JP4611918B2 - 処理ユニットの傾き調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に対して処理する処理ユニットと、処理ユニットに対して基板の受け渡しを行う基板の搬送手段と、を備える基板処理装置における処理ユニットの傾き調整方法に関する。
一般に、基板である半導体ウエハ(以下ウエハという)にレジストパターンを形成する一連の処理は、基板処理装置である塗布、現像装置に露光装置を接続した半導体製造装置を用いて行われており、前記塗布、現像装置にはウエハに対してレジストを供給するレジスト塗布ユニット、現像液を供給する現像液供給ユニット、液処理される前及び液処理された後のウエハを加熱処理する加熱ユニットなどのウエハに対して処理を行う処理ユニット及びこれら各処理ユニット間でウエハの受け渡しを行うウエハ搬送手段が設けられている。
近年、その塗布、現像装置において、スループットを高くする要請によって設置される処理ユニットの数が増加しており、装置の占有床面積を抑えるために、例えば前記加熱ユニットは、棚状の支持枠体に取り付けられ、複数段に積層されて塗布、現像装置に据付られる場合がある。
塗布、現像装置の部品製造工場において加熱ユニット及びウエハ搬送手段が塗布、現像装置に据え付けられると、これら加熱ユニットとウエハ搬送手段との間でウエハの正常な受け渡しを行うことができるように、これら加熱ユニットのウエハ載置面及びウエハ搬送機構のウエハ載置面について夫々の水平面上の2軸であるX軸及びY軸周りの傾きが夫々調整される。
このような調整が行われた後、塗布、現像装置は、既述のように設けられる各種の処理ユニットの数が増えたことにより大型化しているため、通常いくつかの構成単位に分割されてユーザの半導体製造工場へと出荷され、その工場において再度組み立てられて据え付けられる。しかし搬送時の衝撃によって前記支持枠体にひずみが生じていたり、この塗布、現像装置が据え付けられる製造工場の床下の状態が先に調整が行われた部品製造工場の床下の状態と異なっていたりすることによって、加熱ユニットのウエハ載置面及びウエハ搬送手段のウエハ載置面の位置が部品製造工場で調整した位置からずれるおそれがある。そのため塗布、現像装置の据え付け後、ユーザ側で再度加熱ユニットのウエハ載置面及びウエハ搬送機構のウエハ載置面についての各傾きが調整される必要があった。また既述のように塗布、現像装置に設けられている加熱ユニットは増加しているため、調整を行わなければならない箇所が多く、ユーザの手間及び負担が大きくなるおそれがあった。
なお特許文献1には露光ステージの位置検出手段が設けられ、その検出された位置に基づいて当該露光ステージの移動が制御される露光装置について示されているが既述のような問題については記載されていない。
特開平2−153915号公報(請求項2)
本発明は、このような事情のもとになされたものであり、その目的は、基板の処理を行う処理ユニットと基板搬送手段との間で基板受け渡すために行われる前記処理ユニットの傾きを調整する方法において、作業の手間を抑えることができる処理ユニットの傾き調整方法を提供することである。
発明の処理ユニットの傾き調整方法は、傾きを調整可能な支持枠体に対して各々独立して着脱自在にかつその傾きを調整可能に装着されると共に複数段に積層され、基板に対して処理する処理ユニットと、これら処理ユニットに対して基板の受け渡しを行う進退自在なアーム部を有すると共に基板載置面の傾きを調整可能な共通の基板搬送手段と、を備えた基板処理装置について処理ユニットの傾きを調整する方法において、
(1)前記基板搬送手段を用いて各処理ユニットの基板載置面に共通の治具を順次搬送し、治具に設けられた傾斜検出部を用いて、複数段に積層された処理ユニットの各々の基板載置面について、水平面上の2軸であるX軸及びY軸周りの各傾きを検出する工程と、
(2)基板搬送手段のアーム部が処理ユニットの搬送口に対向する位置に置かれたときまたは処理ユニット内に進入したときに、アーム部の基板載置面に載置された前記治具に設けられた傾斜検出部により、当該アーム部の基板載置面について水平面上の2軸であるX軸及びY軸周りの各傾きを処理ユニット毎に検出する工程と、
(3)各処理ユニットの基板載置面のX軸周りの傾き及びY軸周りの傾きを各処理ユニット毎に表示させると共に各基板載置面の前記傾きが許容値に収まっているか否かの判断をして判断結果を各処理ユニット毎に表示する工程と、
(4)基板搬送手段のアーム部における基板載置面のX軸周りの傾き及びY軸周りの傾きを各処理ユニットに対応する高さ毎に表示させると共に各基板載置面の前記傾きが許容値に収まっているか否かの判断をして各高さ毎に判断結果を表示する工程と、
(5)処理ユニット毎に、処理ユニットの基板載置面のX軸周りの傾きと基板搬送手段の基板載置面のX軸周りの傾きとの差と、処理ユニットの基板載置面のY軸周りの傾きと基板搬送手段の基板載置面のY軸周りの傾きとの差と、を求め、各傾きの差を表示すると共に各傾きの差が許容値に収まっているか否かを判断してその判断結果を表示する工程と、
(6)これら表示結果及び判断結果に基づいて、処理ユニットの傾きを調整する工程と、を含み、
前記(1)〜(5)の各工程は制御部により自動で行われ、
前記傾斜検出部は、固定部及び錘部を備え、当該錘部の周囲に沿って間隔を置いて配置されると共に前記固定部からX軸方向、Y軸方向に夫々伸びる橋部を介して錘部が設けられ、X軸周りの傾き及びY軸周りの傾きに応じて錘部から橋部に力が作用し、この力に応じて電気信号を出力するものであることを特徴とする。
前記方法は、各処理ユニットにおける基板載置面のX軸周りの傾きの平均値及びY軸周りの傾きの平均値を演算して表示する工程を更に備えていてもよく、これらの傾き調整方法において基板載置面の実際の傾きと傾斜検出部にて検出された傾きとの差は、例えば予め制御部側に記憶されており、制御部はこの差と傾斜検出部からの傾き検出結果とに基づいて基板載置面の傾きを求める。
発明においては検出するための傾斜検出部を設けた冶具を基板搬送手段により処理ユニット内の基板載置面に搬送し、その載置面のX軸及びY軸周りの各傾きを検出すると共に、この治具により基板搬送手段の基板載置面についても、処理ユニットの高さ位置ごとにX軸及びY軸周りの各傾きを検出し、制御部がその検出結果を表示するため処理ユニットの傾き調整に要する手間及び時間を抑えることができる
以下、第1の実施形態として本発明方法を実施する基板処理装置の一例である塗布、現像装置について説明する。図1、図2はこの塗布、現像装置の要部の一部を構成する棚ユニット1の背面側、前面側を夫々示している。この棚ユニット1は支持枠体11及び例えば6段に積層された処理ユニットである加熱ユニット2を備えており、各加熱ユニット2は後述するように支持枠体11に着脱自在に構成されている。支持枠体11は、例えば角形に形成された外枠部12と、この外枠部12に支持されるレール13とを備えている。図中11Aは、加熱ユニット2が収納される収納空間であり、レール13と外枠部12とにより囲まれる空間である。レール13は、支持枠体11において上下方向に間隔をおいて当該支持枠体11の背面側から前面側に向かう6段に設けられたレールであり、このレール13は各段に2本ずつ水平方向に間隔をおいて、夫々並行するように設けられている。
加熱ユニット2は例えば角形の筐体20を備えており、その筐体20の下部にはレール13に対応するように図示しない溝が切られている。図1に示すように加熱ユニット2は、例えば前記溝がレール13に差し込まれ、当該レール13に沿って支持枠体11の背面側からの前面側に向かって押されることにより収納空間11Aに収納され、後述するようにねじ31,32によりレール13上に固定、支持される。
また外枠部12の下部の4隅には夫々脚部14が設けられており、これら各脚部14は、支柱14aと、支持枠体11が設置される床面に接する設置部14bとにより構成されている。外枠部12の下側部には4つの調整ハンドル15が設けられ、例えばこれら各調整ハンドル15を回転させると、その調整ハンドル15に対応する支柱14aの支持枠体11の下方に突出する高さが変化し、支持枠体11の高さ及び傾きを調整することができる。
図2中18はウエハWの搬送手段であり、ウエハWの載置面をなす3枚のアーム部18aとアーム部18aを支持する搬送基体18bとを備えている。この搬送手段18は昇降自在、鉛直軸周りに回転自在に構成されており、またアーム部18aは各々独立して搬送基体18b上を進退自在に構成されている。なおアーム部18aの上面はウエハWを載置する載置面をなす。
加熱ユニット2の前面は、搬送手段18がウエハWの搬送を行うために移動する搬送領域に向かっており、その加熱ユニット2の筐体20の前面にはウエハWを筺体20内へ搬送するための搬送口21が開口している。なお前記筐体20は、ベースプレート20bとカバー20aとから構成されている。図3(a)、図3(b)は夫々加熱ユニット2の縦断側面図、横断平面図について示している。図中22は基台である。図中23は、冷却プレートであり、基台22上を手前側から奥側に移動できるように構成されている。図中23aは冷却プレート23に設けられたスリットであり、このスリット23aを介して昇降ピン25,26が冷却プレート23を鉛直方向に貫通できるようになっている。図中24はウエハWを加熱処理する熱板であり、その上面は基板載置面をなす。また例えば基台22上の熱板24の付近には傾斜検出部4が設けられている。傾斜検出部4については後に詳述する。
昇降ピン25,26は夫々3本で1セットを構成しており、鉛直方向に昇降する。昇降ピン25は冷却プレート23と筺体20に進入したアーム部18aとの間でウエハWの受け渡しを行い、また昇降ピン26は冷却プレート23と熱板24との間でウエハWの受け渡しを行う。なお3本の昇降ピン25,26の上端はウエハWが載置されるウエハWの載置面をなし、3本の各昇降ピン25の上端を含む平面と、3本の昇降ピン26の上端を含む平面と、熱板24の上面と、傾斜検出部4が設置される基台22の上面は夫々平行するように昇降ピン25,26、熱板24、基台22は夫々調整されているものとする。つまり傾斜検出部4が検出する基台22の上面の傾きは、熱板24の上面及び昇降ピン25,26の先端を含む前記平面の傾きに等しくなっており、以降これらの面の傾きを加熱ユニット2の傾きと称する。
図4(a)に示すように前記ベースプレート20bの前側(前記搬送用通路に向かう側)の左右には支持枠体11のレール13に対応するように、後側へ向かう切り欠き部27aが設けられている。また図4(b)に示すように各レール13の前側にはそのレール13を鉛直方向に貫くように孔13aが設けられている。孔13aの内周面にはねじが切られており、対応するねじ31が螺合されている。このねじ31は、その先端部がレール13上に突出し、ベースプレート20bの前記切り欠き部27a内に収まることで後述のねじ32と共にレール13上における加熱ユニット2の位置を固定する役割を有する。また図中31aはねじ31の先端部に接続されたリング部材であり、ベースプレート20bの前記切り欠き部27aの周囲を支持する。
また図4(c)に示すようにベースプレート20bの左右の後側においてはベースプレート20bを鉛直方向に貫く孔27b、27cが設けられている。レール13において孔27bに対応する位置には孔13bが鉛直方向に穿孔されており、孔13bの内周面にはねじが切られている。ねじ32は、孔27bを貫き、前記孔13bのねじと螺合され、ベースプレート20bをレール13上に固定している。また前記孔27cの内周面にはねじが切られており、それに対応するねじ33が螺合されている。各ねじ33を回転させることにより当該ねじ33のベースプレート20bの下方へ突出する高さが変化し、ベースプレート20bの後側の左右が夫々昇降する。また前記ねじ31を回転させることでリング部材31aがベースプレート20bの前側の左右を夫々昇降させる。このようにねじ31及びねじ33を回転させることにより加熱ユニット2のX軸周りの傾き及びY軸周りの傾きが夫々調整できるようになっている。
図5を用いて前記傾斜検出部4について説明する。図中41は、リング状の固定部であり、例えば前記基台22上に固定される。図中42は錘部であり、図中43は、錘部42と固定部41とを夫々接続する橋部である。各橋部43には例えばピエゾ抵抗素子からなるセンサ部44が設けられている。図中45は固定部41に囲まれる空間である。図に示した加熱ユニット2のX軸周りの傾き及びY軸周りの傾きに応じて錘部42に加速度が作用し、錘部43が空間45を移動して橋部43にそれらの傾きに対応した応力が発生すると、センサ部44はその応力を検出して、検出した応力に対応する電気信号を後述の制御部5に送信する。
制御部5は、この塗布、現像装置の要部の一部を構成しており、例えば図6に示すようにバス51と、傾きデータ処理プログラム52と、ワークメモリ53とを含んでいる。バス51には前記傾きデータ処理プログラム52、ワークメモリ53及び既述の加熱ユニット2の傾斜検出部4が接続されている。処理プログラム52は、後述する各処理を実施できるように構成されており、当該プログラム52には例えば加熱ユニット2のX軸周りの傾き、Y軸周りの傾きの夫々についての許容値(許容範囲)が予め記憶されている。なおワークメモリ53は、制御部5に取り込まれた既述の電気信号に基づいて傾きデータ処理プログラム52が各種の演算を行う領域である。
またこの塗布、現像装置にはアラーム発生部54及び例えばディスプレイなどにより構成される表示部55が設けられ、夫々バス51に接続されている。なお図6中、6つの加熱ユニット2について例えば上から下に向けて順に番号No.1〜No.6が割り当てられている。
なお制御部5は、例えばコンピュータからなるプログラム格納部を有しており、このプログラム格納部に前記データ処理プログラム52が格納されることで、このプログラムが制御部5に読み出されて、制御部5は、既述の各ステップを実行する。なおこの処理プログラム52は、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカードなどの記憶媒体に収納された状態で前記プログラム格納部に格納される。
次にこの塗布、現像装置の要部の作用について説明する。塗布、現像装置を起動させると例えば各加熱ユニット2の傾斜検出部4が、加熱ユニット2のX軸周りの傾き及びY軸周りの傾きを検出し、例えば制御部5にその加熱ユニット2のX軸周りの傾き及びY軸周りの傾きに対応した電気信号を送信する。傾きデータ処理プログラム52は、その電気信号を取り込み、当該電気信号に基づいてNo.1〜No.6の各加熱ユニット2のX軸周りの傾き及びY軸周りの傾きを演算し、それら演算した傾きの値を表示部55に表示させる。続いてデータ検出プログラム52は、演算されたNo.1〜No.6の加熱ユニット2のX軸周りの傾き及びY軸周りの傾きが夫々記憶された許容値に収まっているか否かをユニット毎に判断し、すべて許容値に収まっていればその旨を示す判断結果を表示部55に表示させると共にNo.1〜No.6のすべての加熱ユニット2のX、Y軸周りの傾きの平均値を夫々演算して、その演算した平均値を表示部55に表示させる。
既述のように例えば塗布、現像装置の起動中、常時加熱ユニット2の傾きがモニタされ、表示部55にその傾きが表示される。その間にNo.1〜No.6のいずれか、あるいはすべての加熱ユニット2のX軸周りの傾きあるいはY軸周りの傾きがその許容値から外れた場合、傾きデータ処理プログラム52は、許容値に収まらないと判断したユニット2についてその旨を表示部55に表示させると共にアラーム発生部54に電気信号を送り、その電気信号を受けたアラーム発生部54がアラームを発する。続いて処理プログラム52は、そのX、Y軸周りの傾きが許容値に収まっていると判断した加熱ユニット2についてのみ、それらのX、Y軸周りの傾きの平均値を夫々演算して、その演算した平均値を表示部55に表示させる。そしてその傾きが許容値から外れていると表示された加熱ユニット2について、表示された現在の傾きを参照して、その傾きを平均値に合わせるようにねじ31,33を回転させて当該加熱ユニット2の傾きの調整を行う。
次に上述の棚ユニット1、搬送手段18、制御部5などが適用された塗布、現像装置の全体構成の一例について簡単に説明する。図7はその塗布、現像装置に露光装置が接続されたシステムの平面図であり、図8は同斜視図である。図中S1はキャリアブロックであり、ウエハWが例えば13枚密閉収納されたキャリアC1を搬入出するための載置部121を備えたキャリアステーション120と、このキャリアステーション120から見て前方の壁面に設けられる開閉部122と、開閉部122を介してキャリアC1からウエハWを取り出すためのトランスファーアームCとが設けられている。
キャリアブロックS1の奥側には筐体124にて周囲を囲まれる処理ブロックB2が接続されており、処理ブロックS2には手前側から順に加熱・冷却系のユニットを多段化した棚ユニットP1,P2,P3及び液処理ユニットP4,P5と、搬送手段18,19とが交互に設けられ、搬送手段18,19はこれら各ユニット間のウエハWの受け渡しを行う。なお搬送手段19は既述の搬送手段18と同様に構成されている。また搬送手段18,19は、キャリアブロックS1から見て前後方向に配置される棚ユニットP1,P2,P3側に一面部と、後述する例えば右側の液処理ユニットP4,P5側の一面側と、左側の一面側をなす背面部とで構成される区画壁により囲まれる空間内に置かれている。
前記棚ユニットP1,P2,P3は、液処理ユニットP4,P5にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための各種ユニットを複数段積層した構成とされており、その組み合わせはウエハWを加熱(ベーク)する複数の加熱ユニット(PAB)、ウエハWを冷却する冷却ユニット等が含まれる。この棚ユニットP1〜P3は既述の棚ユニット1に相当する。なおこれら棚ユニットP1〜P3に装着される加熱ユニット2には各ユニット間でウエハWの受け渡しが行えるように既述の筺体20において、その前面に向かって見て左右両側面に搬送口が設けられている。
また液処理ユニットP4,P5は、レジストや現像液などの薬液収納部の上に下部反射防止膜塗布ユニット133、レジスト塗布ユニット134、ウエハWに現像液を供給して現像処理する現像ユニット131等を複数段例えば5段に積層して構成されている。インターフェイスブロックS3は、処理ブロックS2と露光装置S4との間に前後に設けられる第1の搬送室3A及び第2の搬送室3Bにより構成されており、夫々に昇降自在、鉛直軸回りに回転自在かつ進退自在なウエハ搬送機構131A,131Bを備えている。
第1の搬送室3Aには、棚ユニットP6及びバッファカセットC0が設けられている。棚ユニットP6にはウエハ搬送機構131Aとウエハ搬送機構131Bとの間でウエハWの受け渡しを行うための受け渡しステージ(TRS)、露光処理を行ったウエハWを加熱処理する加熱ユニット(PEB)及び冷却プレートを有する高精度温調ユニットなどが上下に積層された構成となっている。
続いて、この塗布、現像装置のウエハWの流れについて説明する。先ず外部からウエハWの収納されたキャリアC1がキャリアブロックS1に搬入されると、ウエハWは、トランスファーアームC→棚ユニットP1の受け渡しユニット(TRS)→搬送手段18→下部反射防止膜形成ユニット(BARC)133→搬送手段18(19)→加熱ユニット→搬送手段18(19)→冷却ユニット→疎水化処理ユニット→搬送手段18(19)→冷却ユニット→搬送手段18(19)→レジスト塗布ユニット(COT)134→加熱ユニット→搬送手段18(19)→冷却ユニット→搬送手段19→棚ユニットP3の受け渡しユニット(TRS)→ウエハ搬送機構131A→棚ユニットP6の受け渡しユニット(TRS)→ウエハ搬送機構131B→露光装置S4の順に搬送される。
露光処理を受けたウエハWは、ウエハ搬送機構131B→棚ユニットP6の受け渡しユニット(TRS)→ウエハ搬送機構131A→棚ユニットP3の受け渡しユニット(TRS)→棚ユニットU6の加熱ユニット→棚ユニットU6の温調ユニット→ウエハ搬送機構131A→棚ユニットP6の受け渡しステージ(TRS)→搬送手段19→現像ユニット131→搬送手段18→棚ユニットP1の受け渡しユニット(TRS)→トランスファーアームCの順で搬送されキャリアC1に戻される。
この塗布、現像装置における各加熱ユニット2に設けられた傾斜検出部4は、ウエハWが載置される熱板の上面及び昇降ピン25,26の夫々の先端を含む面について、水平面上の2軸であるX軸及びY軸周りの各傾きを検出し、制御部5がそれらの検出結果を取り込んで、表示部55に表示させると共にこれら検出された傾きが制御部5に記憶された許容値に収まっているか否か判断してその判断結果を表示部55に表示させる。従って、前記許容値に収まっていないと表示部55に表示された加熱ユニット2についてだけその傾きを調整すればよく、またその際には表示された各加熱ユニット2の傾きに基づいて調整を行うことができるので、搬送手段18(19)と各処理ユニット2との間でウエハWを正常に受け渡すために行われる加熱ユニット2の傾き調整に必要な手間及び時間を抑えることができ、その結果として例えば塗布、現像装置の据付時間や当該装置の定期検査に要する時間を短縮することができる。なお既述のようにねじ31,33を回すことで加熱ユニット2の傾きを調整することができるが、各加熱ユニット2間の傾きが揃っている場合は、支持枠体11に設けられた各調整ハンドル15を回し、支持枠体11の傾きを調整することにより一括して各加熱ユニット2の傾きを調整して手間をより軽減させてもよい。
また前記処理プログラム52は、X軸周りの傾き、Y軸周りの傾きが共に許容値に収まっている各加熱ユニット2のX軸周りの傾きの平均値、Y軸周りの傾きの平均値を夫々演算し、その演算結果を表示部55に表示するため、許容値から外れた加熱ユニット2の傾きをその平均値に合わせるように行うことですべての加熱ユニット2の傾きを許容値に収めることができ、またこの平均値に基づいて調整を行う加熱ユニット2についての必要な調整量を容易に把握することができる。その結果として加熱ユニット2の傾き調整に要する手間をより軽減させることができる。
また各加熱ユニット2のX、Y軸周りの傾きは制御部5に常時モニタされ、表示部55に表示されており、またこれら傾きが許容値から外れるとアラーム発生部54からアラームが発せられるため、例えば経時変化や地震などにより加熱ユニット2の傾きがずれた場合、そのずれが修正されないまま塗布、現像装置においてウエハWの搬送及び処理が行われ、加熱ユニット2と搬送手段18との間でウエハWの受け渡しに異常が発生することが抑えられる。
なお例えばモニタされている各加熱ユニット2の傾きは制御部5に記憶され、その過去の加熱ユニット2の傾きは表示部55に任意に表示することができるように構成されてもよく、加熱ユニット2の傾きの調整は、それら記憶された過去の傾きを基にして行われてもよい。
また、第2の実施形態として塗布、現像装置の要部を図9に示すように構成してもよい。図中2Aは加熱ユニットであり、これらは既述の加熱ユニット2と略同様に構成され、例えば支持枠体11に装着されているが、傾斜検出部4を備えていない。図中Tは治具であるテスト用ウエハであり、搬送手段18により搬送される。図10を用いてこのテスト用ウエハTについて説明する。テスト用ウエハTは、ウエハWと例えばその中央部上に設けられた傾斜検出部40を含み、またその周縁部には送信ユニット56を備えている。
傾斜検出部40は既述の傾斜検出部4と略同様に構成されているが、前記送信ユニット56に接続され、テスト用ウエハTが載置される載置面の水平面上の2軸であるX軸周りの傾き、Y軸周りの傾きを夫々検出し、その検出結果に対応する電気信号を送信ユニット56に送信するように構成されており、送信ユニット56は前記電気信号を例えば無線で制御部50に送信する。なお図示の便宜上、搬送手段18のアーム部18aは図9では1本に省略している。
またこの塗布、現像装置に含まれる制御部50は例えば既述の制御部5と略同様に構成され、後述する各処理を実施できるようなプログラムを含んでいる。なお、この第2の実施形態における塗布、現像装置について例えばこれらの要部以外の各部は既述の塗布、現像装置と同様に構成される。
次にこの塗布、現像装置の要部の作用について説明する。搬送手段18がウエハTを例えばNo.1の加熱ユニット2Aの筺体20内に搬送すると、昇降ピン25が上昇し、ウエハTの裏面を突き上げて搬送手段18のアーム体18aから浮上させる。このようにテスト用ウエハTが支持されると傾斜検出部40は3本の昇降ピン25の上端を含む面の傾き(加熱ユニット2Aの傾き)を検出し、その検出結果に対応する電気信号を送信ユニット56に送信して、送信ユニット56はその電気信号を制御部50に送信する。
制御部50は昇降ピン25がウエハWを突き上げたときに送信ユニット56から送信された電気信号を取り込み、既述の制御部5と同様にこの電気信号に基づいてNo.1の加熱ユニットのX軸周りの傾き、Y軸周りの傾きを夫々表示部54に表示させる。その後昇降ピン25が下降し、ウエハTが搬送手段18に受け渡されると搬送手段18は、続いてウエハTをNo.2の加熱ユニット2Aの筺体20内に搬送し、昇降ピン25がウエハTを受け取る。このようにして加熱ユニットNo.1〜No.6までの各加熱ユニット2Aの昇降ピン25にウエハTが受け渡され、制御部50はこれら各加熱ユニット2AのX、Y軸周りの傾きの検出結果を順次取り込み、制御部5と同様に各加熱ユニット2の傾きを表示部54に表示させる。また制御部50は、各ユニット毎に検出されたこれらの加熱ユニット2Aの傾きが許容値に収まっているか否かを判断してその判断結果を表示部55に表示する。このような構成にしても既述の塗布、現像装置における効果と同様の効果が得られる。
なお既述のように昇降ピン25の上端を含む面の傾きを傾斜検出部40により検出する代わりに、例えばテスト用ウエハTを搬送手段18→昇降ピン25→冷却プレート23→昇降ピン26→熱板24→昇降ピン26→冷却プレート23→昇降ピン25→搬送手段18の順に搬送して、昇降ピン26の上端を含む面の傾きまたは熱板24の上面の傾きを傾斜検出部40により検出し、これらの検出結果が制御部50に取り込まれて、当該制御部50により加熱ユニット20の傾きが表示部55に表示されるようにしてもよい。
また第3の実施形態として図11に示すように塗布、現像装置の要部を構成してもよい。この図に示された制御部59は、制御部5と同様に各No.1〜No.6の加熱ユニット2の傾斜検出部4に接続されており、当該制御部59にはこれら各加熱ユニット2のX、Y軸周りの傾きの許容値、アーム部18aのX、Y軸周りの傾きの許容値、加熱ユニット2のX軸周りの傾きとアーム部18aのX軸周りの傾きとの差の許容値及び加熱ユニット2のY軸周りの傾きとアーム部18aのY軸周りの傾きの差の許容値が例えば予め記憶されている。制御部59は例えば後述の各処理を実施するためのプログラムを備えている。なおこの実施形態において傾斜検出部4は特許請求の範囲でいう第1の傾斜検出部、傾斜検出部40は第2の傾斜検出部に夫々相当する。
この第3の実施形態に係る塗布、現像装置の作用について説明する。例えば装置が起動すると制御部59は、既述の制御部5と同様に各傾斜検出部4の検出結果を取り込み、例えば図12(a)に示すように各加熱ユニット2毎にそのX,Y軸周りの傾きを夫々演算すると共に演算された傾きが許容値に収まっているか否か判断して、これら演算された各加熱ユニット2の傾き及び前記判断結果を表示部55に表示させる。
続いて搬送手段18のアーム部18aがテスト用ウエハTを保持した状態で例えばNo.1の加熱ユニット2の搬送口21に対向する高さ位置に移動すると、制御部59が、送信ユニット56を介して傾斜検出部40から送信される電気信号を取り込み、この電気信号に基づいて前記位置におけるアーム部18aのX,Y軸周りの傾きを夫々演算し、また演算された傾きが許容値に収まっているか否か判断して、これら演算された傾き及び前記判断結果を表示部55に表示させる。
続いてアーム部18aは例えばNo.2の加熱ユニット2の搬送口21に対向する高さ位置に移動し、その高さ位置に移動したときの傾斜検出部40から送信された電気信号が制御部59に取り込まれる。このようにして順次アーム部18aはNo.1〜No.6の加熱ユニット2の各搬送口21に対向する高さ位置にテスト用ウエハTを搬送し、制御部59はそれら各高さ位置におけるアーム部18aのX,Y軸周りの傾きについてのデータを取り込み、図12(b)に示すように各高さ位置における傾きを演算すると共に演算した傾きが許容値に収まっているか判断して、その演算した傾きと判断結果とを表示部55に表示する。
また制御部59は、図12(c)に示すようにNo.1〜No.6の加熱ユニット2毎に演算した加熱ユニット2のX、Y軸周りの傾きと、その加熱ユニット2の搬送口21に対向する高さ位置に移動した際におけるアーム部18aのX、Y軸周りの傾きとの差を演算し、その演算された差が記憶された許容値に収まるか否かを判断し、これら演算された差及び前記判断結果を夫々表示部55に表示させる。そして制御部59は、演算された加熱ユニット2の傾き、アーム部18aの傾き及び加熱ユニット2の傾きとアーム部18aの傾きとの差について夫々許容値に収まらないものがある場合にアラーム発生部54によりアラームを発生させる。
このような構成とした場合、表示部55に表示された加熱ユニット2の傾き、加熱ユニット2にウエハWを受け渡す位置におけるアーム部18aの傾き、加熱ユニット2の傾きとアーム18部aの傾きとの差及びこれらが夫々設定された許容値に収まるか否か判断された結果に基づいて、各加熱ユニット2、搬送手段18夫々について傾きの調整が必要か否か容易に判断することができ、また調整が必要な場合は、前記表示に基づいて各加熱ユニット2、搬送手段18夫々について必要な調整量が把握できるため加熱ユニット2及び搬送手段18の傾き調整に要する手間を軽減することができる。なお上述の実施形態において例えばアーム部18aを各加熱ユニット2に進入させたときに制御部59が、傾斜検出部40により検出される当該アーム部18aの傾きのデータを取り込むようにしてもよい。
なお塗布、現像装置の処理ブロックとしては図13のように構成してもよい。この処理ブロックH2は、この例では下方側から、現像処理を行うための第1、第2のブロック(DEV層)B1,B2、レジスト膜の下層側に形成される反射防止膜(以下「下部反射防止膜」という)の形成処理を行うための第3のブロック(BCT層)B3、レジスト液の塗布処理を行うための第4のブロック(COT層)B4、レジスト膜の上層側に形成される反射防止膜(以下「上部反射防止膜」という)の形成処理を行うための第5のブロック(TCT層)B5として割り当てられている。なお各ブロック間は仕切り板250により区画されている。
続いて第1〜第5のブロックB(B1〜B5)の構成について説明するがこれらのブロックB1〜B5には共通部分が多く含まれており、各ブロックBは略同様のレイアウトで構成されている。そこでCOT層B4を例として図14を参照しながら説明する。このCOT層B4の中央部には、横方向、詳しくはDEV層B1の長さ方向(図中Y方向)に、キャリアブロックS1とインターフェイスブロックS3とを接続するためのウエハWの搬送用通路R1が形成されている。
この搬送用通路R1をキャリアブロックS1側から見て、手前側(キャリアブロックS1側)から奥側に向かって右側には、液処理ユニットとしてレジスト液の塗布処理を行うための複数個の塗布部を備えた塗布ユニット300が搬送用通路R1に沿って設けられている。また手前側から奥側に向かって左側には、処理タワー80が設けられている。この処理タワー80は、例えば各層間を仕切る仕切り板250を貫き、各層B1〜B5に跨るように設置されており、例えば横部材81、縦部材82により構成された支持枠体83を備えている。この支持枠体83においては横部材81及び縦部材82に仕切られた処理ユニット85の収納空間が縦方向及び横方向に配列されるように構成されている。
このCOT層B4においては支持枠体83に搬送用通路R1の排気を行う排気ユニット84と、塗布ユニット300にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための例えば計8個の加熱、冷却系の処理ユニット85とが装着され、処理ユニット85は排気ユニット84上に搬送用通路R1に沿って4列に配列され、各列には処理ユニット85が2段に積層されている。図中85aは処理ユニット85の搬送口である。なお図示していないが支持枠体83の下部には例えば既述の棚ユニット1の脚部14及び調整ハンドル15が設けられ、支持枠体83のX、Y軸周りの傾きは夫々この脚部14の高さを調整することで調整できるように構成されている。なお各処理ユニット85は、例えば既述の加熱ユニット2と同様に各ねじにより横部材81に対して固定され、そのX、Y軸周りの傾きを夫々調整できるように構成されている。
なおこれら図中左側から右側に向けて処理ユニット85の各縦列をE1、E2、E3、E4とすると縦列E1、E2は加熱ユニット、縦列E3は冷却ユニット、縦列E4は露光前のウエハWの周縁部のみを選択的に露光するための周縁露光ユニットにより構成されている。縦列E1、E2を構成する加熱ユニットは例えば既述の加熱ユニット2と同様に構成されている。
排気ユニット84の前面には横方向に伸びるガイドレール86が設けられている。図中A4は、前記搬送用通路R1に設けられた搬送手段であるメインアームであり、このメインアームA4は、当該COT層B4内の全てのモジュール(ウエハWが置かれる場所)、各処理ユニット85、後述する棚ユニットV5及び棚ユニットV6の各部との間でウエハWの受け渡しを行う。図中87はメインアームA4においてウエハWを支持するアーム部であり、その上面はウエハWの載置面を構成する。
図中89はアーム部87を支持する搬送基体であり、鉛直軸周りに回転自在昇降自在に構成されている。アーム部87は、搬送基体89上を進退自在に構成されている。またアーム部87は、この搬送基体89を介して前記ガイドレール86に係止され、このガイドレール86に沿って移動自在に構成されており、例えば処理タワー80のX、Y軸周りの傾きを変化させると、それに応じて装着されている各処理ユニット85のX、Y軸周りの傾きが変化すると共にガイドレール86のX、Y軸周りの傾きも変化することによりアーム部87のX、Y軸周りの傾きが変化する。
このような場合においても既述の実施形態が適用できる。例えば第1の実施形態を適用して、加熱ユニットを含む各処理ユニット85に各ユニット85のウエハWの載置面の傾きを検出するように傾斜検出部4を設け、制御部5によりこれら各処理ユニット85の傾きを常時モニタしてもよい。また第2の実施形態を適用し、制御部50を設けると共にテスト用ウエハTを各処理ユニット85のウエハWの載置面に搬送して、そのウエハT上の傾斜検出部40の検出結果に基づいて各処理ユニット85の前記載置面の傾きを検出してもよい。
また第3の実施形態を適用してもよく、例えば図15に示すようにアーム部87にテスト用ウエハTを載せると共にアーム部87の先端を処理ユニット82側に向かせ、アーム部87を横方向、縦方向に移動させて各段の処理ユニット85の搬送口85aに対向する位置にウエハTを搬送し、また制御部59をウエハTが前記位置に搬送されたときのアーム部87の傾きのデータを取り込むように構成して、既述の実施形態のように当該制御部59が、各処理ユニット85の傾き、各処理ユニット85の搬送口85aに対向する位置に移動したときのアーム部87の傾き及びこれらの傾きの差を演算すると共に各傾き及び傾きの差が許容値に収まっているか否か判断するようにしてもよい。
なお既述のように支持枠体83の傾きを調整すれば、アーム部87と各処理ユニット85との傾きも調整され、その際にこれらアーム部87と各処理ユニット85との傾きの変化については夫々相関するため、アーム部87の傾きと各処理ユニット85との傾きが揃っている場合、支持枠体83の傾きを調整することでアーム部87及び各処理ユニット85の傾きを一括して調整してこれらの各傾きを許容値に収めてもよい。
なお第3の実施形態を適用する場合、例えば2枚のアーム部87各々について既述のように各処理ユニット85に対向する位置における傾きを検出し、検出結果に基づいて調整を行うことが好ましい。
続いて処理ブロックS2の他の各部の構成について説明する。搬送用通路R1におけるキャリアブロックS1と隣接する領域は、図13に示すように、トランスファーアームCとメインアームA4がアクセスできる位置に棚ユニットV5が設けられると共に、この棚ユニットV5に対してウエハWの受け渡しを行うための第1の受け渡しアーム(不図示)を備えている。前記棚ユニットV5は、図3に示すように、各単位ブロックB1〜B5のメインアームA1〜A5との間でウエハWの受け渡しを行うように、この例において各単位ブロックB1〜B5は、1個以上例えば2個の受け渡しステージTRS1〜TRS5を備えている。
また前記第1の受け渡しアームは各受け渡しステージTRS1〜TRS5に対してウエハWの受け渡しを行うことができるように、進退自在及び昇降自在に構成されている。また前記受け渡しステージTRS1〜TRS3は、この例では処理ブロックS1のトランスファーアームCとの間でウエハWの受け渡しが行われるように構成されている。
さらに搬送用通路R1のインターフェイスブロックS3と隣接する領域には、図3に示すように、メインアームA4がアクセスできる位置に棚ユニットV6が設けられると共に、この棚ユニットV6に対してウエハWの受け渡しを行うための第2の受け渡しアーム(不図示)が設けられている。
前記棚ユニットV6は、図13に示すように、各単位ブロックB1〜B5のメインアームA1〜A5と前記第2の受け渡しアームとの間でウエハWの受け渡しが行えるように、この例では各単位ブロックB1〜B5は、1個以上例えば2個の受け渡しステージTRS6〜TRS10を備えており、第2の受け渡しアームは各受け渡しステージTRS6〜TRS10に対してウエハWの受け渡しを行うことができるように、進退自在及び昇降自在に構成されている。このように本実施形態では5段に積層された各単位ブロックB1〜B5の間で、上述の第1の受け渡しアームと第2の受け渡しアームとにより、夫々受け渡しステージTRS1〜TRS5、TRS6〜TRS10を介して、自由にウエハWの受け渡しを行うことができるように構成されている。
このような処理ブロックP2において例えばウエハWは、トランスファーアームC→棚ユニットV5の受け渡しステージTRS3→BCT層B2のメインアームA3→冷却ユニット→メインアームA3→反射防止膜形成ユニット(図示していないが、塗布ユニット300に対応するユニットである)→メインアームA3→加熱ユニットの順に搬送されて、下部反射防止膜が形成される。
続いてウエハWは、メインアームA3→棚ユニットV6の受け渡しステージTRS8→第2の受け渡しアーム→COT層B4の受け渡しステージTRS9→COT層B4のメインアームA4→冷却ユニット→レジスト塗布ユニット300→加熱ユニットの順に搬送され、下部反射防止膜の上層にレジスト膜が形成された後→周縁露光ユニット→棚ユニットV5の受け渡しステージTRS4→第1の受け渡しアーム→TCT層B5の受け渡しステージTRS5→TCT層B5のメインアームA5→冷却ユニット→第2の反射防止膜形成ユニット(図示していないが、塗布ユニット300に対応するユニットである)→加熱ユニットの順に搬送されてレジスト膜の上層に上部反射防止膜が形成される。
その後ウエハWはメインアームA5→受け渡しステージTRS10→第2の受け渡しアーム→棚ユニットV5の受け渡しステージTRS8の順に搬送されこのステージTRS8からインターフェイスブロックS3へ受け渡されて、然る後、露光装置S4に受け渡される。
露光処理後のウエハWは棚ユニットV6の受け渡しステージTRS6(TRS7)→DEV層B1(B2)のメインアームA1(A2)→加熱ユニット→冷却ユニット→現像ユニット(塗布ユニット300に対応するユニットである)→加熱ユニット→冷却ユニット→棚ユニットV5の受け渡しステージTRS1(TRS2)に搬送され、キャリアブロックS1に受け渡される。
本発明を構成する加熱ユニットを含む棚ユニットの背面側の構成を示した斜視図である。 前記棚ユニットの正面側の構成を示した斜視図である。 前記加熱ユニットの構成を示した説明図である。 前記加熱ユニットの傾きが調整される様子を示した説明図である。 前記加熱ユニットに設けられる傾斜検出部の斜視図である。 前記加熱ユニットが設けられる塗布、現像装置の要部の構成図である。 前記塗布、現像装置の平面図である。 前記塗布、現像装置の斜視図である。 他の塗布、現像装置の要部の構成図である。 前記塗布、現像装置の搬送機構及び加熱ユニットの傾きの調整に用いられる治具及び搬送機構の斜視図である。 他の塗布、現像装置の要部の構成図である。 前記塗布、現像装置の制御部により行われる演算を示した表である。 他の塗布、現像装置の処理ブロックの縦断平面図である。 前記処理ブロックの斜視図である。 前記塗布、現像装置の加熱ユニット及びアームの傾きについてのデータを採取する様子を示した説明図である。
符号の説明
W 半導体ウエハ
T テスト用ウエハ
11 支持枠体
18 搬送手段
18a アーム部
2 加熱ユニット
24 熱板
25,26 昇降ピン
4,40 傾斜検出部
5,50,59 制御部
S2 処理ブロック

Claims (3)

  1. 傾きを調整可能な支持枠体に対して各々独立して着脱自在にかつその傾きを調整可能に装着されると共に複数段に積層され、基板に対して処理する処理ユニットと、これら処理ユニットに対して基板の受け渡しを行う進退自在なアーム部を有すると共に基板載置面の傾きを調整可能な共通の基板搬送手段と、を備えた基板処理装置について処理ユニットの傾きを調整する方法において、
    (1)前記基板搬送手段を用いて各処理ユニットの基板載置面に共通の治具を順次搬送し、治具に設けられた傾斜検出部を用いて、複数段に積層された処理ユニットの各々の基板載置面について、水平面上の2軸であるX軸及びY軸周りの各傾きを検出する工程と、
    (2)基板搬送手段のアーム部が処理ユニットの搬送口に対向する位置に置かれたときまたは処理ユニット内に進入したときに、アーム部の基板載置面に載置された前記治具に設けられた傾斜検出部により、当該アーム部の基板載置面について水平面上の2軸であるX軸及びY軸周りの各傾きを処理ユニット毎に検出する工程と、
    (3)各処理ユニットの基板載置面のX軸周りの傾き及びY軸周りの傾きを各処理ユニット毎に表示させると共に各基板載置面の前記傾きが許容値に収まっているか否かの判断をして判断結果を各処理ユニット毎に表示する工程と、
    (4)基板搬送手段のアーム部における基板載置面のX軸周りの傾き及びY軸周りの傾きを各処理ユニットに対応する高さ毎に表示させると共に各基板載置面の前記傾きが許容値に収まっているか否かの判断をして各高さ毎に判断結果を表示する工程と、
    (5)処理ユニット毎に、処理ユニットの基板載置面のX軸周りの傾きと基板搬送手段の基板載置面のX軸周りの傾きとの差と、処理ユニットの基板載置面のY軸周りの傾きと基板搬送手段の基板載置面のY軸周りの傾きとの差と、を求め、各傾きの差を表示すると共に各傾きの差が許容値に収まっているか否かを判断してその判断結果を表示する工程と、
    (6)これら表示結果及び判断結果に基づいて、処理ユニットの傾きを調整する工程と、を含み、
    前記(1)〜(5)の各工程は制御部により自動で行われ、
    前記傾斜検出部は、固定部及び錘部を備え、当該錘部の周囲に沿って間隔を置いて配置されると共に前記固定部からX軸方向、Y軸方向に夫々伸びる橋部を介して錘部が設けられ、X軸周りの傾き及びY軸周りの傾きに応じて錘部から橋部に力が作用し、この力に応じて電気信号を出力するものであることを特徴とする処理ユニットの傾き調整方法。
  2. 各処理ユニットにおける基板載置面のX軸周りの傾きの平均値及びY軸周りの傾きの平均値を演算して表示する工程を更に備えている請求項1に記載の処理ユニットの傾き調整方法。
  3. 基板載置面の実際の傾きと傾斜検出部にて検出された傾きとの差は、予め制御部側に記憶されており、制御部はこの差と傾斜検出部からの傾き検出結果とに基づいて基板載置面の傾きを求めることを特徴とする請求項1または2に記載の処理ユニットの傾き調整方法。
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