JP5177853B2 - カーカスプライの癖付け方法及び癖付け装置 - Google Patents

カーカスプライの癖付け方法及び癖付け装置 Download PDF

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Description

本発明は、タイヤビード部に配置されるビードコアの周りに巻き付けられるカーカスプライの側端部を、ビードコアに巻き付く向きに折り曲げてビードコアの断面形状に応じた癖付けを施すカーカスプライの癖付け方法、及び、カーカスプライの癖付け装置に関する。
空気入りタイヤは、一般に、タイヤビード部に配置された一対のビードコアと、その間に渡ってトロイダル状に延びる1層以上のカーカスプライとを備え、カーカスプライの両側端部を、それぞれビードコア周りにタイヤ内側から外側に折り返す等して係止し、ビード部に固定及び保持している。このような空気入りタイヤ、例えばラジアル構造のトラックやバス用の重荷重用タイヤ等のビード部構造として、従来、カーカスプライの側端部をビードコアの外面に沿って巻き付けた、いわゆるビードワインド構造が知られている(特許文献1参照)。
この空気入りタイヤでは、カーカスプライの側端部を、断面多角形状(例えば六角形状)のビードコアの角部位置に対応して、複数箇所で予め塑性変形させて折り曲げ、その断面形状に応じた癖付けを施して、ビードコアの外面に沿って巻き付けている。また、従来、このようにカーカスプライの側端部を癖付けする装置として、カーカスプライの癖付け部を形成する部分を押圧して塑性変形させて折り曲げ、その側端部にビードコアに応じた癖付けを施す癖付け装置が知られている(特許文献2参照)。
図3は、このような従来のカーカスプライに癖付け部を形成する癖付け装置の例を模式的に示す要部正面図である。また、図4は、癖付けしたカーカスプライの幅方向断面図である。
この従来の癖付け装置100は、図3Aに示すように、カーカスプライ50を支持する支持台10(例えば幅寄せアンビル)と、その上面側の幅方向端部付近に配置された転動可能な癖付けロール20と、その幅方向内側に近接して配置された固定部材30と、を備えている。
この癖付け装置100で癖付けを行うときには、カーカスプライ50を固定部材30により支持台10に押え付けて固定し、癖付けロール20の外周面を、カーカスプライ50の癖付け部を形成する位置の一端側に押し付けて押圧する。これにより、カーカスプライ50を、支持台10の上面に形成した凹溝11内に押し込んで塑性変形させ、その状態で、癖付けロール20を、カーカスプライ50の長手方向(凹溝11)に沿って他端側まで転動させて、カーカスプライ50の側端部を折り曲げて癖付け部51を形成する。このようにして、図4に示すように、カーカスプライ50の側端部の複数箇所(ここでは各3箇所)に癖付け部51、52、53を順に形成し、ビードコアに巻き付く向きの癖付けを施す。
ところが、この従来の癖付け装置100では、癖付け時に、カーカスプライ50を、癖付けロール20を挟んだ一方側のみ押さえて、他方側(図では右側の端部側)は固定等せずに癖付けロール20を転動させて癖付けを行う。そのため、癖付けロール20からカーカスプライ50に作用する圧力により、固定していないカーカスプライ50の端部側に、中央部側(癖付けロール20側)への力が働き、その付近のカーカスプライ50に位置ずれが生じ易くなる。その結果、特に、癖付け終了端側でのカーカスプライ50が、図3Bに示すように、中央部側へ位置ずれして、カーカスプライ50の幅方向最外側の癖付け部51よりも外側の部分の幅が短くなる等して、所定形状の癖付けが阻害されることがある。また、この癖付け精度の低下に伴い、カーカスプライ50の側端部を、ビードコア周りに正確に巻き付けられずに巻き付け不良が発生する恐れもある。
特開2000−219016号公報 特開2001−246675号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、ビードコアの周りに巻き付けられるカーカスプライの側端部を癖付けする際に、カーカスプライに位置ずれが生じるのを防止して正確に癖付け部を形成し、癖付け精度を高めて、ビードコアに対するカーカスプライ側端部の巻き付け不良の発生を抑制することである。
本発明は、タイヤビード部でビードコアの周りに巻き付けられるカーカスプライの側端部を、前記ビードコアに巻き付く向きに折り曲げて癖付け部を形成し、該カーカスプライの側端部に前記ビードコアの断面形状に応じた癖付けを施すカーカスプライの癖付け方法であって、前記癖付け部を形成する部分を挟んで一方側では、前記カーカスプライの前記癖付け部を形成する部分に沿う全体を押さえて固定し、前記癖付け部を形成する部分を挟んで他方側では、癖付けする位置の変位に応じて前記カーカスプライを押さえる位置を前記癖付け部を形成する部分に沿って変位させて固定する工程と、該固定されたカーカスプライの固定部間を押圧して癖付けする工程と、を有し、前記カーカスプライの押圧を少なくとも押圧位置を挟んだ両側を押さえながら行うことを特徴とする。
また、本発明は、タイヤビード部でビードコアの周りに巻き付けられるカーカスプライの側端部を、前記ビードコアに巻き付く向きに折り曲げて癖付け部を形成し、該カーカスプライの側端部に前記ビードコアの断面形状に応じた癖付けを施すカーカスプライの癖付け装置であって、前記癖付け部を形成する部分を挟んで一方側のカーカスプライの前記癖付け部を形成する部分に沿う全体を押さえて固定する固定手段と、前記癖付け部を形成する部分を挟んで他方側のカーカスプライを押さえる位置を、癖付けする位置の変位に応じて前記癖付け部を形成する部分に沿って変位させて固定する固定手段と、該固定されたカーカスプライの固定部間を押圧して癖付けする押圧手段と、を備え、前記カーカスプライの押圧を少なくとも押圧位置を挟んだ両側を押さえながら行うことを特徴とする。
本発明によれば、ビードコアの周りに巻き付けられるカーカスプライの側端部を癖付けする際に、カーカスプライに位置ずれが生じるのを防止して正確に癖付け部を形成することができ、癖付け精度を高めて、ビードコアに対するカーカスプライ側端部の巻き付け不良の発生を抑制することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態のカーカスプライの癖付け装置は、上記した癖付け装置100(図3参照)と同様に、少なくとも1枚のカーカスプライの側端部(ビードコアへの巻き付け部である幅方向の端部領域)を塑性変形させて折り曲げ、その複数箇所に予め癖付け部を形成して癖付けを施す装置である。
なお、以下では、上記と同様に、ビードコアの断面形状(ここでは、断面六角形状)に対応して、カーカスプライの両側端部の所定位置(ビードコアの角部位置に対応した3箇所)に癖付け部を形成する場合を例に採り説明する。また、ここでは、カーカスプライの一方の側端部について、かつ最外側(幅方向の縁部側)の癖付け部(図4参照)を形成する動作等を説明するが、他方の側端部及び他の位置の癖付け部も同様に形成される。
図1は、本実施形態のカーカスプライの癖付け装置の要部を概略的に示す模式図であり、図1Aは正面図を、図1Bは図1Aの側方(図の右方)から一部透視して見た側面図を、それぞれ示す。
この癖付け装置1は、図示のように、カーカスプライ50を支持する支持台10と、その上面側に配置された癖付けロール20と、癖付けロール20を挟んで両側に近接して配置された固定部材30及び押付ローラ40と、を備えている。また、癖付け装置1は、装置各部に設けられた移動又は位置検出手段等の各種センサや、それらが接続された装置全体を制御する制御装置等(図示せず)を備えている。
支持台10は、カーカスプライ50の少なくとも癖付け部51を形成する側端部を支持可能な支持面を有し、図示しない供給手段から供給されて所定位置にセットされるカーカスプライ50の側端部を支持面上に保持する。また、支持台10の支持面には、カーカスプライ50に形成する癖付け部51の形成位置に対応して、その幅方向の端部側の所定位置に、長手方向に延びる例えば断面略V字状やU字状、又は矩形状等(ここでは略V字状)の凹溝11が形成されている。加えて、この支持台10は、上方に突出する側壁12(図1Bでは省略している)が、幅方向の端部に沿って全体に亘り形成されており、カーカスプライ50の端部を側壁12に合わせて配置等することで、その幅方向位置を規定する幅寄せアンビルとして機能する。
癖付けロール20は、カーカスプライ50を押圧して癖付け部51を形成するための癖付け部材であり、略円盤状をなし、外周面に断面略V字状やU字状等の押込部21が形成されている。また、癖付けロール20は、中心軸線を支持台10の幅方向と略平行にして、支持部材22により軸線周りに回転可能に支持され、支持台10(カーカスプライ50)の幅方向及び長手方向に移動可能に、かつ、その支持面に接触及び離間可能に構成されている。
更に、癖付け装置1は、この癖付けロール20を上記した各方向に移動させる駆動機構や、その押込部21をカーカスプライ50に所定圧力で押し付ける加圧機構等からなる移動手段(図示せず)を備えている。これにより、癖付け装置1は、癖付けロール20を、カーカスプライ50の癖付け部51を形成する部分に押し付けつつ、その癖付け予定位置(凹溝11)に沿って移動させる。その際、ここでは、癖付けロール20の押込部21と支持台10の凹溝11とを対向させ、その間に位置するカーカスプライ50に癖付けロール20の押込部21を所定圧力で押し付けて、凹溝11内に向かって押圧する。この押圧により、カーカスプライ50を、凹溝11内に押し込んで、その断面形状に応じた形状(ここでは断面略V字状)に塑性変形させ、カーカスプライ50の折り曲げを行う。
このように、癖付け装置1は、癖付けロール20を、支持台10(支持面)上のカーカスプライ50に押込部21を接触させて押圧した状態で、カーカスプライ50の長手方向に沿って一端部から他端部まで所定速度で回転移動(転動)させ、カーカスプライ50の所定位置に癖付け部51を形成する。従って、癖付けロール20は、上記した移動手段等とともに、カーカスプライ50を押圧して癖付けする押圧手段を構成している。ただし、この癖付け装置1では、固定部材30及び押付ローラ40により、カーカスプライ50を押え付けて固定した状態で、その固定されたカーカスプライ50の固定部間を、癖付けロール20により押圧して癖付けするようになっている。
即ち、これら固定部材30と押付ローラ40は、癖付け部51を形成する部分の両側のカーカスプライ50を押さえて固定する固定手段を構成し、ここでは、癖付け部51を挟んで、その中央部側(図1Aでは左側)と縁部側(図1Aでは右側)とを各々支持台10に押え付けて固定する。具体的には、固定部材30は、断面略L字状(図1A参照)の長板状部材であり、カーカスプライ50を挟んで支持台10の上方に、かつカーカスプライ50の癖付け部51を形成する部分よりも中央部側に、凹溝11に沿って配置されている。また、固定部材30は、加圧機構(図示せず)によりカーカスプライ50に押し付けられ、横方向に延びる下面でカーカスプライ50の所定範囲を支持台10上に押さえ込み、その癖付け部51を形成する部分に沿う長手方向の全体を所定圧力で押さえて固定する。
これに対し、押付ローラ40は、側面視逆T字状(図1B参照)をなすローラホルダ41と、その下面側に回転自在に支持された複数(ここでは4つ)のローラ本体42等からなり、カーカスプライ50を挟んで支持台10の上方に、かつカーカスプライ50の癖付け部51よりも縁部(端部)側に配置されている。また、押付ローラ40は、駆動手段(図示せず)により駆動されて、略円筒状の各ローラ本体42がカーカスプライ50に押し付けられた状態で癖付け部51に沿って移動し、転動するローラ本体42でカーカスプライ50を支持台10上に押さえ込む。その際、押付ローラ40は、上記した癖付け部51を形成する癖付けロール20の移動に合わせて同期して移動しつつ、癖付けロール20の一方の側方位置のカーカスプライ50を所定圧力で押さえて固定する。
本実施形態の癖付け装置1では、これら固定部材30と押付ローラ40により、カーカスプライ50の押圧による癖付けを、少なくとも押圧位置を挟んだ両側を押さえて固定しながらカーカスプライ50の長手方向に沿って行い、同方向の一端部から他端部まで順に癖付けして折り曲げる。このようにして、タイヤビード部でビードコアの周りに巻き付けられるカーカスプライ50の側端部を、カーカスプライ50の幅方向の複数箇所でビードコアに巻き付く向きに折り曲げて癖付け部を形成し、カーカスプライ50の側端部にビードコアの断面形状に応じた癖付けを施す。従って、固定部材30と押付ローラ40は、癖付けロール20の移動や癖付けを妨げないように、その両側等に互いに干渉しない所定距離を開けて配置される。また、押付ローラ40は、癖付けロール20と同じ速度で、その癖付け位置に合わせて移動して、カーカスプライ50の縁部側の固定位置を変位させる。
次に、この癖付け装置1によるカーカスプライ50への癖付け手順や動作及び、癖付け方法について説明する。
この癖付け装置1では、まず、供給されるカーカスプライ50を、支持台10の支持面に、側壁12に合わせて位置決め等しながら所定位置にセットする。次に、固定部材30を、凹溝11に沿ってカーカスプライ50の幅方向内側(中央部側)に配置し、カーカスプライ50に押し付けて支持台10との間に挟み込む。これにより、カーカスプライ50の癖付け部51を形成する部分に沿う一方側の全体を押さえて固定し、以降、癖付け部51の形成が終了するまで、固定部材30を同状態に維持する。
続いて、癖付けロール20を、カーカスプライ50の癖付け部51を形成する位置に合わせて、その長手方向の一方の端部側(図1Bでは右側)に配置し、癖付けロール20の押込部21を、カーカスプライ50を挟んで支持台10の凹溝11と対向させて配置する。併せて、押付ローラ40を、癖付けロール20を挟んで、固定部材30の逆側に配置してカーカスプライ50に押し付け、その癖付けロール20に近接する縁部側を支持台10との間に挟み込んで固定する。その状態で、癖付けロール20をカーカスプライ50に押し付けて凹溝11内に押し込み、同部分を略V字状に塑性変形させて、カーカスプライ50に対する折り曲げ及び癖付けを開始する。
次に、癖付けロール20を、カーカスプライ50を押圧しつつ、その長手方向に沿って他方の端部側に向けて移動(転動)(図1Bの矢印R)させるとともに、押付ローラ40を、上記したように、カーカスプライ50を押さえながら癖付けロール20の移動に同期して移動させる。その際、ここでは、押付ローラ40により、癖付けロール20による癖付け位置及び、その移動方向前方側(図1Bでは左側)の範囲を押さえて固定するように、押付ローラ40を、癖付けロール20の移動に合わせて、そのカーカスプライ50の縁部側を同速度で移動させる。これにより、癖付けロール20がカーカスプライ50を押圧して癖付けする位置の変位に応じて、カーカスプライ50を押さえる位置を、癖付け部51を形成する部分(凹溝11)に沿って変位させる。
癖付け装置1は、このように、癖付け部51を形成する部分の両側のカーカスプライ50を押さえて固定しつつ、固定されたカーカスプライ50の固定部間(癖付け部51を形成すべき凹溝11上の部分)を押圧し、その長手方向に沿って一端側から他端側まで順に癖付けする。即ち、この癖付け装置1では、カーカスプライ50の押圧を、少なくとも押圧位置を挟んだ両側を押さえて固定しながら長手方向に沿って行い、癖付けロール20等を移動させてカーカスプライ50の長手方向に縦断させる。これにより、カーカスプライ50の側端部をビードコアに巻き付く向きに折り曲げて1箇所の癖付け部51を形成する。
その後、同様にして、この癖付け部51よりも内側に、所定間隔で他の癖付け部(図4参照)を順次形成し、カーカスプライ50の両側の側端部にビードコアの断面形状に応じた癖付けを施す。このようにして、1つのカーカスプライ50に対する癖付けを終了させ、カーカスプライ50を支持台10から取り外して癖付け工程を完了させる。一方、癖付けされたカーカスプライ50は、グリーンタイヤ(生タイヤ)の成型装置等に搬送され、次工程であるグリーンタイヤの成型工程で使用されて、その癖付けされた側端部がビードコアに巻き付けられる。また、他のタイヤ構成部材が組み付けられる等してグリーンタイヤが成型され、これを加硫成型等して所定形状の製品タイヤが製造される。
以上説明したように、本実施形態の癖付け装置1では、カーカスプライ50側端部への押圧による癖付けを、その少なくとも両側を押さえて固定しながら行うため、癖付けロール20からの力で、癖付け位置及び、その周囲のカーカスプライ50が動くのを抑制することができる。これに伴い、癖付け時に、癖付け終了端側を含むカーカスプライ50に位置ずれが生じ難くなり、特に、カーカスプライ50の幅方向最外側の癖付け部51よりも外側の部分の幅を安定して所定幅に形成できる等、癖付けを正確に行うことができる。
従って、本実施形態によれば、ビードコアの周りに巻き付けられるカーカスプライ50の側端部を癖付けする際に、カーカスプライ50に位置ずれが生じるのを防止して正確に癖付け部を形成することができる。その結果、癖付け精度を効果的に高めることができ、カーカスプライ50の側端部を、ビードコア周りに正確に巻き付けられるため、ビードコアに対するカーカスプライ50側端部の巻き付け不良の発生を抑制することができる。
なお、押付ローラ40は、癖付けロール20を移動させる手段とは別の独立した駆動手段により移動等させてもよく、又は、癖付けロール20の支持部材22等に連結部材を介して連結し、癖付けロール20と一体に移動等させるようにしてもよい。また、押付ローラ40に替えて、無端ベルトを循環駆動させてカーカスプライ50上を移動する手段や、カーカスプライ50の表面に対して低摩擦処理が施された押付部材等、癖付けロール20の移動に合わせて移動しつつカーカスプライ50を押さえて固定する他の手段を設けてもよい。
一方、固定部材30も、長板状部材以外に、例えば押付ローラ40と同様に、移動しながらカーカスプライ50を押さえて固定する手段等、カーカスプライ50を固定可能な他の手段により構成してもよい。また、逆に、癖付け部51を挟んだカーカスプライ50の縁部側を、固定部材30と同様の固定部材により押さえて固定するようにしてもよい。
図2は、このように、癖付けロール20を挟んだ両側に固定部材を配置した癖付け装置を示す模式図であり、図1に対応して、図2Aは正面図を、図2Bは図2Aの側方(図の右方)から一部透視して見た側面図を、それぞれ示している。
この癖付け装置1’では、図示のように、上記した癖付け装置1の押付ローラ40に替えて固定部材(押付部材)45を配置し、これにより、カーカスプライ50の縁部側を固定するようになっている。
固定部材45は、断面略L字状(図2A参照)の長板状部材である等、癖付けロール20を挟んだ逆側の固定部材30と同様に構成され、支持台10の上方に、かつカーカスプライ50の癖付け部51を形成する部分よりも縁部側に、凹溝11に沿って配置されている。また、固定部材45は、加圧機構(図示せず)によりカーカスプライ50に押し付けられ、その下面でカーカスプライ50の縁部側を支持台10上に押さえ込み、カーカスプライ50の癖付け部51に沿う長手方向の全体を所定圧力で押さえて固定する。このように、この癖付け装置1’では、各固定部材30、45により、それぞれ癖付け部51を形成する部分の中央側(図2Aでは左側)及び縁部側(図2Aでは右側)の全体を押さえて固定し、その間に沿って癖付けロール20を移動させて癖付け部51を形成し、カーカスプライ50の側端部に癖付けを施す。
以上、カーカスプライ50の側端部の3箇所に癖付け部(図4参照)を形成する場合を例に説明したが、この癖付け部は、ビードコアの断面形状(角部の個数)等に応じて数を増減させ、上記と同様に形成すればよい。また、本実施形態では、カーカスプライ50への癖付けを癖付けロール20により実施したが、例えば板状部材をカーカスプライ50へ押し付けて塑性変形させる等、カーカスプライ50を、他の癖付け部材で押圧して癖付けするようにしてもよい。
本実施形態のカーカスプライの癖付け装置の要部を概略的に示す模式図である。 他の実施形態の癖付け装置を示す模式図である。 従来のカーカスプライに癖付け部を形成する癖付け装置の例を模式的に示す要部正面図である。 癖付けしたカーカスプライの幅方向断面図である。
符号の説明
1・・・癖付け装置、1’・・・癖付け装置、10・・・支持台、11・・・凹溝、12・・・側壁、20・・・癖付けロール、21・・・押込部、22・・・支持部材、30・・・固定部材、40・・・押付ローラ、41・・・ローラホルダ、42・・・ローラ本体、45・・・固定部材、50・・・カーカスプライ、51・・・癖付け部。

Claims (3)

  1. タイヤビード部でビードコアの周りに巻き付けられるカーカスプライの側端部を、前記ビードコアに巻き付く向きに折り曲げて癖付け部を形成し、該カーカスプライの側端部に前記ビードコアの断面形状に応じた癖付けを施すカーカスプライの癖付け方法であって、
    前記癖付け部を形成する部分を挟んで一方側では、前記カーカスプライの前記癖付け部を形成する部分に沿う全体を押さえて固定し、前記癖付け部を形成する部分を挟んで他方側では、癖付けする位置の変位に応じて前記カーカスプライを押さえる位置を前記癖付け部を形成する部分に沿って変位させて固定する工程と、
    該固定されたカーカスプライの固定部間を押圧して癖付けする工程と、を有し、
    前記カーカスプライの押圧を少なくとも押圧位置を挟んだ両側を押さえながら行うことを特徴とするカーカスプライの癖付け方法。
  2. タイヤビード部でビードコアの周りに巻き付けられるカーカスプライの側端部を、前記ビードコアに巻き付く向きに折り曲げて癖付け部を形成し、該カーカスプライの側端部に前記ビードコアの断面形状に応じた癖付けを施すカーカスプライの癖付け装置であって、
    前記癖付け部を形成する部分を挟んで一方側のカーカスプライの前記癖付け部を形成する部分に沿う全体を押さえて固定する固定手段と、
    前記癖付け部を形成する部分を挟んで他方側のカーカスプライを押さえる位置を、癖付けする位置の変位に応じて前記癖付け部を形成する部分に沿って変位させて固定する固定手段と、
    該固定されたカーカスプライの固定部間を押圧して癖付けする押圧手段と、を備え、
    前記カーカスプライの押圧を少なくとも押圧位置を挟んだ両側を押さえながら行うことを特徴とするカーカスプライの癖付け装置。
  3. 請求項2に記載されたカーカスプライの癖付け装置において、
    前記押圧手段は、前記カーカスプライを押圧して癖付けする癖付け部材と、該癖付け部材を前記カーカスプライの前記癖付け部を形成する部分に沿って移動させる移動手段と、を有することを特徴とするカーカスプライの癖付け装置。
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