JPH09101315A - 分注装置 - Google Patents

分注装置

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JPH09101315A
JPH09101315A JP27961895A JP27961895A JPH09101315A JP H09101315 A JPH09101315 A JP H09101315A JP 27961895 A JP27961895 A JP 27961895A JP 27961895 A JP27961895 A JP 27961895A JP H09101315 A JPH09101315 A JP H09101315A
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JP
Japan
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dispensing
link
positioning link
positioning
guide rail
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Application number
JP27961895A
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English (en)
Inventor
Hidenao Suzuki
秀尚 鈴木
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/10Devices for transferring samples or any liquids to, in, or from, the analysis apparatus, e.g. suction devices, injection devices
    • G01N35/1065Multiple transfer devices
    • G01N35/1067Multiple transfer devices for transfer to or from containers having different spacing
    • G01N2035/1069Multiple transfer devices for transfer to or from containers having different spacing by adjusting the spacing between multiple probes of a single transferring head

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一度に複数のスライダの移動と間隔調節を行
うことを課題とする。 【解決手段】 水平なガイドレール11と、伸縮自在且
つ連結された第一の位置決めリンク2及び第二の位置決
めリンク3と、この伸縮を行う伸縮動作付勢手段4と、
ガイドレールに摺動自在に係合する複数のスライダ5
と、各スライダ5に装備された分注ノズル13とを備
え、第一の位置決めリンク2及び第二の位置決めリンク
3を,X字状で且つ回動自在に連結された複数の単位リ
ンクを相互にその端部で回動自在に連結した連結体と
し、第一の位置決めリンク2の一端部をガイドレール1
1に固定すると共に他端部を第二の位置決めリンク3の
一端部と連結し、第二の位置決めリンク3の各単位リン
クのX字状の交差部毎に各スライダ5を連結している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分注装置に係り、
特に、医療分野における検査に使用される検体等を、複
数の分注ノズルを駆使して同時に分取・分注を行う分注
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例を図16に示す。この従来例は、
所定の方向に沿って設けられたガイドレール101と、
このガイドレール101に沿って往復自在であるスライ
ダ102と、このスライダ102に装備されると共に当
該スライダ102に対して図16における上下方向に駆
動する分注ノズル保持機構104と、この分注ノズル保
持機構104に並列状態で等間隔に固定装備された複数
の分注ノズル103とを備えた分注装置100を示して
いる。
【0003】各分注ノズル103は内部が中空な管状部
材であり、それらの一端部は図示しないポンプ装置と連
結され,他端部は先細に形成され下方を向いた状態で配
設されている。そして、このポンプ装置によって分注ノ
ズル103の中空内部に圧力変化が加えられ、液状の被
分取・分注対象(具体的には、医療検査の対象となる検
体等)の吸引或いは吐出が行われる。
【0004】分取・分注動作時には、スライダ102
は、分注ノズル保持機構104と共に各分注ノズル10
3をガイドレール101に沿って検体の収納された複数
の容器の上方まで搬送する。そして、分注ノズル保持機
構104によって、各分注ノズル103の先端部が複数
の検体の容器に近接するように下方向への移動が付勢さ
れ、分取・分注動作が行われる。
【0005】図17に他の従来例を示す。この他の従来
例は、図示しない駆動機構によって所定方向に移動する
スライダ111と、このスライダ111に設けられた長
穴111Aに沿って並列状態で保持される複数の分注ノ
ズル112と、スライダ111の内部で各分注ノズル毎
に設けられ,対応する分注ノズル112をそれぞれスラ
イダ111の長穴111Aに沿って移動させるノズル移
動機構(図示略)と、各分注ノズル112毎に設けら
れ,当該分注ノズル112に図17における上下方向の
移動動作を付勢する上下移動機構(図示略)とから構成
された分注装置110を示している。
【0006】複数の分注ノズル112は、上述した分注
ノズル102とほぼ同じ構造を有しており、図示しない
ポンプ装置によって分取・分注動作が行われる。そし
て、各分注ノズル112は、スライダに設けられた長穴
111Aに沿って移動が自在に保持されており、ノズル
移動機構によってその移動力が付勢され、これによって
各分注ノズル112間の間隔の調節が行われる構成とな
っている。
【0007】ノズル移動機構は、各分注ノズル112毎
に設けられた駆動モータと、この駆動モータの回転力を
図17中の矢印方向の往復動作に変換して分注ノズル1
12に伝達する伝達機構とから構成されている。
【0008】また、各分注ノズル112毎に設けられた
各上下移動機構は、ノズル移動機構と同様に、各分注ノ
ズル112毎に設けられた駆動モータと、この駆動モー
タの回転力を図17中における上下方向の往復動作に変
換して分注ノズル112に伝達する伝達機構とから構成
されている。
【0009】上記他の従来例によって分注を行う際に
は、まず、個々に検体が入れられている複数の検体容器
の上方となる位置までスライダ111を駆動機構によっ
て搬送し、この検体容器の上方において、ノズル移動機
構によって検体容器に対応するように各分注ノズル11
2の間隔を調節する。
【0010】次に、上下移動機構により各分注ノズル1
12の先端部が検体容器内の検体に届く位置まで下降さ
れ、ポンプ装置によって各分注ノズル112内に検体を
吸引動作が行われる。
【0011】さらに、各検体を各分注ノズル112内に
保持した状態で、スライダ111は、各検体の受け皿と
なる複数の反応用凹部を等間隔で備えたマイクロプレー
トの上方位置まで駆動機構によって搬送される。そし
て、各分注ノズル112の間隔がノズル移動機構によっ
てマイクロプレートの反応用凹部の間隔に等しくなるよ
うに調節され、さらに、上下移動機構によって各分注ノ
ズル112の先端部が各反応用凹部に近接するように下
降し、各検体が吐出される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
に示した従来例にあっては、各分注ノズルがスライダに
固定されているために、一定の間隔のみでしか分取・分
注動作が行えず、これら各分注ノズルと同間隔で検体容
器を配設するか、各分注ノズルの間隔と等しい間隔で反
応用凹部が設けられたマイクロプレート等を使用しなけ
ればならなかった。
【0013】また、検体容器の径とマイクロプレートの
反応用凹部の径とは、一般的に異なる場合が多く、この
場合、複数の検体容器からマイクロプレートへの分取・
分注動作を行うことは困難であった。
【0014】また、上記図17に示した他の従来例にあ
っては、上述の不都合を解決するべく、各分注ノズル毎
に間隔を調節するノズル移動機構を装備している。これ
により、検体容器等に各分注ノズルの配設間隔を対応さ
せて分取・分注動作を行うことが可能となっている。
【0015】しかしながら、この従来例では、複数の分
注ノズル毎に独立してノズル移動機構が設けられている
ため、これらの分注ノズルの個体数と同数の駆動モータ
及び伝達機構を設ける必要があり、かかる場合、部品点
数の増大化,これら駆動モータの配線等の複雑化,これ
らに伴う部品コストの増大化,及び装置の重量化・大型
化が生じるという不都合があった。
【0016】さらに、上述した各従来例は、それらの分
注ノズルの配列方向に沿った方向にこれらの分注ノズル
を移動して位置決めするための別個の駆動モータが必要
であった。
【0017】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、一度に複数のスライダの移動と間隔調節を行
い得る分注装置を提供することを、その目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、ほぼ水平方向に配設されたガイドレールと、このガ
イドレールに沿って伸縮自在に形成され且つ一列に配設
された第一の位置決めリンク及び第二の位置決めリンク
と、これらの位置決めリンクに伸縮動作を付勢する伸縮
動作付勢手段と、ガイドレールに沿って摺動自在に係合
する複数のスライダと、これらの複数のスライダに個別
に保持され,検体の分取・分注を行う複数の分注ノズル
とを備えている。
【0019】そして、第一の位置決めリンク及び第二の
位置決めリンクを,X字状で且つ回動自在に連結された
複数の単位リンクを相互にその端部で回動自在に連結し
た連結体とし、第一の位置決めリンクの一端部をガイド
レールに固定すると共に他端部を第二の位置決めリンク
の一端部と連結し、第二の位置決めリンクの各単位リン
クのX字状の交差部毎に各スライダを連結している。
【0020】ここで、分取とは,複数の分注ノズル内に
液体が吸入される動作を示し、分注とは,複数の分注ノ
ズル内から予め吸入されていた液体が吐出される動作の
ことをいう。
【0021】上記構成における分取・分注動作を、ある
一定の間隔で配設された複数の検体容器からより小さな
均一間隔で反応用凹部が設けられたマイクロプレートに
対して分取・分注を行う動作に基づいて具体的に説明す
る。
【0022】上記各検体容器及びマイクロプレートの各
反応用凹部は、ガイドレールの配設方向と同方向に並ぶ
ように配設され、配設間隔が大きい各検体容器を第一の
位置決めリンクのガイドレールに固定された位置(以
下、固定端部とする)から所定の距離だけ離れた位置に
配設し、反応用凹部の配設間隔が小さいマイクロプレー
トを各検体容器第一の位置決めリンクの固定端部から近
い位置に配設する。
【0023】まず、伸縮動作付勢手段によって第一及び
第二の位置決めリンクに伸張動作を付勢する。このと
き、第一の位置決めリンクの伸張に伴い第二の位置決め
リンクも伸張するため、この第二の位置決めリンクの単
位リンク毎に連結された各スライダは各間隔を均一に保
持し且つ互いの間隔が広げられる。
【0024】即ち、第一の位置決めリンクを、複数の分
注ノズルの各先端部が各検体容器に対向する位置まで伸
張させると、第二の位置決めリンクによって、各スライ
ダの間隔が均一に広げられ、各分注ノズルは、各検体容
器の配設間隔と等しい間隔となり、分取動作が行われ
る。
【0025】次に、伸縮動作付勢手段によって第一及び
第二の位置決めリンクに収縮動作が付勢される。即ち、
第一の位置決めリンクを、複数の分注ノズルの各先端部
がマイクロプレートの各反応用凹部に対向する位置まで
収縮させると、第二の位置決めリンクによって、各スラ
イダの間隔が均一に縮められ、各分注ノズルは、各反応
用凹部の間隔と等しい間隔となり、上記分取動作で分注
ノズル内に吸引されていた検体が各反応用凹部に排出さ
れて分注動作が行われる。
【0026】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様の構成に加えて、第一の位置決めリンクの各単
位リンクの大きさが、第二の位置決めリンクの各単位リ
ンクよりも大きく設定されている。
【0027】この構成の場合には、第二の位置決めリン
クによる各スライダの間隔の変位に比べて、第一の位置
決めリンクの伸縮動作による複数のスライダ全体の移動
変位を大くした状態で、上述した請求項1記載の発明と
同様の動作が行われる。
【0028】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様の構成に加えて、第一の位置決めリンクが、ガ
イドレールの任意の場所に固定自在に装備される固定部
材を介して、その一端部がガイドレールに固定されてい
る。
【0029】この構成の場合には、予め第一の位置決め
リンクの固定端部の位置がガイドレールに対する所定の
箇所に固定されてから上述した請求項1記載の発明と同
様の分取・分注動作が行われる。
【0030】請求項4記載の発明は、各分注ノズルに当
該分注ノズルの分注動作方向に沿って往復動作を付勢す
る上下移動機構を各スライダに装備している。
【0031】この構成の場合には、伸縮動作付勢手段に
よって第一の位置決めリンクを介して各分注ノズルを分
取・分注動作を行う位置に位置決めを行った後に、上下
移動機構によって、各分注ノズルの先端部がマイクロプ
レートの各反応用凹部等に近接する位置まで下降動作を
付勢し分取・分注等を行う。
【0032】請求項5記載の発明は、水平且つ平行に近
接して配設された二本のガイドレールと、これら各ガイ
ドレールに沿って伸縮自在に形成され且つ各ガイドレー
ルに沿ってそれぞれ一列に配設された第一の位置決めリ
ンク及び第二の位置決めリンクと、これらの各位置決め
リンクに同時に伸縮動作を付勢する伸縮動作付勢手段
と、各ガイドレールに沿ってそれぞれ摺動自在に係合す
る複数のスライダと、これらの複数のスライダに個別に
保持され,検体の分取・分注を行う複数の分注ノズルと
を備えている。
【0033】そして、各第一の位置決めリンク及び各第
二の位置決めリンクを,X字状で且つ回動自在に連結さ
れた複数の単位リンクを相互にその端部で回動自在に連
結した連結体とし、各第一の位置決めリンクの一端部を
それぞれ対応する各ガイドレールに固定すると共に他端
部を対応する第二の位置決めリンクの一端部と連結し、
各第二の位置決めリンクの各単位リンクのX字状の交差
部毎に各スライダを連結している。
【0034】さらに、各ガイドレール毎に装備された複
数のスライダは、それぞれ他のガイドレール側に突出し
ているノズル保持部を有すると共に,このノズル保持部
にそれぞれ分注ノズルを装備し、一方のガイドレールに
係合する各スライダに装備された各分注ノズルと,他方
のガイドレールに係合する各スライダに装備された各分
注ノズルとを、二つのガイドレールの中間で同一線上に
互い違いに並列状態に配設している。
【0035】上述した構成の場合には、二つのガイドレ
ールにそれぞれ係合する複数のスライダが、第二の位置
決めリンクによってそれぞれ均一間隔を保持しながら伸
縮動作付勢手段によって第一の位置決めリンクを介して
所定の分取・分注動作を行う位置に位置決めされる。こ
のとき、それぞれのガイドレールに係合する各スライダ
に保持された分注ノズルは、同一線上に配設されてお
り、これにより、全ての分注ノズルが均一の所定間隔で
一列に配設され、分取・分注動作が行われる。
【0036】本発明は、上述した各構成によって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図1乃
至図5に基づいて説明する。
【0038】この第1の実施形態は、ほぼ水平方向に配
設されたガイドレール11と、このガイドレール11に
沿って伸縮自在に形成され且つ一列に配設された第一の
位置決めリンク2及び第二の位置決めリンク3と、これ
らの位置決めリンク2,3に伸縮動作を付勢する伸縮動
作付勢手段4と、第一の位置決めリンク2の一端をガイ
ドレール11に対して固定する固定部材12と、ガイド
レール11に沿って摺動自在に係合する五つのスライダ
5と、これらのスライダ5に個別に保持され,検体の分
取・分注を行う五つの分注ノズル13とを備えた分注装
置10を示している。
【0039】この分注装置10は、一般に医療検査等に
使用される検体試験装置の内部に装備され、検体試験装
置の内部で、一度に複数の検体を反応容器であるマイク
ロプレート等に分注を行う操作が行われる。
【0040】通常、この検体試験装置が使用される状態
にあって、分注装置10のガイドレール11は、検体試
験装置の内部で、水平状態となるように配設されてい
る。このガイドレール11は、断面円形の棒状部材であ
り、前述のように五つのスライダ5がこのガイドレール
11に摺動自在に係合している。
【0041】このスライダ5を図2に示す。図2(A)
は、スライダ5をガイドレール11に沿った方向からみ
た正面図であり、図2(B)は平面図である。このスラ
イダ5は、棒状のガイドレール11が挿入された状態で
係合するリニアブッシュ51が図2(A)における正面
から背面方向に向けて貫通状態で装備されている。この
リニアブッシュ51によってスライダ5は、ガイドレー
ル11に対して摺動自在になっている。なお、スライダ
5に、ガイドレール11を中心軸とした回転が生じない
ようにリニアブッシュ51の近傍にスプラインを形成
し、またガイドレール11にスプライン溝等を形成して
も良い。
【0042】スライダ5の図2(A)における右側部分
にはノズル保持部52が形成されており、このノズル保
持部52に上下方向に貫通したノズル受け穴52Aが設
けられている。そして、このノズル受け穴52Aには、
管状の分注ノズル13が上下方向に移動自在に挿入され
ている。ノズル保持部52は、図2(B)に示すように
右方向に突出状態で形成されており、ガイドレール11
に沿った方向におけるこのノズル保持部52の幅(図2
(B)の上下方向の幅)は、スライダ5の他の部分と比
較して狭く設定されている。
【0043】分注ノズル13は、図2(A)に示すよう
に上下方向に沿って配設され、その下端部は細く形成さ
れ、その上端部は図示しないチューブを介してポンプ装
置と連結されている。そして、これによって内部の気圧
変化を利用して先端部から検体等の吸入及び吐出を行う
構造となっている。また、この分注ノズル13の外部に
沿って上下方向に、ラック部13Aが設けられている。
【0044】分注ノズル13の外部に設けられたラック
部13Aは、スライダ5の内部に配設された上下移動機
構と係合している。即ち、この上下移動機構は、スライ
ダ5の上部に配設された駆動モータ53と、分注ノズル
13のラック部13Aに係合するスライダ5の内部に配
設されたピニオン(図示略)と、駆動モータ53の回転
力をピニオンに伝達する伝達機構(図示略)とから構成
され、駆動モータ53の回転によって分注ノズル13に
上下方向の往復動作を付勢を行っている。
【0045】また、スライダ5の図2(A)における左
側には、連結ピン54が形成されている。この連結ピン
54は、後述する第二の位置決めリンク3を構成する単
位リンク31の交差部34に回動自在に連結され,第二
の位置決めリンク3の伸縮動作に伴いガイドレール11
に沿った方向への移動動作をスライダ5全体に伝達す
る。
【0046】次に、第一の位置決めリンク2及び第二の
位置決めリンク3について図3及び図4に基づいて説明
する。図3(A)は、第一の位置決めリンク2と第二の
位置決めリンク3と連結状態を示している。
【0047】第一の位置決めリンク2は、図3(B)に
示されるX字状の単位リンク21の連結体である。この
単位リンク21は、長さの等しい二つの棒状リンク部材
22,23をそれぞれの中間部で回動自在に連結して形
成されている。符号24は二つの棒状リンク部材22,
23の連結箇所である交差部である。
【0048】そして、複数の単位リンク21を、ガイド
レール11に沿った方向に配設すると共に、隣接する単
位リンク21の間でそれぞれの棒状リンク部材22,2
3の端部と端部を連結し、一つの単位リンク21の動作
が他の全ての単位リンク21に連動する連結体としての
第一の位置決めリンク2を構成する。
【0049】また、同様にして第二の位置決めリンク3
は、図3(C)に示されるX字状の単位リンク31の連
結体である。この単位リンク31は、長さの等しい二つ
の棒状リンク部材32,33をそれぞれの中間部で回動
自在に連結して形成されている。符号34は二つの棒状
リンク部材32,33の連結箇所である交差部であり、
前述したスライダ5は、連結ピン54を介してこの回動
連結部34に回動自在に連結される。
【0050】そして、複数の単位リンク31を、ガイド
レール11に沿った方向に配設すると共に、隣接する単
位リンク31の間ででそれぞれの棒状リンク部材32,
33の端部と端部を連結し、一つの単位リンク31の動
作が他の全ての単位リンク31に連動する連結体として
の第二の位置決めリンク3を構成する。
【0051】ここで、第一の位置決めリンク2の単位リ
ンク21の大きさは、第二の位置決めリンク3の単位リ
ンク31よりも所定の割合で大きく設定されているもの
とする。すなわち、棒状部材22,23は、棒状部材3
2,33に対して所定の割合で長目に設定されている。
【0052】また、図3(A)における第一の位置決め
リンク2の左端の単位リンク21Aおよび第二の位置決
めリンクの右端の単位リンク31Aは、それぞれ一方の
側に隣接する他の単位リンクがないために、各棒状リン
ク部材22A,23A,32A,33Aは交差部24
A,34Aまでの長さに設定されている。
【0053】さらにまた、図3(A)における第一の位
置決めリンク2と第二の位置決めリンク3との中間とな
る単位リンク21Xは、交差部24Xを境として第一の
位置決めリンク2側の半分を単位リンク21と同寸法に
形成され、第二の位置決めリンク3側の半分を単位リン
ク31と同寸法に形成されている。この単位リンク21
Xによって、第一の位置決めリンク2と第二の位置決め
リンク3とが連結状態にあって、各単位リンク21の棒
状リンク部材22,23及び各単位リンク31の棒状リ
ンク部材32,33の交差する角度が均一に保持され
る。以下、便宜上、単位リンク21Xの交差部24X
を,第一の位置決めリンク2と第二の位置決めリンク3
との境界とする。
【0054】図4は、分取・分注動作を行う場合に、こ
れらの各動作に対応するために、第一の位置決めリンク
2及び第二の位置決めリンク3にされる各部の大きさの
設定を説明するための動作説明図である。
【0055】図4(A)は、各スライダ5を一様にaの
間隔で分取・分注動作を行う場合を示している。このと
き、ガイドレール11の方向における各単位リンク31
の幅は、各スライダの間隔aと同一である。また、この
ときのガイドレール11の方向における各単位リンク2
1の幅をAとすると、第一の位置決めリンク2は単位リ
ンク21の二つ分で構成されているため、固定部材12
を原点とした場合に、第一の位置決めリンク2の右端部
は、2Aの位置にあることになる。
【0056】図4(B)は、図4(A)の状態から、第
一の位置決めリンク2を伸張しスライダ5全体の位置を
Hだけ右側に移動させ且つ各スライダ5の間隔を一様に
bに広げて分取・分注を行う場合を示している。このと
き、第一の位置決めリンク2は、固定部材12を原点と
した場合に、第一の位置決めリンク2の右端部は、2A
+Hの位置にあることになる。
【0057】上記各動作を行う場合には、単位リンク3
1のガイドレール11方向の幅Aが、a,b,Hで示さ
れるある一定の条件を満たさねばならない。以下、これ
を求める。
【0058】 まず、棒状リンク部材22と棒状リン
ク部材32の長さの比は、A:aで表される。
【0059】 次に、図4(A)から図4(B)の動
作により、単位リンク31の幅はaからbに変化するた
め、単位リンク21の幅はAから(b/a)・Aに変化
し、単位リンク21の長さの変化分に個体数を乗じた値
がHと等しくなるため次式(1)の関係が示される。
【0060】2(b/a−1)・A=H …(1)
【0061】 この式(1)から単位リンク21の幅
Aは、次式(2)に示される。
【0062】 A=a・H/{2・(b−a)} …(2)
【0063】 また、図4(C)に示すように単位リ
ンク21の棒状リンク部材23がガイドレール11に対
して角度θ傾斜している場合には、この棒状リンク部材
23の長さLは、A/cosθとなり、次式(3)に示
される。
【0064】 L=a・H/{(b−a)・2cosθ} …(3)
【0065】 また、棒状リンク部材23と同様にし
て棒状リンク部材33の長さlは、次式(4)に示され
る。
【0066】l=a/cosθ …(4)
【0067】上述の動作を行うために、第一の位置決め
リンク2及び第二の位置決めリンク3の各部の大きさは
以上のように設定される。また、式(1)に基づいて、
予め各単位リンク21,31の大きさa,b,AがHを
算出し、固定部材の配設位置を決定することも可能であ
る。
【0068】次に、固定部材12及び伸縮動作付勢手段
4について図1に基づいて説明する。この伸縮動作付勢
手段4は、固定部材12に左側端部を固定された第一の
位置決めリンク2と第二の位置決めリンク3の伸縮が行
われるように最右側に配設されたスライダ5に左右方向
の移動動作を付勢している。
【0069】固定部材12は、第一の位置決めリンク2
の最左側の単位リンク21Aの交差部24Aで回動自在
な状態で連結されている。そして、この固定部材12に
は左右方向に貫通穴が設けられており、この貫通穴にガ
イドレール11を貫通させた状態で当該ガイドレール1
1と係合している。そして、固定部材12は、ガイドレ
ール11に対して手動で締め付け固定を行う締め付けネ
ジ12Aを有しており、この締め付けネジ12Aを緩め
た場合には固定部材12はガイドレール11に沿って摺
動自在となり、締め付けネジ次12Aを締め付けた場合
には固定部材12がガイドレール11の任意の位置に固
定される。
【0070】一方、伸縮動作付勢手段4は、ガイドレー
ル11の一方と他方の端部の近傍にそれぞれ配設された
プーリ42,43と一方のプーリ42に回転動作を付勢
する回転数の制御が自在である駆動モータ41(ステッ
ピングモータ等)と二つのプーリ42,43の間に張設
されたワイヤ44とから構成される。
【0071】このワイヤ44は、最右側のスライダ5と
連結されており、駆動モータ41の回転力がプーリ42
に伝達されると、ワイヤ44を介してこのスライダ5に
ガイドレール11に沿った方向の往復動作が付勢され
る。この一のスライダ5から第二の位置決めリンク3を
介して全てのスライダ5に往復動作が伝達され、またこ
れと同時に、各スライダ5の間隔を変化させる動作の付
勢も行われる。
【0072】ここで、ワイヤ44を連結するスライダ5
は、最右側のものに限定せず、他のどのスライダ5でも
同様に作用する。
【0073】また、伸縮動作付勢手段4は、上述のよう
な構成でなくとも良く、例えば、任意の単位リンクを構
成する二つの棒状リンク部材に交差部を中心とした回動
動作を付勢する手段等を用いても良い。より具体的に
は、対となる二つの棒状リンク部材の端部と端部とを近
接・離間させるエアシリンダ等の機構を使用しても良
い。これにより、他の全ての単位リンク即ち第一の位置
決めリンク2及び第二の位置決めリンク3の全体に渡っ
て伸縮動作が行われる。
【0074】上記各構成に示される第1の実施形態の動
作を図1及び図5に基づいて説明する。即ち、より具体
的には、均一間隔で配設された複数の検体容器(図示
略)にそれぞれ入れられた液状の検体を分取し、これら
検体容器より小さな間隔で均一に反応用凹部が設けられ
たマイクロプレート(図示略)に分注を行う動作を説明
する。
【0075】上記各検体容器及びマイクロプレートの各
反応用凹部は、ガイドレール11に沿った方向と一致す
るように配設され、配設間隔が大きい各検体容器を固定
部材12から所定の距離だけ離れた位置に配設し、マイ
クロプレートを近い方に配設する。
【0076】まず、予め固定部材12をガイドレール1
1の所定の位置に配設し固定する。そして、伸縮動作付
勢手段4によって最右側のスライダ5を介して第一及び
第二の位置決めリンク2,3に伸張動作を付勢する。こ
のとき、第一の位置決めリンク2の伸張と同時に第二の
位置決めリンク3も伸張されるため、この第二の位置決
めリンク3の単位リンク31毎に連結された各スライダ
5は各間隔を均一に保持され且つ互いの間隔が広げられ
る。
【0077】即ち、第一の位置決めリンク2が、複数の
分注ノズル13の各先端部が各検体容器に対向する位置
まで伸張されると(図5)、第二の位置決めリンク3に
より、各スライダ5及び各分注ノズル13は各検体容器
の配設間隔と等しい間隔となるように位置決めされる。
これは、第一の位置決めリンク2と第二の位置決めリン
ク3の各単位リンクの大きさ及び固定部材の位置が上記
間隔で伸縮動作を行うように予め設定されているためで
ある。
【0078】そして、各スライダ5に設けられた各上下
移動機構により各分注ノズル13は、個別に、各検体容
器の内部に入っている検体の液面の高さに対応するよう
に下降動作が付勢され、それぞれの分注ノズル13によ
り検体の分取動作が行われ、分取後は再び元の位置まで
上昇動作が付勢される。
【0079】次に、伸縮動作付勢手段4によって第一及
び第二の位置決めリンク2,3に最右側のスライダ5を
介して収縮動作が付勢される。即ち、第一の位置決めリ
ンク2が、複数の分注ノズル5の各先端部がマイクロプ
レートの各反応用凹部に対向する位置まで収縮されると
(図1)、第二の位置決めリンク3により各スライダ5
の間隔が均一に保持され且つ各間隔が縮小され、各分注
ノズル13は、各反応用凹部の間隔と等しい間隔とな
る。これは、図5における分取動作と併せて、第一の位
置決めリンク2が各位置に伸張または収縮されると、第
二の位置決めリンク3は各スライダ5をそれぞれの間隔
に離間・収縮させるように、第一の位置決めリンク2と
第二の位置決めリンク3の各単位リンク21,31の大
きさが予め設定されているためである。
【0080】そして、各スライダ5に設けられた各上下
移動機構により各分注ノズル13は、個別に、マイクロ
プレートの各反応用凹部に向かって下降動作が付勢さ
れ、それぞれの分注ノズル13により上述の分取動作で
採取された検体の分注動作が行われる。
【0081】この第1の実施形態は、複数のスライダ5
を第二の位置決めリンク3で連結し且つこの第二の位置
決めリンク3と第一の位置決めリンク2とが連動する構
成であるため、並列状態で配設された複数の分注ノズル
13をその配列方向に移動させる動作と各分注ノズル1
3を均一に且つ所定の間隔に配列する動作が、同時に一
つの駆動モータ41によって行われ、一つの伸縮動作付
勢手段4により各動作の付勢が行われる構成となってい
る。
【0082】このため、従来のように各スライダ毎に間
隔調節のための駆動手段を設ける必要がなく、また、こ
れら複数のスライダをその配設方向に一度に移動させる
ための独立した駆動手段を設ける必要がなくなってい
る。
【0083】これにより、本発明では、駆動手段及び伝
達手段等の個体数を低減し、装置全体の軽量化,小型化
を図り、さらに部品点数の低減にともなう部品コスト及
び製造コストの低減化により経済性の良い分注装置を提
供することができる。
【0084】また、第二の位置決めリンク3の単位リン
ク31より第一の位置決めリンク2の単位リンク21の
大きさを大きく設定しており、伸縮動作における各スラ
イダ5の間隔変化よりも各スライダ5全体の移動量変化
の割合を大きくすることができる。
【0085】さらに、ガイドレール11の任意の位置に
固定自在の固定部材12を装備しているために、第一の
位置決めリンク2による複数のスライダ5の位置決めが
ガイドレール11の任意の位置に行うことが可能とな
り、分取・分注動作の対象となるマイクロプレート等の
複数の配設位置に対応して分取・分注動作を行うことが
可能となっている。
【0086】また、複数のスライダ5毎に分注ノズル1
3の上下動作を付勢する上下移動機構を装備しているた
めに、分注ノズル13の先端部を被分注対象に近接させ
ることができ、さらに、この動作が分注ノズル13毎に
個別に行うことが可能となっている。このため、例え
ば、被分注対象が複数の検体容器に入れられた液状の検
体である場合には、各検体容器の検体の量即ち液面の高
さに応じて各分注ノズル13の先端部を昇降させること
が可能となっている。
【0087】本発明の第2の実施形態を図6乃至図7に
基づいて説明する。この第2の実施形態は、第1の実施
形態と同一箇所には同一の符号を付して重複する説明は
省略するものとする。
【0088】この第2の実施形態に示される分注装置6
0は、ガイドレール11に沿って摺動自在である固定部
材61と、この固定部材61の摺動範囲内に配設され,
当該固定部材61の摺動動作をガイドレール11の一部
の範囲に制限するストッパ62と、連結された第一の位
置決めリンク2及び第二の位置決めリンク3を一定の長
さに保持すべく一定の復原力をこれらの第一の位置決め
リンク2及び第二の位置決めリンク3に付勢する弾性部
材63とを備えており、他の構成は第1の実施形態と同
一となっている。
【0089】これらを詳述すると、まず固定部材61に
は、図6に示すように、第一の位置決めリンク2の最左
側の単位リンク22A,23Aが交差部24Aで回動自
在な状態で連結されている。そして、この固定部材61
の側面にはガイドレール11が導通する貫通穴61Aが
設けられており、これによりガイドレール11と摺動自
在に係合している。また、この固定部材61の上部に
は、ストッパ62と当接する当接部材61Bが上方に向
けて突設されている。
【0090】ストッパ62は、固定部材61の摺動領域
内,即ち、ガイドレール11に沿って固定部材61を移
動させた場合にその途中において当接部材61Bに当接
する位置に配設されている。固定部材61は、当接部材
61Bがこのストッパ62に当接することによりストッ
パ62より右側への移動が制止される構成となっている
(図7(B)参照)。
【0091】また、固定部材61とこの固定部材61か
ら最も離れて配設されたスライダ5との間には弾性部材
63としてコイルバネが配設されており、このコイルバ
ネの有する弾性によって、ある一定の大きさ以下の外力
に対しては,連結された第一の位置決めリンク2及び第
二の位置決めリンク3の長さを常に一定の長さに保持す
ることが可能となっている。
【0092】上述した第2の実施形態の動作を図7に基
づいて説明する。この第2の実施形態では、各分注ノズ
ル13の先端部に着脱自在の交換用チップDを装備して
おり、一回の分取・分注動作毎にこの交換用チップDの
交換を行っている。図7に示す動作は、この交換用チッ
プDの交換,各間隔を大きめに設定された複数の検体容
器Kからの検体の分取及び反応用凹部の各間隔を小さめ
に設定されたマイクロプレートMへの分注動作を行う場
合の動作を例として説明する。
【0093】ここで、この分注装置60の各分注ノズル
13は、各間隔が上述の弾性部材63によってマイクロ
プレートMの各反応用凹部の間隔及びストッカに配設さ
れた交換用チップDの間隔と等しくなるように弾性部材
63に保持されている(図7では図示略)。
【0094】まず、図7(A)に示すように、交換用チ
ップDの交換が行われる。各スライダ5は、伸縮動作付
勢手段4によって各分注ノズル13の先端部がストッカ
に配設された対応する各交換用チップDに対向するよう
にガイドレール11の配設方向に移動動作を付勢する。
そして、各スライダ5に設けられた上下移動機構によっ
て各分注ノズルに上下移動動作が付勢され、これにより
交換用チップDの交換が行われる。
【0095】このとき、固定部材61はストッパ62の
左側にあるために、各スライダ5の間隔を変化させる外
力が加えられることはなく、弾性部材63により、各分
注ノズル13がストッカに配設された交換用チップDと
同間隔に保持された状態で、交換用チップDの交換が行
われる。
【0096】次に、図7(B)に示すように、各検体容
器K内の検体の分取動作が行われる。各スライダ5及び
固定部材61は、伸縮動作付勢手段4により右方向への
移動動作を付勢される。このとき、この移動動作の途中
において固定部材61に配設された当接部材61Bがス
トッパ62に当接するが、弾性部材63に抗して各スラ
イダ5の右方向への移動動作はさらに継続して付勢され
る。
【0097】これにより、第一の位置決めリンク2及び
第二の位置決めリンク3が伸張され、各スライダ5はそ
の間隔が広げられる。そして、各分注ノズル13の間隔
が各検体容器Kの間隔と同一となると共に各分注ノズル
13の先端部と各検体容器Kが対向する位置において、
各スライダ5に設けられた上下移動機構によって各分注
ノズル13に上下移動動作が付勢され、各検体容器K内
の検体が各分注ノズル13内に吸入されて分取動作が行
われる。
【0098】分取動作が行われた後、図7(C)に示す
ように、各スライダ5は伸縮動作付勢手段4によりマイ
クロプレートMに向かって左方向への移動動作が付勢さ
れる。これにより、固定部材61は、当接部材61Bと
ストッパ62との当接状態が解除され、弾性部材63の
復帰力によって各スライダ5は元の間隔,即ちマイクロ
プレートMに形成された各反応用凹部の間隔と等しくな
り、各分注ノズル13がそれぞれ対応する各反応用凹部
と対向する位置において、各スライダ5に設けられた上
下移動機構によって各分注ノズル13に上下移動動作が
付勢され、上記分取動作により吸入された検体の分注動
作が行われる。
【0099】この第2の実施形態は、通常状態にあって
各分注ノズル13が一定の間隔となるように付勢する弾
性部材63を備え、さらに、固定部材61の移動範囲内
にこの固定部材61の一方向の移動を制限するストッパ
62を設ける構成としているため、ストッパ62を境と
して、このストッパ62の一方の側に固定部材61があ
る場合には、常に弾性部材63により各分注ノズル13
が一定間隔に保持された状態となり、ストッパ62に固
定部材61が当接し且つこのストッパ62の他方の側に
各スライダ5がある場合には、第一の位置決めリンク2
と第二の位置決めリンク3に伸張動作が付勢される。
【0100】即ち、この構成によって、ストッパ62の
一方の側で、各分注ノズル13の間隔を変える必要がな
い複数の動作を全て行い、各分注ノズル13の間隔をよ
り広げる必要がある場合には、ストッパ62の他方の側
に各スライダを移動させることにより対応することが可
能となっている。
【0101】ここで、上述した弾性部材63は、特にコ
イルバネに限定しなくとも良い。例えば、弾性部材63
に替えてくの字状のねじりスプリング64を使用しても
良い。
【0102】このくの字状のねじりスプリング64は所
定の硬度を有する針金を、円形に巻回し、この針金の両
端部を円の接線方向に伸張させた形状であり、この伸張
された両端部がくの字状に形成されている。この両端部
を中心の円形部を支点として回動する方向に変形させる
ことにより、針金の弾性による復帰力が生じる構造とな
っている。
【0103】図8に示す如く、第一の位置決めリンク2
または第二の位置決めリンク3を構成する単位リンクの
内,任意の一つの単位リンクの交差部にこのねじりスプ
リング64の円形部を配設し、各両端部先端をそれぞれ
各棒状リンク部材に固定することにより、位置決めリン
クの伸縮動作を抑制し、これにより、前述した弾性部材
63と同様に、複数のスライダ5を一様に一定間隔に抑
制することが可能となっている。
【0104】さらに、前述の弾性部材63に替わるさら
に他の例を図9及び図10に基づいて説明する。
【0105】この他の例では、第一の位置決めリンク2
又は第二の位置決めリンク3を構成する任意の単位リン
クの棒状リンクに回転自在のローラ65と、このローラ
65をガイドレール11に対して平行状態を維持しなが
らガイドレール11に沿った方向に案内する規制レール
66を有している。
【0106】この規制レール66に沿ってローラ65が
当接し回転する状態を維持することにより、このローラ
65が配設された棒状リンク部材がガイドレール11の
配設方向に対して常に同じ角度で傾斜している状態を維
持するため(図10(A)参照)、第二の位置決めリン
ク3に連結された複数のスライダ5は一定且つ均一の間
隔でガイドレール11に沿って往復移動が行われる。
【0107】また、この規制レール66は、固定部材6
1が当接部材61Bを介してストッパ62と制止された
ときにはローラ65の規制状態を解除するように、その
端部が滑らかに下方に傾斜している(図10(B)参
照)。これにより、ローラ65が設けられた棒状リンク
部材は、傾斜角度を変えることができるようになり、第
一の位置決めリンク2及び第二の位置決めリンク3は伸
縮自在の状態となる。これらの構成により、弾性部材6
3と同一の効果を得ることが可能である。
【0108】さらに、上述のローラ65に当接する規制
レール66は、ローラ65の下側だけでなく当該ローラ
65の上側にも設けても良い。これにより、ローラ65
は上下方向から規制を受けると共にガイドレール11に
沿った方向に案内されるので、より好適に、同じ角度で
傾斜している状態が維持され、これに伴い、第二の位置
決めリンク3に連結された複数のスライダ5は、より好
適に一定且つ均一の間隔でガイドレール11に沿って往
復移動が行われる。
【0109】本発明の第3の実施形態を図11に示す。
この第3の実施形態に示される分注装置70について第
1の実施形態と同一となる箇所には同一の符号を付して
重複する説明を省略するものとする。
【0110】この第3の実施形態に示される分注装置7
0は、固定部材12及び第一の位置決めリンク2に替え
て、ガイドレール11に沿って摺動自在である固定部材
71と、この固定部材71に往復動作を付勢する往復動
作付勢手段72を備えており、他の構成は第1の実施形
態と同一となっている。
【0111】これらを詳述すると、まず固定部材71
は、図11に示すように、第一の位置決めリンク2の最
左側の単位リンク22A,23Aが交差部24Aで回動
自在な状態で連結されている。そして、ガイドレール1
1を挿通する貫通穴71Aが設けられており、これによ
りガイドレール11と摺動自在に係合している。
【0112】そして、往復動作付勢手段72は、ガイド
レール11の一方と他方の端部の近傍にそれぞれ配設さ
れたプーリ73,74と一方のプーリ73に回転動作を
付勢する回転数の制御が自在である駆動モータ75(ス
テッピングモータ等)と二つのプーリ73,74の間に
張設されたワイヤ76とから構成される。
【0113】このワイヤ76は固定部材71と連結され
ており、駆動モータ75の回転力がプーリ73に伝達さ
れると、ワイヤ76を介してこの固定部材71にガイド
レール11に沿った方向の往復動作を付勢し、これによ
り、この固定部材71の位置決めが行われる。そして、
固定部材71の位置決め後に、第二の位置決めリンク3
により、各スライダ5(図11では図示略)の間隔を調
節し、各分注ノズル13(図11では図示略)により分
注を行う。
【0114】この第3の実施形態によると、第二の位置
決めリンク3の一端部をガイドレール11上の任意の位
置に位置決めを行うことができるため、第一の位置決め
リンク2が不要となると共に、ガイドレール11に沿っ
て配設された被分注対象(複数の検体容器やマイクロプ
レートの反応用凹部等)の配設箇所に自在に各分注ノズ
ル13を移動させて分注を行うことができる。
【0115】本発明の第4の実施形態を、図12乃至図
14に示す。この第4の実施形態に示される分注装置8
0について第1の実施形態と同一となる箇所には同一の
符号を付して重複する説明を省略するものとする。
【0116】この第4の実施形態に示される分注装置8
0は、ガイドレール11が平行に近接した状態で二本配
設されており、これら各ガイドレール11に沿って伸縮
自在に形成され且つ各ガイドレール11に沿ってそれぞ
れ一列に連結された第一の位置決めリンク2A,2B及
び第二の位置決めリンク3A,3Bとが配設されてい
る。また、各ガイドレール11毎に、それぞれ複数のス
ライダ5が摺動自在に係合している。
【0117】上述の各第一の位置決めリンク2A,2B
及び各第二の位置決めリンク3A,3Bは、X字状で且
つ回動自在に連結された複数の単位リンクを相互にその
端部で回動自在に連結した連結体から構成している。
【0118】そして、各第一の位置決めリンク2A,2
Bのそれぞれ一方の端部(各第二の位置決めリンク3
A,3Bと反対側の端部)は両方とも、二つのガイドレ
ール11の双方に架設されると共に各ガイドレール11
に対して摺動及び固定が自在である固定部材81に連結
されている。
【0119】この固定部材81は、二つのガイドレール
11に対して、前述した固定部材12と同様に、摺動自
在に係合し、締め付けネジ(図示略)により所定の位置
に固定することができる。また、第3の実施形態と同様
にして、ステッピングモータ等を駆動源とする駆動手段
を設け、各ガイドレール11に沿って移動自在且つ位置
決め可能に構成しても良い。
【0120】また、各第二の位置決めリンク3A,3B
の一端部(各第一の位置決めリンク2A,2Bと反対側
の端部)は両方とも、二つのガイドレール11の双方に
架設されると共に各ガイドレール11に対して摺動及び
固定が自在である連結スライダ82に連結されている。
【0121】伸縮動作付勢手段4(図12では図示略)
は、この連結スライダ82に対して各ガイドレール11
に沿った方向に往復動作を付勢することによって各第一
の位置決めリンク2A,2B及び各第二の位置決めリン
ク3A,3Bに同時に伸縮動作を付勢することが可能と
なっている。
【0122】各ガイドレール11毎に係合する各スライ
ダ5は、それぞれ他のガイドレール11側に前述したノ
ズル保持部52を向かい合わせて配設されており、さら
に、一方のガイドレール11に係合する各スライダ5に
装備された各分注ノズル13と,他方のガイドレール1
1に係合する各スライダ5に装備された各分注ノズル1
3とが、それぞれ各ノズル保持部52に、二つのガイド
レール11の中間で同一線上に互い違いとなるように並
列状態で配設されている。
【0123】この分注装置80では、ノズル保持部52
のガイドレール11に沿った方向における幅が、スライ
ダ5全体のガイドレール11に沿った方向の幅の2分の
1に設定されている。これらの各ノズル保持部52がガ
イドレール11に沿った方向にほぼ隙間のない状態で隣
接することにより(図13(C)参照)、分注装置10
と比較して各分注ノズル13の間隔を半分の幅まで近接
させることが可能となっている。即ち、より狭い間隔で
配設された被分注対象に対応することが可能となってい
る。
【0124】また、上述のように、各スライダ5がガイ
ドレール11毎に互い違いに配設され且つ第一の位置決
めリンク2Aと第二の位置決めリンク3Aとを連結した
長さと第一の位置決めリンク2Bと第二の位置決めリン
ク3Bとを連結した長さとが同じとなるように、図14
に示すように、それぞれ各単位リンクの大きさ及び個体
数を調整して、それぞれの端部が揃うように配設されて
いる。
【0125】即ち、一方のガイドレール11に沿って配
設される複数のスライダ5と、他方のガイドレール11
に沿って配設される複数のスライダ5とが、互いに単位
リンクの半分の幅で常にずれるように拡大2の位置決め
リンク3A,3Bに連結されれば良い。
【0126】図14に示す状態において、各ガイドレー
ル11に配設された各スライダ5は、それぞれ均一に2
gの間隔で配設されており、一方のガイドレール11と
他方のガイドレール11の各スライダ5のズレはgとな
っている。このとき、各第一の位置決めリンク2A,2
B及び各第二の位置決めリンク3A,3Bは、大小2種
類の大きさの単位リンクで形成されており、小さい単位
リンクの幅を2gとして大きい単位リンクの幅を2Gと
すると、G=1.5gの関係を満たすように設定されて
いる。
【0127】そして、第一の位置決めリンク2Aと第二
の位置決めリンク3Aとを構成する大小の各単位リンク
の実質上の個体数が、第一の位置決めリンク2Bと第二
の位置決めリンク3Bとを構成する大小の各単位リンク
の実質上の個体数とが同じ割合で構成され、さらに、複
数のスライダ5を挟んで一方の側に配設される大きい単
位リンクの実質的な個体数を変えれば良い。
【0128】第一の位置決めリンク2A及び第二の位置
決めリンク3Aについては、複数のスライダ5の左側に
大きい単位リンクが実質上2つ配設され、第一の位置決
めリンク2B及び第二の位置決めリンク3Bについて
は、複数のスライダ5の左側に大きい単位リンクが実質
上1つ配設されている。これにより、第一の位置決めリ
ンク2Aと第二の位置決めリンク3Aとの長さが、第一
の位置決めリンク2B及び第二の位置決めリンク3Bの
それぞれの端部を揃えることができ且つこれらに連結さ
れた各スライダ5により一列に並列する複数の分注ノズ
ル13の間隔を常に均一状態に保持することができる。
【0129】この第5の実施形態では、前述した各実施
形態と同様に、固定部材81を所定の位置に固定し、伸
縮動作付勢手段4により連結スライダ82を介して各ス
ライダ5に各ガイドレール11に沿った往復移動動作を
付勢する。このとき、各第一の位置決めリンク2A,2
B及び各第二の位置決めリンク3A,3Bによって、各
スライダ5は、常に等間隔に維持したまま、被分注対象
に応じた間隔に変えられ、全ての分注ノズル13によっ
て、一様に等間隔で分取・分注動作が行われる。
【0130】さらに、この第5の実施形態では、各ガイ
ドレール11毎に係合する各スライダ5にそれぞれ他の
ガイドレール11側に突出し且つスライダ5の半分の幅
のノズル保持部52に各分注ノズル13を装備し、一方
のガイドレール11と他方のガイドレール11とに係合
するこれらの各分注ノズル13が、二つのガイドレール
11の中間で同一線上に互い違いに並列状態に配設され
ているために、各分注ノズル10の間隔を、スライダ5
の幅の半分にまで縮小させることが可能となっている。
【0131】すなわち、各スライダ5には、分注ノズル
の上下動を付勢する上下移動機構やリニアブッシュ51
等を装備しているために、小型化が困難な場合があり、
これに伴いガイドレール11の方向における幅を小さく
することが困難となることがある。しかし、上記構成の
場合には、このスライダ5の幅に関係なく各分注ノズル
13をノズル保持部52の幅と等しい間隔まで近接させ
ることができる。このため、より小さい被分注対象(マ
イクロプレート等)に対応することが可能である。
【0132】
【実施例】ここで、本発明の実施例を図15に示す。こ
の実施例は、前述した第2の実施形態と同じ構成で且つ
分注ノズルを8つ装備した分注装置310が装備された
検体試験装置300の一部を示している。即ち、マイク
ロプレートM,交換用チップD,検体容器Kをそれぞれ
一様に同方向に搬送する各ベルトコンベア機構(図示
略)とこの各ベルトコンベア機構の搬送方向に沿ってそ
れぞれ配設された複数のマイクロプレートM,交換用チ
ップD,検体容器Kと、ベルトコンベア機構の搬送方向
に対して垂直な方向に並列状態で配設された複数の分注
ノズルをその並列方向に沿って往復動作を付勢して分注
動作を行う分注装置310とから構成されている。
【0133】マイクロプレートMの8つの反応用凹部及
び8つの交換用チップDはそれぞれ分注ノズルの配列方
向に、一様に9[mm]間隔で配設されており、また8
つの検体容器は一様に20[mm]の間隔で配設されて
いる。一方、分注装置310では、各間隔の大きさに対
応して、マイクロプレートMの上方においては9[m
m]間隔で,交換用チップDの上方では同様に9[m
m]間隔で,また検体容器の上方では20[mm]間隔
で各分注ノズルの間隔が変えられ、分注動作等が行われ
る(図7参照)。
【0134】分注装置による各動作が行われると、マイ
クロプレートM,交換用チップD及び検体容器は、それ
ぞれベルトコンベア機構によって搬送方向に一列分搬送
され、同様の分注動作が行われる。
【0135】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、複数のスライダ
を第二の位置決めリンクで連結し且つこの第二の位置決
めリンクと第一の位置決めリンクとが連動する構成であ
るため、並列状態で配設された複数の分注ノズルがその
配設方向に移動する動作と各分注ノズルを均一に且つ所
定の間隔とする動作が同時に一つの駆動手段即ち伸縮動
作付勢手段により行うことが可能となっている。
【0136】このため、従来のように各スライダ毎に間
隔調節のための駆動手段を設ける必要がなく、また、こ
れら複数のスライダをその配設方向に一度に移動させる
ための独立した駆動手段を設ける必要がなくなってい
る。
【0137】これにより、本発明では、駆動手段及び伝
達手段等の個体数を減少させることができ、装置全体の
軽量化,小型化を図り、さらに部品点数の低減にともな
う部品コスト及び製造コストの低減化により経済性の良
い分注装置を提供することが可能となっている。
【0138】請求項2記載の発明では、第二の位置決め
リンクより第一の位置決めリンクの単位リンクの大きさ
を大きく設定しているために、伸縮動作における各スラ
イダの間隔変化よりも各スライダ全体の移動量変化の割
合を大きくすることができる。
【0139】請求項3記載の発明では、ガイドレールの
任意の位置に固定自在の固定部材を装備しているため
に、これにより第一の位置決めリンクの一端部をガイド
レールの所定位置に配設することが可能となり、分取・
分注動作の対象となるマイクロプレート等の複数の配設
位置に対応して分取・分注動作を行うことが可能となっ
ている。
【0140】請求項4記載の発明では、複数のスライダ
毎に分注ノズルの上下動作を付勢する上下移動機構を装
備しているために、分注ノズル自体の先端部を被分注対
象に近接させることができ、さらに、この動作が分注ノ
ズル毎に個別に行うことが可能となっている。このた
め、例えば、被分注対象が複数の検体容器に入れられた
液状の検体である場合には、各検体容器の検体の量即ち
液面の高さに応じて各分注ノズルの先端部を昇降させる
ことが可能となっている。
【0141】請求項5記載の発明では、二つのガイドレ
ールを平行に配設させ、各ガイドレール毎に装備された
複数のスライダに、それぞれ他のガイドレール側に突出
した状態で分注ノズルを保持するノズル保持部を形成
し、一方のガイドレールに係合する各スライダに装備さ
れた各分注ノズルと,他方のガイドレールに係合する各
スライダに装備された各分注ノズルとを、二つのガイド
レールの中間で同一線上に互い違いに並列状態に配設さ
せる構成としている。
【0142】このため、請求項1記載の発明と同様の効
果を有すると共に、スライダのガイドレールに沿った方
向における幅に関係なく各分注ノズルをノズル保持部の
幅と等しい間隔まで縮小させることができる。即ち、こ
のノズル保持部をより小さい幅に設定することによっ
て、より小さい被分注対象(マイクロプレート等)に対
応して分取・分注動作を行うことが可能である。
【0143】本発明は以上のように構成され機能するの
で、これにより、従来にない優れた分注装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す正面図である。
【図2】図1に開示したスライダを示す図であり、図2
(A)は正面図であり、図2(B)は平面図である。
【図3】図1に開示した第一の位置決めリンク及び第二
の位置決めリンクを示す図であり、図3(A)はその正
面図であり、図3(B)は第一の位置決めリンクを構成
する単位リンクを示す図であり、図3(C)は第二の位
置決めリンクを構成する単位リンクを示す図である。
【図4】図4は、第1の実施形態に開示した第一の位置
決めリンク及び第二の位置決めリンクの大きさの設定を
説明する一部省略した概略説明図であり、図4(A)は
任意の間隔で行われる分注動作を示し、図4(B)は他
の間隔で行われる分注動作を示し、図4(C)は図4
(A)の状態における各棒状リンク部材のガイドレール
に対する角度を示す図である。
【図5】図1に開示した分注装置の第一の位置決めリン
ク及び第二の位置決めリンクを伸張させた状態を示す動
作説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を示す一部省略した概
略図である。
【図7】図6に開示した分注装置の各動作を示す概略動
作説明図であり、図7(A)は交換用チップの交換動作
を示し、図7(B)は複数の検体容器に対する分取動作
を示し、図7(C)はマイクロプレートに対する分注動
作を示している。
【図8】図6に開示した弾性部材に替わる他の例を示す
部分説明図である。
【図9】図6に開示した弾性部材に替わるさらに他の例
を示す部分斜視図である。
【図10】図9に開示した分注装置の一部省略した動作
説明図であり、図10(A)は各位置決めリンクの伸張
動作が規制された状態を示し、図10(B)は規制が解
除された状態を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施形態を示す一部省略した
概略図である。
【図12】本発明の第4の実施形態を示す一部省略した
概略斜視図である。
【図13】図12に開示した分注装置の各位置決めリン
クと各スライダの連結状態を示す一部省略した図であ
り、図13(A)は正面図であり、図13(B)は右側
面図であり、図13(C)は平面図である。
【図14】図12に開示した分注装置の各位置決めリン
クの構成を説明する概略図である。
【図15】本発明の一実施例を示す一部省略した斜視図
である。
【図16】本発明の従来例を示す一部省略した斜視図で
ある。
【図17】本発明の他の従来例を示す一部省略した斜視
図である。
【符号の説明】
10,60,70,80 分注装置 2,2A,2B 第一の位置決めリンク 3,3A,3B 第二の位置決めリンク 21,21A,21X,31,31A 単位リンク 24,24A,34,34A,24X 交差部 4 伸縮動作付勢手段 5 スライダ 52 ノズル保持部 11 ガイドレール 12,61,71,81 固定部材 13 分注ノズル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ水平方向に配設されたガイドレール
    と、このガイドレールに沿って伸縮自在に形成され且つ
    一列に配設された第一の位置決めリンク及び第二の位置
    決めリンクと、これらの各位置決めリンクに伸縮動作を
    付勢する伸縮動作付勢手段と、前記ガイドレールに沿っ
    て摺動自在に係合する複数のスライダと、これらの複数
    のスライダに個別に保持され,検体の分取・分注を行う
    複数の分注ノズルとを備え、 前記第一の位置決めリンク及び第二の位置決めリンク
    を,X字状で且つ回動自在に連結された複数の単位リン
    クを相互にその端部で回動自在に連結した連結体とし、 前記第一の位置決めリンクの一端部を前記ガイドレール
    に固定すると共に他端部を第二の位置決めリンクの一端
    部と連結し、 前記第二の位置決めリンクの各単位リンクのX字状の交
    差部毎に前記各スライダを連結したことを特徴とする分
    注装置。
  2. 【請求項2】 前記第一の位置決めリンクの各単位リン
    クの大きさが、前記第二の位置決めリンクの各単位リン
    クよりも大きく設定されていることを特徴とする請求項
    1記載の分注装置。
  3. 【請求項3】 前記第一の位置決めリンクは、前記ガイ
    ドレールの任意の場所に固定自在に装備される固定部材
    を介して、その一端部が前記ガイドレールに固定される
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の分注装置。
  4. 【請求項4】 前記各分注ノズルに当該分注ノズルの分
    注動作方向に沿って往復動作を付勢する上下移動機構を
    前記各スライダに装備したことを特徴とする請求項1,
    2,又は3記載の分注装置。
  5. 【請求項5】 水平且つ平行に近接して配設された二本
    のガイドレールと、これら各ガイドレールに沿って伸縮
    自在に形成され且つ前記各ガイドレールに沿ってそれぞ
    れ個別に一列に配設された第一の位置決めリンク及び第
    二の位置決めリンクと、これらの位置決めリンクに伸縮
    動作を付勢する伸縮動作付勢手段と、前記各ガイドレー
    ルに沿ってそれぞれ摺動自在に係合する複数のスライダ
    と、これらの複数のスライダに個別に保持され,検体の
    分取・分注を行う複数の分注ノズルとを備え、 前記各第一の位置決めリンク及び各第二の位置決めリン
    クを,X字状で且つ回動自在に連結された複数の単位リ
    ンクを相互にその端部で回動自在に連結した連結体と
    し、 前記各第一の位置決めリンクの一端部をそれぞれ対応す
    る前記各ガイドレールに固定すると共に他端部を対応す
    る前記第二の位置決めリンクの一端部と連結し、 前記各第二の位置決めリンクの各単位リンクのX字状の
    交差部毎に前記各スライダを連結し、 前記各ガイドレール毎に装備された前記複数のスライダ
    は、それぞれ他のガイドレール側に突出しているノズル
    保持部を有すると共に,このノズル保持部にそれぞれ前
    記分注ノズルを装備し、 一方のガイドレールに係合する各スライダに装備された
    各分注ノズルと,他方のガイドレールに係合する各スラ
    イダに装備された各分注ノズルとを、前記二つのガイド
    レールの中間で同一線上に互い違いに並列状態に配設し
    たことを特徴とする分注装置。
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