JP2002102468A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002102468A
JP2002102468A JP2000301289A JP2000301289A JP2002102468A JP 2002102468 A JP2002102468 A JP 2002102468A JP 2000301289 A JP2000301289 A JP 2000301289A JP 2000301289 A JP2000301289 A JP 2000301289A JP 2002102468 A JP2002102468 A JP 2002102468A
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Toshihiro Uchigashima
敏博 内ヶ島
Takahiro Uchigashima
隆寛 内ヶ島
Shogo Tatsumi
正吾 巽
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Takao Co Ltd
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Takao Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】保留記憶数とリーチとを関連づけ、リーチにお
ける興趣を盛り上げることを可能とする遊技機を提供す
る。 【解決手段】図柄制御基板32bが主制御基板30から
保留記憶データを受信したか否かを判定し(ステップS
310)、否定判断ならリターンに抜け、肯定判断なら
保留記憶数がゼロか否かを判定、即ち、図柄制御基板3
2bに記憶される保留記憶数の記憶テーブルから判断す
る(ステップS320)。肯定判断なら、リーチ判定乱
数の判定値を判定値Bに設定し(ステップS330)、
リーチを発生させるか否かの判定を行い(ステップS3
40)、リターンに抜ける。一方、ステップS320で
否定判断された場合、即ち、保留記憶がある場合は判定
値Aに設定し(ステップS350)、リーチを発生させ
るか否かの判定を行い(ステップS340)、リターン
に抜ける。こうして保留記憶の有無に応じて判定値A及
びBを切り替えて使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機に関し、詳し
くは遊技機のリーチの確率制御に係る。
【0002】
【従来の技術】遊技機、例えば、パチンコ機やアレンジ
ボール式パチンコ機等の弾球遊技機には、判定条件の成
立、例えば始動入賞口への入賞があることに起因して、
特別遊技状態とするか否かの当否判定を行い、複数の図
柄を可変表示装置に変動表示した後に順次静止表示して
その判定結果を表示するものがある。この判定結果の表
示(大当り図柄とも特定表示結果とも呼ばれる)、例え
ば3個の図柄の組合せで表示、例えば777のように3
図柄が揃えば大当り表示とし特別遊技状態を発生するよ
うになっており、一方、そうでなければ外れの表示とす
るのが普通である。この場合、当否判定が行われると、
例えばスクロール等によって変動表示し、3個の図柄を
例えば左、右、中の順に静止表示してすべてが静止表示
された時点で当り外れが確定される。左と右の図柄が異
なれば、例えば左の図柄が7で右の図柄が8で静止され
たとすると、その時点で外れであることが判明する。左
と右の図柄が同じなら、例えば左、右ともに7なら、最
後に静止表示される中の図柄が7になるか否かで当りか
外れかが決まるわけで、これをリーチ表示と呼んでいる
(単にリーチともいう)。
【0003】このリーチ表示においては、例えば、最後
に静止させられる図柄の変動速度を変化させたり、背景
の画像を変化させたり、あるいは人物等が登場して何ら
かの動作をする等、さまざまなリーチアクションと呼ば
れる表示がなされ、それらリーチアクション毎に信頼度
が異なるように設定するのが普通である。このため、遊
技者は、リーチの信頼度が高いリーチアクションである
と期待を大きくし、そうでない場合には大して期待しな
い等、リーチアクションにより一喜一憂させられてい
た。
【0004】一方、特別図柄の始動を保留する保留記憶
が行われている。保留記憶数は例えば0〜4であり、特
別図柄の始動回数が大きいときは、保留記憶数が多くな
る傾向にあり、特別図柄の変動回数が少ないときは保留
記憶が無いか或いは少ないのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術で
は、保留記憶とリーチ判定の間に関連が無く、保留記憶
数が多くなったからといって、必ずしもリーチが増加す
るものでもなく、リーチの発生が単調となる傾向にあ
り、趣向性がいま一歩であった。
【0006】そこで、本発明は、図柄の保留記憶とリー
チとの関係を創設し、リーチにおける興趣を盛り上げる
ことを可能とする遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び効果】前記課題を解決
するため請求項1に記載の遊技機は、遊技者に有利なゲ
ーム内容とするか否かを決定する当否決定手段と、該当
否決定手段の決定に従って遊技者に有利なゲーム内容と
することを報知する当り画像又は有利なゲーム内容とし
ないことを報知する外れ画像の種類を決定する当否画像
決定手段と、画面上に前記当り画像又は外れ画像を表示
する画像表示手段と、前記当り画像を表示する前提とな
るリーチ画像を表示するか否かをリーチ決定確率に基づ
き決定するリーチ決定手段と、前記当否画像の表示に伴
う保留記憶を行う保留記憶手段と、を備えた遊技機にお
いて、前記リーチ決定手段を、前記リーチ決定確率が異
なる少なくとも2種類以上のものとし、前記保留記憶の
数に応じて前記リーチ決定確率を変更することを特徴と
する遊技機である。
【0008】前記構成を有する請求項1に記載の遊技機
は、前記リーチ決定手段を、前記リーチ決定確率が異な
る少なくとも2種類以上のものとし、前記保留記憶の数
に応じて前記リーチ決定確率を変更することで、前記課
題が好適に解決できる。即ち、リーチの単調性は解消さ
れ、大当りの信頼度にも変化を生じ、遊技者の射幸心を
高めることができる。例えば、保留記憶数が少なく、リ
ーチが長い間発生しない場合には、時折、強制的にリー
チを発生させて大当りに対する期待感を高め、保留記憶
数が多くリーチが頻繁に発生するものの中々大当りが発
生しない場合には、リーチを少なくしてリーチの大当り
に対する信頼度を高めることができる。
【0009】ここで、請求項1を具体的に説明すると、
「前記リーチ決定手段を、前記リーチ決定確率が異なる
少なくとも2種類以上のものとし」とは、前記リーチ決
定確率の値を5種類としたリーチ決定手段A〜Eが挙げ
られ、「前記保留記憶の数に応じて前記リーチ決定確率
を変更する」は、前記5種類のリーチ決定手段A〜Eを
保留記憶の数の範囲(例えば0〜4の5種類)に応じて
割り当てることをいう。詳しくは、(1)保留記憶の有無
に応じてリーチ決定確率を変更する態様、(2)保留記憶
の数が大きくなるほどリーチ決定確率を高くする態様、
(3)保留記憶の数が大きくなるほどリーチ決定確率を低
くする態様、(4)保留記憶の数によりバラバラにリーチ
決定確率を設定する態様、(5)保留記憶の数によりラン
ダムにリーチ決定確率を設定する態様、(6)図柄変動回
数が多い場合等、図柄変動回数の所定条件の成立に伴い
保留記憶の数に応じてリーチ決定確率を切り替える態様
等、様々な態様が挙げられる。「リーチ決定確率」と
は、当り画像又は外れ画像をリーチ画像表示とするか否
かを決定するための確率である。当り画像の場合は強制
的にリーチ画像表示とする。「リーチ決定確率を変更す
る」ことには、リーチ判定乱数を構成する要素の数を増
減することや、リーチ決定とする判定値の数を増減する
ことが挙げられる。尚、保留記憶の数は、ある時点での
記憶値を採用しても良いし、所定回数又は所定時間にお
ける平均値を採用しても良い。
【0010】ここで、「当否決定手段」とは、例えば、
遊技盤面上に発射された遊技球が特定の入球口に入球又
は特定の通過口を通過するタイミングに起因して抽出さ
れる乱数値に従って遊技者に有利なゲーム内容とするか
否かを決定するものが挙げられる。また、「有利なゲー
ム」とは、特定の入球口に入球又は特定の通過口を通過
するタイミングに起因して抽出される乱数の値により直
接的に遊技者に有利な状態とすることは当然に含まれる
他、特定の入球口に入球又は特定の通過口を通過するタ
イミングに起因して抽出される乱数の値により所定の入
賞口(入球口)を開放し、この開放した特定入賞口内の
特定領域を遊技球が通過すると遊技者に有利な状態とす
る所謂第3種遊技機(権利物)、アレンジボール遊技
機、その他、第1種パチンコ機ないし第3種パチンコ機
を適宜組み合わせて複合化された遊技機等、遊技機が有
する間接的に遊技者に有利な状態とするゲーム内容も含
む。尚、入球に伴い賞球としての遊技球を払い出す構成
としても良いし(この場合、「入賞口」と呼ばれること
が多い)、払い出さない構成としても良い。
【0011】「当否画像決定手段」とは、例えば、遊技
者に有利なゲーム内容とするか否かを決定する毎に画面
上の画像を変動表示した後、遊技者に有利なゲーム内容
であるか否かを示す「当り画像」で静止表示するよう制
御するものであれば良く、遊技者に有利なゲーム内容で
あることを示す画像は、例えば「777」のように3桁
同一の記号を表示する画像、格闘技で主役(主人公)が
優勝する画像、レースで主役が一番になる画像や、球技
で主役が優勝する画像又はゴールする画像や、冒険物語
で主役が宝物を発見する画像や、主役又は主役に関係す
る人々が利益を受ける等してハッピーな状態を示す画像
が考えられる。「外れ画像」としては、例えば「76
9」のように3桁非同一の記号を表示する画像、主人公
が不幸な状態を示す画像等が含まれる。「画像表示手
段」は、CRT及び液晶表示体の画面は言うに及ばず、
ドットマトリクス表示体、7セグメントLED等の前記
画像を表示させることができる装置の表示部を含む。
「画像」とは、画面上に表示されるものであって、特別
図柄、背景、キャラクタの個々を要素とするものでも良
いし、それらの組合せでも良い。例えば、数字、文字、
人物や動物等を示した図柄及び特定形状の特定色等も含
む。
【0012】請求項2に記載の遊技機は、前記保留記憶
の数に従って前記リーチ決定確率を異ならせた前記リー
チ決定手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の
遊技機である。これにより、請求項1の課題が好適に解
決できるほか、保留記憶の数に応じて図柄の変動回数が
変化することが多く、保留記憶の数にリーチ決定確率を
変更すれば、図柄の変動回数に応じてリーチ発生を制御
できることになり、遊技者の趣向はいやがうえでも高ま
ることになる効果がある。例えば、図柄の変動回数が多
くてもリーチが少ない場合は、リーチ決定確率を大きく
することにより、リーチを多くしたり、また、図柄の変
動回数が多くリーチも多いが中々当りがこない場合は、
リーチ決定確率を少なくすることによりリーチを抑制し
リーチ信頼度を高めることが考えられる。
【0013】請求項3に記載の発明は、前記保留記憶が
無いときに、前記リーチ決定確率を高くすることを特徴
とする請求項1に記載の遊技機である。これにより、請
求項1の課題が好適に解決できるほか、図柄の変動回数
の少ないときは保留記憶が無いことがあり、その場合に
は、リーチの発生頻度を高めることができ、少ない変動
回数においてもリーチを多くし大当りに対する期待感を
高めることができる効果がある。
【0014】請求項4に記載の発明は、前記保留記憶の
数が大きいほど前記リーチ決定確率を低くすることを特
徴とする請求項1又は2に記載の遊技機である。これに
より、請求項1又は2の課題が好適に解決できるほか、
保留記憶の数が小さいときは、図柄の変動回数が少ない
場合が多いので、リーチ決定確率を高くしてリーチの発
生を多くし、遊技者の射幸心を高め、一方、保留記憶の
数が大きいときは連続して図柄が変動することが多いの
で、リーチ決定確率を低くしてリーチの発生頻度を少な
くして大当りの信頼度を高めることができる効果があ
る。
【0015】請求項5に記載の発明は、前記保留記憶の
数が大きいほど前記リーチ決定確率を高くすることを特
徴とする請求項1又は2に記載の遊技機である。これに
より、請求項1又は2の課題が好適に解決できるほか、
保留記憶の数が大きいときには図柄が連続して変動する
ときが多く、リーチが少ないと遊技者は不安になること
があるが、リーチの発生頻度を高めることで、この不安
を好適に解消することができる効果がある。
【0016】請求項6に記載の発明は、前記画像表示手
段は、作動口への入球に伴い図柄を変動させるものであ
り、該図柄の変動回数に応じて前記保留記憶の数に対応
する前記リーチ決定確率をランダムに変更することを特
徴とする請求項1ないし5いずれかに記載の遊技機であ
る。これにより、請求項1ないし5の課題が好適に解決
できるほか、リーチの集中度が高まる期間をランダムに
変化させることで、リーチの発生に意外性が発揮される
という効果がある。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に示すように、本実施形態の
パチンコ機10は、大きくは長方形の外枠11と前面枠
12とからなり、外枠11の左隣に公知のプリペイドカ
ードユニット13が設けられている。前面枠12は、左
端上下のヒンジ14により外枠11に対し回動可能に取
り付けられている。前面枠12の下方には上皿15が設
けられ、この上皿15に貸出釦16、精算釦17及び残
高表示部18が設けられている。プリペイドカードユニ
ット13のカード口19にプリペイドカードを挿入する
と、記憶された残高が残高表示部18に表示され、貸出
釦16を押下すると遊技球の貸出しが実行され上皿15
の払い出し口より遊技球が排出される。前面枠12に
は、窓状の金枠20が前面枠12に対して解放可能に取
り付けられている。この金枠20には板ガラス21が二
重にはめ込まれている。板ガラス21の奥には遊技盤2
2が収納されている。上皿15の前面枠12下部には、
下皿23が設けられ、下皿23の右側には発射ハンドル
24が取り付けられている。この発射ハンドル24の外
周には、図示しない回動リングが擁され、時計方向に回
動すれば遊技球を遊技盤22上に発射することができ
る。上皿15と下皿23とは連結されていて、上皿15
が遊技球で満杯状態になれば下皿23に遊技球を誘導す
るよう構成されている。
【0018】図2はパチンコ機10の裏面図であり、前
述した遊技盤22を脱着可能に取り付ける機構盤26が
前述した外枠11に収納されている。この機構盤26に
は、上方から、球タンク27、誘導樋28及び払出し装
置29が設けられている。この構成により、遊技盤22
上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク27から誘
導樋28を介して所定個数の遊技球を払出し装置29に
より前述した上皿15に排出することができる。また、
機構盤26には主制御基板30及び賞球制御基板31が
脱着可能に、遊技盤22には特別図柄表示装置32が、
前面枠左下部には発射制御基板33が、特別図柄表示装
置32の左側に外部接続端子基板50が、各々取り付け
られている。尚、機構盤26を中心とした遊技球の払い
出し等に関する構造は従来の構成と同様なのでその詳細
な説明は割愛する。
【0019】次に図3を用いて遊技盤22について説明
する。図3に示すように遊技盤22には、中央に特別図
柄表示装置32を構成するLCDパネルユニット(以
下、「LCD」という。)32a、その下部に第1種始
動口としての普通電動役物36、LCD32a上部の普
通図柄表示装置37、普通図柄表示装置37に表示され
る図柄の変動開始に用いられるLCD32aの左右の普
通図柄作動ゲート38及び39、普通電動役物36下部
の大入賞口40、盤面最下部のアウト口41、その他の
各種入賞口、風車及び図示しない遊技釘等が備えられて
いる。この構成により、前述した発射ハンドル24を回
動すれば発射制御基板33により駆動される発射モータ
33a(図4参照)が駆動されて上皿15上の遊技球が
ガイドレールを介して遊技盤22上に発射される。発射
された遊技球が各入賞口に入賞すれば遊技球は盤面裏面
にセーフ球として取り込まれ、入賞しなければアウト口
41を介してアウト球として同様に盤面裏面に取り込ま
れる。
【0020】続いて前述したパチンコ機10の電気的構
成を図4のブロック図を用いて説明する。パチンコ機1
0の電気回路は、前述した主制御基板30、賞球制御基
板31、特別図柄表示装置32、発射制御基板33、ラ
ンプ制御基板34及び音制御基板35等から構成されて
いる。尚、図4の回路図には、信号の受け渡しを行うた
めの所謂中継基板及び電源回路等は記載していない。
【0021】主制御基板30は、遊技制御プログラムを
記憶したROM及び演算等の作業領域として働くRAM
を内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論
理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイ
ッチ類及び各種アクチュエータ類との入出力を行うため
の外部入出力回路も設けられている。主制御基板30の
入力側には、第1種始動口スイッチ36a、普通図柄作
動スイッチ38a及び39a、役物連続作動スイッチ
(以下、単に「Vスイッチ」と呼ぶ)40a、(テン)
カウントスイッチ40b、賞球払い出しスイッチ29
a、満タンスイッチ43、補給スイッチ44、タッチス
イッチ24a等が接続されている。また、出力側には、
大入賞口ソレノイド40c、Vソレノイド40d、普通
役物ソレノイド36b及び外部接続端子基板50等が接
続されている。
【0022】ここで第1種始動口スイッチ36aは前述
した遊技盤22上の普通電動役物36内、普通図柄作動
スイッチ38a及び39aは各々普通図柄作動ゲート3
8及び39内、Vスイッチ40aは大入賞口40内の特
定領域内、同じくカウントスイッチ40bは大入賞口4
0内、賞球払い出しスイッチ29aは払出し装置29内
の玉切モータ29bの下方、満タンスイッチ43は下皿
23内、補給スイッチ44は球タンク27内、に各々取
り付けられている。ここで、Vスイッチ40aは大入賞
口40内に入賞した遊技球が特別装置作動領域(以下、
「特別領域」という。)を通過したことを、カウントス
イッチ40bは大入賞口40内に入賞する全ての遊技球
を、賞球払い出しスイッチ29aは玉切モータ29bに
より上皿15に排出される遊技球を、満タンスイッチ4
3は下皿23内に遊技球が満タン状態になったことを、
補給スイッチ44は球タンク27内に遊技球が存在する
ことを、タッチスイッチ24aは発射ハンドル24に内
蔵され遊技者が発射ハンドル24に触れていることを、
各々検出するためのものである。また、出力側に接続さ
れた大入賞口ソレノイド40cは大入賞口40、Vソレ
ノイド40dは大入賞口40内の特別領域、普通役物ソ
レノイド36bは、普通図柄表示装置37に所定の図柄
が表示されることに起因する普通電動役物36の開閉に
各々使用されるものである。
【0023】特別図柄表示装置32は、前述したLCD
32aと、このLCD32aを駆動制御する図柄表示装
置制御基板(以下、単に「図柄制御基板」(「画像制御
基板」ともいう。)という。)32b及びバックライト
及びインバータ基板等の付属ユニット32cから構成さ
れている。図柄制御基板32bは、前述した主制御基板
30と同様、画像制御プログラムを記憶したROM及び
演算等の作業領域として働くRAMを内蔵した8ビット
ワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構
成され、この他各基板又は各種スイッチ類及び各種アク
チュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路や
乱数更新のためのカウンタも設けられている。
【0024】賞球制御基板31は、主制御基板30から
の指令コマンドに従って玉切モータ29bを駆動制御し
て入賞があった場合に遊技者に賞球としての遊技球を払
い出すと共に、前述したプリペイドカードユニット13
及びCR精算表示基板42等も制御するものであり、マ
イクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成し
ても良いし、ディスクリートな回路として構成しても良
い。CR精算表示基板42は、前述した上皿15の貸出
釦16、精算釦17及び残高表示部18等から構成され
ている。賞球制御基板31は主制御基板30からの指令
に従って遊技球を払い出すが、入賞に対応した遊技球が
払い出されているか否かの検知は主制御基板30で行わ
れる。
【0025】発射制御基板33は、遊技者が操作する発
射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aを駆
動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッ
チ24bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハン
ドル24に内蔵された前記タッチスイッチ24aがオン
状態のときタッチランプ45を点灯させるためのもので
ある。
【0026】ランプ制御基板34は主としてトランジス
タ等の駆動素子から構成されており、主制御基板30か
らの指令を受けて普通図柄表示装置37、大当りランプ
やエラーランプ等のランプ類及びLED等の各種ランプ
類を点灯表示させるためのものである。
【0027】音制御基板35は音源IC及びアンプ等か
ら構成されており、主制御基板30の指令を受けてスピ
ーカ46を駆動制御するためのものである。
【0028】前述した特別図柄表示装置32、賞球制御
基板31、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び
音制御基板35への送信は、主制御基板30からのみ送
信することができるよう一方向通信の回路として構成さ
れている。
【0029】以上説明した回路構成を有するパチンコ機
10の主制御基板30内の8ビットワンチップマイコン
(以下、単に「マイコン」と呼ぶ。)が実行する処理を
図5に示すフローチャートに従って説明することにす
る。図5に示されるフローチャートは、主制御基板30
のマイコンにより実行されるメイン処理を表したもので
あり、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行さ
れる処理である。本実施形態では、ステップS10〜S
60までの各処理は割り込み処理において1回だけ実行
される処理であって「本処理」と称し、この本処理を実
行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行され
るステップS65及びS70の処理を「残余処理」と称
する。
【0030】マイコンによるハード割り込みが実行され
ると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(ス
テップS10)。この判断処理は、メモリとしてのRA
Mの所定領域の値が所定値であるか否かを判断すること
により行われ、マイコンにより実行される処理が本処理
に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを
判断するためのものである。通常でない場合としては、
電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考え
られるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほ
とんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入
時である。電源投入時には、RAMの所定領域の値が所
定値と異なる値となっている。通常でないと判断される
と、前記メモリの所定領域に所定値を書き込む、特別図
柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域
への各初期値の書き込み、即ち初期設定が為され(ステ
ップS15)、残余処理に移行する。
【0031】通常との肯定判断が為されると、まず初期
乱数更新処理が実行される(ステップS20)。この処
理は、初期乱数の値についてこの処理を実行する毎に+
1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初
期乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数
値が最大値である「299」のときには次回の処理で初
期値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの3
00個の整数を繰り返し昇順に作成する。
【0032】ステップS20に続く当否乱数更新処理
(ステップS25)は、初期乱数更新処理と同様に処理
を実行する毎に+1するインクリメント処理であるが、
最大値である「299」に至ると次回の処理では、その
ときの前記初期乱数の値を初期値(以下、「更新初期
値」という。)とし、更に割り込み毎に+1する処理を
続行して更新初期値より「1」少ない値(以下、「更新
最大値」という。)に至れば次回の処理では、更にその
ときの初期乱数の値を初期値とし「0」〜「299」ま
での300個の整数値を繰り返し作成する。
【0033】即ち、割り込み処理毎に+1し、乱数を構
成する要素を「0」〜「299」までの整数値とするこ
とは前記初期乱数と何等変わることはないが、今回の更
新最大値に至れば次回の割り込み処理ではそのときの更
新初期値を初期値とし更新最大値に至るまで割り込み毎
に+1し、更に次回の更新初期値を初期値とする構成で
ある。これにより、当否乱数は、乱数を構成する要素を
「0」〜「299」までの300個の整数値とし、割り
込み処理毎に+1するが、更新最大値に至れば、次回の
割り込み処理ではそのときの初期乱数により決定される
値に変更されるので、当否乱数の値を予測不可能にする
ことができる。また、更新初期値と更新最大値とにより
決定される乱数の構成要素は従来の当否乱数と同じ
「0」〜「299」の300個の整数値と何等変わるこ
とがないので乱数を構成する要素の出現率を均一にして
いる。
【0034】大当り図柄乱数更新処理(ステップS3
0)は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作
成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最
大値を超えると初期値である「0」に戻る。15個の各
乱数値「0」〜「14」は、画面上に表示される3桁同
一の「111」、「222」、「333」、「44
4」、「555」、「666」、「777」、「88
8」、「999」、[AAA」、「BBB」、「CC
C」、「DDD」、「EEE」、「FFF」に各々対応
する。
【0035】外れ図柄乱数更新処理(ステップS35)
は、左図柄用乱数、中図柄用乱数及び右図柄用乱数から
構成され、大当りでないときの外れ図柄として使用され
る。左図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数
を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎
に+1され最大値を超えると初期値である「0」に戻
る。中図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数
を繰り返し作成するカウンタとして構成され、左図柄用
乱数が「0」に戻るときに本処理毎で+1され最大値を
超えると「0」に戻る。右図柄用乱数は、「0」〜「1
4」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして
構成され、中図柄用乱数が「0」に戻るときに本処理毎
に+1され最大値を超えると「0」に戻る。
【0036】普通図柄乱数更新処理(ステップS40)
は、「0」〜「6」の7個の整数を繰り返し作成するカ
ウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超
えると初期値である「0」に戻る。
【0037】前述した各乱数更新処理(ステップS20
〜S40)により、初期乱数、当否乱数、大当り図柄乱
数、外れ図柄乱数及び普通図柄乱数が各々更新される
が、続く処理(ステップS45)ではパチンコ機10に
設けられ主制御基板30に接続された各スイッチ類の入
力処理が実行される。本実施形態では、前述した満タン
スイッチ43、補給スイッチ44、タッチスイッチ24
a、第1種始動口スイッチ36a、Vスイッチ40a、
カウントスイッチ40b、普通図柄作動スイッチ38a
及び39a、その他の入賞口に設けられた図示しない各
入賞検知スイッチ、等の各スイッチの作動状況をチェッ
クする処理が実行される。この入力処理により第1種始
動口スイッチ36aに入力がある場合には、始動口とし
ての普通電動役物36に遊技球が入賞したときであり、
この割り込み処理時の前記当否乱数の値が抽出され当否
判定値と比較される。
【0038】本実施形態のパチンコ機10は、確率変動
機として構成され、通常確率時では当否判定値は「1」
であり、高確率時には「1」、「3」、「5」、
「7」、「9」である。前述したように当否乱数を構成
する「0」〜「299」の300個の各整数値の出現率
は均一であり、遊技球が始動口としての普通電動役物3
6に入賞するタイミングで抽出される当否乱数の値は、
前記ハード割り込みの微小時間である約2msと比較すれ
ば入賞タイミングを微小時間単位で調節できないことか
ら無作為に抽出された値となり、当否乱数は完全なる乱
数として機能する。従って、抽出された当否乱数の値が
当否判定値と一致して大当りとなる確率は、通常確率時
には1/300であり、高確率時には1/60(=5/
300)となる。この大当りを発生させる確率が低確率
状態から高確率状態に移行するのは、本実施形態では、
大当り発生時の割り込み処理における前述した大当り図
柄乱数の値が、「1」、「3」、「5」、「7」、
「9」、「11」及び「13」(以下、「高確率乱数
値」という。)の場合であり、大当りが発生するときの
7/15の確率で高確率に移行する。そして、高確率中
において、再び大当りを発生させたときの大当り図柄乱
数の値が高確率乱数値であれば更に高確率状態が継続す
る。即ち、1度高確率状態になる毎に7/15の確率で
高確率が継続する可能性を有することになる。
【0039】続いて、大当りか否かを判定する当否判定
処理(ステップS50)を行う。主制御基板30が、普
通電動役物36に遊技球が入賞し第1種始動口スイッチ
36aがオンしたか否かを判定し、オンであれば、当否
判定処理を実行する。
【0040】この当否判定処理(ステップS50)が終
了すると、続いて画像出力処理(ステップS55)が実
行される。この画像出力処理(ステップS55)におい
て、図7に示すコマンドコードは、主制御基板30で生
成され、図柄制御基板32bに送信されるコードであ
る。主制御基板30と図柄制御基板32bとの送信コマ
ンドコードは、1.電源投入時、2.客待ちデモ、3.
図柄変動中、4.大当り開始時、5.大当り中、6.大
当り終了時、7.動作異常時、の7種類に大別できる。
【0041】上記の図柄変動中コマンドは、特別図柄変
動時に主制御基板30から図柄制御基板32bに送信さ
れるコマンドであり、図7に示すように(1)変動タイ
ムコード(図8参照)、(2)左静止図柄指定コード、
(3)中静止図柄指定コード、(4)右静止図柄指定コ
ード、の4種類のコマンドコード(以下、この4つのコ
マンドコードを総称して「画像表示コマンド」というこ
ともある。)に分類される。尚、図7の他のコマンドコ
ードは周知であるので、その詳細は割愛する。
【0042】続く各出力処理(ステップS60)では、
遊技の進行に応じて、主制御基板30は、特別図柄表示
装置32、賞球制御基板31、発射制御基板33、ラン
プ制御基板34、音制御基板35、大入賞口ソレノイド
40c等の各種ソレノイドに対して各々出力処理を実行
する。即ち、前記各入力処理(ステップS45)により
遊技盤22面上の各入賞口に遊技球の入賞があることが
検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく
賞球制御基板31に賞球データを出力する処理を、遊技
状態に対応したサウンドデータを音制御基板35に出力
する処理を、作成された当否決定データ、始動口入賞コ
マンド、保留記憶データ、エラー中報知コマンド等を図
柄制御基板32bに出力する処理を、更には、大当り発
生時には大当り処理を、各々実行する。
【0043】前述した本処理に続く残余処理は、外れ図
柄乱数更新処理(ステップS65)及び初期乱数更新処
理(ステップS70)から構成されるが、各々前述した
ステップS20及びステップS35と全く同じ処理であ
る。この2つの処理は無限ループを形成し、次の割り込
みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行さ
れる。前述したステップS10〜S60までの本処理を
実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行す
るか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み
毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り
込み毎に異なり、図5に示された割り込み処理が1回実
行されることにより外れ図柄乱数及び初期乱数の更新さ
れる(加算される)値も一律ではなくなる。これによ
り、初期乱数及び外れ図柄乱数が当否乱数と同期する可
能性はなくなる。尚、本実施形態においては、当否乱数
の更新は初期乱数の値により変更される構成なので同期
の虞は全くない。また、前述した普通図柄乱数更新処理
(ステップS40)も残余処理内において実行するよう
構成しても良い。
【0044】遊技中において前述した賞球制御基板3
1、ランプ制御基板34及び音制御基板35等が実行す
る制御は従来と同様な構成であり、その説明は割愛す
る。
【0045】次に図柄制御基板32bで実行されるメイ
ンルーチンについて図9を参照して説明する。図柄制御
基板32bは、第1種始動口である普通電動役物36に
入賞があったことを示す始動口入賞コマンドの受信処理
を行う(ステップS110)。また、図柄保留記憶の受
信処理も行い、図柄保留記憶データをRAMのテーブル
に格納するとともに、保留記憶表示部51a〜51d
(図6参照)が点灯表示される。保留記憶が有れば、又
は無くとも第1種始動口スイッチ36aがオンになれば
特別図柄を変動させる。次に、前記普通電動役物36へ
の入賞に起因して行われる乱数抽選結果を示す当否決定
データの受信処理を行う(ステップS120)。前述の
通り主制御基板30が当否決定を司り、当否乱数が所定
値であるか否かを示す当否決定データを生成してこれを
図柄制御基板32bに送信するので、図柄制御基板32
bは前記受信処理を行う。次に、前述した画像表示コマ
ンド等の各コマンド(図7参照)の受信処理を行う(ス
テップS130)。前述ステップで受信したコマンドや
データと、図柄制御基板32bで行うリーチ決定とを参
照して画像を作成し、画像出力処理をLCD32aに対
して行う(ステップS140)。
【0046】上記のステップS140における処理の詳
細を説明する。図柄制御基板32bのマイコンが前記画
像表示コマンドを受信すると、受信した変動タイムと
左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号とから特別
図柄の変動パターンを作成する処理を実行する。即ち、
図柄制御基板32bのROMには、図9に示されるよう
に、受信した画像表示コマンドの各値の組合せに対応し
たテーブルが書き込まれている。図柄制御基板32bの
マイコンは、受信した画像表示コマンドからROMに書
き込まれたテーブルを読み出し特別図柄の変動パターン
を作成する。また、マイコンは、後述する通り、リーチ
であるか否かを決定し、通常変動なのか、リーチ変動な
のかを判断し、更にリーチ変動でも変動タイムの値が所
定値より大きいのか小さいのかによりトリック変動等、
各種の変動をするのか否かを判断し、これらの判断と、
前記変動タイムとにより特別図柄の左、中及び右図柄の
変動開始から静止するまでの各々の図柄静止時間を決定
する。
【0047】上記変動パターンの作成に関し、(1) 図柄
制御基板32bのマイコンがリーチと決定した場合に、
主制御基板30から非リーチの外れ静止図柄の識別番号
を送信してくる場合、或いは、(2) 図柄制御基板32b
のマイコンが非リーチと決定した場合に、主制御基板3
0からリーチの外れ静止図柄の識別番号を送信してくる
場合には、リーチの有無が不一致となるので、その場合
には、次の処理が実行される。 (1)リーチと決定したにも拘わらず、非リーチの外れ静
止図柄の場合 この場合には、マイコンは受信した左図柄と中図柄とを
一致させる処理を行なう。例えば、受信した中図柄の識
別番号を受信した左図柄の識別番号に変更する処理を行
なう。 (2)非リーチと決定したにも拘わらず、リーチの外れ静
止図柄の場合 この場合には、マイコンは受信した左図柄と中図柄とを
不一致とする処理を行なう。例えば、受信した中図柄の
識別番号を+1又は−1する処理を行なう。
【0048】こうして特別図柄の変動パターンが作成さ
れると、図6に示す通り、作成された変動パターンに従
って、特別図柄表示領域50a〜50cにおいて、左、
中及び右の各特別図柄の変動を開始し指定された静止図
柄で静止表示する処理を実行すると共に、背景画面52
上に表示される背景及びキャラクタの表示制御も実行さ
れる。背景画面52上には各々の変動パターンに対応し
た背景画像及びキャラクタである勇者(hero)と悪
者(bad)等が表示される。
【0049】さらに、その他の処理を行い(ステップS
150)、リターンに抜ける。
【0050】(第1具体例のリーチ判定乱数変更1の処
理)上記の通り、図柄制御基板32bのメインルーチン
を説明したが、次に、第1種始動口への入賞に伴うリー
チ決定制御を説明する。このリーチ決定制御において、
大当り発生の場合には、必ず、その前にリーチが発生
し、一方、大当りでない場合、リーチが発生する場合と
発生しない場合がある。リーチを発生させるか否かを決
定するのがリーチ判定乱数であり、これに関連して、図
10に示すリーチ判定乱数更新ルーチン、図12に示す
リーチ判定乱数変更1ルーチン及び図13に示すリーチ
発生判定ルーチンは、予め設定されたタイミングによる
ハードウェア割り込みによりパチンコ機10の稼動中を
通じて図柄制御基板32bにより繰り返し実行される。
【0051】図10の通り、リーチ判定乱数更新ルーチ
ンを行う。まず、リーチ判定乱数であるカウント値Nを
例えば+1ずつインクリメントして更新してリーチ発生
のランダム性を保つ。ここで、リーチ判定乱数として
は、例えば0〜29の30種類を設定する。即ち、この
リーチ判定乱数更新ルーチンを開始すると、先ず出力要
求の有無を判定する(ステップS200)。ステップS
200で出力要求ありと判定されれば、処理はステップ
S210に進んで、カウント値Nを出力する。ステップ
S200で出力要求無しと判定された場合及びステップ
S210の処理を実施した後、カウント値Nをインクリ
メントする(ステップS220)。インクリメントされ
たカウント値Nが30であれば零クリアする(ステップ
S230、S240)。ステップS240の処理を実行
した後、又はステップS230で否定判断された時は処
理は「リターン」に抜ける。すなわち、カウンタはカウ
ント値Nとして0〜29を繰り返してカウントし、要求
がある毎にカウント値Nを出力することになる。前記イ
ンクリメントは、リーチ判定乱数を0〜29の30個の
整数を時間毎(例えば、1.3ms毎)+1するものであ
り、また、前述の出力要求は、例えば、主制御基板30
から図柄制御基板32bへコマンドデータが送信された
タイミングで発生させることで、図柄制御基板32bは
乱数を抽出することになる。
【0052】ここで、図柄制御基板32bは、リーチ判
定乱数の要素0〜29のうち、リーチを発生させること
となる判定値を保留記憶数に応じて2種類設定してあ
り、リーチ発生となる判定値を抽出すれば、リーチを発
生させ、残りの判定値ではリーチを発生させない。即
ち、図11に示す通り、保留記憶がある場合(保留記憶
数が1〜4)、判定値A=0、判定値の数は1個、リー
チ決定確率は1/30、リーチ信頼度は10%となる。
このリーチ信頼度はリーチ決定確率の逆数に大当り確率
を掛けたものを百分率で示したものである。保留記憶が
ない場合(保留記憶数が0)、判定値B=0〜2、判定
値の数は3個、リーチ決定確率は3/30=1/10、
リーチ信頼度は3.3%となる。従って、保留記憶があ
る時はリーチ決定確率を1/30、保留記憶がない時は
1/10に設定し、保留記憶がない時の普通電動役物
(始動口)36への入球に応じたリーチ決定確率を、保
留記憶がある時よりも高く設定する。尚、主制御基板3
0で抽出された当否乱数の値が当否判定値と同一(大当
り)であれば、図柄制御基板32bは強制的にリーチ乱
数の判定値を抽出する処理を行なう。そのためリーチ決
定確率やリーチの大当りに対する信頼度は理論値とは若
干誤差が生じるが問題ない。
【0053】次に、こうした判定値A及びBを切り替え
る制御の一例である図12のリーチ判定乱数変更1のル
ーチンを説明する。まず、図柄制御基板32bが主制御
基板30から保留記憶データを受信したか否かを判定し
(ステップS310)、否定判断ならリターンに抜け、
肯定判断なら保留記憶数がゼロか否かを判定、即ち、図
柄制御基板32bに記憶される保留記憶の記憶テーブル
から判断する(ステップS320)。肯定判断なら、リ
ーチ判定乱数の判定値を判定値Bに設定し(ステップS
330)、リーチを発生させるか否かの判定を行い(ス
テップS340)、リターンに抜ける。一方、ステップ
S320で否定判断された場合、即ち、保留記憶がある
場合は判定値Aに設定し(ステップS350)、リーチ
を発生させるか否かの判定を行い(ステップS34
0)、リターンに抜ける。こうして保留記憶の有無に応
じて判定値A及びBを切り替えて使用するので、保留記
憶の有無に応じて、異なるリーチ決定確率とすることが
できる。
【0054】前述のステップS340のサブルーチンを
説明する。図13に示す通り、まずリーチ判定カウント
値Nをカウンタから読み込む(ステップS410)。こ
のリーチ判定カウント値Nが前述の判定値A又はBと等
しいか否かを判定する(ステップS420)。ステップ
S420で肯定判断ならリーチコマンドを生成しリーチ
表示をLCD32aに指示し(ステップS430)、ス
テップS420で否定判断なら非リーチコマンドを生成
し非リーチ表示をLCD32aに指示し(ステップS4
40)、リターンに抜ける。ステップS430でリーチ
図柄を表示すると決定された場合には、特別図柄や背景
図柄等の変動パターンの決定は基本的には変動タイムコ
ードによって決定される。その他、図示は略すが、リー
チが決定した後、リーチパターン決定用乱数の抽出を行
っても良い。リーチパターン決定用乱数は、例えば、ノ
ーマルリーチ、ロングリーチ等、リーチの種類を示すリ
ーチパターンを決定するものである。リーチパターン決
定用乱数の抽出タイミングは、リーチが決定した後でも
良いし、始動入賞時に予め抽出しておいても良い。
【0055】以上述べた通り、第1具体例によれば、図
柄制御基板32bによるリーチ決定確率制御によって、
保留記憶数が1〜4の場合、判定値Aを採用し、保留記
憶数が0の場合、判定値Bを採用し、保留記憶が無いと
きのリーチ決定確率を保留記憶が有るときのものよりも
高く設定した。従って、保留記憶が無い場合、図柄の変
動回数が少なくても、リーチ発生回数が増大すること
で、大当りに対する期待感を高めることができる。一
方、保留記憶があるときには、図柄の変動回数が多くリ
ーチ外れが続いた場合など、リーチ発生回数を減少させ
リーチ信頼度を高めることができる。
【0056】(第2具体例のリーチ判定乱数変更2の処
理)上述第1具体例では、判定値A及びBを保留数の有
無に応じて切り替えてリーチ発生判定に利用したが、図
14の第2具体例のリーチ判定乱数変更2ルーチンで
は、図19(a)に示す通り、保留記憶数が0の場合は
リーチ判定確率が1/10、保留記憶数が1の場合はリ
ーチ判定確率が1/13、保留記憶数が2の場合はリー
チ判定確率が1/15、保留記憶数が3の場合はリーチ
判定確率が1/18、保留記憶数が4の場合はリーチ判
定確率が1/20に設定され、保留記憶数が大きければ
大きいほど、リーチ決定確率が小さく設定されている。
即ち、このルーチンでは、保留記憶データを受信したか
否かを判定し(ステップS510)、肯定判断なら、保
留記憶数が0か否かを判断し、肯定判断ならリーチ判定
乱数0〜29及び判定値C=0,1,2(図19(a)
参照)に設定し(ステップS530)、リーチを発生さ
せるか否かの判定を行い(ステップS540)、リター
ンに抜ける。ステップS520で否定判断された場合、
保留記憶数が1か否かを判断し(ステップS550)、
肯定判断ならリーチ判定乱数0〜12及び判定値D=0
(図19(a)参照)に設定し(ステップS560)、
リーチを発生させるか否かの判定を行い(ステップS5
40)、リターンに抜ける。ステップS550で否定判
断された場合、保留記憶数が2か否かを判断し(ステッ
プS570)、肯定判断ならリーチ判定乱数0〜29及
び判定値E=0,1(図19(a)参照)に設定し(ス
テップS580)、リーチを発生させるか否かの判定を
行い(ステップS540)、リターンに抜ける。ステッ
プS570で否定判断された場合、保留記憶数が3か否
かを判断し(ステップS590)、肯定判断ならリーチ
判定乱数0〜17及び判定値F=0(図19(a)参
照)に設定し(ステップS595)、リーチを発生させ
るか否かの判定を行い(ステップS540)、リターン
に抜ける。ステップS590で否定判断された場合、保
留記憶数が4と判断され、リーチ判定乱数0〜19及び
判定値G=0(図19(a)参照)に設定し(ステップ
S596)、リーチを発生させるか否かの判定を行い
(ステップS540)、リターンに抜ける。ステップS
510で否定判断された場合、そのままリターンに抜け
る。こうして保留記憶数が0〜4のいずれであるかに応
じて判定値C〜Gを切り替えて使用するので、保留記憶
数が増大するほど、リーチ決定確率を小さくできる。
尚、リーチ判定データの一覧については図19(a)に
掲げた。
【0057】以上述べた通り、第2具体例によれば、図
柄制御基板32bによるリーチ決定確率制御によって、
保留記憶数が増大するほど、リーチ決定確率を小さくす
るように制御する。これにより、保留記憶数が小さいと
きは、図柄の変動回数が少ないときと考えられるので、
リーチの発生を多くし、遊技者の射幸心を高める。ま
た、保留記憶数が大きいときには、連続して図柄が変動
し外れリーチが多くなると考えられるので、リーチの発
生を抑え、リーチ信頼度を高めることができる。
【0058】(第3具体例のリーチ判定乱数変更3の処
理)前記第2具体例では、保留記憶数が多いほどリーチ
決定確率を小さくしたが、本具体例では、逆に、保留記
憶数が多いほどリーチ決定確率を大きく設定したもので
ある。即ち、図14のステップS520、S550、S
570、S590の判断ステップでは保留記憶数を昇順
に設定したものであるが、第2具体例の図15のステッ
プS620、S650、S670、S690の判断ステ
ップの保留記憶数を降順に設定変更したものである。そ
の他のステップは図14のものと同様である。尚、リー
チ判定データについては図19(b)に掲げたが、図1
9(a)と概ね同様のデータであり、異なる点は保留記
憶数が降順に変更されたことである。
【0059】以上述べた通り、第3具体例によれば、保
留記憶数が小さいときはリーチ決定確率を小さくしてい
るので、リーチの発生は少ないが、大当りに対する信頼
度が高くなる。一方、保留記憶数が大きいときには図柄
が連続して変動するときであるがリーチが少ない場合も
生じることがあり、この場合には、遊技者は不安になる
こともあるが、リーチ発生数が少ないと判断した場合に
は、リーチ決定確率を大きくすることで、リーチ発生数
を増加させ、不安を解消できる効果がある。
【0060】(第4具体例のリーチ判定乱数変更4の処
理)以上の第1具体例ないし第3具体例では、主制御基
板30から受信した保留記憶数に従ってある規則に基い
てリーチ決定確率を設定したが、本実施形態では、保留
記憶数0〜4に対して無秩序に設定したものである。即
ち、第2具体例の図14のステップS530、S56
0、S580、S595、S596で設定される判定値
を、第4具体例においては、図16に示す通り、それぞ
れに所定のリーチ判定乱数及び判定値H〜L(図19
(c)参照)に設定したものであり、判定値H〜Lに対
応するリーチ決定確率は、1/10、1/20、1/1
5、1/13、1/18であり保留記憶数に対して無秩
序に設定してある。本具体例ではリーチ決定確率はそれ
ぞれ全部異なる値を採用しているが、一部重複しても良
い。本具体例の説明は第2具体例を援用する。
【0061】以上の第4具体例によれば、保留記憶数に
対して判定値を無秩序に変更して設定してあるので、保
留記憶数に応じてリーチ表示確率が異なり、リーチ信頼
度も異なってくることから、リーチの単調性が解消され
て趣向性が高まる。しかも遊技者が保留記憶数とリーチ
発生数の相関性について把握できないものと考えられ、
より趣向性が高まる。
【0062】(第5具体例のリーチ判定乱数変更5の処
理)以上の第1具体例ないし第4具体例では保留記憶数
に応じて固定的にリーチ判定値を設定してあるが、これ
をランダムに変更し、また、図柄変動回数の所定の条件
成立によって、保留記憶数に応じてリーチ決定確率を変
更している。即ち、第5具体例は、特別図柄の図柄変動
回数が50回毎に、上記第2具体例のフローチャートの
処理における判定値をランダムに切り替え、図柄変動回
数に応じてリーチ決定確率にランダム性を付与したもの
である。第5具体例は、第2具体例において、リーチ決
定確率変更乱数であるカウント値0〜6を設け、普通電
動役物(始動口)36への入球タイミングに起因して前
記カウント値をランダムに選択するものであり、6段階
の範囲のリーチ判定乱数を用意し、図柄変動回数が50
回毎にリーチ決定確率をランダムに変更するように構成
している。そのため、特別図柄の図柄変動回数のカウン
タを備え、カウンタのカウント値に対応する記憶領域を
備えたものである。即ち、図17において、保留記憶デ
ータを受信した場合(ステップS810:YES)、特
別図柄の図柄変動回数が所定回数(ここでは50回)毎
か否かを判断し(ステップS812)、肯定判断ならリ
ーチ決定確率変更乱数である前述のカウント値0〜6を
読み出して抽出し(ステップS814)、抽出されたカ
ウント値に対応して、ステップS830、S860、S
880、S895、S896で乱数抽出結果に応じてリ
ーチ判定乱数やリーチ判定値C〜Gを随時選択すること
でリーチ決定確率を更新し(ステップS830、S86
0,S880、S895、S896)、リーチ発生を判
定し(ステップS840)、リターンに抜ける。それぞ
れのリーチ判定値C〜Gは、第3具体例の値と同様であ
り、それぞれカウント値0〜6に対応して設定されてい
る。その他の説明は第3具体例の説明を援用する。尚、
第3及び第4具体例に対しても同様に適用が可能であ
る。また、図柄変動回数が所定回数毎であるか否かを判
断するステッップS812を削除しランダム性を主眼と
した処理にしても良い。また、保留記憶数に対応するリ
ーチ決定確率にランダム性はあっても、保留記憶数が大
きいほどリーチ決定確率を小さくする又は大きくするな
ど、一定の規則性を保持するようなランダム制御でも良
い。さらに各保留記憶数に応じて、リーチ決定確率変更
乱数であるカウント値を別々に用意しても良い。
【0063】以上の第5具体例によれば、図柄制御基板
32bによるリーチ決定確率制御によって、リーチ判定
値を図柄変動回数が所定回数毎に、ランダムに変更して
いるので、リーチの集中度や期待値がランダムに変化
し、遊技者の予測がつかない面白さが生じる。尚、図柄
変動回数に代えて、リーチ回数、リーチ外れ回数等によ
ってリーチ決定確率をランダムに変更しても良い。
【0064】(第6具体例のリーチ判定乱数変更6の処
理)以上の第1具体例ないし第4具体例では保留記憶数
に応じて固定的にリーチ判定値を設定してあるが、これ
をランダムに変更することも可能である。第6具体例
は、第5具体例の一部を変更したものであり、特別図柄
の図柄変動回数が50回毎に、上記第2〜第4具体例の
フローチャートの処理にランダムに切り替え、図柄変動
回数毎に応じてリーチ決定確率にランダム性を付与した
ものである。即ち、始動口への入球タイミングに起因し
て選択されるリーチ決定確率設定乱数であるカウント値
0〜2を設け、カウント値が0の場合、第2具体例のフ
ローチャートに切り替え、カウント値が1の場合、第3
具体例のフローチャートに切り替え、カウント値が2の
場合、第4具体例のフローチャートに切り替える処理を
行う。具体的には、ステップS910及びS912の処
理の後、ステップS914でカウント値が読み出され、
カウント値が0か否かを判断し(ステップS920)、
肯定判断ならリーチ判定乱数変更2のフローチャートに
変更し(ステップS930)、リーチを発生させるか否
かの判定を行い(ステップS940)、リターンに抜け
る。ステップS920で否定判断された場合、カウント
値が1か否かを判断し(ステップS950)、肯定判断
ならリーチ判定乱数変更3のフローチャートに変更し
(ステップS960)、リーチを発生させるか否かの判
定を行い(ステップS940)、リターンに抜ける。ス
テップS950で否定判断された場合、カウント値が2
か否かを判断し(ステップS970)、肯定判断ならリ
ーチ判定乱数変更4のフローチャートに変更し(ステッ
プS980)、リーチを発生させるか否かの判定を行い
(ステップS940)、リターンに抜ける。こうして、
カウント値が0〜2のいずれであるかに応じてリーチ判
定乱数変更2〜4のフローチャートに切り替えて使用す
るのである。尚、図柄変動回数が所定回数毎であるか否
かを判断するステッップS912を削除しランダム性を
主眼とした処理にしても良い。
【0065】以上の第6具体例によれば、図柄制御基板
32bによるリーチ決定確率制御によって、リーチ判定
乱数の態様を所定の図柄変動回数毎にランダムに変更し
ているので、リーチの集中度や期待値がランダムに変化
し、遊技者の予測がつかない面白さが生じる。尚、図柄
変動回数に代えて、リーチ回数、リーチ外れ回数等によ
ってリーチ決定確率をランダムに変更しても良い。
【0066】(本実施形態の効果)以上、詳細に説明し
た本実施形態によると、保留記憶数0〜4とリーチ発生
確率とを関連づけ、リーチ表示における興趣を盛り上げ
ることが可能となる。また、保留記憶数0〜4によりリ
ーチ発生確率をランダムに変更しているので、リーチ表
示の予測がつき難くリーチ表示に意外性が発揮される。
そして、特別図柄の所定の変動回数毎に従ってリーチ発
生確率を変更しているので、リーチのワンパターン化を
防止できる。さらに、主制御基板30は図柄制御基板3
2bに図柄表示コマンド等の各種コマンドを送信するだ
けであり、該送信されたデータに加えて、図柄制御基板
32bが独自にリーチを実行するか否かを決定した上で
画像制御データを生成する。従って、主制御基板30の
リーチ制御の負担が大いに軽減される。
【0067】尚、本発明の実施の形態は、上記の実施形
態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲
に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。第1ないし第4具体例において、所定図柄変動回数
毎、所定リーチ外れ回数毎、所定リーチ回数毎にリーチ
判定確率を増減させ、図柄変動条件によってリーチ決定
確率を変更する処理を付加しても良い。また、前記所定
要素の回数毎に替えて、所定時間毎にリーチ決定確率を
変更しても良い。LCD32aの保留記憶表示部51a
〜51dが点灯表示されたが、特別図柄表示装置32に
設けたLEDに点灯する等、他の構成でも良い。前述実
施形態では、主制御基板30が図柄制御基板32bに当
否判定データを送信するタイミングに起因して図柄制御
基板32bがリーチ判定乱数を抽出したが、主制御基板
30から図柄データ、その他のデータが送信されてくる
タイミングに起因してリーチ判定乱数を抽出しても良い
し、更には、始動入賞コマンドが受信されたタイミング
に起因してリーチ判定乱数を抽出することで、主制御基
板30で始動入賞検出に同期したタイミングとしても良
い。また、前述実施形態では図柄制御基板32bでリー
チ判定乱数を抽出したが、主制御基板30で抽出し、図
柄制御基板32bに当該データを送信しても良い。例え
ば、本実施形態では当否乱数とリーチ乱数とを別体とし
て構成し、当否乱数を0〜299のカウンタとし、当否
判定値を「1」(高確率時には、「1」、「3」、
「5」、「7」、「9」及び「11」)としたが、当否
乱数を用いてリーチを発生させる構成とし、リーチ乱数
をこの当否乱数を用い、リーチの判定値の中に当否判定
値を含ませる構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用したパチンコ機10を示す外観斜
視図である。
【図2】パチンコ機10を裏面からみた裏面図である。
【図3】パチンコ機10の遊技盤22の構成を示す正面
図である。
【図4】パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図
である。
【図5】主制御基板30で実行される「メインルーチ
ン」の処理を示すフローチャートである。
【図6】LCD32aの画面上の画像を例示する正面図
である。
【図7】主制御基板30から送信されるコマンドコード
を示す図表である。
【図8】図柄制御基板32bにおける変動タイムから各
図柄の静止時間を決定するテーブルを示す図表である。
【図9】図柄制御基板32bで実行される「メインルー
チン」の処理を示すフローチャートである。
【図10】図柄制御基板32bで実行される第1具体例
の「リーチ判定乱数更新ルーチン」の処理を示すフロー
チャートである。
【図11】図柄制御基板32bで実行される第1具体例
のリーチ判定乱数に関する諸データの一覧図表である。
【図12】図柄制御基板32bで実行される「リーチ判
定乱数変更1ルーチン」の処理を示すフローチャートで
ある。
【図13】図柄制御基板32bで実行される「リーチ発
生判定ルーチン」の処理を示すフローチャートである。
【図14】図柄制御基板32bで実行される第2具体例
の「リーチ判定乱数変更2ルーチン」の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図15】図柄制御基板32bで実行される第3具体例
の「リーチ判定乱数変更3ルーチン」の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図16】図柄制御基板32bで実行される第4具体例
の「リーチ判定乱数変更4ルーチン」の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図17】図柄制御基板32bで実行される第5具体例
の「リーチ判定乱数変更5ルーチン」の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図18】図柄制御基板32bで実行される第6具体例
の「リーチ判定乱数変更6ルーチン」の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図19】(a)〜(c)は第2具体例ないし第4具体
例のリーチ判定乱数に関する諸データの一覧図表であ
る。
【符号の説明】
10…パチンコ機 22…遊技盤 24…発射ハン
ドル 24a…タッチスイッチ 30…主制御基板 31
…賞球制御基板 32…特別図柄表示装置 32a…LCDパネルユニ
ット(LCD) 32b…図柄表示装置制御基板(図柄制御基板) 33…発射制御基板 34…ランプ制御基板 35…音制御基板 36…普通電動役物(始動口) 36a…第1種始動口スイッチ 37…普通図柄表示
装置 40…大入賞口 40a…役物連続作動スイッチ(V
SW) 40b…(テン)カウントスイッチ(カウントSW) 50a,50b,50c…特別図柄表示領域 52…背景画面 hero、bad…キャラクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 巽 正吾 名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式 会社高尾内 Fターム(参考) 2C088 AA35 AA39 CA30 EB55

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技者に有利なゲーム内容とするか否かを
    決定する当否決定手段と、 該当否決定手段の決定に従って遊技者に有利なゲーム内
    容とすることを報知する当り画像又は有利なゲーム内容
    としないことを報知する外れ画像の種類を決定する当否
    画像決定手段と、 画面上に前記当り画像又は外れ画像を表示する画像表示
    手段と、 前記当り画像を表示する前提となるリーチ画像を表示す
    るか否かをリーチ決定確率に基づき決定するリーチ決定
    手段と、 前記当否画像の表示に伴う保留記憶を行う保留記憶手段
    と、を備えた遊技機において、 前記リーチ決定手段を、前記リーチ決定確率が異なる少
    なくとも2種類以上のものとし、 前記保留記憶の数に応じて前記リーチ決定確率を変更す
    ることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】前記保留記憶の数に従って前記リーチ決定
    確率を異ならせた前記リーチ決定手段を備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】前記保留記憶が無いときに、前記リーチ決
    定確率を高くすることを特徴とする請求項1に記載の遊
    技機。
  4. 【請求項4】前記保留記憶の数が大きいほど前記リーチ
    決定確率を低くすることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記保留記憶の数が大きいほど前記リーチ
    決定確率を高くすることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記画像表示手段は、作動口への入球に伴
    い図柄を変動させるものであり、 該図柄の変動回数に応じて前記保留記憶の数に対応する
    前記リーチ決定確率をランダムに変更することを特徴と
    する請求項1ないし5いずれかに記載の遊技機。
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