JP2009013826A - 車両の排気系支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の排気系支持構造において、マウントラバーによる排気系の振動吸収に影響を与えず、かつ、マウントラバーの構造を特殊にすることなく、マウントラバーが車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部を中心として揺動するのを規制する。
【解決手段】エンジンの排気管3に接続される、車体下方のマフラー4を車体2にハンガー10を介して支持する。ハンガー10は、車体2に取り付けられた車体側ハンガーブラケット11と、マフラー4に取り付けられたマフラー側ハンガーブラケット12と、両ハンガーブラケット11,12の間に設けられて各ハンガーブラケット11,12に支持されたマウントラバー13とを有する。マウントラバー13が車体側ハンガーブラケット11のマウントラバー支持部11dを中心として車両前後方向に揺動するのを規制するストッパー15を、車体2にマウントラバー13との間に所定間隔を開けて設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の排気系支持構造に関するものである。
エンジンの排気管に接続される、車体下方のマフラーは、一般に、該車体にハンガーを介して支持されている。このハンガーは、例えば、車体から突出する車体側ハンガーブラケットとマフラーから突出するマフラー側ハンガーブラケットとの間にマウントラバーを介装させてなり、このマウントラバーに孔を2つ形成し、一方の孔に車体側ハンガーブラケットを、他方の孔にマフラー側ハンガーブラケットを嵌合している。このような構成をとることにより、排気系の、主に上下方向の振動をマウントラバーで吸収するようになっている。
だが、ハンガーが上述のような構造からなると、エンジンが起こす振動などのせいで、マウントラバーが車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部を中心として揺動する。このようにマウントラバーが揺動すると、マフラーが他の車両部品に接触するおそれがある。
そこで、特許文献1に示すものでは、車体又はマフラーから突出するハンガーブラケットをさらに1つ設け、マウントラバーに孔をもう1つ形成し、この孔にそのハンガーブラケットを挿通している。このようにハンガーブラケットを増やすことにより、マウントラバーが揺動するのを規制している。
特開平11−280460号公報
しかしながら、特許文献1に示すものでは、マウントラバーが揺動するのを規制できるものの、マウントラバーに孔をさらに1つ穿設し、この孔に新たなハンガーブラケットを差し込んでいるので、マウントラバーの、排気系の振動吸収性能に影響を及ぼし、その上、マウントラバーの構造が複雑になる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、マウントラバーの、排気系の振動吸収性能に影響を与えず、かつ、マウントラバーの構造を特殊にすることなく、マウントラバーが車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部を中心として揺動するのを規制することにある。
第1の発明は、エンジンの排気管に接続される、車体下方のマフラーを該車体に複数のハンガーを介して支持するようにした車両の排気系支持構造であって、上記各ハンガーは、上記車体に取り付けられた車体側ハンガーブラケットと、上記マフラーに取り付けられたマフラー側ハンガーブラケットと、上記両ハンガーブラケットの間に設けられて上記各ハンガーブラケットに支持されたマウントラバーとを有しており、上記車体又は上記マフラーに上記複数のハンガーのうち少なくとも1つのハンガーに対応するように該ハンガーのマウントラバーとの間に所定間隔を開けて設けられ、上記各ハンガーのマウントラバーが上記車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部を中心として所定方向に揺動するのを規制するストッパーを備えたことを特徴とするものである。
これにより、各ハンガーのマウントラバーが車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部を中心として所定方向に揺動するのを規制するストッパーを、車体又はマフラーに複数のハンガーのうち少なくとも1つのハンガーに対応するように該ハンガーのマウントラバーとの間に所定間隔を開けて設けているので、従来のように、マウントラバーに孔をもう1つ形成する必要がない。このため、マウントラバーの、排気系の振動吸収性能に影響を与えず、かつ、マウントラバーの構造を特殊にすることなく、各ハンガーのマウントラバーが車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部を中心として所定方向に揺動するのを規制できる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部は車幅方向に延びており、上記ストッパーは、上記各ハンガーのマウントラバーが上記所定方向としての車両前後方向に揺動するのを規制するように構成されていることを特徴とするものである。
本発明のように、車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部を車幅方向に延ばした場合、車体よりも車両後方に突き出るテールパイプが何かに接触して車両前方に押されると、これに伴ってテールパイプに接続されたマフラーが車両前方に移動して、各ハンガーのマウントラバーが車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部を中心として車両前方に揺動する。これによりマフラーがさらに車両前方に移動すると、テールパイプが上方に上がっていき、最悪の場合、横断面略コ字状のリアバンパーの内側に乗り上げてしまう。
ここで、本発明によれば、ストッパーは各ハンガーのマウントラバーが車両前後方向に揺動するのを規制するようになっているので、テールパイプがリアバンパーの内側に乗り上げるのを抑制できる。
第3の発明は、上記第1又は2の発明において、上記車体に上記各ハンガーに対応しかつ該各ハンガーの車体側ハンガーブラケットに沿うように取り付けられ、上記各ハンガーの車体側ハンガーブラケットの強度を補強する車体側補強部材をさらに備えており、上記ストッパーは上記車体側補強部材の先端に延設されていることを特徴とするものである。
これにより、ストッパーを車体側ハンガーブラケットの強度を補強する車体側補強部材の先端に延設しているので、簡単な構造で、各ハンガーのマウントラバーが車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部を中心として所定方向に揺動するのを規制できる。
第4の発明は、上記第1〜3のいずれか1つの発明において、上記複数のハンガーとして、車両前後方向に並んで配設された第1及び第2ハンガーを備えており、上記ストッパーは、上記第1及び第2ハンガーに対応するように設けられており、上記第1ハンガーのストッパーと上記第2ハンガーのストッパーとは、上記所定方向の互いに相反する側に上記各ハンガーのマウントラバーが揺動するのを規制するように構成されていることを特徴とするものである。
これにより、第1ハンガーのストッパーと第2ハンガーのストッパーとは、所定方向の互いに相反する側に各ハンガーのマウントラバーが揺動するのを規制するようになっているので、各ハンガーのマウントラバーが所定方向一方側に揺動するのを第1ハンガーのマウントラバーにより規制でき、各ハンガーのマウントラバーが所定方向他方側に揺動するのを第2ハンガーのマウントラバーにより規制できる。このため、各ハンガーのマウントラバーが所定方向に揺動するのを確実かつ効率よく規制できる。
第5の発明は、上記第1〜4のいずれか1つの発明において、上記マフラーは、長手方向が車幅方向に一致するように配置されていることを特徴とするものである。
本発明のように、マフラーを長手方向が車幅方向に一致するように配置した場合、ハンガーを車両前後方向に並べて配設すると、これらのハンガーの間の間隔が短くなり、該各ハンガーのマウントラバーが揺動しやすくなる。このような場合、各ハンガーのマウントラバーが車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部を中心として所定方向に揺動するのを規制するストッパーを設けるのは効果的である。
本発明によれば、各ハンガーのマウントラバーが車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部を中心として所定方向に揺動するのを規制するストッパーを、車体又はマフラーに複数のハンガーのうち少なくとも1つのハンガーに対応するように該ハンガーのマウントラバーとの間に所定間隔を開けて設けているので、従来のように、マウントラバーに孔をもう1つ形成する必要がなく、このため、マウントラバーの、排気系の振動吸収性能に影響を与えず、かつ、マウントラバーの構造を特殊にすることなく、各ハンガーのマウントラバーが車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部を中心として揺動するのを規制できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る車両の排気系支持構造1は、図1に示すように、車体2の前端部に搭載されたエンジン(図示せず)の排気管3に接続された、車体2の後端部下方のマフラー4を該車体2の後端部に複数のハンガー10,…を介して懸架するようになっている。本実施形態では、複数のハンガー10,…として、車体2の右側端部にて車両前後方向に並んで配設された第1及び第2ハンガー10a,10bと、この第2ハンガー10bと車幅方向にマフラー4を挟んで同列配置された第3ハンガー10cを備えている。
上記排気管3は、エンジンから車体2の下方にて車両後方に延びた後車両右方に湾曲して、下流端がマフラー4の左側端面の後側部分に繋がっている。マフラー4は略楕円状の筒体であって(図2を参照)、筒軸方向に長く延びていて、スペアタイヤパン2aの下方にて長手方向が車幅方向に一致するように配置されている。マフラー4の左側端面には、その前側部分にテールパイプ5の上流端が接続されている。このテールパイプ5は、マフラー4からスペアタイヤパン2aの下方にて車両左方に延びた後車両後方に湾曲して、下流端部がリアエンドパネル2bよりも車両後方に飛び出すように延長されている。なお、符号6はサスペンションアームである。
上記各ハンガー10は、図2〜図4に示すように、横断面略コ字状のリアサイドフレーム2cに溶接固定された車体側ハンガーブラケット11と、マフラー4に溶接固定されたマフラー側ハンガーブラケット12と、両ハンガーブラケット11,12の間に介在して該各ハンガーブラケット11,12に支持されたマウントラバー13とを有している。
車体側及びマフラー側ハンガーブラケット11,12は中空棒状の丸パイプである。マウントラバー13は略楕円状のものであって、上下方向(楕円の長軸方向)に互いに対向する部分が僅かに厚肉化されており、上側厚肉部13aに車幅方向(厚み方向)に貫通する円状の上側嵌合孔13bが、下側厚肉部13cに車幅方向に貫通する円状の下側嵌合孔13dが、それぞれ形成されている。
上側嵌合孔13bには車体側ハンガーブラケット11の車幅方向に延びる支持部11d(又は11h)が嵌合されており、下側嵌合孔13dにはマフラー側ハンガーブラケット12の車幅方向に延びる支持部12b(又は12h)が挿通されている。このような構成をとることにより、マウントラバー13は、車体側ハンガーブラケット11の支持部11d(又は11h)を中心として車両前後方向に揺動可能になっている。なお、嵌合孔13b,13dから支持部11d,12b(又は11h,12h)が抜けないよう、支持部11d,11h,12b,12hの先端部には抜け止め加工が施されている。
マウントラバー13の両厚肉部13a,13cの間の部分には、車幅方向に貫通する略コ字状の2つの貫通孔13e,13eが各圧肉部13a,13cを取り囲むようにそれぞれ形成されている。これらの貫通孔13e,13eを設けることにより、マウントラバー13の振動吸収性が高くなっている。
上記リアサイドフレーム2cには、各ハンガー10毎に車体側補強部材14が該各ハンガー10の車体側ハンガーブラケット11に沿うように溶接固定されている。この車体側補強部材14は、車体側ハンガーブラケット11の強度を補強する中空棒状の丸パイプである。
各車体側補強部材14の先端にはストッパー15が一体に延設されている。つまり、このストッパー15は車体側補強部材14の一部を構成している。ストッパー15は中空棒状の丸パイプであって、マウントラバー13との間に所定間隔を開けて配設されており、各ハンガー10のマウントラバー13が車体側ハンガーブラケット11の支持部11d(又は11h)を中心として車両前後方向(所定方向)に揺動するのを規制するようになっている。上記所定間隔は、所望する、マウントラバー13の、排気系の振動吸収性能などに基いて設定されている。
上記マフラー4には、マフラー側補強部材16が各ハンガー10に対応するように溶接固定されている。このマフラー側補強部材16は、マフラー側ハンガーブラケット12を補強する中空棒状の丸パイプである。
以下、第1ハンガー10aについて詳細に説明する。
第1ハンガー10aの車体側ハンガーブラケット11は、右側リアサイドフレーム2cの左側縦壁部から下方に延びる基部11aと、この基部11aから左下に延びる第1連接部11bと、この第1連接部11bから下方に延びる第2連接部11cと、この第2連接部11cから車両右方に延びる支持部11dとを有している。
第1ハンガー10aのマフラー側ハンガーブラケット12は、マフラー4の右側端面にてその外周部に沿って延びる基部12aと、この基部12aから車両右方に延びる支持部12bとを有している。
第1ハンガー10aの車体側補強部材14は、車体側ハンガーブラケット11の車両後方に配置されていて、右側リアサイドフレーム2cの左側縦壁部から車体側ハンガーブラケット11の基部11aに沿って下方に延びる基部14aと、この基部14aから車体側ハンガーブラケット11の第1連接部11bに沿って左下に延びる延長部14bと、この延長部14bからマウントラバー13の車両後方にて斜め下後方かつ右方に延び、マウントラバー13と隙間を開けて対向するストッパー15とを有している。このストッパー15は、そのような配置構成をとることにより、各ハンガー10のマウントラバー13が車体側ハンガーブラケット11の支持部11d(又は11h)を中心として車両後方(図2に示す時計回り)に揺動するのを規制するようになっている。
第1ハンガー10aのマフラー側補強部材16は、マフラー4の右側端面にて延びる基部16aと、この基部16aから右方に延びる延長部16bとを有している。
以下、第2及び第3ハンガー10b,10cについて詳細に説明する。
第2ハンガー10bの車体側ハンガーブラケット11は、右側リアサイドフレーム2cの左側縦壁部にて下方に延びる基部11eと、この基部11eから左下に延びる第1連接部11fと、この第1連接部11fから下方に延びる第2連接部11gと、この第2連接部11gから車両右方に延びる支持部11hとを有している。
第2ハンガー10bのマフラー側ハンガーブラケット12は、マフラー4の右側端面にてその外周部に沿って延びる基部12cと、この基部12cから右上に延びる連接部12dと、この連接部12dから車両右方に延びる支持部12eとを有している。
第2ハンガー10bの車体側補強部材14は、車体側ハンガーブラケット11の車両前方に配置されていて、右側リアサイドフレーム2cの左側縦壁部にて車体側ハンガーブラケット11の基部11eに沿って下方に延びる基部14cと、この基部14cから車体側ハンガーブラケット11の第1連接部11fに沿って左下に延びる延長部14dと、この延長部14dからマウントラバー13の車両前方にて斜め下前方かつ右方に延び、マウントラバー13と隙間を開けて対向するストッパー15とを有している。このストッパー15は、そのような配置構成をとることにより、各ハンガー10のマウントラバー13が車体側ハンガーブラケット11の支持部11d(又は11h)を中心として車両前方(図2に示す反時計回り)に揺動するのを規制するようになっている。
第2ハンガー10bのマフラー側補強部材16は、マフラー側ハンガーブラケット12の車両前方に配置されていて、マフラー4の右側端面にてその外周部に沿って延びる基部16cと、この基部16cからマフラー側ハンガーブラケット12の連接部12dに沿って上方に延びる延長部16dとを有している。
第3ハンガー10cは、左側リアサイドフレーム2cの右側縦壁部及びマフラー4の左側端面に跨って取り付けられており、第2ハンガー10bと車体2の中心線に対しほぼ対称的な構造となっている。なお、第3ハンガー10cと排気管3との間には、排気管3からの熱を第3ハンガー10cに対し遮断する遮熱板7が設けられている。
以下、ストッパー15の作用について説明する。
排気系の振動など何らかの理由で、全ハンガー10のマウントラバー13が車体側ハンガーブラケット11の支持部11d(又は11h)を回動軸として車両後方に回動すると、第1ハンガー10aのマウントラバー13がストッパー15に当接し、その回動が規制される。これにより、マフラー4が車両後方に移動するのが規制される。
例えば、テールパイプ5が何かに接触して車両前方に押されて、マフラー4が車両前側に移動することにより、全ハンガー10のマウントラバー13が車体側ハンガーブラケット11の支持部11d(又は11h)を回動軸として車両前方に回動すると、第2及び第3ハンガー10b,10cのマウントラバー13がそれぞれストッパー15,15に当接し、その回動が規制される。これにより、マフラー4が車両前方に移動するのが制限される。
−効果−
以上により、本実施形態によれば、各ハンガー10のマウントラバー13が車体側ハンガーブラケット11の支持部11d(又は11h)を中心として車両前後方向に揺動するのを規制するストッパー15を、車体2に各ハンガー10に対応するように該各ハンガー10のマウントラバー13との間に所定間隔を開けて設けているので、従来のように、マウントラバーに孔をもう1つ形成する必要がない。このため、マウントラバー13の、排気系の振動吸収性能に影響を与えず、かつ、マウントラバー13の構造を特殊にすることなく、各ハンガー10のマウントラバー13が車体側ハンガーブラケット11の支持部11d(又は11h)を中心として車両前後方向に揺動するのを規制できる。
本実施形態のように、車体側ハンガーブラケット11の支持部11d(又は11h)を車幅方向に延ばした場合、車体2よりも車両後方に突き出るテールパイプ5が何かに接触して車両前方に押されると、これに伴ってテールパイプ5に接続されたマフラー4が車両前方に移動して、各ハンガー10のマウントラバー13が車体側ハンガーブラケット11の支持部11d(又は11h)を中心として車両前方に揺動する。これによりマフラー4がさらに車両前方に移動すると、テールパイプ5が上方に上がっていき、最悪の場合、横断面略コ字状のリアバンパー(図示せず)の内側に乗り上げてしまう。
ここで、本実施形態によれば、ストッパー15は各ハンガー10のマウントラバー13が車両前後方向に揺動するのを規制するようになっているので、テールパイプ5がリアバンパーの内側に乗り上げるのを抑制できる。
ストッパー15を車体側ハンガーブラケット11の強度を補強する車体側補強部材14の先端に延設しているので、簡単な構造で、各ハンガー10のマウントラバー13が車体側ハンガーブラケット11の支持部11d(又は11h)を中心として車両前後方向に揺動するのを規制できる。
第1ハンガー10aのストッパー15と第2ハンガー10bのストッパー15とは、車両前後方向の互いに相反する側に各ハンガー10のマウントラバー13が揺動するのを規制するようになっているので、各ハンガー10のマウントラバー13が車両前後方向一方側に揺動するのを第1ハンガー10aのマウントラバー13により規制でき、各ハンガー10のマウントラバー13が車両前後方向他方側に揺動するのを第2ハンガー10bのマウントラバー13により規制できる。このため、各ハンガー10のマウントラバー13が車両前後方向に揺動するのを確実かつ効率よく規制できる。
本実施形態のように、マフラー4を長手方向が車幅方向に一致するように配置すると、ハンガー10を車両前後方向に並べて配設した場合、これらのハンガー10の間の間隔が短くなり、該各ハンガー10のマウントラバー13が車両前後方向に揺動しやすくなる。このような場合、各ハンガー10のマウントラバー13が車体側ハンガーブラケット11の支持部11d(又は11h)を中心として車両前後方向に揺動するのを規制するストッパー15を設けるのは効果的である。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、マフラー4を車体2に3つのハンガー10,…で3点支持しているが、マフラー4を複数のハンガー10,…で懸架する限り、これに限定されない。例えば、マフラー4を4つのハンガー10,…で4点支持してもよい。この場合、マフラー4をバランス良く吊下げ支持するため、ハンガー10を車体2の左右端部にて車両前後方向に並べて配設するのが望ましい。
上記実施形態では、ストッパー15を各ハンガー10毎に配設しているが、3つのハンガー10,…のうち少なくとも1つのハンガー10に対応するように設ける限り、これに限定されない。つまり、ストッパー15を1つ又は2つのハンガー10に対応して配設してもよい。
上記実施形態では、ストッパー15を車体側補強部材14の先端に延設しているが、これに限らない。例えば、ストッパー15をリアサイドフレーム2cなどの車体2に対し直接取り付けたり、マフラー4に対し直接的又は間接的に設置したりしてもよい。ただし、マウントラバー13のピボット点は車体2側にあるので、ストッパー15を車体2から延ばすのが望ましい。
上記実施形態では、車体側ハンガーブラケット11の支持部11d(又は11h)は車幅方向に延びており、ストッパー15はマウントラバー13が車体側ハンガーブラケット11の支持部11d(又は11h)を中心として車両前後方向に揺動するのを規制しているが、これに限らない。例えば、車体側ハンガーブラケット11の支持部11d(又は11h)は車両前後方向に延びていて、ストッパー15はマウントラバー13が車幅方向に揺動するのを制限してもよい。
上記実施形態では、第1ハンガー10aのストッパー15は、マウントラバー13が車両後方に揺動するのを規制する一方、第2ハンガー10bのストッパー15は、マウントラバー13が車両前方に揺動するのを規制しているが、これに限らない。例えば、第1ハンガー10aのストッパー15は車両前方に揺動するのを、第2ハンガー10bのストッパー15は車両後方に揺動するのを制限してもよい。さらに、両方のストッパー15,15が車両前後方向の互いに同じ側(車両前方又は車両後方)に回動するのを規制してもよい。
上記実施形態では、マフラー4を長手方向が車幅方向に一致するように配置しているが、これに限らない。例えば、マフラー4を長手方向が車両前後方向に一致するように配置してもよい。
上記実施形態では、車体側ハンガーブラケット11、車体側補強部材14、及びストッパー15を中空棒状のもので構成しているが、これに限らない。例えば、車体側ハンガーブラケット11、車体側補強部材14、及びストッパー15を中実棒状のもので構成してもよい。
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明にかかる車両の排気系支持構造は、マウントラバーによる排気系の振動吸収に影響を与えず、かつ、マウントラバーの構造を特殊にすることなく、マウントラバーが車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部を中心として揺動するのを規制する用途等に適用できる。
本発明の実施形態に係る車両の排気系支持構造を下方から見た図である。 図1のA矢視図である。 図1のB矢視図である。 図1のC矢視図である。
符号の説明
1 車両の排気系支持構造
2 車体
2c リアサイドフレーム
3 排気管
4 マフラー
5 テールパイプ
10 ハンガー
10a 第1ハンガー
10b 第2ハンガー
11 車体側ハンガーブラケット
11d 支持部(車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部)
11h 支持部(車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部)
12 マフラー側ハンガーブラケット
13 マウントラバー
14 車体側補強部材
15 ストッパー

Claims (5)

  1. エンジンの排気管に接続される、車体下方のマフラーを該車体に複数のハンガーを介して支持するようにした車両の排気系支持構造であって、
    上記各ハンガーは、上記車体に取り付けられた車体側ハンガーブラケットと、上記マフラーに取り付けられたマフラー側ハンガーブラケットと、上記両ハンガーブラケットの間に設けられて上記各ハンガーブラケットに支持されたマウントラバーとを有しており、
    上記車体又は上記マフラーに上記複数のハンガーのうち少なくとも1つのハンガーに対応するように該ハンガーのマウントラバーとの間に所定間隔を開けて設けられ、上記各ハンガーのマウントラバーが上記車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部を中心として所定方向に揺動するのを規制するストッパーを備えたことを特徴とする車両の排気系支持構造。
  2. 請求項1記載の車両の排気系支持構造において、
    上記車体側ハンガーブラケットのマウントラバー支持部は車幅方向に延びており、
    上記ストッパーは、上記各ハンガーのマウントラバーが上記所定方向としての車両前後方向に揺動するのを規制するように構成されていることを特徴とする車両の排気系支持構造。
  3. 請求項1又は2記載の車両の排気系支持構造において、
    上記車体に上記各ハンガーに対応しかつ該各ハンガーの車体側ハンガーブラケットに沿うように取り付けられ、上記各ハンガーの車体側ハンガーブラケットの強度を補強する車体側補強部材をさらに備えており、
    上記ストッパーは上記車体側補強部材の先端に延設されていることを特徴とする車両の排気系支持構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両の排気系支持構造において、
    上記複数のハンガーとして、車両前後方向に並んで配設された第1及び第2ハンガーを備えており、
    上記ストッパーは、上記第1及び第2ハンガーに対応するように設けられており、
    上記第1ハンガーのストッパーと上記第2ハンガーのストッパーとは、上記所定方向の互いに相反する側に上記各ハンガーのマウントラバーが揺動するのを規制するように構成されていることを特徴とする車両の排気系支持構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の車両の排気系支持構造において、
    上記マフラーは、長手方向が車幅方向に一致するように配置されていることを特徴とする車両の排気系支持構造。
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