JP2009143007A - タイヤ用ゴム部材の製造方法、及び空気入りタイヤ - Google Patents

タイヤ用ゴム部材の製造方法、及び空気入りタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】ストリップ切れによる巻回作業効率の低下、及びテンション力不足による成形精度の低下を抑制する。排気溝の両端での潰れを抑え、エアー残りの抑制効果を高める。
【解決手段】ゴムストリップ10の表面Sに、排気溝11を並設する。排気溝11は、ゴムストリップ10の一方、他方の側縁Ea、Eb1から巾方向内方にのびる第1、第2の排気溝部11A、11Bからなる。第1の排気溝部11Aの内方端A1と、前記第2の排気溝部11Bの内方端B1とは、巾方向に距離Laを隔てて互いに離間する。又第1、第2の排気溝部11A、11Bは、その溝断面積が、前記内方端A1、B1から巾方向の外方に向かって漸増する。
【選択図】図3

Description

本発明は、トレッドゴム、サイドウォールゴムなどのタイヤ用ゴム部材を、ゴムストリップを螺旋状に巻き重ねることにより形成するタイヤ用ゴム部材の製造方法、及びそれを用いて加硫成形される空気入りタイヤに関する。
近年、例えばトレッドゴム、サイドウォールゴムなどのタイヤ用ゴム部材を、テープ状のゴムストリップを螺旋状に巻き重ねることにより形成する所謂ストリップワインド方式が提案されている。
しかしこの方式の場合、図7(A)に拡大して示すように、巻き付けたゴムストリップa、a間やゴムストリップaと被巻付け体bとの間などに隙間eが形成されるため、加硫成形後に、この隙間e内にエアー残りが生じてユニフォミティ等タイヤ品質の低下を招く等の問題が懸念される。そのために、例えば下記の特許文献1には、前記隙間e内のエアーを排気するために、図7(B)に示すように、ゴムストリップaの表面に、両側縁間を連続してのびる複数本の排気溝cを並設することが提案されている。
特開平2006−51711号公報
しかしながら、前記排気溝cは、両側縁間を連続してのびるため、ゴムストリップaを巻回する際、テンションによってゴムストリップaが破断しやすく、巻回作業効率を損ねたり、また巻回時に充分なテンションが掛けられないためゴム部材を精度良く形成できないという問題がある。又溝断面形状が一定であるため排気溝cの両端部が潰れて溝が塞がりやすく、その結果、排気溝c内部に空気が閉じ込められる場合が生じるなど、エアー残りの抑制を不充分なものとしている。
そこで本発明は、ゴムストリップを破断し難くすることができ、ストリップ切れによる巻回作業効率の低下、及びテンション力不足による成形精度の低下を抑制しうるとともに、排気溝の両端での潰れを抑え、エアー残りの抑制効果を高めうるタイヤ用ゴム部材の製造方法、及び空気入りタイヤを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、円筒状の被巻付け体の表面に、ゴムストリップを、該被巻付け体の回転とともに被巻付け体の軸方向に位置ズレさせて螺旋状に巻き重ねることにより、前記ゴムストリップが重置されたタイヤ用ゴム部材を形成するタイヤ用ゴム部材の製造方法であって、
前記ゴムストリップは、少なくとも一方の表面に、重置されたゴムストリップ間の空気を排出しうる複数の排気溝を並設するとともに、
前記排気溝は、ゴムストリップの一方の側縁から該ゴムストリップの巾方向の内方にのびる第1の排気溝部と、この第1の排気溝部とは対をなしかつゴムストリップの他方の側縁から前記巾方向の内方にのびる第2の排気溝部とからなり、
しかも前記第1の排気溝部の前記巾方向の内方端と、前記第2の排気溝部の前記巾方向の内方端とは、前記巾方向に距離Laを隔てて互いに離間するとともに、前記第1、第2の排気溝部は、その溝中心線と直角方向の溝断面積が、それぞれ前記内方端から前記巾方向の外方に向かって漸増することを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記排気溝は、前記第1、第2の排気溝部の内方端間の前記距離Laを、前記ゴムストリップの巾Wの5〜60%の範囲かつ1〜15mmの範囲としたことを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記排気溝は、前記第1、第2の排気溝部の溝深さGh及び溝巾Gwを、前記内方端から巾方向の外方に向かって漸増させたことを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記排気溝は、前記第1、第2の排気溝部の前記側縁における溝深さGh0を、前記ゴムストリップの厚さTの0.5〜0.8倍としたことを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記排気溝は、前記ゴムストリップの長さ方向に5〜20mmのピッチ間隔Pを隔てて並設されることを特徴としている。
又請求項6の発明では、前記第1、第2の排気溝部は、前記長さ方向に、前記ピッチ間隔Pの0.25〜0.5倍の距離Paを互いに位置ずれしたことを特徴としている。
又請求項7の発明では、前記第1、第2の排気溝部は、その溝中心線が前記巾方向に対して45°以下の角度θで長手方向一方側に傾斜することを特徴としている。
又請求項8は空気入りタイヤの発明であって、請求項1〜7の何れかに記載の製造方法により得られたタイヤ用ゴム部材を用いて加硫成形されたことを特徴としている。
本発明は叙上の如く、排気溝を、ゴムストリップの一方、他方の側縁からそれぞれ巾方向内方にのびる第1、第2の排気溝部により形成している。この第1、第2の排気溝部は、その内方端が、巾方向に距離Laを隔てて離間している。即ち、排気溝がゴムストリップの巾方向中央側で途切れているため、長さ方向の引っ張りに対して、破断し難く、ストリップ切れによる巻回作業効率の低下、及びテンション力不足による成形精度の低下を抑制しうる。
又ストリップワインド方式ではゴムストリップを巻回する際、或いは巻回直後にローラ等で押圧し、ゴムストリップ間を圧着しつつ排気を行う。このとき、ゴムストリップの巾方向中央側で排気溝が途切れているため、両端側より中央側に強い押圧力が作用するため、両端での排気溝の潰れ(溝の塞がり)を低減でき、排気溝内で空気が閉じ込められるのを防止できる。しかも、第1、第2の排気溝部は、溝断面積が巾方向外方に向かって漸増しているため、排気溝部がその外方端においてより塞がり難くなり、エアー残り抑制効果をより向上させることができる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明の製造方法によって製造されたタイヤ用ゴム部材を用いて加硫成形された空気入りタイヤの一例を示す断面図である。
図1において、空気入りタイヤ1は、ゴム配合を違えた複数種のタイヤ用ゴム部材G、及びタイヤの骨格をなすカーカス6とその半径方向外側に配されるベルト7とを含むコード補強層を具えて形成される。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば70〜90°の角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aからなる。このカーカスプライ6Aは、本例では、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るプライ本体部6aの両側に、前記ビードコア5の周りで折り返されるプライ折返し部6bを一連に具える。
又前記ベルト7は、ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜35°の角度で配列した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bからなり、ベルトコードがプライ間交互で交差することにより、ベルト剛性を高めトレッド部2を強固に補強する。なおベルト7の外側には、高速走行性能を高めることを主目的として、バンドコードをタイヤ周方向に沿って配列させたバンド9を設けることができる。
次に、前記タイヤ用ゴム部材Gとしては、前記トレッド部2に配され接地面をなすトレッドゴムG1と、前記サイドウォール部3に配されタイヤ外側面をなすサイドウォールゴムG2と、前記カーカス6の内側に配されタイヤ内腔面をなすインナーライナゴムG3と、前記ビード部4に配されリムずれを防止するクリンチゴムG4と、前記ベルト7の両端かつカーカス6との間に配されてベルト外端を保護するベルトクッションゴムG5と、前記ビードコア5から半径方向外方にのびるビードエーペックスゴムG6とを含むことができる。
そして、このタイヤ用ゴム部材G1〜G6のうちの少なくとも一つを、ストリップワインド方式によって形成している。すなわち図2に示すように、円筒状の被巻付け体30の表面に、未加流のゴムストリップ10を、該被巻付け体30の回転とともにその軸方向に位置ズレさせて螺旋状に巻き重ねることにより、このゴムストリップ10の巻回体としてタイヤ用ゴム部材Gを形成している。
なお図2には、円筒状の成形ドラムDと、その外周に順次形成される前記ベルト7、バンド9とからなる被巻付け体30の表面に、ゴムストリップ10を巻き重ねてトレッドゴムG1を形成したものを例示している。特に同図には、2本のゴムストリップ10A、10Bを用い、被巻付け体30の回転とともに、一方のゴムストリップ10Aが、タイヤ赤道C側からタイヤ軸方向右側に順次位置ずれして螺旋状に巻き重ねられ、又他方のゴムストリップ10Bが、タイヤ赤道C側からタイヤ軸方向左側に順次位置ずれして螺旋状に巻き重ねられる場合を例示している。
次に、このストリップワインド方式では、前記巻き付けたゴムストリップ10、10間やゴムストリップ10と被巻付け体30との間などに隙間eが形成される。そのため、加硫成形後に、この隙間e内にエアー残りや傷が発生し、ユニフォミティなどのタイヤ品質の低下を招く等の問題が懸念される。
そこで本発明では、前記隙間e内のエアーを排気する目的で、図3、4に示すように、前記ゴムストリップ10の少なくとも一方の表面Sに、複数の排気溝11を前記ゴムストリップの長さ方向にピッチ間隔Pを隔てて並設している。
この排気溝11は、ゴムストリップ10の一方の側縁Eaから該ゴムストリップ10の巾方向の内方にのびる第1の排気溝部11Aと、この第1の排気溝部11Aとは対をなしかつゴムストリップ10の他方の側縁Ebから前記巾方向の内方にのびる第2の排気溝部11Bとから形成されるとともに、前記第1の排気溝部11Aの前記巾方向の内方端A1と、前記第2の排気溝部11Bの前記巾方向の内方端B1とは、前記巾方向に距離Laを隔てて互いに離間している。
即ち、前記排気溝11は、ゴムストリップ10の巾方向中央側では途切れている。そのため、ゴムストリップ10は、排気溝が連続する場合に比して巾方向中央側での強度が増し、長さ方向の引っ張りに対して伸び難く、かつ破断し難くなる。しかも前記第1、第2の排気溝部11A、11Bは、その溝中心線と直角方向の溝断面積K(図4(B)に示す)が、それぞれ前記内方端A1、B1から前記巾方向の外方に向かって漸増している。そのため、巾方向中央側の強度がさらに増加し、ゴムストリップ10を長さ方向にさらに伸び難くかつ破断し難くすることができる。その結果、ストリップ切れによる巻回作業効率の低下を抑制しうるとともに、巻回時に充分なテンション力を確保でき、テンション力不足による成形精度の低下も防止できる。
又ストリップワインド方式では巻回工程においてゴムストリップをローラ等で押圧し、ゴムストリップ間を圧着しつつ排気を行う。このとき、前記ゴムストリップ10では、巾方向中央側で排気溝11が途切れているため、外方端A2、B2側より中央側に強い押圧力が作用する。そのため、外方端A2、B2での排気溝11の潰れ(溝の塞がり)を抑制でき、排気溝11内で空気が閉じ込められるのを防止できる。しかも、第1、第2の排気溝部11A、11Bでは、その溝断面積Kが巾方向外方に向かって漸増し、外方端A2、B2で溝断面積Kが最大となるため、この外方端A2、B2で溝がさらに塞がり難くなり、エアー残り抑制効果をより向上させることができる。
ここで、前記第1、第2の排気溝部11A、11Bの断面形状としては、溝をより塞がり難くするために、溝底に向かって溝巾が減じる向きに溝壁面20を傾斜させた略V字状、或いは略台形状状の断面形状とするのが好ましい。このときの前記溝壁面20、20間の挟み角度αは60°〜120°の範囲、さらには75°〜90°の範囲が好ましい。なおゴムストリップ10は生ゴムであり、柔らかく変形しやすい。従って、前記変形などにより前記溝の断面形状、溝壁面20の角度αなどの測定が難しい場合には、排気溝部11A、11Bを形成するリブ状の金型40(図4(B)に略示する)における断面形状、及び角度を採用することとする。又本例では、第1、第2の排気溝部11A、11Bの溝深さGh及び溝巾Gwの双方を、前記内方端A1、B1から外方端A2、B2まで漸増させることにより、前記溝断面積Kを漸増させている。これにより前記内方端A1、B1における応力集中を緩和でき、破断強度をさらに高めうる。
又前記第1、第2の排気溝部11A、11Bの内方端A1、B1間の前記距離Laは、前記ゴムストリップ10の巾Wの5〜60%かつ1〜15mmの範囲とするのが好ましい。前記距離Laが前記巾Wの5%未満、及び1mm未満では、ゴムストリップ10の破断抑制効果を充分に発揮されない。逆に前記距離Laが巾Wの60%を上回る、及び15mmを上回ると、排気が不充分となってエアー残りを招く傾向となる。このような観点から前記距離Laの下限は、巾Wの25%以上かつ5mm以上が好ましく、又上限は巾Wの50%以下かつ10mm以上が好ましい。なお前記ゴムストリップ10としては、10〜35mmの巾Wのものが一般に使用されている。
又前記ゴムストリップ10では、前述の如く、巾方向中央側で排気溝11が途切れ、破断強度が高まるため、本例の如く、前記第1、第2の排気溝部11A、11Bを、その溝中心線の前記巾方向に対する角度θを0°として配することも可能となる。係る場合には、空気を最短距離で排気しうるなど、排気効果の点で有利となる。又ゴムストリップ10の破断強度が高まるため、排気溝11を5〜20mmの狭いピッチ間隔Pにて並設することも可能となる。そのため、エアー残り抑制効果をいっそう向上させることができる。なおピッチ間隔Pが5mm未満では、排気溝11が途切れるとはいえ破断強度が不充分となる。
又前記第1、第2の排気溝部11A、11Bでは、前記外方端A2、B2において溝深さGhが最大であり、この最大の溝深さGh0を、ゴムストリップの厚さTの0.5〜0.8倍とするのが好ましい。この溝深さGh0が厚さTの0.5倍未満では、排気が不充分となる傾向が生じ、又0.8倍を超えると、外方端A2、B2での強度が不足し、該外方端A2、B2を起点として損傷を招く恐れが生じる。
図5にゴムストリップ10の他の実施例を示す。本例では、前記第1の排気溝部11Aは、第2の排気溝部11Bに対して、前記長さ方向に距離Paを位置ずれさせて配されている。即ち、長さ方向に位相をずらせている。これにより、排気溝部11A、11Bによる強度弱所を分散させることができ、ゴムストリップ10の破断強度をさらに高めることができる。このためには、前記距離Paを前記ピッチ間隔Pの0.25〜0.5倍の範囲とするのが好ましく、0.25倍未満では、分散が不充分となって破断強度のさらなる向上が発揮されない。
なお図6にゴムストリップ10のさらに他の実施例を示す。図6(A)、6(B)では、前記第1、第2の排気溝部11A、11Bが、その溝中心線iを前記巾方向に対して角度θで傾斜させて配される場合が例示されている。係る場合には、各溝中心線iが、ともに長手方向の一方側に傾斜する、即ち第1、第2の排気溝部11A、11Bの傾斜の向きを互いに相違させるのが好ましい。具体的には、本例では第1の排気溝部11Aが右肩上がり、第2の排気溝部11Bが左肩上がりに傾斜する場合が例示されている。このように前記第1、第2の排気溝部11A、11Bを傾斜させることにより、ゴムストリップ10の破断強度をさらに高めうる。又巻回工程においてゴムストリップ10をローラ等で押圧する際、F方向に押圧することで、排気溝部11A、11B内の空気を、両外側に押し出すことが可能となり、しかも前記外方端A2、B2の潰れが最後となるため、排気溝11内での空気の閉じ込めを効果的に防止できる。このとき前記角度θは、10〜45°の範囲が好ましく、10°未満では、前記効果が有効にされない。又45°を超えると、排気の距離が長くなって、排気効果を逆に低下させる傾向を招く。
なお前記6(B)には、さらに第1、第2の排気溝部11A、11Bが、長さ方向に距離Paを位置ずれしている場合が例示されており、前記位置ずれによる分散効果と相俟って、破断強度をよりいっそう高めることができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
表1の仕様のゴムストリップを用い、タイヤサイズ215/45ZR17用の生トレッドゴムを、ストリップワインド方式により100本試作するとともに、そのときのストリップ切れの発生率を、比較例1を100とする指数によって比較した。数値の小さい方が好ましい。なおゴムストリップの巾Wは20mm、厚さTは1mmとしている。
又前記試作した生トレッドゴムを使用して、加硫成形された製品タイヤを100本形成した。そして、製品タイヤのトレッドゴムにおける、エアー残りに起因するディフェクトの発生率を、比較例1を100とする指数によって比較した。数値の小さい方が好ましい。なおディフェクトは、トレッド内部やトレッド表面に生じるエアー残りによる傷や変形を目視によって検査し、傷や変形が確認されたタイヤの本数で評価した。
Figure 2009143007
Figure 2009143007
本発明の製造方法によって製造されたタイヤ用ゴム部材を用いた空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。 タイヤ用ゴム部材がトレッドゴムである場合の断面図である。 ゴムストリップ示す平面図である。 (A)は図3のI−I線断面図、(B)は、図3のQ矢視図である。 ゴムストリップの他の実施例を示す平面図である。 (A)、(B)は、ゴムストリップのさらに他の実施例を示す平面図である。 (A)はストリップワインド方式の問題点を説明する拡大断面図、(B)は従来のゴムストリップを示す平面図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ。
10 ゴムストリップ
11 排気溝
11A 第1の排気溝部
11B 第2の排気溝部
30 被巻付け体
A1、B1 内方端
Ea、Eb 側縁
G タイヤ用ゴム部材
S 表面

Claims (8)

  1. 円筒状の被巻付け体の表面に、ゴムストリップを、該被巻付け体の回転とともに被巻付け体の軸方向に位置ズレさせて螺旋状に巻き重ねることにより、前記ゴムストリップが重置されたタイヤ用ゴム部材を形成するタイヤ用ゴム部材の製造方法であって、
    前記ゴムストリップは、少なくとも一方の表面に、重置されたゴムストリップ間の空気を排出しうる複数の排気溝を並設するとともに、
    前記排気溝は、ゴムストリップの一方の側縁から該ゴムストリップの巾方向の内方にのびる第1の排気溝部と、この第1の排気溝部とは対をなしかつゴムストリップの他方の側縁から前記巾方向の内方にのびる第2の排気溝部とからなり、
    しかも前記第1の排気溝部の前記巾方向の内方端と、前記第2の排気溝部の前記巾方向の内方端とは、前記巾方向に距離Laを隔てて互いに離間するとともに、前記第1、第2の排気溝部は、その溝中心線と直角方向の溝断面積が、それぞれ前記内方端から前記巾方向の外方に向かって漸増することを特徴とするタイヤ用ゴム部材の製造方法。
  2. 前記排気溝は、前記第1、第2の排気溝部の内方端間の前記距離Laを、前記ゴムストリップの巾Wの5〜60%の範囲かつ1〜15mmの範囲としたことを特徴とする請求項1記載のタイヤ用ゴム部材の製造方法。
  3. 前記排気溝は、前記第1、第2の排気溝部の溝深さGh及び溝巾Gwを、前記内方端から巾方向の外方に向かって漸増させたことを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム部材の製造方法。
  4. 前記排気溝は、前記第1、第2の排気溝部の前記側縁における溝深さGh0を、前記ゴムストリップの厚さTの0.5〜0.8倍としたことを特徴とする請求項3記載のタイヤ用ゴム部材の製造方法。
  5. 前記排気溝は、前記ゴムストリップの長さ方向に5〜20mmのピッチ間隔Pを隔てて並設されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のタイヤ用ゴム部材の製造方法。
  6. 前記第1、第2の排気溝部は、前記長さ方向に、前記ピッチ間隔Pの0.25〜0.5倍の距離Paを互いに位置ずれしたことを特徴とする請求項5記載のタイヤ用ゴム部材の製造方法。
  7. 前記第1、第2の排気溝部は、その溝中心線が前記巾方向に対して45°以下の角度θで長手方向一方側に傾斜することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のタイヤ用ゴム部材の製造方法。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載の製造方法により得られたタイヤ用ゴム部材を用いて加硫成形された空気入りタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016117238A (ja) * 2014-12-22 2016-06-30 東洋ゴム工業株式会社 帯状ゴム部材の溝形成装置および溝形成方法
JP2017105094A (ja) * 2015-12-10 2017-06-15 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤの製造方法、及び、ゴムストリップ

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