JP6020044B2 - 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6020044B2
JP6020044B2 JP2012239398A JP2012239398A JP6020044B2 JP 6020044 B2 JP6020044 B2 JP 6020044B2 JP 2012239398 A JP2012239398 A JP 2012239398A JP 2012239398 A JP2012239398 A JP 2012239398A JP 6020044 B2 JP6020044 B2 JP 6020044B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
developing device
sheet
seal
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012239398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014089337A (ja
Inventor
吉沢 秀男
秀男 吉沢
木村 則幸
則幸 木村
香弘 藤原
香弘 藤原
雄樹 押川
雄樹 押川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012239398A priority Critical patent/JP6020044B2/ja
Publication of JP2014089337A publication Critical patent/JP2014089337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6020044B2 publication Critical patent/JP6020044B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置に関し、さらに詳しくは、二成分系現像剤の飛散防止構造に関する。
複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置や印刷機などの画像形成装置では、潜像担持体である感光体上に形成された静電潜像を現像装置により可視像処理し、可視像をシートなどに転写することにより記録出力を得ることができる。
現像装置では、現像剤として帯電微粒子であるトナーが用いられ、このトナーを静電潜像に静電的に付着させて可視像化している。
トナーを含む現像剤には、例えば、鉄粉などの磁性体と混合された二成分系現像剤がある。
二成分系現像剤は、現像剤担持体に備えられている磁界発生手段からの磁力により表面で穂立ちした状態で移動するが、その層厚、いわゆる、担持量が層厚規制ブレードにより規制される。
層厚規制ブレードは、現像剤担持体の表面を周方向に沿って移動する現像剤の移動方向と直交する方向である幅方向に延在させて配置されており、かつ、現像剤担持体表面との間に所定の隙間を持たせて配置されている。
ところで、潜像担持体として用いられる感光体での画像形成領域を外れた領域に対向する現像剤担持体では、現像剤を担持する必要がないことを理由として磁界発生手段が設けられていないことがある。
このため、現像剤担持体上を移動した現像剤のうちで、層厚規制ブレードにより除外された現像剤の一部が現像剤担持体の端部に向けて押し動かされて移動すると、磁界発生手段による磁気的拘束が及ばないことが理由となって、周辺に漏れ出す虞がある。
従来、現像剤の漏れ出しを防止するための構成として、現像剤担持体とこれに対向する潜像担持体との間の隙間に充填されるサイドシールを利用する構成が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に開示されているサイドシールは、現像剤担持体と潜像担持体に用いられる感光体ドラムとが衝突するのを防止する緩衝部材である。
このため、サイドシールは、両者の表面に接触できる厚さを持つポリウレタンゴムなどが用いられ、現像装置のケーシングに貼り付けられて両者の衝突を防ぐ。
一方、サイドシールには、その表面の一部に現像剤飛散防止シールが一体化されている。
現像剤飛散防止シールは、磁気的拘束が弱い位置に相当する現像剤担持体の長手方向端部からの現像剤の飛散を防止するために用いられる部材である。
このため、現像剤飛散防止シールは、現像装置のケーシング内で現像剤担持体の端部とこれに対向する感光体ドラムの端部との間の間隙を塞ぐことができる繊維束を備えたシートが用いられる。
現像剤飛散防止シールは、現像剤担持体と感光体ドラムとの間の間隙だけでなく、現像装置に用いられるユニットのタイプによってユニット内に設ける場合もある。
例えば、現像装置に用いられるユニットが分割されたケーシングを互いに組み付けることにより形成される場合には、ケーシング同士の接合部の一部に現像剤飛散防止シールが用いられる。
図8は、分割されたケーシングを互いに組み付けてユニットを形成する場合の構造が示されている。
図8に示すユニットAは、上下に分割されたケーシングA1と下ケーシングA2とが接合面を突き当てることにより形成されている。
上ケーシングA1には、現像剤担持体として用いられる現像スリーブBが備えられており、下ケーシングA2には、現像剤搬送部材として用いられる複数の現像剤攪拌部材C、Dおよび層厚規制部材が備えられている。
ユニットAは、上ケーシングA1が下ケーシングA2に搭載されることにより現像装置としてのハウジングを形成される。
上ケーシングA1には、下ケーシングA2の上面側に形成されている嵌合部(便宜上、符号A3で示す)および図の水平方向に突き当てられる突き当て部(便宜上、符号A4で示す)により水平方向への位置ずれが起こらないようにして互いに一体化されている。
上ケーシングA1および下ケーシングA2の接合面の一部には、図中、反時計方向に回転する現像スリーブB上を移動する現像剤が漏れ出すのを防止するためのサイドシールEが現像スリーブBの回転方向における層厚規制部材Fの上流側に配置されている。
サイドシールEは、収縮変形可能な発泡性樹脂が用いられ、現像スリーブBの長手方向において磁気的拘束力が弱い長手方向端部に配置されている。
そして、サイドシールEは、接合面間の隙間を埋めることにより、層厚規制部材Fによって除去された現像剤の一部が現像スリーブBの長手方向端部に押し動かされてケーシング同士の接合部から外部に漏れ出るのを阻止している。
なお、図8において符号Gは、現像スリーブBと感光体ドラム(図示されず)との間の間隙を塞ぐことのできる現像剤飛散防止シールを示している。
図8に示した現像装置において、サイドシールEは、接合面から現像剤が外部に漏れ出ないようにするために、現像スリーブBと層厚規制部材Fとの間の間隙を覆うが、下ケーシングA2に搭載される際に上ケーシングA1の一部が食い込むことがある。
上ケーシングA1の一部がサイドシールEに食い込み理由は、サイドシールEとの密着性を確保して現像剤が移動する領域を密閉して外部への漏れ出しを防ぐためである。
サイドシールEは、上ケーシングA1の一部が食い込むと、その部分が窪み変形する一方、窪み変形に伴い他の部分がその変形部に向け引っ張られることになる。
このため、引っ張られた部分は、それまで接触していたケーシングの表面から離れて隙間が生じる。この結果、隙間から現像剤が漏れ出す確率が高くなり、ユニット周辺部への現像剤の飛散によって周辺機器への汚染や記録媒体への不用意な付着を起こす。
本発明の目的は、分割されたケーシングが互いに組み付けられてユニットを形成する場合に、ケーシング同士の接合部から現像剤が漏れ出すのを確実に防止することができる現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供することにある。
この目的を達成するため本発明は、現像剤を収容する現像槽を形成する上下分割型のケーシングを有し、現像槽内部には現像剤担持体、現像剤攪拌部材および前記現像剤担持体に近接して、担持される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材が配置されている現像装置であって、前記現像剤担持体の長手方向端部において前記上下分割型ケーシングが互いに突き当てられている位置に現像槽内からの現像剤の漏洩を防止するサイドシールが設けられ、前記現像剤担持体上での現像剤の移動方向において前記層厚規制部材の上流側で前記サイドシールと前記ケーシングの一方側表面との間には可撓性樹脂からなるシート状シール部材が配置され、前記シート状シール部材は、少なくとも前記サイドシールとこれが対向する前記ケーシングの一方側表面との間に基端が位置決めされて該ケーシングの表面に一体化され、先端が前記現像剤担持体表面に沿ってなびく状態で延長されていることを特徴とする現像装置にある。
本発明によれば、サイドシールが変形してケーシングとの間に隙間が生じた場合でも、シート状シール部材が存在することにより現像剤の移動空間が遮蔽されたままとなる。
これにより、現像剤担持体の長手方向端部に向けて押し動かされた現像剤はシート状シール部材によって遮断されることにより、外部への漏れ出しが阻止される。
本発明の実施形態に係る現像装置を適用される画像形成装置の一例を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る現像装置が適用されるプロセスカートリッジの外観図である。 本発明の実施形態に係る現像装置の外観図である。 図3に示した現像装置の内部構造を説明するための断面図である。 図3に示した現像装置に用いられる下ケーシングの要部の構成を説明するための図であり、(A)は、本実施形態に係る構成を、(B)は従来構成をそれぞれ示している。 本発明の実施形態係る現像装置における要部構成を説明するための拡大断面図である。 図6に示した要部構成の変形例を説明するための斜視図である。 従来の現像剤飛散防止構造を説明するための断面図である。
以下、図面に示した実施例により本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態係る現像装置を用いる画像形成装置を示す図であり、同図に示す画像形成装置は、複数の作像部をタンデム方式で用いるカラーレーザプリンタ100である。
図1において、カラーレーザプリンタ100は、画像形成部1Aが縦方向の中央部に位置し、その下方には給紙部1Bが、さらに画像形成部1Aの上方には原稿載置台1C1を備えた原稿走査部1Cがそれぞれ配置されている。
画像形成部1Aには、水平方向に展張面を有する中間転写体として中間転写ベルト2で構成された転写手段が配置されており、中間転写ベルト2の上位には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。
画像形成部1Aには、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による画像を形成可能な作像部が配置されており、各作像部には画像を担持可能な感光体3B、3C、3M、3Yが中間転写ベルト2の展張面に沿って並置されている。
なお、以下の説明において、全ての感光体に共通する内容の場合には感光体を符号3により示す。
各感光体3B、3C、3M、3Yは、潜像担持体として用いられ、それぞれ同じ方向(図1では、反時計方向)に回転可能なドラムで構成されている(以下、感光体あるいは感光体ドラムの両方を用いる場合がある)。
感光体ドラムの周辺には、回転過程において画像形成処理を実行する帯電装置4,書き込み装置5,現像装置6,転写バイアス印加手段の一つである1次転写装置7,およびクリーニング装置8が配置されている。
なお、図1では、便宜上、感光体3Bを対象として、各装置の符号にBを付して示してある。
中間転写ベルト2は、各感光体を備えた作像部からの可視像を順次転写される1次転写部に相当しており、複数のローラ2A〜2Cに掛け回されて感光体との対峙位置において同方向に移動することができる。
中間転写ベルト2は、作像部に対向する展張面以外の位置に配置されたローラ2Cが2次転写装置9と対峙させてある。
2次転写装置9は、帯電駆動ローラ9Aおよび従動ローラ9Bに掛け回されて2次転写装置9が位置する2次転写位置において中間転写ベルト2と同方向に移動可能な転写ベルト9Cを備えている。
転写ベルト9Cを帯電駆動ローラ9Aにより帯電させることで記録シートを静電吸着しながら搬送する過程で中間転写ベルト2に重畳された多色画像を一括転写によってあるいは担持されている単一色の画像をそれぞれ記録シートに転写することができる。
2次転写位置には給紙部1Bから記録シートが給送されるようになっている。
給紙部1Bは、複数の給紙カセット1B1と、給紙カセット1B1から繰り出される記録シートの搬送路に配置された複数の搬送ローラ1B2と、2次転写位置前方に位置するレジストローラ1B3とを備えている。
図1に示す構成では、給紙部1Bには、給紙カセット1B1から繰り出される記録シートの搬送路に加えて給紙カセット1B1内に収容されていない種類の記録シートを2次転写位置に向け給送できる構造が備えられている。
この構造は、画像形成部1Aの壁面の一部を起倒可能に設けた手差しトレイ1A1と繰り出しコロ1A2とを備えている。
給紙カセット1B1からレジストローラ1B3に向けた記録シートの搬送路途中には、手差しトレイ1A1から繰り出された記録シートの搬送路が合流している。
いずれの搬送路から給送される記録シートもレジストローラ1B3によってレジストタイミングが設定されている。
書き込み装置5(図1では、便宜上、黒画像形成のための書込光を符号5Bで示してある)は、感光体ドラム3B、3C、3M、3Yに対して画像情報に応じた書き込み光を出射して静電潜像を形成する。
この場合の画像情報には、原稿走査部1Cに有する原稿載置台1C1上の原稿を走査することにより得られる画像情報あるいは図示しないコンピュータから出力される画像情報が用いられる。
原稿走査部1Cには、原稿載置台1C1上の原稿を露光走査するスキャナ1C2が備えられており、さらに原稿載置台1C1の上面には、自動原稿給送装置1C3が配置されている。
自動原稿給送装置1C3は、原稿載置台1C1上に繰り出される原稿を反転可能な構成を備え、原稿の表裏各面での走査が行えるようになっている。
書き込み装置5により形成された感光体3(図1において符号3B、3C、3M、3Yで示す部材)上の静電潜像は、現像装置6(図1では、便宜上、符号6Bで示してある)によって可視像処理される。
可視像処理されたトナー像は、中間転写ベルト2に1次転写される。中間転写ベルト2に対して色毎のトナー像が重畳転写されると、2次転写装置9により記録シートに対して一括して2次転写される。
2次転写された記録シートは、表面に担持している未定着画像を定着装置11によって定着される。
定着装置11は、詳細を説明しないが、加熱ローラにより加熱される定着ベルトと定着ベルトに対向当接する加圧ローラとを備えたベルト定着構造が用いられている。
定着装置11では、定着ベルトと加圧ローラとの当接領域、つまりニップ領域を設けることにより熱ローラ方式の定着構造に比べて記録シートへの加熱領域を広げることができるようになっている。
定着装置11を通過した記録シートは、定着装置11の後方に配置されている搬送路切り換え爪12によって搬送方向が切り換えられるようになっており、排紙トレイ13に向けた搬送路と、反転搬送路RPとに搬送方向が選択される。
以上のような構成を備えたカラーレーザプリンタ100では、以下の画像形成処理が実行される。
原稿載置台1C1上に載置された原稿の露光走査によりあるいはコンピュータからの画像情報により、一様帯電された感光体3に対して静電潜像が形成され、静電潜像が現像装置6によって可視像処理された後、トナー像が中間転写ベルト2に1次転写される。
中間転写ベルト2に転写されたトナー像は、単一色画像の場合にはそのまま給紙部1Bから繰り出された記録シートに対して転写される。
多色画像の場合には、1次転写が繰り返されることで重畳された上で記録シートに対して一括して2次転写される。
2次転写後の記録シートは定着装置11により未定着画像を定着された後、排紙トレイ13あるいは、反転されて再度レジストローラ1B3に向けて給送される。
なお、図1中、符号10は、クリーニング装置を示している。
クリーニング装置10は、各感光体とは別に、中間転写ベルト2を対象として設けられている。
そしてクリーニング装置10は、中間転写ベルト2の移動方向において最初の作像部であるイエロー画像の作像部よりも上流側に配置されている。
クリーニング装置10には、詳細を図示しないがクリーニングブレードやクリーニングブラシおよび廃トナー回収機構が備えられている。
各作像部には、図2に示すプロセスカートリッジ101が用いられている。
プロセスカートリッジ101には、図1において説明した部材のうちで次の部材が収容されている。
すなわち、プロセスカートリッジ101には、感光体ドラム(便宜上、符号3で示す)、感光体ドラムに対する画像形成処理を実行する帯電装置(図示されず)、現像装置として用いられる現像ユニット(便宜上、符号6で示す)、クリーニング装置に用いられるクリーニングユニット(便宜上、符号8で示す)が纏めて収容されている。
なお、書き込み装置5および中間転写ベルト2は、図1に示したように、プロセスカートリッジとは別に設けられている。
図3は、図2に示したプロセスカートリッジ101に装備された現像装置に用いられる現像ユニット(以下、現像ユニット6と称する場合もある)6の外観図である。
現像ユニット6は、現像剤担持体に用いられる現像スリーブ60がその周面の一部を外部に露呈させることができる開口を有する上ケーシング61およびこの上ケーシングの接合面が搭載される下ケーシング62を組み合わせたユニットである。
現像ユニット6は、上下各ケーシングが長手方向端部を突き当てられて組み合わされることにより現像剤を収容する現像槽を形成しているユニットである。
図4は、現像ユニット6の内部構造を示す断面図である。
現像槽内部である現像ユニット6内には、現像剤担持体である現像スリーブ60が上ケーシング61側に配置され、現像剤を搬送過程で撹拌する現像剤攪拌部材である一対の搬送スクリュー63,64および層厚規制部材65が下ケーシング62側に配置されている。
現像スリーブ60は、図4において反時計方向に回転することができ、内蔵されている磁力発生手段である複数の磁極により現像剤を表面に穂立ちさせることができる。
穂立ちした現像剤は、磁力発生手段の磁気的拘束力と現像スリーブ60の回転力によって現像スリーブ60の表面を転動する。
搬送スクリュー63,64のうちで、現像スリーブ60と対向する側の空間に配置されている搬送スクリュー63は、現像剤を汲み上げて現像スリーブ60に供給する供給側スクリューとして用いられる。
現像スリーブ60の回転方向において感光体ドラム3(図1参照)と対向後に表面が移動する側の空間に配置されている搬送スクリュー64は、現像スリーブ60内の磁極配置による磁力の反撥を利用して回収される現像剤の回収側スクリューとして用いられる。
供給側の搬送スクリュー63および回収側の搬送スクリュー64は、長手方向に相当する軸方向に沿った現像剤の移動方向が相反する方向となるようにスクリューのリード方向が決められている。
両方の搬送スクリュー63,64は、回転しながら現像剤を軸方向に移動させるが、回収側の搬送スクリュー64は、図示しないトナー濃度検知センサの検知結果に応じて新たに補給されるトナーを含めて現像剤の攪拌混合を行う。
一方、供給側の搬送スクリュー63により現像剤が汲み上げられる位置には、現像スリーブ60と対向する先端を近接させた層厚規制部材65が配置されている。
層厚規制部材65は、ブレード部材であり、現像スリーブ60の表面に対して所定隙間を設けて先端が位置決めされている。
図4に示した現像ユニット6は、上下に分割されたケーシングが図8に示した構成と同様に、上下各ケーシングの対向面を接合面として組み付けられる。
以上の構成を対象として本実施形態に係る現像装置の特徴を以下に説明する。
本実施形態に係る現像装置の特徴は、サイドシールの変形に関係なく現像剤の移動方向において層厚規制部材の下流側に向けて現像剤が移動するのを遮断するシート状シール部材を設けたことにある。
現像ユニット6には、上下に分割された上下分割型ケーシングが用いられるが、その接合面には、図8に示した場合と同様にサイドシール66が配置されている。
サイドシール66は、現像スリーブ60の移動方向に相当する回転方向における層厚規制部材65の下流側で、現像スリーブ60の軸方向、つまり長手方向両端において磁気的拘束力が弱くなる位置である軸方向両端部にそれぞれ配置されている。
図5は、上下分割型ケーシングの一方側に相当する下ケーシング62側を示す図であり、同図には、下ケーシング62側における現像スリーブ60の長手方向に相当する軸方向一端部が示されている。
同図(B)において、サイドシール66は、図示していないが、現像スリーブ60上での現像剤の移動方向(図示矢印方向)上流側で層厚規制部材65の近傍に装填されている。
サイドシール66とこれに対向するケーシングの一方側表面である下ケーシング62の表面との間には、図6に示すように、シート状シール部材67が配置されている。
シート状シール部材67には、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの可撓性樹脂が用いられている。
シート状シール部材67は、現像スリーブ60の回転方向において層厚規制部材65の上流側に位置するサイドシール66とこれに対向する一方側のケーシングである下ケーシング62の表面との間に、少なくとも基端67Aが位置決めされている。
シート状シール部材67の基端67A側は、サイドシール66側ではなく、下ケーシング62に対して両面接着テープにより貼り付けられて一体化されている。
これにより、サイドシール66の変形に関係なくシート状シール部材67は、下ケーシング62に固定された状態を維持することができる。
シート状シール部材67の基端67A側は、単にサイドシール66およびこれと対向する下ケーシング62の表面との間に限らず、サイドシール66の下面を迂回させるように延長することも可能である。
つまり、サイドシール66の下面は、上下各ケーシング61,62の接合面に対向していることから、接合面に挟み込まれる位置に基端を位置決めすることもできる。
図5(A)は、シート状シール部材67の基端(便宜上、符号67A’で示す)がサイドシール66の下面に向けて延長されて一部がサイドシール66の下面からはみ出た状態を示している。なお、図5において矢印は、現像剤の移動方向を示している。
一方、シート状シール部材67の先端67Bは、下ケーシング62側に位置する基端から上方に向けて延長され、図4に示すように、現像剤担持体表面つまり、現像スリーブ60の表面に沿って接触されてなびく状態で延長されている。
これに加えて、シート状シール部材67の先端側は、現像スリーブ60の回転方向において層厚規制部材65の位置よりも下流側に位置決めされている。
シート状シール部材67は、基端側から先端に至る途中が湾曲した形状であるので、自身の撓み剛性を用いた形状復元力によって先端を現像スリーブ60の表面に押し付けやすくすることができる。
シート状シール部材67の先端側は、現像スリーブ60と感光体ドラム3との間の対向間隙を遮蔽する現像剤飛散防止シール68に挟まれている。
これにより、シート状シール部材67の先端側は、自身の形状復元力だけでなく、現像剤飛散防止シール68の圧力をも利用して現像スリーブ60の表面に押し付けられている。
なお、図6では、現像スリーブ60の軸方向端部以外での現像剤飛散防止シール68の形状が二点鎖線で示されている。
しかし、現像スリーブ60の軸方向端部では、端部から外部への漏れを防止するように側端部を遮蔽する目的で、シート状シール部材67を現像スリーブ60の表面に押し付けることができる形状に収縮変形している。
シート状シール部材67は、層厚規制部材65に取り付けられている磁性板65Aが位置する現像スリーブ60の長手方向両端、つまり、軸方向両端部において、磁気的拘束力が弱くなる位置に配置されている。
これにより、層厚規制部材65により除外された現像剤は、上述した磁気的拘束力が弱くなる位置で現像スリーブ60の回転に伴い移動しようとしても、その移動空間がシート状シール部材67によって遮蔽されているので、移動が阻止される。
この結果、層厚規制部材65で除外された現像剤が現像スリーブ60と層厚規制部材65との間の間隙を通過して現像剤の移動方向下流側に向けて移動することがないので、この部分から外部に漏れ出すことがない(図6において二点線の矢印で示す状態)。
特に、下ケーシング62の一部がサイドシール66に突き当てられてサイドシール66の一部が圧縮変形した場合でも、シート状シール部材67はサイドシール66の変形に関係なく先端67Bが現像スリーブ60の表面に押し付けられたままである。
これにより、先端67B側が現像スリーブ60から離れることがないので、層厚規制部材65により除外された現像剤が層厚規制部材65の下流側に移動しようとする空間を遮蔽した状態を維持することができる。
以上の構成においては、サイドシール66とこれに対向する下ケーシングの表面との間に平板状のシート状シール部材67を湾曲させるだけで現像剤の漏れ出しを阻止できる構造が得られるので、特別な漏洩防止構造を用いる必要がない。
しかも、先端67Bを現像スリーブ60の表面に押し付ける習性は、湾曲時に発生する形状復元力および既存構造部品である現像剤飛散防止シール68を用いるだけでよいことからも簡単な構成により現像剤の漏れ出しを確実に防止することが可能になる。
次に、シート状シール部材の変形例について説明する。
図7は、図6に示した場合と違って、シート状シール部材67をポリウレタンゴムなどの発泡性樹脂で形成している。
このような材質は、サイドシール66と同じものであるので、サイドシール66をシート状シール部材67の一部で形成することができる。換言すれば、シート状シール部材67をサイドシール66と兼用させることができる。
図7は、シート状シール部材67の一部にサイドシール66を合体させた状態が示されている。
以上の構成においては、シート状シール部材67とサイドシール66とを別体とする必要がなく、予め一体の部材として準備することができるので、加工コストを低減することができる。
6 現像ユニット
60 現像スリーブ
61 上ケーシング
62 下ケーシング
63,64 撹拌スクリュー
65 層厚規制部材
66 サイドシール
67 シート状シール部材
67A、67A’ 基端
67B 先端
68 現像剤飛散防止シール
100 画像形成装置
101 プロセスカートリッジ
特開2009−58994号公報

Claims (7)

  1. 現像剤を収容する現像槽を形成する上下分割型のケーシングを有し、現像槽内部には現像剤担持体、現像剤攪拌部材および前記現像剤担持体に近接して、担持される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材が配置されている現像装置であって、
    前記現像剤担持体の長手方向端部において前記上下分割型ケーシングが互いに突き当てられている位置に現像槽内からの現像剤の漏洩を防止するサイドシールが設けられ、
    前記現像剤担持体上での現像剤の移動方向において前記層厚規制部材の上流側で前記サイドシールと前記ケーシングの一方側表面との間には可撓性樹脂からなるシート状シール部材が配置され、
    前記シート状シール部材は、少なくとも前記サイドシールとこれが対向する前記ケーシングの一方側表面との間に基端が位置決めされて該ケーシングの表面に一体化され、先端が前記現像剤担持体表面に沿ってなびく状態で延長されていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記シート状シール部材が一体化されているケーシングの一方側は下ケーシングであり、前記シート状シール部材は前記下ケーシング側に位置する基端から上方に向けて先端が前記現像剤担持体の表面に接触していることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記シート状シール部材の先端は、前記現像剤担持体の移動方向において前記層厚規制部材の下流側で前記現像剤担持体表面に接触していることを特徴とする請求項1または2記載の現像装置。
  4. 前記シート状シール部材は、少なくとも前記現像剤担持体の長手方向両端で該現像剤担持体に内蔵された磁界発生手段からの磁力が弱い領域に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか一つに記載の現像装置。
  5. 前記現像剤担持体と潜像担持体との対向間隙には、現像剤の飛散を防止するシール部材が配置され、該シール部材は、前記シート状シール部材の先端を前記現像剤担持体表面との間に挟み込むことを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか一つに記載の現像装置。
  6. 請求項1乃至5のうちのいずれか一つに記載の現像装置を備えたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 請求項1乃至5のうちのいずれか一つに記載の現像装置または請求項記載のプロセスカートリッジを用いることを特徴とする画像形成装置。
JP2012239398A 2012-10-30 2012-10-30 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 Active JP6020044B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012239398A JP6020044B2 (ja) 2012-10-30 2012-10-30 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012239398A JP6020044B2 (ja) 2012-10-30 2012-10-30 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014089337A JP2014089337A (ja) 2014-05-15
JP6020044B2 true JP6020044B2 (ja) 2016-11-02

Family

ID=50791277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012239398A Active JP6020044B2 (ja) 2012-10-30 2012-10-30 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6020044B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6460838B2 (ja) * 2015-02-26 2019-01-30 キヤノン株式会社 現像装置、現像カートリッジ、及びプロセスカートリッジ
JP7211042B2 (ja) 2018-11-30 2023-01-24 株式会社リコー 現像剤収容容器、現像装置及び画像形成装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62192770A (ja) * 1986-02-20 1987-08-24 Fuji Xerox Co Ltd 一成分現像装置
JPH0836305A (ja) * 1994-07-22 1996-02-06 Brother Ind Ltd 画像形成ユニット及びその保護具
JP2000105501A (ja) * 1998-09-30 2000-04-11 Canon Inc 現像装置及びプロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JP4522235B2 (ja) * 2004-11-19 2010-08-11 株式会社リコー 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2007199584A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像ローラ用サイドシール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014089337A (ja) 2014-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20130084098A1 (en) Developing device and cleaning device
EP2843479A1 (en) Electrophotographic image forming apparatus
JP6564728B2 (ja) 画像形成装置
JP2004170904A (ja) 像担持体ユニット及び画像形成装置
JP6020044B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP6223320B2 (ja) 画像形成装置
JP5907858B2 (ja) 画像形成装置
JP5379987B2 (ja) クリーニング装置及び画像形成装置
JP6012645B2 (ja) 現像装置、及び現像装置を備えた画像形成装置
JP2008065240A (ja) 画像形成装置
JP4967332B2 (ja) 画像形成装置
US9488930B2 (en) Developing device and image forming apparatus
JP2018180394A (ja) 画像形成装置
JP2008265919A (ja) 画像形成装置
US9235187B2 (en) Removal device and image forming apparatus
JP2017026908A (ja) 画像形成装置
US9798286B2 (en) Image forming apparatus
JP2016177109A (ja) 画像形成ユニットおよび画像形成装置
JP6365525B2 (ja) 画像形成装置
JP6111923B2 (ja) 画像形成装置
US9551959B2 (en) Image forming apparatus forming toner image on surface layer portion of image conveying portion
JP6541332B2 (ja) 現像装置
JP2024073197A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP6287316B2 (ja) 画像形成装置
JP2022124058A (ja) 画像形成装置、画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160919

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6020044

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151