JP2006161765A - ファンモータ - Google Patents

ファンモータ Download PDF

Info

Publication number
JP2006161765A
JP2006161765A JP2004357564A JP2004357564A JP2006161765A JP 2006161765 A JP2006161765 A JP 2006161765A JP 2004357564 A JP2004357564 A JP 2004357564A JP 2004357564 A JP2004357564 A JP 2004357564A JP 2006161765 A JP2006161765 A JP 2006161765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan blade
fan
air
intake
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004357564A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4461484B2 (ja
Inventor
Katsuhiko Yamamoto
勝彦 山本
Hiroshi Aoki
弘 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Home Technology Corp filed Critical Toshiba Home Technology Corp
Priority to JP2004357564A priority Critical patent/JP4461484B2/ja
Priority to TW093138722A priority patent/TW200619506A/zh
Priority to US11/025,735 priority patent/US7044720B1/en
Publication of JP2006161765A publication Critical patent/JP2006161765A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4461484B2 publication Critical patent/JP4461484B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/26Rotors specially for elastic fluids
    • F04D29/28Rotors specially for elastic fluids for centrifugal or helico-centrifugal pumps for radial-flow or helico-centrifugal pumps
    • F04D29/30Vanes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/40Casings; Connections of working fluid
    • F04D29/42Casings; Connections of working fluid for radial or helico-centrifugal pumps
    • F04D29/4206Casings; Connections of working fluid for radial or helico-centrifugal pumps especially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/4226Fan casings
    • F04D29/424Double entry casings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】 ファンブレードへの吸気量を増やして、望ましい風量特性が得られるファンモータを提供する。
【解決手段】 ファンブレード5の吸気部21側にある前面33Aと、外周部22側にある前面33Bとの曲率が同一ではなく異なっている。そのため、これらの前面33A,33Bにより単にファンブレード5の外周方向に空気Fを押し出すだけでなく、ファンブレード5に向けての吸気を促進させることができる。これにより、ファンブレード5への吸気量が増加して、望ましい風量特性を得ることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えばノート型パソコンなどの薄型電子機器に搭載され、ロータの外周方向にファンブレードを延設したファンモータに関する。
最近、電子機器の分野においては、文字、音声、画像等の多様な情報を処理する電子部品、例えばMPU(マイクロプロセッサユニット)の処理速度の高速化や、多機能化の促進が進められている。このような電子機器は、高集積化や高性能化に伴ってMPUの消費電力ひいては発熱量が増加する傾向にある。
一方、ノート型パソコンなどの薄型電子機器にあっては、さらなる小形化・薄形化が要請され、薄型電子機器内の限られた空間の中で、プリント基板に搭載した上記電子部品からの熱を、いかにして効果的に冷却するのかが重要な課題となっている。そこで、薄型電子機器内にはMPU等の電子部品を熱制御するために、ロータの外周方向に羽根車としてのファンブレードを備えた送風用のファンモータが組付けられている。
従来の遠心式のファンモータは、例えば特許文献1に示すように、送風体取付け用のベースとなるケーシングと、このフレームの上面を覆うカバーとにより、内部に送風路を形成する外郭を構成すると共に、前記ケーシングは、回転軸に対し放射状にファンブレードを配設したロータと、このロータに回転駆動力を与える駆動源としてのモータとからなる両面吸気型のファンを具備している。
より具体的には、図6に示すように、扁平状をなすファンモータ1の外郭を、ケーシング2とカバー3とにより構成すると共に、回転するカップ状のロータ部4や、ロータ部4の外周側面から延設する複数枚のファンブレード5や、ロータ部4に回転駆動力を与えるモータ6からなるファン7を、ファンモータ1の外郭内に収容している。また、ロータ部4の回転軸4A方向の両側に位置して、ケーシング2とカバー3のそれぞれには、送風体であるファン7に空気を送り込む吸気孔8,9が設けられる。さらに、各吸気孔8,9と直交する方向には、ファンモータ1の外部に空気を排出する排気孔10が設けられる。
そして、モータ6への通電によりロータ部4と共にファンブレード5を回転させると、ファン7の上側および下側にそれぞれ設けた2つの吸気孔8,9から空気Fがそれぞれ取込まれれる。この空気Fはファンブレード5の外周方向に送り出され、ファンモータ1の側面にある排気孔10からファンモータ1ひいては薄型電子機器の外部に排出されるようになっている。
特開2004−140061号公報
図7は図6におけるファンブレード5の断面を示すもので、図6(A)はファンブレード5に空気Fが吸込まれる部分である吸気部21の断面を表わし、また図6(B)は、ロータ部4の中心にある回転軸4Aから見て、吸気部21よりも離れた側に位置する外周部22の断面を表わしている。また23A,24Aは、ファンブレード5の吸気部21において、このファンブレード5の回転方向に向かう前面と、その後側にある後面であり、23B,24Bは、ファンブレード5の外周部22において、このファンブレード5の回転方向に向かう前面と、その後側にある後面である。
図8は、特にファンブレード5のロータ部4側(基端側)、すなわち吸気部21側における空気Fの流れを示したものであるが、この吸気部21側において、ファンブレード5の回転方向に向かう前面23Aは、ファンブレード5の外周側(先端側)、すなわち外周部22側における前面23Bの形状と同じく、吸気孔8,9から取込まれる空気Fの吸気面に対し垂直に配置されている。このような前面23Aの形状では、吸気部21に取込んだ空気Fを外周方向に向けて押し出す作用しかなく、ファンブレード5への吸気に関し何等寄与しない。そのため、ファンモータとしての吸気量が不十分で風量が少なく、望ましい風量特性が得られない不満があった。
本発明は、上記問題点を解決して、ファンブレードへの吸気量を増やして、望ましい風量特性が得られるファンモータを提供することを目的とする。
請求項1の発明のファンモータでは、ファンブレードのロータ側にある面と、外周側にある面との曲率が同一ではなく異なっているので、これらの面により単にファンブレードの外周方向に空気を押し出すだけでなく、ファンブレードに向けての吸気を促進させることができる。そのため、ファンブレードへの吸気量が増加して、望ましい風量特性を得ることができる。
請求項2の発明のファンモータでは、ファンブレードのロータ側と外周側でロータに対する取付角度が異なっているので、前記ファンブレードの面により押し出される空気を、望ましい角度に向けることができる。
請求項3の発明のファンモータでは、ファンブレードの空気が取込まれる吸気部の内周側と、この吸気部よりも外周側にある面との曲率が同一ではなく異なっているので、これらの面により単にファンブレードの外周方向に空気を押し出すだけでなく、ファンブレードの特に吸気部に向けての吸気を促進させることができる。そのため、ファンブレードへの吸気量が増加して、望ましい風量特性を得ることができる。
請求項4の発明のファンモータでは、特にファンブレードの回転軸方向の両側から、ファンブレードの吸気部に空気が取込める構造の場合に、前記回転軸方向の一側からと、回転軸方向の他側からの吸気を促進するような2つの形状のファンブレードを、ロータの周囲に互い違いに延設することで、ファンブレードの回転軸方向両側から、空気を偏らせることなく均等に取入れることが可能になる。
請求項5の発明のファンモータでは、ファンブレードのそれぞれの端面から空気が取込まれるので、吸気量を増大してファンモータとしての風量を増やすことができる。
請求項6の発明のファンモータでは、ファンブレードのロータ側に曲面が形成されているので、この曲面を利用してファンブレードのロータ側への吸気をより効果的に促進することができると共に、ファンブレードのロータ側に吸込まれた空気が、ファンブレードの回転遠心力によってファンブレードの外周側に円滑に送り出され、より理想的な風量特性を得ることができる。
請求項7の発明のファンモータでは、ファンブレードのロータ側で複数の曲率を組み合わせた形状の面が形成されているので、この面によってファンブレードのロータ側に向けて極めて効果的に吸気を促進することができる。また、ファンブレードのロータ側に吸込まれた空気が、ファンブレードの回転遠心力によってファンブレードの外周側に円滑に送り出され、より理想的な風量特性を得ることができる。
請求項8の発明のファンモータでは、ロータと共にファンブレードを一体的に形成することで、複雑な形状を有するファンブレードであっても、ロータを含めて一度に製造することが可能になる。
請求項9の発明のファンモータでは、ファンブレードの厚みが1.5mm以下に形成されているので、この厚みによって吸気が阻害されることを極力防止できると共に、ファンブレードの軽量化を図りつつ、望ましい風量特性を得ることができる。
請求項1の発明によれば、ファンブレードへの吸気量を増やして、望ましい風量特性が得られるファンモータを提供することができる。
請求項2の発明によれば、ファンブレードの面により押し出される空気を、望ましい角度に向けることができる。
請求項3の発明によれば、ファンブレードの特に吸気部に向けての吸気量が増加して、望ましい風量特性を得ることができる。
請求項4の発明によれば、ファンブレードの回転軸方向両側から、空気を偏らせることなく均等に取入れることが可能になる。
請求項5の発明によれば、吸気量を増大してファンモータとしての風量を増やすことができる。
請求項6の発明によれば、ファンブレードのロータ側への吸気をより効果的に促進することができると共に、より理想的な風量特性を得ることができる。
請求項7の発明によれば、ファンブレードのロータ側に向けて極めて効果的に吸気を促進することができると共に、より理想的な風量特性を得ることができる。
請求項8の発明によれば、複雑な形状を有するファンブレードであっても、ロータとファンブレードを一度に製造することが可能になる。
請求項9の発明によれば、ファンブレードの厚みによって吸気が阻害されることを極力防止するファンブレードの軽量化を図りつつ、望ましい風量特性を得ることができる。
以下、本発明に係るファンモータの好ましい実施例を、添付図面に基づいて説明する。なお本実施例では、従来例と同一部分に同一符号を付し、その共通する箇所の説明は重複を避けるために極力省略する。
図1および図2は、本発明の第1実施例を示すもので、送風装置としてのファンモータ1は全体として扁平な外郭形状をなし、例えばノート型パソコンなどの薄型電子機器内に収容される。また、ファンモータ1の内部には、送風体としてのファン7を備えている。ファンモータ1の外郭は、例えば熱伝導性に優れた部材からなる有底状のケーシング2と、このケーシング2の上部開口を覆うカバー3とにより構成される。
ファン7は前述したように、円筒カップ状のロータであるロータ部4と、ロータ部4の外周側面から放射状に延設する複数枚のファンブレード5と、ロータ部4の内周面に取付けられたマグネット(図示せず)との電磁作用により、回転軸4Aを中心としてロータ部4およびファンブレード5を回転させるモータ6とにより構成される。また12は、モータ6との電気的接続を図るリード線である。ロータ部4の回転軸4A方向の両側に位置して、ケーシング2とカバー3のそれぞれには、ファン7に空気を送り込む吸気孔8,9が向かい合うようにして設けられると共に、各吸気孔8,9と直交する方向には、ファンモータ1の外部に空気を排出する排気孔10が設けられる。
なお、ファンブレード5の枚数は複数であればその数は限定しない。また、ファンモータ1の排気孔10は一方向に限らず、例えばファン7の放射方向全周に設けられていてもよい。ロータ部4の外周側面に各ファンブレード5をそれぞれ取付ける構成であってもよいが、製造性などを考慮して、ロータ部4と各ファンブレード5が一体をなす部材で形成されるのが好ましい。
本実施例は、特にファン7への吸気に寄与するファンブレード5の形状に特徴を有する。ここで、図3や図4に示す断面図を参照しながら、ファンブレード5の形状をより詳しく説明すると、ファンブレード5は、基端すなわちロータ部4側の吸気孔8,9に対向する位置にあって、この吸気孔8,9から空気Fが吸込まれる部分である吸気部21と、当該吸気部21よりも外周側にあって、ケーシング2およびカバー3により囲まれた外周部22とにより構成され、ファンブレード5の吸気部21において、ファンブレード5の回転方向に向かう前面33Aと、その後側にある後面34Aが、吸気孔8または吸気孔9に向けて平面状ではなく曲面状に形成されている(図3(A)参照)。一方、ファンブレード5の外周部22において、ファンブレード5の回転方向に向かう前面33Bと、その後側にある後面34Bは、いずれも凹凸のない平面状に形成され、吸気孔8,9から取込まれる空気Fの吸気面に対し垂直に配置されている(図3(B)参照)。すなわち本実施例では、ファンブレード5の前面33A,33Bの各形状に着目すると、吸気部21側にある前面33Aの曲率(≠0)と、外周部22側にある前面33Aの曲率(=0)が異なっており、とりわけ曲面状に形成した吸気部21側の前面33Aによって、吸気孔8,9からの空気Fを、ファンブレード5の前側に掻き込めるようになっている。
吸気部21側にある前面33Aの曲率は、この前面33Aの全体にわたって均一になっていなくてもよい。例えば図3(A)に示す前面33Aは、全体がほぼ均一な曲率を有する円弧曲面状に形成されているが、例えば吸気孔9(または吸気孔8)に対向する他方の端面37A(または他方の端面36A)を基端として、この他方の端面37Aから一方の端面36Aに向かう途中までは、一定の曲率を有する前面33Aを円弧曲面状に形成し、そこから一方の端面36Aに近づくに従って、今度は曲率が略0となるように前面33Aを略平面状に形成してもよい。このように、複数の曲率を組み合わせた形状に、ファンブレード5の前面33Aを形成すれば、ファンブレード5の他方の端面37Aから一方の端面36Aに向かって進入した空気Fに対して、ファンブレード5により掻き込まれる力が最初に強く作用し、極めて効果的に吸気を促進することが可能になる。なお、図3や図4に示す前面33Aの曲率半径の中心は、この前面33Aから見て下向きに位置しているが、逆に上向きに位置してもよい。
図2に示すように、本実施例の各ファンブレード5は、吸気部21に位置して、吸気孔8に対向する一方の端面36Aから前側に延びる第1の舌片41と、別の吸気孔9に対向する他方の端面37Aから前側に延びる第2の舌片42のいずれかを、互い違いに設けている。すなわち、ここでは形状の異なる2種類のファンブレード5が設けられ、当該ファンブレード5を回転することによって、吸気孔8からの空気Fを第1の舌片41で掻き込み、吸気孔9からの空気Fを第2の舌片42で掻き込むようになっている。また、ファンブレード5の厚みtは、吸気孔8,9から吸込まれる空気抵抗を極力減らすために、好ましくは1.5mm以下に形成される。なお、ファンブレード5の形状は個々に全て異なっていてもよく、逆にファンブレード5の片側にのみ吸気孔9があるような場合は、第2の舌片42を備えた同一形状のファンブレード5を、ロータ部4の外周に全て配置してもよい。また、実施例ではファンブレード5のロータ部4側(吸気部21側)がケーシング2やカバー3の内側に位置しているが、吸気力をさらに増すために、ファンブレード5の吸気部21をケーシング2やカバー3の外方に突出させてもよい。この場合、ファンブレード5の吸気部21の一部が、吸気孔8および/または吸気孔9を非接触で挿通するようになる。
図2において、円筒形をなすロータ部4の外周上に位置して、このロータ部4とファンブレード5との連結部の基端を符号Pとし、この基端Pを通るロータ部4の外周上の法線をX0とすると、基端Pからファンブレード5の吸気部21外端に至る線X1と法線X0とのなす角度θ1は、基端Pからファンブレード5の外周部22外端に至る線X2と法線X0とのなす角度θ2よりも小さい。言い換えると、ロータ部4に対するファンブレード5の吸気部21の取付角(90°−θ1)は、ロータ部4に対するファンブレード5の外周部22の取付角(90°−θ2)よりも大きく、ファンブレード5はロータ部4の外周側面を基端として、直線状にではなく、回転方向に向けてアーチ状に湾曲しながら先端へと延びている。さらに好ましくは、ファン7に取込まれた空気Fが受ける回転力と遠心力との合力の方向に、ファンブレード5の形状が沿うように形成すれば、当該ファンブレード5の先端に向けて抵抗を極力受けずに、空気Fを効率よく送り出すことができる。
次に上記構成についてその作用を説明する。リード線12を通じてモータ6に電力を供給し、ロータ部4の内周面に取付けられたマグネットに回転駆動力を与えると、ロータ部4と一体のファンブレード5が共に回転する。このとき、他方の吸気孔9を通過して、ファンブレード5の他方の端面37Aからファンブレード5に吸気される空気Fは、吸気孔9に対向するロータ部4側(吸気部21側)の部分において、特に他方の端面37Aに第2の舌片42を設けたファンブレード5の所定の曲率を有する前面33Aによって、掻き込まれるように流れる。これは図4に示すように、一方の端面36Aに向けての下方向の流れとなる。同様に、一方の吸気孔8を通過して、ファンブレード5の一方の端面36Aからファンブレード5に吸気される空気Fも、吸気孔8に対向するロータ部4側の部分において、特に一方の端面36Aに第1の舌片41を設けたファンブレード5の所定の曲率を有する前面33Aによって、掻き込まれるように他方の端面37Aに向けて上方向に流れる。こうした各ファンブレード5の前面33Aによる空気Fの掻き込みは、各吸気孔8,9からファンブレード5に向けての吸引量の増加をもたらす。
ファンブレード5の前面33Aによって掻き込まれた空気は、上述のように下方向若しくは上方向へと流れながら、ファンブレード5の回転によって吸気部21側から次第に外周部22側へと流れてゆく(図2の矢印破線Fを参照)。ファンブレード5の外周部22は、その一方の端面36Bと他方の端面37Bがそれぞれケーシング2とカバー3とにより囲まれているので、ここにある垂直に配置された前面33Bによって、外周部22に達した空気Fが吸気孔8,9から逃げ出すことなく、さらに外周方向に向けて強く押し出される。そしてファンブレード5の先端に達した空気Fは、吸気孔8,9と直交する方向する排気孔10から、高圧力で外部に排出される。
また本実施例では、ファンブレード5の吸気部21側で、前面33Aにより空気Fを効率よく掻き込めるような取付角(90°−θ1)で、このファンブレード5の吸気部21を配置し、さらにファンブレード5の外周部22側で、排気孔10に向けた角度に空気Fが送り出される取付角(90°−θ2)で、このファンブレード5の外周部22を配置することで、前面33Aの形状と相俟って吸気効率をさらに向上させ、且つスムースな空気Fの送り出しを実現できる。
図5は、本実施例と従来例における風量−静圧特性を示したもので、同一騒音時における比較結果である。同図において、実線は本実施例における風量−静圧の特性線で、破線は従来例における風量−静圧の特性線であるが、この図からも明らかなように、同一の静圧レベルにおいて、本実施例におけるファンモータ1のほうが、従来例におけるファンモータ1よりも風量が増加していることがわかる(符号Lを参照)。
以上のように本実施例では、ロータすなわちロータ部4の外周方向にファンブレード5を延設してなるファンモータ1において、前記ファンブレード5が、ロータ部4側に位置する吸気部21と外周側に位置する外周部22で異なる曲率の面すなわち前面33A,33Bを有している。
この場合、ファンブレード5の吸気部21側にある前面33Aと、外周部22側にある前面33Bとの曲率が同一ではなく異なっているので、これらの前面33A,33Bにより単にファンブレード5の外周方向に空気Fを押し出すだけでなく、ファンブレード5に向けての吸気を促進させることができる。そのため、ファンブレード5への吸気量が増加して、望ましい風量特性を得ることができる。
また、ここでのファンブレード5は、ロータ部4に対する吸気部21側の取付角(90°−θ1)と外周部22側の取付角(90°−θ2)が異なっているので、ファンブレード5の前面33Bにより押し出される空気Fを、望ましい角度(例えば排気孔10)に向けることができる。
本実施例のファンモータ1は、ファンブレード5が、吸気部21の内周側と吸気部21よりも外周側の外周部22で異なる曲率の前面33A,33Bを有している。
この場合、これらの前面33A,33Bにより単にファンブレード5の外周方向に空気Fを押し出すだけでなく、ファンブレード5の特に吸気部21に向けての吸気を促進させることができる。そのため、ファンブレード5への吸気量が増加して、望ましい風量特性を得ることができる。
また、複数のファンブレード5の形状が、一枚おきに異なっていると、特にファンブレード5の回転軸4A方向の両側から、ファンブレード5の吸気部21に空気Fが取込める構造の場合に利点がある。すなわち、回転軸4A方向の一側からと、回転軸4A方向の他側からの吸気を促進するような2つの形状のファンブレード5を、ロータ部4の周囲に互い違いに延設することで、ファンブレード5の回転軸4A方向の両側から、空気Fを偏らせることなく均等に取入れることが可能になる。
本実施例では、ファンブレード5の向かい合うそれぞれの端面36A,37Aから吸気を行なう構成を採用している。こうすると、ファンブレード5のそれぞれの端面36A,37Aから空気Fが取込まれるので、吸気量を増大してファンモータ1としての風量を増やすことができる。
また特に本実施例のファンブレード5は、ロータ部4側の吸気部21に曲面となる前面33Aを有している。この場合、前面33Aを利用してファンブレード5のロータ部4側への吸気をより効果的に促進することができると共に、ファンブレード5のロータ部4に吸込まれた空気Fが、ファンブレード5の回転遠心力によってファンブレード5の外周部22側に円滑に送り出され、より理想的な風量特性を得ることができる。
さらにファンブレード5は、ロータ部4側の吸気部21で複数の曲率を組み合わせた形状となっているのが好ましい。この場合、ファンブレード5のロータ部4側で複数の曲率を組み合わせた形状の前面33Aが形成されているので、この前面33Aによってファンブレード5のロータ部4側に向けて極めて効果的に吸気を促進することができる。また、ファンブレード5のロータ部4側に吸込まれた空気が、ファンブレード5の回転遠心力によってファンブレード5の外周部22側に円滑に送り出され、より理想的な風量特性を得ることができる。
また、ファンブレード5とロータ部4とを別体にではなく、一体に形成すると、複雑な形状を有するファンブレード5であっても、ロータ部4を含めて一度に製造することが可能になる。
また、ファンブレード5の厚みtを1.5mm以下に形成すると、この厚みtによってファンブレード5への吸気が阻害されることを極力防止できると共に、ファンブレード5の軽量化を図りつつ、望ましい風量特性を得ることができる。
なお、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば図2おいて、ファンブレード5は法線X1から見て右方向になす角度+θ1,+θ2に取付けられているが、法線X1から見て左方向(−側)になす角度−θ1,−θ2に取付けてもよい。また、ファンブレード5のロータ部4側を鋭角に形成してもよい。
本発明の一実施例における遠心式ファンモータの全体断面図である。 本発明の一実施例における遠心式ファンモータの平面図である。 (A)は図1のA−A’線断面図であり、(B)は図1のB−B’線断面図である。 本実施例において、空気の流れを示したファンブレードの要部断面図である。 従来例と本実施例における同一騒音時のファン風量と静圧との相関関係を示すグラフである。 従来例における遠心式ファンモータの全体断面図である。 (A)は図6のA−A’線断面図であり、(B)は図6のB−B’線断面図である。 従来例において、空気の流れを示したファンブレードの要部断面図である。
符号の説明
1 ファンモータ
4 ロータ(ロータ部)
5 ファンブレード
21 吸気部
22 外周部
33A,33B 前面(面)

Claims (9)

  1. ロータの外周方向にファンブレードを延設してなるファンモータにおいて、前記ファンブレードが、前記ロータ側と外周側で異なる曲率の面を有するものであることを特徴とするファンモータ。
  2. 前記ファンブレードは、前記ロータ側と外周側で異なる取付角を有するものであることを特徴とする請求項1記載のファンモータ。
  3. ロータの外周方向にファンブレードを延設してなるファンモータにおいて、前記ファンブレードが、吸気部の内周側と前記吸気部よりも外周側で異なる曲率の面を有するものであることを特徴とするファンモータ。
  4. 複数の前記ファンブレードの形状が、一枚おきに異なるものであることを特徴とする請求項3記載のファンモータ。
  5. 前記ファンブレードのそれぞれの端面から吸気を行なう構成としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のファンモータ。
  6. 前記ファンブレードは、前記ロータ側に曲面を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のファンモータ。
  7. 前記ファンブレードは、前記ロータ側で複数の曲率を組み合わせた形状となっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のファンモータ。
  8. 前記ファンブレードと前記ロータを一体に形成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のファンモータ。
  9. 前記ファンブレードの厚みを1.5mm以下に形成したことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載のファンモータ。

JP2004357564A 2004-12-10 2004-12-10 ファンモータ Active JP4461484B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004357564A JP4461484B2 (ja) 2004-12-10 2004-12-10 ファンモータ
TW093138722A TW200619506A (en) 2004-12-10 2004-12-14 Fan motor
US11/025,735 US7044720B1 (en) 2004-12-10 2004-12-29 Fan motor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004357564A JP4461484B2 (ja) 2004-12-10 2004-12-10 ファンモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006161765A true JP2006161765A (ja) 2006-06-22
JP4461484B2 JP4461484B2 (ja) 2010-05-12

Family

ID=36318018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004357564A Active JP4461484B2 (ja) 2004-12-10 2004-12-10 ファンモータ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7044720B1 (ja)
JP (1) JP4461484B2 (ja)
TW (1) TW200619506A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102465903A (zh) * 2010-11-12 2012-05-23 日本电产株式会社 送风风扇

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1640617A3 (en) * 2004-09-24 2012-08-08 Shenzhen Xing Risheng Industrial Co., Ltd. Free vortex pump
US7486519B2 (en) * 2006-02-24 2009-02-03 Nvidia Corporation System for cooling a heat-generating electronic device with increased air flow
US20080253087A1 (en) * 2007-04-10 2008-10-16 Ati Technologies Ulc Thermal management system for an electronic device
JP5574628B2 (ja) * 2009-02-17 2014-08-20 山洋電気株式会社 遠心ファン
TWI464329B (zh) 2010-11-24 2014-12-11 Delta Electronics Inc 離心式風扇及其扇葉
TWI439609B (zh) * 2011-08-09 2014-06-01 Quanta Comp Inc 散熱裝置、其離心式風扇模組及裝設有此散熱裝置之電子裝置
TWI563180B (en) * 2011-08-22 2016-12-21 Foxconn Tech Co Ltd Low profile cooling fan
US9739287B2 (en) 2013-01-22 2017-08-22 Regal Beloit America, Inc. Fan and motor assembly and method of assembling
JP2018193892A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 日本電産株式会社 送風装置
US10982681B2 (en) * 2018-08-22 2021-04-20 Aia Vital Components (China) Co., Ltd. Fan blade structure and centrifugal fan
US11723172B2 (en) 2021-03-05 2023-08-08 Apple Inc. Fan impeller with sections having different blade design geometries

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1503520A1 (de) * 1965-09-22 1970-02-26 Daimler Benz Ag Schaufelrad von Axial- oder Radialverdichtern
EP0112932B1 (de) * 1982-12-29 1985-06-05 Wilhelm Gebhardt GmbH Radialventilator mit rückwärts gekrümmten, profilierten Schaufeln
US4530639A (en) * 1984-02-06 1985-07-23 A/S Kongsberg Vapenfabrikk Dual-entry centrifugal compressor
JPH05507781A (ja) * 1990-06-19 1993-11-04 ビジョン システムズ リミティド ガス状流体アスピレータまたはポンプ
SE504973C2 (sv) * 1995-09-14 1997-06-02 Walinov Ab I en ventilerad fordonsstol ingående fläktanordning
JPH09149598A (ja) * 1995-11-20 1997-06-06 Seiko Epson Corp 冷却ファンおよび冷却ファン組立体
JP2000179492A (ja) * 1998-12-18 2000-06-27 Nippon Keiki Seisakusho:Kk 薄形遠心送風ファン
JP3377182B2 (ja) * 1999-03-31 2003-02-17 東芝ホームテクノ株式会社 ファンモータ
JP2004140061A (ja) 2002-10-16 2004-05-13 Toshiba Home Technology Corp 冷却モジュール

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102465903A (zh) * 2010-11-12 2012-05-23 日本电产株式会社 送风风扇

Also Published As

Publication number Publication date
TWI298760B (ja) 2008-07-11
TW200619506A (en) 2006-06-16
JP4461484B2 (ja) 2010-05-12
US7044720B1 (en) 2006-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4621980B2 (ja) ファンモータ
JP3377182B2 (ja) ファンモータ
JP4458800B2 (ja) ファン及びこれを備えた情報機器
JP4461484B2 (ja) ファンモータ
JP3521423B2 (ja) ファンモータ
JP2007247495A (ja) 遠心ファン装置及びそれを備えた電子機器
JP2007182880A (ja) 熱放散ファン
JP4789075B2 (ja) ファンモータ
JP2007009831A (ja) インペラ及びそれを備えた送風ファン
JP2009156187A (ja) 遠心ファン装置を備えた電子機器
JP5353864B2 (ja) 送風装置
JP5141808B1 (ja) 遠心ファン装置用ブレード、遠心ファン装置及びそれを備えた電子機器
JP4682787B2 (ja) ファンモータ
JP2007321562A (ja) 遠心ファン装置及びそれを備えた電子機器
JP2009203837A (ja) 遠心ファン
JP2002021782A (ja) 遠心型ファン
JP4670285B2 (ja) インペラ及びそれを備えた送風ファン
JP2012107576A (ja) 送風装置
JP2006177235A (ja) インペラ及びそれを備えた送風ファン
JP5392330B2 (ja) 遠心ファン
JP2008255865A (ja) 遠心ファン装置及びそれを備えた電子機器
JP2005240603A (ja) 横長ファンモータ
JP2001041198A (ja) ファンモータ
JP2006114608A (ja) 冷却装置
JP2005086967A (ja) 軸流ファンモーター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4461484

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250