JP2007014655A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 第1特別図柄と第2特別図柄の2種類の特別図柄を変動表示させることが可能なぱちんこ遊技機に関する。遊技者に有利な特定遊技実行中において、二つの特別図柄のうちの一方の図柄が当たり態様にて停止表示されると特定遊技の実行は一旦終了する。その当たり態様が特定の当たり態様であれば、その後に特定遊技は再実行される。特定遊技実行中において、第1特別図柄の停止態様が特定の当たり態様に決定されていて特定遊技が終了した後に特定遊技の再実行が予定される状況においては、第1特別遊技が開始されるまでの猶予期間が第2特別図柄の変動時間を1回以上包含可能となる。
【選択図】 図4
Description
一般的な遊技者は多くの賞球を獲得するために大入賞口を開放させる、すなわち、特別遊技に遊技状態を移行させることを主たる目的として遊技を行う(たとえば、特許文献1参照)。
この遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、第1始動口への遊技球の入球を契機に第1抽選を実行する第1抽選手段と、第2始動口への遊技球の入球を契機に第2抽選を実行する第2抽選手段と、第1抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される第1特別図柄表示装置と、第2抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される第2特別図柄表示装置と、第1抽選の結果を示す第1特別図柄を第1特別図柄表示装置に変動表示させる第1特図制御手段と、第2抽選の結果を示す第2特別図柄を第2特別図柄表示装置に変動表示させる第2特図制御手段と、第1特別図柄の変動表示開始に際し、第1特別図柄の変動停止時における表示態様を第1抽選の結果に応じて決定する第1図柄決定手段と、第2特別図柄の変動表示開始に際し、第2特別図柄の変動停止時における表示態様を第2抽選の結果に応じて決定する第2図柄決定手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第1抽選が当たりであったときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第1可変入球装置と、遊技領域の所定位置に設けられ、第2抽選が当たりであったときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第2可変入球装置と、遊技者に有利な第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、遊技者に有利な第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、第1抽選が当たりとなり、第1特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに第1作動条件が成立したと判定し、第1可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第1特別遊技を実行する第1特別遊技制御手段と、第2抽選が当たりとなり、第2特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに第2作動条件が成立したと判定し、第2可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第2特別遊技を実行する第2特別遊技制御手段と、第1作動条件および第2作動条件が通常状態よりも成立しやすい特定遊技を実行させるための条件である特定遊技開始条件と、特定遊技の実行を終了させるための条件である特定遊技終了条件を保持する特定遊技条件保持手段と、特定遊技実行中において、第1特別図柄および第2特別図柄のうちの一方の図柄が複数種類の当たり態様のうちいずれかの当たり態様にて停止表示されると特定遊技終了条件が成立したとして特定遊技の実行を一旦終了し、一方の図柄の当たり態様が複数種類の当たり態様のうちの一つである特定の当たり態様であれば、その後に特定遊技開始条件が再成立したとして特定遊技を再実行する特定遊技制御手段と、第1特別図柄の停止態様が特定の当たり態様に決定されていて特定遊技の実行が予定される状況においては、第1特別図柄の変動表示が開始されてからその当たりにともなって第1特別遊技が開始されるまでの猶予期間が第2特別図柄の変動時間を1回以上包含可能となるように第2特別図柄の変動時間および猶予期間のうち少なくともいずれかの長さを調整する特図調整手段と、を備える。
以下、第1特別遊技と第2特別遊技をまとめていうときには、単に「特別遊技」とよぶ。そのほかにも、第1始動口と第2始動口などのように、2種類の遊技性においてそれぞれ対応関係にある構成部材をまとめていうときには同様に称する。変動表示される各特別図柄は、グラフィックス表現されてもよいし、LEDなどの点滅表示として表現されてもよい。すなわち、所定期間、変動態様を示す視覚的表現であればよい。
「特定遊技」とは、確変ともよばれる確率変動遊技であってもよいが、時短ともよばれる変動短縮遊技であってもよい。ここでいう特定遊技は、通常の遊技状態に比べて特別遊技に移行しやすい遊技者に有利な遊技状態であればよい。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、第1始動口への遊技球の入球を契機に第1抽選を実行する第1抽選手段と、第2始動口への遊技球の入球を契機に第2抽選を実行する第2抽選手段と、第1抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される第1特別図柄表示装置と、第2抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される第2特別図柄表示装置と、第1抽選の結果を示す第1特別図柄を第1特別図柄表示装置に変動表示させる第1特図制御手段と、第2抽選の結果を示す第2特別図柄を第2特別図柄表示装置に変動表示させる第2特図制御手段と、第1特別図柄の変動表示開始に際し、第1特別図柄の変動停止時における表示態様を第1抽選の結果に応じて決定する第1図柄決定手段と、第2特別図柄の変動表示開始に際し、第2特別図柄の変動停止時における表示態様を第2抽選の結果に応じて決定する第2図柄決定手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第1抽選および第2抽選のうちいずれかが当たりであったときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、遊技者に有利な第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、遊技者に有利な第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、第1抽選が当たりとなり、第1特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに第1作動条件が成立したと判定し、可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第1特別遊技を実行する第1特別遊技制御手段と、第2抽選が当たりとなり、第2特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに第2作動条件が成立したと判定し、可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第2特別遊技を実行する第2特別遊技制御手段と、第1作動条件および第2作動条件が通常状態よりも成立しやすい特定遊技を実行させるための条件である特定遊技開始条件と、特定遊技の実行を終了させるための条件である特定遊技終了条件を保持する特定遊技条件保持手段と、特定遊技実行中において、第1特別図柄および第2特別図柄のうちの一方の図柄が複数種類の当たり態様のうちいずれかの当たり態様にて停止表示されると特定遊技終了条件が成立したとして特定遊技の実行を一旦終了し、一方の図柄の当たり態様が複数種類の当たり態様のうちの一つである特定の当たり態様であれば、その後に特定遊技開始条件が再成立したとして特定遊技を再実行する特定遊技制御手段と、第1特別図柄の停止態様が特定の当たり態様に決定されていて特定遊技の実行が予定される状況においては、第1特別図柄の変動表示が開始されてからその当たりにともなって第1特別遊技が開始されるまでの猶予期間が第2特別図柄の変動時間を1回以上包含可能となるように第2特別図柄の変動時間および猶予期間のうち少なくともいずれかの長さを調整する特図調整手段と、を備える。
また、一つの可変入球装置により2種類の特別遊技を実現することにより、二つの可変入球装置を設ける場合に比べて、遊技領域における占有スペースを小さくしやすくなるというメリットがある。
1.遊技状態は、「通常遊技」と「特別遊技」に大別される。通常遊技実行中においては、遊技者は特別遊技への移行を目的として打球する。遊技者は、特別遊技に移行すると通常遊技に比べて多くの賞球獲得を期待できる。
2.通常遊技は、更に「通常状態」と「特定遊技」に大別される。特定遊技実行中においては後述する当否抽選の当たり確率が通常状態よりも高い確率に設定されるため、通常状態に比べて特別遊技に移行しやすくなる。すなわち、本実施例における特定遊技とは、いわゆる確率変動遊技のことである。
3.特別遊技終了後においては、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示回数が合計100回に達するまで変動短縮遊技が実行される。変動短縮遊技の詳細については後述する。
4.3つの始動入賞口を備える。そのうちの二つは第1遊技の契機となる始動入賞口である。残りの一つは第2遊技の契機となる始動入賞口である。これらの始動口は、基本的に通常遊技中であろうと特別遊技中であろうと遊技球は入球可能である。また、通常状態であろうと特定遊技実行中であろうと、基本的に、これらの始動入賞口には遊技球は入球可能である。ただし、変動短縮遊技実行中においては、第2遊技の契機となる始動入賞口に遊技球が入球しやすくなる。
5.第1特別遊技と第2特別遊技にそれぞれ対応して二つの大入賞口を備える。
6.第1特別図柄と第2特別図柄は同時並行的に変動表示可能である。
7.第1遊技により特定遊技、すなわち、確変状態に移行したときには、第2遊技も確変状態にて実行される。このように、通常状態か確変状態かといった通常遊技における遊技状態は、二つの遊技間で共通である。
以上の仕様をもとに、本実施例におけるぱちんこ遊技機10について説明する。なお、本発明から把握される弾球遊技機としては上記仕様に制約されることなく様々なバリエーションが考えられる。そのようなバリエーションのいくつかについては変形例として後に付言する。
同図に関連して、まず、ぱちんこ遊技機10の構成を述べた後に、遊技の内容について説明する。
ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
第1始動口62は、始動入賞検出装置74を備える。始動入賞検出装置74は、第1始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1始動入賞情報を生成する。第2始動口63は、始動入賞検出装置75と、普通電動役物95と、普通電動役物95を開閉させるための普通電動役物ソレノイド94を備える。始動入賞検出装置75は、第2始動口63への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2始動入賞情報を生成する。また、第2始動口63の入球口の上には、遊技球の入球を阻害するための遊技釘93が設けられている。そのため、第2始動口63は、普通電動役物95が開放されなければ遊技球が入球しにくい構造となっている。第3始動口67は、始動入賞検出装置77と、普通電動役物65と、普通電動役物65を開閉させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動入賞検出装置77は、第3始動口67への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第3始動入賞情報を生成する。
第2大入賞口92は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置79と、第2大入賞口92を開閉させるための大入賞口ソレノイド81を備える。入賞検出装置79は、第2大入賞口92への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入賞情報を生成する。
第2特別図柄193は、第2始動口63への遊技球の落入を契機として行われる抽選(以下、「第2当否抽選」とよぶ)の結果に対応した図柄であり、その変動表示が当たり図柄にて停止されたときに第2特別遊技としての大当たりが発生する。第2特別図柄表示装置71は、たとえば「○」と「×」のマークが交互に点灯するランプで構成される表示手段である。
第1装飾図柄190は、第1特別図柄192で示される第1当否抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄であり、第1遊技に対応する。第2装飾図柄191は、第2特別図柄193で示される第2当否抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄であり、第2遊技に対応する。演出表示装置60は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191として、たとえばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、機械式のドラムやLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。
特別図柄の停止時の図柄は、当たり図柄と外れ図柄に分類される。当たり図柄は、更に確変図柄と非確変図柄のいずれかに分類される。第1特別図柄または第2特別図柄のいずれかが確変図柄にて停止表示されると確変状態に移行する。より正確には、確変図柄による変動停止によって特別遊技が実行され、特別遊技終了時から確変状態に移行する。
確変状態にあるときにいずれかの特別図柄が非確変図柄にて停止表示されると、確変状態から通常状態に戻る。一方、確変状態にあるときにいずれかの特別図柄が確変図柄にて停止表示されるときにも一旦は確変状態から通常状態に戻るが、特別遊技終了後に確変状態に再移行するため、実質的に確変状態を継続させることができる。なお、停止図柄が外れ図柄であっても、確変状態や通常状態の間における状態遷移の契機とはならない。
まとめると、以下の通りである。
通常状態:
いずれかの特別図柄が確変図柄にて停止表示されると特別遊技終了後に確変状態に移行する。
確変状態:
いずれかの特別図柄が当たり図柄にて停止表示されると当否抽選の確率は通常の確率に戻された上で特別遊技が実行される。ただし、この当たり図柄が確変図柄であれば、その特別遊技終了後に、再び、当否抽選の確率が高確率に設定される。すなわち、確変状態が実質的に継続する。
第1特図保留ランプ20および第2特図保留ランプ21は、それぞれ4個のランプからなり、それぞれの点灯個数によって第1遊技および第2遊技のそれぞれにおける当否抽選値の保留数を表示する。第1特図保留ランプ20における当否抽選値の保留数は、第1特別図柄192の変動中、第1特別遊技の実行中、第2特別遊技の実行中のうちいずれかの間に第1始動口62等へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。第2特図保留ランプ21における当否抽選値の保留数は、第2特別図柄193の変動中、第1特別遊技の実行中、第2特別遊技の実行中のうちいずれかの間に第2始動口63へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。
普図保留ランプ22もまた4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。また遊技効果ランプ90が遊技領域52に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。操作ボタン82は、遊技者が遊技機側所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に第1始動口62、第2始動口63、第3始動口67へ入賞したときの当否抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板102による当否抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。
セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、第1始動口62、第2始動口63、第3始動口67、第1大入賞口91、第2大入賞口92、一般入賞口72、作動口68、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御し、特に複数の特別遊技が同時実行されるような混乱を未然に回避する。これにより遊技の複雑化を回避しつつそれぞれの遊技性を好適に発揮させることができる。
特定遊技開始条件は、通常状態から確変状態に移行するための条件である。本実施例においては、特定遊技開始条件が成立するためには、第1または第2当否抽選の結果が当たりであって、かつ、その停止図柄が予め定められた確変図柄でなければならない。確変図柄にて当たりが成立すると、特別遊技終了のタイミングで特定遊技開始条件が成立する。
特定遊技終了条件は、確変状態から通常状態に戻すための条件である。本実施例においては、第1または第2当否抽選の結果が当たりとなり特別図柄が停止表示されたタイミングで特定遊技終了条件が成立する。すなわち、既に確変状態にあるときに、第1特別図柄または第2特別図柄が当たり図柄にて停止表示されると一律に確変状態は終了することになる。ただし、その当たり図柄が確変図柄であれば、特別遊技終了のタイミングで特定遊技開始条件が成立するので、再び確変状態となる。一方、当たり図柄が非確変図柄であれば、特定遊技終了条件が成立するだけなので、特別遊技終了後の遊技状態は通常状態のままである。一旦確変状態に移行すれば、この確変図柄による当たりである限り、いいかえれば、非確変図柄による当たりとならない限り、遊技者は確変状態を実質的に継続させることができる。確変状態をどのくらい継続できるかというのは、遊技者にとって特に関心が高い遊技要素である。
特定遊技予約状況とは、
1.第1特別図柄の変動期間中であること、または、第1特別図柄の変動開始タイミングであること
2.第1特別図柄が確変図柄にて停止予定であること
の2つの条件(以下、これら2つの条件をまとめて「特定遊技予約条件」ともよぶ)が満たされる状況である。
図4(a)は、特定遊技予約状況において第1特別図柄の停止タイミングよりも先に第2特別図柄が非確変図柄にて停止する場合のタイムチャートである。
第1特別図柄の変動表示は時刻t0から開始されている。時刻t0においては確変状態にあり、ここで上記した特定遊技予約条件が成立して特定遊技予約状況となったとする。すなわち、1.第1特別図柄の変動期間に移行し、かつ、2.第1図柄決定手段138により第1特別図柄の停止図柄は確変図柄として決定されたとする。第1特別図柄の変動パターンは、時刻t0から時刻t5までの変動表示を予定している。そのため、時刻t5において、第1特別図柄が変動停止することにより特定遊技終了条件が一旦成立する。確変図柄なので第1特別遊技終了後に特定遊技開始条件が成立する。第1特別図柄の変動停止後に確変状態から通常状態に戻るが、第1特別遊技終了後に再び確変状態へ移行するため、確変状態の実質的な継続が予定されているといえる。
同図においても、第1特別図柄の変動表示が時刻t0から開始されている。時刻t0においては確変状態にあり、特定遊技予約条件が成立したとする。時刻t0においては、第1特別図柄は時刻t4まで変動表示され、確変図柄にて停止表示予定となっている。この場合も、第1特別図柄の変動停止によって特定遊技終了条件が成立しても、特定遊技開始条件の成立が予約されている。
なお、第1特別図柄が確変図柄という当たり図柄の一種にて停止表示されたため、時刻t4において特定遊技終了条件が成立し、一旦確変状態から通常状態に戻る。
その一方で、図4(b)に示す状態が現出した場合、遊技者は確変状態への移行または継続という時刻t0において予定されていた利益を失うことになる。そのため、受益機会が拡大可能でありながら、確変継続という既得権そのものを失うリスクを孕んだ期間として猶予期間を設定することにより、スリリングな遊技を提供できる。
(1)特定遊技予約状況においては、第1特別図柄の変動時間を長く設定する。
特図調整手段152は、特定遊技予約条件が成立したときには、第1図柄決定手段138に指示して、第1特別図柄の変動時間を通常よりも長い時間に設定させる。すなわち、1.第1特別図柄の変動開始タイミングであって、2.第1特別図柄が確変図柄にて停止予定であるときには、特図調整手段152は、第1特別図柄の変動時間を通常よりも長く設定させてもよい。あるいは、特図調整手段152は、1.第1特別図柄の変動開始タイミングにおいて変動パターンが決定済であり、2.第1特別図柄が確変図柄にて停止予定であるときには、第1特別図柄の変動時間が通常よりも長い変動パターンに再選択させてもよい。第1図柄決定手段138は、通常のパターン決定テーブルよりも長い変動時間の変動パターンが選択されやすい特別のパターン決定テーブルにて、第1特別図柄の変動パターンを決定してもよい。たとえば、通常のパターン決定テーブルによって特定される第1特別図柄の平均変動時間は、約30秒であるとする。これに対し、特別のパターン決定テーブルによって特定される第1特別図柄の平均変動時間は、約180秒であってもよい。このように、特定遊技予約状況にあるときとそうでないときで第1特別図柄の変動時間を異なるパターン決定テーブルにて決定することにより、猶予時間に対する第2特別図柄の変動時間の相対的な長さを短くすることができる。
このような場合、既に確変状態にあるときに特定遊技予約条件が成立したときにユニークな遊技性が発揮される。すなわち、(1)のような処理によって第1特別図柄の変動時間が延長される結果、確変状態が実質的に延長されることになるので、遊技者に有利となる。遊技者は猶予期間がどの程度長く設定されるかについて興味を喚起される。
特図調整手段152は、特定遊技予約条件が成立したときには、第1図柄決定手段138に指示して、第1特別図柄の停止時間を通常よりも長い時間に設定させる。第1図柄決定手段138は、通常時における第1特別図柄の停止時間を2秒としている。これに対し、第1図柄決定手段138は特図調整手段152から上記指示をうけると、第1特別図柄の停止時間を、たとえば60秒といった長時間に設定する。このような態様によっても、猶予期間に対する第2特別図柄の変動時間の相対的な長さを短くすることができる。
このような場合も、既に確変状態にあるときに特定遊技予約条件が成立すると、(1)と同じく確変状態が実質的に延長されることになるので、遊技者に有利となる。
特図調整手段152は、特定遊技予約状況を示す上記2条件が成立したときには、第2図柄決定手段140に指示して、第2特別図柄の変動時間を通常よりも短い時間に設定させる。第2図柄決定手段140は、通常のパターン決定テーブルよりも短い変動時間の変動パターンが選択されやすい特別のパターン決定テーブルにて、第2特別図柄の変動パターンを決定してもよい。たとえば、通常のパターン決定テーブルによって特定される第2特別図柄の平均変動時間は、約30秒であるとする。これに対し、特別のパターン決定テーブルによって特定される第2特別図柄の平均変動時間は、約5秒であるとしてもよい。このように、特定遊技予約状況にあるときとそうでないときで第2特別図柄の変動時間を異なるパターン決定テーブルにて決定することにより、猶予時間に対する第2特別図柄の変動時間の相対的な長さを短くすることができる。
このような場合、猶予期間中においては単位時間あたりの第2抽選回数を増加させやすくなる。いいかえれば、猶予期間においてはそうでない場合に比べて単位時間あたりの第2作動条件成立確率が高くなるので、遊技者に有利となる。第2遊技に関して、時短に類似した有利さが発揮されるといえる。
なお、更に別例として、第1図柄決定手段138と第2図柄決定手段140は、それぞれ異なるパターン決定テーブルを保持してもよい。第1特別図柄の変動パターンは、変動時間の平均が60秒間となるパターン決定テーブルから選択され、第2特別図柄の変動パターンは、変動時間の平均が5秒となるパターン決定テーブルから選択されてもよい。このような態様によれば、定常的に、第1特別図柄の変動時間に比べて第2特別図柄の変動時間を短く設定できるので、上記特定遊技予約状況においても猶予期間に比べて第2特別図柄の変動時間を短く設定することが可能となる。
1.時刻t0において通常状態にあるとき
遊技者は、第1特別図柄が停止しても確変状態に移行しないことを予告画像によって早期に認識してもよい。このとき、遊技者は積極的に第2遊技を実行して、第2特別遊技への移行を試行すべきか否かを選択する。図4(b)のように第1特別図柄停止後に第2特別図柄を確変図柄にて停止させることができれば、同図における時刻t8以降に確変状態に移行できるというメリットがある。また、第2遊技の実行によって第2特別遊技を移行できるかもしれない。
一方、図4(a)に示したように第1特別図柄停止前に第2特別図柄が確変図柄にて停止すると、せっかく確変図柄を停止できても実質的に時刻t6から時刻t7までしか確変状態とならないかもしれない。この場合、遊技者にとっては第2当否抽選が「確変」当たりとなってもむしろ運を無駄遣いしてしまったような落胆感の方が大きくなるかもしれない。このような心理から、かえって第2遊技に対して消極的になるかもしれない。
2.時刻t0において確変状態にあるとき
遊技者は、第1特別図柄が停止しても確変状態が継続しないことを予告画像によって早期に認識してもよい。このとき、遊技者は積極的に第2遊技を実行して、第2特別遊技への移行を試行すべきか否かを選択する。図4(b)のように第1特別図柄停止後に第2特別図柄を確変図柄にて停止させることができれば、同図における時刻t8以降に確変状態に移行できるというメリットがある。また、第2遊技の実行によって第2特別遊技を移行できるかもしれない。そもそも、時刻t0において既に確変状態にあるのだから第2当否抽選を高い当たり確率で実行できるというメリットもある。
一方、図4(a)に示したように第1特別図柄停止前に第2特別図柄が確変図柄にて停止すると、せっかく確変図柄を停止できても実質的に時刻t6から時刻t7までしか確変状態とならないかもしれない。この場合も1.と同様に、遊技者にとっては第2当否抽選が「確変」当たりとなったことのメリットを充分に享受できなくなってしまう。やはり、遊技者は確変当たりをひいたときの落胆感を回避するためにかえって第2遊技に対して消極的になるかもしれない。
図4で説明した、第1特別図柄が確変図柄にて停止する場合の遊技性についても同様のことがいえる。第1特別図柄が停止するまでの期間において遊技者は第2遊技を実行すべきか否かを考量することになる。このような態様によって、遊技者にプレイスタイルの選択機会を提供できるインタラクティブな遊技が実現される。
まず、遊技球が第1始動口62、第2始動口63、第3始動口67、一般入賞口72、第1大入賞口91、第2大入賞口92などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、第1特別遊技または第2特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
第1始動口62または第3始動口67へ入賞した場合であって(S50のY)、第1保留手段144への保留が上限を超えない場合(S52のY)、第1保留手段144に第1の当否抽選値が格納される(S56)。S50において第1始動口62または第3始動口67へ入賞がない場合は(S50のN)、S52とS56の処理をスキップする。S52において、第1始動口62または第3始動口67へ入賞したもののその保留が第1保留手段144の上限数を超えてしまう場合は(S52のN)、S56の処理をスキップする。
次に、第2始動口63へ入賞した場合であって(S58のY)、第2保留手段146への保留が上限を超えない場合(S60のY)、第2保留手段146に第2の当否抽選値が格納される(S62)。S58において第2始動口63へ入賞がない場合は(S58のN)、S60とS62の処理をスキップする。S60において、第2始動口63へ入賞したもののその保留が第2保留手段146の上限数を超えてしまう場合は(S60のN)、S62の処理をスキップする。
まず、第1特別図柄192および第1装飾図柄190の変動表示を処理し(S67)、第2特別図柄193および第2装飾図柄191の変動表示を処理し(S68)、普通図柄の変動表示を処理する(S69)。なお、S67、S68、S69の処理順序はあくまでも説明の便宜上定義した順序にすぎず、どのような順序で処理してもよい。第1特別図柄192および第2特別図柄193は同時並行的に変動表示可能であり、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191もまた同時並行的に変動表示可能である。
保留制御手段116に当否抽選値の保留がなされている場合(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。その判定結果に応じた変動パターンにしたがって変動表示が開始される(S36)。S30において当否抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動が表示中であった場合は(S32のY)、S34およびS36の処理がスキップされる。
実行中の特別遊技が第1特別遊技であれば(S90のY)、第1特別遊技の制御を処理し(S92)、実行中の特別遊技が第1特別遊技でなければ(S90のN)、第2特別遊技の制御を処理する(S94)。このように第1特別遊技および第2特別遊技のいずれか一方のみが選択的に実行される。
S92、S94における各特別遊技は、基本的に処理が共通するので、これらを一つのフローでまとめて説明する。まず、第1大入賞口91または第2大入賞口92が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技の演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が第1大入賞口91または第2大入賞口92を開放する(S74)。第1大入賞口91または第2大入賞口92が開放済であればS72およびS74をスキップする(S70のY)。第1大入賞口91または第2大入賞口92が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、第1大入賞口91または第2大入賞口92への入球数が9球以上に達した場合(S78のY)、開閉制御手段124が第1大入賞口91または第2大入賞口92を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、第1大入賞口91または第2大入賞口92への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS92またはS94のフローを終了する。
変形例として、特図調整手段152は非確変状態においては、第1特別図柄と第2特別図柄が同時並行的に変動表示されないように制御してもよい。特図調整手段152は、特定遊技が実行中でないとき、すなわち、通常状態または特別遊技実行中においては、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち、一方を変動表示させる間は他方の変動表示の開始を待機させる。特図調整手段152は、第1始動口62または第3始動口67、および、第2始動口63のうちいずれに遊技球が入球したかの順序にしたがって第1特別図柄192と第2特別図柄193とが選択的に変動表示される。たとえば、第1始動口62、第1始動口62、第2始動口63の順序で入球したときは、第1特別図柄192、第1特別図柄192、第2特別図柄193の順序で変動表示される。特図調整手段152は保留制御手段116を監視して当否抽選値の保留順序を記憶する。どちらの特別図柄を変動させるべきかが遊技球の入球順、すなわち保留制御手段116における当否抽選値の保留順序にしたがって決定されるので、遊技者は変動の順序を視覚的に把握しやすくなる。
特図調整手段152は、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを交互に優先してもよい。たとえば、第1保留手段144および第2保留手段146のうちいずれかにだけ当否抽選値が保留されているときは、第1特別図柄および第2特別図柄のうち一方のみが連続して変動表示され得る。しかし、第1保留手段144と第2保留手段146の双方に当否抽選値が保留されているときは、第1特別図柄と第2特別図柄とが交互に変動表示されてもよい。
このような態様によれば、確変状態であることを前提として特定遊技予約条件が成立したとき、図4に関連して説明した遊技性が発揮されることになる。そのため、確変状態であるときとそうでないときの受益性について格差を設けることにより、遊技条件に応じて受益性を大きく変化させることができる。
(変形例1)
本実施例におけるぱちんこ遊技機は、設けられた大入賞口が1個である点で、2個の大入賞口が設けられた本実施例のぱちんこ遊技機と異なる。大入賞口の数以外は、基本的に本実施例のぱちんこ遊技機と同様の構成および機能を有する。以下、本実施例との相違点を中心に本実施例を説明する。
変形例2におけるぱちんこ遊技機は、設けられた始動口が2個である点で、3個の始動口が設けられた本実施例のぱちんこ遊技機と異なる。始動口の数以外は、基本的に本実施例のぱちんこ遊技機と同様の構成および機能を有する。以下、本実施例との相違点を中心に変形例2を説明する。
遊技領域52には、第1遊技に対応する第1始動口62と、第2遊技に対応する第2始動口63が設けられる。本実施例の第2始動口63は、始動入賞検出装置75と、普通電動役物65と、普通電動役物65を開閉させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。第1始動口62が第2始動口63の入口を覆うような位置に設けられているので、第2始動口63は普通電動役物65が開放されなければ遊技球が入球しない。第1始動口62と第2始動口63は、それぞれへの入球に対する賞球数が異なる。たとえば第1始動口62の賞球数が「3」に設定されるのに対して、第2始動口63の賞球数が「7」に設定されるなど、賞球数に差を設けることにより多様な遊技性を実現する。
本実施例におけるぱちんこ遊技機は、設けられた大入賞口が1個である点で、2個の大入賞口が設けられた変形例2のぱちんこ遊技機と異なる。大入賞口の数以外は、基本的に変形例2のぱちんこ遊技機と同様の構成および機能を有する。以下、変形例2との相違点を中心に本実施例を説明する。
変形例においては、第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71として、それぞれ同じ形態の表示装置を用いてもよい。たとえば、第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71として、共に7セグメントLED表示装置を用いる構成としてもよいし、第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71として、共に他の形態の表示装置を用いる構成としてもよい。これにより、第1特別図柄192および第2特別図柄193を決定するときに参照する第1図柄範囲テーブルおよび第2図柄範囲テーブルを一つの図柄範囲テーブルに共通化でき、構成および処理を簡素にすることができる。
Claims (9)
- 遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、
前記第1始動口への遊技球の入球を契機に第1抽選を実行する第1抽選手段と、
前記第2始動口への遊技球の入球を契機に第2抽選を実行する第2抽選手段と、
前記第1抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される第1特別図柄表示装置と、
前記第2抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される第2特別図柄表示装置と、
前記第1抽選の結果を示す第1特別図柄を前記第1特別図柄表示装置に変動表示させる第1特図制御手段と、
前記第2抽選の結果を示す第2特別図柄を前記第2特別図柄表示装置に変動表示させる第2特図制御手段と、
前記第1特別図柄の変動表示開始に際し、前記第1特別図柄の変動停止時における表示態様を前記第1抽選の結果に応じて決定する第1図柄決定手段と、
前記第2特別図柄の変動表示開始に際し、前記第2特別図柄の変動停止時における表示態様を前記第2抽選の結果に応じて決定する第2図柄決定手段と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第1抽選が当たりであったときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第1可変入球装置と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第2抽選が当たりであったときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第2可変入球装置と、
遊技者に有利な第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、
遊技者に有利な第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、
前記第1抽選が当たりとなり、前記第1特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに前記第1作動条件が成立したと判定し、前記第1可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第1特別遊技を実行する第1特別遊技制御手段と、
前記第2抽選が当たりとなり、前記第2特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに前記第2作動条件が成立したと判定し、前記第2可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第2特別遊技を実行する第2特別遊技制御手段と、
前記第1作動条件および前記第2作動条件が通常状態よりも成立しやすい特定遊技を実行させるための条件である特定遊技開始条件と、前記特定遊技の実行を終了させるための条件である特定遊技終了条件を保持する特定遊技条件保持手段と、
特定遊技実行中において、前記第1特別図柄および前記第2特別図柄のうちの一方の図柄が複数種類の当たり態様のうちいずれかの当たり態様にて停止表示されると前記特定遊技終了条件が成立したとして前記特定遊技の実行を一旦終了し、前記一方の図柄の当たり態様が前記複数種類の当たり態様のうちの一つである特定の当たり態様であれば、その後に前記特定遊技開始条件が再成立したとして前記特定遊技を再実行する特定遊技制御手段と、
前記第1特別図柄の停止態様が前記特定の当たり態様に決定されていて前記特定遊技の実行が予定される状況においては、前記第1特別図柄の変動表示が開始されてからその当たりにともなって前記第1特別遊技が開始されるまでの猶予期間が前記第2特別図柄の変動時間を1回以上包含可能となるように前記第2特別図柄の変動時間および前記猶予期間のうち少なくともいずれかの長さを調整する特図調整手段と、
を備えることを特徴とする弾球遊技機。 - 遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、
前記第1始動口への遊技球の入球を契機に第1抽選を実行する第1抽選手段と、
前記第2始動口への遊技球の入球を契機に第2抽選を実行する第2抽選手段と、
前記第1抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される第1特別図柄表示装置と、
前記第2抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される第2特別図柄表示装置と、
前記第1抽選の結果を示す第1特別図柄を前記第1特別図柄表示装置に変動表示させる第1特図制御手段と、
前記第2抽選の結果を示す第2特別図柄を前記第2特別図柄表示装置に変動表示させる第2特図制御手段と、
前記第1特別図柄の変動表示開始に際し、前記第1特別図柄の変動停止時における表示態様を前記第1抽選の結果に応じて決定する第1図柄決定手段と、
前記第2特別図柄の変動表示開始に際し、前記第2特別図柄の変動停止時における表示態様を前記第2抽選の結果に応じて決定する第2図柄決定手段と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第1抽選および前記第2抽選のうちいずれかが当たりであったときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、
遊技者に有利な第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、
遊技者に有利な第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、
前記第1抽選が当たりとなり、前記第1特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに前記第1作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第1特別遊技を実行する第1特別遊技制御手段と、
前記第2抽選が当たりとなり、前記第2特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに前記第2作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第2特別遊技を実行する第2特別遊技制御手段と、
前記第1作動条件および前記第2作動条件が通常状態よりも成立しやすい特定遊技を実行させるための条件である特定遊技開始条件と、前記特定遊技の実行を終了させるための条件である特定遊技終了条件を保持する特定遊技条件保持手段と、
特定遊技実行中において、前記第1特別図柄および前記第2特別図柄のうちの一方の図柄が複数種類の当たり態様のうちいずれかの当たり態様にて停止表示されると前記特定遊技終了条件が成立したとして前記特定遊技の実行を一旦終了し、前記一方の図柄の当たり態様が前記複数種類の当たり態様のうちの一つである特定の当たり態様であれば、その後に前記特定遊技開始条件が再成立したとして前記特定遊技を再実行する特定遊技制御手段と、
前記第1特別図柄の停止態様が前記特定の当たり態様に決定されていて前記特定遊技の実行が予定される状況においては、前記第1特別図柄の変動表示が開始されてからその当たりにともなって前記第1特別遊技が開始されるまでの猶予期間が前記第2特別図柄の変動時間を1回以上包含可能となるように前記第2特別図柄の変動時間および前記猶予期間のうち少なくともいずれかの長さを調整する特図調整手段と、
を備えることを特徴とする弾球遊技機。 - 前記特図調整手段は、前記第1特別図柄の停止態様が前記特定の当たり態様に決定されていて前記特定遊技の実行が予定される前記状況においては、前記猶予期間における前記第1特別図柄の変動時間および停止表示時間のうちの少なくとも一方を通常よりも延長させることを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
- 前記特図調整手段は、前記第1特図制御手段および前記第2特図制御手段が時間的に並行して前記第1特別図柄および前記第2特別図柄をそれぞれ変動表示させている状況において、前記第1特別図柄と前記第2特別図柄が共に当たり態様にて停止表示される場合には、前記第1特別遊技および前記第2特別遊技のうち先に停止表示された図柄によって発生した特別遊技が終了するまでは他方の図柄の変動表示を継続させ、その特別遊技が終了した後に前記他方の図柄の停止にともなう特別遊技が実行されるように調整することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の弾球遊技機。
- 前記特図調整手段は、通常状態においては前記第1特別図柄および前記第2特別図柄のうち一方を変動表示させる間は他方の変動表示の開始を待機させる第1調整モードを選択し、特定遊技実行中においては前記第1特別図柄および前記第2特別図柄を時間的に並行して変動表示させる第2調整モードを選択することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の弾球遊技機。
- 前記第1特別図柄の停止態様が前記特定の当たり態様に決定されていて前記特定遊技の実行が予定される前記状況においては、前記特定遊技が開始予定であることを報知する報知手段を更に備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の弾球遊技機。
- 特定遊技実行中において、前記第1特別図柄の停止態様が前記特定の当たり態様以外の当たり態様に決定されていて前記特定遊技が終了した後に特定遊技の再実行が予定されない状況においては、前記特定遊技が継続されない旨を報知する報知手段を更に備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の弾球遊技機。
- 前記報知手段は、報知時から前記第1特別図柄の停止タイミングに至るまでの残余時間を報知することを特徴とする請求項6または7に記載の弾球遊技機。
- 前記第1始動口および前記第2始動口のいずれかへの遊技球の入球を目的とした遊技者による打ち分けが可能となるように、前記遊技領域において前記第1始動口の設けられる位置から少なくとも水平方向において所定の距離をとって前記第2始動口を設けたことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の弾球遊技機。
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