JP4612300B2 - カーカスコードの巻上げ部の型付け方法、型付け装置及び空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

カーカスコードの巻上げ部の型付け方法、型付け装置及び空気入りタイヤの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、カーカスプライの両端部をビードコアの廻りで巻き上げかつその周囲で終端させた所謂ビードワインド構造のタイヤを形成するに際して、前記カーカスプライの両端部に、予めビードコアに沿う向きの型付けを容易にかつ精度良く形成しうるカーカスコードの巻上げ部の型付け方法、型付け装置及び空気入りタイヤの製造方法に関する。
近年、カーカスプライにスチールコードを用いた重荷重用タイヤにおいて、図11に示す如く、カーカスプライaの両端部を、前記ビードコアbに沿わせて略一周巻き状に巻き上げた巻上げ部a1とし、かつその先端aeをビードコアbの周囲で終端させた所謂ビードワインド構造が提案されている。この構造のものは、前記巻上げ部a1がビードコアbの周囲で途切れるため、その先端aeにビード変形時の応力がほとんど作用せず、該先端aeを起点としたコードルース等の損傷を効果的に抑制できる。しかも前記巻上げ部a1の長さが小であるため、タイヤを軽量化しうるという利点もある。
しかしこのビードワインド構造では、前記巻上げ部a1の長さが小でありかつカーカスコード(スチールコード)の曲げ剛性が大であるため、生タイヤ成形工程におけるカーカスプライの巻き上げ時、強い曲げ戻り(所謂スプリングバック)が発生するなど、所望の巻き上げ形状を安定してうることが難しい。そのため、予めカーカスコードに、ビードコアbに向く側が凹となる塑性変形の型付け部Kを1箇所以上、好ましくはビードコアbが断面六角形状の場合、少なくともタイヤ軸方向外側の角部に向く3位置に型付け部K1〜K3を形成することが必要となる。
そして、このような型付け部Kを形成する型付け方法が特許文献1、2に提案されている。
この特許文献1、2に記載の型付け方法は、カーカスプライを押込刃を用いてV字状溝内に押し込むことで型付けするものであるが、予め支持台上に支持したシート状のカーカスプライに型付けが施されるため、生タイヤ成形工程では、前記型付けカーカスプライをフォーマ上で円筒状に巻回し、しかる後、その周方向の端部間を重ね合わせ等によって接合することが必要となる。しかしこのとき、周方向の一端側の型付けと他端側の型付けとでは、型付け形状に不一致が生じるため確実に接合することが難しく、接合強度や接合作業効率を損ねるなどの問題を招く。
特開2001−246675号公報 特開2001−246676号公報
そこで本発明は、予めカーカスプライをフォーマ上で円筒状に巻回しその周方向の端部間を接合した後、前記フォーマに形成した周方向の型付け溝と、この型付け溝に合う形状の型付けローラを有する型付け手段とを用いて、円筒状のカーカスプライに型付けを施すことを基本として、カーカスプライの接合不良を防止することができ、接合強度や接合作業効率等を損ねることなく、ビードコアに沿う向きの型付けを容易にかつ精度良く形成しうるカーカスコードの巻上げ部の型付け方法、型付け装置及び空気入りタイヤの製造方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、平行に引き揃えたスチール製のカーカスコードの配列体をトッピングゴムで被覆したカーカスプライが、ビード部のビードコア間で架け渡されかつ該ビードコアの廻りで巻き上げられる巻上げ部を具えるとともに、前記巻上げ部が、前記ビードコアに向く側を凹とする型付け部を具えることにより該ビードコアの周囲で終端する空気入りタイヤの前記カーカスコードの巻上げ部の型付け方法であって、両端部に軸心方向に隔てて複数本の周方向に連続する型付け溝巻付け面に凹設された円筒状フォーマの前記巻付け面にカーカスプライを巻き付ける工程と、前記型付け溝に合う形状の型付けローラを有する型付け手段の前記型付けローラ前記巻き付けられたカーカスプライを介してフォーマ半径方向内方に移動し前記型付け溝に押し込んで周回することにより、前記型付け部を形成する工程とを含むことを特徴としている。
又請求項記載の発明は、平行に引き揃えたスチール製のカーカスコードの配列体をトッピングゴムで被覆したカーカスプライが、ビード部のビードコア間で架け渡されかつ該ビードコアの廻りで巻き上げられる巻上げ部を具えるとともに、前記巻上げ部が、前記ビードコアに向く側を凹とする型付け部を具えることにより該ビードコアの周囲で終端する空気入りタイヤの前記カーカスコードの巻上げ部の型付け装置であって、両端部に軸心方向に隔てて複数本の周方向に連続する型付け溝巻付け面に凹設された円筒状フォーマと、該円筒状フォーマに巻付けられたカーカスプライを、前記型付け溝内に押し込まれて周回することにより前記型付け部を形成する前記型付け溝に合う形状の型付けローラを有する型付け手段と、該型付け手段の前記型付けローラを前記型付け溝に押し込む押付け手段とを具えたことを特徴としている。
なお前記型付け方法、及び型付け装置における型付け手段としては、フォーマ軸心と平行な軸心を有し各型付け溝毎に周方向に並ぶ複数個の型付けローラからなり、かつこの型付けローラは、断面先端半径Rの円周先端部と、前記軸心と直角かつ前記断面先端半径Rの中心を通るローラ基準面に対してローラ半径方向内側に向かって該ローラ基準面とは離れる方向に型押し角度αで傾く成形側面とを有し、しかも周回先行側の型付けローラの型押し角度α1を後端側の型付けローラの型押し角度αnよりも大とすることができる。また、前記各型付け溝は、溝面角度β1〜βnを有する型付け溝面を具え、前記溝面角度が溝底側から前記巻付け面に向かって増大するよう複数段に折り曲げられたn段テーパとすることができる。
又前記型付け手段としては、各型付け溝毎に配されフォーマ軸心と平行な軸心を有する型付けローラからなり、この型付けローラは、断面先端半径Rかつローラ半径方向内方に2Rの巾W1で長さL1までのびる円周先端部と、前記軸心と直角かつ前記断面先端半径Rの中心を通るローラ基準面に対してローラ半径方向内側に向かって該ローラ基準面とは離れる方向に型押し角度αで傾く成形側面とを具えるとともに、
前記型付け溝は、前記円周先端部が押し込まれるとともに溝底巾Waを0.3〜2.5mmかつ溝底からの高さHaを2.0〜5.0mmとした型付け溝部を、前記巻付け面の半径方向内方に距離hを隔てて具え、かつ前記型付けローラの前記断面先端半径Rは0.1〜0.5mmかつ前記長さL1は2.0〜5.0mm、しかも前記型付け溝部の型付け溝面は、前記ローラ基準面に対して巻付け面側が拡巾する向きに10〜45°の角度γで傾斜させることができる。
本発明は叙上の如く構成しているため、カーカスプライの接合不良を確実に防止でき、接合強度や接合作業効率等を損ねることなくビードコアに沿う向きの型付けを容易にかつ精度良く形成することができる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。
図1は、本発明の型付け方法によって型付けされたカーカスプライを有する重荷重用タイヤのビード部の一実施形態を示す断面図、図2は型付け方法を実施する型付け装置の一実施形態を概念的に示す側面図、図3はその斜視図である。
図1において、重荷重用タイヤ1は、トレッド部からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6の半径方向外側かつトレッド部の内方に配されるトレッド補強用のベルト層とを具備して構成される。
前記カーカス6は、スチール製のカーカスコードを平行に引き揃えたコード配列体をトッピングゴムで被覆したカーカスプライ6Aからなり、このカーカスプライ6Aは、前記ビードコア5、5間で架け渡されるプライ本体部6aの両側に、前記ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に巻き上げられる巻上げ部6bを具える。なおカーカスコードは、本例の如きラジアルタイヤの場合には、タイヤ周方向に対して75〜90°の角度で配される。
そして前記カーカスプライ6Aは、その巻上げ部6bがビードコア5の周囲で巻き付けられて終端する所謂ビードワインド構造で構成される。このとき、前記巻上げ部6bには、予めビードコア5に向く側を凹とする塑性変形の型付け部Kが形成され、カーカスコードの巻上げに際してのスプリングバックを抑制することにより、前記巻上げ部6bを、所望の巻き上げ形状を有してビードコア5の周囲で終端させうる。なお「ビードコア5の周囲で終端する」とは、前記巻上げ部6bの先端Aeのビードコア5からの離間距離Laが前記ビードコア5の最大幅W0の80%以下であることを意味する。
ここで、前記型付け部Kは、巻上げ部6bの複数位置に形成されるが、本例の如くビードコア5が断面六角形状をなす場合には、該ビードコア5のタイヤ軸方向外側となる3つ角部に向く3位置P1〜P3を含む複数位置に形成するのが好ましく、本例では前記3位置P1〜P3に型付け部K1〜K3を形成した場合を例示している。
そしてこの型付け部K1〜K3を、図2、3に示す型付け装置10を用いて形成する。図2、3において、型付け装置10は、外周面である巻付け面11Sに型付け溝12を凹設した円筒状フォーマ11と、前記巻付け面11Sに巻付けられる円筒状のカーカスプライ6Aを前記型付け溝12内に押し込んで型付けする型付けローラ13を有する型付け手段14と、前記型付けローラ13を前記型付け溝12に押し込む押付け手段15とを具えて構成される。
前記円筒状フォーマ11は、生タイヤ成形工程において使用するファーストステージ用のフォーマであって、モータ等の駆動装置(図示しない)により回転駆動され、シート状のカーカスプライ6Aを前記巻付け面11S上で巻付けるとともにその周方向の端部間を互いに接合することによりカーカスプライ6Aを円筒状に形成する。又前記巻付け面11Sの両端部には、軸心方向に隔てて複数本の周方向に連続する型付け溝12が凹設される。本例では、前記位置P1〜P3に相当する各位置に合計3本の型付け溝12が配される場合を例示している。
次に、前記型付け手段14は、前記型付け溝12に合う形状を有しこの型付け溝12内に押し込まれて周回しうる型付けローラ13を具える。
本例では、前記型付け手段14は、フォーマ軸心Jと平行な軸心jを有し各型付け溝12毎に周方向に並ぶ複数個(n個)の型付けローラ13から形成される。言い換えると、前記型付け手段14は、各型付け溝12毎に配される型付け具14Aを具え、各型付け具14Aは、1本の型付け溝12に沿って周方向に並ぶ複数個(n個)の型付けローラ13から形成される。本例では、各型付け具14Aが、3個(n=3)の型付けローラ13からなる場合を例示している。なお隣り合う型付け溝12での型付けが互いに干渉するのを防止するため、前記型付け具14Aを周方向に隔てて配置するのが好ましい。
各型付けローラ13は、図4に拡大して示すように、断面先端半径Rの円周先端部16と、前記軸心jと直角かつ前記断面先端半径Rの中心を通るローラ基準面Xに対してローラ半径方向内側に向かって該ローラ基準面とは離れる方向に型押し角度αで傾く成形側面17とを有して形成される。
そして一つの型付け具14Aをなす複数個(本例では3個)の型付けローラ13では、周回先行側の型付けローラ13A1の型押し角度α1を後端側の型付けローラ13Anの型押し角度αnよりも順次大に設定している。このとき、前記断面先端半径Rは0.1〜0.5mmの範囲が好ましく、0.1mm未満では、カーカスコードに傷を付ける恐れを招き、又0.5mmを超えると型付け効果を損ねる傾向となる。又型付け後のカーカスプライ6Aの型付け角度θ(図10 )を90〜130°程度に想定したとき、前記型押し角度αは10〜30°の範囲とするのが好ましい。又周方向に隣り合う型付けローラ13、13間の型押し角度αの差は3°以上、さらには5°以上確保するのが好ましい。なお図4には、α1=25°、α2=20°、α3(αn)=15°とした型付けローラ13A1、13A2、13A3(13An)の主要部を図示している。
これに対し、前記型付け溝12は、図5に示すように、前記型押し角度α1〜αnとは10°以内、好ましくは5°以内、さらには3°以内でしか相違しない溝面角度β1〜βnを有する型付け溝面18を、溝底側が溝面角度βnとして折り曲げたn段テーパとしている。即ち前記型付け溝面18は、溝面角度がβ1〜βnのn個(本例では3個)の溝面部18A1〜18Anからなり、前記溝面角度βを溝底側から巻付け面11S側に向かって段差状に増大している。なお図5には、β1=25°、β2=20°、β3(βn)=15°とした型付け溝12を例示している。
次に、前記押付け手段15は、本例では、図2に略示する如く、型付け具14Aをなすn個の型付けローラ13A1〜13Anを回転自在に保持するローラホルダ15aと、このローラホルダ15aをフォーマ半径方向内外に移動しうる例えばシリンダである押付け具15bとを具え、そのロッドの進出によって各ローラ13A1〜13Anをフォーマ半径方向内方に移動せしめ、前記型付け溝12内に同時に押し込みできる。なお各ローラ13をそれぞれ押付け具15bによって個別に作動させても良い。
このように構成した、型付け装置10は、予め円筒状フォーマ11上でカーカスプライ6Aを巻き付けて円筒状に接合し、しかる後、その両側縁側の各位置Pに型付け部Kを形成している。従って、先に型付け部Kを形成した場合に生じるカーカスプライ6Aの接合不良の発生がなく、接合強度の低下や接合作業効率の低下等の問題を解決できる。又円筒状をなすため、所望の型付け形状が得られるまで連続して複数回周回させうるなど、型付け作業を容易にかつ効率的に行いうる。
特に本例では図6に示す如く、前記型付け手段14により、カーカスプライ6Aへの型付けを次第に大きく段階的に行っているため、歪みの発生が少なく、カーカスコード配列への影響を抑えつつ型付けを精度良く形成できる。しかも、型押し角度αを違えたn個の型付けローラ13を周方向に配列しているため、段階的な型付けによる前記利点を活かしながら、より少ない周回回数で所望の型付け形状が得られるなど、型付け作業効率のさらなる向上を達成できる。
次に、図7〜8に型付け手段14の他の実施例(第2実施形態)を開示する。この第2実施形態の型付け手段14は、型付け溝12毎に配される型付け具14Aを具え、本例では各型付け具14Aが一つの型付けローラ13から形成されるものを例示している。
第2実施形態では、前記型付けローラ13は、断面先端半径Rかつローラ半径方向内方に2Rの巾W1で長さL1までのびる円周先端部16と、このローラ基準面Xに対してローラ半径方向内側に向かって該ローラ基準面Xとは離れる方向に型押し角度αで傾く成形側面17とを具える。このとき、前記断面先端半径Rは0.1〜0.5mmの範囲、かつ前記長さL1は2.0〜5.0mmの範囲に設定される。又前記型押し角度αは、特に規制されないが10〜30°の範囲が好ましい。
これに対し、前記型付け溝12は、溝底巾Waを0.3〜2.5mmかつ溝底からの高さHaを2.0〜5.0mmとした型付け溝部20を、前記巻付け面11Sの半径方向内方に距離hを隔てて具えている。
この型付け溝部20は、その壁面(型付け溝面20a)を前記ローラ基準面Xに対して巻付け面11S側が拡巾する向きに10〜45°、好ましくは10〜30°の角度γで急勾配で傾斜させた断面略台形状の小溝であり、その上端巾Wbが、カーカスプライ6Aの厚さをtとしたとき、 Wb>W1+2t であることにより、図9に示すように、カーカスプライ6Aを前記型付け溝部20内に押し込めて型付け部Kを形成できる。
なお前記巻付け面11Sと型付け溝部20とは、ローラ基準面Xに対して前記角度γより大、好ましくは45〜75°、さらに好ましくは55〜75°の角度δで傾斜する緩勾配の傾斜面21によって連結され、型付けに際してのカーカスプライ6Aへの歪みを緩和している。なお、前記距離hが1.0mm未満では歪み緩和効果を損ねる傾向となり、逆に5.0mmを超えると、型付け溝12、12間の間隔が充分に確保できず所望の位置での型付け部Kの形成を難しくする。
ここで、前記断面先端半径Rが0.1mm未満では、カーカスコードに傷を付ける恐れを招き、又0.5mmを超えるとカーカスプライ6Aの型付け溝部20内への押し込みを難しくする。又前記長さL1及び高さHaが2.0mm未満では、押し込みが不十分となって型付け効果を損ねる。又長さL1及び高さHaが5.0mmより大では、円周先端部16の強度が不十分となって耐久性を損ねる結果を招く。
又前記溝底巾Waが0.3mm未満ではカーカスプライにおいてトッピングゴムの剥離という不具合があり、逆に2.5mmを超えるとカーカスコードにおいて所望の塑性変形を難しくするという不具合が生じる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
表1の仕様を有する第1実施形態の型付け手段、及び表2の仕様を有する第2実施形態の型付け手段を用いて、カーカスプライ6Aに型付けを行い、型付け後の型付け角度θを測定した。
Figure 0004612300
Figure 0004612300
本発明の型付け方法によって型付けされたカーカスプライを有する重荷重用タイヤのビード部の一実施形態を示す断面図である。 本発明の型付け方法を実施する型付け装置の一実施形態を概念的に示す側面図である。 その斜視図である。 型付けローラの主要部を示す断面図である。 型付け溝を示す断面図である。 型付けの進行を説明する線図である。 型付け手段の他の例を示す斜視図である。 それに用いる型付けローラ及び型付け溝を示す断面図である。 型付けの進行を説明する線図である。 型付け後のカーカスプライの型付け角度を説明する線図である。 背景技術を説明するビードワインド構造を有するビード部の断面図である。
符号の説明
4 ビード部
5 ビードコア
6A カーカスプライ
6b 巻上げ部
11 円筒状フォーマ
11S 巻付け面
12 型付け溝
13 型付けローラ
14 型付け手段
15 押付け手段
16 円周先端部
17 成形側面
18 型付け溝面
20 型付け溝部
21 型付け溝面
K 型付け部
X ローラ基準面

Claims (10)

  1. 平行に引き揃えたスチール製のカーカスコードの配列体をトッピングゴムで被覆したカーカスプライが、ビード部のビードコア間で架け渡されかつ該ビードコアの廻りで巻き上げられる巻上げ部を具えるとともに、前記巻上げ部が、前記ビードコアに向く側を凹とする型付け部を具えることにより該ビードコアの周囲で終端する空気入りタイヤの前記カーカスコードの巻上げ部の型付け方法であって、
    両端部に軸心方向に隔てて複数本の周方向に連続する型付け溝巻付け面に凹設された円筒状フォーマの前記巻付け面にカーカスプライを巻き付ける工程と
    前記型付け溝に合う形状の型付けローラを有する型付け手段の前記型付けローラを、前記巻き付けられたカーカスプライを介してフォーマ半径方向内方に移動し前記型付け溝に押し込んで周回することにより、前記型付け部を形成する工程とを含むことを特徴とするカーカスコードの巻上げ部の型付け方法。
  2. 前記型付け手段は、フォーマ軸心と平行な軸心を有し各型付け溝毎に周方向に並ぶ複数個の型付けローラからなり、かつこの型付けローラは、断面先端半径Rの円周先端部と、前記軸心と直角かつ前記断面先端半径Rの中心を通るローラ基準面に対してローラ半径方向内側に向かって該ローラ基準面とは離れる方向に型押し角度αで傾く成形側面とを有し、しかも周回先行側の型付けローラの型押し角度α1が後端側の型付けローラの型押し角度αnよりも大である請求項1記載のカーカスコードの巻上げ部の型付け方法。
  3. 前記各型付け溝は、溝面角度β1〜βnを有する型付け溝面を具え、前記溝面角度が溝底側から前記巻付け面に向かって増大するよう複数段に折り曲げられたn段テーパである請求項2記載のカーカスコードの巻上げ部の型付け方法。
  4. 前記型押し角度αは10〜30°であり、かつ型付け溝毎の型付けローラの個数nは3であることを特徴とする請求項2又は3記載のカーカスコードの巻上げ部の型付け方法。
  5. 前記型付け手段は、各型付け溝毎に配されフォーマ軸心と平行な軸心を有する型付けローラからなり、この型付けローラは、断面先端半径Rかつローラ半径方向内方に2Rの巾W1で長さL1までのびる円周先端部と、前記軸心と直角かつ前記断面先端半径Rの中心を通るローラ基準面に対してローラ半径方向内側に向かって該ローラ基準面とは離れる方向に型押し角度αで傾く成形側面とを具えるとともに、
    前記型付け溝は、溝底巾Waを0.3〜2.5mmかつ溝底からの高さHaを2.0〜5.0mmとした型付け溝部を、前記巻付け面の半径方向内方に距離hを隔てて具え、かつ前記型付けローラの前記断面先端半径Rは0.1〜0.5mmかつ前記長さL1は2.0〜5.0mm、しかも前記型付け溝部の型付け溝面は、前記ローラ基準面に対して巻付け面側が拡巾する向きに10〜45°の角度γで傾斜することを特徴とする請求項1記載のカーカスコードの巻上げ部の型付け方法
  6. 平行に引き揃えたスチール製のカーカスコードの配列体をトッピングゴムで被覆したカーカスプライが、ビード部のビードコア間で架け渡されかつ該ビードコアの廻りで巻き上げられる巻上げ部を具えるとともに、前記巻上げ部が、前記ビードコアに向く側を凹とする型付け部を具えることにより該ビードコアの周囲で終端する空気入りタイヤの前記カーカスコードの巻上げ部の型付け装置であって、
    両端部に軸心方向に隔てて複数本の周方向に連続する型付け溝が巻付け面に凹設された円筒状フォーマと、
    該円筒状フォーマに巻付けられたカーカスプライを、前記型付け溝内に押し込まれて周回することにより前記型付け部を形成する前記型付け溝に合う形状の型付けローラを有する型付け手段と、
    該型付け手段の前記型付けローラを前記型付け溝に押し込む押付け手段とを具えたことを特徴とするカーカスコードの巻上げ部の型付け装置
  7. 前記型付け手段は、フォーマ軸心と平行な軸心を有し各型付け溝毎に周方向に並ぶ複数個の型付けローラからなり、かつこの型付けローラは、断面先端半径Rの円周先端部と、前記軸心と直角かつ前記断面先端半径Rの中心を通るローラ基準面に対してローラ半径方向内側に向かって該ローラ基準面とは離れる方向に型押し角度αで傾く成形側面とを有ししかも周回先行側の型付けローラの型押し角度α1が、後端側の型付けローラの型押し角度αnよりも大である請求項6記載のカーカスコードの巻上げ部の型付け装置
  8. 前記各型付け溝は、溝面角度β1〜βnを有する型付け溝面を具え、前記溝面角度が溝底側から前記巻付け面に向かって増大するよう複数段に折り曲げられたn段テーパである請求項6記載のカーカスコードの巻上げ部の型付け装置。
  9. 前記型付け手段は、各型付け溝毎に配されフォーマ軸心と平行な軸心を有する型付けローラからなり、この型付けローラは、断面先端半径Rかつローラ半径方向内方に2Rの巾W1で長さL1までのびる円周先端部と、前記軸心と直角かつ前記断面先端半径Rの中心を通るローラ基準面に対してローラ半径方向内側に向かって該ローラ基準面とは離れる方向に型押し角度αで傾く成形側面とを具えるとともに、
    前記型付け溝は、前記円周先端部が押し込まれるとともに溝底巾Waを0.3〜2.5mmかつ溝底からの高さHaを2.0〜5.0mmとした型付け溝部を、前記巻付け面の半径方向内方に距離hを隔てて具え、かつ前記型付けローラの前記断面先端半径Rは0.1〜0.5mmかつ前記長さL1は2.0〜5.0mm、しかも前記型付け溝部の型付け溝面は、前記ローラ基準面に対して巻付け面側が拡巾する向きに10〜45°の角度γで傾斜することを特徴とする請求項6記載のカーカスコードの巻上げ部の型付け装置。
  10. 請求項1乃至6のいずれかのカーカスコードの巻上げ部の型付け方法を用いることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
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