JP2006046317A - 遠心式放熱ファンの構造 - Google Patents

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銀樹 洪
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Abstract

【解決手段】 殻座、蓋板および羽根車により構成される。殻座には内部空間、径向風出口、環状壁と少なくとも一個の径向補助風入口が設けられる。蓋板には軸向風入口が設けられる。羽根車は回動自在に内部空間の中に設けられる。径向補助風入口は環状壁に設けられると共に、構造上において径向風出口と区別することができるように形成されることにより、羽根車が回動した時、羽根車は軸向風入口と径向補助風入口からそれぞれ軸向気流と径向補助気流を同時に吸入することができるように構成されている。
【効果】 環状壁において径向補助風入口を形成し、径向補助風入口は構造上において殻座の径向風出口と明確に区別することができ、さらに殻座の周辺の径向補助気流を吸入することにより、軸向風入口を補助することができるため、確実に風進入量と風排出量を相対的に増やすことができ、さらに全体の放熱の効果を高めることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、遠心式放熱ファンの構造に関するもので、特に殻座の径向風出口の片側において少なくとも一個の径向補助風入口を設置することにより、風進入量を増やすことができる遠心式放熱ファンの構造に係るものである。
従来の送風式放熱ファンの構造としては、図8に示すように、殻座1、蓋板2と羽根車3が含まれる。殻座1には径向風出口11が設けられる。蓋板2には軸向風入口21が設けられる。羽根車3は回動自在に殻座1の内部に収容される。運転時において、羽根車3は軸向風入口21から軸向気流を吸入し、さらに軸向気流を方向転換した後、径向風出口11から径向に輸出することにより、放熱しようとする放熱部材に対して放熱を行うことができるようにとしたものがある。
また、従来の遠心式放熱ファンの構造としては、軸向風入口を設置しておらず、ただ径向風出口の周辺において少なくとも一個の径向風入口を設置することにより、径向風入口から殻座周辺の径向の気流を直接吸入することができるようにとしたものがある(例えば、特許文献1を参照)。
中華民国公告番号第444897号
上記のような従来の送風式放熱ファンの構造においては、実際に使用すると、羽根車3は蓋板2の上方から限られた気流しか吸入することができず、殻座1の周辺の径向の気流を全く利用していないため、全体の風排出量と風圧を有効に高めることができないという問題点があった。
また、上記のような従来の遠心式放熱ファンの構造においては、実際として同時に気流を径向風入口から進入または輸出させることができ、さらに同時に径向風出口から輸出または進入させることもできるが、上記構造により気流が混乱し、一致した流動方向が生じないため、予期された周辺の気流を利用して放熱を行うという効果に達することができないという問題点があった。このように、上記のような従来の遠心式放熱ファンの構造をさらに改良しなければならない。
本発明はこのような問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、環状壁において径向補助風入口を形成し、径向補助風入口は構造上において殻座の径向風出口と明確に区別することができ、さらに殻座の周辺の径向補助気流を吸入することにより、軸向風入口を補助することができるため、確実に風進入量と風排出量を相対的に増やすことができ、さらに全体の放熱の効果を高めることができる遠心式放熱ファンの構造を提供しようとするものである。
本発明の第一の目的は、径向補助風入口により殻座の周辺の径向補助気流を吸入することにより、風進入量を増やすことができる遠心式放熱ファンの構造を提供しようとするものである。
本発明の第二の目的は、殻座の環状壁において径向補助風入口を形成し、径向補助風入口の内周壁は羽根車の送風方向に応じて傾斜になるように形成されることにより、風進入の順調性を増やすことができると共に、風進入による騒音を減らすことができる遠心式放熱ファンの構造を提供しようとするものである。
本発明の第三の目的は、殻座の環状壁において径向補助風入口を形成し、環状壁の内周面には羽根車の送風方向に応じて複数個の内延伸案内板が形成されることにより、風進入の順調性を増やすことができると共に、風進入による騒音を減らすことができる遠心式放熱ファンの構造を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明による遠心式放熱ファンの構造は、下記のようになるものである。すなわち、
殻座、蓋板、羽根車および少なくとも一個の径向補助風入口により構成される。殻座には内部空間、径向風出口と環状壁が設けられる。蓋板には軸向風入口が設けられる。羽根車は軸向風入口に対応するように、かつ回動自在に内部空間の中に設けられる。径向補助風入口は環状壁に設けられる。羽根車が回動した時、羽根車は軸向風入口と径向補助風入口からそれぞれ軸向気流と径向補助気流を同時に吸入することができる。
本発明による遠心式放熱ファンの構造は、径向風出口には第一側と第二側が形成され、径向補助風入口は径向風出口の第一側に近寄るように形成されると共に、構造上において径向風出口と区別することができるように形成されることもできる。また、径向風出口の第一側は環状壁における羽根車の送風起端に接近するように形成され、さらに第二側は環状壁における羽根車の送風終端に接近するように形成されることにより、径向補助風入口は環状壁における羽根車の送風起端に接近するように形成されることもできる。また、殻座は蝸牛の形のフレームからなり、さらに羽根車は内部空間の偏心の位置に設けられることもできる。また、径向風出口の第一側と径向補助風入口は比較的羽根車に接近するように形成され、そして径向風出口の第二側は羽根車から遠く離れるように形成されることもできる。また、径向補助風入口は柵状の狭い隙間からなることもできる。また、径向補助風入口は線状の傾斜した狭い隙間からなることもできる。また、径向補助風入口には二個の内周壁面が形成され、二個の内周壁面は羽根車の送風方向に応じて傾斜になるように形成されることもできる。また、径向補助風入口の二個の内周壁は等間隔で互いに平行になるように排列されることもできる。また、径向補助風入口の二個の内周壁は共同で径向に内へ隙間を縮小するように形成されることもできる。また、環状壁の内周面には各径向補助風入口に対応するように他に複数個の内延伸案内板が形成され、内延伸案内板は羽根車の送風方向に応じて傾斜になるように形成されることもできる。
本発明の遠心式放熱ファンの構造によれば、径向補助風入口により殻座の周辺の径向補助気流を吸入することにより、風進入量を増やすことができるという利点がある。
本発明の遠心式放熱ファンの構造によれば、殻座の環状壁において径向補助風入口を形成し、径向補助風入口の内周壁は羽根車の送風方向に応じて傾斜になるように形成されることにより、風進入の順調性を増やすことができると共に、風進入による騒音を減らすことができるという利点がある。
本発明の遠心式放熱ファンの構造によれば、殻座の環状壁において径向補助風入口を形成し、環状壁の内周面には羽根車の送風方向に応じて複数個の内延伸案内板が形成されることにより、風進入の順調性を増やすことができると共に、風進入による騒音を減らすことができるという利点がある。
本発明の実施の形態について、以下、図面を参照して説明する。
図1、2を参照すると、本発明の実施例1の遠心式放熱ファンの構造には殻座1、蓋板2および羽根車3が含まれる。殻座1には内部空間10、径向風出口11、環状壁12と径向補助風入口13が設けられる。内部空間10には軸管101が偏心になるように設けられ、軸管101は羽根車3が回動自在に結合するのに用いられる。径向風出口11は内部空間10の片側に設けられる。環状壁12は蝸牛の形のフレームからなり、環状壁12の囲みにより内部空間10が形成される。径向補助風入口13は環状壁12に設けられ、径向補助風入口13は円形、方形などの幾何形状からなることができ、好ましくは柵状の狭い隙間からなり、さらに径向補助風入口13は径向風出口11に近寄るように形成される。径向補助風入口13の風入口の面積は径向風出口11の風出口の面積より小さくなるように形成されることにより、構造上において両者の風進入と風排出の功能を区別することができる。蓋板2には軸向風入口21が設けられ、軸向風入口21は羽根車3に対応するように設けられる。羽根車3はハブ31、環状板32と複数個の羽根33により組成される。羽根車3が軸管101に結合された時、羽根車3は内部空間10の偏心の位置に収容され、さらに羽根車3は比較的径向風出口11の第一側aと接近するように形成されるが、径向風出口11の第二側bとは遠く離れるように形成される。また、第一側aに近寄る環状壁12は羽根車3の送風の起端と見なすことができ、そして第二側bに近寄る環状壁12は羽根車3の送風の終端と見なすことができる。本発明の径向補助風入口13にとって言えば、径向補助風入口13は好ましくは径向風出口11の第一側aに近寄り、すなわち環状壁12の送風の起端の近くに位置する。
再び図2を参照すると、本発明の羽根車3が回転した時、羽根車3の羽根33は蓋板2の軸向風入口21から上方の軸向気流を吸入する。この時、羽根車3の羽根33の送風の作用力は吸引力と形成されることにより、送風の起端の近くにある径向補助風入口13を経て周辺の径向補助気流を吸入することができるため、風の進入量を相対的に増やすことができ、さらに内部空間10の中の風圧を高めることができる。送風の期間中において、径向補助風入口13の風進入の面積は径向風出口11の風排出の面積より明らかに小さくなり、径向補助風入口13は風進入の功能しか有しないため、放流を形成することなく、そして気流は径向風出口11を経て径向に輸出される。その結果、本発明の遠心式放熱ファンの構造は同時に上方の軸向気流と周辺の径向補助気流を利用して径向風出口11の風下のところに位置する放熱しようとする放熱部材(例えば放熱フィン)に対して放熱を行うことができるため、確実に全体の風排出量を相対的に増やすと共に、放熱の効率を高めることができる。
図3を参照すると、本発明の実施例2の遠心式放熱ファンの構造が掲示される。実施例1と比較すると、実施例2においてさらに径向風出口11の第一側aの近くに、すなわち環状壁12の羽根車3の送風起端の近くに複数個の径向補助風入口13’を形成する。径向補助風入口13’は線状の傾斜した狭い隙間からなると共に、等間隔で互いに平行になるように排列される。これにより、羽根車3が送風し始めると、羽根車3は各径向補助風入口13’から更なる多くの径向補助気流を吸入することができるため、全体の風進入量、風圧と風排出量をさらに増やすことができる。
図4、5を参照すると、本発明の実施例3の遠心式放熱ファンの構造が掲示される。実施例2と比較すると、実施例3において環状壁12における羽根車3の送風起端の近くにも複数個の径向補助風入口13”が形成されるが、径向補助風入口13”の二個の内周壁面131、132はさらに羽根車3の送風方向に応じて傾斜になるように形成される。図5を参照すると、実施例3において二個の内周壁面131、132は傾斜になるように形成されるが、等間隔で相互に平行になるように排列される。
図6を参照すると、本発明の実施例4の遠心式放熱ファンの構造が掲示される。実施例2と比較すると、実施例3と同様に、実施例4において環状壁12における羽根車3の送風起端の近くにも複数個の径向補助風入口13”が形成されるが、径向補助風入口13”の二個の内周壁面131、132はさらに羽根車3の送風方向に応じて傾斜になるように形成される。図6を参照すると、実施例4において二個の内周壁面131、132は傾斜になるように形成されるが、共同で径向に内へ隙間を縮小するように形成される。これにより、径向補助風入口13”によって全て風進入の順調性をさらに高めると共に、風進入による騒音を減らすことができる。さらに、径向補助風入口13”も二個の内周壁面131、132を利用することにより、構造上においてさらに明らかに径向風出口11と区別することができる。
図7を参照すると、本発明の実施例5の遠心式放熱ファンの構造が掲示される。実施例3と比較すると、実施例5において環状壁12における羽根車3の送風起端の近くにも複数個の径向補助風入口13”が形成されると同時に、環状壁12の内周面には各径向補助風入口13”に対応してさらに径向に内へ延伸するように複数個の内延伸案内板14が形成され、内延伸案内板14は羽根車3の送風方向に応じて傾斜になるように形成されることにより、径向補助風入口13”によって比較的よい風進入の順調性を獲得することができると共に、風進入による騒音を相対的に減らすことができる。さらに、径向補助風入口13”も内延伸案内板14を利用することにより、構造上においてさらに明らかに径向風出口11と区別することができる。
上述の如く、図8に示す従来の送風式放熱ファンの構造によれば、軸向風入口21により上方の軸向気流しか吸入することができないため、風進入量を有効に高めることができないという問題点があったが、図2に示す本発明の遠心式放熱ファンの構造によれば、環状壁12における径向風出口11の近くに少なくとも一個の径向補助風入口13を設けることにより、構造上において確実に径向風出口11と区別することができるため、風進入量と風排出量を相対的に増やし、全体の放熱の効果を高め、風進入の順調性を増やし、さらに風進入による騒音を減らすことができる。
本発明は、その精神及び必須の特徴事項から逸脱することなく他のやり方で実施することができる。従って、本明細書に記載した好ましい実施例は例示的なものであり、限定的なものではない。
本発明の実施例1の遠心式放熱ファンの構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施例1の遠心式放熱ファンの構造を示す断面図である。 本発明の実施例2の遠心式放熱ファンの構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施例3の遠心式放熱ファンの構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施例3の遠心式放熱ファンの構造を示す断面図である。 本発明の実施例4の遠心式放熱ファンの構造を示す断面図である。 本発明の実施例5の遠心式放熱ファンの構造を示す断面図である。 従来の遠心式放熱ファンの構造による組み立てられた状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 殻座 10 内部空間
101 軸管 11 径向風出口
12 環状壁 13 径向補助風入口
13’ 径向補助風入口 13” 径向補助風入口
131 内周壁面 132 内周壁面
14 内延伸案内板 2 蓋板
21 軸向風入口 3 羽根車
31 ハブ 32 環状板
33 羽根
a 第一側 b 第二側

Claims (11)

  1. 殻座(1)、蓋板(2)、羽根車(3)および少なくとも一個の径向補助風入口(13)により構成される遠心式放熱ファンの構造であって、殻座(1)には内部空間(10)、径向風出口(11)と環状壁(12)が設けられ、蓋板(2)には軸向風入口(21)が設けられ、羽根車(3)は軸向風入口(21)に対応するように、かつ回動自在に内部空間(10)の中に設けられ、径向補助風入口(13)は環状壁(12)に設けられ、羽根車(3)が回動した時、羽根車(3)は軸向風入口(21)と径向補助風入口(13)からそれぞれ軸向気流と径向補助気流を同時に吸入することができることを特徴とする遠心式放熱ファンの構造。
  2. 径向風出口(11)には第一側(a)と第二側(b)が形成され、径向補助風入口(13)は径向風出口(11)の第一側(a)に近寄るように形成されると共に、構造上において径向風出口(11)と区別することができるように形成されることを特徴とする請求項1記載の遠心式放熱ファンの構造。
  3. 径向風出口(11)の第一側(a)は環状壁(12)における羽根車(3)の送風起端に接近するように形成され、さらに第二側(b)は環状壁(12)における羽根車(3)の送風終端に接近するように形成されることにより、径向補助風入口(13)は環状壁(12)における羽根車(3)の送風起端に接近するように形成されることを特徴とする請求項2記載の遠心式放熱ファンの構造。
  4. 殻座(1)は蝸牛の形のフレームからなり、さらに羽根車(3)は内部空間(10)の偏心の位置に設けられることを特徴とする請求項2記載の遠心式放熱ファンの構造。
  5. 径向風出口(11)の第一側(a)と径向補助風入口(13)は比較的羽根車(3)に接近するように形成され、そして径向風出口(11)の第二側(b)は羽根車(3)から遠く離れるように形成されることを特徴とする請求項4記載の遠心式放熱ファンの構造。
  6. 径向補助風入口(13”)は柵状の狭い隙間からなることを特徴とする請求項1記載の遠心式放熱ファンの構造。
  7. 径向補助風入口(13’)は線状の傾斜した狭い隙間からなることを特徴とする請求項1記載の遠心式放熱ファンの構造。
  8. 径向補助風入口(13”)には二個の内周壁面(131、132)が形成され、二個の内周壁面(131、132)は羽根車(3)の送風方向に応じて傾斜になるように形成されることを特徴とする請求項1記載の遠心式放熱ファンの構造。
  9. 径向補助風入口(13”)の二個の内周壁(131、132)は等間隔で互いに平行になるように排列されることを特徴とする請求項8記載の遠心式放熱ファンの構造。
  10. 径向補助風入口(13”)の二個の内周壁(131、132)は共同で径向に内へ隙間を縮小するように形成されることを特徴とする請求項8記載の遠心式放熱ファンの構造。
  11. 環状壁(12)の内周面には各径向補助風入口(13”)に対応するように他に複数個の内延伸案内板(14)が形成され、内延伸案内板(14)は羽根車(3)の送風方向に応じて傾斜になるように形成されることを特徴とする請求項1記載の遠心式放熱ファンの構造。
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