JP4613591B2 - エンジンの排気装置 - Google Patents

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Description

本発明はエンジンの排気装置に関するものである。
エンジンの排気装置に関し、車幅方向に延びる筒状外周板の両端がエンドプレートで閉塞されてなる横置き型の筒状サイレンサを車体後部に配置したものは知られている(特許文献1参照)。この特許文献1では、サイレンサが車体にラバーマウント装置にて支持されているとともに、車体のフロア下を後方へ延びるフロア下排気管の下流端が上記サイレンサの外周板に接続されている一方、サイレンサのエンドプレートにテールパイプの上流端が接続されている。
また、筒状サイレンサの端部をサイレンサ径方向に貫通するインレットパイプを設ける一方、アウトレットパイプを該サイレンサのエンドプレートより外方へ突出させたものも知られている(特許文献2参照)。
また、上述の如き横置き型サイレンサに関して、その車幅方向の中央よりもエンドプレート側に寄った位置で外周板に排気管を接続するとともに、該排気管の外周面とサイレンサの外周板に補強部材を架設したものも知られている(特許文献3参照)。
また、車体前後方向に延びるように配置された縦置き型の筒状サイレンサに対して排気管をボールジョイントにより接続することにより、エンジンのロール振動に筒状サイレンサが共振することを防止することも知られている(特許文献4参照)。
特開2003−120282号公報 特開平09−303133号公報 実開平02−119924号公報 特許第3252735号公報
上記横置き型サイレンサは、リヤサスペンションクロスメンバ後方のサイドフレーム間に配置するようにすれば、サイレンサ容量を大きくすることができ、排気騒音の低減に有利である。しかし、このような配置にした場合、上記フロア下排気管は当該クロスメンバ上側又は下側に通してさらに後方へ延ばす必要があるが、クロスメンバの上側は、デフやリヤアクスル、サスペンションのスタビライザなど、駆動系及びサスペンション系の部材配置され、狭く複雑な隙間になっている。従って、フロア下排気管をクロスメンバの上側に通すと当該排気管を大きな曲率で且つ比較的複雑に曲げる必要を生ずる。
また、上記フロア下排気管をドライブシャフトと共に車体のフロアトンネル部に収めるべく、該ドライブシャフトに沿わして後方へ延設すると、該排気管がドライブシャフト後端のデフ(デファレンシャルギヤの略称)と干渉する。これを避けるためには、排気管をデフ位置で車体側方に曲げる必要があるが、この排気管の下流端を上記横置き型サイレンサの車幅方向の中央部に接続するには、一旦車体側方に曲げた排気管をさらに車体中央の方へ曲げる必要がある。
このように、排気管に複雑な曲げ加工を施すと、その工数の増加によりコスト高になるとともに、排気抵抗が大きくなる。
一方、デフ位置で車体側方へ曲げた排気管を車体中央の方へ曲げずにそのまま後方へ延ばすと、つまり、排気管後部を排気管前部に対して車体側方へオフセットさせて(偏倚させて)横置き型サイレンサの外周板に接続すると、上記コスト高及び排気抵抗の問題は少なくなる。しかし、このように排気管をオフセットさせてサイレンサに接続すると、排気管は、悪路走行等によって上下に揺れるときに、そのオフセット部分より前側とサイレンサに接続された後側とが上下に相対変位するねじれ振動を生じ易くなる。このねじれ振動は、排気管の耐久性に悪影響を及ぼすだけでなく、横置き型サイレンサの耐久性にも悪影響を及ぼす。すなわち、サイレンサの外周板はエンドプレートに比べて普通は剛性が低く、この剛性が低い外周板に排気管から上記ねじれ振動が入力されることにより、サイレンサは排気管接続部等が早期に傷み易くなる。
また、車両に他の車両等の障害物が後方から衝突した場合、排気管が変形することがあるが、そのときに排気管が上方に折れ曲がると、当該車両の燃料タンクが破壊されたり、サスペンション部材が壊れるという問題がある。
すなわち、本発明の課題は、上述の排気抵抗の低減、排気管加工の簡素化を図ること、上記排気管のオフセット接続を採用したときのねじれ振動の問題を解決すること、さらには車両の後方衝突時の上記問題を解決することにある。
本発明は、このような課題に対して、フロア下排気管をリヤサスペンションクロスメンバの下側に通して横置き型サイレンサにオフセット接続するとともに、その接続に球面式可動管継手を採用した。
すなわち、請求項1に係る発明は、車体のフロア下を後輪駆動用ドライブシャフトが前後方向に延び、リヤサスペンションのクロスメンバの後方には、車体の左右のサイドフレームにわたって車幅方向に延びる筒状の外周板と、該外周板の両端を閉塞するエンドプレートとを有する横置き型サイレンサが配置され、該サイレンサは車体にラバーマウント装置にて支持されており、上記フロア下を後方へ延びるフロア下排気管の下流端が上記サイレンサに対して上記外周板の部位より排気を導入するように接続され、テールパイプの上流端が上記サイレンサのエンドプレートに接続されているエンジンの排気装置において、
上記フロア下排気管は、上記ドライブシャフトに沿ってその側方を後方へ延び、さらに上記クロスメンバの下側を通って後方へ延びているとともに、後部が車体側方へオフセットしており、
上記サイレンサの外周板には、上記フロア下排気管の下流端に対応するように車体側方へオフセットした部位に、該サイレンサに対して排気を導入する排気導入管が固定されており、
上記フロア下排気管の下流端と上記排気導入管とは、上記クロスメンバの後方において、各々後側が高くなるように傾斜した状態で、球面同士で接触させた球面式可動管継手によって接続され
上記サイレンサは、その前後に配置されたラバーマウント装置によって上記車体に支持され、後側のラバーマウント装置の方が前側のラバーマウント装置よりも高位置に設けられていることを特徴とする。
このように、本発明によれば、フロア下排気管をサスペンションクロスメンバの下側に通すとともに、車体側方にオフセットさせたまま横置き型サイレンサの排気導入管に接続するようにしたから、このフロア下排気管の曲がり部が少なくなり、排気抵抗の低減によるエンジン出力の向上、排気管加工工数の低減によるコスト低減に有利になる。
そうして、フロア下排気管は上述の如くオフセットしてサイレンサの排気導入管に接続されているが、その接続に球面式可動管継手を採用してフロア下排気管が排気導入管に対して変位できるようにしたから、悪路走行等による当該排気管のねじれ振動が抑えられ、その耐久性向上に有利になる。また、同時にフロア下排気管からサイレンサへの振動の入力が上記球面式可動管継手によって抑えられるため、サイレンサの耐久性確保に有利になる。
また、フロア下排気管をサスペンションのクロスメンバの下側に通し、その後方においてフロア下排気管と排気導入管とを互いに後側が高くなるように傾斜させた状態で上記球面式可動管継手によって接続しているから、車両の後方衝突時にフロア下排気管が上方へ曲がることを防止する上で有利になる。すなわち、フロア下排気管を上側に湾曲させて当該クロスメンバの上側に通した場合には、衝突荷重によってフロア下排気管の湾曲部が押し上げられるが、本発明の如く、フロア下排気管をサスペンションのクロスメンバの下側に通して斜めに立ち上げた場合、横置き型サイレンサが球面式可動管継手の球面中心を支点として相対的に上方へ回転して、球面式可動管継手が下方へ移動し易くなる、すなわち、衝突荷重がフロア下排気管を押し下げる力として働き易くなる。このため、フロア下排気管が衝突時に燃料タンク、サスペンション、その他の車両構成部材を傷めることを防止する上で有利になる。
また、サイレンサに後方から衝突荷重が加わると、該サイレンサを車体に支持する前側のラバーマウント装置が当該荷重を受ける支えとなってサイレンサが回転しようとし、その回転方向を後側のラバーマウント装置が規制するが、この後側のラバーマウント装置が高位置にあるから、サイレンサは後側が前側に対して相対的に高くなるように回転し易くなる。よって、球面式可動管継手が下方へ移動し易くなり、上記フロア下排気管が上方へ曲がることを防止する上で有利になる。
請求項2に係る発明は、請求項1において、
上記フロア下排気管は、その左右両側のうち上記ドライブシャフトとは反対側に配置されたラバーマウント装置により車体に片持ち支持されていることを特徴とする。
すなわち、フロア下排気管をこのような片持ち支持にすると、フロア下排気管が質量体となって上下に振動し易くなり、それによって上述のねじれ振動が大きくなり易い。これに対して、本発明の場合は、上述の如く球面式可動管継手によってサイレンサによるフロア下排気管の拘束を弱めたから、上記片持ち支持であっても、ねじれ振動を効率良く抑えることができ、当該排気管及びサイレンサの耐久性確保に有利になる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2において、
上記排気導入管は、上記サイレンサ外周板の上下方向の中心位置よりも下半周側に偏倚した位置より上記フロア下排気管の下流端に向かって斜め下方に延びていることを特徴とする。
従って、サイレンサに後方から衝突荷重が加わったとき、該サイレンサは球面式可動管継手を支点として相対的に上方へ回転するように移動し易くなり、すなわち、可動管継手が下方へ移動し易くなり、上記フロア下排気管が上方へ曲がることを防止する上で有利になる。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
上記テールパイプは、その下流端が後方へ向かって延び、該下流端の方が上記サイレンサのエンドプレートに固定されたテールパイプ上流端よりも高位置に設けられていることを特徴とする。
従って、後方からの衝突荷重がテールパイプに加わると、テールパイプにはその上流端を支点として下流端側が上方へ移動するような力が働き、このテールパイプ下流端の上方への移動に伴って、サイレンサも球面式可動管継手を支点として後側が前側に対して相対的に高くなるように回転し易くなる。よって、球面式可動管継手が下方へ移動し易くなり、上記フロア下排気管が上方へ曲がることを防止する上で有利になる。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
上記テールパイプの下流端は、上記車体のリヤバンパに形成された切欠きより車体後方に臨み、
上記サイレンサのラバーマウント装置は、該サイレンサ及び上記車体の各々に固定されて車幅方向に延びる両ロッドに渡されたマウントラバーと、該マウントラバーの車幅方向の両側に配置され該マウントラバーの車幅方向の変形を規制する横変形規制板を備えていることを特徴とする。
すなわち、上述の如くフロア下排気管がサイレンサに対して変位することが球面式可動管継手によって許容されるから、サイレンサ自体は車体に対して横揺れさせる必要がない。そこで、本発明では、サイレンサに車両の走行振動で横揺れを生ずることを積極的に規制し、該サイレンサに固定されているテールパイプが横方向に揺れ動くことを防止したものである。よって、テールパイプが車両の走行振動でリヤバンパの切欠き部に干渉することが避けられるため、該テールパイプとリヤバンパの切欠きとの車幅方向の隙間を狭くすることができ、見栄えの向上に有利になる。
以上のように本発明によれば、ドライブシャフトに沿って延びるフロア下排気管をリヤサスペンションクロスメンバの下側に通すとともに、該フロア下排気管と横置き型サイレンサの排気導入管とを車体側方にオフセットさせた状態で、且つ後側が高くなるように傾斜させた状態で球面式可動管継手によって接続するようにしたから、このフロア下排気管の曲がり部を少なくして、排気抵抗の低減及び排気管曲げ加工の容易化を図りつつ、上記オフセットに起因するフロア下排気管のねじれ振動を抑えて、該フロア下排気管及びサイレンサの耐久性を高めることができ、しかも、車両の後方衝突時にフロア下排気管が上方へ曲がることを防止する、すなわち、燃料タンク、サスペンション、その他の車両構成部材を傷めることを防止する上で有利になる。しかも、サイレンサを車体に支持する前後ラバーマウント装置のうち後側のラバーマウント装置の方を前側のラバーマウント装置よりも高位置に設けたから、上記衝突時にサイレンサは後側が前側に対して相対的に高くなるように回転し易くなる。よって、球面式可動管継手が下方へ移動し易くなり、上記フロア下排気管が上方へ曲がることを防止する上で有利になる。
また、上記排気導入管をサイレンサ外周板の上下方向の中心位置よりも下半周側に偏倚した位置より上記球面式可動管継手に向かって斜め下方に延ばし、或いはテールパイプの後方へ延びた下流端をサイレンサのエンドプレートに固定された上流端よりも高位置に設けるようにすれば、上記衝突時に、球面式可動管継手を下方へ移動させて、上記フロア下排気管が上方へ曲がることを防止する上で有利になる。
また、サイレンサのラバーマウント装置にそのマウントラバーの車幅方向の変形を規制する横変形規制板を設けるようにすれば、該サイレンサに固定されているテールパイプの横揺れを防止して該テールパイプとリヤバンパの切欠きとの車幅方向の隙間を狭くすることができ、見栄えの向上に有利になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態は四輪駆動自動車のフロントエンジン1の排気装置に本発明を適用したものである。図1に示すように、前輪2用のフロントデフ3よりドライブシャフト4が車幅方向の中央部を後方へ延び、その後端に後輪5用のリヤデフ6が結合されている。エンジン1の排気系は、エンジン1の排気マニホールドに接続された直結触媒コンバータ11、車体フロア下を後方へ延びるフロア下排気管12、リヤサスペンション13のクロスメンバ14の後方に配置されたメインサイレンサ15、並びにテールパイプ16が上流側から順に配置されて連結されてなる。フロア下排気管12の途中には、フロア下触媒コンバータ17及びサブサイレンサ18が設けられている。クロスメンバ14は左右のサイドフレーム32,32に渡されている。
図2に示すように、ドライブシャフト4は、フロントフロアパネル21の車幅方向の中央に形成されたフロアトンネル22に配置されている。フロア下排気管12は、フロアトンネル22内においてドライブシャフト4に沿ってその側方を後方へ延び、さらに燃料タンク23及び上記クロスメンバ14の下側を通って後方へ延び、下流端がメインサイレンサ15の排気導入管24に後述の球面式可動管継手25によって接続されている。燃料タンク23は、リヤフロアパネル26の下の、上記クロスメンバ14の前方に配置されており、車幅方向の中央部下面はドライブシャフト4及びフロア下排気管12を通すべく上方へ凹んでいる。
上記ドライブシャフト4に沿って後方に延びるフロア下排気管12は、その後部がリヤデフ6と干渉しないように車体側方にオフセットしており、このオフセット状態で左右には殆ど曲がることなく、リヤデフ6を支持するクロスフレーム27、リヤサスペンションのスタビライザ28、リヤアクスル29及び上記クロスメンバ14の下側を通り、メインサイレンサ15へ向かって延びている。
また、フロア下排気管12は、その左右両側のうち上記ドライブシャフト4とは反対側に配置されたラバーマウント装置31によりフロントフロアパネル21に片持ち支持されている。このラバーマウント装置31は、フロア下排気管12より延ばしたロッドと、フロアパネル21に固定したロッドとをマウントラバーによって上下に弾性的に連結してなるものであり、フロア下触媒コンバータ17の前後両端、サブサイレンサ18の位置、並びに該触媒コンバータ17とサブサイレンサ18との中間位置の4箇所に設けられている。
メインサイレンサ15は、車体後部の左右のサイドフレーム32,32にわたって車幅方向に延びる筒状の外周板33と、該外周板33の両端を閉塞する図3に示すエンドプレート34とによってシェルが形成された筒状の横置き型サイレンサであり、シェル内に消音用の仕切り板等が設けられている。
図3に球面式可動管継手25によるフロア下排気管12の下流端とメインサイレンサ15の排気導入管24との接続状態を示す。この球面式可動管継手25は、メインサイレンサ15がフロア下排気管12に対して相対的に前方移動するとき、下方へ変位するように配置されている。
以下、具体的に説明すると、フロア下排気管12は、リヤサスペンションクロスメンバ14の下より、後側が高くなるように傾斜して後方へ延びている。一方、メインサイレンサ15に排気を導入するための排気導入管24は、図1及び図2に示すようにフロア下排気管12のオフセットした下流端に対応するように外周板33の車体側方へオフセットした部位に配置されている。そして、この排気導入管24は、外周板33の上下方向の中心位置よりも下半周側に偏倚した位置よりフロア下排気管12の下流端に向かって且つ該フロア下排気管12と同様に傾斜して延びている。
球面式可動管継手25は、図4に示すように、フロア下排気管12の下流端の外周面に固定したシール体37の凸球面と、排気導入管24の上流端に固定したフランジ38の凹球面状シール座38aとを、弾性的に押圧させてなるものである。この弾性的押圧のために、フロア下排気管12の下流端のフランジ39と排気導入管24のフランジ38とがボルト41及びコイルスプリング42により弾性的に連結されている。
また、メインサイレンサ15は、図2に示すように、その前後左右の4箇所に設けられたラバーマウント装置45によって車体に支持されている。すなわち、メインサイレンサ15は、前側の左右に配置されたラバーマウント装置45によってリヤサスペンションクロスメンバ14に支持されているとともに、後側の左右に配置されたラバーマウント装置45によって左右のサイドフレーム32,32に支持されている。この前後のラバーマウント装置45は、後側の方が前側よりも高位置に配設されている。
ラバーマウント装置45は、図3に示すように、エンドプレート34に固定された車幅方向に延びるサイレンサ側ロッド47と、リヤサスペンションクロスメンバ14又はサイドフレーム32に固定されてサイレンサ側ロッド47の上方を車幅方向に延びる車体側ロッド48とを連結するマウントラバー49と、横変形規制板50とを備えてなる。前側のラバーマウント装置45の車体側ロッド48はリヤサスペンションクロスメンバ14に固定され、後側ラバーマウント装置45の車体側ロッド48はサイドフレーム32に固定されている。後側のロッド48は前側のロッド48よりも高位置に配設されている。
ラバーマウント装置45の具体的な構成は図5乃至図7に示されている。マウントラバー49は、中央に貫通孔を有する縦長の楕円形厚肉板状のものであって、その上部と下部に上記ロッド48を通す孔51と上記ロッド47を通す孔52が形成され、中央貫通孔の上下の対向面には下側のロッド47の上動を規制するストッパが形成されている。マウントラバー49の上面には中空のアッパプレート53が固着されていて、このアッパプレート53よりマウントラバー49の上部の車幅方向の両側に、マウントラバー49の車幅方向の変形を規制する中空の横変形規制板50,50が延設されている。横変形規制板50には、上側のロッド48を通す貫通孔が形成されている。マウントラバー49の前後両側は、該マウントラバー49の前後への変形を許容するように解放され、また、マウントラバー49の下面側も該マウントラバー49の下方への変形を許容するように解放されている。
テールパイプ16は、図1及び図2に示すように、メインサイレンサ15の左右両側に設けられていて、各々上流端が図3に示すようにエンドプレート34の上下方向の中央位置よりも下側に固定されて側方へ突出し、湾曲して後方を向いた下流端がメインサイレンサ15よりも後方へ突出している。テールパイプ16は、その下流端の方が上流端よりも高位置になるように湾曲している。また、このテールパイプ16の下流端は、リヤバンパ43に形成された切欠き44より車体後方に臨んでいる。切欠き44は図8に示すように下方に開口している。
従って、以上のようなエンジンの排気装置によれば、フロア下排気管12は、リヤサスペンションクロスメンバ14の下側に通すようにしたから、上下に大きく且つ複雑に湾曲させる必要がない。また、フロア下排気管12は、リヤデフ6の位置で車体側方にオフセットさせたまま後方へ延ばしてメインサイレンサ15の排気導入管24に接続するようにしたから、デフ位置でのオフセット部12aの他は左右の大きな曲がりがなくなる。このように、フロア下排気管12の曲がり部が少なくなるから、排気抵抗の低減によるエンジン出力の向上、排気管加工工数の低減によるコスト低減に有利になる。
また、フロア下排気管12にはリヤデフ位置にオフセット部12aが形成されているが、フロア下排気管12とメインサイレンサ15の排気導入管24との接続に球面式可動管継手25を採用してフロア下排気管12を排気導入管24に対して変位できるようにしたから、悪路走行等によってフロア下排気管12が上下に揺れても上記オフセットに伴うねじれ振動は抑制される。特に、フロア下排気管12は、その一側に配置したラバーマウント装置31によって車体に片持ち支持させているから、上下に揺れやすいが、上記球面式可動管継手25によって上記ねじれ振動が効率良く抑えられる。よって、フロア下排気管12の耐久性が向上するとともに、フロア下排気管12からメインサイレンサ15への振動の入力が上記球面式可動管継手25によって抑えられるため、メインサイレンサ15の耐久性も向上する。
また、上述の如くフロア下排気管12からメインサイレンサ15への振動伝達が球面式可動管継手25によって抑制されるということは、メインサイレンサ15自体はフロア下排気管12に合わせて振動させる必要がないということである。そこで、本実施形態では、メインサイレンサ15のラバーマウント装置45に横変形規制板50を設け、走行振動によって該メインサイレンサ15に横揺れを生ずることを積極的に規制し、該メインサイレンサ15に固定されているテールパイプ16の横揺れを防止している。よって、テールパイプ16が走行振動でリヤバンパ43の切欠き44に干渉することが避けられるため、該テールパイプ16とリヤバンパ43の切欠き44との車幅方向の隙間を狭くすることができ、見栄えの向上に有利になる。
また、当該車両に後方から衝突荷重が加わったとき、その荷重はテールパイプ16からメインサイレンサ15を介してフロア下排気管12に伝わる。これに対して、フロア下排気管12とメインサイレンサ15の排気導入管24とは後側が高くなるように傾斜した状態で球面式可動管継手25によって接続されているから、上記衝突荷重は、メインサイレンサ15を球面式可動管継手25の球面中心回りに相対的に上方へ回動させる力として、該可動管継手25側からみれば、該可動管継手25をフロア下排気管12と共に押し下げる力として働き易くなる。
特に、上記実施形態の場合、排気導入管24がメインサイレンサ15の上下方向の中心位置よりも下半周側に偏倚した位置より前方へ向かって斜め下方に延びているから、メインサイレンサ15は上記衝突荷重によって球面式可動管継手25の上側へ回転移動し易くなっている。また、メインサイレンサ15の後側ラバーマウント装置45の方が前側ラバーマウント装置45よりも高位置にあるから、メインサイレンサ15は上記衝突荷重によって前側ラバーマウント装置45を支点として上方へ回転し易くなっている。さらには、テールパイプ16は下流端の方が上流端よりも高位置にあるから、上記衝突荷重によって上流端を支点として下流端側が上方へ移動し易くなっている。そうして、このようなメインサイレンサ15及びテールパイプ16の動きは、球面式可動管継手25をフロア下排気管12と共に押し下げる力として働く。
よって、後方衝突時には、フロア下排気管12の後部が確実に下方へ曲がり、フロア下排気管12が燃料タンク23やリヤサスペンション13、リヤデフ6など他の車体構成要素を傷めることが防止される。
なお、上記実施形態の車両は四輪駆動であるが、前輪を駆動しないFR車であっても本発明は適用することができる。
本発明に係る車両の駆動系、サスペンション及び排気系を示す底面図である。 本発明に係る排気装置を示すための車両の一部省略した底面図である。 同排気装置後部の構成要素を示す側面図である。 同排気装置の球面式可動管継手を示す断面図である。 横置き型サイレンサのラバーマウント装置の側面図である。 同ラバーマウント装置の正面図である。 同ラバーマウント装置の平面図である。 同車両の一部(リヤバンパの切欠きとテールパイプとの関係)を示す背面図である。
1 エンジン
4 ドライブシャフト
6 リヤデフ
12 フロア下排気管
14 リヤサスペンションクロスメンバ
15 メインサイレンサ(横置き型サイレンサ)
16 テールパイプ
22 フロアトンネル
23 燃料タンク
24 排気導入管
25 球面式可動管継手
31 ラバーマウント装置
32 サイドフレーム
33 サイレンサ外周板
34 エンドプレート
43 リヤバンパ
44 切欠き
45 ラバーマウント装置
50 横変形規制板

Claims (5)

  1. 車体のフロア下を後輪駆動用ドライブシャフトが前後方向に延び、リヤサスペンションのクロスメンバの後方には、車体の左右のサイドフレームにわたって車幅方向に延びる筒状の外周板と、該外周板の両端を閉塞するエンドプレートとを有する横置き型サイレンサが配置され、該サイレンサは車体にラバーマウント装置にて支持されており、上記フロア下を後方へ延びるフロア下排気管の下流端が上記サイレンサに対して上記外周板の部位より排気を導入するように接続され、テールパイプの上流端が上記サイレンサのエンドプレートに接続されているエンジンの排気装置において、
    上記フロア下排気管は、上記ドライブシャフトに沿ってその側方を後方へ延び、さらに上記クロスメンバの下側を通って後方へ延びているとともに、後部が車体側方へオフセットしており、
    上記サイレンサの外周板には、上記フロア下排気管の下流端に対応するように車体側方へオフセットした部位に、該サイレンサに対して排気を導入する排気導入管が固定されており、
    上記フロア下排気管の下流端と上記排気導入管とは、上記クロスメンバの後方において、各々後側が高くなるように傾斜した状態で、球面同士で接触させた球面式可動管継手によって接続され
    上記サイレンサは、その前後に配置されたラバーマウント装置によって上記車体に支持され、後側のラバーマウント装置の方が前側のラバーマウント装置よりも高位置に設けられていることを特徴とするエンジンの排気装置。
  2. 請求項1において、
    上記フロア下排気管は、その左右両側のうち上記ドライブシャフトとは反対側に配置されたラバーマウント装置により車体に片持ち支持されていることを特徴とするエンジンの排気装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    上記排気導入管は、上記サイレンサ外周板の上下方向の中心位置よりも下半周側に偏倚した位置より上記フロア下排気管の下流端に向かって斜め下方に延びていることを特徴とするエンジンの排気装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    上記テールパイプは、その下流端が後方へ向かって延び、該下流端の方が上記サイレンサのエンドプレートに固定されたテールパイプ上流端よりも高位置に設けられていることを特徴とするエンジンの排気装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    上記テールパイプの下流端は、上記車体のリヤバンパに形成された切欠きより車体後方に臨み、
    上記サイレンサのラバーマウント装置は、該サイレンサ及び上記車体の各々に固定されて車幅方向に延びる両ロッドに渡されたマウントラバーと、該マウントラバーの車幅方向の両側に配置され該マウントラバーの車幅方向の変形を規制する横変形規制板を備えていることを特徴とするエンジンの排気装置。
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