JP2007321562A - 遠心ファン装置及びそれを備えた電子機器 - Google Patents

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雅彦 平田
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Abstract

【課題】ケーシングの内壁面の上流側の舌部から空気吹出口までの間に、遠心ファンの回転中心軸方向で空気を分流するように異なる複数の面を形成することにより、異なる複数の面のそれぞれに沿って空気を分流して、平行流に近いより均一的な空気の送風を実現することを目的とする。
【解決手段】複数のブレード3bを有し、そのブレード3bの回転によって遠心方向へ空気を送風する遠心ファン3と、その遠心ファン3の外周側の側方に位置する内壁面6の上流側の舌部7から空気吹出口5までの間において、遠心ファン3の回転軸方向で空気を分流するように第1の側面81と第2の側面82が形成されたファンフレーム2bとを備えた遠心ファン装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子機器の筐体内部に実装された超小型演算処理装置(以下、MPUと称する)などの発熱体の冷却に用いる遠心ファン装置で、受熱体から放熱体までの熱輸送をヒートパイプや液体冷媒の循環などの方式により効率的に行った後、その放熱体を強制的に放熱する遠心ファン装置及びそれを備えた電子機器に関するものである。
最近のコンピュータにおけるデータ処理の高速化の動きはきわめて急速であり、MPUのクロック周波数は、以前と比較して格段に高いものになってきている。
その結果、MPUの発熱量が増大し、従来のように放熱フィンを有するヒートシンクを発熱体に接触させて放熱する方法だけなく、そのヒートシンクをファンで直接冷却する方法、あるいは受熱体と放熱体とをヒートパイプを用いて熱接続したヒートシンクモジュールを構成して、その放熱体をファンの送風で強制冷却する方法や、さらには、熱伝導性の高い液体冷媒をポンプによって強制循環させ受熱部と放熱部との間で熱輸送された放熱体を遠心ファン装置により強制的に送風して放熱することが必要不可欠となっており、今後さらにその冷却性能の向上と併せて小型化・薄型化が必要とされている。
一方、遠心ファン装置の冷却性能の向上は、その高風量化、高静圧化などの送風性能の向上に大きく依存し、一般的に遠心ファン装置の送風性能は回転速度を上昇させて改善することが可能であるが、その反面、その遠心ファン装置の複数のブレードの風きり音(以下、ファン騒音と称する)も増大する傾向を示すことから、そのファン騒音を低減するために、遠心ファンを収容するケーシングにおいて、その遠心ファンの外周側の側方に位置する内壁面の上流側の舌部を、その遠心ファンの円周方向に沿って段差をもたせて階段状の形状とする構成のものが提案されている(特許文献1参照)。
図9(a)、(b)はその(特許文献1)に記載されているシロッコファンの要部斜視図と正面説明図である。
シロッコファン101は、底壁面102とその上に一体で起立形成された渦巻状の周壁部103とによって構成された偏平且つ渦巻状のケーシング104内にモータ(図示せず)によって駆動される遠心ファンとしてのインペラ105を収容したものであって、ケーシング104の吐出側開口部は空気吹出口106として底壁面102の上面で開口している。
ここで、その渦巻状の周壁部103がケーシング104の背板として機能するが、周壁部103の渦巻始端部に相当する位置と空気吹出口106を形成している壁部107とのなすコーナー部すなわち舌部108の端面が、インペラ105の回転方向において所定量だけ前後にオフセットしていて、そのオフセット量に相当する段差面109をもって階段状に形成されている。
つまり、舌部108の端面は、インペラ105を形成している各ブレード110の配列ピッチの二分の一の値に相当するオフセット量に設定された段差面109をもって有段成形されているので、インペラ105を形成している各ブレード110が舌部108を通過する度に、上記段差分の位相差をもって空気圧縮音を互いに打ち消すような消音効果が発揮され、その舌部108において発生するファン騒音を抑制できるという効果がある。
また、他の従来の技術においては、遠心ファンを内包するケーシングの形状を、空気吹出口側の遠心ファンに最も近接する舌部から回転角60度〜80度程度までは、遠心ファンの外周部との隙間をその遠心ファンの外径の約4%程度で且つ単一のRで塞ぎ、そこから回転角100度〜120度程度の空気吸込口が始まり、その空気吸込口の終端からは、スクロール拡大率を0.3%程度にして徐々に遠心ファンの外周部との隙間を拡大して空気吹出口に続き、この空気吹出口の開口面積を空気吸込口の開口面積の略80%以下となるようにした形状のものが提案されている(特許文献2参照)。
このような形状にすることによって、薄型で低ファン騒音でありながら、吹出し気流の到達距離を長くでき、室内の循環用の送風機としての性能を向上できる。
さらに、他の従来の技術においては、遠心ファンを内包しその遠心ファンの側面に空気吹出口を備えたケーシングにおいてその舌部形状を、遠心ファンの外周部とケーシングの内面との隙間が、遠心ファンの外周部に最も近接する近接点から遠心ファンの反回転方向に向かって漸次増大する間隔拡大部を有した形状のものも提案されている(特許文献3参照)。
このような形状にすることによって、風量と静圧を高めつつファン騒音も低減することを実現している。
特開平11−182499号公報 特開2003−307198号公報 特開2005−273593号公報
しかしながら、上記のような従来の遠心ファン装置では、通常遠心ファンの外周近傍における空気の流れ方向は、その遠心ファンを挟み込むように収容するケーシングの上面と下面によってその遠心ファンの回転軸方向に対しては規制されているものの、その回転軸方向と直交する方向に対しては遠心ファンの外周部で形成される仮想の外周円に対する接線方向とその遠心ファンの回転軸を中心とした放射方向とで合成された方向となっている。
したがって、遠心ファンから送り出された直後の空気の流れ方向は、全体として平行流ではなく、その大半がケーシングの内壁に沿って空気吹出口の方向へ大きく流れ方向が変えられている。
一方、遠心ファンの外周側の側方に位置するケーシング内壁面の上流側の舌部の近傍を流れる空気は、その舌部とその舌部に連続形成された空気吹出口までの内壁とに直接ぶつかりながら、その空気流れ方向を空気吹出口の方向へ向きを大きく変えられてしまうので、空気吹出口の遠心ファンの回転方向側へ空気が集中して流れるので、送風される空気の風量が空気吹出口の場所によって異なる原因となり、均一的な送風を行うのが困難となっている。
特に、前述したようにMPUなどの発熱体から放熱体までの熱輸送をヒートパイプや液体冷媒の循環などの方式により効率的に行った後、その放熱体を強制的に送風冷却して放熱する用途として上記の遠心ファン装置を用いる場合には、その放熱体に対してより均一的な送風を確保するのが必要となるが、例えば、その放熱体が複数の放熱フィンから構成されたヒートシンクであれば、それぞれの放熱フィンに対して均一的な風量の送風が得られず、効率的に放熱するのが困難になるという課題がある。
また、空気吹出口において遠心ファンの回転方向側へ空気が著しく集中して流れる場合には、局所的に風量が増大し風速が増大するために、放熱フィンの隙間を流れる空気の風切り騒音や笛吹音が発生する要因にもなるので、ファン騒音が増大するという課題もあった。
上記課題を解決するため、本発明の遠心ファン装置は、複数のブレードを有し、そのブレードの回転によって遠心方向へ空気を送風する遠心ファンと、遠心ファンを収容し、その遠心ファンの外周側の側方に位置する内壁面の上流側の端部から空気吹出口までの間、すなわち舌部から空気吹出口の間において、遠心ファンの回転中心軸方向で空気を分流するように異なる複数の面が形成されたケーシングと、を具備することを主要な特徴としている。
本発明の遠心ファン装置によれば、遠心ファンの外周側の側方に位置する内壁面の上流側の舌部から空気吹出口までの間に、その遠心ファンの回転中心軸方向に空気を分流するように異なる複数の面が形成されることにより、それら異なる複数の面のそれぞれに沿って空気が分流され分散効果が得られるので、平行流に近いより均一的な空気の送風を実現できる。
請求項1記載の発明によれば、遠心ファンの外周側の側方に位置する内壁面の上流側の舌部から空気吹出口までの間に、その遠心ファンの回転中心軸方向で空気を分流するように異なる複数の面が形成されることにより、異なる複数の面のそれぞれに沿って空気が分流され分散効果が得られるので、平行流に近いより均一的な空気の送風を実現できる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1の発明において、異なる複数の面は、相互に略平行または遠心ファンの回転中心軸側に交角が形成される位置関係となっていることにより、異なる複数の面のそれぞれに沿って分流された空気の相互干渉が緩和されるので、渦流や乱流が発生しにくくなり、平行流に近いより均一的な空気の送風を実現できる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2の発明において、段差面は送風方向に沿って送風断面積が大きくなるように傾斜していることにより、その段差面の上を通過する空気が空気吹出口で遠心ファンの回転中心軸方向にも分散しやすくなるので、空気吹出口の全体に渡ってより均一的な空気の送風を実現できる。
請求項4記載の発明によれば、遠心ファンの外周側の側方に位置する内壁面の上流側の舌部から空気吹出口までの間に段差部が連続して形成されることにより、その段差部のそれぞれの側面に沿って空気が分流され分散効果が得られ、空気吹出口から放熱フィンに向かって平行流に近いより均一的な空気の送風が得られるので、放熱性能の向上を実現できる。
また、空気吹出口において遠心ファンの回転方向側へ空気が著しく集中して流れることが少なくなり、局所的に風量が増大し風速が増大することによる放熱フィンの隙間を流れる空気の風切り騒音や笛吹音が発生することも少なくなるので、ファン騒音を軽減することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項4の発明において、異なる複数の面は、相互に略平行または遠心ファンの回転中心軸側に交角が形成される位置関係となっていることにより、異なる複数の面のそれぞれに沿って分流された空気の相互干渉が緩和されるので、渦流や乱流が発生しにくくなり、空気吹出口から放熱フィンに向かって平行流に近いより均一的な空気の送風が得られるので、放熱性能の向上を実現できる。
請求項6記載の発明によれば、請求項4または5の発明において、段差面は送風方向に沿って送風断面積が大きくなるように傾斜していることにより、その段差面の上を通過する空気が空気吹出口で回転中心軸の方向にも分散しやすくなり、空気吹出口の全体に渡って放熱フィンの方向へより均一的な空気の送風が得られるので、放熱性能の向上を実現できる。
請求項7記載の発明によれば、請求項1から6いずれか1項に記載の遠心ファン装置を具備することにより、放熱フィンなどの放熱体に対する放熱性能が向上し、より高速なクロック周波数で駆動するMPUやCPUなどの発熱電子部品を搭載した場合の発熱対策が容易になるので、その電子機器の高性能化を実現できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、ケーシングのファンフレーム側を下方、ファンカバー側を上方として説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における遠心ファン装置の斜視図で、図2は本発明の実施の形態1における遠心ファン装置のカバーを外した状態での斜視図で、図3は本発明の実施の形態1における遠心ファン装置の部分拡大斜視図で、図4(a)は本発明の実施の形態1における遠心ファン装置のカバーを外した状態での平面図で、図4(b)は本発明の実施の形態1における遠心ファン装置のカバーを外した状態での正面図で、図5(a)は本発明の実施の形態1の変形例における遠心ファン装置のカバーを外した状態での平面図で、図5(b)は本発明の実施の形態1の変形例における遠心ファン装置のカバーを外した状態での正面図である。
まず、図1で示したように、遠心ファン装置1の薄型で偏平形状のケーシング2は、上部に位置するファンカバー2aとその下部に位置するファンフレーム2bとにより構成されている。
ここで、ファンカバー2aは、アルミニウムやステンレス鋼などの金属材料の打ち抜き成形や樹脂成形によりプレート状に成形されており、その略中央部に外部から空気を吸気する略円形状の空気吸込口4aが配設されている。
そして、ファンフレーム2bとファンカバー2aとに挟まれて収容されるように遠心ファン3がケーシング2の内部に配置され、その遠心ファン3は、円筒形状の外周面を有するハブ部3aとその外周面から遠心方向へ略放射状に延びる複数のブレード3bとから構成され、さらにそのブレード3bが回転中心軸である回転軸3c(図4参照)を中心として回転することによって、空気吸込口4aから吸い込んだ空気を遠心方向へ送風する。
また、ファンフレーム2bは、樹脂成型やアルミニウム合金のダイカスト成型などにより底面と側面が一体的に成形され、その一方の側面にはケーシング2の内部に吸気した空気を外部に排気する空気吹出口5が配設されている。
次に、図2で示したように、ファンフレーム2bの下方に位置する底面にも前述した空気吸込口4aと同径の空気吸込口4bが配設され、外部からの空気を吸気している。
また、ファンフレーム2bの側面の上部には、ファンカバー2aの取り付け穴に嵌挿して熱溶着やカシメなどにより固定するための、略円筒形状の凸部2cが4箇所に設けられている。
そして、その空気吸込口4bを横断するように、遠心ファン3を回転自在に保持するスポーク6がファンフレーム2bの空気吸込口4bの周部に連設されている。
ここで、遠心ファン3が矢印Rで示した回転方向に高速で回転すると、そのハブ部3aの上面に対向するようにファンカバー2a(図1参照)の中央部に配設された空気吸込口4aとファンフレーム2aの底面の中央部に配設された空気吸込口4bとの両方から空気が吸気され、さらにその吸気された空気が、複数のブレード3bの回転運動によりケーシング2の内部でそのブレード3bの遠心方向へと風向きが変えられるので、その大部分はファンフレーム2bやファンカバー2aの内壁にぶつかりながら、その内壁に沿って遠心ファン3の矢印Rで示した回転方向へそれらの空気が送られて空気吹出口5から排気される。
また、遠心ファン3の外周側の側方に位置するファンフレーム2bのスポーク6の上流側に位置する段差形状の舌部7から空気吹出口5までの間には、遠心ファン3の回転軸3cの方向で空気を分流するように異なる2つの面である第1の側面81と第2の側面82が形成され、それらの面は、遠心ファン3の回転軸3cの方向に沿って設けられている。
そして、それら2つの面の間には遠心ファン3の回転軸3cと直交する方向に連続して延び且つ複数の傾斜面を有する段差面80が形成されている。
つまり、それら2つの面と段差面80とから段差部8が構成されている。
さらに詳細に説明すると、図3で示したように、段差部8は、高さH1がファンフレーム2bの底面から空気吹出口5の高さH0の約40%〜70%の範囲内に設定され且つ回転軸3cと直交する方向へ延びる段差面80と、その上下方向に位置し回転軸3cの方向に沿って設けられた異なる2つの面である第1の側面81及び第2の側面82とによって構成されている。
ここで、遠心ファン3の外周側の側方に位置するファンフレーム2b(図2参照)の内壁面6の上流側に位置し段差形状を有する舌部7において、遠心ファン3の外周方向に沿った方向の幅寸法Wは、相互に隣接するブレード3bの先端部の配列ピッチPの約二分の一の寸法に設定されているので、舌部7とブレード3bとの間において発生する空気圧縮音、つまりファン騒音が有効に抑制されている。
加えて、遠心ファン3の外周側の側方に位置する内壁面6の上流側の段差形状を有する舌部7から空気吹出口5までの間に段差部8が連続して形成され、且つ第1の側面81と第2の側面82とが略平行となる位置関係であることにより、段差部8にぶつかった空気が上下方向において第1の側面81と第2の側面82のそれぞれの側面に沿って分流され分散効果が得られるので、空気吹出口5から平行流に近いより均一的な空気の送風を実現でき、分流された空気の相互干渉も緩和されるので、渦流や乱流も発生しにくくなっている。
また、段差面80の遠心ファン3側には、送風方向に沿って通風断面積が大きくなるように回転軸3cと直交する方向に対して20°〜50°の範囲で傾斜している第1の傾斜面80aが形成されており、その段差面80の上を通過する空気が空気吹出口5で回転軸3cの方向に広がって分散しやすくなるので、空気吹出口5から平行流に近いより均一的な空気の送風を実現できている。
そして、その段差面80の第2の側面82側には、回転軸3cと直交する方向に対して20°〜50°の範囲で傾斜している第2の傾斜面80bも形成されており、第2の側面に空気がぶつかりやすくし、なお且つ分流された空気の指向性を高めている。
さらには、第1の傾斜面80aと第2の傾斜面80bとの間には、湾曲状に窪んだ接続面80cが形成され、それぞれの下部にはほぼ回転軸3cと直交する方向の下部接続面80dが形成されている。
次に、図4(a)を用いて、段差形状を有する舌部7から空気吹出口5まで連続して形成された段差部8の2つの側面81、82のそれぞれに沿って流れる空気の流れについてさらに詳細に説明する。
なお、この図においては、説明を容易にするため、遠心ファン3の外周部で形成される仮想の外周円を2点鎖線で示し、その遠心ファン3の回転中心軸である回転軸3cを破線で示した。
前述したように、遠心ファン3の外周側の側方に位置するファンフレーム2bの内壁面6の上流側の舌部7の近傍を流れる空気の流れ方向は、遠心ファン3の外周部で形成される仮想の外周円に対する接線方向とその遠心ファン3の回転軸3cを中心とした放射方向とで合成された破線D0で示した方向となっている。
したがって、破線D0で示した方向に流れた空気は、前述したように、遠心ファン3の外周側の側方に位置する内壁面6の上流側の段差形状を有する舌部7から空気吹出口5までの間に段差部8が連続して形成され、且つ第1の側面81と第2の側面82とが略平行となる位置関係であることにより、段差部8にぶつかった空気が上下方向において第1の側面81と第2の側面82のそれぞれの側面に沿って矢印D1の方向と矢印D2の方向とにほぼ均等に分流され分散効果が得られるので、空気吹出口5から平行流に近いより均一的な空気の送風を実現でき、分流された空気の相互干渉も緩和されるので、渦流や乱流も発生しにくくなっている。
また、段差面80の遠心ファン3側には、第2の側面82と略平行な矢印D2で示した送風方向に沿って、通風断面積が大きくなるように回転軸3cと直交する方向に対して20°〜50°の範囲で傾斜している第1の傾斜面80aが形成されており、その段差面80の上を通過する空気が空気吹出口5で回転軸3cの方向にも分散しやすくなるので、空気吹出口5の全体に渡ってより均一的な空気の送風を実現できている。
なお、この場合において通風断面積とは、空気の流れに対して直交する方向の断面積で、この場合であれば段差面80の上方であって第1の側面81と略平行な矢印Dの方向と直交する方向の断面積である。
つまり、図4(b)で示したように、段差面80の遠心ファン3側には、送風方向に沿って通風断面積が大きくなるように回転軸3cと直交する方向に対する傾斜角度αが20°〜50°の範囲となる第1の傾斜面80aが形成されており、その段差面80の上を通過する空気が空気吹出口5で回転軸3cの方向にも分散しやすくなるので、空気吹出口5から平行流に近いより均一的な空気の送風を実現できている。
また、前述したように段差部8の段差面80の高さH1は、ファンフレーム2bの底面から空気吹出口5の高さH0の約40%〜70%の範囲内に設定されている。
次に、図5(a)、(b)を用いて、前述した段差部8の形状の変形例を説明する。
なお、この図においても、説明を容易にするため、遠心ファン3の外周部で形成される仮想の外周円を2点鎖線で示し、その遠心ファン3の回転中心に位置する回転軸3cを破線で示した。
遠心ファン3の外周側の側方に位置するファンフレーム10bの内壁面11の上流側の舌部12の近傍を流れる空気の流れ方向は、遠心ファン3の外周部で形成される仮想の外周円に対する接線方向とその遠心ファン3の回転軸3cを中心とした放射方向とで合成された破線D3で示した方向となっている。
また、遠心ファン3の外周側の側方に位置する内壁面11の上流側の舌部12から空気吹出口13までの間に段差部14が連続して形成され、且つ第1の側面141の仮想延長平面と第2の側面142の仮想延長平面とが遠心ファン3の回転中心である回転軸3c側において交線の形成されるポイントXで交差し、その交線において交角θが形成される位置関係となっている。
したがって、破線D3で示した方向に流れた空気は、段差部14にぶつかり、さらに上下方向において第1の側面141と第2の側面142のそれぞれの側面に沿って矢印D4
の方向と、矢印4と異なる矢印D5の方向とにほぼ均等に分流され分散効果が得られるので、空気吹出口13から平行流に近いより均一的な空気の送風を実現でき、分流された空気の相互干渉もより緩和されるので、渦流や乱流も発生しにくくなっている。
また、この変形例においては、段差部14の段差面140は、遠心ファン2の回転軸3cと直交する方向に平面状に延びて、その高さH3は、ファンフレーム2aの底面から空気吹出口5の高さH2の約40〜70%の範囲内に設定されているが、前述したように矢印D4の方向と矢印D5の方向が交角θ分だけ送風方向が異なるので、十分な分散効果が得られている。
なお、図を用いた説明は省略するが、さらに他の変形例として、舌部が前述したような段差形状ではなく、単に直線的な形状の端部であってもよく、その端部である舌部において第1の側面と第2の側面が交差し、舌部から空気吹出口へ向かって扇状に空気が分流されるような形態でも構わない。
(実施の形態2)
図6(a)は本発明の実施の形態2における遠心ファン装置の上方から見た斜視図で、図6(b)は本発明の実施の形態2記載における遠心ファン装置の下方から見た斜視図で、図7(a)は本発明の実施の形態2における遠心ファン装置のカバーを外した状態での平面図で、図7(b)は同図(a)のA−A矢視断面図である。
まず、図6(a)やその裏面側を示した図6(b)のように、遠心ファン装置21は、上部に位置するファンカバー22aとその下部に位置するファンフレーム22bとから構成される薄型で偏平形状のケーシング22と、複数の放熱フィンが略平行に並べられて構成されたヒートシンク23、ヒートパイプ24、及びそれらを相互に接続するベース部25などを備えている。
また、ベース部25の一方の端部には、発熱電子部品(図示せず)から受熱した熱をヒートパイプ24まで熱伝導するための受熱部25aが形成されている。
そして、そのファンカバー22aとファンフレーム22bとに挟まれて収容されるように遠心ファン26が配置され、その遠心ファン26は円筒形状の外周面を有するハブ部26aとその外周面から遠心方向へ略放射状に延びる複数のブレード26bとから構成され、そのブレード26bが後述する回転中心軸である回転軸26c(図7参照)を中心として回転することによって遠心方向へ空気を送風する。
ここで、ファンカバー22aは、アルミニウムやステンレス鋼などの金属材料の打ち抜き成形や樹脂成形によりプレート状に成形されており、その略中央部に外部から空気を吸気する略円形状の空気吸込口27aが配設されている。
また、ファンフレーム22bは、樹脂成型やアルミニウム合金のダイカスト成型などにより底面と側面が一体的に成形され、その一方の側面には吸気した空気を排気する空気吹出口28が配設されており、下方に位置する底面には前述した空気吸込口27aと同径の空気吸込口27bが配設されている。
また、ファンフレーム22bの側面の上部には、ファンカバー22aの取り付け穴に嵌挿して熱溶着やカシメなどにより固定するための、略円筒形状の凸部22cが4箇所に設けられている。
そして、その空気吸込口27bを横断するように、遠心ファン26を回転自在に保持するスポーク29がファンフレーム22bの空気吸込口27bの周部と3箇所で連設されている。
ここで、遠心ファン26が矢印Rで示した回転方向に高速で回転すると、そのハブ部26aの上面に対向するようにファンカバー22aの中央部に配設された空気吸込口27aとファンフレーム22bの底面の中央部に配設された空気吸込口27bとの両方から空気が吸気され、さらにその吸気された空気が、複数のブレード26bの回転運動によりケーシング22の内部でそのブレード26bの遠心方向へと風向きが変えられるので、その大部分はファンフレーム22bやファンカバー22aの内壁にぶつかりながら、その内壁に沿って遠心ファン26の矢印Rで示した回転方向へそれらの空気が送られて空気吹出口28から排気される。
そして、空気吹出口28からヒートシンク23のそれぞれの放熱フィンに向かって平行流に近いより均一的な空気が送風されるので、受熱部25aによって発熱電子部品(図示せず)から受熱された熱は、前述したヒートパイプ24を介してヒートシンク23まで伝熱され、そのヒートシンク23の放熱フィンでその間の隙間を流れる空気と熱交換されて、効率的な放熱が行われるようになっている。
次に、図7(a)を用いて、多段形状を有する舌部30から空気吹出口28まで連続して形成された段差部31の4つの側面311〜314のそれぞれに沿って流れる空気の流れについてさらに詳細に説明する。
なお、この図においては、説明を容易にするため、遠心ファン26の外周部で形成される仮想の外周円を2点鎖線で示し、その遠心ファン26の回転中心軸である回転軸26cを破線で示し、ヒートシンク23とベース部25も同様に2点鎖線で示した。
ここで、遠心ファン26の外周側の側方に位置するファンフレーム22bの内壁面22cの上流側の舌部30の近傍を流れる空気の流れ方向は、遠心ファン26の外周部で形成される仮想の外周円に対する接線方向とその遠心ファン26の回転軸26cを中心とした放射方向とで合成された破線D6で示した方向となっている。
また、遠心ファン26の外周側の側方に位置するファンフレーム22bの内壁面22cの上流側に位置し多段形状を有する舌部30から空気吹出口28までの間には、遠心ファン26の回転軸26cの方向で空気を分流するように異なる4つの面である第1の側面311、第2の側面312、第3の側面313、及び第4の側面314が形成され、それらの面は、遠心ファン26の回転軸26cの方向に沿って設けられている。
そして、それら4つの面の間には遠心ファン26の回転軸26cと直交する方向に連続して延びる3つの段差面である第1の段差面310a、第2の段差面310b、及び第3の段差面310cが形成されている。
つまり、それら4つの側面311〜314と3つの段差面310a〜310cとから段差部31が構成されている。
そして、図7(b)で示したように、段差部31の第1の段差面310aの高さH11は、ファンフレーム22bの空気吹出口28の高さH10の約25%に設定され、他の第2の段差面310bや第3の段差面310cも同様にそれと隣接する段差面に対して、高さH10の約25%の高さに設定されている。
加えて、遠心ファン26の回転軸26cの方向で空気を分流するように連続して形成された異なる4つの側面である311〜314が相互に略平行となる位置関係であることにより、段差部31にぶつかった空気が上下方向において第1の側面311、第2の側面312、第3の側面313、及び第4の側面314のそれぞれの側面に沿って矢印D7、D8、D9、及びD10の方向へほぼ均等に分流され分散効果が得られるので、空気吹出口28からヒートシンク23の複数の放熱フィンに向かって平行流に近いより均一的な空気の送風を実現でき、分流された空気の相互干渉も緩和されるので、渦流や乱流も発生しにくくなっている。
そして、それらの4つの側面311〜314に沿った平行流に近いより均一的な空気の送風は、空気吹出口28を通過した後、ヒートシンク23の複数の放熱フィンの隙間を流れながら熱交換されて、効率的な放熱が行われるようになっている。
ここで、前述したように3つの段差面310a、310b、及び310cは、遠心ファン26の回転軸26cと直交する方向に連続して延びる平面となっているが、図示はしないが変形例としてそれらの段差面のいずれかまたはすべてを送風方向に沿って通風断面積が大きくなるように傾斜させてもよい。
そのようにすることにより、その傾斜させた段差面の上を通過する空気が空気吹出口28で回転軸26cの方向にも分散しやすくなり、空気吹出口28の全体に渡ってヒートシンク23の放熱フィンの方向へより均一的な空気の送風が得られるので、放熱性能の向上を実現できる。
さらには、空気吹出口28において遠心ファン26の回転方向側へ空気が著しく集中して流れることが少なくなり、局所的に風量が増大し風速が増大することによる放熱フィンの隙間を流れる空気の風切り騒音や笛吹音が発生することも少なくなるので、ファン騒音を0.5dΒA〜1.0dBA程度軽減することができる。
また、他の変形例として4つの側面311〜314を遠心ファン26の回転軸26c側に交角が形成される位置関係とすれば、それぞれの面に沿って分流された空気の相互干渉がより緩和されるので、渦流や乱流が発生しにくくなり、空気吹出口から放熱フィンに向かって平行流に近いより均一的な空気の送風が得られるので、放熱性能の向上を実現できる。
(実施の形態3)
図8(a)は、本発明の実施の形態3における電子機器の筐体内部を示した図で、図8(b)は、同図(a)の主要部を示した断面図で、この電子機器50は、開閉型の液晶表示装置51が操作部を有する本体装置52の端部のヒンジ機構53に回動支持された構成のノート型PCである。
この図では、電子機器50の本体装置52の筐体内部に配置された回路基板54の下側面には、冷却されるべき発熱電子部品(図示せず)が実装されていて、その発熱電子部品と熱的に接続された複数の放熱フィンを備えたヒートシンク55が本体装置52の筐体側面52a側に設置されている状態を示している。
また、遠心ファン装置56は、実施の形態1で説明した構成のものとほぼ同一で、前述したヒートシンク55に隣接するように回路基板54の下方に実装されていて、ファンカバー57が下側に、ファンフレーム58が上側になるような向きとなっている。
そして、本体装置52の下側の空気は、本体装置52の筐体底面52b側に設けられた複数の通気口59を通過してファンカバー57の吸気口57aより吸入されると同時に、本体装置52の内部の空気は、ファンフレーム58の吸気口58aより吸入され、遠心ファン60の回転運動によりファンカバー57とファンフレーム58とで構成されるケーシングの内部でその遠心ファン60の遠心方向へと風向きが変えられるので、その大部分はファンフレーム58やファンカバー57の内壁にぶつかりながら、その内壁に沿って遠心ファン60の回転方向と同一の方向へそれらの空気が送られる。
そして、実施の形態1で説明したように、遠心ファン60の外周側の側方に位置するファンフレーム58の内壁面58bの上流側の舌部61から空気吹出口62までの間には、所定の高さで段差部63が連続して形成されている。
また、段差部を形成する上下方向の側面が相互に略平行となる位置関係であることにより、段差部8にぶつかった空気が上下方向においてそれぞれの側面に沿って分流され分散効果が得られるので、空気吹出口62からヒートシンク55の方向へ向かって平行流に近いより均一的な空気の送風を実現でき、分流された空気の相互干渉も緩和されるので、渦流や乱流も発生しにくくなっている。
そして、空気吹出口62から排気された空気はより均一な平行流となり、ヒートシンク55に設けられた複数の放熱フィン間の隙間をその放熱フィンと熱交換しながら通過して、最終的に本体装置52の筐体側面52aに設けられた通気口64を通過して外部へ排出される。
したがって、このような遠心ファン装置56を具備することにより、ヒートシンク55の放熱フィンなどの放熱体に対する放熱性能が向上し、より高速なクロック周波数で駆動するMPUやCPUなどの発熱電子部品を搭載した場合の発熱対策が容易になるので、この電子機器50の高性能化を実現できる。
なお、以上の実施の形態の説明において、構成要素の寸法、数量、材質、形状、その相対的な配置などは、特にそれらに限定される旨の記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なるひとつの実施の形態の説明に過ぎず、様々な変形が可能であって、例えば、段差部における段差面の数、大きさ、高さ等は、制御したい空気の流れ方向によって適宜変更してもよいし、ケーシングの外形についても略四角形や略平行四辺形でなくても、略円形、略3角形、あるいはそれ以外の種々の多角形でも構わなく、空気吸込口も、ファンカバーやファンフレームのいずれか一方のみに配設してもよいし、空気吹出口も異なる複数の方向へ設けてもよい。
また、ケーシングの構成についても、単にファンカバーとファンフレームとからのみ構成されたものではなく、例えばそのファンフレームの一部に発熱電子部品と熱的な接続を行う受熱部を設けたり、放熱性を有するヒートシンクなどをダイカスト成型やプレス成形などによって一体的に設けたりする構成でもよいし、さらにその間の熱輸送を効率的に行うヒートパイプ、熱伝導性シートなどのような熱輸送部材を備えていてもよい。
さらに、遠心ファンは、複数のブレードを有し、そのブレードの回転によって遠心方向へ空気を送風する遠心ファンであればよく、例えばシロッコファンのようにブレードが外周部のみに形成されたような形態の遠心ファンであっても構わず、その場合における回転中心軸は、ブレードの外周部で形成される仮想の外周円の中心軸に相当するものとして解釈すればよい。
本発明にかかる遠心ファン装置は、電子機器の筐体内部に実装されたMPUなどの発熱体を冷却する遠心ファン装置として、受熱体から放熱体までをヒートパイプや液体冷媒の循環などの方式により熱輸送した後、その放熱体を強制的に送風冷却するのに用いられるだけでなく、空気冷却方式に併用される放熱フィンを設けたヒートシンクなどの強制的な放熱にも適用できる。
本発明の実施の形態1における遠心ファン装置の上方からの斜視図 本発明の実施の形態1における遠心ファン装置のカバーを外した状態での斜視図 本発明の実施の形態1における遠心ファン装置の部分拡大斜視図 (a)本発明の実施の形態1における遠心ファン装置のカバーを外した状態での平面図、(b)本発明の実施の形態1における遠心ファン装置のカバーを外した状態での正面図 (a)本発明の実施の形態1の変形例における遠心ファン装置のカバーを外した状態での平面図、(b)本発明の実施の形態1の変形例における遠心ファン装置のカバーを外した状態での正面図 (a)本発明の実施の形態2における遠心ファン装置の上方から見た斜視図、(b)本発明の実施の形態2記載における遠心ファン装置の下方から見た斜視図 (a)本発明の実施の形態2における遠心ファン装置のカバーを外した状態での平面図、(b)同図(a)のA−A矢視断面図 (a)本発明の実施の形態3における電子機器の筐体内部を示した図、(b)同図(a)の主要部を示した断面図 (a)従来の技術である(特許文献1)に記載されているシロッコファンの要部斜視図、(b)従来の技術である(特許文献1)に記載されているシロッコファンの正面説明図
符号の説明
1 遠心ファン装置
2 ケーシング
2a ファンカバー
2b ファンフレーム
2c 凸部
3 遠心ファン
3a ハブ部
3b ブレード
3c 回転軸
4a 空気吸込口
4b 空気吸込口
5 空気吹出口
6 内壁面
7 舌部
8 段差部
10b ファンフレーム
11 内壁面
12 舌部
13 空気吹出口
14 段差部
21 遠心ファン装置
22 ケーシング
22a ファンカバー
22b ファンフレーム
22c 凸部
23 ヒートシンク
24 ヒートパイプ
25 ベース部
25a 受熱部
26 遠心ファン
26a ハブ部
26b ブレード
26c 回転軸
27a 空気吸込口
27b 空気吸込口
28 空気吹出口
29 スポーク
30 舌部
31 段差部
50 電子機器
51 液晶表示装置
52 本体装置
52a 筐体側面
52b 筐体底面
53 ヒンジ機構
54 回路基板
55 ヒートシンク
56 遠心ファン装置
57 ファンカバー
58 ファンフレーム
58a 吸気口
58b 内壁面
59 通気口
60 遠心ファン
61 舌部
62 空気吹出口
63 段差部
64 通気口
80 段差面
80a 第1の傾斜面
80b 第2の傾斜面
80c 接続面
80d 下部接続面
81 第1の側面
82 第2の側面
140 段差面
141 第1の側面
142 第2の側面
310a 第1の段差面
310b 第2の段差面
310c 第3の段差面
311 第1の側面
312 第2の側面
313 第3の側面
314 第4の側面
D0 空気の流れ方向
D1 空気の流れ方向
D2 空気の流れ方向
D3 空気の流れ方向
D4 空気の流れ方向
D5 空気の流れ方向
D6 空気の流れ方向
D7 空気の流れ方向
D8 空気の流れ方向
D9 空気の流れ方向
D10 空気の流れ方向
H0 空気吹出口の高さ
H1 段差面の高さ
H2 空気吹出口の高さ
H3 段差面の高さ
H10 空気吹出口
H11 段差面の高さ
R 遠心ファンの回転方向
θ 交角

Claims (7)

  1. 複数のブレードを有し、そのブレードの回転によって遠心方向へ空気を送風する遠心ファンと、前記遠心ファンを収容し、その遠心ファンの外周側の側方に位置する内壁面の上流側の舌部から空気吹出口までの間において、前記遠心ファンの回転中心軸方向で空気を分流するように異なる複数の面が形成されたケーシングと、を具備することを特徴とする遠心ファン装置。
  2. 前記異なる複数の面は、前記遠心ファンの回転中心軸方向に沿って設けられた少なくとも2つの面であって、それらの面は相互に略平行または前記遠心ファンの回転中心軸側に交角が形成される位置関係となっていることを特徴とする請求項1記載の遠心ファン装置。
  3. 前記異なる複数の面の間には、遠心ファンの回転中心軸と直交する方向に連続して延びた段差面を有し、その段差面は送風方向に沿って通風断面積が大きくなるように傾斜していることを特徴とする請求項1または2記載の遠心ファン装置。
  4. 複数のブレードを有し、そのブレードの回転によって遠心方向へ空気を送風する遠心ファンと、前記遠心ファンを収容し、その遠心ファンの外周側の側方に位置する内壁面の上流側の舌部から空気吹出口までの間において、前記遠心ファンの回転中心軸方向で空気を分流するように異なる複数の面が形成されたケーシングと、前記ケーシングの空気吹出口から送り出された空気と熱交換を行う放熱フィンと、を具備することを特徴とする遠心ファン装置。
  5. 前記異なる複数の面は、前記遠心ファンの回転中心軸方向に沿って設けられた少なくとも2つの面であって、それらの面は相互に略平行または前記遠心ファンの回転中心軸側に交角が形成される位置関係となっていることを特徴とする請求項4記載の遠心ファン装置。
  6. 前記異なる複数の面の間には、遠心ファンの回転中心軸と直交する方向に連続して設けられた段差面を有し、その段差面は送風方向に沿って通風断面積が大きくなるように傾斜していることを特徴とする請求項4または5記載の遠心ファン装置。
  7. 請求項1から6いずれか1項に記載の遠心ファン装置を具備することを特徴とする電子機器。
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