JP3324325B2 - 車両前方監視装置 - Google Patents

車両前方監視装置

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JP3324325B2
JP3324325B2 JP05456795A JP5456795A JP3324325B2 JP 3324325 B2 JP3324325 B2 JP 3324325B2 JP 05456795 A JP05456795 A JP 05456795A JP 5456795 A JP5456795 A JP 5456795A JP 3324325 B2 JP3324325 B2 JP 3324325B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自車両の前方を監視
するレーダ装置を有する車両前方監視装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より先行する車両に追従して走行
し、追突を防止するための装置として先行車両追従装置
が知られている。先行車両追従装置はレーダ装置を用い
て前方障害物の自車両に対する相対位置及び相対速度を
検出し、自車両と同一の走行車線に車両が存在すればア
クチュエータによってスロットルやブレーキを作動させ
て先行車両との車間距離を一定に保つことで走行の安全
性を確保している。先行車両追従装置においては、レー
ダ装置が検出した車両の中から自車両が追従すべき先行
車両を決める必要があるが、このとき道路がカーブして
いても確実に追従すべき先行車両を決めることができな
ければならない。このため自車両が走行している道路の
形状がどのようになっているかという事を検出すること
が重要になってくる。
【0003】前方の道路形状を知るための技術として
は、例えば特開平6−68398号公報に示されるもの
がある。これは、レーダ装置によって検出される前方障
害物のうちガードレールに沿って設けられたデリニエー
タの自車両に対する相対位置あるいは複数の先行車両に
それぞれ設けられたリフレクタの自車両に対する相対位
置に基づき道路形状を推定する、もしくはこれらの横変
位、または前記相対位置と前記横変位の両者に基づき道
路形状を推定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでデリニエータ
は道路の左右に設けられているが、これらのデリニエー
タが左右どちら側に設けられているかを区別できなけれ
ば正しい道路形状を推定することができないという問題
点があった。
【0005】また、従来装置は多数のデリニエータを検
出して初めて正しい道路形状を推定できるものである
が、実際の道路においてはデリニエータの設置数が少な
いところ、あるいは先行車両や駐車車両に隠されて多数
のデリニエータが検出できないことがあり、正しい道路
形状を推定することが困難な場合があった。
【0006】また、従来装置では、レーダ装置の探知波
の照射方向が振動などにより設置当初の設定からずれて
いてもこれを知る手段がなく、実際とは異なる情報(相
対位置等のレーダ装置により得られる情報)に基づき道
路形状が推定されてしまうことがあった。
【0007】この発明は上述の如き問題点を解決するた
めに為されたものであって、道路の左右に設けられたデ
リニエータが道路のどちら側に設けられたものであるの
かを区別して正確な道路形状を推定することができる車
両前方監視装置を得ることを目的としている。
【0008】また、この発明は、道路幅の情報に基づき
自車両が走行している車線を知ることができる車両前方
監視装置を得ることを目的としている。
【0009】また、この発明は、デリニエータの収束位
置を検出して正確な道路形状を推定することができる車
両前方監視装置を得ることを目的としている。
【0010】また、この発明は、レーダ装置の探知波の
照射方向のずれを検出して正確な道路形状を推定するこ
とができる車両前方監視装置を得ることを目的としてい
る。
【0011】また、この発明は、レーダ装置の探知波の
照射方向を道路形状に応じて変化させることができる車
両前方監視装置を得ることを目的としている。
【0012】また、この発明は、少数のデリニエータし
か検出できなくても正確に道路形状を推定することがで
きる車両前方監視装置を得ることを目的としている。
【0013】また、この発明は、自車両の絶対速度を検
出することができる車両前方監視装置を得ることを目的
としている。
【0014】また、この発明は、検出したデリニエータ
の配列に基づき道路情報を読み取ることができる車両前
方監視装置を得ることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両前方
監視装置は、反射体の自車両に対する相対位置を検出す
る相対位置検出手段と、相対位置の水平方向の変位に基
づき反射体が道路の右側あるいは左側のうちいずれの側
に設けられたものであるかを判定する判定手段とを備え
たものである。
【0016】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、判定手段の判定結果に基づき道路の右側と判定され
た複数の反射体を結ぶ軌跡を道路の右側として認識する
と共に道路の左側と判定された複数の反射体を結ぶ軌跡
を道路の左側として認識することにより道路の形状を推
定する道路形状推定手段を備えたものである。
【0017】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、判定手段の判定結果に基づき道路の左側と判定され
た反射体と道路の右側と判定された反射体との間の距離
を検出して道路幅を検出する道路幅検出手段と、道路幅
に基づき道路の走行車線の数を推定する車線数推定手段
と、相対位置検出手段の検出出力に基づき道路に対する
自車両の位置を検出する自車両位置検出手段と、車線数
推定手段と自車両位置検出手段との出力に基づき自車両
の走行車線を推定する走行車線推定手段とを備えたもの
である。
【0018】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、反射体の相対位置の変位に基づき反射体の相対速度
を検出する相対速度検出手段と、反射体の相対位置及び
相対速度の水平方向成分に基づき水平方向成分が略0と
なる反射体の収束位置を演算する収束位置演算手段とを
備えたものである。
【0019】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、反射体の相対位置と反射体の収束位置、あるいは自
車両の位置と反射体の収束位置とに基づき道路形状を推
定する道路形状推定手段を備えたものである。
【0020】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、道路形状推定手段が直線路であると推定したとき反
射体の収束位置とレーダ装置の探知波の照射方向との誤
差を検出し、かつ記憶する誤差記憶手段を備えたもので
ある。
【0021】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、探知波の照射方向が所定の方向となるようレーダ装
置を保持する架台と、収束位置演算手段の演算結果に基
づき探知波の照射方向が反射体の収束位置になるよう架
台を制御する架台制御手段とを備えたものである。
【0022】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、反射体の自車両に対する相対位置を検出する相対位
置検出手段と、相対位置の変位の軌跡を道路の形状とし
て推定する道路形状推定手段とを備えたものである。
【0023】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、反射体の自車両に対する相対位置を検出する相対位
置検出手段と、相対位置の時間的変化を検出して自車両
の速度を検出する車速検出手段とを備えたものである。
【0024】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、反射体の自車両に対する相対位置を検出する相対位
置検出手段と、相対位置の変位に基づき反射体の相対速
度を検出する相対速度検出手段と、自車両の車速を検出
する車速検出手段と、相対位置、相対速度及び車速に基
づき道路の道路半径を演算し該道路半径に基づき道路の
形状を推定する道路形状推定手段とを備えたものであ
る。
【0025】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、自車両の位置を原点、レーダ装置の探知波の照射方
向をX軸、このX軸の垂直方向をY軸とするとき、 R=VS ・y/VX R :道路半径 VS :自車両の車速 y :反射体の相対位置のY軸成分 VX :反射体の相対速度のX軸成分 前記式に基づき道路半径を演算する道路形状推定手段を
備えたものである。
【0026】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、反射体の配列に基づき道路情報を読み取る道路情報
検出手段とを備えたものである。
【0027】
【作用】この発明に係る車両前方監視装置は、反射体の
自車両に対する相対位置を検出し、その相対位置の水平
方向の変位に基づき反射体が道路の右側あるいは左側の
うちいずれの側に設けられたものであるかを判定するも
のである。
【0028】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、判定手段の判定結果に基づき道路の右側と判定され
た複数の反射体を結ぶ軌跡を道路の右側として認識する
と共に道路の左側と判定された複数の反射体を結ぶ軌跡
を道路の左側として認識することにより道路の形状を推
定するものである。
【0029】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、判定手段の判定結果に基づき道路の左側と判定され
た反射体と道路の右側と判定された反射体との間の距離
を検出して道路幅を検出し、この道路幅に基づき道路の
走行車線の数を推定するとともに反射体の相対位置に基
づき道路に対する自車両の位置を検出して自車両の走行
車線を推定するものである。
【0030】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、反射体の相対位置の変位に基づき反射体の相対速度
を検出し、反射体の相対位置と相対速度とに基づき反射
体の相対速度の水平方向成分が略0となる反射体の収束
位置を演算するものである。
【0031】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、反射体の相対位置と反射体の収束位置、あるいは自
車両の位置と反射体の収束位置とに基づき道路形状を推
定するものである。
【0032】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、道路形状推定手段が直線路であると推定したとき反
射体の収束位置とレーダ装置の探知波の照射方向との誤
差を検出し、かつ記憶するものである。
【0033】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、収束位置演算手段の演算結果に基づき探知波の照射
方向が反射体の収束位置になるよう架台を制御するもの
である。
【0034】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、反射体の相対位置の変位の軌跡を道路の形状として
推定するものである。
【0035】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、反射体の自車両に対する相対位置の時間的変化を検
出して自車両の速度を検出するものである。
【0036】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、反射体の相対位置、相対速度及び自車両の車速に基
づき道路の道路半径を演算し該道路半径に基づき道路の
形状を推定するものである。
【0037】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、自車両の位置を原点、レーダ装置の探知波の照射方
向をX軸、このX軸の垂直方向をY軸とするとき、 R=VS ・y/VX R :道路半径 VS :自車両の車速 y :反射体の相対位置のY軸成分 VX :反射体の相対速度のX軸成分 前記式に基づき道路半径を演算するものである。
【0038】また、この発明に係る車両前方監視装置
は、反射体の配列に基づき道路情報を読み取るものであ
る。
【0039】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例である先行車両追
従装置の構成を示すブロック図であって、1は探知波で
ある電磁波を照射するとともにこの電磁波が障害物に反
射された反射波を受信するレーダヘッド、2は電磁波を
照射してから反射波を受信するまでの伝播遅延時間に基
づき障害物までの距離を演算すると共に該障害物の方向
を検出するレーダ信号処理部で、レーダヘッド1とレー
ダ信号処理部2とはレーダ装置を構成している。3は図
示しない吸気管に設けられたスロットル弁のスロットル
開度を制御するスロットルアクチュエータ、4はブレー
キ制御を行うブレーキアクチュエータ、5は車速セン
サ、ハンドル角センサ、アクセルポジションセンサ、横
Gセンサなど車両の運転状態を検出する各種センサ、6
はストップスイッチ、ウインカスイッチ、ワイパースイ
ッチ、インヒビタスイッチ、テールランプスイッチ、ヘ
ッドランプスイッチの各種スイッチである。7はレーダ
信号処理部2、各種センサ5、各種スイッチ6の情報か
ら車両の運転状態を認識し、該運転状態に応じてスロッ
トルアクチュエータ3、ブレーキアクチュエータ4を制
御する制御処理部である。8は警報装置であって、例え
ばブレーキアクチュエータ4により自車両にブレーキが
かけられた場合に後続車両にそれを知らせるためのもの
である。
【0040】図1においてレーダ信号処理部2では自車
両と同一車線前方の車両を追従走行するために、検出し
た前方障害物を自車両と同一車線前方の車両、それ以外
の車両、道路に沿って設けられた反射体であるデリニエ
ータ、その他の停止物などに分類する。
【0041】次に図を用いて実施例1の動作を説明す
る。図2はレーダ信号処理部2で行われる演算処理であ
って、デリニエータの自車両に対する相対位置、相対速
度から道路形状を推定するためのフローチャートであ
る。図3にはレーダ装置で検出したデリニエータの様子
を示す。図において10は道路、11は道路10に沿っ
て設けられた反射体としてのデリニエータである。さ
て、図3のようにレーダ装置により前方の物体を検出し
た場合、自車両の走行に応じて道路の左側にあるデリニ
エータは左側に移動、右側にあるデリニエータは右側に
移動していくように見える。実施例1ではこの点に着目
し、検出したデリニエータの相対位置の水平方向の変位
に基づいて該デリニエータが道路の左右どちら側に設置
されたものかを判定する。また、道路の左側に設けられ
たものであると判定されたデリニエータをそれぞれつな
いでその軌跡を道路の左側として認識するとともに道路
の右側に設けられたものであると判定されたデリニエー
タをそれぞれつないでその軌跡を道路の右側として認識
することにより道路の形状を推定している。
【0042】まず、ステップS1は反射体検出手段を構
成するものであってレーダ装置が検出した障害物の中か
らデリニエータを検出する。次にステップS2で各デリ
ニエータの自車両に対する相対位置を求めると共に、各
デリニエータの前回の相対位置と今回の相対位置との差
に基づき各デリニエータの相対速度を求める。ここでス
テップS2は相対位置検出手段及び相対速度検出手段を
構成している。ステップS3は各デリニエータが道路の
左右どちら側に設けられたものであるかを判定する判定
手段であって、このステップではステップS2で求めた
各デリニエータの相対速度の水平方向成分がプラスかマ
イナスかにより各デリニエータが左右どちら側に移動し
ているかを判定する。この処理はステップS4により未
判別のデリニエータがなくなるまで繰り返される。次に
ステップS5では道路の左側と判定されたデリニエータ
を曲線でつなぐと共に、ステップS6では道路の右側と
判定されたデリニエータを曲線でつなぐ。ステップS7
では左右各デリニエータ列をつなぐ曲線が交わる点、即
ちデリニエータの収束位置を道路の収束点として道路形
状を推定する。なお、ステップS7は道路形状推定手段
を構成している。
【0043】よって、実施例1では、相対速度を考慮す
ることで道路上の左右どちら側に設けられたデリニエー
タであるかを判別することができ、図4aのように曲線
路でデリニエータが少ないときにも、図4bのように道
路形状を誤推定してしまうことはない。なお、図4は道
路形状の推定の様子を示す説明図であって、12は自車
両を示している。
【0044】なお、上記実施例では各デリニエータの相
対速度の水平方向成分に基づいてこれらのデリニエータ
が道路の左右どちら側に設けられたものであるかを判定
したが、各デリニエータの相対位置を記憶しておいて次
回の各デリニエータの相対位置が左右どちら側に移動し
たかにより判定するようにしても良い。
【0045】実施例2.図5は自車両の走行車線を判定
するためのフローチャートであって、レーダ信号処理部
2で行われるものである。まずステップS51でデリニ
エータを検出し、道路形状を推定する。この道路形状の
推定は上述の実施例1と同様にして行われる。次にステ
ップS52は道路幅検出手段であって、道路の左右両側
に設けられた1組のデリニエータの位置から道路の幅を
計算する。ステップS53は車線数推定手段であって、
ステップS52で検出した道路幅と一般的な走行車線の
幅とに基づき道路の走行車線数を推定する。ステップS
54では前出の1組のデリニエータの相対位置に基づい
て道路に対する自車両の位置を検出すると共に、ステッ
プS53で推定した走行車線数と道路に対する自車の位
置から自車両の走行車線を推定する。なお、ステップS
54は、自車両位置検出手段と走行車線推定手段とを構
成している。
【0046】また、上記実施例では道路幅に基づいて自
車両が走行している車線を推定したが、図6のように前
方に車両が存在する場合、これらの位置や進行方向を車
線数推定の材料にすることができる。図6において、1
3は先行車両を示している。例えば、図6においては、
3台の先行車両があることから少なくとも走行車線が3
車線あることが推定できる。また、次に走行車線が4車
線であると仮定したときに必要な道路幅と検出された1
組のデリニエータの幅とを比較して、4車線の道路とし
て必要な道路幅の方が大きい場合は、現在走行中の道路
は4車線とることができないものであると判定できる。
これにより、現在走行中の道路は走行車線を3車線有し
ていると推定することができる。また、先行車両の相対
位置の検出結果より、自車両は3台の先行車両13のう
ち真ん中の先行車両の後方を走行していることが解る。
これらの事項に基づき、自車両は3車線道路の真ん中の
車線を走行中であると判定することができる。
【0047】従って、実施例2によれば自車両が道路の
どの走行車線を走行中であるかを正確に検出することが
できる。
【0048】実施例3.実施例3は道路の左右に設けら
れたデリニエータの収束位置を検出してこれを道路の収
束点であると判定し、この道路の収束点に基づき道路の
形状を推定するものである。図7を用いて実施例3の考
え方を説明する。図7はレーダ装置により検出されたデ
リニエータ11の相対位置及び相対速度の様子を示した
説明図である。図7によると、デリニエータ11は自車
両に近いものほど相対速度の水平方向成分Viが大きい
ことが解る。このことからデリニエータ11の収束位置
である道路の収束点14においては、デリニエータ11
の相対速度の水平方向成分Viは略0であることが理解
できる。実施例3ではこの点に着目し、検出された各デ
リニエータ11の相対位置及び相対速度の水平方向成分
Viに基づき、この値が略0になる相対位置、即ち、道
路の収束点14を逆算しようとするものである。
【0049】図8は実施例3の動作を示すフローチャー
トであって、デリニエータの分布と水平方向の運動とか
ら道路形状を推定するものである。なお、この処理はレ
ーダ信号処理部2において行われる。ステップS91で
レーダ装置が検出した障害物の中からデリニエータ11
を検出する。ステップS92では各デリニエータ11の
相対位置と水平方向の速度を求め、ステップS93で左
右どちらの方向に運動しているデリニエータかを判定
し、ステップS94、S95で左右どちらかのデリニエ
ータ列へ登録する。個々でステップS92は相対位置検
出手段及び相対速度検出手段を構成している。ステップ
S96では未処理のデリニエータがあるか否かを判定
し、もしあればS92乃至S95の処理を繰り返す。
【0050】ステップS97は収束位置演算手段であっ
て、各デリニエータ11の収束位置を演算する。図9に
示すようにデリニエータは自車両に近いものほど、即
ち、左側のものほど左方向に大きく運動し、右側のもの
ほど右方向に大きく運動している。ステップS97では
図9のように、まず左側のデリニエータ列に含まれる各
デリニエータの水平方向位置をXi、水平方向の速度を
Viとして、Xi=AVi+BとなるA,Bを回帰計算
で求める。そして水平方向の速度が0になる点、即ち
X’=A×0+B=Bを求める。図10は、検出された
左側のデリニエータ列のデータをグラフ化したものであ
る。ここで、回帰計算で求めたX’を図10のグラフに
与えることにより垂直方向のデータY’が得られ、これ
により左側のデリニエータの収束点のデータ(X’,
Y’)が得られる。
【0051】同様にして右側のデリニエータ列のデータ
に基づき右側のデリニエータの収束点のデータ(X’,
Y’)を求め、先に求めた左側のデリニエータの収束点
のデータとの平均をとり、これを道路の収束点のデータ
とする。
【0052】ステップS98は道路形状推定手段であっ
て、このステップでは左右各デリニエータ列の収束点を
平均した位置を道路の収束点と考えて道路形状を推定す
る。図11は、道路形状の推定の様子を説明する説明図
である。まず、自車両12は原点位置にあるからその座
標は(0,0)である。次に道路の収束点の座標はステ
ップS97により(X’,Y’)で与えられている。ス
テップS98では自車両の位置と道路の収束点とを通る
円を既知の演算方法により求めることによって道路半径
Rを得ることができ、これにより道路形状の推定が為さ
れる。
【0053】なお、ステップS97では道路半径を演算
することにより道路形状を推定するようにしたが、道路
の収束点と左側のデリニエータ列を結ぶ軌跡を道路の左
側と認識すると共に道路の収束点と右側のデリニエータ
列を結ぶ軌跡を道路の右側と認識することにより道路形
状を推定するようにしても良い。
【0054】従って、実施例3によれば、少なくとも2
つのデリニエータがあれば道路形状が推定できるので、
デリニエータの設置数が少ない道路、あるいは駐車車両
によりデリニエータが隠されている場合であっても正確
に道路形状を推定することができる。
【0055】実施例4.実施例4は、デリニエータによ
る道路形状認識を利用して、レーダ装置の探知波の照射
方向のずれによる測定位置データのずれを補正するもの
である。図12は、実施例4の補正方法を説明する説明
図である。従来、レーダ装置の探知波の照射方向、即ち
光軸は自車両から見て真正面を向くよう取り付け時に調
節されていたが、調節の不便さや外界からの衝撃などに
よる光軸ずれの問題がある。実施例4では、レーダ装置
の光軸が図12に示す如くずれていたとしても、このず
れの量を検出し、かつ記憶しておき、レーダ装置によっ
て測定した位置データをずれの量だけ補正することによ
り、レーダ装置の光軸を物理的に調節させることなく、
簡単に正確な測定位置データを常に得られるようにして
いる。
【0056】図13は、実施例4の動作を示すフローチ
ャートである。この処理はレーダ信号処理部2において
行われる。まず、ステップS131でデリニエータを検
出する。次に、ステップS132で道路形状を求め、道
路の収束点を計算する。この道路の収束点の演算は上述
の実施例3と同様にして行われる。ステップS133で
は直線道路の判定をする。この判定法にはハンドル角
や、左右の車輪速差、使用者が直線道路を判定するため
の直線道路検出スイッチを利用する。ステップS133
において、道路が直線であると判定された場合は、その
道路の収束点は自車両の真正面となるはずであり、レー
ダ装置の光軸と一致しているはずである。次のステップ
S134ではステップS132で得た道路の収束点とレ
ーダ装置の光軸とのずれを検出する。このとき、図12
のようにステップS132で計算した道路の収束点と実
際のレーダの光軸とにずれがある場合は、このずれを記
憶し処理を終了する。なお、ステップS134は誤差記
憶手段を構成している。一方、ステップS133にて直
線道路ではないと判定された場合は何も行わずそのまま
処理を終了する。
【0057】以上のようにして得られたレーダ装置の光
軸のずれの量は、レーダ装置が検出した測定位置のデー
タの補正に用いられる。
【0058】従って、実施例4によればレーダ装置を物
理的に光軸調整しなくても、常に正確な測定位置情報が
得られる。
【0059】実施例5.実施例5は、道路の曲がり具合
に応じてレーダ装置の探知波の照射方向を変えるもので
ある。図14は実施例5の動作を示す説明図で、(a)
は道路が右に曲がっている場合、(b)は道路が左に曲
がっている場合を示している。図14において、破線は
レーダ装置が自車両12の真正面を向いている場合の光
軸を示している。
【0060】本発明の装置は、例えば先行車両追従装置
に適用される。ここで、レーダ装置の光軸が道路の曲が
り具合に応じて変化するものではなく、自車両の真正面
に固定されていると仮定する。このような場合、道路が
図14の如く曲がっていると、追従している先行車両が
レーダ装置の照射範囲の外にでてしまうことがある。こ
れは先行車両を見失ってしまった状態であり、このよう
な場合、先行車両追従制御は非常に困難となる。また、
先行車両を見失わないためにレーダ装置の照射範囲を広
げると、今度は装置の大型化、複雑化を招き不経済であ
る。同様に、道路が曲がりきった向こうに障害物があっ
たとしてもこれを見つけることができず、その障害物の
検出が遅れるので危険予知が遅れてしまうという問題が
あった。実施例5はこのような問題点を解決するもので
あって、以下に図面を用いて詳細に説明する。
【0061】図15は、実施例5のレーダ装置の構成を
示すものである。図において、15はレーダヘッド1を
保持すると共にレーダ装置の光軸の向きを変化させる架
台、16はレーダヘッド1で検出された信号を処理する
と共に、この信号の処理結果に基づき架台15を制御す
る架台制御手段としてのレーダ信号処理部である。
【0062】図16は実施例5の動作を示すフローチャ
ートである。この処理はレーダ信号処理部16において
行われる。まず、ステップS161でデリニエータ11
を検出し、次に、ステップS162にて各デリニエータ
11の相対位置及び相対速度を求める。ステップS16
3では、ステップS162の演算結果に基づきデリニエ
ータ11の収束位置14を計算する。このデリニエータ
11の収束位置の演算は上述の実施例と同様にして行わ
れる。次に、ステップS164でレーダヘッド1がデリ
ニエータ11の収束位置を向くように架台15に信号を
送る。信号を受けた架台15は、図17のようにレーダ
ヘッド1をデリニエータの収束位置14の方向に向ける
ことになる。
【0063】従って、実施例4によれば、例え道路が曲
がっていたとしても速やかに自車両の前方の情報を得る
ことができる。
【0064】なお、実施例5ではレーダ装置の光軸をデ
リニエータの収束位置に一致するよう架台を制御した
が、より簡易な構成で実施例5とほぼ同等の効果を得る
こともできる。即ち、実施例5ではレーダ装置の光軸を
演算で得た収束位置(X’,Y’)に一致させたが、例
えばレーダ装置の光軸を水平方向のみに制御して収束位
置X’に一致させるようにすればよい。この場合、レー
ダ装置の動きは水平方向のみとなるので、架台15及び
レーダ信号処理部16を簡略化することができる。
【0065】実施例6.実施例6は、デリニエータを複
数回に亘って検出し、このデリニエータの相対位置の変
化の軌跡を道路形状として推定するものである。図18
は実施例6を説明する説明図である。図18(a)は道
路際にデリニエータが1本ある時に自車両12が12a
から12eに順次走行した状態を示しており、(b)は
そのときのデリニエータ11の相対位置の変化を示して
いる。即ち、図18によれば、デリニエータ11が1本
でもあれば道路の形状を推定できることが解る。
【0066】図19はデリニエータ11の自車両12に
対する相対位置の軌跡から道路形状を推定するためのフ
ローチャートである。この処理はレーダ信号処理部2に
おいて行われる。まず、ステップS191でレーダが検
出した物体の中からデリニエータを検出する。次にステ
ップS192でその時点でのデリニエータの相対位置と
相対速度を計算する。ステップS193で未処理のデリ
ニエータがあればステップS192の処理を繰り返す。
次にステップS194で前回検出したのデリニエータの
相対位置と相対速度から、今回の予想位置を求め、ステ
ップS195で今回のデリニエータが予想位置と許容誤
差内で一致すれば、前回データと今回データとを結び付
け、ステップS196で記憶しておく。ステップS19
7で今回のデリニエータがなくなるまでステップS19
5、S196を繰り返す。次にステップS198で予想
位置に今回のデータがあるかどうかを調べ、なければス
テップS199で前回データは削除(または1回だけ保
留し、次回の検出時に見つからなかったら削除)する。
ステップS200では未処理の前回データがなくなるま
でステップS194からS199を繰り返す、全ての前
回データの予想位置には当てはまらなかった今回データ
はステップS201で新たに記憶しておく。ステップS
202ではステップS196にて同一として記憶された
デリニエータを各々結び付けて相対位置の変位の軌跡を
作成し、道路形状を推定する。なお、ステップS202
は道路形状推定手段を構成している。
【0067】また、ステップS202において複数本の
デリニエータの軌跡が作成された場合は、これらの平均
によって道路形状を推定しても良い。
【0068】従って、実施例6によれば、デリニエータ
を1本でも検出できれば道路形状を推定することができ
る。
【0069】また、実施例6の道路形状推定手段では、
デリニエータの軌跡を追跡することで自車両前方の道路
形状を推定している。従って、ある時点でデリニエータ
を見失ったとしてもそれ以前のデータから道路形状を推
定できる。
【0070】なお、実施例6ではデリニエータを検出す
ることにより道路形状を推定する旨説明したが、デリニ
エータに限られることなく、道路際に設置された反射体
であれば如何様のものでも良い。
【0071】また、上述の実施例1、3ではデリニエー
タが一瞬見つからない場合は道路形状の推定ができなく
なるが、実施例6では推定可能である。逆に、実施例6
では車線変更など、自車両が道路形状とは関係のない動
きをした場合には推定した道路形状は間違ったものとな
る。よって実施例1と3、実施例1と6の組み合わせ、
もしくは実施例1、3、6を組み合わせた方法を使用す
ることにより、お互いの欠点を補足して、より正確な道
路形状推定することが望ましい。
【0072】実施例7.従来、自車両の走行速度は車軸
などに設けられた車速センサにより検出されていたが、
この検出出力にはタイヤの滑りや機構的な誤差などが含
まれており正確なものではなかった。実施例7では、上
述の誤差が含まれることのない自車両の絶対速度を検出
する。
【0073】図20に自車両12の絶対速度を測定する
ためのフローチャートを示す。このフローチャートは所
定時間t秒毎に割り込み処理にて起動されるものであっ
て、車速検出手段を構成している。なお、この処理はレ
ーダ信号処理部2において行われる。まず、ステップS
301で各デリニエータ11を検出し、ステップS30
2では自車両12に対する各デリニエータ11の相対位
置を求める。このときレーダ装置は自車両12とデリニ
エータ11との距離y1を相対位置として測定する。ス
テップS303では今回検出した各デリニエータ11に
対応する前回検出した各デリニエータ11を探し出す。
ここで前回検出された各デリニエータ11の相対位置の
データは、各々、距離y2として記憶されており、この
値はt秒前の各デリニエータ11と自車両12との距離
を示している。ステップS304では、自車両12に対
する各デリニエータ11の相対速度を(y2−y1)/
tとして各々演算する。ここでデリニエータ11は停止
物であるので、この相対速度は自車両12の絶対速度と
なる。ステップS305では、各々求められた各デリニ
エータ11の相対車速を平均してこれを自車両12の絶
対速度とする。また、このステップにて、今回検出され
た距離y1は、各々、距離y2として置き換えられ記憶
される。
【0074】従って、実施例7によればタイヤの滑りな
どの影響を受けない絶対速度を得ることができる。
【0075】また、絶対速度は、複数のデリニエータの
相対速度を平均処理して得ているのでより精度の高い値
が得られる。
【0076】なお、実施例7では図20のフローチャー
トをt秒毎の割り込み処理としたが、割り込み処理によ
らずとも絶対速度を得ることができる。即ち、ステップ
S302で得た相対位置を距離y2として記憶し、この
ステップS302の後にt秒間待機する処理を付加し、
t秒後に再度デリニエータ11の相対位置を検出してそ
の値を距離y1とすればよい。
【0077】実施例8.実施例8は1つの停止物により
道路形状を推定するものである。図21は停止物17の
自車両12に対する相対速度、相対位置から道路形状を
推定するための説明図である。自車両12の位置を原点
としてレーダ装置の光軸方向をY軸、その垂直方向をX
軸とする。このとき検出された停止物17の位置は
(x,y)、相対速度は(Vx,Vy)として表される。
また、相対速度の方向は道路半径Rとする円の接線方向
である。ここで、三角形Aと三角形Bとは相似関係にあ
るので、これに基づき道路半径Rを演算する。図21か
らR:y=V:Vxの関係式が得られる。なお、Rは道
路半径、yは停止物17の相対位置のY軸成分、Vは停
止物17の相対速度の絶対値、Vxは停止物17の相対
速度のX軸成分である。ここで、17は停止物であるか
らその相対速度の絶対値は自車速Vsと等しいので、上
述の関係式はR:y=Vs:Vxと書き換えることができ
る。この書き換えた関係式をR=Vs・y/Vxと変換
し、この関係式に基づき道路半径Rを演算し、道路形状
を推定する。なお、この道路形状の推定は、自車両12
と停止物17を通る半径Rの円が道路の形状であるとし
て推定される。この道路形状を推定する道路形状推定手
段はレーダ信号処理部に含まれている。
【0078】上述の関係式に基づいて推定された道路形
状は、誤差が少なく信頼性が高いものである。この点に
ついて、図を用いて説明する。図22は実際の道路にお
ける位置関係を示す説明図である。図において実線は道
路の左側を示している。即ち、図21では自車両12と
停止物17とが同一円周上にあると仮定して道路形状を
推定した。しかしながら、実際の道路においてそのよう
なことはまず起こり得ず、通常はX軸方向にずれている
ものである。
【0079】このような場合において、自車両12と停
止物17の2点を通る円を一般的な円の方程式(x−
R)2 +y2 =R2 から求めると、図22に示すように
停止物17のX方向の位置ずれが、道路形状の推定に大
きな影響を与えてしまう。この場合、道路形状は、図2
2に破線で示したものと推定され、実際の道路形状とは
大きく異なったものとなる。
【0080】これに対し実施例8で用いた式には停止物
17の相対位置のX軸成分であるxが用いられていな
い。また、停止物17がX軸方向にずれていても、
x、yの値にはほとんど影響がない。
【0081】従って、実施例8によれば、停止物17が
X軸方向にずれていても道路形状を図22に実線で示し
たものと推定するので、上述の一般的な円の方程式を用
いるよりも更に正確な道路形状の推定が行える。よっ
て、実施例8を実施例3に適用すればより正確に道路形
状を推定できる。
【0082】また、レーダ装置により検出された障害物
のうち、停止物が1つでもあれば、道路形状が推定でき
る。なお、この停止物はデリニエータに限られるもので
はなく道路に沿って設けられたものであればよい。
【0083】実施例9.図23は実施例9を説明する説
明図である。図23では複数のデリニエータ11の間隔
をバーコードのように変化させることにより、目的地ま
での距離、先の道路の曲がり具合などの道路情報を表現
するものが示されている。そして、車側ではレーダ装置
でそのデリニエータ11の間隔を読み取り、レーダ信号
処理手段に包含される道路情報検出手段によりデリニエ
ータ11の間隔により表現された道路情報が解析され
る。
【0084】また、図24のように一定間隔ごとにデリ
ニエータを置き、それを出したり、隠したりすることで
バーコードの情報を変化させ、渋滞情報など状況に応じ
て変化する情報を伝えることもできる。図24におい
て、18は隠されたデリニエータを示している。
【0085】従って、実施例9によれば、検出したデリ
ニエータの配列に基づき道路情報を読み取ることができ
る。
【0086】
【発明の効果】従って、この発明に係る車両前方監視装
置によれば、反射体の自車両に対する相対位置を検出す
る相対位置検出手段と、相対位置の水平方向の変位に基
づき反射体が道路の右側あるいは左側のうちいずれの側
に設けられたものであるかを判定する判定手段とを備え
たので、道路に沿って設けられた反射体が道路の左右ど
ちら側に設けられたものであるかを判定することができ
る。
【0087】また、この発明に係る車両前方監視装置に
よれば、判定手段の判定結果に基づき道路の右側と判定
された複数の反射体を結ぶ軌跡を道路の右側として認識
すると共に道路の左側と判定された複数の反射体を結ぶ
軌跡を道路の左側として認識することにより道路の形状
を推定する道路形状推定手段を備えたので、道路に沿っ
て設けられた反射体が道路の左右どちら側に設けられた
ものであるかを判定して正確な道路形状を推定すること
ができる。
【0088】また、この発明に係る車両前方監視装置に
よれば、判定手段の判定結果に基づき道路の左側と判定
された反射体と道路の右側と判定された反射体との間の
距離を検出して道路幅を検出する道路幅検出手段と、道
路幅に基づき道路の走行車線の数を推定する車線数推定
手段と、相対位置検出手段の検出出力に基づき道路に対
する自車両の位置を検出する自車両位置検出手段と、車
線数推定手段と自車両位置検出手段との出力に基づき自
車両の走行車線を推定する走行車線推定手段とを備えた
ので、道路幅を検出しこれに基づき自車両が走行してい
る車線を知ることができる。
【0089】また、この発明に係る車両前方監視装置に
よれば、反射体の相対位置の変位に基づき反射体の相対
速度を検出する相対速度検出手段と、反射体の相対位置
及び相対速度の水平方向成分に基づき水平方向成分が略
0となる反射体の収束位置を演算する収束位置演算手段
とを備えたので、道路に沿って設けられた反射体の収束
位置を得ることができる。
【0090】また、この発明に係る車両前方監視装置に
よれば、反射体の相対位置と反射体の収束位置、あるい
は自車両の位置と反射体の収束位置とに基づき道路形状
を推定する道路形状推定手段を備えたので、反射体の収
束位置に基づき、より正確な道路形状を推定することが
できる。
【0091】また、この発明に係る車両前方監視装置に
よれば、道路形状推定手段が直線路であると推定したと
き反射体の収束位置とレーダ装置の探知波の照射方向と
の誤差を検出し、かつ記憶する誤差記憶手段を備えたの
で、レーダ装置の探知波の照射方向のずれを検出するこ
とができる。
【0092】また、この発明に係る車両前方監視装置に
よれば、探知波の照射方向が所定の方向となるようレー
ダ装置を保持する架台と、収束位置演算手段の演算結果
に基づき探知波の照射方向が反射体の収束位置になるよ
う架台を制御する架台制御手段とを備えたので、道路の
曲がり具合に応じて探知波の照射方向を制御することが
できる。
【0093】また、この発明に係る車両前方監視装置に
よれば、反射体の自車両に対する相対位置を検出する相
対位置検出手段と、相対位置の変位の軌跡を道路の形状
として推定する道路形状推定手段とを備えたので、検出
した反射体の数が少なくても正確に道路形状を推定する
ことができる。
【0094】また、この発明に係る車両前方監視装置に
よれば、反射体の自車両に対する相対位置を検出する相
対位置検出手段と、相対位置の時間的変化を検出して自
車両の速度を検出する車速検出手段とを備えたので、自
車両の絶対速度を検出することができる。
【0095】また、この発明に係る車両前方監視装置に
よれば、反射体の自車両に対する相対位置を検出する相
対位置検出手段と、相対位置の変位に基づき反射体の相
対速度を検出する相対速度検出手段と、自車両の車速を
検出する車速検出手段と、相対位置、相対速度及び車速
に基づき道路の道路半径を演算し該道路半径に基づき道
路の形状を推定する道路形状推定手段とを備えたので、
検出した反射体の数が少なくても正確に道路形状を推定
することができる。
【0096】また、この発明に係る車両前方監視装置に
よれば、R=VS ・y/VX に基づき道路半径を演算す
る道路形状推定手段を備えたので、反射体と自車両との
位置が同一円周上にない場合であっても正確に道路形状
を推定することができる。
【0097】また、この発明に係る車両前方監視装置に
よれば、反射体の配列に基づき道路情報を読み取る道路
情報検出手段とを備えたので、道路に沿って設けられた
反射体から道路情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1を示すブロック図である。
【図2】 実施例1の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】 レーダ装置で検出したデリニエータを示す説
明図である。
【図4】 道路形状の推定の様子を示す説明図である。
【図5】 実施例2の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】 一般的な3車線の道路を示す平面図である。
【図7】 レーダ装置で検出したデリニエータの相対位
置及び相対速度を説明する説明図である。
【図8】 実施例3の動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】 デリニエータの相対位置と相対速度との関係
を示す特性図である。
【図10】 検出した複数のデリニエータの相対位置を
示すグラフである。
【図11】 道路形状の推定の様子を示す説明図であ
る。
【図12】 実施例4の補正方法を示す説明図である。
【図13】 実施例4の動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】 実施例5の動作を示す説明図である。
【図15】 実施例5の構成を示すブロック図である。
【図16】 実施例5の動作を示すフローチャートであ
る。
【図17】 実施例5の動作を示す説明図である。
【図18】 実施例6を説明する説明図である。
【図19】 実施例6の動作を示すフローチャートであ
る。
【図20】 実施例7の動作を示すフローチャートであ
る。
【図21】 実施例8を説明する説明図である。
【図22】 実際の道路における位置関係を示す説明図
である。
【図23】 実施例9を説明する説明図である。
【図24】 実施例9を説明する説明図である。
【符号の説明】
1:レーダヘッド、2:レーダ信号処理部、3:スロッ
トルアクチュエータ、4:ブレーキアクチュエータ、
5:各種センサ、6:各種スイッチ、7:制御信号処理
部、8:警報装置、10:道路、11:デリニエータ、
12:自車両、13:先行車両、14:収束点、15:
架台、16:レーダ信号処理部、17:停止物、18:
デリニエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/00 - 1/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両の前方に向かって探知波を照射し
    て障害物を検出するレーダ装置と、このレーダ装置で検
    出される前記障害物のうち道路に沿って設けられた反射
    体を検出する反射体検出手段と、前記反射体の前記自車
    両に対する相対位置を検出する相対位置検出手段と、前
    記相対位置の水平方向の変位に基づき前記反射体が前記
    道路の右側あるいは左側のうちいずれの側に設けられた
    ものであるかを判定する判定手段と、前記反射体の相対
    位置の変位に基づき前記反射体の相対速度を検出する相
    対速度検出手段と、前記反射体の前記相対位置と前記相
    対速度の水平方向成分に基づき前記水平方向成分が略0
    となる前記反射体の収束位置を演算する収束位置演算手
    とを備えたことを特徴とする車両前方監視装置。
  2. 【請求項2】 反射体の相対位置と前記反射体の収束位
    置、あるいは自車両の位置と前記反射体の収束位置とに
    基づき道路形状を推定する道路形状推定手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両前方監視装置。
  3. 【請求項3】 道路形状推定手段が直線路であると推定
    したとき反射体の収束位置とレーダ装置の探知波の照射
    方向との誤差を検出し、かつ記憶する誤差記憶手段を備
    えたことを特徴とする請求項記載の車両前方監視装
    置。
  4. 【請求項4】 探知波の照射方向が所定の方向となるよ
    うレーダ装置を保持する架台と、収束位置演算手段の演
    算結果に基づき前記探知波の照射方向が反射体の収束位
    置になるよう前記架台を制御する架台制御手段とを備え
    たことを特徴とする請求項記載の車両前方監視装置。
  5. 【請求項5】 自車両の前方に向かって探知波を照射し
    て障害物を検出するレーダ装置と、このレーダ装置で検
    出される前記障害物のうち道路に沿って一定間隔に設け
    られた反射体を検出する反射体検出手段と、道路情報に
    応じて前記反射体を遮蔽または露出させ、前記反射体の
    配列に基づき前記道路情報を読み取る道路情報検出手段
    とを備えたことを特徴とする車両前方監視装置。
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