JP2011031104A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾球遊技機の技術介入性を高める。
【解決手段】第1特別図柄と第2特別図柄の2種類の特別図柄を変動表示させることが可能なぱちんこ遊技機に関する。特別遊技の終了後、第1特別図柄の変動表示回数および第2特別図柄の変動表示回数の合計が所定の合計上限回数に達するか、新たな特別遊技が発生するまで、通常よりも遊技者に有利な状態である特定遊技を実行する。ただし、第1特別図柄の変動回数が第1単独上限回数に到達するか、第2特別図柄が第2単独上限回数に到達したときには、合計上限回数に関わらず、時短を終了させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に、弾球遊技機の遊技性を向上させる技術に関する。
弾球遊技機として様々な機種のぱちんこ遊技機が親しまれている。従来のぱちんこ遊技機の中には、遊技盤上に形成された始動口へ遊技球が落入すると、その結果としてランダムに抽選値が取得されるものがある。取得された抽選値は保留球として、たとえば最大4個まで一時記憶される。保留球は順次1つずつ読み出される。読み出された抽選値は当否判定され、特別図柄とよばれる図柄が変動表示され、特別図柄の停止表示態様により当否判定の結果が遊技者に報知される。
当たり態様にて特別図柄が停止表示されると、いわゆる「大当たり」として特別遊技に遊技状態が移行する。特別遊技は、複数回の単位遊技で構成される。遊技盤上に形成される大入賞口は単位遊技の開始時に開放される。単位遊技はその開始から、所定期間、たとえば30秒間経過するか、あるいは単位遊技中において遊技球が大入賞口へ9球以上入賞したときに終了する。このとき大入賞口もいったん閉鎖される。単位遊技中において、大入賞口内に設けられたVゾーンとよばれる特定領域を遊技球が通過していれば、単位遊技は次の単位遊技へと継続される。このとき再び大入賞口は開放される。単位遊技は所定回数、たとえば、15回を限度として継続され得る。遊技球が大入賞口に落入すると、通常よりも多くの遊技球が賞球として払い出される。
一般的な遊技者は多くの賞球を獲得するために大入賞口を開放させる、すなわち、特別遊技に遊技状態を移行させることを目的として遊技を行う(たとえば、特許文献1参照)。
近年のぱちんこ遊技機は、確率変動遊技(以下、適宜「確変」とよぶ)や変動時間短縮遊技(以下、適宜「時短」とよぶ)などの「特定遊技」を実行することが多い。特定遊技は、通常遊技における一形態であり、通常時よりも特別遊技への移行可能性が高い遊技状態である。
特開2003−230714号公報
一般的な特定遊技は、特別図柄が所定回数変動するまで継続する、あるいは、再び大当たりが発生するまで継続する。いずれにせよ、従来の遊技機においては、特定遊技の継続期間について遊技者の技量が介在する余地はほとんどない。したがって、せっかく特定遊技に移行しても遊技者は漫然と遊技を継続する傾向にある。このように、従来の特定遊技の場合、積極的にチャンスを活用しようという遊技者の意欲が喚起されにくいのが現状である。第1種のぱちんこ遊技機のように遊技者の技量があまり問われない遊技機の場合には、技量を競うという遊技本来のあるべき姿が特に失われつつある。これは、昨今、技量に自信を持つ遊技者が遊技離れを起こす主因となっている。
一方、近年においては、遊技性向上を更に追求すべく、第1種、第2種、第3種などの枠に縛られない機種開発の必要性が認識されている。本発明者は、こうした枠に縛られない新しいタイプの弾球遊技機として、第1種としての遊技性を複数備える弾球遊技機に想到し、その特有の遊技性に基づいて、特定遊技の長短を遊技者の技量により制御するための技術に想到した。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、特定遊技の長さを遊技者の技量により制御可能とすることにより、弾球遊技機の技術介入性を高めるための技術、を提供することにある。
本発明のある態様は、弾球遊技機に関する。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動入賞口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動入賞口と、第1始動入賞口への遊技球の入球を契機として当否を決定するための第1当否抽選を実行する第1抽選手段と、第2始動入賞口への遊技球の入球を契機として当否を決定するための第2当否抽選を実行する第2抽選手段と、第1当否抽選の結果を示す第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、第2当否抽選の結果を示す第2図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第1当否抽選および第2当否抽選のうちいずれかが当たりを示す結果に該当したときに開放される大入賞口と、大入賞口を開放させて通常遊技よりも遊技者に有利となる特別遊技へ移行するための条件として特別遊技作動条件を保持する特別遊技作動条件保持手段と、第1当否抽選または第2当否抽選が当たりを示す結果となり、第1図柄または第2図柄が当たりを示す態様にて停止されたときに特別遊技作動条件が成立したと判定し、大入賞口を開放させて特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、特別遊技の終了後、第1図柄の変動表示回数および第2図柄の変動表示回数の合計が所定の合計上限回数に達すること、または、新たな特別遊技が発生すること、のいずれかを満たすことを終了条件とする、通常よりも遊技者に有利な状態である特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、を備える。
特定遊技実行手段は、第1図柄の変動表示回数および第2図柄の変動表示回数のうち少なくともいずれかが所定の単独上限回数に達したときは、終了条件を満たす前であっても特定遊技を終了させる。
ここでいう「特定遊技」とは、いわゆる確変や時短などの遊技者に有利な遊技状態であってもよい。「大入賞口」は、単一の大入賞口として設けられてもよいし、第1図柄および第2図柄に対応した複数の大入賞口として設けられてもよい。単独上限回数は1回以上の任意の回数であればよく、その回数は遊技設計方針に基づいて定めればよい。特定遊技中においては、第2始動入賞口が第1始動入賞口より格段に入球しやすくなる構成としてもよいし、その逆でもよい。
このような態様によれば、たとえば、第1図柄と第2図柄の変動回数が合計上限回数に到達して終了条件が成立する前に、第2図柄の変動回数が単独上限回数に到達してしまうと、特定遊技が終了してしまうという遊技性を実現できる。第1図柄と第2図柄の双方に単独上限回数を設定してもよいし、一方だけに単独上限回数を設定してもよい。第1図柄と第2図柄の双方に単独上限回数を設定する場合、いずれか一方の図柄の変動回数が単独上限回数に到達しないように第1始動入賞口と第2始動入賞口に遊技球をバランスよく打ち分けることができれば、単独上限回数到達による特定遊技終了を回避できる。また、一方だけに単独上限回数を設定する場合、たとえば、第2図柄だけに単独上限回数を設定する場合には、特定遊技中においては第1始動入賞口だけを狙って打球することにより、単独上限回数到達による特定遊技終了を回避できる。狙った入賞口へ正確に打球する技量を有する遊技者の受益機会を、そうでない遊技者の受益機会に比べて拡大できる。このような遊技制御によれば、弾球遊技機の技術介入性を向上させることができる。
特定遊技実行手段は、第1始動入賞口および第2始動入賞口のうちいずれか所定の入賞口へ入球があったとき、直ちに単独上限回数に達したものとして特定遊技を終了させてもよい。
第1始動入賞口および第2始動入賞口のいずれか一方を「所定の入賞口」として設定してもよい。所定の入賞口は固定的に設定されてもよいし、遊技状態に応じて適宜変更されてもよい。所定の入賞口に入球があったことを便宜的に「単独上限回数への到達」と同一事象とみなすことにより、特定遊技中に所定の入賞口に入球させてしまうと、直ちに特定遊技が終了してしまう遊技性を実現できる。このような態様によれば、遊技者の緊張感をいっそう喚起しやすくなる。
所定の入賞口は、入球と非入球が振り分けられる構造を有してもよい。
たとえば、クルーンのような役物を設けることにより、所定の入賞口への入球可能性の不可知性を高めることができる。このため、所定の入賞口への入球可能性について、技術介入性に運の要素を加味することにより、遊技に対する没入感をいっそう喚起しやすくなる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、弾球遊技機において、特定遊技という受益機会の長短に関して、遊技者の技術介入性を高め、ひいては、遊技球の動きと特定遊技の終了タイミングとの関係が遊技者からみてわかりやすくなる。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。 ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。 図4におけるS10の入賞処理を詳細に示すフローチャートである。 図4のS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図6におけるS67、S68の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。 図4におけるS16の特別遊技を詳細に示すフローチャートである。 図4におけるS10の入賞処理について第2実施例における処理過程を示すフローチャートである。 図6におけるS67、S68の図柄変動処理について第2の実施例における処理過程を示すフローチャートである。 図4におけるS14の通常遊技制御処理の直列型における処理過程を示すフローチャートである。
[第1実施例]
本実施例として、第1実施例および第2実施例の2つの実施例を説明する。また、第1実施例や第2実施例に関する変形例についても適宜付言する。
第1実施例のぱちんこ遊技機においては、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機に相当する遊技が複数混在する。これらの遊技性を両立させるために、第1実施例のぱちんこ遊技機は、複数の始動入賞口(以下、略して「始動口」とよぶ)、複数の特別図柄表示装置、複数の保留ランプを備える。以下、第1始動口と第1特別図柄によって実現される遊技のことを「第1遊技」、第2始動口と第2特別図柄によって実現される遊技のことを「第2遊技」とよぶ。第1実施例におけるぱちんこ遊技機においては、第1遊技と第2遊技を同時並行実行可能となっている。
第1実施例に示すぱちんこ遊技機の基本的な仕様は以下の通りである。
1.遊技状態は、「通常遊技」と「特別遊技」に大別される。通常遊技実行中においては、遊技者は特別遊技への移行を目的として打球する。特別遊技に移行すると通常遊技に比べて多くの賞球獲得を期待できる。
2.通常遊技は、更に「通常状態」と「特定遊技」に大別される。第1実施例における特定遊技とは、いわゆる「時短」のことである。
3.特別遊技終了後、時短として特定遊技が開始される。第1特別図柄の変動回数と第2特別図柄の変動回数の合計が所定の「合計上限回数」に達するまで特定遊技が継続される。第1実施例における合計上限数は100回である。また、特定遊技中に新たに特別遊技に移行するときには、1.の目的は達成されたことになるので、合計上限回数に到達していなくても特定遊技は終了する。以下においては、特定遊技開始後、合計上限回数に到達すること、および、特定遊技中において特別遊技に移行することを、特定遊技の終期を示す「基本終了条件」とよぶ。
4.特別遊技終了後において、第1特別図柄の変動回数が所定の「第1単独上限回数」に達するか、第2特別図柄の変動回数が所定の「第2単独上限回数」に到達したときには、基本終了条件が成立していなくても、特定遊技は終了する。第1単独上限回数と第2単独上限回数は同数でもよいが、第1実施例においては、第1単独上限回数は100回、第2単独上限回数は1回であるとして説明する。すなわち、特定遊技中に第2始動口に入球させてしまうと、特定遊技は直ちに終了してしまうことになる。この単独上限回数という考え方が第1実施例に特有の遊技性を発揮させることになる。
5.第1始動口と第2始動口は、通常遊技中であろうと特別遊技中であろうと遊技球は入球可能である。また、通常状態であろうと特定遊技実行中であろうと、これらの始動口には遊技球は入球可能である。特定遊技中においては、第1始動口に遊技球が入球しやすくなる。
6.第1特別図柄と第2特別図柄は同時並行的に変動表示可能である。
以上の仕様をもとに、第1実施例におけるぱちんこ遊技機10について説明する。なお、本発明から把握される弾球遊技機としては上記仕様に制約されることなく様々なバリエーションが考えられる。そのようなバリエーションのいくつかについても適宜付言する。
図1は、ぱちんこ遊技機10の前面側における基本的な構造を示す。
同図に関連して、まず、ぱちんこ遊技機10の構成を述べた後に、遊技の内容について説明する。
ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60、第1始動入賞口(以下、「第1始動口」という)62、第2始動入賞口(以下、「第2始動口」という)63、センター飾り64、大入賞口91、作動口68、複数の一般入賞口72を含む。さらに遊技領域52には、図示しない多数の遊技釘や風車などの機構が設置される。
第1始動口62は第1遊技に対応する始動入賞口として設けられ、第2始動口63は第2遊技に対応する始動入賞口として設けられる。第1始動口62および第2始動口63は、遊技球の発射強弱によっていずれかを目標にした打ち分けが可能な程度に互いに離れた位置に設けられる。
第2始動口63の上部には、振分機構93が設けられる。第1実施例における振分機構93は、3つの穴を備える「クルーン」である。振分機構93内に流入した遊技球は、3つの穴のいずれかに落入する。そして、特定の穴に落入した遊技球だけが第2始動口63に入球することになる。振分機構93のサイズは、第2始動口63の入球口に比べて大きいため、第1始動口62に向けて打球された遊技球の一部は、振分機構93に流入し、第2始動口63に落入する可能性がある。
第1始動口62は、始動入賞検出装置74と、普通電動役物65と、普通電動役物65を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動入賞検出装置74は、第1始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1始動入賞情報を生成する。第2始動口63は、始動入賞検出装置75を備える。始動入賞検出装置75は、第2始動口63への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2始動入賞情報を生成する。
普通電動役物ソレノイド76の駆動力により普通電動役物65が拡開されると、第1始動口62への入球容易性が高まる。
一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を複数備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。
大入賞口91は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、大入賞口91を開閉させるための大入賞口ソレノイド80を備える。入賞検出装置78は、大入賞口91への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入賞情報を生成する。大入賞口91は、第1特別図柄192または第2特別図柄193が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口91はアウト口58の上方の位置に設けられる。
遊技領域52の略中央に演出表示装置60が設けられ、その左右に第1遊技に対応する第1特別図柄表示装置70と第2遊技に対応する第2特別図柄表示装置71が設けられている。第1特別図柄表示装置70には第1遊技に対応する第1特別図柄192の変動が表示され、第2特別図柄表示装置71には第2遊技に対応する第2特別図柄193の変動が表示される。第1特別図柄192は、第1始動口62への遊技球の落入を契機として行われる抽選(以下、「第1当否抽選」とよぶ)の結果に対応した図柄であり、その変動表示が所定の当たり態様にて停止されたときに大当たり発生となる。第2特別図柄193は、第2始動口63への遊技球の落入を契機として行われる抽選(以下、「第2当否抽選」とよぶ)の結果に対応した図柄であり、その変動表示が所定の当たり態様にて停止されたときに大当たり発生となる。第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71は、たとえば7セグメントLEDで構成される表示手段であり、第1特別図柄192および第2特別図柄193はそれぞれ「0」〜「9」の10種類の数字で表される。
演出表示装置60の画面には第1遊技に対応する第1領域としての左エリア194と第2遊技に対応する第2領域としての右エリア195が設定される。左エリア194には第1特別図柄192に連動する第1装飾図柄190を含む装飾図柄の変動が表示され、右エリア195には第2特別図柄193に連動する第2装飾図柄191を含む装飾図柄の変動が表示される。左エリア194と右エリア195は、それぞれの背景に対照的な色を施して視覚的に区別させてもよい。
さらに、左エリア194における第1装飾図柄190の下方には、横並びに整列配置された4つの第1特定表示領域196が設定されている。この第1特定表示領域196には、第1遊技における抽選値(以下、「第1当否抽選値」とよぶ)の保留数を表す後述の第1保留対応画像が左側から順次表示される。右エリア195における第2装飾図柄191の下方には、横並びに整列配置された4つの第2特定表示領域197が設定されている。この第2特定表示領域197には、第2遊技における抽選値(以下、「第2当否抽選値」とよぶ)の保留数を表す後述の第2保留対応画像が順次表示される。図示のように、保留対応画像が表示される各特定表示領域は、各装飾図柄の変動表示領域と干渉しないように設定されている。
演出表示装置60は、たとえば液晶ディスプレイである。第1装飾図柄190は、第1特別図柄192で示される第1当否抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄であり、第1遊技に対応する。第2装飾図柄191は、第2特別図柄193で示される第2当否抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄であり、第2遊技に対応する。演出表示装置60は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191として、たとえばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を左エリア194と右エリア195のそれぞれに表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、機械式のドラムやLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。なお、第1特別図柄192および第2特別図柄193は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、第1実施例では演出表示装置60の左下方の第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
作動口68は、遊技盤50の右側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は第1始動口62の普通電動役物65を拡開させるための抽選(以下、「普図抽選」とよぶ)の契機となる。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72、第1始動口62、第2始動口63、大入賞口91の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技球が第1始動口62に落入すると、第1特別図柄表示装置70において第1特別図柄192が変動表示され、演出表示装置60の左エリア194において第1装飾図柄190が変動表示される。遊技球が第2始動口63に落入すると、第2特別図柄表示装置71において第2特別図柄193が変動表示され、演出表示装置60の右エリア195において第2装飾図柄191が変動表示される。第1特別図柄192、第2特別図柄193、第1装飾図柄190、第2装飾図柄191の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。いずれかの特別図柄が大当たり態様にて停止した場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、大入賞口91の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。
大入賞口91は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような大入賞口91の開閉が所定回数繰り返される。たとえば、大入賞口91は特別遊技において7回の開閉が繰り返される。
特別遊技の終了後に特定遊技として時短が開始される。時短は、原則として、基本終了条件が成立するまで継続される。時短中は、第1特別図柄192または第2特別図柄193の変動時間が概ね短縮される。
作動口68を遊技球が通過すると、所定時間、普通図柄と呼ばれる図柄が普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は大入賞口91の右方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄の変動表示が所定の当たり態様にて停止すると、第1始動口62の普通電動役物65が所定時間拡開する。通常状態においては、普通図柄が当たり態様で停止する確率は低確率に設定されるが、時短中にはその確率が高確率に変動する。そのため、通常状態においては第1始動口62の普通電動役物65が開放される確率も低いが、時短中にはその開放される確率が高くなる。また時短中においては、普通図柄の変動表示時間が短縮されるとともに、普通電動役物65が開放状態となる時間が相対的に長くなるよう設定される。このように、時短中以外は普通電動役物65が開放されにくいのに対し、時短中は普通電動役物65が開放されやすく、しかも開放される回数や開放時間も増加する。したがって、時短中であるか否かで第1始動口62への入球容易性が大きく異なり、その結果時短中であるか否かによって賞球数に大きな差が発生する。時短中は遊技者が出玉をほとんど減らさずに遊技を進行させることができるので、時短中であるか否かに応じて異なる遊技性を実現することができる。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。遊技効果ランプ90がセンター飾り64の上部および下部に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。第1遊技に対応する第1特図保留ランプ20は第1特別図柄表示装置70の上方に設けられ、第2遊技に対応する第2特図保留ランプ21は第2特別図柄表示装置71の上方に設けられ、普通図柄変動に対応する普図保留ランプ22は普通図柄表示装置59の下方に設けられる。第1特図保留ランプ20および第2特図保留ランプ21は、それぞれ2個のランプからなり、それぞれの点灯個数または点滅個数の組合せによって第1遊技および第2遊技のそれぞれにおける当否抽選値の保留数を表示する。
第1特図保留ランプ20における第1当否抽選値の保留数は、第1特別図柄192の変動中、特別遊技の実行中、のうちいずれかの間に第1始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。この保留数は、上述した第1保留対応画像として第1特定表示領域196にも表示される。第2特図保留ランプ21における第2当否抽選値の保留数は、第2特別図柄193の変動中、特別遊技の実行中のうちいずれかの間に第2始動口63へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。この保留数は、上述した第2保留対応画像として第2特定表示領域197にも表示される。
普図保留ランプ22もまた2個のランプからなり、その点灯個数または点滅個数の組合せによって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。操作ボタン82は、遊技者が遊技機側所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。
電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、とくに第1始動口62、第2始動口63へ入賞したときの当否抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、ぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、第1始動口62、第2始動口63、大入賞口91、一般入賞口72、作動口68、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
メイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124および条件保持手段176を備える。サブ基板104は、パターン記憶手段130、演出決定手段132および演出表示制御手段134を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、第1始動入賞情報を受け取ると遊技球が第1始動口62に入賞したと判断し、第2始動入賞情報を受け取ると遊技球が第2始動口63に入賞したと判断する。入球判定手段110は、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口91に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。
当否抽選手段112は、第1抽選手段126、第2抽選手段128、普図抽選手段136を含む。第1抽選手段126は、第1始動口62への入球を契機に、第1当否抽選のために乱数の値を第1当否抽選値として取得する。第2抽選手段128は、第2始動口63への入球を契機に、第2当否抽選のために乱数の値を第2当否抽選値として取得する。第1当否抽選値と第2当否抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。普図抽選手段136は、作動口68を遊技球が通過したときに普図抽選値を取得する。各抽選値は、保留制御手段116により一時的に保留される。ただし、保留制御手段116により保留される所定の保留上限数を超えない場合にだけ当否抽選値または普図抽選値が取得され、保留される。
第1抽選手段126および第2抽選手段128は、当否判定で参照する当否テーブルを保持する。当否テーブルには、大当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた大当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。第1抽選手段126および第2抽選手段128は、当否テーブルを参照し、当否抽選値が大当たりであるか否かを判定する。
普図抽選手段136は、普図抽選の当否を判定するときに参照する普図当否テーブルを複数保持する。複数の普図当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と普図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。普図抽選手段136は、通常時には通常確率による当否判定のための普図当否テーブルを参照し、時短時には通常確率より当たりの確率が高い普図当否テーブルを参照する。
第1抽選手段126による判定結果は、第1特別図柄表示装置70において第1特別図柄192の形で変動表示され、演出表示装置60の左エリア194において第1装飾図柄190の形で変動表示される。第2抽選手段128による判定結果は、第2特別図柄表示装置71において第2特別図柄193の形で変動表示され、演出表示装置60の右エリア195において第2装飾図柄191の形で変動表示される。普図抽選手段136による判定結果は、普通図柄表示装置59において普通図柄の形で変動表示される。
図柄決定手段114は、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60に表示させる停止図柄と変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を抽選により決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄である。図柄決定手段114は、特別図柄や普通図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルを保持する。第1特別図柄192または第2特別図柄193を決定するための図柄範囲テーブルには、「0」〜「9」の数字で表される特別図柄と図柄決定抽選値との対応関係が定められている。図柄決定手段114は、変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。
図柄決定手段114は、第1図柄決定手段138、第2図柄決定手段140、普図決定手段142を含む。第1図柄決定手段138は、第1特別図柄192を決定するための図柄決定抽選値を取得して図柄範囲テーブルを参照し、第1抽選手段126による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて第1特別図柄192の停止図柄を決定する。第1図柄決定手段138は、パターン決定テーブルを参照し、当否抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。
第2図柄決定手段140は、第2特別図柄193を決定するための図柄決定抽選値を取得して図柄範囲テーブルを参照し、第2抽選手段128による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて第2特別図柄193の停止図柄を決定する。第2図柄決定手段140は、パターン決定テーブルを参照し、当否抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。第1図柄決定手段138および第2図柄決定手段140は、決定した停止図柄および変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段118および演出決定手段132へ送出する。
第1図柄決定手段138および第2図柄決定手段140は、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた複数種の変動パターンを記憶する。複数種の変動パターンは、長短様々な変動時間をもつ。すなわち、各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。
普図決定手段142は、遊技球が作動口68を通過した場合に、普通図柄を決定するための抽選乱数として普図抽選値を取得し、その普図抽選値に応じて普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段124が第1始動口62の普通電動役物65を所定時間拡開する。
保留制御手段116は、第1保留手段144、第2保留手段146、普図保留手段147を含む。第1保留手段144は、第1抽選手段126により取得された第1当否抽選値を保留球として保持する。第2保留手段146は、第2抽選手段128により取得された第2当否抽選値を保留球として保持する。普図保留手段147は、普図抽選手段136により取得された普図抽選値を保留球として保持する。第1当否抽選値、第2当否抽選値と普図抽選値は、それぞれの保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限はそれぞれ4である。これらの保留数がそれぞれ第1特図保留ランプ20、第2特図保留ランプ21、普図保留ランプ22の点灯数または点滅数により表される。保留制御手段116は、第1当否抽選値、第2当否抽選値の各保留球の取得情報を演出表示制御手段134に送出する。
メイン表示制御手段118は、第1特図制御手段148、第2特図制御手段150、特図調整手段152、普図制御手段153を含む。第1特図制御手段148は、第1当否抽選の結果を第1図柄決定手段138により決定された変動パターンにしたがって第1特別図柄192の変動表示として第1特別図柄表示装置70に表示させる。第2特図制御手段150は、第2当否抽選の結果を第2図柄決定手段140により決定された変動パターンにしたがって第2特別図柄193の変動表示として第2特別図柄表示装置71に表示させる。第1特図制御手段148および第2特図制御手段150は、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118および演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。普図制御手段153は、普図抽選手段136による抽選の結果を普通図柄の変動表示として普通図柄表示装置59に表示させる。
特図調整手段152は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち、一方が当たり態様で停止されたときは他方の変動表示の開始を待機させる。この場合、特別遊技を実行する間は特別図柄の変動表示は開始されないので、遊技者は特別遊技に集中することができる。
特図調整手段152は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち一方の図柄が変動表示されている間に他方の図柄が当たり態様にて変動停止された場合は、一方の図柄を一時停止させる。たとえば第1特別図柄192の変動表示中に第2特別図柄193が当たり態様で変動停止された場合は、第1特別図柄192の変動表示は一時停止される。同様に、第2特別図柄193の変動表示中に第1特別図柄192が当たり態様で変動停止された場合は、第2特別図柄193の変動表示を一時停止させる。特別遊技終了後、一時停止は解除され、変動表示の続きが実行される。このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御している。
条件保持手段176は、特別遊技作動条件保持手段178を含む。特別遊技作動条件保持手段178は、大入賞口91の開放を伴う単位遊技を複数回含む特別遊技へ移行するための条件として特別遊技作動条件を保持する。特別遊技作動条件は、第1当否抽選または第2当否抽選が大当たりとなり、その当否抽選に対応する図柄変動が停止することである。
特別遊技制御手段120は、第1当否抽選または第2当否抽選が大当たりとなり、第1特別図柄192または第2特別図柄193が所定の大当たり態様で停止されたときに特別遊技作動条件が成立したと判定し、大入賞口91を開放させることにより特別遊技を実行する。特別遊技は、大入賞口91の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした複数回の単位遊技で構成される。1回の単位遊技において大入賞口91を原則として約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、単位遊技の設定ラウンド数を消化したときに特別遊技を終了させる。第1実施例における設定ラウンド数は7回である。
特定遊技実行手段122は、時短の状態における通常遊技、すなわち、特定遊技を制御する。特定遊技実行手段122は、特別遊技の終了後、基本終了条件が成立するまで、遊技状態を時短状態へ移行させる。ただし、特定遊技実行手段122は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のいずれかの変動回数が単独上限回数に到達したときには、基本終了条件の成立前であっても、時短を終了させる。
時短においては、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動時間が概ね短くなるよう、図柄決定手段114は変動時間の短い変動パターンを選択する。普図抽選手段136は、時短状態においては通常確率より当たりの確率が高い普図当否テーブルを参照する。これにより、時短中には第1始動口62の普通電動役物65が高い確率で開放される。特定遊技実行手段122は、時短状態においては普通図柄の変動時間も通常状態と比べて概ね短くするとともに、普通電動役物65の開放時間を通常状態よりも長くする。
開閉制御手段124は、第1始動口62の普通電動役物65や大入賞口91の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の態様で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、第1始動口62の普通電動役物65を開放させる。開閉制御手段124は、時短状態においては通常状態に比べて長い時間開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技において大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、大入賞口91を開放させる。
パターン記憶手段130は、装飾図柄の変動パターンとして複数の変動パターンデータを保持する。演出決定手段132は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の停止図柄と変動パターンを、第1抽選手段126または第2抽選手段128による当否抽選の結果、第1特別図柄192または第2特別図柄193の停止図柄および変動パターンに応じて決定する。演出決定手段132は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。
第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、たとえば第1抽選手段126または第2抽選手段128による判定結果が特別遊技への移行を示す「大当たり」の場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、第1装飾図柄190や第2装飾図柄191として揃える数字には、第1特別図柄192や第2特別図柄193と同じ数字が選ばれるのが好ましい。たとえば、第1特別図柄192または第2特別図柄193が「3」の場合は第1装飾図柄190または第2装飾図柄191が「333」となる。第1抽選手段126または第2抽選手段128による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す「外れ」の場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。演出決定手段132は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の停止図柄と装飾図柄の変動パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
装飾図柄の変動パターンには、装飾図柄の変動表示態様、すなわち装飾図柄の変動開始から変動停止までの演出過程が定義される。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と変動時間が等しい装飾図柄の変動パターンを選択する。
演出表示制御手段134は、第1演出制御手段168、第2演出制御手段170、演出調整手段172を含む。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。第1演出制御手段168は、第1抽選手段126による第1当否抽選の結果を、選択された変動パターンデータにしたがって装飾図柄として演出表示装置60の左エリア194に変動表示させる。第2演出制御手段170は、第2抽選手段128による第2当否抽選の結果を、選択された変動パターンデータにしたがって装飾図柄として演出表示装置60の右エリア195に変動表示させる。このように演出表示制御手段134は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の変動表示を含む図柄変動演出を演出表示装置60に表示させる。
演出表示制御手段134は、通常遊技においては第1装飾図柄190および第2装飾図柄191を同時並行的に変動表示させる。すなわち、通常遊技においては、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち一方が変動表示中であっても他方の変動表示開始を妨げない。演出調整手段172は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち、一方が当たり態様で停止されたとき、他方の変動表示がなされていない場合はその変動表示の開始を待機させる。この場合、特別遊技を実行する間は装飾図柄の変動表示はあらたに開始されず、また、特別遊技が同時にもう一つ発生することもないので、遊技者は一つの特別遊技に集中することができる。
演出調整手段172は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち一方の図柄が変動表示されている間に他方の図柄が当たり態様にて変動停止された場合は、一方の図柄を一時停止させる。たとえば第1装飾図柄190の変動表示中に第2装飾図柄191が当たり態様で変動停止された場合は、第1装飾図柄190の変動表示は一時停止される。同様に、第2装飾図柄191の変動表示中に第1装飾図柄190が当たり態様で変動停止された場合は、第2装飾図柄191の変動表示を一時停止させる。特別遊技終了後、一時停止は解除され、変動表示の続きが実行される。このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御している。
図4は、ぱちんこ遊技機10における基本的な動作過程を示すフローチャートである。
まず、遊技球が第1始動口62、第2始動口63、一般入賞口72、大入賞口91などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の入賞処理を実行する(S10)。S10の入賞処理の詳細については、図5に関連して後に詳述する。通常遊技中であれば(S12のY)、当否抽選などの通常遊技制御処理を実行する(S14)。S14の通常遊技制御処理に関しては、図6に関連して後に詳述する。通常遊技中でなければ(S12のN)、特別遊技制御処理を実行する(S16)。S16の特別遊技制御処理に関しては、図8に関連して後に詳述する。S14からS16までの処理の後、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
図5は、図4におけるS10の入賞処理を詳細に示すフローチャートである。
第1始動口62へ入賞した場合であって(S30のY)、第1保留手段144への保留が上限を超えない場合(S32のY)、第1保留手段144に第1当否抽選値が格納される(S34)。このとき、保留制御手段116は、その保留数に合わせて第1特図保留ランプ20を点灯数または点滅させる。一方、第1演出制御手段168は、この第1の当否抽選値の格納に合わせて、演出表示装置60の第1特定表示領域196に対応する数の第1保留対応画像を順次表示させる(S35)。S30において第1始動口62へ入賞がない場合は(S30のN)、S32〜S35の処理をスキップする。S32において、第1始動口62へ入賞したもののその保留が第1保留手段144の上限数を超えてしまう場合は(S32のN)、無効入賞となり、S34とS35の処理をスキップする。
次に、第2始動口63へ入賞した場合であって(S36のY)、第2保留手段146への保留が上限を超えない場合(S38のY)、第2保留手段146に第2当否抽選値が格納される(S40)。このとき、保留制御手段116は、その保留数に合わせて第2特図保留ランプ21を点灯数または点滅させる。一方、第2演出制御手段170は、この第2の当否抽選値の格納に合わせて、演出表示装置60の第2特定表示領域197に対応する数の第2保留対応画像を順次表示させる(S41)。S36において第2始動口63へ入賞がない場合は(S36のN)、S38〜S41の処理をスキップする。S36において、第2始動口63へ入賞したもののその保留が第2保留手段146の上限数を超えてしまう場合は(S38のN)、無効入賞となり、S40とS41の処理をスキップする。
次に、作動口68へ遊技球が通過した場合であって(S42のY)、普図保留手段147への保留が上限を超えない場合(S44のY)、普図保留手段147に普図抽選値が格納される(S46)。S42において作動口68への遊技球の通過がない場合は(S42のN)、S44およびS46の処理をスキップする。S42において作動口68を遊技球が通過したもののその保留が普図保留手段147の上限数を超えてしまう場合は(S44のN)、無効入賞となり、S46の処理をスキップする。
図6は、図4のS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
まず、第1特別図柄192および第1装飾図柄190の変動表示を処理し(S67)、第2特別図柄193および第2装飾図柄191の変動表示を処理し(S68)、普通図柄の変動表示を処理する(S69)。なお、S67、S68、S69の処理順序はあくまでも説明の便宜上定義した順序にすぎず、どのような順序で処理してもよい。第1特別図柄192および第2特別図柄193は同時並行的に変動表示可能であり、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191もまた同時並行的に変動表示可能である。S67およびS68の変動処理の詳細については、図7に関連して後に詳述する。
図7は、図6におけるS67、S68の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。
第1特別図柄192と第1装飾図柄190の変動表示過程と、第2特別図柄193と第2装飾図柄191の変動表示過程は、基本的に同じである。以下においては、第1特別図柄192と第1装飾図柄190を例として説明する。
まず、第1保留手段144に第1当否抽選値の保留がなされている場合(S50のY)、第1特別図柄192および第1装飾図柄190が変動表示中でなければ(S52のN)、第1抽選手段126が第1当否抽選として、当否判定処理を実行する(S54)。
後にも述べるが、特別遊技終了後、特定遊技実行手段122は、遊技状態を時短に移行させ、第1特別図柄192の変動回数、第2特別図柄193の変動回数、および、その合計値をカウントする。既に述べたように、第1特別図柄192の変動回数と第2特別図柄193の変動回数の合計値が所定の合計上限回数に到達したとき、基本終了条件成立となり、時短は終了することになる。
時短、すなわち、特定遊技中である場合において(S61のY)、第1特別図柄192と第2特別図柄193の合計変動回数が第1実施例における合計上限回数100回に達したら(S58のY)、特定遊技実行手段122は、時短を終了させる(S62)。合計上限回数に到達していなければ(S58のN)、特定遊技実行手段122は、第1特別図柄192の変動回数が第1単独上限回数に到達しているか判定する(S60)。第1単独上限回数に到達していれば(S60のY)、時短は終了する(S62)。合計上限回数にも第1単独上限回数にも到達していなければ、S62はスキップされる(S62)。本実施例における第1特別図柄192の第1単独上限回数は100回である。
なお、特定遊技中でなければ(S61のN)、S58、S60、S62の処理はスキップされる。
一方、第2特別図柄193の第2単独上限回数は1回である。このため、時短中において、遊技球が第2始動口63に落入すると、すぐに第2単独上限回数に到達してしまい、合計上限回数や第1単独上限回数への到達成否に関わらず時短が終了してしまう。遊技者は、時短中においては、第2始動口63ではなく第1始動口62にだけ遊技球が入球するように、慎重に打球しなければならない。ただし、第2始動口63の上部には、第2始動口63を覆うように振分機構93が設けられており、慎重に第1始動口62を狙ったとしても、一部の遊技球は振分機構93内に落入する可能性がある。しかし、振分機構93に遊技球が落入したとしても、実際に、第2始動口63に落入するとは限らない。このため、時短中に第1始動口62を狙って打球する技量を持つ遊技者の受益機会を拡大しつつも、運による不確定的要素が加味された遊技性、いいかえれば、技量と運のバランスにより遊技者利益を制御できる遊技性を実現できる。
次に、第1当否抽選の結果に応じた変動パターンにしたがって変動表示が開始される(S56)。なお、S50において第1当否抽選の当否抽選値が保留されていなかった場合は(S50のN)、S64に処理が移行し、S52において第1特別図柄192および第1装飾図柄190が変動表示中であった場合は(S52のY)、S64に処理が移行する。
続いて、すでに図柄変動表示が開始されていれば(S64のY)、図柄変動表示を処理し(S66)、所定の変動時間が経過して図柄表示の停止タイミングに達したときは(S90のY)、表示中の図柄変動を停止して大当たりであれば特別遊技へ移行する(S94)。所定の変動時間経過前であって(S90のN)、もう一方の図柄である第2特別図柄193および第2装飾図柄191が大当たり態様で停止した場合は(S92のY)、第1特別図柄192および第1装飾図柄190の変動時間を計測する変動タイマの進行を一時停止させる(S96)。S92において第2特別図柄193および第2装飾図柄191が大当たり態様で停止していなければ(S92のN)、S96の処理をスキップする。S64において図柄変動表示が開始されていないときは(S64のN)、S66からS96までの処理をスキップする。
図8は、図4におけるS16の特別遊技を詳細に示すフローチャートである。
まず、大入賞口91がまだ開放済でない場合(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技の演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が大入賞口91を開放する(S74)。大入賞口91が開放済であれば(S70のY)、S72およびS74をスキップする。大入賞口91が開放されてから、所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、大入賞口91への入球数が9球以上に達した場合(S78のY)、開閉制御手段124が大入賞口91を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、大入賞口91への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
S80における大入賞口91の閉鎖後、単位遊技のラウンド数が7回に達して終了タイミングとなった場合(S82のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S84)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させ(S86)、特定遊技として時短を開始する(S87)。ラウンド数が7回に達していなければ(S82のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S88)。なお、特別遊技終了後に必ず時短が開始する必要はなく、たとえば、特別遊技終了後に抽選を実行し、その結果に応じて時短への移行可否を決定してもよい。
[第2実施例]
第2実施例のぱちんこ遊技機においても、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機に相当する遊技が複数混在する。
第2実施例に示すぱちんこ遊技機の基本的な仕様は以下の通りである。
1.遊技状態は、「通常遊技」と「特別遊技」に大別される。
2.通常遊技は、更に「通常状態」と「特定遊技」に大別される。第2実施例における特定遊技も時短である。
3.特別遊技終了後、時短として特定遊技が開始される。第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示回数が所定の「合計上限回数」に達するまで特定遊技が継続される。第2実施例における合計上限数は100回である。また、特定遊技中に新たに特別遊技に移行するときには、合計上限数に到達していなくても特定遊技は終了する。このように、基本終了条件は、第1実施例と同じである。
4.特定遊技中、第2始動口に遊技球が落入すると、合計上限回数が減少させられる。第2実施例においては、合計上限回数が半減する。たとえば、合計上限回数が100回のときに、遊技球が第2始動口に落入すると、合計上限回数は50回に設定変更される。合計上限回数が奇数回のときに遊技球が第2始動口に落入すると、小数点以下は切り捨てとなる。たとえば、合計上限回数が25回のときに、遊技球が第2始動口に落入すると、合計上限回数は12回に設定変更される。したがって、時短中に第2始動口に入球させてしまうと、時短の終期が早められてしまうことになる。この第2始動口への入球により、合計上限回数を減少させるという考え方が第2実施例に特有の遊技性を発揮させることになる。
5.第1始動口と第2始動口は、通常遊技中であろうと特別遊技中であろうと遊技球は入球可能である。また、通常状態であろうと特定遊技実行中であろうと、これらの始動口には遊技球は入球可能である。ただし、時短中においては、第1始動口に遊技球が入球しやすくなる。
6.第1特別図柄と第2特別図柄は同時並行的に変動表示可能である。
以上の仕様をもとに、第2実施例におけるぱちんこ遊技機10について説明する。以下、第1実施例との相違点を中心に説明し、共通点の説明は省略する。図1、図2で説明した盤面構成、図3で説明した機能ブロック図、図4〜図8に関連して説明した処理過程の多くは第1実施例と第2実施例で共通する。
図9は、図4におけるS10の入賞処理について、第2実施例における処理過程を示すフローチャートである。
第2実施例においては、S36において、第2始動口63に遊技球が落入したとき、特定遊技中であれば(S89のY)、特定遊技実行手段122は、合計上限回数を半減させる(S88)。特定遊技中でなければ(S89のN)、S88はスキップされる。このため、時短中において、遊技球が第2始動口63に落入すると、時短の継続期間が短くなってしまう。遊技者は、時短中においては、第2始動口63ではなく第1始動口62にだけ遊技球が入球するように、慎重に打球しなければならない。第2始動口63の上部には、第1実施例と同じく、第2始動口63を覆うように振分機構93が設けられており、慎重に第1始動口62を狙ったとしても、一部の遊技球は振分機構93内に落入する可能性がある。しかし、振分機構93に遊技球が落入したとしても、実際に、第2始動口63に落入するかは不確定となる。このため、時短中に第1始動口62を狙って打球する技量を持つ遊技者の受益機会を拡大しつつも、運による不確定的要素を加味した遊技性を実現できる。
図10は、図7におけるS67、S68の図柄変動処理について第2の実施例における処理過程を示すフローチャートである。
第1実施例との違いは、図7のS60の処理、すなわち、単独上限回数への到達可否を判定するための処理が削除されていることだけである。第2実施例によれば、単独上限回数に関する判定をしなくても、第1実施例と同様に、「第1始動口62を狙う技量を有する遊技者の受益機会をそうでない遊技者の受益機会よりも拡大する」という技術介入性を高めることができる。
なお、時短中に第2始動口63に遊技球が落入して、合計上限回数が半減しても、一定期間内に一般入賞口72などの特定入賞口に遊技球を落入させることができれば、合計上限回数を元に戻すことができてもよい。このような態様によれば、第2始動口63への入球による時短短縮という不利益が発生しても、遊技者の技量によって不利益をリカバーできるため、ぱちんこ遊技機10の技術介入性をいっそう高めることができる。
以上、第1実施例および第2実施例においては、第1特別図柄192と第2特別図柄193が時間的に並行して変動可能であるとして説明した。変形例として、第1の遊技と第2の遊技とが、片方ずつ実行されてる遊技態様であってもよい。以下、第1実施例、第2実施例において説明したぱちんこ遊技機10を「並列型」とよび、本変形例で示すぱちんこ遊技機10を「直列型」とよぶ。
直列型の場合、特図調整手段152は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち、一方を変動表示させる間は他方の変動表示の開始を待機させる。特図調整手段152は、第1始動口62および第2始動口63のうちいずれに遊技球が入球したかの順序にしたがって第1特別図柄192と第2特別図柄193とを選択的に変動表示させる。たとえば、第1始動口62、第1始動口62、第2始動口63の順序で入球したときは、第1特別図柄192、第1特別図柄192、第2特別図柄193の順序で変動表示される。特図調整手段152は保留制御手段116を監視して当否抽選値の保留順序を記憶する。どちらの特別図柄を変動させるべきかが遊技球の入球順、すなわち保留制御手段116における当否抽選値の保留順序にしたがって決定されるので、遊技者は変動の順序を視覚的に把握しやすくなる。
あるいは、第1特別図柄と第2特別図柄のうち、一方を優先図柄、他方を非優先図柄として設定してもよい。この場合、優先図柄が変動可能な状況でないときに限り、非優先図柄は変動可能となる。
図11は、図4におけるS14の通常遊技制御処理の直列型における処理過程を示すフローチャートである。
第1特別図柄192の変動表示タイミングである場合(S20のY)、第1特別図柄192および第1装飾図柄190の変動表示を処理し(S22)、第1特別図柄192の変動表示タイミングでない場合(S20のN)、第2特別図柄193および第2装飾図柄191の変動表示を処理する(S24)。第1特別図柄192の変動表示タイミングであるか、第2特別図柄193の変動表示タイミングであるかは、特図調整手段152により記録された第1始動口62への入賞と第2始動口63への入賞の順序に応じて決定される。次に、普通図柄の変動表示を処理する(S26)。このように第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち一方のみが選択的に変動表示されるとともに、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち一方のみが選択的に変動表示される。
並列型においては、第1特別図柄192の変動中に第2特別図柄193は変動できないため、図7や図10に示したS92、S96の処理は不要となる。直列型においても、第1実施例や第2実施例と同じく、基本終了条件を設定しつつも、第2始動口63への入球により、時短が短縮されるという遊技性を実現できる。
以上、実施例に基づいて、ぱちんこ遊技機10を説明した。
第1実施例に示したぱちんこ遊技機10によれば、基本終了条件により時短の終期を設定しつつも、時短中に第2始動口63に入球してしまうと、時短が直ちに終了してしまうという遊技性を実現できる。このため、時短時における遊技者の緊張感・没入感をいっそう喚起できる。また、時短中に第1始動口62だけに入球させる技量を有する遊技者はそうでない遊技者に比べて受益機会が拡大されることになる。また、遊技球の動きによって時短終了のタイミングが影響されるという遊技性を明確に表現できるため、遊技者から見ても時短の終了タイミングを理解しやすいという効果がある。
第2実施例に示したぱちんこ遊技機10によれば、基本終了条件により時短の終期を設定しつつも、時短中に第2始動口63に入球してしまうと、時短の継続期間が短くなるという遊技性を実現できる。第2実施例に示したぱちんこ遊技機10においても、第1実施例と同じく、ぱちんこ遊技機10の技術介入性を高めることができる。更に、振分機構93により、第2始動口63への入球について、不可知性を高めることにより、技術だけではなく運の要素も加味した遊技興趣を提供できる。
以上、本発明について、実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
なお、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、本実施例において示された各機能ブロックの単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
変形例として、第1始動口62と第2始動口63のうち、いずれの始動口が時短終了や時短短縮といった不利益の契機となるかは、任意に設定されればよい。たとえば、遊技制御装置100は、短縮入賞口選択手段(図示せず)を更に設けてもよい。短縮入賞口選択手段は、時短開始時において、第1始動口62と第2始動口63のうちのいずれか一方を短縮入賞口として選択する。選択は、ランダムであってもよいし、順番であってもよい。短縮入賞口として選択された側の始動口が、第1実施例や第2実施例における第2始動口63として機能する。このような態様によれば、遊技者は、時短が開始さするごとに、打ち方を変える必要があるため、技術介入性をいっそう高めることができる。演出表示制御手段134は、2つの始動口のうち、いずれが短縮入賞口として選択されているかを遊技者に報知してもよいし、しなくてもよい。
第1実施例においては、第1始動口62の第1単独上限回数は100回、第2始動口63の第2単独上限回数は1回であるとして説明した。変形例として、合計上限回数を100回、第1単独上限回数と第2単独上限回数を共に51回として同数に設定してもよい。このような態様によれば、第1始動口62と第2始動口63にバランスよく打ち分けることにより、いずれか一方の単独上限回数に到達させることなく、合計上限回数に到達するまで時短を継続させることができる。
また、合計上限回数を100回、第1単独上限回数を81回と第2単独上限回数を21回として比率を変えて設定してもよい。このような態様によれば、主として第1始動口62に入球させつつも第2始動口63にも適宜入球させることにより、合計上限回数に到達するまで時短を継続させることができる。
第1実施例や第2実施例においては、特定遊技とは時短のことであるとして説明したが、時短に限らず、確変についても同様の作用効果を発揮可能であることは当業者には理解されるところである。
10 ぱちんこ遊技機、 11 外枠、 12 前枠、 13 透明板、 14 扉、 15 上球皿、 16 下球皿、 17 発射ハンドル、 18 スピーカ、 39 セット基盤、 40 電源スイッチ、 42 液晶ユニット、 43 払出ユニット、 44 賞球タンク、 45 払出制御基板、 46 発射装置、 47 発射制御基板、 48 電源ユニット、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 54 外レール、 56 内レール、 58 アウト口、 59 普通図柄表示装置、 60 演出表示装置、 62 第1始動口、 63 第2始動口、 64 センター飾り、 65 普通電動役物、 68 作動口、 69 通過検出装置、 72 一般入賞口、 73 一般入賞検出装置、 74 始動入賞検出装置、 76 普通電動役物ソレノイド、 78 入賞検出装置、 80 大入賞口ソレノイド、 82 操作ボタン、 90 遊技効果ランプ、 91 大入賞口、 93 振分機構、 100 遊技制御装置、 102 メイン基板、 104 サブ基板、 110 入球判定手段、 112 当否抽選手段、 114 図柄決定手段、 116 保留制御手段、 118 メイン表示制御手段、 120 特別遊技制御手段、 122 特定遊技実行手段、 124 開閉制御手段、 130 パターン記憶手段、 132 演出決定手段、 134 演出表示制御手段、 144 第1保留手段、 152 特図調整手段、 191 第2装飾図柄、 192 第1特別図柄、 193 第2特別図柄。

Claims (1)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動入賞口と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動入賞口と、
    前記第1始動入賞口への遊技球の入球を契機として当否を決定するための第1当否抽選を実行する第1抽選手段と、
    前記第2始動入賞口への遊技球の入球を契機として当否を決定するための第2当否抽選を実行する第2抽選手段と、
    前記第1当否抽選の結果を示す第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、
    前記第2当否抽選の結果を示す第2図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第1当否抽選および前記第2当否抽選のうちいずれかが当たりを示す結果に該当したときに開放される大入賞口と、
    前記大入賞口を開放させて通常遊技よりも遊技者に有利となる特別遊技へ移行するための条件として特別遊技作動条件を保持する特別遊技作動条件保持手段と、
    第1当否抽選または第2当否抽選が当たりを示す結果となり、第1図柄または第2図柄が当たりを示す態様にて停止されたときに前記特別遊技作動条件が成立したと判定し、前記大入賞口を開放させて前記特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
    前記特別遊技の終了後、前記第1図柄の変動表示回数および前記第2図柄の変動表示回数の合計が所定の合計上限回数に達すること、または、新たな特別遊技が発生すること、のいずれかを満たすことを終了条件とする、通常よりも遊技者に有利な状態である特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、を備え、
    前記特定遊技実行手段は、前記第1図柄の変動表示回数および前記第2図柄の変動表示回数のうち少なくともいずれかが所定の単独上限回数に達したときは、前記終了条件を満たす前であっても前記特定遊技を終了させることを特徴とする弾球遊技機。
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