JP4613997B2 - 現像装置、像保持体ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents
現像装置、像保持体ユニットおよび画像形成装置 Download PDFInfo
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Description
前記現像剤搬送部材等を備えた現像装置に関して、以下の特許文献1,2に記載の技術が従来公知である。
また、前記特許文献1では、前記トナーボックス(26)からトナー(62)を放出するトナー放出口(43)に対応する水平長手方向としての軸方向の中央部から離れる方向に進むに連れて、前記第1攪拌部材(55,55)の半径方向の長さ(R1,R2)が短くなるように予め設定されている。すなわち、軸方向中央部付近の半径外方向の長さ(R1)と、軸方向両端部の半径方向の長さ(R2)とについて、R1>R2が成立するように予め設定されている。
すなわち、前記特許文献2には、現像装置(2,51)の現像ロール(12,53)に隣接する攪拌スクリュー(11,52)以外の前記スクリューコンベア(7,8,30)について、前記スクリューコンベア(7,8,30)を軸方向と異なる方向に変形させて、付着したトナーの溜まり、凝集、詰まり等を防止する技術が記載されている。
現像剤を収容する現像剤収容室と、表面に前記現像剤を保持して回転する現像剤保持体を支持し且つ前記現像剤収容室に接続された保持体収容室とを有する現像剤収容容器と、
前記現像剤収容室内に配置され、前記現像剤収容室内の前記現像剤を前記現像剤保持体に向けて搬送する現像剤搬送部材であって、
前記現像剤保持体に沿って延びる回転軸と、
前記回転軸の軸方向内側に予め設定された重複範囲の軸方向一端から前記回転軸の軸方向他端部まで延び且つ可撓性を有し、前記回転軸に支持されて、前記回転軸の回転に伴って前記現像剤収容室の壁面に接触して撓んだ状態で前記現像剤保持体に向けて前記現像剤を搬送する第1搬送部材であって、前記重複範囲に対応する第1重複部を有する前記第1搬送部材と、
前記重複範囲の軸方向他端から前記回転軸の軸方向一端部まで延び且つ可撓性を有し、前記回転軸に支持されて、前記回転軸の回転に伴って前記現像剤収容室の壁面に接触して撓んだ状態で前記現像剤保持体に向けて前記現像剤を搬送する第2搬送部材であって、前記回転軸に支持された前記重複範囲外の第2搬送部材本体と、前記第2搬送部材本体から前記重複範囲の軸方向他端まで延び且つ前記回転軸に対して移動自由に構成され且つ前記第1重複部の回転方向上流側に隣接して配置された第2重複部とを有する前記第2搬送部材と、
を有する前記現像剤搬送部材と、
を備えたことを特徴とする。
前記回転軸に支持された前記重複範囲外の第1搬送部材本体と、前記第1搬送部材本体から前記重複範囲の軸方向一端まで延び且つ前記回転軸に対して移動自由に構成され且つ前記第2重複部の回転方向下流側に隣接して配置された前記第1重複部とを有する前記第1搬送部材、
を備えたことを特徴とする。
前記重複範囲の軸方向他端から軸方向一端に進むに連れて、回転軸上流側から回転軸下流側に離れるように斜めに配置された前記第1重複部、
を備えたことを特徴とする。
前記重複範囲の軸方向一端から軸方向他端に進むに連れて、回転軸下流側から回転軸上流側に離れるように斜めに配置された前記第2重複部、
を備えたことを特徴とする。
前記第2重複部の軸方向一端部が、前記重複範囲外である前記第2搬送部材本体の軸方向他端部まで延びて形成された前記第2搬送部材、
を備えたことを特徴とする。
現像剤を収容する現像剤収容室と、表面に前記現像剤を保持して回転する現像剤保持体を支持し且つ前記現像剤収容室に接続された保持体収容室とを有する現像剤収容容器と、
前記現像剤収容室内に配置され、前記現像剤収容室内の前記現像剤を前記現像剤保持体に向けて搬送する現像剤搬送部材であって、
前記現像剤保持体に沿って延びる回転軸と、
前記回転軸の軸方向内部に予め設定された第1重複範囲の軸方向他端から前記回転軸の軸方向一端部まで延び且つ可撓性を有し、前記回転軸に支持されて、前記回転軸の回転に伴って前記現像剤収容室の壁面に接触して撓んだ状態で前記現像剤保持体に向けて前記現像剤を搬送する第1搬送部材であって、前記第1重複範囲に対応する第1重複部を有する前記第1搬送部材と、
前記回転軸の軸方向内部且つ前記第1重複範囲の軸方向他端側に離れた位置に予め設定された第2重複範囲の軸方向一端から前記回転軸の軸方向他端部まで延び且つ可撓性を有し、前記回転軸に支持されて、前記回転軸の回転に伴って前記現像剤収容室の壁面に接触して撓んだ状態で前記現像剤保持体に向けて前記現像剤を搬送する第2搬送部材であって、前記第2重複範囲に対応する第2重複部を有する前記第2搬送部材と、
前記第1重複範囲の軸方向一端から第2重複範囲の軸方向他端まで延び且つ可撓性を有し、前記回転軸に支持されて、前記回転軸の回転に伴って前記現像剤収容室の壁面に接触して撓んだ状態で前記現像剤保持体に向けて前記現像剤を搬送する第3搬送部材であって、前記回転軸に支持された前記各重複範囲外の第3搬送部材本体と、前記第3搬送部材本体から前記第1重複範囲の軸方向一端まで延び且つ前記回転軸に対して移動自由に構成され且つ前記第1重複部の回転方向上流側に隣接して配置された第1被重複部と、前記第3搬送部材本体から前記第2重複範囲の軸方向他端まで延び且つ前記回転軸に対して移動自由に構成され且つ前記第2重複部の回転方向上流側に隣接して配置された第2被重複部と、を有する前記第3搬送部材と、
を有する前記現像剤搬送部材と、
を備えたことを特徴とする。
前記回転軸に弾性部材を介して支持された前記第3搬送部材本体、
を備えたことを特徴とする。
前記回転軸に支持された前記第1重複範囲外の第1搬送部材本体と、前記第1搬送部材本体から前記第1重複範囲の軸方向他端まで延び且つ前記回転軸に対して移動自由に構成され且つ前記第1被重複部の回転方向下流側に隣接して配置された前記第1重複部とを有する前記第1搬送部材と、
前記回転軸に支持された前記第2重複範囲外の第2搬送部材本体と、前記第2搬送部材本体から前記第2重複範囲の軸方向一端まで延び且つ前記回転軸に対して移動自由に構成され且つ前記第2被重複部の回転方向下流側に隣接して配置された前記第2重複部とを有する前記第2搬送部材と、
を備えたことを特徴とする。
前記回転軸の軸方向内部と対応する位置に、前記現像剤収容室と前記保持体収容室との間の接続部から回転方向上流側に向けて延びる凸部が形成された前記現像剤収容室、
を備えたことを特徴とする。
回転方向上流側から回転方向下流側に進むに連れて、前記凸部の高さが高くなるように形成された前記現像剤収容室、
を備えたことを特徴とする。
前記重複範囲と対応する位置に、前記凸部が形成された前記現像剤収容室、
を備えたことを特徴とする。
薄膜状の薄膜部材により構成されて、前記回転軸から半径方向外方に延びる前記各搬送部材であって、前記薄膜部材の半径方向外端部から半径方向内側にかけて延びる切れ込みが形成された前記各搬送部材、
を備えたことを特徴とする。
表面に潜像が形成される像保持体と、
前記像保持体表面の潜像を可視像に現像する請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の現像装置と、
を備えたことを特徴とする。
表面に潜像が形成される像保持体と、
前記像保持体表面の潜像を可視像に現像する請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の現像装置と、
前記像保持体表面の可視像を媒体に転写する転写器と、
前記媒体表面の可視像を定着させる定着装置と、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、前記第2重複部の回転方向の位相を、前記第1重複部より回転方向上流側に遅らせることができ、前記各重複部の弾性復元の時期を分散させることができ、前記各重複部におけるトナーの負荷を低減することができる。
請求項8に記載の発明によれば、前記各重複部の回転方向の位相を、前記各搬送部材本体より回転方向上流側に遅らせることができ、本発明の構成を有しない場合に比べて、前記各搬送部材が撓んだ状態から復元する際に発生する空気の流れを分散させることができ、トナーが前記回転軸の軸方向両端部で強く噴き出されることを低減できる。
請求項9〜11に記載の発明によれば、前記各重複部の回転方向の位相を、前記各搬送部材本体より回転方向上流側に確実に遅らせることができる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1において、実施例1の画像形成装置としてのプリンタUは、画像形成装置本体の一例としてのプリンタ本体U1と、プリンタ本体U1に対して着脱可能に支持された像保持体ユニットの一例としてのプロセスカートリッジU2及び定着ユニットU3とを有する。
実施例1の前記プリンタ本体U1はマイクロコンピュータにより構成された制御部の一例としてのコントロールCと、コントロールCにより作動を制御される画像情報変換部IPS、いわゆる、イメージプロセッシングシステム、潜像形成装置駆動回路の一例としてのレーザ駆動回路DL、および電源装置E等を有している。
また、前記画像情報変換部IPSは、外部の情報処理装置の一例としてのホストコンピュータ等から入力された印字情報の一例としての印字データを潜像形成用の画像情報の一例としての画像データに変換して予め設定された所定の時期、いわゆる、タイミングでレーザ駆動回路DLに出力する。レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号を潜像形成装置の一例としての潜像書込装置ROSに出力する。
図1、図2において、実施例1の前記プロセスカートリッジU2は、回転駆動する像保持体PR、帯電装置CC、いわゆる、スコロトロン、現像剤回収容器の一例としてのトナー回収容器CL、いわゆる、クリーナ、現像剤収容容器の一例としての現像容器Vおよび現像剤補給容器の一例としてのトナー補給容器THを有している。前記トナー補給容器TH内には、補給用の現像剤の一例としてのトナーが収容されており、トナーは撹拌部材TH1により撹拌され、現像剤補給口の一例としてのトナー補給口TH2から現像容器Vに補給される。なお、実施例1の前記トナー補給口TH2は、後述するレーザービームLの進路を避けるために、前記トナー補給容器TH内の前後両端部に配置されている。
また、前記現像剤収容室V2には、前記トナー補給口TH2から補給されたトナーの流入量を規制する流入量規制部材Gbと、前記流入量規制部材Gbにより前記現像剤収容室V2内に流入したトナーを前記現像ロールGa側に向けて搬送する現像剤搬送部材Gcとが回転可能に支持されている。
前記転写領域Q4においてトナー像が転写された記録シートSは、トナー像が未定着の状態で前記定着ユニットU3に搬送される。前記定着ユニットU3は、前記記録シートSを加熱する加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、前記加熱ロールFhに対向する加圧ロールFpであって、前記加熱ロールFhとの圧接によって前記記録シートSを加圧する加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを備えた定着装置Fを有し、前記各定着部材Fh,Fpの圧接領域によって定着領域Q6が形成される。前記定着ユニットU3に搬送された記録シートSは、定着領域Q6において定着装置Fの前記各定着部材Fh,Fpによりトナー像が加熱定着される。定着トナー像が形成された記録シートSは、媒体案内部材の一例としてのシートガイドSG1,SG2によって案内、すなわち、ガイドされ、媒体排出部材の一例としての排出ロールR1からプリンタ本体U1上面の媒体排出部の一例としての排出トレイTRhに排出される。
図3は本発明の実施例1の現像剤搬送部材の説明図であり、図3Aは現像剤搬送部材の拡大説明図であり、図3Bは図3AのIIIB線から見た現像剤搬送部材の拡大説明図である。
図3において、実施例1の前記現像剤搬送部材Gcは、前記現像ロールGaに沿って前後方向に延びる回転軸1と、前記回転軸1に支持されて軸方向他端部の一例としての後端から前方の軸方向中央部まで延びる第1搬送部材2と、前記回転軸1に支持されて軸方向一端部の一例としての前端から後方の軸方向中央部まで延びる第2搬送部材3とを有する。
なお、実施例1の前記各搬送部材2,3は、前記回転軸1から半径方向外方に延びており、可撓性を有する薄膜状の部材、いわゆる、フィルムにより構成されている。なお、実施例1の前記各搬送部材2,3は、樹脂材料を使用可能であり、例えば、ポリエチレンテレフタレート、いわゆる、PETにより構成することが可能である。
また、実施例1の前記第2搬送部材3は、前記回転軸1に支持された前側の第2搬送部材本体3aと、前記第2搬送部材本体3aの後端から後方に延び且つ前記回転軸1に対して移動自由に構成された第2重複部3bとを有する。また、前記第2搬送部材本体3aの前部には、前記現像剤収容室V2内のトナーを検出する図示しない現像剤検出部、いわゆる、トナーセンサに応じて半径方向の長さが長く形成された検出清掃部3cが配置されている。
また、実施例1では、図3Aに示すように、前記各搬送部材2,3の自由端部が下方に配置されている場合には、前記第2重複部3bは、前記第1重複部2bの右側に隣接して配置されている。すなわち、実施例1の前記回転軸1の軸方向中央部には、前記各重複部2b,3bが隣接して重複する重複範囲Aが予め設定されている。
なお、実施例1の前記第2重複部3bの前端部は、前記重複範囲A外である前方まで延びて形成されている。
このため、前記回転軸1が回転して前記底面4と接触する際に、軸方向両端部に比べ、軸方向中央部が大きく撓んだ状態になる。よって、前記各搬送部材2,3は、軸方向中央部から軸方向両端に進むに連れて、左方、すなわち、回転方向下流側に進んだ状態で回転移動する。この結果、前記現像剤収容室V2の軸方向両端部に偏って流入した前記トナーが、軸方向中央部側に寄せられて、軸方向全域に渡って均一に分布した状態で前記現像ロールGaに搬送され易くなっている。
また、図3において、前記回転軸1の後端には、歯車の一例としての駆動ギア6が支持されている。実施例1の前記駆動ギア6は、駆動部材の一例としての駆動モータMOの回転駆動により、前記回転軸1を回転させる。
前記現像容器V、前記現像ロールGa、前記流入量規制部材Gb、前記現像剤搬送部材Gc、前記駆動ギア6、前記駆動モータMO等により、実施例1の現像装置Gが構成されている。
図4は実施例1の作用説明図であり、図4Aは各搬送部材が撓んだ状態でトナーを搬送して接続部に放出する直前の現像容器内を上方から見たときの説明図であり、図4Bは図4AのIVB線から見た図3Bに対応する各搬送部材の説明図である。
図5は実施例1の作用説明図であり、図5Aは図4AのVA線から見た現像容器V内の拡大説明図であり、図5Bは図5Aの状態から回転軸が回転して各搬送部材の軸方向両端部が底面の左端を超えて接続部で開放された状態の説明図であり、図5Cは図5Bの状態から回転軸が回転して第1搬送部材が底面の左端を超えて接続部で開放された状態の説明図であり、図5Dは図5Cの状態から回転軸が回転して第2搬送部材が底面の左端を超えて接続部で開放された状態の説明図である。
前記現像容器V内に補給された前記トナーは、前記流入量規制部材Gbにより、前記現像剤収容室V2に流入して収容される。前記現像剤収容室V2内に収容された前記トナーは、前記現像剤搬送部材Gcにより、前記接続部V3を介して、前記保持体収容室V1内の前記現像ロールGaに搬送される。実施例1の前記現像剤収容室V2では、図4A、図5に示すように、前記現像剤搬送部材Gcの回転軸1が回転した場合には、各搬送部材2,3が前記底面4と接触して軸方向全域が撓んだ状態で前記トナーが搬送される。
さらに、実施例1では、前記重複範囲Aに配置された各重複部2b,3bが、前記回転軸1に支持されておらず、前記回転軸1に対して移動自由に構成されている。よって、各重複部2b,3bは、前記各搬送部材本体2a,3aから離れる方向である軸方向中央部に進むに連れて、回転方向上流側に遅れ易くなっており、前記重複範囲Aのフィルムが軸方向両側のフィルムに対して回転方向上流側に遅れ易くなっている。
したがって、実施例1の前記画像形成装置Uでは、噴き出されたトナーにより、前記各装置G,U2,U内や、前記シートS等が汚れることが低減されている。
また、図5Bに示す状態から、前記回転軸1が回転すると、前記各搬送部材2,3の各重複部2b,3bが、前記各搬送部材本体2a,3a側から、順次、前記境界4aを越えて弾性復元し、図5Cに示すように、前記第1重複部2bの撓みが解放された状態になる。
さらに、図5Cに示す状態から、前記回転軸1が回転すると、図5Dに示すように、前記第2搬送部材3の第2重複部3bが前記境界4aを越えて弾性復元して撓みが解放される。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図6において、実施例2の前記底面4には、前記回転軸1の軸方向中央部と対応する位置に、前記境界4aから回転方向上流側に向けて延びる凸部4bが形成されている。なお、実施例2の前記凸部4bの高さは、回転方向上流側から前記境界4aに進むに連れて、高くなるように予め設定されている。すなわち、実施例2では、図6Aに示すように、前記回転軸1と前記凸部4bの上端との間の半径方向の距離が、前記境界4aで最短となるように予め設定されている。
前記構成を備えた実施例2の前記画像形成装置Uでは、ジョブが実行され、前記回転軸1が回転すると、前記各搬送部材2,3が前記底面4上を撓んだ状態で回転方向上流側から前記境界4aまで移動する。このとき、図6に示す前記凸部4b上を、図3、図4に示す前記重複領域Aが通過する際に、前記重複領域Aの各重複部2b,3bがさらに撓む。よって、各重複部2b,3bが、各搬送部材本体2a,3aに比べ、回転方向上流側に遅れた状態となり、弾性復元する時期が遅くなる。この結果、実施例2の前記画像形成装置Uでは、前記各搬送部材2,3の弾性復元による前記トナーの噴き出しの時期が軸方向で分散され易くなっている。
その他、実施例2の前記画像形成装置Uは、実施例1の前記画像形成装置Uと同様の作用効果を奏する。
この実施例3は、下記の点で前記実施例1,2と相違しているが、他の点では前記実施例1,2と同様に構成されている。
図7において、実施例3の前記底面4は、実施例2の前記凸部4bに比べ、前記境界4aから回転方向上流側に長く延びて形成された凸部4b′を有する。実施例3の前記凸部4b′の上端には、前記境界4aから回転方向上流側にかけて傾斜する傾斜面4cが形成されている。すなわち、実施例3の前記凸部4bの高さは、図7Aに示すように、回転方向中央部が最大となり、回転方向中央部から回転方向両端部に進むに連れて、低くなるように予め設定されている。このため、実施例3では、前記回転軸1と前記凸部4b′の上端との間の半径方向の距離が、前記境界4aの回転方向上流側で最短となるように予め設定されている。
前記構成を備えた実施例3の前記画像形成装置Uでは、ジョブが実行され、回転軸1が回転すると、図7に示す凸部4b′上を、図3、図4に示す重複領域Aが通過する。このため、前記重複領域Aの各重複部2b,3bが、各搬送部材本体2a,3aに比べ、回転方向上流側に遅れて弾性復元する時期が遅くなり、各搬送部材2,3の弾性復元によるトナーの噴き出しの時期が軸方向で分散され易くなっている。
その他、実施例3の前記画像形成装置Uは、実施例1の前記画像形成装置Uと同様の作用効果を奏する。
この実施例4は、下記の点で前記実施例2と相違しているが、他の点では前記実施例2と同様に構成されている。
図8において、実施例4の現像剤搬送部材Gcは、実施例2の前記各搬送部材2,3に替えて、回転軸1に支持されて後端から軸方向中央部まで延びる第1搬送部材2′と、前記回転軸1に支持されて軸方向中央部前端から前端まで延びる第2搬送部材3′とを有する。なお、実施例4の前記各搬送部材2′,3′は、実施例2の前記各搬送部材2,3と同様に、可撓性を有するフィルムにより構成されているが、図8Bに示すように、前記第1搬送部材2′は、前記第2搬送部材3′に比べ、フィルムの厚さが厚く形成されている。
また、実施例4の前記第2搬送部材3′は、実施例2の前記第2搬送部材3の検出清掃部3cと同様の検出清掃部3c′を有する。
前記現像容器V、前記現像ロールGa、前記流入量規制部材Gb、前記現像剤搬送部材Gc等により、実施例4の現像装置G′が構成されている。
前記構成を備えた実施例4の前記画像形成装置Uでは、ジョブが実行され、前記回転軸1が回転すると、前記各搬送部材2′,3′が前記底面4上を撓んだ状態で回転方向上流側から前記境界4aまで移動し、図6に示す前記凸部4b上を図8に示す前記スリットBが通過する。したがって、前記各搬送部材2′,3′の軸方向内側が、軸方向外側に比べ、大きく撓んだ状態となり、軸方向外側から軸方向内側に進むに連れて、弾性復元する時期が遅くなる。よって、実施例1〜3と同様に、回転軸1の軸方向両端部(2a2′,3a2′)と同様に、軸方向中央部(2a3′,3a3′)も撓み易く、弾性復元が遅れ易くなっており、弾性復元によって発生するエアフローが、前記回転軸1の軸方向両端部(2a2′,3a2′)と軸方向中央部(2a3′,3a3′)とに向かい易く、分散され易くなっている。
このため、実施例4の前記現像剤搬送部材Gcは、実施例1〜3の前記現像剤搬送部材Gcと同様に、従来公知の現像剤搬送部材に比べ、エアフローが分散され且つ弱められ、トナーが回転軸1の軸方向両端部で強く噴き出されることが低減されている。
したがって、実施例4の前記画像形成装置Uでは、噴き出されたトナーにより、前記各装置G′,U2,U内や、前記シートS等が汚れることが低減されている。
したがって、実施例4の前記現像剤搬送部材Gcでは、前記回転軸1が回転すると、前記各搬送部材2′,3′の軸方向中央部2a1′,3a1′、軸方向両端部2a2′,3a2′、前記第1搬送部材2′の軸方向内側2a3′、前記第2搬送部材3′の軸方向内側3a3′の順に弾性復元する。この結果、実施例4の前記画像形成装置Uでは、前記各重複部の弾性復元の時期が分散され、前記各重複部におけるトナーの負荷が低減され、前記各搬送部材2,3の弾性復元による前記トナーの噴き出しがさらに低減される。
この実施例5は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図9において、実施例5の現像剤搬送部材Gcは、実施例2の前記各搬送部材2,3に替えて、回転軸1に支持されて後端から軸方向中央部まで延びる第1搬送部材2″と、前記回転軸1に支持されて前端から軸方向中央部まで延びる第2搬送部材3″と、回転軸1の軸方向中央部に支持されて前記各搬送部材2″,3″どうしの間に配置された第3搬送部材7とを有する。なお、実施例5の前記各搬送部材2″,3″,7は、実施例1の前記各搬送部材2,3と同様に、可撓性を有するフィルムにより構成されている。
なお、実施例5では、図9に示すように、前記各搬送部材2″,3″,7の自由端部が下方に配置されている場合には、前記各重複部2b″,3b″は、前記各被重複部7b,7cの右側に隣接して配置されている。すなわち、実施例5の前記回転軸1の軸方向中央部には、前記第1重複部2b″と前記第1被重複部7bとが隣接して重複する第1重複範囲A1と、前記第2重複部3b″と前記第2被重複部7cとが隣接して重複する第2重複範囲A2とが予め設定されている。
前記現像容器V、前記現像ロールGa、前記流入量規制部材Gb、前記現像剤搬送部材Gc等により、実施例5の現像装置G″が構成されている。
前記構成を備えた実施例5の前記画像形成装置Uでは、ジョブが実行され、前記現像剤搬送部材Gcの回転軸1が回転した場合には、各搬送部材2″,3″,7が前記底面4と接触して軸方向全域が撓んだ状態で前記トナーが搬送される。ここで、実施例5の前記現像剤搬送部材Gcは、前記回転軸1に支持された3枚のフィルム、すなわち、図9に示す前記各搬送部材2″,3″,7を有し、前記第3搬送部材7は、図9に示す前記弾性部材8を介して、前記回転軸1に支持されて軸方向中央部に配置されている。このため、前記第3搬送部材7がトナーから力を受けた場合に、基端側の前記弾性部材8も弾性変形し、前記第3搬送部材7を回転方向上流側に傾斜させて遅らせるように予め設定されている。
この結果、前記弾性部材8を介して前記回転軸1に支持された前記第3搬送部材7と、前記回転軸1に直接支持された前記各搬送部材2″,3″との間に、回転方向の位相遅れが発生し、回転方向上流側に遅れた前記第3搬送部材7が、前記各搬送部材2″,3″により弾性復元の時期が遅くなる。
この結果、実施例5の前記画像形成装置Uでは、弾性復元による前記トナーの噴き出しが低減され、前記各装置G″,U2,U内や、前記シートS等が汚れることが低減されている。
さらに、実施例5では、前記各重複領域A1,A2に配置された各重複部2b″,3b″,7b,7cが、前記回転軸1に対して移動自由に構成され、前記各搬送部材本体2a″,3a″,7aから離れる方向に進むに連れて回転方向上流側に遅れ易くなっている。
このため、実施例5の前記現像剤搬送部材Gcは、実施例1〜4と同様に、従来公知の現像剤搬送部材に比べ、エアフローが分散され且つ弱められ、トナーが回転軸1の軸方向両端部で強く噴き出されることが低減されている。
したがって、実施例5の前記画像形成装置Uでは、実施例1〜4と同様に、噴き出されたトナーにより、前記各装置G″,U2,U内や、前記シートS等が汚れることが低減されている。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H010)を下記に例示する。
(H01)本発明は、プリンタに限定されず、複写機、FAX、複合機等の画像形成装置に適用可能である。
(H04)前記実施例4において、前記各搬送部材2′,3′は、フィルムの厚さを厚くすることにより、フィルムの撓みの大きさを調節したが、これに限定されず、例えば、フィルムの素材を変更することにより、フィルムの撓みの大きさを調節することも可能である。また、前記実施例1〜3,5において、前記現像剤搬送部材Gcの各搬送部材2,3,2″,3″,7は、前記実施例4と同様に、一方のフィルムの厚さを変更したり、一方のフィルムの素材を変更したりして、フィルムの撓みの大きさを調節することも可能である。
(H06)前記実施例5において、前記底面4に前記実施例2〜4の凸部4b,4b′を形成しても、本発明の作用効果を奏することが可能である。
(H07)前記実施例1〜4では、前記現像剤搬送部材Gcの各搬送部材2,3,2′,3′を2枚のフィルムで構成し、前記実施例5では、前記現像剤搬送部材Gcの各搬送部材2″,3″,7を3枚のフィルムで構成したが、これに限定されず、例えば、4枚以上のフィルムで構成しても、本発明の作用効果を奏することが可能である。
(H09)前記実施例の各搬送部材2,3,2′,3′,2″,3″,7について、半径方向外端部から半径方向内側にかけて延びる切れ込み、いわゆる、スリットを形成することも可能である。この場合、前記各搬送部材の軸方向両端部と前記スリットとの間に挟まれた各部において、軸方向両端部の回転方向の位相を軸方向中央部より回転方向上流側に遅らせることができ、前記スリットを有しない場合に比べて、前記各搬送部材が撓んだ状態から復元する際に発生する空気の流れを分散させることができ、トナーが前記回転軸1の軸方向両端部で強く噴き出されることを低減できる。
Claims (14)
- 現像剤を収容する現像剤収容室と、表面に前記現像剤を保持して回転する現像剤保持体を支持し且つ前記現像剤収容室に接続された保持体収容室とを有する現像剤収容容器と、
前記現像剤収容室内に配置され、前記現像剤収容室内の前記現像剤を前記現像剤保持体に向けて搬送する現像剤搬送部材であって、
前記現像剤保持体に沿って延びる回転軸と、
前記回転軸の軸方向内側に予め設定された重複範囲の軸方向一端から前記回転軸の軸方向他端部まで延び且つ可撓性を有し、前記回転軸に支持されて、前記回転軸の回転に伴って前記現像剤収容室の壁面に接触して撓んだ状態で前記現像剤保持体に向けて前記現像剤を搬送する第1搬送部材であって、前記重複範囲に対応する第1重複部を有する前記第1搬送部材と、
前記重複範囲の軸方向他端から前記回転軸の軸方向一端部まで延び且つ可撓性を有し、前記回転軸に支持されて、前記回転軸の回転に伴って前記現像剤収容室の壁面に接触して撓んだ状態で前記現像剤保持体に向けて前記現像剤を搬送する第2搬送部材であって、前記回転軸に支持された前記重複範囲外の第2搬送部材本体と、前記第2搬送部材本体から前記重複範囲の軸方向他端まで延び且つ前記回転軸に対して移動自由に構成され且つ前記第1重複部の回転方向上流側に隣接して配置された第2重複部とを有する前記第2搬送部材と、
を有する前記現像剤搬送部材と、
を備えたことを特徴とする現像装置。 - 前記回転軸に支持された前記重複範囲外の第1搬送部材本体と、前記第1搬送部材本体から前記重複範囲の軸方向一端まで延び且つ前記回転軸に対して移動自由に構成され且つ前記第2重複部の回転方向下流側に隣接して配置された前記第1重複部とを有する前記第1搬送部材、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。 - 前記重複範囲の軸方向他端から軸方向一端に進むに連れて、回転軸上流側から回転軸下流側に離れるように斜めに配置された前記第1重複部、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。 - 前記重複範囲の軸方向一端から軸方向他端に進むに連れて、回転軸下流側から回転軸上流側に離れるように斜めに配置された前記第2重複部、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の現像装置。 - 前記第2重複部の軸方向一端部が、前記重複範囲外である前記第2搬送部材本体の軸方向他端部まで延びて形成された前記第2搬送部材、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の現像装置。 - 現像剤を収容する現像剤収容室と、表面に前記現像剤を保持して回転する現像剤保持体を支持し且つ前記現像剤収容室に接続された保持体収容室とを有する現像剤収容容器と、
前記現像剤収容室内に配置され、前記現像剤収容室内の前記現像剤を前記現像剤保持体に向けて搬送する現像剤搬送部材であって、
前記現像剤保持体に沿って延びる回転軸と、
前記回転軸の軸方向内部に予め設定された第1重複範囲の軸方向他端から前記回転軸の軸方向一端部まで延び且つ可撓性を有し、前記回転軸に支持されて、前記回転軸の回転に伴って前記現像剤収容室の壁面に接触して撓んだ状態で前記現像剤保持体に向けて前記現像剤を搬送する第1搬送部材であって、前記第1重複範囲に対応する第1重複部を有する前記第1搬送部材と、
前記回転軸の軸方向内部且つ前記第1重複範囲の軸方向他端側に離れた位置に予め設定された第2重複範囲の軸方向一端から前記回転軸の軸方向他端部まで延び且つ可撓性を有し、前記回転軸に支持されて、前記回転軸の回転に伴って前記現像剤収容室の壁面に接触して撓んだ状態で前記現像剤保持体に向けて前記現像剤を搬送する第2搬送部材であって、前記第2重複範囲に対応する第2重複部を有する前記第2搬送部材と、
前記第1重複範囲の軸方向一端から第2重複範囲の軸方向他端まで延び且つ可撓性を有し、前記回転軸に支持されて、前記回転軸の回転に伴って前記現像剤収容室の壁面に接触して撓んだ状態で前記現像剤保持体に向けて前記現像剤を搬送する第3搬送部材であって、前記回転軸に支持された前記各重複範囲外の第3搬送部材本体と、前記第3搬送部材本体から前記第1重複範囲の軸方向一端まで延び且つ前記回転軸に対して移動自由に構成され且つ前記第1重複部の回転方向上流側に隣接して配置された第1被重複部と、前記第3搬送部材本体から前記第2重複範囲の軸方向他端まで延び且つ前記回転軸に対して移動自由に構成され且つ前記第2重複部の回転方向上流側に隣接して配置された第2被重複部と、を有する前記第3搬送部材と、
を有する前記現像剤搬送部材と、
を備えたことを特徴とする現像装置。 - 前記回転軸に弾性部材を介して支持された前記第3搬送部材本体、
を備えたことを特徴とする請求項6に記載の現像装置。 - 前記回転軸に支持された前記第1重複範囲外の第1搬送部材本体と、前記第1搬送部材本体から前記第1重複範囲の軸方向他端まで延び且つ前記回転軸に対して移動自由に構成され且つ前記第1被重複部の回転方向下流側に隣接して配置された前記第1重複部とを有する前記第1搬送部材と、
前記回転軸に支持された前記第2重複範囲外の第2搬送部材本体と、前記第2搬送部材本体から前記第2重複範囲の軸方向一端まで延び且つ前記回転軸に対して移動自由に構成され且つ前記第2被重複部の回転方向下流側に隣接して配置された前記第2重複部とを有する前記第2搬送部材と、
を備えたことを特徴とする請求項6または7に記載の現像装置。 - 前記回転軸の軸方向内部と対応する位置に、前記現像剤収容室と前記保持体収容室との間の接続部から回転方向上流側に向けて延びる凸部が形成された前記現像剤収容室、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の現像装置。 - 回転方向上流側から回転方向下流側に進むに連れて、前記凸部の高さが高くなるように形成された前記現像剤収容室、
を備えたことを特徴とする請求項9に記載の現像装置。 - 前記重複範囲と対応する位置に、前記凸部が形成された前記現像剤収容室、
を備えたことを特徴とする請求項9または10に記載の現像装置。 - 薄膜状の薄膜部材により構成されて、前記回転軸から半径方向外方に延びる前記各搬送部材であって、前記薄膜部材の半径方向外端部から半径方向内側にかけて延びる切れ込みが形成された前記各搬送部材、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の現像装置。 - 表面に潜像が形成される像保持体と、
前記像保持体表面の潜像を可視像に現像する請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の現像装置と、
を備えたことを特徴とする像保持体ユニット。 - 表面に潜像が形成される像保持体と、
前記像保持体表面の潜像を可視像に現像する請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の現像装置と、
前記像保持体表面の可視像を媒体に転写する転写器と、
前記媒体表面の可視像を定着させる定着装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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