JP2008068754A - トーションビーム式サスペンション装置 - Google Patents

トーションビーム式サスペンション装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008068754A
JP2008068754A JP2006249480A JP2006249480A JP2008068754A JP 2008068754 A JP2008068754 A JP 2008068754A JP 2006249480 A JP2006249480 A JP 2006249480A JP 2006249480 A JP2006249480 A JP 2006249480A JP 2008068754 A JP2008068754 A JP 2008068754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torsion beam
trailing arm
coupling portion
suspension device
bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006249480A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuuki Kusaka
勇樹 日下
Kazuo Harada
一夫 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2006249480A priority Critical patent/JP2008068754A/ja
Priority to CNA2007101423179A priority patent/CN101143551A/zh
Publication of JP2008068754A publication Critical patent/JP2008068754A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、トーションビーム式サスペンション装置において、トレーリングアームとトーションビームとの間の結合部に上下方向の荷重が作用しても、適切にその荷重を支持して、結合部の剛性を高めることができるトーションビーム式サスペンション装置を提供することを目的とする。
【解決手段】連結ブラケット14は、横長の略短冊状の平板部材によって構成され、トーションビーム3の結合部13の近傍とトレーリングアーム2の結合部13の近傍との間を、架渡すように車幅方向に延びて、両者を連結している。
【選択図】図4

Description

この発明は、自動車のトーションビーム式サスペンション装置に関し、特に、トレーリングアームとトーションビームとの間の結合強度を高めるトーションビーム式サスペンション装置に関する。
従来から、自動車のサスペンション装置には、車両前後方向に延びる左右のトレーリングアームを車幅方向に延びるトーションビームで連結することでサスペンション装置を構成するトーションビーム式サスペンション装置が知られている。
例えば、下記特許文献1には、このトーションビーム式サスペンションが開示されており、特に、この特許文献1では、トレーリングアームとトーションビームとの間の結合部で、平板状のガセットを水平方向に延びるように接合して、車輪のトー剛性を高めるものが開示されている。
特開2001−80329号公報
ところで、こうしたトーションビーム式サスペンション装置においては、トレーリングアーム後部の車幅方向内方側にスプリングシート等を設け、コイルスプリングやショックアブソーバー等の緩衝装置を設置するのが通例である。
これは、トレーリングアーム後部に取付けられる車輪からの衝撃を、できるだけ近い位置で緩和するためである。
しかし、このように、コイルスプリングやショックアブソーバー等の緩衝装置を、トレーリングアームの車幅方向内方側に設置すると、コイルスプリングやショックアブソーバー等が衝撃を受けた際、トレーリングアームには、その反力により前後方向軸廻りに回転するような挙動が生じる。
こうしたトレーリングアームの回転挙動により、トレーリングアームとトーションビームとの間の結合部には、上下方向の荷重が作用し、結合部に過大な応力が生じることになり、結合力が低下するという問題が生じる。
この問題に対して、前述の特許文献1の構造では、単に平板状のガゼットを水平方向に延びるように接合しているだけであるため、上下方向の荷重に対して補強効果を得ることができず、対策することができなかった。
そこで、本発明は、トーションビーム式サスペンション装置において、トレーリングアームとトーションビームとの間の結合部に上下方向の荷重が作用しても、適切にその荷重を支持して、結合部の剛性を高めることができるトーションビーム式サスペンション装置を提供することを目的とする。
この発明のトーションビーム式サスペンション装置は、車両前後方向に延びる左右のトレーリングアームと、車幅方向に延びて前記左右のトレーリングアームを連結するトーションビームとを備えるトーションビーム式サスペンション装置であって、前記トレーリングアームとトーションビームとの間の結合部の上方及び又は下方に、該トレーリングアームの結合部近傍とトーションビームの結合部近傍とに跨って両者を連結する連結ブラケットを設けたものである。
上記構成によれば、トレーリングアームとトーションビームとの間の結合部の上方及び又は下方に、両者を連結する連結ブラケットを設けたことにより、緩衝装置からの反力を受けてトレーリングアームが回転することで生じる、結合部の上下方向荷重を、連結ブラケットで適切に受けることになる。
このため、連結ブラケットで結合部に生じる応力を緩和することができ、結合部の結合力低下を防ぐことができる。
なお、連結ブラケットの形状は、どのようなものであってもよく、例えば、平板状のブラケットを横方向に延びるようにしてもよいし、トーションビームの形状に沿って円形に湾曲する形状のブラケットを、結合部の上方から覆うように接合してもよい。
また、トーションビームの形状も、断面U字状、断面V字状等、特に限定されるものではない。
この発明の一実施態様においては、前記連結ブラケットを、鉛直方向に延びる平板部材で構成したものである。
上記構成によれば、連結ブラケットが鉛直方向に延びる平板部材であることから、剛性の高い平板の縦面を利用して、結合部の上下方向荷重を受けることができる。
このため、連結ブラケットが小さくても、結合部に作用する上下方向荷重を十分に受けることができ、連結ブラケットを小さく構成することができる。
よって、連結ブラケットの溶接部分を小さくでき、重量増加を防ぐことができ、さらに、レイアウトスペースもコンパクトにできるため、結合部の補強を効率的に行なうことができる。
この発明の一実施態様においては、前記連結ブラケットのトーションビーム側の端部を、前後方向に屈曲させたものである。
上記構成によれば、連結ブラケットのトーションビーム側の端部が屈曲していることから、連結ブラケットが鉛直方向に延びる平板部材であってもトーションビームとの接合強度を高めることができる。
よって、トーションビームに大きな捩じれが生じても、連結ブラケットとトーションビームの間の接合部分が剥離することなく、長期間にわたって、連結ブラケットの補強機能を維持することができる。
この発明の一実施態様においては、前記トーションビームを、下開放の断面U字状で構成し、前記連結ブラケットを、前記結合部の上方に設けたものである。
上記構成によれば、トーションビームが下開放の断面U字状であるため、トーションビームの捩じれ中心を上方に形成することができ、トーションビームを相対的に車両の下方位置に設置することができる。
もっとも、トレーリングアームとの結合部も、トーションビームが下開放の断面U字状であることから、下部が二つの縦壁で接合されるのに対して、上部が一つの円弧壁で接合されて、結合部の上部の接合強度が相対的に低下する。
そこで、連結ブラケットを結合部の上方に設けることにより、この結合強度の低下を補うことができる。
よって、車幅方向に延びるトーションビームをできるだけ下方にレイアウトしながらも、結合部の剛性低下を防止することができる。
この発明の一実施態様においては、前記トーションビームを、前記トレーリングアームに対して相対的に下方位置に結合したものである。
上記構成によれば、トーションビームがトレーリングアームに相対的に下方位置に接合されることで、トレーリングアームを下方に大きく湾曲させることなく、トーションビームを下方位置にレイアウトできる。
よって、トレーリングアームの成形性を確保して、車輪フルバンプ時のトーションビームと排気管やフレームの干渉を確実に避けつつも、結合部の剛性低下を防止することができる。
この発明の一実施態様においては、前記連結ブラケットに、前記結合部近傍に配索される配索部材を支持する支持部を設けたものである。
上記構成によれば、連結ブラケットに配索部材を支持する支持部を設けることにより、連結ブラケットで配索部材を支持することができる。
よって、連結ブラケットに、結合部の剛性を高める補強機能と配索部材の支持機能を持たせることができ、一つのブラケットによって、二つの機能を両立させることができる。
この発明によれば、連結ブラケットによって結合部に生じる応力を緩和することができ、結合部の結合力の低下を防ぐことができる。
よって、トーションビーム式サスペンション装置において、トレーリングアームとトーションビームとの間の結合部に、上下方向の荷重が作用しても、適切にその荷重を支持して、結合部の剛性を高めることができる。
本発明の実施形態について、以下、図面に基づいて詳述する。
図1は第一実施形態のトーションビーム式サスペンション装置1の全体斜視図、図2はそのトーションビーム式サスペンション装置1の全体平面図、図3はそのトーションビーム式サスペンション装置1の全体背面図である。
本実施形態のトーションビーム式サスペンション装置1は、車両前後方向に延びる左右一対のトレーリングアーム2,2と、その左右のトレーリングアーム2,2を中間位置で車幅方向に延びて連結するトーションビーム3と、トレーリングアーム2,2前部を車体に枢着する左右一対のアームブッシュ4,4と、トレーリングアーム2,2後部の車両内側に取付けられる左右一対のコイルスプリング5,5と、トレーリングアーム2,2の後側に取付けられる左右一対のショックアブソーバー6,6と、トレーリングアーム2,2後部の車両外側に取付けられる左右一対の車輪支持部材7,7と、を備えて構成している。
前述のトレーリングアーム2は、比較的大径の略円筒状のメンバー部材で形成し、中間部22を前部21よりも車幅方向内方側且つ下方側に位置させて、後部23を前部21よりも車幅方向外方側且つ上方側に位置させるように三次元的に湾曲形成することで構成している。このトレーリングアーム2には、車輪8(図2、図3参照)から様々の方向の大きな荷重が入力されるため、剛性の高いメンバー部材で構成している。
前述のトーションビーム3は、断面U字状のメンバー部材で形成し、そのU字断面が下開放となるように、その両端31,31を左右のトレーリングアーム2,2に溶接固定している。このトーションビーム3は、トレーリングアーム2から様々な方向の荷重を受けるため比較的厚い(約4mm)板材で構成している。
前述のアームブッシュ4は、中央の枢着軸43を中心として略円筒状のラバーブッシュ41と円筒カラー42によって構成しており、トレーリングアーム2からの前後方向荷重や横方向荷重を適切に支持できるように、枢着軸43をやや傾斜して設置している。
前述のコイルスプリング5は、上下方向に延びるように設置され、トレーリングアーム2に溶接固定されたスプリングシート9と車体側のリヤサイドフレーム10(図3参照)との間に介装している。このコイルスプリング5は、トレーリングアーム2から伝達される上下方向荷重を、弾性変形することで吸収するように構成している。
前述のショックアブソーバー6は、コイルスプリング5の後側で上下方向に延びるように設置され、車体側のタイヤハウス11(図3参照)とスプリングシート9後部に設けたダンパーブラケット12(図2、図3参照)の間に介装している。このショックアブソーバー6はトレーリングアーム2の上下方向変位を減衰することで吸収するように構成している。
前述の車輪支持部材7は、略円盤状の回転部材で構成して、その外側面で車輪8を支持するように構成している。
このように構成されるトーションビーム式サスペンション装置1は、周知のように、車輪8,8が路面から上下方向の衝撃を受けると、前後方向に延びるトレーリングアーム2,2がアームブッシュ4,4を揺動支点として上下に揺動して、車輪8,8を上下方向にストロークさせる。この車輪8,8が旋回走行等により左右逆にストロークした場合には、車幅方向に延びるトーションビーム3が捩じれ、この捩じれによりトレーリングアーム2,2も捩じれて、車輪8,8にジオメトリー変化を生じさせる。
このジオメトリー変化に関連する重要なポイントとして、トーションビーム3の捩じれ中心Cがある。このトーションビーム3の捩じれ中心Cは、図2に示すようにアームブッシュ4の枢着点P,Pとを結んだ線L,Lが、幾何学的なトレーリングアーム2,2の揺動軸となるため、このトーションビーム3の捩じれ中心Cをどこに設定するかによって、車両の操安性等の走行性能が変化することになる。
本実施形態の車両では、図3に示すように、車両側の荷室スペースTを大きく確保するために、荷室フロアFを低く設定しており、これに伴い、前後方向に延びるリヤサイドフレーム10や排気管Xも低い位置に設置している。このため、リアのサスペンション装置のスペースも低くならざるをえず、トーションビーム3の設置位置を下方にするしかない。
そこで、本実施形態では、トーションビーム3の形状を下開放の断面U字状とすることにより、トーションビーム3の捩じれ中心Cを、図3に示すように、トーションビーム3の上方位置に形成するように設定している。
こうして、本実施形態では、トーションビーム3の設置位置を低い位置としながらも、捩じれ中心Cを上方に設定して、車両の操安性等の走行性能を向上している。
ところで、トーションビーム式サスペンション装置1は、前述のようにコイルスプリング5を、トレーリングアーム2に溶接固定したスプリングシート9の上方に設置している。このため、スプリングシート9には、コイルスプリング5が圧縮した際に、下向きの荷重が作用することになる。特に、本実施形態のように、スプリングシート9後部にダンパーブラケット12を設けている場合には、ショックアブソーバー6からも反力を受けるため、より大きな下向きの荷重が作用することになる。
これにより、スプリングシート9を溶接固定しているトレーリングアーム2には、前後方向軸回りの回転挙動が生じることになり、図3に示す矢印のように、車幅方向内方側向きの回転が、左右それぞれのトレーリングアーム2,2に生じることになる。
こうしたことから、トレーリングアーム2とトーションビーム3の間の結合部13には、大きな上下方向のせん断荷重が作用することになり、この結合部13に、応力集中が生じることになる。
そこで、本実施形態では、トーションビーム3とトレーリングアーム2との間の結合部13の上方に結合部13を補強する連結ブラケット14を設けて、この応力集中を緩和している。
この連結ブラケット14について、図4〜図7により詳細に説明する。図4は左側のトレーリングアーム2周辺を上方から見た斜視図、図5はそのトレーリングアーム2周辺を後方から見た背面図、図6は図5のA-A線切断矢視図、図7は図6のB-B線切断矢視図である。
前述の連結ブラケット14は、横長の略短冊状の平板部材によって構成され、トーションビーム3の結合部13の近傍とトレーリングアーム2の結合部13の近傍との間を、架渡すように車幅方向に延びて、両者を連結している。特に、連結ブラケット14の板面が鉛直方向に延びるように、連結ブラケット14を縦方向に設置して、トーションビーム3の上面3aとトレーリングアーム2の上面2aとに対して、連結ブラケット14の側端部14aを溶接することで、両者を連結している。
このように、連結ブラケット14を、板面が鉛直方向に延びるように縦方向に設置することで、剛性の高い板材の縦方向の剛性を利用して、トレーリングアーム2とトーションビーム3との間の結合部13の補強を行なっている。
こうした補強構造を採用することにより、前述のように、トレーリングアーム2が車幅方向内方側に回転することで、結合部13に生じる上下方向の荷重、すなわち圧縮方向の荷重を、連結ブラケット14で有効に支持することができ、結合部13に生じる応力集中を緩和できる。
また、前述のように、トーションビーム3の形状が下開放の断面U字状であることから(図6参照)、結合部13では、下部が2つの縦壁32,32で、上部が1つの円弧壁33でトレーリングアーム2に接合されるため、結合部13の上部の結合強度が相対的に低下する。
このトーションビーム3の形状による結合強度の低下に対しても、本実施形態のように、連結ブラケット14を結合部13の上方に設けることにより、対策することができる。
また、図7に示すように、トーションビーム3とトレーリングアーム2は、トーションビーム3の方が、相対的に低く設置されている。これは、トレーリングアーム2の形状を下方に大きく湾曲成形するのが困難であり、且つ、トーションビーム3の高さ位置を前述のように荷室低床化のために高くできないためである。
もっとも、このために、結合部13では、トーションビーム3の下部3Bがトレーリングアーム2の中心点Oを越えて車幅方向外方側まで回り込むように接合されるのに対して、トーションビーム3の上部3Aはトレーリングアーム2の中心点Oを越えるまで接合されていない。よって、結合部13の結合強度が上部で低下してしまう。
このトーションビーム3とトレーリングアーム2の相対的な位置関係による結合強度の低下に対しても、本実施形態のように、連結ブラケット14を結合部13の上方に設けることで、対策することができる。
また、連結ブラケット14は、車幅方向内方の側端部14bに上方に突出するハーネス支持部15を設けている。このハーネス支持部15は、上部に上方に開口した略カギ穴状の挟み込み部15aを形成することで構成している。
図4に示すように、このハーネス支持部15では、ABS装置の車輪速センサー51のハーネス52を、挟み込み部15aにゴム部材53を介して上方から差込むことで、ハーネス52を保持するように構成している。
また、この連結ブラケット14は、内方側端部14bをやや車両後方側に傾斜するように屈曲させており(図2参照)、これにより、トーションビーム3との接合位置を屈曲させている。
こうして、トーションビーム3と連結ブラケット14との接合力を、そのまま直線状態で接合したものよりも高めて、トーションビーム3に捩じれが生じても容易に剥離しないようにしている。
このため、連結ブラケット14による結合部13の応力集中の緩和を、長期間にわたり確実に図ることができる。
なお、図6、図7の34は、トーションビーム3の内部に設置してトレーリングアーム2との間の結合部13と閉断面を構成する袋状のガセット部材である。このガセット部材34によって結合部13の結合強度をより高めている。
次に、このように構成した本実施形態の作用効果について詳述する。
この実施形態のトーションビーム式サスペンション装置1は、トレーリングアーム2とトーションビーム3との間の結合部13の上方に、トレーリングアーム2の結合部13近傍とトーションビーム3の結合部13近傍とに跨って両者を連結する連結ブラケット14を設けている。
これにより、コイルスプリング5やショックアブソーバー6からの反力を受けてトレーリングアーム2が回転することで生じる、結合部13の上下方向荷重(圧縮荷重)を、連結ブラケット14で適切に受けることができる。
このため、連結ブラケット14で結合部13に生じる応力を緩和することができ、結合部13の結合力の低下を防ぐことができる。
よって、トーションビーム式サスペンション装置1において、トレーリングアーム2とトーションビーム3との間の結合部13に、上下方向の荷重が作用しても、適切にその荷重を支持して、結合部13の剛性を高めることができる。
また、この実施形態では、連結ブラケット14を、鉛直方向に延びる平板部材で構成している。
これにより、剛性の高い平板の縦面を利用して、結合部13の上下方向荷重を受けることができる。
このため、連結ブラケット14が小さくても、十分に結合部13に作用する上下方向荷重を受けることができ、連結ブラケット14を小さく構成することができる。
よって、連結ブラケット14の溶接部分を小さくでき、重量増加を防ぐことができ、さらに、レイアウトスペースもコンパクトにできるため、結合部13の補強を効率的に行なうことができる。
なお、連結ブラケット14の形状は、この実施形態のものに限定されるものではなく、例えば、平板形状のブラケットを横方向に延びるようにして接合してもよいし、トーションビーム3の形状に沿って円形に湾曲する形状のブラケットを、結合部13の上方から覆うように接合してもよい。
また、この実施形態では、連結ブラケット14のトーションビーム3側の端部(14b)を、車両後方側に屈曲させている。
これにより、連結ブラケット14が鉛直方向に延びる平板部材であってもトーションビーム3との接合強度を高めることができる。
よって、トーションビーム3に大きな捩じれが生じても、連結ブラケット14とトーションビーム3の間の接合部分が剥離することなく、長期間にわたって、連結ブラケット14の補強機能を維持することができる。
また、この実施形態では、トーションビーム3を、下開放の断面U字状で構成し、連結ブラケット14を、結合部13の上方に設けている。
これにより、トーションビーム3の捩じれ中心Cを上方に形成することができ、トーションビーム3を相対的に車両の下方位置に設置することができる。
また、トレーリングアーム2との結合部13が断面U字状であることから、上部の接合強度が相対的に低下するが、連結ブラケット14を上方に設けているため、この結合強度の低下を補うことができる。
よって、車幅方向に延びるトーションビーム3をできるだけ下方にレイアウトしながら、結合部13の剛性低下を防止することができる。
また、このように構成することで、結果的に、捩じれ中心Cと連結ブラケット14が側面視で略一致するため、連結ブラケット14を設けても、トーションビーム3の捩じれ剛性への影響を最小限に抑えることができる。
また、この実施形態では、トーションビーム3を、トレーリングアーム2に対して相対的に下方位置で結合している。
これにより、トレーリングアーム2を下方に大きく湾曲させることなく、トーションビーム3を下方位置にレイアウトできる。
よって、トレーリングアーム2の成形性を確保して、車輪フルバンプ時のトーションビーム3と排気管Xやリヤサイドフレーム10との干渉を確実に避けつつも、結合部13の剛性低下を防止することができる。
また、この実施形態では、連結ブラケット14に、ABS装置の車輪速センサー51のハーネス52を支持するハーネス支持部15を設けている。
これにより、連結ブラケット14に、ハーネス52の支持ブラケットとしての機能を兼ねさせることができる。
よって、連結ブラケット14に、結合部13の剛性を高める補強機能とハーネスの支持機能を持たせることができ、一つのブラケットによって、二つの機能を両立させることができる。
なお、この実施形態では、車輪速センサー51のハーネス52を連結ブラケット14に支持させたが、支持する部材は、必ずしもこのハーネス52に限定されるものではなく、例えば、ブレーキ装置のブレーキホースや、パーキングブレーキ装置のブレーキケーブルであってもよい。
次に、第二実施形態について、図8によって説明する。図8は、図6に対応する第二実施形態のA−A線切断矢視図であり、同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。また、その他の前提の構成要素については、第一実施形態と同様である。
この実施形態では、トーションビーム103の形状を後開放の断面U字状として構成している。そして、連結ブラケット114,214を、結合部113の上方と下方の両側にそれぞれ設置している。
このように、トーションビーム103の形状を後開放の断面U字状とすることにより、トーションビーム103の捩じれ中心C´を、トーションビーム103の前方位置に形成することができ、例えば、トーションビーム103の車両前方側に燃料タンク(図示せず)などがあり、トーションビーム103をあまり前方に位置させることができない場合でも、捩じれ中心C´を車両前方側に形成することができ、捩じれ中心C´を最適な位置に形成することができる。
この場合でも、前述のように、スプリングシート9には、コイルスプリング5(図3参照)の反力が生じるため、トーションビーム103とトレーリングアーム2との間の結合部113には、上下方向のせん断荷重が作用する。
そこで、この実施形態では、連結ブラケット114,214を、結合部113の上方(114)と下方(214)の両側に設置することで、この上下方向荷重を上下位置でそれぞれ受けている。すなわち、上方の連結ブラケット114では圧縮方向の荷重を受け、下方の連結ブラケット214では引っ張り方向の荷重を受けているのである。
このように構成することにより、本実施形態では、前述の実施形態よりも、より確実に、連結ブラケット114,214で結合部113に生じる応力を緩和することができ、結合部113の結合力の低下を防ぐことができる。
よって、本実施形態でも、結合部113に、上下方向の荷重が作用しても、適切にその荷重を支持して、確実に結合部113の剛性を高めることができる。
なお、その他の作用効果については、第一実施形態と同様である。
以上、この発明の構成と、前述の実施形態との対応において、
この発明の配索部材は、実施形態のハーネス52に対応し、
発明の支持部は、実施形態のハーネス支持部15に対応するも
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆるトーションビーム式サスペンション装置に適用する実施形態を含むものである。
特に、連結ブラケットの設置位置は、この他にも、結合部の下方のみに設置するようにしてもよい。
また、トーションビームの形状も、例えば、前開放の断面U字状であってもよいし、断面V字状であってもよい。
第一実施形態のトーションビーム式サスペンション装置の全体斜視図。 トーションビーム式サスペンション装置の全体平面図。 トーションビーム式サスペンション装置の全体背面図。 左側のトレーリングアーム周辺を上方から見た斜視図。 左側のトレーリングアーム周辺を後方から見た背面図。 図5のA-A線切断矢視図。 図6のB-B線切断矢視図。 第二実施形態のA-A線切断矢視図。
符号の説明
1…トーションビーム式リアサスペンション装置
2…トレーリングアーム
3,103…トーションビーム
13,113…結合部
14,114,214…連結ブラケット
15…ハーネス支持部
52…ハーネス

Claims (6)

  1. 車両前後方向に延びる左右のトレーリングアームと、車幅方向に延びて前記左右のトレーリングアームを連結するトーションビームとを備えるトーションビーム式サスペンション装置であって、
    前記トレーリングアームとトーションビームとの間の結合部の上方及び又は下方に、該トレーリングアームの結合部近傍とトーションビームの結合部近傍とに跨って両者を連結する連結ブラケットを設けた
    トーションビーム式サスペンション装置。
  2. 前記連結ブラケットを、鉛直方向に延びる平板部材で構成した
    請求項1記載のトーションビーム式サスペンション装置。
  3. 前記連結ブラケットのトーションビーム側の端部を、前後方向に屈曲させた
    請求項2記載のトーションビーム式サスペンション装置。
  4. 前記トーションビームを、下開放の断面U字状で構成し、
    前記連結ブラケットを、前記結合部の上方に設けた
    請求項1〜3いずれか記載のトーションビーム式サスペンション装置。
  5. 前記トーションビームを、前記トレーリングアームに対して相対的に下方位置に結合した
    請求項4記載のトーションビーム式サスペンション装置。
  6. 前記連結ブラケットに、前記結合部近傍に配索される配索部材を支持する支持部を設けた
    請求項1〜5いずれか記載のトーションビーム式サスペンション装置。

JP2006249480A 2006-09-14 2006-09-14 トーションビーム式サスペンション装置 Pending JP2008068754A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006249480A JP2008068754A (ja) 2006-09-14 2006-09-14 トーションビーム式サスペンション装置
CNA2007101423179A CN101143551A (zh) 2006-09-14 2007-08-13 扭转梁式悬架装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006249480A JP2008068754A (ja) 2006-09-14 2006-09-14 トーションビーム式サスペンション装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008068754A true JP2008068754A (ja) 2008-03-27

Family

ID=39206343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006249480A Pending JP2008068754A (ja) 2006-09-14 2006-09-14 トーションビーム式サスペンション装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2008068754A (ja)
CN (1) CN101143551A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013151200A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Toyota Motor Corp トーションビーム式サスペンションおよびスプリングシート
CN103551891A (zh) * 2013-10-18 2014-02-05 安徽万安汽车零部件有限公司 汽车扭梁刹车盘安装端面铣削工装
CN105799441A (zh) * 2016-04-29 2016-07-27 上汽通用五菱汽车股份有限公司 一种扭转梁弹簧座结构
JP2019014318A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 本田技研工業株式会社 トーションビーム式サスペンション構造および車両

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102381151A (zh) * 2011-08-12 2012-03-21 重庆长安汽车股份有限公司 一种汽车扭转梁悬架扭杆的安装固定结构
CN103448502B (zh) * 2012-06-04 2016-08-03 上海通用汽车有限公司 一种车辆扭杆梁后悬架

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013151200A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Toyota Motor Corp トーションビーム式サスペンションおよびスプリングシート
CN103551891A (zh) * 2013-10-18 2014-02-05 安徽万安汽车零部件有限公司 汽车扭梁刹车盘安装端面铣削工装
CN105799441A (zh) * 2016-04-29 2016-07-27 上汽通用五菱汽车股份有限公司 一种扭转梁弹簧座结构
JP2019014318A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 本田技研工業株式会社 トーションビーム式サスペンション構造および車両

Also Published As

Publication number Publication date
CN101143551A (zh) 2008-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017065086A1 (ja) 車両の側部車体構造
JP5928871B2 (ja) 車両前部の下部車体構造
JP6235622B2 (ja) 自動車の車体構造
US10556474B2 (en) Front suspension structure of automotive vehicle
JP2008068754A (ja) トーションビーム式サスペンション装置
JP2009061879A (ja) 車体懸架装置
US20060207825A1 (en) Rough-terrain traveling vehicle provided with electrically-driven power steering apparatus
JP6074510B2 (ja) 車両用リヤサスペンション取付構造の組付方法
JP2012041009A (ja) 電気自動車の車両後部構造
JP2007283884A (ja) 自動車の下部構造
WO2018180114A1 (ja) 自動車の後部サスペンション構造
KR102166872B1 (ko) 차량용 토션빔 액슬장치
JP5942811B2 (ja) 車両の下部構造
JP5161723B2 (ja) スタビライザ取付構造
JP5552962B2 (ja) 電気自動車の車両後部構造
WO2020050157A1 (ja) リーン車両
JP5913885B2 (ja) 自動車のリヤサスペンション部構造
JP6048682B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP5056366B2 (ja) サスペンション装置
WO2012120922A1 (ja) 車両用サスペンション装置およびショックアブソーバの設置方法
MX2013007602A (es) Bastidor de armazon de vehiculo tipo montura.
KR101816312B1 (ko) 비틀림 강성이 향상된 ctba
JP4710536B2 (ja) 車体前部構造
JP2006192932A (ja) 自動車のリアサスペンション装置
JP3975572B2 (ja) 自動車のサスペンション装置