JP4606465B2 - 消音器及びこれを有する電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、一般には、騒音源からの騒音を低減する消音器及びこれを有する電子機器に関する。本発明は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)などの電子機器においてCPUを冷却するための冷却ファンの騒音を低減する消音器に好適である。
技術背景
近年の電子機器の普及に伴い、高性能で環境性に優れた小型のPCが益々要求されている。高性能な動作を実現するためにプリント基板に搭載されるCPUなどの発熱性回路素子(以下、単に「発熱素子」という。)の数は増加すると共に各発熱素子からの発熱量は増加する傾向にある。かかる発熱は当該発熱素子及び周囲の回路素子を動作不良にするなど損傷を与えるおそれがあるために、冷却ファンによって冷却する冷却システムが従来から提案されている。なお、本明細書では「冷却」は放熱を包含する概念である。
しかし、このような冷却ファンは騒音源となり環境性を悪化させる。このため、騒音を低減する消音器を備えたPCも提案されている。例えば、冷却ファンをダクトに収納し、ダクト下流の発熱素子に送風してこれを冷却する冷却システムにおいて、ダクト内に消音器を設けるなどである(例えば、特許文献1を参照のこと)。ここで、ダクトは、騒音源(即ち、冷却ファン)を囲う空間を規定する筐体であり、消音器はその空間又はその空間の出口の騒音を低減する機能を有する。
図10に代表的な消音理論を説明するための消音器の概略斜視図を示す。また、図11に消音器の消音量の周波数特性を示す(非特許文献1の図1を参照のこと)。
その他の従来技術としては、例えば、特許文献2がある。
国際公開第WO04/061817号パンフレット 特開2001−222065号公報 中野 有朋著、「超低音(聞えない音)―基礎・測定・評価・低減対策」、技術書院、1994年6月20日出版、98頁
非特許文献1によれば、消音対象の周波数fは理論的に以下の式で与えられる。
ここで、Sは管の断面積(m)、Vは空洞の容積(m)、cは導電率(m)、Sは孔面積(m)、c=S/l、lは管端補正長さ(m)、nは孔数、dは孔の直径(m)、c=nS/(t+0.8√S)、tが十分薄い場合はc≒dである。
また、消音量(透過損失)の理論式は以下で与えられる。
数式1及び2から消音器の空気層の容積Vが大きいほど低周波音を消音することができると共に消音量が大きくなる。冷却ファンの騒音は低周波音(約500Hz乃至約1000Hz)であるために効果的な消音のためにはダクトに収納する消音器の容積を大きくする必要がある。しかし、消音器の容積を大きくするとダクトも大きくなり、結局、PCの筐体の大型化をもたらし、小型化の要請に反する。
そこで、本発明は、低騒音で小型の電子機器を実現する消音器及びそれを有する電子機器を提供することを例示的な目的とする。
本発明の一側面としての消音器は、騒音源と、当該騒音源を第1の内部空間に収納する第1の筐体の前記騒音源からの騒音を低減する消音器であって、前記騒音源を第2の内部空間に収納し、前記第1の筐体の前記第1の内部空間に設けられた第2の筐体と、前記第2の筐体に設けられ、当該第1の内部空間と前記第2の内部空間とを接続する接続部とを有することを特徴とする。かかる消音器によれば、接続部を複数の孔として構成すれば、第2の筐体(例えば、ダクト)と第1の筐体(例えば、PCの筐体)との間の空間を消音器の空気層(空洞)として使用することができ、共鳴により騒音を低減することができる。かかる消音器は、第1の筐体に本来備わっている空間を有効利用し、追加の空間を必要とせず、接続部の構成も簡単である。従来のように空気層を第2の筐体内に設けると第2の筐体が大型になり、ひいては第1の筐体が大型化になるため好ましくない。また、空気層を第2の筐体の大きさを維持するように小さな領域とすると、消音対象となる周波数が所望の周波数(例えば、約500Hz乃至約1000Hz)よりも高くなって(例えば、2kHz)十分な消音効果が得られないかったり、消音量自体が減少して消音効率が低下したりする。本発明の消音器はこのような問題を簡単な構成で解決している。代替的に、接続部を第2の筐体に設けられた切抜部として構成すれば、騒音を第2の筐体と第1の筐体との間の空間で反射させて打ち消したり減衰させたりすることができる。
消音器は、前記第1の筐体の前記第1の内部空間において前記第2の筐体の外側に設けられた反射部を更に有してもよい。これにより、第1の筐体が吸気口などの開口を有する場合に、そこから騒音が漏れることを防止することができる。このような反射部の一例は、第2の筐体の周囲に設けられた仕切りである。あるいは、前記第1の筐体は前記第1の内部空間と外気との接続部としての開口を有してもよい。また、前記開口は、前記第1の筐体の前記第1の内部空間において前記第2の筐体の外側に設けられた反射部により覆われていてもよい。更に、前記反射部は、前記第1の内部空間に配置され、前記第2の筐体に取り付けられ、前記接続部を覆う袋であってもよい。前記反射部は金属でコートすれば、反射部の外側に漏れる騒音を低減することができる。また、反射部は、空気層の容積を調整する場合にも有効である。
また、消音器は、前記接続部を覆い、前記騒音を透過する遮蔽部を更に有してもよい。このような遮蔽部は空気、特に、風を通しにくい。これにより、接続部が複数の孔として構成された場合に、接続部を介して第2の筐体から第1の内部空間に空気が移動する際の騒音を防止することができる。また、接続部が切抜部として構成された場合に第2の内部空間内の空気の流れを確保することができる。
本発明の別の側面としての電子機器は、騒音源を第1の内部空間に収納する第1の筐体と、前記騒音源からの騒音を低減する上述の消音器とを有することを特徴とする。前記電子機器はCPUなどの発熱性回路素子を更に有し、前記騒音源は前記発熱性回路素子を冷却するための冷却ファンであってもよい。かかる電子機器は高性能なCPUを使用した場合にそのCPUを放熱する冷却ファンの騒音を電子機器の大型化をもたらさずに低減することができる。また、本発明の別の側面としての1乃至複数のユニットを搭載する電子機器は、前記ユニットを収納する第一の筐体と、前記第一の筐体内に収納され、その内部に騒音源が収納される第二の筐体とを有し、消音器の空洞部を前記第一の筐体と前記第二の筐体との間の空間により構成したことを特徴とする。
本発明の他の目的と更なる特徴は、以下、添付図面を参照して説明される実施例において明らかになるであろう。
本発明の一実施例としてのデスクトップPC(電子機器)の概略部分斜視図である。 図1に示すデスクトップPCのブロック図である。 消音用の複数の孔を二面に有する図1及び図2に示すデスクトップPCのダクトの概略斜視図である。 図1に示すダクトの周囲に配置された第1の実施例の反射部(仕切り)を概略斜視図である。 第2の実施例の反射部(反射板)を有する図2に示すデスクトップPCのブロック図である。 第3の実施例の反射部(袋)を取り付けた図1に示すダクトの概略斜視図である。 遮蔽部(シート)を図2に示す消音用の複数の孔に貼り付けたダクトの概略断面図である。 遮蔽部(シート)を切抜部に貼り付けたダクトの概略斜視図である。 図2及び図7に示すダクトを有するデスクトップPCの消音効果を示すグラフである。 消音理論を説明するための概略斜視図である。 消音器の消音量の周波数特性例を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としてのデスクトップPC(電子機器)100について説明する。ここで、図1は、デスクトップPC100の概略部分斜視図であり、図2は、デスクトップPC100のブロック図である。図1及び図2に示すように、デスクトップPC100は、筐体110に、電源ユニット120と、各種ドライブ122と、FDD124と、CPU126と、ヒートシンク128と、冷却ファン130と、ダクト140をその内部空間Sに収納している。
筐体110は略直方体形状を有し、図2にハッチングで示すように、部材の配置されていない空間Sを有している。本実施例では、後述するように、この空間Sを消音器の空気層(空洞)として使用する。筐体110は、外気を内部空間Sに取り込むための吸気口112及び114を有する。吸気口112は筐体110の背面に設けられ、吸気口114は筐体110の底面に設けられる。
電源ユニット120は、図示しない外部電源から電力を供給され、各部に電力を供給する。電源ユニット120内には冷却用のファンが設けられており、かかるファンは騒音源である。各種ドライブ122は、HDD、CD-ROMドライブ、光磁気ディスクドライブ、DVD−ROMドライブ、DVD−RAMドライブ、DVD−RWドライブなど各種のドライブを含む。各種ドライブにはディスク駆動用のモータが設けられており、かかるモータは騒音源である。FDD124は、周知のフロピーディスク用のドライブである。FDD124にもディスク駆動用のモータが設けられており、かかるモータは騒音源である。
CPU126は各部を制御する発熱素子であるが、筐体110内の発熱素子はCPU126に限定されず、チップセットなども含む。
ヒートシンク128と冷却ファン130は、いわゆるファン付きヒートシンクとして機能する。ヒートシンク128は典型的に多数の高伝熱性材料からなる冷却フィンを有し、自然空冷によって発熱素子を冷却する。しかし、近年の発熱素子の発熱量は自然空冷では対応できなくなる傾向にあるため、ヒートシンク128の冷却効果を高めるために冷却ファン130を更に有するファン付ヒートシンクが提案されている。ファン付ヒートシンクは冷却ファン130が発生する空気流によってヒートシンク112を強制的に冷却する。冷却ファン130は、吸気と排気の方向が一直線のものや吸気と排気が直交するものがあるが、本発明は両方に適用することができる。また、冷却ファン130は図示しない基板に対して平行に配置される種類と垂直に配置される種類があるが、本発明は両方に適用することができる。冷却ファン130はデスクトップPC100において騒音源である。本実施例では、冷却ファン130は図1に示す点線の矢印で示す方向に空気を吸気し、ヒートシンク128の方向に排気する。
ダクト140は冷却用の風の通り道であり、外気を冷却ファン130に供給する。ダクト140を配置することによってCPU126の周囲の電子回路の熱を含んだ暖かい空気ではなく、外気の冷たい空気を冷却ファン130からヒートシンク128に供給することができる。また、本実施例のダクト140は消音器の一部を構成する。ダクト140は内部空間Sを規定する直方体形状を有し、冷却ファン130を内部空間Sに収納する。ダクト140は、例えば、樹脂成形や板金を折り曲げ加工することによって構成される。ダクト140の直方体は冷却ファン130の直下(ヒートシンク128側)は開口している。ダクト140は、吸気口141と複数の孔143とを有する。
吸気口141は、ダクト140の背面に形成され、筐体110の吸気口112に連通する。吸気口141は、吸気口112を介して、外気を冷却ファン130に供給し、冷却用の風の供給口として機能する。
複数の孔143は、ダクト140の底面に形成され、共鳴を利用した消音に使用される。複数の孔143が設けられる面はダクト140の吸気口141が形成される面を除くいずれの面であってもよいし、図3に示すように、ダクト140の複数の面に複数の孔143が形成されてもよい。ここで、図3は、複数の孔143が二面に形成されているダクト140の概略斜視図である。複数の孔143は、内部空間S(の空間S)と内部空間Sとを接続する接続部として機能する。
従来は、ダクト内に更に別の筐体を設けていた。また、かかる筐体の上面に複数の孔を形成し、それ以外の面は密閉し、筐体の内部を空気層として使用していた。このため、大きな空気層の容積を確保しようとすればダクトの大型化、ひいては筐体110の大型化をもたらし、筐体110の小型化の要請に反する。一方、空気層の容積を小さくすれば数式1から周波数が大きくなり低周波音である冷却ファン130の騒音を消音できないと共に数式2から消音効率も低下する。
これに対して、本実施例では複数の孔143がダクト140に設けられて空間Sに接続されているので、空間Sを消音器の空気層(空洞)として使用し、共鳴により騒音を低減することができる。空間Sは電子部品の存在しない、空間Sに本来備わっている空間である。即ち、空間Sは追加の空間ではないために筐体110の大型化をもたらさない。また、空間Sは空間Sなどよりも広いため数式1から低周波音である冷却ファン130の騒音を効果的に消音できると共に数式2から消音効率も高い。
消音原理としては様々な式が従来から提案されており、それらは数式1及び2に限定されない(例えば、特許文献1を参照のこと)。数式1及び2では、孔143の間隔はパラメータ、孔143が形成される面の方位や数、ダクト140の板厚についても規定していない。しかし、本発明は、消音原理に関する別の理論式に基づいてこれらのパラメータを調整することを妨げるものではない。
消音器は、筐体110の内部空間S内においてダクト140外側に反射部を更に有してもよい。筐体110には吸気口114が設けられて音が漏れるので、反射部は冷却ファン130からの騒音が吸気口114から漏れないように吸気口114とダクト140との間に配置される。即ち、筐体110には吸気口や隙間などの開口があるために空気層の密閉が不完全となり消音周波数が理論と異なるという問題が発生するが、かかる反射部はかかる問題を解決することができる。また、内部空間Sが目的とする周波数よりも広すぎる場合など空気層の容積を調整する場合にも反射部は有効である。
反射部の第1の実施例は図4に示す仕切り150である。ここで、図4は、仕切り150の概略斜視図である。仕切り150は、ダクト140の周囲に設けられるL字形状の部材である。仕切り150の材質は、PET、ポリエチレンなどの板状部材、フィルムなどにより形成される。仕切り150が、図2において、吸気口114とダクト140との間(例えば、中間)に配置されると、空気層として使用できる範囲はダクト140と仕切り150との間となる。このため、空気層の体積が減少するために消音効率が多少減少するが、吸気口114から漏れる騒音も減少する。
反射部の第2の実施例は図5に示す反射板150Aである。ここで、図5は、反射板150Aを有するデスクトップPC100の概略平面図である。反射板150Aは、吸気口114以上の広さを持ち、吸気口114を塞がないで吸気は確保したまま冷却ファン130からの騒音が外部に漏れないように音を反射する。反射板150Aの位置は、ダクト140と反射板150Aとの間の空間Sを殆ど減少しないので空気層の体積は維持される。このため、騒音低減効果は維持しつつ、吸気口114から漏れる騒音も減少する。本実施例では反射板150Aを吸気口114に設けているが、筐体110が有する全ての開口部(吸気口、排気口)に設けてもよい。
反射部の第3の実施例は図6に示す袋150Bである。ここで、図6は、袋150Bを取り付けたダクト140の概略斜視図である。袋150Bは、空気を遮断することができ、消音器の空気層に使用することができる。筐体110の内部空間Sは追加ユニット(PCIカードやセカンドHDDなど)により狭くなる場合があり、仕切り150を設けにくい場合がある。袋150Bは柔軟であり、設置を容易にしている。また、袋150B内は音の反射率を高めるために金属コートがなされている。金属コーティングは反射部150A及び150Bに適用されてもよい。袋150Bの容積を一定以上に確保すれば、図2に示す空気層の容積をあまり減少しない。また、吸気口114から漏れる騒音も減少する。
消音器は、孔143を覆い、音は通すが空気、特に、風は通しにくい遮蔽部160を更に有してもよい。上述のように、ダクト140内は風の通り道であるが、風が孔143から漏れると風切り音などの騒音の原因となる。第1の実施例の遮蔽部160はかかる風の漏れを防止して騒音を低減すると共に、冷却ファン130からの騒音は図2に示す空気層(空間S)に導入されて低減されることを可能にしている。遮蔽部160は、例えば、不織布、フェルト、紙、布、スポンジ、ウレタン、吸音材、発泡材などから構成されるシートであり、ダクト140の内側において孔143の上にのみ貼り付けられてもよいしダクト140内全面に貼り付けられてもよい。図7に、かかる遮蔽部(シート)160を貼り付けたダクト140の概略断面図を示す。
第2の実施例の遮蔽部160Aは、ダクト140の幾つかの部分を切り抜いてその切抜き部に貼り付けられる。ダクト140が上述のように樹脂などから構成されると音をあまり透過せず、代わりに吸引口142における騒音が大きくなる。そこで、ダクト140を樹脂などで構成して剛性を維持しつつ、部分的に切り抜いて音が内部空間Sに漏れるようにしている。冷却ファン130からの音が内部空間Sに漏れると幾つかの音の成分はそこで反射して打ち消し合ったり減衰させたりすることができるので消音効果を有する。図8は、かかる切抜部146と切抜部146に遮蔽部160を貼り付けたダクト140Aの概略斜視図である。切抜部146は、内部空間S(の空間S)と内部空間Sとを接続する接続部として機能するものの孔143と異なり数式1の孔としての機能はない。切抜部146が設けられる面、大きさ、形状は問わず、吸引口142における騒音を低減するためにはできるだけ切抜部146の領域を大きくする必要がある。遮蔽部160をダクト140Aに貼り付けているために吸気口142を介して吸気した筐体110内の空気よりも冷たい外気の流れを確保することができる。
図9に、図2に示すダクト140に遮蔽部160として不織布を貼り付けた(図7参照)構造の消音効果を示す。ダクト140に孔143を設ける前(騒音対策前)の筐体110における騒音は50.2dBであったのに対してダクト140に孔143を設けた後(騒音対策後)の筐体110における騒音は48.7dBとなり、1.5dBの騒音低減効果が認められた。
周波数成分としては、主に1/3オクターブバンド中心周波数で630Hz付近の騒音が消音器(不織布を使用)により低減された。使用した電子機器は富士通製の省スペースPCである。測定位置は、JIS X 7779:2001規定のオペレータ位置である。作動状態は、冷却ファン130が100%DUTY、電源ファン6V、HDDが待機(スピンドル回転時)である。
以上、本発明の好ましい実施態様を説明してきたが、本発明はこれらの実施態様に限定されるものではなく、様々な変形及び変更が可能である。例えば、本実施形態はデスクトップPCについて説明したが、本発明の電子機器はサーバーやノート型PCなどを広く含む。また、本実施例の消音器はCPU126用の冷却ファン130からの騒音を消音しているが、電源ユニット120やドライブ122及び124のモータを更に消音してもよい。更に、消音器自体は冷蔵庫、バイク、飛行機、換気扇など広く適用が可能である。
産業上の利用の可能性
本発明によれば、低騒音で小型な電子機器を実現する消音器及びそれを有する電子機器を提供することができる。

Claims (8)

  1. 一以上のユニットと騒音源を第1の内部空間に収納する第1の筐体と、前記騒音源からの騒音を空洞により低減する消音器と、を有する電子機器であって、
    前記消音器は、
    前記騒音源を第2の内部空間に収納し、前記第1の筐体の前記第1の内部空間に設けられた第2の筐体と、
    前記第2の筐体に設けられ、前記第1の内部空間と前記第2の内部空間とを接続する接続部とを有し、
    前記空洞は、前記第1の内部空間の内部であって前記第2の内部空間の外部である空間であり、前記第2の内部空間よりも大きいことを特徴とする電子機器
  2. 前記第1の筐体の前記第1の内部空間において前記第2の筐体の外側に設けられた反射部を更に有することを特徴とする請求項1記載の電子機器
  3. 前記第1の筐体は前記第1の内部空間と外気との接続部としての開口を有することを特徴とす請求項1記載の電子機器
  4. 前記開口は、前記第1の筐体の前記第1の内部空間において前記第2の筐体の外側に設けられた反射部により覆われていることを特徴とする請求項3記載の電子機器
  5. 前記反射部は、記第2の筐体に取り付けられ、前記接続部を覆う袋であることを特徴とする請求項2記載の電子機器
  6. 前記反射部は金属でコートされていることを特徴とする請求項2記載の電子機器
  7. 前記第2の筺体の前記接続部を覆い、前記騒音を透過する遮蔽部を更に有することを特徴とする請求項1記載の電子機器
  8. 前記電子機器は発熱性回路素子を更に有し、
    前記騒音源は前記発熱性回路素子を冷却するための冷却ファンであることを特徴とする請求項記載の電子機器。
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