JP2007230285A - 障害物検知装置 - Google Patents

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Takayuki Seto
孝幸 世戸
Tsukasa Harada
司 原田
Satoshi Nishikaji
聡 西鍜治
Masanobu Fukushima
正信 福島
Tomomi Izumi
知示 和泉
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Abstract

【課題】障害物検知手段の障害物検知軸の向きが所定の向きからずれたおそれがあることを容易に知ることができる障害物検知装置を提供する。
【解決手段】車両周辺の障害物を検知する障害物検知手段を備え、車両前端部近傍に配設された障害物検知装置において、上記障害物検知手段を、車体部材に対し、該車体部材と締結関係をなす構造を備えた支持部材を介して、該車体部材及び支持部材が締結関係をなす状態で取り付ける。そして、上記車体部材及び支持部材の少なくとも一方には、上記障害物検知手段に衝撃荷重が加わった際に、上記車体部材及び支持部材の締結関係を解除する位置への変位をもたらす締結解除構造と、該締結解除構造による締結関係の解除後の、該車体部材及び支持部材の締結関係をなす位置への復元を規制する復元規制構造と、を設ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用障害物検知装置、より詳しくは、車両周辺の障害物を検知する障害物検知手段を備え、車両前端部近傍に配設された障害物検知装置に関する。
近年、ミリ波レーダやレーザ光レーダなど、車両の周辺の障害物を検知する各種のレーダユニットが、車両用障害物検知装置として用いられている。これらのレーダユニットは用途が広く、例えば先行車両との距離を検知して、その先行車両との車間距離を一定に保つのに用いられたり、先行車両を含む車両前方の障害物を検知して、運転者に警告する若しくはシートベルトを巻き取るのに用いられたりしている。
ここで、レーダユニットは、その障害物検知軸の向きが所定の向きでなければ、その性能を発揮できないため、その向きを調整するエイミング機構を備えている。
例えば特許文献1に開示されるレーダユニットは、フロントバンパのバンパフェイス上方に設けられたフロントグリルの幅方向中央部の車両後方に位置し、エイミング機構の一部としての3本の調整ボルトで車体に取り付けられている。そして、これらの調整ボルトをねじ込む又は緩めることで、レーダユニットの障害物検知軸の上下方向及び左右方向の向きの調整を行うようになっている。
特開2002−303672号公報
ところで、レーダユニットが搭載された車両が、例えば駐車中にその前方から他の車に軽衝突された場合に、その衝撃により車両のフロントバンパのバンパフェイスが車両後方に凹み、その結果、レーダユニットの車体に対する取付位置や取付向き等が変化して、レーダユニットの障害物検知軸の向きが所定の向きからずれてしまうおそれがある。この場合、バンパフェイスが凹んだ状態から元の状態に戻ってしまうと、ユーザは、その車両が駐車中に他の車に軽衝突されたことをその外観からは知ることができず、ひいては、レーダユニットの障害物検知軸がずれたおそれがあることを知ることができない。その状態では、レーダユニットが誤検知する可能性がある。
この発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたもので、障害物検知手段の障害物検知軸の向きが所定の向きからずれたおそれがあることを容易に知ることができる障害物検知装置を提供することを目的とする。
そこで、本願の請求項1に係る発明は、車両周辺の障害物を検知する障害物検知手段を備え、車両前端部近傍に配設された障害物検知装置において、上記障害物検知手段が、車体部材に対し、該車体部材と締結関係をなす構造を備えた支持部材を介して、該車体部材及び支持部材が締結関係をなす状態で取り付けられるとともに、上記車体部材及び支持部材の少なくとも一方には、上記障害物検知手段に衝撃荷重が加わった際に、上記車体部材及び支持部材の締結関係を解除する位置への変位をもたらす締結解除構造と、該締結解除構造による締結関係の解除後の、該車体部材及び支持部材の締結関係をなす位置への復元を規制する復元規制構造と、が設けられていることを特徴としたものである。
また、本願の請求項2に係る発明は、上記請求項1に係る発明において、上記締結解除構造が、上記障害物検知手段に衝撃荷重が加わった際に、該衝撃荷重が加わる方向に沿って上記支持部材が所定以上変位することにより、上記車体部材及び支持部材の締結関係を解除するように構成される一方、上記復元規制構造が、上記締結解除構造による締結関係の解除後の、上記支持部材の車体部材との締結関係をなす位置への復元を規制するように構成されていることを特徴としたものである。
更に、本願の請求項3に係る発明は、上記請求項1に係る発明において、上記締結解除構造が、上記障害物検知手段に衝撃荷重が加わった際に、該衝撃荷重が加わる方向に対して略垂直な方向に沿って上記支持部材が所定以上変位することにより、上記車体部材及び支持部材の締結関係を解除するように構成される一方、上記復元規制構造が、上記締結解除構造による締結関係の解除後の、上記支持部材の車体部材との締結関係をなす位置への復元を規制するように構成されていることを特徴としたものである。
また、更に、本願の請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3に係る発明のいずれかにおいて、上記障害物検知手段がミリ波レーダで構成され、上記障害物からの反射波を検出して該障害物を検知することを特徴としたものである。
また、更に、本願の請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4に係る発明のいずれかにおいて、上記障害物検知手段により所定時間内に障害物が検知された検知回数が所定の第1判定回数以上となったことを判定する検知回数判定手段と、該検知回数判定手段によって上記検知回数が上記第1判定回数以上となったと判定された超過回数が所定の第2判定回数以上となることを判定する超過回数判定手段と、該超過回数判定手段によって上記超過回数が上記第2判定回数以上になったと判定されたときに、上記障害物検知手段が異常であることを乗員に報知する報知手段と、を更に有していることを特徴としたものである。
本願の請求項1に係る発明によれば、例えば車両の軽衝突時等、障害物検知手段に所定以上の衝撃荷重が加わった場合に、障害物検知手段を確実に変位させることができるため、変位後の障害物検知手段からの出力が明らかに異常状態となり、乗員が、障害物検知手段の障害物検知軸の向きが所定の向きからずれたおそれがあることを容易に知ることができる。これにより、乗員は、修理・交換等のため、早期に対応することができる。
また、本願の請求項2に係る発明によれば、上記障害物検知手段に衝撃荷重が加わった際に、該衝撃荷重が加わる方向に沿って上記支持部材が所定以上変位することにより、障害物検知手段を変位させることができる。
更に、本願の請求項3に係る発明によれば、上記障害物検知手段に衝撃荷重が加わった際に、該衝撃荷重が加わる方向に対して略垂直な方向に沿って上記支持部材が所定以上変位することにより、障害物検知手段を変位させることができる。
また、更に、本願の請求項4に係る発明によれば、障害物からの反射波を検出して該障害物を検知するミリ波レーダに所定以上の衝撃荷重が加わった場合に、該ミリ波レーダを変位させることができる。
また、更に、本願の請求項5に係る発明によれば、障害物検出手段の異常を精度良く判定して、乗員に報知することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1及び2は、それぞれ、本発明の実施形態に係る障害物検知装置1の車両Vに対する取付け状態を示す斜視図及びラジエータシュラウド30に対する障害物検知装置1の取付け状態を示す斜視図である。なお、図2では、図中の右側下方が車両前方に対応し、左側上方が車両後方に対応する。また、以下では、単に「前方」及び「後方」と表現した場合、それらは、それぞれ、「車両前方」及び「車両後方」をあらわすものとする。
障害物検知装置1は、レーダユニットとして、車両Vの前方の先行車両等の障害物をその障害物からの反射波で検知するミリ波レーダ10を備えている。このミリ波レーダ10は、フロントバンパ2のバンパフェイス2aの後方で、ボンネット3で開閉自在に覆われたエンジンルーム(不図示)の前端部近傍に配置されている。
本実施形態1では、図2に示すように、ミリ波レーダ10が、車体の一部としてのラジエータシュラウド4の前面に、支持部材としての第1及び第2のブラケット5,7を介して、ボルト13,14及びナット(不図示)を用いて取り付けられている。なお、ラジエータシュラウド4の前方かつバンパフェイス2aの後方には、バンパレインフォースメント2b(一点鎖線で示す)が配設されている。第1及び第2のブラケット5,7を介したラジエータシュラウド4に対するミリ波レーダ10の取付状態の詳細については後述する。
また、障害物検知装置1は、ラジエータシュラウド4に対するミリ波レーダ10の取付け向きを調整するためのエイミング機構を備えており、図2に示すように、該エイミング機構の一部として、2つのエイジング歯車20(図2では一方のみ示す),該エイミング歯車20をそれぞれ操作するための上下方向調整部21及び左右方向調整部23を有している。上下方向調整部21及び左右方向調整部23は、エイミング歯車20に可撓性のエクステンションワイヤ22,24を介してそれぞれ連結されている。なお、エイミング機構についての詳細な説明は省略するが、その構成としては、既知のエイミング機構の構成を採用することが可能である。
図3は、第1及び第2のブラケット5,7を介したラジエータシュラウド4に対するミリ波レーダ10の取付状態を概略的に示す平面図である。なお、図3中の下側は車両前方に対応し、他方、上側は車両後方に対応する。
ミリ波レーダ10は、レーダ本体部10aと、該レーダ本体部10aを内部に収容する中空状のケース体10bとを有している。また、特に図示しないが、ミリ波レーダ10は、ケース体10bのいずれかの側面(前方面及び後方面を除く)に取り付けられた部材であって、その取付面に対するレーダ本体部10aの障害物検知軸Xのずれに関する調整を行うための調整部材を有している。この調整部材は、ミリ波レーダ10の構成として既知のものであり、これ以上の説明を省略する。
図3からよく分かるように、本実施形態1では、ラジエータシュラウド4に対してミリ波レーダ10を取り付けるための第1及び第2のブラケット5,7は、共に、全体として車幅方向に延びる形状を備えている。また、ここでは、ミリ波レーダ10が、第1のブラケット5の前方面に固定されている。そして、第1及び第2のブラケット5,7は、互いから遠方にある各一端側で、車両前後方向に延びるボルト13,14及びナット(不図示)でラジエータシュラウド4に締結固定され、また、一方、互いに隣接する各他端側で、前方に延びるように折り曲げられてなる曲折部6,8を有し、これら曲折部6,8を介して車幅方向に延びるボルト11及びナット12により互いに連結されている。これにより、ミリ波レーダ10がラジエータシュラウド4に対して取り付けられるべく、ラジエータシュラウド4と第1及び第2のブラケット5,7とは、互いに締結状態に保持されている。
図4は、第1及び第2のブラケット5,7の曲折部6,8を介した連結構造を示す分解斜視図である。なお、この図では、図中左側下方が車両前方に対応し、図中右側上方が車両後方に対応する。
この図から分かるように、本実施形態1では、第2のブラケット7側の曲折部8に、ボルト11のネジ部11aを挿通させる孔部8bが形成される一方、第1のブラケット5側の曲折部6には、ボルト11のネジ部11aを受け入れる形状を備えつつ前方に開口した切欠き部6aと、切欠き部6aの開口下側に連なるように形成され、下側前方へ傾斜する傾斜部6bと、切欠き部6aの開口上側に連なるように形成され、下方(車両下側)へ突出する復元規制部6cと、が形成されている。正常な状態では、ボルト11のネジ11aが、第1のブラケット5側の曲折部6に形成された切欠き部6a、及び、第2のブラケット7側の曲折部8に形成された孔部8bに挿通させられつつ、ボルト11及びナット12が締結されることで、第1及び第2のブラケット5,7が連結状態に保持され、その結果、ミリ波レーダ10はラジエータシュラウド4に対する第1及び第2のブラケット5,7を介した取付状態に保持される。
かかる正常な状態から、例えば軽衝突により、車両前方からフロントバンパ2を介してミリ波レーダ10に所定以上の衝撃荷重が加わった場合について考える。図5の(a)〜(c)は、第1のブラケット5側の曲折部6を車両側方から見た図であり、かかる場合における第1のブラケット5側の曲折部6とボルト11のネジ部11aとの位置関係を時系列であらわしている。なお、図5の(a)〜(c)中の二点鎖線Yは、曲折部6の上下方向における変位を示すべく、正常な状態における曲折部6の下端に対応した位置をあらわす基準線である。
まず、図5の(a)に示す状態では、曲折部6及びボルト11のネジ部11aが、ボルト11のネジ部11aが切欠き部6a内に受け入れられる正常な状態にある。この状態から車両前方(図5中の左側)から所定以上の衝撃荷重が加わると、ミリ波レーダ10が取り付けられた第1のブラケット5は全体的に後方へ撓み、これに伴い、第1のブラケット5側の曲折部6には、車両後方(図5中の右側)への引っ張り力が作用する。前述した曲折部6の形状によれば、この引っ張り力に応じて、曲折部6は、ボルト11のネジ部11aが前方に開口した切欠き部6aから傾斜部6bに沿って離脱するように、基準線Yから僅かに上方へ変位しつつ後方に変位する(図5の(b)参照)。
このとき、ミリ波レーダ10に加わる衝撃荷重が所定以上である場合、より詳しくは、その衝撃荷重がミリ波レーダ10の位置ずれ(厳密にはレーダ本体部10aの障害物検知軸Xのずれ)を招来し得る大きさを有する場合には、曲折部6が、ボルト11のネジ部11aが復元規制部6cより前方に位置するまで変位することとなる。これにより、第1及び第2のブラケット5,7の連結状態、すなわち、第1及び第2のブラケット5,7とラジエータシュラウド4との締結状態は解除される。
その後、ミリ波レーダ10が衝撃荷重から解放されると、第1のブラケット5の復元力により、第1のブラケット5側の曲折部6は前方に変位しようとするが、前述した曲折部6の形状によれば、このとき、図5の(c)に示すように、ボルト11のネジ部11aが復元規制部6cに当接することで、曲折部6の変位が規制され、これにより、ボルト11のネジ部11aが切欠き部6a内へ戻れなくなる。また、この状態では、ボルト11のネジ部11aが、曲折部6の切欠き部6a内での位置から相対的に変位量dだけ変位した状態に保持される。
このように、第1のブラケット5の復元が阻止されることで、第1のブラケット5が撓んだ状態に保持され、その結果、ミリ波レーダ10がその出力が明らかに異常と判別できる程度に位置ずれした状態に保持される。その結果、ミリ波レーダ10からの出力が明らかに異常状態となり、乗員が、修理・交換等のため、早期に対応することができる。
(実施形態2)
前述した実施形態1では、ミリ波レーダ10が、2つのブラケット(第1及び第2のブラケット5,7)を介してラジエータシュラウド4に取り付けられていたが、本実施形態2では、ミリ波レーダ10を1つのブラケットを介して取り付ける例を取り上げる。なお、以下では、上記実施形態1における場合と同じ構成については、同一の符号を付し、それ以上の説明を省略する。
図6は、1つのブラケット35を介したラジエータシュラウド34に対するミリ波レーダ10の取付状態を概略的に示す平面図である。なお、図3と同様に、図6中の下側は車両前方に対応し、他方、上側は車両後方に対応する。本実施形態2では、ラジエータシュラウド34に対してミリ波レーダ10を取り付けるためのブラケット35は、全体として車幅方向に延びる形状を備えている。また、ここでは、ミリ波レーダ10が第1のブラケット35の前方面に固定されている。そして、ブラケット35は、両端側で、車両前後方向に延びるボルト13,14及びナット(不図示)でラジエータシュラウド34に締結固定されている。これにより、ミリ波レーダ10がラジエータシュラウド34に対して取り付けられるべく、ラジエータシュラウド34とブラケット35とは、互いに締結状態に保持されている。
本実施形態2では、ボルト14及びナット(不図示)により締結固定されるブラケット35の端部(以下、ブラケット端部という)に、ボルト14のネジ部14aを受け入れる形状を備えつつ車幅方向外方に開口した切欠き部35aと、切欠き部35aの開口下側に連なるように形成され、下側前方へ傾斜する傾斜部35bと、切欠き部35aの開口上側に連なるように形成され、下方(車両下側)へ突出する復元規制部35cと、が形成されている。正常な状態では、ボルト14のネジ14aが、ブラケット端部に形成された切欠き部35aに挿通させられつつ、ボルト14及びナットが締結されることで、ミリ波レーダ10はラジエータシュラウド34に対するブラケット35を介した取付状態に保持される。
かかる正常な状態から、例えば軽衝突により、車両前方からフロントバンパ2を介してミリ波レーダ10に所定以上の衝撃荷重が加わった場合について考える。図7の(a)〜(c)は、ブラケット端部を車両前方から見た図であり、かかる場合におけるブラケット端部とボルト14のネジ部14aとの位置関係を時系列であらわしている。なお、図7の(a)〜(c)中の二点鎖線Yは、曲折部6の上下方向における変位を示すべく、正常な状態におけるブラケット端部の下端に対応した位置をあらわす基準線である。
まず、図7の(a)に示す状態では、ブラケット端部及びボルト14のネジ部14aが、ボルト14のネジ部14aが切欠き部35a内に受け入れられる正常な状態にある。この状態から車両前方から所定以上の衝撃荷重が加わると、ミリ波レーダ10が取り付けられたブラケット35は全体的に後方へ撓み、これに伴い、ブラケット端部に対して、車幅方向内方(図7中の右側)への引っ張り力が作用する。前述したブラケット端部の形状によれば、この引っ張り力に応じて、ブラケット端部は、ボルト14のネジ部14aが車幅方向外方に開口した切欠き部35aから傾斜部35bに沿って離脱するように、基準線Yから僅かに上方へ変位しつつ車幅方向内方に変位する(図7の(b)参照)。なお、この実施形態2では、図6に示すように、ラジエータシュラウド34において、ブラケット端部の締結部位より車幅方向内方で、ブラケット35の後方への撓みに伴うブラケット端部の車幅方向内方への変位を促すための傾斜部34aが形成されている。
このとき、ミリ波レーダ10に加わる衝撃荷重が所定以上である場合、より詳しくは、その衝撃荷重がミリ波レーダ10の位置ずれを招来し得る大きさを有する場合には、ブラケット端部が、ボルト14のネジ部14aが復元規制部35cより車幅方向外方に位置するまで変位することとなる。これにより、ブラケット35とラジエータシュラウド34との締結状態は解除される。
その後、ミリ波レーダ10が衝撃荷重から解放されると、ブラケット35の復元力により、ブラケット端部は車幅方向外方に変位しようとするが、前述したブラケット端部の形状によれば、このとき、図7の(c)に示すように、ボルト14のネジ部14aが復元規制部35cに当接することで、ブラケット端部の変位が規制され、これにより、ボルト14のネジ部14aが切欠き部35a内へ戻れなくなる。また、この状態では、ボルト14のネジ部14aが、ブラケット端部の切欠き部35a内での位置から相対的に変位量dだけ変位した状態に保持される。
このように、ブラケット35の復元が阻止されることで、ブラケット35が撓んだ状態に保持され、その結果、ミリ波レーダ10がその出力が明らかに異常と判別できる程度に位置ずれした状態に保持される。その結果、ミリ波レーダ10からの出力が明らかに異常状態となり、乗員が、修理・交換等のため、早期に対応することができる。
なお、前述した実施形態1及び2において、障害物検知装置1におけるミリ波レーダ10が位置ずれした場合には、例えば、対向車両や道路脇のガードレール等の自車両の斜め前方にある障害物を自車両前方正面にある障害物と検知し、結果として、ミリ波レーダ10の障害物検知が高頻度で行われることとなる。したがって、ミリ波レーダ10により所定時間内に障害物が検知される回数(頻度)が監視され、その頻度に基づいて、ミリ波レーダ10の位置ずれ異常の発生が判定されてもよい。
図8は、かかるミリ波レーダ10の位置ずれ異常判定処理についてのフローチャートである。この処理では、まず、所定時間が経過したか否かが判断され(#11)、その結果、所定時間が経過したと判断された場合には、検知回数がリセットされた上で(#19)、ステップ#11にリターンされる。また、一方、所定時間が経過していないと判断された場合には、続いて、ミリ波レーダ10による障害物の検知があったか否かが判断される(#12)。
ステップ#12の結果、障害物の検知がないと判断された場合には、ステップ#11にリターンされ、他方、障害物の検知があったと判断された場合には、続いて、検知回数Mがカウントアップされる(#13)。その後、検知回数Mが、予め設定された閾値Mth(特許請求の範囲中の「第1判定回数」)以上となったか否かが判断され(#14)、その結果、検知回数Mが閾値Mth未満であると判断された場合には、ステップ#11にリターンされる。他方、検知回数Mが閾値Mth以上となったと判断された場合には、続いて、検知回数Mが閾値Mth以上となった回数(超過回数)Nがカウントアップされる(#15)。
ステップ#15の後、超過回数Nが、予め設定された閾値Nth(特許請求の範囲中の「第2判定回数」)以上となったか否かが判断され(#16)、その結果、超過回数Nが閾値Nth未満であると判断された場合には、ステップ#11にリターンされる。他方、超過回数Nが閾値Nth以上となったと判断された場合には、ミリ波レーダ10の位置ずれ異常が発生していると判定され(#17)、その後、乗員への報知が警報や警告表示等によって行われる(#18)。
このように、ミリ波レーダ10が所定時間内に障害物を検知する回数を監視し、所定の検知回数を超えることが複数回あったことをもって、ミリ波レーダ10に異常が生じていると判定するため、その判定精度を向上させることができる。また、このように、障害物を検知する回数に基づいてミリ波レーダ10の異常を検出するため、ミリ波レーダ10に異常が発生したか否かを検出するためのセンサ等を別途設ける必要がなく、コストを低減することができる。
なお、本発明は、例示された実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、前述した実施形態では、ブラケット側に切欠き部,傾斜部,復元規制部等の締結解除若しくは復元規制構造が設けられたが、これに限定されることなく、ラジエータシュラウド側に設けられてもよい。また、前述した実施形態では、締結解除又は復元規制構造が車幅方向右寄りに設けられたが、車幅方向左寄りに設けられても、若しくは、車幅方向の左右両側に設けられてもよい。更に、前述した実施形態では、レーダユニットとして、ミリ波レーダが用いられたが、例えばレーザビーム等の他のデバイスの適用も可能である。
本発明の実施形態に係る障害物検知装置の車両に対する取付け状態を示す斜視図である。 ラジエータシュラウドに対する障害物検知装置の取付け状態を示す斜視図である。 第1及び第2のブラケットを介したラジエータシュラウドに対するミリ波レーダの取付状態を概略的に示す平面図である。 第1及び第2のブラケットの曲折部を介した連結構造を示す分解斜視図である。 ミリ波レーダに対して所定以上の衝撃荷重が加わった場合における第1のブラケット側の曲折部とボルトのネジ部との位置関係を時系列であらわす図である。 本発明の実施形態2に係る障害物検知装置における、1つのブラケットを介したラジエータシュラウドに対するミリ波レーダの取付状態を概略的に示す平面図である。 ミリ波レーダに対して所定以上の衝撃荷重が加わった場合における第1のブラケット端部とボルトのネジ部との位置関係を時系列であらわす図である。 ミリ波レーダの位置ずれ異常判定処理についてのフローチャートである。
符号の説明
1…障害物検知装置,2…フロントバンパ,4…ラジエータシュラウド,5…第1のブラケット,6…曲折部,6a…切欠き部,6b…傾斜部,6c…復元規制部,7…第2のブラケット,8…曲折部,10…ミリ波レーダ,10a…レーダ本体部,10b…ケース体,11…ボルト,11a…ネジ部,34…ラジエータシュラウド,35…ブラケット,35a…切欠き部,35b…傾斜部,35c…復元規制部,V…車両。

Claims (5)

  1. 車両周辺の障害物を検知する障害物検知手段を備え、車両前端部近傍に配設された障害物検知装置において、
    上記障害物検知手段が、車体部材に対し、該車体部材と締結関係をなす構造を備えた支持部材を介して、該車体部材及び支持部材が締結関係をなす状態で取り付けられるとともに、
    上記車体部材及び支持部材の少なくとも一方には、上記障害物検知手段に衝撃荷重が加わった際に、上記車体部材及び支持部材の締結関係を解除する位置への変位をもたらす締結解除構造と、該締結解除構造による締結関係の解除後の、該車体部材及び支持部材の締結関係をなす位置への復元を規制する復元規制構造と、が設けられていることを特徴とする障害物検知装置。
  2. 上記締結解除構造が、上記障害物検知手段に衝撃荷重が加わった際に、該衝撃荷重が加わる方向に沿って上記支持部材が所定以上変位することにより、上記車体部材及び支持部材の締結関係を解除するように構成される一方、
    上記復元規制構造が、上記締結解除構造による締結関係の解除後の、上記支持部材の車体部材との締結関係をなす位置への復元を規制するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の障害物検知装置。
  3. 上記締結解除構造が、上記障害物検知手段に衝撃荷重が加わった際に、該衝撃荷重が加わる方向に対して略垂直な方向に沿って上記支持部材が所定以上変位することにより、上記車体部材及び支持部材の締結関係を解除するように構成される一方、
    上記復元規制構造が、上記締結解除構造による締結関係の解除後の、上記支持部材の車体部材との締結関係をなす位置への復元を規制するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の障害物検知装置。
  4. 上記障害物検知手段がミリ波レーダで構成され、上記障害物からの反射波を検出して該障害物を検知することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の障害物検知装置。
  5. 上記障害物検知手段により所定時間内に障害物が検知された検知回数が所定の第1判定回数以上となったことを判定する検知回数判定手段と、
    上記検知回数判定手段によって上記検知回数が上記第1判定回数以上となったと判定された超過回数が所定の第2判定回数以上となることを判定する超過回数判定手段と、
    上記超過回数判定手段によって上記超過回数が上記第2判定回数以上になったと判定されたときに、上記障害物検知手段が異常であることを乗員に報知する報知手段と、を更に有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載の障害物検知装置。
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