JP4614073B2 - 車両用障害物検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用障害物検知装置に関し、特に、そのエイミング機構に関する。
近年、レーザー(光)レーダーセンサーや、ミリ波レーダーセンサーなど各種のレーダーユニットが障害物検知装置として車両に用いられている。
このレーダーユニットの用途は広く、例えば、先行車との距離を認識して、先行車との車間距離を一定に保つのに用いられたり、先行車両を含む前方の障害物を認識して障害物への追突の危険をドライバーに警告し、或いはまた、追突前にシートベルトを巻き取って乗員への傷害を軽減するのに用いられたりしている。
レーダーユニットの軸線は、レーダーユニットが搭載された車両に対して適切な向き(方向)に位置決めされなれば本来の性能を発揮することができないので、レーダーユニットは、その向きを調節するためのエイミング機構を備えている。
特許文献1には、この種のエイミング機構の一例が開示されている。特許文献1では、レーダー装置はフロントグリルの幅方向中央内側に配置され、このレーダー装置の上部左右側部及び下部左側部に設けられた計3本の調節ボルトを介してブラケットに取り付けられ、このブラケットは車体に固定されている。
上記エイミング機構では、レーダー装置の上部左側部又は上部右側部の調節ボルトをねじ込む、又は、緩めることによってレーダー装置の軸線の左右の調節を行い、レーダー装置の下部左側部の調節ボルトをねじ込む、又は、緩めることによってレーダー装置の軸線の上下の調節を行うようになっている。
特開2002−303672号公報
しかし、上述したエイミング機構では、レーダー装置の軸線の調節作業、すなわち、エイミング作業を行う際、車体に取り付けられたレーダー装置と、その前方に位置するバンパーとの間の狭い空間に上方から手を差し入れて調節ボルトを廻さなければならず、しかも、これらの調節ボルトは、車体の前後方向に延びるため、これらを上方から廻すのは煩であり、作業性が非常に悪かった。
従って、本発明は、上述した問題を解決するために発明されたものであって、エイミング作業性の良い車両用障害物検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、周辺の障害物を検知するためのレーダーユニットが車両の前端部に搭載される車両用障害物検知装置において、レーダーユニットを車両に取り付けるための取付部に設けられ、レーダーユニットの上下方向の軸線を調整するためのエイミング歯車を有する第1のエイミング機構及び左右方向の軸線を調整するためのエイミング歯車を有する第2のエイミング機構と、作業者によりレーダーユニットの軸線の上下方向の調整を行うための回転自在な調整部材を有する上下方向調整部と、作業者によりレーダーユニットの軸線の左右方向の調整を行うための回転自在な調整部材を有する左右方向調整部と、一端側が第1のエイミング機構のエイミング歯車に接続されると共に他端側が上下方向調整部の回転自在な調整部材に接続され、その他端側の調整部材の回転を一端側の第1のエイミング機構のエイミング歯車に伝達する第1の運動伝達部材と、一端側が第2のエイミング機構のエイミング歯車に接続されると共に他端側が左右方向調整部の回転自在な調整部材に接続され、その他端側の調整部材の回転を一端側の第2のエイミング機構のエイミング歯車に伝達する第2の運動伝達部材と、を有し、上下方向調整部及び前記左右方向調整部は、レーダユニットから離間した位置に設けられ、且つ、レーダーユニットを車両に取り付けるための取付部に設けられた第1のエイミング機構及び第2のエイミング機構から上方に延びる第1の運動伝達部材及び第2の運動伝達部材を介して、レーダーユニットよりも上方且つフロントグリルの上部の内方に設けられ、少なくとも上下方向調整部は、車両のフロントグリルの上部の内方において、作業者が上方から調整可能に上方に向けて配置されていることを特徴としている
本発明では、フロントグリルに切欠部が形成され、上下方向調整部及び左右方向調整部は、切欠部を介して作業者がアクセスすることができるように、フロントグリル内に配置されているのが好ましい。
また、本発明では、切欠部を上方から見たとき、左右方向調整部の少なくとも一部がフロントグリル頂面によって隠されているのが好ましい。
更に、本発明では、左右方向調整部は作業者が斜め上方から調整可能に斜めに傾けて配置されているのが好ましい。
更にまた、本発明では、切欠部はフロントグリルの幅方向中央部に形成され、切欠部の前方に位置するフロントグリルの部分が、前方に突出し、装飾部材用取付部を構成するのが好ましい。
また、本発明では、レーダーユニットは、車両の長手方向軸線から幅方向に偏位してラジエターシュラウドに取り付けられているのが好ましい。
上記構成による本発明の車両用障害物検知装置では、レーダーユニットの上下或いは左右方向の軸線を調整するためのエイミング歯車を有する第1及び第2のエイミング機構をレーダーユニットを車両に取り付けるための取付部に設け、それらのエイミング機構の上下方向調整部及び左右方向調整部を、レーダユニットから離間した位置に設け、且つ、レーダーユニットを第1のエイミング機構及び第2のエイミング機構から上方に延びる第1の運動伝達部材及び第2の運動伝達部材を介して、レーダーユニットよりも上方且つフロントグリルの上部の内方に設けたので、従来技術のエイミング機構に比して、エイミング作業し易い。また、第1及び第2の運動伝達部材は、一端側が第1又は第2のエイミング機構のエイミング歯車に接続され、他端側が上下方向調整部又は左右方向調整部の回転自在な調整部材に接続され、その他端側の調整部材の回転を一端側の第1又は第2のエイミング機構のエイミング歯車に伝達するように構成されているので、上下方向調整部及び左右方向調整部を、レーダユニットから離間した位置に設けても、エイミングが可能である。
また、エイミング機構の上下方向調整部及び左右方向調整部調節部をフロントグリルに形成された切欠部からアクセスすることができるようにフロントグリル内に配置する構成とするときには、特にエイミング作業以外の作業によって、上下方向調整部及び左右方向調整部調節部が誤って損傷されてしまうのを防止することができる。
更に、切欠部を上方から見たとき、左右方向調整部の少なくとも一部がフロントグリル頂面によって隠される構成とするときには、左右方向調整部を誤って操作してしまうのを防止することができる。
更にまた、上下方向調整部を上方から、左右方向調整部を斜め上方から調整するように構成するときには、左右方向調整部を誤って操作してしまうのを防止することができる。
更にまた、切欠部をフロントグリルの幅方向中央部に形成し、切欠部の前方に位置するフロントグリルの部分を前方に突出し、該突出部分によって装飾部材用取付部を構成するときには、前後方向の厚みが薄いフロントグリルにおいても、切欠部を形成しやすくなる。
また、レーダーユニットを車両の長手方向軸線から幅方向に偏位して配置する構成とするときには、通常、作業者が車両の幅方向中央に立って行われるエイミング作業中、レーダーユニットからエイミング装置の測定部へのレーダー送射を作業者が阻害してしまうのを回避することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1を参照すると、本発明の実施形態による車両用障害物検知装置が、全体的に参照番号1で示されている。
図2に示されるように、車両用障害物検知装置1はミリ波レーダー2を有し、ミリ波レーダー2は、後述するブラケット32〜34を用いて、車両Vの長手方向中心軸線から幅方向に偏(変)位して、ラジエターシュラウド30に取り付けられるようになっている。ミリ波レーダー2によって得られた測定結果は処理装置(図示せず)に送信され、この処理装置はミリ波レーダー2の測定結果を処理し、所定のプログラムに従って、ドライバーへ危険を知らせるアラームを発したり、プリテンショナーを作動させるなど、関連装置の制御を行うようになっている。
ラジエターシュラウド30の前方にはフロントバンパー60(図1)を補強するバンパーレインフォースメント61が設けられ、フロントバンパー60上にはフロントグリル62(図1)が配置される。尚、本願における「前」、「後」、「左」、「右」の用語は、特別の説明なしに用いられるときは、車両の進行方向における車両の長手方向軸線に対する前後左右を意味する。
ラジエターシュラウド30には、その上端部と下端部との間をほぼ垂直に延びるように取付バー31がボルト、ナットを用いて取り付けられ、この取付バー31には第1ブラケット32がボルト、ナットを用いて取り付けられる。勿論、ボルト、ナットを用いる代わりに溶接や接着剤を用いて固定しても良い。以下の説明では、説明の簡略化の目的で、ボルト、ナット、或いは、ビス等の締結手段を用いた締結や、溶接や接着剤などを用いた固定のいずれによっても良い場合には、単に「取り付け」と称する。
ラジエターシュラウド30にはまた、その右側部に第2ブラケット33が取り付けられ、この第2ブラケット33の左側部前面及び第1ブラケット32の右側部前面に第3ブラケット34が取り付けられる。
図3で最も良くわかるように、第3ブラケット34は、左側部に、コの字状横断面の前方突出部35を有する。前方突出部35は、第3ブラケット34本体から前方に延びる内側壁35Aと、内側壁35Aから外方に延びる前壁35Bと、内側壁35Aの一部と対向して前壁35Bから後方に延びる外側壁35Cとからなる。
前壁35Bの上部及び下部には、夫々、シャフト貫通穴36、37が形成され、外側壁35Cからは、垂直方向に間隔を隔てた一対の取付ステー38A、38Bが、前壁35Bと平行に外方に延び、これらの各取付ステー38A、38Bには取付穴39が形成されている。
また、前壁35Bの下縁からは延長部40が下方に延び、延長部40には取付穴41が形成されている。この取付穴41にはブラケット(図示せず)が取り付けられ、このブラケットによって後述するエクステンションワイヤ54'が保持される。
図4で最も良くわかるように、第1ブラケット32と第3ブラケット34の前方突出部35の上部とによって構成された空間には、ミリ波レーダー2の軸線の向きを調整するためのエイミング機構を構成するエイミング歯車50が配置される。エイミング歯車50は、冠歯車51と、冠歯車51から延びるシャフト52とを有し、シャフト52は前壁35Bのシャフト貫通穴36を貫通する。
シャフト52には一対のリング52A、52Bが形成され、これらのリング52A、52Bは前壁35Bの前面、後面に近接して配置され、シャフト52の回転を許容しながら、前後方向の移動を阻止する。シャフト52の自由端部には雄ねじ52Cが切られている。
他方、第3ブラケット34の前方突出部35の下部後方にはエイミング歯車は配置されない。
再び図3を参照すると、第3ブラケット34は、右側部下部に、コの字状横断面の前方突出部42を有する。この前方突出部42は、第3ブラケット34本体から前方に延びる内側壁42Aと、内側壁42Aから外方に延びる前壁42Bと、内側壁42Aと対向して前壁42Bから後方に延びる外側壁42Cとからなる。
前壁42Bにはシャフト貫通穴43が形成され、前壁42Bの下縁からは、水平方向に間隔を隔てた一対の取付ステー44A、44Bが下方に延び、各取付ステー44A、44Bには取付穴45が形成されている。
第3ブラケット34の前方突出部42内にはエイミング歯車50'が配置される。このエイミング歯車50'は、前述したエイミング歯車50と同じ構造であるので、説明を省略する。
図2及び図4〜図6に示されるように、ミリ波レーダー2の上方左側部には第1ステー2A、下方左側部には第2ステー2B、上方右側部には第3ステー2C、下方右側部には第4ステー2Dが形成されている。この実施形態では、第3ステー2Cは使用しない。
図4で最も良くわかるように、各ステー2A、2Dには取付穴が形成され、これらの取付穴には、ねじ穴が形成されたナット部材46が圧入されて取り付けられる。ステー2Bにも取付穴が形成されているけれども、この取付穴にはナット部材46は圧入されない。
従って、エイミング歯車50のシャフト52の雄ねじ52Cをステー2Aのナット部材46のねじ穴に螺合させ、エイミング歯車50'のシャフト52の雄ねじ52Cをステー2Dのナット部材46のねじ穴に螺合させると共に、ボルトBを第3ブラケット34の後方からシャフト貫通穴37に通し、ステー2Bの前側に配置されるナット(図示せず)に螺合させることによって、ミリ波レーダー2をラジエターシュラウド30に保持することができる。
ミリ波レーダー2の軸線の向きを調整するためのエイミング機構は、前述したエイミング歯車50、50'に加えて、図2、図4及び図7に示されるように、フロントグリル62の頂壁62Aのすぐ下に配置された、エイミング歯車50、50'を操作するための上下方向調整部53、左右方向調整部53'を有し、これらの上下方向調整部53、左右方向調整部53'は、夫々、可撓性の運動伝達部材、この実施形態では、エクステンションワイヤ54、54'によって、エイミング歯車50、50'の冠歯車51、51'に連結される。
各エクステンションワイヤ54、54'の構造は同一であるので、以下、図4に示されているエクステンションワイヤ54を例にして説明する。
図4で最も良くわかるように、エクステンションワイヤ54は、アウターチューブ54Aと、このアウターチューブ54A内において回転することができるインナーケーブル54Bとを有する。
アウターチューブ54の外部には、エイミング歯車50の冠歯車51に係合する歯車部材55が配置され、この歯車部材55は、インナーケーブル54Bの一方の端部、すなわち、遠位端部に取り付けられる。
上下方向調整部53、左右方向調整部53'は、共に、外端面に、プラスドライバー及びマイナスドライバーの刃先形状に対応する溝が形成された調整部材56を有し、各調整部材56は、インナーケーブル54Bの他方の端部、すなわち、近位端部に取り付けられる。上下方向調整部53、左右方向調整部53'の構造もまた同一であるので、以下、図4に示されている上下方向調整部53を例にして説明する。
上下方向調整部53はまた、アウターチューブ54の近位端部に嵌められた金属製のスリーブ57を有し、スリーブ57は、アウターチューブ54から調整部材56を越えて近位方向に延びた後、近位方向外方に延びて案内部57Aを形成する。尚、アウターチューブ54の遠位端部にも金属製のスリーブ58が嵌められる。
エクステンションワイヤ54は、取り回し性に優れるよう可撓性のものであるが、インナーケーブル54Bは、ドライバーを用いて調整部材56を回転させたとき、歯車部材55の回転角が調整部材56の回転角と実質的に等しくなる程度の捻り剛性を有するのが好ましい。
上下方向調整部53及び左右方向調整部53'は、図2に示されるように、ラジエターシュラウド30及び取付バー31に取り付けられた取付プレート59に押さえ金具59Aを介して取り付けられ、アウターチューブ54A、54A'の夫々の遠位部分(スリーブ58)は、図4及び図5に示すように、押さえ金具59B、59Cを介して、第3ブラケット34の取付ステー38A、38B、取付ステー44A、44Bに、夫々、取り付けられる。
図7で最も良くわかるように、上下方向調整部53、左右方向調整部53'は中空のフロントグリル62内に配置され、フロントグリル62の頂壁62Aには、フロントグリル62の幅方向中央部において、切欠部62Bが形成され、この切欠部62Bを介して、作業者は上下方向調整部53、左右方向調整部53'にアクセスすることができる、すなわち、ドライバーにより調整部材56を廻すことができるようになっている。上下方向調整部53、左右方向調整部53'を切欠部62B内に設けることにより、特にエイミング作業以外の作業によって、上下方向調整部53、左右方向調整部53'が誤って損傷されてしまうのを防止することができる。
上下方向調整部53は、垂直に配置され、切欠部62Bを上方から見たとき、上下方向調整部53の平面全体が見えるのに対して、左右方向調整部53'は、斜めに傾けて配置され、切欠部62Bを上方から見たとき、左右方向調整部53'の平面はその一部が見えるに過ぎず、残部は頂壁62Aによって隠される。このように、敢えて左右方向調整部53'の一部にアクセスし難くする構成を採用したのは、エイミング作業の多くがレーダー軸線の上下方向の調整であるため、誤って左右方向調整部53'が操作されてしまうのを防止するためである。
尚、本実施形態では、切欠部62Bの前方に位置するフロントグリル62の部分が、前方に突出し、エンブレム又はマスコツトMのような装飾部材を取り付けるための装飾部材用取付部を構成している。前後方向が短い、換言すると、前後方向寸法が均一であるフロントグリル62に、調整部53、53'を収める切欠部62Bを形成するのは、寸法形状的に困難であり、或いはまた、フロントグリル62の剛性、強度の観点から好ましくないが、前記装飾部材用取付部をフロントグリル62に設けることにより、切欠部62Bを無理なく形成することができる。
以下に、上述した構成の車両用障害物検知装置1のエイミング機構の動作を説明する。
初めに、ミリ波レーダー2の軸線の上下方向の調整について説明する。
先ず、車両Vのボンネツトを開けた状態で、フロントグリル62の切欠部62Bにドライバーを差し入れ、ドライバーの刃先で上下方向調整部53の調整部材56を廻す。すると、調整部材56に加えられたトルクにより、インナーケーブル54Bがアウターチューブ54内を回転され、インナーケーブル54Bの先端部の歯車部材55もまた回転される。
歯車部材55はエイミング歯車50の冠歯車51と係合しているので、冠歯車51及びそのシャフト52が回転することになるが、シャフト52はリング52A、52Bによってブラケット34に保持されているので、シャフト52の軸線方向には移動しない。
このシャフト52の先端部の雄ねじ52Cには、ミリ波レーダー2の上方左側部の第1ステー2Aのナツト部材46が螺合されているので、シャフト52の回転によりミリ波レーダー2の第1ステー2Aは、シャフト52の回転方向に従って、前方又は後方に移動される。
他方、ミリ波レーダー2の下方左側部には第2ステー2Bと下方右側部の第4ステー2Dは静止されたままであるので、ミリ波レーダー2は、第2ステー2Bと第4ステー2Dとを結ぶ軸線を中心に前方又は後方に回動し、これにより、ミリ波レーダー2の軸線を上下方向に調整することができる。
ミリ波レーダー2の軸線を左右方向に調整するときには、ドライバーの刃先で左右方向調整部53'の調整部材56を廻す。すると、上述した、上下方向調整部53の調整部材56を廻したときと同様の運動伝達が行われる。その結果、エイミング歯車50'の冠歯車51及びそのシャフト52が回転し、ミリ波レーダー2の第4ステー2Dが前方又は後方に移動され、これにより、ミリ波レーダー2は、第1ステー2Aと第2ステー2Bとを結ぶ軸線を中心に前方又は後方に回動し、これにより、ミリ波レーダー2の軸線を左右方向に調整することができる。
本発明による車両用障害物検知装置1においては、調整部53、53'がフロントグリルの上部に配置されているので、アクセスし易く、エイミング作業し易い。また、エイミング作業は作業者が車両の幅方向中央に立って行うのが通常であるところ、車両用障害物検知装置1では、ミリ波レーダー2を車両Vの長手方向軸線から幅方向に偏位して配置したので、エイミング作業中、作業者がレーダーユニットからエイミング装置の測定部へのレーダー送射を阻害してしまうのを回避することができるという利点がある。
本発明は、上述した実施形態に限定されることなく以下のような種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態の車両用障害物検知装置1では、ミリ波レーダー2をラジエターシュラウド30に取り付けたけれども、ミリ波レーダー2による障害物検知を妨げない車両の前端部であれば、ミリ波レーダー2は、ラジエターシュラウド30以外の他の部材、或いは、フレーム、例えば、バンパーレインフォースメント40に取り付けても良い。
また、上記実施形態では、障害物を検知するための手段としてミリ波レーダー2が用いられたが、これに代えて、レーザー(光)レーダーセンサーなど既知の任意のレーダーユニットを用いることができる。
更に、上記実施形態では、上下方向調整部53及び前記左右方向調整部53'は、フロントグリル内の頂壁に隣接して配置され、この配置が最も好ましいけれども、上下方向調整部及び前記左右方向調整部は、これらが実質的に上方を向いているならば、フロントグリルの後方に配置しても良い。尚、本願におけるフロントグリルは、フロントバンパー上に配置されるフロントパネルを意味し、グリル付き、グリルレスのいずれをも含む。
更にまた、上記実施形態では、調整部53、53'にアクセスするための切欠部62Bは後方が開放する矩形形態であったけれども、切欠部は、いずれの方向にも開放しない、閉じた形態であっても良く、この変形例では、誤って調整部53、53'が損傷されてしまう恐れを更に少なくすることができる。
上述した実施形態では、本発明による障害物検知装置を自動車用として説明したけれども、本発明の障害物検知装置は、自動車以外の車両、例えば、オートバイや、電車にも用いることができる。
本発明の実施形態による車両用障害物検知装置の取付位置を概略的に示す、車両の部分概略斜視図である。 図1の車両用障害物検知装置のラジエターシュラウドへの取り付け状態を示す概略図斜視図である。 図2に示すミリ波レーダーをラジエターシュラウドに取り付けるのに使用されるブラケットを示す概略斜視図である。 エイミング機構を示す概略断面図である。 第1ブラケット及び第2ブラケツトを取り去った状態で示す、車両用障害物検知装置の部分右側背面斜視図である。 第1ブラケット及び第2ブラケツトを取り去った状態で示す、車両用障害物検知装置の部分左側背面斜視図である。 (A)はフロントグリルの一部を示す概略平面図であり、(B)は、(A)の部分縦断面図である。
符号の説明
V 車両
1 車両用障害物検知装置
2 ミリ波レーダー(レーダーユニット)
53 上下方向調整部
53' 、左右方向調整部
54、54' エクステンションワイヤ(運動伝達部材)
62 フロントグリル

Claims (6)

  1. 周辺の障害物を検知するためのレーダーユニットが車両の前端部に搭載される車両用障害物検知装置において、
    前記レーダーユニットを車両に取り付けるための取付部に設けられ、前記レーダーユニットの上下方向の軸線を調整するためのエイミング歯車を有する第1のエイミング機構及び左右方向の軸線を調整するためのエイミング歯車を有する第2のエイミング機構と、
    作業者により前記レーダーユニットの軸線の上下方向の調整を行うための回転自在な調整部材を有する上下方向調整部と、
    作業者により前記レーダーユニットの軸線の左右方向の調整を行うための回転自在な調整部材を有する左右方向調整部と、
    一端側が前記第1のエイミング機構のエイミング歯車に接続されると共に他端側が前記上下方向調整部の前記回転自在な調整部材に接続され、その他端側の調整部材の回転を前記一端側の前記第1のエイミング機構のエイミング歯車に伝達する第1の運動伝達部材と、
    一端側が前記第2のエイミング機構のエイミング歯車に接続されると共に他端側が前記左右方向調整部の前記回転自在な調整部材に接続され、その他端側の調整部材の回転を前記一端側の前記第2のエイミング機構のエイミング歯車に伝達する第2の運動伝達部材と、を有し、
    前記上下方向調整部及び前記左右方向調整部は、前記レーダユニットから離間した位置に設けられ、且つ、前記レーダーユニットを車両に取り付けるための取付部に設けられた前記第1のエイミング機構及び前記第2のエイミング機構から上方に延びる前記第1の運動伝達部材及び前記第2の運動伝達部材を介して、前記レーダーユニットよりも上方且つ前記フロントグリルの上部の内方に設けられ、
    少なくとも前記上下方向調整部は、前記車両のフロントグリルの上部の内方において、作業者が上方から調整可能に上方に向けて配置されていることを特徴とする障害物検知装置。
  2. 前記フロントグリルに切欠部が形成され、前記上下方向調整部及び前記左右方向調整部は、前記切欠部を介して作業者がアクセスすることができるように、前記フロントグリル内に配置されている、請求項1記載の障害物検知装置。
  3. 前記切欠部を上方から見たとき、前記左右方向調整部の少なくとも一部が前記フロントグリル頂面によって隠されている、請求項2記載の障害物検知装置。
  4. 前記左右方向調整部は、作業者が斜め上方から調整可能に斜めに傾けて配置されている、請求項1乃至3のいずれか一項記載の障害物検知装置。
  5. 前記切欠部は前記フロントグリルの幅方向中央部に形成され、前記切欠部の前方に位置する前記フロントグリルの部分が、前方に突出し、装飾部材用取付部を構成する、請求項2乃至請求項4のいずれか一項記載の障害物検知装置。
  6. 前記レーダーユニットは、前記車両の長手方向軸線から幅方向に偏位してラジエターシュラウドに取り付けられている、請求項1乃至請求項5のいずれか一項記載の障害物検知装置。
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