JP2013078902A - ビードコアの製造方法及び空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

ビードコアの製造方法及び空気入りタイヤの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】巻付け始端を含む最内のワイヤ列のスチールワイヤの位置ズレを防止して成形精度や生産性を向上させる。
【解決手段】1本のスチールワイヤ10をタイヤ軸方向にずらせて螺旋巻きされたワイヤ列Wがタイヤ半径方向に多段に重ねられたビードコア5の製造方法である。スチールワイヤ10の巻付け始端10sを位置決めする位置決め工程と、前記スチールワイヤ10を巻付ける巻付け工程とを含む。前記位置決め工程及び巻付け工程は、少なくともスチールワイヤ10を巻付けるための円周方向に連続してのびる凹溝12を有した保持具11を用いて行われる。前記凹溝12は、最もタイヤ半径方向内側の最内ワイヤ列W1が配される底面13を有する。前記底面13は、前記最内ワイヤ列W1の各スチールワイヤ10のタイヤ軸方向の位置ズレを防止する位置決め用の小溝部16が設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、巻付け始端を含む最内のワイヤ列のスチールワイヤの位置ズレを防止し得るビードコアの製造方法及び空気入りタイヤの製造方法に関する。
従来、ビードコアを製造するために、図8(a)に示されるような、円周方向に連続してのびる凹溝bを有するリング状の保持具aが用いられる。そして、スチールワイヤwの巻付け始端w1(図8(b)に示す)を、凹溝bの底面dの所定の位置に位置決めし、その後、前記スチールワイヤwを螺旋巻きしながらタイヤ半径方向外側に巻き重ねてビードコア(図示せず)が形成される。
しかしながら、図8(b)に拡大して示されるように、従来の保持具の凹溝bの底面dは、平滑な面として形成されていたため、巻付け始端w1を含む最もタイヤ半径方向内側のスチールワイヤ列が、巻き付け時に位置ズレし易く、成形精度や生産性が悪いという問題があった。関連する技術として、下記特許文献がある。
特開2002−19429号公報 特開2003−154581号公報 特開2003−237324号公報 特開2006−175915号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、スチールワイヤを巻付けるための円周方向に連続してのびる凹溝を有した保持具の前記凹溝の底面に、最もタイヤ半径方向内側の最内ワイヤ列のスチールワイヤのタイヤ軸方向の位置ズレを防止する位置決め用の小溝部を周方向に連続して設けることを基本として、成形精度や生産性を向上し得るビードコアの製造方法を提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、1本のスチールワイヤをタイヤ軸方向にずらせて螺旋巻きされたワイヤ列がタイヤ半径方向に多段に重ねられた多段多列巻付構造を有するビードコアの製造方法であって、前記スチールワイヤの巻付け始端を位置決めする位置決め工程と、前記スチールワイヤを巻付ける巻付け工程とを含み、前記位置決め工程及び巻付け工程は、少なくともスチールワイヤを巻付けるための円周方向に連続してのびる凹溝を有した保持具を用いて行われ、前記凹溝は、前記ワイヤ列のうち最もタイヤ半径方向内側の最内ワイヤ列が配される底面を有し、前記底面は、前記最内ワイヤ列の各スチールワイヤのタイヤ軸方向の位置ズレを防止する位置決め用の小溝部が設けられることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記小溝部は、螺旋状に形成される請求項1記載のビードコアの製造方法である。
また請求項3記載の発明は、前記底面は、タイヤ軸方向の一方側から他方側に向かって半径方向内方に傾斜するとともに、前記スチールワイヤの巻付け始端は、前記底面の前記一方側の端部である請求項1又は2に記載のビードコアの製造方法である。
また請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のビードコアの製造方法によって製造されたビードコアの前記巻付け始端をタイヤ軸方向外側に位置させた空気入りタイヤを製造することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法である。
本発明のビードコアの製造方法は、前記スチールワイヤの巻付け始端を位置決めする位置決め工程と、前記スチールワイヤを巻付ける巻付け工程とを含み、前記位置決め工程及び巻付け工程は、少なくともスチールワイヤを巻付けるための円周方向に連続してのびる凹溝を有した保持具を用いて行われる。そして、前記凹溝は、最もタイヤ半径方向内側の最内ワイヤ列が配される底面を有し、前記底面は、前記最内ワイヤ列のスチールワイヤのタイヤ軸方向の位置ズレを防止する位置決め用の小溝部が設けられる。このようなビードコアの製造方法によれば、巻付け始端を含む最内ワイヤ列のスチールワイヤが、小溝部によって拘束されるため、成形精度や生産性の良いビードコアの成形が可能になる。
本発明の一実施形態の空気入りタイヤの右半分の断面図である。 図1のビード部を拡大して示す断面図である。 保持具の斜視図である。 (a)は、一実施形態の保持具の断面図、(b)は、他の実施形態の保持具の断面図である。 保持具の上面図である。 スチールワイヤの巻付け工程を説明する断面図である。 (a)乃至(c)は、空気入りタイヤの製造工程を説明する概略図である。 (a)は、従来の保持具を示す斜視図、(b)は、(a)の断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1及び図2には、本実施形態のビードコアの製造方法によって製造されたビードコア5を有する空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という場合がある。)1が示される。本実施形態のタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6の半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されるベルト層7とを具え、本実施形態では、チューブレスタイプの重荷重用のものが示されている。
図1のタイヤ1は、15°テーパリムである正規リムJにリム組みされて正規内圧が充填されしかも無負荷の状態である正規状態が示されている。
ここで、「正規リム」Jとは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"とする。また「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とする。
前記カーカス6は、一対のビードコア5、5間をトロイド状に跨る本体部6aと、この本体部6aの両側に連なりかつ前記ビードコア5の回りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとを有する少なくとも1枚、本実施形態では1枚のカーカスコードを具えたカーカスプライ6Aからなる。
前記ベルト層7は、本実施形態では、タイヤ半径方向内外に配される合計4枚のベルトプライ7A〜7Dから構成され、例えば最もタイヤ軸方向幅が大きいベルトプライ7Bが、タイヤ半径方向内側から2層目に配置されている。
また、カーカスプライ6Aの本体部6aと折返し部6bとの間には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側に向かって先細り状にのびるビード補強用のビードエーペックスゴム8が配される。
また、本実施形態のビード部4には、カーカスプライ6Aのタイヤ半径方向最内部からタイヤ軸方両側をカーカスプライ6Aに沿ってのびるビード補強層Bgや、リムJのタイヤ半径方向外側に設けられる断面略U字状のクリンチゴムCgなどの補強ゴム層が設けられる。これにより、ビード部4の曲げ剛性が高められる。
図2に良く示されるように、本実施形態のビードコア5は、タイヤ軸を含むタイヤ子午断面において、前記リムJのリムシートJsに沿ってタイヤ軸方向内側から外側へタイヤ半径方向外側に傾斜してのびるコア内周面5Lと、該コア内周面5Lの半径方向外側かつコア内周面5Lに平行なコア外周面5Uとを含む断面横長に傾斜した略六角形状で構成される。このようなビードコア5は、タイヤ軸方向に対して15°の角度で傾くリムシートJsに対して安定した嵌合力を発揮するとともに、ビードコア5の断面中心を中心したねじれ剛性を高めるのに役立つ。
また、本実施形態のビードコア5は、1本のスチールワイヤ10をタイヤ軸方向にずらせて螺旋巻きしたワイヤ列Wがタイヤ半径方向外側に多段、本実施形態では6段に重ねられた多段多列巻付構造を有する。
次に、このような空気入りタイヤ1を構成するビードコア5の製造方法が説明される。本実施形態の製造方法は、スチールワイヤ10の巻付け始端10sを位置決めする位置決め工程と、スチールワイヤ10を巻付ける巻付け工程とを含む。
このような位置決め工程及び巻付け工程には、図3に示されるように、少なくともスチールワイヤ10を巻付けるための保持具11が用いられる。
前記保持具11は、本実施形態では、例えば、タイヤ周方向に連続してのびるリング状をなす。そして、該保持具11の外周面11Aには、スチールワイヤ10が巻き付けられる円周方向に連続してのびる凹溝12が設けられる。これにより、図4(a)に良く示されるように、本実施形態の保持具11は、タイヤ周方向に対し直角な断面視において、略U字状に形成される。
なお、このような保持具11としては、例えば、金属材料等の剛性体が望ましい。
前記凹溝12は、最もタイヤ半径方向内側に複数のスチールワイヤ10からなる最内ワイヤ列W1が配される底面13と、該底面13のタイヤ軸方向の一方側(本図では右側)の端部13aから半径方向外側にのびる一方側面14と、前記底面13のタイヤ軸方向の他方側(本図では左側)の端部13bから半径方向外側にのびる他方側面15とを含む。
前記底面13は、タイヤ軸方向の一方側から他方側(本実施形態では、タイヤ軸方向の外側から内側)に向かって半径方向内方に傾斜している。なお、底面13のタイヤ軸方向に対する傾斜角αは、前記コア内周面5Lのタイヤ軸方向に対する角度β(図2に示す)に基づいて規定され、本実施形態では約15°である。
また、本実施形態の底面13は、前記最内ワイヤ列W1の各スチールワイヤ10のタイヤ軸方向の位置ズレを防止する位置決め用の小溝部16が設けられる。このような小溝部16は、スチールワイヤ10の巻付け始めとなる巻付け始端10sを含む最内ワイヤ列W1のスチールワイヤ10の配設位置を拘束するため、成形精度や生産性の良くビードコア5を成形するのに役立つ。
本実施形態の小溝部16は、保持具11の周方向に対して直角な断面視において、略半円状かつスチールワイヤ10の半径と略等しい曲率半径Raをもって形成されるのが望ましい。このような小溝部16は、スチールワイヤ10に対し大きな拘束力を発揮するため、傾斜する底面13に対し、最内ワイヤ列W1とりわけ、位置ズレし易い巻付け始端10sの位置ズレを防止するのに役立つ。なお、スチールワイヤ10に予め未加硫のビードコーティングゴム(図示せず)が付着されている場合は、ビードコーティングゴムを含めた大きさの曲率半径Raとするのが望ましい。
また、本実施形態の小溝部16は、螺旋状に形成されている。具体的には、図5に示されるように、小溝部16は、スチールワイヤ10がタイヤ周方向と平行に巻き付けられる周方向部16aと、この周方向部16aに連なりかつタイヤ周方向に対して小角度θで傾斜してスチールワイヤ10の位置を前記周方向部16aのタイヤ軸方向の一方側へと移動させる傾斜部16bとが交互に配されたもので形成される。本実施形態の各傾斜部16bは、タイヤ周方向に対して同じピッチで配される。このような小溝部16は、最内ワイヤ列W1のスチールワイヤ10を底面13に、精度良く巻付けるのに役立つ。
また、前記一方側面14及び他方側面15は、スチールワイヤ10のタイヤ軸方向への移動を拘束し、さらに生産性や成形精度を高めるのに役立つ。
そして、前記位置決め工程では、巻付け始端10sが、保持具11の底面13の一方側の端部13aに配される。本実施形態では、巻付け始端10sは、タイヤ軸方向の外側の端部かつ、前記小溝部16の周方向部16aの始端16a1に配される。なお、タイヤ軸方向の外側の端部は、図4(a)に示されるように、底面13においてタイヤ半径方向の最も外側(高所)であるが、巻付け始端10sは、小溝部16によって拘束されているため、タイヤ半径方向内方(ビードコア5の幅方向)への位置ズレが抑制される。
次に、巻付け工程では、図6に示されるように、まず、最内ワイヤ列W1のスチールワイヤ10が、タイヤ軸方向の一方側から他方側へ順次巻き付けられる。このとき、スチールワイヤ10は、小溝部16で拘束されるため、巻付け始端10sと同様に、タイヤ半径方向の内方への位置ズレが抑制される。そして、最内ワイヤ列W1が巻付けられると、矢印で示されるように、最内ワイヤ列のタイヤ半径方向外側に次のワイヤ列Wが配される。
このようにして、スチールワイヤ10の規定の巻付け量が保持具11に巻き付けられると、図示しない切断具によってスチールワイヤ10が切断され、ビードコア5を保持具11から取り外す取り外し工程が行われる。これにより、ビードコア5の製造工程が終了する。なお、本実施形態の保持具11は、拡縮可能なセグメント構造(図3に示す)をなすため、ビードコア5を保持具11から取り外すことができる。また、一方側面14及び他方側面15は、直線状かつ逆ハ字状にのびるため、保持具11からビードコア5を容易に取外すのに役立つ。
また、このような位置決め工程、巻付け工程及び取り除き工程は、周知のビードコア形成装置(図示せず)によって、自動化で行われるのが望ましい。
次に、このように製造されたビードコア5を用いたタイヤ1の製造方法が説明される。本実施形態のタイヤ1の製造方法では、図7(a)に示されるように、例えば、円筒状の成形ドラム20の外周面20s上に、タイヤの内腔面を形成するインナーライナゴム21、カーカス6をその両端を成形ドラム20の両端部からはみ出させて円筒状に巻装する巻き装工程が行われる。
次に、上述の製造方法により製造されたビードコア5の外周にビードエーペックスゴム8を一体に設けたビードコア組立体22が、前記成形ドラム20の両端部の外側かつ巻装された前記カーカス6上に配置される配置工程が行われる。このとき、ビードコア5の巻付け始端10sが、完成後のタイヤ1のビードコア5のタイヤ軸方向の外側かつタイヤ半径方向の内側に位置するように、ビードコア組立体22が配置される。
次に、図7(b)に示されるように、前記カーカス6のはみ出し部分23を、前記ビードコア組立体22の廻りで内から外に折り返して、このはみ出し部分23の半径方向外側に、例えばクリンチゴムやビード補強層などの補強層X及び、サイドウォールゴム(図示せず)を貼り付ける貼り付け工程(図7(c)に示す)を行う。
次に、図示しないトロイド状へのシェーピング工程、リング状トレッド部材の貼り着工程、加硫成形工程等を経てタイヤ1が製造される。
このように製造されたビードコア5の前記巻付け始端10sは、図2に示されるように、タイヤ半径方向の最内ワイヤ列W1のタイヤ軸方向最外側の位置(以下、「A点」という場合がある。)に設けられる。
一般に、タイヤ半径方向の最内ワイヤ列W1のタイヤ軸方向の最内側の位置(以下、単に「B点」という場合がある。)に巻付け始端10sが設けられたビードコア5では、そのタイヤ軸方向内側に、他のスチールワイヤ10が存在していない。このため、タイヤの加硫成形時に生じるカーカスプライの張力等により、前記巻付け始端10sがタイヤ軸方向の最内側であるC点の近傍まで移動し易く、この移動によって、スチールワイヤ10の鋭利な巻付け始端10sとカーカスプライ6Aと強く接触して早期にカーカスコードが破断するコード破断(以下、単に「CBU」(Cord Broken Up)という。)が生じやすい。
ところが、本実施形態のようなビードコア5の製造方法によって製造されたビードコア5は、スチールワイヤ10の巻付け始端10sが前記A点に設けられるため、このA点のタイヤ軸方向内側には、次に巻き付けられたスチールワイヤ10が位置している。このため、前記張力等がカーカスプライ6Aのタイヤ半径方向外側へ作用しても、巻付け始端10sのタイヤ軸方向内側(例えばB点やC点側)への移動が防止される。また、本発明において、巻付け始端10sは、ビードコア5の製造時、小溝部16によって位置決めされるため、確実に、前記A点に位置することができる。従って、本発明の空気入りタイヤは、CBUの発生が長期に亘って抑制され、ビード部の耐久性が向上する。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。例えば、図1及び図2に示されるように、ビードコア5の外周面には、複数本の有機繊維コードをトッピングゴムで被覆した少なくとも1枚のプライ17Aからなるラッピング材17が設けられてもよい。これにより、前記巻付け始端10sの移動がさらに抑制されて、CBUの発生が抑えられる。
また、前記小溝部16は、図4(b)に示されるように、円周方向に対し直角の断面視、半円よりも小さな円弧状で形成されるものや、略三角形状又は略四角形状のものなど、スチールワイヤ10のタイヤ軸方向の位置ズレを防止し得る形状のものであればよい。
5 ビードコア
10 スチールワイヤ
11 保持具
12 凹溝
13 底面
16 小溝部
W ワイヤ列
W1 最内ワイヤ列

Claims (4)

  1. 1本のスチールワイヤをタイヤ軸方向にずらせて螺旋巻きされたワイヤ列がタイヤ半径方向に多段に重ねられた多段多列巻付構造を有するビードコアの製造方法であって、
    前記スチールワイヤの巻付け始端を位置決めする位置決め工程と、
    前記スチールワイヤを巻付ける巻付け工程とを含み、
    前記位置決め工程及び巻付け工程は、少なくともスチールワイヤを巻付けるための円周方向に連続してのびる凹溝を有した保持具を用いて行われ、
    前記凹溝は、前記ワイヤ列のうち最もタイヤ半径方向内側の最内ワイヤ列が配される底面を有し、
    前記底面は、前記最内ワイヤ列の各スチールワイヤのタイヤ軸方向の位置ズレを防止する位置決め用の小溝部が設けられることを特徴とするビードコアの製造方法。
  2. 前記小溝部は、螺旋状に形成される請求項1記載のビードコアの製造方法。
  3. 前記底面は、タイヤ軸方向の一方側から他方側に向かって半径方向内方に傾斜するとともに、
    前記スチールワイヤの巻付け始端は、前記底面の前記一方側の端部である請求項1又は2に記載のビードコアの製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のビードコアの製造方法によって製造されたビードコアの前記巻付け始端をタイヤ軸方向外側に位置させた空気入りタイヤを製造することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
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