JP2007190072A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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哲 長谷
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Abstract

【課題】 2組の抽選結果に基づく図柄の変動表示を同時進行しながらもシンプルな遊技を可能としつつ、遊技の多様性を付与し興趣の向上を図ることのできるパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】 玉供給皿4の中央手前側には、第1図柄表示領域441と第2図柄表示領域442との間に位置する境界線440を移動することにより、両表示領域441,442の面積比を変更するために人為的に操作する表示移動ダイヤル60が設けられている。この表示移動ダイヤル60は、第1図柄表示領域441及び第2図柄表示領域442に表示される図柄が変動表示中であるか停止表示中であるかにかかわらず操作が可能であり、いつでも素早く変更操作ができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パチンコ遊技機に関する。
例えば、一般によく知られた「セブン機」と称されるパチンコ遊技機では、スタートチャッカー(始動チャッカー、始動入賞口ともいう)やスルーチャッカー(始動ゲートともいう)に入賞すると、乱数抽選(大当たり抽選)によって当否判定が行われる。この判定結果に基づいて、1又は複数(例えば3桁)の図柄表示領域を有する液晶表示部(図柄表示部;可変表示手段)では図柄を所定時間にわたり変動表示した後確定表示(停止表示)する。さらに、液晶表示部が大当たり図柄(例えば、「777」等の3桁のゾロ目)を確定表示すると大当たりが発生(発動)してアタッカー(大入賞口)が開放する。
上記した大当たり抽選(当否抽選)では機種毎に当選確率が予め定められている(例えば、1/300〜1/500)ので、遊技が画一化されて単調になり、次第に興趣が失われてしまう傾向がある。そこで、スタートチャッカー、抽選手段、図柄表示部、アタッカー等を2組設けることによって2種類の大当たりを設定し、各組(各遊技領域)で実行される遊技(大当たり)を関連付けることによって興趣を高めることが提案されている(特許文献1,2参照)。
特開平10−277207号公報 特開2005−192990号公報
しかし、これらに記載された技術ではいずれも、2組の抽選結果に対応する変動表示が遊技盤の2箇所で並行して実行される。したがって、遊技盤上の遊技状態が煩雑となって分かりづらくなる場合があり、図柄表示部、アタッカー等を2組設けることは遊技領域を狭くしたりコストアップを招いたりするおそれもある。また、同様の変動表示が2箇所で並行して実行される場合、いずれか一方の当否抽選(変動表示)で大当たりになると一定の満足感が得られるため、他方の当否抽選(変動表示)には関心が向かなくなり、かえって遊技に対する集中力や緊張感を欠くことになりかねない。
本発明の課題は、2組の抽選結果に基づく図柄の変動表示を同時進行しながらもシンプルな遊技を可能としつつ、遊技の多様性を付与し興趣の向上を図ることのできるパチンコ遊技機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明のパチンコ遊技機は、
第1始動条件の成立に伴って当否抽選を実行し、その第1抽選結果に基づき文字、数字等の図柄の変動表示及び停止表示に関する図柄表示情報を生成・出力する第1表示情報出力手段と、
第2始動条件の成立に伴って当否抽選を実行し、その第2抽選結果に基づき文字、数字等の図柄の変動表示及び停止表示に関する図柄表示情報を生成・出力する第2表示情報出力手段と、
遊技盤に配置され、前記第1表示情報出力手段で生成・出力される図柄表示情報に基づき図柄を変動表示及び停止表示するための第1図柄表示領域と、前記第2表示情報出力手段で生成・出力される図柄表示情報に基づき図柄を変動表示及び停止表示するための第2図柄表示領域とが連結形成された可変表示手段と、
前記第1図柄表示領域及び第2図柄表示領域の少なくとも一方の表示領域の面積又は表示する図柄の大きさを大小変化させるために人為的に操作される表示操作手段と、
前記可変表示手段の各図柄表示領域において、前記第1表示情報出力手段及び第2表示情報出力手段より出力される図柄表示情報に基づき図柄を変動表示及び停止表示するとともに、前記表示操作手段の操作に基づき前記第1図柄表示領域及び第2図柄表示領域の面積又は表示する図柄の大きさを制御する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明のパチンコ遊技機は、
所定の始動条件の成立に伴って当否抽選を実行する抽選手段と、
その抽選手段の抽選結果を第1抽選結果と第2抽選結果とに振り分ける振分手段と、
前記第1抽選結果に基づき、文字、数字等の図柄の変動表示及び停止表示に関する図柄表示情報を生成・出力する第1表示情報出力手段と、
前記第2抽選結果に基づき、文字、数字等の図柄の変動表示及び停止表示に関する図柄表示情報を生成・出力する第2表示情報出力手段と、
前記遊技盤に配置され、前記第1表示情報出力手段で生成・出力される図柄表示情報に基づき図柄を変動表示及び停止表示するための第1図柄表示領域と、前記第2表示情報出力手段で生成・出力される図柄表示情報に基づき図柄を変動表示及び停止表示するための第2図柄表示領域とが連結形成された可変表示手段と、
前記第1図柄表示領域及び第2図柄表示領域の少なくとも一方の表示領域の面積又は表示する図柄の大きさを大小変化させるために人為的に操作される表示操作手段と、
前記可変表示手段の各図柄表示領域において、前記第1表示情報出力手段及び第2表示情報出力手段より出力される図柄表示情報に基づき図柄を変動表示及び停止表示するとともに、前記表示操作手段の操作に基づき前記第1図柄表示領域及び第2図柄表示領域の面積又は表示する図柄の大きさを制御する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
このように、パチンコ遊技機では2組の抽選結果に基づき対応する各々の表示情報出力手段による図柄の変動表示を同時進行しながら、可変表示手段(例えば液晶表示部)の2つの図柄表示領域の面積又は表示する図柄の大きさを表示操作手段(例えばダイヤル)で大小変化させることができる。これにより、実質的に一方の図柄表示領域のみに図柄表示することも可能になり、遊技者側から見るとシンプルで分かりやすい遊技が可能となる。また、面積を小さく表示していた図柄表示領域で特別図柄(例えば大当たり図柄)が揃ったときには、表示操作手段を操作して表示領域を拡大すれば遊技状態を直ちに確認することができるので、興趣を失わずにすむ。
さらに、例えば大当たりの発生時、大当たり後の確変状態や時短状態等において、隣の遊技者等に覗かれたくない場合には、覗かれたくない図柄表示情報を小さく表示するようにしておけば、静かに遊技(大当たり等)を楽しむことができ、遊技の多様性を向上させることができる。具体的には、通常のリーチよりも大当たりになる可能性の高いロングリーチ等が発生したときあるいは発生しそうなときに、表示操作手段を操作して小さく表示することもできる。なお、「始動条件の成立」の代表例は、「遊技盤に配置された始動入賞口への入賞」である。したがって、「遊技盤に配置された第1(又は第2)始動入賞口への入賞」により「第1(又は第2)始動条件が成立」する。
このようなパチンコ遊技機では、表示操作手段は、第1図柄表示領域及び/又は第2図柄表示領域の図柄の表示態様が変動表示中及び停止表示中のいずれであっても操作可能であることが望ましい。
これによって、表示操作手段は、第1図柄表示領域及び第2図柄表示領域に表示される図柄の表示態様に左右されずに、いつでも変更操作ができる。ここで、「図柄の表示態様が変動表示中」とは、抽選結果を報知するためにあるいは抽選とは関係なく待機中の演出表示のために、図柄が静止せずに移動したり振動したりしていることをいう。また、「図柄の表示態様が停止表示中」とは、図柄が変動表示した後大当たり図柄又は外れ図柄で静止して抽選結果を確定表示したり、あるいは抽選前の待機中に図柄が静止していることをいう。したがって、例えば第2図柄表示領域で表示される図柄が特別図柄で揃って特別状態が発生した場合、直ちに表示操作手段を操作して拡大した第2図柄表示領域に表示させることにより、特別図柄(特別状態)を確認することができる。
なお、表示操作手段は、第1図柄表示領域と第2図柄表示領域との間に位置する境界を移動することにより、これらの表示領域の面積比を変更するようにすれば、図柄表示領域の変化割合を大きくかつ分かりやすく示すことができる。
そして、第1図柄表示領域と第2図柄表示領域とのうちいずれか一方の図柄表示領域で特別図柄が停止表示され、その停止表示した特別図柄に基づき遊技者にとって有利な特別状態の実行が開始されるとき、他方の図柄表示領域が図柄の変動表示中であれば、その他方の図柄表示領域に対応した表示情報出力手段は、その変動表示の出力を特別状態の実行が終了するまで継続することができる。
すなわち、可変表示手段の一方の図柄表示領域で特別図柄を停止表示しその特別図柄に基づく特別状態(例えば大当たり)の実行が終了するまで、他方の図柄表示領域では図柄変動表示を継続することができるので、2組の抽選結果に基づく各々の遊技が同時に処理されることなく1つずつ実行される。これによって、遊技の公平性を担保することができ、混同を防止することができる。
具体的には、一方の図柄表示領域が特別図柄で停止表示したとき、すなわち一方の図柄表示領域で特別状態の実行が開始されたとき、他方の図柄表示領域でも特別状態となる場合が当然含まれている。したがって、一方の図柄表示領域で特別状態の実行が終了するまで他方の表示情報出力手段が変動表示の出力を継続することによって、他方の図柄表示領域で連続特別状態(いわゆる連チャン)するチャンスを奪わずにすむ。なお、変動表示の出力(図柄の変動表示)を継続するには、例えば図柄変動時間を計測する変動タイマの作動(計時)を一時停止(中断)したり、図柄変動時間を再設定(延長)したりすればよい。
そして、このようなパチンコ遊技機では、
第1表示情報出力手段で生成される図柄表示情報に基づいて音声情報を作成・出力する第1音声情報出力手段と、
第2表示情報出力手段で生成される図柄表示情報に基づいて音声情報を作成・出力する第2音声情報出力手段と、
第1音声情報出力手段及び第2音声情報出力手段より出力される2つの音声情報を、第1図柄表示領域及び第2図柄表示領域の面積比又は表示する図柄の寸法比に基づく音量で、機体に配置されたスピーカに音声出力する音声制御手段とを備えることができる。
このように、2つの図柄表示領域の面積比又は表示する図柄の寸法比に基づく(例えば比例する)音量でスピーカに音声出力するので、遊技者は表示と音声とがマッチした臨場感のある遊技を楽しむことができる。なお、スピーカへの音声情報の出力は、音声効果を高めるため、各図柄表示領域への図柄表示情報の出力と同期して出力するとよい。
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態につき図面に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明に係るパチンコ遊技機の一例を示す正面模式図、図2は遊技盤の拡大説明図である。図1に示すパチンコ遊技機1は、台枠に取り付けられた透明のガラス扉2と、台枠の内側に配置されてガラス扉2によって覆われる遊技盤3を有する。遊技盤3には、円形状の遊技領域が形成されている。遊技盤3の下方には、玉供給皿4が設けられている。玉供給皿4に準備された玉(遊技球;遊技媒体)は、発射ハンドル5を含んで構成される玉発射機構によって遊技盤3に向けて発射される。遊技盤3には釘3aが多数植設されているので、レール(図示省略)を通じて遊技盤3の遊技領域に達した玉は、それらの釘3aに弾かれながら遊技盤3の面上を落下する。なお、符号6はいずれの入賞口にも入賞しなかった玉を回収するためのアウト口を示す。
遊技盤3の中央付近には横長矩形状の液晶表示部44(擬似特別図柄表示部;可変表示手段)が配設され、この液晶表示部44は、長手方向中央部を標準位置として左右方向に移動する上下方向の境界線440によって左右2つの図柄表示領域441,442に区画(二等分)されている。左側に位置する第1図柄表示領域441と右側に位置する第2図柄表示領域442とには、それぞれ複数列の図柄(例えば、3桁のアラビア数字)が液晶表示されている。すなわち、第1図柄表示領域441と第2図柄表示領域442とは、左右方向に移動可能な境界線440を挟んで一直線状に連結形成されている。
液晶表示部44の下方中央部には、上方に開口する第1スタートチャッカー12(第1始動入賞口)が配置されている。また、第1スタートチャッカー12のすぐ下には、開閉する一対の回動翼片13a,13aを有する第2スタートチャッカー13(第2始動入賞口)が配置されている。これらの第1スタートチャッカー12及び第2スタートチャッカー13の下方には、第1スタートチャッカー12への入賞に基づいて実行される第1抽選、又は第2スタートチャッカー13への入賞に基づいて実行される第2抽選において、当選(大当たり)したときに開放するアタッカー14(大入賞口;可変入賞装置)が設けられている。さらに、液晶表示部44の左方には、玉が通過したとき予備抽選を行いその結果が当たりであると第2スタートチャッカー13の回動翼片13a,13aを所定時間にわたり開口させるためのスルーチャッカー11(始動ゲート)が配置されている。
なお、第2スタートチャッカー13は第1スタートチャッカー12の直下に位置しているので、第2スタートチャッカー13への入賞率は、回動翼片13a,13aが閉じた状態では第1スタートチャッカー12に比してきわめて低くなる。予備抽選で当たりのときの回動翼片13a,13aの開放時間は、通常遊技時では短いため入賞困難であるが、上記大当たり後の時短状態では開放時間が延長されて入賞しやすくなる。したがって、通常時には第1スタートチャッカー12への入賞に基づく第1抽選によって大当たりが発生しやすくなり、大当たり終了後の時短状態では第2スタートチャッカー13への入賞に基づく第2抽選によって再度大当たりとなる確率が高くなる。
液晶表示部44の第1図柄表示領域441には、第1特別図柄記憶エリア24a(図6(b)参照)から読み出された第1抽選の結果が、上記した3桁の図柄(例えば「123」)の形で導出表示される。すなわち、第1抽選(第1スタートチャッカー12への入賞に基づく抽選)の抽選結果に応じて、各桁毎に所定時間にわたり図柄変動表示された後、所定の順(例えば、左図柄→右図柄→中図柄の順)に停止表示され、3桁の大当たり図柄又は外れ図柄が液晶表示部44の第1図柄表示領域441に確定表示される。
一方、液晶表示部44の第2図柄表示領域442には、第2特別図柄記憶エリア24b(図6(b)参照)から読み出された第2抽選の結果が、上記した3桁の図柄(例えば「567」)の形で導出表示される。すなわち、第2抽選(第2スタートチャッカー13への入賞に基づく抽選)の抽選結果に応じて、各桁毎に所定時間にわたり図柄変動表示された後、所定の順(例えば、左図柄→右図柄→中図柄の順)に停止表示され、3桁の大当たり図柄又は外れ図柄が液晶表示部44の第2図柄表示領域442に確定表示される。
このように、第1抽選に基づく第1図柄表示領域441での図柄変動表示と、第2抽選に基づく第2図柄表示領域442での図柄変動表示とは、各別に独立して実行される。そして、図17にも示すように、玉供給皿4の中央手前側(前方側)には、第1図柄表示領域441と第2図柄表示領域442との間に位置する境界線440を移動することにより、両表示領域441,442の面積比を変更するために人為的に操作する表示移動ダイヤル60(表示操作手段)が設けられている。この表示移動ダイヤル60は、第1図柄表示領域441及び第2図柄表示領域442に表示される図柄が変動表示中であるか停止表示中であるかにかかわらず操作が可能であり、言い換えればいつでも素早く変更操作ができる。なお、この表示移動ダイヤル60は実体物としての境界線440を、モータ、ソレノイド等の駆動源を用いて液晶表示部44上でスライド移動させるものでもよいが、図柄とともにEDP画面上でソフトウェア的に移動制御することが望ましい。
また、液晶表示部44の右斜め下方(第1スタートチャッカー12の右方)には、特別図柄表示部45(可変表示手段)と特別図柄保留表示部46とが上下に配設されている。一方、液晶表示部44の左斜め下方(第1スタートチャッカー12の左方)には、普通図柄表示部47と普通図柄保留表示部48とが上下に配設されている。
図3に示すように、特別図柄表示部45は、複数(例えば2桁)のセグメント表示領域で構成されている。各セグメント表示領域は、左側に配置され第1大当たり抽選(第1抽選)の抽選結果を表示する第1特別図柄表示部451(図柄表示領域)と、右側に配置され第2大当たり抽選(第2抽選)の抽選結果を表示する第2特別図柄表示部452(図柄表示領域)とを構成する。第1特別図柄表示部451(第2特別図柄表示部452)は、7つのセグメントを個々に点灯させて数字を表わす7セグメント方式に形成され、第1抽選結果(第2抽選結果)を変動表示中は全セグメントを点滅させ、所定時間後に停止表示させる。このとき、図3(b)のようにセンターバーのみ点灯すれば落選図柄(外れ図柄)であることを示し、図3(c)のように0〜9の数字(例えば「7」)を点灯すれば当選図柄(大当たり図柄)であることを表わす。
第1特別図柄表示部451と第2特別図柄表示部452とは、同時に変動表示(全セグメント点滅)することがあり、同時に変動表示しているときにいずれか一方が当選図柄で停止表示すると、他方はその図柄に対応する遊技の実行が終了するまで変動表示を続行(継続)する。第1抽選と第2抽選でともに大当たりに当選したときに同時に大当たりが発生してしまうと、遊技者が大当たり2回分の利益を得られない可能性があるため、一方で大当たりになったときは他方の変動タイマを停止(中断)し、遊技者が損をすることのないようにしてある。
このように、液晶表示部44と特別図柄表示部45とは、いずれも大当たり抽選の抽選結果を大当たり図柄(当選図柄)又は外れ図柄(落選図柄)で確定表示する点において共通する。ただし、液晶表示部44は、主として演出表示を分担する擬似的な(ダミーの)可変表示手段として機能する一方、特別図柄表示部45は、主として抽選結果報知を分担する正規の可変表示手段として機能する。このように、液晶表示部44と特別図柄表示部45とで機能分担することにより、演出の多様化を図ることができる。
また、特別図柄保留表示部46は、複数(例えば4個)のLED表示領域を有する。このうち左側2個のLED表示領域461a,461bは、第1特別図柄表示部451に対応して第1抽選の保留数を表わす第1特別図柄保留表示部461を構成する。一方、右側2個のLED表示領域462a,462bは、第2特別図柄表示部452に対応して第2抽選の保留数を表わす第2特別図柄保留表示部462を構成する。
液晶表示部44(第1特別図柄表示部451)の図柄変動中において第1スタートチャッカー12に入賞があったとき、第1特別図柄保留表示部461のLED表示領域461a,461bが第1抽選の保留数を二進数方式によって表わす。具体的には、第1スタートチャッカー12に玉が1個入賞すると、領域461aが橙色に点灯し領域461bが消灯して保留数1個を表わす。以下、領域461aが橙色に点灯し領域461bが橙色に点灯して保留数2個、領域461aが橙色に点滅し領域461bが橙色に点灯して保留数3個、領域461aが橙色に点滅し領域461bが橙色に点滅して保留数4個、をそれぞれ表わす。一方、液晶表示部44(第1特別図柄表示部451)の図柄変動が開始されるたびにLED表示領域461a,461bの保留情報(抽選結果)を順送りし、保留数が1個ずつ少なく表示される。このように、消灯・点灯・点滅を組み合わせることによってLED2個で保留数4個までの表示を可能にしている。
なお、液晶表示部44(第2特別図柄表示部452)の図柄変動中に第2スタートチャッカー13に入賞があったときの保留数の加算表示、及び液晶表示部44(第2特別図柄表示部452)の図柄変動が開始されるときの保留数の減算表示についても、LED表示領域462a,462bを用いて同様に行われる。
図4に示すように、普通図柄表示部47は、1又は複数(例えば1個)のLED表示領域で構成されている。この普通図柄表示部47においては、玉がスルーチャッカー11を通過したときに行われる予備抽選の結果に応じ、LED発光色を切換表示(例えば緑色と橙色とを交互切換)することによって図柄変動表示を行った後、当たりの場合には一方の色(例えば緑色)で確定表示(停止表示)し、外れの場合には他方の色(例えば橙色)で確定表示(停止表示)する。
普通図柄表示部47の図柄変動中においてスルーチャッカー11を玉が通過したとき、普通図柄保留表示部48のLED表示領域48a,48bが予備抽選の保留数を二進数方式によって表わす。具体的には、スルーチャッカー11を玉が1個通過すると、普通図柄保留表示部48の領域48aが橙色に点灯し領域48bが消灯して保留数1個を表わす。以下、領域48aが橙色に点灯し領域48bが橙色に点灯して保留数2個、領域48aが橙色に点滅し領域48bが橙色に点灯して保留数3個、領域48aが橙色に点滅し領域48bが橙色に点滅して保留数4個、をそれぞれ表わす。一方、普通図柄表示部47の図柄変動が開始されるたびにLED表示領域48a,48bの保留情報(抽選結果)を順送りし、保留数が1個ずつ少なく表示される。このように、消灯・点灯・点滅を組み合わせることによってLED2個で保留数4個までの表示を可能にしている。
図5は、パチンコ遊技機1の遊技制御装置20の構成を概略的に示すブロック図である。この遊技制御装置20は遊技盤3の背面側に配置される。図5に示すように、遊技制御装置20は、メイン基板21(主制御部)、表示制御基板26(表示制御部;第1表示情報出力手段;第2表示情報出力手段)、音声制御基板27(音声制御部;第1音声情報出力手段;第2音声情報出力手段)、ランプ制御基板28(ランプ制御部)、払出制御基板29(賞球制御部)及び発射制御基板30(発射制御部)を含むものとして構成されている。各基板が個別にCPUやメモリを備える構成が一般的であるが、図5では省略されている。また、各基板には、電源回路部35にて生成された所定電圧の電力がメイン基板21を介して供給されている。
メイン基板21は、演算装置であるCPU22(第1抽選手段;第2抽選手段;大当たり発生手段;表示制御手段;音声制御手段)と、各種プログラム23a〜23kや第1大当たり抽選テーブル23l、第2大当たり抽選テーブル23m等(図6(a)参照)が予め記憶された読み取り専用記憶装置であるROM23と、読み書き可能な主記憶装置でありワークエリアとして使用されるRAM24と、入出力ポート25とを備えており、これらはバス(図示せず)を介して相互に接続されている。
表示制御基板26は、メイン基板21より入力される表示制御信号に応じて図柄表示情報を作成・出力し、液晶表示部44に画像を表示させるための処理(制御)を実行する。音声制御基板27は、メイン基板21より入力される音声制御信号に応じて音声情報を作成・出力し、スピーカ40(アンプを含む;図1参照)より音声を出力させる。ランプ制御基板28は、メイン基板21より入力されるランプ制御信号に応じてランプ類41(図1参照)の点滅を制御する。払出制御基板29は、メイン基板21より入力される賞球信号に応じて払出装置42を制御する。これにより、遊技者(玉払出皿)に対して所定量の賞球が払い出される。発射制御基板30は、遊技者による発射ハンドル5(図1参照)の操作に基づいて、メイン基板21より入力される発射信号に応じて発射装置43を作動させる。なお、メイン基板21(CPU22)から出力される表示制御信号により、特別図柄表示部45、特別図柄保留表示部46、普通図柄表示部47及び普通図柄保留表示部48が駆動制御される。
メイン基板21には、スルーチャッカー11に付設されたゲート通過検出器31、第1スタートチャッカー12に付設された第1始動入賞検出器32、第2スタートチャッカー13に付設された第2始動入賞検出器33、アタッカー14に付設された大入賞検出器34からの玉検知信号がそれぞれ入力されている(図1参照)。各検出器31,32,33,34は、有接点式または無接点式のセンサ(スイッチ)により構成することができる。また、第1図柄表示領域441と第2図柄表示領域442との間に位置する境界線440を移動させるための表示移動ダイヤル60からの操作信号が入力されている。
一方、始動入賞口として構成されている第2スタートチャッカー13の開閉は、メイン基板21からの出力信号により、第2チャッカー用ソレノイド36の励磁/非励磁が切り換えられることにより実現される。また、可変入賞装置として構成されているアタッカー14の開閉は、メイン基板21からの出力信号により、アタッカー用ソレノイド36の励磁/非励磁が切り換えられることにより実現される。
ここで、図1〜図5を用いて、パチンコ遊技機1における遊技の流れ(遊技盤3上での遊技状態の変化)について概要を説明する。玉がスルーチャッカー11に入球(ゲート通過)してゲート通過検出器31で検知されると、予備抽選が実行され、普通図柄表示部47に抽選結果を表示する。予備抽選の結果が当たりであると、普通図柄表示部47のLEDを緑色に点灯(停止表示)させるとともに、第2チャッカー用ソレノイド36の励磁により回動翼片13a,13aが所定時間(例えば0.5秒間)にわたり開口して、第2スタートチャッカー13に入賞し易くなる。
玉が第2スタートチャッカー13に入賞して第2始動入賞検出器33で検知されると第2始動条件が成立し、第2大当たり抽選テーブル23m(図6(a)参照)を用いた第2抽選(内部抽選)が行われる。この第2抽選において外れ判定がなされると、液晶表示部44の第2図柄表示領域442において、各桁毎に所定時間にわたり図柄が変動表示された後、3桁の外れ図柄(例えば「123」等のバラケ目)が確定表示(停止表示)される。同時に、特別図柄表示部45の第2特別図柄表示部452(図柄表示領域)に1桁の落選図柄(図3(b)参照)が確定表示(停止表示)され、図柄の変動動作は終了する。また、この第2抽選において大当たり判定(第2大当たり)がなされると、液晶表示部44の第2図柄表示領域442において、各桁毎に所定時間にわたり第2特別図柄が変動表示された後、3桁の大当たり図柄(例えば「777」等のゾロ目)が確定表示(停止表示)される。同時に、特別図柄表示部45の第2特別図柄表示部452(図柄表示領域)に1桁の当選図柄(図3(c)参照)が確定表示(停止表示)され、「第2大当たり状態(特別遊技状態)」となる。
そして、アタッカー用ソレノイド37の励磁によりアタッカー14が開放され、玉がきわめて入り易い状況をもたらす。アタッカー14の開放は、大入賞検出器34による所定数(例えば10個)の入賞検知又は所定時間(例えば25秒間)の経過を1ラウンドとして所定ラウンド回数(例えば最高15回)まで繰り返されるので、このような第2大当たり状態の間に遊技者は多数の賞球を得ることができる。
以上の遊技の流れとは別に、玉が第1スタートチャッカー12に入賞して第1始動入賞検出器32で検知されると第1始動条件が成立し、第1大当たり抽選テーブル23l(図6(a)参照)を用いた第1抽選(内部抽選)が行われる。この第1抽選において外れ判定がなされると、液晶表示部44の第1図柄表示領域441において、各桁毎に所定時間にわたり図柄が変動表示された後、3桁の外れ図柄(例えば「123」等のバラケ目)が確定表示(停止表示)される。同時に、特別図柄表示部45の第1特別図柄表示部451(図柄表示領域)に1桁の落選図柄(図3(b)参照)が確定表示(停止表示)され、図柄の変動動作は終了する。また、この第1抽選において大当たり判定(第1大当たり)がなされると、液晶表示部44の第1図柄表示領域441において、各桁毎に所定時間にわたり第1特別図柄が変動表示された後、3桁の大当たり図柄(例えば「777」等のゾロ目)が確定表示(停止表示)される。同時に、特別図柄表示部45の第1特別図柄表示部451(図柄表示領域)に1桁の当選図柄(図3(c)参照)が確定表示(停止表示)され、「第1大当たり状態(特別遊技状態)」となる。
そして、アタッカー用ソレノイド37の励磁によりアタッカー14が開放され、玉がきわめて入り易い状況をもたらす。アタッカー14の開放は、大入賞検出器34による所定数(例えば10個)の入賞検知又は所定時間(例えば25秒間)の経過を1ラウンドとして所定ラウンド回数(例えば最高15回)まで繰り返されるので、このような第1大当たり状態の間に遊技者は多数の賞球を得ることができる。
さらに、表示移動ダイヤル60の操作量に合わせて境界線440の移動量が定まり、第1図柄表示領域441と第2図柄表示領域442との面積比が決定される。なお、スピーカ40からの音声出力(効果音等)の音量も境界線440の移動量(面積比)によって決定される。
図5において、CPU22は、第1スタートチャッカー12への始動入賞に応じて大当たりか外れかの第1抽選を実行する、第1抽選手段としての機能、及び第2スタートチャッカー13への始動入賞に応じて大当たりか外れかの第2抽選を実行する、第2抽選手段としての機能を有している。また、CPU22は、第1抽選又は第2抽選の判定結果に応じて大当たりを発動する、大当たり発生手段としての機能を有している。さらに、CPU22は、第1特別図柄表示部451における第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄表示部452における第2特別図柄の変動表示とをそれぞれ独自に実行させる、表示制御手段としての機能を有している。この表示制御手段は、表示移動ダイヤル60の操作量に応じて境界線440の移動量を制御(調整)する。
そして、RAM24には、第1特別図柄(第1抽選の抽選結果)、第2特別図柄(第2抽選の抽選結果)、普通図柄(予備抽選の抽選結果)を記憶しておくための記憶エリア24a,24b,24c(図6(b)参照)がそれぞれ設けられている。さらに、RAM24には、第1特別図柄表示部451での図柄の変動時間を計測するための第1変動タイマ24dと、第2特別図柄表示部452での図柄の変動時間を計測するための第2変動タイマ24eとが設けられている(図6(b)参照)。
また、液晶表示部44は、第1抽選手段及び第2抽選手段(CPU22)による第1抽選及び第2抽選の抽選結果に基づいて各桁の図柄を所定時間にわたり変動表示した後停止表示することにより、大当たり図柄又は外れ図柄を確定表示する、可変表示手段としての機能を有している。さらに、特別図柄表示部45は、第1抽選手段及び第2抽選手段(CPU22)による第1抽選及び第2抽選の抽選結果に基づいて図柄を所定時間にわたり変動表示した後停止表示することにより、当選図柄又は落選図柄を確定表示する、可変表示手段としての機能を有している。
次に、パチンコ遊技機1の制御について、図7〜図16に示すフローチャートに従って説明する。図7〜図16のフローチャートは、図6(a)のROM23に格納されたプログラム23b〜23mにそれぞれ対応している。
まず、図7の第1始動入賞検知処理を示すフローチャートでは、S1にて第1始動入賞検出器32が第1スタートチャッカー12への始動入賞を検知したかを確認する。入賞検知の場合(S1でYES)、S2にて第1抽選を実行し、S3にて第1特別図柄の保留数(第1特別図柄記憶エリア24aの記憶数)が4個に達しているか否かを判定する。第1特別図柄の保留数が3個以下であれば(S3でNO)、S4にてS2の第1抽選結果を記憶し、S5にて賞球払出指示を行ってリターンする。なお、第1特別図柄の保留数が4個に達している場合(S3でYES)には、S5にて賞球払出指示を行ってリターンする。また、第1始動入賞検出器32が始動入賞を検知していない場合(S1でNO)には直ちにリターンする。
続いて、図8の第2始動入賞検知処理を示すフローチャートでは、S11にて第2始動入賞検出器33が第2スタートチャッカー13への始動入賞を検知したかを確認する。入賞検知の場合(S11でYES)、S12にて第2抽選を実行し、S13にて第2特別図柄の保留数(第2特別図柄記憶エリア24bの記憶数)が4個に達しているか否かを判定する。第2特別図柄の保留数が3個以下であれば(S13でNO)、S14にてS12の第2抽選結果を記憶し、S15にて賞球払出指示を行ってリターンする。なお、第2特別図柄の保留数が4個に達している場合(S13でYES)には、S15にて賞球払出指示を行ってリターンする。また、第2始動入賞検出器33が始動入賞を検知していない場合(S11でNO)には直ちにリターンする。
具体的には、例えば、S2の第1抽選における当選確率が1/500、S12の第2抽選における当選確率が1/50となるように、第1大当たり抽選テーブル23l、第2大当たり抽選テーブル23m(図6(a)参照)が設定されている。なお、第1抽選と第2抽選の当選確率を等しく設定する場合には、両抽選テーブル23l,23mを共用することができる。また、大当たり終了後(第1大当たり終了後又は第2大当たり終了後)には、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動表示動作が通算100回に達するまで、あるいは第1大当たり及び第2大当たりのいずれか早い方の条件が成立するまで、時短状態となるするように設定されている。具体的には、普通図柄の変動時間を通常時の30秒から時短中は1秒に短縮し、第2スタートチャッカー13の回動翼片13a,13aの開放時間を通常時の0.5秒×1回から時短中は1.8秒×3回に拡大する。なお、普通図柄の当たり確率は127/128の高確率に設定されている。
次に、図9の第1特別図柄の呼出処理を示すフローチャートでは、S21にて第1特別図柄の保留数(第1特別図柄記憶エリア24aの記憶数)が1個以上あるかを確認する。第1特別図柄の保留があれば(S21でYES)、S22にて第1特別図柄の変動表示中であるかを確認する。第1特別図柄の変動表示中でなければ(S22でNO)、S23にて大当たりフラグがONであるかを判定する。第1大当たり、第2大当たりともに発動されていなければ(S23でNO)、S24にて第1抽選のうち最古の抽選結果を呼び出し、S25の第1特別図柄の変動処理サブルーチンを実行してリターンする。なお、第1特別図柄の保留がない場合(S21でNO)、第1特別図柄の変動表示中の場合(S22でYES)、及び大当たりフラグがONである場合(S23でYES)には、それぞれ直ちに(第1特別図柄の変動処理サブルーチンを実行せずに)リターンする。つまり、保留がない場合、先の図柄変動が行われている場合、及び大当たり中の場合には、新たな図柄変動は開始しないようになっている。
そして、図10の第1特別図柄の変動処理サブルーチンを示すフローチャートでは、S251にて、S24(図9)で呼び出した第1抽選の抽選結果の判定を行い、S252にて第1変動時間及び第1停止図柄を決定する。さらに、S253にて、液晶表示部44の第1図柄表示領域441及び第1特別図柄表示部451において図柄変動を開始するとともに第1変動タイマ24dの作動を開始する。次に、S254にて第1変動時間が経過したかをチェックする。第1変動時間が経過していれば(S254でYES)、S255にて図柄変動を停止して第1停止図柄を表示し、S256にて第1停止図柄が大当たり図柄と一致するかを判定する。第1停止図柄が大当たり図柄と一致すれば(S256でYES)、S257にて大当たりフラグをONにしてリターンする。なお、第1停止図柄が大当たり図柄と一致しなければ(S256でNO)直ちにリターンする。
一方、第1変動時間が経過していなければ(S254でNO)、S258にて大当たりフラグがONになっているかをチェックする。大当たりフラグがONである場合には(S258でYES)、S259にて第1変動タイマ24dの作動(計時)を停止(中断)し、第1大当たりの発動中は第1特別図柄の変動表示を継続する。第2大当たりの発動が終了して大当たりフラグがOFFになれば(S260でYES)、S261にて第1変動タイマ24dの作動(計時)を再開してS253の次に戻る。当初から大当たりフラグがOFFである場合には(S258でNO)、直ちにS253の次に戻る。
続いて、図11の第2特別図柄の呼出処理を示すフローチャートでは、S31にて第2特別図柄の保留数(第2特別図柄記憶エリア24bの記憶数)が1個以上あるかを確認する。第2特別図柄の保留があれば(S31でYES)、S32にて第2特別図柄の変動表示中であるかを確認する。第2特別図柄の変動表示中でなければ(S32でNO)、S33にて大当たりフラグがONであるかを判定する。第1大当たり、第2大当たりともに発動されていなければ(S33でNO)、S34にて第2抽選のうち最古の抽選結果を呼び出し、S35の第2特別図柄の変動処理サブルーチンを実行してリターンする。なお、第2特別図柄の保留がない場合(S31でNO)、第2特別図柄の変動表示中の場合(S32でYES)、及び大当たりフラグがONである場合(S33でYES)には、それぞれ直ちに(第2特別図柄の変動処理サブルーチンを実行せずに)リターンする。つまり、保留がない場合、先の図柄変動が行われている場合、及び大当たり中の場合には、新たな図柄変動は開始しないようになっている。
そして、図12の第2特別図柄の変動処理サブルーチンを示すフローチャートでは、S351にて、S34(図11)で呼び出した第2抽選の抽選結果の判定を行い、S352にて第2変動時間及び第2停止図柄を決定する。さらに、S353にて、液晶表示部44の第2図柄表示領域442及び第2特別図柄表示部452において図柄変動を開始するとともに第2変動タイマ24eの作動を開始する。次に、S354にて第2変動時間が経過したかをチェックする。第2変動時間が経過していれば(S354でYES)、S355にて図柄変動を停止して第2停止図柄を表示し、S356にて第2停止図柄が大当たり図柄と一致するかを判定する。第2停止図柄が大当たり図柄と一致すれば(S356でYES)、S357にて大当たりフラグをONにしてリターンする。なお、第2停止図柄が大当たり図柄と一致しなければ(S356でNO)直ちにリターンする。
一方、第2変動時間が経過していなければ(S354でNO)、S358にて大当たりフラグがONになっているかをチェックする。大当たりフラグがONである場合には(S358でYES)、S359にて第2変動タイマ24eの作動(計時)を停止(中断)し、第1大当たりの発動中は第2特別図柄の変動表示を継続する。第1大当たりの発動が終了して第1大当たりフラグがOFFになれば(S360でYES)、S361にて第2変動タイマ24eの作動(計時)を再開してS353の次に戻る。当初から大当たりフラグがOFFである場合には(S358でNO)、直ちにS353の次に戻る。
次に、図13の大当たり処理を示すフローチャートは、第1大当たりと第2大当たりとに共通して適用され、S41にて大当たりフラグがONであるかを確認する。S257(図10)やS357(図12)で大当たりフラグをONにした場合には(S41でYES)大当たりを発動させ、S42にて大当たりのラウンド数が15(継続可能ラウンド数)に達しているか否かをチェックする。ラウンド数が15未満であれば(S42でYES)、S43にてラウンド数をインクリメント(+1)し、S44にてアタッカー14を開放する。アタッカー14の開放状態は大入賞検出器34が入賞可能個数10個を検知したとき(S45でYES)、又は開放状態が25秒経過したとき(S46でYES)に終了し、S47にてアタッカー14を閉鎖してリターンする。なお、大当たりフラグがOFFであれば(S41でNO)直ちにリターンする。
一方、ラウンド数が15に達しているときには(S42でNO)、S48にてラウンド数をリセットし、S49にて大当たりフラグをOFFにし、大当たりの発動を終了してリターンする。なお、大当たりの発動時にアタッカー14への入賞に対する賞球(1入賞当たりの払出個数)を、例えば15個に設定できる。
そして、図14の第1表示出力処理を示すフローチャートは、S51にて電源がONされると常時循環作動するものであり、電源ONに伴いS52にて第1待機表示情報を出力する。S53にて第1特別図柄の変動処理サブルーチン(図10)が開始されたかを確認し、変動処理が開始されていれば(S53でYES)、S54にて第1変動表示情報を出力する。S55にて第1特別図柄の変動処理が終了しているかを確認し、終了していれば(S55でYES)S56にてさらに第1特別図柄の停止図柄が大当たり図柄と一致したかをチェックする。大当たり図柄であれば(S56でYES)、S57にて第1大当たり表示情報を出力する。次にS58にて大当たり処理が終了しているかを確認し、終了していれば(S58でYES)S53に戻り、終了していなければ(S58でNO)S57に戻る。
また、図15の第2表示出力処理を示すフローチャートも、S61にて電源がONされると常時循環作動するものであり、電源ONに伴いS62にて第2待機表示情報を出力する。S64にて第2特別図柄の変動処理サブルーチン(図12)が開始されたかを確認し、変動処理が開始されていれば(S63でYES)、S64にて第2変動表示情報を出力する。S65にて第2特別図柄の変動処理が終了しているかを確認し、終了していれば(S65でYES)S66にてさらに第2特別図柄の停止図柄が大当たり図柄と一致したかをチェックする。大当たり図柄であれば(S66でYES)、S67にて第2大当たり表示情報を出力する。次にS68にて大当たり処理が終了しているかを確認し、終了していれば(S68でYES)S63に戻り、終了していなければ(S68でNO)S67に戻る。
さらに、図16の表示範囲処理を示すフローチャートでは、S71にて電源がONされ、S72にて液晶表示部44に第1図柄表示領域441と第2図柄表示領域442とを左右均等(標準位置)に表示する(図18(a)参照)。そして表示移動ダイヤル60の操作が行われると(S73でYES;図17参照)、S74にて回転方向を確かめ、右回転であれば(S74でYES)、境界線440が右端にないことを確認して(S75でNO)、S76にて所定量境界線440を右に移動する(図18(c)参照)。一方、左回転であれば(S74でNO)、境界線440が左端にないことを確認して(S77でNO)、S78にて所定量境界線440を左に移動する(図18(b)参照)。なお、図18(d)は、境界線440を右端に移動した状態(S75でYES)を表わしている。
このように、2つの図柄表示領域441,442の面積を大小変化させることができ、実質的に一方の図柄表示領域のみに図柄表示することも可能になり、遊技者側から見るとシンプルで分かりやすい遊技が可能となる。また、面積を小さく表示していた図柄表示領域で大当たり図柄が揃ったときには、表示移動ダイヤル60を操作してその表示領域を拡大すれば遊技状態を直ちに確認することができるので、興趣を失わずにすむ。
なお、図14〜図16に記載された「表示情報」には、音声制御基板27で作成される効果音等の「音声情報」を付加してスピーカ40から出力する。つまり、音声制御基板27は、各図柄表示領域441,442の表示に合わせて音声情報を作成し、各図柄表示領域441,442の大きさに比例した音量で各音声情報をスピーカ40から出力する。具体的には、両図柄表示領域441,442の大きさが等しいときには同じ音量で両音声情報が出力され、図柄表示領域441,442が小さくなると対応する音声情報の音量を小さくし、図柄表示領域441,442が大きくなると対応する音声情報の音量を大きくすることで、一層の臨場感を付与することができる。
例えば、大当たり中やリーチ演出中の音声をうるさく感じる遊技者は、表示移動ダイヤル60を操作してその大当たり表示やリーチ表示を行っている図柄表示領域441,442を小さくして、対応する大当たり中やリーチ演出中の音声を小さくすることができる。同様に、大当たり中やリーチ演出中の音声を大音量で聞きたい遊技者は、表示移動ダイヤル60を操作してその大当たり表示やリーチ表示を行っている図柄表示領域441,442を大きくして、対応する大当たり中やリーチ演出中の音声を大きくすることができる。
(変形例1)
図19に示す変形例では、2つの図柄表示領域441,442に対応する形で一対の表示移動ダイヤル61,62(表示操作手段)が設けられている。したがって、左側に位置する第1表示移動ダイヤル61は第1図柄表示領域441の面積を直接大小変化させるように機能し、右側に位置する第2表示移動ダイヤル62は第2図柄表示領域442の面積を直接大小変化させるように機能する。
図19(a)のように、標準位置から第1表示移動ダイヤル61のみを左回転した場合には、第1図柄表示領域441が左端部側に移動して小さくなるが、第2図柄表示領域442は移動しない。その結果、両表示領域441,442の中間部には若干の隙間が形成される。
図19(b)のように、標準位置から第1表示移動ダイヤル61を左回転し、第2表示移動ダイヤル62を右回転した場合には、両表示領域441,442はそれぞれ両端部側に移動して小さくなる。その結果、両表示領域441,442の中間部にはかなり広い空間部443が形成される。そこで、この空間部443を主として演出用スペースに活用し、例えば空間部443を両表示領域441,442の背景とみなして、リーチアクションを表示したり、めったに見られない影のキャラクタを表示したりすることができる。
図19(c)のように、標準位置から第1表示移動ダイヤル61を右回転し続けると、第1図柄表示領域441は、第2図柄表示領域442内にまで面積を拡大する。その結果、第1図柄表示領域441は、あたかも弾性体を弾圧して圧縮するかのように侵入し、第2図柄表示領域442は押圧されて小さくなる。
(変形例2)
図20に、一対の表示移動ダイヤル61,62(表示操作手段)のさらなる変形例を示す。図20では、第1図柄表示領域441の図柄と第2図柄表示領域442の図柄とは前後方向にオフセット(ずれ;齟齬)されていて、前後方向に重ね合わすことができる。そこで、標準位置から第1表示移動ダイヤル61を右回転して第1図柄表示領域441が第2図柄表示領域442に侵入したところで停止し、第2表示移動ダイヤル62を左回転して第2図柄表示領域442が第1図柄表示領域441の前方でオフセットしながら逆侵入したところで停止する。その結果、両表示領域441,442は第2図柄表示領域442が前方側(遊技者側)に位置するように重ね合わせて表示される。このように、後から操作した第2表示移動ダイヤル62側の第2図柄表示領域442が前方側に位置するので、大当たり図柄等の確認がしやすくなる。
つまり、図19(a)(b)のように、一対の表示移動ダイヤル61,62をともに面積縮小側に調節すると、表示領域441,442の中間部に隙間(空間部)が形成される。また、図19(c)のように、一対の表示移動ダイヤル61,62の一方を面積拡大側に調節すると、他方は拡大側に押圧されて縮小する。さらに、図20のように、両表示領域441,442を前後方向にオフセットし、一対の表示移動ダイヤル61,62の少なくとも一方を面積拡大側に調節すると、両表示領域441,442は前後方向に重なりを生じる。
(実施例2)
図21の始動入賞検知処理を示すフローチャートは、実施例1で説明した図7の第1始動入賞検知処理と図8の第2始動入賞検知処理とを統合した形態で表わされている。すなわち、この実施例(図21)では、第1スタートチャッカー12(第1始動入賞口)と第2スタートチャッカー13(第2始動入賞口)とのいずれかに玉が入賞すると始動条件が成立し(図2参照)、単一の抽選手段による当否抽選(内部抽選)が実行される。さらにその抽選結果は、入賞したスタートチャッカー12,13に対応する第1保留(第1特別図柄記憶エリア24a)又は第2保留(第2特別図柄記憶エリア24b)に振り分けて記憶される(図6(b)参照)。このようにして、CPU22(図5参照)は、抽選結果を第1抽選結果と第2抽選結果とに振り分ける振分手段としても機能している。
具体的には、図21のS101にて、いずれかのスタートチャッカー12,13(始動入賞検出器32,33)が始動入賞を検知したかを確認する。いずれかで入賞検知の場合(S101でYES)、S102にて内部抽選を実行し、S103にて入賞検知がいずれのスタートチャッカー12,13(始動入賞検出器32,33)であったのかを再確認して抽選結果の記憶先を振り分ける。
このとき、第1スタートチャッカー12(第1始動入賞検出器32)での入賞検知であれば(S103でYES)、S104にて第1特別図柄の保留数(第1特別図柄記憶エリア24aの記憶数)が4個に達しているか否かを判定する。第1特別図柄の保留数が3個以下であれば(S104でNO)、S105にてS102の抽選結果を第1抽選結果として第1特別図柄記憶エリア24aに記憶し、S106にて賞球払出指示を行ってリターンする。なお、第1特別図柄の保留数が4個に達している場合(S104でYES)には、S106にて賞球払出指示を行ってリターンする。
他方、第2スタートチャッカー13(第2始動入賞検出器33)での入賞検知であれば(S103でNO)、S107にて第2特別図柄の保留数(第2特別図柄記憶エリア24bの記憶数)が4個に達しているか否かを判定する。第2特別図柄の保留数が3個以下であれば(S107でNO)、S108にてS102の抽選結果を第2抽選結果として第2特別図柄記憶エリア24bに記憶し、S106にて賞球払出指示を行ってリターンする。なお、第2特別図柄の保留数が4個に達している場合(S107でYES)には、S106にて賞球払出指示を行ってリターンする。また、両スタートチャッカー12,13(始動入賞検出器32,33)ともに始動入賞を検知していない場合(S101でNO)には直ちにリターンする。
この実施例において、図21に続く処理は図9〜図16(実施例1)と同様に実行されるため、説明を省略する。
(実施例3)
図22の始動入賞検知処理を示すフローチャートは、実施例1で説明した図7の第1始動入賞検知処理と図8の第2始動入賞検知処理とを統合した形態で表わされている。すなわち、この実施例(図22)では、第1スタートチャッカー12(第1始動入賞口)と第2スタートチャッカー13(第2始動入賞口)とのいずれかに玉が入賞すると始動条件が成立し(図2参照)、単一の抽選手段による当否抽選(内部抽選)が実行される。さらにその抽選結果は、入賞したスタートチャッカー12,13とは無関係に第1保留(第1特別図柄記憶エリア24a)と第2保留(第2特別図柄記憶エリア24b)とに交互に振り分けて記憶される(図6(b)参照)。このようにして、CPU22(図5参照)は、抽選結果を第1抽選結果と第2抽選結果とに振り分ける振分手段としても機能している。
具体的には、図22のS201にて、いずれかのスタートチャッカー12,13(始動入賞検出器32,33)が始動入賞を検知したかを確認する。いずれかで入賞検知の場合(S201でYES)、S202にて内部抽選を実行し、S203にて保留フラグが「1」・「2」のいずれに設定(切替)されているかを再確認して抽選結果の記憶先を交互に振り分ける。
このとき、保留フラグが「1」に設定(切替)されていれば(S203でYES)、S204にて第1特別図柄の保留数(第1特別図柄記憶エリア24aの記憶数)が4個に達しているか否かを判定する。第1特別図柄の保留数が3個以下であれば(S204でNO)、S205にてS202の抽選結果を第1抽選結果として第1特別図柄記憶エリア24aに記憶し、S206にて保留フラグを「2」に変更した後、S207にて賞球払出指示を行ってリターンする。なお、第1特別図柄の保留数が4個に達している場合(S204でYES)には、S207にて賞球払出指示を行ってリターンする。
他方、保留フラグが「2」に設定(切替)されていれば(S203でNO)、S208にて第2特別図柄の保留数(第2特別図柄記憶エリア24bの記憶数)が4個に達しているか否かを判定する。第2特別図柄の保留数が3個以下であれば(S208でNO)、S209にてS202の抽選結果を第2抽選結果として第2特別図柄記憶エリア24bに記憶し、S210にて保留フラグを「1」に変更した後、S207にて賞球払出指示を行ってリターンする。なお、第2特別図柄の保留数が4個に達している場合(S208でYES)には、S207にて賞球払出指示を行ってリターンする。また、両スタートチャッカー12,13(始動入賞検出器32,33)ともに始動入賞を検知していない場合(S201でNO)には直ちにリターンする。
この実施例において、図22に続く処理は図9〜図16(実施例1)と同様に実行されるため、説明を省略する。
(実施例4)
図23の始動入賞検知処理を示すフローチャートは、実施例1で説明した図7の第1始動入賞検知処理と図8の第2始動入賞検知処理とを統合した形態で表わされている。すなわち、この実施例(図23)では、第1スタートチャッカー12(第1始動入賞口)と第2スタートチャッカー13(第2始動入賞口)とのいずれかに玉が入賞すると始動条件が成立し(図2参照)、単一の抽選手段による当否抽選(内部抽選)が実行される。さらにその抽選結果は、共通の保留として記憶される。つまり、この実施例では第1特別図柄記憶エリア24aと第2特別図柄記憶エリア24b(図6(b)参照)とのうちの一方を省略できる。
そして、図24の特別図柄の呼出処理を示すフローチャートは、実施例1で説明した図9の第1特別図柄の呼出処理と図11の第2特別図柄の呼出処理とを統合した形態で表わされている。すなわち、この実施例(図24)では、保留された抽選結果に基づく図柄表示情報が、第1特別図柄と第2特別図柄のうち変動表示の開始が可能な図柄表示領域441,442に振り分け出力される。このようにして、CPU22(図5参照)は、抽選結果を第1抽選結果に基づく第1図柄表示情報と第2抽選結果に基づく第2図柄表示情報とに振り分ける振分手段としても機能している。
具体的には、図23のS301にて、いずれかのスタートチャッカー12,13(始動入賞検出器32,33)が始動入賞を検知したかを確認する。いずれかで入賞検知の場合(S301でYES)、S302にて内部抽選を実行し、S303にて特別図柄の保留数(特別図柄記憶エリアの記憶数)が4個に達しているか否かを判定する。特別図柄の保留数が3個以下であれば(S303でNO)、S304にてS302の抽選結果を特別図柄記憶エリアに記憶し、S305にて賞球払出指示を行ってリターンする。なお、特別図柄の保留数が4個に達している場合(S303でYES)には、S305にて賞球払出指示を行ってリターンする。また、両スタートチャッカー12,13(始動入賞検出器32,33)ともに始動入賞を検知していない場合(S301でNO)には直ちにリターンする。
次に、図24のS321にて、特別図柄の保留数(特別図柄記憶エリアの記憶数)が1個以上あるかを確認する。特別図柄の保留があれば(S321でYES)、S322にて第1特別図柄と第2特別図柄とがともに変動表示中であるかを確認する。両特別図柄がともに変動表示中でなければ(S322でNO)、S323にて大当たりフラグがONであるかを判定する。第1大当たり、第2大当たりともに発動されていなければ(S323でNO)、S324にて最古の抽選結果を呼び出し、S325にて第1特別図柄の変動表示中であるかを再確認する。第1特別図柄が変動表示中でなければ(S325でNO)、S25の第1特別図柄の変動処理サブルーチン(図10参照)を実行してリターンする。なお、第1特別図柄が変動表示中であれば(S325でYES)、S35の第2特別図柄の変動処理サブルーチン(図12参照)を実行してリターンする。
また、特別図柄の保留がない場合(S321でNO)、第1特別図柄と第2特別図柄とがともに変動表示中の場合(S322でYES)、及び大当たりフラグがONである場合(S323でYES)には、それぞれ直ちに(いずれの変動処理サブルーチンも実行せずに)リターンする。つまり、保留がない場合、両図柄変動が行われている場合、及び大当たり中の場合には、新たな図柄変動は開始しないようになっている。
この実施例において、図24に続く処理は図13〜図16(実施例1)と同様に実行されるため、説明を省略する。
なお、以上の実施例や変形例にはさらに次のような変更を加えてもよい。
(1)大当たりの確定時点(図10のS256でYES、又は図12のS356でYES)でいずれの特別図柄で大当たりとなったのかを報知してもよい。
(2)大当たり終了後に、時短機能に代えてあるいは時短機能に加えて確変機能を付加してもよい。また、大当たり終了後に所定の割合で、時短や確変に突入するようにしてもよい。
(3)2つの表示領域441,442のうち一方が図柄変動中又は大当たり中表示であり、他方が待機中表示であるとき、他方の表示領域を標準位置よりも拡張できないようにすること及び/又は一方の表示領域を標準位置よりも縮小できないようにすることを制限(抑制)条件としてもよい。これによって、多くの遊技者が遊技中にもかかわらず静寂で活気がない状態を防止できる。
(4)遊技者が表示移動ダイヤル60,61,62で操作(設定)した図柄表示領域の分割位置をパチンコ遊技機側で自動的に変更(戻し)してもよい。その変更タイミングとして、(a)面積小の図柄表示領域側で大当たりが発生したとき、(b)最後の表示移動ダイヤル60,61,62の操作から所定時間が経過したとき、(c)大当たり後の時短又は確変に突入したとき、等から選択できる。
(5)遊技領域にスルーチャッカー11とは別の表示範囲移動用スルーチャッカーを設け、この表示範囲移動用スルーチャッカーを通過する玉を検知するごとに液晶表示部44の第1図柄表示領域441と第2図柄表示領域442との表示範囲を変更するようにしてもよい。例えば、遊技領域の左側に第1表示範囲移動用スルーチャッカーを設け、この第1表示範囲移動用スルーチャッカーを通過する玉を検知すると境界線440を左側へ移動し、第1図柄表示領域441を狭くすると同時に第2図柄表示領域442を広くする。一方、遊技領域の右側に第2表示範囲移動用スルーチャッカーを設け、この第2表示範囲移動用スルーチャッカーを通過する玉を検知すると境界線440を右側へ移動し、第1図柄表示領域441を広くすると同時に第2図柄表示領域442を狭くする。この場合、発射ハンドル5と表示範囲移動用スルーチャッカーとの組合せが表示選択手段となる。
(6)実施例では2つの始動入賞口12,13への入賞に対し異なる抽選テーブル23l,23mを用いて当否抽選を行ったが、2つの始動入賞口12,13への入賞に対し同じ(共通の)抽選テーブルを用いて当否抽選を行い、その抽選結果を入賞した始動入賞口別に分けて保留し、それぞれの保留された抽選結果に対応する表示情報出力手段より液晶表示部44に図柄表示(出力)してもよい。
(7)実施例2〜4のように、始動条件の成立に伴う抽選結果を第1抽選結果と第2抽選結果とに振り分けて2組の図柄表示情報を出力する場合には、第1スタートチャッカー12を省略して第2スタートチャッカー13を単一の始動入賞口としてもよい。
本発明に係るパチンコ遊技機の一例を示す正面模式図。 図1の遊技盤の拡大説明図。 図2の遊技盤の特別図柄表示部及び特別図柄保留表示部を拡大して示す説明図。 図2の遊技盤の普通図柄表示部及び普通図柄保留表示部を拡大して示す説明図。 図1のパチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 図5に示すメイン基板のROM及びRAMの概念図。 第1始動入賞検知処理を示すフローチャート。 図7に続いて第2始動入賞検知処理を示すフローチャート。 図8に続いて第1特別図柄の呼出処理を示すフローチャート。 図9における第1特別図柄の変動処理サブルーチンを示すフローチャート。 図9に続いて第2特別図柄の呼出処理を示すフローチャート。 図11における第2特別図柄の変動処理サブルーチンを示すフローチャート。 図11に続いて大当たり処理を示すフローチャート。 図13に続いて第1表示出力処理を示すフローチャート。 図14に続いて第2表示出力処理を示すフローチャート。 図15に続いて表示範囲処理を示すフローチャート。 表示移動ダイヤルの設置例を示す説明図。 表示移動ダイヤルによる図柄表示領域調節例を示す説明図。 表示移動ダイヤルの変形例を示す説明図。 表示移動ダイヤルの他の変形例を示す説明図。 抽選結果を第1抽選結果と第2抽選結果とに振り分けて記憶する場合に、始動入賞検知処理の一例を示すフローチャート。 抽選結果を第1抽選結果と第2抽選結果とに振り分けて記憶する場合に、始動入賞検知処理の他の例を示すフローチャート。 抽選結果を共通記憶し、第1抽選結果と第2抽選結果とに振り分けて出力する場合に、始動入賞検知処理の一例を示すフローチャート。 図23に続いて特別図柄の呼出処理を示すフローチャート。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
3 遊技盤(遊技領域)
12 第1スタートチャッカー(第1始動入賞口)
13 第2スタートチャッカー(第2始動入賞口)
14 アタッカー(大入賞口;可変入賞装置)
21 メイン基板
22 CPU(第1抽選手段;第2抽選手段;大当たり発生手段;表示制御手段;音声制御手段;振分手段)
26 表示制御基板(第1表示情報出力手段;第2表示情報出力手段)
27 音声制御基板(第1音声情報出力手段;第2音声情報出力手段)
40 スピーカ
44 液晶表示部(擬似特別図柄表示部;可変表示手段)
440 境界線
441 第1図柄表示領域
442 第2図柄表示領域
45 特別図柄表示部(可変表示手段)
451 第1特別図柄表示部
452 第2特別図柄表示部
46 特別図柄保留表示部
461 第1特別図柄保留表示部
462 第2特別図柄保留表示部
47 普通図柄表示部
48 普通図柄保留表示部
60 表示移動ダイヤル(表示操作手段)

Claims (5)

  1. 第1始動条件の成立に伴って当否抽選を実行し、その第1抽選結果に基づき文字、数字等の図柄の変動表示及び停止表示に関する図柄表示情報を生成・出力する第1表示情報出力手段と、
    第2始動条件の成立に伴って当否抽選を実行し、その第2抽選結果に基づき文字、数字等の図柄の変動表示及び停止表示に関する図柄表示情報を生成・出力する第2表示情報出力手段と、
    遊技盤に配置され、前記第1表示情報出力手段で生成・出力される図柄表示情報に基づき図柄を変動表示及び停止表示するための第1図柄表示領域と、前記第2表示情報出力手段で生成・出力される図柄表示情報に基づき図柄を変動表示及び停止表示するための第2図柄表示領域とが連結形成された可変表示手段と、
    前記第1図柄表示領域及び第2図柄表示領域の少なくとも一方の表示領域の面積又は表示する図柄の大きさを大小変化させるために人為的に操作される表示操作手段と、
    前記可変表示手段の各図柄表示領域において、前記第1表示情報出力手段及び第2表示情報出力手段より出力される図柄表示情報に基づき図柄を変動表示及び停止表示するとともに、前記表示操作手段の操作に基づき前記第1図柄表示領域及び第2図柄表示領域の面積又は表示する図柄の大きさを制御する表示制御手段とを備えることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 所定の始動条件の成立に伴って当否抽選を実行する抽選手段と、
    その抽選手段の抽選結果を第1抽選結果と第2抽選結果とに振り分ける振分手段と、
    前記第1抽選結果に基づき、文字、数字等の図柄の変動表示及び停止表示に関する図柄表示情報を生成・出力する第1表示情報出力手段と、
    前記第2抽選結果に基づき、文字、数字等の図柄の変動表示及び停止表示に関する図柄表示情報を生成・出力する第2表示情報出力手段と、
    前記遊技盤に配置され、前記第1表示情報出力手段で生成・出力される図柄表示情報に基づき図柄を変動表示及び停止表示するための第1図柄表示領域と、前記第2表示情報出力手段で生成・出力される図柄表示情報に基づき図柄を変動表示及び停止表示するための第2図柄表示領域とが連結形成された可変表示手段と、
    前記第1図柄表示領域及び第2図柄表示領域の少なくとも一方の表示領域の面積又は表示する図柄の大きさを大小変化させるために人為的に操作される表示操作手段と、
    前記可変表示手段の各図柄表示領域において、前記第1表示情報出力手段及び第2表示情報出力手段より出力される図柄表示情報に基づき図柄を変動表示及び停止表示するとともに、前記表示操作手段の操作に基づき前記第1図柄表示領域及び第2図柄表示領域の面積又は表示する図柄の大きさを制御する表示制御手段とを備えることを特徴とするパチンコ遊技機。
  3. 前記表示操作手段は、前記第1図柄表示領域及び/又は第2図柄表示領域の図柄の表示態様が変動表示中及び停止表示中のいずれであっても操作可能である請求項1又は2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 前記第1図柄表示領域と第2図柄表示領域とのうちいずれか一方の図柄表示領域で特別図柄が停止表示され、その停止表示した特別図柄に基づき遊技者にとって有利な特別状態の実行が開始されるとき、
    他方の図柄表示領域が図柄の変動表示中であれば、その他方の図柄表示領域に対応した表示情報出力手段は、その変動表示の出力を前記特別状態の実行が終了するまで継続する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機。
  5. 前記第1表示情報出力手段で生成される図柄表示情報に基づいて音声情報を作成・出力する第1音声情報出力手段と、
    前記第2表示情報出力手段で生成される図柄表示情報に基づいて音声情報を作成・出力する第2音声情報出力手段と、
    前記第1音声情報出力手段及び第2音声情報出力手段より出力される2つの音声情報を、前記第1図柄表示領域及び第2図柄表示領域の面積比又は表示する図柄の寸法比に基づく音量で、機体に配置されたスピーカに音声出力する音声制御手段とを備える請求項1ないし4のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機。
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