JP5500050B2 - 送風装置 - Google Patents

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本発明は、特に電子機器の筐体内部に実装された超小型演算処理装置(以下、MPUと称する)などの発熱体の冷却に用い、吹込式ファンの双方向から吸気する構造である送風装置に関するものである。
最近のコンピュータにおけるデータ処理の高速化の動きはきわめて急速であり、MPUのクロック周波数は、以前と比較して格段に高いものになってきている。それに伴い、MPUを冷却する冷却装置に対しては、冷却効果の向上が求められており、冷却装置を構成する送風装置の風量の向上が求められる。しかしながら、風量を多くすると、その分だけ騒音も大きくなってしまう。
また、従来の送風装置には、例えば(特許文献1)に示すように、ファンを収納するファンケーシングの上下面にそれぞれ吸気口を備え、側面から排気を行う両面吸気型の送風装置がある。
特開2007−23189号公報
しかしながら、上記のような送風装置においては、両面から吸気された風が送風装置の内部で衝突し、送風効率を低下させてしまう。また、風が吸気口から排気口へと向かう際、遠心ファンの軸方向における中心側に風が集中してしまい、更に送風効率を低下させ、騒音を大きくしてしまう。
そこで、本発明は上記課題を鑑みてなされた送風装置であり、両面吸気型の送風装置において、単純な形状によって、両面から吸気された風を効率よく排気口から排気されるように整流することで、送風効果を向上させると同時に騒音を小さくすることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために鑑みてなされたものであり、形状の外周面を有するハブ部と、前記ハブ部の外周面から遠心方向に延びる環板と、前記環板に支持されたブレード部と、前記ブレード部を駆動させる駆動部と、前記駆動部を支持し、上下面れぞれ吸気口を有するファンケーシングと、を備え、前記ブレード部は、記ファンケーシングの上下面に略平行に伸びる水平部と、前記水平部上にリングと、を備え、前記ハブ部の軸と平行な方向おいて、前記吸気口の端部と前記円環板の外端部とが一直線であることを特徴とする送風装置である。
本発明によれば、両面吸気型の送風装置において、単純な形状によって、両面から十分に吸気された風を効率よく排気口から排気されるように整流し、送風効果を向上させると同時に、風同士の衝突や偏りを防いで騒音を小さくすることができる。
本発明の実施例における遠心ファン装置の概観図 本発明の実施例における遠心ファンの斜視図 本発明の実施例における遠心ファンの概観図 吸気口から排気口に向かう風の流れを示す図 本発明の実施例におけるブレード部の拡大図 ノイズとブレード部の回転周波数との関係を示す図
請求項1記載の発明によれば、形状の外周面を有するハブ部と、前記ハブ部の外周面から遠心方向に延びる環板と、前記環板に支持されたブレード部と、前記ブレード部を駆動させる駆動部と、前記駆動部を支持し、上下面れぞれ吸気口を有するファンケーシングと、を備え、前記ブレード部は、記ファンケーシングの上下面に略平行に伸びる水平部と、前記水平部上にリングと、を備え、前記ハブ部の軸と平行な方向おいて、前記吸気口の端部と前記円環板の外端部とが一直線であることを特徴とする送風装置であって、単純な形状によって、両面から十分に吸気された風を効率よく排気口から排気されるように整流し、送風効果を向上させると同時に、風同士の衝突や偏りを防いで騒音を小さくすることができる。
請求項2記載の発明によれば、前記ブレード部は、前記円環板と前記水平部との間に、前記円環板から前記ファンケーシング側に向かって伸びる傾斜部を備え、前記吸気口の端
部と、前記傾斜部と前記水平部との境界と、前記中心円環板の外側端部とが、前記ハブ部の軸に平行な方向に一直線位置することを特徴とする請求項1に記載の送風装置であって、より効率的に空気を吸気し、吸気された風を効率よく排気口から排気されるように整流することができるので、送風効果を向上させると同時に、風同士の衝突や偏りを防いで騒音を小さくすることができる。
請求項3記載の発明によれば、前記リングは、前記傾斜部と前記水平部との境界から一定距離を離れた位置に配置されたことを特徴とする請求項1〜2いずれかひとつに記載の送風装置であって、より効率的に空気を吸気し、吸気された風を効率よく排気口から排気されるように整流することができるので、送風効果を向上させると同時に、風同士の衝突や偏りを防いで騒音を小さくすることができる。
請求項4記載の発明によれば、前記リングの外周端は、前記ブレード部の外周端と直線状に揃うように配置されることを特徴とする請求項1〜3いずれかひとつに記載の送風装置であって、吸気された風を効率よく排気口から排気されるように整流することができるので、送風効果を向上させると同時に、風同士の衝突や偏りを防いで騒音を小さくすることができる。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、送風装置として、遠心ファン装置を例に説明する。また、各図面において、ファンカバー側を上方、ファンフレーム側を下方として説明した。
図1は、本発明の実施例における遠心ファン装置の概観図である。図2は、本発明の実施例における遠心ファンの斜視図である。
本実施例における遠心ファン装置11は、円筒形状の外周面を有するハブ部21の外周面から遠心方向に延びる中心円環板24と、中心円環板24に支持されたブレード部22と、ブレード部22を駆動させるモータなどの駆動部と、駆動部を支持し、上下面にそれぞれ吸気口14a、14bを有するファンケーシング12とを備え、ブレード部22は中心円環板24から伸びる傾斜部25と、ファンケーシング12の上下面に略平行な水平部26を備え、水平部26上にリング23を設けている。また、好ましくは、吸気口14a、14bの端部と、傾斜部25と水平部26との境界と、中心円環板24の外側端部とが、ハブ部21の軸に平行な方向に一直線上に位置し、リング23は、傾斜部25と水平部26との境界から一定距離を離れた位置に配置されている。
まず、図1で示したように遠心ファン装置11のファンケーシング12は、下部に位置するファンフレーム12aと上部に位置するファンカバー12bとにより構成されている。
ここで、ファンフレーム12aは、樹脂成型、アルミニウム合金のダイカスト成型、またはプレス成形などにより、側壁12aaと底壁12abとが一体的に成形される。その2方向にファンケーシング12内に吸入した風を外部へ排気する排気口13が配設されており、底壁12abには周囲から吸入する風を通過させる略円形状の吸気口14aが配設されている(図1参照)。
一方、ファンカバー12bは、スチール、アルミニウム、銅などの金属材料の打ち抜き成形や樹脂成型によりプレート状に成形されており、その中央部に周囲から吸入する風を通過させる略円形状の吸気口14bが配設されている。
そして、ファンケーシング12は、回転駆動される遠心ファン15を回転自在に収容するので、一対の吸気口14a、14bはその遠心ファン15を挟んで対向配置されている。
ここで、遠心ファン15の素材としては、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂材料を用いた一体成形により形成されている。
以上のような構成により、吸気口14aと吸気口14bとの両方から吸入されるそれぞれの風は、遠心ファン15のハブ部の内側中央に固定された回転軸方向において相互に反対方向(ぶつかり合う方向)となって吸気される。
図3は、本発明の実施例における遠心ファンの概観図である。図2、図3に示すように遠心ファン15は、ハブ部21と、ハブ部21の外周面から遠心方向に延びる中心円環板24と、中心円環板24に支持されたブレード部22と、ブレード部上に形成されたリング23を備え、遠心ファン15は、図2(a)の反時計周りのR方向に回転するようになっている。なお、本実施例ではハブ部21、ブレード部22、リング23、中心円環板24は一体成型で形成されるが、別々に形成されてもよい。
リング23は、遠心ファン15の軸方向に対するブレード部の端面のうち一方の面上に設けられ、好ましくはファンカバー12b側の端面に設けられる。リング23は各ブレード部22全てに接続されてもよいし、一部に接続されてもよい。好ましくは、リング23の外周側端部がブレード部22の外周側端部と一列になっている。中心円環板24はハブ部21から外側に向かって伸びており、遠心ファン15の軸方向におけるブレード部22の略中央に位置する。なお、遠心ファン15の軸方向におけるブレード部22の一方の上下端面に近づくように偏っていなければ、どこに位置してもよい。
ブレード部22はハブ部21から外側に向かって伸びてもよいし、図2に示すようにハブ部21とは離れた状態で中心円環板24から外側に向かって伸びてもよい。ファンフレーム12a、ファンカバー12b双方に吸気口14a、14bが設けられているため、吸気口14a、14bが設けられる位置に吸気するための空間が必要である。したがって、ブレード部22のうち吸気口14a、14bが設けられている部分は上下面どちら側においても背を低くしており、傾斜部25を形成する。また、ブレード部22のうちファンフレーム12a、ファンカバー12bに覆われている部分は背が高くなっており、ファンケーシング12の上下面に略平行な水平部26を形成する。従って、ブレード部22は、ハブ部21側の背が低く、外側に向かって徐々に高くなり、吸気口14a、14b端部で最も背が高くなって、ファンフレーム12a、ファンカバー12bに覆われている部分ではその背の高さを維持している。
以上のように、本実施例の冷却装置は円筒形状の外周面を有するハブ部21の外周面から遠心方向に延びる中心円環板24と、中心円環板24に支持されたブレード部22と、ブレード部22を駆動させるモータなどの駆動部と、駆動部を支持し、上下面にそれぞれ吸気口14a、14bを有するファンケーシング12とを備え、ブレード部22は中心円環板24から伸びる傾斜部25と、ファンケーシング12の上下面に略平行な水平部26を備え、水平部26上にリング23を設けている。これによって、単純な形状によって、両面から十分に吸気された風を効率よく排気口から排気されるように整流し、送風効果を向上させると同時に、風同士の衝突や偏りを防いで騒音を小さくすることができる。
次に、ファンケーシング12内を流れる風の流れについて説明する。図4は、吸気口から排気口に向かう風の流れを示す図であり、図4(a)は、上述した本実施例の遠心ファンの場合、図4(b)は、本実施例の遠心ファンからリングを除いた場合、図4(c)は、本実施例の遠心ファンから中央円環板を除いた場合をそれぞれ示す。図5は、本発明の実施例におけるブレード部の拡大図である。
図4から明らかなとおり、吸気口14a、14bの端部と、傾斜部25と水平部26との境界27と、中心円環板24の外側端部とが、ハブ部21の軸に平行な方向に一直線上に位置している。また、リング23は、傾斜部25と水平部26との境界から一定距離を離れた位置に配置される。例えば本実施例の場合、遠心ファン15の直径が48mmのとき、吸気口14a、14bの直径は36mmである。この直径36mmの吸気口14a、14bに、傾斜部25と水平部26との境界27と、中心円環板24の外側端部とが、一直線上に並ぶ。すなわち、ブレード部の外周端側12mmが水平部26であり、それよりも内側が傾斜部25である。また、遠心ファン15の直径が52mmのとき、吸気口14a及び14bの直径は39mmであり、遠心ファン15の直径が43mmのとき、吸気口14a及び14bの直径は32mmである。すなわち、遠心ファン15の軸を0とし、ブレード部22の外周端を100とすると、ブレード部の約75〜100が水平部26であり、それよりも内側が傾斜部25である。水平部26の始まりは70〜80であるとよい。これよりも吸気口14a、14bが大きくなると風の推進力が低下し、吸気した風を十分に排気口へ掻き出せなくなり、送風効果が低下してしまう。また、これよりも吸気口14a、14bが小さくなると、風路が小さくなって十分な量の風を吸気できず、送風効果が低下してしまう。
このような位置関係によって、両面から吸気された風を効率よく排気口13から排気されるように整流することができる。すなわち、ファンカバー12b側の吸気口14bから吸気された風は中心円環板24付近において遠心方向に進行方向を変更する。このとき、中心円環板24とリング23の間を通り、排気口13へ向かうため、排気口13付近においては、遠心ファン15の軸方向における中心円環板24とリング23の中間付近に風が集中しやすくなる。また、ファンフレーム12a側の吸気口14aから吸気された風は中心円環板24付近において遠心方向に進行方向を変更する。このとき、中心円環板24とファンフレーム12aの間を通り、排気口13へ向かう。そして、ブレード部22下端とファンフレーム12aの間に風が集中しやすくなる。そのため、排気口13付近においては、ファンフレーム12a付近に風が集中しやすくなる。排気口13に到達した風は、本実施例の場合ではフィン29に当たり、排気される。この結果、ファンカバー12b側の吸気口14bから吸気された風は、排気口13付近においては、遠心ファン15の軸方向における中心円環板24とリング23の中間付近に集中し、ファンフレーム12a側の吸気口14bから吸気された風は、ファンフレーム12a付近に集中するため、分散される。
その結果、遠心ファン15の軸方向において排気口13付近での風量をバランスよく分散させるように整流することができるので、送風される同一の騒音状況において風量を増加させ冷却効果を向上させることができる。また、整流により風同士の衝突や偏りを防ぎ、騒音を抑えることができる。さらに、冷却装置としてフィン29を備えた場合、フィン29に満遍なく風があたり、冷却効果を向上させることができる。また、逆方向から吸気された風同士の衝突を抑え、風量を増大させ冷却効果を向上させることができる。
また、リング23があることで、ある1枚のブレードから推進されていた風が、ブレード部22とファンケーシング12の間を通って、前後の他のブレード側に回りこんで移動してしまうことを防ぐことができる。その結果、回り込んだ風による渦の形成を防ぎ、騒音を抑えることができる。
次に、本実施例の遠心ファンからリング23を除いた場合について図4(b)を用いて説明する。この場合、ファンフレーム112a、及びファンカバー112b側の両方の吸気口114bから吸気された風は、どちらも中心円環板124付近において遠心方向に進行方向を変更する。このとき、中心円環板124とファンフレーム112aの間を通り、排気口113へ向かう。そして、ブレード部122上下端部とファンフレーム112a、ファンカバー112bとの間に風が回りこみやすくなる。そのため、排気口113付近においては、ファンフレーム112aおよびファンカバー112b付近に風が集中しやすくなる。ことのき、ファンフレーム112aおよびファンカバー112b双方の近くに風が集中すると、風がブレード部122とファンフレーム112aおよびファンカバー112b双方の間に回りこみ、それに渦によって騒音になりやすい。更に、排気口13のまわりに風が当たってしまい、送風効果を低下させてしまう。また、排気口113付近において中心側においては風があまりないのでバランスが悪く、風が良好に分散されていない。また、本実施例の場合ではフィン129の熱交換の効率が悪くなる。
次に、本実施例の遠心ファンから中心円環板24を除いた場合について図4(c)を用いて説明する。ファンフレーム212a、及びファンカバー212b側の両方の吸気口214a、214bから吸気された風は、どちらも遠心ファンの軸方向中心側に向かってくるので、中心付近でお互いに衝突してしまい、風量が低下してしまう。また、中心付近で衝突した風は遠心方向に方向を転換するが、遠心ファンの軸方向中心付近に集中したまま排気口213へと向かう。従って、排気口213付近において風を分散させることができない。結果、フィン229の熱交換率が悪くなる。
また、リング23はブレード部の水平部の上下面両方に形成してもいいが、少なくとも片方にあれば、十分に風を遠心ファン15の軸方向において分散させることができるので、送風効果を向上させて騒音を小さくすることができる。
なお、フィン29がない場合であっても整流効果によって送風効果が向上し、騒音を小さくするという効果を得ることができるが、フィン29がある場合はフィン29全体に満遍なく風を当てることができるので、冷却効果の向上が顕著となる。
以上のように、両面吸気型の送風装置において、両面から吸気された風を効率よく排気口13から排気されるように整流するためには、中心円環板24及びリング23の双方が必要となる。
また、吸気口14a、14bの端部と、傾斜部25と水平部26との境界27と、中心円環板24の外側端部とが、ハブ部21の軸に平行な方向に一直線上であることによって、以下の効果を得ることができる。すなわち、傾斜部25と水平部26との境界27が吸気口14a、14bの端部よりも内側に位置すると、水平部26が吸気の邪魔をしてしまう。従って、吸気口14a、14bから吸気する風量が低下してしまい、冷却効果を低下させてしまう。また、傾斜部25と水平部26との境界27が吸気口14a、14bの端部よりも外側に位置すると、水平部26の部分が小さくなってしまい、ブレード部22としての風の推進力を低下させてしまう。その結果、風量が低下してしまい、冷却効果を低下させてしまう。水平部26はなるべく大きくする必要がある。
また、吸気口14a、14bの端部よりも中心円環板24の外側端部が内側に位置すると、吸気された風のうち一部は、ファンフレーム12a、及びファンカバー12b側の両方の吸気口14bから吸気された風が中心付近でお互いに衝突してしまい、風量が低下してしまう。また、吸気口14a、14bの端部よりも中心円環板24の外側端部が外側に位置すると、ブレード部22の水平部26を考えたときに、水平部26までもが中心円環板24によって上下に分割されてしまい、小さなブレード部が2つつながっている状態となる。ブレード部22の推進力は小さなブレード部2つよりも大きなブレード部1つの方が送風効果を高くすることができるため、なるべく中心円環板24は小さいほうがよい。
従って、吸気口14a、14bの端部と、傾斜部25と水平部26との境界27と、中心円環板24の外側端部とが、ハブ部21の軸に平行な方向に一直線上であることによって、最も効率的に送風効果を向上させることができる。
また、リング23は、傾斜部25と水平部26との境界から一定距離、本実施例においては1mm離れた位置に配置される。この一定距離は0.5〜2mm程度であることが好ましいが、遠心ファン装置11の大きさに伴って2mm以上にしてもよい。
このような構成によって、吸気することのできる風量を増加させることができる。すなわち、吸気口14aから吸気された風は徐々に遠心方向に広がっていくことができる。しかしながら、リング23が吸気口14aの端部よりも内側まで伸びると吸気の邪魔をしてしまう。また、リング23が吸気口14aの端部まで伸びると、吸気された風はリング23を通り過ぎるまで遠心ファン15の軸方向に平行な方向にしか進むことができず、リング23を通り過ぎて初めて遠心方向に方向転換することができる。従って、吸気できる風量が減ってしまう。
さらに、排気口13付近の風がリング23とファンカバー12bとの間を通って中心側へ戻ってきた場合も、リング23は吸気口14aよりも手前で終わっているので、ブレード部22側へ方向転換し、再度遠心方向へ向かうことができる。
次に、ブレード部22の水平部26の形状について説明する。図6は、ノイズとブレード部の回転周波数との関係を示す図である。
図5を見ると明らかな通り、各ブレード部22の回転方向Rにおける前方側面に内側突起28a、または外側突起28bを備える。内側突起28aと外側突起28bは交互に設けられ、隣り合うブレード部22に設けられる突起は必ず内側突起28aと外側突起28bというように配置がずれるように構成する。このような形状とすることで、ブレード部22を成型する際に隣り合うブレード部22同士の突起が邪魔しあわないので、製造しやすくなる。
本実施例の場合は、内側突起28aと外側突起28bは幅0.6〜1.2mmの略半径状である。なお、ブレード部22の水平部26における厚みは0.45mm〜0.7mmである。
また、遠心ファン15の軸を0とし、ブレード部22の外周端を100とすると、内側突起28aは80〜89の位置、外側突起28bは85〜95の位置、内側突起28aと外側突起28bとの距離は4〜15となる。例えば、遠心ファン15の半径が24mmであれば、内側突起は遠心ファン15の軸から20.6mmの位置、外側突起は遠心ファン15の軸から22.1mmの位置とし、内側突起28aは86の位置、外側突起28bは92の位置に配置される。また、遠心ファン15の半径が26mmであれば、内側突起は遠心ファン15の軸から22.6mmの位置、外側突起は遠心ファン15の軸から24.1mmの位置とし、内側突起28aは87の位置、外側突起28bは92の位置に配置され、遠心ファン15の半径が21.5mmであれば、内側突起は遠心ファン15の軸から18mmの位置、外側突起は遠心ファン15の軸から19.6mmの位置とし、内側突起28aは84の位置、外側突起28bは91の位置に配置される。もちろん、この配置に限定されるものではない。
このように内側突起28aと外側突起28bを配置することによって、送風による騒音を低減することができる。すなわち、風がブレード部22の中心側から外側に向かう際、突起がなければ風がブレード部22から剥離してしまい、ブレード部22の外周端側ではブレード部22の表面付近が真空状態となる。その結果、音の振幅が大きくなり大きな騒音となる。しかしながら、内側突起28a上または外側突起28b上を風が通ることで風が渦状に変化し、ブレード部22に再付着して外周端まで進む。このとき、各ブレード部22のなかで内側突起28aを設けたブレード部22と外側突起28bを設けたブレード部22では、風が渦状に変化して外周端まで進むまでの距離が異なる。その結果、渦の形状が異なり、騒音の音の周波数および波形が異なるようになる。従って、図6(b)に示すように、図6(a)ではピーク値を示した2300Hz付近の値がかなり減少している。従って、図6(b)は、図6(a)よりも明らかにグラフの形状が平坦化している。
また、リング23の外周端は、ブレード部22の外周端と直線状に揃うように配置されるとよい。これによって、吸気された風を効率よく排気口13に位置まで整流することができるので、送風効果を向上させると同時に、風同士の衝突や偏りを防いで騒音を小さくすることができる。
また、本実施例では内側突起28aと外側突起28bは同じ大きさであるが、異なってもよい。特に、内側突起28aよりも外側突起28bを大きくすることで、より効果を得ることができる。すなわち、外側突起28bの場合、風が外側突起28bに達する前にブレード部22からの剥離が始まる可能性がある。従って、外側突起28bを大きく形成することで多少剥離があったとしても渦に変化させ、風をブレード部22に再付着させることができる。
また、突起の配置は内側突起28aと外側突起28bとの2箇所である必要はなく、3箇所以上でもよい。特に、遠心ファン15の径が大きいものに好ましい。
また、遠心ファン15の形状は本実施例の形状に限られず、どのような形状のものであっても、騒音を低下させる効果が得られる。特に、ブレード部22の端部が回転方向とは逆方向に曲がっているものは風が剥離しやすいため、有用である。
本発明による送風装置は、筐体内部に実装されたMPUやさまざまな発熱電子部品を冷却することが可能で、より静音性の求められるノートPC、PCサーバー、音響機器、映像機器などに有用である。
11 遠心ファン装置
12 ファンケーシング
12a ファンフレーム
12b ファンカバー
12aa 側壁
12ab 底壁
13 排気口
14a 吸気口
14b 吸気口
15 遠心ファン
21 ハブ部
22 ブレード部
23 リング
24 中心円環板
25 傾斜部
26 水平部
27 境界
28a 内側突起
28b 外側突起
29 フィン

Claims (5)

  1. 筒形状の外周面を有するハブ部と、
    前記ハブ部の外周面から遠心方向に延びる円環板と、
    前記円環板に支持されたブレード部と、
    前記ブレード部を駆動させる駆動部と、
    前記駆動部を支持し、上下面それぞれに吸気口を有するファンケーシングと、を備え、
    前記ブレード部は、前記ファンケーシングの上下面に略平行水平部と、前記円環板と前記水平部との間に設けられる傾斜部と、前記水平部上にリングと、を備え、
    前記ハブ部の軸と平行な方向おいて、前記吸気口の端部と前記円環板の外端部とが一直線であることを特徴とする送風装置。
  2. 前記吸気口の端部と、前記傾斜部と前記水平部との境界と、前記中心円環板の外側端部とが、前記ハブ部の軸に平行な方向に一直線に位置することを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記リングは、前記傾斜部と前記水平部との境界から一定距離を離れた位置に配置されたことを特徴とする請求項1〜2いずれかひとつに記載の送風装置。
  4. 前記リングの外周端は、前記ブレード部の外周端と直線状に揃うように配置されることを特徴とする請求項1〜3いずれかひとつに記載の送風装置。
  5. 前記傾斜部は、前記ブレード部の上下面どちらにも設けられていることを特徴とする請求項1〜3いずれかひとつに記載の送風装置。
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