JPH08148868A - 情報処理装置の冷却機構 - Google Patents

情報処理装置の冷却機構

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JPH08148868A
JPH08148868A JP6281708A JP28170894A JPH08148868A JP H08148868 A JPH08148868 A JP H08148868A JP 6281708 A JP6281708 A JP 6281708A JP 28170894 A JP28170894 A JP 28170894A JP H08148868 A JPH08148868 A JP H08148868A
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JP
Japan
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sound
information processing
cooling mechanism
cooling
processing apparatus
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JP6281708A
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Inventor
Tomokazu Minemura
友和 峯村
Akiyoshi Yokoyama
昭慈 横山
Terumi Kinashi
輝美 木梨
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】冷却ファンで強制的に空冷をおこなう小型情報
処理装置の冷却機構において、冷却能力を低下すること
なく、冷却ファンから発生する騒音の発生を押さえ、装
置のオペレータに不快感を与えないようにする。 【構成】床面上に設置され、冷却ファンを回転させて、
装置内部に外気から取り入れた空気を循環させ、下面に
ある排気孔から取り入れた空気を排気して、冷却する情
報処理装置の冷却機構において、遮音部材を、オペレー
タのいる前面方向で、しかも、装置の下部に取り付け
て、前記床面と当接させ前記床面との間で防音壁を構成
するようにする。また、この遮音部材に吸音部材を付加
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報処理装置の冷却機
構に係り、パーソナルコンピュータやネットワーク端末
など小型情報処理装置であって、ファン等による強制空
冷を前提としており、特に、装置本体の薄型化に伴いフ
ァンを平置設置する構造であって、冷却の際に装置から
発生する騒音を押さえるのに好敵な情報処理装置の冷却
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータ、ワーク
ステーション、ネットワーク端末などの小型情報処理装
置から発生する熱を冷却するのには、空気で冷却するい
わゆる空冷方式によるものが用いられてきた。また、こ
のような情報処理装置は、平置して、その上にCRTデ
ィスプレイなどを載せ、その前にオペレータが座って操
作をおこなうことが多い。
【0003】以下、このような装置の構造を図7を用い
て説明する。図7は、従来技術に係る小型情報処理装置
の分解斜視図と側方断面図である。装置ケース41の中
には、電子回路が搭載されたメインボード42と冷却フ
ァン2を内蔵した電源43が実装されている。冷却ファ
ン2は、電源の空冷と装置内のその他の部分の空冷の両
者を兼用するものである。そして、この装置は、この装
置ケース41に装置カバー46を被せた構造になってい
る。
【0004】空気による冷却をおこなう際には、冷却フ
ァン2が回転して、下方向に風を放出する。そうすると
電源43内の気圧が負圧となり、通気孔45より空気が
吸入されることになる。
【0005】そして、装置内の空気がこの電源43に移
動するため、今度は装置内が負圧となり、冷却吸気孔1
1より外気が吸入される。したがって、外気はこの冷却
吸気孔11から入って、装置内の熱を奪いこの排気孔7
から排出されることになる。なおこの際に、冷却ファン
2と装置ケース41の間にすき間が生じると空気がリー
クし、放熱効率が低下することになるため、ガスケット
4を取付けて、空気のリークを押さえることにしてい
る。また、排気孔7からの風の入りを善くするために、
この装置ケース41をある程度の高さを維持する必要が
あり、そのための座44が必要となる。
【0006】さて、この装置では、冷却ファン2を平置
にしているため、通気孔45を風が通過後、下方向に直
角に風が曲げられことになる。また、排気孔7を通過後
に再度横方向に風が曲げられることになる。したがっ
て、冷却のために移動する空気の抵抗が大きくなりがち
になる。そのため、特に、高発熱素子を持つ部品が内蔵
された場合、冷却ファン2を高速回転ファンにする必要
がある。また、高発熱素子に風を集中させる必要がある
ために、冷却吸気孔11を高発熱素子の脇に多く設ける
のが望ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記技術は、冷却ファ
ンによって空冷をおこなう小型情報処理装置に関するも
のである。しかしながら、このような装置において、冷
却能力を高めるために、冷却ファン2のスピードを速く
すると、その冷却ファン2より発生する騒音が、この排
気孔7より四方八方に洩れることになり、不快音として
オペレータの耳に入って来てしまう。したがって、この
構造を使用できる装置は、比較的発熱量が少ない物に限
られてしまうという問題があった。
【0008】また、冷却ファンは、装置の前面に設置さ
れることが多い。以下、これを図8を用いて説明しよ
う。
【0009】図8は、従来技術に係る情報処理装置の内
部の機能構成の模式図およびCPU回路42、冷却ファ
ン2と風と関係の模式図である。一般に、情報処理装置
の背面側は、通信用ケーブル53や機器接続用ケーブル
52が接続される。また、CRTモニタに画像処理した
データを表示するためにグラフックケーブル51が接続
される。したがって、必然的に装置背面側には外部イン
ターフェース用、グラフィック用の回路が配置される。
よって、前面側には、データを処理するCPU回路42
とデータを一時的に記憶する主記憶回路を配置すること
になる。
【0010】ここで、一般的に性能を上げるためには、
CPU回路42の素子を高速の物を使用する必要があ
る。それに伴って、年々CPU回路の発熱量が高くなる
傾向が顕著になってきている。吸入口は、このような高
い発熱量を持ったCPU回路の脇に集中させることが必
要になる。
【0011】上の様な状況において、図8(b)のよう
に、電源内ファンを背面寄りに配置した場合に、CPU
回路42の脇より吸入した風は斜めに流れ、この冷却フ
ァン2より排出される。したがって、吸入口より入った
風は効率よくCPU回路42の所を通過せず、逃げる様
に風が流れるため、CPU回路42はあまり放熱しない
という問題点があった。
【0012】また、図8(c)のように、電源43の脇
に遮蔽板を付け、CPU回路に真直風が当たる様にした
場合、電源内部の回路部品が風の抵抗を増加させ、結果
的に風量が減り、CPU回路42を放熱させることが満
足にできないことになる。
【0013】したがって、このような冷却ファンによっ
て空冷をおこなう小型情報処理装置においては、図8
(d)のように、おのずから、冷却ファン2が前面寄り
である配置にせざるを得ない。
【0014】以上の事より、冷却ファンが装置前面に配
置されるために、それから生じる騒音がオペレータに不
快感を与えがちであるという問題点があった。
【0015】さて、情報処理装置の処理スピードは、年
々高速化して行く方向にあり、それに伴って、各素子の
発熱も高くなって来ている。一方では、装置の大きさ
は、年々ダウンサイジング化が進みつつある。
【0016】従来技術は、ダウンサイジング化の一環と
して、小型情報処理装置に各部品をコンパクトに詰め込
み、これを冷却ファンで強制的に空冷をおこなうもので
あるが、各素子の発熱量の増加に伴って、冷却ファンを
スピードアップすると、それにつれて騒音が増加し、オ
ペレータの作業効率を低下させてしまうという問題点が
あった。
【0017】本発明は、上記従来技術を解決するために
なされたもので、その目的は、冷却ファンで強制的に空
冷をおこなう小型情報処理装置の冷却機構において、冷
却能力を低下することなく、冷却ファンから発生する騒
音の発生を押さえることのできる情報処理装置の冷却機
構を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の情報処理装置の冷却機構に係る発明の構成
は、床面上に設置され、冷却ファンを回転させて、装置
ケースにある吸気孔から外気を取り入れて、装置内部を
循環させ、前記床面に対向する装置の下面にある排気孔
から取り入れた空気を排気して、冷却する情報処理装置
の冷却機構において、遮音部材を備え、その遮音部材
が、オペレータのいる前面方向で、しかも、装置の下部
に取り付けられ、前記床面と当接し前記床面との間で防
音壁を構成するようにしたものである。
【0019】より詳しくは、上記情報処理装置の冷却機
構において、前記冷却ファンが、前記排気孔に対向する
向きで取り付けられているようにしたものである。
【0020】また別の構成は、上記情報処理装置の冷却
機構において、前記遮音部材が、L字型の折り曲げ構造
であって、折り曲げた下面が前記床面と当接しているよ
うにしたものである。
【0021】さらに別の構成は、上記情報処理装置の冷
却機構において、前記遮音部材の全部を吸音部材に変え
るか、あるいは、前記遮音部材の防音壁の内側に、吸音
部材を貼り付けたようにしたものである。
【0022】また、その配置について詳しくは、上記情
報処理装置の冷却機構において、前記遮音部材の防音壁
を、前記排気孔の前端に沿わせて構成することを特徴と
するようにしたものである。
【0023】また、前記遮音部材の材質について、特
に、前記遮音部材に軟質材を用いるようにしたものであ
る。
【0024】次に、上記情報処理装置の冷却機構のレイ
アウトについて言えば、前記排気孔が、装置前方の中央
の下面に設けられ、前記遮音部材の防音壁が、装置の前
面を被うようにして配されて、装置下面と前記床面と前
記遮音部材の防音壁とで消音室を構成してなるようにし
たものである。
【0025】また、別のレイアウトについて言えば、前
記排気孔が、装置前方の中央の下面に設けられ、前記遮
音部材の防音壁が、装置の前面と左右の両面を被うよう
にして配されて、装置下面と前記床面と前記遮音部材の
防音壁とで消音室を構成してなるようにしたものであ
る。
【0026】さらに、別のレイアウトについて言えば、
前記排気孔が、装置前方の左右いずれか一方の下面に設
けられ、前記遮音部材の防音壁が、装置の前面と前記排
気孔が配された左右いずれか一方とを被うようにして配
されて、装置下面と前記床面と前記遮音部材の防音壁と
で消音室を構成してなるようにしたものである。
【0027】
【作用】本発明によれば、冷却ファンが装置の前に場合
において、遮音材により前方向に来る騒音を遮り、吸音
材で騒音を吸収する。そのため、排気孔より流れる騒音
は、吸収されるか、前面側ある遮音材で反射され、左右
および後方に散って行く。したがって、騒音がオペレー
タの耳に入ることが防止できる。
【0028】ここで、排気孔の前面側に遮音材により風
の抵抗が増え、全体風量が低下することが懸念される
が、遮音材を入れることにより、風が左右後方に整流さ
れるため、風の抵抗はあまり増加せず、放熱にはさほど
影響はでず、冷却機構の冷却能力が低下することもな
い。
【0029】
【実施例】
〔音と材質との関係および本発明の基本的な考え方〕以
下、本発明に係る各実施例を、図1ないし図6を用いて
説明するわけであるが、その前に、図9および図10を
用いて、音と材質との関係および本発明の基本的な考え
方について説明することにする。最初に、図9を用いて
音と材質との関係について説明しよう。図9は、音の伝
わり方と材質との関係を示した模式図である。
【0030】図9(a)に示すように、騒音(音)62
は、音源から、周波数に応じた指向性を持ちながら四方
八方に散って行き、最終的にオペレータの耳63に入り
不快感を引き起こす。また、図9(b)に示すように、
この音62の進行方向に吸音材64があった場合、その
吸音特性に応じた周波数の音が吸収され、残りの音は通
過してしまい、オペレータは、やや不快感を覚えること
になる。次に、図9(c)に示すように、この音62の
進行方向に遮音材65があった場合、全ての周波数の音
が反射し、オペレータ側にはこの遮音材65を通過して
来たわずかな音だけが入ってくる。ここで遮音材とは、
鉄板等の固くて重量のある物がこれに該当することにな
る。
【0031】次に、図10を用いて本発明の基本的な考
え方を説明しよう。図10は、従来技術に係る情報処理
装置の冷却機構と本発明に係る情報処理装置の冷却機構
を対比して示した側方断面図である。
【0032】図10(a)に示すように、装置1より放
出される騒音は、いったん、床面6にあたる。床面は一
種の遮音材と同じ働きをするため、騒音はほぼ100%
反射する。反射した騒音は、さらにこの装置1の底面に
あたり反射する。これが繰り返され四方八方に音が散り
最終的にオペレータの耳に入ることになる。また、従来
技術の項で説明したように、排気孔7が前面寄りである
ため、騒音は、全体の割合から言えば、前面側(オペレ
ータ側)に放出される音が大きな比率を占める。
【0033】そこで、装置を操作するオペレータが、前
面側にいることに着目し、図10(b)に示すように、
遮音材3をこの排気孔7の前面側に設置することによ
り、オペレータ側に洩れてくる騒音を背面方向に反射さ
せることにした。背面側に反射された音がオペレータに
届くまでには、その他の構造物で反射回数が増えて減衰
したり、吸音されたりして結果的に騒音が減ることにな
ろう。また、遮音材の変わりに、あるいはその一部に吸
音材を用いても騒音を減らす効果が期待できる。
【0034】〔実施例1〕以下、本発明に係る第一の実
施例を、図1および図2を用いて説明する。最初に、図
1を用いて本発明に係る情報処理装置の冷却機構につい
て概説しよう。図1は、本発明の第一の実施例に係る冷
却機構を備えた情報処理装置の側方断面図および斜視図
である。
【0035】本発明の冷却機構は、図1に示されるよう
にいわゆる空冷方式であって、冷却ファン2を回転さ
せ、空気を循環させることにより、CPUやメモリボー
ドなどの高発熱部品8が発生する熱を冷却するものであ
る。
【0036】この情報装置は、図1のように床面6に設
置され、冷却吸気孔11、高発熱部品8、冷却ファン2
が、この順でほぼ水平面を構成するように配置されてい
る。また、この冷却ファン2から空気を排気する排気孔
7が床面6と対向して水平になるように設けられてい
る。
【0037】そして、冷却ファン2を回転させ、冷却吸
気孔11から外部の温度の低い空気を取り込んで、図1
の矢印に示されるように、空気を循環させる。この空気
は、高発熱部品8から発生する熱を奪って、高音になり
排気孔7を通って排気される。
【0038】さて、排気された空気は、この情報処理装
置の底面9と床面6で構成される排気流路10を通るこ
とになる。ここで、この排気流路10内の少なくとも排
気孔7よりも前面側(オペレータ側)に遮音部材3を設
けることにする。このようにすることにより、オペレー
タに不快な高温の排気流を向けることを防止でき、か
つ、冷却ファン2や空気流などから発生する騒音が低減
される。
【0039】次に、図2を用いてより詳細に、本発明の
冷却機構について説明しよう。図2は、本発明の第一の
実施例に係る冷却機構を備えた情報処理装置を、図1と
比べてより詳細に図示した上方および下方からの斜視図
ならびに側方断面図である。ここで、図2(a)は、本
発明の冷却機構を備えた情報処理装置を上方斜めから、
透視した図で、(b)は、冷却機構の組立て分解図、
(c)は、冷却ファン2の周辺を拡大して示した図であ
る。
【0040】この情報処理装置の各部品を実装する装置
ケース41は、金属鋼板を使用し、上からの荷重(パー
ソナルコンピュータ、ワークステーションでは、CRT
モニタなどの周辺装置を上に乗せる場合が多い)に耐え
られる様にL曲げ構造としておく。また、装置ケース4
1の側面には、情報処理装置の発熱量から見て、必要と
なる風量に応じた冷却吸気孔11を設けておく。そし
て、図2(b)から分かるように、この装置ケース41
に、メインボード42とハードディスク磁気記憶装置
(H/D)82を固定金具81によって実装する。メイ
ンボード42には、発熱量の特に多い中央処理装置(C
PU)83と主記憶メモリ86が搭載されている。ま
た、ハードディスク磁気記憶装置82は、大量のデータ
を記憶することのできる補助記憶装置である。
【0041】電源43には、図2(c)から見て取れる
ように電源内部および装置全体の内部を冷却するための
冷却ファン2がスペーサ5によって取り付けられてい
る。また、この電源43を実装する際、装置ケース41
とのすき間を生じさせないためにガスケット4にて排気
リークを防ぐものとする。排気孔7は、なにも付けない
と冷却ファン2の羽根が直接露出してしまい、誤って底
面から手を入れた場合に、回転している羽根に手が当た
り、けがをする可能性がある。したがって、この排気孔
7には、ファンガード84を取り付けることにする。な
お、このファンガード84は、空気抵抗の少ない断面が
丸形状(スポーク)の物を使用することが望ましい。
【0042】図2(b)と(c)に示すように、排気孔
7の前面側には、遮音部材3をネジ87によって固定す
る。なお、この遮音部材3は、前面に音が回り込まない
ようにするためになるべく横幅を長くすることが望まし
い。また、この遮音部材3には、反射した音が減衰する
様に、吸音部材31を取り付ける。材質的には、この遮
音部材3は、加工性のよい金属鋼板を使用することがで
きる。このときには、金属鋼板は、床面6との接地性が
よくないため、その形状をL字形に折り曲げて、遮音部
材3の水平面を床面に密着させて安定させ、その垂直面
には、遮音する役割を担わせることにする。このように
することにより、遮音部材3と床面6をすき間なく接地
でき、防音効果を発揮することもできる。騒音は、冷却
ファン2の風切音や、装置内に実装されているハードデ
ィスク磁気記憶装置82のモータ音から生ずるもので、
これらの音の原因である空気の振動は、この排気孔7よ
り出ていく空気にのって出て行くことになる。また、排
気孔7より放出された空気は、いったん、遮音部材3の
水平面に当たり左右前後に散ることになり、音波も各方
向に散乱することになる。このとき、前面側には、遮音
部材3の垂直面とそれに取り付けられている吸音部材3
1があるため、その吸音特性に応じた音が吸収され、残
りの音は背面方向に反射されることになる。したがっ
て、前面側には騒音が洩れてこないようになる。
【0043】〔実施例2〕以下、本発明に係る第二の実
施例を、図3を用いて説明する。図3は、本発明に係る
情報処理装置の冷却機構における遮音部材3と排気孔7
の関係を模式的に示した図である。より具体的には、図
3(d)は、本発明の冷却機構を用いた情報処理装置の
側面図、図3(a)〜(c)は、図3(d)のα−α矢
視図である。
【0044】実施例1では、図3(a)に示すような遮
音部材3と排気孔7との関係になっている。また、言い
方を変えれば、遮音部材3と排気孔7と装置ケース41
の底面とで消音室Aを形成するものである。
【0045】またこれを、図3(b)に示すように、遮
音部材3をコの字型にして、消音室を形成しても良い。
このようにすれば、装置の側面の前に近い部分からは、
音が洩れださないので、より防音機能の実効をあげるこ
とができる。
【0046】また、図3(c)のように、遮音部材3を
Lの字型にして、排気孔7を遮音部材3が囲うように装
置中心からずらして、消音室Aを形成しても良い。
【0047】〔実施例3〕以下、図4ないし図6を用い
て本発明に係る第三の実施例について説明する。図4
は、本発明の冷却機構の遮音部材3の構造の一変形を説
明するための、情報処理装置の側方断面図と下方から斜
視した組立図である。図5は、本発明の冷却機構の遮音
部材3の構造の他の一変形を説明するための、情報処理
装置の側方断面図である。図6は、本発明の冷却機構の
遮音部材3の構造のまた他の一変形を説明するための、
情報処理装置の側方断面図である。本実施例は、本発明
に係る情報処理装置の冷却機構の遮音部材の変形につい
て説明しよう。
【0048】図1に示す実施例では、遮音部材3の構造
は、単純な板型のものを用いていた。また、図2に示す
実施例では、遮音部材3を折り曲げてL字型構造にし、
底面を床面に当接させ、しかも、折り曲げた垂直部分
に、吸音部材31を取り付けものであった。
【0049】ところで、図1のような構造にすると、遮
音部材3は、一般に固い材質を使用するため、遮音部材
3と床面6との間に若干のすき間が生じる。したがっ
て、このすき間より多少騒音が洩れてくるおそれがあ
る。
【0050】よって、これを図4に示すように、ゴム材
の様に柔軟性のある材質の物を使用すれば、床面6との
すき間をなくすことができる。また、このようなゴム性
の遮音部材92は、任意の形状に成形するのが楽にでき
るため、遮音部材92固定用スナップ91を作り込んで
おけば、遮音部材の固定作業工数(図1や図2における
ねじ止め工数)を減らすことができるというメリットも
ある。
【0051】また、単純に、図1に示した遮音部材3に
吸音部材31を貼付る構造にしてもよい。
【0052】さらに、図1ないし図5に示された例で
は、排気孔よりもかなり前面に遮音部材を持ってきた
が、図6に示されるように、遮音部材3を排気孔の縁に
あたる開口前端に沿わせて、配置しても良い。このよう
にすれば、空気抵抗がやや少なくなることを期待するこ
とができる。
【0053】〔本発明に係る情報処理装置の冷却機構の
定量的評価〕本発明を適用することにより前面側(オペ
レータ側)には騒音が流れないため、不快感による作業
効率低下を招くことはない。これを定量的に評価してみ
ると、無響音室(暗騒音35dB以下)にて、騒音測定
実施した結果、装置前面より30cmの所で測定した場
合、本発明の情報処理装置の冷却機構を用いないときに
は、45dBであったのが、本発明を用いれば、39.
5dBにすることができた。すなわち、差引き5.5d
B分の効果があったことになる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、冷却ファンで強制的に
空冷をおこなう小型情報処理装置の冷却機構において、
冷却能力を低下することなく、冷却ファンから発生する
騒音の発生を押さえることのできる情報処理装置の冷却
機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例に係る冷却機構を備えた
情報処理装置の側方断面図および斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施例に係る冷却機構を備えた
情報処理装置を、図1と比べてより詳細に図示した上方
および下方からの斜視図ならびに側方断面図である。
【図3】本発明に係る情報処理装置の冷却機構における
遮音部材3と排気孔7の関係を模式的に示した図であ
る。
【図4】本発明の冷却機構の遮音部材3の構造の一変形
を説明するための、情報処理装置の側方断面図と下方か
ら斜視した組立図である。
【図5】本発明の冷却機構の遮音部材3の構造の他の一
変形を説明するための、情報処理装置の側方断面図であ
る。
【図6】本発明の冷却機構の遮音部材3の構造のまた他
の一変形を説明するための、情報処理装置の側方断面図
である。
【図7】従来技術に係る小型情報処理装置の分解斜視図
と側方断面図である。
【図8】従来技術に係る情報処理装置の内部の機能構成
の模式図およびCPU回路42、冷却ファン2と風と関
係の模式図である。
【図9】音の伝わり方と材質との関係を示した模式図で
ある。
【図10】従来技術に係る情報処理装置の冷却機構と本
発明に係る情報処理装置の冷却機構を対比して示した側
方断面図である。
【符号の説明】
1…装置 2…冷却ファン 3…遮音部材 4…ガスケット 5…スペーサ 6…床面 7…排気孔 8…高発熱部品 9…装置底面 10…排気流路 11…冷却吸気孔 A…消音室 21…軟質体 31…吸音部材 41…装置ケース 42…メインボード 43…電源 44…座 45…通気孔 46…装置カバー 51…グラフィック用ケーブル 52…機器接続用ケーブル 53…通信用ケーブル 54…遮へい板 61…音源 62…騒音(音) 63…耳 64…吸音材 65…遮音材 81…固定金具 82…ハードディスク磁気記憶装置(H/D) 83…CPU 84…ファンガード 86…主記憶メモリ 87…ネジ 91…スナップ 92…遮音部材(ゴム性) 93…固定穴

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面上に設置され、 冷却ファンを回転させて、装置ケースにある吸気孔から
    外気を取り入れて、装置内部を循環させ、前記床面に対
    向する装置の下面にある排気孔から取り入れた空気を排
    気して、冷却する情報処理装置の冷却機構において、 遮音部材を備え、 その遮音部材が、オペレータのいる前面方向で、しか
    も、装置の下部に取り付けられ、前記床面と当接し前記
    床面との間で防音壁を構成することを特徴とする情報処
    理装置の冷却機構。
  2. 【請求項2】 前記冷却ファンが、前記排気孔に対向す
    る向きで取り付けられていることを特徴とする請求項1
    記載の情報処理装置の冷却機構。
  3. 【請求項3】 前記遮音部材が、L字型の折り曲げ構造
    であって、折り曲げた下面が前記床面と当接しているこ
    とを特徴とする請求項1および請求項2記載のいずれか
    の情報処理装置の冷却機構。
  4. 【請求項4】 前記遮音部材の全部を吸音部材に変える
    か、あるいは、前記遮音部材の防音壁の内側に、吸音部
    材を貼り付けたことを特徴とする請求項1ないし請求項
    3記載のいずれかの情報処理装置の冷却機構。
  5. 【請求項5】 前記遮音部材の防音壁を、前記排気孔の
    前端に沿わせて構成することを特徴とする請求項1ない
    し請求項4記載のいずれかの情報処理装置の冷却機構。
  6. 【請求項6】 前記遮音部材に軟質材を用いることを特
    徴とする請求項1ないし請求項5記載のいずれかの情報
    処理装置の冷却機構。
  7. 【請求項7】 前記排気孔が、装置前方の中央の下面に
    設けられ、 前記遮音部材の防音壁が、装置の前面を被うようにして
    配されて、 装置下面と前記床面と前記遮音部材の防音壁とで消音室
    を構成してなることを特徴とする請求項1ないし請求項
    6記載のいずれかの情報処理装置の冷却機構。
  8. 【請求項8】 前記排気孔が、装置前方の中央の下面に
    設けられ、 前記遮音部材の防音壁が、装置の前面と左右の両面を被
    うようにして配されて、 装置下面と前記床面と前記遮音部材の防音壁とで消音室
    を構成してなることを特徴とする請求項1ないし請求項
    6記載のいずれかの情報処理装置の冷却機構。
  9. 【請求項9】 前記排気孔が、装置前方の左右いずれか
    一方の下面に設けられ、 前記遮音部材の防音壁が、装置の前面と前記排気孔が配
    された左右いずれか一方とを被うようにして配されて、 装置下面と前記床面と前記遮音部材の防音壁とで消音室
    を構成してなることを特徴とする請求項1ないし請求項
    6記載のいずれかの情報処理装置の冷却機構。
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