JP2009282760A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で車両と衝突し得ない物体を障害物として誤検出することを抑制できる車両制御装置を提供する。
【解決手段】車両周辺にある物体を検出して当該物体の位置を取得する物体検出部を搭載した車両に備えられ、衝突被害軽減装置の動作を制御する車両制御装置であって、検出した物体各々を、車両と衝突し得ない非衝突物体候補および車両と衝突する可能性がある障害物体候補の何れかに推定する物体推定手段と、物体検出部が取得した物体の位置に基づいて、車両と物体とが衝突するまでの衝突予測時間を算出し、衝突被害軽減装置の動作を制御させる対象物体を当該衝突予測時間に応じて選出する対象物体選出手段とを備え、対象物体選出手段は、衝突予測時間が第1時間以内の障害物体候補および衝突予測時間が当該第1時間より短い第2時間以内の非衝突物体候補をそれぞれ対象物体として選出する車両制御装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両制御装置に関し、より特定的には、車両とその周囲の物体との衝突を予測し、当該予測結果に応じて車両に設けられた衝突被害軽減装置を制御する車両制御装置に関する。
従来、車両が障害物等に接近したことを検知すると、車両に備えられた警報機自動ブレーキなどの、車両と障害物との衝突による被害を軽減する装置を動作させて、衝突による被害を軽減するシステムが開発されている。このようなシステムでは、一般的に、ミリ波レーダーなどのレーダー装置を用いて障害物が検出される。
しかしながら、上記のようなレーダー装置を用いたシステムは、道路上方に設置された看板などの車両と衝突する危険のない物体を障害物として誤検出してしまう場合がある。このような場合、障害物との衝突による被害を軽減する装置が誤動作し、車両の乗員が不快に感じる可能性がある。このような問題を解決すべく、レーザーレーダーおよびカメラを併用して車両の周囲の物体を特定する車両用物体認識装置が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示される車両用物体認識装置は、レーザーレーダーにより車両から車両周囲の物体までの距離を測定し、この測定値をL1とする。また同様に、車両用物体認識装置は、車両から車両周囲の物体までの距離をカメラにより撮影された画像をもとに測定し、この測定値をL2とする。そして、車両用物体認識装置は、上記の測定値L1およびL2の値を比較し、その差が所定範囲内の数値である場合、レーザーレーダーが放射するビームの垂直方向の拡がり角度を一定の角度だけ狭くする。
特開2006−258497号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される車両用物体認識装置は、カメラなどの撮像装置を車両に搭載する必要があるため、コストが高くなる。また、上記特許文献1に開示される車両用物体認識装置は、カメラなどの撮像装置を車両に設置するためのスペースを必要とする。また、上記特許文献1に開示される車両用物体認識装置は、画像データを処理するため、処理装置の処理量が増大する。また、上記特許文献1に開示される車両用物体認識装置は、ビームスキャン方式のレーダーを用いる場合に限られるため、垂直方向の検出範囲を狭くすることができない方式のレーダー装置を用いることはできない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で車両と衝突する危険のない物体を障害物として誤検出することを抑制できる車両制御装置を提供することを目的とする。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、第1の発明は、車両周辺に存在する物体を検出して当該物体の位置を取得する物体検出部および他の物体と当該車両との衝突の被害を軽減する衝突被害軽減装置を搭載した車両に備えられ、当該衝突被害軽減装置の動作を制御する車両制御装置であって、物体検出部が検出した物体それぞれを、車両と衝突し得ないと推定される非衝突物体候補または車両と衝突する可能性がある障害物体候補の何れかに推定して区別する物体推定手段と、物体検出部が取得した物体の位置に基づいて、車両と物体とが衝突するまでの衝突予測時間を算出し、衝突被害軽減装置の動作を制御させる対象物体を当該衝突予測時間に応じて選出する対象物体選出手段とを備え、対象物体選出手段は、衝突予測時間が第1時間以内の障害物体候補および衝突予測時間が当該第1時間より短い第2時間以内の非衝突物体候補をそれぞれ対象物体として選出する、車両制御装置である。
第2の発明は、第1の発明において、物体推定手段は、車両の定められた距離以内に車両と衝突し得ない非衝突物体が存在する特定地点を、車両が走行しているか否かを判定する特定地点判定手段を含み、物体推定手段は、車両が特定地点を走行していない場合、物体検出部が検出した全ての物体が障害物体候補であると推定する。
第3の発明は、第2の発明において、物体推定手段は、物体検出部が取得した物体の位置に基づいて、当該物体が移動しているか否かを判定する移動判定手段をさらに含み、物体推定手段は、車両が特定地点を走行している場合、物体検出部が検出した物体のうち、移動判定手段が移動していると判定した物体を障害物体候補に推定し、移動判定手段が移動していないと判定した物体を非衝突物体候補に推定してそれぞれ区別する。
第4の発明は、第2の発明において、物体推定手段は、物体検出部が取得した物体の位置に基づいて、当該物体が移動しているか否かを判定する移動判定手段をさらに含み、物体推定手段は、車両が特定地点を走行している場合、移動判定手段が物体検出部が検出した物体の中に移動している物体が少なくとも1つ含まれると判定することに応じて、物体検出部が検出した全ての物体が障害物体候補であると推定し、移動判定手段が物体検出部が検出した物体の中に移動している物体が含まれないと判定することに応じて、物体検出部が検出した全ての物体が非衝突物体候補であると推定する。
第5の発明は、第2の発明において、特定地点判定手段は、道路地図を示す情報および当該道路地図中における非衝突物体の位置情報を予め記憶する記憶手段と、道路地図中における車両の位置を取得する車両位置取得手段とを含み、特定地点判定手段は、道路地図中において、車両の位置が非衝突物体の位置から予め定められた範囲内である場合、車両が特定地点を走行していると判定する。
第6の発明は、第2の発明において、物体検出部は、電磁波を拡散放射し、当該電磁波の反射波を受信して、当該電磁波の放射範囲内に存在する物体の位置情報を取得するレーダー装置であり、車両制御装置は、物体推定手段の推定状況に応じてレーダー装置が拡散放射する上下方向を設定し、当該上下方向に応じてレーダー装置の放射範囲を上下に変動させる上下方向設定手段を、さらに備える。
第7の発明は、第6の発明において、上下方向設定手段は、レーダー装置が検出した物体に障害物体候補が少なくとも1つ含まれていると物体推定手段が推定している場合、上下方向を第1上下方向に設定し、レーダー装置が検出した全ての物体が非衝突物体候補であると物体推定手段が推定した場合、車両の走行位置が特定地点から外れるまで上下方向を第1上下方向より俯角が大きい第2上下方向に設定し、物体推定手段は、第2上下方向に応じた放射範囲にレーダー装置が電磁波を拡散放射している場合、検出された全ての物体を障害物体候補であると推定する。
第8の発明は、第6の発明において、上下方向設定手段は、レーダー装置が検出した物体に障害物体候補が少なくとも1つ含まれていると物体推定手段が推定している場合、上下方向を第1上下方向に設定し、レーダー装置が検出した全ての物体が非衝突物体候補であると物体推定手段が推定した場合、車両の走行位置が特定地点から外れるまで上下方向を第1上下方向より仰角が大きい第3上下方向に設定し、物体推定手段は、第3上下方向に応じた放射範囲にレーダー装置が電磁波を拡散放射している場合、検出された全ての物体を障害物体候補であると推定する。
第9の発明は、第6の発明において、特定地点判定手段は、道路地図を示す情報、当該道路地図中における非衝突物体の位置情報、および当該非衝突物体が道路の上方または路面上に存在することを区別する上下位置情報を予め記憶する記憶手段と、道路地図中における車両の位置を取得する車両位置取得手段とを含み、特定地点判定手段は、道路地図中において、車両の位置が非衝突物体の位置から予め定められた範囲内である場合、車両が特定地点を走行していると判定し、上下方向設定手段は、レーダー装置が検出した物体に障害物体候補が少なくとも1つ含まれていると物体推定手段が推定している場合、上下方向を第1上下方向に設定し、レーダー装置が検出した物体に含まれていると物体推定手段が推定している非衝突物体候補の上下位置情報が上方の場合、車両の走行位置が特定地点から外れるまで上下方向を第1上下方向より俯角が大きい第2上下方向に設定し、レーダー装置が検出した物体に含まれていると物体推定手段が推定している非衝突物体候補の上下位置情報が路面上の場合、車両の走行位置が特定地点から外れるまで上下方向を第1上下方向より仰角が大きい第3上下方向に設定し、物体推定手段は、第2上下方向または第3上下方向に応じた放射範囲にレーダー装置が電磁波を拡散放射している場合、検出された全ての物体を障害物体候補であると推定する。
第10の発明は、第2の発明において、物体推定手段は、車両が特定地点を走行している場合、物体検出部が検出した物体のうち、車両から予め定められた距離以内に位置する物体を障害物体候補と推定し、他の物体を対象物体選出手段が衝突予測時間を算出する対象から外す。
第11の発明は、第2の発明において、物体推定手段は、車両が特定地点を走行している場合、物体検出部が検出した物体のうち、車両から予め定められた距離以内に位置する物体を障害物体候補と推定し、車両から当該予め定められた距離より遠い位置する物体を少なくとも非衝突物体候補と推定する。
第12の発明は、第2の発明において、非衝突物体は、道路上方に配置される構造物、および、車両が乗り越え可能な路面の段差を含む。
第1の発明によれば、車両と当該非衝突物体との衝突の危険があるとする誤判定を抑制することができる。また、車両と衝突する可能性がある物体(障害物体候補)に対しては、車両と衝突し得ないと推定される物体(非衝突物体候補)に比べて相対的に早いタイミングで衝突被害軽減装置を動作させる対象として選出することができる。
第2の発明によれば、前記物体検出部が検出した物体が非衝突物体候補であるか、または障害物体候補であるかを、簡単な判定方法で判定することができる。
第3の発明によれば、衝突被害軽減装置を動作させるタイミングを、物体検出部により検出された物体毎に変更することができる。
第4の発明によれば、衝突被害軽減装置を動作させるタイミングを物体検出部に検出された物体毎に変更する場合に比べて、車両制御装置の演算処理量を低減することができる。
第5の発明によれば、例えば、カーナビゲーション装置が車両に搭載されている場合、車両が特定地点を走行しているか否かを、当該ナビゲーション装置より取得できる地図情報および自車の位置情報に基づいて容易に判定することができる。
第6の発明によれば、電磁波式のレーダー装置を備えた車両において、当該レーダー装置の検出範囲を変更することにより、非衝突物体を検出範囲から容易に外すことができる。
第7の発明によれば、例えば、車両が走行している道路上方に非衝突物体が配置されている場合、電磁波の検出範囲を下方へ変更して、当該非衝突物体を検出範囲から容易に外すことができる。
第8の発明によれば、例えば、車両が走行している道路の路面上に非衝突物体が配置されている場合、電磁波の検出範囲を下方へ変更して、当該非衝突物体を検出範囲から容易に外すことができる。
第9の発明によれば、非衝突物体の上下の配置位置に応じて電磁波の放射方向を変更して、より正確に当該非衝突物体を検出範囲から外すことができる。
第10の発明によれば、物体検出部に検出された物体各々を、障害物体候補と他の物体に簡単な処理で区別することができる。
第11の発明によれば、物体検出部に検出された物体を、障害物体候補または非衝突物体候補に簡単な処理で区別することができる。
第12の発明によれば、道路上方に存在する構造物および路面上に存在する非衝突物体と車両との衝突の誤判定を抑制することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る車両制御装置15について説明する。なお、以下では、図1から図4を参照して、車両制御装置15が車両10に搭載される例について説明する。車両制御装置15は、車両10と車両周囲の物体が道路周囲に配置され車両の走行を妨げない構造物(以下、非衝突構造物と呼称する)であるか否かを推定し、当該物体との衝突の危険を当該推定結果に基づいて判定し、当該判定結果に応じて車両10を制御する装置である。なお、車両制御装置15は車両10のイグニッションスイッチがオン状態である場合に動作する。
まず、図1を参照して車両制御装置15を搭載する車両10の構成について説明する。図1は車両制御装置15を搭載する車両10の機能構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、車両10はミリ波レーダー11、ナビゲーション装置12、車速センサ13、運転者監視装置14、車両制御装置15、および、警報装置16を搭載している。
ミリ波レーダー11は、ミリ波長の電磁波を放射し、車両周囲に存在する物体からの反射波を受信して、当該物体の位置を検出するレーダー装置である。なお、ミリ波レーダー11から放射される電波は、車両から距離が遠く離れるほど車両の上下方向へ拡散する性質を有する。ミリ波レーダー11は、フロントグリル内部など車両前方に配置され、車両前方の物体を検出する。以下、ミリ波レーダー11により検出された物体を、検出物と呼称する。ミリ波レーダー11は、検出物から車両までの距離(以下、検出距離と呼称する)D、およびミリ波レーダー11から見た検出物の水平方向の方位(以下、検出方向と呼称する)を測定する。ミリ波レーダー11は、車両制御装置15と電気的に接続され、検出距離Dおよび検出方向を示す信号を車両制御装置15へ出力する。
ナビゲーション装置12は、自車の進行経路上に非衝突構造物が存在する可能性があるか否かを判定し、当該判定結果に応じて、自車の進行経路上に非衝突構造物が存在する可能性があることを示す信号(以下、非衝突構造物検知信号と呼称する)を車両制御装置15に対して出力する装置である。ナビゲーション装置12は、道路地図情報を予め記憶し、当該道路地図上における自車の位置、および自車周辺の道路に関する情報出力する装置であり、典型的にはカーナビゲーション装置である。ナビゲーション装置12は、マイクロコンピュータなどの情報処理装置、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置、および、GPS(Global Positioning System)などの自車位置の測位装置を備える。記憶装置は、道路地図情報、および、非衝突構造物の位置情報(以下、構造物位置情報と呼称する)を予め記憶する。上記非衝突構造物には、道路標識、案内板、信号機、オーバーブリッジ、歩道橋、立体交差道路、トンネル、および橋などの、車線上方に存在する構造物(以下、上方構造物と呼称する)、ならびに、路面の段差、および、路肩のコーナーステップなどの路面に存在する構造物(以下、路面構造物)が含まれる。
ここで、ナビゲーション装置12が自車の進行経路上に非衝突構造物が存在する可能性があるか否かを判定する処理の一例について説明する。まず、ナビゲーション装置12は、GPSなどの測位装置により道路地図上における自車の位置を検出する。次に、ナビゲーション装置12は、予め記憶した構造物位置情報に基づいて、非衝突構造物から予め定めた一定の距離内の範囲を、当該非衝突構造物が自車の経路上にあるか否かを判定するための判定エリアとして設定する。そして、ナビゲーション装置12は、自車の位置が何れかの非衝突構造物の判定エリア内に位置しているか否かを判定する。ナビゲーション装置12は、自車の位置が何れかの非衝突構造物の判定エリア内に位置している場合、当該非衝突構造物が自車の経路上に存在すると判定し、非衝突構造物検知信号を車両制御装置15に対して出力する。一方、ナビゲーション装置12は、自車の位置が何れの非衝突構造物の判定エリア内にも位置していない場合、当該非衝突構造物が自車の経路上に存在しないと判定し、非衝突構造物検知信号を車両制御装置15に対して出力しない。
車速センサ13は、自車の車速VJを検出するセンサである。車速センサ13は、車両制御装置15と電気的に接続され、検出した自車の車速VJを示すデータを車両制御装置15に対して出力する。
運転者監視装置14は、運転者の状態を判別して、早期に警報装置16を動作させる必要があるか否かを判定する装置である。運転者監視装置14は、車室内に運転者を撮影するカメラを備え、当該カメラにより撮影された画像を処理して、運転者の状態を推定する。そして、推定した運転者の状態に応じて、早期に警報装置16を動作させる指示信号(以下、早期動作信号と呼称する)を車両制御装置15に対して出力する。
例えば、運転者監視装置14は、上記カメラにより撮影された画像に基づいて運転者の瞼が閉じた状態であるか否かを判定する。具体的には、運転者監視装置14は、上記カメラにより撮影された画像中で運転者の目を検出する処理を行う。そして、運転者監視装置14は、運転者の目の輪郭線における上下端点の間の距離に基づいて運転者の目が閉じているか否かを判定する。運転者監視装置14は、運転者の瞼が閉じていると判定した場合、運転者が居眠りをしている状態であると推定する。運転者が居眠りをしている状態である場合、運転者が覚醒している場合に比べて車両が周囲の物体と衝突する危険が高いと考えられるため、運転者に対して早期に衝突の危険を知らせることが望ましい。したがって、運転者監視装置14は、運転者が居眠りをしている状態であると推定した場合、車両制御装置15に対して早期動作信号を出力する。詳細は後述するが、車両制御装置15は、自車と検出物との衝突の危険があり、且つ、早期動作信号を受信している場合、早期に警報装置16を動作させる。
車両制御装置15は、典型的にはマイクロコンピュータなどの情報処理装置、メモリなどの記憶装置、およびインターフェース回路などを備える処理装置である。車両制御装置15は、ミリ波レーダー11からの検出物に関する情報、および車速センサ13の車速情報に基づいて自車と検出物とが衝突する危険があるか否か判定する。車両制御装置15は、自車と検出物とが衝突する危険があると判定した場合、衝突の危険を知らせる信号(以下、衝突危険信号と呼称する)を警報装置16に対して出力する。
詳細は後述するが、車両制御装置15は、ナビゲーション装置12から入力される構造物位置情報に基づいて、ミリ波レーダー11により検出された検出物が非衝突構造物であるか否かを推定する。以下、説明のため、車両制御装置15により非衝突構造物であると推定された物体を非衝突構造物候補と呼称する。また、車両制御装置15により非衝突構造物でないと推定された物体は、障害物体候補と呼称する。車両制御装置15は、車両と検出物とが衝突する危険があるか否かを判定するための閾値を、検出物が非衝突構造物候補であるか否か、および早期動作信号を受信しているか否かに基づいて変更する。車両制御装置15は、検出物毎に上記閾値を変更することにより、警報装置16を動作させるタイミングを当該検出物と自車との衝突の危険に応じて変更することができる。
警報装置16は、ブザーなどの警告音を発する装置である。警報装置16は、車両制御装置15と電気的に接続される。警報装置16は、車両制御装置15から衝突危険信号を受信すると警告音を発して乗員に車両の衝突を知らせる。警報装置16が警告音を発することにより、運転者に衝突回避操作を促したり、乗員に衝突に備えた体勢をとることを促して、衝突による被害を軽減することができる。
次に、図2を参照して車両制御装置15が実行する処理について説明する。なお、図2は第1の実施形態に係る車両制御装置15が実行する処理の一例を示したフローチャートである。
ステップS11において、車両制御装置15は、イグニッションスイッチがオンであるか否かを判定する。車両制御装置15は、イグニッションスイッチがオンであると判断した場合、処理をステップS12へ進める。一方、イグニッションスイッチがオン以外の状態であると判断した場合、車両制御装置15は、処理を終了する。ステップS11の処理によって、イグニッションスイッチがオンである間、以下に説明するステップS12からステップS19までの処理が繰り返される。
ステップS12において、車両制御装置15は、物体を検出したか否かを判定する。具体的には、車両制御装置15は、検出距離Dおよび検出方向などの検出物に関するデータを示す信号をミリ波レーダーから受信しているか否かを判定する。車両制御装置15は、検出物を検出したことを示す信号を受信している場合、物体を検出していると判定し、処理をステップS13へ進める。一方、車両制御装置15は、検出物を検出していないことを示す信号を受信している場合、物体を検出していないと判定し、処理をステップS11へ戻す。車両制御装置15は、ステップS12の処理において、ミリ波レーダー11により物体が検出されていると判定した場合のみ、以下に説明するステップS13からステップS19までの処理を実行する。
ステップS13において、車両制御装置15は、検出物のうち1つを選択する。以下、ステップS13で選択された検出物を選択検出物と呼称する。ステップS13の処理を完了すると、車両制御装置15は、処理をステップS14へ進める。
ステップS14において、車両制御装置15は、自車の進行経路上に非衝突構造物が存在する可能性があるか否かを判定する。具体的には、車両制御装置15は、非衝突構造物検知信号をナビゲーション装置12から受信しているか否かを検出する。車両制御装置15は、非衝突構造物検知信号をナビゲーション装置12から受信している場合、自車の進行経路上に非衝突構造物が存在する可能性があると判定し、処理をステップS15へ進める。一方、車両制御装置15は、非衝突構造物検知信号をナビゲーション装置12から受信していない場合、自車の進行経路上に非衝突構造物が存在しないと判定し、処理をステップS16へ進める。
ステップS15において、車両制御装置15は、選択検出物が移動しているか否か判定する。具体的には、まず、車両制御装置15は、選択検出物の検出方向および検出距離Dを示すデータをミリ波レーダー11から受信して記憶する。次に、車両制御装置15は、前回記憶した選択検出物の検出方向および検出距離Dを示すデータ、今回記憶した当該選択検出物の検出方向および検出距離Dを示すデータ、ならびに当該データを記憶した時間間隔に基づいて、単位時間あたりの選択検出物の移動量、すなわち、選択検出物と自車との相対速度VRを算出して記憶装置に記憶する。次に、車両制御装置15は、自車の車速VJから相対速度VRを加算して加算値を算出する。ここで、選択検出物が静止し、且つ、自車が進行している場合、選択検出物は、自車の速度と同じ速度で、自車の進行方向に対向する方向から自車に対して相対的に接近している。したがって、選択検出物が静止していれば、上記の加算値は0となる。自車の車速VJと相対速度VRとの加算値が0以外の値である場合、車両制御装置15は、選択検出物が移動していると判定し、処理をステップS16へ進める。一方、自車の車速VJと相対速度VRとの加算値が0である場合、車両制御装置15は、選択検出物が移動していないと判定し、処理をステップS17へ進める。
上記ステップS14の処理、およびステップS15の処理によれば、選択検出物が非衝突構造物候補または障害物体候補の何れであるか推定することができる。非衝突構造物は少なくとも移動しないため、ステップS14の処理、およびステップS15の処理において、自車の進行経路上に非衝突構造物が存在する可能性があり、且つ、選択検出物が移動していない場合、選択検出物は非衝突構造物候補であると推定できる。一方、自車の進行経路上に非衝突構造物が存在していない場合、または、自車の進行経路上に非衝突構造物が存在している場合であっても選択検出物が移動している場合、当該選択検出物は障害物体候補推定できる。
ステップS16において、車両制御装置15は、選択検出物の早期動作解除フラグをオフにして、記憶装置に記憶されている当該フラグの状態を更新する。早期動作解除フラグとは、当該フラグがオンである場合に警報装置16を早期に動作させないことを指示するフラグである。車両制御装置15は、早期動作解除フラグを検出物毎に設定し、当該フラグがオンであるかオフであるかを記憶装置に記憶する。ステップS16の処理を完了すると、車両制御装置15は、処理をステップS18へ進める。
ステップS17において、車両制御装置15は、選択検出物の早期動作解除フラグをオンにして、記憶装置に記憶されている当該フラグの状態を更新する。ステップS17の処理を完了すると、車両制御装置15は、処理をステップS18へ進める。
ステップS18において、車両制御装置15は、全ての検出物を選択検出物として選択したか否かを判定する。車両制御装置15は、全ての検出物を選択検出物として選択した場合、処理をステップS19へ進める。一方、選択検出物として選択していない検出物がある場合、車両制御装置15は、処理をステップS13へ戻す。
上記ステップS13からステップS18の処理により、車両制御装置15は、検出物を各々、非衝突構造物候補または障害物体候補に区別する。そして、車両制御装置15は、非衝突構造物候補であると推定した検出物の早期動作解除フラグをオンに設定する。一方、車両制御装置15は、障害物体候補であると推定した検出物の早期動作解除フラグをオフに設定する。詳細は後述のステップS19のサブルーチン処理において説明するが、車両制御装置15は、選択検出物の早期動作解除フラグがオンである場合、すなわち選択検出物が非衝突構造物候補である場合、早期動作信号を受信していたとしても、警報装置16を早期に動作しないようにする。一方、車両制御装置15は、選択検出物の早期動作解除フラグがオフである場合、すなわち選択検出物が障害物体候補である場合であって、尚かつ、早期動作信号を受信している場合、警報装置16を早期に動作させる。
ステップS19において、車両制御装置15は、衝突判定処理を実行する。具体的には、衝突判定処理のサブルーチンを実行する。以下、図3を参照して衝突判定処理のサブルーチンについて説明する。なお、図3は衝突判定処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
ステップS901において、車両制御装置15は、検出物のうち1つを選択する。ステップS901の処理を完了すると、車両制御装置15は、処理をステップS902へ進める。
ステップS902において、車両制御装置15は、ステップS901において選択された検出物の衝突予測時間TTCを算出する。衝突予測時間TTCとは、検出物と自車とが衝突するまでに要する予測時間である。車両制御装置15は、記憶装置から選択された検出物の相対速度VRおよび検出距離Dを読み出し、下式に基づき衝突予測時間TTCを算出する。
TTC=D/VR
ステップS902の処理を完了すると、車両制御装置15は、処理をステップS903へ進める。
ステップS903において、車両制御装置15は、運転者監視装置14から早期動作信号を受信しているか否かを判定する。車両制御装置15は、早期動作信号を受信している場合、処理をステップS904へ進める。一方、車両制御装置15は、早期動作信号を受信していない場合、処理をステップS906へ進める。
ステップS904において、車両制御装置15は、選択された検出物の早期動作解除フラグがオンであるか否かを判定する。車両制御装置15は、選択された検出物の早期動作解除フラグがオンである場合、処理をステップS906へ進める。一方、車両制御装置15は、選択された検出物の早期動作解除フラグがオフである場合、処理をステップS905へ進める。
ステップS905において、車両制御装置15は、衝突予測時間TTCが閾値TH1より小さいか否かを判定する。閾値TH1は、予め定められた衝突予測時間TTCの閾値である。車両制御装置15は、閾値TH1の値を予め記憶する。車両制御装置15は、衝突予測時間TTCの値が閾値TH1より小さいと判定した場合、処理をステップS907に進める。一方、車両制御装置15は、衝突予測時間TTCの値が閾値TH1以上であると判定した場合、処理をステップS908に進める。
ステップS906において、車両制御装置15は、衝突予測時間TTCの値が閾値TH2より小さいか否かを判定する。閾値TH2は、予め定められた衝突予測時間TTCの閾値である。閾値TH2は、閾値TH1より小さい値に定められる。そして、車両制御装置15は、閾値TH2の値を予め記憶する。車両制御装置15は、衝突予測時間TTCの値が閾値TH1より小さいと判定した場合、処理をステップS907に進める。一方、車両制御装置15は、衝突予測時間TTCの値が閾値TH1より大きいと判定した場合、処理をステップS908に進める。車両制御装置15は、衝突予測時間TTCの値が閾値TH2より小さいと判定した場合、処理をステップS907に進める。一方、車両制御装置15は、衝突予測時間TTCの値が閾値TH2以上であると判定した場合、処理をステップS908に進める。
ステップS907において、車両制御装置15は、選択された検出物の衝突危険フラグをオンにする。衝突危険フラグとは、当該フラグがオンである場合に対応する検出物と自車とが衝突する危険度が高い状態にあり、警報装置16などの衝突の被害を軽減する装置を動作させる対象として当該検出物が選定されていること示すフラグである。車両制御装置15は、衝突危険フラグを検出物毎に設定し、当該フラグがオンであるかオフであるかを記憶装置に記憶する。ステップS907の処理を完了すると、車両制御装置15は、処理をステップS909へ進める。
ステップS908において、車両制御装置15は、選択された検出物の衝突危険フラグをオフにして、当該フラグの状態を記憶する。ステップS908の処理を完了すると、車両制御装置15は、処理をステップS909へ進める。
上記ステップS906からステップS908の処理によれば、車両制御装置15は、選択検出物の衝突時間TTCが閾値以下になった場合、自車と選択検出物とが衝突する危険度が高い状態であると判定し、衝突危険フラグをオンにする。一方、車両制御装置15は、衝突時間TTCが閾値より大きい場合、自車と選択した検出物とが衝突する危険度は低い状態であると判定し、衝突危険フラグをオフにする。したがって、衝突予測時間TTCの閾値が大きいほど、早いタイミングで自車と選択検出物とが衝突する危険度が高い状態であると判定される。詳細は後述するが、車両制御装置15は、検出物のうち何れかの衝突危険フラグがオンである場合、すなわち、検出物の何れかと自車とが衝突する危険が高い状態である場合、警報装置16を動作させる。
ステップS909において、車両制御装置15は、全ての検出物を選択したか否かを判定する。車両制御装置15は、ステップS12において検出された検出物を全て選択した場合、処理をステップS910へ進める。一方、選択していない検出物がある場合、車両制御装置15は、処理をステップS901へ戻す。
上記ステップS901からステップS909の処理によれば、選択検出物の衝突の危険度を判定する閾値を、早期動作信号の受信状態、および選択検出物の早期解除フラグの状態に応じて変更することができる。具体的には、早期動作信号を受信しており、尚かつ、選択検出物の早期動作解除フラグがオフである場合、衝突予測時間TTCの閾値は閾値TH2に比べ相対的に大きな値である閾値TH1となる。すなわち、運転者の状態から警報装置16を早期に動作させることが望ましい状況において、選択検出物が障害物体候補である場合、当該選択検出物の衝突危険フラグは相対的に早いタイミングでオンに設定される。一方、早期動作信号を受信していない場合、または、早期動作信号を受信しており、尚かつ、選択検出物の早期動作解除フラグがオンである場合、衝突予測時間TTCの閾値は閾値TH1に比べ相対的に小さな値である閾値TH2となる。すなわち、運転者の状態から警報装置16を早期に動作させることが望ましい状況でない場合、または、警報装置16を早期に動作させることが望ましい状況であっても、選択検出物が非衝突構造物候補である場合、当該選択検出物の衝突危険フラグは相対的に遅いタイミングでオンに設定される。
ステップS910において、車両制御装置15は、何れかの検出物の衝突危険フラグがオンであるか否かを判定する。具体的には、車両制御装置15は、記憶装置に記憶された各検出物の衝突危険フラグの状態を読み出し、オンであるか否かを判定する。車両制御装置15は、何れかの検出物の衝突危険フラグがオンである場合、処理をステップS911へ進める。一方、車両制御装置15は、全ての検出物の衝突危険フラグがオフである場合、処理をステップS912へ進める。
ステップS911において、車両制御装置15は、衝突危険信号を出力する。具体的には、車両制御装置15は、警報装置16に対して衝突危険信号を出力する。例えば、ステップS911の処理により衝突危険信号を受信した警報装置16は、警告音を発して、乗員に車両の衝突の危険を知らせる。ステップS911の処理を完了すると、車両制御装置15は、衝突判定処理のサブルーチン処理を完了し、処理を図2のフローチャートのステップS11へ戻す。
ステップS912において、車両制御装置15は、衝突危険信号を停止する。具体的には、車両制御装置15は、警報装置16に対して衝突危険信号を出力している場合、当該衝突危険信号を停止する。また、車両制御装置15は、警報装置16に対して衝突危険信号を出力していなかい場合、当該衝突危険信号出力していない状態を維持する。ステップS912の処理により衝突危険信号が停止すると警報装置16は、警告音を停止する。ステップS912の処理を完了すると、車両制御装置15は、衝突判定処理のサブルーチン処理を完了し、処理を図2のフローチャートのステップS11へ戻す。
上記ステップS909からステップS912の処理によれば、何れかの検出物の衝突危険フラグがオンである場合、警報装置16に対して衝突危険信号が出力される。すなわち、検出物の何れかが自車と衝突する危険度が高い状態である場合、衝突の危険を知らせる警報が発せられる。一方、全ての検出物の衝突危険フラグがオフである場合、衝突危険信号の出力を停止する。すなわち、検出物の何れも自車と衝突する危険度が低い場合、衝突の危険を知らせる警報は発せられない。
以上に説明した車両制御装置15の処理によれば、自車進行経路上の非衝突構造物の有無、および、検出物が移動しているか否かに応じて、各検出物の衝突予測時間TTCの閾値が変更されて、警報装置16が動作するタイミングが変更される。具体的には、車両制御装置15は、運転者の状態から警報装置16を早期に動作させることが望ましい状況において、選択検出物が障害物体候補である場合、警報装置16を相対的に早いタイミングで動作させる。一方、車両制御装置15は、運転者の状態から警報装置16を早期に動作させることが望ましい状況でない場合、または、警報装置16を早期に動作させることが望ましい状況であっても、選択検出物が非衝突構造物候補である場合、警報装置16を相対的に早いタイミングで動作させる。車両制御装置15は、このような衝突予測時間TTCの閾値を変更する処理により、非衝突構造物を検出しなくして、不要な警報の発報を防ぐことができる。
以下、図4を参照して、第1の実施形態に係る衝突判定装置を搭載する車両と、非衝突構造物との衝突の誤判定が抑制される原理について説明する。なお、図4は車両制御装置を搭載した車両および案内板40の側面図である。案内板40は上方構造物、すなわち非衝突構造物の一例であり、道路から上方へ高さGの位置に配置される一般的な案内板である。図4(a)に示す車両20は、従来の車両制御装置を搭載している。そのため、車両20では、早期動作解除フラグの設定処理(上記ステップS13からステップS18の処理)や非衝突構造物の有無に応じて閾値THの値を変更する処理(ステップS904の処理)を実行しない。一方、図4(b)に示す車両10は、本実施形態に係る車両制御装置を搭載しており、上記に説明した処理を実行する。なお、図4(a)および(b)において、車両20に備えられた車両制御装置、および車両10に備えられた車両制御装置15は、それぞれ早期動作信号を受信しているものとする。
図4(a)において、車両20の車両制御装置は早期動作信号を受信していることから上記ステップS905の処理に基づいて下式が満たされた場合、警報が発せられる。
TTC<TH1 …(1)
ここで、TTC=D/VRであることから、図4(a)において警報が発せられる条件は、上記式(1)を変形して下記式(2)で表すことができる。
D<TH1×VR …(2)
すなわち、図4(a)においては、非衝突構造物との距離(検出距離D)がTH1×VRより短い場合に警報が発せられる。したがって、ミリ波レーダー11から放射される電磁波の放射領域のうち車両から距離TH1×VRまでの領域(以下、衝突危険領域Aaと呼称する)内で物体が検出された場合、警報が発せられる。衝突危険領域Aaは図4(a)においてハッチングで示された領域である。ここで、地上から衝突危険領域Aaの上端までの高さをHaとする。高さHaは案内板40の高さGより高いため、車両10が進行し、図4(a)のように案内板40が衝突危険領域Aaに到達すると警報が発せられる。
一方で、図4(b)においては、車両10の前方に構造体である案内板40が存在し、且つ、車両10の周囲に他の物体が存在していないため、車両制御装置15は、ステップS13からステップS18の処理に基づいて案内板40の早期動作解除フラグをオンとする。したがって、車両制御装置15は、早期動作信号を受信していても、ステップS904の処理によりステップS906の処理を実行する。S9故に、図4(b)において警報を発する条件は、下記式(3)で表すことができる。
D<TH2×VR …(3)
すなわち、図4(b)においては、検出物との距離(検出距離D)がTH2×VRより短い場合に警報が発せられる。したがって、ミリ波レーダー11から放射される電磁波の放射領域のうち車両から距離TH2×VRまでの領域(以下、衝突危険領域Abと呼称する)内で物体が検出された場合、警報が発せられる。衝突危険領域Abは図4(b)においてハッチングで示された領域である。ここで、地上から衝突危険領域Abの上端までの高さをHbとする。ミリ波レーダー11から放射される電磁波は車両から距離が遠く離れるほど上下方向へ拡散する性質を有している。また、閾値TH2の値が閾値TH1より小さいことから、TH2×VRの距離はTH1×VRに比べて相対的に短い。したがって、高さHbは高さHaに比べて相対的に小さくなる。そして、図4の(b)に示すように高さHbが案内板40の高さGより低い場合、車両10が進行しても、案内板40が衝突危険領域Abに到達することがなく、警報は発せられない。
以上のように、第1の実施形態に係る車両制御装置15によれば、自車の進行経路上に非衝突構造物がある場合、検出物毎に衝突予測時間TTCの閾値の値が変更されて当該非衝突構造物が検出されないため、不要な警報の発報を抑制することができる。また、車両制御装置15によれば、早期に警報を動作させることが望ましい状況において、自車と衝突する可能性の高い検出物(障害物体候補)に対しては、早期に警報を動作させることができるため、高い安全性を確保することができる。
例えば、運転者監視装置14を備えない車両においても非衝突構造物を誤って検出してしまうことがあるが、車両制御装置15が、非衝突構造物が前方に存在すると判断し、且つ、選択検出物が移動していない場合、他の場合に比べて閾値THを相対的に小さくする処理を実行すれば、非衝突構造物を誤って検出することを防ぐことができる。具体的には、運転者監視装置14を備えない場合、車両制御装置15は、ステップS17の処理において、選択検出物の早期動作解除フラグをオンにする処理に代えて、選択検出物の閾値THを相対的に小さくする処理を実行する。このような処理を実行する場合、車両制御装置15は、ステップS903の処理において、早期動作信号を受信しているか判定することなく処理をステップS906へ進める。
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態では、衝突予測時間TTCの閾値の値を検出物毎に変更する例を示したが、全ての検出物について衝突予測時間の閾値を一括して変更しても構わない。全ての検出物について衝突予測時間の閾値を一括して変更することにより、衝突予測時間TTCの閾値の値を検出物毎に変更する場合に比べて、車両制御装置15の処理量を減らすことができる。以下、車両制御装置15が全ての検出物について衝突予測時間の閾値を一括して変更する例について説明する。なお、第2の実施形態に係る車両制御装置の構成は、第1の実施形態に係る車両制御装置の構成と同様であるので説明を省略する。
次に、図8を参照して車両制御装置15が実行する処理について説明する。なお、図8は第2の実施形態に係る車両制御装置15が実行する処理の一例を示したフローチャートである。
ステップS21において、車両制御装置15は、イグニッションスイッチがオンであるか否かを判定する。車両制御装置15は、イグニッションスイッチがオンであると判断した場合、処理をステップS22へ進める。一方、イグニッションスイッチがオン以外の状態であると判断した場合、車両制御装置15は、処理を終了する。ステップS21の処理によって、イグニッションスイッチがオンである間、以下に説明するステップS22からステップS29までの処理が繰り返される。
ステップS22において、車両制御装置15は、物体を検出したか否かを判定する。具体的には、車両制御装置15は、検出距離Dおよび検出方向などの検出物に関するデータを示す信号をミリ波レーダーから受信しているか否かを判定する。車両制御装置15は、検出物に関するデータを示す信号を受信している場合、物体を検出していると判定し、処理をステップS23へ進める。一方、車両制御装置15は、検出物に関するデータを示す信号を受信していない場合、物体を検出していると判定し、処理をステップS21へ戻す。ステップS22の処理により、ミリ波レーダー11により物体が検出された場合のみ、以下に説明するステップS23からステップS29までの処理が実行される。
ステップS23において、車両制御装置15は、自車の進行経路上に非衝突構造物がある可能性があるか否かを判定する。具体的には、車両制御装置15は、非衝突構造物検知信号をナビゲーション装置12から受信しているか否かを検出する。車両制御装置15は、非衝突構造物検知信号をナビゲーション装置12から受信している場合、自車の進行経路上に非衝突構造物があると判定し、処理をステップS25へ進める。一方、車両制御装置15は、非衝突構造物検知信号をナビゲーション装置12から受信していない場合、自車の進行経路上に非衝突構造物が存在しないと判定し、処理をステップS24へ進める。
ステップS23において、車両制御装置15は、自車の進行経路上に非衝突構造物がある可能性があるか否かを判定する。具体的には、車両制御装置15は、非衝突構造物検知信号をナビゲーション装置12から受信しているか否かを検出する。車両制御装置15は、非衝突構造物検知信号をナビゲーション装置12から受信している場合、自車の進行経路上に非衝突構造物があると判定し、処理をステップS25へ進める。一方、車両制御装置15は、非衝突構造物検知信号をナビゲーション装置12から受信していない場合、自車の進行経路上に非衝突構造物が存在しないと判定し、処理をステップS24へ進める。
ステップS24において、車両制御装置15は、全ての検出物の早期動作解除フラグをオフにする。具体的には、車両制御装置15は、全ての検出物の早期動作解除フラグをオフにして、記憶装置に記憶されている当該フラグの状態を更新する。ステップS24の処理を完了すると、車両制御装置15は、処理をステップS29へ進める。
ステップS25において、車両制御装置15は、検出物のうち1つを選択する。ステップS25の処理を完了すると、車両制御装置15は、処理をステップS26へ進める。
ステップS26において、車両制御装置15は、選択された検出物が移動し、且つ自車と衝突する可能性があるか否かを判定する。具体的には車両制御装置15は、選択検出物の検出距離Dを示すデータをミリ波レーダー11から受信して記憶する。次に、車両制御装置15は、前回記憶した選択検出物の検出距離Dの値から今回記憶した当該選択検出物の検出距離Dの値を減算して、差分値を算出する。そして、車両制御装置15は、当該差分値が正の数である場合、選択された検出物と自車とが接近していると判定する。車両制御装置15は、選択された検出物と自車とが接近していると判定した場合、選択検出物が移動し、且つ、自車と衝突する可能性があると判定して、処理をステップS24へ進める。一方、車両制御装置15は、当該差分値が負の数や0である場合、選択された検出物と自車とは接近していないと判定する。車両制御装置15は、選択された検出物と自車とが接近していないと判定した場合、自車と衝突する可能性がないと判定して、処理をステップS27へ進める。
ステップS27において、車両制御装置15は、ステップS22において検出した全ての検出物を選択したか否かを判定する。車両制御装置15は、全ての検出物を選択した場合、処理をステップS28へ進める。一方、選択していない検出物がある場合、車両制御装置15は、処理をステップS25へ戻す。
ステップS28において、車両制御装置15は、全ての検出物の早期動作解除フラグをオンにする。具体的には、車両制御装置15は、全ての検出物の早期動作解除フラグをオンにして、記憶装置に記憶されている当該フラグの状態を更新する。ステップS28の処理を完了すると、車両制御装置15は、処理をステップS29へ進める。
上記ステップS25からステップS28の処理によれば、全ての検出物が障害物体候補でない場合、すなわち全ての検出物が非衝突構造物候補である場合、全ての検出物の早期動作解除フラグがオンになる。一方、一つでも障害物体候補が検出されている場合、全ての検出物の早期動作解除フラグがオフになる。このような処理により、自車進行経路上に非衝突構造物がある場合であっても、自車と衝突する可能性のある物体が検出されている場合は、警報装置16が早期に動作する。
ステップS29において、車両制御装置15は、衝突判定処理を実行する。車両制御装置15は、上記第1の実施形態において説明した衝突判定処理と同様のサブルーチン処理を実行する。ステップS29の処理を完了すると、車両制御装置15は、処理をステップS21へ戻す。
上記ステップS23からステップS28の処理によれば、障害物体候補が検出されているか否かに応じて、全ての検出物について衝突予測時間TTCの閾値が変更される。車両制御装置15は、障害物体候補が検出されていない場合、障害物体候補が検出されている場合に比べ相対的に閾値を小さくするため、上記第1の実施形態における図4の説明と同様の原理で非衝突構造物を検出しない。したがって、上記第2の実施形態に係る車両制御装置によれば、不要な警報の発報を防ぐことができる。一方、車両制御装置15は、早期に警報を動作させることが望ましい状況において、障害物体候補が検出されている場合、障害物体候補が検出されていない場合に比べ相対的に閾値を大きくする。このような処理によれば、障害物体候補が検出されている場合には早期に警報を動作させることができるため、高い安全性を確保することができる。
なお、上記第1および第2の実施形態では、車両10に運転者監視装置14が備えられ、車両制御装置15が運転者監視装置14から出力される早期動作信号に基づいて衝突予測時間TTCの閾値を変更する例について説明したが、車両制御装置15は、早期動作信号に応じて閾値を変更せずとも、非衝突構造物が前方に存在すると判断し、且つ、選択検出物が移動していない場合、他の場合に比べて閾値を相対的に小さくする処理を実行すれば良い。さらに言えば、第1の実施形態に係る車両10、および第2の実施形態に係る車両20は、必ずしも運転者監視装置14を備える必要はない。
また、上記第1および第2の実施形態では、車両制御装置15が、検出物が非衝突構造物候補または障害物体候補の何れであるかを、非衝突構造物の有無、および検出物が移動しているか否かなどに基づいて区別する例を説明したが、車両制御装置15は、検出物の検出距離Dに基づいて上記区別を行っても構わない。
例えば、検出距離Dの閾値を、予め定められた閾値DTとする。車両制御装置15は、検出物の検出距離Dの値が閾値DTより小さい場合、当該検出物を障害物体候補であると推定する。一方、車両制御装置15は、検出物の検出距離Dの値が閾値DT以上である場合、当該検出物を非衝突構造物候補であると推定する。このような処理によれば、車両から遠距離にある物体は、衝突予測時間TTCの閾値が相対的に小さくなるため、非衝突構造物が検出されない。したがって、不要な警報の発報を抑制する効果を得ることができる。さらに言えば、車両制御装置15は、検出物の検出距離Dの値が閾値DT以上である場合、当該検出物に対して衝突判定処理を行わなくても構わない。
(第3の実施形態)
上記第1および第2の実施形態では、衝突予測時間TTCの閾値の値を変更することにより非衝突構造物を検出しないようにする例を示したが、閾値THの値を変更する代わりにミリ波レーダー11の電磁波を放射する方向(以下、電磁波放射方向と呼称する)を変更することにより非衝突構造物を検出しないようにしても構わない。例えば、非衝突構造物の一例として上方構造物が自車前方に存在する場合、ミリ波レーダー11が電磁波放射方向を下方に向けて、上方構造物に当該電磁波が放射されないようにしても良い。上方構造物に電磁波が放射されなければ、当該電磁波が反射されることがないため、ミリ波レーダー11は当該上方構造物を検出しない。したがって、当該構造物を車両と衝突する危険のある障害物であると誤判定することを防ぐことができる。以下では、上方構造物が自車の前方にある場合、ミリ波レーダー11の取付け角度を変更し、電磁波放射方向を下方へ変更する例について説明する。
第3の実施形態に係る車両制御装置の構成は、第1の実施形態に係る車両制御装置の構成に加えて、取付け角度変更装置をさらに備える。取付け角度変更装置以外の構成については上記第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
取付角度変更装置は、車両制御装置15から受信する指示信号に応じてミリ波レーダー11の取付け角度を変更する装置である。以下、取付角度変更装置がミリ波レーダー11の取付け角度を変更するしくみについて説明する。
まず、図6を参照してミリ波レーダー11が車両に取付けられている様子について説明する。なお、図6は車両に取付けられたミリ波レーダー11の正面図および側面図である。図6に示すように、ミリ波レーダー11は略直方体形状を成す。ミリ波レーダー11は、電磁波を送受信する面(以下、センサ面と呼称する)を正面とした場合、背面を板状のブラケット111の一方の面と一体的に結合される。ブラケット111は、長方形の板状部材であり、当該部材を貫通する孔が四隅に形成されている。ミリ波レーダー11は、ブラケット111の四隅の孔を各々挿通する4本のボルト112を介し、ミリ波レーダー11のセンサ面を車両から外側へ向けて、定められた間隔を隔てて車両側ブラケット220に固定される。なお、車両側ブラケット220は、4本のボルト112各々と螺合するボルト孔を備え、車両に固定されている部材である。
次に、取付角度変更装置がミリ波レーダー11の取付け角度を変更する様子について図7を参照して説明する。なお、図7は取付け角度を変更されるミリ波レーダー11の側面図である。
取付角度変更装置は、図7に示すソケット501、ギヤ502、およびアクチュエータ503を備える。ソケット501は、対応するボルト112と噛合する部材であり、当該ボルト112と噛合した状態で当該ボルト112と一体的に回転する。ギヤ502はソケット501へアクチュエータ503の回転力を伝達する歯車部材である。ソケット501にはギヤ502と噛合する歯が形成されており、ソケット501はギヤ502の回転に応じて回転する。アクチュエータ503はギヤ502を回転させる駆動装置である。ギヤ502はアクチュエータ503の回転部に固定され、アクチュエータ503の動作に応じて回転する。各アクチュエータ503は、車両制御装置15から出力される指示信号に応じてギヤ502を回転させる。上記構成により、取付角度変更装置は、車両制御装置15から受信する指示信号に応じてアクチュエータ503を動作させて上記のボルト112を締める方向、または緩める方向へ回転させることができる。取付角度変更装置がボルト112を回転させると、ブラケット111の取付け角度が変化する。
例えば、図7に示すように、ミリ波レーダー11の取付け方向を下方へ向ける場合、取付角度変更装置は、ミリ波レーダー11を正面から見てブラケット111の左下を挿通するボルト112C、および、ブラケット111の右下を挿通するボルト112Dを各々締める方向へ回転させる。上記のようにボルト112を回転させた場合、図7に示すように、ブラケット111の下側はブラケット111の背面方向へ移動するため、ブラケット111が斜め下方へ傾く。その結果、ブラケット111と結合されているミリ波レーダー11のセンサ面が下方へ向き、ミリ波レーダー11の検出範囲が斜め下方へ向く。なお、取付角度変更装置によりブラケット111の左上を挿通するボルト112A、および、ブラケット111の右上を挿通するボルト112Bを各々緩めても上記と同様にミリ波レーダー11の取付け方向を変更することができる。
上記の通り、ボルト112各々の回転量に応じてミリ波レーダー11の傾きは決定される。取付角度変更装置は、ミリ波レーダー11が車両に取付けられ、軸調整された時点におけるミリ波レーダー11の電磁波放射方向を第1の方向とし、当該時点におけるボルト112各々の回転量を0として記憶する。
また、第3の実施形態に係るナビゲーション装置12は、記憶している構造物位置情報に毎に、当該非衝突構造物に対応させた、ミリ波レーダー11の電磁波放射方向を変更する方向を指示する指示情報(以下、方向指示情報と呼称する)をさらに記憶する。具体的には、ナビゲーション装置12は、上方構造物の構造物位置情報に対応させて、ミリ波レーダー11の電磁波放射方向を下方へ向ける方向指示情報を記憶する。一方ナビゲーション装置12は、路面構造物に関する構造物位置情報に対応させて、ミリ波レーダー11の電磁波放射方向を上方へ向ける方向指示情報を記憶する。そして、ナビゲーション装置12は、車両前方に非衝突構造物が存在する場合、当該非衝突構造物に対応する方向指示情報を車両制御装置15に対して出力する。詳細は後述するが、車両制御装置15は、方向指示情報に基づいてミリ波レーダー11の取付け角度を変更する指示を取付角度変更装置へ出力する。なお、詳細は後述するが、車両制御装置15は、電磁波放射方向を下へ向ける方向指示情報を受信すると、ミリ波レーダー11の電磁波放射方向を第2の方向へ変更する指示を取付角度変更装置へ出力する。取付角度変更装置は、ミリ波レーダー11の電磁波放射方向を第2の方向へ向けた状態におけるボルト112各々の回転量を、第2の方向の回転量として予め記憶する。
次に、図8を参照して車両制御装置15が実行する処理について説明する。なお、図8は第3の実施形態に係る車両制御装置15が実行する処理の一例を示したフローチャートである。また、図8に示すフローチャートの処理において、上記第2の実施形態の図5と同様の処理を実行するステップには、同様の符号を付し、説明を省略する。
ステップS23において、車両制御装置15は、非衝突構造物検知信号をナビゲーション装置12から受信している場合、前方に非衝突構造物が在ると判定し、処理をステップS32へ進める。一方、車両制御装置15は、非衝突構造物検知信号をナビゲーション装置12から受信していない場合、前方に非衝突構造物が存在しないと判定し、処理をステップS31へ進める。
ステップS31において、車両制御装置15は、ミリ波レーダー11の電磁波放射方向を第1の方向にする。具体的には、車両制御装置15は、ミリ波レーダー11の取付け角度を変更する指示信号を取付角度変更装置へ出力する。取付角度変更装置は、上記車両制御装置15の指示信号に基づき、全てのボルト112の回転量が0になるよう各ボルト112を回転させる。なお、取付角度変更装置は、既に全てのボルト112の回転量が0である場合にはボルト112を回転させない。ステップS24の処理を完了すると、車両制御装置15は、処理をステップS29へ進める。
ステップS32において、車両制御装置15は、ミリ波レーダー11の電磁波放射方向が第1の方向であるか否かを判定する。具体的には、車両制御装置15は、取付角度変更装置からミリ波レーダー11のボルト112を取得する。車両制御装置15は、全てのボルト112の回転量が0である場合、電磁波放射方向が第1の方向であると判定し、処理をステップS25へ進める。一方、車両制御装置15は、ボルト112のうち少なくとも何れか1つの回転量が0以外の値である場合、電磁波放射方向が第1の方向でないと判定し、処理をステップS33へ進める。
ステップS27において、車両制御装置15は、全ての検出物を選択したか否かを判定する。車両制御装置15は、全ての検出物を選択した場合、処理をステップS33へ進める。一方、選択していない検出物がある場合、車両制御装置15は、処理をステップS25へ戻す。
ステップS33において、車両制御装置15は、ミリ波レーダー11の電磁波放射方向を第2の方向にする。具体的には、車両制御装置15は、ミリ波レーダー11の取付け角度を変更する指示信号を取付角度変更装置へ出力する。取付角度変更装置は、上記車両制御装置15の指示信号に基づき、ボルト112各々の回転量が第2の方向の回転量になるようボルト112を各々回転させる。なお、取付角度変更装置は、既に全てのボルト112の回転量が第2の方向の回転量である場合にはボルト112を回転させない。ステップS33の処理を完了すると、車両制御装置15は、処理をステップS29へ進める。
上記ステップS31からステップS33を含むステップS21からステップS29の処理によれば、全ての検出物が障害物体候補でない場合、すなわち全ての検出物が非衝突構造物候補である場合、ミリ波レーダー11の電磁波放射方向が下方(第2の方向)になる。一方、一つでも障害物体候補が検出されている場合、ミリ波レーダー11の電磁波放射方向は第1の方向になる。このような処理により、自車進行経路上に非衝突構造物が存在する可能性があり、且つ、自車と衝突する可能性のある物体が検出されていない場合、非衝突構造物を検出しない方向へミリ波レーダー11の電磁波放射方向を変更することができる。また、自車進行経路上に非衝突構造物がある場合であっても、自車と衝突する可能性のある物体が検出されている場合は、ミリ波レーダー11の電磁波放射方向が変更されない。
以上に説明した車両制御装置15の処理によれば、自車進行経路上の非衝突構造物の有無に応じてミリ波レーダー11の取付け角度が変更される。車両制御装置15は、このようなミリ波レーダー11の取付け角度を変更する処理により非衝突構造物を検出しなくして、不要な警報の発報を防ぐことができる。以下、図9を参照して非衝突構造物が検出されなくなる原理について説明する。なお、図9は車両制御装置を搭載した車両および案内板40の側面図である。図9の(a)に示す車両10は上記第1の実施形態の図4(a)において説明した車両10と同様の構成で同様の制御を行う。一方、図9の(c)に示す車両30は、本願第3の実施形態に係る運転制御装置を備え、上記に説明した処理を実行する。
図9の(a)において車両10に備えられた車両制御装置は、上記第1の実施形態の図4(a)において説明した車両制御装置と同様にして案内板40を検出して警報を発する。
一方、図9の(c)においては、車両30の前方に構造体である案内板40が存在し、且つ、車両30の周囲に他の物体が存在していないため、車両制御装置15は、ステップS23からステップS28の処理に基づいてミリ波レーダー11の取付け角度を変更する。ここで、案内板40は上方構造物であるため、対応する方向指示情報としてミリ波レーダー11を下方へ向ける指示情報がナビゲーション装置12に予め記憶されている。したがって、ステップS28の処理において車両制御装置15は、図9の(c)に示すようにミリ波レーダー11の取付け角度が変更されて、電磁波を放射する範囲が下方へ移動する。
図9の(c)においては、検出物との距離(検出距離D)が(THd+α)×VRより小さい場合に警報が発せられる。したがって、ミリ波レーダー11から放射される電磁波の放射領域のうち車両から距離(THd+α)×VRまでの領域(以下、衝突危険領域Acと呼称する)内で物体が検出された場合、警報が発せられる。衝突危険領域Acは図9の(c)においてハッチングで示された領域である。ここで、地上から衝突危険領域Acの上端までの高さをHcとする。ミリ波レーダー11の取付け角度が変更されているため、高さHcは、ミリ波レーダー11の取付け角度が変更されていない場合の高さHaに比べて相対的に低くなる。そして、図9の(c)に示すように高さHcが案内板40の高さGより低い場合、車両30が進行しても、案内板40が衝突危険領域Acに到達することがなく、警報は発せられない。
なお、上記では非衝突構造物として案内板40が車両前方上方に存在する例について示したが、車両前方の路面に段差が存在する場合などは、当該段差に対応する方向指示情報としてミリ波レーダー11を上方へ向ける指示情報がナビゲーション装置12に予め記憶する。そして、ステップS28の処理において車両制御装置15は、ミリ波レーダー11の取付け角度を変更して、電磁波の放射方向を上方へ変更する。このように、非衝突構造物の位置に対応した方向指示情報を記憶しておくことで、ミリ波レーダー11が電磁波を放射する範囲を、非衝突構造物を検出しない方向へ向けることができる。
以上のように、第3の実施形態に係る車両制御装置によれば、自車の前方に非衝突構造物があると推定される場合、ミリ波レーダー11の取付け角度が変更されて当該非衝突構造物が検出されない。したがって、車両と当該非衝突構造物との衝突の危険を誤って判定し、不要な警報を発報することを防ぐことができる。一方で、自車の前方に非衝突構造物がある場合であっても、自車と衝突する可能性のある物体が検出された場合には、ミリ波レーダー11の取付け角度は変更されないため、早期に警報装置16を動作させることができる。
なお、上記第3の実施形態では、ステップS25において、車両制御装置15が選択検出物が自車と衝突する可能性があるか否かを判定する処理の一例として、選択検出物が自車に接近しているか否かを判定する例を示したが、選択検出物が自車と衝突する可能性があるか否かを判定する処理は上記の処理に限らない。例えば、車両制御装置15は検出物が自車と同一車線上に存在するか否かを判別し、選択検出物が自車と同一車線上にある場合、自車と衝突する可能性があると判定するなどの処理を実行しても構わない。
また、上記第3の実施形態では、ボルト112を回転させてミリ波レーダー11の取付け角度を変更する例を示したが、ミリ波レーダー11の取付け角度を変更する方法は上記に限らない。ミリ波レーダー11の取付け角度が変更可能な装置であれば、他の機構や装置を代わりに備えても構わない。
また、上記第3の実施形態では、ミリ波レーダー11の取付け角度を変更して、ミリ波レーダー11が電磁波を放射する範囲を変更する例を示したが、ミリ波レーダー11が電磁波を放射する範囲を変更する方法は上記に限らない。例えば、ミリ波レーダー11が電磁波の垂直方向の放射範囲を制御可能ならば、車両制御装置15は、ミリ波レーダー11の取付け角度を変更する代わりに当該放射範囲を垂直方向に狭くするなどしても構わない。
また、上記第1から第3の実施形態では、車両制御装置15が、車両と検出物とが衝突する危険があると判定した場合、警報装置16を動作させる例について説明したが、当該場合において、車両制御装置15が動作させる装置は、警報装置16に限らず、上記車両に備えられた装置であって、衝突による被害を軽減する装置であっても構わない。例えば、上記車両制御装置を搭載した車両や、シートベルト制御装置などの装置を備えているならば、車両制御装置15は、車両と検出物とが衝突する危険があると判定された場合、装置を動作させても構わない。なお。また、シートベルト制御装置は、シートベルトの巻き取りおよびロック状態を制御して運転者の拘束力を制御する装置である。
具体的には、車両制御装置15は、車両と検出物とが衝突する危険があると判定された場合、当該シートベルト制御装置に対して、シートベルトのウェビングを巻き取る指示信号を出力する制御処理を行っても構わない。このような制御処理によれば、乗員をシートに強く拘束して、乗員の安全性を高めることができる。また、車両制御装置15は、車両と検出物とが衝突する危険があると判定された場合、当該自動ブレーキ装置に対して、ブレーキ装置を動作させる指示信号を出力する制御処理を行っても構わない。このような制御処理によれば、自車の車速VJが減少して衝突回避が容易になり、車両の安全性を高めることができる。
また、上記第1から第3の実施形態では警報装置16が警告音を発する例について説明したが、警告音は音声であっても良い。さらに言えば、警報装置16の警告の方法は音声に限らない。例えば、警報装置16は、警告を示すランプや、警告画像を表示可能な液晶ディスプレイなどの視覚的に警報を出力する装置であっても構わないし、シートを振動させるなどして体感的に警報を出力する装置であっても良い。
また、上記第1から第3の実施形態では、早期に警報装置16を動作させる必要があるか否かを判定する装置として、車両に運転者監視装置14が備えられる例について説明したが、早期に警報装置16を動作させる必要があるか否かを判定する装置は、運転者監視装置14に限らない。例えば、天候や路面状態などの車両周囲の環境を検知して、当該検知結果に基づいて早期に警報装置16を動作させる必要があるか否かを判定する装置などが運転者監視装置14の代わりに車両に備えられ、車両制御装置は、当該装置の検知結果に応じた制御を実行しても構わない。
また、上記第1から第3の実施形態では、ナビゲーション装置12が構造物位置情報を予め記憶している例について説明したが、構造物位置情報を車両に非搭載のサーバーなどの外部記憶装置に予め記憶させておき、ナビゲーション装置12は構造物位置情報を示すデータを当該外部記憶装置から随時ダウンロードして取得しても構わない。この場合、ナビゲーション装置12は上記外部記憶装置と無線通信を行うための無線通信機能をさらに備える。
また、上記第1から第3の実施形態では、車両周囲の物体を検出する装置としてミリ波レーダー11を用いる例について説明したが、車両周囲の物体を検出する装置はミリ波レーダーに限らない。例えば、ミリ波レーダー11の代わりに、レーザービームを走査して物体を検出するレーダー装置などを用いても構わない。
本発明に係る車両制御装置は、簡単な構成によって車両周囲に存在する衝突の危険のない物体の誤検出を抑制できる車両制御装置などとして有用である。
車両制御装置15を備える車両10の機能構成の一例を示すブロック図 第1の実施形態に係る車両制御装置15が実行する処理の一例を示すフローチャート 衝突判定処理のサブルーチンの一例を示すフローチャート 車両制御装置を搭載した車両および案内板40の側面図 第2の実施形態に係る車両制御装置15が実行する処理の一例を示すフローチャート 車両に取付けられたミリ波レーダー11の正面図および側面図 取付け角度を変更されるミリ波レーダー11の側面図 第2の実施形態に係る車両制御装置15が実行する処理の一例を示すフローチャート 車両制御装置を搭載した車両および案内板40の側面図
符号の説明
10、20、30 車両
11 ミリ波レーダー
12 ナビゲーション装置
13 車速センサ
14 運転者監視装置
15 車両制御装置
16 警報装置
40 案内板
501 ソケット
502 ギヤ
503 アクチュエータ
111 ブラケット
112 ボルト
220 車両側ブラケット

Claims (12)

  1. 車両周辺に存在する物体を検出して当該物体の位置を取得する物体検出部および他の物体と当該車両との衝突の被害を軽減する衝突被害軽減装置を搭載した車両に備えられ、当該衝突被害軽減装置の動作を制御する車両制御装置であって、
    前記物体検出部が検出した物体それぞれを、前記車両と衝突し得ない非衝突物体候補、または前記車両と衝突する可能性がある障害物体候補の何れかに推定して区別する物体推定手段と、
    前記物体検出部が取得した物体の位置に基づいて、前記車両と物体とが衝突するまでの衝突予測時間を算出し、前記衝突被害軽減装置の動作を制御させる対象物体を当該衝突予測時間に応じて選出する対象物体選出手段とを備え、
    前記対象物体選出手段は、前記衝突予測時間が第1時間以内の前記障害物体候補および前記衝突予測時間が当該第1時間より短い第2時間以内の前記非衝突物体候補をそれぞれ前記対象物体として選出する、車両制御装置。
  2. 前記物体推定手段は、前記車両から定められた距離以内に前記車両と衝突し得ない非衝突物体が存在する特定地点を、前記車両が走行しているか否かを判定する特定地点判定手段を含み、
    前記物体推定手段は、前記車両が前記特定地点を走行していない場合、前記物体検出部が検出した全ての物体が前記障害物体候補であると推定する、請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記物体推定手段は、前記物体検出部が取得した物体の位置に基づいて、当該物体が移動しているか否かを判定する移動判定手段を、さらに含み、
    前記物体推定手段は、前記車両が前記特定地点を走行している場合、前記物体検出部が検出した物体のうち、前記移動判定手段が移動していると判定した物体を前記障害物体候補に推定し、前記移動判定手段が移動していないと判定した物体を前記非衝突物体候補に推定してそれぞれ区別する、請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 前記物体推定手段は、前記物体検出部が取得した物体の位置に基づいて、当該物体が移動しているか否かを判定する移動判定手段を、さらに含み、
    前記物体推定手段は、前記車両が前記特定地点を走行している場合、
    前記移動判定手段が前記物体検出部が検出した物体の中に移動している物体が少なくとも1つ含まれると判定することに応じて、前記物体検出部が検出した全ての物体が前記障害物体候補であると推定し、
    前記移動判定手段が前記物体検出部が検出した物体の中に移動している物体が含まれないと判定することに応じて、前記物体検出部が検出した全ての物体が前記非衝突物体候補であると推定する、請求項2に記載の車両制御装置。
  5. 前記特定地点判定手段は、
    道路地図を示す情報および当該道路地図中における前記非衝突物体の位置情報を予め記憶する記憶手段と、
    前記道路地図中における前記車両の位置を取得する前記車両位置取得手段とを含み、
    前記特定地点判定手段は、前記道路地図中において、前記車両の位置が前記非衝突物体の位置から予め定められた距離以内である場合、前記車両が前記特定地点を走行していると判定する、請求項2に記載の車両制御装置。
  6. 前記物体検出部は、電磁波を拡散放射し、当該電磁波の反射波を受信して、当該電磁波の放射範囲内に存在する物体の位置情報を取得するレーダー装置であり、
    前記車両制御装置は、前記物体推定手段の推定状況に応じて前記レーダー装置が拡散放射する上下方向を設定し、当該上下方向に応じて前記レーダー装置の放射範囲を上下に変動させる上下方向設定手段を、さらに備える、請求項2に記載の車両制御装置。
  7. 前記上下方向設定手段は、
    前記レーダー装置が検出した物体に前記障害物体候補が少なくとも1つ含まれていると前記物体推定手段が推定している場合、前記上下方向を第1上下方向に設定し、
    前記レーダー装置が検出した全ての物体が前記非衝突物体候補であると前記物体推定手段が推定した場合、前記車両の走行位置が前記特定地点から外れるまで前記上下方向を前記第1上下方向より俯角が大きい第2上下方向に設定し、
    前記物体推定手段は、前記第2上下方向に応じた前記放射範囲に前記レーダー装置が電磁波を拡散放射している場合、検出された全ての物体を前記障害物体候補であると推定する、請求項6に記載の車両制御装置。
  8. 前記上下方向設定手段は、
    前記レーダー装置が検出した物体に前記障害物体候補が少なくとも1つ含まれていると前記物体推定手段が推定している場合、前記上下方向を第1上下方向に設定し、
    前記レーダー装置が検出した全ての物体が前記非衝突物体候補であると前記物体推定手段が推定した場合、前記車両の走行位置が前記特定地点から外れるまで前記上下方向を前記第1上下方向より仰角が大きい第3上下方向に設定し、
    前記物体推定手段は、前記第3上下方向に応じた前記放射範囲に前記レーダー装置が電磁波を拡散放射している場合、検出された全ての物体を前記障害物体候補であると推定する、請求項6に記載の車両制御装置。
  9. 前記特定地点判定手段は、
    道路地図を示す情報、当該道路地図中における前記非衝突物体の位置情報、および当該非衝突物体が道路の上方または路面上に存在することを区別する上下位置情報を予め記憶する記憶手段と、
    前記道路地図中における前記車両の位置を取得する前記車両位置取得手段とを含み、
    前記特定地点判定手段は、前記道路地図中において、前記車両の位置が前記非衝突物体の位置から予め定められた範囲内である場合、前記車両が前記特定地点を走行していると判定し、
    前記上下方向設定手段は、
    前記レーダー装置が検出した物体に前記障害物体候補が少なくとも1つ含まれていると前記物体推定手段が推定している場合、前記上下方向を第1上下方向に設定し、
    前記レーダー装置が検出した物体に含まれていると前記物体推定手段が推定している前記非衝突物体候補の上下位置情報が上方の場合、前記車両の走行位置が前記特定地点から外れるまで前記上下方向を前記第1上下方向より俯角が大きい第2上下方向に設定し、
    前記レーダー装置が検出した物体に含まれていると前記物体推定手段が推定している前記非衝突物体候補の上下位置情報が路面上の場合、前記車両の走行位置が前記特定地点から外れるまで前記上下方向を前記第1上下方向より仰角が大きい第3上下方向に設定し、
    前記物体推定手段は、前記第2上下方向または第3上下方向に応じた前記放射範囲に前記レーダー装置が電磁波を拡散放射している場合、検出された全ての物体を前記障害物体候補であると推定する、請求項6に記載の車両制御装置。
  10. 前記物体推定手段は、前記車両が前記特定地点を走行している場合、前記物体検出部が検出した物体のうち、前記車両から予め定められた距離以内に位置する物体を前記障害物体候補と推定し、他の物体を前記対象物体選出手段が前記衝突予測時間を算出する対象から外す、請求項2に記載の車両制御装置。
  11. 前記物体推定手段は、前記車両が前記特定地点を走行している場合、前記物体検出部が検出した物体のうち、前記車両から予め定められた距離以内に位置する物体を前記障害物体候補と推定し、前記車両から当該予め定められた距離より遠い位置する物体を少なくとも前記非衝突物体候補と推定する、請求項2に記載の車両制御装置。
  12. 前記非衝突物体は、道路上方に配置される構造物、および、車両が乗り越え可能な路面の段差を含む、請求項2に記載の車両制御装置。
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