JP2926554B2 - ハードディスクの消音構造 - Google Patents
ハードディスクの消音構造Info
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Description
ュータなどに内蔵されるハードディスクの取り付け構造
に関し、特に、ハードディスクから発生する騒音の低
減,放熱の向上を図った取り付け構造に関する。
蔵されているハードディスクの取り付け構造に関して
は、筐体に直接ネジなどで取り付けられており、騒音低
減を目的とした特別な処置は施されていない場合が殆ど
である。
が、外部から振動がハードディスクへ伝搬することを防
止したり、ハードディスクの振動が筐体へ伝搬すること
を防止する目的で、ハードディスク取り付け部に防振材
を取り付けたりしている例がある。これは、ハードディ
スク機能を正常に保つために防振材を取り付けた例であ
るが、結果として、ハードディスクの騒音低減につなが
る場合もある。
材の層に設けたヒートシンクと、ヒートシンクとハード
ディスクとの間の熱伝導パスとから構成される遮音箱
に、ハードディスクを閉じこめて騒音低減を図っている
ものもある。
である。図8(a)は平面図、図8(b)〜(d)は側
面図である。図9は、図8(a)のA−A断面図であ
る。この従来例は、米国特許第5510954号明細書
記載のサイレントディスクドライブ構造であり、ディス
クドライブ1の周辺に設けた吸音材6と、吸音材6の層
に設けたヒートシンク16と、ヒートシンク16とディ
スクドライブとの間の熱伝導パス15とから構成され
る。
のような問題がある。
材を取り付ける構造の場合、ハードディスク自身の騒音
を低減することはできず、あくまでも、ハードディスク
から発せられる振動によって、取り付け部の筐体が共振
することを防止するという効果しかない。従って、ハー
ドディスク自身が発する騒音と、この騒音に対して取り
付け部筐体が共振することによって生じる騒音とを比較
すると、ハードディスク自身が発する騒音の方がはるか
に大きいため、防振材による騒音低減効果はない。
が共振しない構造となっていれば、防振材による騒音低
減効果はない。
全に収納する方式については、次にような問題点があ
る。
る。ハードディスクは、自己発熱量が大きな上に、機能
信頼性を確保するために、ある一定の環境温度以下に保
つ必要がある。ところが、吸音材の箱の中にハードディ
スクを完全に収納した場合、周囲の空気環境によっては
放熱効果は期待できない。そこで、熱伝導パスを通し
て、遮音箱の外にあるヒートシンクで放熱を行っている
が、発熱量が大きいハードディスクの場合、ヒートシン
クだけでは放熱に限界があり、ハードディスクを一定環
境温度以下に保つことが難しいという問題がある。
トシンクの形状を大きくする必要があり、その対策に要
するスペースが大きくなってしまうという問題がある。
て、ハードディスクの実装条件として、取り付け部を除
き、他の実装物と一定距離を確保するように規定されて
いる。これは、ハードディスクのディスクエンクロージ
ャに設けられている気圧を保つための呼吸孔を塞がない
ためであり、ハードディスクに応力を与えないためであ
る。しかし、従来例では、熱伝導パスが直接ハードディ
スクと接触することになり、ハードディスク機能の信頼
性に影響を与えたりするという問題がある。
すべく、ハードディスク自身の騒音低減を図ることにあ
る。
クから発せられる熱を効率的に放熱させることにより、
ハードディスク機能の信頼性を維持させる実装構造を提
供することにある。
に、本発明のハードディスクの消音構造は、コンピュー
タに内蔵されるハードディスクの消音構造において、ハ
ードディスクを取り付けるベースとハードディスクを覆
うカバーとを有し、ベースおよびカバーによりハードデ
ィスクを取り囲む遮音箱と、遮音箱の内部を強制空冷す
る冷却ファンとを備え、遮音箱により、遮音箱内部のハ
ードディスクの騒音を抑制することを特徴とする。
けられた吸音材を有するのが好ましい。
クとの間でベースに取り付けられた防振材を有するのが
好ましい。
周囲に冷却ファンによるエアフローを確保できる空間を
有するのが好ましい。
ローをハードディスクの周囲に巡回させて放出する放出
口を有するのが好ましい。
フローをハードディスクの周囲に巡回させるように、ベ
ースとカバーとの接合部分にパッキンを有するのが好ま
しい。
けられるのが好ましい。
納されて設けられるのが好ましい。
ピュータであるのが好ましい。
ソナルコンピュータ等に実装されるハードディスク実装
構造において、ハードディスクを取り付けるベースとハ
ードディスクを覆うカバーとによって構成されるハード
ディスク周辺に空間を設けた遮音箱の中にハードディス
クを実装し、遮音箱内部を冷却ファンによる強制空冷を
行うことで上述した従来例の問題点を解決している。
ーソナルコンピュータ等の装置外部に漏洩するメカニズ
ムは、大きく分けて次の二つになる。第1のメカニズム
は、ハードディスク内部のディスクモータが回転するこ
とによるモータ回転音が、空気伝搬により装置外部に直
接放出されるものである。第2のメカニズムは、ディス
クモータの回転による振動が、ハードディスクを取り付
けているベースに伝搬し、その結果、構造部品が共振し
て騒音を増大させ装置外部に漏洩するものである。
外部へ漏洩する騒音を低減している。
スクから発生し、空気伝搬される騒音については、ハー
ドディスクを取り付けるベースとハードディスクを覆う
カバーとによって構成され、吸音材が貼り付けられた遮
音箱の遮音効果と吸音効果とにより遮音箱外部に放出さ
れる騒音を低減する。また、ハードディスク取り付け部
のベースに防振材を取り付けることにより、第2のメカ
ニズムであるディスクモータの回転振動がベースに伝搬
することを絶縁し、構成部品の共振を防止,騒音防止を
図る。
ては、冷却ファンにより、ハードディスク周辺の空間を
空気が巡回して、放出口から放出されることにより、ハ
ードディスクの機能信頼性を保つことができる。
図面を参照して説明する。
造の実施例の構成を示す分解斜視図である。この消音構
造は、ハードディスク1を挟むようにベース2とカバー
3とが取り付けられる。ベース2は、ネジ7によってハ
ードディスク1を固定し、かつハードディスク1との間
に防振材5が配置されている。カバー3は、ハードディ
スク1を間においてベース2と対向するようにベース2
にネジ8によって固定される。また、カバー3には、ネ
ジ9によって固定された冷却ファン(専用ファン)4が
設けられ、カバー3とハードディスク1との間には、カ
バー3に張り付けられた吸音材6を備える。このように
して、ハードディスク1は、ベース2とカバー3とによ
って構成される遮音箱の中に収納される実装となる。
ドディスクの消音構造の実施例の動作について説明す
る。図2は本発明の組立後の構造を示す図であり、図2
(a)は平面図を示し、図2(b)〜(d)は側面図を
示す。また、図3は図2(a)のA−A断面図を示し、
図4は図2(a)のB−B断面図を示す。
伝搬される騒音については、吸音材6によって騒音エネ
ルギーの一部が熱エネルギーに変換され、騒音低減が図
られる。次に、熱エネルギーに変換されずに残った騒音
エネルギーは、ベース2とカバー3とにより構成される
遮音箱の遮音効果(反射/熱エネルギーへの変換)によ
りさらに騒音エネルギーは低減される。この二段階の騒
音低減の結果として、本発明の消音構造の外部へ漏洩す
る騒音は、最初にハードディスク1から発生した騒音よ
りも約5dB(A)程度の低減が見込める。また、ハー
ドディスク1内部には、図3の断面図に示すディスクモ
ータ10が配置され、このディスクモータ10が回転す
ることにより発生する振動は、ベース2に取り付けられ
た防振材5により絶縁される。これにより、振動がベー
ス2の防振材5に吸収され、他の構造部品との共振を発
生させることを防ぎ、その結果、約2dB(A)程度の
騒音低減が図られる。さらに、ハードディスク1から発
せられる熱の放出については、カバー5に取り付けられ
た専用ファン4の強制空冷により行われる。すなわち、
専用ファン4は、図4の断面図に示すように、矢印の方
向に吸込および放出を行う。さらに詳細に説明すると、
遮音箱内部の空気が循環し、図2(b)に示す放出口1
1より本発明の消音構造の外部に放出される。ハードデ
ィスク1の周囲には専用ファン4による空気循環が可能
なように空間が設けられている。また、専用ファン4の
空気循環がこの放出口11に集められるように、図2
(d)に示すようなパッキン12を設けても良い。専用
ファン4が発生する騒音は、ハードディスク1が発生す
る騒音と比較すると無視できる程度に小さいために、本
発明の消音構造に悪影響を与えることはない。一例を挙
げると、ハードディスク1の騒音は約35dB(A)程
度であるのに対して専用ファン4の騒音は20dB
(A)程度である。
実施例について説明する。図5は本発明の他の実施例の
組立後の構造を示す図であり、図5(a)は平面図であ
り、図5(b)〜(d)は側面図である。また、図6は
図5(a)のA−A断面図であり、図7は図5(a)の
B−B断面図である。上述した図2の実施例では、専用
ファン4がカバー3の上面外部に取り付けられていた
が、専用ファン4の取り付け位置については、この限り
ではなく、図5のような他の実施例にすることも可能で
ある。すなわち、専用ファン4は、カバー3の外部に取
り付けられる構造ではなく、カバー3の内部に収容され
て取り付けられている。また、熱を消音構造の外部に放
出する放出口11の位置についても図示はしていない
が、放出できるいずれの場所に設けても良い。さらに、
吸音材6の貼り付け位置についてもこの限りではない。
またさらに、ベース2とカバー3との間にパッキンを設
けることにより、さらに騒音低減を図ることができる。
の消音構造では、ハードディスクを吸音材付きの遮音箱
に収納し、なおかつ防音材により、ハードディスクの振
動を絶縁して、構造部品の共振を防いでいる。従って、
ハードディスクの騒音を低減することができるという効
果を奏する。
制空冷を行っているため、ハードディスクが発生する熱
を効率的に放熱して、ハードディスクの機能信頼性を維
持できるという効果を奏する。
る。
は平面図、(b)〜(d)は断面図である。
(a)は平面図、(b)〜(d)は側面図である。
図、(b)〜(d)は側面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】コンピュータに内蔵されるハードディスク
の消音構造において、 前記ハードディスクを取り付けるベースと前記ハードデ
ィスクを覆うカバーとを有し、前記ベースおよび前記カ
バーにより前記ハードディスクを取り囲む遮音箱と、 前記遮音箱の内部を強制空冷する冷却ファンと、 を備え、前記遮音箱により、前記遮音箱内部のハードデ
ィスクの騒音を抑制することを特徴とするハードディス
クの消音構造。 - 【請求項2】前記遮音箱が、前記カバーの内側面に取り
付けられた吸音材を有することを特徴とする、請求項1
に記載のハードディスク消音構造。 - 【請求項3】前記遮音箱が、前記ベースと前記ハードデ
ィスクとの間で前記ベースに取り付けられた防振材を有
することを特徴とする、請求項1または2に記載のハー
ドディスク消音構造。 - 【請求項4】前記遮音箱が、前記ハードディスクの周囲
に前記冷却ファンによるエアフローを確保できる空間を
有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記
載のハードディスク消音構造。 - 【請求項5】前記遮音箱が、前記冷却ファンによるエア
フローを前記ハードディスクの周囲に巡回させて放出す
る放出口を有することを特徴とする、請求項4に記載の
ハードディスクの消音構造。 - 【請求項6】前記遮音箱が、前記冷却ファンによるエア
フローを前記ハードディスクの周囲に巡回させるよう
に、前記ベースと前記カバーとの接合部分にパッキンを
有することを特徴とする、請求項5に記載のハードディ
スクの消音構造。 - 【請求項7】前記冷却ファンが、前記カバーに突出して
設けられたことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか
に記載のハードディスクの消音構造。 - 【請求項8】前記冷却ファンが、前記カバーの内部に収
納されて設けられたことを特徴とする、請求項1〜6の
いずれかに記載のハードディスクの消音構造。 - 【請求項9】前記コンピュータが、パーソナルコンピュ
ータであることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか
に記載のハードディスク消音構造。
Priority Applications (1)
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JPH1166832A JPH1166832A (ja) | 1999-03-09 |
JP2926554B2 true JP2926554B2 (ja) | 1999-07-28 |
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1997
- 1997-08-19 JP JP9221833A patent/JP2926554B2/ja not_active Expired - Fee Related
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