JP2002303672A - 物体検知装置の軸調整状態検知方法および軸調整方法 - Google Patents

物体検知装置の軸調整状態検知方法および軸調整方法

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JP2002303672A
JP2002303672A JP2001106315A JP2001106315A JP2002303672A JP 2002303672 A JP2002303672 A JP 2002303672A JP 2001106315 A JP2001106315 A JP 2001106315A JP 2001106315 A JP2001106315 A JP 2001106315A JP 2002303672 A JP2002303672 A JP 2002303672A
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inclination
axis
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Hayato Kikuchi
隼人 菊池
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の停止位置に多少の誤差があっても精密
なエイミングを簡単に行い得るようにする。 【解決手段】 停止した車両VのバンパーBの基準面B
aに沿って移動可能なエイミング装置21を用いて、車
両Vの前部に搭載したレーダー装置Stの軸線のエイミ
ングを行う。エイミング装置21をレール22に沿って
移動させながらレーザーセンサで基準面Baまでの距離
を測定して該基準面Baの傾きを算出した後に、レーザ
ーセンサでレーダー装置Stの前面18の複数の位置ま
での距離を測定して該前面18の傾きを算出する。そし
てバンパーBの基準面Baの傾きおよびレーダー装置S
tの前面18の傾きを比較することで車両Vに対するレ
ーダー装置Stの軸調整状態を検知し、この軸調整状態
が適正となるようにレーダー装置Stの取付角度を調整
してエイミングを完了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、停止した車両の前
部の基準面に沿って移動可能な距離測定手段を用いて、
前記車両の前部に搭載された物体検知装置の軸調整状態
を検知する方法と、その方法を用いた物体検知装置の軸
調整方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】ACCシステム(アダプティブ・クルー
ズ・コントロール・システム)、Stop&Goシステ
ム(渋滞追従システム)、車間警報システム等に使用さ
れるレーダー装置を車両に取り付ける場合、そのレーダ
ー装置の軸線が予め設定した方向を正しく指向していな
いと、隣車線の対向車を誤検知してシステムが誤作動し
たり、路面、陸橋、看板だけを検知して先行車を検知し
ないためにシステムが作動しないという問題が発生す
る。
【0003】特開平9−178856号公報には、レー
ダー装置の軸線を予め設定した方向に一致させる作業
(エイミング)を行うための装置が開示されている。こ
の装置は、車両を基準反射体に対して所定の位置関係と
なるように停止させ、車両に設けたレーダー装置から送
信された電磁波が基準反射体に反射された反射波を受信
し、検知された基準反射体の方向からレーダー装置の軸
線の方向を検知し、この方向が予め設定した方向に一致
するようにレーダー装置の軸線をエイミングするように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のも
のは、車両を基準反射体に対して正しい位置関係となる
ように停止させることが必須であり、その位置関係に誤
差が存在すると精密なエンミングを行うことができなく
なる。従って、車両を正しい位置に停止させる作業が極
めて重要であり、その作業に多くの時間および労力が必
要となる問題がある。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、車両の停止位置に多少の誤差があっても精密なエイ
ミングを簡単に行い得るようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、停止した車両
の前部の基準面に沿って移動可能な距離測定手段を用い
て、前記車両の前部に搭載された物体検知装置の軸調整
状態を検知する方法であって、距離測定手段を前記基準
面に沿って移動させながら該基準面までの距離を測定す
る第1工程と、この測定結果に基づいて距離測定手段の
移動方向に対する前記基準面の傾きを算出する第2工程
と、距離測定手段により物体検知装置の前面の複数の位
置までの距離を測定する第3工程と、この測定結果に基
づいて物体検知装置の前面の傾きを算出する第4工程
と、前記基準面の傾きおよび物体検知装置の前面の傾き
を比較して該物体検知装置の軸調整状態を検知する第5
工程とを備えたことを特徴とする物体検知装置の軸調整
状態検知方法が提案される。
【0007】上記構成によれば、停止した車両の前部の
基準面に沿って距離測定手段を移動させながら該基準面
までの距離を測定した結果に基づいて該距離測定手段の
移動方向に対する前記基準面の傾きを算出するととも
に、距離測定手段により物体検知装置の前面の複数の位
置までの距離を測定した結果に基づいて物体検知装置の
前面の傾きを算出し、更に前記基準面の傾きおよび物体
検知装置の前面の傾きを比較して該物体検知装置の軸調
整状態を検知するので、距離測定手段の移動方向に対す
る車両の停止角度の精度がラフであっても、その停止角
度の誤差を補償して物体検知装置の軸調整状態を精密に
検知することが可能となり、しかも車両の停止角度の精
度を高める必要がないために作業効率が向上する。
【0008】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、前記第1工程において、距離
測定手段は、その移動方向に沿う複数個所で距離を測定
することを特徴とする物体検知装置の軸調整状態検知方
法が提案される。
【0009】上記構成によれば、距離測定手段は移動方
向に沿う複数個所における距離を測定するので、基準面
の傾きを算出するのに適したデータを得ることができ
る。
【0010】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項2の構成に加えて、前記第1工程において測定し
た距離データのうち、隣接する距離データとの差が所定
値以上のものを削除することを特徴とする物体検知装置
の軸調整状態検知方法が提案される。
【0011】上記構成によれば、測定した距離データの
うち隣接する距離データとの差が所定値以上のものを削
除するので、車両の前部の基準面の凹凸部や湾曲部の不
適切なデータを除外して測定精度を高めることができ
る。
【0012】また請求項4に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、前記第4工程において算出す
る物体検知装置の前面の傾きが、距離測定手段の移動方
向および該移動方向に直交する方向であることを特徴と
する物体検知装置の軸調整状態検知方法が提案される。
【0013】上記構成によれば、距離測定手段の移動方
向および該移動方向に直交する方向における物体検知装
置の前面の傾きを算出するので、物体検知装置の前面の
2方向の傾きを正確に知ることができる。
【0014】また請求項5に記載された発明によれば、
請求項4に記載の方法を用いた物体検知装置の軸調整方
法であって、物体検知装置の前面の前記移動方向に直交
する方向の傾きを、鉛直方向を基準とする所定の傾きに
一致させることを特徴とする物体検知装置の軸調整方法
が提案される。
【0015】上記構成によれば、距離測定手段の移動方
向に直交する方向の物体検知装置の前面の傾きを鉛直方
向を基準とする所定の傾きに一致させるので、物体検知
装置の軸線を上下方向にエイミングすることができる。
【0016】また請求項6に記載された発明によれば、
請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の方法を用いた
物体検知装置の軸調整方法であって、物体検知装置の前
面の前記移動方向の傾きを、前記第2工程で算出した前
記基準面の傾きに一致させることを特徴とする物体検知
装置の軸調整方法が提案される。
【0017】上記構成によれば、距離測定手段の移動方
向の物体検知装置の前面の傾きを車両の前部の基準面の
傾きに一致させるので、物体検知装置の軸線を左右方向
にエイミングすることができる。
【0018】尚、実施例のレーダー装置Stは本発明の
物体検知装置に対応し、実施例の測定部24は本発明の
距離測定手段に対応する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0020】図1〜図11は本発明の第1実施例を示す
もので、図1はレーダー装置を備えた車両の前部側面
図、図2は図1の2方向矢視図、図3は図2の3方向矢
視図、図4は図2の4方向矢視図、図5は図3の5−5
線断面図、図6は図1の6方向矢視図、図7は図1の7
−7線矢視図、図8はエイミングの工程を示すフローチ
ャートの第1分図、図9はエイミングの工程を示すフロ
ーチャートの第2分図、図10はバンパーの基準面の傾
きの算出手法の説明図、図11はモニタの画面を示す図
である。
【0021】図1に示すように、車両Vの進行方向に存
在する前走車等の物体を検知するレーダー装置St(物
体検知装置)はフロントグリル11の内側に配置される
もので、車体12に取り付けたブラケット13に支持さ
れる。尚、本明細書中で使用される前後左右の用語はシ
ートに着座した乗員を基準とするもので、その定義は図
2および図6に示される。
【0022】図2〜図5から明らかなように、ブラケッ
ト13は金属板を平面視でコ字状断面に折り曲げて構成
したもので、その四隅が4本のボルト14…で車体12
に固定される。レーダー装置Stは直方体状のケーシン
グ15を備えており、その外周面に3個のステー15
a,15b,15cが一体に突設される。レーダー装置
Stのケーシング15の3個のステー15a,15b,
15cは、各々調整ボルト16a,16b,16cを介
してブラケット13の溶接ナット17a,17b,17
cに固定されており、その状態でケーシング15の後部
がブラケット13の前面に形成した開口13aに嵌合す
る。調整ボルト16a,16b,16cは、ステー15
a,15b,15cのボルト孔に前方から挿入され、そ
の頭部近傍が前記ボルト孔に嵌合した状態で、プッシュ
ナット19によりステー15a,15b,15cの後面
に係止されて回転可能な状態で抜け止めされる。
【0023】3個の調整ボルト16a,16b,16c
のうち、2個の調整ボルト16a,16bはレーダー装
置Stのケーシング15の前面18の左右上部に配置さ
れ、残りの1個の調整ボルト16cは、左上の調整ボル
ト16aの下方、つまりケーシング15の前面18の左
下に配置されている。
【0024】図1、図6および図7に示すように、レー
ダー装置Stの軸線のエイミングを行うためのエイミン
グ装置21は、左右方向に敷設された2本のレール2
2,22上を自走可能な筐体23を備えており、その後
面に測定部24が上下動可能に設けられる。測定部24
には、その後面の四隅のうちの3個所に、基準面Baと
してのバンパーBの前面との距離およびレーダー装置S
tのケーシング15の前面18との距離を測定可能な3
個のレーザーセンサ25a,25b,25cが設けられ
るとともに、その右側面の下部にレール22,22の右
端に設けた反射体26との距離を測定可能なレーザーセ
ンサ27が設けられる。
【0025】レーダー装置Stの軸線のエイミングを行
うには、先ず車両Vをレール22,22に直交する位置
に停止させ、バンパーBの基準面Baをレール22,2
2と平行にする。このとき、バンパーBの基準面Baは
レール22,22に対して精密に平行である必要はな
く、大まかに平行であれば良い。また車両Vのバンパー
Bの基準面Baと測定部24との距離は、測定精度を確
保するために0.3m以下とする。
【0026】図2に示すように、レーダー装置Stのケ
ーシング15の前面18の隅部には、3個の測定ポイン
ト18a,18b,18cが設定される。これらの測定
ポイント18a,18b,18cはそれぞれレーザーセ
ンサ25a,25b,25cにより距離を測定されるポ
イントである。下側の2つの測定ポイント18a,18
b間の距離(つまり2つのレーザーセンサ25a,25
b間の距離)はhであり、右側の2つの測定ポイント1
8a,18c間の距離(つまり2つのレーザーセンサ2
5a,25c間の距離)はvである。
【0027】また図7に示すように、レーザーセンサ2
5b,25cは、図示しないスライド機構を介して測定
部24に設けられた長孔25d,25e内を移動可能に
取り付けられており、レーダー装置Stのケーシング1
5の前面18やバンパーBの基準面Baの大きさに合わ
せて距離hおよび距離v(図2参照)を調整可能に設け
られている。
【0028】以下、エイミングの手順を、図8および図
9のフローチャートに基づいて説明する。
【0029】先ず、ステップS1で筐体23に支持した
測定部24を昇降させ、測定部24に設けた1個のレー
ザーセンサ25aの高さをバンパーBの基準面Baの高
さに一致させ、ステップS2で筐体23をレール22,
22の右端から左方向に移動させながら、ステップS3
で測定部24のレーザーセンサ25aでバンパーBの基
準面Baまでの距離を連続的に測定するとともに、筐体
23の右側面に設けたレーザーセンサ27で反射体26
との距離を連続的に測定する(図10(a)参照)。そ
してステップS4でバンパー距離メモリにエイミング装
置21の移動量とバンパーBの基準面Baの距離とを記
憶する。
【0030】ステップS5でエイミング装置21がレー
ル22,22の左端に達すると、ステップS6でエイミ
ング装置21の移動を停止させる。続くステップS7で
バンパー距離メモリから必要なデータを読み出す。即
ち、レーザーセンサ27でエイミング装置21の移動距
離、つまりエイミング装置21の位置が分かるため、左
右方向に一定距離ずつ離間した複数の位置におけるバン
パーBの基準面Baまでの距離データを読み出すことが
できる。従って、先ずバンパーBの右端近傍に距離デー
タD1を読み出し、続いてステップS8でその左側に隣
接する距離データD2を読み出した後、ステップS9で
最初の距離データD1と次の距離データD2との差を算
出し、その差が5mm以下である場合に、ステップS1
0で最初の距離データD1を傾き算出メモリに記憶す
る。そして全てのデータD1,D2,D3,D4…につ
いて上記処理を実行する。
【0031】このように隣接する距離データとの差が5
mmを越えるものを削除することにより、バンパーBの
左右両端の湾曲部分のデータや、バンパーBの傷による
凹み部分の距離データを削除し、レール22,22に対
するバンパーBの傾きを算出するのに適した距離データ
だけを残すことができる。本実施例では、バンパーBの
右端の2つの距離データD1,D2と、バンパーBの左
端の2つの距離データD49,D50とが削除されてい
る(図9(b)参照)。
【0032】続くステップS12で、傾き算出メモリの
全データD3〜D48に最小二乗法を適用してバンパー
Bの基準面Baを表す最も適切な直線L1を算出する。
これにより、バンパーBの基準面Baの緩やかなうねり
の影響等を排除することができる。続くステップS1
3,S14で、最右端の距離データD3を最小二乗法で
求めた直線L1に対応する距離データDR′(図10
(b)ではD3′)に書き換えるとともに、最左端の距
離データD48を最小二乗法で求めた直線L1に対応す
る距離データDL′(図10(b)ではD48′)に書
き換える。そしてステップS15で、距離データD
R′,DL′の測定位置間の距離wと、距離データD
R′,DL′の差とに基づいて、レールに対するバンパ
ーBの基準面Baの傾きθを、θ=tan-1{(DR′
−DL′)/w}により算出する。
【0033】続くステップS16でエイミング装置21
をレーダー装置Stの正面に移動させ、その測定部24
を上昇させてレーダー装置Stのケーシング15に対向
させる。続くステップS17で測定部24に設けた3個
のレーダーセンサ25a,25b,25cでケーシング
15の正面18の3個の測定ポイント18a,18b,
18cまでの距離を測定する。続くステップS18でレ
ーダー装置Stのケーシング15の右上および右下の2
個の測定ポイント18c,18aの距離データd3,d
1の差と、2点間の上下距離vとに基づいて、レーダー
装置Stのケーシング15の正面18の鉛直方向を基準
とする上下ずれ角θvを、θv=tan -1{(d3−d
1)/v}で算出し、ステップS19で前記上下ずれ角
θvをモニタ(図11参照)表示する。そしてステップ
S20で上下ずれ角θvが±0.4°の範囲にあれば、
ステップS21でモニタにOKの表示をし、前記上下ず
れ角θvが±0.4°の範囲になければ、ステップS2
2でモニタにNGの表示をする。
【0034】続いて、ステップS23でレーダー装置S
tのケーシング15の右下および左下の2個の測定ポイ
ント18a,18bの距離データd1,d2の差と、2
点間の左右距離hとに基づいて、レーダー装置Stのケ
ーシング15の正面18の左右ずれ角θhを、θh=t
an-1{(d1−d2)/h}により算出し、更にステ
ップS24でレーダー装置Stのケーシング15の正面
18の車体(つまりバンパーBの基準面Ba)を基準と
する左右ずれ角θbをθh−θにより算出し、ステップ
S25で前記車体を基準とする左右ずれ角θbをモニタ
(図11参照)に表示する。そしてステップS26で車
体を基準とする左右ずれ角θbが±0.4°の範囲にあ
れば、ステップS27でモニタにOKの表示をし、前記
左右ずれ角θbが±0.4°の範囲になければ、ステッ
プS28でモニタにNGの表示をする。
【0035】図11に示すように、モニタには上下のず
れ角θvと、左右のずれ角θbと、上下左右に各々±
0.4°の適正調整領域と、実際のレーダー装置Stの
軸線の位置とが示されている。そこで、3個の調整ボル
ト16a,16b,16cのうちの2個の調整ボルト1
6b,16cを回転させることで、モニタ上に表示され
たレーダー装置Stの軸線の位置が上下左右に各々±
0.4°の適正調整領域領域内に収まるように調整して
エイミング作業を完了することができる。
【0036】即ち、基準となる左上の調整ボルト16a
および左下の調整ボルト16cを操作することなく、右
上の調整ボルト16bを溶接ナット17bに対してねじ
込めば、レーダー装置Stの右側がブラケット13に接
近する方向に移動することで、レーダー装置Stの軸線
を右向きに調整することができ、逆に右上の調整ボルト
16bを溶接ナット17bに対して緩めれば、レーダー
装置Stの右側がブラケット13にから離反する方向に
移動することで、レーダー装置Stの軸線を左向きに調
整することができる。
【0037】また基準となる左上の調整ボルト16aお
よび右上の調整ボルト16bを操作することなく、左下
の調整ボルト16cを溶接ナット17cに対してねじ込
めば、レーダー装置Stの下側がブラケット13に対し
て接近する方向に移動することで、レーダー装置Stの
軸線を下向きに調整することができ、逆に左下の調整ボ
ルト16cを溶接ナット17cに対して緩めれば、レー
ダー装置Stの下側がブラケット13から離反する方向
に移動することで、レーダー装置Stの軸線を上向きに
調整することができる。
【0038】以上のように、エイミング装置21のレー
ル22,22に対して車両VのバンパーBの基準面Ba
が正確に平行になっていなくとも、またレール22,2
2に沿う車両Vの停止位置に多少の誤差があっても、レ
ール22,22に対する基準面Baの左右ずれ角θを測
定し、ケーシング15の正面18の左右ずれ角θhを基
準面Baのずれ角θで補正するので、車体に対するケー
シング15の正面18の左右ずれ角θbを精度良く検知
することができる。
【0039】またモニタに表示された軸線のずれ状態を
確認しながらエイミング作業を行うので作業効率が大幅
に向上するだけでなく、上下方向および左右方向のエイ
ミングを同時に済ますことができるので作業効率が更に
向上する。しかも、基準反射体を使用してのエイミング
は広いスペースを必要とする問題があるが、本実施例の
手法によれば狭いスペースでエイミングを行うことがで
きる。
【0040】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0041】例えば、実施例ではバンパーBの基準面B
aの距離を測定する際に、測定手段に設けた3個のレー
ダーセンサ18a,18b,18cのうちの1個のレー
ダーセンサ18aだけを用いているが、左右方向に離間
した2個のレーダーセンサ18a,18bを用いて同時
に2個所の距離を測定すれば、測定に要する時間を短縮
することができる。
【0042】また図12(a)に示すように、測定手段
に軸線28まわりに回転可能な回転部材29を設け、こ
の回転部材29の軸線28から偏心した位置に1個のレ
ーザーセンサ25を設けることができる。このようにす
れば、レーダー装置Stの正面18の距離を測定する際
に、図12(b)に示すように、レーザーセンサ25の
位相が上下に180°異なるように回転部材29を2位
置に停止させて上下ずれ角θvを算出し、図18(c)
に示すように、レーザーセンサ25の位相が左右に18
0°異なるように回転部材29を2位置に停止させて左
右ずれ角θhを算出することができる。
【0043】また実施例では車両の基準面としてバンパ
ーBの基準面Baを利用しているが、バンパーBの基準
面Ba以外の適宜の基準面を採用することができる。
【0044】また実施例では測定データD3〜D48を
最小二乗法で処理してバンパーBの基準面Baを表す直
線を算出しているが、より簡便な方法として、有効な測
定データD3〜D48のうちの両端の測定データD3,
D48を通る直線L2(図10(b)参照)をバンパー
Bの基準面Baを表す直線として利用することができ
る。
【0045】また3本の調整ボルト16a,16b,1
6cを手動で操作する代わりに、アクチュエータで操作
してエイミングを行えるようにすれば、作業性が更に向
上する。
【0046】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、停止した車両の前部の基準面に沿って距離測
定手段を移動させながら該基準面までの距離を測定した
結果に基づいて該距離測定手段の移動方向に対する前記
基準面の傾きを算出するとともに、距離測定手段により
物体検知装置の前面の複数の位置までの距離を測定した
結果に基づいて物体検知装置の前面の傾きを算出し、更
に前記基準面の傾きおよび物体検知装置の前面の傾きを
比較して該物体検知装置の軸調整状態を検知するので、
距離測定手段の移動方向に対する車両の停止角度の精度
がラフであっても、その停止角度の誤差を補償して物体
検知装置の軸調整状態を精密に検知することが可能とな
り、しかも車両の停止角度の精度を高める必要がないた
めに作業効率が向上する。
【0047】また請求項2に記載された発明によれば、
距離測定手段は移動方向に沿う複数個所における距離を
測定するので、基準面の傾きを算出するのに適したデー
タを得ることができる。
【0048】また請求項3に記載された発明によれば、
測定した距離データのうち隣接する距離データとの差が
所定値以上のものを削除するので、車両の前部の基準面
の凹凸部や湾曲部の不適切なデータを除外して測定精度
を高めることができる。
【0049】また請求項4に記載された発明によれば、
距離測定手段の移動方向および該移動方向に直交する方
向における物体検知装置の前面の傾きを算出するので、
物体検知装置の前面の2方向の傾きを正確に知ることが
できる。
【0050】また請求項5に記載された発明によれば、
距離測定手段の移動方向に直交する方向の物体検知装置
の前面の傾きを鉛直方向を基準とする所定の傾きに一致
させるので、物体検知装置の軸線を上下方向にエイミン
グすることができる。
【0051】また請求項6に記載された発明によれば、
距離測定手段の移動方向の物体検知装置の前面の傾きを
車両の前部の基準面の傾きに一致させるので、物体検知
装置の軸線を左右方向にエイミングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーダー装置を備えた車両の前部側面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】図2の4方向矢視図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図1の6方向矢視図
【図7】図1の7−7線矢視図
【図8】エイミングの工程を示すフローチャートの第1
分図
【図9】エイミングの工程を示すフローチャートの第2
分図
【図10】バンパーの基準面の傾きを算出手法の説明図
【図11】モニタの画面を示す図
【図12】本発明の第2実施例に係る測定部の正面図
【符号の説明】
Ba 基準面 St レーダー装置(物体検知装置) V 車両 18 前面 24 測定部(距離測定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J070 AA14 AC01 AE01 AE20 AF03 AK32 BF10 5J084 AA04 AB01 AB20 AC02 DA07 EA19 EA20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 停止した車両(V)の前部の基準面(B
    a)に沿って移動可能な距離測定手段(24)を用い
    て、前記車両(V)の前部に搭載された物体検知装置
    (St)の軸調整状態を検知する方法であって、 距離測定手段(24)を前記基準面(Ba)に沿って移
    動させながら該基準面(Ba)までの距離を測定する第
    1工程と、 この測定結果に基づいて距離測定手段(24)の移動方
    向に対する前記基準面(Ba)の傾きを算出する第2工
    程と、 距離測定手段(24)により物体検知装置(St)の前
    面(18)の複数の位置までの距離を測定する第3工程
    と、 この測定結果に基づいて物体検知装置(St)の前面
    (18)の傾きを算出する第4工程と、 前記基準面(Ba)の傾きおよび物体検知装置(St)
    の前面の傾きを比較して該物体検知装置(St)の軸調
    整状態を検知する第5工程と、を備えたことを特徴とす
    る物体検知装置の軸調整状態検知方法。
  2. 【請求項2】 前記第1工程において、距離測定手段
    (24)は、その移動方向に沿う複数個所で距離を測定
    することを特徴とする、請求項1に記載の物体検知装置
    の軸調整状態検知方法。
  3. 【請求項3】 前記第1工程において測定した距離デー
    タのうち、隣接する距離データとの差が所定値以上のも
    のを削除することを特徴とする、請求項2に記載の物体
    検知装置の軸調整状態検知方法。
  4. 【請求項4】 前記第4工程において算出する物体検知
    装置(St)の前面(18)の傾きが、距離測定手段
    (24)の移動方向および該移動方向に直交する方向で
    あることを特徴とする、請求項1に記載の物体検知装置
    の軸調整状態検知方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の方法を用いた物体検知
    装置の軸調整方法であって、 物体検知装置(St)の前面(18)の前記移動方向に
    直交する方向の傾きを、鉛直方向を基準とする所定の傾
    きに一致させることを特徴とする物体検知装置の軸調整
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載
    の方法を用いた物体検知装置の軸調整方法であって、 物体検知装置(St)の前面(18)の前記移動方向の
    傾きを、前記第2工程で算出した前記基準面(Ba)の
    傾きに一致させることを特徴とする物体検知装置の軸調
    整方法。
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