JP4614310B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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本発明は遊技機に関し、詳しくは、図柄を変動表示可能な表示領域を複数備えた遊技機に関する。
従来、本図柄には、変動確定停止時に規定されている図形及び場所で表示することが規則上義務付けられている。これは当否を報知する手段として、遊技者が認識することが困難な逸脱した表示演出を防止する趣旨が含まれている。其れ故、本図柄とは別に当否に関する表示を行う擬似図柄を使用する遊技機がある。この擬似図柄を使用することにより図柄に複数の形態を備えることが可能になり、また、図柄の停止場所も自由になる為、より高度で演出力の高い変動表示ができる。
ところで、遊技機の構成として1つの遊技機内に2つの抽選手段、それぞれに対応した2つの表示装置を備えたものがある。2つの抽選手段、表示装置をもつ特許文献1と、本図柄と擬似図柄に関する特許文献2とがある。
特許文献1の発明は、2つの検出手段・表示装置を使用した遊技機である。即ち、左側装置(図柄表示装置、図柄始動口、大入賞口)と右側装置(図柄表示装置、図柄始動口、大入賞口)を備えた遊技機であって右側装置に当り図柄が表示又は大入賞口が作動しているときに、左側装置も当り判定の場合に、ディレーフラグをONにして、左側装置の図柄の変動開始を右側装置の当り動作の終了後まで遅延させる。1つの遊技機に2つの当否抽選手段、表示手段を用いた構成で、お互いが大当り遊技になる状況を回避することにより、混合機本来が有する遊技性を損なわないようにしている。
特許文献2の発明は、主制御部の処理内容の複雑化防止、処理負担、試験等の軽減化を目的として、擬似図柄を活用する。この構成により、1つの遊技機で異なる遊技性の遊技を同時にできたり、当否抽選を同時に2つ行えるため、遊技者としては体感的には同時に複数の遊技機を楽しんでいる感覚で遊技を行える。この構成の遊技機に擬似図柄を使用すれば、自由な表示演出、複数の遊技性とが複合し、更なる遊技の興趣向上を望める。
特開2001-62081 特開2000-84190
しかしながら、2つの表示装置で当選の期待が高い報知が略同時に行われる可能性があり、その場合に遊技者はどちらに注意を向けてよいのか判断できずに混乱してしまう可能性がある。その結果、いずれにも注意が払えず抽選結果を認識することが困難になる。また、通常遊技中においても常に2つの表示装置を見る必要があるため疲労感を早期に生じさせることになる。これでは、演出力の向上を目指して擬似図柄を用いたとしても、その演出が十分に生かされず、逆に遊技者の興趣を低減させる事態が想定される。
そこで、本発明は、本図柄と擬似図柄を使用した表示演出を十分に生かすためになされたものである。
前記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、遊技球が第1特別図柄始動口に入球するタイミングに応じて当否を抽選し、
図柄を予め決定された変動時間に従って変動表示後に、当否の結果に応じた第1特別図柄を確定表示し、
当り乱数を取得した場合は、特別図柄用表示装置に特定図柄を表示すると共に、大入賞口の開放を所定回数繰り返す第1大当り遊技を実行する第1遊技装置と、
遊技球が第2特別図柄始動口に入球するタイミングに応じて当否を抽選し、
図柄を予め決定された変動時間に従って変動表示後に、当否の結果に応じた第2特別図柄を確定表示し、
当り乱数を取得した場合は、特別図柄用表示装置に特定図柄を表示すると共に、前記大入賞口の開放を所定回数繰り返す第2大当り遊技を実行する第2遊技装置と、
前記特別図柄用表示装置とは別体に設けられた擬似図柄用表示装置と
を備え、
前記第1特別図柄と前記第2特別図柄は、一方が作動している時に他方は作動を行わず、
前記擬似図柄用表示装置は、背景表示と、前記第1特別図柄と前記第2特別図柄とで共用する1つの擬似図柄を表示する構成であり、
前記擬似図柄は、
通常確率状態であるか確率変動状態であるかの識別力を備えず、
前記第1特別図柄の前記変動時間、または前記第2特別図柄の前記変動時間に対応して変動表示を行うと共に、
前記第1特別図柄、または前記第2特別図柄の確定表示に対応して当否の結果を擬似的に表示し、
更に、前記第1特別図柄と前記第2特別図柄のいずれに対応しているかを前記背景表示により識別させる
ことを特徴とする遊技機である。
ここでいう「共用」とは、第1特別図柄、第2特別図柄のどちらにも対応することができる擬似図柄を使用することであり、擬似図柄の変動態様を、第1遊技装置、2遊技装置が取得した変動パターンに対応する構成ならば、どちらで得た変動パターンでも対応して変動表示を行えるということである。
請求項1に記載の発明によれば、2つの遊技装置で各々の抽選を行いながらも、遊技者は1つの共用の擬似図柄の変動態様を見ていれば良いため、疲労しにくい。「特別図柄」は変動開始前と変動停止時の図柄の態様が同一でなければならず、また、表示位置についても同一でなければならないため、表示演出上ある程度、制限があるが、擬似図柄の活用範囲の拡大により解消することができる。「擬似図柄」は、図柄を表示するものの、実際は「背景」の一部として表示されている。そのため「特別図柄」のような制限がない。よって、複数のモードを備えて、所定起因により切り替えて表示していくことができる。また、擬似図柄自体に通常確率状態と確率変動状態の識別力を持たせることも持たせないことも自由であるが、その識別力を備えないようにする場合、あたかも大当り終了後に確率変動の抽選を行うような演出などができるようになる。
また、前記第1特別図柄と前記第2特別図柄いずれに対応しているか背景表示で識別させることにより、1つの擬似図柄でも、遊技者が直ぐにどちらに対応して表示しているかが、判別でき、遊技の混乱を防ぐことができる。
以下、本発明の各実施形態を図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1に示す通り、パチンコ機10は、大きくは長方形の外枠11と前面枠12とからなり、外枠11の左隣に公知のプリペイドカードユニット13が設けられている。前面枠12は、左端上下のヒンジ14により外枠11に対し回動可能に取り付けられている。前面枠12の下方には上皿15が設けられ、この上皿15の上面に貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18が設けられている。プリペイドカードユニット13のカード口19にプリペイドカードを挿入すると、記憶された残高が残高表示部18に表示され、貸出釦16を押下すると球の貸出しが実行され上皿15の払い出し口より球が排出される。前面枠12には、窓状の金枠20が前面枠12に対して解放可能に取り付けられている。この金枠20には板ガラス21が二重に嵌め込まれている。板ガラス21の奥には遊技盤22が収納されている。上皿15の前面枠12下部には、下皿23が設けられ、下皿23の右側には発射ハンドル24が取り付けられている。この発射ハンドル24の外周には、図示しない回動リングが擁され、これを時計方向に回動すれば球を遊技盤22上に発射することができる。上皿15と下皿23とは連結されていて、上皿15が球で満杯状態になれば下皿23に球を誘導するよう構成されている。
図2はパチンコ機10の裏面図であり、前述した遊技盤22を脱着可能に取り付ける機構盤26が前述した外枠11に収納されている。この機構盤26には、上方から、球タンク27、誘導樋28及び払出し装置29が設けられている。この構成により、遊技盤22上の入賞口に球の入賞があれば球タンク27から誘導樋28を介して所定個数の球を払出し装置29により前述した上皿15に排出することができる。
また、機構盤26には主制御基板30及び賞球制御基板31が脱着可能に、遊技盤22には特別図柄表示装置52,55が、前面枠12左下部には発射制御基板33が、特別図柄表示装置52,55の左側に外部接続端子基板40が、各々取り付けられている。尚、機構盤26を中心とした球の払い出し等に関する構造は従来の構成と同様なのでその詳細な説明は割愛する。
次に図3を用いて実施形態1の遊技盤22について説明する。
遊技盤22の中央部にはセンターケース36、センターケース36下方に普通図柄始動ゲート38、中央下方にその下方に大入賞口39、盤面最下部のアウト口41、センターケース36内に普通図柄表示装置37a及び37bと普通図柄保留記憶LED42a及び42bと特別図柄保留記憶用LED48a及び48b、上部にランプ風車49a,49b及び図示しない遊技釘が設けられている。遊技領域内左側には、第1遊技装置51が設けられている。第1遊技装置51は、主制御装置30と、大入賞装置39と、図柄制御基板50と、特別図柄を表示するLCDパネルユニット(以下、LCDという)52aを備えた第1図柄表示装置52と、第1図柄始動口(普通電動役物)53とにより構成されている。第1遊技装置51の右隣(遊技領域内右側)には、第2遊技装置54が設けられている。第2遊技装置54は、主制御装置30と、大入賞装置39と、図柄制御基板50と、特別図柄を表示するLCD55aを備えた第2図柄表示装置55と、第2図柄始動口(普通電動役物)56とで構成されている。第1図柄始動口53は、第1図柄表示装置52の下部に設けられ、第1遊技に関連する作動口である。第2図柄始動口56は第2図柄表示装置55の下部に設けられ、第2遊技に関連する作動口である。さらに、普通図柄始動ゲート38の左右に第1図柄始動口53と第2図柄始動口56が設けられている。第1図柄始動口53、第2図柄始動口56は、それぞれ、羽根61、62を備えている。その他の各種一般入賞口71〜74等が備えられている。
この構成により、前述した発射ハンドル24を回動すれば発射制御装置33により駆動される発射モータ33aが駆動されて上皿15上の遊技球がガイドレールを介して遊技盤22上に発射される。発射された遊技球が各入賞口に入賞すれば遊技球は盤面裏面にセーフ球として取り込まれ、入賞しなければアウト口41を介してアウト球として同様に盤面裏面に取り込まれる。
続いて前述したパチンコ機10の電気的構成を図4のブロック図を用いて説明する。パチンコ機10の電気回路は、図示するように、主として、前述した主制御基板30、賞球制御基板31、図柄表示装置制御基板50、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35等から構成されている。尚、この回路図には、信号の受け渡しを行うための所謂中継基板及び電源回路等は記載していない。
主制御基板30は、遊技制御プログラムを記憶したROM、演算等を行うCPU、演算等の作業領域として働くRAM等を内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイッチ類及び各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。主制御基板30の入力側には、第1特別図柄作動スイッチ52d、第2特別図柄作動スイッチ55d、普通図柄作動スイッチ38a、カウントスイッチ64、役物連続作動スイッチ(以下、単に「Vスイッチ」と呼ぶ)65、賞球払出しスイッチ29a、満タンスイッチ43、補給スイッチ44、タッチスイッチ24a等が接続されている。また、主制御基板30の出力側には、外部接続端子基板40、大入賞口ソレノイド39a、Vソレノイド57及び普通電動役物ソレノイド61a,62a等が接続されている。
満タンスイッチ43は下皿23内、補給スイッチ44は球タンク27内、タッチスイッチ24aは発射ハンドル24、第1特別図柄作動スイッチ52dは前述した遊技盤22上の第1図柄始動口53内、第2特別図柄作動スイッチ55dは同じく前述した遊技盤22上の第2図柄始動口56内、普通図柄作動スイッチ38aは普通図柄始動ゲート38内、賞球払出しスイッチ29aは払出し装置29内の球切りモータ29b(図4参照)の下方、カウントスイッチ64は大入賞口39内、Vスイッチ65は大入賞口39内の特定領域内に、各々取り付けられている。
ここで、満タンスイッチ43は下皿23内に球が満タン状態になったことを、補給スイッチ44は球タンク27内に球が存在することを、タッチスイッチ24aは発射ハンドル24に内蔵され遊技者が発射ハンドル24に触れていることを、第1特別図柄作動スイッチ52dは第1図柄始動口53に入賞したことを、第2特別図柄作動スイッチ55dは第2図柄始動口56若しくは電動役物56に入賞したことを、賞球払出しスイッチ29aは球切りモータ29bにより上皿15に排出される球を、カウントスイッチ64は大入賞口39内に入賞する全ての遊技球を、Vスイッチ65は大入賞口39内に入賞した遊技球が特別装置作動領域(以下、「特別領域」という。)を通過したことを、各々検出するためのものである。
図柄表示装置制御基板(以下、単に「図柄制御基板」という。)50は、特別図柄表示部であるLCDパネルユニット52aと、4つの特別図柄保留記憶用LED48a等からなる第1図柄表示装置52と、LCDパネルユニット55aと、4つの特別図柄保留記憶用LED48b等からなる第2図柄表示装置55を駆動制御するものである。図柄制御基板50は、前述した主制御基板30と同様8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成されている。
賞球制御基板31は、主制御基板30からの指令コマンドに従って球切りモータ29bを駆動制御して入賞があった場合に遊技者に賞球としての球を払い出すと共に、前述したプリペイドカードユニット13及びCR精算表示基板47等も制御するものであり、マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成しても良いし、ディスクリートな回路として構成しても良い。CR精算表示基板47は、前述した上皿15の貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18等と接続されたものである。
賞球制御基板31は主制御基板30からの指令に従って球を払い出すが、入賞に対応した球が払い出されているか否かの検知は主制御基板30で行われる。この球が払い出されているか否かの検知は、主制御基板30及び賞球制御基板31の双方で行っても良い。
発射制御基板33は、遊技者が操作する発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aを駆動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッチ24bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハンドル24に内蔵された前記タッチスイッチ24aがオン状態のときタッチランプ45を点灯させるためのものである。ランプ制御基板34は主としてトランジスタ等の駆動素子から構成されており、主制御基板30からの指令を受けて普通図柄表示装置37a,37b、普通図柄保留記憶表示装置42a,42b、大当たりランプやエラーランプ等の各種ランプ58及び各種LED59等の各種ランプ類を点灯表示させるためのものである。音制御基板35は音源IC及びアンプ等から構成されており、主制御基板30の指令を受けてスピーカ46を駆動制御するためのものである。
前述した図柄表示装置制御基板50、賞球制御基板31、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35への送信は、主制御基板30からのみ送信することができるよう一方向通信の回路として構成されているが、双方向の通信も可能であるように構成できる。
図5乃至図12は第1図柄表示装置52及び第2図柄表示装置55の各種の具体例である。なお、図5はセンターケース36を図示してあるが、図6乃至8においては図示は省略する。
図5の表示構成例において、2つの図柄表示装置52,55が隣接して配置されている。第1遊技装置51、第2遊技装置54が、それぞれ、LCD52a、LCD55aに対応している。LCD52aは、第1擬似図柄76を表示する擬似図柄表示領域77と、第1本図柄78を表示する第1本図柄表示領域79とに分割されている。LCD55aは、第2擬似図柄80を表示する擬似図柄表示領域81と、第2本図柄82を表示する第2本図柄表示領域83とに分割されている。第1擬似図柄76と第2擬似図柄80とにより、1つの擬似図柄85を表示する構成である。これらの擬似図柄の主題(ここでは人間の表情を示すこと)が共通である。この構成により、表示装置52及び55を2つ使用して擬似図柄85の変動演出を行う為、より大きな表示領域で演出することができ、遊技者に視覚的インパクトを与えることができる。また、擬似図柄85の変動演出を楽しみながら同時に本図柄78及び82の結果も確認することができるため、抽選結果を確認することが容易である。
図6(a)(b)の表示構成例は、擬似図柄が対応していない方の大当り期待度を報知する構成である。即ち、図6(a)において第1本図柄78がリーチ変動中であることに対応して擬似図柄76が変動表示中であり、また第2本図柄82はリーチに至る前の変動中でありこれに対応して第2擬似図柄80も変動中である。図6(b)において第2遊技装置54でリーチを取得すると、第2本図柄82に「4」のリーチが発生し、この場合、背景の色で期待度を報知している。LCD55aに示される背景がLCD52aに示される背景よりも暗くなるとともに、第1擬似図柄76と第2擬似図柄80の表情も変化するので、遊技者は第2遊技装置54の大当りへの期待度が低いことを理解できる。擬似図柄85は、全体としては1つにまとまっているが、部分的に異なっている。
第1擬似図柄、第2擬似図柄の構成以外にも、擬似図柄は1つとする構成もある。例えば、図6(a)では第1本図柄78に対応して擬似図柄85が表示されており、擬似図柄85の左図柄76、中図柄が同じ表情で仮停止中であることによりリーチ状態を表している。左図柄80は変動中。其れ故表情は一定の表情ではなく変化している。このとき、図6(b)に示すように第2本図柄82でもリーチが生じたときには、擬似図柄85は第1本図柄78に対応中であるため、第2図柄表示装置55のみ背景が変化、又は第2図柄表示装置55の表示領域81に表示されている第2擬似図柄80のみ形態が変化することにより、第2本図柄82にも大当りの期待が生じたことを遊技者に報知する構成も挙げられる。
図6に記載の通り、第1遊技装置と第2遊技装置の本図柄78,82が同時に変動しているときに、擬似図柄76,80にて対応していない方の当選期待度を報知することができる。実際に擬似図柄76,80が対応していない方が当選する場合は、変動時間の変更などを行い、抽選結果を報知することを調節することが好ましい。そうすれば、次回の図柄の変動の大当り予告を兼ねた変動演出となる。見た目上は次回の変動であるが、実際は他方の抽選結果を予告している。
図7(a)(b)の表示構成例は、第1本図柄78及び82のいずれか一方が変動を開始していないときにのみ、擬似図柄85を使用する構成である。
図7(a)に示す通り、第1本図柄78、第2本図柄82が共に変動するとき、第1本図柄表示領域79に第1本図柄78が表示され、第2本図柄表示領域83に第2本図柄82が表示され、擬似図柄85は表示されない。
いずれか一方の本図柄78又は82のみ変動するとき、例えば、図7(b)に示す通り、第2本図柄82が変動していないとき、第1本図柄78が変動するよう構成される。通常中は各々の図柄表示装置52,55にて、それぞれに対応した擬似図柄76及び80が変動表示されるが、いずれかの図柄変動が開始しない場合、一方の擬似図柄76又は80を二つの表示装置52,55を利用して表示することができる。普通、2つ図柄表示装置52,55がある場合、いずれかの擬似図柄が変動せずに停止表示されたままであると、見た目にも寂しく、表示装置52,55を2つ備えた構成の遊技機を打った意味が感じられず、遊技者に強い不快感を与えるおそれがある。そこで、いずれかの本図柄78又は82が停止しているときは、変動を行っている本図柄の方が擬似図柄表示領域79及び83の全部を使用して表示されることにより、いずれかの本図柄が変動していないにもかかわらず、見た目的には通常より迫力が増すため、遊技者は不快感を感じることなく遊技を行える。また、擬似図柄表示領域79及び83の全領域を使っているときだけ用の図柄形態、変動態様を用意しておけば、更に興趣が向上する。
また、以下の変更例が考えられる。
1.図8に示す通り、双方の図柄表示装置52及び55が変動中から擬似図柄76、80で表示しているときに、どちらかの遊技装置51又は54の始動口53又は56への入賞が途絶え、所定時間、図柄の変動が行われない状態(図では第2本図柄)になると、一方の遊技装置51又は54がその図柄の変動が継続している状態ならば、前記一方の擬似図柄76又は80の変動表示を双方の図柄表示装置52及び55を使用して表示する構成である。
2.図9に示す通り、双方の図柄表示装置52及び55が変動しているときには各々本図柄78及び82にて変動表示するが、どちらかの遊技装置51又は54に始動口53又は56への入賞が途絶え、所定期間、図柄の変動が行われない状態になると、一方の遊技装置51又は54が変動が継続している状態ならば、前記一方の擬似図柄76又は80の変動表示を双方の図柄表示装置52及び55を使用して表示する擬似図柄に切換える構成である。
3.図10(a)に示す通り、両画面表示開始タイミングに関し、上記1及び2の構成において、どちらかの遊技装置51又は54の始動口始動口53又は56への入賞が途絶え、所定期間、図柄の変動が行われない状態を検出がされると、一方の遊技装置51又は54の変動表示を、前記検出された時点の変動表示からではなく、次回の変動開始時に双方の図柄表示装置52及び55を使用して表示する擬似図柄に切換える。なお、双方が変動しているときは、本図柄でも各々表示される擬似図柄でもどちらでもよい。所定期間変動が行われていない状態を検出してから直ぐに変動している図柄表示を切換えると遊技者に混乱を招く恐れがあるため、次回の変動から行う構成である。
4.図10(b)に示す通り、両画面表示終了タイミングに関し、上記1〜3の構成で、双方の図柄表示装置52及び55を使用して表示を行っているときに、所定期間、図柄の変動が行われていなかった遊技装置51又は54の始動口53又は56へ、遊技球の入賞が検出されると、双方の図柄表示装置52及び55にて表示していた擬似図柄76又は80を、各々図柄表示装置52及び55で表示される本図柄78若しくは82又は擬似図柄76若しくは80に切換える構成である。
5.図11に示す通り、両画面表示終了タイミングに関し、上記1〜3の構成で、双方の図柄表示装置52及び55を使用して表示を行っているときに、所定期間、図柄の変動が行われていなかった遊技装置51又は54の始動口53又は56へ、遊技球の入賞が検出されると、前記入賞が検出された遊技装置51又は54は図柄の変動開始をするが表示はされずに、図柄表示装置52及び55では引き続き双方の図柄表示装置52及び55を使用した擬似図柄76又は80の表示を変動終了まで表示を行い、双方の図柄表示装置52及び55を使用する擬似図柄の対象となっていた遊技装置51又は54の次回の変動開始時に各々の変動表示を、各々の図柄表示装置52及び55で表示する本図柄又擬似図柄に切換える構成である。この場合、双方の図柄表示装置52及び55を使用して表示する擬似図柄表示中に、始動口53又は56への入賞による変動を開始した方にリーチや予告等が発生した場合(表示は行われていないが、表示されていたらリーチや予告が発生する乱数値を取得した場合)は、双方の図柄表示装置52及び55を使用して表示する擬似図柄76又は80を含めた背景にて、色変化、キャラクタの登場等で遊技者に報知することが挙げられる。
図12(a)(b)の場合、背景で綱引きが行われている様子を表示し、優勢な方の表示装置が大当りの期待が高く、しかも図12(a)では第1表示装置52の方は確変図柄でのリーチ、第2表示装置55では通常図柄でのリーチであるため、遊技者は第1表示装置52の方が優勢になることを期待する。両チームの中間に結ばれたリボンが白線を越えたら大当りを報知する構成になっている。そのため、本図柄78及び82の変動態様を表示しつつ、背景によりいずれの本図柄の方が期待できるかの優劣も表示される為、遊技者にとり非常に興趣の高い表示演出となる。図12(b)に示す通り、一方の本図柄82が変動していないときは表示内容を変更することもある。ここでは人間がボールに変更表示される。
図12に記載の通り、遊技者が「背景」を見ることによって、いずれの方が期待が高いかがわかる。また、「背景」としたため、各々の変動にとらわれない、区切りのない演出態様を表示することが可能となる。「擬似図柄」は元々「背景」の一部として表示されるため、キャラクタとして第1遊技装置、第2遊技装置の共通の背景として表示し、第1遊技装置、第2遊技装置の当選乱数値によって、いずれが大当りの期待が高いかを報知し、リーチ演出の一部として表示するなど、今までに無い新たな表示演出が可能となる。この構成の場合は、本図柄と擬似図柄が少なくとも同じ表示装置上で表示される構成が好ましい。擬似としての図柄を使用しないためである。
以上説明した回路構成を有するパチンコ機10の主制御基板30内の8ビットワンチップマイコン(以下、単に「マイコン」と呼ぶ。)が実行する処理を図5に示すフローチャートに従って説明することにする。
図13に示すフローチャートは、主制御基板30のマイコンにより実行されるメイン処理を表したものであり、約2ms毎のハードウェア割り込みにより定期的に実行される処理である。ステップS100〜S200までの各処理は割り込み処理において1回だけ実行される処理であって「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるステップS210及びS220の処理を「残余処理」と称する。
マイコンによるハードウェア割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判定される(ステップS100)。この判定処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判定することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判定するためのものである。
正常割り込みでないと判定されると(ステップS100:NO)、前記メモリの所定領域に所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み、即ち初期設定が為され(ステップS110)、残余処理に移行する。
正常割り込みとの肯定判定が為されると(ステップS100:YES)、まず初期乱数更新処理が実行される(ステップS120)。この処理は、初期乱数の値をこの処理を実行する毎に+1とするインクリメント処理であり、この処理実行前の初期乱数の値に+1とするが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「329」のときには次回の処理で初期値である「0」に戻り、「0」〜「329」までの330個の整数を繰り返し昇順に作成する。
ステップS120に続く当否乱数更新処理(ステップS130)は、初期乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1とするインクリメント処理である。
大当り図柄乱数更新処理(ステップS140)は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1とされ最大値を超えると初期値である「0」に戻る。15個の各乱数値「0」〜「14」は、画面上に表示される3桁同一の「111」、「222」、「333」、「444」、「555」、「666」、「777」、「888」、「999」、[AAA]、「BBB」、「CCC」、「DDD」、「EEE」、「FFF」に各々対応する。
外れ図柄乱数更新処理(ステップS150)は、左図柄用乱数、中図柄用乱数及び右図柄用乱数から構成され、大当たりでないときの外れ図柄として使用される。左図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1とされ最大値を超えると初期値である「0」に戻る。中図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、左図柄用乱数が「0」に戻るときに本処理毎に+1とされ最大値を超えると「0」に戻る。右図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、中図柄用乱数が「0」に戻るときに本処理毎に+1とされ最大値を超えると「0」に戻る。
普通図柄乱数更新処理(ステップS160)は、「0」〜「6」の7個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1とされ最大値を超えると初期値である「0」に戻る。
前述した各乱数更新処理(ステップS120〜S160)により、初期乱数、当否乱数、大当たり図柄乱数、外れ図柄乱数及び普通図柄乱数が各々更新されるが、続く処理(ステップS170)ではパチンコ機10に設けられ主制御基板30に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。前述した満タンスイッチ43、補給スイッチ44、タッチスイッチ24a、第1特別図柄作動スイッチ52d、第2特別図柄作動スイッチ55d、普通図柄作動スイッチ38a、賞球払出しスイッチ29a、カウントスイッチ64、Vスイッチ65、その他の入賞口71〜74に設けられた図示しない各入賞検知スイッチ、等の各スイッチの作動状況をチェックする処理が実行される。
この入力処理(ステップS170)により第1特別図柄作動スイッチ52d、第2特別図柄作動スイッチ55dに入力がある場合には、特別図柄始動口としての普通電動役物53又は56に遊技球が入賞したときであり、この割り込み処理時の前記当否乱数の値が抽出され当否判定値と比較される(ステップS180)。
本実施形態のパチンコ機10は、確率変動機として構成され、通常確率時では当否判定値は「1」であり、高確率時には「1」、「3」、「5」、「7」、「9」、「11」である。抽出された当否乱数の値が当否判定値と一致して大当たりとなる確率は、通常確率時には1/330であり、高確率時には1/55(=6/330)となる。この大当たりを発生させる確率が低確率状態から高確率状態に移行するのは、大当たり発生時の割り込み処理における大当たり図柄が「111」、「333」、「555」、「777」、「999」、「BBB」及び「DDD」の場合であり、大当たりが発生するときの7/15の確率で高確率に移行する。そして、高確率中において、再び大当たりを発生させたときの大当たり図柄が高確率図柄であれば更に高確率状態が継続する。
前述した図5に示す当否判定処理(ステップS180)が終了すると、続いて画像出力処理(ステップS190)が実行される。
この画像出力処理(ステップS190)を、次の表1を用いて詳細に説明する。表1に示すコマンドコードは、主制御基板30から図柄表示装置52,55の図柄制御基板50に送信されるコードである。表1に示す通り、主制御基板30と図柄制御基板50との送信コマンドコードは、1.電源投入時、2.客待ちデモ、3.図柄変動中、4.大当り開始時、5.大当り中、6.大当り終了時、7.動作異常時、の7種類に大別できる。
Figure 0004614310
1.電源投入時
電源投入時のコマンドは、パチンコ機10に電源が投入されたとき主制御基板30から図柄制御基板50に送信されるコマンドコードであり、10Hの動作番号及び01Hの識別番号の2バイト命令で構成されている。図柄制御基板50がこのコマンドを受信するとROMに書込まれた制御プログラムに従って特別図柄表示装置52,55の画面上に電源投入時のデモ画面を表示する。
2.客待ちデモ
客待ちデモのコマンドは、前記電源投入時のデモ画面が終了した後、又は遊技者が所定時間(通常約3分間)発射ハンドル24に触れていないと判断されたときに送信されるコマンドであり、20Hの動作番号及び01Hの識別番号の2バイト命令で構成されている。図柄制御基板50がこのコマンドを受信するとROMに書込まれた制御プログラムに従って図柄表示装置52,55の画面上に客待ちのデモ画面を表示する。例えば、特別図柄表示領域上に変動表示される特別図柄の変動パターンを全て順番に表示する。このとき、背景画面上には各々の変動パターンに対応した背景画像及びキャラクタが表示される。この客待ちデモ画面は遊技客が発射ハンドル24を操作するまで全ての変動パターンを順番に表示して一巡した後、繰り返し表示する。尚、遊技者が発射ハンドル24に触れているか否かはタッチスイッチ24aの入力により検知することができる。本実施形態では、タッチスイッチ24aの入力を主制御基板30に入力する構成としたので、主制御基板30と発射制御基板33との通信を主制御基板30からの一方向通信としながらも前記検知が可能なのである。もちろん、主制御基板30からタッチスイッチ24aのオンオフ情報は発射制御基板33に送信される。このタッチスイッチ24aの入力を発射制御基板33に入力する構成とし、いずれかの又は全ての入賞口に所定時間入賞がないこと、又は遊技盤22上のアウト口41にスイッチを設けてこのスイッチが所定時間オンしないことにより遊技者が遊技を実行していないことを判断する構成としても良い。
3.図柄変動中
図柄変動中コマンドは、特別図柄変動時に主制御基板30から図柄制御基板50へ送信されるコマンドであり、表1に示す通り(1)変動タイムコード、(2)左静止図柄指定コード、(3)中静止図柄指定コード、(4)右静止図柄指定コード、の4種類のコマンドコード(以下、この4つのコマンドコードを総称して「画像表示コマンド」ということもある。)に分類される。
(1)変動タイムコード
変動タイムコードは、動作番号として30Hの1バイト命令と識別番号として01Hから1EHの30種類の1バイト命令とからなる30種類の2バイト命令として構成されている。30種類の1バイト命令は、1秒単位の5秒〜35秒の30種類の時間を表している。
(2)左静止図柄指定コード
左静止図柄指定コードは、31Hの動作番号と01H〜0FHの15種類の識別番号とからなる命令コードであり、識別番号が01Hのときは左静止図柄として「0」、02Hのときは「1」、03Hのときは「2」、04Hのときは「3」、05Hのときは「4」、06Hのときは「5」、07Hのときは「6」、08Hのときは「7」、09Hのときは「8」、0AHのときは「9」、0BHのときは「A」、0CHのときは「B」、0DHのときは「C」、0EHのときは「D」、0FHのときは「E」の文字を特別図柄として特別図柄表示領域に表示させるためのものである。
(3)中静止図柄指定コード
中静止図柄指定コードは、32Hの動作番号と01H〜0FHの15種類の識別番号とからなる命令コードであり、識別番号は前記左静止図柄指定コードの識別番号と同じ意味をもち、各々で指定される文字を特別図柄として特別図柄表示領域に表示させるためのものである。
(4)右静止図柄指定コード
右静止図柄指定コードは、33Hの動作番号と01H〜0FHの15種類の識別番号とからなる命令コードであり、識別番号は前記左静止図柄指定コードの識別番号と同じ意味をもち、各々で指定される文字を特別図柄として特別図柄表示領域に表示させるためのものである。
この変動タイムコード、左、中及び右静止図柄指定コードは、遊技盤22上に発射された遊技球が特別図柄始動口としての普通電動役物53又は56に入賞したとき2バイトずつほぼ同時に送信されるコマンドコードであり、その内容は次のようにして決定される。
即ち、遊技球が普通電動役物53又は56に入賞すると、そのときの当否乱数の値、大当り図柄乱数の値、外れ図柄乱数の値、普通図柄乱数の値が各々抽出される。抽出された当否乱数値は、通常確率時には当否判定値「1」と比較し、高確率時には当否判定値「1」、「3」、「5」、「7」、「9」及び「11」と比較し一致すれば大当りが発生、一致しなければ外れとなる。一致して大当り発生時には、抽出された大当り図柄乱数値に+1として、この値を左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号とする。即ち、左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号は同一となる。それらが一致せず外れとなったときには、抽出された外れ図柄乱数の左図柄用乱数値、中図柄用乱数値及び右図柄用乱数値の各々の値に+1とした値を各々左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号とする。このとき、偶然に3つの識別番号が一致する場合には、右静止図柄指定コードの識別番号の値を「1」だけ異なる値とする処理が為される。前述した変動タイムコードは、左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号が全て一致するときには大きな値とし、全て一致しなくとも左及び中静止図柄指定コードの識別番号が一致するときには中間の値とし、全く一致しないときには小さな値に振り分けられる。
この4つのコマンドコードからなる画像表示コマンドを受信したときの図柄制御基板50が行う処理を説明する。「通常表示ルーチン」は、送信される左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号が全て一致しない場合、即ち大当りを発生させないときの画像処理に用いられる処理である。図柄制御基板50のマイコンが前記画像表示コマンドを受信すると、受信した変動タイムと左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号とから特別図柄の変動パターンを作成する処理を実行する。図柄制御基板50のROMには、次表2に示されるように、受信した画像表示コマンドの各値の組み合わせに対応したテーブルが書き込まれている。図柄制御基板50のマイコンは、受信した画像表示コマンドからROMに書き込まれたテーブルを読み出し特別図柄の変動パターンを作成する。この変動パターンは次のようにして作成される。
図柄制御基板50のマイコンは、受信した左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号から左と中との識別番号が一致するか否か(即ち、リーチであるか否か)を判断して通常変動なのか、リーチ変動なのかを判断し、更にリーチ変動でも変動タイムの値が所定値より大きいのか小さいのかによりトリック変動をするのか否かを判断し、これらの判断と変動タイムとにより特別図柄の左、中及び右図柄の変動開始から静止するまでの各々の時間を決定する。作成された特別図柄の変動パターンに従って、背景画面上に表示される背景及びキャラクタの表示データも作成される。こうして変動パターンが作成されると、この変動パターンに従って左、中及び右の各特別図柄の変動を開始し指定された静止図柄で確定表示する変動表示処理を実行すると共に、背景及びキャラクタの表示制御も実行される。
Figure 0004614310
4.大当り開始時
大当り開始時コマンドコードは、特別図柄表示領域に表示される左、中及び右特別図柄が同一図柄を表示した後から大当り動作が開始されるまでの間に大当りが発生したということを遊技者にアピールする画像を表示するときに使用されるコマンドであり、40Hの動作番号と01Hの識別番号により構成されている。この命令コードを図柄制御基板50が受信すると特別図柄表示装置52又は55の画面上に「大当り」等の文字を表示しキャラクタが喜ぶ画像を表示すると共に、音制御基板35により効果音を出力する処理がなされる。
5.大当り中
大当り中コマンドは、開放前コード、開放中コード、10カウント入賞コード、V通過コード及びラウンド表示コードの5個のコマンドに分類される。
(1)開放前コードは、50Hの動作番号及び01Hの識別番号より構成され、図柄制御基板50がこの命令コードを入力すると、大入賞口39を開放することを遊技者に知らせる画像を背景画面に表示する処理を実行する。
(2)開放中コードは、50Hの動作番号及び02Hの識別番号より構成され、図柄制御基板50がこの命令コードを入力すると、大入賞口39が開放中であることを遊技者に知らせる画像を表示する処理を実行する。
(3)10カウント入賞コードは、50Hの動作番号及び03Hの識別番号より構成され、主制御基板30は大入賞口39に遊技球が入賞したことをカウントスイッチ64又はVスイッチ65により検知する毎にこの命令コードを送信する。図柄制御基板50がこの命令コードを入力すると、入力する毎にその値をインクリメントしその値を背景画面上に表示する処理を行う。これにより、画面上には、大入賞口39に遊技球が入賞する毎に0から10個までの個数表示がなされる。
(4)V通過コードは、50Hの動作番号及び04Hの識別番号より構成され、主制御基板30は大入賞口39内の特別領域を遊技球が通過したことをVスイッチ65により検知するとこの命令コードを送信する。図柄制御基板50がこの命令コードを入力すると画面に「V」の文字を大きく表示し大入賞口39が閉鎖した後再び開放することを遊技者に知らせる。
(5)ラウンド表示コードは、50Hの動作番号及び05Hの識別番号より構成され、主制御基板30は大入賞口39が開放動作終了後に再び開放する毎にこの命令コードを送信する。図柄制御基板50がこの命令コードを入力すると、入力する毎にその値をインクリメントしその値を背景画面上に表示する処理を行う。これにより、遊技者には大入賞口39の開放回数が報知される。
6.大当り終了時
大当り終了時コマンドは、大当り終了デモコマンドコードと高確率移行コマンドコードとからなる。
大当り終了デモコマンドコードは、大当り動作が終了したとき、即ち大入賞口39の開放動作を終了したときに送信される命令コードであり、60Hの動作番号及び01Hの識別番号より構成される。図柄制御基板50がこの命令コードを入力すると大当りが終了したことを遊技者に知らせるメッセージを表示する。
高確率移行コマンドコードは、61Hの動作番号及び01H〜02Hの識別番号より構成される。識別番号が01Hのときは高確率状態が継続する場合であり、識別番号が02Hのときは高確率が継続しない場合である。この高確率移行コマンドコードは、主制御基板30から送信する構成としても良いし、前述した画像表示コマンドの値から図柄制御基板50が判断する構成としても良い。
7.動作異常時
動作異常時コマンドは、パチンコ機10に異常が発生したときに送信される命令コマンドであり、本実施形態では、70H01HのE1エラーコード、70H02HのE2エラーコード、70H03HのE3エラーコードより構成されている。E1エラーコードは、テンカウント異常エラーであり、大入賞口39が開放したときに遊技球が1個も検知されない場合に出力され、E2エラーコードは下皿23が満杯で満タンスイッチ24aがオンしたとき出力され、E3エラーコードは補給スイッチ44がオンしたとき出力される。これらの異常時コマンドを送信することにより表示されるエラーメッセージは、異常が解除されたとき送信される70H04Hのエラー解除コードにより消去される。
続く各出力処理(ステップS200)において、主制御基板30は、遊技の進行に応じて第1特別図柄表示装置52、第2特別図柄表示装置55、賞球制御基板31、発射制御基板33、ランプ制御基板34、音制御基板35、普通電動役物ソレノイド61a,62a等の各種ソレノイドに対して各々出力処理を実行する。即ち、前記各入力処理(ステップS170)により遊技盤22上の各入賞口に球の入賞があることが検知されたときには賞球としての球を払い出すべく賞球制御基板31に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータを音制御基板35に出力する処理を、パチンコ機10に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく図柄制御基板50にエラー信号を出力する処理を、更には、大当たり発生時には大当たり処理等を、各々実行する。
前述した本処理に続く残余処理は、外れ図柄乱数更新処理(ステップS210)及び初期乱数更新処理(ステップS220)から構成されるが、各々前述したステップS150及びステップS120と概ね同じ処理である。この2つの処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。
前述したステップS100〜S200までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図5に示された割り込み処理が1回実行されることにより外れ図柄乱数及び初期乱数の更新される(加算される)値も一律では無くなる。これにより、初期乱数及び外れ図柄乱数が当否乱数と同期する可能性は無くなる。尚、実施形態1においては、当否乱数の更新は初期乱数の値により変更される構成なので同期の虞は全くない。また、前述した普通図柄乱数更新処理(ステップS160)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
図14乃至12、図21乃至20に示すフローチャートは、主制御基板30のマイコンにより実行される変動時間変更処理を表したものであり、約2ms毎のハードウェア割り込みにより定期的に実行される処理である。
図14は、擬似図柄対応選択処理のフローチャートである。いずれかの遊技装置51又は54の変動パターンに対応する構成である。
図14のフローチャートは、擬似図柄が、どちらか一方に対応して表示される構成である。基本的に、前回第1本図柄に対応して表示された場合は、次回の変動は第2本図柄に対応して表示する構成である。その擬似図柄がどちらに対応するかを示す。基本的に第1、第2を交互に対応していくのであるが、この場合は、どちらかが変動を行っていないとき(始動口に入賞がない、保留もない)、どちらかが特定乱数(大当り乱数)を取得したときに、一方を優先して対応する構成である。
まずどちらか一方の擬似図柄が変動中か否かを判定し(S300)、肯定判定ならリターンに抜け、否定判定ならS310で第1本図柄78の保留記憶があるか否かを判定する。
S310は、擬似図柄が本図柄の変動パターンにより変動を行うものであるため、擬似の変動が終了して、また新たに変動を開始するときに、最低でもどちらか一方は変動パターンを取得していなければならない。そのため、保留が有るのかを確認する必要がある。無論、始動口入球もその中に含めて考えられる。
S310で否定判定なら、S320で保留無しフラグに1を代入し、肯定判定なら第1遊技装置51の当否乱数が特定乱数(ここでは大当り乱数)であるか否かを判定し(S330)、否定判定なら第2本図柄82の保留記憶があるか否かを判定し(S340)、否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第2遊技装置54の当否乱数が特定乱数か否かを判定し(S350)、肯定判定なら擬似第2対応処理を行い(S360)、リターンに抜ける。S330で肯定判定ならS420へ移行する。S350で否定判定なら保留無フラグが1であるか否かを判定し(S370)、肯定判定ならば保留無フラグに0を代入して(S380)、擬似第2対応処理を行って(S390)、リターンに抜ける。否定判定ならば前回の擬似第1対応処理(S400)を行っている場合には、S360へ、擬似第2対応処理を行っていない場合には、擬似第1対応処理を行い(S410)、リターンに抜ける。
図15に示す通り、S330で肯定判定の場合、第2本図柄に保留記憶が有るか否かを判定し(S420)、否定判定ならS460で擬似第1対応処理を行い(S460)、リターンに抜ける。S420で肯定判定なら第2遊技装置54の当否乱数が特定乱数か否かを判定し(S430)、否定判定ならS460へ移行し、肯定判定なら第1遊技装置51が先に入賞したか否かを判定し(S440)、肯定判定なら第2遊技装置54の図柄変動を遅延する処理を行い(S450)、S460を経てリターンに抜ける。S440で否定判定なら第1遊技装置54の図柄変動を遅延する処理を行い(S470)、擬似第2対応処理を行い(S480)、リターンに抜ける。
S450及びS470では図柄変動を遅延させることにより対処しているが、大当り遊技を遅延させる処理で対応しても可能である。
図16は、擬似図柄対応選択処理を示し、擬似図柄が対応していない方の遊技装置が当選図柄を取得した場合の変動時間変更処理を示すものである。
第1本図柄78が変動開始したか否かを判定し(S500)、肯定判定なら擬似図柄が変動しているか否かを判定し(S510)、否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第1遊技装置51が当選か否かを判定し(S520)、肯定判定なら擬似図柄を変動変更処理(S560)を行い、リターンに抜ける。S520で否定判定ならリターンに抜ける。S500で否定判定なら第2本図柄82が変動開始したか否かを判定し(S530)、否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら肯定判定なら擬似図柄が変動しているか否かを判定し(S540)、肯定判定なら第2遊技装置54が当選か否かを判定し(S550)、肯定判定なら擬似図柄を変動変更処理(S560)を行い、S550で否定判定ならリターンに抜ける。
S510又はS540の「擬似変動中?」について、第1遊技装置51の場合、擬似図柄が第1遊技装置51に対応していないことが明白なため、第2遊技装置54に対応していることを指す。S560の擬似変動変更処理は、基本的には擬似図柄の変動時間を短縮することにより、いち早く当りの方に対応させようとするものだが、変更内容により変わってくる。擬似図柄ではなく、本図柄の変動時間を変更する場合は、第1又は第2本図柄変更処理となる。本図柄の変動を待機させる場合は第1又は第2本図柄変動開始待機処理等となる。
図17及び図18は擬似変動変更処理1である。
図17は擬似変動変更処理1の内容を示すものであり、擬似図柄の変動内容について、擬似図柄は、変動開始、変動態様1、変動態様2、変動態様3、図柄確定の順序で変動処理を行う。変動態様の内容によっては、変動態様4、変動態様5等、増えることがある。逆に変動態様1で図柄が確定する場合もある。
本図柄78,82と擬似図柄76,80の対応については、擬似図柄が変動開始、変動態様1、変動態様2、変動態様3、図柄確定の順で、第1本図柄78が変動開始、図柄変動、図柄確定の順の例が挙げられる。図17に示す通り、第1本図柄78に対応した場合、第1本図柄78の変動時間は同一になる。
図18は、他方の本図柄が当選の場合の擬似図柄の変動時間の変更例(短縮)である。第2本図柄(当選)は、変動開始、図柄変動、図柄確定の順で、擬似図柄(第1対応)は、図の通り変動変更する。変更前は、擬似図柄は、変動開始、変動態様1、変動態様2、変動態様3、図柄確定の順、変更後は、変動開始、変動態様1、図柄確定、変動開始、変動態様4、図柄確定の順である。
図18に示す通り、変動態様1のときに第2本図柄が当選した場合、変動態様2、変動態様3を省いて確定表示し、擬似図柄は第2本図柄に対応する。タイミングによっては第1本図柄78の変動時間を短縮しても、第2本図柄82の図柄確定時に間に合わないことも予想されるが、その場合は、第2本図柄82の変動時間を伸長又は変動開始を遅延させることもある。
図19及び図20は擬似変動変更処理2である。
図19は、擬似図柄の変動時間変更例(伸長)である。予めそれぞれの本図柄78及び82に対応する変動態様を備えておく。その変動態様により遊技者はいずれに対応しているかどうかの判別がしやすい表示内容に設定されている。
擬似図柄(第1遊技装置51対応用)は、変動態様1、変動態様2、変動態様3の順であり、擬似図柄(第2遊技装置54対応用)は、変動態様4、変動態様5、変動態様6である。
第2本図柄(当選)は、変動開始、図柄変動、図柄確定の順である。変動変更前の擬似図柄(第1遊技装置51対応)は、変動開始、変動態様1、変動態様2、変動態様3、図柄確定の順である。変動変更後は、変動開始、変動態様1、変動態様4、変動態様5、変動態様6、図柄確定の順である。予め対応する変動態様を割り振っておけば、第1遊技装置51に対応していた変動表示を途中で第2遊技装置54に対応させて表示することができる。これにより、遊技者としても途中で対応が切り替わってしまったなら、その抽選は外れであったことが認識できるし、切り替わった方が当選の期待が高いと認識できる。よって、1つの擬似図柄でも、遊技者に必要な情報を報知することができるし、切り替わるという態様に遊技への興趣が生じてくる。
図18、図19に記載の通り、遊技状態に応じて、擬似図柄の変動内容、変動時間を変更することにより、1つの擬似図柄でも、第1遊技装置51、第2遊技装置54の抽選結果を報知していくことが可能となる。
図20は第1遊技装置51及び第2遊技装置54とが、ともに当選である場合の制御を示すものである。第2本図柄(当選)は変動開始、図柄変動、図柄確定の順である。変動変更前の擬似図柄(第1遊技装置51対応)は、変動開始、変動態様1、変動態様2、変動態様3、図柄確定の順である。変動変更後は、変動開始待機、変動開始、図柄変動・・・の順であり、擬似図柄(第1遊技装置51、第2遊技装置54対応)は、変動開始、変動態様1、変動態様2、変動態様3、図柄確定、変動開始、変動態様1・・・の順である。
このような状況の場合は、いずれの遊技装置も大当りであることを遊技者に報知する必要があるため、第2本図柄82(後から入賞した方、若しくは擬似図柄が対応していない方)の方を第1本図柄78(先に入賞した方、若しくは擬似が対応している方)が停止するまで、変動開始を遅延させておく例が挙げられる。
また、一方の遊技装置が大当り遊技を開始しているときに他方の遊技装置が変動を行ってはいけない構成であるならば、遅延時間を第1遊技装置51の大当り遊技まで伸長することができるし、第2遊技装置54の変動時間を第1遊技装置51の大当り遊技開始前までに短縮することができる。
図21は変動開始時期調整処理を示す。第1図柄始動口53に入賞か否かを判定し(S600)、肯定判定なら第1本図柄78の保留記憶があるか否かを判定し(S610)、肯定判定なら第1本図柄78の保留記憶が満杯か否かを判定し(S620)、肯定判定ならリターンに抜け、否定判定なら第1本図柄78の保留記憶を+1とし(S630)、リターンに抜ける。S600で否定判定ならリターンに抜ける。S610で否定判定なら擬似図柄が変動中か否かを判定し(S640)、肯定判定なら、変動開始待機処理を行い(S650)、リターンに抜ける。S640で否定判定なら第2本図柄に保留記憶があるか否かを判定し(S660)、肯定判定なら変動同時開始処理を行い(S670)、否定判定なら第1本図柄78の変動処理を行い(S680)、リターンに抜ける。
図21において、第2図柄始動口56への入賞の場合は、「第1」と「第2」を入れ替えることにより対応する。
図22は確定停止時間伸長処理を示す。まず、第1本図柄78が確定したか否かを判定し(S700)、擬似図柄が変動中か否かを判定し(S710)、否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第1本図柄78の確定停止時間の伸長処理を行い(S720)、リターンに抜ける。
第2本図柄82の確定の場合は、「第1と「第2」を入れ替えることにより対応する。
図23は変動同時開始処理を示す。第1遊技装置51の当否乱数が所定乱数値か否かを判定し(S800)、否定判定なら第2遊技装置54の当否乱数が所定乱数値か否かを判定し(S810)、否定判定なら前回の擬似図柄が第1遊技装置51に対応していたか否かを判定し(S820)、否定判定なら第1遊技装置51及び第2遊技装置54の図柄変動を開始し(S830)、擬似第1対応処理を行い(S840)、リターンに抜ける。S820で肯定判定なら第1遊技装置51及び第2遊技装置54の図柄変動を開始し(S850)、擬似第2対応処理を行い(S860)、リターンに抜ける。
S810で肯定判定の場合、第1遊技装置51及び第2遊技装置54の図柄変動を開始し(S870)、擬似第2対応処理を行い(S880)、リターンに抜ける。
S800で肯定判定の場合、第2遊技装置54の当否乱数が所定乱数値か否かを判定し(S890)、肯定判定なら第1本図柄78の変動を開始し(S900)、第2本図柄82の変動開始遅延処理(S910)を行い、擬似第1対応処理(S920)を行い、リターンに抜ける。S890で否定判定なら第1遊技装置51及び第2遊技装置54の図柄変動を開始し(S930)、擬似第1対応処理(S940)を行い、リターンに抜ける。
図21〜図23に記載の変動開始調整処理により、第1遊技装置51と第2遊技装置54を同時に変動させることにより、1つの擬似図柄85で対応することが可能となる。より、大当りに近い方を表示(いずれかがリーチに発展する方ならば、そちらを選択など)するため、大当りへの期待が高い演出の出現率が向上し、遊技者は毎回の変動に対して期待が高くなる。
図24は、いずれか一方の遊技装置が変動を開始していないときにのみ、擬似図柄を使用する構成の擬似表示変更処理である。
まず、両方の遊技装置の図柄が変動中か否かを判定し(S1000)、肯定判定ならリターンに抜け、否定判定なら変動中の図柄が第1本図柄78であるか否かを判定する(S1010)。肯定判断なら第1遊技装置51の第1本図柄78が停止したか否かを判定し(S1020)、肯定判定なら第1本図柄78の保留記憶があるか否かを判定し(S1030)、S1030で否定判定なら第1図柄始動口53に入賞したか否かを判定し(S1040)、否定判定ならば第2本図柄82の保留があるか否かを判定し(S1050)、否定判定ならば第2図柄始動口56に入賞したか否かを判定し(S1060)、肯定判定ならば擬似第2対応表示処理を行って(S1070)リターンに抜ける。S1050において肯定判定ならば、擬似第2対応表示処理を行って(S1070)リターンに抜ける。
S1010で否定判断されると、第2遊技装置54の図柄が変動中であるか否か判断し(S1080)、肯定判定なら第2遊技装置54の第2本図柄82が停止したか否かを判定し(S1090)、S1090で肯定判定なら第2本図柄82の保留記憶があるか否かを判定し(S1100)、否定判定なら第2図柄始動口53に入賞したか否かを判定し(S1110)、否定判定ならば第1本図柄78の保留があるか否かを判定し(S1120)、否定判定ならば第1図柄始動口53に入賞したか否かを判定し(S1130)、肯定判定ならば擬似第1対応表示処理を行って(S1140)リターンに抜ける。S1120において肯定判定ならば、擬似第1対応表示処理を行って(S1140)リターンに抜ける。S1020、S1060、S1080、S1090で否定判定、S1000、S1030、S1040、S1060,S1100、S1110で肯定判定なら、リターンに抜ける。この構成の場合、第1本図柄が停止し(S1010)、その保留も(S1020)、始動口入賞(S1030)も無くて、次回の変動が無いことが判明したとき(次回の変動が第2本図柄のみで開始されることが判明したとき)に擬似図柄を表示するためである。
図7、図24に記載の通り、第1及び第2本図柄が変動中のとき、各々が本図柄にて変動演出を行うので、一方の本図柄が変動を開始していなくても、擬似図柄が2つの表示装置を使用して表示されるため、いずれか一方が動いていない状態を無くすことができ、表示装置を十分に活用することができる。
なお、前記擬似図柄の表示制御において、(a)共用の擬似図柄は、第1遊技装置又は第2遊技装置のどちらか一方の、少なくとも当否判定用テーブル又は変動態様判定テーブルを参照して擬似図柄を決定し、当否の結果を擬似的に表示する、又は、(b)共用の擬似図柄は、第1遊技装置又は第2遊技装置がそれぞれ取得した両方の、少なくとも当否判定用テーブル又は変動態様判定テーブルを参照して擬似図柄を決定し、当否の結果を擬似的に表示するよう構成されている。
次に、前述した各処理を実行することによる、本実施形態に係るパチンコ機10の主な動作を説明する。
(第1遊技)
遊技者により操作される発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aにより遊技球が遊技盤22上に発射され、発射された遊技球が第1遊技装置51の特別図柄始動口としての普通電動役物53に入賞すれば第1特別図柄作動スイッチ52dにより検出され、第1図柄表示装置52のLCD52a画面上の特別図柄表示領域に特別図柄を所定時間変動表示した後に確定表示するよう働く。主制御基板30から図柄制御基板50へ特別図柄に関するコマンド等が送信され、図柄制御基板50では、LCD52a画面上への特別図柄、背景図柄等の画像を表示するように画像制御が実行される。特別図柄に関しては、まず左図柄が確定表示され、次に中図柄が確定表示され、中図柄と左図柄が一致しない場合は外れが確定し、その後、右図柄が確定表示される。中図柄と左図柄が一致した場合(例えば77?)はリーチとなり、右図柄が変動した後に確定表示する。この確定表示した右図柄が中及び左図柄と一致しない場合はリーチ外れとなる(例えば772)。一方、この確定表示した特別図柄が予め定められた特定図柄、例えば、前記リーチの後、全ての特別図柄が一致した場合(「777」等の3桁同一図柄)を表示すると大当り状態として、その後、遊技者に有利なゲーム内容を提供する。
大当り状態となるか否かは、主制御基板30により遊技球が第1特別図柄作動スイッチ52dにより検出されたとき抽出される当否決定乱数の値が所定値であるか否かにより決定される。また、リーチとなるか否かは、主制御基板30によりリーチ判定乱数の値が判定値であるか否かにより決定される。
大当り状態となると、大入賞口39が約30秒間又は遊技球が10個入賞したことがカウントスイッチ64により検出されるまでいずれか早く経過するときまで開放され、このとき大入賞口39内に入賞した遊技球が特別領域を通過したことがVスイッチ65により検出されると一旦大入賞口39が閉鎖された後に再び開放され、この開放動作を最大16回繰り返す。通常、遊技球1個の入賞に対して15個の遊技球が賞球として払い出すよう構成しているので、1回の大当り状態が発生すると、約2400(=15×10×16)個の遊技球を賞球として獲得することができる。
(第2遊技)
第1遊技と同様、遊技者により操作される発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aにより遊技球が遊技盤22上に発射され、発射された遊技球が第2遊技装置54の第2図柄始動口(普通電動役物)56に入賞すれば第2特別図柄作動スイッチ55dにより検出され、第2図柄表示装置55のLCD55a画面上の特別図柄表示領域に特別図柄を所定時間変動表示した後に確定表示するよう働く。主制御基板30から図柄制御基板50へ特別図柄に関するコマンド等が送信され、図柄制御基板50では、LCD55a画面上への特別図柄、背景図柄等の画像を表示するように画像制御が実行される。特別図柄に関しては、まず左図柄が確定表示され、次に中図柄が確定表示され、中図柄と左図柄が一致しない場合は外れが確定し、その後、右図柄が確定表示される。中図柄と左図柄が一致した場合(例えば77?)はリーチとなり、中図柄が変動した後に確定表示する。この確定表示した右図柄が中及び左図柄と一致しない場合はリーチ外れとなる(例えば772)。一方、この確定表示した特別図柄が予め定められた特定図柄、例えば、前記リーチの後、全ての特別図柄が一致した場合(「777」等の3桁同一図柄)を表示すると大当り状態として、その後、遊技者に有利なゲーム内容を提供する。
大当り状態となるか否かは、主制御基板30により遊技球が第2特別図柄作動スイッチ55dにより検出されたとき抽出される当否決定乱数の値が所定値であるか否かにより決定される。また、リーチとなるか否かは、主制御基板30によりリーチ判定乱数の値が判定値であるか否かにより決定される。
大当り状態となった場合の大入賞口39の動作等は、前述した第1遊技装置51と同様である。なお、本実施形態のパチンコ機10は大入賞口39を有する構成であるが、遊技装置51又は54のそれぞれに大入賞口を設ける構成としても構わない。
このように、第1遊技装置51と第2遊技装置54を備えたパチンコ機10は、1つの遊技機で第1遊技と第2遊技を同時に楽しめる遊技機である。なお、変動時間変更処理および変動開始遅延処理は、遊技装置51及び54の一方又は両方が、当選乱数を取得するか、大当り遊技中の場合にその特徴的な制御を発揮するものである。
以上説明した実施形態1によれば、2つの遊技装置51、54で各々の抽選を行いながらも、遊技者は1つの共用の擬似図柄の変動態様を見ていれば良いため、疲労しにくい。また、本図柄78、82等は変動開始前と変動停止時の図柄の態様が同一でなければならず、また、表示位置についても同一でなければならないため、表示演出上ある程度、制限があるが、擬似図柄85の活用範囲の拡大により解消することができる。擬似図柄85は、図柄を表示するものの、実際は背景の一部として表示されている。そのため本図柄のような制限がない。よって、複数のモードを備えて、例えば、海モード(海をモチーフにした背景、魚を模した図柄の形態)、山モード(山をモチーフにした背景、獣をもした図柄の形態、を備える)、所定起因により切り替えて表示していくことができる。また、擬似図柄自体に通常確率状態と確率変動状態の識別力を備えていないが、あたかも大当り終了後に確率変動の抽選を行うような演出などができるようになる。
2つの図柄表示装置52及び55で共用の擬似図柄85の変動態様を表示するため、表示領域が拡大し、表示演出力が向上する。いずれか一方の本図柄78又は82が図柄表示を開始していないときでも、擬似図柄85が2つの図柄表示装置52及び55を使用するため、一方の図柄表示装置52又は55での表示が停止している状態を回避でき、2つの図柄表示装置52及び55を十分に使用することができる。擬似図柄85を共用することにより、2つの図柄表示装置52及び55を使用して擬似図柄85を表示することができ、表示領域を最大限に活用した演出が可能となり、遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる。
第1本図柄78、第2本図柄82に対して、1つの擬似図柄85が対応するため、遊技者は1つの擬似図柄85を見ているだけでよく、2つの抽選結果を間断なく注意して遊技を行う必要がない。
いずれか一方の本図柄しか作動しなくても、第1遊技装置51、第2遊技装置54の各図柄表示装置は擬似図柄を表示するため、図柄表示装置を活用することができる。また、2つの図柄始動口53,56、図柄表示装置52,55を備えているが、一方が作動しているときは他方は作動しない遊技機の構成にできる。
1つの擬似図柄でも、擬似図柄の背景、色等により、遊技者が直ちにいずれの遊技装置に対応して表示しているかが、判別でき、遊技の混乱を防ぐことができる。
(実施形態2)
図25は実施形態2のパチンコ機の遊技盤面222を示すものである。
この実施形態2は、普通図柄表示装置37a,37b、及び普通図柄保留記憶表示装置42a、42bが、それぞれ、1つの普通図柄表示領域237、1つの普通図柄保留記憶表示領域242に統合されている。また、特別図柄保留記憶表示部48a,48bは、それぞれ、LCD252画面上に特別図柄保留記憶表示部248a,248bとして表示される。また、LCD52aとLCD55aとが1つのLCD252に統合されたものである。図26の実施形態の電気ブロック図では、図柄制御装置250、音制御装置234、ランプ制御装置235とを統合したサブ統合基板260が形成してある。
図27は、1つの図柄表示装置252(LCD)に1つの擬似図柄表示領域277を備え、且つ2つの本図柄を表示する構成である。普通図柄表示領域237bとその保留記憶表示領域242がLCD252に形成してある。LCD252で1つの擬似図柄285を全てを表示するため、各種情報を視認し易くなる。
図28は、擬似図柄285を表示する専用の表示装置を分離して備え、第1本図柄278及び第2本図柄282はそれぞれ別々に表示される構成例である。擬似図柄285専用の表示装置を備えることにより、より表示領域の全てを演出に使用することができる。本図柄278,282とは別体なため、本図柄278,282と擬似図柄285を混同することも防止することができる。また、本図柄278,282を別体の表示装置279a及び283aに表示することにより、それぞれの混同を防止することができる。
図28によれば、実際に抽選に対する変動演出は擬似図柄285が行うため、表示領域を最大限使用して演出を行うことができる。また、本図柄278,282に対しては変動演出等をしないため(変動開始〜高速変動〜停止のみ)安価な表示装置(7セグ、ドット等)で小さく表示すれば良く、表示装置に対するコストも低く抑えることができる。
図29は、図28において、別体の表示装置279a及び283aを合体し、及びを表示できる1つの共用の表示装置290とした構成例である。擬似図柄285に対する前記した効果に加え、1つの本図柄278,282を1つの表示装置290で表示するため、互いの抽選結果を把握し易くなる。
図30は図27の構成の変更例であり、擬似図柄285がいずれの遊技装置51又は54に対応しているかを報知する手段を備えたものである。第1本図柄278に対応していることを示す為に背景Aが所定色(例えば緑色)で表示する画面構成である。
第1本図柄278に対応して背景Aがカラーイメージ(緑)とする。第2本図柄282に対応して背景Aをカラーイメージ(赤)とする。擬似図柄285がいずれの遊技装置51又は54に対応しているかは、表示色などで識別させることができる。お互いの乱数値を参照して擬似の変動パターンを作成する構成の場合は、特に対応させる必要はない。
実施形態2によれば、1つの表示装置(LCD)252に全てを表示する為、遊技者は目線の移動を最小限にして全てを把握することができる。なお、各々の表示領域は認識しやすいように区切りを入れておくことが望ましい。1つの表示装置252において2つの本図柄278,282に対して、1つの擬似図柄285が対応する構成において、1つの表示装置252に表示するため、複数の本図柄278、282と1つの擬似図柄285の対応関係が把握しやすい。
(実施形態3)
図31は、実施形態3のセンターケース336等を示すものである。実施形態3は、実施形態1の擬似図柄76及び80を同じ主題ではなく、異なる主題とし、擬似図柄で第1擬似図柄376と、第2擬似図柄380とを第2遊技装置の抽選結果を表示する場合、第1遊技装置と第2遊技装置にそれぞれ対応した擬似図柄をLCD352aとLCD355aの表示領域を使用して、一緒に表示する構成例である。これによりいずれの遊技装置に対する擬似図柄であるのか遊技者が容易に把握できる効果がある。対応する要素は300番台として適宜援用する。他の構成は実施形態1を援用する。
(実施形態4)
図32は、実施形態4を示し、実施形態2の図27の構成例において、リーチが発生するときには、1つの表示装置内に複数の特図、1つの擬似図柄を表示する構成においての表示装置の活用する構成である。演出1は、擬似図柄が第1に対応していて、第2本図柄482がリーチに発展する構成である。擬似図柄が対応している第1遊技装置の方でリーチが発生しているときに、第2本図柄でもリーチが発生した場合、図のように第2本図柄482の表示領域を拡大することができる。
また、第1遊技装置で取得した変動パターンに予め両方がリーチになる変動態様として持っている。第1遊技装置の変動パターンに対応して変動しているときに、第2遊技装置が当選乱数値を取得したときに適用できる。対応する要素は400番台として適宜援用する。他の構成は実施形態2を援用する。
図33は、図26に対応する処理例である。サブ統合基板260での処理例であり、第1遊技装置251と第2遊技装置254で共通の変動パターンを共用する構成例である。
まず、始動口入賞を判定し(S1100)、当否乱数取得しているか否かを判定し(S1110)、肯定判定なら変動パターンを取得しているか否かを判定し(S1120)、第1図柄始動口への入賞であるか否かを判定する(S1130)、肯定判定なら第1図柄始動口に対応した変動パターンAを選択し(S1140)、否定判定なら第2図柄始動口に対応した変動パターンBを選択し(S1150)、S1140又はS1150の後、図柄変動処理を行い(S1160)、リターンに抜ける。S1100で否定判定ならリターンに抜ける。
ここで変動パターンAは、第1遊技装置に対応していることを示すキャラクタを使用するようにする処理である。変動パターンBは第2遊技装置に対応していることを示すキャラクタを使用するようにする処理である。このように取得した変動パターンに予めA、Bを備えていることを前提とする処理である。
図33に記載の通り、第1遊技装置、第2遊技装置がどちらの変動パターンを取得したかによって、擬似図柄の変動パターンが決定されるため、予め両方が当選したときなどは、両方の大当りの期待が高いことを演出する変動パターンを割り振っておくことが可能となる。更に1つの変動パターンでも、パターンA,Bを備えることにより、第1、第2に対応することができ、また、パターンAとBとで、同一の変動パターンでも、表示内容を変えることにより、遊技者は擬似図柄がどちらに対応して表示しているのかを、容易に識別することができる。
以上のように、サブ統合基板260を備えるので、サブ統合基板260で変動パターンを決定、表示制御させることができるため、それまでのように各々の図柄表示装置の図柄制御装置で行う必要が無くなる。
図34、図35は実施形態5の遊技機510を示すものであり、図面番号は実施形態1と概ね同様であるため、図1及び図3の図面番号を500番台として援用し、詳しい説明は略す。
実施形態5の遊技機510は、上皿515の前面左側に選択釦586を備えている。この選択釦586を遊技者が操作することによって、第1本図柄578、第2本図柄582のいずれかを基準にして擬似図柄表示するかを切り替えて選択することが可能となる。
例えば図35(a)に示す第1対応モードでは、第1本図柄578に対応する擬似図柄576,580が前面に表示され、第1本図柄578に対応して表示態様が変化する。このとき、遊技者が選択釦586を操作することによって、図35(b)に示す第2対応モードに切り替わり、第2本図柄582に対応する擬似図柄576’,580’が前面に表示され、第2本図柄582に対応して表示態様が変化する。このように遊技者が選択釦586を操作することによって、第1対応モードと第2対応モードとを自由に切り替えることが可能な構成となっている。
上記構成によって、例えば遊技機の設計、配置上どうしても第1本図柄578と第2本図柄582では入賞率に差が生じる可能性があり、その場合、入賞率の高い方に対応するモードに設定すれば、安定した図柄変動の機会があるため、より、変動演出を楽しむことができるようになる。また、どちらかが高確率状態になったときなど、双方の遊技状態によって遊技者は対応するモードを選択することができる。他にも、第1本図柄578、第2本図柄580どちらかを選択するかにより擬似図柄の形態、変動態様が全く違う構成にすれば、遊技者は任意に好みの方を選択して遊技を行うことができる等の効果を発揮する。
尚、本発明の実施の形態は、下記の内容に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。図面等に記載した変動時間変更制御、変動開始遅延処理などの各種の処理内容は一例として記載したものであり、また本図柄、擬似図柄の表示態様、制御態様等も一例として記載したものであるので、この制御以外でも可能である。また、その他の構成についても同様である。
本発明を採用した実施形態1のパチンコ機10を示す外観斜視図である。 パチンコ機10の裏面図である。 パチンコ機10の遊技盤22の構成を示す正面図である。 パチンコ機10の電気的構成を示したブロック図である。 パチンコ機10の表示構成例であり、2つの図柄表示装置52及び55に1つの擬似図柄85を表示する例である。 (a)(b)は、パチンコ機10の表示構成例であり、2つの図柄表示装置52及び55に1つの擬似図柄85を表示し、擬似図柄に対応していない方の本図柄の大当り期待度を報知する例である。 (a)(b)は、パチンコ機10の表示構成例であり、いずれか一方の本図柄の変動を開始していないときにのみ、擬似図柄を表示する例である。 パチンコ機10の表示構成例であり、双方の図柄表示装置が変動中から擬似図柄で表示している場合の構成である。 パチンコ機10の表示構成例であり、両画面表示開始タイミングに関する構成である。 パチンコ機10の表示構成例であり、両画面表示開始タイミングに関する構成(a)、両画面表示終了タイミングに関する構成(b)である。 パチンコ機10の表示構成例であり、両画面表示終了タイミングに関する別の構成である。 (a)(b)は、パチンコ機10の表示構成例であり、それぞれ、背景による期待度報知、一方の本図柄が変動していないときに表示内容を変更する例である。 主制御装置30で実行されるメイン処理を示すフロチャートである。 実施形態1の擬似図柄対応処理(その1)を示すフロチャートである。 実施形態1の擬似図柄対応処理(その2)を示すフロチャートである。 実施形態1の変動時間変更処理を示すフロチャートである。 実施形態1の擬似変動変更処理1のうち、擬似図柄の変動内容と、本図柄と擬似図柄の対応関係を示す説明図である。 実施形態1の擬似変動変更処理1のうち、他方の本図柄が当選の場合の擬似図柄の変動時間変更例である。 実施形態1の擬似変動変更処理2のうち、擬似図柄の変動時間変更例(伸長)を示す例である。 実施形態1の擬似変動変更処理2のうち、第1遊技装置と第2遊技装置が共に当選であった場合の制御を示す例である。 実施形態1の変動開始調整処理を示すフロチャートである。 実施形態1の確定停止時間伸長処理を示すフロチャートである。 実施形態1の変動同時開始処理を示すフロチャートである。 実施形態1の擬似表示変更処理を示すフロチャートである。 実施形態2のパチンコ機の遊技盤222の構成を示す正面図である。 実施形態2のパチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。 実施形態2のパチンコ機の表示構成例であり、1つの図柄表示装置252に1つの擬似図柄285を表示する例である。 パチンコ機の表示構成例であり、擬似図柄を表示する専用の表示装置236を備え、本図柄は別々の表示装置279a,283aを備えた例である。 パチンコ機の表示構成例であり、擬似図柄を表示する専用の表示装置236を備え、本図柄は1つの表示装置290を備えた例である。 パチンコ機の表示構成例であり、擬似図柄のいずれに対応しているかを報知する報知手段を備える例である。 実施形態3のパチンコ機の表示構成例であり、1つの擬似図柄で第1遊技装置と第2遊技装置の抽選結果を表示する場合、第1及び第2にそれぞれ対応した擬似図柄を第1、第2表示領域を使用して一緒に表示する例である。 実施形態4のパチンコ機の表示構成例であり、1つの表示装置内に複数の本図柄、1つの擬似図柄を表示する例である。 実施形態2の変動態様選択処理を示すフロチャートである。 実施形態5のパチンコ機510を示す正面図である。 実施形態5のパチンコ機510の表示構成例として、第1対応モード(a)及び第2対応モード(b)について示した図である。
符号の説明
30・・・主制御基板 31・・・賞球制御基板 33・・・発射制御基板
36・・・ センターケース 37a,37b・・・ 普通図柄表示装置
38・・・ 普通図柄始動ゲート 38a・・・ 普通図柄作動スイッチ
38b・・・ 普通役物ソレノイド 39・・・ 大入賞口
39a・・・ 大入賞口ソレノイド 50・・・ 図柄制御基板
51・・・ 第1遊技装置 52・・・ 第1図柄表示装置
52a・・・ LCDパネルユニット(LCD) 53・・・ 第1図柄始動口
54・・・ 第2遊技装置 55・・・ 第2図柄表示装置
55a・・・ LCDパネルユニット(LCD) 56・・・ 第2図柄始動口
57・・・ Vソレノイド 64・・・カウントスイッチ
65・・・役物連続作動スイッチ(Vスイッチ)
66a,66b・・・普通電動役物ソレノイド
76・・・第1擬似図柄 77・・・擬似図柄表示領域 78・・・第1本図柄
79・・・第1本図柄表示領域 80・・・第2擬似図柄 81・・・擬似図柄表示領域
82・・・第2本図柄 83・・・第2本図柄表示領域 85・・・擬似図柄

Claims (1)

  1. 遊技球が第1特別図柄始動口に入球するタイミングに応じて当否を抽選し、
    図柄を予め決定された変動時間に従って変動表示後に、当否の結果に応じた第1特別図柄を確定表示し、
    当り乱数を取得した場合は、特別図柄用表示装置に特定図柄を表示すると共に、大入賞口の開放を所定回数繰り返す第1大当り遊技を実行する第1遊技装置と、
    遊技球が第2特別図柄始動口に入球するタイミングに応じて当否を抽選し、
    図柄を予め決定された変動時間に従って変動表示後に、当否の結果に応じた第2特別図柄を確定表示し、
    当り乱数を取得した場合は、特別図柄用表示装置に特定図柄を表示すると共に、前記大入賞口の開放を所定回数繰り返す第2大当り遊技を実行する第2遊技装置と、
    前記特別図柄用表示装置とは別体に設けられた擬似図柄用表示装置と
    を備え、
    前記第1特別図柄と前記第2特別図柄は、一方が作動している時に他方は作動を行わず、
    前記擬似図柄用表示装置は、背景表示と、前記第1特別図柄と前記第2特別図柄とで共用する1つの擬似図柄を表示する構成であり、
    前記擬似図柄は、
    通常確率状態であるか確率変動状態であるかの識別力を備えず、
    前記第1特別図柄の前記変動時間、または前記第2特別図柄の前記変動時間に対応して変動表示を行うと共に、
    前記第1特別図柄、または前記第2特別図柄の確定表示に対応して当否の結果を擬似的に表示し、
    更に、前記第1特別図柄と前記第2特別図柄のいずれに対応しているかを前記背景表示により識別させる
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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