JP6768872B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、ファン装置を備える電子機器に関する。
ノート型パーソナルコンピュータ(ノート型PC)等の電子機器の多くは、筐体の内部にCPU等の電子部品から発せられた熱を外部に排気するためのファン装置が搭載されている(例えば特許文献1参照)。
特開2017−118018号公報
上記のようなファン装置は、特定の周波数成分に突出した騒音レベルが現れる離散周波数音(DTN:Discrete Tone Noise)が発生する場合がある。この騒音は純音性が高いため、非常に耳障りな音である。
そこで、上記特許文献1には、ファンの回転数を変動制御することで騒音を低減する方法が開示されている。しかしながら、この方法は、ファンの騒音を低減するために特別な制御が必要となっている。また、ファンの回転数は、本来、冷却対象である電子部品の発熱状態等に応じて設定されることが望ましい。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、騒音を低減することができるファン装置を備える電子機器を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係るファン装置は、電子機器に搭載されるファン装置であって、外面に空気取込口及び空気吐出口が開口形成されたファン筐体と、前記ファン筐体の内部に設けられたインペラ部と、前記ファン筐体の内部に設けられ、前記インペラ部の回転によって前記空気取込口から取り込まれた空気を前記空気吐出口まで流通させる空気通路を形成する壁部と、前記壁部を貫通した連通路を介して、前記空気通路と連通した空洞部を有するレゾネータと、を備える。
このような構成によれば、ファン筐体内に形成した空気通路に対して接続されたレゾネータにより、ファン装置の離散周波数音を低減できる。
前記壁部は、前記インペラ部の回転軸の軸方向で一方側に設けられた第1カバー板と、前記回転軸の軸方向で他方側に設けられた第2カバー板と、前記インペラ部を囲むように設けられ、前記第1カバー板と前記第2カバー板との間を塞いだ側壁板と、を有し、前記空気取込口は、前記第1カバー板及び前記第2カバー板の少なくとも一方に形成され、前記空気吐出口及び前記連通路は、前記側壁板に形成された構成としてもよい。そうすると、レゾネータが側壁板の外面側に設置されるため、レゾネータによってファン筐体の厚みが増加することを回避できる。
前記側壁板は、前記インペラ部を囲むように円弧状に形成された円弧状板部と、前記空気通路での空気の流通方向で前記円弧状板部の下流側に設けられた下流側壁部と、前記空気通路での空気の流通方向で前記円弧状板部の上流側に設けられ、前記下流側壁部との間に前記空気吐出口を形成する上流側壁部と、を有し、前記連通路は、前記上流側壁部に形成された構成としてもよい。そうすると、インペラ部によって送り出される空気が直接的に連通路に衝突することを抑制できる。その結果、当該ファン装置は、連通路が送風される空気の障害物となって風量が変動し、或いはこの衝突による騒音を生じる事態を抑制でき、レゾネータによる消音効果が一層向上する。
前記空洞部は、前記上流側壁部と、前記ファン筐体の外壁板との間に形成された構成としてもよい。そうすると、上流側壁部と外壁板との間のデッドスペースを有効に利用してレゾネータを設置できる。
前記上流側壁部は、前記インペラ部の外形に沿うように円弧状に形成された第1壁部と、前記インペラ部から離間する方向へと前記第1壁部から折れ曲がるように設けられ、前記空気吐出口の一壁面を形成する第2壁部と、を有し、前記連通路は、前記第1壁部及び前記第2壁部の少なくとも一方に形成された構成としてもよい。
前記側壁板は、前記インペラ部を囲むように円弧状に形成された円弧状板部を有し、前記連通路は、前記円弧状板部に形成され、前記レゾネータは、前記円弧状板部の外面側に設けられた構成としてもよい。そうすると、インペラ部の回転によってある程度加圧された空気に共鳴を生じさせることができる位置にレゾネータを設置でき、より高い消音効果が得られる。
前記側壁板は、前記空気通路での空気の流通方向で前記円弧状板部の下流側に設けられ、前記空気吐出口の一壁面を形成する平板状板部を有し、前記レゾネータは、前記一壁面に重なる第1仮想平面と、前記第1仮想平面に直交し且つ平面視で前記円弧状板部に対する接線となる第2仮想平面と、前記円弧状板部と、で囲まれた部分に設けられた構成としてもよい。そうすると、当該ファン装置を電子機器に設置する上でデッドスペースとなる部分であって、空気通路内で相当に加圧された空気に共鳴を生じさせることができる位置にレゾネータが設置される。このため、レゾネータの設置効率及び消音効果が一層向上する。
本発明の第2態様に係る電子機器は、上記構成のファン装置が筐体の内部に設けられている。
前記空気吐出口を横切るように設けられた冷却フィンと、前記冷却フィンと電子部品との間を熱伝達可能に接続する熱輸送部品と、を備える構成としてもよい。
上記構成のファン装置と、前記ファン装置を内部に有する筐体と、前記空気吐出口と電子部品との間を熱伝達可能に接続する熱輸送部品と、を備え、前記熱輸送部品は、前記ファン装置の一側部を通過するように配置されており、前記レゾネータは、前記熱輸送部品と前記ファン筐体とで挟まれた位置に配置された構成としてもよい。そうすると、電子機器の筐体内でレゾネータが邪魔になることがなく、その設置効率が一層向上する。
本発明の上記態様によれば、ファン装置の騒音を低減することができる。
図1は、第1の実施形態に係るファン装置10を備えた電子機器12の平面図である。 図2は、本体筐体の内部構造を模式的に示す底面図である。 図3は、ファン装置の斜視図である。 図4は、ファン装置の平面断面図である。 図5は、図4に示すファン装置に変形例に係るレゾネータを備えた構成の平面断面図である。 図6は、図4に示すファン装置に別の変形例に係るレゾネータを備えた構成の平面断面図である。 図7は、第2の実施形態に係るファン装置の平面断面図である。 図8は、図7に示すファン装置に変形例に係るレゾネータを備えた構成の平面断面図である。 図9は、図7に示すファン装置に別の変形例に係るレゾネータを備えた構成の平面断面図である。
以下、本発明に係るファン装置について、これを搭載した電子機器との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態に係るファン装置10を備えた電子機器12の平面図である。本実施形態では、ファン装置10をノート型PCである電子機器12に用いた構成を例示するが、ファン装置10はノート型PC以外、例えばタブレット型PCやデスクトップ型PC等の各種電子機器に用いることができる。
図1に示すように、電子機器12は、キーボード装置13を設けた本体筐体14と、ディスプレイ16を設けたディスプレイ筐体18とを備える。ディスプレイ筐体18は、本体筐体14の後端部に対して左右一対のヒンジ20,20を介して回動可能に連結されている。ディスプレイ筐体18は、ヒンジ20を通過した図示しない配線によって本体筐体14と電気的に接続されている。ディスプレイ16は、例えば液晶ディスプレイである。
図1は、ヒンジ20によってディスプレイ筐体18を本体筐体14から開いて使用形態とした電子機器12を上から見下ろした図である。以下、図1に示す使用形態にある電子機器12のディスプレイ16を正面から視認する方向を基準とし、本体筐体14について手前側を前、奥側を後、厚み方向を上下、幅方向を左右と呼んで説明する。
図2は、本体筐体14の内部構造を模式的に示す底面図である。図2は、本体筐体14の底板を取り外し、本体筐体14内を下から見た図であり、ファン装置10のみを底面断面図で図示している。図2に示すように、本体筐体14の内部には、電子回路基板22と、熱拡散プレート24と、ヒートパイプ26と、ファン装置10とが収納されている。
電子回路基板22は、CPU28と、図示しないグラフィックチップ、メモリ、通信モジュール等の各種電子部品が実装されたプリント基板(PCB)である。CPU28は、当該電子機器12の主たる制御や処理に関する演算を行う中央処理装置である。CPU28は、本体筐体14内に搭載された電子部品のうちで最大級の発熱体である。
熱拡散プレート24は、電子回路基板22のCPU28等の実装面と対向配置され、実装面の大部分を覆うプレート状部材である。熱拡散プレート24は、例えば銅やアルミニウム等の導電性を有し、且つ高い熱伝導率を有する金属板で形成されている。熱拡散プレート24は、電子回路基板22に実装されたCPU28等の電子部品発生する熱を吸熱し、この熱を面内方向に拡散するヒートスプレッダである。
ヒートパイプ26は、例えば両端部を接合して内側に密閉空間を形成した金属管を潰した構成であり、その密閉空間内に封入した作動流体の相変化を利用して熱を高効率に輸送可能な熱輸送装置である。ヒートパイプ26の一端部26aは、銅やアルミニウム等で形成された受熱板30を介してCPU28の頂面と熱伝達可能に接続される。つまりCPU28は、その頂面上に順に、受熱板30、ヒートパイプ26、熱拡散プレート24が積層される。ヒートパイプ26の他端部26bは、ファン装置10の空気吐出口32を横切るように設けられた冷却フィン34と接合される。受熱板30は、3方に突出した板ばね30aによってCPU28に押し付けられている。
図3は、ファン装置10の斜視図である。図4は、ファン装置10の平面断面図である。
図2〜図4に示すように、ファン装置10は、ファン筐体36と、モータ部38と、回転軸40と、インペラ部42と、レゾネータ44とを有する。ファン装置10は、回転軸40の外周面に設けたインペラ部42をモータ部38によって回転させる遠心ファンである。
ファン筐体36は、回転軸40の軸方向で一方側に設けられた第1カバー板46と、回転軸40の軸方向で他方側に設けられた第2カバー板47と、第1カバー板46と第2カバー板47との間に設けられた側壁板48とを有する。
第1カバー板46及び第2カバー板47は、一側面が円弧状に形成され、他の3側面が略直線状に形成された薄板である。側壁板48は、第1カバー板46及び第2カバー板47の外形に沿って延在した上下方向の壁板であり、空気吐出口32を除いて第1カバー板46と第2カバー板47との間を塞いでいる。側壁板48は、インペラ部42の外周を囲むように円弧状に形成された円弧状板部48aと、円弧状板部48aの両端部から略左右方向に沿って延在した一対の平板状板部48b,48cとで構成されている。
ファン筐体36は、モータ部38、回転軸40及びインペラ部42を収納している。ファン筐体36は、外面に空気吐出口32及び空気取込口50a,50bが形成され、内部に空気通路52が形成されている。
空気吐出口32は、一対の平板状板部48b,48cの開放端部間に形成されている。空気吐出口32は、2か所以上に設けられてもよい。空気取込口50aは、第1カバー板46の中心に形成された円形の開口部であり、で回転軸40及びインペラ部42の基端側部分を露出させている。空気取込口50bは、円弧状の長孔であり、第2カバー板47の回転軸40に近接した中心付近に形成されている。空気取込口50a,50bは、インペラ部42の回転によって外部の空気を空気通路52へと取り込むものである。空気取込口50a,50bは、いずれか一方のみを設けてもよい。空気通路52は、インペラ部42の回転によって空気取込口50a,50bからファン筐体36内に取り込まれた空気を空気吐出口32まで流通させるダクトである。空気通路52は、第1カバー板46、第2カバー板47、側壁板48及び回転軸40で囲まれた部分に形成されている。つまり、第1カバー板46、第2カバー板47、側壁板48(及び回転軸40)が空気通路52を形成する壁部である。空気通路52は、インペラ部42の回転によって空気を送風可能な一巻きの渦巻き形状を成した流路である。
レゾネータ44は、側壁板48の円弧状板部48aに貫通形成された連通路44aを介して空気通路52と連通した空洞部44bを有する。連通路44aは、空気取込口50a,50bと空気吐出口32との間となる位置で空気通路52に開口している。空洞部44bを形成する壁部は、例えば側壁板48と共に一体成形されるか又は別体で固定される。レゾネータ44は、ヘルムホルツの共鳴原理を応用して連通路44aで生じる空気の摩擦で音を吸収し、所定周波数成分を低減させる消音器であり、ファン装置10の騒音を低減するものである。レゾネータ44は、例えばモータ部38の回転数等、低減したい騒音の周波数に応じて共鳴室となる空洞部44bの容積や連通路44aの断面積・長さ等を設定すればよい。
レゾネータ44は、円弧状板部48aの外面側に配置され、ファン筐体36の上下方向厚み、つまり第1カバー板46と第2カバー板47との間の間隔の範囲内に収まる形状を有する。これによりレゾネータ44がファン装置10の厚みを増加させることがない。本実施形態の場合、レゾネータ44は、空気通路52の一壁面を形成する平板状板部48bと重なる第1仮想平面P1と、この第1仮想平面P1と直交し且つ図4に示す平面視で円弧状板部48aに対する接線となる第2仮想平面P2と、円弧状板部48aとで囲まれた部分に形成されている。これにより、ファン装置10の曲面形状によるデッドスペースにレゾネータ44が配置される。その結果、レゾネータ44を設けてもファン装置10が実質的に大型化せず、本体筐体14内のスペースを実質的に侵食することがない。
特に、本実施形態の場合、レゾネータ44は、ファン装置10の一側部を通過するヒートパイプ26とファン筐体36とで挟まれた位置に配置されている(図2参照)。このため、レゾネータ44の本体筐体14内での設置効率が一層向上している。なお、レゾネータ44がヒートパイプ26とファン筐体36とで挟まれた位置にある、とは、レゾネータ44の一部がヒートパイプ26やファン筐体36と重なる位置にある状態や、ヒートパイプ26とファン筐体36とが互いに重なる状態にあってその間にレゾネータ44が重なるように配置されている状態等も含む概念である。
レゾネータ44の形状は適宜変更可能である。例えば、図5に示すレゾネータ54は、略半球状のドーム形状を有し、側壁板48に貫通形成された連通路54aを介して空気通路52と連通した空洞部54bを有する構成である。図6に示すレゾネータ56は、略円錐状のフラスコ形状を有し、側壁板48に貫通形成された連通路56aを介して空気通路52と連通した空洞部56bを有する構成である。
また、レゾネータ44,54,56の設置位置は適宜変更可能であり、例えば、側壁板48の外面側で図4等に示す以外の位置や、第1カバー板46及び第2カバー板47の外面側に設けてもよい。但し、図4〜図6に示す位置が、デッドスペースを有効利用できるだけでなく、インペラ部42の回転によってある程度加圧された空気に共鳴を生じさせることができる位置であるため、より高い消音効果も得られる。また、レゾネータ44等は、例えば空気通路52の上流側と下流側とで2か所に接続してもよい。そうすると、2つのレゾネータ44等の消音対象とする周波数を異ならせれば、2つの特定周波数の騒音をそれぞれ消音することもできる。
以上のように、本実施形態に係るファン装置10は、インペラ部42の回転によって空気取込口50a,50bから取り込まれた空気を空気吐出口32まで流通させる空気通路52と、この空気通路52を形成している壁部(側壁板48)を貫通した連通路44a(54a,56a)を介して、空気通路52と連通した空洞部44b(54b,56b)を有するレゾネータ44(54,56)とを備える。
従って、ファン装置10は、その離散周波数音をレゾネータ44によって低減することができる。ここで、レゾネータ44を設けない構成のファン装置10と、レゾネータ44を設けた構成のファン装置10とで、その騒音及び風量を測定した実験の結果を示す。実験の結果、レゾネータ44を設けない構成の場合、可聴音域における離散周波数音(DTN)の割合を示すプロミネンス・レシオ(prominence ratio)は4.2(dB)、風量が0.565(CFM)であったのに対し、レゾネータ44を設けた本実施形態の構成では、プロミネンス・レシオが1.9(dB)、風量が0.589(CFM)であった。つまり、レゾネータ44の設置の有無で風量の変化はほとんど誤差の範囲に収まったのに対し、レゾネータ44を設置した場合の離散周波数音は設置しない場合の半分以下となった。つまり、レゾネータ44を設置したことで高い消音効果が得られることが実験的にも証明された。
また、レゾネータ44(54,56)は、ファン筐体36内に形成された空気通路52に対して連通路44a(54a,56a)を介して直接的に接続されている。このため、図2に示すように、通常、空気吐出口32の先にダクトが設置されない取付構造となる電子機器12用のファン装置10であってもその騒音を効果的に低減できる。なお、レゾネータ44(54,56)の空洞部44b(54b,56b)は、空気通路52との間での空気の流通は生じない。このため、レゾネータ44(54,56)の連通路44a(54a,56a)を空気通路52に直接的に接続した構成であっても、上記実験結果のようにファン装置10の風量を低下させることはない。
当該ファン装置10では、レゾネータ44(54,56)の連通路44a(54a,56a)は、ファン筐体36の側壁板48に形成されている。つまりレゾネータ44(54,56)は側壁板48の外面側に設置される。このため、レゾネータ44等によってファン筐体36の厚みが増加することを回避でき、レゾネータ44等がファン装置10の薄型化を阻害することがない。
本実施形態の場合、レゾネータ44(54,56)は、側壁板48を構成する円弧状板部48aの外面側に設けられている。これにより、インペラ部42の回転によってある程度加圧された空気に共鳴を生じさせることができる位置にレゾネータ44(54,56)を設置でき、より高い消音効果が得られる。しかも円弧状板部48aの外面側は、当該ファン装置10の電子機器12に対する設置状態でデッドスペースとなることが多いが、このデッドスペースを有効に利用してレゾネータ44(54,56)を設けることができる。
図7は、第2の実施形態に係るファン装置10Aの平面断面図である。第2の実施形態に係るファン装置10Aにおいて、上記第1の実施形態に係るファン装置10と同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。ファン装置10Aは、上記したファン装置10のものとは構成の異なる側壁板60及びレゾネータ62を備える。
側壁板60は、円弧状板部48aと、平板状板部48bと、上流側壁部64とで構成されている。平板状板部(下流側壁部)48bは、空気通路52での空気の流通方向で円弧状板部48aの下流側(吐出側)に設けられている。上流側壁部64は、空気通路52での空気の流通方向で円弧状板部48aの上流側に設けられている。上流側壁部64は、ファン筐体36の外壁を構成する外壁板66から空気通路52内に張り出すように設けられている。上流側壁部64は、空気吐出口32に近接した空気通路52の上流側部分の流路幅を狭めている。外壁板66は、上記したファン装置10の平板状板部48cと同様に、円弧状板部48aの端部から略左右方向に沿って延在している。
上流側壁部64は、第1壁部64aと、第2壁部64bとで構成されている。第1壁部64aは、円弧状の壁部である。第1壁部64aは、インペラ部42の外形に沿うように、円弧状板部48aと略同様な曲率で湾曲している。第2壁部64bは、第1壁部64aの上流側端部から外壁板66側、つまりインペラ部42から離間する方向へと折れ曲がるように設けられている。第2壁部64bは、空気吐出口32の一壁面を形成している。第2壁部64bは、空気通路52の最上流部分の通路幅を絞り、インペラ部42による空気の加圧を開始させる部分である。空気吐出口32は、第2壁部64bと平板状板部48bとの間に形成されている。
レゾネータ62は、上流側壁部64の第2壁部64bに貫通形成された連通路62aを介して空気通路52と連通した空洞部62bを有する。連通路62aは、第1壁部64aから第2壁部64bへの屈曲点と、空気吐出口32との間となる位置で第2壁部64bに設けられている。レゾネータ62は、ファン筐体36の上下方向厚み、つまり第1カバー板46と第2カバー板47との間の間隔の範囲内に収まる形状を有する。
レゾネータ62は、空気通路52の最上流部分で空気通路52を狭めるように外壁板66から空気通路52側へと張り出した上流側壁部64と、外壁板66との間に形成されたデッドスペースに設けられている。その結果、レゾネータ62を設けてもファン装置10Aが大型化することがなく、本体筐体14内のスペースを侵食することがない。
レゾネータ62の構成は適宜変更可能である。例えば、図8に示すレゾネータ70は、上流側壁部64の第1壁部64aに連通路70aを形成した構成である。図8に示す空洞部62bは、図7に示す空洞部62bよりも大きな容積のものを例示している。上記した通り、空洞部62bの容積は低減したい騒音の周波数に応じて適宜設定されればよく、図8に示す空洞部62bも図8のものと同一容積で構成されてもよい。また例えば、図9に示すレゾネータ72は、上流側壁部64の第2壁部64bに連通路62aが形成され、第1壁部64aに連通路70aが形成され、これら連通路62a,70aが共通の空洞部62bに連通した構成である。つまりレゾネータ72は、空洞部62bが一対の連通路62a,70aを介して空気通路52に連通している。
ところで、上記第1の実施形態に係るファン装置10のレゾネータ44は、通常、空洞部44bと空気通路52との間での空気の流通は生じない。ところが、ファン装置10の場合、モータ部38の回転数や、インペラ部42或いは空気通路52の構造等によっては、連通路44aが空気通路52を流れる空気の障害物となり、圧損の増加や風量の低下を生じる懸念もある。
これに対して、本実施形態に係るファン装置10Aは、空気通路52での空気の流通方向で上流側に設けられた上流側壁部64にレゾネータ62(70,72)の連通路62a(70a)を設けている。このため、ファン装置10Aは、インペラ部42によって送り出される空気が直接的に連通路62a(70a)に衝突することを抑制できる。従って、当該ファン装置10Aは、連通路62a(70a)が送風される空気の障害物となって風量が変動し、或いはこの衝突による騒音を生じる事態を抑制できる。その結果、当該ファン装置10Aは、レゾネータ62(70,72)による消音効果が一層向上し、さらに風量の変動も一層抑制できる。なお、上流側壁部64を有するファン装置10Aにおいても、上記したファン装置10の場合と同様に、連通路62a(70a)を円弧状板部48aに形成した構成としてもよい。
ファン装置10Aにおいて、空気吐出口32は、冷却フィン34が配置されるため、ある程度大きな開口幅を有する必要がある。つまり平板状板部48bと第2壁部64bとの間の間隔は、ある程度大きい必要がある。一方、空気吐出口32に近接した空気通路52の最上流部分は、インペラ部42による空気の加圧が開始される部分であるため、上流側壁部64によって空気通路52の幅を狭めている。このため、上流側壁部64と外壁板66との間には、ある程度のデッドスペースが形成される。そこで、当該ファン装置10Aは、このデッドスペースにレゾネータ62(70,72)を設けることで、レゾネータ62(70,72)によるファン筐体36の大型化を回避している。
特に、図7に示すレゾネータ62は、連通路62aを空気通路52に直接臨む第1壁部64aではなく、空気通路52から外側に退いた位置にある第2壁部64bに設けている。このため、インペラ部42によって送り出される空気が連通路62aに吹き込むことが一層抑制され、また連通路62aが空気の障害物となることが一層抑制される。その結果、風量の変動によるレゾネータ62の消音効果の変動が一層低減されるため、より安定した高い消音効果が得られる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10,10A ファン装置
12 電子機器
14 本体筐体
26 ヒートパイプ
32 空気吐出口
36 ファン筐体
38 モータ部
40 回転軸
42 インペラ部
44,54,56,62,70,72 レゾネータ
44a,54a,56a,62a,70a 連通路
44b,54b,56b,62b 空洞部
46 第1カバー板
47 第2カバー板
48,60 側壁板
48a 円弧状板部
48b,48c 平板状板部
50a,50b 空気取込口
52 空気通路
64 上流側壁部
64a 第1壁部
64b 第2壁部
66 外壁板

Claims (5)

  1. ファン装置を搭載した電子機器であって、
    前記ファン装置は、
    外面に空気取込口及び空気吐出口が開口形成されたファン筐体と、
    前記ファン筐体の内部に設けられたインペラ部と、
    前記ファン筐体の内部に設けられ、前記インペラ部の回転によって前記空気取込口から取り込まれた空気を前記空気吐出口まで流通させる空気通路を形成する壁部と、
    前記壁部を貫通した連通路を介して、前記空気通路と連通した空洞部を有するレゾネータと、
    を備え
    当該電子機器は、さらに、
    前記ファン装置を内部に有する筐体と、
    前記空気吐出口と電子部品との間を熱伝達可能に接続する熱輸送部品と、
    を備え、
    前記熱輸送部品は、前記ファン装置の一側部を通過するように配置されており、
    前記レゾネータは、前記熱輸送部品と前記ファン筐体とで挟まれた位置に配置されていることを特徴とする電子機器
  2. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記壁部は、前記インペラ部の回転軸の軸方向で一方側に設けられた第1カバー板と、
    前記回転軸の軸方向で他方側に設けられた第2カバー板と、
    前記インペラ部を囲むように設けられ、前記第1カバー板と前記第2カバー板との間を塞いだ側壁板と、を有し、
    前記空気取込口は、前記第1カバー板及び前記第2カバー板の少なくとも一方に形成され、
    前記空気吐出口及び前記連通路は、前記側壁板に形成されていることを特徴とする電子機器
  3. 請求項2に記載の電子機器であって、
    前記側壁板は、前記インペラ部を囲むように円弧状に形成された円弧状板部を有し、
    前記連通路は、前記円弧状板部に形成され、
    前記レゾネータは、前記円弧状板部の外面側に設けられていることを特徴とする電子機器
  4. 請求項に記載の電子機器であって、
    前記側壁板は、前記空気通路での空気の流通方向で前記円弧状板部の下流側に設けられ、前記空気吐出口の一壁面を形成する平板状板部を有し、
    前記レゾネータは、前記一壁面に重なる第1仮想平面と、前記第1仮想平面に直交し且つ平面視で前記円弧状板部に対する接線となる第2仮想平面と、前記円弧状板部と、で囲まれた部分に設けられていることを特徴とする電子機器
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子機器であって、
    前記空気吐出口を横切るように設けられた冷却フィンをさらに備え、
    前記熱輸送部品は、前記冷却フィンと前記電子部品との間を熱伝達可能に接続していることを特徴とする電子機器。
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