JP2005168997A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の遊技を同時に行える構成の遊技機であっても、各表示演出・遊技を妨げることなく、スムーズな遊技進行を可能とすること。
【解決手段】 先に変動を終了する第1遊技装置51が当り乱数を取得した場合、後に変動を終了する第2図柄表示装置55の特別図柄の変動時間を変更する。第1遊技装置51が当選乱数を取得し、略同時期(まだリーチに至っていない期間)に第2図柄始動口53に入賞した場合には、第2図柄表示装置55の特別図柄の予め決定された変動時間を変更させ、第1図柄表示装置52にリーチが発生する前に停止させる。先に変動を終了する第1図柄表示装置52がリーチに発展している時に第2図柄始動口53に入賞した場合には、当選している第1遊技装置が確定表示する前に特別図柄の変動を停止させる。または、当選している第1図柄表示装置52が確定表示後から大当りインターバル中の期間に停止させる。
【選択図】図8

Description

本発明は遊技機に関し、詳しくは、図柄を変動表示可能な表示装置を複数備えた遊技機に関する。
従来、遊技領域内に図柄を変動表示可能な表示装置を複数備え、その各表示装置に対応した大入賞口をそれぞれ設けることにより、1つの遊技機で複数の遊技を楽しめる複合機がある。
1つの遊技機で遊技性の異なる遊技を同時に楽しめることにより、遊技者は体感的に複数の遊技機を同時に行うことができるため、当選への期待感が増大し遊技の興趣は向上する。また、元々異なる遊技性のものを1つの遊技に融合することにより、新たな遊技性を生じさせることが可能となる。
このような遊技機において、複数の遊技が同時に行われる構成の場合は、複数の表示部を注視しなければならないため、同時に当選への期待が高い演出などが生じた場合、どちらにも均等な注意力を払うことにより、1つの表示装置に対しての注意力は現行の1つの遊技機に1つの表示装置の構成よりも劣ることになる。注意力が低下することにより、一方で大当りが表示されていても気付かない場合も想定され、一瞬でも気を休めることができない非常に疲労度の高い遊技機となる。
また、リーチなど所謂大当りの期待度を示す表示演出において、同時に複数が重なった場合などは、いずれか一方の遊技装置を集中してみることが無い為、演出の効果が十分に得られない。
特許文献1には、複数ある遊技装置(図柄表示装置、図柄始動口、大入賞口)のうちの一方の遊技装置(右側装置)に当り図柄が表示又は大入賞口が作動している時に、他方の遊技装置(左側装置)も当り判定の場合に、左側装置の図柄の変動開始を右側装置の当り動作の終了まで遅延させる制御を備えた遊技機が開示されている。
特開2001−62081号公報
しかしながら、一方の遊技装置の図柄の変動開始を他方の遊技装置の当り動作の終了まで遅らせる構成は、複数の図柄表示装置を備えた上で両方が同時に当りを引く状況は回避されるが、遅延させた図柄表示装置の遊技進行がスムーズに行えない等、複合機本来の特徴である複数の遊技を同時に楽しめる遊技性が十分に得られないおそれがある。
本発明は、上記課題を解決することにより、複数の遊技を同時に行える構成の遊技機であっても、各表示演出・遊技を妨げることなく、スムーズな遊技進行を可能とすることを課題とする。
前記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、
遊技球が第1図柄始動口に入球するタイミングに応じて当否を抽選し、図柄を予め決定された変動時間に従って変動表示後に、当否の結果に応じた図柄を確定表示し、当り乱数を取得した場合には特定図柄を表示して遊技者に有利な第1大当り遊技を実行する第1遊技装置と、
遊技球が第2図柄始動口に入球するタイミングに応じて当否を抽選し、図柄を予め決定された変動時間に従って変動表示後に、当否の結果に応じた図柄を確定表示し、当り乱数を取得した場合には特定図柄を表示して遊技者に有利な第2大当り遊技を実行する第2遊技装置と、
前記第1遊技装置又は第2遊技装置のいずれか一方の遊技装置が当り乱数を取得して前記変動時間に従って前記図柄を変動表示している期間に、遊技球が他方の遊技装置の前記図柄始動口に入球した場合には、前記一方の遊技装置の図柄確定表示期間を避けて前記他方の遊技装置の図柄を停止させるよう、前記他方の遊技装置の前記変動時間を変更させる変動時間変更手段と、
前記一方の遊技装置がその大当り遊技を実行している期間中、前記他方の遊技装置の前記図柄の変動開始を、前記大当り遊技終了まで遅延させる変動開始遅延手段と、
を備えたことを特徴とする。
ここでいう変動時間は、確定表示時に当りになる特別図柄の変動する時間のことである。通常変動時間では先に変動が停止する方より後に変動が停止する方を、先に停止させるように変更させる。また、先に停止させるだけではなく、短縮・伸長なども行う。
請求項2に記載の発明は、
請求項1記載の弾球遊技機において、
前記一方の遊技装置が変動を開始してからリーチに至る以前の期間に、前記他方の図柄始動口に遊技球が入球した場合には、
前記他方の遊技装置の図柄の変動を前記一方の遊技装置のリーチ発生前に停止させ、
前記一方の遊技装置がリーチに発展している期間に、前記他方の図柄始動口に遊技球が入球した場合には、
前記他方の遊技装置の図柄の変動を、前記一方の遊技装置の確定表示前、又は、確定表示後から一方の遊技装置の大当り遊技インターバル中に停止させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2記載の弾球遊技機において、
前記他方の図柄始動口に入球した遊技球が前記当り乱数を取得した場合には、前記他方の遊技装置の大当り遊技の開始を、前記一方の遊技装置の大当り遊技の終了後まで遅らせる、大当り遊技開始遅延手段を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載の弾球遊技機において、
前記一方の遊技装置による大当り遊技中でも他方が変動を行う構成において、前記他方の図柄始動口に入球した遊技球が当り乱数を取得している場合には、前記他方の遊技装置の変動時間を前記一方の遊技装置の大当り遊技が終了するまで延長させることを特徴とする。
一方が大当り遊技中でも他方が変動を行う構成も考えられる。その構成の場合は、他方(大当りしていない方)は通常と変わらず変動を続け、当り乱数を取得した時に変動時間変更、変動開始遅延、大当り遊技開始遅延等を行うことが考えられる。
請求項5に記載の発明は、
請求項3又は4に記載の弾球遊技機において、
前記一方の遊技装置の大当り遊技中でも他方が変動を行う構成において、前記他方の図柄始動口に入球した遊技球が前記当り乱数を取得している場合には、前記他方の遊技装置の変動時間を変更せず、前記他方の遊技装置の大当り遊技の開始を遅延させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、
請求項1乃至5に記載の弾球遊技機において、
前記他方の遊技装置が当り乱数を取得しないで前記図柄を変動表示している期間に、前記一方の図柄始動口に遊技球が当り乱数を取得し、且つ、前記他方の遊技装置の変動態様が外れリーチの場合には、前記外れリーチの変動態様を外れ変動態様に変更する変動態様変更手段を備えたことを特徴とする。
変動態様とは、特別図柄が高速変動する態様、右図柄が停止する態様、中図柄が停止する態様、リーチ時の変動態様、および確定表示する態様のことである。
請求項7に記載の発明は、
遊技球が第1図柄始動口に入球するタイミングに応じて当否を抽選し、図柄を予め決定された変動態様区分を含む変動時間に従って変動表示後に、当否の結果に応じた図柄を確定表示し、当り乱数を取得した場合には特定図柄を表示して遊技者に有利な第1大当り遊技を実行する第1遊技装置と、
遊技球が第2図柄始動口に入球するタイミングに応じて当否を抽選し、図柄を予め決定された変動態様区分を含む変動時間に従って変動表示後に、当否の結果に応じた図柄を確定表示し、当り乱数を取得した場合には特定図柄を表示して遊技者に有利な第2大当り遊技を実行する第2遊技装置と、
前記第1遊技装置又は第2遊技装置のいずれか一方が当り乱数を取得して前記変動態様区分を含む変動時間に従って前記図柄を変動表示している期間に、遊技球が他方の遊技装置の図柄始動口に入球した場合には、前記変動態様区分を参照し、前記一方の遊技装置の図柄確定表示期間を避けて前記他方の遊技装置の図柄を停止させるよう、前記他方の遊技装置の前記変動時間を変更させる変動時間変更手段と、
前記一方の遊技装置がその大当り遊技を実行している期間中、前記他方の遊技装置の前記図柄の変動開始を、前記一方の遊技装置の大当り遊技終了まで遅延させる変動開始遅延手段と、
を備えたことを特徴とする。
変動態様区分とは、当り乱数を取得した図柄の変動時間を前記した変動態様に基づいて高速変動、右図柄停止、中図柄停止、リーチ、確定停止等の区分毎に別けたものである。
請求項8に記載の発明は、
請求項1乃至7に記載の弾球遊技機において、
前記変動時間変更手段が、第1遊技装置又は第2遊技装置の図柄の変動を遊技者の任意により短縮させる短縮ボタンであることを特徴とする。
変動時間変動内容の一例としては、変動を開始する直前に一方の遊技装置が変動しているかを確認し、変動していなかった場合は予め始動口入賞時に得ている変動パターンにて変動を行い、変動している場合は当り乱数を取得しているか又は短縮ボタンが押下されているかを確認し、変動時間変更処理が行われる。当り乱数取得又は短縮ボタン押下がなされていない場合は、変動パターンにて変動を行う。本発明は、どちらも当選乱数取得、大当り遊技中でなければ変動時間を変更する必要はないため、本発明の構成が発揮される状態はある程度限られるものである。
変動時間変更には変動時間の短縮のみではなく伸張などの変更態様をも含むものである。
請求項1記載の発明によれば、変動時間変更手段が、他方の遊技装置の変動時間を変更することによって、第1遊技装置と第2遊技装置の図柄の確定が同時に行われないので、遊技者は第1遊技装置又は第2遊技装置のいずれかの演出に集中できる。また、一方の遊技装置の大当り遊技が実行されているあいだは、変動開始遅延手段が他方の遊技装置の図柄の変動開始を遅らせるので、一方の遊技装置の大当り遊技(特別遊技)に集中できる。これにより、当選の期待が高い方の演出を十分に楽しむことができ、遊技者の遊技意欲を損なわない効果がある。また、複数ある表示装置の両方を注視しなくてすむので、遊技者の疲労感を低減できる。
請求項2記載の発明によれば、変動時間変更手段が、第2遊技装置の変動時間を変更することによって、一方の遊技装置の図柄がリーチになる前に他方の遊技装置の図柄が確定するので、他方の遊技装置の変動が一方の遊技装置の表示演出の邪魔となる可能性を低減でき、遊技者はリーチ演出にのみ集中できる効果がある。
他方の遊技装置が通常の変動時間のままでは一方の遊技装置が大当り遊技を開始してしまい、他方の遊技装置の変動が無効になってしまうことを防ぐことができる。また、一方の遊技装置の大当り遊技開始前に他方の遊技装置の変動を停止させることにより、お互いの確定結果が表示されるタイミングをずらすことができ、遊技者が認識しやすくなるため、より好適である。
請求項3記載の発明によれば、大当り遊技が同時に行われる状況を回避することができる。また、先に停止した一方の遊技装置の演出が終わると同時に他方の遊技装置も立て続けに当選を報知され、しかも、他方の遊技装置の大当り遊技は一方の遊技装置の大当り遊技が終了するまで遅延されるため、遊技者は大当りが連続することを認識した上で大当り遊技を行えるため、遊技意欲が向上する。お互いの遊技を妨げることなく、スムーズに遊技を進行させることが可能となる。さらに、一方の遊技装置が確定表示すると同時に、他方の遊技装置の変動を停止させる構成とすれば、複数の表示装置の当選が同時に報知され、インパクトが大きく遊技者の喜びを増大させることができる。
請求項4記載の発明によれば、遊技者は有利な遊技状態でありながら、また次の大当り遊技の可能性を期待しながら大当り遊技を行えるため、遊技意欲が向上する。また、一方が大当り遊技中でも他方が変動を行う構成の場合においては、変動時間変更、変動開始遅延、大当り遊技開始遅延等が実行されるので、大当り遊技中でも、大当りに関しない限り変動を続けることができるため、時間を無駄にすることなく遊技を進行して行くことができる。さらに、通常と違う変動が起こった時には(変動開始遅延など)、大当りであることが判別することが可能であり、遊技者は大当り中に、もう一方も大当りになる事を判断することができ、大当り遊技の楽しさと、大当りへの期待感を同時に持ちながら遊技を行うことができる。
請求項5記載の発明によれば、第1遊技装置又は第2遊技装置のいずれか一方の遊技装置が大当り遊技中に他方の遊技装置が大当りが確定しても、大当り遊技が開始されないため無効となることを防ぐことができ、遊技者の利益を損なわない。
請求項6記載の発明によれば、変動態様変更手段によって、外れリーチの変動態様を外れ変動態様に変更されるので、一方の遊技装置の当りリーチと他方の遊技装置の外れリーチの両方のリーチを表示している状態を避けることができ、遊技者に混乱を招く恐れを低減できる。また、遊技者は本当に当る方の遊技に集中できる効果がある。
請求項7記載の発明によれば、変動態様に区分を設けたことにより、一方の遊技装置がどの区分のときに他方の遊技装置が入賞したかによって図柄の変動時間を変更でき、変動時間変更処理を簡素化できる。
請求項8記載の発明によれば、短縮ボタンを設けたことによって、遊技者の任意により一方の遊技装置での図柄の変動を短縮することができ、一方の遊技装置での図柄の変動に集中することができる。
以下、本発明の各実施形態を図面を参照して説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の内容に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
(実施形態1)
図1に示す通り、パチンコ機10は、大きくは長方形の外枠11と前面枠12とからなり、外枠11の左隣に公知のプリペイドカードユニット13が設けられている。前面枠12は、左端上下のヒンジ14により外枠11に対し回動可能に取り付けられている。前面枠12の下方には上皿15が設けられ、この上皿15の上面に貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18が設けられている。プリペイドカードユニット13のカード口19にプリペイドカードを挿入すると、記憶された残高が残高表示部18に表示され、貸出釦16を押下すると球の貸出しが実行され上皿15の払い出し口より球が排出される。前面枠12には、窓状の金枠20が前面枠12に対して解放可能に取り付けられている。この金枠20には板ガラス21が二重に嵌め込まれている。板ガラス21の奥には遊技盤22が収納されている。上皿15の前面枠12下部には、下皿23が設けられ、下皿23の右側には発射ハンドル24が取り付けられている。この発射ハンドル24の外周には、図示しない回動リングが擁され、これを時計方向に回動すれば球を遊技盤22上に発射することができる。上皿15と下皿23とは連結されていて、上皿15が球で満杯状態になれば下皿23に球を誘導するよう構成されている。
図2はパチンコ機10の裏面図であり、前述した遊技盤22を脱着可能に取り付ける機構盤26が前述した外枠11に収納されている。この機構盤26には、上方から、球タンク27、誘導樋28及び払出し装置29が設けられている。この構成により、遊技盤22上の入賞口に球の入賞があれば球タンク27から誘導樋28を介して所定個数の球を払出し装置29により前述した上皿15に排出することができる。
また、機構盤26には主制御基板30及び賞球制御基板31が脱着可能に、遊技盤22には特別図柄表示装置52,55が、前面枠12左下部には発射制御基板33が、特別図柄表示装置52,55の左側に外部接続端子基板40が、各々取り付けられている。尚、機構盤26を中心とした球の払い出し等に関する構造は従来の構成と同様なのでその詳細な説明は割愛する。
次に図3を用いて実施形態1の遊技盤22について説明する。
遊技盤22の遊技領域内左側には、第1遊技装置51が設けられており、第1遊技装置51は、特別図柄を表示するLCDパネルユニット(以下、LCDという)52aを備えた第1図柄表示装置52と、羽根61を備えた第1図柄始動口(普通電動役物)53と、主制御装置30と、図柄制御基板50と、大入賞装置39とで構成されている。第1遊技装置51の右隣(遊技領域内右側)には、第2遊技装置54が設けられている。第2遊技装置54は、特別図柄を表示するLCD55aを備えた第2図柄表示装置55と、羽根62を備えた第2図柄始動口(普通電動役物)と、主制御装置30と、図柄制御基板50とで、大入賞装置39とで構成されている。第1図柄始動口53は、第1図柄表示装置52の下部に設けられ、第1遊技に関連する作動口である。第2図柄始動口56は第2図柄表示装置55の下部に設けられ、第2遊技に関連する作動口である。また、第1図柄表示装置52は、LCD52a上部に特別図柄保留記憶用LED48aと普通図柄表示装置37aを備え、第2図柄表示装置55も、特別図柄保留記憶用LED48bと普通図柄表示装置37bを備えている。さらに、第1図柄始動口53と第2図柄始動口56のあいだに普通図柄始動ゲート38が設けられ、その下方に大入賞口39、盤面最下部のアウト口41、その他の各種入賞口71〜74、ランプ風車49a,49b及び図示しない遊技釘等が備えられている。
この構成により、前述した発射ハンドル24を回動すれば発射制御装置33により駆動される発射モータ33aが駆動されて上皿15上の遊技球がガイドレールを介して遊技盤22上に発射される。発射された遊技球が各入賞口に入賞すれば遊技球は盤面裏面にセーフ球として取り込まれ、入賞しなければアウト口41を介してアウト球として同様に盤面裏面に取り込まれる。
続いて前述したパチンコ機10の電気的構成を図4のブロック図を用いて説明する。パチンコ機10の電気回路は、図示するように、主として、前述した主制御基板30、賞球制御基板31、図柄表示装置制御基板50、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35等から構成されている。尚、この回路図には、信号の受け渡しを行うための所謂中継基板及び電源回路等は記載していない。
主制御基板30は、遊技制御プログラムを記憶したROM、演算等を行うCPU、演算等の作業領域として働くRAM等を内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイッチ類及び各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。主制御基板30の入力側には、第1特別図柄作動スイッチ52d、第2特別図柄作動スイッチ55d、普通図柄作動スイッチ38a、カウントスイッチ64、役物連続作動スイッチ(以下、単に「Vスイッチ」と呼ぶ)65、賞球払出しスイッチ29a、満タンスイッチ43、補給スイッチ44、タッチスイッチ24a等が接続されている。また、主制御基板30の出力側には、外部接続端子基板40、大入賞口ソレノイド39a、Vソレノイド57及び羽根ソレノイド61a,62a等が接続されている。
満タンスイッチ43は下皿23内、補給スイッチ44は球タンク27内、タッチスイッチ24aは発射ハンドル24、第1特別図柄作動スイッチ52dは前述した遊技盤22上の第1図柄始動口53内、第2特別図柄作動スイッチ55dは同じく前述した遊技盤22上の第2図柄始動口56内、普通図柄作動スイッチ38aは普通図柄始動ゲート38内、賞球払出しスイッチ29aは払出し装置29内の球切りモータ29b(図4参照)の下方、カウントスイッチ64は大入賞口39内、Vスイッチ65は大入賞口39内の特定領域内に、各々取り付けられている。
ここで、満タンスイッチ43は下皿23内に球が満タン状態になったことを、補給スイッチ44は球タンク27内に球が存在することを、タッチスイッチ24aは発射ハンドル24に内蔵され遊技者が発射ハンドル24に触れていることを、第1特別図柄作動スイッチ52dは第1図柄始動口53に入賞したことを、第2特別図柄作動スイッチ55dは第2図柄始動口56若しくは電動役物56に入賞したことを、賞球払出しスイッチ29aは球切りモータ29bにより上皿15に排出される球を、カウントスイッチ64は大入賞口39内に入賞する全ての遊技球を、Vスイッチ65は大入賞口39内に入賞した遊技球が特別装置作動領域(以下、「特別領域」という。)を通過したことを、各々検出するためのものである。
図柄表示装置制御基板(以下、単に「図柄制御基板」という。)50は、特別図柄表示部であるLCDパネルユニット52aと、4つの特別図柄保留記憶用LED48a等からなる第1図柄表示装置52と、LCDパネルユニット55aと、4つの特別図柄保留記憶用LED48b等からなる第2図柄表示装置55を駆動制御するものである。図柄制御基板50は、前述した主制御基板30と同様8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成されている。
賞球制御基板31は、主制御基板30からの指令コマンドに従って球切りモータ29bを駆動制御して入賞があった場合に遊技者に賞球としての球を払い出すと共に、前述したプリペイドカードユニット13及びCR精算表示基板47等も制御するものであり、マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成しても良いし、ディスクリートな回路として構成しても良い。CR精算表示基板47は、前述した上皿15の貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18等と接続されたものである。
賞球制御基板31は主制御基板30からの指令に従って球を払い出すが、入賞に対応した球が払い出されているか否かの検知は主制御基板30で行われる。この球が払い出されているか否かの検知は、主制御基板30及び賞球制御基板31の双方で行っても良い。
発射制御基板33は、遊技者が操作する発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aを駆動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッチ24bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハンドル24に内蔵された前記タッチスイッチ24aがオン状態のときタッチランプ45を点灯させるためのものである。ランプ制御基板34は主としてトランジスタ等の駆動素子から構成されており、主制御基板30からの指令を受けて普通図柄表示装置37a,37b、大当たりランプやエラーランプ等の各種ランプ58及び各種LED59等の各種ランプ類を点灯表示させるためのものである。音制御基板35は音源IC及びアンプ等から構成されており、主制御基板30の指令を受けてスピーカ46を駆動制御するためのものである。
前述した図柄表示装置制御基板50、賞球制御基板31、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35への送信は、主制御基板30からのみ送信することができるよう一方向通信の回路として構成されているが、双方向の通信も可能であるように構成できる。
以上説明した回路構成を有するパチンコ機10の主制御基板30内の8ビットワンチップマイコン(以下、単に「マイコン」と呼ぶ。)が実行する処理を図5に示すフローチャートに従って説明することにする。
図5に示すフローチャートは、主制御基板30のマイコンにより実行されるメイン処理を表したものであり、約2ms毎のハードウェア割り込みにより定期的に実行される処理である。ステップS100〜S200までの各処理は割り込み処理において1回だけ実行される処理であって「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるステップS210及びS220の処理を「残余処理」と称する。
マイコンによるハードウェア割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判定される(ステップS100)。この判定処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判定することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判定するためのものである。
正常割り込みでないと判定されると(ステップS100:NO)、前記メモリの所定領域に所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み、即ち初期設定が為され(ステップS110)、残余処理に移行する。
正常割り込みとの肯定判定が為されると(ステップS100:YES)、まず初期乱数更新処理が実行される(ステップS120)。この処理は、初期乱数の値をこの処理を実行する毎に+1とするインクリメント処理であり、この処理実行前の初期乱数の値に+1とするが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「329」のときには次回の処理で初期値である「0」に戻り、「0」〜「329」までの330個の整数を繰り返し昇順に作成する。
ステップS120に続く当否乱数更新処理(ステップS130)は、初期乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1とするインクリメント処理である。
大当り図柄乱数更新処理(ステップS140)は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1とされ最大値を超えると初期値である「0」に戻る。15個の各乱数値「0」〜「14」は、画面上に表示される3桁同一の「111」、「222」、「333」、「444」、「555」、「666」、「777」、「888」、「999」、[AAA」、「BBB」、「CCC」、「DDD」、「EEE」、「FFF」に各々対応する。
外れ図柄乱数更新処理(ステップS150)は、左図柄用乱数、中図柄用乱数及び右図柄用乱数から構成され、大当たりでないときの外れ図柄として使用される。左図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1とされ最大値を超えると初期値である「0」に戻る。中図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、左図柄用乱数が「0」に戻るときに本処理毎に+1とされ最大値を超えると「0」に戻る。右図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、中図柄用乱数が「0」に戻るときに本処理毎に+1とされ最大値を超えると「0」に戻る。
普通図柄乱数更新処理(ステップS160)は、「0」〜「6」の7個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1とされ最大値を超えると初期値である「0」に戻る。
前述した各乱数更新処理(ステップS120〜S160)により、初期乱数、当否乱数、大当たり図柄乱数、外れ図柄乱数及び普通図柄乱数が各々更新されるが、続く処理(ステップS170)ではパチンコ機10に設けられ主制御基板30に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。前述した満タンスイッチ43、補給スイッチ44、タッチスイッチ24a、第1特別図柄作動スイッチ52d、第2特別図柄作動スイッチ55d、普通図柄作動スイッチ38a、賞球払出しスイッチ29a、カウントスイッチ64、Vスイッチ65、その他の入賞口71〜74に設けられた図示しない各入賞検知スイッチ、等の各スイッチの作動状況をチェックする処理が実行される。
この入力処理(ステップS170)により第1特別図柄作動スイッチ52d、第2特別図柄作動スイッチ55dに入力がある場合には、特別図柄作動口としての普通電動役物53又は56に遊技球が入賞したときであり、この割り込み処理時の前記当否乱数の値が抽出され当否判定値と比較される(ステップS180)。
本実施形態のパチンコ機10は、確率変動機として構成され、通常確率時では当否判定値は「1」であり、高確率時には「1」、「3」、「5」、「7」、「9」、「11」である。抽出された当否乱数の値が当否判定値と一致して大当たりとなる確率は、通常確率時には1/330であり、高確率時には1/55(=6/330)となる。この大当たりを発生させる確率が低確率状態から高確率状態に移行するのは、大当たり発生時の割り込み処理における大当たり図柄が「111」、「333」、「555」、「777」、「999」、「BBB」及び「DDD」の場合であり、大当たりが発生するときの7/15の確率で高確率に移行する。そして、高確率中において、再び大当たりを発生させたときの大当たり図柄が高確率図柄であれば更に高確率状態が継続する。
前述した図5に示す当否判定処理(ステップS180)が終了すると、続いて画像出力処理(ステップS190)が実行される。
この画像出力処理(ステップS190)を、次の表1を用いて詳細に説明する。表1に示すコマンドコードは、主制御基板30から図柄表示装置52,55の図柄制御基板50に送信されるコードである。表1に示す通り、主制御基板30と図柄制御基板50との送信コマンドコードは、1.電源投入時、2.客待ちデモ、3.図柄変動中、4.大当り開始時、5.大当り中、6.大当り終了時、7.動作異常時、の7種類に大別できる。
Figure 2005168997
1.電源投入時
電源投入時のコマンドは、パチンコ機10に電源が投入されたとき主制御基板30から図柄制御基板50に送信されるコマンドコードであり、10Hの動作番号及び01Hの識別番号の2バイト命令で構成されている。図柄制御基板50がこのコマンドを受信するとROMに書込まれた制御プログラムに従って特別図柄表示装置52,55の画面上に電源投入時のデモ画面を表示する。
2.客待ちデモ
客待ちデモのコマンドは、前記電源投入時のデモ画面が終了した後、又は遊技者が所定時間(通常約3分間)発射ハンドル24に触れていないと判断されたときに送信されるコマンドであり、20Hの動作番号及び01Hの識別番号の2バイト命令で構成されている。図柄制御基板50がこのコマンドを受信するとROMに書込まれた制御プログラムに従って図柄表示装置52,55の画面上に客待ちのデモ画面を表示する。例えば、特別図柄表示領域上に変動表示される特別図柄の変動パターンを全て順番に表示する。このとき、背景画面上には各々の変動パターンに対応した背景画像及びキャラクタが表示される。この客待ちデモ画面は遊技客が発射ハンドル24を操作するまで全ての変動パターンを順番に表示して一巡した後、繰り返し表示する。尚、遊技者が発射ハンドル24に触れているか否かはタッチスイッチ24aの入力により検知することができる。本実施形態では、タッチスイッチ24aの入力を主制御基板30に入力する構成としたので、主制御基板30と発射制御基板33との通信を主制御基板30からの一方向通信としながらも前記検知が可能なのである。もちろん、主制御基板30からタッチスイッチ24aのオンオフ情報は発射制御基板33に送信される。このタッチスイッチ24aの入力を発射制御基板33に入力する構成とし、いずれかの又は全ての入賞口に所定時間入賞がないこと、又は遊技盤22上のアウト口41にスイッチを設けてこのスイッチが所定時間オンしないことにより遊技者が遊技を実行していないことを判断する構成としても良い。
3.図柄変動中
図柄変動中コマンドは、特別図柄変動時に主制御基板30から図柄制御基板50へ送信されるコマンドであり、表1に示す通り(1)変動タイムコード、(2)左静止図柄指定コード、(3)中静止図柄指定コード、(4)右静止図柄指定コード、の4種類のコマンドコード(以下、この4つのコマンドコードを総称して「画像表示コマンド」ということもある。)に分類される。
(1)変動タイムコード
変動タイムコードは、動作番号として30Hの1バイト命令と識別番号として01Hから1EHの30種類の1バイト命令とからなる30種類の2バイト命令として構成されている。30種類の1バイト命令は、1秒単位の5秒〜35秒の30種類の時間を表している。
(2)左静止図柄指定コード
左静止図柄指定コードは、31Hの動作番号と01H〜0FHの15種類の識別番号とからなる命令コードであり、識別番号が01Hのときは左静止図柄として「0」、02Hのときは「1」、03Hのときは「2」、04Hのときは「3」、05Hのときは「4」、06Hのときは「5」、07Hのときは「6」、08Hのときは「7」、09Hのときは「8」、0AHのときは「9」、0BHのときは「A」、0CHのときは「B」、0DHのときは「C」、0EHのときは「D」、0FHのときは「E」の文字を特別図柄として特別図柄表示領域に表示させるためのものである。
(3)中静止図柄指定コード
中静止図柄指定コードは、32Hの動作番号と01H〜0FHの15種類の識別番号とからなる命令コードであり、識別番号は前記左静止図柄指定コードの識別番号と同じ意味をもち、各々で指定される文字を特別図柄として特別図柄表示領域に表示させるためのものである。
(4)右静止図柄指定コード
右静止図柄指定コードは、33Hの動作番号と01H〜0FHの15種類の識別番号とからなる命令コードであり、識別番号は前記左静止図柄指定コードの識別番号と同じ意味をもち、各々で指定される文字を特別図柄として特別図柄表示領域に表示させるためのものである。
この変動タイムコード、左、中及び右静止図柄指定コードは、遊技盤22上に発射された遊技球が特別図柄作動口としての普通電動役物53,56に入賞したとき2バイトずつほぼ同時に送信されるコマンドコードであり、その内容は次のようにして決定される。
即ち、遊技球が普通電動役物53,56に入賞すると、そのときの当否乱数の値、大当り図柄乱数の値、外れ図柄乱数の値、普通図柄乱数の値が各々抽出される。抽出された当否乱数値は、通常確率時には当否判定値「1」と比較し、高確率時には当否判定値「1」、「3」、「5」、「7」、「9」及び「11」と比較し一致すれば大当りが発生、一致しなければ外れとなる。一致して大当り発生時には、抽出された大当り図柄乱数値に+1として、この値を左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号とする。即ち、左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号は同一となる。それらが一致せず外れとなったときには、抽出された外れ図柄乱数の左図柄用乱数値、中図柄用乱数値及び右図柄用乱数値の各々の値に+1とした値を各々左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号とする。このとき、偶然に3つの識別番号が一致する場合には、右静止図柄指定コードの識別番号の値を「1」だけ異なる値とする処理が為される。前述した変動タイムコードは、左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号が全て一致するときには大きな値とし、全て一致しなくとも左及び中静止図柄指定コードの識別番号が一致するときには中間の値とし、全く一致しないときには小さな値に振り分けられる。
この4つのコマンドコードからなる画像表示コマンドを受信したときの図柄制御基板50が行う処理を説明する。「通常表示ルーチン」は、送信される左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号が全て一致しない場合、即ち大当りを発生させないときの画像処理に用いられる処理である。図柄制御基板50のマイコンが前記画像表示コマンドを受信すると、受信した変動タイムと左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号とから特別図柄の変動パターンを作成する処理を実行する。図柄制御基板50のROMには、次表2に示されるように、受信した画像表示コマンドの各値の組み合わせに対応したテーブルが書き込まれている。図柄制御基板50のマイコンは、受信した画像表示コマンドからROMに書き込まれたテーブルを読み出し特別図柄の変動パターンを作成する。この変動パターンは次のようにして作成される。
図柄制御基板50のマイコンは、受信した左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号から左と中との識別番号が一致するか否か(即ち、リーチであるか否か)を判断して通常変動なのか、リーチ変動なのかを判断し、更にリーチ変動でも変動タイムの値が所定値より大きいのか小さいのかによりトリック変動をするのか否かを判断し、これらの判断と変動タイムとにより特別図柄の左、中及び右図柄の変動開始から静止するまでの各々の時間を決定する。作成された特別図柄の変動パターンに従って、背景画面上に表示される背景及びキャラクタの表示データも作成される。こうして変動パターンが作成されると、この変動パターンに従って左、中及び右の各特別図柄の変動を開始し指定された静止図柄で確定表示する変動表示処理を実行すると共に、背景及びキャラクタの表示制御も実行される。
Figure 2005168997
4.大当り開始時
大当り開始時コマンドコードは、特別図柄表示領域に表示される左、中及び右特別図柄が同一図柄を表示した後から大当り動作が開始されるまでの間に大当りが発生したということを遊技者にアピールする画像を表示するときに使用されるコマンドであり、40Hの動作番号と01Hの識別番号により構成されている。この命令コードを図柄制御基板50が受信すると特別図柄表示装置52,55の画面上に「大当り」等の文字を表示しキャラクタが喜ぶ画像を表示すると共に、音制御基板35により効果音を出力する処理がなされる。
5.大当り中
大当り中コマンドは、開放前コード、開放中コード、10カウント入賞コード、V通過コード及びラウンド表示コードの5個のコマンドに分類される。
(1)開放前コードは、50Hの動作番号及び01Hの識別番号より構成され、図柄制御基板50がこの命令コードを入力すると、大入賞口39を開放することを遊技者に知らせる画像を背景画面に表示する処理を実行する。
(2)開放中コードは、50Hの動作番号及び02Hの識別番号より構成され、図柄制御基板50がこの命令コードを入力すると、大入賞口39が開放中であることを遊技者に知らせる画像を表示する処理を実行する。
(3)10カウント入賞コードは、50Hの動作番号及び03Hの識別番号より構成され、主制御基板30は大入賞口39に遊技球が入賞したことをカウントスイッチ64又はVスイッチ65により検知する毎にこの命令コードを送信する。図柄制御基板50がこの命令コードを入力すると、入力する毎にその値をインクリメントしその値を背景画面上に表示する処理を行う。これにより、画面上には、大入賞口39に遊技球が入賞する毎に0から10個までの個数表示がなされる。
(4)V通過コードは、50Hの動作番号及び04Hの識別番号より構成され、主制御基板30は大入賞口39内の特別領域を遊技球が通過したことをVスイッチ65により検知するとこの命令コードを送信する。図柄制御基板50がこの命令コードを入力すると画面に「V」の文字を大きく表示し大入賞口39が閉鎖した後再び開放することを遊技者に知らせる。
(5)ラウンド表示コードは、50Hの動作番号及び05Hの識別番号より構成され、主制御基板30は大入賞口39が開放動作終了後に再び開放する毎にこの命令コードを送信する。図柄制御基板50がこの命令コードを入力すると、入力する毎にその値をインクリメントしその値を背景画面上に表示する処理を行う。これにより、遊技者には大入賞口39の開放回数が報知される。
6.大当り終了時
大当り終了時コマンドは、大当り終了デモコマンドコードと高確率移行コマンドコードとからなる。
大当り終了デモコマンドコードは、大当り動作が終了したとき、即ち大入賞口39の開放動作を終了したときに送信される命令コードであり、60Hの動作番号及び01Hの識別番号より構成される。図柄制御基板50がこの命令コードを入力すると大当りが終了したことを遊技者に知らせるメッセージを表示する。
高確率移行コマンドコードは、61Hの動作番号及び01H〜02Hの識別番号より構成される。識別番号が01Hのときは高確率状態が継続する場合であり、識別番号が02Hのときは高確率が継続しない場合である。この高確率移行コマンドコードは、主制御基板30から送信する構成としても良いし、前述した画像表示コマンドの値から図柄制御基板50が判断する構成としても良い。
7.動作異常時
動作異常時コマンドは、パチンコ機10に異常が発生したときに送信される命令コマンドであり、本実施形態では、70H01HのE1エラーコード、70H02HのE2エラーコード、70H03HのE3エラーコードより構成されている。E1エラーコードは、テンカウント異常エラーであり、大入賞口39が開放したときに遊技球が1個も検知されない場合に出力され、E2エラーコードは下皿23が満杯で満タンスイッチ24aがオンしたとき出力され、E3エラーコードは補給スイッチ44がオンしたとき出力される。これらの異常時コマンドを送信することにより表示されるエラーメッセージは、異常が解除されたとき送信される70H04Hのエラー解除コードにより消去される。
続く各出力処理(ステップS200)において、主制御基板30は、遊技の進行に応じて第1特別図柄表示装置52、第2特別図柄表示装置55、賞球制御基板31、発射制御基板33、ランプ制御基板34、音制御基板35、羽根ソレノイド61a,62a等の各種ソレノイドに対して各々出力処理を実行する。即ち、前記各入力処理(ステップS170)により遊技盤22上の各入賞口に球の入賞があることが検知されたときには賞球としての球を払い出すべく賞球制御基板31に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータを音制御基板35に出力する処理を、パチンコ機10に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく図柄制御基板50にエラー信号を出力する処理を、更には、大当たり発生時には大当たり処理等を、各々実行する。
前述した本処理に続く残余処理は、外れ図柄乱数更新処理(ステップS210)及び初期乱数更新処理(ステップS220)から構成されるが、各々前述したステップS150及びステップS120と概ね同じ処理である。この2つの処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。
前述したステップS100〜S200までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図5に示された割り込み処理が1回実行されることにより外れ図柄乱数及び初期乱数の更新される(加算される)値も一律では無くなる。これにより、初期乱数及び外れ図柄乱数が当否乱数と同期する可能性は無くなる。尚、実施形態1においては、当否乱数の更新は初期乱数の値により変更される構成なので同期の虞は全くない。また、前述した普通図柄乱数更新処理(ステップS160)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
図6に示すフローチャートは、主制御基板30のマイコンにより実行される変動時間変更処理を表したものであり、約2ms毎のハードウェア割り込みにより定期的に実行される処理である。
この変動時間変更処理は、遊技装置51及び54のうち、いずれか一方又は両方が当選となる乱数値を取得した場合に、当選していない方、若しくは特別図柄の確定表示が後になる方の変動時間を変更するものである。処理が開始されると、第1遊技装置51に入賞したか、あるいは保留記憶があるか否かを判定する(S300)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第2図柄表示装置55の特別図柄が変動を開始したか否か(特別図柄が変動中か否か)を判定する(S310)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第2図柄始動口56への入賞により抽選した変動パターンの変動時間を参照し(S320)、第1図柄表示装置52の特別図柄の変動を開始し(S330)、第1図柄表示装置52の特別図柄が第2図柄表示装置55の特別図柄よりも先に確定表示するか否かを判定する(S340)。ここで肯定判定ならリターンに抜け、否定判定なら第2遊技装置54が当選したか否かを判定する(S350)。否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第1図柄表示装置52の特別図柄の変動時間を短縮し、リターンに抜ける。
図7に示すフローチャートは、主制御基板30のマイコンにより実行される特別図柄変動開始遅延処理を表したものであり、約2ms毎のハードウェア割り込みにより定期的に実行される処理である。
この特別図柄変動開始遅延処理は、遊技装置51又は54のうち、いずれか一方の変動時間を変更し変動停止させた場合は、他方の遊技装置の大当り遊技動作が終了するまでは次回の変動を開始させないものである。処理が開始されると、第2図柄表示装置55の特別図柄の変動時間が短縮処理済みか否かを判定する(S400)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第2図柄表示装置55の特別図柄が確定表示したか否かを判定する(S410)。ここで否定判定なら確定表示するまでステップS410の処理を繰り返し、肯定判定なら第2図柄作動口56の保留記憶があるか、または、第2図柄作動口56に入賞したか否かを判定する(S420)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第2図柄表示装置55の特別図柄の変動開始を遅延させて(S430)、第1図柄表示装置52の特別図柄が確定表示したか否かを判定する(S440)。ここで否定判定なら確定表示するまでステップS440の処理を繰り返し、肯定判定なら第1遊技装置51の大当り遊技を開始し(S450)、第1遊技装置51の大当り遊技が終了したか否かを判定する(S460)。ここで否定判定なら大当り遊技が終了するまでステップS460の処理を繰り返し、肯定判定なら第2図柄表示装置55の特別図柄の変動開始遅延処理を解除し(S470)、リターンに抜ける。
次に、前述した各処理を実行することによる、本実施形態に係るパチンコ機10の主な動作を説明する。
(第1遊技)
遊技者により操作される発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aにより遊技球が遊技盤22上に発射され、発射された遊技球が第1遊技装置51の特別図柄始動口としての普通電動役物53に入賞すれば第1特別図柄作動スイッチ52dにより検出され、第1図柄表示装置52のLCD52a画面上の特別図柄表示領域に特別図柄を所定時間変動表示した後に確定表示するよう働く。主制御基板30から図柄制御基板50へ特別図柄に関するコマンド等が送信され、図柄制御基板50では、LCD52a画面上への特別図柄、背景図柄等の画像を表示するように画像制御が実行される。特別図柄に関しては、まず左図柄が確定表示され、次に右図柄が確定表示され、右図柄と左図柄が一致しない場合は外れが確定し、その後、中図柄が確定表示される。右図柄と左図柄が一致した場合(例えば7?7)はリーチとなり、中図柄が変動した後に確定表示する。この確定表示した中図柄が右及び左図柄と一致しない場合はリーチ外れとなる(例えば727)。一方、この確定表示した特別図柄が予め定められた特定図柄、例えば、前記リーチの後、全ての特別図柄が一致した場合(「777」等の3桁同一図柄)を表示すると大当り状態として、その後、遊技者に有利なゲーム内容を提供する。
大当り状態となるか否かは、主制御基板30により遊技球が第1特別図柄作動スイッチ52dにより検出されたとき抽出される当否決定乱数の値が所定値であるか否かにより決定される。また、リーチとなるか否かは、主制御基板30によりリーチ判定乱数の値が判定値であるか否かにより決定される。
大当り状態となると、大入賞口39が約30秒間又は遊技球が10個入賞したことがカウントスイッチ64により検出されるまでいずれか早く経過する時まで開放され、このとき大入賞口39内に入賞した遊技球が特別領域を通過したことがVスイッチ65により検出されると一旦大入賞口39が閉鎖された後に再び開放され、この開放動作を最大16回繰り返す。通常、遊技球1個の入賞に対して15個の遊技球が賞球として払い出すよう構成しているので、1回の大当り状態が発生すると、約2400(=15×10×16)個の遊技球を賞球として獲得することができる。
(第2遊技)
第1遊技と同様、遊技者により操作される発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aにより遊技球が遊技盤22上に発射され、発射された遊技球が第2遊技装置54の特別図柄始動口としての普通電動役物56に入賞すれば第2特別図柄作動スイッチ55dにより検出され、第2図柄表示装置55のLCD55a画面上の特別図柄表示領域に特別図柄を所定時間変動表示した後に確定表示するよう働く。主制御基板30から図柄制御基板50へ特別図柄に関するコマンド等が送信され、図柄制御基板50では、LCD55a画面上への特別図柄、背景図柄等の画像を表示するように画像制御が実行される。特別図柄に関しては、まず左図柄が確定表示され、次に右図柄が確定表示され、右図柄と左図柄が一致しない場合は外れが確定し、その後、中図柄が確定表示される。右図柄と左図柄が一致した場合(例えば7?7)はリーチとなり、中図柄が変動した後に確定表示する。この確定表示した中図柄が右及び左図柄と一致しない場合はリーチ外れとなる(例えば727)。一方、この確定表示した特別図柄が予め定められた特定図柄、例えば、前記リーチの後、全ての特別図柄が一致した場合(「777」等の3桁同一図柄)を表示すると大当り状態として、その後、遊技者に有利なゲーム内容を提供する。
大当り状態となるか否かは、主制御基板30により遊技球が第2特別図柄作動スイッチ55dにより検出されたとき抽出される当否決定乱数の値が所定値であるか否かにより決定される。また、リーチとなるか否かは、主制御基板30によりリーチ判定乱数の値が判定値であるか否かにより決定される。
大当り状態となった場合の大入賞口39の動作等は、前述した第1遊技装置51と同様である。なお、本実施形態のパチンコ機10は大入賞口39を有する構成であるが、遊技装置51又は54のそれぞれに大入賞口を設ける構成としても構わない。
このように、第1遊技装置51と第2遊技装置54を備えたパチンコ機10は、1つの遊技機で第1遊技と第2遊技を同時に楽しめる遊技機である。その特徴的な構成について説明する。なお、変動時間変更処理および変動開始遅延処理は、遊技装置51及び54の一方又は両方が、当選乱数を取得するか、大当り遊技中の場合にその特徴的な制御を発揮するものである。
図8〜図10は、前述した主制御基板30で実行される変動時間変更処理と特別図柄変動開始遅延処理について、遊技装置51及び54の変動状況と、その変動状況に対する変動変更内容を説明した図である。図8〜図10において、斜線で示した部分が変動時間を変更される方の遊技装置の図柄表示装置における特別図柄変動である。
図8はいずれか一方の遊技装置51又は54が当選乱数を取得した場合の処理を示すものである。
図8(a)〜(c)に示す通り、先に特別図柄の変動を終了(先に特別図柄が確定)する第1遊技装置51が当り乱数を取得していた場合、後に特別図柄の変動を終了(後に特別図柄が確定)する第2図柄表示装置55の特別図柄の変動時間を変更する。この場合の変更内容としては、当選乱数を取得した一方(第1遊技装置51)と、他方(第2遊技装置54)の入球タイミングにより好適な停止タイミングが変わる。
まず、図8(a)に示す通り、第1遊技装置51が当選乱数を取得し、略同時期(まだリーチに至っていない期間)に第2図柄始動口53に入賞した場合には、第2図柄表示装置55の特別図柄の予め決定された変動時間を変更させ、第1遊技装置51にリーチが発生する前に停止させ確定表示する。
これにより、第1遊技装置51の当り乱数取得によるリーチ演出を、第2遊技が邪魔しないので、遊技者は第1遊技の演出に集中することができる。
図8(b)に示す通り、先に変動を終了する第1遊技装置51がリーチに発展している時(リーチは開始しているが、まだ確定表示していない期間)に第2図柄始動口53に入賞した場合には、第2図柄表示装置55の特別図柄の予め決定された変動時間を変更させ、乱数が当選している第1遊技装置51の第1図柄表示装置52の特別図柄が確定表示する前に、第2図柄表示装置52の特別図柄の変動を確定表示させる。
または、図8(c)に示す通り、当選している第1遊技装置51が特別図柄の確定表示後から大当り遊技に至るまでのインターバル中の期間に、第2図柄表示装置52の特別図柄の変動を停止し確定表示させる。
これにより、第2図柄表示装置55の特別図柄が通常の変動時間のままでは、第1遊技装置51が大当り遊技を開始してしまい、第2図柄表示装置55の特別図柄の変動が無効になってしまうことを防ぐことができる。
なお、第1遊技装置51の特別図柄の確定前に無理に第2遊技装置54の特別図柄を停止すると、遊技者は第2遊技装置54の特別図柄が変動したことも気付かない恐れがあるため、第1遊技装置51の特別図柄の変動を停止し確定表示し、大当り遊技が開始されるまでのインターバル中に停止させた方が、認識力が高まる。
また、図8(a)〜(c)において、第1遊技装置51が大当り遊技を行っている間は、第2図柄始動口56への入賞に伴う第2図柄表示装置55の特別図柄の変動開始を遅延させる。これにより遊技者が大当り遊技に集中することができる。
図9は両方の遊技装置51及び54が当選乱数を取得した場合の処理を示すものである。
図9(a)に示す通り、第1遊技装置51が当選乱数を取得し、略同時期(まだリーチに至っていない期間)に第2図柄始動口53に遊技球が入賞した場合には、先に変動を停止する第1図柄表示装置52の特別図柄が確定表示された後から、大当り遊技が開始されるまでのインターバル中の期間に、第2図柄表示装置55の特別図柄の変動を停止させ確定表示させる。そして、特別図柄を確定表示させた後は、第2遊技装置54の大当り遊技を開始することを遅延させ、第1遊技装置51の大当り遊技が終了するのを待つ状態に設定する。つまり、第2遊技装置54の大当り遊技の開始を遅延させる制御を行うのである。
これにより、先に停止した第1遊技の演出が終わると同時に第2遊技も立て続けに当選を報知され、しかも、第2遊技の大当り遊技は第1遊技の大当り遊技が終了されるまで遅延されるため、遊技者は大当りが連続することを認識した上で大当り遊技を行えるため、遊技意欲が向上する。
図9(a)と同様、第1遊技装置51及び54の両方が当選乱数を取得した場合、図9(b)に示す通り、両方の特別図柄が同時に停止するように、後に停止する第2図柄表示装置55の特別図柄の変動時間を短縮変更する処理も可能である。この場合、変動時間を変更した第2遊技装置54の大当り遊技開始を遅延させる。
これにより、遊技者を混乱させる恐れは多少あるが、大当りのインパクトが大きく遊技者の喜びを増大させることができる。
次に、第1遊技装置51又は第2遊技装置54のいずれか一方が大当り遊技中に他方の図柄始動口に遊技球が入賞した場合について説明する。
第1遊技装置51が大当り遊技中に、第2遊技装置54が外れ乱数を取得した場合は、第2図柄表示装置55の特別図柄の変動時間は変更されない。
図10(a)に示す通り、第1遊技装置51が大当り遊技中に、第2遊技装置54も当り乱数を取得した場合は、第2図柄表示装置55の特別図柄の変動時間を、大当り遊技が開始されている第1遊技装置51の大当り遊技が終了するまで延長させる。
これにより、遊技者は有利な状態でありながら、また次の大当り遊技の可能性を期待しながら大当り遊技を行えるため、遊技意欲が向上する。
また、遊技装置51,54の変動時間は変更されないが、一方の遊技装置の大当り遊技の開始を遅延する処理も可能である。これにより、一方の遊技装置が大当り遊技中に他方の遊技装置の大当りが確定しても、大当り遊技が開始されないため無効となることを防ぐことができ、遊技者の利益を損なわない遊技内容とすることができる。
また、図10(b)に示す通り、特別図柄の変動時間変更に合わせて特別図柄の変動態様を変更する処理も可能である。先に第2図柄作動口56に遊技球が入賞し、かつ、後に入賞した第1遊技装置51が当選乱数を取得し、先に入賞した遊技球による第2図柄表示装置55の特別図柄の変動時間が外れリーチ発生等により長い場合、変動時間は上記したような制御により当選乱数を取得した第2遊技装置に合わせて短縮され、また、どちらもリーチを表示している状態を避ける為に、第2図柄表示装置55の外れリーチの変動態様を変更して単なる外れ変動態様(非リーチ外れ、短時間の外れリーチ等)に変更する処理を行う。
具体例を挙げれば、第2遊技装置54が、特別図柄の変動時間が約2分の外れリーチの変動パターンを取得して変動開始を行った直後に、第1遊技装置51が変動時間が約1分の当りになるリーチの変動パターンを取得した場合は、第2図柄表示装置55の特別図柄の変動時間を30秒に変更し、変動態様もリーチ演出を行わない外れ変動に変更する。これにより、第1遊技装置51の大当りまでの演出を妨げる事がない。また、本当に当る遊技装置の図柄表示装置の方に集中できるようようにすることができる。
図10(c)に示す通り、先に変動停止する第2図柄表示装置55に既に外れリーチが表示されている時に、第1遊技装置51が当選乱数を取得した場合は、変動時間変更処理としては、第1図柄表示装置52の特別図柄の変動時間を短縮した後で確定表示する制御を行う。第1遊技装置51の大当り遊技が開始されるまでのインターバル中に、第2図柄表示装置55の特別図柄変動を停止し確定表示する処理を行う。
ここで、本実施形態の変動時間変更処理において、変動時間を参照するタイミングを説明する。図11は、一方の遊技装置が大当り中は他方の遊技装置の特別図柄が変動をしない構成例を挙げたものである。また、遊技装置51及び54の両方がお互いの変動時間を参照するタイミングを示したものである。遊技装置51又は54のいずれか一方のみが参照する構成としてもよい。
図11(a)に示す通り、遊技装置51及び54は、特別図柄の変動を開始する直前にお互いを参照する。まず、先に特別図柄の確定表示をする方(第1遊技装置51)が当選乱数を取得している場合、第1遊技装置51が第2遊技装置54を参照し、第2遊技装置54が当り乱数を取得していないことを確認し、第1遊技の変動時間はそのままとする。その後(第2遊技装置54の特別図柄の確定表示後、特別図柄変動開始等のタイミング)、第2遊技装置54が第1遊技装置51を参照し、当り乱数を取得していることを確認し、第2遊技装置54の特別図柄の変動時間を第1遊技装置51の特別図柄の変動時間より短くする処理を行う。第2図柄表示装置55の特別図柄を第1遊技装置51のリーチ変動および確定表示期間よりも前に確定表示させるように制御する変動時間変更処理は、前述した図8の処理と同様である。
図11(b)の遊技装置51及び54の両方が当選乱数を取得している場合においても、お互いが当選乱数を取得していることを、お互いの変動開始直前に参照する。第1遊技装置51が第2遊技装置54を参照し、第2遊技装置54がその時点では当り乱数を取得していないことを確認し、第1遊技の変動時間はそのままとする。その後(第2遊技装置54の特別図柄の確定表示後、特別図柄変動開始等のタイミング)、第2遊技装置54が第1遊技装置51を参照し、当り乱数を取得していることを確認し、第2遊技装置54の特別図柄の変動時間を大当り遊技開始時までに停止させる。図柄の確定表示については、第1遊技装置51の特別図柄が確定した後に第2遊技装置54の特別図柄を確定させる。これにより大当りが連続して得られるかに興味を持って、第2遊技装置54の特別図柄の変動に集中できる。これが逆に第2遊技装置54の方が先に確定する構成であると、演出時間が非常に短いうちに両方の特別図柄が確定してしまい。演出不適となる。そして、第1遊技装置51の大当り遊技動作が終了するまで第2遊技装置の大当り遊技を待機させる。なお、図8乃至図10で述べた処理と同様の処理を行う。
図12(a)は、変動時間参照の基本参照タイミングを示すものである。通常は変動直前に一方の遊技装置の特別図柄の変動状態を確認して変動時間を選択し、変動動作に入る。変動時間を変更する必要がない場合は指定された通常用変動時間にて変動動作を行う。(1)で示す期間中に第1遊技装置51が第2遊技装置54の変動状態を参照し、第1遊技装置51の特別図柄変動の時間を変更する必要があるのか否かを判定し、その変動時間を変更する必要があると判定された場合は変更処理を行う(第1確認手段)。(2)の期間中に第2遊技装置54が第1遊技装置51の変動状態を参照し、第2遊技装置54の特別図柄変動時間を変更する必要があるのか否かを判定し、その変動時間を変更する必要があると判定された場合は変更処理を行う(第2確認手段)。
図12(b)は、第1遊技装置51の特別図柄の変動が当選乱数を取得しており、第2遊技装置54の特別図柄は外れ変動を行う場合の参照タイミングを示したものである。
さらに、一方の遊技装置が大当り中の場合でも他方の遊技装置の特別図柄が変動を続ける構成を備えた遊技機の場合は、図13(a)〜(c)に示すような制御を実行する。互いの遊技装置を参照する場合には自己の特別図柄変動開始の前又は直前のタイミングとする。
図13(a)(b)の先に特別図柄の変動を確定表示する方が当選乱数を取得している場合を説明する。図13(a)は第1遊技装置51が大当り遊技の場合、多少のタイミングを合わせるとしても特別図柄の変動を行う例であり、図13(b)は大当り遊技中は特別図柄の変動は停止させないが確定停止(大当り遊技中は一変動しかない)させない例である。
図13(a)は、まず、第1遊技装置51が第2遊技装置54を参照し、大当り乱数値を取得していないことを確認し第1遊技装置51の変動時間はそのままとする。次に、第2遊技装置54が第1遊技装置51を参照し、第1遊技装置51の当り乱数取得を確認し、第1図柄表示装置52の特別図柄停止以降から大当り遊技が開始される間に第2図柄表示装置55の特別図柄を確定表示させるように変動時間を変更する。これにより遊技者が第1遊技装置51の特別図柄の変動演出(リーチ)に集中できるようになる。
また、図13(b)に示す通り、まず、第1遊技装置51が第2遊技装置54を参照し、当り乱数値を取得していないことを確認し第1図柄表示装置52の変動時間はそのままとし、次に、第2遊技装置54が第1遊技装置51を参照し、当り乱数取得を確認し、第1遊技装置51の大当り遊技が終了するまで、第2図柄表示装置55の特別図柄変動時間を延長する構成としてもよい。
具体例として、第1の変動時間が残り数秒という段階(当選)で第2が変動開始(外れ)した場合、一方の遊技装置が大当り遊技中の時でも変動を行う構成ならば、変動時間に変更を加えないことも考えられる。第1終了間際で第2が変動開始しているため、変動演出が重なることもない為、変更する必要が無いからである。
図13(c)に示す通り、お互いの遊技装置が当選乱数を取得している場合は、まず、第1遊技装置51が第2遊技装置54を参照し、現時点では当り乱数値を取得していることを確認し第1図柄表示装置52の変動時間はそのままとし、次に、第2遊技装置54が第1遊技装置51を参照し、当り乱数取得を確認し、第2遊技装置54も当り乱数を取得しているため、第1遊技装置51の大当り遊技が終了するまで変動を維持し、特別図柄停止と共に確定表示し、第2遊技装置54の大当り遊技を開始させる。
(実施形態2)
実施形態2のパチンコ機10は、主制御基盤30によって実行される変動時間変更処理が、相手の変動パターンを予め変動態様に合わせて区分しておき、その区分を参照することによって実行されるものである。変動を変動開始時、高速変動時、右図柄停止時、中図柄停止時、リーチ時、仮停止時などに区分しておき、参照する時にどの区分にいるのかを把握することにより、おおよその残り変動時間(残り区分)を認知するものである。また、確定表示する場合にも、相手の区分を参照して選択することができるよう構成されている。
図14は、変動態様に区分を設けた構成の区分例を示したものであり、変動時間を(1)高速変動期間、(2)右図柄停止期間、(3)中図柄停止期間、(4)リーチ期間、(5)確定表示期間の5つに分けている。(6)は大当りインターバルである。第1遊技装置51が上記(1)高速変動期間、(2)右図柄停止期間および(3)中図柄停止期間にいる地点にて第2図柄表示装置55の特別図柄の変動を参照した場合、第1遊技装置51が当選乱数を取得しているならば、第1図柄表示装置52がリーチ区分に移行する前に第2図柄表示装置55の特別図柄の変動を停止させる。この変動処理を第1変動処理設定1とする。遊技者が第1図柄表示装置52にリーチが発生しているのに、第2図柄表示装置55の特別図柄も変動していると、第1図柄表示装置52の当り動作に集中できない恐れを避けるためである。
第1遊技装置51が(4)リーチ期間または(5)確定表示期間にいる地点にて第2図柄表示装置55の特別図柄の変動を参照した場合は、第1遊技装置51が変動を終了し(6)大当りインターバルの期間に入ってから、第2図柄表示装置55の特別図柄の変動を確定表示させるよう、第2図柄表示装置55の特別図柄の変動時間を変更する。この変動処理を第1変動処理設定2とする。第1図柄表示装置52の大当りに関する報知・演出が終わった後に第2図柄表示装置55の特別図柄の変動を確定表示することにより、両方の変動の興趣のポイントをずらして表示することができ、どちらの演出も損ねない構成にするためである。
図15に示すフローチャートは、実施形態2の主制御基板30のマイコンにより実行される変動時間変更処理を表したものであり、この変動時間変更処理は、遊技装置51及び54のうち、いずれか一方又は両方が当選となる乱数値を取得した場合に、当選していない方若しくは確定表示が後になる方の変動時間を変更するものである。処理が開始されると、第1遊技装置51に入賞したか、あるいは保留記憶があるか否かを判定する(S500)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第2図柄表示装置55の特別図柄が変動中であるか否かを判定する(S510)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第2図柄表示装置55の特別図柄の変動区分を参照し(S520)、第1図柄表示装置52の特別図柄の変動を開始し(S530)、第1図柄表示装置52の特別図柄が先に確定表示するか否かを判定する(S540)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第2遊技装置54が当選したか否かを判定する(S550)。否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第2図柄表示装置55の特別図柄の変動態様区分が、(1)高速変動期間、(2)右図柄停止期間および(3)中図柄停止期間のいずれかであるか否かを判定する(S560)。肯定判定なら、上記した変動処理設定1、第1遊技装置51がリーチ区分に移行する前に第2図柄表示装置55の特別図柄の変動を停止させる処理を実行し(S570)、否定判定なら、上記した第1変動処理設定2、即ち第1図柄表示装置52が特別図柄の変動を終了し大当りインターバルの期間に入ってから、第2図柄表示装置55の特別図柄の変動を確定表示させるよう、第2図柄表示装置55の特別図柄の変動時間を変更する処理を行い、リターンに抜ける。
次に、実施形態2における変動停止処理を、図16を参照して説明する。
処理が開始されると、第1図柄表示装置52の特別図柄が変動中であるか否かを判定する(S600)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第1図柄表示装置52の特別図柄の変動時間短縮処理が終了しているか否かを判定する(S610)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第1変動設定処理1、即ち第1遊技装置51がリーチ区分に移行する前に第2図柄表示装置55の特別図柄の変動を停止させる処理を実行するか否かを判定する(S620)。ここで肯定判定なら、第2図柄表示装置55の特別図柄の変動が第1遊技装置51の変動区分のうち、(4)リーチ期間まで進行しているか否かを判定する(S630)。否定判定なら、第2図柄表示装置55の図柄表示が(6)大当りインターバルまで進行しているか否かを判定する(S640)。ステップS630で肯定判定なら、第1図柄表示装置52の特別図柄の変動を停止し(S650)、否定判定の場合は、リーチ期間まで第2図柄表示装置55の特別図柄の変動を続けて、第1図柄表示装置52の特別図柄の変動を停止してから(S650)、リターンに抜ける。ステップS640で否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら、第1図柄表示装置52の特別図柄の変動を停止し(S650)、リターンに抜ける。
(実施形態3)
実施形態3のパチンコ機10は、第1遊技装置51のみに第2図柄表示装置55の特別図柄の変動時間を変更する手段を備え、第1遊技装置51が当り乱数を取得した時には、第2図柄表示装置55の特別図柄の変動時間よりも長くなるように変更し、第2遊技装置54が当り乱数を取得した時は、第2図柄表示装置55の特別図柄の変動時間よりも短くなるように変更する構成を備えたものである。
図17に示す通り、実施形態3の変動時間変更処理は、処理が開始されると、第1図柄表示装置52の特別図柄が変動を開始したか否かを判定する(S700)、ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第1遊技装置51が当選乱数を取得したか否かを判定する(S710)。ここで、第1遊技装置51が当選乱数を取得し、第2図柄表示装置55の特別図柄が変動中か否か(S720)、または、第1遊技装置51が当選乱数を取得しないで、第2図柄表示装置55の特別図柄が変動中か否か(S730)、をそれぞれ判定する。ステップS720において否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第2遊技装置54が当選乱数を取得したか否かを判定する(S740)。ここで肯定判定なら第1図柄表示装置52の特別図柄の変動を伸長する処理を実行し(S760)、否定判定なら第2図柄表示装置55の特別図柄の変動短縮処理を行い(S770)、リターンに抜ける。ステップS730において否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第2遊技装置54が当選乱数を取得したか否かを判定する(S750)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第1図柄表示装置52の特別図柄の変動を短縮する処理を実行し(S780)、リターンに抜ける。
なお、ステップS760〜ステップS780に関しては、適宜変更した構成を採用することが可能である。例えば、ステップS780の「第1変動短縮処理」を「第1変動伸長処理」、「第1変動待機処理」又は「第2大当り遊技遅延処理」等とする構成としても構わない。
この構成の効果としては、必ずしも両方が相手の変動状態を参照する手段を持つ必要は無く、上記の構成ならば、前述実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
(実施形態4)
実施形態4のパチンコ機10は、一方(例えば第1遊技装置51)が大当り遊技を開始しているときに、他方(例えば第2図柄表示装置55)が変動可能な構成において、予め始動口入賞時に取得される変動パターンに大当り遊技に係る時間以上が設定されており、変動時間変更起因により、変動短縮を行わない構成を備えたものである。
一例として図18に示す通り、(1)大当り開始インターバルが概ね10秒、(2)各大入賞口開放時間が概ね30秒×15=450秒、(3)ラウンド間インターバルが概ね4秒×15=60秒、(4)大当り遊技終了インターバルが概ね10秒、として、最低でも530秒以上に変動パターンを設定していることになる。
少なくとも最短の変動時間のものでも、大当りに係る遊技動作に係る時間である当り動作対応時間(大当り遊技開始インターバル、各ラウンド開放最長時間、ラウンド間インターバル、大当り遊技終了インターバル)以上の変動時間を有し、他方の遊技装置が当り乱数値を取得していないことが判断されると、上記当り動作対応時間の適宜期間例えば(1)〜(4)をカットして短縮変動を行う。其れ故、通常中は従来どおりの変動時間でありながら、他方の遊技装置が大当り遊技状態になっても短縮を止めるだけで対応することができる。
図19は、上記構成における変動時間短縮処理を表しており、処理が開始されると、第1遊技装置51に入賞したか、あるいは保留記憶があるか否かを判定する(S800)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第2図柄表示装置55の特別図柄が変動中か否かを判定する(S810)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第2遊技装置54が当選乱数を抽選したか否かを判定する(S820)。ここで否定判定なら上記当り動作対応時間(1)〜(4)をカットして、第2図柄表示装置55の特別図柄を短縮変動し(S830)、リターンに抜ける。肯定判定なら、通常の変動処理を行い(S840)、リターンに抜ける。
(実施形態5)
実施形態5のパチンコ機10は、変動時間変更手段としてスイッチ・ボタン等の変更手段を使用する構成としたものである。本実施形態の変動時間変更手段は、遊技装置51及び54のいずれか一方が大当りの期待が高い変動状態の時に有効となり、該有効時に使用することにより、他方の遊技装置の図柄表示装置の特別図柄の変動時間が短縮され、該変動が終了した時には前記大当りの期待が高い変動状態が確定表示又は大当り遊技が終了するまで、次回の変動開始を遅延する制御を行う。
図20は、特別図柄の変動時間を短縮する短縮ボタン75を備えたパチンコ機10の正面図である。遊技装置51,54において、いずれかで期待度の高いリーチなどが生じた場合、そちらに集中しやすくするために他方の遊技装置をボタン操作により早く停止させる。
これにより、遊技者の任意により一方の遊技装置の変動を短縮することができ、一方の遊技装置の変動に集中することができる。
本実施形態の変動短縮処理を図21のフローチャートに基づいて説明する。処理が開始されると、第1図柄表示装置52の特別図柄の変動が開始されたか否かを判定する(S900)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第2図柄表示装置55の特別図柄が変動中か否かを判定する(S910)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第1遊技装置51が当選または所定乱数値を取得したか否かを判定する(S920)。ここで否定判定なら、第2遊技装置54が当選または所定乱数値を取得したか否かを判定する(S930)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら短縮ボタン75の操作を有効化する処理を実行する(S950)。また、ステップS920において、肯定判定なら第2遊技装置54が当選または所定乱数値を取得したか否かを判定し(S940)、ここで否定判定の場合も、同様に短縮ボタン75の操作を有効化する処理を実行する(S960)。ステップS940において、肯定判定ならリターンに抜ける。第2遊技装置54が当選または所定乱数値を取得して短縮ボタン75が押下された場合(S970)は、第1図柄表示装置52の特別図柄の変動を短縮する処理を実行し(S990)、第1遊技装置51が当選または所定乱数値を取得して短縮ボタン75が押下された場合(S980)は、第2図柄表示装置55の特別図柄の変動を短縮する処理を実行し(S1000)、リターンに抜ける。短縮ボタン75が押下されなければ、そのままリターンに抜ける。
以上実施形態1〜実施形態5について詳しく述べたが、上記実施形態において、変動時間変更手段を、変動中断手段及び変動再開手段としても構わない。即ち、変動時間を短縮・伸長させるのではなく、変動中断手段によって一旦、特別図柄の変動を停止させ、後に変動可能な状態になった時に中断していた特別図柄の変動を再開させる構成が考えられる。
(他の実施形態)
別の構成として、一方(第1遊技装置51)が当選乱数を取得した時は、他方(第2遊技装置54)も大当りが期待できる演出を行い、確定表示も同時になるように、特別図柄の変動時間を変更する制御を備えた構成としてもよい。
図22に示す通り、第1遊技装置51が当選乱数を取得し、第2遊技装置54が外れ乱数を取得した場合、まず、文字・音声等でいずれかの遊技装置が大当りであることを報知しておく。そして、当選する方の例えば第1遊技装置51の第1図柄表示装置52に非確率変動図柄(例えば4?4)を変動させ、他方の第2遊技装置54の第2図柄表示装置55を確率変動図柄である「7」でリーチを行う。これにより、大当りになることは判っていても、どちらで当るかに興味を持たせることができる。
なお、上記演出を好適に行うためには、第1図柄表示装置52の特別図柄表示がある程度進行している場合(第1図柄表示装置52がリーチの最終段階まで来ている場合等)であると、十分な図柄の演出時間を取れないことから、有効期間を設ける構成としてもよい。
上記制御を行うことにより、複数の図柄表示装置を備えたことにより可能となった演出を行うことができる。
なお、図23に示す通り、図柄表示装置は必ずしも2つ設ける必要はなく、1つの図柄表示装置に領域を区分して各々を表示する構成でも良い。その場合、変動態様の内容によっては表示領域を可変し、より当選に対する期待の高い変動をしている方を拡大して表示することが考えられる。そうすれば1つの図柄表示装置に2つの特別図柄を表示していても、特定の変動態様を図柄表示装置の表示領域を略最大限利用して演出することができるため何ら問題は無くなる。
例えば、図23(a)に示す通り、1つの特別図柄表示を第1表示領域と第2表示領域に分けた構成とする。または、図23(b)に示す通り、第2表示領域を変更して縮小した場合、第1表示領域を拡大して、表示領域の略全域を使用して演出を行うことが可能となる。こうすることにより、遊技者は2つの表示装置を交互に見る必要がなく、1つの表示装置で2つの変動を視認することができるようになる。
(参照手段)
互いの遊技装置が他を参照する場合には、次の発明態様が考えられる。少なくとも2つの図柄表示装置とそれぞれに対応する始動口とを備えた構成の第1遊技装置及び第2遊技装置を備える遊技機において、お互いの第1遊技装置と第2遊技装置の図柄の変動状態を参照することが可能であり、いずれの図柄も変動している場合であって、先に変動が停止する方が所定条件を得ている場合は、他方の図柄は先の図柄の変動状態を参照することで自己の変動時間を決定することを特徴とする遊技機である。
ここで変動状態は、変動時間(確定停止時に当りになる変動の変動時間)、変動態様(高速変動時、右図柄停止時、中図柄停止時、リーチ時、確定停止時など)をいう。ここで変動時間は、通常変動時間では先に変動が停止する方より後に変動が停止する方を、先に停止させるように変更させる。無論、先に停止させるだけではなく、短縮・伸長なども考えられる。所定条件は、当選乱数取得、特定の変動パターン、短縮ボタン押下などである。変動時間変更決定の起因は、変動を開始する直前に一方が変動しているかを確認し、変動していなかった場合は予め始動口の入賞時に得ている変動パターンにて行い、図柄が変動している場合は所定条件を満たしているかを確認し、満たしていない場合も変動パターンにて行う。所定条件を満たしている場合、変動時間変更処理が行われる。変動時間の参照は、種々の構成が考えられるが、一例として以下二つが挙げられる。相手の変動パターンと変動開始からの時間を参照する。変動パターンに変動時間が設定されているため、変動開始からの時間を引けば残り時間が割りだせる。相手の変動パターンを予め変動態様に合わせて区分しておき、その区分を参照する。変動を変動開始時・高速変動時・右図柄停止時・中図柄停止時・リーチ時・仮停止時などに区分しておき、参照する時にどの区分にいるのかを把握することにより、おおよその残り変動時間(残り区分)を知ることができる。また、確定停止する場合にも、相手の区分を参照して選択することができる。これにより、当選乱数値を取得した方の変動態様が「リーチ期間」の区分になる前に一方を停止させれば、リーチ演出のみに集中することができるため、遊技者の遊技意欲を損なわない効果を生じさせることができる。参照するタイミングは、変動開始直前に行うことが好ましい。
変動時間変更内容は、大きくは、相手が大当り状態の時にも変動する構成と、相手が大当り状態の時は変動を行わない構成によって変更内容(変動時間短縮・伸長など)が変わる。この始動口入賞タイミングと変動時間変更内容の関連性が有用である。変動停止タイミングは、a)当選乱数値を取得した方の変動態様がリーチになる前に停止、b)先に停止する方の変動時間残数が少ない時は先に停止する方の停止から大当り遊技開始するまでの期間に停止、c)両方が当選乱数を取得した場合は、後に入賞した方は、先に停止する方の停止から大当り遊技開始するまでの期間に停止、d)両方が当選若しくは一方が取得した場合は、所定の入賞期間内ならば先に停止する方の変動時間と第2の変動時間を同時にする。上記のようなタイミングで停止するため、相手の変動時間の残数を参照して変動時間を変更する。お互いがお互いの変動状況を監視して変動を行うため、お互いの変動状況にもっとも好適な対応をすることができる。
例えば、一方でリーチが発生している時は他方は比較的短めの変動時間とすることにより、遊技者がリーチに集中しやすくでき、略同時期の変動開始において、お互いが当選乱数値を取得している場合などは、各々の演出を邪魔しないようにどちらか一方の変動時間を伸長させるなど、停止タイミングを変化させることにより、複数の表示装置を備えたことによる問題を解消することができる。上記構成において、お互いが変動中の時に、相手の確定停止までの残り時間を算出することが可能な変動時間残数算出手段を備える。変動時間参照方法として、前記変動時間残数算出手段にて割り出された数値が所定値以上か以下かにより変動時間及び変動態様を変更する。
お互いの入賞タイミングによって、その時の最も好適な変更を行うことにより、複数が同時に抽選を行う構成の遊技機でもお互いの演出を阻害することを防止することができる。また、変更した時間と共にその変更時間に最も合った変動態様に変更することにより、遊技者に違和感を与えない。お互いが変動中の時に、変動態様を判別することが可能な変動態様判別手段を設ける。
変動時間参照方法として、変動時間変更起因は他方が取得した当選乱数による。上記構成において、変動時間を変更した方の変動停止タイミングは、a)他方の変動停止時よりも以前、b)大当り遊技開始よりも以前、c)リーチ開始よりも以前とする。変動時間を変更し変動停止した場合は、他方の大当り遊技動作が終了するまでは次回の変動を開始しない。一方で大当り遊技が開始された場合は、他方は変動動作を行ってはならないことが規則上定められている為である。そのためにも、変動中に他方で大当り遊技が開始されてしまい、その変動が無効にされる事態を避けるために、大当り確定前に一方の変動時間を変更して先に確定停止させる必要がある。他方の大当り遊技動作が開始しても変動を行う構成で、変動が後で停止する方も当選乱数値を取得している場合は、先に停止する方の大当り遊技が終了するまで変動時間が遅延する。片方が大当り遊技を開始していても変動可能な構成に対応できる。ただし、両方が当選乱数値を取得している場合は大当り遊技をずらした方が良いという判断もある。
本発明を採用したパチンコ機10を示す外観斜視図である。 パチンコ機10の裏面図である。 パチンコ機10の遊技盤22の構成を示す正面図である。 パチンコ機10の電気的構成を示したブロック図である。 主制御装置30で実行されるメイン処理を示すフロチャートである。 実施形態1の変動時間変更処理を示すフロチャートである。 実施形態1の変動開始遅延処理を示すフロチャートである。 (a)は一方の遊技装置が当選乱数を取得してリーチに至る前に、他方の遊技装置に入球した場合の変動時間変更処理および変動開始遅延処理を表した図である。(b)は一方の遊技装置が当選乱数を取得してリーチに発展している時に、他方の遊技装置に入球した場合の変動時間変更処理および変動開始遅延処理を表した図である。(c)は一方の遊技装置が当選乱数を取得してリーチに発展している時に、他方の遊技装置に入球した場合の変動時間変更処理および変動開始遅延処理の異なる制御を表した図である。 (a)は両方が当選乱数を取得し、一方の遊技装置がリーチに至る前に、他方の遊技装置に入賞した場合の変動時間変更処理および大当り遊技開始遅延処理を表した図である。(b)は両方が当選乱数を取得し、一方の遊技装置がリーチに至る前に、他方の遊技装置に入賞した場合の同時に変動を停止させる変動時間変更処理および大当り遊技開始遅延処理を表した図である。 (a)は両方が当選乱数を取得し、一方の遊技装置が大当り遊技中に、他方の遊技装置に入賞した場合の変動時間を延長させる変動時間変更処理を表した図である。(b)は一方の遊技装置が先に入賞し変動時間が長いときに、他方の遊技装置に当選乱数を取得して入賞した場合の変動時間変更処理および変動態様変更処理を表した図である。(c)は一方の遊技装置が先に入賞し外れリーチのときに、他方の遊技装置に当選乱数を取得して入賞した場合の変動時間変更処理を表した図である。 (a)は、一方の遊技装置が当選乱数を取得している場合の実施形態1の変動時間参照タイミングを表した図である。(b)は、両方が当選乱数を取得している場合の実施形態1の変動時間参照タイミングを表した図である。 (a)は、同変動時間変更手段の基本参照タイミングを表した図である。(b)は、一方の遊技装置が当選乱数を取得している場合の参照タイミングを表した図である。 (a)〜(b)は、大当り中も特別図柄が変動を続ける構成の変動時間参照タイミングを表した図である。 実施形態2の変動態様の区分例を示す図である。 実施形態2の変動時間変更処理を示すフローチャートである。 実施形態2の変動停止処理を示すフローチャートである。 実施形態3の変動時間変更処理を示すフローチャートである。 実施形態4の変動パターンに大当り遊技に係る時間以上が設定されている場合の変動時間の区分例を示す図である。 実施形態4の変動時間変更処理を示すフローチャートである。 実施形態5のパチンコ機10の正面図である。 実施形態5の変動時間変更処理を示すフローチャートである。 他の実施形態の特別図柄変動態様を表した図である。 1つの図柄表示装置の領域を区分して複数の遊技を表示する表示装置を表した図である。
符号の説明
10…パチンコ機 11…外枠 12…前面枠
22…遊技盤 23…下皿 24…発射ハンドル
30…主制御装置 31…賞球制御基板 50…図柄制御基板
51…第1遊技装置 52…第1図柄表示装置 53…第1図柄始動口
54…第2遊技装置 55…第2図柄表示装置 56…第2図柄始動口
64…カウントスイッチ 65…Vスイッチ 75…短縮ボタン

Claims (8)

  1. 遊技球が第1図柄始動口に入球するタイミングに応じて当否を抽選し、図柄を予め決定された変動時間に従って変動表示後に、当否の結果に応じた図柄を確定表示し、当り乱数を取得した場合には特定図柄を表示して遊技者に有利な第1大当り遊技を実行する第1遊技装置と、
    遊技球が第2図柄始動口に入球するタイミングに応じて当否を抽選し、図柄を予め決定された変動時間に従って変動表示後に、当否の結果に応じた図柄を確定表示し、当り乱数を取得した場合には特定図柄を表示して遊技者に有利な第2大当り遊技を実行する第2遊技装置と、
    前記第1遊技装置又は第2遊技装置のいずれか一方の遊技装置が当り乱数を取得して前記変動時間に従って前記図柄を変動表示している期間に、遊技球が他方の遊技装置の前記図柄始動口に入球した場合には、前記一方の遊技装置の図柄確定表示期間を避けて前記他方の遊技装置の図柄を停止させるよう、前記他方の遊技装置の前記変動時間を変更させる変動時間変更手段と、
    前記一方の遊技装置がその大当り遊技を実行している期間中、前記他方の遊技装置の前記図柄の変動開始を、前記大当り遊技終了まで遅延させる変動開始遅延手段と、
    を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1記載の弾球遊技機において、
    前記一方の遊技装置が変動を開始してからリーチに至る以前の期間に、前記他方の図柄始動口に遊技球が入球した場合には、
    前記他方の遊技装置の図柄の変動を前記一方の遊技装置のリーチ発生前に停止させ、
    前記一方の遊技装置がリーチに発展している期間に、前記他方の図柄始動口に遊技球が入球した場合には、
    前記他方の遊技装置の図柄の変動を、前記一方の遊技装置の確定表示前、又は、確定表示後から一方の遊技装置の大当り遊技インターバル中に停止させることを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1又は2記載の弾球遊技機において、
    前記他方の図柄始動口に入球した遊技球が前記当り乱数を取得した場合には、前記他方の遊技装置の大当り遊技の開始を、前記一方の遊技装置の大当り遊技の終了後まで遅らせる、大当り遊技開始遅延手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項3に記載の弾球遊技機において、
    前記一方の遊技装置による大当り遊技中でも他方が変動を行う構成において、前記他方の図柄始動口に入球した遊技球が当り乱数を取得している場合には、前記他方の遊技装置の変動時間を前記一方の遊技装置の大当り遊技が終了するまで延長させることを特徴とする弾球遊技機。
  5. 請求項3又は4に記載の弾球遊技機において、
    前記一方の遊技装置の大当り遊技中でも他方が変動を行う構成において、前記他方の図柄始動口に入球した遊技球が前記当り乱数を取得している場合には、前記他方の遊技装置の変動時間を変更せず、前記他方の遊技装置の大当り遊技の開始を遅延させることを特徴とする弾球遊技機。
  6. 請求項1乃至5に記載の弾球遊技機において、
    前記他方の遊技装置が当り乱数を取得しないで前記図柄を変動表示している期間に、前記一方の図柄始動口に遊技球が当り乱数を取得し、且つ、前記他方の遊技装置の変動態様が外れリーチの場合には、前記外れリーチの変動態様を外れ変動態様に変更する変動態様変更手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  7. 遊技球が第1図柄始動口に入球するタイミングに応じて当否を抽選し、図柄を予め決定された変動態様区分を含む変動時間に従って変動表示後に、当否の結果に応じた図柄を確定表示し、当り乱数を取得した場合には特定図柄を表示して遊技者に有利な第1大当り遊技を実行する第1遊技装置と、
    遊技球が第2図柄始動口に入球するタイミングに応じて当否を抽選し、図柄を予め決定された変動態様区分を含む変動時間に従って変動表示後に、当否の結果に応じた図柄を確定表示し、当り乱数を取得した場合には特定図柄を表示して遊技者に有利な第2大当り遊技を実行する第2遊技装置と、
    前記第1遊技装置又は第2遊技装置のいずれか一方が当り乱数を取得して前記変動態様区分を含む変動時間に従って前記図柄を変動表示している期間に、遊技球が他方の遊技装置の図柄始動口に入球した場合には、前記変動態様区分を参照し、前記一方の遊技装置の図柄確定表示期間を避けて前記他方の遊技装置の図柄を停止させるよう、前記他方の遊技装置の前記変動時間を変更させる変動時間変更手段と、
    前記一方の遊技装置がその大当り遊技を実行している期間中、前記他方の遊技装置の前記図柄の変動開始を、前記一方の遊技装置の大当り遊技終了まで遅延させる変動開始遅延手段と、
    を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  8. 請求項1乃至7に記載の弾球遊技機において、
    前記変動時間変更手段が、第1遊技装置又は第2遊技装置の図柄の変動を遊技者の任意により短縮させる短縮ボタンであることを特徴とする弾球遊技機。
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