JP5034211B2 - 車両用障害物検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用障害物検知装置に関するものである。
近年、ミリ波レーダーやレーザー光レーダーなど、車両の周辺の障害物を検知する各種のレーダーユニットが、車両用障害物検知装置として用いられている。これらのレーダーユニットは、用途が広く、例えば、先行車両との距離を検知して、その先行車両との車間距離を一定に保つのに用いられたり、先行車両を含む車両前方の障害物を検知して、運転者に警告し又はシートベルトを巻き取るのに用いられたりしている。
ここで、レーダーユニットは、その障害物検知軸の向きが所定の向きでなければ、その性能を発揮できないため、その向きを調整するエイミング機構を備えている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1では、レーダーユニットは、フロントバンパーのバンパーフェイスの上方に設けられたフロントグリルの幅方向中央部の車両後方に位置していて、エイミング機構の一部としての3本の調整ボルトで車体に取り付けられている。そして、レーダーユニットの上面に水準器を置いた状態で、これらの調整ボルトをねじ込む又は緩めることで、レーダーユニットの障害物検知軸の上下方向の向きの調整を行うようになっている。
特許第3632013号公報
ところで、レーダーユニットはフロントグリルで覆われているため、そのままの状態では、レーダーユニット上の水準器を見ることができない。そのため、レーダーユニットの障害物検知軸の向きに関する調整作業、すわわち、エイミング作業を行うときには、フロントグリルやフロントバンパーなどを取り外さなければならなかった。
しかしながら、この場合、エイミング作業を行った後、フロントグリルやフロントバンパーを取り付けるときに、その取付けによりレーダーユニットの障害物検知軸の向きが所定の向きからずれてしまうおそれがあった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両に搭載されるとともに、該車両の前端部に配置されかつ上記車両の周辺の障害物を検知するレーダーユニットを備えた車両用障害物検知装置において、フロントバンパー等を取り外すことなく、エイミング作業を行う技術を提供することにある。
第1の発明は、車両に搭載されるとともに、該車両の前端部に配置されかつ上記車両の周辺の障害物を検知するレーダーユニットを備えた車両用障害物検知装置であって、上記レーダーユニットは、レーダー本体部と、車体に取り付けられ、内部に該レーダー本体部を収容するケース体と、該ケース体の上面としての基準面に取り付けられた部材であって該部材の上面の、上記ケース体の基準面に対する傾斜角度を変化させて、上記レーダー本体部の障害物検知軸と上記部材の上面とを互いに平行にする調整を行うための調整部材とを有しており、車両側方視で略Z字状に形成されているとともに、一対の平行部と該平行部を連結する連結部とを有し、上記平行部の一方が、上記ケース体の車体に対する取付け向きの調整を行うための水準器が取り付けられる取付け部を構成する治具をさらに備えており、上記治具は、その取付け部がエイミング作業時にフロントグリルの上方に位置するように、上記平行部の他方が上記調整部材の上面に取り付けられることを特徴とするものである。
これにより、調整部材の上面に、エイミング作業時に車両の外部に位置する取付け部を有する治具を取り付け、その取付け部に水準器を取り付けるため、その水準器をエイミング作業時に車両の外部に位置させることができる。そのため、フロントバンパー等を取り外すことなく、その水準器を視認しながら、エイミング作業を行い得る。
第2の発明は、上記治具は、上記調整部材に磁性体で取り付けられることを特徴とするものである。
これにより、調整部材に治具を磁性体で取り付けるため、治具の調整部材に対する取付け及び治具の調整部材からの取外しを容易に行うことができる。
本発明によれば、調整部材の上面に、エイミング作業時に車両の外部に位置する取付け部を有する治具を取り付け、その取付け部に水準器を取り付けるため、その水準器をエイミング作業時に車両の外部に位置させることができる。そのため、フロントバンパー等を取り外すことなく、その水準器を視認しながら、エイミング作業を行い得る。したがって、エイミング作業の作業性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用障害物検知装置1の車両Vに対する取付け状態を示す正面斜視図であり、図2は、車両用障害物検知装置1のラジエーターシュラウド30に対する取付け状態を示す正面斜視図であり、図3は、治具14の側面図であり、図4は、ブラケット32〜34の正面斜視図であり、図5は、エイミング機構の断面図であり、図6は、第1及び第2ブラケット32,33を取り外した状態における、車両用障害物検知装置1の背面斜視図であり、図7は、第1及び第2ブラケット32,33を取り外した状態における、車両用障害物検知装置1の背面斜視図であり、図8は、(a)は、フロントグリル21の上面図であり、(b)は、フロントグリル21の断面図である。なお、図3では、便宜上、調整部材13、治具14及びデジタル水準器15が側面図で示され、それ以外が断面図で示されている。また、図3では、便宜上、調整部材13が簡略化して示されている。
図1及び図2に示すように、車両用障害物検知装置1は、車両Vに搭載されている。車両用障害物検知装置1は、レーダーユニットとしてのミリ波レーダー10を備えている。このミリ波レーダー10は、車両Vの前方の先行車両などの障害物を検知するためのものである。ミリ波レーダー10は、フロントバンパー20のバンパーフェイス20aの車両後方(以下、後方という)であって、ボンネットで開閉自在に覆われたエンジンルームの前端部の車両右側(以下、右側という)部に配置されている。ミリ波レーダー10は、車体の一部としてのラジエーターシュラウド30の前面にブラケット32〜34を介して取り付けられている。なお、バンパーフェイス20aの車幅方向中央部の上方には、フロントグリル21が配設され、ラジエーターシュラウド30の車両前方(以下、前方という)で、かつ、バンパーフェイス20aの後方には、バンパーレインフォースメント20bが配設されている。
図3に示すように、ミリ波レーダー10は、レーダー本体部11と、ラジエーターシュラウド30に取り付けられ、内部にそのレーダー本体部11を収容するケース体12と、そのケース体12の上面に取り付けられ、レーダー本体部11の障害物検知軸aの、ケース体12の上面に対する向きのずれに関する調整を行うための(つまり、レーダー本体部11のケース体12に対する向きのずれに関する調整を行うための)調整部材13(請求項1及び2における「調整部材」に対応)とを有する。このレーダー本体部11は、平面アンテナ(図示せず)を含む。ケース体12は、中空略直方体状の筐体である。ケース体12の上面は、デジタル水準器15を治具14を介して設置する基準面を構成している。調整部材13は、垂直方向に延びる軸回りに回転可能な略正方形の樹脂製の板状部材である(図6及び図7も参照)。調整部材13は、底面がケース体12の上面と平行であり、上面が底面(つまり、ケース体12の上面)に対して傾き可能になっている。具体的には、調整部材13を軸回りに90度ずつ回転させることで、調整部材13の上面の底面に対する傾斜角度が所定の角度ずつ変化するようになっている。レーダー本体部11の障害物検知軸aの、ケース体12の上面に対する向きのずれに関する調整時には、まず、レーダー本体部11の障害物検知軸aの、ケース体12の上面に対する向きのずれを所定の方法で測定して、それから、調整部材13をその測定されたずれに基づき回転させて、レーダー本体部11の障害物検知軸aと調整部材13の上面とを互いに平行にする。この調整は、ミリ波レーダー10を車体に取り付ける前に行われる。また、調整部材13には、板状の磁石13aが内蔵されている。
ミリ波レーダー10により得られた検知結果は、制御装置(図示せず)に送信される。この制御装置は、ミリ波レーダー10からの検知結果を処理して、所定のプログラムに基づき、運転者にアラームを発したり、シートベルト装置(図示せず)のプリテンショナーを作動させたりするなど、各種装置を制御するようになっている。
図2に示すように、ラジエーターシュラウド30には、その上端部と下端部との間をほぼ垂直に延びる取付けバー31がボルト及びナットで取り付けられている。この取付けバー31には、第1ブラケット32がボルト及びナットで取り付けられている。なお、これらの取付けには、ボルト及びナットを用いる代わりに、例えば、溶接を用いたり、接着剤を用いても良い。以下、取付けにおいてボルト及びナット若しくはビス等の締結手段、溶接、又は接着剤などのいずれを用いても良い場合は、「取付け」は単に「取付け」ということにする。
ラジエーターシュラウド30には、第2ブラケット33が取り付けられている。この第2ブラケット33の車両左側(以下、左側という)部の前面及び第1ブラケット32の右側部の前面には、第3ブラケット34が取り付けられている。
図4に示すように、第3ブラケット34の左側部には、横断面コ字状の前方突出部35が形成されている。この前方突出部35は、第3ブラケット34から前方に延びる内側壁35aと、その内側壁35aから車幅方向外方(以下、外方という)に延びる前壁35bと、その前壁35bから後方に延びて内側壁35aの一部と対向する外側壁35cとを有する。
前壁35bの上部及び下部には、シャフト貫通穴36,37がそれぞれ形成されている。外側壁35cには、一対の取付けステー38a,38bが互いに垂直方向に間隔を開けて前壁35bと平行に外方に延びるように形成されている。これらの取付けステー38a,38bには、取付け穴39がそれぞれ形成されている。
前壁35の下縁部には、延長部40が下方に延びるように形成されている。この延長部40には、取付け穴41が形成されている。この取付け穴41には、ブラケット(図示せず)が取り付けられている。このブラケットは、後述するエクステンションワイヤ54´を保持するためのものである。
図5に示すように、第1ブラケット32と第3ブラケット34の前方突出部35の上部との間の空間には、ミリ波レーダー10の障害物検知軸aの向きを調整するための(具体的には、ミリ波レーダー10のケース体12の、ラジエーターシュラウド30に対する取付け向きを調整するための)エイミング機構の一部を構成するエイミング歯車50が配置されている。このエイミング歯車50は、冠歯車51と、その冠歯車51から前方に延びるシャフト52とを有する。このシャフト52は、前壁35bのシャフト貫通穴36を貫通している(図4も参照)。
シャフト52には、一対のリング52a,52bが外嵌めされている。これらのリング52a,52bは、前壁35bの前面及び後面にそれぞれ配置されていて、シャフト52の回転を許容しながらシャフト52の前後方向の移動を阻止するようになっている。シャフト52の自由端部には、雄ねじ52cが切られている。
なお、第3ブラケット34の前方突出部35の下部の後方には、エイミング歯車50が配置されていない。
図4に示すように、第3ブラケット34の右側部の下部には、横断面コ字状の前方突出部42が形成されている。この前方突出部42は、第3ブラケット34から前方に延びる内側壁42aと、その内側壁42aから外方に延びる前壁42bと、その前壁42bから後方に延びて内側壁42aと対向する外側壁42cとを有する。
前壁42bには、シャフト貫通穴43が形成されている。前壁42bには、一対の取付けステー44a,44bが互いに水平方向に間隔を開けて下方に延びるように形成されている。これらの取付けステー44a,44bには、取付け穴45がそれぞれ形成されている。
第3ブラケット34の前方突出部42の内部には、エイミング歯車50´が配置されている。このエイミング歯車50´は、上述のエイミング歯車50とほぼ同様の構成である。
図2及び図5〜図7に示すように、ミリ波レーダー10の上部の左側部には第1ステー12aが、その下部の左側部には第2ステー12bが、その上部の右側部には第3ステー12cが、その下部の右側部には第4ステー12dがそれぞれ形成されている。
第1、第2及び第4ステー12a,12b,12dには、取付け穴がそれぞれ形成されている。第1及び第4ステー12a,12dの取付け穴には、内部にねじ穴が形成されたナット部材46が圧入固定されている。なお、第2ステー12bの取付け穴には、ナット部材46は圧入固定されていない。
そして、エイミング歯車50,50´のシャフト52の雄ねじ52cを第1及び第4ステー12a,12dのナット部材46のねじ穴にそれぞれ螺合させるとともに、ボルトBを第3ブラケット34の後方からシャフト貫通穴に通して、第2ステー12bの前側に配置されたナット(図示せず)に螺合させることで、ミリ波レーダー10をラジエーターシュラウド30に固定できる。
上記エイミング機構は、上述のエイミング歯車50,50´に加えて、図2、図5及び図8に示すように、フロントグリル21の頂壁21aの直下に配置され、エイミング歯車50,50´をそれぞれ操作するための上下方向調整部53及び左右方向調整部53´を有する。これらの上下方向調整部53及び左右方向調整部53´は、エイミング歯車50,50´の冠歯車51に可撓性のエクステンションワイヤ54,54´を介してそれぞれ連結されている。
各エクステンションワイヤ54,54´はほぼ同様の構成であるため、以下、エクステンションワイヤ54について説明する。
図5に示すように、エクステンションワイヤ54は、アウターチューブ54aと、そのアウターチューブ54aの内部で回転可能なインナーケーブル54bとを有する。このインナーケーブル54bの一端部、すなわち、遠位端部には、エイミング歯車50の冠歯車51と係合する歯車部材55が取り付けられている。
上下方向調整部53及び左右方向調整部53´はともに、一端面に、プラスドライバー及びマイナスドライバー(図示せず)の刃先の形状と対応する溝が形成された調整部材56を有する。これらの調整部材56は、インナーケーブル54bの他端部、すなわち、近位端部に取り付けられている。
上下方向調整部53及び左右方向調整部53´はほぼ同様の構成であるため、以下、上下方向調整部53について説明する。
上下方向調整部53は、アウターチューブ54aの近位端部及び遠位端部にそれぞれ嵌められた金属製のスリーブ57,58を有する。このアウターチューブ54aの近位端部のスリーブ57は、アウターチューブ54aから調整部材56を覆うようにそのアウターチューブ54aとは反対側に延びている。
エクステンションワイヤ54は、可撓性のものであるが、インナーケーブル54bは、調整部材56をドライバーで回転させたときに、歯車部材55の回転角がその調整部材56の回転角と実質的に等しくなるような捻り剛性を有するのが好ましい。
図2に示すように、上下方向調整部53及び左右方向調整部53´は、ラジエーターシュラウド30及び取付けバー31に取り付けられた取付けプレート59に押え金具59aで取り付けられている。
図5及び図6に示すように、アウターチューブ54aの遠位端部(スリーブ58)は、第3ブラケット34の取付けステー38a,38b及び取付けステー44a,44bに押え金具59b,59cでそれぞれ取り付けられている。
図8に示すように、上下方向調整部53及び左右方向調整部53´は、フロントグリル21の内部にそれぞれ配置されている。フロントグリル21の頂壁21aの車幅方向中央部には、切欠き部21bが形成されている。この切欠き部21bを介して、作業者は、上下方向調整部53及び左右方向調整部53´にアクセスできる、すなわち、調整部材56をドライバーで回すことができる。
図3に示すように、調整部材13の上面には、ボンネットが開状態のエイミング作業時は、治具14が取り付けられる。この治具14は、デジタル水準器15をエイミング作業時に車両Vの外部に位置させて、フロントバンパー20やフロントグリル21等を取り外すことなく、作業者がデジタル水準器15を視認できるようにするためのものである。ここで、「車両Vの外部」とは、エイミング作業時にフロントバンパー20のバンパーフェイス20aやフロントグリル21などの車両Vの外面で覆われていない部分であって、作業者が視認できる部分をいう。治具14は、車両Vの左側方視で略Z字状に形成された金属製の板状部材である。治具14は、互いに平行に延びる平行部としての天板(取付け部)14a及び底板14bと、天板14aの後端部と底板14bの前端部とを連結する連結部としての連結板14cとを有する。この天板14aは、エイミング作業時は、車両Vの外部に位置する。具体的には、天板14aは、エイミング作業時は、フロントグリル21の上方に位置する。底板14bには、磁石14dが内蔵されている。そして、底板14bは、その内部の磁石14dと調整部材13の内部の磁石13aとの間の磁力による引合い力で調整部材13に固定される。連結板14cは、エアガイド部材60の治具挿通穴60aに挿通された状態で、エアガイド部材60とフロントグリル21との間のエアガイド61を貫通する。このエアガイド61は、フロントグリル21から取り入れた空気をインタークーラー(図示せず)に導くためのものである。エイミング作業前には、ボンネットを開けた状態で、治具14を、その底板14b側からエアガイド61に差し込んで、エアガイド部材60の治具挿通穴60aを挿し通すことで、治具14を調整部材13に取り付ける。エイミング作業後には、上述した工程と逆の工程で、逆治具14を調整部材13から取り外す。なお、エアガイド部材60には、エイミング作業時以外の時は、治具挿通穴60aを塞ぐ蓋部材(図示せず)が取り付けられる。
治具14の天板14aの上面には、エイミング作業時は、水準器としてのデジタル水準器15が取り付けられる。このデジタル水準器15は、ミリ波レーダー10の障害物検知軸aの向きを調整する(ガイドする)ためのもの、具体的には、ミリ波レーダー10のケース体12の、ラジエーターシュラウド30に対する取付け向きを調整するためのものである。デジタル水準器15は、エイミング作業時に車両Vの外部に位置する天板14aに固定されるため、エイミング作業時は、車両Vの外部に位置する。デジタル水準器15は、天板14aにねじ16,16で取り付けられる。そして、これらのねじ16,16のうち後方のねじ16を前方のねじ16よりも強くねじ込むことで、デジタル水準器15を天板14aの上面に対して前上がりに0.2度だけ傾斜させる。ミリ波レーダー10の障害物検知軸aの上下方向の向きの調整時には、上下方向調整部53の調整部材56を、デジタル水準器15が水平を示すように回す。この結果、ミリ波レーダー10の障害物検知軸a及び調整部材13の上面とが互いに平行で、かつ、治具14の天板14a及び底板14bが互いに平行であるため、その障害物検知軸aの向きが水平に対して前下がりに0.2度だけ傾斜する。なお、この傾斜角は、車両Vの最大後傾及び前傾を考慮して、ミリ波レーダー10の障害物の認知性がより確実になるように設定される。
以下、エイミング作業について説明する。
最初に、ミリ波レーダー10の障害物検知軸aの上下方向の向きの調整について説明する。まず、車両Vを水平な路面上に置いて、ボンネットを開けた状態で、フロントグリル21の切欠き部21bにドライバーを差し入れ、デジタル水準器15が水平を示すようにドライバーの刃先で上下方向調整部53の調整部材56を回す。それにより、インナーケーブル54bがアウターチューブ54aの内部で回転し、インナーケーブル54bの先端部の歯車部材55も回転する。この歯車部材55は、エイミング歯車50の冠歯車51と係合しているので、冠歯車51及びそのシャフト52が回転することになるが、シャフト52は、ブラケット34にリング52a,52bで保持されているので、その軸方向に移動しない。
シャフト52の先端部の雄ねじ52cには、ミリ波レーダー10の第1ステー12aのナット部材46が螺合されているので、第1ステー12aは、シャフト52の回転により前方又は後方に移動する。一方、ミリ波レーダー10の第2及び第4ステー12b,12dは、静止したままなので、ミリ波レーダー10は、第2ステー12bと第4ステー12dとを結ぶ軸を中心として前方又は後方に回動する。
以上のように、ミリ波レーダー10の障害物検知軸aの向きを上下方向に調整して、その障害物検知軸aの向きを水平に対して前下がりに0.2度だけ傾斜させる。
次に、ミリ波レーダー10の障害物検知軸aの左右方向の向きの調整について説明する。まず、ボンネットを開けた状態で、ドライバーの刃先で左右方向調整部53´の調整部材56を回す。それにより、エイミング歯車50´の冠歯車51及びそのシャフト52が回転し、ミリ波レーダー10の第4ステー12dが前方又は後方に移動する。そして、ミリ波レーダー10は、第1ステー12aと第2ステー12bとを結ぶ軸を中心として前方又は後方に回動する。
以上のように、ミリ波レーダー10の障害物検知軸aの向きを左右方向に調整する。
−効果−
以上により、本実施形態によれば、調整部材13の上面に、エイミング作業時に車両Vの外部に位置する天板14aを有する治具14を取り付け、その天板14aにデジタル水準器15を取り付けるため、そのデジタル水準器15をエイミング作業時に車両Vの外部に位置させることができる。そのため、フロントバンパー20等を取り外すことなく、そのデジタル水準器15を視認しながら、エイミング作業を行うことができる。したがって、エイミング作業の作業性を向上させることができる。
また、調整部材13に治具14を磁石13a,14dで取り付けるため、治具14の調整部材13に対する取付け及び治具14の調整部材13からの取外しを容易に行うことができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、ミリ波レーダー10をラジエーターシュラウド30に取り付けているが、ミリ波レーダー10が車両Vの前端部に配置されている限り、ラジエーターシュラウド30以外の車体、例えばバンパーレインフォースメント20bに取り付けても良い。
また、上記実施形態では、レーダーユニットとしてミリ波レーダー10を用いているが、これに限らず、例えばレーザー光レーダーなど、ミリ波レーダー10以外の既知のレーダーユニットを用いても良い。
また、上記実施形態では、調整部材13を上述のように構成しているが、調整部材13の上面の、ケース体12の上面に対する傾斜角度を変化させて、レーダー本体部11の障害物検知軸aと調整部材13の上面とを互いに平行にする調整を行うことができる限り、如何なるように構成しても良い。
また、上記実施形態では、水準器としてデジタル水準器15を用いているが、これに限らず、例えば、台付の少し湾曲したガラス管に気泡を残してアルコールを満たし、台が水平になった時その気泡が管の中央に来るようにしてある水準器を用いても良い。
また、上記実施形態では、調整部材13に磁石13aを内蔵しているが、これに限らず、例えば、調整部材13の外表面に磁性体を被覆しても良い。
また、上記実施形態では、治具14を調整部材13に磁性体で取り付けているが、これに限らず、他の手段で取り付けても良い。
また、上記実施形態では、ミリ波レーダー10の障害物検知軸aの向きを水平に対して前下がりに0.2度だけ傾斜させるようになっているが、水平にしたり、任意の角度だけ傾斜させたりしても良い。
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明は、車両に搭載されるとともに、該車両の前端部に配置されかつ上記車両の周辺の障害物を検知するレーダーユニットを備えた車両用障害物検知装置等について有用である。
本発明の実施形態に係る車両用障害物検知装置の車両に対する取付け状態を示す正面斜視図である。 車両用障害物検知装置のラジエーターシュラウドに対する取付け状態を示す正面斜視図である。 治具の側面図である。 ブラケットの正面斜視図である。 エイミング機構の断面図である。 第1及び第2ブラケットを取り外した状態における、車両用障害物検知装置の背面斜視図である。 第1及び第2ブラケットを取り外した状態における、車両用障害物検知装置の背面斜視図である。 (a)は、フロントグリルの上面図であり、(b)は、フロントグリルの断面図である。
1 車両用障害物検知装置
10 ミリ波レーダー(レーダーユニット)
11 レーダー本体部
12 ケース体
13 調整部材(請求項1及び2における「調整部材」に対応)
13a 磁石(磁性体)
14 治具
14a 天板(取付け部,平行部)
14b 底板(平行部)
14c 連結板(連結部)
14d 磁石(磁性体)
15 デジタル水準器(水準器)
20 フロントバンパー
20a バンパーフェイス
21 フロントグリル
V 車両
a 障害物検知軸

Claims (2)

  1. 車両に搭載されるとともに、該車両の前端部に配置されかつ上記車両の周辺の障害物を検知するレーダーユニットを備えた車両用障害物検知装置であって、
    上記レーダーユニットは、レーダー本体部と、車体に取り付けられ、内部に該レーダー本体部を収容するケース体と、該ケース体の上面としての基準面に取り付けられた部材であって該部材の上面の、上記ケース体の基準面に対する傾斜角度を変化させて、上記レーダー本体部の障害物検知軸と上記部材の上面とを互いに平行にする調整を行うための調整部材とを有しており、
    車両側方視で略Z字状に形成されているとともに、一対の平行部と該平行部を連結する連結部とを有し、上記平行部の一方が、上記ケース体の車体に対する取付け向きの調整を行うための水準器が取り付けられる取付け部を構成する治具をさらに備えており、
    上記治具は、その取付け部がエイミング作業時にフロントグリルの上方に位置するように、上記平行部の他方が上記調整部材の上面に取り付けられることを特徴とする車両用障害物検知装置。
  2. 請求項1記載の車両用障害物検知装置において、
    上記治具は、上記調整部材に磁性体で取り付けられることを特徴とする車両用障害物検知装置。
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