JP2007319269A - 遊技機 - Google Patents

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浩司 稲垣
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Abstract

【課題】遊技の多様性を増すとともに、最大保留数が増したような印象を遊技者に対して与えることが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機10は、第1始動口33aおよび第2始動口33bのうち一方を対象にして、予め定められた絵柄の遊技結果を表示する主表示領域37Kaと、他方の始動口を対象にして、遊技結果を小さく表示する副表示領域37Kbと、主基盤23とを備え、主基盤23のCPU23aは、第1始動口33aおよび第2始動口33bのそれぞれに入ったパチンコ球に対する遊技結果を判定する大当り判定手段と、判定された複数の遊技結果が、それぞれ判定された順に従って主表示領域37Kaに表示されるように、主表示領域37Kaおよび副表示領域37Kbによって対象とされる始動口を入れ替えさせる表示入替制御手段とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、大当りなどの遊技結果を決定してその遊技結果を演出により表示するパチンコ機などの遊技機に関する。
従来より、1つの始動口を有する遊技機たるパチンコ機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような遊技機は、遊技球たるパチンコ球がその始動口に入ると、即ち入賞すると、そのときにおける大当りカウンタの値に基づいて、大当りかハズレかを遊技結果として判定する。そして、この遊技機は、装飾図柄の変動を伴う演出を用いてその遊技結果を表示する。その遊技結果が大当りである場合には、遊技機は、上述の遊技結果の表示の後に、一定条件下で大入賞口を開放して遊技球が大入賞口に入り易くなるような大当り遊技を開始する。このような大当り遊技が行われているときには、遊技者は、多くの遊技球を大入賞口に入れることができ、多くの賞球の払い出しを受けることができる。
特開2005−312637号公報
しかしながら、上記特許文献1の遊技機では、遊技の多様性に乏しいという問題がある。つまり、上記特許文献1の遊技機では、始動口が1つしかないため、その1つの始動口に遊技球が入ることのみによって遊技結果の判定が行われる。したがって、遊技方法が限定されてしまう。
そこで、大当りカウンタの値を取得するためのトリガーに直接使用される始動口を複数有する遊技機が考えられる。つまり、一方の始動口の入賞によって他方の始動口への入賞が制御されて、その他方の始動口の入賞のみをトリガーに大当りカウンタの値を取得するような、直列的な制御関係を有する複数の始動口ではなく、共に並列的な制御を行なう複数の始動口を備えた遊技機が考えられる。このような場合には、何れかの始動口に遊技球が入れば、それぞれの始動口に対する遊技結果が判定されるため、遊技の多様性を増すことができる。
ところで、このように複数の始動口を備えた遊技機では、始動口の入賞時における大当りカウンタの値を、始動口ごとに予め定められた数(最大保留数)だけ保留しておく必要があり、その最大保留数は、従来の始動口が1つだけの遊技機において定められている最大保留数と同じである。一方、遊技者は、始動口が複数あるため、その遊技機の最大保留数は、始動口ごとに区別なく遊技機全体で、従来の最大保留数の複数倍になっているのでないかと期待する。
しかしながら、始動口の入賞に対する演出や遊技結果の表示を、始動口ごとに遊技者に明確に報知してしまうと、遊技者はそれらの始動口に対して定められた最大保留数を容易に把握してしまう。つまり、遊技者は、始動口に入った遊技球の数と、その始動口に対応する遊技結果や演出を表示するための表示画面とを見ていれば、始動口ごとに従来通りの最大保留数が設定されていると容易に把握してしまう。したがって、遊技者の期待に反してしまう。
そこで、本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、遊技の多様性を増すとともに、最大保留数が増したような印象を遊技者に対して与えることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る遊技機は、第1始動口および第2始動口と、第1大当りカウンタ値取得手段および第2大当りカウンタ値取得手段と、大当りカウンタ値を第1記憶領域および第2記憶領域に格納する格納制御手段と、前記第1記憶領域および第2記憶領域に格納されている大当りカウンタ値に基づいて、前記第1始動口および第2始動口に入った遊技球に対する遊技結果を判定する大当り判定手段と、前記第1始動口および第2始動口のうち一方を対象にして、対象とされる始動口に入った遊技球に対する遊技結果を、対象とされる始動口に関わらず予め定められた種類の装飾図柄の変動を伴う演出を行った後に、表示する主表示手段と、前記第1始動口および第2始動口のうち他方を対象にして、対象とされる始動口に入った遊技球に対する遊技結果を、前記主表示手段による表示よりも目立てずに、装飾図柄の変動を伴う演出を行った後に表示する副表示手段と、前記大当り判定手段によって判定された複数の遊技結果が、それぞれ判定された順に従って主表示手段に表示されるように、前記主表示手段および前記副表示手段によって対象とされる始動口を入れ替えさせる表示入替制御手段とを備えることを特徴とする。
これにより、2つの始動口があることによって遊技の多様性を増すことができる。また、第1始動口に対する大当りカウンタ値と、第2始動口に対する大当りカウンタ値とはそれぞれ第1記憶領域および第2記憶領域に各別して格納されるため、大当りカウンタ値が第1始動口に基づく値であるのか第2始動口に基づく値であるのかを適切に区別することができ、遊技を適切に制御することができる。具体的に、大当り判定手段は、第1始動口に対する遊技結果を判定するときには、第1記録領域から大当りカウンタ値を取りだせば、その遊技結果を判定することができ、第2始動口に対する遊技結果を判定するときには、第2記憶領域から大当りカウンタ値を取り出せば、その遊技結果を判定することができる。その結果、何れの始動口に対する遊技結果であるのかを混乱することなく、適切に遊技結果の判定を行うことができる。さらに、大当り判定手段は、第1記録領域に格納されている大当りカウンタ値を、例えばその格納順に従って取り出して、その取り出した大当りカウンタ値に基づいて遊技結果を判定することにより、第1記憶領域に格納された大当りカウンタ値に対する遊技結果の判定を、第2記憶領域に格納された大当りカウンタ値に影響されることなく、その第1記録領域に格納された順番に従って適切に行うことができる。同様に、大当り判定手段は、第2記録領域に格納されている大当りカウンタ値を、例えばその格納順に従って取り出して、その取り出した大当りカウンタ値に基づいて遊技結果を判定することにより、第2記憶領域に格納された大当りカウンタ値に対する遊技結果の判定を、第1記憶領域に格納された大当りカウンタ値に影響されることなく、その第2記録領域に格納された順番に従って適切に行うことができる。
また、主表示手段は遊技結果を、副表示手段よりも目立つように、例えば大きな装飾図柄の変動を伴う演出を行った後に大きく表示するため、遊技者の注目をその主表示手段に向けることができる。なお、副表示手段による演出や表示が、主表示手段による演出や表示よりも目立たないとは、例えば、上述のように主表示手段が大きな表示を行ったり、副表示手段が遊技機の中央ではなく端で演出や表示を行ったり、リーチ時に副表示手段ではアニメーションを流さない一方で、主表示手段ではアニメーションを流すことを意味する。さらに、主表示手段によって表示の対象とされる始動口と、副表示手段によって表示の対象とされる始動口とが入れ替わり、即ち、第1始動口に対する表示位置と第2始動口に対する表示位置とが入れ替わって、大当り判定手段によって判定された複数の遊技結果が、それぞれ判定された順に従って、上述のように遊技者の注目を受ける主表示手段に表示されるため、遊技者は、主表示手段に表示される、第1始動口に対する遊技結果や演出と、第2始動口に対する遊技結果や演出とを見ることとなる。ここで、主表示手段は、対象とされる始動口に関わらず予め定められた種類の装飾図柄の変動を伴う演出を行って遊技結果を表示するため、例えば、第1始動口と第2始動口の何れを表示の対象にしたときにも、同一種類の装飾図柄の変動を行うため、遊技者は、主表示手段に表示される遊技結果や演出が、第1始動口に対するものなのか、第2始動口に対するものなのかを判別することが困難となる。その結果、遊技者は、始動口ごとに設定されている最大保留数を把握することが困難となり、それらの最大保留数の和が、始動口ごとに区別されずに遊技機全体の最大保留数として設定されているという印象を受ける。したがって、最大保留数が従来よりも増したような印象を遊技者に対して与えることができる。
また、前記遊技機は、さらに、前記第1始動口および第2始動口のうち一方に対する遊技結果が前記大当り判定手段によって判定されたときに、他方に対する遊技結果の演出が実行中であれば、前記他方に対する遊技結果の演出が終了するまで、前記一方に対する遊技結果の演出が継続されるような演出時間を選択する演出時間選択手段と、前記演出時間だけ継続した演出を示す演出パターンを選択してその演出を、前記一方に対する遊技結果の演出として前記副表示手段に実行させる演出パターン選択手段とを備え、前記表示入替制御手段は、前記一方に対する遊技結果が前記主表示手段に表示されている状態で、前記他方に対する遊技結果が判定されたときには、前記主表示手段および副表示手段によって対象とされている始動口をそれぞれ変更させ、前記主表示手段に前記一方の始動口に対する装飾図柄の変動が表示され、前記副表示手段に前記他方の始動口に対する装飾図柄の変動が表示された後に、前記主表示手段に前記一方の始動口に対する遊技結果が表示されたときには、前記主表示手段および副表示手段によって対象とされている始動口をそれぞれ変更させることを特徴としてもよい。
これにより、例えば、第1始動口に対する遊技結果が判定されたときに、第2始動口に対する遊技結果の演出が実行中であれば、その演出が終了するまで継続されるような演出パターンが、その第1始動口の遊技結果を表示するために選択される。その結果、後に判定された遊技結果を、先に判定された遊技結果よりも後に確実に表示することができる。つまり、大当り判定手段によって判定された複数の遊技結果を、それぞれ判定された順に従って確実に表示することができる。
さらに、例えば、第1始動口に入った遊技球に対する遊技結果が主表示手段に既に表示されている状態で、第2始動口に入った遊技球に対する遊技結果が判定されたときには、その第2始動口に対する遊技結果は、上述のように、その後に第1始動口に対して判定される遊技結果よりも先に表示される。したがって、上述のようなときには、本発明では、主表示手段によって表示の対象とされている第1始動口は第2始動口に変更され、逆に、副表示手段によって表示の対象とされている第2始動口は第1始動口に変更される。その結果、上述の第2始動口に対する遊技結果を、その判定された順に従って、主表示手段に確実に表示させることができる。
また、例えば、主表示手段に第1始動口に対する装飾図柄の変動が表示され、副表示手段に第2始動口に対する装飾図柄の変動が表示された後に、その主表示手段に第1始動口に対する遊技結果が表示されたときには、その第2始動口に対する遊技結果は、上述のように、その後に第1始動口に対して判定される遊技結果よりも先に表示される。したがって、上述のようなときには、本発明では、主表示手段によって表示の対象とされている第1始動口は第2始動口に変更され、逆に、副表示手段によって表示の対象とされている第2始動口は第1始動口に変更される。その結果、上述の第2始動口に対する遊技結果を、その判定された順に従って、主表示手段に確実に表示させることができる。
また、前記遊技機は、さらに、前記第1記憶領域に格納されている大当りカウンタ値の数と、前記第2記憶領域に格納されている大当りカウンタ値の数とを区別することなく表示する保留数表示手段を備えることを特徴としてもよい。
これにより、第1記憶領域に格納されている未使用の大当りカウンタ値の数、つまり第1記憶領域の保留数と、第2記憶領域に格納されている未使用の大当りカウンタ値の数、つまり第2記憶領域の保留数とが区別なく表示されるため、第1始動口および第2始動口の区別なく入賞した遊技球に対する大当りカウンタ値が、第1記憶領域および第2記憶領域の総記憶領域だけ、保留されるように見せかけることができる。例えば、第1記憶領域における最大保留数は4で、第2記憶領域における最大保留数は4である。このような場合に、第1記憶領域の保留数が最大保留数の4になると、第2記録領域に空きがあっても、第1始動口に対して取得された大当りカウンタ値は保留されない。ところが、本発明では、保留数表示手段には、第1記録領域の保留数と第2記憶領域の保留数とが区別なく表示されるため、上述のような場合、第1始動口および第2始動口の区別なく入賞した遊技球に対する大当りカウンタ値が8個まで保留されるように見せかけることができる。つまり、上述のような場合、第1記憶領域の保留数が最大保留数の4であっても、第2記録領域に空きがあれば、第1始動口に対して取得された大当りカウンタ値も保留されるように見せかけることができる。これにより、最大保留数が従来よりも増したような印象をさらに強く遊技者に対して与えることができる。
なお、本発明は、このような遊技機として実現することができるだけでなく、その制御方法やプログラム、そのプログラムを格納する記憶媒体としても実現することができる。
本発明の遊技機は、遊技の多様性を増すとともに、最大保留数が増したような印象を遊技者に対して与えることができるという作用効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態における遊技機について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態における遊技機の斜視図である。
本実施の形態における遊技機10は、図1(a)に示されるように、パチンコ機として構成されており、外枠11、前枠12、窓枠13、および窓枠13に覆われた遊技盤などを備えている。また、遊技機10の背面には、図1(b)に示されるように、液晶ディスプレイなどの表示制御を行なう表示サブ基盤21、各種遊技音の出力制御を行なう音サブ基盤22、入賞時における遊技機10の動作等を含む遊技機10の主要な動作を制御する主基盤23、パチンコ球(遊技球)の払い出し動作を制御する払出基盤24、各基盤等に電源を供給する電源基盤25等の各種基盤が例えば透明ケースに収納された状態で取り付けられている。
具体的に、外枠11は、パチンコホールの台島に設置されており、 図1に示すように、前後面が開口するように四角筒状に形成されている。前枠12は、外枠11の前端面に左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。また、この前枠12の前面下部には、上面が開口する下皿14と、上面が開口する上皿15とが固定されている。
下皿14の右端周辺にはハンドル台16が固定されており、ハンドル台16には発射ハンドル19が回動自在に装着されている。この発射ハンドル19の後方には発射モータが固定されており、発射モータの回転軸には打球槌が連結されている。この発射モータは打球槌の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル19が回動操作されたときには発射モータに駆動電源が供給される。その結果、打球槌が駆動して上皿15内のパチンコ球が弾き出される。
窓枠13は前枠12の前面に装着されている。この窓枠13には円形孔状の窓部17が形成されており、窓部17の内周面には透明なガラス窓17aが固定されている。この窓枠13の左上隅部および右上隅部の裏面には、遊技音を出力するスピーカ18が固定されている。また、窓枠13には複数の装飾LEDが固定されている。
上述の遊技盤は、前枠12の後面に装着されている。以下、この遊技盤について図2を用いて説明する。
図2は、遊技盤の正面図である。
この遊技盤30は、上述のように前枠12の後面に装着されており、窓枠13のガラス窓17aに前方から覆われている。
以下、この遊技盤30に備えられる各構成要素について図2を参照して詳細に説明する。
遊技板31は、遊技盤30の有する各構成部材を固定するための板である。
レールセット32は、この遊技板31の前面に固定されて、この遊技板31上に、パチンコ球の発射通路31aと遊技領域31bとを形成する。遊技領域31bには複数の障害釘39が打ち込まれている。
上述の打球槌が弾いたパチンコ球は、発射通路31aを通して遊技領域31b内に放出される。そして、遊技領域31b内に放出されたパチンコ球は障害釘39に当りながら遊技領域31b内を落下する。
第1始動口33aは、遊技領域31b内に固定され、上面が開口するポケット状に形成されている。また、この第1始動口33a内には、センサである第1始動口スイッチが固定されており、第1始動口スイッチは、第1始動口33a内にパチンコ球が入賞したことを検出する。さらに、この第1始動口33aには、一対の片33xが回動自在に取り付けられている。この一対の片33xは、始動口ソレノイドのプランジャに機械的に連結されており、そのプランジャの動作に応じて、互いの先端側が離れたり近づいたりするように回動する。つまり、この一対の片33xは第1始動口33aを開閉し、開いたときには、パチンコ球は第1始動口33aに入賞し易くなり、閉じたときには、パチンコ球は第1始動口33aに入賞し難くなる。
第2始動口33bは、遊技領域31b内であって上述の第1始動口33aの上方に固定され、上面が開口するポケット状に形成されている。また、この第2始動口33b内には、上述の第1始動口33aと同様に、センサである第2始動口スイッチが固定されており、第2始動口スイッチは、第2始動口33b内にパチンコ球が入賞したことを検出する。
一般入賞口35は、第1始動口33aなどと同様、上面が開口するポケット状に形成されている。そして、この一般入賞口35内には、センサである一般入賞口スイッチが固定されており、一般入賞口スイッチは、一般入賞口35内にパチンコ球が入賞したことを検知する。
大入賞口34は、遊技領域31b内に前面が開口するように形成されている。そして、扉34aは、この大入賞口34を開閉するように装着されている。この扉34aは、大入賞口ソレノイドのプランジャに機械的に連結されており、そのプランジャの動作に応じて、大入賞口34を開閉する。また、この大入賞口34内には、センサである大入賞口スイッチが固定されており、大入賞口スイッチは、パチンコ球が大入賞口34内に入賞したことを検出する。
演出表示器37は、第1本物特図表示器36aや第2本物特図表示器36bに比べて大きな表示領域を有するカラーの液晶ディスプレイから構成されている。
このような演出表示器37は、第1表示領域37aおよび第2表示領域37bのそれぞれで、例えば3つの数字を変動させて表示することにより、遊技結果の表示の演出を行なうとともに、3つの数字を停止して表示することにより、遊技結果を演出として遊技者に報知する。また、第1表示領域37aは、第1始動口33aの入賞に基づく遊技結果を演出として報知し、第2表示領域37bは、第2始動口33bの入賞に基づく遊技結果を演出として報知する。なお、このような遊技結果の演出には、物語風のアニメーション画像などが使用される。また、演出表示器37の各表示領域に表示される3つの数字を、以下、装飾図柄という。
また、演出表示器37は、例えば一列に配列された8つのランプの映像(ランプ映像38c)を表示し、第1始動口33aおよび第2始動口33bに入賞したパチンコ球の判定処理の待ち状況、つまり入賞球の総保留数を、ランプ映像38cの点灯個数によって通知する。
第1本物特図表示器36aは、遊技領域31b内に固定され、例えば7セグメント型のLEDから構成されている。このような第1本物特図表示器36aは、各セグメントを発光させることにより、例えば、「0」〜「9」の数字などの図柄を表示する。以下、この第1本物特図表示器36aにより表示される図柄を本物特図という。また、第1本物特図表示器36aは、第1始動口33aの入賞に基づく遊技結果を、演出を交えずに本物特図によって正確に報知する。
第2本物特図表示器36bは、上述の第1本物特図表示器36aと同様、遊技領域31b内に固定され、例えば7セグメント型のLEDから構成されている。このような第2本物特図表示器36bは、各セグメントを発光させることにより、例えば、「0」〜「9」の数字などの図柄を表示する。以下、この第2本物特図表示器36bにより表示される図柄を本物特図という。また、第2本物特図表示器36bは、第2始動口33bの入賞に基づく遊技結果を、演出を交えずに本物特図によって正確に報知する。
第1保留ランプ38aは、遊技領域31b内に4つ固定されている。これらの4つの第1保留ランプ38aは、それらの点灯個数によって、第1始動口33aに入賞したパチンコ球の判定処理の待ち状況、つまり第1始動口33aの入賞球の保留数を正確に通知する。
第2保留ランプ38bは、遊技領域31b内に4つ固定されている。これらの4つの第2保留ランプ38bは、それらの点灯個数によって、第2始動口33bに入賞したパチンコ球の判定処理の待ち状況、つまり第2始動口33bの入賞球の保留数を正確に通知する。
図3は、本実施の形態における遊技機10のブロック図である。
以下、この遊技機10に備えられる各構成要素について図3を参照して詳細に説明する。
第1始動口スイッチ40aは、上述のように、第1始動口33a内にパチンコ球が入賞したことを検出し、その検出結果、つまり入賞したことを示す第1始動口入賞信号を主基盤23に出力する。
第2始動口スイッチ40bは、上述のように、第2始動口33b内にパチンコ球が入賞したことを検出し、その検出結果、つまり入賞したことを示す第2始動口入賞信号を主基盤23に出力する。
なお、以下、第1始動口入賞信号および第2始動口入賞信号を区別しない場合には、それらを総称して、単に始動口入賞信号という。
始動口ソレノイド43は、主基盤23からの制御に応じて、第1始動口33aに取り付けられた一対の片33xを回動させる。
一般入賞口スイッチ49は、上述のように、一般入賞口35内にパチンコ球が入賞したことを検出し、その検出結果、つまり入賞したことを示す一般入賞口入賞信号を主基盤23に出力する。
大入賞口スイッチ41は、上述のように、大入賞口34内にパチンコ球が入賞したことを検出し、その検出結果、つまり入賞したことを示す大入賞口入賞信号を主基盤23に出力する。
大入賞口ソレノイド42は、主基盤23からの制御に応じて、扉34aを回動せる。
主基盤23は、第1始動口スイッチ40aと第2始動口スイッチ40bと一般入賞口スイッチ49と大入賞口スイッチ41との検出結果に基づいて、大入賞口ソレノイド42、始動口ソレノイド43、第1保留ランプ38a、第2保留ランプ38b、第1本物特図表示器36a、第2本物特図表示器36b、払出基盤24、および統合サブ基盤44を制御する。
このような主基盤23は、CPU(Central Processing Unit)23a、ROM(Read Only Memory)23b、RAM(Random Access Memory)23c、およびI/O部23dを備えている。
I/O部23dは、第1本物特図表示器36a、第2本物特図表示器36b、第1始動口スイッチ40a、第2始動口スイッチ40b、一般入賞口スイッチ49、大入賞口スイッチ41、大入賞口ソレノイド42、始動口ソレノイド43、統合サブ基盤44、第1保留ランプ38a、第2保留ランプ38b、および払出基盤24と、CPU23aとの間の入出力処理を行なう。
ROM23bは、CPU23aの制御プログラムなどを格納し、RAM23cは、CPU23aのワークメモリとして機能する。
CPU23aは、ROM23bから制御プログラムを読み出して、RAM23cを使用しながら、その制御プログラムに基づく動作を実行する。つまり、CPU23aは、I/O部23dを介して、第1始動口スイッチ40aと第2始動口スイッチ40bと一般入賞口スイッチ49と大入賞口スイッチ41との検出結果を取得し、その検出結果に基づいて、大入賞口ソレノイド42、始動口ソレノイド43、第1保留ランプ38a、第2保留ランプ38b、第1本物特図表示器36a、第2本物特図表示器36b、払出基盤24、および統合サブ基盤44を制御する。
払出モータ47は、例えばステッピングモータとして構成されており、払出基盤24からの指示に応じた個数のパチンコ球を賞球として上皿15に払い出す。
払出球確認センサ46は、上皿15に賞球として払い出されたパチンコ球を検出して、検出結果を払出基盤24に出力する。
払出基盤24は、主基盤23からの制御および払出球確認センサ46の検出結果に応じて、払出モータ47を駆動する。
表示サブ基盤21は、装飾図柄に関する図柄データを格納しており、統合サブ基盤44からの制御に応じた図柄データの示す装飾図柄を演出表示器37に表示させる。
音サブ基盤22は、遊技音に関する音データを格納しており、統合サブ基盤44からの制御に応じた音データの示す遊技音をスピーカ18に出力させる。
LEDサブ基盤45は、装飾LED48の発光態様に関する装飾データを格納しており、統合サブ基盤44からの制御に応じた装飾データの示す発光態様で装飾LED48を発光させる。ここで、装飾LED48は、遊技盤30周辺の窓枠13の内側に、装飾用として複数個配置されている。
統合サブ基盤44は、主基盤23からの指示に応じて、表示サブ基盤21、音サブ基盤22およびLEDサブ基盤45を制御するものであって、CPU44a、ROM44b、RAM44c、およびI/O部44dを備えている。
I/O部44dは、主基盤23、表示サブ基盤21、音サブ基盤22およびLEDサブ基盤45と、CPU44aとの間の入出力処理を行なう。
ROM44bは、CPU44aの制御プログラムを格納し、RAM44cは、CPU44aのワークメモリとして機能する。
CPU44aは、ROM44bから制御プログラムを読み出して、RAM44cを使用しながら、その制御プログラムに基づく動作を実行する。つまり、CPU44aは、I/O部44dを介して、主基盤23からの制御信号を取得し、その制御信号に基づいて、さらに、表示サブ基盤21、音サブ基盤22およびLEDサブ基盤45を制御する。
図4は、主基盤23の動作を説明するための図である。
主基盤23は、0から199までの数値をカウントする大当りカウンタと、0から7までの数値をカウントする最終停止図柄カウンタと、0から99までの数値をカウントする変動パターンカウンタとを有する。
大当りカウンタおよび最終停止図柄カウンタはそれぞれ、例えば2msごとに1ずつ増加するようにカウントを行なって、そのカウントされた値が最大値に達するとその値を0にリセットする。また、変動パターンカウンタは、上記各カウンタとは独立に、1つずつ増加するようにカウントを行なって、そのカウントされた値が最大値に達するとその値を0にリセットする。
主基盤23は、パチンコ球が第1始動口33aおよび第2始動口33bに入賞したタイミングや、その入賞したパチンコ球に対する遊技結果の判定のタイミングに基づいて、遊技結果や演出時間を決定する。すなわち、主基盤23は、第1始動口スイッチ40aおよび第2始動口スイッチ40bのそれぞれがパチンコ球を検出したタイミングにおける、上述の大当りカウンタおよび最終停止図柄カウンタの値に基づいて、そのパチンコ球に対する大当り判定と最終停止図柄の決定とを行う。さらに、主基盤23は、その大当り判定を行うタイミングにおける、上述の変動パターンカウンタの値および他方の大当りフラグの設定に基づいて、変動パターンおよび演出時間の決定を行なう。
ここで、最終停止図柄とは、大当りやハズレなどの遊技結果を統合サブ基盤44に対して指示するための図柄であり、変動パターンとは、演出表示器37の第1表示領域37aや第2表示領域37bに表示される装飾図柄の変動開始から停止までの変動のパターンであり、演出時間とは、その変動が行われている時間である。つまり、変動パターンは演出時間を一意に示し、その変動パターンによって演出時間が特定される。
また、大当りフラグとは、第1始動口33aおよび第2始動口33bのそれぞれの入賞に基づいて判定された遊技結果(大当りまたはハズレ)を示すものである。なお、大当りフラグには、第1大当りフラグと第2大当りフラグがあり、第1大当りフラグは、第1始動口33aの入賞に基づく遊技結果を示し、第2大当りフラグは、第2始動口33bの入賞に基づく遊技結果を示す。また、大当りフラグは、主基盤23によって遊技結果が大当りと判定されたときにオンに設定され、ハズレと判定されたときにはオフの状態に維持される。さらに、第1大当りフラグは、第1始動口33aの入賞に基づく遊技結果が大当りと判定されて第1表示領域37aにおける演出が開始されてから、その入賞に基づく後述の大当り遊技が終了するまでの一連の行為が行われている間、オンに設定される。同様に、第2大当りフラグは、第2始動口33bの入賞に基づく遊技結果が大当りと判定されて第2表示領域37bにおける演出が開始されてから、その入賞に基づく後述の大当り遊技が終了するまでの一連の行為が行われている間、オンに設定される。このような第1大当りフラグおよび第2大当りフラグの設定はそれぞれ別々に独立して行われる。そして、第1始動口33aおよび第1表示領域37aに対応する第1大当りフラグに対して、第2大当りフラグを他方の大当りフラグという。逆に、第2始動口33bおよび第2表示領域37bに対応する第2大当りフラグに対して、第1大当りフラグを他方の大当りフラグという。
例えば、主基盤23は、第1始動口33aの入賞のタイミングにおける大当りカウンタの値が7以外であれば、その第1始動口33aの入賞に基づく遊技結果はハズレであると判定し、大当りカウンタの値が7であれば、その第1始動口33aの入賞に基づく遊技結果は大当りであると判定して第1大当りフラグをオンに設定する。同様に、主基盤23は、第2始動口33bの入賞のタイミングにおける大当りカウンタの値が7以外であれば、その第2始動口33bの入賞に基づく遊技結果はハズレであると判定し、大当りカウンタの値が7であれば、その第2始動口33bの入賞に基づく遊技結果は大当りであると判定して第2大当りフラグをオンに設定する。
主基盤23は、ハズレと判定したときには、最終停止図柄カウンタの値にかかわらず、最終停止図柄を「123」に決定する。一方、大当りと判定したときには、主基盤23は、最終停止図柄カウンタの値が0または1であれば最終停止図柄を「111」と決定し、最終停止図柄カウンタの値が2または3であれば最終停止図柄を「222」と決定し、最終停止図柄カウンタの値が4または5であれば最終停止図柄を「333」と決定し、最終停止図柄カウンタの値が6または7であれば最終停止図柄を「444」と決定する。
さらに、主基盤23は、第1表示領域37aにおける演出時間を決定するときには、他方の大当りフラグである第2大当りフラグの現時点(演出時間の決定時)における設定を特定し、その第2大当りフラグがオンのときには、第2変動表示指示フラグの現時点からのオン期間(以下、残オン期間という)が3秒以上継続するか否かを判別する。なお、この第2変動表示指示フラグは、演出表示器37の第2表示領域37bにおける装飾図柄の変動が行なわれているか否かを示すフラグである。つまり、第2変動表示指示フラグがオンのときには、その第2変動表示指示フラグは第2表示領域37bの装飾図柄が現在のところ変動していることを示し、第2変動表示指示フラグがオフのときには、その第2変動表示指示フラグは第2表示領域37bの装飾図柄が現在のところ変動していないことを示す。
同様に、主基盤23は、第2表示領域37bにおける演出時間を決定するときには、他方の大当りフラグである第1大当りフラグの現時点(演出時間の決定時)における設定を特定し、その第1大当りフラグがオンのときには、第1変動表示指示フラグの現時点からのオン期間(以下、残オン期間という)が3秒以上継続するか否かを判別する。なお、この第1変動表示指示フラグは、演出表示器37の第1表示領域37aにおける装飾図柄の変動が行なわれているか否かを示すフラグである。つまり、第1変動表示指示フラグがオンのときには、その第1変動表示指示フラグは第1表示領域37aの装飾図柄が現在のところ変動していることを示し、第1変動表示指示フラグがオフのときには、その第1変動表示指示フラグは第1表示領域37aの装飾図柄が現在のところ変動していないことを示す。
なお、第1始動口33aおよび第1表示領域37aに対応する第1変動表示指示フラグに対して、第2変動表示指示フラグを他方の変動表示指示フラグという。逆に、第2始動口33bおよび第2表示領域37bに対応する第2変動表示指示フラグに対して、第1変動表示指示フラグを他方の変動表示指示フラグという。
このように、主基盤23は、他方の大当りフラグの設定および他方の変動表示指示フラグの残オン期間を特定すると、上述のように決定された最終停止図柄に対応付けられた一群の変動パターン(以下、変動パターン群という)の中から、上記他方の大当りフラグの設定および他方の変動表示指示フラグの残オン期間に対応付けられた複数の変動パターン(以下、変動パターン小群という)を特定する。
例えば、第1始動口33aの入賞に基づく最終停止図柄が「123」であって、他方の大当りフラグ、つまり第2始動口33bに基づく第2大当りフラグがオフの場合には、主基盤23は、最終停止図柄「123」に対応付けられた変動パターン群「P1、P1A、P1B、P2、P2A、P2B、P3、P3A、P3B」の中から、オフの第2大当りフラグに対応付けられた変動パターン小群「P1、P1A、P1B」を特定する。
一方、第1始動口33aの入賞に基づく最終停止図柄が「123」であって、第2大当りフラグがオンで且つ、第2変動表示指示フラグの残オン期間が3秒未満である場合には、主基盤23は、最終停止図柄「123」に対応付けられた変動パターン群「P1、P1A、P1B、P2、P2A、P2B、P3、P3A、P3B」の中から、3秒未満の残オン期間に対応付けられた変動パターン小群「P2、P2A、P2B」を特定する。
また、第1始動口33aの入賞に基づく最終停止図柄が「123」であって、第2大当りフラグがオンで且つ、第2変動表示指示フラグの残オン期間が3秒以上である場合には、主基盤23は、最終停止図柄「123」に対応付けられた変動パターン群「P1、P1A、P1B、P2、P2A、P2B、P3、P3A、P3B」の中から、3秒以上の残オン期間に対応付けられた変動パターン小群「P3、P3A、P3B」を特定する。
なお、変動パターン群において、他方の大当りフラグ「オフ」に対応付けられた変動パターン小群(例えば、変動パターンP1、P1A、P1B)を、以下、オフ群という。また、他方の大当りフラグ「オン」および他方の変動表示指示フラグの残オン期間「3秒未満」に対応付けられた変動パターン小群を、以下、短オン群という。また、他方の大当りフラグ「オン」および他方の変動表示指示フラグの残オン期間「3秒以上」に対応付けられた変動パターン小群を、以下、長オン群という。
さらに、主基盤23は、上述のように特定された変動パターン小群の中から、変動パターンカウンタの値に応じた1つの変動パターンを決定する。
例えば、上述のように特定された変動パターン小群が「P1、P1A、P1B」である場合に、変動パターンカウンタの値が0から89までの値であれば、主基盤23は、変動パターンとして「P1」と、演出時間として「T1」とを決定する。また、上述と同様の場合に、変動パターンカウンタの値が90から98までの値であれば、主基盤23は、変動パターンとして「P1A」と、演出時間として「T2」とを決定し、変動パターンカウンタの値が99であれば、変動パターンとして「P1B」と、演出時間として「T3」とを決定する。
ここで、最終停止図柄に対応付けられた変動パターン群における、オフ群、短オン群および長オン群のそれぞれの変動パターンの演出時間の間には、「オフ群の変動パターンの演出時間<短オン群の変動パターンの演出時間<長オン群の変動パターンの演出時間」の関係が満たされている。例えば、「(T1,T2,T3)<(T4,T5,T6)<(T7,T8,T9)」の関係が満たされている。また、オフ群、短オン群および長オン群のそれぞれの変動パターン小群において、演出時間Tnと演出時間Tmとを比較した場合(n、mは整数)、nがmよりも大きいときには、演出時間Tn>演出時間Tmの関係が成り立つ。つまり、最終停止図柄「123」に対応付けられたオフ群の変動パターンの演出時間「T1、T2、T3」では、T1<T2<T3の関係が成り立つ。なお、上述の例では、3秒以上か否かに応じて変動パターンを短オン群と長オン群とに振り分けたが、3秒以上ではなく、1秒以上や2秒以上などの他の時間以上か否かに応じて振り分けてもよい。
主基盤23は、このように決定された最終停止図柄および変動パターンを、統合サブ基盤44に通知する。
なお、図4に示すような各カウンタに対応する情報は、主基盤23のROM23bに格納されており、主基盤23のCPU23aは、このような情報をROM23bから読み出すことにより上述のよう動作を実行する。
図5は、統合サブ基盤44の動作を説明するための図である。
統合サブ基盤44は、主基盤23から変動パターンなどを取得すると、その変動パターンに基づいて、演出表示器37に表示される装飾図柄の変動を伴う演出のパターンである演出パターンと、演出表示器37に最終的に停止表示される装飾図柄である確定停止図柄とを決定する。即ち、第1始動口33aの入賞に基づく変動パターンが主基盤23によって特定されると、統合サブ基板44は、演出表示器37の第1表示領域37aに表示される演出パターンと、その第1表示領域37aに表示される確定停止図柄とを決定する。一方、第2始動口33bの入賞に基づく変動パターンが主基盤23によって特定されると、統合サブ基板44は、演出表示器37の第2表示領域37bに表示される演出パターンと、その第2表示領域37bに表示される確定停止図柄とを決定する。
例えば、統合サブ基盤44は、主基盤23から変動パターンとして「P1」を指示されると、演出パターンとして「P1H」を決定するとともに、「952」などの完全ハズレを示す任意の図柄(完全ハズレ図柄)を確定停止図柄として決定する。具体的に、上述の演出パターン「P1H」では、まず、装飾図柄のうち3つの全ての図柄が変動を開始し、その後、3つの図柄のうちの1つである第1図柄が停止して表示される。次に、残りの2つの図柄のうちの1つである第2図柄が停止して表示され、最後に残った第3図柄が停止して表示される。その後、上述のように停止された第1図柄、第2図柄および第3図柄が確定し、その結果、上述のように決定された確定停止図柄が表示されることとなる。
このように、統合サブ基盤44は、演出パターンおよび確定停止図柄を決定すると、表示サブ基盤21、音サブ基盤22、LEDサブ基盤45にその決定結果を出力して、これらのサブ基盤に対して、決定結果に応じた演出を実行させる。
なお、図5に示すような情報は、統合サブ基盤44のROM44bに格納されており、統合サブ基盤44のCPU44aは、このような情報をROM44bから読み出すことにより上述のよう動作を実行する。
また、短オン群に対応する演出パターンは、オフ群に対応する演出パターンと比較して、第1図柄停止前の演出が長くなるように構成されている。つまり、短オン群に対応する演出パターンでは、第1図柄停止前にいわゆる超ロング変動がある。また、長オン群に対応する演出パターンは、オフ群に対応する演出パターンと比較して、第2図柄停止後で第3図柄停止前の演出が長くなるように構成されている。つまり、長オン群に対応する演出パターンでは、第2図柄停止後で第3図柄停止前にいわゆる超ロング変動がある。
ここで、本実施の形態における主基盤23および統合サブ基盤44の動作について図6から図19を用いて説明する。
図6は、主基盤23の基本動作を示すフローチャートである。
主基盤23は、電源が投入されると、まず、各種の初期化処理を実行する(ステップS1)。その後、主基盤23は、バックアップ復帰が有るか否かを判別し(ステップS2)、有ると判別したときには(ステップS2のY)、バックアップ復帰処理を実行する(ステップS3)。
次に、主基盤23は、変動パターンカウンタの値が最大値になっているか否かを判別する(ステップS4)。ここで、最大値になっていると判別したときには(ステップS4のY)、主基盤23は、変動パターンカウンタの値を0にリセットする(ステップS5)。一方、最大値になっていないと判別したときには(ステップS4のN)、主基盤23は、変動パターンカウンタの値に1を加算してその変更パターンカウンタの値を更新する(ステップS6)。
そして、ステップS5,S6の処理が終了すると、主基盤23は、再びステップS4からの処理を繰り返し実行する。
図7は、主基盤23の割り込み動作を示すフローチャートである。
主基盤23は、図6に示す基本動作を実行しているときに、例えば2msごとに割り込み動作を実行する。
具体的に、主基盤23は、割り込み動作を開始すると、まず、カウンタ更新サブ処理を実行する。即ち、主基盤23は、大当りカウンタおよび最終停止図柄カウンタのそれぞれの値を更新する(ステップS11)。
次に、主基盤23は、始動口入賞サブ処理を実行する。即ち、主基盤23は、第1始動口33aおよび第2始動口33bにパチンコ球が入賞したことに基づいて、大当りカウンタおよび最終停止図柄カウンタのそれぞれの値を保留エリアに格納する(ステップS12)。そして、主基盤23は、第1始動口33aの入賞に基づく大当り判定の処理(第1大当り判定サブ処理)を実行するとともに(ステップS13)、第2始動口33bの入賞に基づく大当り判定の処理(第2大当り判定サブ処理)を実行する(ステップS14)。さらに、主基盤23は、払出モータ47にパチンコ球を賞球として払い出させるための賞球払出サブ処理を実行し(ステップS15)、大当り遊技を行なうための大当り遊技サブ処理を実行する(ステップS16)。
ここで、大当り遊技は、演出表示器37に大当りを示す確定停止図柄が停止表示されたときに開始される。この大当り遊技は、大入賞口34の扉34aを開放し、大入賞口34内にパチンコ球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものである。このとき、大入賞口34は、上限個のパチンコ球が入賞する個数条件または開放時間が上限値に達する時間条件が満足されるまで開放される。この大入賞口34の個数条件および時間条件を基準とする開放動作は、大当りラウンドと称されるものであり、個数条件および時間条件のいずれかが満足されたときには大当りラウンドが再開される。この大当りラウンドの繰返し回数には上限値が設定されており、大当りラウンドの繰返し回数が上限値に到達したときには大当り遊技が無条件に終了する。
図8は、カウンタ更新サブ処理の詳細な動作を示すフローチャートである。
主基盤23は、図7に示すステップS11のカウンタ更新サブ処理を実行するときには、まず、大当りカウンタの値が最大値になっているか否かを判別する(ステップS21)。ここで、主基盤23は、最大値になっていると判別したときには(ステップS21のY)、大当りカウンタの値を0にリセットし(ステップS22)、最大値になっていないと判別したときには(ステップS21のN)、大当りカウンタの値に1を加算してその大当りカウンタの値を更新する(ステップS23)。
次に、主基盤23は、最終停止図柄カウンタの値が最大値になっているか否かを判別する(ステップS24)。ここで、主基盤23は、最大値になっていると判別したときには(ステップS24のY)、最終停止図柄カウンタの値を0にリセットし(ステップS25)、最大値になっていないと判別したときには(ステップS24のN)、最終停止図柄カウンタの値に1を加算してその最終停止図柄カウンタの値を更新する(ステップS26)。
図9は、始動口入賞サブ処理の詳細な動作を示すフローチャートである。
主基盤23は、図7に示すステップS12の始動口入賞サブ処理を実行するときには、まず、第1始動口スイッチ40aまたは第2始動口スイッチ40bから始動口入賞信号が出力されたか否かを判別する(ステップS31)。ここで、主基盤23は、出力されていないと判別したときには(ステップS31のN)、始動口入賞サブ処理を終了する。
一方、主基盤23は、出力されたと判別したときには(ステップS31のY)、さらに、その出力された始動口入賞信号が第1始動口入賞信号か第2始動口入賞信号かを判別する。即ち、主基盤23は、第1始動口33aの入賞に基づいて始動口入賞信号が出力されたのか、第2始動口33bの入賞に基づいて始動口入賞信号が出力されたのかを判別する(ステップS32)。
そして、主基盤23は、第1始動口33aの入賞に基づいて始動口入賞信号が出力されたと判別したときには、そのときの大当りカウンタの値を取得するとともに(ステップS33)、そのときの最終停止図柄カウンタの値を取得する(ステップS34)。
主基盤23は、各カウンタの値を取得した後、第1保留最大フラグがオンになっているか否かを判別する(ステップS35)。ここで、第1保留最大フラグとは、第1始動口33aの入賞に基づく上記各カウンタの値を記憶するための領域(以下、第1保留エリアという)に空き容量があるか否かを示すフラグである。つまり、第1保留最大フラグがオンのときには、その第1保留最大フラグは、第1保留エリアに空き容量がなく、新たな上記各カウンタの値を記憶することができないことを示し、第1保留最大フラグがオフのときには、その第1保留最大フラグは、第1保留エリアに空き容量があり、新たな上記各カウンタの値を記憶することができることを示す。また、第1保留エリアは、例えば、FIFO(First-In First-Out)の方式で扱われ、5組の上記各カウンタの値を記憶することができる程度の容量を有する。
主基盤23は、ステップS35で第1保留最大フラグがオンになっていると判別すると(ステップS35のY)、ステップS33,S34で取得した各カウンタの値を第1保留エリアに格納することなく、始動口入賞サブ処理を終了する。一方、主基盤23は、第1保留最大フラグがオフになっていると判別すると(ステップS35のN)、ステップS33,S34で取得した各カウンタの値を、第1保留エリアの最後尾に格納する(ステップS36)。このとき、主基盤23は、第1保留エリアの先頭の1−0番地に1組のカウンタの値が格納されれば、この値に基づく大当り判定サブ処理などの処理を直ぐに実行する。また、主基盤23は、その1−0番地にある1組のカウンタの値に対して処理が行われているときに、1−1番地に2組目のカウンタの値が格納されると、その1−1番地にある1組のカウンタの値に対する処理を保留し、第1保留ランプ38aを1つ点灯させる。同様に、主基盤23は、第1保留エリアの1−2番地に3組目のカウンタの値が格納されると、その1−2番地にある1組のカウンタの値に対する処理も保留し、第1保留ランプ38aを2つ点灯させる。さらに同様に、主基盤23は、第1保留エリアの1−3番地に4組目のカウンタの値が格納されると、その1−3番地にある1組のカウンタの値に対する処理も保留し、第1保留ランプ38aを3つ点灯させる。さらに同様に、主基盤23は、第1保留エリアの1−4番地に5組目のカウンタの値が格納されると、その1−4番地にある1組のカウンタの値に対する処理も保留し、第1保留ランプ38aを4つ点灯させる。
主基盤23は、ステップS36の処理が終了すると、第1保留エリアに空き容量があるか否か、つまり、第1保留エリアがその最大容量まで使用されているか否かを判別する(ステップS37)。ここで、主基盤23は、使用されていると判別したときには(ステップS37のY)、第1保留最大フラグをオンにして(ステップS38)、始動口入賞サブ処理を終了する。一方、主基盤23は、使用されていないと判別したときには(ステップS37のN)、第1保留最大フラグをオンにすることなく、始動口入賞サブ処理を終了する。
また、主基盤23は、ステップS32において、第2始動口33bの入賞に基づいて始動口入賞信号が出力されたと判別したときには、第1始動口33aの入賞に基づいて始動口入賞信号が出力されたと判別したときと同様、そのときの大当りカウンタの値を取得するとともに(ステップS39)、そのときの最終停止図柄カウンタの値を取得する(ステップS40)。
主基盤23は、各カウンタの値を取得した後、第2保留最大フラグがオンになっているか否かを判別する(ステップS41)。ここで、第2保留最大フラグとは、第2始動口33bの入賞に基づく上記各カウンタの値を記憶するための領域(以下、第2保留エリアという)に空き容量があるか否かを示すフラグである。つまり、第2保留最大フラグがオンのときには、その第2保留最大フラグは、第2保留エリアに空き容量がなく、新たな上記各カウンタの値を記憶することができないことを示し、第2保留最大フラグがオフのときには、その第2保留最大フラグは、第2保留エリアに空き容量があり、新たな上記各カウンタの値を記憶することができることを示す。また、第2保留エリアは、例えば、FIFO(First-In First-Out)の方式で扱われ、第1保留エリアと同様、5組の上記各カウンタの値を記憶することができる程度の容量を有する。
主基盤23は、ステップS41で第2保留最大フラグがオンになっていると判別すると(ステップS41のY)、ステップS39,S40で取得した各カウンタの値を第2保留エリアに格納することなく、始動口入賞サブ処理を終了する。一方、主基盤23は、第2保留最大フラグがオフになっていると判別すると(ステップS41のN)、ステップS39,S40で取得した各カウンタの値を、第2保留エリアの最後尾に格納する(ステップS42)。このとき、主基盤23は、第2保留エリアの先頭の2−0番地に1組のカウンタの値が格納されれば、この値に基づく大当り判定サブ処理などの処理を直ぐに実行する。また、主基盤23は、その2−0番地にある1組のカウンタの値に対して処理が行われているときに、2−1番地に2組目のカウンタの値が格納されると、その2−1番地にある1組のカウンタの値に対する処理を保留し、第2保留ランプ38bを1つ点灯させる。同様に、主基盤23は、第2保留エリアの2−2番地に3組目のカウンタの値が格納されると、その2−2番地にある1組のカウンタの値に対する処理も保留し、第2保留ランプ38bを2つ点灯させる。さらに同様に、主基盤23は、第2保留エリアの2−3番地に4組目のカウンタの値が格納されると、その2−3番地にある1組のカウンタの値に対する処理も保留し、第2保留ランプ38bを3つ点灯させる。さらに同様に、主基盤23は、第2保留エリアの2−4番地に5組目のカウンタの値が格納されると、その2−4番地にある1組のカウンタの値に対する処理も保留し、第2保留ランプ38bを4つ点灯させる。
主基盤23は、ステップS42の処理が終了すると、第2保留エリアに空き容量があるか否か、つまり、第2保留エリアがその最大容量まで使用されているか否かを判別する(ステップS43)。ここで、主基盤23は、使用されていると判別したときには(ステップS43のY)、第2保留最大フラグをオンにして(ステップS44)、始動口入賞サブ処理を終了する。一方、主基盤23は、使用されていないと判別したときには(ステップS43のN)、第2保留最大フラグをオンにすることなく、始動口入賞サブ処理を終了する。
図10〜図12は、第1大当り判定サブ処理の詳細な動作を示すフローチャートである。
主基盤23は、図7に示すステップS13の第1大当り判定サブ処理を実行するときには、まず、第1変動表示指示フラグがオンになっているか否かを判別する(ステップS51)。
主基盤23は、第1変動表示指示フラグがオンになっていると判別したときには(ステップS51のY)、さらに、第1変動時間タイマによる計測時間が最大時間に達したか否かを判別する(ステップS52)。つまり、主基盤23は、第1変動時間タイマによって、演出表示器37の第1表示領域37aにおける装飾図柄が変動している時間を計測しており、その計測時間が、予め設定されている最大時間(演出時間)に達したか否かを判別する。
ここで、主基盤23は、最大時間に達していないと判別したときには(ステップS52のN)、第1大当り判定サブ処理を終了する。一方、主基盤23は、最大時間に達したと判別したときには(ステップS52のY)、第1変動停止コマンドを統合サブ基盤44に送信して、第1表示領域37aの装飾図柄の変動を停止するように指示する(ステップS53)。このときさらに、主基盤23は、計測処理をしていた第1変動時間タイマを停止させてリセットし(ステップS54)、第1変動表示指示フラグをオフに設定する(ステップS55)。そしてさらに、主基盤23は、第1本物特図表示器36aに、先に決定された本物特図を確定表示させる(ステップS56)。つまり、第1本物特図表示器36aの本物特図は、第1表示領域37aの装飾図柄と同様に変動しており、主基盤23は、ステップS56で、先に決定された本物特図を停止して第1本物特図表示器36aに表示させる。そして、主基盤23は第1大当り判定サブ処理を終了する。
また、主基盤23は、ステップS51で第1変動表示指示フラグがオンになっていないと判別したときには(ステップS51のN)、さらに、第1大当りフラグがオンになっているか否かを判別する(ステップS57)。
ここで、主基盤23は、第1大当りフラグがオンのときには(ステップS57のY)、第1大当り判定サブ処理を終了し、第1大当りフラグがオフのときには(ステップS57のN)、さらに、第1保留エリアの1−1番地に1組のカウンタの値が格納されているか否かを判別する(ステップS58)。
ここで、主基盤23は、格納されていないと判別したときには(ステップS58のN)、第1大当り判定サブ処理を終了し、格納されていると判別したときには(ステップS58のY)、第1保留エリアの1−0番地に格納されている処理済の1組のカウンタの値を削除して、第1保留エリアに格納されている他のデータの番地が1つ小さい番地に移るように、他のデータの格納領域をシフトする。そして、新たに1−0番地に格納された1組のカウンタの値を読出す(ステップS59)。
そして、主基盤23は、ステップS59で読み出した1組のカウンタの中の大当りカウンタの値に基づいて、大当りかハズレかを判定する(ステップS60)。つまり、主基盤23は、大当りカウンタの値が7以外であればハズレと判定し、大当りカウンタの値が7であれば大当りと判定する。
ここで、主基盤23は、大当りと判定したときには(ステップS60のY)、ステップS59で読み出した1組のカウンタの中の最終停止図柄カウンタの値に基づいて、最終停止図柄を決定してこれを設定する(ステップS61、図11参照)。さらにこのとき、主基盤23は、その決定した最終停止図柄に対応付けられた、最終的に停止して表示させるべき本物特図を決定してこれを設定する(ステップS62)。そしてさらに、主基盤23は、第1大当りフラグをオンに設定し(ステップS63)、変動パターンカウンタの値を取得する(ステップS64)。
次に、主基盤23は、第2大当りフラグの現時点における設定がオンであるか否かを判定する(ステップS65)。オフであると判定したときには(ステップS65のN)、主基盤23は、上述のように決定した最終停止図柄および第2大当りフラグ「オフ」に対応付けられた複数の変動パターン(オフ群)と、変動パターンカウンタとの関係を示す第1選択テーブルを特定する。そして、主基盤23は、ステップS64で取得した変動パターンカウンタの値と第1選択テーブルとに基づいて、変動パターンを選択して決定する(ステップS66)。
例えば、主基盤23は、最終停止図柄「111」を決定し、第2大当りフラグがオフであると判定したときには、図4に示すように、最終停止図柄「111」のオフ群である変動パターン「P11A,P11B」と、変動パターンカウンタの値「0−69、70−99」との関係を示す第1選択テーブルを特定する。そして、主基盤23は、ステップS64で取得した変動パターンカウンタの値が、例えば「59」であれば、その第1選択テーブルにおいて変動パターンカウンタの値「0−69」に対応付けられた変動パターン「P11A」を選択して決定する。
一方、主基盤23は、ステップS65でオンであると判定したときには(ステップS65のY)、上述のように決定した最終停止図柄および第2大当りフラグ「オン」に対応付けられた複数の変動パターン(短オン群または長オン群)と、変動パターンカウンタとの関係を示す第2選択テーブルを特定する。そして、主基盤23は、ステップS64で取得した変動パターンカウンタの値と第2選択テーブルとに基づいて、変動パターンを選択して決定する(ステップS67)。
例えば、主基盤23は、最終停止図柄「111」を決定し、第2大当りフラグがオンで且つ第2変動表示指示フラグの残オン期間が3秒以上であると判定したときには、図4に示すように、最終停止図柄「111」の長オン群である変動パターン「P13A,P13B」と、変動パターンカウンタの値「0−69、70−99」との関係を示す第2選択テーブルを特定する。そして、主基盤23は、ステップS64で取得した変動パターンカウンタの値が、例えば「59」であれば、その第2選択テーブルにおいて変動パターンカウンタの値「0−69」に対応付けられた変動パターン「P13A」を選択して決定する。
また、主基盤23は、ステップS60でハズレと判定したときには(ステップS60のN、図10参照)、最終停止図柄を「123」に決定してこれを設定する(ステップS68、図11参照)。さらにこのとき、主基盤23は、最終的に停止して表示させるべき本物特図を例えば「1」に決定してこれを設定する(ステップS69)。そしてさらに、主基盤23は、変動パターンカウンタの値を取得する(ステップS70)。
次に、主基盤23は、第2大当りフラグの現時点における設定がオンであるか否かを判定する(ステップS71)。オフであると判定したときには(ステップS71のN)、主基盤23は、上述のように決定した最終停止図柄「123」および第2大当りフラグ「オフ」に対応付けられた複数の変動パターン(オフ群)と、変動パターンカウンタとの関係を示す第1選択テーブルを特定する。そして、主基盤23は、ステップS70で取得した変動パターンカウンタの値と第1選択テーブルとに基づいて、変動パターンを選択して決定する(ステップS72)。
例えば、主基盤23は、最終停止図柄「123」を決定し、第2大当りフラグがオフであると判定したときには、図4に示すように、最終停止図柄「123」のオフ群である変動パターン「P1、P1A,P1B」と、変動パターンカウンタの値「0−89、90−98、99」との関係を示す第1選択テーブルを特定する。そして、主基盤23は、ステップS70で取得した変動パターンカウンタの値が、例えば「59」であれば、その第1選択テーブルにおいて変動パターンカウンタの値「0−89」に対応付けられた変動パターン「P1」を選択して決定する。
一方、主基盤23は、ステップS71でオンであると判定したときには(ステップS71のY)、上述のように決定した最終停止図柄「123」および第2大当りフラグ「オン」に対応付けられた複数の変動パターン(短オン群または長オン群)と、変動パターンカウンタとの関係を示す第2選択テーブルを特定する。そして、主基盤23は、ステップS70で取得した変動パターンカウンタの値と第2選択テーブルとに基づいて、変動パターンを選択して決定する(ステップS73)。
例えば、主基盤23は、最終停止図柄「123」を決定し、第2大当りフラグがオンで且つ第2変動表示指示フラグの残オン期間が3秒以上であると判定したときには、図4に示すように、最終停止図柄「123」の長オン群である変動パターン「P3、P3A,P3B」と、変動パターンカウンタの値「0−89、90−98、99」との関係を示す第2選択テーブルを特定する。そして、主基盤23は、ステップS70で取得した変動パターンカウンタの値が、例えば「59」であれば、その第2選択テーブルにおいて変動パターンカウンタの値「0−89」に対応付けられた変動パターン「P3」を選択して決定する。
次に、主基盤23は、図12に示すように、ステップS61またはステップS68で決定した最終停止図柄を統合サブ基盤44に指示するための最終停止図柄情報と、ステップS66、ステップS67、ステップS72、またはステップS73で決定した変動パターンを統合サブ基盤44に指示するための変動パターンコマンドと、上述の最終停止図柄および変動パターンが適用されるべき第1表示領域37aを統合サブ基盤44に指示するための第1表示情報とを、それぞれ対応付けて統合サブ基盤44に送信する(ステップS74)。さらに、主基盤23は、第1本物特図表示器36aに対して本物特図の変動を開始させる(ステップS75)。
そして、主基盤23は、第1変動時間タイマの最大時間に、ステップS66,S67,S72,S73で選択された変動パターンの演出時間を設定するとともに(ステップS76)、第1変動時間タイマによる計測を開始させる(ステップS77)。
さらに、主基盤23は、第1変動表示指示フラグをオンにするとともに(ステップS78)、第1保留最大フラグがオンになっていれば、その第1保留最大フラグをオフに変更する(ステップS79)。
図13〜図15は、第2大当り判定サブ処理の詳細な動作を示すフローチャートである。
第2大当り判定サブ処理は、第1大当り判定サブ処理と同様に行われる。
即ち、主基盤23は、図7に示すステップS14の第2大当り判定サブ処理を実行するときには、まず、第2変動表示指示フラグがオンになっているか否かを判別する(ステップS81)。
主基盤23は、第2変動表示指示フラグがオンになっていると判別したときには(ステップS81のY)、さらに、第2変動時間タイマによる計測時間が最大時間に達したか否かを判別する(ステップS82)。つまり、主基盤23は、第2変動時間タイマによって、演出表示器37の第2表示領域37bにおける装飾図柄が変動している時間を計測しており、その計測時間が、予め設定されている最大時間(演出時間)に達したか否かを判別する。
ここで、主基盤23は、最大時間に達していないと判別したときには(ステップS82のN)、第2大当り判定サブ処理を終了する。一方、主基盤23は、最大時間に達したと判別したときには(ステップS82のY)、第2変動停止コマンドを統合サブ基盤44に送信して、第2表示領域37bの装飾図柄の変動を停止するように指示する(ステップS83)。このときさらに、主基盤23は、計測処理をしていた第2変動時間タイマを停止させてリセットし(ステップS84)、第2変動表示指示フラグをオフに設定する(ステップS85)。そしてさらに、主基盤23は、第2本物特図表示器36bに、先に決定された本物特図を確定表示させる(ステップS86)。つまり、第2本物特図表示器36bの本物特図は、第2表示領域37bの装飾図柄と同様に変動しており、主基盤23は、ステップS86で、先に決定された本物特図を停止して第2本物特図表示器36bに表示させる。そして、主基盤23は第2大当り判定サブ処理を終了する。
また、主基盤23は、ステップS81で第2変動表示指示フラグがオンになっていないと判別したときには(ステップS81のN)、さらに、第2大当りフラグがオンになっているか否かを判別する(ステップS87)。
ここで、主基盤23は、第2大当りフラグがオンのときには(ステップS87のY)、第2大当り判定サブ処理を終了し、第2大当りフラグがオフのときには(ステップS87のN)、さらに、第2保留エリアの2−1番地に1組のカウンタの値が格納されているか否かを判別する(ステップS88)。
ここで、主基盤23は、格納されていないと判別したときには(ステップS88のN)、第2大当り判定サブ処理を終了し、格納されていると判別したときには(ステップS88のY)、第2保留エリアの2−0番地に格納されている処理済の1組のカウンタの値を削除して、第2保留エリアに格納されている他のデータの番地が1つ小さい番地に移るように、他のデータの格納領域をシフトする。そして、新たに2−0番地に格納された1組のカウンタの値を読出す(ステップS89)。
そして、主基盤23は、ステップS89で読み出した1組のカウンタの中の大当りカウンタの値に基づいて、大当りかハズレかを判定する(ステップS90)。つまり、主基盤23は、大当りカウンタの値が7以外であればハズレと判定し、大当りカウンタの値が7であれば大当りと判定する。
ここで、主基盤23は、大当りと判定したときには(ステップS90のY)、ステップS89で読み出した1組のカウンタの中の最終停止図柄カウンタの値に基づいて、最終停止図柄を決定してこれを設定する(ステップS91、図14参照)。さらにこのとき、主基盤23は、その決定した最終停止図柄に対応付けられた、最終的に停止して表示させるべき本物特図を決定してこれを設定する(ステップS92)。そしてさらに、主基盤23は、第2大当りフラグをオンに設定し(ステップS93)、変動パターンカウンタの値を取得する(ステップS94)。
次に、主基盤23は、第1大当りフラグの現時点における設定がオンであるか否かを判定する(ステップS95)。オフであると判定したときには(ステップS95のN)、主基盤23は、上述のように決定した最終停止図柄および第1大当りフラグ「オフ」に対応付けられた複数の変動パターン(オフ群)と、変動パターンカウンタとの関係を示す第1選択テーブルを特定する。そして、主基盤23は、ステップS94で取得した変動パターンカウンタの値と第1選択テーブルとに基づいて、変動パターンを選択して決定する(ステップS96)。
一方、主基盤23は、ステップS95でオンであると判定したときには(ステップS95のY)、上述のように決定した最終停止図柄および第1大当りフラグ「オン」に対応付けられた複数の変動パターン(短オン群または長オン群)と、変動パターンカウンタとの関係を示す第2選択テーブルを特定する。そして、主基盤23は、ステップS94で取得した変動パターンカウンタの値と第2選択テーブルとに基づいて、変動パターンを選択して決定する(ステップS97)。
また、主基盤23は、ステップS90でハズレと判定したときには(ステップS90のN、図13参照)、最終停止図柄を「123」に決定してこれを設定する(ステップS98、図14参照)。さらにこのとき、主基盤23は、最終的に停止して表示させるべき本物特図を例えば「1」に決定してこれを設定する(ステップS99)。そしてさらに、主基盤23は、変動パターンカウンタの値を取得する(ステップS100)。
次に、主基盤23は、第1大当りフラグの現時点における設定がオンであるか否かを判定する(ステップS101)。オフであると判定したときには(ステップS101のN)、主基盤23は、上述のように決定した最終停止図柄「123」および第1大当りフラグ「オフ」に対応付けられた複数の変動パターン(オフ群)と、変動パターンカウンタとの関係を示す第1選択テーブルを特定する。そして、主基盤23は、ステップS100で取得した変動パターンカウンタの値と第1選択テーブルとに基づいて、変動パターンを選択して決定する(ステップS102)。
一方、主基盤23は、ステップS101でオンであると判定したときには(ステップS101のY)、上述のように決定した最終停止図柄「123」および第1大当りフラグ「オン」に対応付けられた複数の変動パターン(短オン群または長オン群)と、変動パターンカウンタとの関係を示す第2選択テーブルを特定する。そして、主基盤23は、ステップS100で取得した変動パターンカウンタの値と第2選択テーブルとに基づいて、変動パターンを選択して決定する(ステップS103)。
次に、主基盤23は、図15に示すように、ステップS91またはステップS98で決定した最終停止図柄を統合サブ基盤44に指示するための最終停止図柄情報と、ステップS96、ステップS97、ステップS102、またはステップS103で決定した変動パターンを統合サブ基盤44に指示するための変動パターンコマンドと、上述の最終停止図柄および変動パターンが適用されるべき第2表示領域37bを統合サブ基盤44に指示するための第2表示情報とを、それぞれ対応付けて統合サブ基盤44に送信する(ステップS104)。さらに、主基盤23は、第2本物特図表示器36bに対して本物特図の変動を開始させる(ステップS105)。
そして、主基盤23は、第2変動時間タイマの最大時間に、ステップS96,S97,S102,S103で選択された変動パターンの演出時間を設定するとともに(ステップS106)、第2変動時間タイマによる計測を開始させる(ステップS107)。
さらに、主基盤23は、第2変動表示指示フラグをオンにするとともに(ステップS108)、第2保留最大フラグがオンになっていれば、その第2保留最大フラグをオフに変更する(ステップS109)。
図16は、大当り遊技サブ処理の詳細な動作を示すフローチャートである。
主基盤23は、図7に示すステップS16の大当り遊技サブ処理を実行するときには、まず、第1大当りフラグがオンになっているか否かを判別する(ステップS111)。
主基盤23は、第1大当りフラグがオフになっていると判別したときには(ステップS111のN)、さらに第2大当りフラグがオンになっているか否かを判別し(ステップS112)、第1大当りフラグがオンになっていると判別したときには(ステップS111のY)、第1大当り動画表示指示を統合サブ基盤44に対して行う(ステップS113)。なお、この第1大当り動画表示指示は、第1始動口33aの入賞によって生じた大当り遊技の動画が演出表示器37に表示されるように、統合サブ基盤44に対して送信されるメッセージである。そして、主基盤23は、第1大当り遊技制御を実行する(ステップS114)。つまり、主基盤23のCPU23aは、ROM23bに格納されている大当り遊技用の制御プログラムを読み出して、その制御プログラムを実行することにより、大当り遊技が開始される。また、主基盤23は、ステップS114において、必要に応じて大当りラウンド表示コマンドや大当りラウンド表示終了コマンドを統合サブ基盤44に送信する。
そして、主基盤23は、第1大当り遊技制御が終了したか否かを判別する(ステップS115)。ここで、主基盤23は、第1大当り遊技制御が終了したと判別したときには(ステップS115のY)、第1大当りフラグをオフにして(ステップS116)、第1大当り遊技制御が終了していないと判別したときには(ステップS115のN)、第1大当りフラグをオンにした状態で、大当り遊技サブ処理を終了する。
また、主基盤23は、ステップS112で第2大当りフラグがオフになっていると判別したときには(ステップS112のN)、大当り遊技サブ処理を終了し、第2大当りフラグがオンになっていると判別したときには(ステップS112のY)、第2大当り動画表示指示を統合サブ基盤44に対して行う(ステップS117)。なお、この第2大当り動画表示指示は、第2始動口33bの入賞によって生じた大当り遊技の動画が演出表示器37に表示されるように、統合サブ基盤44に対して送信されるメッセージである。そして、主基盤23は、第2大当り遊技制御を実行する(ステップS118)。つまり、主基盤23のCPU23aは、ROM23bに格納されている大当り遊技用の制御プログラムを読み出して、その制御プログラムを実行することにより、大当り遊技が開始される。また、主基盤23は、ステップS118において、必要に応じて大当りラウンド表示コマンドや大当りラウンド表示終了コマンドを統合サブ基盤44に送信する。
そして、主基盤23は、第2大当り遊技制御が終了したか否かを判別する(ステップS119)。ここで、主基盤23は、第2大当り遊技制御が終了したと判別したときには(ステップS119のY)、第2大当りフラグをオフにして(ステップS120)、第2大当り遊技制御が終了していないと判別したときには(ステップS119のN)、第2大当りフラグをオンにした状態で、大当り遊技サブ処理を終了する。
図17は、統合サブ基盤44の基本動作を示すフローチャートである。
統合サブ基盤44は、例えば2msごとに、装飾図柄の変動と演出に関する変動演出処理(ステップS131)と、大当りラウンドの演出に関する大当りラウンド演出処理(ステップS132)とを実行する。
図18は、変動演出処理の詳細な動作を示すフローチャートである。
統合サブ基盤44は、図17に示すステップS131の変動演出処理を実行するときには、まず、変動パターンコマンドと最終停止図柄情報とを主基盤23から取得したか否かを判別する(ステップS141)。ここで、統合サブ基盤44は、取得していないと判別したときには(ステップS141のN)、さらに、第1変動停止コマンドまたは第2変動停止コマンドを主基盤23から取得したか否かを判別する(ステップS142)。
ここで、統合サブ基盤44は、第1変動停止コマンドを取得したと判別したときには、表示サブ基盤21、音サブ基盤22、およびLEDサブ基盤45の各サブ基盤に対して、第1表示領域37aの変動を伴う演出を終了するように指示する内容の第1演出終了コマンドを送信し(ステップS143)、変動演出処理を終了する。また、統合サブ基盤44は、第2変動停止コマンドを取得したと判別したときには、表示サブ基盤21、音サブ基盤22、およびLEDサブ基盤45の各サブ基盤に対して、第2表示領域37bの変動を伴う演出を終了するように指示する内容の第2演出終了コマンドを送信し(ステップS144)、変動演出処理を終了する。一方、統合サブ基盤44は、第1変動停止コマンドおよび第2変動停止コマンドを取得していないと判別したときには、第1演出終了コマンドおよび第2演出終了コマンドを送信することなく、変動演出処理を終了する。
また、統合サブ基盤44は、ステップS141で変動パターンコマンドと最終停止図柄情報とを主基盤23から取得したと判別したときには(ステップS141のY)、さらに、その変動パターンコマンドと最終停止図柄情報に対応付けて取得された表示情報が、第1表示情報か第2表示情報かを判別する(ステップS145)。
統合サブ基盤44は、ステップS145で第1表示情報であると判別したときには、さらに、ステップS141で取得した変動パターンコマンドの示す変動パターンが大当りの変動パターンかハズレの変動パターンかを判別する(ステップS146)。例えば、統合サブ基盤44は、図4に示すように、変動パターンコマンドの示す変動パターンが「P1」、「P2」、「P3」などであれば、その変動パターンはハズレの変動パターンであると判別し、変動パターンコマンドの示す変動パターンが「P11A」、「P31B」、「P42A」などであれば、その変動パターンは大当りの変動パターンであると判別する。
ここで、統合サブ基盤44は、大当りの変動パターンであると判別したときには(ステップS146のY)、その変動パターンに応じた演出パターンを選択して決定する(ステップS147)。例えば、統合サブ基盤44は、図5に示すように、変動パターンコマンドの示す変動パターンが「P11A」であるときには、演出パターンとして「P11AH」を選択して決定する。そして、統合サブ基盤44は、ステップS141で取得した最終停止図柄情報により示される最終停止図柄を確定停止図柄としてセットする(ステップS148)。例えば、統合サブ基盤44は、その最終停止図柄が「111」であれば、「111」を確定停止図柄としてセットする。
一方、統合サブ基盤44は、ハズレの変動パターンであると判別したときには(ステップS146のN)、その変動パターンに応じた演出パターンを選択して決定する(ステップS149)。さらに、統合サブ基盤44は、変動パターンコマンドの示す変動パターンが完全ハズレの変動パターンであるか否かを判別する(ステップS150)。例えば、統合サブ基盤44は、図5に示すように、変動パターンコマンドの示す変動パターンが「P1」であるときには、その変動パターンが完全ハズレの変動パターンであると判別し、変動パターンコマンドの示す変動パターンが「P1A」または「P1B」であるときには、その変動パターンがリーチハズレの変動パターンであると判別する。
ここで、統合サブ基盤44は、完全リーチハズレであると判別すると(ステップS150のY)、確定停止図柄として完全ハズレ図柄をセットし(ステップS151)、完全リーチハズレでないと判別すると(ステップS150のN)、確定停止図柄としてリーチハズレ図柄をセットする(ステップS151a)。完全ハズレ図柄とは、変動中にリーチの状態にならなかった、例えば、「123」や「246」などの図柄であり、リーチハズレ図柄とは、変動中にリーチの状態になった、例えば、「212」や「464」などの図柄である。また、ステップS151,S151aでセットされる完全ハズレ図柄やリーチハズレ図柄は、例えば、ハズレ図柄カウンタによってカウントされた値に基づいて選択される。
そして、統合サブ基盤44は、ステップS148、S151,S151aで確定停止図柄をセットした後、ステップS147,S149で選択した演出パターンと、上述のようにセットされた確定停止図柄を示す確定停止図柄情報と、第1表示情報とを、表示サブ基盤21、音サブ基盤22、およびLEDサブ基盤45の各サブ基盤に対して送信する(ステップS152)。
また、統合サブ基盤44は、ステップS145で第2表示情報であると判別したときには、上述と同様、さらに、ステップS141で取得した変動パターンコマンドの示す変動パターンが大当りの変動パターンかハズレの変動パターンかを判別する(ステップS153)。例えば、統合サブ基盤44は、図4に示すように、変動パターンコマンドの示す変動パターンが「P1」、「P2」、「P3」などであれば、その変動パターンはハズレの変動パターンであると判別し、変動パターンコマンドの示す変動パターンが「P11A」、「P31B」、「P42A」などであれば、その変動パターンは大当りの変動パターンであると判別する。
ここで、統合サブ基盤44は、大当りの変動パターンであると判別したときには(ステップS153のY)、その変動パターンに応じた演出パターンを選択して決定する(ステップS154)。例えば、統合サブ基盤44は、図5に示すように、変動パターンコマンドの示す変動パターンが「P11A」であるときには、演出パターンとして「P11AH」を選択して決定する。そして、統合サブ基盤44は、ステップS141で取得した最終停止図柄情報により示される最終停止図柄を確定停止図柄としてセットする(ステップS155)。例えば、統合サブ基盤44は、その最終停止図柄が「111」であれば、「111」を確定停止図柄としてセットする。
一方、統合サブ基盤44は、ハズレの変動パターンであると判別したときには(ステップS153のN)、その変動パターンに応じた演出パターンを選択して決定する(ステップS156)。さらに、統合サブ基盤44は、変動パターンコマンドの示す変動パターンが完全ハズレの変動パターンであるか否かを判別する(ステップS157)。例えば、統合サブ基盤44は、図5に示すように、変動パターンコマンドの示す変動パターンが「P1」であるときには、その変動パターンが完全ハズレの変動パターンであると判別し、変動パターンコマンドの示す変動パターンが「P1A」または「P1B」であるときには、その変動パターンがリーチハズレの変動パターンであると判別する。
ここで、統合サブ基盤44は、完全リーチハズレであると判別すると(ステップS157のY)、確定停止図柄として完全ハズレ図柄をセットし(ステップS158)、完全リーチハズレでないと判別すると(ステップS157のN)、確定停止図柄としてリーチハズレ図柄をセットする(ステップS159)。完全ハズレ図柄とは、変動中にリーチの状態にならなかった、例えば、「123」や「246」などの図柄であり、リーチハズレ図柄とは、変動中にリーチの状態になった、例えば、「212」や「464」などの図柄である。また、ステップS158,S159でセットされる完全ハズレ図柄やリーチハズレ図柄は、例えば、ハズレ図柄カウンタによってカウントされた値に基づいて選択される。
そして、統合サブ基盤44は、ステップS155、S158,S159で確定停止図柄をセットした後、ステップS154,S156で選択した演出パターンと、上述のようにセットされた確定停止図柄を示す確定停止図柄情報と、第2表示情報とを、表示サブ基盤21、音サブ基盤22、およびLEDサブ基盤45の各サブ基盤に対して送信する(ステップS160)。
図19は、大当りラウンド演出処理の詳細な動作を示すフローチャートである。
統合サブ基盤44は、図17に示すステップS132の大当りラウンド演出処理を実行するときには、まず、大当りラウンド表示コマンドを主基盤23から取得しているか否かを判別する(ステップS171)。ここで、統合サブ基盤44は、大当りラウンド表示コマンドを取得していると判別したときには(ステップS171のY)、大当りラウンドの開始を指示する内容のラウンド表示コマンドを、表示サブ基盤21、音サブ基盤22、およびLEDサブ基盤45の各サブ基盤に対して送信し(ステップS172)、大当りラウンド演出処理を終了する。一方、統合サブ基盤44は、大当りラウンド表示コマンドを取得していないと判別したときには(ステップS171のN)、さらに、大当りラウンド表示終了コマンドを主基盤23から取得しているか否かを判別する(ステップS173)。
ここで、統合サブ基盤44は、大当りラウンド表示終了コマンドを取得していると判別したときには(ステップS173のY)、大当りラウンドの終了を指示する内容のラウンド表示終了コマンドを、上記各サブ基盤21,22,45に対して送信し(ステップS174)、大当りラウンド演出処理を終了する。
図20は、本実施の形態における演出時間の制御方法を説明するための説明図である。
例えば、時刻t1に、第1始動口33aの入賞に対して大当りが判定されると、主基盤23は、最終停止図柄カウンタの値に応じた最終停止図柄を決定するとともに、第1大当りフラグをオンにする。さらに、主基盤23は、他方の大当りフラグである第2大当りフラグがオフであることを確認した上で、第1表示領域37a用の変動パターンを選択する。このとき選択される変動パターンは、上述の最終停止図柄に対応付けられた変動パターン群の中のオフ群から、変動パターンカウンタの値に応じて選択され、例えば、演出時間「X1」を示す。
その結果、上述のように選択された変動パターンおよび演出時間「X1」に応じた演出パターンが統合サブ基盤44によって選択される。これにより、演出表示器37の第1表示領域37aには、時刻t1〜t3の時間「X1」の間、その演出パターンに基づく装飾図柄の変動が表示され、時刻t3に、大当りを示す確定停止図柄が表示される。
そして、主基盤23は、時刻t3に、統合サブ基盤44に対して大当りラウンド表示コマンドを送信して第1大当り遊技制御を開始する。また、主基盤23は、時刻t4に、統合サブ基盤44に対して大当りラウンド表示終了コマンドを送信して第1大当り遊技制御を終了するとともに、第1大当りフラグをオフにする。その結果、時刻t3から時刻t4までの間(大当り遊技時間Y1)、第1始動口33aの入賞に伴う大当り遊技が行われ、大入賞口34が遊技者有利の状態となる。
一方、第1表示領域37aにおいて装飾図柄の変動が表示されている時刻t2に、第2始動口33bの入賞に対して大当りが判定されると、主基盤23は、最終停止図柄カウンタの値に応じた最終停止図柄を決定するとともに、第2大当りフラグをオンにする。さらに、主基盤23は、他方の大当りフラグである第1大当りフラグがオンであることを確認するとともに、第1変動表示指示フラグが現時点から3秒以上の間でオンに設定されることを確認する。例えば、第1表示領域37a用の変動パターンの演出時間が「X1」であって、第1変動時間タイマが時間「X1b(<X1)」を示している場合、主基盤23は、第1変動表示指示フラグが現時点から時間「X1a=X1−X1b」だけオンに設定されると判断する。そして、主基盤23は、その時間「X1a」(残オン期間)を3秒と比較して、時間「X1a」が3秒以上であると判断する。
これにより、主基盤23は、上述の最終停止図柄に対応付けられた変動パターン群の中の長オン群から、変動パターンカウンタの値に応じた、演出時間「X2」の変動パターンを選択する。ここで、長オン群に含まれる各変動パターンの演出時間は、予め「X1a+Ymax」よりも長く設定されている。なお、時間「Ymax」は、大当り遊技時間の最大時間を示す。したがって、上記演出時間「X2」も、「X1a+Ymax」よりも長く、つまり「X1a+Y1」よりも長く設定されている。
上述の例と異なり、主基盤23は、時間「X1a」(残オン期間)が3秒未満であると判断すると、上述の最終停止図柄に対応付けられた変動パターン群の中の短オン群から、変動パターンカウンタの値に応じた、演出時間「X2」の変動パターンを選択する。ここで、短オン群に含まれる各変動パターンの演出時間は、予め「3秒+Ymax」以上に設定されている。したがって、上記演出時間「X2」も、「3秒+Ymax」以上、つまり「X1a+Y1」よりも長く設定されている。
上述のように変動パターンおよび演出時間「X2」が選択されると、その演出時間「X2」に応じた演出パターンが統合サブ基盤44によって選択される。これにより、演出表示器37の第2表示領域37bには、時刻t2〜t5の時間「X2」の間、装飾図柄の変動が表示され、時刻t5に、大当りを示す確定停止図柄が表示される。
そして、主基盤23は、時刻t5に、統合サブ基盤44に対して大当りラウンド表示コマンドを送信して第2大当り遊技制御を開始する。その結果、時刻t5から、第2始動口33bの入賞に伴う大当り遊技が行われ、大入賞口34が遊技者有利の状態となる。
なお、図20に示す例において、演出時間「X1」は、例えば図4に示す演出時間「T11」に相当し、演出時間「X2」は、例えば図4に示す演出時間「T19」または「T20」などに相当する。
例えば、時刻t1に、主基盤23は、最終停止図柄カウンタの値に応じた最終停止図柄「111」を決定するとともに、最終停止図柄「111」に対応付けられたオフ群から、第1表示領域37a用の変動パターン「P11B」を選択する。この変動パターン「P11B」の演出時間は「T11」を示し、上述の演出時間「X1」に相当する。一方、時刻t2に、主基盤23は、最終停止図柄カウンタの値に応じた最終停止図柄「222」を決定するとともに、最終停止図柄「222」に対応付けられた短オン群または長オン群から、第2表示領域37b用の変動パターン「P22B」または「P23A」を選択する。ここで、主基盤23は、残オン期間「X1a=T11−X1b」が3秒未満であれば、上述の変動パターン「P22B」を選択し、残オン期間「X1a=T11−X1b」が3秒以上であれば、上述の変動パターン「P23A」を選択する。この変動パターン「P22B」の演出時間は「T19」を示し、変動パターン「P23A」の演出時間は「T20」を示し、それぞれ共に上述の演出時間「X2」に相当する。
図21は、本実施の形態の演出表示器37に表示される演出の一例を示す図である。
例えば、大当りを示す最終停止図柄「333」が決定されたときに、その最終停止図柄に対応付けられた変動パターン群の中のオフ群から、演出時間「T22」の変動パターン「P31A」が選択される(図4参照)。この場合、演出時間「T22」に応じた短い演出パターンが選択される。
その結果、図21の(a)に示すように、演出表示器37は、まず、第1図柄から第3図柄までの装飾図柄の変動を開始する(a1)。そして、演出表示器37は、第1図柄「3」を停止して表示し(a2)、その後、第2図柄「3」を停止して表示する(a3)。ここで、演出表示器37は、リーチ表示を行い、リーチ演出を表示する(a4,a5)。そして、演出表示器37は、第3図柄「3」を停止して表示するとともに、大当り表示を行い、全ての装飾図柄「333」を確定停止図柄として確定停止する(a6)。
一方、例えば、大当りを示す最終停止図柄「333」が決定されたときに、その最終停止図柄に対応付けられた変動パターン群の中の短オン群から、演出時間「T24」の変動パターン「P32A」が選択される(図4参照)。この場合、演出時間「T24」に応じた長い演出パターンが選択される。
その結果、図21の(b)に示すように、演出表示器37は、まず、第1図柄から第3図柄までの装飾図柄の変動を開始する(b1)。そして、演出表示器37は、所謂超ロング変動を行い、その装飾図柄の変動を、図21の(a)に示す場合よりも長く継続する(b2)。その後、演出表示器37は、第1図柄「3」を停止して表示し(b3)、第2図柄「3」を停止して表示する(b4)。ここで、演出表示器37は、リーチ表示を行い、リーチ演出を表示する(b5,b6)。そして、演出表示器37は、第3図柄「3」を停止して表示するとともに、大当り表示を行い、全ての装飾図柄「333」を確定停止図柄として確定停止する(b7)。
なお、上述の図21の(b)では、短オン群から変動パターン(演出時間)が選択された場合の演出の一例を示したが、長オン群から変動パターン(演出時間)が選択された場合にも、上述の図21の(b)に示す演出と同様の演出が行われる。
このように本実施の形態の遊技機10は、第1始動口33a、第2始動口33bおよび大入賞口34と、時間経過に伴って変化する大当りカウンタ値を発生する大当りカウンタと、第1始動口33aにパチンコ球が入ったときの大当りカウンタ値を取得する第1大当りカウンタ値取得手段と、第2始動口33bにパチンコ球が入ったときの大当りカウンタ値を取得する第2大当りカウンタ値取得手段と、第1大当りカウンタ値取得手段で取得された大当りカウンタ値を、第1保留エリアに格納するとともに、第2大当りカウンタ値取得手段で取得された大当りカウンタ値を、第1保留エリアとは独立した第2保留エリアに格納する格納制御手段と、第1保留エリアに格納されている大当りカウンタ値に基づいて、第1始動口33aに入ったパチンコ球に対する遊技結果を判定するとともに、第2保留エリアに格納されている大当りカウンタ値に基づいて、第2始動口33bに入ったパチンコ球に対する遊技結果を判定する大当り判定手段と、大当り判定手段によって判定された、第1始動口33aおよび第2始動口33bに対する遊技結果をそれぞれ、装飾図柄の変動を伴う演出を用いて表示する演出表示器37と、第1始動口33aに対する遊技結果が大当り判定手段によって大当りと判定されたときには、第1始動口33aに対する遊技結果の演出表示器37による表示が終了した後に、大入賞口34が遊技者に対して有利な状態となる大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、大当り判定手段によって大当りと判定された第1始動口33aに対する遊技結果の演出から大当り遊技までの一連の行為が実行中であるか否かを判別する状態判別手段と、第2始動口33bに対する遊技結果が大当り判定手段によって判定されたときに、状態判別手段によって実行中であると判別されていれば、第1始動口33aに対する大当り遊技の終了後まで、第2始動口33bに対する遊技結果の演出が継続されるような演出時間(変動パターン)を選択する演出時間選択手段と、その演出時間だけ継続した演出を示す演出パターンを選択し、その演出パターンにより示される演出を用いて、第2始動口33bに対する遊技結果を演出表示器37に表示させる演出パターン選択手段とを備える。
ここで、大当りカウンタ、第1大当りカウンタ値取得手段、第2大当りカウンタ値取得手段、格納制御手段、大当り判定手段、大当り遊技実行手段、状態判別手段、および演出時間選択手段は、主基盤23のCPU23aがROM23bに書き込まれた制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。さらに、演出パターン選択手段は、統合サブ基盤44のCPU44aがROM44bに書き込まれた制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。
したがって、本実施の形態では、2つの始動口33a,33bがあることによって遊技の多様性を増すことができるとともに、第1大当りカウンタ値取得手段および第2大当りカウンタ値取得手段のそれぞれで大当りカウンタが共用されるため、第1始動口33a用および第2始動口33b用にそれぞれ大当りカウンタを備えることなく、遊技機全体の構成を簡略化して開発の負担を抑えることができる。さらに、第1始動口33aに対する大当りカウンタ値と、第2始動口33bに対する大当りカウンタ値とはそれぞれ第1保留エリアおよび第2保留エリアに各別して格納されるため、大当りカウンタ値が第1始動口33aに基づく値であるのか第2始動口33bに基づく値であるのかを適切に区別することができ、遊技を適切に制御することができる。
また、2つの始動口33a,33bに対して遊技結果が判定されたときには、それらの遊技結果を、装飾図柄の変動を伴う演出を用いて演出表示器37に同時に表示させることができる。
ところで、第1始動口33aおよび第2始動口33bのそれぞれの入賞に対する大当りを、演出を用いて同時に演出表示器37に表示させることができても、大入賞口34が1つであるため、第1始動口33aおよび第2始動口33bのそれぞれの入賞に対する大当り遊技を同時に行うことはできない。例えば、第1始動口33aでの大当りに対して装飾図柄の変動を伴う演出が既に開始されているときに、第2始動口33bでの大当りに対して装飾図柄の変動を伴う演出が開始される。そして、第1始動口33aでの大当りに対して演出が行われた後には、その第1始動口33aでの大当りに対する大当り遊技が直ちに開始される。一方、特別な工夫がなければ、このような第1始動口33aでの大当りに対する演出(装飾図柄の変動)から大当り遊技までの一連の行為が実行されている間に、第2始動口33bでの大当りに対する演出(装飾図柄の変動)が終了する。例えば、図20の時刻t4以前に第2表示領域37bの演出が終了する。このような場合、第2始動口33bに対する大当り遊技は、その第2始動口33bでの大当りに対する演出が終了してから、第1始動口33aに対する大当り遊技が終了するまで待たされる状況となる。つまり、第2始動口33bでの大当りに対する演出が終了した後に、その第2始動口33bでの大当りに対する大当り遊技を直ちに開始することができない。
そこで、本実施の形態では、第2始動口33bに対する遊技結果(大当りまたはハズレ)が判定されたときに、第1始動口33aでの大当りの演出から大当り遊技までの一連の行為が行われていれば、その第1始動口33aに対する大当り遊技の終了後まで、第2始動口33bに対する遊技結果の演出が継続されるような演出時間が選択される。そして、その演出時間に応じた演出パターンが選択され、その演出パターンの示す動画などの演出が、第2始動口33bに対する遊技結果の演出として演出表示器37に表示される。したがって、第2始動口33bに対する遊技結果が大当りであった場合には、第2始動口33bでの大当りに対する演出が終了した後に、その第2始動口33bでの大当りに対する大当り遊技を直ちに開始することができる。
その結果、演出表示器37による演出を用いた遊技結果の表示と大当り遊技との一貫性を保つことができ、遊技者の混乱を避けることができる。つまり、演出を用いた遊技結果の表示と大当り遊技との時間的な隔たりがないために上述のような一貫性を保つことができ、遊技者の混乱を避けることができる。また、大当りを示す遊技結果の表示が同時に行われることがないため、大当り遊技が何れの遊技結果の表示に基づいて実行されているのかを容易に知ることができ、遊技者の混乱を避けることができる。さらに、第1始動口33aの入賞に基づく演出および遊技結果と、第2始動口33bの入賞に基づく演出および遊技結果とを区別して演出表示器37に表示させれば、演出表示器37によって表示される演出および遊技結果と、大当り遊技とが、第1始動口33aの入賞によって発生したものであるのか、第2始動口33bの入賞によって発生したものであるのかを容易に遊技者に把握させることができる。したがって、遊技を適切に制御することができる。さらに、このように演出時間を制御するだけで、始動口が1つだけの遊技機における制御を大幅に流用することができ、開発の負担を抑えることができる。
さらに、本実施の形態では、短オン群と長オン群とで超ロング変動の位置を異ならせることで、先に開始されて継続中の装飾図柄の変動(演出)に対する遊技結果が、遊技者に悟られてしまうのを防ぐことができる。例えば、先に開始されて継続している装飾図柄の変動中に、超ロング変動を有する演出パターンが選択されてその超ロング変動が表示される。このような場合、遊技者は、その超ロング変動を見ることによって、先に開始された装飾図柄の変動に対する遊技結果が表示される前に、その遊技結果が大当りであると簡単に悟ってしまう。そこで、上述のように、先に開始されて継続している装飾図柄の変動の時間(演出時間)が長い場合、つまり、他方の変動表示指示フラグが3秒以上の場合には、長オン群の変動パターンが選択されて、後段に超ロング変動を有する演出パターンが選択される。その結果、先に開始されて継続している装飾図柄の変動中に、選択された演出パターンの示す演出が開始されても、先の装飾図柄の変動中に超ロング変動は表示されない。したがって、遊技者は、先に開始された装飾図柄の変動に対する遊技結果を悟ることができないのである。一方、先に開始されて継続している装飾図柄の変動の時間(演出時間)が短い場合、つまり、他方の変動表示指示フラグが3秒未満の場合には、短オン群の変動パターンが選択されて、前段に超ロング変動を有する演出パターンが選択される。その結果、先に開始された装飾図柄の変動は直ぐに終了して遊技結果が表示されるため、前段に超ロング変動を有する演出パターンが選択されても、先の装飾図柄の変動中に超ロング変動は表示されない。したがって、遊技者は、先に開始された装飾図柄の変動に対する遊技結果を悟ることができないのである。
また、本実施の形態における遊技機10は、さらに、大当り判定手段によって遊技結果が判定されるごとに、その遊技結果たる最終停止図柄を示す最終停止図柄情報(コマンド)を出力するコマンド出力手段と、そのコマンド出力手段により出力された最終停止図柄情報を取得して、その最終停止図柄情報に応じた図柄を遊技結果として演出表示器37に表示させる演出制御手段とを備え、コマンド出力手段は、第1始動口33aおよび第2始動口33bに対する同一の遊技結果に対して共通の最終停止図柄情報を出力する。
ここで、コマンド出力手段は、主基盤23のCPU23aがROM23bに書き込まれた制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。さらに、演出制御手段は、統合サブ基盤44のCPU44aがROM44bに書き込まれた制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。
したがって、本実施の形態では、第1始動口33aおよび第2始動口33bに対する同一の遊技結果に対して共通のコマンドが出力されるため、コマンド出力手段は、例えば図4に示すような第1始動口33aに対する遊技結果とコマンドとの対応関係だけを用いて、第2始動口33bに対する遊技結果を示すコマンドを出力することができる。さらに、演出制御手段は、図5に示すようなコマンドと確定停止図柄との対応関係を一種類だけ用いて、第1始動口33aに対する遊技結果に応じた確定停止図柄と、第2始動口33bに対する遊技結果に応じた確定停止図柄とを、演出表示器37に表示させることができる。つまり、本発明では、始動口が1つだけの遊技機に用いられる演出制御手段を流用することができ、開発負担を抑えることができる。言い換えれば、コマンドを共通にすることによって、従来の遊技機に対する設計変更を最小限に抑えて、複数の始動口を備えた演出時間の適切な制御を行う遊技機を設計することができる。
また、本実施の形態における遊技機10のコマンド出力手段は、図4に示すような複数の最終停止図柄(コマンド)からなるコマンド群から、第1始動口33aに対する遊技結果を示す最終停止図柄を選択して最終停止図柄情報として出力し、そのコマンド群から、第2始動口33bに対する遊技結果を示す最終停止図柄を選択して最終停止図柄情報として出力する。したがって、第1始動口33aおよび第2始動口33bに対する同一の遊技結果に対して確実に共通のコマンドを最終停止図柄情報として出力させることができ、遊技を適切に制御することができる。
図22は、本実施の形態における第1保留エリアおよび第2保留エリアを説明するための説明図である。
第1保留エリアおよび第2保留エリアは、主基盤23のRAM23c内に設定されており、上述のように、FIFO(First-In First-Out)の方式で扱われ、5組の各カウンタの値を記憶することができる程度の容量を有する。
第1保留エリア内は、1−0番地から1−4番地まで区分けされている。第1始動口33aの入賞によって取得された大当りカウンタの値と最終停止図柄カウンタの値は、第1カウンタ値組として、第1保留エリア内の何れかの番地に格納される。
例えば、第1保留エリアが空の状態で、その第1保留エリアに第1カウンタ値組が入力されると、その第1カウンタ値組は、第1保留エリアの1−0番地に格納される。そして、その1−0番地に格納された第1カウンタ値組は、第1大当り判定サブ処理(図7のステップS13)に直ちに使用される。その状態で、さらに、第1保留エリアに別の第1カウンタ値組が入力されると、その第1カウンタ値組は、第1保留エリアの1−1番地に格納される。このように、第1カウンタ値組が入力されるごとに、その第1カウンタ値組は、第1保留エリアの中の、空き状態である先頭側(1−0番地側)の番地へ順に格納される。
また、第1大当り判定サブ処理などによる、1−0番地の第1カウンタ値組の処理が終了すると、その第1カウンタ値組は削除される。このとき、1−1番地以降に第1カウンタ値組が格納されていれば、その第1カウンタ値組は、1番地だけ先頭側に移動する。つまり、1−1番地に格納されていた第1カウンタ値組は、1−0番地に移動して、第1大当り判定サブ処理に直ちに使用される。
第2保留エリア内は、第1保留エリアと同様、2−0番地から2−4番地まで区分けされている。第2始動口33bの入賞によって取得された大当りカウンタの値と最終停止図柄カウンタの値は、第2カウンタ値組として、第2保留エリア内の何れかの番地に格納される。
例えば、第2保留エリアが空の状態で、その第2保留エリアに第2カウンタ値組が入力されると、その第2カウンタ値組は、第2保留エリアの1−0番地に格納される。そして、その2−0番地に格納された第2カウンタ値組は、第2大当り判定サブ処理(図7のステップS14)に直ちに使用される。その状態で、さらに、その第2保留エリアに別の第2カウンタ値組が入力されると、その第2カウンタ値組は、第2保留エリアの2−1番地に格納される。このように、第2カウンタ値組が入力されるごとに、その第2カウンタ値組は、第2保留エリアの中の、空き状態である先頭側(2−0番地側)の番地へ順に格納される。
また、第2大当り判定サブ処理などによる、2−0番地の第2カウンタ値組の処理が終了すると、その第2カウンタ値組は削除される。このとき、2−1番地以降に第2カウンタ値組が格納されていれば、その第2カウンタ値組は、1番地だけ先頭側に移動する。つまり、2−1番地に格納されていた第2カウンタ値組は、2−0番地に移動して、第2大当り判定サブ処理に直ちに使用される。
図23は、演出表示器37によって表示されるランプ映像38cを説明するための説明図である。
主基盤23は、第1保留エリアおよび第2保留エリアに格納されている保留中の第1カウンタ値組の数と保留中の第2カウンタ値組の数との和を、総保留数として統合サブ基盤44に通知する。統合サブ基盤44は、その通知された総保留数に基づいて表示サブ基板21を制御し、演出表示器37に対して、通知された総保留数だけ点灯しているランプ映像38cを一列に配置して表示させる。
例えば、図23の(a)に示すように、第1保留エリアおよび第2保留エリアにおいて、1−0番地、1−1番地、および2−0番地にそれぞれ、第1カウンタ値組C10、第1カウンタ値組C11、および第2カウンタ値組C20が格納されている。この場合、第1カウンタ値組C10および第2カウンタ値組C20はそれぞれ処理中であるため、1−1番地の第1カウンタ値組C11が判定処理待ちの状態、つまり保留中となる。そこで、主基盤23は、総保留数「1」を統合サブ基盤44に通知し、統合サブ基盤44は、演出表示器37に対して、1つだけ点灯しているランプ映像38cを表示させる。
さらに、図23の(b)に示すように、第2保留エリアの2−1番地に第2カウンタ値組C21が格納される。この場合、1−1番地の第1カウンタ値組C11と2−1番地の第2カウンタ値組C21が判定処理待ちの状態、つまり保留中となる。そこで、主基盤23は、総保留数「2」を統合サブ基盤44に通知し、統合サブ基盤44は、演出表示器37に対して、2つだけ点灯しているランプ映像38cを表示させる。
さらに、図23の(c)に示すように、第2保留エリアの2−2番地から2−4番地のそれぞれに第2カウンタ値組C22,C23,C24が格納される。この場合、1−1番地の第1カウンタ値組C11と、2−1番地の第2カウンタ値組C21と、2−2番地の第2カウンタ値組C22と、2−3番地の第2カウンタ値組C23と、2−4番地の第2カウンタ値組C24とが判定処理待ちの状態、つまり保留中となる。そこで、主基盤23は、総保留数「5」を統合サブ基盤44に通知し、統合サブ基盤44は、演出表示器37に対して、5つだけ点灯しているランプ映像38cを一列に配置して表示させる。
ここで、主基盤23は、図23の(d)に示すように、第2始動口33bの入賞によって、第2カウンタ値組C25を取得しても、第2保留エリアには空きがないため、その第2カウンタ値組C25を第2保留エリアに格納することなく削除する。
つまり、主基盤23は、第2始動口33bの入賞に基づく第2カウンタ値組を取得したときに、第1保留エリアに空きがあっても、第2保留エリアに空きがなければ、その第2カウンタ値組を削除する。同様に、主基盤23は、第1始動口33aの入賞に基づく第1カウンタ値組を取得したときに、第2保留エリアに空きがあっても、第1保留エリアに空きがなければ、その第1カウンタ値組を削除する。
そしてさらに、図23の(e)に示すように、第1保留エリアの1−2番地および1−3番地のそれぞれに第1カウンタ値組C12,C13が格納される。この場合、1−1番地の第1カウンタ値組C11と、1−2番地の第1カウンタ値組C12と、1−3番地の第1カウンタ値組C13と、2−1番地の第2カウンタ値組C21と、2−2番地の第2カウンタ値組C22と、2−3番地の第2カウンタ値組C23と、2−4番地の第2カウンタ値組C24とが判定処理待ちの状態、つまり保留中となる。そこで、主基盤23は、総保留数「7」を統合サブ基盤44に通知し、統合サブ基盤44は、演出表示器37に対して、7つだけ点灯しているランプ映像38cを一列に配置して表示させる。
このように本実施の形態の遊技機10では、第1保留エリアに格納されている未使用の大当りカウンタ値の数、つまり第1保留エリアの保留数と、第2保留エリアに格納されている未使用の大当りカウンタの値の数、つまり第2保留エリアの保留数とが区別なく表示されるため、第1始動口33aおよび第2始動口33bの区別なく入賞したパチンコ球に対する大当りカウンタの値が、第1保留エリアおよび第2保留エリアの総記憶領域だけ、保留されるように見せかけることができる。例えば、第1保留エリアにおける最大保留数は4で、第2保留エリアにおける最大保留数は4である。このような場合に、第1保留エリアの保留数が最大保留数の4になると、第2保留エリアに空きがあっても、第1始動口33aに対して取得された大当りカウンタの値は保留されない。ところが、本発明では、演出表示器37には、第1保留エリアの保留数と第2保留エリアの保留数とが区別なく表示されるため、上述のような場合、第1始動口33aおよび第2始動口33bの区別なく入賞したパチンコ球に対する大当りカウンタ値が8個まで保留されるように見せかけることができる。つまり、上述のような場合、第1保留エリアの保留数が最大保留数の4であっても、第2保留エリアに空きがあれば、第1始動口33aに対して取得された大当りカウンタの値も保留されるように見せかけることができる。これにより、遊技の多様性を増すことができる。
(変形例1)
本変形例に係る遊技機10は、大当りカウンタを2つ備える。即ち、本変形例に係る主基盤23は、第1始動口33aの入賞に対する第1大当りカウンタと、第2始動口33bの入賞に対する第2大当りカウンタとを備える。
第1大当りカウンタおよび第2大当りカウンタはそれぞれ、0から199までの数値を、例えば2msごとに1ずつ増加するようにカウントする。なお、各時間における第1大当りカウンタと第2大当りカウンタの値が異なるように、各カウンタの初期値を異ならせておいてもよい。
図24は、本変形例に係る主基盤23の第1始動口33aに対する動作を説明するための図である。
本変形例に係る主基盤23は、第1始動口33aの入賞を検知すると、第1大当りカウンタの値を取得する。そして、主基盤23は、その第1大当りカウンタの値が7であれば、第1始動口33aの入賞に対する遊技結果を大当りとして判定し、第1大当りカウンタの値が7以外であれば、第1始動口33aの入賞に対する遊技結果をハズレとして判定する。
図25は、本変形例に係る主基盤23の第2始動口33bに対する動作を説明するための図である。
本変形例に係る主基盤23は、第2始動口33bの入賞を検知すると、第2大当りカウンタの値を取得する。そして、主基盤23は、その第2大当りカウンタの値が77であれば、第2始動口33bの入賞に対する遊技結果を大当りとして判定し、第2大当りカウンタの値が77以外であれば、第2始動口33bの入賞に対する遊技結果をハズレとして判定する。このように、本変形例では、第1大当りカウンタと第2大当りカウンタとではそれぞれ、大当りとなる値の発生方式が異なる。つまり、本変例では、第1大当りカウンタと第2大当りカウンタとではいわゆる非リンクまたは非シンクロの関係にある。
図26は、本変形例に係るカウンタ更新サブ処理の詳細な動作を示すフローチャートである。
本変形例に係る主基盤23は、図7に示すステップS11のカウンタ更新サブ処理を実行するときには、まず、第1大当りカウンタの値が最大値になっているか否かを判別する(ステップS181)。ここで、主基盤23は、最大値になっていると判別したときには(ステップS181のY)、第1大当りカウンタの値を0にリセットし(ステップS182)、最大値になっていないと判別したときには(ステップS181のN)、第1大当りカウンタの値に1を加算してその第1大当りカウンタの値を更新する(ステップS183)。
次に、主基盤23は、第2大当りカウンタの値が最大値になっているか否かを判別する(ステップS184)。ここで、主基盤23は、最大値になっていると判別したときには(ステップS184のY)、第2大当りカウンタの値を0にリセットし(ステップS185)、最大値になっていないと判別したときには(ステップS184のN)、第2大当りカウンタの値に1を加算してその第2大当りカウンタの値を更新する(ステップS186)。
さらに、主基盤23は、最終停止図柄カウンタの値が最大値になっているか否かを判別する(ステップS187)。ここで、主基盤23は、最大値になっていると判別したときには(ステップS187のY)、最終停止図柄カウンタの値を0にリセットし(ステップS188)、最大値になっていないと判別したときには(ステップS187のN)、最終停止図柄カウンタの値に1を加算してその最終停止図柄カウンタの値を更新する(ステップS189)。
図27は、本変形例に係る始動口入賞サブ処理の詳細な動作を示すフローチャートである。
本変形例に係る主基盤23は、図7に示すステップS12の始動口入賞サブ処理を実行するときには、まず、第1始動口スイッチ40aまたは第2始動口スイッチ40bから始動口入賞信号が出力されたか否かを判別する(ステップS191)。ここで、主基盤23は、出力されていないと判別したときには(ステップS191のN)、始動口入賞サブ処理を終了する。
一方、主基盤23は、出力されたと判別したときには(ステップS191のY)、さらに、その出力された始動口入賞信号が第1始動口入賞信号か第2始動口入賞信号かを判別する。即ち、主基盤23は、第1始動口33aの入賞に基づいて始動口入賞信号が出力されたのか、第2始動口33bの入賞に基づいて始動口入賞信号が出力されたのかを判別する(ステップS192)。
そして、主基盤23は、第1始動口33aの入賞に基づいて始動口入賞信号が出力されたと判別したときには、そのときの第1大当りカウンタの値を取得するとともに(ステップS193)、そのときの最終停止図柄カウンタの値を取得する(ステップS194)。
主基盤23は、各カウンタの値を取得した後、第1保留最大フラグがオンになっているか否かを判別する(ステップS195)。
主基盤23は、ステップS195で第1保留最大フラグがオンになっていると判別すると(ステップS195のY)、ステップS193,S194で取得した各カウンタの値を第1保留エリアに格納することなく、始動口入賞サブ処理を終了する。一方、主基盤23は、第1保留最大フラグがオフになっていると判別すると(ステップS195のN)、ステップS193,S194で取得した各カウンタの値を、第1保留エリアの最後尾に格納する(ステップS196)。
主基盤23は、ステップS196の処理が終了すると、第1保留エリアに空き容量があるか否か、つまり、第1保留エリアがその最大容量まで使用されているか否かを判別する(ステップS197)。ここで、主基盤23は、使用されていると判別したときには(ステップS197のY)、第1保留最大フラグをオンにして(ステップS198)、始動口入賞サブ処理を終了する。一方、主基盤23は、使用されていないと判別したときには(ステップS197のN)、第1保留最大フラグをオンにすることなく、始動口入賞サブ処理を終了する。
また、主基盤23は、ステップS192において、第2始動口33bの入賞に基づいて始動口入賞信号が出力されたと判別したときには、第1始動口33aの入賞に基づいて始動口入賞信号が出力されたと判別したときと同様、そのときの第2大当りカウンタの値を取得するとともに(ステップS199)、そのときの最終停止図柄カウンタの値を取得する(ステップS200)。
主基盤23は、各カウンタの値を取得した後、第2保留最大フラグがオンになっているか否かを判別する(ステップS201)。
主基盤23は、ステップS201で第2保留最大フラグがオンになっていると判別すると(ステップS201のY)、ステップS199,S200で取得した各カウンタの値を第2保留エリアに格納することなく、始動口入賞サブ処理を終了する。一方、主基盤23は、第2保留最大フラグがオフになっていると判別すると(ステップS201のN)、ステップS199,S200で取得した各カウンタの値を、第2保留エリアの最後尾に格納する(ステップS202)。
主基盤23は、ステップS202の処理が終了すると、第2保留エリアに空き容量があるか否か、つまり、第2保留エリアがその最大容量まで使用されているか否かを判別する(ステップS203)。ここで、主基盤23は、使用されていると判別したときには(ステップS203のY)、第2保留最大フラグをオンにして(ステップS204)、始動口入賞サブ処理を終了する。一方、主基盤23は、使用されていないと判別したときには(ステップS203のN)、第2保留最大フラグをオンにすることなく、始動口入賞サブ処理を終了する。
このように本変形例に係る遊技機10は、時間経過に伴って変化する第1大当りカウンタ値を発生する第1大当りカウンタと、時間経過に伴って変化する第2大当りカウンタ値を発生する、第1大当りカウンタとは異なる第2大当りカウンタと、第1始動口33aにパチンコ球が入ったときの第1大当りカウンタ値を取得する第1大当りカウンタ値取得手段と、第2始動口33bにパチンコ球が入ったときの第2大当りカウンタ値を取得する第2大当りカウンタ値取得手段と、第1大当りカウンタ値取得手段で取得された第1大当りカウンタ値を、第1保留エリアに格納するとともに、第2大当りカウンタ値取得手段で取得された第2大当りカウンタ値を、第1保留エリアとは独立した第2保留エリアに格納する格納制御手段と、第1保留エリアに格納されている第1大当りカウンタ値に基づいて、第1始動口33aに入ったパチンコ球に対する遊技結果を判定するとともに、第2保留エリアに格納されている第2大当りカウンタ値に基づいて、第2始動口33bに入ったパチンコ球に対する遊技結果を判定する大当り判定手段とを備える。
ここで、第1大当りカウンタ、第2大当りカウンタ、第1大当りカウンタ値取得手段、第2大当りカウンタ値取得手段、格納制御手段、および大当り判定手段は、主基盤23のCPU23aがROM23bに書き込まれた制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。
したがって、本変形例では、第1大当りカウンタ値取得手段および第2大当りカウンタ値取得手段のそれぞれで使用される大当りカウンタが、第1大当りカウンタと第2大当たりカウンタとで区別されているため、第1始動口33aに対する遊技結果の判定と第2始動口33bに対する遊技結果の判定とを確実に独立させることができる。その結果、遊技を適切に制御することができる。また、第1大当りカウンタと第2大当りカウンタとが区別されているため、一方の大当りカウンタのパラメータに影響を与えることなく、他方の大当りカウンタのパラメータを調整することができる。例えば、第1始動口に対する遊技結果の判定条件を変更するために、第1大当りカウンタのパラメータを変更しても、第2大当りカウンタのパラメータを変更せず、第2始動口に対する遊技結果の判定条件をこれまでと同様に維持することができる。つまり、第1始動口に対する遊技結果の判定条件と、第2始動口に対する遊技結果の判定条件とを別々に調整することができる。さらに、第1始動口33aに対する第1大当りカウンタ値と、第2始動口33bに対する第2大当りカウンタ値とはそれぞれ第1保留エリアおよび第2保留エリアに各別して格納されるため、大当りカウンタ値が第1始動口33aに基づく値であるのか第2始動口33bに基づく値であるのかを適切に区別することができ、遊技を適切に制御することができる。
なお、本変形例では、大当りとなる値を異ならせることで、第1大当りカウンタと第2大当りカウンタとの値の発生方式を異ならせたが、第1大当りカウンタの取り得る値の個数と、第2大当りカウンタの取り得る値の個数とを異ならせることで、上述の発生方式を異ならせてそれぞれの大当りカウンタを非リンクまたは非シンクロの関係にしてもよい。
このように、それぞれの大当りカウンタの取り得る値の個数を異ならせても、大当りとなる値(上述の例では7と77)を異ならせる場合と同様、それぞれの大当りカウンタに基づく大当りの同時発生を困難にすることができる。
例えば、第1大当りカウンタは、0から88までの値を1つずつカウントアップし、第2大当りカウンタは、0から96までの値を1つずつカウントアップする。この場合、第1大当りカウンタと第2大当りカウンタとがそれぞれ同時にカウントアップしたとしても、第1大当りカウンタの値が一巡した後には、各カウントアップ時において、第1大当りカウンタの値と第2大当りカウンタの値とは異なる。このように第1大当りカウンタの値と第2大当りカウンタの値とが異なる状況は、第1大当りカウンタでの取り得る値の個数と、第2大当りカウンタでの取り得る値の個数との最小公倍数、上述の例では89×97=8633回だけ上記各大当りカウンタがカウントアップするまで継続される。したがって、例えば第1大当りカウンタの値=5のときに大当りと判定され、第2大当たりカウンタの値=5のときに大当りと判定される場合、これらの大当りカウンタの値が同時に5となる状況は、8633回のカウントアップに1回しか発生しない。その結果、それぞれの大当りカウンタに基づいて同時に大当りが発生することは、システム構成上、非常に困難となる。その結果、大当り遊技のための特別な演出時間の制御を頻繁に行うことなく、遊技を適切に制御することができる。
また、各大当りカウンタの取り得る値の個数の最小公倍数が大きければ大きいほど、上述の大当りの同時発生を防ぐことができる。しがたって、第1大当りカウンタの取り得る値の個数と、第2大当りカウンタの取り得る値の個数とはそれぞれ互いに異なる素数であって、それらの素数が大きいほど好ましい。
(変形例2)
本変形例に係る遊技機10は、選択した変動パターンの演出時間が経過した後にも、装飾図柄の変動を伴う演出を延長させて、適切なタイミングでその演出を停止させる点に特徴がある。
例えば、一方の始動口の入賞に対する装飾図柄の変動または大当り遊技が行われている間に、他方の始動口の入賞に対する装飾図柄の変動が開始される。この場合、本変形例に係る主基盤23は、他方の始動口の入賞に対する演出時間が経過しても、一方の始動口の入賞に対する大当り遊技が終了していなければ、変動停止コマンドを送信せず、他方の始動口の入賞に対する変動を継続させる。そして、主基盤23は、一方の始動口の入賞に対する大当り遊技が終了した後に、変動停止コマンドを送信して、他方の始動口の入賞に対する変動(演出)を停止させる。
図28および図29は、第1大当り判定サブ処理の詳細な動作を示すフローチャートである。
本変形例に係る主基盤23は、図7に示すステップS13の第1大当り判定サブ処理を実行するときには、まず、第1変動表示指示フラグがオンになっているか否かを判別する(ステップS211)。
主基盤23は、第1変動表示指示フラグがオンになっていると判別したときには(ステップS211のY)、さらに、第1変動時間タイマによる計測時間が最大時間に達したか否かを判別する(ステップS212)。つまり、主基盤23は、第1変動時間タイマによって、演出表示器37の第1表示領域37aにおける装飾図柄が変動している時間を計測しており、その計測時間が、予め設定されている最大時間(演出時間)に達したか否かを判別する。そして、主基盤23は、最大時間に達していないと判別したときには(ステップS212のN)、第1大当り判定サブ処理を終了する。
一方、主基盤23は、最大時間に達したと判別したときには(ステップS212のY)、さらに、第2大当りフラグがオンになっているか否かを判別する(ステップS213)。
主基盤23は、第2大当りフラグがオンになっていると判別したときには(ステップS213のY)、第1大当り判定サブ処理を終了する。また、主基盤23は、第2大当りフラグがオフになっていると判別したときには(ステップS213のN)、第1変動停止コマンドを統合サブ基盤44に送信して、第1表示領域37aの装飾図柄の変動を停止するように指示する(ステップS214)。これにより、統合サブ基盤44は、表示サブ基盤21を制御することにより、演出表示器37の第1表示領域37aにおける装飾図柄の変動を伴う演出を停止させる。
このときさらに、主基盤23は、計測処理をしていた第1変動時間タイマを停止させてリセットし(ステップS215)、第1変動表示指示フラグをオフに設定する(ステップS216)。そしてさらに、主基盤23は、第1本物特図表示器36aに、先に決定された本物特図を確定表示させる(ステップS217)。つまり、第1本物特図表示器36aの本物特図は、第1表示領域37aの装飾図柄と同様に変動しており、主基盤23は、ステップS217で、先に決定された本物特図を停止して第1本物特図表示器36aに表示させる。そして、主基盤23は第1大当り判定サブ処理を終了する。
また、主基盤23は、ステップS211で第1変動表示指示フラグがオンになっていないと判別したときには(ステップS211のN)、さらに、第1大当りフラグがオンになっているか否かを判別する(ステップS218)。
ここで、主基盤23は、第1大当りフラグがオンのときには(ステップS218のY)、第1大当り判定サブ処理を終了し、第1大当りフラグがオフのときには(ステップS218のN)、さらに、第1保留エリアの1−1番地に1組のカウンタの値が格納されているか否かを判別する(ステップS219)。
ここで、主基盤23は、格納されていないと判別したときには(ステップS219のN)、第1大当り判定サブ処理を終了し、格納されていると判別したときには(ステップS219のY)、第1保留エリアの1−0番地に格納されている処理済の1組のカウンタの値を削除して、第1保留エリアに格納されている他のデータの番地が1つ小さい番地に移るように、他のデータの格納領域をシフトする。そして、新たに1−0番地に格納された1組のカウンタの値を読出す(ステップS220)。
その後、主基盤23は、ステップS220で読み出した1組のカウンタの中の大当りカウンタの値に基づいて、大当りかハズレかを判定する(ステップS221)。つまり、主基盤23は、大当りカウンタの値が7以外であればハズレと判定し、大当りカウンタの値が7であれば大当りと判定する。
ここで、主基盤23は、大当りと判定したときには(ステップS221のY)、ステップS200で読み出した1組のカウンタの中の最終停止図柄カウンタの値に基づいて、最終停止図柄を決定してこれを設定する(ステップS222、図29参照)。さらにこのとき、主基盤23は、その決定した最終停止図柄に対応付けられた、最終的に停止して表示させるべき本物特図を決定してこれを設定する(ステップS223)。そして、主基盤23は、第1大当りフラグをオンに設定し(ステップS224)、変動パターンカウンタの値を取得する(ステップS225)。
さらに、主基盤23は、ステップS225で取得した変動パターンカウンタの値と選択テーブルとに基づいて、変動パターンを選択して決定する(ステップS226)。
ここで、本変形例に係る選択テーブルは、図4に示すテーブルとは異なる。つまり、本変形例に係る選択テーブルには、図4に示すような他方の大当りフラグの欄がなく、各最終停止図柄において、変動パターンカウンタと変動パターンとが一対一に対応付けられている。具体的に、最終停止図柄「111」において、変動パターンカウンタの値「0−69」は、他方の大当りフラグに関わらず、変動パターン「P11A」のみに対応付けられ、変動パターンカウンタの値「70−99」は、他方の大当りフラグに関わらず、変動パターン「P11B」のみに対応付けられている。
したがって例えば、最終停止図柄「111」が決定され、変動パターンカウンタの値「59」が取得されれば、主基盤23は、その選択テーブルにおいて変動パターンカウンタの値「0−69」に対応付けられた変動パターン「P11A」を選択して決定する。つまり、本変形例では、一方の始動口に対する変動パターンおよび演出時間は、他方の始動口に対する演出や大当り遊技の状況に関わらず選択される。
また、主基盤23は、ステップS221でハズレと判定したときには(ステップS221のN、図28参照)、最終停止図柄を「123」に決定してこれを設定する(ステップS227、図29参照)。さらにこのとき、主基盤23は、最終的に停止して表示させるべき本物特図を例えば「1」に決定してこれを設定する(ステップS228)。そして、主基盤23は、変動パターンカウンタの値を取得する(ステップS229)。
さらに、主基盤23は、ステップS229で取得した変動パターンカウンタの値と選択テーブルとに基づいて、変動パターンを選択して決定する(ステップS230)。
ここで、本変形例に係る選択テーブルは、上述のように、図4に示すテーブルとは異なる。具体的に、最終停止図柄「123」において、変動パターンカウンタの値「0−89」は、他方の大当りフラグに関わらず、変動パターン「P1」のみに対応付けられ、変動パターンカウンタの値「90−98」は、他方の大当りフラグに関わらず、変動パターン「P1A」のみに対応付けられている。同様に、最終停止図柄「123」において、変動パターンカウンタの値「99」は、他方の大当りフラグに関わらず、変動パターン「P1B」のみに対応付けられている。
したがって例えば、最終停止図柄「123」が決定され、変動パターンカウンタの値「59」が取得されれば、主基盤23は、その選択テーブルにおいて変動パターンカウンタの値「0−89」に対応付けられた変動パターン「P1」を選択して決定する。
次に、主基盤23は、ステップS222またはステップS227で決定した最終停止図柄を統合サブ基盤44に指示するための最終停止図柄情報と、ステップS226またはステップS230で決定した変動パターンを統合サブ基盤44に指示するための変動パターンコマンドと、上述の最終停止図柄および変動パターンが適用されるべき第1表示領域37aを統合サブ基盤44に指示するための第1表示情報とを、それぞれ対応付けて統合サブ基盤44に送信する(ステップS231)。さらに、主基盤23は、第1本物特図表示器36aに対して本物特図の変動を開始させる(ステップS232)。
そして、主基盤23は、第1変動時間タイマの最大時間に、ステップS226またはステップS230で選択された変動パターンの演出時間を設定するとともに(ステップS233)、第1変動時間タイマによる計測を開始させる(ステップS234)。
さらに、主基盤23は、第1変動表示指示フラグをオンにするとともに(ステップS235)、第1保留最大フラグがオンになっていれば、その第1保留最大フラグをオフに変更する(ステップS236)。
図30および図31は、第2大当り判定サブ処理の詳細な動作を示すフローチャートである。
第2大当り判定サブ処理は、第1大当り判定サブ処理と同様に行われる。
即ち、本変形例に係る主基盤23は、図7に示すステップS14の第2大当り判定サブ処理を実行するときには、まず、第2変動表示指示フラグがオンになっているか否かを判別する(ステップS241)。
主基盤23は、第2変動表示指示フラグがオンになっていると判別したときには(ステップS241のY)、さらに、第2変動時間タイマによる計測時間が最大時間に達したか否かを判別する(ステップS242)。つまり、主基盤23は、第2変動時間タイマによって、演出表示器37の第2表示領域37bにおける装飾図柄が変動している時間を計測しており、その計測時間が、予め設定されている最大時間(演出時間)に達したか否かを判別する。そして、主基盤23は、最大時間に達していないと判別したときには(ステップS242のN)、第2大当り判定サブ処理を終了する。
一方、主基盤23は、最大時間に達したと判別したときには(ステップS242のY)、さらに、第1大当りフラグがオンになっているか否かを判別する(ステップS243)。
主基盤23は、第1大当りフラグがオンになっていると判別したときには(ステップS243のY)、第2大当り判定サブ処理を終了する。また、主基盤23は、第1大当りフラグがオフになっていると判別したときには(ステップS243のN)、第2変動停止コマンドを統合サブ基盤44に送信して、第2表示領域37bの装飾図柄の変動を停止するように指示する(ステップS244)。これにより、統合サブ基盤44は、表示サブ基盤21を制御することにより、演出表示器37の第2表示領域37bにおける装飾図柄の変動を伴う演出を停止させる。
このときさらに、主基盤23は、計測処理をしていた第2変動時間タイマを停止させてリセットし(ステップS245)、第2変動表示指示フラグをオフに設定する(ステップS246)。そしてさらに、主基盤23は、第2本物特図表示器36bに、先に決定された本物特図を確定表示させる(ステップS247)。つまり、第2本物特図表示器36bの本物特図は、第2表示領域37bの装飾図柄と同様に変動しており、主基盤23は、ステップS247で、先に決定された本物特図を停止して第2本物特図表示器36bに表示させる。そして、主基盤23は第2大当り判定サブ処理を終了する。
また、主基盤23は、ステップS241で第2変動表示指示フラグがオンになっていないと判別したときには(ステップS241のN)、さらに、第2大当りフラグがオンになっているか否かを判別する(ステップS248)。
ここで、主基盤23は、第2大当りフラグがオンのときには(ステップS248のY)、第2大当り判定サブ処理を終了し、第2大当りフラグがオフのときには(ステップS248のN)、さらに、第2保留エリアの2−1番地に1組のカウンタの値が格納されているか否かを判別する(ステップS249)。
ここで、主基盤23は、格納されていないと判別したときには(ステップS249のN)、第2大当り判定サブ処理を終了し、格納されていると判別したときには(ステップS249のY)、第2保留エリアの2−0番地に格納されている処理済の1組のカウンタの値を削除して、第2保留エリアに格納されている他のデータの番地が1つ小さい番地に移るように、他のデータの格納領域をシフトする。そして、新たに2−0番地に格納された1組のカウンタの値を読出す(ステップS250)。
そして、主基盤23は、ステップS250で読み出した1組のカウンタの中の大当りカウンタの値に基づいて、大当りかハズレかを判定する(ステップS251)。つまり、主基盤23は、大当りカウンタの値が7以外であればハズレと判定し、大当りカウンタの値が7であれば大当りと判定する。
ここで、主基盤23は、大当りと判定したときには(ステップS251のY)、ステップS250で読み出した1組のカウンタの中の最終停止図柄カウンタの値に基づいて、最終停止図柄を決定してこれを設定する(ステップS252、図31参照)。さらにこのとき、主基盤23は、その決定した最終停止図柄に対応付けられた、最終的に停止して表示させるべき本物特図を決定してこれを設定する(ステップS253)。そして、主基盤23は、第2大当りフラグをオンに設定し(ステップS254)、変動パターンカウンタの値を取得する(ステップS255)。
さらに、主基盤23は、ステップS255で取得した変動パターンカウンタの値と選択テーブルとに基づいて、変動パターンを選択して決定する(ステップS256)。
また、主基盤23は、ステップS251でハズレと判定したときには(ステップS251のN、図30参照)、最終停止図柄を「123」に決定してこれを設定する(ステップS257、図31参照)。さらにこのとき、主基盤23は、最終的に停止して表示させるべき本物特図を例えば「1」に決定してこれを設定する(ステップS258)。そして、主基盤23は、変動パターンカウンタの値を取得する(ステップS259)。
さらに、主基盤23は、ステップS259で取得した変動パターンカウンタの値と選択テーブルとに基づいて、変動パターンを選択して決定する(ステップS260)。
次に、主基盤23は、ステップS252またはステップS257で決定した最終停止図柄を統合サブ基盤44に指示するための最終停止図柄情報と、ステップS256またはステップS260で決定した変動パターンを統合サブ基盤44に指示するための変動パターンコマンドと、上述の最終停止図柄および変動パターンが適用されるべき第2表示領域37bを統合サブ基盤44に指示するための第2表示情報とを、それぞれ対応付けて統合サブ基盤44に送信する(ステップS261)。さらに、主基盤23は、第2本物特図表示器36bに対して本物特図の変動を開始させる(ステップS262)。
そして、主基盤23は、第2変動時間タイマの最大時間に、ステップS256またはステップS260で選択された変動パターンの演出時間を設定するとともに(ステップS263)、第2変動時間タイマによる計測を開始させる(ステップS264)。
さらに、主基盤23は、第2変動表示指示フラグをオンにするとともに(ステップS265)、第2保留最大フラグがオンになっていれば、その第2保留最大フラグをオフに変更する(ステップS266)。
図32は、本変形例における演出時間の制御方法を説明するための説明図である。
例えば、時刻t1に、第1始動口33aの入賞に対して大当りが判定されると、主基盤23は、最終停止図柄カウンタの値に応じた最終停止図柄を決定するとともに、第1大当りフラグをオンにする。さらに、主基盤23は、第1表示領域37a用の変動パターンを選択する。このとき選択される変動パターンは、上述の最終停止図柄に対応付けられた変動パターン群から、他方の大当りフラグである第2大当りフラグに関わらず、変動パターンカウンタの値に応じて選択され、例えば、演出時間「X1」を示す。
その結果、上述のように選択された変動パターンおよび演出時間「X1」に応じた演出パターンが統合サブ基盤44によって選択される。これにより、演出表示器37の第1表示領域37aには、時刻t1〜t3の時間「X1」の間、その演出パターンに基づく装飾図柄の変動が表示され、時刻t3に、大当りを示す確定停止図柄が表示される。
そして、主基盤23は、時刻t3に、統合サブ基盤44に対して大当りラウンド表示コマンドを送信して第1大当り遊技制御を開始する。また、主基盤23は、時刻t5に、統合サブ基盤44に対して大当りラウンド表示終了コマンドを送信して第1大当り遊技制御を終了するとともに、第1大当りフラグをオフにする。その結果、時刻t3から時刻t5までの間(大当り遊技時間Y1)、第1始動口33aの入賞に伴う大当り遊技が行われ、大入賞口34が遊技者有利の状態となる。
一方、第1表示領域37aにおいて装飾図柄の変動が表示されている時刻t2に、第2始動口33bの入賞に対して大当りが判定されると、主基盤23は、最終停止図柄カウンタの値に応じた最終停止図柄を決定するとともに、第2大当りフラグをオンにする。さらに、主基盤23は、上述の最終停止図柄に対応付けられた変動パターン群から、他方の大当りフラグである第1大当りフラグに関わらず、変動パターンカウンタの値に応じた、演出時間「X2」の変動パターンを選択する。
その結果、上述のように選択された変動パターンおよび演出時間「X2」に応じた演出パターンが統合サブ基盤44によって選択される。これにより、演出表示器37の第2表示領域37bには、時刻t2〜t4の時間「X2」の間では常に、上記演出パターンに基づく装飾図柄の変動が表示される。
ここで本変形例に係る主基盤23は、演出時間「X2」の経過後、つまり時刻t4の経過後には、例えば2msごとに第1大当りフラグの設定を確認し、第1大当りフラグがオンであるときには、演出時間「X2」の経過後であっても、統合サブ基盤44に対して第2変動停止コマンドを送信しない。
したがって、統合サブ基盤44は、上記演出パターンに基づく装飾図柄の変動を伴う演出が一通り表示された後においても、主基盤23から第2変動停止コマンドを取得するまで、その演出パターンの示す例えば「背景シーン」などの一部が繰り返して第2表示領域37bに表示されるように、表示サブ基盤21を制御する。
つまり本変形例に係る主基盤23および統合サブ基盤44は、選択された演出パターンにより示される演出の演出時間を、他方の大当りフラグの設定に応じて延長させる。
その結果、時刻t4の経過後には、第2表示領域37bには、背景シーンなどが繰り返して表示される。このとき、装飾図柄の変動のシーンも繰り返して表示される。例えば、第1図柄および第2図柄がそれぞれ「3」として表示され、第3図柄が変動しているようなリーチが生じている場合には、第3図柄として「2」と「3」とが競り合うような変動のシーンが繰り返して表示される。
そして、主基盤23は、時刻t6において第1大当りフラグがオフであることを確認すると、統合サブ基盤44に対して第2変動停止コマンドを送信する。
これにより、統合サブ基盤44は、表示サブ基盤21を制御することで、時刻t6に、上述のような背景シーンや装飾図柄の変動のシーンを停止させて、大当りを示す確定停止図柄、例えば「333」を第2表示領域37bに表示させる。
さらに、主基盤23は、時刻t6に、統合サブ基盤44に対して大当りラウンド表示コマンドを送信して第2大当り遊技制御を開始する。その結果、時刻t6から、第2始動口33bの入賞に伴う大当り遊技が行われ、大入賞口34が遊技者有利の状態となる。
なお、図32に示す例において、演出時間「X1」は、例えば図4に示す演出時間「T11」に相当し、演出時間「X2」は、例えば図4に示す演出時間「T17」などに相当する。
例えば、時刻t1に、主基盤23は、最終停止図柄カウンタの値に応じた最終停止図柄「111」を決定するとともに、最終停止図柄「111」に対応付けられた第1表示領域37a用の変動パターン「P11B」を選択する。この変動パターン「P11B」の演出時間は「T11」を示し、上述の演出時間「X1」に相当する。一方、時刻t2に、主基盤23は、最終停止図柄カウンタの値に応じた最終停止図柄「222」を決定するとともに、最終停止図柄「222」に対応付けられた第2表示領域37b用の変動パターン「P21B」を選択する。この変動パターン「P21B」の演出時間は「T17」を示し、上述の演出時間「X2」に相当する。
図33は、本変形例の演出表示器37に表示される演出の一例を示す図である。
例えば、第2始動口33bの入賞に対して、大当りを示す最終停止図柄「333」が決定され、その最終停止図柄に対応付けられた変動パターン群から、演出時間「T22」の変動パターン「P31A」が選択される(図4参照)。この場合、演出時間「T22」に応じた演出パターンが選択され、その演出パターンに応じた演出が演出表示器37の第2表示領域37bに表示される。しかし、演出時間「T22」の経過後では、第1始動口33aの入賞に対する第1大当りフラグの設定によって、その演出時間が延長される。
図33の(a)は、演出時間「T22」だけ表示される演出の一例を示す。
例えば、演出表示器37の第2表示領域37bは、図33の(a)に示すように、まず、第1図柄から第3図柄までの装飾図柄の変動を開始する(a11)。そして、演出表示器37は、第1図柄「3」を停止して表示し(a12)、その後、第2図柄「3」を停止して表示する(a13)。そして、演出表示器37は、リーチ表示を行い、リーチ演出を表示する(a14,a15)。
ここで、変動の開始から演出時間「T22」が経過したときに、第1大当りフラグがオンであれば、第2変動停止コマンドが主基盤23から送信される。その結果、演出表示器37の第2表示領域37bは、演出時間「T22」の経過時に、第3図柄「3」を停止して表示するとともに、大当り表示を行い、全ての装飾図柄「333」を確定停止図柄として確定停止する(a16)。
図33の(b)は、演出時間「T22」よりも長く延長して表示される演出の一例を示す。
例えば、演出表示器37の第2表示領域37bは、図33の(b)に示すように、まず、第1図柄から第3図柄までの装飾図柄の変動を開始する(b11)。そして、演出表示器37は、第1図柄「3」を停止して表示し(b12)、その後、第2図柄「3」を停止して表示する(b13)。そして、演出表示器37は、リーチ表示を行い、リーチ演出を表示する(b14,b15)。
ここで、変動の開始から演出時間「T22」が経過したときに、第1大当りフラグがオフであれば、第2変動停止コマンドは主基盤23から送信されない。その結果、演出表示器37の第2表示領域37bは、演出時間「T22」の経過後、例えば、雲が流れてボールが飛び続けるような背景シーンを繰り返して表示するとともに、第3図柄として「2」と「3」とが競り合うような変動シーンを繰り返して表示する(b15,b16)。このような繰り返しにより、装飾図柄の変動を伴う演出が演出時間「T22」よりも長く表示される。
そして、第1大当りフラグがオンになると、第2変動停止コマンドが主基盤23から送信される。その結果、演出表示器37の第2表示領域37bは、第3図柄「3」を停止して表示するとともに、大当り表示を行い、全ての装飾図柄「333」を確定停止図柄として確定停止する(b17)。
このように本変形例に係る遊技機10は、第2始動口33bに対する遊技結果が大当り判定手段によって判定されたときに、第2始動口33bに対する遊技結果の演出時間を選択する演出時間選択手段と、その演出時間だけ継続した演出を示す演出パターンを選択し、その演出パターンにより示される演出を用いて、第2始動口33bに対する遊技結果を演出表示器37に表示させる演出パターン選択手段と、第2始動口33bに対する遊技結果の演出が開始されて上述の演出時間が経過したときには、状態判別手段によって実行中でないと判別されるまで、つまり第1大当たりフラグがオフになるまで、演出表示器37による第2始動口33bに対する遊技結果の演出を延長させる演出延長手段とを備える。
ここで、演出時間選択手段は、主基盤23のCPU23aがROM23bに書き込まれた制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。また、演出延長手段は、第2変動停止コマンドの送信を第1大当たりフラグがオフになるまで待機させる主基盤23と、第2変動停止コマンドを取得するまで、演出表示器37による第2始動口33bに対する遊技結果の演出を継続させる統合サブ基盤44とから構成される。
したがって、本変形例では、第2始動口33bに対する遊技結果(大当りまたはハズレ)の演出が開始されて、演出時間選択手段によって選択された演出時間が経過したとき、つまり、第2始動口33bに対する遊技結果の演出に対して用いられた演出パターンが終了したときには、その演出パターンが一通り終了しても、第1始動口33aでの大当りの演出から大当り遊技までの一連の行為が終了するまで、第2始動口33bに対する遊技結果の演出が延長される。例えば、演出パターンの一部によって示される映像を繰り返し表示することによって演出が延長される。したがって、第2始動口33bに対する遊技結果が大当りであった場合には、第2始動口33bでの大当りに対する演出が終了した後に、その第2始動口33bでの大当りに対する大当り遊技を直ちに開始することができる。
その結果、演出表示器37による演出を用いた遊技結果の表示と大当り遊技との一貫性を保つことができ、遊技者の混乱を避けることができる。さらに、第1始動口33aの入賞に基づく演出および遊技結果と、第2始動口33bの入賞に基づく演出および遊技結果とを区別して演出表示器37に表示させれば、演出表示器37によって表示される演出および遊技結果と、大当り遊技とが、第1始動口33aの入賞によって発生したものであるのか、第2始動口33bの入賞によって発生したものであるのかを容易に遊技者に把握させることができる。したがって、遊技を適切に制御することができる。さらに、このように演出時間を制御するだけで、始動口が1つだけの遊技機における制御を大幅に流用することができ、開発の負担を抑えることができる。また、第2始動口33bに対する遊技結果の演出が延長されても、第1始動口33aでの大当りに対する大当り遊技が終了したときには、直ぐにその延長が停止されるため、無駄な演出の延長を防ぐことができる。
なお、本変形例では、確定停止図柄が出揃う前の演出を延長させたが、確定停止図柄が出揃った後に、その確定停止図柄を例えば上下に揺らして表示することで演出を延長させてもよい。ここで、大当りやハズレなどの遊技結果が表示されるとは、確定停止図柄が出揃うことをいう。つまり、上記本変形例では、遊技結果が表示される前の演出を延長させたが、遊技結果が表示された後の演出を延長させてもよいのである。例えば、第3図柄「3」が停止することにより確定停止図柄「333」が出揃うと、即ち、遊技結果が表示されると、この確定停止図柄「333」が上下に揺れて表示される。そして、大当り遊技が終了したときに、この確定停止図柄「333」の揺れが停止する。つまり、確定停止図柄「333」が確定停止する。
このように、遊技結果が表示された後の演出を延長させることによって、遊技者は、その延長が行われている間に、表示された遊技結果に基づいて次の戦略を立てることができる。
(変形例3)
本変形例に係る遊技機10は、第1始動口33aに基づく装飾図柄と、第2始動口33bに基づく装飾図柄とを、演出表示器37内に並列に表示することなく、切り換えて表示する。
図34は、本変形例に係る第1保留エリアおよび第2保留エリアに格納されるデータを示す図である。
主基盤23は、第1カウンタ値組を第1保留エリアに格納するときには、その第1カウンタ値組に対して、保留エリア(第1保留エリアおよび第2保留エリアを含む全体のエリア)に格納される順番を付与する。これにより、第1カウンタ値組とその順番とが関連付けられて第1保留エリアに格納される。同様に、主基盤23は、第2カウンタ値組を第2保留エリアに格納するときには、その第2カウンタ値組に対して、保留エリアに格納される順番を付与する。これにより、第2カウンタ値組とその順番とが関連付けられて第2保留エリアに格納される。
そして、主基盤23は、その保留エリアに格納されている未処理のカウンタ値組(第1カウンタ値組または第2カウンタ値組)を読み出して、そのカウンタ値組に対する処理(大当り判定処理など)を行うときには、最も早い順番に関連付けられた未処理のカウンタ値組を読み出してその処理を行なう。
例えば、図34の(a)に示すように、第1保留エリアの1−0番地には第1カウンタ値組C10と順番「No.0」が格納され、1−1番地には第1カウンタ値組C11と順番「No.1」が格納され、1−2番地には第1カウンタ値組C12と順番「No.6」が格納され、1−3番地には第1カウンタ値組C13と順番「No.7」が格納されている。また、第2保留エリアの2−1番地には第2カウンタ値組C21と順番「No.2」が格納され、2−2番地には第2カウンタ値組C22と順番「No.3」が格納され、2−3番地には第2カウンタ値組C23と順番「No.4」が格納され、2−4番地には第2カウンタ値組C24と順番「No.5」が格納されている。
ここで、主基盤23は、第1カウンタ値組C10に対する処理が終了したときには、図34の(b)に示すように、その第1カウンタ値組C10を削除する。そして、主基盤23は、最も早い順番「No.1」に関連付けられた未処理の第1カウンタ値組C11を、第1保留エリアの1−1番地から1−0番地に移して読み出し、その第1カウンタ値組C11に対する処理を行なう。さらに、主基盤23は、第1カウンタ値組C12,C13をそれぞれ、第1保留エリアの1−2番地および1−3番地から、1−1番地および1−2番地に移す。
そして、主基盤23は、第1カウンタ値組C11に対する処理が終了したときには、図34の(c)に示すように、その第1カウンタ値組C11を削除する。そして、主基盤23は、最も早い順番「No.2」に関連付けられた未処理の第2カウンタ値組C21を、第2保留エリアの2−1番地から2−0番地に移して読み出し、その第2カウンタ値組C21に対する処理を行なう。さらに、主基盤23は、第2カウンタ値組C22,C23,C24をそれぞれ、第2保留エリアの2−2番地、2−3番地および2−4番地から、2−1番地、2−2番地および2−3番地に移す。
このように、本変形例に係る主基盤23は、第1保留エリアの先頭の1−0番地および第2保留エリアの先頭の2−0番地の両方にカウンタ値組を格納せず、第1保留エリアおよび第2保留エリアに格納されたカウンタ値組を、その格納された順番に従って1つずつ読み出して処理を行なう。その結果、第1始動口33aの入賞に基づく装飾図柄の変動と、第2始動口33bの入賞に基づく装飾図柄の変動とを、1つずつ演出表示器37に表示させることができる。
(変形例4)
本変形例に係る遊技機10は、第1始動口33aに基づいて表示される図柄の位置と、第2始動口33bに基づいて表示される図柄の位置とを入れ替える。
図35は、本変形例に係る遊技盤の正面図である。
本変形例に係る遊技盤30Kは、上記実施の形態における遊技盤30と同様の構成を有するが、演出表示器37の代わりに演出表示器37Kを備える点のみが遊技盤30と異なる。
演出表示器37Kは、演出表示器37と同様、第1本物特図表示器36aや第2本物特図表示器36bに比べて大きな表示領域を有するカラーの液晶ディスプレイから構成されている。
このような演出表示器37Kは、主表示領域37Kaおよび副表示領域37Kbのそれぞれで、例えば3つの数字を変動させて表示することにより、遊技結果の表示の演出を行なうとともに、3つの数字を停止して表示することにより、遊技結果を演出として遊技者に報知する。なお、このような遊技結果の演出には、物語風のアニメーション画像などが使用される。また、演出表示器37Kの各表示領域に表示される3つの数字を、以下、装飾図柄という。
主表示領域37Kaは、第1始動口33aおよび第2始動口33bのうち一方を対象として、その対象とされる始動口への入賞に基づく遊技結果を、演出を用いて報知する。さらに、主表示領域37Kaは、対象とされる始動口が第1始動口33aか第2始動口33bかに関わらず、予め定められた絵柄からなる装飾図柄を表示する。
また、副表示領域37Kbは、第1始動口33aおよび第2始動口33bのうち他方を対象として、その対象とされる始動口への入賞に基づく遊技結果を、演出を用いて報知する。
ここで、主表示領域37Kaは、副表示領域37Kbよりも大きな装飾図柄が表示できるように広く構成されている。したがって、この主表示領域37Kaによる演出や装飾図柄は、副表示領域37Kbによる演出や装飾図柄よりも目立って表示される。
また、第1始動口33aへの入賞に基づく遊技結果を示す装飾図柄と、その遊技結果を表示するために演出として使用される、変動している装飾図柄とを、以下、第1始動図柄といい、第2始動口33bの入賞に基づく遊技結果を示す装飾図柄と、その遊技結果を表示するために演出として使用される、変動している装飾図柄とを、第2始動図柄という。つまり、主表示領域37Kaと副表示領域37Kbとは、停止状態または変動状態の第1始動図柄と、停止状態または変動状態の第2始動図柄とを互いに入れ替えて表示する。言い換えれば、第1始動図柄と第2始動図柄の表示位置は、必要に応じて、主表示領域37Kaと副表示領域37Kbとで入れ替えられる。
また、演出表示器37Kは、上記実施の形態の演出表示器37と同様、例えば一列に配列された8つのランプ映像38cを表示し、第1始動口33aおよび第2始動口33bに入賞したパチンコ球の判定処理の待ち状況、つまり入賞球の総保留数を、ランプ映像38cの点灯個数によって通知する。
図36は、本変形例に係る主基盤23の動作を説明するための図である。
主基盤23は、上記実施の形態と同様、0から199までの数値をカウントする大当りカウンタと、0から7までの数値をカウントする最終停止図柄カウンタと、0から99までの数値をカウントする変動パターンカウンタとを有する。
大当りカウンタおよび最終停止図柄カウンタはそれぞれ、上記実施の形態と同様、例えば2msごとに1ずつ増加するようにカウントを行なって、そのカウントされた値が最大値に達するとその値を0にリセットする。また、変動パターンカウンタは、上記実施の形態と同様、上記各カウンタとは独立に、1つずつ増加するようにカウントを行なって、そのカウントされた値が最大値に達するとその値を0にリセットする。
主基盤23は、パチンコ球が第1始動口33aおよび第2始動口33bに入賞したタイミングや、その入賞したパチンコ球に対する遊技結果の判定のタイミングに基づいて、遊技結果や演出時間を決定する。すなわち、主基盤23は、第1始動口スイッチ40aおよび第2始動口スイッチ40bのそれぞれがパチンコ球を検出したタイミングにおける、上述の大当りカウンタおよび最終停止図柄カウンタの値に基づいて、そのパチンコ球に対する大当り判定と最終停止図柄の決定とを行う。さらに、主基盤23は、その大当り判定を行うタイミングにおける、上述の変動パターンカウンタの値および他方の変動表示指示フラグの状況に基づいて、変動パターンおよび演出時間の決定を行なう。
例えば、主基盤23は、第1始動口33aの入賞のタイミングにおける大当りカウンタの値が7以外であれば、その第1始動口33aの入賞に基づく遊技結果はハズレであると判定し、大当りカウンタの値が7であれば、その第1始動口33aの入賞に基づく遊技結果は大当りであると判定して第1大当りフラグをオンに設定する。同様に、主基盤23は、第2始動口33bの入賞のタイミングにおける大当りカウンタの値が7以外であれば、その第2始動口33bの入賞に基づく遊技結果はハズレであると判定し、大当りカウンタの値が7であれば、その第2始動口33bの入賞に基づく遊技結果は大当りであると判定して第2大当りフラグをオンに設定する。
主基盤23は、ハズレと判定したときには、最終停止図柄カウンタの値にかかわらず、最終停止図柄を「123」に決定する。一方、大当りと判定したときには、主基盤23は、例えば、最終停止図柄カウンタの値が0または1であれば最終停止図柄を「111」と決定し、最終停止図柄カウンタの値が2または3であれば最終停止図柄を「222」と決定する。
さらに、主基盤23は、第1始動口33aの入賞に対する演出時間を決定するときには、他方の第2変動表示指示フラグの残オン期間を特定する。なお、この第2変動表示指示フラグは、第2始動口33bの入賞に対する装飾図柄の変動が行なわれているか否かを示すフラグであり、その残オン期間とは、現時点から第2変動表示指示フラグが継続してオンされている期間である。
同様に、主基盤23は、第2始動口33bの入賞に対する演出時間を決定するときには、他方の第1変動表示指示フラグの残オン期間を特定する。なお、この第1変動表示指示フラグは、第1始動口33aの入賞に対する装飾図柄の変動が行なわれているか否かを示すフラグであり、その残オン期間とは、現時点から第1変動表示指示フラグが継続してオンされている期間である。
さらに、主基盤23は、上述のように決定された最終停止図柄に対応付けられた一群の変動パターン(以下、変動パターン群という)の中から、変動パターンカウンタの値に応じた複数の変動パターン(以下、変動パターン小群という)を特定する。
例えば、第1始動口33aの入賞に基づく最終停止図柄が「123」であって、変動パターンカウンタの値が0以上で89以下であれば、主基盤23は、最終停止図柄「123」に対応付けられた変動パターン群「P000、P001、P002、…、P062、P000A、P001A、P002A、…、P062A、P000B、P001B、P002B、…、P062B」の中から、変動パターンカウンタの値「0−89」に対応付けられた変動パターン小群「P000、P001、P002、…、P062」を特定する。
そして、主基盤23は、上述のように特定された変動パターン小群の中から、上述のように特定された他方の変動表示指示フラグの残オン期間に応じた1つの変動パターンを決定する。
例えば、上述のように第1始動口33aの入賞に基づいて特定された変動パターン小群が「P000、P001、P002、…、P062」である場合に、第2変動表示指示フラグの残オン期間が2秒であれば、主基盤23は、変動パターンとして「P002」と、演出時間として「7」とを決定する。
ここで、各変動パターン小群は、残オン期間「0秒、1秒、2秒、…、62秒」のそれぞれに対応する変動パターンおよび演出時間を含んでいる。例えば、最終停止図柄「123」および変動パターンカウンタ「0−89」に対する変動パターン小群は、残オン期間「0秒」に対応する変動パターン「P000」および演出時間「5秒」と、残オン期間「1秒」に対応する変動パターン「P001」および演出時間「6秒」と、残オン期間「2秒」に対応する変動パターン「P002」および演出時間「7秒」と、残オン期間「62秒」に対応する変動パターン「P062」および演出時間「67秒」となどを含んでいる。
つまり、この最終停止図柄「123」および変動パターンカウンタ「0−89」に対する変動パターン小群に含まれる変動パターンの演出時間は、5秒を基本としており、残オン期間「n秒」に対応する変動パターンの演出時間は、「n+5(秒)」である。このような残オン期間と演出時間との関係は、他の変動パターン小群についても同様に設定されている。
したがって、上述のように第1始動口33aおよび第2始動口33bのそれぞれの入賞に基づいて決定される演出時間は、必ず他方の変動表示指示フラグの残オン時間よりも長い。その結果、第1始動口33aおよび第2始動口33bの何れか一方の入賞に対する装飾図柄の変動を伴う演出が行われているときに、他方の入賞に対する装飾図柄の変動を伴う演出が開始されるときには、その他方の入賞に対する演出は、一方の入賞に対する演出よりも長く行われる。
主基盤23は、このように決定された最終停止図柄および変動パターンを、統合サブ基盤44に通知する。
なお、図36に示すような各カウンタに対応する情報は、主基盤23のROM23bに格納されており、主基盤23のCPU23aは、このような情報をROM23bから読み出すことにより上述のよう動作を実行する。
図37は、統合サブ基盤44の動作を説明するための図である。
統合サブ基盤44は、主基盤23から変動パターンなどを取得すると、その変動パターンに基づいて、演出表示器37に表示される装飾図柄の変動を伴う演出のパターンである演出パターンと、演出表示器37に最終的に停止表示される装飾図柄である確定停止図柄とを決定する。
例えば、統合サブ基盤44は、主基盤23から変動パターンとして「P000」を指示されると、演出パターンとして「P000H」を決定するとともに、「952」などの完全ハズレを示す任意の完全ハズレ図柄を確定停止図柄として決定する。
具体的に、上述の演出パターン「P000H」では、まず、装飾図柄のうち3つの全ての図柄が変動を開始し、その後、3つの図柄のうちの1つである第1図柄が停止して表示される。次に、残りの2つの図柄のうちの1つである第2図柄が停止して表示され、最後に残った第3図柄の変動が継続された後に、その第3図柄が停止して表示される。その後、上述のように停止された第1図柄、第2図柄および第3図柄が確定し、その結果、上述のように決定された確定停止図柄が表示されることとなる。また、演出パターン「P001H」では、まず、装飾図柄のうち3つの全ての図柄が変動を開始し、その後、3つの図柄のうちの1つである第1図柄が停止して表示される。次に、残りの2つの図柄のうちの1つである第2図柄が停止して表示され、最後に残った第3図柄の変動が演出パターン「P000H」よりも1秒長く継続された後に、その第3図柄が停止して表示される。その後、上述のように停止された第1図柄、第2図柄および第3図柄が確定し、その結果、上述のように決定された確定停止図柄が表示されることとなる。このように、各演出パターンでは、その演出パターンに対応する残オン期間だけ、第3図柄の変動が長く継続されるように設定されている。
上述のように、統合サブ基盤44は、演出パターンおよび確定停止図柄を決定すると、表示サブ基盤21、音サブ基盤22、LEDサブ基盤45にその決定結果を出力して、これらのサブ基盤に対して、決定結果に応じた演出や確定停止図柄の表示を実行させる。
なお、図37に示すような情報は、統合サブ基盤44のROM44bに格納されており、統合サブ基盤44のCPU44aは、このような情報をROM44bから読み出すことにより上述のよう動作を実行する。
本変形例に係る主基盤23は、上記実施の形態の図6〜図16に示すフローチャートと基本的に同様の動作を行うが、第1大当り判定サブ処理(図7に示すステップS13)の図11に示すステップS65,S66,S67,S71,S72,73の代わりに他の動作を行い、さらに、第2大当り判定サブ処理(図7に示すステップS14)の図14に示すステップS95,S96,S97,S101,S102,S103の代わりに他の動作を行う。
図38は、本変形例に係る第1大当り判定サブ処理の一部を示すフローチャートである。なお、この図38に示すフローチャートの各動作のうち、図11に示すフローチャートの動作と同一の動作については、その図11で使用されている符号を用いて示す。
主基盤23は、大当りと判定したときには、図10に示すステップS59で読み出した1組のカウンタの中の最終停止図柄カウンタの値に基づいて、最終停止図柄を決定してこれを設定する(ステップS61)。さらにこのとき、主基盤23は、その決定した最終停止図柄に対応付けられた、最終的に停止して表示させるべき本物特図を決定してこれを設定する(ステップS62)。そしてさらに、主基盤23は、第1大当りフラグをオンに設定し(ステップS63)、変動パターンカウンタの値を取得する(ステップS64)。
次に、主基盤23は、第2変動表示指示フラグの残オン期間を特定して、ステップS64で取得した変動パターンカウンタの値とその残オン期間とに基づいて、変動パターンを選択して決定する(ステップS66a)。
例えば、主基盤23は、最終停止図柄「111」を決定し、変動パターンカウンタの値「92」を取得し、第2変動表示指示フラグの残オン期間「62秒」を特定すると、図36に示すように、変動パターン「P162B」および演出時間「114秒」を決定する。
また、主基盤23は、ハズレと判定したときには、最終停止図柄を「123」に決定してこれを設定する(ステップS68)。さらにこのとき、主基盤23は、最終的に停止して表示させるべき本物特図を例えば「1」に決定してこれを設定する(ステップS69)。そしてさらに、主基盤23は、変動パターンカウンタの値を取得する(ステップS70)。
次に、主基盤23は、第2変動表示指示フラグの残オン期間を特定して、ステップS70で取得した変動パターンカウンタの値とその残オン期間とに基づいて、変動パターンを選択して決定する(ステップS72a)。
例えば、主基盤23は、最終停止図柄「123」を決定し、変動パターンカウンタの値「82」を取得し、第2変動表示指示フラグの残オン期間「2秒」を特定すると、変動パターン「P002」および演出時間「7秒」を決定する。
図39は、本変形例に係る第2大当り判定サブ処理の一部を示すフローチャートである。なお、この図39に示すフローチャートの各動作のうち、図14に示すフローチャートの動作と同一の動作については、その図14で使用されている符号を用いて示す。
主基盤23は、大当りと判定したときには、図13に示すステップS89で読み出した1組のカウンタの中の最終停止図柄カウンタの値に基づいて、最終停止図柄を決定してこれを設定する(ステップS91)。さらにこのとき、主基盤23は、その決定した最終停止図柄に対応付けられた、最終的に停止して表示させるべき本物特図を決定してこれを設定する(ステップS92)。そしてさらに、主基盤23は、第2大当りフラグをオンに設定し(ステップS93)、変動パターンカウンタの値を取得する(ステップS94)。
次に、主基盤23は、第1変動表示指示フラグの残オン期間を特定して、ステップS94で取得した変動パターンカウンタの値とその残オン期間とに基づいて、変動パターンを選択して決定する(ステップS96a)。
例えば、主基盤23は、最終停止図柄「222」を決定し、変動パターンカウンタの値「55」を取得し、第1変動表示指示フラグの残オン期間「2秒」を特定すると、図36に示すように、変動パターン「P202A」および演出時間「44秒」を決定する。
また、主基盤23は、ハズレと判定したときには、最終停止図柄を「123」に決定してこれを設定する(ステップS98)。さらにこのとき、主基盤23は、最終的に停止して表示させるべき本物特図を例えば「1」に決定してこれを設定する(ステップS99)。そしてさらに、主基盤23は、変動パターンカウンタの値を取得する(ステップS100)。
次に、主基盤23は、第1変動表示指示フラグの残オン期間を特定して、ステップS100で取得した変動パターンカウンタの値とその残オン期間とに基づいて、変動パターンを選択して決定する(ステップS102a)。
例えば、主基盤23は、最終停止図柄「123」を決定し、変動パターンカウンタの値「99」を取得し、第1変動表示指示フラグの残オン期間「0秒」を特定すると、図36に示すように、変動パターン「P000B」および演出時間「50秒」を決定する。なお、残オン期間「0秒」とは、変動表示指示フラグが現時点においてオンされていないことを示す。
図40は、本変形例に係る統合サブ基盤44の基本動作を示すフローチャートである。
統合サブ基盤44は、例えば2msごとに、装飾図柄の変動と演出に関する変動演出処理(ステップS301)と、第1始動図柄と第2始動図柄の入れ替えに関する表示位置入替処理(ステップS302)と、大当りラウンドの演出に関する大当りラウンド演出処理(ステップS303)とを実行する。なお、上述の表示位置入替処理は、統合サブ基盤44の表示入替制御手段によって行なわれる。
図41は、本変形例に係る変動演出処理の詳細な動作を示すフローチャートである。なお、この図41に示すフローチャートの各動作のうち、図18に示すフローチャートの動作と同一の動作については、その図14で使用されている符号を用いて示し、詳細な説明は省略する。
本変形例に係る統合サブ基盤44は、上記実施の形態の図18に示す動作に加えて、ステップS152a,160aに示す動作を行う。
具体的に、統合サブ基盤44は、ステップS152で、演出パターンと確定停止図柄情報と第1表示情報とを、表示サブ基盤21、音サブ基盤22、およびLEDサブ基盤45の各サブ基盤に対して送信すると、第1始動フラグをオンにする(ステップS152a)。ここで、第1始動フラグとは、第1始動図柄が変動されているか否かを示すフラグである。第1始動フラグがオンであるときには、そのフラグは、第1始動図柄が変動されていること、即ち、第1始動口33aの入賞に基づく遊技結果の演出(変動)が行われていることを示し、第1始動フラグがオフであるときには、そのフラグは、第1始動図柄が変動されていないこと、即ち、第1始動口33aの入賞に基づく遊技結果の演出(変動)が行われていないことを示す。なお、本変形例における第1表示情報は、上述の演出パターンと確定停止図柄とが、第1始動口33aの入賞に対する演出と遊技結果とであることを示す情報である。
同様に、統合サブ基盤44は、ステップS160で、演出パターンと確定停止図柄情報と第2表示情報とを、表示サブ基盤21、音サブ基盤22、およびLEDサブ基盤45の各サブ基盤に対して送信すると、第2始動フラグをオンにする(ステップS160a)。ここで、第2始動フラグとは、第2始動図柄が変動されているか否かを示すフラグである。第2始動フラグがオンであるときには、そのフラグは、第2始動図柄が変動されていること、即ち、第2始動口33bの入賞に基づく遊技結果の演出(変動)が行われていることを示し、第2始動フラグがオフであるときには、そのフラグは、第2始動図柄が変動されていないこと、即ち、第2始動口33bの入賞に基づく遊技結果の演出(変動)が行われていないことを示す。なお、本変形例における第2表示情報は、上述の演出パターンと確定停止図柄とが、第2始動口33bの入賞に対する演出と遊技結果とであることを示す情報である。
図42および図43は、表示位置入替処理の詳細な動作を示すフローチャートである。
統合サブ基盤44は、図40に示すステップS302の表示位置入替処理を実行するときには、まず、主基盤23から第1変動停止コマンドまたは第2変動停止コマンドを受理したか否かを判別する(ステップS311)。
統合サブ基盤44は、第1変動停止コマンドを受理したと判別したときには(ステップS311のY:第1変動停止コマンド)、さらに、第2始動フラグがオンであるか否か、つまり第2始動図柄が変動しているか否かを判別する(ステップS312)。ここで、第1始動図柄に対して第1変動停止コマンドにより停止が指示されたときには、停止対象の第1始動図柄が主表示領域37Kaで変動しており、第2始動図柄が副表示領域37Kbで停止または変動している。そして、その第1変動停止コマンドによって、主表示領域37Kaで変動している第1始動図柄が確定停止する。
ステップS312で第2始動フラグがオンであると判別したときには(ステップS312のY)、統合サブ基盤44は、表示サブ基盤21を制御することにより、主表示領域37Kaに表示されている確定停止状態の第1始動図柄を、副表示領域37Kbに移動して表示させ(ステップS313)、副表示領域37Kbに表示されている変動状態の第2始動図柄を、主表示領域37Kaに移動して表示させる(ステップS314)。つまり、主表示領域37Kaによって表示の対象とされる始動口と、副表示領域37Kbによって表示の対象とされる始動口とが入れ替わる。その結果、その後に、第1始動口33aに対する大当りか否かの遊技結果の判定が行われても、その遊技結果に対する演出時間は、上述のように、主表示領域37Kaに表示されている第2始動図柄の変動(演出)時間よりも長いため、その変動している第2始動図柄は、後に変動開始する第1始動図柄よりも先に主表示領域37Kaで確定停止する。つまり、遊技結果の判定の順に従って、その遊技結果を示す第1始動図柄および第2始動図柄の確定停止図柄が主表示領域37Kaに表示されることとなる。
一方、統合サブ基盤44は、ステップS312で第2始動フラグがオフであると判別した後(ステップS312のN)、またはステップS314で表示領域の入れ替えがあった後には、第1始動フラグをオフに設定する(ステップS315)。
また、統合サブ基盤44は、ステップS311で第2変動停止コマンドを受理したと判別したときには(ステップS311のY:第2変動停止コマンド)、さらに、第1始動フラグがオンであるか否か、つまり第1始動図柄が変動しているか否かを判別する(ステップS316)。ここで、第2始動図柄に対して第2変動停止コマンドにより停止が指示されたときには、停止対象の第2始動図柄が主表示領域37Kaで変動しており、第1始動図柄が副表示領域37Kbで停止または変動している。そして、その第2変動停止コマンドによって、主表示領域37Kaで変動している第2始動図柄が確定停止する。
ステップS316で第1始動フラグがオンであると判別したときには(ステップS316のY)、統合サブ基盤44は、表示サブ基盤21を制御することにより、主表示領域37Kaに表示されている確定停止状態の第2始動図柄を、副表示領域37Kbに移動して表示させ(ステップS317)、副表示領域37Kbに表示されている変動状態の第1始動図柄を、主表示領域37Kaに移動して表示させる(ステップS318)。つまり、主表示領域37Kaによって表示の対象とされる始動口と、副表示領域37Kbによって表示の対象とされる始動口とが入れ替わる。その結果、その後に、第2始動口33bに対する大当りか否かの遊技結果の判定が行われても、その遊技結果に対する演出時間は、上述のように、主表示領域37Kaに表示されている第1始動図柄の変動(演出)時間よりも長いため、その変動している第1始動図柄は、後に変動開始する第2始動図柄よりも先に主表示領域37Kaで確定停止する。つまり、遊技結果の判定の順に従って、その遊技結果を示す第1始動図柄および第2始動図柄の確定停止図柄が主表示領域37Kaに表示されることとなる。
一方、統合サブ基盤44は、ステップS316で第1始動フラグがオフであると判別した後(ステップS316のN)、またはステップS318で表示領域の入れ替えがあった後には、第2始動フラグをオフに設定する(ステップS319)。
さらに、統合サブ基盤44は、ステップS311で何れのコマンドも受理していないと判別したときには(ステップS311のN)、さらに、図43に示すように、変動パターンコマンドを主基盤23から取得したか否かを判別する(ステップS320)。ここで、統合サブ基盤44は、変動パターンコマンドを取得していないと判別すると(ステップS320のN)、表示位置入替処理を終了する。一方、変動パターンコマンドを取得したと判別すると(ステップS320のY)、統合サブ基盤44は、さらに、その変動パターンコマンドに対応付けて取得された表示情報が、第1表示情報か第2表示情報か、つまり、その変動パターンコマンドが第1始動口33aに対するコマンドか、第2始動口33bに対するコマンドかを判別する(ステップS321)。
統合サブ基盤44は、ステップS321で第1表示情報であると判別すると、さらに、第2始動フラグがオンであるか否かを判別する(ステップS322)。ここで、統合サブ基盤44は、第2始動フラグがオンであると判別すると(ステップS322のY)、表示位置入替処理を終了する。即ち、既に第2始動図柄が主表示領域37Kaで変動しているため、統合サブ基盤44は、主表示領域37Kaによって表示の対象とされている第2始動口33bと、副表示領域37Kbによって表示の対象とされている第1始動口33aとを入れ替えずにその状態に維持させる。その結果、取得された変動パターンコマンドに基づく、第1始動口33aに対する変動は、副表示領域37Kbで表示される。
一方、副表示領域37Kbに第1始動図柄が確定停止状態で表示され、主表示領域37Kaに第2始動図柄が確定停止状態で表示されている場合に、統合サブ基盤44は、第2始動フラグがオフであると判別すると(ステップS322のN)、表示サブ基盤21を制御することにより、第1始動図柄を主表示領域37Kaに移動して表示させ(ステップS323)、第2始動図柄を副表示領域37Kbに移動して表示させる(ステップS324)。つまり、主表示領域37Kaによって表示の対象とされる第2始動口33bと、副表示領域37Kbによって表示の対象とされる第1始動口33aとが入れ替わる。その結果、主表示領域37Kaに表示された第1始動図柄が、上述のように取得された変動パターンコマンドに応じた変動を開始する。したがって、その後に、第2始動口33bに対する大当りか否かの遊技結果の判定が行われても、その遊技結果に対する演出時間は、上述のように、主表示領域37Kaに表示されている第1始動図柄の変動(演出)時間よりも長いため、その変動している第1始動図柄は、後に変動開始する第2始動図柄よりも先に主表示領域37Kaで確定停止する。つまり、遊技結果の判定の順に従って、その遊技結果を示す第1始動図柄および第2始動図柄の確定停止図柄が主表示領域37Kaに表示されることとなる。
なお、ステップS322において、主表示領域37Kaに第1始動図柄が確定停止状態で表示され、副表示領域37Kbに第2始動図柄が確定停止状態で表示されている場合には、統合サブ基盤44は、主表示領域37Kaによって表示の対象とされる第1始動口33aと、副表示領域37Kbによって表示の対象とされる第2始動口33bとを入れ替えずにその状態に維持させる。
また、統合サブ基盤44は、ステップS321で第2表示情報であると判別すると、さらに、第1始動フラグがオンであるか否かを判別する(ステップS325)。ここで、統合サブ基盤44は、第1始動フラグがオンであると判別すると(ステップS325のY)、表示位置入替処理を終了する。即ち、既に第1始動図柄が主表示領域37Kaで変動しているため、統合サブ基盤44は、主表示領域37Kaによって表示の対象とされている第1始動口33aと、副表示領域37Kbによって表示の対象とされている第2始動口33bとを入れ替えずにその状態に維持させる。その結果、取得された変動パターンコマンドに基づく、第2始動口33bに対する変動は、副表示領域37Kbで表示される。
一方、副表示領域37Kbに第2始動図柄が確定停止状態で表示され、主表示領域37Kaに第1始動図柄が確定停止状態で表示されている場合に、統合サブ基盤44は、第1始動フラグがオフであると判別すると(ステップS325のN)、表示サブ基盤21を制御することにより、第2始動図柄を主表示領域37Kaに移動して表示させ(ステップS326)、第1始動図柄を副表示領域37Kbに移動して表示させる(ステップS327)。つまり、主表示領域37Kaによって表示の対象とされる第1始動口33aと、副表示領域37Kbによって表示の対象とされる第2始動口33bとが入れ替わる。その結果、主表示領域37Kaに表示された第2始動図柄が、上述のように取得された変動パターンコマンドに応じた変動を開始する。したがって、その後に、第1始動口33aに対する大当りか否かの遊技結果の判定が行われても、その遊技結果に対する演出時間は、上述のように、主表示領域37Kaに表示されている第2始動図柄の変動(演出)時間よりも長いため、その変動している第2始動図柄は、後に変動開始する第1始動図柄よりも先に主表示領域37Kaで確定停止する。つまり、遊技結果の判定の順に従って、その遊技結果を示す第1始動図柄および第2始動図柄の確定停止図柄が主表示領域37Kaに表示されることとなる。
なお、ステップS325において、主表示領域37Kaに第2始動図柄が確定停止状態で表示され、副表示領域37Kbに第1始動図柄が確定停止状態で表示されている場合には、統合サブ基盤44は、主表示領域37Kaによって表示の対象とされる第2始動口33bと、副表示領域37Kbによって表示の対象とされる第1始動口33aとを入れ替えずにその状態に維持させる。
図44は、第1始動図柄と第2始動図柄とが入れ替わる様子を示す図である。
例えば、図44の(a)に示すように、統合サブ基盤44は、表示サブ基盤21を制御することにより、演出表示器37Kの主表示領域37Kaに、第1始動図柄を変動状態で表示させ、演出表示器37Kの副表示領域37Kbに、第2始動図柄を変動状態で表示させる。
そして、統合サブ基盤44は、第1変動停止コマンドを主基盤23から受け取ると、図44の(b)に示すように、主表示領域37Kaに変動して表示されている第1始動図柄を確定停止させる。つまり、第1始動口33aに対する遊技結果たるリーチハズレが、確定停止図柄「767」により主表示領域37Kaに表示される。
ここで、統合サブ基盤44は、第2始動フラグがオンであることを確認すると、図44の(c)に示すように、主表示領域37Kaに確定停止状態で表示されている第1始動図柄と、副表示領域37Kbに変動状態で表示されている第2始動図柄とを、表示サブ基盤21に入れ替えさせる。
次に、統合サブ基盤44は、第2変動停止コマンドを主基盤23から受け取ると、図44の(d)に示すように、主表示領域37Kaに変動して表示されている第2始動図柄を確定停止させる。つまり、第2始動口33bに対する遊技結果たるリーチハズレが、確定停止図柄「676」により主表示領域37Kaに表示される。
このように本変形例に係る遊技機10は、第1始動口33aおよび第2始動口33bのうち一方を対象にして、対象とされる始動口に入ったパチンコ球に対する遊技結果を、対象とされる始動口に関わらず予め定められた種類の装飾図柄の変動を伴う演出を行った後に、表示する主表示領域37Kaと、第1始動口33aおよび第2始動口33bのうち他方を対象にして、対象とされる始動口に入ったパチンコ球に対する遊技結果を、主表示領域37Kaによる表示よりも目立てずに、装飾図柄の変動を伴う演出を行った後に表示する副表示領域37Kbと、大当り判定手段によって判定された複数の遊技結果が、それぞれ判定された順に従って主表示領域37Kaに表示されるように、その主表示領域37Kaおよび副表示領域37Kbによって対象とされる始動口を入れ替えさせる表示入替制御手段とを備える。なお、表示入替制御手段は、統合サブ基盤44のCPU44aがROM44bに書き込まれた制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。
これにより本変形例では、主表示領域37Kaは遊技結果を、副表示領域37Kbよりも目立つように、例えば大きな装飾図柄の変動を伴う演出を行った後に大きく表示するため、遊技者の注目をその主表示領域37Kaに向けることができる。さらに、主表示領域37Kaによって表示の対象とされる始動口と、副表示領域37Kbによって表示の対象とされる始動口とが入れ替わり、即ち、第1始動口33aに対する表示位置と第2始動口33bに対する表示位置とが入れ替わって、大当り判定手段によって判定された複数の遊技結果が、それぞれ判定された順に従って、上述のように遊技者の注目を受ける主表示領域37Kaに表示されるため、遊技者は、主表示領域37Kaに表示される、第1始動口33aに対する遊技結果や演出と、第2始動口33bに対する遊技結果や演出とを見ることとなる。ここで、主表示領域37Kaは、対象とされる始動口が第1始動口33aであるか第2始動口33bであるかに関わらず予め定められた種類の装飾図柄の変動を伴う演出を行って遊技結果を表示するため、遊技者は、主表示領域37Kaに表示される遊技結果や演出が、第1始動口33aに対するものなのか、第2始動口33bに対するものなのかを判別することが困難となる。その結果、遊技者は、始動口ごとに設定されている最大保留数を把握することが困難となり、それらの最大保留数の和が、始動口ごとに区別されずに遊技機全体の最大保留数として設定されているという印象を受ける。したがって、最大保留数が従来よりも増したような印象を遊技者に対して与えることができる。
ここで、本変形例に係る遊技機10は、さらに、第1始動口33aおよび第2始動口33bのうち一方に対する遊技結果が大当り判定手段によって判定されたときに、他方に対する遊技結果の演出が実行中であれば、その他方に対する遊技結果の演出が終了するまで、一方に対する遊技結果の演出が継続されるような演出時間を選択する演出時間選択手段と、その演出時間だけ継続した演出を示す演出パターンを選択し、その演出パターンにより示される演出を、その一方に対する遊技結果の演出として副表示領域37Kbに実行させる演出パターン選択手段とを備える。そして、表示入替制御手段は、その一方に対する遊技結果が主表示領域37Kaに表示されている状態で、他方に対する遊技結果が判定されたときには、主表示領域37Kaによって対象とされている一方の始動口を他方の始動口に変更させ、副表示領域37Kbによって対象とされている他方の始動口を一方の始動口に変更させる。さらに、表示入替制御手段は、主表示領域37Kaに一方の始動口に対する装飾図柄の変動が表示され、副表示領域37Kbに他方の始動口に対する装飾図柄の変動が表示された後に、前記主表示領域37Kaにその一方の始動口に対する遊技結果が表示されたときには、主表示領域37Kaによって対象とされている一方の始動口を他方の始動口に変更させ、副表示領域37Kbによって対象とされている他方の始動口を一方の始動口に変更させる。
これにより、例えば、第1始動口33aに対する遊技結果が判定されたときに、第2始動口33bに対する遊技結果の演出が実行中であれば、その演出が終了するまで継続されるような演出パターンが、その第1始動口33aの遊技結果を表示するために選択される。その結果、後に判定された遊技結果を、先に判定された遊技結果よりも後に確実に表示することができる。つまり、大当り判定手段によって判定された複数の遊技結果を、それぞれ判定された順に従って確実に表示することができる。
さらに、例えば、第1始動口33aに入ったパチンコ球に対する遊技結果が主表示領域37Kaに既に表示されている状態で、第2始動口33bに入ったパチンコ球に対する遊技結果が判定されたときには、その第2始動口33bに対する遊技結果は、上述のように、その後に第1始動口33aに対して判定される遊技結果よりも先に表示される。したがって、上述のようなときには、本発明では、主表示領域37Kaによって表示の対象とされている第1始動口33aは第2始動口33bに変更され、逆に、副表示領域37Kbによって表示の対象とされている第2始動口33bは第1始動口33aに変更される。その結果、上述の第2始動口33bに対する遊技結果を、その判定された順に従って、主表示領域37Kaに確実に表示させることができる。
また、例えば、主表示領域37Kaに第1始動口33aに対する装飾図柄の変動が表示され、副表示領域37Kbに第2始動口33bに対する装飾図柄の変動が表示された後に、その主表示領域37Kaに第1始動口33aに対する遊技結果が表示されたときには、その第2始動口33bに対する遊技結果は、上述のように、その後に第1始動口33aに対して判定される遊技結果よりも先に表示される。したがって、上述のようなときには、本発明では、主表示領域37Kaによって表示の対象とされている第1始動口33aは第2始動口33bに変更され、逆に、副表示領域37Kbによって表示の対象とされている第2始動口33bは第1始動口33aに変更される。その結果、上述の第2始動口33bに対する遊技結果を、その判定された順に従って、主表示領域37Kaに確実に表示させることができる。
さらに、本変形例の演出表示器37Kにランプ映像38cを上記実施の形態で説明したように点灯させれば、最大保留数が従来よりも増したような印象をさらに強く遊技者に対して与えることができる。
以上、本発明の遊技機について実施の形態およびその変形例を用いて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、他方の大当りフラグ「オン」に対応付けられた変動パターン小群を、他方の変動表示指示フラグの残オン期間に従って長オン群と短オン群とに分けたが、このように分けることなく、長オン群に統一しておいてもよい。また、上記実施の形態では、残オン期間が「3秒以上」であるか否かに従って、変動パターン小群を長オン群と短オン群とに分けたが、残オン期間が「3秒以上」、「3秒未満2秒以上」、「2秒未満1秒以上」および「1秒未満」であるか否かに従って、変動パターン小群をさらに細分化してもよい。この場合には、装飾図柄の変動を伴う演出をより適切なタイミングで停止させることができる。すなわち、一方の始動口に対する演出を、他方の始動口での大当りに対する大当り遊技の終了後、直ぐに停止させることができる。
また、上記実施の形態の図20および変形例2の図32では、第1始動口33aの入賞に対する変動が開始された後に、第2始動口33bの入賞に対する変動が開始される場合の一例を示したが、それらの変動の開始の順番が逆であっても、本発明では、第1始動口33aの入賞に対する遊技結果の演出を適切な演出時間とすることができる。さらに、上記実施の形態の図20および変形例2の図32では、第2始動口33bの入賞に対する遊技結果が大当りである場合の一例を示したが、ハズレであっても、そのハズレの演出は、第1始動口33aでの大当りに対する大当り遊技の終了まで継続される。これにより、遊技結果の演出の長さに応じて、その演出により導き出される遊技結果(大当りまたはハズレ)が遊技者に覚られるのを防ぐことができる。
また、本実施の形態および変形例1,2では、第1始動口33aおよび第2始動口33bのそれぞれの入賞に対する演出および遊技結果を、演出表示器37の第1表示領域37aおよび第2表示領域37bのそれぞれに分けて表示したが、分けることなく、切り換えて表示してもよい。この場合には、第1始動口33aの入賞に対する演出および遊技結果と、第2始動口33bの入賞に対する演出および遊技結果とを、演出表示器37に同時に表示させることができないが、入賞が発生した順番に従って、切り換えて表示すればよい。
また、変形例2では、主基盤23は、変動停止コマンド(第1変動停止コマンドまたは第2変動停止コマンド)の送信を遅らせることにより、演出表示器37による演出を延長させたが、そのような送信の遅延が予め分かっていれば、事前に、遅延があることを統合サブ基盤44に通知しておいてもよい。つまり、主基盤23は、第2始動口33bに対する変動パターンを選択したときに、既に演出が開始されている第1始動口33aでの大当りに対する大当り遊技が終了するまでに、その変動パターンの示す演出時間が経過してしまうか否かを判断する。そして経過してしまうと判断したときには、主基盤23は、その判断結果を統合サブ基盤44に通知する。これにより、統合サブ基盤44は、その通知を受けることにより、第2始動口33bの入賞に対して選択した演出パターンによる演出が終了したときに、容易に、その演出を延長させるための処理を行うことができる。つまり、統合サブ基盤44における演出の延長処理をスムーズに実行させることができる。また、統合サブ基盤44は、演出時間の経過時に延長することなく確実に停止される延長不可の演出パターンと、延長されることを前提に作成された延長用の演出パターンとを予め保持していてもよい。延長用の演出パターンは、延長可能なシーンを有し、そのシーンの何れのタイミングであっても確定停止図柄が表示可能なように構成されている。これにより、統合サブ基盤44は、主基盤23からの通知により、延長不可の演出パターンか延長用の演出パターンかを選択することができる。その結果、延長用の演出パターンが選択されたときには、演出の延長を違和感なくスムーズに表現することができる。
また、変形例3では、第1カウンタ値組または第2カウンタ値組に対して、保留エリアに格納される順番を関連付けたが、順番ではなく時刻を関連付けてもよい。
また、変形例1では、第1大当りカウンタにおいて大当りと判定される値(7)と、第2大当りカウンタにおいて大当りと判定される値(77)とを異ならせたが、同じにしてもよい。
また、本発明は、上記実施の形態および変形例1〜3をそれぞれ矛盾することがない範囲で互いに組み合わせてもよい。
本発明の遊技機は、開発の負担を抑えて遊技の多様性を増すとともに、その遊技を適切に制御することができるという効果を奏し、例えばパチンコ機などに適用することができる。
本発明の実施の形態における遊技機の斜視図。 同上の遊技盤の正面図。 同上の遊技機のブロック図。 同上の主基盤の動作を説明するための図。 同上の統合サブ基盤の動作を説明するための図。 同上の主基盤の基本動作を示すフローチャート。 同上の主基盤の割り込み動作を示すフローチャート。 同上のカウンタ更新サブ処理の詳細な動作を示すフローチャート。 同上の始動口入賞サブ処理の詳細な動作を示すフローチャート。 同上の第1大当り判定サブ処理を示すフローチャート。 同上の第1大当り判定サブ処理を示すフローチャート。 同上の第1大当り判定サブ処理を示すフローチャート。 同上の第2大当り判定サブ処理を示すフローチャート。 同上の第2大当り判定サブ処理を示すフローチャート。 同上の第2大当り判定サブ処理を示すフローチャート。 同上の大当り遊技サブ処理を示すフローチャート。 同上の統合サブ基盤の基本動作を示すフローチャート。 同上の変動演出処理の詳細な動作を示すフローチャート。 同上の大当りラウンド演出処理の詳細な動作を示すフローチャート。 同上の演出時間の制御方法を説明するための説明図。 同上の演出表示器に表示される演出の一例を示す図。 同上の第1保留エリアおよび第2保留エリアを説明するための説明図。 同上のランプ映像を説明するための説明図。 同上の変形例1に係る第1始動口に対する動作を説明するための図。 同上の変形例1に係る第2始動口に対する動作を説明するための図。 同上の変形例1に係るカウンタ更新サブ処理を示すフローチャート。 同上の変形例1に係る始動口入賞サブ処理を示すフローチャート。 同上の変形例2に係る第1大当り判定サブ処理を示すフローチャート。 同上の変形例2に係る第1大当り判定サブ処理を示すフローチャート。 同上の変形例2に係る第2大当り判定サブ処理を示すフローチャート。 同上の変形例2に係る第2大当り判定サブ処理を示すフローチャート。 同上の変形例2に係る演出時間の制御方法を説明するための説明図。 同上の変形例2に係る演出表示器に表示される演出の一例を示す図。 同上の変形例3に係る保留エリアに格納されるデータを示す図。 同上の変形例4に係る遊技盤の正面図である。 同上の変形例4に係る主基盤の動作を説明するための図である。 同上の変形例4に係る統合サブ基盤の動作を説明するための図である。 同上の変形例4の第1大当り判定サブ処理のフローチャートである。 同上の変形例4の第2大当り判定サブ処理のフローチャートである。 同上の変形例4の統合サブ基盤の動作を示すフローチャートである。 同上の変形例4の変動演出処理の動作を示すフローチャートである。 同上の変形例4に係る表示位置入替処理を示すフローチャートである。 同上の変形例4に係る表示位置入替処理を示すフローチャートである。 同上の変形例4の第1始動図柄と第2始動図柄の入替を示す図である。
符号の説明
10 遊技機、 23 主基盤、 23a CPU、 23b ROM、
33a 第1始動口、 33b 第2始動口、 34 大入賞口、
37 演出表示器、 37a 第1表示領域、 37b 第2表示領域、
38c ランプ映像

Claims (3)

  1. 第1始動口および第2始動口と、
    前記第1始動口に遊技球が入ったときに発生した大当りカウンタ値を取得する第1大当りカウンタ値取得手段と、
    前記第2始動口に遊技球が入ったときに発生した大当りカウンタ値を取得する第2大当りカウンタ値取得手段と、
    前記第1大当りカウンタ値取得手段で取得された大当りカウンタ値を、第1記憶領域に格納するとともに、前記第2大当りカウンタ値取得手段で取得された大当りカウンタ値を、前記第1記憶領域とは独立した第2記憶領域に格納する格納制御手段と、
    前記第1記憶領域に格納されている大当りカウンタ値に基づいて、前記第1始動口に入った遊技球に対する遊技結果を判定するとともに、前記第2記憶領域に格納されている大当りカウンタ値に基づいて、前記第2始動口に入った遊技球に対する遊技結果を判定する大当り判定手段と、
    前記第1始動口および第2始動口のうち一方を対象にして、対象とされる始動口に入った遊技球に対する遊技結果を、対象とされる始動口に関わらず予め定められた種類の装飾図柄の変動を伴う演出を行った後に、表示する主表示手段と、
    前記第1始動口および第2始動口のうち他方を対象にして、対象とされる始動口に入った遊技球に対する遊技結果を、前記主表示手段による表示よりも目立てずに、装飾図柄の変動を伴う演出を行った後に表示する副表示手段と、
    前記大当り判定手段によって判定された複数の遊技結果が、それぞれ判定された順に従って主表示手段に表示されるように、前記主表示手段および前記副表示手段によって対象とされる始動口を入れ替えさせる表示入替制御手段と
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技機は、さらに、
    前記第1始動口および第2始動口のうち一方に対する遊技結果が前記大当り判定手段によって判定されたときに、他方に対する遊技結果の演出が実行中であれば、前記他方に対する遊技結果の演出が終了するまで、前記一方に対する遊技結果の演出が継続されるような演出時間を選択する演出時間選択手段と、
    前記演出時間だけ継続した演出を示す演出パターンを選択し、前記演出パターンにより示される演出を、前記一方に対する遊技結果の演出として前記副表示手段に実行させる演出パターン選択手段とを備え、
    前記表示入替制御手段は、
    前記一方に対する遊技結果が前記主表示手段に表示されている状態で、前記他方に対する遊技結果が判定されたときには、前記主表示手段によって対象とされている前記一方の始動口を前記他方の始動口に変更させ、前記副表示手段によって対象とされている前記他方の始動口を前記一方の始動口に変更させ、
    前記主表示手段に前記一方の始動口に対する装飾図柄の変動が表示され、前記副表示手段に前記他方の始動口に対する装飾図柄の変動が表示された後に、前記主表示手段に前記一方の始動口に対する遊技結果が表示されたときには、前記主表示手段によって対象とされている前記一方の始動口を前記他方の始動口に変更させ、前記副表示手段によって対象とされている前記他方の始動口を前記一方の始動口に変更させる
    ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記遊技機は、さらに、
    前記第1記憶領域に格納されている、前記大当り判定手段による判定に使用されていない大当りカウンタ値の数と、前記第2記憶領域に格納されている、前記大当り判定手段による判定に使用されていない大当りカウンタ値の数とを区別することなく表示する保留数表示手段を備える
    ことを特徴とする請求項2記載の遊技機。
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