JP2021186040A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】演出効果を向上させることができる遊技機を提供する。【解決手段】遊技機は、有利状態に制御されることを示唆する示唆演出を実行可能な示唆演出実行手段を備えている。第1演出状態に制御されている場合に示唆演出が実行されるときよりも、第2演出状態に制御されている場合に示唆演出が実行されるときの方が有利状態に制御される割合が高い。遊技機は、示唆演出の対象となる可変表示を対象として実行可能な演出であって、有利状態に制御されることを示唆する所定演出を実行可能な所定演出実行手段をさらに備えている。所定演出実行手段は、所定演出として、第1所定演出と、有利状態に制御される割合が該第1所定演出よりも高い第2所定演出と、を実行可能である。遊技機は、第2演出状態に制御されている場合に示唆演出が実行されないときに、第2所定演出の実行を制限可能である。【選択図】図8−15

Description

本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関する。
遊技機として、遊技球などの遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞して実行条件(始動条件)が成立すると、複数種類の識別情報(以下、表示図柄)を可変表示装置にて可変表示し、その表示結果により所定の遊技価値を付与するか否かを決定する、いわゆる可変表示ゲームによって遊技興趣を高めたパチンコ遊技機がある。こうしたパチンコ遊技機では、可変表示ゲームにおける表示図柄の可変表示が完全に停止した際の停止図柄態様が特定表示態様となったときに、遊技者にとって有利な有利状態(大当り遊技状態)となる。そして、大当り遊技状態の終了後に、通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態に制御させる遊技機がある。
このような遊技機として、特別変動遊技を対象とする先読み予告報知の信頼度が互いに異なる複数種類の演出モードが設定されており、遊技者によってチャンスボタンが操作されたことに基づいて演出モードを変更する遊技機が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2012−143551号公報
しかしながら、特許文献1に記載された遊技機においては、先読み予告報知と共通の特図変動遊技を対象として実行される演出について改善の余地があった。
この発明は、上記の実状に鑑みてなされたものであり、演出効果を向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願発明に係る遊技機は、
可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態(例えば大当り遊技状態、小当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えばパチンコ遊技機1など)であって、
第1演出状態(例えば通常モードに制御されている状態など)と、該第1演出状態とは異なる演出状態であって、前記有利状態に制御される確率が該第1演出状態と共通な第2演出状態(例えば色表示期待度アップモードに制御されている状態など)と、に制御可能な演出状態制御手段(例えば図8−10〜図8−12など)と、
前記有利状態に制御されることを示唆する示唆演出(例えば対応表示演出など)を実行可能な示唆演出実行手段(例えば図8−17〜図8−20、図8−27、図8−31〜図8−34など)と、
を備え、
前記第1演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が前記有利状態に制御される割合が高く(例えば図8−18など)、
前記示唆演出実行手段は、特定期間内の複数タイミングのうちの少なくとも1のタイミングにおいて前記示唆演出を実行可能であり(例えば図8−4、図8−24、図8−27、図8−29、図8−31など)、
前記特定期間として、第1特定期間と該第1特定期間よりも後の第2特定期間とを含み(例えば図8−4など)、
前記示唆演出の実行パターンとして、少なくとも前記第1特定期間に前記示唆演出を実行する第1パターンと、前記第1特定期間に前記示唆演出を実行することなく前記第2特定期間に前記示唆演出を実行する第2パターンと、を含み(例えば図8−17〜図8−20など)、
前記第1演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が、前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第1パターンで前記示唆演出が実行される割合が高く(例えば図8−19など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が、前記第1演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第2パターンで前記示唆演出が実行される割合が高い(例えば図8−19など)、
ことを特徴とする。
このような構成によれば、遊技者に意外感を与え、演出効果を向上させることができる。
この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 特徴部007AKに係るパチンコ遊技機の正面図である。 特徴部007AKに係る画面表示の構成例を示す図である。 (A)〜(F)は、何れも、特徴部007AKに係る対応表示に使用可能な演出画像を示す図である。 (A)は、特徴部007AKに係る特定期間を説明するための図である。(B)は、特徴部007AKに係る第2特定期間中のアクティブ表示変化の実行タイミングを説明するための図である。 特徴部007AKに係る変動パターンの構成例を示す図である。 特徴部007AKに係る十字キーの配置を示す図である。 (A)〜(D)は、何れも、特徴部007AKに係る切り替え後の演出モードの選択を説明するための図である。 (A)は、特徴部007AKに係る保留情報が記憶されていない場合にモード切替操作が行われた場合における演出モードの切り替えを説明するための図である。(B)は、特徴部007AKに係る保留情報が記憶されている場合にモード切替操作が行われた場合における演出モードの切り替えを説明するための図である。 特徴部007AKに係る演出動作例を示す図である。 特徴部007AKに係る演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 特徴部007AKに係るモード切替処理の一例を示すフローチャートである。 特徴部007AKに係るモード切替処理の一例を示すフローチャートである。 特徴部007AKに係る先読予告設定処理の一例を示すフローチャートである。 特徴部007AKに係る保留関連データ記憶部の構成例を示す図である。 特徴部007AKに係る入賞時フラッシュ演出決定テーブルの構成例を示す図である。 特徴部007AKに係る背景変化演出決定テーブルの構成例を示す図である。 特徴部007AKに係る対応表示演出設定処理の一例を示すフローチャートである。 特徴部007AKに係る色対応表示演出決定テーブルの構成例を示す図である。 特徴部007AKに係る色対応表示演出実行時保留表示演出決定テーブルの構成例を示す図である。 特徴部007AKに係る色対応表示演出非実行時保留表示演出決定テーブルの構成例を示す図である。 特徴部007AKに係る特別キャラクタ演出決定テーブルの構成例を示す図である。 (A)は、特徴部007AKに係る色保留変化パターンの構成例を示す図である。(B)は、特徴部007AKに係る合計保留記憶数が1である場合における色保留表示演出実行時の保留変化パターンの決定例を示す図である。(C)は、特徴部007AKに係る合計保留記憶数が2以上である場合における色保留表示演出実行時の保留変化パターンの決定例を示す図である。 (A)は、特徴部007AKに係るキャラ保留変化パターンの構成例を示す図である。(B)は、特徴部007AKに係るキャラ保留表示演出実行時の保留変化パターンの決定例を示す図である。 (A)は、特徴部007AKに係る変化タイミングが0回の保留変化タイミングパターンの構成例を示す図である。(B)は、特徴部007AKに係る変化タイミングが1回の保留変化タイミングパターンの構成例を示す図である。(C)は、特徴部007AKに係る変化タイミングが2回の保留変化タイミングパターンの構成例を示す図である。 (A)は、特徴部007AKに係る変化タイミングが0回である場合における保留変化タイミングパターンの決定例を示す図である。(B)は、特徴部007AKに係る変化タイミングが1回である場合における保留変化タイミングパターンの決定例を示す図である。(C)は、特徴部007AKに係る変化タイミングが2回である場合における保留変化タイミングパターンの決定例を示す図である。 特徴部007AKに係る対応表示関連演出処理の一例を示すフローチャートである。 特徴部007AKに係る可変表示開始設定処理の一例を示すフローチャートである。 (A)は、特徴部007AKに係るアクティブ変化パターンの構成例を示す図である。(B)は、特徴部007AKに係るアクティブ変化パターンの決定例を示す図である。 特徴部007AKに係るアクティブ表示変化実行タイミング決定テーブルの構成例を示す図である。 特徴部007AKに係るチャンス演出決定テーブルの構成例を示す図である。 特徴部007AKに係る可変表示中演出処理の一例を示すフローチャートである。 特徴部007AKに係る演出動作例を示す図である。 特徴部007AKに係る演出動作例を示す図である。 特徴部007AKに係る演出動作例を示す図である。
(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出又は導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口及び一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。前記所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(後述の、通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、遊技効果ランプ9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部又は一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過又は進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、前記バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと又は電断からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、前記演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留記憶数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図5は、特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110〜S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口及び第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」又は「ハズレ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9及び装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図7は、演出制御プロセス処理として、図6のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合又は「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部007AKに関する説明)
以下、本実施の形態に係る特徴部007AKについて説明する。
図8−1は、特徴部007AKに関し、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。
図8−1に示すように、特徴部007AKでは、遊技効果ランプ9が、第1始動入賞口が形成された入賞球装置6Aに重畳して設けられた第1始動入賞口ランプ9Aと、打球操作ハンドル30に重畳して設けられたハンドルランプ9Bと、を含んでいる。特徴部007AKでは、第1始動入賞口ランプ9Aを用いて、対応表示ランプ演出と、所定演出としての入賞時フラッシュ演出と、を実行可能に構成されている。また、特徴部007AKでは、ハンドルランプ9Bを用いて、特殊演出としてのプレミア演出を実行可能に構成されている。対応表示ランプ演出と、プレミア演出と、については後述する。以下、入賞時フラッシュ演出について説明する。
第1始動入賞口に進入(通過)した遊技球が第1始動口スイッチ22Aによって検出されると、第1始動入賞が発生し、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出されるとともに、第1保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1特別図柄表示装置4Aにおいて実行される第1特図ゲームや画像表示装置5において実行される飾り図柄の可変表示といった可変表示を実行するための第1始動条件が成立する。第2始動入賞口に進入した遊技球が第2始動口スイッチ22Bによって検出されると、第2始動入賞が発生し、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出されるとともに、第2保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第2特別図柄表示装置4Bにおいて実行される第2特図ゲームや画像表示装置5において実行される飾り図柄の可変表示といった可変表示を実行するための第2始動条件が成立する。
第1始動入賞の発生によって、第1特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示を実行するための第1始動条件が成立した後、第1開始条件が成立したことに基づいて当該可変表示が実行(開始)される。第1開始条件は、例えば、先に成立した第1開始条件又は後述する第2開始条件に基づく可変表示が実行されておらず、かつ、大当り遊技状態に制御されていない場合に成立する。第1始動入賞の発生によって第1始動条件が成立したものの、第1開始条件が未だ成立していない場合(例えば、先に成立した第1開始条件又は第2開始条件に基づく可変表示が実行中である場合や、大当り遊技状態に制御されている場合)には、当該第1始動入賞に基づく可変表示の実行は保留され(実行待ちの状態となり)、特別図柄プロセス処理のステップS101にて実行される始動入賞判定処理において当該第1始動入賞の発生に基づいて抽出された表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値などを示すデータが、当該可変表示に関する保留情報(第1特図保留情報)として記憶(保留)される。記憶された保留情報(第1特図保留情報)は、第1開始条件が成立する毎に1つずつ消化され、消化された保留情報(第1特図保留情報)に基づく可変表示が実行される。
第2始動入賞の発生によって、第2特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示を実行するための第2始動条件が成立した後、第2開始条件が成立したことに基づいて当該可変表示が実行(開始)される。第2開始条件は、例えば、先に成立した第1開始条件又は第2開始条件に基づく可変表示が実行されておらず、かつ、大当り遊技状態に制御されていない場合に成立する。第2始動入賞の発生によって第2始動条件が成立したものの、第2開始条件が未だ成立していない場合(例えば、先に成立した第1開始条件又は第2開始条件に基づく可変表示が実行中である場合や、大当り遊技状態に制御されている場合)には、当該第2始動入賞に基づく可変表示の実行は保留され(実行待ちの状態となり)、特別図柄プロセス処理のステップS101にて実行される始動入賞判定処理において当該第2始動入賞の発生に基づいて抽出された表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値などを示すデータが、当該可変表示に関する保留情報(第2特図保留情報)として記憶(保留)される。記憶された保留情報(第2特図保留情報)は、第2開始条件が成立する毎に1つずつ消化され、消化された保留情報(第2特図保留情報)に基づく可変表示が実行される。
以下、第1始動入賞と第2始動入賞とを特に区別しない場合には、単に「始動入賞」と称する。また、以下、第1始動条件と第2始動条件とを特に区別しない場合には、単に「始動条件」と称する。始動条件は、実行条件とも称される。
上述した入賞時フラッシュ演出では、始動入賞の発生により入賞時フラッシュ演出の対象となる可変表示の始動条件(実行条件)が成立したことに基づいて、第1始動入賞口ランプ9Aを所定の態様にて発光(例えば点灯)させるとともに、スピーカ8L、8Rから所定の効果音である入賞時フラッシュ演出音を出力することにより、当該可変表示に基づいて大当り遊技状態や小当り遊技状態といった遊技者にとって有利な有利状態に制御されることが示唆される。可変表示を対象として入賞時フラッシュ演出が実行された場合の方が、当該可変表示を対象として入賞時フラッシュ演出が実行されない場合よりも当該可変表示に基づいて有利状態に制御される割合(期待度)が高い。このような構成によれば、遊技者に、入賞時フラッシュ演出が実行されるか否かに注目させ、遊技興趣を向上させることができる。入賞時フラッシュ演出は、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における当り期待度を予告する先読み予告演出として実行されればよい。なお、本実施の形態では、入賞時フラッシュ演出において、第1始動入賞口ランプ9Aを発光させるとともにスピーカ8L、8Rから効果音である入賞時フラッシュ演出音を出力するものとして説明するが、これは一例に過ぎず、入賞時フラッシュ演出において、第1始動入賞口ランプ9Aを発光させる一方、スピーカ8L、8Rを用いた効果音の出力は行わないように構成してもよい。
以下、特図ゲームでの可変表示結果(特別図柄の可変表示結果)が「大当り」や「小当り」となり、大当り遊技状態や小当り遊技状態といった有利状態に制御される期待度(割合)を、「当り期待度」と称する場合がある。当り期待度が高いということは、有利状態に制御される割合が高いことを意味する。特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」や「小当り」に決定される場合は、あわせて特図ゲームでの可変表示結果が「当り」であるともいう。特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」や「小当り」に決定されない場合は、特図ゲームでの可変表示結果が「ハズレ」であるともいう。
入賞時フラッシュ演出は、始動入賞の発生に基づいて当該入賞時フラッシュ演出の対象となる可変表示の始動条件が成立したときに開始され、当該可変表示が終了したときに終了する。なお、これは一例に過ぎず、入賞時フラッシュ演出の実行期間(開始タイミング及び終了タイミング)は、任意に設定できる。例えば、入賞時フラッシュ演出が、始動入賞の発生に基づいて当該入賞時フラッシュ演出の対象となる可変表示の始動条件が成立したときに開始され、当該可変表示の開始条件が成立したことに基づいて当該可変表示が開始されたときに終了するように構成してもよい。或いは、入賞時フラッシュ演出が、始動入賞の発生に基づいて当該入賞時フラッシュ演出の対象となる可変表示の始動条件が成立したときに開始され、当該可変表示中の所定のタイミング(例えば、後述するノーマルリーチからスーパーリーチへ発展するタイミングなど)で終了するように構成してもよい。
特徴部007AKでは、入賞時フラッシュ演出として、第1所定演出としての弱入賞時フラッシュ演出と、当該弱入賞時フラッシュ演出よりも有利状態に制御される割合(当り期待度)が高い第2所定演出としての強入賞時フラッシュ演出と、を実行可能に構成されている。このような構成によれば、入賞時フラッシュ演出が実行されるときに、遊技者に、弱入賞時フラッシュ演出と強入賞時フラッシュ演出との何れが入賞時フラッシュ演出として実行されるかに注目させ、遊技興趣を向上させることができる。弱入賞時フラッシュ演出では、始動入賞の発生により当該弱入賞時フラッシュ演出の対象となる可変表示の始動条件が成立したことに基づいて、第1始動入賞口ランプ9Aを紫色で点灯させるとともに、スピーカ8L、8Rから入賞時フラッシュ演出音を出力させることにより、当該可変表示に基づいて有利状態に制御される可能性が示唆される。強入賞時フラッシュ演出では、始動入賞の発生により当該強入賞時フラッシュ演出の対象となる可変表示の始動条件が成立したことに基づいて、第1始動入賞口ランプ9Aを金色で点灯させるとともに、スピーカ8L、8Rから入賞時フラッシュ演出音を出力させることにより、当該可変表示に基づいて有利状態に制御される可能性が示唆される。
なお、本実施の形態では、所定演出として入賞時フラッシュ演出を実行するものとして説明するが、これは一例に過ぎず、所定演出は、任意の演出であってよい。例えば、所定演出として、ミニキャラ演出などの入賞時フラッシュ演出とは異なる任意の先読予告演出を実行してもよい。ミニキャラ演出では、始動入賞の発生により当該ミニキャラ演出の対象となる可変表示の始動条件が成立したことに基づいて、画像表示装置5の画面上において、所定のミニキャラが踊る様子を表すアニメーションを表示することにより、当該可変表示に基づいて有利状態に制御されることが示唆されればよい。或いは、所定演出として、例えばBGM(Back Ground Music)演出といった、実行中の可変表示における当り期待度を予告する当該予告演出を実行してもよい。BGM演出では、当該BGM演出の対象となる可変表示が開始されたことに基づいて、スピーカ8L、8Rから所定の楽曲をBGMとして出力することにより、当該可変表示に基づいて有利状態に制御されることが示唆されればよい。
図8−2は、特徴部007AKに関し、画像表示装置5における画面表示の構成例を示している。
画像表示装置5の画面上には、アクティブ表示エリア07AKA1、第1保留表示エリア07AKB1、第2保留表示エリア07AKB2が設けられている。アクティブ表示エリア07AKA1では、実行中の可変表示に対応した演出画像の表示によるアクティブ表示が行われる。第1保留表示エリア07AKB1では、第1保留記憶数に応じて、実行が保留されている第1特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示に対応した演出画像の表示による保留表示が行われる。第2保留表示エリア07AKB2では、第2保留記憶数に応じて、実行が保留されている第2特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示に対応した演出画像の表示による保留表示が行われる。第1保留表示エリア07AKB1における保留表示は「第1保留表示」とも称され、第2保留表示エリア07AKB2における保留表示は「第2保留表示」とも称される。以下、第1保留表示と第2保留表示とを特に区別しない場合には、単に「保留表示」と称する。
第1保留表示エリア07AKB1は、例えば右詰めで第1保留表示が行われるように表示領域が構成されていればよい。第1保留表示エリア07AKB1には、第1保留記憶数の上限値である「4」にあわせた4つの表示部位が設けられ、右端から順に保留番号の「1」、「2」、「3」、「4」と対応付けられていればよい。第1始動入賞が発生し、第1始動条件が成立したことに基づいて、第1特図ゲームに対応した第1保留記憶数が増加する。このとき、第1保留表示エリア07AKB1にて他の第1保留表示がなければ、第1保留表示エリア07AKB1で保留番号が「1」に対応した右端の表示部位にて、増加分の第1保留記憶数に対応する保留表示として、新たな第1保留表示を示す演出画像の表示を追加する。第1保留表示エリア07AKB1に他の第1保留表示があれば、第1保留表示エリア07AKB1で他の第1保留表示が行われている表示部位の左隣にあり非表示状態となっている表示部位(保留番号が「2」〜「4」の何れかに対応した表示部位)にて、増加分の第1保留記憶数に対応する保留表示として、新たな第1保留表示を示す演出画像の表示を追加する。第1保留表示エリア07AKB1にて1又は複数の第1保留表示がある場合に、第1開始条件が成立したことに基づいて新たな第1特図ゲームが開始されるときには、第1保留表示エリア07AKB1で保留番号が「1」に対応した右端の表示部位にて、第1保留表示を消去(消化)する。このとき、他の保留番号である「2」〜「4」に対応した表示部位における第1保留表示があれば、それらの第1保留表示を、消去した表示部位の方向である右側にシフト(移動)させる。このように、第1保留表示エリア07AKB1では、第1保留記憶数に応じて、未だ開始されずに実行が保留されている第1特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示に対応する第1保留表示が実行可能である。
第2保留表示エリア07AKB2は、例えば左詰めで第2保留表示が行われるように表示領域が構成されていればよい。第2保留表示エリア07AKB2には、第2保留記憶数の上限値である「4」にあわせた4つの表示部位が設けられ、左端から順に保留番号の「1」、「2」、「3」、「4」と対応付けられていればよい。第2始動入賞が発生し、第2始動条件が成立したことに基づいて、第2特図ゲームに対応した第2保留記憶数が増加する。このとき、第2保留表示エリア07AKB2にて他の第2保留表示がなければ、第2保留表示エリア07AKB2で保留番号が「1」に対応した左端の表示部位にて、増加分の第2保留記憶数に対応する保留表示として、新たな第2保留表示を示す演出画像の表示を追加する。第2保留表示エリア07AKB2に他の第2保留表示があれば、第2保留表示エリア07AKB2で他の第2保留表示が行われている表示部位の右隣にあり非表示状態となっている表示部位(保留番号が「2」〜「4」の何れかに対応した表示部位)にて、増加分の第2保留記憶数に対応する保留表示として、新たな第2保留表示を示す演出画像の表示を追加する。第2保留表示エリア07AKB2にて1又は複数の第2保留表示がある場合に、第2開始条件が成立したことに基づいて新たな第2特図ゲームが開始されるときには、第2保留表示エリア07AKB2で保留番号が「1」に対応した左端の表示部位にて、第2保留表示を消去(消化)する。このとき、他の保留番号である「2」〜「4」に対応した表示部位における第2保留表示があれば、それらの第2保留表示を、消去した表示部位の方向である左側にシフト(移動)させる。このように、第2保留表示エリア07AKB2では、第2保留記憶数に応じて、未だ開始されずに実行が保留されている第2特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示に対応する第2保留表示が実行可能である。
アクティブ表示エリア07AKA1では、第1特図ゲームの開始に対応して、第1保留表示エリア07AKB1にて消去された第1保留表示に対応する表示態様でアクティブ表示が開始される。すなわち、第1特図ゲームの開始に対応して、第1保留表示エリア07AKB1にて消去された第1保留表示がアクティブ表示にシフトされる。また、アクティブ表示エリア07AKA1では、第2特図ゲームの開始に対応して、第2保留表示エリア07AKB2にて消去された第2保留表示に対応する表示態様でアクティブ表示が開始される。すなわち、第2特図ゲームの開始に対応して、第2保留表示エリア07AKB2にて消去された第2保留表示がアクティブ表示にシフトされる。
画像表示装置5の画面上において、保留表示(第1保留表示、第2保留表示)や、アクティブ表示、飾り図柄といった背景画像と異なる演出画像は、背景画像に重畳して表示される。図8−2は、背景画像として、昼間の空の風景を表す通常背景画像が画像表示装置5の画面上に表示されている状態を示している。特徴部007AKでは、背景画像を、通常背景画像から、夜の空の風景を表す特別背景画像へ変化させる背景変化演出を実行可能に構成されている。背景変化演出では、始動入賞の発生により当該背景変化演出の対象となる可変表示の始動条件が成立したことに基づいて、背景画像を通常背景画像から特別背景画像へ変化させることにより、当該可変表示に基づいて有利状態に制御されることが示唆される。特徴部007AKでは、可変表示を対象として背景変化演出が実行された場合の方が、当該可変表示を対象として背景変化演出が実行されない場合よりも当該可変表示に基づいて有利状態に制御される期待度(当り期待度)が高くなるように構成されている。このような構成によれば、遊技者に、背景変化演出が実行されるか否かに注目させ、遊技興趣を向上させることができる。背景変化演出は、先読み予告演出として実行されればよい。本実施の形態において、背景変化演出は、始動入賞の発生により当該背景変化演出の対象となる可変表示の始動条件が成立したことに基づいて開始され、当該可変表示が終了したことに基づいて終了する。
画像表示装置5の画面上の右上部位置には、モード表示領域07AKC1が設けられている。詳細については後述するものの、特徴部007AKでは、遊技中にパチンコ遊技機1を複数の演出モードの何れかに制御可能に構成されており、モード表示領域07AKC1では、現在制御されている演出モードを報知するモード報知、切り替え後の演出モードとして何れの演出モードが現在選択されているかを報知する選択モード報知、演出モードが切り替えられることを報知するモード切替報知、演出モードの切り替えを待機(保留)していることを報知するモード切替準備中表示といった演出モードに関する各種報知を実行可能に構成されている。
以下、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示と、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示と、を総称して対応表示と称する。特徴部007AKでは、保留表示やアクティブ表示といった対応表示を、通常表示態様とは異なる特別表示態様へ変化させる(特別表示態様で表示する)対応表示演出を実行可能に構成されている。通常表示態様は、対応表示演出が実行されていないときの表示態様(通常時の表示態様)である。示唆演出としての対応表示演出では、対応表示を特別表示態様へ変化させることにより、当該対応表示演出の対象となる可変表示である当該対応表示に対応する可変表示に基づいて有利状態に制御されることが示唆される。以下、対応表示演出による対応表示の変化を「対応表示変化」と称する。対応表示演出では、1回又は複数回の対応表示変化が実行されることにより、対応表示の表示態様が段階的に変化し、最終的な表示態様としての最終表示態様へ変化する。
対応表示演出には、保留表示演出と、アクティブ表示演出と、が含まれている。保留表示演出では、第1保留表示エリア07AKB1における第1保留表示のうち少なくとも1つを、或いは、第2保留表示エリア07AKB2における第2保留表示のうち少なくとも1つを、特別表示態様へ変化させることにより、当該保留表示演出の対象となる可変表示である、当該特別表示態様へ変化した保留表示に対応する可変表示に基づいて有利状態に制御されることが示唆される。保留表示演出は、先読予告演出として実行されればよい。以下、保留表示演出による保留表示の表示態様の変化を「保留表示変化」と称する。保留表示変化は、対応表示変化に含まれている。アクティブ表示演出では、アクティブ表示エリア07AKA1におけるアクティブ表示を特別表示態様へ変化させることにより、当該アクティブ表示演出の対象となる可変表示である、当該アクティブ表示に対応する可変表示に基づいて有利状態に制御されることが示唆される。アクティブ表示演出は、当該予告演出として実行されればよい。以下、アクティブ表示演出によるアクティブ表示の表示態様の変化を「アクティブ表示変化」と称する。アクティブ表示変化は、対応表示変化に含まれている。
対応表示演出、入賞時フラッシュ演出、背景変化演出は、共通の可変表示を対象として、並行して実行可能に構成されている。すなわち、始動入賞の発生により可変表示の始動条件が成立したことに基づいて、当該可変表示を対象として、対応表示演出、入賞時フラッシュ演出、及び背景変化演出を並行して実行可能に構成されている。なお、画像表示装置5を用いる演出であり、対応表示演出と共通の可変表示を対象として実行可能な演出として、背景変化演出に代えて、或いは、背景変化演出とともに、所定のゾーン画像(例えば「チャンスゾーン」というメッセージを表す演出画像)を画像表示装置5の画面上に表示するゾーン演出を実行可能に構成してもよい。ゾーン演出では、始動入賞の発生により当該ゾーン演出の対象となる可変表示の始動条件が成立したことに基づいて、ゾーン画像を表示することにより、当該可変表示に基づいて有利状態に制御されることが示唆されればよい。
なお、本実施の形態では、示唆演出として対応表示演出を実行するものとして説明するが、これは一例に過ぎず、示唆演出は、任意の演出であってよい。例えば、示唆演出として、ストーリー演出などの任意の先読み予告演出を実行してもよい。ストーリー演出では、始動入賞の発生により当該ストーリー演出の対象となる可変表示の始動条件が成立したことに基づいて、画像表示装置5の画面上において、所定のストーリー(例えば主人公キャラクタが敵キャラクタと戦闘するストーリー)が展開する様子を表すアニメーションを表示することにより、当該可変表示に基づいて有利状態に制御されることが示唆されればよい。或いは、示唆演出として、例えばカットイン演出といった任意の当該予告演出を実行してもよい。カットイン演出では、当該カットイン演出の対象となる可変表示が開始されたことに基づいて、画像表示装置5の画面上において、所定のカットイン画像を表示することにより、当該可変表示に基づいて有利状態に制御されることが示唆されればよい。
図8−3(A)〜図8−3(F)は、特徴部007AKに関し、保留表示やアクティブ表示といった対応表示に使用可能な演出画像を示している。図8−3(A)に示す演出画像07AKE1は、丸型で白色の演出画像である。以下、対応表示として演出画像07AKE1を表示する表示態様を「白」と称する。図8−3(B)に示す演出画像07AKE2は、丸型で青色の演出画像である。以下、対応表示として演出画像07AKE2を表示する表示態様を「青」と称する。図8−3(C)に示す演出画像07AKE3は、丸型で緑色の演出画像である。以下、対応表示として演出画像07AKE3を表示する表示態様を「緑」と称する。図8−3(D)に示す演出画像07AKE4は、丸型で赤色の演出画像である。以下、対応表示として演出画像07AKE4を表示する表示態様を「赤」と称する。図8−3(E)に示す演出画像07AKE5は、所定の第1特別キャラクタを表す、丸型で白色の演出画像である。以下、対応表示として演出画像07AKE5を表示する表示態様を「白キャラ」と称する。図8−3(F)に示す演出画像07AKE6は、所定の第2特別キャラクタを表す、丸型で赤色の演出画像である。以下、対応表示として演出画像07AKE6を表示する表示態様を「赤キャラ」と称する。また、以下、第1特別キャラクタと第2特別キャラクタとを総称して「特別キャラクタ」と称する。
「白」は、通常表示態様(対応表示演出が実行されていないときの表示態様)であり、「青」、「緑」、「赤」、「白キャラ」、「赤キャラ」は、通常表示態様とは異なる特別表示態様である。以下、「青」、「緑」、「赤」といった、白色とは異なる色(「白」とは異なる色)の演出画像を対応表示として表示する表示態様を総称して色表示態様と称する。また、以下、「白キャラ」、「赤キャラ」といった、特別キャラクタ(第1特別キャラクタ、第2特別キャラクタ)を表す演出画像を対応表示として表示する表示態様をキャラ表示態様と称する。
特徴部007AKでは、対応表示演出として、第1種別の示唆演出としての色対応表示演出と、第2種別の示唆演出としてのキャラ対応表示演出と、を実行可能に構成されている。色対応表示演出は、対応表示を、「青」、「緑」、「赤」といった色表示態様の何れかへ変化させる対応表示演出である。キャラ対応表示演出は、対応表示を、「白キャラ」、「赤キャラ」といったキャラ表示態様の何れかへ変化させる対応表示演出である。具体的に、本実施の形態では、色対応表示演出として、色保留表示演出と、色アクティブ表示演出と、を実行可能に構成されている。色保留表示演出は、保留表示を色表示態様の何れかへ変化させる保留表示演出である。色アクティブ表示演出は、アクティブ表示を色表示態様の何れかへ変化させるアクティブ表示演出である。また、本実施の形態では、キャラ対応表示演出として、キャラ保留表示演出を実行可能に構成されている。キャラ保留表示演出は、保留表示をキャラ表示態様の何れかへ変化させる保留表示演出である。
以下、保留表示を「白キャラ」へ変化させるキャラ保留表示演出を「白キャラ保留表示演出」と称し、保留表示を「赤キャラ」へ変化させるキャラ保留表示演出を「赤キャラ保留表示演出」と称する。白キャラ保留表示演出と赤キャラ保留表示演出とを特に区別しない場合には、単に「キャラ保留表示演出」と称する。第1表示態様の示唆演出としての赤キャラ保留表示演出は、対応表示として白色とは異なる色の演出画像を表示する点において、第1種別の示唆演出としての色対応表示演出と共通している。これに対し、第2表示態様の示唆演出としての白キャラ保留表示演出は、対応表示として白色の演出画像を表示する点において、色対応表示演出と相違している。すなわち、赤キャラ保留表示演出は、白色とは異なる色といった、色対応表示演出と共通の特定表示要素を用いる演出であり、白キャラ保留表示演出は、当該特定表示要素を用いない演出である。
なお、本実施の形態では、赤キャラ保留表示演出といった第1表示態様の示唆演出と、色対応表示演出といった第1種別の示唆演出と、が共通して用いる特定表示要素が、演出画像の色であるものとして説明するが、これは一例に過ぎず、特定表示要素は、例えば演出画像の形状や、演出画像の模様(例えば桜柄、縞柄など)、演出画像が表すキャラクタの種類といった任意の表示要素であってよい。
本実施の形態では、アクティブ表示をキャラ表示態様の何れかへ変化させるアクティブ表示演出は実行されないように構成されている。すなわち、本実施の形態では、色表示態様が、保留表示演出(色保留表示演出)とアクティブ表示演出(色アクティブ表示演出)との何れによっても変化可能な表示態様(保留表示演出とアクティブ表示演出とで共通の表示対応)として設定されているのに対し、キャラ表示態様は、保留表示演出(キャラ保留表示演出)により変化可能である一方、アクティブ表示演出によっては変化しない表示態様(保留表示演出に固有の表示態様)として設定されている。
一の可変表示を対象として色対応表示演出が実行される場合には、当該一の可変表示を対象としてキャラ対応表示演出と色対応表示演出との両方が実行される場合と、当該一の可変表示を対象としてキャラ対応表示演出が実行されることなく色対応表示演出が実行される場合と、が含まれている。一の可変表示を対象としてキャラ対応表示演出と色対応表示演出との両方が実行される場合には、当該一の可変表示を対象として、キャラ対応表示演出としてのキャラ保留表示演出が実行されることにより当該一の可変表示に対応する保留表示がキャラ表示態様へ変化した後、当該一の可変表示を対象として、色対応表示演出としての色アクティブ表示演出が実行されることにより当該一の可変表示に対応するアクティブ表示がキャラ表示態様から最終表示態様としての色表示態様へ変化する。一の可変表示を対象としてキャラ対応表示演出が実行されることなく色対応表示演出が実行される場合には、当該一の可変表示を対象として色保留表示演出と色アクティブ表示演出との両方が実行される場合と、当該一の可変表示を対象として色保留表示演出と色アクティブ表示演出との一方のみが実行される場合と、が含まれている。一の可変表示を対象として色保留表示演出と色アクティブ表示演出との両方が実行される場合には、当該一の可変表示を対象として色保留表示演出が実行されることにより当該一の可変表示に対応する保留表示が最終表示態様とは異なる色表示態様へ変化した後、当該一の可変表示を対象として色アクティブ表示演出が実行されることにより当該一の可変表示に対応するアクティブ表示が最終表示態様となる色表示態様へ変化する。一の可変表示を対象として色保留表示演出と色アクティブ表示演出との一方のみが実行される場合には、当該一の可変表示を対象として色保留表示演出が実行されることにより当該一の可変表示に対応する保留表示が最終表示態様となる色表示態様へ変化し、当該一の可変表示を対象として色アクティブ表示演出が実行されない場合と、当該一の可変表示を対象として色保留表示演出が実行されることなく、当該一の可変表示を対象として色アクティブ表示演出が実行されることにより当該一の可変表示に対応するアクティブ表示が最終表示態様となる色表示態様へ変化する場合と、が含まれている。
本実施の形態では、アクティブ表示演出として、アクティブ表示を、「白キャラ」、「赤キャラ」といったキャラ表示態様から、通常表示態様としての「白」へ変化させる白アクティブ表示演出を実行可能に構成されている。一の可変表示を対象としてキャラ対応表示演出が実行される場合には、当該一の可変表示を対象としてキャラ対応表示演出と色対応表示演出とが実行される場合と、当該一の可変表示を対象としてキャラ対応表示演出と白アクティブ表示演出とが実行される場合と、が含まれている。一の可変表示を対象としてキャラ対応表示演出と色対応表示演出とが実行される場合には、当該一の可変表示を対象として、キャラ対応表示演出としてのキャラ保留表示演出が実行されることにより当該一の可変表示に対応する保留表示がキャラ表示態様へ変化した後、当該一の可変表示を対象として、色対応表示演出としての色アクティブ表示演出が実行されることにより当該一の可変表示に対応するアクティブ表示がキャラ表示態様から最終表示態様としての色表示態様へ変化する。一の可変表示を対象としてキャラ対応表示演出と白アクティブ表示演出とが実行される場合には、当該一の可変表示を対象として、キャラ対応表示演出としてのキャラ保留表示演出が実行されることにより当該一の可変表示に対応する保留表示がキャラ表示態様へ変化した後、当該一の可変表示を対象として白アクティブ表示演出が実行されることにより当該一の可変表示に対応するアクティブ表示がキャラ表示態様から最終表示態様としての「白」へ変化する。
色対応表示演出が実行され、対応表示が「青」、「緑」、「赤」といった色表示態様の何れかに変化した場合の方が、色対応表示演出が実行されず、対応表示が「白」で表示されている場合よりも当り期待度が高い(有利状態に制御される割合が高い)。また、色対応表示演出が実行され、対応表示が色表示態様の何れかに変化した場合、「青」<「緑」<「赤」の順に当り期待度が高い。すなわち、「白」<「青」<「緑」<「赤」の順に当り期待度が高い。このように、特徴部007AKでは、対応表示演出を、例えば、「青」といった、第1態様となる態様と、「緑」、「赤」といった、有利状態に制御される割合(当り期待度)が当該第1態様よりも高い第2態様となる態様と、を含む複数種類の態様の何れかにて実行可能に構成されている。このような構成によれば、遊技者に、対応表示演出が実行されるか否かに注目させ、遊技興趣を向上させることができるとともに、対応表示演出が実行される場合に、遊技者に、対応表示演出が複数種類の態様のうち何れにて実行されるかに注目させ、遊技興趣を向上させることができる。
特徴部007AKでは、キャラ保留表示演出が実行されて保留表示がキャラ表示態様へ変化した場合に、当該キャラ保留表示演出の対象となる可変表示である当該保留表示に対応する可変表示の実行中に、画像表示装置5の画面上において、キャラ表示態様の保留表示が表す特別キャラクタが踊る様子を表すアニメーションを表示する特別キャラクタ演出を実行可能に構成されている。特別キャラクタ演出は、キャラ表示態様の保留表示に対応する演出である。キャラ保留表示演出では、保留表示をキャラ表示態様へ変化させることにより、当該保留表示に対応する可変表示に基づいて有利状態に制御されることと、当該可変表示の実行中に特別キャラクタ演出が実行されることと、が示唆される。白キャラ保留表示演出が実行されて保留表示が第1特別キャラクタを表す「白キャラ」に変化した場合、当該保留表示に対応する特別キャラクタ演出として、画像表示装置5の画面上において、第1特別キャラクタが踊る様子を表すアニメーションが表示される第1特別キャラクタ演出が実行される。第1特別キャラクタ演出は、「白キャラ」の保留表示に対応する演出である。赤キャラ保留表示演出が実行されて保留表示が第2特別キャラクタを表す「赤キャラ」に変化した場合、当該保留表示に対応する特別キャラクタ演出として、画像表示装置5の画面上において、第2特別キャラクタが踊る様子を表すアニメーションが表示される第2特別キャラクタ演出が実行される。第2特別キャラクタ演出は、「赤キャラ」の保留表示に対応する演出である。以下、第1特別キャラクタ演出と第2特別キャラクタ演出とを特に区別しない場合、単に「特別キャラクタ演出」と称する。
特徴部007AKでは、キャラ保留表示演出が実行されて保留表示がキャラ表示態様に変化したときに、当該保留表示に対応する可変表示の実行中に特別キャラクタ演出が実行される場合と、当該可変表示の実行中に特別キャラクタ演出が実行されない場合(いわゆるガセとなる場合)と、があるように構成されている。保留表示がキャラ表示態様に変化したときに当該保留表示に対応する可変表示の実行中に特別キャラクタ演出が実行された場合の方が、当該可変表示の実行中に特別キャラクタ演出が実行されない場合よりも当り期待度が高い。また、赤キャラ保留表示演出が実行されて保留表示が「赤キャラ」に変化した場合の方が、白キャラ保留表示演出が実行されて保留表示が「白キャラ」に変化した場合よりも、当該保留表示に対応する可変表示の実行中に特別キャラクタ演出が実行される割合が高い。このような構成によれば、遊技者に、キャラ保留表示演出が実行されるか否かに注目させ、遊技興趣を向上させることができるとともに、キャラ保留表示演出が実行される場合に、遊技者に、白キャラ保留表示演出と赤キャラ保留表示演出との何れがキャラ保留表示演出として実行されるかに注目させ、遊技興趣を向上させることができる。
上述したように、特徴部007AKでは、第1始動入賞口ランプ9Aを用いた対応表示ランプ演出を実行可能に構成されている。対応表示ランプ演出では、対応表示演出が実行されて対応表示が特別表示態様へ変化したことに基づいて、第1始動入賞口ランプ9Aを、当該特別表示態様に応じた発光態様にて発光させる。具体的に、対応表示演出により対応表示が「青」へ変化した場合、対応表示ランプ演出では、第1始動入賞口ランプ9Aを青色で点灯させる。対応表示演出により対応表示が「緑」へ変化した場合、対応表示ランプ演出では、第1始動入賞口ランプ9Aを緑色で点灯させる。対応表示演出により対応表示が「赤」へ変化した場合、対応表示ランプ演出では、第1始動入賞口ランプ9Aを赤色で点灯させる。対応表示演出により対応表示が「白キャラ」へ変化した場合、対応表示ランプ演出では、第1始動入賞口ランプ9Aを白色で点滅させる(白色での点灯と消灯とを繰り返させる)。対応表示演出により対応表示が「赤キャラ」へ変化した場合、対応表示ランプ演出では、第1始動入賞口ランプ9Aを赤色で点滅させる(赤色での点灯と消灯とを繰り返させる)。対応表示ランプ演出は、先読み予告演出として実行されればよい。本実施の形態において、対応表示ランプ演出は、当該対応表示ランプ演出の対象となる可変表示に対応する対応表示が特別表示態様へ変化したことに基づいて開始され、当該可変表示が終了したことに基づいて終了する。
対応表示ランプ演出と共通の遊技効果ランプ9(第1始動入賞口ランプ9A)を用いて実行される入賞時フラッシュ演出は、入賞時フラッシュ演出と同様に対応表示演出と共通の可変表示を対象として実行可能な背景変化演出よりも遊技者によって対応表示演出と関連付けて認識されやすく、背景変化演出よりも対応表示演出との関連性が高い演出となっている。
対応表示演出は、始動入賞の発生により当該対応表示演出の対象となる可変表示の始動条件が成立してから、当該可変表示が終了するまでの特定期間において実行可能である。以下、図8−4(A)に示す具体例を用いて、特定期間について説明する。図8−4(A)は、合計保留記憶数が「3」である状態において可変表示(「当該変動」)が実行されているときに始動入賞が発生したことに基づいて、当該始動入賞に基づく可変表示であり、対応表示演出の対象となる可変表示である「ターゲット変動」の始動条件が成立する場合の例を示している。図8−4(A)に示す例では、「当該変動」の実行中に始動入賞が発生したことに基づいて「ターゲット変動」の始動条件が成立し、「当該変動」が終了した後に当該始動入賞発生時に記憶されていた保留情報に対応する可変表示である「保留1個目変動」、「保留2個目変動」、「保留3個目変動」が実行され、「保留3個目変動」が終了した後に「ターゲット変動」が開始される。図8−4(A)に示す例において、対応表示演出が実行される特定期間は、「当該変動」の実行中に始動入賞の発生に基づいて「ターゲット変動」の始動条件が成立したときに開始され、「ターゲット変動」が終了したときに終了する。
特定期間には、始動入賞の発生により対応表示演出の対象となる可変表示の始動条件が成立してから、当該可変表示が開始されるまでの期間である第1特定期間と、当該可変表示が開始されてから、当該可変表示が終了するまでの期間である第2特定期間と、が含まれている。第2特定期間は、第1特定期間よりも後の期間である。図8−4(A)に示す例では、「当該変動」の実行中に始動入賞の発生に基づいて「ターゲット変動」の始動条件が成立してから、「当該変動」、「保留1個目変動」、「保留2個目変動」、「保留3個目変動」の終了後に「ターゲット変動」が開始されるまでの期間が第1特定期間となり、「ターゲット変動」が開始されてから、「ターゲット変動」が終了するまでの期間が第2特定期間となる。
対応表示演出は、少なくとも第1特定期間において対応表示演出を実行する第1パターンと、第1特定期間において対応表示演出を実行することなく第2特定期間において対応表示演出を実行する第2パターンと、の何れかの実行パターンにて実行可能である。第1パターンには、第1特定期間において対応表示演出を実行するとともに第2特定期間においても対応表示演出を実行する実行パターンと、第1特定期間において対応表示演出を実行する一方で第2特定期間において対応表示演出を実行しない実行パターンと、が含まれている。
第1特定期間では、対応表示演出の対象となる可変表示に対応する対応表示は保留表示として表示され、対応表示演出として保留表示演出が実行される。第2特定期間では、対応表示演出の対象となる可変表示に対応する対応表示はアクティブ表示として表示され、対応表示演出としてアクティブ表示演出が実行される。
対応表示演出としての保留表示演出では、第1特定期間内の予め設定された複数のタイミングのうち1又は複数のタイミングにおいて保留表示変化が実行され、当該保留表示演出の対象となる可変表示に対応する保留表示が特別表示態様へ変化する。具体的に、本実施の形態では、第1特定期間内における保留表示変化を実行可能なタイミングとして、保留表示がアクティブ表示にシフトされるタイミング(第1保留表示エリア07AKB1又は第2保留表示エリア07AKB2にて消去された保留表示に対応するアクティブ表示がアクティブ表示エリア07AKA1にて表示されるタイミング)、保留表示が1個目の保留表示として表示されるタイミング(第1保留表示エリア07AKB1又は第2保留表示エリア07AKB2の保留番号「1」に対応する表示部位にて表示されるタイミング)、保留表示が2個目の保留表示として表示されるタイミング(第1保留表示エリア07AKB1又は第2保留表示エリア07AKB2の保留番号「2」に対応する表示部位にて表示されるタイミング)、保留表示が3個目の保留表示として表示されるタイミング(第1保留表示エリア07AKB1又は第2保留表示エリア07AKB2の保留番号「3」に対応する表示部位にて表示されるタイミング)の4つのタイミングが予め設定されている。
対応表示演出としてのアクティブ表示演出では、第2特定期間内の予め設定された複数のタイミングのうち1又は複数のタイミングにおいてアクティブ表示変化が実行され、当該アクティブ表示演出の対象となる可変表示に対応するアクティブ表示が特別表示態様へ変化する。具体的に、本実施の形態では、第2特定期間内におけるアクティブ表示変化を実行可能なタイミングとして、図8−4(B)に示すタイミング07AKT1〜07AKT5の5つのタイミングが予め設定されている。以下、図8−4(B)及び図8−5を参照して、タイミング07AKT1〜07AKT5について詳しく説明する。
図8−5は、特徴部007AKに関し、変動パターンの構成例を示している。図8−5に示す複数の変動パターンは、特図変動時間や飾り図柄の可変表示態様が互いに異なる。特図変動時間は、第1特図ゲームや第2特図ゲームなどの特図ゲームにおいて、特別図柄の可変表示が開始されてから確定特別図柄が停止表示(導出)されるまでの所要時間である。なお、図8−5に示す変動パターンに加えて、例えば、擬似連演出を1回又は複数回実行する変動パターンといった、図8−5には示されていない変動パターンを設けてもよい。
図8−5に示す複数の変動パターンには、飾り図柄の可変表示中に可変表示の態様がリーチ態様とならず、リーチが成立しない変動パターンである変動パターンPA1−1〜PA1−3、PB1−1、PB1−2と、飾り図柄の可変表示中に可変表示の態様がリーチ態様となり、リーチが成立する変動パターンである変動パターンPA2−1、PA2−2、PA3−1、PA3−2と、が含まれている。
飾り図柄の可変表示中に可変表示の態様がリーチ態様となる変動パターンPA2−1、PA2−2、PA3−1、PA3−2では、可変表示が開始されたことに基づいて「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄の可変表示が開始された後、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて飾り図柄が停止表示とは異なる態様で仮停止表示され、その後、「右」の飾り図柄表示エリア5Rにて、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて仮停止表示されている飾り図柄と同一の飾り図柄が仮停止表示されることにより、飾り図柄の可変表示がリーチ態様となり、リーチが成立する。
飾り図柄の可変表示中に可変表示の態様がリーチ態様となる変動パターンPA2−1、PA2−2、PA3−1、PA3−2では、可変表示がリーチ態様となったことに基づいてリーチ演出が実行される。本実施の形態では、リーチ演出として、ノーマルリーチ演出(ノーマルリーチ)と、ノーマルリーチ演出よりも当り期待度が高いスーパーリーチ演出(スーパーリーチ)と、を実行可能に構成されている。可変表示中にスーパーリーチ演出が実行される場合、ノーマルリーチ演出が実行された後にスーパーリーチ演出が実行される(ノーマルリーチからスーパーリーチへ発展する)。具体的に、飾り図柄の可変表示中に可変表示の態様がリーチ態様となる変動パターンPA2−1、PA2−2、PA3−1、PA3−2には、可変表示の態様がリーチ態様となったことに基づいてノーマルリーチ演出が実行される変動パターンPA2−1、PA3−1と、可変表示の態様がリーチ態様となったことに基づいて、ノーマルリーチ演出が実行された後にスーパーリーチ演出が実行される変動パターンPA2−2、PA3−2と、が含まれている。
ノーマルリーチ演出では、画像表示装置5の画面上に、「リーチ!」というメッセージを示す演出画像が表示される。スーパーリーチ演出では、バトル演出が実行された後に、勝敗演出が実行される。バトル演出では、画像表示装置5の画面上において、所定の主人公キャラクタと所定の敵キャラクタとが戦闘を行う様子を表すアニメーションが表示される。報知演出としての勝敗演出では、画像表示装置5の画面上において、主人公キャラクタが敵キャラクタに勝利する様子と敗北する様子との何れかを表すアニメーションが表示されることにより、有利状態に制御されるか否かが報知される。具体的に、スーパーリーチ演出では、勝敗演出として、勝利演出と、敗北演出と、の何れかが実行される。勝利演出では、画像表示装置5の画面上において、主人公キャラクタが敵キャラクタに勝利する様子を表すアニメーションが表示されることにより、有利状態に制御されることが報知される。敗北演出では、画像表示装置5の画面上において、主人公キャラクタが敵キャラクタに敗北する様子を表すアニメーションが表示されることにより、有利状態に制御されないことが報知される。
ノーマルリーチ演出が実行される変動パターンPA2−1、PA3−1のうち、変動パターンPA2−1では、可変表示の表示結果が「ハズレ」となり、有利状態に制御されない一方、変動パターンPA3−1では、可変表示の表示結果が「大当り」や「小当り」といった「当り」となり、有利状態に制御される。スーパーリーチ演出が実行される変動パターンPA2−2、PA3−2のうち、変動パターンPA2−2では、可変表示の表示結果が「ハズレ」となり、有利状態に制御されない一方、変動パターンPA3−2では、可変表示の表示結果が「当り」となり、有利状態に制御される。変動パターンPA2−2では、スーパーリーチ演出において、勝敗演出として敗北演出が実行され、有利状態に制御されないことが報知される。変動パターンPA3−2では、スーパーリーチ演出において、勝敗演出として勝利演出が実行され、有利状態に制御されることが報知される。
特別図柄プロセス処理のステップS111にて実行される変動パターン設定処理では、例えば当り期待度に応じた割合で、図8−5に示す複数種類の変動パターンのうち何れかが使用パターンとして決定されればよい。例えば、可変表示結果が「当り」である場合には、可変表示結果が「ハズレ」である場合よりも高い割合でスーパーリーチ演出を実行する変動パターンに決定すればよい。
図8−4(B)に戻り、第2特定期間中のアクティブ表示変化を実行可能なタイミングとして予め設定されているタイミング07AKT1〜07AKT5のうち、タイミング07AKT1は、可変表示の態様がリーチ態様となる変動パターンにおいて、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄の可変表示(「全図柄変動」)が実行されている期間内の所定のタイミングである。タイミング07AKT2は、可変表示の態様がリーチ態様となる変動パターンにおいて、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて飾り図柄が仮停止表示(「左図柄仮停止」)されるタイミングである。タイミング07AKT3は、可変表示の態様がリーチ態様となる変動パターンにおいて、「右」の飾り図柄表示エリア5Rにて、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて仮停止されている飾り図柄と同一の飾り図柄が仮停止表示(「右図柄仮停止」)され、可変表示の態様がリーチ態様となり、リーチが成立するタイミングである。タイミング07AKT4は、スーパーリーチ演出が実行される変動パターンにおいて、ノーマルリーチ演出が終了してスーパーリーチ演出が開始されるタイミング(ノーマルリーチからスーパーリーチへ発展するタイミング)である。タイミング07AKT5は、スーパーリーチ演出が実行される変動パターンにおいて勝敗演出が実行(開始)されるタイミングの直前のタイミングである。特別タイミングとしてのタイミング07AKT5と、特定タイミングとしての勝敗演出(報知演出)が実行されるタイミングと、の時間差は極めて小さく(例えば0.1秒など)、これらのタイミングは、遊技者によって同一のタイミングとして認識される。すなわち、タイミング07AKT5は、勝敗演出が実行されるタイミングと略同一のタイミング(実質同一のタイミング)である。
なお、本実施の形態では、特別タイミングが、特定タイミングとしての勝敗演出が実行されるタイミングと略同一のタイミングであり、勝敗演出が実行される直前のタイミングであるタイミング07AKT5であるものとして説明するが、これは一例に過ぎず、特別タイミングは、勝敗演出が実行されるタイミングと略同一のタイミング(勝敗演出が実行されるタイミングとの時間差が極めて小さく、遊技者によって勝敗演出が実行されるタイミングと同一のタイミングと認識されるタイミング)であれば、勝敗演出が実行される直後のタイミングであってもよい。なお、特別タイミングは、特定タイミングと同一のタイミングであってもよい。
タイミング07AKT1〜07AKT5のうち、例えば、タイミング07AKT1〜07AKT3よりも後のタイミングであるタイミング07AKT4、07AKT5は、タイミング07AKT1〜07AKT3よりも可変表示の表示結果が停止表示されるタイミングに近い。また、タイミング07AKT4、07AKT5では、それぞれ、スーパーリーチへの発展の有無、勝敗演出の種類(勝利演出と敗北演出との何れが実行されるか)といった演出の分岐が発生し、可変表示の当り期待度が示唆される。このため、遊技者は、タイミング07AKT4、07AKT5にて実行される演出に、タイミング07AKT1〜07AKT3にて実行される演出よりも高い関心を抱き、注目している。すなわち、特徴部007AKでは、アクティブ表示演出を、例えば、タイミング07AKT1〜07AKT3といった第1タイミングと、タイミング07AKT4、07AKT5といった、当該第1タイミングよりも演出に対する遊技者の注目度(関心)が高い第2タイミングと、において実行可能に構成されている。
なお、本実施の形態では、特別図柄プロセス処理のステップS111にて実行される変動パターン設定処理において、図8−5に示す複数種類の変動パターンのうち何れが使用パターンとして決定された場合でも、図8−4(B)に示すタイミング07AKT1〜07AKT5にてアクティブ表示変化を実行可能に構成されている。例えば、変動パターン設定処理において、可変表示の態様がリーチ態様とならない変動パターンや、スーパーリーチ演出が実行されない変動パターンが使用パターンとして決定された場合でも、タイミング07AKT1〜07AKT5にてアクティブ表示を実行できる。
特徴部007AKでは、演出モードとして、通常モード、色表示期待度アップモード、色表示プレミアモード、チャンス演出アップモードの4種類の演出モードが予め用意されており、遊技中に、パチンコ遊技機1を、これらの演出モードのうち何れかに制御可能に構成されている。なお、これらの演出モードとは異なる演出モードを1又は複数設けてもよい。
本実施の形態では、何れの演出モードに制御されているかに応じて、色対応表示演出が実行された場合の当り期待度、すなわち、当該色対応表示演出に基づいて大当り遊技状態や小当り遊技状態といった有利状態に制御される割合が異なるように構成されている。具体的に、第1演出状態としての通常モードに制御されている状態において色対応表示演出が実行された場合よりも、第2演出状態としての色表示期待度アップモードに制御されている状態において色対応表示演出が実行された場合の方が、色対応表示演出の対象となる可変表示(色対応表示演出により色表示態様へ変化した対応表示に対応する可変表示)に基づいて有利状態に制御される割合が高い(当り期待度が高い)。また、色表示期待度アップモードに制御されている状態において色対応表示演出が実行された場合よりも、第3演出状態としての色表示プレミアモードに制御されている状態において色対応表示演出が実行された場合の方が、色対応表示演出の対象となる可変表示に基づいて有利状態に制御される割合が高い。具体的に、本実施の形態では、色表示プレミアモードに制御されているときに有利状態に制御される場合には色対応表示演出を実行可能である一方、色表示プレミアモードに制御されているときに有利状態に制御されない場合には色対応表示演出が実行されない。換言すれば、色表示プレミアモードに制御されている状態において色対応表示演出が実行された場合、当該色対応表示演出の対象となる可変表示に基づいて必ず有利状態に制御される。すなわち、色表示プレミアモードに制御されているときに色対応表示演出が実行されることにより、当該色対応表示演出の対象となる可変表示に基づいて有利状態に制御されることが確定的に報知される。通常モードに制御されている状態において色対応表示演出が実行された場合と、チャンス演出アップモードに制御されている状態において色対応表示演出が実行された場合と、で色対応表示演出の対象となる可変表示に基づいて有利状態に制御される割合は互いに同一である。このように、本実施の形態では、色対応表示演出が実行された場合の当り期待度が、通常モード又はチャンス演出アップモード<色表示期待度アップモード<色表示プレミアモードの順に高くなるように構成されている。
特徴部007AKでは、色表示プレミアモードに制御されているときに色対応表示演出が実行される場合、当該色対応表示演出が開始されてから終了するまでの期間に、上述したプレミア演出を実行可能に構成されている。特殊演出としてのプレミア演出では、色表示プレミアモードに制御されているときに色対応表示演出が実行されたことに基づいて、ハンドルランプ9Bを赤色で点滅させる(赤色での点灯と消灯とを繰り返させる)とともに、スピーカ8L、8Rから所定の効果音であるプレミア演出音を出力することにより、当該プレミア演出の対象となる可変表示である当該色対応表示演出の対象となる可変表示に基づいて有利状態に制御されることが確定的に報知される。このような構成によれば、色表示プレミアモードにおいて色対応表示演出が実行されるときの特別感を高めて遊技興趣を向上させることができる。
本実施の形態では、色表示プレミアモードに制御されているときに色対応表示演出が実行される場合、当該色対応表示演出において最初の対応表示変化が実行されたことに基づいてプレミア演出が開始され、当該色対応表示演出の対象となる可変表示が終了することに基づいて当該プレミア演出が終了する。なお、これは一例に過ぎず、プレミア演出の実行期間は、色対応表示演出が開始されてから終了するまでの期間と少なくとも一部が重複する任意の期間であってよい。例えば、色表示プレミアモードに制御されているときに色対応表示演出が実行される場合、当該色対応表示演出における最初の対応表示変化が実行されたことに基づいてプレミア演出が開始され、当該色対応表示演出において対応表示変化が実行されて対応表示が最終表示態様(最終的な表示態様)へ変化したことに基づいて当該プレミア演出が終了するように構成してもよい。或いは、色表示プレミアモードに制御されているときに色対応表示演出が実行される場合、始動入賞の発生により当該色対応表示演出の対象となる可変表示の始動条件が成立したことに基づいて、当該色対応表示演出が開始される前に、プレミア演出が開始され、当該色対応表示演出において対応表示変化が実行されて対応表示が最終表示態様へ変化したことに基づいて当該プレミア演出が終了するように構成してもよい。或いは、色表示プレミアモードに制御されているときに色対応表示演出が実行される場合、当該色対応表示演出における最初の対応表示変化が実行されたことに基づいてプレミア演出が開始され、当該色対応表示演出の対象となる可変表示が終了し、当該色対応表示演出が終了した後、所定の時間(例えば3秒)が経過したことに基づいて当該プレミア演出が終了するように構成してもよい。
なお、本実施の形態では、特殊演出としてプレミア演出が実行されるものとして説明するが、これは一例に過ぎず、特殊演出は、任意の演出であってよい。例えば、打球操作ハンドル30に、打球操作ハンドル30に設けられた吐出口から空気を吐出する送風装置と、打球操作ハンドル30を振動させるバイブレータと、が内蔵されるように構成し、特殊演出として、当該送風装置及びバイブレータを用いるスペシャル演出を実行可能に構成してもよい。スペシャル演出では、色表示プレミアモードに制御されているときに色対応表示演出が実行されたことに基づいて、送風装置を用いて吐出口から空気を吐出して打球操作ハンドル30を握っている遊技者の掌に空気を吹きかけ、バイブレータを用いて打球操作ハンドル30を振動させて打球操作ハンドル30を握っている遊技者の掌に振動を伝達し、スピーカ8L、8Rから所定の効果音であるスペシャル演出音を出力することにより、当該スペシャル演出の対象となる可変表示である当該色対応表示演出の対象となる可変表示に基づいて有利状態に制御されることが確定的に報知されればよい。
なお、有利状態として、遊技者にとっての有利度が互いに異なる複数種類の有利状態を予め用意し、色表示プレミアモードに制御されているときに色対応表示演出が実行され、当該色対応表示演出の対象となる可変表示に基づいて遊技者にとっての有利度が高い有利状態に制御される場合には、プレミア演出やスペシャル演出といった特殊演出を実行する一方、色表示プレミアモードに制御されているときに色対応表示演出が実行され、当該色対応表示演出の対象となる可変表示に基づいて遊技者にとっての有利度が低い有利状態に制御される場合には、特殊演出を実行しないように構成してもよい。このような構成によれば、色表示プレミアモードに制御されている状態において色対応表示演出が実行されたときに特殊演出が実行された場合、遊技者にとっての有利度が高い有利状態に制御されることが確定的に報知される。このような構成によれば、色表示プレミアモードにおいて色対応表示演出が実行されるときの特別感を高めて遊技興趣を向上させることができる。
例えば、有利状態が、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」や、ラウンド数が第1所定数(例えば5回)の大当り遊技状態といった第1有利状態と、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」や、ラウンド数が当該第1所定数よりも多い第2所定数(例えば15回)の大当り遊技状態といった、当該第1有利状態よりも遊技者にとって有利な第2有利状態と、を含むように構成してもよい。この場合において、色表示プレミアモードに制御されているときに色対応表示演出が実行され、当該色対応表示演出の対象となる可変表示に基づいて第2有利状態に制御される場合には、プレミア演出やスペシャル演出といった特殊演出を実行する一方、色表示プレミアモードに制御されているときに色対応表示演出が実行され、当該色対応表示演出の対象となる可変表示に基づいて第1有利状態に制御される場合には、特殊演出を実行しないように構成してもよい。
特徴部007AKでは、チャンス演出を実行可能に構成されている。チャンス演出では、当該チャンス演出の対象となる可変表示が実行されている期間に、画像表示装置5の画面上において、所定のチャンスキャラクタが踊る様子を表すアニメーションを表示することにより、当該可変表示に基づいて有利状態に制御されることが示唆される。可変表示中にチャンス演出が実行された場合の方が、可変表示中にチャンス演出が実行されない場合よりも、当該可変表示に基づいて有利状態に制御される割合が高い。このような構成によれば、遊技者に、チャンス演出が実行されるか否かに注目させ、遊技興趣を向上させることができる。チャンス演出は、実行中の可変表示における当り期待度を予告する当該予告演出として実行されればよい。チャンス演出アップモードに制御されているときに可変表示が実行された場合の方が、通常モード、色表示期待度アップモード、色表示プレミアモードといった、チャンス演出アップモードとは異なる演出モードに制御されているときに可変表示が実行された場合よりも、当該可変表示中にチャンス演出が実行される割合が高い。
なお、通常モード、色表示期待度アップモード、色表示プレミアモード、チャンス演出アップモードの何れに制御されている場合でも、確変制御の実行有無(高確状態に制御されているか否か)が互いに同一であれば、有利状態に制御される確率(割合)は互いに同一である。例えば、通常状態(低確低ベース状態)に制御されている場合、通常モードに制御されているときと、色表示期待度アップモードに制御されているときと、色表示プレミアモードに制御されているときと、チャンス演出アップモードに制御されているときと、で有利状態に制御される確率は互いに同一である。
本実施の形態では、パチンコ遊技機1の電源が投入されたことに基づいて、デフォルトとして通常モードに制御されるように構成されている。具体的に、パチンコ遊技機1の電源が投入されたことに基づいて、演出制御メイン処理のステップS71にて実行される初期化処理において、通常モードに制御する設定が行われる。通常モードに制御する設定では、後述する通常モードフラグがオン状態にセットされるとともに、何れも後述する色表示期待度アップモードフラグ、色表示プレミアモード、チャンス演出アップモードフラグがクリアされてオフ状態にセットされる。また、通常モードに制御する設定では、画像表示装置5の画面上に設けられた上述のモード表示領域07AKC1において、通常モードに制御されていることを報知するモード報知を開始する設定が行われればよい。なお、これは一例に過ぎず、パチンコ遊技機1の電源が投入されたことに基づいて、遊技者が遊技開始時の演出モードを選択可能に構成してもよい。
特徴部007AKでは、遊技者による操作に基づいて演出モードを切り替え可能に構成されている。具体的に、本実施の形態では、図8−6に示すように、遊技機用枠3の所定位置に、遊技者が操作可能な操作手段(遊技者による操作を検出可能な検出手段)としての十字キー33が設けられており、十字キー33に対する遊技者による操作に基づいて、切り替え後の演出モード(切り替え先の演出モード)を選択可能に構成されている。
より具体的に、本実施の形態では、遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置に、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)34が設けられており、十字キー33は、打球供給皿34に隣接して設けられている。十字キー33は、下方向に対応する下方向キー33A、左方向に対応する左方向キー33B、上方向に対応する上方向キー33C、右方向に対応する右方向キー33Dの4つの方向キーを備えており、遊技者は、これらの4つの方向キーの何れかに対して押下操作を行うことにより、上下左右の4方向のうち押下された方向キーに対応する方向を選択(指定)することができる。下方向キー33A、左方向キー33B、上方向キー33C、右方向キー33Dに対する押下操作は、遊技機用枠3における十字キー33の設置位置の本体内部などに設けられた十字キーセンサ(図示せず)によって検出され、十字キーセンサは、検出結果を示す操作検出信号を演出制御基板12(演出制御用CPU120)に伝送(出力)する。本実施の形態では、遊技者によって下方向キー33Aに対する押下操作であるモード切替操作が行われる毎に(十字キーセンサによって下方向キー33Aに対する押下操作が検出される毎に)、切り替え後の演出モードとして選択されている演出モードが、通常モード→色表示期待度アップモード→色表示プレミアモード→チャンス演出アップモードの順番で切り替わるように構成されている。なお、チャンス演出アップモードが選択されている状態で遊技者によって十字キー33に対してモード切替操作(下方向キー33Aに対する押下操作)が行われると、通常モードが選択されている状態に戻る。以下、選択される演出モードの切り替えについて、図8−7を参照して説明する。
図8−7(A)は、通常モードが選択されている状態を示しており、図8−7(B)は、色表示期待度アップモードが選択されている状態を示しており、図8−7(C)は、色表示プレミアモードが選択されている状態を示しており、図8−7(D)は、チャンス演出アップモードが選択されている状態を示している。本実施の形態では、画像表示装置5の画面上に設けられたモード表示領域07AKC1において、切り替え後の演出モードとして何れの演出モードが現在選択されているかを報知する選択モード報知を実行可能に構成されている。選択モード報知では、モード表示領域07AKC1において、枠画像を表示するとともに、当該枠画像内にて現在選択されている演出モードの報知が行われればよい。図8−7(A)に示す状態では、モード表示領域07AKC1において、通常モードが選択されていることを報知する選択モード報知が行われている。図8−7(B)に示す状態では、モード表示領域07AKC1において、色表示期待度アップモードが選択されていることを報知する選択モード報知が行われている。図8−7(C)に示す状態では、モード表示領域07AKC1において、色表示プレミアモードが選択されていることを報知する選択モード報知が行われている。図8−7(D)に示す状態では、モード表示領域07AKC1において、チャンス演出アップモードが選択されていることを報知する選択モード報知が行われている。
図8−7(A)に示す通常モードが選択されている状態において、十字キー33に対して遊技者によってモード切替操作が行われたこと(十字キーセンサによってモード切替操作が検出されたこと)に基づいて、図8−7(B)に示す色表示期待度アップモードが選択されている状態へ遷移する。図8−7(B)に示す色表示期待度アップモードが選択されている状態において、十字キー33に対して遊技者によってモード切替操作が行われたことに基づいて、図8−7(C)に示す色表示プレミアモードが選択されている状態へ遷移する。図8−7(C)に示す表示プレミアモードが選択されている状態において、十字キー33に対して遊技者によってモード切替操作が行われたことに基づいて、図8−7(D)に示すチャンス演出アップモードが選択されている状態へ遷移する。このように、十字キー33に対して遊技者によってモード切替操作が行われる毎に、図8−7(A)に示す通常モードが選択されている状態→図8−7(B)に示す色表示期待度アップモードが選択されている状態→図8−7(C)に示す色表示プレミアモードが選択されている状態→図8−7(D)に示すチャンス演出アップモードの順に切り替わる。図8−7(D)に示すチャンス演出アップモードが選択されている状態において、十字キー33に対して遊技者によってモード切替操作が行われたことに基づいて、図8−7(A)に示す通常モードが選択されている状態へ遷移する。
なお、遊技者によって上方向キー33Cに対する押下操作が行われる毎に(十字キーセンサによって上方向キー33Cに対する押下操作が検出される毎に)、切り替え後の演出モードとして選択されている演出モードが、遊技者によって下方向キー33Aに対する押下操作であるモード切替操作が行われた場合とは逆の順番で切り替わるように構成してもよい。すなわち、遊技者によって上方向キー33Cに対する押下操作が行われる毎に、切り替え後の演出モードとして選択されている演出モードが、チャンス演出アップモード→色表示プレミアモード→色表示期待度アップモード→通常モードの順に切り替わるように構成してもよい。なお、この場合、通常モードが選択されている状態で遊技者によって上方向キー33Cに対する押下操作が行われた場合、チャンス演出アップモードが選択されている状態に戻るように構成すればよい。このような構成によれば、遊技者が所望する演出モードを選択することを容易にし、利便性を向上させることができる。
特徴部007AKでは、十字キー33に対して遊技者によってモード切替操作が行われたことにより切り替え後の演出モードとして一の演出モードが選択された後、新たにモード切替操作が行われることなく(十字キーセンサによってモード切替操作が検出されることなく)所定のモード切替確定時間(例えば3秒)が経過したことに基づいて、その時点で選択されている演出モードである当該一の演出モードが切り替え後の演出モードとして確定(決定)されるとともに、当該一の演出モードへの切り替えが確定され、当該一の演出モードへの切り替えが予約(保留)された状態となるように構成されている。その後、所定の条件が成立すると、演出モードが当該一の演出モードへ切り替えられる(制御される)。
具体的に、保留情報が記憶されていない状態において十字キー33に対してモード切替操作が行われたことにより切り替え後の演出モードとして一の演出モードが選択された後、新たにモード切替操作が行われることなくモード切替確定時間が経過したことに基づいて当該一の演出モードが切り替え後の演出モードとして確定した場合、新たな始動入賞の発生に基づいて次の可変表示(新たな可変表示)が開始されたことに基づいて、演出モードが当該一の演出モードへ切り替えられる。また、保留情報が1又は複数記憶されている状態において十字キー33に対してモード切替操作が行われたことにより切り替え後の演出モードとして一の演出モードが選択された後、新たなモード切替操作が行われることなくモード切替確定時間が経過したことに基づいて当該一の演出モードが切り替え後の演出モードとして確定した場合、当該モード切替操作が行われた時点で記憶されていた保留情報に対応する可変表示が終了した後、新たな始動入賞の発生に基づいて次の可変表示(新たな可変表示)が開始されたことに基づいて、演出モードが当該一の演出モードへ切り替えられる。
本実施の形態では、上述したように、何れの演出モードに制御されているかに応じて、色対応表示演出が実行された場合の当り期待度が異なるように構成されている。このため、演出モードの切り替えの前後で、色対応表示演出の当たり期待度が変化する場合がある。そこで、本実施の形態では、保留情報が1又は複数記憶されている状態において行われたモード切替操作に基づいて演出モードの切り替えが確定した(予約された)場合、当該モード切替操作が行われた時点で記憶されていた保留情報に対応する可変表示が終了した後、新たな始動入賞の発生に基づいて次の可変表示が開始されたことに基づいて演出モードが切り替えられるように構成することにより、当該モード切替操作が行われた時点で既に開始されていた、当該モード切替操作が行われた時点で記憶されていた保留情報に対応する対応表示を対象とする色対応表示演出の当たり期待度が、当該モード切替操作に基づく演出モードの切り替えによって途中で変化することによって遊技者が混乱し、遊技興趣が低下することを抑制している。
本実施の形態では、切り替え後の演出モードが、通常モード、色表示期待度アップモード、色表示プレミアモード、チャンス演出アップモードの何れであっても、演出モードの切り替えが行われるタイミングは共通のタイミング(次の可変表示が開始されるタイミング)となっている。すなわち、本実施の形態では、切り替え後の演出モードが、当該予告演出としてのチャンス演出に関連するチャンス演出アップモードである場合と、切り替え後の演出モードが、先読予告演出としての対応表示演出に関連する色表示期待度アップモードや色表示プレミアモードである場合と、で演出モードの切り替えが行われるタイミングが共通している。このような構成により、演出モードの切り替えに係るプログラムの構成を簡素化することを可能としている。
このように、特徴部007AKでは、操作手段としての十字キー33に対して遊技者によって選択操作としてのモード切替操作が行われたことに基づいて、演出モードを切り替え可能に構成されている。例えば、特徴部007AKでは、十字キー33に対して遊技者によってモード切替操作が行われたことに基づいて、通常モードから色表示期待度アップモードへ制御可能に構成されている。このような構成によれば、遊技者の好みに応じて演出モード(演出状態)を設定することを可能にし、遊技興趣を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、十字キー33に対して遊技者によってモード切替操作が行われたことに基づいて演出モードが切り替えられるものとして説明するが、これは一例に過ぎず、演出モードは任意の事象の発生に基づいて切り替えることができる。例えば、所定の回数(例えば100回)の可変表示が実行されたことに基づいて演出モードを切り替えるように構成してもよい。このような構成によれば、同一の演出モードで長時間にわたって遊技が行われることにより遊技が単調になり、遊技興趣が低下することを防止できる。或いは、可変表示が実行される毎に、演出モードを切り替えるか否かを決定する抽選を行い、当該抽選に当選したことに基づいて演出モードを切り替えるように構成してもよい。このような構成によれば、遊技者に、抽選の結果に基づいて演出モードが切り替えられるか否かに注目させ、遊技興趣を向上させることができる。或いは、可変表示の実行中にスーパーリーチ演出が実行され、当該可変表示の表示結果が「ハズレ」となった場合に、当該可変表示の終了後、次の可変表示が開始されたときに演出モードを切り替えるように構成してもよい。このような構成によれば、当り期待度が高いスーパーリーチ演出が実行されたにも関わらず可変表示の表示結果が「ハズレ」となった場合の遊技興趣の低下を抑制できる。
なお、所定のモード切替期間には、演出モードを切り替え可能である一方、当該モード切替期間とは異なる期間には、演出モードを切り替えられないように構成してもよい。このような構成によれば、演出状態(演出モード)が頻繁に切り替わることによる制御負担を軽減することができる。例えば、可変表示が実行されていないときに、画像表示装置5の画面上に所定のデモ画像を表示する客待ちデモ演出を実行可能であるように構成するとともに、モード切替期間としての可変表示が実行されておらず当該客待ちデモ演出が実行されている期間には、演出モードを切り替え可能である一方、可変表示が実行されている期間や、可変表示が実行されておらず、かつ、当該客待ちデモ演出が実行されていない期間といった、当該モード切替期間とは異なる期間には、演出モードを切り替えられないように構成してもよい。
なお、この場合、演出モードを切り替えられないモード切替期間とは異なる期間に、モード表示領域07AKC1において、演出モードを切り替えられないことを示唆する制限表示を表示可能に構成してもよい。このような構成によれば、遊技者の混乱を抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
なお、通常モード、色表示期待度アップモード、色表示プレミアモード、チャンス演出アップモードのうち、一部の演出モードは常時切り替え可能である一方、その他の演出モードは所定のカスタマイズ期間においてのみ切り替え可能であるように構成してもよい。一の演出モードが切り替え可能であるとは、当該一の演出モードから他の演出モードへ切り替えることや、他の演出モードから当該一の演出モードへ切り替えることが可能である状態を指す。このような構成によれば、演出状態(演出モード)が頻繁に切り替わることによる制御負担を軽減することができる。なお、カスタマイズ期間は、可変表示が行われていない期間であることが好ましい。このような構成によれば、演出モードの切り替えに関連する演出によって可変表示の演出効果が妨げられることを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。例えば、通常モードや、当該予告演出としてのチャンス演出に係る演出モードであるチャンス演出アップモードは、常時切り替え可能である(カスタマイズ期間と、カスタマイズ期間とは異なる期間と、の何れにおいても切り替え可能である)一方、色表示期待度アップモードや色表示プレミアモードといった、先読予告演出としての色対応表示演出に係る演出モードは、可変表示が実行されておらず客待ちデモ演出が実行されている期間や、大当り遊技状態に制御されている期間といったカスタマイズ期間においてのみ切り替え可能であるように構成してもよい。
特徴部007AKでは、十字キー33に対してモード切替操作が行われたことにより演出モードへの切り替えが確定したことに基づいて、画像表示装置5の画面上に設けられたモード表示領域07AKC1において、演出モードの切り替えが行われることを報知するモード切替報知を実行可能に構成されている。モード切替報知では、切り替え後の演出モードに制御されることが報知されればよい。本実施の形態において、モード切替報知は、演出モードへの切り替えが確定してから所定のモード切替報知時間(例えば3秒)が経過するまで実行される。
特徴部007AKでは、モード切替報知により一の演出モードから他の演出モードへ切り替えられる(制御される)ことを報知した後の所定期間において、モード表示領域07AKC1にて、切り替え後の演出モードである当該他の演出モードに制御されることを示唆するモード切替準備中表示を表示可能に構成されている。このような構成によれば、遊技者が、モード切替準備中表示に基づいて、切り替え後の演出モードに制御されることを認識し易くすることができる。例えば、モード切替報知により通常モードから色表示期待度アップモードへ制御されることを報知した後の所定期間において、色表示期待度アップモードに制御されることを示唆するモード切替準備中表示を表示可能に構成されている。切替示唆表示としてのモード切替準備中表示では、切り替え後の演出モードへの切り替えを待機(保留)していることが報知されればよい。
本実施の形態では、演出モードの切り替えの前後で色対応表示演出の当たり期待度が変化する(切り替え前の演出モードにおける色対応表示演出の当たり期待度と、切り替え後の演出モードにおける色対応表示演出の当たり期待度と、が互いに異なる)ときに、モード切替準備中表示を表示可能に構成されている。すなわち、切り替え後の演出モードが切り替え前の演出モードとは異なる演出モードであり、かつ、切り替え前の演出モードと、切り替え後の演出モードと、の少なくとも一方が色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードであるときに、モード切替準備中表示を表示可能に構成されている。一方、本実施の形態では、演出モードの切り替えの前後で色対応表示演出の当り期待度が変化しない(切り替え前の演出モードにおける色対応表示演出の当たり期待度と、切り替え後の演出モードにおける色対応表示演出の当たり期待度と、が互いに同一である)ときには、モード切替準備中表示を表示しないように構成されている。すなわち、切り替え前の演出モードが、通常モードとチャンス演出アップモードとのうち一方の演出モードであり、切り替え後の演出モードが、通常モードとチャンス演出アップモードとのうち他方の演出モードであるときには、モード切替準備中表示を表示しないように構成されている。このような構成によれば、遊技者が、モード切替準備中表示が表示されたことに基づいて、演出モードの切り替えにより色表示対応演出の当たり期待度が変化することを認識できる。
本実施の形態では、保留情報が記憶されていない状態において可変表示が実行されているときに十字キー33に対して行われたモード切替操作に基づいて演出モードの切り替えが確定した場合、所定期間としてのモード切替報知が終了してから当該可変表示が終了するまでの期間においてモード切替準備中表示が表示される。これに対し、保留情報が記憶されている状態において可変表示が実行されているときに十字キー33に対して行われたモード切替操作に基づいて演出モードの切り替えが確定した場合、所定期間としてのモード切替報知が終了してから、当該可変表示の終了後、当該モード切替操作が行われたときに記憶されていた保留情報に対応する可変表示が終了するまでの期間においてモード切替準備中表示が表示される。なお、本実施の形態では、可変表示が実行されていないときに十字キー33に対して行われたモード切替操作に基づいて演出モードの切り替えが確定した場合、モード切替準備中表示は表示されない。
特徴部007AKでは、モード切替準備中表示が表示されている所定期間において、例えば色表示期待度アップモードへの制御といった演出モードの切り替えを制限可能に構成されている。このような構成によれば、演出モード(演出状態)が頻繁に切り替わることによる制御負担を軽減することができる。具体的に、本実施の形態では、モード切替準備中表示が表示されている所定期間を含む、演出モードの切り替えが確定してから演出モードが切り替えられるまでの期間が、モード切替操作が検出されず無効となる無効期間として設定されることにより、当該期間において行われたモード切替操作に基づいて演出モードの切り替えが行われないように制限される。なお、これは一例に過ぎず、モード切替準備中表示が表示されている所定期間を含む、演出モードの切り替えが確定してから演出モードが切り替えられるまでの期間において行われたモード切替操作に基づく演出モードの切り替えの確定が、当該期間が終了するまで保留(待機)され、当該期間の終了後に当該モード切替操作に基づく演出モードの切り替えが確定(予約)されるように制限してもよい。なお、演出モードの切り替えが確定してから演出モードが切り替えられるまでの期間のうち、モード切替準備中表示が表示されている所定期間以外の期間においては、演出モードの切り替えを制限しないように構成してもよい。
以下、演出モードの切り替えに関連する各種演出の実行タイミングについて、図8−8を参照して説明する。図8−8(A)は、保留情報が記憶されていない状態において可変表示が実行されているときに十字キー33に対して行われたモード切替操作に基づいて、通常モードから色表示期待度アップモードへ切り替えられる場合の例を示している。図8−8(B)は、保留情報が2つ記憶されている状態において可変表示が実行されているときに十字キー33に対して行われたモード切替操作に基づいて、通常モードから色表示期待度アップモードへ切り替えられる場合の例を示している。
図8−8(A)に示す例では、保留情報が記憶されていない状態で可変表示が実行されているときに十字キー33に対してモード切替操作が行われたことにより切り替え後の演出モードとして色表示期待度アップモードが選択された後、モード切替操作が行われることなくモード切替確定時間が経過したことに基づいて、色表示期待度アップモードへの切り替えが確定する。色表示期待度アップモードへの切り替えが確定したことに基づいて、色表示期待度アップモードへ制御されることを報知するモード切替報知が開始され、当該モード切替報知は、モード切替報知時間が経過したことに対応して終了する。モード切替報知が終了すると、色表示期待度アップモードに制御されることを示唆するモード切替準備中表示の表示が開始され、当該モード切替準備中表示の表示は、モード切替操作が行われたときに実行されていた可変表示が終了したことに基づいて終了する。その後、新たな始動入賞が発生したことに基づいて次の可変表示が開始されたことに対応して、演出モードが通常モードから色表示期待度アップモードへ切り替えられる。図8−8(A)に示す例では、モード切替準備中表示が表示されている所定期間を含む、演出モードの切り替えが確定してから、次の可変表示が開始されたことに基づいて演出モードが切り替えられるまでの期間が、モード切替操作が検出されず無効となる無効期間となっている。
図8−8(B)に示す例では、2つの保留情報が記憶されている状態で可変表示が実行されているときに十字キー33に対してモード切替操作が行われたことにより切り替え後の演出モードとして色表示期待度アップモードが選択された後、モード切替操作が行われることなくモード切替確定時間が経過したことに基づいて、色表示期待度アップモードへの切り替えが確定する。色表示期待度アップモードへの切り替えが確定したことに基づいて、色表示期待度アップモードへ制御されることを報知するモード切替報知が開始され、当該モード切替報知は、モード切替報知時間が経過したことに対応して終了する。モード切替報知が終了すると、色表示期待度アップモードに制御されることを示唆するモード切替準備中表示の表示が開始され、当該モード切替準備中表示の表示は、モード切替操作が行われたときに実行されていた可変表示が終了した後、当該モード切替操作が行われたときに記憶されていた保留情報分の可変表示(「保留1個目変動」、「保留2個目変動」)が終了したことに基づいて終了する。その後、新たな始動入賞が発生したことに基づいて次の可変表示が開始されたことに対応して、演出モードが通常モードから色表示期待度アップモードへ切り替えられる。図8−8(B)に示す例では、モード切替準備中表示が表示されている所定期間を含む、演出モードの切り替えが確定してから、保留情報分の可変表示が終了した後に次の可変表示が開始されたことに基づいて演出モードが切り替えられるまでの期間が、モード切替操作が検出されず無効となる無効期間となっている。
以下、図8−9を参照して、演出モードの切り替え時の演出動作について説明する。具体的に、以下、図8−9を参照して、保留情報が記憶されていない状態において可変表示が実行されているときに十字キー33に対して行われたモード切替操作に基づいて、通常モードから色表示期待度アップモードへ切り替えられる場合の演出動作について説明する。
図8−9(A)は、保留情報が記憶されていない状態において、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄の可変表示が実行されている状態を示している。図8−9(A)に示す状態では、パチンコ遊技機1は通常モードに制御されており、通常モードに制御されていることを報知するモード報知が行われている。モード報知では、モード表示領域07AKC1において、「通常モード」というメッセージが表示されている。モード報知では、枠画像は表示されず、現在制御されている演出モードを示すメッセージが、選択モード報知やモード切替報知、モード切替準備中表示などが行われているときよりも小さい文字サイズで表示される。
以下、図8−9(A)に示す状態において、十字キー33に対して遊技者によってモード切替操作が行われた場合を例に用いて説明する。この場合、図8−9(A)に示す状態から、図8−9(B)に示す、切り替え後の演出モードとして色表示期待度アップモードが選択された状態に遷移する。図8−9(B)に示す状態では、切り替え後の演出モードとして色表示期待度アップモードが選択されていることを報知する選択モード報知が行われている。選択モード報知では、モード表示領域07AKC1において、枠画像が表示されるとともに、当該枠画像内において「色表示期待度アップモード」というメッセージが表示されている。選択モード報知では、モード報知が行われているときよりも大きい文字サイズでメッセージが表示されている。このような構成によれば、選択されている演出モードを遊技者が容易に認識することができる。
以下、十字キー33に対してモード切替操作が行われることなくモード切替確定時間が経過した場合を例に用いて説明する。この場合、図8−9(C)に示す、色表示期待度アップモードへの切り替えが確定した状態に遷移する。図8−9(C)に示す状態では、色表示期待度アップモードへ制御されることを報知するモード切替報知が行われている。モード切替報知では、モード表示領域07AKC1において、枠画像が、選択モード報知やモード切替準備中表示が行われているときよりも遊技者によって認識されやすい表示態様である、発光する表示態様により強調表示されており、当該枠画像内において「色表示期待度アップモードへ変更!」というメッセージが表示されている。このような構成によれば、演出モードが切り替えられることを遊技者が容易に認識することができる。なお、これは一例に過ぎず、モード切替報知では、枠画像を、選択モード報知やモード切替準備中表示が行われているときよりも遊技者によって認識されやすい任意の表示態様により強調表示することができる。例えば、モード切替報知において、枠画像を、選択モード報知やモード切替準備中表示が行われているときよりも大きなサイズで表示することにより強調表示してもよい。
図8−9(D)は、モード切替報知時間が経過したことに基づいてモード切替報知が終了し、色表示期待度アップモードに制御されることを示唆するモード切替準備中表示の表示が行われている状態を示している。モード切替準備中表示では、モード表示領域07AKC1において、枠画像内において「色表示期待度アップモード準備中」というメッセージが表示されている。図8−9(E)は、モード切替準備中表示が表示されているときに、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにてハズレ図柄(「265」)が停止表示されている状態を示している。
図8−9(F)は、新たに始動入賞が発生したことに基づいて、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄の可変表示(次の可変表示)が実行されている状態を示している。図8−9(F)に示す状態では、次の可変表示が開始されたことに対応して演出モードが通常モードから色表示期待度アップモードへ切り替えられており、色表示期待度アップモードに制御されていることを報知するモード報知が行われている。モード表示領域07AKC1では、モード報知が開始されたことに基づいて枠画像が消去されており、「色表示期待度アップモード」というメッセージが、選択モード報知やモード切替報知、モード切替準備中表示などが行われているときよりも小さい文字サイズで表示されている。
図8−10は、特徴部007AKに関し、演出制御プロセス処理として、演出制御メイン処理のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図8−10のフローチャートに示す演出制御プロセス処理は、図7のフローチャートに示す演出制御プロセス処理に代えて、演出メイン処理のステップS76にて実行されればよい。
図8−10のフローチャートに示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、モード切替処理を実行する(ステップ07AKS101)。モード切替処理では、十字キー33に対してモード切替操作が行われたか否かが判定され、モード切替操作が行われたと判定されたことに基づいて、演出モードの切り替えを予約(待機)するモード切替予約設定が行われるとともに、モード切替報知やモード切替準備中表示といった演出モードの切り替えに関連する演出を実行するための設定が行われる。
ステップ07AKS101の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、新たな始動入賞が発生したか否かが判定され、新たな始動入賞が発生したと判定されたことに基づいて、当該始動入賞に基づく可変表示を対象として、対応表示演出や入賞時フラッシュ演出、背景変化演出といった先読み予告演出を実行するための設定が行われる。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、対応表示関連演出処理を実行する(ステップ07AKS102)。対応表示関連演出処理では、対応表示ランプ演出を実行するための設定や、プレミア演出を実行するための設定が行われる。ステップ07AKS102の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、演出プロセスフラグの値に応じて、ステップS170〜S177の処理の何れかを選択して実行する。
図8−11は、特徴部007AKに関し、モード切替処理として、図8−10のフローチャートに示す演出制御プロセス処理のステップ07AKS101にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
モード切替処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、例えばRAM122の所定領域などに設けられたモード切替予約設定フラグがオン状態にセットされているか否かを判定することにより、演出モードの切り替えを予約(待機)するモード切替予約設定が行われているか否かを判定する(ステップ07AKS201)。モード切替予約設定フラグは、モード切替予約設定が行われているときにオン状態にセットされるフラグである。
モード切替予約設定が行われている(モード切替予約設定フラグがオン状態にセットされている)と判定した場合(ステップ07AKS201;Yes)、処理はステップ07AKS218へ移る。一方、モード切替予約設定が行われていない(モード切替予約設定フラグがオフ状態にセットされている)と判定した場合(ステップ07AKS201;No)、演出制御用CPU120は、十字キーセンサから伝送された操作検出信号に基づいて、十字キー33に対してモード切替操作が行われたか否かを判定する(ステップ07AKS202)。
十字キー33に対してモード切替操作が行われたと判定した場合(ステップ07AKS202;Yes)、演出制御用CPU120は、切り替え後の演出モードを選択するとともに、画像表示装置5の画面上に設けられたモード表示領域07AKC1において、選択された切り替え後の演出モードを報知する選択モード報知を実行するモード選択設定を行う(ステップ07AKS203)。ステップ07AKS203では、現在制御(選択)されている演出モードが通常モードであれば、切り替え後の演出モードとして色表示期待度アップモードが選択され、現在制御されている演出モードが色表示期待度アップモードであれば、切り替え後の演出モードとして色表示プレミアモードが選択され、現在制御されている演出モードが色表示プレミアモードであれば、切り替え後の演出モードとしてチャンス演出アップモードが選択され、現在制御されている演出モードがチャンス演出アップモードであれば、切り替え後の演出モードとして通常モードが選択される。
本実施の形態では、例えばRAM122の所定領域などに、通常モードフラグ、色表示期待度アップモードフラグ、色表示プレミアモードフラグ、及びチャンス演出アップモードフラグが設けられている。通常モードフラグは、通常モードに制御されているときにオン状態にセットされるフラグである。色表示期待度アップモードは、色表示期待度アップモードに制御されているときにオン状態にセットされるフラグである。色表示プレミアモードは、色表示プレミアモードに制御されているときにオン状態にセットされるフラグである。チャンス演出アップモードフラグは、チャンス演出アップモードに制御されているときにオン状態にセットされるフラグである。ステップ07AKS203の処理において、演出制御用CPU120は、通常モードフラグ〜チャンス演出アップモードフラグの何れがオン状態にセットされているかに基づいて、通常モード〜チャンス演出アップモードの何れに現在制御されているかを特定すればよい。なお、上述したように、本実施の形態では、パチンコ遊技機1の電源が投入されたことに基づいて、デフォルトとして通常モードに制御する設定が行われ、通常モードフラグがオン状態にセットされるとともに、色表示期待度アップモードフラグ、色表示プレミアモードフラグ、チャンス演出アップモードフラグがクリアされてオフ状態にセットされる。
ステップ07AKS203の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122の所定領域などに設けられたモード切替確定時間経過待ち設定フラグがオン状態にセットされているか否かを判定することにより、十字キー33に対してモード切替操作が行われた後にモード切替確定時間の経過を待機するモード切替確定時間経過待ち設定が行われているか否かを判定する(ステップ07AKS204)。モード切替確定時間経過待ち設定フラグは、モード切替確定時間経過待ち設定が行われているときにオン状態にセットされるフラグである。
モード切替確定時間経過待ち設定が行われていない(モード切替確定時間経過待ち設定フラグがオフ状態にセットされている)と判定した場合(ステップ07AKS204;No)、演出制御用CPU120は、例えば演出プロセスフラグの値が可変表示中演出処理に対応する値である「2」であるか否かを判定することにより、特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示の実行中であるか否かを判定する(ステップ07AKS205)。可変表示の実行中である(演出プロセスフラグの値が「2」である)と判定した場合(ステップ07AKS205;Yes)、演出制御用CPU120は、例えばRAM122の所定領域などに設けられた可変表示中モード切替操作フラグをオン状態にセットする(ステップ07AKS206)。可変表示中モード切替操作フラグは、可変表示が実行されているときに十字キー33に対してモード切替操作が行われた場合にオン状態にセットされるフラグである。
ステップ07AKS206の処理を実行した後や、ステップ07AKS205において、可変表示の実行中ではない(演出プロセスフラグの値が「2」ではない)と判定した場合(ステップ07AKS205;No)、演出制御用CPU120は、モード切替確定時間経過待ち設定を行う(ステップ07AKS207)。ステップ07AKS207の処理において、演出制御用CPU120は、モード切替確定時間経過待ち設定フラグをオン状態にセットするとともに、例えばRAM122の所定領域などに設けられたモード切替確定時間タイマの格納値であるモード切替確定時間タイマ値を、所定のモード切替確定時間に対応する値に設定する。モード切替確定時間タイマは、十字キー33に対してモード切替操作が行われてからモード切替確定時間が経過するまでの残り時間を計測するタイマである。
ステップ07AKS207の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122の所定領域などに設けられたモード切替操作時保留残余数カウンタの格納値であるモード切替操作時保留残余数カウント値を、現在の合計保留記憶数に対応する値に設定し(ステップ07AKS208)、モード切替処理を終了する。モード切替操作時保留残余数カウンタは、十字キー33に対してモード切替操作が行われたときに記憶されていた保留情報に対応する可変表示の残余回数を計数するカウンタである。ステップ07AKS208において、現在の合計保留記憶数が0である場合、モード切替操作時保留残余数カウント値が「0」に設定される。合計保留記憶数は、例えば主基板11から送信された後述する合計保留記憶数通知コマンドに基づいて特定されればよい。
ステップ07AKS204において、モード切替確定時間経過待ち設定が行われている(モード切替確定時間経過待ち設定フラグがオン状態にセットされている)と判定した場合(ステップ07AKS204;Yes)、演出制御用CPU120は、可変表示中モード切替操作フラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ07AKS209)。可変表示中モード切替操作フラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ07AKS209;Yes)、演出制御用CPU120は、可変表示中モード切替操作フラグをクリアしてオフ状態にセットする(ステップ07AKS210)。
ステップ07AKS210の処理を実行した後や、ステップ07AKS209において、可変表示中モード切替操作フラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ07AKS209;No)、演出制御用CPU120は、モード切替確定時間経過待ち設定を消去する(ステップ07AKS211)。ステップ07AKS211の処理において、演出制御用CPU120は、モード切替確定時間経過待ち設定フラグをクリアしてオフ状態にセットするとともに、モード切替確定時間タイマをクリアしてモード切替確定時間タイマ値を「0」に設定する。ステップ07AKS211の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、モード切替操作時保留残余数カウンタをクリアし、モード切替操作時保留残余数カウント値を「0」に設定し(ステップ07AKS212)、モード切替処理を終了する。
ステップ07AKS202において、十字キー33に対してモード切替操作が行われていないと判定した場合(ステップ07AKS202;No)、演出制御用CPU120は、モード切替確定時間経過待ち設定フラグがオン状態にセットされているか否かを判定することにより、モード切替確定時間経過待ち設定が行われているか否かを判定する(ステップ07AKS213)。モード切替確定時間経過待ち設定が行われていないと判定した場合(ステップ07AKS213;No)、演出制御用CPU120は、モード切替処理を終了する。
モード切替確定時間経過待ち設定が行われていると判定した場合(ステップ07AKS213;Yes)、演出制御用CPU120は、十字キー33に対してモード切替操作が行われてからモード切替確定時間が経過したか否かを判定する(ステップ07AKS214)。ステップ07AKS214の処理において、演出制御用CPU120は、モード切替確定時間タイマ値を例えば1減算することなどにより更新し、更新後のモード切替確定時間タイマ値が「0」であるか否かを判定することにより、モード切替操作が行われてからモード切替確定時間が経過したか否かを判定する。モード切替操作が行われてからモード切替確定時間が経過していない(モード切替確定時間タイマ値が「0」ではない)と判定した場合(ステップ07AKS214;No)、演出制御用CPU120は、モード切替処理を終了する。
モード切替操作が行われてからモード切替確定時間が経過した(モード切替確定時間タイマ値が「0」である)と判定した場合(ステップ07AKS214;Yes)、演出制御用CPU120は、モード切替確定時間経過待ち設定を消去する(ステップ07AKS215)。ステップ07AKS215の処理において、演出制御用CPU120は、モード切替確定時間経過待ち設定フラグをクリアしてオフ状態にセットする。
ステップ07AKS215の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、切り替え後の演出モードとして現在選択されている演出モードへの切り替えを予約するモード切替予約設定を行うことにより、当該演出モードへの切り替えを確定する(ステップ07AKS216)。ステップ07AKS216の処理において、演出制御用CPU120は、モード切替予約設定フラグをオン状態にセットするとともに、例えば切り替え後の演出モードを示すデータをRAM122の所定領域などに格納することにより、切り替え後の演出モードを記憶する。
このように、本実施の形態では、十字キー33に対してモード切替操作が行われた(ステップ07AKS202;Yes)ことに対応してモード切替確定時間経過待ち設定が行われた(ステップ07AKS207)後、新たにモード切替操作が行われることなくモード切替確定時間が経過した(ステップ07AKS214;Yes)ことに基づいて、演出モードの切り替えを予約するモード切替予約設定が行われ、演出モードの切り替えが確定する(ステップ07AKS216)。
なお、十字キー33に対してモード切替操作が行われた後、新たにモード切替操作が行われることなくモード切替確定時間が経過した(ステップ07AKS214;Yes)ときに、現在制御されている演出モードである切り替え前の演出モードと、切り替え後の演出モードと、が同じ演出モードであるか否かを判定し、切り替え前の演出モードと切り替え後の演出モードとが異なる演出モードである場合には、モード切替予約設定を行う一方、切り替え前の演出モードと切り替え後の演出モードとが同じ演出モードである場合には、モード切替予約設定を行わず、演出モードの切り替えが行われないように構成してもよい。このような構成によれば、演出モードの切り替えの前後で演出モードが変化しないにも関わらずモード切替報知などが行われることによって遊技者が混乱し、遊技興趣が低下することを防止できる。
また、本実施の形態では、モード切替予約設定が行われていないとき(ステップ07AKS201;No)には、十字キー33に対してモード切替操作が行われたか否かの判定(ステップ07AKS202)が行われ、当該判定によりモード切替操作が行われたと判定されたこと(ステップ07AKS202;Yes)に対応してモード切替確定時間経過待ち設定が行われた(ステップ07AKS207)後、新たにモード切替操作が行われることなくモード切替確定時間が経過した(ステップ07AKS214;Yes)ことに基づいて、モード切替予約設定が行われ(ステップ07AKS216)、演出モードの切り替えが確定する。一方、モード切替予約設定が行われているとき(ステップ07AKS201;Yes)には、ステップ07AKS202におけるモード切替操作が行われたか否かの判定が行われず、モード切替操作に基づくモード切替予約設定も行われない。後述するように、モード切替予約設定は、予約されている演出モードの切り替えを実行するモード切替設定が行われた(ステップ07AKS605)ことに対応して消去される(ステップ07AKS604)。このように、本実施の形態では、モード切替予約設定が行われている、演出モードの切り替えが確定して(ステップ07AKS216)から演出モードが切り替えられる(ステップ07AKS605)までの期間が、モード切替操作が行われたか否かの判定が行われず、モード切替操作が検出されず無効となる無効期間として設定されている。このような構成により、モード切替準備中表示が表示されている所定期間を含む、演出モードの切り替えが確定してから演出モードが切り替えられるまでの期間において行われたモード切替操作に基づく演出モードの切り替えが行われないように制限される。
なお、本実施の形態では、モード切替予約設定が行われているか否かの判定(ステップ07AKS201)を行い、当該判定によりモード切替予約設定が行われていると判定された場合(ステップ07AKS201;No)、ステップ07AKS202におけるモード切替操作が行われたか否かの判定を行わないように構成することにより、モード切替操作に基づく演出モードの切り替えが行われないように制限するものとして説明するが、これは一例に過ぎない。モード切替操作が行われたか否かの判定を先に行い、当該判定によりモード切替操作が行われたと判定された場合に、モード切替予約設定が行われているか否かを判定し、モード切替予約設定が行われていると判定した場合に、当該モード切替操作に基づく演出モードの切り替えを行わないと決定することにより、当該モード切替操作に基づく演出モードの切り替えが行われないように制限してもよい。
ステップ07AKS216の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、モード表示領域07AKC1において、切り替え後の演出モードに制御されることを報知するモード切替報知を開始する設定を行い(ステップ07AKS217)、モード切替処理を終了する。ステップ07AKS217の処理において、演出制御用CPU120は、例えばRAM122の所定領域などに設けられたモード切替報知フラグをオン状態にセットする。モード切替報知フラグは、モード切替報知が実行されているときにオン状態にセットされるフラグである。また、ステップ07AKS217の処理において、演出制御用CPU120は、例えばRAM122の所定領域などに設けられたモード切替報知時間タイマの格納値であるモード切替報知時間タイマ値を、所定のモード切替報知時間に対応する値に設定する。モード切替報知時間タイマは、モード切替報知が開始されてからモード切替報知時間が経過するまでの残り時間を計測するタイマである。
図8−12に移り、ステップ07AKS218において、演出制御用CPU120は、モード切替報知フラグがオン状態にセットされているか否かを判定することにより、モード切替報知が実行されているか否かを判定する(ステップ07AKS218)。モード切替報知が実行されていない(モード切替報知フラグがオフ状態にセットされている)と判定した場合(ステップ07AKS218;No)、演出制御用CPU120は、モード切替処理を終了する。
モード切替報知が実行されている(モード切替報知フラグがオン状態にセットされている)と判定した場合(ステップ07AKS218;Yes)、演出制御用CPU120は、モード切替報知が開始されてからモード切替報知時間が経過したか否かを判定する(ステップ07AKS219)。ステップ07AKS219の処理において、演出制御用CPU120は、モード切替報知時間タイマ値を例えば1減算することなどにより更新し、更新後のモード切替報知時間タイマが「0」であるか否かを判定することにより、モード切替報知が開始されてからモード切替報知時間が経過したか否かを判定する。モード切替報知が開始されてからモード切替報知時間が経過していない(モード切替報知時間タイマ値が「0」ではない)と判定した場合(ステップ07AKS219;No)、演出制御用CPU120は、モード切替処理を終了する。
モード切替報知時間が経過した(モード切替報知時間タイマ値が「0」である)と判定した場合(ステップ07AKS219;Yes)、演出制御用CPU120は、モード切替確定報知を終了する設定を行う(ステップ07AKS220)。ステップ07AKS220の処理において、演出制御用CPU120は、モード切替報知フラグをクリアしてオフ状態にセットする。
ステップ07AKS220の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、切り替え前の演出モード(現在制御されている演出モード)と切り替え後の演出モードとが同じ演出モードであるか否かを判定する(ステップ07AKS221)。切り替え前の演出モードは、通常モードフラグ〜チャンス演出アップモードフラグの何れがオン状態にセットされているかに基づいて特定されればよい。切り替え後の演出モードは、RAM122の所定領域に記憶されているデータを参照することにより特定されればよい。切り替え前の演出モードと切り替え後の演出モードとが同じ演出モードであると判定した場合(ステップ07AKS221;Yes)、演出制御用CPU120は、モード切替処理を終了する。
切り替え前の演出モードと切り替え後の演出モードとが異なる演出モードであると判定した場合(ステップ07AKS221;No)、演出制御用CPU120は、可変表示中モード切替操作フラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ07AKS222)。可変表示中モード切替操作フラグがオフ状態にセットされていると判定した場合(ステップ07AKS222;No)、演出制御用CPU120は、モード切替処理を終了する。
可変表示中モード切替操作フラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ07AKS222;Yes)、演出制御用CPU120は、可変表示中モード切替操作フラグをクリアしてオフ状態にセットし(ステップ07AKS223)、切り替え前の演出モードが、色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードであるか否かを判定する(ステップ07AKS224)。切り替え前の演出モードが、色表示期待度アップモードと色表示プレミアモードとの何れでもないと判定した場合(ステップ07AKS224;No)、演出制御用CPU120は、切り替え後の演出モードが、色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードであるか否かを判定する(ステップ07AKS225)。切り替え後の演出モードが、色表示期待度アップモードと色表示プレミアモードとの何れでもないと判定した場合(ステップ07AKS225;No)、演出制御用CPU120は、モード切替処理を終了する。
ステップ07AKS224において、切り替え前の演出モードが色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードであると判定した場合(ステップ07AKS224;Yes)や、ステップ07AKS225において、切り替え後の演出モードが色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードであると判定した場合(ステップ07AKS225;Yes)、演出制御用CPU120は、モード表示領域07AKC1において、切り替え後の演出モードに制御されることを示唆するモード切替準備中表示の表示を開始する設定を行い(ステップ07AKS226)、モード切替処理を終了する。ステップ07AKS226の処理において、演出制御用CPU120は、例えばRAM122の所定領域などに設けられたモード切替準備中表示フラグをオン状態にセットする。モード切替準備中表示は、モード切替準備中表示が表示されているときにオン状態にセットされるフラグである。
このように、本実施の形態では、切り替え前の演出モードと切り替え後の演出モードとが異なる演出モードであり(ステップ07AKS221;No)、切り替え前の演出モードと切り替え後の演出モードとの少なくとも一方が色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードである場合(ステップ07AKS224;Yes又はステップ07AKS225;Yes)、モード切替準備中表示を表示可能(ステップ07AKS226)に構成されている。一方、切り替え前の演出モードが通常モードとチャンス演出アップモードとのうち一方の演出モードであり、切り替え後の演出モードが通常モードとチャンス演出アップモードとのうち他方の演出モードである場合(ステップ07AKS225;No)、モード切替準備中表示は表示されない。
また、本実施の形態では、可変表示中モード切替操作フラグがオフ状態にセットされている場合(ステップ07AKS222;No)、モード切替準備中表示は表示されない。このような構成により、可変表示が実行されていないときに十字キー33に対して行われたモード切替操作に基づいて演出モードの切り替えが確定した場合、モード切替準備中表示は表示されない。また、本実施の形態では、切り替え前の演出モードと切り替え後の演出モードとが同じ演出モードである場合(ステップ07AKS221;Yes)、モード切替準備中表示は表示されない。このような構成によれば、演出モードの切り替えの前後で演出モードが変化しないときにモード準備切替中表示が表示されることにより遊技者が混乱することを防止し、遊技興趣の低下を抑制できる。
図8−13は、特徴部007AKに関し、先読予告設定処理として、図8−10のフローチャートに示す演出制御プロセス処理のステップS161にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
特別図柄プロセス処理のステップS101にて実行される始動入賞判定処理では、始動入賞の発生に基づく始動条件の成立を通知(指定)する演出制御コマンドとしての始動口入賞指定コマンドを送信するための送信設定が行われる。また、始動入賞判定処理では、保留記憶数を通知(指定)する演出制御コマンドとしての保留記憶数通知コマンドを送信するための送信設定が行われる。さらに、始動入賞判定処理では、先読み判定の判定結果を通知(指定)する演出制御コマンドとしての入賞時判定結果コマンドを送信するための送信設定が行われる。
始動口入賞指定コマンドは、第1始動条件の成立を通知する演出制御コマンドとしての第1始動口入賞指定コマンドと、第2始動条件の成立を通知する演出制御コマンドとしての第2始動口入賞指定コマンドと、を含んでいる。保留記憶数通知コマンドは、第1保留記憶数を通知する第1保留記憶数通知コマンドと、第2保留記憶数を通知する第2保留記憶数通知コマンドと、合計保留記憶数を通知する合計保留記憶数通知コマンドと、を含んでいる。入賞時判定結果コマンドは、特図ゲームの可変表示結果が「ハズレ」に決定されることにより有利状態には制御されないとの入賞時判定結果を通知する演出制御コマンドと、特図ゲームの可変表示結果が「大当り」や「小当り」に決定されることにより有利状態に制御されるとの入賞時判定結果を通知する演出制御コマンドと、を含んでいる。
第1始動入賞の発生により第1始動条件が成立したときには、主基板11から演出制御基板12に対して、第1始動口入賞指定コマンド、入賞時判定結果コマンド、合計保留記憶数通知コマンド、及び第1保留記憶数通知コマンドを1セットとした始動入賞時コマンドが送信(伝送)される。第2始動入賞の発生により第2始動条件が成立したときには、主基板11から演出制御基板12に対して、第2始動口入賞指定コマンド、入賞時判定結果コマンド、合計保留記憶数通知コマンド、及び第2保留記憶数通知コマンドを1セットとした始動入賞時コマンドが送信(伝送)される。
演出制御メイン処理のステップS75にて実行されるコマンド解析処理では、始動入賞時コマンドとして第1始動口入賞指定コマンド、入賞時判定結果コマンド、合計保留記憶数通知コマンド、及び第1保留記憶数通知コマンドを受信した場合に、RAM122の所定領域などに設けられた第1始動入賞時コマンドバッファにおける空き領域のうちで、バッファ番号となる保留表示番号が最も小さい格納領域に、始動入賞時コマンドとして受信した第1始動口入賞指定コマンド、入賞時判定結果コマンド、合計保留記憶数通知コマンド、及び第1保留記憶数通知コマンドを順番に記憶させる。また、コマンド解析処理では、始動入賞時コマンドとして第2始動口入賞指定コマンド、入賞時判定結果コマンド、合計保留記憶数通知コマンド、及び第2保留記憶数通知コマンドを受信した場合に、RAM122の所定領域などに設けられた第2始動入賞時コマンドバッファにおける空き領域のうちで、バッファ番号となる保留表示番号が最も小さい格納領域に、始動入賞時コマンドとして受信した第2始動口入賞指定コマンド、入賞時判定結果コマンド、合計保留記憶数通知コマンド、及び第2保留記憶数通知コマンドを順番に記憶させる。
第1始動入賞時コマンドバッファには、第1始動入賞の発生に対応して始動入賞時コマンドとして送信された1セットの演出制御コマンド(第1始動口入賞指定コマンド及び入賞時判定結果コマンド、合計保留記憶数通知コマンド、第1保留記憶数通知コマンド)を互いに対応付けて記憶できるように、格納領域が設けられている。演出制御用CPU120は、第1始動入賞が発生したときに始動入賞時コマンドとして受信した演出制御コマンドを、その受信順序に従って、第1始動入賞時コマンドバッファの保留表示番号「1」〜「4」に対応する格納領域における空き領域の先頭から順番に格納していく。第1始動入賞時コマンドバッファにおける保留表示番号は、第1保留記憶数に対応している。第2始動入賞時コマンドバッファには、第2始動入賞の発生に対応して始動入賞時コマンドとして送信された1セットの演出制御コマンド(第2始動口入賞指定コマンド及び入賞時判定結果コマンド、合計保留記憶数通知コマンド、第2保留記憶数通知コマンド)を互いに対応付けて記憶できるように、格納領域が設けられている。演出制御用CPU120は、第2始動入賞が発生したときに始動入賞時コマンドとして受信した演出制御コマンドを、その受信順序に従って、第2始動入賞時コマンドバッファの保留表示番号「1」〜「4」に対応する格納領域における空き領域の先頭から順番に格納していく。第2始動入賞時コマンドバッファにおける保留表示番号は、第2保留記憶数に対応している。
図8−13のフローチャートに示す先読予告設定処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、始動入賞時コマンドの受信があったか否かを判定する(ステップ07AKS301)。始動入賞時コマンドには、始動口入賞指定コマンド、保留記憶数通知コマンド、入賞時判定結果コマンドが含まれている。ステップ07AKS301の処理において、演出制御用CPU120は、例えば第1始動入賞時コマンドバッファや第2始動入賞時コマンドバッファに、始動口入賞指定コマンドや入賞時判定結果コマンド、保留記憶数通知コマンドが新たに格納されているか否かを確認することにより、始動入賞時コマンド受信の有無を判定すればよい。
始動入賞時コマンドを受信していないと判定した場合(ステップ07AKS301;No)、演出制御用CPU120は、先読予告設定処理を終了する。始動入賞時コマンドを受信したと判定した場合(ステップ07AKS301;Yes)、演出制御用CPU120は、受信した始動入賞時コマンドによる通知内容を特定する(ステップ07AKS302)。ステップ07AKS302の処理において、演出制御用CPU120は、例えば入賞時判定結果コマンドによる通知内容としての入賞時判定結果などを特定する。
ステップ07AKS302の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、対応表示演出設定処理を実行する(ステップ07AKS303)。対応表示演出設定処理では、ステップ07AKS301で受信した始動入賞時コマンドに対応する可変表示を対象とする色対応表示演出の実行有無と、当該可変表示に対応する対応表示の最終表示態様(「白」、「青」、「緑」、「赤」)と、が決定される。さらに、対応表示演出設定処理では、ステップ07AKS301で受信した始動入賞時コマンドに対応する可変表示を対象とする保留表示演出の実行有無及び種類(色保留表示演出、赤キャラ保留表示演出、白キャラ保留表示演出)が決定される。対応表示演出設定処理では、保留表示演出を実行すると決定されたことに対応して、当該保留表示演出における保留表示変化による保留表示の表示態様の変化(遷移)を指定する保留変化パターンと、当該保留表示演出における保留表示変化の実行タイミング(保留表示の表示態様の変化タイミング)を指定する保留変化タイミングパターンと、が決定される。さらに、対応表示設定演出では、ステップ07AKS301で受信した始動入賞時コマンドに対応する可変表示を対象としてキャラ保留表示演出(赤キャラ保留表示演出、白キャラ保留表示演出)を実行すると決定されたことに対応して、当該可変表示において特別キャラクタ演出を実行するか否かが決定される。ステップ07AKS303の対応表示演出設定処理における決定結果は、RAM122の所定領域に設けられた保留関連データ記憶部07AKM1に当該決定結果に応じた保留関連データが格納されることにより記憶される。
図8−14は、特徴部007AKに関し、保留関連データ記憶部07AKM1の構成例を示している。保留関連データ記憶部07AKM1は、第1特図保留情報に関連する各種データや、第2特図保留情報に関連する各種データを、保留関連データとして記憶する。保留関連データ記憶部07AKM1として、第1特図ゲームに関する第1特図保留情報に対応した第1保留関連データ記憶部と、第2特図ゲームに関する第2特図保留情報に対応した第2保留関連データ記憶部と、が設けられていればよい。保留関連データ記憶部07AKM1には、例えば、バッファ番号「0」〜「4」に関連付けて、入賞時判定結果を特定可能に示すデータを記憶するための格納領域が設けられている。バッファ番号「0」に対応する格納領域には、実行中の可変表示であるアクティブ表示に対応する可変表示に関連する保留関連データが格納される。バッファ番号「1」に対応する格納領域には、保留番号「1」の保留表示に対応する可変表示に関連する保留関連データが格納される。バッファ番号「2」に対応する格納領域には、保留番号「2」の保留表示に対応する可変表示に関連する保留関連データが格納される。バッファ番号「3」に対応する格納領域には、保留番号「3」の保留表示に対応する可変表示に関連する保留関連データが格納される。バッファ番号「4」に対応する格納領域には、保留番号「4」の保留表示に対応する可変表示に関連する保留関連データが格納される。保留関連データにより記憶可能な入賞時判定結果は、入賞時判定結果コマンドによる通知内容を示している。
保留関連データ記憶部07AKM1には、さらに、バッファ番号「0」〜「4」に関連付けて、対応表示の現在の表示態様、対応表示の最終表示態様、色対応表示演出の実行有無、入賞時フラッシュ演出の実行有無及び種類(弱入賞時フラッシュ演出、強入賞時フラッシュ演出)、背景変化演出の実行有無、保留変化パターン、保留変化タイミングパターン、アクティブ表示演出におけるアクティブ表示変化によるアクティブ表示の表示態様の変化(遷移)を指定するアクティブ変化パターン、アクティブ表示演出におけるアクティブ表示変化の実行タイミング(アクティブ表示の表示態様の変化タイミング)、特別キャラクタ演出の実行有無及び種類(第1特別キャラクタ演出、第2特別キャラクタ演出)、プレミア演出の実行有無、対応表示ランプ演出の実行有無を特定可能に示すデータを記憶するための格納領域が設けられている。
保留関連データにより記憶可能な、色対応表示演出の実行有無、対応表示の最終表示態様、保留変化パターン、保留変化タイミングパターン、特別キャラクタ演出の実行有無及び種類は、対応表示演出設定処理による決定結果を示している。保留関連データにより記憶可能な入賞時フラッシュ演出の実行有無及び種類は、先読予告設定処理における後述するステップ07AKS306の処理などによる決定結果を示している。保留関連データにより記憶可能な背景変化演出の実行有無は、先読予告設定処理における後述するステップ07AKS310の処理などによる決定結果を示している。保留関連データにより記憶可能なアクティブ変化パターン及びアクティブ表示変化の実行タイミングは、可変表示開始設定処理における後述するステップ07AKS612及びステップ07AKS613の処理などによる決定結果を示している。本実施の形態では、一の表示態様にて対応表示の表示が開始されたことに基づいて、当該一の表示態様を示すデータが、対応表示の現在の表示態様を示すデータとして保留関連データ記憶部07AKM1に格納される。その後、保留表示変化やアクティブ表示変化が行われることにより対応表示の表示態様が変化する毎に、対応表示の現在の表示態様を示すデータが、変化後の表示態様を示すデータへ更新される。また、本実施の形態では、プレミア演出が実行(開始)されたことに基づいて、プレミア演出の実行に対応するデータが、プレミア演出の実行有無を示すデータとして、保留関連データ記憶部07AKM1における当該プレミア演出の対象となる可変表示に対応する格納領域に格納される。これにより、保留関連データに基づいて、プレミア演出の実行有無及びプレミア演出の対象となる可変表示を特定可能に構成されている。また、本実施の形態では、対応表示ランプ演出が実行(開始)されたことに基づいて、対応表示ランプ演出の実行に対応するデータが、対応表示ランプ演出の実行有無を示すデータとして、保留関連データ記憶部07AKM1における当該対応表示ランプ演出の対象となる可変表示に対応する格納領域に格納される。これにより、保留関連データに基づいて、対応表示ランプ演出の実行有無及び対応表示ランプ演出の対象となる可変表示を特定可能に構成されている。
図8−13に戻り、ステップ07AKS303の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、保留関連データ記憶部07AKM1に入賞時フラッシュ演出の実行に対応するデータが記憶されているか否かを判定することにより、入賞時フラッシュ演出を実行中であるか否かを判定する(ステップ07AKS304)。入賞時フラッシュ演出を実行中であると判定した場合(ステップ07AKS304;Yes)、処理はステップ07AKS309へ移る。このように、本実施の形態では、一の可変表示を対象として入賞時フラッシュ演出が既に実行されている場合(ステップ07AKS304;Yes)には、他の可変表示を対象とする新たな入賞時フラッシュ演出は実行されない。入賞時フラッシュ演出を実行していないと判定した場合(ステップ07AKS304;No)、演出制御用CPU120は、保留関連データ記憶部07AKM1に対応表示ランプ演出の実行に対応するデータが記憶されているか否かを判定することにより、対応表示ランプ演出を実行中であるか否かを判定する(ステップ07AKS305)。対応表示ランプ演出を実行中であると判定した場合(ステップ07AKS305;Yes)、処理はステップ07AKS309へ移る。このように、本実施の形態では、対応表示ランプ演出が実行されている場合(ステップ07AKS305;Yes)、入賞時フラッシュ演出は実行されない。
対応表示ランプ演出を実行していないと判定した場合(ステップ07AKS305;No)、演出制御用CPU120は、図8−15に示す入賞時フラッシュ演出決定テーブルを用いて乱数抽選を行うことにより、色対応表示演出の実行有無と、現在制御されている演出モードと、可変表示結果と、に応じて、ステップ07AKS301で受信した始動入賞時コマンドに対応する可変表示を対象とする入賞時フラッシュ演出の実行有無及び種類を決定する(ステップ07AKS306)。具体的に、ステップ07AKS306の処理では、図8−15の入賞時フラッシュ演出決定テーブルに示す決定割合で、色対応表示演出の実行有無と、現在制御されている演出モードと、可変表示結果と、に応じて、入賞時フラッシュ演出を実行しない「実行なし」、入賞時フラッシュ演出として弱入賞時フラッシュ演出を実行する「弱入賞時フラッシュ演出」、入賞時フラッシュ演出として強入賞時フラッシュ演出を実行する「強入賞時フラッシュ演出」の何れかに決定される。ステップ07AKS306の処理では、「弱入賞時フラッシュ演出」又は「強入賞時フラッシュ演出」に決定されることにより、入賞時フラッシュ演出を実行すると決定される一方、「実行なし」に決定されることにより、入賞時フラッシュ演出を実行しないと決定される。現在制御されている演出モードは、通常モードフラグ、色表示期待度アップモードフラグ、色表示プレミアモードフラグ、チャンス演出アップモードフラグの何れがオン状態にセットされているかに基づいて特定されればよい。色対応表示演出の実行有無は、保留関連データ記憶部07AKM1の記憶内容に基づいて特定されればよい。可変表示結果は、ステップ07AKS302の処理にて始動入賞時コマンドの通知内容として特定された入賞時判定結果に基づいて特定されればよい。なお、色表示プレミアモードに制御されているときに可変表示結果が「ハズレ」となり有利状態に制御されない場合には、色対応表示演出が実行されないため、入賞時フラッシュ演出決定テーブルの対応部分には、決定割合が設定されていない。
図8−15に示す入賞時フラッシュ演出決定テーブルでは、色対応表示演出が実行される場合(「実行あり」)、演出モードが通常モード、チャンス演出アップモード、色表示期待度アップモード、色表示プレミアモードの何れに制御されている場合でも、可変表示結果が「当り」であるときには、入賞時フラッシュ演出を実行しない(「実行なし」)と決定される割合よりも高い割合で弱入賞時フラッシュ演出を実行する(「弱入賞時フラッシュ演出」)と決定され、弱入賞時フラッシュ演出を実行すると決定される割合よりも高い割合で強入賞時フラッシュ演出を実行する(「強入賞時フラッシュ演出」)と決定されるように構成されている。一方、色対応表示演出が実行される場合、演出モードが通常モード、チャンス演出アップモード、色表示期待度アップモードの何れに制御されている場合でも、可変表示結果が「ハズレ」であるときには、強入賞時フラッシュ演出を実行すると決定される割合よりも高い割合で弱入賞時フラッシュ演出を実行すると決定され、弱入賞時フラッシュ演出を実行すると決定される割合よりも高い割合で入賞時フラッシュ演出を実行しないと決定されるように構成されている。このような構成により、弱入賞時フラッシュ演出が実行された場合には、入賞時フラッシュ演出が実行されない場合よりも有利状態に制御される割合(当り期待度)が高く、強入賞時フラッシュ演出が実行された場合には、弱入賞時フラッシュ演出が実行された場合よりも有利状態に制御される割合が高い。
図8−15に示すように、色対応表示演出が実行される場合、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されており、可変表示結果が「当り」であるときに入賞時フラッシュ演出を実行しない(「実行なし」)と決定される割合の方が、色表示期待度アップモードに制御されており、可変表示結果が「当り」であるときに入賞時フラッシュ演出を実行しないと決定される割合よりも高い。換言すれば、色対応表示演出が実行される場合、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されており、可変表示結果が「当り」であるときに入賞時フラッシュ演出を実行する(「弱入賞時フラッシュ演出」及び「強入賞時フラッシュ演出」)と決定される割合よりも、色表示期待度アップモードに制御されており、可変表示結果が「当り」であるときに入賞時フラッシュ演出を実行すると決定される割合の方が高い。このような構成により、本実施の形態では、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されており、可変表示結果が「当り」となって有利状態に制御される場合に入賞時フラッシュ演出が実行されるときよりも、色表示期待度アップモードに制御されており、可変表示結果が「当り」となって有利状態に制御される場合に入賞時フラッシュ演出が実行されるときの方が、色対応表示演出が実行される割合が高い。このような構成によれば、遊技者に、色表示期待度アップモードに制御されている状態における、色対応表示演出の実行と、入賞時フラッシュ演出の実行と、有利状態への制御と、を互いに関連付けて認識させることができ、入賞時フラッシュ演出が実行されたときの期待感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
図8−15に示すように、色対応表示演出が実行される場合、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されており、可変表示結果が「ハズレ」であるときに入賞時フラッシュ演出を実行しない(「実行なし」)と決定される割合の方が、色表示期待度アップモードに制御されており、可変表示結果が「ハズレ」であるときに入賞時フラッシュ演出を実行しないと決定される割合よりも低い。換言すれば、色対応表示演出が実行される場合、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されており、可変表示結果が「ハズレ」であるときに入賞時フラッシュ演出を実行する(「弱入賞時フラッシュ演出」及び「強入賞時フラッシュ演出」)と決定される割合の方が、色表示期待度アップモードに制御されており、可変表示結果が「ハズレ」であるときに入賞時フラッシュ演出を実行すると決定される割合よりも高い。このような構成により、本実施の形態では、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されており、可変表示結果が「ハズレ」となって有利状態に制御されない場合に入賞時フラッシュ演出が実行されるときよりも、色表示期待度アップモードに制御されており、可変表示結果が「ハズレ」となって有利状態に制御されない場合に入賞時フラッシュ演出が実行されるときの方が、色対応表示演出が実行される割合が低い。このような構成によれば、遊技者に、色表示期待度アップモードに制御されている状態における、色対応表示演出の実行と、入賞時フラッシュ演出の実行と、有利状態への制御と、を互いに関連付けて認識させることができ、入賞時フラッシュ演出が実行されたときの期待感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
図8−15に示すように、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときには、強入賞時フラッシュ演出を実行すると決定される割合が0%に設定されており、強入賞時フラッシュ演出が実行されないように制限される。このように、特徴部007AKでは、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときに、強入賞時フラッシュ演出の実行を制限可能に構成されている。このような構成によれば、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときに、色対応表示演出の対象となる可変表示を対象として実行可能な入賞時フラッシュ演出として、有利状態に制御される割合が弱入賞時フラッシュ演出よりも高い強入賞時フラッシュ演出が実行されたにも関わらず、有利状態に制御されず、遊技者の期待感が損なわれてしまうことを防止し、演出効果を向上させることができる。
図8−15に示すように、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときに弱入賞時フラッシュ演出を実行すると決定される割合は、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されるときに弱入賞時フラッシュ演出を実行すると決定される割合と同じ割合となっている。このように、特徴部007AKでは、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときに、強入賞時フラッシュ演出の実行を制限可能である一方、弱入賞時フラッシュ演出の実行を制限しないように構成されている。このような構成によれば、強入賞時フラッシュ演出の実行が制限されている状況において、入賞時フラッシュ演出の実行頻度(実行割合)が過度に低下することにより演出効果が低下することを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
図8−15に示すように、色表示プレミアモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときには、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときと同様に、強入賞時フラッシュ演出を実行すると決定される割合が0%に設定されており、強入賞時フラッシュ演出が実行されないように制限される。また、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときには、弱入賞時フラッシュ演出を実行可能であるのに対して、色表示プレミアモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときには、図8−15に示すように、弱入賞時フラッシュ演出を実行すると決定される割合が0%に設定されており、弱入賞時フラッシュ演出が実行されないように制限される。このように、特徴部007AKでは、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときに、弱入賞時フラッシュ演出を実行可能であり、色表示プレミアモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときに、弱入賞時フラッシュ演出を実行しないように制限可能に構成されている。このような構成によれば、色対応表示演出が実行されるときに有利状態に制御される割合が色表示期待度アップモードよりも高い色表示プレミアモードに制御されているときに、遊技者に過度な期待を抱かせることを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
なお、本実施の形態では、色対応表示演出の実行有無と、演出モードと、可変表示結果と、に基づいて入賞時フラッシュ演出の実行有無及び種類を決定するものとして説明するが、これは一例に過ぎず、演出モード及び可変表示結果に基づいて入賞時フラッシュ演出の実行有無及び種類を決定した後、演出モードと、可変表示結果と、入賞時フラッシュ演出の実行有無及び種類と、に基づいて色対応表示演出の実行有無を決定するようにしてもよい。この場合において、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されており、有利状態に制御される場合に入賞時フラッシュ演出が実行されるときよりも、色表示期待度アップモードに制御されており、有利状態に制御される場合に入賞時フラッシュ演出が実行されるときの方が、色対応表示演出が実行される割合が高くなるように構成すればよい。また、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されており、有利状態に制御されない場合に入賞時フラッシュ演出が実行されるときよりも、色表示期待度アップモードに制御されており、有利状態に制御されない場合に入賞時フラッシュ演出が実行されるときの方が、色対応表示演出が実行される割合が低くなるように構成すればよい。このような構成によれば、遊技者に、色表示期待度アップモードに制御されている状態における、色対応表示演出の実行と、入賞時フラッシュ演出の実行と、有利状態への制御と、を互いに関連付けて認識させることができ、入賞時フラッシュ演出が実行されたときの期待感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
なお、色表示期待度アップモードに制御されている状態において、色対応表示演出が実行され、有利状態に制御される場合、当該色対応表示演出における対応表示の最終表示態様に応じて異なる割合で、入賞時フラッシュ演出を実行するか否かを決定するようにしてもよい。例えば、色表示期待度アップモードに制御されている状態において、色対応表示演出が実行され、有利状態に制御される場合、当該色対応表示演出における対応表示の最終表示態様が「青」であるときに、当該色対応表示演出における対応表示の最終表示態様が「緑」又は「赤」であるときよりも高い割合で入賞時フラッシュ演出を実行すると決定するようにしてもよい。このような構成により、色表示期待度アップモードに制御されており、有利状態に制御される場合に入賞時フラッシュ演出が実行されるときに、第1態様としての「青」にて色対応表示演出が実行される割合の方が、有利状態に制御される割合(当り期待度)が当該第1態様よりも高い第2態様としての「緑」又は「赤」にて色対応表示演出が実行される割合よりも高くなる。このような構成によれば、有利状態に制御される割合が第2態様よりも低い第1態様にて色対応表示演出(示唆演出)が実行された場合において、遊技者の期待感を持続させ、遊技興趣を向上させることができる。
なお、演出モード及び可変表示結果に基づいて入賞時フラッシュ演出の実行有無及び種類を決定した後、演出モードと、可変表示結果と、入賞時フラッシュ演出の実行有無及び種類と、に基づいて色対応表示演出の実行有無及び最終表示態様を決定するようにしてもよい。この場合、色表示期待度アップモードに制御されており、有利状態に制御される場合に入賞時フラッシュ演出が実行されるときに、最終表示態様が「青」に決定される割合の方が、最終表示態様が「緑」又は「赤」に決定される割合よりも高くなるように構成すればよい。
なお、本実施の形態では、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときには、強入賞時フラッシュ演出が実行されないように制限されるものとして説明するが、これは一例に過ぎない。色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときには、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されるときよりも強入賞時フラッシュ演出の実行頻度(実行割合)を低下させるように制限してもよい。すなわち、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときには、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されるときよりも低く、かつ、0%より高い割合で強入賞時フラッシュ演出を実行するように制限してもよい。このような構成によれば、入賞時フラッシュ演出の実行頻度の低下を抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
なお、本実施の形態では、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときに、強入賞時フラッシュ演出の実行を制限可能である一方、弱入賞時フラッシュ演出の実行を制限しないものとして説明するが、これは一例に過ぎない。色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときに、強入賞時フラッシュ演出の実行と弱入賞時フラッシュ演出の実行とを何れも制限可能に構成してもよい。このような構成によれば、遊技者に過度な期待を抱かせることを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。具体的に、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときに、強入賞時フラッシュ演出と弱入賞時フラッシュ演出とを何れも実行されないように制限してもよい。
色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときに、強入賞時フラッシュ演出の実行と弱入賞時フラッシュ演出の実行とを何れも制限可能に構成する場合、強入賞時フラッシュ演出の実行に対する制限の度合いの方が、弱入賞時フラッシュ演出の実行に対する制限の度合いよりも高くなるように構成してもよい。このような構成によれば、遊技者に過度な期待を抱かせることを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できるとともに、入賞時フラッシュ演出の実行頻度が過度に低下することにより演出効果が低下することを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。具体的に、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときに、強入賞時フラッシュ演出を実行しないように制限する一方、弱入賞時フラッシュ演出は、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されるときよりも低く、かつ、0%より高い割合で実行されるように制限してもよい。
なお、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときに、強入賞時フラッシュ演出の実行を制限する一方、弱入賞時フラッシュ演出の実行頻度を、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されるときよりも高くしてもよい。このような構成によれば、入賞時フラッシュ演出の実行頻度が過度に低下することにより演出効果が低下することを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
なお、本実施の形態では、色表示プレミアモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときには、弱入賞時フラッシュ演出が実行されないように制限されるものとして説明するが、これは一例に過ぎない。色表示プレミアモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときには、色表示プレミアモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されるときよりも弱入賞時フラッシュ演出の実行頻度(実行割合)を低下させるように制限してもよい。すなわち、色表示プレミアモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときには、色表示プレミアモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されるときよりも低く、かつ、0%より高い割合で弱入賞時フラッシュ演出を実行するように制限してもよい。このような構成によれば、入賞時フラッシュ演出の実行頻度の低下を抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
図8−13に戻り、ステップ07AKS306の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、入賞時フラッシュ演出を実行するとステップ07AKS306にて決定されたか否かを判定する(ステップ07AKS307)。入賞時フラッシュ演出を実行しないと決定されたと判定した場合(ステップ07AKS307;No)、処理はステップ07AKS309へ移る。入賞時フラッシュ演出を実行すると決定されたと判定した場合(ステップ07AKS307;Yes)、弱入賞時フラッシュ演出と強入賞時フラッシュ演出とのうちステップ07AKS306にて実行が決定された入賞時フラッシュ演出を開始する設定を行い(ステップ07AKS308)、処理はステップ07AKS309へ移る。このような構成により、入賞時フラッシュ演出が、始動入賞の発生により当該入賞時フラッシュ演出の対象となる可変表示の始動条件が成立したこと(ステップ07AKS301;Yes)に基づいて開始される(ステップ07AKS308)。
ステップ07AKS309において、演出制御用CPU120は、保留関連データ記憶部07AKM1に背景変化演出の実行に対応するデータが記憶されているか否かを判定することにより、背景変化演出を実行中であるか否かを判定する(ステップ07AKS309)。背景変化演出を実行中であると判定した場合(ステップ07AKS309;Yes)、処理はステップ07AKS313へ移る。このように、本実施の形態では、一の可変表示を対象として背景変化演出を既に実行している場合(ステップ07AKS309;Yes)には、他の可変表示を対象として新たな背景変化演出は実行されない。
背景変化演出を実行していないと判定した場合(ステップ07AKS309;No)、演出制御用CPU120は、図8−16に示す背景変化演出決定テーブルを用いて乱数抽選を行うことにより、可変表示結果に応じて、ステップ07AKS301で受信した始動入賞時コマンドに対応する可変表示を対象とする背景変化演出の実行有無を決定する(ステップ07AKS310)。具体的に、ステップ07AKS310の処理では、図8−16の背景変化演出決定テーブルに示す決定割合で、可変表示結果に応じて、背景変化演出を実行しない「実行なし」と、背景変化演出を実行する「実行あり」と、の何れかに決定される。可変表示結果は、ステップ07AKS302の処理にて始動入賞時コマンドの通知内容として特定された入賞時判定結果に基づいて特定されればよい。
図8−16に示す背景変化演出決定テーブルでは、可変表示結果が「当り」である場合、背景変化演出を実行しない(「実行なし」)と決定される割合よりも高い割合で背景変化演出を実行する(「実行あり」)と決定されるように構成されている。一方、可変表示結果が「ハズレ」である場合、背景変化演出を実行すると決定される割合よりも高い割合で背景変化演出を実行しないと決定されるように構成されている。このような構成によれば、背景変化演出が実行された場合の方が、背景変化演出が実行されない場合よりも有利状態に制御される割合が高い(当り期待度が高い)。
図8−16に示すように、背景変化演出の実行有無は、現在制御されている演出モードや、色対応表示演出の実行有無に関わらず決定される。このため、背景変更演出は、入賞時フラッシュ演出とは異なり、色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードに制御されているときに色対応表示演出が実行されない場合であっても、実行が制限されない。このように、本実施の形態では、色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードに制御されているときに色対応表示演出が実行されない場合、対応表示演出と共通の可変表示を対象として実行可能な入賞時フラッシュ演出と背景変化演出とのうち、背景変化演出よりも対応表示演出との関連性が高い入賞時フラッシュ演出の実行を制限する一方、背景変化演出の実行を制限しないように構成されている。このような構成によれば、遊技者に過度な期待を抱かせることを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できるとともに、色対応表示と共通の可変表示を対象として実行可能な演出の実行頻度が過度に低下することにより演出効果が低下することを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
図8−13に戻り、ステップ07AKS310の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、背景変化演出を実行するとステップ07AKS310にて決定されたか否かを判定する(ステップ07AKS311)。背景変化演出を実行しないと決定されたと判定した場合(ステップ07AKS311;No)、処理はステップ07AKS313へ移る。背景変化演出を実行すると決定されたと判定した場合(ステップ07AKS311;Yes)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の画面上において、背景変化演出を開始する設定を行い(ステップ07AKS312)、処理はステップ07AKS313へ移る。このような構成により、背景変化演出が、始動入賞の発生により当該背景変化演出の対象となる可変表示の始動条件が成立したこと(ステップ07AKS301;Yes)に基づいて開始される(ステップ07AKS312)。
ステップ07AKS313において、演出制御用CPU120は、ステップ07AKS306やステップ07AKS310の処理における決定結果(入賞時フラッシュ演出の実行有無及び種類、背景変化演出の実行有無)に対応するデータを保留関連データ記憶部07AKM1に格納することにより当該決定結果を記憶させてから(ステップ07AKS313)、先読予告設定処理を終了する。なお、ステップ07AKS304にて入賞時フラッシュ演出を実行中であると判定した場合(ステップ07AKS304;Yes)や、ステップ07AKS305にて対応表示ランプ演出を実行中であると判定した場合(ステップ07AKS305;Yes)には、ステップ07AKS313において、保留関連データ記憶部07AKM1に、入賞時フラッシュ演出が実行されないことを示すデータが記憶される。また、ステップ07AKS309にて背景変化演出を実行中であると判定した場合(ステップ07AKS309;Yes)には、ステップ07AKS313において、保留関連データ記憶部07AKM1に、背景変化演出が実行されないことを示すデータが記憶される。
図8−17は、特徴部007AKに関し、対応表示演出設定処理として、図8−13のフローチャートに示す先読予告設定処理のステップ07AKS303にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
対応表示演出設定処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、図8−18に示す色対応表示演出決定テーブルを用いて乱数抽選を行うことにより、現在制御されている演出モードと、可変表示結果と、に応じて、色対応表示演出の実行有無と、色対応表示演出における対応表示の最終的な表示態様である最終表示態様と、を決定する(ステップ07AKS401)。具体的に、ステップ07AKS401の処理では、図8−18の色対応表示演出決定テーブルに示す決定割合で、現在制御されている演出モードと、可変表示結果と、に応じて、対応表示の最終表示態様が、「白」、「青」、「緑」、「赤」の何れかの表示態様に決定される。「白」は、色対応表示演出が実行されていない場合の表示態様としての通常表示態様であり、「青」、「緑」、「赤」は、色対応表示演出が実行されている場合の表示態様としての特別表示態様である。ステップ07AKS401の処理では、対応表示の最終表示態様が「白」に決定されることにより、色対応表示演出を実行しないと決定される。一方、ステップ07AKS401の処理では、対応表示の最終表示態様が「青」、「緑」、「赤」の何れかの表示態様に決定されることにより、色対応表示演出を実行すると決定される。現在制御されている演出モードは、通常モードフラグ、色表示期待度アップモードフラグ、色表示プレミアモードフラグ、チャンス演出アップモードフラグの何れがオン状態にセットされているかに基づいて特定されればよい。可変表示結果は、ステップ07AKS302の処理にて始動入賞時コマンドの通知内容として特定された入賞時判定結果に基づいて特定されればよい。
図8−18に示す色対応表示演出決定テーブルでは、通常モード、チャンス演出アップモード、色表示期待度アップモード、色表示プレミアモードの何れの演出モードに制御されている場合でも、可変表示結果が「当り」となり有利状態に制御されるときには、対応表示の最終表示態様が、「白」<「青」<「緑」<「赤」の順に高い割合で決定されるように構成されている。一方、図8−18に示す色対応表示演出決定テーブルでは、通常モード、チャンス演出アップモード、色表示期待度アップモード、色表示プレミアモードの何れの演出モードに制御されている場合でも、可変表示結果が「ハズレ」となり有利状態に制御されないときには、対応表示の最終表示態様が、「赤」<「緑」<「青」<「白」の順に高い割合で決定されるように構成されている。このような構成により、対応表示の最終表示態様の当り期待度は、「白」<「青」<「緑」<「赤」の順に高くなっている。なお、図8−18に示す決定割合は一例に過ぎず、最終表示態様の当り期待度が「白」<「青」<「緑」<「赤」の順に高くなるように、任意に決定割合を設定できる。
図8−18に示すように、色表示期待度アップモードに制御されている場合に可変表示結果が「当り」となるときには、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されている場合に可変表示結果が「当り」となるときよりも、色対応表示演出が実行されない(「白(実行なし)」)と決定される割合が低い。一方、色表示期待度アップモードに制御されている場合に可変表示結果が「ハズレ」となるときには、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されている場合に可変表示結果が「ハズレ」となるときよりも、色対応表示演出が実行されないと決定される割合が高い。このような構成により、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されたときの方が、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されたときよりも当り期待度が高く(有利状態に制御される割合が高く)なっている。なお、図8−18に示す決定割合は一例に過ぎず、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されたときの方が、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されたときよりも当り期待度が高くなるように、任意に決定割合を設定できる。
図8−18に示すように、色表示プレミアモードに制御されている場合に可変表示結果が「当り」となるときには、色表示期待度アップモードに制御されている場合に可変表示結果が「当り」となるときよりも、色対応表示演出が実行されない(「白(実行なし)」)と決定される割合が低い。一方、色表示プレミアモードに制御されている場合に可変表示結果が「ハズレ」となるときには、色表示期待度アップモードに制御されている場合に可変表示結果が「ハズレ」となるときよりも、色対応表示演出が実行されないと決定される割合が高い。このような構成により、色表示プレミアモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されたときの方が、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されたときよりも当り期待度が高く(有利状態に制御される割合が高く)なっている。なお、図8−18に示す決定割合は一例に過ぎず、色表示プレミアモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されたときの方が、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されたときよりも当り期待度が高くなるように、任意に決定割合を設定できる。
より具体的に、図8−18に示すように、色表示プレミアモードに制御されている場合に可変表示結果が「当り」となるときには、対応表示の最終表示態様を「青」、「緑」、「赤」の何れかに決定することにより色対応表示演出を実行すると決定可能である一方、色表示プレミアモードに制御されている場合に可変表示結果が「ハズレ」となるときには、対応表示の最終表示態様は「青」、「緑」、「赤」には決定されず、色対応表示演出を実行すると決定されない。このような構成により、色表示プレミアモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されたときには、必ず有利状態に制御される。
図8−18に示すように、通常モード又はチャンス演出アップモードよりも当り期待度が高い色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードに制御されている場合に、可変表示結果が「ハズレ」となるときには、対応表示の最終表示態様が、当り期待度の最も高い「赤」には決定されないように構成されている。このような構成によれば、通常モード又はチャンス演出アップモードよりも当り期待度が高い色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードに制御されている場合に、色対応表示演出が実行され、対応表示が当り期待度の最も高い「赤」にて表示されたにも関わらず、可変表示結果が「ハズレ」となって有利状態に制御されず、遊技者が落胆して遊技興趣が低下することを防止できる。なお、これは一例に過ぎず、色表示期待度アップモードに制御されている場合に、可変表示結果が「ハズレ」となるときに、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されている場合に、可変表示結果が「ハズレ」となるときよりも低い割合で、対応表示の最終表示態様を「赤」に決定可能に構成してもよい。このような構成によれば、遊技興趣を向上させることができる。
上述したように、ステップ07AKS401の処理では、現在制御されている演出モードと、可変表示結果と、に応じて、色対応表示演出の実行有無や、色対応表示演出の態様としての色対応表示演出における対応表示の最終表示態様が決定される。これにより、例えば通常モードに制御されている場合と、色表示期待度アップモードに制御されている場合と、で異なる決定割合で、「青」、「緑」、「赤」といった複数種類の態様の何れにて色対応表示演出を実行するかを決定可能に構成されている。
また、このような構成により、一の演出モードに制御されているときに始動入賞の発生により可変表示の始動条件(実行条件)が成立した(ステップ07AKS301;Yes)後、遊技者によってモード切替操作(選択操作)が行われたことに基づいて当該一の演出モードから他の演出モードへ切り替え、当該他の演出モードに制御されているときに該可変表示を対象とする色対応表示演出を開始する場合、ステップ07AKS401の処理により、当該可変表示の始動条件が成立したときの演出モード(ステップ07AKS401の処理が行われている時点で制御されている演出モード)であり、切り替え前の演出モードである当該一の演出モードに制御されている場合における決定割合で、当該色対応表示演出を複数種類の態様(「青」、「緑」、「赤」)の何れにて実行するか決定される。例えば、通常モードに制御されている場合に可変表示の始動条件が成立した後、遊技者によってモード切替操作が行われたことに基づいて通常モードから色表示期待度アップモードへ制御し、色表示期待度アップモードに制御されている場合に当該可変表示を対象とする色対応表示演出を開始するときに、通常モードに制御されている場合における決定割合で複数種類の態様の何れにて色対応表示演出を実行するか決定される。このような構成によれば、演出モード(演出状態)が切り替わることによる制御負担を軽減することができる。
なお、一の演出モードに制御されている場合に可変表示の始動条件が成立した後、遊技者によってモード切替操作が行われたことに基づいて当該一の演出モードから他の演出モードへ制御し、当該他の演出モードに制御されている場合に当該可変表示を対象とする色対応表示演出を開始するときに、切り替え後の演出モードである当該他の演出モードに制御されている場合における決定割合で複数種類の態様の何れにて当該色対応表示演出を実行するか決定可能に構成してもよい。このような構成によれば、遊技者が選択した演出モードに対応した決定割合で色対応表示演出の態様を決定し、遊技興趣を向上させることができる。具体的に、一の演出モードに制御されているときに始動入賞の発生により可変表示の始動条件が成立した(ステップ07AKS301;Yes)ときに、ステップ07AKS401の処理により、当該一の演出モードに制御されている場合における決定割合で当該可変表示を対象とする色対応表示演出の実行有無や対応表示の最終表示態様(色対応表示演出の態様)を決定した後、遊技者によってモード切替操作が行われたことに基づいて当該一の演出モードから他の演出モードへ切り替えたときに、当該他の演出モードに制御されている場合における決定割合で当該可変表示を対象とする色対応表示演出の実行有無や対応表示の最終表示態様を再決定し、この再決定の結果によってステップ07AKS401における決定の結果を上書きすればよい。
なお、演出モードの切り替えが確定してから演出モードが切り替えられるまでの期間(モード切替予約設定が行われている期間)において、始動入賞の発生により可変表示の始動条件が成立した場合、切り替え後の演出モードに制御されている場合における決定割合で色対応表示演出の実行有無及び対応表示の最終表示態様を決定可能に構成してもよい。このような構成によれば、遊技者が選択した演出モードに対応した決定割合で色対応表示演出の態様を決定し、遊技興趣を向上させることができる。
図8−17に戻り、ステップ07AKS401の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、現在の合計保留記憶数が0であるか否かを判定する(ステップ07AKS402)。現在の合計保留記憶数は、ステップ07AKS301にて始動入賞時コマンドとして受信された合計保留記憶数通知コマンドに基づいて特定されればよい。現在の合計保留記憶数が0であると判定した場合(ステップ07AKS402;Yes)、演出制御用CPU120は、通常表示態様としての「白」でアクティブ表示の表示を開始し(ステップ07AKS403)、処理はステップ07AKS412へ移る。
ステップ07AKS402において、合計保留記憶数が0ではないと判定した場合(ステップ07AKS402;No)、演出制御用CPU120は、ステップ07AKS401にて色対応表示演出を実行すると決定されたか否か(最終表示態様が「青」、「緑」、「赤」の何れかに決定されたか否か)を判定する(ステップ07AKS404)。色対応表示演出を実行すると決定された(最終表示態様が「青」、「緑」、「赤」の何れかに決定された)と判定した場合(ステップ07AKS404;Yes)、演出制御用CPU120は、図8−19に示す色対応表示演出実行時保留表示演出を用いて乱数抽選を行うことにより、モード切替準備中表示を表示中であるか否かと、現在制御されている演出モードと、可変表示結果と、に応じて、保留表示演出の実行有無及び種類を決定する(ステップ07AKS405)。具体的に、ステップ07AK405の処理では、図8−19の色対応表示演出実行時保留表示演出決定テーブルに示す決定割合で、モード切替準備中表示を表示中であるか否かと、現在制御されている演出モードと、可変表示結果と、に応じて、保留表示演出が実行されない「実行なし」と、色保留表示演出が実行される「色保留表示演出」と、白キャラ保留表示演出が実行される「白キャラ保留表示演出」と、赤キャラ保留表示演出が実行される「赤キャラ保留表示演出」と、の何れかに決定される。ステップ07AKS405の処理では、「色保留表示演出」、「白キャラ保留表示演出」、「赤キャラ保留表示演出」の何れかに決定されることにより、保留表示演出を実行すると決定される。ステップ07AKS405の処理では、「白キャラ保留表示演出」、「赤キャラ保留表示演出」の何れかに決定されることにより、キャラ保留表示演出を実行すると決定される。モード切替準備中表示を表示中であるか否かは、モード切替準備中表示フラグがオン状態であるか否かに基づいて特定されればよい。現在制御されている演出モードは、通常モードフラグ、色表示期待度アップモードフラグ、色表示プレミアモードフラグ、チャンス演出アップモードフラグの何れがオン状態にセットされているかに基づいて特定されればよい。可変表示結果は、ステップ07AKS302の処理にて始動入賞時コマンドの通知内容として特定された入賞時判定結果に基づいて特定されればよい。なお、色表示プレミアモードに制御されているときに可変表示結果が「ハズレ」となり有利状態に制御されない場合には、色対応表示演出が実行されないため、色対応表示演出実行時保留表示演出決定テーブルの対応部分には、決定割合が設定されていない。
ステップ07AKS405の処理では、図8−19に示す決定割合に従い、モード切替準備中表示が表示されていない(「表示なし」)場合、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されているときよりも、色表示期待度アップモードに制御されているときの方が高い割合で保留表示演出を実行しない(「実行なし」)と決定される。換言すれば、ステップ07AKS405の処理では、モード切替準備中表示が表示されていない場合、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されているときの方が、色表示期待度アップモードに制御されているときよりも高い割合で保留表示演出を実行すると決定される(「色保留表示演出」、「白キャラ保留表示演出」、「赤キャラ保留表示演出」の何れかに決定される)。なお、図8−19に示す決定割合は一例に過ぎず、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されているときよりも、色表示期待度アップモードに制御されているときの方が高い割合で保留表示演出を実行しないと決定され、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されているときの方が、色表示期待度アップモードに制御されているときよりも高い割合で保留表示演出を実行すると決定されるように、任意に決定割合を設定できる。
ステップ07AKS401にて色対応表示演出を実行すると決定されたこと(ステップ07AKS404;Yes)に基づいて実行されるステップ07AKS405の処理において、色保留表示演出を含む保留表示演出を実行しないと決定されることにより、色対応表示演出として色アクティブ表示演出を実行すると決定される。これにより、対応表示演出が、第1特定期間において対応表示演出としての保留表示演出を実行することなく第2特定期間において対応表示演出としてのアクティブ表示演出(色アクティブ表示演出)を実行する、第2パターン(第1特定期間において対応表示演出を実行することなく第2特定期間において対応表示演出を実行する実行パターン)となる実行パターンにて実行されることが決定される。一方、ステップ07AKS405の処理において、保留表示演出を実行すると決定されることにより、対応表示演出が、少なくとも第1特定期間において対応表示演出としての保留表示演出を実行する、第1パターン(少なくとも第1特定期間において対応表示演出を実行する実行パターン)にて実行されることが決定される。
特徴部007AKでは、ステップ07AKS405の処理において、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されているときに、色表示期待度アップモードに制御されているときよりも高い割合で保留表示演出を実行すると決定されることにより、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されている場合に対応表示演出が実行されるときの方が、色表示期待度アップモードに制御されている場合に対応表示演出が実行されるときよりも第1パターンとなる実行パターンにて対応表示演出が実行される割合が高くなるように構成されている。また、特徴部007AKでは、ステップ07AKS405の処理において、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されているときよりも、色表示期待度アップモードに制御されているときの方が高い割合で保留表示演出を実行しないと決定されることにより、色表示期待度アップモードに制御されている場合に対応表示演出が実行されるときの方が、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されている場合に対応表示演出が実行されるときよりも第2パターンとなる実行パターンにて対応表示演出が実行される割合が高くなるように構成されている。このような構成によれば、遊技者に意外感を与え、演出効果を向上させることができる。
図8−19に示す決定割合によれば、モード切替準備中表示が表示されていない場合、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されているときに保留表示演出を実行すると決定された場合の方が、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されているときに保留表示演出を実行しないと決定された場合よりも有利状態に制御される割合が高い(当り期待度が高い)。このような構成により、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されている場合に第1パターンにて対応表示演出が実行されるときの方が、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されている場合に第2パターンにて対応表示演出が実行されるときよりも有利状態に制御される割合が高くなっている。一方、図8−19に示す決定割合によれば、モード切替準備中表示が表示されていない場合、色表示期待度アップモードに制御されているときに保留表示演出を実行すると決定された場合よりも、色表示期待度アップモードに制御されているときに保留表示演出を実行しないと決定された場合の方が有利状態に制御される割合が高い(当り期待度が高い)。このような構成により、色表示期待度アップモードに制御されている場合に第1パターンにて対応表示演出が実行されるときよりも、色表示期待度アップモードに制御されている場合に第2パターンにて対応表示演出が実行されるときの方が有利状態に制御される割合が高くなっている。このような構成によれば、色表示期待度アップモードに制御されている場合に、遊技者に、第1特定期間よりも後の第2特定期間において対応表示演出が実行されるか否かに注目させ、演出効果を向上させることができる。なお、図8−19に示す決定割合は一例に過ぎず、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されている場合に保留表示演出を実行すると決定されたときの方が、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されている場合に保留表示演出を実行しないと決定されたときよりも有利状態に制御される割合が高くなり、色表示期待度アップモードに制御されている場合に保留表示演出を実行すると決定されたときよりも、色表示期待度アップモードに制御されている場合に保留表示演出を実行しないと決定されたときの方が有利状態に制御される割合が高くなるように、任意に決定割合を設定できる。
図8−19に示すように、モード切替準備中表示が表示されていない場合、色表示期待度アップモードに制御されているときの方が、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されているときよりも赤キャラ保留表示演出を実行する(「赤キャラ保留表示演出」)と決定される割合が低い。このような構成によれば、色対応表示演出が実行された場合の当り期待度が通常モードやチャンス演出アップモードよりも高い色表示期待度アップモードに制御されているときに、遊技者が、色対応表示演出と共通の特定表示要素(白色とは異なる色)を用いる赤キャラ保留表示演出を、色対応表示演出と誤認してしまい、遊技興趣が低下することを抑制できる。一方、図8−19に示すように、モード切替準備中表示が表示されていない場合、色表示期待度アップモードに制御されているときの方が、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されているときよりも白キャラ保留表示演出を実行する(「白キャラ保留表示演出」)と決定される割合が高い。このような構成によれば、色表示期待度アップモードに制御されているときに、キャラ保留表示演出の実行頻度(実行割合)が過度に低下してしまい、遊技興趣が低下することを抑制できる。なお、モード切替準備中表示が表示されていない場合、色表示期待度アップモードに制御されているときと、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されているときと、で同じ割合で白キャラ保留表示演出を実行するようにしてもよい。
特徴部007AKでは、図8−19に示すように、モード切替準備中表示が表示されていない場合、色表示期待度アップモードに制御されているときの方が、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されているときよりも色保留表示演出を実行する(「色保留表示演出」)と決定される割合が低い。一方、図8−19に示すように、モード切替準備中表示が表示されていない場合、色表示期待度アップモードに制御されているときの方が、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されているときよりもキャラ保留表示演出を実行すると決定される(「白キャラ保留表示演出」、「赤キャラ保留表示演出」の何れかに決定される)割合が高い。このような構成によれば、色表示期待度アップモードに制御されている状態において、色保留表示演出が実行されたにも関わらず、有利状態に制御されず、遊技者の期待感が損なわれてしまうことを抑制し、演出効果を向上させることができるとともに、保留表示演出の実行が過度に制限されることによる遊技興趣の低下を抑制できる。
図8−19に示すように、モード切替準備中表示が表示されていない場合、色表示プレミアモードに制御されているときには、赤キャラ保留表示演出を実行すると決定されない。このような構成によれば、色対応表示演出が実行された場合の当り期待度が最も高い色表示プレミアモードに制御されているときに、遊技者が、赤キャラ保留表示演出を色対応表示演出と誤認してしまい、遊技興趣が低下することを抑制できる。
図8−19に示すように、モード切替準備中表示が表示されていない場合、色表示プレミアモードに制御されているときの方が、色表示期待度アップモードに制御されているときよりも色保留表示演出を実行すると決定される割合が低い。また、モード切替準備中表示が表示されていない場合、色表示プレミアモードに制御されているときの方が、色表示期待度アップモードに制御されているときよりもキャラ保留表示演出を実行すると決定される割合が低い。このような構成によれば、色表示プレミアモードに制御されているときに対応表示演出としての保留表示演出が実行されたときの特別感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
特徴部007AKでは、図8−19に示す決定割合で保留表示演出の実行有無及び種類を決定することにより、モード切替準備中表示が表示されている(「表示あり」)場合、色保留表示演出(第1種別の示唆演出)の実行を制限する一方で、キャラ保留表示演出(第2種別の示唆演出)の実行を制限しないように構成されている。具体的に、図8−19に示すように、モード切替準備中表示が表示されている場合、通常モード、チャンス演出アップモード、色表示期待度アップモード、色表示プレミアモードの何れに制御されているときにも、色保留表示演出を実行すると決定されないように制限されている。一方、通常モード、チャンス演出アップモード、色表示期待度アップモード、色表示プレミアモードの何れに制御されている場合にも、モード切替準備中表示が表示されているときの方が、モード切替準備中表示が表示されていないときよりも高い割合でキャラ保留表示演出を実行すると決定される。このように、特徴部007AKでは、モード切替準備中表示が表示されている所定期間において、始動入賞の発生により可変表示の始動条件(実行条件)が成立した場合(ステップ07AKS301;Yes)、ステップ07AKS404の処理が実行されることにより、当該所定期間内において、該可変表示を対象とする色保留表示演出の実行を制限する一方、該可変表示を対象とするキャラ保留表示演出の実行を制限しないように構成されている。このような構成によれば、演出モードの切り替えを報知するモード切替準備中表示が表示されている所定期間において、演出モードに応じて当り期待度の異なる色保留表示演出が実行されることにより、遊技者が、当該色保留表示演出が、切り替え前の演出モードに対応する当り期待度と、切り替え後の演出モードに対応する当り期待度と、の何れにて実行されているのか把握できずに混乱し、遊技興趣が低下することを抑制できる。さらに、このような構成によれば、モード切替準備中表示が表示されている所定期間において、保留表示演出の実行が過度に制限されることを抑制して演出効果の低下を抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
より具体的に、図8−19に示す決定割合によれば、モード切替準備中表示が表示されている場合、通常モード、チャンス演出アップモード、色表示期待度アップモード、色表示プレミアモードの何れに制御されているときにも、赤キャラ保留表示演出を実行すると決定されないように制限されている。一方、通常モード、チャンス演出アップモード、色表示期待度アップモード、色表示プレミアモードの何れに制御されている場合にも、モード切替準備中表示が表示されているときの方が、モード切替準備中表示が表示されていないときよりも高い割合で白キャラ保留表示演出を実行すると決定される。すなわち、特徴部007AKでは、モード切替準備中表示が表示されている所定期間において、色対応表示演出と共通の特定表示要素(白色とは異なる色)を用いる赤キャラ保留表示演出の実行を制限する一方、当該特定表示要素を用いない白キャラ保留表示演出の実行を制限しないように構成されている。このような構成によれば、色対応表示演出と類似する表示態様の保留表示演出が実行されることによって、遊技者が誤認することを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。さらに、このような構成によれば、キャラ保留表示演出の実行が過度に制限されてしまうことを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
ステップ07AKS401にて色対応表示演出を実行すると決定されたこと(ステップ07AKS404;Yes)に基づいて実行されるステップ07AKS405の処理において、色保留表示演出を実行しないと決定されることにより、色対応表示演出として色アクティブ表示演出を実行することが決定される。従って、本実施の形態では、図8−19に示すように、モード切替準備中表示が表示されているときに、色保留表示演出を実行すると決定されないように制限することにより、モード切替準備中表示が表示されている所定期間に、始動入賞の発生により可変表示の始動条件が成立した場合、当該所定期間においては、当該可変表示を対象とする色保留表示演出が実行されず、当該可変表示に対応する保留表示が色表示態様へ変化しないように制限される一方、当該所定期間の終了後、当該可変表示が実行されている第2特定期間において、当該可変表示を対象とする色アクティブ表示演出が実行され、当該可変表示に対応するアクティブ表示が色表示態様へ変化するように構成されている。なお、モード切替準備中表示が表示されている所定期間に、始動入賞の発生により可変表示の始動条件が成立した場合、ステップ07AKS401の処理において、色対応表示演出を実行すると決定されないように制限することにより、当該可変表示に対応する対応表示が色表示態様へ変化しないように制限してもよい。
なお、本実施の形態では、モード切替準備中表示が表示されている場合、色保留表示演出が実行されないように制限するものとして説明するが、これは一例に過ぎず、モード切替準備中表示が表示されている場合、モード切替準備中表示が表示されていない場合よりも低く、かつ、0%より高い割合で、色保留表示演出を実行するように制限してもよい。このような構成によれば、モード切替準備中表示が表示されている所定期間において、保留表示演出の実行が過度に制限されてしまうことを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
なお、本実施の形態では、モード切替準備中表示が表示されている場合、赤キャラ保留表示演出が実行されないように制限するものとして説明するが、これは一例に過ぎず、モード切替準備中表示が表示されている場合、モード切替準備中表示が表示されていない場合よりも低く、かつ、0%より高い割合で、赤キャラ保留表示演出を実行するように制限してもよい。このような構成によれば、モード切替準備中表示が表示されている所定期間において、保留表示演出の実行が過度に制限されてしまうことを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
なお、モード切替準備中表示が表示されている場合、可変表示結果が「ハズレ」であり有利状態に制御されないときには色保留表示演出が実行されないように制限される一方、可変表示結果が「当り」であり有利状態に制御されるときには色保留表示演出を実行可能に構成してもよい。このような構成によれば、演出効果を向上させ、遊技興趣を向上させることができる。
図8−17に戻り、ステップ07AKS404において、ステップ07AKS401にて色対応表示演出を実行しないと決定された(最終表示態様が「白」に決定された)と判定した場合(ステップ07AKS404;No)、演出制御用CPU120は、図8−20に示す色対応表示演出非実行時保留表示演出を用いて乱数抽選を行うことにより、モード切替準備中表示を表示中であるか否かと、現在制御されている演出モードと、可変表示結果と、に応じて、保留表示演出の実行有無及び種類を決定する(ステップ07AKS413)。具体的に、ステップ07AK413の処理では、図8−20の色対応表示演出非実行時保留表示演出決定テーブルに示す決定割合で、モード切替準備中表示を表示中であるか否かと、現在制御されている演出モードと、可変表示結果と、に応じて、保留表示演出が実行されない「実行なし」と、白キャラ保留表示演出が実行される「白キャラ保留表示演出」と、赤キャラ保留表示演出が実行される「赤キャラ保留表示演出」と、の何れかに決定される。ステップ07AKS413の処理では、「白キャラ保留表示演出」、「赤キャラ保留表示演出」の何れかに決定されることにより、キャラ保留表示演出を実行すると決定される。ステップ07AKS401にて色対応表示演出を実行しないと決定されたこと(ステップ07AKS404;No)に基づいて実行されるステップ07AKS413の処理において、保留表示演出を実行しないと決定されることにより、色対応表示演出やキャラ対応表示演出といった対応表示演出を実行しないと決定される。ステップ07AKS401にて色対応表示演出を実行しないと決定されたこと(ステップ07AKS404;No)に基づいて実行されるステップ07AKS413の処理において、キャラ保留表示演出を実行すると決定されることにより、対応表示演出が、第1特定期間においてキャラ保留表示演出が実行され、第2特定期間において白アクティブ表示が実行される、第1パターンとなる実行パターンにて実行されることが決定される。
図8−20に示す決定割合によれば、モード切替準備中表示が表示されていない場合(「表示なし」)、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されている場合にキャラ保留表示演出を実行すると決定された(「白キャラ保留表示演出」、「赤キャラ保留表示演出」の何れかに決定された)ときと、色表示期待度アップモードに制御されている場合にキャラ保留表示演出が実行されるときと、で有利状態に制御される割合は互いに同一である(当り期待度が互いに同一である)。また、図8−20に示す決定割合によれば、モード切替準備中表示が表示されていない場合(「表示なし」)、色表示プレミアモードに制御されている場合にキャラ保留表示演出を実行すると決定された(「白キャラ保留表示演出」、「赤キャラ保留表示演出」の何れかに決定された)ときの方が、通常モード、チャンス演出アップモード又は色表示期待度アップモードに制御されている場合にキャラ保留表示演出が実行されるときよりも有利状態に制御される割合が高い(当り期待度が高い)。このような構成によれば、色表示プレミアモードに制御されているときに対応表示演出としてのキャラ保留表示演出が実行されたときの特別感を高め、遊技興趣を向上させることができる。なお、図8−20に示す決定割合は一例に過ぎず、色表示プレミアモードに制御されている場合にキャラ保留表示演出を実行すると決定されたときの方が、通常モード、チャンス演出アップモード又は色表示期待度アップモードに制御されている場合にキャラ保留表示演出が実行されるときよりも有利状態に制御される割合が高なるように、任意に決定割合を設定できる。
図8−20に示すように、モード切替準備中表示が表示されていない場合、色表示期待度アップモードに制御されているときの方が、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されているときよりも赤キャラ保留表示演出を実行する(「赤キャラ保留表示演出」)と決定される割合が低い。このような構成によれば、色表示期待度アップモードに制御されているときに、遊技者が、赤キャラ保留表示演出を色対応表示演出と誤認してしまい、遊技興趣が低下することを抑制できる。一方、図8−20に示すように、モード切替準備中表示が表示されていない場合、色表示期待度アップモードに制御されているときの方が、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されているときよりも白キャラ保留表示演出を実行する(「白キャラ保留表示演出」)と決定される割合が高い。このような構成によれば、色表示期待度アップモードに制御されているときに、キャラ保留表示演出の実行頻度(実行割合)が過度に低下してしまい、遊技興趣が低下することを抑制できる。なお、モード切替準備中表示が表示されていない場合、色表示期待度アップモードに制御されているときと、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されているときと、で同じ割合で白キャラ保留表示演出を実行するようにしてもよい。
図8−20に示すように、モード切替準備中表示が表示されていない場合、色表示プレミアモードに制御されているときには、赤キャラ保留表示演出を実行すると決定されない。このような構成によれば、色対応表示演出が実行された場合の当り期待度が最も高い色表示プレミアモードに制御されているときに、遊技者が、赤キャラ保留表示演出を色対応表示演出と誤認してしまい、遊技興趣が低下することを抑制できる。
図8−20に示す決定割合によれば、モード切替準備中表示が表示されている場合、通常モード、チャンス演出アップモード、色表示期待度アップモード、色表示プレミアモードの何れに制御されているときにも、赤キャラ保留表示演出を実行すると決定されないように制限されている。一方、通常モード、チャンス演出アップモード、色表示期待度アップモード、色表示プレミアモードの何れに制御されている場合にも、モード切替準備中表示が表示されているときに、モード切替準備中表示が表示されていないとき以上の割合で白キャラ保留表示演出を実行すると決定される。すなわち、モード切替準備中表示が表示されている所定期間において、赤キャラ保留表示演出の実行を制限する一方、白キャラ保留表示演出の実行を制限しないように構成されている。このような構成によれば、色対応表示演出と類似する表示態様の保留表示演出が実行されることによって、遊技者が誤認することを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。さらに、このような構成によれば、キャラ保留表示演出の実行が過度に制限されてしまうことを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。なお、モード切替準備中表示が表示されている場合、モード切替準備中表示が表示されていない場合よりも低く、かつ、0%より高い割合で、赤キャラ保留表示演出を実行するように制限してもよい。このような構成によれば、モード切替準備中表示が表示されている所定期間において、保留表示演出の実行が過度に制限されてしまうことを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
なお、本実施の形態では、色保留表示演出や色アクティブ表示演出といった色対応表示演出の実行有無を決定した(ステップ07AKS401)後、キャラ対応表示演出としてのキャラ保留表示演出の実行有無を決定する(ステップ07AKS405、07AKS413)ものとして説明するが、これは一例に過ぎず、キャラ保留表示演出(キャラ対応表示演出)の実行有無を決定した後に、色対応表示演出の実行有無を決定してもよい。或いは、キャラ保留表示演出の実行有無と、色対応表示演出の実行有無と、を単一の処理により決定するようにしてもよい。これらの形態においては、色表示期待度アップモードに制御されている場合、通常モードに制御されている場合よりも、第1種別の示唆演出としての色保留表示演出や色アクティブ表示演出といった色対応表示演出が実行される割合が低い一方、通常モードに制御されている場合よりも第2種別の示唆演出としてのキャラ保留表示演出が実行される割合が高くなるように構成すればよい。このような構成によれば、色表示期待度アップモードに制御されている状態において、色対応表示演出が実行されたにも関わらず、有利状態に制御されず、遊技者の期待感が損なわれてしまうことを抑制し、演出効果を向上させることができるとともに、対応表示演出の実行が過度に制限されることによる遊技興趣の低下を抑制できる。なお、この場合において、色表示プレミアモードに制御されている場合の方が、色表示期待度アップモードに制御されている場合よりも色保留表示演出や色アクティブ表示といった色対応表示演出が実行される割合が低く、色表示プレミアモードに制御されている場合の方が、色表示期待度アップモードに制御されている場合よりもキャラ保留表示演出が実行される割合が低くなるように構成してもよい。このような構成によれば、色表示プレミアモードに制御されているときに対応表示演出が実行されたときの特別感を高め、遊技興趣を向上させることができる。なお、この場合において、色表示プレミアモードに制御されている場合にキャラ保留表示演出が実行されるときの方が、通常モード、チャンス演出アップモード、又は色表示期待度アップモードに制御されている場合にキャラ保留表示演出が実行されるときよりも有利状態に制御される割合が高くなるように構成してもよい。このような構成によれば、色表示プレミアモードに制御されているときに対応表示演出が実行されたときの特別感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
図8−17に戻り、ステップ07AKS405の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、ステップ07AKS405にて色保留表示演出を実行すると決定されたか否かを判定する(ステップ07AKS406)。ステップ07AKS406において、色保留表示演出を実行しないと決定されたと判定した場合(ステップ07AKS406;No)や、ステップ07AKS413の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、ステップ07AKS405又はステップ07AKS413にてキャラ保留表示演出を実行すると決定されたか否かを判定する(ステップ07AKS405)。キャラ保留表示演出を実行しないと決定されたと判定した場合(ステップ07AKS405;No)、演出制御用CPU120は、通常表示態様としての「白」で新たな保留表示の表示を開始する(ステップ07AKS414)。ステップ07AKS405において、ステップ07AKS405又はステップ07AKS413にてキャラ保留表示演出を実行すると決定されたと判定した場合(ステップ07AKS405;Yes)、演出制御用CPU120は、図8−21に示す特別キャラクタ演出決定テーブルを用いて乱数抽選を行うことにより、ステップ07AKS405又はステップ07AKS413にて実行すると決定されたキャラ保留表示演出の種類(白キャラ保留表示演出、赤キャラ保留表示演出)と、可変表示結果と、に応じて、特別キャラクタ演出の実行有無を決定する(ステップ07AKS408)。具体的に、ステップ07AKS408の処理では、図8−21の特別キャラクタ演出決定テーブルに示す決定割合で、キャラ保留表示演出の種類と、可変表示結果と、に応じて、特別キャラクタ演出を実行しない「実行なし」と、特別キャラクタ演出を実行する「実行あり」と、の何れかに決定される。ステップ07AKS408の処理では、白キャラ保留表示演出が実行される場合に特別キャラクタ演出を実行すると決定されることにより、第1特別キャラクタ演出を実行すると決定される。また、ステップ07AKS408の処理では、赤キャラ保留表示演出が実行される場合に特別キャラクタ演出を実行すると決定されることにより、第2特別キャラクタ演出を実行すると決定される。
図8−21に示す決定割合によれば、白キャラ保留表示演出が実行される場合(「白キャラ保留表示演出」)と、赤キャラ保留表示演出が実行される場合(「赤キャラ保留表示演出」)と、の何れにおいても、特別キャラクタ演出を実行する(「実行あり」)と決定されたときの方が、特別キャラクタ演出を実行しない(「実行なし」)と決定されたときよりも有利状態に制御される割合が高い(当り期待度が高い)。なお、図8−21に示す決定割合は一例に過ぎず、白キャラ保留表示演出が実行される場合と、赤キャラ保留表示演出が実行される場合と、の何れにおいても、特別キャラクタ演出を実行すると決定されたときの方が、特別キャラクタ演出を実行しないと決定されたときよりも当り期待度が高くなるように、任意に決定割合を設定できる。
また、図8−21に示す決定割合によれば、赤キャラ保留表示演出が実行される場合の方が、白キャラ保留表示演出が実行される場合よりも特別キャラクタ演出を実行すると決定される割合が高い。なお、図8−21に示す決定割合は一例に過ぎず、赤キャラ保留表示演出が実行される場合の方が、白キャラ保留表示演出が実行される場合よりも特別キャラクタ演出を実行すると決定される割合が高くなるように、任意に決定割合を設定できる。
図8−17に戻り、ステップ07AKS408の処理を実行した後や、ステップ07AKS406において、色保留表示演出を実行すると決定されたと判定した場合(ステップ07AKS406;Yes)、演出制御用CPU120は、保留表示演出における保留表示の表示態様の変化(遷移)を指定する保留変化パターンを決定する(ステップ07AKS409)。
ステップ07AKS406において、色保留表示演出を実行すると決定されたと判定した場合(ステップ07AKS406;Yes)、ステップ07AKS409の処理において、演出制御用CPU120は、色保留表示演出における保留表示の表示態様の変化を指定する色保留変化パターンを、保留変化パターンとして決定する。本実施の形態では、ステップ07AKS409において保留変化パターンに決定可能な色保留変化パターンとして、図8−22(A)に示す13種類の色保留変化パターンPP01〜PP24が予め用意されている。図8−22(A)に示す色保留変化パターンには、保留表示の表示態様の変化回数が0回である色保留変化パターンPP01〜PP03と、保留表示の表示態様の変化回数が1回である色保留変化パターンPP11〜PP16と、保留表示の表示態様の変化回数が2回である色保留変化パターンPP21〜PP24と、が含まれている。
表示態様の変化回数が0回である色保留変化パターンでは、表示態様が変化しない。例えば、表示態様の変化回数が0回である色保留変化パターンに含まれている色保留変化パターンPP01では、表示態様が「青」から変化しない。表示態様の変化回数が1回である色保留変化パターンでは、変化の前後における表示態様が指定されている。例えば、表示態様の変化回数が1回である色保留変化パターンに含まれている色保留変化パターンPP11では、表示態様が「白」から「青」に変化する。表示態様の変化回数が2回である色保留変化パターンでは、1回目の変化の前後における表示態様と、2回目の変化後の表示態様と、が指定されている。例えば、表示態様の変化回数が2回である色保留変化パターンに含まれている色保留変化パターンPP21では、1回目の変化により表示態様が「白」から「青」に変化し、2回目の変化により表示態様が「青」から「緑」に変化する。
ステップ07AKS406において色保留表示演出を実行すると決定されたと判定された場合(ステップ07AKS406;Yes)、演出制御用CPU120は、ステップ07AKS409の処理において、現在の合計保留記憶数と、ステップ07AKS401にて決定された対応表示の最終表示態様と、に応じて、保留変化パターンを、図8−22(A)に示す色保留変化パターンPP01〜PP24の何れかに決定する。合計保留記憶数は、ステップ07AKS301にて始動入賞時コマンドとして受信された合計保留記憶数通知コマンドに基づいて特定されればよい。
図8−22(B)は、色保留表示演出を実行すると決定された場合(ステップ07AKS406;Yes)に、合計保留記憶数が1であるときのステップ07AKS409における保留変化パターンの決定例を示している。図8−22(B)に示すように、合計保留記憶数が1である場合、対応表示の最終表示態様に応じて、表示態様の変化回数が0回である色保留変化パターン又は表示態様の変化回数が1回である色保留変化パターンが、保留変化パターンとして決定される。具体的に、表示態様の変化回数が0回である色保留変化パターン及び表示態様の変化回数が1回である色保留変化パターンのうち、表示態様が最終表示態様となる色保留変化パターン又は表示態様が最終表示態様よりも当り期待度が低い表示態様となる色保留変化パターンが、保留変化パターンとして決定される。すなわち、最終表示態様が「青」である場合、当り期待度に応じた決定割合で、表示態様が「青」となる色保留変化パターンPP01、PP11の何れかが保留変化パターンとして決定される。最終表示態様が「緑」である場合、当り期待度に応じた決定割合で、表示態様が「緑」となる変化パターンPP02、PP12、PP14、表示態様が「緑」よりも当り期待度の低い「青」となる変化パターンPP01、PP11の何れかが保留変化パターンとして決定される。最終表示態様が「赤」である場合、当り期待度に応じた決定割合で、表示態様が「赤」となる変化パターンPP03、PP13、PP15、PP16、表示態様が「赤」よりも当り期待度の低い「青」又は「緑」となる変化パターンPP01、PP02、PP11、PP12、PP14の何れかが保留変化パターンとして決定される。
図8−22(C)は、色保留表示演出を実行すると決定された場合(ステップ07AKS406;Yes)に、合計保留記憶数が2以上であるときのステップ07AKS409における保留変化パターンの決定例を示している。図8−22(C)に示すように、合計保留記憶数が2以上である場合、対応表示の最終表示態様に応じて、表示態様の変化回数が0回である色保留変化パターン、表示態様の変化回数が1回である色保留変化パターン又は表示態様の変化回数が2回である色保留変化パターンが、保留変化パターンとして決定される。具体的に、表示態様の変化回数が0回である色保留変化パターン、表示態様の変化回数が1回である色保留変化パターン、表示態様の変化回数が2回である色保留変化パターンのうち、表示態様が最終表示態様となる色保留変化パターン又は表示態様が最終表示態様よりも当り期待度が低い表示態様となる色保留変化パターンが、保留変化パターンとして決定される。すなわち、最終表示態様が「青」である場合、当り期待度に応じた決定割合で、表示態様が「青」となる色保留変化パターンPP01、PP11の何れかが保留変化パターンとして決定される。最終表示態様が「緑」である場合、当り期待度に応じた決定割合で、表示態様が「緑」となる変化パターンPP02、PP12、PP14、PP21、表示態様が「緑」よりも当り期待度の低い「青」となる変化パターンPP01、PP11の何れかが保留変化パターンとして決定される。最終表示態様が「赤」である場合、当り期待度に応じた決定割合で、表示態様が「赤」となる変化パターンPP03、PP13、PP15、PP16、PP22〜PP24、表示態様が「赤」よりも当り期待度の低い「青」又は「緑」となる変化パターンPP01、PP02、PP11、PP12、PP14、PP21の何れかが保留変化パターンとして決定される。
図8−17に戻り、ステップ07AKS407において、キャラ保留表示演出を実行すると決定されたと判定した場合(ステップ07AKS407;Yes)、ステップ07AKS409の処理において、演出制御用CPU120は、キャラ保留表示演出における保留表示の表示態様の変化を指定するキャラ保留変化パターンを、保留変化パターンとして決定する。本実施の形態では、保留変化パターンに決定可能なキャラ保留変化パターンとして、図8−23(A)に示す4種類のキャラ保留変化パターンPQ01〜PQ12が予め用意されている。図8−23(A)に示すキャラ保留変化パターンには、保留表示の表示態様の変化回数が0回であるキャラ保留変化パターンと、保留表示の表示態様の変化回数が1回であるキャラ保留変化パターンと、が含まれている。表示態様の変化回数が0回であるキャラ保留変化パターンには、表示態様が「白キャラ」から変化しないキャラ保留変化パターンPQ01と、表示態様が「赤キャラ」から変化しないキャラ保留変化パターンPQ02と、が含まれている。表示態様の変化回数が1回であるキャラ保留変化パターンには、表示態様が「白」から「白キャラ」に変化するキャラ保留変化パターンPQ11と、表示態様が「白」から「赤キャラ」に変化するキャラ保留変化パターンPQ12と、が含まれている。
ステップ07AKS407においてキャラ保留表示演出を実行すると決定されたと判定された場合(ステップ07AKS407;Yes)、演出制御用CPU120は、ステップ07AKS409の処理において、ステップ07AKS405又はステップ07AKS413にて決定されたキャラ保留表示演出の種類(白キャラ保留表示演出、赤キャラ保留表示演出)に応じて、保留変化パターンを、図8−23(A)に示すキャラ保留変化パターンPQ01〜PQ12の何れかに決定する。図8−23(B)は、キャラ保留表示演出を実行すると決定された場合(ステップ07AKS407;Yes)のステップ07AKS409における保留変化パターンの決定例を示している。図8−23(B)に示すように、白キャラ保留表示演出を実行すると決定された場合、当り期待度に応じた決定割合で、表示態様が「白キャラ」となるキャラ保留変化パターンPQ01、PQ11の何れかが保留変化パターンとして決定される。また、赤キャラ保留表示演出を実行すると決定された場合、当り期待度に応じた決定割合で、表示態様が「赤キャラ」となるキャラ保留変化パターンPQ02、PQ12の何れかが保留変化パターンとして決定される。
ステップ07AKS409の処理では、表示態様の変化回数が多い保留変化パターンほど当り期待度が高くなるように保留変化パターンが決定されればよい。
図8−17に戻り、ステップ07AKS409の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、ステップ07AKS409にて決定された保留変化パターンに応じて、保留表示演出における保留表示変化の実行タイミング(保留表示の表示態様の変化タイミング)を指定する保留変化タイミングパターンを決定する(ステップ07AKS410)。本実施の形態では、ステップ07AKS410にて決定可能な保留変化タイミングパターンとして、変化タイミングが0回である保留変化タイミングパターンと、変化タイミングが1回である保留変化タイミングパターンと、変化タイミングが2回である保留変化タイミングパターンと、が予め用意されている。
具体的に、変化タイミングが0回である保留変化タイミングパターンとして、図8−24(A)に示すように、保留表示の表示態様が変化しない保留変化タイミングパターンPR01が予め用意されている。また、変化タイミングが1回である保留変化タイミングパターンとして、図8−24(B)に示すように、変化タイミングがアクティブ表示にシフトされるタイミングである保留変化タイミングパターンPR11と、変化タイミングが1個目の保留表示として表示されるタイミングである保留変化タイミングパターンPR12と、変化タイミングが2個目の保留表示として表示されるタイミングである保留変化タイミングパターンPR13と、変化タイミングが3個目の保留表示として表示されるタイミングである保留変化タイミングパターンPR14と、が予め用意されている。また、変化タイミングが2回である保留変化タイミングパターンとして、図8−24(C)に示す保留変化タイミングパターンPR21〜PR26が予め用意されている。変化タイミングが2回である保留変化タイミングパターンでは、1回目の変化タイミングと、2回目の変化タイミングと、が指定されている。例えば、変化タイミングが2回である保留変化タイミングパターンに含まれている保留変化タイミングパターンPR21では、1回目の変化タイミングが1個目の保留表示として表示されるタイミングであり、2回目の変化タイミングがアクティブ表示にシフトされるタイミングであることが指定されている。
ステップ07AKS410の処理において、演出制御用CPU120は、ステップ07AKS409にて決定された保留変化パターンと、現在の合計保留記憶数と、に応じて、保留変化タイミングパターンを、図8−24(A)〜図8−24(c)に示す保留変化タイミングパターンの何れかに決定する。合計保留記憶数は、ステップ07AKS301にて始動入賞時コマンドとして受信された合計保留記憶数通知コマンドに基づいて特定されればよい。
図8−25(A)は、ステップ07AKS409にて決定された保留変化パターンが、保留表示の表示態様の変化回数が0回の保留変化パターンである色保留変化パターンPP01〜PP03、キャラ保留変化パターンPQ01、PQ02の何れかである場合における保留変化タイミングパターンの決定例を示している。図8−25(A)に示すように、合計保留記憶数が1以上である場合、保留変化タイミングパターンPR01が保留変化タイミングパターンとして決定される。
図8−25(B)は、ステップ07AKS409にて決定された保留変化パターンが、保留表示の表示態様の変化回数が1回の保留変化パターンである色保留変化パターンPP11〜PP16、キャラ保留変化パターンPQ11、PQ12の何れかである場合における保留変化タイミングパターンの決定例を示している。図8−25(B)に示すように、合計保留記憶数が1である場合、保留変化タイミングパターンPR11が保留変化タイミングパターンとして決定される。合計保留記憶数が2である場合、当り期待度に応じた決定割合で、保留変化タイミングパターンPR11、PR12の何れかが保留変化タイミングパターンとして決定される。合計保留記憶数が3である場合、当り期待度に応じた決定割合で、保留変化タイミングパターンPR11〜PR13の何れかが保留変化タイミングパターンとして決定される。合計保留記憶数が4以上である場合、当り期待度に応じた決定割合で、保留変化タイミングパターンPR11〜PR14の何れかが保留変化タイミングパターンとして決定される。
図8−25(C)は、ステップ07AKS409にて決定された保留変化パターンが、保留表示の表示態様の変化回数が2回の保留変化パターンである色保留変化パターンPP21〜PP24の何れかである場合における保留変化タイミングパターンの決定例を示している。図8−25(C)に示すように、合計保留記憶数が2である場合、保留変化タイミングパターンPR21が保留変化タイミングパターンとして決定される。合計保留記憶数が3である場合、当り期待度に応じた決定割合で、保留変化タイミングパターンPR21〜PR23の何れかが保留変化タイミングパターンとして決定される。合計保留記憶数が4以上である場合、当り期待度に応じた決定割合で、保留変化タイミングパターンPR21〜PR26の何れかが保留変化タイミングパターンとして決定される。
ステップ07AKS410の処理では、変化タイミングが遅い保留変化タイミングパターンほど当り期待度が高くなるように保留変化タイミングパターンが決定されればよい。なお、変化タイミングが早い保留変化タイミングパターンほど当り期待度が高くなるように保留変化タイミングパターンを決定してもよい。
なお、確変状態(高確高ベース状態)に制御されている場合に、色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードに制御されているときの方が、通常状態(低確低ベース状態)に制御されている場合に、色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードに制御されているときよりも高い割合で、保留変化タイミングパターンが、保留変化タイミングパターンPR11、PR21、PR22、PR24といった、アクティブ表示にシフトするタイミングで保留表示の表示態様が変化する保留変化タイミングパターンに決定されるように構成してもよい。このような構成によれば、演出効果を向上させ、遊技興趣を向上させることができる。
図8−17に戻り、ステップ07AKS410の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、ステップ07AKS409にて決定された保留変化パターンに応じた表示態様で新たな保留表示の表示を開始する(ステップ07AKS411)。具体的に、決定された保留変化パターンが色保留変化パターンPP11〜PP13、PP21〜PP23、キャラ保留変化パターンPQ11、PQ12の何れかであれば「白」にて保留表示の表示を開始し、決定された保留変化パターンが色保留変化パターンPP01、PP14、PP15、PP24であれば「青」にて保留表示の表示を開始し、決定された保留変化パターンが色保留変化パターンPP02、PP16であれば「緑」にて保留表示の表示を開始し、決定された保留変化パターンが色保留変化パターンPP03であれば「赤」にて保留表示の表示を開始し、決定された保留変化パターンがキャラ保留変化パターンPQ01であれば「白キャラ」にて保留表示の表示を開始し、決定された保留変化パターンがキャラ保留変化パターンPQ02であれば「赤キャラ」にて保留表示の表示を開始する。
ステップ07AKS411又はステップ07AKS414の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、ステップ07AKS401〜ステップ411、ステップ07AKS413、ステップ07AKS414における決定結果(色対応表示演出の実行有無、対応表示の最終表示態様、対応表示の現在の表示態様、特別キャラクタ演出の実行有無及び種類、保留変化パターン、保留変化タイミングパターン)を示すデータを、保留関連データ記憶部07AKM1に格納することにより当該決定結果を記憶させ(ステップ07AKS412)、対応表示演出設定処理を終了する。なお、ステップ07AKS403の処理により「白」にてアクティブ表示の表示を開始した場合や、ステップ07AKS414の処理により「白」にて新た保留表示の表示を開始した場合には、ステップ07AKS412において、対応表示の現在の表示態様を示すデータとして「白」を示すデータが保留関連データ記憶部07AKM1に格納される。また、ステップ07AKS411の処理により保留変化パターンに応じた表示態様にて新たな保留表示の表示を開始した場合には、ステップ07AKS414において、対応表示の現在の表示態様を示すデータとして、当該保留変化パターンに応じた表示態様を示すデータが保留関連データ記憶部07AKM1に格納される。また、ステップ07AKS408の処理により、白キャラ保留表示演出が実行される場合に特別キャラクタ演出を実行すると決定されたときには、特別キャラクタ演出として第1特別キャラクタ演出が実行されることを示すデータが保留関連データ記憶部07AKM1に格納される。また、ステップ07AKS408の処理により、赤キャラ保留表示演出が実行される場合に特別キャラクタ演出を実行すると決定されたときには、特別キャラクタ演出として第2特別キャラクタ演出が実行されることを示すデータが保留関連データ記憶部07AKM1に格納される。
図8−26は、特徴部007AKに関し、対応表示関連演出処理として、図8−10のフローチャートに示す演出制御プロセス処理のステップ07AKS102にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
対応表示関連演出処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、保留関連データ記憶部07AKM1の記憶内容に基づいて、色表示態様やキャラ表示態様といった特別表示態様にて表示されている対応表示があるか否かを判定する(ステップ07AKS501)。ステップ07AKS501の処理では、保留関連データにより特定される対応表示の現在の表示態様に基づいて、特別表示態様にて表示されている対応表示があるか否かを判定すればよい。特別表示態様にて表示されている対応表示がないと判定した場合(ステップ07AKS501;No)、演出制御用CPU120は、対応表示関連演出処理を終了する。
特別表示態様にて表示されている対応表示があると判定した場合(ステップ07AKS501;Yes)、演出制御用CPU120は、保留関連データ記憶部07AKM1の記憶内容に基づいて、対応表示ランプ演出を実行中であるか否かを判定する(ステップ07AKS502)。ステップ07AKS502の処理では、対応表示ランプ演出の実行に対応するデータが保留関連データ記憶部07AKM1に格納されているか否かに基づいて、対応表示ランプ演出を実行中であるか否かを判定すればよい。対応表示ランプ演出を実行していないと判定した場合(ステップ07AKS502;No)、演出制御用CPU120は、保留関連データ記憶部07AKM1の記憶内容に基づいて、入賞時フラッシュ演出を実行中であるか否かを判定する(ステップ07AKS503)。ステップ07AKS503の処理では、入賞時フラッシュ演出の実行に対応するデータが保留関連データ記憶部07AKM1に格納されているか否かに基づいて、入賞時ランプ演出が実行されているか否かを判定すればよい。
入賞時フラッシュ演出を実行していないと判定した場合(ステップ07AKS503;No)、演出制御用CPU120は、特別表示態様にて表示されている対応表示に対応する可変表示を対象とする対応表示ランプ演出を開始する設定を行い(ステップ07AKS504)、処理はステップ07AKS505へ移る。ステップ07AKS504の処理では、第1始動入賞口ランプ9Aに、特別表示態様に対応する発光態様による発光を開始させる設定が行われればよい。また、ステップ07AKS504の処理では、対応表示ランプ演出の実行を示すデータが、保留関連データ記憶部07AKM1における当該対応表示ランプ演出の対象となる可変表示に対応する領域に格納されればよい。このように、対応表示ランプ演出は、当該対応表示ランプ演出の対象となる可変表示に対応する対応表示が特別表示態様に変化したこと(ステップ07AKSAKS501;Yes)に基づいて開始される(ステップ07AKS504)。なお、ステップ07AKS504の処理において、複数の対応表示が特別表示態様にて表示されている場合、当該複数の対応表示にアクティブ表示が含まれているときには、当該アクティブ表示に対応する可変表示を対象として対応表示ランプ演出が開始されればよく、当該複数の対応表示にアクティブ表示が含まれていないときには、当該複数の対応表示のうち最も小さい保留番号に対応付けられた対応表示に対応する可変表示を対象として対応表示ランプ演出が開始されればよい。
ステップ07AKS503において、入賞時フラッシュ演出を実行中であると判定した場合(ステップ07AKS503;Yes)、処理はステップ07AKS505へ移る。このように、入賞時フラッシュ演出が実行されているとき(ステップ07AKS503;Yes)には、入賞時フラッシュ演出と共通の第1始動入賞口ランプ9Aを用いる対応表示ランプ演出は実行されない。
ステップ07AKS502において、対応表示ランプ演出を実行中であると判定した場合(ステップ07AKS502;Yes)、演出制御用CPU120は、対応表示ランプ演出における第1始動入賞口ランプ9Aの現在の発光態様が、当該対応表示ランプ演出の対象となる可変表示に対応する対応表示の現在の表示態様に応じた発光態様であるか否かを判定する(ステップ07AKS509)。対応表示ランプ演出の対象となる可変表示に対応する対応表示の現在の表示態様は、保留関連データ記憶部07AKM1の記憶内容に基づいて特定されればよい。第1始動入賞口ランプ9Aの発光態様が、対応表示の現在の表示態様に応じた発光態様であると判定した場合(ステップ07AKS509;Yes)、処理はステップ07AKS505へ移る。
一方、第1始動入賞口ランプ9Aの発光態様が、対応表示の現在の表示態様に応じた発光態様ではないと判定した場合(ステップ07AKS509;No)、演出制御用CPU120は、第1始動入賞口ランプ9Aの発光態様を、対応表示の現在の表示態様に応じた発光態様に変化させることにより更新し(ステップ07AKS510)、処理はステップ07AKS505へ移る。このように、対応表示演出にて対応表示変化が行われることにより対応表示が一の特別表示態様にて表示されたこと(ステップ07AKS501;Yes)に基づいて、当該一の特別表示態様に対応する発光態様により対応表示ランプ演出が開始された(ステップ07AKS504)後、当該対応表示演出において対応表示変化が再度行われることにより対応表示が他の特別表示態様にて表示された場合、発光態様が、当該他の特別表示態様に対応する発光態様に更新(変更)される(ステップ07AKS510)。
ステップ07AKS505において、演出制御用CPU120は、保留関連データ記憶部07AKM1の記憶内容に基づいて、プレミア演出を実行中であるか否かを判定する(ステップ07AKS505)。ステップ07AKS505の処理では、プレミア演出の実行に対応するデータが保留関連データ記憶部07AKM1に格納されているか否かに基づいて、プレミア演出を実行中であるか否かを判定すればよい。プレミア演出を実行中であると判定した場合(ステップ07AKS505;Yes)、演出制御用CPU120は、対応表示関連演出処理を終了する。このように、一の可変表示を対象としてプレミア演出を実行しているとき(ステップ07AKS505;Yes)には、他の可変表示を対象とするプレミア演出は実行されない。一方、プレミア演出を実行していないと判定した場合(ステップ07AKS505;No)、演出制御用CPU120は、色表示プレミアモードフラグがオン状態にセットされているか否かを判定することにより、色表示プレミアモードに制御されているか否かを判定する(ステップ07AKS506)。色表示プレミアモードに制御されていないと判定した場合(ステップ07AKS506;No)、演出制御用CPU120は、対応表示関連演出処理を終了する。
色表示プレミアモードに制御されていると判定した場合(ステップ07AKS506;Yes)、演出制御用CPU120は、保留関連データ記憶部07AKM1の記憶内容に基づいて、「青」、「緑」、「赤」といった色表示態様にて表示されている対応表示があるか否かを判定する(ステップ07AKS507)。ステップ07AKS507の処理では、保留関連データにより特定される対応表示の現在の表示態様に基づいて、色表示態様にて表示されている対応表示があるか否かを判定すればよい。色表示態様にて表示されている対応表示がないと判定した場合(ステップ07AKS507;No)、演出制御用CPU120は、対応表示関連演出処理を終了する。
色表示態様にて表示されている対応表示があると判定した場合(ステップ07AKS507;Yes)、演出制御用CPU120は、プレミア演出を開始する設定を行い(ステップ07AKS508)、対応表示関連演出を終了する。ステップ07AKS508の処理では、プレミア演出の実行を示すデータが、保留関連データ記憶部07AKM1における当該プレミア演出の対象となる可変表示に対応する領域に格納されればよい。このように、色表示プレミアモードに制御されているとき(ステップ07AKS506;Yes)に色対応表示演出が実行される場合(ステップ07AKS507;Yes)、当該色対応表示演出において最初の対応表示変化が実行されたことに基づいてプレミア演出が開始される(ステップ07AKS508)。なお、ステップ07AKS508の処理において、複数の対応表示が色表示態様にて表示されている場合、当該複数の対応表示にアクティブ表示が含まれているときには、当該アクティブ表示に対応する可変表示を対象としてプレミア演出が開始されればよく、当該複数の対応表示にアクティブ表示が含まれていないときには、当該複数の対応表示のうち最も小さい保留番号に対応付けられた対応表示に対応する可変表示を対象としてプレミア演出が開始されればよい。
図8−27は、特徴部007AKに関し、可変表示開始設定処理として、図8−10のフローチャートに示す演出制御プロセス処理のステップS171にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
可変表示開始設定処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、モード切替予約設定フラグがオン状態にセットされているか否かを判定することにより、モード切替予約設定が行われているか否かを判定する(ステップ07AKS601)。モード切替予約設定が行われていない(モード切替予約設定フラグがオフ状態にセットされている)と判定した場合(ステップ07AKS601;No)、処理はステップ07AKS606へ移る。
モード切替予約設定が行われている(モード切替予約設定フラグがオン状態にセットされている)と判定した場合(ステップ07AKS601;Yes)、演出制御用CPU120は、モード切替操作時保留残余数カウント値が「0」であるか否かを判定する(ステップ07AKS602)。モード切替操作時保留残余数カウント値が「0」ではないと判定した場合(ステップ07AKS602;No)、演出制御用CPU120は、モード切替操作時保留残余数カウント値を1減算することにより更新し(ステップ07AKS603)、処理はステップ07AKS606へ移る。このように、モード切替操作時保留残余数カウント値は、可変表示が実行される毎に1減算することにより更新される(ステップ07AKS603)。
ステップ07AKS602において、モード切替操作時保留残余数カウント値が「0」であると判定した場合(ステップ07AKS602;Yes)、演出制御用CPU120は、例えばモード切替予約設定フラグをクリアしてオフ状態にセットすることなどによりモード切替予約設定を消去した(ステップ07AKS604)後、演出モードを切り替えるモード切替設定を行い(ステップ07AKS605)、処理はステップ07AKS606へ移る。ステップ07AKS605の処理において、演出制御用CPU120は、通常モードフラグ、色表示期待度アップモードフラグ、色表示プレミアモードフラグ、チャンス演出アップモードフラグのうち、切り替え後の演出モードに対応するフラグをオン状態にセットする一方、その他のフラグをクリアしてオフ状態にセットする。切り替え後の演出モードは、モード切替処理のステップ07AKS216にてモード切替予約設定を行ったときにRAM122の所定領域に格納された、切り替え後の演出モードを示すデータに基づいて特定されればよい。
本実施の形態では、保留情報が1又は複数記憶されており、合計保留記憶数が1以上である状態においてモード切替操作が行われた場合(ステップ07AKS202;Yes)、モード切替操作時保留残余数カウント値が合計保留記憶数に対応する値に設定され(ステップ07AKS208)、当該モード切替操作に基づいて演出モードの切り替えが確定した(ステップ07AKS216)後、モード切替操作時保留残余数カウント値が「0」である状態(ステップ07AKS602;Yes)で可変表示が開始されたことに対応して、演出モードが切り替えられる(ステップ07AKS605)。このような構成により、保留情報が1又は複数記憶されている状態において行われたモード切替操作に基づいて演出モードの切り替えが確定した場合、当該モード切替操作が行われた時点で記憶されていた保留情報に対応する可変表示が終了した後、次の可変表示が開始されたことに対応して演出モードの切り替えが行われる。また、保留情報が記憶されておらず、合計保留記憶数が0である状態においてモード切替操作が行われた場合(ステップ07AKS202;Yes)、モード切替操作時保留残余数カウント値が「0」に設定され(ステップ07ASK208)、当該モード切替操作に基づいて演出モードの切り替えが確定した(ステップ07AKS216)後、次の可変表示が開始されたときに、モード切替操作時保留残余数カウント値が「0」であること(ステップ07AKS602;Yes)に対応して、演出モードが切り替えられる(ステップ07AKS605)。このような構成により、保留情報が記憶されていない状態において行われたモード切替操作に基づいて演出モードの切り替えが確定した場合、次の可変表示が開始されたことに対応して演出モードの切り替えが行われる。
ステップ07AKS606において、演出制御用CPU120は、可変表示の開始に対応して、第1保留表示エリア07AKB1における第1保留表示や、第2保留表示エリア07AKB2における第2保留表示といった、保留表示などを更新するための設定を行う(ステップ07AKS606)。具体的に、第1特図ゲームが実行(開始)される場合には、第1保留表示エリア07AKB1において、保留番号が「1」に対応した表示部位(右端の表示部位)を消去(消化)するとともに、他の保留番号「2」〜「4」に対応した表示部位における第1保留表示を1つずつ右方向に移動(シフト)させる。また、アクティブ表示エリア07AKA1では、第1特図ゲームの開始に対応して、第1保留表示エリア07AKB1にて消去された第1保留表示に対応する表示態様でアクティブ表示が開始される。すなわち、第1特図ゲームの開始に対応して、第1保留表示エリア07AKB1にて消去された第1保留表示がアクティブ表示にシフトされる。一方、第2特図ゲームが実行(開始)される場合には、第2保留表示エリア07AKB2において、保留番号が「1」に対応した表示部位(左端の表示部位)を消去(消化)するとともに、他の保留番号「2」〜「4」に対応した表示部位における第2保留表示を1つずつ左方向に移動(シフト)させる。また、アクティブ表示エリア07AKA1では、第2特図ゲームの開始に対応して、第2保留表示エリア07AKB2にて消去された第2保留表示に対応する表示態様でアクティブ表示が開始される。すなわち、第2特図ゲームの開始に対応して、第2保留表示エリア07AKB2にて消去された第2保留表示がアクティブ表示にシフトされる。
ステップ07AKS606の処理では、保留表示などを更新するための設定にあわせて、第1始動入賞時コマンドバッファや第2始動入賞時コマンドバッファ内の記憶内容がシフトされればよい。具体的に、ステップ07AKS606の処理では、第1特図ゲームの開始に対応して、第1始動入賞時コマンドバッファ内の保留表示番号「1」の記憶内容を消去し、保留表示番号「2」〜「4」に対応する記憶内容を1つずつシフトさせればよい。また、ステップ07AKS606の処理では、第2特図ゲームの開始に対応して、第2始動入賞時コマンドバッファ内の保留表示番号「1」の記憶内容を消去し、保留表示番号「2」〜「4」に対応する記憶内容を1つずつシフトさせればよい。
ステップ07AKS606の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、保留関連データ記憶部07AKM1の記憶内容を更新する設定を行う(ステップ07AKS607)。ステップ07AKS607の処理では、保留関連データ記憶部07AKM1内のバッファ番号「0」(アクティブ表示)の記憶内容を消去し、バッファ番号「1」〜「4」の記憶内容を1つずつシフトさせればよい。
ステップ07AKS607の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、対応表示演出設定処理にて決定された保留変化タイミングパターンにより指定された保留表示変化の実行タイミングであるか否かを判定する(ステップ07AKS608)。保留変化タイミングパターンは、保留関連データ記憶部07AKM1の記憶内容に基づいて特定されればよい。保留表示変化の実行タイミングであると判定した場合(ステップ07AKS608;Yes)、演出制御用CPU120は、対応表示演出設定処理にて決定された保留変化パターンに従って保留表示変化を実行する(保留表示の表示態様を変化させる)制御を行う(ステップ07AKS609)。保留変化パターンは、保留関連データ記憶部07AKM1の記憶内容に基づいて特定されればよい。
ステップ07AKS609の処理を実行した後や、ステップ07AKS608において、保留表示変化の実行タイミングではないと判定した場合(ステップ07AKS608;No)、演出制御用CPU120は、アクティブ表示の現在の表示態様が、当該アクティブ表示の最終表示態様と一致しているか否かを判定する(ステップ07AKS610)。アクティブ表示の現在の表示態様及び最終表示態様は、保留関連データ記憶部07AKM1のバッファ番号「0」に対応する格納領域(アクティブ表示に対応する格納領域)における記憶内容に基づいて特定されればよい。アクティブ表示の現在の表示態様が最終表示態様と一致していると判定した場合(ステップ07AKS610;Yes)、処理はステップ07AKS615へ移る。一方、アクティブ表示の現在の表示態様が最終表示態様と一致していないと判定した場合(ステップ07AKS610;No)、演出制御用CPU120は、アクティブ表示演出を実行すると決定する(ステップ07AKS611)。
本実施の形態では、色対応表示演出を実行すると決定された場合(ステップ07AKS404;Yes)に、色保留表示演出を実行しないと決定されたとき(ステップ07AKS406;No)には、ステップ07AKS610にてアクティブ表示の現在の表示態様が最終表示態様と一致していないと判定される(ステップ07AKS610;No)ことにより、アクティブ表示演出(色アクティブ表示演出)を実行すると決定される(ステップ07AKS611)。また、本実施の形態では、キャラ保留表示演出を実行すると決定された場合(ステップ07AKS407;Yes)、ステップ07AKS610にてアクティブ表示の現在の表示態様が最終表示態様と一致していないと判定される(ステップ07AKS610;No)ことにより、アクティブ表示演出(色アクティブ表示演出又は白アクティブ表示演出)を実行すると決定される(ステップ07AKS611)。
ステップ07AKS611の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、アクティブ表示演出におけるアクティブ表示の表示態様の変化(遷移)を指定するアクティブ変化パターンを決定する(ステップ07AKS612)。本実施の形態では、ステップ07AKS612の処理においてアクティブ変化パターンとして決定可能なパターンとして、図8−28(A)に示す14種類のアクティブ変化パターンPS01〜PS14が予め用意されている。アクティブ変化パターンでは、変化の前後におけるアクティブ表示の表示態様が指定されている。例えば、アクティブ変化パターンPS01では、アクティブ表示の表示態様が「白」から「青」に変化する。
図8−22(A)に示すアクティブ変化パターンには、変化前の表示態様が「白キャラ」であるアクティブ変化パターンPS07〜PS10と、変化前の表示態様が「赤キャラ」であるアクティブ変化パターンPS11〜PS14と、が含まれている。変化前の表示態様が「白キャラ」であるアクティブ変化パターンには、変化後の表示態様が色表示態様であるアクティブ変化パターンPS08〜PS10と、変化後の表示態様が通常表示態様としての「白」であるアクティブ変化パターンPS07と、が含まれている。変化前の表示態様が「赤キャラ」であるアクティブ変化パターンには、変化後の表示態様が色表示態様であるアクティブ変化パターンPS12〜PS14と、変化後の表示態様が通常表示態様としての「白」であるアクティブ変化パターンPS11と、が含まれている。このような構成により、白キャラ保留表示演出や赤キャラ保留表示演出といったキャラ対応表示演出が実行されることにより対応表示がキャラ表示態様に変化した後、当該対応表示を対象として色アクティブ表示演出が実行されることにより当該対応表示がキャラ表示態様から色表示態様へ変化する場合と、当該対応表示を対象として白アクティブ表示演出が実行されることにより当該対応表示がキャラ表示態様から通常表示態様へ変化する場合と、がある。
ステップ07AKS612の処理において、演出制御用CPU120は、アクティブ表示の現在の表示態様と、当該アクティブ表示の最終表示態様と、に応じて、アクティブ変化パターンを、図8−28(A)に示すアクティブ変化パターンPS01〜PS14の何れかに決定する。図8−28(B)は、ステップ07AKS612におけるアクティブ変化パターンの決定例を示している。図8−28(B)に示すように、ステップ07AKS612の処理において、演出制御用CPU120は、変化前の表示態様がアクティブ表示の現在の表示態様と一致し、変化後の表示態様がアクティブ表示の最終表示態様と一致するアクティブ変化パターンを使用パターンとして決定する。例えば、アクティブ表示の現在の表示態様が「白」であり、最終表示態様が「青」である場合、変化前の表示態様として「白」が指定され、変化後の表示態様として「青」が指定されるアクティブ変化パターンPS01が使用パターンとして決定される。
図8−27に戻り、ステップ07AKS612の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、アクティブ表示演出におけるアクティブ表示変化の実行タイミング(アクティブ表示の表示態様の変化タイミング)を決定する(ステップ07AKS613)。ステップ07AKS613の処理において、演出制御用CPU120は、図8−29に示すアクティブ表示変化実行タイミング決定テーブルを用いて乱数抽選を行うことにより、現在制御されている演出モードに応じて、上述したタイミング07AKT1〜07AKT5(図8−4(B)参照)の何れか1つをアクティブ表示変化の実行タイミングとして決定する。現在制御されている演出モードは、通常モードフラグ、色表示期待度アップモードフラグ、色表示プレミアモードフラグ、チャンス演出アップモードフラグの何れがオン状態にセットされているかに基づいて特定されればよい。
図8−29に示すアクティブ表示変化実行タイミング決定テーブルでは、演出モードが通常モード又はチャンス演出アップモードである場合、タイミング07AKT1〜07AKT5に対して決定割合が設定されており、これら5個のタイミングのうち何れかをアクティブ表示変化の実行タイミングとして決定可能に構成されている。これに対し、演出モードが色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードである場合には、タイミング07AKT1〜タイミング07AKT3に対しては決定割合が設定されておらず、タイミング07AKT4、07AKT5に対してのみ決定割合が設定されている。すなわち、演出モードが色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードである場合、タイミング07AKT4、07AKT5の2個のタイミングのうち何れかをアクティブ表示変化の実行タイミングとして決定可能に構成されている。このように、特徴部007AKでは、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されている場合にアクティブ表示演出(示唆演出)を実行可能な特定期間内のタイミングの数よりも、色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードに制御されている場合にアクティブ表示演出を実行可能な特定期間内のタイミングの数の方が少ない。このような構成によれば、遊技者に意外感を与え、演出効果を向上させることができる。また、このような構成によれば、遊技者がアクティブ表示演出を認識し損なうことを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
図8−29に示す決定割合によれば、色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードに制御されている場合にアクティブ表示演出が実行されるときの方が、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されている場合にアクティブ表示演出が実行されるよりも高い割合で、タイミング07AKT1〜07AKT3よりも後のタイミングであるタイミング07AKT4、07AKT5にてアクティブ表示変化が実行される割合が高い。このような構成によれば、遊技者の期待感を長く持続させ、演出効果を向上させることができる。
なお、図8−29に示すアクティブ表示変化実行タイミング決定テーブルにおいて、演出モードが色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードである場合にも、タイミング07AKT1〜07AKT5に対して決定割合を設定することにより、アクティブ表示変化の実行タイミングとして決定可能なタイミングの数が、演出モードが通常モード又はチャンス演出アップモードである場合と同じ数になるように構成してもよい。この場合において、演出モードが色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードであるときには、タイミング07AKT1〜07AKT3といった第1タイミングがアクティブ表示変化の実行タイミングとして決定される割合よりも、タイミング07AKT4、07AKT5といった、当該第1タイミングよりも演出に対する遊技者の注目度が高い第2タイミングがアクティブ表示変化の実行タイミングとして決定される割合の方が高くなるように構成してもよい。このような構成によれば、演出効果を向上させ、遊技興趣を向上させることができる。
なお、通常モード又はチャンス演出アップモードに制御されている場合に保留表示演出(示唆演出)を実行可能な特定期間内のタイミングの数よりも、色表示期待度アップモード又は色表示プレミアモードに制御されている場合に保留表示演出を実行可能なタイミングの数の方が少なくなるように構成してもよい。このような構成によれば、遊技者に意外感を与え、演出効果を向上させることができる。また、このような構成によれば、遊技者が保留表示演出を認識し損なうことを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
ステップ07AKS613の処理では、図8−29に示す決定割合に従ってアクティブ表示変化の実行タイミングを決定することにより、色表示期待度アップモードに制御されている場合にアクティブ表示変化の実行タイミングがタイミング07AKT5に決定される割合よりも、色表示プレミアモードに制御されている場合にアクティブ表示変化の実行タイミングがタイミング07AKT5に決定される割合の方が高くなるように、アクティブ表示変化の実行タイミングが決定される。これにより、特徴部007AKでは、色表示期待度アップモードに制御されている場合にアクティブ表示演出が実行されるときよりも、色表示プレミアモードに制御されている場合にアクティブ表示演出が実行されるときの方がタイミング07AKT5においてアクティブ表示演出が実行される割合が高い。上述したように、特別タイミングとしてのタイミング07AKT5は、特定タイミングとしての勝敗演出(報知演出)が実行されるタイミングと略同一のタイミングである。このような構成によれば、色表示プレミアモードに制御されている状態において勝敗演出が実行されたときの期待感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
図8−27に戻り、ステップ07AKS613の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、ステップ07AKS612、ステップ07AKS613における決定結果(アクティブ変化パターン、アクティブ表示変化の実行タイミング)を示すデータを、保留関連データ記憶部07AKM1内のバッファ番号「0」に対応する格納領域(実行中の可変表示に対応する格納領域)に格納することにより当該決定結果を記憶させ(ステップ07AKS614)、処理はステップ07AKS615へ移る。
なお、本実施の形態では、始動入賞の発生に対応して実行される対応表示演出設定処理において、第1特定期間における対応表示演出の実行パターンとしての保留変化パターン及び保留変化タイミングパターンが決定され、可変表示の開始に対応して実行される可変表示開始設定処理において、第2特定期間における対応表示演出の実行パターンとしてのアクティブ変化パターン及びアクティブ表示変化の実行タイミングが決定されるものとして説明するが、これは一例に過ぎない。始動入賞の発生に対応して、第1特定期間と第2特定期間とを含む特定期間全体を通じた対応表示演出の実行パターンを決定するように構成してもよい。対応表示演出の実行パターンでは、対応表示変化の実行回数や実行タイミング、各対応表示変化の前後における対応表示の表示態様などが指定されていればよい。
この場合、対応表示演出の実行パターンとして、少なくとも第1特定期間において対応表示演出を実行する、第1パターンとなる実行パターンと、第1特定期間において対応表示演出を実行することなく第2特定期間において対応表示演出を実行する、第2パターンとなる実行パターンと、を予め用意し、対応表示演出が、これらの実行パターンの何れかにて実行されるように構成すればよい。例えば、通常モードに制御されている場合に対応表示演出が実行されるときの方が、色表示期待度アップモードに制御されている場合に対応表示演出が実行されるときよりも第1パターンとなる実行パターンにて対応表示演出が実行される割合が高く、色表示期待度アップモードに制御されている場合に対応表示演出が実行されるときの方が、通常モードに制御されている場合に対応表示演出が実行されるときよりも第2パターンとなる実行パターンにて対応表示演出が実行される割合が高くなるように構成すればよい。このような構成によれば、遊技者に意外感を与え、演出効果を向上させることができる。さらに、この場合において、通常モードに制御されている場合に第1パターンとなる実行パターンにて対応表示演出が実行されるときの方が、通常モードに制御されている場合に第2パターンとなる実行パターンにて対応表示演出が実行されるときよりも有利状態に制御される割合が高く、色表示期待度アップモードに制御されている場合に第1パターンとなる実行パターンにて対応表示演出が実行されるときよりも、色表示期待度アップモードに制御されている場合に第2パターンとなる実行パターンにて対応表示演出が実行されるときの方が有利状態に制御される割合が高くなるように構成してもよい。このような構成によれば、色表示期待度アップモードに制御されている場合に、遊技者に、第1特定期間よりも後の第2特定期間において対応表示演出が実行されるか否かに注目させ、演出効果を向上させることができる。
ステップ07AKS615において、演出制御用CPU120は、図8−30にチャンス演出決定テーブルを用いて乱数抽選を行うことにより、現在制御されている演出モードと、可変表示結果と、に応じて、チャンス演出の実行有無を決定する(ステップ07AKS615)。具体的に、ステップ07AKS615の処理では、図8−30のチャンス演出決定テーブルに示す決定割合で、チャンス演出を実行しない「実行なし」と、チャンス演出を実行する「実行あり」と、の何れかに決定される。現在制御されている演出モードは、通常モードフラグ、色表示期待度アップモードフラグ、色表示プレミアモードフラグ、チャンス演出アップモードフラグの何れがオン状態にセットされているかに基づいて特定されればよい。可変表示結果は、後述する可変表示結果通知コマンドに基づいて特定されればよい。
ステップ07AKS615の処理では、図8−30に示す決定割合に従ってチャンス演出の実行有無を決定することにより、チャンス演出が実行された場合の方が、チャンス演出が実行されない場合よりも当り期待度が高くなるように、チャンス演出の実行有無が決定される。また、ステップ07AKS615の処理では、図8−30に示す決定割合に従ってチャンス演出の実行有無を決定することにより、チャンス演出アップモードに制御されている場合(「チャンス演出アップモード」)の方が、通常モード、色表示期待度アップモード、色表示プレミアモードといった、チャンス演出アップモード以外の演出モードに制御されている場合(「チャンス演出アップモード以外」)よりもチャンス演出を実行すると決定される割合が高くなるように、チャンス演出の実行有無が決定される。
図8−27に戻り、ステップ07AKS615の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示結果としての確定飾り図柄となる最終停止図柄などを決定する(ステップ07AKS616)。ステップ07AKS616の処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から伝送された変動パターン指定コマンドで示された変動パターンや、可変表示結果通知コマンドで示された可変表示結果といった、可変表示内容に基づいて、最終停止図柄を決定すればよい。変動パターン指定コマンドや可変表示結果通知コマンドは、特別図柄プロセス処理のステップS111にて変動パターン設定処理が実行されたときに、特別図柄の変動開始時におけるコマンドの送信設定が行われることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して送信(伝送)される。変動パターン指定コマンドは、使用パターンとして決定された変動パターンを指定する演出制御コマンドである。可変表示結果通知コマンドは、特図表示結果決定用の乱数値を用いて決定された可変表示結果を指定する演出制御コマンドである。
ステップ07AKS616の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、演出制御パターンを予め用意された複数パターンの何れかに決定する(ステップ07AKS617)。具体的に、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンなどに対応して、複数用意された演出制御パターン(特図変動時演出制御パターン)の何れかを選択し、使用パターンとしてセットする。また、演出制御用CPU120は、ステップ07AKS615の処理によるチャンス演出の実行有無の決定結果に対応して、複数用意された演出制御パターン(チャンス演出制御パターン)の何れかを選択し、使用パターンとしてセットする。また、演出制御用CPU120は、開始される可変表示における特別キャラクタ演出の実行有無及び種類(第1特別キャラクタ演出、第2特別キャラクタ演出)に対応して、複数用意された演出制御パターン(特別キャラクタ演出制御パターン)の何れかを選択し、使用パターンとしてセットする。開始される可変表示における特別キャラクタ演出の実行有無及び種類は、保留関連データ記憶部07AKM1内のバッファ番号「0」に対応する格納領域の記憶内容に基づいて特定されればよい。なお、特図変動時演出制御パターン、チャンス演出制御パターン、特別キャラクタ演出制御パターンとして、別個の演出制御パターンをセットするものに限定されず、各演出の実行設定の組合せに対応した1の演出制御パターンをセットするものであってもよい。
ステップ07AKS617の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えば変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに対応して、RAM122の所定領域に設けられた演出制御プロセスタイマの初期値を設定する(ステップ07AKS618)。ステップ07AKS618の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の画面上にて飾り図柄などの変動を開始させるための設定を行う(ステップ07AKS619)。ステップ07AKS619の処理では、例えばステップ07AKS617にて決定された演出制御パターン(特図変動時演出制御パターン)に含まれる表示制御データが指定する表示制御指令を表示制御部123のVDPに対して伝送(送信)させることなどにより、画像表示装置5の画面上に設けられた「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄の変動を開始させればよい。ステップ07AKS619の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、演出プロセスフラグの値を可変表示中演出処理に対応した値である“2”に更新してから(ステップ07AKS620)、可変表示開始設定処理を終了する。
図8−31は、特徴部007AKに関し、可変表示中演出処理として、図8−10のフローチャートに示す演出制御プロセス処理のステップS172にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
可変表示中演出処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、例えば演出制御プロセスタイマのタイマ値などに基づいて、変動パターンに対応した可変表示時間である特図変動時間が経過したか否かを判定する(ステップ07AKS701)。ステップ07AKA701の処理では、演出制御プロセスタイマのタイマ値を例えば1減算することなどにより更新し、更新後のタイマ値に対応して演出制御パターンから終了コードが読み出されたときなどに、可変表示時間が経過したと判定すればよい。
可変表示時間が経過していないと判定した場合(ステップ07AKS701;No)、演出制御用CPU120は、ノーマルリーチ演出やスーパーリーチ演出といったリーチ演出が実行されるリーチ演出実行期間であるか否かを判定する(ステップ07AKS702)。リーチ演出実行期間は、例えば可変表示開始設定処理のステップ07AKS617にて決定された演出制御パターン(特図変動時演出制御パターン)において、予め定められていればよい。リーチ演出実行期間であると判定した場合(ステップ07AKS702;Yes)、演出制御用CPU120は、リーチ演出を実行する制御を行う(ステップ07AKS703)。
ステップ07AKS703の処理を実行した後や、ステップ07AKS702において、リーチ演出実行期間ではないと判定した場合(ステップ07AKS702;No)、演出制御用CPU120は、チャンス演出が実行されるチャンス演出実行期間であるか否かを判定する(ステップ07AKS704)。チャンス演出実行期間は、例えばステップ07AKS617にて決定された演出制御パターン(チャンス演出制御パターン)において、予め定められていればよい。チャンス演出実行期間であると判定した場合(ステップ07AKS704;Yes)、演出制御用CPU120は、チャンス演出を実行する制御を行う(ステップ07AKS705)。
ステップ07AKS705の処理を実行した後や、ステップ07AKS704において、チャンス演出実行期間ではないと判定した場合(ステップ07AKS704;No)、演出制御用CPU120は、第1特別キャラクタ演出や第2特別キャラクタ演出といった特別キャラクタ演出が実行される特別キャラクタ演出実行期間であるか否かを判定する(ステップ07AKS706)。特別キャラクタ演出実行期間は、例えばステップ07AKS617にて決定された演出制御パターン(特別キャラクタ演出制御パターン)において、予め定められていればよい。特別キャラクタ演出実行期間であると判定した場合(ステップ07AKS706;Yes)、演出制御用CPU120は、特別キャラクタ演出を実行する制御を行う(ステップ07AKS707)。
ステップ07AKS707の処理を実行した後や、ステップ07AKS706において、特別キャラクタ演出実行期間ではないと判定した場合(ステップ07AKS706;No)、演出制御用CPU120は、可変表示開始設定処理のステップ07AKS613にて決定されたアクティブ表示変化の実行タイミングであるか否かを判定する(ステップ07AKS708)。アクティブ表示変化の実行タイミングは、保留関連データ記憶部07AKM1のバッファ番号「0」に対応する格納領域の記憶内容に基づいて特定されればよい。アクティブ表示変化の実行タイミングであると判定した場合(ステップ07AKS708;Yes)、演出制御用CPU120は、可変表示開始設定処理のステップ07AKS612にて決定されたアクティブ変化パターンに従ってアクティブ表示変化を実行する(アクティブ表示の表示態様を変化させる)制御を行う(ステップ07AKS709)。アクティブ変化パターンは、保留関連データ記憶部07AKM1のバッファ番号「0」に対応する格納領域の記憶内容に基づいて特定されればよい。
ステップ07AKS709の処理を実行した後や、ステップ07AKS708において、アクティブ表示変化の実行タイミングではないと判定した場合(ステップ07AKS708;No)、演出制御用CPU120は、例えば演出制御パターン(特図変動時演出制御パターン)における設定などに基づいて、その他、飾り図柄の可変表示動作を含む可変表示中における演出を実行する制御を行い(ステップ07AKS710)、可変表示中演出処理を終了する。
ステップ07AKS701において、可変表示時間が経過したと判定した場合(ステップ07AKS701;Yes)、演出制御用CPU120は、主基板11から伝送される図柄確定コマンドを受信したか否かを判定する(ステップ07AKS711)。図柄確定コマンドを受信していないと判定した場合(ステップ07AKS711;No)、演出制御用CPU120は、可変表示中演出処理を終了する。なお、可変表示時間が経過した後、図柄確定コマンドを受信することなく所定時間が経過した場合には、図柄確定コマンドを正常に受信できなかったことに対応して、所定のエラー処理が実行されるようにしてもよい。
ステップ07AKS711において、図柄確定コマンドを受信したと判定した場合(ステップ07AKS711;Yes)、演出制御用CPU120は、例えば表示制御部123のVDPに対して所定の表示制御指令を伝送させることなどにより、飾り図柄の可変表示において可変表示結果となる最終停止図柄(確定飾り図柄)を導出表示(停止表示)させる制御を行う(ステップ07AKS712)。ステップ07AKS712の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、当り開始指定コマンド受信待ち時間として所定の時間を設定し(ステップ07AKS713)、演出プロセスフラグの値を特図当り待ち処理に対応した値である“3”に更新する(ステップ07AKS714)。
ステップ07AKS714の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、モード切替操作時保留残余数カウント値が「0」であるか否かを判定する(ステップ07AKS715)。モード切替操作時保留残余数カウント値が「0」であると判定した場合(ステップ07AKS715;Yes)、演出制御用CPU120は、モード切替準備中表示の表示を終了する設定を行う(ステップ07AKS716)。ステップ07AKS716の処理において、演出制御用CPU120は、モード切替準備中表示フラグをクリアしてオフ状態にセットする。
本実施の形態では、保留情報が1又は複数記憶されており、合計保留記憶数が1以上である状態において可変表示が行われているときにモード切替操作が行われた場合(ステップ07AKS202;Yes)、モード切替操作時保留残余数カウント値が合計保留記憶数に対応する値に設定され(ステップ07AKS208)、当該モード切替操作に基づくモード切替報知が終了した(ステップ07AKS220)ことに対応して、モード切替準備中表示の表示が開始され(ステップ07AKS226)、その後、モード切替操作時保留残余数カウント値が「0」である状態(ステップ07AKS715;Yes)で可変表示が終了することに対応して、モード切替準備中表示の表示が終了する(ステップ07AKS716)。このような構成により、保留情報が記憶されている状態において可変表示が実行されているときにモード切替操作に基づいて演出モードの切り替えが確定した場合、所定期間としてのモード切替報知が終了してから、当該可変表示の終了後、当該モード切替操作が行われたときに記憶されていた保留情報に対応する可変表示が終了するまでの期間においてモード切替準備中表示が表示される。また、本実施の形態では、保留情報が記憶されておらず、合計保留記憶数が0である状態において可変表示が行われているときにモード切替操作が行われた場合(ステップ07AKS202;Yes)、モード切替操作時保留残余数カウント値が「0」に設定され(ステップ07AKS208)、当該モード切替操作に基づくモード切替報知が終了した(ステップ07AKS220)ことに対応して、モード切替準備中表示の表示が開始され(ステップ07AKS226)、その後、モード切替操作時保留残余数カウント値が「0」である状態(ステップ07AKS715;Yes)で当該可変表示が終了することに対応して、モード切替準備中表示の表示が終了する(ステップ07AKS716)。このような構成により、保留情報が記憶されていない状態において可変表示が実行されているときモード切替操作に基づいて演出モードの切り替えが確定した場合、所定期間としてのモード切替報知が終了してから当該可変表示が終了するまでの期間においてモード切替準備中表示が表示される。
ステップ07AKS716の処理を実行した後や、ステップ07AKS715において、モード切替操作時保留残余数カウント値が「0」ではないと判定した場合(ステップ07AKS715;No)、演出制御用CPU120は、アクティブ表示に対応する可変表示の終了に対応して、当該可変表示が背景変化演出の対象であるか否かを判定する(ステップ07AKS717)。アクティブ表示に対応する可変表示が背景変化演出の対象であるか否かは、保留関連データ記憶部07AKM1のバッファ番号「0」に対応する格納領域の記憶内容に基づいて特定されればよい。アクティブ表示に対応する可変表示が背景変化演出の対象であると判定した場合(ステップ07AKS717;Yes)、演出制御用CPU120は、背景変化演出を終了する設定を行う(ステップ07AKS718)。ステップ07AKS718の処理では、画像表示装置5の画面上において、背景画像を特別背景画像から通常背景画像に変化させる(戻す)制御が行われればよい。このように、背景変化演出は、当該背景変化演出の対象となる可変表示が終了すること(ステップ07AKS717;Yes)に対応して終了する(ステップ07AKS718)。
ステップ07AKS718の処理を実行した後や、ステップ07AKS717において、アクティブ表示に対応する可変表示が背景変化演出の対象ではないと判定した場合(ステップ07AKS717;No)、演出制御用CPU120は、アクティブ表示に対応する可変表示の終了に対応して、当該可変表示が入賞時フラッシュ演出の対象であるか否かを判定する(ステップ07AKS719)。アクティブ表示に対応する可変表示が入賞時フラッシュ演出の対象であるか否かは、保留関連データ記憶部07AKM1のバッファ番号「0」に対応する格納領域の記憶内容に基づいて特定されればよい。アクティブ表示に対応する可変表示が入賞時フラッシュ演出の対象であると判定した場合(ステップ07AKS719;Yes)、演出制御用CPU120は、入賞時フラッシュ演出を終了する設定を行う(ステップ07AKS720)。このように、入賞時フラッシュ演出は、当該入賞時フラッシュ演出の対象となる可変表示が終了すること(ステップ07AKS719;Yes)に対応して終了する(ステップ07AKS720)。
ステップ07AKS720の処理を実行した後や、ステップ07AKS719において、アクティブ表示に対応する可変表示が入賞時フラッシュ演出の対象ではないと判定した場合(ステップ07AKS719;No)、演出制御用CPU120は、アクティブ表示に対応する可変表示の終了に対応して、当該可変表示が対応表示ランプ演出の対象であるか否かを判定する(ステップ07AKS721)。アクティブ表示に対応する可変表示が対応表示ランプ演出の対象であるか否かは、保留関連データ記憶部07AKM1のバッファ番号「0」に対応する格納領域の記憶内容に基づいて特定されればよい。アクティブ表示に対応する可変表示が対応表示ランプ演出の対象であると判定した場合(ステップ07AKS721;Yes)、演出制御用CPU120は、対応表示ランプ演出を終了する設定を行う(ステップ07AKS722)。このように、対応表示ランプ演出は、当該対応表示ランプ演出の対象となる可変表示が終了すること(ステップ07AKS721;Yes)に対応して終了する(ステップ07AKS722)。
ステップ07AKS722の処理を実行した後や、ステップ07AKS721において、アクティブ表示に対応する可変表示が対応表示ランプ演出の対象ではないと判定した場合(ステップ07AKS721;No)、演出制御用CPU120は、アクティブ表示に対応する可変表示の終了に対応して、当該可変表示がプレミア演出の対象であるか否かを判定する(ステップ07AKS723)。アクティブ表示に対応する可変表示がプレミア演出の対象であるか否かは、保留関連データ記憶部07AKM1のバッファ番号「0」に対応する格納領域の記憶内容に基づいて特定されればよい。アクティブ表示に対応する可変表示がプレミア演出の対象であると判定した場合(ステップ07AKS723;Yes)、演出制御用CPU120は、プレミア演出を終了する設定を行う(ステップ07AKS724)。このように、プレミア演出は、当該プレミア演出の対象となる可変表示が終了すること(ステップ07AKS723;Yes)に対応して終了する(ステップ07AKS724)。
ステップ07AKS724の処理を実行した後や、ステップ07AKS723において、アクティブ表示に対応する可変表示がプレミア演出の対象ではないと判定した場合(ステップ07AKS723;No)、演出制御用CPU120は、可変表示中演出処理を終了する。
以下、特徴部007AKに係る演出動作例について、図8−32〜図8−34を参照して説明する。具体的に、以下、色表示期待度アップモードに制御されている状態において、始動入賞が3回発生する場合の演出動作例を説明する。
図8−32(A)は、色表示期待度アップモードに制御されている状態において、画像表示装置5の画面上に設けられた「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄の可変表示が行われている状態を示している。図8−32(A)に示す状態では、アクティブ表示エリア07AKA1に、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示が、通常表示態様としての「白」にて表示されている。図8−32(A)に示す状態では、モード表示領域07AKC1において、色表示期待度アップモードに制御されていることを報知するモード報知が行われている。図8−32(A)に示す状態では、背景変化演出が実行されておらず、画像表示装置5の画面上において、背景画像として、昼間の空の風景を表す通常背景画像が表示されている。また、図8−32(A)に示す状態では、入賞時フラッシュ演出と対応表示ランプ演出との何れも行われておらず、第1始動入賞口ランプ9Aは消灯されている。
以下、図8−32(A)に示す状態において1回目の始動入賞が発生し、当該1回目の始動入賞に基づく可変表示を対象として弱入賞時フラッシュ演出が実行されるとともに、当該可変表示においてノーマルリーチ演出が実行された後にスーパーリーチ演出が実行される場合を例に用いて説明する。具体的に、以下、1回目の始動入賞に基づく可変表示におけるスーパーリーチ演出において、バトル演出が実行された後、勝敗演出として敗北演出が実行され、当該可変表示の表示結果としてハズレ図柄が停止表示される場合を例に用いて説明する。
図8−32(B)は、1回目の始動入賞に基づく可変表示を対象とする弱入賞時フラッシュ演出が開始されており、スピーカ8L、8Rから入賞時フラッシュ演出音が出力されるとともに、第1始動入賞口ランプ9Aが紫色で点灯している状態を示している。図8−32(B)に示す状態では、1回目の始動入賞に基づく可変表示に対応する保留表示が、第1保留表示エリア07AKB1で保留番号が「1」に対応した右端の表示部位に、通常表示態様としての「白」にて表示されている。
図8−32(C)は、アクティブ表示に対応する可変表示(図8−32(A)にて実行されていた可変表示)において、当該可変表示を対象とするチャンス演出が実行されており、画像表示装置5の画面上にて、所定のチャンスキャラクタが踊る様子を表すアニメーションが表示されている状態を示している。
図8−32(D)は、アクティブ表示に対応する可変表示の表示結果として、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいてハズレ組合せ(「135」)の飾り図柄が停止表示された状態を示している。
図8−32(E)は、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて、1回目の始動入賞に基づく飾り図柄の可変表示が実行されている状態を示している。図8−32(E)に示す状態では、図8−32(B)〜図8−32(D)にて表示されていた1回目の始動入賞に基づく可変表示に対応する保留表示が消去されている一方、当該可変表示に対応するアクティブ表示が「白」にてアクティブ表示エリア07AKA1に表示されている。
以下、図8−32(E)に示す状態において2回目の始動入賞が発生し、当該2回目の始動入賞に基づく可変表示を対象として背景変化演出が実行される場合を例に用いて説明する。
図8−32(F)は、2回目の始動入賞に基づく可変表示を対象とする背景変化演出が開始されており、画像表示装置5の画面上において、背景画像として、夜の空の風景を表す特別背景画像が表示されている状態を示している。図8−32(F)に示す状態では、2回目の始動入賞に基づく可変表示に対応する保留表示が、第1保留表示エリア07AKB1で保留番号が「1」に対応した右端の表示部位に、「白」にて表示されている。
図8−32(G)は、1回目の始動入賞に基づく可変表示においてノーマルリーチ演出が実行されており、画像表示装置5の画面上において、「リーチ!」というメッセージを示す演出画像が表示されている状態を示している。本実施の形態では、ノーマルリーチ演出やスーパーリーチ演出といったリーチ演出が実行されている期間には、飾り図柄が、図8−32(G)に示すように、画像表示装置5の画面における左下隅の位置にて、リーチ演出が実行されていない期間における表示サイズよりも小さい表示サイズにて表示される。図8−32(G)に示す状態では、「中」の飾り図柄表示エリア5Cにて飾り図柄の可変表示が実行されているときに、「左」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5Cにて互いに同一の飾り図柄(「4」)が仮停止表示されて飾り図柄がリーチ態様となることにより、リーチが成立している。
図8−32(H)は、1回目の始動入賞に基づく可変表示において、スーパーリーチ演出としてのバトル演出が実行されており、画像表示装置5の画面上において、所定の主人公キャラクタと所定の敵キャラクタとが戦闘を行う様子を表すアニメーションが表示されている状態を示している。
図8−33(A)は、1回目の始動入賞に基づく可変表示において、スーパーリーチ演出としての敗北演出が実行されており、画像表示装置5の画面上において、主人公キャラクタが敵キャラクタに敗北する様子を表すアニメーションが表示されている状態を示している。
図8−33(B)は、1回目の始動入賞に対応する可変表示の表示結果として、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいてハズレ組合せ(「484」)の飾り図柄が停止表示された状態を示している。
図8−33(C)は、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて、2回目の始動入賞に基づく飾り図柄の可変表示が実行されている状態を示している。図8−33(C)に示す状態では、図8−32(G)〜図8−33(B)にて表示されていた2回目の始動入賞に基づく可変表示に対応する保留表示が消去されている一方、当該可変表示に対応するアクティブ表示が「白」にてアクティブ表示エリア07AKA1に表示されている。図8−33(C)に示す状態では、図8−32(B)〜図8−33(B)にて実行されていた弱入賞時フラッシュ演出の対象となる1回目の始動入賞に基づく可変表示が終了したことに対応して、当該弱入賞時フラッシュ演出が終了しており、第1始動入賞口ランプ9Aが消灯されている。
以下、図8−33(C)に示す状態において3回目の始動入賞が発生し、当該3回目の始動入賞に基づく可変表示を対象として保留表示演出及びアクティブ表示演出が実行されるとともに、当該可変表示を対象として対応表示ランプ演出が実行される場合を例に用いて説明する。具体的に、以下、3回目の始動入賞に基づく可変表示を対象として、保留表示の表示態様が「白キャラ」から変化しないキャラ保留変化パターンPQ01(図8−23(A)参照)により保留表示演出が実行されるとともに、アクティブ表示の表示態様が「白キャラ」から「青」に変化するアクティブ変化パターンPS08(図8−28(B)参照)によりアクティブ表示演出が実行される場合を例に用いて説明する。より具体的に、以下、保留表示演出が、保留表示の表示態様が変化しない(保留表示の変化タイミングが0回である)保留変化タイミングパターンPR01(図8−24(A)参照)により実行され、アクティブ表示演出におけるアクティブ表示変化の実行タイミングが、リーチが成立するタイミングと同一のタイミングであるタイミング07AKT3(図8−4(B)参照)である場合を例に用いて説明する。また、以下、3回目の始動入賞の発生に基づく可変表示において、「白キャラ」の保留表示に対応する演出としての第1特別キャラクタ演出が実行されるとともに、ノーマルリーチ演出が実行された後にスーパーリーチ演出が実行される場合を例に用いて説明する。具体的に、以下、3回目の始動入賞に基づく可変表示におけるスーパーリーチ演出において、バトル演出が実行された後、勝敗演出として勝利演出が実行され、当該可変表示の表示結果として大当り図柄が停止表示される場合を例に用いて説明する。
図8−33(D)は、3回目の始動入賞に基づく可変表示を対象として、キャラ保留変化パターンPQ01にて保留表示演出(保留表示変化)が実行されることにより、当該可変表示に対応する保留表示が、第1保留表示エリア07AKB1で保留番号が「1」に対応した右端の表示部位に、「白キャラ」にて表示されている状態を示している。図8−33(D)に示す状態では、3回目の始動入賞に基づく可変表示が特別表示態様としての「白キャラ」に変化したことに対応して、当該可変表示を対象とする対応表示ランプ演出が開始されており、第1始動入賞口ランプ9Aが白色で点滅している(「白キャラ」に対応する発光態様にて発光している)。
図8−33(E)は、3回目の始動入賞に対応する可変表示の表示結果として、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいてハズレ組合せ(「495」)の飾り図柄が停止表示された状態を示している。
図8−33(F)は、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて、3回目の始動入賞に基づく飾り図柄の可変表示が実行されている状態を示している。図8−33(F)に示す状態では、図8−33(D)、図8−33(E)にて表示されていた3回目の始動入賞に基づく可変表示に対応する保留表示が消去されている一方、当該可変表示に対応するアクティブ表示が「白キャラ」にてアクティブ表示エリア07AKA1に表示されている。図8−33(F)に示す状態では、図8−32(F)〜図8−33(E)にて実行されていた背景変化演出の対象となる2回目の始動入賞に基づく可変表示が終了したことに対応して、当該背景変化演出が終了しており、画像表示装置5の画面上において、背景画像として、通常背景画像が表示されている。
図8−33(G)は、3回目の始動入賞に基づく可変表示において、当該可変表示を対象とする第1特別キャラクタ演出が実行されており、画像表示装置5の画面上において、「白キャラ」が表す第1特別キャラクタが踊る様子を表すアニメーションが表示されている状態を示している。
図8−33(H)は、3回目の始動入賞に基づく可変表示においてノーマルリーチ演出が実行されており、画像表示装置5の画面上において、「リーチ!」というメッセージを示す演出画像が表示されている状態を示している。図8−33(H)に示す状態では、リーチ演出が実行されていることに対応して、飾り図柄が、画像表示装置5の画面における左下隅の位置にて、リーチ演出が実行されていない期間における表示サイズよりも小さい表示サイズにて表示されている。図8−33(H)に示す状態では、「中」の飾り図柄表示エリア5Cにて飾り図柄の可変表示が実行されているときに、「左」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5Cにて互いに同一の飾り図柄(「2」)が仮停止表示されて飾り図柄がリーチ態様となることにより、リーチが成立している。図8−33(H)に示す状態では、リーチが成立するタイミングと同一のタイミングであるタイミング07AKT3において、3回目の始動入賞に基づく可変表示を対象として、アクティブ変化パターンPS08にてアクティブ表示演出(アクティブ表示変化)が実行されることにより、当該可変表示に対応するアクティブ表示が、「青」にて表示されている。また、図8−33(H)に示す状態では、対応表示ランプ演出の対象となる3回目の始動入賞に基づく可変表示に対応するアクティブ表示の表示態様が「青」に変化したことに応じて、第1始動入賞口ランプ9Aの発光態様が「青」に対応する発光態様に更新されており、第1始動入賞口ランプ9Aが青色で点灯している。
図8−34(A)は、3回目の始動入賞に基づく可変表示において、スーパーリーチ演出としてのバトル演出が実行されており、画像表示装置5の画面上において、主人公キャラクタと敵キャラクタとが戦闘を行う様子を表すアニメーションが表示されている状態を示している。
図8−34(B)は、3回目の始動入賞に基づく可変表示において、スーパーリーチ演出としての勝利演出が実行されており、画像表示装置5の画面上において、主人公キャラクタが敵キャラクタに勝利する様子を表すアニメーションが表示されている状態を示している。
本実施の形態では、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄(最終停止図柄)を停止表示する場合、確定飾り図柄を停止表示とは異なる態様にて仮停止表示した後に、確定飾り図柄を停止表示するように構成されている。さらに、本実施の形態では、飾り図柄の可変表示結果として大当り組合せとなる飾り図柄を停止表示する場合、当該大当り組合せとなる飾り図柄が仮停止表示されてから、大当り遊技状態への制御が終了して通常状態へ制御されるまでの期間において、モード表示領域07AKC1におけるモード報知などの演出モードに関連する各種演出を行わないように構成されている。このような構成によれば、演出モードに関連する演出によって、大当り遊技状態への制御に関連する演出が妨げられることを抑制し、演出効果を向上させることができる。なお、飾り図柄の可変表示結果としてハズレ組合せとなる飾り図柄を停止表示する場合には、モード表示領域07AKC1におけるモード報知などの演出モードに関連する各種演出を制限しないように構成されている。
図8−34(C)は、3回目の始動入賞に対応する可変表示において、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rに、大当り組合せ(「222」)の飾り図柄が仮停止表示された状態を示している。図8−34(C)に示す状態では、大当り組合せとなる飾り図柄が停止表示されたことに基づいて、モード表示領域07AKC1におけるモード報知が消去されている。図8−34(D)は、3回目の始動入賞に対応する可変表示において、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rに、図8−34(C)にて仮停止表示された大当り組合せの飾り図柄が停止表示された状態を示している。
なお、スーパーリーチ演出が実行されている期間には、モード表示領域07AKC1において、モード報知などの演出モードに関連する各種演出を実行しないように制限してもよい。このような構成によれば、演出モードに関連する演出によってスーパーリーチ演出が妨げられることを抑制し、演出効果を向上させることができる。或いは、実行中の可変表示(アクティブ表示に対応する可変表示)を対象とする演出に関連する演出モードや、スーパーリーチ演出が実行されている期間に実行可能な演出に関連する演出モードといった、実行中の可変表示との関連性が高い演出モードに制御されている場合には、スーパーリーチ演出が実行されている期間において、モード表示領域07AKC1におけるモード報知などの演出モードに関連する演出を制限しない一方、先読み予告演出に関連する演出モードや、スーパーリーチ演出が実行されている期間において実行されない演出に関連する演出モードといった、実行中の可変表示との関連性が低い演出モードに制御されている場合には、スーパーリーチ演出が実行されている期間において、モード表示領域07AKC1における演出モードに関連する演出を制限するようにしてもよい。このような構成によれば、スーパーリーチ演出が実行されている期間において、実行中の可変表示との関連性が高い演出モードに関する情報を遊技者が把握することを可能にするとともに、実行中の可変表示との関連性が低い演出モードに関連する演出によってスーパーリーチ演出が妨げられることを抑制し、演出効果を向上させることができる。
なお、画像表示装置5の画面上において、モード表示領域07AKC1とは異なる特定モード表示領域を設け、当該特定モード表示領域において、現在制御されている演出モードを報知する特定モード報知を常に実行するように構成してもよい。このような構成によれば、遊技者が演出モードを常に把握することができる。特定モード表示領域は、例えば画像表示装置5の画面の左下隅位置といった、モード表示領域07AKC1よりも目立たない(認識され難い)位置に設けられればよい。なお、特定モード表示領域においては、モード切替報知やモード切替準備中表示の表示といった、特定モード報知とは異なる演出モードに関連する演出は行わないように構成することが好ましい。このような構成によれば、遊技者が演出モードを常に把握することができる。
以上説明したように、特徴部007AKでは、通常モード(第1演出状態)に制御されている場合に色対応表示演出(示唆演出)が実行されるときよりも、色表示期待度アップモード(2演出状態)に制御されている場合に色対応表示演出が実行されるときの方が、大当り遊技状態や小当り遊技状態といった遊技者にとって有利な有利状態に制御される割合(当り期待度)が高い。また、特徴部007AKでは、対応表示演出(示唆演出)の対象となる可変表示を対象として実行可能な演出であって、有利状態に制御されることを示唆する入賞時フラッシュ演出(所定演出)として、弱入賞時フラッシュ演出(第1所定演出)と、有利状態に制御される割合(当り期待度)が弱入賞時フラッシュ演出よりも高い強入賞時フラッシュ演出と、を実行可能に構成されている。また、特徴部007AKでは、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときに、強入賞時フラッシュ演出の実行を制限可能に構成されている。このような構成によれば、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときに、強入賞時フラッシュ演出が実行されたにも関わらず、有利状態に制御されず、遊技者の期待感が損なわれてしまうことを防止し、演出効果を向上させることができる。
また、特徴部007AKでは、遊技者が操作可能な操作手段としての十字キー33に対して遊技者によってモード切替操作(選択操作)が行われたことに基づいて、演出モードを切り替え可能に構成されている。例えば、特徴部007AKでは、遊技者が操作可能な操作手段としての十字キー33に対して遊技者によってモード切替操作(選択操作)が行われたことに基づいて、通常モードから色表示期待度アップモードへ制御可能に構成されている。このような構成によれば、遊技者の好みに応じて演出モード(演出状態)を設定することを可能にし、遊技興趣を向上させることができる。
また、特徴部007AKでは、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出(示唆演出)が実行されないときに、弱入賞時フラッシュ演出の実行を制限しないように構成されている。このような構成によれば、強入賞時フラッシュ演出の実行が制限されている状況において、入賞時フラッシュ演出の実行頻度(実行割合)が過度に低下することにより演出効果が低下することを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
また、特徴部007AKでは、通常モードに制御されており、有利状態に制御される場合に入賞時フラッシュ演出が実行されるときよりも、色表示期待度アップモードに制御されており、有利状態に制御される場合に入賞時フラッシュ演出が実行されるときの方が、色表示対応演出が実行される割合が高い。このような構成によれば、入賞時フラッシュ演出が実行されたときの期待感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
また、特徴部007AKでは、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出(示唆演出)が実行されるときよりも、色表示プレミアモード(第3演出状態)に制御されている場合に色対応表示演出が実行されるときの方が有利状態に制御される割合が高い。また、特徴部007AKでは、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときに、弱入賞時フラッシュ演出を実行可能であり、色表示プレミアモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときに、弱入賞時フラッシュ演出を実行しないように制限可能に構成されている。このような構成によれば、色表示プレミアモードに制御されているときに、遊技者に過度な期待を抱かせることを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
また、特徴部007AKでは、特定期間内の特定期間内の複数のタイミングのうち少なくとも1つのタイミングにおいて対応表示演出(示唆演出)を実行可能であり、特定期間が、第1特定期間と、該第1特定期間よりも後の第2特定期間と、を含むように構成されている。また、特徴部007AKでは、対応表示演出を、少なくとも第1特定期間において対応表示演出を実行する第1パターンと、第1特定期間において対応表示演出を実行することなく第2特定期間において対応表示演出を実行する第2パターンと、の何れかの実行パターンにて実行可能に構成されている。また、特徴部007AKでは、通常モードに制御されている場合に色対応表示演出(示唆演出)が実行されるときの方が、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されるときよりも第1パターンとなる実行パターンにて対応表示演出が実行される割合が高く、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されるときの方が、通常モードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されるときよりも第2パターンにて対応表示演出が実行される割合が高い。このような構成によれば、遊技者に意外感を与え、演出効果を向上させることができる。
また、特徴部007AKでは、通常モードに制御されている場合に第1パターンにて対応表示演出が実行されるときの方が、通常モードに制御されている場合に第2パターンにて対応表示演出が実行されるときよりも有利状態に制御される割合が高く、色表示期待度アップモードに制御されている場合に第1パターンにて対応表示演出が実行されるときよりも、色表示期待度アップモードに制御されている場合に第2パターンにて対応表示演出が実行されるときの方が有利状態に制御される割合が高い。このような構成によれば、色表示期待度アップモードに制御されている場合に、遊技者に、第1特定期間よりも後の第2特定期間において対応表示演出が実行されるか否かに注目させ、演出効果を向上させることができる。
また、特徴部007AKでは、通常モードに制御されている場合にアクティブ表示演出(示唆演出)を実行可能な特定期間内のタイミングの数よりも、色表示期待度アップモードに制御されている場合にアクティブ表示演出を実行可能な特定期間内のタイミングの数の方が少ない。このような構成によれば、遊技者に意外感を与え、演出効果を向上させることができる。
また、特徴部007AKでは、特定期間内の特定タイミングにおいて有利状態に制御されるか否かを報知する勝敗演出(報知演出)を実行可能に構成されているとともに、当該特定タイミングと略同一のタイミングであるタイミング07AKT5(特別タイミング)においてアクティブ表示演出(示唆演出)を実行可能に構成されている。また、特徴部007AKでは、色表示期待度アップモードに制御されている場合にアクティブ表示演出が実行されるときよりも、色表示プレミアモードに制御されている場合にアクティブ表示演出が実行されるときの方がタイミング07AKT5においてアクティブ表示演出が実行される割合が高い。このような構成によれば、色表示プレミアモードに制御されている状態において勝敗演出が実行されたときの期待感を高めることができる。
また、特徴部007AKでは、色表示プレミアモードに制御されている場合に色対応表示演出(示唆演出)が実行されるときに、有利状態に制御し、該色対応表示演出が開始されてから終了するまでの期間に有利状態に制御されることを確定的に報知するプレミア演出(特殊演出)を実行可能に構成されている。このような構成によれば、色表示プレミアモードにおいて色対応表示演出が実行されるときの特別感を高めて遊技興趣を向上させることができる。
また、特徴部007AKでは、対応表示演出(示唆演出)として、色対応表示演出(第1種別の示唆演出)と、該色対応表示演出とは異なるキャラ対応表示演出(第2種別の示唆演出)と、を実行可能に構成されている。また、特徴部007AKでは、モード切替報知により演出モードの切り替えを報知した後の所定期間において、切り替え後の演出モードに制御されることを示唆するモード切替準備中表示(切替示唆表示)を表示可能に構成されている。例えば、モード切替報知により通常モードから色表示期待度アップモードへ制御されることを報知した後の所定期間において、色表示期待度アップモードに制御されることを示唆するモード切替準備中表示を表示可能に構成されている。また、特徴部007AKでは、モード切替準備中表示が表示されている所定期間において可変表示の始動条件(実行条件)が成立した場合、該所定期間内において、該可変表示を対象とする色保留表示演出(第1種別の示唆演出)の実行を制限する一方、該可変表示を対象とするキャラ保留表示演出(第2種別の示唆演出)の実行を制限しないように構成されている。このような構成によれば、遊技者が、モード切替準備中表示に基づいて、切り替え後の演出モードに制御されることを認識し易くすることができる。また、このような構成によれば、モード切替準備中表示が表示されている所定期間において、色保留表示演出が実行されることにより、遊技者が混乱し、遊技興趣が低下することを抑制できるとともに、保留表示演出の実行が過度に制限されることを抑制して演出効果の低下を抑制できる。
また、特徴部007AKでは、色表示期待度アップモードに制御されている場合、通常モードに制御されている場合よりも色保留表示演出(第1種別の示唆演出)が実行される割合が低い一方、通常モードに制御されている場合よりもキャラ保留表示演出(第2種別の示唆演出)が実行される割合が高い。このような構成によれば、色表示期待度アップモードに制御されている状態において、色保留表示演出が実行されたにも関わらず、有利状態に制御されず、遊技者の期待感が損なわれてしまうことを抑制し、演出効果を向上させることができるとともに、保留表示演出(示唆演出)の実行が過度に制限されることによる遊技興趣の低下を抑制できる。
また、特徴部007AKでは、モード切替準備中表示が表示されている所定期間において、例えば色表示期待度アップモードから通常モードへの制御といった演出モードの切り替えを制限可能に構成されている。このような構成によれば、演出モード(演出状態)が頻繁に切り替わることによる制御負担を軽減することができる。
また、特徴部007AKでは、キャラ対応表示演出(第2種別の示唆演出)として、色対応表示演出(第1種別の示唆演出)と共通の特定表示要素(白色とは異なる色)を用いる赤キャラ保留表示演出(第1表示態様の示唆演出)と、該特定表示要素を用いない白キャラ保留表示演出(第2表示態様の示唆演出)と、を実行可能に構成されている。また、特徴部007AKでは、モード切替準備中表示が表示されている所定期間において、赤キャラ保留表示演出の実行を制限する一方、白キャラ保留表示演出の実行を制限しないように構成されている。このような構成によれば、色対応表示演出と類似する表示態様の保留表示演出(示唆演出)が実行されることによって、遊技者が誤認することを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
また、特徴部007AKでは、通常モードに制御されている場合と、色表示期待度アップモードに制御されている場合と、で異なる決定割合で複数種類の態様の何れにて色対応表示演出(示唆演出)を実行するか決定可能に構成されている。また、特徴部007AKでは、一の演出モードに制御されている場合に可変表示の始動条件(実行条件)が成立した後、遊技者によってモード切替操作が行われたことに基づいて当該一の演出モードから他の演出モードへ制御し、当該他の演出モードに制御されている場合に当該可変表示を対象とする色対応表示演出を開始するときに、当該一の演出モードに制御されている場合における決定割合で複数種類の態様の何れにて当該色対応表示演出を実行するか決定可能に構成されている。例えば、通常モードに制御されている場合に可変表示の始動条件が成立した後、遊技者によってモード切替操作(選択操作)が行われたことに基づいて通常モードから色表示期待度アップモードへ制御し、色表示期待度アップモードに制御されている場合に当該可変表示を対象とする色対応表示演出を開始するときに、通常モードに制御されている場合における決定割合で複数種類の態様の何れにて当該色対応表示演出を実行することができる。このような構成によれば、演出モード(演出状態)が切り替わることによる制御負担を軽減することができる。
また、特徴部007AKでは、色表示プレミアモードに制御されている場合の方が、色表示期待度アップモードに制御されている場合よりも色保留表示演出(第1種別の示唆演出)が実行される割合が低く、色表示プレミアモードに制御されている場合の方が、色表示期待度アップモードに制御されている場合よりもキャラ保留表示演出(第2種別の示唆演出)が実行される割合が低い。このような構成によれば、色表示プレミアモードに制御されているときに保留表示演出(示唆演出)が実行されたときの特別感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
また、特徴部007AKでは、色表示プレミアモードに制御されている場合にキャラ保留表示演出(第2種別の示唆演出)が実行されるときの方が、通常モード又は色表示期待度アップモードに制御されている場合にキャラ保留表示演出が実行されるときよりも有利状態に制御される割合が高い。このような構成によれば、色表示プレミアモードに制御されているときにキャラ保留表示演出が実行されたときの特別感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形および応用が可能である。例えばパチンコ遊技機1は、上記実施の形態で示された全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、上記実施の形態で示された構成の一部を備えたものであってもよい。
上記実施の形態において、大当り遊技状態に制御されることなく所定の上限回数の可変表示が実行されたことに基づいて時短状態(低確高ベース状態)へ制御可能に構成してもよい。上限回数は、通常状態(低確低ベース状態)に制御されているときの大当り確率の分母の2.5倍〜3倍の回数に予め設定されていればよい。例えば、通常状態に制御されているときの大当り確率が1/300であれば、上限回数は、当該大当り確率の分母である300の2.5倍〜3倍の回数である750回〜900回に予め設定されていればよい。
具体的に、例えばRAM102の所定領域などに大当り遊技状態に制御されるまでに実行された可変表示の回数を計数可能な変動回数カウンタを設け、可変表示が実行される毎に当該変動回数カウンタの格納値である変動回数カウント値を1加算することにより更新し、更新後の変動回数カウント値が上限回数に対応する値と一致したことに基づいて時短状態へ制御するように構成すればよい。この場合、大当り遊技状態に制御されたことに基づいて、変動回数カウンタがクリアされ、変動回数カウント値が「0」にセットされればよい。また、この場合、通常状態又は時短状態に制御されているときには、可変表示が実行される毎に変動回数カウント値を1加算することにより更新し、通常状態又は時短状態に制御されているときに実行された可変表示の回数を計数する一方、確変状態(高確高ベース状態)に制御されているときには、可変表示が実行されても変動回数カウント値を更新せず、確変状態に制御されているときに実行された可変表示の回数は計数しないように構成すればよい。
なお、遊技制御メイン処理のステップS8にて実行される初期化処理において、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理が行われたことに基づいて、変動回数カウンタがクリアされ、変動回数カウント値が初期値としての「0」にセットされればよい。なお、不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、変動回数カウンタをクリアせず、電源供給停止時処理において、RAM102のデータ保護処理を実行することにより、変動回数カウント値をバックアップすることが望ましい。
大当り遊技状態に制御されることなく上限回数の可変表示が実行されたことに基づいて時短状態に制御した場合、時短状態に制御されてから所定の時短回数(例えば100回)の可変表示が実行されたタイミングと、特図ゲームの表示結果が「大当り」となり大当り遊技状態に制御されたタイミングと、のうち何れか早いタイミングで時短状態への制御を終了し、通常状態へ制御すればよい。また、大当り遊技状態に制御されることなく上限回数の可変表示が実行されたことに基づいて時短状態に制御した後、遊技制御メイン処理のステップS8にて実行される初期化処理においてRAMクリア処理が行われた場合、時短状態への制御を終了し、通常状態へ制御すればよい。
なお、大当り遊技状態に制御されることなく上限回数の可変表示が実行されたことに基づいて時短状態に制御される場合、時短状態に制御された後も、時短状態に制御される前に制御されていた演出モード(通常モード、色表示期待度アップモード、色表示プレミアモード、チャンス演出アップモードなど)に引き続き制御するように構成するとともに、時短状態中は、時短状態に制御されていないときとは異なる割合により対応表示演出の実行有無や、最終表示態様を決定可能に構成してもよい。このような構成によれば、遊技興趣を向上させることができる。
上記実施の形態において、色表示期待度アップモード、色表示プレミアモード、チャンス演出アップモードといった、デフォルトの演出モードである通常モードとは異なる演出モードに制御されている場合に、可変表示が実行されることなく(遊技が実行されることなく)所定のリセット選択演出待機時間(例えば1分)が経過したことに基づいて、通常モードへ制御するリセット設定を行うか否かを選択(決定)するように遊技者に促すリセット選択演出を実行可能に構成してもよい。リセット選択演出では、例えば画像表示装置5の画面上において、「カスタマイズをリセットしますか?」というメッセージを表示するとともに、リセット設定を行う選択に対応する演出画像と、リセット設定を行わない選択に対応する演出画像と、を表示することにより、リセット設定を行うか否かを選択するように遊技者に促せばよい。具体的に、リセット選択演出では、画像表示装置5の画面上において、リセット設定を行う選択に対応する演出画像として「Yes」というメッセージを表す演出画像を表示し、リセット設定を行わない選択に対応する演出画像として「No」というメッセージを表す演出画像を表示すればよい。
リセット選択演出が実行されているときには、遊技者が、例えば十字キー33に対して押下操作を行うことなどにより、画像表示装置5の画面上に表示された、リセット設定を行う選択に対応する演出画像(「Yes」というメッセージを表す演出画像)と、リセット設定を行わない選択に対応する演出画像(「No」というメッセージを表す演出画像)と、の何れかを選択可能に構成すればよい。リセット選択演出が実行されている状態において、遊技者が、リセット設定を行う選択に対応する演出画像を選択したときには、演出モードを現在制御されている演出モードから通常モードへ切り替え、リセット選択演出を終了すればよい。一方、リセット選択演出が実行されている状態において、遊技者が、リセット設定を行わない選択に対応する演出画像を選択したときには、演出モードを現在制御されている演出モードから切り替えることなく、リセット選択演出を終了すればよい。
このような構成により、一の遊技者が行ったモード切替操作に基づいてパチンコ遊技機1がデフォルトの演出モードである通常モードとは異なる演出モードに制御された後に当該一の遊技者が遊技を終了して離席し、その後、他の遊技者が当該パチンコ遊技機1による遊技を開始した場合、当該他の遊技者は、リセット選択演出により、当該パチンコ遊技機1が通常モードとは異なる演出モードに制御されていることを認識し、リセット設定を行うことにより当該パチンコ遊技機1を通常モードに制御するか否かを選択することができる。このような構成によれば、一の遊技者が行ったモード切替操作に基づいてパチンコ遊技機1が通常モードとは異なる演出モードに制御された後に当該一の遊技者が遊技を終了して離席し、その後、他の遊技者が、当該パチンコ遊技機1が通常モードとは異なる演出モードに制御されていることを認識しないまま当該パチンコ遊技機1による遊技を開始してしまい、遊技者間の公平性が損なわれ、遊技興趣が低下してしまうことを抑制できる。
なお、リセット選択演出が開始されてから、リセット設定を行う選択に対応する演出画像と、リセット設定を行わない選択に対応する演出画像と、の何れも選択されることなく所定のリセット待機時間(例えば2分)が経過したことに基づいて、演出モードを現在制御されている演出モードから通常モードへ切り替え、リセット選択演出を終了するように構成してもよい。このような構成によれば、遊技者間の公平性が損なわれ、遊技興趣が低下してしまうことを抑制できる。
なお、上述したように、大当り遊技状態に制御されることなく上限回数の可変表示が実行されたことに基づいて時短状態へ制御可能に構成するとともに、通常状態において通常モードとは異なる演出モードに制御されている場合、確変状態において通常モードとは異なる演出モードに制御されている場合、大当り遊技状態が終了したことに基づいて時短状態に制御されており、通常モードとは異なる演出モードに制御されている場合、及び、大当り遊技状態に制御されることなく上限回数の可変表示が実行されたことに基づいて時短状態に制御されており、通常モードとは異なる演出モードに制御されている場合に、可変表示が実行されることなくリセット選択演出待機時間が経過したことに基づいて、リセット選択演出を実行可能に構成してもよい。この形態において、通常状態において通常モードとは異なる演出モードに制御されている場合と、確変状態において通常モードとは異なる演出モードに制御されている場合と、大当り遊技状態が終了したことに基づいて時短状態に制御されており、通常モードとは異なる演出モードに制御されている場合と、大当り遊技状態に制御されることなく上限回数の可変表示が実行されたことに基づいて時短状態に制御されており、通常モードとは異なる演出モードに制御されている場合と、で、リセット選択演出が開始されるまでのリセット選択演出待機時間として、互いに異なる時間が設定されているように構成してもよい。
なお、上記実施の形態において、可変表示が実行されていないときにモード切替操作が行われたことに基づいて演出モードを切り替え可能に構成してもよい。このような構成によれば、遊技者にとっての利便性を向上させることができる。この形態において、可変表示が実行されていないときにモード切替操作が行われたことに基づいて演出モードが切り替えられる場合、画像表示装置5の画面上において、可変表示が実行されているときにモード切替操作が行われたことに基づいて演出モードが切り替えられる場合よりも遊技者にとって認識し易い態様で、演出モードの切り替えを報知する(切り替え後の演出モードを報知する)ように構成してもよい。このような構成によれば、可変表示が実行されていないときにモード切替操作が行われたことに基づいて演出モードが切り替えられることを遊技者が認識し易くなり、遊技者にとっての利便性を向上させることができる。例えば、可変表示が実行されているときにモード切替操作が行われたことに基づいて演出モードが切り替えられる場合、画像表示装置5の画面の右上部位置に設けられたモード表示領域07AKC1において、所定の第1サイズにてメッセージを表示することにより、演出モードの切り替えを報知するとともに切り替え後の演出モードを報知すればよい。一方、可変表示が実行されていないときにモード切替操作が行われたことに基づいて演出モードが切り替えられる場合、画像表示装置5の中央といった、モード表示領域07AKC1が設けられた位置よりも遊技者にとって認識され易い位置において、上述した第1サイズよりも大きい所定の第2サイズにてメッセージを表示することにより、演出モードの切り替えを報知するとともに切り替え後の演出モードを報知すればよい。
なお、可変表示が実行されているときには、可変表示が実行されていないときよりも簡易な操作により演出モードを切り替え可能に構成してもよい。このような構成によれば、遊技者にとっての利便性を向上させることができる。例えば、可変表示が実行されているときには、可変表示が実行されていないときよりも少ない回数の操作が遊技者によって行われたことに基づいて演出モードを切り替え可能に構成してもよい。具体的に、可変表示が実行されていないときには、遊技者によって切り替え後の演出モードを選択する操作(例えば十字キー33を押下する操作など)が行われた後、演出モードの切り替えを確定する操作(例えばプッシュボタン31Bを押下する操作など)が行われたことに基づいて演出モードが切り替えられるように構成する一方、可変表示が実行されているときには、遊技者によって切り替え後の演出モードを選択する操作(例えば十字キー33を押下する操作)が行われたことに基づいて演出モードが切り替えられるように構成すればよい。すなわち、可変表示が実行されていないときには、遊技者によって2回の操作(切り替え後の演出モードを選択する操作、演出モードの切り替えを確定する操作)が行われたことに基づいて演出モードが切り替えられる一方、可変表示が実行されているときには、遊技者によって1回の操作(切り替え後の演出モードを選択する操作)が行われたことに基づいて演出モードが切り替えられるように構成すればよい。
なお、遊技者が遊技を行っておらず、可変表示が実行されていないときには、スピーカ8L、8Rから出力されるBGM等の演出音の音量を、遊技者が遊技を行っており、可変表示が実行されているときよりも小さい音量に設定することが望ましい。なお、遊技者が遊技を行っておらず、可変表示が実行されていないときには、例えばスピーカ8L、8Rから出力される音声の音量を「0」に設定することなどにより、スピーカ8L、8Rから演出音が出力されないように構成してもよい。これらの場合において、可変表示が実行されていないときにモード切替操作が行われたことに基づいて演出モードが切り替えられる場合には、切り替え後の演出モードの選択が決定(確定)され、演出モードの切り替えが確定したことに対応して、スピーカ8L、8Rから、所定の演出音である確認音を、所定の第1音量で出力することにより、演出モードが切り替えられ、切り替え後の演出モードに制御されることを報知すればよい。一方、可変表示が実行されているときにモード切替操作が行われたことに基づいて演出モードが切り替えられる場合には、切り替え後の演出モードの選択が決定され、演出モードの切り替えが確定したことに対応して、スピーカ8L、8Rから、確認音を、上述した第1音量よりも小さい第2音量で出力することにより、演出モードが切り替えられ、切り替え後の演出モードに制御されることを報知すればよい。このような構成によれば、可変表示中に実行されている各種演出に対応してスピーカ8L、8Rから出力されている演出音が確認音によってかき消されることによって演出効果が低下し、遊技興趣が低下することを抑制できる。なお、可変表示が実行されているときにモード切替操作が行われたことに基づいて演出モードが切り替えられる場合には、確認音を出力しないように構成してもよい。このような構成によれば、可変表示中に実行されている各種演出に対応してスピーカ8L、8Rから出力されている演出音が確認音によってかき消されることによって演出効果が低下し、遊技興趣が低下することを抑制できる。
上記実施の形態において、対応表示演出や入賞時フラッシュ演出といった特定の演出を実行しないように制限する場合、当該特定の演出の実行有無を決定する処理において、当該特定の演出を実行しないと決定することにより、当該特定の演出を実行しないように制限してもよいし、当該特定の演出の実行有無を決定する処理自体を行わないことにより、当該特定の演出を実行しないように制限してもよい。或いは、特定の演出の実行有無を決定する処理を実行した後に、当該特定の演出を実行しない決定によって当該処理による決定の結果を上書きすることによって、当該特定の演出が実行されないように制限してもよい。
上記実施の形態において、対応表示演出や入賞時フラッシュ演出といった特定の演出の実行を制限する場合に、特定の期間であるか否かに応じて制限の有無を異ならせるようにしてもよい。例えば、特定の期間としての演出モードが切り替えられてから所定の回数(例えば30回)の可変表示が実行されるまでの期間には、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときには、強入賞時フラッシュ演出の実行を制限する一方、当該特定の期間とは異なる期間には、色表示期待度アップモードに制御されている場合に色対応表示演出が実行されないときには、強入賞時フラッシュ演出の実行を制限しないようにしてもよい。或いは、特定の期間としての確変状態に制御されている期間には、モード切替準備中表示が表示されている場合に色対応表示演出の実行を制限する一方、当該特定の期間とは異なる期間には、モード切替準備中表示が表示されている場合に色対応表示演出の実行を制限しないようにしてもよい。
上述した各構成の任意の一部又は全部は、任意の方法で互いに組み合わせることができる。
(特徴部007AKに係る手段の説明)
(1)特徴部007AKに係る遊技機は、
可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態(例えば大当り遊技状態、小当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えばパチンコ遊技機1など)であって、
第1演出状態(例えば通常モードに制御されている状態など)と、該第1演出状態とは異なる演出状態であって、前記有利状態に制御される確率が該第1演出状態と共通な第2演出状態(例えば色表示期待度アップモードに制御されている状態など)と、に制御可能な演出状態制御手段(例えば図8−10〜図8−12など)と、
前記有利状態に制御されることを示唆する示唆演出(例えば対応表示演出など)を実行可能な示唆演出実行手段(例えば図8−17〜図8−20、図8−27、図8−31〜図8−34など)と、
を備え、
前記第1演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が前記有利状態に制御される割合が高く(例えば図8−18など)、
前記示唆演出の対象となる可変表示を対象として実行可能な演出であって、前記有利状態に制御されることを示唆する所定演出(例えば入賞時フラッシュ演出など)を実行可能な所定演出実行手段(例えば図8−13、図8−15、図8−32、図8−33など)をさらに備え、
前記所定演出実行手段は、前記所定演出として、第1所定演出(例えば弱入賞時フラッシュ演出など)と、前記有利状態に制御される割合が該第1所定演出よりも高い第2所定演出(例えば強入賞時フラッシュ演出など)と、を実行可能であり(例えば図8−15など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されないときに、前記第2所定演出の実行を制限可能である(例えば図8−15など)、
ことを特徴とする。
このような構成によれば、第2演出状態に制御されている場合に示唆演出が実行されないときに、第2所定演出が実行されたにも関わらず、有利状態に制御されず、遊技者の期待感が損なわれてしまうことを防止し、演出効果を向上させることができる。
(2)特徴部007AKに係る上記(1)の遊技機において、
遊技者が操作可能な操作手段(例えば十字キー33など)をさらに備え、
前記操作手段に対して遊技者によって選択操作(例えばモード切替操作など)が行われたことに基づいて、前記第1演出状態から前記第2演出状態へ制御可能である(例えば図8−8〜図8−12など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、遊技者の好みに応じて演出状態を設定することを可能にし、遊技興趣を向上させることができる。
(3)特徴部007AKに係る上記(1)又は(2)の遊技機において、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されないときに、前記第1所定演出の実行を制限しない(例えば図8−15など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第2所定演出の実行が制限されている状況において、所定演出の実行頻度が過度に低下することにより演出効果が低下することを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
(4)特徴部007AKに係る上記(1)〜(3)の何れかの遊技機において、
前記第1演出状態に制御されており、前記有利状態に制御される場合に前記所定演出が実行されるときよりも、前記第2演出状態に制御されており、前記有利状態に制御される場合に前記所定演出が実行されるときの方が、前記示唆演出が実行される割合が高い(例えば図8−15など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、所定演出が実行されたときの期待感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
(5)特徴部007AKに係る上記(4)の遊技機において、
前記示唆演出実行手段は、第1態様(例えば「青」など)と、前記有利状態に制御される割合が該第1態様よりも高い第2態様(例えば「緑」、「赤」など)と、を含む複数種類の態様の何れかにて前記示唆演出を実行可能であり(例えば図8−3、図8−18など)、
前記第2演出状態に制御されており、前記有利状態に制御される場合に前記所定演出が実行されるときに、前記第1態様にて前記示唆演出が実行される割合の方が前記第2態様にて前記示唆演出が実行される割合よりも高い、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、有利状態に制御される割合が第2態様よりも低い第1態様にて示唆演出が実行された場合において、遊技者の期待感を持続させ、遊技興趣を向上させることができる。
(6)特徴部007AKに係る上記(1)〜(5)の何れかの遊技機において、
前記演出状態制御手段は、前記第1演出状態と前記第2演出状態との何れとも異なる第3演出状態(例えば色表示プレミアモードに制御されている状態など)に制御可能であり(例えば図8−10〜図8−12など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第3演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が前記有利状態に制御される割合が高く(例えば図8−18など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されないときに、前記第1所定演出を実行可能であり(例えば図8−15など)、
前記第3演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されないときに、前記第1所定演出を実行しないように制限可能である(例えば図8−15など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第3演出状態に制御されているときに、遊技者に過度な期待を抱かせることを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
(7)特徴部007AKに係る上記(1)〜(6)の何れかの遊技機において、
前記示唆演出実行手段は、特定期間内の複数のタイミングのうち少なくとも1つのタイミングにおいて前記示唆演出を実行可能であり(例えば図8−4、図8−24、図8−27、図8−29、図8−31など)、
前記特定期間は、第1特定期間と、該第1特定期間よりも後の第2特定期間と、を含み(例えば図8−4など)、
前記示唆演出実行手段は、前記示唆演出を、少なくとも前記第1特定期間において前記示唆演出を実行する第1パターンと、前記第1特定期間において前記示唆演出を実行することなく前記第2特定期間において前記示唆演出を実行する第2パターンと、の何れかの実行パターンにて実行可能であり(例えば図8−17〜図8−20など)、
前記第1演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が、前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも前記第1パターンにて前記示唆演出が実行される割合が高く(例えば図8−19など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が、前記第1演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも前記第2パターンにて前記示唆演出が実行される割合が高い(例えば図8−19など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、遊技者に意外感を与え、演出効果を向上させることができる。
(8)特徴部007AKに係る上記(7)の遊技機において、
前記第1演出状態に制御されている場合に前記第1パターンにて前記示唆演出が実行されるときの方が、前記第1演出状態に制御されている場合に前記第2パターンにて前記示唆演出が実行されるときよりも前記有利状態に制御される割合が高く(例えば図8−19など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記第1パターンにて前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第2演出状態に制御されている場合に前記第2パターンにて前記示唆演出が実行されるときの方が前記有利状態に制御される割合が高い(例えば図8−19など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第2演出状態に制御されている場合に、遊技者に、第1特定期間よりも後の第2特定期間において示唆演出が実行されるか否かに注目させ、演出効果を向上させることができる。
(9)特徴部007AKに係る上記(7)又は(8)の遊技機において、
前記第1演出状態に制御されている場合に前記示唆演出を実行可能な前記特定期間内のタイミングの数よりも、前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出を実行可能な前記特定期間内のタイミングの数の方が少ない(例えば図8−29など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、遊技者に意外感を与え、演出効果を向上させることができる。
(10)特徴部007AKに係る上記(7)〜(9)の何れかの遊技機において、
前記演出状態制御手段は、前記第1演出状態と前記第2演出状態との何れとも異なる第3演出状態(例えば色表示プレミアモードに制御されている状態など)に制御可能であり(例えば図8−10〜図8−12など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第3演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が前記有利状態に制御される割合が高く(例えば図8−18など)、
前記特定期間内の特定タイミングにおいて前記有利状態に制御されるか否かを報知する報知演出(例えば勝敗演出など)を実行可能であり(例えば図8−4、図8−5、図8−31〜図8−34など)、
前記特定タイミングと略同一のタイミングである特別タイミング(例えばタイミング07AKT5など)において前記示唆演出を実行可能であり(例えば図8−4、図8−29など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第3演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が前記特別タイミングにおいて前記示唆演出が実行される割合が高い(例えば図8−29など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第3演出状態に制御されている状態において報知演出が実行されたときの期待感を高めることができる。
(11)特徴部007AKに係る上記(1)〜(10)の何れかの遊技機において、
前記演出状態制御手段は、前記第1演出状態と前記第2演出状態との何れとも異なる第3演出状態(例えば色表示プレミアモードに制御されている状態など)に制御可能であり(例えば図8−10〜図8−12など)、
前記第3演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときに、前記有利状態に制御し、該示唆演出が開始されてから終了するまでの期間に前記有利状態に制御されることを確定的に報知する特殊演出(例えばプレミア演出など)を実行可能である(例えば図8−10、図8−18、図8−26、図8−31など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第3演出状態において示唆演出が実行されるときの特別感を高めて遊技興趣を向上させることができる。
(12)特徴部007AKに係る上記(1)〜(11)の何れかの遊技機において、
前記示唆演出実行手段は、前記示唆演出として、第1種別の示唆演出(例えば色対応表示演出など)と、該第1種別の示唆演出とは異なる第2種別の示唆演出(例えばキャラ対応表示演出など)と、を実行可能であり(例えば図8−3、図8−17〜図8−20、図8−22、図8−23など)、
前記第1演出状態に制御されている場合に前記第1種別の示唆演出が実行されるときよりも、前記第2演出状態に制御されている場合に前記第1種別の示唆演出が実行されるときの方が前記有利状態に制御される割合が高く(例えば図8−18など)、
前記第1演出状態から前記第2演出状態へ制御されることを報知した後の所定期間において、前記第2演出状態に制御されることを示唆する切替示唆表示(例えばモード切替準備中表示など)を表示可能であり(例えば図8−8〜図8−12、図8−27など)、
前記所定期間において可変表示の実行条件(例えば始動条件など)が成立した場合、該所定期間内において、該可変表示を対象とする前記第1種別の示唆演出の実行を制限する一方、該可変表示を対象とする前記第2種別の示唆演出の実行を制限しない(例えば図8−13、図8−17、図8−19など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、遊技者が、切替示唆表示に基づいて、第2演出状態に制御されることを認識し易くすることができる。また、このような構成によれば、切替示唆表示が表示されている所定期間において、第1種別の示唆演出が実行されることにより、遊技者が混乱し、遊技興趣が低下することを抑制できるとともに、示唆演出の実行が過度に制限されることを抑制して演出効果の低下を抑制できる。
(13)特徴部007AKに係る上記(12)の遊技機において、
前記第2演出状態に制御されている場合、前記第1演出状態に制御されている場合よりも前記第1種別の示唆演出が実行される割合が低い一方、前記第1演出状態に制御されている場合よりも前記第2種別の示唆演出が実行される割合が高い(例えば図8−19など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第2演出状態に制御されている状態において、第1種別の示唆演出が実行されたにも関わらず、有利状態に制御されず、遊技者の期待感が損なわれてしまうことを抑制し、演出効果を向上させることができるとともに、示唆演出の実行が過度に制限されることによる遊技興趣の低下を抑制できる。
(14)特徴部007AKに係る上記(12)又は(13)の遊技機において、
前記所定期間において前記第2演出状態から前記第1演出状態への制御を制限可能である(例えば図8−8、図8−11、図8−12、図8−27など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出状態が頻繁に切り替わることによる制御負担を軽減することができる。
(15)特徴部007AKに係る上記(12)〜(14)の何れかの遊技機において、
前記示唆演出実行手段は、前記第2種別の示唆演出として、前記第1種別の示唆演出と共通の特定表示要素(例えば白色とは異なる色など)を用いる第1表示態様の示唆演出(例えば赤キャラ保留表示演出など)と、該特定表示要素を用いない第2表示態様の示唆演出(例えば白キャラ保留表示演出など)と、を実行可能であり(例えば図8−3、図8−19、図8−20など)、
前記所定期間において、前記第1表示態様の示唆演出の実行を制限する一方、前記第2表示態様の示唆演出の実行を制限しない(例えば、図8−19、図8−20など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第1種別の示唆演出と類似する表示態様の示唆表示演出が実行されることによって、遊技者が誤認することを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
(16)特徴部007AKに係る上記(12)〜(15)の何れかの遊技機において、
前記示唆演出実行手段は、複数種類の態様の何れかにて前記示唆演出を実行可能であり(例えば図8−3、図8−18など)、
前記第1演出状態に制御されている場合と、前記第2演出状態に制御されている場合と、で異なる決定割合で前記複数種類の態様の何れにて前記示唆演出を実行するか決定可能であり(例えば図8−18など)、
前記第1演出状態に制御されている場合に可変表示の実行条件(例えば始動条件など)が成立した後、遊技者によって選択操作(例えばモード切替操作など)が行われたことに基づいて前記第1演出状態から前記第2演出状態へ制御し、前記第2演出状態に制御されている場合に該可変表示を対象とする前記示唆演出を開始するときに、前記第1演出状態に制御されている場合における決定割合で前記複数種類の態様の何れにて該示唆演出を実行するか決定可能である(例えば図8−13、図8−17、図8−18など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出状態が切り替わることによる制御負担を軽減することができる。
(17)特徴部007AKに係る上記(12)〜(16)の何れかの遊技機において、
前記演出状態制御手段は、前記第1演出状態と前記第2演出状態との何れとも異なる第3演出状態(例えば色表示プレミアモードに制御されている状態など)に制御可能であり(例えば図8−10〜図8−12など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第3演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が前記有利状態に制御される割合が高く(例えば図8−18など)、
前記第3演出状態に制御されている場合の方が、前記第2演出状態に制御されている場合よりも前記第1種別の示唆演出が実行される割合が低く(例えば図8−19など)、
前記第3演出状態に制御されている場合の方が、前記第2演出状態に制御されている場合よりも前記第2種別の示唆演出が実行される割合が低い(例えば図8−19など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第3演出状態に制御されているときに示唆演出が実行されたときの特別感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
(18)特徴部007AKに係る上記(12)〜(17)の何れかの遊技機において、
前記演出状態制御手段は、前記第1演出状態と前記第2演出状態との何れとも異なる第3演出状態(例えば色表示プレミアモードに制御されている状態など)に制御可能であり(例えば図8−10〜図8−12など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第3演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が前記有利状態に制御される割合が高く(例えば図8−18など)、
前記第3演出状態に制御されている場合に前記第2種別の示唆演出が実行されるときの方が、前記第1演出状態または前記第2演出状態に制御されている場合に前記第2種別の示唆演出が実行されるときよりも前記有利状態に制御される割合が高い(例えば図8−20など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第3演出状態に制御されているときに示唆演出が実行されたときの特別感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
(特徴部008AKに係る手段の説明)
特徴部007AKは、下記の特徴部008AKを含んでいる。
(1)特徴部008AKに係る遊技機は、
可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態(例えば大当り遊技状態、小当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えばパチンコ遊技機1など)であって、
第1演出状態(例えば通常モードに制御されている状態など)と、該第1演出状態とは異なる演出状態であって、前記有利状態に制御される確率が該第1演出状態と共通な第2演出状態(例えば色表示期待度アップモードに制御されている状態など)と、に制御可能な演出状態制御手段(例えば図8−10〜図8−12など)と、
前記有利状態に制御されることを示唆する示唆演出(例えば対応表示演出など)を実行可能な示唆演出実行手段(例えば図8−17〜図8−20、図8−27、図8−31〜図8−34など)と、
を備え、
前記示唆演出実行手段は、前記示唆演出として、第1種別の示唆演出(例えば色対応表示演出など)と、該第1種別の示唆演出とは異なる第2種別の示唆演出(例えばキャラ対応表示演出など)と、を実行可能であり(例えば図8−3、図8−17〜図8−20、図8−22、図8−23など)、
前記第1演出状態に制御されている場合に前記第1種別の示唆演出が実行されるときよりも、前記第2演出状態に制御されている場合に前記第1種別の示唆演出が実行されるときの方が前記有利状態に制御される割合が高く(例えば図8−18など)、
前記第1演出状態から前記第2演出状態へ制御されることを報知した後の所定期間において、前記第2演出状態に制御されることを示唆する切替示唆表示(例えばモード切替準備中表示など)を表示可能であり(例えば図8−8〜図8−12、図8−27など)、
前記所定期間において可変表示の実行条件(例えば始動条件など)が成立した場合、該所定期間内において、該可変表示を対象とする前記第1種別の示唆演出の実行を制限する一方、該可変表示を対象とする前記第2種別の示唆演出の実行を制限しない(例えば図8−13、図8−17、図8−19など)、
ことを特徴とする。
このような構成によれば、遊技者が、切替示唆表示に基づいて、第2演出状態に制御されることを認識し易くすることができる。また、このような構成によれば、切替示唆表示が表示されている所定期間において、第1種別の示唆演出が実行されることにより、遊技者が混乱し、遊技興趣が低下することを抑制できるとともに、示唆演出の実行が過度に制限されることを抑制して演出効果の低下を抑制できる。
(2)特徴部008AKに係る上記(1)の遊技機において、
前記示唆演出の対象となる可変表示を対象として実行可能な演出であって、前記有利状態に制御されることを示唆する所定演出(例えば入賞時フラッシュ演出など)を実行可能な所定演出実行手段(例えば図8−13、図8−15、図8−32、図8−33など)をさらに備え、
前記所定演出実行手段は、前記所定演出として、第1所定演出(例えば弱入賞時フラッシュ演出など)と、前記有利状態に制御される割合が該第1所定演出よりも高い第2所定演出(例えば強入賞時フラッシュ演出など)と、を実行可能であり(例えば図8−15など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されないときに、前記第2所定演出の実行を制限可能である(例えば図8−15など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第2演出状態に制御されている場合に示唆演出が実行されないときに、第2所定演出が実行されたにも関わらず、有利状態に制御されず、遊技者の期待感が損なわれてしまうことを防止し、演出効果を向上させることができる。
(3)特徴部008AKに係る上記(2)の遊技機において、
遊技者が操作可能な操作手段(例えば十字キー33など)をさらに備え、
前記操作手段に対して遊技者によって選択操作(例えばモード切替操作など)が行われたことに基づいて、前記第1演出状態から前記第2演出状態へ制御可能である(例えば図8−8〜図8−12など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、遊技者の好みに応じて演出状態を設定することを可能にし、遊技興趣を向上させることができる。
(4)特徴部008AKに係る上記(2)又は(3)の遊技機において、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されないときに、前記第1所定演出の実行を制限しない(例えば図8−15など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第2所定演出の実行が制限されている状況において、所定演出の実行頻度が過度に低下することにより演出効果が低下することを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
(5)特徴部008AKに係る上記(2)〜(4)の何れかの遊技機において、
前記第1演出状態に制御されており、前記有利状態に制御される場合に前記所定演出が実行されるときよりも、前記第2演出状態に制御されており、前記有利状態に制御される場合に前記所定演出が実行されるときの方が、前記示唆演出が実行される割合が高い(例えば図8−15など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、所定演出が実行されたときの期待感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
(6)特徴部008AKに係る上記(5)の遊技機において、
前記示唆演出実行手段は、第1態様(例えば「青」など)と、前記有利状態に制御される割合が該第1態様よりも高い第2態様(例えば「緑」、「赤」など)と、を含む複数種類の態様の何れかにて前記示唆演出を実行可能であり(例えば図8−3、図8−18など)、
前記第2演出状態に制御されており、前記有利状態に制御される場合に前記所定演出が実行されるときに、前記第1態様にて前記示唆演出が実行される割合の方が前記第2態様にて前記示唆演出が実行される割合よりも高い、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、有利状態に制御される割合が第2態様よりも低い第1態様にて示唆演出が実行された場合において、遊技者の期待感を持続させ、遊技興趣を向上させることができる。
(7)特徴部008AKに係る上記(2)〜(6)の何れかの遊技機において、
前記演出状態制御手段は、前記第1演出状態と前記第2演出状態との何れとも異なる第3演出状態(例えば色表示プレミアモードに制御されている状態など)に制御可能であり(例えば図8−10〜図8−12など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第3演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が前記有利状態に制御される割合が高く(例えば図8−18など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されないときに、前記第1所定演出を実行可能であり(例えば図8−15など)、
前記第3演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されないときに、前記第1所定演出を実行しないように制限可能である(例えば図8−15など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第3演出状態に制御されているときに、遊技者に過度な期待を抱かせることを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
(8)特徴部008AKに係る上記(1)〜(7)の何れかの遊技機において、
前記示唆演出実行手段は、特定期間内の複数のタイミングのうち少なくとも1つのタイミングにおいて前記示唆演出を実行可能であり(例えば図8−4、図8−24、図8−27、図8−29、図8−31など)、
前記特定期間は、第1特定期間と、該第1特定期間よりも後の第2特定期間と、を含み(例えば図8−4など)、
前記示唆演出実行手段は、前記示唆演出を、少なくとも前記第1特定期間において前記示唆演出を実行する第1パターンと、前記第1特定期間において前記示唆演出を実行することなく前記第2特定期間において前記示唆演出を実行する第2パターンと、の何れかの実行パターンにて実行可能であり(例えば図8−17〜図8−20など)、
前記第1演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が、前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも前記第1パターンにて前記示唆演出が実行される割合が高く(例えば図8−19など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が、前記第1演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも前記第2パターンにて前記示唆演出が実行される割合が高い(例えば図8−19など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、遊技者に意外感を与え、演出効果を向上させることができる。
(9)特徴部008AKに係る上記(8)の遊技機において、
前記第1演出状態に制御されている場合に前記第1パターンにて前記示唆演出が実行されるときの方が、前記第1演出状態に制御されている場合に前記第2パターンにて前記示唆演出が実行されるときよりも前記有利状態に制御される割合が高く(例えば図8−19など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記第1パターンにて前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第2演出状態に制御されている場合に前記第2パターンにて前記示唆演出が実行されるときの方が前記有利状態に制御される割合が高い(例えば図8−19など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第2演出状態に制御されている場合に、遊技者に、第1特定期間よりも後の第2特定期間において示唆演出が実行されるか否かに注目させ、演出効果を向上させることができる。
(10)特徴部008AKに係る上記(8)又は(9)の遊技機において、
前記第1演出状態に制御されている場合に前記示唆演出を実行可能な前記特定期間内のタイミングの数よりも、前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出を実行可能な前記特定期間内のタイミングの数の方が少ない(例えば図8−29など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、遊技者に意外感を与え、演出効果を向上させることができる。
(11)特徴部008AKに係る上記(8)〜(10)の何れかの遊技機において、
前記演出状態制御手段は、前記第1演出状態と前記第2演出状態との何れとも異なる第3演出状態(例えば色表示プレミアモードに制御されている状態など)に制御可能であり(例えば図8−10〜図8−12など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第3演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が前記有利状態に制御される割合が高く(例えば図8−18など)、
前記特定期間内の特定タイミングにおいて前記有利状態に制御されるか否かを報知する報知演出(例えば勝敗演出など)を実行可能であり(例えば図8−4、図8−5、図8−31〜図8−34など)、
前記特定タイミングと略同一のタイミングである特別タイミング(例えばタイミング07AKT5など)において前記示唆演出を実行可能であり(例えば図8−4、図8−29など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第3演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が前記特別タイミングにおいて前記示唆演出が実行される割合が高い(例えば図8−29など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第3演出状態に制御されている状態において報知演出が実行されたときの期待感を高めることができる。
(12)特徴部008AKに係る上記(1)〜(11)の何れかの遊技機において、
前記演出状態制御手段は、前記第1演出状態と前記第2演出状態との何れとも異なる第3演出状態(例えば色表示プレミアモードに制御されている状態など)に制御可能であり(例えば図8−10〜図8−12など)、
前記第3演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときに、前記有利状態に制御し、該示唆演出が開始されてから終了するまでの期間に前記有利状態に制御されることを確定的に報知する特殊演出(例えばプレミア演出など)を実行可能である(例えば図8−10、図8−18、図8−26、図8−31など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第3演出状態において示唆演出が実行されるときの特別感を高めて遊技興趣を向上させることができる。
(13)特徴部008AKに係る上記(1)〜(12)の何れかの遊技機において、
前記第2演出状態に制御されている場合、前記第1演出状態に制御されている場合よりも前記第1種別の示唆演出が実行される割合が低い一方、前記第1演出状態に制御されている場合よりも前記第2種別の示唆演出が実行される割合が高い(例えば図8−19など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第2演出状態に制御されている状態において、第1種別の示唆演出が実行されたにも関わらず、有利状態に制御されず、遊技者の期待感が損なわれてしまうことを抑制し、演出効果を向上させることができるとともに、示唆演出の実行が過度に制限されることによる遊技興趣の低下を抑制できる。
(14)特徴部008AKに係る上記(1)〜(13)の何れかの遊技機において、
前記所定期間において前記第2演出状態から前記第1演出状態への制御を制限可能である(例えば図8−8、図8−11、図8−12、図8−27など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出状態が頻繁に切り替わることによる制御負担を軽減することができる。
(15)特徴部008AKに係る上記(1)〜(14)の何れかの遊技機において、
前記示唆演出実行手段は、前記第2種別の示唆演出として、前記第1種別の示唆演出と共通の特定表示要素(例えば白色とは異なる色など)を用いる第1表示態様の示唆演出(例えば赤キャラ保留表示演出など)と、該特定表示要素を用いない第2表示態様の示唆演出(例えば白キャラ保留表示演出など)と、を実行可能であり(例えば図8−3、図8−19、図8−20など)、
前記所定期間において、前記第1表示態様の示唆演出の実行を制限する一方、前記第2表示態様の示唆演出の実行を制限しない(例えば、図8−19、図8−20など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第1種別の示唆演出と類似する表示態様の示唆表示演出が実行されることによって、遊技者が誤認することを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
(16)特徴部008AKに係る上記(1)〜(15)の何れかの遊技機において、
前記示唆演出実行手段は、複数種類の態様の何れかにて前記示唆演出を実行可能であり(例えば図8−3、図8−18など)、
前記第1演出状態に制御されている場合と、前記第2演出状態に制御されている場合と、で異なる決定割合で前記複数種類の態様の何れにて前記示唆演出を実行するか決定可能であり(例えば図8−18など)、
前記第1演出状態に制御されている場合に可変表示の実行条件(例えば始動条件など)が成立した後、遊技者によって選択操作(例えばモード切替操作など)が行われたことに基づいて前記第1演出状態から前記第2演出状態へ制御し、前記第2演出状態に制御されている場合に該可変表示を対象とする前記示唆演出を開始するときに、前記第1演出状態に制御されている場合における決定割合で前記複数種類の態様の何れにて該示唆演出を実行するか決定可能である(例えば図8−13、図8−17、図8−18など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出状態が切り替わることによる制御負担を軽減することができる。
(17)特徴部008AKに係る上記(1)〜(16)の何れかの遊技機において、
前記演出状態制御手段は、前記第1演出状態と前記第2演出状態との何れとも異なる第3演出状態(例えば色表示プレミアモードに制御されている状態など)に制御可能であり(例えば図8−10〜図8−12など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第3演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が前記有利状態に制御される割合が高く(例えば図8−18など)、
前記第3演出状態に制御されている場合の方が、前記第2演出状態に制御されている場合よりも前記第1種別の示唆演出が実行される割合が低く(例えば図8−19など)、
前記第3演出状態に制御されている場合の方が、前記第2演出状態に制御されている場合よりも前記第2種別の示唆演出が実行される割合が低い(例えば図8−19など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第3演出状態に制御されているときに示唆演出が実行されたときの特別感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
(18)特徴部008AKに係る上記(1)〜(17)の何れかの遊技機において、
前記演出状態制御手段は、前記第1演出状態と前記第2演出状態との何れとも異なる第3演出状態(例えば色表示プレミアモードに制御されている状態など)に制御可能であり(例えば図8−10〜図8−12など)、
前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第3演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が前記有利状態に制御される割合が高く(例えば図8−18など)、
前記第3演出状態に制御されている場合に前記第2種別の示唆演出が実行されるときの方が、前記第1演出状態または前記第2演出状態に制御されている場合に前記第2種別の示唆演出が実行されるときよりも前記有利状態に制御される割合が高い(例えば図8−20など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第3演出状態に制御されているときに示唆演出が実行されたときの特別感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
1 … パチンコ遊技機
2 … 遊技盤
3 … 遊技機用枠
4A、4B … 特別図柄表示装置
5 … 画像表示装置
6A … 入賞球装置
6B … 可変入賞球装置
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R … スピーカ
9 … 遊技効果ランプ
10 … 一般入賞口
11 … 主基板
12 … 演出制御基板
13 … 音声制御基板
14 … ランプ制御基板
15 … 中継基板
20 … 普通図柄表示器
21 … ゲートスイッチ
22A、22B … 始動口スイッチ
23 … カウントスイッチ
30 … 打球操作ハンドル
31A … スティックコントローラ
31B … プッシュボタン
32 … 可動体
100 … 遊技制御用マイクロコンピュータ
101、121 … ROM
102、122 … RAM
103 … CPU
104、124 … 乱数回路
105、125 … I/O
120 … 演出制御用CPU
123 … 表示制御部

Claims (1)

  1. 可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、
    第1演出状態と、該第1演出状態とは異なる演出状態であって、前記有利状態に制御される確率が該第1演出状態と共通な第2演出状態と、に制御可能な演出状態制御手段と、
    前記有利状態に制御されることを示唆する示唆演出を実行可能な示唆演出実行手段と、
    を備え、
    前記第1演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が前記有利状態に制御される割合が高く、
    前記示唆演出実行手段は、特定期間内の複数タイミングのうちの少なくとも1のタイミングにおいて前記示唆演出を実行可能であり、
    前記特定期間として、第1特定期間と該第1特定期間よりも後の第2特定期間とを含み、
    前記示唆演出の実行パターンとして、少なくとも前記第1特定期間に前記示唆演出を実行する第1パターンと、前記第1特定期間に前記示唆演出を実行することなく前記第2特定期間に前記示唆演出を実行する第2パターンと、を含み、
    前記第1演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が、前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第1パターンで前記示唆演出が実行される割合が高く、
    前記第2演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときの方が、前記第1演出状態に制御されている場合に前記示唆演出が実行されるときよりも、前記第2パターンで前記示唆演出が実行される割合が高い、
    ことを特徴とする遊技機。
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