相互の間隔の調
整が行われると、分注ノズルにより所定の液体の分取・
分注動作が行われる。
【0016】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の構成であると共に、二つの架設部材の相互
の間隔を収縮させる弾性部材により当該各架設部材を連
結すると共に、往復移動が直接付勢されない方の架設部
材に、これに近接するスライダ側に突出し且つ間隔規制
手段の収縮時に隣接するスライダに当接する長さのスペ
ーサを二つのガイドレールのほぼ中間となる位置に装備
するという構成を採っている。
【0017】かかる構成では、まず、一方の架設部材に
往動機構により移動力が付勢され、これにより、弾性部
材で連結された他方の架設部材も同様に移動する。この
状態においては、弾性部材の張力により各架設部材の相
互間が最小間隔とされ、また同様に、各スライダの相互
間も最小間隔とされる。そして、架設部材の両端部に連
結された間隔規制手段からではなく、弾性部材を介して
牽引される架設部材から突設されたスペーサから、これ
に隣接するスライダに当接し、このスペーサを介してこ
のスライダが押圧され、これにより各スライダ全体に移
動力が伝達される。
【0018】次に、上記移動が行われ、その移動領域の
途中において、一方の架設部材が移動を継続すると共に
他方の架設部材がストッパにより当該ストッパの設けら
れた位置から先の移動が阻止され、弾性部材は一方の架
設部材からの張力に抗しえず伸張され、これに伴い間隔
規制手段が伸張される。
【0019】即ち、これによって各スライダは、その相
互の間隔の均等状態を維持しつつ当該間隔を徐々に広げ
て行く。そして、所定の間隔となると、一方の架設部材
に対する往動機構からの移動動作の付勢が止み、各分注
ノズルにより分注動作が行われる。
【0020】分注動作後は、一方の架設部材に対して上
記とは逆方向の移動が往動機構により付勢され、この移
動に伴い各スライダの間隔が徐々に狭められる。そし
て、各スライダの相互の間隔が最小となった状態におい
て、架設部材に突設されたスペーサが隣接するスライダ
に当接し、これにより各スライダ全体に移動力が伝達さ
れ、移動動作が行われる。
【0021】本発明では、上述した各構成によって前述
した目的を達成しようとするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
4に基づいて説明する。図1は、本実施形態の斜視図で
ある。本実施形態は、一般に医療検査等に使用される検
体試験装置の内部に装備され、検体試験装置の内部で、
一度に複数の検体を反応容器であるマイクロプレート等
に分注を行う分注装置10を示している。
【0023】本実施形態は、水平且つ平行に近接して配
設された二本のガイドレール1,1と、それぞれのガイ
ドレール1に沿って摺動自在に配設した複数のスライダ
2と、所定の液体の分取・分注を行うと共に各スライダ
2に個別に装備した分注ノズル3と、各ガイドレール1
に沿って伸縮自在とし,各ガイドレール1に近接してそ
れぞれ個別に配設された間隔規制手段4と、これら間隔
規制手段4に伸縮動作を付勢する伸縮動作付勢手段5と
を備えた分注装置10を示している。
【0024】各部を詳説すると、まず、ガイドレール
1,1は、水平且つ平行に配設された二本の円軸からな
り、各ガイドレール1には、その側面に設けられた貫通
穴に挿通させた状態でそれぞれ四つのスライダ2が装着
されている。これらのスライダ2は、ガイドレール1に
対して摺動が自在となっている。
【0025】このスライダ2は、棒状のガイドレール1
が挿入された状態で係合するリニアブッシュが側面に貫
通状態で装備されている。このリニアブッシュによって
スライダ2は、ガイドレール1に対して摺動自在になっ
ている。なお、スライダ2に、ガイドレール1を中心軸
とした回転が生じないようにリニアブッシュの近傍にス
プラインを形成すると共にこれに対応してガイドレール
1にスプライン溝等を形成しても良い。
【0026】スライダ2には分注ノズル保持部2A(突
出部)が形成されており、この分注ノズル保持部2Aに
上下方向に貫通したノズル受け穴が設けられている。そ
して、このノズル受け穴には、管状の分注ノズル3が上
下方向に移動自在に挿入されている。分注ノズル保持部
2Aは、隣接する他方のガイドレール1に装備されたス
ライダ2側に突出する形状で形成されており、ガイドレ
ール1に沿った方向におけるこの分注ノズル保持部2A
の幅は、スライダ2の他の部分と比較して狭く設定され
ている。
【0027】即ち、この分注ノズル保持部2Aは、ガイ
ドレール1に沿った方向のスライダ2の幅のほぼ1/2
に設定されていると共に二つのガイドレール1,1の中
間より他方のガイドレール1側に幾分突出しており、各
ガイドレール1に装備されたスライダ2の分注ノズル保
持部2Aごとに相互に隣接させることを可能としている
(一方のガイドレール1側のスライダ2の分注ノズル保
持部2Aと他方のガイドレール1のスライダ2の分注ノ
ズル保持部2Aとがその側壁を当接させることが可能と
なっている:以下、参照図3)。
【0028】そして、各ガイドレール1に装備された各
スライダ2の分注ノズル保持部2A毎に交互にガイドレ
ール方向に並列するように且つ各分注ノズル保持部2A
に保持される合計八本の分注ノズル3がガイドレールに
沿った方向に一列に並列するように配設されており、こ
れにより、本来のスライダ2の幅に制限されて分注ノズ
ル3を装備する場合と比較して1/2の間隔で配設する
ことができる。
【0029】上記各スライダ2に上下方向に沿って保持
される分注ノズル3は、その下端部は先細に形成され、
その上端部はチューブを介して図示しないポンプ装置と
連結されている。そして、これによって内部の気圧変化
を利用して下端部から検体等の吸入及び吐出を行う構造
となっている。また、スライダ2の内部には、この分注
ノズル3を上下方向に移動させる機構が装備されてお
り、かかる機構は、分注ノズル3の外部に沿って設けた
ラック(図示略)とスライダ2の内部に設けられたピニ
オン及び駆動モータにより構成されている。
【0030】また、スライダ2の分注ノズル保持部2A
と反対側には、連結ピン(図示略)が形成されており、
これにより後述する間隔規制手段4の各単位リンク41
のリンク部材42,42の交差部と回動自在に連結され
ている。そして、この連結ピンから間隔規制手段4の伸
縮動作及びガイドレール1に沿った方向への移動動作が
各スライダ2に伝達される。
【0031】次に、間隔規制手段4について説明する。
この間隔規制手段4は、各ガイドレール1にそれぞれ配
設された四つのスライダ2を一様に連結すると共に各ガ
イドレール1毎に当該ガイドレール1に平行に近接して
配設された,X字状の単位リンク41の連結体である。
この単位リンク41は、長さの等しい二つの棒状のリン
ク部材42,42をそれぞれの中点(交差部)で回動自
在に連結して形成されており、前述したように、各単位
リンク41毎にその交差部がスライダ2に連結されてい
る。
【0032】そして、複数の単位リンク41を、ガイド
レール1に沿った方向に配設すると共に、隣接する単位
リンク41のそれぞれのリンク部材42,42の端部と
端部とを連結し、一つの単位リンク41の動作が他の全
ての単位リンク41に伝達される連結体としての間隔規
制手段4を構成する。
【0033】また、ここで、二つの間隔規制手段4は、
後述する伸縮動作付勢手段5の二つの架設部材51,5
2により、それぞれの端部が連結される。このため、各
間隔規制手段4の両端部は、それぞれ長さ調節のための
大きめの単位リンク41Aが装備されている。
【0034】次に、伸縮動作付勢手段5について図1に
基づいて説明する。この伸縮動作付勢手段5は、二本の
ガイドレール1,1に同時に摺動自在に架設された前述
の二つの架設部材51,52と、一方の架設部材51に
ガイドレール1,1に沿った往復移動を付勢する往動機
構53とから構成される。
【0035】まず、往動機構53は、架設部材51の図
1における上部に装備された従動プーリ54と、この従
動プーリ54に半巻回したワイヤ55と、ワイヤ55に
矢印L方向の張力を加える図示しない駆動モータと、架
設部材51に直接一端部が連結されたワイヤ56と、こ
のワイヤ56に矢印R方向の張力を加える図示しない駆
動モータとから構成される。
【0036】次に、各架設部材51,52は、前述した
ように双方の間隔規制手段4の各端部にそれぞれ連結さ
れている。即ち、図3における二つの間隔規制手段4の
各右側端部を架設部材51により連結し、各左側端部を
架設部材52により連結している。そして、これら各架
設部材51,52にはそれぞれ二つの貫通穴が設けられ
ており、この貫通穴にリニアブッシュを装備すると共に
これを介してガイドレール1,1を挿通させている。
【0037】図2乃至図4に基づいて架設部材51につ
いてさらに説明を加える。この架設部材51は、図2
(A)に示すように、プーリ54の支持軸54Aの根元
部分にスペーサ61が設けられている。そして、このス
ペーサ61は、図3に示すように二つのガイドレール
1,1からほぼ等距離に位置しており、当該架設部材5
1に隣接して配設されたスライダ2側に突出して設けら
れている。さらに、スペーサ61の先端部は、間隔規制
手段の収縮時(各スライダ2がその分注ノズル保持部2
Aを一様に当接させた状態)において、架設部材51に
最も近接するスライダ2のスライダ保持部2Aに当接す
る長さに設定されている。
【0038】これにより、図3における左側にスライダ
2全体を一度に移動させる場合に、ワイヤ55から張力
を受けた架設部材51は、スペーサ61を介して二つの
ガイドレール1,1のほぼ等距離から最も近接するスラ
イダ2の分注ノズル保持部2Aに押圧力を付勢し、さら
にこの押圧力が各スライダ2の分注ノズル保持部に伝達
され、これにより、図3における上下端部のアンバラン
スから生じるガタつきの発生を防止し、円滑な摺動動作
を行うことが可能となる。
【0039】また、このスペーサ61は、図2(B)に
示すようにプーリ54の支持軸54Aと一体成形されて
おり、これにより、架設部材51へのガイドレール1に
沿った往復動作の付勢と、この架設部材51から各スラ
イダ2への押圧動作の付勢が同一箇所から行われる。こ
のため、より有効にガタつきの発生を防止し、より円滑
な摺動動作を行うことが可能となる。
【0040】さらにまた、このスペーサ61とこれに一
体成形された支持軸54Aとは、図2(C)に示すよう
に、架設部材51にネジ止めされていることから、従来
ある架設部材51に、特殊な加工を施すことなく上述の
効果を有するスペーサ61の付設を行うことが可能であ
る。
【0041】また、図3に示すように、架設部材52に
も上記と同様のスペーサ62が装備されている。即ち、
このスペーサ62は、図3に示すように二つのガイドレ
ール1,1からほぼ等距離に位置しており、当該架設部
材52に隣接して配設されたスライダ2側に突出して設
けられている。さらに、スペーサ62の先端部は、間隔
規制手段4の収縮時(各スライダ2がその分注ノズル保
持部2Aを一様に当接させた状態)において、架設部材
52に最も近接するスライダ2のスライダ保持部2Aに
当接する長さに設定されている。
【0042】これにより、図3における右側にスライダ
2全体を一度に移動させる場合に、架設部材51から後
述する弾性部材71により図3における右方向の移動力
が伝達された架設部材52は、スペーサ62を介して二
つのガイドレール1,1のほぼ等距離からスライダ2に
押圧力を付勢することができ、図3における上下端部の
アンバランスから生じるガタつきの発生を防止し、円滑
な摺動動作を行うことが可能となる。
【0043】また、各架設部材51,52は、図4に示
すように、それぞれの架設部材51,52の下部に垂設
された支持部材を介して弾性部材7(図1乃至図3にお
いては図示を省略している)により連結されている。こ
の弾性部材7は、常時二つの架設部材51,52を互い
に引き寄せるように伸張状態で装備されたコイルバネで
あり、通常はこの弾性部材7の張力により、各間隔規制
手段4が最も収縮した状態,即ち,各スライダ2が一様
に分注ノズル保持部2Aを当接させた状態を維持して、
例えばガイドレール1に沿った移動が行われる。なお、
弾性部材7は、分注ノズル3に接触しないように二つの
ガイドレール1,1の中間より幾分ずれた位置に当該ガ
イドレール1と平行に配設されている。
【0044】そして、架設部材52の上部には、架設部
材52の移動領域内に設けられたストッパ81と当接す
る受け部材82が装備されている。かかるストッパ81
及び受け部材82により架設部材52は、図4における
右側への移動が所定の位置から制限される。
【0045】ここでは具体的に、均一間隔で配設された
複数の検体容器Kにそれぞれ入れられた液状の検体を分
取し、これら検体容器Kより小さな間隔で均一に反応用
凹部が設けられたマイクロプレートMに分注を行う動作
を説明する。
【0046】上記各検体容器K及びマイクロプレートM
の各反応用凹部は、ガイドレール1に沿った方向と一致
するように配設され、配設間隔が大きい各検体容器Kを
ストッパ81以遠となる位置(図4における右側)に配
置し、マイクロプレートを手前側(図4における左側)
に配設する。また、マイクロプレートMと各検体容器K
との間には各分注ノズル3の下端部に着脱自在の交換用
チップDのストッカを配設しており、一回の分取・分注
動作毎にこの交換用チップDの交換を行っている。
【0047】ここで、この分注装置10の各分注ノズル
3の各間隔は、前述の弾性部材7によって各スライダ2
が互いに当接状態(最近接状態)にあるときに、マイク
ロプレートMの各反応用凹部の間隔及びストッカに配設
された交換用チップDの間隔と一致するように各スライ
ダ2及び分注ノズル保持部2Aの幅が設定されている。
【0048】まず、図4(A)に示すように、交換用チ
ップDの交換が行われる。まず、架設部材51にワイヤ
56により右方向の移動力が付勢され、これにより、弾
性部材7で連結された他方の架設部材52も同様に移動
する。この状態においては、弾性部材7の張力により各
架設部材51,52の相互間が最小間隔とされ、即ち、
各スライダ2の当接状態も維持される。
【0049】そして、架設部材52の両端部に連結され
た間隔規制手段4,4からではなく、架設部材52から
突設されたスペーサ62から、当接するスライダ2が押
圧され、これにより、一様に当接状態にある各スライダ
2全体に移動力が伝達される。
【0050】各スライダ2は、各分注ノズル3の先端部
がストッカに配設された対応する各交換用チップDに対
向する位置までガイドレール1に沿って移動し、目的位
置において交換用チップDの交換が行われる。
【0051】次に、図4(B)に示すように、各検体容
器K内の検体の分取動作が行われる。各スライダ2は、
ワイヤ56を介して、図4(A)の位置からさらに右方
向への移動動作を付勢される。このとき、この移動領域
の途中において架設部材52に設けられた受け部材82
にストッパ81が当接するが、弾性部材7に抗して各ス
ライダ2の右方向への移動動作はさらに継続して付勢さ
れる。
【0052】これにより、間隔規制手段4が伸張され、
各スライダ2は、その相互の間隔の均等状態を維持しつ
つ当該間隔を徐々に広げて行く。そして、各分注ノズル
3の間隔が各検体容器Kの間隔と同一となると共に各分
注ノズル3の先端部と各検体容器Kが対向する位置にお
いて、各スライダ5に設けられた上下動付勢機構によっ
て各分注ノズル3に上下移動動作が付勢され、各検体容
器K内の検体が各分注ノズル3内に吸入されて分取動作
が行われる。
【0053】分取動作が行われた後、図4(C)に示す
ように、架設部材51はワイヤ55を介してマイクロプ
レートMに向かって左方向への移動動作が付勢され、こ
れにより、弾性部材7で連結された架設部材52との相
互の間隔が前述した最小間隔となるまで架設部材51が
左側へ移動する。また、これに伴い間隔規制手段4で連
結された各スライダ2はその分注ノズル保持部2Aが互
いに当接するまで、徐々にその間隔を狭めてゆく。
【0054】そして、受け部材82は、ストッパ81と
の当接状態が解除され、弾性部材7の張力によって各ス
ライダ2は元の間隔,即ち互いに当接する最近接状態と
なり、かかる状態で各分注ノズル3は、マイクロプレー
トMに形成された各反応用凹部の間隔と等しくなる。
【0055】その後も継続して架設部材51にワイヤ5
5を介して移動力が付勢され、これにより、弾性部材7
で連結された架設部材52も同様に移動する。このと
き、架設部材51の両端部に連結された間隔規制手段
4,4からではなく、架設部材51から突設されたスペ
ーサ61から、隣接するスライダ2に当接し、スペーサ
61を介してこのスライダ2が押圧され、これにより各
スライダ2全体に移動力が伝達される。
【0056】そして、各分注ノズル3がそれぞれ対応す
るマイクロプレートMの各反応用凹部と対向する位置ま
で移動すると、各スライダ2に設けられた上下移動機構
によって各分注ノズル3に上下移動動作が付勢され、上
記分取動作により吸入された検体の分注動作が行われ
る。
【0057】上記のように本実施形態では、間隔規制手
段4により常に各スライダ2の間隔を一様に均等にしつ
つ当該間隔を変化させることが可能である。これによ
り、複数種類の間隔で一様に配設された複数の容器等に
個別に対応して分注を行うことが可能である。
【0058】また、架設部材51,52にスペーサ6
1,62を装備しているため、このスペーサ61,62
の突出側にある複数のスライダ2をガイドレール1,1
に沿って移動させる際に、各架設部材51,52に従来
生じていたガタつきの発生を有効に防止し、当該各架設
部材51,52が円滑な移動動作を行うことを可能とし
た。
【0059】このため、各間隔規制手段4,ガイドレー
ル1等の加工精度の向上を図る必要がなく、装置の生産
性及び経済性の向上を図ることが可能となった。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、間隔規制手段に
より常に各スライダの間隔を一様に均等に維持すること
ができ、また、各架設部材,往動機構及びストッパによ
りその間隔を自在に変化させることが可能である。これ
により、複数種類の間隔で一様に配設された複数の容器
等に個別に対応して分注を行うことが可能である。
【0061】また、一方の架設部材にスペーサを装備し
ているため、このスペーサの突出側にある複数のスライ
ダをガイドレールに沿って移動させる際に、各架設部材
に従来生じていたガタつきの発生を有効に防止し、当該
各架設部材が円滑な移動動作を行うことが可能である。
【0062】このため、各間隔規制手段,ガイドレール
等の加工精度の向上を図る必要がなく、装置の生産性及
び経済性の向上を図ることが可能である。
【0063】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様の効果を有すると共に、弾性部材により各架設
部材の相互の間隔を最小とする状態が維持され、これに
より、前述の架設部材とは異なる他方の架設部材から各
スライダを押圧状態で移動させることができる。
【0064】このとき、この他方の架設部材にスペーサ
を装備しているため、このスペーサにより、各架設部材
に従来生じていたガタつきの発生を有効に防止し、当該
各架設部材が円滑な移動動作を行うことが可能となる。
【0065】このため、請求項1記載の発明と同様に、
各間隔規制手段,ガイドレール等の加工精度の向上を図
る必要がなく、装置の生産性及び経済性の向上を図るこ
とが可能である。
【0066】本発明は以上のように構成され機能するの
で、これにより従来にない優れた分注装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す一部省略した斜視図
である。
【図2】図1に開示した分注装置の架設部材を示す説明
図であり、図2(A)は斜視図であり、図2(B)は二
つのガイドレールの中間で当該ガイドレールに沿った方
向の断面図であり、図2(C)はガイドレールと直交す
る方向の部分断面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す一部省略した平面図
である。
【図4】本発明の一実施形態の動作説明図であり、図4
(A)は一方の架設部材による牽引状態を示し、図4
(B)は間隔規制手段による各スライダ間隔の調節時を
示し、図4(C)は一方の架設部材による押圧状態を示
している。
【図5】従来例を示す一部省略した斜視図である。
【図6】従来例による動作説明図であり、図6(A)は
良好作動時を示し、図6(B)は不良作動時を示す。
【符号の説明】
1 ガイドレール 2 スライダ 2A 分注ノズル保持部 3 分注ノズル 4 間隔規制手段 5 伸縮動作付勢手段 7 弾性部材 10 分注装置 41 単位リンク 42 リンク部材 51,52 架設部材 53 往動機構 61,62 スペーサ 81 ストッパ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平且つ平行に近接して配設された二本
    のガイドレールと、それぞれのガイドレールに沿って摺
    動自在に配設した複数のスライダと、所定の液体の分取
    ・分注を行うと共に前記各スライダに個別に装備した分
    注ノズルと、前記各ガイドレールに沿って伸縮自在と
    し,前記各ガイドレールに近接してそれぞれ個別に配設
    された間隔規制手段と、これら間隔規制手段に伸縮動作
    を付勢する伸縮動作付勢手段とを備え、 前記間隔規制手段が、対を成す二本のリンク部材をX字
    状に中点で回動自在に連結した複数の単位リンクを各リ
    ンク部材の端部で回動自在に連結して形成すると共に各
    単位リンク毎に前記スライダを装備し、 前記一方と他方のガイドレールにそれぞれ配設された各
    スライダが、互いに他のガイドレール側に少なくとも前
    記二本のガイドレールの中間よりも突出する突出部を備
    え、 前記伸縮動作付勢手段を、前記二本のガイドレールに同
    時に摺動自在に係合すると共に前記二つの間隔規制手段
    の伸縮方向の各端部をそれぞれ同時に連結する二つの架
    設部材と、一方の架設部材に前記ガイドレールに沿った
    往復移動を付勢する往動機構と、他方の架設部材の前記
    ガイドレールに沿った往復移動領域内の所定位置で制止
    するストッパとから構成し、 前記往復移動が付勢される一方の架設部材に、これに近
    接する前記スライダ側に突出し且つ前記間隔規制手段の
    収縮時に隣接するスライダに当接する長さのスペーサを
    二つのガイドレールのほぼ中間となる位置に装備したこ
    とを特徴とする分注装置。
  2. 【請求項2】 前記二つの架設部材の相互の間隔を収縮
    させる弾性部材により当該各架設部材を連結し、 前記往復移動が直接付勢されない方の架設部材に、これ
    に近接する前記スライダ側に突出し且つ前記間隔規制手
    段の収縮時に隣接するスライダに当接する長さのスペー
    サを二つのガイドレールのほぼ中間となる位置に装備し
    たことを特徴とする請求項1記載の分注装置。
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