JP2022071622A - 遊技機 - Google Patents

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JP2022071622A JP2020180686A JP2020180686A JP2022071622A JP 2022071622 A JP2022071622 A JP 2022071622A JP 2020180686 A JP2020180686 A JP 2020180686A JP 2020180686 A JP2020180686 A JP 2020180686A JP 2022071622 A JP2022071622 A JP 2022071622A
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良孝 土屋
Yoshitaka Tsuchiya
智久 川添
Tomohisa Kawazoe
覚 中山
Satoru Nakayama
智宣 牧
Tomonobu Maki
浩志 柏木
Hiroshi Kashiwagi
浩司 梶野
Koji Kajino
諒 下田
Ryo Shimoda
雅博 上野
Masahiro Ueno
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Abstract

【課題】遊技の興趣を向上させることを目的とする。【解決手段】複数種類の画像を表示可能な表示手段を備える遊技機は、複数種類の画像のうちの一つは、当否を報知可能な一組の装飾図柄であり、表示手段の第1領域において、特図1変動と特図2変動のうちの一方の特図変動に対応する一組の装飾図柄の変動表示が表示される第1の演出と、第1の演出で実行される特図変動の次の特図変動において、特図1変動と特図2変動のうちの他方の特図変動に対応する一組の装飾図柄の変動表示が第1領域に表示される第2の演出と、を実行できる。【選択図】図54

Description

本発明は、パチンコ遊技機などの遊技機に関する。
従来、始動口への遊技球の入賞を契機に表示装置を用いた表示演出を実行可能な遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような遊技機では、キャラクタ画像や図柄などを用いた表示演出をおこなうことができる。
特開2016-202930号公報 特開2016-198339号公報 特開2016-182376号公報
しかしながら、上記の遊技機によっても、遊技の興趣を向上させるための技術については、なお改善の余地があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、遊技の興趣の向上を図ることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。なお、本欄における括弧内の参照符号や補足説明等は、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
[適用例1]
複数種類の画像を表示可能な表示手段を備える遊技機であって、
前記複数種類の画像のうちの一つは、当否を報知可能な一組の装飾図柄であり、
前記表示手段の第1領域において、特図1変動と特図2変動のうちの一方の特図変動に対応する前記一組の装飾図柄の変動表示が表示される第1の演出と、
前記第1の演出で実行される特図変動の次の特図変動において、特図1変動と特図2変動のうちの他方の特図変動に対応する前記一組の装飾図柄の変動表示が前記第1領域に表示される第2の演出と、を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
[適用例2]
適用例1に記載の遊技機であって、
前記第1の演出で実行される特図変動の前の特図変動において、特図1変動と特図2変動のうちの前記一方の特図変動に対応する前記一組の装飾図柄の変動表示が前記第1領域とは異なる前記表示手段の第2領域に表示される第3の演出を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
[適用例3]
適用例2に記載の遊技機であって、
前記第2の演出で実行される特図変動の後の特図変動において、特図1変動と特図2変動のうちの前記他方の特図変動に対応する前記一組の装飾図柄の変動表示が前記第2領域に表示される第4の演出を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
[適用例4]
適用例2または適用例3に記載の遊技機であって、
前記第1の演出と前記第3の演出とは、遊技状態が異なっており、前記第1の演出と前記第2の演出とは、遊技状態が同じである、
ことを特徴とする遊技機。
[適用例5]
適用例2から適用例4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1の演出と前記第3の演出とは、背景画像が異なっており、前記第1の演出と前記第2の演出とは、背景画像が異なっている、
ことを特徴とする遊技機。
[適用例6]
適用例2から適用例5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1領域と前記第2領域は、一部が重なっている、
ことを特徴とする遊技機。
[適用例7]
適用例1から適用例6までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1の演出と前記第2の演出では、前記第1領域および前記第2領域と異なる前記表示手段の第3領域に前記一組の装飾図柄の変動表示が表示される、
ことを特徴とする遊技機。
本発明によれば、遊技の興趣を向上させることができる。
遊技機の正面図である。 表示器類の拡大図である。 遊技機の主制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 遊技機のサブ制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 メインROMおよびメインRAMを説明するための図である。 サブROMおよびサブRAMを説明するための図である。 遊技機において使用される各種の乱数を説明するための図である。 判定テーブルT1~T4を説明するための図である。 大当たり種別判定テーブルT5の説明図である。 非時短状態時の変動パターン判定テーブルT6の説明図である。 時短状態時の変動パターン判定テーブルT6の説明図である。 電チュー開放パターン判定テーブルT7の説明図である。 大入賞口開放パターン判定テーブルT8の説明図である。 V開閉部材開放パターン判定テーブルT9の説明図である。 主制御メイン処理のフローチャートである。 メイン側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 始動口センサ検出処理のフローチャートである。 特図2事前判定処理のフローチャートである。 特図1事前判定処理のフローチャートである。 普通動作処理のフローチャートである。 特別動作処理のフローチャートである。 特別図柄待機処理のフローチャートである。 大当たり判定処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理の第1のフローチャートである。 変動パターン選択処理の第2のフローチャートである。 特別図柄変動中処理のフローチャートである。 特別図柄確定処理のフローチャートである。 遊技状態管理処理のフローチャートである。 遊技状態リセット処理のフローチャートである。 特別電動役物処理のフローチャートである。 V開閉部材動作処理のフローチャートである。 遊技状態設定処理のフローチャートである。 V領域センサ検出処理のフローチャートである。 保留球数処理のフローチャートである。 サブ制御メイン処理を示すフローチャートである。 サブ側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 受信コマンド解析処理のフローチャートである。 先読み演出決定処理のフローチャートである。 事前判定情報記憶領域の構成を説明するための図である。 先読み演出パターン決定テーブルT51の説明図である。 変動演出開始処理のフローチャートである。 基幹演出パターン決定テーブルT52の説明図である。 チャンスアップ演出パターン決定テーブルT53の説明図である。 変動演出中処理のフローチャートである。 表示制御処理のフローチャートである。 第1可動役物14の移動態様を例示した説明図である。 第1可動役物14の第2態様を例示した説明図である。 第2可動役物15の第2態様を例示した説明図である。 枠可動役物69の第2態様を例示した説明図である。 サブ表示画面64の表示演出を例示した説明図である。 確定停止図柄残表示演出Aを説明するための図である。 確定停止図柄残表示演出Bを説明するための図である。 確定停止図柄残表示演出Cを説明するための図である。 変動表示領域変化演出Aを説明するための図である。 変動表示領域変化演出Bを説明するための図である。 変動表示領域変化演出Cを説明するための図である。 変動表示領域重複演出Aを説明するための図である。 変動表示領域重複演出Bを説明するための図である。 変動表示領域重複演出Cを説明するための図である。 装飾図柄停止位置不定演出Aを説明するための図である。 装飾図柄停止位置不定演出Bを説明するための図である。 装飾図柄停止位置不定演出Cを説明するための図である。 装飾図柄突然確定停止演出Aを説明するための図である。 装飾図柄突然確定停止演出Bを説明するための図である。 装飾図柄突然確定停止演出Cを説明するための図である。 役物連動演出Aを説明するための図である。 役物連動演出Bを説明するための図である。 役物連動演出Cを説明するための図である。 スクロール演出Aを説明するための図である。 スクロール演出Bを説明するための図である。 スクロール演出Cを説明するための図である。 装飾図柄特殊変動演出Aを説明するための図である。 装飾図柄特殊変動演出Bを説明するための図である。 装飾図柄特殊変動演出Cを説明するための図である。 装飾図柄欠損演Aを説明するための図である。 装飾図柄欠損演Bを説明するための図である。 装飾図柄欠損演Cを説明するための図である。 天井到達予定示唆演出Aを説明するための図である。 天井到達予定示唆演出Bを説明するための図である。 天井到達予定示唆演出Cを説明するための図である。 モード示唆画像表示演出Aを説明するための図である。 モード示唆画像表示演出Bを説明するための図である。 モード示唆画像表示演出Cを説明するための図である。 モード示唆画像継続演出Aを説明するための図である。 モード示唆画像継続演出Bを説明するための図である。 モード示唆画像継続演出Cを説明するための図である。 複数区画表示演出Aを説明するための図である。 複数区画表示演出Bを説明するための図である。 複数区画表示演出Cを説明するための図である。 機能別タイマ表示演出Aを説明するための図である。 機能別タイマ表示演出Bを説明するための図である。 機能別タイマ表示演出Cを説明するための図である。 特定画像遷移演出Aを説明するための図である。 特定画像遷移演出Bを説明するための図である。 特定画像遷移演出Cを説明するための図である。 特定画像吸収演出Aを説明するための図である。 特定画像吸収演出Bを説明するための図である。 特定画像吸収演出Cを説明するための図である。 文字列分解演出Aを説明するための図である。 文字列分解演出Bを説明するための図である。 文字列分解演出Cを説明するための図である。 大当たり遊技カウント表示演出Aを説明するための図である。 大当たり遊技カウント表示演出Bを説明するための図である。 大当たり遊技カウント表示演出Cを説明するための図である。 ダブルタイマ表示演出Aを説明するための図である。 ダブルタイマ表示演出Bを説明するための図である。 ダブルタイマ表示演出Cを説明するための図である。 最終画面表示演出Aを説明するための図である。 最終画面表示演出Bを説明するための図である。 最終画面表示演出Cを説明するための図である。 昇格保留連演出Aを説明するための図である。 昇格保留連演出Bを説明するための図である。 昇格保留連演出Cを説明するための図である。 操作指示表示演出Aを説明するための図である。 操作指示表示演出Bを説明するための図である。 操作指示表示演出Cを説明するための図である。 ボタン特殊表示演出Aを説明するための図である。 ボタン特殊表示演出Bを説明するための図である。 ボタン特殊表示演出Cを説明するための図である。 演出ボタン有効無効表示演出Aを説明するための図である。 演出ボタン有効無効表示演出Bを説明するための図である。 演出ボタン有効無効表示演出Cを説明するための図である。 操作自動化演出Aを説明するための図である。 操作自動化演出Bを説明するための図である。 操作自動化演出Cを説明するための図である。 第1可動役物と枠可動役物との関係を説明するための図である。 ダブル役物演出Aを説明するための図である。 ダブル役物演出Bを説明するための図である。 可動部材接触演出Aを説明するための図である。 可動部材接触演出Bを説明するための図である。 可動部材接触演出Cを説明するための図である。
<第1実施形態>
1.遊技機の構造
図1は、本発明の一実施形態としての遊技機1の正面図である。以下では、遊技機1の左右方向を、遊技機1に対面する遊技者から見た左右方向に一致させて説明する。また、遊技機1の前方向は、遊技機1から遊技者に向かう方向として説明し、遊技機1の後方向は、遊技者から遊技機1に向かう方向として説明する。
遊技機1は、遊技者の発射操作に基づいて遊技球を発射させ、特定の入賞装置に遊技球が入賞すると、その入賞に基づいて所定数の遊技球を遊技者に払い出すパチンコ遊技機である。遊技機1は、遊技機枠50と、遊技盤2とを備え、遊技機枠50の内側に遊技盤2が取り付けられている。遊技機枠50は、前枠(前枠部)53のほか、遊技機の外郭部を形成する外枠(基枠部)と、外枠の内側において遊技盤2が取り付けられる内枠と、を備えている。前枠(前枠部)53は、外枠および内枠の前方側に配置される縦長方形状のユニットであり、ハンドル60と、打球供給皿(上皿)61と、余剰球受皿(下皿)62と、演出ボタン63と、サブ表示画面64(右サブ表示画面64R、左サブ表示画面64L、および、上サブ表示画面64U)と、剣部材65と、枠ランプ66と、スピーカ67と、枠可動体69と、を備えている。前枠53の中央には開口部が形成されており、開口部を介して、遊技盤2の遊技領域3を視認することができる。
ハンドル60は、前枠53の右側の下端に配置され、回転角度に応じた発射強度で遊技球を発射させる。ハンドル60の右側と左側には、可動式のいわゆるギミックである枠可動体69(枠可動役物69とも呼ぶ)が設けられている。枠可動体69は、ハンドル60の左右のそれぞれに配置された2つの部材が左右方向に移動可能に構成されている。2つの部材のそれぞれは、柔軟性のある平板状の部材で形成されており、主面がハンドル60に近づいたり遠ざかったりするように構成されている。枠可動体69は、通常時はハンドル60の左側と右側においてそれぞれハンドル60から遠ざかった退避位置(図1)で静止しており、退避位置からハンドル60に向かって互いに近接するように移動(進出)してハンドル60に触れる位置で静止することができる。枠可動体69は、進出位置のとき、ハンドル60またはハンドル60を操作中の遊技者の右手に触れる。
打球供給皿(上皿)61は、前枠53の下方に設けられ、遊技球を貯留する。余剰球受皿(下皿)62は、打球供給皿(上皿)61の下方に配置され、打球供給皿61に収容しきれない遊技球を貯留する。演出ボタン63は、打球供給皿(上皿)61の近傍に配置された操作部であり、遊技の進行に伴って実行される演出時などに遊技者によって操作(押圧)される。演出ボタン63の内側には振動モータが配置されており、演出等に応じてボタン自体が上下左右に振動するように構成されている。剣部材65は、剣の形を模した操作部であり、遊技の進行に伴って実行される演出時等に遊技者が下方向に押し込むことができる。剣部材65は、剣部材65全体を下方に押し込む第1の操作と、剣部材65全体を上方に押し上げる第2の操作を実行可能に構成されている。サブ表示画面64は、液晶表示装置の画面であり、右サブ表示画面64Rと、左サブ表示画面64Lと、上サブ表示画面64Uとを含んでいる。右サブ表示画面64Rは、前枠53の右側に設けられ、左サブ表示画面64Lは、前枠53の左側に設けられ、上サブ表示画面64Uは、前枠53の上側に設けられている。右サブ表示画面64Rと、左サブ表示画面64Lは、遊技盤2を介して対となる位置に配置されている。上サブ表示画面64Uは、遊技盤2の上方に配置されている。右サブ表示画面64Rと、左サブ表示画面64Lと、上サブ表示画面64Uは、前枠53の開口部を囲むように配置されている。サブ表示画面64は、液晶表示装置であってもよいし、有機EL表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクター、ドットマトリクスなどの他の画像表示装置であってもよい。枠ランプ66は、右枠ランプと、左枠ランプとを含んでおり、前枠53の上方に配置され、遊技中などに発光演出をおこなう。右枠ランプは、上サブ表示画面64Uと右サブ表示画面64Rとの間に配置された斜め線状の発光部である。左枠ランプは、上サブ表示画面64Uと左サブ表示画面64Lとの間に配置された斜め線状の発光部である。スピーカ67は、前枠53の左上方と右上方に配置され、遊技中などに音演出をおこなう。
遊技盤2は、遊技領域3と、レール部材4と、盤ランプ5と、画像表示装置7と、第1盤可動体14と、第2盤可動体15と、固定入賞装置(ヘソ)19と、普通可変入賞装置(電チュー)22と、ゲート(スルーチャッカー)28と、第1大入賞装置(第1アタッカー)31と、第2大入賞装置(第2アタッカー)36と、大入賞口開放始動口17と、一般入賞口27(普通入賞口27)と、アウト口16と、表示器類40と、を備えている。
遊技領域3は、ハンドル60の操作によって発射された遊技球が流下する領域であり、遊技球を誘導する複数の遊技釘が突設されている。レール部材4は、遊技領域3の左側端部に配置され、ハンドル60の操作によって発射された遊技球を遊技領域3の上方に向けて誘導する。盤ランプ5は、遊技領域3の背面側に配置され、遊技領域3の背面側から光を照射する。ここでは、盤ランプ5のうちの一部は、右枠ランプ、および、左枠ランプと接続され、形態や発光が連続するように構成されている。
画像表示装置7は、遊技領域3の中央付近に設けられ、表示画面7aを備えている。画像表示装置7は、液晶表示装置であってもよいし、有機EL表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクター、ドットマトリクスなどの他の画像表示装置であってもよい。画像表示装置7の表示画面7aは、演出図柄(装飾図柄)8L、8C、8Rが可変表示(変動表示ともいう)される演出図柄表示領域と、保留画像9A、9Bが表示される保留画像表示領域と、保留消化画像9Cが表示される保留消化画像表示領域(当該保留表示領域)と、を有している。保留画像9A、9Bは、保留を表す画像であり、保留アイコン9A,9Bとも呼ぶ。保留消化画像9Cは、当該保留を表す画像であり、当該保留画像9C、当該保留アイコン9C、当該変動アイコン9C、変動アイコン9Cとも呼ぶ。当該保留アイコン9Cも単に保留アイコンと呼ぶ場合がある。
演出図柄表示領域は、「左」「中」「右」の3つの図柄表示エリアを含んでいる。左の図柄表示エリアには左演出図柄(左装飾図柄)8Lが表示される。中の図柄表示エリアには中演出図柄(中装飾図柄)8Cが表示される。右の図柄表示エリアには右演出図柄(右装飾図柄)8Rが表示される。演出図柄8L、8C、8Rは、例えば「1」~「9」までの数字を表した複数の図柄によって構成されている。演出図柄8L、8C、8Rの変動表示は、後述する第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示と同期している。画像表示装置7は、左、中、右の図柄表示エリアに表示する演出図柄の組み合わせによって、後述の第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41bによって表示される第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示の結果(大当たり抽選結果)を、遊技者にわかりやすく表示することができる。
例えば、大当たりに当選した場合には「777」などのゾロ目で演出図柄を停止表示する。はずれであった場合には「637」などのバラケ目で演出図柄を停止表示する。これにより、遊技者による遊技の進行状況の把握が容易となる。遊技者は、大当たり抽選結果を第1特別図柄表示器41aや第2特別図柄表示器41bのほか、画像表示装置7によって把握することができる。なお、図柄表示エリアの位置は固定的でなくてもよい。また、演出図柄の変動表示の態様としては、上下方向にスクロールする態様であってもよいしそれ以外の態様であってもよい。各抽選結果に応じてどのような演出図柄の組み合わせを停止表示するかは上記に限定されず任意に設定することができる。以後、演出図柄8L、8C、8Rを表示する演出を「演出図柄の変動演出」、「装飾図柄の変動演出」または、単に「変動演出」「変動表示」とも呼ぶ。なお、この装飾図柄の変動演出は、特別図柄が変動開始してから停止するまでの期間(特別図柄変動期間とも呼ぶ)における演出を1回の変動演出(1サイクルの変動演出)としてカウントする。従って、特別図柄が変動開始してから停止するまでの期間に、装飾図柄を仮停止させる場合があったとしても、当該仮停止の演出は、装飾図柄の変動演出に含まれる。
画像表示装置7は、演出図柄変動演出のほか、大当たり遊技(特別遊技の一例)に並行しておこなわれる大当たり演出や、客待ち用のデモ演出などを表示画面7aに表示することができる。演出図柄変動演出では、演出図柄のほか、背景画像やキャラクタ画像などの演出画像も表示されてもよい。また、画像表示装置7は、演出図柄に加え、特別図柄が変動中であることを示唆したり、特別図柄の抽選結果を示唆したりすることが可能な識別表示(第四図柄、図示省略)を、表示画面7aに表示してもよい。なお、識別表示(第四図柄)は、遊技領域3に設けられたLEDなどの発光器によって表示させてもよい。
保留画像表示領域は、後述の第1特図保留の記憶数に応じて保留画像9Aを表示する第1保留表示エリアと、後述の第2特図保留の記憶数に応じて保留画像9Bを表示する第2保留表示エリアとを含んでいる。保留画像9A、9Bの表示によって、後述の第1特図保留表示器43aに表示される第1特図保留の記憶数と、第2特図保留表示器43bに表示される第2特図保留の記憶数を、遊技者にわかりやすく表示することができる。保留消化画像表示領域は、保留消化画像9Cを表示する保留消化表示エリアを含んでいる。保留消化画像9Cは、表示画面7aまたは表示画面7bで現在変動中の演出図柄(演出図柄8L、8C、8R)に対応しており、保留消化画像9Cの表示によって、第1特図保留または第2特図保留が消化(後述の「特図保留の消化」)されることを、遊技者にわかりやすく表示することができる。
画像表示装置7の左側には、可動式のいわゆるギミックである第1盤可動体14(第1可動役物14とも呼ぶ)が設けられている。第1可動役物14は、縦長の棒状の部材が画像表示装置7の前方(前面)において左右方向に移動可能に構成されている。第1可動役物14は、通常時は画像表示装置7の左側の退避位置(図1)で静止しており、退避位置から表示画面7aの右端に向かって移動(進出)して表示画面7aの前方の任意の進出位置で静止することができる。第1可動役物14は、画像表示装置7の縦方向とほぼ同じ長さに形成されており、進出位置で画像表示装置7の一部を上方から下方まで覆う。
画像表示装置7の上方側には、可動式のいわゆるギミックである第2盤可動体15(第2可動役物15とも呼ぶ)が設けられている。第2可動役物15は、「OARO」と記載された矩形形状の部材(装飾部)が上下方向に移動可能に構成されている。第2可動役物15は、通常時は画像表示装置7の上方の退避位置(図1)で静止しており、退避位置から表示画面7aの中央に向かって下方に移動(進出)して表示画面7aの前方の進出位置で静止することができる。第2可動役物15は、進出位置で停止したとき画像表示装置7の一部を覆う。
画像表示装置7の下部には、ステージ部11が形成されている。ステージ部11は、ステージ部11の上面を転動する遊技球を後述の第1始動口20へと誘導可能な形状を有している。画像表示装置7の左下方には、ワープ部12が設けられている。ワープ部12は、遊技球が流入する入口部と遊技球が流出する出口部とを備え、入口部から流入した遊技球を出口部からステージ部11に流出させる。
固定入賞装置(ヘソ)19は、遊技領域3における画像表示装置7の下方に配置され、遊技球の入球し易さが常に変わらない第1始動口(第1始動入賞口、第1入球口、固定始動口)20を備えている。第1始動口20への遊技球の入賞は、第1特別図柄の抽選(大当たり抽選)の契機となっている。言い換えれば、第1始動口20への遊技球の入賞は、大当たり乱数等の取得および大当たり判定等の契機となっている。
普通可変入賞装置(電チュー)22は、遊技領域3における第1始動口20の下方に配置され、第2始動口(第2始動入賞口、第2入球口、可変始動口)21を備えている。第2始動口21への遊技球の入賞は、第2特別図柄の抽選(大当たり抽選)の契機となっている。電チュー22は、第2始動口21の前方に可動部材23を備えており、可動部材23の作動によって第2始動口21を開閉する。可動部材23は、電チューソレノイド24(図3)によって駆動される。第2始動口21は、可動部材23が開状態のとき遊技球が入球可能である。なお、電チュー22は、可動部材23が開状態のときの方が閉状態のときよりも第2始動口21への入球が容易であればよく、閉状態のときに第2始動口21への入球が可能であってもよい。
ゲート(スルーチャッカー)28は、遊技領域3における第1大入賞装置(第1アタッカー)31の上方に配置されており、遊技球が通過可能に構成されている。ゲート28への遊技球の通過は、電チュー22を開放するか否かを決定する普通図柄抽選の契機となっている。言い換えれば、ゲート28への遊技球の通過は、普通図柄乱数(当たり乱数)の取得および当たり判定等の契機となっている。
ここで、「特別図柄の抽選」とは、第1始動口20または第2始動口21に遊技球が入賞したときに、特別図柄判定用の乱数を取得し、この取得した乱数を予め定められた「大当たり」に対応する値と比較することにより、大当たりか否かを判定する処理をいう。この「大当たり」の抽選結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、後述の第1特別図柄表示器41aまたは第2特別図柄表示器41bにおいて特別図柄の変動表示がおこなわれ、所定の変動時間を経過したところで、抽選結果に対応する特別図柄が停止表示(確定表示)され、遊技者に抽選結果が報知される。画像表示装置7では、特別図柄の変動表示と同期して演出図柄を変動表示する図柄合わせゲームが行われ、この図柄合わせゲームによって、より効果的に大当りの抽選結果が遊技者に報知される。
また、「普通図柄の抽選」とは、ゲート28を遊技球が通過したときに、普通図柄判定用の乱数を取得し、この取得した乱数を予め定められた「当り」に対応する値と比較することにより、当りか否かを判定する処理をいう。この普通図柄の抽選結果についても、ゲート28を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、後述の普通図柄表示器42において普通図柄の変動表示がおこなわれ、所定の変動時間を経過したところで、抽選結果に対応する普通図柄が確定表示(点灯または消灯)され、遊技者に抽選結果が報知される。
第1大入賞装置(第1アタッカー、第1特別可変入賞装置)31は、遊技領域3における第1始動口20の右上方に配置され、第1大入賞口(第1特別入賞口)30と、V領域39と、非V領域70と、V開閉部材71とを備えている。第1大入賞口30は、スイング式の開閉動作により遊技球の受け入れを許容または阻害する開閉部材(第1特別入賞口開閉部材)32を備えている。開閉部材32は、第1大入賞口ソレノイド33(図3)によって駆動される。第1大入賞口30は、開閉部材32が開状態のとき遊技球が入球可能となる。
第1大入賞装置31は内部に、V領域(特定領域)39と、V領域センサ39a(図3)と、非V領域(非特定領域)70と、非V領域センサ70a(図3)と、第1大入賞口センサ30a(図3)と、V開閉部材71と、V開閉部材ソレノイド73(図3)と、を備えている。V領域(特定領域)39および非V領域(非特定領域)70は、第1大入賞装置31の内部において、第1大入賞口30を通過した遊技球が通過可能な領域として構成されている。第1大入賞口センサ30aは、V領域39および非V領域70の上流に配置され、第1大入賞口30への遊技球の入賞を検知する。V領域センサ39aは、V領域39に配置され、V領域39への遊技球の通過を検知する。非V領域センサ70aは、非V領域70に配置され、非V領域70への遊技球の通過を検知する。V開閉部材71は、第1大入賞口30を通過した遊技球をV領域39または非V領域70のいずれかに振り分ける。V開閉部材ソレノイド73は、V開閉部材71を駆動する。V開閉部材71は、回転移動(遊技盤2に対して時計回りおよび反時計回り)するように構成され、V開閉部材ソレノイド73の通電時には、原点位置から反時計回りに回転して遊技球をV領域39に振り分ける第1の状態(回動状態)となり、V開閉部材ソレノイド73の非通電時には、原点に位置して遊技球を非V領域70に振り分ける第2の状態(停止状態)となる。なお、V開閉部材71は、回転移動に限らず、第1大入賞口30を通過した遊技球をV領域39または非V領域70のいずれかに振り分ける機能を有しておればよく、例えば、遊技盤2に対して左右方向に移動するように構成してもよい。すなわち、V開閉部材ソレノイド73の通電時には、遊技球をV領域39に振り分ける退避状態(第1の状態)となり、V開閉部材ソレノイド73の非通電時には、遊技球を非V領域70に振り分ける進出状態(第2の状態)となるように構成してもよい。なお、遊技機1では、V領域39への遊技球の通過が後述の高確率状態への移行の契機となっている。つまり、V領域39は、確変作動口となっている。一方、非V領域70は、確変作動口となっていない。本実施形態の第1大入賞装置31は、さらに、第1大入賞装置31から排出される遊技球数を計数する第1大入賞装置排出センサ(図示しない)を備えている。第1大入賞装置排出センサは、V領域39と非V領域70が下流で合流した地点に設けられており、V領域センサ39aまたは非V領域センサ70aを通過した遊技球数を計数する。
第2大入賞装置(第2アタッカー、第2特別可変入賞装置)36は、遊技領域3における第1大入賞口30の右上方に配置され、第2大入賞口(第2特別入賞口)35を備えている。第2大入賞口35は、スイング式の開閉動作により遊技球の受け入れを阻害または許容する開閉部材(第2特別入賞口開閉部材、可動部材)37を備えている。開閉部材37は、第2大入賞口ソレノイド38(図3)によって駆動される。第2大入賞口35は、開閉部材37が開状態のとき遊技球が入球可能となる。
大入賞口開放始動口17は、遊技領域3における第1大入賞口30の上方に配置され、遊技球の通過時に、第1大入賞口30が開放される。ただし、遊技機1は、大入賞口開放始動口17を備えていなくてもよい。
一般入賞口27は、遊技領域3の下部に設けられている。アウト口16は、遊技領域3の下部に設けられており、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域3の外へ排出する。表示器類40は、遊技盤2の右側中央付近に配置されている。表示器類40の詳細については後述する。一般入賞口29は、遊技領域3の右下部であって、第1大入賞口30の右側に隣接して配置されている。
遊技領域3には、左右方向の中央より左側の左遊技領域3Aと、右側の右遊技領域3Bとがある。左遊技領域3Aを遊技球が流下するように遊技球を発射する打ち方を「左打ち」と呼ぶ。一方、右遊技領域3Bを遊技球が流下するように遊技球を発射する打ち方を「右打ち」と呼ぶ。遊技機1では、左打ちにて第1始動口20への入賞を狙うことができる。一方、右打ちにてゲート28への通過、第2始動口21、第1大入賞口30、および、第2大入賞口35への入賞が狙うことができるように構成されている。
図2は、表示器類40の拡大図である。表示器類40は、第1特別図柄表示器41aと、第2特別図柄表示器41bと、普通図柄表示器42と、第1特図保留表示器43aと、第2特図保留表示器43bと、普図保留表示器44と、を含んでいる。第1特別図柄表示器41aは、第1特別図柄を可変表示する。第2特別図柄表示器41bは、第2特別図柄を可変表示する。普通図柄表示器42は、普通図柄を可変表示する。第1特図保留表示器43aは、第1特別図柄表示器41aの作動保留(第1特図保留)の記憶数を表示する。第2特図保留表示器43bは、第2特別図柄表示器41bの作動保留(第2特図保留)の記憶数を表示する。普図保留表示器44は、普通図柄表示器42の作動保留(普図保留)の記憶数を表示する。第1特別図柄の可変表示は、第1始動口20への遊技球の入賞を契機としておこなわれる。第2特別図柄の可変表示は、第2始動口21への遊技球の入賞を契機としておこなわれる。以下では、第1特別図柄および第2特別図柄を総称して「特別図柄」とも呼ぶ。また、第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41bを総称して「特別図柄表示器41」とも呼ぶ。また、第1特図保留表示器43aおよび第2特図保留表示器43bを総称して「特図保留表示器43」とも呼ぶ。
特別図柄表示器41は、特別図柄(識別情報)を可変表示(変動表示)した後、停止表示することによって第1始動口20または第2始動口21への入賞に基づく抽選(特別図柄当たり抽選、大当たり抽選)の結果を報知する。停止表示される特別図柄(停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特別図柄抽選によって複数種類の特別図柄の中から選択された一つの特別図柄である。停止図柄が予め定めた大当たり停止態様の特別図柄(大当たり図柄)である場合には、停止表示された大当たり図柄の種類(当選した大当たりの種類)に応じた開放パターンにて第1大入賞口30または第2大入賞口35を開放させる特別遊技(大当たり遊技)がおこなわれる。なお、特別遊技における大入賞口(第1大入賞口30および第2大入賞口35)の開放パターンについては後述する。
特別図柄表示器41は、横並びに配された8個のLEDから構成されており、その点灯態様によって特別図柄当たり抽選の結果に応じた特別図柄を表示する。例えば、大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)に当選した場合には、「○○●●○○●●」(○:点灯、●:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあるLEDが点灯した大当たり図柄を表示する。ハズレである場合には、「●●●●●●●○」というように一番右にあるLEDのみが点灯したハズレ図柄を表示する。ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。特別図柄が停止表示される前には、所定の変動時間にわたって特別図柄の変動表示(可変表示)がなされる。変動表示の態様は、例えば、左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯してもよい。変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、上記態様に限定されず、任意の点灯態様とすることができる。例えば、変動表示の態様は、全LEDが一斉に点滅してもよい。
遊技機1では、第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞(入球)があると、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の各種乱数の値(数値情報)は、特図保留記憶領域85(図5)に一旦記憶される。具体的には、第1始動口20への入賞であれば、第1特図保留として第1特図保留記憶領域85a(図5)に記憶され、第2始動口21への入賞であれば、第2特図保留として第2特図保留記憶領域85b(図5)に記憶される。各々の特図保留記憶領域85に記憶可能な特図保留の数には上限があり、本実施形態における上限値は、第1特図保留記憶領域85a、第2特図保留記憶領域85bともにそれぞれ4個となっている。特図保留記憶領域85に記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特別図柄の可変表示が可能となったときに消化される。「特図保留の消化」とは、その特図保留に対応する大当たり乱数等を判定して、その判定結果を示すための特別図柄の可変表示を実行することをいう。従って、遊技機1では、第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞に基づく特別図柄の可変表示がその入賞後にすぐにおこなえない場合、すなわち、特別図柄の可変表示の実行中や特別遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定個数を上限として、その入賞に対する大当たり抽選の権利を留保することができる。特図保留の数は、特図保留表示器43に表示される。第1特図保留表示器43aと第2特図保留表示器43bは、例えばそれぞれ4個のLEDで構成されている。各特図保留表示器43は、特図保留の数だけLEDを点灯させることによって特図保留の数を表示する。
普通図柄の可変表示は、ゲート28への遊技球の通過を契機としておこなわれる。普通図柄表示器42は、普通図柄を可変表示(変動表示)した後、停止表示することによってゲート28への遊技球の通過に基づく普通図柄抽選の結果を報知する。停止表示される普通図柄(普図停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される普通図柄)は、普通図柄抽選によって複数種類の普通図柄の中から選択された一つの普通図柄である。普図停止図柄が予め定めた特定普通図柄(所定の停止態様の普通図柄すなわち普通当たり図柄)である場合には、現在の遊技状態に応じた開放パターンに第2始動口21を開放させる補助遊技が行われる。なお、第2始動口21の開放パターンについては後述する。
普通図柄表示器42は、2個のLEDから構成されており、その点灯態様によって普通図柄抽選の結果に応じた普通図柄を表示するものである。例えば、抽選結果が当たりである場合には、「○○」(○:点灯、●:消灯)というように両LEDが点灯した普通当たり図柄を表示する。抽選結果がハズレである場合には、「●○」というように右のLEDのみが点灯した普通ハズレ図柄を表示する。普通ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。普通図柄が停止表示される前には、所定の変動時間にわたって普通図柄の変動表示がなされる。変動表示の態様は、例えば、両LEDが交互に点灯してもよい。変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、上記態様に限定されず、任意の点灯態様とすることができる。例えば、変動表示の態様は、全LEDが一斉に点滅してもよい。
遊技機1では、ゲート28への遊技球の通過があると、その通過に対して取得した普通図柄乱数(当たり乱数)の値は、普図保留記憶領域86(図5)に普図保留として一旦記憶される。普図保留記憶領域86に記憶可能な普図保留の数には上限があり、本形態における上限値は4個となっている。普図保留記憶領域86に記憶された普図保留は、その普図保留に基づく普通図柄の可変表示が可能となったときに消化される。普図保留の消化とは、その普図保留に対応する普通図柄乱数(当たり乱数)を判定して、その判定結果を示すための普通図柄の可変表示を実行することをいう。従って、遊技機1では、ゲート28への遊技球の通過に基づく普通図柄の可変表示がその通過後にすぐにおこなえない場合、すなわち、普通図柄の可変表示の実行中や補助遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定個数を上限として、その通過に対する普通図柄抽選の権利を留保することができる。普図保留の数は、普図保留表示器44に表示される。普図保留表示器44は、例えば、4個のLEDで構成されており、普図保留の数だけLEDを点灯させることによって普図保留の数を表示する。
2.遊技機の電気的構成
図3、図4に基づいて、遊技機1の電気的構成について説明する。図3は、遊技機1の主制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。図4は、遊技機1のサブ制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。遊技機1は、主制御基板80(図3)と、サブ制御基板90(図4)と、画像制御基板100(図4)と、ランプ制御基板107(図4)と、音声制御基板106(図4)と、払出制御基板110(図3)と、を備えている。主制御基板80は、大当たり抽選や遊技状態の移行などの遊技利益に関する制御をおこなう遊技制御基板であり、メイン制御部を構成する。サブ制御基板90は、遊技の進行に伴って実行する演出に関する制御をおこなう演出制御基板であり、画像制御基板100、ランプ制御基板107、音声制御基板106とともにサブ制御部を構成する。なお、サブ制御部は、少なくともサブ制御基板90を備えていれば構成可能である。
主制御基板80は、遊技制御用マイコン81と、入出力回路87と、を備えている。遊技制御用マイコン81は、主制御基板80に実装されているワンチップマイコンであり、プログラムに従って遊技機1の遊技の進行を制御する。遊技制御用マイコン81は、遊技の進行を制御するためのプログラムなどを記憶するメインROM83と、ワークメモリとして使用されるメインRAM84と、メインROM83に記憶されているプログラムを実行するメインCPU82と、を含んでいる。メインROM83に記憶されているデータの詳細、および、メインRAM84に設けられている記憶領域の詳細については後述する。メインROM83は外付けROMとして構成されていてもよい。遊技制御用マイコン81は、入出力回路(I/Oポート部)87を介して他の基板等とデータの送受信をおこなう。入出力回路87は、遊技制御用マイコン81に内蔵されていてもよい。
主制御基板80には、入出力回路87および中継基板88を介して各種センサやソレノイドが接続されている。主制御基板80は、各センサから出力された信号が入力するとともに、各ソレノイドに対して信号を出力する。中継基板88を介して接続されるセンサ類としては、大入賞口開放始動口センサ17a、第1始動口センサ20a、第2始動口センサ21a、ゲートセンサ28a、第1大入賞口センサ30a、第2大入賞口センサ35a、V領域センサ39a、非V領域センサ70a、および、普通入賞口センサ27a、29aが例示される。中継基板88を介して接続されるソレノイド類としては、電チューソレノイド24、第1大入賞口ソレノイド33、第2大入賞口ソレノイド38、および、V開閉部材ソレノイド73が例示される。大入賞口開放始動口センサ17aは、大入賞口開放始動口17の内部に設けられ、大入賞口開放始動口17に入球した遊技球を検出する。第1始動口センサ20aは、第1始動口20の内部に設けられ、第1始動口20に入賞した遊技球を検出する。第2始動口センサ21aは、第2始動口21の内部に設けられ、第2始動口21に入賞した遊技球を検出する。ゲートセンサ28aは、ゲート28の内部に設けられ、ゲート28を通過した遊技球を検出する。第1大入賞口センサ30aは、第1大入賞口30の内部に設けられ、第1大入賞口30に入賞した遊技球を検出する。第2大入賞口センサ35aは、第2大入賞口35の内部に設けられ、第2大入賞口35に入賞した遊技球を検出する。V領域センサ39aは、第1大入賞口30の内部のV領域39に設けられ、V領域39を通過した遊技球を検出する。非V領域センサ70aは、第1大入賞口30の内部の非V領域70に設けられ、非V領域70を通過した遊技球を検出する。普通入賞口センサ27aは、普通入賞口27の内部に設けられ、普通入賞口27に入賞した遊技球を検出する。普通入賞口センサ29aは、普通入賞口29の内部に通過した遊技球を検出する。電チューソレノイド24は、電チュー22の可動部材23を駆動する。第1大入賞口ソレノイド33は、第1大入賞装置31の開閉部材32を駆動する。第2大入賞口ソレノイド38は、第2大入賞装置36の開閉部材37を駆動する。V開閉部材ソレノイド73は、第1大入賞装置31のV開閉部材71を駆動する。
主制御基板80には、入出力回路87を介して表示器類40が接続されている。遊技制御用マイコン81は、第1特別図柄表示器41a、第2特別図柄表示器41b、普通図柄表示器42、第1特図保留表示器43a、第2特図保留表示器43b、普図保留表示器44についての表示制御おこなう。
主制御基板80には、入出力回路87を介して払出制御基板110が接続されている。主制御基板80は、払出制御基板110に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板110から信号を受信する。払出制御基板110には、賞球払出装置120と、貸球払出装置130と、カードユニット135と、が接続され、発射制御回路111を介して発射装置112が接続されている。賞球払出装置120は、賞球の払い出しをおこなう。払出制御基板110は、遊技制御用マイコン81からの信号に基づいて、賞球払出装置120の賞球モータ121を駆動して賞球の払い出しをおこなう。払い出される賞球は、計数のために賞球センサ122によって検知される。貸球払出装置130は、貸球の払い出しをおこなう。払出制御基板110は、遊技機1に接続されたカードユニット135からの信号に基づいて、貸球払出装置130の貸球モータ131を駆動して貸球の払い出しをおこなう。払い出される貸球は、計数のために貸球センサ132によって検知される。カードユニット135は、遊技機1に隣接して配置され、挿入されたプリペイドカードなどの情報に基づいて球貸に関する情報を出力する。発射装置112は、ハンドル60(図1)と、発射モータ113と、タッチスイッチ114と、発射ボリューム115と、を備えている。発射装置112は、遊技者によるハンドル60の操作があった場合に、タッチスイッチ114によってハンドル60の接触を検知し、発射ボリューム115によってハンドル60の回転量を検知する。そして、発射ボリューム115の検知信号の大きさに応じた強さで遊技球が発射されるように発射モータ113を駆動する。
主制御基板80には、入出力回路87を介してサブ制御基板90(図4)が接続されている。主制御基板80は、サブ制御基板90に対して各種コマンドを送信する。主制御基板80とサブ制御基板90との接続は、主制御基板80からサブ制御基板90への信号の送信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、主制御基板80とサブ制御基板90との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオードを用いた回路)が介在している。
サブ制御基板90は、演出制御用マイコン91と、入出力回路95と、を備えている。演出制御用マイコン91は、サブ制御基板90に実装されているワンチップマイコンであり、プログラムに従って遊技機1の遊技の演出を制御する。演出制御用マイコン91は、遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶するサブROM93と、ワークメモリとして使用されるサブRAM94と、サブROM93に記憶されているプログラムを実行するサブCPU92と、を含んでいる。サブROM93に記憶されているデータの詳細、および、サブRAM94に設けられている記憶領域の詳細については後述する。サブROM93は外付けROMとして構成されていてもよい。演出制御用マイコン91は、入出力回路(I/Oポート部)95を介して他の基板等とデータの送受信をおこなう。入出力回路95は、演出制御用マイコン91に内蔵されていてもよい。サブ制御基板90には、入出力回路95を介して、画像制御基板100と、音声制御基板106と、ランプ制御基板107と、中継基板108と、が接続されている。
画像制御基板100は、画像制御用マイコン101と、入力回路105aと、出力回路105bとを備えている。画像制御用マイコン101は、画像制御基板100に実装されているワンチップマイコンであり、プログラムに従って画像表示装置7やサブ表示画面64の表示制御をおこなう。画像制御用マイコン101は、CPU102と、ROM103と、RAM104とを含んでいる。ROM103には、表示制御をおこなうためのプログラムのほか、画像表示装置7やサブ表示画面64に表示される静止画データや動画データ、具体的には、キャラクタ、アイテム、図形、文字、数字および記号等(演出図柄を含む)や背景画像等の画像データが格納されている。RAM104は、画像データを展開するためのメモリとして使用される。CPU102は、ROM103に記憶されているプログラムを実行する。演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、画像制御用マイコン101に画像表示装置7やサブ表示画面64の表示制御をおこなわせる。画像制御用マイコン101は、演出制御用マイコン91からの指令に基づいてROM103から画像データを読み出し、読み出した画像データに基づいて表示制御をおこなう。
音声制御基板106には、スピーカ67が接続されており、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、音声制御基板106を介してスピーカ67から音声、楽曲、効果音等を出力させる。スピーカ67から出力する音声等の音響データは、サブ制御基板90のサブROM93に格納されている。なお、音声制御基板106は、CPUを実装していてもよく、そのCPUにコマンドに基づく音声制御を実行させてもよい。さらに、音声制御基板106は、ROMを実装してもよく、そのROMに音響データを格納してもよい。また、スピーカ67を画像制御基板100に接続し、画像制御基板100のCPU102に音声制御を実行させてもよい。さらに、画像制御基板100のROM103に音響データを格納してもよい。
ランプ制御基板107には、枠ランプ66と、盤ランプ5と、第1可動役物14と、第2可動役物15と、枠可動役物69と、が接続されており、これらを制御する。演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、ランプ制御基板107を介して枠ランプ66や盤ランプ5等のランプの点灯制御をおこなう。つまり、演出制御用マイコン91は、枠ランプ66や盤ランプ5等のランプの発光態様を決める発光パターンデータ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、ランプデータともいう)を作成し、発光パターンデータに従って枠ランプ66や盤ランプ5などのランプの発光を制御する。発光パターンデータの作成にはサブ制御基板90のサブROM93に格納されているデータが用いられる。演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、第1可動役物14、第2可動役物15、および、枠可動役物69を動作させる。演出制御用マイコン91は、第1可動役物14、第2可動役物15、および、枠可動役物69のそれぞれの動作態様を決める動作パターンデータ(駆動データ)を作成し、動作パターンデータに従って第1可動役物14、第2可動役物15、および、枠可動役物69の動作を制御する。動作パターンデータの作成にはサブROM93に格納されているデータを用いる。なお、ランプ制御基板107は、CPUを実装していてもよく、そのCPUにコマンドに基づくランプの点灯制御や可動役物14、15の動作制御を実行させてもよい。この場合、ランプ制御基板107はROMを実装してもよく、そのROMに発光パターンや動作パターンに関するデータを格納してもよい。
中継基板108には、演出ボタン検出スイッチ63aと、セレクトボタン検出スイッチ68aと、が接続されている。演出ボタン検出スイッチ63aは、演出ボタン63(図1)が押下操作されたことを検出する。演出ボタン63が押下されると、演出ボタン検出スイッチ63aから、中継基板108を介してサブ制御基板90にスイッチ信号が出力される。また、演出ボタン検出スイッチ63aには振動モータが取り付けられており、中継基板108からの信号に応じて駆動し、演出ボタン63を振動させることができる。セレクトボタン検出スイッチ68aは、セレクトボタン68が押下操作されたことを検出する。なお、中継基板108には、ほかに、剣部材65が捜査されたことを検出する剣部材検出スイッチも接続されている。
3.遊技機のデータ構成
図5、図6に基づいて、遊技機1のデータ構成について説明する。図5(A)は、メインROM83に記憶されているテーブルを説明するための図である。図5(B)は、メインRAM84に設けられている記憶領域を説明するための図である。図6(A)は、サブROM93に記憶されているテーブルを説明するための図である。図6(B)は、サブRAM94に設けられている記憶領域を説明するための図である。
メインROM83(図5(A))には、大当たり判定テーブルT1と、リーチ判定テーブルT2と、普通図柄当たり判定テーブルT3と、普通図柄変動パターン判定テーブルT4と、大当たり種別判定テーブルT5と、変動パターン判定テーブルT6と、電チュー開放パターン判定テーブルT7と、大入賞口開放パターン判定テーブルT8と、V開閉部材開放パターン判定テーブルT9と、が格納されている。これらの判定テーブルは、遊技制御用マイコン81が実行する主制御メイン処理(後述)において、遊技制御用マイコン81によって参照される。各判定テーブルの具体的な内容については後述する。
メインRAM84(図5(B))には、コマンドセット領域84aと、フラグセット領域84bと、カウンタセット領域84cと、特別動作ステータスセット領域84dと、特図保留記憶領域85と、普図保留記憶領域86とが設けられている。コマンドセット領域84aは、主制御メイン処理(後述)において、メイン制御部側からサブ制御部側に出力されるコマンドがセットされる領域(出力バッファ)であり、事前判定コマンド、保留球数コマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンド、オープニングコマンド、ラウンド指定コマンド、エンディングコマンド、遊技状態指定コマンド、V通過コマンド、客待ち待機コマンドなどがセットされる。フラグセット領域84bは、主制御メイン処理(後述)において、遊技機の状態や遊技状態を示すフラグがセットされる領域であり、大当たりフラグ、大当たり終了フラグ、第1入賞フラグ、第2入賞フラグ、天井フラグ、Vフラグ、確変フラグ、時短フラグなどがセットされる。カウンタセット領域84cは、主制御メイン処理(後述)において使用されるカウンタがセットされる領域であり、乱数カウンタ、ラウンドカウンタ、天井カウンタ、確変カウンタ、時短カウンタなどがセットされる。特別動作ステータスセット領域84dは、後述する特別動作処理におけるステータスがセットされる領域である。特図保留記憶領域85は、第1特図保留が記憶される第1特図保留記憶領域85aと、第2特図保留が記憶される第2特図保留記憶領域85bとを含んでいる。第1特図保留記憶領域85aには、第1特図保留の1個目、2個目、3個目、4個目にそれぞれ対応する特別図柄当たり乱数等の乱数値群(保留情報)を記憶するための第1記憶領域、第2記憶領域、第3記憶領域、第4記憶領域が設けられている。第2特図保留記憶領域85bには、第2特図保留の1個目、2個目、3個目、4個目にそれぞれ対応する乱数値群(保留情報)を記憶するための第1記憶領域、第2記憶領域、第3記憶領域、第4記憶領域が設けられている。普図保留記憶領域86は、普図保留の1個目、2個目、3個目、4個目にそれぞれ対応する普通図柄乱数(あたり乱数)等の乱数値群(保留情報)を記憶するための第1記憶領域、第2記憶領域、第3記憶領域、第4記憶領域が設けられている。なお、メインRAM84には、上記の領域の他に、特図停止図柄データがセットされる当たり種別セットバッファや、可動役物14、15や枠可動体600を駆動させるための駆動データがセットされる駆動データバッファ等が設けられている。メインRAM84に記憶されている情報は、遊技機1の電源のOFF、ONによってもクリアされずそのまま維持される。すなわち、上記のコマンド、フラグ、カウンタ、ステータス情報、保留情報については、電源のOFF、ONによっても状態が変わらず、情報が維持される。一方、メインRAM84に記憶されている情報は、遊技機1のラムクリアによってリセットされる。リセットされると、フラグの初期状態として、天井フラグは「ON」にセットされ、その他のフラグは「OFF」にセットされる。また、カウンタの初期状態として、天井カウンタには「500」がセットされ、その他のカウンタには「0」がセットされる。
サブROM93(図6(A))には、先読み演出パターン決定テーブルT51と、基幹演出パターン決定テーブルT52と、チャンスアップ演出パターン決定テーブルT53と、停止図柄パターン決定テーブルT54と、が格納されている。これらの決定テーブルは、演出制御用マイコン91が実行するサブ制御メイン処理(後述)において、演出制御用マイコン91によって参照される。各決定テーブルの具体的な内容については後述する。
サブRAM94(図6(B))には、コマンド記憶領域94aと、演出コマンドセット領域94bと、事前判定情報記憶領域94cと、カウンタセット領域94dと、が設けられている。コマンド記憶領域94aは、サブ制御メイン処理(後述)において、メイン制御部側から入力されたコマンドが記憶される領域(入力バッファ)であり、事前判定コマンド、保留球数コマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンド、オープニングコマンド、ラウンド指定コマンド、エンディングコマンド、遊技状態指定コマンド、V通過コマンド、客待ち待機コマンドなどが格納される。演出コマンドセット領域94bは、サブ制御メイン処理(後述)において、サブ制御基板90から画像制御基板100、音声制御基板106、ランプ制御基板107、中継基板108に出力されるコマンドがセットされる領域(出力バッファ)であり、変動演出開始コマンド、変動終了前コマンド、変動演出終了コマンド、オープニング演出開始コマンド、ラウンド演出開始コマンド、エンディング演出開始コマンドなどがセットされる。事前判定情報記憶領域94cは、サブ制御メイン処理(後述)において、事前判定情報が記憶される。カウンタセット領域94dは、サブ制御メイン処理(後述)において使用されるカウンタがセットされる領域であり、乱数カウンタ、第1特図保留演出カウンタ、第2特図保留演出カウンタ、普図保留演出カウンタ、天井演出カウンタ、宵越し演出カウンタ、確変演出カウンタ、時短演出カウンタなどがセットされる。サブRAM94に記憶されている情報のうち、宵越し演出カウンタ以外は、遊技機1の電源のOFF、ONによってもクリアされずそのまま維持される。すなわち、上記のコマンド、宵越し演出カウンタ以外のカウンタ、事前判定情報については、電源のOFF、ONによっても状態が変わらず、情報が維持される。宵越し演出カウンタは、遊技機1の電源のOFF、ONによってリセットされ、初期状態として0がセットされる。サブRAM94に記憶されている情報は、遊技機1のラムクリアによってリセットされる。リセットされると、カウンタの初期状態として、天井演出カウンタには500がセットされ、その他のカウンタには0がセットされる。
図7は、遊技機1において使用される各種の乱数を説明するための図である。図7(A)は、メイン制御部側の遊技制御用マイコン81が取得する乱数を示しており、図7(B)は、サブ制御部側の演出制御用マイコン91が取得する乱数を示している。遊技制御用マイコン81は、「大当たり乱数」と、「大当たり種別乱数」と、「リーチ乱数」と、「変動パターン乱数」と、「普通図柄乱数(当たり乱数)」とを後述するタイミングにおいて取得するように構成されている。「大当たり乱数」は、大当たりか否かの抽選(大当たり判定)に用いられる乱数であり、0~65535までの範囲の値をとる。「大当たり種別乱数」は、当選した大当たりの種別の抽選(大当たり種別判定)に用いられる乱数であり、0~127までの範囲の値をとる。「リーチ乱数」は、大当たり判定がハズレである場合に、その結果を示す演出図柄変動演出においてリーチを発生させるか否かを決定するために用いられる乱数であり、0~127までの範囲の値をとる。リーチとは、複数の演出図柄(装飾図柄)のうち変動表示されている演出図柄が残り1つとなっている状態であって、変動表示されている演出図柄がどの図柄で停止表示されるか次第で大当たり当選を示す演出図柄の組み合わせとなる状態(例えば、「7↓7」の状態)のことである。なお、リーチ状態において停止表示されている演出図柄は、表示画面7a内で揺れているように表示されてもよい。「変動パターン乱数」は、変動時間を含む変動パターンを決定するために用いられる乱数であり、0~127までの範囲の値をとる。「普通図柄乱数(当たり乱数)」は、電チュー22を開放させる補助遊技をおこなうか否かの抽選(普通図柄抽選)に用いられる。普通図柄乱数は、0~255までの範囲の値をとる。「大当たり乱数」、「大当たり種別乱数」、「リーチ乱数」、「変動パターン乱数」は、始動口(第1始動口20または第2始動口21)への入球に基づいて取得される。第1始動口20への入球に基づいて取得された乱数値群は第1特図保留記憶領域85aに記憶され、第2始動口21への入球に基づいて取得された乱数値群は第2特図保留記憶領域85bに記憶される。「普通図柄乱数(当たり乱数)」は、ゲート28の通過に基づいて取得される。取得された普通図柄乱数値は、普図保留記憶領域86に記憶される。
演出制御用マイコン91は、「先読み演出乱数」と、「チャンスアップ乱数」と、を後述するタイミングにおいて取得するように構成されている。「先読み演出乱数」は、変動演出時の先読み演出を決定するために用いられる乱数であり、0~127までの範囲の値をとる。「チャンスアップ乱数」は、変動演出時のチャンスアップ演出を決定するために用いられる乱数であり、0~127までの範囲の値をとる。「先読み演出乱数」は、メイン制御部側からサブ制御部側に事前判定コマンドが出力されたことに基づいて取得される。取得された乱数値群はサブRAM94に記憶される。「チャンスアップ乱数」は、メイン制御部側からサブ制御部側に変動開始コマンドが出力されたことに基づいて取得される。取得された乱数値はサブRAM94に記憶される。
図8は、判定テーブルT1~T4を説明するための図である。図8(A)には、大当たり判定テーブルT1を説明するための図が示され、図8(B)には、リーチ判定テーブルT2を説明するための図が示され、図8(C)には、普通図柄当たり判定テーブルT3を説明するための図が示され、図8(D)には、普通図柄変動パターン判定テーブルT4を説明するための図が示されている。
大当たり判定テーブルT1は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、取得した大当たり乱数値(0~65535のいずれか)が「大当たり」に該当するか「ハズレ」に該当するかを判定するために参照されるテーブルである。図8(A)では、「通常確率状態」において、大当たり乱数値が「0~164」の場合には、「大当たり」と判定され、大当たり乱数値が「0~164以外の数値(165~65535)」の場合には、「ハズレ」と判定されることが示されている。また、「高確率状態」において、大当たり乱数値が「0~649」の場合には、「大当たり」と判定され、大当たり乱数値が「0~649以外の数値(650~65535)」の場合には、「ハズレ」と判定されることが示されている。「通常確率状態」および「高確率状態」の内容については後述する。
リーチ判定テーブルT2は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、取得したリーチ乱数値(0~127のいずれか)が「リーチ有り」に該当するか「リーチ無し」に該当するかを判定するために参照されるテーブルである。図8(B)では、「非時短状態」において、リーチ乱数値が「0~13」の場合には、「リーチ有り」と判定され、リーチ乱数値が「0~13以外の数値(14~127)」の場合には、「リーチ無し」と判定されることが示されている。また、「時短状態」において、リーチ乱数値が「0~5」の場合には、「リーチ有り」と判定され、リーチ乱数値が「0~5以外の数値(6~127)」の場合には、「リーチ無し」と判定されることが示されている。「時短状態」および「非時短状態」の内容については後述する。リーチ判定テーブルT2では、時短状態の方が非時短状態よりもハズレ時のリーチがかかりにくくなっている。これは、時短状態において変動時間の短いリーチ無しハズレがより多く選択されることで、特図保留の消化スピードを速めるためである。
普通図柄当たり判定テーブルT3は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、取得した普通図柄乱数値(0~255のいずれか)が「当たり」に該当するか「ハズレ」に該当するかを判定するために参照されるテーブルである。図8(C)では、「非時短状態」において、普通図柄乱数値が「0~2」の場合には、「当たり」と判定され、普通図柄乱数値が「0~2以外の数値(3~255)」の場合には、「ハズレ」と判定されることが示されている。また、「時短状態」において、普通図柄乱数値が「0~254」の場合には、「当たり」と判定され、普通図柄乱数値が「0~254以外の数値(255)」の場合には、「ハズレ」と判定されることが示されている。
普通図柄変動パターン判定テーブルT4は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、遊技状態(非時短状態か時短状態か)に応じて、普通図柄の変動時間が何秒かを判定するために参照されるテーブルである。図8(D)では、「非時短状態」のとき、普通図柄の変動時間は「30秒」と判定され、「時短状態」のとき、普通図柄の変動時間が「1秒」と判定されることが示されている。
図9は、大当たり種別判定テーブルT5を説明するための図である。大当たり種別判定テーブルT5は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、取得した大当たり種別乱数値(0~127のいずれか)に応じて、「大当たりの種別」と「特別図柄の種類」を判定するために参照されるテーブルである。図9では、第1特別図柄(特図1)の抽選において当選したとき、大当たり種別乱数値が「0~24」の場合には、大当たり種別が「16RV通過予定大当たり」と判定され、特図1の停止図柄(特図停止図柄)が「大当たり図柄1」と判定される。大当たり種別乱数値が「25~49」の場合には、大当たり種別が「16RV通過予定大当たり」と判定され、特図停止図柄が「大当たり図柄2」と判定される。大当たり種別乱数値が「50~55」の場合には、大当たり種別が「16R(実質15R)V通過予定大当たり」と判定され、特図停止図柄が「大当たり図柄3」と判定される。大当たり種別乱数値が「56~67」の場合には、大当たり種別が「16R(実質13R)V通過予定大当たり」と判定され、特図停止図柄が「大当たり図柄4」と判定される。大当たり種別乱数値が「68~127」の場合には、大当たり種別が「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」と判定され、特図停止図柄が「大当たり図柄5」と判定される。一方、第2特別図柄(特図2)の抽選において当選したとき、大当たり種別乱数値が「0~82」の場合には、大当たり種別が「16RV通過予定大当たり」と判定され、特図2の停止図柄(特図停止図柄)が「大当たり図柄1」と判定される。大当たり種別乱数値が「83~127」の場合には、大当たり種別が「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」と判定され、特図停止図柄が「大当たり図柄5」と判定される。なお、大当たり種別判定テーブルT5を参照することによって、特図停止図柄に対応する「特図停止図柄データ」、特別遊技の「オープニング(OP)コマンド」、「ラウンド指定コマンド」、「エンディング(ED)コマンド」も特定することができる。「16RV通過予定大当たり」、「16R(実質15R)V通過予定大当たり」、「16R(実質13R)V通過予定大当たり」および「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」の具体的な内容については後述する。
図10は、非時短状態時の変動パターン判定テーブルT6を説明するための図である。図11は、時短状態時の変動パターン判定テーブルT6を説明するための図である。変動パターン判定テーブルT6は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、取得した変動パターン乱数値(0~127)に応じて、変動パターンを判定するために参照されるテーブルである。図10では、例えば、非時短状態において第1始動口20に入賞し、大当たり判定テーブルT1において「ハズレ」と判定され、リーチ判定テーブルT2において「リーチ有り」と判定され、保留球数が「1~2」であり、変動パターン乱数値が「0~60」の場合には、変動パターンが「P7」と判定されることが示されている。図11では、例えば、時短状態において第2始動口21に入賞し、大当たり判定テーブルT1において「大当たり」と判定され、大当たり種別判定テーブルT5において「16RV通過予定大当たり」と判定され、変動パターン乱数値が「0~10」の場合には、変動パターンが「P61」と判定されることが示されている。図10,11に示されるように、変動パターンが決定されれば、変動時間も決定される。また、リーチになる場合に、そのリーチがノーマルリーチとなるのかスーパーリーチ(SPリーチ)となるのかも決定される。スーパーリーチとは、ノーマルリーチよりもリーチ後の変動時間が長いリーチ演出である。ここでは、変動時間の異なる5種類のスーパーリーチ(SP1、SP2、SP3,SP4,SP5)が設定されている。SP1~3では、ノーマルリーチを経て発展的に実行される。SP1~5の違いは、例えば、疑似連の有無であってもよい。
図12は、電チュー開放パターン判定テーブルT7を説明するための図である。電チュー開放パターン判定テーブルT7は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、遊技状態(非時短状態か時短状態か)に応じて、電チュー22の開放パターンを判定するために参照されるテーブルである。図12(A)では、「非時短状態」のとき、電チュー22の開放パターンは「開放パターン11」と判定され、「時短状態」のとき、開放パターンは「開放パターン12」と判定されることが示されている。図12(B)には、開放パターン11と開放パターン12の内容が示されている。開放パターン11では、開放回数1回、開放時間0.2秒の電チュー22の開放をおこなう。開放パターン12では、開放回数が3回、1回あたりの開放時間2.0秒、インターバル(開放間隔)1.0秒の電チュー22の開放をおこなう。ただし、この電チュー22の開放は、予め定められた数の遊技球の入賞(規定入賞数、最大10個)があった場合、開放時間が残っていても閉鎖される。
図13は、大入賞口開放パターン判定テーブルT8を説明するための図である。大入賞口開放パターン判定テーブルT8は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、特図停止図柄データ(図9)に応じて、第1大入賞口30および第2大入賞口35の開放パターンを判定するために参照されるテーブルである。図13(A)では、特図停止図柄データが「11H」、「12H」、または、「21H」のとき、第1大入賞口30および第2大入賞口35の開放パターンは「開放パターン21」と判定され、特図停止図柄データが「14H」、「15H」、「22H」のとき、開放パターンは「開放パターン22」と判定され、特図停止図柄データが「13H」のとき、開放パターンは「開放パターン23」と判定されることが示されている。図13(B)には、開放パターン21、開放パターン22および開放パターン23の内容が示されている。開放パターン21では1~13、15R目において、開放回数1回、開放時間29.5秒の第1大入賞口30の開放(ロング開放)をおこない、14、16R目において、開放回数1回、開放時間29.5秒の第2大入賞口35の開放(ロング開放)をおこなう。開放パターン22では1~13R目において、開放回数1回、開放時間29.5秒の第1大入賞口30の開放(ロング開放)をおこない、14、16R目において、開放回数1回、開放時間0.1秒の第2大入賞口35の開放(ショート開放)をおこない、15R目において、開放回数1回、開放時間0.1秒の第1大入賞口30の開放(ショート開放)をおこなう。開放パターン23では1~13、15R目において、開放回数1回、開放時間29.5秒の第1大入賞口30の開放(ロング開放)をおこない、14R目において、開放回数1回、開放時間0.1秒の第2大入賞口35の開放(ショート開放)をおこない、16R目において、開放回数1回、開放時間29.5秒の第2大入賞口35の開放(ロング開放)をおこなう。ただし、第1大入賞口30および第2大入賞口35の開放は、予め定められた数の遊技球の入賞(規定入賞数、最大9個)があった場合、開放時間が残っていても閉鎖される。
図14は、V開閉部材開放パターン判定テーブルT9を説明するための図である。V開閉部材開放パターン判定テーブルT9は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、特図停止図柄データ(図9)に応じて、V開閉部材71の開放パターンを判定するために参照されるテーブルである。図14(A)では、特図停止図柄データが「11H」、「12H」、または、「21H」のとき、V開閉部材71の開放パターンは「開放パターン31」と判定され、特図停止図柄データが「13H」のとき、開放パターンは「開放パターン32」と判定され、特図停止図柄データが「14H」のとき、開放パターンは「開放パターン33」と判定され、特図停止図柄データが「15H」または「22H」のとき、開放パターンは「開放パターン34」と判定されることが示されている。図14(B)には、開放パターン31、開放パターン32、開放パターン33、および、開放パターン34の内容が示されている。開放パターン31では2、4、6、8R目において、第1大入賞口30に1個目の入賞があったとき開放時間0.1秒のV開閉部材71のショート開放をおこなう。10、12R目において、第1大入賞口30に1個目の入賞があったとき開放時間0.1秒のV開閉部材71のショート開放をおこない、2個目の入賞があったとき開放時間最大31.5秒のV開閉部材71のロング開放をおこなう。開放パターン32では2、4、6、12R目において、第1大入賞口30に1個目の入賞があったとき開放時間0.1秒のV開閉部材71のショート開放をおこなう。8、10R目において、第1大入賞口30に1個目の入賞があったとき開放時間0.1秒のV開閉部材71のショート開放をおこない、2個目の入賞があったとき開放時間最大31.5秒のV開閉部材71のロング開放をおこなう。開放パターン33では2、6R目において、第1大入賞口30に1個目の入賞があったとき開放時間0.1秒のV開閉部材71のショート開放をおこない、2個目の入賞があったとき開放時間最大31.5秒のV開閉部材71のロング開放をおこなう。4、8、10、12R目において、第1大入賞口30に1個目の入賞があったとき開放時間0.1秒のV開閉部材71のショート開放をおこなう。開放パターン34では2、4、6、8、10、12R目において、第1大入賞口30に1個目の入賞があったとき開放時間0.1秒のV開閉部材71のショート開放をおこなう。
ート開放をおこなう。
4.大当たり等の説明
遊技機1では、大当たり抽選(特別図柄抽選)の結果としての「大当たり」と「ハズレ」がある。「大当たり」の場合には、特別図柄表示器41に「大当たり図柄」が停止表示される。「ハズレ」のときには、特別図柄表示器41に「ハズレ図柄」が停止表示される。大当たりに当選すると、停止表示された特別図柄の種類(大当たりの種類)に応じた開放パターンにて、大入賞口(第1大入賞口30および第2大入賞口35)を開放させる「大当たり遊技」が実行される。大当たり遊技は、特別遊技の一例である。大当たり遊技は、複数回のラウンド遊技(単位開放遊技)と、初回のラウンド遊技が開始される前のオープニング(OP)と、最終回のラウンド遊技が終了した後のエンディング(ED)とを含んでいる。各ラウンド遊技は、オープニングの終了、または、前のラウンド遊技の終了によって開始し、次のラウンド遊技の開始によって終了する。ラウンド遊技間の大入賞口の閉鎖の時間(インターバル時間)は、その閉鎖前の開放ラウンド遊技に含まれる。
大当たりには複数の種別がある。大当たりの種別については、図9に示すとおりである。ここでは、大当たりの種別としては、大きく分けて「V通過予定大当たり」と「V非通過予定大当たり」の2つある。「V通過予定大当たり」は、その大当たり遊技中にV領域39への遊技球の通過が可能な開放パターン(V通過予定開放パターン)で開閉部材32、開閉部材37およびV開閉部材71を作動させる大当たりである。ここでは、特図停止図柄データが11H~14H,21Hの大当たりが「V通過予定大当たり(確変大当たり)」に該当する。図13に示す開閉部材32および開閉部材37の開放パターンと、図14に示すV開閉部材71の開放パターンとの組み合わせが、(開放パターン21:開放パターン31)、(開放パターン22:開放パターン33)、または(開放パターン23:開放パターン32)のとき、その大当たり遊技中にV領域39への遊技球の通過が可能となる。「V非通過予定大当たり(通常大当たり)」は、その大当たり遊技中にV領域39への遊技球の通過が不可能な開放パターン(V非通過予定開放パターン)で開閉部材32、開閉部材37およびV開閉部材71を作動させる大当たりである。ここでは、特図停止図柄データが15H、22Hの大当たりが「V非通過予定大当たり」に該当する。図13に示す開閉部材32および開閉部材37の開放パターンと、図14に示すV開閉部材71の開放パターンとの組み合わせが(開放パターン22:開放パターン34)のとき、その大当たり遊技中にV領域39への遊技球の通過が不可能となる。上記のように、開閉部材32および開閉部材37の開放パターン22は、V通過予定開放パターンとV非通過予定開放パターンとを兼ねている。
「V通過予定大当たり」は、「16RV通過予定大当たり」と、「16R(実質13R)V通過予定大当たり」と、「16R(実質15R)V通過予定大当たり」と、を含んでいる。「16RV通過予定大当たり」は、実質的な総ラウンド数が16Rである。1Rから13Rまでと15Rは第1大入賞口30を1R当たり最大29.5秒にわたって開放する。14Rと16Rは第2大入賞口35を1R当たり最大29.5秒にわたって開放する(図13:開放パターン21)。10Rおよび12Rでは、V開閉部材71がロング開放され(図14:開放パターン31)、第1大入賞口30内のV領域39への通過が容易に可能である。
「16R(実質13R)V通過予定大当たり」は、総ラウンド数は16Rであるものの、実質的な総ラウンド数は13Rである。つまり、1Rから13Rまでは第1大入賞口30を1R当たり最大29.5秒にわたって開放するが、15Rでは第1大入賞口30を1R当たり0.1秒しか開放せず、また、14Rと16Rでも第2大入賞口35を1R当たり0.1秒しか開放しない(図13:開放パターン22)。従って、この「16R(実質13R)V通過予定大当たり」では14Rから16Rまでは、大入賞口の開放時間が極めて短く、賞球の見込めないラウンドとなっている。つまり、「16R(実質13R)V通過予定大当たり」は、実質13Rの大当たりとなっている。2Rおよび6Rでは、V開閉部材71がロング開放され(図14:開放パターン33)、第1大入賞口30内のV領域39への通過が容易に可能である。
「16R(実質15R)V通過予定大当たり」は、総ラウンド数は16Rであるものの、実質的な総ラウンド数は15Rである。つまり、1Rから13Rまでと15Rは第1大入賞口30を1R当たり最大29.5秒にわたって開放し、16Rでは第2大入賞口35を1R当たり最大29.5秒にわたって開放するが、14Rでは第2大入賞口35を1R当たり0.1秒しか開放しない(図13:開放パターン23)。従って、この「16R(実質15R)V通過予定大当たり」では14Rは、大入賞口の開放時間が極めて短く、賞球の見込めないラウンドとなっている。つまり、「16R(実質15R)V通過予定大当たり」は、実質15Rの大当たりとなっている。8Rおよび10Rでは、V開閉部材71がロング開放され(図14:開放パターン32)、第1大入賞口30内のV領域39への通過が容易に可能である。
「V非通過予定大当たり」は、総ラウンド数は16Rであるものの、実質的な総ラウンド数は13となる開放パターン22の「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」である。つまり、1Rから13Rまでは第1大入賞口30を1R当たり最大29.5秒にわたって開放するが、15Rでは第1大入賞口30を1R当たり0.1秒しか開放せず、また、14Rと16Rでも第2大入賞口35を1R当たり0.1秒しか開放しない(図13:開放パターン22)。従って、この「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」では14Rから16Rまでは、大入賞口の開放時間が極めて短く、賞球の見込めないラウンドとなっている。つまり、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」は実質13Rの大当たりとなっている。2R,4R,6R,8R,10Rおよび12Rでは、V開閉部材71は開放されるもののその開放はショート開放であり(図14:開放パターン34)、第1大入賞口30内のV領域39に遊技球が通過することはほぼ不可能となっている。
上記の説明から明らかなように、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」と「16R(実質13R)V通過予定大当たり」とは、第1大入賞口30と第2大入賞口35(開閉部材32と開閉部材37)との開放パターンが同一(開放パターン22)であり、V開閉部材71の開放パターンのみが異なっている(開放パターン34と開放パターン33)。なお、後述するが、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」と「16R(実質13R)V通過予定大当たり」は、大当たり遊技終了後に時短遊技(本例では100回)がおこなわれるようになっている。すなわち、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」は、第1大入賞口30内のV領域39に遊技球が通過することはほぼ不可能になっており、当該大当たり後の遊技状態は低確時短状態(低確高ベース状態)となる。一方、「16R(実質13R)V通過予定大当たり」は、第1大入賞口30内のV領域39への遊技球の通過が容易に可能になっており、当該大当たり後の遊技状態は高確時短状態(高確高ベース状態)となる。このことから、遊技者は、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」と「16R(実質13R)V通過予定大当たり」とを見分けることが困難になり、当該大当たり後の遊技状態が低確時短状態(低確高ベース状態)になるか高確時短状態(高確高ベース状態)になるかが判別し難くなる。また、時短遊技終了後は、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」では遊技状態が低確低ベース状態(通常状態)になり、「16R(実質13R)V通過予定大当たり」では遊技状態が見かけ上は通常状態の高確低ベース状態になる。すなわち、「16R(実質13R)V通過予定大当たり」では、第1大入賞口30内のV領域39に遊技球が通過した場合には、大当たり遊技後の時短状態が終了すると、遊技状態は、高確低ベース状態でありながら高確率になっていることが潜伏した状態(潜伏確変状態)となり、この潜伏確変状態は、遊技者が判別し難くなっている。すなわち「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」と「16R(実質13R)V通過予定大当たり」、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」の大当たり遊技後の低確時短状態(低確高ベース状態)と「16R(実質13R)V通過予定大当たり」の大当たり遊技後の高確時短状態(高確高ベース状態)、および、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」の時短終了後の低確低ベース状態と「16R(実質13R)V通過予定大当たり」の時短終了後の高確低ベース状態は、遊技者が判別し難い態様でおこなわれる。
また、図9に示すように、第1特別図柄(特図1)の抽選における大当たりの振分率は、V通過予定大当たりが68/128(約53%)、V非通過予定大当たりが60/128(約47%)となっている。これに対して、第2特別図柄(特図2)の抽選における大当たりの振り分け率は、V通過予定大当たりが83/128(約64.8%)、V非通過予定大当たりが45/128(約35.2%)となっている。このように遊技機1では、第1始動口20に遊技球が入賞して行われる大当たり抽選(第1特別図柄の抽選)よりも、第2始動口21に遊技球が入賞して行われる大当たり抽選(第2特別図柄の抽選)の方が、遊技者にとって有利となるように設定されている。
5.遊技状態の説明
遊技機1の遊技状態について説明する。遊技制御用マイコン81は、特別図柄表示器41に表示する特別図柄および普通図柄表示器42に表示する普通図柄に対して、それぞれ、「確率変動制御」と「変動時間短縮制御」とを実行可能である。ここでは、遊技制御用マイコン81が特別図柄表示器41の特別図柄に対して確率変動制御している状態を「高確率状態(高確状態、確率変動状態、確変状態)」と呼び、確率変動制御していない状態を単に「通常確率状態(非高確率状態、低確率状態、通常状態)」と呼ぶ。遊技制御用マイコン81は、特別図柄の確率変動制御として、大当たりと判定される大当たり乱数値の数が通常確率状態よりも高確率状態の方が多い大当たり判定テーブル(図8(A))を用いた大当たり判定をおこなうことにより、高確率状態を実現する。従って、高確率状態は、通常確率状態よりも大当たりの確率が高くなる。つまり、遊技制御用マイコン81が特別図柄表示器41の特別図柄に対して確率変動制御を実行している場合には、確率変動制御を実行していない場合と比べて、特別図柄表示器41による特別図柄の可変表示の表示結果(停止図柄)が大当たり図柄となる確率が高くなる。
また、遊技制御用マイコン81が特別図柄表示器41の特別図柄に対して変動時間短縮制御している状態を「時短状態」といい、変動時間短縮制御していない状態を単に「非時短状態」という。時短状態は、特別図柄の変動時間(変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの時間)が、非時短状態よりも短くなっている。遊技制御用マイコン81は、時短状態のときに、変動時間の短い変動パターンが選択されることが非時短状態よりも多くなるように定められた変動パターン判定テーブルT6(図10、図11)を用いた変動パターンの判定をおこなう。つまり、遊技制御用マイコン81が特別図柄表示器41の特別図柄に対して変動時間短縮制御を実行している場合には、変動時間短縮制御を実行していない場合と比べて、特別図柄の可変表示の変動時間として短い変動時間が選択されやすくなる。その結果、時短状態では、特図保留の消化のペースが速くなり、始動口への有効な入賞(特図保留として記憶され得る入賞)が発生しやすくなる。これにより、スムーズな遊技の進行のもとで大当たりを狙うことができる。なお、遊技制御用マイコン81は、特別図柄表示器41の特別図柄に対して、確率変動制御と変動時間短縮制御とを同時に実行することもあるし、片方のみ実行することもある。
遊技制御用マイコン81は、普通図柄表示器42の普通図柄に対する確率変動制御および変動時間短縮制御を、特別図柄表示器41の特別図柄に対する変動時間短縮制御に同期して実行する。すなわち、遊技制御用マイコン81は、普通図柄に対する確率変動制御および変動時間短縮制御を、時短状態の場合は実行し、非時短状態の場合には実行しない。遊技制御用マイコン81は、普通図柄の確率変動制御として、当たりと判定される普通図柄乱数値(当たり乱数値)の数が非時短状態よりも時短状態の方が多い普通図柄当たり判定テーブルT3(図8(C))を用いて、当たり判定(普通図柄の判定)をおこなう。従って、時短状態では、普通図柄通常確率状態よりも当たり確率が高くなる。つまり、遊技制御用マイコン81が普通図柄表示器42の普通図柄に対して確率変動制御を実行している場合には、確率変動制御を実行していない場合と比べて、普通図柄表示器42による普通図柄の可変表示の表示結果(停止図柄)が当たり図柄となる確率が高くなる。時短状態では、普通図柄の変動時間が非時短状態よりも短くなっている。ここでは、普通図柄の変動時間は非時短状態では30秒であるが、時短状態では1秒である(図8(D))。さらに時短状態では、補助遊技における電チュー22の開放時間が、非時短状態よりも長くなっている(図12)。すなわち、遊技制御用マイコン81は、電チュー22に対して開放時間延長制御を実行している。加えて、時短状態では、補助遊技における電チュー22の開放回数が非時短状態よりも多くなっている(図12)。すなわち、遊技制御用マイコン81は、電チュー22に対して開放回数増加制御を実行している。遊技制御用マイコン81が、普通図柄表示器42の普通図柄に対する確率変動制御と変動時間短縮制御、および、電チュー22に対する開放時間延長制御と開放回数増加制御とを実行している状況下では、これらの制御を実行していない場合と比べて、電チュー22が頻繁に開放され、第2始動口21へ遊技球が頻繁に入賞することとなる。その結果、発射球数に対する賞球数の割合であるベースが高くなる。従って、これらの制御が実行されている状態を「高ベース状態」といい、実行されていない状態を「低ベース状態」という。高ベース状態では、手持ちの遊技球を大きく減らすことなく大当たりを狙うことができる。なお、高ベース状態とは、いわゆる電サポ制御(電チュー22により第2始動口21への入賞をサポートする制御)が実行されている状態である。高ベース状態(電サポ制御状態)は、上記の全ての制御を実行するものでなくてもよい。すなわち、普通図柄表示器42の普通図柄に対する確率変動制御、普通図柄表示器42の普通図柄に対する変動時間短縮制御、電チュー22に対する開放時間延長制御、および、電チュー22に対する開放回数増加制御のうち一つ以上の制御を実行することによって、その制御が実行されていないときよりも電チュー22が開放され易くなっていればよい。また、高ベース状態(電サポ制御状態)は、時短状態に付随せずに独立して制御されるようにしてもよい。
遊技機1では、V通過予定大当たりへの当選による大当たり遊技後の遊技状態は、その大当たり遊技中にV領域39への通過がなされていれば、高確率状態かつ時短状態かつ高ベース状態である。この遊技状態を特に、「高確高ベース状態」、または、「高確時短状態」という。具体的に、大当たり遊技後の遊技状態が高確高ベース状態になる大当たりは、図9に示す大当たり種別のうち、「16RV通過予定大当たり」、「16R(実質15R)V通過予定大当たり」、「16R(実質13R)V通過予定大当たり」である。「16RV通過予定大当たり」と「16R(実質15R)V通過予定大当たり」は、高確高ベース状態は、大当たり遊技後、次の大当たり(次回大当たり)に当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。「16R(実質13R)V通過予定大当たり」は、高確高ベース状態は、大当たり遊技後、所定回数(ここでは100回)の特別図柄の可変表示が実行されて高確低ベース状態(潜伏確変状態)になるか、あるいは、次の大当たり(次回大当たり)に当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。また、V非通過予定大当たりへの当選による大当たり遊技後の遊技状態は、その大当たり遊技中にV領域39の通過がなされていなければ(なされることはほぼない)、通常確率状態(非高確率状態すなわち低確率の状態)かつ時短状態かつ高ベース状態である。この遊技状態を特に、「低確高ベース状態」、「低確時短状態」という。具体的に、大当たり遊技後の遊技状態が低確高ベース状態になる大当たりは、図9に示す大当たり種別のうち、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」である。この大当たりでは、低確高ベース状態は、大当たり遊技後、所定回数(ここでは100回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、または、次の大当たり(次回大当たり)に当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。遊技機1を初めて遊技する場合において電源投入後の遊技状態は、通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態(非電サポ制御状態)である。この遊技状態を特に、「低確低ベース状態」という。低確低ベース状態を「通常遊技状態」、または、「低確非時短状態(単に、非時短状態とも呼ぶ)」、と称することもある。また、特別遊技(大当たり遊技)の実行中の状態を「特別遊技状態(大当たり遊技状態)」と称することもある。さらに、高確率状態および高ベース状態のうち少なくとも一方の状態に制御されている状態を、「特定遊技状態」と称することもある。
高確高ベース状態や低確高ベース状態といった高ベース状態では、右打ちによって右遊技領域3B(図1)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行させることができる。電サポ制御によって、低ベース状態と比べて電チュー22が開放されやすくなっており、第1始動口20への入賞よりも第2始動口21への入賞の方が容易となっているためである。このことから、高ベース状態では、普通図柄抽選の契機となるゲート28へ遊技球を通過させつつ、第2始動口21へ遊技球を入賞させるべく右打ちをおこなう。これにより左打ちをするよりも、多数の始動入賞(始動口への入賞)を得ることができる。なお、遊技機1では、大当たり遊技中も右打ちにて遊技をおこなう。一方、低ベース状態では、左打ちによって左遊技領域3A(図1)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行させることができる。電サポ制御が実行されていないため、高ベース状態と比べて電チュー22が開放されにくくなっており、第2始動口21への入賞よりも第1始動口20への入賞の方が容易となっているためである。このことから、低ベース状態では、第1始動口20へ遊技球を入賞させるべく左打ちをおこなう。これにより右打ちするよりも、多数の始動入賞を得ることができる。
6.遊技制御用マイコン81の動作
図15~図34に基づいて主制御基板80(図3)に設けられた遊技制御用マイコン81の動作について説明する。遊技制御用マイコン81の動作説明にて登場するカウンタ、フラグ、ステータス、バッファ等はメインRAM84に設けられている。遊技制御用マイコン81は、当否判定手段(図23)、当否事前判定手段(図18、図19)に該当する。
[主制御メイン処理]
図15は、主制御メイン処理のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、遊技機1の電源がオンされると、メインROM83から主制御メイン処理を実行するためのプログラムを読み出す。主制御メイン処理では、遊技制御用マイコン81は、まず、初期設定をおこなう(ステップS001)。初期設定では、例えば、メインCPU82の設定、各種のフラグ、ステータスおよびカウンタなどのリセット等をおこなう。フラグの初期値は天井フラグが「1」つまり「ON」であり、それ以外のフラグの初期値は「0」つまり「OFF」である。ステータスの初期値は「1」である。カウンタの初期値は天井カウンタが「500」であり、その他のカウンタは「0」である。なお、初期設定は、電源投入後に一度だけ実行され、それ以降は実行されない。
初期設定の後、遊技制御用マイコン81は、割り込み処理の割り込みを禁止し(ステップS002)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(ステップS003)をおこなう。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理では、遊技制御用マイコン81は、図7(A)で示した種々の乱数カウンタ値(大当たり乱数値、大当たり種別乱数値、リーチ乱数値、変動パターン乱数値、普通図柄乱数値)を1加算して更新する。各乱数カウンタ値は設定された上限値に達すると「0」に戻って再び加算される。なお、各乱数カウンタの初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また、各乱数は、カウンタIC等からなる公知の乱数生成回路を利用して生成されるいわゆるハードウェア乱数であってもよい。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理の後、遊技制御用マイコン81は、割り込み処理の割り込みを許可する(ステップS004)。割り込み許可中は、メイン側タイマ割り込み処理(ステップS005)の実行が可能となる。メイン側タイマ割り込み処理は、所定の周期(例えば、4msec周期)でメインCPU82に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、メイン側タイマ割り込み処理は、所定周期(例えば4msec周期)ごとに実行される。そして、メイン側タイマ割り込み処理が終了してから、次にメイン側タイマ割り込み処理が開始されるまでの間に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理による各種カウンタ値の更新処理が繰り返し実行される。なお、割り込み禁止状態のときに、メインCPU82に割り込みパルスが入力された場合は、メイン側タイマ割り込み処理はすぐには開始されず、割り込み許可がされてから開始される。
[メイン側タイマ割り込み処理]
図16は、メイン側タイマ割り込み処理(図15:ステップS005)のフローチャートである。メイン側タイマ割り込み処理では、遊技制御用マイコン81は、まず、乱数更新処理をおこなう(ステップS101)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、図7(A)で示した種々の乱数カウンタ値を更新する。この乱数更新処理は、上述した主制御メイン処理(図15)でおこなう普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理と同じである。すなわち、各種乱数カウンタ値の更新処理は、メイン側タイマ割り込み処理の実行期間と、それ以外の期間(メイン側タイマ割り込み処理の終了後、次のメイン側タイマ割り込み処理が開始されるまでの期間)との両方でおこなわれる。
乱数更新処理の後、遊技制御用マイコン81は、入力処理をおこなう(ステップS102)。入力処理では、遊技制御用マイコン81は、遊技機1に取り付けられている各種センサが検出した検出信号を読み込み、入賞口の種類に応じた賞球を払い出すための払い出しデータをメインRAM84の出力バッファにセットする。各種センサとは、例えば、第1始動口センサ20a、第2始動口センサ21a、第1大入賞口センサ30a、第2大入賞口センサ35a、普通入賞口センサ27a、普通入賞口センサ29a(図3)である。
入力処理の後、遊技制御用マイコン81は、始動口センサ検出処理(ステップS103)、普通動作処理(ステップS104)、特別動作処理(ステップS105)、V領域センサ検出処理(ステップS106)、保留球数処理(ステップS107)を順に実行する。これらの処理の詳細については後述する。保留球数処理の後、遊技制御用マイコン81は、出力処理をおこなう(ステップS108)。出力処理では、遊技制御用マイコン81は、上述の各処理においてメインRAM84のコマンドセット領域84aにセットしたコマンド等をサブ制御基板90に出力する。出力処理の後、遊技制御用マイコン81は、その他の処理をおこなう(ステップS109)。その他の処理では、例えば、後述の特図2保留球数に基づいて第2特図保留表示器43bをその数を示す表示態様に制御し、特図1保留球数に基づいて第1特図保留表示器43aをその数を示す表示態様に制御する。
[始動口センサ検出処理]
図17は、始動口センサ検出処理(図16:ステップS103)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、ゲート28に遊技球が通過したか否かの判定をおこなう(ステップS201)。この判定は、ゲートセンサ28aによって遊技球が検出されたか否かによっておこなわれる。ゲート28に遊技球が通過していない場合(ステップS201:NO)、処理はステップS205にスキップする。ゲート28に遊技球が通過した場合(ステップS201:YES)、遊技制御用マイコン81は、普通図柄保留球数が「4(上限値)」であるか否かの判定をおこなう(ステップS202)。普通図柄保留球数とは、普図保留の数であり、より具体的には、メインRAM84に設けられた普図保留の数をカウントするカウンタの値である。普通図柄保留球数が「4」であれば(ステップS202:YES)、処理はステップS205にスキップする。普通図柄保留球数が「3」以下の場合(ステップS202:NO)、普通図柄保留球数に「1」を加算した後(ステップS203)、普通図柄乱数取得処理をおこなう(ステップS204)。ここでは、遊技制御用マイコン81は、普通図柄乱数カウンタの値(図7:ラベル-TRND-Hの値)を取得し、取得した乱数値をメインRAM84の普図保留記憶領域86の第1~第4記憶領域うち、現在の普通図柄保留球数に応じた記憶領域に格納する。
ステップS205では、遊技制御用マイコン81は、第2始動口21に遊技球が入賞したか否かの判定をおこなう。この判定は、第2始動口センサ21aによって遊技球が検出されたか否かによっておこなわれる。第2始動口21に遊技球が入賞していない場合(ステップS205:NO)、処理はステップS210にスキップする。遊技球が入賞した場合(ステップS205:YES)、遊技制御用マイコン81は、特図2保留球数が「4(上限値)」であるか否かの判定をおこなう(ステップS206)。特図2保留球数とは、第2特図保留の数であり、より具体的には、メインRAM84に設けられた第2特図保留の数をカウントするカウンタの値である。特図2保留球数が「4」であれば(ステップS206:YES)、処理はステップS210にスキップする。特図2保留球数が「3」以下の場合(ステップS206:NO)、特図2保留球数に「1」を加算した後(ステップS207)、特図2関係乱数取得処理をおこなう(ステップS208)。ここでは、大当たり乱数カウンタの値(図7:ラベル-TRND-Aの値)、大当たり種別乱数カウンタの値(図7:ラベル-TRND-ASの値)、リーチ乱数カウンタの値(図7:ラベル-TRND-RCの値)、変動パターン乱数カウンタの値(図7:ラベル-TRND-T1の値)を取得する。遊技制御用マイコン81は、取得した乱数値群を第2特図保留記憶領域85bの第1~第4記憶領域うち、現在の特図2保留球数に応じた記憶領域に格納する。遊技制御用マイコン81は、後述の特図2事前判定処理(図18)のために、取得した乱数値群を第2特図保留記憶領域85bとは異なるバッファ(事前判定用バッファ)にも一時的に記憶(保持)させる。特図2関係乱数取得処理の後、遊技制御用マイコン81は、特図2事前判定処理をおこなう(ステップS209)。特図2事前判定処理の詳細については後述する。
ステップS210では、遊技制御用マイコン81は、第1始動口20に遊技球が入賞したか否かの判定をおこなう。この判定は、第1始動口センサ20aによって遊技球が検出されたか否かによっておこなわれる。第1始動口20に遊技球が入賞していない場合(ステップS210:NO)、本処理を終了する。第1始動口20に遊技球が入賞した場合(ステップS210:YES)、遊技制御用マイコン81は、特図1保留球数が「4(上限値)」であるか否かの判定をおこなう(ステップS211)。特図1保留球数とは、第1特図保留の数であり、より具体的には、メインRAM84に設けられた第1特図保留の数をカウントするカウンタの値である。特図1保留球数が「4」であれば(ステップS211:YES)、本処理を終了する。特図1保留球数が「3」以下の場合(ステップS211:NO)、特図1保留球数に「1」を加算した後(ステップS212)、特図1関係乱数取得処理をおこなう(ステップS213)。ここでは、上述の特図2関係乱数取得処理(ステップS208)と同様に、大当たり乱数カウンタの値、大当たり種別乱数カウンタの値、リーチ乱数カウンタの値、変動パターン乱数カウンタの値を取得する。遊技制御用マイコン81は、取得した乱数値群を第1特図保留記憶領域85aの第1~第4記憶領域うち、現在の特図1保留球数に応じた記憶領域に格納する。遊技制御用マイコン81は、後述の特図1事前判定処理(図19)のために、取得した乱数値群を第1特図保留記憶領域85aとは異なるバッファ(事前判定用バッファ)にも一時的に記憶(保持)させる。特図1関係乱数取得処理の後、遊技制御用マイコン81は、特図1事前判定処理をおこなう(ステップS214)。特図1事前判定処理の詳細については後述する。
[特図2事前判定処理]
図18は、特図2事前判定処理(図17:ステップS209)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、確変フラグがONであるか否かの判定をおこなう(ステップS301)。確変フラグがOFFの場合(ステップS301:NO)、本処理を終える。すなわち、確変フラグがOFFの場合には、事前判定はおこなわれない。一方、確変フラグがONの場合、遊技制御用マイコン81は、大当たり判定テーブルT1(図8)のうちの高確率状態用テーブルを参照して大当たり事前判定をおこなう(ステップS302)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、まず、特図2関係乱数取得処理(図17:ステップS208)によって事前判定用バッファに一時的に記憶されている判定値としての大当たり乱数値を取得する。次に、遊技制御用マイコン81は、参照する大当たり判定テーブルT1(図8)と大当たり乱数値とを用いて大当たりか否かの事前判定をおこなう。ここでは、高確率状態(確変フラグがON)であるため、遊技制御用マイコン81は、大当たり判定テーブルT1のうち、高確率状態用のテーブル(大当たり判定値が「0」~「649」)を参照して大当たりか否かを事前判定する。すなわち、大当たり乱数値が「0」~「649」のとき「大当たり」と事前判定し、それ以外の値のとき「ハズレ」と事前判定する。なお、本実施形態では、後述する大当たり判定処理(図23)で用いられる大当たり判定テーブルT1を用いて事前判定をおこなっているが、他の実施形態として、大当たり判定テーブルT1とは異なる事前判定用の大当たり判定テーブルを用いて事前判定をおこなってもよい。
大当たり事前判定の結果が「ハズレ」の場合(ステップS304:NO)、処理はステップS306にスキップする。一方、大当たり事前判定の結果が「大当たり」の場合(ステップS304:YES)、遊技制御用マイコン81は、大当たり種別事前判定をおこなう(ステップS305)。大当たり種別事前判定では、遊技制御用マイコン81は、まず、特図2関係乱数取得処理(図17:ステップS208)によって事前判定用バッファに一時的に記憶されている判定値としての大当たり種別乱数値を取得する。次に、遊技制御用マイコン81は、取得した大当たり種別乱数値と大当たり種別判定テーブルT5(図9)に基づいて、大当たり種別の事前判定をおこなう。ここでは、大当たり種別乱数値が「0」~「127」のいずれであっても「16RV通過予定大当たり」と事前判定する。なお、本実施形態では、後述する大当たり判定処理(図23)で用いられる大当たり種別判定テーブルT5を用いて事前判定をおこなっているが、他の実施形態として、大当たり種別判定テーブルT5とは異なる事前判定用の大当たり種別判定テーブルを用いて事前判定をおこなってもよい。
ステップS306では、遊技制御用マイコン81は、変動パターン事前判定をおこなう。具体的には、遊技制御用マイコン81は、まず、特図2関係乱数取得処理(図17:ステップS208)によって事前判定用バッファに一時的に記憶されている判定値としての変動パターン乱数値、および、リーチ乱数値を取得する。次に、ここでは、時短状態(時短フラグがON)であるため、遊技制御用マイコン81は、時短状態用の変動パターン判定テーブルT6(図11)を参照し、ステップS304の大当たり事前判定結果、リーチ乱数値から得られるリーチの有無事前判定結果、および、変動パターン乱数値から変動パターンを特定する。なお、図11の変動パターン判定テーブルT6では、保留球数の違いによって選択される変動パターンが異なる場合がある。ここでは、保留球数の違いによって選択される可能性のあるすべての変動パターンが選択されるものとする。例えば、大当たり事前判定結果、および、リーチ有無事前判定結果から、リーチ有りハズレが事前判定され、変動パターン乱数値が「60」の場合、遊技制御用マイコン81は、保留球数が「1~2」であれば選択される変動パターン「P64」と、保留球数が「3~4」であれば選択される変動パターン「P68」の2つを選択する。なお、本実施形態では、後述する変動パターン選択処理(図24、図25)で用いられる変動パターン判定テーブルT6を用いて事前判定をおこなっているが、他の実施形態として、変動パターン判定テーブルT6とは異なる事前判定用の変動パターン判定テーブルを用いて事前判定をおこなってもよい。
ステップS307では、遊技制御用マイコン81は、事前判定コマンドの作成をおこなう。事前判定コマンドには、大当たり事前判定結果、(当たりの場合には大当たり種別事前判定結果)、および、変動パターン事前判定結果が含まれる。遊技制御用マイコン81は、作成した事前判定コマンドをメインRAM84のコマンドセット領域84aにセットして(ステップS308)、本処理を終える。
[特図1事前判定処理]
図19は、特図1事前判定処理(図17:ステップS214)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、確変フラグがONであるか否かの判定をおこなう(ステップS401)。上述の特図2事前判定処理とは反対に、確変フラグがONの場合(ステップS401:YES)、本処理を終える。すなわち、確変フラグがONの場合には、事前判定はおこなわれない。一方、確変フラグがOFFの場合(ステップS401:NO)、遊技制御用マイコン81は、大当たり判定テーブルT1(図8)のうちの通常確率状態用のテーブルを参照して大当たり事前判定をおこなう(ステップS402)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、まず、特図1関係乱数取得処理(図17:ステップS213)によって事前判定用バッファに一時的に記憶されている判定値としての大当たり乱数値を取得する。次に、ここでは、通常確率状態(確変フラグがOFF)であるため、遊技制御用マイコン81は、大当たり判定テーブルT1のうち、通常確率状態用のテーブル(大当たり判定値が「0」~「164」)に基づいて大当たりか否かを事前判定する。すなわち、大当たり乱数値が「0」~「164」のとき「大当たり」と事前判定し、それ以外の値のとき「ハズレ」と事前判定する。なお、大当たり事前判定は、大当たり判定テーブルT1とは異なる事前判定用の大当たり判定テーブルを用いてもよい。以降、ステップS404~S408の処理は、上述の特図2事前判定処理(図18)のステップS304~S308と同様であるため説明を省略する。
[普通動作処理]
図20は、普通動作処理(図16:ステップS104)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、電チュー22が作動中か否かの判定をおこなう(ステップS501)。電チュー22が作動中の場合(ステップS501:YES)、処理はステップS520に移行する。電チュー22が作動中ではない場合(ステップS501:NO)、遊技制御用マイコン81は、普通図柄の変動中か否かの判定をおこなう(ステップS502)。普通図柄の変動中の場合(ステップS502:YES)、処理はステップS508にスキップする。普通図柄の変動中ではない場合(ステップS502:NO)、遊技制御用マイコン81は、普通図柄の保留球数が「0」か否かの判定をおこなう(ステップS503)。保留球数が「0」の場合(ステップS503:YES)、本処理を終了する。保留球数が1以上ある場合(ステップS503:NO)、普通図柄保留球数を1ディクリメントする(ステップS504)。従って、普通図柄の保留球数が「0」の状態でゲート28を遊技球が通過した場合、始動口センサ検出処理(図17)のステップS203において、一旦、普通図柄の保留球数が「1」になり、その後、本ステップS504において保留が消化され即座に普通図柄の保留球数が「0」になる。これは、特別図柄の保留球数についても同様である。すなわち、始動口センサ検出処理(図17)のステップS207およびステップS212において、一旦、特別図柄の保留数が「1」になり、その後、後述の特別図柄待機処理(図22)におけるステップS1404およびステップS1410において保留が消化され特別図柄の保留球数が「0」になる。次に、遊技制御用マイコン81は、普通図柄当たり判定テーブルT3(図8(C))を参照して当たり判定をおこなう(ステップS505)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、まず、普図保留記憶領域86の第1記憶領域(普図保留の1個目に対応)に記憶されている判定値としての普通図柄乱数値(当たり乱数値)を読み出す。そして、普通図柄乱数値と、遊技状態(時短状態か否か)と、普通図柄当たり判定テーブルT3とを用いて当たりか否かを判定する。例えば、非時短状態において、普通図柄乱数値が「0」~「2」の場合には、「当たり」と判定され、普通図柄乱数値がそれ以外の場合には、「ハズレ」と判定される(図8(C)参照)。
次に、遊技制御用マイコン81は、普通図柄変動パターン判定テーブルT4(図8(D))を参照して変動パターンの選択をおこなう(ステップS506)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、まず、遊技状態(時短状態か否か)の判定をおこない、遊技状態の判定結果と、普通図柄変動パターン判定テーブルT4とを用いて、普通図柄変動パターンとしての普通図柄の変動時間を選択する。ここでは、非時短状態のとき、普通図柄の変動時間は「30秒」と判定され、時短状態のとき、普通図柄の変動時間が「1秒」と判定される(図8(D)参照)。遊技制御用マイコン81は、選択した普通図柄変動パターンをセットすることで、普通図柄の変動表示を開始させる(ステップS507)。
ステップS508では、遊技制御用マイコン81は、普通図柄の変動時間が経過して終了したか否かの判定をおこなう。普通図柄の変動時間とは、ステップS506で選択された変動時間である(図8(D)参照)。変動時間が終了していない場合(ステップS508:NO)、遊技制御用マイコン81は、本処理を終える。すなわち、普通図柄の変動表示が継続される。一方、変動時間が終了している場合(ステップS508:YES)、遊技制御用マイコン81は、変動表示を停止させ(ステップS509)、上述の当たり判定(ステップS505)において「ハズレ」の場合には(ステップS510:NO)、本処理を終える。一方、上述の当たり判定で「当たり」の場合には(ステップS510:YES)、遊技制御用マイコン81は、電チュー開放パターンのセットをおこなう(ステップS511)。電チュー22の開放パターンは、電チュー開放パターン判定テーブルT7(図12(A))を参照して選択される。具体的には、遊技制御用マイコン81は、遊技状態(時短状態か否か)の判定をおこない、遊技状態の判定結果と、電チュー開放パターン判定テーブルT7とを用いて電チュー22の開放パターンを選択する。ここでは、非時短状態のとき、「開放パターン11」が選択され、時短状態のとき、「開放パターン12」が選択される。開放パターンの選択後、遊技制御用マイコン81は、選択した開放パターンに従うように電チュー作動を開始させ(ステップS512)、本処理を終える。
上述のステップS501において、電チュー22が作動中の場合(ステップS501:YES)、遊技制御用マイコン81は、電チュー22の閉鎖条件が成立しているか否かの判定をおこなう(ステップS520)。ここでの閉鎖条件は、電チュー22への入賞個数が規定の最大入賞個数(例えば6個)に達したこと、または、電チュー22の作動時間が経過して電チュー22を閉鎖させる時間に至ったことのいずれかが満たされていることである。電チュー22の作動時間とは、ステップS511で選択された開放パターンに対応する作動時間である。電チュー22の閉鎖条件が成立していない場合(ステップS520:NO)、遊技制御用マイコン81は、本処理を終える。一方、電チュー22の閉鎖条件が成立している場合(ステップS520:YES)、遊技制御用マイコン81は、電チュー22を閉鎖(閉塞)してその作動を停止し(ステップS521)、本処理を終える。
[特別動作処理]
図21は、特別動作処理(図16:ステップS105)のフローチャートである。ここでは、特別図柄表示器41および大入賞装置(第1大入賞装置31および第2大入賞装置36)に関する処理を4つの段階に分け、各段階をそれぞれ「特別動作ステータス」の「1」、「2」、「3」、「4」と呼ぶ。遊技制御用マイコン81は、「特別動作ステータス」が「1」のとき(ステップS1301:YES)、特別図柄待機処理をおこなう(ステップS1302)。特別図柄待機処理では、大当たり判定や変動パターン選択等が実行される。「特別動作ステータス」が「2」のときには(ステップS1301:NO、ステップS1303:YES)、特別図柄変動中処理をおこなう(ステップS1304)。特別図柄変動中処理では、変動時間経過後に変動停止コマンドの出力等が実行される。「特別動作ステータス」が「3」のときには(ステップS1301、S1303:NO、ステップS1305:YES)、特別図柄確定処理をおこなう(ステップS1306)。特別図柄確定処理では、大当たり時にオープニングコマンドの出力等が実行される。「特別動作ステータス」が「4」のときには(ステップS1301、S1303、S1305:NO)、特別電動役物処理をおこなう(ステップS1308)。特別電動役物処理では、大当たり遊技が実行される。上記の各処理の詳細については後述する。なお、特別動作ステータスは、初期設定では「1」である。
[特別図柄待機処理]
図22は、特別図柄待機処理(図21:ステップS1302)のフローチャートである。特別図柄待機処理では、遊技制御用マイコン81は、まず、特図2保留球数が「0」であるか否かの判定をおこなう(ステップS1401)。特図2保留球数が「0」である場合(ステップS1401:YES)、すなわち、第2特図保留記憶領域85bに、第2始動口21への入賞に起因して取得した乱数値群の記憶がない場合には、処理はステップS1407に移行する。特図2保留球数が「1」以上である場合(ステップS1401:NO)、遊技制御用マイコン81は、大当たり判定処理(ステップS1402)、および、変動パターン選択処理(ステップS1403)を実行する。これらの処理の詳細については後述する。変動パターン選択処理の後、特図2保留球数を1つディクリメントする(ステップS1404)。次に、遊技制御用マイコン81は、第2特図保留記憶領域85bの第1~第4記憶領域に格納されている保留情報(各種乱数値)の格納場所を現在の位置から読み出される側に1つシフトするとともに、第2特図保留記憶領域85bにおいて読み出される側から最も遠い場所に格納されている保留情報をクリアする(ステップS1405)。例えば、第1~第3記憶領域に保留情報が格納されている場合には、第3記憶領域に格納されている保留情報をクリアし、第1~第4記憶領域に保留情報が格納されている場合には、第4記憶領域に格納されている保留情報をクリアする。上記ステップによって、第2特図保留が保留された順に消化される。この場合、画像表示装置7の表示画面7aでは、第2特図保留記憶領域85bの第1記憶領域に対応する保留画像9B(4つの保留画像9Bのうち、一番左端の保留画像9B)が保留消化画像表示領域側にシフトし、保留消化画像9Cとして表示される。また、第2特図保留記憶領域85bの第2~第4記憶領域に対応する保留画像9B(4つの保留画像9Bのうち、左から2、3、4番目の保留画像9B)がそれぞれ左側に1つシフトする(図1)。これにより、遊技者は、第2特図保留が1つ消化されたことを認識することができる。次に、遊技制御用マイコン81は、特図2変動開始処理をおこなう(ステップS1406)。特図2変動開始処理では、変動開始コマンドをメインRAM84のコマンドセット領域84aにセットし、第2特別図柄の変動表示を開始させるとともに、変動時間タイマのセットをおこなう。変動時間タイマには、変動パターン選択処理で選択された変動パターンに応じて決定される変動時間がセットされる。また、遊技制御用マイコン81は、特別動作ステータスを「2」にセットする。なお、特図2変動開始処理でセットされる変動開始コマンド(特図2変動開始コマンド)には、大当たり判定処理(ステップS1402)でセットされた特図停止図柄データに関する情報や変動パターン選択処理(ステップS1403)でセットされた変動パターンに関する情報(変動時間に関する情報を含む)が含まれている。
ステップS1401において、特図2保留球数が「0」の場合(ステップS1401:YES)、遊技制御用マイコン81は、特図1保留球数が「0」であるか否かの判定をおこなう(ステップS1407)。特図1保留球数が「0」である場合(ステップS1407:YES)、すなわち、第1特図保留記憶領域85aに、第1始動口20への入賞に起因して取得した乱数値群の記憶がない場合には、処理はステップS1413に移行する。特図1保留球数が「1」以上である場合(ステップS1407:NO)、遊技制御用マイコン81は、大当たり判定処理(ステップS1408)、および、変動パターン選択処理(ステップS1409)を実行する。これらの処理の詳細については後述する。変動パターン選択処理の後、特図1保留球数を1つディクリメントする(ステップS1410)。次に、遊技制御用マイコン81は、第1特図保留記憶領域85aの第1~第4記憶領域に格納されている各種乱数値の格納場所を現在の位置から読み出される側に1つシフトするとともに、第1特図保留記憶領域85aにおいて読み出される側から最も遠い場所に格納されている保留情報をクリアする(ステップS1411)。上記ステップによって、第1特図保留が保留された順に消化される。この場合、画像表示装置7の表示画面7aでは、第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域に対応する保留画像9A(4つの保留画像9Aのうち、一番右端の保留画像9A)が保留消化画像表示領域側にシフトし、保留消化画像9Cとして表示される。また、第1特図保留記憶領域85aの第2~第4記憶領域に対応する保留画像9A(4つの保留画像9Aのうち、左から2、3、4番目の保留画像9A)がそれぞれ右側に1つシフトする(図1)。これにより、遊技者は、第1特図保留が1つ消化されたことを認識することができる。次に、遊技制御用マイコン81は、特図1変動開始処理をおこなう(ステップS1412)。特図1変動開始処理では、変動開始コマンドをメインRAM84のコマンドセット領域84aにセットし、第1特別図柄の変動表示を開始させるとともに、変動時間タイマのセットをおこなう。変動時間タイマには、変動パターン選択処理で選択された変動パターンに応じて決定される変動時間がセットされる。また、遊技制御用マイコン81は、特別動作ステータスを「2」にセットする(ステップS1406)。なお、特図1変動開始処理でセットされる変動開始コマンド(特図1変動開始コマンド)には、大当たり判定処理(ステップS1408)でセットされた特図停止図柄データに関する情報や変動パターン選択処理(ステップS1409)でセットされた変動パターンに関する情報(変動時間に関する情報を含む)が含まれている。
ステップS1407において、特図1保留球数が「0」の場合(ステップS1407:YES)、遊技制御用マイコン81は、画像表示装置7の表示画面7aが待機画面か否かの判定をおこなう(ステップS1413)。待機画面とは、客待ち用のデモ画面のことである。遊技制御用マイコン81は、例えば、客待ち用のデモ画面表示フラグのON/OFFによって判定してもよい。待機画面である場合(ステップS1413:YES)、本処理を終了する。待機画面でない場合(ステップS1413:NO)、遊技制御用マイコン81は、所定の待機時間の経過をまって、待機場面を表示させるための客待ち待機コマンドをメインRAM84のコマンドセット領域84aにセットし(ステップS1414)、本処理を終える。上記のように、本実施形態の特別図柄待機処理によれば、第1特図保留に基づく特別図柄の変動表示は、第2特図保留が「0」の場合に限って実行される。すなわち、第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行される。また、本実施形態の大当たり種別判定テーブルT5によれば、第2特図保留に基づく抽選の方が、第1特図保留に基づく抽選よりも遊技者にとって利益の大きい大当たり(V通過予定大当たり)に当選しやすくなっている。
[大当たり判定処理]
図23は、大当たり判定処理(図22:ステップS1402、S1408)のフローチャートである。特図2の大当たり判定処理(ステップS1402)と特図1の大当たり判定処理(ステップS1408)は処理の流れが同様であるため、まとめて説明する。大当たり判定処理では、まず、遊技制御用マイコン81は、確変フラグがONであるか否かの判定をおこなう(ステップS1501)。確変フラグがONの場合(ステップS1501:YES)、大当たり判定テーブルT1(図8)のうちの高確率状態用テーブルを参照して大当たり判定をおこなう(ステップS1502)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、まず、判定値としての大当たり乱数値の読み出しをおこなう。例えば、特図2の大当たり判定処理では、第2特図保留記憶領域85bの第1記憶領域(第2特図保留の1個目に対応)に記憶されている大当たり乱数値を読み出す。特図1の大当たり判定処理では、第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域(第1特図保留の1個目に対応)に記憶されている大当たり乱数値を読み出す。次に、遊技制御用マイコン81は、参照する大当たり判定テーブルT1と大当たり乱数値とを用いて大当たりか否かを判定する。ここでは、高確率状態(確変フラグがON)であるため、大当たり判定テーブルT1のうち、高確率状態用のテーブル(大当たり判定値が「0」~「649」)に基づいて大当たりか否かを判定する。
ステップS1501において、確変フラグがOFFの場合(ステップS1501:NO)、遊技制御用マイコン81は、大当たり判定テーブルT1(図8)のうちの通常確率状態用のテーブルを参照して大当たり判定をおこなう(ステップS1504)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、まず、ステップS1502と同様の方法によって大当たり乱数値の読み出しをおこなう。次に、ここでは、通常確率状態(確変フラグがOFF)であるため、大当たり判定テーブルT1のうち、通常確率状態用のテーブル(大当たり判定値が「0」~「164」)に基づいて大当たりか否かを判定する。
大当たり判定の結果が「大当たり」の場合(ステップS1503、S1505:YES)、遊技制御用マイコン81は、大当たりフラグをONにするとともに(ステップS1506)、大当たり種別の判定をおこなう(ステップS1507)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、まず、判定値としての大当たり種別乱数値の読み出しをおこなう。例えば、特図2の大当たり判定処理では、第2特図保留記憶領域85bの第1記憶領域に記憶されている大当たり種別乱数値を読み出す。特図1の大当たり判定処理では、第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域に記憶されている大当たり種別乱数値を読み出す。次に、遊技制御用マイコン81は、読み出した大当たり種別乱数値と大当たり種別判定テーブルT5(図9)に基づいて、大当たり種別の判定をおこなう。大当たり種別の判定後、特定された大当たり種別に応じた特図停止図柄データ(図9)をメインRAM84に設けた大当たり種別バッファにセットして(ステップS1520)、本処理を終了する。一方、ステップS1503またはステップS1505において、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合、ハズレ図柄に応じた特図停止図柄データ(01H)をメインRAM84に設けた大当たり種別バッファにセットして(ステップS1520)、本処理を終了する。
[変動パターン選択処理]
図24および図25は、変動パターン選択処理(図22:ステップS1403、S1409)のフローチャートである。特図2の変動パターン選択処理(ステップS1403)と特図1の変動パターン選択処理(ステップS1409)は処理の流れが同様であるため、まとめて説明する。変動パターン選択処理では、まず、遊技制御用マイコン81は、遊技状態が時短状態であるか否かの判定をおこなう(ステップS1600)。時短状態であるか否かの判定は、時短フラグがONか否かによっておこなわれる。時短状態である場合(ステップS1600:YES)、処理はステップS1612に移行する。時短状態でない場合(ステップS1600:NO)、遊技制御用マイコン81は、大当たりフラグがONか否かの判定をおこなう(ステップS1602)。大当たりフラグがOFFの場合(ステップS1602:NO)、処理はステップS1607に移行する。大当たりフラグがONの場合(ステップS1602:YES)、遊技制御用マイコン81は、大当たりが特図2か否かの判定をおこなう(ステップS1603)。大当たりが特図2の場合(ステップS1603:YES)、大当たり種別が必ずV通過予定大当たりとなるため、処理はステップS1605にスキップする。大当たりが特図1の場合(ステップS1603:NO)、遊技制御用マイコン81は、大当たり種別がV通過予定大当たりか否かの判定をおこなう(ステップS1604)、大当たり種別の判定は、メインRAM84にセットされている特図停止図柄データに基づいておこなわれる。
大当たり種別がV通過予定大当たりの場合(ステップS1604:YES)、遊技制御用マイコン81は、変動パターン判定テーブルT6(図10)のうち、非時短状態V通過予定大当たり用のテーブルを参照して変動パターンの選択をおこなう(ステップS1605)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、まず、判定値としての変動パターン乱数値の読み出しをおこなう。例えば、特図2の変動パターン選択処理では、第2特図保留記憶領域85bの第1記憶領域(第2特図保留の1個目に対応)に記憶されている変動パターン乱数値を読み出す。特図1の変動パターン選択処理では、第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域(第1特図保留の1個目に対応)に記憶されている変動パターン乱数値を読み出す。次に、遊技制御用マイコン81は、変動パターン判定テーブルT6と変動パターン乱数値とを用いて変動パターンを選択する。ここでは、非時短状態V通過予定大当たり用のテーブルとして、図10に示す非時短状態用の変動パターン判定テーブルT6のうち、V通過予定大当たりに該当する部分(特図1では変動パターンが「P1」~「P3」の部分、特図2では変動パターンが「P21」~「P23」の部分)が参照される(アドレスがセットされる)。読み出した変動パターン乱数値から、特図1では変動パターンとして「P1」~「P3」のいずれか、特図2では「P21」~「P23」のいずれかが選択される。
大当たり種別がV非通過予定大当たりの場合(ステップS1604:NO)、遊技制御用マイコン81は、変動パターン判定テーブルT6(図10)のうち、非時短状態V非通過予定大当たり用のテーブルを参照して変動パターンの選択をおこなう(ステップS1606)。ここでは、非時短状態V非通過予定大当たり用のテーブルとして、図10に示す非時短状態用の変動パターン判定テーブルT6のうち、V非通過予定大当たりに該当する部分(「P4」~「P6」の部分)が参照される。読み出した変動パターン乱数値から、変動パターンとして「P4」~「P6」のいずれかが選択される。
ステップS1602において、大当たりフラグがOFFの場合(ステップS1602:NO)、遊技制御用マイコン81は、リーチ乱数値がリーチ成立乱数値か否かの判定をおこなう(ステップS1607)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、まず、判定値としてのリーチ乱数値の読み出しをおこなう。特図2の変動パターン選択処理では、第2特図保留記憶領域85bの第1記憶領域(第2特図保留の1個目に対応)に記憶されているリーチ乱数値を読み出す。特図1の変動パターン選択処理では、第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域(第1特図保留の1個目に対応)に記憶されているリーチ乱数値を読み出す。次に、遊技制御用マイコン81は、リーチ判定テーブルT2(図8(B))と、リーチ乱数値とを用いてリーチの有無を判定する。ここでは、非時短状態であるため、リーチ判定テーブルT2のうち、非時短状態用のテーブル(リーチ有り判定値(リーチ成立乱数値)が「0」~「13」の部分)に基づいてリーチの有無を判定する。
リーチ乱数値がリーチ成立乱数値である場合(ステップS1607:YES)、すなわち、リーチ有りハズレの場合には、遊技制御用マイコン81は、変動パターン判定テーブルT6(図10)のうち、非時短状態リーチ有りハズレ用のテーブルを参照して変動パターンの選択をおこなう(ステップS1608)。ここでは、非時短状態リーチ有りハズレ用のテーブルとして、図10に示す非時短状態用の変動パターン判定テーブルT6のうち、リーチ有りハズレに該当する部分(特図1では変動パターンが「P7」~「P14」の部分、特図2では変動パターンが「P24」~「P31」の部分)が参照される。特図1では、読み出した変動パターン乱数値と、現在の特図1保留球数(1~4)から、変動パターンとして「P7」~「P14」のいずれかが選択される。特図2では、読み出した変動パターン乱数値と、現在の特図2保留球数(1~4)から、変動パターンとして「P24」~「P31」のいずれかが選択される。保留球数によって選択される変動パターンが変わるため、保留球数に応じた短縮変動の機能が働くようになっている。すなわち、特図1および特図2のいずれにおいても、保留球数が「3」~「4」であるときは、保留球数が「1」~「2」であるときに比べて変動時間の短い変動パターンがより多く選択されるようになっている。これにより、保留球数が多いときに特図保留の消化スピードを速めることができる。
リーチ乱数値がリーチ成立乱数値ではない場合(ステップS1607:NO)、すなわち、リーチ無しハズレの場合には、遊技制御用マイコン81は、変動パターン判定テーブルT6(図10)のうち、非時短状態リーチ無しハズレ用のテーブルを参照して変動パターンの選択をおこなう(ステップS1609)。ここでは、非時短状態リーチ無しハズレ用のテーブルとして、図10に示す非時短状態用の変動パターン判定テーブルT6のうち、リーチ無しハズレに該当する部分(特図1では変動パターンが「P15」~「P16」の部分、特図2では変動パターンが「P32」~「P33」の部分)が参照される。特図1では、読み出した変動パターン乱数値と、現在の特図1保留球数(1~4)から、変動パターンとして「P15」、「P16」のいずれかが選択される。特図2では、読み出した変動パターン乱数値と、現在の特図2保留球数(1~4)から、変動パターンとして「P32」、「P33」のいずれかが選択される。ここでも、保留球数によって選択される変動パターンが変わるため、保留球数に応じた短縮変動の機能が働くようになっている。
ステップS1600において、遊技状態が時短状態であると判定した場合には、遊技制御用マイコン81は、大当たりフラグがONか否かの判定をおこなう(図25:ステップS1612)。以後、ステップS1613~S1619の処理は、以下の点を除いては上述のステップS1603~S1609の処理と同様であるため説明を省略する。ステップS1613~S1619の処理とステップS1603~S1609の処理との違いは、ステップS1615、S1616、S1618、S1619において、参照される変動パターン判定テーブルT6の部分が既述のステップS1605、S1606、S1608、S1609と異なる。具体的には、S1605、S1606、S1608、S1609では、非時短状態用の変動パターン判定テーブルT6(図10)が参照されるのに対して、ステップS1615、S1616、S1618、S1619では、時短状態用の変動パターン判定テーブルT6(図11)が参照される。例えば、ステップS1615の場合、すなわち、大当たり種別がV通過予定大当たりの場合、図11に示す時短状態用の変動パターン判定テーブルT6のうち、V通過予定大当たりに該当する部分(特図1では変動パターンが「P41」~「P43」の部分、特図2では変動パターンが「P61」~「P63」の部分)が参照される。読み出した変動パターン乱数値から、特図1では変動パターンとして「P41」~「P43」のいずれか、特図2では「P61」~「P63」のいずれかが選択される。また、例えば、ステップS1616の場合、すなわち、大当たり種別がV非通過予定大当たりの場合、図11に示す時短状態用の変動パターン判定テーブルT6のうち、V非通過予定大当たりに該当する部分(「P44」~「P46」の部分)が参照される。読み出した変動パターン乱数値から、変動パターンとして「P44」~「P46」のいずれかが選択される。
上記のように変動パターンの選択をおこなった後、遊技制御用マイコン81は、選択した変動パターンをセットして(ステップS1630)本処理を終える。セットされた変動パターンの情報は変動開始コマンドに含められて、出力処理(図16:ステップS108)においてサブ制御基板90に送信される。これにより特別図柄の変動表示が開始される。
[特別図柄変動中処理]
図26は、特別図柄変動中処理(図21:ステップS1304)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、特別図柄の変動時間が経過して終了したか否かの判定をおこなう(ステップS1701)。特別図柄の変動時間とは、上述の変動パターン選択処理(図24、図25)で選択された変動パターンに応じて決定される変動時間である。変動時間が終了していない場合(ステップS1701:NO)、本処理を終える。すなわち、特別図柄待機処理(図22)のステップS1406またはS1412において開始された特別図柄の変動表示が継続される。一方、変動時間が終了している場合(ステップS1701:YES)、変動停止コマンドをセットし(ステップS1702)、特別動作ステータスを「3」にセットする(ステップS1703)。また、遊技制御用マイコン81は、変動停止にともなうその他の処理をおこなう(ステップS1704)。例えば、遊技制御用マイコン81は、特別図柄の変動表示を、セットされている特図停止図柄データに応じた図柄で停止させる処理等をおこなう。その後、遊技制御用マイコン81は、本処理を終える。
[特別図柄確定処理]
図27は、特別図柄確定処理(図21:ステップS1306)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、遊技状態管理処理をおこなう(ステップS1801)。遊技状態管理処理とは、ST回数や時短回数を管理するための処理であり内容について後述する。遊技状態管理処理の後、大当たりフラグがONであるか否かの判定をおこなう(ステップS1802)。大当たりフラグがOFFである場合(ステップS1802:NO)、遊技制御用マイコン81は、特別動作ステータスを「1」にセットして(ステップS1808)、本処理を終了する。これにより、大当たり遊技は開始されず、再度、特別図柄待機処理(図22)に移行し、次の保留に対する大当たり判定等が実行される。
大当たりフラグがONの場合(ステップS1802:YES)、遊技制御用マイコン81は、当選した大当たりの種別に応じた大入賞口およびV開閉部材の開放パターンのセットをおこなう(ステップS1803)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、大入賞口開放パターン判定テーブルT8(図13)を参照して、特図停止図柄データから大入賞口の開放パターンを決定し、決定した開放パターンをセットする。例えば、特図停止図柄データが「11H」の場合には、大入賞口の開放パターンとして「開放パターン21」がセットされる。また、遊技制御用マイコン81は、V開閉部材開放パターン判定テーブルT9(図14)を参照して、特図停止図柄データからV開閉部材71の開放パターンを決定し、決定した開放パターンをセットする。例えば、特図停止図柄データが「11H」の場合には、V開閉部材71の開放パターンとして「開放パターン31」がセットされる。大入賞口およびV開閉部材の開放パターンのセットとあわせてラウンドカウンタの値を、当選した大当たりの種類に応じたラウンド数にセットする。ラウンドカウンタとは、大当たり遊技中に実行した単位開放遊技(ラウンド遊技)の回数をカウントするものである。ここでは、ラウンドカウンタには「16」がセットされる(図13(B))。
開放パターンのセット後、遊技制御用マイコン81は、遊技状態リセット処理をおこなう(ステップS1804)。遊技状態リセット処理とは、確変フラグや時短フラグをリセットする(OFFに戻す)ための処理であり内容について後述する。遊技状態リセット処理の後、大当たり遊技を開始するために、大当たりのオープニングコマンドをセットし(ステップS1805)、オープニングを開始する(ステップS1806)。その後、特別動作ステータスを「4」にセットして(ステップS1807)、本処理を終える。
[遊技状態管理処理]
図28は、遊技状態管理処理(図27:ステップS1801)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、確変フラグがONか否かの判定をおこなう(ステップS2001)。確変フラグがOFFの場合(ステップS2001:NO)、処理はステップS2010にスキップする。確変フラグがONの場合(ステップS2001:YES)、確変カウンタの値を1ディクリメントする(ステップS2002)。確変カウンタとは、高確率状態中に実行した特別図柄の変動回数をカウントするものである。ここでは、高確率状態への移行時に確変カウンタに「100」がセットされる。遊技制御用マイコン81は、確変カウンタを1ディクリメントした結果、カウンタの値が「0」になったか否かの判定をおこなう(ステップS2003)。確変カウンタの値が「0」ではない場合(ステップS2003:NO)、処理はステップS2005にスキップする。確変カウンタの値が「0」の場合(ステップS2003:YES)、確変フラグをOFFに切り替える(ステップS2004)。
ステップS2005では、遊技制御用マイコン81は、時短フラグがONか否かの判定をおこなう。時短フラグがOFFの場合(ステップS2005:NO)、処理はステップS2009にスキップする。時短フラグがONの場合(ステップS2005:YES)、時短カウンタの値を1ディクリメントする(ステップS2006)。時短カウンタとは、時短状態中に実行した特別図柄の変動回数をカウントするものである。ここでは、時短状態への移行時に、時短カウンタに「100」がセットされる。遊技制御用マイコン81は、時短カウンタを1ディクリメントした結果、カウンタの値が「0」になったか否かの判定をおこなう(ステップS2007)。時短カウンタの値が「0」ではない場合(ステップS2007:NO)、処理はステップS2009にスキップする。時短カウンタの値が「0」の場合(ステップS2007:YES)、時短フラグをOFFに切り替える(ステップS2008)。
ステップS2009では、遊技制御用マイコン81は、遊技状態指定コマンドをメインRAM84のコマンドセット領域(出力バッファ)84aにセットして、本処理を終える。遊技状態指定コマンドには、設定した現在の遊技状態に関する情報(天井フラグがONか否か、天井カウンタ値、確変状態か否か、確変カウンタ値、時短状態か否か、時短カウンタ値など)が含まれている。
ステップS2010では、遊技制御用マイコン81は、天井フラグがONか否かの判定をおこなう。天井フラグがOFFの場合(ステップS2010:NO)、処理はステップS2005にスキップする。天井フラグがONの場合(ステップS2010:YES)、天井カウンタの値を1ディクリメントする(ステップS2011)。天井カウンタとは、b時短(遊タイム)に達するまでの規定回転数をカウントするためのものであり、天井フラグがONのとき(低確率状態中)に実行した特別図柄の変動回数をカウントする。ここでは、天井フラグがONにセットされたときに天井カウンタに規定回転数としての「500」がセットされる。遊技制御用マイコン81は、天井カウンタを1ディクリメントした結果、カウンタの値が「0」になったか否かの判定をおこなう(ステップS2012)。すなわち、b時短(遊タイム)に達するまでの規定回転数を経過したか否かの判定をおこなう。天井カウンタの値が「0」ではない場合(ステップS2012:NO)、処理はステップS2005にスキップする。確変カウンタの値が「0」の場合(ステップS2012:YES)、時短フラグをONに切り替え(ステップS2013)、時短カウンタに時短回数(付与回数)として「700」をセットする。そして、天井フラグをOFFに切り替える(ステップS2015)。その後、ステップS2009の処理が実行される。
[遊技状態リセット処理]
図29は、遊技状態リセット処理(図27:ステップS1804)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、確変フラグがONか否かの判定をおこなう(ステップS2101)。確変フラグがOFFの場合(ステップS2101:NO)、処理はステップS2103にスキップする。確変フラグがONの場合(ステップS2101:YES)、確変フラグをOFFに切り替える(ステップS2102)。ステップS2103において、遊技制御用マイコン81は、時短フラグがONか否かの判定をおこなう。時短フラグがOFFの場合(ステップS2103:NO)、処理は2105にスキップする。時短フラグがONの場合(ステップS2103:YES)、時短フラグをOFFに切り替える(ステップS2104)。ステップS2105において、遊技制御用マイコン81は、天井フラグがONか否かの判定をおこなう。天井フラグがOFFの場合(ステップS2105:NO)、本処理を終了する。天井フラグがONの場合(ステップS2105:YES)、天井フラグをOFFに切り替える(ステップS2106)。つまり、大当たり遊技の実行中は、非高確率状態かつ非時短状態で天井フラグはOFFとなる。遊技機1では、非時短状態時は常に低ベース状態となるため、大当たり遊技の実行中は低ベース状態となる。
[特別電動役物処理]
図30は、特別電動役物処理(図21:ステップS1308)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、大当たり終了フラグがONか否かの判定をおこなう(ステップS2200)。「大当たり終了フラグ」とは、実行中の大当たり遊技において、開放パターンに基づく大入賞装置(第1大入賞装置31および第2大入賞装置36)の開放がすべて終了したことを示すフラグである。大当たり終了フラグがONの場合(ステップS2200:YES)、処理はステップS2230に移行する。大当たり終了フラグがOFFの場合(ステップS2200:NO)、V開閉部材71を作動させるためのV開閉部材動作処理をおこなう(ステップS2201)。本実施形態のV開閉部材71は、第1大入賞口30に所定個数の遊技球が入賞した時に作動するように構成されており、V開閉部材動作処理では、V開閉部材開放パターンT9に応じて所定番目の遊技球の入賞時にV開閉部材71を所定期間開放させる。V開閉部材動作処理の詳細については後述する。V開閉部材動作処理の後、遊技制御用マイコン81は、大入賞口(第1大入賞口30および第2大入賞口35)が開放中か否かの判定をおこなう(ステップS2202)。開放中の場合(ステップS2202:YES)、処理はステップS2210に移行する。
大入賞口が開放中ではない場合(ステップS2202:NO)、遊技制御用マイコン81は、大入賞口を開放する時間(タイミング)か否かの判定をおこなう(ステップS2203)。大入賞口を開放する時間には、例えば、大当たりのオープニングの時間が経過して初回のラウンド遊技における開放開始の時期に至ったときや、開放後に一時的に閉鎖した大入賞口を再び開放させるまでのインターバル時間(閉鎖時間)が経過して、再度の開放開始の時期に至ったときが含まれる。大入賞口を開放する時間ではない場合(ステップS2203:NO)、処理はステップS2220に移行する。
大入賞口を開放する時間(タイミング)である場合(ステップS2203:YES)、遊技制御用マイコン81は、大入賞口開放処理をおこなう(ステップS2207)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、大当たりの種類に応じた開放パターン(図13)に従って大入賞口(第1大入賞口30または第2大入賞口35)を開放させる。大入賞口開放処理の後、遊技制御用マイコン81は、ラウンド指定コマンドのセットをおこなう(ステップS2208)。ラウンド指定コマンドには、実行中の大当たり遊技のラウンド数に関する情報が含まれており、遊技制御用マイコン81は、ラウンド指定コマンドをメインRAM84の出力バッファにセットする。なお、本実施形態では、1回のラウンド遊技中に複数回の大入賞口の開放がなされることがない。しかし、他の実施形態として、1回のラウンド遊技中に複数回の大入賞口の開放がなされる場合には、遊技制御用マイコン81は、大入賞口の開放が1回のラウンド中での初めての開放か否かを判定し、初めての開放の場合のみ、ラウンド指定コマンドをセットするようにしてもよい。ラウンド指定コマンドをセットした後、本処理を終える。
上述のステップS2202において、大入賞口の開放中の場合(ステップS2202:YES)、遊技制御用マイコン81は、大入賞口の閉鎖条件が成立しているか否かの判定をおこなう(ステップS2210)。ここでの閉鎖条件は、そのラウンド遊技における大入賞口への入賞個数が規定の最大入賞個数(例えば、1ラウンドあたり9個)に達したこと、または、大入賞口を閉鎖させる時間に至ったこと(すなわち、大入賞口を開放してから所定の開放時間(図13)が経過したこと)のいずれかが満たされていることである。そして、大入賞口の閉鎖条件が成立していなければ(ステップS2210:NO)、遊技制御用マイコン81は、本処理を終える。一方、大入賞口の閉鎖条件が成立している場合には(ステップS2210:YES)、遊技制御用マイコン81は、大入賞口を閉鎖(閉塞)する(ステップS2211)。
上述のステップS2203において、大入賞口を開放する時間(タイミング)ではない場合、遊技制御用マイコン81は、当該ラウンド遊技が終了しているか否かの判定をおこなう(ステップS2220)。ここでは1回のラウンドは、大入賞口が閉鎖してから所定の時間(ここでは2秒)経過後に終了する。上述のように、ラウンド遊技間の大入賞口の閉鎖の時間(インターバル時間)は、その閉鎖前の開放ラウンド遊技に含まれるためである。遊技制御用マイコン81は、大入賞口を閉鎖してから所定のインターバル時間が経過したか否かによって、当該ラウンド遊技が終了しているか否かの判定をおこなう。当該ラウンド遊技が終了していない場合(ステップS2220:NO)、遊技制御用マイコン81は本処理を終了する。
当該ラウンド遊技が終了している場合(ステップS2220:YES)、遊技制御用マイコン81は、ラウンドカウンタの値を1ディクリメンとし(ステップS2221)、ラウンドカウンタの値が「0」であるか否かの判定をおこなう(ステップS2226)。ラウンドカウンタの値が「0」でなはい場合(ステップS2226:NO)、すなわち、規定のラウンド遊技回数をまだ消化していない場合、次のラウンド遊技を開始するために本処理を終える。一方、ラウンドカウンタの値が「0」の場合、大当たり遊技を終了させる大当たり終了処理として、大当たりのエンディングコマンドをセットするとともに(ステップS2227)、大当たりのエンディングを開始する(ステップS2228)。本実施形態では、「16R(実質13R)V通過予定大当たり」でV領域39への遊技球の通過があった場合のエンディング時間(例えば18秒)は、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」でV領域39への遊技球の通過が無かった場合のエンディング時間と同じ長さになっている。これにより、遊技者に対して、「16R(実質13R)V通過予定大当たり」でV領域39への遊技球の通過があった場合であっても、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」でV領域39への遊技球の通過が無かったと認識させることができる。なお、「16R(実質13R)V通過予定大当たり」でV領域39への遊技球の通過が無かった場合のエンディング時間もこれらと同じ長さになっている。大当たりのエンディングの開始後、大当たり終了フラグをONにセットして(ステップS2229)、本処理を終える。
上述のステップS2200において、大当たり終了フラグがONの場合(ステップS2200:YES)、最終ラウンドが終了しているので、遊技制御用マイコン81は、大当たりのエンディングの時間が経過したか否かを判定する(ステップS2230)。エンディング時間が経過していない場合(ステップS2230:NO)、遊技制御用マイコン81は、本処理を終える。一方、エンディング時間が経過している場合(ステップS2230:YES)、遊技制御用マイコン81は、大当たり終了フラグをOFFにするとともに(ステップS2231)、大当たりフラグをOFFにし(ステップS2232)、特別動作ステータスを「1」にセットする(ステップS2233)。これにより、次回の特別動作処理において、再び特別図柄待機処理(ステップS1302)が実行される。その後、後述の遊技状態設定処理(ステップS2234)を実行し本処理を終える。
[V開閉部材動作処理]
図31は、V開閉部材動作処理(図30:ステップS2201)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、現在のラウンド遊技(当該ラウンド)がV開閉部材71の開放ラウンドであるか否かの判定をおこなう(ステップS2501)。ここでは、第2ラウンド,第4ラウンド,第6ラウンド,第8ラウンド,第10ラウンド,第12ラウンドがV開閉部材71の開放ラウンドに該当する。遊技制御用マイコン81は、ラウンドカウンタの値が「15」,「13」,「11」,「9」,「7」,「5」のとき、開放ラウンドであると判定することができる。V開閉部材71の開放ラウンドではない場合(ステップS2501:NO)、本処理を終える。当該ラウンドにおいてV開閉部材71を作動させる必要がないためである。
V開閉部材71の開放ラウンドである場合(ステップS2501:YES)、遊技制御用マイコン81は、第1入賞フラグがONか否かの判定をおこなう(ステップS2502)。「第1入賞フラグ」とは、当該ラウンドにおいて、第1大入賞口30に1球目の入賞があったことを示すフラグである。第1入賞フラグがONの場合(ステップS2502:YES)、処理はステップS2520に移行する。第1入賞フラグがOFFの場合(ステップS2502:NO)、1球目の入賞を検出したか否かの判定をおこなう(ステップS2503)。1球目の入賞を検出していない場合(ステップS2503:NO)、本処理を終える。当該ラウンドにおいて第1大入賞口30への入賞がまだなく、V開閉部材71を作動させる必要がないためである。
1球目の入賞を検出した場合(ステップS2503:YES)、遊技制御用マイコン81は、V開閉部材71をショート開放させるとともに、V有効期間設定処理をおこなう(ステップS2504)。V開閉部材71をショート開放させるのは、V開閉部材71の開放パターン(図14(B))では、「ショート開放」、「ロング開放」のいずれの場合であっても、1球目の入賞時にショート開放(ここでは0.1秒)を実行させるためである。なお、V開閉部材71のショート開放では、V開閉部材71の開放時間が非常に短いため、第1大入賞口30に入賞した1球目の遊技球は、V領域39を通過せずに非V領域70を通過するように構成されている。V有効期間設定処理では、V開閉部材71の開放中、および、V開閉部材71の閉鎖後の数秒間を、V領域センサ39aによる遊技球の検知を有効とするV有効期間に設定する。ここでは、遊技制御用マイコン81は、V開閉部材71の開放パターン(図14(B))に従って、V開閉部材71をショート開放(ここでは0.1秒)させ、V開閉部材71の開放中および閉鎖後1秒間をV有効期間に設定する。遊技制御用マイコン81は、V有効期間以外の期間(大当たり遊技を実行していないときも含む)を、V領域センサ39aによる遊技球の検知を無効と判定するV無効期間に設定している。ここで「V領域センサ39aによる遊技球の検知を有効と判定する」とは、V領域センサ39aによる遊技球の検知に基づいてVフラグをONにすることを意味する(後述のV領域センサ検出処理(図33)参照)。また、「V領域センサ39aによる遊技球の検知を無効と判定する」とは、V領域センサ39aによる遊技球の検知があってもVフラグをONにしないことを意味する。なお、V有効期間にV開閉部材71の閉鎖後の数秒間(球ハケ期間)を含めているのは、V開閉部材71とV領域センサ39aとの間には物理的な距離があるため、V開閉部材71の閉鎖直前にV領域39側に入球した遊技球がV領域センサ39aによって検知されるまでの期間を考慮したものである。すなわち、ここでは、V有効期間中のV通過(V領域39への遊技球の通過)の検知時のみVフラグをONし、V有効期間外(V無効期間)のV通過検知時にはVフラグをONしないこととしている。なお、VフラグがONである場合には、確変フラグがONされる、すなわち、大当たり遊技後の遊技状態が高確率状態に設定される(後述の遊技状態設定処理(図32)参照)。このようにすることで、不正行為によるV通過に基づいてVフラグがONされ、高確率状態に設定されることのないようにしている。V開閉部材71のショート開放およびV有効期間設定処理の後、遊技制御用マイコン81は、第1入賞フラグをONに切り替え(ステップS2505)、ステップS2540に移行する。
ステップS2502において、第1入賞フラグがONの場合、すなわち、既に1球目の入賞があった場合(ステップS2502:YES)、遊技制御用マイコン81は、第2入賞フラグがONか否かの判定をおこなう(ステップS2520)。「第2入賞フラグ」とは、当該ラウンドのV開閉部材71の開放パターンがロング開放の場合には、第1大入賞口30に2球目の入賞があったことを示すフラグである。第2入賞フラグがONの場合(ステップS2520:YES)、処理はステップS2540に移行する。第2入賞フラグがOFFの場合(ステップS2520:NO)、遊技制御用マイコン81は、当該ラウンドにおけるV開閉部材71の開放パターンがロング開放か否かの判定をおこなう(ステップS2521)。ロング開放ではない場合(ステップS2521:NO)、すなわち、ショート開放である場合、処理はステップS2540に移行する。一方、ロング開放である場合(ステップS2521:YES)、遊技制御用マイコン81は、2球目の入賞を検出したか否かの判定をおこなう(ステップS2522)。2球目の入賞を検出していない場合(ステップS2522:NO)、処理はステップS2540に移行する。
2球目の入賞を検出した場合(ステップS2522:YES)、遊技制御用マイコン81は、V開閉部材71をロング開放させるとともに、V有効期間設定処理をおこなう(ステップS2523)。V開閉部材71をロング開放させるのは、V開閉部材71の開放パターン(図14(B))では、「ロング開放」の場合、2球目の入賞時にロング開放(ここでは最大31.5秒)を実行させるためである。なお、ここでは、1回のラウンド遊技時間は最長で31.5秒(大入賞口最大開放時間29.5秒+インターバル閉鎖時間2秒)となるため、一般的には、2球目の入賞時からラウンドの終了時までの時間は31.5秒よりも短くなる。後述のように、V開閉部材71は、当該ラウンドの終了時に強制的に閉鎖されるため、V開閉部材71のロング開放の開放時間は、31.5秒よりも短くなる。しかし、V開閉部材71のロング開放は、V開閉部材71の開放時間が比較的長いため、第1大入賞口30に入賞した2球目以降の遊技球の少なくとも一部は、V領域39を通過するように構成されている。V有効期間設定処理では、遊技制御用マイコン81は、V開閉部材71の開放中をV有効期間に設定し、当該ラウンドの終了時にV開閉部材71の閉鎖とともにV無効期間を設定する。V開閉部材71のロング開放およびV有効期間設定処理の後、遊技制御用マイコン81は、第2入賞フラグをONに切り替え(ステップS2524)、ステップS2540に移行する。
ステップS2540では、遊技制御用マイコン81は、V開閉部材71が開放中か否かの判定をおこなう。V開閉部材71が開放中の場合(ステップS2540:YES)、遊技制御用マイコン81は、当該ラウンド遊技が終了しているか否かの判定をおこなう(ステップS2550)。既述のように、遊技制御用マイコン81は、大入賞口を閉鎖してから所定のインターバル時間(ここでは2秒)が経過したか否かによって、当該ラウンド遊技が終了しているか否かの判定をおこなう。
当該ラウンド遊技が終了している場合(ステップS2550:YES)、遊技制御用マイコン81は、第1入賞フラグおよび第2入賞フラグをOFFに切り替え(ステップS2551)、V開閉部材閉鎖処理およびV無効期間設定処理をおこなう(ステップS2552)。ここでは、当該ラウンド遊技の終了時に遊技制御用マイコン81は、V開閉部材71を強制的に閉鎖させ、V開閉部材71の閉鎖後数秒間(ここでは1秒間)経過後から、V無効期間に設定し、本処理を終える。
当該ラウンド遊技が終了していない場合(ステップS2550:NO)、遊技制御用マイコン81は、V開閉部材71の閉鎖条件が成立しているか否かの判定をおこなう(ステップS2560)。V開閉部材71の閉鎖条件とは、例えば、ショート開放であれば、V開閉部材71の開放後に所定期間(例えば0.1秒)が経過していること等が例示できる。閉鎖条件が成立している場合(ステップS2560:YES)、V開閉部材閉鎖処理およびV無効期間設定処理をおこない(ステップS2552)、本処理を終える。閉鎖条件が成立していない場合(ステップS2560:NO)、V開閉部材71を開放状態、V有効期間を継続したまま本処理を終える。
ステップS2540において、遊技制御用マイコン81は、V開閉部材71が閉鎖中と判定した場合(ステップS2540:NO)、当該ラウンド遊技が終了しているか否かの判定をおこなう(ステップS2571)。当該ラウンドが終了している場合(ステップS2571:YES)、遊技制御用マイコン81は、第1入賞フラグおよび第2入賞フラグをOFFに切り替えて(ステップS2572)、本処理を終える。ラウンドが終了していない場合には(ステップS2571:NO)、そのまま本処理を終える。
[遊技状態設定処理]
図32は、遊技状態設定処理(図30:ステップS2234)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、VフラグがONか否かの判定をおこなう(ステップS2301)。VフラグがOFFの場合(ステップS2301:NO)、時短フラグをONにし(ステップS2302)、時短カウンタに「100」をセットする(ステップS2303)。これにより、今回の大当たり遊技後の遊技状態が「非高確率状態」かつ「時短状態」かつ「高ベース状態」(すなわち、低確高ベース)になる。この低確高ベース状態は、特別図柄の可変表示が100回おこなわれること、または、次の大当たりに当選すること、のいずれかの条件の成立によって終了する。
一方、ステップS2301において、VフラグがONの場合(ステップS2301:YES)、遊技制御用マイコン81は、確変フラグをONにし(ステップS2304)、確変カウンタに「100」をセットし(ステップS2305)、VフラグをOFFにする(ステップS2306)。また、遊技制御用マイコン81は、時短フラグをONにし(ステップS2307)、時短カウンタに「100」をセットする(ステップS2308)。これにより、今回の大当たり遊技後の遊技状態が「高確率状態」かつ「時短状態」かつ「高ベース状態」(すなわち、高確高ベース)になる。この高確高ベース状態は、特別図柄の可変表示が100回おこなわれること、または、次の大当たりに当選すること、のいずれかの条件の成立によって終了する。
ステップS2310では、遊技制御用マイコン81は、天井フラグをONにし、天井カウンタに、b時短(遊タイム)に達するまでの規定回転数としての「500」がセットされる(ステップS2311)。これにより、大当たり遊技後、確変フラグがOFFとなっているとき、500回はまるとb時短(遊タイム)に突入する。ステップS2309では、遊技制御用マイコン81は、遊技状態指定コマンドをメインRAM84のコマンドセット領域(出力バッファ)84aにセットして、本処理を終える。遊技状態指定コマンドには、設定した遊技状態(時短フラグ、時短カウンタ、確変フラグ、確変カウンタ、天井フラグ、天井カウンタ)に関する情報が含まれている。
[V領域センサ検出処理]
図33は、V領域センサ検出処理(図16:ステップS106)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、V領域センサ39aによる遊技球の検知があったか否かの判定をおこなう(ステップS2601)。V領域センサ39aによる遊技球の検知がない場合には(ステップS2601:NO)、本処理を終える。一方、検知がある場合には(ステップS2601:YES)、遊技制御用マイコン81は、V有効期間中か否かの判定をおこなう(ステップS2602)。V有効期間は、V開閉部材動作処理(図31)のV有効期間設定処理(ステップS2504,S2523)によって設定される期間である。V有効期間は、第2ラウンド,第4ラウンド,第6ラウンド,第8ラウンド,第10ラウンド,第12ラウンド中のV開閉部材71の開放時や閉鎖後の数秒間(球ハケ期間)に設定される。V有効期間中ではない場合には(ステップS2602:NO)、本処理を終える。一方、V有効期間中である場合(ステップS2602:YES)、遊技制御用マイコン81は、VフラグをONするとともに(ステップS2603)、V通過コマンドをセットして(ステップS2604)、本処理を終える。
[保留球数処理]
図34は、保留球数処理(図16:ステップS107)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、メインRAM84に記憶されている特図1保留球数、特図2保留球数、および、普通図柄保留球数の読み出しをおこなう(ステップS2701)。次に、遊技制御用マイコン81は、保留球数コマンドをメインRAM84のコマンドセット領域(出力バッファ)84aにセットする(ステップS2702)。保留球数コマンドは、保留球数をサブ制御基板90に通知するためのコマンドであり、特図1保留球数、特図2保留球数、および、普通図柄保留球数に関する情報を含んでいる。保留球数コマンドのセット後、遊技制御用マイコン81は、本処理を終了する。
7.演出制御用マイコン91の動作
図35~図45に基づいてサブ制御基板90(図4)に設けられた演出制御用マイコン91の動作について説明する。演出制御用マイコン91の動作説明にて登場するカウンタ、フラグ、ステータス、バッファ等はサブRAM94に設けられている。
[サブ制御メイン処理]
図35は、サブ制御メイン処理を示すフローチャートである。演出制御用マイコン91は、遊技機1の電源がオンされると、サブROM93からサブ制御メイン処理を実行するためのプログラムを読み出す。サブ制御メイン処理では、演出制御用マイコン91は、まず、CPU初期化処理をおこなう(ステップS4000)。CPU初期化処理では、例えば、サブCPU92の設定、各種のフラグ、ステータスおよびカウンタなどのリセット等をおこなう。フラグの初期値は「0」つまり「OFF」であり、ステータスの初期値は「1」であり、カウンタの初期値は「0」である。なお、CPU初期化処理は、電源投入後に一度だけ実行され、それ以降は実行されない。
CPU初期化処理の後、演出制御用マイコン91は、割り込み処理の割り込みを禁止し(ステップS4015)、乱数更新処理(ステップS4020)をおこなう。この乱数更新処理では、演出制御用マイコン91は、図7(B)で示した乱数カウンタ値を1加算して更新する。各乱数カウンタ値は設定された上限値に達すると「0」に戻って再び加算される。なお、各乱数カウンタの初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また、乱数値は、1ずつ加算する以外に、2以上を加算するようにしてもよい。各乱数はいわゆるハードウェア乱数であってもよい。
乱数更新処理の後、演出制御用マイコン91は、割り込み処理の割り込みを許可する(ステップS4025)。割り込み許可中は、サブ側タイマ割り込み処理(ステップS4035)の実行が可能となる。サブ側タイマ割り込み処理は、所定の周期でサブCPU92に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、サブ側タイマ割り込み処理は、所定周期ごとに実行される。そして、サブ側タイマ割り込み処理が終了してから、次にサブ側タイマ割り込み処理が開始されるまでの間に、乱数更新処理が繰り返し実行される。
[サブ側タイマ割り込み処理]
図36は、サブ側タイマ割り込み処理(図35:ステップS4035)のフローチャートである。演出制御用マイコン91は、まず、受信コマンド解析処理をおこなう(ステップS4300)。受信コマンド解析処理の詳細については後述する。受信コマンド解析処理の後、演出制御用マイコン91は、変動演出中処理をおこなう(ステップS4305)。変動演出中処理は、変動演出中に特定のタイミングで変動終了前コマンドをセットして、表示画面7aに特定の表示演出を実行させるための処理であり、詳細については後述する。変動演出中処理の後、演出制御用マイコン91は、スイッチ処理をおこなう(ステップS4310)。スイッチ処理では、演出制御用マイコン91は、演出ボタン検出スイッチ63aからの検知信号に基づいて出力されたスイッチデータ(エッジデータおよびレベルデータ)に基づいて、表示画面7aの表示内容の設定等をおこなう。スイッチ処理の後、演出制御用マイコン91は、コマンド送信処理をおこなう(ステップS4315)。コマンド送信処理では、演出制御用マイコン91は、受信コマンド解析処理等でサブRAM94の演出コマンドセット領域94b(出力バッファ)にセットした各種コマンドを画像制御基板100、音声制御基板106、ランプ制御基板107、中継基板108に送信する。各種コマンドを受信した画像制御基板100は、画像表示装置7を用いて、受信したコマンドに応じた表示演出を実行する。また、各種コマンドを受信した音声制御基板106は、受信したコマンドに応じて、スピーカ67から音声を出力する音声演出を実行する。各種コマンドを受信したランプ制御基板107は、受信したコマンドに応じて盤ランプ5や枠ランプ66の発光制御を行うランプ演出を実行する。コマンド送信処理の後、演出制御用マイコン91は、その他の処理をおこない(ステップS4320)、本処理を終える。その他の処理では、例えば、乱数更新処理等がおこなわれる。
[受信コマンド解析処理]
図37は、受信コマンド解析処理(図36:ステップS4300)のフローチャートである。演出制御用マイコン91は、まず、主制御基板80から事前判定コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4415)。受信している場合(ステップS4415:YES)、先読み演出決定処理をおこなう(ステップS4420)。「先読み演出決定処理」は、先読み演出を実行するか否か、および実行する場合の先読み演出パターンを決定する処理である。先読み演出決定処理の詳細については後述する。一方、受信していない場合(ステップS4415:NO)、上述の先読み演出決定処理をスキップする。先読み演出とは、特図保留記憶領域85に新たに記憶された保留情報に大当たりが含まれている可能性が高いことを示唆する演出であり、変動演出中に実行される。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から保留球数コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4445)。受信している場合(ステップS4445:YES)、保留表示処理をおこなう(ステップS4450)。保留表示処理では、保留球数コマンドに含まれている特図1保留球数、特図2保留球数、および、普通図柄保留球数に関する情報に基づいて、サブRAM94のカウンタセット領域94dに設けられた、第1特図保留演出カウンタ、第2特図保留演出カウンタ、および、普図保留演出カウンタの値を更新する。これにより、主制御基板80側だけでなく、サブ制御基板90側でも各保留球数の情報を保持することができる。また、演出制御用マイコン91は、第1特図保留演出カウンタ、第2特図保留演出カウンタ、および、普図保留演出カウンタの値に基づいて、表示画面7aに表示されている保留画像9A、9Bの更新をおこなう。一方、保留球数コマンドを受信していない場合(ステップS4445:NO)、上述の保留表示処理をスキップする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から変動開始コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4455)。受信している場合(ステップS4455:YES)、変動演出開始処理をおこなう(ステップS4460)。「変動演出開始処理」は、特別図柄変動中に実行する変動演出パターン(内容)を選択する処理である。変動演出開始処理の詳細については後述する。一方、受信していない場合(ステップS4455:NO)、上述の変動演出開始処理をスキップする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から変動停止コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4465)。受信している場合(ステップS4465:YES)、変動演出終了処理をおこなう(ステップS4470)。「変動演出終了処理」は、特別図柄変動中に実行される変動演出を停止させるための処理である。変動演出終了処理では、演出制御用マイコン91は、変動停止コマンドの解析結果に基づいてカウンタのセット等をおこなうとともに、変動演出を終了させるための変動演出終了コマンドをセットする。これにより変動中の特図1または特図2に対応する装飾図柄が停止表示される。また、演出制御用マイコン91は、後述する事前判定情報シフト処理(図39)をおこなう。なお、変動停止コマンドを受信していない場合(ステップS4465:NO)、上述の変動演出終了処理をスキップする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からオープニングコマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4475)。受信している場合(ステップS4475:YES)、オープニング演出パターン決定処理をおこなう(ステップS4480)。「オープニング演出パターン決定処理」は、特別遊技(大当たり遊技)開始時に実行するオープニング演出パターン(内容)を選択する処理である。オープニング演出パターン決定処理では、演出制御用マイコン91は、まず、オープニングコマンドの解析をおこない、オープニングコマンドに含まれる、大当たり当選判定時にセットされた特図停止図柄データに関する情報をサブRAM94にセットする。そして、特図停止図柄データが示す当たり種別に対応して予め設定されているオープニング演出の演出パターンを選択し、選択したオープニング演出を開始するためのオープニング演出開始コマンドをサブRAM94の演出コマンドセット領域94bにセットする。演出コマンドセット領域94bにセットされたオープニング演出開始コマンドがコマンド送信処理(図36:ステップS4315)において画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、所定のオープニング演出画像をROM103から読み出して、画像表示装置7の表示画面7aに表示させる。なお、ステップS4475において、オープニングコマンドを受信していない場合(ステップS4475:NO)、上述のオープニング演出パターン決定処理をスキップする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からラウンド指定コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4485)。受信している場合(ステップS4485:YES)、ラウンド演出パターン決定処理をおこなう(ステップS4490)。「ラウンド演出パターン決定処理」は、特別遊技(大当たり遊技)において、大入賞口の開放中や開放間のインターバル中に実行する開放遊技演出パターン(内容)を選択する処理である。ラウンド演出パターン決定処理では、演出制御用マイコン91は、まず、ラウンド指定コマンドの解析をおこない、ラウンド指定コマンドに含まれる、特図停止図柄データに関する情報、および、ラウンド数に関する情報をサブRAM94にセットする。そして、特図停止図柄データが示す当たり種別およびラウンド数に対応して予め設定されているラウンド演出の演出パターンを選択し、選択したラウンド演出を開始するためのラウンド演出開始コマンドをサブRAM94の演出コマンドセット領域94bにセットする。演出コマンドセット領域94bにセットされたラウンド演出開始コマンドが画像制御基板100に送信されると、CPU102は、所定のラウンド演出画像をROM103から読み出して、表示画面7aに表示させる。なお、ステップS4485において、ラウンド指定コマンドを受信していない場合(ステップS4485:NO)、上述のラウンド演出パターン決定処理をスキップする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からエンディングコマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4495)。受信している場合(ステップS4495:YES)、エンディング演出パターン決定処理をおこなう(ステップS4500)。「エンディング演出パターン決定処理」は、特別遊技(大当たり遊技または小当たり遊技)のエンディング中に実行するエンディング演出パターン(内容)を選択する処理である。エンディング演出パターン決定処理では、演出制御用マイコン91は、まず、エンディングコマンドの解析をおこない、エンディングコマンドに含まれる特図停止図柄データに関する情報をサブRAM94にセットする。そして、特図停止図柄データが示す当たり種別に応じたエンディング演出パターンを選択し、選択したエンディング演出を開始するためのエンディング演出開始コマンドをサブRAM94の出力バッファにセットする。演出コマンドセット領域94bにセットされたエンディング演出開始コマンドが画像制御基板100に送信されると、CPU102は、所定のエンディング演出画像をROM103から読み出して、表示画面7aに表示させる。なお、エンディングコマンドを受信していない場合(ステップS4495:NO)、上述のエンディング演出パターン決定処理をスキップする。
続いて、演出制御用マイコン91は、その他の処理をおこなう(ステップS4535)。その他の処理では、例えば、演出制御用マイコン91は、遊技状態指定コマンドを受信したときに、遊技状態指定コマンドに含まれる遊技状態に関する情報(時短フラグ、時短カウンタ、確変フラグ、確変カウンタ、天井フラグ、天井カウンタなど)をサブRAM94に保持させる。具体的には、遊技状態指定コマンドに含まれる情報に基づいて、サブRAM94のカウンタセット領域94dに設けられた、時短演出カウンタ、確変演出カウンタ、天井演出カウンタの値が更新される。例えば、時短時の残り変動回数(ゲーム回数)が時短演出カウンタにセットされ、確変時の残り変動回数が確変演出カウンタにセットされ、天井到達までの残り変動回数が天井演出カウンタにセットされる。これにより、主制御基板80側だけでなく、サブ制御基板90側でも時短回数、確変回数、天井回数の情報を保持することができる。また、演出制御用マイコン91は、V通過コマンドを受信したときに、V通過した情報をサブRAM94に保持させる。また、演出制御用マイコン91は、上記以外のコマンド(客待ち待機コマンド、RAMクリア報知コマンドなど)に基づく処理をおこなって、本処理を終了する。
[先読み演出決定処理]
図38は、先読み演出決定処理(図37:ステップS4420)のフローチャートである。演出制御用マイコン91は、まず、事前判定情報書換処理をおこなう(ステップS4601)。具体的には、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信した事前判定コマンドに含まれる、大当たり事前判定結果(大当たり判定情報)、大当たり種別事前判定結果(大当たり種別情報)、および、変動パターン事前判定結果(変動パターン情報)を事前判定情報記憶領域94cに記憶させる。
図39は、事前判定情報記憶領域94cの構成を説明するための図である。事前判定情報記憶領域94cには、上述した、大当たり判定情報、大当たり種別情報、および、変動パターン情報のほか、先読み演出パターン情報が記憶される。先読み演出パターン情報とは、変動演出中に実行される先読み演出の内容を示す情報であり、後述するステップS4604において選択される。図39(A)は、特図2保留の1個目~3個目にそれぞれ対応する事前判定結果として、大当たり判定情報「ハズレ」と、変動パターン情報「P72」「P73」が第1~3格納領域に記憶され、また、当該変動に対応する事前判定結果が当該領域に記憶された状態が示されている。図39(B)は、図39(A)の状態から特図2の入賞があり、主制御基板80から受信した事前判定コマンドに含まれる事前判定情報を、特図2保留の4個目に対応する第4格納領域に記憶させた状態が示されている。ここでは、事前判定情報として、大当たり判定情報「大当たり」と、大当たり種別情報「21H」と、変動パターン情報「P61」が記憶されている。また、あわせて、特図2保留の1個目~4個目に対応する第1~4格納領域と、当該変動に対応する当該領域とのぞれぞれに先読み演出パターン情報として「パターンA」がセットされている。図39(C)は、図39(B)の状態から当該変動が終了して事前判定情報シフト処理が実行された状態が示されている。具体的には、第1格納領域に格納されていた事前判定情報が当該領域にシフトし、第2~4格納領域に格納されていた事前判定情報が第1~3格納領域にシフトし、第4記憶領域の事前判定情報がクリアされる。事前判定情報シフト処理は、変動演出終了処理(図37:ステップS4470)において実行される。
図38に戻り、続いて、演出制御用マイコン91は、事前判定情報記憶領域94cに先読み演出パターン情報が記憶されているか否かの判定をおこなう(ステップS4602)。具体的には、演出制御用マイコン91は、事前判定情報記憶領域94cの当該領域、第1~4格納領域のいずれかに先読み演出パターン情報が記憶されていないか否かの判定をおこなう。先読み演出パターン情報が記憶されている場合(ステップS4602:YES)には、本処理を終了する。すなわち、事前判定情報記憶領域94cの当該領域、第1~4格納領域のいずれかに先読み演出パターン情報が記憶されている場合には、新たに先読み演出パターン情報を選択して記憶させない。一方、事前判定情報記憶領域94cに先読み演出パターン情報が記憶されていない場合(ステップS4602:NO)には、演出制御用マイコン91は、受信した事前判定コマンドに含まれる事前判定結果が「大当たり」または「リーチ有りハズレ」か否かの判定をおこなう(ステップS4603)。「大当たり」または「リーチ有りハズレ」か否かは、例えば、変動パターン事前判定結果(変動パターン情報)によって判別することができる。演出制御用マイコン91は、受信した事前判定コマンドに含まれる事前判定結果が「リーチ無しハズレ」の場合には(ステップS4603:NO)、本処理を終了する。先読み演出をおこなう必要が無いためである。一方、受信した事前判定コマンドに含まれる事前判定結果が「大当たり」または「リーチ有りハズレ」の場合(ステップS4603:YES)には、先読み演出を実行するか否かを判定する先読み演出実行判定、および、先読み演出パターン選択をおこなう(ステップS4604)。具体的には、演出制御用マイコン91は、先読み演出乱数乱数のカウンタの値を取得し、取得した乱数値と、サブROM93に記憶されている先読み演出パターン決定テーブルT51を参照して先読み演出をおこなうか否か、および、先読み演出をおこなう場合の先読み演出パターンを決定する。
図40は、先読み演出パターン決定テーブルT51を説明するための図である。図40では、事前判定結果が「大当たり」で、先読み演出乱数値が「0~55」の場合、先読み演出は「無し」となり、先読み演出乱数値が「56~67」の場合、先読み演出として「パターンA」が選択され、先読み演出乱数値が「68~127」の場合、先読み演出として「パターンB」が選択される。また、事前判定結果が「リーチ有りハズレ」で、先読み演出乱数値が「0~107」の場合、先読み演出は「無し」となり、先読み演出乱数値が「108~114」の場合、先読み演出として「パターンA」が選択され、先読み演出乱数値が「115~127」の場合、先読み演出として「パターンB」が選択される。なお、先読み演出パターンの種類、内容、選択される乱数値の範囲は任意に設定することができる。
図38に戻り、ステップS4604において、先読み演出が実行されることが決定した場合(ステップS4605:YES)、選択された先読み演出パターンを事前判定情報記憶領域94cに記憶する(ステップS4606)。ここでは、先読み演出パターンを事前判定情報記憶領域94cに記憶するとき、第1~4格納領域のうち、受信した事前判定コマンドに対応する格納領域のみでなく、対応する格納領域よりも前の格納領域および当該領域にも先読み演出パターンを格納する。具体的には、図39(B)に示すように、受信した事前判定コマンドに対応する第4格納領域に「パターンA」をセットするだけでなく、第1~3格納領域、および、当該領域にも「パターンA」をセットする。これにより、第4格納領域に対応する変動演出が実行される前に実行される変動演出(当該領域および第1~3格納領域に対応する変動演出)においても、先読み演出パターンAが実行される。なお、当該領域に対応する変動演出で先読み演出が実行されるか否かは、当該変動演出の進捗状況による。すなわち、当該変動演出において、先読み演出を実行するタイミングをもう過ぎている場合には、先読み演出が実行されないが、先読み演出を実行するタイミング前であれば、そのタイミングにおいて実行される。これについては後述する。ステップS4604において、先読み演出が実行されないことが決定した場合(ステップS4605:NO)、処理を終了する。
[変動演出開始処理]
図41は、変動演出開始処理(図37:ステップS4460)のフローチャートである。演出制御用マイコン91は、まず、変動開始コマンドの解析をおこなう(ステップS5000)。ここでは、演出制御用マイコン91は、変動開始コマンドに含まれる特図停止図柄データに関する情報、および、変動パターンに関する情報をサブRAM94にセットする。セットされた情報には、現在の遊技状態を示す遊技状態情報や、特図1または特図2の当たり判定処理の判定結果としての図柄を示す図柄情報等が含まれている。ここで取得された遊技状態情報や図柄情報は、演出制御用マイコン91によって適宜参照され得る。
続いて、演出制御用マイコン91は、基幹演出パターン決定処理をおこなう(ステップS5010)。基幹演出パターン決定処理は、変動演出の基本的な構成(例えば、画像表示装置7における背景画像の表示およびその切り換え、所定のキャラクタの表示およびその動作、スピーカ67を用いたメロディや効果音の出力、ランプ類の点灯制御など)を決定するための処理である。変動演出は、この基幹演出にチャンスアップ演出や先読み演出などの付加的な演出が重畳されて完成する。演出制御用マイコン91は、サブROM93に記憶されている基幹演出パターン決定テーブルT52を参照して基幹演出パターンを決定する。
図42は、基幹演出パターン決定テーブルT52を説明するための図である。図42では、ノーマルリーチ演出をおこなう複数種類の基幹演出パターンと、SP1演出をおこなう複数種類の基幹演出パターン、SP2演出をおこなう複数種類の基幹演出パターン、SP3演出をおこなう複数種類の基幹演出パターンと、リーチ無しハズレ演出をおこなう複数種類の基幹演出パターンが設定されている。基幹演出パターンの種類は任意に設定することができる。ここでは、例えば、変動開始コマンドに含まれていた変動パターンが「P1」の場合、SP1演出をおこなう基幹演出パターンが選択される。また、変動開始コマンドに含まれていた変動パターンが「P72」の場合、リーチ無しハズレ演出をおこなう基幹演出パターンが選択される。
図41に戻り、基幹演出パターンを決定した後、演出制御用マイコン91は、チャンスアップ演出パターン決定処理をおこなう(ステップS5015)。チャンスアップ演出パターン決定処理は、変動演出に重畳させる付加的な演出を決定するための処理である。演出制御用マイコン91は、チャンスアップ乱数のカウンタの値を取得し、取得した乱数値と、サブROM93に記憶されているチャンスアップ演出パターン決定テーブルT53を参照してチャンスアップ演出パターンを決定する。
図43は、チャンスアップ演出パターン決定テーブルT53を説明するための図である。ここでは、チャンスアップ演出パターン決定テーブルT53のうち、非時短状態時における特図1の変動演出パターンを決定する部分のみを示している。すなわち、図43は、変動開始コマンドに含まれていた変動パターンが「P1」~「P16」の場合において実行されるチャンスアップ演出パターンを示している。なお、チャンスアップ演出パターン決定テーブルT53は、変動パターンが「P21」~「P33」「P41」~「P56」「61」~「73」の場合において実行されるチャンスアップ演出パターンを決定する部分を備えていてもよいし備えていなくてもよい。
図43では、チャンスアップ演出パターンとして「2-NO」「2-SP1」「2-SP2」「2-SP3」「3-NO」「3-SP1」「3-SP2」「3-SP3」「4-NO」「4-SP1」「4-SP2」「4-SP3」「ANO」が設定されている。これらのチャンス演出パターンは、後述の種々のチャンスアップ演出に対応する。
図41に戻り、チャンスアップ演出パターンを決定した後、演出制御用マイコン91は、カウント演出パターン決定処理をおこなう(ステップS5016)。ここでは、カウント演出パターン決定処理は、確変時の残り変動回数(ゲーム回数)や、時短時の残り変動回数、天井到達までの残り変動回数、電源投入時からの変動回数、大当たり遊技後からの変動回数等を表示画面7aに表示するための処理である。演出制御用マイコン91は、確変時に、確変演出カウンタの値に基づいて、表示画面7aに確変残り回数を表示させる。また、演出制御用マイコン91は、時短時に、時短演出カウンタの値に基づいて、確変残り回数を表示させる。
また、演出制御用マイコン91は、天井演出カウンタの値と、宵越し演出カウンタの値から、種々の演出を実行することができる。天井演出カウンタには、天井到達までの残り変動回数が記憶され、宵越し演出カウンタには、電源投入時からの変動回数が記録されている。演出制御用マイコン91は、例えば、主制御基板80から変動演出終了コマンドを受信するたびに、宵越し演出カウンタをインクリメントすることによって、電源投入時からの変動回数をセットすることができる。演出制御用マイコン91は、宵越し演出カウンタの値がTH1(例えば、TH1=10)のときの天井演出カウンタの値がTH2(例えば、TH2=200)以下か否かの判定をおこなう。天井演出カウンタの値がTH2以下の場合には、所定のチャンス画像を表示させる。天井演出カウンタの値がTH2より大きい場合には、チャンス画像を表示させない。これにより、チャンス画像を見た遊技者は、遊技機1が前日のゲーム回数を引き継いでおり、ラムクリアがなされていないことを認識することができる。また、演出制御用マイコン91は、宵越し演出カウンタの値がTH3(例えば、TH3=50)のときの天井演出カウンタの値を表示させてもよい。また、演出制御用マイコン91は、宵越し演出カウンタの値がTH4(例えば、TH4=100)のときの天井演出カウンタの値を表す表示やチャンス画像を再度消してもよい。また、演出制御用マイコン91は、宵越し演出カウンタの値がTH5(例えば、TH5=200)のときの天井演出カウンタの値を再度表示してもよい。演出制御用マイコン91は、天井演出カウンタの値を表示するか否かを上述のように、宵越し演出カウンタの値に基づいて決定してもよいし、天井演出カウンタの値に基づいて決定してもよい。例えば、演出制御用マイコン91は、天井演出カウンタの値がTH6(例えば、TH6=100)のときに、天井演出カウンタの値を表示させ、天井演出カウンタの値がTH7(例えば、TH7=70)のときに、天井演出カウンタの値の表示を消し、天井演出カウンタの値がTH8(例えば、TH8=50)のときに、再び、天井演出カウンタの値を表示させてもよい。
カウント演出パターン決定処理の後、演出制御用マイコン91、乱数値と停止図柄パターン決定テーブルT54を参照して、停止表示する演出図柄8L、8C、8Rの組み合わせなどを決定してもよい。これらにより、変動演出としてどのような演出をおこなうかが決定される。
演出制御用マイコン91は、上記ステップS5010~S5016にて決定された変動演出パターンに基づく変動演出が実現されるよう変動演出開始コマンドをサブRAM94の演出コマンドセット領域94b(出力バッファ)にセットする(ステップS5020)。サブRAM94の演出コマンドセット領域94bにセットされた変動演出開始コマンドがコマンド送信処理(図36:ステップS4315)において画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、変動演出画像をROM103から読み出して、画像表示装置7の表示画面7aに表示させる。
続いて、演出制御用マイコン91は、変動演出タイマをセットして(ステップS5030)、本処理を終了する。変動演出タイマには、変動開始コマンドに含まれる変動パターン変動パターンに応じた変動時間(図42)がセットされる。例えば、変動パターンが「P1」のとき、変動演出タイマには「40秒」がセットされる。
[変動演出中処理]
図44は、変動演出中処理(図36:ステップS4305)のフローチャートである。演出制御用マイコン91は、変動演出中か否かの判定をおこなう(ステップS4701)。変動演出中か否かは、例えば、変動演出タイマがゼロになっているか否かによって判定することができる。変動演出中ではない場合(ステップSS4701:NO)、本処理を終了する。一方、変動演出中の場合(ステップSS4701:YES)、演出制御用マイコン91は、変動終了前コマンドをサブRAM94の演出コマンドセット領域94bにセットするタイミングか否かの判定をおこなう(ステップS4702)。変動終了前コマンドは、演出制御用マイコン91が画像制御基板100などに対して、変動演出中の特定のタイミングであることを知らせるコマンドであり、画像制御基板100は、変動終了前コマンドを受信すると、変動終了前コマンドに含まれる情報にしたがって演出内容の切り替えや、特定の画像の表示等をおこなう。
変動終了前コマンドをセットするタイミングではない場合(ステップS4702:NO)、本処理を終える。一方、変動終了前コマンドをセットするタイミングである場合(ステップS4702:YES)、事前判定情報記憶領域94cの当該領域に先読み演出パターン情報があるか否かの判定をおこなう(ステップS4703)。当該領域に先読み演出パターン情報がある場合(ステップS4703:YES)、先読み演出パターン情報を含んだ変動終了前コマンドをサブRAM94の演出コマンドセット領域94bにセットする(ステップS4704)。一方、当該領域に先読み演出パターン情報が無い場合(ステップS4703:NO)には、先読み演出パターン情報を含まない変動終了前コマンドをサブRAM94の演出コマンドセット領域94bにセットする(ステップS4705)。これにより、当該領域に先読み演出パターン情報がある場合には、当該変動演出の終了2秒前に先読み演出パターン情報を含んだ変動終了前コマンドが画像制御基板100に送信される。そして、画像制御用マイコン101は、画像表示装置7の表示画面7aに先読み演出画像を表示させる先読み演出を開始させる。一方、当該領域に先読み演出パターン情報が無い場合にも当該変動の終了2秒前に変動終了前コマンドが画像制御基板100に送信される。ここでは、画像制御用マイコン101は、画像表示装置7の表示画面7aに既に予告画像が表示されている場合、その予告画像をフェードさせる予告フェード演出を開始させる。
9.可動体の動作およびサブ表示画面64の表示演出
図46~図50を用いて、盤可動体(第1可動役物14、第2可動役物15)の動作、枠可動体(枠可動役物69)の動作、および、サブ表示画面64(右サブ表示画面64R、左サブ表示画面64L、および、上サブ表示画面64U)の表示演出について説明する。演出制御用マイコン91は、遊技演出(表示演出)中や電源投入時の初期動作等において、第1可動役物14、第2可動役物15、および、枠可動役物69を動作させる駆動制御をおこなう。また、演出制御用マイコン91は、遊技演出(表示演出)中や電源投入時の初期動作等においてサブ表示画面64に特定の画像を表示させる表示演出をおこなう。
図46は、第1可動役物14の移動態様を例示した説明図である。図47は、第1可動役物14の第2態様を例示した説明図である。第1可動役物14は、縦長の棒状部材であり、上端が画像表示装置7の上端付近に位置し、下端が像表示装置7の下端付近に位置している。第1可動役物14は、上端と下端が視認困難になっており、中央部付近が画像表示装置7の前方(前面)において視認可能になっている。図1に示すように、第1可動役物14は、画像表示装置7の左側の退避位置(ホームポジション)で静止することができる(第1態様)。第1可動役物14は、退避位置において、一部のみが格納されて残部が視認可能になっていてもよいし、全体が格納されて視認困難になっていてもよい。図46に示すように、第1可動役物14は、画像表示装置7の前方において左右方向に移動可能に構成されている。退避位置から表示画面7aの右端に向かって移動(進出)して表示画面7aの前面において左右方向に移動可能に構成されている。また、表示画面7aの前方の任意の進出位置で静止することができる。第1可動役物14の移動態様は任意に設定できる。また、図47に示すように、第1可動役物14は、表示画面7aの右端まで移動して、その位置で静止することができる(第2態様)。第1可動役物14は、少なくとも一部に装飾部が形成されていてもよいし、透過性を有していてもよい。
図48は、第2可動役物15の第2態様を例示した説明図である。第2可動役物15は、「OARO」と記載された矩形形状の装飾部を備え、上下移動が可能に構成されている。第2可動役物15は、図1に示すように、表示画面7aの上方側の退避位置(ホームポジション)で静止することができる(第1態様)。このとき、第2可動役物15は、一部が視認困難な状態となる。第2可動役物15は、図1の状態から、表示画面7aの中央に向かって下方向に移動し、図48に示す進出位置(展開ポジション)において、静止することができる(第2態様)。この第2態様では、装飾部は、画像表示装置7の前方(前面)において、表示画面7aの中央付近を覆うように停止する。第2可動役物15は、図48の進出位置から上方に移動(退避)することによって、図1に示す退避位置まで移動することができ、そこで静止することができる。
図49は、枠可動役物69の第2態様を例示した説明図である。枠可動役物69は、ハンドル60の左右両側に配置された一対の平板状の部材によって構成され、それぞれ、左右方向に移動可能に構成されている。2つの部材は、柔軟性のある部材で形成されており、それぞれの部材の一方の主面がハンドル60に近づいたり遠ざかったりするように構成されている。図1に示すように、枠可動役物69の2つの部材は、通常時はハンドル60の左側と右側においてそれぞれハンドル60から遠ざかった退避位置(ホームポジション)で静止している(第1態様)。図49に示すように、枠可動役物69の2つの部材は、退避位置からそれぞれハンドル60に近づく方向に向かって移動(進出)し、すなわち、互いに近接するように移動し、それぞれハンドル60に触れる位置で静止することができる(第2態様)。枠可動役物69は、進出位置のとき、ハンドル60またはハンドル60を操作中の遊技者の右手に触れる。枠可動役物69は、第2態様から第1態様になるように、2つの部材が互いに離れる方向に移動することができる。
図50は、サブ表示画面64(右サブ表示画面64R、左サブ表示画面64L、および、上サブ表示画面64U)の表示演出を例示した説明図である。右サブ表示画面64R、左サブ表示画面64L、および、上サブ表示画面64Uは、それぞれ、独立して画像を表示することができる。また、表示画面7aの画像と連動した演出をおこなうことができる。
10.本実施形態の演出例、効果例、変形例、態様例
以下に、本実施形態の各演出例(表示演出例、役物可動演出例)を説明する。また、その演出例に対する効果例、変形例、および、態様例も合わせて説明する。これから説明する演出は、上述したように、遊技制御用マイコン81から送信される種々の情報(大当たり判定情報、大当たり種別情報、変動パターン情報、事前判定情報など)に基づき、演出制御用マイコン91(画像制御用マイコン101)によって実現される演出である。なお、以下の表示演出例は、画像表示装置7の表示画面7aなどで実行される。また、表示演出例において保留表示(保留アイコン)が省略されている場合がある。
以下に図51~図53を用いて確定停止図柄残表示演出A~Cについて説明する。この確定停止図柄残表示演出は、装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、確定停止図柄残表示演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aや、サブ表示画面64(右サブ表示画面64R、左サブ表示画面64L、および、上サブ表示画面64U)に画像を表示させる。
[確定停止図柄残表示演出A]
図51は、確定停止図柄残表示演出Aを説明するための図である。確定停止図柄残表示演出は、装飾図柄が変動表示後に停止表示すると、停止表示された装飾図柄の表示が維持された状態で次の特図変動に対応する装飾図柄の変動表示が表示される演出である。確定停止図柄残表示演出Aでは、まず、図51(A)に示すように、表示画面7aに、装飾図柄8L、8C、8Rと、装飾図柄8l、8c、8rと、保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが表示されている。
装飾図柄8L、8C、8Rは、表示画面7aの第1領域DA1に表示される左装飾図柄8Lと、中装飾図柄8Cと、右装飾図柄8Rを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。ここでの特別図柄とは、第1特別図柄と第2特別図柄のいずれであってもよい。装飾図柄8l、8c、8rは、表示画面7aの第2領域DA2に表示される左装飾図柄8lと、中装飾図柄8cと、右装飾図柄8rを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。ここでは、装飾図柄8L、8C、8Rは、変動表示後に「789」で停止表示された状態となっており、前回の特図抽選結果を示している。装飾図柄8l、8c、8rは、変動表示されており、現在の特図変動(当該変動)に対応している。
表示画面7aの第2領域DA2は、第1領域DA1の下方に位置しており、第1領域DA1と重複していない異なった領域となっている。そのため、第2領域DA2の装飾図柄8l、8c、8rの変動表示は、第1領域DA1の停止表示された装飾図柄8L、8C、8Rと重なって表示されない。なお、装飾図柄8l、8c、8rは、装飾図柄8L、8C、8Rと一部が重なって表示されてもよく、そのとき、装飾図柄8L、8C、8Rの前面側に表示されてもよいし、背面側に表示されていもよい。
保留アイコン9Aは、表示画面7aの右側に縦に並んで4つ表示されている。変動アイコン(当該保留アイコン)9Cは、表示画面7aの右下の変動アイコン表示領域に表示されている。ここでは、変動アイコン表示領域の下方には台座画像が表示されている。保留アイコン9Aと、変動アイコン9Cは、いずれも、丸形状(球形状)を有している。
図51(B)に示すように、変動表示されていた装飾図柄8l、8c、8rが「234」で停止表示される。停止表示された装飾図柄8l、8c、8rは、装飾図柄8L、8C、8Rと重ならない。装飾図柄8l、8c、8rの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。4つ並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も下方の保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始する。残りの保留アイコン9Aはシフト移動する。
図51(C)に示すように、次の特図変動が開始されると、装飾図柄8f、8s、8tが変動表示の態様で新たに表示される。装飾図柄8f、8s、8tは、表示画面7aの第3領域DA3に表示される左装飾図柄8fと、中装飾図柄8sと、右装飾図柄8tを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。装飾図柄8f、8s、8tが変動表示の態様で新たに表示されるとき、装飾図柄8L、8C、8Rと、装飾図柄8l、8c、8rは、停止表示された状態で表示が維持される。
表示画面7aの第3領域DA3は、第2領域DA2の下方に位置しており、第2領域DA2と重複していない異なった領域となっている。そのため、第3領域DA3の装飾図柄8f、8s、8tの変動表示は、第2領域DA2の停止表示された装飾図柄8l、8c、8rと重なって表示されない。なお、装飾図柄8f、8s、8tは、装飾図柄8l、8c、8rと一部が重なって表示されてもよく、そのとき、装飾図柄8l、8c、8rの前面側に表示されてもよいし、背面側に表示されていもよい。
図51(D)に示すように、変動表示されていた装飾図柄8f、8s、8tが「567」で停止表示される。停止表示された装飾図柄8f、8s、8tは、装飾図柄8l、8c、8rと重ならない。装飾図柄8f、8s、8tの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。3つ並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も下方の保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始する。残りの保留アイコン9Aはシフト移動する。
図51(E)に示すように、次の特図変動が開始されると、装飾図柄8x、8y、8zが変動表示の態様で新たに表示される。装飾図柄8x、8y、8zは、表示画面7aの第4領域DA4に表示される左装飾図柄8xと、中装飾図柄8yと、右装飾図柄8zを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。装飾図柄8x、8y、8zが変動表示の態様で新たに表示されるとき、装飾図柄8L、8C、8Rと、装飾図柄8l、8c、8rと、装飾図柄8f、8s、8tは、停止表示された状態で表示が維持される。ここでは、装飾図柄8x、8y、8zの変動表示は、装飾図柄8L、8C、8R、装飾図柄8l、8c、8r、および装飾図柄8f、8s、8tの変動表示と、変動態様が同じものになっている。これらの装飾図柄は、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。
表示画面7aの第4領域DA4は、第3領域DA3の下方に位置しており、第3領域DA3と重複していない異なった領域となっている。そのため、第4領域DA4の装飾図柄8x、8y、8zの変動表示は、第3領域DA3の停止表示された装飾図柄8f、8s、8tと重なって表示されない。なお、装飾図柄8x、8y、8zは、装飾図柄8f、8s、8tと一部が重なって表示されてもよく、そのとき、装飾図柄8f、8s、8tの前面側に表示されてもよいし、背面側に表示されていもよい。
図51(F)に示すように、表示画面7aの第4領域DA4において装飾図柄8x、8y、8zの変動表示が継続している状態で、表示画面7aの第1領域DA1に停止表示されされている装飾図柄8L、8C、8Rと、表示画面7aの第2領域DA2に停止表示されている装飾図柄8l、8c、8rと、表示画面7aの第3領域DA3に停止表示されている装飾図柄8f、8s、8tの表示が消える。
その後、図51(G)に示すように、表示画面7aの第4領域DA4において変動表示されていた装飾図柄8x、8y、8zが「735」で停止表示される。表示画面7aの第1領域DA1、第2領域DA2、および第3領域DA3には装飾図柄が表示されていない。装飾図柄8x、8y、8zの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。
その後、図51(H)に示すように、表示画面7aの第4領域DA4に「735」で停止表示されていた装飾図柄8x、8y、8zが消えて、表示画面7aには装飾図柄が表示されていない状態になる。2つ並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も下方の保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始し、次の特図変動が開始される。そして、図51(I)に示すように、表示画面7aの第4領域DA4において、装飾図柄8x、8y、8zが変動表示の態様で新たに表示される。
その後、図51(J)に示すように、表示画面7aの第4領域DA4において変動表示されていた装飾図柄8x、8y、8zが「135」で停止表示され、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。残っている保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始し次の特図変動が開始される。
[確定停止図柄残表示演出B]
図52は、確定停止図柄残表示演出Bを説明するための図である。確定停止図柄残表示演出は、装飾図柄が変動表示後に停止表示すると、停止表示された装飾図柄の表示が維持された状態で次の特図変動に対応する装飾図柄の変動表示が表示される演出である。確定停止図柄残表示演出Bは、確定停止図柄残表示演出Aと比較すると、複数の装飾図柄が互いに重なるように表示される点や、一部の装飾図柄を覆い隠す特定画像が表示される点等が主に異なる。確定停止図柄残表示演出Bでは、まず、図52(A)に示すように、表示画面7aに、装飾図柄8L、8C、8Rと、装飾図柄8l、8c、8rと、保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが表示されている。
装飾図柄8L、8C、8Rは、表示画面7aの第1領域DA1に表示される左装飾図柄8Lと、中装飾図柄8Cと、右装飾図柄8Rを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。ここでの特別図柄とは、第1特別図柄と第2特別図柄のいずれであってもよい。装飾図柄8l、8c、8rは、表示画面7aの第2領域DA2に表示される左装飾図柄8lと、中装飾図柄8cと、右装飾図柄8rを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。ここでは、装飾図柄8L、8C、8Rは、変動表示後に「789」で停止表示された状態となっており、前回の特図抽選結果を示している。装飾図柄8l、8c、8rは、変動表示されており、現在の特図変動(当該変動)に対応している。
表示画面7aの第2領域DA2は、第1領域DA1と一部が重複した領域となっている。そのため、第2領域DA2の装飾図柄8l、8c、8rの変動表示は、第1領域DA1の停止表示された装飾図柄8L、8C、8Rと一部が重なって表示される。ここでは、第2領域DA2の装飾図柄8l、8c、8rが第1領域DA1の装飾図柄8L、8C、8Rの前面側に表示される。なお、装飾図柄8l、8c、8rは、装飾図柄8L、8C、8Rの背面側に表示されてもよく、また、装飾図柄8L、8C、8Rと全体が重なっていてもよい。
保留アイコン9Aは、表示画面7aの右側に縦に並んで4つ表示されている。変動アイコン(当該保留アイコン)9Cは、表示画面7aの右下の変動アイコン表示領域に表示されている。ここでは、変動アイコン表示領域の下方には台座画像が表示されている。保留アイコン9Aと、変動アイコン9Cは、いずれも、丸形状(球形状)を有している。
図52(B)に示すように、変動表示されていた装飾図柄8l、8c、8rが「234」で停止表示される。停止表示された装飾図柄8l、8c、8rは、一部が、装飾図柄8L、8C、8Rに重なり、重なった部分は、装飾図柄8L、8C、8Rの前面側に表示されている。装飾図柄8l、8c、8rの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。4つ並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も下方の保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始する。残りの保留アイコン9Aはシフト移動する。
図52(C)に示すように、次の特図変動が開始されると、装飾図柄8f、8s、8tが変動表示の態様で新たに表示される。装飾図柄8f、8s、8tは、表示画面7aの第3領域DA3に表示される左装飾図柄8fと、中装飾図柄8sと、右装飾図柄8tを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。装飾図柄8f、8s、8tが変動表示の態様で新たに表示されるとき、装飾図柄8L、8C、8Rと、装飾図柄8l、8c、8rは、停止表示された状態で表示が維持される。
表示画面7aの第3領域DA3は、第2領域DA2と一部が重複した領域となっている。そのため、第3領域DA3の装飾図柄8f、8s、8tの変動表示は、第2領域DA2の停止表示された装飾図柄8l、8c、8rと一部が重なって表示される。ここでは、第3領域DA3の装飾図柄8f、8s、8tが第2領域DA2の装飾図柄8l、8c、8rの前面側に表示される。なお、装飾図柄8f、8s、8tは、装飾図柄8l、8c、8rの背面側に表示されてもよく、また、装飾図柄8L、8C、8Rと全体が重なっていてもよい。また、第3領域DA3は、第1領域DA1と一部が重複していてもよく、この場合、装飾図柄8f、8s、8tは、一部が装飾図柄8L、8C、8Rと重なってもよい。
図52(D)に示すように、変動表示されていた装飾図柄8f、8s、8tが「567」で停止表示される。停止表示された装飾図柄8f、8s、8tは、一部が、装飾図柄8l、8c、8rに重なり、重なった部分は、装飾図柄8l、8c、8rの前面側に表示されている。装飾図柄8f、8s、8tの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。3つ並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も下方の保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始する。残りの保留アイコン9Aはシフト移動する。
図52(E)に示すように、次の特図変動が開始されると、装飾図柄8x、8y、8zが変動表示の態様で新たに表示される。装飾図柄8x、8y、8zは、表示画面7aの第4領域DA4に表示される左装飾図柄8xと、中装飾図柄8yと、右装飾図柄8zを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。装飾図柄8x、8y、8zが変動表示の態様で新たに表示されるとき、装飾図柄8L、8C、8Rと、装飾図柄8l、8c、8rと、装飾図柄8f、8s、8tは、停止表示された状態で表示が維持される。ここでは、装飾図柄8x、8y、8zの変動表示は、装飾図柄8L、8C、8R、装飾図柄8l、8c、8r、および装飾図柄8f、8s、8tの変動表示と、変動態様が異なっている。装飾図柄8L、8C、8R、装飾図柄8l、8c、8r、および装飾図柄8f、8s、8tの変動態様は、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。一方、装飾図柄8x、8y、8zの変動態様は、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上下方向を回転軸にして横回転するように変動表示される。
表示画面7aの第4領域DA4は、第3領域DA3と一部が重複した領域となっている。そのため、第4領域DA4の装飾図柄8x、8y、8zの変動表示は、第3領域DA3の停止表示された装飾図柄8f、8s、8tと一部が重なって表示される。ここでは、第4領域DA4の装飾図柄8x、8y、8zが第3領域DA3の装飾図柄8f、8s、8tの前面側に表示される。なお、装飾図柄8x、8y、8zは、装飾図柄8f、8s、8tの背面側に表示されてもよく、また、装飾図柄8f、8s、8tと全体が重なっていてもよい。また、第4領域DA4は、第2領域DA2や第1領域DA1と一部が重複していてもよく、この場合、装飾図柄8x、8y、8zは、一部が装飾図柄8l、8c、8rや装飾図柄8L、8C、8Rと重なってもよい。
図52(F)(G)に示すように、表示画面7aの第4領域DA4において装飾図柄8x、8y、8zの変動表示が継続している状態で、表示画面7aの上方から下方に向かって特定画像TGが出現する。特定画像TGは、シャッターのような画像であり、特定画像TGによって、表示画面7aの第1領域DA1に停止表示されされている装飾図柄8L、8C、8Rと、表示画面7aの第2領域DA2に停止表示されている装飾図柄8l、8c、8rと、表示画面7aの第3領域DA3に停止表示されている装飾図柄8f、8s、8tが覆われ、表示画面7aから表示が消える。一方、第4領域DA4の装飾図柄8x、8y、8zと、保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cと、は特定画像TGの前面側に表示されるため、特定画像TGが表示画面7aの全体を覆っても、表示が維持される。すなわち、特定画像TGは、第4領域DA4の装飾図柄8x、8y、8zの背面側であって、かつ、第1領域DA1の装飾図柄8L、8C、8R、第2領域DA2の装飾図柄8l、8c、8r、第3領域DA3の装飾図柄8f、8s、8tの前面側に表示される。
ここでは、変動回数が所定数となったために、特定画像TGが出現する演出が実行される。なお、特定画像TGが出現するタイミングは任意に設定することができる。例えば、先読み変化した保留アイコン9Aが変動アイコン9Cとなったときに、特定画像TGが出現してよいし、先読み変化した保留アイコン9Aが出現したときに、特定画像TGが出現してよい。また、特図1変動から特図2変動に切り替わったときに、特定画像TGが出現してよいし、天井(b時短(遊タイム))に達したときに特定画像TGが現れてもよい。
その後、図52(H)に示すように、表示画面7aの第4領域DA4において変動表示されていた装飾図柄8x、8y、8zが「678」で停止表示される。このとき、表示画面7aの第1領域DA1、第2領域DA2、および第3領域DA3には特定画像TGが表示されており、特定画像TGの背面側の装飾図柄は表示されていない。装飾図柄8x、8y、8zの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。2つ並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も下方の保留アイコン9Aが、変動アイコン表示領域に向かって移動を開始し、次の特図変動が開始される。そして、図52(I)に示すように、表示画面7aの第4領域DA4において、装飾図柄8x、8y、8zが変動表示される。図52(H)の装飾図柄8x、8y、8zの停止表示から、図52(I)の装飾図柄8x、8y、8zの変動表示に切り替わるとき、装飾図柄8x、8y、8zの表示が継続していてもよいし、一度、装飾図柄の停止表示が消えて、装飾図柄の変動表示が新たに表示されてもよい。
その後、図52(J)に示すように、表示画面7aの第4領域DA4において変動表示されていた装飾図柄8x、8y、8zが「767」で停止表示され、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。残っている保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始し次の特図変動が開始される。
[確定停止図柄残表示演出C]
図53は、確定停止図柄残表示演出Cを説明するための図である。確定停止図柄残表示演出は、装飾図柄が変動表示後に停止表示すると、停止表示された装飾図柄の表示が維持された状態で次の特図変動に対応する装飾図柄の変動表示が表示される演出である。確定停止図柄残表示演出Cは、確定停止図柄残表示演出Aと比較すると、複数の装飾図柄が互いに重なるように表示される点や、一部の装飾図柄を覆い隠す特定画像が表示される点等が主に異なる。確定停止図柄残表示演出Cでは、まず、図53(A)に示すように、表示画面7aに、装飾図柄8L、8C、8Rと、保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが表示されている。
装飾図柄8L、8C、8Rは、表示画面7aの第1領域DA1に表示される左装飾図柄8Lと、中装飾図柄8Cと、右装飾図柄8Rを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。ここでの特別図柄とは、第1特別図柄と第2特別図柄のいずれであってもよい。装飾図柄8L、8C、8Rは、変動表示されており、現在の特図変動(当該変動)に対応している。
保留アイコン9Aは、表示画面7aの下方に横に並んで2つ表示されている。変動アイコン(当該保留アイコン)9Cは、表示画面7aの中央下の変動アイコン表示領域に表示されている。ここでは、変動アイコン表示領域の下方には台座画像が表示されている。保留アイコン9Aと、変動アイコン9Cは、いずれも、丸形状(球形状)を有している。
図53(B)に示すように、変動表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rが「234」で停止表示される。装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。そして、並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も右側の保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始する。残りの保留アイコン9Aはシフト移動する。ここでは、入賞により保留アイコン9Aが1つ追加された例が示されている。
図53(C)に示すように、次の特図変動が開始されると、装飾図柄8x、8y、8zが変動表示の態様で新たに表示される。装飾図柄8x、8y、8zは、表示画面7aの第2領域DA2に表示される左装飾図柄8xと、中装飾図柄8yと、右装飾図柄8zを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。装飾図柄8x、8y、8zが変動表示の態様で新たに表示されるとき、装飾図柄8L、8C、8Rは、停止表示された状態で表示が維持される。
表示画面7aの第2領域DA2は、第1領域DA1と重複した領域となっている。そのため、第2領域DA2の装飾図柄8x、8y、8zの変動表示は、第1領域DA1の停止表示された装飾図柄8L、8C、8Rと重なって表示される。ここでは、第2領域DA2の装飾図柄8x、8y、8zが第1領域DA1の装飾図柄8L、8C、8Rの前面側に表示される。なお、装飾図柄8x、8y、8zは、装飾図柄8L、8C、8Rの背面側に表示されてもよい。
ここでは、装飾図柄8x、8y、8zの変動表示は、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示と、変動態様が異なっている。装飾図柄8L、8C、8Rの変動態様は、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。一方、装飾図柄8x、8y、8zの変動態様は、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上下方向を回転軸にして横回転するように変動表示される。
図53(D)(E)に示すように、表示画面7aの第2領域DA2において装飾図柄8x、8y、8zの変動表示が継続している状態で、表示画面7aの左側から右側に向かって特定画像TGが出現する。特定画像TGは、シャッターのような画像であり、特定画像TGによって、表示画面7aの第1領域DA1に停止表示されされている装飾図柄8L、8C、8Rが覆われ、表示画面7aから表示が消える。一方、第2領域DA2の装飾図柄8x、8y、8zと、保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cと、は特定画像TGの前面側に表示されるため、特定画像TGが表示画面7aの全体を覆っても、表示が維持される。すなわち、特定画像TGは、第2領域DA2の装飾図柄8x、8y、8zの背面側であって、かつ、第1領域DA1の装飾図柄8L、8C、8Rの前面側に表示される。
ここでは、変動回数が所定数となったために、特定画像TGが出現する演出が実行される。なお、特定画像TGが出現するタイミングは任意に設定することができる。例えば、先読み変化した保留アイコン9Aが変動アイコン9Cとなったときに、特定画像TGが出現してよいし、先読み変化した保留アイコン9Aが出現したときに、特定画像TGが出現してよい。また、特図1変動から特図2変動に切り替わったときに、特定画像TGが出現してよいし、天井(b時短(遊タイム))に達したときに特定画像TGが現れてもよい。
その後、図53(F)に示すように、表示画面7aの第2領域DA2において変動表示されていた装飾図柄8x、8y、8zが「567」で停止表示される。このとき、表示画面7aの第1領域DA1には特定画像TGが表示されており、特定画像TGの背面側の装飾図柄は表示されていない。装飾図柄8x、8y、8zの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。2つ並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も右側の保留アイコン9Aが、変動アイコン表示領域に向かって移動を開始し、次の特図変動が開始される。そして、図53(G)に示すように、表示画面7aの第2領域DA2において、装飾図柄8x、8y、8zが変動表示される。図53(F)の装飾図柄8x、8y、8zの停止表示から、図53(G)の装飾図柄8x、8y、8zの変動表示に切り替わるとき、装飾図柄8x、8y、8zの表示が継続していてもよいし、一度、装飾図柄の停止表示が消えて、装飾図柄の変動表示が新たに表示されてもよい。
その後、図53(H)に示すように、表示画面7aの第2領域DA2において変動表示されていた装飾図柄8x、8y、8zが「678」で停止表示され、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。残っている保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始し次の特図変動が開始される。次の特図変動が開始されると、図53(I)に示すように、特定画像TGが消えて、第1領域DA1に装飾図柄8L、8C、8Rが変動表示され、第2領域DA2に装飾図柄8x、8y、8zが変動表示される。第2領域DA2の装飾図柄8x、8y、8zの変動表示は、第1領域DA1の停止表示された装飾図柄8L、8C、8Rと重なって表示される。装飾図柄8x、8y、8zの変動表示と装飾図柄8x、8y、8zの変動表示は、同じ特図変動に対応している。
ここでは、先読み変化した状態の保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cとなったため、特定画像TGが消える演出が実行される。なお、特定画像TGが消えるタイミングは任意に設定することができる。例えば、特定画像TGが出現してから所定回変動が実行されると特定画像TGが消える態様にしてもよいし、特図1変動時に特定画像TGが出現し、特図2変動が開始する時に特定画像TGが消える態様にしてもよい。また、天井(b時短(遊タイム))に達したときに特定画像TGが現れ、特図2変動が開始する時に特定画像TGが消える態様であってもよい。
その後、図53(J)に示すように、表示画面7aの第1領域DA1に変動表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rと、表示画面7aの第2領域DA2において変動表示されていた装飾図柄8x、8y、8zがともに「678」で停止表示される。
[効果例]
以下に、確定停止図柄残表示演出の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、図51(C)~(E)に示すように、第1の特図変動に対応して変動表示された一組の装飾図柄8f、8s、8tが停止表示される第1の演出と、第1の演出の後、停止表示された一組の装飾図柄8f、8s、8tの表示を維持した状態で、第1の特図変動の次の第2の特図変動に対応する一組の装飾図柄8x、8y、8zの変動表示が表示される第2の演出と、を実行することができる。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図52、図53についても同様である。
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、図51(E)(F)に示すように、第2の演出の後、第2の特図変動に対応して変動表示された一組の装飾図柄8x、8y、8zの表示を維持した状態で、第1の特図変動に対応して変動表示された後に停止表示された一組の装飾図柄8f、8s、8tの表示が消える第3の演出を実行することができる。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図52、図53についても同様である。
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、図51(G)~(I)に示すように、第3の演出の後、第2の特図変動に対応して変動表示された一組の装飾図柄8x、8y、8zが停止表示され、該停止表示された一組の装飾図柄8x、8y、8zが表示されていない状態で、第2の特図変動の次の第3の特図変動に対応する一組の装飾図柄8x、8y、8zの変動表示が表示される第4の演出を実行することができる。この構成によれば、前回の停止図柄が残る演出から、残らない演出に切り替わるという、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図52、図53についても同様である。
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、図52(F)(G)に示すように、第3の演出では、第2の特図変動に対応して変動表示された一組の装飾図柄8x、8y、8zの背面側であって、かつ、第1の特図変動に対応して変動表示された後に停止表示された一組の装飾図柄8f、8s、8tの前面側に特定画像TGが表示され、特定画像TGに覆われることによって、第1の特図変動に対応して変動表示された後に停止表示された一組の装飾図柄8f、8s、8tの表示が消える。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図53についても同様である。
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、図52(D)(E)に示すように、第2の演出では、第2の特図変動に対応する一組の装飾図柄8x、8y、8zの変動表示は、停止表示された一組の装飾図柄8f、8s、8tに重なって表示される。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図53についても同様である。
[効果6]
上記実施形態の遊技機1では、図52(E)に示すように、第1の特図変動に対応した一組の装飾図柄8f、8s、8tの変動表示と、第2の特図変動に対応した一組の装飾図柄8x、8y、8zの変動表示とは、変動態様が互いに異なっている。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図53についても同様である。
[変形例]
以下に、確定停止図柄残表示演出の変形例を示す。
[変形例1]
天井到達予定示唆演出Aの図51(I)では、表示画面7aの第4領域DA4において、装飾図柄8x、8y、8zが変動表示の態様で新たに表示されるものとした。しかし、表示画面7aの第4領域DA4以外の領域で装飾図柄が変動表示の態様で新たに表示されてもよい。
また、天井到達予定示唆演出Bの図52(H)(I)では、表示画面7aの第2領域DA2において、装飾図柄8x、8y、8zが停止表示した後、次の特図変動に対応する装飾図柄8x、8y、8zの変動表示が開始されるものとした。しかし、次の特図変動に対応する装飾図柄の変動表示は、表示画面7aの第2領域DA2以外の領域に表示されてもよい。
また、天井到達予定示唆演出Cの図53(F)(G)では、表示画面7aの第2領域DA2において、装飾図柄8x、8y、8zが停止表示した後、次の特図変動に対応する装飾図柄8x、8y、8zの変動表示が開始されるものとした。しかし、次の特図変動に対応する装飾図柄の変動表示は、表示画面7aの第2領域DA2以外の領域に表示されてもよい。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様A1-1]
複数種類の画像を表示可能な表示手段を備える遊技機であって、
前記複数種類の画像のうちの一つは、当否を報知可能な一組の装飾図柄であり、
第1の特図変動に対応して変動表示された前記一組の装飾図柄が停止表示される第1の演出と、
前記第1の演出の後、前記停止表示された前記一組の装飾図柄の表示を維持した状態で、前記第1の特図変動の次の第2の特図変動に対応する前記一組の装飾図柄の変動表示が表示される第2の演出と、を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A1-2]
態様A1-1に記載の遊技機であって、
前記第2の演出の後、前記第2の特図変動に対応して変動表示された前記一組の装飾図柄の表示を維持した状態で、前記第1の特図変動に対応して変動表示された後に停止表示された前記一組の装飾図柄の表示が消える第3の演出を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A1-3]
態様A1-2に記載の遊技機であって、
前記第3の演出の後、前記第2の特図変動に対応して変動表示された前記一組の装飾図柄が停止表示され、該停止表示された前記一組の装飾図柄が表示されていない状態で、前記第2の特図変動の次の第3の特図変動に対応する前記一組の装飾図柄の変動表示が表示される第4の演出を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A1-4]
態様A1-2または態様A1-3に記載の遊技機であって、
前記第3の演出では、前記第2の特図変動に対応して変動表示された前記一組の装飾図柄の背面側であって、かつ、前記第1の特図変動に対応して変動表示された後に停止表示された前記一組の装飾図柄の前面側に特定画像が表示され、前記特定画像に覆われることによって、前記第1の特図変動に対応して変動表示された後に停止表示された前記一組の装飾図柄の表示が消える、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A1-5]
態様A1-1から態様A1-4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第2の演出では、前記第2の特図変動に対応する前記一組の装飾図柄の変動表示は、前記停止表示された前記一組の装飾図柄に重なって表示される、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A1-6]
態様A1-1から態様A1-5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1の特図変動に対応した前記一組の装飾図柄の変動表示と、前記第2の特図変動に対応した前記一組の装飾図柄の変動表示とは、変動態様が互いに異なっている、
ことを特徴とする遊技機。
以下に図54~図56を用いて変動表示領域変化演出A~Cについて説明する。この変動表示領域変化演出は、装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、変動表示領域変化演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aや、サブ表示画面64(右サブ表示画面64R、左サブ表示画面64L、および、上サブ表示画面64U)に画像を表示させる。
[変動表示領域変化演出A]
図54は、変動表示領域変化演出Aを説明するための図である。変動表示領域変化演出は、特図1変動時と特図2変動時に、表示画面7aにおいて装飾図柄の変動表示が表示される表示領域が変化する演出である。特図1変動とは、第1特別図柄表示器41aにおける特別図柄の変動を意味し、特図2変動とは、2特別図柄表示器41bにおける特別図柄の変動を意味する。変動表示領域変化演出Aでは、まず、図54(A)に示すように、表示画面7aに、装飾図柄8L、8C、8Rと、保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが表示されている。ここでは、遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)において特図1変動が実行されるものとする。
装飾図柄8L、8C、8Rは、表示画面7aの横長の領域YAに表示される左装飾図柄8Lと、中装飾図柄8Cと、右装飾図柄8Rを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の変動表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。装飾図柄8L、8C、8Rは、変動表示されており、現在の特図1変動(当該変動)に対応している。ここでは、装飾図柄8L、8C、8Rの変動態様は、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。
保留アイコン9Aは、表示画面7aの下方に横に並んで2つ表示されている。変動アイコン(当該保留アイコン)9Cは、表示画面7aの中央下の変動アイコン表示領域に表示されている。ここでは、変動アイコン表示領域の下方には台座画像が表示されている。保留アイコン9Aと、変動アイコン9Cは、いずれも、丸形状(球形状)を有している。
図54(B)に示すように、変動表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rが「234」で停止表示される。装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。そして、並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も右側の保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始する。残りの保留アイコン9Aはシフト移動する。ここでは、入賞により保留アイコン9Aが1つ追加された例が示されている。また、ここでは、上記の装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示によって、通常状態(通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態)における変動回数が500回に達し、遊技状態が時短状態(通常確率状態かつ時短状態かつ高ベース状態)に切り替わるものとする。
遊技状態が時短状態に切り替わり、次の特図1変動が開始されると、図54(C)に示すように、装飾図柄8x、8y、8zの変動表示が表示される。装飾図柄8x、8y、8zは、表示画面7aの縦長の領域TAに表示される上装飾図柄8xと、中装飾図柄8yと、下装飾図柄8zを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。装飾図柄8x、8y、8zは、変動表示されており、特図1変動(当該変動)に対応している。ここでは、装飾図柄8x、8y、8zの変動態様は、上、中、下の各図柄がぞれぞれ左側から右側に向かって移動するように変動表示される。表示画面7aの領域TAは、領域YAと一部が重複した縦長の領域であり、領域面積はほぼ同程度となっている。装飾図柄8x、8y、8zの変動表示にあわせて、「縦モード」の文字画像が表示される。すなわち、装飾図柄が縦に並んで配置されている状態を報知している。図54(B)から図54(C)に切り替わるとき、すなわち、装飾図柄が横方向に並んで表示されている状態から縦方向に並んで表示される演出に切り替わるとき、あわせて背景画像が切り替わってもよい。
図54(D)に示すように、表示画面7aの領域TAにおいて装飾図柄8x、8y、8zの変動表示が継続している状態で、ここでは、第2始動口21への遊技球の入球があり、第2特図保留に対応する保留アイコン9Bが新たに表示画面7aに表示される。図54(D)では、図54(C)と同じ背景画像が表示される一方、「縦モード」の文字画像の表示が消える。
その後、図54(E)に示すように、表示画面7aの領域TAにおいて変動表示されていた装飾図柄8x、8y、8zが「789」で停止表示される。装飾図柄8x、8y、8zの停止表示とともに、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。ここでは、第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行されるため、2つ並んでいる保留アイコン9Aはそのままで、保留アイコン9Bが、変動アイコン表示領域に向かって移動を開始し、次の特図変動(特図2変動)が開始される。遊技状態は、時短状態のままである。
そして、図54(F)に示すように、表示画面7aの領域TAにおいて、装飾図柄8x、8y、8zが変動表示される。ここでは、第2始動口21への遊技球の入球があり、第2特図保留に対応する保留アイコン9Bが新たに表示画面7aに表示される。図54(E)から図54(F)に切り替わるとき、すなわち、次の特図変動(特図2変動)が開始されるとき、あわせて背景画像が切り替わってもよい。
その後、図54(G)に示すように、表示画面7aの領域TAにおいて変動表示されていた装飾図柄8x、8y、8zが「567」で停止表示される。装飾図柄8x、8y、8zの停止表示とともに、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。図54(G)では、図54(F)と同じ背景画像が表示される。ここでは、第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行されるため、2つ並んでいる保留アイコン9Aはそのままで、保留アイコン9Bが、変動アイコン表示領域に向かって移動を開始し、次の特図変動(特図2変動)が開始される。遊技状態は、時短状態のままである。
次の特図変動が開始されると、図54(H)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示される。装飾図柄8L、8C、8Rは、図54(A)と同じ態様であり、表示画面7aの横長の領域YAに表示される左装飾図柄8Lと、中装飾図柄8Cと、右装飾図柄8Rを含む。装飾図柄8L、8C、8Rは、変動表示されており、現在の特図2変動(当該変動)に対応している。装飾図柄8L、8C、8Rの変動態様は、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。図54(G)から図54(H)に切り替わるとき、すなわち、装飾図柄が縦方向に並んで表示されている状態から横方向に並んで表示される演出に切り替わるとき、あわせて背景画像が切り替わってもよい。
ここでは、天井(b時短(遊タイム))に達した次の変動(図54(C))からの経過時間に応じて、装飾図柄の表示態様が、領域TAの装飾図柄8x、8y、8zから領域YAの装飾図柄8L、8C、8Rに切り替わる。なお、装飾図柄の表示態様が切り替わるタイミングは任意に設定することができる。例えば、先読み変化した状態の保留アイコン9Aまたは保留アイコン9Bが、変動アイコン9Cとなったときに切り替わってもよいし、天井に達してから所定回変動が実行されると切り替わってもよい。また、天井(b時短(遊タイム))に達したときに切り替わり、遊タイムが終了したときに戻ってもよい。
その後、図54(I)に示すように、表示画面7aの領域YAに変動表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rが「735」で停止表示される。装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。図54(I)では、図54(H)と同じ背景画像が表示される。2つ並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も右側の保留アイコン9Aが、変動アイコン表示領域に向かって移動を開始し、次の特図変動(特図1変動)が開始される。ここでは遊技状態は、時短状態のままである。次の特図変動が開始されると、図54(J)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示される。
[変動表示領域変化演出B]
図55は、変動表示領域変化演出Bを説明するための図である。変動表示領域変化演出は、特図1変動時と特図2変動時に、表示画面7aにおいて装飾図柄の変動表示が表示される表示領域が変化する演出である。特図1変動とは、第1特別図柄表示器41aにおける特別図柄の変動を意味し、特図2変動とは、2特別図柄表示器41bにおける特別図柄の変動を意味する。変動表示領域変化演出Bは、変動表示領域変化演出Aと比較して、装飾図柄の表示領域の変化態様が主に異なる。変動表示領域変化演出Bでは、まず、図55(A)に示すように、表示画面7aに、装飾図柄8L、8C、8Rと、保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cと、第1背景画像HK1とが表示されている。ここでは、遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)において特図1変動が実行されるものとする。
装飾図柄8L、8C、8Rは、表示画面7aの横長の領域YAに表示される左装飾図柄8Lと、中装飾図柄8Cと、右装飾図柄8Rを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の変動表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。装飾図柄8L、8C、8Rは、変動表示されており、現在の特図1変動(当該変動)に対応している。ここでは、装飾図柄8L、8C、8Rの変動態様は、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。
保留アイコン9Aは、表示画面7aの下方に横に並んで2つ表示されている。変動アイコン(当該保留アイコン)9Cは、表示画面7aの中央下の変動アイコン表示領域に表示されている。ここでは、変動アイコン表示領域の下方には台座画像が表示されている。保留アイコン9Aと、変動アイコン9Cは、いずれも、丸形状(球形状)を有している。第1背景画像HK1は、楕円形の画像であり、装飾図柄8L、8C、8R、保留アイコン9A、および、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cの背面側に表示される。
図55(B)に示すように、変動表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rが「234」で停止表示される。装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。そして、並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も右側の保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始する。残りの保留アイコン9Aはシフト移動する。ここでは、上記の装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示によって、通常状態(通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態)における変動回数が500回に達し、遊技状態が時短状態(通常確率状態かつ時短状態かつ高ベース状態)に切り替わるものとする。
遊技状態が時短状態に切り替わり、次の特図1変動が開始されると、図55(C)に示すように、装飾図柄8x、8y、8zの変動表示が表示される。装飾図柄8x、8y、8zは、表示画面7aの相対的に小さい横長の領域YBに表示される上装飾図柄8xと、中装飾図柄8yと、下装飾図柄8zを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。装飾図柄8x、8y、8zは、変動表示されており、特図1変動(当該変動)に対応している。ここでは、装飾図柄8x、8y、8zの変動態様は、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。表示画面7aの領域YBは、領域YAの下方であって、領域YAと重複しない横長の領域であり、領域面積が領域YAよりも小さい。装飾図柄8x、8y、8zの変動表示にあわせて、「スモール表示モード」の文字画像を含む第1モード画像MG1が表示される。すなわち、装飾図柄が相対的に小さく表示される状態を報知している。図55(B)から図55(C)に切り替わるとき、すなわち、装飾図柄の表示領域の位置と大きさが変化するとき、背景画像が第1背景画像HK1から第1モード画像MG1に切り替わる。
図55(D)に示すように、表示画面7aの領域YBにおいて装飾図柄8x、8y、8zの変動表示が継続している状態で、ここでは、第2始動口21への遊技球の入球があり、第2特図保留に対応する保留アイコン9Bが新たに表示画面7aに表示される。図55(D)では、第1モード画像MG1の表示が継続する。
その後、図55(E)に示すように、表示画面7aの領域YBにおいて変動表示されていた装飾図柄8x、8y、8zが「567」で停止表示される。装飾図柄8x、8y、8zの停止表示とともに、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。ここでは、第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行されるため、保留アイコン9Aはそのままで、保留アイコン9Bが、変動アイコン表示領域に向かって移動を開始し、次の特図変動(特図2変動)が開始される。遊技状態は、時短状態のままであり、第1モード画像MG1の表示が継続する。
そして、図55(F)に示すように、表示画面7aの領域YBにおいて、装飾図柄8x、8y、8zが変動表示される。ここでは、第2始動口21への遊技球の入球があり、第2特図保留に対応する保留アイコン9Bが新たに表示画面7aに表示される。装飾図柄8x、8y、8zの変動表示にあわせて、「継続スモール表示モード」の文字画像を含む第2モード画像MG2が表示される。すなわち、装飾図柄が相対的に小さく表示される状態が継続することを報知している。図55(E)から図55(F)に切り替わるとき、すなわち、次の特図変動(特図2変動)が開始されるとき、背景画像が第1モード画像MG1から第2モード画像MG2に切り替わる。
その後、図55(G)に示すように、表示画面7aの領域YBにおいて変動表示されていた装飾図柄8x、8y、8zが「789」で停止表示される。装飾図柄8x、8y、8zの停止表示とともに、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。図55(G)では第2モード画像MG2の表示が継続する。ここでは、第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行されるため、2つ並んでいる保留アイコン9Aはそのままで、保留アイコン9Bが、変動アイコン表示領域に向かって移動を開始し、次の特図変動(特図2変動)が開始される。遊技状態は、時短状態のままである。
次の特図変動が開始されると、図55(H)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示される。装飾図柄8L、8C、8Rは、図55(A)と同じ態様であり、表示画面7aの横長の領域YAに表示される左装飾図柄8Lと、中装飾図柄8Cと、右装飾図柄8Rを含む。装飾図柄8L、8C、8Rは、変動表示されており、現在の特図2変動(当該変動)に対応している。装飾図柄8L、8C、8Rの変動態様は、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。ここでは、第2始動口21への遊技球の入球があり、第2特図保留に対応する保留アイコン9Bが新たに表示画面7aに表示される。
装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示にあわせて、ひょうたん型の形状を有した第2背景画像HK2が表示される。第2背景画像HK2は、装飾図柄8L、8C、8R、保留アイコン9A、および、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cの背面側に表示される。図55(G)から図55(H)に切り替わるとき、すなわち、装飾図柄の大きさが小さい状態から大きい状態に切り替わるとき、あわせて背景画像が第2モード画像MG2から第2背景画像HK2に切り替わる。
ここでは、天井(b時短(遊タイム))に達した次の変動(図55(C))からの経過時間に応じて、装飾図柄の表示態様が、領域YBの装飾図柄8x、8y、8zから領域YAの装飾図柄8L、8C、8Rに切り替わる。なお、装飾図柄の表示態様が切り替わるタイミングは任意に設定することができる。例えば、先読み変化した状態の保留アイコン9Aまたは保留アイコン9Bが、変動アイコン9Cとなったときに切り替わってもよいし、天井に達してから所定回変動が実行されると切り替わってもよい。また、天井(b時短(遊タイム))に達したときに切り替わり、遊タイムが終了したときに戻ってもよい。
その後、図55(I)に示すように、表示画面7aの領域YAに変動表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rが「735」で停止表示される。装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。図55(I)では、第2背景画像HK2の表示が継続する。ここでは、第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行されるため、保留アイコン9Aはそのままで、保留アイコン9Bが、変動アイコン表示領域に向かって移動を開始し、次の特図変動(特図2変動)が開始される。遊技状態は、時短状態のままである。次の特図変動が開始されると、図55(J)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示される。
[変動表示領域変化演出C]
図56は、変動表示領域変化演出Cを説明するための図である。変動表示領域変化演出は、特図1変動時と特図2変動時に、表示画面7aにおいて装飾図柄の変動表示が表示される表示領域が変化する演出である。特図1変動とは、第1特別図柄表示器41aにおける特別図柄の変動を意味し、特図2変動とは、2特別図柄表示器41bにおける特別図柄の変動を意味する。変動表示領域変化演出Cは、変動表示領域変化演出Aと比較して、装飾図柄の表示領域の変化態様が主に異なる。変動表示領域変化演出Cでは、まず、図56(A)に示すように、表示画面7aに、装飾図柄8L、8C、8Rと、保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cと、枠画像WKとが表示されている。ここでは、遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)において特図1変動が実行されるものとする。
装飾図柄8L、8C、8Rは、枠画像WKの内側に表示される左装飾図柄8Lと、中装飾図柄8Cと、右装飾図柄8Rを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の変動表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。装飾図柄8L、8C、8Rは、変動表示されており、現在の特図1変動(当該変動)に対応している。ここでは、装飾図柄8L、8C、8Rの変動態様は、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。
保留アイコン9Aは、表示画面7aの下方に横に並んで2つ表示されている。変動アイコン(当該保留アイコン)9Cは、表示画面7aの中央下の変動アイコン表示領域に表示されている。ここでは、変動アイコン表示領域の下方には台座画像が表示されている。保留アイコン9Aと、変動アイコン9Cは、いずれも、丸形状(球形状)を有している。枠画像WKは、横長の矩形形状の画像であり、装飾図柄8L、8C、8Rの背面側に表示され、内側に装飾図柄8L、8C、8Rが表示される。
図56(B)に示すように、変動表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rが「234」で停止表示される。装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。そして、並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も右側の保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始する。残りの保留アイコン9Aはシフト移動する。ここでは、上記の装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示によって、通常状態(通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態)における変動回数が500回に達し、遊技状態が時短状態(通常確率状態かつ時短状態かつ高ベース状態)に切り替わるものとする。
遊技状態が時短状態に切り替わり、次の特図1変動が開始されると、図56(C)に示すように、枠画像WKの内側において上方から下方に向かって移動するシャッターが現れ、シャッターが閉まることによって、装飾図柄8L、8C、8Rが次第に見えなくなる。
シャッターが完全に閉まると、図56(D)に示すように、シャッター上に装飾図柄8x、8y、8zの変動表示が表示される。装飾図柄8x、8y、8zは、表示画面7aの相対的に小さい横長の領域SAに表示される上装飾図柄8xと、中装飾図柄8yと、下装飾図柄8zを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。装飾図柄8x、8y、8zは、変動表示されており、特図1変動(当該変動)に対応している。ここでは、装飾図柄8x、8y、8zの変動態様は、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。表示画面7aの領域SAは、枠画像WKの内側であって、シャッター画像と重複する横長の領域であり、領域面積が枠画像WKよりも小さい。図56(B)から図56(D)の間、すなわち、装飾図柄の表示領域の位置と大きさが変化するとき、背景画像が切り替わってもよい。
図56(D)に示すように、表示画面7aの領域SAにおいて装飾図柄8x、8y、8zの変動表示が継続している状態で、ここでは、第2始動口21への遊技球の入球があり、第2特図保留に対応する保留アイコン9Bが新たに表示画面7aに表示される。
その後、図56(E)に示すように、表示画面7aの領域SAにおいて変動表示されていた装飾図柄8x、8y、8zが「567」で停止表示される。装飾図柄8x、8y、8zの停止表示とともに、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。ここでは、第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行されるため、保留アイコン9Aはそのままで、保留アイコン9Bが、変動アイコン表示領域に向かって移動を開始し、次の特図変動(特図2変動)が開始される。遊技状態は、時短状態のままである。
そして、図56(F)に示すように、表示画面7aの領域SAにおいて、装飾図柄8x、8y、8zが変動表示される。図56(E)から図56(F)に切り替わるとき、すなわち、次の特図変動(特図2変動)が開始されるとき、背景画像が切り替わってもよい。
その後、図56(G)に示すように、表示画面7aの領域SAにおいて変動表示されていた装飾図柄8x、8y、8zが「789」で停止表示される。装飾図柄8x、8y、8zの停止表示とともに、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。ここでは、第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行されるため、2つ並んでいる保留アイコン9Aはそのままで、保留アイコン9Bが、変動アイコン表示領域に向かって移動を開始し、次の特図変動(特図2変動)が開始される。遊技状態は、時短状態のままである。
次の特図変動が開始されると、図56(H)に示すように、枠画像WKの内側においてシャッターが上方向に移動して、シャッターが開くことによって、装飾図柄8L、8C、8Rが次第に見えるようになる。装飾図柄8L、8C、8Rは、装飾図柄8x、8y、8zと同じ「789」で停止表示された状態となっている。
シャッターが完全に開くと、図56(I)に示すように、装飾図柄8x、8y、8zの「789」の停止表示が消えるとともに、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示される。装飾図柄8L、8C、8Rは、図56(A)と同じ態様であり、枠画像WKの内側に表示される左装飾図柄8Lと、中装飾図柄8Cと、右装飾図柄8Rを含む。装飾図柄8L、8C、8Rは、変動表示されており、現在の特図2変動(当該変動)に対応している。装飾図柄8L、8C、8Rの変動態様は、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。図56(G)から図56(I)の間、すなわち、装飾図柄の表示領域の位置と大きさが変化するとき、背景画像が切り替わってもよい。
ここでは、天井(b時短(遊タイム))に達した次の変動(図56(C))からの経過時間に応じて、装飾図柄の表示態様が、領域SAの装飾図柄8x、8y、8zから枠画像WK内側の装飾図柄8L、8C、8Rに切り替わる。なお、装飾図柄の表示態様が切り替わるタイミングは任意に設定することができる。例えば、先読み変化した状態の保留アイコン9Aまたは保留アイコン9Bが、変動アイコン9Cとなったときに切り替わってもよいし、天井に達してから所定回変動が実行されると切り替わってもよい。また、天井(b時短(遊タイム))に達したときに切り替わり(シャッターが降り)、遊タイムが終了したときに戻って(シャッターが上がって)もよい。
その後、図56(J)に示すように、枠画像WKの内側に変動表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rが「735」で停止表示される。装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。図56(J)では、図56(I)と同じ背景画像が表示される。保留アイコン9Aが、変動アイコン表示領域に向かって移動を開始し、次の特図変動(特図1変動)が開始される。ここでは遊技状態は、時短状態のままである。次の特図変動が開始されると、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示される。
[効果例]
以下に、変動表示領域変化演出の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、図54(C)~(G)に示すように、表示画面7aの領域TAにおいて、特図1変動に対応する一組の装飾図柄8x、8y、8zの変動表示が表示される第1の演出と、第1の演出で実行される特図変動の次の特図変動において、特図2変動に対応する一組の装飾図柄8x、8y、8zの変動表示が領域TAに表示される第2の演出と、を実行することができる。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図55、図56も同様である。
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、図54(A)~(B)に示すように、第1の演出で実行される特図1変動の前の特図変動において、特図1変動に対応する一組の装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が領域TAとは異なる表示画面7aの領域YAに表示される第3の演出を実行することができる。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図55、図56も同様である。
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、図54(C)~(H)に示すように、第2の演出で実行される特図2変動の後の特図変動において、特図2変動に対応する一組の装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が領域YAに表示される第4の演出を実行することができる。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図55、図56も同様である。
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、図54に示すように、第1の演出(時短状態)と第3の演出(通常状態)とは、遊技状態が異なっており、第1の演出(時短状態)と第2の演出(時短状態)とは、遊技状態が同じである。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図55、図56も同様である。
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、図54~図56に示すように、第1の演出と前記第3の演出とは、背景画像が異なっており、第1の演出と第2の演出とは、背景画像が異なっている。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。
[効果6]
上記実施形態の遊技機1では、図54に示すように、領域YAと領域TAは、一部が重なっている。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図56も同様である。
[効果7]
上記実施形態の遊技機1では、変形例2に示すように、第1の演出と第2の演出では、第1領域および前記第2領域と異なる表示画面7aの第3領域に一組の装飾図柄の変動表示が表示される。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。
[変形例]
以下に、変動表示領域変化演出の変形例を示す。
[変形例1]
変動表示領域変化演出Aにおいて、領域YAにおける装飾図柄8L、8C、8R1の変動表示と、領域TAにおける装飾図柄8x、8y、8zの変動表示は、1変動において実行されてもよい。すなわち、1変動中に、領域YAにおける装飾図柄8L、8C、8R1の変動表示から領域TAにおける装飾図柄8x、8y、8zの変動表示に切り替わってもよいし、1変動中に、領域TAにおける装飾図柄8x、8y、8zの変動表示から領域YAにおける装飾図柄8L、8C、8R1の変動表示に切り替わってもよい。変動表示領域変化演出B、Cにおいても同様である。
[変形例2]
変動表示領域変化演出Aにおいて、領域YAに装飾図柄8L、8C、8Rが表示されているとき、および、領域TAに装飾図柄8x、8y、8zが表示されるとき、領域YAおよび領域TAとは異なる表示画面7aの領域に、装飾図柄8L、8C、8Rおよび装飾図柄8x、8y、8zとは異なる装飾図柄が表示されていてもよい。変動表示領域変化演出B、Cにおいても同様である。
[変形例3]
変動表示領域変化演出A~Cにおいて、特図1変動と特図2変動を逆にしてもよい。すなわち、変動表示領域変化演出A~Cにおいて、特図1変動と記載されている部分を特図2変動とし、特図2変動と記載されている部分を特図1変動として実行してもよい。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様A2-1]
複数種類の画像を表示可能な表示手段を備える遊技機であって、
前記複数種類の画像のうちの一つは、当否を報知可能な一組の装飾図柄であり、
前記表示手段の第1領域において、特図1変動と特図2変動のうちの一方の特図変動に対応する前記一組の装飾図柄の変動表示が表示される第1の演出と、
前記第1の演出で実行される特図変動の次の特図変動において、特図1変動と特図2変動のうちの他方の特図変動に対応する前記一組の装飾図柄の変動表示が前記第1領域に表示される第2の演出と、を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A2-2]
態様A2-1に記載の遊技機であって、
前記第1の演出で実行される特図変動の前の特図変動において、特図1変動と特図2変動のうちの前記一方の特図変動に対応する前記一組の装飾図柄の変動表示が前記第1領域とは異なる前記表示手段の第2領域に表示される第3の演出を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A2-3]
態様A2-2に記載の遊技機であって、
前記第2の演出で実行される特図変動の後の特図変動において、特図1変動と特図2変動のうちの前記他方の特図変動に対応する前記一組の装飾図柄の変動表示が前記第2領域に表示される第4の演出を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A2-4]
態様A2-2または態様A2-3に記載の遊技機であって、
前記第1の演出と前記第3の演出とは、遊技状態が異なっており、前記第1の演出と前記第2の演出とは、遊技状態が同じである、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A2-5]
態様A2-2から態様A2-4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1の演出と前記第3の演出とは、背景画像が異なっており、前記第1の演出と前記第2の演出とは、背景画像が異なっている、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A2-6]
態様A2-2から態様A2-5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1領域と前記第2領域は、一部が重なっている、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A2-7]
態様A2-1から態様A2-6までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1の演出と前記第2の演出では、前記第1領域および前記第2領域と異なる前記表示手段の第3領域に前記一組の装飾図柄の変動表示が表示される、
ことを特徴とする遊技機。
以下に図57~図59を用いて変動表示領域重複演出A~Cについて説明する。この変動表示領域重複演出は、装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、変動表示領域重複演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aや、サブ表示画面64(右サブ表示画面64R、左サブ表示画面64L、および、上サブ表示画面64U)に画像を表示させる。
[変動表示領域重複演出A]
図57は、変動表示領域重複演出Aを説明するための図である。変動表示領域重複演出は、表示画面7aの第1領域に装飾図柄の表示が維持された状態で、表示画面7aの第2領域に、第1領域の装飾図柄と同じ状態の装飾図柄が新たに表示される演出である。変動表示領域重複演出Aでは、まず、図57(A)に示すように、表示画面7aに、装飾図柄8L、8C、8Rと、保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが表示されている。ここでは、遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)において特図1変動が実行されるものとする。
装飾図柄8L、8C、8Rは、表示画面7aの第1領域DA1に表示される左装飾図柄8Lと、中装飾図柄8Cと、右装飾図柄8Rを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。ここでの特別図柄とは、第1特別図柄と第2特別図柄のいずれであってもよい。装飾図柄8L、8C、8Rは、変動表示されており、現在の特図変動(当該変動)に対応している。ここでは、装飾図柄8L、8C、8Rの変動態様は、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。
保留アイコン9Aは、表示画面7aの下方に横に並んで4つ表示されている。変動アイコン(当該保留アイコン)9Cは、表示画面7aの中央下の変動アイコン表示領域に表示されている。ここでは、変動アイコン表示領域の下方には台座画像が表示されている。保留アイコン9Aと、変動アイコン9Cは、いずれも、丸形状(球形状)を有している。
図57(B)に示すように、変動表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rが「234」で停止表示される。装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示にあわせて、装飾図柄8l、8c、8rが「234」で停止表示された態様で新たに表示される。装飾図柄8l、8c、8rは、表示画面7aの第2領域DA2に表示される左装飾図柄8lと、中装飾図柄8cと、右装飾図柄8rを含む一組の図柄であり、装飾図柄8L、8C、8Rと同じ状態となっている。ここでいう、同じ状態とは、装飾図柄8L、8C、8Rが変動時には変動し、停止時には停止し、同じ特図変動に対応していることをいう。すなわち、装飾図柄8l、8c、8rと、装飾図柄8L、8C、8Rは、互いにシンクロした状態となっている。なお、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rは、変動表示時の図柄の切り替わり態様(変動態様)が同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。ここでは、装飾図柄8l、8c、8rの変動態様は、装飾図柄8L、8C、8Rと同様に、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。なお、装飾図柄8l、8c、8rの変動態様は、例えば、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上下方向を回転軸にして横回転するように変動表示されてもよい。
装飾図柄8l、8c、8rが停止表示の態様で新たに表示されるとき、装飾図柄8L、8C、8Rは、停止表示された状態で表示が維持される。ここでは、装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示とほぼ同時に、装飾図柄8l、8c、8rが停止表示された態様で新たに表示されるものとしたが、装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示後しばらく(例えば、1~3秒後)してから装飾図柄8l、8c、8rが停止表示された態様で新たに表示されてもよい。また、装飾図柄8L、8C、8Rが停止する手前でまだ変動表示しているときに、変動表示された状態の装飾図柄8l、8c、8rが新たに表示され、装飾図柄8L、8C、8Rの停止と同時に停止するようにしてもよい。
表示画面7aの第2領域DA2は、第1領域DA1の下方に位置しており、第1領域DA1と重複していない異なった領域となっている。そのため、第2領域DA2の装飾図柄8l、8c、8rの変動表示は、第1領域DA1の停止表示された装飾図柄8L、8C、8Rと重なって表示されない。なお、装飾図柄8l、8c、8rは、装飾図柄8L、8C、8Rと少なくとも一部が重なって表示されてもよく、そのとき、装飾図柄8L、8C、8Rの前面側に表示されてもよいし、背面側に表示されていもよい。
装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。そして、並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も右側の保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始する。残りの保留アイコン9Aはシフト移動する。
図57(C)に示すように、次の特図変動が開始されると、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rが同時に変動表示される。その後、図57(D)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rが同時に「567」で停止表示される。なお、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rの変動開始タイミングおよび停止表示タイミングは、ずれていてもよい。装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。そして、並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も右側の保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始する。残りの保留アイコン9Aはシフト移動する。
図57(E)に示すように、次の特図変動が開始されると、第1領域DA1に停止表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rの表示が消え、第2領域DA2に停止表示されていた装飾図柄8l、8c、8rが変動表示される。その後、図57(F)に示すように、装飾図柄8l、8c、8rが「789」で停止表示される。装飾図柄8l、8c、8rの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。そして、並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も右側の保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始する。残りの保留アイコン9Aはシフト移動する。
図57(G)に示すように、次の特図変動が開始されると、装飾図柄8l、8c、8rが変動表示される。装飾図柄8l、8c、8rの変動表示中、図57(H)に示すように、第1領域DA1に装飾図柄8L、8C、8Rが変動表示された状態で新たに表示される。すなわち、ここでは、装飾図柄8L、8C、8Rが装飾図柄8l、8c、8rと同じ状態となって新たに表示される演出が実行される。装飾図柄8L、8C、8Rが出現するタイミングは、装飾図柄8l、8c、8rの変動表示が表示されてから所定時間経過後となっている。なお、装飾図柄8L、8C、8Rが出現するタイミングは、装飾図柄8l、8c、8rの変動表示が表示されたときと同時であってもよい。
その後、図57(I)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rが同時に「735」で停止表示される。なお、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rの停止表示タイミングは、ずれていてもよい。装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。そして保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始する。
図57(J)に示すように、次の特図変動が開始されると、第2領域DA2に停止表示されていた装飾図柄8l、8c、8rの表示が消え、第1領域DA1に停止表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rが変動表示される。図57(J)の状態は、図57(A)と同じ状態であり、その後、図57(B)の状態となる。
[変動表示領域重複演出B]
図58は、変動表示領域重複演出Bを説明するための図である。変動表示領域重複演出は、表示画面7aの第1領域に装飾図柄の表示が維持された状態で、表示画面7aの第2領域に、第1領域の装飾図柄と同じ状態の装飾図柄が新たに表示される演出である。変動表示領域重複演出Bは、変動表示領域重複演出Aと比較して、複数の一組の装飾図柄が互いに重なって表示される点が主に異なる。変動表示領域重複演出Bでは、まず、図58(A)に示すように、表示画面7aに、装飾図柄8L、8C、8Rと、保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが表示されている。ここでは、遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)において特図1変動が実行されるものとする。
装飾図柄8L、8C、8Rは、表示画面7aの第1領域DA1に表示される左装飾図柄8Lと、中装飾図柄8Cと、右装飾図柄8Rを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。ここでの特別図柄とは、第1特別図柄と第2特別図柄のいずれであってもよい。装飾図柄8L、8C、8Rは、変動表示されており、現在の特図変動(当該変動)に対応している。ここでは、装飾図柄8L、8C、8Rの変動態様は、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。
保留アイコン9Aは、表示画面7aの下方に横に並んで4つ表示されている。変動アイコン(当該保留アイコン)9Cは、表示画面7aの中央下の変動アイコン表示領域に表示されている。ここでは、変動アイコン表示領域の下方には台座画像が表示されている。保留アイコン9Aと、変動アイコン9Cは、いずれも、丸形状(球形状)を有している。
図58(B)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示中、装飾図柄8l、8c、8rが変動表示された状態で新たに表示される。すなわち、装飾図柄8l、8c、8rが装飾図柄8L、8C、8Rと同じ状態となって新たに表示される演出が実行される。装飾図柄8l、8c、8rは、表示画面7aの第2領域DA2に表示される左装飾図柄8lと、中装飾図柄8cと、右装飾図柄8rを含む一組の図柄であり、装飾図柄8L、8C、8Rと同じ状態となっている。ここでいう、同じ状態とは、装飾図柄8L、8C、8Rが変動時には変動し、停止時には停止し、同じ特図変動に対応していることをいう。すなわち、装飾図柄8l、8c、8rと、装飾図柄8L、8C、8Rは、互いにシンクロした状態となっている。なお、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rは、変動表示時の図柄の切り替わり態様(変動態様)が同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。ここでは、装飾図柄8l、8c、8rの変動態様は、装飾図柄8L、8C、8Rと同様に、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。なお、装飾図柄8l、8c、8rの変動態様は、例えば、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上下方向を回転軸にして横回転するように変動表示されてもよい。
装飾図柄8l、8c、8rが出現するタイミングは、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示されてから所定時間経過後(例えば、1~3秒後)となっている。なお、装飾図柄8l、8c、8rが出現するタイミングは、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示されたときと同時であってもよい。
表示画面7aの第2領域DA2は、第1領域DA1と一部が重複した領域となっている。そのため、第2領域DA2の装飾図柄8l、8c、8rの変動表示は、第1領域DA1の装飾図柄8L、8C、8Rと一部が重なって表示される。ここでは、第2領域DA2の装飾図柄8l、8c、8rが第1領域DA1の装飾図柄8L、8C、8Rの前面側に表示される。なお、装飾図柄8l、8c、8rは、装飾図柄8L、8C、8Rの背面側に表示されてもよく、また、装飾図柄8L、8C、8Rと全体が重なっていてもよい。
装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rが変動表示された後、図58(C)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rが同時に「234」で停止表示される。なお、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rの停止表示タイミングは、ずれていてもよい。装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。そして、並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も右側の保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始する。残りの保留アイコン9Aはシフト移動する。
図58(D)に示すように、次の特図変動が開始されると、第2領域DA2に停止表示されていた装飾図柄8l、8c、8rの表示が消え、第1領域DA1に停止表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rの表示が変動表示される。その後、図58(E)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示中、装飾図柄8l、8c、8rが変動表示された状態で新たに表示される。すなわち、図58(B)と同様に、装飾図柄8l、8c、8rが装飾図柄8L、8C、8Rと同じ状態となって新たに表示される演出が実行される。
装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rが変動表示された後、図58(F)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rが同時に「789」で停止表示される。なお、図58(C)と同様に、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rの変動開始タイミングおよび停止表示タイミングは、ずれていてもよい。装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。そして、並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も右側の保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始する。残りの保留アイコン9Aはシフト移動する。
図58(G)に示すように、次の特図変動が開始されると、図58(D)と同様に、第2領域DA2に停止表示されていた装飾図柄8l、8c、8rの表示が消え、第1領域DA1に停止表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rの表示が変動表示される。その後、図58(H)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示中、装飾図柄8l、8c、8rが変動表示された状態で新たに表示される。すなわち、図58(B)(E)と同様に、装飾図柄8l、8c、8rが装飾図柄8L、8C、8Rと同じ状態となって新たに表示される演出が実行される。
装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rが変動表示された後、図58(I)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rが同時に「735」で停止表示される。なお、図58(C)(F)と同様に、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rの変動開始タイミングおよび停止表示タイミングは、ずれていてもよい。装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rは、停止表示後、前面側と背面側とが入れ替わる演出がおこなわれる。ここでは、装飾図柄8l、8c、8rの停止表示が装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示の前面側に表示された後、装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示の背面側に切り替われる演出がおこなわれる。その後、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rは、前面側と背面側とが入れ替わって変動表示が行われる。この前面側と背面側の入れ替わり演出は、複数変動にわたって継続される。この入れ替わり演出が開始されるタイミングは任意に設定することができる。例えば、先読み変化した状態の変動アイコン9Cに対応する変動時に実行されてもよいし、天井に達したときに実行されてもよい。
[変動表示領域重複演出C]
図59は、変動表示領域重複演出Cを説明するための図である。変動表示領域重複演出は、表示画面7aの第1領域に装飾図柄の表示が維持された状態で、表示画面7aの第2領域に、第1領域の装飾図柄と同じ状態の装飾図柄が新たに表示される演出である。変動表示領域重複演出Cは、変動表示領域重複演出Aと比較して、複数の一組の装飾図柄が互いに重なって表示される点が主に異なる。変動表示領域重複演出Cでは、まず、図59(A)に示すように、表示画面7aに、装飾図柄8L、8C、8Rと、保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cと、特定画像IMGと、が表示されている。ここでは、遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)において特図1変動が実行されるものとする。
装飾図柄8L、8C、8Rは、表示画面7aの第1領域DA1に表示される左装飾図柄8Lと、中装飾図柄8Cと、右装飾図柄8Rを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。ここでの特別図柄とは、第1特別図柄と第2特別図柄のいずれであってもよい。装飾図柄8L、8C、8Rは、変動表示されており、現在の特図変動(当該変動)に対応している。ここでは、装飾図柄8L、8C、8Rの変動態様は、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。
保留アイコン9Aは、表示画面7aの下方に横に並んで4つ表示されている。変動アイコン(当該保留アイコン)9Cは、表示画面7aの中央下の変動アイコン表示領域に表示されている。ここでは、変動アイコン表示領域の下方には台座画像が表示されている。保留アイコン9Aと、変動アイコン9Cは、いずれも、丸形状(球形状)を有している。特定画像IMGは、楕円形の画像であり、装飾図柄8L、8C、8R、保留アイコン9A、および、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cの背面側に表示される。
図59(B)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示中、特定画像IMGの表示が消える。特定画像IMGは、大きさが小さくなることによって消えてもよいし、移動によってフレームアウトしてよいし、フェードアウトしてもよい。また、複数の破片に分割されて消えてもよい。特定画像IMGが消えるタイミングは任意に設定することができる。例えば、変動パターンごとにランダムに特定画像IMGを出現させたり消したりしてもよいし、変動回数が所定となったときに特定画像IMGを出現させたり消したりしてもよい。
特定画像IMGの表示が消えると、特定画像IMGに覆われて隠れていた装飾図柄8l、8c、8rが表示される。すなわち、特定画像IMGの背面側に装飾図柄8l、8c、8rが表示されており、特定画像IMGが消えることによって視認可能になった演出が実行される。
装飾図柄8l、8c、8rは変動表示された状態で新たに表示される。すなわち、装飾図柄8l、8c、8rが装飾図柄8L、8C、8Rと同じ状態となって新たに表示される演出が実行される。装飾図柄8l、8c、8rは、表示画面7aの第2領域DA2に表示される左装飾図柄8lと、中装飾図柄8cと、右装飾図柄8rを含む一組の図柄であり、装飾図柄8L、8C、8Rと同じ状態となっている。ここでいう、同じ状態とは、装飾図柄8L、8C、8Rが変動時には変動し、停止時には停止し、同じ特図変動に対応していることをいう。すなわち、装飾図柄8l、8c、8rと、装飾図柄8L、8C、8Rは、互いにシンクロした状態となっている。なお、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rは、変動表示時の図柄の切り替わり態様(変動態様)が同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。ここでは、装飾図柄8l、8c、8rの変動態様は、装飾図柄8L、8C、8Rと同様に、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。なお、装飾図柄8l、8c、8rの変動態様は、例えば、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上下方向を回転軸にして横回転するように変動表示されてもよい。
特定画像IMGが消えて装飾図柄8l、8c、8rが出現するタイミングは、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示されてから所定時間経過後(例えば、1~3秒後)となっている。
表示画面7aの第2領域DA2は、第1領域DA1と重複した領域となっている。そのため、第2領域DA2の装飾図柄8l、8c、8rの変動表示は、第1領域DA1の装飾図柄8L、8C、8Rと重なって表示される。ここでは、第1領域DA1の装飾図柄8L、8C、8Rが第2領域DA2の装飾図柄8l、8c、8rの前面側に表示される。なお、装飾図柄8L、8C、8Rは、装飾図柄8l、8c、8rの背面側に表示されてもよい。
装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rが変動表示された後、図59(C)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rが同時に「234」で停止表示される。なお、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rの停止表示タイミングは、ずれていてもよい。装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。そして、並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も右側の保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始する。残りの保留アイコン9Aはシフト移動する。
図59(D)に示すように、次の特図変動が開始されると、第1領域DA1に停止表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rの表示が消え、第2領域DA2に停止表示されていた装飾図柄8l、8c、8rが変動表示される。その後、図59(E)に示すように、装飾図柄8l、8c、8rが「567」で停止表示される。装飾図柄8l、8c、8rの停止表示にあわせて、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cが消える。そして、並んでいる保留アイコン9Aのうちの最も右側の保留アイコン9Aが、変動アイコン9Cが表示される変動アイコン表示領域に向かって移動を開始する。残りの保留アイコン9Aはシフト移動する。
図59(F)に示すように、装飾図柄8l、8c、8rの変動表示中、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が新たに表示される。装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が新たに表示されるタイミングは、装飾図柄8l、8c、8rが変動を開始してから所定時間経過後(例えば、1~3秒後)であってもよいし、装飾図柄8l、8c、8rの変動開始と同時に、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が新たに表示されてもよい。
図59(G)に示すように、装飾図柄8l、8c、8rと装飾図柄8L、8C、8Rがともに変動表示中に、特定画像IMGが新たに表示される。特定画像IMGが出現するタイミングは任意に設定することができる。例えば、変動パターンごとにランダムに特定画像IMGを出現させたり消したりしてもよいし、変動回数が所定となったときに特定画像IMGを出現させたり消したりしてもよい。
特定画像IMGは、装飾図柄8l、8c、8rの前面側であって、装飾図柄8L、8C、8Rの背面側に表示される。そのため、特定画像IMGが表示されると、装飾図柄8l、8c、8rは特定画像IMGに覆われて表示が消え、装飾図柄8L、8C、8Rは、特定画像IMGの前面に表示される。特定画像IMGは、フレームインによって現れてもよいし、フェードインによって現れてもよい。また、拡大されて現れてもよい。
その後、図59(H)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rが「735」で停止表示される。装飾図柄8L、8C、8Rが停止表示された状態で、図59(I)に示すように、再度、特定画像IMGの表示が消える。特定画像IMGが消える方法は、図59(B)のときと同じであってもよいし、異なっていてもよい。特定画像IMGの表示が消えると、特定画像IMGに覆われて隠れていた装飾図柄8l、8c、8rが表示される。すなわち、特定画像IMGの背面側に装飾図柄8l、8c、8rが表示されており、特定画像IMGが消えることによって視認可能になった演出が実行される。装飾図柄8l、8c、8rは停止表示された状態で新たに表示される。すなわち、装飾図柄8l、8c、8rが装飾図柄8L、8C、8Rと同じ状態となって新たに表示される演出が実行される。
その後、図59(J)に示すように、次の特図変動が開始されると、第1領域DA1に停止表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rの表示が消え、第2領域DA2に停止表示されていた装飾図柄8l、8c、8rが変動表示される。図59(J)の状態は、図59(D)と同じ状態であり、その後、図59(E)の状態となる。
[効果例]
以下に、変動表示領域重複演出の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、図57(A)(B)(G)(H)に示すように、表示画面7aの第1領域DA1において、一組の装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示される第1の演出と、第1の演出の後、第1領域DA1において一組の装飾図柄8L、8C、8Rの表示が維持された状態で、第1領域DA1とは異なる表示画面7aの第2領域DA2において、第1領域DA1に表示されている一組の装飾図柄8L、8C、8Rの変動または停止状態と同じ変動または停止状態の他の一組の装飾図柄8l、8c、8rが新たに表示される第2の演出と、を実行することができる。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図58、図59についても同様である。
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、図57(A)(B)(G)~(I)に示すように、第2の演出では、第1領域DA1に表示されている一組の装飾図柄8L、8C、8Rが変動表示されている場合、第2領域DA2において、他の一組の装飾図柄8l、8c、8rは変動表示された状態で新たに表示され、第2の演出の後、第1領域DA1に表示されている一組の装飾図柄8L、8C、8Rと、第2領域DA2に表示されている他の一組の装飾図柄8l、8c、8rがともに停止表示される第3の演出を実行することができる。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図58、図59についても同様である。
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、図57(D)(E)(G)~(J)に示すように、第3の演出の後、第2領域DA2に停止表示されている他の一組の装飾図柄8l、8c、8rが再び変動表示する一方、第1領域DA1に停止表示されていた一組の装飾図柄8L、8C、8Rが変動表示することなく表示が消える第4の演出を実行することができる。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図59についても同様である。
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、図57(A)~(C)に示すように、第2の演出では、第1領域DA1に表示されている一組の装飾図柄8L、8C、8Rが停止表示されている場合、第2領域DA2において、他の一組の装飾図柄8l、8c、8rは停止表示された状態で新たに表示され、第2の演出の後、第1領域DA1に表示されている一組の装飾図柄8L、8C、8Rと、第2領域DA2に表示されている他の一組の装飾図柄8l、8c、8rがともに変動表示を開始する第5の演出を実行することができる。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図53についても同様である。
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、図57(C)(D)に示すように、第5の演出の後、第1領域DA1に表示されている一組の装飾図柄8L、8C、8Rと、第2領域DA2に表示されている他の一組の装飾図柄8l、8c、8rがともに停止表示される第6の演出と、記第6の演出の後、第2領域DA2に停止表示されている他の一組の装飾図柄8l、8c、8rが再び変動表示する一方、第1領域DA1に停止表示されていた一組の装飾図柄8L、8C、8Rが変動表示することなく表示が消える第7の演出を実行することができる。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図59についても同様である。
[効果6]
上記実施形態の遊技機1では、図57に示すように、第1領域DA1に表示されている一組の装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示と、第2領域DA2に表示されている他の一組の装飾図柄8l、8c、8rの変動表示は、互いに変動の態様が異なっている。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図58、図59についても同様である。
[効果7]
上記実施形態の遊技機1では、図58、図59に示すように、第1領域DA1に表示されている一組の装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示と、第2領域DA2に表示されている他の一組の装飾図柄8l、8c、8rの変動表示は、一部が重なって表示される。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。
[効果8]
上記実施形態の遊技機1では、図59に示すように、第1の演出では、第2領域DA2に特定画像IMGが表示されており、第2の演出では、特定画像IMGが消え、特定画像IMGが消えた領域に他の一組の装飾図柄8l、8c、8rが表示される。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。
[変形例]
以下に、変動表示領域重複演出の変形例を示す。
[変形例1]
変動表示領域重複演出A~Cにおいて、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rは、変動表示時の図柄の切り替わり態様(変動態様)が同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。また、装飾図柄8L、8C、8Rと装飾図柄8l、8c、8rは、少なくとも一部が重なっていてもよい。
[変形例2]
変動表示領域重複演出A~Cの演出は適宜組み合わせてもよいし、一部を削除してもよい。また、変動表示領域重複演出A~Cは、連続して実行されてもよいし、各演出が繰り返し実行されてもよい。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様A3-1]
複数種類の画像を表示可能な表示手段を備える遊技機であって、
前記複数種類の画像のうちの一つは、当否を報知可能な一組の装飾図柄であり、
前記表示手段の第1領域において、前記一組の装飾図柄の変動表示が表示される第1の演出と、
前記第1の演出の後、前記第1領域において前記一組の装飾図柄の表示が維持された状態で、前記第1領域とは異なる前記表示手段の第2領域において、前記第1領域に表示されている前記一組の装飾図柄の変動または停止状態と同じ変動または停止状態の他の一組の装飾図柄が新たに表示される第2の演出と、を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A3-2]
態様A3-1に記載の遊技機であって、
前記第2の演出では、前記第1領域に表示されている前記一組の装飾図柄が変動表示されている場合、前記第2領域において、前記他の一組の装飾図柄は変動表示された状態で新たに表示され、
前記第2の演出の後、前記第1領域に表示されている前記一組の装飾図柄と、前記第2領域に表示されている前記他の一組の装飾図柄がともに停止表示される第3の演出を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A3-3]
態様A3-2に記載の遊技機であって、
前記第3の演出の後、前記第2領域に停止表示されている前記他の一組の装飾図柄が再び変動表示する一方、前記第1領域に停止表示されていた前記一組の装飾図が変動表示することなく表示が消える第4の演出を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A3-4]
態様A3-1から態様A3-3までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第2の演出では、前記第1領域に表示されている前記一組の装飾図柄が停止表示されている場合、前記第2領域において、前記他の一組の装飾図柄は停止表示された状態で新たに表示され、
前記第2の演出の後、前記第1領域に表示されている前記一組の装飾図柄と、前記第2領域に表示されている前記他の一組の装飾図柄がともに変動表示を開始する第5の演出を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A3-5]
態様A3-4に記載の遊技機であって、
第5の演出の後、前記第1領域に表示されている前記一組の装飾図柄と、前記第2領域に表示されている前記他の一組の装飾図柄がともに停止表示される第6の演出と、
前記第6の演出の後、前記第2領域に停止表示されている前記他の一組の装飾図柄が再び変動表示する一方、前記第1領域に停止表示されていた前記一組の装飾図が変動表示することなく表示が消える第7の演出を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A3-6]
態様A3-1から態様A3-5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1領域に表示されている前記一組の装飾図柄の変動表示と、前記第2領域に表示されている前記他の一組の装飾図柄の変動表示は、互いに変動の態様が異なっている、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A3-7]
態様A3-1から態様A3-6までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1領域に表示されている前記一組の装飾図柄の変動表示と、前記第2領域に表示されている前記他の一組の装飾図柄の変動表示は、一部が重なって表示される、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A3-8]
態様A3-1から態様A3-7までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1の演出では、前記第2領域に特定画像が表示されており、
前記第2の演出では、前記特定画像が消え、前記特定画像が消えた領域に前記他の一組の装飾図柄が表示される、
ことを特徴とする遊技機。
以下に図60~図62を用いて装飾図柄停止位置不定演出A~Cについて説明する。図60~図62において、画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)周囲に配置される各種可動役物が図面の見易さから省略されている。
この装飾図柄停止位置不定演出は、特殊遊技モードへ移行されると実行され得るものである。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信した各種コマンドを解析し、装飾図柄停止位置不定演出を実行する指示が含まれている場合に、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aに画像を表示させる。
ここでは、まず装飾図柄停止位置不定演出Aについて説明し、装飾図柄停止位置不定演出B、そして装飾図柄停止位置不定演出Cについて順番に説明する。
[装飾図柄停止位置不定演出A]
装飾図柄停止位置不定演出Aについて図60を参照して説明する。図60は、装飾図柄停止位置不定演出Aを説明するための図である。装飾図柄停止位置不定演出Aは、特殊遊技モードへ移行されると、行われるものであり、ここでは、通常遊技状態における遊技モードから通常遊技状態における特殊遊技モードへ移行したときについて以下に説明する。
まず、図60(A)に示すように、画像表示装置7の表示画面7aには、3つの装飾図柄の変動表示領域(「装飾図柄の変動領域」ともいう。)として縦長の矩形状領域が3つ(つまり表示画面7aを列状に3つ等分された領域)が設けられている。立体画像の左装飾図柄8L、立体画像の中装飾図柄8C、立体画像の右装飾図柄8Rが各変動表示領域の上側から表示画面7aの下側へ向かってリールが回転される表示態様により装飾図柄(図柄:数字「1」~数字「9」)の変動演出(変動表示)が開始される。具体的には、左装飾図柄8Lが左変動表示領域8Lrの上側から左変動表示領域8Lrの下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの上側から中変動表示領域8Crの下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrの上側から右変動表示領域8Rrの下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始される。左変動表示領域8Lrの縦距離寸法、中変動表示領域8Crの縦距離寸法、右変動表示領域8Rrの縦距離寸法が同一の縦距離寸法であり、さらに、左変動表示領域8Lrの横距離寸法、中変動表示領域8Crの横距離寸法、右変動表示領域8Rrの横距離寸法が同一の横距離寸法となっている。
各装飾図柄の変動演出(変動表示)では、いずれも、数字「1」→数字「2」→数字「3」→数字「4」→数字「5」→数字「6」→数字「7」→数字「8」→数字「9」→数字「1」→数字「2」→・・・という順番でリールが回転する表示態様で変動演出(変動表示)されている。
数字「1」~数字「9」のうち、数字「7」を除く奇数の図柄である数字「1」、数字「3」、数字「5」、数字「9」が明るい赤色を有し、偶数の図柄である数字「2」、数字「4」、数字「6」、数字「8」が明るい青色を有し、数字「7」が黄色(ゴールド色)を有している。また数字「1」~数字「9」の大きさは、それぞれ縦距離寸法が左変動表示領域8Lr(中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rr)の縦距離寸法の約3分の1の距離寸法を有し、それぞれ横距離寸法が左変動表示領域8Lr(中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rr)の横距離寸法の約2分の1の距離寸法を有した通常サイズとなっている。なお、数字「1」~数字「9」は、楷書体、ゴシック体、明朝体など既存の書体(一般に流通している書体)と異なる演出用としてあらたに作成された特別書体(独自作成された特別書体)により形成されている。
通常遊技状態における遊技モードでは、装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された装飾図柄が低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、装飾図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。装飾図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。なお、装飾図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。
また、表示画面7aの右上側には、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rとそれぞれ対応する小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄が変動演出(変動表示)される横長矩形形状を有するサブ変動領域KSZが設けられている。サブ変動領域KSZの背景画像は、単色(例えば、暗色(濃暗色系)または暗色に近い色(例えば、深緑色)に固定されており、他の色へ変化することがない。サブ変動領域KSZは、表示画面7aの右上側に配置されているため、右装飾図柄8Rの変動領域となっている右変動表示領域8Rrと重なっているものの、サブ変動領域KSZが最も手前側となるように配置されることで、右装飾図柄8Rがサブ変動領域KSZの後方に配置され右装飾図柄8Rによりサブ変動領域KSZが遮られることがないし、他の演出画像が出現しても、他の演出画像がサブ変動領域KSZの後方に配置され他の演出画像によりサブ変動領域KSZが遮られることがない。つまり、サブ変動領域KSZに表示される内容が右装飾図柄8Rや他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。
小型の装飾図柄は、数字図柄であり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの書体と異なる書体(例えば、明朝体)となっており、サブ変動領域KSZの背景画像の単色に対してコントラスが高い他の単色(例えば、明色(黄色や白色))に統一されており、他の色へ変化することがない。小型の装飾図柄は、サブ変動領域KSZの背景画像の手前側に配置され常に不透明な状態となっており、変動開始されても半透明な状態となることがなく、さらに表示画面7aから消えることがない。
小型の装飾図柄は、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rと異なりリールが回転される表示態様で変動演出(変動表示)が行われず、同一の表示位置において同一の大きさで不透明な状態で次々に数字図柄が出現する表示態様により変動演出(変動表示)が行われている。
左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rによる変動演出(変動表示)が開始されると、これに伴い、サブ変動領域KSZにおいて、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)が開始され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示されると同時に、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄もすべて停止表示される。
左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rのうちいずれかまたは複数が仮停止表示した状態(例えば、左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが同一の図柄で仮停止表示してリーチが形成された状態)であっても、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄は、すべて変動演出(変動表示)が継続された状態となっている。具体的には、左装飾図柄8Lが仮停止表示されても、小型の左装飾図柄の変動演出(変動表示)が継続され、右装飾図柄8Rが仮停止表示されても、小型の右装飾図柄の変動演出(変動表示)が継続され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示されると同時に、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄もすべて停止表示される。
なお、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示された状態であって、同一の図柄に揃わずにはずれとなった場合には、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄を、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの各図柄と同一の図柄としてもよいし、全く異なる図柄としてもよい。具体的には、例えば、左装飾図柄8Lが数字「1」、中装飾図柄8Cが数字「2」、右装飾図柄8Rが数字「3」で停止表示されたときに、小型の左装飾図柄が数字「1」、小型の中装飾図柄が数字「2」、小型の右装飾図柄が数字「3」で停止表示されてもよいし、小型の左装飾図柄が数字「5」、小型の中装飾図柄が数字「6」、小型の右装飾図柄が数字「7」で停止表示されるようにしてもよい。
これに対して、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示された状態であって、同一の図柄に揃って当たりとなった場合には、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄を、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの各図柄と同一の図柄に揃うようになっている。
第1特図保留の消化として現在変動中の左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rに対応する当該変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている当該変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。当該変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として保留表示エリアが設けられている。この保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ、最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、当該変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
当該変動表示位置9Cdが表示画面7aの下側中央に配置され、第1保留表示位置9Adが当該変動表示位置9Cdの左側に配置されているため、当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adとは、中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域8Crと重なっているものの、中装飾図柄8Cが当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの後方に配置され中装飾図柄8Cにより当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることがない。ただし、他の演出画像が出現すると、他の演出画像が当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの後方に配置される場合には他の演出画像により当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることがないものの、他の演出画像が当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの前方に配置される場合には他の演出画像により当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることとなる。
第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aの左下側に配置されているため、第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adは、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lrと重なっているものの、左装飾図柄8Lが第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの後方に配置され左装飾図柄8Lにより第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることがない。ただし、他の演出画像が出現すると、他の演出画像が第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの後方に配置される場合には他の演出画像により第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることがないものの、他の演出画像が第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの前方に配置される場合には他の演出画像により第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることとなる。
このように、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adのうち、第1保留表示位置9Adが中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域8Crと重なり、第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lrと重なるようになっているため、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adからなる第1特図保留としての保留表示エリアが中変動表示領域8Crと左変動表示領域8Lrとに跨って配置されている。
ここでは、当該変動表示位置9Cdには、白い球状の当該変動アイコン9Cが表示され、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adには、保留アイコン9Aが表示されている。つまり、保留アイコンが消化されずにストックされたものが4つ存在する状態となっている。なお、以下の説明では、装飾図柄の変動演出(変動表示)中において、第1始動口20へ遊技球が入球して保留アイコンが3つまたは4つ存在する状態(つまり、保留数3または保留数4)となるのに対して第2始動口21へ遊技球が入球しない場合を前提とする。また、保留数が大きくなると、変動演出(変動表示)が開始されてから終了するまでに亘る時間(変動時間)が短くなる。例えば本実施形態では、保留数3や保留数4である場合にはリーチ無しハズレにおいて変動時間が5000ミリ秒(0.5秒)となっている。
また、表示画面7aの左上側には、上述したサブ変動領域KSZと対向して(同一の水平線上に並んで)、第1始動口20への遊技球の入球に基づく第1特図保留と、第2始動口21への遊技球の入球に基づく第2特図保留と、がそれぞれ保留数(数字)として表示される横長矩形形状を有する保留数表示領域HSが設けられている。保留数表示領域HSの縦距離寸法とサブ変動領域KSZの縦距離寸法とは、同一の縦距離寸法を有し、保留数表示領域HSの横距離寸法とサブ変動領域KSZの横距離寸法とは、同一の横距離寸法を有している。つまり、保留数表示領域HSの形状とサブ変動領域KSZの形状とが同一の形状となっている。
保留数表示領域HSの背景画像は、サブ変動領域KSZの背景画像と異なり、無色透明に固定されており、不透明となったり、他の色へ変化したりすることがない。保留数表示領域HSは、表示画面7aの左上側に配置されているため、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lrと重なっているものの、保留数表示領域HSが最も手前側となるように配置されることで、左装飾図柄8Lが保留数表示領域HSの後方に配置され左装飾図柄8Lにより保留数表示領域HSが遮られることがないし、他の演出画像が出現しても、他の演出画像が保留数表示領域HSの後方に配置され他の演出画像により保留数表示領域HSが遮られることがない。
第1特図保留の数(保留数(数字))と第2特図保留の数(保留数(数字))とは、小型の装飾図柄の書体と異なる書体(例えば、ゴシック体)となっており、保留数表示領域HSの背景画像の単色に対してコントラスが高い他の単色にそれぞれ設定されており、他の色へ変化することがない。第1特図保留の数(保留数(数字))と第2特図保留の数(保留数(数字))とは、保留数表示領域HSの背景画像の手前側に配置され常に不透明な状態となっており、表示画面7aから消えることがない。具体的には、第1始動口20への遊技球の入球に基づく第1特図保留の数を青色数字で保留数表示領域HSの左側、第2始動口21への遊技球の入球に基づく第2特図保留の数を赤色数字で保留数表示領域HSの右側に互いに離間した状態で配置されて常に表示されている。これらの数字は、保留球の数を数値として表示されるため、表示画面7aに表示される各種背景画像、各種装飾用画像に紛れて判別が困難となり難くすることができ、直感的にわかりやすい。つまり、保留数表示領域HSに表示される内容が他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。なお、第1特図保留の数を示す青色は、偶数の図柄である数字「2」、数字「4」、数字「6」、数字「8」が有する明るい青色と異なる色である(同一の色ではない)ものの、類似する色となっている。第2特図保留の数を赤色は、数字「7」を除く奇数の図柄である数字「1」、数字「3」、数字「5」、数字「9」が有する明るい赤色と異なる色である(同一の色ではない)ものの、類似する色となっている。
ここで、保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9C(以下、単に「アイコン」という場合がある。)について簡単に説明すると、形状や色の違いにより、アイコンに対応する抽選時の当たりの期待度の違いを表している。例えば、黄色(ゴールド)の星形のアイコン、黒い球状のアイコン、笑顔球体のアイコン、白い球状のアイコンという4つのアイコンのうち、黄色(ゴールド)の星形のアイコンが最も当たりの期待度が高く、黒い球状のアイコンが2番目に当たりの期待度が高く、笑顔球体のアイコンが3番目に当たりの期待度が高く、白い球状のアイコンが最も当たりの期待度が低いものとなっている。笑顔球体のアイコンには、さらに、例えば青色→緑色→赤色→ゴールド(黄色)→七色(レインボー(当たり濃厚))という順番で当たりとなる期待度が高く設定されている。
通常遊技状態における遊技モードでは、図60(A)に示すように、装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、その後、左変動表示領域8Lrを上側から下側へ向かって変動表示する左装飾図柄8Lが左変動表示領域8Lrの中央で仮停止表示され上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。その後、右変動表示領域8Rrを上側から下側へ向かって変動表示する右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrの中央で仮停止表示され、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。その後、中変動表示領域8Crを上側から下側へ向かって変動表示する中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの中央で仮停止表示され、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。
なお、通常遊技状態における遊技モードでは、背景画像として複数種類の通常遊技用背景画像が用意されており、適宜、背景画像が切り替わるようになっている。
その後、図60(B)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C,右装飾図柄8Rがそれぞれの変動表示領域の中央ですべて停止表示(確定表示)されることにより、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C,右装飾図柄8Rが同一水平線上に並んで停止表示(確定表示)される。これに伴い当該変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。
続いて、第1保留表示位置9Adに載置される保留アイコン9Aを消化するために、当該変動表示位置9Cdへ向かって移動開始すると、図60(C)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8R、当該変動表示位置9Cd、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9ad、当該変動アイコン9C、すべての保留アイコン9Aが表示画面7aから消えると、後述する第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)が開始され、その後、背景画像が通常遊技用背景画像からAモード専用背景画像に切り換わり、表示画面7aの中央に大きく、後述する「Aモード突入」というメッセージ画像MSGが表示される。このAモードは、特殊遊技モードである。Aモードでは、上述した図60(A),(B)の通常遊技状態における遊技モードでの装飾図柄の変動演出(変動表示)と異なる表示態様となる装飾図柄停止位置不定演出Aが開始される。
Aモード専用背景画像は、通常遊技状態における遊技モードにおいて背景画像として使用される通常遊技用背景画像と異なる背景画像であって、Aモードにおいてのみ専用に使用される背景画像となっている。Aモード専用背景画像は、1つのみ用意されてもよいし、複数種類用意されていてもよい。
本実施形態では、装飾図柄停止位置不定演出Aが発生する条件としては、例えば、当たりが発生することなく変動演出(変動表示)を行った回数が通常確率状態(非高確率状態、低確率状態、通常状態)の2.5倍~3倍に到達したときに発生するようになっている。また、装飾図柄停止位置不定演出Aでは、予め定めた回数の変動演出(変動表示)が行われるようになっている。この「予め定めた回数」は、例えば、通常確率状態(非高確率状態、低確率状態、通常状態)の3.8倍までの回数となっており、ここでは115回となっている。
装飾図柄停止位置不定演出Aが開始されると、表示画面7aの左下側に、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rとそれぞれ対応する中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄が変動演出(変動表示)される横長矩形形状を有する第2サブ変動領域CSZが設けられている。第2サブ変動領域CSZの縦距離寸法は、サブ変動領域KSZの縦距離寸法と比べて、約5倍程度大きい縦距離寸法を有し、第2サブ変動領域CSZの横距離寸法は、サブ変動領域KSZの横距離寸法と比べて、約5倍程度大きい横距離寸法となっており、相似する形状となっている。
第2サブ変動領域CSZにおいて変動演出(変動表示)される中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄の大きさは、サブ変動領域KSZにおいて変動演出(変動表示)される小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄の大きさと比べて大きい(約5倍程度大きい)ものの、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの大きさと比べて小さい。また、中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄は、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄と異なり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rを小さくした形状を有し相似した形状であり、同一の色となっている。つまり、中型の左装飾図柄は、左装飾図柄8Lの外形を小さくしたものであって左装飾図柄8Lと同一の色を有し、中型の中装飾図柄は、中装飾図柄8Cの外形を小さくしたものであって中装飾図柄8Cと同一の色を有し、中型の右装飾図柄は、右装飾図柄8Rの外形を小さくしたものであって右装飾図柄8Rと同一の色を有している。
第2サブ変動領域CSZの背景画像は、サブ変動領域KSZの背景画像と異なり、無色透明に固定されており、不透明となったり、他の色へ変化したりすることがない。第2サブ変動領域CSZは、表示画面7aの左下側に配置されているため、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lrと重なっているものの、本実施形態では、第2サブ変動領域CSZが表示画面7aに表示されている期間において、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが表示画面7aから消えた状態となっているため、左装飾図柄8Lによりサブ変動領域KSZが遮られることがない。また、第2サブ変動領域CSZが最も手前側となるように配置されることで、他の演出画像が出現しても、他の演出画像が第2サブ変動領域CSZの後方に配置され他の演出画像により第2サブ変動領域CSZが遮られることがない。つまり、第2サブ変動領域CSZに表示される内容が左装飾図柄8Lや他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。
中型の装飾図柄は、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rと異なりリールが回転される表示態様で変動演出(変動表示)が行われず、同一の表示位置において、例えば、中型の装飾図柄の左端から手前を通って中型の装飾図柄の右端へ向かって、まるでコインが回転するように、変動演出(変動表示)が行われるようになっている。そして、中型の装飾図柄、つまり中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄は、同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始されると、同一のタイミングで停止表示される。
本実施形態において最大115回の変動演出(変動表示)が行われる装飾図柄停止位置不定演出Aが開始されると、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)が開始され、所定回数(本実施形態では、10回)だけ行われる。第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)が所定回数(10回)だけ行われている期間においては、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが表示画面7aから消えた状態となっている。第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)が開始され、2回目の変動演出(変動表示)が行われているときに、金色(ゴールド色)を有する「Aモード突入」というメッセージ画像MSGが表示される。このメッセージ画像MSGは、所定時間(本実施形態では、5秒間)だけ表示されたのち、表示画面7aから消え、その後、「Aモード」というメッセージ画像がテロップTP1(例えば図60(D)を参照。)として表示画面7aの上辺に沿って表示画面の7aの右辺から左辺へ向かってテロップの表示態様で、装飾図柄停止位置不定演出Aが行われている期間、繰り返し移動表示される。
「Aモード」というメッセージ画像であるテロップTP1は、「Aモード突入」というメッセージ画像MSGと同一の色(金色(ゴールド色))となっている。テロップTP1が移動表示される領域は、表示画面7aの上辺から所定距離寸法を有する帯状の領域であり、サブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約4倍の大きさ有している。テロップTP1が移動表示される領域は、サブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSと重なっているものの、サブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSが上述したように最も手前側となるように配置されているため、テロップTP1がサブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSの後方に配置されテロップTP1によりサブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSが遮られることがない。つまり、サブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSに表示される内容がテロップTP1により視認性が阻害されないようになっている。
テロップTP1が移動表示される領域は、上述したように、表示画面7aの上辺から所定距離寸法を有する帯状の領域であり、この領域は、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lrにおける上側の領域と重なっているし、中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域8Crにおける上側の領域と重なっているし、右装飾図柄8Rの変動領域となっている右変動表示領域8Rrにおける上側の領域と重なっている。本実施形態では、テロップTP1が移動表示される領域が左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrの後方に配置されているようになっている。このため、テロップTP1が移動表示される領域により左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが遮られることがない。つまり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、テロップTP1が移動表示される領域により視認性が阻害されないようになっている。
テロップTP1は、表示画面7aの上辺に沿って表示画面の7aの右辺から左辺へ向かって移動表示されているときにおいて、途中で突然消えたりしないし、粒子化されて徐々に消えたりしない。テロップTP1は、一定速度であるテロップTP1用速度で移動表示されている。
装飾図柄停止位置不定演出Aが行われ、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)として所定回数目(10回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、この変動演出(変動表示)が終了する直前において、図60(D)に示すように、表示画面7aの下側中央に「残り105」というカウンタ画像CNTが表示される。カウンタ画像CNTは半透明な横長矩形形状を有するカウンタ画像用背景画像の手前側に配置されるようになっており、この半透明な横長矩形形状を有するカウンタ画像用背景画像の縦距離寸法は、サブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約3倍の大きさを有し、この半透明な横長矩形形状を有するカウンタ画像用背景画像の横距離寸法は、サブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の横距離寸法と比べて約6倍の大きさを有している。
この半透明な横長矩形形状を有するカウンタ画像用背景画像は、中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域8Crと重なっているものの、カウンタ画像用背景画像が最も手前側となるように配置されることで、中装飾図柄8Cがカウンタ画像用背景画像の後方に配置され中装飾図柄8Cによりカウンタ画像用背景画像の手前に配置されるカウンタ画像CNTが遮られることがないし、他の演出画像が出現しても、他の演出画像がカウンタ画像用背景画像の後方に配置され他の演出画像によりカウンタ画像用背景画像の手前に配置されるカウンタ画像CNTが遮られることがない。つまり、カウンタ画像用背景画像の手前に配置されるカウンタ画像CNTが中装飾図柄8Cや他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。なお、カウンタ画像用背景画像が半透明となっているため、カウンタ画像用背景画像のうちカウンタ画像CNTが配置されない領域(つまりカウンタ画像用背景画像のうちカウンタ画像CNTと対応しない領域)は、半透明なカウンタ画像用背景画像を通して中装飾図柄8Cや他の演出画像(左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの背景画像)を視認可能となっている。
また、表示画面7aの下側中央に「残り105」というカウンタ画像CNTが表示されると、これに伴い(カウンタ画像CNTの表示開始から少し遅れて)左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが再び出現して停止表示される。このとき、再び出現した左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの大きさは、消えるまえにおける大きさ、つまり図60(A),(B)に示した遊技モードにおける左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの大きさと同一の大きさであるものの、再び出現した左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが仮停止表示および停止表示された位置が図60(A),(B)に示した遊技モードにおける左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが仮停止表示および停止表示された位置と異なっている。
具体的には、図60(B)の遊技モードにおける左装飾図柄8Lが仮停止表示および停止表示される位置は、左装飾図柄8Lの変動領域である左変動表示領域8Lrの中央であるのに対して、図60(D)の装飾図柄停止位置不定演出Aにおいて左装飾図柄8Lの仮停止表示および停止表示される位置は、左装飾図柄8Lの変動領域である左変動表示領域8Lrの中央ではなく、左変動表示領域8Lrの右上側となっている。このとき、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の左装飾図柄が数字「1」で停止表示されると、左装飾図柄8Lが数字「1」で停止表示される。
図60(B)の遊技モードにおける右装飾図柄8Rの仮停止表示および停止表示される位置は、右装飾図柄8Rの変動領域である右変動表示領域8Rrの中央であるのに対して、図60(D)の装飾図柄停止位置不定演出Aにおいて右装飾図柄8Rの仮停止表示および停止表示される位置は、右装飾図柄8Rの変動領域である右変動表示領域8Rrの中央ではなく、右変動表示領域8Rrの左上側となっている。このとき、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の右装飾図柄が数字「2」で停止表示されると、右装飾図柄8Rが数字「2」で停止表示される。
図60(B)の遊技モードにおける中装飾図柄8Cの仮停止表示および停止表示される位置は、中装飾図柄8Cの変動領域である中変動表示領域8Crの中央であるのに対して、図60(D)の装飾図柄停止位置不定演出Aにおいて中装飾図柄8Cの仮停止表示および停止表示される位置は、中装飾図柄8Cの変動領域である中変動表示領域8Crの中央ではなく、中変動表示領域8Crの右下側となっている。このとき、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の中装飾図柄が数字「3」で停止表示されると、中装飾図柄8Cが数字「3」で停止表示される。中変動表示領域8Crの下側にカウンタ画像CNTが設けられているものの、カウンタ画像CNTが最も手前側に配置されているため、数字「3」の中装飾図柄8Cの一部がカウンタ画像CNTにより覆われた状態となる。
なお、本実施形態では、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)として所定回数目(10回目)の変動演出(変動表示)が行われ、この変動演出(変動表示)が終了する直前において、表示画面7aの下側中央に「残り105」というカウンタ画像CNTが表示されるとともに、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが再び出現して停止表示されるようになっていたが、装飾図柄停止位置不定演出Aが開始され所定時間(例えば、10秒)だけ経過すると、カウンタ画像CNTが表示され、さらに、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが停止表示する時期が到来する直前に左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが再び出現するようにしてもよい。左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが再び出現するときには、第2サブ変動領域CSZが表示画面7aから消え、中型の装飾図柄も表示画面7aから消える。
所定回数(10回)の変動演出(変動表示)が終了し、続いて、所定回数(10回)+1回目(つまり11回目)の変動演出(変動表示)が開始され、中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄が同一のタイミングでコインが回転するように変動演出(変動表示)が開始されると、図60(E)に示すように、第2サブ変動領域CSZが表示画面7aから消え、中型の装飾図柄も表示画面7aから消えるとともに、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ発光して対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrにおいて下方へリールが回転するように変動演出(変動表示)され、カウンタ画像CNTが「残り104」に更新されて表示される。つまり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄が同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始される。なお、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで停止表示される。
このとき、装飾図柄停止位置不定演出Aにおいて左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、図60(A),(B)に示した遊技モードにおける左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)と異なる表示態様となっている。図60(A),(B)に示した遊技モードにおける各装飾図柄の変動演出(変動表示)では、いずれも、上述したように、数字「1」→数字「2」→数字「3」→数字「4」→数字「5」→数字「6」→数字「7」→数字「8」→数字「9」→数字「1」→数字「2」→・・・という順番でリールが回転する表示態様で変動演出(変動表示)されているのに対して、装飾図柄停止位置不定演出Aでは、停止表示された各装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、各装飾図柄が発光したのち、各装飾図柄の変動表示領域の下側へ向かって変動され、または、各装飾図柄が発光しながら各装飾図柄の変動表示領域の下方へ向かって変動され、その後、停止表示された各装飾図柄の1つ後続の数字が表れず、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて停止表示される。これは、第2サブ変動領域CSZが表示画面7aから消え、中型の装飾図柄も表示画面7aから消えることにより生ずるものであり、これにより、まるでランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま突然現れて停止表示されるという表示態様を実現することができる。
具体的には、図60(D)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)が開始されると、左装飾図柄8Lが発光して、図60(D)において停止表示された左装飾図柄8Lの数字「1」に後続する数字「2」が不透明となって表れて図60(E)において左装飾図柄8Lとして停止表示されず、ランダムな数字「4」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図60(D)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの位置は、左変動表示領域8Lrの右上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(E)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの位置が左変動表示領域8Lrの右上側ではなく左変動表示領域8Lrの左下側となっている。
図60(D)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が開始されると、右装飾図柄8Rが発光して、図60(D)において停止表示された右装飾図柄8Rの数字「2」に後続する数字「3」が不透明となって表れて図60(E)において右装飾図柄8Rとして停止表示されず、ランダムな数字「5」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図60(D)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの位置は、右変動表示領域8Rrの左上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(E)において停止表示された数字「5」の右装飾図柄8Rの位置が右変動表示領域8Rrの左上側ではなく右変動表示領域8Rrの中央右側となっている。
図60(D)において停止表示された数字「3」の中装飾図柄8Cの動演出(変動表示)が開始されると、中装飾図柄8Cが発光して、図60(D)において停止表示された中装飾図柄8Cの数字「3」に後続する数字「4」が不透明となって表れて図60(E)において中装飾図柄8Cとして停止表示されず、ランダムな数字「1」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図60(D)において停止表示された数字「3」の中装飾図柄8Cの位置は、中変動表示領域8Crの右下側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(E)において停止表示された数字「1」の中装飾図柄8Cの位置が中変動表示領域8Crの右下側ではなく中変動表示領域8Crの中央左側となっている。
第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)として所定回数(10回)+1回目(つまり11回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、「まだまだ続く・・・」というメッセージ画像であるテロップTP2が表示画面7aの上辺と平行となるように表示画面の7aの右辺から左辺へ向かってテロップの表示態様で複数(ここでは3つのテロップTP2)移動表示される。テロップTP2は、白色となっており、他の色(例えば、青色、赤色、レインボー色)となると当たりの期待度が白色と比べて高くなっている(例えば、当たり期待度は、白色が最も小さく、青色、赤色、そしてレインボー色という順番で大きくなる)。テロップTP2の縦距離寸法の大きさがサブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約2倍の大きさ有している。テロップTP2が移動表示される領域は、テロップTP1が移動表示される領域の下辺と、カウンタ画像用背景画像の上辺と、の間となっており、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lr、中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域8Cr、右装飾図柄8Rの変動領域となっている右変動表示領域8Rrをそれぞれ跨ぐこととなる。テロップTP2が最も手前側となるように配置されることで、テロップTP2が右変動表示領域8Rr、中変動表示領域8Cr、そして左変動表示領域8Lrを跨ぐ場合であっても、テロップTP2が右装飾図柄8R、中装飾図柄8C、左装飾図柄8Lの前方に配置され右装飾図柄8R、中装飾図柄8C、左装飾図柄8LによりテロップTP2が遮られることがない。この点で、上述したテロップTP1がサブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSの後方に配置されテロップTP1がサブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSに遮られるという点で相違する。
なお、テロップTP2は、表示画面7aの左辺へ到達すると、表示画面7aの右辺から再び出現するものでないという点で上述したテロップTP1が繰り返し移動表示されるという点で相違している。複数のテロップTP2は、移動速度がそれぞれ異なるように設定されていてもよいし、同一の速度に設定されていよく、複数のテロップTP2が表示画面7aの右辺から出現するタイミングが異なることで、当該変動において表示画面7aの左辺に到達して消えるものもあれば、次の変動を跨いで表示画面7aの左辺に到達して消えるものもあるし、さらに次の変動(複数の変動)を跨いで表示画面7aの左辺に到達して消えるものもある。
また、テロップTP2は、表示画面7aの右辺から出現して表示画面の7aの左辺へ向かって移動表示されているときにおいて、途中で突然消えたりする場合があるし、粒子化されて徐々に消えたりする場合があるし、画像情報が欠落した表示態様(例えば画像が小ブロックに分割されて正規に並ばずイレギュラな並びとなり不明瞭な画像へ変化した表示態様)となって読み難い表示態様とする場合があるという点で上述したテロップTP1が表示画面7aの上辺に沿って表示画面の7aの右辺から左辺へ向かって移動表示されているときにおいて途中で突然消えたりしないし、粒子化されて徐々に消えたりしないし、画像情報が欠落した表示態様とならないという点で相違している。
また、テロップTP2は、テロップTP1の一定速度(テロップTP1用速度)と同一の一定速度で移動表示される場合があるし、テロップTP1の一定速度(テロップTP1用速度)と比べて速い一定速度で移動表示される場合があるし、テロップTP1の一定速度(テロップTP1用速度)と比べて遅い一定速度で移動表示される場合がある。また、テロップTP2は、表示画面7aの右辺から左辺へ向かって移動表示されているときに速度が加速される場合があるし、表示画面7aの右辺から左辺へ向かって移動表示されているときに速度が減速される場合があるし、表示画面7aの右辺から左辺へ向かって移動表示されているときに速度が加速されたり減速されたりする場合がある。このような点も、上述したテロップTP1と異なっている。
また、テロップTP2は、表示画面7aの右辺から出現して表示画面の7aの左辺へ向かって移動表示されているときにおいて、途中で突然停止する場合があるし、減速して停止する場合がある。テロップTP2が停止すると、爆発して表示画面7aから単に消える場合があるし、表示画面7aが後述するブラックアウト(真っ暗な画面)となり、その後、当落結果が表示される場合がある。このような点も、上述したテロップTP1と異なっている。
また、テロップTP2は、表示画面7aの右辺から出現して表示画面の7aの左辺へ向かって移動表示されているときにおいて、途中で書体が変化したり(例えば、テロップTP2のすべての文字または一部の文字のフォントが変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字を太字に変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字を細字に変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字を斜体に変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字のサイズが大きく変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字のサイズが小さく変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字に下線が付与されたり)する場合があるし、内容が他の内容へ変化したりする場合がある。このような点も、上述したテロップTP1と異なっている。
また、テロップTP2は、表示画面7aの右辺から出現するとき、テロップTP2の縦距離寸法の大きさがサブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約2倍の大きさ有しているが、テロップTP2の縦距離寸法の大きさがサブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約2倍を超える大きさとなって移動表示される場合があるし、テロップTP2の縦距離寸法の大きさがサブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約2倍未満の大きさとなって移動表示される場合がある。また、テロップTP2は、テロップTP2の縦距離寸法の大きさがサブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約2倍を超える大きさとなって移動表示されるときには、赤色、レインボー色となる場合もある。このような点も、上述したテロップTP1と異なっている。
テロップTP2の内容は、複数存在し、遊技者が演出ボタン63を操作して選択設定することができるようになっている。テロップTP2の内容としては、例えば、遊技機の世界観を表す複数のキャラクタのうちいずれかのキャラクタを選択設定し、この選択設定したキャラクタによるコメントの内容であったり、装飾図柄停止位置不定演出Aにおいて流れる音楽の歌詞の一部が含まれた内容であったり、装飾図柄停止位置不定演出Aの背景画像の世界観を表現する複数人によるコメントの内容であったりする。もちろん、テロップTP2の表示と非表示とを選択設定することもできるようになっている。このような選択設定は、遊技者が遊技中における設定モードで行うことができるようにしてもよいし、客待ち状態(遊技者待ちの状態)における設定モードで行うことができるようにしてもよい。
装飾図柄停止位置不定演出Aでは、当該変動アイコン9C、保留アイコン9Aが表示画面7aから消えるため、当該変動アイコン9Cの表示態様を変化させて当該変動に対する大当たりの期待度を報知することができないし、先読み演出により保留アイコン9Aの表示態様を変化させて当たりの期待度を示唆することができない。そこで、装飾図柄停止位置不定演出Aでは、テロップTP2の表示態様をさまざまに変化させることで当たりの期待度を示唆することができるようになっている。テロップTP1は、「Aモード」であるという旨を報知するものであり、他の情報を遊技者へ伝えるものではない。このため、遊技者に当たりの期待度を示唆することができるテロップTP2を左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの手前側に配置するのに対して、「Aモード」であるという情報のほかに他の情報を遊技者へ伝えないテロップTP1を左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの後方側に配置している。なお、装飾図柄停止位置不定演出Aにおいて背景画像としてAモード専用背景画像が表示されるようになっている。そこで、Aモード専用背景画像が複数種類用意されている場合には、当たりの期待度と対応するAモード専用背景画像を表示するようにしてもよい。
このように、テロップTP2は、テロップTP1と異なり演出のバリエーションが豊富であり、装飾図柄の変動演出(変動表示)という装飾図柄停止位置不定演出Aに対する遊技者の遊技意欲の低下を抑制することに寄与することができるようになっている。
所定回数(10回)+1回目(つまり11回目)の変動演出(変動表示)が終了し、続いて、所定回数(10回)+2回目(つまり12回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、図60(F)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ発光して対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrにおいて下方へリールが回転するように変動演出(変動表示)され、カウンタ画像CNTが「残り103」に更新されて表示される。
このとき、装飾図柄停止位置不定演出Aにおいて左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、上述したように、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて停止表示される。左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始されると、同一のタイミングで停止表示される。
具体的には、図60(E)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)が開始されると、左装飾図柄8Lが発光して、図60(E)において停止表示された左装飾図柄8Lの数字「4」に後続する数字「5」が不透明となって表れて図60(F)において左装飾図柄8Lとして停止表示されず、ランダムな数字「6」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図60(E)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの位置は、左変動表示領域8Lrの左下側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(F)において停止表示された数字「6」の左装飾図柄8Lの位置が左変動表示領域8Lrの左下側ではなく左変動表示領域8Lrの中央となっている。
図60(E)において停止表示された数字「5」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が開始されると、右装飾図柄8Rが発光して、図60(E)において停止表示された右装飾図柄8Rの数字「5」に後続する数字「6」が不透明となって表れて図60(F)において右装飾図柄8Rとして停止表示されず、ランダムな数字「8」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図60(E)において停止表示された数字「5」の右装飾図柄8Rの位置は、右変動表示領域8Rrの中央右側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(F)において停止表示された数字「8」の右装飾図柄8Rの位置が右変動表示領域8Rrの中央右側ではなく右変動表示領域8Rrの中央やや左上側となっている。
図60(E)において停止表示された数字「1」の中装飾図柄8Cの動演出(変動表示)が開始されると、中装飾図柄8Cが発光して、図60(E)において停止表示された中装飾図柄8Cの数字「1」に後続する数字「2」が不透明となって表れて図60(F)において中装飾図柄8Cとして停止表示されず、ランダムな数字「8」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図60(E)において停止表示された数字「1」の中装飾図柄8Cの位置は、中変動表示領域8Crの中央左側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(F)において停止表示された数字「8」の中装飾図柄8Cの位置が中変動表示領域8Crの中央左側ではなく中変動表示領域8Crの中央右側となっており、数字「8」の中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crを飛び越えて右変動表示領域8Rrを跨いでいる。このため、数字「8」の中装飾図柄8Cと数字「8」の右装飾図柄8Rとの一部が重なる。言い換えると、数字「8」の中装飾図柄8Cが数字「8」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)される方向(右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される(数字「8」の右装飾図柄8Rが数字「8」の中装飾図柄8Cの変動演出(変動表示)される方向(中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される)。ここでは、数字「8」の中装飾図柄8Cと数字「8」の右装飾図柄8Rとの前後関係として、数字「8」の中装飾図柄8Cが数字「8」の右装飾図柄8Rの前方へ配置されるようになっており、数字「8」の中装飾図柄8Cが数字「8」の右装飾図柄8Rの一部を覆う表示態様となっている。
所定回数(10回)+2回目(つまり12回目)の変動演出(変動表示)が終了し、続いて、所定回数(10回)+3回目(つまり13回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、図60(G)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ発光して対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrにおいて下方へリールが回転するように変動演出(変動表示)され、カウンタ画像CNTが「残り102」に更新されて表示される。
このとき、装飾図柄停止位置不定演出Aにおいて左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、上述したように、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて停止表示される。左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始されると、同一のタイミングで停止表示される。
具体的には、図60(F)において停止表示された数字「6」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)が開始されると、左装飾図柄8Lが発光して、図60(F)において停止表示された左装飾図柄8Lの数字「6」に後続する数字「7」が不透明となって表れて図60(G)において左装飾図柄8Lとして停止表示されず、ランダムな数字「1」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図60(F)において停止表示された数字「6」の左装飾図柄8Lの位置は、左変動表示領域8Lrの中央であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(G)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの位置が左変動表示領域8Lrの中央ではなく左変動表示領域8Lrの左上側となっている。左変動表示領域8Lrの左上側に保留数表示領域HSが設けられているものの、左変動表示領域8Lrが最も手前側に配置されているため、数字「1」の左装飾図柄8Lの一部が保留数表示領域HSにより覆われた状態となる。
図60(F)において停止表示された数字「8」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が開始されると、右装飾図柄8Rが発光して、図60(F)において停止表示された右装飾図柄8Rの数字「8」に後続する数字「9」が不透明となって表れて図60(G)において右装飾図柄8Rとして停止表示されず、ランダムな数字「2」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図60(F)において停止表示された数字「8」の右装飾図柄8Rの位置は、右変動表示領域8Rrの中央やや左上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(G)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの位置が右変動表示領域8Rrの中央やや左上側ではなく右変動表示領域8Rrの右下側となっている。
図60(F)において停止表示された数字「8」の中装飾図柄8Cの動演出(変動表示)が開始されると、中装飾図柄8Cが発光して、図60(F)において停止表示された中装飾図柄8Cの数字「8」に後続する数字「9」が不透明となって表れて図60(G)において中装飾図柄8Cとして停止表示されず、ランダムな数字「7」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図60(F)において停止表示された数字「8」の中装飾図柄8Cの位置は、中変動表示領域8Crの中央右側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(G)において停止表示された数字「7」の中装飾図柄8Cの位置が中変動表示領域8Crの中央右側ではなく中変動表示領域8Crの右下側寄りとなっており、数字「7」の中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crを飛び越えて右変動表示領域8Rrを跨いでいる。中変動表示領域8Crの下側にカウンタ画像CNTが設けられているものの、カウンタ画像CNTが最も手前側に配置されているため、数字「7」の中装飾図柄8Cの一部がカウンタ画像CNTにより覆われた状態となる。
所定回数(10回)+3回目(つまり13回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、今度は「これからこれから・・・」というメッセージ画像であるテロップTP2が表示画面7aの上辺と平行となるように表示画面の7aの右辺から左辺へ向かってテロップの表示態様で移動表示される。テロップTP2は、白色となっている。
所定回数(10回)+3回目(つまり13回目)の変動演出(変動表示)が終了し、続いて、所定回数(10回)+4回目(つまり14回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、図60(H)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ発光して対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrにおいて下方へリールが回転するように変動演出(変動表示)され、カウンタ画像CNTが「残り101」に更新されて表示される。
このとき、装飾図柄停止位置不定演出Aにおいて左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、上述したように、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて停止表示される。左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始されると、同一のタイミングで停止表示される。
具体的には、図60(G)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)が開始されると、左装飾図柄8Lが発光して、図60(G)において停止表示された左装飾図柄8Lの数字「1」に後続する数字「2」が不透明となって表れて図60(H)において左装飾図柄8Lとして停止表示されず、ランダムな数字「9」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図60(G)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの位置は、左変動表示領域8Lrの左上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(H)において停止表示された数字「9」の左装飾図柄8Lの位置が左変動表示領域8Lrの左上側ではなく左変動表示領域8Lrの右下側となっている。
図60(G)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が開始されると、右装飾図柄8Rが発光して、図60(G)において停止表示された右装飾図柄8Rの数字「2」に後続する数字「3」が不透明となって表れて図60(H)において右装飾図柄8Rとして停止表示されず、ランダムな数字「4」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図60(G)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの位置は、右変動表示領域8Rrの右下側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(H)において停止表示された数字「4」の右装飾図柄8Rの位置が右変動表示領域8Rrの右下側ではなく右変動表示領域8Rrの左上側寄りとなっており、数字「4」の右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrを飛び越えて中変動表示領域8Crを跨いでいる。
図60(G)において停止表示された数字「7」の中装飾図柄8Cの動演出(変動表示)が開始されると、中装飾図柄8Cが発光して、図60(G)において停止表示された中装飾図柄8Cの数字「7」に後続する数字「8」が不透明となって表れて図60(H)において中装飾図柄8Cとして停止表示されず、ランダムな数字「3」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図60(G)において停止表示された数字「7」の中装飾図柄8Cの位置は、中変動表示領域8Crの右下側寄りであるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(H)において停止表示された数字「3」の中装飾図柄8Cの位置が中変動表示領域8Crの右下側寄りではなく中変動表示領域8Crの右上側となっている。このため、数字「3」の中装飾図柄8Cと数字「4」の右装飾図柄8Rとの一部が重なる。言い換えると、数字「3」の中装飾図柄8Cが数字「4」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)される方向(右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される(数字「4」の右装飾図柄8Rが数字「3」の中装飾図柄8Cの変動演出(変動表示)される方向(中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される)。ここでは、数字「3」の中装飾図柄8Cと数字「4」の右装飾図柄8Rとの前後関係として、数字「4」の右装飾図柄8Rが数字「3」の中装飾図柄8Cの前方へ配置されるようになっており、数字「4」の右装飾図柄8Rが数字「3」の中装飾図柄8Cの一部を覆う表示態様となっている。
変動演出(変動表示)がすすみ、所定回数(10回)+54回目(つまり64回目)の変動演出(変動表示)が終了し、続いて、所定回数(10回)+55回目(つまり65回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、図60(I)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ発光して対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrにおいて下方へリールが回転するように変動演出(変動表示)され、カウンタ画像CNTが「残り50」に更新されて表示される。
このとき、装飾図柄停止位置不定演出Aにおいて左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、上述したように、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて停止表示される。左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始されると、同一のタイミングで停止表示される。
具体的には、図示しない64回目において停止表示された数字「2」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)が開始されると、左装飾図柄8Lが発光して、図示しない64回目において停止表示された左装飾図柄8Lの数字「2」に後続する数字「3」が不透明となって表れて図60(I)において左装飾図柄8Lとして停止表示されず、ランダムな数字「4」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図示しない64回目において停止表示された数字「2」の左装飾図柄8Lの位置は、左変動表示領域8Lrの中央であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(I)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの位置が左変動表示領域8Lrの中央ではなく左変動表示領域8Lrの中央やや右下側となっている。
図示しない64回目において停止表示された数字「3」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が開始されると、右装飾図柄8Rが発光して、図示しない64回目において停止表示された右装飾図柄8Rの数字「3」に後続する数字「4」が不透明となって表れて図60(I)において右装飾図柄8Rとして停止表示されず、ランダムな数字「1」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図示しない64回目において停止表示された数字「3」の右装飾図柄8Rの位置は、右変動表示領域8Rrの中央左側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(I)において停止表示された数字「1」の右装飾図柄8Rの位置が右変動表示領域8Rrの中央左側ではなく右変動表示領域8Rrの右上側となっている。右変動表示領域8Rrの上側にサブ変動領域KSZが設けられているものの、サブ変動領域KSZが最も手前側に配置されているため、数字「1」の右装飾図柄8Rの一部がサブ変動領域KSZにより覆われた状態となる。
図示しない64回目において停止表示された数字「6」の中装飾図柄8Cの動演出(変動表示)が開始されると、中装飾図柄8Cが発光して、図示しない64回目において停止表示された中装飾図柄8Cの数字「6」に後続する数字「7」が不透明となって表れて図60(I)において中装飾図柄8Cとして停止表示されず、ランダムな数字「5」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図示しない64回目において停止表示された数字「6」の中装飾図柄8Cの位置は、中変動表示領域8Crの左上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(I)において停止表示された数字「5」の中装飾図柄8Cの位置が中変動表示領域8Crの左上側ではなく中変動表示領域8Crの左下側寄りとなっており、数字「5」の中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crを飛び越えて左変動表示領域8Lrを跨いでいる。このため、数字「5」の中装飾図柄8Cと数字「4」の左装飾図柄8Lとの一部が重なる。言い換えると、数字「5」の中装飾図柄8Cが数字「4」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)される方向(左装飾図柄8Lが左変動表示領域8Lrの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される(数字「4」の左装飾図柄8Lが数字「5」の中装飾図柄8Cの変動演出(変動表示)される方向(中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される)。ここでは、数字「5」の中装飾図柄8Cと数字「4」の左装飾図柄8Lとの前後関係として、数字「5」の中装飾図柄8Cが数字「4」の右装飾図柄8Rの前方へ配置されるようになっており、数字「5」の中装飾図柄8Cが数字「4」の右装飾図柄8Rの一部を覆う表示態様となっている。
所定回数(10回)+55回目(つまり65回目)の変動演出(変動表示)が終了し、続いて、所定回数(10回)+56回目(つまり66回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、図60(J)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ発光して対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrにおいて下方へリールが回転するように変動演出(変動表示)され、カウンタ画像CNTが「残り49」に更新されて表示される。
このとき、装飾図柄停止位置不定演出Aにおいて左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、上述したように、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて停止表示される。左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始されると、同一のタイミングで停止表示される。
具体的には、図60(I)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)が開始されると、左装飾図柄8Lが発光して、図60(I)において停止表示された左装飾図柄8Lの数字「4」に後続する数字「5」が不透明となって表れて図60(J)において左装飾図柄8Lとして停止表示されず、ランダムな数字「2」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図60(I)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの位置は、左変動表示領域8Lrの中央やや右下側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(J)において停止表示された数字「2」の左装飾図柄8Lの位置が左変動表示領域8Lrの中央やや右下側ではなく左変動表示領域8Lrの右上側寄りとなっており、数字「2」の左装飾図柄8Lが左変動表示領域8Lrを飛び越えて中変動表示領域8Crを跨いでいる。
図60(I)において停止表示された数字「1」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が開始されると、右装飾図柄8Rが発光して、図60(I)において停止表示された右装飾図柄8Rの数字「1」に後続する数字「2」が不透明となって表れて図60(J)において右装飾図柄8Rとして停止表示されず、ランダムな数字「7」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図60(I)において停止表示された数字「1」の右装飾図柄8Rの位置は、右変動表示領域8Rrの右上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(J)において停止表示された数字「7」の右装飾図柄8Rの位置が右変動表示領域8Rrの右上側ではなく右変動表示領域8Rrの下側中央となっている。
図60(I)において停止表示された数字「5」の中装飾図柄8Cの動演出(変動表示)が開始されると、中装飾図柄8Cが発光して、図60(I)において停止表示された中装飾図柄8Cの数字「5」に後続する数字「6」が不透明となって表れて図60(J)において中装飾図柄8Cとして停止表示されず、ランダムな数字「8」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図60(I)において停止表示された数字「5」の中装飾図柄8Cの位置は、中変動表示領域8Crの左下側寄りであるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図60(J)において停止表示された数字「8」の中装飾図柄8Cの位置が中変動表示領域8Crの左下側寄りではなく中変動表示領域8Crの左上側となっている。このため、数字「8」の中装飾図柄8Cと数字「2」の左装飾図柄8Lとの一部が重なる。言い換えると、数字「8」の中装飾図柄8Cが数字「2」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)される方向(左装飾図柄8Lが左変動表示領域8Lrの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される(数字「2」の左装飾図柄8Lが数字「8」の中装飾図柄8Cの変動演出(変動表示)される方向(中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される)。ここでは、数字「8」の中装飾図柄8Cと数字「2」の左装飾図柄8Lとの前後関係として、数字「2」の左装飾図柄8Lが数字「8」の中装飾図柄8Cの前方へ配置されるようになっており、数字「2」の左装飾図柄8Lが数字「8」の中装飾図柄8Cの一部を覆う表示態様となっている。
所定回数(10回)+56回目(つまり66回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、今度は「もうじき発生する?」というメッセージ画像、「あぁ~、果てしない・・・」というメッセージ画像、「あぁ~、まだかな~」というメッセージ画像であるテロップTP2が表示画面7aの上辺と平行となるように表示画面の7aの右辺から左辺へ向かってテロップの表示態様で移動表示される。「もうじき発生する?」というメッセージ画像であるテロップTP2は、青色となっており、「あぁ~、果てしない・・・」というメッセージ画像、「あぁ~、まだかな~」というメッセージ画像であるテロップTP2は、白色となっている。
その後、変動演出(変動表示)がすすみ、所定回数(10回)+105回目(つまり115回目)の変動演出(変動表示)が終了すると、Aモードが終了することにより、装飾図柄停止位置不定演出Aも終了し、通常遊技状態における遊技モードへ再び戻り、図60(A),(B)に示したように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rによる変動演出(変動表示)が行われることとなる。
なお、装飾図柄停止位置不定演出Aでは、図60(C)~図60(J)までに亘って「リーチ無しハズレ」である場合の演出を示したが、「リーチ有りハズレ」である場合には、左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが同一の水平線上に並んで仮停止されることなく、表示画面7aがブラックアウトし(真っ黒な画面となり)、表示画面7aの中央へ向かって白く輝く光線が収束してやがて光線が消えるという、まるでアナログテレビのブラウン管の電源が切れたような表示態様となる。このとき、保留数表示領域HS、サブ変動領域KSZの内容は表示された状態が維持される。つまり、サブ変動領域KSZにおいて、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)が継続されている。この状態が、当落結果(はずれ)を報知する時期が到来するまで維持される。そして、当落結果(はずれ)を報知する時期が当落すると、図60(C)~図60(J)に示したように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、上述したように、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて同一のタイミングで停止表示される。
一方、当たりである場合においても、はずれと同様に、まず表示画面7aがブラックアウトし(真っ黒な画面となり)、表示画面7aの中央へ向かって白く輝く光線が収束してやがて光線が消えるという、まるでアナログテレビのブラウン管の電源が切れたような表示態様となる。このとき、保留数表示領域HS、サブ変動領域KSZの内容は表示された状態が維持される。つまり、サブ変動領域KSZにおいて、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)が継続されている。その後、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrの中央に例えば数字「7」となって現れ同一の水平線上に並んで仮停止したのち停止表示され、当落結果として当たりとなる確定表示となり、その後、当たり遊技が開始されることとなる。当落結果として当たりが報知されるときには、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが停止表示(確定表示)されると同時に、サブ変動領域KSZにおいて、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄も、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rと同一の数字(数字の図柄、ここでは数字「7」)で停止表示(確定表示)される。
装飾図柄停止位置不定演出Aでは、表示画面7aがブラックアウトした期間(真っ黒な画面となった期間)が長くなればなるほど当たりへの期待度が高くなるようになっているため、表示画面7aがブラックアウト(真っ黒な画面)という単調な画面となっているものの、遊技者の期待感を高めて煽ることができる。
このように、装飾図柄停止位置不定演出Aでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの停止位置がランダム(不規則)に変化することができるようになっている。このとき、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rのうち、1つの装飾図柄と他の1つの装飾図柄とが重なって表示されるときには、例えば、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rのうち、中装飾図柄8Cと右装飾図柄8Rとの位置関係において、図60(F)における中装飾図柄8Cと右装飾図柄8Rとが重なって表示されるときには、中装飾図柄8Cが右装飾図柄8Rの手前側に配置されることで、中装飾図柄8Cが右装飾図柄8Rの一部を覆う表示態様となっているのに対して、図60(H)における中装飾図柄8Cと右装飾図柄8Rとが重なって表示されるときには、右装飾図柄8Rが中装飾図柄8Cの手前側に配置されることで、右装飾図柄8Rが中装飾図柄8Cの一部を覆う表示態様となっている。また、例えば左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rのうち、左装飾図柄8Lと中装飾図柄8Cとの位置関係において、図60(I)における左装飾図柄8Lと中装飾図柄8Cとが重なって表示されるときには、中装飾図柄8Cが左装飾図柄8Lの手前側に配置されることで、中装飾図柄8Cが左装飾図柄8Lの一部を覆う表示態様となっているのに対して、図60(J)における左装飾図柄8Lと中装飾図柄8Cとが重なって表示されるときには、左装飾図柄8Lが中装飾図柄8Cの手前側に配置されることで、左装飾図柄8Lが中装飾図柄8Cの一部を覆う表示態様となっている。このため、装飾図柄停止位置不定演出Aでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの停止位置がランダム(不規則)に変化するほかに、中装飾図柄8Cと右装飾図柄8Rとの位置関係(前後関係)、左装飾図柄8Lと中装飾図柄8Cとの位置関係(前後関係)に対してもランダム(不規則)に変化するようになっているため、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)のバリエーションを増やすことができるようになっている。これにより、装飾図柄停止位置不定演出Aに対する遊技者の遊技意欲の低下を抑制することに寄与することができる。
なお、装飾図柄停止位置不定演出Aにおいて、左装飾図柄8Lは、変動演出(変動表示)される左変動表示領域8Lrから表示画面7aの上辺、左辺、及び下辺から飛び出すことがなかったが、飛び出すような表示態様としもよい。この場合、左装飾図柄8Lが飛び出した部分は視認困難となる。また、中装飾図柄8Cは、変動演出(変動表示)される中変動表示領域8Crから表示画面7aの上辺、及び下辺から飛び出すことがなかったが、飛び出すような表示態様としもよい。この場合、中装飾図柄8Cが飛び出した部分は視認困難となる。また、右装飾図柄8Rは、変動演出(変動表示)される右変動表示領域8Rrから表示画面7aの上辺、右辺及び下辺から飛び出すことがなかったが、飛び出すような表示態様としもよい。この場合、右装飾図柄8Rが飛び出した部分は視認困難となる。
[装飾図柄停止位置不定演出B]
次に、装飾図柄停止位置不定演出Bについて図61を参照して説明する。図61は、装飾図柄停止位置不定演出Bを説明するための図である。装飾図柄停止位置不定演出Bは、特殊遊技モードへ移行されると、行われるものであり、ここでは、通常遊技状態における遊技モードから通常遊技状態における特殊遊技モードへ移行したときについて以下に説明する。
まず、図61(A)に示すように、画像表示装置7の表示画面7aには、3つの装飾図柄の変動表示領域(「装飾図柄の変動領域」ともいう。)として縦長の矩形状領域が3つ(つまり表示画面7aを列状に3つ等分された領域)が設けられている。立体画像の左装飾図柄8L、立体画像の中装飾図柄8C、立体画像の右装飾図柄8Rが各変動表示領域の上側から表示画面7aの下側へ向かってリールが回転される表示態様により装飾図柄(図柄:数字「1」~数字「9」)の変動演出(変動表示)が開始される。具体的には、左装飾図柄8Lが左変動表示領域8Lrの上側から左変動表示領域8Lrの下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの上側から中変動表示領域8Crの下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrの上側から右変動表示領域8Rrの下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始される。左変動表示領域8Lrの縦距離寸法、中変動表示領域8Crの縦距離寸法、右変動表示領域8Rrの縦距離寸法が同一の縦距離寸法であり、さらに、左変動表示領域8Lrの横距離寸法、中変動表示領域8Crの横距離寸法、右変動表示領域8Rrの横距離寸法が同一の横距離寸法となっている。
各装飾図柄の変動演出(変動表示)では、いずれも、数字「1」→数字「2」→数字「3」→数字「4」→数字「5」→数字「6」→数字「7」→数字「8」→数字「9」→数字「1」→数字「2」→・・・という順番でリールが回転する表示態様で変動演出(変動表示)されている。
数字「1」~数字「9」のうち、数字「7」を除く奇数の図柄である数字「1」、数字「3」、数字「5」、数字「9」が明るい赤色を有し、偶数の図柄である数字「2」、数字「4」、数字「6」、数字「8」が明るい青色を有し、数字「7」が黄色(ゴールド色)を有している。また数字「1」~数字「9」の大きさは、それぞれ縦距離寸法が左変動表示領域8Lr(中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rr)の縦距離寸法の約3分の1の距離寸法を有し、それぞれ横距離寸法が左変動表示領域8Lr(中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rr)の横距離寸法の約2分の1の距離寸法を有した通常サイズとなっている。なお、数字「1」~数字「9」は、楷書体、ゴシック体、明朝体など既存の書体(一般に流通している書体)と異なる演出用としてあらたに作成された特別書体(独自作成された特別書体)により形成されている。
通常遊技状態における遊技モードでは、装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された装飾図柄が低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、装飾図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。装飾図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。なお、装飾図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。
また、表示画面7aの右上側には、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rとそれぞれ対応する小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄が変動演出(変動表示)される横長矩形形状を有するサブ変動領域KSZが設けられている。サブ変動領域KSZの背景画像は、単色(例えば、暗色(濃暗色系)または暗色に近い色(例えば、深緑色)に固定されており、他の色へ変化することがない。サブ変動領域KSZは、表示画面7aの右上側に配置されているため、右装飾図柄8Rの変動領域となっている右変動表示領域8Rrと重なっているものの、サブ変動領域KSZが最も手前側となるように配置されることで、右装飾図柄8Rがサブ変動領域KSZの後方に配置され右装飾図柄8Rによりサブ変動領域KSZが遮られることがないし、他の演出画像が出現しても、他の演出画像がサブ変動領域KSZの後方に配置され他の演出画像によりサブ変動領域KSZが遮られることがない。つまり、サブ変動領域KSZに表示される内容が右装飾図柄8Rや他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。
小型の装飾図柄は、数字図柄であり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの書体と異なる書体(例えば、明朝体)となっており、サブ変動領域KSZの背景画像の単色に対してコントラスが高い他の単色(例えば、明色(黄色や白色))に統一されており、他の色へ変化することがない。小型の装飾図柄は、サブ変動領域KSZの背景画像の手前側に配置され常に不透明な状態となっており、変動開始されても半透明な状態となることがなく、さらに表示画面7aから消えることがない。
小型の装飾図柄は、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rと異なりリールが回転される表示態様で変動演出(変動表示)が行われず、同一の表示位置において同一の大きさで不透明な状態で次々に数字図柄が出現する表示態様により変動演出(変動表示)が行われている。
左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rによる変動演出(変動表示)が開始されると、これに伴い、サブ変動領域KSZにおいて、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)が開始され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示されると同時に、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄もすべて停止表示される。
左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rのうちいずれかまたは複数が仮停止表示した状態(例えば、左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが同一の図柄で仮停止表示してリーチが形成された状態)であっても、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄は、すべて変動演出(変動表示)が継続された状態となっている。具体的には、左装飾図柄8Lが仮停止表示されても、小型の左装飾図柄の変動演出(変動表示)が継続され、右装飾図柄8Rが仮停止表示されても、小型の右装飾図柄の変動演出(変動表示)が継続され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示されると同時に、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄もすべて停止表示される。
なお、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示された状態であって、同一の図柄に揃わずにはずれとなった場合には、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄を、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの各図柄と同一の図柄としてもよいし、全く異なる図柄としてもよい。具体的には、例えば、左装飾図柄8Lが数字「1」、中装飾図柄8Cが数字「2」、右装飾図柄8Rが数字「3」で停止表示されたときに、小型の左装飾図柄が数字「1」、小型の中装飾図柄が数字「2」、小型の右装飾図柄が数字「3」で停止表示されてもよいし、小型の左装飾図柄が数字「5」、小型の中装飾図柄が数字「6」、小型の右装飾図柄が数字「7」で停止表示されるようにしてもよい。
これに対して、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示された状態であって、同一の図柄に揃って当たりとなった場合には、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄を、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの各図柄と同一の図柄に揃うようになっている。
第1特図保留の消化として現在変動中の左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rに対応する当該変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている当該変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。当該変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として保留表示エリアが設けられている。この保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ、最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、当該変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
当該変動表示位置9Cdが表示画面7aの下側中央に配置され、第1保留表示位置9Adが当該変動表示位置9Cdの左側に配置されているため、当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adとは、中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域8Crと重なっているものの、中装飾図柄8Cが当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの後方に配置され中装飾図柄8Cにより当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることがない。ただし、他の演出画像が出現すると、他の演出画像が当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの後方に配置される場合には他の演出画像により当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることがないものの、他の演出画像が当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの前方に配置される場合には他の演出画像により当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることとなる。
第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aの左下側に配置されているため、第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adは、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lrと重なっているものの、左装飾図柄8Lが第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの後方に配置され左装飾図柄8Lにより第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることがない。ただし、他の演出画像が出現すると、他の演出画像が第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの後方に配置される場合には他の演出画像により第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることがないものの、他の演出画像が第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの前方に配置される場合には他の演出画像により第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることとなる。
このように、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adのうち、第1保留表示位置9Adが中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域8Crと重なり、第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lrと重なるようになっているため、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adからなる第1特図保留としての保留表示エリアが中変動表示領域8Crと左変動表示領域8Lrとに跨って配置されている。
ここでは、当該変動表示位置9Cdには、白い球状の当該変動アイコン9Cが表示され、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adには、保留アイコン9Aが表示されている。つまり、保留アイコンが消化されずにストックされたものが4つ存在する状態となっている。なお、以下の説明では、装飾図柄の変動演出(変動表示)中において、第1始動口20へ遊技球が入球して保留アイコンが3つまたは4つ存在する状態(つまり、保留数3または保留数4)となるのに対して第2始動口21へ遊技球が入球しない場合を前提とする。また、保留数が大きくなると、変動演出(変動表示)が開始されてから終了するまでに亘る時間(変動時間)が短くなる。例えば本実施形態では、保留数3や保留数4である場合にはリーチ無しハズレにおいて変動時間が5000ミリ秒(0.5秒)となっている。
また、表示画面7aの左上側には、上述したサブ変動領域KSZと対向して(同一の水平線上に並んで)、第1始動口20への遊技球の入球に基づく第1特図保留と、第2始動口21への遊技球の入球に基づく第2特図保留と、がそれぞれ保留数(数字)として表示される横長矩形形状を有する保留数表示領域HSが設けられている。保留数表示領域HSの縦距離寸法とサブ変動領域KSZの縦距離寸法とは、同一の縦距離寸法を有し、保留数表示領域HSの横距離寸法とサブ変動領域KSZの横距離寸法とは、同一の横距離寸法を有している。つまり、保留数表示領域HSの形状とサブ変動領域KSZの形状とが同一の形状となっている。
保留数表示領域HSの背景画像は、サブ変動領域KSZの背景画像と異なり、無色透明に固定されており、不透明となったり、他の色へ変化したりすることがない。保留数表示領域HSは、表示画面7aの左上側に配置されているため、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lrと重なっているものの、保留数表示領域HSが最も手前側となるように配置されることで、左装飾図柄8Lが保留数表示領域HSの後方に配置され左装飾図柄8Lにより保留数表示領域HSが遮られることがないし、他の演出画像が出現しても、他の演出画像が保留数表示領域HSの後方に配置され他の演出画像により保留数表示領域HSが遮られることがない。
第1特図保留の数(保留数(数字))と第2特図保留の数(保留数(数字))とは、小型の装飾図柄の書体と異なる書体(例えば、ゴシック体)となっており、保留数表示領域HSの背景画像の単色に対してコントラスが高い他の単色にそれぞれ設定されており、他の色へ変化することがない。第1特図保留の数(保留数(数字))と第2特図保留の数(保留数(数字))とは、保留数表示領域HSの背景画像の手前側に配置され常に不透明な状態となっており、表示画面7aから消えることがない。具体的には、第1始動口20への遊技球の入球に基づく第1特図保留の数を青色数字で保留数表示領域HSの左側、第2始動口21への遊技球の入球に基づく第2特図保留の数を赤色数字で保留数表示領域HSの右側に互いに離間した状態で配置されて常に表示されている。これらの数字は、保留球の数を数値として表示されるため、表示画面7aに表示される各種背景画像、各種装飾用画像に紛れて判別が困難となり難くすることができ、直感的にわかりやすい。つまり、保留数表示領域HSに表示される内容が他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。なお、第1特図保留の数を示す青色は、偶数の図柄である数字「2」、数字「4」、数字「6」、数字「8」が有する明るい青色と異なる色である(同一の色ではない)ものの、類似する色となっている。第2特図保留の数を赤色は、数字「7」を除く奇数の図柄である数字「1」、数字「3」、数字「5」、数字「9」が有する明るい赤色と異なる色である(同一の色ではない)ものの、類似する色となっている。
ここで、保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9C(以下、単に「アイコン」という場合がある。)について簡単に説明すると、形状や色の違いにより、アイコンに対応する抽選時の当たりの期待度の違いを表している。例えば、黄色(ゴールド)の星形のアイコン、黒い球状のアイコン、笑顔球体のアイコン、白い球状のアイコンという4つのアイコンのうち、黄色(ゴールド)の星形のアイコンが最も当たりの期待度が高く、黒い球状のアイコンが2番目に当たりの期待度が高く、笑顔球体のアイコンが3番目に当たりの期待度が高く、白い球状のアイコンが最も当たりの期待度が低いものとなっている。笑顔球体のアイコンには、さらに、例えば青色→緑色→赤色→ゴールド(黄色)→七色(レインボー(当たり濃厚))という順番で当たりとなる期待度が高く設定されている。
通常遊技状態における遊技モードでは、図61(A)に示すように、装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、その後、左変動表示領域8Lrを上側から下側へ向かって変動表示する左装飾図柄8Lが左変動表示領域8Lrの中央で仮停止表示され上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。その後、右変動表示領域8Rrを上側から下側へ向かって変動表示する右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrの中央で仮停止表示され、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。その後、中変動表示領域8Crを上側から下側へ向かって変動表示する中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの中央で仮停止表示され、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。
なお、通常遊技状態における遊技モードでは、背景画像として複数種類の通常遊技用背景画像が用意されており、適宜、背景画像が切り替わるようになっている。
その後、図61(B)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C,右装飾図柄8Rがそれぞれの変動表示領域の中央ですべて停止表示(確定表示)されることにより、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C,右装飾図柄8Rが同一水平線上に並んで停止表示(確定表示)される。これに伴い当該変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。
続いて、第1保留表示位置9Adに載置される保留アイコン9Aを消化するために、当該変動表示位置9Cdへ向かって移動開始すると、図61(C)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8R、当該変動表示位置9Cd、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9ad、当該変動アイコン9C、すべての保留アイコン9Aが表示画面7aから消えると、後述する第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)が開始され、その後、背景画像が通常遊技用背景画像からAモード専用背景画像に切り換わり、表示画面7aの中央に大きく、後述する「Aモード突入」というメッセージ画像MSGが表示される。このAモードは、特殊遊技モードである。Aモードでは、上述した図61(A),(B)の通常遊技状態における遊技モードでの装飾図柄の変動演出(変動表示)と異なる表示態様となる装飾図柄停止位置不定演出Bが開始される。
Aモード専用背景画像は、通常遊技状態における遊技モードにおいて背景画像として使用される通常遊技用背景画像と異なる背景画像であって、Aモードにおいてのみ専用に使用される背景画像となっている。Aモード専用背景画像は、1つのみ用意されてもよいし、複数種類用意されていてもよい。
本実施形態では、装飾図柄停止位置不定演出Bが発生する条件としては、例えば、当たりが発生することなく変動演出(変動表示)を行った回数が通常確率状態(非高確率状態、低確率状態、通常状態)の2.5倍~3倍に到達したときに発生するようになっている。また、装飾図柄停止位置不定演出Bでは、予め定めた回数の変動演出(変動表示)が行われるようになっている。この「予め定めた回数」は、例えば、通常確率状態(非高確率状態、低確率状態、通常状態)の3.8倍までの回数となっており、ここでは115回となっている。
装飾図柄停止位置不定演出Bが開始されると、表示画面7aの左下側に、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rとそれぞれ対応する中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄が変動演出(変動表示)される横長矩形形状を有する第2サブ変動領域CSZが設けられている。第2サブ変動領域CSZの縦距離寸法は、サブ変動領域KSZの縦距離寸法と比べて、約5倍程度大きい縦距離寸法を有し、第2サブ変動領域CSZの横距離寸法は、サブ変動領域KSZの横距離寸法と比べて、約5倍程度大きい横距離寸法となっており、相似する形状となっている。
第2サブ変動領域CSZにおいて変動演出(変動表示)される中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄の大きさは、サブ変動領域KSZにおいて変動演出(変動表示)される小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄の大きさと比べて大きい(約5倍程度大きい)ものの、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの大きさと比べて小さい。また、中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄は、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄と異なり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rを小さくした形状を有し相似した形状であり、同一の色となっている。つまり、中型の左装飾図柄は、左装飾図柄8Lの外形を小さくしたものであって左装飾図柄8Lと同一の色を有し、中型の中装飾図柄は、中装飾図柄8Cの外形を小さくしたものであって中装飾図柄8Cと同一の色を有し、中型の右装飾図柄は、右装飾図柄8Rの外形を小さくしたものであって右装飾図柄8Rと同一の色を有している。
第2サブ変動領域CSZの背景画像は、サブ変動領域KSZの背景画像と異なり、無色透明に固定されており、不透明となったり、他の色へ変化したりすることがない。第2サブ変動領域CSZは、表示画面7aの左下側に配置されているため、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lrと重なっているものの、本実施形態では、第2サブ変動領域CSZが表示画面7aに表示されている期間において、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが表示画面7aから消えた状態となっているため、左装飾図柄8Lによりサブ変動領域KSZが遮られることがない。また、第2サブ変動領域CSZが最も手前側となるように配置されることで、他の演出画像が出現しても、他の演出画像が第2サブ変動領域CSZの後方に配置され他の演出画像により第2サブ変動領域CSZが遮られることがない。つまり、第2サブ変動領域CSZに表示される内容が左装飾図柄8Lや他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。
中型の装飾図柄は、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rと異なりリールが回転される表示態様で変動演出(変動表示)が行われず、同一の表示位置において、例えば、中型の装飾図柄の左端から手前を通って中型の装飾図柄の右端へ向かって、まるでコインが回転するように、変動演出(変動表示)が行われるようになっている。そして、中型の装飾図柄、つまり中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄は、同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始されると、同一のタイミングで停止表示される。
本実施形態において最大115回の変動演出(変動表示)が行われる装飾図柄停止位置不定演出Bが開始されると、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)が開始され、所定回数(本実施形態では、10回)だけ行われる。第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)が所定回数(10回)だけ行われている期間においては、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが表示画面7aから消えた状態となっている。第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)が開始され、2回目の変動演出(変動表示)が行われているときに、金色(ゴールド色)を有する「Aモード突入」というメッセージ画像MSGが表示される。このメッセージ画像MSGは、所定時間(本実施形態では、5秒間)だけ表示されたのち、表示画面7aから消え、その後、「Aモード」というメッセージ画像がテロップTP1(例えば図61(D)を参照。)として表示画面7aの上辺に沿って表示画面の7aの右辺から左辺へ向かってテロップの表示態様で、装飾図柄停止位置不定演出Bが行われている期間、繰り返し移動表示される。
「Aモード」というメッセージ画像であるテロップTP1は、「Aモード突入」というメッセージ画像MSGと同一の色(金色(ゴールド色))となっている。テロップTP1が移動表示される領域は、表示画面7aの上辺から所定距離寸法を有する帯状の領域であり、サブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約4倍の大きさ有している。テロップTP1が移動表示される領域は、サブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSと重なっているものの、サブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSが上述したように最も手前側となるように配置されているため、テロップTP1がサブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSの後方に配置されテロップTP1によりサブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSが遮られることがない。つまり、サブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSに表示される内容がテロップTP1により視認性が阻害されないようになっている。
テロップTP1が移動表示される領域は、上述したように、表示画面7aの上辺から所定距離寸法を有する帯状の領域であり、この領域は、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lrにおける上側の領域と重なっているし、中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域8Crにおける上側の領域と重なっているし、右装飾図柄8Rの変動領域となっている右変動表示領域8Rrにおける上側の領域と重なっている。本実施形態では、テロップTP1が移動表示される領域が左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrの後方に配置されているようになっている。このため、テロップTP1が移動表示される領域により左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが遮られることがない。つまり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、テロップTP1が移動表示される領域により視認性が阻害されないようになっている。
テロップTP1は、表示画面7aの上辺に沿って表示画面の7aの右辺から左辺へ向かって移動表示されているときにおいて、途中で突然消えたりしないし、粒子化されて徐々に消えたりしない。テロップTP1は、一定速度であるテロップTP1用速度で移動表示されている。
装飾図柄停止位置不定演出Bが行われ、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)として所定回数目(10回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、この変動演出(変動表示)が終了する直前において、図61(D)に示すように、表示画面7aの下側中央に「残り105」というカウンタ画像CNTが表示される。カウンタ画像CNTは半透明な横長矩形形状を有するカウンタ画像用背景画像の手前側に配置されるようになっており、この半透明な横長矩形形状を有するカウンタ画像用背景画像の縦距離寸法は、サブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約3倍の大きさを有し、この半透明な横長矩形形状を有するカウンタ画像用背景画像の横距離寸法は、サブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の横距離寸法と比べて約6倍の大きさを有している。
この半透明な横長矩形形状を有するカウンタ画像用背景画像は、中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域8Crと重なっているものの、カウンタ画像用背景画像が最も手前側となるように配置されることで、中装飾図柄8Cがカウンタ画像用背景画像の後方に配置され中装飾図柄8Cによりカウンタ画像用背景画像の手前に配置されるカウンタ画像CNTが遮られることがないし、他の演出画像が出現しても、他の演出画像がカウンタ画像用背景画像の後方に配置され他の演出画像によりカウンタ画像用背景画像の手前に配置されるカウンタ画像CNTが遮られることがない。つまり、カウンタ画像用背景画像の手前に配置されるカウンタ画像CNTが中装飾図柄8Cや他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。なお、カウンタ画像用背景画像が半透明となっているため、カウンタ画像用背景画像のうちカウンタ画像CNTが配置されない領域(つまりカウンタ画像用背景画像のうちカウンタ画像CNTと対応しない領域)は、半透明なカウンタ画像用背景画像を通して中装飾図柄8Cや他の演出画像(左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの背景画像)を視認可能となっている。
また、表示画面7aの下側中央に「残り105」というカウンタ画像CNTが表示されると、これに伴い(カウンタ画像CNTの表示開始から少し遅れて)左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが再び出現して停止表示される。このとき、再び出現した左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの大きさは、消えるまえにおける大きさ、つまり図61(A),(B)に示した遊技モードにおける左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの大きさと異なる大きさとなり、再び出現した左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの向きは、図61(A),(B)に示した遊技モードにおける左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの向きと異なる向きとなるものがあり、再び出現した左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが仮停止表示および停止表示された位置が図61(A),(B)に示した遊技モードにおける左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが仮停止表示および停止表示された位置と異なっている。
具体的には、図61(D)の装飾図柄停止位置不定演出Bにおいて仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの大きさは、図61(B)の遊技モードにおいて仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの通常サイズと比べて大きくなっている。また、図61(B)の遊技モードにおいて左装飾図柄8Lが仮停止表示および停止表示される位置は、左装飾図柄8Lの変動領域である左変動表示領域8Lrの中央であるのに対して、図61(D)の装飾図柄停止位置不定演出Bにおいて左装飾図柄8Lの仮停止表示および停止表示される位置は、左装飾図柄8Lの変動領域である左変動表示領域8Lrの中央ではなく、左変動表示領域8Lrの右上側となっており、左装飾図柄8Lの上側一部が左変動表示領域8Lrの上辺から飛び出して視認困難となっている。また、図61(B)の遊技モードにおいて仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lが傾いていない(左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっている)のに対して、図61(D)の装飾図柄停止位置不定演出Bにおいて仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに少し傾いた角度となり、左装飾図柄8Lが左方向へ少し傾いた状態となっている。このとき、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の左装飾図柄が数字「1」で停止表示されると、左装飾図柄8Lが数字「1」で停止表示される。
図61(D)の装飾図柄停止位置不定演出Bにおいて仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの大きさは、図61(B)の遊技モードにおいて仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの通常サイズと比べて少し大きくなっているものの左装飾図柄8Lの大きさと比べて小さくなっている。また、図61(B)の遊技モードにおいて右装飾図柄8Rの仮停止表示および停止表示される位置は、右装飾図柄8Rの変動領域である右変動表示領域8Rrの中央であるのに対して、図61(D)の装飾図柄停止位置不定演出Bにおいて右装飾図柄8Rの仮停止表示および停止表示される位置は、右装飾図柄8Rの変動領域である右変動表示領域8Rrの中央ではなく、右変動表示領域8Rrの左上側となっており、右装飾図柄8Rの上側一部が右変動表示領域8Rrの上辺から飛び出して視認困難となっている。右変動表示領域8Rrの上側にサブ変動領域KSZが設けられているものの、サブ変動領域KSZが最も手前側に配置されているため、数字「2」の右装飾図柄8Rの一部がサブ変動領域KSZにより覆われた状態となる。また、図61(B)の遊技モードにおいて仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rが傾いていない(右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっている)のに対して、図61(D)の装飾図柄停止位置不定演出Bにおいて仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに少し傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが右方向へ少し傾いた状態となっている。このとき、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の右装飾図柄が数字「2」で停止表示されると、右装飾図柄8Rが数字「2」で停止表示される。
図61(D)の装飾図柄停止位置不定演出Bにおいて仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの大きさは、図61(B)の遊技モードにおいて仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの通常サイズと比べてかなり大きくなっており、左装飾図柄8Lの大きさと比べて大きくなっている。また、図61(B)の遊技モードにおいて中装飾図柄8Cの仮停止表示および停止表示される位置は、中装飾図柄8Cの変動領域である中変動表示領域8Crの中央であるのに対して、図61(D)の装飾図柄停止位置不定演出Bにおいて中装飾図柄8Cの仮停止表示および停止表示される位置は、中装飾図柄8Cの変動領域である中変動表示領域8Crの中央ではなく、中変動表示領域8Crの下側となっている。また、図61(B)の遊技モードにおいて仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rが傾いていない(右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっている)と同様に、図61(D)の装飾図柄停止位置不定演出Bにおいて仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっており、中装飾図柄8Cが傾いていない状態となっている。このとき、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の中装飾図柄が数字「3」で停止表示されると、中装飾図柄8Cが数字「3」で停止表示される。中変動表示領域8Crの下側にカウンタ画像CNTが設けられているものの、カウンタ画像CNTが最も手前側に配置されているため、数字「3」の中装飾図柄8Cの一部がカウンタ画像CNTにより覆われた状態となる。
なお、本実施形態では、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)として所定回数目(10回目)の変動演出(変動表示)が行われ、この変動演出(変動表示)が終了する直前において、表示画面7aの下側中央に「残り105」というカウンタ画像CNTが表示されるとともに、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが再び出現して停止表示されるようになっていたが、装飾図柄停止位置不定演出Bが開始され所定時間(例えば、10秒)だけ経過すると、カウンタ画像CNTが表示され、さらに、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが停止表示する時期が到来する直前に左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが再び出現するようにしてもよい。左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが再び出現するときには、第2サブ変動領域CSZが表示画面7aから消え、中型の装飾図柄も表示画面7aから消える。
所定回数(10回)の変動演出(変動表示)が終了し、続いて、所定回数(10回)+1回目(つまり11回目)の変動演出(変動表示)が開始され、中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄が同一のタイミングでコインが回転するように変動演出(変動表示)が開始されると、図61(E)に示すように、第2サブ変動領域CSZが表示画面7aから消え、中型の装飾図柄も表示画面7aから消えるとともに、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ発光して対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrにおいて下方へリールが回転するように変動演出(変動表示)され、カウンタ画像CNTが「残り104」に更新されて表示される。つまり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄が同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始される。なお、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで停止表示される。
このとき、装飾図柄停止位置不定演出Bにおいて左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、図61(A),(B)に示した遊技モードにおける左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)と異なる表示態様となっている。図61(A),(B)に示した遊技モードにおける各装飾図柄の変動演出(変動表示)では、いずれも、上述したように、数字「1」→数字「2」→数字「3」→数字「4」→数字「5」→数字「6」→数字「7」→数字「8」→数字「9」→数字「1」→数字「2」→・・・という順番でリールが回転する表示態様で変動演出(変動表示)されているのに対して、装飾図柄停止位置不定演出Bでは、停止表示された各装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、各装飾図柄が発光したのち、各装飾図柄の変動表示領域の下側へ向かって変動され、または、各装飾図柄が発光しながら各装飾図柄の変動表示領域の下方へ向かって変動され、その後、停止表示された各装飾図柄の1つ後続の数字が表れず、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて停止表示される。これは、第2サブ変動領域CSZが表示画面7aから消え、中型の装飾図柄も表示画面7aから消えることにより生ずるものであり、これにより、まるでランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま突然現れて停止表示されるという表示態様を実現することができる。
具体的には、図61(D)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)が開始されると、左装飾図柄8Lが発光して、図61(D)において停止表示された左装飾図柄8Lの数字「1」に後続する数字「2」が不透明となって表れて図61(E)において左装飾図柄8Lとして停止表示されず、ランダムな数字「4」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(E)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの大きさは、図61(D)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの大きさと比べて大きくなっている。さらに、図61(D)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの位置は、左変動表示領域8Lrの右上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(E)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの位置が左変動表示領域8Lrの右上側ではなく左変動表示領域8Lrの下側となっている。さらに、図61(D)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに少し傾いた角度となり、左装飾図柄8Lが左方向へ少し傾いた状態となっていたのに対して、図61(E)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっている。
図61(D)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が開始されると、右装飾図柄8Rが発光して、図61(D)において停止表示された右装飾図柄8Rの数字「2」に後続する数字「3」が不透明となって表れて図61(E)において右装飾図柄8Rとして停止表示されず、ランダムな数字「5」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(E)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの大きさは、図61(D)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの大きさと比べてかなり大きくなっており、左装飾図柄8Lの大きさと比べて大きくなっている。さらに、図61(D)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの位置は、右変動表示領域8Rrの左上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(E)において停止表示された数字「5」の右装飾図柄8Rの位置が右変動表示領域8Rrの左上側ではなく右変動表示領域8Rrの中央上側寄りとなっており、右装飾図柄8Rの上側一部と右側一部とが右変動表示領域8Rrの上辺と右辺とからそれぞれ飛び出して視認困難となっている。さらに、図61(D)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに少し傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが右方向へ少し傾いた状態となっていたのに対して、図61(E)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに大きく傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが左方向へ大きく傾いた状態となっている。
図61(D)において停止表示された数字「3」の中装飾図柄8Cの動演出(変動表示)が開始されると、中装飾図柄8Cが発光して、図61(D)において停止表示された中装飾図柄8Cの数字「3」に後続する数字「4」が不透明となって表れて図61(E)において中装飾図柄8Cとして停止表示されず、ランダムな数字「1」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(E)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの大きさは、図61(D)において仮停止表示および停止表示された数字「3」の中装飾図柄8Cの大きさと比べてかなり小さくなっており、通常サイズと比べてもかなり小さくなっている。さらに、図61(D)において停止表示された数字「3」の中装飾図柄8Cの位置は、中変動表示領域8Crの下側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(E)において停止表示された数字「1」の中装飾図柄8Cの位置が中変動表示領域8Crの下側ではなく中変動表示領域8Crの中央やや左側となっている。さらに、図61(D)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっていたのに対して、図61(E)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに少し傾いた角度となり、中装飾図柄8Cが左方向へ少し傾いた状態となっている。
第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)として所定回数(10回)+1回目(つまり11回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、「まだまだ続く・・・」というメッセージ画像であるテロップTP2が表示画面7aの上辺と平行となるように表示画面の7aの右辺から左辺へ向かってテロップの表示態様で複数(ここでは3つのテロップTP2)移動表示される。テロップTP2は、白色となっており、他の色(例えば、青色、赤色、レインボー色)となると当たりの期待度が白色と比べて高くなっている(例えば、当たり期待度は、白色が最も小さく、青色、赤色、そしてレインボー色という順番で大きくなる)。テロップTP2の縦距離寸法の大きさがサブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約2倍の大きさ有している。テロップTP2が移動表示される領域は、テロップTP1が移動表示される領域の下辺と、カウンタ画像用背景画像の上辺と、の間となっており、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lr、中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域8Cr、右装飾図柄8Rの変動領域となっている右変動表示領域8Rrをそれぞれ跨ぐこととなる。テロップTP2が最も手前側となるように配置されることで、テロップTP2が右変動表示領域8Rr、中変動表示領域8Cr、そして左変動表示領域8Lrを跨ぐ場合であっても、テロップTP2が右装飾図柄8R、中装飾図柄8C、左装飾図柄8Lの前方に配置され右装飾図柄8R、中装飾図柄8C、左装飾図柄8LによりテロップTP2が遮られることがない。この点で、上述したテロップTP1がサブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSの後方に配置されテロップTP1がサブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSに遮られるという点で相違する。
なお、テロップTP2は、表示画面7aの左辺へ到達すると、表示画面7aの右辺から再び出現するものでないという点で上述したテロップTP1が繰り返し移動表示されるという点で相違している。複数のテロップTP2は、移動速度がそれぞれ異なるように設定されていてもよいし、同一の速度に設定されていよく、複数のテロップTP2が表示画面7aの右辺から出現するタイミングが異なることで、当該変動において表示画面7aの左辺に到達して消えるものもあれば、次の変動を跨いで表示画面7aの左辺に到達して消えるものもあるし、さらに次の変動(複数の変動)を跨いで表示画面7aの左辺に到達して消えるものもある。
また、テロップTP2は、表示画面7aの右辺から出現して表示画面の7aの左辺へ向かって移動表示されているときにおいて、途中で突然消えたりする場合があるし、粒子化されて徐々に消えたりする場合があるし、画像情報が欠落した表示態様(例えば画像が小ブロックに分割されて正規に並ばずイレギュラな並びとなり不明瞭な画像へ変化した表示態様)となって読み難い表示態様とする場合があるという点で上述したテロップTP1が表示画面7aの上辺に沿って表示画面の7aの右辺から左辺へ向かって移動表示されているときにおいて途中で突然消えたりしないし、粒子化されて徐々に消えたりしないし、画像情報が欠落した表示態様とならないという点で相違している。
また、テロップTP2は、テロップTP1の一定速度(テロップTP1用速度)と同一の一定速度で移動表示される場合があるし、テロップTP1の一定速度(テロップTP1用速度)と比べて速い一定速度で移動表示される場合があるし、テロップTP1の一定速度(テロップTP1用速度)と比べて遅い一定速度で移動表示される場合がある。また、テロップTP2は、表示画面7aの右辺から左辺へ向かって移動表示されているときに速度が加速される場合があるし、表示画面7aの右辺から左辺へ向かって移動表示されているときに速度が減速される場合があるし、表示画面7aの右辺から左辺へ向かって移動表示されているときに速度が加速されたり減速されたりする場合がある。このような点も、上述したテロップTP1と異なっている。
また、テロップTP2は、表示画面7aの右辺から出現して表示画面の7aの左辺へ向かって移動表示されているときにおいて、途中で突然停止する場合があるし、減速して停止する場合がある。テロップTP2が停止すると、爆発して表示画面7aから単に消える場合があるし、表示画面7aが後述するブラックアウト(真っ暗な画面)となり、その後、当落結果が表示される場合がある。このような点も、上述したテロップTP1と異なっている。
また、テロップTP2は、表示画面7aの右辺から出現して表示画面の7aの左辺へ向かって移動表示されているときにおいて、途中で書体が変化したり(例えば、テロップTP2のすべての文字または一部の文字のフォントが変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字を太字に変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字を細字に変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字を斜体に変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字のサイズが大きく変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字のサイズが小さく変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字に下線が付与されたり)する場合があるし、内容が他の内容へ変化したりする場合がある。このような点も、上述したテロップTP1と異なっている。
また、テロップTP2は、表示画面7aの右辺から出現するとき、テロップTP2の縦距離寸法の大きさがサブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約2倍の大きさ有しているが、テロップTP2の縦距離寸法の大きさがサブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約2倍を超える大きさとなって移動表示される場合があるし、テロップTP2の縦距離寸法の大きさがサブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約2倍未満の大きさとなって移動表示される場合がある。また、テロップTP2は、テロップTP2の縦距離寸法の大きさがサブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約2倍を超える大きさとなって移動表示されるときには、赤色、レインボー色となる場合もある。このような点も、上述したテロップTP1と異なっている。
テロップTP2の内容は、複数存在し、遊技者が演出ボタン63を操作して選択設定することができるようになっている。テロップTP2の内容としては、例えば、遊技機の世界観を表す複数のキャラクタのうちいずれかのキャラクタを選択設定し、この選択設定したキャラクタによるコメントの内容であったり、装飾図柄停止位置不定演出Bにおいて流れる音楽の歌詞の一部が含まれた内容であったり、装飾図柄停止位置不定演出Bの背景画像の世界観を表現する複数人によるコメントの内容であったりする。もちろん、テロップTP2の表示と非表示とを選択設定することもできるようになっている。このような選択設定は、遊技者が遊技中における設定モードで行うことができるようにしてもよいし、客待ち状態(遊技者待ちの状態)における設定モードで行うことができるようにしてもよい。
装飾図柄停止位置不定演出Bでは、当該変動アイコン9C、保留アイコン9Aが表示画面7aから消えるため、当該変動アイコン9Cの表示態様を変化させて当該変動に対する大当たりの期待度を報知することができないし、先読み演出により保留アイコン9Aの表示態様を変化させて当たりの期待度を示唆することができない。そこで、装飾図柄停止位置不定演出Bでは、テロップTP2の表示態様をさまざまに変化させることで当たりの期待度を示唆することができるようになっている。テロップTP1は、「Aモード」であるという旨を報知するものであり、他の情報を遊技者へ伝えるものではない。このため、遊技者に当たりの期待度を示唆することができるテロップTP2を左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの手前側に配置するのに対して、「Aモード」であるという情報のほかに他の情報を遊技者へ伝えないテロップTP1を左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの後方側に配置している。なお、装飾図柄停止位置不定演出Bにおいて背景画像としてAモード専用背景画像が表示されるようになっている。そこで、Aモード専用背景画像が複数種類用意されている場合には、当たりの期待度と対応するAモード専用背景画像を表示するようにしてもよい。
このように、テロップTP2は、テロップTP1と異なり演出のバリエーションが豊富であり、装飾図柄の変動演出(変動表示)という装飾図柄停止位置不定演出Bに対する遊技者の遊技意欲の低下を抑制することに寄与することができるようになっている。
所定回数(10回)+1回目(つまり11回目)の変動演出(変動表示)が終了し、続いて、所定回数(10回)+2回目(つまり12回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、図61(F)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ発光して対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrにおいて下方へリールが回転するように変動演出(変動表示)され、カウンタ画像CNTが「残り103」に更新されて表示される。
このとき、装飾図柄停止位置不定演出Bにおいて左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、上述したように、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて停止表示される。左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始されると、同一のタイミングで停止表示される。
具体的には、図61(E)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)が開始されると、左装飾図柄8Lが発光して、図61(E)において停止表示された左装飾図柄8Lの数字「4」に後続する数字「5」が不透明となって表れて図61(F)において左装飾図柄8Lとして停止表示されず、ランダムな数字「6」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(F)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの大きさは、図61(E)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの大きさと比べて少し小さくなっているものの通常サイズと比べて大きくなっている。さらに、図61(E)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの位置は、左変動表示領域8Lrの下側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(F)において停止表示された数字「6」の左装飾図柄8Lの位置が左変動表示領域8Lrの下側ではなく左変動表示領域8Lrの中央となっている。さらに、図61(E)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっていたのに対して、図61(F)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに大きく傾いた角度となり、左装飾図柄8Lが左方向へ大きく傾いた状態となっている。
図61(E)において停止表示された数字「5」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が開始されると、右装飾図柄8Rが発光して、図61(E)において停止表示された右装飾図柄8Rの数字「5」に後続する数字「6」が不透明となって表れて図61(F)において右装飾図柄8Rとして停止表示されず、ランダムな数字「8」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(F)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの大きさは、図61(E)において停止表示された数字「5」の右装飾図柄8Rの大きさと比べてかなり小さくなっており、通常サイズと比べても小さくなっている。さらに、図61(E)において停止表示された数字「5」の右装飾図柄8Rの位置は、右変動表示領域8Rrの中央上側寄りであるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(F)において停止表示された数字「8」の右装飾図柄8Rの位置が右変動表示領域8Rrの中央上側寄りではなく右変動表示領域8Rrの中央やや左上側となっている。さらに、図61(E)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに大きく傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが左方向へ大きく傾いた状態となっていたのに対して、図61(F)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっている。
図61(E)において停止表示された数字「1」の中装飾図柄8Cの動演出(変動表示)が開始されると、中装飾図柄8Cが発光して、図61(E)において停止表示された中装飾図柄8Cの数字「1」に後続する数字「2」が不透明となって表れて図61(F)において中装飾図柄8Cとして停止表示されず、ランダムな数字「8」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(F)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの大きさは、図61(E)において仮停止表示および停止表示された数字「1」の中装飾図柄8Cの大きさと比べてかなり大きくなっており、左装飾図柄8Lの大きさと比べて大きくなっている。さらに、図61(E)において停止表示された数字「1」の中装飾図柄8Cの位置は、中変動表示領域8Crの中央やや左側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(F)において停止表示された数字「8」の中装飾図柄8Cの位置が中変動表示領域8Crの中央やや左側ではなく中変動表示領域8Crの右上側となっており、数字「8」の中装飾図柄8Cの上側一部が中変動表示領域8Crの上辺から飛び出して視認困難となっているとともに、数字「8」の中装飾図柄8Cの右側が中変動表示領域8Crの右辺を飛び越えて右変動表示領域8Rrを跨いでいる。このため、数字「8」の中装飾図柄8Cと数字「8」の右装飾図柄8Rとの一部が重なる。言い換えると、数字「8」の中装飾図柄8Cが数字「8」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)される方向(右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される(数字「8」の右装飾図柄8Rが数字「8」の中装飾図柄8Cの変動演出(変動表示)される方向(中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される)。ここでは、中装飾図柄8Cの大きさが右装飾図柄8Rの大きさと比べて大きくなっているため、数字「8」の中装飾図柄8Cと数字「8」の右装飾図柄8Rとの前後関係として、大きさが大きい数字「8」の中装飾図柄8Cが数字「8」の右装飾図柄8Rの前方へ配置されるようになっており、数字「8」の中装飾図柄8Cが数字「8」の右装飾図柄8Rの一部を覆う表示態様となっている。さらに、図61(E)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに少し傾いた角度となり、中装飾図柄8Rが左方向へ少し傾いた状態となっていたのに対して、図61(F)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに少し傾いた角度となり、中装飾図柄8Cが右方向へ少し傾いた状態となっている。
所定回数(10回)+2回目(つまり12回目)の変動演出(変動表示)が終了し、続いて、所定回数(10回)+3回目(つまり13回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、図61(G)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ発光して対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrにおいて下方へリールが回転するように変動演出(変動表示)され、カウンタ画像CNTが「残り102」に更新されて表示される。
このとき、装飾図柄停止位置不定演出Bにおいて左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、上述したように、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて停止表示される。左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始されると、同一のタイミングで停止表示される。
具体的には、図61(F)において停止表示された数字「6」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)が開始されると、左装飾図柄8Lが発光して、図61(F)において停止表示された左装飾図柄8Lの数字「6」に後続する数字「7」が不透明となって表れて図61(G)において左装飾図柄8Lとして停止表示されず、ランダムな数字「1」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(G)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの大きさは、図61(F)において停止表示された数字「6」の左装飾図柄8Lの大きさと比べて少し小さくなっているものの通常サイズと比べて大きくなっている。さらに、図61(F)において停止表示された数字「6」の左装飾図柄8Lの位置は、左変動表示領域8Lrの中央であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(G)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの位置が左変動表示領域8Lrの中央ではなく左変動表示領域8Lrの左上側となっており、左装飾図柄8Lの上側一部が左変動表示領域8Lrの上辺から飛び出して視認困難となっている。左変動表示領域8Lrの左上側に保留数表示領域HSが設けられているものの、左変動表示領域8Lrが最も手前側に配置されているため、数字「1」の左装飾図柄8Lの一部が保留数表示領域HSにより覆われた状態となる。さらに、図61(F)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに大きく傾いた角度となり、左装飾図柄8Lが左方向へ大きく傾いた状態となっていたのに対して、図61(G)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに大きく傾いた角度となり、左装飾図柄8Lが右方向へ大きく傾いた状態となっている。
図61(F)において停止表示された数字「8」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が開始されると、右装飾図柄8Rが発光して、図61(F)において停止表示された右装飾図柄8Rの数字「8」に後続する数字「9」が不透明となって表れて図61(G)において右装飾図柄8Rとして停止表示されず、ランダムな数字「2」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(G)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの大きさは、図61(F)において停止表示された数字「8」の右装飾図柄8Rの大きさと比べて大きくなっており、通常サイズと比べて少し大きくなっている。さらに、図61(F)において停止表示された数字「8」の右装飾図柄8Rの位置は、右変動表示領域8Rrの中央やや左上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(G)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの位置が右変動表示領域8Rrの中央やや左上側ではなく右変動表示領域8Rrの右下側となっており、右装飾図柄8Rの下側一部が右変動表示領域8Rrの下辺から飛び出して視認困難となっている。さらに、図61(F)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっていたのに対して、図61(G)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに少し傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが左方向へ少し傾いた状態となっている。
図61(F)において停止表示された数字「8」の中装飾図柄8Cの動演出(変動表示)が開始されると、中装飾図柄8Cが発光して、図61(F)において停止表示された中装飾図柄8Cの数字「8」に後続する数字「9」が不透明となって表れて図61(G)において中装飾図柄8Cとして停止表示されず、ランダムな数字「7」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(G)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの大きさは、図61(F)において仮停止表示および停止表示された数字「8」の中装飾図柄8Cの大きさと比べて少し大きくなっており、左装飾図柄8Lの大きさと比べて大きくなっている。さらに、図61(F)において停止表示された数字「8」の中装飾図柄8Cの位置は、中変動表示領域8Crの右上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(G)において停止表示された数字「7」の中装飾図柄8Cの位置が中変動表示領域8Crの右上側ではなく中変動表示領域8Crの中央右側となっており、数字「7」の中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crを飛び越えて右変動表示領域8Rrを跨いでいる。さらに、図61(F)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに少し傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが右方向へ少し傾いた状態となっていたのに対して、図61(G)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに大きく傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが右方向へ大きく傾いた状態となっている。
所定回数(10回)+3回目(つまり13回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、今度は「これからこれから・・・」というメッセージ画像であるテロップTP2が表示画面7aの上辺と平行となるように表示画面の7aの右辺から左辺へ向かってテロップの表示態様で移動表示される。テロップTP2は、白色となっている。
所定回数(10回)+3回目(つまり13回目)の変動演出(変動表示)が終了し、続いて、所定回数(10回)+4回目(つまり14回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、図61(H)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ発光して対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrにおいて下方へリールが回転するように変動演出(変動表示)され、カウンタ画像CNTが「残り101」に更新されて表示される。
このとき、装飾図柄停止位置不定演出Bにおいて左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、上述したように、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて停止表示される。左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始されると、同一のタイミングで停止表示される。
具体的には、図61(G)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)が開始されると、左装飾図柄8Lが発光して、図61(G)において停止表示された左装飾図柄8Lの数字「1」に後続する数字「2」が不透明となって表れて図61(H)において左装飾図柄8Lとして停止表示されず、ランダムな数字「9」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(H)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの大きさは、図61(G)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの大きさと比べてかなり小さくなっており、通常サイズと比べても小さくなっている。さらに、図61(G)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの位置は、左変動表示領域8Lrの左上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(H)において停止表示された数字「9」の左装飾図柄8Lの位置が左変動表示領域8Lrの左上側ではなく左変動表示領域8Lrの右下側となっている。さらに、図61(G)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに大きく傾いた角度となり、左装飾図柄8Lが右方向へ大きく傾いた状態となっていたのに対して、図61(H)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りにさらに大きく傾いた角度となり、つまり左装飾図柄8Lが図61(G)において傾いた状態からより右方向へ大きく傾いた状態となっている。
図61(G)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が開始されると、右装飾図柄8Rが発光して、図61(G)において停止表示された右装飾図柄8Rの数字「2」に後続する数字「3」が不透明となって表れて図61(H)において右装飾図柄8Rとして停止表示されず、ランダムな数字「4」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(H)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの大きさは、図61(G)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの大きさと比べてかなり大きくなっており、通常サイズと比べてもかなり大きくなっている。さらに、図61(G)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの位置は、右変動表示領域8Rrの右下側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(H)において停止表示された数字「4」の右装飾図柄8Rの位置が右変動表示領域8Rrの右下側ではなく右変動表示領域8Rrの左上側寄りとなっており、数字「4」の右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrを飛び越えて中変動表示領域8Crを跨いでいる。さらに、図61(G)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに少し傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが左方向へ少し傾いた状態となっていたのに対して、図61(H)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに大きく傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが左方向へ大きく傾いた状態となっている。
図61(G)において停止表示された数字「7」の中装飾図柄8Cの動演出(変動表示)が開始されると、中装飾図柄8Cが発光して、図61(G)において停止表示された中装飾図柄8Cの数字「7」に後続する数字「8」が不透明となって表れて図61(H)において中装飾図柄8Cとして停止表示されず、ランダムな数字「3」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(H)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの大きさは、図61(G)において仮停止表示および停止表示された数字「7」の中装飾図柄8Cの大きさと比べて小さくなっているものの通常サイズと比べて大きくなっており、左装飾図柄8Lの大きさと比べて大きくなっている。さらに、図61(G)において停止表示された数字「7」の中装飾図柄8Cの位置は、中変動表示領域8Crの中央右側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(H)において停止表示された数字「3」の中装飾図柄8Cの位置が中変動表示領域8Crの中央右側ではなく中変動表示領域8Crの右上側となっている。このため、数字「3」の中装飾図柄8Cと数字「4」の右装飾図柄8Rとの一部が重なる。言い換えると、数字「3」の中装飾図柄8Cが数字「4」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)される方向(右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される(数字「4」の右装飾図柄8Rが数字「3」の中装飾図柄8Cの変動演出(変動表示)される方向(中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される)。ここでは、右装飾図柄8Rの大きさが中装飾図柄8Cの大きさと比べて大きくなっているため、数字「3」の中装飾図柄8Cと数字「4」の右装飾図柄8Rとの前後関係として、大きさが大きい数字「4」の右装飾図柄8Rが数字「3」の中装飾図柄8Cの前方へ配置されるようになっており、数字「4」の右装飾図柄8Rが数字「3」の中装飾図柄8Cの一部を覆う表示態様となっている。さらに、図61(G)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに大きく傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが右方向へ大きく傾いた状態となっていたのに対して、図61(H)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっている。
変動演出(変動表示)がすすみ、所定回数(10回)+54回目(つまり64回目)の変動演出(変動表示)が終了し、続いて、所定回数(10回)+55回目(つまり65回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、図61(I)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ発光して対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrにおいて下方へリールが回転するように変動演出(変動表示)され、カウンタ画像CNTが「残り50」に更新されて表示される。
このとき、装飾図柄停止位置不定演出Bにおいて左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、上述したように、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて停止表示される。左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始されると、同一のタイミングで停止表示される。
具体的には、図示しない64回目において停止表示された数字「2」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)が開始されると、左装飾図柄8Lが発光して、図示しない64回目において停止表示された左装飾図柄8Lの数字「2」に後続する数字「3」が不透明となって表れて図61(I)において左装飾図柄8Lとして停止表示されず、ランダムな数字「4」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(I)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの大きさは、図示しない64回目において停止表示された数字「2」の左装飾図柄8Lの大きさと比べてかなり小さくなっているものの通常サイズと比べて大きくなっている。さらに、図示しない64回目において停止表示された数字「2」の左装飾図柄8Lの位置は、左変動表示領域8Lrの中央であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(I)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの位置が左変動表示領域8Lrの中央ではなく左変動表示領域8Lrの中央やや右下側となっている。さらに、図示しない64回目において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっていたのに対して、図61(I)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに少し傾いた角度となり、左装飾図柄8Lが左方向へ少し傾いた状態となっている。
図示しない64回目において停止表示された数字「3」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が開始されると、右装飾図柄8Rが発光して、図示しない64回目において停止表示された右装飾図柄8Rの数字「3」に後続する数字「4」が不透明となって表れて図61(I)において右装飾図柄8Rとして停止表示されず、ランダムな数字「1」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(I)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの大きさは、図示しない64回目において停止表示された数字「3」の右装飾図柄8Rの大きさと比べてかなり小さくなっており、通常サイズと比べてもかなり小さくなっている。さらに、図示しない64回目において停止表示された数字「3」の右装飾図柄8Rの位置は、右変動表示領域8Rrの中央左側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(I)において停止表示された数字「1」の右装飾図柄8Rの位置が右変動表示領域8Rrの中央左側ではなく右変動表示領域8Rrの右上側となっている。右変動表示領域8Rrの上側にサブ変動領域KSZが設けられているものの、サブ変動領域KSZが最も手前側に配置されているため、数字「1」の右装飾図柄8Rの一部がサブ変動領域KSZにより覆われた状態となる。さらに、図示しない64回目において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに少し傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが右方向へ少し傾いた状態となっていたのに対して、図61(I)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに大きく傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが左方向へ大きく傾いた状態となっている。
図示しない64回目において停止表示された数字「6」の中装飾図柄8Cの動演出(変動表示)が開始されると、中装飾図柄8Cが発光して、図示しない64回目において停止表示された中装飾図柄8Cの数字「6」に後続する数字「7」が不透明となって表れて図61(I)において中装飾図柄8Cとして停止表示されず、ランダムな数字「5」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(I)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの大きさは、図示しない64回目において仮停止表示および停止表示された数字「6」の中装飾図柄8Cの大きさと比べてかなり大きくなっており、左装飾図柄8Lと比べてもかなり大きくなっている。さらに、図示しない64回目において停止表示された数字「6」の中装飾図柄8Cの位置は、中変動表示領域8Crの左上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(I)において停止表示された数字「5」の中装飾図柄8Cの位置が中変動表示領域8Crの左上側ではなく中変動表示領域8Crの中央左側寄りとなっており、数字「5」の中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crを飛び越えて左変動表示領域8Lrを跨いでいる。このため、数字「5」の中装飾図柄8Cと数字「4」の左装飾図柄8Lとの一部が重なる。言い換えると、数字「5」の中装飾図柄8Cが数字「4」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)される方向(左装飾図柄8Lが左変動表示領域8Lrの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される(数字「4」の左装飾図柄8Lが数字「5」の中装飾図柄8Cの変動演出(変動表示)される方向(中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される)。ここでは、中装飾図柄8Cの大きさが右装飾図柄8Rの大きさと比べて大きくなっているため、数字「5」の中装飾図柄8Cと数字「4」の左装飾図柄8Lとの前後関係として、大きさが大きい数字「5」の中装飾図柄8Cが数字「4」の右装飾図柄8Rの前方へ配置されるようになっており、数字「5」の中装飾図柄8Cが数字「4」の右装飾図柄8Rの一部を覆う表示態様となっている。さらに、図示しない64回目において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに大きく傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが右方向へ大きく傾いた状態となっていたのに対して、図61(I)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに大きく傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが右方向へ大きく傾いた状態となっている。
所定回数(10回)+55回目(つまり65回目)の変動演出(変動表示)が終了し、続いて、所定回数(10回)+56回目(つまり66回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、図61(J)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ発光して対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrにおいて下方へリールが回転するように変動演出(変動表示)され、カウンタ画像CNTが「残り49」に更新されて表示される。
このとき、装飾図柄停止位置不定演出Bにおいて左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、上述したように、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて停止表示される。左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始されると、同一のタイミングで停止表示される。
具体的には、図61(I)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)が開始されると、左装飾図柄8Lが発光して、図61(I)において停止表示された左装飾図柄8Lの数字「4」に後続する数字「5」が不透明となって表れて図61(J)において左装飾図柄8Lとして停止表示されず、ランダムな数字「2」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(J)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの大きさは、図61(J)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの大きさと比べてかなり大きくなっている。さらに、図61(I)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの位置は、左変動表示領域8Lrの中央やや右下側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(J)において停止表示された数字「2」の左装飾図柄8Lの位置が左変動表示領域8Lrの中央やや右下側ではなく左変動表示領域8Lrの右上側寄りとなっており、数字「2」の左装飾図柄8Lが左変動表示領域8Lrを飛び越えて中変動表示領域8Crを跨いでいる。さらに、図61(I)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに少し傾いた角度となり、左装飾図柄8Lが左方向へ少し傾いた状態となっていたのに対して、図61(J)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りにほんの少し傾いた角度となり、左装飾図柄8Lが左方向へほんの少し傾いた状態となっている。
図61(I)において停止表示された数字「1」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が開始されると、右装飾図柄8Rが発光して、図61(I)において停止表示された右装飾図柄8Rの数字「1」に後続する数字「2」が不透明となって表れて図61(J)において右装飾図柄8Rとして停止表示されず、ランダムな数字「7」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(J)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの大きさは、図61(I)において停止表示された数字「1」の右装飾図柄8Rの大きさと比べてかなり大きくなっているものの左装飾図柄8Lと比べて小さくなっている。さらに、図61(I)において停止表示された数字「1」の右装飾図柄8Rの位置は、右変動表示領域8Rrの右上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(J)において停止表示された数字「7」の右装飾図柄8Rの位置が右変動表示領域8Rrの右上側ではなく右変動表示領域8Rrの下側中央となっている。さらに、図61(I)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに大きく傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが左方向へ大きく傾いた状態となっていたのに対して、図61(J)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに少し傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが左方向へ少し傾いた状態となり、図61(I)における右装飾図柄8Rと比べて、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行よりとなっている。
図61(I)において停止表示された数字「5」の中装飾図柄8Cの動演出(変動表示)が開始されると、中装飾図柄8Cが発光して、図61(I)において停止表示された中装飾図柄8Cの数字「5」に後続する数字「6」が不透明となって表れて図61(J)において中装飾図柄8Cとして停止表示されず、ランダムな数字「8」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図61(J)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの大きさは、図61(I)において仮停止表示および停止表示された数字「5」の中装飾図柄8Cの大きさと比べてかなり小さくなっており、通常サイズと比べても小さくなっている。さらに、図61(I)において停止表示された数字「5」の中装飾図柄8Cの位置は、中変動表示領域8Crの中央左側寄りであるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図61(J)において停止表示された数字「8」の中装飾図柄8Cの位置が中変動表示領域8Crの中央左側寄りではなく中変動表示領域8Crの左上側となっている。このため、数字「8」の中装飾図柄8Cと数字「2」の左装飾図柄8Lとの一部が重なる。言い換えると、数字「8」の中装飾図柄8Cが数字「2」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)される方向(左装飾図柄8Lが左変動表示領域8Lrの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される(数字「2」の左装飾図柄8Lが数字「8」の中装飾図柄8Cの変動演出(変動表示)される方向(中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される)。ここでは、左装飾図柄8Lの大きさが中装飾図柄8Cの大きさと比べて大きくなっているため、数字「8」の中装飾図柄8Cと数字「2」の左装飾図柄8Lとの前後関係として、大きさが大きい数字「2」の左装飾図柄8Lが数字「8」の中装飾図柄8Cの前方へ配置されるようになっており、数字「2」の左装飾図柄8Lが数字「8」の中装飾図柄8Cの一部を覆う表示態様となっている。さらに、図61(I)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに大きく傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが右方向へ大きく傾いた状態となっていたのに対して、図61(J)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっている。
所定回数(10回)+56回目(つまり66回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、今度は「もうじき発生する?」というメッセージ画像、「あぁ~、果てしない・・・」というメッセージ画像、「あぁ~、まだかな~」というメッセージ画像であるテロップTP2が表示画面7aの上辺と平行となるように表示画面の7aの右辺から左辺へ向かってテロップの表示態様で移動表示される。「もうじき発生する?」というメッセージ画像であるテロップTP2は、青色となっており、「あぁ~、果てしない・・・」というメッセージ画像、「あぁ~、まだかな~」というメッセージ画像であるテロップTP2は、白色となっている。
その後、変動演出(変動表示)がすすみ、所定回数(10回)+105回目(つまり115回目)の変動演出(変動表示)が終了すると、Aモードが終了することにより、装飾図柄停止位置不定演出Bも終了し、通常遊技状態における遊技モードへ再び戻り、図61(A),(B)に示したように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rによる変動演出(変動表示)が行われることとなる。
なお、装飾図柄停止位置不定演出Bでは、図61(C)~図61(J)までに亘って「リーチ無しハズレ」である場合の演出を示したが、「リーチ有りハズレ」である場合には、左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが同一の水平線上に並んで仮停止されることなく、表示画面7aがブラックアウトし(真っ黒な画面となり)、表示画面7aの中央へ向かって白く輝く光線が収束してやがて光線が消えるという、まるでアナログテレビのブラウン管の電源が切れたような表示態様となる。このとき、保留数表示領域HS、サブ変動領域KSZの内容は表示された状態が維持される。つまり、サブ変動領域KSZにおいて、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)が継続されている。この状態が、当落結果(はずれ)を報知する時期が到来するまで維持される。そして、当落結果(はずれ)を報知する時期が当落すると、図61(C)~図61(J)に示したように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、上述したように、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて同一のタイミングで停止表示される。
一方、当たりである場合においても、はずれと同様に、まず表示画面7aがブラックアウトし(真っ黒な画面となり)、表示画面7aの中央へ向かって白く輝く光線が収束してやがて光線が消えるという、まるでアナログテレビのブラウン管の電源が切れたような表示態様となる。このとき、保留数表示領域HS、サブ変動領域KSZの内容は表示された状態が維持される。つまり、サブ変動領域KSZにおいて、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)が継続されている。その後、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrの中央に例えば数字「7」となって現れ同一の水平線上に並んで仮停止したのち停止表示され、当落結果として当たりとなる確定表示となり、その後、当たり遊技が開始されることとなる。当落結果として当たりが報知されるときには、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが停止表示(確定表示)されると同時に、サブ変動領域KSZにおいて、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄も、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rと同一の数字(数字の図柄、ここでは数字「7」)で停止表示(確定表示)される。
装飾図柄停止位置不定演出Bでは、表示画面7aがブラックアウトした期間(真っ黒な画面となった期間)が長くなればなるほど当たりへの期待度が高くなるようになっているため、表示画面7aがブラックアウト(真っ黒な画面)という単調な画面となっているものの、遊技者の期待感を高めて煽ることができる。
このように、装飾図柄停止位置不定演出Bでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの停止位置がランダム(不規則)に変化することができるようになっている。このとき、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rのうち、1つの装飾図柄と他の1つの装飾図柄とが重なって表示されるときには、例えば、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rのうち、中装飾図柄8Cと右装飾図柄8Rとの位置関係において、図61(F)における中装飾図柄8Cと右装飾図柄8Rとが重なって表示されるときには、大きさが大きい中装飾図柄8Cが右装飾図柄8Rの手前側に配置されることで、大きさが大きい中装飾図柄8Cが右装飾図柄8Rの一部を覆う表示態様となっているのに対して、図61(H)における中装飾図柄8Cと右装飾図柄8Rとが重なって表示されるときには、大きさが大きい右装飾図柄8Rが中装飾図柄8Cの手前側に配置されることで、大きさが大きい右装飾図柄8Rが中装飾図柄8Cの一部を覆う表示態様となっている。また、例えば左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rのうち、左装飾図柄8Lと中装飾図柄8Cとの位置関係において、図61(I)における左装飾図柄8Lと中装飾図柄8Cとが重なって表示されるときには、大きさが大きい中装飾図柄8Cが左装飾図柄8Lの手前側に配置されることで、大きさが大きい中装飾図柄8Cが左装飾図柄8Lの一部を覆う表示態様となっているのに対して、図61(J)における左装飾図柄8Lと中装飾図柄8Cとが重なって表示されるときには、大きさが大きい左装飾図柄8Lが中装飾図柄8Cの手前側に配置されることで、大きさが大きい左装飾図柄8Lが中装飾図柄8Cの一部を覆う表示態様となっている。このため、装飾図柄停止位置不定演出Bでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの停止位置がランダム(不規則)に変化するほかに、中装飾図柄8Cと右装飾図柄8Rとの位置関係(前後関係)、左装飾図柄8Lと中装飾図柄8Cとの位置関係(前後関係)に対しても、大きさが大きい装飾図柄が手前側となるようにランダム(不規則)に変化するようになっているため、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)のバリエーションを増やすことができるようになっている。これにより、装飾図柄停止位置不定演出Bに対する遊技者の遊技意欲の低下を抑制することに寄与することができる。
さらに、装飾図柄停止位置不定演出Bでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの大きさもランダム(不規則)に変化することができるようになっている。このため、装飾図柄停止位置不定演出Bでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)に対するバリエーションが豊富であり、装飾図柄停止位置不定演出Bに対する遊技者の遊技意欲の低下をさらに抑制することに寄与することができる。
さらにまた、装飾図柄停止位置不定演出Bでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの傾きもランダム(不規則)に変化することができるようになっている。このため、装飾図柄停止位置不定演出Bでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)に対するバリエーションがさらに豊富であり、装飾図柄停止位置不定演出Bに対する遊技者の遊技意欲の低下をさらにまた抑制することに寄与することができる。
[装飾図柄停止位置不定演出C]
次に、装飾図柄停止位置不定演出Cについて図62を参照して説明する。図62は、装飾図柄停止位置不定演出Cを説明するための図である。装飾図柄停止位置不定演出Cは、特殊遊技モードへ移行されると、行われるものであり、ここでは、通常遊技状態における遊技モードから通常遊技状態における特殊遊技モードへ移行したときについて以下に説明する。
まず、図62(A)に示すように、画像表示装置7の表示画面7aには、3つの装飾図柄の変動表示領域(「装飾図柄の変動領域」ともいう。)として縦長の矩形状領域が3つ(つまり表示画面7aを列状に3つ等分された領域)が設けられている。立体画像の左装飾図柄8L、立体画像の中装飾図柄8C、立体画像の右装飾図柄8Rが各変動表示領域の上側から表示画面7aの下側へ向かってリールが回転される表示態様により装飾図柄(数字の図柄(数字「1」~数字「9」)と各種キャラクタの図柄とにより構成されている)の変動演出(変動表示)が開始される。具体的には、左装飾図柄8Lが左変動表示領域8Lrの上側から左変動表示領域8Lrの下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの上側から中変動表示領域8Crの下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrの上側から右変動表示領域8Rrの下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始される。左変動表示領域8Lrの縦距離寸法、中変動表示領域8Crの縦距離寸法、右変動表示領域8Rrの縦距離寸法が同一の縦距離寸法であり、さらに、左変動表示領域8Lrの横距離寸法、中変動表示領域8Crの横距離寸法、右変動表示領域8Rrの横距離寸法が同一の横距離寸法となっている。
立体画像の各装飾図柄は、それぞれ、数字の図柄(数字「1」~数字「9」)に複数の色(フルカラー)を有するキャラクタの図柄が付されて構成されており、キャラクタの図柄が主体として大きく表示される。このため、数字の図柄は、数字の図柄に付されたキャラクタの図柄の大きさと比べて小さい大きさとなっている。なお、数字の図柄に付されるキャラクタの図柄は、すべて異なるキャラクタの図柄となっている。
具体的には、例えば、左装飾図柄8Lが明るい青色を有する数字「6」の図柄8Laにキャラクタの図柄8Lbが付されて構成され(図62(B)を参照)、中装飾図柄8Cが明るい赤色を有する数字「3」の図柄8Caにキャラクタの図柄8Cbが付されて構成され(図62(B)を参照)、右装飾図柄8Rが明るい青色を有する数字「4」の図柄8Raにキャラクタの図柄8Rbが付されて構成されている(図62(B)を参照)。
各装飾図柄の変動演出(変動表示)では、いずれも、数字「1」→数字「2」→数字「3」→数字「4」→数字「5」→数字「6」→数字「7」→数字「8」→数字「9」→数字「1」→数字「2」→・・・という順番でリールが回転する表示態様で変動演出(変動表示)されている。
数字の図柄(以下、単に数字「X」と記載する場合がある。なお、Xは数字を示す。)には、色が付されている。具体的には、数字「1」~数字「9」のうち、数字「7」を除く奇数の図柄である数字「1」、数字「3」、数字「5」、数字「9」が明るい赤色を有し、偶数の図柄である数字「2」、数字「4」、数字「6」、数字「8」が明るい青色を有し、数字「7」が黄色(ゴールド色)を有している。また数字の図柄とキャラクタの図柄とから構成される装飾図柄の大きさは、それぞれ縦距離寸法が左変動表示領域8Lr(中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rr)の縦距離寸法の約3分の1の距離寸法を有し、それぞれ横距離寸法が左変動表示領域8Lr(中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rr)の横距離寸法の約2分の1の距離寸法を有した通常サイズとなっている。このとき、通常サイズを有する装飾図柄を構成する数字の図柄の大きさは、数字図柄通常サイズとなっている。なお、数字「1」~数字「9」は、楷書体、ゴシック体、明朝体など既存の書体(一般に流通している書体)と異なる演出用としてあらたに作成された特別書体(独自作成された特別書体)により形成されている。
通常遊技状態における遊技モードでは、装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された装飾図柄が低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、装飾図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。装飾図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。なお、装飾図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。
また、表示画面7aの右上側には、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rとそれぞれ対応する小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄が変動演出(変動表示)される横長矩形形状を有するサブ変動領域KSZが設けられている。サブ変動領域KSZの背景画像は、単色(例えば、暗色(濃暗色系)または暗色に近い色(例えば、深緑色)に固定されており、他の色へ変化することがない。サブ変動領域KSZは、表示画面7aの右上側に配置されているため、右装飾図柄8Rの変動領域となっている右変動表示領域8Rrと重なっているものの、サブ変動領域KSZが最も手前側となるように配置されることで、右装飾図柄8Rがサブ変動領域KSZの後方に配置され右装飾図柄8Rによりサブ変動領域KSZが遮られることがないし、他の演出画像が出現しても、他の演出画像がサブ変動領域KSZの後方に配置され他の演出画像によりサブ変動領域KSZが遮られることがない。つまり、サブ変動領域KSZに表示される内容が右装飾図柄8Rや他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。
小型の装飾図柄は、数字図柄であり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの書体と異なる書体(例えば、明朝体)となっており、サブ変動領域KSZの背景画像の単色に対してコントラスが高い他の単色(例えば、明色(黄色や白色))に統一されており、他の色へ変化することがない。小型の装飾図柄は、サブ変動領域KSZの背景画像の手前側に配置され常に不透明な状態となっており、変動開始されても半透明な状態となることがなく、さらに表示画面7aから消えることがない。
小型の装飾図柄は、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rと異なりリールが回転される表示態様で変動演出(変動表示)が行われず、同一の表示位置において同一の大きさで不透明な状態で次々に数字図柄が出現する表示態様により変動演出(変動表示)が行われている。
左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rによる変動演出(変動表示)が開始されると、これに伴い、サブ変動領域KSZにおいて、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)が開始され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示されると同時に、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄もすべて停止表示される。
左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rのうちいずれかまたは複数が仮停止表示した状態(例えば、左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが同一の図柄で仮停止表示してリーチが形成された状態)であっても、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄は、すべて変動演出(変動表示)が継続された状態となっている。具体的には、左装飾図柄8Lが仮停止表示されても、小型の左装飾図柄の変動演出(変動表示)が継続され、右装飾図柄8Rが仮停止表示されても、小型の右装飾図柄の変動演出(変動表示)が継続され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示されると同時に、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄もすべて停止表示される。
なお、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示された状態であって、同一の図柄に揃わずにはずれとなった場合には、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄を、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの各図柄と同一の図柄としてもよいし、全く異なる図柄としてもよい。具体的には、例えば、左装飾図柄8Lが数字「1」、中装飾図柄8Cが数字「2」、右装飾図柄8Rが数字「3」で停止表示されたときに、小型の左装飾図柄が数字「1」、小型の中装飾図柄が数字「2」、小型の右装飾図柄が数字「3」で停止表示されてもよいし、小型の左装飾図柄が数字「5」、小型の中装飾図柄が数字「6」、小型の右装飾図柄が数字「7」で停止表示されるようにしてもよい。
これに対して、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示された状態であって、同一の図柄に揃って当たりとなった場合には、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄を、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの各図柄と同一の図柄に揃うようになっている。
第1特図保留の消化として現在変動中の左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rに対応する当該変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている当該変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。当該変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として保留表示エリアが設けられている。この保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ、最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、当該変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
当該変動表示位置9Cdが表示画面7aの下側中央に配置され、第1保留表示位置9Adが当該変動表示位置9Cdの左側に配置されているため、当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adとは、中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域8Crと重なっているものの、中装飾図柄8Cが当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの後方に配置され中装飾図柄8Cにより当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることがない。ただし、他の演出画像が出現すると、他の演出画像が当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの後方に配置される場合には他の演出画像により当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることがないものの、他の演出画像が当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの前方に配置される場合には他の演出画像により当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることとなる。
第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aの左下側に配置されているため、第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adは、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lrと重なっているものの、左装飾図柄8Lが第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの後方に配置され左装飾図柄8Lにより第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることがない。ただし、他の演出画像が出現すると、他の演出画像が第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの後方に配置される場合には他の演出画像により第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることがないものの、他の演出画像が第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの前方に配置される場合には他の演出画像により第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることとなる。
このように、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adのうち、第1保留表示位置9Adが中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域8Crと重なり、第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lrと重なるようになっているため、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adからなる第1特図保留としての保留表示エリアが中変動表示領域8Crと左変動表示領域8Lrとに跨って配置されている。
ここでは、当該変動表示位置9Cdには、白い球状の当該変動アイコン9Cが表示され、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adには、保留アイコン9Aが表示されている。つまり、保留アイコンが消化されずにストックされたものが4つ存在する状態となっている。なお、以下の説明では、装飾図柄の変動演出(変動表示)中において、第1始動口20へ遊技球が入球して保留アイコンが3つまたは4つ存在する状態(つまり、保留数3または保留数4)となるのに対して第2始動口21へ遊技球が入球しない場合を前提とする。また、保留数が大きくなると、変動演出(変動表示)が開始されてから終了するまでに亘る時間(変動時間)が短くなる。例えば本実施形態では、保留数3や保留数4である場合にはリーチ無しハズレにおいて変動時間が5000ミリ秒(0.5秒)となっている。
また、表示画面7aの左上側には、上述したサブ変動領域KSZと対向して(同一の水平線上に並んで)、第1始動口20への遊技球の入球に基づく第1特図保留と、第2始動口21への遊技球の入球に基づく第2特図保留と、がそれぞれ保留数(数字)として表示される横長矩形形状を有する保留数表示領域HSが設けられている。保留数表示領域HSの縦距離寸法とサブ変動領域KSZの縦距離寸法とは、同一の縦距離寸法を有し、保留数表示領域HSの横距離寸法とサブ変動領域KSZの横距離寸法とは、同一の横距離寸法を有している。つまり、保留数表示領域HSの形状とサブ変動領域KSZの形状とが同一の形状となっている。
保留数表示領域HSの背景画像は、サブ変動領域KSZの背景画像と異なり、無色透明に固定されており、不透明となったり、他の色へ変化したりすることがない。保留数表示領域HSは、表示画面7aの左上側に配置されているため、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lrと重なっているものの、保留数表示領域HSが最も手前側となるように配置されることで、左装飾図柄8Lが保留数表示領域HSの後方に配置され左装飾図柄8Lにより保留数表示領域HSが遮られることがないし、他の演出画像が出現しても、他の演出画像が保留数表示領域HSの後方に配置され他の演出画像により保留数表示領域HSが遮られることがない。
第1特図保留の数(保留数(数字))と第2特図保留の数(保留数(数字))とは、小型の装飾図柄の書体と異なる書体(例えば、ゴシック体)となっており、保留数表示領域HSの背景画像の単色に対してコントラスが高い他の単色にそれぞれ設定されており、他の色へ変化することがない。第1特図保留の数(保留数(数字))と第2特図保留の数(保留数(数字))とは、保留数表示領域HSの背景画像の手前側に配置され常に不透明な状態となっており、表示画面7aから消えることがない。具体的には、第1始動口20への遊技球の入球に基づく第1特図保留の数を青色数字で保留数表示領域HSの左側、第2始動口21への遊技球の入球に基づく第2特図保留の数を赤色数字で保留数表示領域HSの右側に互いに離間した状態で配置されて常に表示されている。これらの数字は、保留球の数を数値として表示されるため、表示画面7aに表示される各種背景画像、各種装飾用画像に紛れて判別が困難となり難くすることができ、直感的にわかりやすい。つまり、保留数表示領域HSに表示される内容が他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。なお、第1特図保留の数を示す青色は、偶数の図柄である数字「2」、数字「4」、数字「6」、数字「8」が有する明るい青色と異なる色である(同一の色ではない)ものの、類似する色となっている。第2特図保留の数を赤色は、数字「7」を除く奇数の図柄である数字「1」、数字「3」、数字「5」、数字「9」が有する明るい赤色と異なる色である(同一の色ではない)ものの、類似する色となっている。
ここで、保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9C(以下、単に「アイコン」という場合がある。)について簡単に説明すると、形状や色の違いにより、アイコンに対応する抽選時の当たりの期待度の違いを表している。例えば、黄色(ゴールド)の星形のアイコン、黒い球状のアイコン、笑顔球体のアイコン、白い球状のアイコンという4つのアイコンのうち、黄色(ゴールド)の星形のアイコンが最も当たりの期待度が高く、黒い球状のアイコンが2番目に当たりの期待度が高く、笑顔球体のアイコンが3番目に当たりの期待度が高く、白い球状のアイコンが最も当たりの期待度が低いものとなっている。笑顔球体のアイコンには、さらに、例えば青色→緑色→赤色→ゴールド(黄色)→七色(レインボー(当たり濃厚))という順番で当たりとなる期待度が高く設定されている。
通常遊技状態における遊技モードでは、図62(A)に示すように、装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、その後、左変動表示領域8Lrを上側から下側へ向かって変動表示する左装飾図柄8Lが左変動表示領域8Lrの中央で仮停止表示され上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。その後、右変動表示領域8Rrを上側から下側へ向かって変動表示する右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrの中央で仮停止表示され、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。その後、中変動表示領域8Crを上側から下側へ向かって変動表示する中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの中央で仮停止表示され、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。
なお、通常遊技状態における遊技モードでは、背景画像として複数種類の通常遊技用背景画像が用意されており、適宜、背景画像が切り替わるようになっている。
その後、図62(B)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C,右装飾図柄8Rがそれぞれの変動表示領域の中央ですべて停止表示(確定表示)されることにより、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C,右装飾図柄8Rが同一水平線上に並んで停止表示(確定表示)される。これに伴い当該変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。
続いて、第1保留表示位置9Adに載置される保留アイコン9Aを消化するために、当該変動表示位置9Cdへ向かって移動開始すると、図62(C)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8R、当該変動表示位置9Cd、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9ad、当該変動アイコン9C、すべての保留アイコン9Aが表示画面7aから消えると、後述する第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)が開始され、その後、背景画像が通常遊技用背景画像からAモード専用背景画像に切り換わり、表示画面7aの中央に大きく、後述する「Aモード突入」というメッセージ画像MSGが表示される。このAモードは、特殊遊技モードである。Aモードでは、上述した図62(A),(B)の通常遊技状態における遊技モードでの装飾図柄の変動演出(変動表示)と異なる表示態様となる装飾図柄停止位置不定演出Cが開始される。
Aモード専用背景画像は、通常遊技状態における遊技モードにおいて背景画像として使用される通常遊技用背景画像と異なる背景画像であって、Aモードにおいてのみ専用に使用される背景画像となっている。Aモード専用背景画像は、1つのみ用意されてもよいし、複数種類用意されていてもよい。
本実施形態では、装飾図柄停止位置不定演出Cが発生する条件としては、例えば、当たりが発生することなく変動演出(変動表示)を行った回数が通常確率状態(非高確率状態、低確率状態、通常状態)の2.5倍~3倍に到達したときに発生するようになっている。また、装飾図柄停止位置不定演出Cでは、予め定めた回数の変動演出(変動表示)が行われるようになっている。この「予め定めた回数」は、例えば、通常確率状態(非高確率状態、低確率状態、通常状態)の3.8倍までの回数となっており、ここでは115回となっている。
装飾図柄停止位置不定演出Cが開始されると、表示画面7aの左下側に、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rとそれぞれ対応する中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄が変動演出(変動表示)される横長矩形形状を有する第2サブ変動領域CSZが設けられている。第2サブ変動領域CSZの縦距離寸法は、サブ変動領域KSZの縦距離寸法と比べて、約5倍程度大きい縦距離寸法を有し、第2サブ変動領域CSZの横距離寸法は、サブ変動領域KSZの横距離寸法と比べて、約5倍程度大きい横距離寸法となっており、相似する形状となっている。
第2サブ変動領域CSZにおいて変動演出(変動表示)される中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄の大きさは、サブ変動領域KSZにおいて変動演出(変動表示)される小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄の大きさと比べて大きい(約5倍程度大きい)ものの、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの大きさと比べて小さい。また、中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄は、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄と異なり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rを小さくした形状を有し相似した形状であり、同一の色となっている。つまり、中型の左装飾図柄は、左装飾図柄8Lの外形を小さくしたものであって左装飾図柄8Lと同一の色を有し、中型の中装飾図柄は、中装飾図柄8Cの外形を小さくしたものであって中装飾図柄8Cと同一の色を有し、中型の右装飾図柄は、右装飾図柄8Rの外形を小さくしたものであって右装飾図柄8Rと同一の色を有している。
第2サブ変動領域CSZの背景画像は、サブ変動領域KSZの背景画像と異なり、無色透明に固定されており、不透明となったり、他の色へ変化したりすることがない。第2サブ変動領域CSZは、表示画面7aの左下側に配置されているため、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lrと重なっているものの、本実施形態では、第2サブ変動領域CSZが表示画面7aに表示されている期間において、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが表示画面7aから消えた状態となっているため、左装飾図柄8Lによりサブ変動領域KSZが遮られることがない。また、第2サブ変動領域CSZが最も手前側となるように配置されることで、他の演出画像が出現しても、他の演出画像が第2サブ変動領域CSZの後方に配置され他の演出画像により第2サブ変動領域CSZが遮られることがない。つまり、第2サブ変動領域CSZに表示される内容が左装飾図柄8Lや他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。
中型の装飾図柄は、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rと異なりリールが回転される表示態様で変動演出(変動表示)が行われず、同一の表示位置において、例えば、中型の装飾図柄の左端から手前を通って中型の装飾図柄の右端へ向かって、まるでコインが回転するように、変動演出(変動表示)が行われるようになっている。そして、中型の装飾図柄、つまり中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄は、同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始されると、同一のタイミングで停止表示される。
本実施形態において最大115回の変動演出(変動表示)が行われる装飾図柄停止位置不定演出Cが開始されると、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)が開始され、所定回数(本実施形態では、10回)だけ行われる。第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)が所定回数(10回)だけ行われている期間においては、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが表示画面7aから消えた状態となっている。第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)が開始され、2回目の変動演出(変動表示)が行われているときに、金色(ゴールド色)を有する「Aモード突入」というメッセージ画像MSGが表示される。このメッセージ画像MSGは、所定時間(本実施形態では、5秒間)だけ表示されたのち、表示画面7aから消え、その後、「Aモード」というメッセージ画像がテロップTP1(例えば図61(D)を参照。)として表示画面7aの上辺に沿って表示画面の7aの右辺から左辺へ向かってテロップの表示態様で、装飾図柄停止位置不定演出Cが行われている期間、繰り返し移動表示される。
「Aモード」というメッセージ画像であるテロップTP1は、「Aモード突入」というメッセージ画像MSGと同一の色(金色(ゴールド色))となっている。テロップTP1が移動表示される領域は、表示画面7aの上辺から所定距離寸法を有する帯状の領域であり、サブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約4倍の大きさ有している。テロップTP1が移動表示される領域は、サブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSと重なっているものの、サブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSが上述したように最も手前側となるように配置されているため、テロップTP1がサブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSの後方に配置されテロップTP1によりサブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSが遮られることがない。つまり、サブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSに表示される内容がテロップTP1により視認性が阻害されないようになっている。
テロップTP1が移動表示される領域は、上述したように、表示画面7aの上辺から所定距離寸法を有する帯状の領域であり、この領域は、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lrにおける上側の領域と重なっているし、中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域8Crにおける上側の領域と重なっているし、右装飾図柄8Rの変動領域となっている右変動表示領域8Rrにおける上側の領域と重なっている。本実施形態では、テロップTP1が移動表示される領域が左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrの後方に配置されているようになっている。このため、テロップTP1が移動表示される領域により左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが遮られることがない。つまり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、テロップTP1が移動表示される領域により視認性が阻害されないようになっている。
テロップTP1は、表示画面7aの上辺に沿って表示画面の7aの右辺から左辺へ向かって移動表示されているときにおいて、途中で突然消えたりしないし、粒子化されて徐々に消えたりしない。テロップTP1は、一定速度であるテロップTP1用速度で移動表示されている。
装飾図柄停止位置不定演出Cが行われ、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)として所定回数目(10回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、この変動演出(変動表示)が終了する直前において、図62(D)に示すように、表示画面7aの下側中央に「残り105」というカウンタ画像CNTが表示される。カウンタ画像CNTは半透明な横長矩形形状を有するカウンタ画像用背景画像の手前側に配置されるようになっており、この半透明な横長矩形形状を有するカウンタ画像用背景画像の縦距離寸法は、サブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約3倍の大きさを有し、この半透明な横長矩形形状を有するカウンタ画像用背景画像の横距離寸法は、サブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の横距離寸法と比べて約6倍の大きさを有している。
この半透明な横長矩形形状を有するカウンタ画像用背景画像は、中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域8Crと重なっているものの、カウンタ画像用背景画像が最も手前側となるように配置されることで、中装飾図柄8Cがカウンタ画像用背景画像の後方に配置され中装飾図柄8Cによりカウンタ画像用背景画像の手前に配置されるカウンタ画像CNTが遮られることがないし、他の演出画像が出現しても、他の演出画像がカウンタ画像用背景画像の後方に配置され他の演出画像によりカウンタ画像用背景画像の手前に配置されるカウンタ画像CNTが遮られることがない。つまり、カウンタ画像用背景画像の手前に配置されるカウンタ画像CNTが中装飾図柄8Cや他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。なお、カウンタ画像用背景画像が半透明となっているため、カウンタ画像用背景画像のうちカウンタ画像CNTが配置されない領域(つまりカウンタ画像用背景画像のうちカウンタ画像CNTと対応しない領域)は、半透明なカウンタ画像用背景画像を通して中装飾図柄8Cや他の演出画像(左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの背景画像)を視認可能となっている。
また、表示画面7aの下側中央に「残り105」というカウンタ画像CNTが表示されると、これに伴い(カウンタ画像CNTの表示開始から少し遅れて)左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが再び出現して停止表示される。このとき、左装飾図柄8Lを構成するキャラクタの図柄8Lb、中装飾図柄8Cを構成するキャラクタの図柄8Cb、右装飾図柄8Rを構成するキャラクタの図柄8Rbが再び表示されることなく、左装飾図柄8Lを構成する数字の図柄8La、中装飾図柄8Cを構成する数字の図柄8Ca、右装飾図柄8Rを構成する数字の図柄8Caのみ再び表示される。さらに、再び出現した左装飾図柄8Lを構成する数字の図柄8La、中装飾図柄8Cを構成する数字の図柄8Ca、右装飾図柄8Rを構成する数字の図柄8Raの大きさは、消えるまえにおける大きさ、つまり図62(A),(B)に示した遊技モードにおける左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの大きさと異なる大きさとなり、再び出現した左装飾図柄8Lを構成する数字の図柄8La、中装飾図柄8Cを構成する数字の図柄8Ca、右装飾図柄8Rを構成する数字の図柄8Raの向きは、図62(A),(B)に示した遊技モードにおける左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの向きと異なる向きとなるものがあり、再び出現した左装飾図柄8Lを構成する数字の図柄8La、中装飾図柄8Cを構成する数字の図柄8Ca、右装飾図柄8Rを構成する数字の図柄8Raが仮停止表示および停止表示された位置が図62(A),(B)に示した遊技モードにおける左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが仮停止表示および停止表示された位置と異なっている。
具体的には、図62(D)の装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lを構成する数字の図柄8Laの大きさは、図62(B)の遊技モードにおいて仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lを構成する数字の図柄8Laの数字図柄通常サイズと比べて大きくなっている。また、図62(B)の遊技モードにおいて左装飾図柄8Lが仮停止表示および停止表示される位置は、左装飾図柄8Lの変動領域である左変動表示領域8Lrの中央であるのに対して、図62(D)の装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて左装飾図柄8Lを構成する数字の図柄8Laの仮停止表示および停止表示される位置は、左装飾図柄8Lの変動領域である左変動表示領域8Lrの中央ではなく、左変動表示領域8Lrの右上側となっており、左装飾図柄8Lの上側一部が左変動表示領域8Lrの上辺から飛び出して視認困難となっている。また、図62(B)の遊技モードにおいて仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lが傾いていない(左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっている)のに対して、図62(D)の装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lを構成する数字の図柄8Laの傾きは、数字の図柄8Laの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに少し傾いた角度となり、左装飾図柄8Lを構成する数字の図柄8Laが左方向へ少し傾いた状態となっている。このとき、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の左装飾図柄が数字「1」で停止表示されると、左装飾図柄8Lが数字「1」で停止表示される。
図62(D)の装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rを構成する数字の図柄8Raの大きさは、図62(B)の遊技モードにおいて仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rを構成する数字の図柄8Raの数字図柄通常サイズと比べて少し大きくなっているものの左装飾図柄8Lの大きさと比べて小さくなっている。また、図62(B)の遊技モードにおいて右装飾図柄8Rの仮停止表示および停止表示される位置は、右装飾図柄8Rの変動領域である右変動表示領域8Rrの中央であるのに対して、図62(D)の装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて右装飾図柄8Rを構成する数字の図柄8Raの仮停止表示および停止表示される位置は、右装飾図柄8Rの変動領域である右変動表示領域8Rrの中央ではなく、右変動表示領域8Rrの左上側となっており、右装飾図柄8Rの上側一部が右変動表示領域8Rrの上辺から飛び出して視認困難となっている。右変動表示領域8Rrの上側にサブ変動領域KSZが設けられているものの、サブ変動領域KSZが最も手前側に配置されているため、数字「2」の右装飾図柄8Rの一部がサブ変動領域KSZにより覆われた状態となる。また、図62(B)の遊技モードにおいて仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rが傾いていない(右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっている)のに対して、図62(D)の装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rを構成する数字の図柄8Raの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに少し傾いた角度となり、右装飾図柄8Rを構成する数字の図柄8Raが右方向へ少し傾いた状態となっている。このとき、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の右装飾図柄が数字「2」で停止表示されると、右装飾図柄8Rが数字「2」で停止表示される。
図62(D)の装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cを構成する数字の図柄8Caの大きさは、図62(B)の遊技モードにおいて仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cを構成する数字の図柄8Caの数字図柄通常サイズと比べてかなり大きくなっており、左装飾図柄8Lの大きさと比べて大きくなっている。また、図62(B)の遊技モードにおいて中装飾図柄8Cの仮停止表示および停止表示される位置は、中装飾図柄8Cの変動領域である中変動表示領域8Crの中央であるのに対して、図62(D)の装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて中装飾図柄8Cを構成する数字の図柄8Laの仮停止表示および停止表示される位置は、中装飾図柄8Cの変動領域である中変動表示領域8Crの中央ではなく、中変動表示領域8Crの下側となっている。また、図62(B)の遊技モードにおいて仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rが傾いていない(右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっている)と同様に、図61(D)の装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rを構成する数字の図柄8Caの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な関係となっており、中装飾図柄8Cを構成する数字の図柄8Laが傾いていない状態となっている。このとき、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の中装飾図柄が数字「3」で停止表示されると、中装飾図柄8Cが数字「3」で停止表示される。中変動表示領域8Crの下側にカウンタ画像CNTが設けられているものの、カウンタ画像CNTが最も手前側に配置されているため、数字「3」の中装飾図柄8Cの一部がカウンタ画像CNTにより覆われた状態となる。
なお、本実施形態では、第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)として所定回数目(10回目)の変動演出(変動表示)が行われ、この変動演出(変動表示)が終了する直前において、表示画面7aの下側中央に「残り105」というカウンタ画像CNTが表示されるとともに、左装飾図柄8Lを構成する数字の図柄8La、中装飾図柄8Cを構成する数字の図柄8Ca、右装飾図柄8Rを構成する数字の図柄8Raのみ再び出現して停止表示されるようになっていたが、装飾図柄停止位置不定演出Cが開始され所定時間(例えば、10秒)だけ経過すると、カウンタ画像CNTが表示され、さらに、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが停止表示する時期が到来する直前に左装飾図柄8Lを構成する数字の図柄8La、中装飾図柄8Cを構成する数字の図柄8Ca、右装飾図柄8Rを構成する数字の図柄8Raのみ再び出現するようにしてもよい。左装飾図柄8Lを構成する数字の図柄8La、中装飾図柄8Cを構成する数字の図柄8Ca、右装飾図柄8Rを構成する数字の図柄8Raが再び出現するときには、第2サブ変動領域CSZが表示画面7aから消え、中型の装飾図柄も表示画面7aから消える。
これ以後、説明の都合上、「左装飾図柄8Lを構成する数字の図柄8La」を単に「左装飾図柄8L」と記載し、「中装飾図柄8Cを構成する数字の図柄8Ca」を単に「中装飾図柄8C」と記載し、「右装飾図柄8Rを構成する数字の図柄8Ca」を単に「右装飾図柄8R」と記載する場合がある。
所定回数(10回)の変動演出(変動表示)が終了し、続いて、所定回数(10回)+1回目(つまり11回目)の変動演出(変動表示)が開始され、中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄が同一のタイミングでコインが回転するように変動演出(変動表示)が開始されると、図62(E)に示すように、第2サブ変動領域CSZが表示画面7aから消え、中型の装飾図柄も表示画面7aから消えるとともに、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ発光して対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrにおいて下方へリールが回転するように変動演出(変動表示)され、カウンタ画像CNTが「残り104」に更新されて表示される。つまり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、中型の左装飾図柄、中型の中装飾図柄、中型の右装飾図柄が同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始される。なお、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで停止表示される。
このとき、装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、図62(A),(B)に示した遊技モードにおける左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)と異なる表示態様となっている。図62(A),(B)に示した遊技モードにおける各装飾図柄の変動演出(変動表示)では、いずれも、上述したように、数字「1」→数字「2」→数字「3」→数字「4」→数字「5」→数字「6」→数字「7」→数字「8」→数字「9」→数字「1」→数字「2」→・・・という順番でリールが回転する表示態様で変動演出(変動表示)されているのに対して、装飾図柄停止位置不定演出Cでは、停止表示された各装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、各装飾図柄が発光したのち、各装飾図柄の変動表示領域の下側へ向かって変動され、または、各装飾図柄が発光しながら各装飾図柄の変動表示領域の下方へ向かって変動され、その後、停止表示された各装飾図柄の1つ後続の数字が表れず、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて停止表示される。これは、第2サブ変動領域CSZが表示画面7aから消え、中型の装飾図柄も表示画面7aから消えることにより生ずるものであり、これにより、まるでランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま突然現れて停止表示されるという表示態様を実現することができる。
具体的には、図62(D)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)が開始されると、左装飾図柄8Lが発光して、図62(D)において停止表示された左装飾図柄8Lの数字「1」に後続する数字「2」が不透明となって表れて図62(E)において左装飾図柄8Lとして停止表示されず、ランダムな数字「4」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図62(E)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの大きさは、図62(D)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの大きさと比べて大きくなっている。さらに、図62(D)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの位置は、左変動表示領域8Lrの右上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図62(E)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの位置が左変動表示領域8Lrの右上側ではなく左変動表示領域8Lrの下側となっている。さらに、図62(D)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに少し傾いた角度となり、左装飾図柄8Lが左方向へ少し傾いた状態となっていたのに対して、図62(E)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっている。
図62(D)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が開始されると、右装飾図柄8Rが発光して、図62(D)において停止表示された右装飾図柄8Rの数字「2」に後続する数字「3」が不透明となって表れて図62(E)において右装飾図柄8Rとして停止表示されず、ランダムな数字「5」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図62(E)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの大きさは、図62(D)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの大きさと比べてかなり大きくなっており、左装飾図柄8Lの大きさと比べて大きくなっている。さらに、図62(D)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの位置は、右変動表示領域8Rrの左上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図62(E)において停止表示された数字「5」の右装飾図柄8Rの位置が右変動表示領域8Rrの左上側ではなく右変動表示領域8Rrの中央上側寄りとなっており、右装飾図柄8Rの上側一部と右側一部とが右変動表示領域8Rrの上辺と右辺とからそれぞれ飛び出して視認困難となっている。さらに、図62(D)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに少し傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが右方向へ少し傾いた状態となっていたのに対して、図62(E)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに大きく傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが左方向へ大きく傾いた状態となっている。
図62(D)において停止表示された数字「3」の中装飾図柄8Cの動演出(変動表示)が開始されると、中装飾図柄8Cが発光して、図62(D)において停止表示された中装飾図柄8Cの数字「3」に後続する数字「4」が不透明となって表れて図62(E)において中装飾図柄8Cとして停止表示されず、ランダムな数字「1」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図62(E)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの大きさは、図62(D)において仮停止表示および停止表示された数字「3」の中装飾図柄8Cの大きさと比べてかなり小さくなっており、数字図柄通常サイズと比べてもかなり小さくなっている。さらに、図62(D)において停止表示された数字「3」の中装飾図柄8Cの位置は、中変動表示領域8Crの下側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図62(E)において停止表示された数字「1」の中装飾図柄8Cの位置が中変動表示領域8Crの下側ではなく中変動表示領域8Crの中央やや左側となっている。さらに、図62(D)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっていたのに対して、図62(E)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに少し傾いた角度となり、中装飾図柄8Cが左方向へ少し傾いた状態となっている。
第2サブ変動領域CSZにおいて中型の装飾図柄による変動演出(変動表示)として所定回数(10回)+1回目(つまり11回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、「まだまだ続く・・・」というメッセージ画像であるテロップTP2が表示画面7aの上辺と平行となるように表示画面の7aの右辺から左辺へ向かってテロップの表示態様で複数(ここでは3つのテロップTP2)移動表示される。テロップTP2は、白色となっており、他の色(例えば、青色、赤色、レインボー色)となると当たりの期待度が白色と比べて高くなっている(例えば、当たり期待度は、白色が最も小さく、青色、赤色、そしてレインボー色という順番で大きくなる)。テロップTP2の縦距離寸法の大きさがサブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約2倍の大きさ有している。テロップTP2が移動表示される領域は、テロップTP1が移動表示される領域の下辺と、カウンタ画像用背景画像の上辺と、の間となっており、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域8Lr、中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域8Cr、右装飾図柄8Rの変動領域となっている右変動表示領域8Rrをそれぞれ跨ぐこととなる。テロップTP2が最も手前側となるように配置されることで、テロップTP2が右変動表示領域8Rr、中変動表示領域8Cr、そして左変動表示領域8Lrを跨ぐ場合であっても、テロップTP2が右装飾図柄8R、中装飾図柄8C、左装飾図柄8Lの前方に配置され右装飾図柄8R、中装飾図柄8C、左装飾図柄8LによりテロップTP2が遮られることがない。この点で、上述したテロップTP1がサブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSの後方に配置されテロップTP1がサブ変動領域KSZ、保留数表示領域HSに遮られるという点で相違する。
なお、テロップTP2は、表示画面7aの左辺へ到達すると、表示画面7aの右辺から再び出現するものでないという点で上述したテロップTP1が繰り返し移動表示されるという点で相違している。複数のテロップTP2は、移動速度がそれぞれ異なるように設定されていてもよいし、同一の速度に設定されていよく、複数のテロップTP2が表示画面7aの右辺から出現するタイミングが異なることで、当該変動において表示画面7aの左辺に到達して消えるものもあれば、次の変動を跨いで表示画面7aの左辺に到達して消えるものもあるし、さらに次の変動(複数の変動)を跨いで表示画面7aの左辺に到達して消えるものもある。
また、テロップTP2は、表示画面7aの右辺から出現して表示画面の7aの左辺へ向かって移動表示されているときにおいて、途中で突然消えたりする場合があるし、粒子化されて徐々に消えたりする場合があるし、画像情報が欠落した表示態様(例えば画像が小ブロックに分割されて正規に並ばずイレギュラな並びとなり不明瞭な画像へ変化した表示態様)となって読み難い表示態様とする場合があるという点で上述したテロップTP1が表示画面7aの上辺に沿って表示画面の7aの右辺から左辺へ向かって移動表示されているときにおいて途中で突然消えたりしないし、粒子化されて徐々に消えたりしないし、画像情報が欠落した表示態様とならないという点で相違している。
また、テロップTP2は、テロップTP1の一定速度(テロップTP1用速度)と同一の一定速度で移動表示される場合があるし、テロップTP1の一定速度(テロップTP1用速度)と比べて速い一定速度で移動表示される場合があるし、テロップTP1の一定速度(テロップTP1用速度)と比べて遅い一定速度で移動表示される場合がある。また、テロップTP2は、表示画面7aの右辺から左辺へ向かって移動表示されているときに速度が加速される場合があるし、表示画面7aの右辺から左辺へ向かって移動表示されているときに速度が減速される場合があるし、表示画面7aの右辺から左辺へ向かって移動表示されているときに速度が加速されたり減速されたりする場合がある。このような点も、上述したテロップTP1と異なっている。
また、テロップTP2は、表示画面7aの右辺から出現して表示画面の7aの左辺へ向かって移動表示されているときにおいて、途中で突然停止する場合があるし、減速して停止する場合がある。テロップTP2が停止すると、爆発して表示画面7aから単に消える場合があるし、表示画面7aが後述するブラックアウト(真っ暗な画面)となり、その後、当落結果が表示される場合がある。このような点も、上述したテロップTP1と異なっている。
また、テロップTP2は、表示画面7aの右辺から出現して表示画面の7aの左辺へ向かって移動表示されているときにおいて、途中で書体が変化したり(例えば、テロップTP2のすべての文字または一部の文字のフォントが変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字を太字に変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字を細字に変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字を斜体に変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字のサイズが大きく変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字のサイズが小さく変化したり、テロップTP2のすべての文字または一部の文字に下線が付与されたり)する場合があるし、内容が他の内容へ変化したりする場合がある。このような点も、上述したテロップTP1と異なっている。
また、テロップTP2は、表示画面7aの右辺から出現するとき、テロップTP2の縦距離寸法の大きさがサブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約2倍の大きさ有しているが、テロップTP2の縦距離寸法の大きさがサブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約2倍を超える大きさとなって移動表示される場合があるし、テロップTP2の縦距離寸法の大きさがサブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約2倍未満の大きさとなって移動表示される場合がある。また、テロップTP2は、テロップTP2の縦距離寸法の大きさがサブ変動領域KSZ(または保留数表示領域HS)の縦距離寸法と比べて約2倍を超える大きさとなって移動表示されるときには、赤色、レインボー色となる場合もある。このような点も、上述したテロップTP1と異なっている。
テロップTP2の内容は、複数存在し、遊技者が演出ボタン63を操作して選択設定することができるようになっている。テロップTP2の内容としては、例えば、遊技機の世界観を表す複数のキャラクタのうちいずれかのキャラクタを選択設定し、この選択設定したキャラクタによるコメントの内容であったり、装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて流れる音楽の歌詞の一部が含まれた内容であったり、装飾図柄停止位置不定演出Cの背景画像の世界観を表現する複数人によるコメントの内容であったりする。もちろん、テロップTP2の表示と非表示とを選択設定することもできるようになっている。このような選択設定は、遊技者が遊技中における設定モードで行うことができるようにしてもよいし、客待ち状態(遊技者待ちの状態)における設定モードで行うことができるようにしてもよい。
装飾図柄停止位置不定演出Cでは、当該変動アイコン9C、保留アイコン9Aが表示画面7aから消えるため、当該変動アイコン9Cの表示態様を変化させて当該変動に対する大当たりの期待度を報知することができないし、先読み演出により保留アイコン9Aの表示態様を変化させて当たりの期待度を示唆することができない。そこで、装飾図柄停止位置不定演出Cでは、テロップTP2の表示態様をさまざまに変化させることで当たりの期待度を示唆することができるようになっている。テロップTP1は、「Aモード」であるという旨を報知するものであり、他の情報を遊技者へ伝えるものではない。このため、遊技者に当たりの期待度を示唆することができるテロップTP2を左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの手前側に配置するのに対して、「Aモード」であるという情報のほかに他の情報を遊技者へ伝えないテロップTP1を左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの後方側に配置している。なお、装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて背景画像としてAモード専用背景画像が表示されるようになっている。そこで、Aモード専用背景画像が複数種類用意されている場合には、当たりの期待度と対応するAモード専用背景画像を表示するようにしてもよい。
このように、テロップTP2は、テロップTP1と異なり演出のバリエーションが豊富であり、装飾図柄の変動演出(変動表示)という装飾図柄停止位置不定演出Cに対する遊技者の遊技意欲の低下を抑制することに寄与することができるようになっている。
所定回数(10回)+1回目(つまり11回目)の変動演出(変動表示)が終了し、続いて、所定回数(10回)+2回目(つまり12回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、図62(F)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ発光して対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrにおいて下方へリールが回転するように変動演出(変動表示)され、カウンタ画像CNTが「残り103」に更新されて表示される。
このとき、装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、上述したように、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて停止表示される。左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始されると、同一のタイミングで停止表示される。
具体的には、図62(E)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)が開始されると、左装飾図柄8Lが発光して、図62(E)において停止表示された左装飾図柄8Lの数字「4」に後続する数字「5」が不透明となって表れて図62(F)において左装飾図柄8Lとして停止表示されず、ランダムな数字「6」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図62(F)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの大きさは、図62(E)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの大きさと比べて少し小さくなっているものの数字図柄通常サイズと比べて大きくなっている。さらに、図62(E)において停止表示された数字「4」の左装飾図柄8Lの位置は、左変動表示領域8Lrの下側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図62(F)において停止表示された数字「6」の左装飾図柄8Lの位置が左変動表示領域8Lrの下側ではなく左変動表示領域8Lrの中央となっている。さらに、図62(E)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっていたのに対して、図62(F)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに大きく傾いた角度となり、左装飾図柄8Lが左方向へ大きく傾いた状態となっている。
図62(E)において停止表示された数字「5」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が開始されると、右装飾図柄8Rが発光して、図62(E)において停止表示された右装飾図柄8Rの数字「5」に後続する数字「6」が不透明となって表れて図62(F)において右装飾図柄8Rとして停止表示されず、ランダムな数字「8」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図62(F)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの大きさは、図62(E)において停止表示された数字「5」の右装飾図柄8Rの大きさと比べてかなり小さくなっており、数字図柄通常サイズと比べて少し小さくなっている。さらに、図62(E)において停止表示された数字「5」の右装飾図柄8Rの位置は、右変動表示領域8Rrの中央上側寄りであるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図62(F)において停止表示された数字「8」の右装飾図柄8Rの位置が右変動表示領域8Rrの中央上側寄りではなく右変動表示領域8Rrの中央やや左上側となっている。さらに、図62(E)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに大きく傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが左方向へ大きく傾いた状態となっていたのに対して、図62(F)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっている。
図62(E)において停止表示された数字「1」の中装飾図柄8Cの動演出(変動表示)が開始されると、中装飾図柄8Cが発光して、図62(E)において停止表示された中装飾図柄8Cの数字「1」に後続する数字「2」が不透明となって表れて図62(F)において中装飾図柄8Cとして停止表示されず、ランダムな数字「8」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図62(F)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの大きさは、図62(E)において仮停止表示および停止表示された数字「1」の中装飾図柄8Cの大きさと比べてかなり大きくなっており、左装飾図柄8Lの大きさと比べて大きくなっている。さらに、図62(E)において停止表示された数字「1」の中装飾図柄8Cの位置は、中変動表示領域8Crの中央やや左側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図62(F)において停止表示された数字「8」の中装飾図柄8Cの位置が中変動表示領域8Crの中央やや左側ではなく中変動表示領域8Crの右上側となっており、数字「8」の中装飾図柄8Cの上側一部が中変動表示領域8Crの上辺から飛び出して視認困難となっているとともに、数字「8」の中装飾図柄8Cの右側が中変動表示領域8Crの右辺を飛び越えて右変動表示領域8Rrを跨いでいる。このため、数字「8」の中装飾図柄8Cと数字「8」の右装飾図柄8Rとの一部が重なる。言い換えると、数字「8」の中装飾図柄8Cが数字「8」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)される方向(右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される(数字「8」の右装飾図柄8Rが数字「8」の中装飾図柄8Cの変動演出(変動表示)される方向(中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される)。ここでは、中装飾図柄8Cの大きさが右装飾図柄8Rの大きさと比べて大きくなっているため、数字「8」の中装飾図柄8Cと数字「8」の右装飾図柄8Rとの前後関係として、大きさが大きい数字「8」の中装飾図柄8Cが数字「8」の右装飾図柄8Rの前方へ配置されるようになっており、数字「8」の中装飾図柄8Cが数字「8」の右装飾図柄8Rの一部を覆う表示態様となっている。さらに、図62(E)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに少し傾いた角度となり、中装飾図柄8Rが左方向へ少し傾いた状態となっていたのに対して、図62(F)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに少し傾いた角度となり、中装飾図柄8Cが右方向へ少し傾いた状態となっている。
所定回数(10回)+2回目(つまり12回目)の変動演出(変動表示)が終了し、続いて、所定回数(10回)+3回目(つまり13回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、図62(G)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ発光して対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrにおいて下方へリールが回転するように変動演出(変動表示)され、カウンタ画像CNTが「残り102」に更新されて表示される。
このとき、装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、上述したように、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて停止表示される。左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始されると、同一のタイミングで停止表示される。
具体的には、図62(F)において停止表示された数字「6」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)が開始されると、左装飾図柄8Lが発光して、図62(F)において停止表示された左装飾図柄8Lの数字「6」に後続する数字「7」が不透明となって表れて図62(G)において左装飾図柄8Lとして停止表示されず、ランダムな数字「1」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図62(G)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの大きさは、図61(F)において停止表示された数字「6」の左装飾図柄8Lの大きさと比べて少し小さくなっているものの数字図柄通常サイズと比べて大きくなっている。さらに、図62(F)において停止表示された数字「6」の左装飾図柄8Lの位置は、左変動表示領域8Lrの中央であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図62(G)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの位置が左変動表示領域8Lrの中央ではなく左変動表示領域8Lrの左上側となっており、左装飾図柄8Lの上側一部が左変動表示領域8Lrの上辺から飛び出して視認困難となっている。左変動表示領域8Lrの左上側に保留数表示領域HSが設けられているものの、左変動表示領域8Lrが最も手前側に配置されているため、数字「1」の左装飾図柄8Lの一部が保留数表示領域HSにより覆われた状態となる。さらに、図62(F)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに大きく傾いた角度となり、左装飾図柄8Lが左方向へ大きく傾いた状態となっていたのに対して、図62(G)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに大きく傾いた角度となり、左装飾図柄8Lが右方向へ大きく傾いた状態となっている。
図62(F)において停止表示された数字「8」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が開始されると、右装飾図柄8Rが発光して、図62(F)において停止表示された右装飾図柄8Rの数字「8」に後続する数字「9」が不透明となって表れて図62(G)において右装飾図柄8Rとして停止表示されず、ランダムな数字「2」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図62(G)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの大きさは、図62(F)において停止表示された数字「8」の右装飾図柄8Rの大きさと比べて大きくなっており、数字図柄通常サイズと比べて少し大きくなっている。さらに、図62(F)において停止表示された数字「8」の右装飾図柄8Rの位置は、右変動表示領域8Rrの中央やや左上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図62(G)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの位置が右変動表示領域8Rrの中央やや左上側ではなく右変動表示領域8Rrの右下側となっており、右装飾図柄8Rの下側一部が右変動表示領域8Rrの下辺から飛び出して視認困難となっている。さらに、図62(F)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっていたのに対して、図62(G)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに少し傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが左方向へ少し傾いた状態となっている。
図62(F)において停止表示された数字「8」の中装飾図柄8Cの動演出(変動表示)が開始されると、中装飾図柄8Cが発光して、図62(F)において停止表示された中装飾図柄8Cの数字「8」に後続する数字「9」が不透明となって表れて図62(G)において中装飾図柄8Cとして停止表示されず、ランダムな数字「7」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図62(G)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの大きさは、図62(F)において仮停止表示および停止表示された数字「8」の中装飾図柄8Cの大きさと比べて少し大きくなっており、左装飾図柄8Lの大きさと比べて大きくなっている。さらに、図62(F)において停止表示された数字「8」の中装飾図柄8Cの位置は、中変動表示領域8Crの右上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図62(G)において停止表示された数字「7」の中装飾図柄8Cの位置が中変動表示領域8Crの右上側ではなく中変動表示領域8Crの中央右側となっており、数字「7」の中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crを飛び越えて右変動表示領域8Rrを跨いでいる。さらに、図62(F)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに少し傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが右方向へ少し傾いた状態となっていたのに対して、図62(G)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに大きく傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが右方向へ大きく傾いた状態となっている。
所定回数(10回)+3回目(つまり13回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、今度は「これからこれから・・・」というメッセージ画像であるテロップTP2が表示画面7aの上辺と平行となるように表示画面の7aの右辺から左辺へ向かってテロップの表示態様で移動表示される。テロップTP2は、白色となっている。
所定回数(10回)+3回目(つまり13回目)の変動演出(変動表示)が終了し、続いて、所定回数(10回)+4回目(つまり14回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、図62(H)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ発光して対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrにおいて下方へリールが回転するように変動演出(変動表示)され、カウンタ画像CNTが「残り101」に更新されて表示される。
このとき、装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、上述したように、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて停止表示される。左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで変動演出(変動表示)が開始されると、同一のタイミングで停止表示される。
具体的には、図62(G)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの変動演出(変動表示)が開始されると、左装飾図柄8Lが発光して、図62(G)において停止表示された左装飾図柄8Lの数字「1」に後続する数字「2」が不透明となって表れて図62(H)において左装飾図柄8Lとして停止表示されず、ランダムな数字「9」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図62(H)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの大きさは、図62(G)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの大きさと比べてかなり小さくなっており、数字図柄通常サイズと比べても小さくなっている。さらに、図62(G)において停止表示された数字「1」の左装飾図柄8Lの位置は、左変動表示領域8Lrの左上側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図62(H)において停止表示された数字「9」の左装飾図柄8Lの位置が左変動表示領域8Lrの左上側ではなく左変動表示領域8Lrの右下側となっている。さらに、図62(G)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに大きく傾いた角度となり、左装飾図柄8Lが右方向へ大きく傾いた状態となっていたのに対して、図62(H)において仮停止表示および停止表示された左装飾図柄8Lの傾きは、左装飾図柄8Lの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りにさらに大きく傾いた角度となり、つまり左装飾図柄8Lが図62(G)において傾いた状態からより右方向へ大きく傾いた状態となっている。
図62(G)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が開始されると、右装飾図柄8Rが発光して、図62(G)において停止表示された右装飾図柄8Rの数字「2」に後続する数字「3」が不透明となって表れて図62(H)において右装飾図柄8Rとして停止表示されず、ランダムな数字「4」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図62(H)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの大きさは、図62(G)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの大きさと比べてかなり大きくなっており、数字図柄通常サイズと比べてもかなり大きくなっている。さらに、図62(G)において停止表示された数字「2」の右装飾図柄8Rの位置は、右変動表示領域8Rrの右下側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図62(H)において停止表示された数字「4」の右装飾図柄8Rの位置が右変動表示領域8Rrの右下側ではなく右変動表示領域8Rrの左上側寄りとなっており、数字「4」の右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrを飛び越えて中変動表示領域8Crを跨いでいる。さらに、図61(G)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに少し傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが左方向へ少し傾いた状態となっていたのに対して、図61(H)において仮停止表示および停止表示された右装飾図柄8Rの傾きは、右装飾図柄8Rの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、反時計回りに大きく傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが左方向へ大きく傾いた状態となっている。
図62(G)において停止表示された数字「7」の中装飾図柄8Cの動演出(変動表示)が開始されると、中装飾図柄8Cが発光して、図62(G)において停止表示された中装飾図柄8Cの数字「7」に後続する数字「8」が不透明となって表れて図62(H)において中装飾図柄8Cとして停止表示されず、ランダムな数字「3」が不透明なまま現れて停止表示される。さらに、図62(H)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの大きさは、図62(G)において仮停止表示および停止表示された数字「7」の中装飾図柄8Cの大きさと比べて小さくなっているものの数字図柄通常サイズと比べて大きくなっており、左装飾図柄8Lの大きさと比べて大きくなっている。さらに、図62(G)において停止表示された数字「7」の中装飾図柄8Cの位置は、中変動表示領域8Crの中央右側であるのに対して、変動演出(変動表示)が開始されて、図62(H)において停止表示された数字「3」の中装飾図柄8Cの位置が中変動表示領域8Crの中央右側ではなく中変動表示領域8Crの右上側となっている。このため、数字「3」の中装飾図柄8Cと数字「4」の右装飾図柄8Rとの一部が重なる。言い換えると、数字「3」の中装飾図柄8Cが数字「4」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)される方向(右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される(数字「4」の右装飾図柄8Rが数字「3」の中装飾図柄8Cの変動演出(変動表示)される方向(中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される)。ここでは、右装飾図柄8Rの大きさが中装飾図柄8Cの大きさと比べて大きくなっているため、数字「3」の中装飾図柄8Cと数字「4」の右装飾図柄8Rとの前後関係として、大きさが大きい数字「4」の右装飾図柄8Rが数字「3」の中装飾図柄8Cの前方へ配置されるようになっており、数字「4」の右装飾図柄8Rが数字「3」の中装飾図柄8Cの一部を覆う表示態様となっている。さらに、図62(G)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向に対して、時計回りに大きく傾いた角度となり、右装飾図柄8Rが右方向へ大きく傾いた状態となっていたのに対して、図62(H)において仮停止表示および停止表示された中装飾図柄8Cの傾きは、中装飾図柄8Cの上辺と下辺との中点をそれぞれ通る垂直線が、リールが回転する上下方向と平行な状態となっている。
所定回数(10回)+54回目(つまり64回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、今度は「まもなく・・・」というメッセージ画像であるテロップTP2が表示画面7aの上辺と平行となるように表示画面の7aの右辺から左辺へ向かってテロップの表示態様で複数(ここでは6つのテロップTP2)移動表示される。テロップTP2は、レインボー色となっており、当たりの期待度が高くなっている旨を示唆している。
変動演出(変動表示)がすすみ、所定回数(10回)+54回目(つまり64回目)の変動演出(変動表示)が終了し、続いて、所定回数(10回)+55回目(つまり65回目)の変動演出(変動表示)が開始されると、図62(I)に示すように、表示画面7aがブラックアウトし(真っ黒な画面となり)、表示画面7aの中央へ向かって白く輝く光線が収束してやがて光線が消えるという、まるでアナログテレビのブラウン管の電源が切れたような表示態様となる。このとき、保留数表示領域HS、サブ変動領域KSZの内容は表示された状態が維持される。つまり、サブ変動領域KSZにおいて、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)が継続されている。
その後、図62(J)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがそれぞれ対応する左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rrの中央に数字「7」となって現れ同一の水平線上に並んで仮停止したのち停止表示されることにより当落結果として当たりとなる確定表示となり、当たり遊技が開始されることとなる。なお、当落結果として当たりが報知されるときには、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが停止表示(確定表示)されると同時に、サブ変動領域KSZにおいて、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄も、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rと同一の数字(数字の図柄)である数字「7」で停止表示(確定表示)される。
その後、当たり遊技が終了すると、この時点においてすでにAモードが強制的に終了され、装飾図柄停止位置不定演出Cも終了されており、通常遊技状態における遊技モードへ再び戻る場合には、図62(A),(B)に示したように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rによる変動演出(変動表示)が行われることとなる。
なお、装飾図柄停止位置不定演出Cでは、図62(C)~図62(H)までに亘って「リーチ無しハズレ」である場合の演出を示したが、「リーチ有りハズレ」である場合には、左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが同一の水平線上に並んで仮停止されることなく、表示画面7aがブラックアウトし(真っ黒な画面となり)、表示画面7aの中央へ向かって白く輝く光線が収束してやがて光線が消えるという、まるでアナログテレビのブラウン管の電源が切れたような表示態様となる。このとき、保留数表示領域HS、サブ変動領域KSZの内容は表示された状態が維持される。つまり、サブ変動領域KSZにおいて、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)が継続されている。この状態が、当落結果(はずれ)を報知する時期が到来するまで維持される。そして、当落結果(はずれ)を報知する時期が当落すると、図62(C)~図62(H)に示したように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)は、上述したように、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて同一のタイミングで停止表示される。
装飾図柄停止位置不定演出Cでは、表示画面7aがブラックアウトした期間(真っ黒な画面となった期間)が長くなればなるほど当たりへの期待度が高くなるようになっているため、表示画面7aがブラックアウト(真っ黒な画面)という単調な画面となっているものの、遊技者の期待感を高めて煽ることができる。
このように、装飾図柄停止位置不定演出Cでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの停止位置がランダム(不規則)に変化することができるようになっている。このとき、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rのうち、1つの装飾図柄と他の1つの装飾図柄とが重なって表示されるときには、例えば、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rのうち、中装飾図柄8Cと右装飾図柄8Rとの位置関係において、図62(F)における中装飾図柄8Cと右装飾図柄8Rとが重なって表示されるときには、大きさが大きい中装飾図柄8Cが右装飾図柄8Rの手前側に配置されることで、大きさが大きい中装飾図柄8Cが右装飾図柄8Rの一部を覆う表示態様となっているのに対して、図62(H)における中装飾図柄8Cと右装飾図柄8Rとが重なって表示されるときには、大きさが大きい右装飾図柄8Rが中装飾図柄8Cの手前側に配置されることで、大きさが大きい右装飾図柄8Rが中装飾図柄8Cの一部を覆う表示態様となっている。このため、装飾図柄停止位置不定演出Cでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの停止位置がランダム(不規則)に変化するほかに、例えば中装飾図柄8Cと右装飾図柄8Rとの位置関係(前後関係)に対しても、大きさが大きい装飾図柄が手前側となるようにランダム(不規則)に変化するようになっているため、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)のバリエーションを増やすことができるようになっている。これにより、装飾図柄停止位置不定演出Cに対する遊技者の遊技意欲の低下を抑制することに寄与することができる。
さらに、装飾図柄停止位置不定演出Cでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの大きさもランダム(不規則)に変化することができるようになっている。このため、装飾図柄停止位置不定演出Cでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)に対するバリエーションが豊富であり、装飾図柄停止位置不定演出Cに対する遊技者の遊技意欲の低下をさらに抑制することに寄与することができる。
さらにまた、装飾図柄停止位置不定演出Cでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの傾きもランダム(不規則)に変化することができるようになっている。このため、装飾図柄停止位置不定演出Cでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)に対するバリエーションがさらに豊富であり、装飾図柄停止位置不定演出Cに対する遊技者の遊技意欲の低下をさらにまた抑制することに寄与することができる。
[効果例]
以下に、装飾図柄停止位置不定演出の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図60の装飾図柄停止位置不定演出A、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8R(複数の図柄)を変動演出(変動表示)可能な画像表示装置7(表示手段)を備え、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止(図柄の確定停止)ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8R(各図柄)の停止位置がランダム(不規則)に変化する第1の演出(装飾図柄停止位置不定演出Aでは図60(C)~(J)、装飾図柄停止位置不定演出Bでは図61(C)~(J)、装飾図柄停止位置不定演出Cでは図62(C)~(H))を実行することができるようになっている。この構成によれば、第1の演出において、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの停止位置がランダム(不規則)に変化することができるため、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)に対する単調さをなくすことに寄与することができる。したがって、興趣の向上を図ることができる。
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cにおける第1の演出(装飾図柄停止位置不定演出Bでは図61(D)~(J)、装飾図柄停止位置不定演出Cでは図62(D)~(H))は、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8R(図柄)の確定停止ごとに各図柄の大きさもランダム(不規則)に変化する演出を含んでいる。この構成によれば、前回確定停止した左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの大きさと、今回確定停止した左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの大きさと、がそれぞれランダム(不規則)に変化するようになっているため、大きく表示された装飾図柄(図柄)を強調されて目立つような表示態様とすることで、これまでに大きく表示された装飾図柄(図柄)の経緯から遊技者がこれから始まる演出に対する何かの示唆ではないだろうかという気持ちを遊技者に付与し演出の法則性を自ら発想することに寄与することができる。
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cにおける第1の演出(装飾図柄停止位置不定演出Bでは図61(D)~(J)、装飾図柄停止位置不定演出Cでは図62(D)~(H))は、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8R(図柄)の確定停止ごとに各図柄の傾きも不規則に変化する演出を含んでいる。この構成によれば、前回確定停止した左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの傾きと、今回確定停止した左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの傾きと、がそれぞれランダム(不規則)に変化するようになっているため、例えば左装飾図柄8L(図柄)の傾きの経緯から遊技者がこれから始まる演出に対する何かの示唆ではないだろうかという気持ちを遊技者に付与し演出の法則性を自ら発想することに寄与することができる。
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図60の装飾図柄停止位置不定演出A、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cにおける第1の演出(装飾図柄停止位置不定演出Aでは図60(F),(H)~(J)、装飾図柄停止位置不定演出Bでは図61(F),(H)~(J)、装飾図柄停止位置不定演出Cでは図62(F),(H))は、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8R(図柄)の確定停止時に1つの図柄を他の1つの図柄と重なって表示する演出を含んでいる。この構成によれば、例えば、中装飾図柄8Cと右装飾図柄8Rとが重なるように確定表示されるようになっているため、従来のような確定表示される図柄を視認し易くするという着想は全く存在せず、これまでにない斬新な装飾図柄(図柄)の確定表示とすることができ、装飾図柄(図柄)の変動演出(変動表示)が繰り返し行われ確定表示として(当落結果として)はずれが続いたとしても、遊技者に単調さを感じ難くすることに寄与することができる。
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図60の装飾図柄停止位置不定演出A、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cにおける第1の演出(装飾図柄停止位置不定演出Aでは図60(F),(H)~(J)、装飾図柄停止位置不定演出Bでは図61(F),(H)~(J)、装飾図柄停止位置不定演出Cでは図62(F),(H))は、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8R(図柄)の確定停止時に1つの図柄を他の1つの図柄の進行方向に表示する演出を含んでいる。具体的には、例えば、図60(F)の装飾図柄停止位置不定演出A、図61(F)の装飾図柄停止位置不定演出B、図62(F)の装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて、中装飾図柄8C(1つの図柄)を右装飾図柄8R(他の1つの図柄)の進行方向(右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrの下側へ向かって変動する方向)に表示する。この構成によれば、1つの図柄の一部と他の1つの図柄の一部とが上下方向において重なった表示態様とすることができる。また、1つの図柄と他の1つの図柄とが同一の水平線上に並ばないような配置とすることもできる。
[効果6]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図60の装飾図柄停止位置不定演出A、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cにおける第1の演出(装飾図柄停止位置不定演出Aでは図60(D),(E),(G),(I)、装飾図柄停止位置不定演出Bでは図61(D),(E),(G),(I)、装飾図柄停止位置不定演出Cでは図62(D),(E),(G))は、同一の図柄が変動ごとに表示態様が変わる演出を含んでいる。具体的には、例えば、図60(D),(E),(G),(I)の装飾図柄停止位置不定演出Aでは、同一の図柄である数字「1」の位置がランダム(不規則)に変化する表示態様となっている。この構成によれば、変動演出(変動表示)が繰り返し行われ同一の図柄が頻繁に確定停止される場合であっても、この確定停止される同一の図柄の位置がランダム(不規則)に変化するようになっているため、確定停止される同一の図柄による演出の単調さを軽減することに寄与することができる。また、例えば、図61(D),(E),(G),(I)の装飾図柄停止位置不定演出B、図62(D),(E),(G)の装飾図柄停止位置不定演出Cでは、同一の図柄である数字「1」の位置、大きさ、及び傾きがランダム(不規則)に変化する表示態様となっている。この構成によれば、変動演出(変動表示)が繰り返し行われ同一の図柄が頻繁に確定停止される場合であっても、この確定停止される同一の図柄の位置、大きさ、及び傾きがランダム(不規則)にそれぞれ変化するようになっているため、確定停止される同一の図柄による演出の単調さを軽減することに寄与することができる。
[効果7]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図60の装飾図柄停止位置不定演出A、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて、画像表示装置7(表示手段)は、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8R(複数の図柄)のほかにメッセージ画像MSG、テロップTP1、テロップTP2(複数種類の画像)を表示することができ、第1の演出(装飾図柄停止位置不定演出Aでは図60(C)~(J)、装飾図柄停止位置不定演出Bでは図61(C)~(J)、装飾図柄停止位置不定演出Cでは図62(C)~(H))は、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの変動中および確定停止時(図柄の変動中および図柄の確定停止時)に左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8R(図柄)の前方にテロップTP2(第1の画像)を移動表示し、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8R(図柄)の後方にテロップTP1(第2の画像)を移動表示する演出を含んでいる。この構成によれば、テロップTP2(第1の画像)が表示されていることを遊技者に認識させやくし、テロップTP2(第1の画像)による示唆を遊技者にわかり易く強調することができる。
[効果8]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図60の装飾図柄停止位置不定演出A、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cにおける第1の演出(装飾図柄停止位置不定演出Aでは図60(D)~(J)、装飾図柄停止位置不定演出Bでは図61(D)~(J)、装飾図柄停止位置不定演出Cでは図62(D)~(H))は、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8R(複数の図柄)を同一のタイミングで仮停止したのち確定停止するようになっている。この構成によれば、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が行わるごとに、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rが同時に仮停止したのち確定停止することができるようになっているため、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)が行われて確定表示されるときに、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rが画像であるものの、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの重量感を遊技者に付与でき、この重量感により、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rが仮停止した表示態様で「ドーン」というインパクトを遊技者に付与し、リズミカルな左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)を繰り返し行うことができることで単調さの軽減に寄与することができる。
[変形例]
以下に、装飾図柄停止位置不定演出の変形例を示す。
[変形例1]
図60の装飾図柄停止位置不定演出A、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cでは、第1始動口20に遊技球が入球したことに基づいて行われるものであった。言い換えると、いわゆる左打ちという遊技状態において行われるものであった。しかし、第2始動口21に遊技球が入球したことに基づいて行われるようにしてもよい。言い換えると、いわゆる右打ちという遊技状態において行われるようにしてもよい。
[変形例2]
図60の装飾図柄停止位置不定演出A、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cでは、通常遊技状態における遊技モードから通常遊技状態における特殊遊技モード(Aモード)へ移行したときに行われていたが、通常遊技状態ではなく、通常遊技状態から上述したb時短(遊タイム)へ移行したときに特殊遊技モード(Aモード)が行われるようにしてもよい。
[変形例3]
図60の装飾図柄停止位置不定演出A、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rのうち、いずれか1つの装飾図柄が他の1つの装飾図柄と対応する変動表示領域へ跨いでいたが、この他の1つの装飾図柄も1つの装飾図柄と対応する変動表示領域へ跨ぐ表示態様としてもよい。具体的には、例えば、図60(F)の装飾図柄停止位置不定演出A、図61(F)の装飾図柄停止位置不定演出B、図62(F)の装飾図柄停止位置不定演出Cにおいて、数字「8」の中装飾図柄8Cは、中変動表示領域8Crの右辺を飛び越えて右変動表示領域8Rrを跨いでいるが、さらに、数字「8」の右装飾図柄8Rも、右変動表示領域8Rrの左辺を飛び越えて中変動表示領域8Crを跨ぐようにしてもよい。こうすれば、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)のバリエーションを増やすことに寄与することができる。なお、「8」の中装飾図柄8Cが数字「8」の右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)される方向(右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される(「8」の右装飾図柄8Rが数字「8」の中装飾図柄8Cの変動演出(変動表示)される方向(中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの下側へ向かって変動する方向(進行方向))に表示される)。
[変形例4]
図60の装飾図柄停止位置不定演出A、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cでは、前回停止表示された各装飾図柄の1つ後続の数字が表れず、ランダムな数字が各装飾図柄の1つ後続の数字として不透明なまま現れて停止表示されていたが、ランダムである故に、今回停止表示された装飾図柄がたまたま前回停止表示された装飾図柄と同一の装飾図柄となる場合があるし、今回停止表示された装飾図柄がたまたま前回停止表示された装飾図柄の1つ後続となる装飾図柄となる場合もある。
[変形例5]
図60の装飾図柄停止位置不定演出A、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cでは、特殊遊技モードであるAモードが開始されると、これを契機として開始されるようになっており、言い換えると、突然開始されるようになっていた。そこで、Aモードの開始時期が近づいている旨を示唆する演出を行うようにしてもよい。例えば、表示画面7aの上側中央に、Aモードの開始時期となる残りの変動演出(変動表示)回数を数値として表示するようにしてもよい。具体的には、まずAモードの開始時期となる残りの変動演出(変動表示)回数が100回となったときには、「あと100回」という白色のメッセージ画像を表示画面7aの上側中央に表示したのち非表示とし、Aモードの開始時期となる残りの変動演出(変動表示)回数が50回となったときには、「あと50回」という青色のメッセージ画像を表示画面7aの上側中央に表示したのち非表示とし、Aモードの開始時期となる残りの変動演出(変動表示)回数が25回となったときには、「あと25回」という黄色のメッセージ画像を表示画面7aの上側中央に表示したのち非表示とし、Aモードの開始時期となる残りの変動演出(変動表示)回数が10回となったときには、「あと10回」という赤色のメッセージ画像を表示画面7aの上側中央に表示し、Aモードが開始されるまで変動ごとにカウントダウンされて赤色のメッセージ画像を表示画面7aの上側中央に表示し続ける。そして「残り0(ゼロ)」という赤色のメッセージ画像を表示画面7aの上側中央に表示したのちに、黄色(ゴールド色)を有する「Aモード突入」というメッセージ画像MSGが表示される直前で「残り0(ゼロ)」という赤色のメッセージ画像を非表示とする。Aモードの開始時期となる残りの変動演出(変動表示)回数を示すメッセージ画像の色がAモードの開始時期へ近づくにつれて白色→青色→黄色→赤色という順番で変化するようになっているため、Aモードに対する遊技者への期待感を煽ることができる。
[変形例6]
図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの停止位置がランダム(不規則)に変化し、さらに、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの大きさと、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの停止位置の傾きと、がランダム(不規則)に変化していた。しかし、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの停止位置と、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの大きさと、をランダム(不規則)に変化するようにしてもよい。こうすれば、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)に対する単調さをなくすことに寄与することができる。
[変形例7]
図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの停止位置がランダム(不規則)に変化し、さらに、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの大きさと、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの停止位置の傾きと、がランダム(不規則)に変化していた。しかし、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの停止位置と、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの傾きと、をランダム(不規則)に変化するようにしてもよい。こうすれば、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)に対する単調さをなくすことに寄与することができる。
[変形例8]
図60の装飾図柄停止位置不定演出A、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cでは、先読み演出により保留アイコン9Aの表示態様を変化させて大当たりの期待度を示唆することができないため、テロップTP2の表示態様をさまざまに変化させることで大当たりの期待度を示唆することができるようになっていた。保留アイコン9Aは、例えば、笑顔球体のアイコンには、青色→緑色→赤色→ゴールド(黄色)→七色(レインボー(大当たり濃厚))という順番で大当たりとなる期待度が高く設定されていた。そこで、先読み演出によりテロップTP2の色として、青色→緑色→赤色→ゴールド(黄色)→七色(レインボー(大当たり濃厚))という順番で大当たりとなる期待度が高く設定されるようにしてもよい。
[変形例9]
図60の装飾図柄停止位置不定演出A、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cでは、画像表示装置7の表示画面7aに3つの装飾図柄の変動表示領域(装飾図柄の変動領域)として縦長の矩形状領域が3つ(つまり表示画面7aを列状に3つ等分された領域)が設けられており、左装飾図柄8Lが左変動表示領域8Lrの上側から左変動表示領域8Lrの下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの上側から中変動表示領域8Crの下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、右装飾図柄8Rが右変動表示領域8Rrの上側から右変動表示領域8Rrの下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始されていた。しかし、画像表示装置7の表示画面7aに3つの装飾図柄の変動表示領域(装飾図柄の変動領域)として横長の矩形状領域が3つ(つまり表示画面7aを行状に3つ等分された領域)が設けられるようにしてもよい。
この場合、左装飾図柄8Lが上装飾図柄として上変動表示領域の右側から上変動表示領域の左側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され上変動表示領域の中央において仮停止したのち停止表示され、中装飾図柄8Cが中装飾図柄として中変動表示領域の右側から中変動表示領域の左側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され中変動表示領域の中央において仮停止したのち停止表示され、右装飾図柄8Rが下装飾図柄として下変動表示領域の右側から下変動表示領域の左側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され下変動表示領域の中央において仮停止したのち停止表示されることとなる。また、例えば、上装飾図柄は、その一部が上変動表示領域から中変動表示領域へ飛び出して上変動表示領域と中変動表示領域とを跨って停止表示される場合があるし、中装飾図柄は、その一部が中変動表示領域から上変動表示領域へ飛び出して中変動表示領域と上変動表示領域とを跨って停止表示される場合があるし、または、中変動表示領域から下変動表示領域へ飛び出して中変動表示領域と下変動表示領域とを跨って停止表示される場合があるし、下装飾図柄は、その一部が下変動表示領域から中変動表示領域へ飛び出して下変動表示領域と中変動表示領域とを跨って停止表示される場合がある。もちろん、上装飾図柄は、その一部が上変動表示領域の右辺、上辺、左辺から飛び出して視認困難となる場合があるし、中装飾図柄は、その一部が中変動表示領域の右辺、左辺から飛び出して視認困難となる場合があるし、下装飾図柄は、その一部が下変動表示領域の右辺、下辺、左辺から飛び出して視認困難となる場合がある。
[変形例10]
図60の装飾図柄停止位置不定演出A、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cにおける第1の演出では、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの停止位置がランダム(不規則)に変化することができるようになっていた。このとき、各種エフェクト音(各種効果音)や演出音が、突然、消音状態(ミュート状態)となり、複数の変動を跨いで第1の演出が進行するようにしてもよい。こうすれば、消音状態(ミュート状態)による違和感演出とすることができ、この状態が長く継続されることにより(長ければ長いほど)当たりの期待度が高くなっているという法則を遊技者自身で見出し、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの変動演出(変動表示)に対する単調さを軽減することに寄与することができる。
[変形例11]
図60の装飾図柄停止位置不定演出A、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cにおける第1の演出では、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの確定停止ごとに左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rの停止位置がランダム(不規則)に変化することができるようになっていた。しかし、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rのうち、2つの装飾図柄が同一の水平線上に並んで停止表示され、この同一の水平線上に残りの1つの装飾図柄が停止表示されないようにした演出としてもよいし、このような演出を含めるようにしてもよい。例えば、左装飾図柄8Lと中装飾図柄8Cとが同一の水平線上に並んで停止表示される場合には、この同一の水平線上に右装飾図柄8Rが停止表示されない。左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが同一の水平線上に並んで停止表示される場合には、この同一の水平線上に中装飾図柄8Cが停止表示されない。中装飾図柄8Cと右装飾図柄8Rとが同一の水平線上に並んで停止表示される場合には、この同一の水平線上に左装飾図柄8Lが停止表示されない。なお、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rのうち、2つの装飾図柄が同一の水平線上に並んで停止表示される場合には、同一の水平線上であれば2つの装飾図柄が変動表示される各変動表領域において、同一の水平線上における各変動表示領域の左側、中央、または右側に配置されてもよい。例えば、左装飾図柄8Lと中装飾図柄8Cとが同一の水平線上として表示画面7aの上側に並んで停止表示される場合には、左装飾図柄8Lが左変動表示領域8Lrの右上側に配置され停止表示され、中装飾図柄8Cが中変動表示領域8Crの左上側に配置され停止表示されることとなる。
[変形例12]
図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cにおける第1の演出では、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8R(図柄)の確定停止ごとに各図柄の傾きも不規則に変化することができるようになっていた。しかし、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、及び右装飾図柄8Rのうち、2つの装飾図柄が同一の傾きで停止表示され、この同一の傾きと異なる傾きで残りの1つの装飾図柄が停止表示されるようにした演出としてもよいし、このような演出を含めるようにしてもよい。例えば、回転方向が全く異なる例としては、左装飾図柄8Lと中装飾図柄8Cとが反時計回りに少し回転して傾いた角度となり左装飾図柄8Lと中装飾図柄8Cとが左方向へ少し傾いた状態で停止表示され、この同一の傾きと異なる傾きとして時計回りに少し回転して傾いた角度で右装飾図柄8Rが右方向へ少し傾いた状態で停止表示されることとなる。また例えば、回転方向が同一であるものの、傾きが異なる例としては、左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが時計回りに大きく回転して傾いた角度となり、左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが右方向へ大きく傾いた状態で停止表示され、この同一の傾きと異なる傾きとして時計回りに少し回転して傾いた角度で中装飾図柄8Cが右方向へ少し傾いた状態で表示されることとなる。
[変形例13]
図60の装飾図柄停止位置不定演出A、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rのうち、自身の変動表示領域(左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rr)から飛び越えて他の変動表示領域へ跨いだ状態で仮停止表示(停止表示)されるときに、他の変動表示領域で仮停止表示(停止表示)される装飾図柄の一部と前後方向において重なるときには、位置関係(前後関係)に対してランダム(不規則)に変化するようになっていた。しかし、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rのうち、自身の変動表示領域(左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rr)から飛び越えて他の変動表示領域へ跨いだ状態で仮停止表示(停止表示)されるときに、自身の変動表示領域と他の変動表示領域とを跨いて仮停止表示(停止表示)されている装飾図柄を、他の変動表示領域で仮停止表示(停止表示)される装飾図柄の前方へ配置するようにしてもよい。言い換えると、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rのうち、自身の変動表示領域(左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rr)から飛び越えて他の変動表示領域へ跨いだ状態で仮停止表示(停止表示)されるときに、自身の変動表示領域と他の変動表示領域とを跨いて仮停止表示(停止表示)されている装飾図柄が、他の変動表示領域で仮停止表示(停止表示)される装飾図柄の一部を覆う表示態様としてもよい。
[変形例14]
図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rのうち、自身の変動表示領域(左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rr)から飛び越えて他の変動表示領域へ跨いだ状態で仮停止表示(停止表示)されるときに、他の変動表示領域で仮停止表示(停止表示)される装飾図柄の一部と前後方向において重なるときには、位置関係(前後関係)に対して、装飾図柄の大きさが大きい方が前方へ配置される表示態様となっていた。しかし、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rのうち、自身の変動表示領域(左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rr)から飛び越えて他の変動表示領域へ跨いだ状態で仮停止表示(停止表示)されるときに、自身の変動表示領域と他の変動表示領域とを跨いて仮停止表示(停止表示)されている装飾図柄の大きさと、他の変動表示領域で仮停止表示(停止表示)される装飾図柄の大きさと、を比べて装飾図柄の大きさが小さい方を、前方へ配置する表示態様としてもよい。言い換えると、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rのうち、自身の変動表示領域(左変動表示領域8Lr、中変動表示領域8Cr、右変動表示領域8Rr)から飛び越えて他の変動表示領域へ跨いだ状態で仮停止表示(停止表示)されるときに、自身の変動表示領域と他の変動表示領域とを跨いて仮停止表示(停止表示)されている装飾図柄と、他の変動表示領域で仮停止表示(停止表示)される装飾図柄と、が重なるときに、装飾図柄の大きさが小さい方が、装飾図柄の大きさが大きい方の前方へ配置され、大きさが大きい方の装飾図柄の一部を覆う表示態様としてもよい。
[変形例15]
図60の装飾図柄停止位置不定演出A、図61の装飾図柄停止位置不定演出B、図62の装飾図柄停止位置不定演出Cでは、説明した演出の一部を備えていなくてもよいし、他の演出が追加されていてもよい。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様A4-1]
複数の図柄を変動表示可能な表示手段を備える遊技機であって、
図柄の確定停止ごとに各図柄の停止位置が不規則に変化する第1の演出を実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A4-2]
態様A4-1に記載の遊技機であって、
前記第1の演出は、図柄の確定停止ごとに各図柄の大きさも不規則に変化する演出を含む、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A4-3]
態様A4-1または態様A4-2に記載の遊技機であって、
前記第1の演出は、図柄の確定停止ごとに各図柄の傾きも不規則に変化する演出を含む、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A4-4]
態様A4-1から態様A4-3までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1の演出は、図柄の確定停止時に1つの図柄を他の1つの図柄と重なって表示する演出を含む、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A4-5]
態様A4-1から態様A4-4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1の演出は、図柄の確定停止時に1つの図柄を他の1つの図柄の進行方向に表示する演出を含む、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A4-6]
態様A4-1から態様A4-5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1の演出は、同一の図柄が変動ごとに表示態様が変わる演出を含む、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A4-7]
態様A4-1から態様A4-6までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記表示手段は、前記複数の図柄のほかに複数種類の画像を表示可能であり、
前記第1の演出は、図柄の変動中および図柄の確定停止時に図柄の前方に第1の画像を移動表示し、図柄の後方に第2の画像を移動表示する演出を含む、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A4-8]
態様A4-1から態様A4-7までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1の演出は、前記複数の図柄を同一のタイミングで仮停止したのち確定停止する、
ことを特徴とする遊技機。
以下に図63~図65を用いて装飾図柄突然確定停止演出A~Cについて説明する。この装飾図柄突然確定停止演出は、装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、装飾図柄突然確定停止演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aや、サブ表示画面64(右サブ表示画面64R、左サブ表示画面64L、および、上サブ表示画面64U)に画像を表示させる。また、ROM103から対応する駆動データを読み出して第1可動役物14を駆動させる。
[装飾図柄突然確定停止演出A]
図63は、装飾図柄突然確定停止演出Aを説明するための図である。装飾図柄突然確定停止演出は、一組の装飾図柄がリーチ態様で表示されることなく当たりの態様で停止表示(確定停止)される演出である。装飾図柄突然確定停止演出Aでは、まず、図63(A)に示すように、表示画面7aに、停止表示(確定停止)した装飾図柄8L、8C、8Rが表示される。ここでは、保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cの表示は省略されている。保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cは表示されていてもよいし表示されていなくてもよい。
装飾図柄8L、8C、8Rは、表示画面7aの略中央に表示される左装飾図柄8Lと、中装飾図柄8Cと、右装飾図柄8Rを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。ここでの特別図柄とは、第1特別図柄と第2特別図柄のいずれであってもよい。装飾図柄8L、8C、8Rは、「234」で停止表示されている。ここでは、遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)において、特図1保留消化が開始され、これから特図1変動が実行されるものとする。また、ここでは、この特図1の抽選結果が大当たりであり、大当たりに対応する変動パターンが選択されているものとする。
図63(B)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rは、現在の特図変動(当該変動)に対応して変動表示される。ここでは、装飾図柄8L、8C、8Rの変動態様は、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上方から下方に向かって移動するように変動表示される。ここでは、各図柄が高速に移動しているため図柄が視認できない状態となっている。なお、装飾図柄8L、8C、8Rの変動態様は、任意の変動態様であってよい。例えば、左、中、右の各図柄がぞれぞれ上下方向を回転軸にして横回転するように変動表示されてもよい。
図63(C)(D)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が開始されてから所定時間経過すると、装飾図柄8L、8C、8Rが変動表示している状態で、装飾図柄8L、8C、8Rとは異なる一組の装飾図柄8l、8c、8rがフレームインする演出が実行される。装飾図柄8l、8c、8rは、装飾図柄8L、8C、8Rと同じ図柄形状、大きさの図柄であり、左装飾図柄8l、中装飾図柄8c、および、右装飾図柄8rがそれぞれ異なる方向から装飾図柄8L、8C、8Rに向かって移動する。左装飾図柄8l、中装飾図柄8c、および、右装飾図柄8rは同じ図柄であり、ここでは「7」となっている。装飾図柄8l、8c、8rの図柄形状、大きさは、装飾図柄8L、8C、8Rの図柄形状、大きさと同じものとなっているが、異なっていてもよい。
左装飾図柄8lは、表示画面7aの左端から右方向に向かってフレームインし、変動表示されている左装飾図柄8Lに重なり、左装飾図柄8Lの前面側に表示される。中装飾図柄8cは、表示画面7aの下端から上方向に向かってフレームインし、変動表示されている中装飾図柄8Cに重なり、中装飾図柄8Cの前面側に表示される。右装飾図柄8rは、表示画面7aの右端から左方向に向かってフレームインし、変動表示されている右装飾図柄8Rに重なり、右装飾図柄8Rの前面側に表示される。
図63(E)に示すように、左装飾図柄8l、中装飾図柄8c、および、右装飾図柄8rが横一列に並んで停止するとほぼ同時に、変動表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rの表示が消える。これにより、装飾図柄8l、8c、8rが「777」で停止表示(確定停止)した状態となり、その後、大当たり演出が実行される。このように、装飾図柄突然確定停止演出Aでは、特図変動開始後、一組の装飾図柄8L、8C、8Rが変動表示されてからリーチ態様で表示されることなく、一組の装飾図柄8l、8c、8rが大当たりの態様で停止表示するため、遊技者の意表を突くことができ、興趣の向上を図ることができる。
図63(F)~図63(J)は、図63(A)~図63(E)で説明した装飾図柄突然確定停止演出Aのその他の例である。図63(F)~図63(J)では、装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示が表示されている状態で、装飾図柄8L、8C、8Rとは異なる装飾図柄8l、8c、8rがフレームインする演出が実行される。
図63(F)は、図63(A)と同じ状態である。すなわち、表示画面7aに、「234」で停止表示(確定停止)した装飾図柄8L、8C、8Rが表示されている。
図63(G)では、特図1保留まの消化によって、特図変動が開始されている状態にも関わらず、装飾図柄8L、8C、8Rは、現在の特図変動(当該変動)に対応せずに停止表示が維持される。すなわち、前回の特図変動に対応して停止表示された装飾図柄8L、8C、8Rの表示が当該変動中に維持されたままの状態となっている。
図63(H)(I)に示すように、現在の特図変動(当該変動)が開始されてから所定時間経過すると、装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示が表示されている状態で、装飾図柄8L、8C、8Rとは異なる一組の装飾図柄8l、8c、8rがフレームインする演出が実行される。装飾図柄8l、8c、8rは、装飾図柄8L、8C、8Rと同じ図柄形状、大きさの図柄であり、左装飾図柄8l、中装飾図柄8c、および、右装飾図柄8rがそれぞれ異なる方向から装飾図柄8L、8C、8Rに向かって移動する。左装飾図柄8l、中装飾図柄8c、および、右装飾図柄8rは同じ図柄であり、ここでは「7」となっている。装飾図柄8l、8c、8rの図柄形状、大きさは、装飾図柄8L、8C、8Rの図柄形状、大きさと同じものとなっているが、異なっていてもよい。
左装飾図柄8lは、表示画面7aの左端から右方向に向かってフレームインし、変動表示されている左装飾図柄8Lに重なり、左装飾図柄8Lの前面側に表示される。中装飾図柄8cは、表示画面7aの下端から上方向に向かってフレームインし、変動表示されている中装飾図柄8Cに重なり、中装飾図柄8Cの前面側に表示される。右装飾図柄8rは、表示画面7aの右端から左方向に向かってフレームインし、変動表示されている右装飾図柄8Rに重なり、右装飾図柄8Rの前面側に表示される。
図63(J)に示すように、左装飾図柄8l、中装飾図柄8c、および、右装飾図柄8rが横一列に並んで停止するとほぼ同時に、「234」で停止表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rの表示が消える。これにより、装飾図柄8l、8c、8rが「777」で停止表示(確定停止)した状態となり、その後、大当たり演出が実行される。このように、装飾図柄突然確定停止演出Aでは、特図変動開始後、前の特図変動後に停止表示された一組の装飾図柄8L、8C、8Rの表示が維持された後、リーチ態様で表示されることなく、一組の装飾図柄8l、8c、8rが大当たりの態様で停止表示がするため、遊技者の意表を突くことができ、興趣の向上を図ることができる。
[装飾図柄突然確定停止演出B]
図64は、装飾図柄突然確定停止演出Bを説明するための図である。装飾図柄突然確定停止演出は、一組の装飾図柄がリーチ態様で表示されることなく当たりの態様で停止表示(確定停止)される演出である。装飾図柄突然確定停止演出Bは、装飾図柄突然確定停止演出Aと比較すると、複数の一組の装飾図柄が表示されず、装飾図柄8L、8C、8Rだけの演出となっている点が主に異なる。装飾図柄突然確定停止演出Bでは、まず、図64(A)に示すように、表示画面7aに、停止表示(確定停止)した装飾図柄8L、8C、8Rが表示される。ここでは、保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cの表示は省略されている。保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cは表示されていてもよいし表示されていなくてもよい。
装飾図柄8L、8C、8Rは、表示画面7aの略中央に表示される左装飾図柄8Lと、中装飾図柄8Cと、右装飾図柄8Rを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。ここでの特別図柄とは、第1特別図柄と第2特別図柄のいずれであってもよい。装飾図柄8L、8C、8Rは、「234」で停止表示されている。ここでは、遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)において、特図1保留消化が開始され、これから特図1変動が実行されるものとする。また、ここでは、この特図1の抽選結果が大当たりであり、大当たりに対応する変動パターンが選択されているものとする。
特図1保留の消化によって、特図変動が開始されると、装飾図柄突然確定停止演出Bでは、図64(B)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rが、現在の特図変動(当該変動)に対応して変動表示されるのではなく表示が消える。
図64(C)に示すように、現在の特図変動(当該変動)が開始されてから所定時間経過すると、装飾図柄8L、8C、8Rが消えた状態で、「大当たり」と表された文字画像が表示され、当該特図抽選結果が大当たりであることがいきなり報知される。
その後、図64(D)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rがフレームインする演出が実行される。装飾図柄8L、8C、8Rは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、および、右装飾図柄8Rがそれぞれ異なる方向から表示画面7aの中央に向かって移動する。左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、および、右装飾図柄8Rは同じ図柄であり、ここでは「7」となっている。
左装飾図柄8Lは、表示画面7aの左端から右方向に向かってフレームインし、表示画面7aの中央に向かって移動し、表示画面7aの略中央左付近で停止する。中装飾図柄8Cは、表示画面7aの下端から上方向に向かってフレームインし、表示画面7aの中央に向かって移動し、表示画面7aの略中央付近で停止する。右装飾図柄8Rは、表示画面7aの右端から左方向に向かってフレームインし、表示画面7aの中央に向かって移動し、表示画面7aの略中央右付近で停止する。
図64(E)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、および、右装飾図柄8Rが横一列に並んで停止する。これにより、装飾図柄8L、8C、8Rが「777」で停止表示(確定停止)した状態となり、その後、大当たり演出が実行される。このように、装飾図柄突然確定停止演出Bでは、特図変動開始後、一組の装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示およびリーチ態様が表示されることなく、大当たりの態様で停止表示するため、遊技者の意表を突くことができ、興趣の向上を図ることができる。
図64(F)~図64(J)は、図64(A)~図64(E)で説明した装飾図柄突然確定停止演出Bのその他の例である。図64(F)~図64(J)では、停止表示された装飾図柄8L、8C、8Rの各図柄がバラバラに移動しながら表示画面7aからフェードアウトした後、大当たりが報知される演出が実行される。
図64(F)は、図64(A)と同じ状態である。すなわち、表示画面7aに、「234」で停止表示(確定停止)した装飾図柄8L、8C、8Rが表示されている。
図64(G)では、特図1保留の消化によって、特図変動が開始されている状態にも関わらず、装飾図柄8L、8C、8Rは、現在の特図変動(当該変動)に対応せずに停止表示を維持される。その後、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、および、右装飾図柄8Rがそれぞれ異なる方向に向かって移動し、表示画面7aからフェードアウトする。左装飾図柄8Lは、表示画面7aの左下方向に向かってフレームアウトし、中装飾図柄8Cは、表示画面7aの下方向に向かってフレームアウトし、右装飾図柄8Rは、表示画面7aの右下方向に向かってフレームアウトする。
図64(H)は、図64(C)と同じ状態である。すなわち、現在の特図変動(当該変動)が開始されてから所定時間経過し、装飾図柄8L、8C、8Rがフェードアウトして消えた状態で、「大当たり」と表された文字画像が表示され、当該特図抽選結果が大当たりであることがいきなり報知される。
その後、図64(I)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rがフレームインする演出が実行される。装飾図柄8L、8C、8Rは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、および、右装飾図柄8Rが揃った状態で表示画面7aの上方から下方に向かって移動する。左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、および、右装飾図柄8Rは同じ図柄であり、ここでは「7」となっている。
図64(J)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、および、右装飾図柄8Rが横一列に並んで表示画面7aの中央付近で停止する。これにより、装飾図柄8L、8C、8Rが「777」で停止表示(確定停止)した状態となり、その後、大当たり演出が実行される。このように、装飾図柄突然確定停止演出Bでは、特図変動開始後、一組の装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示およびリーチ態様が表示されることなく、大当たりの態様で停止表示するため、遊技者の意表を突くことができ、興趣の向上を図ることができる。
[装飾図柄突然確定停止演出C]
図65は、装飾図柄突然確定停止演出Cを説明するための図である。装飾図柄突然確定停止演出は、一組の装飾図柄がリーチ態様で表示されることなく当たりの態様で停止表示(確定停止)される演出である。装飾図柄突然確定停止演出Cは、装飾図柄突然確定停止演出Aと比較すると、複数の一組の装飾図柄が表示されず、装飾図柄8L、8C、8Rだけの演出となっている点と、第1可動役物14の動作が含まれている点が主に異なる。装飾図柄突然確定停止演出Cでは、まず、図65(A)に示すように、表示画面7aに、停止表示(確定停止)した装飾図柄8L、8C、8Rが表示される。ここでは、保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cの表示は省略されている。保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cは表示されていてもよいし表示されていなくてもよい。表示画面7aの左側の退避位置において、第1可動役物14が静止している。
装飾図柄8L、8C、8Rは、表示画面7aの略中央に表示される左装飾図柄8Lと、中装飾図柄8Cと、右装飾図柄8Rを含む一組の図柄であり、一組の図柄の変動表示によって特別図柄の可変表示(特図変動)を表し、一組の図柄の停止表示によって特図抽選結果を報知する。ここでの特別図柄とは、第1特別図柄と第2特別図柄のいずれであってもよい。装飾図柄8L、8C、8Rは、「234」で停止表示されている。ここでは、遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)において、特図1保留の消化が開始され、これから特図1変動が実行されるものとする。また、ここでは、この特図1の抽選結果が大当たりであり、大当たりに対応する変動パターンが選択されているものとする。
特図1保留の消化によって、特図変動が開始されると、図65(B)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rは、現在の特図変動(当該変動)に対応せずに停止表示が維持される。この状態で、第1可動役物14が表示画面7aの左端から右端に向かって、表示画面7aの前方(前面)を右方向に移動する。この第1可動役物14の移動にあわせて、表示画面7aの表示内容が切り替わる演出が実行される。具体的には、停止表示された装飾図柄8L、8C、8Rが表示された第1画面から、「大当たり」の文字画像が表された第2画面に切り替わる。ここでは、第1画面は移動せず、第1画面の前面に第2画面が移動して第1画面を覆うことで、表示内容が切り替わる演出がおこなわれる。
第1可動役物14が右端の進出位置まで移動すると、進出位置で静止する。このとき、図65(C)に示すように、表示画面7aは、「大当たり」の文字画像が表された第2画面だけの状態になる。これにより、当該特図抽選結果が大当たりであることがいきなり報知される。
その後、図65(D)に示すように、第1可動役物14が表示画面7aの右端から左端に向かって、表示画面7aの前方(前面)を左方向に移動する。この第1可動役物14の移動にあわせて、表示画面7aの表示内容が切り替わる演出が実行される。具体的には、「大当たり」の文字画像が表された第2画面から、装飾図柄8L、8C、8Rが「777」で停止表示された第1画面に切り替わる。ここでは、第2画面は移動せず、第2画面の前面に第1画面が移動して第2画面を覆うことで、表示内容が切り替わる演出がおこなわれる。
第1可動役物14が左端の退避位置まで移動すると、退避位置で静止する。このとき、図65(E)に示すように、表示画面7aは、「777」で停止表示された装飾図柄8L、8C、8Rが表された第1画面だけの状態になる。その後、大当たり演出が実行される。このように、装飾図柄突然確定停止演出Cでは、特図変動開始後、一組の装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示およびリーチ態様が表示されることなく、大当たりの態様で停止表示するため、遊技者の意表を突くことができ、興趣の向上を図ることができる。
図65(F)~図65(J)は、図65(A)~図65(E)で説明した装飾図柄突然確定停止演出Cのその他の例である。図65(F)~図65(J)では、停止表示された装飾図柄8L、8C、8Rが表示された第1画面から、「大当たり」の文字画像が表された第2画面に切り替わる態様が図65(A)~図65(E)と異なる。
図65(F)は、図65(A)と同じ状態である。すなわち、表示画面7aに、「234」で停止表示(確定停止)した装飾図柄8L、8C、8Rが表示されている。また、表示画面7aの左側の退避位置において、第1可動役物14が静止している。
図65(G)では、図65(B)と同様に、第1可動役物14の右方向への移動とともに、停止表示された装飾図柄8L、8C、8Rが表示された第1画面から、「大当たり」の文字画像が表された第2画面に切り替わる。ここでは、第1画面と第2画面がともに右方向に移動することで、表示内容がスライドして切り替わる演出がおこなわれる。
図65(H)は、図65(C)と同じ状態である。すなわち、第1可動役物14が右端の進出位置まで移動すると、進出位置で静止する。また、表示画面7aは、「大当たり」の文字画像が表された第2画面だけの状態になる。これにより、当該特図抽選結果が大当たりであることがいきなり報知される。
図65(I)では、図65(D)と同様に、第1可動役物14の左方向への移動とともに、「大当たり」の文字画像が表された第2画面から、装飾図柄8L、8C、8Rが「777」で停止表示された第1画面に切り替わる。ここでは、第1画面と第2画面がともに左方向に移動することで、表示内容がスライドして切り替わる演出がおこなわれる。
図65(J)は、図65(E)と同じ状態である。すなわち、第1可動役物14が左端の退避位置まで移動すると、退避位置で静止する。また、表示画面7aは、「777」で停止表示された装飾図柄8L、8C、8Rが表された第1画面だけの状態になる。その後、大当たり演出が実行される。このように、装飾図柄突然確定停止演出Cでは、特図変動開始後、一組の装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示およびリーチ態様が表示されることなく、大当たりの態様で停止表示するため、遊技者の意表を突くことができ、興趣の向上を図ることができる。
[効果例]
以下に、装飾図柄突然確定停止演出の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、図63に示すように、特図変動開始後、一組の装飾図柄8L、8C、8Rがリーチ態様で表示されることなく装飾図柄8l、8c、8rが当たりの態様で停止表示される演出を実行することができる。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図64、図65についても同様である。
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、図63(A)~(E)に示すように、この演出では、特図変動開始後、一組の装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示と、一組の装飾図柄8l、8c、8rの当たりの態様の停止表示とが表示される。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、図63(F)~(J)に示すように、この演出では、特図変動開始後、前の特図変動後に停止表示された一組の装飾図柄8L、8C、8Rの表示が維持された後、今回の特図変動に対応する一組の装飾図柄8l、8c、8rの変動表示が表示されることなく、当たりの態様の停止表示が表示される。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図65についても同様である。
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、図63に示すように、この演出では、当たりの態様で停止表示された装飾図柄8l、8c、8rがフレームインで表示される。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図64、図65についても同様である。
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、図64、図65に示すように、この演出では装飾図柄8L、8C、8Rがリーチ態様で表示されることなく、「当たり」の文字画像が表示されることによって当たりが報知され、報知の後に、装飾図柄8L、8C、8Rが当たりの態様で停止表示される。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図63の変形例についても同様である。
[効果6]
上記実施形態の遊技機1では、図64に示すように、この演出では、一組の装飾図柄8L、8C、8Rの表示が消えた後、「当たり」の文字画像が表示されることによって当たりが報知され、報知の後に、当たりの態様で停止表示された一組の装飾図柄8L、8C、8Rがフレームインで表示される。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図65の変形例についても同様である。
[変形例]
以下に、装飾図柄突然確定停止演出の変形例を示す。
[変形例1]
装飾図柄突然確定停止演出Aにおいて、図63(B)の後、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が消えて、図63(C)において、表示画面7aに装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示されていない状態において、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、および、右装飾図柄8Rが「7」となった状態でフレームインしてもよい。そして、図63(E)において、装飾図柄8L、8C、8Rが「777」で確定停止して大当たりが報知されてもよい。
[変形例2]
装飾図柄突然確定停止演出Aの図63(B)において、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示されている状態で、「大当たり」の文字画像が出現して、大当たりが報知されてもよい。
[変形例3]
装飾図柄突然確定停止演出Aにおいて、左装飾図柄8l、中装飾図柄8c、および、右装飾図柄8rが「7」でフレームインするものとした。しかし、左装飾図柄8l、中装飾図柄8c、および、右装飾図柄8rは、「7」以外の数字であってもよいし、数字画像以外の画像であってもよい。また、左装飾図柄8l、中装飾図柄8c、および、右装飾図柄8rは、互いに異なる数字でフレームインし、ハズレ図柄で停止表示してもよい。
[変形例4]
装飾図柄突然確定停止演出B、Cにおいて、当たりの報知は、「大当たり」の文字画像以外の画像であってもよい。また、大当たりの報知は、画像の表示に限られず、役物の駆動や、音の発生であってもよい。
[変形例5]
装飾図柄突然確定停止演出Cにおいて、装飾図柄8L、8C、8Rの「234」の停止図柄が消えた後、第1可動役物14が退避位置から進出位置に向かって右方向に移動してもよい。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様A5-1]
複数種類の画像を表示可能な表示手段を備える遊技機であって、
前記複数種類の画像のうちの一つは、当否を報知可能な一組の装飾図柄であり、
特図変動開始後、前記一組の装飾図柄がリーチ態様で表示されることなく当たりの態様で停止表示される演出を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A5-2]
態様A5-1に記載の遊技機であって、
前記演出では、特図変動開始後、前記一組の装飾図柄の変動表示と、当たりの態様の停止表示とが表示される、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A5-3]
態様A5-1に記載の遊技機であって、
前記演出では、特図変動開始後、前の特図変動後に停止表示された前記一組の装飾図柄の表示が維持された後、今回の特図変動に対応する前記一組の装飾図柄の変動表示が表示されることなく、当たりの態様の停止表示が表示される、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A5-4]
態様A5-1から態様A5-3までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記演出では、当たりの態様で停止表示された前記一組の装飾図柄がフレームインで表示される、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A5-5]
態様A5-1から態様A5-4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記演出では、前記一組の装飾図柄がリーチ態様で表示されることなく、当たりが報知され、前記報知の後に、前記一組の装飾図柄が当たりの態様で停止表示される、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A5-6]
態様A5-5に記載の遊技機であって、
前記演出では、前記一組の装飾図柄の表示が消えた後、前記当たりが報知され、前記報知の後に、当たりの態様で停止表示された前記一組の装飾図柄がフレームインで表示される、
ことを特徴とする遊技機。
本実施形態の遊技機1では、図28の遊技状態管理処理に示すように、低確率状態中(通常状態)において、特別図柄の変動回数が500回となったとき(天井カウンタが0となったとき)には、遊タイム(低確時短状態)に移行する。この遊タイムは、特別図柄が700回変動するまで継続されるようになっている。
以下に図66~図68を用いて役物連動演出A~Cについて説明する。この役物連動演出は、遊技状態が、通常状態、時短状態(低確低ベース状態)、または、確変状態(高確高ベース状態)における装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、役物連動演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aまたはサブ表示画面64に画像を表示させる。
[役物連動演出A]
図66は、役物連動演出Aを説明するための図である。図66の役物連動演出Aは、特別図柄の同一変動での演出である。役物連動演出Aでは、図66(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。また、装飾図柄変動演出では、味方キャラクタCRAが表示画面7aの左側に表示されている。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。さらに、表示画面7aでは、所定の背景画像HKが表示されている。
次に、図66(B)に示すように、役物展開演出がおこなわれる。この役物展開演出では、第1可動役物14が表示画面7a左の退避位置から展開位置に向けて(表示画面7aの左から右方向に向けて)表示画面7aの手前を移動する。この場合、装飾図柄8L,8C,8Rと味方キャラクタCRAは、第1可動役物14が退避位置から展開位置に移動するのに連動して、表示画面7aの右側に移動される。また、装飾図柄8L,8C,8Rは、装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが7図柄で停止表示され、装飾図柄8Cが高速変動するリーチ状態を形成している。また、表示画面7aにおいて、第1可動役物14が通過した領域は、背景画像HKに代えてエフェクト画像EF(例えば、ブラック系のエフェクト画像)が表示される。
次に、図66(C)に示すように、役物移動演出Aがおこなわれる。この役物移動演出Aでは、第1可動役物14が展開位置から退避位置(左方向に)に移動する。このとき、第1可動役物14の移動に伴って表示画面7aの右端から装飾図柄8L,8C,8Rが出現する。装飾図柄8L,8C,8Rは、装飾図柄8Lが上に配置され、装飾図柄8Cが中央に配置され、装飾図柄8Rが下に配置され、それぞれ、7図柄となり、大当たり図柄を形成している。なお、味方キャラクタCRAも第1可動役物14の左方向の移動に伴い、左方向に連動して移動する。
次に、図66(D)に示すように、役物移動演出Bがおこなわれる。この役物移動演出Bでは、第1可動役物14がさらに退避方向(左方向)に向けて移動する。このとき、装飾図柄8L,8C,8Rおよび味方キャラクタCRAは、第1可動役物14と連動するように左方向に移動する。詳細には、装飾図柄8L,8C,8Rおよび味方キャラクタCRAは、第1可動役物14が退避方向(左方向)に移動する速度と同じ速度で左方向に移動する。なお、この場合、第1可動役物14の退避位置(左方向)への移動に伴って、エフェクト画像EFの表示領域が小さくなり、背景画像HKの表示領域が大きくなっていく。
次に、図66(E)に示すように、役物移動演出Cがおこなわれる。この役物移動演出Cでは、この役物移動演出Cでは、第1可動役物14が退避位置に移動し、装飾図柄8L,8C,8Rは、表示画面7aの略中央に位置し、味方キャラクタCRAは、装飾図柄8L,8C,8Rの左側に位置する。なお、この場合、エフェクト画像EFがなくなり、背景画像HKが表示される。
次に、図66(F)に示すように、大当たり図柄報知演出がおこなわれる。この大当たり図柄報知演出では、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央付近に停止され、7図柄の大当たり図柄として報知される。このとき、味方キャラクタCRAは、消去されている。
なお、上記役物移動演出B、Cにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rおよび味方キャラクタCRAは、第1可動役物14と同じ速度で左方向に連動(移動)するようにしているが、これに限られず、装飾図柄8L,8C,8Rまたは味方キャラクタCRAは、第1可動役物14よりも遅い速度で連動(移動)するようにしてもよいし、第1可動役物14よりも速い速度で連動(移動)するようにしてもよい。
[役物連動演出B]
図67は、役物連動演出Bを説明するための図である。図67の役物連動演出Bは、特別図柄の同一変動での演出である。役物連動演出Bでは、図67(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。また、装飾図柄変動演出では、味方キャラクタCRAが表示画面7aの左側に表示されている。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。さらに、表示画面7aでは、所定の背景画像HKが表示されている。
次に、図67(B)に示すように、役物展開演出Aがおこなわれる。この役物展開演出Aでは、第1可動役物14が表示画面7a左の退避位置から展開位置に向けて(表示画面7aの左から右方向に向けて)表示画面7aの手前を移動する。この場合、装飾図柄8L,8C,8Rと味方キャラクタCRAは、第1可動役物14が退避位置から展開位置に移動するのに連動して、表示画面7aの右側に移動される。また、装飾図柄8L,8C,8Rは、装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが6図柄で停止表示され、装飾図柄8Cが高速変動するリーチ状態を形成している。また、表示画面7aにおいて、第1可動役物14が通過した領域は、背景画像HKに代えてエフェクト画像EF(例えば、ブラック系のエフェクト画像)が表示される。
次に、図67(C)に示すように、役物移動演出Aがおこなわれる。この役物移動演出Aでは、第1可動役物14が展開位置から退避位置(左方向に)に移動する。このとき、第1可動役物14の移動に伴って表示画面7aの右端から装飾図柄8L,8C,8Rが出現する。装飾図柄8L,8C,8Rは、装飾図柄8Lが上に配置され、装飾図柄8Cが中央に配置され、装飾図柄8Rが下に配置され、それぞれ、6図柄となり、大当たり図柄を形成している。なお、味方キャラクタCRAも第1可動役物14の左方向の移動に伴い、左方向に連動して移動する。
次に、図67(D)に示すように、役物移動演出Bがおこなわれる。この役物移動演出Bでは、第1可動役物14がさらに退避方向(左方向)に向けて移動する。このとき、装飾図柄8L,8C,8Rおよび味方キャラクタCRAは、第1可動役物14と連動するように左方向に移動する。詳細には、装飾図柄8L,8C,8Rおよび味方キャラクタCRAは、第1可動役物14が退避方向(左方向)に移動する速度と同じ速度で左方向に移動する。なお、この場合、第1可動役物14の退避位置(左方向)への移動に伴って、エフェクト画像EFの表示領域が小さくなり、背景画像HKの表示領域が大きくなっていく。
次に、図67(E)に示すように、役物移動演出Cがおこなわれる。この役物移動演出Cでは、この役物移動演出Cでは、第1可動役物14が退避位置に移動し、装飾図柄8L,8C,8Rは、表示画面7aの略中央に位置し、味方キャラクタCRAは、装飾図柄8L,8C,8Rの左側に位置する。なお、この場合、エフェクト画像EFがなくなり、背景画像HKが表示される。
次に、図67(F)に示すように、タイマボタン演出がおこなわれる。このタイマボタン演出では、遊技者に演出ボタン63の押下を促すボタン画像XA1が表示される。このボタン画像XA1には、演出ボタン63を遊技者が押下することを促す「PUSH」という文字と、タイマのカウントダウンを表す「あと、3秒」という文字を含んでいる。
次に、図67(G)に示すように、役物展開演出Bがおこなわれる。この役物展開演出Bでは、第1可動役物14が、再び、表示画面7a左の退避位置から展開位置に向けて(表示画面7aの左から右方向に向けて)表示画面7aの手前を移動する。この場合、表示画面7aにおいて、第1可動役物14が通過した領域は、背景画像HKに代えてエフェクト画像EF(例えば、ブラック系のエフェクト画像)が表示され、ボタン画像XA1は消去される。
次に、図67(H)に示すように、大当たり図柄昇格演出がおこなわれる。この大当たり図柄昇格演出では、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央付近に停止表示され、6図柄ではなく7図柄に変更して、大当たり図柄として報知される。すなわち、6図柄よりも遊技者にとって比較的有利な7図柄に昇格している。このとき、昇格した7図柄となった装飾図柄8L,8C,8Rは、第1可動役物14と連動することなく表示される。
なお、上記役物移動演出B、Cにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rおよび味方キャラクタCRAは、第1可動役物14と同じ速度で左方向に連動(移動)するようにしているが、これに限られず、装飾図柄8L,8C,8Rまたは味方キャラクタCRAは、第1可動役物14よりも遅い速度で連動(移動)するようにしてもよいし、第1可動役物14よりも速い速度で連動(移動)するようにしてもよい。
[役物連動演出C]
図68は、役物連動演出Cを説明するための図である。図68の役物連動演出Cは、特別図柄の同一変動での演出である。役物連動演出Cでは、図68(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。また、装飾図柄変動演出では、味方キャラクタCRAが表示画面7aの左側に表示されている。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。さらに、表示画面7aでは、所定の背景画像HKが表示されている。
次に、図68(B)に示すように、役物展開演出Aがおこなわれる。この役物展開演出Aでは、第1可動役物14が表示画面7a左の退避位置から展開位置に向けて(表示画面7aの左から右方向に向けて)表示画面7aの手前を移動する。この場合、装飾図柄8L,8C,8Rと味方キャラクタCRAは、第1可動役物14が退避位置から展開位置に移動するのに連動して、表示画面7aの右側に移動される。また、装飾図柄8L,8C,8Rは、装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが6図柄で停止表示され、装飾図柄8Cが高速変動するリーチ状態を形成している。また、表示画面7aにおいて、第1可動役物14が通過した領域は、背景画像HKに代えてエフェクト画像EF(例えば、ブラック系のエフェクト画像)が表示される。
次に、図68(C)に示すように、役物移動演出Aがおこなわれる。この役物移動演出Aでは、第1可動役物14が展開位置から退避位置(左方向に)に移動する。このとき、第1可動役物14の移動に伴って表示画面7aの右端から装飾図柄8L,8C,8Rが出現する。装飾図柄8L,8C,8Rは、装飾図柄8Lが上に配置され、装飾図柄8Cが中央に配置され、装飾図柄8Rが下に配置され、それぞれ、6図柄となり、大当たり図柄を形成している。なお、味方キャラクタCRAも第1可動役物14の左方向の移動に伴い、左方向に連動して移動する。
次に、図68(D)に示すように、役物移動演出Bがおこなわれる。この役物移動演出Bでは、第1可動役物14がさらに退避方向(左方向)に向けて移動する。このとき、装飾図柄8L,8C,8Rおよび味方キャラクタCRAは、第1可動役物14と連動するように左方向に移動する。詳細には、装飾図柄8L,8C,8Rおよび味方キャラクタCRAは、第1可動役物14が退避方向(左方向)に移動する速度と同じ速度で左方向に移動する。なお、この場合、第1可動役物14の退避位置(左方向)への移動に伴って、エフェクト画像EFの表示領域が小さくなり、背景画像HKの表示領域が大きくなっていく。
次に、図68(E)に示すように、役物移動演出Cがおこなわれる。この役物移動演出Cでは、この役物移動演出Cでは、第1可動役物14が退避位置に移動し、装飾図柄8L,8C,8Rは、表示画面7aの略中央に位置し、味方キャラクタCRAは、装飾図柄8L,8C,8Rの左側に位置する。なお、この場合、エフェクト画像EFがなくなり、背景画像HKが表示される。
次に、図68(F)に示すように、大当たり図柄拡大演出がおこなわれる。この大当たり図柄拡大演出では、装飾図柄8L,8C,8Rが拡大する。このとき、装飾図柄8L、8Rが表示画面7aからはみ出るように表示される。また、味方キャラクタCRAが消去されている。
次に、図68(G)に示すように、タイマボタン演出がおこなわれる。このタイマボタン演出では、遊技者に演出ボタン63の押下を促すボタン画像XA1が表示される。このボタン画像XA1には、演出ボタン63を遊技者が押下することを促す「PUSH」という文字と、タイマのカウントダウンを表す「あと、3秒」という文字を含んでいる。
次に、図68(H)に示すように、役物展開演出Bがおこなわれる。この役物展開演出Bでは、第1可動役物14が、再び、表示画面7a左の退避位置から展開位置に向けて(表示画面7aの左から右方向に向けて)表示画面7aの手前を移動する。この場合、表示画面7aにおいて、第1可動役物14が通過した領域は、背景画像HKに代えてエフェクト画像EF(例えば、ブラック系のエフェクト画像)が表示され、ボタン画像XA1は消去される。
次に、図68(I)に示すように、大当たり図柄昇格演出がおこなわれる。この大当たり図柄昇格演出では、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央付近に停止表示され、6図柄ではなく7図柄に変更して、大当たり図柄として報知される。すなわち、6図柄よりも遊技者にとって比較的有利な7図柄に昇格している。このとき、昇格した7図柄となった装飾図柄8L,8C,8Rは、第1可動役物14と連動することなく表示される。
なお、上記役物移動演出B、Cにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rおよび味方キャラクタCRAは、第1可動役物14と同じ速度で左方向に連動(移動)するようにしているが、これに限られず、装飾図柄8L,8C,8Rまたは味方キャラクタCRAは、第1可動役物14よりも遅い速度で連動(移動)するようにしてもよいし、第1可動役物14よりも速い速度で連動(移動)するようにしてもよい。
[変形例]
上記役物連動演出A~Cでは、第1可動役物14と連動するとき、装飾図柄8L,8C,8Rは、表示画面7aの右端から出現する構成であったが、これに限られず、装飾図柄8L,8C,8Rは、表示画面7aにおいて停止表示された状態から第1可動役物14と連動するようにしてもよい。
上記役物連動演出A~Cでは、第1可動役物14と連動する装飾図柄8L,8C,8Rは、大当たり図柄を形成した状態で、連動するようにしていたが、これに限られず、装飾図柄8L,8C,8Rは、ハズレ図柄を形成した状態で第1可動役物14と連動するようにしてもよい。
[効果例]
上記役物連動演出A~Cでは、装飾図柄8L,8C,8Rの変動演出の後、役物移動演出A~Cに示すように、装飾図柄8L,8C,8Rの移動と、第1可動役物14の移動とは連動しておこなわれる。この構成によれば、装飾図柄8L,8C,8Rの動きと第1可動役物14の動きを強調させることができ、装飾図柄8L,8C,8Rと第1可動役物14との動きを遊技者に注目させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記役物連動演出A~Cでは、役物移動演出A~Cに示すように、装飾図柄8L,8C,8Rの移動と、第1可動役物14の移動とがおこなわれる場合、装飾図柄8L,8C,8Rの移動と、第1可動役物14の移動とは同じ方向に連動しておこなわれる。この構成によれば、装飾図柄8L,8C,8Rの動きと第1可動役物14の動きをシンクロさせることができ、装飾図柄8L,8C,8Rと第1可動役物14との動きを遊技者により注目させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記役物連動演出A~Cでは、役物移動演出A~Cに示すように、装飾図柄8L,8C,8Rの移動と、第1可動役物14の移動とがおこなわれる場合、装飾図柄8L,8C,8Rの移動と、第1可動役物14の移動とは同じ速度で連動しておこなわれる。この構成によれば、装飾図柄8L,8C,8Rの動きと第1可動役物14の動きを完全にシンクロさせることができ、装飾図柄8L,8C,8Rと第1可動役物14との動きを遊技者により注目させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記役物連動演出A~Cでは、役物移動演出A~Cに示すように、装飾図柄8L,8C,8Rの移動と、第1可動役物14の移動とが連動しておこなわれる場合、第1可動役物14は、展開位置から退避位置に向かって移動する。この構成によれば、第1可動役物14が表示画面7aから退出する方向に移動する際に、装飾図柄8L,8C,8Rの移動と、第1可動役物14の移動との連動演出がおこなわれるので、装飾図柄8L,8C,8Rと第1可動役物14との動きを遊技者に強調させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記役物連動演出A~Cでは、役物移動演出A~Cに示すように、装飾図柄8L,8C,8Rの移動と、第1可動役物14の移動とが連動しておこなわれる場合、装飾図柄8L,8C,8Rは、表示画面7aに表示されていない状態から第1可動役物14の移動に伴って徐々に表示画面7aに表示され、その後、装飾図柄8L,8C,8Rは、表示画面7aにおいて全体が表示される。この構成によれば、装飾図柄8L,8C,8Rの動きと第1可動役物14の動きを徐々にシンクロさせることができ、装飾図柄8L,8C,8Rと第1可動役物14との動きを遊技者により注目させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記役物連動演出A~Cでは、役物移動演出A~Cに示すように、装飾図柄8L,8C,8Rの移動と、第1可動役物14の移動とが連動しておこなわれる場合、装飾図柄8L,8C,8Rは、大当たり図柄を形成している。この構成によれば、装飾図柄8L,8C,8Rによる大当たりの報知を強調させることができ、遊技者による大当たりへの喜びを増幅させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様XA-1]
複数の表示演出を実行可能な表示手段と、可動可能な可動役物とを備える遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第1の表示演出をおこなう場合があり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第2の表示演出をおこなう場合があり、
前記第1の表示演出は、装飾図柄を移動させる演出であり、
前記第2の表示演出は、前記可動役物を移動させる演出であり、
前記第1の表示演出と前記第2の表示演出とを含む組み合わせ演出がおこなわれる場合があり、
前記組み合わせ演出では、前記第1の表示演出と前記第2の表示演出とがおこなわれ、前記第1の表示演出における前記装飾図柄の移動と、前記第2の表示演出における前記可動役物の移動とは、連動しておこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XA-2]
態様XA-1に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出において、前記第1の表示演出における前記装飾図柄の移動と、前記第2の表示演出における前記可動役物の移動とは、同じ方向に連動しておこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XA-3]
態様XA-2に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出において、前記第1の表示演出における前記装飾図柄の移動と、前記第2の表示演出における前記可動役物の移動とは、同じ移動速度で連動しておこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XA-4]
態様XA-3に記載の遊技機であって、
前記可動役物は、退避位置から展開位置の間を移動可能であり、
前記組み合わせ演出において、前記第1の表示演出における前記装飾図柄の移動と、前記第2の表示演出における前記可動役物の移動とが、連動しておこなわれる場合、前記可動役物は、前記展開位置から退避位置に向かって移動する、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XA-5]
態様XA-4に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出において、前記第1の表示演出における前記装飾図柄の移動と、前記第2の表示演出における前記可動役物の移動とが、連動しておこなわれる場合、前記装飾図柄は、前記表示手段に表示されていない状態から前記可動役物の移動に伴って徐々に前記表示手段に表示され、その後、前記装飾図柄は、前記表示手段において全体が表示される、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XA-6]
態様XA-5に記載の遊技機であって、
前記第1の表示演出において移動させる前記装飾図柄は、大当たり図柄を形成する装飾図柄である、
ことを特徴とする遊技機。
本実施形態の遊技機1では、図28の遊技状態管理処理に示すように、低確率状態中(通常状態)において、特別図柄の変動回数が500回となったとき(天井カウンタが0となったとき)には、遊タイム(低確時短状態)に移行する。この遊タイムは、特別図柄が700回変動するまで継続されるようになっている。
以下に図69~図71を用いてスクロール演出A~Cについて説明する。このスクロール演出は、遊技状態が、通常状態、時短状態(低確低ベース状態)、または、確変状態(高確高ベース状態)における装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、スクロール演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aまたはサブ表示画面64に画像を表示させる。
[スクロール演出A]
図69は、スクロール演出Aを説明するための図である。図69のスクロール演出Aは、特別図柄の同一変動での演出である。スクロール演出Aでは、図69(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。また、装飾図柄変動演出では、味方キャラクタCRAが表示画面7aの左側に表示されている。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図69(B)に示すように、装飾図柄仮停止演出がおこなわれる。この装飾図柄仮停止演出では、装飾図柄8L,8C,8Rが仮停止する演出である。具体的には、装飾図柄8Lは、7図柄で仮停止し、装飾図柄8Cは、5図柄で仮停止し、装飾図柄8Rは、3図柄で仮停止する。また、装飾図柄8L,8C,8Rは、それぞれ、所定の三角形の頂点に対応する位置に仮停止している。また、この装飾図柄仮停止演出では、味方キャラクタCRAが右上に配置されている。この装飾図柄仮停止演出において、表示画面7aに表示される、装飾図柄8L,8C,8Rと味方キャラクタCRAとを含む画像を停止画像XB1とも呼ぶ。
次に、図69(C)に示すように、下スクロール演出がおこなわれる。この下スクロール演出では、上下方向に連続して連なる停止画像XB1が、表示画面7aを上方向から下方向にスクロール(移動)する演出である。このとき、連続する停止画像XB1の間には、境界部XB2が設けられる。この境界部XB2は、図においてハッチングで示されている。図では、境界部XB2が下方向にスクロール(移動)していることが矢印を用いて示されている。
次に、図69(D)に示すように、下スクロール停止演出がおこなわれる。この下スクロール停止演出では、上下方向に連続して連なる2つの停止画像XB1を、当該2つの停止画像XB1の間に設けられる境界部XB2が見えるように停止表示される。この場合、2つの停止画像XB1は、それぞれその一部が表示され、2つを合わさると、1つの停止画像XB1となる。具体的には、図69(C)において、上側の停止画像XB1を下側の停止画像XB1の下に配置した場合に、1つの完全な停止画像XB1となる。すなわち、表示画面7aの全体で、1つの停止画像XB1が表示されている。
次に、図69(E)に示すように、リーチ差し替え演出がおこなわれる。このリーチ差し替え演出では、連続する2つの停止画像XB1が下に移動し、かつ、境界部XB2が表示画面7aの下端に移動して停止し、境界部XB2が消え、その後、停止画像XB1における装飾図柄8L,8C,8Rは消え、かつ、新たな装飾図柄8L,8C,8Rが表示されて、リーチ状態を形成する。このとき、新たな装飾図柄8L,8C,8Rは、演出図柄8Lと装飾図柄8Rとが7図柄となり、装飾図柄8Cが高速変動している。また、このリーチ差し替え演出では、変身して、新しい味方キャラクタCRAが表示され、ミステリアスな雰囲気に拍車を掛けている。
その後、装飾図柄8L,8C,8Rがすべて停止して、はずれ、または、大当たりを示唆する図柄確定停止演出がおこなわれる。
なお、リーチ差し替え演出で表示画面7aに表示される画像は、停止画像XB1とは異なる画像である。
[スクロール演出B]
図70は、スクロール演出Bを説明するための図である。図70のスクロール演出Bは、特別図柄の同一変動での演出である。スクロール演出Bでは、図70(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。また、装飾図柄変動演出では、味方キャラクタCRAが表示画面7aの左側に表示されている。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図70(B)に示すように、装飾図柄仮停止演出がおこなわれる。この装飾図柄仮停止演出では、装飾図柄8L,8C,8Rが仮停止する演出である。具体的には、装飾図柄8Lは、7図柄で仮停止し、装飾図柄8Cは、5図柄で仮停止し、装飾図柄8Rは、3図柄で仮停止する。また、装飾図柄8L,8C,8Rは、それぞれ、所定の三角形の頂点に対応する位置に仮停止している。また、この装飾図柄仮停止演出では、味方キャラクタCRAが右上に配置されている。この装飾図柄仮停止演出において、表示画面7aに表示される、装飾図柄8L,8C,8Rと味方キャラクタCRAとを含む画像を停止画像XB1とも呼ぶ。
次に、図70(C)に示すように、下スクロール演出がおこなわれる。この下スクロール演出では、上下方向に連続して連なる停止画像XB1が、表示画面7aを上方向から下方向(第1方向)にスクロール(移動)する演出である。このとき、連続する停止画像XB1の間には、境界部XB2が設けられる。この境界部XB2は、図においてハッチングで示されている。図では、境界部XB2が下方向にスクロール(移動)していることが矢印を用いて示されている。
次に、図70(D)に示すように、下スクロール停止演出がおこなわれる。この下スクロール停止演出では、上下方向に連続して連なる2つの停止画像XB1を、当該2つの停止画像XB1の間に設けられる境界部XB2が見えるように停止表示される。この場合、2つの停止画像XB1は、それぞれその一部が表示され、2つを合わさると、1つの停止画像XB1となる。具体的には、図70(C)において、上側の停止画像XB1を下側の停止画像XB1の下に配置した場合に、1つの完全な停止画像XB1となる。すなわち、表示画面7aの全体で、1つの停止画像XB1が表示されている。
次に、図70(E)に示すように、上スクロール演出がおこなわれる。この上スクロール演出では、下スクロール停止演出の状態から、連続して連なる停止画像XB1が、下方向から上方向(第2方向)にスクロール(移動)する演出である。図では、境界部XB2も上方向にスクロール(移動)していることが矢印を用いて示されている。
次に、図70(F)に示すように、上スクロール停止演出がおこなわれる。この上スクロール停止演出では、この上スクロール停止演出では、上下方向に連続して連なる2つの停止画像XB1を、当該2つの停止画像XB1の間に設けられる境界部XB2が見えるように停止表示される。この場合、2つの停止画像XB1は、それぞれその一部が表示され、2つを合わさると、1つの停止画像XB1となる。具体的には、図70(F)において、上側の停止画像XB1を下側の停止画像XB1の下に配置した場合に、1つの完全な停止画像XB1となる。すなわち、表示画面7aの全体で、1つの停止画像XB1が表示されている。
上記下スクロール停止演出における境界部XB2の停止位置と、上記上スクロール停止演出における境界部XB2の停止位置は、異なる。この構成によれば、互いに異なる方向におけるスクロールによって停止位置が異なるので、遊技者にミステリアスな雰囲気を提供することができ、その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、これに限られず、上記下スクロール停止演出における境界部XB2の停止位置と、上記上スクロール停止演出における境界部XB2の停止位置は同じであってもよい。
次に、図70(G)に示すように、リーチ差し替え演出がおこなわれる。このリーチ差し替え演出では、連続する2つの停止画像XB1が下に移動し、かつ、境界部XB2が表示画面7aの下端に移動して停止し、境界部XB2が消え、その後、停止画像XB1における装飾図柄8L,8C,8Rは消え、かつ、新たな装飾図柄8L,8C,8Rが表示されて、リーチ状態を形成する。このとき、新たな装飾図柄8L,8C,8Rは、演出図柄8Lと装飾図柄8Rとが7図柄となり、装飾図柄8Cが高速変動している。また、このリーチ差し替え演出では、変身して、新しい味方キャラクタCRAが表示され、ミステリアスな雰囲気に拍車を掛けている。
その後、装飾図柄8L,8C,8Rがすべて停止して、はずれ、または、大当たりを示唆する図柄確定停止演出がおこなわれる。
なお、リーチ差し替え演出で表示画面7aに表示される画像は、停止画像XB1とは異なる画像である。
[スクロール演出C]
図71は、スクロール演出Cを説明するための図である。図71のスクロール演出Cは、特別図柄の同一変動での演出である。スクロール演出Cでは、図71(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。また、装飾図柄変動演出では、味方キャラクタCRAが表示画面7aの左側に表示されている。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図71(B)に示すように、装飾図柄仮停止演出がおこなわれる。この装飾図柄仮停止演出では、装飾図柄8L,8C,8Rが仮停止する演出である。具体的には、装飾図柄8Lは、7図柄で仮停止し、装飾図柄8Cは、5図柄で仮停止し、装飾図柄8Rは、3図柄で仮停止する。また、装飾図柄8L,8C,8Rは、それぞれ、所定の三角形の頂点に対応する位置に仮停止している。また、この装飾図柄仮停止演出では、味方キャラクタCRAが右上に配置されている。この装飾図柄仮停止演出において、表示画面7aに表示される、装飾図柄8L,8C,8Rと味方キャラクタCRAとを含む画像を停止画像XB1とも呼ぶ。
次に、図71(C)に示すように、下スクロール演出がおこなわれる。この下スクロール演出では、上下方向に連続して連なる停止画像XB1が、表示画面7aを上方向から下方向(第1方向)にスクロール(移動)する演出である。このとき、連続する停止画像XB1の間には、境界部XB2が設けられる。この境界部XB2は、図においてハッチングで示されている。図では、境界部XB2が下方向にスクロール(移動)していることが矢印を用いて示されている。
次に、図71(D)に示すように、下スクロール停止演出がおこなわれる。この下スクロール停止演出では、上下方向に連続して連なる2つの停止画像XB1を、当該2つの停止画像XB1の間に設けられる境界部XB2が見えるように停止表示される。この場合、2つの停止画像XB1は、それぞれその一部が表示され、2つを合わさると、1つの停止画像XB1となる。具体的には、図71(C)において、上側の停止画像XB1を下側の停止画像XB1の下に配置した場合に、1つの完全な停止画像XB1となる。すなわち、表示画面7aの全体で、1つの停止画像XB1が表示されている。
次に、図71(E)に示すように、上スクロール演出がおこなわれる。この上スクロール演出では、下スクロール停止演出の状態から、連続して連なる停止画像XB1が、下方向から上方向(第2方向)にスクロール(移動)する演出である。図では、境界部XB2も上方向にスクロール(移動)していることが矢印を用いて示されている。
次に、図71(F)に示すように、上スクロール停止演出がおこなわれる。この上スクロール停止演出では、この上スクロール停止演出では、上下方向に連続して連なる2つの停止画像XB1を、当該2つの停止画像XB1の間に設けられる境界部XB2が見えるように停止表示される。この場合、2つの停止画像XB1は、それぞれその一部が表示され、2つを合わさると、1つの停止画像XB1となる。具体的には、図71(F)において、上側の停止画像XB1を下側の停止画像XB1の下に配置した場合に、1つの完全な停止画像XB1となる。すなわち、表示画面7aの全体で、1つの停止画像XB1が表示されている。
上記下スクロール停止演出における境界部XB2の停止位置と、上記上スクロール停止演出における境界部XB2の停止位置は、異なる。この構成によれば、互いに異なる方向におけるスクロールによって停止位置が異なるので、遊技者にミステリアスな雰囲気を提供することができ、その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、これに限られず、上記下スクロール停止演出における境界部XB2の停止位置と、上記上スクロール停止演出における境界部XB2の停止位置は同じであってもよい。
次に、図71(G)に示すように、境界部演出Aがおこなわれる。この境界部演出Aでは、境界部XB2が上下方向に拡がって3体のキャラクタXB3が境界部XB2に出現する演出である。このキャラクタXB3は、にこにこ顔を表すキャラクタ-である。
次に、図71(H)に示すように、境界部演出Bがおこなわれる。この境界部演出Bでは、キャラクタXB3が境界部XB2から飛び出る(移動する)演出である。この場合、キャラクタXB3は、境界部XB2から完全に飛び出るキャラクタと、境界部XB2から一部のみ飛び出るキャラクタとがある。この構成によれば、スクロール演出およびスクロール停止演出によりミステリアスな雰囲気が成された後、境界部演出によって遊技者に驚きを与えることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
次に、図71(I)に示すように、リーチ差し替え演出がおこなわれる。このリーチ差し替え演出では、連続する2つの停止画像XB1が下に移動し、かつ、境界部XB2が表示画面7aの下端に移動して停止し、境界部XB2が消え、その後、停止画像XB1における装飾図柄8L,8C,8Rは消え、かつ、新たな装飾図柄8L,8C,8Rが表示されて、リーチ状態を形成する。このとき、新たな装飾図柄8L,8C,8Rは、演出図柄8Lと装飾図柄8Rとが7図柄となり、装飾図柄8Cが高速変動している。また、このリーチ差し替え演出では、変身して、新しい味方キャラクタCRAが表示され、ミステリアスな雰囲気に拍車を掛けている。
その後、装飾図柄8L,8C,8Rがすべて停止して、はずれ、または、大当たりを示唆する図柄確定停止演出がおこなわれる。
なお、リーチ差し替え演出で表示画面7aに表示される画像は、停止画像XB1とは異なる画像である。
[変形例]
上記境界部XB2において、所定の画像(例えば、エフェクト画像、キャラクタ画像)を表示するようにしてもよい。
上記スクロール演出A~Cにおいて、連続する停止画像XB1がスクロール場合において、第2可動役物15をスクロール方向に移動させるようにしてもよい。すなわち、停止画像XB1のスクロールと第2可動役物15の移動とを連動させるようにしてもよい。
[効果例]
上記スクロール演出A~Cでは、装飾図柄仮停止演出で、仮停止した装飾図柄8L,8C,8Rと味方キャラクタCRAとを含む停止画像XB1が表示され、その後、複数の連続する停止画像XB1が表示画面7aにおいて第1の方向(下方向)にスクロールされ、その後、表示画面7aにおいて、連続する2つの停止画像XB1を、当該2つの停止画像XB1の境界部XB2が見えるように停止表示させる。この構成によれば、複数の連続する停止画像XB1が表示画面7aにおいて第1の方向(下方向)にスクロールされ、その後、連続する2つの停止画像XB1を、当該2つの停止画像XB1の境界部XB2が見えるように停止表示されるので、遊技者に、ミステリアスな雰囲気を提供することができ、遊技者に対して、その後の展開(再度スクロールされるのか、はたまた、スクロールとは異なる演出(例えば、擬似連演出、先読み演出、チャンスアップ演出)がおこなわれるのか)に注目させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記スクロール演出A~Cでは、複数の連続する停止画像XB1が表示画面7aにおいて第1の方向(下方向)にスクロールされ、その後、表示画面7aにおいて、連続する2つの停止画像XB1を、当該2つの停止画像XB1の境界部XB2が見えるように停止表示させ、その後、複数の連続する停止画像XB1が表示画面7aにおいて第2の方向(上方向)にスクロールされる。この構成によれば、遊技者にさらにミステリアスな雰囲気を提供することができ、遊技者に対して、その後の展開(再度スクロールされるのか、はたまた、スクロールとは異なる演出(例えば、擬似連演出、先読み演出、チャンスアップ演出)がおこなわれるのか)に注目させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記スクロール演出A~Cでは、複数の連続する停止画像XB1が表示画面7aにおいて第1の方向(下方向)にスクロールされ、その後、表示画面7aにおいて、連続する2つの停止画像XB1を、当該2つの停止画像XB1の境界部XB2が見えるように停止表示させ、その後、複数の連続する停止画像XB1が表示画面7aにおいて第2の方向(上方向)にスクロールされ、その後、再度、当該2つの停止画像XB1の境界部XB2が見えるように停止表示させる。この構成によれば、遊技者に対して、ミステリアスな雰囲気を扇動させることができ、その後の展開(再度スクロールされるのか、はたまた、スクロールとは異なる演出(例えば、擬似連演出、先読み演出、チャンスアップ演出)がおこなわれるのか)に注目させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記スクロール演出B~Cでは、下スクロール停止演出時における境界部XB2の位置と、上スクロール停止演出における境界部XB2の位置とは異なる。この構成によれば、第1の方向にスクロールする下スクロール演出と、第2の方向にスクロールする上スクロール演出との演出の違いを強調することができ、その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記スクロール演出A~Cは、特別図柄の同一変動中におこなわれる。この構成によれば、特別図柄の同一変動において、上記スクロール演出A~Cがそれぞれおこなわれるので、遊技者に対して、短期間の間にミステリアスな雰囲気を提供することができ、その後の展開(再度スクロールされるのか、はたまた、スクロールとは異なる演出(例えば、擬似連演出、先読み演出、チャンスアップ演出)がおこなわれるのか)に注目させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様XB-1]
複数の表示演出を実行可能な表示手段と、可動可能な可動役物とを備える遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第1の表示演出をおこなう場合があり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第2の表示演出をおこなう場合があり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第3の表示演出をおこなう場合があり、
前記第1の表示演出は、第1の画像を表示する演出であり、
前記第2の表示演出は、複数の連続する前記第1の画像を前記表示手段で第1の方向にスクロール表示する演出であり、
前記第3の表示演出は、前記表示手段において連続する2つの前記第1の画像を、当該連続する2つの第1の画像の境界部が見えるように停止表示させる演出であり、
前記第1の表示演出と前記第2の表示演出と前記第3の表示演出とを含む組み合わせ演出がおこなわれる場合があり、
前記組み合わせ演出では、前記第1の表示演出がおこなわれ、前記第1の表示演出がおこなわれた後、前記第2の表示演出がおこなわれ、前記第2の表示演出がおこなわれた後、前記第3の表示演出がおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XB-2]
態様XB-1に記載の遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第4の表示演出をおこなう場合があり、
前記第4の表示演出では、前記複数の連続する第1の画像を前記表示手段で前記第1の方向とは反対の第2の方向にスクロール表示する演出であり、
前記組み合わせ演出は、前記第4の表示演出を含む場合があり、
前記組み合わせ演出では、前記第3の表示演出の後、前記第4の表示演出がおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XB-3]
態様XB-2に記載の遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第5の表示演出をおこなう場合があり、
前記第5の表示演出では、前記表示手段において、前記連続する2つの第1の画像の境界部が見えるように停止表示する演出であり、
前記組み合わせ演出は、前記第5の表示演出を含む場合があり、
前記組み合わせ演出では、前記第4の表示演出の後、前記第5の表示演出がおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XB-4]
態様XB-3に記載の遊技機であって、
前記第3の表示演出における前記境界部と、前記第5の表示演出における前記境界部との位置は異なる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XB-5]
態様XB-4に記載の遊技機であって、
特別図柄を変動表示する変動表示手段を備え、
前記組み合わせ演出は、前記変動表示手段における前記特別図柄の同一変動中におこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
本実施形態の遊技機1では、図28の遊技状態管理処理に示すように、低確率状態中(通常状態)において、特別図柄の変動回数が500回となったとき(天井カウンタが0となったとき)には、遊タイム(低確時短状態)に移行する。この遊タイムは、特別図柄が700回変動するまで継続されるようになっている。
以下に図72~図74を用いて装飾図柄特殊変動演出A~Cについて説明する。この装飾図柄特殊変動演出は、遊技状態が、通常状態、時短状態(低確低ベース状態)、または、確変状態(高確高ベース状態)における装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、装飾図柄特殊変動演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aまたはサブ表示画面64に画像を表示させる。
[装飾図柄特殊変動演出A]
図72は、装飾図柄特殊変動演出Aを説明するための図である。図72の装飾図柄特殊変動演出Aは、特別図柄の同一変動での演出である。装飾図柄特殊変動演出Aでは、図72(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。また、装飾図柄変動演出では、右打ち示唆表示XC1が表示画面7aの左上に表示されている。この右打ち示唆表示XC1は、遊技者に右打ちするように促す表示である。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図72(B)に示すように、移動体移動開始前演出がおこなわれる。この移動体移動開始前演出では、装飾図柄8L,8C,8Rの表示が消去される。このとき、右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図72(C)に示すように、移動体移動演出Aがおこなわれる。この移動体移動演出Aでは、移動体XC2が表示画面7aの上から出現する演出である。移動体XC2は、第2可動役物15を模した画像であり、具体的には、四角形状の画像と棒状の画像とから構成される。また、移動体XC2の四角形状の部分には、種々の文字やキャラクタなどが表示される。この移動体移動演出Aでは、移動体XC2が上から出現したときに、移動体XC2の移動に応じて装飾図柄8Lが表示される。演出図柄8Lは、7図柄となっている。移動体XC2の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図72(D)に示すように、移動体移動演出Bがおこなわれる。この移動体移動演出Bでは、移動体XC2が上方向に移動する演出である。そして、この移動体移動演出Bでは、移動体XC2の移動に応じて装飾図柄8Cが表示される。移動体XC2の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図72(E)に示すように、移動体移動演出Cがおこなわれる。この移動体移動演出Cでは、移動体XC2が下方向に移動する演出である。そして、この移動体移動演出Cでは、移動体XC2の移動に応じて装飾図柄8RとキャラクタXC4とが表示される。このキャラクタXC4は、にこにこ顔のキャラクタである。移動体XC2の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
その後、移動体XC2の移動に関わらずに、装飾図柄8L,8C,8Rが確定停止して、ハズレまたは大当たり図柄を形成する。
[装飾図柄特殊変動演出B]
図73は、装飾図柄特殊変動演出Bを説明するための図である。図73の装飾図柄特殊変動演出Bは、特別図柄の同一変動での演出である。装飾図柄特殊変動演出Bでは、図73(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。また、装飾図柄変動演出では、右打ち示唆表示XC1が表示画面7aの左上に表示されている。この右打ち示唆表示XC1は、遊技者に右打ちするように促す表示である。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図73(B)に示すように、アイコン表示演出がおこなわれる。このアイコン表示演出では、装飾図柄8L,8C,8Rの表示が消去され、複数のアイコン画像XC3が表示される。このアイコン画像XC3は、所定のエンブレムを表しており、表示画面7aに全体に散りばめられて表示される。このとき、右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図73(C)に示すように、移動体移動演出Aがおこなわれる。この移動体移動演出Aでは、移動体XC5が表示画面7aの左側から出現する演出である。移動体XC5は、表示画面7aにおいて左方向から右方向に移動する。移動体XC5は、第1可動役物14を模した画像であり、具体的には、棒状の画像である。この移動体移動演出Aでは、移動体XC5がアイコン画像XC3を通過するとき、アイコン画像XC3は、移動体XC5に触れた部分から消去される。また、移動体移動演出Aでは、移動体XC5が左方向から右方向に移動するにつれ拡大する移動後領域XC6において、移動体XC5の移動に応じて装飾図柄8Lが徐々に表示される。移動後領域XC6は、表示画面7aにおいて移動体XC5の移動後の領域である。装飾図柄8Lは、7図柄となっている。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図73(D)に示すように、移動体移動演出Bがおこなわれる。この移動体移動演出Bでは、移動体XC5が表示画面7aにおいてさらに右方向に移動する演出である。この移動体移動演出Bでは、移動体XC5がアイコン画像XC3を通過するとき、アイコン画像XC3は、移動体XC5に触れた部分から消去される。また、移動体移動演出Bでは、移動体XC5が左方向から右方向に移動するにつれ拡大する移動後領域XC6において、装飾図柄8Lが完全に表示される。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図73(E)に示すように、移動体移動演出Cがおこなわれる。この移動体移動演出Cでは、移動体XC5が表示画面7aにおいてさらに右方向に移動する演出である。この移動体移動演出Cでは、移動体XC5がアイコン画像XC3を通過するとき、アイコン画像XC3は、移動体XC5に触れた部分から消去される。また、移動体移動演出Cでは、移動体XC5が左方向から右方向に移動するにつれ拡大する移動後領域XC6において、移動体XC5の移動に応じて装飾図柄8Cが徐々に表示される。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図73(F)に示すように、移動体移動演出Dがおこなわれる。この移動体移動演出Dでは、移動体XC5が表示画面7aにおいてさらに右方向に移動する演出である。この移動体移動演出Dでは、移動体XC5がアイコン画像XC3を通過するとき、アイコン画像XC3は、移動体XC5に触れた部分から消去される。また、移動体移動演出Dでは、移動体XC5が左方向から右方向に移動するにつれ拡大する移動後領域XC6において、装飾図柄8Cが完全に表示される。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図73(G)に示すように、移動体移動演出Eがおこなわれる。この移動体移動演出Eでは、移動体XC5が表示画面7aにおいてさらに右方向に移動する演出である。この移動体移動演出Eでは、移動体XC5がアイコン画像XC3を通過するとき、アイコン画像XC3は、移動体XC5に触れた部分から消去される。また、移動体移動演出Eでは、移動体XC5が左方向から右方向に移動するにつれ拡大する移動後領域XC6において、移動体XC5の移動に応じて装飾図柄8RとキャラクタXC4とが徐々に表示される。このキャラクタXC4は、にこにこ顔のキャラクタである。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図73(H)に示すように、移動体移動演出Fがおこなわれる。この移動体移動演出Fでは、移動体XC5が表示画面7aにおいてさらに右方向に移動する演出である。この移動体移動演出Fでは、移動体XC5がアイコン画像XC3を通過するとき、アイコン画像XC3は、移動体XC5に触れた部分から消去される。また、移動体移動演出Fでは、移動体XC5が左方向から右方向に移動するにつれ拡大する移動後領域XC6において、装飾図柄8CとキャラクタXC4とが完全に表示される。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図73(I)に示すように、装飾図柄拡大演出がおこなわれる。この装飾図柄拡大演出では、移動体XC5の移動が停止状態で、装飾図柄8L,8C,8Rが拡大する演出である。このとき、キャラクタXC4は、拡大しない。キャラクタXC4を拡大するようにしてもよい。移動体XC5によって消去されなかったアイコン画像XC3は、継続して表示される。右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図73(J)に示すように、装飾図柄フェードアウト演出がおこなわれる。この装飾図柄フェードアウト演出では、装飾図柄8L,8C,8RとキャラクタXC4とが徐々に消えていく演出である。移動体XC5によって消去されなかったアイコン画像XC3は、継続して表示される。右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
その後、移動体XC5の移動に関わらずに、装飾図柄8L,8C,8Rが確定停止して、ハズレまたは大当たり図柄を形成する。
[装飾図柄特殊変動演出C]
図74は、装飾図柄特殊変動演出Cを説明するための図である。図74の装飾図柄特殊変動演出Cは、特別図柄の同一変動での演出である。装飾図柄特殊変動演出Cでは、図74(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。また、装飾図柄変動演出では、右打ち示唆表示XC1が表示画面7aの左上に表示されている。この右打ち示唆表示XC1は、遊技者に右打ちするように促す表示である。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図74(B)に示すように、アイコン表示演出がおこなわれる。このアイコン表示演出では、装飾図柄8L,8C,8Rの表示が消去され、複数のアイコン画像XC3が表示される。このアイコン画像XC3は、所定のエンブレムを表しており、表示画面7aに全体に散りばめられて表示される。このとき、右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図74(C)に示すように、移動体移動演出Aがおこなわれる。この移動体移動演出Aでは、移動体XC5が表示画面7aの左側から出現する演出である。移動体XC5は、表示画面7aにおいて左方向から右方向に移動する。移動体XC5は、第1可動役物14を模した画像であり、具体的には、棒状の画像である。この移動体移動演出Aでは、移動体XC5がアイコン画像XC3を通過するとき、アイコン画像XC3は、移動体XC5に触れた部分から消去される。また、移動体移動演出Aでは、移動体XC5が左方向から右方向に移動するにつれ拡大する移動後領域XC6において、移動体XC5の移動に応じて装飾図柄8Lが徐々に表示される。移動後領域XC6は、表示画面7aにおいて移動体XC5の移動後の領域である。装飾図柄8Lは、7図柄となっている。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図74(D)に示すように、移動体移動演出Bがおこなわれる。この移動体移動演出Bでは、移動体XC5が表示画面7aにおいてさらに右方向に移動する演出である。この移動体移動演出Bでは、移動体XC5がアイコン画像XC3を通過するとき、アイコン画像XC3は、移動体XC5に触れた部分から消去される。また、移動体移動演出Bでは、移動体XC5が左方向から右方向に移動するにつれ拡大する移動後領域XC6において、装飾図柄8Lが完全に表示される。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図74(E)に示すように、移動体移動演出Cがおこなわれる。この移動体移動演出Cでは、移動体XC5が表示画面7aにおいてさらに右方向に移動する演出である。この移動体移動演出Cでは、移動体XC5がアイコン画像XC3を通過するとき、アイコン画像XC3は、移動体XC5に触れた部分から消去される。また、移動体移動演出Cでは、移動体XC5が左方向から右方向に移動するにつれ拡大する移動後領域XC6において、移動体XC5の移動に応じて装飾図柄8Cが徐々に表示される。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図74(F)に示すように、移動体移動演出Dがおこなわれる。この移動体移動演出Dでは、移動体XC5が表示画面7aにおいてさらに右方向に移動する演出である。この移動体移動演出Dでは、移動体XC5がアイコン画像XC3を通過するとき、アイコン画像XC3は、移動体XC5に触れた部分から消去される。また、移動体移動演出Dでは、移動体XC5が左方向から右方向に移動するにつれ拡大する移動後領域XC6において、装飾図柄8Cが完全に表示される。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図74(G)に示すように、移動体移動演出Eがおこなわれる。この移動体移動演出Eでは、移動体XC5が表示画面7aにおいてさらに右方向に移動する演出である。この移動体移動演出Eでは、移動体XC5がアイコン画像XC3を通過するとき、アイコン画像XC3は、移動体XC5に触れた部分から消去される。また、移動体移動演出Eでは、移動体XC5が左方向から右方向に移動するにつれ拡大する移動後領域XC6において、移動体XC5の移動に応じて装飾図柄8RとキャラクタXC4とが徐々に表示される。このキャラクタXC4は、にこにこ顔のキャラクタである。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図74(H)に示すように、移動体移動演出Fがおこなわれる。この移動体移動演出Fでは、移動体XC5が表示画面7aにおいてさらに右方向に移動する演出である。この移動体移動演出Fでは、移動体XC5がアイコン画像XC3を通過するとき、アイコン画像XC3は、移動体XC5に触れた部分から消去される。また、移動体移動演出Fでは、移動体XC5が左方向から右方向に移動するにつれ拡大する移動後領域XC6において、装飾図柄8CとキャラクタXC4とが完全に表示される。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図74(I)に示すように、移動体移動演出Gがおこなわれる。この移動体移動演出Gでは、表示画面7aにおいて、移動体XC5が反転して右方向から左方向に移動する演出である。この移動体移動演出Gでは、装飾図柄8RとキャラクタXC4とは、移動体XC5に触れた部分から消去される。すなわち、装飾図柄8RとキャラクタXC4とは、移動体XC5の移動に伴い徐々に消去される。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図74(J)に示すように、移動体移動演出Hがおこなわれる。この移動体移動演出Hでは、表示画面7aにおいて、移動体XC5がさらに左方向に移動する演出である。この移動体移動演出Hでは、装飾図柄8RとキャラクタXC4とが完全に消去される。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図74(K)に示すように、移動体移動演出Iがおこなわれる。この移動体移動演出Iでは、表示画面7aにおいて、移動体XC5がさらに左方向に移動する演出である。この移動体移動演出Iでは、装飾図柄8Cは、移動体XC5に触れた部分から消去される。すなわち、装飾図柄8Cは、移動体XC5の移動に伴い徐々に消去される。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図74(L)に示すように、移動体移動演出Jがおこなわれる。この移動体移動演出Jでは、表示画面7aにおいて、移動体XC5がさらに左方向に移動する演出である。この移動体移動演出Jでは、装飾図柄8Cが完全に消去される。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図74(M)に示すように、移動体移動演出Kがおこなわれる。この移動体移動演出Kでは、表示画面7aにおいて、移動体XC5がさらに左方向に移動する演出である。この移動体移動演出Kでは、装飾図柄8Lは、移動体XC5に触れた部分から消去される。すなわち、装飾図柄8Lは、移動体XC5の移動に伴い徐々に消去される。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
次に、図74(N)に示すように、移動体移動演出Lがおこなわれる。この移動体移動演出Lでは、表示画面7aにおいて、移動体XC5がさらに左方向に移動する演出である。この移動体移動演出Lでは、装飾図柄8Lが完全に消去される。移動体XC5の移動に関わらずに右打ち示唆表示XC1は継続して表示される。
その後、移動体XC5の移動に関わらずに、装飾図柄8L,8C,8Rが確定停止して、ハズレまたは大当たり図柄を形成する。
[変形例]
上記装飾図柄特殊変動演出Cでは、移動体移動演出G~Lにおいて、装飾図柄またはキャラクタが、移動体XC5に触れた部分から消去される構成であったが、これに限られず、装飾図柄またはキャラクタは、移動体XC5と重畳された部分から消去される構成としてもよい。
上記装飾図柄特殊変動演出Bと上記装飾図柄特殊変動演出Cとは異なる変動において実行可能であり、例えば、同じ遊技状態(時短状態、確変状態)中に実行するようにしてもよい。
[効果例]
上記装飾図柄特殊変動演出A~Cでは、移動体移動演出で、移動体の移動に伴って、装飾図柄8L,8C,8Rが徐々に表示される。この構成によれば、装飾図柄8L,8C,8Rの表示演出を移動体との対比により表現することができ、装飾図柄8L,8C,8Rの表示演出を興趣あるものすることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記装飾図柄特殊変動演出B~Cでは、移動体移動演出において、移動体XC5が移動した後の領域である移動後領域XC6に装飾図柄の一部を表示していき、移動体XC5の移動に伴って拡大される移動後領域XC6において装飾図柄の表示面積を徐々に大きくするように表示する。この構成によれば、移動体XC5の移動と、装飾図柄が表示されていく様子とが連動するので、遊技者に、新しい装飾図柄の変動演出を提供できると共に、装飾図柄の変動演出をミステリアスで興味深いものに昇華することができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記装飾図柄特殊変動演出A~Cでは、装飾図柄が徐々に表示される移動体移動演出の前では、装飾図柄は表示されない構成となっている。この構成によれば、移動体移動演出における装飾図柄の表示をよりミステリアスで興味深いものに昇華することができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記装飾図柄特殊変動演出Bでは、移動体移動演出において装飾図柄8L,8C,8Rが表示された後、装飾図柄フェードアウト演出において、移動体の移動に関わらずに装飾図柄8L,8C,8Rが消去される。この構成によれば、移動体移動演出における装飾図柄の表示をよりミステリアスで興味深いものに昇華することができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記装飾図柄特殊変動演出Bでは、移動体移動演出の後、装飾図柄拡大演出において、装飾図柄8L,8C,8Rは拡大しつつ、装飾図柄フェードアウト演出において、徐々に薄くなって消去される。この構成によれば、移動体移動演出における装飾図柄の表示をよりミステリアスで興味深いものに昇華することができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記装飾図柄特殊変動演出A~Cは、同一変動であって、低ベース状態(通常状態)と比較して遊技者に比較的有利な高ベース状態(確変遊技状態または時短状態)のときにおこなわれる。遊技者は、低ベース状態よりも高ベース状態時に大当たりへの期待を膨らませている。この構成によれば、高ベース状態における所定の変動において、移動体移動演出がおこなうことによって、移動体移動演出をよりミステリアスにさせると共に、移動体移動演出への期待感を向上させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様XC-1]
複数の表示演出を実行可能な表示手段を備える遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第1の表示演出をおこなう場合があり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第2の表示演出をおこなう場合があり、
前記第1の表示演出は、移動する移動体を表示する演出であり、
前記第2の表示演出は、装飾図柄を表示する演出であり、
前記第1の表示演出と前記第2の表示演出とを含む組み合わせ演出がおこなわれる場合があり、
前記組み合わせ演出では、前記第1の表示演出がおこなわれているときに、前記第2の表示演出がおこなわれ、前記第1の表示演出と前記第2の表示演出とがおこなわれる場合には、前記第1の表示演出における前記移動体の移動に伴って、前記第2の表示演出において前記装飾図柄が徐々に表示される、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XC-2]
態様XC-1に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出において、前記第2の表示演出は、前記移動体が移動した後の領域である移動後領域に前記装飾図柄の一部を表示し、前記移動体の移動に伴って拡大される前記移動後領域において前記装飾図柄の表示面積を徐々に大きくするように表示する、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XC-3]
態様XC-2に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出では、前記第2の表示演出がおこなわれる前には、前記装飾図柄は表示されていない、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XC-4]
態様XC-3に記載の遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第3の表示演出をおこなう場合があり、
前記第3の表示演出は、前記装飾図柄が消去される演出であり、
前記組み合わせ演出は、前記第3の表示演出を含む場合があり、
前記組み合わせ演出において、前記第3の表示演出は、前記第2の表示演出の後におこなわれ、前記第2の表示演出において、前記移動後領域に前記装飾図柄が表示された後、前記第3の表示演出では、前記移動体の移動に関わらずに前記装飾図柄が消去される、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XC-5]
態様XC-4に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出において、前記第3の表示演出では、前記装飾図柄が消去される場合には、拡大しながら、徐々に薄くなって消去される、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XC-6]
態様XC-5に記載の遊技機であって、
前記遊技機の遊技状態は、遊技者に比較的不利な第1の遊技状態と、遊技者に比較的有利な第2の遊技状態とを含む複数の遊技状態のうちの必ず一つの遊技状態となっており、
前記組み合わせ演出において、前記第1の表示演出、前記第2の表示演出、および、前記第3の表示演出は、同一変動であって前記第2の遊技状態中におこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
本実施形態の遊技機1では、図28の遊技状態管理処理に示すように、低確率状態中(通常状態)において、特別図柄の変動回数が500回となったとき(天井カウンタが0となったとき)には、遊タイム(低確時短状態)に移行する。この遊タイムは、特別図柄が700回変動するまで継続されるようになっている。
以下に図75~図77を用いて装飾図柄欠損演出A~Cについて説明する。この装飾図柄欠損演出は、遊技状態が、通常状態、時短状態(低確低ベース状態)、または、確変状態(高確高ベース状態)における装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、装飾図柄欠損演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aまたはサブ表示画面64に画像を表示させる。
[装飾図柄欠損演出A]
図75は、装飾図柄欠損演出Aを説明するための図である。図75の装飾図柄欠損演出Aは、特別図柄の同一変動での演出である。装飾図柄欠損演出Aでは、図75(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図75(B)に示すように、リーチ状態表示演出がおこなわれる。このリーチ状態表示演出では、装飾図柄8L、8Rが7図柄で仮停止表示され、装飾図柄8Cが4図柄で仮停止表示されてリーチ状態を形成している。また、リーチ状態表示演出では、アイコン画像XD1が表示される。このアイコン画像XD1は、所定のエンブレムを表す。このアイコン画像XD1は、図の矢印の方向(装飾図柄8Cに向かう方向)に移動する。
次に、図75(C)に示すように、移動体衝突演出Aがおこなわれる。この移動体衝突演出Aでは、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの上部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Aにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(4図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部が欠損して欠損部XD2が生じる。
次に、図75(D)に示すように、移動体衝突演出Bがおこなわれる。この移動体衝突演出Bでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの中部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Bにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(4図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部がさらに欠損して、新たな欠損部XD2が生じる。すなわち、この移動体衝突演出Bでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、欠損部XD2が拡大する演出である。
次に、図75(D)に示すように、移動体衝突演出Cがおこなわれる。この移動体衝突演出Cでは、装飾図柄8Cがさらに拡大しつつ変形しながら、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの下部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Cにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(4図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部がさらに欠損して、新たな欠損部XD2が生じる。すなわち、この移動体衝突演出Cでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、欠損部XD2が拡大する演出である。
次に、図75(F)に示すように、移動体衝突演出Dがおこなわれる。この移動体衝突演出Dでは、複数の欠損部XD2(拡大した欠損部XD2)を有する4図柄の装飾図柄8Cが消去されて、新たに5図柄を表す装飾図柄8Cが仮停止表示されてリーチ状態を形成している。また、アイコン画像XD1が位置を変えて表示される。このアイコン画像XD1は、図の矢印の方向(装飾図柄8Cに向かう方向)に移動する。
次に、図75(G)に示すように、移動体衝突演出Eがおこなわれる。この移動体衝突演出Eでは、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの上部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Eにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(5図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部が欠損して欠損部XD2が生じる。
次に、図75(H)に示すように、移動体衝突演出Fがおこなわれる。この移動体衝突演出Fでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの中部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Fにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(5図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部がさらに欠損して、新たな欠損部XD2が生じる。すなわち、この移動体衝突演出Fでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、欠損部XD2が拡大する演出である。
次に、図75(I)に示すように、移動体衝突演出Gがおこなわれる。この移動体衝突演出Gでは、装飾図柄8Cがさらに拡大しつつ変形しながら、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの下部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Gにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(5図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部がさらに欠損して、新たな欠損部XD2が生じる。すなわち、この移動体衝突演出Gでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、欠損部XD2が拡大する演出である。
次に、図75(J)に示すように、スーパーリーチ演出がおこなわれる。このスーパーリーチ演出は、装飾図柄8L、8Rが7図柄で仮停止表示しつつ、装飾図柄8Cが高速変動することによりリーチ状態を形成し、味方キャラクタCRAとアイコン画像XD1とが表示され、アイコン画像XD1が味方キャラクタCRAに攻撃を仕掛ける演出である。
その後、装飾図柄8L,8C,8Rを用いて、ハズレ図柄、または、大当たり図柄が表示される。
[装飾図柄欠損演出B]
図76は、装飾図柄欠損演出Bを説明するための図である。図76の装飾図柄欠損演出Bは、特別図柄の同一変動での演出である。装飾図柄欠損演出Bでは、図76(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図76(B)に示すように、リーチ状態表示演出がおこなわれる。このリーチ状態表示演出では、装飾図柄8L、8Rが7図柄で仮停止表示され、装飾図柄8Cが4図柄で仮停止表示されてリーチ状態を形成している。また、リーチ状態表示演出では、アイコン画像XD1が表示される。このアイコン画像XD1は、所定のエンブレムを表す。このアイコン画像XD1は、図の矢印の方向(装飾図柄8Cに向かう方向)に移動する。
次に、図76(C)に示すように、移動体衝突演出Aがおこなわれる。この移動体衝突演出Aでは、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの上部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Aにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(4図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部が欠損して欠損部XD2が生じる。
次に、図76(D)に示すように、移動体衝突演出Bがおこなわれる。この移動体衝突演出Bでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの中部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Bにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(4図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部がさらに欠損して、新たな欠損部XD2が生じる。すなわち、この移動体衝突演出Bでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、欠損部XD2が拡大する演出である。
次に、図76(D)に示すように、移動体衝突演出Cがおこなわれる。この移動体衝突演出Cでは、装飾図柄8Cがさらに拡大しつつ変形しながら、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの下部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Cにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(4図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部がさらに欠損して、新たな欠損部XD2が生じる。すなわち、この移動体衝突演出Cでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、欠損部XD2が拡大する演出である。
次に、図76(F)に示すように、移動体衝突演出Dがおこなわれる。この移動体衝突演出Dでは、複数の欠損部XD2(拡大した欠損部XD2)を有する4図柄の装飾図柄8Cが消去されて、新たに5図柄を表す装飾図柄8Cが仮停止表示されてリーチ状態を形成している。また、アイコン画像XD1が位置を変えて表示される。このアイコン画像XD1は、図の矢印の方向(装飾図柄8Cに向かう方向)に移動する。
次に、図76(G)に示すように、移動体衝突演出Eがおこなわれる。この移動体衝突演出Eでは、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの上部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Eにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(5図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部が欠損して欠損部XD2が生じる。
次に、図76(H)に示すように、移動体衝突演出Fがおこなわれる。この移動体衝突演出Fでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの中部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Fにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(5図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部がさらに欠損して、新たな欠損部XD2が生じる。すなわち、この移動体衝突演出Fでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、欠損部XD2が拡大する演出である。
次に、図76(I)に示すように、移動体衝突演出Gがおこなわれる。この移動体衝突演出Gでは、装飾図柄8Cがさらに拡大しつつ変形しながら、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの下部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Gにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(5図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部がさらに欠損して、新たな欠損部XD2が生じる。すなわち、この移動体衝突演出Gでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、欠損部XD2が拡大する演出である。
次に、図76(J)に示すように、装飾図柄修復演出Aがおこなわれる。この装飾図柄修復演出Aでは、アイコン画像XD1から放出される光により、装飾図柄8C(5図柄)の一部修復がおこなわれて、欠損部XD2の領域が縮小する。具体的には、装飾図柄修復演出Aでは、装飾図柄8Cの中部と下部の欠損部XD2が修復されてアイコン画像XD1と衝突前の状態に戻る。
次に、図76(K)に示すように、装飾図柄修復演出Bがおこなわれる。この装飾図柄修復演出Bでは、アイコン画像XD1から放出される光により、装飾図柄8C(5図柄)が完全に修復されて、欠損部XD2が消滅する。具体的には、装飾図柄修復演出Bでは、装飾図柄8Cの上部がさらに修復されて、装飾図柄8Cは、アイコン画像XD1と衝突前の状態に完全に戻る。
次に、図76(L)に示すように、スーパーリーチ演出がおこなわれる。このスーパーリーチ演出は、装飾図柄8L、8Rが7図柄で仮停止表示しつつ、装飾図柄8Cが高速変動することによりリーチ状態を形成し、味方キャラクタCRAとアイコン画像XD1とが表示され、アイコン画像XD1が味方キャラクタCRAに攻撃を仕掛ける演出である。
その後、装飾図柄8L,8C,8Rを用いて、ハズレ図柄、または、大当たり図柄が表示される。
[装飾図柄欠損演出C]
図77は、装飾図柄欠損演出Cを説明するための図である。図77の装飾図柄欠損演出Cは、特別図柄の同一変動での演出である。装飾図柄欠損演出Cでは、図77(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図77(B)に示すように、リーチ状態表示演出がおこなわれる。このリーチ状態表示演出では、装飾図柄8L、8Rが7図柄で仮停止表示され、装飾図柄8Cが4図柄で仮停止表示されてリーチ状態を形成している。また、リーチ状態表示演出では、アイコン画像XD1が表示される。このアイコン画像XD1は、所定のエンブレムを表す。このアイコン画像XD1は、図の矢印の方向(装飾図柄8Cに向かう方向)に移動する。
次に、図77(C)に示すように、移動体衝突演出Aがおこなわれる。この移動体衝突演出Aでは、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの上部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Aにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(4図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部が欠損して欠損部XD2が生じる。
次に、図77(D)に示すように、移動体衝突演出Bがおこなわれる。この移動体衝突演出Bでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの中部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Bにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(4図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部がさらに欠損して、新たな欠損部XD2が生じる。すなわち、この移動体衝突演出Bでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、欠損部XD2が拡大する演出である。
次に、図77(D)に示すように、移動体衝突演出Cがおこなわれる。この移動体衝突演出Cでは、装飾図柄8Cがさらに拡大しつつ変形しながら、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの下部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Cにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(4図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部がさらに欠損して、新たな欠損部XD2が生じる。すなわち、この移動体衝突演出Cでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、欠損部XD2が拡大する演出である。
次に、図77(F)に示すように、移動体衝突演出Dがおこなわれる。この移動体衝突演出Dでは、複数の欠損部XD2(拡大した欠損部XD2)を有する4図柄の装飾図柄8Cが消去されて、新たに5図柄を表す装飾図柄8Cが仮停止表示されてリーチ状態を形成している。また、アイコン画像XD1が位置を変えて表示される。このアイコン画像XD1は、図の矢印の方向(装飾図柄8Cに向かう方向)に移動する。
次に、図77(G)に示すように、移動体衝突演出Eがおこなわれる。この移動体衝突演出Eでは、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの上部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Eにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(5図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部が欠損して欠損部XD2が生じる。
次に、図77(H)に示すように、移動体衝突演出Fがおこなわれる。この移動体衝突演出Fでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの中部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Fにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(5図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部がさらに欠損して、新たな欠損部XD2が生じる。すなわち、この移動体衝突演出Fでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、欠損部XD2が拡大する演出である。
次に、図77(I)に示すように、移動体衝突演出Gがおこなわれる。この移動体衝突演出Gでは、装飾図柄8Cがさらに拡大しつつ変形しながら、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cの下部付近に衝突する演出である。この移動体衝突演出Gにおいて、アイコン画像XD1が装飾図柄8C(5図柄)に衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部がさらに欠損して、新たな欠損部XD2が生じる。すなわち、この移動体衝突演出Gでは、装飾図柄8Cが拡大しつつ変形しながら、欠損部XD2が拡大する演出である。
次に、図77(J)に示すように、カットイン演出がおこなわれる。このカットイン演出では、欠損部XD2を有する装飾図柄8C、または、装飾図柄8L、8Rを隠すようにカットイン画像XD3が表示される。このカットイン画像XD3は、チャンスアップとしてのアイコン画像XD1と、チャンスアップとしての「激アツよ!」という文字と、チャンスアップとしての味方キャラクタCRAとを含んでいる。
次に、図77(K)に示すように、装飾図柄修復演出Aがおこなわれる。この装飾図柄修復演出Aでは、アイコン画像XD1から放出される光により、装飾図柄8C(5図柄)の一部修復がおこなわれて、欠損部XD2の領域が縮小する。具体的には、装飾図柄修復演出Aでは、装飾図柄8Cの中部と下部の欠損部XD2が修復されてアイコン画像XD1と衝突前の状態に戻る。
次に、図77(L)に示すように、装飾図柄修復演出Bがおこなわれる。この装飾図柄修復演出Bでは、アイコン画像XD1から放出される光により、装飾図柄8C(5図柄)が完全に修復されて、欠損部XD2が消滅する。具体的には、装飾図柄修復演出Bでは、装飾図柄8Cの上部がさらに修復されて、装飾図柄8Cは、アイコン画像XD1と衝突前の状態に完全に戻る。
次に、図77(M)に示すように、スーパーリーチ演出がおこなわれる。このスーパーリーチ演出は、装飾図柄8L、8Rが7図柄で仮停止表示しつつ、装飾図柄8Cが高速変動することによりリーチ状態を形成し、味方キャラクタCRAとアイコン画像XD1とが表示され、アイコン画像XD1が味方キャラクタCRAに攻撃を仕掛ける演出である。
その後、装飾図柄8L,8C,8Rを用いて、ハズレ図柄、または、大当たり図柄が表示される。
[変形例]
上記装飾図柄欠損演出A~Cでは、装飾図柄に衝突する移動体としてアイコン画像XD1を用いたがこれに限られず、動くものならなんでもよく、所定のキャラクタ、文字、エフェクトなどを移動体としてもよい。
上記装飾図柄欠損演出A~Cでは、リーチ状態の装飾図柄を対象に、移動体衝突演出をおこなうようにしているが、これに限られず、変動中の装飾図柄を対象に、移動体衝突演出をおこなうようにしてもよい。この場合、変動中の装飾図柄としては、通常変動よりも低速な低速変動中の装飾図柄であってもよい。
上記装飾図柄欠損演出Cにおいて、カットイン演出は、移動体衝突演出Gの後におこなうようにしているが、これに限られず、カットイン演出を、いずれかの移動体衝突演出中、または、いずれかの装飾図柄修復演出中におこなうようにしてもよい。
[効果例]
上記装飾図柄欠損演出A~Cでは、移動体としてのアイコン画像XD1と、装飾図柄8L,8C,8Rとを表示し、その後、アイコン画像XD1が装飾図柄8Cに衝突することにより、装飾図柄8Cにおける衝突部が欠損して欠損部XD2が生じる演出がおこなわれる。この構成によれば、移動体としてのアイコン画像XD1の作用により、装飾図柄の変動演出をミステリアスなものにすることができ、その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記装飾図柄欠損演出A~Cでは、移動体衝突演出において、装飾図柄8Cに欠損部XD2が生じるとき、欠損部XD2が拡大するにつれて装飾図柄8Cが大きくなる。この構成によれば、アイコン画像XD1によって欠損部XD2が拡大するときに、装飾図柄が大きくなるので、アイコン画像XD1による欠損部XD2の拡大を強調することができ、装飾図柄の変動演出をよりミステリアスなものにすることができ、その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記装飾図柄欠損演出A~Cでは、移動体衝突演出において、装飾図柄8Cに欠損部XD2が生じるとき、欠損部XD2が拡大するにつれて装飾図柄8Cが変形する。この構成によれば、アイコン画像XD1によって欠損部XD2が拡大するときに、装飾図柄が変形するので、アイコン画像XD1による欠損部XD2の拡大を強調することができ、装飾図柄の変動演出をよりミステリアスなものにすることができ、その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記装飾図柄欠損演出A~Cでは、移動体衝突演出A~Cにおいて、4図柄である装飾図柄8Cに欠損部XD2が生じて拡大していき、この4図柄は消滅し、その後、移動体衝突演出D~Gにおいて、5図柄である装飾図柄8Cに欠損部XD2が生じて拡大していく演出がおこなわれる。この構成によれば、装飾図柄8Cにおいて、異なる図柄を順番に欠損させて拡大するので、装飾図柄の変動演出をよりミステリアスなものにすることができ、その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記装飾図柄欠損演出A~Cでは、移動体衝突演出A~Cにおいて、4図柄である装飾図柄8Cに欠損部XD2が生じて拡大していき、この4図柄は消滅し、その後、移動体衝突演出D~Gにおいて、5図柄である装飾図柄8Cに欠損部XD2が生じて拡大していく演出がおこなわれ、その後、スーパーリーチ演出がおこなわれる。この構成によれば、装飾図柄8Cにおいて、異なる図柄を順番に欠損させて拡大し、さらには、その後、スーパーリーチ演出に発展するので、装飾図柄の変動演出をよりミステリアスなものにすることができ、さらには、その後のスーパーリーチ演出を遊技者に注目させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様XD-1]
複数の表示演出を実行可能な表示手段を備える遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第1の表示演出をおこなう場合があり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第2の表示演出をおこなう場合があり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第3の表示演出をおこなう場合があり、
前記第1の表示演出は、所定の移動体を表示する演出であり、
前記第2の表示演出は、第1の装飾図柄を表示する演出であり、
前記第3の表示演出は、前記所定の移動体が前記第1の装飾図柄に衝突することにより、前記第1の装飾図柄における衝突部分が欠損する演出であり、
前記第1の表示演出と前記第2の表示演出と前記第3の表示演出とを含む組み合わせ演出がおこなわれる場合があり、
前記組み合わせ演出では、前記第1の表示演出がおこなわれているときに、前記第2の表示演出がおこなわれ、その後、前記第3の表示演出がおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XD-2]
態様XD-1に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出の前記第3の表示演出において、前記第1の装飾図柄は、欠損した欠損部が拡大するにつれて大きくなる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XD-3]
態様XD-2に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出の前記第3の表示演出において、前記第1の装飾図柄は、欠損した欠損部が拡大するにつれて変形する、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XD-4]
態様XD-3に記載の遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第4の表示演出をおこなう場合があり、
前記第4の表示演出は、前記第1の装飾図柄とは異なる第2の装飾図柄を表示し、前記移動体が前記第2の装飾図柄に衝突することにより、前記第2の装飾図柄における衝突部分が欠損する演出であり、
前記組み合わせ演出は、第4の表示演出を含む場合があり、
前記組み合わせ演出では、前記第3の表示演出において、前記第1の装飾図柄の欠損部が拡大後、前記第1の装飾図柄が消滅し、その後、前記第4の表示演出がおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XD-5]
態様XD-4に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出の前記第4の表示演出において、前記第2の装飾図柄は、欠損した欠損部が拡大し、その後、前記第2の装飾図柄は消滅し、その後、スーパーリーチ演出がおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
以下に図78~図80を用いて天井到達予定示唆演出A~Cについて説明する。この天井到達予定示唆演出は、装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、天井到達予定示唆演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aや、サブ表示画面64(右サブ表示画面64R、左サブ表示画面64L、および、上サブ表示画面64U)に画像を表示させる。
[天井到達予定示唆演出A]
図78は、天井到達予定示唆演出Aを説明するための図である。天井到達予定示唆演出は、通常状態時(通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態)にb時短(遊タイム)に達するまでの残り変動回数に関連する情報(到達予定情報)を表示させて、遊技者に遊タイム到達までの変動回数(ゲーム数)を示唆する演出である。主制御基板80は、通常状態(通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態)において変動回数が600回に達すると、遊技状態を時短状態(通常確率状態かつ時短状態かつ高ベース状態)に切り替える。ここでは、遊タイムに達する変動回数を天井ともよび、その変動回数に達することを天井に達するとも呼ぶ。
天井到達予定示唆演出Aでは、まず、図78(A)に示すように、表示画面7aに、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示と、大当たり遊技終了後からのゲーム数(変動回数)を表すゲーム数表示GSが表示される。装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示は、通常状態の特図1変動に対応する変動表示である。保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cの表示は省略されている。保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cは表示されていてもよいし表示されていなくてもよい。
ゲーム数表示GSは、表示画面7aの右下端に表示され、大当たり遊技終了後からのゲーム数(変動回数)を表す数値を含んでいる。ここでは、大当たり遊技終了後からの変動回数(ゲーム数)が400回であり、「ゲーム数400」の文字画像が表示されている。ゲーム数表示GSに表示されるゲーム数は、遊技機1の電源ON/OFFによってクリアされない。なお、ゲーム数表示GSに表示されるゲーム数は、電源ON/OFFによってクリアされてもよい。
また、図78(A)では、天井到達までの残り変動回数が200回であり、天井演出カウンタの値TCは201(TC=201)となっている。遊技機1のサブRAMには、天井演出カウンタ用の閾値として、第1閾値TH1=201、第2閾値TH2=51、第3閾値TH3=11、第4閾値TH4=1が設定(記憶)されている。なお、これらの閾値の値は例示であって、任意の数値に設定できる。
サブ制御基板90は、変動ごとに、天井演出カウンタの値TCが第1閾値TH1と等しいか否かを判定する。そして、天井演出カウンタの値TCが第1閾値TH1と等しくなったとき(TC=TH1=201)、図78(B)に示すように、サブ制御基板90は、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示されてから所定時間経過した後に、表示画面7aに1回目の到達予定情報TJを表示させる。到達予定情報TJは、表示画面7aの左端中央の第1の位置に表示され、モード画像MGと、残り回数情報CDとを含んでいる。
モード画像MGは、通常状態において変動回数が600回に達した後(天井に達した後)に実行される演出モードを表している。本実施形態の遊技機1は、天井に達した後に「遊タイムモード」演出が開始されるため、「遊タイムモード」の文字が表された画像が表示される。残り回数情報CDは、「まで200回」の文字画像であり、上方に表示されたモード画像MGとあわせて、「遊タイムモードまで200回」と読むことができるように構成されている。「200回」の部分は、天井到達までの残り変動回数を数値で示しており、天井演出カウンタの値TCから1減算した値と対応している。この到達予定情報TJが表示されると、遊技者は、b時短(遊タイム)に達するまでの残り変動回数を知ることができる。
到達予定情報TJは、当該変動(TC=TH1=201の変動)が終了(停止表示)する前に、表示が消える。すなわち、到達予定情報TJは、天井演出カウンタの値TCが第1閾値TH1と等しくなったときの装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示された後に、表示され、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が停止表示に切り替わる前に、表示が消える。到達予定情報TJの表示が消えた後、装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示が表示される。
図78(B)から複数回特図1変動を繰り返した後、サブ制御基板90は、変動ごとに、天井演出カウンタの値TCが第2閾値TH2と等しいか否かを判定する。そして、天井演出カウンタの値TCが第2閾値TH2と等しくなったとき(TC=TH2=51)、図78(C)(D)に示すように、サブ制御基板90は、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示されてから所定時間経過した後に、表示画面7aに2回目の到達予定情報TJを表示させる。到達予定情報TJは、表示画面7aの右端中央の第2の位置に表示され、前回(1回目)の表示と同様、モード画像MGと、残り回数情報CDとを含んでいる。
モード画像MGは、前回と同様の「遊タイムモード」の文字画像である。残り回数情報CDは、「まで90%達成」の文字画像であり、上方に表示されたモード画像MGとあわせて、「遊タイムモードまで90%達成」と読むことができるように構成されている。「90%」の部分は、天井到達までの必要変動回数(例えば600)に対する、現在までに実行された変動回数(必要回数から残り回数を引いた回数)の割合(%)を数値で示している。この到達予定情報TJの表示は、2回目であり、前回、図78(B)において1回目の到達予定情報TJの表示・消去がなされた後、150回変動が経過しているため、遊技者は、一度、残り変動回数を知った後またわからない状態となってドキドキしている。この2回目の到達予定情報TJの表示によって、ドキドキ後に安心感を付与させることができる。
2回目の到達予定情報TJは、当該変動(TC=TH2=51の変動)が終了する前に、表示が消える。すなわち、2回目の到達予定情報TJは、天井演出カウンタの値TCが第2閾値TH2と等しくなったときの、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示された後に、表示され、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が停止表示に切り替わる前に、表示が消える。到達予定情報TJの表示が消えた後、装飾図柄8L、8C、8Rの停止表示が表示される。
図78(D)から複数回特図1変動を繰り返した後、サブ制御基板90は、変動ごとに、天井演出カウンタの値TCが第3閾値TH3と等しいか否かを判定する。そして、天井演出カウンタの値TCが第3閾値TH3と等しくなったとき(TC=TH3=11)、図78(E)に示すように、サブ制御基板90は、表示画面7aに3回目の到達予定情報TJを表示させる。到達予定情報TJは、表示画面7aの左端中央の第1の位置に表示され、1回目(前々回)および2回目(前回)の表示と同様、モード画像MGと、残り回数情報CDとを含んでいる。
表示画面7aに3回目の到達予定情報TJが表示された後、図78(F)に示すように、到達予定情報TJは、表示画面7aの左下端に向かって下方向に移動する。表示画面7aの左下端の第3の位置に到達すると、図78(G)に示すように、到達予定情報TJは、表示画面7aの右下端の第4の位置に向かって右方向に移動する。
到達予定情報TJは、表示画面7aの右下端の第4の位置に到達すると、表示画面7aの右下端に表示されているゲーム数表示GSと上下に並んで互いに隣接して表示される。ここでは、矩形の枠画像が新たに表示され、枠画像の内側に「まであと10回」の残り回数情報CDと、「ゲーム数590」のゲーム数表示GSが上下に並んで表示される。
その後、図78(H)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rが停止表示した後も、この3回目の到達予定情報TJは表示が維持される。3回目の到達予定情報TJは、天井に到達するまで(通常状態における変動回数が天井到達回数に達するまで)表示画面7aの右下端の第4の位置において表示が維持される。
図78(H)からさらに複数回特図1変動を繰り返し、天井演出カウンタの値TCが第4閾値TH4と等しくなると(TC=TH4=1)、図78(I)(J)に示すように、到達予定情報TJの残り回数情報CDは、「まで0回」となり、ゲーム数表示GSは、「ゲーム数600」となる。
装飾図柄8L、8C、8Rが停止表示し、次の変動が開始されると、天井演出カウンタの値TCが0(ゼロ)になり、主制御基板80は、遊技状態を通常状態(通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態)から時短状態(通常確率状態かつ時短状態かつ高ベース状態)に切り替える。これにより、b時短(遊タイム)に突入する。ここでは、特図1保留が残っているため、突入後に時短状態の特図1抽選が実行される。
図78(K)に示すように、表示画面7aから到達予定情報TJの表示は消え、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示される。その後、図78(L)に示すように、「遊タイムモード」のモード画像MGと、「突入」の開始画像TNが表示される。これにより、天井に達して「遊タイムモード」演出が開始されたことが報知される。
[天井到達予定示唆演出B]
図79は、天井到達予定示唆演出Bを説明するための図である。天井到達予定示唆演出は、通常時(通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態)にb時短(遊タイム)に達するまでの残り変動回数に関連する情報(到達予定情報)を表示させて、遊技者に遊タイム到達までの変動回数(ゲーム数)を示唆する演出である。主制御基板80は、通常状態(通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態)において変動回数が600回に達すると、遊技状態を時短状態(通常確率状態かつ時短状態かつ高ベース状態)に切り替える。ここでは、遊タイムに達する変動回数を天井ともよび、その変動回数に達することを天井に達するとも呼ぶ。
図79(A)では、天井到達までの残り変動回数が200回であり、天井演出カウンタの値TCは201(TC=201)となっている。遊技機1のサブRAMには、天井演出カウンタ用の閾値として、第1閾値TH1=201、第2閾値TH2=51、第3閾値TH3=11、第4閾値TH4=1が設定(記憶)されている。なお、これらの閾値の値は例示であって、任意の数値に設定できる。
サブ制御基板90は、変動ごとに、天井演出カウンタの値TCが第1閾値TH1と等しいか否かを判定する。そして、天井演出カウンタの値TCが第1閾値TH1と等しくなったとき(TC=TH1=201)、図79(A)に示すように、サブ制御基板90は、表示画面7aに1回目の到達予定情報TJを表示させる。到達予定情報TJは、表示画面7aの中央付近の第1の位置に大きく表示され、モード画像MGと、残り回数情報CDとを含んでいる。
モード画像MGは、通常状態において変動回数が600回に達した後(天井に達した後)に実行される演出モードを表している。本実施形態の遊技機1は、天井に達した後に「遊タイムモード」演出が開始されるため、「遊タイムモード」の文字が表された画像が表示される。残り回数情報CDは、「まで200回」の文字画像と、矩形形状のメータ画像と、「40%」と表された割合画像と、を含んでいる。
「まで200回」の文字画像は、上方に表示されたモード画像MGとあわせて、「遊タイムモードまで200回」と読むことができるように構成されている。「200回」の部分は、天井到達までの残り変動回数を数値で示しており、天井演出カウンタの値TCから1減算した値と対応している。「40%」と表された割合画像は、天井到達までの必要変動回数(例えば600)に対する、天井までの残り回数の割合(%)を数値で示している。メータ画像は、割合画像の数値を特定の色の領域の面積に対応させ、割合画像の数値の減少とともに特定の色の領域面積が減少する。この到達予定情報TJが表示されると、遊技者は、b時短(遊タイム)に達するまでの残り変動回数の程度を知ることができる。
図79(A)に示すように、表示画面7aには他に、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示と、大当たり遊技終了後からのゲーム数(変動回数)を表すゲーム数表示GSが表示される。装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示は、特図1変動に対応する変動表示である。保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cの表示は省略されている。保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cは表示されていてもよいし表示されていなくてもよい。
ゲーム数表示GSは、表示画面7aの右下端に表示され、大当たり遊技終了後からのゲーム数(変動回数)を表す数値を含んでいる。ここでは、大当たり遊技終了後からの変動回数(ゲーム数)が400回であり、「ゲーム数400」の文字画像が表示されている。ゲーム数表示GSに表示されるゲーム数は、遊技機1の電源ON/OFFによってクリアされない。なお、ゲーム数表示GSに表示されるゲーム数は、電源ON/OFFによってクリアされてもよい。
到達予定情報TJは、当該変動(TC=TH1=201の変動)が終了する前に、表示が消える。すなわち、到達予定情報TJは、天井演出カウンタの値TCが第1閾値TH1と等しくなったときの、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示された後に、表示され、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が停止表示に切り替わる前に、表示が消える。到達予定情報TJの表示が消えた後、図79(B)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rの「567」の停止表示が表示される。
図79(B)から複数回特図1変動を繰り返した後、サブ制御基板90は、変動ごとに、天井演出カウンタの値TCが第2閾値TH2と等しいか否かを判定する。そして、天井演出カウンタの値TCが第2閾値TH2と等しくなったとき(TC=TH2=51)、図79(C)に示すように、サブ制御基板90は、表示画面7aに2回目の到達予定情報TJを表示させる。2回目の到達予定情報TJは、1回目の到達予定情報TJと同じ第1の位置に表示される。すなわち、表示画面7aの中央付近に表示される。2回目の到達予定情報TJは、前回表示されたときと同様、モード画像MGと、残り回数情報CDとを含んでいる。到達予定情報TJが表示されるとき、変動表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rの表示領域が縮小される。
モード画像MGは、前回と同様の「遊タイムモード」の文字画像である。残り回数情報CDは、「あと50回」の文字画像と、矩形形状のメータ画像と、「10%」と表された割合画像と、を含んでいる。「あと50回」の文字画像は、上方に表示されたモード画像MGとあわせて、「遊タイムモードまで50回」と読むことができるように構成されている。「10%」と表された割合画像は、天井到達までの必要変動回数(例えば600)に対する、天井までの残り回数の割合(%)を数値で示している。メータ画像は、割合画像の数値を特定の色の領域の面積に対応させ、割合画像の数値の減少とともに特定の色の領域面積が減少する。この到達予定情報TJの表示は、2回目であり、前回、図79(A)において1回目の到達予定情報TJの表示・消去された後、150回変動が経過しているため、遊技者は、一度、残り変動回数を知った後またわからない状態となってドキドキしている。この2回目の到達予定情報TJの表示によって、ドキドキ後に安心感を付与させることができる。
2回目の到達予定情報TJが表示された後、図79(D)に示すように、到達予定情報TJは、縮小表示されながら、表示画面7aの右下端に向かって移動する。表示画面7aの右下端の第2の位置に到達すると、表示画面7aの右下端に表示されているゲーム数表示GSと上下に並んで互いに隣接して表示される。2回目の到達予定情報TJは、天井に到達するまで(通常状態における変動回数が天井到達回数に達するまで)表示画面7aの右下端の第2の位置において表示が維持される。到達予定情報TJが縮小移動するのに伴って、変動表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rの表示領域が拡大される。
その後、図79(E)に示すように、到達予定情報TJが表示されている状態で、さらに、偽到達予定情報tjが大きく表示される。偽到達予定情報tjは、変動パターンごとに抽選によって表示するか否かがランダムに決定されるものであり、ここでは、抽選によって表示が決定されたものとする。また、ここでは、偽到達予定情報tjは、到達予定情報TJと同じ変動時に表示されているが、到達予定情報TJが表示された変動の後の変動時に表示されてもよい。また、偽到達予定情報tjが表示された変動の後に、到達予定情報TJが表示されてもよい。偽到達予定情報tjは、到達予定情報TJと同様に、モード画像mgと、偽残り回数情報cdとを含んでいる。
モード画像mgは、モード画像MGと同様に「遊タイムモード」の文字画像である。偽残り回数情報cdは、「まで10回」の文字画像と、矩形形状のメータ画像と、「2%」と表された割合画像と、を含んでいる。「まで10回」の文字画像は、上方に表示されたモード画像MGとあわせて、「遊タイムモードまで10回」と読むことができるように構成されている。「10回」の部分は、天井到達までの残り変動回数とは異なる数値であり、偽の残り変動回数が示されている。偽の残り変動回数は、実際の残り変動回数よりも多い場合と少ない場合とがあり、ランダムに決定される。「10回」の部分は、その後、変動毎に1つずつディクリメントされる。「2%」と表された割合画像は、天井到達までの必要変動回数(例えば600)に対する、天井までの偽の残り回数の割合(%)を数値で示している。メータ画像は、割合画像の数値を特定の色の領域の面積に対応させ、割合画像の数値の減少とともに特定の色の領域面積が減少する。この偽到達予定情報tjが表示されると、遊技者は、b時短(遊タイム)に達するまでの残り変動回数と誤認する。
偽到達予定情報tjが表示された後、図79(F)に示すように、偽到達予定情報tjは、縮小表示されながら、表示画面7aの左下端に向かって移動する。表示画面7aの左下端に到達すると、表示画面7aの右下端に表示されている到達予定情報TJと左右に並んで互いに隣接して表示される。遊技者は、到達予定情報TJと偽到達予定情報tjのどちらが正しい情報なのかわからなく混乱する。これにより遊技者をドキドキさせることができ、興趣の向上を図ることができる。
図79(F)から複数回特図1変動を繰り返した後、図79(G)に示すように、偽到達予定情報tjの偽残り回数情報cdに含まれる文字画像が「あと0回」となると、あわせて、「ウソ」の文字画像が表示され、この偽到達予定情報tjが偽物であることが報知される。その後、図79(H)に示すように、偽到達予定情報tjの表示が消える。到達予定情報TJは継続して表示される。
図79(H)からさらに複数回特図1変動を繰り返し、天井演出カウンタの値TCが第4閾値TH4と等しくなると(TC=TH4=1)、図79(I)(J)に示すように、到達予定情報TJの残り回数情報CDは、「まで0回」となり、ゲーム数表示GSは、「ゲーム数600」となる。
装飾図柄8L、8C、8Rが「789」で停止表示し、次の変動が開始されると、天井演出カウンタの値TCが0(ゼロ)になり、主制御基板80は、遊技状態を通常状態(通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態)から時短状態(通常確率状態かつ時短状態かつ高ベース状態)に切り替える。これにより、b時短(遊タイム)に突入する。ここでは、特図1保留が残っているため、突入後に時短状態の特図1抽選が実行される。
図79(K)に示すように、表示画面7aから到達予定情報TJの表示は消え、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示される。その後、図79(L)に示すように、「遊タイムモード」のモード画像MGと、「突入」の開始画像TNが表示される。これにより、天井に達して「遊タイムモード」演出が開始されたことが報知される。
[天井到達予定示唆演出C]
図80は、天井到達予定示唆演出Cを説明するための図である。天井到達予定示唆演出は、通常時(通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態)にb時短(遊タイム)に達するまでの残り変動回数に関連する情報(到達予定情報)を表示させて、遊技者に遊タイム到達までの変動回数(ゲーム数)を示唆する演出である。主制御基板80は、通常状態(通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態)において変動回数が600回に達すると、遊技状態を時短状態(通常確率状態かつ時短状態かつ高ベース状態)に切り替える。ここでは、遊タイムに達する変動回数を天井ともよび、その変動回数に達することを天井に達するとも呼ぶ。
図80(A)では、天井到達までの残り変動回数が200回であり、天井演出カウンタの値TCは201(TC=201)となっている。遊技機1のサブRAMには、天井演出カウンタ用の閾値として、第1閾値TH1=201、第2閾値TH2=51、第3閾値TH3=11、第4閾値TH4=1が設定(記憶)されている。なお、これらの閾値の値は例示であって、任意の数値に設定できる。
サブ制御基板90は、変動ごとに、天井演出カウンタの値TCが第1閾値TH1と等しいか否かを判定する。そして、天井演出カウンタの値TCが第1閾値TH1と等しくなったとき(TC=TH1=201)、図80(A)に示すように、サブ制御基板90は、表示画面7aに1回目の到達予定情報TJを表示させる。到達予定情報TJは、表示画面7aの中央付近の第1の位置に大きく表示され、モード画像MGと、残り回数情報CDとを含んでいる。
モード画像MGは、通常状態において変動回数が600回に達した後(天井に達した後)に実行される演出モードを表している。本実施形態の遊技機1は、天井に達した後にスマイル顔画像で表されるモード演出が開始されるため、スマイル顔画像と「モード」の文字が表示される。残り回数情報CDは、「までもうすぐ」の文字画像であり、上方に表示されたモード画像MGとあわせて、「スマイル顔画像モードまでもうすぐ」と読むことができるように構成されている。「もうすぐ」の部分は、天井到達までの残り変動回数を定性的に示しており、天井演出カウンタの値TCと対応している。このように、残り回数情報CDは数値以外の定性的な内容であってもよい。ここでは、天井到達までの残り変動回数に応じて、「まだまだ」「いい調子」「もうすぐ」「あと少し」「ほぼ達成」「達成」と順番に表示される。この到達予定情報TJが表示されると、遊技者は、b時短(遊タイム)に達するまでの残り変動回数の程度をおおむね知ることができる。
図80(A)に示すように、表示画面7aには他に、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示と、大当たり遊技終了後からのゲーム数(変動回数)を表すゲーム数表示GSが表示される。装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示は、特図1変動に対応する変動表示である。保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cの表示は省略されている。保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cは表示されていてもよいし表示されていなくてもよい。
ゲーム数表示GSは、表示画面7aの右下端に表示され、大当たり遊技終了後からのゲーム数(変動回数)を表す数値を含んでいる。ここでは、大当たり遊技終了後からの変動回数(ゲーム数)が400回であり、「ゲーム数400」の文字画像が表示されている。ゲーム数表示GSに表示されるゲーム数は、遊技機1の電源ON/OFFによってクリアされない。なお、ゲーム数表示GSに表示されるゲーム数は、電源ON/OFFによってクリアされてもよい。
到達予定情報TJは、当該変動(TC=TH1=201の変動)が終了する前に、表示が消える。すなわち、到達予定情報TJは、天井演出カウンタの値TCが第1閾値TH1と等しくなったときの、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示された後に、表示され、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が停止表示に切り替わる前に、表示が消える。到達予定情報TJの表示が消えた後、図80(B)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rの「567」の停止表示が表示される。
図80(B)から複数回特図1変動を繰り返した後、サブ制御基板90は、変動ごとに、天井演出カウンタの値TCが第2閾値TH2と等しいか否かを判定する。そして、天井演出カウンタの値TCが第2閾値TH2と等しくなったとき(TC=TH2=51)、図80(C)に示すように、サブ制御基板90は、表示画面7aに2回目の到達予定情報TJを表示させる。2回目の到達予定情報TJは、1回目の到達予定情報TJと同じ第1の位置に表示される。すなわち、表示画面7aの中央付近に表示される。2回目の到達予定情報TJは、前回表示されたときと同様、モード画像MGと、残り回数情報CDとを含んでいる。到達予定情報TJが表示されるとき、変動表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rの表示領域が縮小される。
モード画像MGは、前回と同様の「遊タイムモード」の文字画像である。残り回数情報CDは、「あと少し」の文字画像であり、上方に表示されたモード画像MGとあわせて、「スマイル顔画像モードまであと少し」と読むことができるように構成されている。この到達予定情報TJの表示は、2回目であり、前回、図80(A)において1回目の到達予定情報TJの表示・消去された後、150回変動が経過しているため、遊技者は、一度、残り変動回数の程度を知った後またわからない状態となってドキドキしている。この2回目の表示によって、ドキドキ後に安心感を付与させることができる。
2回目の到達予定情報TJが表示された後、図80(D)に示すように、到達予定情報TJは、縮小表示されながら、表示画面7aの右下端に向かって移動する。表示画面7aの右下端の第2の位置に到達すると、表示画面7aの右下端に表示されているゲーム数表示GSと上下に並んで互いに隣接して表示される。2回目の到達予定情報TJは、天井に到達するまで(通常状態における変動回数が天井到達回数に達するまで)表示画面7aの右下端の第2の位置において表示が維持される。到達予定情報TJが縮小移動するのに伴って、変動表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rの表示領域が拡大される。
その後、図80(E)に示すように、変動表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rが停止表示した後も、到達予定情報TJの表示は継続される。図80(F)に示すように、次の変動が開始されると、停止表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rが再度、変動表示される。一方、到達予定情報TJは、前回の変動から内容が変更されず同じ内容が継続して表示される。また、図80(G)に示すように、さらに変動表示されていた装飾図柄8L、8C、8Rが停止表示した後も、到達予定情報TJの表示は継続される。到達予定情報TJは、前回の変動から内容が変更されず同じ内容が継続して表示される。すなわち、残り回数情報CDは「あと少し」の文字画像であり、変動回数ごとに変化せず、ある程度の変動回数が経過すると文字内容が変化する。
図80(G)から複数回特図1変動を繰り返した後、サブ制御基板90は、変動ごとに、天井演出カウンタの値TCが第3閾値TH3と等しいか否かを判定する。そして、天井演出カウンタの値TCが第3閾値TH3と等しくなったとき(TC=TH3=11)、図80(H)に示すように、サブ制御基板90は、到達予定情報TJの残り回数情報CDの内容を変更する。具体的には、「あと少し」の文字画像を「ほぼ達成」に変更する。
図80(H)からさらに複数回特図1変動を繰り返し、天井演出カウンタの値TCが第4閾値TH4と等しくなると(TC=TH4=1)、図80(I)(J)に示すように、到達予定情報TJの残り回数情報CDの内容をさらに変更する。具体的には、「ほぼ達成」の文字画像を「達成」に変更する。ゲーム数表示GSは、「ゲーム数600」となる。
装飾図柄8L、8C、8Rが「678」で停止表示し、次の変動が開始されると、天井演出カウンタの値TCが0(ゼロ)になり、主制御基板80は、遊技状態を通常状態(通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態)から時短状態(通常確率状態かつ時短状態かつ高ベース状態)に切り替える。これにより、b時短(遊タイム)に突入する。ここでは、特図1保留が残っているため、突入後に時短状態の特図1抽選が実行される。
図80(K)に示すように、表示画面7aから到達予定情報TJの表示は消え、装飾図柄8L、8C、8Rの変動表示が表示される。その後、図80(L)に示すように、「スマイル顔画像モード」のモード画像MGと、「突入」の開始画像TNが表示される。これにより、天井に達して「スマイル顔画像モード」演出が開始されたことが報知される。
[効果例]
以下に、天井到達予定示唆演出の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、図78(A)~(E)に示すように、通常状態において、天井達成回数に達するまでの残り変動回数に関連する情報である到達予定情報TJが表示される第1の演出と、第1の演出の後、通常状態において、到達予定情報TJの表示が消える第2の演出と、第2の演出の後、通常状態において、到達予定情報TJを再び表示される第3の演出と、を実行することができる。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図79、図80についても同様である。
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、図78(E)~(J)に示すように、第3の演出では、通常状態における変動回数が天井到達回数に達するまで到達予定情報TJの表示が継続される。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図79、図80についても同様である。
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、図78に示すように、到達予定情報TJには、通常状態における変動回数が天井到達回数に達した後に実行される演出モード(遊タイムモード)を表すモード画像を含んでいる、この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図79、図80についても同様である。
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、図78(L)に示すように、天井に達した後に実行される演出モードの開始時に、演出モードを表わすモード画像が表示される。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図79、図80についても同様である。
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、図79に示すように、第1の演出では、到達予定情報TJは、表示画面7aの第1の位置に表示され、第3の演出では、到達予定情報TJは、第1の位置に表示された後、縮小されつつ表示画面7aの第2の位置に移動し、前記第2の位置において継続して表示される。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図80についても同様である。
[効果6]
上記実施形態の遊技機1では、図78に示すように、到達予定情報TJには、天井到達回数に達するまでの残り変動回数を表す数値画像が含まれており、第3の演出では、第2の位置において到達予定情報TJに隣接してゲーム回数を表す数値画像が表示される。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図79についても同様である。
[変形例]
以下に、天井到達予定示唆演出の変形例を示す。
[変形例1]
天井到達予定示唆演出A、Bでは、残り回数情報CDは、天井演出カウンタの値TCから1減算した値と対応しているものとした。しかし、残り回数情報CDは、天井演出カウンタの値TCと対応していてもよい。例えば、上記実施形態では、天井に達する1つ前の変動時に、残り回数情報CDが0となって表示されるものとしたが、天井に達する1つ前の変動時に、残り回数情報CDが1となり、残り回数情報CDが0となる状態が表示されずに、遊タイムモードが開始されてもよい。
[変形例2]
天井到達予定示唆演出Bにおいて、偽到達予定情報tjが表示されるタイミングはランダムに決定される。すなわち、到達予定情報TJが表示されるより前に偽到達予定情報tjが先に表示されていてもよい。また、到達予定情報TJの残り回数情報CDと、偽到達予定情報tjの偽残り回数情報cdはどちらが先に0になってもよい。例えば、偽到達予定情報tjの偽残り回数情報cdが0になっていない状態で、到達予定情報TJの残り回数情報CDが先に0になり、残り回数情報CD遊タイムモードに突入してもよい。
[変形例3]
天井到達予定示唆演出Bにおいて、残り回数情報CDは、「まで200回」の文字画像と、矩形形状のメータ画像と、「40%」と表された割合画像と、を含んでいるものとした。しかし、残り回数情報CDは、これらのうちの少なくとも1つであってもよい。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様A10-1]
複数種類の画像を表示可能な表示手段と、
第1遊技状態における変動回数が特定回数に達すると遊技状態を第2遊技状態に切り替える遊技状態切替手段と、を備える遊技機であって、
前記第1遊技状態において、前記特定回数に達するまでの残り変動回数に関連する情報である到達予定情報が表示される第1の演出と、
前記第1の演出の後、前記第1遊技状態において、前記到達予定情報の表示が消える第2の演出と、
前記第2の演出の後、前記第1遊技状態において、前記到達予定情報を再び表示される第3の演出と、を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A10-2]
態様A10-1に記載の遊技機であって、
前記第3の演出では、第1遊技状態における変動回数が前記特定回数に達するまで前記到達予定情報の表示が継続される、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A10-3]
態様A10-1または態様A10-2に記載の遊技機であって、
前記到達予定情報には、第1遊技状態における変動回数が前記特定回数に達した後に実行される演出モードを表すモード画像を含んでいる、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A10-4]
態様A10-3に記載の遊技機であって、
前記演出モードの開始時に、前記モード画像が表示される、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A10-5]
態様A10-1から態様A10-4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1の演出では、前記到達予定情報は、前記表示手段の第1の位置に表示され、
前記第3の演出では、前記到達予定情報は、前記第1の位置に表示された後、縮小されつつ前記表示手段の第2の位置に移動し、前記第2の位置において継続して表示される、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A10-6]
態様A10-5に記載の遊技機であって、
前記到達予定情報には、前記特定回数に達するまでの残り変動回数を表す数値画像が含まれており、
前記第3の演出では、前記第2の位置において前記到達予定情報に隣接してゲーム回数を表す数値画像が表示される、
ことを特徴とする遊技機。
本実施形態の遊技機1では、図28の遊技状態管理処理に示すように、低確率状態中(通常状態)において、特別図柄の変動回数が500回となったとき(天井カウンタが0となったとき、すなわち、天井に到達したとき)には、遊タイム(低確時短状態)に移行する。この遊タイムは、特別図柄が700回変動するまで継続されるようになっている。本実施形態では、通常状態中の表示モードを通常モードとも呼び、低確時短(遊タイム)時の表示モードを「爆走時短モード」とも呼ぶ。以下では、低確率状態中(通常状態)において、「特別図柄の変動回数が500回となったとき(天井カウンタが0となったとき)」を、単に「天井に到達したとき」とも呼ぶ。
以下に図81~図83を用いてモード示唆画像表示演出A~Cについて説明する。このモード示唆画像表示演出は、遊技状態が、通常状態(低確率状態)、または、時短状態(低確低ベース状態)における装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、モード示唆画像表示演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aまたはサブ表示画面64に画像を表示させる。
[モード示唆画像表示演出A]
図81は、モード示唆画像表示演出Aを説明するための図である。このモード示唆画像表示演出Aは、低確率状態中(通常状態)において特別図柄の変動回数が天井(天井カウントが0)に到達する前の数変動と、天井到達時と、天井到達後の数変動における各表示演出を表す。具体的には、モード示唆画像表示演出Aにおいて、天井前演出Aは、特別図柄の変動回数が、天井到達まで残り3変動のときの表示演出であり、天井前演出Bは、特別図柄の変動回数が、天井到達まで残り2変動のときの表示演出であり、天井前演出Cは、特別図柄の変動回数が、天井到達まで残り1変動のときの表示演出であり、天井到達演出A~Cは、特別図柄の変動回数が、天井到達まで残り0変動(天井到達)のときの表示演出であり、天井到達演出Dは、特別図柄の変動回数が天井到達後1変動したのとき、言い換えれば、爆走時短モード(遊タイム)に突入後1変動したときの表示演出であり、天井到達演出Eは、特別図柄の変動回数が天井到達後所定変動(例えば10変動)したとき、言い換えれば、爆走時短モード(遊タイム)に突入後所定変動(例えば、10変動)したときの表示演出である。図81におけるモード示唆画像表示演出では、表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
このモード示唆画像表示演出Aにおいて、図81(A)に示す天井前演出Aでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、略中央の下から右下にかけて第1のモード示唆画像XE1と残り変動回数表示XE2とが表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、7図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、8図柄が停止表示されている。また、第1のモード示唆画像XE1は、爆走時短モードを示唆する画像であり、長方形状となっている。すなわち、この天井前演出Aでは、遊技状態が通常状態であり、表示モードが通常モードであるにも関わらずに、第1のモード示唆画像XE1が表示される。また、残り変動回数表示XE2は、第1のモード示唆画像XE1と対応付けられて表示され、天井到達までの残り変動回数を表す。天井前演出Aでは、特別図柄の変動回数が天井到達まで残り3変動であるので、残り変動回数表示XE2は、「残り3回数」と表されている。
次に、図81(B)に示すように、天井前演出Bでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、略中央の下から右下にかけて第1のモード示唆画像XE1と残り変動回数表示XE2とが継続して表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、8図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、4図柄が停止表示されている。この天井前演出Bでは、遊技状態が通常状態であり、表示モードが通常モードであるにも関わらずに、第1のモード示唆画像XE1が表示される。また、残り変動回数表示XE2は、第1のモード示唆画像XE1と対応付けられて表示される。天井前演出Bでは、特別図柄の変動回数が天井到達まで残り2変動であるので、残り変動回数表示XE2は、「残り2回数」と表されている。
次に、図81(C)に示すように、天井前演出Cでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、略中央の下から右下にかけて第1のモード示唆画像XE1と残り変動回数表示XE2とが継続して表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、5図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、7図柄が停止表示されている。この天井前演出Cでは、遊技状態が通常状態であり、表示モードが通常モードであるにも関わらずに、第1のモード示唆画像XE1が表示される。また、残り変動回数表示XE2は、第1のモード示唆画像XE1と対応付けられて表示される。天井前演出Cでは、特別図柄の変動回数が天井到達まで残り1変動であるので、残り変動回数表示XE2は、「残り1回数」と表されている。
次に、図81(D)に示すように、天井到達演出Aでは、表示画面7aにおいて、下側に残り変動回数表示XE2が継続して表示され、右打ち表示XE3が右上に表示され、爆走時短モード突入示唆画像XE4が略中央に表示される。右打ち表示XE3は、遊技者に遊技球の打ち出し方向を示唆する表示であり、具体的には、遊技者に右打ちを示唆する表示である。爆走時短モード突入示唆画像XE4は、遊技者に爆走時短モードに突入したことを示唆する画像であり、「おめでとう!」と表記されている。天井到達演出Aでは、特別図柄の変動回数が天井したので、残り変動回数表示XE2は、「残り0回数」と表されている。
次に、図81(E)に示すように、天井到達演出Bでは、表示画面7aにおいて、右打ち表示XE3が右上に継続して表示され、第2のモード示唆画像XE5が左下に表示される。第2のモード示唆画像XE5は、爆走時短モードを示唆する画像である。第2のモード示唆画像XE5は、台形状となっており、第1のモード示唆画像XE1の形状とは異なる。
次に、図81(F)に示すように、天井到達演出Cでは、表示画面7aにおいて、右打ち表示XE3が右上に継続して表示され、モード説明画像XE6が略中央に表示される。このモード説明画像XE6は、爆走時短モードの説明を表す画像であり、具体的には、「可動役物が可動すれば大当たり」と表示され、すなわち、爆走時短モードは、可動役物(例えば、第1可動役物14や第2可動役物15)が退避位置から展開位置に可動(移動)すれば大当たりとなることを示している。
次に、図81(G)に示すように、天井到達演出Dでは、表示画面7aにおいて、右打ち表示XE3が右上に継続して表示され、第2のモード示唆画像XE5が左下に表示され、装飾図柄8L,8C,8Rが略中央から右側にかけて表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、8図柄が停止表示されている。天井到達演出Dにおける装飾図柄8L,8C,8Rは、天井前演出A~Cにおける装飾図柄8L,8C,8Rと同じ大きさとなっている。
次に、天井到達演出Dから所定変動後(例えば、10変動後)、図81(H)に示すように、天井到達演出Eでは、表示画面7aにおいて、右打ち表示XE3が右上に継続して表示され、第2のモード示唆画像XE5が左下から消去され、装飾図柄8L,8C,8Rが略中央から右側にかけて継続して表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、5図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、7図柄が停止表示されている。天井到達演出Eにおける装飾図柄8L,8C,8Rは、天井前演出A~Cにおける装飾図柄8L,8C,8Rと同じ大きさとなっている。
その後、爆走時短モード中、天井到達演出Eと同様な演出がおこなわれる。
[モード示唆画像表示演出B]
図82は、モード示唆画像表示演出Bを説明するための図である。このモード示唆画像表示演出Bは、低確率状態中(通常状態)において特別図柄の変動回数が天井(天井カウントが0)に到達する前の数変動と、天井到達時と、天井到達後の数変動における各表示演出を表す。具体的には、モード示唆画像表示演出Bにおいて、天井前演出Aは、特別図柄の変動回数が、天井到達まで残り3変動のときの表示演出であり、天井前演出Bは、特別図柄の変動回数が、天井到達まで残り2変動のときの表示演出であり、天井前演出Cは、特別図柄の変動回数が、天井到達まで残り1変動のときの表示演出であり、天井到達演出A~Cは、特別図柄の変動回数が、天井到達まで残り0変動(天井到達)のときの表示演出であり、天井到達演出Dは、特別図柄の変動回数が天井到達後1変動したのとき、言い換えれば、爆走時短モード(遊タイム)に突入後1変動したときの表示演出であり、天井到達演出Eは、特別図柄の変動回数が天井到達後所定変動(例えば10変動)したとき、言い換えれば、爆走時短モード(遊タイム)に突入後所定変動(例えば、10変動)したときの表示演出である。図82におけるモード示唆画像表示演出では、表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
このモード示唆画像表示演出Bにおいて、図82(A)に示す天井前演出Aでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、略中央の下から右下にかけて第1のモード示唆画像XE1と残り変動回数表示XE2とが表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、7図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、8図柄が停止表示されている。また、第1のモード示唆画像XE1は、爆走時短モードを示唆する画像であり、長方形状となっている。すなわち、この天井前演出Aでは、遊技状態が通常状態であり、表示モードが通常モードであるにも関わらずに、第1のモード示唆画像XE1が表示される。また、残り変動回数表示XE2は、第1のモード示唆画像XE1と対応付けられて表示され、天井到達までの残り変動回数を表す。天井前演出Aでは、特別図柄の変動回数が天井到達まで残り3変動であるので、残り変動回数表示XE2は、「残り3回数」と表されている。
次に、図82(B)に示すように、天井前演出Bでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、略中央の下から右下にかけて第1のモード示唆画像XE1と残り変動回数表示XE2とが継続して表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、8図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、4図柄が停止表示されている。この天井前演出Bでは、遊技状態が通常状態であり、表示モードが通常モードであるにも関わらずに、第1のモード示唆画像XE1が表示される。また、残り変動回数表示XE2は、第1のモード示唆画像XE1と対応付けられて表示される。天井前演出Bでは、特別図柄の変動回数が天井到達まで残り2変動であるので、残り変動回数表示XE2は、「残り2回数」と表されている。
次に、図82(C)に示すように、天井前演出Cでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、略中央の下から右下にかけて第1のモード示唆画像XE1と残り変動回数表示XE2とが継続して表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、5図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、7図柄が停止表示されている。この天井前演出Cでは、遊技状態が通常状態であり、表示モードが通常モードであるにも関わらずに、第1のモード示唆画像XE1が表示される。また、残り変動回数表示XE2は、第1のモード示唆画像XE1と対応付けられて表示される。天井前演出Cでは、特別図柄の変動回数が天井到達まで残り1変動であるので、残り変動回数表示XE2は、「残り1回数」と表されている。
次に、図82(D)に示すように、天井到達演出Aでは、表示画面7aにおいて、下側に残り変動回数表示XE2が継続して表示され、右打ち表示XE3が右上に表示され、爆走時短モード突入示唆画像XE4が略中央に表示される。右打ち表示XE3は、遊技者に遊技球の打ち出し方向を示唆する表示であり、具体的には、遊技者に右打ちを示唆する表示である。爆走時短モード突入示唆画像XE4は、遊技者に爆走時短モードに突入したことを示唆する画像であり、「おめでとう!」と表記されている。天井到達演出Aでは、特別図柄の変動回数が天井したので、残り変動回数表示XE2は、「残り0回数」と表されている。
次に、図82(E)に示すように、天井到達演出Bでは、表示画面7aにおいて、右打ち表示XE3が右上に継続して表示され、第2のモード示唆画像XE5が略中央の下から右下にかけて表示される。第2のモード示唆画像XE5は、爆走時短モードを示唆する画像である。第2のモード示唆画像XE5は、長方形状となっており、第1のモード示唆画像XE1の形状と同じである。しかし、第2のモード示唆画像XE5は、第1のモード示唆画像XE1よりも大きく形成されている。第2のモード示唆画像XE5の表示位置は、第1のモード示唆画像XE1の表示位置と同じである。しかしこれに限られず、第2のモード示唆画像XE5の表示位置は、第1のモード示唆画像XE1の表示位置とは異なっていてもよい。
次に、図82(F)に示すように、天井到達演出Cでは、表示画面7aにおいて、右打ち表示XE3が右上に継続して表示され、モード説明画像XE6が略中央に表示される。このモード説明画像XE6は、爆走時短モードの説明を表す画像であり、具体的には、「可動役物が可動すれば大当たり」と表示され、すなわち、爆走時短モードは、可動役物(例えば、第1可動役物14や第2可動役物15)が退避位置から展開位置に可動(移動)すれば大当たりとなることを示している。
次に、図82(G)に示すように、天井到達演出Dでは、表示画面7aにおいて、右打ち表示XE3が右上に継続して表示され、第2のモード示唆画像XE5が略中央の下から右下にかけて表示され、装飾図柄8L,8C,8Rが略中央から右側にかけて表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、8図柄が停止表示されている。天井到達演出Dにおける装飾図柄8L,8C,8Rは、天井前演出A~Cにおける装飾図柄8L,8C,8Rと同じ大きさとなっている。
次に、天井到達演出Dから所定変動後(例えば、10変動後)、図82(H)に示すように、天井到達演出Eでは、表示画面7aにおいて、右打ち表示XE3が右上に継続して表示され、第2のモード示唆画像XE5が左下から消去され、装飾図柄8L,8C,8Rが略中央から右側にかけて継続して表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、5図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、7図柄が停止表示されている。天井到達演出Eにおける装飾図柄8L,8C,8Rは、天井前演出A~Cにおける装飾図柄8L,8C,8Rと同じ大きさとなっている。
その後、爆走時短モード中、天井到達演出Eと同様な演出がおこなわれる。
[モード示唆画像表示演出C]
図83は、モード示唆画像表示演出Cを説明するための図である。このモード示唆画像表示演出Cは、低確率状態中(通常状態)において特別図柄の変動回数が天井(天井カウントが0)に到達する前の数変動と、天井到達時と、天井到達後の数変動における各表示演出を表す。具体的には、モード示唆画像表示演出Cにおいて、天井前演出Aは、特別図柄の変動回数が、天井到達まで残り3変動のときの表示演出であり、天井前演出Bは、特別図柄の変動回数が、天井到達まで残り2変動のときの表示演出であり、天井前演出Cは、特別図柄の変動回数が、天井到達まで残り1変動のときの表示演出であり、天井到達演出A~Cは、特別図柄の変動回数が、天井到達まで残り0変動(天井到達)のときの表示演出であり、天井到達演出Dは、特別図柄の変動回数が天井到達後1変動したのとき、言い換えれば、爆走時短モード(遊タイム)に突入後1変動したときの表示演出であり、天井到達演出Eは、特別図柄の変動回数が天井到達後所定変動(例えば10変動)したとき、言い換えれば、爆走時短モード(遊タイム)に突入後所定変動(例えば、10変動)したときの表示演出である。図83におけるモード示唆画像表示演出では、表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
このモード示唆画像表示演出Cにおいて、図83(A)に示す天井前演出Aでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、略中央の下から右下にかけて第1のモード示唆画像XE1と残り変動回数表示XE2とが表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、7図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、8図柄が停止表示されている。また、第1のモード示唆画像XE1は、爆走時短モードを示唆する画像であり、長方形状となっている。すなわち、この天井前演出Aでは、遊技状態が通常状態であり、表示モードが通常モードであるにも関わらずに、第1のモード示唆画像XE1が表示される。また、残り変動回数表示XE2は、第1のモード示唆画像XE1と対応付けられて表示され、天井到達までの残り変動回数を表す。天井前演出Aでは、特別図柄の変動回数が天井到達まで残り3変動であるので、残り変動回数表示XE2は、「残り3回数」と表されている。
次に、図83(B)に示すように、天井前演出Bでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、略中央の下から右下にかけて第1のモード示唆画像XE1と残り変動回数表示XE2とが継続して表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、8図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、4図柄が停止表示されている。この天井前演出Bでは、遊技状態が通常状態であり、表示モードが通常モードであるにも関わらずに、第1のモード示唆画像XE1が表示される。また、残り変動回数表示XE2は、第1のモード示唆画像XE1と対応付けられて表示される。天井前演出Bでは、特別図柄の変動回数が天井到達まで残り2変動であるので、残り変動回数表示XE2は、「残り2回数」と表されている。
次に、図83(C)に示すように、天井前演出Cでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、略中央の下から右下にかけて第1のモード示唆画像XE1と残り変動回数表示XE2とが継続して表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、5図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、7図柄が停止表示されている。この天井前演出Cでは、遊技状態が通常状態であり、表示モードが通常モードであるにも関わらずに、第1のモード示唆画像XE1が表示される。また、残り変動回数表示XE2は、第1のモード示唆画像XE1と対応付けられて表示される。天井前演出Cでは、特別図柄の変動回数が天井到達まで残り1変動であるので、残り変動回数表示XE2は、「残り1回数」と表されている。
次に、図83(D)に示すように、天井到達演出Aでは、表示画面7aにおいて、下側に残り変動回数表示XE2が継続して表示され、右打ち表示XE3が右上に表示され、爆走時短モード突入示唆画像XE4が略中央に表示される。右打ち表示XE3は、遊技者に遊技球の打ち出し方向を示唆する表示であり、具体的には、遊技者に右打ちを示唆する表示である。爆走時短モード突入示唆画像XE4は、遊技者に爆走時短モードに突入したことを示唆する画像であり、「おめでとう!」と表記されている。天井到達演出Aでは、特別図柄の変動回数が天井したので、残り変動回数表示XE2は、「残り0回数」と表されている。
次に、図83(E)に示すように、天井到達演出Bでは、表示画面7aにおいて、右打ち表示XE3が右上に継続して表示され、第2のモード示唆画像XE5が略中央の下から右下にかけて表示される。第2のモード示唆画像XE5は、爆走時短モードを示唆する画像である。第2のモード示唆画像XE5は、長方形状となっており、第1のモード示唆画像XE1の形状と同じである。しかし、第2のモード示唆画像XE5は、第1のモード示唆画像XE1よりも大きく形成されている。第2のモード示唆画像XE5の表示位置は、第1のモード示唆画像XE1の表示位置と同じである。しかしこれに限られず、第2のモード示唆画像XE5の表示位置は、第1のモード示唆画像XE1の表示位置とは異なっていてもよい。
次に、図83(F)に示すように、天井到達演出Cでは、表示画面7aにおいて、右打ち表示XE3が右上に継続して表示され、モード説明画像XE6が略中央に表示される。このモード説明画像XE6は、爆走時短モードの説明を表す画像であり、具体的には、「可動役物が可動すれば大当たり」と表示され、すなわち、爆走時短モードは、可動役物(例えば、第1可動役物14や第2可動役物15)が退避位置から展開位置に可動(移動)すれば大当たりとなることを示している。
次に、図83(G)に示すように、天井到達演出Dでは、表示画面7aにおいて、右打ち表示XE3が右上に継続して表示され、第2のモード示唆画像XE5が略中央の下から右下にかけて表示され、装飾図柄8L,8C,8Rが略中央から右側にかけて表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、8図柄が停止表示されている。天井到達演出Dにおける装飾図柄8L,8C,8Rは、天井前演出A~Cにおける装飾図柄8L,8C,8Rよりも小さく表示される。
次に、天井到達演出Dから所定変動後(例えば、10変動後)、図83(H)に示すように、天井到達演出Eでは、表示画面7aにおいて、右打ち表示XE3が右上に継続して表示され、第2のモード示唆画像XE5が左下から消去され、装飾図柄8L,8C,8Rが略中央から右側にかけて継続して表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、5図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、7図柄が停止表示されている。天井到達演出Eにおける装飾図柄8L,8C,8Rは、天井前演出A~Cにおける装飾図柄8L,8C,8Rよりも小さく表示される。
その後、爆走時短モード中、天井到達演出Eと同様な演出がおこなわれる。
[変形例]
上記モード示唆画像表示演出Aでは、第1のモード示唆画像XE1と第2のモード示唆画像XE5の形が異なっているが、第1のモード示唆画像XE1内と第2のモード示唆画像XE5内に表記される文字「爆走時短モード」は同じである。しかしながら、これに限られず、第1のモード示唆画像XE1内と第2のモード示唆画像XE5内に表記される文字が異なるようにしてもよい。
[効果例]
上記モード示唆画像表示演出A~Cでは、通常状態であって、特別図柄の変動回数が天井に到達する前において、通常状態で通常モードであるにも関わらずに、爆走時短モード(遊タイム)を示唆する第1のモード示唆画像XE1を表示し、その後、特別図柄の変動回数が天井に到達することによって通常状態から低確時短状態に変更されて表示モードが通常モードから爆走時短モードに移行する場合において、爆走時短モードを示唆する第2のモード示唆画像XE5を表示する。この構成によれば、天井到達前から爆走時短モードへの期待感を遊技者に付与することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
上記モード示唆画像表示演出A~Cでは、第1のモード示唆画像XE1は、残り変動回数表示XE2と対応づけて表示される。この構成によれば、天井到達前から爆走時短モードへのより高い期待感を遊技者に付与することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
上記モード示唆画像表示演出A~Cでは、第2のモード示唆画像XE5は、特別図柄の変動回数が天井(規定回数500回)に到達してから所定変動後、消去される。この構成によれば、表示モードが爆走時短モードに入ってから第2のモード示唆画像XE5は消去されるので、遊技者に対して爆走時短モードの表示演出を注目させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記モード示唆画像表示演出A~Cでは、天井到達時(第2のモード示唆画像XE5が消去される前)、爆走時短モードの説明を表す画像であるモード説明画像XE6が表示される。この構成によれば、遊技者に爆走時短モードの期待感を付与しつつ、爆走時短モードの詳細を伝達することができるので、さらに、爆走時短モードの期待感を飛躍的に高めることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記モード示唆画像表示演出A~Cでは、天井到達時において、第2のモード示唆画像XE5が表示される以前に、右打ち表示XE3が表示される。この構成によれば、遊技者に爆走時短モード突入時に遊技球を打ち出すことを促すことができ、遊技者が不利益を被ることを抑制することができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様XE-1]
複数の表示演出を実行可能な表示手段を備える遊技機であって、
前記遊技機は、第1の遊技状態と前記第1の遊技状態とは異なる第2の遊技状態とを含む複数の遊技状態のうちの1つ遊技状態で遊技がおこなわれ、前記第1の遊技状態で、特別図柄の変動回数が所定回数となると、前記第2の遊技状態に変更され、前記第2の遊技状態のときには、前記表示手段における表示モードが特定のモードに移行し、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第1の表示演出をおこなう場合があり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第2の表示演出をおこなう場合があり、
前記第1の表示演出は、遊技状態が前記第1の遊技状態であって、前記特別図柄の変動回数が前記所定回数に到達する前において、前記第1の遊技状態であるにもかかわらずに、前記第2の遊技状態のときの前記特定のモードを示唆する第1のモード示唆画像を表示する演出であり、
前記第2の表示演出は、前記特別図柄の変動回数が所定回数に到達することによって前記遊技状態が前記第1の遊技状態から前記第2の遊技状態に変更されて前記表示モードが前記特定のモードに移行する場合において、前記特定のモードを示唆する第2のモード示唆画像を表示する演出であり、
前記第1の表示演出と前記第2の表示演出とを含む組み合わせ演出がおこなわれる場合があり、
前記組み合わせ演出では、前記第1の表示演出がおこなわれ、その後、前記第2の表示演出がおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XE-2]
態様XE-1に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出の前記第1の表示演出において、前記第1のモード示唆画像には、前記所定回数までの残りの回数が対応付けられて表示される、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XE-3]
態様XE-2に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出の前記第2の表示演出において、前記第2のモード示唆画像は、前記特別図柄の変動回数が前記所定回数に到達してから特定の回数となった後、消去される、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XE-4]
態様XE-3に記載の遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第3の表示演出をおこなう場合があり、
前記第3の表示演出は、前記特定のモードの説明を表すモード説明表示がおこなわれる演出であり、
前記組み合わせ演出は、前記第3の表示演出を含む場合があり、
前記組み合わせ演出では、前記第2の表示演出において、前記第2のモード示唆画像が消去される前に、前記第3の表示演出がおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XE-5]
態様XE-4に記載の遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第4の表示演出をおこなう場合があり、
前記第4の表示演出は、遊技球の打ち出し方向を示唆する方向示唆表示がおこなわれる演出であり、
前記組み合わせ演出は、前記第4の表示演出を含む場合があり、
前記組み合わせ演出では、前記第2の表示演出における前記第2のモード示唆画像が表示される以前に、前記第4の表示演出がおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
本実施形態の遊技機1では、図28の遊技状態管理処理に示すように、低確率状態中(通常状態)において、特別図柄の変動回数が500回となったとき(天井カウンタが0となったとき、すなわち、天井に到達したとき)には、遊タイム(低確時短状態)に移行する。この遊タイムは、特別図柄が700回変動するまで継続されるようになっている。本実施形態では、通常状態中の表示モードを通常モードとも呼び、低確時短(遊タイム)時の表示モードを「爆走時短モード」とも呼ぶ。以下では、低確率状態中(通常状態)において、「特別図柄の変動回数が500回となったとき(天井カウンタが0となったとき)」を、単に「天井に到達したとき」とも呼ぶ。
また、本実施形態の遊技機1は、大当たり遊技終了時において、図32の遊技状態設定処理で、VフラグOFFのとき(ステップ2301:NO)(すなわち、低確時短遊技状態に移行するとき)には、時短カウンタに100をセット(ステップS2303)している(すなわち、大当たり後に低確時短遊技状態を特別図柄の変動回数が100回となるまでおこなう)が、これに限られず、大当たり後低確時短遊技状態に移行するときは、特別図柄の変動回数が499回となるまで低確時短状態を継続する場合があってもよい。また、図32の遊技状態設定処理で、VフラグONのとき(ステップ2301:YES)(すなわち、高確時短遊技状態に移行するとき)には、時短カウントに100をセット(ステップS2308)して、大当たり後に高確時短状態が特別図柄の変動回数が100回となるまでおこなうが、この場合に、特別図柄の変動回数が100回となった後に、さらに、特別図柄の変動回数が499回となるまで低確時短状態を継続する場合があってもよい。
以下のモード示唆画像継続演出A~Cは、このように、大当たり後に特別図柄の変動回数が499回となるまで低確時短状態が継続する場合、または、高確時短状態の後に特別図柄の変動回数が499回となるまで低確時短状態が継続する場合に生じ得る演出である。
なお、大当たり後に特別図柄の変動回数が499回となったとき、または、高確時短状態の後に特別図柄の変動回数が499回となったときを、「天井到達前変動となったとき」と呼ぶ。
以下に図84~図86を用いてモード示唆画像継続演出A~Cについて説明する。このモード示唆画像継続演出は、遊技状態が、通常状態(低確率状態)、または、時短状態(低確低ベース状態)における装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、モード示唆画像継続演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aまたはサブ表示画面64に画像を表示させる。
[モード示唆画像継続演出A]
図84は、モード示唆画像継続演出Aを説明するための図である。このモード示唆画像継続演出Aは、低確率状態中(通常状態)において特別図柄の変動回数が天井到達前変動に到達する前の数変動と、天井到達前変動と、天井到達時の変動における各表示演出を表す。具体的には、モード示唆画像継続演出Aにおいて、天井前演出Aは、特別図柄の変動回数が、天井到達前変動まで残り3変動のときの表示演出であり、天井前演出Bは、特別図柄の変動回数が、天井到達前変動まで残り2変動のときの表示演出であり、天井前演出Cは、特別図柄の変動回数が、天井到達前変動まで残り1変動のときの表示演出であり、天井到達前変動演出A~Bは、天井到達前変動のときの表示演出であり、天井到達演出は、特別図柄の変動回数が、天井到達まで残り0変動(天井到達)のとき、すなわち、爆走時短モード(遊タイム)に突入したときの表示演出である。このモード示唆画像継続演出Aでは、表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
このモード示唆画像継続演出Aにおいて、図84(A)に示す天井前演出Aでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、略中央の下から右下にかけて爆走時短モード示唆画像XF1と残り変動回数表示XF2とが表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、7図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、8図柄が停止表示されている。また、爆走時短モード示唆画像XF1は、遊技状態が低確時短状態であることを示唆する画像であり、すなわち、爆走時短モードを示唆する画像であり、台形状となっている。爆走時短モード示唆画像XF1は、「暴走時短モード」という文字と種々のエフェクトなどを含んでいる。また、残り変動回数表示XF2は、爆走時短モード示唆画像XF1と対応付けられて表示され、遊技状態が低確時短状態から通常状態に移行するまでの残り回数、言い換えれば、天井到達前変動までの残り回数を表す。天井前演出Aでは、特別図柄の変動回数が天井到達前変動まで残り3変動であるので、残り変動回数表示XF2は、「残り3回数」と表されている。
次に、図84(B)に示すように、天井前演出Bでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、略中央の下から右下にかけて爆走時短モード示唆画像XF1と残り変動回数表示XF2とが継続して表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、8図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、4図柄が停止表示されている。また、残り変動回数表示XF2は、爆走時短モード示唆画像XF1と対応付けられて表示される。天井前演出Bでは、特別図柄の変動回数が天井到達前変動まで残り2変動であるので、残り変動回数表示XF2は、「残り2回数」と表されている。
次に、図84(C)に示すように、天井前演出Cでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、略中央の下から右下にかけて爆走時短モード示唆画像XF1と残り変動回数表示XF2とが継続して表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、5図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、7図柄が停止表示されている。また、残り変動回数表示XF2は、爆走時短モード示唆画像XF1と対応付けられて表示される。天井前演出Cでは、特別図柄の変動回数が天井到達前変動まで残り1変動であるので、残り変動回数表示XF2は、「残り1回数」と表されている。
次に、図84(D)に示すように、天井到達前変動演出Aでは、表示画面7aにおいて、略中央に拡大された爆走時短モード示唆画像XF1が表示される。
そして、次に、図84(E)に示すように、天井到達前変動演出Bでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、略中央の下から右下にかけて爆走時短モード示唆画像XF1と残り変動回数表示XF2とが表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、8図柄が停止表示されている。また、残り変動回数表示XF2は、爆走時短モード示唆画像XF1と対応付けられて表示される。天井到達前変動演出Bでは、天井到達前変動での演出であり、すなわち、特別図柄の変動回数が天井到達前変動まで残り0変動であるので、残り変動回数表示XF2は、「残り0回数」と表されている。すなわち、この天井到達前変動演出Bでは、遊技状態が低確時短状態から通常状態に変更されたにも関わらずに、爆走時短モード示唆画像XF1が表示される。
次に、図84(F)に示すように、天井到達演出では、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、略中央の下から右下にかけて爆走時短モード示唆画像XF1が表示され、右上に右打ち表示XF4が表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、5図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、7図柄が停止表示されている。右打ち表示XF4は、遊技者に遊技球の打ち出し方向を示唆する表示であり、具体的には、遊技者に右打ちを示唆する表示である。
その後、大当たりしない場合には、爆走時短モードが継続され、天井到達演出のごとく演出が低確時短状態で継続される。なお、天井到達後、特別図柄の変動回数が700回に到達すると、遊技状態が低確時短状態から通常状態に変更され、爆走時短モードは終了し、爆走時短モード示唆画像XF1の表示も終了する。
[モード示唆画像継続演出B]
図85は、モード示唆画像継続演出Bを説明するための図である。このモード示唆画像継続演出Bは、低確率状態中(通常状態)において特別図柄の変動回数が天井到達前変動に到達する前の数変動と、天井到達前変動と、天井到達時の変動における各表示演出を表す。具体的には、モード示唆画像継続演出Bにおいて、天井前演出Aは、特別図柄の変動回数が、天井到達前変動まで残り3変動のときの表示演出であり、天井前演出Bは、特別図柄の変動回数が、天井到達前変動まで残り2変動のときの表示演出であり、天井前演出Cは、特別図柄の変動回数が、天井到達前変動まで残り1変動のときの表示演出であり、天井到達前変動演出A~Bは、天井到達前変動のときの表示演出であり、天井到達演出は、特別図柄の変動回数が、天井到達まで残り0変動(天井到達)のとき、すなわち、爆走時短モード(遊タイム)に突入したときの表示演出である。このモード示唆画像継続演出Bでは、表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
このモード示唆画像継続演出Bにおいて、図85(A)に示す天井前演出Aでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、下側に爆走時短モード示唆画像XF1と残り変動回数表示XF2とが表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、7図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、8図柄が停止表示されている。また、爆走時短モード示唆画像XF1は、遊技状態が低確時短状態であることを示唆する画像であり、すなわち、爆走時短モードを示唆する画像であり、台形状となっている。爆走時短モード示唆画像XF1は、「暴走時短モード」という文字と種々のエフェクトなどを含んでいる。また、残り変動回数表示XF2は、爆走時短モード示唆画像XF1と対応付けられて表示され、遊技状態が低確時短状態から通常状態に移行するまでの残り回数、言い換えれば、天井到達前変動までの残り回数を表す。天井前演出Aでは、特別図柄の変動回数が天井到達前変動まで残り3変動であるので、残り変動回数表示XF2は、「残り3回数」と表されている。また、爆走時短モード示唆画像XF1と変動回数表示XF2とは、表示画面7aにおいて、右方向から左方向に移動し、左端に到達したら、再度、右端から出現し、再び左方向に移動する。
次に、図85(B)に示すように、天井前演出Bでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、下側に爆走時短モード示唆画像XF1と残り変動回数表示XF2とが継続して表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、8図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、4図柄が停止表示されている。また、残り変動回数表示XF2は、爆走時短モード示唆画像XF1と対応付けられて表示される。天井前演出Bでは、特別図柄の変動回数が天井到達前変動まで残り2変動であるので、残り変動回数表示XF2は、「残り2回数」と表されている。また、爆走時短モード示唆画像XF1と変動回数表示XF2とは、表示画面7aにおいて、右方向から左方向に移動し、左端に到達したら、再度、右端から出現し、再び左方向に移動する。
次に、図85(C)に示すように、天井前演出Cでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、下側に爆走時短モード示唆画像XF1と残り変動回数表示XF2とが継続して表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、5図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、7図柄が停止表示されている。また、残り変動回数表示XF2は、爆走時短モード示唆画像XF1と対応付けられて表示される。天井前演出Cでは、特別図柄の変動回数が天井到達前変動まで残り1変動であるので、残り変動回数表示XF2は、「残り1回数」と表されている。また、爆走時短モード示唆画像XF1と変動回数表示XF2とは、表示画面7aにおいて、右方向から左方向に移動し、左端に到達したら、再度、右端から出現し、再び左方向に移動する。
次に、図85(D)に示すように、天井到達前変動演出Aでは、表示画面7aにおいて、略中央に拡大された爆走時短モード示唆画像XF1が表示される。
そして、次に、図85(E)に示すように、天井到達前変動演出Bでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、下側に爆走時短モード示唆画像XF1と残り変動回数表示XF2とが表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、8図柄が停止表示されている。また、残り変動回数表示XF2は、爆走時短モード示唆画像XF1と対応付けられて表示される。天井到達前変動演出Bでは、天井到達前変動での演出であり、すなわち、特別図柄の変動回数が天井到達前変動まで残り0変動であるので、残り変動回数表示XF2は、「残り0回数」と表されている。すなわち、この天井到達前変動演出Bでは、遊技状態が低確時短状態から通常状態に変更されたにも関わらずに、爆走時短モード示唆画像XF1が表示される。また、爆走時短モード示唆画像XF1と変動回数表示XF2とは、表示画面7aにおいて、右方向から左方向に移動し、左端に到達したら、再度、右端から出現し、再び左方向に移動する。
次に、図85(F)に示すように、天井到達演出では、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央から左側にかけて表示され、下側に爆走時短モード示唆画像XF1が表示され、右上に右打ち表示XF4が表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、5図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、7図柄が停止表示されている。右打ち表示XF4は、遊技者に遊技球の打ち出し方向を示唆する表示であり、具体的には、遊技者に右打ちを示唆する表示である。また、爆走時短モード示唆画像XF1は、表示画面7aにおいて、右方向から左方向に移動し、左端に到達したら、再度、右端から出現し、再び左方向に移動する。
その後、大当たりしない場合には、爆走時短モードが継続され、天井到達演出のごとく演出が低確時短状態で継続される。なお、天井到達後、特別図柄の変動回数が700回に到達すると、遊技状態が低確時短状態から通常状態に変更され、爆走時短モードは終了し、爆走時短モード示唆画像XF1の表示も終了する。
[モード示唆画像継続演出C]
図86は、モード示唆画像継続演出Cを説明するための図である。このモード示唆画像継続演出Cは、低確率状態中(通常状態)において特別図柄の変動回数が天井到達前変動に到達する前の数変動と、天井到達前変動と、天井到達時の変動における各表示演出を表す。具体的には、モード示唆画像継続演出Cにおいて、天井前演出Aは、特別図柄の変動回数が、天井到達前変動まで残り3変動のときの表示演出であり、天井前演出Bは、特別図柄の変動回数が、天井到達前変動まで残り2変動のときの表示演出であり、天井前演出Cは、特別図柄の変動回数が、天井到達前変動まで残り1変動のときの表示演出であり、天井到達前変動演出A~Bは、天井到達前変動のときの表示演出であり、天井到達演出は、特別図柄の変動回数が、天井到達まで残り0変動(天井到達)のとき、すなわち、爆走時短モード(遊タイム)に突入したときの表示演出である。このモード示唆画像継続演出Cでは、表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
このモード示唆画像継続演出Cにおいて、図86(A)に示す天井前演出Aでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの左下に表示され、下側に爆走時短モード示唆画像XF1と残り変動回数表示XF2とが表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、7図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、8図柄が停止表示されている。また、爆走時短モード示唆画像XF1は、遊技状態が低確時短状態であることを示唆する画像であり、すなわち、爆走時短モードを示唆する画像であり、表示画面7aの右下から左下かけて帯状に形成される。爆走時短モード示唆画像XF1は、「暴走時短モード」という文字と種々のエフェクトなどを含んでいる。また、残り変動回数表示XF2は、爆走時短モード示唆画像XF1と対応付けられて表示され、遊技状態が低確時短状態から通常状態に移行するまでの残り回数、言い換えれば、天井到達前変動までの残り回数を表す。天井前演出Aでは、特別図柄の変動回数が天井到達前変動まで残り3変動であるので、残り変動回数表示XF2は、「残り3回数」と表されている。また、装飾図柄8L,8C,8Rは、爆走時短モード示唆画像XF1(文字やエフェクトなど)よりも手前側に表示される。言い換えれば、爆走時短モード示唆画像XF1は、装飾図柄8L,8C,8Rの後ろ側に表示される。また、爆走時短モード示唆画像XF1において、「暴走時短モード」を表す文字は、表示画面7aにおいて、右方向から左方向に移動し、左端に到達したら、再度、右端から出現し、再び左方向に移動する。
次に、図86(B)に示すように、天井前演出Bでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの左下に表示され、下側に爆走時短モード示唆画像XF1と残り変動回数表示XF2とが継続して表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、8図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、4図柄が停止表示されている。また、残り変動回数表示XF2は、爆走時短モード示唆画像XF1と対応付けられて表示される。天井前演出Bでは、特別図柄の変動回数が天井到達前変動まで残り2変動であるので、残り変動回数表示XF2は、「残り2回数」と表されている。また、装飾図柄8L,8C,8Rは、爆走時短モード示唆画像XF1(文字やエフェクトなど)よりも手前側に表示される。言い換えれば、爆走時短モード示唆画像XF1は、装飾図柄8L,8C,8Rの後ろ側に表示される。また、爆走時短モード示唆画像XF1において、「暴走時短モード」を表す文字は、表示画面7aにおいて、右方向から左方向に移動し、左端に到達したら、再度、右端から出現し、再び左方向に移動する。
次に、図86(C)に示すように、天井前演出Cでは、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの左下に表示され、下側に爆走時短モード示唆画像XF1と残り変動回数表示XF2とが継続して表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、5図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、7図柄が停止表示されている。また、残り変動回数表示XF2は、爆走時短モード示唆画像XF1と対応付けられて表示される。天井前演出Cでは、特別図柄の変動回数が天井到達前変動まで残り1変動であるので、残り変動回数表示XF2は、「残り1回数」と表されている。また、爆走時短モード示唆画像XF1と変動回数表示XF2とは、表示画面7aにおいて、右方向から左方向に移動し、左端に到達したら、再度、右端から出現し、再び左方向に移動する。また、装飾図柄8L,8C,8Rは、爆走時短モード示唆画像XF1(文字やエフェクトなど)よりも手前側に表示される。言い換えれば、爆走時短モード示唆画像XF1は、装飾図柄8L,8C,8Rの後ろ側に表示される。また、爆走時短モード示唆画像XF1において、「暴走時短モード」を表す文字は、表示画面7aにおいて、右方向から左方向に移動し、左端に到達したら、再度、右端から出現し、再び左方向に移動する。
次に、図86(D)に示すように、天井到達前変動演出Aでは、表示画面7aにおいて、略中央に拡大された爆走時短モード示唆画像XF1が表示される。
そして、次に、図86(E)に示すように、天井到達前変動演出Bでは、装飾図柄8L,8C,8Rが左下に表示され、下側に爆走時短モード示唆画像XF1と残り変動回数表示XF2とが表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、4図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、8図柄が停止表示されている。また、残り変動回数表示XF2は、爆走時短モード示唆画像XF1と対応付けられて表示される。天井到達前変動演出Bでは、天井到達前変動での演出であり、すなわち、特別図柄の変動回数が天井到達前変動まで残り0変動であるので、残り変動回数表示XF2は、「残り0回数」と表されている。すなわち、この天井到達前変動演出Bでは、遊技状態が低確時短状態から通常状態に変更されたにも関わらずに、爆走時短モード示唆画像XF1が表示される。また、装飾図柄8L,8C,8Rは、爆走時短モード示唆画像XF1(文字やエフェクトなど)よりも手前側に表示される。言い換えれば、爆走時短モード示唆画像XF1は、装飾図柄8L,8C,8Rの後ろ側に表示される。また、爆走時短モード示唆画像XF1において、「暴走時短モード」を表す文字は、表示画面7aにおいて、右方向から左方向に移動し、左端に到達したら、再度、右端から出現し、再び左方向に移動する。
次に、図86(F)に示すように、天井到達演出では、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの左下に表示され、下側に爆走時短モード示唆画像XF1が表示され、右上に右打ち表示XF4が表示される。装飾図柄8L,8C,8Rは、はずれ図柄となっており、具体的には、装飾図柄8Lは、9図柄が停止表示され、装飾図柄8Cは、5図柄が停止表示され、装飾図柄8Rは、7図柄が停止表示されている。右打ち表示XF4は、遊技者に遊技球の打ち出し方向を示唆する表示であり、具体的には、遊技者に右打ちを示唆する表示である。また、装飾図柄8L,8C,8Rは、爆走時短モード示唆画像XF1(文字やエフェクトなど)よりも手前側に表示される。言い換えれば、爆走時短モード示唆画像XF1は、装飾図柄8L,8C,8Rの後ろ側に表示される。また、爆走時短モード示唆画像XF1において、「暴走時短モード」を表す文字は、表示画面7aにおいて、右方向から左方向に移動し、左端に到達したら、再度、右端から出現し、再び左方向に移動する。
その後、大当たりしない場合には、爆走時短モードが継続され、天井到達演出のごとく演出が低確時短状態で継続される。なお、天井到達後、特別図柄の変動回数が700回に到達すると、遊技状態が低確時短状態から通常状態に変更され、爆走時短モードは終了し、爆走時短モード示唆画像XF1の表示も終了する。
[変形例]
上記モード示唆画像継続演出Cでは、爆走時短モード示唆画像XF1において、爆走時短モード示唆画像XF1に含まれる文字やエフェクトが所定の方向に動く構成であったが、これに限られず、爆走時短モード示唆画像XF1が動きつつ、内部の文字やエフェクトが動くようにしてもよい。
上記モード示唆画像継続演出A~Cでは、天井前演出における爆走時短モード示唆画像XF1と、天井到達前変動演出における爆走時短モード示唆画像XF1とが同じであったが、天井前演出における爆走時短モード示唆画像XF1と、天井到達前変動演出における爆走時短モード示唆画像XF1とが異なる形状であってもよいし、異なる文字を含んでいてもよいし、異なるエフェクトを含んでいてもよいし、異なる画像を含んでいてもよい。また、天井前演出における爆走時短モード示唆画像XF1と、天井到達演出における爆走時短モード示唆画像XF1とが同じであったが、天井前演出における爆走時短モード示唆画像XF1と、天井到達演出における爆走時短モード示唆画像XF1とが異なる形状であってもよいし、異なる文字を含んでいてもよいし、異なるエフェクトを含んでいてもよいし、異なる画像を含んでいてもよい。さらに、天井到達前変動演出における爆走時短モード示唆画像XF1と、天井到達演出における爆走時短モード示唆画像XF1とが同じであったが、天井到達前変動における爆走時短モード示唆画像XF1と、天井到達演出における爆走時短モード示唆画像XF1とが異なる形状であってもよいし、異なる文字を含んでいてもよいし、異なるエフェクトを含んでいてもよいし、異なる画像を含んでいてもよい。
[効果例]
上記モード示唆画像継続演出A~Cでは、低確率状態中(通常状態)において特別図柄の変動回数が天井到達前変動に到達する前の数変動の天井前演出において、爆走時短モード示唆画像XF1が表示され、その後、特別図柄の変動回数が天井前の499回(第2の規定回数に相当)に到達した天井到達前変動演出において、遊技状態が低確時短状態から通常状態に変更されたにも関わらずに、低確時短状態を示す爆走時短モード示唆画像XF1の表示がおこなわれ、その後、天井に到達した場合に天井到達演出において、爆走時短モード示唆画像XF1が継続して表示される。この構成によれば、天井到達前に低確時短状態から一旦通常状態に戻り、すぐに天井到達により低確時短に復帰する場合であって、一旦通常状態に戻ったときにおいて、通常状態に戻ったことを報知せずに遊技者に有利な爆走時短モードが報知されるので、通常状態に戻ったことによる遊技者の気分の落ち込みを抑制することができ、遊技者が爆走時短モードを気分よく楽しむことができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記モード示唆画像継続演出A~Cでは、天井前演出における爆走時短モード示唆画像XF1と、天井到達前変動演出における爆走時短モード示唆画像XF1とが同じ構成である。この構成によれば、天井到達前に低確時短状態から一旦通常状態に戻り、すぐに天井到達により低確時短に復帰する場合であって、一旦通常状態に戻ったときにおいて、通常状態に戻ったことによる遊技者の気分の落ち込みを抑制することができ、遊技者が爆走時短モードを気分よく楽しむことができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記モード示唆画像継続演出A~Cでは、天井前演出における爆走時短モード示唆画像XF1と、天井到達演出における爆走時短モード示唆画像XF1とが同じ構成である。この構成によれば、天井到達前に低確時短状態から一旦通常状態に戻り、すぐに天井到達により低確時短に復帰する場合であって、一旦通常状態に戻ったときにおいて、通常状態に戻ったことによる遊技者の気分の落ち込みを抑制することができ、遊技者が爆走時短モードを気分よく楽しむことができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記モード示唆画像継続演出Cでは、爆走時短モード示唆画像XF1は、内部の文字やエフェクトが動く構成となっている。この構成によれば、爆走時短モード示唆画像XF1を遊技者に強調することができ、遊技者が爆走時短モードを気分よく楽しむことができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記モード示唆画像継続演出A~Cでは、天井前演出A~Cにおいて、残り変動回数表示XF2をおこなう構成となっている。この構成によれば、低確時短状態から一旦通常状態に戻るまでのカウントダウン表示をおこなうことができ、通常状態に戻るまでの間に遊技者に緊迫感を付与することができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様XF-1]
複数の表示演出を実行可能な表示手段を備え、遊技者に比較的不利な第1の遊技状態と遊技者に比較的有利な第2の遊技状態とを含む複数の遊技状態のうちの1つ遊技状態で遊技がおこなわれ、前記遊技状態が前記第1の遊技状態で特別図柄の変動回数が第1の規定回数となると、前記第2の遊技状態に変更される遊技機であって、
前記遊技機は、前記第2の遊技状態のときに、前記特別図柄の変動回数が、前記第1の規定回数よりも少ない回数である第2の規定回数になると、前記遊技状態が前記第2の遊技状態から前記第1の遊技状態に変更される場合があり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第1の表示演出をおこなう場合があり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第2の表示演出をおこなう場合があり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第3の表示演出をおこなう場合があり、
前記第1の表示演出は、前記第2の遊技状態である場合に、前記表示手段において遊技者に有利なモードであることを示唆する有利モード示唆画像を表示する演出であり、
前記第2の表示演出は、前記第1の表示演出の後であって、前記特別図柄の変動回数が前記第2の規定回数に到達した場合におこなわれ、前記特別図柄の変動回数が前記第2の規定回数に到達して前記遊技状態が前記第1の遊技状態に変更されたにも関わらずに、前記有利モード示唆画像の表示をおこなう演出であり、
前記第3の表示演出は、前記第2の表示演出の後であって、前記特別図柄の変動回数が前記第1の規定回数に到達した場合におこなわれ、前記有利モード示唆画像の表示をおこなう演出である、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XF-2]
態様XF-1に記載の遊技機であって、
前記第1の表示演出における前記有利モード示唆画像と、前記第2の表示演出の前記有利モード示唆画像は、同じである、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XF-3]
態様XF-2に記載の遊技機であって、
前記第1の表示演出における前記有利モード示唆画像と、前記第3の表示演出の前記有利モード示唆画像は、同じである、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XF-4]
態様XF-3に記載の遊技機であって、
前記有利モード示唆画像は、動く画像を含む、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XF-5]
態様XF-4に記載の遊技機であって、
前記第1の表示演出において、前記特別図柄の変動回数が前記第2の規定回数となるまでの残りの回数を表す残り変動回数表示をおこなう、
ことを特徴とする遊技機。
本実施形態の遊技機1では、図28の遊技状態管理処理に示すように、低確率状態中(通常状態)において、特別図柄の変動回数が500回となったとき(天井カウンタが0となったとき)には、遊タイム(低確時短状態)に移行する。この遊タイムは、特別図柄が700回変動するまで継続されるようになっている。
以下に図87~図89を用いて複数区画表示演出A~Cについて説明する。この複数区画表示演出は、遊技状態が、通常状態、時短状態(低確低ベース状態)、または、確変状態(高確高ベース状態)における装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、複数区画表示演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aまたはサブ表示画面64に画像を表示させる。
[複数区画表示演出A]
図87は、複数区画表示演出Aを説明するための図である。図87の複数区画表示演出Aは、特別図柄の同一変動での演出である。複数区画表示演出Aでは、図87(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図87(B)に示すように、ボタン表示演出がおこなわれる。このボタン表示演出では、装飾図柄8Lと装飾図柄8Rとが停止表示され、変動中の装飾図柄8C上にボタン画像XGが表示される。このボタン画像XGは、演出ボタン63の操作を遊技者に促すための画像であり、画像内に「PUSH」と表示されている。装飾図柄8Lは、2図柄で停止表示され、装飾図柄8Rは、3図柄で停止表示されている。
次に、図87(C)に示すように、画面分割演出がおこなわれる。この画面分割演出では、表示画面7aにおいて、ボタン画像XGが継続して表示され、所定の領域が9つの区画G11、G12、G13、G21、G22、G23、G31、G32、G33に分割されて分割領域Gが形成される。ボタン画像XGは、区画G22に表示されている。言い換えれば、この画面分割演出では、ボタン画像XGが区画G22に位置するように分割領域Gを形成する。この分割領域Gの各区画は、マトリックス状(格子状、碁盤目状)に形成される。
次に、図87(D)に示すように、区画画像表示演出がおこなわれる。区画画像表示演出では、分割領域Gにおいて、区画G11に第2キャラクタ群CRBが表示され、次に、区画G21に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G31に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G32に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G33に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G23に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G13に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G12に第2キャラクタ群CRBが表示される。すなわち、区画画像表示演出では、分割領域Gにおいて、区画G11に第2キャラクタ群CRBが表示されてから、ボタン画像XGを起点として時計回りに、各区画に第1キャラクタ群CRAまたは第2キャラクタ群CRBが順番に表示される。第1キャラクタ群CRAは、味方キャラクタと敵キャラクタとが闘う様子を表す画像である。第2キャラクタ群CRBは、にこにこ顔のキャラクタと、円と三角形とから成るエンブレムとを表す画像である。
次に、図87(E)に示すように、区画画像消去演出がおこなわれる。この区画画像消去演出では、分割領域Gの各区画に表示された第1キャラクタ群CRA、第2キャラクタ群CRB、または、ボタン画像XGを一斉に消去し、ブラックアウトする演出である。図87(E)の例では、ブラックアウト状態をハッチングで表している。なお、ブラックアウトに代えて、その他の画像、例えば、砂嵐画像を表示するようにしてもよい。
次に、図87(F)に示すように、区画全体画像表示演出がおこなわれる。この区画全体画像表示演出では、第1キャラクタ群CRAおよび第2キャラクタ群CRBとは異なるキャラクタ画像CRCが分割領域Gの全体(各区画)に表示される。このキャラクタ画像CRCは、闘う戦士のキャラクタを表す。
次に、図87(G)に示すように、スーパーリーチ演出Aがおこなわれる。このスーパーリーチ演出Aでは、装飾図柄8L,8C,8Rによってリーチ状態が形成され、詳しくは、装飾図柄8L、8Rが7図柄で停止表示され、装飾図柄8Cが高速変動している。
次に、図87(H)に示すように、スーパーリーチ演出Bがおこなわれる。このスーパーリーチ演出Bでは、装飾図柄8L,8C,8Rによってリーチ状態が継続されつつ、区画画像表示演出の分割領域Gの複数の区画に表示されていた第1キャラクタ群CRAが表示されて、所定のアクションを展開する。
次に、図87(I)に示すように、スーパーリーチ演出Cがおこなわれる。このスーパーリーチ演出Cでは、装飾図柄8L,8C,8Rによってリーチ状態が継続されつつ、キャラクタ画像CRCと第2キャラクタ群CRBとが表示され、これらが対決するアクションを展開する。
その後、装飾図柄8L,8C,8Rによってはずれ図柄または大当たり図柄が表示されて、はずれ、または、大当たりが報知される。
[複数区画表示演出B]
図88は、複数区画表示演出Bを説明するための図である。図88の複数区画表示演出Bは、特別図柄の同一変動での演出である。複数区画表示演出Bでは、図88(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図88(B)に示すように、ボタン表示演出がおこなわれる。このボタン表示演出では、装飾図柄8Lと装飾図柄8Rとが停止表示され、変動中の装飾図柄8C上にボタン画像XGが表示される。このボタン画像XGは、演出ボタン63の操作を遊技者に促すための画像であり、画像内に「PUSH」と表示されている。装飾図柄8Lは、2図柄で停止表示され、装飾図柄8Rは、3図柄で停止表示されている。
次に、図88(C)に示すように、画面分割演出がおこなわれる。この画面分割演出では、表示画面7aにおいて、ボタン画像XGが継続して表示され、所定の領域が9つの区画G11、G12、G13、G21、G22、G23、G31、G32、G33に分割されて分割領域Gが形成される。ボタン画像XGは、区画G22に表示されている。言い換えれば、この画面分割演出では、ボタン画像XGが区画G22に位置するように分割領域Gを形成する。この分割領域Gの各区画は、マトリックス状(格子状、碁盤目状)に形成される。
次に、図88(D)に示すように、区画画像表示演出がおこなわれる。区画画像表示演出では、分割領域Gにおいて、区画G11に第2キャラクタ群CRBが表示され、次に、区画G21に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G31に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G32に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G33に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G23に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G13に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G12に第2キャラクタ群CRBが表示される。すなわち、区画画像表示演出では、分割領域Gにおいて、区画G11に第2キャラクタ群CRBが表示されてから、ボタン画像XGを起点として時計回りに、各区画に第1キャラクタ群CRAまたは第2キャラクタ群CRBが順番に表示される。第1キャラクタ群CRAは、味方キャラクタと敵キャラクタとが闘う様子を表す画像である。第2キャラクタ群CRBは、にこにこ顔のキャラクタと、円と三角形とから成るエンブレムとを表す画像である。
また、分割領域Gにおいて、各区画の枠部が所定色のエフェクト風になっており、各区画において、表示される画像によって、枠部のエフェクト部分の色が異なっている。具体的には、第1キャラクタ群CRAが表示された区画G21、G31、G32、G33、G23、G13は、枠部のエフェクト部分の色が赤色になっており、第2キャラクタ群CRBが表示された区画G12、G11は、枠部のエフェクト部分の色が青色になっており、ボタン画像XGが表示された区画G22は、枠部のエフェクト部分の色が緑色になっている。
次に、図88(E)に示すように、区画画像消去演出がおこなわれる。この区画画像消去演出では、分割領域Gの各区画に表示された第1キャラクタ群CRA、第2キャラクタ群CRB、または、ボタン画像XGを一斉に消去し、ブラックアウトする演出である。図88(E)の例では、ブラックアウト状態をハッチングで表している。なお、ブラックアウトに代えて、その他の画像、例えば、砂嵐画像を表示するようにしてもよい。
次に、図88(F)に示すように、区画全体画像表示演出がおこなわれる。この区画全体画像表示演出では、区画画像表示演出において各区画に表示された第1キャラクタ群CRAおよび第2キャラクタ群CRBが分割領域Gの全体(各区画)に表示される。
次に、図88(G)に示すように、スーパーリーチ演出Aがおこなわれる。このスーパーリーチ演出Aでは、装飾図柄8L,8C,8Rによってリーチ状態が形成され、詳しくは、装飾図柄8L、8Rが7図柄で停止表示され、装飾図柄8Cが高速変動している。
次に、図88(H)に示すように、スーパーリーチ演出Bがおこなわれる。このスーパーリーチ演出Bでは、装飾図柄8L,8C,8Rによってリーチ状態が継続されつつ、区画画像表示演出の分割領域Gの複数の区画に表示されていた第1キャラクタ群CRAが表示されて、所定のアクションを展開する。
次に、図88(I)に示すように、スーパーリーチ演出Cがおこなわれる。このスーパーリーチ演出Cでは、装飾図柄8L,8C,8Rによってリーチ状態が継続されつつ、キャラクタ画像CRCと第2キャラクタ群CRBとが表示され、これらが対決するアクションを展開する。なお、このキャラクタ画像CRCは、闘う戦士のキャラクタを表す。
その後、装飾図柄8L,8C,8Rによってはずれ図柄または大当たり図柄が表示されて、はずれ、または、大当たりが報知される。
[複数区画表示演出C]
図89は、複数区画表示演出Cを説明するための図である。図89の複数区画表示演出Cは、特別図柄の同一変動での演出である。複数区画表示演出Cでは、図89(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図89(B)に示すように、ボタン表示演出がおこなわれる。このボタン表示演出では、装飾図柄8Lと装飾図柄8Rとが停止表示され、変動中の装飾図柄8C上にボタン画像XGが表示される。このボタン画像XGは、演出ボタン63の操作を遊技者に促すための画像であり、画像内に「PUSH」と表示されている。装飾図柄8Lは、2図柄で停止表示され、装飾図柄8Rは、3図柄で停止表示されている。
次に、図89(C)に示すように、画面分割演出がおこなわれる。この画面分割演出では、表示画面7aにおいて、ボタン画像XGが継続して表示され、所定の領域が9つの区画G11、G12、G13、G21、G22、G23、G31、G32、G33に分割されて分割領域Gが形成される。ボタン画像XGは、区画G22に表示されている。言い換えれば、この画面分割演出では、ボタン画像XGが区画G22に位置するように分割領域Gを形成する。この分割領域Gの各区画は、四角形であり、略マトリックス状(格子状、碁盤目状)に形成される。分割領域Gの各区画の形、大きさは、異なっている。
また、分割領域Gの隣り合う区画は、基本的に所定の距離離れている。しかし、分割領域Gの隣り合う区画は、接触する部分がある場合もある。以下の区画画像表示演出、区画画像消去演出、および、区画全体画像表示演出においても、隣り合う区間における距離は画面分割演出時のときの距離と変わらない。
次に、図89(D)に示すように、区画画像表示演出がおこなわれる。区画画像表示演出では、分割領域Gにおいて、区画G11に第2キャラクタ群CRBが表示され、次に、区画G21に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G31に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G32に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G33に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G23に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G13に第1キャラクタ群CRAが表示され、次に、区画G12に第2キャラクタ群CRBが表示される。すなわち、区画画像表示演出では、分割領域Gにおいて、区画G11に第2キャラクタ群CRBが表示されてから、ボタン画像XGを起点として時計回りに、各区画に第1キャラクタ群CRAまたは第2キャラクタ群CRBが順番に表示される。第1キャラクタ群CRAは、味方キャラクタと敵キャラクタとが闘う様子を表す画像である。第2キャラクタ群CRBは、にこにこ顔のキャラクタと、円と三角形とから成るエンブレムとを表す画像である。
また、分割領域Gにおいて、各区画の枠部が所定色のエフェクト風になっており、各区画において、表示される画像によって、枠部のエフェクト部分の色が異なっている。具体的には、第1キャラクタ群CRAが表示された区画G21、G31、G32、G33、G23、G13は、枠部のエフェクト部分の色が赤色になっており、第2キャラクタ群CRBが表示された区画G12、G11は、枠部のエフェクト部分の色が青色になっており、ボタン画像XGが表示された区画G22は、枠部のエフェクト部分の色が緑色になっている。
次に、図89(E)に示すように、区画画像消去演出がおこなわれる。この区画画像消去演出では、分割領域Gの各区画に表示された第1キャラクタ群CRA、第2キャラクタ群CRB、または、ボタン画像XGを一斉に消去し、ブラックアウトする演出である。図89(E)の例では、ブラックアウト状態をハッチングで表している。なお、ブラックアウトに代えて、その他の画像、例えば、砂嵐画像を表示するようにしてもよい。
次に、図89(F)に示すように、区画全体画像表示演出がおこなわれる。この区画全体画像表示演出では、区画画像表示演出において各区画に表示された第1キャラクタ群CRAおよび第2キャラクタ群CRBが分割領域Gの全体(各区画)に表示される。
次に、図89(G)に示すように、スーパーリーチ演出Aがおこなわれる。このスーパーリーチ演出Aでは、装飾図柄8L,8C,8Rによってリーチ状態が形成され、詳しくは、装飾図柄8L、8Rが7図柄で停止表示され、装飾図柄8Cが高速変動している。
次に、図89(H)に示すように、スーパーリーチ演出Bがおこなわれる。このスーパーリーチ演出Bでは、装飾図柄8L,8C,8Rによってリーチ状態が継続されつつ、区画画像表示演出の分割領域Gの複数の区画に表示されていた第1キャラクタ群CRAが表示されて、所定のアクションを展開する。
次に、図89(I)に示すように、スーパーリーチ演出Cがおこなわれる。このスーパーリーチ演出Cでは、装飾図柄8L,8C,8Rによってリーチ状態が継続されつつ、キャラクタ画像CRCと第2キャラクタ群CRBとが表示され、これらが対決するアクションを展開する。
その後、装飾図柄8L,8C,8Rによってはずれ図柄または大当たり図柄が表示されて、はずれ、または、大当たりが報知される。
[変形例]
上記複数区画表示演出B、Cでは、区画全体画像演出において、区画画像表示演出で第1キャラクタ群CRAと第2キャラクタ群CRBのうち、表示された区画数が多い第1キャラクタ群CRAを分割領域Gの全体に表示するようにしていたが、これに限られず、区画画像表示演出で、第1キャラクタ群CRAと第2キャラクタ群CRBのうち、表示された区画数が少ない第2キャラクタ群CRBを表示するようにしてもよい。
上記複数区画表示演出A~Cでは、ボタン画像XGは、ボタン表示演出、画面分割演出、および、区画画像表示演出において、同じ形状、大きさのものを用いているが、これに限られず、ボタン表示演出、画面分割演出、および、区画画像表示演出において、異なる形状、および/または、異なる大きさのものを用いるようにしてもよい。
[効果例]
上記複数区画表示演出A~Cでは、画面分割演出において表示画面7aの所定領域を分割する分割領域Gが表示され、区画画像表示演出において、分割領域Gの9つの区画のうちの6つの区画で第1キャラクタ群CRAが表示され、分割領域Gの9つの区画のうち2つの区画で第2キャラクタ群CRBが表示され、その後、区画画像消去演出において、遊技者によって演出ボタン63が押下されることにより、6つの区画に表示された第1キャラクタ群CRAと、2つの区画に表示された第2キャラクタ群CRBとが消える演出がおこなわれる。この構成によれば、複数の区画に表示された異なる画像群が消えるので、遊技者に瞬間的に壮観さを提供することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
上記複数区画表示演出A~Cでは、画面分割演出において、分割領域Gの9つの区画のうちの6つの区画で第1キャラクタ群CRAが表示され、分割領域Gの9つの区画のうち2つの区画で第2キャラクタ群CRBが表示されているときに、演出ボタン63を表すボタン画像XGが表示される。この構成によれば、複数の区画に表示される第1キャラクタ群CRAと第2キャラクタ群CRBに混じってボタン画像XGが表示されるので、遊技者に壮観さと共に、ミステリアス感を提供することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
上記複数区画表示演出Aでは、区画画像表示演出において、分割領域Gの9つの区画のうちの6つの区画で第1キャラクタ群CRAが表示され、分割領域Gの9つの区画のうち2つの区画で第2キャラクタ群CRBが表示され、その後、区画画像消去演出において、遊技者によって演出ボタン63が押下されることにより、6つの区画に表示された第1キャラクタ群CRAと、2つの区画に表示された第2キャラクタ群CRBとが消えて、その後、区画全体画像演出において、分割領域Gに第1キャラクタ群CRA、第2キャラクタ群CRBとは異なる画像(キャラクタ画像CRC)の一部が表示される。この構成によれば、分割領域Gに、第1キャラクタ群CRAと第2キャラクタ群CRBとボタン画像XGとを表示したことに対して、ミステリアス感を醸し出すことができ、区画画像表示演出の興趣を向上させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記複数区画表示演出Aでは、区画画像表示演出において、分割領域Gの9つの区画のうちの6つの区画で第1キャラクタ群CRAが表示され、分割領域Gの9つの区画のうち2つの区画で第2キャラクタ群CRBが表示され、分割領域Gの1つの区画でボタン画像XGが表示され、その後、区画画像消去演出において、遊技者によって演出ボタン63が押下されることにより、6つの区画に表示された第1キャラクタ群CRAと、2つの区画に表示された第2キャラクタ群CRBと、ボタン画像XGとが消えて、その後、区画全体画像演出において、分割領域Gに第1キャラクタ群CRA、第2キャラクタ群CRB、および、ボタン画像XGとは異なる画像(キャラクタ画像CRC)が表示される。この構成によれば、分割領域Gに、第1キャラクタ群CRAと第2キャラクタ群CRBとボタン画像XGとを表示したことに対して、よりミステリアス感を醸し出すことができ、区画画像表示演出の興趣を向上させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記複数区画表示演出A~Cでは、ボタン表示演出においてボタン画像XGを表示した状態で、画面分割演出においてボタン画像XGを1つに区画に含むように分割領域Gを形成するようにしている。この構成によれば、ボタン画像XGを中心に分割領域Gを形成したように遊技者に認識させることができ、ボタン画像XGに対応する演出ボタン63を用いた演出への期待感を遊技者に付与することができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様XG-1]
複数の表示演出を実行可能な表示手段と、遊技者が操作可能な操作手段とを備える遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第1の表示演出をおこなう場合があり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第2の表示演出をおこなう場合があり、
前記第1の表示演出は、前記表示手段の表示領域が複数の区画に分割されて表示され、前記複数の区画のうちの第1の数の区画においてそれぞれ第1の画像が表示され、前記複数の区画のうちの第2の数の区画においてそれぞれ第2の画像が表示される演出であり、
前記第2の表示演出は、遊技者による前記操作手段の操作により、前記第1の数の区画に表示された前記第1の画像と、前記第2の数の区画に表示された前記第2の画像とが消える演出であり、
前記第1の表示演出と前記第2の表示演出とを含む組み合わせ演出がおこなわれる場合があり、
前記組み合わせ演出では、前記第1の表示演出がおこなわれ、その後、前記第2の表示演出がおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[XG-2]
XG-1に記載の遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第3の表示演出をおこなう場合があり、
前記第3の表示演出は、前記表示手段の前記複数の区画のうちの所定の区画に前記操作手段を表す操作手段画像が表示される演出であり、
前記組み合わせ演出は、前記第3の表示演出を含み、
前記組み合わせ演出では、前記第3の表示演出は、前記第1の表示演出がおこなわれているときにおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[XG-3]
XG-2に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出における前記第2の表示演出では、前記第1の画像と前記第2の画像とが消えて、前記第1の画像および前記第2の画像とは異なる画像が表示される、
ことを特徴とする遊技機。
[XG-4]
XG-3に記載の遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第4の表示演出をおこなう場合があり、
前記第4の表示演出は、前記表示手段の前記複数の区画において、前記第1の画像が表示された区画と、前記第2の画像が表示された区画と、前記操作手段画像が表示された区画とを用いて所定の画像が表現される演出であり、
前記組み合わせ演出は、前記第4の表示演出を含み、
前記組み合わせ演出では、前記第2の表示演出の後、前記第4の表示演出がおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[XG-5]
XG-4に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出の前記第1の表示演出と前記第3の表示演出とがおこなわれる場合において、前記表示手段の表示領域が複数の区画に分割されて表示される場合には、前記操作手段画像が表示された状態でおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
本実施形態の遊技機1では、図28の遊技状態管理処理に示すように、低確率状態中(通常状態)において、特別図柄の変動回数が500回となったとき(天井カウンタが0となったとき)には、遊タイム(低確時短状態)に移行する。この遊タイムは、特別図柄が700回変動するまで継続されるようになっている。
以下に図90~図92を用いて機能別タイマ表示演出A~Cについて説明する。この機能別タイマ表示演出は、遊技状態が、通常状態、時短状態(低確低ベース状態)、または、確変状態(高確高ベース状態)における装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、機能別タイマ表示演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aまたはサブ表示画面64に画像を表示させる。
[機能別タイマ表示演出A]
図90は、機能別タイマ表示演出Aを説明するための図である。図90の機能別タイマ表示演出Aは、特別図柄の同一変動での演出である。機能別タイマ表示演出Aでは、図90(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図90(B)に示すように、第1タイマ表示演出Aがおこなわれる。この第1タイマ表示演出Aでは、表示画面7aにおいて、上側に第1タイマ表示XH1が表示され、その下方に味方キャラクタCRAが表示される。第1タイマ表示XH1は、カウントダウン方式のタイマであり、2重の四角形状の枠の中にタイマ値が表示され、タイマ値は、2桁秒数を表示可能であり、また、小数第2位までの秒数を表示可能となっている。図の例では、第1タイマ表示XH1は、初期タイマ値として10秒ぴったりの値がセットされる。第1タイマ表示XH1は、0秒(00:00)が目標タイマ値である。
次に、図90(C)に示すように、第1タイマ表示演出Bがおこなわれる。この第1タイマ表示演出Bでは、第1タイマ表示XH1および味方キャラクタCRAが継続して同じ位置に表示されており、第1タイマ表示XH1のタイマ値が到達目標タイマ値である0秒となる演出である。
次に、図90(D)に示すように、可動役物作動演出がおこなわれる。この可動役物作動演出では、第1可動役物14が作動して、表示画面7aの左側の退避位置から展開位置まで移動する。このとき、表示画面7aにおいて、第1可動役物14が通過した領域は、暗く表示されて、第1可動役物14が作動したことを強調する。図の例では、表示画面7aにおいて第1可動役物14が通過して暗くなった領域は、ハッチングで示されている。
次に、図90(E)に示すように、大当たり図柄演出Aがおこなわれる。この大当たり図柄演出Aでは、装飾図柄8L,8C,8Rを用いて大当たり図柄が形成される。このとき、装飾図柄8L,8C,8Rは、それぞれ6図柄で構成され、すなわち、6図柄のゾロ目で大当たり図柄が形成される。この6図柄による大当たり図柄は、大当たり後の遊技状態が低確時短状態(低確高ベース状態)に移行することを示唆しており、後述の7図柄による大当たり図柄よりも遊技者にとって価値が低い大当たり図柄である。
次に、図90(F)に示すように、第2タイマ表示演出がおこなわれる。この第2タイマ表示演出では、表示画面7aにおいて前述の第1タイマ表示XH1が表示されていた位置と同じ位置に、第2タイマ表示XH2が表示される。この第2タイマ表示XH2は、カウントダウン方式のタイマであり、1重の四角形状の枠の中にタイマ値が表示され、第1タイマ表示XH1とは異なる態様である。また、第2タイマ表示XH2において、タイマ値は、2桁秒数を表示可能であるが小数点以下の秒数は省略されている。図の例では、第2タイマ表示XH2は、初期タイマ値として5秒の値がセットされる。第2タイマ表示XH2は、0秒が到達目標タイマ値である。
次に、図90(G)に示すように、ボタン画像表示演出がおこなわれる。このボタン画像表示演出では、表示画面7aにおいて第2タイマ表示XH2の下方にボタン画像XH3が表示される。ボタン画像XH3は、遊技者に演出ボタン63の押下を促すための画像であり、第2タイマ表示XH2に対応付けられて表示される。ボタン画像XH3は、第2タイマ表示XH2のカウントダウンがはじまってから少し経過してから表示される。図では、第2タイマ表示XH2のタイマ値が3秒のときに、ボタン画像XH3が表示されている。
次に、図90(H)に示すように、大当たり図柄演出Bがおこなわれる。この大当たり図柄演出Bでは、装飾図柄8L,8C,8Rを用いて大当たり図柄が形成される。このとき、装飾図柄8L,8C,8Rは、それぞれ7図柄で構成され、すなわち、7図柄のゾロ目で大当たり図柄が形成される。この7図柄による大当たり図柄は、大当たり後の遊技状態が確変状態(高確時短状態)に移行することを示唆しており、前述の6図柄による大当たり図柄よりも遊技者にとって価値が高い大当たり図柄である。
その後、大当たり遊技がおこなわれ、大当たり遊技後、確変状態(高確高ベース状態)に移行する。
[機能別タイマ表示演出B]
図91は、機能別タイマ表示演出Bを説明するための図である。図91の機能別タイマ表示演出Bは、特別図柄の同一変動での演出である。機能別タイマ表示演出Bでは、図91(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図91(B)に示すように、第1タイマ表示演出Aがおこなわれる。この第1タイマ表示演出Aでは、表示画面7aにおいて、上側に第1タイマ表示XH1が表示され、その下方に味方キャラクタCRAが表示される。第1タイマ表示XH1は、カウントダウン方式のタイマであり、2重の四角形状の枠の中にタイマ値が表示され、タイマ値は、2桁秒数を表示可能であり、また、小数第2位までの秒数を表示可能となっている。図の例では、第1タイマ表示XH1は、初期タイマ値として10秒ぴったりの値がセットされる。第1タイマ表示XH1は、0秒(00:00)が目標タイマ値である。
次に、図91(C)に示すように、第1タイマ表示演出Bがおこなわれる。この第1タイマ表示演出Bでは、第1タイマ表示XH1および味方キャラクタCRAが継続して同じ位置に表示されており、第1タイマ表示XH1のタイマ値が到達目標タイマ値である0秒となる演出である。
次に、図91(D)に示すように、可動役物作動演出がおこなわれる。この可動役物作動演出では、第1可動役物14が作動して、表示画面7aの左側の退避位置から展開位置まで移動する。このとき、表示画面7aにおいて、第1可動役物14が通過した領域は、暗く表示されて、第1可動役物14が作動したことを強調する。図の例では、表示画面7aにおいて第1可動役物14が通過して暗くなった領域は、ハッチングで示されている。
次に、図91(E)に示すように、大当たり図柄演出Aがおこなわれる。この大当たり図柄演出Aでは、装飾図柄8L,8C,8Rを用いて大当たり図柄が形成される。このとき、装飾図柄8L,8C,8Rは、それぞれ6図柄で構成され、すなわち、6図柄のゾロ目で大当たり図柄が形成される。この6図柄による大当たり図柄は、大当たり後の遊技状態が低確時短状態(低確高ベース状態)に移行することを示唆しており、後述の7図柄による大当たり図柄よりも遊技者にとって価値が低い大当たり図柄である。
次に、図91(F)に示すように、第2タイマ表示演出がおこなわれる。この第2タイマ表示演出では、表示画面7aにおいて後述の第1タイマ表示XH1が表示されていた位置とは異なる位置に、第2タイマ表示XH2が表示される。この第2タイマ表示XH2は、カウントダウン方式のタイマであり、六角形状の枠の中にタイマ値が表示され、第1タイマ表示XH1とは異なる形(態様)である。また、第2タイマ表示XH2において、タイマ値は、2桁秒数を表示可能であるが小数点以下の秒数は省略されている。図の例では、第2タイマ表示XH2は、初期タイマ値として5秒の値がセットされる。第2タイマ表示XH2は、0秒が到達目標タイマ値である。
次に、図91(G)に示すように、ボタン画像表示演出がおこなわれる。このボタン画像表示演出では、表示画面7aにおいて第2タイマ表示XH2の下方にボタン画像XH3が表示される。ボタン画像XH3は、遊技者に演出ボタン63の押下を促すための画像であり、第2タイマ表示XH2に対応付けられて表示される。ボタン画像XH3は、第2タイマ表示XH2のカウントダウンがはじまってから少し経過してから表示される。図では、第2タイマ表示XH2のタイマ値が3秒のときに、ボタン画像XH3が表示されている。
次に、図91(H)に示すように、大当たり図柄演出Bがおこなわれる。この大当たり図柄演出Bでは、装飾図柄8L,8C,8Rを用いて大当たり図柄が形成される。このとき、装飾図柄8L,8C,8Rは、それぞれ7図柄で構成され、すなわち、7図柄のゾロ目で大当たり図柄が形成される。この7図柄による大当たり図柄は、大当たり後の遊技状態が確変状態(高確時短状態)に移行することを示唆しており、前述の6図柄による大当たり図柄よりも遊技者にとって価値が高い大当たり図柄である。
その後、大当たり遊技がおこなわれ、大当たり遊技後、確変状態(高確高ベース状態)に移行する。
[機能別タイマ表示演出C]
図92は、機能別タイマ表示演出Cを説明するための図である。図92の機能別タイマ表示演出Cは、特別図柄の同一変動での演出である。機能別タイマ表示演出Cでは、図92(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図92(B)に示すように、第1タイマ表示演出Aがおこなわれる。この第1タイマ表示演出Aでは、表示画面7aにおいて、上側に第1タイマ表示XH1が表示され、その下方に味方キャラクタCRAが表示される。第1タイマ表示XH1は、カウントダウン方式のタイマであり、2重の四角形状の枠の中にタイマ値が表示され、タイマ値は、2桁秒数を表示可能であり、また、小数第2位までの秒数を表示可能となっている。図の例では、第1タイマ表示XH1は、初期タイマ値として10秒ぴったりの値がセットされる。第1タイマ表示XH1は、0秒(00:00)が目標タイマ値である。
次に、図92(C)に示すように、第1タイマ表示演出Bがおこなわれる。この第1タイマ表示演出Bでは、第1タイマ表示XH1および味方キャラクタCRAが継続して同じ位置に表示されており、第1タイマ表示XH1のタイマ値が到達目標タイマ値である0秒となる前の5秒となる演出である。
次に、図92(D)に示すように、可動役物作動演出がおこなわれる。この可動役物作動演出では、第1可動役物14が作動して、表示画面7aの左側の退避位置から展開位置まで移動する。すなわち、この可動役物作動演出は、第1タイマ表示XH1のタイマ値が到達目標タイマ値である0秒となる前に、第1可動役物14が作動する演出である。このとき、表示画面7aにおいて、第1可動役物14が通過した領域は、暗く表示されて、第1可動役物14が作動したことを強調する。図の例では、表示画面7aにおいて第1可動役物14が通過して暗くなった領域は、ハッチングで示されている。また、図では、第1タイマ表示XH1において、タイマ値が到達目標タイマ値より前の04:50となっていることを表している。
次に、図92(E)に示すように、大当たり図柄演出Aがおこなわれる。この大当たり図柄演出Aでは、装飾図柄8L,8C,8Rを用いて大当たり図柄が形成される。このとき、装飾図柄8L,8C,8Rは、それぞれ6図柄で構成され、すなわち、6図柄のゾロ目で大当たり図柄が形成される。この6図柄による大当たり図柄は、大当たり後の遊技状態が低確時短状態(低確高ベース状態)に移行することを示唆しており、後述の7図柄による大当たり図柄よりも遊技者にとって価値が低い大当たり図柄である。
次に、図92(F)に示すように、第2タイマ表示演出がおこなわれる。この第2タイマ表示演出では、表示画面7aにおいて後述の第1タイマ表示XH1が表示されていた位置とは異なる位置に、第2タイマ表示XH2が表示される。この第2タイマ表示XH2は、カウントダウン方式のタイマであり、六角形状の枠の中にタイマ値が表示され、第1タイマ表示XH1とは異なる形(態様)である。また、第2タイマ表示XH2において、タイマ値は、2桁秒数を表示可能であるが小数点以下の秒数は省略されている。図の例では、第2タイマ表示XH2は、初期タイマ値として5秒の値がセットされる。第2タイマ表示XH2は、0秒が到達目標タイマ値である。
次に、図92(G)に示すように、ボタン画像表示演出がおこなわれる。このボタン画像表示演出では、表示画面7aにおいて第2タイマ表示XH2の下方にボタン画像XH3が表示される。ボタン画像XH3は、遊技者に演出ボタン63の押下を促すための画像であり、第2タイマ表示XH2に対応付けられて表示される。ボタン画像XH3は、第2タイマ表示XH2のカウントダウンがはじまってから少し経過してから表示される。図では、第2タイマ表示XH2のタイマ値が3秒のときに、ボタン画像XH3が表示されている。
次に、図92(H)に示すように、大当たり図柄演出Bがおこなわれる。この大当たり図柄演出Bでは、装飾図柄8L,8C,8Rを用いて大当たり図柄が形成される。このとき、装飾図柄8L,8C,8Rは、それぞれ7図柄で構成され、すなわち、7図柄のゾロ目で大当たり図柄が形成される。この7図柄による大当たり図柄は、大当たり後の遊技状態が確変状態(高確時短状態)に移行することを示唆しており、前述の6図柄による大当たり図柄よりも遊技者にとって価値が高い大当たり図柄である。
その後、大当たり遊技がおこなわれ、大当たり遊技後、確変状態(高確高ベース状態)に移行する。
[変形例]
上記実施形態の遊技機1では、同一変動において、機能別タイマ表示演出A~Cをおこなうようにしているが、これに限られず、複数変動に跨がって機能別タイマ表示演出A~Cをおこなうようにしてもよい。
上記機能別タイマ表示演出A~Cでは、同一変動において、第1のタイマ表示演出に基づいて第1可動役物14が作動し、大当たり図柄演出がおこなわれ、その後、第2のタイマ表示演出に基づいて大当たり図柄演出がおこなわれているが、これに限れず、第2のタイマ表示演出に基づいて大当たり図柄演出がおこなわれ、その後、第1のタイマ表示演出に基づいて第1可動役物14が作動し、大当たり図柄演出がおこなわれるようにしてもよい。
上記機能別タイマ表示演出A~Cでは、第1タイマ表示XH1および第2タイマ表示XH2は、カウントダウン方式のタイマであったが、これに限られず、2つのタイマのうち、どちらか一方、または、両方が、カウントアップ方式のタイマであってもよい。
上記機能別タイマ表示演出A~Cでは、第1タイマ表示XH1と第2タイマ表示XH2とは、同じタイミングで出現しない構成であったが、これに限られず、第1タイマ表示XH1と第2タイマ表示XH2とは、同じタイミングで出現するようにしてもよい。
上記機能別タイマ表示演出A~Cでは、ボタン画像XH3は、第2タイマ表示XH2が表示されてから表示されているが、これに限られず、第2タイマ表示XH2が表示される前、または、第2タイマ表示XH2が表示されるタイミングで表示されてもよい。
上記機能別タイマ表示演出A~Cでは、第2タイマ表示XH2が出現してボタン画像XH3が表示されたら、大当たり図柄演出Aのときよりも、遊技者に比較的価値が高い大当たり図柄(装飾図柄8L,8C,8Rによる7図柄の大当たり図柄)が表示される構成であったが、第2タイマ表示XH2が出現してもボタン画像XH3が出現しなければ、大当たり図柄がグレードアップせず、大当たり図柄演出Aのときと同じ大当たり図柄が表示される構成でもよい。
[効果例]
上記機能別タイマ表示演出A~Cにおいて、同一変動において、第1タイマ表示XH1に基づいて第1可動役物14が作動(移動)し、その後、第2タイマ表示XH2に基づいて大当たり図柄が表示される。この構成によれば、異なる2つのタイマ表示が同一変動でおこなわれ、それぞれ役割が異なり、一つのタイマ表示は、第1可動役物14を作動させ、もう一つのタイマ表示は、大当たり図柄を表示させるので、タイマ演出のマンネリ化を抑制し、タイマ演出に対する興趣を向上させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記機能別タイマ表示演出A~Cにおいて、同一変動において、第1タイマ表示XH1に基づいて第1可動役物14が作動(移動)し、遊技者にとって比較価値が低い大当たりを示唆する6図柄の大当たり図柄が表示され、その後、第2タイマ表示XH2に基づいて遊技者にとって比較的価値が高い大当たりを示唆する7図柄の大当たり図柄が表示される。この構成によれば、異なる2つのタイマ表示が同一変動でおこなわれ、それぞれ役割が異なり、一つのタイマ表示は、第1可動役物14を作動させると共に、遊技者にとって比較価値が低い大当たりを示唆する6図柄の大当たり図柄を表示させ、もう一つのタイマ表示は、遊技者にとって比較的価値が高い大当たりを示唆する7図柄の大当たり図柄を表示させるので、一つ一つのタイマ表示を遊技者は楽しむことができ、タイマ演出のマンネリ化を抑制し、タイマ演出に対する興趣を向上させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記機能別タイマ表示演出Cにおいて、第1のタイマ表示演出では、第1タイマ表示XH1の初期タイマ値をセットしてカウントダウンしていき、タイマ値が目標の0秒となる前に、第1可動役物14が作動する構成となっている。この構成によれば、遊技者を驚かせることができ、タイマ演出の興趣を向上させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記機能別タイマ表示演出B、Cにおいて、第1のタイマ表示演出における第1タイマ表示XH1の表示位置と、第2のタイマ表示演出における第2タイマ表示XH2の表示位置とが異なる構成となっている。この構成によれば、第1タイマ表示XH1の表示位置と、第2タイマ表示XH2の表示位置とが異なるので、二つのタイマ表示の違いを明確に遊技者に示すことができる。従って、遊技者は、2つのタイマ表示を区別して楽しむことができ、タイマ演出のマンネリ化を抑制し、タイマ演出に対する興趣を向上させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記機能別タイマ表示演出B、Cにおいて、第1のタイマ表示演出における第1タイマ表示XH1と、第2のタイマ表示演出における第2タイマ表示XH2とは大きさが異なる構成となっている。この構成によれば、第1タイマ表示XH1と、第2タイマ表示XH2とは大きさが異なるので、2つのタイマ表示の違いを明確に遊技者に示すことができる。従って、遊技者は、2つのタイマ表示を区別して楽しむことができ、タイマ演出のマンネリ化を抑制し、タイマ演出に対する興趣を向上させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様XH-1]
複数の表示演出を実行可能な表示手段と可動部材とを備える遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第1の表示演出をおこなう場合があり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第2の表示演出をおこなう場合があり、
前記第1の表示演出は、第1の態様のタイマ表示に基づいて前記可動部材が作動する演出であり、
前記第2の表示演出は、前記第1の態様のタイマ表示とは態様が異なる第2の態様のタイマ表示に基づいて第1の大当たり図柄を表示する演出であり、
前記第1の表示演出と前記第2の表示演出とを含む組み合わせ演出がおこなわれる場合があり、
前記組み合わせ演出では、同一変動において、前記第1の表示演出と前記第2の表示演出とがおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XH-2]
態様XH-1に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出の前記第1の表示演出では、前記第1の態様のタイマ表示に基づいて前記可動部材が作動し、前記第1の大当たり図柄とは異なる第2の大当たり図柄が表示され、
前記第1の大当たり図柄は、前記第2の大当たり図柄よりも遊技者にとって価値が高い大当たり図柄である、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XH-3]
態様XH-2に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出の前記第1の表示演出では、前記第1の態様のタイマ表示の初期タイマ値をセットしてカウントし、前記第1の態様のタイマ表示のタイマ値が目標値となる前に前記可動部材が作動する、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XH-4]
態様XH-3に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出では、前記第1の表示演出における前記第1の態様のタイマ表示と前記第2の表示演出における前記第2の態様のタイマ表示とは前記表示手段における表示位置が異なる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XH-5]
態様XH-4に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出では、前記第1の表示演出における前記第1の態様のタイマ表示と、前記第2の表示演出における前記第2の態様のタイマ表示とは、大きさが異なる、
ことを特徴とする遊技機。
以下に図93~図95を用いて特定画像遷移演出A~Cについて説明する。この特定画像遷移演出は、演出図柄の変動演出中に実行され得る。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信した変動演出開始コマンドを解析し、特定画像遷移演出を実行する指示が含まれている場合に、ROM103から対応する画像データを読み出して、メイン表示装置7の表示画面7aに画像を表示させる。
[特定画像遷移演出A]
図93は、特定画像遷移演出Aを説明するための図である。
まず、図93(A)に示すように、変動開始演出が実行される。変動開始演出は、演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始し、高速変動している様子を示している。表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aは、それぞれ第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域、第2記憶領域、および、第3記憶領域に対応する。
次に、図93(B)に示すように、リーチ形成演出が実行される。リーチ形成演出は、左演出図柄8Lおよび右演出図柄8Rが同一の数値で仮停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、右演出図柄8Rがともに「5」で仮停止している。なお、中演出図柄8Cは、高速変動している。ここでも、表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。
次に、図93(C)に示すように、バトル開始演出が実行される。バトル開始演出は、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが戦うバトル演出の開始演出である。ここでは、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが向かい合った状態で表示画面7aの中央に表示される。なお、左演出図柄8Lは、表示画面7aの左上コーナー部に表示され、右演出図柄8Rは、表示画面7aの右上コーナー部に表示される。
次に、図93(D)~(F)に示すように、画像遷移演出が実行される。画像遷移演出では、「FIGHT」という4つの画像G1、G2、G3、G4が表示画面7aの周縁部に表示される。具体的に、画像G1は表示画面7aの上部に表示され、画像G2は表示画面7aの左部に表示され、画像G3は表示画面7aの下部に表示され、画像G4は表示画面7aの右部に表示される。
図93(D)では、「FIGHT」という4つの画像のうちの一つである画像G1の輝度を、他の画像G2~G4よりも高く設定している。これにより、画像G1は、他の画像G2~G4に比べて明るく見えることになる。
図93(E)では、「FIGHT」という4つの画像のうちの一つである画像G2の輝度を、他の画像G1、G3、G4よりも高く設定している。これにより、画像G2は、他の画像G1、G3、G4に比べて明るく見えることになる。
図93(F)では、「FIGHT」という4つの画像のうちの一つである画像G4の輝度を、他の画像G1~G3よりも高く設定している。これにより、画像G4は、他の画像G1~G3に比べて明るく見えることになる。
画像遷移演出では、画像G1→画像G2→画像G3→画像G4→画像G1→・・・という順序で、他の画像に比べて輝度の高い画像を作出する。これにより、画像遷移演出では、明るく表示された「FIGHT」の画像が表示画面7aの周縁部を左回り(反時計回り)に回転するように表示される。
なお、画像遷移演出が実行されているときに、表示画面7aの中央部では、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとのバトル演出が繰り広げられる。また、画像遷移演出中、左演出図柄8Lは、表示画面7aの左上コーナー部に表示され、右演出図柄8Rは、表示画面7aの右上コーナー部に表示される。
次に、図93(G)に示すように、勝敗決定演出が実行される。勝敗決定演出は、バトル演出の結果を報知する演出である。ここでは、味方キャラクタCRAが表示画面7aの中央部に表示されている。これは、バトル演出に味方キャラクタCRAが勝利したことを示している。仮に、バトル演出に味方キャラクタCRAが敗北して場合、敵キャラクタCRBが表示画面の中央部に表示される。
次に、図93(H)に示すように、確定停止演出(当たり)が実行される。確定停止演出(当たり)は、演出図柄8L、8C、8Rがゾロ目となって確定停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rのいずれも「5」で確定停止している様子を示した。
[特定画像遷移演出B]
図94は、特定画像遷移演出Bを説明するための図である。
まず、図94(A)に示すように、変動開始演出が実行される。変動開始演出は、演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始し、高速変動している様子を示している。表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aは、それぞれ第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域、第2記憶領域、および、第3記憶領域に対応する。
次に、図94(B)に示すように、リーチ形成演出が実行される。リーチ形成演出は、左演出図柄8Lおよび右演出図柄8Rが同一の数値で仮停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、右演出図柄8Rがともに「5」で仮停止している。なお、中演出図柄8Cは、高速変動している。ここでも、表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。
次に、図94(C)に示すように、バトル開始演出が実行される。バトル開始演出は、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが戦うバトル演出の開始演出である。ここでは、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが向かい合った状態で表示画面7aの中央に表示される。なお、左演出図柄8Lは、表示画面7aの左上コーナー部に表示され、右演出図柄8Rは、表示画面7aの右上コーナー部に表示される。
次に、図94(D)~(F)に示すように、画像遷移演出が実行される。画像遷移演出では、「BATTLE」という文字列を構成する6つの画像G1、G2、G3、G4、G5、G6が表示画面7aの周縁部に表示される。具体的に、「B」の画像G1は表示画面7aの上部に表示され、「A」の画像G2は表示画面7aの左部に表示され、「T」の画像G3は表示画面7aの左下部に表示され、「T」の画像G4は表示画面7aの下部に表示され、「L」の画像G5は表示画面7aの右下部に表示され、「E」の画像G6は表示画面7aの右上部に表示される。
図94(D)では、「BATTLE」という文字列を構成する6つの画像のうちの一つである「B」の画像G1の輝度を、他の画像G2~G6よりも高く設定している。これにより、「B」の画像G1は、他の画像G2~G6に比べて明るく見えることになる。
図94(E)では、「BATTLE」という文字列を構成する6つの画像のうちの一つである「T」の画像G4の輝度を、他の画像G1~G3、G5、G6よりも高く設定している。これにより、「T」の画像G4は、他の画像G1~G3、G5、G6に比べて明るく見えることになる。
図94(F)では、「BATTLE」という文字列を構成する6つの画像のうちの一つである「E」の画像G6の輝度を、他の画像G1~G5よりも高く設定している。これにより、「E」の画像G6は、他の画像G1~G5に比べて明るく見えることになる。
画像遷移演出では、「B」の画像G1→「A」の画像G2→「T」の画像G3→「T」の画像G4→「L」の画像G5→「E」の画像G6→「B」の画像G1→・・・という順序で、他の画像に比べて輝度の高い画像を作出する。これにより、画像遷移演出では、「BATTLE」の文字列を構成するそれぞれの文字が表示画面7aの周縁部を左回り(反時計回り)に回転するように表示される。
なお、画像遷移演出が実行されているときに、表示画面7aの中央部では、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとのバトル演出が繰り広げられる。また、画像遷移演出中、左演出図柄8Lは、表示画面7aの左上コーナー部に表示され、右演出図柄8Rは、表示画面7aの右上コーナー部に表示される。
次に、図94(G)に示すように、勝敗決定演出が実行される。勝敗決定演出は、バトル演出の結果を報知する演出である。ここでは、味方キャラクタCRAが表示画面7aの中央部に表示されている。これは、バトル演出に味方キャラクタCRAが勝利したことを示している。仮に、バトル演出に味方キャラクタCRAが敗北して場合、敵キャラクタCRBが表示画面の中央部に表示される。
次に、図94(H)に示すように、確定停止演出(当たり)が実行される。確定停止演出(当たり)は、演出図柄8L、8C、8Rがゾロ目となって確定停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rのいずれも「5」で確定停止している様子を示した。
[特定画像遷移演出C]
図95は、特定画像遷移演出Cを説明するための図である。
まず、図95(A)に示すように、変動開始演出が実行される。変動開始演出は、演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始し、高速変動している様子を示している。表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aは、それぞれ第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域、第2記憶領域、および、第3記憶領域に対応する。
次に、図95(B)に示すように、リーチ形成演出が実行される。リーチ形成演出は、左演出図柄8Lおよび右演出図柄8Rが同一の数値で仮停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、右演出図柄8Rがともに「5」で仮停止している。なお、中演出図柄8Cは、高速変動している。ここでも、表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。
次に、図95(C)に示すように、バトル開始演出が実行される。バトル開始演出は、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが戦うバトル演出の開始演出である。ここでは、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが向かい合った状態で表示画面7aの中央に表示される。なお、左演出図柄8Lは、表示画面7aの左上コーナー部に表示され、右演出図柄8Rは、表示画面7aの右上コーナー部に表示される。
次に、図95(D)~(F)に示すように、画像遷移演出が実行される。画像遷移演出では、「BATTLE」という文字列を構成する6つの画像G1、G2、G3、G4、G5、G6が表示画面7aの周縁部に表示される。具体的に、「B」の画像G1は表示画面7aの左上部に表示され、「A」の画像G2は表示画面7aの左部に表示され、「T」の画像G3は表示画面7aの左下部に表示され、「T」の画像G4は表示画面7aの下部に表示され、「L」の画像G5は表示画面7aの右下部に表示され、「E」の画像G6は表示画面7aの右上部に表示される。
また、画像遷移演出では、第2可動役物15が、退避位置から下方に移動(進出)して表示画面7aの前方の進出位置で静止する。第2可動役物15の「OARO」の文字は、一文字ずつ独立して発光させることができる構成となっている。また、発光させるだけでなく輝度を調整できる構成としてもよい。
図95(D)では、「BATTLE」という文字列を構成する6つの画像のうちの一つである「B」の画像G1の輝度を、他の画像G2~G6よりも高く設定している。これにより、「B」の画像G1は、他の画像G2~G6に比べて明るく見えることになる。
図95(E)では、「BATTLE」という文字列を構成する6つの画像のうちの一つである「E」の画像G6の輝度を、他の画像G1~G5よりも高く設定している。これにより、「E」の画像G6は、他の画像G1~G5に比べて明るく見えることになる。
図95(F)では、「OARO」という文字列を構成する4つの文字のうちの一つである「O」の文字(右端の「O」)の輝度を、他の文字よりも高く設定している。これにより、「O」の文字は、他の文字に比べて明るく見えることになる。
画像遷移演出では、「B」の画像G1→「A」の画像G2→「T」の画像G3→「T」の画像G4→「L」の画像G5→「E」の画像G6→「O」の文字→「R」の文字→「A」の文字→「O」の文字→「B」の画像G1→・・・という順序で、他の画像に比べて輝度の高い画像や文字を作出する。これにより、画像遷移演出では、「BATTLE」および「OARO」の文字列を構成するそれぞれの文字が表示画面7aの周縁部を左回り(反時計回り)に回転するように表示される。
なお、画像遷移演出が実行されているときに、表示画面7aの中央部では、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとのバトル演出が繰り広げられる。また、画像遷移演出中、左演出図柄8Lは、表示画面7aの左上コーナー部に表示され、右演出図柄8Rは、表示画面7aの右上コーナー部に表示される。
次に、図95(G)に示すように、勝敗決定演出が実行される。勝敗決定演出は、バトル演出の結果を報知する演出である。ここでは、味方キャラクタCRAが表示画面7aの中央部に表示されている。これは、バトル演出に味方キャラクタCRAが勝利したことを示している。仮に、バトル演出に味方キャラクタCRAが敗北して場合、敵キャラクタCRBが表示画面の中央部に表示される。
次に、図95(H)に示すように、確定停止演出(当たり)が実行される。確定停止演出(当たり)は、演出図柄8L、8C、8Rがゾロ目となって確定停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rのいずれも「5」で確定停止している様子を示した。
[効果例]
以下に、特定画像遷移演出の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、表示装置7の表示画面7aの周縁部に複数の画像を表示し、それら画像の輝度を変更することで複数の画像のうちの特定画像を残りの画像から区別可能とする処理を繰り返して、複数の画像のうちの特定画像を遷移させる。具体的には、「FIGHT」という4つの画像を表示し、4つの画像G1~G4の輝度を変更することで「FIGHT」という文字列を遷移させる(図93(D)(E)(F))。また「BATTLE」の文字列を構成する6つの画像G1~G6の輝度を変更することでそれぞれの文字を遷移させる(図94(D)(E)(F)、図95(D)(E)(F))。この構成によれば、表示画面7aの周縁部における画像の表示が斬新なものになり、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、「FIGHT」の画像G1~G4、および、「BATTLE」の文字列を構成する画像G1~G6が「所定画像」に相当する。また、輝度が「色属性」に相当する。さらに、図93~95の画像遷移演出が「遷移演出」に相当する。
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、画像遷移演出において、複数の画像のうちの特定画像が、表示画面7aに向かって、反時計回りに遷移する(図93(D)~(F)、図94(D)~(F)、図95(D)~(F))。この構成によれば、表示画面7aの周縁部における画像の表示に回転の動きを付けることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、第2可動役物15を備え、特定画像の遷移に合わせ、「OARO」の文字列を構成する文字が発光する(図95(F))。この構成によれば、第2可動役物15を含めて周縁部における画像の表示に動きを付けることができ、遊技の興趣を向上させることができる。なお、第2可動役物15が「発光部」および「役物」に相当する。
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、画像遷移演出が実行されているときに、表示画面7aの中央部では、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとのバトル演出が繰り広げられる。この構成によれば、バトル演出の周縁に動きを付けることができ、遊技の興趣を向上させることができる。なお、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが戦う動画像が「所定画像に関連する画像」に相当し、バトル演出が「画像表示演出」に相当する。
[変形例]
以下に、特定画像遷移演出の変形例を示す。
[変形例1]
上記では遷移演出において画像の輝度を変更していたが、これに限られるものではなく、所定画像の表示色の属性である色属性を変更するものであればよい。ここでいう色属性には、輝度、明度、彩度、色相などが含まれる。
[変形例2]
上記では遷移演出において特定画像を反時計回りに遷移させていたが、時計回りに遷移させてもよい。また、時計回り、反時計回りの他、予め決められた順序で特定画像を遷移させてもよいし、ランダムな順序で特定画像を遷移させてもよい。
[変形例3]
上記では、第2可動役物15を用いて、特定画像の遷移に合わせ、「OARO」の文字列を構成する文字を発光させていた(図95(F))。これに対し、「発光部」を画像として実現してもよい。例えば「OARO」の文字を画像として表示画面7aに表示するようにしてもよい。
[変形例4]
上記では「発光部」として第2可動役物15を採用したが、「発光部」は複数あってもよく、例えば表示画面7aのコーナー部付近に、4つの盤ランプを設けるようにしてもよい。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様B6-1]
表示装置を有する遊技機であって、
前記表示装置の表示画面の周縁部に複数の所定画像を表示し、当該複数の所定画像の表示色の属性である色属性を変更することで前記複数の所定画像のうちの特定画像を残りの画像から区別可能とする処理を繰り返して、前記特定画像を遷移させる遷移演出を実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B6-2]
態様B6-1に記載の遊技機であって、
前記遷移演出において、前記複数の所定画像のうちの前記特定画像が、前記表示画面に向かって、時計回りまたは反時計回りに遷移する、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B6-3]
態様B6-1または態様B6-2に記載の遊技機であって、
前記表示画面の周縁部の近傍に配置され、発光可能な発光部をさらに備え、
前記特定画像の遷移に合わせ、前記発光部が発光する、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B6-4]
態様B6-3に記載の遊技機であって、
前記発光部は、前記表示画面に画像として表示される、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B6-5]
態様B6-3に記載の遊技機であって、
前記発光部は、前記表示画面の周縁部に役物として配置される、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B6-6]
態様B6-1から態様B6-5のいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記遷移演出と並行して、所定画像に関連する画像を表示画面の特定領域に表示する画像表示演出を実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
以下に図96~図98を用いて特定画像吸収演出A~Cについて説明する。この特定画像吸収演出は、演出図柄の変動演出中に実行され得る。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信した変動演出開始コマンドを解析し、特定画像吸収演出を実行する指示が含まれている場合に、ROM103から対応する画像データを読み出して、メイン表示装置7の表示画面7aに画像を表示させる。
[特定画像吸収演出A]
図96は、特定画像吸収演出Aを説明するための図である。
まず、図96(A)に示すように、変動開始演出が実行される。変動開始演出は、演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始し、高速変動している様子を示している。表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aは、それぞれ第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域、第2記憶領域、および、第3記憶領域に対応する。
次に、図96(B)に示すように、リーチ形成演出が実行される。リーチ形成演出は、左演出図柄8Lおよび右演出図柄8Rが同一の数値で仮停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、右演出図柄8Rがともに「5」で仮停止している。なお、中演出図柄8Cは、高速変動している。ここでも、表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。
次に、図96(C)(D)(F)に示すように、画像演出が実行される。画像演出は、第2可動役物15が表示装置7の表示画面7aの上部に重なるように移動した状態で行われる。なお、画像演出は、その後、図96(G)の拡大画像表示演出、図96(H)の表示色変更演出においても実行される。第2可動役物15には複数の文字で構成された「OARO」の文字列が記載されている。
図96(C)に示すように、画像演出(初期)では、第2可動役物の「OARO」の文字列を構成する複数の文字のうち左端の「O」、「A」、「R」に対応する画像TG1、TG2、TG3が表示される。そして、「O」の画像TG1は矢印Y1で示すように、第2可動役物15の左端の「O」に向かって表示画面7a上を移動する。「A」の画像TG2は矢印Y2で示すように、第2可動役物15の「A」に向かって表示画面7a上を移動する。「R」の画像TG3は矢印Y3で示すように、第2可動役物15の「R」に向かって表示画面7a上を移動する。なお、「OARO」の文字列を構成する右端の「O」に対応する画像は、ここでは表示されない。
なお、画像TG1~TG3の移動速度は同じであってもよいし、違っていてもよい。また、図96(C)に示したように、画像TG1~TG3は、直線軌道を描くように移動してもよいし、ゆらゆらと揺れるように曲線軌道を描いて移動してもよい。さらにまた、画像TG1~TG3は、回転しながら移動してもよい。このときの回転軸はどのようなものでもよいが、例えば表示画面7aに垂直な方向を軸とすることが考えられる。
図96(D)に示すように、画像演出(中期)では、「O」の画像TG1は、画像演出(初期)に比べて、第2可動役物15の左端の「O」に近づいている。「O」の画像TG1は、矢印Y1で示すように、さらに第2可動役物15の左端の「O」に近づくように表示画面7a上を移動する。また、「A」の画像TG2は、矢印Y2で示すように移動し、第2可動役物15の「A」の近傍で消滅する(図中に破線で示した)。例えば、「A」の画像TG2は、第2可動役物15の「A」に吸い込まれるように縮小されるとともに透明度を増して消滅するという具合である。「A」の画像TG2が消滅すると、新たに「A」の画像TG4が表示される。「A」の画像TG4は、矢印Y4で示すように、第2可動役物15の「A」に向かって表示画面7a上を移動する。また、「R」の画像TG3は、画像演出(初期)に比べて、第2可動役物15の「R」に近づいている。「R」の画像TG3は、矢印Y3で示すように、さらに第2可動役物15の「R」に近づくように表示画面7a上を移動する。
次に、図96(E)に示すように、チャンス演出が実行される。チャンス演出は当たりへの期待度に基づいて実行される演出である。ここでは、表示画面7aの左寄りに味方キャラクタCRAが表示され、「チャンス」というメッセージ画像MSGが表示される。なお、チャンス演出は、このような演出に限られず、例えば効果音を出力するような音による演出でもよい。
図96(F)に示すように、画像演出(後期)では、「O」の画像TG5は、矢印Y5で示すように、第2可動役物15の左端の「O」に向かって表示画面7a上を移動する。「A」の画像TG6は、矢印Y6で示すように、第2可動役物15の「A」に向かって表示画面7a上を移動する。「R」の画像TG7は、矢印Y7で示すように、第2可動役物15の「R」に向かって表示画面7a上を移動する。「O」の画像TG8は、矢印Y8で示すように、第2可動役物15の右端の「O」に向かって表示画面7a上を移動する。画像TG5~TG8は、第2可動役物15の対応する文字に向かって移動し、文字の近傍で消滅する。
画像演出(後期)では、第2可動役物15の文字列「OARO」の右端の「O」に対応する画像TG8が新たに表示されて表示画面7a上を移動する。画像演出では、第2可動役物15の文字列「OARO」に対応する画像が表示されて表示画面7a上を移動して消滅するのであるが、左端の「O」「A」「R」に対応する画像で演出が行われる場合に比べ、「O」「A」「R」「O」に対応する画像で演出が行われる場合の方が、当たりへの期待度が高いことを示唆するようになっている。つまり、当たりへの期待度に基づいて対応する文字が決定される。したがって、「OARO」の「O」に対応する画像で演出が行われる場合、「OARO」の「O」「A」に対応する画像で演出が行われる場合もある。
なお、以降の演出においても、並行して画像演出が実行されるのであるが、画像演出(後期)と同様であるため、説明を省略する。
次に、図96(G)に示すように、拡大画像表示演出が実行される。拡大画像表示演出は、第2可動役物15の「OARO」に対応して演出対象となっていた文字のうちの一つを、拡大して表示画面7aの中央下部に表示する演出である。ここでは、「O」の画像UGが表示されている様子を示している。文字によって当たりへの期待度が異なるものとしてもよい。なお、「O」の画像UGの表示色は青色であるものとする。ここでの表示色は、例えば青、緑、紫、赤、金などであることが考えられる。そして、青、緑、紫、赤、金の順に当たりへの期待度が高いことを示唆する。
次に、図96(H)に示すように、表示色変更演出が実行される。表示色変更演出は、拡大画像表示演出にて拡大表示された画像の表示色を変更する演出である。ここでは、「O」の画像UGの色が赤色に変更された様子を示した。これは、当たりへの期待度が高いことを示唆する演出である。
[特定画像吸収演出B]
図97は、特定画像吸収演出Bを説明するための図である。
まず、図97(A)に示すように、変動開始演出が実行される。変動開始演出は、演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始し、高速変動している様子を示している。表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aは、それぞれ第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域、第2記憶領域、および、第3記憶領域に対応する。
次に、図97(B)に示すように、リーチ形成演出が実行される。リーチ形成演出は、左演出図柄8Lおよび右演出図柄8Rが同一の数値で仮停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、右演出図柄8Rがともに「5」で仮停止している。なお、中演出図柄8Cは、高速変動している。ここでも、表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。
次に、図97(C)(D)(F)に示すように、画像演出が実行される。画像演出は、第2可動役物15が表示装置7の表示画面7aの上部に重なるように移動した状態で行われる。なお、画像演出は、その後、図97(G)の拡大画像表示演出、図97(H)のバトル演出においても実行される。第2可動役物15には複数の文字で構成された「OARO」の文字列が記載されている。
図97(C)に示すように、画像演出(初期)では、第2可動役物の「OARO」の文字列を構成する複数の文字のうち左端の「O」、「A」、「R」に対応する画像TG1、TG2、TG3、TG4、TG5が表示される。そして、「O」の画像TG1は矢印Y1で示すように、第2可動役物15の左端の「O」に向かって表示画面7a上を移動する。「O」の画像TG2は矢印Y2で示すように、第2可動役物15の左端の「O」に向かって表示画面7a上を移動する。「A」の画像TG3は矢印Y3で示すように、第2可動役物15の「A」に向かって表示画面7a上を移動する。「A」の画像TG4は矢印Y4で示すように、第2可動役物15の「A」に向かって表示画面7a上を移動する。「R」の画像TG5は矢印Y5で示すように、第2可動役物15の「R」に向かって表示画面7a上を移動する。なお、「OARO」の文字列を構成する右端の「O」に対応する画像は、ここでは表示されない。
なお、画像TG1~TG5の移動速度は同じであってもよいし、違っていてもよい。また、図97(C)に示したように、画像TG1~TG5は、直線軌道を描くように移動してもよいし、ゆらゆらと揺れるように曲線軌道を描いて移動してもよい。さらにまた、画像TG1~TG5は、回転しながら移動してもよい。このときの回転軸はどのようなものでもよいが、例えば表示画面7aに垂直な方向を軸とすることが考えられる。
ここでは、第2可動役物15の文字列「OARO」の左端の「O」に対応するのは画像TG1、TG2となっている。また、第2可動役物15の文字列「OARO」の「A」に対応するのは画像TG3、TG4となっている。このように、第2可動役物15の文字列を構成するそれぞれの文字に対応する画像を複数の画像としてもよい。例えば、それぞれの文字に対し3以上の画像を対応させてもよい。
図97(D)に示すように、画像演出(中期)では、「O」の画像TG1は、画像演出(初期)に比べて、第2可動役物15の左端の「O」に近づいている。「O」の画像TG1は、矢印Y1で示すように、さらに第2可動役物15の左端の「O」に近づくように表示画面7a上を移動する。「O」の画像TG2は、画像演出(初期)に比べて、第2可動役物15の左端の「O」に近づいている。「O」の画像TG2は、矢印Y2で示すように、さらに第2可動役物15の左端の「O」に近づくように表示画面7a上を移動する。また、「A」の画像TG3は、矢印Y3で示すように移動し、第2可動役物15の「A」の近傍で消滅する(図中に破線で示した)。例えば、「A」の画像TG3は、第2可動役物15の「A」に吸い込まれるように縮小されるとともに透明度を増して消滅するという具合である。「A」の画像TG4は、画像演出(初期)に比べて、第2可動役物15の「A」に近づいている。「A」の画像TG4は、矢印Y4で示すように、さらに第2可動役物15の「A」に近づくように表示画面7a上を移動する。「R」の画像TG5は、画像演出(初期)に比べて、第2可動役物15の「R」に近づいている。「R」の画像TG5は、矢印Y5で示すように、さらに第2可動役物15の「R」に近づくように表示画面7a上を移動する。
次に、図97(E)に示すように、チャンス演出が実行される。チャンス演出は当たりへの期待度に基づいて実行される演出である。ここでは、表示画面7aの左寄りに味方キャラクタCRAが表示され、「チャンス」というメッセージ画像MSGが表示される。なお、チャンス演出は、このような演出に限られず、例えば効果音を出力するような音による演出でもよい。
図97(F)に示すように、画像演出(後期)では、「O」の画像TG6は、矢印Y6で示すように、第2可動役物15の左端の「O」に向かって表示画面7a上を移動する。「O」の画像TG7は、矢印Y7で示すように、第2可動役物15の左端の「O」に向かって表示画面7a上を移動する。「A」の画像TG8は、矢印Y8で示すように、第2可動役物15の「A」に向かって表示画面7a上を移動する。「R」の画像TG9は、矢印Y9で示すように、第2可動役物15の「R」に向かって表示画面7a上を移動する。「O」の画像TG10は、矢印Y10で示すように、第2可動役物15の右端の「O」に向かって表示画面7a上を移動する。画像TG6~TG10は、第2可動役物15の対応する文字に向かって移動し、文字の近傍で消滅する。
画像演出(後期)では、第2可動役物15の文字列「OARO」の右端の「O」に対応する画像TG10が新たに表示されて表示画面7a上を移動する。画像演出では、第2可動役物15の文字列「OARO」に対応する画像が表示されて表示画面7a上を移動して消滅するのであるが、左端の「O」「A」「R」に対応する画像で演出が行われる場合に比べ、「O」「A」「R」「O」に対応する画像で演出が行われる場合の方が、当たりへの期待度が高いことを示唆するようになっている。つまり、当たりへの期待度に基づいて対応する文字が決定される。したがって、「OARO」の「O」に対応する画像で演出が行われる場合、「OARO」の「O」「A」に対応する画像で演出が行われる場合もある。
なお、以降の演出においても、並行して画像演出が実行されるのであるが、画像演出(後期)と同様であるため、説明を省略する。
次に、図97(G)に示すように、拡大画像表示演出が実行される。拡大画像表示演出は、第2可動役物15の「OARO」に対応して演出対象となっていた文字のうちの一つを、拡大して表示画面7aの中央下部に表示する演出である。ここでは、「O」の画像UGが表示されている様子を示している。文字によって当たりへの期待度が異なるものとしてもよい。なお、「O」の画像UGの表示色は赤色であるものとする。ここでの表示色は、例えば青、緑、紫、赤、金などであることが考えられる。そして、青、緑、紫、赤、金の順に当たりへの期待度が高いことを示唆する。
次に、図97(H)に示すように、バトル演出が実行される。バトル演出は、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが戦いを繰り広げる演出である。バトル演出は、「O」の画像UGが消滅した後、「O」の画像UGの表示領域で繰り広げられる。なお、バトル演出に勝利することで当たりが確定する。
[特定画像吸収演出C]
図98は、特定画像吸収演出Cを説明するための図である。
まず、図98(A)に示すように、変動開始演出が実行される。変動開始演出は、演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始し、高速変動している様子を示している。表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aは、それぞれ第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域、第2記憶領域、および、第3記憶領域に対応する。
次に、図98(B)に示すように、リーチ形成演出が実行される。リーチ形成演出は、左演出図柄8Lおよび右演出図柄8Rが同一の数値で仮停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、右演出図柄8Rがともに「5」で仮停止している。なお、中演出図柄8Cは、高速変動している。ここでも、表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。
次に、図98(C)(D)(F)に示すように、画像演出が実行される。画像演出は、第2可動役物15が表示装置7の表示画面7aの上部に重なるように移動した状態で行われる。なお、画像演出は、その後、図98(G)の拡大画像表示演出、図98(H)の表示色変更演出においても実行される。第2可動役物15には複数の文字で構成された「OARO」の文字列が記載されている。
図98(C)に示すように、画像演出(初期)では、第2可動役物の「OARO」の文字列を構成する複数の文字のうち「OA」に対応する画像TG1が表示される。そして、「OA」の画像TG1は矢印Y1で示すように、第2可動役物15の「OA」に向かって表示画面7a上を移動する。また、ここでは、「OA」の画像は、第2可動役物15の「OA」よりも大きくなっている。なお、特定画像吸収演出Bと同様、「OA」の画像を2以上にしてもよい。
なお、図98(C)に示したように、画像TG1は、直線軌道を描くように移動してもよいし、ゆらゆらと揺れるように曲線軌道を描いて移動してもよい。さらにまた、画像TG1は、回転しながら移動してもよい。このときの回転軸はどのようなものでもよいが、例えば表示画面7aに垂直な方向を軸とすることが考えられる。
図98(D)に示すように、画像演出(中期)では、「OA」の画像TG1は、矢印Y1で示すように移動し、第2可動役物15の「OA」の近傍で消滅する(図中に破線で示した)。例えば、「OA」の画像TG1は、第2可動役物15の「OA」に吸い込まれるように縮小されるとともに透明度を増して消滅するという具合である。なお、「OA」の画像TG1は、移動に伴って縮小されて小さくなっていく。
次に、図98(E)に示すように、チャンス演出が実行される。チャンス演出は当たりへの期待度に基づいて実行される演出である。ここでは、表示画面7aの左寄りに味方キャラクタCRAが表示され、「チャンス」というメッセージ画像MSGが表示される。なお、チャンス演出は、このような演出に限られず、例えば効果音を出力するような音による演出でもよい。
図98(F)に示すように、画像演出(後期)では、「OA」の画像TG2は、矢印Y2で示すように、第2可動役物15の「OA」に向かって表示画面7a上を移動する。「RO」の画像TG3は、矢印Y3で示すように、第2可動役物15の左端の「RO」に向かって表示画面7a上を移動する。画像TG2、TG3は、第2可動役物15の対応する文字列に向かって移動し、文字列の近傍で消滅する。
画像演出(後期)では、第2可動役物15の文字列「OARO」の「RO」に対応する画像TG3が新たに表示されて表示画面7a上を移動する。画像演出では、第2可動役物15の文字列「OARO」に対応する画像が表示されて表示画面7a上を移動して消滅するのであるが、「OA」に対応する画像で演出が行われる場合に比べ、「OA」「RO」に対応する画像で演出が行われる場合の方が、当たりへの期待度が高いことを示唆するようになっている。つまり、当たりへの期待度に基づいて対応する文字列が決定される。
なお、以降の演出においても、並行して画像演出が実行されるのであるが、画像演出(後期)と同様であるため、説明を省略する。
次に、図98(G)に示すように、拡大画像表示演出が実行される。拡大画像表示演出は、第2可動役物15の「OARO」に対応して演出対象となっていた文字列のうちの一つを、拡大して表示画面7aの中央下部に表示する演出である。ここでは、「OA」の画像UGが表示されている様子を示している。文字列によって当たりへの期待度が異なるものとしてもよい。なお、「OA」の画像UGの表示色は青色であるものとする。ここでの表示色は、例えば青、緑、紫、赤、金などであることが考えられる。そして、青、緑、紫、赤、金の順に当たりへの期待度が高いことを示唆する。
次に、図98(H)に示すように、バトル演出が実行される。バトル演出は、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが戦いを繰り広げる演出である。バトル演出は、「OA」の画像UGが消滅した後、「OA」の画像UGの表示領域で繰り広げられる。なお、バトル演出に勝利することで当たりが確定する。
[効果例]
以下に、特定画像吸収演出の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、第2可動役物15の表示する文字と同様の文字画像を表示画面7aに表示し、第2可動役物15の文字に近づけるように表示画面7a上を移動させ、第2可動役物15の文字の近傍で消滅させる(図96(C)(D)(F)、図97(C)(D)(F)、図98(C)(D)(F))。この構成によれば、第2可動役物15と連携した演出が実現でき、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、第2可動役物15が「表示部」に相当し、画像TG1~TG10が「特定画像」に相当し、画像演出が「特定画像演出」に相当する。
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、第2可動役物15が複数の文字「O」「A」「R」「O」を表示しており、画像演出では、「O」「A」「R」「O」の文字のうちの少なくとも一つの文字を対象として演出を行う(図96(C)(D)(F)、図97(C)(D)(F)、図98(C)(D)(F))。この構成によれば、第2可動役物15と連携した演出が幅広いものとなり、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、第2可動役物15の文字列「OARO」のうち画像演出の対象となる文字の数を、当たりへの期待度に基づいて決定する。この構成によれば、第2可動役物15と連携した演出によって当たりへの期待度を示唆することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、「当たり」が「遊技者に有利な有利遊技」に相当し、「有利遊技」には、大当たり、小当たり、高確高ベース状態、低確高ベース状態など、通常状態(低確低ベース状態)に比べて有利な遊技状態を含む。
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、第2可動役物15の文字列「OARO」のうち画像演出の対象となる文字の数を、演出図柄の変動中に増加させる(図96(F)、図97(F)、図98(F))。この構成によれば、第2可動役物15と連携した演出によって当たりへの期待度を示唆することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、第2可動役物15の文字列「OARO」のうち画像演出の対象となる文字(文字列)のうちの一つに対応する画像UGを、表示画面7aの中央下部に表示する拡大画像表示演出を実行する(図96(G)、図97(G)、図98(G))。この構成によれば、演出の対象となっていた文字の一つが拡大されて表示されることで遊技者に驚きを与えることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、画像UGが「対応画像」に相当し、拡大画像表示演出が「画像表示演出」に対応する。
[効果6]
上記実施形態の遊技機1では、第2可動役物15の文字列「OARO」のうち画像演出の対象となる文字(文字列)のうちの一つに対応する画像UGの表示色を、当たりへの期待度に基づいて決定する(図96(H)、図97(G)、図98(G))。この構成によれば、画像演出の対象となる文字(文字列)のうちの一つに対応する画像UGを用いて当たりへの期待度を示唆することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果7]
上記実施形態の遊技機1では、第2可動役物15の文字列「OARO」のうち画像演出の対象となる文字(文字列)のうちの一つに対応する画像UGの表示色を、変動中に変化させる(図96(H))。この構成によれば、画像演出の対象となる文字(文字列)のうちの一つに対応する画像UGを用いて当たりへの期待度を示唆することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
上記実施形態の遊技機1では、画像UGを表示した後、画像UGに代え、バトル演出を実行する(図97(G)(H)、図98(G)(H))。この構成によれば、演出間のつながりがスムーズになり、遊技の興趣を向上させることができる。
[変形例]
以下に、特定画像吸収演出の変形例を示す。
[変形例1]
上記では、第2可動役物15の「OARO」の文字列を構成する文字「O」「A」「R」「O」の画像、または、文字列「OA」「RO」の画像を用いて画像演出を行っていた。しかし、このような文字に限る必要はない。すなわち「表示部が表示する記号」は、マークや絵などの意味を付された図形を含む。
[変形例2]
上記では第2可動役物15が「OARO」の文字列を表示していたが、「O」を表示する役物、「A」を表示する役物、「R」を表示する役物という具合に複数の表示部が設けられていてもよい。例えば表示画面7aのコーナー部付近に、4つの表示部を設けるようにしてもよい。
[変形例3]
上記では第2可動役物15は退避位置と進出位置との間を可動する構成であったが、可動しない表示部を用いた構成であってもよい。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様B7-1]
画像を表示可能な表示装置と、
前記表示装置の表示画面の周縁部に近接して配置されて記号を表示する表示部と、を備えた遊技機であって、
前記表示部の表示する前記記号と同様の画像である特定画像を、前記表示画面に表示し、前記表示部の前記記号に近づけるように前記表示画面上を移動させ、前記表示部の前記記号の近傍で消滅させる特定画像演出、を実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B7-2]
態様B7-1に記載の遊技機であって、
前記表示部は、複数の記号を表示し、
前記特定画像演出では、前記複数の記号のうちの少なくとも一つの記号を対象として演出を行う、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B7-3]
態様B7-2に記載の遊技機であって、
前記特定画像演出では、前記複数の記号のうちの前記特定画像演出の対象となる記号の数を、遊技者に有利な有利遊技への移行の期待度に基づいて決定する、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B7-4]
態様B7-2または態様B7-3に記載の遊技機であって、
前記特定画像演出では、前記複数の記号のうちの前記特定画像演出の対象となる記号の数を、演出図柄の変動中に増加させることが可能である、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B7-5]
態様B7-1から態様B7-4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記複数の記号のうちの前記特定画像演出の対象となる記号のうちの一つに対応する画像を拡大した対応画像を、前記表示装置の前記表示画面の特定領域に表示する画像表示演出を実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B7-6]
態様B7-5に記載の遊技機であって、
前記画像表示演出では、前記対応画像の表示色を、遊技者に有利な有利遊技への移行の期待度に基づいて決定する、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B7-7]
態様B7-5または態様B7-6に記載の遊技機であって、
前記画像表示演出では、前記対応画像の表示色を、演出図柄の変動中に変化させることが可能である、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B7-8]
態様B7-5から態様B7-7までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記画像表示演出では、前記対応画像を表示した後、前記対応画像に代え、動画像を表示可能である、
ことを特徴とする遊技機。
以下に図99~図101を用いて文字列分解演出A~Cについて説明する。この文字列分解演出は、演出図柄の変動演出中に実行され得る。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信した変動演出開始コマンドを解析し、文字列分解演出を実行する指示が含まれている場合に、ROM103から対応する画像データを読み出して、メイン表示装置7の表示画面7aに画像を表示させる。
[文字列分解演出A]
図99は、文字列分解演出Aを説明するための図である。
まず、図99(A)に示すように、変動開始演出が実行される。変動開始演出は、演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始し、高速変動している様子を示している。表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aは、それぞれ第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域、第2記憶領域、および、第3記憶領域に対応する。
次に、図99(B)に示すように、リーチ形成演出が実行される。リーチ形成演出は、左演出図柄8Lおよび右演出図柄8Rが同一の数値で仮停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、右演出図柄8Rがともに「5」で仮停止している。なお、中演出図柄8Cは、高速変動している。ここでも、表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。
次に、図99(C)に示すように、文字列表示演出が実行される。文字列表示演出は、表示画面7aに文字列の画像を表示する演出である。ここでは、「チャンス!」という文字列画像MGが表示されるとともに、文字列画像MGを囲む枠画像WGが表示される。
次に、図99(D)に示すように、枠線変更演出が実行される。枠線変更演出は、文字列画像MGに合わせて表示された枠画像WGを拡大する演出である。ここでは、表示画面7aの周縁部まで枠画像WGが拡大されている。
次に、図99(E)(F)に示すように、構成文字演出が実行される。構成文字演出は、「チャンス!」という文字列を構成する「チ」「ャ」「ン」「ス」「!」の文字がそれぞれ、予め定められた方向へ移動する演出である。
図99(E)に示すように、構成文字演出(前半)では、「チ」の文字画像K1が矢印Y1で示すように表示画面7a上を左斜め下方向へ移動する。また、「ャ」の文字画像K2は、矢印Y2で示すように表示画面7a上をほぼ上方向へ移動する。「ン」の文字画像K3は、矢印Y3で示すように表示画面7a上を右斜め下方向へ移動する。「ス」の文字画像K4は、矢印Y4で示すように表示画面7a上を右斜め上方向へ移動する。「!」の文字画像K5は、矢印Y5で示すように表示画面7a上を右斜め下方向へ移動する。
図99(F)に示すように、構成文字演出(後半)では、構成文字演出(前半)における移動に加え、さらに各文字画像K1~K5が移動する。「チ」の文字画像K1は、矢印Y1で示すように表示画面7a上を左斜め下方向へ移動する。また、「ャ」の文字画像K2は、矢印Y2で示すように表示画面7a上をほぼ上方向へ移動する。「ン」の文字画像K3は、矢印Y3で示すように表示画面7a上を右斜め下方向へ移動する。「ス」の文字画像K4は、矢印Y4で示すように表示画面7a上を右斜め上方向へ移動する。「!」の文字画像K5は、矢印Y5で示すように表示画面7a上を右斜め下方向へ移動する。「!」の文字画像K5は、枠画像WGの境界まで到達している。
なお、画像K1~K5の移動速度は同じであってもよいし、違っていてもよい。また、画像K1~K5は、直線軌道を描くように移動してもよいし、ゆらゆらと揺れるように曲線軌道を描いて移動してもよい。
次に、図99(G)に示すように、バトル演出が実行される。バトル演出は、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが戦いを繰り広げる演出である。バトル演出で味方キャラクタCRAが勝利することで当たりが確定する。一方、バトル演出で味方キャラクタCRAが敗北することでハズレが確定する。
次に、図99(H)に示すように、確定停止演出(ハズレ)が実行される。確定停止演出(ハズレ)は、演出図柄8L、8C、8Rがハズレの態様で確定停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、右演出図柄8Rが「5」で確定停止し、中演出図柄8Cが「6」で確定停止した様子を示した。なお、確定停止演出と同時に、当該変動アイコン9Cが非表示になる。
[文字列分解演出B]
図100は、文字列分解演出Bを説明するための図である。
まず、図100(A)に示すように、変動開始演出が実行される。変動開始演出は、演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始し、高速変動している様子を示している。表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aは、それぞれ第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域、第2記憶領域、および、第3記憶領域に対応する。
次に、図100(B)に示すように、リーチ形成演出が実行される。リーチ形成演出は、左演出図柄8Lおよび右演出図柄8Rが同一の数値で仮停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、右演出図柄8Rがともに「5」で仮停止している。なお、中演出図柄8Cは、高速変動している。ここでも、表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。
次に、図100(C)に示すように、文字列表示演出が実行される。文字列表示演出は、表示画面7aに文字列の画像を表示する演出である。ここでは、「チャンス!」という文字列画像MGが表示されるとともに、文字列画像MGを囲む枠画像WGが表示される。
次に、図100(D)に示すように、枠線変更演出が実行される。枠線変更演出は、文字列画像MGに合わせて表示された枠画像WGを拡大する演出である。ここでは、表示画面7aの周縁部まで枠画像WGが拡大されている。
次に、図100(E)(F)に示すように、構成文字演出が実行される。構成文字演出は、「チャンス!」という文字列を構成する「チ」「ャ」「ン」「ス」「!」の文字がそれぞれ、回転しながら予め定められた方向へ移動する演出である。
図100(E)に示すように、構成文字演出(前半)では、「チ」の文字画像K1が矢印Y1で示すように表示画面7a上を左斜め下方向へ移動する。「チ」の文字画像K1は、表示画面7aに垂直な方向を軸として左回り(反時計回り)に回転する。「ャ」の文字画像K2は、矢印Y2で示すように表示画面7a上をほぼ上方向へ移動する。「ャ」の文字画像K2は、表示画面7aに垂直な方向を軸として右回り(時計回り)に回転する。「ン」の文字画像K3は、矢印Y3で示すように表示画面7a上を右斜め下方向へ移動する。「ン」の文字画像K3は、表示画面7aに垂直な方向を軸として右回り(時計回り)に回転する。「ス」の文字画像K4は、矢印Y4で示すように表示画面7a上を右斜め上方向へ移動する。「ス」の文字画像K4は、表示画面7aに垂直な方向を軸として左回り(反時計回り)に回転する。「!」の文字画像K5は、矢印Y5で示すように表示画面7a上を右斜め下方向へ移動する。「!」の文字画像K5は、表示画面7aに垂直な方向を軸として右回り(時計回り)に回転する。
図100(F)に示すように、構成文字演出(後半)では、構成文字演出(前半)における移動に加え、さらに各文字画像K1~K5が移動する。「チ」の文字画像K1が矢印Y1で示すように表示画面7a上を左斜め下方向へ移動する。「チ」の文字画像K1は、表示画面7aに垂直な方向を軸として左回り(反時計回り)に回転する。「ャ」の文字画像K2は、矢印Y2で示すように表示画面7a上をほぼ上方向へ移動する。「ャ」の文字画像K2は、表示画面7aに垂直な方向を軸として右回り(時計回り)に回転する。「ン」の文字画像K3は、矢印Y3で示すように表示画面7a上を右斜め下方向へ移動する。「ン」の文字画像K3は、表示画面7aに垂直な方向を軸として右回り(時計回り)に回転する。「ス」の文字画像K4は、矢印Y4で示すように表示画面7a上を右斜め上方向へ移動する。「ス」の文字画像K4は、表示画面7aに垂直な方向を軸として左回り(反時計回り)に回転する。「!」の文字画像K5は、矢印Y5で示すように表示画面7a上を右斜め下方向へ移動する。「!」の文字画像K5は、表示画面7aに垂直な方向を軸として右回り(時計回り)に回転する。「!」の文字画像K5は、枠画像WGの境界まで到達している。
なお、画像K1~K5の移動速度は同じであってもよいし、違っていてもよい。また、画像K1~K5は、直線軌道を描くように移動してもよいし、ゆらゆらと揺れるように曲線軌道を描いて移動してもよい。さらにまた、画像K1~K5の回転軸も限定されない。例えば、表示画面7aに平行な左右方向を回転軸としてもよいし、表示画面7aに平行な上下方向を回転軸としてもよい。また、所定の角度を持った回転軸を設定してもよい。
次に、図100(G)に示すように、バトル演出が実行される。バトル演出は、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが戦いを繰り広げる演出である。バトル演出で味方キャラクタCRAが勝利することで当たりが確定する。一方、バトル演出で味方キャラクタCRAが敗北することでハズレが確定する。
次に、図100(H)に示すように、確定停止演出(ハズレ)が実行される。確定停止演出(ハズレ)は、演出図柄8L、8C、8Rがハズレの態様で確定停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、右演出図柄8Rが「5」で確定停止し、中演出図柄8Cが「6」で確定停止した様子を示した。なお、確定停止演出と同時に、当該変動アイコン9Cが非表示になる。
[文字列分解演出C]
図101は、文字列分解演出Cを説明するための図である。
まず、図101(A)に示すように、変動開始演出が実行される。変動開始演出は、演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始し、高速変動している様子を示している。表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aは、それぞれ第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域、第2記憶領域、および、第3記憶領域に対応する。
次に、図101(B)に示すように、リーチ形成演出が実行される。リーチ形成演出は、左演出図柄8Lおよび右演出図柄8Rが同一の数値で仮停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、右演出図柄8Rがともに「5」で仮停止している。なお、中演出図柄8Cは、高速変動している。ここでも、表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。
次に、図101(C)に示すように、文字列表示演出が実行される。文字列表示演出は、表示画面7aに文字列の画像を表示する演出である。ここでは、「チャンス!」という文字列画像MGが表示されるとともに、文字列画像MGを囲む枠画像WGが表示される。枠画像WGの境界は白色になっているものとする。
次に、図101(D)に示すように、枠線変更演出が実行される。枠線変更演出は、文字列画像MGに合わせて表示された枠画像WGを拡大する演出である。ここでは、表示画面7aの周縁部まで枠画像WGが拡大されている。ここで特に、枠画像の境界が太くなっており、境界の表示色は赤色となる。枠画像WGの境界の表示色は、当たりへの期待度を示唆する。例えば、白色→青色→緑色→紫色→赤色→金色の順に、当たりへの期待度が高くなるという具合である。
次に、図101(E)(F)に示すように、構成文字演出が実行される。構成文字演出は、「チャンス!」という文字列を構成する「チ」「ャ」「ン」「ス」「!」の文字がそれぞれ、回転しながら予め定められた方向へ移動する演出である。
図101(E)に示すように、構成文字演出(前半)では、「チ」の文字画像K1が矢印Y1で示すように表示画面7a上を左斜め下方向へ移動する。「チ」の文字画像K1は、表示画面7aに垂直な方向を軸として左回り(反時計回り)に回転する。「ャ」の文字画像K2は、矢印Y2で示すように表示画面7a上をほぼ上方向へ移動する。「ャ」の文字画像K2は、表示画面7aに垂直な方向を軸として右回り(時計回り)に回転する。「ン」の文字画像K3は、矢印Y3で示すように表示画面7a上を右斜め下方向へ移動する。「ン」の文字画像K3は、表示画面7aに垂直な方向を軸として右回り(時計回り)に回転する。「ス」の文字画像K4は、矢印Y4で示すように表示画面7a上を右斜め上方向へ移動する。「ス」の文字画像K4は、表示画面7aに垂直な方向を軸として左回り(反時計回り)に回転する。「!」の文字画像K5は、矢印Y5で示すように表示画面7a上を右斜め下方向へ移動する。「!」の文字画像K5は、表示画面7aに垂直な方向を軸として右回り(時計回り)に回転する。
図101(F)に示すように、構成文字演出(後半)では、構成文字演出(前半)における移動に加え、さらに各文字画像K1~K5が移動する。「チ」の文字画像K1が矢印Y1で示すように表示画面7a上を左斜め下方向へ移動する。「チ」の文字画像K1は、表示画面7aに垂直な方向を軸として左回り(反時計回り)に回転する。「ャ」の文字画像K2は、矢印Y2で示すように表示画面7a上をほぼ上方向へ移動する。「ャ」の文字画像K2は、表示画面7aに垂直な方向を軸として右回り(時計回り)に回転する。「ン」の文字画像K3は、矢印Y3で示すように表示画面7a上を右斜め下方向へ移動する。「ン」の文字画像K3は、表示画面7aに垂直な方向を軸として右回り(時計回り)に回転する。「ス」の文字画像K4は、矢印Y4で示すように表示画面7a上を右斜め上方向へ移動する。「ス」の文字画像K4は、表示画面7aに垂直な方向を軸として左回り(反時計回り)に回転する。「!」の文字画像K5は、矢印Y5で示すように表示画面7a上を右斜め下方向へ移動する。「!」の文字画像K5は、表示画面7aに垂直な方向を軸として右回り(時計回り)に回転する。「!」の文字画像K5は、枠画像WGの境界まで到達している。
なお、画像K1~K5の移動速度は同じであってもよいし、違っていてもよい。また、画像K1~K5は、直線軌道を描くように移動してもよいし、ゆらゆらと揺れるように曲線軌道を描いて移動してもよい。さらにまた、画像K1~K5の回転軸も限定されない。例えば、表示画面7aに平行な左右方向を回転軸としてもよいし、表示画面7aに平行な上下方向を回転軸としてもよい。また、所定の角度を持った回転軸を設定してもよい。
次に、図101(G)に示すように、バトル演出が実行される。バトル演出は、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが戦いを繰り広げる演出である。バトル演出で味方キャラクタCRAが勝利することで当たりが確定する。一方、バトル演出で味方キャラクタCRAが敗北することでハズレが確定する。
次に、図101(H)に示すように、確定停止演出(当たり)が実行される。確定停止演出(当たり)は、演出図柄8L、8C、8Rが当たりの態様で確定停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、中演出図柄8C、および、右演出図柄8Rがすべて「5」で確定停止した様子を示した。なお、確定停止演出と同時に、当該変動アイコン9Cが非表示になる。
[効果例]
以下に、文字列分解演出の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、表示装置7の表示画面7aに「チャンス!」という文字列を表示する文字列表示演出を実行し(図99(C)、図100(C)、図101(C))、次に、文字列を構成する「チ」「ャ」「ン」「ス」「!」の文字を、それぞれ予め定められた方向へ移動させる構成文字演出を実行する(図99(E)(F)、図100(E)(F)、図101(E)(F))。この構成によれば、単に文字列を表示する演出と比較してメッセージ性が高くなり、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、「チャンス!」の文字列が「記号列」および「文字列」に相当し、文字列表示演出が「第1演出」に相当し、文字列を構成する「チ」「ャ」「ン」「ス」「!」の文字が「構成記号」および「構成文字」に相当し、構成文字演出が「第2演出」に相当する。
上記実施形態の遊技機1では、構成文字演出において、文字列を構成する「チ」「ャ」「ン」「ス」「!」の文字を、回転させながら、それぞれ予め定められた方向へ移動させる(図100(E)(F)、図101(E)(F))。この構成によれば、単に文字列を表示する演出と比較してメッセージ性が高くなり、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、文字列表示演出において、文字列画像MGを囲む枠画像WGを表示する。この構成によれば、枠画像WGによって文字列画像MGが強調されるため、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、枠画像WGは、例えばキャラクタのセリフであることを示す「吹き出し」としてもよい。
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、構成文字演出の実行前に、枠線変更演出を実行して、枠画像WGの境界を表示画面7aの周縁部まで拡大する(図99(D)、図100(D)、図101(D))。この構成によれば、次の構成文字演出を注視させられる可能性が高くなり、遊技の興趣を向上させることができる。なお、枠線変更演出は、「第2演出」に含まれる。
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、構成文字演出において、文字列を構成する「!」の文字が、枠画像WGの境界まで到達する(図99(F)、図100(F)、図101(F))。この構成によれば、構成文字演出がダイナミックなものとなり、遊技の興趣を向上させることができる。
[変形例]
以下に、文字列分解演出の変形例を示す。
[変形例1]
上記は「チャンス!」の文字列を表示する例であったが、このような文字列に限る必要はない。「記号列」には、マークや絵などの意味を付された図形を含む。
[変形例2]
上記では文字列を構成する「チ」「ャ」「ン」「ス」「!」の文字を表示画面7aに垂直な方向を回転軸として回転させていたが、どのような回転軸で回転させてもよい。その場合、「チ」「ャ」「ン」「ス」「!」の文字を3次元モデルとしてモデリングすることが考えられる。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様B8-1]
画像を表示可能な表示装置、を備える遊技機であって、
前記表示装置の表示画面に記号列を表示する第1演出と、
前記第1演出にて表示された前記記号列を構成する構成記号を、それぞれ予め定められた方向へ移動させる第2演出と、を実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B8-2]
態様B8-1に記載の遊技機であって、
前記記号列は文字列であり、前記構成記号は構成文字である、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B8-3]
態様B8-1または態様B8-2に記載の遊技機であって、
前記第2演出では、前記構成記号を、回転させながら移動させる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B8-4]
態様B8-1から態様B8-3のいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1演出では、前記記号列を表示するとともに、前記記号列を囲む枠画像を表示する、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B8-5]
態様B8-4に記載の遊技機であって、
前記第2演出では、前記枠画像を変形させた後、前記構成記号を移動させる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B8-6]
態様B8-4または態様B8-5に記載の遊技機であって、
前記第2演出では、前記構成記号の少なくとも一部が前記枠画像の境界まで到達する、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B8-7]
態様B8-4または態様B8-6に記載の遊技機であって、
前記枠画像の表示色によって、遊技者に有利な有利遊技状態への移行期待度を示唆する、
ことを特徴とする遊技機。
本実施形態の遊技機1では、図28の遊技状態管理処理に示すように、低確率状態中(通常状態)において、特別図柄の変動回数が500回となったとき(天井カウンタが0となったとき)には、遊タイム(低確時短状態)に移行する。この遊タイムは、特別図柄が700回変動するまで継続されるようになっている。 なお、2R大当たりの場合、第1大入賞口30で2回のラウンド遊技がおこなわれる。この場合、1回のラウンド遊技では、第1大入賞口30に10個遊技球が入賞すると第1大入賞口30が閉じるようになっており、かつ、第1大入賞口30に1個遊技球が入賞すると払い出される遊技球が10個となっており、すなわち、1回のラウンド遊技で払い出される遊技球は、100個となっている(オーバー入賞がない場合)。従って、2R大当たりで払い出され得る遊技球は、オーバー入賞がない場合には、200個となる。
以下に示す大当たり遊技カウント表示演出A~Cは、2種類の2R大当たりのうちどちらかの2R大当たりが当選した場合に出現し得る演出である。
以下に図102~図104を用いて大当たり遊技カウント表示演出A~Cについて説明する。この大当たり遊技カウント表示は、遊技状態が、通常状態、時短状態(低確低ベース状態)、または、確変状態(高確高ベース状態)における装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、大当たり遊技カウント表示演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aまたはサブ表示画面64に画像を表示させる。
[大当たり遊技カウント表示演出A]
図102は、大当たり遊技カウント表示演出Aを説明するための図である。図102の大当たり遊技カウント表示演出Aは、特別図柄の同一変動での演出である。大当たり遊技カウント表示演出Aでは、図102(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出の後、リーチ演出がおこなわれる。このリーチ演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L、8Rが表示画面7aの略中央において7図柄仮停止表示され、装飾図柄8Cが上下方向に高速変動されてリーチ状態が形成される。また、このリーチ演出では、表示画面7aの左下付近に変動回数表示XI6が表示される。この変動回数表示XI6は、前回の大当たり終了後からの特別図柄の変動回数を表している。また、表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図102(B)に示すように、特殊大当たり報知演出がおこなわれる。この特殊大当たり報知演出では、装飾図柄8L,8C,8Rによって2R大当たりを示す2R大当たり図柄が形成される。具体的には、特殊大当たり報知演出において、装飾図柄8L、8Rが7図柄で停止表示され、装飾図柄8Cに特殊図柄(円の内側に三角形が配置された図柄)で停止表示される。装飾図柄8Cに停止表示された特殊図柄が2R大当たりを示唆している。また、特殊大当たり報知演出では、変動回数表示XI6が継続して表示される。
次に、図102(C)に示すように、大当たり遊技演出Aがおこなわれる。この大当たり遊技演出Aでは、表示画面7aにおいて、右側に獲得遊技球数表示XI1が表示され、略中央下にカウント表示XI2が表示され、左側から中央にかけてカウント目標示唆表示XI3が表示される。獲得遊技球数表示XI1は、大当たり遊技中において(ラウンド遊技開始から)、大当たり遊技(ラウンド遊技)により獲得した遊技球数を表す。カウント表示XI2は、カウントアップ方式のカウントを表し、六角形状の枠の中に0以上の整数で表される。この大当たり遊技演出Aでは、獲得遊技球数表示XI1は、獲得出玉が「0」が示され、カウント表示XI2は、六角形状の枠の中に「0」が示されている。カウント目標示唆表示XI3は、カウント表示XI2が目標とするカウント値(最終となり得るカウント値)を示唆する表示であり、「目指せカウント20!」と表記され、カウント表示XI2のカウント表示の目標値が「20」であることを示唆している。なお、この大当たり遊技演出Aでは、変動回数表示XI6の表示は消去されている。
次に、図102(D)に示すように、大当たり遊技演出Bがおこなわれる。この大当たり遊技演出Bでは、表示画面7aにおいて、獲得遊技球数表示XI1と、カウント表示XI2と、カウント目標示唆表示XI3とが継続して表示される。カウント表示XI2は、大当たり遊技演出Aのときよりも大きくなっている。また、この大当たり遊技演出Bでは、獲得遊技球数表示XI1は、獲得出玉が「100」と示され、カウント表示XI2は、六角形状の枠の中に「10」が示されている。ここで、獲得遊技球数表示XI1の獲得出玉数が増えると、カウント表示XI2のカウントも増えるようになっている。具体的には、獲得遊技球数表示XI1の獲得出玉数が「10」増えると、カウント表示XI2のカウントが「1」増え、獲得出玉数が「100」増えると、カウント表示XI2のカウントが「10」増える構成であり、言い換えれば、1回のラウンド遊技(第1大入賞口30へ10個入賞)が終了すると、カウント表示XI2が「10」増える構成である。大当たり遊技演出Bでは、獲得遊技球数表示XI1およびカウント表示XI2は、1R目のラウンド遊技の終了時における表示である。なお、この場合、獲得遊技球数表示XI1において、獲得出玉は、第1大入賞口30に10個を超えて入賞した得た遊技球は含まれていない。
次に、図102(E)に示すように、大当たり遊技演出Cがおこなわれる。この大当たり遊技演出Cでは、表示画面7aにおいて、獲得遊技球数表示XI1と、カウント表示XI2と、カウント目標示唆表示XI3とが継続して表示される。カウント表示XI2は、大当たり遊技演出Bのときよりも大きくなっている。また、この大当たり遊技演出Cでは、獲得遊技球数表示XI1は、獲得出玉が「200」と示され、カウント表示XI2は、六角形状の枠の中に「20」が示されている。ここで、獲得遊技球数表示XI1の獲得出玉数が増えると、カウント表示XI2のカウントも増えるようになっている。具体的には、獲得遊技球数表示XI1の獲得出玉数が「10」増えると、カウント表示XI2のカウントが「1」増え、獲得出玉数が「100」増えると、カウント表示XI2のカウントが「10」増える構成であり、言い換えれば、1回のラウンド遊技(第1大入賞口30へ10個入賞)が終了すると、カウント表示XI2が「10」増える構成である。大当たり遊技演出Cでは、獲得遊技球数表示XI1およびカウント表示XI2は、2R目のラウンド遊技の終了時における表示である。なお、この場合、獲得遊技球数表示XI1において、獲得出玉は、第1大入賞口30に10個を超えて入賞した得た遊技球は含まれていない。
2種類の2R大当たりのうち、今回の大当たりが2R確変大当たりであった場合には、以下の大当たり遊技演出Dがおこなわれ、今回の大当たりが2R潜伏確変大当たりであった場合には、以下の大当たり遊技演出Eがおこなわれる。
今回の大当たりが2R確変大当たりの場合には、図102(F)に示すように、大当たり遊技演出Dがおこなわれる。この大当たり遊技演出Dでは、表示画面7aにおいて、超爆走モード示唆画像XI4が表示される。この超爆走モード示唆画像XI4は、「超爆走モード突入」と表記され、大当たり後の表示モードが超爆走モードになることを示唆する画像であり、詳しくは、大当たり後の遊技状態が確変状態であることを示唆する画像である。
その後、表示画面7aでは、超爆走モードに基づく演出がおこなわれ、すなわち、確変状態であることを示唆する演出がおこなわれる。
今回の大当たりが2R潜伏確変大当たりの場合には、図102(G)に示すように、大当たり遊技演出Eがおこなわれる。この大当たり遊技演出Eでは、表示画面7aにおいて、ゆるりモード示唆画像XI5が表示される。このゆるりモード示唆画像XI5は、「ゆるりモード突入」と表記され、大当たり後の表示モードがゆるりモードになることを示唆する画像であり、詳しくは、大当たり後の遊技状態が潜伏確変状態であることを示唆する画像である。
その後、表示画面7aでは、ゆるりモードに基づく演出がおこなわれ、すなわち、潜伏確変状態であることを示唆する演出がおこなわれる。
[大当たり遊技カウント表示演出B]
図103は、大当たり遊技カウント表示演出Bを説明するための図である。図103の大当たり遊技カウント表示演出Bは、特別図柄の同一変動での演出である。大当たり遊技カウント表示演出Bでは、図103(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出の後、リーチ演出がおこなわれる。このリーチ演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L、8Rが表示画面7aの略中央において7図柄仮停止表示され、装飾図柄8Cが上下方向に高速変動されてリーチ状態が形成される。また、このリーチ演出では、表示画面7aの左下付近に変動回数表示XI6が表示される。この変動回数表示XI6は、前回の大当たり終了後からの特別図柄の変動回数を表している。また、表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図103(B)に示すように、特殊大当たり報知演出がおこなわれる。この特殊大当たり報知演出では、装飾図柄8L,8C,8Rによって2R大当たりを示す2R大当たり図柄が形成される。具体的には、特殊大当たり報知演出において、装飾図柄8L、8Rが7図柄で停止表示され、装飾図柄8Cに特殊図柄(円の内側に三角形が配置された図柄)で停止表示される。装飾図柄8Cに停止表示された特殊図柄が2R大当たりを示唆している。また、特殊大当たり報知演出では、変動回数表示XI6が継続して表示される。
次に、図103(C)に示すように、大当たり遊技演出Aがおこなわれる。この大当たり遊技演出Aでは、表示画面7aにおいて、右側に獲得遊技球数表示XI1が表示され、略中央下にカウント表示XI2が表示され、左側から中央にかけてカウント目標示唆表示XI3が表示される。獲得遊技球数表示XI1は、大当たり遊技中において(ラウンド遊技開始から)、大当たり遊技(ラウンド遊技)により獲得した遊技球数を表す。カウント表示XI2は、カウントダウン方式のカウントを表し、六角形状の枠の中に0以上の整数で表される。この大当たり遊技演出Aでは、獲得遊技球数表示XI1は、獲得出玉が「0」が示され、カウント表示XI2は、六角形状の枠の中に「20」が示されている。カウント目標示唆表示XI3は、カウント表示XI2が目標とするカウント値(最終となり得るカウント値)を示唆する表示であり、「目指せカウント0!」と表記され、カウント表示XI2のカウント表示の目標値が「0」であることを示唆している。なお、この大当たり遊技演出Aでは、変動回数表示XI6の表示は消去されている。
次に、図103(D)に示すように、大当たり遊技演出Bがおこなわれる。この大当たり遊技演出Bでは、表示画面7aにおいて、獲得遊技球数表示XI1と、カウント表示XI2と、カウント目標示唆表示XI3とが継続して表示される。カウント表示XI2は、大当たり遊技演出Aのときよりも大きくなっている。また、この大当たり遊技演出Bでは、獲得遊技球数表示XI1は、獲得出玉が「100」と示され、カウント表示XI2は、六角形状の枠の中に「10」が示されている。ここで、獲得遊技球数表示XI1の獲得出玉数が増えると、カウント表示XI2のカウントが減るようになっている。具体的には、獲得遊技球数表示XI1の獲得出玉数が「10」増えると、カウント表示XI2のカウントが「1」減り、獲得出玉数が「100」増えると、カウント表示XI2のカウントが「10」減る構成であり、言い換えれば、1回のラウンド遊技(第1大入賞口30へ10個入賞)が終了すると、カウント表示XI2が「10」減る構成である。大当たり遊技演出Bでは、獲得遊技球数表示XI1およびカウント表示XI2は、1R目のラウンド遊技の終了時における表示である。なお、この場合、獲得遊技球数表示XI1において、獲得出玉は、第1大入賞口30に10個を超えて入賞した得た遊技球は含まれていない。
次に、図103(E)に示すように、大当たり遊技演出Cがおこなわれる。この大当たり遊技演出Cでは、表示画面7aにおいて、獲得遊技球数表示XI1と、カウント表示XI2と、カウント目標示唆表示XI3とが継続して表示される。カウント表示XI2は、大当たり遊技演出Bのときよりも大きくなっている。また、この大当たり遊技演出Cでは、獲得遊技球数表示XI1は、獲得出玉が「200」と示され、カウント表示XI2は、六角形状の枠の中に「0」が示されている。ここで、獲得遊技球数表示XI1の獲得出玉数が増えると、カウント表示XI2のカウントが減るようになっている。具体的には、獲得遊技球数表示XI1の獲得出玉数が「10」増えると、カウント表示XI2のカウントが「1」減り、獲得出玉数が「100」増えると、カウント表示XI2のカウントが「10」減る構成であり、言い換えれば、1回のラウンド遊技(第1大入賞口30へ10個入賞)が終了すると、カウント表示XI2が「10」減る構成である。大当たり遊技演出Cでは、獲得遊技球数表示XI1およびカウント表示XI2は、2R目のラウンド遊技の終了時における表示である。なお、この場合、獲得遊技球数表示XI1において、獲得出玉は、第1大入賞口30に10個を超えて入賞した得た遊技球は含まれていない。
2種類の2R大当たりのうち、今回の大当たりが2R確変大当たりであった場合には、以下の大当たり遊技演出Dがおこなわれ、今回の大当たりが2R潜伏確変大当たりであった場合には、以下の大当たり遊技演出Eがおこなわれる。
今回の大当たりが2R確変大当たりの場合には、図103(F)に示すように、大当たり遊技演出Dがおこなわれる。この大当たり遊技演出Dでは、表示画面7aにおいて、超爆走モード示唆画像XI4が表示される。この超爆走モード示唆画像XI4は、「超爆走モード突入」と表記され、大当たり後の表示モードが超爆走モードになることを示唆する画像であり、詳しくは、大当たり後の遊技状態が確変状態であることを示唆する画像である。
その後、表示画面7aでは、超爆走モードに基づく演出がおこなわれ、すなわち、確変状態であることを示唆する演出がおこなわれる。
今回の大当たりが2R潜伏確変大当たりの場合には、図103(G)に示すように、大当たり遊技演出Eがおこなわれる。この大当たり遊技演出Eでは、表示画面7aにおいて、ゆるりモード示唆画像XI5が表示される。このゆるりモード示唆画像XI5は、「ゆるりモード突入」と表記され、大当たり後の表示モードがゆるりモードになることを示唆する画像であり、詳しくは、大当たり後の遊技状態が潜伏確変状態であることを示唆する画像である。
その後、表示画面7aでは、ゆるりモードに基づく演出がおこなわれ、すなわち、潜伏確変状態であることを示唆する演出がおこなわれる。
[大当たり遊技カウント表示演出C]
図104は、大当たり遊技カウント表示演出Cを説明するための図である。図104の大当たり遊技カウント表示演出Cは、特別図柄の同一変動での演出である。大当たり遊技カウント表示演出Cでは、図104(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出の後、リーチ演出がおこなわれる。このリーチ演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L、8Rが表示画面7aの略中央において7図柄仮停止表示され、装飾図柄8Cが上下方向に高速変動されてリーチ状態が形成される。また、このリーチ演出では、表示画面7aの左下付近に変動回数表示XI6が表示される。この変動回数表示XI6は、前回の大当たり終了後からの特別図柄の変動回数を表している。また、表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図104(B)に示すように、特殊大当たり報知演出がおこなわれる。この特殊大当たり報知演出では、装飾図柄8L,8C,8Rによって2R大当たりを示す2R大当たり図柄が形成される。具体的には、特殊大当たり報知演出において、装飾図柄8L、8Rが7図柄で停止表示され、装飾図柄8Cに特殊図柄(円の内側に三角形が配置された図柄)で停止表示される。装飾図柄8Cに停止表示された特殊図柄が2R大当たりを示唆している。また、特殊大当たり報知演出では、変動回数表示XI6が継続して表示される。
次に、図104(C)に示すように、大当たり遊技演出Aがおこなわれる。この大当たり遊技演出Aでは、表示画面7aにおいて、右側に獲得遊技球数表示XI1が表示され、略中央下にカウント表示XI2が表示され、左側から中央にかけてカウント目標示唆表示XI3が表示され、上側において期待度示唆エフェクト画像XI7が表示される。獲得遊技球数表示XI1は、大当たり遊技中において(ラウンド遊技開始から)、大当たり遊技(ラウンド遊技)により獲得した遊技球数を表す。カウント表示XI2は、カウントダウン方式のカウントを表し、六角形状の枠の中に0以上の整数で表される。この大当たり遊技演出Aでは、獲得遊技球数表示XI1は、獲得出玉が「0」が示され、カウント表示XI2は、六角形状の枠の中に「20」が示されている。カウント目標示唆表示XI3は、カウント表示XI2が目標とするカウント値(最終となり得るカウント値)を示唆する表示であり、「目指せカウント0!」と表記され、カウント表示XI2のカウント表示の目標値が「0」であることを示唆している。なお、この大当たり遊技演出Aでは、変動回数表示XI6の表示は消去されている。
また、期待度示唆エフェクト画像XI7は、特殊大当たり報知演出での大当たりが2R確変大当たりである期待度を示唆する画像であり、エフェクトの色によってその期待度を示唆している。エフェクトの色が青色の場合、2R確変大当たりである期待度が最も低く、エフェクトの色が黄色の場合、2R確変大当たりである期待度が青色よりも高く、エフェクトの色が緑色の場合、2R確変大当たりである期待度が黄色よりも高く、エフェクトの色が紫色の場合、2R確変大当たりである期待度が緑色よりも高く、エフェクトの色が赤色の場合、2R確変大当たりである期待度が最も高くなるように構成されている。
この大当たり遊技演出Aにおける期待度示唆エフェクト画像XI7は、エフェクトの色が青色となっている。
次に、図104(D)に示すように、大当たり遊技演出Bがおこなわれる。この大当たり遊技演出Bでは、表示画面7aにおいて、獲得遊技球数表示XI1と、カウント表示XI2と、カウント目標示唆表示XI3と期待度示唆エフェクト画像XI7とが継続して表示される。カウント表示XI2は、大当たり遊技演出Aのときよりも大きくなっている。また、この大当たり遊技演出Bでは、獲得遊技球数表示XI1は、獲得出玉が「100」と示され、カウント表示XI2は、六角形状の枠の中に「10」が示されている。ここで、獲得遊技球数表示XI1の獲得出玉数が増えると、カウント表示XI2のカウントが減るようになっている。具体的には、獲得遊技球数表示XI1の獲得出玉数が「10」増えると、カウント表示XI2のカウントが「1」減り、獲得出玉数が「100」増えると、カウント表示XI2のカウントが「10」減る構成であり、言い換えれば、1回のラウンド遊技(第1大入賞口30へ10個入賞)が終了すると、カウント表示XI2が「10」減る構成である。大当たり遊技演出Bでは、獲得遊技球数表示XI1およびカウント表示XI2は、1R目のラウンド遊技の終了時における表示である。なお、この場合、獲得遊技球数表示XI1において、獲得出玉は、第1大入賞口30に10個を超えて入賞した得た遊技球は含まれていない。また、期待度示唆エフェクト画像XI7は、エフェクトが青色から緑色となり、2R確変大当たりへの期待度が上昇したことを示している。
次に、図104(E)に示すように、大当たり遊技演出Cがおこなわれる。この大当たり遊技演出Cでは、表示画面7aにおいて、獲得遊技球数表示XI1と、カウント表示XI2と、カウント目標示唆表示XI3と期待度示唆エフェクト画像XI7とが継続して表示される。カウント表示XI2は、大当たり遊技演出Bのときよりも大きくなっている。また、この大当たり遊技演出Cでは、獲得遊技球数表示XI1は、獲得出玉が「200」と示され、カウント表示XI2は、六角形状の枠の中に「0」が示されている。ここで、獲得遊技球数表示XI1の獲得出玉数が増えると、カウント表示XI2のカウントが減るようになっている。具体的には、獲得遊技球数表示XI1の獲得出玉数が「10」増えると、カウント表示XI2のカウントが「1」減り、獲得出玉数が「100」増えると、カウント表示XI2のカウントが「10」減る構成であり、言い換えれば、1回のラウンド遊技(第1大入賞口30へ10個入賞)が終了すると、カウント表示XI2が「10」減る構成である。大当たり遊技演出Cでは、獲得遊技球数表示XI1およびカウント表示XI2は、2R目のラウンド遊技の終了時における表示である。なお、この場合、獲得遊技球数表示XI1において、獲得出玉は、第1大入賞口30に10個を超えて入賞した得た遊技球は含まれていない。また、期待度示唆エフェクト画像XI7は、エフェクトが緑色から赤色となり、2R確変大当たりへの期待度が最高潮に達したことを示している。
2種類の2R大当たりのうち、今回の大当たりが2R確変大当たりであった場合には、以下の大当たり遊技演出Dがおこなわれ、今回の大当たりが2R潜伏確変大当たりであった場合には、以下の大当たり遊技演出Eがおこなわれる。
今回の大当たりが2R確変大当たりの場合には、図104(F)に示すように、大当たり遊技演出Dがおこなわれる。この大当たり遊技演出Dでは、表示画面7aにおいて、超爆走モード示唆画像XI4が表示される。この超爆走モード示唆画像XI4は、「超爆走モード突入」と表記され、大当たり後の表示モードが超爆走モードになることを示唆する画像であり、詳しくは、大当たり後の遊技状態が確変状態であることを示唆する画像である。
その後、表示画面7aでは、超爆走モードに基づく演出がおこなわれ、すなわち、確変状態であることを示唆する演出がおこなわれる。
今回の大当たりが2R潜伏確変大当たりの場合には、図104(G)に示すように、大当たり遊技演出Eがおこなわれる。この大当たり遊技演出Eでは、表示画面7aにおいて、ゆるりモード示唆画像XI5が表示される。このゆるりモード示唆画像XI5は、「ゆるりモード突入」と表記され、大当たり後の表示モードがゆるりモードになることを示唆する画像であり、詳しくは、大当たり後の遊技状態が潜伏確変状態であることを示唆する画像である。
その後、表示画面7aでは、ゆるりモードに基づく演出がおこなわれ、すなわち、潜伏確変状態であることを示唆する演出がおこなわれる。
[変形例]
上記大当たり遊技カウント表示演出A~Cでは、獲得遊技球数表示XI1において、獲得出玉は、第1大入賞口30に10個を超えて入賞した得た遊技球は含まれていない。これに限られず、獲得遊技球数表示XI1において、獲得出玉は、第1大入賞口30に10個を超えて入賞した得た遊技球は含まれるようにしてもよい。
上記大当たり遊技カウント表示演出A~Cでは、特殊大当たりの場合、すなわち、2R大当たりの場合に大当たり遊技演出A~Eがおこなわれ、16R大当たりのときは、上記大当たり遊技カウント表示演出A~Cがおこなわれない構成である。しかしながら、これに限られず、16R大当たりのときも上記大当たり遊技カウント表示演出A~Cにおける大当たり遊技演出をおこなうようにしてもよい。
[効果例]
上記大当たり遊技カウント表示演出A~Cでは、大当たり遊技中において、大当たり遊技により獲得した遊技球数を表す獲得遊技球数表示XI1と、カウントを表すカウント表示XI2とをおこない、その後、獲得遊技球数表示XI1の変化に応じてカウント表示XI2を変化させる。この構成によれば、大当たり遊技(ラウンド遊技)が進行に応じて(消化に応じて)カウント表示XI2も進行していくので、大当たり遊技の最後に告知されるモードが超爆走モードであることへの期待感を徐々に盛り上げることができ、比較的退屈な大当たり遊技(ラウンド遊技)を盛り上げることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記大当たり遊技カウント表示演出A~Cでは、大当たり遊技演出において、獲得遊技球数表示XI1は、第1大入賞口30以外の入賞口に入賞することにより獲得した遊技球によって変化せず、第1大入賞口30への入賞に基づく遊技球の獲得によってのみ変化する。この構成によれば、カウント表示XI2は、第1大入賞口30への入賞と分かり易く連動するので、遊技者は、大当たり遊技(ラウンド遊技)の進行を認識し易くなり、大当たり遊技の最後に告知されるモードが超爆走モードであることへの期待感を徐々に盛り上げることができ、比較的退屈な大当たり遊技(ラウンド遊技)を盛り上げることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記大当たり遊技カウント表示演出A~Cでは、大当たり遊技演出の前(すなわち、リーチ演出や特殊大当たり報知演出時)において、特別図柄の変動回数を表す変動回数表示XI6がおこなわれる。この構成によれば、大当たり遊技演出前に変動回数表示XI6がおこなわれることにより、ハマればハマるほど大当たりへの期待感を徐々に高めることができ、その後の大当たり遊技演出(ラウンド遊技)をさらに盛り上げることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記大当たり遊技カウント表示演出A~Cでは、大当たり遊技演出の前(すなわち、リーチ演出や特殊大当たり報知演出時)において、特別図柄の変動回数を表す変動回数表示XI6がおこなわれ、大当たり遊技演出時には、リセット(消去)される。この構成によれば、大当たり遊技演出前に変動回数表示XI6がおこなわれることにより、ハマればハマるほど大当たりへの期待感を徐々に高めることができ、かつ、リセットにより当たった事による安堵を付与することができ、その後の大当たり遊技演出(ラウンド遊技)をさらに盛り上げることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記大当たり遊技カウント表示演出A~Cでは、大当たり遊技演出において、獲得遊技球数表示XI1の変化に応じてカウント表示XI2を変化させた後、大当たり遊技の最後に、2R確変大当たりの場合には大当たり後の遊技状態が確変状態であることを示唆する超爆走モード示唆画像XI4が表示され、2R潜伏確変大当たりの場合には大当たり後の遊技状態が時短状態(低確高ベース状態)であることを示唆するゆるりモード示唆画像XI5が表示される。この構成によれば、大当たり遊技中に、獲得遊技球数表示XI1とカウント表示XI2とを表示し、大当たり遊技の最後に超爆走モード示唆画像XI4またはモード示唆画像XI5の表示がなされるので、遊技者は、獲得遊技球数表示XI1とカウント表示XI2とで盛り上がった遊技者の気持ちも冷めないうちに次のモードを認識することができ、比較的退屈な大当たり遊技中の演出をおおいに楽しむことができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様I-1]
複数の表示演出を実行可能な表示手段を備える遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第1の表示演出をおこなう場合があり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第2の表示演出をおこなう場合があり、
前記第1の表示演出は、大当たり遊技中において、大当たり遊技により獲得した遊技媒体数を表す獲得遊技媒体数表示と、カウントを表すカウント表示とをおこなう演出であり、
前記第2の表示演出は、前記第1の表示演出の後におこなわれ、前記獲得遊技媒体数表示の変化に応じて前記カウント表示を変化させる演出である、
ことを特徴とする遊技機。
[態様I-2]
態様I-1に記載の遊技機であって、
前記第2の表示演出における前記獲得遊技媒体表示は、大当たり遊技中において、大入賞口以外の入賞口に入賞することによって獲得した遊技媒体によっては変化せず、大入賞口の入賞に基づく遊技媒体の獲得によって変化する、
ことを特徴とする遊技機。
[態様I-3]
態様I-2に記載の遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第3の表示演出をおこなう場合があり、
前記第3の表示演出は、前記第1の表示演出の前におこなわれ、特別図柄の変動回数を表す変動回数表示をおこなう演出である、
ことを特徴とする遊技機。
[態様I-4]
態様I-3に記載の遊技機であって、
前記第3の表示演出における前記変動回数表示は、前記第1の表示演出がおこなわれる前に消去される、
ことを特徴とする遊技機。
[態様I-5]
態様I-4に記載の遊技機であって、
前記遊技機は、大当たりの場合には、第1の大当たりと、前記第1の大当たりよりも遊技者に有利な第2の大当たりとを含む複数の大当たりの中から一つ大当たりが選択され、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第4の表示演出をおこなう場合があり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第5の表示演出をおこなう場合があり、
前記第4の表示演出は、前記大当たりが第1の大当たりの場合において、前記第2の表示演出の後におこなわれ、第1の表示をおこなう演出であり、
前記第5の表示演出は、前記大当たりが第2の大当たりの場合において、前記第2の表示演出の後におこなわれ、第1の表示とは異なる第2の表示をおこなう演出であり、
前記第2の表示は、前記第1の表示よりも遊技者に有利な遊技状態であることを示唆する、
ことを特徴とする遊技機。
本実施形態の遊技機1では、図28の遊技状態管理処理に示すように、低確率状態中(通常状態)において、特別図柄の変動回数が500回となったとき(天井カウンタが0となったとき)には、遊タイム(低確時短状態)に移行する。この遊タイムは、特別図柄が700回変動するまで継続されるようになっている。
以下に図105~図107を用いてダブルタイマ表示演出A~Cについて説明する。このダブルタイマ表示演出は、遊技状態が、通常状態、時短状態(低確低ベース状態)、または、確変状態(高確高ベース状態)における装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、ダブルタイマ表示演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aまたはサブ表示画面64に画像を表示させる。
[ダブルタイマ表示演出A]
図105は、ダブルタイマ表示演出Aを説明するための図である。図105のダブルタイマ表示演出Aは、特別図柄の同一変動での演出である。ダブルタイマ表示演出Aでは、図105(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。また、表示画面7aの左下に保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されている。このときの保留アイコン9Aと変動アイコン9Cの色は、白色である。保留アイコン9Aまたは変動アイコン9Cは、アイコンの色で大当たり期待度を示唆している。この場合、アイコンの色が、白色だと最も大当たり期待度が低く、黄色だと3番目に大当たり期待度が高く、緑色だと2番目に大当たり期待度が高く、赤色だと1番大当たり期待度が高い構成となっている。
次に、図105(B)に示すように、第1タイマ表示演出がおこなわれる。この第1タイマ表示演出では、表示画面7aの略中央に第1タイマ表示XJ1が表示される。この第1タイマ表示XJ1は、後述の第2タイマ表示XJ2よりも長い時間間隔のカウントアップ(タイマ動作)を表す表示であり、具体的には、15秒ごとのカウントアップを表す表示である。第1タイマ表示XJ1は、四角形状の枠部の中にタイマ値が表示される。このとき、図105(B)に示すように、第1タイマ表示XJ1は、タイマ値が0秒を表す「00:00」と表示され、枠部の色が青色となっている。この第1タイマ表示XJ1は、この表示後消えて、カウントアップ時に再表示される。なお、第1タイマ表示XJ1は、例えば、1秒よりも長い間隔のカウントアップを表す表示であればよい。
次に、図105(C)に示すように、第2タイマ表示演出がおこなわれる。この第2タイマ表示演出では、表示画面7aの右上に第2タイマ表示XJ2が表示される。この第2タイマ表示演出時には、第1タイマ表示XJ1は、消えている。この第2タイマ表示XJ2は、上述の第1タイマ表示XJ1よりも短い時間間隔のカウントアップ(タイマ動作)を表す表示であり、具体的には、1秒ごとのカウントアップを表す表示である。このとき、図105(C)に示すように、第2タイマ表示XJ2は、タイマ値が0秒を表す「0」と表示されている。この第2タイマ表示XJ2は、この表示後も表示画面7aの右上に継続して表示される。なお、第2タイマ表示XJ2は、例えば、1秒以下の間隔のカウントアップを表す表示であればよい。
次に、図105(D)に示すように、第1タイマ出現演出がおこなわれる。この第1タイマ出現演出では、表示画面7aの右上に第2タイマ表示XJ2が継続して表示され、表示画面7aの略中央に第1タイマ表示XJ1が再表示される。第2タイマ表示XJ2は、1秒ごとのカウントアップをおこないタイマ値が「10」となっており、第1タイマ表示XJ1は、15秒間隔でのカウントアップをおこないタイマ値が「15:00」となっている。
次に、図105(E)に示すように、第1タイマ態様変化演出がおこなわれる。この第1タイマ態様変化演出では、表示画面7aの右上に第2タイマ表示XJ2が継続して表示され、表示画面7aの略中央において、第1タイマ表示XJ1の態様が変化する。具体的には、第1タイマ表示XJ1は、表示画面7aの表面を回転しつつ、拡大しつつ、枠部の色が青色から緑色、赤色などに変化している。なお、これに限られず、第1タイマ表示XJ1は、表示画面7aを手前側から奥側に回転してもよいし、タイマ値のフォントを変化させてもいいし、移動してもいい。
次に、図105(F)に示すように、第1タイマ消滅演出がおこなわれる。この第1タイマ消滅演出では、表示画面7aの右上に第2タイマ表示XJ2は継続して表示されつつ、第1タイマ表示XJ1は、徐々に消える。
次に、図105(G)に示すように、タイムアップ演出Aがおこなわれる。このタイムアップ演出Aでは、表示画面7aの右上に第2タイマ表示XJ2が継続して表示され、表示画面7aの略中央に第1タイマ表示XJ1が再表示される。このとき、第1タイマ表示XJ1は、上記第1タイマ態様変化演出のごとく態様変化する。また、この場合、第1タイマ表示XJ1は、タイマ値が「30:00」(30秒)となってタイムアップとなる。第1タイマ表示XJ1は、態様変化後消去される。また、このとき、第2タイマ表示XJ2は、タイマ値が「25」(25秒)を表している。
次に、図105(H)に示すように、チャンスアップ演出Aがおこなわれる。このチャンスアップ演出Aは、第1タイマ表示XJ1がタイムアップしたことによっておこなわれ、表示画面7aにおいて第1タイマ表示XJ1が表示されていた位置にチャンスアップ画像XJ3が表示されると共に、保留アイコン9Aが青色から緑色に保留変化(図のハッチング部分)する。保留変化により、保留変化した保留アイコン9Aに対応する変動における大当たり期待度が向上することを表している。チャンスアップ画像XJ3は、大当たり期待度がアップしたことを示唆する画像であり、図105(H)では、「チャンス」と表記されている。
次に、図105(I)に示すように、タイムアップ演出Bがおこなわれる。このタイムアップ演出Bでは、表示画面7aの右上に第2タイマ表示XJ2が継続して表示される。この場合、第2タイマ表示XJ2は、タイマ値が「30」(30秒)となってタイムアップとなる。
次に、図105(J)に示すように、チャンスアップ演出Bがおこなわれる。このチャンスアップ演出Bは、第2タイマ表示XJ2がタイムアップしたことによっておこなわれ、表示画面7aの略中央にチャンスアップ画像XJ3が表示されると共に、保留アイコン9Aが緑色から赤色に保留変化(図のクロスハッチング部分)する。この保留変化により、保留変化した保留アイコン9Aに対応する変動における大当たり期待度が、チャンスアップ演出Aのときよりもさらに上昇したことを表している。チャンスアップ画像XJ3は、図105(J)では、「激アツ」と表記され、チャンスアップ演出Aのときよりもさらに大当たり期待度が上昇したことを示唆している。
[ダブルタイマ表示演出B]
図106は、ダブルタイマ表示演出Bを説明するための図である。図106のダブルタイマ表示演出Bは、特別図柄の同一変動での演出である。ダブルタイマ表示演出Bでは、図106(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。また、表示画面7aの左下に保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されている。このときの保留アイコン9Aと変動アイコン9Cの色は、白色である。保留アイコン9Aまたは変動アイコン9Cは、アイコンの色で大当たり期待度を示唆している。この場合、アイコンの色が、白色だと最も大当たり期待度が低く、黄色だと3番目に大当たり期待度が高く、緑色だと2番目に大当たり期待度が高く、赤色だと1番大当たり期待度が高い構成となっている。
次に、図106(B)に示すように、第1タイマ表示演出がおこなわれる。この第1タイマ表示演出では、表示画面7aの略中央に第1タイマ表示XJ1が表示される。この第1タイマ表示XJ1は、後述の第2タイマ表示XJ2よりも長い時間間隔のカウントダウン(タイマ動作)を表す表示であり、具体的には、タイマ値が20秒ごとのカウントダウンを表す表示である。第1タイマ表示XJ1は、四角形状の枠部の中にタイマ値が表示される。このとき、図106(B)に示すように、第1タイマ表示XJ1は、タイマ値が40秒を表す「40:00」と表示され、枠部の色が青色となっている。この第1タイマ表示XJ1は、この表示後消えて、カウントダウン時に再表示される。なお、第1タイマ表示XJ1は、例えば、1秒よりも長い間隔のカウントダウンを表す表示であればよい。
次に、図106(C)に示すように、第2タイマ表示演出がおこなわれる。この第2タイマ表示演出では、表示画面7aの右上に第2タイマ表示XJ2が表示される。この第2タイマ表示演出時には、第1タイマ表示XJ1は、消えている。この第2タイマ表示XJ2は、上述の第1タイマ表示XJ1よりも短い時間間隔のカウントアップ(タイマ動作)を表す表示であり、具体的には、1秒ごとのカウントダウンを表す表示である。このとき、図106(C)に示すように、第2タイマ表示XJ2は、タイマ値が20秒を表す「20」と表示されている。この第2タイマ表示XJ2は、この表示後も表示画面7aの右上に継続して表示される。なお、第2タイマ表示XJ2は、例えば、1秒以下の間隔のカウントダウンを表す表示であればよい。
次に、図106(D)に示すように、第1タイマ出現演出がおこなわれる。この第1タイマ出現演出では、表示画面7aの右上に第2タイマ表示XJ2が継続して表示され、表示画面7aの略中央に第1タイマ表示XJ1が再表示される。第2タイマ表示XJ2は、1秒ごとのカウントダウンをおこないタイマ値が「10」となっており、第1タイマ表示XJ1は、20秒間隔でのカウントダウンをおこないタイマ値が「20:00」となっている。
次に、図106(E)に示すように、第1タイマ態様変化演出がおこなわれる。この第1タイマ態様変化演出では、表示画面7aの右上に第2タイマ表示XJ2が継続して表示され、表示画面7aの略中央において、第1タイマ表示XJ1の態様が変化する。具体的には、第1タイマ表示XJ1は、表示画面7aの表面を回転しつつ、拡大しつつ、枠部の色が青色から緑色、赤色などに変化している。なお、これに限られず、第1タイマ表示XJ1は、表示画面7aを手前側から奥側に回転してもよいし、タイマ値のフォントを変化させてもいいし、移動してもいい。
次に、図106(F)に示すように、第1タイマ消滅演出がおこなわれる。この第1タイマ消滅演出では、表示画面7aの右上に第2タイマ表示XJ2は継続して表示されつつ、第1タイマ表示XJ1は、徐々に消える。
次に、図106(G)に示すように、タイムアップ演出Aがおこなわれる。このタイムアップ演出Aでは、表示画面7aの右上に第2タイマ表示XJ2が継続して表示され、タイマ値が「0」(0秒)となってタイマアップとなる。
次に、図106(H)に示すように、チャンスアップ演出Aがおこなわれる。このチャンスアップ演出Aは、第2タイマ表示XJ2がタイムアップしたことによっておこなわれ、表示画面7aの略中央にチャンスアップ画像XJ3が表示されると共に、保留アイコン9Aが青色から緑色に保留変化(図のハッチング部分)する。保留変化により、保留変化した保留アイコン9Aに対応する変動における大当たり期待度が向上することを表している。チャンスアップ画像XJ3は、大当たり期待度がアップしたことを示唆する画像であり、図106(H)では、「チャンス」と表記されている。
次に、図106(I)に示すように、タイムアップ演出Bがおこなわれる。このタイムアップ演出Bでは、表示画面7aの略中央に第1タイマ表示XJ1が再表示される。このとき、第1タイマ表示XJ1は、上記第1タイマ態様変化演出のごとく態様変化する。また、この場合、第1タイマ表示XJ1は、タイマ値が「00:00」(0秒)となってタイムアップとなる。第1タイマ表示XJ1は、態様変化後消去される。
次に、図106(J)に示すように、チャンスアップ演出Bがおこなわれる。このチャンスアップ演出Bは、第1タイマ表示XJ1がタイムアップしたことによっておこなわれ、表示画面7aの略中央にチャンスアップ画像XJ3が表示されると共に、保留アイコン9Aが緑色から赤色に保留変化(図のクロスハッチング部分)する。この保留変化により、保留変化した保留アイコン9Aに対応する変動における大当たり期待度が、チャンスアップ演出Aのときよりもさらに上昇したことを表している。チャンスアップ画像XJ3は、図106(J)では、「激アツ」と表記され、チャンスアップ演出Aのときよりもさらに大当たり期待度が上昇したことを示唆している。
[ダブルタイマ表示演出C]
図107は、ダブルタイマ表示演出Cを説明するための図である。図107のダブルタイマ表示演出Cは、特別図柄の同一変動での演出である。ダブルタイマ表示演出Cでは、図107(A)に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動する。また、表示画面7aの左下に保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されている。このときの保留アイコン9Aと変動アイコン9Cの色は、白色である。保留アイコン9Aまたは変動アイコン9Cは、アイコンの色で大当たり期待度を示唆している。この場合、アイコンの色が、白色だと最も大当たり期待度が低く、黄色だと3番目に大当たり期待度が高く、緑色だと2番目に大当たり期待度が高く、赤色だと1番大当たり期待度が高い構成となっている。
次に、図107(B)に示すように、第1タイマ表示演出がおこなわれる。この第1タイマ表示演出では、表示画面7aの略中央に第1タイマ表示XJ1が表示される。この第1タイマ表示XJ1は、後述の第2タイマ表示XJ2よりも長い時間間隔のカウントダウン(タイマ動作)を表す表示であり、具体的には、10秒ごとのカウントダウンを表す表示である。第1タイマ表示XJ1は、四角形状の枠部の中にタイマ値が表示される。このとき、図107(B)に示すように、第1タイマ表示XJ1は、20秒を表す「20:00」と表示され、枠部の色が青色となっている。この第1タイマ表示XJ1は、この表示後消えて、カウントダウン時に再表示される。なお、第1タイマ表示XJ1は、例えば、1秒よりも長い間隔のカウントダウンを表す表示であればよい。
次に、図107(C)に示すように、第2タイマ表示演出がおこなわれる。この第2タイマ表示演出では、表示画面7aの右上に第2タイマ表示XJ2が表示される。この第2タイマ表示演出時には、第1タイマ表示XJ1は、消えている。この第2タイマ表示XJ2は、上述の第1タイマ表示XJ1よりも短い時間間隔のカウントアップ(タイマ動作)を表す表示であり、具体的には、1秒ごとのカウントダウンを表す表示である。このとき、図107(C)に示すように、第2タイマ表示XJ2は、20秒を表す「20」と表示されている。この第2タイマ表示XJ2は、この表示後も表示画面7aの右上に継続して表示される。なお、第2タイマ表示XJ2は、例えば、1秒以下の間隔のカウントダウンを表す表示であればよい。
次に、図107(D)に示すように、第1タイマ出現演出がおこなわれる。この第1タイマ出現演出では、表示画面7aの右上に第2タイマ表示XJ2が継続して表示され、表示画面7aの略中央に第1タイマ表示XJ1が再表示される。第2タイマ表示XJ2は、1秒ごとのカウントダウンをおこない「10」となっており、第1タイマ表示XJ1は、10秒間隔でのカウントダウンをおこない「10:00」となっている。すなわち、第1タイマ表示XJ1と第2タイマ表示XJ2とのタイマ値は、同じとなる。
次に、図107(E)に示すように、第1タイマ態様変化演出がおこなわれる。この第1タイマ態様変化演出では、表示画面7aの右上に第2タイマ表示XJ2が継続して表示され、表示画面7aの略中央において、第1タイマ表示XJ1の態様が変化する。具体的には、第1タイマ表示XJ1は、表示画面7aの表面を回転しつつ、拡大しつつ、枠部の色が青色から緑色、赤色などに変化している。なお、これに限られず、第1タイマ表示XJ1は、表示画面7aを手前側から奥側に回転してもよいし、タイマ値のフォントを変化させてもいいし、移動してもいい。
次に、図107(F)に示すように、第1タイマ消滅演出がおこなわれる。この第1タイマ消滅演出では、表示画面7aの右上に第2タイマ表示XJ2は継続して表示されつつ、第1タイマ表示XJ1は、徐々に消える。
次に、図107(G)に示すように、タイムアップ演出がおこなわれる。このタイムアップ演出では、表示画面7aの右上に第2タイマ表示XJ2が継続して表示され、略中央に第1タイマ表示XJ1が表示される。この場合、第1タイマ表示XJ1は、タイマ値が「00:00」(0秒)となってタイムアップとなり、さらに、第2タイマ表示XJ2は、タイマ値が「0」(0秒)となってタイマアップとなる。なお、このとき、第1タイマ表示XJ1は、上記第1タイマ態様変化演出のごとく態様変化する。第1タイマ表示XJ1は、態様変化後消去される。
次に、図107(H)に示すように、チャンスアップ演出がおこなわれる。このチャンスアップ演出は、第1タイマ表示XJ1および第2タイマ表示XJ2がタイムアップしたことによっておこなわれ、表示画面7aの略中央にチャンスアップ画像XJ3が表示されると共に、保留アイコン9Aが青色から赤色に保留変化(図のクロスハッチング部分)する。保留変化により、保留変化した保留アイコン9Aに対応する変動における大当たり期待度が大幅に上昇することを表している。チャンスアップ画像XJ3は、大当たり期待度がアップしたことを示唆する画像であり、図107(H)では、「激アツ」と表記され、大当たり期待度が大幅に上昇したことを示唆している。
上記ダブルタイマ表示演出A~Cにおいて、第2タイマ表示XJ2の態様は変化しない。しかし、第2タイマ表示XJ2の態様が変化する構成でもいい。例えば、第2タイマ表示XJ2が拡大したり、縮小したり、色が変化したり、回転したり、エフェクトが表示されたりしてもよい。
[効果例]
上記ダブルタイマ表示演出A~Cでは、同一変動において、比較的長い時間間隔(ダブルタイマ表示演出Bでは20秒)でタイマ動作表示(カウントアップ表示またはカウントダウン表示)をおこなう第1タイマ表示XJ1と、比較的短い時間間隔(0.01秒)でおこなう第2タイマ表示XJ2とがおこなわれる。この構成によれば、2つのタイマ表示を異なる時間軸で体験することができ、タイマ表示に対して、スリル感、サプライズ感を付与することができ、タイマ演出の興趣を向上させることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記ダブルタイマ表示演出A~Cでは、第1タイマ表示XJ1は、第1タイマ態様変化演出において、タイマ動作表示(カウントアップ表示またはカウントダウン表示)をおこなうタイミングで表示され、かつ、第2タイマ表示XJ2よりも大きく表示される。この構成によれば、第1タイマ表示XJ1を遊技者に印象付けることができ、すなわち、2つの異なる時間軸となるタイマ表示を遊技者に認識し易くすることができ、2つの異なるタイマ表示に遊技者の興味を惹き付けることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記ダブルタイマ表示演出A~Cでは、第1タイマ表示XJ1は、タイマ動作表示(カウントアップ表示またはカウントダウン表示)をおこなうタイミングにおいて、所定の態様変化をおこなう。この構成によれば、第1タイマ表示XJ1の態様の変化によって、第1タイマ表示XJ1を遊技者に印象付けることができ、すなわち、2つの異なる時間軸となるタイマ表示を遊技者に認識し易くすることができ、2つの異なるタイマ表示に遊技者の興味を惹き付けることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記ダブルタイマ表示演出A~Cでは、第1タイマ表示XJ1は、タイマ動作表示(カウントアップ表示またはカウントダウン表示)をおこなうタイミングにおいて、回転する。この構成によれば、第1タイマ表示XJ1が回転することによって、第1タイマ表示XJ1を遊技者に印象付けることができ、すなわち、2つの異なる時間軸となるタイマ表示を遊技者に認識し易くすることができ、2つの異なるタイマ表示に遊技者の興味を惹き付けることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記ダブルタイマ表示演出A~Cでは、第1タイマ表示XJ1は、タイマ動作表示(カウントアップ表示またはカウントダウン表示)をおこなうタイミングにおいて、色変化する。この構成によれば、第1タイマ表示XJ1が色変化することによって、第1タイマ表示XJ1を遊技者に印象付けることができ、すなわち、2つの異なる時間軸となるタイマ表示を遊技者に認識し易くすることができ、2つの異なるタイマ表示に遊技者の興味を惹き付けることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様XJ-1]
複数の表示演出を実行可能な表示手段を備える遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第1の表示演出をおこなう場合があり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第2の表示演出をおこなう場合があり、
前記第1の表示演出は、比較的長い時間間隔でタイマ動作表示をおこなう第1のタイマ表示をおこなう演出であり、
前記第2の表示演出は、比較的短い時間間隔でタイマ動作表示をおこなう第2のタイマ表示をおこなう演出であり、
前記第1の表示演出と前記第2の表示演出とを含む組み合わせ演出がおこなわれる場合があり、
前記組み合わせ演出では、同一変動において、前記第1の表示演出と、前記第2の表示演出とがおこなわれる
ことを特徴とする遊技機。
[態様XJ-2]
態様XJ-1に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出では、前記第1の表示演出の前記第1のタイマ表示は、前記タイマ動作表示をおこなうタイミングで、前記第2のタイマ表示よりも大きく表示される、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XJ-3]
態様XJ-2に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出では、前記第1の表示演出の前記第1のタイマ表示は、前記タイマ動作表示をおこなうタイミングにおいて、所定の態様変化をおこなう、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XJ-4]
態様XJ-3に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出では、前記第1の表示演出の前記第1のタイマ表示は、前記タイマ動作表示をおこなうタイミングにおいて、前記所定の態様変化として回転する、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XJ-5]
態様XJ-3または態様XJ-4に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出では、前記第1の表示演出の前記第1のタイマ表示は、前記タイマ動作表示をおこなうタイミングにおいて、前記所定の態様変化として色が変化する、
ことを特徴とする遊技機。
上述した本実施形態の遊技機1において、大当たりした場合には、大当たり後の遊技状態が確変遊技状態(高確高ベース状態)の場合と、時短遊技状態(低確高ベース状態)の場合とがあるが、確変遊技状態、または、時短遊技状態のともに、特別図柄の変動回数が100回となると、通常遊技状態に移行する。
ここで、本実施形態の遊技機1において、以下のような3つの大当たりを設けるようにしてもよい。
1.大当たり後、遊技状態が確変遊技状態となり、特別図柄の変動回数が第1の規定回数となると、通常遊技状態に移行する大当たりK1。
2.大当たり後、遊技状態が確変遊技状態となり、特別図柄の変動回数が第2の規定回数となると、通常遊技状態に移行する大当たりK2。
3.大当たり後、遊技状態が確変遊技状態となり、特別図柄の変動回数が第1の規定回数となると、時短遊技状態に移行し、さらに、特別図柄の変動回数が第2の規定回数となると通常遊技状態に移行する大当たりK3。
大当たりK1~K3は、大当たりのときの所定の確率で選択される。
以下に説明する最終画面表示演出Aは、大当たりK1に基づく大当たり遊技後における表示演出を表し、最終画面表示演出Bは、大当たりK2に基づく大当たり遊技後における表示演出を表し、最終画面表示演出Cは、大当たりK3に基づく大当たり遊技後における表示演出を表す。
また、本実施形態では、上記第1の規定回数を100回とし、上記第2の規定回数を200回とする。しかし、これに限られず、第1の規定回数は、第2の規定回数より小さければ、任意の数でもよい。第2の規定回数は、第1の規定回数より大きければ、任意の数でもよい。
なお、通常遊技状態は、比較的遊技者に不利な遊技状態であるので、不利遊技状態とも呼び、時短遊技状態、および、確変遊技状態は、比較的遊技者に有利な遊技状態であるので、総称して有利遊技状態とも呼ぶ。
以下に図108~図110を用いて最終画面表示演出A~Cについて説明する。この最終画面表示演出は、遊技状態が、通常状態、時短状態(低確低ベース状態)、または、確変状態(高確高ベース状態)における装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、最終画面表示演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aまたはサブ表示画面64に画像を表示させる。
[最終画面表示演出A]
図108は、最終画面表示演出Aを説明するための図である。この最終画面表示演出Aは、確変遊技演出と、結果情報表示演出と、通常遊技演出とを含む。確変遊技演出は、大当たりK1後に突入する確変遊技状態(高確高ベース状態)において第1の規定回数まで、特別図柄の変動回数が残り5回のときの変動の表示演出であり、結果情報表示演出は、第1の規定回数(100回)となったときの変動における表示演出であり、通常遊技演出は、通常遊技状態に移行したときの変動における表示演出である。この結果情報表示演出Aでは、表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
最終画面表示演出Aでは、大当たりK1の後の確変遊技状態において、図108(A)に示すように、確変遊技演出がおこなわれる。この確変遊技演出では、表示画面7aにおいて、左上に右打ち示唆表示XK1が表示され、右上に確変示唆表示XK2が表示され、右下に確変残り回数表示XK3が表示され、略中央で装飾図柄8L,8C,8Rの変動演出がおこなわれ、下側に味方キャラクタCRAが表示される。右打ち示唆表示XK1は、遊技者に右打ちするように促す表示である。確変示唆表示XK2は、遊技状態が確変遊技状態であることを示唆する表示である。確変残り回数表示XK3は、確変遊技状態があと何回継続されるのかを示唆する表示である。この回数は、特別図柄の変動回数を表す。図108(A)では、第1の規定回数まで、特別図柄の変動回数が残り5回であるので、確変残り回数表示XK3は、「後5回」と表されている。
次に、大当たりK1の後、第1の規定回数(100回)となると、図108(B)に示すように、結果情報表示演出がおこなわれる。この結果情報表示演出では、表示画面7aにおいて、結果情報表示XK4が表示される。この結果情報表示XK4は、現時点での連チャン中の遊技状態の結果を表す情報を含んでいる。「連チャン中」とは、通常遊技状態で大当たり(初大当たりとも呼ぶ)した後、確変遊技状態または時短遊技状態となり、その後、通常遊技状態(大当たり遊技中を除く)に戻るまでの間のことをいう。例えば、「6連チャン」とは、初大当たり後、通常遊技状態(大当たり遊技中を除く)に戻るまでの間に、初大当たりを含めて6回の大当たりをしたことをいう。また、連チャン中の遊技状態の結果を表す情報は、連チャン中に獲得した獲得出玉を表す獲得出玉情報(結果情報表示XK4では「獲得」と表記)と、連チャン回数を表す連チャン回数情報(結果情報表示XK4では「連チャン回数」と表記)と、連チャン中における大当たりを獲得するまでの平均時間を表す平均時間情報(結果情報表示XK4では「平均時間」と表記)と、所定のランクを表すランク情報(結果情報表示XK4では「ランク」と表記)とを含む。平均時間情報は、例えば、連チャン回数が6回で、この6回の大当たりを獲得するために費やした時間が15分だった場合、平均時間は2分30秒となる。また、ランク情報は、獲得出玉、連チャン回数に比例してランクアップしていく。図108(B)の結果情報表示XK4では、獲得出玉情報が「獲得:5312玉」、連チャン回数情報が「連チャン回数:6回」、平均時間情報が「平均時間:2分30秒」、ランク情報が「ランク:A」となっている。なお、結果情報表示演出では、右打ち示唆表示XK1が継続表示されている。
次に、通常遊技状態となると、図108(C)に示すように、通常遊技演出がおこなわれる。この通常遊技演出では、右打ち示唆表示XK1が消去され、装飾図柄8L,8C,8Rが変動している。
[最終画面表示演出B]
図109は、最終画面表示演出Bを説明するための図である。この最終画面表示演出Bは、確変遊技演出Aと、結果情報表示演出Aと、有利遊技状態継続演出と、確変遊技演出Bと、結果情報表示演出Bと、通常遊技演出とを含む。確変遊技演出Aは、大当たりK2の後に突入する確変遊技状態(高確高ベース状態)において第1の規定回数まで特別図柄の変動回数が残り5回のときの表示演出であり、結果情報表示演出Aは、第1の規定回数(100回)となったときの変動における表示演出であり、有利遊技状態継続演出は、第1の規定回数(100回)となったときの変動における表示演出であって結果情報表示演出Aの後におこなわれる表示演出であり、確変遊技演出Bは、確変遊技状態において第2の規定回数まで特別図柄の変動回数が残り3回のときの変動における表示演出であり、結果情報表示演出Bは、確変遊技状態において第2の規定回数となったときの変動における表示演出であり、通常遊技演出は、通常遊技状態に移行したときの変動における表示演出である。この最終画面表示演出Bでは、表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
最終画面表示演出Bでは、大当たりK2の後の確変遊技状態において、図109(A)に示すように、確変遊技演出Aがおこなわれる。この確変遊技演出Aでは、表示画面7aにおいて、左上に右打ち示唆表示XK1が表示され、右上に確変示唆表示XK2が表示され、右下に確変残り回数表示XK3が表示され、略中央で装飾図柄8L,8C,8Rの変動演出がおこなわれ、下側に味方キャラクタCRAが表示される。右打ち示唆表示XK1は、遊技者に右打ちするように促す表示である。確変示唆表示XK2は、遊技状態が確変遊技状態であることを示唆する表示である。確変残り回数表示XK3は、確変遊技状態があと何回継続されるのかを示唆する表示である。この回数は、特別図柄の変動回数を表す。図109(A)では、第1の規定回数まで、特別図柄の変動回数が残り5回であるので、確変残り回数表示XK3は、「後5回」と表されている。
次に、大当たりK2の後、第1の規定回数(100回)となると、図109(B)に示すように、結果情報表示演出Aがおこなわれる。この結果情報表示演出Aでは、表示画面7aにおいて、結果情報表示XK4が表示される。この結果情報表示XK4は、現時点での連チャン中の遊技の結果を表す情報を含んでいる。「連チャン中」とは、通常遊技状態で大当たり(初大当たりとも呼ぶ)した後、確変遊技状態または時短遊技状態となり、その後、通常遊技状態(大当たり遊技中を除く)に戻るまでの間のことをいう。例えば、「6連チャン」とは、初大当たり後、通常遊技状態(大当たり遊技中を除く)に戻るまでの間に、初大当たりを含めて6回の大当たりをしたことをいう。また、連チャン中の遊技の結果を表す情報は、連チャン中に獲得した獲得出玉を表す獲得出玉情報(結果情報表示XK4では「獲得」と表記)と、連チャン回数を表す連チャン回数情報(結果情報表示XK4では「連チャン回数」と表記)と、連チャン中における大当たりを獲得するまでの平均時間を表す平均時間情報(結果情報表示XK4では「平均時間」と表記)と、所定のランクを表すランク情報(結果情報表示XK4では「ランク」と表記)とを含む。平均時間情報は、例えば、連チャン回数が6回で、この6回の大当たりを獲得するために費やした時間が15分だった場合、平均時間は2分30秒となる。また、ランク情報は、獲得出玉、連チャン回数に比例してランクアップしていく。図109(B)の結果情報表示XK4では、獲得出玉情報が「獲得:5312玉」、連チャン回数情報が「連チャン回数:6回」、平均時間情報が「平均時間:2分30秒」、ランク情報が「ランク:A」となっている。なお、結果情報表示演出では、右打ち示唆表示XK1が継続表示されている。
次に、確変遊技状態で第1の規定回数(100回)の変動であって、結果情報表示演出Aが終了後、図109(C)に示すように、有利遊技状態継続演出がおこなわれる。この有利遊技状態継続演出では、表示画面7aの略中央において、有利遊技状態(ここでは、確変遊技状態)となることを示唆する状態示唆表示XK5が表示される。図109(C)では、状態示唆表示XK5は、「有利遊技状態継続!」と表記されている。なお、有利遊技状態継続表示演出では、右打ち示唆表示XK1が継続表示されている。
次に、確変遊技状態が継続されて、図109(D)に示すように、確変遊技状態演出Bがおこなわれる。この確変遊技演出Bでは、表示画面7aにおいて、左上に右打ち示唆表示XK1が継続表示され、右上に確変示唆表示XK2が表示され、右下に確変残り回数表示XK3が表示され、略中央で装飾図柄8L,8C,8Rの変動演出がおこなわれ、下側に味方キャラクタCRAが表示される。図109(D)では、第2の規定回数まで、特別図柄の変動回数が残り3回であるので、確変残り回数表示XK3は、「後3回」と表されている。
次に、確変遊技状態で第2の規定回数に到達した変動となると、図109(E)に示すように、結果情報表示演出Bがおこなわれる。この結果情報表示演出Bでは、表示画面7aにおいて、結果情報表示XK6が表示される。この結果情報表示XK6は、現時点での連チャン中の遊技の結果を表す情報を含んでいる。また、結果情報表示XK6の連チャン中の遊技の結果を表す情報は、結果情報表示XK4と同様に、連チャン中に獲得した獲得出玉を表す獲得出玉情報(結果情報表示XK4では「獲得」と表記)と、連チャン回数を表す連チャン回数情報(結果情報表示XK4では「連チャン回数」と表記)と、連チャン中における大当たりを獲得するまでの平均時間を表す平均時間情報(結果情報表示XK4では「平均時間」と表記)と、所定のランクを表すランク情報(結果情報表示XK4では「ランク」と表記)とを含む。図109(E)の結果情報表示XK6では、獲得出玉情報が「獲得:10000玉」、連チャン回数情報が「連チャン回数:12回」、平均時間情報が「平均時間:2分22秒」、ランク情報が「ランク:S」となっている。なお、結果情報表示演出では、右打ち示唆表示XK1が継続表示されている。
次に、通常遊技状態の変動となると、図109(F)に示すように、通常遊技演出がおこなわれる。この通常遊技演出では、右打ち示唆表示XK1が消去され、装飾図柄8L,8C,8Rが変動している。
[最終画面表示演出C]
図110は、最終画面表示演出Cを説明するための図である。この最終画面表示演出Cは、確変遊技演出と、結果情報表示演出Aと、有利遊技状態継続演出と、時短遊技演出と、結果情報表示演出Bと、通常遊技演出とを含む。確変遊技演出は、大当たりK3の後に突入する確変遊技状態(高確高ベース状態)において第1の規定回数まで特別図柄の変動回数が残り5回のときの表示演出であり、結果情報表示演出Aは、第1の規定回数(100回)となったときの変動における表示演出であり、有利遊技状態継続演出は、第1の規定回数(100回)となったときの変動における表示演出であって結果情報表示演出Aの後におこなわれる表示演出であり、時短遊技演出は、第1の規定回数後に移行する時短遊技状態において第2の規定回数まで特別図柄の変動回数が残り10回のときの変動における表示演出であり、結果情報表示演出Bは、時短遊技状態において第2の規定回数となったときの変動における表示演出であり、通常遊技演出は、通常遊技状態に移行したときの変動における表示演出である。この最終画面表示演出Cでは、表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
最終画面表示演出Cでは、大当たりK3の後の確変遊技状態において、図110(A)に示すように、確変遊技演出がおこなわれる。この確変遊技演出では、表示画面7aにおいて、左上に右打ち示唆表示XK1が表示され、右上に確変示唆表示XK2が表示され、右下に確変残り回数表示XK3が表示され、略中央で装飾図柄8L,8C,8Rの変動演出がおこなわれ、下側に味方キャラクタCRAが表示される。右打ち示唆表示XK1は、遊技者に右打ちするように促す表示である。確変示唆表示XK2は、遊技状態が確変遊技状態であることを示唆する表示である。確変残り回数表示XK3は、確変遊技状態があと何回継続されるのかを示唆する表示である。この回数は、特別図柄の変動回数を表す。図110(A)では、第1の規定回数まで、特別図柄の変動回数が残り5回であるので、確変残り回数表示XK3は、「後5回」と表されている。
次に、大当たりK3の後、第1の規定回数(100回)となると、図110(B)に示すように、結果情報表示演出Aがおこなわれる。この結果情報表示演出Aでは、表示画面7aにおいて、結果情報表示XK4が表示される。この結果情報表示XK4は、現時点での連チャン中の遊技状態の結果を表す情報を含んでいる。「連チャン中」とは、通常遊技状態で大当たり(初大当たりとも呼ぶ)した後、確変遊技状態または時短遊技状態となり、その後、通常遊技状態(大当たり遊技中を除く)に戻るまでの間のことをいう。例えば、「6連チャン」とは、初大当たり後、通常遊技状態(大当たり遊技中を除く)に戻るまでの間に、初大当たりを含めて6回の大当たりをしたことをいう。また、連チャン中の遊技状態の結果を表す情報は、連チャン中に獲得した獲得出玉を表す獲得出玉情報(結果情報表示XK4では「獲得」と表記)と、連チャン回数を表す連チャン回数情報(結果情報表示XK4では「連チャン回数」と表記)と、連チャン中における大当たりを獲得するまでの平均時間を表す平均時間情報(結果情報表示XK4では「平均時間」と表記)と、所定のランクを表すランク情報(結果情報表示XK4では「ランク」と表記)とを含む。平均時間情報は、例えば、連チャン回数が6回で、この6回の大当たりを獲得するために費やした時間が15分だった場合、平均時間は2分30秒となる。また、ランク情報は、獲得出玉、連チャン回数に比例してランクアップしていく。図110(B)の結果情報表示XK4では、獲得出玉情報が「獲得:5312玉」、連チャン回数情報が「連チャン回数:6回」、平均時間情報が「平均時間:2分30秒」、ランク情報が「ランク:A」となっている。なお、結果情報表示演出では、右打ち示唆表示XK1が継続表示されている。
次に、第1の規定回数(100回)の変動であって、結果情報表示演出Aが終了後、図110(C)に示すように、有利遊技状態継続演出がおこなわれる。この有利遊技状態継続演出では、表示画面7aの略中央において、有利遊技状態(ここでは、時短遊技状態)となることを示唆する状態示唆表示XK7が表示される。図110(C)では、状態示唆表示XK7は、「有利遊技状態継続!時短遊技状態突入」と表記されている。なお、有利遊技状態継続表示演出では、右打ち示唆表示XK1が継続表示されている。
次に、時短遊技状態に突入して、第2の規定回数まで残り10回の変動となると、図110(D)に示すように、時短遊技演出がおこなわれる。この時短遊技演出では、表示画面7aにおいて、左上に右打ち示唆表示XK1が継続表示され、右上に時短示唆表示XK8が表示され、右下に時短残り回数表示XK9が表示され、略中央で装飾図柄8L,8C,8Rの変動演出がおこなわれ、下側に味方キャラクタCRAが表示される。図110(D)では、第2の規定回数まで、特別図柄の変動回数が残り10回であるので、時短残り回数表示XK9は、「後10回」と表されている。
次に、確変遊技状態で第2の規定回数に到達した変動となると、図110(E)に示すように、結果情報表示演出Bがおこなわれる。この結果情報表示演出Bでは、表示画面7aにおいて、結果情報表示XK10が表示される。この結果情報表示XK10は、現時点での連チャン中の遊技の結果を表す情報を含んでいる。また、結果情報表示XK10の連チャン中の遊技の結果を表す情報は、結果情報表示XK4と同様に、連チャン中に獲得した獲得出玉を表す獲得出玉情報(結果情報表示XK4では「獲得」と表記)と、連チャン回数を表す連チャン回数情報(結果情報表示XK4では「連チャン回数」と表記)と、連チャン中における大当たりを獲得するまでの平均時間を表す平均時間情報(結果情報表示XK4では「平均時間」と表記)と、所定のランクを表すランク情報(結果情報表示XK4では「ランク」と表記)とを含む。図110(E)の結果情報表示XK6では、獲得出玉情報が「獲得:10000玉」、連チャン回数情報が「連チャン回数:12回」、平均時間情報が「平均時間:2分22秒」、ランク情報が「ランク:S」となっている。なお、結果情報表示演出では、右打ち示唆表示XK1が継続表示されている。
次に、通常遊技状態の変動となると、図110(F)に示すように、通常遊技演出がおこなわれる。この通常遊技演出では、右打ち示唆表示XK1が消去され、装飾図柄8L,8C,8Rが変動している。
上記最終画面表示演出B~Cでは、結果情報表示演出Aがおこなわれて、結果情報表示XK4が表示されたにも関わらずに、通常遊技状態に戻らず、有利遊技状態が継続される。そして、結果情報表示XK4後の有利遊技状態における大当たり、獲得出玉などの遊技情報は、結果情報表示XK6や結果情報表示XK10の連チャン中の遊技の結果を表す情報に含まれる。例えば、上記最終画面表示演出Bにおいて、結果情報表示XK4で獲得出玉情報が表す獲得出玉が6000玉であり、結果情報表示XK4の表示後の有利遊技状態で、大当たりをしてさらに1000玉を獲得し、大当たり遊技後、特別図柄を変動させて、結果情報表示XK4や結果情報表示XK6を表示することになった場合、結果情報表示XK4または結果情報表示XK6における獲得出玉情報が表す獲得出玉は7000玉となる。
[変形例]
上記最終画面表示演出A~Cにおいて、通常遊技演出(通常遊技状態)に突入して第3の規定回数に到達した場合には、時短遊技状態に移行する構成でもよい。この場合、この時短遊技状態における大当たり、獲得出玉などの遊技情報を、その後に表示される結果情報表示において、連チャン中の遊技の結果を表す情報に含めるようにしてもよい。
[効果例]
上記最終画面表示演出B~Cでは、遊技状態が遊技者に比較的有利な有利遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)の場合において、特別図柄の変動回数が第1の規定値(例えば、100回)に到達したことに基づいて、有利遊技状態が終了して遊技状態が遊技者に比較的不利な不利遊技状態(通常遊技状態)に移行することを示唆する表示であって連チャン中の大当たり遊技の結果を表す結果情報表示XK4をおこない、その後、有利遊技状態であることを示唆する表示(状態示唆表示XK5および確変示唆表示XK2、または、状態示唆表示XK7および時短遊技状態示唆表示XK8)をおこなう。この構成によれば、不利遊技状態に移行することを示唆する結果情報表示XK4が表示されたとしても、その後もさらに有利遊技状態が継続され得るので、遊技者は、結果情報表示XK4が表示されても、有利遊技状態継続への希望を保ち続けることができ、実際に通常遊技状態に移行するまで表示演出の進行に高い興味を付与することができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記最終画面表示演出Cでは、遊技状態が確変遊技状態の場合において、特別図柄の変動回数が第1の規定値に到達したことに基づいて、確変遊技状態が終了して通常遊技状態に移行することを示唆する表示であって連チャン中の大当たり遊技の結果を表す結果情報表示XK4をおこない、その後、時短遊技状態であることを示唆する状態示唆表示XK7をおこなう。この構成によれば、通常遊技状態に移行することを示唆する結果情報表示XK4が表示されたとしても、その後もさらに時短遊技状態となり得るので、遊技者は、結果情報表示XK4が表示されても、時短遊技状態継続への希望を保ち続けることができ、実際に通常遊技状態に移行するまで表示演出の進行に高い興味を付与することができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記最終画面表示演出Cでは、結果情報表示XK4がおこなわれたにも関わらずに、状態示唆表示XK7がおこなわれ、その後、遊技状態が時短遊技状態に移行し、特別図柄の変動回数が第2の規定値(例えば、200)に到達したことに基づいて、連チャン中の大当たり遊技の結果を表す結果情報表示XK10をおこなう。すなわち、通常遊技状態に移行することを示唆する結果情報表示XK4が表示されたとしても、状態示唆表示XK7が表示されてその後もさらに時短遊技状態となり、そして、そこから特別図柄の変動回数が第2の規定値になって結果情報表示XK10がおこなわれる。この構成によれば、遊技者は、1回目の結果情報表示XK4が表示されても、2回目の結果情報表示XK10が表示されるまで時短遊技状態への希望を保ち続けることができ、その間、遊技者に表示演出への高い興味を付与することができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記最終画面表示演出Cでは、結果情報表示XK4がおこなわれたにも関わらずに、状態示唆表示XK7がおこなわれ、その後、遊技状態が時短遊技状態に移行し、特別図柄の変動回数が第2の規定値(例えば、200)に到達したことに基づいて、連チャン中の大当たり遊技の結果を表す結果情報表示XK10をおこない、遊技状態が時短遊技状態から通常遊技状態に変更される。すなわち、通常遊技状態に移行することを示唆する結果情報表示XK4が表示されたとしても、状態示唆表示XK7が表示されてその後もさらに時短遊技状態となり、そこから特別図柄の変動回数が第2の規定値になって結果情報表示XK10がおこなわれ、遊技状態が時短遊技状態から通常遊技状態に変更される。この構成によれば、遊技者は、1回目の結果情報表示XK4が表示されても、実際に通常遊技状態となるまで時短遊技状態への希望を保ち続けることができ、その間、遊技者に表示演出への高い興味を付与することができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記最終画面表示演出B~Cでは、結果情報表示XK4、および、状態示唆表示XK7は、それぞれ、連チャン回数を表す情報と獲得玉数を表す情報とを含んでいる。この構成によれば、連チャン回数と獲得玉数とを一度に遊技者に報知することができ、遊技者に連チャンの達成感を付与することができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様XK-1]
複数の表示演出を実行可能な表示手段を備える遊技機であって、
前記遊技機は、比較的遊技者に不利な第1の遊技状態と、比較的遊技者に有利な2の遊技状態とを含む複数の遊技状態のうちの1つ遊技状態で遊技がおこなわれ、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第1の表示演出をおこなう場合があり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第2の表示演出をおこなう場合があり、
前記第1の表示演出は、遊技状態が前記第2の遊技状態の場合において、特別図柄の変動回数が第1の規定値に到達したことに基づいて、前記第2の遊技状態が終了して前記第1の遊技状態に移行することを示唆する表示であって連チャン中の大当たり遊技の結果を表す第1の結果情報表示をおこなう演出であり、
前記第2の表示演出は、前記第2の遊技状態であることを示唆する状態示唆表示をおこなう演出であり、
前記第1の表示演出と前記第2の表示演出とを含む組み合わせ演出がおこなわれる場合があり、
前記組み合わせ演出では、前記第1の表示演出がおこなわれ、その後、前記第2の表示演出がおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XK-2]
態様XK-1に記載の遊技機であって、
前記第2の遊技状態は、確変遊技状態、または、時短遊技状態のいずれかであり、
前記組み合わせ演出では、前記第1の表示演出において、遊技状態が前記確変遊技状態の場合において、特別図柄の変動回数が前記第1の規定値に到達したことに基づいて、前記確変遊技状態が終了して前記第1の遊技状態に移行することを示唆する表示であって連チャン中の大当たり遊技の結果を表す第1の結果情報表示をおこない、その後、前記第2の表示演出において、前記時短遊技状態であることを示唆する状態示唆表示をおこなう、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XK-3]
態様XK-2に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出では、前記第2の表示演出で前記状態示唆表示がおこなわれた後、遊技状態が前記時短遊技状態に移行し、その後、特別図柄の変動回数が第2の規定値に到達したことに基づいて、連チャン中の大当たり遊技の結果を表す第2の結果情報表示をおこなう、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XK-4]
態様XK-3に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出では、前記第2の結果情報表示がおこなわれた後、遊技状態が前記時短遊技状態から前記第1の遊技状態に変更される、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XK-5]
態様XK-4に記載の遊技機であって、
前記第1の結果情報表示、および、前記第2の結果情報表示は、それぞれ、連チャン回数を表す情報と獲得遊技媒体数を表す情報とを含む、
ことを特徴とする遊技機。
以下に図111~図113を用いて昇格保留連演出A~Cについて説明する。この昇格保留連演出の特徴的な演出は、当たりが報知された後に実行される昇格演出(保留連あり)である。本実施形態では、大当たり中の演出も昇格保留連演出に含めて説明する。なお、昇格演出(保留連あり)では、第1特図保留の中に当たりとなっている保留があること(以下「保留連」ともいう。)を報知することを特徴としている。
[昇格保留連演出A]
図111は、昇格保留連演出Aを説明するための図である。
まず、図111(A)に示すように、変動開始演出が実行される。変動開始演出は、演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始し、高速変動している様子を示している。表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aは、それぞれ第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域、第2記憶領域、および、第3記憶領域に対応する。
次に、図111(B)に示すように、当たり報知演出が実行される。当たり報知演出は、当たりとなったことを演出図柄8L、8C、8Rの態様によって報知する演出である。ここでは、左演出図柄8L、中演出図柄8C、および、右演出図柄8Rがすべて「4」となっている。これは、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」であることを示唆している。なお、当たり報知演出の段階は、確定停止演出とは異なり、演出図柄8L、8C、8Rが仮停止している状態である。ここでも、表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。ここで特に、保留アイコン9Aに対応する第1特図保留に当たりとなっている保留があるものとする。
次に、図111(C)に示すように、剣操作促進演出が実行される。剣操作促進演出は、剣部材65の操作を促す演出である。ここでは、剣部材65を模した剣画像KGが表示画面7aの中央に表示され、「押し込め」というメッセージ画像MGが表示される。ここで遊技者が剣部材65を操作することで、次の演出が実行される。なお、遊技者が剣部材65を操作しない場合でも、剣部材65の操作の有効時間が経過することで、次の演出が実行される。
次に、図111(D)に示すように、昇格演出(保留連あり)が実行される。昇格演出(保留連あり)では、第1可動役物14が、退避位置から表示画面7aの右端に向かって移動(進出)して表示画面7aの前方の中央の進出位置で静止する。表示画面7aは、第1可動役物14によって左側画面と右側画面に2分割された状態となる。ここで、左側画面には、演出図柄8L、8C、8Rがすべて「7」となって表示される。これは「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」と報知されたものが「16RV通過予定大当たり」に昇格したことを意味する。また、右側画面には、「V」というメッセージ画像MGが表示される。これは、保留連を報知するものである。ここで演出図柄8L、8C、8Rは確定停止し、次の演出が実行される。
次に、図111(E)に示すように、大当たり消化演出Aが実行される。大当たり消化演出Aは、直前の変動における大当たり(以下「当該大当たり」ともいう。)を消化する演出である。ここでも、第1可動役物14は、表示画面7aの前方の中央の進出位置で静止したままとなる。そして、左側画面に、味方キャラクタCRAが表示されて、左側画面の左上部に、大当たり遊技のラウンド数が表示される。ここでは「1R」というラウンド表示RHが行われている。このラウンド表示は、1R~16Rまで行われる。ラウンド表示が16Rとなって当該大当たりが消化されると、次の演出が実行される。ここでも、右側画面には、「V」というメッセージ画像MGが表示される。
次に、図111(F)に示すように、可動体移動演出が実行される。可動体移動演出は、表示画面7aの前方の中央の進出位置で静止していた第1可動役物14が、矢印Yで示すように、ゆっくりと表示画面7aの左側へ向かって移動する演出である。第1可動役物14の移動に伴い、右側画面の領域が拡大していく。この右側画面には、「V」というメッセージ表示MGに代えて、演出図柄8L、8C、8Rが表示される。ここでは、演出図柄8L、8C、8Rがすべて「7」となっている。これは保留連が「16RV通過予定大当たり」であることを意味する。なお、第1可動役物14の移動開始時点では演出図柄8L、8C、8Rを表示せず、第1可動役物14が例えば表示画面7aの左端に近い位置まで移動した段階で演出図柄8L、8C、8Rを表示して、大当たり種別に関して遊技者に期待を持たせるようにしてもよい。第1可動役物14は、退避位置まで戻って静止する。
次に、図111(G)に示すように、大当たり消化演出Bが実行される。大当たり消化演出Bは、保留連を消化する演出である。ここでは、表示画面7aの中央に、味方キャラクタCRAが表示されて、左上部に、大当たり遊技のラウンド数が表示される。ここでは「1R」というラウンド表示RHが行われている。このラウンド表示は、1R~16Rまで行われる。ラウンド表示が16Rとなって大当たりが消化されると、次の演出が実行される。
次に、図111(H)に示すように、状態報知演出が実行される。状態報知演出は、遊技状態を報知するものである。ここでは「まだまだ続くぞ!」というメッセージ画像MGが表示される。これは、次変動から確変遊技状態(高確高ベース状態)になることを意味する。
[昇格保留連演出B]
図112は、昇格保留連演出Bを説明するための図である。
まず、図112(A)に示すように、変動開始演出が実行される。変動開始演出は、演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始し、高速変動している様子を示している。表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aは、それぞれ第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域、第2記憶領域、および、第3記憶領域に対応する。
次に、図112(B)に示すように、当たり報知演出が実行される。当たり報知演出は、当たりとなったことを演出図柄8L、8C、8Rの態様によって報知する演出である。ここでは、左演出図柄8L、中演出図柄8C、および、右演出図柄8Rがすべて「4」となっている。これは、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」であることを示唆している。なお、当たり報知演出の段階は、確定停止演出とは異なり、演出図柄8L、8C、8Rが仮停止している状態である。ここでも、表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。ここで特に、保留アイコン9Aに対応する第1特図保留に当たりとなっている保留があるものとする。
次に、図112(C)に示すように、剣操作促進演出が実行される。剣操作促進演出は、剣部材65の操作を促す演出である。ここでは、剣部材65を模した剣画像KGが表示画面7aの中央に表示され、「押し込め」というメッセージ画像MGが表示される。ここで遊技者が剣部材65を操作することで、次の演出が実行される。なお、遊技者が剣部材65を操作しない場合でも、剣部材65の操作の有効時間が経過することで、次の演出が実行される。
次に、図112(D)に示すように、昇格演出(保留連あり)が実行される。昇格演出(保留連あり)では、第1可動役物14が、退避位置から表示画面7aの右端に向かって移動(進出)して表示画面7aの前方の中央の進出位置で静止する。表示画面7aは、第1可動役物14によって左側画面と右側画面に2分割された状態となる。ここで、左側画面には、「MAX大当たり」というメッセージ画像MG1が表示される。これは「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」と報知されたものが「16RV通過予定大当たり」に昇格したことを意味する。また、右側画面にも、「MAX大当たり」というメッセージ画像MG2が表示される。これは、保留連を報知するものであり、しかも、「16RV通過予定大当たり」であることを報知するものである。ここで演出図柄8L、8C、8R(不図示)は確定停止し、次の演出が実行される。
次に、図112(E)に示すように、大当たり消化演出Aが実行される。大当たり消化演出Aは、当該大当たりを消化する演出である。ここでも、第1可動役物14は、表示画面7aの前方の中央の進出位置で静止したままとなる。そして、左側画面に、味方キャラクタCRAが表示されて、左側画面の左上部に、大当たり遊技のラウンド数が表示される。ここでは「1R」というラウンド表示RHが行われている。このラウンド表示は、1R~16Rまで行われる。ラウンド表示が16Rとなって当該大当たりが消化されると、次の演出が実行される。ここでも、右側画面には、「MAX大当たり」というメッセージ画像MG2が表示される。
次に、図112(F)に示すように、可動体移動演出が実行される。可動体移動演出は、表示画面7aの前方の中央の進出位置で静止していた第1可動役物14が、矢印Yで示すように、ゆっくりと表示画面7aの左側へ向かって移動する演出である。第1可動役物14の移動に伴い、右側画面の領域が拡大していく。右側画面の拡大に伴い、「MAX大当たり」というメッセージ画像MG2が拡大されて表示される。第1可動役物14は、退避位置まで戻って静止する。
次に、図112(G)に示すように、大当たり消化演出Bが実行される。大当たり消化演出Bは、保留連を消化する演出である。ここでは、表示画面7aの中央に、味方キャラクタCRAが表示されて、左上部に、大当たり遊技のラウンド数が表示される。ここでは「1R」というラウンド表示RHが行われている。このラウンド表示は、1R~16Rまで行われる。ラウンド表示が16Rとなって大当たりが消化されると、次の演出が実行される。
次に、図112(H)に示すように、状態報知演出が実行される。状態報知演出は、遊技状態を報知するものである。ここでは「まだまだ続くぞ!」というメッセージ画像MGが表示される。これは、次変動から確変遊技状態(高確高ベース状態)になることを意味する。
[昇格保留連演出C]
図113は、昇格保留連演出Cを説明するための図である。
まず、図113(A)に示すように、変動開始演出が実行される。変動開始演出は、演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始し、高速変動している様子を示している。表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aは、それぞれ第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域、第2記憶領域、および、第3記憶領域に対応する。
次に、図113(B)に示すように、当たり報知演出が実行される。当たり報知演出は、当たりとなったことを演出図柄8L、8C、8Rの態様によって報知する演出である。ここでは、左演出図柄8L、中演出図柄8C、および、右演出図柄8Rがすべて「4」となっている。これは、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」であることを示唆している。なお、当たり報知演出の段階は、確定停止演出とは異なり、演出図柄8L、8C、8Rが仮停止している状態である。ここでも、表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。ここで特に、保留アイコン9Aに対応する第1特図保留に当たりとなっている保留があるものとする。
次に、図113(C)に示すように、剣操作促進演出が実行される。剣操作促進演出は、剣部材65の操作を促す演出である。ここでは、剣部材65を模した剣画像KGが表示画面7aの中央に表示され、「押し込め」というメッセージ画像MGが表示される。ここで遊技者が剣部材65を操作することで、次の演出が実行される。なお、遊技者が剣部材65を操作しない場合でも、剣部材65の操作の有効時間が経過することで、次の演出が実行される。
次に、図113(D)に示すように、昇格演出(保留連あり)が実行される。昇格演出(保留連あり)では、演出図柄8L、8C、8Rが表示画面7aの中央に表示される。ここでは、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rがすべて「7」となっている。これは「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」と報知されたものが「16RV通過予定大当たり」に昇格したことを意味する。また、表示画面7aの下部に、「次回も777」というメッセージ画像MGが表示される。これは、保留連を報知するものであり、しかも、「16RV通過予定大当たり」であることを報知するものである。ここで演出図柄8L、8C、8Rは確定停止し、次の演出が実行される。
次に、図113(E)に示すように、大当たり消化演出A(前半)が実行される。大当たり消化演出A(前半)は、当該大当たりを消化する演出の前半部分である。ここでは、表示画面7aの中央部に味方キャラクタCRAが表示され、味方キャラクタCRAの左右両側に大当たり遊技のラウンド数を示すラウンド玉RBが表示される。具体的には、味方キャラクタCRAの左側に16個のラウンド玉RBが表示される。これは当該大当たりが16ラウンドであることを示す。また、味方キャラクタCRAの右側にも16個のラウンド玉RBが表示される。これは、第1特図保留の中の当たりが16ラウンドであることを示す。
次に、図113(F)に示すように、大当たり消化演出A(後半)が実行される。大当たり消化演出A(後半)は、当該大当たりを消化する演出の後半部分である。ここでも、表示画面7aの中央部に味方キャラクタCRAが表示され、味方キャラクタCRAの左右両側に大当たり遊技のラウンド数を示すラウンド玉RBが表示される。そして、大当たり消化演出Aでは、味方キャラクタCRAの左側のラウンド玉RBにラウンドが消化される毎にバツ印が付けられていく。味方キャラクタCRAの左側の16個のラウンド玉RBのすべてにバツ印が付くことで当該大当たりが消化されて、次の演出が実行される。
次に、図113(G)に示すように、大当たり消化演出Bが実行される。大当たり消化演出Bは、保留連を消化する演出である。大当たり消化演出Bは、大当たり消化演出Aの画面のまま続けて実行される。そして、大当たり消化演出Bでは、味方キャラクタCRAの右側のラウンド玉RBにラウンドが消化される毎にバツ印が付けられていく。味方キャラクタCRAの右側の16個のラウンド玉RBのすべてにバツ印が付くことで第1特図保留の中の当たりが消化されて、次の演出が実行される。
次に、図113(H)に示すように、状態報知演出が実行される。状態報知演出は、遊技状態を報知するものである。ここでは「まだまだ続くぞ!」というメッセージ画像MGが表示される。これは、次変動から確変遊技状態(高確高ベース状態)になることを意味する。
[効果例]
以下に、文字列分解演出の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、「16RV通過予定大当たり」に当選した場合、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」に当選したと見せかけた後に「16RV通過予定大当たり」への当選を報知する昇格演出を実行可能である。さらに、昇格演出において、保留連となっている場合、保留連であることを報知する(図111(D)、図112(D)、図113(D))。この構成によれば、遊技者に驚きと喜びを与えることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」が「第1有利遊技」に相当し、「16RV通過予定大当たり」が「第2有利遊技」に相当し、昇格演出(保留連あり)が「昇格演出」に相当し、第1特図保留が「保留記憶」に相当し、昇格演出(保留連あり)で報知される情報が「当選情報」に相当する。
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、昇格演出(保留連あり)において、保留連であることのみを報知する(図111(D))。この構成によれば、昇格演出(保留連あり)の段階では大当たり種別が不明であるため、遊技者に期待感を抱かせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、昇格演出(保留連あり)において、保留連であることを報知するとともに、「16RV通過予定大当たり」であるか「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」であるかを報知する(図112(D)、図113(D))。この構成によれば、昇格演出(保留連あり)の段階で大当たり種別が分かるため、遊技者に幸福感を抱かせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、剣操作促進演出を実行し、遊技者によって剣部材65が押し込まれると、昇格演出(保留連あり)を実行する(図111(C)(D)、図112(C)(D)、図113(C)(D))。この構成によれば、遊技者は剣部材65を押し込むという操作に期待を込める可能性が高く、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、「16RV通過予定大当たり」への昇格を表示画面7aの左側画面で行い、保留連であることを表示画面7aの右側画面で行う(図111(D)、図112(D))。また、「16RV通過予定大当たり」への昇格を表示画面7aの中央部で行い、保留連であることを表示画面7aの中央下部で行う(図113(D))。この構成によれば、表示画面7a上で昇格と保留連の報知が並行して行われるため、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、昇格保留連演出A、Bでは、表示画面7aの左側領域が「第1領域」に相当し、表示画面7aの右側領域が「第2領域」に相当する。また、昇格保留連演出Cでは、表示画面7aの中央部が「第1領域」に相当し、表示画面7aの中央下部が「第2領域」に相当する。
[効果6]
上記実施形態の遊技機1では、表示画面7aの左側画面と右側画面とが第1可動役物14で区切られる(図111(D)(E)(F)、図112(D)(E)(F))。この構成によれば、表示画面7aの情報が整理されるとともに第1可動役物14の可動により遊技者に驚きを与えることができ、遊技の興趣を向上させることができる。なお、第1可動役物14が「可動役物」に相当する。
[変形例]
以下に、昇格保留連演出の変形例を示す。
[変形例1]
上記は大当たり遊技の前に昇格演出(保留連あり)を実行する構成であったが、大当たり遊技の途中で昇格演出(保留連あり)を実行してもよい。
[変形例2]
上記は剣操作促進演出を実行して剣部材65を操作させるものであるが、演出ボタン63を操作させるようにしてもよい。
[変形例3]
上記は昇格演出において保留連があることを前提とした例であったが、保留連となっていない場合は、図111(D)、図112(D)において、表示画面7aの右側画面に「残念」などのメッセージ画像を表示することが考えられる。図113(D)においても同様である。
あるいは、保留連となっていない場合、保留連の有無は演出せず、例えば、第1可動役物14を移動させることなく、表示画面7aの中央において、昇格演出だけを行うことが考えられる。
[変形例4]
上記は第1特図保留の保留連の例であったが、第2特図保留の保留連でも同様に実施できる。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様C4-1]
所定の入球口への入球を契機にして行われる当たりの抽選を保留する保留記憶が可能であり、前記抽選が行われた場合に当該抽選に当選すると遊技者に有利な有利遊技を実行する遊技機であって、
前記有利遊技には、第1有利遊技、および、前記第1有利遊技よりも遊技者に有利な第2有利遊技が含まれ、
前記第2有利遊技に当選した場合、前記第1有利遊技に当選したと見せかけた後に前記第2有利遊技への当選を報知する昇格演出を実行可能であり、
前記昇格演出において、前記昇格演出の実行時に前記保留記憶の中に前記抽選に当選となっている保留記憶がある場合、当該当選に基づく当選情報を報知する報知演出を実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
[態様C4-2]
態様C4-1に記載の遊技機であって、
前記当選情報は、前記保留記憶の中に当たりとなっている保留記憶があるという情報である、
ことを特徴とする遊技機。
[態様C4-3]
態様C4-1に記載の遊技機であって、
前記当選情報は、前記保留記憶の中に当たりとなっている保留記憶があり、前記第1有利遊技および前記第2有利遊技のうちのいずれに当選したかという情報である、
ことを特徴とする遊技機。
[態様C4-4]
態様C4-1から態様C4-3までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
遊技者が操作可能な操作部をさらに備え、
前記昇格演出において、前記操作部の操作のタイミングで、前記第2有利遊技への昇格が報知されるとともに、前記当選情報が報知される、
ことを特徴とする遊技機。
[態様C4-5]
態様C4-1から態様C4-4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
画像を表示可能な表示装置をさらに備え、
前記昇格演出において、前記第2有利遊技への昇格は、前記表示装置の表示画面の第1領域で報知され、前記当選情報は、前記表示装置の表示画面の第2領域で報知される、
ことを特徴とする遊技機。
[態様C4-6]
態様C4-5に記載の遊技機であって、
可動可能に設けられた可動役物をさらに備え、
前記昇格演出では、前記第1領域と前記第2領域とが前記可動役物によって区切られる、
ことを特徴とする遊技機。
以下に図114~図116を用いて操作指示表示演出A~Cについて説明する。この操作指示表示演出は、装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、操作指示表示演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aや、サブ表示画面64(右サブ表示画面64R、左サブ表示画面64L、および、上サブ表示画面64U)に画像を表示させる。
[操作指示表示演出A]
図114は、操作指示表示演出Aを説明するための図である。操作指示表示演出は、遊技者に操作手段の操作を促す操作促進画像を表示した後、操作手段が操作されると操作促進画像の表示を消し、操作手段の操作が止められる(中止される)と、再び操作促進画像を表示する演出である。操作指示表示演出Aでは、まず、図114(A)に示すように、表示画面7aに、装飾図柄8L、8C、8Rが変動表示されたあと、リーチの態様になる。ここでは左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rがそれぞれ「3」で仮停止し、「3↓3」となる。その後、スペシャルリーチ演出としてのバトル演出が開始されることを報知するスペシャル演出開始画像BKHが表示される。保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cの表示は省略されている。保留アイコン9Aと、変動アイコン(当該保留アイコン)9Cは表示されていてもよいし表示されていなくてもよい。
図114(B)に示すように、スペシャルリーチ演出が開始されると、左装飾図柄8Lの「3」は、縮小されて表示画面7aの左上に向かって表示を維持した状態で移動し、その位置で仮停止する。右装飾図柄8Rの「3」は、縮小されて表示画面7aの右上に向かって表示を維持した状態で移動し、その位置で仮停止する。表示画面7aの中央には、味方キャラクタCRAと、敵キャラクタCRBと、ボタン画像BTNと、操作促進画像RNDとが表示される。ボタン画像BTNは、演出ボタン63の外観の少なくとも一部を模した画像である。操作促進画像RNDは、ボタン画像BTNに対する操作方向(下方向)を表す矢印画像と「連打」の文字画像を含んでおり、遊技者に演出ボタン63を操作(連続押圧)することを促している。ここでは、遊技者による演出ボタン63の操作(連打)に応じて、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBが戦う映像が表示される。
遊技者によって演出ボタン63が操作(連打)されると、図114(C)に示すように、ボタン画像BTNと、操作促進画像RNDの表示が消える。すなわち、遊技者が操作しているため、操作を促す画像が必要ないためである。これにより、バトル映像をより多く見せることができる。
バトル映像が表示されているときに、遊技者による演出ボタン63の操作(連打)が中止されると、図114(D)に示すように、ボタン画像BTNと、操作促進画像RNDが再度、表示される。これにより、遊技者に演出ボタン63の操作(連続押圧)を再度、促している。このとき、味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBが戦う映像の進行が中断されてもよいし、そのまま進行してもよい。
遊技者によって再度、演出ボタン63が操作(連打)されると、図114(E)に示すように、ボタン画像BTNと、操作促進画像RNDの表示が再度、消える。このとき、中断されていたバトル映像の進行が再開されてもよい。
図114(F)は、所定の時間経過後に実行されるバトル演出のクライマックス部分が表示されている。このとき、表示画面7aに操作無効画像SMKと、ボタン画像BTNが表示される。操作無効画像SMKは、演出ボタン63の操作が無効の期間であることを遊技者に報知する画像である。ボタン画像BTNには「×」の画像が重なって表示されており、操作が無効であることを報知している。この状態で、バトル演出のクライマックス部分の演出が進行する。
その後、図114(G)に示すように、表示画面7aに選択画像ST1、ST2が表示される。このとき、操作無効画像SMKと、「×」が付いたボタン画像BTNは表示が維持されている。選択画像STG1、STG2は、遊技者に操作手段の操作によって、選択可能な複数の選択肢を含んだ画像であり、ここでは、「連打(パンチ)」と表わされた第1選択画像STG1と、「長押し(キック)」と表わされた第2選択画像STG2とを含んでいる。このとき、演出ボタン63の操作が無効となっているため、遊技者によって操作されても、表示画面7aにおいてそれに応じた演出上の変化は生じない。
その後、図114(H)に示すように、所定時間が経過すると、操作無効画像SMKと、「×」が付いたボタン画像BTNは表示が消える。これらの表示が消えると、演出ボタン63の操作が有効となり、演出ボタン63の操作によって、第1選択画像STG1と、第2選択画像STG2のうちの一方を選択する操作が可能となる。ここでは、第1選択画像STG1が選択されており、第1選択画像STG1の表示色が変化している。
その後、所定時間が経過すると、図114(I)に示すように、選択画像STG1、STG2のうち、選択されていない第2選択画像STG2の表示が消え、選択された第1選択画像STG1の表示が残る。その後、図114(J)に示すように、ボタン画像BTNと、有効期間画像TBIと、操作促進画像RNDが表示される。有効期間画像TBIは、演出ボタン63の操作の有効期間を表すメータ画像であり、特定の色の面積が増大することによって時間の経過を表すいわゆるタイマーバーである。操作促進画像RNDは、ボタン画像BTNに対する操作方向(下方向)を表す矢印画像と「連打」の文字画像を含んでおり、遊技者に演出ボタン63を操作(連打)することを促している。この操作促進画像RNDは、選択画像STG1、STG2のうち、選択された内容に対応している。ここでは、「連打(パンチ)」と表わされた第1選択画像STG1が選択されたため「連打」と表示される。「長押し(キック)」と表わされた第2選択画像STG2が選択された場合には、操作促進画像RNDは「長押し」と表示される。すなわち、操作促進画像RNDは、第1選択画像STG1と、第2選択画像STG2の選択肢のうち、選択された選択肢を表す選択結果画像である。
その後、図114(K)に示すように、味方キャラクタCRAが敵キャラクタCRBに対して勝利する演出が実行される。この演出は、遊技者による演出ボタン63の連打操作の有無にかかわらず実行される。これにより大当たりが報知される。その後、図114(L)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rが「333」の大当たりの態様で停止表示される。
[操作指示表示演出B]
図115は、操作指示表示演出Bを説明するための図である。操作指示表示演出は、遊技者に操作手段の操作を促す操作促進画像を表示した後、操作手段が操作されると操作促進画像の表示を消し、操作手段の操作が止められると、再び操作促進画像を表示する演出である。操作指示表示演出Bの図115(A)~(D)は、操作指示表示演出Aの図114(B)~(E)と同様である。すなわち、図115(A)は、操作指示表示演出Aの図114(A)の後に実行される。
図115(E)は、バトル演出のクライマックス部分が表示されている。このとき、遊技者によって演出ボタン63が操作(例えば、連打)されていると、表示画面7aに操作無効画像SMKと、ボタン画像BTNが表示される。操作無効画像SMKは、演出ボタン63の操作が無効の期間であることを遊技者に報知する画像である。ボタン画像BTNには「×」の画像が重なって表示されており、操作が無効であることを報知している。この状態で、バトル演出のクライマックス部分の演出が進行する。
遊技者による演出ボタン63の操作(例えば、連打)が中止されると、図115(F)に示すように、操作無効画像SMKと、「×」が付いたボタン画像BTNは表示が消える。すなわち、遊技者が操作していないため、操作が無効であることを報知する画像が必要ないためである。これにより、バトル映像のクライマックス部分をより多く見せることができる。
遊技者によって再度、演出ボタン63が操作(例えば、連打)されると、図115(G)に示すように、操作無効画像SMKと、「×」が付いたボタン画像BTNが再度、表示される。この状態で、バトル演出のクライマックス部分の演出が進行する。
遊技者による演出ボタン63の操作(例えば、連打)が再度、中止されると、図115(H)に示すように、操作無効画像SMKと、「×」が付いたボタン画像BTNは表示が消える。すなわち、遊技者が演出ボタン63を操作すると操作無効画像SMKと、「×」が付いたボタン画像BTNが表示され、演出ボタン63の操作を中止するとこれらの表示が消える。
その後、図115(I)に示すように、表示画面7aに選択画像ST1、ST2が表示される。このとき、操作無効画像SMKと、「×」が付いたボタン画像BTNは表示されない。選択画像STG1、STG2は、遊技者に操作手段の操作によって、選択可能な複数の選択肢を含んだ画像であり、ここでは、「連打(パンチ)」と表わされた第1選択画像STG1と、「長押し(キック)」と表わされた第2選択画像STG2とを含んでいる。演出ボタン63の操作によって、第1選択画像STG1と、第2選択画像STG2のうちの一方を選択する操作が可能となる。ここでは、選択された一方の表示色が変化する。
その後、所定時間が経過すると、図115(J)に示すように、操作無効画像SMKと、「×」が付いたボタン画像BTNが表示される。これにより、演出ボタン63の操作は無効になり、第1選択画像STG1と、第2選択画像STG2の選択を変更できなくなる。
その後、図115(K)に示すように、選択画像STG1、STG2のうち、選択されていない第2選択画像STG2の表示が消え、選択された第1選択画像STG1の表示が残る。その後、図115(L)に示すように、ボタン画像BTNと、有効期間画像TBIと、操作促進画像RNDが表示される。有効期間画像TBIは、演出ボタン63の操作の有効期間を表すメータ画像であり、特定の色の面積が増大することによって時間の経過を表すいわゆるタイマーバーである。操作促進画像RNDは、ボタン画像BTNに対する操作方向(下方向)を表す矢印画像と「連打」の文字画像を含んでおり、遊技者に演出ボタン63を操作(連打)することを促している。この操作促進画像RNDは、選択画像STG1、STG2のうち、選択された内容に対応している。ここでは、「連打(パンチ)」と表わされた第1選択画像STG1が選択されたため「連打」と表示される。「長押し(キック)」と表わされた第2選択画像STG2が選択された場合には「長押し」と表示される。すなわち、操作促進画像RNDは、第1選択画像STG1と、第2選択画像STG2の選択肢のうち、選択された選択肢を表す選択結果画像である。
図115(L)は、操作指示表示演出Aの図114(J)と同様である。図115(L)の後、操作指示表示演出Aの図114(K)(L)と同様の演出が実行される。
[操作指示表示演出C]
図116は、操作指示表示演出Cを説明するための図である。操作指示表示演出は、遊技者に操作手段の操作を促す操作促進画像を表示した後、操作手段が操作されると操作促進画像の表示を消し、操作手段の操作が止められると、再び操作促進画像を表示する演出である。操作指示表示演出Cの図116(A)は、操作指示表示演出Aの図114(A)と同様である。すなわち、表示画面7aに、装飾図柄8L、8C、8Rが変動表示されたあと、リーチの態様になる。ここでは左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rがそれぞれ「3」で仮停止し、「3↓3」となる。その後、スペシャルリーチ演出としてのバトル演出が開始されることを報知するスペシャル演出開始画像BKHが表示される。
図116(B)に示すように、スペシャルリーチ演出が開始されると、左装飾図柄8Lの「3」は、縮小されて表示画面7aの左上に向かって表示を維持した状態で移動し、その位置で仮停止する。右装飾図柄8Rの「3」は、縮小されて表示画面7aの右上に向かって表示を維持した状態で移動し、その位置で仮停止する。表示画面7aの中央には、味方キャラクタCRAと、敵キャラクタCRBと、メータ画像MGと、ボタン画像BTNと、操作促進画像RNDとが表示される。メータ画像MGは、味方キャラクタCRAが必殺技を繰り出すためのエネルギー量を示している。なお、メータ画像MGが表す対象は任意のものを設定することができる。ボタン画像BTNは、セレクトボタン68の外観の少なくとも一部を模した画像である。操作促進画像RNDは、「長押してチャージしろ」の文字画像を含んでおり、遊技者にセレクトボタン68を操作(長押)することを促している。ここでは、ボタン画像BTNが表すセレクトボタン68の4つのボタンのうち、上のボタンの色が変化しており、遊技者に上ボタンを押すことを報知している。遊技者によるセレクトボタン68の上ボタン長押に応じて、メータ画像MGのメータがチャージされる演出が実行される。
遊技者によってセレクトボタン68の上ボタンが長押されると、図116(C)に示すように、ボタン画像BTNと、操作促進画像RNDの表示が消える。すなわち、遊技者が操作しているため、操作を促す画像が必要ないためである。これにより、バトル映像をより多く見せることができる。また、レクトボタン68の上ボタンが長押により、メータ画像MGのエネルギーがチャージされる演出が実行される。
バトル映像が表示されているときに、遊技者によるセレクトボタン68の上ボタン長押が中止されると、図116(D)に示すように、ボタン画像BTNと、操作促進画像RNDが再度、表示される。これにより、遊技者にセレクトボタン68の上ボタンの長押を再度、促している。このとき、メータ画像MGのエネルギーが減少していく演出が実行されてもよい。
遊技者によって再度、セレクトボタン68の上ボタンが長押されると、図116(E)に示すように、ボタン画像BTNと、操作促進画像RNDの表示が再度、消える。このとき、メータ画像MGのエネルギーが再度上昇する(チャージされる)演出が実行される。
図116(F)は、所定時間が経過した後に実行されるバトル演出のクライマックス部分が表示されている。このとき、セレクトボタン68の上ボタンが長押されると、表示画面7aに操作無効画像SMKと、ボタン画像BTNが表示される。操作無効画像SMKは、セレクトボタン68の操作が無効の期間であることを遊技者に報知する画像である。ボタン画像BTNには「×」の画像が重なって表示されており、操作が無効であることを報知している。この状態で、バトル演出のクライマックス部分の演出が進行する。
その後、図116(G)に示すように、所定時間が経過すると、操作無効画像SMKと、「×」が付いたボタン画像BTNは表示が消え、選択画像ST1、ST2と、ボタン画像BTNと、選択促進画像NTKと、が表示される。選択画像STG1、STG2は、遊技者によって、選択可能な複数の選択肢を含んだ画像であり、ここでは、「連打(パンチ)」と表わされた第1選択画像STG1と、「長押し(キック)」と表わされた第2選択画像STG2とを含んでいる。
ボタン画像BTNは、既述のものと同様に、セレクトボタン68の外観の少なくとも一部を模した画像であり、ここでは、ボタン画像BTNが表すセレクトボタン68の4つのボタンのうち、左右のボタンの色が変化しており、遊技者に左か右のボタンを押すことを報知している。選択促進画像NTKは、「選択しろ」の文字画像を含んでおり、遊技者に、セレクトボタン68の左右ボタンを操作することによって、第1選択画像STG1と第2選択画像STG2の一方を選択することをを促している。セレクトボタン68の左右のボタンの操作によって、第1選択画像STG1と、第2選択画像STG2のうちの一方を選択する操作が可能となっている。ここでは、第1選択画像STG1が選択されており、第2選択画像STG2の表示色が変化している。
その後、所定時間が経過すると、図116(H)に示すように、選択画像STG1、STG2のうち、選択されていない第2選択画像STG2の表示が消え、選択された第1選択画像STG1の表示が残る。ボタン画像BTNと、選択促進画像NTKの表示は維持されている。その後、図116(I)に示すように、ボタン画像BTNと、選択促進画像NTKの表示が消える。この状態で、遊技者がセレクトボタン68を操作すると、図116(J)に示すように、操作無効画像SMKと、「×」が付いたボタン画像BTNが表示される。これにより、セレクトボタン68の操作が無効の期間であることを遊技者に報知する。
その後、図116(K)に示すように、味方キャラクタCRAが敵キャラクタCRBに対して敗北する演出が実行される。その後、図116(L)に示すように、装飾図柄8L、8C、8Rが「323」のハズレの態様で停止表示される。
[効果例]
以下に、操作指示表示演出の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、図114(B)~(E)に示すように、 遊技者に操作手段の操作を促す操作促進画像RNDを表示した後、操作手段が操作されると操作促進画像の表示を消し、操作手段の操作が止められると、再び操作促進画像RNDを表示させる第1の演出を実行することができる。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図115、図116についても同様である。
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、図114(F)(G)に示すように、第1の演出の後、操作手段が操作されているときに、操作手段の操作のうちの少なくとも1つが無効であることを示す操作無効画像SMKを表示する第2の演出を実行することができる。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図115、図116についても同様である。
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、図114(G)に示すように、第2の演出では、操作無効画像SMKを表示させた状態で、遊技者に操作手段の操作によって選択可能な複数の選択肢を含んだ選択画像STG1、STG2を表示する第3の演出を実行することができる。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図115、図116についても同様である。
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、図114(J)に示すように、第2の演出では、選択画像STG1、STG2が表示されているときに、遊技者によって、選択画像STG1、STG2に含まれる複数の選択肢のうちの1つが選択されると、選択された選択肢を表す選択結果画像(操作促進画像RND)が表示される。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図115についても同様である。
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、図114(B)(D)に示すように、第1の演出では、操作促進画像RNDとともに操作手段の外観の少なくとも一部を模した操作手段画像BTNが表示される。この構成によれば、従来にない斬新な演出によって、遊技者を視覚的に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。図115、図116についても同様である。
[変形例]
以下に、操作指示表示演出の変形例を示す。
[変形例1]
操作指示表示演出Aでは、図114(F)(G)に示すバトル演出のクライマックス部分において、演出ボタン63が操作されているか否かに関わらず操作無効画像SMKが表示されるものとした。しかし、操作無効画像SMKは、演出ボタン63が操作されているときに表示され、演出ボタン63が操作されていないときには表示されないように構成されてもよい。
[変形例2]
操作指示表示演出A、Bにおいて、操作無効画像SMKが表示されているとき、演出ボタン63のすべての操作が無効になっていてもよいし、特定の操作(例えば連打)のみが無効であり他の操作(例えば長押)が有効としてもよい。同様に、操作指示表示演出Cにおいて、操作無効画像SMKが表示されているとき、セレクトボタン68の4つのボタンすべての操作が無効になっていてもよいし、特定のボタン(例えば、上下ボタン)のみが無効であり他の操作(例えば左右ボタン)が有効としてもよい。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様A22-1]
遊技者が操作可能な操作手段と、
複数種類の画像を表示可能な表示手段と、を備える遊技機であって、
前記複数種類の画像のうちの一つは、遊技者に前記操作手段の操作を促す操作促進画像であり、
前記操作促進画像を表示した後、前記操作手段が操作されると前記操作促進画像の表示を消し、前記操作手段の操作が止められると、再び前記操作促進画像を表示させる第1の演出を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A22-2]
態様A22-1に記載の遊技機であって、
前記複数種類の画像のうちの一つは、前記操作手段の操作のうちの少なくとも1つが無効であることを示す操作無効画像であり、
前記第1の演出の後、前記操作手段が操作されているときに前記操作無効画像を表示する第2の演出を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A22-3]
態様A22-2に記載の遊技機であって、
前記複数種類の画像のうちの一つは、遊技者に前記操作手段の操作によって選択可能な複数の選択肢を含んだ選択画像であり、
前記第2の演出では、前記操作無効画像を表示させた状態で前記選択画像を表示する第3の演出を実行可能な、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A22-4]
態様A22-3に記載の遊技機であって、
前記第2の演出では、前記選択画像が表示されているときに、遊技者によって、前記選択画像に含まれる複数の選択肢のうちの1つが選択されると、選択された選択肢を表す選択結果画像が表示される、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様A22-5]
態様A22-1から態様A22-3までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記複数種類の画像のうちの一つは、前記操作手段の外観の少なくとも一部を模した操作手段画像であり、
前記第1の演出では、前記操作促進画像とともに前記操作手段画像が表示される、
ことを特徴とする遊技機。
以下に図117~図119を用いてボタン特殊表示演出A~Cについて説明する。このボタン特殊表示演出は、待ち受け状態(遊技者が遊技していないときのデモ画面となっているとき)、または、装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、ボタン特殊表示演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aまたはサブ表示画面64に画像を表示させる。
本実施形態の遊技機1では、セレクトボタン68を備えている。このセレクトボタン68は、上下左右にボタンを備えた十字ボタン型ボタンであり、セレクトボタン68の上下左右のボタンはそれぞれ独立して遊技者の操作を受け付けることができる。すなわち、サブ制御基板90は、セレクトボタン68の上下左右のボタンからそれぞれ独立して遊技者の操作(押下)を、セレクトボタン検出スイッチ68aを介して検知可能である。
[ボタン特殊表示演出A]
図117は、ボタン特殊表示演出Aを説明するための図である。図117のボタン特殊表示演出Aは、待ち受け演出、装飾図柄変動演出、モード変更演出、および、変更不可演出がおこなわれる。待ち受け演出以外の装飾図柄変動演出、モード変更演出、および、変更不可演出は、同一変動における演出である。これら、待ち受け演出以外の同一変動における演出では、表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
ボタン特殊表示演出Aでは、まず、図117(A)に示すように、待ち受け演出がおこなわれる。この待ち受け演出は、遊技者が所定期間ハンドル60を操作して遊技をおこなっていないとき、すなわち、表示画面7aが所定のデモンストレーション画面となっているときに、遊技者がセレクトボタン68、または、演出ボタン63を押下したことに応じておこなわれる演出である。待ち受け演出では、モード示唆画像XL1と、セレクトボタン画像XL4と、セレクトボタン対応画像XL4Aと、演出ボタン画像XL5と、演出ボタン対応画像XL5Aとが表示される。
モード示唆画像XL1は、1つの表示モードを示唆する画像である。セレクトボタン画像XL4は、セレクトボタン68を模した画像であり、セレクトボタン68の操作を促す画像である。セレクトボタン対応画像XL4Aは、セレクトボタン画像XL4の右側に表示され、「選択」と表される。セレクトボタン対応画像XL4Aは、セレクトボタン68を操作することで、表示モードを選択可能であることを示唆している。演出ボタン画像XL5は、演出ボタン63を模した画像であり、演出ボタン63の操作を促す画像である。演出ボタン対応画像XL5Aは、演出ボタン画像XL5の右側に表示され、「決定」と表される。演出ボタン対応画像XL5Aは、演出ボタン63を操作することで、選択した表示モードを決定することを示唆している。図117(A)の例では、モード示唆画像XL1は、「モードB」が選択されている。
待ち受け中において遊技者が遊技球を発射して第1始動口20に遊技球が入球することにより、特別図柄の変動が開始され、図117(B)に示すように、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの中央から右側にかけて表示され、上下方向に変動する。また、装飾図柄変動演出では、表示画面7aの左下において、モード示唆画像XL1と、セレクトボタン画像XL4とが表示される。この場合、モード示唆画像XL1は、セレクトボタン画像XL4に対応付けられるように表示される。具体的には、モード示唆画像XL1は、セレクトボタン画像XL4の上側に表示され、すなわち、モード示唆画像XL1は、セレクトボタン画像XL4の十字ボタンの上ボタンに対応付けられるように表示される。
次に、図117(C)に示すように、モード変更演出がおこなわれる。このモード変更演出では、モード示唆画像XL1は、継続してセレクトボタン画像XL4に対応付けられている。また、モード変更演出では、遊技者がセレクトボタン68の上ボタンを操作(押下)することにより、装飾図柄8L,8C,8Rの変動中にも関わらずに、モード示唆画像XL1における表示モードを変更する演出である。図117(C)の例では、モード示唆画像XL1は「モードC」に変更されている。モード示唆画像XL1において表示モードがモードBに変更されると、表示画面7aにおける表示モードがモードBになる。
次に、図117(D)に示すように、変更不可演出が実行される。この変更不可演出では、モード示唆画像XL1と、セレクトボタン画像XL4とを隠すように、モード変更不可画像XL6が表示される。モード変更不可画像XL6は、四角形に×印で薄い暗く表され、モード示唆画像XL1の変更が所定期間(本実施形態では当該変動が終わるまで)できないことを示唆している。言い換えれば、モード変更不可画像XL6は、セレクトボタン68の入力が所定期間(本実施形態では当該変動が終わるまで)、無効になることを示唆している。
その後、リーチ演出がおこなわれ、はずれ図柄または大当たり図柄が表示され、大当たり遊技演出がおこなわれる。
なお、上記待ち受け演出、装飾図柄変動演出、モード変更演出、および、変更不可演出の各演出において、モード示唆画像XL1、セレクトボタン画像XL4が表示されているが、各演出で態様が異なっていてもよい。例えば、待ち受け演出におけるモード示唆画像XL1と、装飾図柄変動演出におけるモード示唆画像XL1との大きさ、色、形状などが異なっていても良い。
[ボタン特殊表示演出B]
図118は、ボタン特殊表示演出Bを説明するための図である。図118のボタン特殊表示演出Bは、待ち受け演出、装飾図柄変動演出、モード変更演出、言語変更演出、オートボタン変更演出、および、変更不可演出がおこなわれる。待ち受け演出以外の装飾図柄変動演出、モード変更演出、言語変更演出、オートボタン変更演出、および、変更不可演出は、同一変動における演出である。これら、待ち受け演出以外の同一変動における演出では、表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
ボタン特殊表示演出Bでは、まず、図118(A)に示すように、待ち受け演出がおこなわれる。この待ち受け演出は、遊技者が所定期間ハンドル60を操作して遊技をおこなっていないとき、すなわち、表示画面7aが所定のデモンストレーション画面となっているときに、遊技者がセレクトボタン68、または、演出ボタン63を押下したことに応じておこなわれる演出である。待ち受け演出では、モード示唆画像XL1と、ボタンオート有無示唆画像XL2と、言語示唆画像XL3と、セレクトボタン画像XL4と、セレクトボタン対応画像XL4Aと、演出ボタン画像XL5と、演出ボタン対応画像XL5Aとが表示される。
モード示唆画像XL1は、1つの表示モードを示唆する画像である。ボタンオート有無示唆画像XL2は、表示画面7aに演出ボタン63の押下を促すボタン画像がでた場合に、演出ボタン63を押すことなく自動で押下したことになるボタンオートモードがONかOFFかを表す画像である。言語示唆画像XL3は、表示画面7aにおける表示演出で用いる言語を示唆する画像である。例えば、言語示唆画像XL3において、言語が「英語」と表記されている場合には、言語モードが英語となっており、表示画面7aにおける表示演出では部分的または全体的に英語が用いられる。セレクトボタン画像XL4は、セレクトボタン68を模した画像であり、セレクトボタン68の操作を促す画像である。セレクトボタン対応画像XL4Aは、セレクトボタン画像XL4の右側に表示され、「選択」と表される。セレクトボタン対応画像XL4Aは、セレクトボタン68を操作することで、表示モード、ボタンオートモードの有無、言語モードを選択可能であることを示唆している。演出ボタン画像XL5は、演出ボタン63を模した画像であり、演出ボタン63の操作を促す画像である。演出ボタン対応画像XL5Aは、演出ボタン画像XL5の右側に表示され、「決定」と表される。演出ボタン対応画像XL5Aは、演出ボタン63を操作することで、選択した表示モード、ボタンオートモードの有無、および、言語モードを決定することを示唆している。図118(A)の例では、モード示唆画像XL1は、「モードB」が選択され、ボタンオート有無示唆画像XL2は、「オートON」が選択され、言語示唆画像XL3は、「日本語」が選択されている。
待ち受け中において遊技者が遊技球を発射して第1始動口20に遊技球が入球することにより、特別図柄の変動が開始され、図118(B)に示すように、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの中央から右側にかけて表示され、上下方向に変動する。また、装飾図柄変動演出では、表示画面7aの左下において、モード示唆画像XL1と、ボタンオート有無示唆画像XL2と、言語示唆画像XL3と、セレクトボタン画像XL4とが表示される。この場合、モード示唆画像XL1と、ボタンオート有無示唆画像XL2と、言語示唆画像XL3とは、セレクトボタン画像XL4に対応付けられるように表示される。具体的には、モード示唆画像XL1は、セレクトボタン画像XL4の上側に表示され、すなわち、モード示唆画像XL1は、セレクトボタン画像XL4の十字ボタンの上ボタンに対応付けられるように表示される。また、ボタンオート有無示唆画像XL2は、セレクトボタン画像XL4の左側に表示され、すなわち、ボタンオート有無示唆画像XL2は、セレクトボタン画像XL4の十字ボタンの左ボタンに対応付けられるように表示される。言語示唆画像XL3は、セレクトボタン画像XL4の下側に表示され、すなわち、言語示唆画像XL3は、セレクトボタン画像XL4の十字ボタンの下ボタンに対応付けられるように表示される。
次に、図118(C)に示すように、モード変更演出がおこなわれる。このモード変更演出では、モード示唆画像XL1と、ボタンオート有無示唆画像XL2と、言語示唆画像XL3とは、継続してセレクトボタン画像XL4に対応付けられている。また、モード変更演出では、遊技者がセレクトボタン68の上ボタンを操作(押下)することにより、装飾図柄8L,8C,8Rの変動中にも関わらずに、モード示唆画像XL1における表示モードを変更する演出である。図118(C)の例では、モード示唆画像XL1は「モードC」に変更されている。モード示唆画像XL1において表示モードがモードBに変更されると、表示画面7aにおける表示モードがモードBになる。
次に、図118(D)に示すように、言語変更演出がおこなわれる。この言語変更演出では、モード示唆画像XL1と、ボタンオート有無示唆画像XL2と、言語示唆画像XL3とは、継続してセレクトボタン画像XL4に対応付けられている。また、言語変更演出では、遊技者がセレクトボタン68の下ボタンを操作(押下)することにより、装飾図柄8L,8C,8Rの変動中にも関わらずに、言語示唆画像XL3における言語モードが変更する演出である。図118(D)の例では、言語示唆画像XL3は言語モードが「中国語」に変更されている。言語示唆画像XL3において言語が中国語に変更されると、表示画面7aで表される言語が中国語になる。
次に、図118(E)に示すように、オートボタン変更演出がおこなわれる。このオートボタン変更演出では、モード示唆画像XL1と、ボタンオート有無示唆画像XL2と、言語示唆画像XL3とは、継続してセレクトボタン画像XL4に対応付けられている。また、オートボタン変更演出では、遊技者がセレクトボタン68の左ボタンを操作(押下)することにより、装飾図柄8L,8C,8Rの変動中にも関わらずに、ボタンオート有無示唆画像XL2におけるボタンオートモードのONまたはOFFを変更する演出である。図118(E)の例では、ボタンオート有無示唆画像XL2は、ボタンオートモードがONからOFFに変更されて、「オートOFF」となっている。ボタンオート有無示唆画像XL2おいてボタンオートモードがオートOFFに変更されると、演出ボタン63を操作しなくても演出ボタン63の操作がなされたとみなされ、演出ボタン63の操作が有効となる。
次に、図118(F)に示すように、変更不可演出が実行される。この変更不可演出では、モード示唆画像XL1と、ボタンオート有無示唆画像XL2と、言語示唆画像XL3と、セレクトボタン画像XL4とを隠すように、モード変更不可画像XL6が表示される。モード変更不可画像XL6は、四角形に×印で薄い暗く表され、モード示唆画像XL1、ボタンオート有無示唆画像XL2、または、言語示唆画像XL3の変更が所定期間(本実施形態では当該変動が終わるまで)できないことを示唆している。言い換えれば、モード変更不可画像XL6は、セレクトボタン68の入力が所定期間(本実施形態では当該変動が終わるまで)、無効になることを示唆している。
その後、リーチ演出がおこなわれ、はずれ図柄または大当たり図柄が表示され、大当たり遊技演出がおこなわれる。
なお、上記待ち受け演出、装飾図柄変動演出、モード変更演出、言語変更演出、オートボタン変更演出、および、変更不可演出の各演出において、モード示唆画像XL1、ボタンオート有無示唆画像XL2、言語示唆画像XL3、セレクトボタン画像XL4が表示されているが、各演出で態様が異なっていてもよい。例えば、待ち受け演出におけるモード示唆画像XL1と、装飾図柄変動演出におけるモード示唆画像XL1との大きさ、色、形状などが異なっていても良い。
[ボタン特殊表示演出C]
図119は、ボタン特殊表示演出Cを説明するための図である。図119のボタン特殊表示演出Cは、待ち受け演出、装飾図柄変動演出、モード変更演出、言語変更演出、オートボタン変更演出、変更不可演出、および、スーパーリーチ演出A~Dがおこなわれる。待ち受け演出以外の装飾図柄変動演出、モード変更演出、言語変更演出、オートボタン変更演出、変更不可演出、および、スーパーリーチ演出A~Dは、同一変動における演出である。これら、待ち受け演出以外の同一変動における演出では、表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
ボタン特殊表示演出Cでは、まず、図119(A)に示すように、待ち受け演出がおこなわれる。この待ち受け演出は、遊技者が所定期間ハンドル60を操作して遊技をおこなっていないとき、すなわち、表示画面7aが所定のデモンストレーション画面となっているときに、遊技者がセレクトボタン68、または、演出ボタン63を押下したことに応じておこなわれる演出である。待ち受け演出では、モード示唆画像XL1と、ボタンオート有無示唆画像XL2と、言語示唆画像XL3と、セレクトボタン画像XL4と、セレクトボタン対応画像XL4Aと、演出ボタン画像XL5と、演出ボタン対応画像XL5Aとが表示される。
モード示唆画像XL1は、1つの表示モードを示唆する画像である。ボタンオート有無示唆画像XL2は、表示画面7aに演出ボタン63の押下を促すボタン画像がでた場合に、演出ボタン63を押すことなく自動で押下したことになるボタンオートモードがONかOFFかを表す画像である。言語示唆画像XL3は、表示画面7aにおける表示演出で用いる言語を示唆する画像である。例えば、言語示唆画像XL3において、言語が「英語」と表記されている場合には、言語モードが英語となっており、表示画面7aにおける表示演出では部分的または全体的に英語が用いられる。セレクトボタン画像XL4は、セレクトボタン68を模した画像であり、セレクトボタン68の操作を促す画像である。セレクトボタン対応画像XL4Aは、セレクトボタン画像XL4の右側に表示され、「選択」と表される。セレクトボタン対応画像XL4Aは、セレクトボタン68を操作することで、表示モード、ボタンオートモードの有無、言語モードを選択可能であることを示唆している。演出ボタン画像XL5は、演出ボタン63を模した画像であり、演出ボタン63の操作を促す画像である。演出ボタン対応画像XL5Aは、演出ボタン画像XL5の右側に表示され、「決定」と表される。演出ボタン対応画像XL5Aは、演出ボタン63を操作することで、選択した表示モード、ボタンオートモードの有無、および、言語モードを決定することを示唆している。図119(A)の例では、モード示唆画像XL1は、「モードB」が選択され、ボタンオート有無示唆画像XL2は、「オートON」が選択され、言語示唆画像XL3は、「日本語」が選択されている。
待ち受け中において遊技者が遊技球を発射して第1始動口20に遊技球が入球することにより、特別図柄の変動が開始され、図119(B)に示すように、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、表示画面7aにおいて、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの中央から右側にかけて表示され、上下方向に変動する。また、装飾図柄変動演出では、表示画面7aの左下において、モード示唆画像XL1と、ボタンオート有無示唆画像XL2と、言語示唆画像XL3と、セレクトボタン画像XL4とが表示される。この場合、モード示唆画像XL1と、ボタンオート有無示唆画像XL2と、言語示唆画像XL3とは、セレクトボタン画像XL4に対応付けられるように表示される。具体的には、モード示唆画像XL1は、セレクトボタン画像XL4の上側に表示され、すなわち、モード示唆画像XL1は、セレクトボタン画像XL4の十字ボタンの上ボタンに対応付けられるように表示される。また、ボタンオート有無示唆画像XL2は、セレクトボタン画像XL4の左側に表示され、すなわち、ボタンオート有無示唆画像XL2は、セレクトボタン画像XL4の十字ボタンの左ボタンに対応付けられるように表示される。言語示唆画像XL3は、セレクトボタン画像XL4の下側に表示され、すなわち、言語示唆画像XL3は、セレクトボタン画像XL4の十字ボタンの下ボタンに対応付けられるように表示される。
次に、図119(C)に示すように、モード変更演出がおこなわれる。このモード変更演出では、モード示唆画像XL1と、ボタンオート有無示唆画像XL2と、言語示唆画像XL3とは、継続してセレクトボタン画像XL4に対応付けられている。また、モード変更演出では、遊技者がセレクトボタン68の上ボタンを操作(押下)することにより、装飾図柄8L,8C,8Rの変動中にも関わらずに、モード示唆画像XL1における表示モードを変更する演出である。図119(C)の例では、モード示唆画像XL1は「モードC」に変更されている。モード示唆画像XL1において表示モードがモードBに変更されると、表示画面7aにおける表示モードがモードBになる。
次に、図119(D)に示すように、言語変更演出がおこなわれる。この言語変更演出では、モード示唆画像XL1と、ボタンオート有無示唆画像XL2と、言語示唆画像XL3とは、継続してセレクトボタン画像XL4に対応付けられている。また、言語変更演出では、遊技者がセレクトボタン68の下ボタンを操作(押下)することにより、装飾図柄8L,8C,8Rの変動中にも関わらずに、言語示唆画像XL3における言語モードが変更する演出である。図119(D)の例では、言語示唆画像XL3は言語モードが「中国語」に変更されている。言語示唆画像XL3において言語が中国語に変更されると、表示画面7aで表される言語が中国語になる。
次に、図119(E)に示すように、オートボタン変更演出がおこなわれる。このオートボタン変更演出では、モード示唆画像XL1と、ボタンオート有無示唆画像XL2と、言語示唆画像XL3とは、継続してセレクトボタン画像XL4に対応付けられている。また、オートボタン変更演出では、遊技者がセレクトボタン68の左ボタンを操作(押下)することにより、装飾図柄8L,8C,8Rの変動中にも関わらずに、ボタンオート有無示唆画像XL2におけるボタンオートモードのONまたはOFFを変更する演出である。図119(E)の例では、ボタンオート有無示唆画像XL2は、ボタンオートモードがONからOFFに変更されて、「オートOFF」となっている。ボタンオート有無示唆画像XL2おいてボタンオートモードがオートOFFに変更されると、演出ボタン63を操作しなくても演出ボタン63の操作がなされたとみなされ、演出ボタン63の操作が有効となる。
次に、図119(F)に示すように、変更不可演出が実行される。この変更不可演出では、モード示唆画像XL1と、ボタンオート有無示唆画像XL2と、言語示唆画像XL3と、セレクトボタン画像XL4とを隠すように、モード変更不可画像XL6が表示される。モード変更不可画像XL6は、四角形に×印で薄い暗く表され、モード示唆画像XL1、ボタンオート有無示唆画像XL2、または、言語示唆画像XL3の変更が所定期間(本実施形態では当該変動が終わるまで)できないことを示唆している。言い換えれば、モード変更不可画像XL6は、セレクトボタン68の入力が所定期間(本実施形態では当該変動が終わるまで)、無効になることを示唆している。
次に、図119(G)に示すように、スーパーリーチ演出Aがおこなわれる。このスーパーリーチ演出Aでは、モード変更不可画像XL6が継続して表示された状態で、装飾図柄8L,8Rが7図柄で仮停止し、装飾図柄8Cが高速変動することによってリーチ状態が形成され、演出ボタン画像XL7が表示される。この演出ボタン画像XL7は、演出ボタン63を模した画像であり、遊技者に演出ボタン63の操作(押下)を促す画像である。
次に、図119(H)に示すように、スーパーリーチ演出Bがおこなわれる。このスーパーリーチ演出Bでは、モード変更不可画像XL6の表示、および、装飾図柄8L,8C,8Rによるリーチ状態が継続され、遊技者が演出ボタン63を押下したことにより、チャンスアップ画像XL8が表示される。このチャンスアップ画像XL8は、大当たり期待度が上昇したことを示唆する画像であり、「激アツ」と表記されている。
次に、図119(I)に示すように、スーパーリーチ演出Cがおこなわれる。このスーパーリーチ演出Cでは、モード変更不可画像XL6の表示、および、装飾図柄8L,8C,8Rによるリーチ状態が継続され、セレクトボタン画像XL9が表示される。このセレクトボタン画像XL9は、セレクトボタン68を模した画像であり、遊技者にセレクトボタン68の操作(押下)を促す画像である。
次に、図119(J)に示すように、スーパーリーチ演出Dがおこなわれる。このスーパーリーチ演出Dでは、モード変更不可画像XL6の表示が継続された状態で、遊技者によってセレクトボタン68の上下左右のボタンうちいずれかボタンの操作がおこなわれることにより、装飾図柄8L,8C,8Rによって7図柄の大当たり図柄が表示される。
その後、大当たり遊技演出がおこなわれる。
なお、上記待ち受け演出、装飾図柄変動演出、モード変更演出、言語変更演出、オートボタン変更演出、変更不可演出、および、スーパーリーチ演出A~Dの各演出において、モード示唆画像XL1、ボタンオート有無示唆画像XL2、言語示唆画像XL3、セレクトボタン画像XL4が表示されているが、各演出で態様が異なっていてもよい。例えば、待ち受け演出におけるモード示唆画像XL1と、装飾図柄変動演出におけるモード示唆画像XL1との大きさ、色、形状などが異なっていても良い。
[変形例]
上記ボタン特殊表示演出B~Cでは、装飾図柄8L,8C,8Rは、モード示唆画像XL1、ボタンオート有無示唆画像XL2、言語示唆画像XL3、セレクトボタン画像XL4、モード変更不可画像XL6と重なり合うときがあってもよい。この場合、装飾図柄8L,8C,8Rは、モード示唆画像XL1、ボタンオート有無示唆画像XL2、言語示唆画像XL3、セレクトボタン画像XL4、モード変更不可画像XL6よりも後ろ側に配置されてもよい。
上記ボタン特殊表示演出B~Cにおいて、モード示唆画像XL1、ボタンオート有無示唆画像XL2、言語示唆画像XL3、および、セレクトボタン画像XL4に対応づけて、保留数を表す保留表示、特別図柄の表示結果を表す抽選結果表示をおこなうようにしてもよい。この保留表示は、保留数を表す数字のみから構成されてもよい。また、この抽選結果表示は、装飾図柄8L,8C,8Rの停止図柄と同じ配列となるように表示されてもよい。例えば、装飾図柄8L,8C,8Rが「777」となっていれば、抽選結果表示も「777」と表示される。
[効果例]
上記ボタン特殊表示演出A~Cでは、モード変更演出において、モード示唆画像XL1と、セレクトボタン画像XL4とが対応付けられて表示された状態で、表示モードを変更する場合には、対応する表示モードのモード示唆画像XL1に変更する。この構成によれば、表示モードを変更する場合であっても、モード示唆画像XL1は、セレクトボタン画像XL4に対応づけられるので、遊技者は、モード示唆画像XL1を変更するためにはセレクトボタン画像XL4を用いればよいことを容易に認識でき、迅速に好適な表示モードに変更することができる。その結果、表示モードの変更を円滑にすることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
上記ボタン特殊表示演出A~Cでは、変更不可演出に示すように、表示モード変更がおこなわれた後、表示モードを変更できない表示モード変更不可期間が存在する。この構成によれば、表示モードを変更後、表示モード変更不可期間が設けられるので、遊技者が表示モードの変更をおこなうことにより気が散ることを抑制することができ、表示画面7aにおける表示演出に遊技者が集中することができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記ボタン特殊表示演出A~Cでは、モード変更演出後に、変更不可演出がおこなわれ、変更不可演出では、モード変更不可画像XL6がモード示唆画像XL1に重なるように表示される。この構成によれば、遊技者は、素早く表示モードの変更が不可であることを認識することができ、表示モードを変更しようとはせずに、表示画面7aにおける表示演出に遊技者は集中することができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記ボタン特殊表示演出B~Cでは、モード示唆画像XL1がセレクトボタン画像XL4に対応付けられて表示されているときに、言語示唆画像XL3がセレクトボタン画像XL4に対応付けられて表示される。この構成によれば、言語示唆画像XL3を変更する場合であっても、言語示唆画像XL3は、セレクトボタン画像XL4に対応づけられるので、遊技者は、言語示唆画像XL3を変更するためにはセレクトボタン画像XL4を用いればよいことを容易に認識でき、迅速に好適な表示モードに変更することができる。その結果、表示モードの変更を円滑にすることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
上記ボタン特殊表示演出B~Cでは、モード示唆画像XL1がセレクトボタン画像XL4に対応付けられて表示されているときに、ボタンオート有無示唆画像XL2がセレクトボタン画像XL4に対応付けられて表示される。この構成によれば、ボタンオート有無示唆画像XL2を変更する場合であっても、ボタンオート有無示唆画像XL2は、セレクトボタン画像XL4に対応づけられるので、遊技者は、ボタンオート有無示唆画像XL2を変更するためにはセレクトボタン画像XL4を用いればよいことを容易に認識でき、迅速に好適な表示モードに変更することができる。その結果、表示モードの変更を円滑にすることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様XL-1]
複数の表示演出を実行可能な表示手段と操作可能な操作手段とを備える遊技機であって、
前記表示手段において複数の表示モードのうちの1つの表示モードを実行可能であり、
前記操作部の操作によって前記表示モードを変更可能であり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第1の表示演出をおこなう場合があり、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第2の表示演出をおこなう場合があり、
前記第1の表示演出は、1つの表示モードを示唆する表示モード示唆画像と、前記操作部を表す操作手段画像とを対応付けて表示する演出であり、
前記第2の表示演出は、前記表示モードを第1の表示モードから第2の表示モードに変更する場合には、前記第1の表示モードを示唆する前記表示モード示唆画像から前記第2の表示モードを示唆する前記表示モード示唆画像に変更する演出であり、
前記第1の表示演出と前記第2の表示演出とを含む組み合わせ演出がおこなわれる場合があり、
前記組み合わせ演出では、特別図柄の変動中において、前記第1の表示演出がおこなわれているときに、前記第2の表示演出がおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XL-2]
態様XL-1に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出における前記第2の表示演出がおこなわれた後、前記表示モードを変更できない表示モード変更不可期間が存在する、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XL-3]
態様XL-2に記載の遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第3の表示演出をおこなう場合があり、
前記第3の表示演出は、前記表示モード変更不可期間中において、前記表示モードの変更が不可であることを表す表示モード変更不可画像を表示する演出であり、
前記組み合わせ演出は、前記第3の表示演出を含む場合があり、
前記組み合わせ演出では、前記第2の表示演出の後、前記第3の表示演出がおこなわれ、前記第3の表示演出の前記表示モード変更不可画像は、前記表示モード示唆画像に重なるように表示される、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XL-4]
態様XL-3に記載の遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第4の表示演出をおこなう場合があり、
前記第4の表示演出は、表示で用いる言語を示唆する言語示唆画像と、前記操作手段画像とを対応付けて表示する演出であり、
前記組み合わせ演出は、前記第4の表示演出を含む場合があり、
前記組み合わせ演出では、前記第4の表示演出は、前記第1の表示演出がおこなわれているときにおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XL-5」
態様XL-3または態様XL-4に記載の遊技機であって、
前記複数の表示演出のうちの一つの演出として、第5の表示演出をおこなう場合があり、
前記第5の表示演出は、前記操作手段の操作が自動であることを示唆するする操作手段オート画像と、前記操作手段画像とを対応付けて表示する演出であり、
前記組み合わせ演出は、前記第5の表示演出を含む場合があり、
前記組み合わせ演出では、前記第5の表示演出は、前記第1の表示演出がおこなわれているときにおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
以下に図120~図122を用いて演出ボタン有効無効表示演出A~Cについて説明する。図120~図122において、画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)周囲に配置される各種可動役物が図面の見易さから省略されているものがある。
この演出ボタン有効無効表示演出は、装飾図柄の変動演出(変動表示)中に行われるものである。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信した各種コマンドを解析し、演出ボタン有効無効表示演出を実行する指示が含まれている場合に、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aに画像を表示させる。また、ランプ制御基板107がサブ制御基板90から受信した各種コマンドを解析し、遊技盤2に備える第2可動役物15の位置および発光態様を変化させたりする。
ここでは、まず演出ボタン有効無効表示演出Aについて説明し、演出ボタン有効無効表示演出B、そして演出ボタン有効無効表示演出Cについて順番に説明する。
[演出ボタン有効無効表示演出A]
演出ボタン有効無効表示演出Aについて図120を参照して説明する。図120は、演出ボタン有効無効表示演出Aを説明するための図である。演出ボタン有効無効表示演出Aは、装飾図柄の変動演出(変動表示)中に行われるものである。
まず、図120(A)に示すように、画像表示装置7の表示画面7aには、図示しない3つの装飾図柄の変動表示領域(「装飾図柄の変動領域」ともいう。)として縦長の矩形状領域が3つ(つまり表示画面7aを列状に3つ等分された領域)が設けられており、立体画像の左装飾図柄8L、立体画像の中装飾図柄8C、立体画像の右装飾図柄8Rが各変動表示領域の上側から表示画面7aの下側へ向かってリールが回転される表示態様により装飾図柄(図柄:数字「1」~数字「9」)の変動演出(変動表示)が開始される。
具体的には、左装飾図柄8Lが左変動表示領域の上側から左変動表示領域8の下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、中装飾図柄8Cが中変動表示領域の上側から中変動表示領域の下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、右装飾図柄8Rが右変動表示領域の上側から右変動表示領域の下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始される。左変動表示領域の縦距離寸法、中変動表示領域の縦距離寸法、右変動表示領域の縦距離寸法が同一の縦距離寸法であり、さらに、左変動表示領域の横距離寸法、中変動表示領域の横距離寸法、右変動表示領域の横距離寸法が同一の横距離寸法となっている。
各装飾図柄の変動演出(変動表示)では、いずれも、数字「1」→数字「2」→数字「3」→数字「4」→数字「5」→数字「6」→数字「7」→数字「8」→数字「9」→数字「1」→数字「2」→・・・という順番でリールが回転する表示態様で変動演出(変動表示)されている。
数字「1」~数字「9」のうち、数字「7」を除く奇数の図柄である数字「1」、数字「3」、数字「5」、数字「9」が明るい赤色を有し、偶数の図柄である数字「2」、数字「4」、数字「6」、数字「8」が明るい青色を有し、数字「7」が黄色(ゴールド色)を有している。また数字「1」~数字「9」の大きさは、それぞれ縦距離寸法が左変動表示領域(中変動表示領域、右変動表示領域)の縦距離寸法の約3分の1の距離寸法を有し、それぞれ横距離寸法が左変動表示領域(中変動表示領域、右変動表示領域)の横距離寸法の約2分の1の距離寸法を有した通常サイズとなっている。なお、数字「1」~数字「9」は、楷書体、ゴシック体、明朝体など既存の書体(一般に流通している書体)と異なる演出用としてあらたに作成された特別書体(独自作成された特別書体)により形成されている。
装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された装飾図柄が低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、装飾図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。装飾図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。なお、装飾図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。背景画像には複数種類が用意されており、適宜、背景画像が切り替わるようになっている。
また、表示画面7aの右上側には、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rとそれぞれ対応する小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄が変動演出(変動表示)される横長矩形形状を有するサブ変動領域KSZが設けられている。サブ変動領域KSZの背景画像は、単色(例えば、暗色(濃暗色系)または暗色に近い色(例えば、深緑色)に固定されており、他の色へ変化することがない。サブ変動領域KSZは、表示画面7aの右上側に配置されているため、右装飾図柄8Rの変動領域となっている右変動表示領域と重なっているものの、サブ変動領域KSZが最も手前側となるように配置されることで、右装飾図柄8Rがサブ変動領域KSZの後方に配置され右装飾図柄8Rによりサブ変動領域KSZが遮られることがないし、他の演出画像が出現しても、他の演出画像がサブ変動領域KSZの後方に配置され他の演出画像によりサブ変動領域KSZが遮られることがない。つまり、サブ変動領域KSZに表示される内容が右装飾図柄8Rや他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。
小型の装飾図柄は、数字図柄であり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの書体と異なる書体(例えば、明朝体)となっており、サブ変動領域KSZの背景画像の単色に対してコントラスが高い他の単色(例えば、明色(黄色や白色))に統一されており、他の色へ変化することがない。小型の装飾図柄は、サブ変動領域KSZの背景画像の手前側に配置され常に不透明な状態となっており、変動開始されても半透明な状態となることがなく、さらに表示画面7aから消えることがない。
小型の装飾図柄は、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rと異なりリールが回転される表示態様で変動演出(変動表示)が行われず、同一の表示位置において同一の大きさで不透明な状態で次々に数字図柄が出現する表示態様により変動演出(変動表示)が行われている。
左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rによる変動演出(変動表示)が開始されると、これに伴い、サブ変動領域KSZにおいて、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)が開始され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示されると同時に、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄もすべて停止表示される。
左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rのうちいずれかまたは複数が仮停止表示した状態(例えば、左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが同一の図柄で仮停止表示してリーチが形成された状態)であっても、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄は、すべて変動演出(変動表示)が継続された状態となっている。具体的には、左装飾図柄8Lが仮停止表示されても、小型の左装飾図柄の変動演出(変動表示)が継続され、右装飾図柄8Rが仮停止表示されても、小型の右装飾図柄の変動演出(変動表示)が継続され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示されると同時に、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄もすべて停止表示される。
なお、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示された状態であって、同一の図柄に揃わずにはずれとなった場合には、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄を、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの各図柄と同一の図柄としてもよいし、全く異なる図柄としてもよい。具体的には、例えば、左装飾図柄8Lが数字「1」、中装飾図柄8Cが数字「2」、右装飾図柄8Rが数字「3」で停止表示されたときに、小型の左装飾図柄が数字「1」、小型の中装飾図柄が数字「2」、小型の右装飾図柄が数字「3」で停止表示されてもよいし、小型の左装飾図柄が数字「5」、小型の中装飾図柄が数字「6」、小型の右装飾図柄が数字「7」で停止表示されるようにしてもよい。
これに対して、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示された状態であって、同一の図柄に揃って当たりとなった場合には、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄を、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの各図柄と同一の図柄に揃うようになっている。
第1特図保留の消化として現在変動中の左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rに対応する当該変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている当該変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。当該変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として保留表示エリアが設けられている。この保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ、最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、当該変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
当該変動表示位置9Cdが表示画面7aの下側中央に配置され、第1保留表示位置9Adが当該変動表示位置9Cdの左側に配置されているため、当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adとは、中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域と重なっているものの、中装飾図柄8Cが当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの後方に配置され中装飾図柄8Cにより当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることがない。ただし、他の演出画像が出現すると、他の演出画像が当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの後方に配置される場合には他の演出画像により当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることがないものの、他の演出画像が当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの前方に配置される場合には他の演出画像により当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることとなる。
第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aの左下側に配置されているため、第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adは、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域と重なっているものの、左装飾図柄8Lが第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの後方に配置され左装飾図柄8Lにより第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることがない。ただし、他の演出画像が出現すると、他の演出画像が第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの後方に配置される場合には他の演出画像により第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることがないものの、他の演出画像が第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの前方に配置される場合には他の演出画像により第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることとなる。
このように、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adのうち、第1保留表示位置9Adが中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域と重なり、第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域と重なるようになっているため、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adからなる第1特図保留としての保留表示エリアが中変動表示領域と左変動表示領域とに跨って配置されている。
ここでは、当該変動表示位置9Cdには、白い球状の当該変動アイコン9Cが表示され、第1保留表示位置9Ad~第3保留表示位置9Adには、保留アイコン9Aが表示され、第4保留表示位置9Adには、保留アイコン9Aが表示されていない。つまり、保留アイコンが消化されずにストックされたものが3つ存在する状態となっている。なお、以下の説明では、装飾図柄の変動演出(変動表示)中において、第1始動口20と第2始動口21とへ遊技球が入球しない場合を前提とする。
また、表示画面7aの左上側には、上述したサブ変動領域KSZと対向して(同一の水平線上に並んで)、第1始動口20への遊技球の入球に基づく第1特図保留と、第2始動口21への遊技球の入球に基づく第2特図保留と、がそれぞれ保留数(数字)として表示される横長矩形形状を有する保留数表示領域HSが設けられている。保留数表示領域HSの縦距離寸法とサブ変動領域KSZの縦距離寸法とは、同一の距離寸法を有し、保留数表示領域HSの横距離寸法とサブ変動領域KSZの横距離寸法とは、同一の距離寸法を有している。つまり、保留数表示領域HSの形状とサブ変動領域KSZの形状とが同一の形状となっている。
保留数表示領域HSの背景画像は、サブ変動領域KSZの背景画像と異なり、無色透明に固定されており、不透明となったり、他の色へ変化したりすることがない。保留数表示領域HSは、表示画面7aの左上側に配置されているため、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域と重なっているものの、保留数表示領域HSが最も手前側となるように配置されることで、左装飾図柄8Lが保留数表示領域HSの後方に配置され左装飾図柄8Lにより保留数表示領域HSが遮られることがないし、他の演出画像が出現しても、他の演出画像が保留数表示領域HSの後方に配置され他の演出画像により保留数表示領域HSが遮られることがない。
第1特図保留の数(保留数(数字))と第2特図保留の数(保留数(数字))とは、小型の装飾図柄の書体と異なる書体(例えば、ゴシック体)となっており、保留数表示領域HSの背景画像の単色に対してコントラスが高い他の単色にそれぞれ設定されており、他の色へ変化することがない。第1特図保留の数(保留数(数字))と第2特図保留の数(保留数(数字))とは、保留数表示領域HSの背景画像の手前側に配置され常に不透明な状態となっており、表示画面7aから消えることがない。具体的には、第1始動口20への遊技球の入球に基づく第1特図保留の数を青色数字で保留数表示領域HSの左側、第2始動口21への遊技球の入球に基づく第2特図保留の数を赤色数字で保留数表示領域HSの右側に互いに離間した状態で配置されて常に表示されている。これらの数字は、保留球の数を数値として表示されるため、表示画面7aに表示される各種背景画像、各種装飾用画像に紛れて判別が困難となり難くすることができ、直感的にわかりやすい。つまり、保留数表示領域HSに表示される内容が他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。なお、第1特図保留の数を示す青色は、偶数の図柄である数字「2」、数字「4」、数字「6」、数字「8」が有する明るい青色と異なる色である(同一の色ではない)ものの、類似する色となっている。第2特図保留の数を赤色は、数字「7」を除く奇数の図柄である数字「1」、数字「3」、数字「5」、数字「9」が有する明るい赤色と異なる色である(同一の色ではない)ものの、類似する色となっている。
ここで、保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9C(以下、単に「アイコン」という場合がある。)について簡単に説明すると、形状や色の違いにより、アイコンに対応する抽選時の当たりの期待度の違いを表している。例えば、黄色(ゴールド)の星形のアイコン、黒い球状のアイコン、笑顔球体のアイコン、白い球状のアイコンという4つのアイコンのうち、黄色(ゴールド)の星形のアイコンが最も当たりの期待度が高く、黒い球状のアイコンが2番目に当たりの期待度が高く、笑顔球体のアイコンが3番目に当たりの期待度が高く、白い球状のアイコンが最も当たりの期待度が低いものとなっている。笑顔球体のアイコンには、さらに、例えば青色→緑色→赤色→ゴールド(黄色)→七色(レインボー(当たり濃厚))という順番で当たりとなる期待度が高く設定されている。
左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで一斉に変動演出(変動表示)が開始され、図120(A)に示すように、左装飾図柄8Lが左変動表示領域を上側から下側へ向かって変動演出(変動表示)が開始され、中装飾図柄8Cが左変動表示領域を上側から下側へ向かって変動演出(変動表示)が開始され、右装飾図柄8Rが左変動表示領域を上側から下側へ向かって変動演出(変動表示)が開始される。
その後、図120(B)に示すように、左変動表示領域を上側から下側へ向かって変動表示する左装飾図柄8Lが左変動表示領域の中央で数字「1」で仮停止表示され上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となり、その後、右変動表示領域を上側から下側へ向かって変動表示する右装飾図柄8Rが右変動表示領域の中央で数字「1」で仮停止表示され、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となり、左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが同一の図柄(ここでは数字「1」)となってリーチが形成される。このとき、中装飾図柄8Cは、中変動表示領域を上側から下側へ向かって変動表示が継続されている。
リーチが形成され、図120(C)に示すように、演出ボタン有効無効表示演出Aが開始されると、閃光FLが反時計回り楕円軌道を描くように、表示画面7aの下辺外側から表示画面7a内へ飛び込み、表示画面7aの右辺へ向かって通過して表示画面7aの右辺外側へ飛び出すと、再び表示画面7aの上辺外側から表示画面7a内へ飛び込み、表示画面7aの中央付近で止まって爆発する表示態様となる。なお、表示画面7aの右上側には、上述したサブ変動領域KSZが設けられているものの、サブ変動領域KSZが最も手前側に配置されているため、閃光FLの一部がサブ変動領域KSZを通過しても、閃光FLの一部がサブ変動領域KSZにより覆われた状態となる。
閃光FLが表示画面7aの中央付近で止まって爆発する表示態様となると、図120(D)に示すように、演出ボタン63を模した演出ボタン画像BTNが不明瞭な画像(ピンボケした画像(焦点が合わない画像))として表示画面7aの中央に表示される。この不明瞭な画像(ピンボケした画像(焦点が合わない画像))として演出ボタン画像BTNが表示されている期間に、遊技者が演出ボタン63を押圧操作したとしても、表示画面7aに表示される演出に対して何ら反映されない。言い換えると、不明瞭な画像(ピンボケした画像(焦点が合わない画像))として演出ボタン画像BTNが表示されている期間は、演出ボタン63の押圧操作が無効化される期間となっており、演出ボタン画像BTNが不明瞭な画像(ピンボケした画像(焦点が合わない画像))となる非アクティブ表示態様として表示されている。なお、演出ボタン有効無効表示演出Aにおいて、演出ボタン画像BTNが不明瞭な画像(ピンボケした画像(焦点が合わない画像))となる非アクティブ表示態様として表示される表示態様を「操作無効表示態様」という。
その後、図120(E)に示すように、操作無効表示態様となっていた演出ボタン画像BTNが明瞭な画像(ピントが合った画像(焦点が合った画像))へ切り替わる。この明瞭な画像(ピントが合った画像(焦点が合った画像))として演出ボタン画像BTNが表示されている期間に、遊技者が演出ボタン63を押圧操作すると、大当たり期待度が予め高く設定されているバトル演出への発展を示唆する味方キャラクタCRAが表示画面7aに表示(出現)する場合があり、遊技者による演出ボタン63の押圧操作により表示画面7aに表示される演出に対して影響が反映される場合がある。言い換えると、明瞭な画像(ピントが合った画像(焦点が合った画像))として演出ボタン画像BTNが表示されている期間は、演出ボタン63の押圧操作が有効化される期間となっており、演出ボタン画像BTNが明瞭な画像(ピントが合った画像(焦点が合った画像))となるアクティブ表示態様として表示されている。なお、演出ボタン有効無効表示演出Aにおいて、演出ボタン画像BTNが明瞭な画像(ピントが合った画像(焦点が合った画像))となるアクティブ表示態様として表示される表示態様を「操作有効表示態様」という。
その後、操作有効表示態様となったままの状態で演出ボタン画像BTNが表示され、左装飾図柄8Lおよび右装飾図柄8Rが表示画面7aから消える。このとき、変動演出(変動表示)中の中装飾図柄8Cも表示画面7aから消えるものの、サブ変動領域KSZにおいて、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rとそれぞれ対応する小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)がそれぞれ仮停止表示されることなく継続されている。
その後、図120(F)に示すように、第2可動役物15が画像表示装置7の上方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)し、所定時間(例えば、約5秒)だけ停止する。第2可動役物15が進出位置へ移動して停止した状態では、第2可動役物15が演出ボタン画像BTNを覆うこととなり、演出ボタン画像BTNの下側部分を視認することができる状態となる。言い換えると、第2可動役物15が演出ボタン画像BTNの一部を覆うこととなる。第2可動役物15が演出ボタン画像BTNの一部を覆う状態であっても、演出ボタン画像BTNは、操作有効表示態様となったままの状態で表示され続ける(つまり、第2可動役物15が演出ボタン画像BTNの一部を覆う状態であっても、演出ボタン画像BTNのアクティブ表示態様が継続される)。もちろん、第2可動役物15が演出ボタン画像BTNの一部を覆う状態であっても、演出ボタン画像BTNが操作有効表示態様となったままの状態で表示されているため、遊技者による演出ボタン63の押圧操作により表示画面7aに表示される演出に対して影響が反映される場合がある。
その後、第2可動役物15が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻り、図120(G)に示すように、演出ボタン画像BTNが操作有効表示態様となったままの状態で表示され続ける。もちろん、第2可動役物15が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻った状態であっても、演出ボタン画像BTNが操作有効表示態様となったままの状態で表示されているため、遊技者による演出ボタン63の押圧操作により表示画面7aに表示される演出に対して影響が反映される場合がある。
操作有効表示態様となったままの状態で演出ボタン画像BTNが表示されているときに遊技者が演出ボタン63を押圧操作した場合であって、第2可動役物15が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻ると、左装飾図柄8Lおよび右装飾図柄8Rが仮停止表示された状態で再び表示されるとともに、演出ボタン画像BTNが表示画面7aから消えて、変動演出(変動表示)中の中装飾図柄8Cが再び表示され、演出ボタン有効無効表示演出Aが終了する。
その後、図120(H)に示すように、表示画面7aの中央(中変動表示領域の中央)に味方キャラクタCRAが表示されると、その後、図120(I)に示すように、バトル演出が開始される。バトル演出では、表示画面7aの右側から味方キャラクタCRAが現れ、表示画面7aの左側から敵キャラクタCRBが現れ、表示画面7aの中央において味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが戦う演出であり、大当たりの期待度が予め高く設定されている演出となっている。バトル演出では、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが表示画面7aから再び消え、当該変動表示位置9Cd、保留表示位置9Ad、当該変動アイコン9Cおよび保留アイコン9Aが表示画面7aから消える。バトル演出では、サブ変動領域KSZにおいて、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rとそれぞれ対応する小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)がそれぞれ仮停止表示されることなく継続されている。また、保留数表示領域HSにおいて、第1特図保留と第2特図保留とがそれぞれ保留数(数字)として表示されている。
バトル演出において味方キャラクタCRAが敗北して敵キャラクタCRBが勝利すると、図120(J)に示すように、左装飾図柄8Lが数字「1」、中装飾図柄8Cが数字「2」、右装飾図柄8Rが数字「1」となって同一のタイミングで停止表示(確定表示)され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが同一の図柄(ここでは数字「1」)で揃わず、はずれとなる。このとき、当該変動表示位置9Cd、保留表示位置9Adおよび保留アイコン9Aが表示画面7aに再び表示され、当該変動終了により当該変動アイコン9Cが表示されない。続いて、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが当該変動表示位置9Cdへ移動して当該変動アイコン9Cとなり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8Cおよび右装飾図柄8Rによる変動演出(変動表示)が開始されることとなる。
なお、バトル演出において味方キャラクタCRAが勝利して敵キャラクタCRBが敗北すると、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが同一の図柄で停止表示され、大当たりとなってその後に大当たり遊技(大当たり演出)が開始される。大当たりが確定すると、当該変動表示位置9Cd、保留表示位置9Adおよび保留アイコン9Aが表示画面7aに再び表示され、当該変動終了により当該変動アイコン9Cが表示されない。
また、図120(H)において表示画面7aの中央(中変動表示領域の中央)に味方キャラクタCRAが表示されていたが、表示画面7aの中央(中変動表示領域の中央)に味方キャラクタCRAが表示されない場合には、図120(J)に示したように、左装飾図柄8Lが数字「1」、中装飾図柄8Cが数字「2」、右装飾図柄8Rが数字「1」となって同一のタイミングで停止表示(確定表示)され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが同一の図柄(ここでは数字「1」)で揃わず、当落結果として、はずれが表示されることとなる。言い換えると、図120(H)において表示画面7aの中央(中変動表示領域の中央)に味方キャラクタCRAが表示されない場合には、バトル演出へ発展することなく、当落結果として、はずれが表示されるようになっている。
また、図120(E)~(G)において、演出ボタン画像BTNが明瞭な画像(ピントが合った画像(焦点が合った画像))となっていたが、このとき、演出ボタン画像BTNが明色発光(例えば、白色発光)した状態としてもよい。明色発光として、白色→青色→赤色→黄色という順番で当たりの期待度を示唆するようにしてもよい。こうすれば、演出ボタン画像BTNの明色発光による演出のバリエーションを増やすことができる。
[演出ボタン有効無効表示演出B]
次に、演出ボタン有効無効表示演出Bについて図121を参照して説明する。図121は、演出ボタン有効無効表示演出Bを説明するための図である。演出ボタン有効無効表示演出Bは、装飾図柄の変動演出(変動表示)中に行われるものである。
まず、図121(A)に示すように、画像表示装置7の表示画面7aには、図示しない3つの装飾図柄の変動表示領域(「装飾図柄の変動領域」ともいう。)として縦長の矩形状領域が3つ(つまり表示画面7aを列状に3つ等分された領域)が設けられており、立体画像の左装飾図柄8L、立体画像の中装飾図柄8C、立体画像の右装飾図柄8Rが各変動表示領域の上側から表示画面7aの下側へ向かってリールが回転される表示態様により装飾図柄(図柄:数字「1」~数字「9」)の変動演出(変動表示)が開始される。
具体的には、左装飾図柄8Lが左変動表示領域の上側から左変動表示領域8の下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、中装飾図柄8Cが中変動表示領域の上側から中変動表示領域の下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、右装飾図柄8Rが右変動表示領域の上側から右変動表示領域の下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始される。左変動表示領域の縦距離寸法、中変動表示領域の縦距離寸法、右変動表示領域の縦距離寸法が同一の縦距離寸法であり、さらに、左変動表示領域の横距離寸法、中変動表示領域の横距離寸法、右変動表示領域の横距離寸法が同一の横距離寸法となっている。
各装飾図柄の変動演出(変動表示)では、いずれも、数字「1」→数字「2」→数字「3」→数字「4」→数字「5」→数字「6」→数字「7」→数字「8」→数字「9」→数字「1」→数字「2」→・・・という順番でリールが回転する表示態様で変動演出(変動表示)されている。
数字「1」~数字「9」のうち、数字「7」を除く奇数の図柄である数字「1」、数字「3」、数字「5」、数字「9」が明るい赤色を有し、偶数の図柄である数字「2」、数字「4」、数字「6」、数字「8」が明るい青色を有し、数字「7」が黄色(ゴールド色)を有している。また数字「1」~数字「9」の大きさは、それぞれ縦距離寸法が左変動表示領域(中変動表示領域、右変動表示領域)の縦距離寸法の約3分の1の距離寸法を有し、それぞれ横距離寸法が左変動表示領域(中変動表示領域、右変動表示領域)の横距離寸法の約2分の1の距離寸法を有した通常サイズとなっている。なお、数字「1」~数字「9」は、楷書体、ゴシック体、明朝体など既存の書体(一般に流通している書体)と異なる演出用としてあらたに作成された特別書体(独自作成された特別書体)により形成されている。
装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された装飾図柄が低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、装飾図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。装飾図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。なお、装飾図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。背景画像には複数種類が用意されており、適宜、背景画像が切り替わるようになっている。
また、表示画面7aの右上側には、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rとそれぞれ対応する小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄が変動演出(変動表示)される横長矩形形状を有するサブ変動領域KSZが設けられている。サブ変動領域KSZの背景画像は、単色(例えば、暗色(濃暗色系)または暗色に近い色(例えば、深緑色)に固定されており、他の色へ変化することがない。サブ変動領域KSZは、表示画面7aの右上側に配置されているため、右装飾図柄8Rの変動領域となっている右変動表示領域と重なっているものの、サブ変動領域KSZが最も手前側となるように配置されることで、右装飾図柄8Rがサブ変動領域KSZの後方に配置され右装飾図柄8Rによりサブ変動領域KSZが遮られることがないし、他の演出画像が出現しても、他の演出画像がサブ変動領域KSZの後方に配置され他の演出画像によりサブ変動領域KSZが遮られることがない。つまり、サブ変動領域KSZに表示される内容が右装飾図柄8Rや他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。
小型の装飾図柄は、数字図柄であり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの書体と異なる書体(例えば、明朝体)となっており、サブ変動領域KSZの背景画像の単色に対してコントラスが高い他の単色(例えば、明色(黄色や白色))に統一されており、他の色へ変化することがない。小型の装飾図柄は、サブ変動領域KSZの背景画像の手前側に配置され常に不透明な状態となっており、変動開始されても半透明な状態となることがなく、さらに表示画面7aから消えることがない。
小型の装飾図柄は、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rと異なりリールが回転される表示態様で変動演出(変動表示)が行われず、同一の表示位置において同一の大きさで不透明な状態で次々に数字図柄が出現する表示態様により変動演出(変動表示)が行われている。
左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rによる変動演出(変動表示)が開始されると、これに伴い、サブ変動領域KSZにおいて、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)が開始され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示されると同時に、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄もすべて停止表示される。
左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rのうちいずれかまたは複数が仮停止表示した状態(例えば、左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが同一の図柄で仮停止表示してリーチが形成された状態)であっても、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄は、すべて変動演出(変動表示)が継続された状態となっている。具体的には、左装飾図柄8Lが仮停止表示されても、小型の左装飾図柄の変動演出(変動表示)が継続され、右装飾図柄8Rが仮停止表示されても、小型の右装飾図柄の変動演出(変動表示)が継続され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示されると同時に、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄もすべて停止表示される。
なお、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示された状態であって、同一の図柄に揃わずにはずれとなった場合には、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄を、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの各図柄と同一の図柄としてもよいし、全く異なる図柄としてもよい。具体的には、例えば、左装飾図柄8Lが数字「1」、中装飾図柄8Cが数字「2」、右装飾図柄8Rが数字「3」で停止表示されたときに、小型の左装飾図柄が数字「1」、小型の中装飾図柄が数字「2」、小型の右装飾図柄が数字「3」で停止表示されてもよいし、小型の左装飾図柄が数字「5」、小型の中装飾図柄が数字「6」、小型の右装飾図柄が数字「7」で停止表示されるようにしてもよい。
これに対して、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示された状態であって、同一の図柄に揃って当たりとなった場合には、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄を、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの各図柄と同一の図柄に揃うようになっている。
第1特図保留の消化として現在変動中の左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rに対応する当該変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている当該変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。当該変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として保留表示エリアが設けられている。この保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ、最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、当該変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
当該変動表示位置9Cdが表示画面7aの下側中央に配置され、第1保留表示位置9Adが当該変動表示位置9Cdの左側に配置されているため、当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adとは、中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域と重なっているものの、中装飾図柄8Cが当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの後方に配置され中装飾図柄8Cにより当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることがない。ただし、他の演出画像が出現すると、他の演出画像が当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの後方に配置される場合には他の演出画像により当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることがないものの、他の演出画像が当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの前方に配置される場合には他の演出画像により当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることとなる。
第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aの左下側に配置されているため、第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adは、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域と重なっているものの、左装飾図柄8Lが第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの後方に配置され左装飾図柄8Lにより第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることがない。ただし、他の演出画像が出現すると、他の演出画像が第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの後方に配置される場合には他の演出画像により第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることがないものの、他の演出画像が第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの前方に配置される場合には他の演出画像により第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることとなる。
このように、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adのうち、第1保留表示位置9Adが中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域と重なり、第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域と重なるようになっているため、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adからなる第1特図保留としての保留表示エリアが中変動表示領域と左変動表示領域とに跨って配置されている。
ここでは、当該変動表示位置9Cdには、白い球状の当該変動アイコン9Cが表示され、第1保留表示位置9Ad~第3保留表示位置9Adには、保留アイコン9Aが表示され、第4保留表示位置9Adには、保留アイコン9Aが表示されていない。つまり、保留アイコンが消化されずにストックされたものが3つ存在する状態となっている。なお、以下の説明では、装飾図柄の変動演出(変動表示)中において、第1始動口20と第2始動口21とへ遊技球が入球しない場合を前提とする。
また、表示画面7aの左上側には、上述したサブ変動領域KSZと対向して(同一の水平線上に並んで)、第1始動口20への遊技球の入球に基づく第1特図保留と、第2始動口21への遊技球の入球に基づく第2特図保留と、がそれぞれ保留数(数字)として表示される横長矩形形状を有する保留数表示領域HSが設けられている。保留数表示領域HSの縦距離寸法とサブ変動領域KSZの縦距離寸法とは、同一の距離寸法を有し、保留数表示領域HSの横距離寸法とサブ変動領域KSZの横距離寸法とは、同一の距離寸法を有している。つまり、保留数表示領域HSの形状とサブ変動領域KSZの形状とが同一の形状となっている。
保留数表示領域HSの背景画像は、サブ変動領域KSZの背景画像と異なり、無色透明に固定されており、不透明となったり、他の色へ変化したりすることがない。保留数表示領域HSは、表示画面7aの左上側に配置されているため、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域と重なっているものの、保留数表示領域HSが最も手前側となるように配置されることで、左装飾図柄8Lが保留数表示領域HSの後方に配置され左装飾図柄8Lにより保留数表示領域HSが遮られることがないし、他の演出画像が出現しても、他の演出画像が保留数表示領域HSの後方に配置され他の演出画像により保留数表示領域HSが遮られることがない。
第1特図保留の数(保留数(数字))と第2特図保留の数(保留数(数字))とは、小型の装飾図柄の書体と異なる書体(例えば、ゴシック体)となっており、保留数表示領域HSの背景画像の単色に対してコントラスが高い他の単色にそれぞれ設定されており、他の色へ変化することがない。第1特図保留の数(保留数(数字))と第2特図保留の数(保留数(数字))とは、保留数表示領域HSの背景画像の手前側に配置され常に不透明な状態となっており、表示画面7aから消えることがない。具体的には、第1始動口20への遊技球の入球に基づく第1特図保留の数を青色数字で保留数表示領域HSの左側、第2始動口21への遊技球の入球に基づく第2特図保留の数を赤色数字で保留数表示領域HSの右側に互いに離間した状態で配置されて常に表示されている。これらの数字は、保留球の数を数値として表示されるため、表示画面7aに表示される各種背景画像、各種装飾用画像に紛れて判別が困難となり難くすることができ、直感的にわかりやすい。つまり、保留数表示領域HSに表示される内容が他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。なお、第1特図保留の数を示す青色は、偶数の図柄である数字「2」、数字「4」、数字「6」、数字「8」が有する明るい青色と異なる色である(同一の色ではない)ものの、類似する色となっている。第2特図保留の数を赤色は、数字「7」を除く奇数の図柄である数字「1」、数字「3」、数字「5」、数字「9」が有する明るい赤色と異なる色である(同一の色ではない)ものの、類似する色となっている。
ここで、保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9C(以下、単に「アイコン」という場合がある。)について簡単に説明すると、形状や色の違いにより、アイコンに対応する抽選時の当たりの期待度の違いを表している。例えば、黄色(ゴールド)の星形のアイコン、黒い球状のアイコン、笑顔球体のアイコン、白い球状のアイコンという4つのアイコンのうち、黄色(ゴールド)の星形のアイコンが最も当たりの期待度が高く、黒い球状のアイコンが2番目に当たりの期待度が高く、笑顔球体のアイコンが3番目に当たりの期待度が高く、白い球状のアイコンが最も当たりの期待度が低いものとなっている。笑顔球体のアイコンには、さらに、例えば青色→緑色→赤色→ゴールド(黄色)→七色(レインボー(当たり濃厚))という順番で当たりとなる期待度が高く設定されている。
左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで一斉に変動演出(変動表示)が開始され、図121(A)に示すように、左装飾図柄8Lが左変動表示領域を上側から下側へ向かって変動演出(変動表示)が開始され、中装飾図柄8Cが左変動表示領域を上側から下側へ向かって変動演出(変動表示)が開始され、右装飾図柄8Rが左変動表示領域を上側から下側へ向かって変動演出(変動表示)が開始される。
その後、図121(B)に示すように、白い球状の当該変動アイコン9Cから黄色(ゴールド)の星形の当該変動アイコン9Cへ変化し、左変動表示領域を上側から下側へ向かって変動表示する左装飾図柄8Lが左変動表示領域の中央で数字「5」で仮停止表示され上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となり、その後、右変動表示領域を上側から下側へ向かって変動表示する右装飾図柄8Rが右変動表示領域の中央で数字「5」で仮停止表示され、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となり、左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが同一の図柄(ここでは数字「5」)となってリーチが形成される。このとき、中装飾図柄8Cは、中変動表示領域を上側から下側へ向かって変動表示が継続されている。
リーチが形成され、図121(C)に示すように、演出ボタン有効無効表示演出Bが開始されると、演出ボタン63を模した演出ボタン画像BTNが明色発光(例えば、白色発光)するアクティブ表示態様で表示画面7aの中央に表示される。このとき、演出ボタン画像BTNが中装飾図柄8Cの手前側に配置されて表示され、さらに、演出ボタン63を連打する旨を遊技者へ伝える連打画像MGが中装飾図柄8Cの手前側に配置されて演出ボタン画像BTNの右上方に表示される。この明色発光するアクティブ表示態様として演出ボタン画像BTNが表示されている期間に、遊技者が演出ボタン63を押圧操作すると、大当たり期待度が予め高く設定されているバトル演出への発展を示唆する味方キャラクタCRAが表示画面7aに表示(出現)する場合があり、遊技者による演出ボタン63の押圧操作により表示画面7aに表示される演出に対して影響が反映される場合がある。言い換えると、明色発光するアクティブ表示態様として演出ボタン画像BTNが表示されている期間は、演出ボタン63の押圧操作が有効化される期間となっている。なお、演出ボタン有効無効表示演出Bにおいて、演出ボタン画像BTNが明色発光するアクティブ表示態様として表示される表示態様を「操作有効表示態様」という。
その後、図121(D)に示すように、操作有効表示態様となっていた演出ボタン画像BTNが暗色発光(例えば、濃い灰色)する非アクティブ表示態様へ切り替わる。この暗色発光する非アクティブ表示態様として演出ボタン画像BTNが表示されている期間に、遊技者が演出ボタン63を押圧操作したとしても、表示画面7aに表示される演出に対して何ら反映されない。言い換えると、暗色発光する非アクティブ表示態様として演出ボタン画像BTNが表示されている期間は、演出ボタン63の押圧操作が無効化される期間となっている。なお、演出ボタン有効無効表示演出Bにおいて、演出ボタン画像BTNが暗色発光する非アクティブ表示態様として表示される表示態様を「操作無効表示態様」という。
その後、操作無効表示態様となったままの状態で演出ボタン画像BTNが表示され、左装飾図柄8Lおよび右装飾図柄8Rが表示画面7aから消える。このとき、変動演出(変動表示)中の中装飾図柄8Cも表示画面7aから消えるものの、サブ変動領域KSZにおいて、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rとそれぞれ対応する小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)がそれぞれ仮停止表示されることなく継続されている。
その後、図121(E)に示すように、背景画像が七色を有する画像(いわゆる、「レインボー画像」)が表示画面7aに表示され、第2可動役物15が画像表示装置7の上方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)し、所定時間(例えば、約5秒)だけ停止する。第2可動役物15が進出位置へ移動して停止した状態では、第2可動役物15が演出ボタン画像BTNを覆うこととなり、演出ボタン画像BTNの下側部分を視認することができる状態となる。言い換えると、第2可動役物15が演出ボタン画像BTNの一部を覆うこととなる。第2可動役物15が演出ボタン画像BTNの一部を覆う状態であっても、演出ボタン画像BTNは、操作無効表示態様となったままの状態で表示され続ける。もちろん、第2可動役物15が演出ボタン画像BTNの一部を覆う状態であっても、演出ボタン画像BTNが操作無効表示態様となったままの状態で表示されているため、遊技者による演出ボタン63の押圧操作により表示画面7aに表示される演出に対して何ら影響が反映されない。なお、レインボー画像は、大当たり確定を遊技者に告知(示唆)する特別な背景画像となっている。
その後、第2可動役物15が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻り、図121(F)に示すように、演出ボタン画像BTNが操作無効表示態様となったままの状態で表示され続ける。もちろん、第2可動役物15が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻った状態であっても、演出ボタン画像BTNが操作無効表示態様となったままの状態で表示されているため、遊技者による演出ボタン63の押圧操作により表示画面7aに表示される演出に対して影響が何ら反映されない。
操作有効表示態様となったままの状態で演出ボタン画像BTNが表示されているときに遊技者が演出ボタン63を押圧操作した場合であって、第2可動役物15が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻ると、左装飾図柄8Lおよび右装飾図柄8Rが仮停止表示された状態で再び表示されるとともに、演出ボタン画像BTNが表示画面7aから消えて、変動演出(変動表示)中の中装飾図柄8Cが再び表示され、演出ボタン有効無効表示演出Bが終了する。
その後、図121(G)に示すように、表示画面7aの中央(中変動表示領域の中央)に味方キャラクタCRAが表示されると、その後、図121(H)に示すように、バトル演出が開始される。バトル演出では、表示画面7aの右側から味方キャラクタCRAが現れ、表示画面7aの左側から敵キャラクタCRBが現れ、表示画面7aの中央において味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが戦う演出であり、大当たりの期待度が予め高く設定されている演出となっている。バトル演出では、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが表示画面7aから再び消え、当該変動表示位置9Cd、保留表示位置9Ad、当該変動アイコン9Cおよび保留アイコン9Aが表示画面7aから消える。バトル演出では、サブ変動領域KSZにおいて、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rとそれぞれ対応する小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)がそれぞれ仮停止表示されることなく継続されている。また、保留数表示領域HSにおいて、第1特図保留と第2特図保留とがそれぞれ保留数(数字)として表示されている。
バトル演出において、図121(I)に示すように、翼人形態の味方キャラクタCRAが表示画面7aに大きく表示されると、味方キャラクタCRAが勝利して敵キャラクタCRBが敗北し、図121(J)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが同一の図柄(ここでは数字「5」)で停止表示され、大当たりとなってその後に大当たり遊技(大当たり演出)が開始される。大当たりが確定すると、当該変動表示位置9Cd、保留表示位置9Adおよび保留アイコン9Aが表示画面7aに再び表示され、当該変動終了により当該変動アイコン9Cが表示されない。なお、表示画面7aの右上側には、上述したサブ変動領域KSZが設けられているものの、図121(I)において翼人形態の味方キャラクタCRAの翼の一部がサブ変動領域KSZと重なったとしても、サブ変動領域KSZが最も手前側に配置されているため、翼人形態の味方キャラクタCRAの翼の一部がサブ変動領域KSZにより覆われた状態となる。また、表示画面7aの左上側には、上述した保留数表示領域HSが設けられているものの、翼人形態の味方キャラクタCRAが動いて翼の一部が保留数表示領域HSと重なったとしても、保留数表示領域HSが最も手前側に配置されているため、翼人形態の味方キャラクタCRAの翼の一部が保留数表示領域HSにより覆われた状態となる。
なお、バトル演出において、味方キャラクタCRAが敗北して敵キャラクタCRBが勝利すると、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが同一のタイミングで停止表示(確定表示)され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが同一の図柄(ここでは数字「5」)で揃わず、はずれとなる。このとき、当該変動表示位置9Cd、保留表示位置9Adおよび保留アイコン9Aが表示画面7aに再び表示され、当該変動終了により当該変動アイコン9Cが表示されない。続いて、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが当該変動表示位置9Cdへ移動して当該変動アイコン9Cとなり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8Cおよび右装飾図柄8Rによる変動演出(変動表示)が開始されることとなる。
また、図121(E)において表示画面7aの背景画像としてレインボー背景画像が表示されず、さらに、図121(G)において表示画面7aの中央(中変動表示領域の中央)に味方キャラクタCRAが表示されない場合には、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが同一のタイミングで停止表示(確定表示)され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが同一の図柄(ここでは数字「5」)で揃わず、当落結果として、はずれが表示されることとなる。言い換えると、図121(E)において表示画面7aの背景画像としてレインボー背景画像が表示されず、さらに、図121(G)において表示画面7aの中央(中変動表示領域の中央)に味方キャラクタCRAが表示されない場合には、バトル演出へ発展することなく、当落結果として、はずれが表示されるようになっている。
なお、図121(C)において、演出ボタン画像BTNが明色発光として白色となっていたが、白色→青色→赤色→黄色という順番で当たりの期待度を示唆するようにしてもよい。こうすれば、演出ボタン画像BTNの明色発光による演出のバリエーションを増やすことができる。
[演出ボタン有効無効表示演出C]
次に、演出ボタン有効無効表示演出Cについて図122を参照して説明する。図122は、演出ボタン有効無効表示演出Cを説明するための図である。演出ボタン有効無効表示演出Cは、先読み演出による保留アイコンの変化に基づいて行われるものである。
まず、図122(A)に示すように、画像表示装置7の表示画面7aには、図示しない3つの装飾図柄の変動表示領域(「装飾図柄の変動領域」ともいう。)として縦長の矩形状領域が3つ(つまり表示画面7aを列状に3つ等分された領域)が設けられており、立体画像の左装飾図柄8L、立体画像の中装飾図柄8C、立体画像の右装飾図柄8Rが各変動表示領域の上側から表示画面7aの下側へ向かってリールが回転される表示態様により装飾図柄(図柄:数字「1」~数字「9」)の変動演出(変動表示)が開始される。
具体的には、左装飾図柄8Lが左変動表示領域の上側から左変動表示領域8の下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、中装飾図柄8Cが中変動表示領域の上側から中変動表示領域の下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、右装飾図柄8Rが右変動表示領域の上側から右変動表示領域の下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始される。左変動表示領域の縦距離寸法、中変動表示領域の縦距離寸法、右変動表示領域の縦距離寸法が同一の縦距離寸法であり、さらに、左変動表示領域の横距離寸法、中変動表示領域の横距離寸法、右変動表示領域の横距離寸法が同一の横距離寸法となっている。
各装飾図柄の変動演出(変動表示)では、いずれも、数字「1」→数字「2」→数字「3」→数字「4」→数字「5」→数字「6」→数字「7」→数字「8」→数字「9」→数字「1」→数字「2」→・・・という順番でリールが回転する表示態様で変動演出(変動表示)されている。
数字「1」~数字「9」のうち、数字「7」を除く奇数の図柄である数字「1」、数字「3」、数字「5」、数字「9」が明るい赤色を有し、偶数の図柄である数字「2」、数字「4」、数字「6」、数字「8」が明るい青色を有し、数字「7」が黄色(ゴールド色)を有している。また数字「1」~数字「9」の大きさは、それぞれ縦距離寸法が左変動表示領域(中変動表示領域、右変動表示領域)の縦距離寸法の約3分の1の距離寸法を有し、それぞれ横距離寸法が左変動表示領域(中変動表示領域、右変動表示領域)の横距離寸法の約2分の1の距離寸法を有した通常サイズとなっている。なお、数字「1」~数字「9」は、楷書体、ゴシック体、明朝体など既存の書体(一般に流通している書体)と異なる演出用としてあらたに作成された特別書体(独自作成された特別書体)により形成されている。
装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された装飾図柄が低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、装飾図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。装飾図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。なお、装飾図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。背景画像には複数種類が用意されており、適宜、背景画像が切り替わるようになっている。
また、表示画面7aの右上側には、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rとそれぞれ対応する小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄が変動演出(変動表示)される横長矩形形状を有するサブ変動領域KSZが設けられている。サブ変動領域KSZの背景画像は、単色(例えば、暗色(濃暗色系)または暗色に近い色(例えば、深緑色)に固定されており、他の色へ変化することがない。サブ変動領域KSZは、表示画面7aの右上側に配置されているため、右装飾図柄8Rの変動領域となっている右変動表示領域と重なっているものの、サブ変動領域KSZが最も手前側となるように配置されることで、右装飾図柄8Rがサブ変動領域KSZの後方に配置され右装飾図柄8Rによりサブ変動領域KSZが遮られることがないし、他の演出画像が出現しても、他の演出画像がサブ変動領域KSZの後方に配置され他の演出画像によりサブ変動領域KSZが遮られることがない。つまり、サブ変動領域KSZに表示される内容が右装飾図柄8Rや他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。
小型の装飾図柄は、数字図柄であり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの書体と異なる書体(例えば、明朝体)となっており、サブ変動領域KSZの背景画像の単色に対してコントラスが高い他の単色(例えば、明色(黄色や白色))に統一されており、他の色へ変化することがない。小型の装飾図柄は、サブ変動領域KSZの背景画像の手前側に配置され常に不透明な状態となっており、変動開始されても半透明な状態となることがなく、さらに表示画面7aから消えることがない。
小型の装飾図柄は、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rと異なりリールが回転される表示態様で変動演出(変動表示)が行われず、同一の表示位置において同一の大きさで不透明な状態で次々に数字図柄が出現する表示態様により変動演出(変動表示)が行われている。
左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rによる変動演出(変動表示)が開始されると、これに伴い、サブ変動領域KSZにおいて、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)が開始され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示されると同時に、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄もすべて停止表示される。
左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rのうちいずれかまたは複数が仮停止表示した状態(例えば、左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが同一の図柄で仮停止表示してリーチが形成された状態)であっても、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄は、すべて変動演出(変動表示)が継続された状態となっている。具体的には、左装飾図柄8Lが仮停止表示されても、小型の左装飾図柄の変動演出(変動表示)が継続され、右装飾図柄8Rが仮停止表示されても、小型の右装飾図柄の変動演出(変動表示)が継続され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示されると同時に、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄もすべて停止表示される。
なお、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示された状態であって、同一の図柄に揃わずにはずれとなった場合には、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄を、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの各図柄と同一の図柄としてもよいし、全く異なる図柄としてもよい。具体的には、例えば、左装飾図柄8Lが数字「1」、中装飾図柄8Cが数字「2」、右装飾図柄8Rが数字「3」で停止表示されたときに、小型の左装飾図柄が数字「1」、小型の中装飾図柄が数字「2」、小型の右装飾図柄が数字「3」で停止表示されてもよいし、小型の左装飾図柄が数字「5」、小型の中装飾図柄が数字「6」、小型の右装飾図柄が数字「7」で停止表示されるようにしてもよい。
これに対して、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rがすべて停止表示された状態であって、同一の図柄に揃って当たりとなった場合には、小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄を、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rの各図柄と同一の図柄に揃うようになっている。
第1特図保留の消化として現在変動中の左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rに対応する当該変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている当該変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。当該変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として保留表示エリアが設けられている。この保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ、最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、当該変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
当該変動表示位置9Cdが表示画面7aの下側中央に配置され、第1保留表示位置9Adが当該変動表示位置9Cdの左側に配置されているため、当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adとは、中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域と重なっているものの、中装飾図柄8Cが当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの後方に配置され中装飾図柄8Cにより当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることがない。ただし、他の演出画像が出現すると、他の演出画像が当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの後方に配置される場合には他の演出画像により当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることがないものの、他の演出画像が当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adの前方に配置される場合には他の演出画像により当該変動表示位置9Cdと第1保留表示位置9Adが遮られることとなる。
第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが表示画面7aの左下側に配置されているため、第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adは、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域と重なっているものの、左装飾図柄8Lが第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの後方に配置され左装飾図柄8Lにより第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることがない。ただし、他の演出画像が出現すると、他の演出画像が第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの後方に配置される場合には他の演出画像により第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることがないものの、他の演出画像が第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adの前方に配置される場合には他の演出画像により第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが遮られることとなる。
このように、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adのうち、第1保留表示位置9Adが中装飾図柄8Cの変動領域となっている中変動表示領域と重なり、第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adが左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域と重なるようになっているため、第1保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adからなる第1特図保留としての保留表示エリアが中変動表示領域と左変動表示領域とに跨って配置されている。
ここでは、当該変動表示位置9Cdには、白い球状の当該変動アイコン9Cが表示され、第1保留表示位置9Ad~第3保留表示位置9Adには、保留アイコン9Aが表示され、第4保留表示位置9Adには、保留アイコン9Aが表示されていない。つまり、保留アイコンが消化されずにストックされたものが3つ存在する状態となっている。なお、以下の説明では、装飾図柄の変動演出(変動表示)中において、第1始動口20と第2始動口21とへ遊技球が入球しない場合を前提とする。
また、表示画面7aの左上側には、上述したサブ変動領域KSZと対向して(同一の水平線上に並んで)、第1始動口20への遊技球の入球に基づく第1特図保留と、第2始動口21への遊技球の入球に基づく第2特図保留と、がそれぞれ保留数(数字)として表示される横長矩形形状を有する保留数表示領域HSが設けられている。保留数表示領域HSの縦距離寸法とサブ変動領域KSZの縦距離寸法とは、同一の距離寸法を有し、保留数表示領域HSの横距離寸法とサブ変動領域KSZの横距離寸法とは、同一の距離寸法を有している。つまり、保留数表示領域HSの形状とサブ変動領域KSZの形状とが同一の形状となっている。
保留数表示領域HSの背景画像は、サブ変動領域KSZの背景画像と異なり、無色透明に固定されており、不透明となったり、他の色へ変化したりすることがない。保留数表示領域HSは、表示画面7aの左上側に配置されているため、左装飾図柄8Lの変動領域となっている左変動表示領域と重なっているものの、保留数表示領域HSが最も手前側となるように配置されることで、左装飾図柄8Lが保留数表示領域HSの後方に配置され左装飾図柄8Lにより保留数表示領域HSが遮られることがないし、他の演出画像が出現しても、他の演出画像が保留数表示領域HSの後方に配置され他の演出画像により保留数表示領域HSが遮られることがない。
第1特図保留の数(保留数(数字))と第2特図保留の数(保留数(数字))とは、小型の装飾図柄の書体と異なる書体(例えば、ゴシック体)となっており、保留数表示領域HSの背景画像の単色に対してコントラスが高い他の単色にそれぞれ設定されており、他の色へ変化することがない。第1特図保留の数(保留数(数字))と第2特図保留の数(保留数(数字))とは、保留数表示領域HSの背景画像の手前側に配置され常に不透明な状態となっており、表示画面7aから消えることがない。具体的には、第1始動口20への遊技球の入球に基づく第1特図保留の数を青色数字で保留数表示領域HSの左側、第2始動口21への遊技球の入球に基づく第2特図保留の数を赤色数字で保留数表示領域HSの右側に互いに離間した状態で配置されて常に表示されている。これらの数字は、保留球の数を数値として表示されるため、表示画面7aに表示される各種背景画像、各種装飾用画像に紛れて判別が困難となり難くすることができ、直感的にわかりやすい。つまり、保留数表示領域HSに表示される内容が他の演出画像により視認性が阻害されないようになっている。なお、第1特図保留の数を示す青色は、偶数の図柄である数字「2」、数字「4」、数字「6」、数字「8」が有する明るい青色と異なる色である(同一の色ではない)ものの、類似する色となっている。第2特図保留の数を赤色は、数字「7」を除く奇数の図柄である数字「1」、数字「3」、数字「5」、数字「9」が有する明るい赤色と異なる色である(同一の色ではない)ものの、類似する色となっている。
ここで、保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9C(以下、単に「アイコン」という場合がある。)について簡単に説明すると、形状や色の違いにより、アイコンに対応する抽選時の当たりの期待度の違いを表している。例えば、黄色(ゴールド)の星形のアイコン、黒い球状のアイコン、笑顔球体のアイコン、白い球状のアイコンという4つのアイコンのうち、黄色(ゴールド)の星形のアイコンが最も当たりの期待度が高く、黒い球状のアイコンが2番目に当たりの期待度が高く、笑顔球体のアイコンが3番目に当たりの期待度が高く、白い球状のアイコンが最も当たりの期待度が低いものとなっている。笑顔球体のアイコンには、さらに、例えば青色→緑色→赤色→ゴールド(黄色)→七色(レインボー(当たり濃厚))という順番で当たりとなる期待度が高く設定されている。
左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rは、同一のタイミングで一斉に変動演出(変動表示)が開始され、図122(A)に示すように、左装飾図柄8Lが左変動表示領域を上側から下側へ向かって変動演出(変動表示)が開始され、中装飾図柄8Cが左変動表示領域を上側から下側へ向かって変動演出(変動表示)が開始され、右装飾図柄8Rが左変動表示領域を上側から下側へ向かって変動演出(変動表示)が開始される。
その後、図122(B)に示すように、第1保留表示位置9Adに表示される白い球状の保留アイコン9Aが黄色(ゴールド)の星形の保留アイコン9Aへ変化し、演出ボタン有効無効表示演出Cが開始されると、演出ボタン63を模した演出ボタン画像BTNが暗色発光(例えば、濃い灰色)する非アクティブ表示態様で表示画面7aの中央に表示される。言い換えると、先読み演出により、第1保留表示位置9Adに表示される白い球状の保留アイコン9Aが黄色(ゴールド)の星形の保留アイコン9Aへ変化したことに基づいて、演出ボタン有効無効表示演出Cが開始される。この非アクティブ表示態様で表示される演出ボタン画像BTNは、中装飾図柄8Cの後方に配置されているものの、変動演出(変動表示)中の半透明な中装飾図柄8Cを通して演出ボタン画像BTNを視認することができる状態となっている。演出ボタン63は、大当たり期待度が予め高く設定されているバトル演出への発展を示唆する味方キャラクタCRAを表示画面7aに表示(出現)させることができるものである。この暗色発光する非アクティブ表示態様として演出ボタン画像BTNが表示されている期間に、遊技者が演出ボタン63を押圧操作したとしても、表示画面7aに表示される演出に対して何ら反映されない。言い換えると、暗色発光する非アクティブ表示態様として演出ボタン画像BTNが表示されている期間は、演出ボタン63の押圧操作が無効化される期間となっている。なお、演出ボタン有効無効表示演出Cにおいて、演出ボタン画像BTNが暗色発光する非アクティブ表示態様として表示される表示態様を「操作無効表示態様」という。
その後、図122(C)に示すように、左変動表示領域を上側から下側へ向かって変動表示する左装飾図柄8Lが左変動表示領域の中央で数字「1」で仮停止表示され上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となり、その後、右変動表示領域を上側から下側へ向かって変動表示する右装飾図柄8Rが右変動表示領域の中央で数字「3」で仮停止表示され、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となり、その後、中変動表示領域を上側から下側へ向かって変動表示する中装飾図柄8Cが中変動表示領域の中央で数字「2」で仮停止表示されると、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが同一のタイミングで一斉に停止表示(確定表示)され同一の図柄に揃わず、当落結果として、はずれとなる。このとき、当該変動終了により当該変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。なお、ここでも、演出ボタン画像BTNは、操作無効表示態様となったままの状態で表示され続ける。
その後、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが当該変動表示位置9Cdへ移動して当該変動アイコン9Cとなり(このとき、第3保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第2保留位置9Adへ移動し、第2保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが第1保留表示位置9Adへ移動する。)、図122(D)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8Cおよび右装飾図柄8Rによる変動演出(変動表示)が開始されると、演出ボタン63を模した演出ボタン画像BTNが明色発光(例えば、白色発光)するアクティブ表示態様で表示画面7aの中央に表示される。この明色発光するアクティブ表示態様として演出ボタン画像BTNが表示されている期間に、遊技者が演出ボタン63を押圧操作すると、大当たり期待度が予め高く設定されているバトル演出への発展を示唆する味方キャラクタCRAが表示画面7aに表示(出現)する場合があり、遊技者による演出ボタン63の押圧操作により表示画面7aに表示される演出に対して影響が反映される場合がある。言い換えると、明色発光するアクティブ表示態様として演出ボタン画像BTNが表示されている期間は、演出ボタン63の押圧操作が有効化される期間となっている。なお、演出ボタン有効無効表示演出Cにおいて、演出ボタン画像BTNが明色発光するアクティブ表示態様として表示される表示態様を「操作有効表示態様」という。
演出ボタン画像BTNが操作無効表示態様から操作有効表示態様へ切り替わっても、演出ボタン画像BTNは、相変わらず、中装飾図柄8Cの後方に配置された状態が継続されているものの、変動演出(変動表示)中の半透明な中装飾図柄8Cを通して演出ボタン画像BTNを視認することができる状態となっている。
その後、左変動表示領域を上側から下側へ向かって変動表示する左装飾図柄8Lが左変動表示領域の中央で数字「7」で仮停止表示され上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となり、その後、右変動表示領域を上側から下側へ向かって変動表示する右装飾図柄8Rが右変動表示領域の中央で数字「7」で仮停止表示され、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となり、左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが同一の図柄(ここでは数字「7」)となってリーチが形成される。このとき、中装飾図柄8Cは、中変動表示領域を上側から下側へ向かって変動表示が継続されている。なお、ここでも、演出ボタン画像BTNは、操作有効表示態様となったままの状態で表示され続ける。
リーチが形成されると、図122(E)に示すように、演出ボタン画像BTNが中装飾図柄8Cの手前側に配置されて表示され、さらに、演出ボタン63を連打する旨を遊技者へ伝える連打画像MGが中装飾図柄8Cの手前側に配置されて演出ボタン画像BTNの右上方に表示される。
その後、図122(F)に示すように、操作有効表示態様となっていた演出ボタン画像BTNが再び操作無効表示態様へ切り替わる。その後、操作無効表示態様となったままの状態で演出ボタン画像BTNが表示され、左装飾図柄8Lおよび右装飾図柄8Rが表示画面7aから消える。このとき、変動演出(変動表示)中の中装飾図柄8Cも表示画面7aから消えるものの、サブ変動領域KSZにおいて、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rとそれぞれ対応する小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)がそれぞれ仮停止表示されることなく継続されている。
その後、図122(G)に示すように、背景画像が七色を有する画像(いわゆる、「レインボー画像」)が表示画面7aに表示され、第2可動役物15が画像表示装置7の上方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)し、所定時間(例えば、約5秒)だけ停止する。第2可動役物15が進出位置へ移動して停止した状態では、第2可動役物15が演出ボタン画像BTNを覆うこととなり、演出ボタン画像BTNの下側部分を視認することができる状態となる。言い換えると、第2可動役物15が演出ボタン画像BTNの一部を覆うこととなる。第2可動役物15が演出ボタン画像BTNの一部を覆う状態であっても、演出ボタン画像BTNは、操作無効表示態様となったままの状態で表示され続ける。もちろん、第2可動役物15が演出ボタン画像BTNの一部を覆う状態であっても、演出ボタン画像BTNが操作無効表示態様となったままの状態で表示されているため、遊技者による演出ボタン63の押圧操作により表示画面7aに表示される演出に対して何ら影響が反映されない。なお、レインボー画像は、大当たり確定を遊技者に告知(示唆)する特別な背景画像となっている。
その後、第2可動役物15が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻り、図122(H)に示すように、演出ボタン画像BTNが操作無効表示態様となったままの状態で表示され続ける。もちろん、第2可動役物15が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻った状態であっても、演出ボタン画像BTNが操作無効表示態様となったままの状態で表示されているため、遊技者による演出ボタン63の押圧操作により表示画面7aに表示される演出に対して影響が何ら反映されない。
操作有効表示態様となったままの状態で演出ボタン画像BTNが表示されているときに遊技者が演出ボタン63を押圧操作した場合であって、第2可動役物15が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻ると、左装飾図柄8Lおよび右装飾図柄8Rが仮停止表示された状態で再び表示されるとともに、演出ボタン画像BTNが表示画面7aから消えて、変動演出(変動表示)中の中装飾図柄8Cが再び表示され、演出ボタン有効無効表示演出Cが終了する。
その後、図122(I)に示すように、表示画面7aの中央(中変動表示領域の中央)に通常の味方キャラクタCRAと異なり翼人形態の味方キャラクタCRAが表示画面7aに突然出現して大きく表示されると、図122(J)に示すように、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが同一の図柄(ここでは数字「7」)で停止表示され、大当たりとなってその後に大当たり遊技(大当たり演出)が開始される。つまり、通常の味方キャラクタCRAと異なり翼人形態の味方キャラクタCRA突然表示されると、バトル演出が開始されることなく、当落結果として、大当たりが表示されるようになっている。
大当たりが確定すると、当該変動表示位置9Cd、保留表示位置9Adおよび保留アイコン9Aが表示画面7aに再び表示され、当該変動終了により当該変動アイコン9Cが表示されない。なお、表示画面7aの右上側には、上述したサブ変動領域KSZが設けられているものの、図122(I)において翼人形態の味方キャラクタCRAの翼の一部がサブ変動領域KSZと重なったとしても、サブ変動領域KSZが最も手前側に配置されているため、翼人形態の味方キャラクタCRAの翼の一部がサブ変動領域KSZにより覆われた状態となる。また、表示画面7aの左上側には、上述した保留数表示領域HSが設けられているものの、翼人形態の味方キャラクタCRAが動いて翼の一部が保留数表示領域HSと重なったとしても、保留数表示領域HSが最も手前側に配置されているため、翼人形態の味方キャラクタCRAの翼の一部が保留数表示領域HSにより覆われた状態となる。
なお、図122(I)において、翼人形態の味方キャラクタCRAが表示画面7aに突然出現して大きく表示されず、表示画面7aの中央(中変動表示領域の中央)に味方キャラクタCRAが表示されると、その後、バトル演出が開始される。バトル演出では、表示画面7aの右側から味方キャラクタCRAが現れ、表示画面7aの左側から敵キャラクタCRBが現れ、表示画面7aの中央において味方キャラクタCRAと敵キャラクタCRBとが戦う演出であり、大当たりの期待度が予め高く設定されている演出となっている。バトル演出では、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが表示画面7aから再び消え、当該変動表示位置9Cd、保留表示位置9Ad、当該変動アイコン9Cおよび保留アイコン9Aが表示画面7aから消える。バトル演出では、サブ変動領域KSZにおいて、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rとそれぞれ対応する小型の左装飾図柄、小型の中装飾図柄、小型の右装飾図柄による変動演出(変動表示)がそれぞれ仮停止表示されることなく継続されている。また、保留数表示領域HSにおいて、第1特図保留と第2特図保留とがそれぞれ保留数(数字)として表示されている。
バトル演出において、味方キャラクタCRAが勝利して敵キャラクタCRBが敗北すると、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが同一の図柄(ここでは数字「7」)で停止表示され、大当たりとなってその後に大当たり遊技(大当たり演出)が開始される。大当たりが確定すると、当該変動表示位置9Cd、保留表示位置9Adおよび保留アイコン9Aが表示画面7aに再び表示され、当該変動終了により当該変動アイコン9Cが表示されない。一方、バトル演出において、味方キャラクタCRAが敗北して敵キャラクタCRBが勝利すると、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが同一のタイミングで停止表示(確定表示)され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが同一の図柄(ここでは数字「7」)で揃わず、はずれとなる。このとき、当該変動表示位置9Cd、保留表示位置9Adおよび保留アイコン9Aが表示画面7aに再び表示され、当該変動終了により当該変動アイコン9Cが表示されない。続いて、第1保留表示位置9Adに表示されていた保留アイコン9Aが当該変動表示位置9Cdへ移動して当該変動アイコン9Cとなり、左装飾図柄8L、中装飾図柄8Cおよび右装飾図柄8Rによる変動演出(変動表示)が開始されることとなる。
また、図122(G)において表示画面7aの背景画像としてレインボー背景画像が表示されず、さらに、図122(I)において翼人形態の味方キャラクタCRAが表示画面7aに突然出現して大きく表示されない場合には、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが同一のタイミングで停止表示(確定表示)され、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8Rが同一の図柄(ここでは数字「7」)で揃わず、当落結果として、はずれが表示されることとなる。言い換えると、図122(G)において表示画面7aの背景画像としてレインボー背景画像が表示されず、さらに、図122(I)において表示画面7aに翼人形態の味方キャラクタCRAが表示されない場合には、バトル演出へ発展することなく、当落結果として、はずれが表示されるようになっている。
なお、図122(D),(E)において、演出ボタン画像BTNが明色発光として白色となっていたが、白色→青色→赤色→黄色という順番で当たりの期待度を示唆するようにしてもよい。こうすれば、演出ボタン画像BTNの明色発光による演出のバリエーションを増やすことができる。
[効果例]
以下に、演出ボタン有効無効表示演出の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図120の演出ボタン有効無効表示演出A、図121の演出ボタン有効無効表示演出B、図122の演出ボタン有効無効表示演出Cにおいて、遊技者が操作可能な演出ボタン63(操作手段)と、複数種類の画像を表示可能な画像表示装置7(表示手段)と、画像表示装置7(表示手段)の前方における所定位置へ移動可能な第2可動役物15(可動体)と、を備え、演出ボタン63(操作手段)を模した演出ボタン画像BTN(操作手段画像)が表示された状態で第2可動役物15(可動体)が退避位置から進出位置へ移動すると、第2可動役物15(可動体)と演出ボタン画像BTN(操作手段画像)とが前後方向において重なる第1の演出(演出ボタン有効無効表示演出Aでは図120(F)、演出ボタン有効無効表示演出Bでは図121(E)、演出ボタン有効無効表示演出Cでは図122(G))を実行することができるようになっている。この構成によれば、演出ボタン63(操作手段)を模した演出ボタン画像BTN(操作手段画像)が表示された状態で第2可動役物15(可動体)が退避位置から進出位置へ移動すると、第2可動役物15(可動体)が演出ボタン画像BTN(操作手段画像)を覆う態様となり、遊技者による演出ボタン63(操作手段)の操作を促す演出ボタン画像BTN(操作手段画像)がわざわざ第2可動役物15(可動体)で覆われるという違和感を遊技者に付与することができるため、このような違和感がある演出を従来にない斬新な演出として遊技者に提供することができる。したがって、興趣の向上を図ることができる。
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図120の演出ボタン有効無効表示演出A、図121の演出ボタン有効無効表示演出B、図122の演出ボタン有効無効表示演出Cにおける第1の演出(演出ボタン有効無効表示演出Aでは図120(F)、演出ボタン有効無効表示演出Bでは図121(E)、演出ボタン有効無効表示演出Cでは図122(G))は、第2可動役物15(可動体)が退避位置から進出位置へ移動すると、第2可動役物15(可動体)が演出ボタン画像BTN(操作手段画像)の一部を覆うことができるようになっている。この構成によれば、第2可動役物15(可動体)が演出ボタン画像BTN(操作手段画像)を覆うものの、演出ボタン画像BTN(操作手段画像)の全体を第2可動役物15(可動体)により覆って隠蔽せずに演出ボタン画像BTN(操作手段画像)の一部がわざわざ視認することができるようになっているため、演出ボタン画像BTN(操作手段画像)の存在によって、他の演出への発展を遊技者に期待させることに寄与することができる。
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図120の演出ボタン有効無効表示演出A、図121の演出ボタン有効無効表示演出B、図122の演出ボタン有効無効表示演出Cにおける第1の演出(演出ボタン有効無効表示演出Aでは図120(G)、演出ボタン有効無効表示演出Bでは図121(F)、演出ボタン有効無効表示演出Cでは図122(H))は、第2可動役物15(可動体)が進出位置から退避位置へ移動した状態でも演出ボタン画像BTN(操作手段画像)の表示を継続することができるようになっている。この構成によれば、第2可動役物15(可動体)が進出位置から退避位置へ移動した状態においても演出ボタン画像BTN(操作手段画像)の表示が継続されていることで、演出ボタン画像BTN(操作手段画像)の存在をより違和感があるものとすることができる。
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図120の演出ボタン有効無効表示演出A、図121の演出ボタン有効無効表示演出B、図122の演出ボタン有効無効表示演出Cにおいて、画像表示装置7(表示手段)は、複数種類の画像のうち、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8R(複数の装飾図柄)を変動表示可能であり、第1の演出(演出ボタン有効無効表示演出Aでは図120(F)から図120(G)へ進行する演出の途中、演出ボタン有効無効表示演出Bでは図121(D)から図121(E)へ進行する演出の途中、演出ボタン有効無効表示演出Cでは図122(F)から図122(G)へ進行する演出の途中)は、第2可動役物15(可動体)が退避位置から進出位置へ移動開始するまえに、変動演出(変動表示)中の左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8R(複数の装飾図柄)を非表示とすることができるようになっている。この構成によれば、第2可動役物15(可動体)が退避位置から進出位置へ移動開始するまでに、すでに、変動演出(変動表示)中の左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8R(複数の装飾図柄)が非表示となるのに対して、演出ボタン画像BTN(操作手段画像)の表示が継続されているため、遊技者の視線を自然に演出ボタン画像BTN(操作手段画像)へ向けることにより演出ボタン画像BTN(操作手段画像)を注目させることができる。これにより、変動演出(変動表示)中の左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8R(複数の装飾図柄)が不存在となるのに対して演出ボタン画像BTN(操作手段画像)が存在するという演出ボタン画像BTN(操作手段画像)が目立つ違和感がある演出とすることができる。
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図122の演出ボタン有効無効表示演出Cにおける第1の演出(演出ボタン有効無効表示演出Cでは図122(B)~(H))は、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄8R(複数の装飾図柄)による当該変動アイコン9Cおよび第1保留表示位置9Adに表示される黄色(ゴールド)の星形の保留アイコン9Aの変動表示(複数回の変動表示)に跨って実行することができるようになっている。この構成によれば、複数回の変動表示に跨って演出ボタン画像BTN(操作手段画像)が表示されるため、演出ボタン画像BTN(操作手段画像)の存在を遊技者により認識させ易くすることができる。
[効果6]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図121の演出ボタン有効無効表示演出B、図122の演出ボタン有効無効表示演出Cにおける第1の演出(演出ボタン有効無効表示演出Bでは図121(D)、演出ボタン有効無効表示演出Cでは図122(F))は、第2可動役物15(可動体)が移動開始する時期が到来するまえに演出ボタン画像BTN(操作手段画像)の表示態様を、演出ボタン63(操作手段)の操作が有効となっている旨を示唆する操作有効表示態様から演出ボタン63(操作手段)の操作が無効となっている旨を示唆する操作無効表示態様へ切り替えることができるようになっている。この構成によれば、第2可動役物15(可動体)が退避位置から進出位置へ移動開始するまでに、演出ボタン画像BTN(操作手段画像)の表示態様が操作有効表示態様から操作無効表示態様へ切り替わって演出ボタン画像BTN(操作手段画像)が表示された状態となっているため、他の演出へ発展するという期待感を遊技者に付与することに寄与することができる。
[変形例]
以下に、演出ボタン有効無効表示演出の変形例を示す。
[変形例1]
図120の演出ボタン有効無効表示演出A、図121の演出ボタン有効無効表示演出B、図122の演出ボタン有効無効表示演出Cでは、第1始動口20に遊技球が入球したことに基づいて行われるものであった。言い換えると、いわゆる左打ちという遊技状態において行われるものであった。しかし、第2始動口21に遊技球が入球したことに基づいて行われるようにしてもよい。言い換えると、いわゆる右打ちという遊技状態において行われるようにしてもよい。
[変形例2]
図120の演出ボタン有効無効表示演出A、図121の演出ボタン有効無効表示演出B、図122の演出ボタン有効無効表示演出Cでは、第2可動役物15(可動体)が退避位置から進出位置へ移動すると、第2可動役物15(可動体)が演出ボタン画像BTN(操作手段画像)の一部を覆うことができるようになっていた。つまり、遊技者が操作可能な演出ボタン63(操作手段)を模した演出ボタン画像BTN(操作手段画像)の一部が、進出位置に進出した第2可動役物15(可動体)により覆われていた。しかし、演出ボタン63に代えてセレクトボタン68としてもよい。この場合、セレクトボタン68を模したセレクトボタン画像(操作手段画像)が表示画面7aに表示され、セレクトボタン68の上ボタン、右ボタン、下ボタン、左ボタンのうち、少なくともいずれかのボタンと対応するセレクトボタン画像(操作手段画像)が進出位置に進出した第2可動役物15(可動体)により覆われるようにしてもよい。
[変形例3]
図120の演出ボタン有効無効表示演出A、図121の演出ボタン有効無効表示演出B、図122の演出ボタン有効無効表示演出Cでは、演出ボタン画像BTN(操作手段画像)が画像表示装置7(表示手段)の表示画面7aの中央に表示されていた。しかし、第2可動役物15(可動体)の作動により演出ボタン画像BTNの一部が視認できる位置であれば、画像表示装置7(表示手段)の表示画面7aの中央と異なる他の位置に表示されるようにしてもよい。
[変形例4]
図120の演出ボタン有効無効表示演出A、図121の演出ボタン有効無効表示演出B、図122の演出ボタン有効無効表示演出Cでは、第2可動役物15(可動体)を退避位置と進出位置とを往復移動させるアーム部材により演出ボタン画像BTNの一部が覆われるように画像表示装置7(表示手段)の表示画面7aに表示するようにしてもよい。
[変形例5]
図120の演出ボタン有効無効表示演出A、図121の演出ボタン有効無効表示演出B、図122の演出ボタン有効無効表示演出Cでは、第2可動役物15(可動体)が退避位置から進出位置へ移動開始するまでに、すでに、演出ボタン画像BTN(操作手段画像)の表示態様が操作有効表示態様から操作無効表示態様へ切り替わっていた。しかし、左装飾図柄8Lが仮停止し、そして右装飾図柄8Rが仮停止したときに、演出ボタン画像BTN(操作手段画像)の表示態様が操作有効表示態様から操作無効表示態様へ切り替わるようにしてもよい。このとき、中装飾図柄8Cの変動演出(変動表示)が継続されている。また、左装飾図柄8Lと右装飾図柄8Rとが同一のタイミングで仮停止する場合には、仮停止するときに演出ボタン画像BTN(操作手段画像)の表示態様が操作有効表示態様から操作無効表示態様へ切り替わるようにしてもよい。このとき、中装飾図柄8Cの変動演出(変動表示)が継続されている。
[変形例6]
図120の演出ボタン有効無効表示演出A、図121の演出ボタン有効無効表示演出B、図122の演出ボタン有効無効表示演出Cでは、演出ボタン画像BTN(操作手段画像)が操作有効表示態様となったままの状態で画像表示装置7(表示手段)の表示画面7aの中央に表示され、遊技者による演出ボタン63の押圧操作により、大当たり期待度が予め高く設定されているバトル演出への発展を示唆する味方キャラクタCRAが表示画面7aに表示(出現)する場合があった。しかし、遊技者による演出ボタン63の押圧操作により、バトル演出への発展を示唆する味方キャラクタCRAに代えて、第2可動役物15(可動体)が画像表示装置7の上方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)し、所定時間(例えば、約5秒)だけ停止するようにしてもよい。この場合、第2可動役物15が進出位置へ移動して停止した状態では、第2可動役物15が演出ボタン画像BTNを覆うこととなり、演出ボタン画像BTNの下側部分を視認することができる状態となる。言い換えると、第2可動役物15が演出ボタン画像BTNの一部を覆うこととなる。第2可動役物15が演出ボタン画像BTNの一部を覆う状態であっても、演出ボタン画像BTNは、操作有効表示態様となったままの状態で表示され続ける。その後、第2可動役物15が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻り、演出ボタン画像BTNが操作有効表示態様となったままの状態で表示され続ける。
[変形例7]
図122の演出ボタン有効無効表示演出Cでは、先読み演出により第1保留表示位置9Adに表示される白い球状の保留アイコン9Aが黄色(ゴールド)の星形の保留アイコン9Aへ変化したことに基づいて行われ、また、第1保留表示位置9Ad~第3保留表示位置9Adには、保留アイコン9Aが表示され、第4保留表示位置9Adには、保留アイコン9Aが表示されず、装飾図柄の変動演出(変動表示)中において、第1始動口20と第2始動口21とへ遊技球が入球しない場合を前提としていた。しかし、これに代えて、当該変動アイコン9Cによる変動演出(変動表示)中に第1始動口20に遊技球が入球して、第4保留表示位置9Adに保留アイコン9Aが表示されるときに、先読み演出により、第4保留表示位置9Adに黄色(ゴールド)の星形の保留アイコン9Aが表示されたことに基づいて、演出ボタン有効無効表示演出Cを行ってもよい。この場合、現在の当該変動アイコン9Cによる変動演出(変動表示)中において演出ボタン有効無効表示演出Cが開始されると、その後、この第4保留表示位置9Adの保留アイコン9Aが当該変動アイコン9Cとなって変動演出(変動表示)中においても、演出ボタン有効無効表示演出Cが継続して行われることとなる。このように、演出ボタン有効無効表示演出Cでは、左装飾図柄8L、中装飾図柄8C、右装飾図柄(複数の装飾図柄)による複数回の変動表示に跨って行うことができる。なお、演出ボタン有効無効表示演出Cが開始されると、図122(B)~(E)に示したように、中装飾図柄8Cが表示画面7aから消えるまで、演出ボタン画像BTNは、中装飾図柄8Cの後方に配置された状態が維持されるものの、変動演出(変動表示)中の半透明な中装飾図柄8Cを通して演出ボタン画像BTNを視認することができる状態となっている。
[変形例8]
図122の演出ボタン有効無効表示演出Cでは、先読み演出により第1保留表示位置9Adに表示される白い球状の保留アイコン9Aが黄色(ゴールド)の星形の保留アイコン9Aへ変化したことに基づいて行われていた。しかし、先読み演出にかかわらず、いずれかの当該変動アイコン9Cによる変動演出(変動表示)中に、例えばサブ制御基板90自身におる抽選処理により演出ボタン有効無効表示演出Cの開始を決定し、所定回(例えば、2回~10回)の変動表示に跨って演出ボタン有効無効表示演出Cを行うようにしてもよい。このとき、演出ボタン有効無効表示演出Cが開始されると、図122(B)~(E)に示したように、中装飾図柄8Cが表示画面7aから消えるまで、演出ボタン画像BTNは、中装飾図柄8Cの後方に配置された状態が維持されるものの、変動演出(変動表示)中の半透明な中装飾図柄8Cを通して演出ボタン画像BTNを視認することができる状態となっている。
[変形例9]
図120の演出ボタン有効無効表示演出A、図121の演出ボタン有効無効表示演出B、図122の演出ボタン有効無効表示演出Cでは、説明した演出の一部を備えていなくてもよいし、他の演出が追加されていてもよい。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様D3-1]
遊技者が操作可能な操作手段と、複数種類の画像を表示可能な表示手段と、前記表示手段の前方における所定位置へ移動可能な可動体と、を備える遊技機であって、
前記操作手段を模した操作手段画像が表示された状態で前記可動体が退避位置から進出位置へ移動すると、前記可動体と前記操作手段画像とが前後方向において重なる第1の演出を実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様D3-2]
態様D3-1に記載の遊技機であって、
前記第1の演出は、前記可動体が前記退避位置から前記進出位置へ移動すると、前記可動体が前記操作手段画像の一部を覆う、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様D3-3]
態様D3-1または態様D3-2に記載の遊技機であって、
前記第1の演出は、前記可動体が前記進出位置から前記退避位置へ移動した状態でも前記操作手段画像の表示を継続する、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様D3-4]
態様D3-1から態様D3-3までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記表示手段は、前記複数種類の画像のうち複数の装飾図柄を変動表示可能であり、
前記第1の演出は、前記可動体が前記退避位置から前記進出位置へ移動開始するまえに、変動表示中の前記複数の装飾図柄を非表示とする、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様D3-5]
態様D3-4に記載の遊技機であって、
前記第1の演出は、前記複数の装飾図柄による複数回の変動表示に跨って実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様D3-6]
態様D3-1から態様D3-5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1の演出は、前記可動体が移動開始する時期が到来するまえに前記操作手段画像の表示態様を、前記操作手段の操作が有効となっている旨を示唆する操作有効表示態様から前記操作手段の操作が無効となっている旨を示唆する操作無効表示態様へ切り替える、
ことを特徴とする遊技機。
以下に図123~図125を用いて操作自動化演出A~Cについて説明する。この操作自動化演出は、演出図柄の変動演出中に実行され得る。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信した変動演出開始コマンドを解析し、操作自動化演出を実行する指示が含まれている場合に、ROM103から対応する画像データを読み出してメイン表示装置7の表示画面7aに画像を表示させる。
[操作自動化演出A]
図123は、操作自動化演出Aを説明するための図である。
操作自動化演出Aでは、演出ボタン63の押下操作を遊技者が行わない場合であっても、演出ボタン63が押下操作されたものとして所定の演出を行う。
まず、図123(A)に示すように、変動開始演出が実行される。変動開始演出は、演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始し、高速変動している様子を示している。表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aは、それぞれ第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域、第2記憶領域、および、第3記憶領域に対応する。
次に、図123(B)に示すように、リーチ形成演出が実行される。リーチ形成演出は、左演出図柄8Lおよび右演出図柄8Rが同一の数値で仮停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、右演出図柄8Rがともに「5」で仮停止している。なお、中演出図柄8Cは、高速変動している。ここでも、表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。
次に、図123(C)に示すように、操作促進演出が実行される。操作促進演出は、遊技者に対し演出ボタン63の操作を促す演出である。ここでは、演出ボタン63を模したボタン画像BGを表示し、「押せ」というメッセージ画像MGを表示している。また、ここでは、ボタン画像BGに示される押下面(上面)が白色(通常色)になっている。なお、このボタン画像BGは、演出ボタン63が押下操作されていない状態(突出部分が大きくなっている状態)の画像となっている。この状態において遊技者が演出ボタン63を操作した場合、演出ボタン63の操作は無効になる。
次に、図123(D)に示すように、アニメ画表示演出(初期)が実行される。アニメ画表示演出(初期)では、遊技球画像KGが、表示画面7aの右上部からフレームインし、その後、矢印Yで示すように、ボタン画像BGに示される押下面(上面)に向かって移動する。このときも、「押せ」というメッセージ画像MGが表示されている。なお、遊技球画像KGは、白色(通常色)となっている。
次に、図123(E)に示すように、アニメ画表示演出(中期)が実行される。アニメ画表示演出(中期)では、遊技球画像KGが、ボタン画像BGに示される押下面(上面)に衝突し、その後、矢印Yで示すように、ボタン画像BGに示される押下面(上面)で跳ね返って表示画面7aの左上部へ向かって移動する。ボタン画像BGは、遊技球画像KGの衝突により、演出ボタン63が押下操作された状態(突出部分が小さくなっている状態)の画像となっている。このときも、「押せ」というメッセージ画像MGが表示されている。
次に、図123(F)に示すように、アニメ画表示演出(後期)が実行される。アニメ画表示演出(後期)では、遊技球画像KGが、表示画面7aの左上部へ向かって移動しフレームアウトする。このとき、ボタン画像BGは、演出ボタン63が押下操作されていない状態(突出部分が大きくなっている状態)の画像となっている。このときも、「押せ」というメッセージ画像MGが表示されている。
次に、図123(G)に示すように、当たり確定演出が実行される。当たり確定演出は、当たりの確定を報知する演出である。ここでは、表示画面7aの中央に味方キャラクタCRAが表示され、その周囲に虹色のエフェクトが表示される。これにより、遊技者は、演出図柄がゾロ目で表示される前に、当たりであることが分かる。
次に、図123(H)に示すように、確定停止演出(当たり)が実行される。確定停止演出(当たり)は、演出図柄8L、8C、8Rがゾロ目となって確定停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rのいずれも「5」で確定停止している様子を示した。
なお、操作促進演出(図123(C))の後、アニメ画表示演出(図123(D)~(F))を実行するか否かは、遊技機1のサブRAM94内に設定情報として記憶されている。この設定情報は、例えばセレクトボタン68を用いて設定するように構成する。もちろん、演出ボタン63や剣部材65などを用いて設定するように構成してもよい。具体的には、セレクトボタン68の所定キーを押下することで、アニメ画表示演出のオンとオフとが切り替わるという具合である。つまり、アニメ画表示演出がオンの場合、図123(D)~(F)に示したアニメ画表示演出が実行される。操作自動化演出Aは、アニメ画表示演出がオンとなっている例である。一方、アニメ画表示演出がオフの場合、図123(C)の操作促進演出の後、図123(G)の当たり確定演出が実行される。この場合、図123(C)の操作促進演出における遊技者の演出ボタン63の押下が有効となる。
[操作自動化演出B]
図124は、操作自動化演出Bを説明するための図である。
操作自動化演出Bでは、演出ボタン63の押下操作を遊技者が行わない場合であっても、演出ボタン63が押下操作されたものとして所定の演出を行う。上述の操作自動化演出Aと同様、アニメ画表示演出がオンとなっている例である。
まず、図124(A)に示すように、変動開始演出が実行される。変動開始演出は、演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始し、高速変動している様子を示している。表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aは、それぞれ第1特図保留記憶領域85aの第1記憶領域、第2記憶領域、第3記憶領域に対応する。ここで特に、表示画面7aの右上部には、「自動」という画像T1が表示されている。これは、アニメ画表示演出が実行されることを示している(以下(B)~(H)でも同様)。
次に、図124(B)に示すように、リーチ形成演出が実行される。リーチ形成演出は、左演出図柄8Lおよび右演出図柄8Rが同一の数値で仮停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、右演出図柄8Rがともに「5」で仮停止している。なお、中演出図柄8Cは、高速変動している。ここでも、表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Aおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。
次に、図124(C)に示すように、操作促進演出が実行される。操作促進演出は、遊技者に対し演出ボタン63の操作を促す演出である。ここでは、演出ボタン63を模したボタン画像BGを表示し、「押せ」というメッセージ画像MGを表示している。ここでは、ボタン画像BGに示される押下面(上面)が赤色になっている。なお、このボタン画像BGは、演出ボタン63が押下操作されていない状態(突出部分が大きくなっている状態)の画像となっている。この状態において遊技者が演出ボタン63を操作した場合、演出ボタン63の操作は無効になる。
次に、図124(D)に示すように、アニメ画表示演出(初期)が実行される。アニメ画表示演出(初期)では、遊技球画像KGが、表示画面7aの右上部からフレームインし、その後、矢印Yで示すように、ボタン画像BGに示される押下面(上面)に向かって移動する。このときも、「押せ」というメッセージ画像MGが表示されている。なお、遊技球画像KGは、赤色となっている。
次に、図124(E)に示すように、アニメ画表示演出(中期)が実行される。アニメ画表示演出(中期)では、遊技球画像KGが、ボタン画像BGに示される押下面(上面)に衝突し、その後、矢印Yで示すように、ボタン画像BGに示される押下面(上面)で跳ね返って表示画面7aの左上部へ向かって移動する。ここでは、ボタン画像BGは、遊技球画像KGの衝突により、演出ボタン63が押下操作された状態(突出部分が小さくなっている状態)の画像となっている。このときも、「押せ」というメッセージ画像MGが表示されている。
次に、図124(F)に示すように、アニメ画表示演出(後期)が実行される。アニメ画表示演出(後期)では、遊技球画像KGが、表示画面7aの左上部へ向かって移動しフレームアウトする。このとき、ボタン画像BGは、演出ボタン63が押下操作されていない状態(突出部分が大きくなっている状態)の画像となっている。
次に、図124(G)に示すように、当たり確定演出が実行される。当たり確定演出は、当たりの確定を報知する演出である。ここでは、表示画面7aの中央に味方キャラクタCRAが表示され、その周囲に虹色のエフェクトが表示される。これにより、遊技者は、演出図柄がゾロ目で表示される前に、当たりであることが分かる。
次に、図124(H)に示すように、確定停止演出(当たり)が実行される。確定停止演出(当たり)は、演出図柄8L、8C、8Rがゾロ目となって確定停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rのいずれも「5」で確定停止している様子を示した。
操作自動化演出Bでは、表示画面7aの右上部に「自動」という画像T1が表示されることで、アニメ画表示演出が実行されることが分かり易くなっている。また、ボタン画像BGに示されるボタンの押下面(上面)、および、遊技球画像KGが「赤色」となっていた。ボタンの押下面や遊技球画像の表示色は、当たり期待度に基づいて設定される。例えば、白色→青色→緑色→赤色→金色の順に当たりの期待度が高くなるという具合である。したがって、操作自動化演出Bは、操作自動化演出Aに比べ、当たりの期待度が高い演出となっている。
[操作自動化演出C]
図125(A)~(D)は、操作自動化演出Cを説明するための図である。
操作自動化演出Cは、設定情報によってアニメ画表示演出はオンになっているが、右打ち指示がある場合の例である。右打ち指示がある場合(高確高ベース状態、低確高ベース状態)、アニメ画表示演出は実行されない。
まず、図125(A)に示すように、変動開始演出が実行される。変動開始演出は、演出図柄が変動を開始する演出である。ここでは、演出図柄8L、8C、8Rが変動を開始し、高速変動している様子を示している。表示画面7aの下部には、第2特図保留に対応する3つの保留アイコン9Bおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。第2特図保留に対応する3つの保留アイコン9Bは、それぞれ第2特図保留記憶領域85bの第1記憶領域、第2記憶領域、第3記憶領域に対応する。また特に、表示画面7aの右上部には、「手動」という画像T2が表示されている。これは、アニメ画表示演出が実行されないことを示している(以下(B)~(D)でも同様)。表示画面7aの左下部には、「右打ち」の表示がされている(以下(B)~(D)でも同様)。
次に、図125(B)に示すように、リーチ形成演出が実行される。リーチ形成演出は、左演出図柄8Lおよび右演出図柄8Rが同一の数値で仮停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、右演出図柄8Rがともに「5」で仮停止している。なお、中演出図柄8Cは、高速変動している。ここでも、表示画面7aの下部には、第1特図保留に対応する3つの保留アイコン9Bおよび当該変動アイコン9Cが表示されている。
次に、図125(C)に示すように、操作促進演出が実行される。操作促進演出は、遊技者に対し演出ボタン63の操作を促す演出である。ここでは、演出ボタン63を模したボタン画像BGを表示し、「押せ」というメッセージ画像MGを表示している。ここでは、ボタン画像BGに示される押下面(上面)は白色になっている。なお、このボタン画像BGは、演出ボタン63が押下操作されていない状態(突出部分が大きくなっている状態)の画像となっている。
次に、図125(D)に示すように、確定停止演出(ハズレ)が実行される。確定停止演出(ハズレ)は、演出図柄8L、8C、8Rがハズレ目となって確定停止する演出である。ここでは、左演出図柄8L、右演出図柄8Rが「5」で確定停止し、中演出図柄8Cが「6」で確定停止している様子を示した。
操作自動化演出Cでは、表示画面7aの右上部に「手動」という画像T2が表示されることで、アニメ画表示演出が実行されないことが分かり易くなっている。
上記のアニメ画表示演出は、遊技球画像KGがボタン画像BGに衝突することでボタン画像BGに示されるボタンを一回だけ操作するものであった。これに対し、様々な演出ボタン63の操作に対応するアニメ画表示演出を実行してもよい。
図125(E)(F)は、演出ボタン63の「長押し」に対応するアニメ画表示演出である。
図125(E)に示すように、アニメ画像表示演出(長押し1)が実行される。アニメ画像表示演出(長押し1)は、大きな遊技球画像KGが、表示画面7aの中央上部からフレームインし、矢印Yで示すように、ボタン画像BGの示すボタンの押下面(上面)に向かって移動する演出である。
次に、図125(F)に示すように、アニメ画像表示演出(長押し2)が実行される。アニメ画像表示演出(長押し2)は、大きな遊技球画像KGが、ボタン画像BGの示すボタンの押下面(上面)に接触して停止する演出である。このとき、遊技球画像KGが押さえつけることにより、ボタン画像BGは、押下操作された状態(突出部分が小さくなっている状態)となる。
図125(G)(H)は、演出ボタン63の「連打」に対応するアニメ画表示演出である。
図125(G)に示すように、アニメ画像表示演出(連打1)が実行される。アニメ画像表示演出(連打1)は、遊技球画像KGが、表示画面の中央上部からフレームインし、矢印Yで示すように、ボタン画像BGの示すボタンの押下面(上面)に向かって移動する演出である。
次に、図125(H)に示すように、アニメ画像表示演出(連打2)が実行される。アニメ画像表示演出(連打2)は、遊技球画像KGが、ボタン画像BGの示すボタンの押下面(上面)に衝突して跳ね返る演出である。このとき、遊技球画像KGの衝突により、ボタン画像BGは、演出ボタン63が押下操作された状態(突出部分が小さくなっている状態)となる。
この後、図125(G)のアニメ画像表示演出(連打1)と図125(H)のアニメ画像表示演出(連打2)とを交互に実行することで、ボタン画像BGに示される押下面(上面)に対する遊技球画像KGの衝突が繰り返される。
[効果例]
以下に、操作自動化演出の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、演出ボタン63を模したボタン画像BGを表示装置7の表示画面7aに表示し、遊技者に対して演出ボタン63の操作を促す操作促進演出を実行する(図123(C)、図124(C)、図125(C))。その後、ボタン画像BGが操作された様子を示すアニメーション画像を表示装置7の表示画面7aに表示した後、演出ボタン63が操作されたものとして、当たり確定演出を実行する(図123(D)(E)(F)(G)、図124(D)(E)(F)(G))。この構成によれば、演出ボタン63の操作を自動化することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、演出ボタン63が「操作部」に対応し、ボタン画像BGが「操作部画像」に対応し、操作促進演出が「第1演出」に対応し、アニメ画表示演出が「第2演出」に対応し、当たり確定演出が「所定の演出」に対応する。
操作部は遊技者が操作可能であればよく、剣部材65であってもよいし、セレクトボタン68であってもよい。
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、外部から設定される設定情報に基づいてアニメ画表示演出を実行する。この構成によれば、遊技者が例えばセレクトボタン68を用いて設定情報を設定することで演出ボタン63の操作を自動化することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、設定情報によってアニメ画表示演出がオンになっていても、右打ち指示がある場合(高確高ベース状態、低確高ベース状態)、アニメ画表示演出は実行されない。この構成によれば、特定のケースでは遊技者に演出ボタン63を操作させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、アニメ画表示演出が実行される場合、表示画面の右上部に「自動」の画像T1が表示される(図124(A)~(H))。この構成によれば、アニメ画表示演出の実行されることが分かり易くなり、遊技の興趣を向上させることができる。なお、「自動」の画像T1が「許可期間であることを示す第1態様の表示」に対応する。
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、アニメ画表示演出が実行されない場合、表示画面の右上部に「手動」の画像T2が表示される(図125(A)~(D))。この構成によれば、アニメ画表示演出の実行されないことが分かり易くなり、遊技の興趣を向上させることができる。なお、「手動」の画像T2が「禁止期間であることを示す第2態様の表示」に対応する。
[効果6]
上記実施形態の遊技機1では、アニメ画表示演出が実行される場合、操作促進演出における遊技者の演出ボタン63に対する操作は無効となる。この構成によれば、遊技者による演出ボタン63の操作の有無にかかわらずアニメ画表示演出が実行され演出ボタン63が操作されたものとして所定の演出が実行されるため、遊技の興趣を向上させることができる。
[変形例]
以下に、操作自動化演出の変形例を示す。
[変形例1]
上記では、ボタン画像BGおよび遊技球画像KGの両方の表示色を当たりへの期待度に基づいて変更していた。
これに対し、ボタン画像BGおよび遊技球画像KGの少なくとも一方の表示色を当たりへの期待度に基づいて変更してもよい。また、表示色に限らずボタン画像BGおよび遊技球画像KGの少なくとも一方について、その表示態様を当たりへの期待度に基づいて変更してもよい。例えば、通常時のボタン画像BGに比べて豪華なボタン画像BGを表示することが考えられる。
[変形例2]
上記では、設定情報によってアニメ画表示演出がオンになっていても、右打ち指示がある場合(高確高ベース状態、低確高ベース状態)、アニメ画表示演出は実行されないようになっていた。
アニメ画表示演出を実行しない場合の条件は、これに限られない。例えば、一変動の中で、途中のチャンスアップ演出における演出ボタン63の操作についてはアニメ画表示演出を実行し、最後の決め演出における演出ボタン63の操作についてはアニメ画表示演出を実行しないという具合である。
[変形例3]
上記では、アニメ画表示演出の実行/不実行に対し、「自動」、「手動」という画像T1、T2を表示していた。このようなアニメ画表示演出の実行/不実行を表す画像は、どのようなものを用いてもよい。オート、マニュアルなどとしてもよいし、自動、手動に対応するシンボルを用いてもよい。また、アニメ画表示演出の実行/不実行が分かればよいため、アニメ画表示演出が実行される場合だけに何らかの画像を表示し、アニメ画表示演出が実行されない場合には、その画像を表示しないようにしてもよい。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様D4-1]
画像を表示する表示装置と、
遊技者が操作可能な操作部と、を備え、
前記操作部が操作されることに基づいて所定の演出を実行可能な遊技機であって、
前記操作部を模した操作部画像を前記表示装置に表示し、遊技者に対して前記操作部の操作を促す第1演出と、
前記第1演出の後、操作された態様を示す前記操作部画像を前記表示装置に表示した後、前記操作部が操作されたものとして、前記所定の演出を実行する第2演出と、を実行可能である、
ことを特徴とする遊技機。
[態様D4-2]
態様D4-1に記載の遊技機であって、
前記第2演出を実行するか否かは、外部から設定される設定情報に基づいて判断される、
ことを特徴とする遊技機。
[態様D4-3]
態様D4-2に記載の遊技機であって、
前記設定情報にかかわらず、特定の期間においては、前記第2演出の実行が禁止される、
ことを特徴とする遊技機。
[態様D4-4]
態様D4-1から態様D4-3までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第2演出の実行が許可される許可期間には、前記表示装置に、前記許可期間であることを示す第1態様の表示が行われる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様D4-5]
態様D4-1から態様D4-4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第2演出の実行が禁止される禁止期間には、前記表示装置に、前記禁止期間であることを示す第2態様の表示が行われる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様D4-6]
態様D4-1から態様D4-5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第2演出の実行が許可される許可期間には、前記第1演出中の遊技者による前記操作部の操作が無効となる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様D4-7]
態様D4-1から態様D4-6までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第1演出において遊技者による前記操作部の操作を所定時間待った後、前記遊技者による前記操作部の操作が無い場合に、前記第2演出が実行される、
ことを特徴とする遊技機。
以下に図126を用いて、第1可動役物14と枠可動役物69との関係を説明し、図127~図128を用いてダブル役物演出A~Bについて説明する。図127~図128では、左側に表示画面7aにおける表示演出が示され、右側に枠可動役物69とハンドル60との関係が示される。このダブル役物演出は、遊技状態が、通常状態、時短状態(低確低ベース状態)、または、確変状態(高確高ベース状態)における装飾図柄の変動演出中などに実行される。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信したコマンドを解析し、ダブル役物演出を実行する指示が含まれていると、ROM103から対応する画像データを読み出して画像表示装置7の表示画面7aまたはサブ表示画面64に画像を表示させる。
図126は、第1可動役物14と枠可動役物69との関係を説明するための図である。図126(A)では、第1可動役物14について説明し、図126(B)では、枠可動役物69について説明する。
図126(A)に示すように、第1可動役物14が可動する場合には、表示画面7aの左側に位置する退避位置から進出位置に向けて、右方向(図の矢印の方向)に移動する。
第1可動役物14は、遊技機枠50と、遊技盤2とで形成される枠内空間(図1参照)に配置される。
遊技機1のハンドル60は、ボタンXMMを備える。このボタンXMMは、ボタン検出スイッチ(図示せず)を有し、発射制御回路111、払出制御基板110を介して主制御基板80に接続されている。ボタンXMMが操作されると、主制御基板80は、ボタン操作情報をサブ制御基板90側に伝達する。これにより、表示画面7aにおいて、ボタンXMMを模したボタン画像を表示し、ボタンXMMが操作されることにより所定の表示演出がおこなわれるボタン演出をおこなうことができる。ハンドル60において、ボタンXMMのボタン操作は、例えば、遊技者がボタンXMMを右手の親指で右方向に押すことでおこなわれる。従って、ボタンXMMの操作方向は、図に示すように、右方向となっている。
図126(B)に示すように、枠可動役物69は、左側部材と右側部材とから構成され、枠可動役物69が退避位置に位置するときは、枠可動役物69の左側部材と枠可動役物69の右側部材とがハンドル60を挟むように配置される。すなわち、枠可動役物69の左側部材は、ボタンXMMに対して、ボタンXMMの操作方向(右方向)の反対方向(左方向)の延長線上に配置され、枠可動役物69の右側部材は、ボタンXMMに対して、ボタンXMMの操作方向(右方向)の延長線上に配置される。
枠可動役物69が進出位置に可動する場合には、図126(B)に示すようにハンドル60に向かう方向に移動する。具体的には、ハンドル60の左側に配置された枠可動役物69は、右方向に移動し、ハンドル60の右側に配置された枠可動役物69は、左方向に移動する。図49において、枠可動役物69が可動して進出位置に移動したときの状態を示している。
遊技者がハンドル60に手を握ってボタンXMMに手を触れている場合に、枠可動役物69が進出位置に移動すると、枠可動役物69が遊技者の手に触れるようになっている。
なお、第1可動役物14および枠可動役物69が可動演出をおこなう場合、ボタンXMMの操作方向と、第1可動役物14の移動方向と、ハンドル60の左側の枠可動役物69の移動方向とは同じである。
[ダブル役物演出A]
図127は、ダブル役物演出Aを説明するための図である。図127のダブル役物演出Aは、特別図柄の同一変動での演出である。ダブル役物演出Aでは、図127(A)の左側の図に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動し、味方キャラクタCRAが表示画面7aの左側に表示される。また、装飾図柄変動演出では、図127(A)の右側の図に示すように、遊技者はハンドル60を握っており、枠可動役物69が退避位置に位置している。この状態では、枠可動役物69は、遊技者に接触していない。なお、装飾図柄特殊変動演出では、表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図127(B)の左側の図に示すように、リーチ演出がおこなわれる。このリーチ演出では、装飾図柄8L,8Rが7図柄で仮停止表示され、装飾図柄8Cが高速変動するリーチ状態が表示画面7aの左上で形成され、味方キャラクタCRAが表示画面7aの略中央付近で大きく表示される。また、リーチ演出では、図127(B)の右側の図に示すように、遊技者はハンドル60を握っており、枠可動役物69が退避位置に位置している。遊技者は、リーチ状態となるとチャンスアップ演出の出現の期待から、頻繁にボタンXMMを操作方向(右方向)に操作し得る。この状態では、枠可動役物69は、遊技者に接触していない。
次に、図127(C)の左側の図に示すように、役物可動演出がおこなわれる。この役物可動演出では、第1可動役物14が表示画面7aの左側の退避位置から進出位置に向かって表示画面7a上を移動する演出である。役物可動演出では、図127(C)の右側の図に示すように、遊技者がハンドル60を握っている状態、または、遊技者がハンドル60を握ってボタンXMMを操作している状態で、枠可動役物69が退避位置から進出位置に移動し、すなわち、左側部材の枠可動役物69が右方向に移動し、右側部材の枠可動役物69が左方向移動する。その結果、左側部材の枠可動役物69は、遊技者の手の親指等に接触し、右側部材の枠可動役物69は、遊技者の手の小指等に接触する。
次に、図127(D)の左側の図に示すように、大当たり図柄表示演出がおこなわれる。この大当たり図柄表示演出では、第1可動役物14が進出位置から退避位置に移動しつつ(第1可動役物14が左方向に移動しつつ)、装飾図柄8L,8C,8Rが連動するように、表示画面7aの右側から出現し、7図柄の大当たり図柄が表示画面7aの略中央に表示される。この連動演出は、図66~68に示すように役物連動演出A~Cと同様である。また、大当たり図柄表示演出では、図127(D)の右側の図に示すように、枠可動役物69が進出位置から退避位置に移動して、遊技者との接触が解除される。
その後、大当たり遊技演出がおこなわれる。
[ダブル役物演出B]
図128は、ダブル役物演出Bを説明するための図である。図128のダブル役物演出Bは、特別図柄の同一変動での演出である。ダブル役物演出Bでは、図128(A)の左側の図に示すように、まず、装飾図柄変動演出がおこなわれる。この装飾図柄変動演出では、装飾図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの略中央において上下方向に変動し、味方キャラクタCRAが表示画面7aの左側に表示される。また、装飾図柄変動演出では、図128(A)の右側の図に示すように、遊技者はハンドル60を握っており、枠可動役物69が退避位置に位置している。この状態では、枠可動役物69は、遊技者に接触していない。なお、装飾図柄特殊変動演出では、表示画面7aにおいて、保留アイコン9Aや変動アイコン9Cが表示されているが、図では省略されている。
次に、図128(B)の左側の図に示すように、リーチ演出がおこなわれる。このリーチ演出では、装飾図柄8L,8Rが7図柄で仮停止表示され、装飾図柄8Cが高速変動するリーチ状態が表示画面7aの左上で形成され、味方キャラクタCRAが表示画面7aの略中央付近で大きく表示される。また、リーチ演出では、図128(B)の右側の図に示すように、遊技者はハンドル60を握っており、枠可動役物69が退避位置に位置している。遊技者は、リーチ状態となるとチャンスアップ演出の出現の期待から、頻繁にボタンXMMを操作方向(右方向)に操作し得る。この状態では、枠可動役物69は、遊技者に接触していない。
次に、図128(C)の左側の図に示すように、ボタン操作説明演出Aがおこなわれる。このボタン操作説明演出Aでは、表示画面7aの略中央にボタン操作説明画像XM1が表示される。このボタン操作説明画像XM1は、遊技機1全体を表すと共に、遊技機1に対するボタンXMMの位置関係を示唆する画像である。詳細には、ボタン操作説明画像XM1において、矢印の先の位置(「ココ」と示された位置)にボタンXMMがあることが示唆されている。また、ボタン操作説明画像XM1は、第1可動役物14とボタンXMMとの位置関係を示唆している。ボタン操作説明画像XM1は、実際の遊技機1の全体を表す図であってもよい。また、ボタン操作説明演出Aでは、図128(C)の右側の図に示すように、遊技者はハンドル60を握っており、枠可動役物69が退避位置に位置している。この状態では、枠可動役物69は、遊技者に接触していない。
次に、図128(D)の左側の図に示すように、ボタン操作説明演出Bがおこなわれる。このボタン操作説明演出Bでは、表示画面7aの略中央にボタン操作説明画像XM2が表示される。このボタン操作説明画像XM2は、ハンドル60と枠可動役物69の周辺を表すと共に、ハンドル60と枠可動役物69との位置関係を示唆する画像である。さらには、ボタン操作説明画像XM2は、「矢印をPUSH」との文字と矢印とが表記され、ハンドル60におけるボタンXMMの位置を示すと共に、ボタンXMMを押す(操作する)ことを遊技者に促すための画像である。言い換えれば、ボタン操作説明画像XM2は、実際のボタンXMMのズームアップを表す図である。また、ボタン操作説明演出Bでは、図128(D)の右側の図に示すように、遊技者はハンドル60を握っており、枠可動役物69が退避位置に位置している。遊技者は、ボタン操作説明画像XM2を視認することによってハンドル60を握りつつ、ボタンXMMを押す。この状態では、枠可動役物69は、遊技者に接触していない。
次に、図128(E)の左側の図に示すように、役物可動演出がおこなわれる。この役物可動演出では、第1可動役物14が表示画面7aの左側の退避位置から進出位置に向かって表示画面7a上を移動する演出である。役物可動演出では、図128(E)の右側の図に示すように、遊技者がハンドル60を握っている状態、または、遊技者がハンドル60を握ってボタンXMMを操作している状態で、枠可動役物69が退避位置から進出位置に移動し、すなわち、左側部材の枠可動役物69が右方向に移動し、右側部材の枠可動役物69が左方向移動する。その結果、左側部材の枠可動役物69は、遊技者の手の親指等に接触し、右側部材の枠可動役物69は、遊技者の手の小指等に接触する。
次に、図128(F)の左側の図に示すように、大当たり図柄表示演出がおこなわれる。この大当たり図柄表示演出では、第1可動役物14が進出位置から退避位置に移動しつつ(第1可動役物14が左方向に移動しつつ)、装飾図柄8L,8C,8Rが連動するように、表示画面7aの右側から出現し、7図柄の大当たり図柄が表示画面7aの略中央に表示される。この連動演出は、図66~68に示すように役物連動演出A~Cと同様である。また、大当たり図柄表示演出では、図128(F)の右側の図に示すように、枠可動役物69が進出位置から退避位置に移動して、遊技者との接触が解除される。
その後、大当たり遊技演出がおこなわれる。
[変形例]
上記ダブル役物演出A~Bでは、役物可動演出において、枠外の可動役物として、枠可動役物69が用いられていたが、これに限れられない。例えば、演出ボタン63を挟むように枠可動役物69の左側部材と右側部材を配置するようにしてもよい。
上記ダブル役物演出A~Bでは、役物可動演出において、第1可動役物14および枠可動役物69の可動は、遊技者がボタンXMMを操作することに関係なくおこなわれていたが、これに限られず、例えば、第1可動役物14および枠可動役物69の可動を、遊技者がボタンXMMを操作することに基づいておこなうようにしてもよい。
[効果例]
上記ダブル役物演出A~Bでは、枠内に配置される第1可動役物14が可動しているときに、枠外に配置される枠可動役物69が可動する構成となっている。この構成によれば、第1可動役物14と枠可動役物69とを用いて、瞬間的に奥行き感がある役物演出をおこなうことができ、短時間に効率的に遊技者にサプライズを付与することができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記ダブル役物演出A~Bでは、枠内に配置される第1可動役物14の可動と、枠外に配置される枠可動役物69の可動とは、それぞれ大当たりを示唆し、第1可動役物14と枠可動役物69とが可動する役物可動演出がおこなわれた後、大当たり図柄表示演出がおこなわれる。この構成によれば、第1可動役物14と枠可動役物69とを用いて、瞬間的に奥行き感がある役物演出の後に、遊技者待望の大当たり図柄表示演出がおこなわれるので、遊技者に大きな至福感を付与することができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記ダブル役物演出A~Bでは、枠内に配置される第1可動役物14と、枠外に配置される枠可動役物69とは、役物可動演出において、共に所定方向(本実施形態では、右方向)に可動する。この構成によれば、2つの可動役物によって、奥行き感に加えて、一体感を演出することができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記実施形態の遊技機1では、ハンドル60に備えられるボタンXMMは、表示演出や可動役物を用いた演出に用いられ、遊技者が操作方向(右方向)に力を加えることで操作可能である。また、枠可動役物69(左側部材)は、ボタンXMMに対して、操作方向(右方向)の反対方向(左方向)の延長線上に配置される。上記ダブル役物演出A~Bでは、遊技者が操作方向に力を加えるためにボタンXMMに触れているときに役物可動演出がおこなわれる場合には、枠可動役物69が移動方向に可動することで、枠可動役物69が遊技者に触れる。この構成によれば、遊技者は、視覚に加えて物理的に演出を楽しむことができ、役物可動演出を最高に盛り上げることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
上記ダブル役物演出A~Bでは、枠可動役物69は、第1可動役物14よりも柔らかい素材で形成される。この構成によれば、遊技者の怪我防止となり、遊技者が遊技を楽しむことを後押しすることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
[態様XM-1]
遊技機枠と、遊技盤と、第1の可動部材と、第2の可動部材とを備え、複数の演出を実行可能な遊技機であって、
前記第1の可動部材は、前記遊技機枠と前記遊技盤とで形成される枠内空間に配置され、
前記第2の可動部材は、前記枠内空間の外側の枠外空間に配置され、
前記複数の演出のうちの一つの演出として、第1の演出をおこなう場合があり、
前記複数の演出のうちの一つの演出として、第2の演出をおこなう場合があり、
前記第1の演出は、前記第1の可動部材を可動させる演出であり、
前記第2の演出は、前記第2の可動部材を可動させる演出であり、
前記第1の演出と前記第2の演出とを含む組み合わせ演出がおこなわれる場合があり、
前記組み合わせ演出では、前記第1の演出がおこなわれているときに、前記第2の演出がおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XM-2]
態様XM-1に記載の遊技機であって、
表示演出を実行可能な表示手段をさらに備え、
前記複数の演出のうちの一つの演出として、第3の演出をおこなう場合があり、
前記第3の演出は、前記表示手段に大当たり図柄を表示する演出であり、
前記組み合わせ演出は、前記第3の演出を含む場合があり、
前記組み合わせ演出では、前記第1の演出における前記第1の可動部材の可動と、前記第2の演出における前記第2の可動部材の可動とは、それぞれ大当たりを示唆し、前記第3の演出は、前記第1の演出と前記第2の演出がおこなわれてからおこなわれる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XM-3]
態様XM-2に記載の遊技機であって、
前記組み合わせ演出では、前記第1の演出における前記第1の可動部材と、前記第2の演出における前記第2の可動部材とは、共に所定方向に可動する、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XM-4]
態様XM-3に記載の遊技機であって、
遊技者が所定の操作方向に力を加えることで操作可能な操作手段をさらに備え、
前記第2の可動部材は、前記操作手段に対して、前記操作方向の反対方向の延長線上に配置され、
前記組み合わせ演出では、遊技者が前記操作方向に力を加えるために前記操作手段に触れている場合に前記第2の演出がおこなわれる場合には、前記第2の可動部材が前記所定方向に可動することで、前記第2の可動部材が前記遊技者に触れる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様XM-5]
態様XM-4に記載の遊技機であって、
前記第2の演出における前記第2の可動部材は、前記第1の演出における前記第1の可動部材よりも柔らかい素材で形成される、
ことを特徴とする遊技機。
以下に図129~図131を用いて可動部材接触演出A~Cについて説明する。図129~図131において、画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)周囲に配置される各種可動役物が図面の見易さから省略されている。
この可動部材接触演出は、当該変動中に実行され得るものである。すなわち、サブ制御基板90から受信した各種コマンドを解析し、可動部材接触演出を実行する指示が含まれている場合に、ランプ制御基板107がサブ制御基板90から受信した各種コマンド(例えば、可動部材接触演出を実行する指示が含まれているコマンド)を解析し、遊技盤2に設けられた第1可動役物14や第2可動役物15を動作させたり、前枠53の右側の下端に配置されているハンドル60に設けられた後述する突出部603を動作させたり、前枠53の右側の下端に配置されているハンドル60の上下左右方の前枠53に設けられた後述する枠可動体69a~69dを動作させたりする。ランプ制御基板107は、第1可動役物14を動作させる電気的駆動源(例えば、モータ)や第2可動役物15を動作させる電気的駆動源(例えば、モータ)を制御し、突出部603を動作させる電気的駆動源(例えば、モータやソレノイド)や枠可動体69a~69dを動作させる電気的駆動源(例えば、モータやソレノイド)を制御する。
ここでは、まず可動部材接触演出Aについて説明し、可動部材接触演出B、そして可動部材接触演出Cについて順番に説明する。
[可動部材接触演出A]
可動部材接触演出Aについて図129を参照して説明する。図129は、可動部材接触演出Aを説明するための図である。可動部材接触演出Aは、当該変動中に実行され得るものである。なお、図129では、ハンドル60の接触を検知するタッチスイッチ114、ハンドル60の回転量を検知する発射ボリューム115等を省略した。
まず、ハンドル60は、上述したように、前枠53の右側の下端に配置されている。ハンドル60は、図129(A),(B)に示すように、樹脂製の環状の操作レバー601が図示しない樹脂製の筒状のハンドル基部と樹脂製の球面殻状の前カバー602との間において回転自在に設けられて構成されている。操作レバー601は、円環状を有して形成されるとともに、その外周面の3ヶ所に指掛け用突起601aが一体に形成されている。これら3つの指掛け用突起601aの間隔に遊技者の指を添えることで操作レバー601を回転操作するときに指掛け用突起601aに指が引っ掛かることで操作レバー601の回転操作をし易いようになっている。
ハンドル基部は、有色不透明(例えば、白色)な樹脂製であり、操作レバー601は、有色不透明(例えば、黒色、ハンドル基部と同一の色(例えば、白色)であってもよい。)な樹脂製であり、前カバー602は、無色透明な樹脂製であり、前カバー602の内部に収容される最も手前側にインナーレンズが設けられ、インナーレンズの後方に複数のフルカラーLEDが実装された装飾基板が設けられている。インナーレンズおよび装飾基板は、後述するリブ602aaと対応する部分にリブ602aaの外周の大きさと比べて大きい貫通穴が形成されている。つまり、インナーレンズおよび装飾基板は、後述する突出部603と干渉しないようになっている。
インナーレンズは、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDからの光を乱屈折させるものであり、インナーレンズの後方に配置される装飾基板の存在を認識し難くすることができるようになっている。このため、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDがすべて消灯した状態においても、これらの複数のフルカラーLEDは、インナーレンズを通して、視認困難とされている。インナーレンズは、透明であってもよいし、半透明であってもよい。
装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDが発光すると、インナーレンズで屈折された光が前カバー602を通って出射されることなり、前カバー602が発光することとなる。これにより、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDの発光態様により、前カバー602の発光態様を変化させることができるようになっている。
ハンドル60の操作方法は、まず、遊技者が手のひらをハンドル60の前方から包み込むように握って、3つの指掛け用突起601aの間隔に遊技者の指を添える。そして、遊技者が操作レバー601を時計方向へ回転操作することにより回転量が大きくなると、遊技球の発射強度が強くなり、回転操作の回転量と見合う遊技球の発射強度で発射装置112により遊技球を遊技盤2に区画形成された遊技領域3へ向かって発射することとなる。遊技者が操作レバー601を時計方向へ回転操作をゆるめると、ハンドル60に備える図示しない復帰ばねの付勢力により反時計回りに回転することとなり、遊技球の発射強度が弱くなる。なお、遊技者が操作レバー601を時計方向への回転操作をゆるめつづけたり、遊技者がハンドル60から手のひらを離したりすると、ハンドル60に備える図示しない復帰ばねの付勢力により操作レバー601が原位置に復帰し、遊技球の発射を停止することとなる。
球面殻状の前カバー602の球面表面には、同一円周上に長手方向が外周へ向くよう放射状に長孔602aが複数設けられている(ここでは、長孔602aは12個)。長孔602aの周面に前カバー602の内側空間(奥行方向)へ向かって所定距離寸法(本実施形態では、約10mm)だけ突出したリブ602aaが形成され、長孔602aの内周面が滑らかに形成されている。
前カバー602と操作レバー601との内部空間には、前カバー602の内部空間から長孔602aの内周面に沿って前後方向に移動する突出部603が各長孔602aと対応して設けられ、さらに、突出部603を長孔602aの内周面に沿って前後方向に移動させる電気的駆動源(例えば、モータやソレノイド)を備える前後移動機構604が設けられている。前後移動機構604は、電気的駆動源のほかに、例えば、電気的駆動源がモータであるときにはモータの回転を減速させる減速機やモータの回転運動(モータの回転を減速させた回転運動)を突出部603の直線運動へ変換する運動変換機構、電気的駆動源がソレノイドであるときにはソレノイドのプランジャーの直線運動を突出部603の直線運動へ伝達するための機構、さらに、これらの機構に加えて、復帰ばね、過負荷防止機構を構成する接触ばねなどにより構成されている。
突出部603は、退避位置(ホームポジション)と進出位置とを往復移動することできるものであり、有色不透明(例えば、赤色)な柔軟性のある部材により形成されている。前カバー602は、上述したように、前カバー602の内部に収容される最も手前側に所定の形状に形成されたインナーレンズが設けられるとともに、インナーレンズの後方に複数のフルカラーLEDが実装された装飾基板が設けられているものの、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDの発光態様により、前カバー602の発光態様を変化させることができるようになっても、突出部603が有色不透明(例えば、赤色)であるため、突出部603の発光態様を変化させることができないようになっている。
装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDは、突出部603が作動されるタイミング(突出部603の動作態様が開始されるタイミング)のまえ(例えば、突出部603が作動されるタイミング(突出部603の動作態様が開始されるタイミング)の5秒前)から所定の発光態様で発光開始し、突出部603の作動が終了するまでの期間に亘って、発光が継続されるようになっている。つまり、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDは、突出部603の作動を予告する演出となっている。所定の発光態様としては、青色点灯、緑色点灯、赤色点灯、紫色点灯、ゴールデン色(黄色)点灯、およびレインボー色点灯があり、青色点灯→緑色点灯→赤色点灯→紫色点灯→ゴールデン色(黄色)点灯→レインボー色点灯(当たり濃厚)という順番で当たりの期待度が高くなるようになっている。言い換えると、突出部603の作動による当たりの期待度を、前カバー602の内部に収容された、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDの発光態様により示唆することができるようになっている。
突出部603が退避位置(ホームポジション)に配置されるときには、突出部603の前面が長孔602aの内周面に配置されており、具体的には、前カバー602の球面表面から奥行方向へ向かって所定距離寸法(本実施形態では、リブ602aaの長さの半分(5mm)となっている。)だけ奥行に引っ込んだ状態となる(図129(A))。つまり、遊技者が手のひらをハンドル60の前方から包み込むように握って、3つの指掛け用突起601aの間隔に遊技者の指を添えた状態であっても、突出部603が退避位置(ホームポジション)に配置されているため、遊技者の手のひらが突出部603の先端と全く接触しないようになっている。なお、突出部603には、復帰ばねの付勢力が働いているため、遊技機1が電源投入されていないとき、遊技中に停電が発生して電源が遮断されたときには、復帰ばねの付勢力により突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻されるようになっている。
これに対して、突出部603が進出位置に配置されるときには、突出部603が長孔602aを通って前カバー602の球面表面から所定距離寸法(本実施形態では、最大で約10mm)だけ突出した状態となる(図129(B))。つまり、遊技者が手のひらをハンドル60の前方から包み込むように握って、3つの指掛け用突起601aの間隔に遊技者の指を添えた状態では、突出部603が進出位置に配置されているため、遊技者の手のひらが突出部603の先端と接触するようになっている。なお、遊技者の手のひらが突出部603の先端と接触しても、前後移動機構604が過負荷とならないように、遊技者の手のひらと接触している突出部603の先端がそれ以上移動しない(遊技者の手のひらをハンドル60から引き離そうとしない)過負荷防止機構が前後移動機構604に設けられている。この過負荷防止機構は、接触ばねを主として構成されている。
突出部603の動作態様としては、すべての突出部603が一斉に退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動し再び一斉に退避位置(ホームポジション)へ戻る動作態様1、1つの突出部603が時計回りに順番に退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作態様2、1つの突出部603が反時計回りに順番に退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作態様3、3つ~4つの突出部603から波状を形成して時計回りに順番に波が伝播するように突出部603を退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作態様4、3つ~4つの突出部603から波状を形成して反時計回りに順番に波が伝播するように突出部603を退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作態様5などを挙げることができる。
次に、突出部603が作動されるタイミング(突出部603の動作態様が開始されるタイミング)について説明する。まず、画像表示装置7の表示画面7aには、立体画像の左装飾図柄、立体画像の中装飾図柄、立体画像の右装飾図柄が表示画面7aの上側から下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄(図柄:数字「1」~数字「9」)の変動演出(変動表示)が開始される。装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された装飾図柄が一度上側へ向かって所定距離(例えば、5mm程度)浮遊する表示態様でゆったり(低速で)移動したのち(言い換えると、装飾図柄の停止表示が解除されたことで、装飾図柄がこれから移動しようとする表示態様としたのち)、下側へ向かって低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、装飾図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。装飾図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。装飾図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。なお、背景画像には装飾図柄の変動表示用として複数あり、複数の背景画像のうち一の背景画像が選択されるようになっている。
第1特図保留の消化として現在変動中の左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄に対応する変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として保留表示エリアが設けられている。この保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ、最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
なお、変動表示位置9Cdおよび保留表示位置9Adは、ともに矩形形状を有しているが、大きさを同一としてもよいし、異なる大きさとしてもよい。本実施形態では、変動表示位置9Cdおよび保留表示位置9Adは、ともに矩形形状を有し、変動表示位置9Cdの大きさ(横方向の距離寸法)が保留表示位置9Adの大きさ(横方向の距離寸法)と比べて大きくなっている(縦方向の距離寸法はともに同一の距離寸法となっている)。これは、変動表示位置9Cdに表示される変動アイコン9Cと保留表示位置9Adに表示される保留アイコン9Aとを区別することができるようにするためである。
ここでは、変動表示位置9Cdには、黄色(ゴールド)の星形の変動アイコン9Cが表示され、第1保留表示位置9Adには白い球状の保留アイコン9Aが表示され、第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adには、保留アイコンが表示されていない。つまり、白い球状の保留アイコンが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となっている。なお、以下の説明では、これ以後、第1始動口20および第2始動口21へ遊技球が入球しない場合を前提とする。
ここで、保留アイコン9Aおよび変動アイコン9C(以下、単に「アイコン」という場合がある。)について簡単に説明すると、形状や色の違いにより、アイコンに対応する抽選時の当たりの期待度の違いを表している。例えば、黄色(ゴールド)の星形のアイコン、黒い球状のアイコン、笑顔球体のアイコン、赤い球状のアイコン、青い球状のアイコン、白い球状のアイコンという6つのアイコンのうち、黄色(ゴールド)の星形のアイコンが最も当たりの期待度が高く、黒い球状のアイコンが2番目に当たりの期待度が高く、笑顔球体のアイコンが3番目に当たりの期待度が高く、赤い球状のアイコンが4番目に当たりの期待度が高く、青い球状のアイコンが5番目に当たりの期待度が高く、白い球状のアイコンが最も当たりの期待度が低いものとなっている。
装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、その後、左装飾図柄が数字「2」で仮停止表示され上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となり、右装飾図柄が数字「2」で仮停止表示され、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となり、左装飾図柄と右装飾図柄とが同一の図柄(ここでは数字「2」)となってリーチが形成される。このとき、中装飾図柄は、変動演出(変動表示)が継続されている。
続いて、バトル演出が開始されると、表示画面7aの右側から味方キャラクタが現れ、表示画面7aの左側から敵キャラクタが現れ、表示画面7aの中央において味方キャラクタと敵キャラクタとが戦う演出が繰り広げられる。バトル演出は、大当たりの期待度が予め高く設定されている演出となっている。バトル演出では、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が表示画面7aから消える。
バトル演出において、味方キャラクタが勝利して敵キャラクタが敗北すると、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が同一の図柄で停止表示(確定表示)され、当たりとなってその後に当たり遊技(当たり演出)が開始される。当たりが確定すると、当該変動終了により変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。これに対して、バトル演出において、味方キャラクタが敗北して敵キャラクタが勝利すると、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が同一のタイミングで停止表示(確定表示)され、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が同一の図柄で揃わず、はずれとなる。このとき、当該変動終了により変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。
バトル演出により味方キャラクタと敵キャラクタとが戦っているときに、表示画面7aの右側へ味方キャラクタが移動し、表示画面7aの左側へ敵キャラクタが移動すると、表示画面7aの中央下寄りに演出ボタン63を模したボタン画像が表示され、遊技者に演出ボタン63の押圧操作を促す「連打!」というメッセージ画像がボタン画像の上方に表示される。このメッセージ画像MGは、「押せ!」→「連打!」→「長押し!」という順番で当たり期待度が高くなっている。なお、ボタン画像とメッセージ画像との間に下へ向いた矢印画像も表示画面7aに表示され、この矢印画像が上下方向へ繰り返し往復運動することで、矢印画像によっても遊技者に演出ボタン63の押圧操作(演出ボタン63の押圧操作部を下方向へ押す操作)を促すことができるようになっている。ボタン画像、メッセージ画像、矢印画像は、遊技者が演出ボタン63の押圧操作を行うと表示画面7aから消えるようになっているし、または、遊技者が演出ボタン63の押圧操作を行わない場合に所定期間(例えば、5秒)経過後に表示画面7aから消えるようになっている。
演出ボタン63が押圧操作され、または、演出ボタン63が押圧操作されず所定期間が経過すると、図129(C)に示すように、背景画像として七色を有する第1プレミア背景画像(いわゆる、「第1レインボー背景画像」)が表示画面7aに表示され、味方キャラクタと敵キャラクタとが表示画面7aから消え、遊技盤2に設けられた第2可動役物15が画像表示装置7の上方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)し、所定時間(例えば、約5秒)だけ停止する。所定時間が経過すると、第2可動役物15が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻り、背景画像として味方キャラクタの勝利を伝える専用の勝利背景画像が表示画面7aに表示され、表示画面7aの中央に、敵キャラクタが出現し(表示され)、敵キャラクタが奥行方向へ向かって遠ざかるように小さくなり、表示画面7aの中央から四方八方へ向かって閃光が放たれ、爆発する表示態様となる。その後、背景画像として当たりを伝える専用の当たり背景画像が表示画面7aに表示され、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が同一の図柄(ここでは数字「2」)で停止表示される。
遊技盤2に設けられた第2可動役物15が画像表示装置7の上方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)する動作を開始するのに連動して、前枠53の右側の下端に配置されているハンドル60に設けられた突出部603の動作態様1が開始されることとなる。
つまり、遊技盤2に設けられた第2可動役物15の作動と、前枠53の右側の下端に配置されているハンドル60に設けられた突出部603の作動と、が連動してそれぞれ移動開始することとなる。
具体的には、第2可動役物15が画像表示装置7の上方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)する動作を開始するのに連動して、突出部603が退避位置(ホームポジション)から進出位置へ向かって進出(移動)する動作を開始し、第2可動役物15が進出位置において所定時間(例えば、約5秒)だけ停止するのに連動して、突出部603が進出位置において所定時間だけ停止し、所定時間が経過すると、第2可動役物15が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻る動作を開始するのに連動して、突出部603が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻る動作を開始する。
ここでは、突出部603の動作態様として動作態様1となっていたが、もちろん、動作態様2~動作態様5のうち、いずれの動作態様としてもよい。この場合、サブ制御基板90が突出部603の動作態様を決定する。動作態様2~動作態様5では、第2可動役物15が画像表示装置7の上方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)し、その後、再び退避位置(ホームポジション)へ戻ってくるまでの第2可動体役物作動期間、連続して行われている。
具体的には、突出部603の動作態様2では、第2可動体役物作動期間において、1つの突出部603が時計回りに順番に退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作を連続して行い、第2可動体役物作動期間が経過すると、すべての突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻り、突出部603の動作態様3では、第2可動体役物作動期間において、1つの突出部603が反時計回りに順番に退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作を連続して行い、第2可動体役物作動期間が経過すると、すべての突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻り、突出部603の動作態様4では、第2可動体役物作動期間において、3つ~4つの突出部603から波状を形成して時計回りに順番に波が伝播するように突出部603を退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作を連続して行い、第2可動体役物作動期間が経過すると、すべての突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻り、突出部603の動作態様5では、第2可動体役物作動期間において、3つ~4つの突出部603から波状を形成して反時計回りに順番に波が伝播するように突出部603を退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作を連続して行い、第2可動体役物作動期間が経過すると、すべての突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻る。
なお、図129(C)に示したように、演出ボタン63が押圧操作され、または、演出ボタン63が押圧操作されず所定期間が経過すると、背景画像として七色を有する第1プレミア背景画像(いわゆる、「第1レインボー背景画像」)が表示画面7aに表示され、遊技盤2に設けられた第2可動役物15の動作に連動して、前枠53の右側の下端に配置されているハンドル60に設けられた突出部603の動作態様1が開始されていた。しかし、第2可動役物15に代えて、遊技盤2に設けられた第1可動役物14の動作に連動して突出部603の動作態様1が開始されてもよい。
具体的には、演出ボタン63が押圧操作され、または、演出ボタン63が押圧操作されず所定期間が経過すると、図129(D)に示すように、背景画像として七色を有する第1プレミア背景画像と異なる第2プレミア背景画像(いわゆる、「第2レインボー背景画像」)が表示画面7aに表示され、味方キャラクタと敵キャラクタとが表示画面7aから消え、遊技盤2に設けられた第1可動役物14が画像表示装置7の左方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)し、所定時間(例えば、約5秒)だけ中央位置(進出位置)において左右方向に繰り返し小刻みに往復移動する。所定時間が経過すると、第1可動役物14が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻り、背景画像として味方キャラクタの勝利を伝える専用の勝利背景画像が表示画面7aに表示され、表示画面7aの中央に、敵キャラクタが出現し(表示され)、敵キャラクタが奥行方向へ向かって遠ざかるように小さくなり、表示画面7aの中央から四方八方へ向かって閃光が放たれ、爆発する表示態様となる。その後、背景画像として当たりを伝える専用の当たり背景画像が表示画面7aに表示され、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が同一の図柄(ここでは数字「2」)で停止表示される。
遊技盤2に設けられた第1可動役物14が画像表示装置7の左方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)する動作を開始するのに連動して、前枠53の右側の下端に配置されているハンドル60に設けられた突出部603の動作態様1が開始されることとなる。
つまり、遊技盤2に設けられた第1可動役物14の作動と、前枠53の右側の下端に配置されているハンドル60に設けられた突出部603の作動と、が連動してそれぞれ移動開始することとなる。
具体的には、第1可動役物14が画像表示装置7の左方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)する動作を開始するのに連動して、突出部603が退避位置(ホームポジション)から進出位置へ向かって進出(移動)する動作を開始し、第1可動役物14が所定時間(例えば、約5秒)だけ中央位置(進出位置)において左右方向に繰り返し小刻みに往復移動するのに連動して、突出部603が進出位置において所定時間だけ停止し、所定時間が経過すると、第1可動役物14が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻る動作を開始するのに連動して、突出部603が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻る動作を開始する。
ここでは、突出部603の動作態様として動作態様1となっていたが、もちろん、動作態様2~動作態様5のうち、いずれの動作態様としてもよい。この場合、サブ制御基板90が突出部603の動作態様を決定する。動作態様2~動作態様5では、第1可動役物14が画像表示装置7の左方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)し、その後、再び退避位置(ホームポジション)へ戻ってくるまでの第1可動体役物作動期間、連続して行われている。
具体的には、突出部603の動作態様2では、第1可動体役物作動期間において、1つの突出部603が時計回りに順番に退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作を連続して行い、第1可動体役物作動期間が経過すると、すべての突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻り、突出部603の動作態様3では、第1可動体役物作動期間において、1つの突出部603が反時計回りに順番に退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作を連続して行い、第1可動体役物作動期間が経過すると、すべての突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻り、突出部603の動作態様4では、第1可動体役物作動期間において、3つ~4つの突出部603から波状を形成して時計回りに順番に波が伝播するように突出部603を退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作を連続して行い、第1可動体役物作動期間が経過すると、すべての突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻り、突出部603の動作態様5では、第1可動体役物作動期間において、3つ~4つの突出部603から波状を形成して反時計回りに順番に波が伝播するように突出部603を退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作を連続して行い、第1可動体役物作動期間が経過すると、すべての突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻る。
なお、上述した実施形態では、突出部603には、上述したように、復帰ばねの付勢力が働いているため、遊技機1が電源投入されていないとき、遊技中に停電が発生して電源が遮断されたときには、復帰ばねの付勢力により突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻されるようになっており、また突出部603が作動されるタイミング(突出部603の動作態様が開始されるタイミング)でなければ、突出部603が進出位置へ突出する状態とならない。このため、これから遊技を開始しようとする遊技者や遊技場の店員等の係員がハンドル60をアルコール消毒しても、突出部603をアルコール消毒することができない。そこで、本実施形態では、客待ち用のデモ演出が行われているときには、突出部603が進出位置へ突出する状態とし、客待ち用のデモ演出が終了すると、突出部603を退避位置(ホームポジション)へ戻す動作が行われるようになっている。客待ち用のデモ演出が行われ突出部603が進出位置へ突出する状態において、遊技者や遊技場の店員等の係員がハンドル60に触れると、ハンドル60を遊技者や遊技場の店員等の係員が触れてから所定期間(例えば、突出部603をアルコール消毒することができる期間として約5秒間)経過したのち、突出部603を退避位置(ホームポジション)へ戻す動作が行われるようになっている。
また、上述した実施形態では、突出部603には、上述したように、復帰ばねの付勢力が働いているため、遊技機1が電源投入されていないとき、遊技中に停電が発生して電源が遮断されたときには、復帰ばねの付勢力により突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻されるようになっていたが、遊技機1が電源投入されていないとき、遊技中に停電が発生して電源が遮断されたときには、復帰ばねの付勢力により突出部603が進出位置へ移動するようにしてもよい。こうすれば、例えば、遊技場の店員等の係員は、営業を開始するまえや営業を終了したあとに、遊技機1が電源投入されていない状態(遊技機1の電源が遮断された状態)により突出部603が進出位置へ移動して突出した状態とすることができるため、突出部603のアルコール消毒を行うことができる。
[可動部材接触演出B]
次に、可動部材接触演出Bについて図130を参照して説明する。図130は、可動部材接触演出Bを説明するための図である。可動部材接触演出Bは、当該変動中に実行され得るものである。なお、図130では、ハンドル60の接触を検知するタッチスイッチ114、ハンドル60の回転量を検知する発射ボリューム115等を省略した。
まず、ハンドル60は、上述したように、前枠53の右側の下端に配置されている。ハンドル60は、図130(A),(B)に示すように、樹脂製の環状の操作レバー601が図示しない樹脂製の筒状のハンドル基部と樹脂製の球面殻状の前カバー602との間において回転自在に設けられて構成されている。操作レバー601は、円環状を有して形成されるとともに、その外周面の3ヶ所に指掛け用突起601aが一体に形成されている。これら3つの指掛け用突起601aの間隔に遊技者の指を添えることで操作レバー601を回転操作するときに指掛け用突起601aに指が引っ掛かることで操作レバー601の回転操作をし易いようになっている。
ハンドル基部は、有色不透明(例えば、白色)な樹脂製であり、操作レバー601は、有色不透明(例えば、黒色、ハンドル基部と同一の色(例えば、白色)であってもよい。)な樹脂製であり、前カバー602は、無色透明な樹脂製であり、前カバー602の内部に収容される最も手前側にインナーレンズが設けられ、インナーレンズの後方に複数のフルカラーLEDが実装された装飾基板が設けられている。インナーレンズおよび装飾基板は、後述するリブ602aaと対応する部分にリブ602aaの外周の大きさと比べて大きい貫通穴が形成されている。つまり、インナーレンズおよび装飾基板は、後述する突出部603と干渉しないようになっている。
インナーレンズは、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDからの光を乱屈折させるものであり、インナーレンズの後方に配置される装飾基板の存在を認識し難くすることができるようになっている。このため、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDがすべて消灯した状態においても、これらの複数のフルカラーLEDは、インナーレンズを通して、視認困難とされている。インナーレンズは、透明であってもよいし、半透明であってもよい。
装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDが発光すると、インナーレンズで屈折された光が前カバー602を通って出射されることなり、前カバー602が発光することとなる。これにより、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDの発光態様により、前カバー602の発光態様を変化させることができるようになっている。
ハンドル60の操作方法は、まず、遊技者が手のひらをハンドル60の前方から包み込むように握って、3つの指掛け用突起601aの間隔に遊技者の指を添える。そして、遊技者が操作レバー601を時計方向へ回転操作することにより回転量が大きくなると、遊技球の発射強度が強くなり、回転操作の回転量と見合う遊技球の発射強度で発射装置112により遊技球を遊技盤2に区画形成された遊技領域3へ向かって発射することとなる。遊技者が操作レバー601を時計方向へ回転操作をゆるめると、ハンドル60に備える図示しない復帰ばねの付勢力により反時計回りに回転することとなり、遊技球の発射強度が弱くなる。なお、遊技者が操作レバー601を時計方向への回転操作をゆるめつづけたり、遊技者がハンドル60から手のひらを離したりすると、ハンドル60に備える図示しない復帰ばねの付勢力により操作レバー601が原位置に復帰し、遊技球の発射を停止することとなる。
球面殻状の前カバー602の球面表面中央には、大きな穴602aが1つ設けられている。穴602aの周面に前カバー602の内側空間(奥行方向)へ向かって所定距離寸法(本実施形態では、約10mm)だけ突出したリブ602aaが形成され、穴602aの内周面が滑らかに形成されている。
前カバー602と操作レバー601との内部空間には、前カバー602の内部空間から穴602aの内周面に沿って前後方向に移動する突出部603が設けられ、さらに、突出部603を穴602aの内周面に沿って前後方向に移動させる電気的駆動源(例えば、モータやソレノイド)を備える前後移動機構604が設けられている。前後移動機構604は、電気的駆動源のほかに、例えば、電気的駆動源がモータであるときにはモータの回転を減速させる減速機やモータの回転運動(モータの回転を減速させた回転運動)を突出部603の直線運動へ変換する運動変換機構、電気的駆動源がソレノイドであるときにはソレノイドのプランジャーの直線運動を突出部603の直線運動へ伝達するための機構、さらに、これらの機構に加えて、復帰ばね、過負荷防止機構を構成する接触ばねなどにより構成されている。
突出部603は、退避位置(ホームポジション)と進出位置とを往復移動することできるものであり、有色不透明(例えば、赤色)な柔軟性のある部材により形成されている。前カバー602は、上述したように、前カバー602の内部に収容される最も手前側に所定の形状に形成されたインナーレンズが設けられるとともに、インナーレンズの後方に複数のフルカラーLEDが実装された装飾基板が設けられているものの、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDの発光態様により、前カバー602の発光態様を変化させることができるようになっても、突出部603が有色不透明(例えば、赤色)であるため、突出部603の発光態様を変化させることができないようになっている。
装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDは、突出部603が作動されるタイミング(突出部603の動作態様が開始されるタイミング)のまえ(例えば、突出部603が作動されるタイミング(突出部603の動作態様が開始されるタイミング)の5秒前)から所定の発光態様で発光開始し、突出部603の作動が終了するまでの期間に亘って、発光が継続されるようになっている。つまり、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDは、突出部603の作動を予告する演出となっている。所定の発光態様としては、青色点灯、緑色点灯、赤色点灯、紫色点灯、ゴールデン色(黄色)点灯、およびレインボー色点灯があり、青色点灯→緑色点灯→赤色点灯→紫色点灯→ゴールデン色(黄色)点灯→レインボー色点灯(当たり濃厚)という順番で当たりの期待度が高くなるようになっている。言い換えると、突出部603の作動による当たりの期待度を、前カバー602の内部に収容された、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDの発光態様により示唆することができるようになっている。
突出部603が退避位置(ホームポジション)に配置されるときには、突出部603の前面が穴602aの内周面に配置されており、具体的には、前カバー602の球面表面から奥行方向へ向かって所定距離寸法(本実施形態では、リブ602aaの長さの半分(5mm)となっている。)だけ奥行に引っ込んだ状態となる(図130(A))。つまり、遊技者が手のひらをハンドル60の前方から包み込むように握って、3つの指掛け用突起601aの間隔に遊技者の指を添えた状態であっても、突出部603が退避位置(ホームポジション)に配置されているため、遊技者の手のひらが突出部603の先端と全く接触しないようになっている。なお、突出部603には、復帰ばねの付勢力が働いているため、遊技機1が電源投入されていないとき、遊技中に停電が発生して電源が遮断されたときには、復帰ばねの付勢力により突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻されるようになっている。
これに対して、突出部603が進出位置に配置されるときには、突出部603が穴602aを通って前カバー602の球面表面から所定距離寸法(本実施形態では、最大で約10mm)だけ突出した状態となる(図130(B))。つまり、遊技者が手のひらをハンドル60の前方から包み込むように握って、3つの指掛け用突起601aの間隔に遊技者の指を添えた状態では、突出部603が進出位置に配置されているため、遊技者の手のひらが突出部603の先端と接触するようになっている。なお、遊技者の手のひらが突出部603の先端と接触しても、前後移動機構604が過負荷とならないように、遊技者の手のひらと接触している突出部603の先端がそれ以上移動しない(遊技者の手のひらをハンドル60から引き離そうとしない)過負荷防止機構が前後移動機構604に設けられている。この過負荷防止機構は、接触ばねを主として構成されている。
突出部603の動作態様としては、突出部603が退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動し再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作態様がある。この動作態様を利用すると、例えば、突出部603が所定時間だけ進出位置へ突出した状態を維持する動作を実現することができるし、突出部603が間欠的に進出位置へ突出する動作を実現することができるし、ピストン運動のように連続的に突出部603が進出位置へ突出したり退避位置(ホームポジション)へ引っ込んだりした動作を実現することができる。
次に、突出部603が作動されるタイミング(突出部603の動作態様が開始されるタイミング)について説明する。まず、画像表示装置7の表示画面7aには、立体画像の左装飾図柄、立体画像の中装飾図柄、立体画像の右装飾図柄が表示画面7aの上側から下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄(図柄:数字「1」~数字「9」)の変動演出(変動表示)が開始される。装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された装飾図柄が一度上側へ向かって所定距離(例えば、5mm程度)浮遊する表示態様でゆったり(低速で)移動したのち(言い換えると、装飾図柄の停止表示が解除されたことで、装飾図柄がこれから移動しようとする表示態様としたのち)、下側へ向かって低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、装飾図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。装飾図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。装飾図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。なお、背景画像には装飾図柄の変動表示用として複数あり、複数の背景画像のうち一の背景画像が選択されるようになっている。
第1特図保留の消化として現在変動中の左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄に対応する変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として保留表示エリアが設けられている。この保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ、最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
なお、変動表示位置9Cdおよび保留表示位置9Adは、ともに矩形形状を有しているが、大きさを同一としてもよいし、異なる大きさとしてもよい。本実施形態では、変動表示位置9Cdおよび保留表示位置9Adは、ともに矩形形状を有し、変動表示位置9Cdの大きさ(横方向の距離寸法)が保留表示位置9Adの大きさ(横方向の距離寸法)と比べて大きくなっている(縦方向の距離寸法はともに同一の距離寸法となっている)。これは、変動表示位置9Cdに表示される変動アイコン9Cと保留表示位置9Adに表示される保留アイコン9Aとを区別することができるようにするためである。
ここでは、変動表示位置9Cdには、黄色(ゴールド)の星形の変動アイコン9Cが表示され、第1保留表示位置9Adには白い球状の保留アイコン9Aが表示され、第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adには、保留アイコンが表示されていない。つまり、白い球状の保留アイコンが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となっている。なお、以下の説明では、これ以後、第1始動口20および第2始動口21へ遊技球が入球しない場合を前提とする。
ここで、保留アイコン9Aおよび変動アイコン9C(以下、単に「アイコン」という場合がある。)について簡単に説明すると、形状や色の違いにより、アイコンに対応する抽選時の当たりの期待度の違いを表している。例えば、黄色(ゴールド)の星形のアイコン、黒い球状のアイコン、笑顔球体のアイコン、赤い球状のアイコン、青い球状のアイコン、白い球状のアイコンという6つのアイコンのうち、黄色(ゴールド)の星形のアイコンが最も当たりの期待度が高く、黒い球状のアイコンが2番目に当たりの期待度が高く、笑顔球体のアイコンが3番目に当たりの期待度が高く、赤い球状のアイコンが4番目に当たりの期待度が高く、青い球状のアイコンが5番目に当たりの期待度が高く、白い球状のアイコンが最も当たりの期待度が低いものとなっている。
装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、その後、左装飾図柄が数字「3」で仮停止表示され上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となり、右装飾図柄が数字「3」で仮停止表示され、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となり、左装飾図柄と右装飾図柄とが同一の図柄(ここでは数字「3」)となってリーチが形成される。このとき、中装飾図柄は、変動演出(変動表示)が継続されている。
続いて、バトル演出が開始されると、表示画面7aの右側から味方キャラクタが現れ、表示画面7aの左側から敵キャラクタが現れ、表示画面7aの中央において味方キャラクタと敵キャラクタとが戦う演出が繰り広げられる。バトル演出は、大当たりの期待度が予め高く設定されている演出となっている。バトル演出では、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が表示画面7aから消える。
バトル演出において、味方キャラクタが勝利して敵キャラクタが敗北すると、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が同一の図柄で停止表示(確定表示)され、当たりとなってその後に当たり遊技(当たり演出)が開始される。当たりが確定すると、当該変動終了により変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。これに対して、バトル演出において、味方キャラクタが敗北して敵キャラクタが勝利すると、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が同一のタイミングで停止表示(確定表示)され、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が同一の図柄で揃わず、はずれとなる。このとき、当該変動終了により変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。
バトル演出により味方キャラクタと敵キャラクタとが戦っているときに、表示画面7aの右側へ味方キャラクタが移動し、表示画面7aの左側へ敵キャラクタが移動すると、表示画面7aの中央下寄りに演出ボタン63を模したボタン画像が表示され、遊技者に演出ボタン63の押圧操作を促す「長押し!」というメッセージ画像がボタン画像の上方に表示される。このメッセージ画像MGは、「押せ!」→「連打!」→「長押し!」という順番で当たり期待度が高くなっている。なお、ボタン画像とメッセージ画像との間に下へ向いた矢印画像も表示画面7aに表示され、この矢印画像が上下方向へ繰り返し往復運動することで、矢印画像によっても遊技者に演出ボタン63の押圧操作(演出ボタン63の押圧操作部を下方向へ押す操作)を促すことができるようになっている。ボタン画像、メッセージ画像、矢印画像は、遊技者が演出ボタン63の押圧操作を行うと表示画面7aから消えるようになっているし、または、遊技者が演出ボタン63の押圧操作を行わない場合に所定期間(例えば、5秒)経過後に表示画面7aから消えるようになっている。
演出ボタン63が押圧操作され、または、演出ボタン63が押圧操作されず所定期間が経過すると、図130(C)に示すように、背景画像として七色を有する第1プレミア背景画像(いわゆる、「第1レインボー背景画像」)が表示画面7aに表示され、味方キャラクタと敵キャラクタとが表示画面7aから消え、遊技盤2に設けられた第2可動役物15が画像表示装置7の上方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)し、所定時間(例えば、約5秒)だけ停止する。所定時間が経過すると、第2可動役物15が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻り、背景画像として味方キャラクタの勝利を伝える専用の勝利背景画像が表示画面7aに表示され、表示画面7aの中央に、敵キャラクタが出現し(表示され)、敵キャラクタが奥行方向へ向かって遠ざかるように小さくなり、表示画面7aの中央から四方八方へ向かって閃光が放たれ、爆発する表示態様となる。その後、背景画像として当たりを伝える専用の当たり背景画像が表示画面7aに表示され、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が同一の図柄(ここでは数字「3」)で停止表示される。
遊技盤2に設けられた第2可動役物15が画像表示装置7の上方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)する動作を開始するのに連動して、前枠53の右側の下端に配置されているハンドル60に設けられた突出部603の動作態様が開始されることとなる。
つまり、遊技盤2に設けられた第2可動役物15の作動と、前枠53の右側の下端に配置されているハンドル60に設けられた突出部603の作動と、が連動してそれぞれ移動開始することとなる。
具体的には、第2可動役物15が画像表示装置7の上方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)する動作を開始するのに連動して、突出部603が退避位置(ホームポジション)から進出位置へ向かって進出(移動)する動作を開始し、第2可動役物15が進出位置において所定時間(例えば、約5秒)だけ停止するのに連動して、突出部603が進出位置において所定時間だけ停止し、所定時間が経過すると、第2可動役物15が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻る動作を開始するのに連動して、突出部603が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻る動作を開始する。
ここでは、突出部603の動作態様として、突出部603が退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して所定期間経過だけ停止した後に再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作となっていたが、もちろん、他の動作態様としてもよい。この場合、サブ制御基板90が突出部603の動作態様を決定する。他の動作態様では、第2可動役物15が画像表示装置7の上方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)し、その後、再び退避位置(ホームポジション)へ戻ってくるまでの第2可動体役物作動期間、連続して行われている。
具体的には、第2可動体役物作動期間において、突出部603が間欠的に進出位置へ突出する動作(突出部603が退避位置(ホームポジション)と進出位置とを繰り返し往復移動する動作を連続的に行わず間欠的に行う動作)を行い、第2可動体役物作動期間が経過すると、突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻ったり、第2可動体役物作動期間において、ピストン運動のように連続的に突出部603が進出位置へ突出したり退避位置(ホームポジション)へ引っ込んだりした動作(突出部603が退避位置(ホームポジション)と進出位置とを繰り返し往復移動する動作を連続的に行う動作)を行い、第2可動体役物作動期間が経過すると、突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻ったりする。
なお、図130(C)に示したように、演出ボタン63が押圧操作され、または、演出ボタン63が押圧操作されず所定期間が経過すると、背景画像として七色を有する第1プレミア背景画像(いわゆる、「第1レインボー背景画像」)が表示画面7aに表示され、遊技盤2に設けられた第2可動役物15の動作に連動して、前枠53の右側の下端に配置されているハンドル60に設けられた突出部603の動作態様(突出部603が退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して所定期間経過だけ停止した後に再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作)が開始されていた。しかし、第2可動役物15に代えて、遊技盤2に設けられた第1可動役物14の動作に連動して突出部603の動作態様が開始されてもよい。
具体的には、演出ボタン63が押圧操作され、または、演出ボタン63が押圧操作されず所定期間が経過すると、図130(D)に示すように、背景画像として七色を有する第1プレミア背景画像と異なる第2プレミア背景画像(いわゆる、「第2レインボー背景画像」)が表示画面7aに表示され、味方キャラクタと敵キャラクタとが表示画面7aから消え、遊技盤2に設けられた第1可動役物14が画像表示装置7の左方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)し、所定時間(例えば、約5秒)だけ中央位置(進出位置)において左右方向に繰り返し小刻みに往復移動する。所定時間が経過すると、第1可動役物14が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻り、背景画像として味方キャラクタの勝利を伝える専用の勝利背景画像が表示画面7aに表示され、表示画面7aの中央に、敵キャラクタが出現し(表示され)、敵キャラクタが奥行方向へ向かって遠ざかるように小さくなり、表示画面7aの中央から四方八方へ向かって閃光が放たれ、爆発する表示態様となる。その後、背景画像として当たりを伝える専用の当たり背景画像が表示画面7aに表示され、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が同一の図柄(ここでは数字「3」)で停止表示される。
遊技盤2に設けられた第1可動役物14が画像表示装置7の左方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)する動作を開始するのに連動して、前枠53の右側の下端に配置されているハンドル60に設けられた突出部603の動作態様が開始されることとなる。
つまり、遊技盤2に設けられた第1可動役物14の作動と、前枠53の右側の下端に配置されているハンドル60に設けられた突出部603の作動と、が連動してそれぞれ移動開始することとなる。
具体的には、第1可動役物14が画像表示装置7の左方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)する動作を開始するのに連動して、突出部603が退避位置(ホームポジション)から進出位置へ向かって進出(移動)する動作を開始し、第1可動役物14が所定時間(例えば、約5秒)だけ中央位置(進出位置)において左右方向に繰り返し小刻みに往復移動するのに連動して、突出部603が進出位置において所定時間だけ停止し、所定時間が経過すると、第1可動役物14が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻る動作を開始するのに連動して、突出部603が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻る動作を開始する。
ここでは、突出部603の動作態様として、突出部603が退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して所定期間経過だけ停止した後に再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作となっていたが、もちろん、他の動作態様としてもよい。この場合、サブ制御基板90が突出部603の動作態様を決定する。他の動作態様では、第1可動役物14が画像表示装置7の左方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)し、その後、再び退避位置(ホームポジション)へ戻ってくるまでの第1可動体役物作動期間、連続して行われている。
具体的には、第1可動体役物作動期間において、突出部603が間欠的に突出する動作(突出部603が退避位置(ホームポジション)と進出位置とを繰り返し往復移動する動作を連続的に行わず間欠的に行う動作)を行い、第1可動体役物作動期間が経過すると、突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻ったり、第1可動体役物作動期間において、ピストン運動のような連続的に突出部603が突出したり引っ込んだりした動作(突出部603が退避位置(ホームポジション)と進出位置とを繰り返し往復移動する動作を連続的に行う動作)を行い、第1可動体役物作動期間が経過すると、突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻ったりする。
なお、上述した実施形態では、突出部603には、上述したように、復帰ばねの付勢力が働いているため、遊技機1が電源投入されていないとき、遊技中に停電が発生して電源が遮断されたときには、復帰ばねの付勢力により突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻されるようになっており、また突出部603が作動されるタイミング(突出部603の動作態様が開始されるタイミング)でなければ、突出部603が進出位置へ突出する状態とならない。このため、これから遊技を開始しようとする遊技者や遊技場の店員等の係員がハンドル60をアルコール消毒しても、突出部603をアルコール消毒することができない。そこで、本実施形態では、客待ち用のデモ演出が行われているときには、突出部603が進出位置へ突出する状態とし、客待ち用のデモ演出が終了すると、突出部603を退避位置(ホームポジション)へ戻す動作が行われるようになっている。客待ち用のデモ演出が行われ突出部603が進出位置へ突出する状態において、遊技者や遊技場の店員等の係員がハンドル60に触れると、ハンドル60を遊技者や遊技場の店員等の係員が触れてから所定期間(例えば、突出部603をアルコール消毒することができる期間として約5秒間)経過したのち、突出部603を退避位置(ホームポジション)へ戻す動作が行われるようになっている。
また、上述した実施形態では、突出部603には、上述したように、復帰ばねの付勢力が働いているため、遊技機1が電源投入されていないとき、遊技中に停電が発生して電源が遮断されたときには、復帰ばねの付勢力により突出部603が退避位置(ホームポジション)へ戻されるようになっていたが、遊技機1が電源投入されていないとき、遊技中に停電が発生して電源が遮断されたときには、復帰ばねの付勢力により突出部603が進出位置へ移動するようにしてもよい。こうすれば、例えば、遊技場の店員等の係員は、営業を開始するまえや営業を終了したあとに、遊技機1が電源投入されていない状態(遊技機1の電源が遮断された状態)により突出部603が進出位置へ移動して突出した状態とすることができるため、突出部603のアルコール消毒を行うことができる。
[可動部材接触演出C]
次に、可動部材接触演出Cについて図131を参照して説明する。図131は、可動部材接触演出Cを説明するための図である。可動部材接触演出Cは、当該変動中に実行され得るものである。なお、図131では、ハンドル60の接触を検知するタッチスイッチ114、ハンドル60の回転量を検知する発射ボリューム115等を省略した。
まず、ハンドル60は、上述したように、前枠53の右側の下端に配置されている。ハンドル60は、図131(A),(B)に示すように、樹脂製の環状の操作レバー601が図示しない樹脂製の筒状のハンドル基部と樹脂製の球面殻状の前カバー602との間において回転自在に設けられて構成されている。操作レバー601は、円環状を有して形成されるとともに、その外周面の3ヶ所に指掛け用突起601aが一体に形成されている。これら3つの指掛け用突起601aの間隔に遊技者の指を添えることで操作レバー601を回転操作するときに指掛け用突起601aに指が引っ掛かることで操作レバー601の回転操作をし易いようになっている。
ハンドル基部は、有色不透明(例えば、白色)な樹脂製であり、操作レバー601は、有色不透明(例えば、黒色、ハンドル基部と同一の色(例えば、白色)であってもよい。)な樹脂製であり、前カバー602は、無色透明な樹脂製であり、前カバー602の内部に収容される最も手前側にインナーレンズが設けられ、インナーレンズの後方に複数のフルカラーLEDが実装された装飾基板が設けられている。
インナーレンズは、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDからの光を乱屈折させるものであり、インナーレンズの後方に配置される装飾基板の存在を認識し難くすることができるようになっている。このため、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDがすべて消灯した状態においても、これらの複数のフルカラーLEDは、インナーレンズを通して、視認困難とされている。インナーレンズは、透明であってもよいし、半透明であってもよい。
装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDが発光すると、インナーレンズで屈折された光が前カバー602を通って出射されることなり、前カバー602が発光することとなる。これにより、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDの発光態様により、前カバー602の発光態様を変化させることができるようになっている。
ハンドル60の操作方法は、まず、遊技者が手のひらをハンドル60の前方から包み込むように握って、3つの指掛け用突起601aの間隔に遊技者の指を添える。そして、遊技者が操作レバー601を時計方向へ回転操作することにより回転量が大きくなると、遊技球の発射強度が強くなり、回転操作の回転量と見合う遊技球の発射強度で発射装置112により遊技球を遊技盤2に区画形成された遊技領域3へ向かって発射することとなる。遊技者が操作レバー601を時計方向へ回転操作をゆるめると、ハンドル60に備える図示しない復帰ばねの付勢力により反時計回りに回転することとなり、遊技球の発射強度が弱くなる。なお、遊技者が操作レバー601を時計方向への回転操作をゆるめつづけたり、遊技者がハンドル60から手のひらを離したりすると、ハンドル60に備える図示しない復帰ばねの付勢力により操作レバー601が原位置に復帰し、遊技球の発射を停止することとなる。
ハンドル60の上下左右方における(つまりハンドル60の周囲における)前枠53には、枠可動体69a~69dが設けられている。つまり、枠可動体69a~69dがハンドル60と別体に前枠53に設けられている。図1に示したハンドル60の右側と左側には、可動式のいわゆるギミックである枠可動体69(枠可動役物69とも呼ぶ)が設けられていたが、ここでは、枠可動体69a~69dがハンドル60の周囲を囲う花びらをモチーフとして形成されている。
前枠53には、花びらをモチーフとして形成された枠可動体69a~69dのほかに、枠可動体69a~69dを蕾の状態に回転移動させたり、開花の状態に回転移動させたりする電気的駆動源(例えば、モータやソレノイド)を備える回転移動機構534が設けられている。回転移動機構534は、電気的駆動源のほかに、例えば、電気的駆動源がモータであるときにはモータの回転を減速させる減速機やモータの回転運動(モータの回転を減速させた回転運動)を枠可動体69a~69dの回転運動へ変換する運動変換機構、電気的駆動源がソレノイドであるときにはソレノイドのプランジャーの直線運動を枠可動体69a~69dの回転運動へ伝達するための機構、さらに、これらの機構に加えて、復帰ばね、過負荷防止機構を構成する接触ばねなどにより構成されている。
枠可動体69a~69dは、退避位置(ホームポジション)と進出位置とを往復移動することできるものであり、有色不透明(例えば、赤色)な柔軟性のある部材によりそれぞれ形成されている。前カバー602は、上述したように、前カバー602の内部に収容される最も手前側に所定の形状に形成されたインナーレンズが設けられるとともに、インナーレンズの後方に複数のフルカラーLEDが実装された装飾基板が設けられているものの、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDの発光態様により、前カバー602の発光態様を変化させることができるようになっても、枠可動体69a~69dがハンドル60と別体に前枠53に設けられているし、さらに、枠可動体69a~69dが有色不透明(例えば、赤色)であるため、枠可動体69a~69dの発光態様を変化させることができないようになっている。
装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDは、枠可動体69a~69dが作動されるタイミング(枠可動体69a~69dの動作態様が開始されるタイミング)のまえ(例えば、枠可動体69a~69dが作動されるタイミング(枠可動体69a~69dの動作態様が開始されるタイミング)の5秒前)から所定の発光態様で発光開始し、枠可動体69a~69dの作動が終了するまでの期間に亘って、発光が継続されるようになっている。つまり、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDは、枠可動体69a~69dの作動を予告する演出となっている。所定の発光態様としては、青色点灯、緑色点灯、赤色点灯、紫色点灯、ゴールデン色(黄色)点灯、およびレインボー色点灯があり、青色点灯→緑色点灯→赤色点灯→紫色点灯→ゴールデン色(黄色)点灯→レインボー色点灯(当たり濃厚)という順番で当たりの期待度が高くなるようになっている。言い換えると、ハンドル60と別体に前枠53に設けられた枠可動体69a~69dの作動による当たりの期待度を、ハンドル60における前カバー602の内部に収容された、装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDの発光態様により示唆することができるようになっている。
枠可動体69a~69dが退避位置(ホームポジション)に配置されるときには、枠可動体69a~69dが開花の状態(図131(A)の状態)に配置されている。遊技者が手のひらをハンドル60の前方から包み込むように握って、3つの指掛け用突起601aの間隔に遊技者の指を添えた状態であっても、枠可動体69a~69dが開花の状態に配置されているため、遊技者の手の甲や指が枠可動体69a~69dの内周面と全く接触しないようになっている。なお、枠可動体69a~69dには、復帰ばねの付勢力が働いているため、遊技機1が電源投入されていないとき、遊技中に停電が発生して電源が遮断されたときには、復帰ばねの付勢力により枠可動体69a~69dが開花の状態へ戻されるようになっている。
これに対して、枠可動体69a~69dが進出位置に配置されるときには、枠可動体69a~69dが蕾の状態(図131(B)の状態)に配置されている。遊技者が手のひらをハンドル60の前方から包み込むように握って、3つの指掛け用突起601aの間隔に遊技者の指を添えた状態では、枠可動体69a~69dが蕾の状態に配置されているため、遊技者の手の甲や指が枠可動体69a~69dに覆われて枠可動体69a~69dの内周面に接触するようになっている。なお、遊技者の手の甲や指が枠可動体69a~69dの内周面と接触しても、回転移動機構534が過負荷とならないように、遊技者の手の甲や指と接触している枠可動体69a~69dの内周面がそれ以上遊技者の手の甲や指を圧迫しない過負荷防止機構が回転移動機構534に設けられている。この過負荷防止機構は、接触ばねを主として構成されている。
枠可動体69a~69dの動作態様としては、枠可動体69a~69dが退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動し再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作態様がある。この動作態様を利用すると、例えば、枠可動体69a~69dが所定時間だけ進出位置へ突出して蕾の状態を維持する動作を実現することができるし、枠可動体69a~69dが間欠的に進出位置へ突出して蕾の状態とする動作を実現することができるし、連続的に枠可動体69a~69dが進出位置へ突出して蕾の状態としたり退避位置(ホームポジション)へ引っ込んだりして開花の状態としたりする動作を実現することができるし、枠可動体69a~69dのうち、まず左側の枠可動体69c、上側の枠可動体69a、右側の枠可動体69d、そして下側の枠可動体69bという順番で時計回りに退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動したのちすべての枠可動体69a~69dを一斉に再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作を実現することができるし、枠可動体69a~69dのうち、まず左側の枠可動体69c、下側の枠可動体69b、右側の枠可動体69d、そして上側の枠可動体69aという順番で反時計回りに退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動したのちすべての枠可動体69a~69dを一斉に再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作を実現することができる。
次に、枠可動体69a~69dが作動されるタイミング(枠可動体69a~69dの動作態様が開始されるタイミング)について説明する。まず、画像表示装置7の表示画面7aには、立体画像の左装飾図柄、立体画像の中装飾図柄、立体画像の右装飾図柄が表示画面7aの上側から下側へ向かってリールが回転される表示態様で装飾図柄(図柄:数字「1」~数字「9」)の変動演出(変動表示)が開始される。装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、停止表示された装飾図柄が一度上側へ向かって所定距離(例えば、5mm程度)浮遊する表示態様でゆったり(低速で)移動したのち(言い換えると、装飾図柄の停止表示が解除されたことで、装飾図柄がこれから移動しようとする表示態様としたのち)、下側へ向かって低速から徐々に速度を上げながら不透明な状態から半透明な状態へ変化して高速で変動する表示態様となる。これにより、装飾図柄の後方に配置される背景画像を、高速変動中の半透明な装飾図柄を介して、視認することができる。装飾図柄は、停止する直前で減速して半透明な状態から再び不透明な状態へ変化して仮停止表示されたり、停止表示されたりする(仮停止表示され、その後、停止表示される)。装飾図柄は、仮停止表示された状態では、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となる。なお、背景画像には装飾図柄の変動表示用として複数あり、複数の背景画像のうち一の背景画像が選択されるようになっている。
第1特図保留の消化として現在変動中の左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄に対応する変動アイコン9Cは、画像表示装置7の表示画面7aの下側中央に表示されている変動表示位置9Cd(矩形画像(台座画像)の上)に表示(載置)される。変動表示位置9Cdの左側における表示画面7aの領域には、第1特図保留として保留表示エリアが設けられている。この保留表示エリアには、4つの保留表示位置9Ad(矩形画像(台座画像)の上)に保留アイコン9Aがそれぞれ表示可能(載置可能)とされ、最大で4つの保留アイコン9Aをストックすることができるようになっている。4つの保留表示位置9Adは、変動表示位置9Cdに近い位置から表示画面7aの左辺へ向かって、第1保留表示位置9Ad、第2保留表示位置9Ad、第3保留表示位置9Ad、そして第4保留表示位置9Adという順番で表示画面7aの下辺に沿って直線状に整列配置され表示される。
なお、変動表示位置9Cdおよび保留表示位置9Adは、ともに矩形形状を有しているが、大きさを同一としてもよいし、異なる大きさとしてもよい。本実施形態では、変動表示位置9Cdおよび保留表示位置9Adは、ともに矩形形状を有し、変動表示位置9Cdの大きさ(横方向の距離寸法)が保留表示位置9Adの大きさ(横方向の距離寸法)と比べて大きくなっている(縦方向の距離寸法はともに同一の距離寸法となっている)。これは、変動表示位置9Cdに表示される変動アイコン9Cと保留表示位置9Adに表示される保留アイコン9Aとを区別することができるようにするためである。
ここでは、変動表示位置9Cdには、黄色(ゴールド)の星形の変動アイコン9Cが表示され、第1保留表示位置9Adには白い球状の保留アイコン9Aが表示され、第2保留表示位置9Ad~第4保留表示位置9Adには、保留アイコンが表示されていない。つまり、白い球状の保留アイコンが消化されずにストックされたものが1つだけ存在している状態となっている。なお、以下の説明では、これ以後、第1始動口20および第2始動口21へ遊技球が入球しない場合を前提とする。
ここで、保留アイコン9Aおよび変動アイコン9C(以下、単に「アイコン」という場合がある。)について簡単に説明すると、形状や色の違いにより、アイコンに対応する抽選時の当たりの期待度の違いを表している。例えば、黄色(ゴールド)の星形のアイコン、黒い球状のアイコン、笑顔球体のアイコン、赤い球状のアイコン、青い球状のアイコン、白い球状のアイコンという6つのアイコンのうち、黄色(ゴールド)の星形のアイコンが最も当たりの期待度が高く、黒い球状のアイコンが2番目に当たりの期待度が高く、笑顔球体のアイコンが3番目に当たりの期待度が高く、赤い球状のアイコンが4番目に当たりの期待度が高く、青い球状のアイコンが5番目に当たりの期待度が高く、白い球状のアイコンが最も当たりの期待度が低いものとなっている。
装飾図柄の変動演出(変動表示)が開始され、その後、左装飾図柄が数字「8」で仮停止表示され上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となり、右装飾図柄が数字「8」で仮停止表示され、上下方向に小刻みにゆったりと動く表示態様となり、左装飾図柄と右装飾図柄とが同一の図柄(ここでは数字「8」)となってリーチが形成される。このとき、中装飾図柄は、変動演出(変動表示)が継続されている。
続いて、バトル演出が開始されると、表示画面7aの右側から味方キャラクタが現れ、表示画面7aの左側から敵キャラクタが現れ、表示画面7aの中央において味方キャラクタと敵キャラクタとが戦う演出が繰り広げられる。バトル演出は、大当たりの期待度が予め高く設定されている演出となっている。バトル演出では、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が表示画面7aから消える。
バトル演出において、味方キャラクタが勝利して敵キャラクタが敗北すると、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が同一の図柄で停止表示(確定表示)され、当たりとなってその後に当たり遊技(当たり演出)が開始される。当たりが確定すると、当該変動終了により変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。これに対して、バトル演出において、味方キャラクタが敗北して敵キャラクタが勝利すると、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が同一のタイミングで停止表示(確定表示)され、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が同一の図柄で揃わず、はずれとなる。このとき、当該変動終了により変動アイコン9Cが表示画面7aから消える。
バトル演出により味方キャラクタと敵キャラクタとが戦っているときに、表示画面7aの右側へ味方キャラクタが移動し、表示画面7aの左側へ敵キャラクタが移動すると、表示画面7aの中央下寄りに演出ボタン63を模したボタン画像が表示され、遊技者に演出ボタン63の押圧操作を促す「連打!」というメッセージ画像がボタン画像の上方に表示される。このメッセージ画像MGは、「押せ!」→「連打!」→「長押し!」という順番で当たり期待度が高くなっている。なお、ボタン画像とメッセージ画像との間に下へ向いた矢印画像も表示画面7aに表示され、この矢印画像が上下方向へ繰り返し往復運動することで、矢印画像によっても遊技者に演出ボタン63の押圧操作(演出ボタン63の押圧操作部を下方向へ押す操作)を促すことができるようになっている。ボタン画像、メッセージ画像、矢印画像は、遊技者が演出ボタン63の押圧操作を行うと表示画面7aから消えるようになっているし、または、遊技者が演出ボタン63の押圧操作を行わない場合に所定期間(例えば、5秒)経過後に表示画面7aから消えるようになっている。
演出ボタン63が押圧操作され、または、演出ボタン63が押圧操作されず所定期間が経過すると、図131(C)に示すように、背景画像として七色を有する第1プレミア背景画像(いわゆる、「第1レインボー背景画像」)が表示画面7aに表示され、味方キャラクタと敵キャラクタとが表示画面7aから消え、遊技盤2に設けられた第2可動役物15が画像表示装置7の上方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)し、所定時間(例えば、約5秒)だけ停止する。所定時間が経過すると、第2可動役物15が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻り、背景画像として味方キャラクタの勝利を伝える専用の勝利背景画像が表示画面7aに表示され、表示画面7aの中央に、敵キャラクタが出現し(表示され)、敵キャラクタが奥行方向へ向かって遠ざかるように小さくなり、表示画面7aの中央から四方八方へ向かって閃光が放たれ、爆発する表示態様となる。その後、背景画像として当たりを伝える専用の当たり背景画像が表示画面7aに表示され、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が同一の図柄(ここでは数字「8」)で停止表示される。
遊技盤2に設けられた第2可動役物15が画像表示装置7の上方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)する動作を開始するのに連動して、ハンドル60の周囲における前枠53に設けられた枠可動体69a~69dの動作態様が開始されることとなる。
つまり、遊技盤2に設けられた第2可動役物15の作動と、ハンドル60と別体に前枠53に設けられた枠可動体69a~69dの作動と、が連動してそれぞれ移動開始することとなる。
具体的には、第2可動役物15が画像表示装置7の上方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)する動作を開始するのに連動して、枠可動体69a~69dが退避位置(ホームポジション)から進出位置へ向かって進出(移動)する動作を開始し、第2可動役物15が進出位置において所定時間(例えば、約5秒)だけ停止するのに連動して、枠可動体69a~69dが進出位置において所定時間だけ停止して蕾の状態となり、所定時間が経過すると、第2可動役物15が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻る動作を開始するのに連動して、枠可動体69a~69dが進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻る動作を開始する。
ここでは、枠可動体69a~69dの動作態様として、枠可動体69a~69dが退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して所定期間経過だけ停止した後に再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作となっていたが、もちろん、他の動作態様としてもよい。この場合、サブ制御基板90が枠可動体69a~69dの動作態様を決定する。他の動作態様では、第2可動役物15が画像表示装置7の上方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)し、その後、再び退避位置(ホームポジション)へ戻ってくるまでの第2可動体役物作動期間、連続して行われている。
具体的には、第2可動体役物作動期間において、枠可動体69a~69dが間欠的に進出位置へ突出して蕾の状態とする動作(枠可動体69a~69dが退避位置(ホームポジション)と進出位置とを繰り返し往復移動する動作を連続的に行わず間欠的に行う動作)を行い、第2可動体役物作動期間が経過すると、枠可動体69a~69dが退避位置(ホームポジション)へ戻ったり、第2可動体役物作動期間において、連続的に枠可動体69a~69dが進出位置へ突出して蕾の状態としたり退避位置(ホームポジション)へ引っ込んだりして開花の状態としたりする動作(枠可動体69a~69dが退避位置(ホームポジション)と進出位置とを繰り返し往復移動する動作を連続的に行う動作)を行い、第2可動体役物作動期間が経過すると、枠可動体69a~69dが退避位置(ホームポジション)へ戻ったり、第2可動体役物作動期間において、枠可動体69a~69dのうち、まず左側の枠可動体69c、上側の枠可動体69a、右側の枠可動体69d、そして下側の枠可動体69bという順番で時計回りに退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動する動作を行い、第2可動体役物作動期間が経過すると、すべての枠可動体69a~69dが一斉に再び退避位置(ホームポジション)へ戻ったり、第2可動体役物作動期間において、枠可動体69a~69dのうち、まず左側の枠可動体69c、下側の枠可動体69b、右側の枠可動体69d、そして上側の枠可動体69aという順番で反時計回りに退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動する動作を行い、第2可動体役物作動期間が経過すると、すべての枠可動体69a~69dが一斉に再び退避位置(ホームポジション)へ戻ったりする。
なお、図131(C)に示したように、演出ボタン63が押圧操作され、または、演出ボタン63が押圧操作されず所定期間が経過すると、背景画像として七色を有する第1プレミア背景画像(いわゆる、「第1レインボー背景画像」)が表示画面7aに表示され、遊技盤2に設けられた第2可動役物15の動作に連動して、ハンドル60の周囲における前枠53に設けられた枠可動体69a~69dの動作態様(枠可動体69a~69dが退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して所定期間経過だけ停止した後に再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作)が開始されていた。しかし、第2可動役物15に代えて、遊技盤2に設けられた第1可動役物14の動作に連動して枠可動体69a~69dの動作態様が開始されてもよい。
具体的には、演出ボタン63が押圧操作され、または、演出ボタン63が押圧操作されず所定期間が経過すると、図131(D)に示すように、背景画像として七色を有する第1プレミア背景画像と異なる第2プレミア背景画像(いわゆる、「第2レインボー背景画像」)が表示画面7aに表示され、味方キャラクタと敵キャラクタとが表示画面7aから消え、遊技盤2に設けられた第1可動役物14が画像表示装置7の左方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)し、所定時間(例えば、約5秒)だけ中央位置(進出位置)において左右方向に繰り返し小刻みに往復移動する。所定時間が経過すると、第1可動役物14が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻り、背景画像として味方キャラクタの勝利を伝える専用の勝利背景画像が表示画面7aに表示され、表示画面7aの中央に、敵キャラクタが出現し(表示され)、敵キャラクタが奥行方向へ向かって遠ざかるように小さくなり、表示画面7aの中央から四方八方へ向かって閃光が放たれ、爆発する表示態様となる。その後、背景画像として当たりを伝える専用の当たり背景画像が表示画面7aに表示され、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄が同一の図柄(ここでは数字「8」)で停止表示される。
遊技盤2に設けられた第1可動役物14が画像表示装置7の左方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)する動作を開始するのに連動して、ハンドル60の周囲における前枠53に設けられた枠可動体69a~69dの動作態様が開始されることとなる。
つまり、遊技盤2に設けられた第1可動役物14の作動と、ハンドル60と別体に前枠53に設けられた枠可動体69a~69dの作動と、が連動してそれぞれ移動開始することとなる。
具体的には、第1可動役物14が画像表示装置7の左方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)する動作を開始するのに連動して、枠可動体69a~69dが退避位置(ホームポジション)から進出位置へ向かって進出(移動)する動作を開始し、第1可動役物14が所定時間(例えば、約5秒)だけ中央位置(進出位置)において左右方向に繰り返し小刻みに往復移動するのに連動して、枠可動体69a~69dが進出位置において所定時間だけ停止して蕾の状態となり、所定時間が経過すると、第1可動役物14が進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻る動作を開始するのに連動して、枠可動体69a~69dが進出位置から退避位置(ホームポジション)へ再び戻る動作を開始する。
ここでは、枠可動体69a~69dの動作態様として、枠可動体69a~69dが退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動して所定期間経過だけ停止した後に再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作となっていたが、もちろん、他の動作態様としてもよい。この場合、サブ制御基板90が枠可動体69a~69dの動作態様を決定する。他の動作態様では、第1可動役物14が画像表示装置7の左方の退避位置(ホームポジション)で静止した状態から画像表示装置7の表示画面7aの前面(前方)であって表示画面7aの中央位置(進出位置)へ向かって進出(移動)し、その後、再び退避位置(ホームポジション)へ戻ってくるまでの第1可動体役物作動期間、連続して行われている。
具体的には、第1可動体役物作動期間において、枠可動体69a~69dが間欠的に進出位置へ突出して蕾の状態とする動作(枠可動体69a~69dが退避位置(ホームポジション)と進出位置とを繰り返し往復移動する動作を連続的に行わず間欠的に行う動作)を行い、第1可動体役物作動期間が経過すると、枠可動体69a~69dが退避位置(ホームポジション)へ戻ったり、第1可動体役物作動期間において、連続的に枠可動体69a~69dが進出位置へ突出して蕾の状態としたり退避位置(ホームポジション)へ引っ込んだりして開花の状態としたりする動作(枠可動体69a~69dが退避位置(ホームポジション)と進出位置とを繰り返し往復移動する動作を連続的に行う動作)を行い、第1可動体役物作動期間が経過すると、枠可動体69a~69dが退避位置(ホームポジション)へ戻ったり、第1可動体役物作動期間において、枠可動体69a~69dのうち、まず左側の枠可動体69c、上側の枠可動体69a、右側の枠可動体69d、そして下側の枠可動体69bという順番で時計回りに退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動する動作を行い、第1可動体役物作動期間が経過すると、すべての枠可動体69a~69dが一斉に再び退避位置(ホームポジション)へ戻ったり、第1可動体役物作動期間において、枠可動体69a~69dのうち、まず左側の枠可動体69c、下側の枠可動体69b、右側の枠可動体69d、そして上側の枠可動体69aという順番で反時計回りに退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動する動作を行い、第1可動体役物作動期間が経過すると、すべての枠可動体69a~69dが一斉に再び退避位置(ホームポジション)へ戻ったりする。
なお、上述した実施形態では、枠可動体69a~69dには、上述したように、復帰ばねの付勢力が働いているため、遊技機1が電源投入されていないとき、遊技中に停電が発生して電源が遮断されたときには、復帰ばねの付勢力により枠可動体69a~69dが開花の状態へ戻されるようになっている。このため、これから遊技を開始しようとする遊技者や遊技場の店員等の係員がハンドル60をアルコール消毒するとともに、枠可動体69a~69dもアルコール消毒することができるようになっている。
また、上述した実施形態では、枠可動体69a~69dには、上述したように、復帰ばねの付勢力が働いているため、遊技機1が電源投入されていないとき、遊技中に停電が発生して電源が遮断されたときには、復帰ばねの付勢力により枠可動体69a~69dが開花の状態へ戻されるようになっていたが、遊技機1が電源投入されていないとき、遊技中に停電が発生して電源が遮断されたときには、復帰ばねの付勢力により枠可動体69a~69dが進出位置へ移動して蕾の状態とするようにしてもよい。このように構成しても、上述したように、遊技者の手の甲や指が枠可動体69a~69dの内周面と接触しても、回転移動機構534が過負荷とならないように、遊技者の手の甲や指と接触している枠可動体69a~69dの内周面がそれ以上遊技者の手の甲や指を圧迫しない過負荷防止機構が回転移動機構534に設けられているため、これから遊技を開始しようとする遊技者や遊技場の店員等の係員がハンドル60をアルコール消毒しようとしてハンドル60と枠可動体69a~69dとが接触する部分へ指を挿入しても、過負荷防止機構を構成する接触ばねの付勢力に対抗して、ハンドル60や枠可動体69a~69dの内周面をアルコール消毒することができる。
[効果例]
以下に、可動部材接触演出の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図129の可動部材接触演出A、図130の可動部材接触演出Bにおいて、遊技者が操作可能なハンドル60(操作手段)を備え、モータやソレノイドなどの電気的駆動源により作動される移動可能な突出部603(可動部材)を有し、突出部603(可動部材)を作動して移動開始すると、ハンドル60(操作手段)を操作する遊技者の手に突出部603(可動部材)が接触可能な第1の演出(可動部材接触演出Aでは図129(B)、可動部材接触演出Bでは図130(B))を実行することができるようになっている。この構成によれば、従来のような遊技盤に設けられる第1可動役物14や第2可動役物15などの可動部材が移動開始したとてしも、これらの可動部材が遊技者に触れることが全く生じないのに対して、遊技者が手のひらをハンドル60(操作手段)の前方から包み込むように握った状態において突出部603(可動部材)が移動開始されると、突然、遊技者の手が突出部603と接触するようになっているため、突出部603(可動部材)と遊技者との接触演出という従来にない斬新な演出を遊技者に提供することができる。したがって、興趣の向上を図ることができる。
また、図131の可動部材接触演出Cにおいて、遊技者が操作可能なハンドル60(操作手段)を備え、モータやソレノイドなどの電気的駆動源により作動される移動可能な枠可動体69a~69d(可動部材)を有し、枠可動体69a~69d(可動部材)を作動して移動開始すると、ハンドル60(操作手段)を操作する遊技者の手に枠可動体69a~69d(可動部材)が接触可能な第1の演出(可動部材接触演出Cでは図131(B))を実行することができるようになっている。この構成によれば、従来のような遊技盤に設けられる第1可動役物14や第2可動役物15などの可動部材が移動開始したとてしも、これらの可動部材が遊技者に触れることが全く生じないのに対して、遊技者が手のひらをハンドル60(操作手段)の前方から包み込むように握った状態において枠可動体69a~69d(可動部材)が移動開始されると、突然、遊技者の手が枠可動体69a~69d(可動部材)と接触するようになっているため、枠可動体69a~69d(可動部材)と遊技者との接触演出という従来にない斬新な演出を遊技者に提供することができる。したがって、興趣の向上を図ることができる。
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図129の可動部材接触演出A、図130の可動部材接触演出Bにおいて、ハンドル60(操作手段)および突出部603(可動部材)は、または、図131の可動部材接触演出Cにおけるハンドル60(操作手段)および枠可動体69a~69d(可動部材)は、遊技機1の前枠53側に設けられる。この構成によれば、可動部材を遊技者が直接触れることができるため、遊技意欲の向上に寄与することができる。
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図129の可動部材接触演出A、図130の可動部材接触演出Bにおいて、突出部603(可動部材)は、ハンドル60(操作手段)の内部に設けられ、退避位置(ホームポジション)(第1の位置)においてハンドル60(操作手段)を操作する遊技者の手に接触困難となり、進出位置(第2の位置)においてハンドル60(操作手段)を操作する遊技者の手に接触することができるようになっている。この構成によれば、遊技者の手に突出部603(可動部材)が接触する状態と接触しない状態とに制御することができるようなっているため、遊技者の手に突出部603(可動部材)が接触しない状態から接触する状態へ制御を移行することで遊技者に驚きを与え(緊張感を付与し)インパクトがある演出を実現することができる。
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、例えば、図131の可動部材接触演出Cにおいて、枠可動体69a~69d(可動部材)は、ハンドル60(操作手段)の外部に設けられ、退避位置(ホームポジション)(第1の位置)においてハンドル60(操作手段)を操作する遊技者の手を覆い被さることがなく、進出位置(第2の位置)においてハンドル60(操作手段)を操作する遊技者の手を覆い被さるようになっている。この構成によれば、遊技者の手に枠可動体69a~69d(可動部材)が接触する状態と接触しない状態とに制御することができるようなっているため、遊技者の手に枠可動体69a~69d(可動部材)が接触しない状態から接触する状態へ制御を移行することで遊技者に驚きを与え(緊張感を付与し)インパクトがある演出を実現することができる。
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、前枠53の中央に形成される開口部を介して視認可能な遊技盤2を備え、遊技盤2は、第1可動役物14(遊技盤側可動部材)や第2可動役物15(遊技盤側可動部材)が設けられ、例えば、図129の可動部材接触演出A、図130の可動部材接触演出Bにおいて、第1の演出は、前枠53側に設けられる突出部603(可動部材)の作動と遊技盤2に設けられる第1可動役物14(遊技盤側可動部材)や第2可動役物15(遊技盤側可動部材)の作動と連動して移動開始することができるようになっている(可動部材接触演出Aでは図129(C),(D)、可動部材接触演出Bでは図130(C),(D))。この構成によれば、従来のような遊技盤に設けられる遊技盤側可動部材が作動した場合であっても、遊技者に驚きを与えることができたものの、前枠53側に設けられる突出部603(可動部材)の作動と、遊技盤2に設けられる第1可動役物14(遊技盤側可動部材)や第2可動役物15(遊技盤側可動部材)の作動と、が連動することで、従来のような遊技盤に設けられる遊技盤側可動部材のみが作動した場合と比べて、遊技者に対して、より驚きを与え(より緊張感を付与し)斬新な演出を実現することができる。
また、図131の可動部材接触演出Cにおいて、第1の演出は、前枠53側に設けられる枠可動体69a~69d(可動部材)の作動と遊技盤2に設けられる第1可動役物14(遊技盤側可動部材)や第2可動役物15(遊技盤側可動部材)の作動と連動して移動開始することができるようになっている(可動部材接触演出Cでは図131(C),(D))。この構成によれば、従来のような遊技盤に設けられる遊技盤側可動部材が作動した場合であっても、遊技者に驚きを与えることができたものの、前枠53側に設けられる枠可動体69a~69d(可動部材)の作動と、遊技盤2に設けられる第1可動役物14(遊技盤側可動部材)や第2可動役物15(遊技盤側可動部材)の作動と、が連動することで、従来のような遊技盤に設けられる遊技盤側可動部材のみが作動した場合と比べて、遊技者に対して、より驚きを与え(より緊張感を付与し)斬新な演出を実現することができる。
[変形例]
以下に、可動部材接触演出の変形例を示す。
[変形例1]
図129の可動部材接触演出A、図130の可動部材接触演出B、図131の可動部材接触演出Cでは、第1始動口20に遊技球が入球したことに基づいて行われるものであった。言い換えると、いわゆる左打ちという遊技状態において行われるものであった。しかし、第2始動口21に遊技球が入球したことに基づいて行われるようにしてもよい。言い換えると、いわゆる右打ちという遊技状態において行われるようにしてもよい。
[変形例2]
図129の可動部材接触演出A、図130の可動部材接触演出Bでは、突出部603(可動部材)を作動して移動開始すると、ハンドル60(操作手段)を操作する遊技者の手に突出部603(可動部材)が接触することができるようなっていた。また、図131の可動部材接触演出Cでは、枠可動体69a~69d(可動部材)を作動して移動開始すると、ハンドル60(操作手段)を操作する遊技者の手に枠可動体69a~69d(可動部材)が接触することができるようになっていた。しかし、このような可動部材に代えて、遊技機1において繰り広げられる演出の世界観を担うものとしてもよい。例えば、キャラクタが所持ずるアイテムやアイテムの一部であったり、キャラクタの一部(例えば、翼、牙、爪、指、鱗など)であったりしてもよい。
[変形例3]
図129の可動部材接触演出A、図130の可動部材接触演出Bでは、突出部603(可動部材)を作動して移動開始すると、ハンドル60(操作手段)を操作する遊技者の手に突出部603(可動部材)が接触することができるようなっていた。また、図131の可動部材接触演出Cでは、枠可動体69a~69d(可動部材)を作動して移動開始すると、ハンドル60(操作手段)を操作する遊技者の手に枠可動体69a~69d(可動部材)が接触することができるようになっていた。しかし、このような可動部材に代えて、演出ボタン63を覆う無色透明な樹脂製の左右に分割されるカプセルを設け、左右に分割されて移動可能な左側カプセルと右側カプセルとを可動部材として適用してもよい。
具体的には、左側カプセルと右側カプセルとが前枠53側に設けられており、左側カプセルと右側カプセルとが演出ボタン63を覆う退避位置(ホームポジション)に退避している状態では、左側カプセルと右側カプセルとが演出ボタン63の中心を通る垂直線上において左側カプセルの右端と右側カプセルの左端とが面接触して合体した状態となっており、左側カプセルと右側カプセルとが演出ボタン63を開放する進出位置に進出している状態では、左側カプセルが演出ボタン63の中心を通る垂直線から左方であって水平方向へ移動することで左側カプセルの右端が演出ボタン63の左端から大きく離れた状態となり、さらに、右側カプセルが演出ボタン63の中心を通る垂直線から右方であって水平方向へ移動することで右側カプセルの左端が演出ボタン63の右端から大きく離れた状態となる。
前枠53には、左側カプセル、右側カプセル、演出ボタン63のほかに、左側カプセルや右側カプセルを退避位置(ホームポジション)に退避させたり、進出位置に進出させたりする電気的駆動源(例えば、モータやソレノイド)を備える回転移動機構が設けられている。回転移動機構は、電気的駆動源のほかに、例えば、電気的駆動源がモータであるときにはモータの回転を減速させる減速機やモータの回転運動(モータの回転を減速させた回転運動)を左側カプセルや右側カプセルの平行移動運動へ変換する運動変換機構、電気的駆動源がソレノイドであるときにはソレノイドのプランジャーの直線運動を左側カプセルや右側カプセルの平行移動運動へ伝達するための機構、さらに、これらの機構に加えて、復帰ばね、過負荷防止機構を構成する接触ばねなどにより構成されている。
左側カプセルや右側カプセルが退避位置(ホームポジション)に配置されるときには、演出ボタン63を覆う状態に配置される。遊技者が演出ボタン63を押圧操作しようとしても、左側カプセル、右側カプセルにより阻止される状態となっている。なお、左側カプセルや右側カプセルには、復帰ばねの付勢力が働いているため、遊技機1が電源投入されていないとき、遊技中に停電が発生して電源が遮断されたときには、復帰ばねの付勢力により左側カプセルや右側カプセルが退避位置(ホームポジション)に配置され演出ボタン63を覆う状態に配置されるようになっている。
これに対して、左側カプセルや右側カプセルが進出位置に配置されるときには、左側カプセルや右側カプセルが演出ボタン63を開放する状態に配置される。この状態では、左側カプセル、右側カプセルにより阻止されず、遊技者が演出ボタン63を押圧操作することができる。なお、遊技者が演出ボタン63を押圧操作するときに、遊技者の手が左側カプセルの右端、右側カプセルの左端と接触しても、回転移動機構が過負荷とならないように、遊技者の手と接触している左側カプセルの右端、右側カプセルの左端がそれ以上遊技者の手を圧迫しないように平行移動する過負荷防止機構が回転移動機構に設けられている。この過負荷防止機構は、接触ばねを主として構成されている。
左側カプセル、右側カプセルの動作態様としては、左側カプセル、右側カプセルが退避位置(ホームポジション)から進出位置へ移動し再び退避位置(ホームポジション)へ戻る動作態様がある。この動作態様を利用すると、例えば、左側カプセル、右側カプセルが所定時間だけ進出位置へ移動して演出ボタン63を開放する状態を維持する動作を実現することができるし、左側カプセル、右側カプセルが間欠的に進出位置へ移動して演出ボタン63を開放する状態とする動作を実現することができるし、連続的に左側カプセル、右側カプセルが進出位置へ移動して演出ボタン63を開放する状態としたり退避位置(ホームポジション)へ引っ込んだりして演出ボタン63を閉鎖する状態としたりする動作を実現することができる。
左側カプセル、右側カプセルの動作態様が開始されると、遊技者が演出ボタン63を押圧操作(連打、長押しなど)しているときに、左側カプセル、右側カプセルが退避位置(ホームポジション)へ移動することで遊技者の手が左側カプセルの右端、右側カプセルの左端と接触する場合がある。このため、従来のような遊技盤に設けられる遊技盤側可動部材が移動開始したとてしも(作動したとてしも)、技盤側可動部材が遊技者に触れることが全く生じないのに対して、左側カプセルや右側カプセルが進出位置へ移動して演出ボタン63が開放されたのち、遊技者が演出ボタン63を押圧操作している状態において左側カプセルや右側カプセルが退避位置(ホームポジション)へ移動開始されると、突然、遊技者の手が遊技者の手が左側カプセルの右端、右側カプセルの左端と接触するようになっているため、左側カプセル(可動部材)、右側カプセル(可動部材)と遊技者との接触演出という従来にない斬新な演出を遊技者に提供することができる。したがって、興趣の向上を図ることができる。
[変形例4]
図129の可動部材接触演出A、図130の可動部材接触演出Bでは、突出部603が有色不透明(例えば、赤色)な柔軟性のある部材により形成されていた。しかし、突出部603が有色(単色または多色)半透明な柔軟性のある部材、または、無色透明な柔軟性のある部材により形成されてもよい。この場合、突出部603を発光させる突出部用装飾基板をハンドル60の内部に収容する。突出部用装飾基板には、複数のフルカラーLEDが実装されており、フルカラーLEDが発光することで突出部603が発光することとなる。つまり、突出部用装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDにより突出部603の発光態様を変化させることができる。なお、ハンドル60における前カバー602の内部に収容される最も手前側に所定の形状に形成されたインナーレンズが設けられるとともに、インナーレンズの後方に複数のフルカラーLEDが実装された装飾基板が設けられている。このため、突出部用装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDによる発光と、前カバー602の内部に収容される装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDによる発光と、が干渉しないように(相互に影響し合わないように)、ハンドル60の内部に隔板が形成されている。また、突出部603の下端には導光部材が設けられ、突出部用装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDが発した光が導光部材の下端に入射されると、導光部材の上端を介して、突出部603の下端へ入射され、突出部603の上端から出射されることにより、突出部603の上端およびその周囲側面近傍(突出部603の前面およびその周囲側面)が発光することとなる。
また、図131の可動部材接触演出Cでは、枠可動体69a~69dが有色不透明(例えば、赤色)な柔軟性のある部材により形成されていた。しかし、枠可動体69a~69dが有色(単色または多色)半透明な柔軟性のある部材、または、無色透明な柔軟性のある部材により形成されてもよい。この場合、枠可動体69a~69dを発光させる突出部用装飾基板を前枠53の内部に収容する。突出部用装飾基板には、複数のフルカラーLEDが実装されており、フルカラーLEDが発光することで枠可動体69a~69dが発光することとなる。つまり、突出部用装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDにより枠可動体69a~69dの発光態様を変化させることができる。なお、ハンドル60における前カバー602の内部に収容される最も手前側に所定の形状に形成されたインナーレンズが設けられるとともに、インナーレンズの後方に複数のフルカラーLEDが実装された装飾基板が設けられているものの、枠可動体69a~69dがハンドル60と別体に前枠53に設けられているため、前枠53側の突出部用装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDによる発光と、ハンドル60側の前カバー602の内部に収容される装飾基板に実装される複数のフルカラーLEDによる発光と、が干渉しない(相互に影響し合わない)。
[変形例5]
図131の可動部材接触演出Cでは、枠可動体69a~69dがハンドル60の上下左右方における(つまりハンドル60の周囲における)前枠53に設けられていた。つまり、枠可動体69a~69dがハンドル60と別体に前枠53に設けられていた。この枠可動体69a~69dがハンドル60の周囲を囲う花びらをモチーフとして形成されていた。しかし、図1に示したハンドル60の右側と左側に可動式のいわゆるギミックである枠可動体69(枠可動役物69とも呼ぶ)のうち、いずれか一方または両方を作動させるようにしてもよい。こうすれば、遊技者が手のひらをハンドル60(操作手段)の前方から包み込むように握った状態において、突然、遊技者の手が枠可動体69(枠可動役物69)と接触することができるため、枠可動体69(枠可動役物69)と遊技者との接触演出という従来にない斬新な演出を遊技者に提供することができる。したがって、興趣の向上を図ることができる。
[変形例6]
図129の可動部材接触演出A、図130の可動部材接触演出B、図131の可動部材接触演出Cでは、説明した演出の一部を備えていなくてもよいし、他の演出が追加されていてもよい。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様D6-1]
遊技者が操作可能な操作手段を備える遊技機であって、
電気的駆動源により作動される移動可能な可動部材を有し、
前記可動部材を作動して移動開始すると、前記操作手段を操作する遊技者の手に前記可動部材が接触可能な第1の演出を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様D6-2]
態様D6-1に記載の遊技機であって、
前記操作手段および前記可動部材は、前記遊技機の前枠側に設けられる、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様D6-3]
態様D6-1または態様D6-2に記載の遊技機であって、
前記可動部材は、前記操作手段の内部に設けられ、第1の位置において前記操作手段を操作する遊技者の手に接触困難となり、第2の位置において前記操作手段を操作する遊技者の手に接触可能となる、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様D6-4]
態様D6-1または態様D6-2に記載の遊技機であって、
前記可動部材は、前記操作手段の外部に設けられ、第1の位置において前記操作手段を操作する遊技者の手を覆い被さることがなく、第2の位置において前記操作手段を操作する遊技者の手を覆い被さる、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様D6-5]
態様D6-2から態様D6-4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記前枠の中央に形成される開口部を介して視認可能な遊技盤を備え、
前記遊技盤は、遊技盤側可動部材が設けられ、
前記第1の演出は、前記可動部材の作動と前記遊技盤側可動部材の作動とが連動して移動開始する、
ことを特徴とする遊技機。
[その他の変形例]
上述の種々の表示演出において、その一部の演出を含んでいない構成や、上述した以外の演出が含まれていてもよい。
上記実施形態の遊技機1は、パチンコ遊技機を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。例えば、パチンコ遊技機に代えて、スロットマシン等の回胴式遊技機、アレンジボール遊技機、または、雀球遊技機に本発明を適用するようにしてもよい。遊技機1をスロットマシンとする場合には、遊技媒体を遊技球から遊技メダルに変更すればよい。
上記実施形態の遊技機1では、遊技者に操作させる操作部として演出ボタン63、剣部材65、セレクトボタン68を備えているが、これらに限られず、遊技者に操作させる操作部として、レバーや、トリガーなどを用いてもよい。また、上記実施形態の遊技機1における表示演出において、演出ボタン63を表すボタン画像を用いて表示演出を実行する場合があるが、これに代えて剣部材65を表す画像を用いて表示演出を実行するようにしてもよいし、レバーやトリガーを表す画像を用いて表示演出を実行するようにしてもよい。
上記実施形態の遊技機1は、玉を払出すための払出装置を搭載した遊技機であったが、これに限られるものではない。例えば、上記遊技機1に代えて、所謂封入式遊技機のように、払い出し装置を搭載しない遊技機に本発明を適用するようにしてもよい。
上記実施形態の遊技機1は、表示装置(メイン表示画面7a、サブ表示画面64など)を用いて、種々の演出を実行するようにしている。本実施形態の遊技機1では、これらの演出を互いに組み合わせて一つの表示演出としてもよい。つまり、上述した複数の演出例および/または変形例のうち、2つ以上の演出例および/または変形例を組み合わせてもよい。
さらに、遊技機1は、画像表示装置7(メイン表示画面7a)の他にサブ表示画面64を備えているが、メイン表示画面7aでおこなう表示演出をサブ表示画面64でおこなってもよいし、サブ表示画面64でおこなう表示演出をメイン表示画面7aでおこなうようにしてもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。
1…遊技機
3…遊技領域
5…盤ランプ
7…画像表示装置
9A,9B…保留画像(保留アイコン)
9C…当該保留画像(保留アイコン)
14…第1可動役物
15…第2可動役物
17…大入賞口開放始動口
20…第1始動口(第1入球口)
21…第2始動口(第2入球口)
64…サブ表示画面
69…枠可動役物
66…枠ランプ
81…遊技制御用マイコン
91…演出制御用マイコン
101…画像制御用マイコン

Claims (7)

  1. 複数種類の画像を表示可能な表示手段を備える遊技機であって、
    前記複数種類の画像のうちの一つは、当否を報知可能な一組の装飾図柄であり、
    前記表示手段の第1領域において、特図1変動と特図2変動のうちの一方の特図変動に対応する前記一組の装飾図柄の変動表示が表示される第1の演出と、
    前記第1の演出で実行される特図変動の次の特図変動において、特図1変動と特図2変動のうちの他方の特図変動に対応する前記一組の装飾図柄の変動表示が前記第1領域に表示される第2の演出と、を実行可能な、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機であって、
    前記第1の演出で実行される特図変動の前の特図変動において、特図1変動と特図2変動のうちの前記一方の特図変動に対応する前記一組の装飾図柄の変動表示が前記第1領域とは異なる前記表示手段の第2領域に表示される第3の演出を実行可能な、
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項2に記載の遊技機であって、
    前記第2の演出で実行される特図変動の後の特図変動において、特図1変動と特図2変動のうちの前記他方の特図変動に対応する前記一組の装飾図柄の変動表示が前記第2領域に表示される第4の演出を実行可能な、
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項2または請求項3に記載の遊技機であって、
    前記第1の演出と前記第3の演出とは、遊技状態が異なっており、前記第1の演出と前記第2の演出とは、遊技状態が同じである、
    ことを特徴とする遊技機。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
    前記第1の演出と前記第3の演出とは、背景画像が異なっており、前記第1の演出と前記第2の演出とは、背景画像が異なっている、
    ことを特徴とする遊技機。
  6. 請求項2から請求項5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
    前記第1領域と前記第2領域は、一部が重なっている、
    ことを特徴とする遊技機。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
    前記第1の演出と前記第2の演出では、前記第1領域および前記第2領域と異なる前記表示手段の第3領域に前記一組の装飾図柄の変動表示が表示される、
    ことを特徴とする遊技機。
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