JP2016210305A - モーターサイクル用タイヤ及びモーターサイクル用タイヤの製造方法 - Google Patents

モーターサイクル用タイヤ及びモーターサイクル用タイヤの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】耐久性と操縦安定性とを両立し得るトレッド補強層を含むモーターサイクル用タイヤ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】トレッド補強層7は、タイヤ赤道Cを含むトレッドクラウン部2Cに配されたクラウン補強部7Cと、その両外側のトレッドショルダー部2Sに配された一対のショルダー補強部7Sとを含んでいる。クラウン補強部7Cは、帯状プライ9が、タイヤ周方向に対して5度以下の角度で巻き付けられることにより形成されている。各ショルダー補強部7Sは、帯状プライ9が、第1の方向に傾斜して巻き付けられた第1傾斜部9aと、第1の方向とは逆の第2の方向に傾斜して巻き付けられた第2傾斜部9bとを含むジグザグ状に巻き付けられるとともに、帯状プライ9の側縁9sが互いに接触しないように巻き付けられることにより、第1傾斜部9aと第2傾斜部9bとで囲まれた略菱形の空間部12を有する網目状に形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、耐久性と操縦安定性とを両立し得るトレッド補強層を有するモーターサイクル用タイヤ及びモーターサイクル用タイヤの製造方法に関する。
下記特許文献1は、トレッド補強層を有するモーターサイクル用タイヤを提案している。このトレッド補強層は、タイヤ周方向と平行に引きそろえられた複数の補強コードを含んでおり、互いに隣り合う補強コード同士が離されている。このようなトレッド補強層は、トレッド部のある部分の補強コードに作用する張力を、トレッド補強層の全体にわたって分散させるのが困難である。
特開平9−118109号公報
このため、従来のトレッド補強層は、十分な耐久性を有するトレッド部の強度を得るために、多くの補強コードが必要であった。このようなトレッド補強層は、質量が重く、かつ、タイヤ剛性が過多となり、ひいては、操縦安定性が悪いという欠点を有していた。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、帯状プライが、タイヤ周方向に対して5度以下の角度で巻き付けられるクラウン補強部と、帯状プライが、ジグザグ状に巻き付けられるショルダー補強部とを含むことを基本として、耐久性と操縦安定性とを両立し得るトレッド補強層を含むモーターサイクル用タイヤ及びその製造方法を提供することを主たる目的としている。
本発明の第1発明は、タイヤ半径方向外側に凸の円弧状に湾曲するトレッド部を有するモーターサイクル用タイヤであって、トロイド状のカーカスと、前記カーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配されたトレッド補強層とを有し、前記トレッド補強層は、タイヤ赤道を含むトレッドクラウン部に配されたクラウン補強部と、その両外側のトレッドショルダー部に配された一対のショルダー補強部とを含み、前記クラウン補強部は、1本又は複数本の補強コードがトッピングゴムにより被覆された長尺の帯状プライが、タイヤ周方向に対して5度以下の角度で巻き付けられることにより形成されており、前記各ショルダー補強部は、前記帯状プライが、タイヤ周方向に対して5度よりも大きい第1角度で第1の方向に傾斜して巻き付けられた第1傾斜部と、タイヤ周方向に対して5度よりも大きい第2角度で前記第1の方向とは逆の第2の方向に傾斜して巻き付けられた第2傾斜部とを含むジグザグ状に巻き付けられるとともに、前記帯状プライの側縁が互いに接触しないように巻き付けられることにより、前記第1傾斜部と前記第2傾斜部とで囲まれた略菱形の空間部を有する網目状に形成されていることを特徴とする。
第1発明に係るモーターサイクル用タイヤにおいて、前記クラウン補強部は、タイヤ軸方向で隣り合う前記帯状プライの側縁が互いに接するか又は重ねられて巻き付けられているのが望ましい。
第1発明に係るモーターサイクル用タイヤにおいて、前記第1角度と前記第2角度とは実質的に同じ角度であるのが望ましい。
第1発明に係るモーターサイクル用タイヤにおいて、前記クラウン補強部と、前記一対のショルダー補強部とは、連続する1本の前記帯状プライで形成されているのが望ましい。
第1発明に係るモーターサイクル用タイヤにおいて、前記クラウン補強部の展開幅は、前記トレッド補強層の展開幅の5%〜13%であるのが望ましい。
本発明の第2発明は、タイヤ半径方向外側に凸の円弧状に湾曲するトレッド部を有するモーターサイクル用タイヤの製造方法であって、前記トレッド部に配されるトレッド補強層を形成するためのトレッド補強層形成工程を含み、前記トレッド補強層形成工程は、半径方向外側に凸の円弧状に湾曲する外周面を有する回転体であるプロファイルデッキの前記外周面に、1本又は複数本の補強コードがトッピングゴムにより被覆された長尺の帯状プライを、直接又はカーカスプライを介して巻き付ける巻付け工程を含み、前記巻付け工程は、タイヤ赤道を含むトレッドクラウン部に、前記帯状プライを、タイヤ周方向に対して5度以下の角度で巻き付けてクラウン補強部を形成するクラウン巻付け工程と、前記トレッドクラウン部の一方側のトレッドショルダー部に前記帯状プライを巻き付けて第1ショルダー補強部を形成する第1ショルダー巻付け工程と、前記トレッドクラウン部の他方側のトレッドショルダー部に前記帯状プライを巻き付けて第2ショルダー補強部を形成する第2ショルダー巻付け工程とを含み、前記第1ショルダー巻付け工程及び前記第2ショルダー巻付け工程は、それぞれ、前記帯状プライを、タイヤ周方向に対して5度よりも大きい第1角度で第1の方向に傾斜して巻き付けられた第1傾斜部と、タイヤ周方向に対して5度よりも大きい第2角度で前記第1の方向とは逆の第2の方向に傾斜した第2傾斜部とを含むジグザグ状に巻き付けるとともに、前記帯状プライの側縁が互いに接触しないように巻き付けることにより、前記第1傾斜部と前記第2傾斜部とで囲まれた略菱形の空間部を有する網目状に形成することを特徴とする。
第2発明に係るモーターサイクル用タイヤの製造方法において、前記クラウン巻付け工程、前記第1ショルダー巻付け工程、及び、前記第2ショルダー巻付け工程は、連続する1本の前記帯状プライを用いて行われるのが望ましい。
第2発明に係るモーターサイクル用タイヤの製造方法において、前記巻付け工程では、前記第1ショルダー巻付け工程を行った後、前記クラウン巻付け工程を行い、その後、前記第2ショルダー巻付け工程が行われるのが望ましい。
第2発明に係るモーターサイクル用タイヤの製造方法において、前記第1ショルダー巻付け工程は、前記第1ショルダー補強部のタイヤ赤道側の第1内側端部に前記帯状プライの巻き付け端を固定する工程と、前記帯状プライを、前記第1内側端部と、前記第1ショルダー補強部のトレッド端側の端部である第1外側端部との間を往復移動させながら前記プロファイルデッキの前記外周面に供給する工程と、前記帯状プライの巻き付けを前記第1内側端部に位置させて終了する工程とを含むのが望ましい。
第2発明に係るモーターサイクル用タイヤの製造方法において、前記クラウン巻付け工程は、前記帯状プライを、第1内側端部から前記第2ショルダー補強部側に向けて螺旋状に巻き付ける工程と、前記帯状プライの巻き付けを前記第2ショルダー補強部のタイヤ赤道側の端部である第2内側端部に位置させて終了する工程とを含むのが望ましい。
第2発明に係るモーターサイクル用タイヤの製造方法において、前記第2ショルダー巻付け工程は、前記帯状プライを、前記第2内側端部と、前記第2ショルダー補強部のトレッド端側の端部である第2外側端部との間を往復移動させながら前記プロファイルデッキの前記外周面に供給する工程とを含むのが望ましい。
第2発明に係るモーターサイクル用タイヤの製造方法において、前記第2ショルダー巻付け工程は、前記帯状プライを前記第2内側端部及び前記第2外側端部でタイヤ周方向に沿って小長さで巻き付ける工程を含むのが望ましい。
第2発明に係るモーターサイクル用タイヤの製造方法において、前記第1ショルダー巻付け工程は、前記帯状プライを前記第1内側端部及び前記第1外側端部でタイヤ周方向に沿って小長さで巻き付ける工程を含むのが望ましい。
本発明のモーターサイクル用タイヤは、トロイド状のカーカスと、前記カーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配されたトレッド補強層とを含んでいる。トレッド補強層は、タイヤ赤道を含むトレッドクラウン部に配されたクラウン補強部と、その両外側のトレッドショルダー部に配された一対のショルダー補強部とを含んでいる。
クラウン補強部は、1本又は複数本の補強コードがトッピングゴムにより被覆された長尺の帯状プライが、タイヤ周方向に対して5度以下の角度で巻き付けられることにより形成されている。このようなクラウン補強部は、トレッドクラウン部の強度、特に貫通強度を向上させ、ひいては、モーターサイクル用タイヤの耐久性を向上させ得る。
各ショルダー補強部は、帯状プライが、ジグザグ状に巻き付けられるとともに、前記帯状プライの側縁が互いに接触しないように巻き付けられることにより、略菱形の空間部を有する網目状に形成されている。このようなショルダー補強部は、ショルダー補強部の一部に作用する張力を、互いに交差する帯状プライを介して、ショルダー補強部の全体にわたって分散させることができる。このため、ショルダー補強部では、必要な強度を得るための帯状プライの使用量が低減できる。従って、モーターサイクル用タイヤの軽量化及び剛性の適正化が実現でき、ひいては、モーターサイクル用タイヤの操縦安定性が向上し得る。
本発明のモーターサイクル用タイヤの製造方法は、長尺の帯状プライを、直接又はカーカスプライを介して巻き付ける巻付け工程を含んでいる。巻付け工程は、タイヤ赤道を含むトレッドクラウン部に、前記帯状プライを、タイヤ周方向に対して5度以下の角度で巻き付けてクラウン補強部を形成するクラウン巻付け工程を含んでいる。このようなクラウン巻付け工程は、トレッドクラウン部の貫通強度を向上し得るクラウン補強部を形成でき、ひいては、耐久性の高いモーターサイクル用タイヤの製造が可能となる。
巻付け工程は、第1ショルダー巻付け工程と、第2ショルダー巻付け工程とを含み、前記第1ショルダー巻付け工程及び前記第2ショルダー巻付け工程は、それぞれ、前記帯状プライを、ジグザグ状に巻き付けるとともに、前記帯状プライの側縁が互いに接触しないように巻き付けることにより、略菱形の空間部を有する網目状に形成している。このような第1ショルダー巻付け工程及び第2ショルダー巻付け工程は、ショルダー補強部の一部に作用する張力を、ショルダー補強部の全体にわたって分散させることができる第1ショルダー補強部及び第2ショルダー補強部を形成でき、ひいては、操縦安定性の高いモーターサイクル用タイヤの製造が可能となる。
以上のように、本発明のモーターサイクル用タイヤのトレッド補強層は、耐久性と操縦安定性とを両立することができる。
本発明のモーターサイクル用タイヤの一実施形態を示す断面図である。 帯状プライの斜視図である。 トレッド補強層の展開平面図である。 第1ショルダー巻付け工程を概念的に示す模式図である。 帯状プライの巻き始め、巻き終わりを示す拡大平面図である。 クラウン巻付け工程を概念的に示す模式図である。 第2ショルダー巻付け工程を概念的に示す模式図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のモーターサイクル用タイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1の正規状態におけるタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面図が示されている。
前記「正規状態」は、タイヤ1が正規リム(図示省略)にリム組みされ、かつ、正規内圧が充填され、しかも無負荷の状態である。本明細書では特に断りがない限り、タイヤ1の各部の寸法は、正規状態で測定された値である。
前記「正規リム」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
前記「正規内圧」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、トレッド部2と、トロイド状のカーカス6と、カーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されたトレッド補強層7とを有している。
トレッド部2は、タイヤ半径方向外側に凸の円弧状に湾曲しており、トレッド端Te,Teがタイヤ1のタイヤ軸方向の最も外側に位置している。本実施形態のトレッド部2は、タイヤ赤道Cを含むトレッドクラウン部2Cと、その両外側の一対のトレッドショルダー部2Sとを含んでいる。トレッドクラウン部2Cは、正規状態のタイヤ1に正規荷重を負荷してキャンバー角0度で接地させた直進接地領域内に位置している。トレッドショルダー部2Sは、直進接地領域内のトレッドクラウン部2C端部からトレッド端Teまでの範囲である。
前記「正規荷重」とは、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば"最大負荷能力"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
カーカス6は、例えば、少なくとも1枚のカーカスプライ6Aにより形成されている。カーカスプライ6Aは、例えば、タイヤ赤道Cに対して75〜90°の角度で傾けて配列されたカーカスコードを未加硫のトッピングゴムにより被覆して形成されている。カーカスコードには、例えば、ナイロン、ポリエステル又はレーヨン等の有機繊維コード等が好適に採用される。
カーカスプライ6Aは、例えば、本体部6aと1対の折り返し部6bとを含んでいる。本体部6aは、トレッド部2から両側のサイドウォール部3を経て両側のビード部4のビードコア5に至る。折り返し部6bは、本体部6aに連なりビードコア5の廻りをタイヤ軸方向の内側から外側に折り返されている。
本体部6aと折り返し部6bとの間には、ビードエーペックスゴム8が配されている。ビードエーペックスゴム8は、硬質ゴムからなり、ビードコア5からタイヤ半径方向の外側にのびている。
トレッド補強層7は、タイヤ子午線断面において、トレッド部2の湾曲に沿ってのびており、トレッド部2のほぼ全幅にわたって形成されている。これにより、トレッド補強層7は、トレッド部2の強度をトレッド部2の全域にわたって高めることができる。
本実施形態のトレッド補強層7は、帯状プライ9が、巻き付けられることにより形成されており、トレッドクラウン部2Cに配されたクラウン補強部7Cと、その両外側のトレッドショルダー部2Sに配された一対のショルダー補強部7Sとを含んでいる。クラウン補強部7Cと、一対のショルダー補強部7Sとは、例えば、連続する1本の帯状プライ9で形成されているのが望ましい。このようなトレッド補強層7は、効率よく生産することができる。但し、クラウン補強部7C及び一対のショルダー補強部7Sは、互いに別々の帯状プライ9で形成されていてもよい。
図2には、帯状プライ9の斜視図が示されている。図2に示されるように、帯状プライ9は、リボン状であり、1本又は略等間隔で平行に配列された複数本の、本実施形態では3本の補強コード10を未加硫のトッピングゴム11により被覆して形成されている。カーカスプライ6A(図1に示す)及び帯状プライ9は、ともに未加硫ゴムを含んでいるため、それらの粘着力を利用して、帯状プライ9の一端が、カーカスプライ6Aに押しつけられて貼り付けられる。
本実施形態の帯状プライ9は、両側縁9s,9sを含み、略矩形状の断面を有している。帯状プライ9の強度を確保しつつ、使用量を低減するために、帯状プライ9の幅W1は、例えば、2.5〜12.0mmの範囲であるのが望ましい。同様の観点から、帯状プライ9の厚さt1は、例えば、0.6〜3.0mmの範囲であるのが望ましい。
図3には、トレッド補強層7の展開平面図が示されている。図3に示されるように、本実施形態のクラウン補強部7Cは、帯状プライ9が、好ましくは、タイヤ周方向に対して5度以下の角度で巻き付けられることにより形成されている。このようなクラウン補強部7Cは、トレッドクラウン部2Cの強度、特に貫通強度を向上させ、ひいては、タイヤ1の耐久性を向上させ得る。
クラウン補強部7Cは、タイヤ軸方向で隣り合う帯状プライ9の側縁9s(図2に示す)が互いに接して巻き付けられているのが望ましい。このようなクラウン補強部7Cは、トレッドクラウン部2Cの貫通強度を更に向上させ得る。なお、クラウン補強部7Cは、タイヤ軸方向で隣り合う帯状プライ9の側縁9sが互いに重ねられて巻き付けられていてもよい。
クラウン補強部7Cの展開幅Wcは、好ましくは、トレッド補強層7の展開幅Wtの5%〜13%である。展開幅Wcが展開幅Wtの5%よりも小さいと、トレッドクラウン部2Cの強度を十分に確保できないおそれがある。展開幅Wcが展開幅Wtの13%よりも大きいと、帯状プライ9の使用量が多くなり、タイヤ1の操縦安定性に悪影響を及ぼすおそれがある。
本実施形態の各ショルダー補強部7Sでは、帯状プライ9が、第1角度θ1で第1の方向に傾斜して巻き付けられた第1傾斜部9aと、第2角度θ2で第1の方向とは逆の第2の方向に傾斜して巻き付けられた第2傾斜部9bとを含むジグザグ状に巻き付けられることにより形成されている。
更に、各ショルダー補強部7Sは、帯状プライ9の側縁9s(図2に示す)が互いに接触しないように巻き付けられることにより、第1傾斜部9aと第2傾斜部9bとで囲まれた略菱形の空間部12を有する網目状に形成されている。このようなショルダー補強部7Sは、ショルダー補強部7Sの一部に作用する張力を、互いに交差する帯状プライ9を介して、ショルダー補強部7Sの全体にわたって分散させることができる。このため、ショルダー補強部7Sでは、必要な強度を得るための帯状プライ9の使用量が低減できる。従って、タイヤ1の軽量化及び剛性の適正化が実現でき、ひいては、タイヤ1の操縦安定性が向上し得る。
第1角度θ1及び第2角度θ2は、好ましくは、タイヤ周方向に対して5度よりも大きい。このような第1角度θ1及び第2角度θ2を有する第1傾斜部9a及び第2傾斜部9bは、ショルダー補強部7Sの一部に作用する張力を、効率よくショルダー補強部7Sの全体にわたって分散させることができる。更に、第1角度θ1と第2角度θ2とは、実質的に同じ角度であるのが望ましい。
各ショルダー補強部7Sは、トレッドクラウン部2Cの一方側のトレッドショルダー部2Sに形成される第1ショルダー補強部7S1と、トレッドクラウン部2Cの他方側のトレッドショルダー部2Sに形成される第2ショルダー補強部7S2とを含んでいる。
本実施形態の第1ショルダー補強部7S1では、帯状プライ9が、第1傾斜部9aと第2傾斜部9bとを接続する非傾斜部9cを含んでいる。非傾斜部9cは、例えば、第1ショルダー補強部7S1のタイヤ赤道C側の第1内側端部Ei1と、第1ショルダー補強部7S1のトレッド端Te側の端部である第1外側端部Ee1とに設けられている。
本実施形態の第2ショルダー補強部7S2では、帯状プライ9が、第1傾斜部9aと第2傾斜部9bとを接続する非傾斜部9cを含んでいる。非傾斜部9cは、例えば、第2ショルダー補強部7S2のタイヤ赤道C側の第2内側端部Ei2と、第2ショルダー補強部7S2のトレッド端Te側の端部である第2外側端部Ee2とに設けられている。
上述の各非傾斜部9cは、例えば、タイヤ周方向に対して5度以下の角度で、タイヤ周方向に沿って小長さで巻き付けられている。このような非傾斜部9cは、第1傾斜部9aと第2傾斜部9bとを滑らかに接続し、帯状プライ9を巻き付ける際の角度変化を小さく抑制する。このため、帯状プライ9に作用する曲げ応力が小さく抑制され、ひいては、帯状プライ9の巻き崩れを防止するのに役立つ。
第1内側端部Ei1及び第2内側端部Ei2の非傾斜部9cは、クラウン補強部7Cの帯状プライ9に、タイヤ軸方向で隣り合う帯状プライ9の側縁9s(図2に示す)が接して又は重ねられて巻き付けられているのが望ましい。このような非傾斜部9cは、クラウン補強部7Cを補強し、直進接地領域の強度を更に向上させることができる。
本実施形態のタイヤ1は、生タイヤを形成する工程と、生タイヤを加硫成形する工程とを経て製造される。生タイヤを形成する工程は、上述のトレッド補強層7を形成するためのトレッド補強層形成工程を含んでいる。トレッド補強層形成工程は、長尺の帯状プライ9を、巻き付ける巻付け工程を含んでいる。
本実施形態の巻付け工程では、まず、トレッドクラウン部2Cの一方側のトレッドショルダー部2Sに第1ショルダー補強部7S1を形成する第1ショルダー巻付け工程が行われる。図4は、第1ショルダー巻付け工程を概念的に示す模式図である。図4に示されるように、第1ショルダー巻付け工程を含む巻付け工程は、プロファイルデッキ13の外周面13aに、長尺の帯状プライ9を、直接又はカーカスプライ6Aを介して巻き付けている。
帯状プライ9は、例えば、アプリケータ14により連続的にプロファイルデッキ13へと供給される。アプリケータ14は、帯状プライ9をその長手方向に沿って送り出す、例えば、コンベヤ状のもので構成される。更に、アプリケータ14は、帯状プライ9を幅方向にずれないように案内するように構成されるのが望ましい。
このようなアプリケータ14は、プロファイルデッキ13の外周面13aに沿って、例えば、円弧状に往復動することにより、帯状プライ9をそれに追従させて上述の往復移動させることができる。アプリケータ14は、例えば、3次元移動装置(図示省略)等によって、その往復移動が実現される。
本実施形態のアプリケータ14は、プロファイルデッキ13の外周面13aに沿って移動することにより、帯状プライ9を外周面13aの接線方向に沿って供給することができる。これにより、帯状プライ9のねじれや貼付け時の歪等を極力防止することができる。
本実施形態のプロファイルデッキ13は、半径方向外側に凸の円弧状に湾曲する外周面13aを有する回転体である。プロファイルデッキ13は、例えば、セグメント状の複数の部材からなり、これらを半径方向に移動させることにより、外周面13aが拡縮径可能に構成されている。プロファイルデッキ13の拡縮径は、例えば、プロファイルデッキ13の内部に収容された膨張体15の膨張又は収縮を利用して行われる。
プロファイルデッキ13の両側には、例えば、一対のカーカス保持装置16が配置されている。カーカス保持装置16は、軸方向に移動可能なリング状部材であり、支持軸17に装着されている。これにより、カーカス保持装置16も、プロファイルデッキ13と同心かつ一体的に回転することができる。カーカス保持装置16は、ビードコア5が挿入されかつ端部が折返された円筒状のカーカスプライ6Aを、その内周面側から保持することができる。
本実施形態の巻付け工程は、第1ショルダー巻付け工程の前に、予め、カーカス保持装置16にカーカスプライ6Aが保持された状態で、プロファイルデッキ13が拡径させるとともに、一対のカーカス保持装置16を互いに接近させる。これにより、トロイド状のカーカスプライ6Aがプロファイルデッキ13上に形成される。
次に、本実施形態の第1ショルダー巻付け工程は、トロイド状のカーカスプライ6Aの上に、帯状プライ9の巻き付けを開始する。図5は、帯状プライ9の巻き付け開始位置及び巻き付け終了位置を示す拡大平面図である。図5に示されるように、第1ショルダー巻付け工程は、第1ショルダー補強部7S1の第1内側端部Ei1に、帯状プライ9の巻き付け開始時の巻き付け端9dを固定する。
図4に示されるように、その後、第1ショルダー巻付け工程は、アプリケータ14により、帯状プライ9を、第1内側端部Ei1と、第1外側端部Ee1との間を往復移動させながら回転しているプロファイルデッキ13の外周面13aに供給する。この工程では、図3に示されるように、帯状プライ9を、第1傾斜部9aと、第2傾斜部9bとを含むジグザグ状に巻き付けるとともに、帯状プライ9の側縁9s(図2に示す)が互いに接触しないように巻き付ける。この工程により、帯状プライ9は、第1傾斜部9aと第2傾斜部9bとで囲まれた略菱形の空間部12を有する網目状に形成され得る。
このような第1ショルダー巻付け工程は、第1ショルダー補強部7S1の一部に作用する張力を、第1ショルダー補強部7S1の全体にわたって分散させることができる第1ショルダー補強部7S1を形成できる。このため、第1ショルダー巻付け工程は、操縦安定性の高いタイヤ1の製造が可能となる。
第1ショルダー巻付け工程は、帯状プライ9を第1内側端部Ei1及び第1外側端部Ee1でタイヤ周方向に沿って小長さで巻き付ける工程を含んでいる。この工程により、帯状プライ9の非傾斜部9cが形成される。
図5に示されるように、第1ショルダー巻付け工程は、帯状プライ9の巻き付けを第1内側端部Ei1に位置させて終了するのが望ましい。このような第1ショルダー巻付け工程は、次のクラウン巻付け工程にスムーズに移行することができる。
巻付け工程として、次に、トレッドクラウン部2Cにクラウン補強部7Cを形成するクラウン巻付け工程が行われる。クラウン巻付け工程は、第1ショルダー巻付け工程に引き続き、帯状プライ9が途絶されることなく、連続する1本の帯状プライ9を用いて行われるのが望ましい。このため、第1ショルダー巻付け工程からクラウン巻付け工程に移行する時間が短縮でき、効率よく生産することができる。
図6は、クラウン巻付け工程を概念的に示す模式図である。図6に示されるように、本実施形態のクラウン巻付け工程は、帯状プライ9を、第1内側端部Ei1から第2ショルダー補強部7S2側に向けて螺旋状に巻き付ける。このようなクラウン巻付け工程は、トレッドクラウン部2Cの貫通強度を向上し得るクラウン補強部7Cを形成でき、ひいては、耐久性の高いタイヤ1の製造が可能となる。
この工程では、アプリケータ14により、帯状プライ9が、第1内側端部Ei1から第2ショルダー補強部7S2側に向けて低速度で移動しながら、回転しているプロファイルデッキ13の外周面13aに供給される。この工程により、帯状プライ9が、タイヤ周方向に対して5度以下の角度で、タイヤ軸方向で隣り合う帯状プライ9の側縁9s(図2に示す)が互いに接するか又は重ねられて巻き付けられている。
図5に示されるように、クラウン巻付け工程は、帯状プライ9の巻き付けを、第2内側端部Ei2に位置させて終了するのが望ましい。このようなクラウン巻付け工程は、次の第2ショルダー巻付け工程にスムーズに移行することができる。
巻付け工程として、次に、トレッドクラウン部2Cの他方側のトレッドショルダー部2Sに第2ショルダー補強部7S2を形成する第2ショルダー巻付け工程が行われる。第2ショルダー巻付け工程は、クラウン巻付け工程に引き続き、帯状プライ9が途絶されることなく、連続する1本の帯状プライ9を用いて行われるのが望ましい。このため、クラウン巻付け工程から第2ショルダー巻付け工程に移行する時間が短縮でき、効率よく生産することができる。
図7は、第2ショルダー巻付け工程を概念的に示す模式図である。図7に示されるように、第2ショルダー巻付け工程は、アプリケータ14により、帯状プライ9を、第2内側端部Ei2と、第2外側端部Ee2との間を往復移動させながら回転しているプロファイルデッキ13の外周面13aに供給する。この工程では、図3に示されるように、帯状プライ9を、第1傾斜部9aと、第2傾斜部9bとを含むジグザグ状に巻き付けるとともに、帯状プライ9の側縁9s(図2に示す)が互いに接触しないように巻き付ける。この工程により、帯状プライ9は、第1傾斜部9aと第2傾斜部9bとで囲まれた略菱形の空間部12を有する網目状に形成され得る。
このような第2ショルダー巻付け工程は、第2ショルダー補強部7S2の一部に作用する張力を、第2ショルダー補強部7S2の全体にわたって分散させることができる第2ショルダー補強部7S2を形成できる。このため、第2ショルダー巻付け工程は、操縦安定性の高いタイヤ1の製造が可能となる。
第2ショルダー巻付け工程は、帯状プライ9を第2内側端部Ei2及び第2外側端部Ee2でタイヤ周方向に沿って小長さで巻き付ける工程を含んでいる。この工程により、帯状プライ9の非傾斜部9cが形成される。
図5に示されるように、第2ショルダー巻付け工程は、帯状プライ9の巻き付けを、第2内側端部Ei2に位置させて終了するのが望ましい。
上述の巻付け工程は、好ましくは、巻き付け終了時の帯状プライ9の巻き付け端9eのタイヤ周方向位置が、巻き付け開始時の帯状プライ9の巻き付け端9dのタイヤ周方向位置に略等しい。このため、トレッド補強層7は、タイヤ周方向に対して、略均等に帯状プライ9が巻き付けられ得る。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
上述の実施形態では、巻付け工程は、第1ショルダー巻付け工程を行った後、前記クラウン巻付け工程を行い、その後、第2ショルダー巻付け工程が行われていた。この巻付け工程は、例えば、クラウン巻付け工程を先に行い、その後、第1ショルダー巻付け工程と第2ショルダー巻付け工程とが同時に行なわれてもよい。また、巻付け工程は、例えば、クラウン巻付け工程、第1ショルダー巻付け工程及び第2ショルダー巻付け工程が同時に行なわれてもよい。
図1に示す基本構造を有するモーターサイクル用タイヤが、表1の仕様に基づいて試作された。これらのタイヤの直進接地領域の貫通強度と、これらのタイヤが後輪に装着されたテスト車両の操縦安定性とが評価された。各タイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
タイヤサイズ:190/50ZR17
帯状プライ:幅4.0mm、厚さ1.0mm、補強コード3本
トレッド補強層の展開幅:200mm
テスト車両:スポーツタイプの大型自動二輪車
後輪空気圧:290kPa
<貫通強度>
各供試タイヤが、日本工業規格JIS K6366に準じたプランジャー試験によりテストされた。結果は、破壊エネルギーで示され、数値が大きい程良好であることを示す。
<操縦安定性>
上記テスト車両で、サーキットコースを周回したときの操縦安定性が、運転者の官能によりテストされた。操縦安定性は、低速及び高速で走行時のテスト車両の安定性が総合的に評価された。結果は、比較例1を100とする評点で示され、数値が大きい程良好であることを示す。
テストの結果は、表1に示される。
Figure 2016210305
テストの結果、各実施例は、比較例に対し、貫通強度及び操縦安定性が、バランスよく改善されることが確認された。
2 トレッド部
7 トレッド補強層
7C クラウン補強部
7S ショルダー補強部
9 帯状プライ

Claims (13)

  1. タイヤ半径方向外側に凸の円弧状に湾曲するトレッド部を有するモーターサイクル用タイヤであって、
    トロイド状のカーカスと、前記カーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配されたトレッド補強層とを有し、
    前記トレッド補強層は、タイヤ赤道を含むトレッドクラウン部に配されたクラウン補強部と、その両外側のトレッドショルダー部に配された一対のショルダー補強部とを含み、
    前記クラウン補強部は、1本又は複数本の補強コードがトッピングゴムにより被覆された長尺の帯状プライが、タイヤ周方向に対して5度以下の角度で巻き付けられることにより形成されており、
    前記各ショルダー補強部は、前記帯状プライが、タイヤ周方向に対して5度よりも大きい第1角度で第1の方向に傾斜して巻き付けられた第1傾斜部と、タイヤ周方向に対して5度よりも大きい第2角度で前記第1の方向とは逆の第2の方向に傾斜して巻き付けられた第2傾斜部とを含むジグザグ状に巻き付けられるとともに、
    前記帯状プライの側縁が互いに接触しないように巻き付けられることにより、前記第1傾斜部と前記第2傾斜部とで囲まれた略菱形の空間部を有する網目状に形成されていることを特徴とするモーターサイクル用タイヤ。
  2. 前記クラウン補強部は、タイヤ軸方向で隣り合う前記帯状プライの側縁が互いに接するか又は重ねられて巻き付けられている請求項1に記載のモーターサイクル用タイヤ。
  3. 前記第1角度と前記第2角度とは実質的に同じ角度である請求項1又は2記載のモーターサイクル用タイヤ。
  4. 前記クラウン補強部と、前記一対のショルダー補強部とは、連続する1本の前記帯状プライで形成されている請求項1乃至3のいずれかに記載のモーターサイクル用タイヤ。
  5. 前記クラウン補強部の展開幅は、前記トレッド補強層の展開幅の5%〜13%である請求項1乃至4のいずれかに記載のモーターサイクル用タイヤ。
  6. タイヤ半径方向外側に凸の円弧状に湾曲するトレッド部を有するモーターサイクル用タイヤの製造方法であって、
    前記トレッド部に配されるトレッド補強層を形成するためのトレッド補強層形成工程を含み、
    前記トレッド補強層形成工程は、半径方向外側に凸の円弧状に湾曲する外周面を有する回転体であるプロファイルデッキの前記外周面に、1本又は複数本の補強コードがトッピングゴムにより被覆された長尺の帯状プライを、直接又はカーカスプライを介して巻き付ける巻付け工程を含み、
    前記巻付け工程は、タイヤ赤道を含むトレッドクラウン部に、前記帯状プライを、タイヤ周方向に対して5度以下の角度で巻き付けてクラウン補強部を形成するクラウン巻付け工程と、
    前記トレッドクラウン部の一方側のトレッドショルダー部に前記帯状プライを巻き付けて第1ショルダー補強部を形成する第1ショルダー巻付け工程と、
    前記トレッドクラウン部の他方側のトレッドショルダー部に前記帯状プライを巻き付けて第2ショルダー補強部を形成する第2ショルダー巻付け工程とを含み、
    前記第1ショルダー巻付け工程及び前記第2ショルダー巻付け工程は、それぞれ、前記帯状プライを、タイヤ周方向に対して5度よりも大きい第1角度で第1の方向に傾斜して巻き付けられた第1傾斜部と、タイヤ周方向に対して5度よりも大きい第2角度で前記第1の方向とは逆の第2の方向に傾斜した第2傾斜部とを含むジグザグ状に巻き付けるとともに、前記帯状プライの側縁が互いに接触しないように巻き付けることにより、前記第1傾斜部と前記第2傾斜部とで囲まれた略菱形の空間部を有する網目状に形成することを特徴とするモーターサイクル用タイヤの製造方法。
  7. 前記クラウン巻付け工程、前記第1ショルダー巻付け工程、及び、前記第2ショルダー巻付け工程は、連続する1本の前記帯状プライを用いて行われる請求項6に記載のモーターサイクル用タイヤの製造方法。
  8. 前記巻付け工程では、前記第1ショルダー巻付け工程を行った後、前記クラウン巻付け工程を行い、その後、前記第2ショルダー巻付け工程が行われる請求項7に記載のモーターサイクル用タイヤの製造方法。
  9. 前記第1ショルダー巻付け工程は、前記第1ショルダー補強部のタイヤ赤道側の第1内側端部に前記帯状プライの巻き付け端を固定する工程と、
    前記帯状プライを、前記第1内側端部と、前記第1ショルダー補強部のトレッド端側の端部である第1外側端部との間を往復移動させながら前記プロファイルデッキの前記外周面に供給する工程と、
    前記帯状プライの巻き付けを前記第1内側端部に位置させて終了する工程とを含む請求項8記載のモーターサイクル用タイヤの製造方法。
  10. 前記クラウン巻付け工程は、前記帯状プライを、第1内側端部から前記第2ショルダー補強部側に向けて螺旋状に巻き付ける工程と、
    前記帯状プライの巻き付けを前記第2ショルダー補強部のタイヤ赤道側の端部である第2内側端部に位置させて終了する工程とを含む請求項9記載のモーターサイクル用タイヤの製造方法。
  11. 前記第2ショルダー巻付け工程は、
    前記帯状プライを、前記第2内側端部と、前記第2ショルダー補強部のトレッド端側の端部である第2外側端部との間を往復移動させながら前記プロファイルデッキの前記外周面に供給する工程とを含む請求項10記載のモーターサイクル用タイヤの製造方法。
  12. 前記第2ショルダー巻付け工程は、前記帯状プライを前記第2内側端部及び前記第2外側端部でタイヤ周方向に沿って小長さで巻き付ける工程を含む請求項11に記載のモーターサイクル用タイヤの製造方法。
  13. 前記第1ショルダー巻付け工程は、前記帯状プライを前記第1内側端部及び前記第1外側端部でタイヤ周方向に沿って小長さで巻き付ける工程を含む請求項9乃至12のいずれかに記載のモーターサイクル用タイヤの製造方法。
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