JP2006187340A - 弾球遊技機 - Google Patents

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隆光 浅井
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Abstract

【課題】 抽選の当否を判定するための抽選テーブルの数よりも当選確率の種類を増やす。
【解決手段】 抽選値取得手段122は、始動入賞口への遊技球の落入を契機として抽選値を取得する。抽選テーブル格納手段202は、抽選値のうち当たりとなる値の範囲が比較的広い高確率抽選テーブル204と、範囲が比較的狭い低確率抽選テーブル206とを格納する。抽選テーブル切り替え手段208は、高確率抽選テーブル204と低確率抽選テーブル206とを抽選テーブル格納手段202から交互に取得して格納する。当否判定手段210は、取得された抽選値が当たりであるか否かを抽選テーブル切り替え手段208に格納された抽選テーブルを参照して判定する。これによって、予め定められた期間内において、各抽選テーブル204、206に対応して定まる高確率と低確率の中間の値となる当選確率を擬似的に作り出す。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に、弾球遊技機における抽選値の当否判定技術に関する。
従来、各種の弾球遊技機のうち、特に第1種ぱちんこ遊技機は、遊技盤の略中央に設けられた液晶ディスプレイなどの表示領域に複数の図柄を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。この遊技機は、複数列の図柄変動を停止させたときの図柄の組み合わせが特定の態様となった場合に、通常より多くの賞球数が得られる、いわゆる大当たりと呼ばれる特別遊技へと移行するものとして知られている。
大当たりまたは外れの抽選を実行するために、弾球遊技機の遊技制御装置は乱数カウンタを有して構成されている。この乱数カウンタは、例えば0から上限値(例えば、65535)まで1ずつ増加するカウント値を所定の周期で発生し、このカウント値をRAM内に更新しながら記憶する。始動入賞口に遊技球が入賞したときにRAMに記憶されているカウント値が、予め定められた数値範囲にあるとき、大当たりとして特別遊技に移行する(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−38806号公報
抽選の当否を判定するための数値範囲として、多くの弾球遊技機は、通常遊技において適用される比較的低い当選確率を実現するためのテーブルと、確率変動遊技において適用される比較的高い当選確率を実現するためのテーブルの2つのテーブルを有している。しかしながら、このように予め準備しておいたテーブルに対応して決まる当選確率以外の確率を作り出して、遊技性の幅を広げたい場合もある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、抽選の当否を判定するための抽選テーブルの数よりも当選確率の種類を増やすことができる弾球遊技機を提供することにある。
本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域内の所定の位置に設けられた始動入賞口と、始動入賞口への遊技球の落入を契機として抽選値を取得する抽選値取得手段と、抽選値のうち当たりとなる値の範囲が定められている抽選テーブルであって、範囲が比較的広い高確率抽選テーブルと、範囲が比較的狭い低確率抽選テーブルとを格納する抽選テーブル格納手段と、高確率抽選テーブルと低確率抽選テーブルのいずれかを抽選テーブル格納手段から取得して格納する抽選テーブル切り替え手段と、抽選値取得手段により取得された抽選値が当たりであるか否かを抽選テーブル切り替え手段に格納された抽選テーブルを参照して判定する当否判定手段と、当たりと判定されたとき、通常遊技より遊技者に有利な状態である単位遊技を複数回繰り返す特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、を備える。
そして、抽選テーブル切り替え手段は、高確率抽選テーブルと低確率抽選テーブルとを交互に取得することによって、予め定められた期間内において、それぞれの抽選テーブルに対応して定まる高確率と低確率の中間の値となる当選確率を擬似的に作り出すことを特徴とする。
この態様によれば、当選確率の種類を増やせるため多様な遊技状態を実現することができ、遊技性を高めることができる。また、抽選テーブルを適宜切り替えることによって、有利な遊技状態または不利な遊技状態が一方的に継続する可能性を低下させることができる。
抽選テーブル切り替え手段は、始動入賞口への遊技球の落入を契機として高確率抽選テーブルと低確率抽選テーブルとを切り替えて取得するようにしてもよい。これによれば、高確率と低確率の2種類の抽選テーブルしか有していなくても、遊技球の落入を契機として高確率抽選テーブルと低確率抽選テーブルを交互に参照することによって、高確率抽選テーブルと低確率抽選テーブルに対応してそれぞれ定まる確率の中間の確率で抽選がなされているように見せることができる。また、所定の期間内において、上記中間の確率で特別遊技を出現させることができる。
弾球遊技機は、第2の抽選値を取得する第2抽選値取得手段をさらに備えてもよく、この場合、抽選テーブル切り替え手段は、高確率抽選テーブルまたは低確率抽選テーブルのいずれを取得するかを第2の抽選値にしたがって決定してもよい。
弾球遊技機は、現時点までの遊技における当否判定手段による判定結果を記録する判定結果記録手段と、判定結果の記録を参照して現時点までの遊技における実当選確率を算出し、予め定められた目標当選確率と比較して実当選確率を修正するか否かを判定する当選確率修正判定手段と、当選確率修正判定手段によって実当選確率を修正すると判定されたとき、該実当選確率が目標当選確率に近づくような高確率抽選テーブルと低確率抽選テーブルとの取得比率を算出する取得比率算出手段と、をさらに備えてもよい。
この場合、抽選テーブル切り替え手段は、取得比率算出手段によって算出された取得比率にしたがって高確率抽選テーブルまたは低確率抽選テーブルを抽選テーブル格納手段から取得するようにしてもよい。
この態様によれば、予め決められている目標当選確率より実当選確率が高くまたは低くなりすぎたときに、抽選テーブル切り替え手段における抽選テーブルの取得比率を変えることで、遊技を継続したまま当選確率を調整することができる。同様にして、出玉率、すなわち遊技者が発射した遊技球数と払い出された賞球数との比率を調整することができる。さらに、当選確率や出玉率を調整することで、遊技者が得る利益またはホールの得る利益を適正水準に調整することも可能である。
弾球遊技機は、遊技状態に応じて目標当選確率を設定する目標当選確率設定手段と、実当選確率が目標当選確率になるような高確率抽選テーブルと低確率抽選テーブルの取得比率を算出する取得比率算出手段と、をさらに備えてもよい。この場合、抽選テーブル切り替え手段は、取得比率算出手段によって算出された取得比率にしたがって高確率抽選テーブルまたは低確率抽選テーブルを抽選テーブル格納手段から取得するようにしてもよい。
これによれば、例えば、一定の当選確率である通常確率モードと、当選確率が交互に交代する中間確率モードのように、遊技状態に合わせた多様な当選確率を設定することができ、遊技性を高めることができる。
本発明の別の態様による弾球遊技機は、抽選値を取得し、当たりとなる数値範囲が定められている抽選テーブル内に該抽選値が含まれるか否かによって当たりか否かを判定する当否判定手段と、数値範囲が相異なる複数の抽選テーブルを格納する抽選テーブル格納手段と、抽選テーブル格納手段からいずれかひとつの抽選テーブルを取得して格納する抽選テーブル切り替え手段と、を備える。
そして、抽選テーブル切り替え手段は、2つ以上の抽選テーブルを交互に取得することによって、複数の抽選テーブルに対応してそれぞれ定まる当選確率とは異なる実当選確率を擬似的に作り出すことを特徴とする。
この態様によれば、当否判定手段が複数の抽選テーブルを交互に参照するようになるので、予め準備されている抽選テーブルに対応して定まる当選確率とは異なる当選確率を作り出すことができる。
本発明による弾球遊技機によれば、抽選の当否を判定するための抽選テーブルの数よりも当選確率の種類を増やすことができる。
図1は、弾球遊技機の例であるぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。本実施形態におけるぱちんこ遊技機は、特別遊技の実行中であるか否かにかかわらず図柄変動の表示を可能とした第1種ぱちんこ遊技機を前提とする。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤面で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、遊技盤50の遊技領域52を透視可能な板である。扉14は、透明板13を支持する。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、図柄表示装置60、第1種始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、大入賞口66、作動口68および一般入賞口72を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。始動口62は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置74と、始動口を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、大入賞口66を拡開させるための大入賞口ソレノイド80を備える。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72や始動口62、大入賞口66の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本明細書において「落入」「入球」「入賞」は「通過」を含むものとする。
特別図柄表示部82には、第1種特別図柄と呼ばれる図柄(以下、「特別図柄」という)92が表示される。遊技盤50の略中央に設けられた図柄表示装置60は、特別図柄に連動する装飾図柄96を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。ここで、特別図柄92は、始動口62への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に応じた図柄であり、大当たりを発生させるか否かを示す役割をもつ。装飾図柄96は、抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。図柄表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、機械式のドラムやLEDなどの他の表示装置であってもよい。図柄表示装置60は、装飾図柄96としてスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。なお、特別図柄は、図柄表示装置60の画面内に表示されてもよい。
特別図柄表示部82の周囲には、保留ランプ20が設けられている。保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって保留球数を表示する。保留球数は、図柄変動中に始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。また、遊技効果ランプ90が遊技領域52に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
始動口62は普通電動役物により形成され、その入口が拡開可能となっている。普通電動役物が拡開状態にあるときには、非拡開状態よりも始動口62に遊技球が落入しやすくなる。始動口62は、遊技領域52における所定位置に設けられる。以下、始動口62に関し、普通電動役物が拡開して遊技球が始動口62に落入しやすい状態を開放状態と呼ぶ。大入賞口66は、特別図柄92が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口66はアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口66の内側は、特定領域(いわゆるVゾーン)と一般領域に区画されている。大入賞口66の入賞検出装置78は、遊技球の特定領域の通過を検出するセンサと、一般領域の通過を検出するセンサを備えて構成される。
遊技球が始動口62に落入すると、特別図柄表示部82の特別図柄92および図柄表示装置60の装飾図柄96が変動表示される。特別図柄92および装飾図柄96の変動表示は、原則として表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄92が大当たりを示す図柄である場合、大入賞口66の開閉動作が開始され、通常遊技よりも遊技者に有利な状態である特別遊技に移行する。
特別遊技においては、大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。大入賞口66の開放中に遊技球が特定領域へ少なくとも1球落入することを条件に、大入賞口66は再度開放される。この大入賞口66の開閉は、所定回数、例えば最高で15回繰り返される。
停止時の特別図柄92が、確率変動付き大当たりを示す図柄である場合、特別遊技の終了後、確率変動遊技が開始される。確率変動遊技においては、通常時より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。
図柄表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、図柄表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。
遊技球が作動口68を通過すると、所定時間、普通図柄94と呼ばれる図柄が変動表示される。普通図柄94は、遊技領域52の右下に位置する普通図柄表示部84において変動表示される。所定時間の経過後に普通図柄94の変動表示が停止すると、通常、50%から80%程度の確率で始動口62が所定時間拡開する。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板41は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板49は、液晶ユニット42を備え、図柄表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板41による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板41およびサブ基板49は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施形態におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、図柄表示装置60、スピーカ18、遊技効果ランプ90のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄の変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。
遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROM、演算処理や制御処理に用いるCPUやRAM等の素子で実現でき、ソフトウエア的には画像処理機能、制御機能、乱数発生機能等のプログラムによって実現されるが、本図ではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組み合わせによっていろいろな形で実現できる。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板41と、図柄の演出等を制御するサブ基板49とに機能を分担させた形態で構成されてもよい。
まず、図3を参照して各機能ブロックの構成を述べ、その具体的な処理および相互作用に関しては、図5以降のフローチャートを参照して後述する。
本実施形態の遊技制御装置100は、各入賞口への入球を判定する入球判定手段110、特別遊技への移行条件として抽選の結果が当たりであるか否かを判定する当たり判定手段120、図柄変動の停止図柄および変動表示の表示パターンを決定する図柄決定手段130、図柄や電飾等の表示を制御する表示制御手段170、大当たり中の特別遊技を制御する特別遊技制御手段180、大当たり後の確率変動遊技を制御する特定遊技制御手段190、始動口62などの普通電動役物の開閉を制御する普通電動役物開閉制御手段192、および大入賞口66の開閉を制御する大入賞口開閉制御手段194を備える。
入賞検出装置74は始動口62に設けられたセンサであり、始動口62への遊技球の落入を検出し、落入を示す始動入賞情報を生成する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判断する。
当たり判定手段120は、抽選値取得手段122と特別遊技移行抽選手段124を含む。抽選値取得手段122は、保留球数が上限に達しているか否かを調べる。例えば、保留球数の上限は予め4つに設定されている。保留球数が上限に達していない場合、入球判定手段110が始動入賞情報を受け取ったタイミングで、抽選値取得手段122が抽選値を取得する。このとき、抽選値取得手段122は保留球数として1を加算し、保留球としてこの抽選値を一時記憶する。抽選値取得手段122は、数学的に抽選値を生成して取得してもよく、また図示しないカウンタにより生成されるカウント値を抽選値として取得してもよい。抽選値は、例えば、0〜299の範囲で生成される整数である。抽選値取得手段122は、保留球数が上限に達している場合、始動入賞情報を受け取っても抽選値を取得しない。
特別遊技移行抽選手段124は、抽選値取得手段122が一時記憶する抽選値を適宜読み出し、その抽選値に基づいて特別遊技移行抽選を実行する。特別遊技移行抽選が大当たりとなると、特別遊技制御手段180は図柄変動後に遊技状態を特別遊技に移行させる。特別遊技移行抽選手段124の詳細については、図4を参照して後述する。
図柄決定手段130は、図柄表示装置60に表示させる図柄の内容とその表示パターンを決定する。図柄決定手段130は、特別図柄を決定する特別図柄決定手段132と、装飾図柄を決定する装飾図柄決定手段134と、普通図柄を決定する普通図柄決定手段136を含む。
特別図柄決定手段132は、当たり判定手段120による特別遊技移行抽選の結果に応じて特別図柄の表示パターンを選択し、抽選の結果に応じた特別図柄の停止図柄を決定する。停止図柄は図柄変動の終了時に表示すべき図柄であり、図柄決定乱数に基づいて決定される。抽選値が当たりであった場合、図柄決定乱数に基づいて確率変動付きの当たりであるか否かが決定される。
装飾図柄決定手段134は、特別図柄決定手段132による決定に応じて予め準備されている装飾図柄表示パターンのなかからいずれかのパターンを選択し、また特別遊技移行抽選の結果に応じた装飾図柄の停止図柄を決定する。
図柄表示装置60の図柄表示領域には、特別遊技移行抽選の結果に応じた図柄の組み合わせが停止表示される。抽選結果が当たりであれば、大当たりの図柄組み合わせとして、3つの図柄表示領域における有効ライン上に全て同一の装飾図柄を揃える(例えば「777」)ことによって、大当たりとなったことを表示する。抽選結果が外れであれば、それ以外の図柄組み合わせを表示する。
普通図柄決定手段136は、入球判定手段110が作動口68への遊技球の通過を判定した場合に、普通図柄を決定するための抽選値を取得し、その抽選値に基づいて普通図柄を決定する。決定された普通図柄が特定の図柄であった場合、普通電動役物開閉制御手段192は、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、始動口62を開放させる。これにより、始動口62が遊技者にとって有利な状態に変化する。
表示制御手段170は、当たり判定手段120による特別遊技移行抽選の結果を、図柄決定手段130により選択された表示パターンにしたがって図柄変動の形で図柄表示装置60に表示させる。表示制御手段170は、図柄表示領域に複数種類の装飾図柄を変動させて表示する。遊技者は、最終的に停止表示された図柄組み合わせから、大当たり、リーチ、外れなどの各種状態を認識することができる。全ての図柄表示領域に同一の図柄からなる組み合わせが表示された場合には大当たりとなり、多数の遊技球を獲得できる特別遊技が遊技者に付与される。また、表示制御手段170は、普通図柄と特別図柄の表示も制御する。
特別遊技制御手段180は、当たり判定手段120による判定結果が当たりであった場合に、特別遊技の実行処理を制御する。特別遊技は、大入賞口66の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において大入賞口66を約30秒間開放させる。大入賞口開閉制御手段194は、単位遊技中、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、大入賞口66を開放させる。
特定遊技制御手段190は、特別図柄決定手段132で取得された図柄決定乱数が確率変動付き大当たりに対応する場合、確率変動遊技を実行する。確率変動遊技においては、通常時より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。
なお、以上説明した図柄決定手段130および表示制御手段170の機能うち、主として装飾図柄96による演出等に関しては、図2に示したサブ基板49により実現され、主として特別図柄92による演出等に関してはメイン基板41により実現される。また、入球判定手段110、当たり判定手段120、特別遊技制御手段180、特定遊技制御手段190、普通電動役物開閉制御手段192、大入賞口開閉制御手段194の各機能は、主としてメイン基板41により実現される。
次に、特別遊技移行抽選手段124のより詳細な動作について説明する。本実施形態においては、特別遊技移行抽選手段124が予め準備された複数の抽選テーブルを切り替えて参照して、特別遊技移行抽選の当選確率を変化させることに特徴のひとつがある。
図4は、特別遊技移行抽選手段124の詳細な機能ブロック図である。
抽選テーブル格納手段202は、抽選値のうち当たりとなる値の範囲が定められている抽選テーブルを複数格納する。この実施形態では、その範囲が比較的広い高確率抽選テーブル204と、その範囲が比較的狭い低確率抽選テーブル206とを格納している。抽選テーブル切り替え手段208は、高確率抽選テーブル204と低確率抽選テーブル206のいずれかを抽選テーブル格納手段202から取得して格納する。
例えば、抽選値取得手段122が抽選値として0〜299の範囲内の数を取得するものとすると、低確率抽選テーブル206では「0」を大当たりと規定している。すなわち、低確率抽選テーブル206が取得されている場合の当選確率は、1/300である。これに対し、高確率抽選テーブルでは1〜5を大当たりと規定している。すなわち、高確率抽選テーブル204が取得されている場合の当選確率は、1/60である。
当否判定手段210は、適当なタイミングで抽選値取得手段122から抽選値を取り出し、その抽選値が当たりであるか否かを抽選テーブル切り替え手段208に格納された抽選テーブルを参照して判定する。当否判定手段210により抽選値が当たりと判定されると、特別遊技制御手段180は特別遊技を実行する。
したがって、抽選テーブル切り替え手段208が高確率抽選テーブル204と低確率抽選テーブル206とを交互に取得することによって、予め定められた期間内において、それぞれの抽選テーブルに対応して定まる高確率と低確率の中間の値となる当選確率を擬似的に作り出すことができる。
第2抽選値取得手段214は、図示しないカウンタにより作成されるカウント値を第2の抽選値として取得する。抽選テーブル切り替え手段208は、高確率抽選テーブル204または低確率抽選テーブル206のいずれを取得するかをこの第2の抽選値に基づいて決定するようにしてもよい。
判定結果記録手段216は、現時点までの遊技における当否判定手段210による判定結果を記録する。当選確率修正判定手段218は、判定結果記録手段216に記録された判定結果を参照して、現時点までの遊技における実当選確率を算出する。そして、予め定められた目標当選確率と比較して実当選確率を修正するか否かを判定する。取得比率算出手段220は、当選確率修正判定手段218によって実当選確率を修正すべきであると判定されたとき、実当選確率が目標当選確率に近づくように、高確率抽選テーブル204と低確率抽選テーブル206の取得比率を算出する。
抽選テーブル切り替え手段208は、取得比率算出手段220によって算出された取得比率にしたがって、高確率抽選テーブル204または低確率抽選テーブル206を抽選テーブル格納手段202から取得する。そして当否判定手段210は、新たに取得された抽選テーブルを参照して、抽選値の当否を判定する。
特別遊技移行抽選手段124は、遊技状態に応じて目標当選確率を設定する目標当選確率設定手段222を備えていてもよい。この場合、当選確率修正判定手段218は、実当選確率が目標当選確率になるように高確率抽選テーブル204と低確率抽選テーブル206の取得比率を算出する。そして、抽選テーブル切り替え手段208は、算出された取得比率にしたがって高確率抽選テーブル204または低確率抽選テーブル206を抽選テーブル格納手段202から取得する。
次に、図5〜図7のフローチャートを参照して、ぱちんこ遊技機10における処理を説明する。
図5は、ぱちんこ遊技機における基本的な処理過程を示すフローチャートである。まず、遊技球が始動口62へ入球したか否かに基づき、当たり判定手段120により始動入賞判定処理が実行される(S10)。遊技球が始動口62へ落入した場合、表示制御手段170などにより図柄変動開始判定処理が実行される(S12)。最後に特別遊技制御手段180により特別遊技実行処理が実行される(S14)。これら一連のフローはループ処理となっており、遊技中に繰り返し実行される。S10からS14の各処理の具体的内容については、図6以降のフローチャートとともに詳述する。
図6は、図5のS10における始動入賞判定処理を詳細に示すフローチャートである。入球判定手段110は始動口62の入賞検出装置74から始動入賞情報を取得しているか否かを判定する(S20)。入球判定手段110が始動入賞情報を取得していなければ(S20のN)、始動入賞判定処理は終了する。取得していれば(S20のY)、払出ユニット43が入賞に応じた賞球を払い出す(S22)。例えば、この賞球数は4に設定される。
次に、抽選値取得手段122が記憶する保留球が上限内であるか否か判定する(S24)。保留球が上限内でなければ(S24のN)、始動入賞判定処理は終了する。上限内であれば(S24のY)、抽選値取得手段122は抽選値を取得する(S26)。このとき抽選値取得手段122は、取得した抽選値を保留球として記憶し、保留球数として1を加算する(S28)。
図7は、図5のS12における図柄変動開始判定処理を詳細に示すフローチャートである。まず、表示制御手段170は、保留球が存在するか判定する(S30)。保留球がなければ(S30のN)、図柄変動開始判定処理は終了する。保留球があれば(S30のY)、表示制御手段170は図柄の変動表示を開始可能か判定する(S32)。特別遊技の実行中や、既に装飾図柄が変動表示中である場合には、それらの処理が終了するまでは図柄の変動表示は開始できない。図柄の変動表示が開始が不可能であれば(S32のN)、図柄変動開始判定処理は終了する。図柄の変動表示の開始が可能であれば(S32のY)、特別遊技移行抽選手段124は保留球数を1減算する(S34)。
特別遊技移行抽選手段124は、抽選値取得手段122が記憶する抽選値をFIFO(First-In First-Out)方式にて1つ取り出す。特別遊技移行抽選手段124は、抽選テーブル切り替え手段208に格納されている抽選テーブルを参照して(S35)、取り出した抽選値が当たりか否かを判定する(S36)。抽選値が大当たりであれば(S36のY)、装飾図柄決定手段134は装飾図柄96の変動表示後に停止表示すべき当たり図柄を決定する(S38)。外れであれば(S36のN)、装飾図柄決定手段134は装飾図柄96の変動表示後に停止表示すべき外れ図柄を決定する(S40)。装飾図柄決定手段134は装飾図柄の表示パターンを決定し(S42)、表示制御手段170は決定された表示パターンにしたがって装飾図柄96の変動表示を開始し(S44)、図柄変動中であることを示す図柄変動フラグをオンにする(S46)。
図8は、図5のS14における特別遊技実行処理を詳細に示すフローチャートである。まず、図柄変動フラグがオンであるか否かを判定する(S50)。図柄変動フラグがオフであれば(S50のN)、特別遊技実行処理を終了する。図柄変動フラグがオンであれば(S50のY)、続いて装飾図柄の変動表示が終了したか否かを判定する(S52)。装飾図柄の変動表示が終了していなければ(S52のN)、特別遊技実行処理を終了する。装飾図柄の変動表示が終了している場合(S52のY)、図柄変動フラグをオフにセットする(S54)。そして、抽選値が当たりであれば(S56のY)、特別遊技制御手段180が特別遊技を開始する(S58)。一方、抽選値が外れである場合には(S56のN)、特別遊技実行処理は終了する。
続いて、特別遊技移行抽選手段124における抽選テーブルの切り替え制御の実施例を説明する。
実施例1.
図9は、抽選テーブルの切り替え制御の一実施例を示すフローチャートである。まず、抽選テーブル切り替え手段208は、当否判定手段210における抽選の回数を取得する(S60)。そして、抽選回数が所定の回数(例えば100回)に到達したか否かを判定し(S62)、100回毎に、その時点で抽選テーブル切り替え手段208に格納されている抽選テーブルとは異なるテーブルを抽選テーブル格納手段202から取得して(S64)、抽選テーブル切り替え手段208に格納する(S66)。このように高確率抽選テーブルと低確率抽選テーブルを交互に参照することによって、図10に示すように、その中間の確率で抽選がなされているように見せることができる。
S62において、抽選回数をカウントして所定回数毎に抽選テーブルを切り替えることを述べたが、代わりに、第2抽選値取得手段214から得る抽選値に基づいて抽選テーブルを選択するようにしてもよい。例えば、第2抽選値取得手段214の得た抽選値が奇数のときは高確率抽選テーブル204を、偶数のときは低確率抽選テーブル206を取得するようにしてもよい。これによって、当選確率をランダム化することができ、遊技の意外性を向上させることができる。特に、高確率抽選テーブルと低確率抽選テーブルの確率の差が大きいときにこの実施例は有効である。
実施例2.
図11は、抽選テーブルの切り替え制御の別の実施例を示すフローチャートである。まず、当選確率修正判定手段218は、当否判定手段210における抽選回数を判定結果記録手段216から取得し、所定回数(例えば1000回)以上の抽選が終了したか否かを判定する(S70)。抽選回数が少ないときは当選確率のばらつきが大きく、ある程度の抽選が行われていないと当選確率を計算することの意義が少ないため、S70の判定が実行される。続いて、当選確率修正判定手段218は、抽選回数と当選回数から実当選確率を算出する(S72)。そして、予め定められている目標当選確率と実当選確率とを比較して、当選確率を修正する必要があるか否かを判定する(S74)。例えば、目標当選確率と実当選確率とが50%以上異なっていれば、当選確率を修正する必要有りと判定する。
当選確率を修正する必要がなければ(S74のN)、この処理を終了し、当選確率を修正する必要があれば(S74のY)、取得比率算出手段220は、実当選確率が目標当選確率に近づくような高確率抽選テーブルと低確率抽選テーブルの取得比率を算出する(S76)。そして、抽選テーブル切り替え手段208は、S76で算出された取得比率にしたがって、高確率抽選テーブルまたは低確率抽選テーブルのいずれかを取得して格納する(S78)。
一例として、高確率抽選テーブルが1/60の当選確率であり、低確率抽選テーブルが1/300の当選確率であるとき、通常は高確率抽選テーブルに基づいて抽選値の当否判定を実行しているものとする。しかしながら、図12に示すように、例えば1000回抽選を実行したときの実当選確率が目標当選確率より大きいような場合に、一時的に抽選テーブル切り替え手段208に低確率抽選テーブルを多く取得させて(例えば、9/10の取得比率)、当たりが出現しにくい状態にする(図12のt1)。当たりを減らすことによって実当選確率が目標当選確率に対して所定の範囲に収まると(図12のt2)、通常通り抽選テーブル切り替え手段208に高確率抽選テーブルのみを取得させるのである。これによって、遊技期間を比較的短時間に限った場合でも、目標当選確率に近い実当選確率を確保することが可能になる。
このように、実施例2によれば、目標当選確率と実当選確率とが大きく外れた場合に、いずれかの抽選テーブルの取得比率を一時的に増減することによって、実当選確率を目標当選確率に近づけることができる。
実施例3.
図13は、抽選テーブルの切り替え制御のさらに別の実施例を示すフローチャートである。まず、目標当選確率設定手段222は、現在の遊技機における遊技状態を取得する(S80)。そして、取得比率算出手段220は、遊技状態に応じて予め定められている遊技モードを選択する(S82)。この実施例では、低確率モード、高確率モード、およびそれらの中間の当選確率となる中間確率モードの3つのモードが準備されている。低確率モードでは、低確率抽選テーブル206が抽選テーブル格納手段202から取得される(S84)。高確率モードでは、高確率抽選テーブル204が取得される(S86)。中間確率モードでは、低確率抽選テーブル206と高確率抽選テーブル204とが取得比率算出手段220の定めた割合で取得される(S88)。取得された抽選テーブルは、抽選テーブル切り替え手段208に格納される(S90)。
ここで「遊技状態」は、過去の遊技における当選回数や賞球払出数などで決定されてもよい。当選回数が下限しきい値より少なければ、高確率モードが選択され、上限しきい値より多ければ、低確率モードが選択され、それ以外の場合には中間確率モードが選択される。または、賞球払出数が下限しきい値より少なければ、高確率モードが選択され、上限しきい値より多ければ、低確率モードが選択され、それ以外の場合には中間確率モードが選択される。こうすることによって、遊技者にとって有利な遊技状態または不利な遊技状態が一方的に続く可能性を低下させることができる。
実施例3の変形例として、通常遊技においては低確率モードが選択され、確率変動遊技においては高確率モードが選択され、さらに、特別図柄決定手段132の取得した図柄決定乱数が一定の値であるときは、中間確率モードが選択されるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、予め準備されている抽選テーブルに応じて定まる確率以外の当選確率を実現することが可能になる。一般にぱちんこ遊技機では、抽選テーブルを通常遊技用と確率変動遊技用の2種類しか持たないことが多いが、本実施形態によれば、一定の期間において、高確率抽選テーブルと低確率抽選テーブルを交互に参照することで、高確率と低確率の中間の確率を意図的に生み出すことができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、そのような変形例について述べる。
実施の形態では、高確率抽選テーブルと低確率抽選テーブルの2つの抽選テーブルを予め抽選テーブル格納手段202に準備しておくことを述べたが、3つ以上の抽選テーブルを準備しておいてもよい。この場合、抽選テーブル切り替え手段208は、いずれかひとつのテーブルを抽選テーブル格納手段202から取得して格納するようにする。このように、3つ以上の抽選テーブルを交互に取得することによって、複数の抽選テーブルに対応してそれぞれ定まる当選確率とは異なる実当選確率を擬似的に作り出すことができる。
抽選テーブルを3つ以上持つ場合であっても、遊技状態に応じて複数の抽選テーブルの取得比率を変化させることができる。また、目標当選確率と実当選確率とが異なる場合には、選択可能な抽選テーブルの数が多いため、適切な抽選テーブルを選択することによって、より速やかに実当選確率に近づけることができる。さらに、設計段階で限られた数の抽選テーブルしか準備していなくても、プログラムで抽選テーブルの取得比率を変えるようにすれば、当初は想定していなかったような確率で遊技を実行することができるなど、遊技機の拡張性を高めることができる。
抽選テーブル格納手段が複数の抽選テーブルを有する場合に、現時点でいずれの抽選テーブルを参照して特別遊技移行抽選の判定が行われているかを遊技者に報知するようにしてもよい。例えば、表示制御手段が抽選テーブル切り替え手段に格納されている抽選テーブルを参照して、その旨を図柄表示装置に表示するように構成することができる。この場合、「ただいま高確率で判定中」のようなメッセージを図柄表示装置に表示することで報知してもよいし、または、「ただいま当選確率10%」のように、各抽選テーブルに対応して定まる当選確率を図柄表示装置に直接表示してもよい。各抽選テーブルに対応したキャラクタを図柄表示装置に表示することで間接的に報知してもよい。
さらに、装飾図柄決定手段が抽選テーブル切り替え手段に格納されている抽選テーブルを参照して、各抽選テーブルに対応した表示パターンを選択するように構成することもできる。この場合、抽選テーブルと表示パターンの対応関係は1対1であってもよいし、抽選テーブル毎に種々の表示パターンが選択される確率を予め定めておくようにしてもよい。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機における遊技を制御する構成を中心とした基本的な機能ブロック図である。 特別遊技移行抽選手段の詳細な機能ブロック図である。 ぱちんこ遊技機の基本的な動作過程を示すフローチャートである。 図5の始動入賞判定処理を詳細に示すフローチャートである。 図5の図柄変動開始判定処理を詳細に示すフローチャートである。 図5の特別遊技実行処理を詳細に示すフローチャートである。 抽選テーブルの切り替え制御の一実施例を示すフローチャートである。 抽選テーブルの切り替えによる中間確率の生成を示す図である。 抽選テーブルの切り替え制御の別の実施例を示すフローチャートである。 目標当選確率と実当選確率の時間的な変移を示す図である。 抽選テーブルの切り替え制御の別の実施例を示すフローチャートである。
符号の説明
50 遊技盤、 52 遊技領域、 62 始動口、 100 遊技制御装置、 110 入球判定手段、 122 抽選値取得手段、 124 特別遊技移行抽選手段、 180 特別遊技制御手段、 202 抽選テーブル格納手段、 204 高確率抽選テーブル、 206 低確率抽選テーブル、 208 抽選テーブル切り替え手段、 210 当否判定手段、 214 第2抽選値取得手段、 216 判定結果記録手段、 218 当選確率修正判定手段、 220 取得比率算出手段、 222 目標当選確率設定手段。

Claims (8)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域内の所定の位置に設けられた始動入賞口と、
    前記始動入賞口への遊技球の落入を契機として抽選値を取得する抽選値取得手段と、
    抽選値のうち当たりとなる値の範囲が定められている抽選テーブルであって、前記範囲が比較的広い高確率抽選テーブルと、前記範囲が比較的狭い低確率抽選テーブルとを格納する抽選テーブル格納手段と、
    前記高確率抽選テーブルと低確率抽選テーブルのいずれかを前記抽選テーブル格納手段から取得して格納する抽選テーブル切り替え手段と、
    前記抽選値取得手段により取得された抽選値が当たりであるか否かを前記抽選テーブル切り替え手段に格納された抽選テーブルを参照して判定する当否判定手段と、
    当たりと判定されたとき、通常遊技より遊技者に有利な状態である単位遊技を複数回繰り返す特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
    を備え、
    前記抽選テーブル切り替え手段は、前記高確率抽選テーブルと前記低確率抽選テーブルとを交互に取得することによって、予め定められた期間内において、それぞれの抽選テーブルに対応して定まる高確率と低確率の中間の値となる当選確率を擬似的に作り出すことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記抽選テーブル切り替え手段は、前記始動入賞口への遊技球の落入を契機として前記高確率抽選テーブルと前記低確率抽選テーブルとを切り替えて取得することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 第2の抽選値を取得する第2抽選値取得手段をさらに備え、
    前記抽選テーブル切り替え手段は、前記高確率抽選テーブルまたは低確率抽選テーブルのいずれを取得するかを前記第2の抽選値にしたがって決定することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  4. 現時点までの遊技における前記当否判定手段による判定結果を記録する判定結果記録手段と、
    前記判定結果の記録を参照して現時点までの遊技における実当選確率を算出し、予め定められた目標当選確率と比較して実当選確率を修正するか否かを判定する当選確率修正判定手段と、
    前記当選確率修正判定手段によって実当選確率を修正すると判定されたとき、該実当選確率が前記目標当選確率に近づくような前記高確率抽選テーブルと低確率抽選テーブルとの取得比率を算出する取得比率算出手段と、をさらに備え、
    前記抽選テーブル切り替え手段は、前記取得比率算出手段によって算出された取得比率にしたがって前記高確率抽選テーブルまたは前記低確率抽選テーブルを前記抽選テーブル格納手段から取得することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  5. 遊技状態に応じて目標当選確率を設定する目標当選確率設定手段と、
    実当選確率が前記目標当選確率になるような前記高確率抽選テーブルと低確率抽選テーブルの取得比率を算出する取得比率算出手段と、をさらに備え、
    前記抽選テーブル切り替え手段は、前記取得比率算出手段によって算出された取得比率にしたがって前記高確率抽選テーブルまたは前記低確率抽選テーブルを前記抽選テーブル格納手段から取得することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  6. 抽選値を取得し、当たりとなる数値範囲が定められている抽選テーブル内に該抽選値が含まれるか否かによって当たりか否かを判定する当否判定手段と、
    前記数値範囲が相異なる複数の抽選テーブルを格納する抽選テーブル格納手段と、
    前記抽選テーブル格納手段からいずれかひとつの抽選テーブルを取得して格納する抽選テーブル切り替え手段と、を備え、
    前記抽選テーブル切り替え手段は、2つ以上の抽選テーブルを交互に取得することによって、前記複数の抽選テーブルに対応してそれぞれ定まる当選確率とは異なる実当選確率を擬似的に作り出すことを特徴とする弾球遊技機。
  7. 前記抽選テーブル切り替え手段は、遊技状態に応じて前記複数の抽選テーブルの取得比率を変化させることを特徴とする請求項6に記載の弾球遊技機。
  8. 現時点までの遊技における前記当否判定手段による判定結果を記録する判定結果記録手段と、
    前記判定結果の記録を参照して現時点までの遊技における実当選確率を算出し、予め定められた目標当選確率と比較して実当選確率を修正するか否かを判定する当選確率修正判定手段と、
    前記当選確率修正判定手段によって実当選確率を修正すると判定されたとき、該実当選確率が前記目標当選確率に近づくような前記複数の抽選テーブルの取得比率を算出する取得比率算出手段と、を備え、
    前記抽選テーブル切り替え手段は、前記取得比率算出手段により算出された取得比率にしたがって前記複数の抽選テーブルを前記抽選テーブル格納手段から取得することを特徴とする請求項6に記載の弾球遊技機。
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